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特許76052641つ以上の情報処理装置、情報処理システム、ロール設定方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】1つ以上の情報処理装置、情報処理システム、ロール設定方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/10 20130101AFI20241217BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20241217BHJP
【FI】
G06F21/10 350
G06F21/62 318
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023144940
(22)【出願日】2023-09-07
(62)【分割の表示】P 2019201773の分割
【原出願日】2019-11-06
(65)【公開番号】P2023166529
(43)【公開日】2023-11-21
【審査請求日】2023-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】徐 子超
(72)【発明者】
【氏名】内堀 寛基
【審査官】平井 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-256248(JP,A)
【文献】特許第7347133(JP,B2)
【文献】特開2003-202930(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/00-88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のアプリを含むアプリパッケージの利用権限を割り当て可能なロールの設定を前記アプリパッケージに対して受け付けるパッケージ管理部と、
前記アプリのユーザに割り当てられているロール及び前記アプリパッケージに設定されたロールに応じて、ユーザによる前記アプリパッケージの利用を許可又は制限するユーザ管理部と、を有し、
前記ユーザ管理部は、前記ユーザに割り当てられているロールと、前記アプリパッケージに設定されたロールとに基づいて、前記ユーザに前記利用権限を割り当て可能な前記アプリパッケージのリストが含まれる画面を提供することを特徴とする1つ以上の情報処理装置。
【請求項2】
前記1つ以上の情報処理装置は、前記アプリパッケージと前記アプリパッケージを用いたサービスの提供を受けるテナントとの対応を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の1つ以上の情報処理装置。
【請求項3】
前記ロールは、前記テナントを管理する役割のテナント管理者、又は、一般ユーザであることを特徴とする請求項2に記載の1つ以上の情報処理装置。
【請求項4】
前記アプリパッケージに前記ロールを設定する権限を有する者を認証する認証部を有し、前記認証部は前記テナント管理者、又は、前記一般ユーザには前記アプリパッケージへの前記ロールの設定を許可しないことを特徴とする請求項3に記載の1つ以上の情報処理装置。
【請求項5】
前記ユーザ管理部は、ユーザ情報の登録時に受け付けた前記ロールと同じロールが設定されている前記アプリパッケージの利用権限を前記ユーザ情報に設定することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の1つ以上の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザ管理部は、ユーザ情報に登録されている前記ロールと同じロールが設定されている前記アプリパッケージのリストがユーザごとに対応付けられた画面を提供し、
前記画面において前記ユーザ情報への前記アプリパッケージの登録を受け付けることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の1つ以上の情報処理装置。
【請求項7】
端末装置と1つ以上の情報処理装置とがネットワークを介して通信する情報処理システムであって、
前記端末装置は、
1つ以上のアプリを含むアプリパッケージのパッケージ新規作成画面において前記アプリパッケージを利用できるロールの設定を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が受け付けた前記ロールを前記1つ以上の情報処理装置に送信する通信部と、を有し、
前記1つ以上の情報処理装置は、
前記端末装置から送信された前記ロールを、前記アプリパッケージの利用権限を前記アプリパッケージに対して割り当て可能なロールとして設定するパッケージ管理部と、
前記アプリのユーザに割り当てられているロール及び前記アプリパッケージに設定されたロールに応じて、ユーザによる前記アプリパッケージの利用を許可又は制限するユーザ管理部と、を有し、
前記ユーザ管理部は、前記ユーザに割り当てられているロールと、前記アプリパッケージに設定されたロールとに基づいて、前記ユーザに前記利用権限を割り当て可能な前記アプリパッケージのリストが含まれる画面を提供することを特徴とする情報処理システム。
【請求項8】
前記ユーザ管理部は、ユーザ情報の登録時に、ユーザ情報に登録されている前記ロールと同じロールが設定されている前記アプリパッケージのリストが含まれるパッケージ一覧画面の画面情報を前記端末装置に提供し、
前記端末装置は前記パッケージ一覧画面を表示し、前記パッケージ一覧画面で表示された選択を受け付けた前記アプリパッケージの前記ユーザ情報への登録を要求することを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記ユーザ管理部は、ユーザ情報の登録後、ユーザ情報に登録されている前記ロールと同じロールが設定されている前記アプリパッケージのリストがユーザごとに対応付けられた利用権限管理画面の画面情報を前記端末装置に提供し、
前記端末装置は前記利用権限管理画面を表示し、ユーザごとに受け付けた利用権限を割り当てる前記アプリパッケージの前記ユーザ情報への登録を前記1つ以上の情報処理装置に要求することを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記1つ以上の情報処理装置は、
前記アプリパッケージによるサービスの提供を受けるテナントのテナント一覧画面とアプリパッケージの一覧画面の画面情報を前記端末装置に提供し、
前記端末装置は前記テナント一覧画面を表示し、前記テナント一覧画面で前記テナントの選択を受け付け、
前記アプリパッケージの一覧画面を表示し、前記アプリパッケージの一覧画面で前記アプリパッケージの選択を受け付け、
選択を受け付けた前記アプリパッケージに前記テナントへ対応付けることを前記1つ以上の情報処理装置に要求することを特徴とする請求項7~9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記アプリパッケージの一覧画面は、前記テナントに対応付けられていない未導入パッケージ一覧画面であり、
前記端末装置は前記テナントに対応付けられていない前記未導入パッケージ一覧画面から前記アプリパッケージの選択を受け付けることを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記1つ以上の情報処理装置は、
前記テナントに対応付けられている前記アプリパッケージを含むテナント情報画面の画面情報を前記端末装置に提供し、
前記端末装置は前記テナント情報画面を表示し、前記アプリパッケージの選択を受け付け、
前記1つ以上の情報処理装置は、
前記アプリパッケージの一覧画面で選択を受け付けた前記アプリパッケージが有するアプリ一覧画面の画面情報を前記端末装置に提供し、
前記端末装置は前記アプリ一覧画面を表示し、前記アプリパッケージに含まれる前記アプリの編集を受け付けることを特徴とする請求項10又は11に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記アプリパッケージに含まれるアプリ毎に、アプリを利用可能なロールの設定を、前記端末装置を介して受け付け、
少なくとも1つのアプリの利用可能なロールの設定を受け付けた際に、前記アプリを含んでいるアプリパッケージにロールがすでに設定されていた場合は、前記アプリパッケージのロールを解除するか否かの選択を受け付け、
前記アプリパッケージのロールを解除した場合は、継続して、アプリを利用可能なロールの設定を受け付けるが、
前記アプリパッケージのロールを解除しなかった場合は、アプリを利用可能なロールの設定を受け付けないことを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項14】
パッケージ管理部が、1つ以上のアプリを含むアプリパッケージの利用権限を割り当て可能なロールの設定を受け付けるステップと、
ユーザ管理部が、前記アプリのユーザに割り当てられているロール及び前記アプリパッケージに設定されたロールに応じて、ユーザによる前記アプリパッケージの利用を許可又は制限するステップと、
前記ユーザ管理部が、前記ユーザに割り当てられているロールと、前記アプリパッケージに設定されたロールとに基づいて、前記ユーザに前記利用権限を割り当て可能な前記アプリパッケージのリストが含まれる画面を提供するステップと、
を有することを特徴とするロール設定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つ以上の情報処理装置、情報処理システム、及び、ロール設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェア等をネットワーク経由でユーザに提供する1つ以上の情報処理装置が知られている。ユーザはPC(パーソナルコンピュータ)や電子機器等などの端末装置と、端末装置で動作するWebブラウザなど、一定の環境を用意することで、端末装置から情報処理装置が提供するWebアプリなどで提供されるサービスを利用することができる。
【0003】
このような1つ以上の情報処理装置が提供するサービスを、企業などが組織として契約し、組織の所属者等がユーザとしてサービスを利用する場合がある。またサービスを契約した組織等は、テナントと呼ばれる単位で管理される。ユーザ(企業等の社員)がサービスを利用するにはテナントに登録される必要があり、例えば管理者がユーザをテナントに登録する場合がある。また、電子機器をテナントに登録する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、連携アプリケーションが有する第一の認証情報を基にデバイスがアクセス管理サーバへクライアント登録を要求する登録方法が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術は、アプリパッケージにロールを設定できないという問題があった。アプリパッケージとは、サービスの提供者からテナントにセットで販売された1つ以上のアプリである。サービス提供者及びユーザ側がアプリパッケージにロールを設定できないため、例えば、管理者が使用させたくないユーザにもアプリパッケージの利用権限が割り当てられる場合があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑み、アプリパッケージにロールを設定できる1つ以上の情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に鑑み、本発明
は、1つ以上のアプリを含むアプリパッケージの利用権限を割り当て可能なロールの設定を前記アプリパッケージに対して受け付けるパッケージ管理部と、 前記アプリのユーザに割り当てられているロール及び前記アプリパッケージに設定されたロールに応じて、ユーザによる前記アプリパッケージの利用を許可又は制限するユーザ管理部と、を有し、前記ユーザ管理部は、前記ユーザに割り当てられているロールと、前記アプリパッケージに設定されたロールとに基づいて、前記ユーザに前記利用権限を割り当て可能な前記アプリパッケージのリストが含まれる画面を提供することを特徴とする1つ以上の情報処理装置を提供する。

【発明の効果】
【0007】
本発明は、アプリパッケージにロールを設定できる1つ以上の情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】アプリパッケージへのロールの設定とユーザへのアプリパッケージの割り当ての概略を説明する図である。
図2】情報処理システムの一例の構成図である。
図3】コンピュータの一例のハードウェア構成図である。
図4】画像形成装置の一例のハードウェア構成図である。
図5】第一の端末装置、第二の端末装置、第三の端末装置、電子機器、及び、1つ以上の情報処理装置の機能をブロック状に分けて説明する機能ブロック図の一例である。
図6】プロダクトデザイナーがアプリパッケージを作成する手順を示すシーケンス図の一例である。
図7】プロダクトデザイナーがアプリパッケージをテナントに対応付ける手順を示すシーケンス図の一例である。
図8】パッケージ新規作成画面の一例を示す図である。
図9】パッケージ新規作成画面の一例を示す図である。
図10】アプリ一覧画面の一例を示す図ある。
図11】テナント一覧画面の一例を示す図である。
図12】テナント情報画面の一例を示す図である。
図13】未導入パッケージ一覧画面の一例を示す図である。
図14】テナント管理者がテナントにユーザを登録する処理と動作を説明するシーケンス図の一例である。
図15】ユーザ情報登録画面の一例を示す図である。
図16】利用可能パッケージ一覧画面の一例を示す図である。
図17】ユーザ登録メール送信画面の一例を示す図である。
図18】ユーザのログイン時の処理と動作を説明するシーケンス図の一例である。
図19】ログイン画面の一例を示す図である。
図20】テナント管理者がログインして第一の端末装置が表示するホーム画面の一例である。
図21】一般ユーザがログインした第二の端末装置が表示するホーム画面の一例を示す図である。
図22】登録済みのユーザにテナント管理者がアプリパッケージを割り当てる処理を示すシーケンス図の一例である。
図23】アプリパッケージ利用権限管理画面の一例を示す図である。
図24】プロダクトデザイナーがアプリパッケージにアプリを追加する手順を示すシーケンス図の一例である。
図25】アプリ一覧画面の一例を示す図である。
図26】アプリ選択画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態の一例として、情報処理システムと情報処理システムが行うロール設定方法について説明する。
【0010】
<動作の概略>
まず、図1を用いて情報処理システム1が行う動作の概略を説明する。図1は、アプリパッケージへのロールの設定とユーザへのアプリパッケージの割り当ての概略を説明する図である。まず、情報処理システム1ではロールによりアプリ及びアプリパッケージの利用権限が判断される。本実施形態では以下のようなロールがある。
・テナント管理者C:企業とサービス提供者との契約の範囲内で、顧客環境において、ユーザやテナント管理者等によるサービスの利用に関する管理を行う者である。主にテナント側の担当者である。例えば、テナントへの一般ユーザの登録、一般ユーザのアカウント状態の管理、及び、一般ユーザが利用できるサービスの登録等を行う。
・一般ユーザ:利用権限を割り当てられた場合にサービスの利用できる利用者である。
【0011】
この他、本実施形態ではプロダクトデザイナーPという役割も存在するが、ロールとは区別されている。プロダクトデザイナーPはアプリパッケージを作成する者である。主にサービス提供者側の担当者である。本実施形態ではアプリパッケージにロールを登録する。なおロールにはこの他、アプリのユーザ毎の利用権限の管理を行う利用権限管理者や、アプリパッケージの契約管理を行う契約管理者等が存在してもよい。これらの複数のロールはサービス提供者環境における設定と、顧客環境における利用制限が、後述の通り可能である。
【0012】
(1) サービス提供者環境においてプロダクトデザイナーPはアプリパッケージに対し、このアプリパッケージを利用できるロール(一般ユーザ又はテナント管理者C)を設定する。1つ以上の情報処理装置50はアプリパッケージを管理するパッケージ管理部53を有しており、パッケージ管理部53にアプリパッケージのロールが設定される。
【0013】
(2) 一方、顧客環境において、テナント管理者Cはテナントに所属するユーザを登録することができ、1つ以上の情報処理装置50のユーザ管理部55には各ユーザにロール(一般ユーザ又はテナント管理者C等)が設定されている。
【0014】
(3) テナント管理者Cがアプリパッケージを各ユーザに割り当てる場合、1つ以上の情報処理装置50はユーザ管理部55からユーザのロールを取得し、ユーザのロールと同じロールが設定されているアプリパッケージをパッケージ管理部53から抽出する。1つ以上の情報処理装置50はユーザのロールが適合するアプリパッケージのみをテナント管理者Cに提供するので、テナント管理者Cはアプリパッケージに設定されているロールを有するユーザにのみ、アプリパッケージの利用権限を割り当てることができる。したがって、ユーザにアプリパッケージの利用を許可したり、制限したりすることができる。
【0015】
このように本実施形態の情報処理システム1は、プロダクトデザイナーPがアプリパッケージにロールを設定でき、テナント管理者Cが使用させたくないユーザにアプリパッケージの利用権限が割り当てられることを抑制できる。
【0016】
<用語について>
テナントとは、複数の顧客で同じソフトウェアを共有する顧客、即ち、顧客の集合である企業等を示す情報のことを意味する。テナントで契約したアプリパッケージをテナント内の各ユーザが利用することができ、テナントのテナント管理者等はシステム内に複数存在するソフトウェアインスタンス(アプリパッケージや、その中の各アプリケーション)の利用権限をユーザに与えることができる。
【0017】
アプリケーション(以下、単にアプリという)とは、ユーザがサービスを受けるために端末装置と情報処理装置とが実行するプログラムである。端末装置と情報処理装置が協調して実行するプログラムをWebアプリともいう。アプリは、例えば一連の処理を順番に実行するワークフローアプリの場合がある。アプリは、テナント管理者C等がコンポーネントを組み合わせて構築できる。例えば、原稿の読み取りコンポーネント、クラウドへの送信コンポーネント、などを組み合わせて、電子機器が読み取った原稿をクラウド上のストレージにアップロードして保存するアプリを構築できる。
【0018】
アプリパッケージは、セットで販売される1つ以上のアプリである。セットに含まれるアプリは1つの場合もあるが、ユーザの利便性などから業務でよく使われる又は関連性があるアプリとしてまとめて販売されるアプリである。
【0019】
テナント内における役割である。ロールにはロールに応じた権眼が認められる。例えばテナント管理者がユーザの職種、役職、アプリをどのように利用するかなどを考慮して決定する。ユーザのロールとアプリパッケージのロールは一致する場合だけでなく、ユーザのロールがアプリパッケージのロールよりも権限が大きいロールであれば、ユーザにアプリパッケージの利用権限を割り当てることが可能になる。
【0020】
<システム構成例>
図2は本実施形態に係る情報処理システム1の一例の構成図である。図2の情報処理システム1は、顧客環境8とサービス提供者環境7がインターネットなどのネットワークN1を介して1つ以上の情報処理装置50と接続されている。ネットワークN1には携帯電話網などの電話回線も含まれる。
【0021】
顧客は1つ以上情報処理装置50によって提供されるサービスの顧客であって、企業、団体、教育機関、行政機関や部署などの組織が含まれる。これら顧客と何らかの雇用関係にあるものをユーザという。顧客環境8には1台以上の電子機器10と、第一の端末装置20と、第二の端末装置30と、ファイヤウォール16と、がLANなどのネットワークN2を介して接続されている。また、1つ以上情報処理装置50はネットワークN1に接続されている1台以上の情報処理装置を有する。サービス提供者は顧客にサービスを提供する業者である。サービス提供者環境7には第三の端末装置40が存在する。
【0022】
電子機器10は、例えば画像形成装置10aであるが、画像形成装置10aにはレーザプリンタ、複合機(マルチファンクションプリンタ)、MFP(Multi-function Peripheral/Product/Printer)なども含まれる。また、電子機器10としては電子黒板10bも挙げられる。この他、電子機器10は、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC又はデスクトップPC等であってもよい。
【0023】
本実施形態の電子機器10は、1つ以上情報処理装置50に登録されたユーザがサービスを利用する端末となる。ユーザは、電子機器10から1つ以上情報処理装置50にログインして、ユーザに利用権限が認められているアプリ(アプリケーションソフト)を選択して、1つ以上情報処理装置50が提供するサービスを受ける。このように、サービスはアプリ単位で提供される。
【0024】
第一の端末装置20は、テナント管理者Cが利用するスマートフォンや携帯電話、タブレットPC、デスクトップPC、ノートPC、等の情報処理装置である。第一の端末装置20には、Webブラウザなどの画面表示機能を有するプログラムが搭載されている。このプログラムは情報処理装置から受信した画面情報を画面として表示する機能を有していればよくWebブラウザに限られない。1つ以上情報処理装置50に専用のプログラムでもよい。
【0025】
第二の端末装置30は、ユーザが利用するスマートフォンや携帯電話、タブレットPC、デスクトップPC、ノートPC、等の情報処理装置である。第二の端末装置30には、Webブラウザなどの画面表示機能を有するプログラムが搭載されている。このプログラムは情報処理装置から受信した画面情報を画面として表示する機能を有していればよくWebブラウザに限られない。1つ以上情報処理装置50に専用のプログラムでもよい。
【0026】
第三の端末装置40は、プロダクトデザイナーPが利用するスマートフォンや携帯電話、タブレットPC、デスクトップPC、ノートPC、等の情報処理装置である。第三の端末装置40には、Webブラウザなどの画面表示機能を有するプログラムが搭載されている。このプログラムは情報処理装置から受信した画面情報を画面として表示する機能を有していればよくWebブラウザに限られない。1つ以上情報処理装置50に専用のプログラムでもよい。
【0027】
ファイヤウォール16は顧客環境8への外部からの侵入を防ぐための装置であり、顧客環境8からの全ての通信はファイヤウォール16により監視される。ただし、第一の端末装置20、第二の端末装置30又は第三の端末装置40が携帯電話網などの電話回線を介して1つ以上情報処理装置50と通信する場合はこの限りでない。
【0028】
1つ以上情報処理装置50は、各種のサービスを電子機器10及び第二の端末装置30等に提供する。サービスは電子機器10の種類によって様々であるが、画像形成装置10aの場合は、読み取った原稿をクラウド上のストレージにアップロードして保存するサービス、クラウド上のストレージの画像データをダウンロードして印刷するサービスなどがあるが、これらに限られない。電子黒板10bの場合は、例えばリアルタイムに音声認識して議事録の作成するサービス、手書きデータをテキスト化するサービスなどがある。第二の端末装置30の場合は、例えばWebページのリアルタイム翻訳サービスなどがある。
【0029】
1つ以上情報処理装置50では、テナントとユーザが対応づけられている。ユーザのロールに応じて使用できるサービス(アプリ)が決まっており、ユーザは自分が使用できるアプリを電子機器10や第二の端末装置30から使用する。また、テナント、テナント管理者C及びユーザには以下のような関係がある。
・1顧客→1テナント(テナント管理者Cとユーザが1つのテナントに所属する)
・1顧客→複数テナント(テナント管理者Cはテナントに所属するとは限らず、各テナントと所属するユーザを管理する。ユーザは1つ以上のテナントに所属する)
いずれの場合も1つ以上情報処理装置50に登録されたユーザはいずれかのテナントに所属するので、登録後はユーザが特定されれば所属するテナントも特定される。1顧客→1テナントの場合、テナント管理者Cはテナントにログインすればテナントも自動的に定まる(テナントを指定しなくてよい)。1顧客→複数テナントの場合、テナント管理者Cがログイン時にテナントを指定するとよい(又はテナントごとに異なるアカウントを持っている)。
【0030】
1つ以上情報処理装置50は、第一の端末装置20、第二の端末装置30、第三の端末装置40、又は、電子機器10に表示させるWebページの画面情報を作成し、これらに送信する。例えば、後述する、パッケージ新規作成画面、ユーザ情報登録画面、パッケージ割当画面、及び、ログイン画面等を表示させる。
【0031】
画面情報は、HTML、XML、CSS(Cascade Style Sheet)、及びJavaScript(登録商標)等により作成される。WebページはWebアプリにより提供されてよい。Webアプリとは、Webブラウザ上で動作するプログラミング言語(たとえばJavaScript(登録商標))によるプログラムとWebサーバ側のプログラムが協調することによって動作し、Webブラウザ上で実行されるソフトウェア又はその仕組みを言う。WebアプリによりWebページを動的に変更できる。
【0032】
なお、1つ以上の情報処理装置50は、クラウドコンピューティングに対応していてよい。クラウドコンピューティングとは、特定ハードウェア資源が意識されずにネットワーク上のリソースが利用される利用形態をいう。クラウドコンピューティングに対応した1つ以上の情報処理装置50をクラウドシステムという場合がある。クラウドシステムはインターネット上にあってもオンプレミスにあってもよい。
【0033】
また、図2に示す情報処理システム1の構成は一例であって、顧客環境と、情報処理装置との間に1つ以上のサーバ装置(プロキシサーバやゲートウェイサーバなど)が介在していてもよい。また、第一の端末装置20と第二の端末装置30は、顧客環境以外にあってもよく、例えばネットワークN1に接続されていてもよい。第三の端末装置40は、サービス提供者環境以外にあってもよく、例えばネットワークN1に接続されていてもよい。
【0034】
1つ以上の情報処理装置50は、1台の情報処理装置49で実現してもよいし、複数台の情報処理装置49に分散して実現してもよい。例えば、サービスごとにこれを提供する情報処理装置49が存在してもよいし、1台の情報処理装置49が複数のサービスを提供してもよいし、複数の情報処理装置49で1つのサービスを提供してもよい。
【0035】
また、図2の情報処理システム1は情報処理装置が顧客環境の外側のインターネットなどのネットワークN1に接続されている。言い換えれば図2の情報処理システム1は、1つ以上情報処理装置50がクラウド環境に備えられた例である。しかし、1つ以上情報処理装置50は顧客環境の内側(オンプレミス環境)に備えられていてもよい。
【0036】
<ハードウェア構成例>
<<コンピュータ>>
図2の第一の端末装置20、第二の端末装置30、第三の端末装置40、又は、1つ以上の情報処理装置50は例えば図3に示すハードウェア構成のコンピュータにより実現される。図3はコンピュータの一例のハードウェア構成図である。図3のコンピュータ500はコンピュータによって構築されており、図3に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDDコントローラ505(Hard Disk Drive)、ディスプレイ506、外部機器接続I/F508(Interface)、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RWドライブ514(Digital Versatile Disk Rewritable)、メディアI/F516を備えている。
【0037】
これらのうち、CPU501は、コンピュータ全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図3に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0038】
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0039】
<<画像形成装置>>
図4は、画像形成装置10aの一例のハードウェア構成図である。図4に示されているように、画像形成装置10aは、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950を備えている。
【0040】
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901、システムメモリ902(MEM-P)、ノースブリッジ903(NB)、サウスブリッジ904(SB)、ASIC906(Application Specific Integrated Circuit)、記憶部であるローカルメモリ907(MEM-C)、HDDコントローラ908、及び、記憶部であるHD909を有し、NB903とASIC906との間をAGPバス921(Accelerated Graphics Port)で接続した構成となっている。
【0041】
これらのうち、CPU901は、画像形成装置10aの全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0042】
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0043】
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDDコントローラ908及びMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲット及びAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0044】
MEM-C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御にしたがってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
【0045】
また、近距離通信回路920には、近距離通信回路アンテナ920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
【0046】
更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931及びプリンタ部932によって構成されている。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなるハードキー940bを備えている。コントローラ910は、画像形成装置10a全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931又はプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
【0047】
なお、画像形成装置10aは、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0048】
また、ネットワークI/F950は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
【0049】
<機能について>
本実施形態に係る情報処理システム1が有する各装置の機能は例えば図5に示す処理ブロックにより実現される。図5は、第一の端末装置20、第二の端末装置30、第三の端末装置40、電子機器10、及び、1つ以上の情報処理装置50の機能をブロック状に分けて説明する機能ブロック図の一例である。
【0050】
<<第一の端末装置>>
第一の端末装置20は第一通信部22、表示制御部23、及び、操作受付部24を有している。第一の端末装置20はプログラム(例えばWebブラウザ21)を実行することで、図5に示すような機能ブロックを実現する。
【0051】
第一通信部22は1つ以上の情報処理装置50と通信して、ユーザ情報登録画面等を第一の端末装置20が表示するための画面情報を受信する。また、テナント管理者Cがユーザ情報登録画面等に入力した情報を1つ以上の情報処理装置50に送信する。
【0052】
表示制御部23は1つ以上の情報処理装置50から受信した画面の画面情報を解析してディスプレイ506に例えばユーザ情報登録画面等を表示する。操作受付部24は第一の端末装置20に対するテナント管理者Cの操作(例えばユーザ情報登録画面、パッケージ割当画面への入力)を受け付ける。
【0053】
<<第二の端末装置>>
第二の端末装置30は第二通信部32、表示制御部33、及び、操作受付部34を有している。第二の端末装置30はプログラム(例えばWebブラウザ31)を実行することで、図5に示すような機能ブロックを実現する。
【0054】
第二通信部32は1つ以上の情報処理装置50と通信して、ログイン画面やホーム画面等を第二の端末装置30が表示するための画面情報を受信する。また、ユーザがログイン画面やホーム画面に入力した情報を1つ以上の情報処理装置50に送信する。
【0055】
表示制御部33は1つ以上の情報処理装置50から受信した画面の画面情報を解析してディスプレイ506に例えばログイン画面やホーム画面を表示する。操作受付部34は第二の端末装置30に対するユーザの操作を受け付ける。
【0056】
<<第三の端末装置>>
第三の端末装置40は第三通信部42、表示制御部43、及び、操作受付部44を有している。第三の端末装置40はプログラム(例えばWebブラウザ31)を実行することで、図5に示すような機能ブロックを実現する。
【0057】
第三通信部42は1つ以上の情報処理装置50と通信して、パッケージ新規作成画面等を第三の端末装置40が表示するための画面情報を受信する。また、プロダクトデザイナーPがパッケージ新規作成画面に入力した情報を1つ以上の情報処理装置50に送信する。
【0058】
表示制御部43は1つ以上の情報処理装置50から受信した画面の画面情報を解析してディスプレイ506に例えばパッケージ新規作成画面を表示する。操作受付部34は第三の端末装置40に対するプロダクトデザイナーPの操作を受け付ける。
【0059】
<<電子機器>>
電子機器10は第四通信部12、表示制御部13、及び、操作受付部14を有している。電子機器10はプログラム(例えばWebブラウザ11)を実行することで、図5に示すような機能ブロックを実現する。
【0060】
第四通信部12は1つ以上の情報処理装置50と通信して、待ち受け画面、ランチャー画面、ログイン画面、及び、アプリ画面等を電子機器10が表示するための画面情報を受信する。また、ユーザが待ち受け画面、ランチャー画面、ログイン画面、及び、アプリ画面に入力した情報を1つ以上の情報処理装置50に送信する。
【0061】
表示制御部13は1つ以上の情報処理装置50から受信した画面の画面情報を解析して操作パネル940に例えば待ち受け画面、ランチャー画面、ログイン画面、及び、アプリ画面を表示する。操作受付部14は電子機器10に対するユーザの操作(例えば、ランチャーの起動、認証情報の入力、アプリの選択、アプリに対する操作等)を受け付ける。
【0062】
<<1つ以上の情報処理装置>>
1つ以上の情報処理装置50は、第五通信部52、パッケージ管理部53、認証部54、ユーザ管理部55、アプリ管理部56、及び、テナント管理部57を有している。1つ以上の情報処理装置50が有するこれらの機能は、図3に示したコンピュータ500が有するCPU501が、HD504からRAM503に展開されたプログラムを実行することで実現される機能又は手段である。
【0063】
第五通信部52は、第一の端末装置20、第二の端末装置30、第三の端末装置40及び電子機器10と各種の情報を送受信する。例えば、ユーザ情報登録画面やパッケージ割当画面の画面情報を第一の端末装置20に送信し、ログイン画面やホーム画面の画面情報を第二の端末装置30に送信し、パッケージ新規作成画面等の画面情報を第三の端末装置40に送信し、待ち受け画面、ランチャー画面、ログイン画面、及び、アプリ画面の画面情報を電子機器10に送信する。また、これらの画面で入力された情報を受信する。
【0064】
パッケージ管理部53は、後述するパッケージ情報記憶部591に記憶されるアプリパッケージ情報を管理する。例えば、第三の端末装置40から送信されるアプリパッケージ情報を登録し、また、パッケージ情報記憶部591からアプリパッケージ情報を取得する。
【0065】
認証部54は、プロダクトデザイナーP、テナント管理者C及びユーザを認証して認証が成功するか失敗するかを判断する。認証とは認証要求した者が正当な権限者か否かを判断することをいう。本実施例の場合は、1つ以上の情報処理装置50を使用する権限があるかどうかであり、更に、プロダクトデザイナーP、ユーザ又はテナント管理者Cかも判断できるようになっている。なお、認証の成功とは、プロダクトデザイナーP、ユーザ又はテナント管理者Cが1つ以上の情報処理装置50にログインを許可することをいう。ログインとは、コンピュータやインターネット上の様々なサービスを利用する際に、予め登録しておいたアカウント情報を用いてシステムのリソースにアクセスする認証行為をいう。アカウント情報は、ユーザIDとパスワード、ICカードの番号、又は、生体認証情報などである。
【0066】
ユーザ管理部55は、ユーザ情報を管理しており、後述するユーザ情報記憶部592へのユーザ情報の登録、及び、ユーザ情報記憶部592からのユーザ情報の取得(読み取り)などを行う。
【0067】
アプリ管理部56は、各アプリを管理したり、ユーザごとにアプリのデフォルト設定を管理したり、このデフォルト設定をアプリに反映させたりする。
【0068】
テナント管理部57は、テナントに関するテナント情報を管理し、テナント情報記憶部594へのテナント情報の保存と取得を行う。
【0069】
また、1つ以上の情報処理装置50は、図3に示したHD504、RAM503等により実現される記憶部59を有している。記憶部59にはパッケージ情報記憶部591、ユーザ情報記憶部592、アプリ情報記憶部593、及び、テナント情報記憶部594が構築されている。表1を用いてパッケージ情報記憶部591について説明する。
【0070】
【表1】
表1はパッケージ情報記憶部591に記憶されているアプリパッケージ情報を模式的に示す。アプリパッケージ情報はテナントIDに対応づけられており、パッケージ名、説明、デバイス種別、利用可能なロール、及び、アプリリストの各項目を有している。
【0071】
テナントIDは、テナントを識別するための識別情報である。IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。テナントID以外のIDについても同様である。
・パッケージ名…プロダクトデザイナーPが作成したパッケージの名前である。識別機能を有しているとよい。
・説明…プロダクトデザイナーPが作成したパッケージの説明である。プロダクトデザイナーPは任意の情報を設定できる。
・デバイス種別…電子機器にライセンスされるアプリパッケージにおいて利用できる電子機器の種類である(例:電子黒板、画像形成装置)。
・利用可能なロール…プロダクトデザイナーPが作成したアプリパッケージが導入された場合に、テナント上での利用可能なロールである。このアプリパッケージの利用権限があるユーザのロールである。例えば、テナント管理者C又は一般ユーザが設定される。
・アプリリスト…アプリパッケージ含まれるアプリの識別情報(アプリID)である。
【0072】
【表2】
表2はユーザ情報記憶部592に記憶されているユーザ情報を模式的に示す。ユーザ情報はテナントIDに対応づけられている。つまり、テナントに所属するユーザの数だけユーザ情報が存在する。ユーザ情報記憶部592のユーザにはテナント管理者Cも含まれる点に注意されたい。ユーザ情報はテナント管理者Cが1つ以上の情報処理装置50に接続して登録する。
【0073】
ユーザ情報は、テナントID、ユーザID、パスワード、性、名、メールアドレス、表示言語(ロケール)、アカウントの状態、ロール、及び、アプリ利用権限の初期設定の各項目を有している。
・テナントID…ユーザが所属するテナントの識別情報である。
・ユーザID…ユーザの識別情報である。
・パスワード…ユーザであることを証明する秘匿情報である。
・姓…ユーザの名字である。
・名…ユーザの名前である。
・メールアドレス…ユーザのメールアドレスである。
・表示言語(ロケール)…ユーザが使用する画面で表示される文字の言語である。
・アカウントの状態…アカウントはユーザが1つ以上の情報処理装置50にログインするための権利のことである。アカウントの状態には「有効、無効又はアカウントロック」の少なくとも3つがある。ユーザ情報が仮登録されると無効となり、本登録により有効となる。有効となった後もテナント管理者Cが無効に設定できる。アカウントロックは、有効な状態でユーザがパスワードを何回か間違えた場合に設定される。アカウントロックは、例えば、一定期間の経過で有効に戻る点、又は、テナントに所属するユーザとしてカウントされたままである点で無効と異なる。
・ロール…ユーザの権限である。例えば「テナント管理者C又は一般ユーザ」がある。本実施形態ではテナント管理者及び一般ユーザをユーザと称している。
・アプリ利用権限の初期設定…このユーザが利用可能なアプリパッケージのリストである。ユーザに利用権限が割り当てられたアプリパッケージのリストを有している。
【0074】
表2で空欄でない、テナントID、アカウントの状態、ロール、及び、「アプリ利用権限の初期設定」は自動的に決定される。表2で空欄のユーザID、パスワード、姓、名、メールアドレス、及び、表示言語(ロケール)はテナント管理者Cが設定する。
【0075】
【表3】
表3はアプリ情報記憶部593に記憶されているアプリ情報を模式的に示す。アプリ情報はテナントIDに対応づけて、アプリIDとロールの項目を有している。アプリ情報はプロダクトデザイナーPがサービスの契約状況に応じて登録する。サービスの契約によって自動的に登録されてもよい。各アプリはアプリパッケージに属する場合も属さない場合もある。
・テナントID…アプリが販売されたテナントの識別情報である。
・アプリID…アプリの識別情報である。
・ロール…アプリを利用できる権限である。例えば「テナント管理者C又は一般ユーザ」がある。アプリパッケージのロールとはどちらが優先されてもよい。
【0076】
【表4】
表4はテナント情報記憶部594に記憶されているテナント情報を模式的に示す。テナント情報はテナントIDに対応づけて、テナント名と登録日の項目を有している。
・テナントID…テナントの識別情報である。
・テナント名…テナントの名称であり、社名や部署名である。
・登録日…テナントの登録日である。
【0077】
なお、表1~表4は、本実施形態の説明のために示されているに過ぎず主な情報でないものは省略されている。
【0078】
<アプリパッケージ作成の処理と動作>
図6は、プロダクトデザイナーPがアプリパッケージを作成する手順を示すシーケンス図の一例である。
【0079】
S1:まず、プロダクトデザイナーPが第三の端末装置40を操作して1つ以上の情報処理装置50にログインの操作を行う(認証情報を入力する)。
【0080】
S2:第三の端末装置40の操作受付部44は操作を受け付けて、第三通信部42が認証要求を1つ以上の情報処理装置50に送信する。
【0081】
S3:1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52は認証要求を受信し、認証部54が認証情報に基づいてプロダクトデザイナーPを認証する。ここでは認証が成功したものとする。
【0082】
アプリパッケージの作成又はロールの設定はプロダクトデザイナーPにのみ許可され、テナント管理者、又は、一般ユーザはアプリパッケージのロールを設定できない。つまり、認証部がテナント管理者、又は、一般ユーザであると認証すると、アプリパッケージへのロールの設定を許可しない。このような処理は、プロダクトデザイナーPがログインした場合にのみ、次述のパッケージ新規作成画面が表示されるような制限により実現できる。
【0083】
S4:プロダクトデザイナーPはパッケージ新規作成画面を開く操作を第三の端末装置40に入力する。なお、プロダクトデザイナーは、アプリパッケージに含まれるアプリ毎に、利用権限を割り当ててよいロールを設定可能にしてもよい。その場合はパッケージ新規作成画面でのアプリパッケージに対するロール(パッケージに含まれるアプリ全体に一括で設定されるロール)は、設定しないを選択する。
【0084】
S5:第三の端末装置40の操作受付部44は操作を受け付けて、第三通信部42がパッケージ新規作成画面を1つ以上の情報処理装置50に要求する。
【0085】
S6:1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はパッケージ新規作成画面の要求を受信し、パッケージ管理部53がパッケージ新規作成画面の画面情報を生成する。パッケージ新規作成画面の画面情報が第三の端末装置40に送信され、第三の端末装置40の表示制御部43がパッケージ新規作成画面を表示する。パッケージ新規作成画面の一例を図8に示す。
【0086】
S7:プロダクトデザイナーPはパッケージ新規作成画面に利用権限を割り当ててよいロールを含むアプリパッケージ情報を入力する。
【0087】
S8:プロダクトデザイナーPはアプリパッケージの新規作成(作成実施)を入力する。
【0088】
S9:第三の端末装置40の操作受付部44は入力を受け付けて、第三通信部42が入力されたアプリパッケージ情報を1つ以上の情報処理装置50に要求する。
【0089】
S10:1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はアプリパッケージ情報を受信し、パッケージ管理部53がパッケージ情報記憶部591にアプリパッケージ情報を記憶させる。
【0090】
S11:次に、プロダクトデザイナーPはアプリパッケージにアプリを登録するために、アプリ一覧を表示する操作を第三の端末装置40に入力する。
【0091】
S12:第三の端末装置40の操作受付部44は入力を受け付けて、第三通信部42がアプリ一覧要求を1つ以上の情報処理装置50に要求する。
【0092】
S13:1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はアプリ一覧の要求を受信し、アプリ管理部56がアプリ情報記憶部593を参照してアプリ一覧の画面情報を生成する。プロダクトデザイナーPがアプリパッケージに含めることができるアプリの一覧は顧客のサービス内容により予め決まっている。アプリ一覧の画面情報が第三の端末装置40に送信され、第三の端末装置40の表示制御部43がアプリ一覧画面を表示する。アプリ一覧画面の一例を図10に示す。
【0093】
S14:プロダクトデザイナーPはアプリ一覧画面からアプリを選択する。なお、アプリごとにロールを設定する場合、プロダクトデザイナーPは、アプリ選択のたびに、アプリごとにロールを設定してもよい。その際すでにアプリパッケージ(全体)に対するロールが設定されている場合は、プロダクトデザイナーPはアプリパッケージに対するロールを、無しに変更(解除)する。第三の端末装置40の操作受付部44は解除を受け付ける。あるいは、変更確認画面を介して変更(解除)実行を受け付けてもよい。操作受付部44がアプリパッケージのロールの解除を受け付けた場合、継続して、アプリを利用可能なロールの設定を受け付けるが、アプリパッケージのロールを解除しなかった場合は、操作受付部44はアプリを利用可能なロールの設定を受け付けない。
【0094】
S15:第三の端末装置40の操作受付部44はアプリの選択を受け付けて、第三通信部42がアプリの識別情報を1つ以上の情報処理装置50に要求する。
【0095】
S16:1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はアプリの識別情報を受信し、パッケージ管理部53が作成したアプリパッケージにアプリを登録する。
【0096】
S17:プロダクトデザイナーPはアプリ一覧画面にアプリパッケージの作成が完了した旨を入力する。例えば、アプリの登録完了を知らせるメッセージに表示される終了ボタンを押下したり、アプリ一覧画面に用意されている作成完了ボタンを押下したりする。
【0097】
S18:第三の端末装置40の操作受付部44は作成完了を受け付けて、第三通信部42がパッケージ作成完了を1つ以上の情報処理装置50に要求する。
【0098】
S19:1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52は作成完了を受信し、パッケージ管理部53が作成したアプリパッケージを保存する。
【0099】
以上の処理により、アプリパッケージが作成される。この時点ではアプリパッケージができたがテナントとは関連付けられていない。そこで、次に、プロダクトデザイナーPはアプリパッケージをテナントに対応付ける。
【0100】
図7は、プロダクトデザイナーPがアプリパッケージをテナントに対応付ける手順を示すシーケンス図の一例である。
【0101】
S21~S23:ログインについては図6のステップS1~S3と同様でよい。プロダクトデザイナーPが図6に続いて操作する場合はログインしなくてよい。
【0102】
S24:次に、プロダクトデザイナーPはテナント一覧画面を表示させる操作を第三の端末装置40に入力する。
【0103】
S25:第三の端末装置40の操作受付部44は入力を受け付けて、第三通信部42がテナント情報一覧を1つ以上の情報処理装置50に要求する。1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はテナント情報一覧の要求を受信し、テナント管理部57がテナント情報記憶部594を参照してテナント一覧の画面情報を生成する。テナント一覧は、プロダクトデザイナーPがアプリパッケージを割り当てうるテナントの一覧となる。例えば、サービスを契約しているテナント(例えば顧客リスト)でよい。テナント一覧の画面情報が第三の端末装置40に送信され、第三の端末装置40の表示制御部がテナント一覧画面を表示する。テナント一覧画面の一例を図11に示す。
【0104】
S26:次に、プロダクトデザイナーPはアプリパッケージを割り当てるテナントをテナント一覧画面で選択する。
【0105】
S27:第三の端末装置40の操作受付部44は選択を受け付けて、第三通信部42が該テナントの識別情報を1つ以上の情報処理装置50に送信する。1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はテナントの識別情報を受信し、テナント管理部57がテナント情報記憶部594を参照してテナントの識別情報に対応付けられたテナント情報の画面情報を生成する。テナント情報の画面情報が第三の端末装置40に送信され、第三の端末装置40の表示制御部43がテナント情報画面を表示する。テナント情報画面の一例を図12に示す。
【0106】
S28:次に、プロダクトデザイナーPはテナントにアプリパッケージを追加する操作を入力する。
【0107】
S29:第三の端末装置40の操作受付部44は操作を受け付けて、第三通信部42が該テナントの識別情報を1つ以上の情報処理装置50に要求する。
【0108】
S30:1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はテナントの識別情報を受信し、パッケージ管理部53がパッケージ情報記憶部591のアプリパッケージにテナントIDを対応付けて登録する。
【0109】
以上により、アプリパッケージにロールが設定されたパッケージ情報が作成された。
【0110】
<アプリパッケージ作成の際の画面例>
図8図13を用いて、アプリパッケージ作成の際の画面例について説明する。図8図9は、パッケージ新規作成画面200の一例である。パッケージ新規作成画面200はプロダクトデザイナーPがアプリパッケージを作成する画面である。
パッケージ名欄201:アプリパッケージの名称が入力される欄である。
サービス種別欄202:アプリパッケージの識別情報である。
説明欄203:アプリパッケージの説明である。
ライセンス制御欄204:パッケージ情報のデバイス種別の項目を有効にするか否かが設定される。図9に、ライセンス制御欄204が「有効」に設定された場合のパッケージ新規作成画面200を示す。
デバイス制御欄205:ライセンス制御欄が「有効」に設定されると表示される。アプリパッケージ情報のデバイス種別の項目を対応する設定であり、電子機器にライセンスされるアプリパッケージの場合の電子機器の種別が設定される。
公開範囲欄206:アプリパッケージが公開される範囲である。
利用可能なロール欄207:このアプリパッケージの利用権限をテナント管理者Cが設定できるユーザのロールである。
【0111】
図10は、アプリ一覧画面210の一例である。なお、アプリ情報画面も同様の構成となる。
アプリ名欄211:検索したいアプリ名が入力される欄である。
状態欄212:検索されるアプリの状態(定員に達していて利用不可かどうかなど)が指定される欄である。
アプリリスト213:検索に適合したアプリのリストが表示される欄である。検索前は何も表示されなくても全てが表示されてもよい。アプリ名、説明、アプリタイプ、状態、及び、作成日が表示される。
【0112】
図11は、テナント一覧画面220の一例である。テナント一覧画面220はお客様一覧(テナント一覧)の中から特定のテナント(アプリパッケージを割り当てるテナント)が選択される画面である。
お客様名欄221:検索したいテナントのテナント名が入力される欄である。
テナントID欄222:検索したいテナントのテナントIDが入力される欄である。
登録日欄223:検索したいテナントの登録日が入力される欄である。
状態欄224:検索されるテナントの状態(サービス中、サービス開始前など)が指定される欄である。
テナントリスト225:検索に適合したテナントのリストが表示される欄である。検索前は何も表示されなくても全てが表示されてもよい。テナントリストには、お客様名、テナントID、状態、及び、登録日などが表示される。
【0113】
図11のテナント一覧画面220でプロダクトデザイナーPがテナント名を選択すると、図12のテナント情報画面230が表示される。図12はテナント情報画面230の一例を示す図である。テナント情報画面230は、特定のテナントにアプリパッケージを追加するための画面である。テナント情報画面にはこのテナントに導入済みのアプリパッケージの一覧231が表示される。この一覧231はパッケージ情報記憶部591でテナントIDに対応付けられているアプリパッケージに基づいて表示される。
【0114】
テナント情報画面230には追加ボタン232があり、プロダクトデザイナーPが追加ボタン232を押下すると図13の未導入パッケージ一覧画面240が表示される。図13は未導入パッケージ一覧画面240の一例を示す。未導入パッケージ一覧画面240は図11で選択されたテナントに対応付けられていないアプリパッケージが表示される画面である。
パッケージ名欄241:検索したいアプリパッケージ名が入力される欄である。
パッケージリスト242:検索に適合したアプリパッケージのリストが表示される欄である。検索前は何も表示されなくても全てが表示されてもよい。
追加ボタン243:パッケージリストの先頭のラジオボタン244で選択されているアプリパッケージをテナントに対応付けるためのボタンである。
【0115】
以上により、図11で選択されたテナントに図13で選択されたアプリパッケージが対応付けられる。
【0116】
<ユーザ登録の処理と動作>
続いて、図14を用いて、テナント管理者Cがテナントにユーザを登録する処理と動作について説明する。図14は、テナント管理者Cがテナントにユーザを登録する処理と動作を説明するシーケンス図の一例である。
【0117】
S41~S43:ログイン操作は図6のステップS1~S3と同様でよい。
【0118】
S44:テナント管理者Cはユーザ情報登録画面を開く操作を第一の端末装置20に入力する。
【0119】
S45:第一の端末装置20の操作受付部24は操作を受け付けて、第一通信部22がユーザ情報登録画面を1つ以上の情報処理装置50に要求する。1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はユーザ情報登録画面の要求を受信し、ユーザ管理部55がユーザ情報登録画面の画面情報を生成する。ユーザ情報登録画面の画面情報が第一の端末装置20に送信され、第一の端末装置20の表示制御部23がユーザ情報登録画面を表示する。ユーザ情報登録画面の一例を図15に示す。
【0120】
S46:テナント管理者Cはロールを含むユーザ情報をユーザ情報登録画面に入力する。第一の端末装置20の操作受付部24は入力を受け付ける。
【0121】
S47:テナント管理者Cはこのユーザが利用可能なアプリパッケージの一覧を表示する操作を行う。
【0122】
S48:第一の端末装置20の操作受付部24は入力を受け付けて、第一通信部22が利用可能なアプリパッケージの一覧をユーザのロールと共に1つ以上の情報処理装置50に要求する。1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52は利用可能なアプリパッケージの一覧の要求を受信し、パッケージ管理部53がパッケージ情報記憶部591をユーザのロールで検索する。パッケージ管理部53は検索に適合したアプリパッケージの一覧画面の画面情報を生成する。利用可能なアプリパッケージの一覧画面の画面情報が第一の端末装置20に送信され、第一の端末装置20の表示制御部23が利用可能なアプリパッケージの一覧画面を表示する。アプリパッケージの一覧画面の一例を図16に示す。
【0123】
S49:テナント管理者Cは利用可能なアプリパッケージの一覧画面でアプリパッケージをユーザに割り当てる。すなわち、アプリパッケージの選択を受け付ける。これにより、ユーザにアプリパッケージの利用を許可したり、制限したりすることができる。
【0124】
S50:第一の端末装置20の操作受付部24は入力を受け付けて、第一通信部22が選択されたアプリパッケージの識別情報を含むユーザ情報の登録を1つ以上の情報処理装置50に要求する。
【0125】
S51:1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はユーザ情報の登録要求を受信し、ユーザ管理部55がユーザ情報記憶部592にユーザ情報を登録する。つまり、ユーザ管理部55は、アプリパッケージとアプリパッケージを用いたサービスの提供を受けるテナントとの対応を受け付ける。
【0126】
これにより、アプリパッケージに設定されたロールを利用して、テナント管理者Cが使用させたいユーザにのみアプリパッケージの利用権限を割り当てることができる。
【0127】
<ユーザ情報登録の際の画面例>
図15図17を用いて、ユーザ情報登録の際の画面例について説明する。図15は、ユーザ情報登録画面250の一例である。ユーザ情報登録画面250はテナント管理者Cがユーザ情報を登録する画面である。
ユーザID欄251:ユーザIDが入力される欄である。
メールアドレス欄252:ユーザのメールアドレスが入力される欄である。
姓欄253:ユーザの姓が入力される欄である。
名欄254:ユーザの名が入力される欄である。
メール返信用言語255:1つ以上の情報処理装置50がメール返信する場合の言語が設定される欄である。
ロール欄256:テナント管理者C又は一般ユーザのロールが設定される欄である。
機能アカウント連携設定欄257:ユーザ情報と電子機器のアカウントを紐付ける場合に電子機器が選択される欄である。
アプリ利用権限の初期設定欄258:アプリを選択ボタン259の押下によりアプリパッケージを選択するための欄である。アプリを選択ボタン259の押下により図16の利用可能パッケージ一覧画面260に遷移する。
【0128】
図16は、利用可能パッケージ一覧画面260の一例である。利用可能パッケージ一覧画面260は登録対象のユーザのロールで利用可能なアプリパッケージの一覧を表示する。利用可能パッケージ一覧画面260ではアプリ名261と利用数262が対応付けられている。このアプリ名261は、ユーザのロールで利用できるアプリパッケージの名称である。また、利用数262は契約によって決まっている上限の割当可能数(分母)に対する現在の割り当て数(分子)である。テナント管理者Cはチェックボックス263をチェックして利用権限を割り当てるアプリパッケージを選択する。
【0129】
なお、現在の割り当て数(分子)が上限の割当可能数(分母)に達している場合、チェックボックス263が表示されず、アプリ名と利用数は半輝度で表示され、テナント管理者Cが選択できない。
【0130】
なお、アプリパッケージに含まれる個々のアプリに対してロールが設定され、個々のアプリの1つ以上に利用可能なユーザのロールが設定されている場合は、アプリパッケージとしては利用可能に表示され、かつパッケージ選択後の詳細画面でアプリ単位での利用権限の割り当てを可能にしてもよい。
【0131】
図17は、ユーザ登録メール送信画面270の一例を示す図である。テナント管理者Cがユーザにアプリパッケージを登録すると図17のようなユーザ登録メール送信画面270が表示される。ユーザ登録メール送信画面270には「ユーザ登録メールを送信しました。ユーザがメールにしたがいログイン情報登録を完了すると利用可能になります。」というメッセージ271が表示されている。ユーザはメールを受信して、メールに記載のURLにアクセスしてユーザ情報のうち認証情報等を登録する。
【0132】
<ユーザのログイン時の処理と動作>
次に、図18を用いてユーザのログイン時の処理と動作を説明する。図18は、ユーザのログイン時の処理と動作を説明するシーケンス図の一例である。なお、このユーザは一般ユーザでもテナント管理者Cでもよい。
【0133】
S61:ユーザUは第二の端末装置30を操作して1つ以上の情報処理装置50と通信させ、ログイン画面を表示させる。
【0134】
S62:ユーザUは認証情報を入力する。例えば、テナントID、ユーザID及びパスワード、又は、メールアドレスとパスワードを入力する。
【0135】
S63:第二の端末装置30の操作受付部34は入力を受け付けて、第二通信部32が認証情報を1つ以上の情報処理装置50に要求する。
【0136】
S64:1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52は認証情報を受信し、認証部54はユーザ管理部55にテナントIDとユーザIDを送信する。
【0137】
S65:ユーザ管理部55はテナントIDとユーザIDに対応付けられたユーザ情報を認証部54に送出する。
【0138】
S66:認証部54はユーザが入力したテナントID、ユーザID及びパスワードがユーザ情報記憶部592に登録されているものと同じかどうかを判断する。
【0139】
S67:認証成功の場合、認証部54は認証成功を第二の端末装置30に送信する。
【0140】
認証成功時には、1つ以上の情報処理装置50がこのユーザに対応したホーム画面の画面情報を第二の端末装置30に送信するので、第二の端末装置30のユーザは利用権限があるアプリのみからアプリを選択できる。つまり、ユーザ情報のアプリ利用権限の初期設定の項目に設定されているアプリパッケージに含まれるアプリのみを第二の端末装置30が表示する。
【0141】
<ログイン画面等>
図19はログイン画面の一例を示す。図19は第二の端末装置30が表示するログイン画面300の一例である。ログイン画面300は、テナントID欄304、ユーザID欄301、パスワード欄302、及び、ログインボタン303を有している。ユーザはテナントID欄にテナントIDを入力し、ユーザID欄301にユーザIDを入力し、パスワード欄302に自分のパスワードを入力する。これらが認証情報の一例である。ユーザがログインボタン303を押下するとログイン要求が1つ以上の情報処理装置50に送信される。なお、ユーザはメールアドレスとパスワードでもログインできる。
【0142】
図20は、テナント管理者Cがログインして第一の端末装置20が表示するホーム画面310の一例である。ログイン要求に対し認証が成功すると、第一の端末装置20はホーム画面310を表示する。ホーム画面310には、ユーザ情報においてテナント管理者Cが利用権限を有するアプリのリスト311が表示される。一般のユーザの場合も同様である。また、ホーム画面310は設定ボタン312を有し、テナント管理者Cが設定ボタン312を押下すると、ユーザ管理313、アプリ利用権限管理(ユーザ)314、アプリ利用権限管理(デバイス)315、及び、テナント情報316の各ボタンが表示される。ユーザ管理313はテナント管理者Cがユーザを管理するためのユーザ管理画面を表示するボタンである。アプリ利用権限管理(ユーザ)314はどのユーザがどのアプリを使えるかを管理する画面を表示するためのボタンである。アプリ利用権限管理(デバイス)315はどの電子機器10でアプリを使えるかを管理する画面を表示するためのボタンである。テナント情報316は、テナントの契約内容などを表示する画面を表示するためのボタンである。
【0143】
図21は一般ユーザがログインした第二の端末装置30が表示するホーム画面460の一例を示す図である。図20のテナント管理者C用のホーム画面310と同様の構成を有しているが、設定ボタン312は表示されない。ユーザがテナント管理者C用の設定を行う必要性が低いためである。ただし、ユーザ用のホーム画面460に設定ボタン312が表示されてもよい。ホーム画面460ではログインしたユーザに利用権限が与えられたアプリの設定等が可能である。アプリによっては電子機器10を用いた処理(画像形成等)の実行をホーム画面から実行可能であってもよい。
【0144】
<ユーザ登録後のアプリパッケージの割当>
図14ではユーザ情報の登録時に該ユーザにアプリパッケージが割り当てられていたが、登録済みのユーザにテナント管理者Cがアプリパッケージを割り当てることも可能である。
【0145】
図22は、登録済みのユーザにテナント管理者Cがアプリパッケージを割り当てる処理を示すシーケンス図の一例である。
【0146】
S71~S73:ログイン操作は図6のステップS1~S3と同様でよい。
【0147】
S74:テナント管理者Cはアプリパッケージ利用権限管理画面を開く操作を第一の端末装置20に入力する。
【0148】
S75:第一の端末装置20の操作受付部24は操作を受け付けて、第一通信部22がアプリパッケージ利用権限管理画面を1つ以上の情報処理装置50に要求する。1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はアプリパッケージ利用権限管理画面の要求を受信し、ユーザ管理部55がアプリパッケージ利用権限管理画面の画面情報を生成する。テナント管理者Cのログインによりテナントが特定され、同じテナントIDを持つユーザに割り当てられているアプリパッケージの数をアプリパッケージごとに集計する。各アプリパッケージの上限の割当可能数は決まっているものとする。また、ユーザ情報のアプリ利用権限の初期設定からユーザに利用権限が認められているアプリパッケージをユーザごとに読み出す。アプリパッケージ利用権限管理画面の画面情報が第一の端末装置20に送信され、第一の端末装置20の表示制御部23がアプリパッケージ利用権限管理画面を表示する。アプリパッケージ利用権限管理画面の一例を図23に示す。
【0149】
S76:テナント管理者Cはユーザにアプリパッケージの利用権限を割り当てる。第一の端末装置20の操作受付部24は入力を受け付ける。
【0150】
S77:第一の端末装置20の第一通信部22が、テナント管理者Cが対応付けたユーザの識別情報と割り当てたアプリパッケージの識別情報を1つ以上の情報処理装置50に送信する。
【0151】
S78:ユーザ管理部は、ユーザの識別情報で特定されるユーザ情報にアプリパッケージの識別情報を対応付けて登録する(アプリ利用権限の初期設定の項目)。
【0152】
<<アプリパッケージ利用権限管理画面>>
図23は、アプリパッケージ利用権限管理画面360の一例を示す。アプリパッケージ利用権限管理画面360はユーザごとにアプリパッケージの利用権限をテナント管理者Cが割り当てる画面である。アプリパッケージ利用権限管理画面360には、ユーザID361に対応づけて各アプリパッケージの利用権限362が表示される。各ユーザは利用権限362でチェックマーク364があるアプリを利用できる。アプリごとの利用権限状態363により、各アプリごとに最大のライセンス数(分母)が設定されており、現在割り当てられているライセンス数(分子)も分かるようになっている。利用権限362には各ユーザのユーザ情報における「アプリ利用権限の初期設定」が反映されている。テナント管理者Cはアプリパッケージ利用権限管理画面360でアプリパッケージごとに、どのユーザに利用権限を設定するか(許可)又は取り消すか(制限)を編集できる。
【0153】
マイナスマーク365はユーザとアプリパッケージの対応において利用権限をテナント管理者Cが割り当てられない(禁止)旨を示す。ユーザのロールによってはアプリパッケージを利用できないロールがあり、このユーザにマイナスマーク365が表示される。例えば、表1のアプリパッケージ情報の利用可能なロールの項目が「管理者」の場合、アプリパッケージ利用権限管理画面360では一般ユーザに対応付けてマイナスマーク365が表示される。これに対し、アプリパッケージ利用権限管理画面360で空欄になっているユーザは利用権限が未付与のユーザである。
【0154】
<アプリパッケージへのアプリの追加>
すでに作成済みのアプリパッケージに対しプロダクトデザイナーPがアプリを登録したり削除したりすることもできる。
【0155】
図24は、プロダクトデザイナーPがアプリパッケージにアプリを追加する手順を示すシーケンス図の一例である。
【0156】
S81~S83:ログイン操作は図6のステップS1~S3と同様でよい。
【0157】
S84:プロダクトデザイナーPはパッケージ一覧画面を開く操作を第三の端末装置40に入力する。
【0158】
S85:第三の端末装置40の操作受付部44は操作を受け付けて、第三通信部42がパッケージ一覧画面を1つ以上の情報処理装置50に要求する。1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はパッケージ一覧画面の要求を受信し、パッケージ管理部53がパッケージ一覧画面の画面情報を生成する。パッケージ管理部53はパッケージ情報記憶部591に記憶されているアプリパッケージ情報を取得してパッケージ一覧画面の画面情報を生成する。テナントが指定されてもよい。パッケージ一覧画面の画面情報が第三の端末装置40に送信され、第三の端末装置40の表示制御部43がパッケージ一覧画面を表示する。このパッケージ一覧画面は例えば図12と同様でよい。
【0159】
S86:プロダクトデザイナーPはアプリを追加するパッケージを選択する。
【0160】
S87:第三の端末装置40の操作受付部44は選択を受け付けて、第三通信部42がパッケージの識別情報を指定して、このパッケージに含まれるアプリ一覧を1つ以上の情報処理装置50に要求する。1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はアプリ一覧要求を受信し、パッケージ管理部53が指定されたパッケージに含まれるアプリ一覧画面の画面情報を生成する。パッケージ管理部53はパッケージ情報記憶部591に記憶されているアプリパッケージから、このアプリパッケージに含まれるアプリを取得してアプリ一覧画面の画面情報を生成する。アプリ一覧画面の画面情報が第三の端末装置40に送信され、第三の端末装置40の表示制御部43がアプリ一覧画面を表示する。アプリ一覧画面の一例を図25に示す。
【0161】
S88:プロダクトデザイナーPはアプリの追加ボタン375(図25)を押下する。
【0162】
S89:第三の端末装置40の操作受付部44は操作を受け付けて、第三通信部42がテナントIDを指定してアプリ選択画面を1つ以上の情報処理装置50に要求する。1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はアプリ選択画面の要求を受信し、アプリ管理部56がアプリ選択画面の画面情報を生成する。アプリ管理部56はテナントIDに基づいてこの顧客が契約してアプリパッケージ又はアプリを特定し、アプリ選択画面の画面情報を生成する。アプリ選択画面の画面情報が第三の端末装置40に送信され、第三の端末装置40の表示制御部43がアプリ選択画面を表示する。アプリ選択画面の一例を図26に示す。
【0163】
S90:プロダクトデザイナーPはアプリ選択画面でアプリを選択する。
【0164】
S91:第三の端末装置40の操作受付部44は操作を受け付けて、第三通信部42がアプリの識別情報を1つ以上の情報処理装置50に要求する。
【0165】
S92:1つ以上の情報処理装置50の第五通信部52はアプリの識別情報を受信し、パッケージ管理部53がパッケージにアプリを登録する。
【0166】
このように、すでに作成されているパッケージにアプリを登録することができる。
【0167】
<<アプリ一覧画面、アプリ選択画面>>
図25は、アプリ一覧画面370の一例を示す図である。アプリ一覧画面370はアプリパッケージに含まれるアプリをプロダクトデザイナーPが編集する画面である。アプリ一覧画面370はアプリのリスト371、詳細ボタン372、編集ボタン373、削除ボタン374、及び、アプリの追加ボタン375を有している。詳細ボタン372はこのアプリの処理内容を表示させるボタンであり、編集ボタン373はコンポーネントの組み合わせを編集してワークフローを変更するためのボタンであり、削除ボタン374はアプリパッケージからアプリを削除するためのボタンである。アプリの追加ボタン375はアプリパッケージにアプリを追加するためのボタンである。アプリの追加ボタン375が押下されると、図26のアプリ選択画面380が表示される。図26はアプリ選択画面380の一例を示す。アプリ選択画面380は図10と同様でよい。
【0168】
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の情報処理システムは、プロダクトデザイナーPがアプリパッケージにロールを設定でき、テナント管理者Cが使用させたくないユーザにアプリパッケージの利用権限が割り当てられることを抑制できる。
【0169】
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0170】
例えば、本実施形態では各端末装置が汎用的なWebブラウザを使用しているが、情報処理システムに専用のアプリを使用してもよい。
【0171】
また、図5などの構成例は、第一の端末装置20、第二の端末装置30、第三の端末装置40、電子機器10、及び1つ以上の情報処理装置50による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。第一の端末装置20、第二の端末装置30、第三の端末装置40、電子機器10、及び1つ以上の情報処理装置50の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
【0172】
また、実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、1つ以上の情報処理装置50は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
【0173】
更に、1つ以上の情報処理装置50は、開示された処理ステップ、例えば図6図7図14図18図22図24を様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニットによって実行されるプロセスは、1つ以上の情報処理装置50が有する複数の情報処理装置によって実行され得る。また、1つ以上の情報処理装置50は、1つのサーバ装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。
【0174】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【符号の説明】
【0175】
1 情報処理システム
10 電子機器
20 第一の端末装置
30 第二の端末装置
40 第三の端末装置
50 1つ以上の情報処理装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0176】
【文献】特開2017-120502号公報
図1
図2
図3
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