(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】コンピュータシステム、ゲームシステム及びリプレイ動画提供方法
(51)【国際特許分類】
A63F 13/86 20140101AFI20241217BHJP
A63F 13/497 20140101ALI20241217BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20241217BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20241217BHJP
【FI】
A63F13/86
A63F13/497
A63F13/53
A63F13/79
(21)【出願番号】P 2020038900
(22)【出願日】2020-03-06
【審査請求日】2023-01-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000134855
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコエンターテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100124682
【氏名又は名称】黒田 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100104710
【氏名又は名称】竹腰 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100090479
【氏名又は名称】井上 一
(72)【発明者】
【氏名】宮野 鉄平
(72)【発明者】
【氏名】阿須名 孝次
(72)【発明者】
【氏名】南 清志
(72)【発明者】
【氏名】小倉 建一
(72)【発明者】
【氏名】恩田 明生
(72)【発明者】
【氏名】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】村井 伸太郎
【審査官】柳 重幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-205749(JP,A)
【文献】特開2015-013101(JP,A)
【文献】特開2015-036033(JP,A)
【文献】特開2015-127857(JP,A)
【文献】特開2015-135598(JP,A)
【文献】特開2016-046538(JP,A)
【文献】特開2017-103529(JP,A)
【文献】特開2017-188833(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0257651(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザのゲームプレイを第2ユーザが部分的に代行プレイした際のリプレイ動画用のデータに基づいて、リプレイ動画を視聴端末に閲覧可能に提供するリプレイ動画提供手段と、
前記リプレイ動画提供手段によるリプレイ動画の提供の際に、前記代行プレイが行われた代行プレイ期間、及び/又は、前記代行プレイが行われなかった非代行プレイ期間、を前記視聴端末に提示させる制御を行うプレイ期間提示制御手段と、
前記リプレイ動画提供手段によって提供されるリプレイ動画の再生の際に、前記代行プレイが再生され、且つ、当該代行プレイの再生中のリプレイ動画が所与の特定シーン条件を満たしたタイミングで、代行プレイである旨の報知を前記視聴端末に行わせる報知制御をする再生中報知制御手段と、
を備えたコンピュータシステム。
【請求項2】
前記再生中報知制御手段は、所与のエフェクトを前記視聴端末に表示させることで前記報知制御を行う、
請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項3】
前記再生中報知制御手段は、前記リプレイ動画の画像に重畳させる表示制御によって前記報知制御を行う、
請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項4】
前記再生中報知制御手段は、前記リプレイ動画の画像外への表示制御によって前記報知制御を行う、
請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項5】
前記特定シーン条件を前記第1ユーザの設定操作に基づいて設定する特定シーン条件設定手段、
を更に備えた請求項1~4の何れか一項に記載のコンピュータシステム。
【請求項6】
前記特定シーン条件を、前記第1ユーザのプレイ履歴に基づいて設定する特定シーン条件設定手段、
を更に備えた請求項1~4の何れか一項に記載のコンピュータシステム。
【請求項7】
第1ユーザのゲームプレイを第2ユーザが部分的に代行プレイした際のリプレイ動画用のデータを前記第1ユーザから受け付けて記憶する制御を行う受付制御手段と、
前記記憶された前記リプレイ動画用のデータに基づいて、リプレイ動画を視聴端末に閲覧可能に提供するリプレイ動画提供手段と、
前記リプレイ動画提供手段によるリプレイ動画の提供の際に、前記代行プレイが行われた代行プレイ期間、及び/又は、前記代行プレイが行われなかった非代行プレイ期間、を前記視聴端末に提示させる制御を行うプレイ期間提示制御手段と、
を備え、
前記受付制御手段は、前記リプレイ動画に含まれる前記代行プレイに基づく受け付け許否条件に基づいて、前記リプレイ動画用のデータを受け付けるか否かを決定する、
コンピュータシステム。
【請求項8】
前記受け付け許否条件は、前記リプレイ動画に含まれる前記代行プレイの割合又は回数に基づく条件である、
請求項
7に記載のコンピュータシステム。
【請求項9】
前記リプレイ動画提供手段によって提供されるリプレイ動画の再生時間軸を前記視聴端末に表示させる制御を行う再生時間軸表示制御手段、
を更に備え、
前記プレイ期間提示制御手段は、前記再生時間軸において前記代行プレイ期間及び/又は前記非代行プレイ期間に該当する区間を前記視聴端末に提示させる制御を行う、
請求項1~
8の何れか一項に記載のコンピュータシステム。
【請求項10】
前記第1ユーザの情報、前記第2ユーザの情報、及び、前記代行プレイのプレイ内容の情報のうちの少なくとも1つを含む代行プレイ説明情報を取得する説明情報取得手段、
を更に備え、
前記プレイ期間提示制御手段は、前記再生時間軸の前記区間を示す部分の表示態様を、前記代行プレイ説明情報に基づいて制御する、
請求項
9に記載のコンピュータシステム。
【請求項11】
前記リプレイ動画中の前記代行プレイ期間の時間割合、前記代行プレイ期間の長さ、および、前記第2ユーザのユーザ識別情報、のうちの少なくとも1つを含む代行プレイ情報を前記視聴端末に提示させる制御を行う代行プレイ情報提示制御手段、
を更に備えた請求項1~
10の何れか一項に記載のコンピュータシステム。
【請求項12】
前記リプレイ動画提供手段は、
前記視聴端末に提供可能な前記リプレイ動画の選択肢の一覧を前記視聴端末に表示させる手段と、
前記選択肢の中から選択された前記リプレイ動画を前記視聴端末に提供する手段と、
を有し、
前記代行プレイ情報提示制御手段は、前記選択肢に対応付けて前記代行プレイ情報を前記視聴端末に提示させる制御を行う、
請求項
11に記載のコンピュータシステム。
【請求項13】
請求項1~
12の何れか一項に記載のコンピュータシステムであるサーバシステムと、
前記視聴端末と、
を具備するゲームシステム。
【請求項14】
第1ユーザのゲームプレイを第2ユーザが部分的に代行プレイした際のリプレイ動画用のデータに基づいて、コンピュータシステムが、リプレイ動画を視聴端末に閲覧可能に提供するリプレイ動画提供方法であって、
前記リプレイ動画用のデータを取得することと、
前記リプレイ動画の提供の際に、前記代行プレイが行われた代行プレイ期間、及び/又は、前記代行プレイが行われなかった非代行プレイ期間、を前記視聴端末に提示させる制御を行うことと、
前記提供されたリプレイ動画の再生の際に、前記代行プレイが再生され、且つ、当該代行プレイの再生中のリプレイ動画が所与の特定シーン条件を満たしたタイミングで、代行プレイである旨の報知を前記視聴端末に行わせる報知制御をすることと、
を含むリプレイ動画提供方法。
【請求項15】
第1ユーザのゲームプレイを第2ユーザが部分的に代行プレイした際のリプレイ動画用のデータを前記第1ユーザから受け付けて記憶する受付制御を行い、記憶した前記リプレイ動画用のデータに基づいて、コンピュータシステムが、リプレイ動画を視聴端末に閲覧可能に提供するリプレイ動画提供方法であって、
前記リプレイ動画用のデータを取得することと、
前記リプレイ動画の提供の際に、前記代行プレイが行われた代行プレイ期間、及び/又は、前記代行プレイが行われなかった非代行プレイ期間、を前記視聴端末に提示させる制御を行うことと、
を含み、
前記受付制御は、前記リプレイ動画に含まれる前記代行プレイに基づく受け付け許否条件に基づいて、当該リプレイ動画用のデータを受け付けるか否かを決定することを含む、
リプレイ動画提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リプレイ動画を視聴端末に視聴可能に提供するコンピュータシステム等に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット等の通信ネットワークを介したゲームシステムの一つの形態として、あるユーザ(第1ユーザ)がプレイしているゲーム画像を他のユーザ(第2ユーザ)と共有しつつ、第1ユーザのゲームの操作権を第2ユーザに移譲して、第2ユーザが第1ユーザの代わりにゲームプレイを行う代行プレイが可能なゲームシステムが、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ゲームに関わる楽しみの1つとして、ゲームプレイのリプレイ動画を動画投稿サイトに投稿して多くの視聴者に視聴してもらう、といった形態がある。しかしながら、上述の特許文献1に開示されているようなゲームでは、代行プレイ中のゲーム画像を共用しているために、投稿されたリプレイ動画は代行プレイが行われたゲームプレイであるのか否か、代行プレイが行われたのならば、どの部分が投稿者本人のプレイでありどの部分が代行プレイであるのか、といったことを、リプレイ動画を視聴した視聴ユーザが判断できないという問題が生じ得る。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第1ユーザのゲームプレイを第2ユーザが部分的に代行プレイしたゲームのリプレイ動画を視聴した視聴ユーザが、リプレイ動画中のどの期間が第2ユーザによる代行プレイであるのかを把握できるようにすること、である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための第1の発明は、
第1ユーザのゲームプレイを第2ユーザが部分的に代行プレイした際のリプレイ動画用のデータに基づいて、リプレイ動画を視聴端末に閲覧可能に提供するリプレイ動画提供手段(例えば、
図12のリプレイ動画提供部212)と、
前記リプレイ動画提供手段によるリプレイ動画の提供の際に、前記代行プレイが行われた代行プレイ期間、及び/又は、前記代行プレイが行われなかった非代行プレイ期間、を前記視聴端末に提示させる制御を行うプレイ期間提示制御手段(例えば、
図12のプレイ期間提示制御部214)と、
を備えたコンピュータシステムである。
【0007】
他の発明として、
第1ユーザのゲームプレイを第2ユーザが部分的に代行プレイした際のリプレイ動画用のデータに基づいて、コンピュータシステムが、リプレイ動画を視聴端末に閲覧可能に提供するリプレイ動画提供方法であって、
前記リプレイ動画用のデータを取得することと、
前記リプレイ動画の提供の際に、前記代行プレイが行われた代行プレイ期間、及び/又は、前記代行プレイが行われなかった非代行プレイ期間、を前記視聴端末に提示させる制御を行うことと、
を含むリプレイ動画提供方法を構成してもよい。
【0008】
第1の発明等によれば、第1ユーザのゲームプレイを第2ユーザが部分的に代行プレイしたゲームのリプレイ動画を視聴した視聴ユーザが、リプレイ動画中のどの期間が第2ユーザによる代行プレイであるのかを把握できるようにすることができる。つまり、代行プレイが行われたゲームプレイのリプレイ動画を視聴端末に閲覧可能に提供する際に、代行プレイ期間及び/又は非代行プレイ期間を提示する。これにより、視聴端末の視聴ユーザは、リプレイ動画中のどこからどこまでの期間が代行プレイの行われた期間であるかを容易に把握することができる。また、非代行プレイ期間が提示された場合、視聴ユーザは、非代行プレイ期間以外の期間が代行プレイ期間であると判断することができる。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、
前記リプレイ動画提供手段によって提供されるリプレイ動画の再生時間軸を前記視聴端末に表示させる制御を行う再生時間軸表示制御手段(例えば、
図12の再生時間軸表示制御部216)、
を更に備え、
前記プレイ期間提示制御手段は、前記再生時間軸において前記代行プレイ期間及び/又は前記非代行プレイ期間に該当する区間を前記視聴端末に提示させる制御を行う、
コンピュータシステムである。
【0010】
第2の発明によれば、リプレイ動画の再生時間軸において代行プレイ期間及び/又は非代行プレイ期間に該当する区間が提示されるので、視聴ユーザは、この表示を見ることで、リプレイ動画中の代行プレイ期間を容易に把握できる。
【0011】
第3の発明は、第2の発明において、
前記第1ユーザの情報、前記第2ユーザの情報、及び、前記代行プレイのプレイ内容の情報のうちの少なくとも1つを含む代行プレイ説明情報を取得する説明情報取得手段(例えば、
図12の投稿管理部210)、
を更に備え、
前記プレイ期間提示制御手段は、前記再生時間軸の前記区間を示す部分の表示態様を、前記代行プレイ説明情報に基づいて制御する、
記載のコンピュータシステムである。
【0012】
第3の発明によれば、視聴ユーザは、単に代行プレイが行われたか否かのみではなく、ゲームプレイを行った第1ユーザや代行プレイを行った第2ユーザの情報、行われた代行プレイのプレイ内容、といった代行プレイに関するより詳しい情報を把握することができる。
【0013】
第4の発明は、第1~第3の何れかの発明において、
前記リプレイ動画提供手段によって提供されるリプレイ動画の再生の際に、前記代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知を前記視聴端末に行わせる報知制御をする再生中報知制御手段(例えば、
図12の再生中報知制御部218)、
を更に備えたコンピュータシステムである。
【0014】
第4の発明によれば、リプレイ動画の再生の際に、代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知が行われるので、視聴ユーザは、この報知により、再生中のゲームプレイが代行プレイであるか否かを容易に把握できる。
【0015】
第5の発明は、第4の発明において、
前記再生中報知制御手段は、所与のエフェクトを前記視聴端末に表示させることで前記報知制御を行う、
コンピュータシステムである。
【0016】
第5の発明によれば、代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知として、所与のエフェクトが表示される。これにより、視聴ユーザは、表示されるエフェクトによって、再生中のゲームプレイが代行プレイであるか否かを容易に把握できる。エフェクトの表示としては、例えば、代行プレイの再生中にのみエフェクトを表示させて非代行プレイの再生中にはエフェクトを表示させない、逆に、代行プレイの再生中にはエフェクトを表示させず非代行プレイの再生中にのみエフェクトを表示させる、代行プレイ中と非代行プレイ中とで異なるエフェクトを表示させる、といったことができる。
【0017】
第6の発明は、第4又は第5の発明において、
前記再生中報知制御手段は、前記リプレイ動画の画像に重畳させる表示制御によって前記報知制御を行う、
コンピュータシステムである。
【0018】
第6の発明によれば、代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知として、リプレイ動画の画像への重畳表示がなされる。これにより、視聴ユーザは、リプレイ動画の画像を見ることで、代行プレイの再生中であるか否かを把握することができる。
【0019】
第7の発明は、第4又は第5の発明において、
前記再生中報知制御手段は、前記リプレイ動画の画像外への表示制御によって前記報知制御を行う、
コンピュータシステムである。
【0020】
第7の発明によれば、代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知として、リプレイ動画の画像外への表示がなされる。これにより、視聴ユーザは、リプレイ画像やその付近を見ることで、代行プレイの再生中であるか否かを把握することができる。また、報知のための表示が重なることでリプレイ動画が見づらくなるといったことを回避できる。
【0021】
第8の発明は、第4~第7の何れかの発明において、
前記再生中報知制御手段は、再生中のリプレイ動画が所与の特定シーン条件を満たした場合に前記報知制御を行う、
コンピュータシステムである。
【0022】
第8の発明によれば、代行プレイの再生中か否かに応じた報知は、常に行われるのではなく、再生中のリプレイ動画が所与の特定シーン条件を満たした場合に行われる。特定シーン条件としては、例えば、代行プレイが行われた可能性が高いシーンとすることで、視聴ユーザに、代行プレイであることを確実に提示することができる。
【0023】
第9の発明は、第8の発明において、
前記特定シーン条件を前記第1ユーザの設定操作に基づいて設定する特定シーン条件設定手段(例えば、
図12の特定シーン条件設定部220)、
を更に備えたコンピュータシステムである。
【0024】
第9の発明によれば、特定シーン条件を、第1ユーザの設定操作に基づいて設定することができる。これにより、第1ユーザは、代行プレイではなく自身でプレイしたシーンであることを視聴ユーザに提示することができる。
【0025】
第10の発明は、第8の発明において、
前記特定シーン条件を、前記第1ユーザのプレイ履歴に基づいて設定する特定シーン条件設定手段(例えば、
図12の特定シーン条件設定部220)、
を更に備えたコンピュータシステムである。
【0026】
第10の発明によれば、特定シーン条件を、第1ユーザのプレイ履歴に基づいて設定することができる。これにより、例えば、第1ユーザの苦手と推測されるシーンを特定シーン条件とするといったように、代行プレイが行われた可能性の高いシーンについて、代行プレイであるのか否かを視聴ユーザに提示することができる。
【0027】
第11の発明は、第1~第10の何れかの発明において、
前記リプレイ動画中の前記代行プレイ期間の時間割合、前記代行プレイ期間の長さ、および、前記第2ユーザのユーザ識別情報、のうちの少なくとも1つを含む代行プレイ情報を前記視聴端末に提示させる制御を行う代行プレイ情報提示制御手段(例えば、
図12の代行プレイ情報提示部222)、
を更に備えたコンピュータシステムである。
【0028】
第11の発明によれば、代行プレイ期間の時間割合、期間の長さ、第2ユーザ識別情報のうちの少なくとも1つを含む代行プレイ情報が視聴端末に提示される。これにより、視聴ユーザは、単に代行プレイが行われたか否かのみではなく、代行プレイが行われた期間の長さや、代行プレイを行った第2ユーザが誰か、といった代行プレイに関するより詳しい情報を把握することができる。
【0029】
第12の発明は、第11の発明において、
前記リプレイ動画提供手段は、
前記視聴端末に提供可能な前記リプレイ動画の選択肢の一覧を前記視聴端末に表示させる手段と、
前記選択肢の中から選択された前記リプレイ動画を前記視聴端末に提供する手段と、
を有し、
前記代行プレイ情報提示制御手段は、前記選択肢に対応付けて前記代行プレイ情報を前記視聴端末に提示させる制御を行う、
コンピュータシステムである。
【0030】
第12の発明によれば、一覧表示させたリプレイ動画の選択肢に対応付けて、代行プレイ情報を提示することができる。これにより、視聴ユーザは、選択肢に対応付けて提示される代行プレイ情報を、閲覧するリプレイ動画の選択に役立てることができる。
【0031】
第13の発明は、
第1~第12の何れかの発明のコンピュータシステムであるサーバシステムと、
前記視聴端末(例えば、
図1のユーザ端末1500c)と、
を具備するゲームシステムである。
【0032】
第13の発明によれば、第1~第12の発明と同様の効果が得られるゲームシステムを実現できる。
【0033】
第15の発明は、
コンピュータシステムを、
第1ユーザのゲームプレイを第2ユーザが部分的に代行プレイした際のリプレイ動画用のデータに基づいてリプレイ動画を視聴端末に閲覧可能に提供する制御を行うサーバシステムに対して、前記リプレイ動画のデータを送信する手段(例えば、
図20の投稿データ送信制御部605b)、
前記リプレイ動画中の前記代行プレイが行われた代行プレイ期間、及び/又は、前記代行プレイが行われなかった非代行プレイ期間、に関するデータを前記サーバシステムに送信する手段(例えば、
図20の投稿データ送信制御部650b)、
として機能させるためのプログラムである。
【0034】
第15の発明によれば、第1ユーザのゲームプレイを第2ユーザが部分的に代行プレイしたゲームのリプレイ動画として、リプレイ動画中の代行プレイ期間及び/又は非代行プレイ期間を提示可能なリプレイ動画を、サーバシステムに投稿することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図17】ゲームプレイ及びリプレイ動画の投稿に係る処理のフローチャート。
【
図18】リプレイ動画の閲覧に係る処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一要素には同一符号を付す。
【0037】
[ゲームシステム]
図1は、本実施形態のゲームシステムの構成の一例を示す図である。
図1によれば、本実施形態のゲームシステム1は、通信ネットワークNに接続可能なサーバシステム1000と、通信ネットワークNを介してサーバシステム1000にアクセスし、サーバシステム1000との間で通信可能な複数のユーザ端末1500(1500a,1500b,1500c,・・・)とを備える。
【0038】
通信ネットワークNは、データ通信が可能な通信路を意味する。すなわち、通信ネットワークNとは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
【0039】
サーバシステム1000は、本体装置1010と、キーボード1002と、ディスプレイ1004と、ストレージ1030とを有し、本体装置1010には制御基板1020を搭載するコンピュータシステムである。
【0040】
制御基板1020には、CPU(Central Processing Unit)1021やGPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などの各種プロセッサ、VRAMやRAM、ROM等の各種ICメモリ1022、通信装置1023が搭載されている。なお、制御基板1020の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)により実現するとしてもよい。これらの演算回路もプロセッサということができる。そして、サーバシステム1000は、制御基板1020が所定のプログラム及びデータに基づいて演算処理することにより、本実施形態のゲームを運営するための各種サービスを実現する。例えば、ユーザ登録に係るユーザ管理機能、ユーザ端末1500でのゲームの実行制御を管理するゲーム管理機能、ユーザ端末1500からゲームプレイのリプレイ動画のデータを取得する投稿管理機能、リプレイ動画をユーザ端末1500に閲覧可能に提供する動画提供機能、を実現する。
【0041】
なお、サーバシステム1000は、
図1に示す単体の構成に限らず、各機能を分担する複数のブレードサーバを搭載して相互に内部バスを介してデータ通信可能に接続した構成であってもよい。或いは、離れた場所に設置された独立した複数のサーバを、通信回線を介してデータ通信させることで、全体としてサーバシステム1000として機能させる構成であってもよい。
【0042】
ユーザ端末1500(1500a,1500b,1500c,・・・)は、ユーザ3(3a,3b,3c,・・・)がゲームプレイやリプレイ動画の投稿及び視聴のために個別に使用するコンピュータシステムであって、通信ネットワークNを介してサーバシステム1000にアクセスできる電子装置(電子機器)である。本実施形態のユーザ端末1500は、ハードウェアとしてはいわゆるスマートフォンと呼ばれる装置として説明するが、携帯型ゲーム装置や、ゲームコントローラ、パソコン、タブレット型コンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、家庭用ゲーム装置、業務用ゲーム装置などでもよい。また、
図1に示す単体の装置に限らず、複数の装置が連携して一体的に機能する構成であってもよい。
【0043】
図2は、本実施形態のゲームシステム1における動作の概要を説明する図である。
図2に示すように、ゲームシステム1で実施されるゲームは、ユーザ3a(以下、適宜「第1ユーザ」という)が自身のユーザ端末1500a(以下、適宜「第1端末」という)を操作して行うゲームプレイを、他のユーザ3b(以下、適宜「第2ユーザ」という)が部分的に代行可能なゲームである。第2ユーザによる代行プレイは、第1ユーザのゲームプレイ中の任意のタイミングで行うことができる。代行プレイでは、ゲームプレイの操作権を持つのは第2ユーザであり、第2ユーザは、自身のユーザ端末1500b(以下、適宜「第2端末」という)を操作して、第1ユーザの代わりにゲームプレイを行う。代行プレイの間、第1ユーザは、第1端末を操作してのゲームプレイを行うことができない。
【0044】
サーバシステム1000は、第1端末を操作する第1ユーザのゲームプレイを制御する。第1ユーザによるゲームプレイ(第1ユーザの代わりに第2ユーザが操作権をもつ代行プレイに対して、「非代行プレイ」という)中は、第1端末から取得した第1ユーザの操作情報に基づくゲームの進行制御を行い、ゲーム進行に応じたゲーム画像を第1端末に表示させる。そして、第1ユーザから第2ユーザに操作権を移譲して行われる代行プレイ中は、第2端末から取得した第2ユーザの操作情報に基づいてゲームの進行制御を行い、ゲーム進行に応じたゲーム画像を、第1ユーザの第1端末及び第2ユーザの第2端末それぞれに表示させる。
【0045】
つまり、代行プレイ中は、第2ユーザは、第2端末に表示されるゲーム画像を見ながら第2端末を操作してゲームプレイを行い、第1ユーザは、第1端末にゲーム画像として表示される、第2ユーザが操作するゲームプレイを見ることになる。なお、代行プレイにおいて第1ユーザと第2ユーザとが共有するのはゲーム画像のみではなく、ゲーム音声やBGMといったゲームプレイに係る他の要素も共有する。
【0046】
第1ユーザは、ゲームプレイの終了後に、当該ゲームプレイのリプレイ動画をサーバシステム1000に投稿することができる。具体的には、第1ユーザは、第1端末を操作して、当該ゲームプレイの映像のうちの所望する一部期間又は全部期間の映像をリプレイ動画として投稿する操作を行う。サーバシステム1000は、第1端末から取得した第1操作による投稿操作に従って、記録していたゲームプレイの映像の指定された一部又は全部の映像を投稿用のリプレイ動画として取得・管理する。
【0047】
そして、サーバシステム1000は、視聴ユーザから要求されたリプレイ動画を、視聴ユーザが操作する視聴端末において閲覧可能に提供する。具体的には、視聴ユーザは、視聴端末を操作して、サーバシステム1000から閲覧可能として提示されるリプレイ動画のうちから、所望のリプレイ動画の閲覧を要求する操作を行う。サーバシステム1000は、視聴端末からの閲覧要求に対して、要求されたリプレイ動画に係る提供データ740を視聴端末に送信して、当該リプレイ動画を視聴端末において閲覧可能に提供する。
【0048】
提供データ740は、リプレイ動画データ741と、動画付随データ742と、代行プレイ提示データ743とを含む。リプレイ動画データ741は、リプレイ動画を再生表示するためのデータである。動画付随データ742は、リプレイ動画に関するデータであり、具体的には、タイトル名やユーザID、再生時間等を含む。代行プレイ提示データ743は、リプレイ動画に該当するゲームプレイ中の期間であるリプレイ期間に行われた代行プレイに関する情報を視聴ユーザに対して提示するためのデータであり、具体的には、代行プレイが行われた代行プレイ期間、代行プレイを行った第2ユーザのユーザ名である代行ユーザ名、代行プレイに関する報知を行うタイミングである報知タイミング等を含む。
【0049】
[リプレイ動画の視聴画面]
図3は、視聴端末に表示されるリプレイ動画の視聴画面の一例である。
図3では、第1ユーザがプレーヤキャラクタ10を操作してコンピュータ制御のノンプレイヤブルキャラクタ12と対戦する格闘対戦ゲームの例を示している。視聴画面W1には、リプレイ動画の画像IM1が再生表示されるとともに、その画像IM1の外上部に、投稿者やタイトル、投稿日時、再生時間といった再生中のリプレイ動画に関する情報が表示され、外下部に、再生時間軸22に沿って伸縮表示されることでリプレイ動画中の再生中の時間位置を示す再生バー20が表示される。この再生時間軸22の長さはリプレイ動画の再生時間(
図2の例では、“15:00”)に該当し、代行プレイが行われた期間である代行プレイ期間に該当する区間(
図3の例では、“5:00”から“9:00”の区間)が、代行プレイを行った第2ユーザのユーザ識別情報であるユーザ名(
図3の例では、“△△さん”)とともに表示される。この表示により、リプレイ動画全体に占める代行プレイが行われた代行プレイ期間が、視聴ユーザが把握可能に提示される。また、この表示は、サーバシステム1000から受信した提供データ740に含まれる代行プレイ提示データ743に基づいてなされる。なお、第2ユーザの識別情報として、第2ユーザのユーザ名ではなく、第2ユーザを示すロゴマーク画像やアバター画像、顔写真等を表示するようにしてもよい。
【0050】
なお、
図4に一例を示す視聴画面W3のように、再生時間軸22において、代行プレイ期間ではなく、非代行プレイ期間に該当する区間を、投稿者である第1ユーザのユーザ名とともに表示するようにしてもよい。この表示によって、視聴ユーザは、非代行プレイ期間に該当するとして表示された区間以外の区間が、代行プレイが行われた期間であることを把握できる。代行プレイ期間に該当する区間と、非代行プレイ期間に該当する区間との両方を表示するようにしてもよい。
【0051】
更に、視聴端末において、リプレイ動画の再生の際に、代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知を行わせるようにしてもよい。
図5~
図9は、代行プレイの再生中であるか否かの報知を表示制御によって行わせた視聴画面の一例である。
図5に示す視聴画面W5では、リプレイ動画中の代行プレイを再生中であり、再生中のゲームプレイが代行プレイであることを報知するとともに代行プレイを行った第2ユーザのユーザ識別情報であるユーザ名(
図5の例では、“△△さん”)を報知するメッセージ14が、リプレイ動画の画像IM5に重畳表示されている。なお、このメッセージ14は、リプレイ動画の画像IM5の外(例えば、外上部)に表示するようにしてもよい。
【0052】
また、
図6の視聴画面W7に示すように、リプレイ動画中の非代行プレイを再生中であるときには、再生中のゲームプレイが非代行プレイであることを報知するとともにゲームプレイを行っている第1ユーザのユーザ名(
図6の例では、投稿者名である“〇〇さん”)を報知するメッセージ16を、リプレイ動画の画像IM7に重畳表示するようにしてもよい。なお、このメッセージ16も、リプレイ動画の画像IM7の外(例えば、外上部)に表示するようにしてもよい。
【0053】
図7に示す視聴画面W9では、リプレイ動画中の代行プレイを再生中であり、リプレイ動画の画像IM9の縁に沿うようにエフェクト24が表示されている。また、
図8に示す視聴画面W11では、第1ユーザの操作対象であり、代行プレイ中は第2ユーザにより操作されるプレーヤキャラクタ10にエフェクト26が表示されている。これらのエフェクト24,26の表示により、視聴ユーザは、再生中のゲームプレイが代行プレイであることを把握できる。
【0054】
なお、視聴画面において、リプレイ動画中の代行プレイの再生中ではなく、非代行プレイを再生中であるときに、所与のエフェクトを表示させるようにしてもよい。更には、代行プレイの再生中と、非代行プレイの再生中とで、異なるエフェクトを表示するようにしてもよい。
【0055】
代行プレイの再生中であるか否に応じた報知としては、視聴画面への表示に限らず、音声出力や振動によって報知してもよい。具体的には、音声出力による報知として、“△△さんによる代行プレイ中です”といったような代行プレイを行った第2ユーザのユーザ識別情報であるユーザ名を含むテキストの読み上げ音声、代行プレイ中であることを示す所定の効果音やBGMを、視聴端末1500が備えるスピーカから音声出力させる。また、BGMを、代行プレイ中であることを示す所定のBGMに変更するようにしてもよい。振動による報知としては、視聴端末1500cが備える振動モータ等の振動部を、代行プレイ中であることを示す所定の振動パターンで振動させる。また、非代行プレイの再生中においても、代行プレイの再生中と同様に、非代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知として、視聴画面への表示に限らず、音声出力や振動によって報知するようにしてもよい。
【0056】
また、代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知を、再生中のリプレイ動画が所与の特定シーン条件を満たした場合に行うようにしてもよい。
図9は、再生中のリプレイ動画が特定シーン条件を満たしたときの視聴画面の一例である。
図9に示す視聴画面W13では、リプレイ動画中の代行プレイを再生中であり、再生中のシーンが、特定シーン条件を満たしたシーンの一例である、プレーヤキャラクタ10が所定の技を発動したシーンのときである。この特定シーン条件を満たしたシーンになったタイミングで、再生中のゲームプレイが代行プレイであることを報知するとともに第2ユーザのユーザ識別情報であるユーザ名(
図9の例では、“△△さん”)を報知するメッセージ28が表示されている。このメッセージ28は、特定シーン条件を満たしたときに一時的に表示される。
【0057】
また、リプレイ動画中の代行プレイの再生中でない、つまり非代行プレイの再生中に、特定シーン条件を満たした場合には、同様に、再生中のゲームプレイが非代行プレイであることを報知するとともに第1ユーザのユーザ名を報知するメッセージが表示されるようにしてもよい。
【0058】
特定シーン条件は、代行プレイが行われた可能性が高いシーンとするとよい。例えば、(1)対戦相手や敵キャラクタとの戦闘に勝利したシーン、ステージクリアしたシーン、特定アイテムを入手したシーンといった“成功シーン”、(2)特定のアクションを実施することでゲームが進行するシーン、ゲーム進行上に登場する難所シーン、といったゲームシナリオに沿って予め定められた“ゲーム進行上の特定シーン”、(3)第1ユーザが操作するプレーヤキャラクタの体力値等のパラメータが対戦相手のキャラクタに比べて所定割合以下となった状況或いはプレイ進行状況等から推測される第1ユーザが劣勢になった状況の後に逆に優勢となった“逆転シーン”、(4)これまでの第1ユーザのプレイの履歴から苦手と推測されるステージや場所、他の各ユーザのプレイ履歴から多くのユーザが苦手と推測されるステージや場所、といったユーザのゲームプレイ履歴に応じて定められる“苦手シーン”、等がある。リプレイ動画中の特定シーン条件を満たすシーンに関するデータは、サーバシステム1000から受信した提供データ740の代行プレイ提示データ743に含まれる。
【0059】
特定シーン条件は、第1ユーザの設定操作に基づいて設定してもよいし、自動設定としてもよい。具体的には、第1ユーザによるリプレイ動画の投稿操作の1つとして、
図10に一例を示す設定画面W15を第1端末に表示させる。この設定画面W15には、代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知を行うタイミングとして、“常に表示”、“特定シーン条件の選択”の2つの選択肢が提示されており、第1ユーザは、何れか1つを選択することができる。
【0060】
1つ目の選択肢である“常に表示”は、リプレイ動画の再生中は、常に、代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知を行うことを指示する(例えば、
図5,
図6の視聴画面W5,W7を参照)。2つ目の選択肢である“特定シーン条件の選択”は、代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知を行うタイミングとなる特定シーン条件の設定を指示する。第1ユーザは、列挙された特定シーン条件から、任意数の特定シーン条件を選択して設定することができる。更には、第1ユーザは、特定シーン条件を自身で選択するのではなく、自動的に選択・設定させることもできる。
【0061】
[リプレイ動画の選択画面]
視聴ユーザは、閲覧するリプレイ動画を、サーバシステムが提供可能な複数のリプレイ動画のうちから選択することができる。
図11は、視聴端末に表示されるリプレイ動画の選択画面の一例である。
図11に示す選択画面W17では、視聴端末に提供可能なリプレイ動画の選択肢30が一覧表示される。選択肢30それぞれは、該当するリプレイ動画のサムネイル画像31とともに、当該リプレイ動画のタイトルや投稿者名、再生時間等の簡単な説明のほか、代行プレイを含むリプレイ動画については代行プレイを含むことを示す代行アイコン32が、対応付けて表示される。この代行アイコン32を選択すると、当該リプレイ動画中の代行プレイ期間及び非代行プレイ期間それぞれの長さ(
図11の例では、“05:00~09:00”の4分間が代行プレイの期間)、当該リプレイ動画中の代行プレイ期間の時間割合(
図11の例では、“3割”)、代行プレイを行った第2ユーザのユーザ識別情報(
図11の例では、“△△さん”)を含む代行プレイ情報がポップアップ表示される。
【0062】
また、このリプレイ動画の選択画面W17において、選択肢30を所定条件に従って検索及び並べ替えができるようにしてもよい。所定条件としては、例えば、代行プレイが行われた否か、代行プレイを行った第2ユーザ、代行プレイ期間の時間割合や長さ、等がある。また、選択画面W17は、サムネイル画像31が表示されるものに限らない。また、選択画面W17におけるリプレイ動画の選択肢30に含まれる第2ユーザのユーザ識別情報としては、ユーザ名に限らず、ユーザID番号、ユーザを表すロゴマーク画像、アバター画像、顔写真等を表示するようにしてもよい。
【0063】
[機能構成]
図12は、サーバシステム1000の機能構成を示すブロック図である。
図12によれば、サーバシステム1000は、操作入力部102と、画像表示部104と、音出力部106と、通信部108と、サーバ処理部200と、サーバ記憶部300とを備える。
【0064】
操作入力部102は、サーバシステム1000の管理のための各種の操作入力に応じて操作入力信号をサーバ処理部200に出力する。
図1のキーボード1002がこれに該当する。
【0065】
サーバ処理部200は、例えば、CPUやGPU等のプロセッサや、ASIC、ICメモリ等の電子部品によって実現され、操作入力部102やサーバ記憶部300を含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部102からの操作入力信号、ユーザ端末1500からの受信データ等に基づいて各種の演算処理を実行して、サーバシステム1000の動作を統合的に制御する。
図1の制御基板1020がこれに該当する。また、サーバ処理部200は、ユーザ管理部202と、ゲーム管理部204と、投稿管理部210と、計時部230と、画像生成部234と、音生成部236と、通信制御部238とを有する。勿論、これら以外の機能も適宜含めることができる。
【0066】
ユーザ管理部202は、ユーザの登録管理に係る各種処理を行う。本実施形態では、登録ユーザへの固有のユーザアカウントの付与、ユーザアカウント別に個人情報を登録管理する登録情報管理、ゲームデータの管理、の各機能を有する。勿論、これら以外のアカウントに紐付けられるデータの管理機能も適宜含めることができる。ユーザ管理部202は、ユーザ登録手続きを経たユーザ3に固有のアカウント(ユーザID)を割り当ててユーザ管理データ320を生成することで、各ユーザ3に関するデータの管理を行う。
【0067】
図13は、ユーザ管理データ320の一例を示す図である。
図13によれば、ユーザ管理データ320は、登録ユーザ毎に生成され、当該ユーザに割り当てられたユーザアカウント321と、当該ユーザのユーザ端末1500のユーザ端末ID322と、プレイ履歴データ330と、投稿履歴データ323とを含む。
【0068】
ユーザアカウント321は、当該ユーザに割り当てた固有のユーザIDのほか、当該ユーザによって任意に設定されるユーザ名やパスワードを含む。
【0069】
プレイ履歴データ330は、1回のゲームプレイ毎に生成され、当該ゲームプレイを識別するプレイID331と、当該ゲームプレイを行ったプレイ日時332と、操作履歴データ333と、キャラクタ制御履歴データ334と、プレイ動画データ335と、代行プレイデータ336とを含む。
【0070】
操作履歴データ333は、当該ゲームプレイにおけるユーザによる操作入力の履歴であり、操作コマンドそれぞれをゲーム進行演算上の時刻と対応付けて蓄積したデータである。当該ゲームプレイの全期間のうち、非代行プレイ期間では第1ユーザによる操作入力の履歴となり、代行プレイ期間では第2ユーザの操作入力の履歴となる。キャラクタ制御履歴データ334は、当該ゲームプレイにおける第1ユーザのプレーヤキャラクタを含む各キャラクタの制御データの履歴であり、例えば、各キャラクタの位置や姿勢等を時刻と対応付けて蓄積したデータである。プレイ動画データ335は、当該ゲームプレイの映像を記録した動画データである。代行プレイデータ336は、当該ゲームプレイにおいて行われた代行プレイに関するデータであり、1回の代行プレイ毎に生成され、代行期間と、当該代行プレイを行った第2ユーザのユーザアカウントである代行ユーザIDとを含む。代行期間は、当該代行プレイを行った期間であり、例えば、当該ゲームプレイの開始時点を基準とした当該代行プレイの開始時点および終了時点である。
【0071】
図12に戻り、ゲーム管理部204は、ゲーム初期設定データ304を用いて、ユーザ端末1500におけるゲームプレイの実行制御に係る各種処理を行う。ゲーム初期設定データ304は、ゲームの実行制御に必要な各種の初期設定データであり、例えば、ゲーム空間、ゲームに登場するキャラクタやアイテムの初期設定データを含む。
【0072】
投稿管理部210は、ユーザから投稿されるリプレイ動画の管理及びユーザへのリプレイ動画の提供に係る各種処理を行う。具体的には、ユーザ端末1500における投稿操作に従い、ユーザ管理データ320のプレイ履歴データ330においてプレイ動画データ335として記憶しているゲームプレイの映像の一部又は全部の映像を、投稿されたリプレイ動画として取得し、当該リプレイ動画に固有の投稿IDを割り当てて投稿管理データ340を生成することで、投稿されたリプレイ動画に関するデータの管理を行う。
【0073】
図14は、投稿管理データ340の一例である。
図14によれば、投稿管理データ340は、1つの投稿毎に生成され、投稿ID341と、投稿日時342と、投稿を行ったユーザのアカウントである投稿ユーザアカウント343と、タイトル344と、再生時間345と、リプレイ動画データ346と、再現用データ347と、代行プレイデータ348と、特定シーン条件設定データ349と、代行プレイ説明情報350とを含む。
【0074】
リプレイ動画データ346は、録画したゲームプレイの映像から抽出した所望期間の動画データである。再現用データ347は、リプレイ動画に該当するゲームプレイ中の期間であるリプレイ期間のゲーム空間を再構築してゲームプレイを再現するためのデータであり、具体的には、リプレイ期間における非代行プレイ中の投稿ユーザ(第1ユーザ)の操作履歴及び代行プレイ中の第2ユーザの操作履歴である操作履歴、リプレイ期間における各キャラクタの位置や姿勢等のキャラクタ制御履歴等を含む。代行プレイデータ348は、リプレイ期間に行われた代行プレイに関するデータであり、具体的には、代行プレイが行われた期間である代行プレイ期間、代行プレイを行った第2ユーザのユーザIDである代行ユーザID等を含む。再現用データ347及び代行プレイデータ348は、投稿ユーザのプレイ履歴データ330に基づいて設定される。
【0075】
特定シーン条件設定データ349は、リプレイ動画の再生の際に、代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知を行うタイミングとして設定された特定シーン条件についてのデータである。特定シーン条件設定データ349は、特定シーン条件設定部220により設定された特定シーン条件それぞれの条件IDに、当該条件を満たすリプレイ動画中の該当期間と、操作ユーザとを対応付けて格納している。操作ユーザは、該当期間において操作権を有するユーザであり、非代行プレイ期間ならば投稿ユーザ(第1ユーザ)、代行プレイ期間ならば代行プレイを行った第2ユーザである。特定シーン条件は、特定シーン条件リスト310から選択される。特定シーン条件リスト310は、
図15に一例を示すように、複数の特定シーン条件を、識別番号である条件IDと対応付けて列挙したリストである。
【0076】
代行プレイ説明情報350は、リプレイ期間に行われた代行プレイを説明するデータであり、具体的には、投稿を行ったユーザである第1ユーザに関する情報、代行プレイを行ったユーザである第2ユーザに関する情報、行われた代行プレイの内容に関する情報等を含む。第1ユーザに関する情報及び第2ユーザに関する情報とは、例えば、当該ユーザのレベルやランク、戦績等のゲームプレイに関する情報、第2ユーザとしてのレベルや評価等の代行プレイに関する情報、所定条件を満たすユーザであるか否か等である。所定条件を満たすユーザとは、例えば、プロのゲーマーや高ランクプレイヤー等の熟練ユーザ、ゲームプレイや代行プレイにおいてマナー違反などのペナルティを受けた要注意ユーザ等である。代行プレイの内容に関する情報とは、代行プレイ期間に行われた代行プレイに所定条件を満たすシーンが含まれるか否か、等である。所定条件を満たすシーンとは、例えば、第1ユーザ又は第2ユーザのプレイ履歴データ330から判断される当該ユーザの得意シーンや不得意シーン等である。なお、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の他のユーザの得意シーンや不得意シーンとしてもよい。代行プレイ説明情報350は、ユーザ管理データ320や、ユーザ3に関する評価等を管理する不図示の管理データ、当該管理を行う外部装置等から取得したデータ等に基づいて設定される。
【0077】
投稿管理部210は、リプレイ動画提供部212と、プレイ期間提示制御部214と、再生時間軸表示制御部216と、再生中報知制御部218と、特定シーン条件設定部220と、代行プレイ情報提示部222とを含む。
【0078】
リプレイ動画提供部212は、第1端末を操作する第1ユーザのゲームプレイを、第2端末を操作する第2ユーザが部分的に代行プレイした際のリプレイ動画用のデータに基づいて、リプレイ動画を視聴端末に閲覧可能に提供する(例えば、
図3~
図9の視聴画面W1~W13を参照)。また、視聴端末に提供可能なリプレイ動画の選択肢の一覧を視聴端末に表示させ(例えば、
図11の選択画面W17を参照)、選択肢の中から選択されたリプレイ動画を視聴端末に提供する。
【0079】
視聴端末へのリプレイ動画の提供は、当該リプレイ動画に該当する投稿管理データ340に基づく提供データ740を生成し、視聴端末への送信によって実現する。このとき、投稿管理データ340の特定シーン条件設定データ349を、提供データ740の代行プレイ提示データ743(
図2参照)に含まれる報知タイミングとする。
【0080】
プレイ期間提示制御部214は、リプレイ動画提供部212によるリプレイ動画の提供の際に、代行プレイが行われた代行プレイ期間、及び/又は、代行プレイが行われなかった非代行プレイ期間、を視聴端末に提示させる制御を行う。具体的には、再生バー20の再生時間軸22において、代行プレイ期間に該当する区間、及び/又は、非代行プレイ期間に該当する区間を視聴端末に提示させる制御を行う(例えば、
図3~
図9の視聴画面W1~W13を参照)。提示の仕方としては、例えば、提供データ740に含まれる動画付随データ742の再生時間、代行プレイ提示データ743に基づいて表示させることができる。
【0081】
再生時間軸表示制御部216は、リプレイ動画提供部212によって提供されるリプレイ動画の再生時間軸22を視聴端末に表示させる制御を行う(例えば、
図3~
図9の視聴画面W1~W13を参照)。
【0082】
再生中報知制御部218は、リプレイ動画提供部212によって提供されるリプレイ動画の再生の際に、代行プレイの再生中であるか否かに応じた報知を視聴端末に行わせる報知制御をする。報知制御としては、所与のエフェクトを視聴端末に表示させることで行ってもよいし(例えば、
図7,
図8の視聴画面W9,W11を参照)、リプレイ動画の画像に重畳させる表示制御によって行ってもよいし(例えば、
図5,
図6の視聴画面W5,W7を参照)、リプレイ動画の画像外への表示制御によって行ってもよい(例えば、
図3~
図9の視聴画面W1~W13を参照)。また、報知制御を、再生中のリプレイ動画が所与の特定シーン条件を満たした場合に行うようにしてもよい(例えば、
図9の視聴画面W13を参照)。特定シーンを満たしたタイミングは、提供データ740に含まれる代行プレイデータ336の報知タイミング、つまり、特定シーン条件設定データ349によって定められる。
【0083】
特定シーン条件設定部220は、特定シーン条件を第1ユーザの設定操作に基づいて設定する。具体的には、第1端末から第1ユーザによるリプレイ動画の投稿を受け付けた際に、例えば、
図10に一例を示した設定画面を当該第1端末に表示させて、当該画面における当該第1ユーザの操作入力に従って、代行プレイの再生中であるか否かの報知を行うタイミングとなる特定シーン条件を設定し、該当する投稿管理データ340の特定シーン条件設定データ349として記憶する。
【0084】
また、特定シーン条件を、第1ユーザのプレイ履歴に基づいて設定するようにしてもよい。つまり、第1ユーザに該当するユーザ管理データ320のプレイ履歴データ330を参照して、例えば、同じアクションを繰り返しているシーンや体力値が大きく減少するシーン等の苦手と推測されるシーンを特定シーン条件として設定する、
【0085】
代行プレイ情報提示部222は、リプレイ動画中の代行プレイ期間の時間割合、代行プレイ期間の長さ、および、第2ユーザのユーザ識別情報、のうちの少なくとも1つを含む代行プレイ情報を視聴端末に提示させる制御を行う。例えば、リプレイ動画提供部212により一覧表示されたリプレイ動画の選択肢に対応付けて代行プレイ情報を視聴端末に提示させる制御を行う(例えば、
図11の選択画面W17を参照)。
【0086】
計時部230は、システムクロックを利用して現在日時等の計時を行う。
【0087】
画像生成部234は、サーバシステム1000のシステム管理に関する画像や、ユーザ端末1500で表示させるための画像等を生成する。そして、システム管理に関する画像は、画像表示部104へ出力する。画像表示部104は、画像生成部234から入力される画像信号に基づいてシステム管理のための各種画像を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、プロジェクタといった画像表示装置によって実現できる。
図1のディスプレイ1006がこれに該当する。
【0088】
音生成部236は、音声データの生成やデコードをするICやソフトウェアの実行により実現され、サーバシステム1000のシステム管理やゲームプレイに係る操作音やBGM等の音声データを生成或いはデコードする。そして、音声信号を音出力部106へ出力する。音出力部106は、音声信号に基づく音声を放音する。
図1の本体装置1010やディスプレイ1006が備えるスピーカ(不図示)がこれに該当する。
【0089】
通信制御部238は、データ通信に係るデータ処理を実行し、通信部108を介して外部装置とのデータのやり取りを実現する。通信部108は、通信ネットワークNと接続して通信を実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。
図1の通信装置1016がこれに該当する。
【0090】
サーバ記憶部300は、サーバ処理部200にサーバシステム1000を統合的に制御させるための諸機能を実現するためのプログラムや各種データ等を記憶する。また、サーバ処理部200の作業領域として用いられ、サーバ処理部200が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。例えば、RAMやROM等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVD等の光学ディスク、オンラインストレージ等によって実現される。サーバ記憶部300には、サーバシステム1000の各種の機能部を実現するためのサーバプログラム302と、ゲーム初期設定データ304と、特定シーン条件リスト310と、ユーザ管理データ320と、投稿管理データ340とが記憶される。
【0091】
(B)ユーザ端末
図16は、ユーザ端末1500の機能構成の一例を示すブロック図である。
図16によれば、ユーザ端末1500は、操作入力部502と、画像表示部504と、音出力部506と、通信部508と、端末処理部600と、端末記憶部700とを備える。
【0092】
操作入力部502は、ユーザ3による各種の操作入力に応じて操作入力信号を端末処理部600に出力する。例えば、プッシュスイッチやジョイスティック、タッチパッド、トラックボール、加速度センサ、ジャイロ、CCDモジュール等によって実現できる。
【0093】
端末処理部600は、例えば、プロセッサや、ICメモリ等の電子部品によって実現され、操作入力部502や端末記憶部700を含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。プロセッサは、例えば、CPUやGPUなどの集中演算装置の他、ASICやFPGA等の演算回路も含む。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部502からの操作信号、サーバシステム1000からの受信データ等に基づいて各種の演算処理を実行して、ユーザ端末1500の動作を制御する。また、端末処理部600は、ゲーム進行制御部602と、投稿制御部604と、閲覧制御部606と、計時部610と、画像表示制御部614と、音再生制御部616と、通信制御部618とを有する。
【0094】
ゲーム進行制御部602は、当該ユーザ端末1500が第1端末であるときに機能し、サーバシステム1000の制御に従って、自ユーザ(第1ユーザ)のゲームプレイの進行を制御する。このゲームは、自ユーザである第1ユーザによるゲームプレイを、他ユーザである第2ユーザによる部分的な代行プレイが可能なゲームである。
【0095】
投稿制御部604は、当該ユーザ端末1500が第1端末であるときに機能し、当該ユーザ端末1500において実行されたゲームプレイのリプレイ動画の投稿を制御する。具体的には、サーバシステム1000の制御に従って、ゲームプレイの映像からリプレイ動画として投稿する一部又は全部の期間を指定する、といった自ユーザ(第1ユーザ)の投稿操作を行わせる。なお、投稿制御部604は、自動的に投稿を行うようにしてもよい。その場合、当該ユーザ端末1500において実行されたゲームプレイ全体期間をリプレイ動画の対象として自動的に投稿を行ってもよいし、所定時間(例えば5分間)間隔の期間のゲームプレイをリプレイ動画の対象として自動的に投稿を行ってもよい。また、ゲームを終了或いは一時停止したタイミングから遡って所定時間分の期間のゲームプレイをリプレイ動画の対象として自動的に投稿することとしてもよい。
【0096】
閲覧制御部606は、当該ユーザ端末1500が視聴端末であるときに機能し、当該ユーザ端末1500におけるリプレイ動画の閲覧を制御する。具体的には、サーバシステム1000からの受信データに基づいてリプレイ動画の選択肢を一覧表示させ(例えば、
図11の選択画面W17を参照)、自ユーザ(視聴ユーザ)により選択操作された選択肢に該当するリプレイ動画の閲覧要求をサーバシステム1000へ送信し、サーバシステム1000から受信した提供データ740に基づき、リプレイ動画を再生表示させた視聴画面を表示する(例えば、
図3~
図9の視聴画面W1~W13を参照)。リプレイ動画の再生表示とともに、提供データ740の代行プレイ提示データ743に従って、代行プレイ期間及び/又は非代行プレイ期間を提示する表示や、代行プレイの再生中であるか否かを報知する表示を行う。
【0097】
計時部610は、システムクロックを利用して現在日時等の計時を行う。
【0098】
画像表示制御部614は、サーバシステム1000から受信した各種画像データに基づいて画面を表示するための制御を行う。例えば、CPU、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)等のプロセッサ、ビデオ信号IC、ビデオコーディック等のプログラム、フレームバッファ等の描画フレーム用ICメモリ等によって実現され、各種表示画面の画像信号を生成し、画像表示部504に出力する。
【0099】
画像表示部504は、画像表示制御部614から入力される画像信号に基づいて各種画像を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、プロジェクタ、ヘッドマウントディスプレイといった画像表示装置によって実現できる。
【0100】
音再生制御部616は、サーバシステム1000から受信した各種音声データに基づいて音声を出力するための制御を行う。例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)や、音声合成IC等のプロセッサ、音声ファイルを再生するためのオーディオコーディック等によって実現され、ゲームに係る効果音やBGM、各種操作音等の各種音声の音信号を生成し、音出力部506に出力する。
【0101】
音出力部506は、音再生制御部616から入力される音信号に基づいて効果音やBGM等を出力する。例えば、スピーカといった音出力装置によって実現できる。
【0102】
通信制御部618は、データ通信に係るデータ処理を実行し、通信部508を介して外部装置とのデータのやり取りを実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。
【0103】
端末記憶部700は、端末処理部600にユーザ端末1500を統合的に制御させるための諸機能を実現するためのシステムプログラムや、ゲームプレイに必要なプログラム、各種データ等を記憶する。また、端末処理部600の作業領域として用いられ、端末処理部600が各種プログラムに従って実行した演算結果や、操作入力部502からの入力データ等を一時的に記憶する。例えば、RAMやROM等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVD等の光学ディスク等によって実現される。本実施形態では、端末記憶部700は、端末プログラム702と、プレイデータ720と、提供データ740とを記憶する。
【0104】
[処理の流れ]
図17,
図18は、ゲームシステムにおける処理の流れを説明するフローチャートである。
【0105】
(A)ゲームプレイ及びリプレイ動画の投稿
図17は、ユーザ端末1500におけるゲームプレイ及びゲームプレイの投稿に関する処理のフローチャートである。
図17では、左側にユーザ端末1500(第1端末)の処理を示し、右側にサーバシステム1000の処理を示している。
【0106】
先ず、第1端末における第1ユーザのゲームの実行を制御する。すなわち、第1端末のゲーム進行制御部602が、自ユーザ(第1ユーザ)の操作に従ったゲームプレイを開始し(ステップS1)、サーバシステム1000のゲーム管理部204が、第1端末におけるゲームの進行制御を開始する(ステップS3)。このゲームでは、任意のタイミングで、他ユーザである第2ユーザによる部分的な代行プレイが可能である。また、サーバシステム1000のゲーム管理部204は、ゲームの進行制御の開始ともに、ゲームプレイの動画の記録を開始する(ステップS5)。そして、第1端末のゲーム進行制御部602が、ゲームプレイを終了すると(ステップS7)、サーバシステム1000のゲーム管理部204が、第1端末におけるゲームの進行制御を終了し(ステップS9)、ゲームプレイの動画の録画を終了する(ステップS11)。ゲームプレイを終了すると、サーバシステム1000のゲーム管理部204は、当該ゲームプレイに係るプレイ履歴データ330を生成して記憶する(ステップS13)。
【0107】
続いて、第1端末の投稿制御部604が、自ユーザ(第1ユーザ)による投稿操作に従ったゲームプレイの投稿を行う(ステップS15)。すると、サーバシステム1000の投稿管理部210が、該当するゲームプレイのプレイ動画の一部又は全部を抽出してリプレイ動画を生成する(ステップS17)。次いで、第1ユーザのプレイ履歴データ330に基づき、生成したリプレイ動画に該当するゲームプレイ中の期間であるリプレイ期間を判定し、リプレイ期間において行われた代行プレイに関するデータを生成する(ステップS19)。そして、特定シーン条件設定部220が特定シーン条件を設定して、投稿管理部210が、当該投稿についての投稿管理データ340を生成して記憶する(ステップS21)。以上の処理を行うと、本処理は終了となる。
【0108】
(B)リプレイ動画の閲覧
図18は、ユーザ端末1500におけるリプレイ動画の閲覧に関する処理である。
図18では、左側にサーバシステム1000の処理を示し、右側にユーザ端末1500(視聴端末)の処理を示している。
【0109】
先ず、視聴端末において、閲覧制御部606がが、自ユーザ(視聴ユーザ)の操作に従ってリプレイ動画の閲覧要求をサーバシステム1000へ送信する(ステップS31)。サーバシステム1000は、視聴端末からのこの閲覧要求を受け付けると(ステップS33)、リプレイ動画提供部212が、提供可能なリプレイ動画を選択肢の一覧である選択画面を表示させるためのデータを視聴端末へ送信する(ステップS35)。視聴端末では、閲覧制御部606が、サーバシステム1000からの受信データに基づいてリプレイ動画の選択画面を表示し(ステップS37)、この選択画面における自ユーザ(視聴ユーザ)の操作に従って選択された選択肢のデータをサーバシステム1000へ送信する(ステップS39)。
【0110】
サーバシステム1000は、視聴端末からリプレイ動画の選択を受け付けると(ステップS41)、リプレイ動画提供部212が、該当する投稿管理データ340に基づき、リプレイ動画を閲覧可能に提供するための提供データ740を視聴端末へ送信する(ステップS43)。そして、視聴端末では、閲覧制御部606が、サーバシステム1000から受信した提供データ740に基づいて、リプレイ動画の再生制御を行う(ステップS45)。以上の処理を行うと、本処理は終了となる。
【0111】
[作用効果]
本実施形態によれば、第1ユーザのゲームプレイを第2ユーザが部分的に代行プレイしたゲームのリプレイ動画を視聴した視聴ユーザが、リプレイ動画中のどの期間が第2ユーザによる代行プレイであるのかを把握できるようにすることができる。つまり、代行プレイが行われたゲームプレイのリプレイ動画を視聴端末に閲覧可能に提供する際に、代行プレイ期間及び/又は非代行プレイ期間を提示する。これにより、視聴端末の視聴ユーザは、リプレイ動画中のどこからどこまでの期間が代行プレイの行われた期間であることを、容易に把握することができる。また、非代行プレイ期間が提示された場合、視聴ユーザは、非代行プレイ期間以外の期間が代行プレイ期間であると判断することができる。
【0112】
[変形例]
なお、本発明の適用可能な実施形態は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
【0113】
(A)代行プレイ説明情報に基づく表示
視聴端末に表示されるリプレイ動画の視聴画面において、再生バー20の再生時間軸22に沿って表示される代行プレイ期間に該当する区間を示す部分を、第1ユーザの情報、第2ユーザの情報、及び、代行プレイのプレイ内容の情報のうちの少なくとも1つを含む代行プレイ説明情報350に応じた表示態様で表示するようにしてもよい。
【0114】
第1ユーザ及び第2ユーザの情報とは、例えば、レベルやランク、戦績等のゲームプレイに関する情報、第2ユーザとしてのレベルや評価等の代行プレイに関する情報、所定条件を満たすユーザであるか否か、等である。所定条件を満たすユーザとは、例えば、プロのゲーマーや高ランクプレイヤー等の熟練ユーザ、ゲームプレイや代行プレイにおいてマナー違反などのペナルティを受けた要注意ユーザ、等である。この第2ユーザの情報に応じて、代行プレイ期間に該当する区間の再生バー20や再生時間軸22の色や形状、模様を変更するようにしてもよい。また、第1ユーザの情報に応じて、非代行プレイ期間に該当する区間の再生バー20や再生時間軸22の色や形状、模様を変更するようにしてもよい。
【0115】
代行プレイのプレイ内容の情報とは、代行プレイ期間に行われた代行プレイに所定条件を満たすシーンが含まれるか否か、等である。所定条件を満たすシーンとは、例えば、第1ユーザ又は第2ユーザのプレイ履歴データ330から判断される当該ユーザの得意シーンや不得意シーン等である。或いは、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の他のユーザの得意シーンや不得意シーンとしてもよい。この代行プレイのプレイ内容の情報に応じて、所定条件を満たすシーンに該当する再生時間軸22の箇所を、当該シーンの種類に応じた色や形状、模様に変更するようにしてもよいし、当該シーンの種類に応じた色や形状、模様の表示体を表示させるようにしてもよい。
【0116】
(B)代行プレイの依頼
視聴端末におけるリプレイ動画の再生表示の終了後に、視聴ユーザが代行プレイの依頼を行えるようにしてもよい。例えば、
図19の視聴画面W19に一例を示すように、閲覧したリプレイ動画において代行プレイを行った第2ユーザ(
図19の例では、“△△さん”に対して、自身(視聴ユーザ)のゲームプレイにおける代行プレイを申し込むためのアイコン41や、リプレイ動画の投稿者である第1ユーザ(
図19の例では、“〇〇さん”)に、自身(視聴ユーザ)による代行プレイを申し出るためのアイコン42を表示する。
【0117】
なお、アイコン41,42は、リプレイ動画の再生表示の終了後に限らず、例えば、リプレイ動画の再生中や再生表示の一時停止中、再生中の特定シーン、といったように、リプレイ動画の全ての再生表示を終了していない任意のタイミングで表示するようにしてもよいし、リプレイ動画の再生中は常に表示するようにしてもよい。特定シーンとしては、例えば、特定シーン条件リスト340で定められるような成功シーンやゲーム進行上の特定シーン、逆転シーン、苦手シーンといった、代行プレイが行われた可能性が高いシーンとするとよい。
【0118】
また、アイコン41として、代行プレイを行った第2ユーザのユーザ名や、第2ユーザを示すロゴマーク画像、アバター画像、顔写真等を表示するようにしてもよい。アイコン42として、リプレイ動画の投稿者である第1ユーザのユーザ名や、第1ユーザを示すロゴマーク画像、アバター画像、顔写真等を表示するようにしてもよい。
【0119】
(C)リプレイ動画の取得
上述の実施形態では、サーバシステム1000によるリプレイ動画の取得を、ユーザ端末1500におけるゲームの進行制御を行うゲームのサーバシステム1000がゲームプレイの映像を記憶しておき、ユーザ3の投稿操作に従って、記憶しているゲームプレイの一部又は全部を抽出してリプレイ動画とすることで実現している。これを、ユーザ端末1500においてゲームプレイの映像を記憶しておき、ユーザ端末1500において、ユーザ3の操作に従って記憶しているゲームプレイの映像の一部または全部を抽出してリプレイ動画を生成し、これをサーバシステム1000へ送信することで実現してもよい。
図20に、この場合のユーザ端末1500Cの機能構成の一例を示す。ユーザ端末1500Cにおいて、端末処理部600のゲーム進行制御部602は、ゲームプレイの映像をプレイ映像データ722として記憶しておくプレイ映像記録制御部603を有する。投稿制御部604は、投稿データ生成部605aと、投稿データ送信制御部605bとを有する。
【0120】
投稿データ生成部605aは、プレイ映像データ722として記憶されているゲームプレイの映像の一部又は全部を、操作入力部502を介したユーザ3の操作に従って、リプレイ動画のデータとして抽出し、投稿データ750を生成する。
【0121】
投稿データ送信制御部605bは、投稿データ750をサーバシステム1000へ送信する。つまり、投稿データ送信制御部605bは、第1ユーザのゲームプレイを第2ユーザが部分的に代行プレイした際のリプレイ動画用のデータに基づいてリプレイ動画を視聴端末に閲覧可能に提供する制御を行うサーバシステム1000に対して、リプレイ動画のデータを送信し、リプレイ動画中の代行プレイが行われた代行プレイ期間、及び/又は、代行プレイが行われなかった非代行プレイ期間、に関するデータをサーバシステム1000に送信する。
【0122】
投稿データ750は、
図21に一例を示すように、少なくとも、ユーザ名やユーザID等の投稿ユーザ情報と、タイトル344と、再生時間345と、リプレイ動画データ346と、代行プレイデータ348とを含む。サーバシステム1000は、ユーザ端末1500Cから受信した投稿データ750に基づき、投稿管理データ340を生成する。
【0123】
(D)代行プレイに関する情報の非提示
リプレイ動画の投稿者である第1ユーザが所定の非提示条件を満たした場合には、視聴端末への当該リプレイ動画の提供の際に、代行プレイに関する情報の提示が行われないようにしてもよい。代行プレイに関する情報とは、代行プレイ期間、非代行プレイ期間、リプレイ動画中の代行プレイ期間の時間割合、代行プレイ期間の長さ、第2ユーザのユーザ識別情報等である。非提示条件としては、例えば、所定量以上の課金、特定アイテムの使用等がある。非提示条件を満たすための操作は、例えば、リプレイ動画の投稿操作の1つとすることができる。
【0124】
(E)自動実況による代行プレイに関する情報の提示
また、代行プレイに関する情報の提示を、リプレイ動画の再生に併せた公知の自動実況によって行うようにしてもよい。実況の仕方としては、実況音声の出力としてもよいし、実況テキストの表示としてもよい。実況内容は、当該リプレイ動画に該当する投稿管理データ340の代行プレイデータ348に基づいて生成することができる。
【0125】
(F)リプレイ動画の投稿の可否
また、サーバシステム1000は、所定の条件を満たすユーザについて、当該ユーザによるリプレイ動画の投稿を受け付けないようにしてもよいし、当該ユーザによるリプレイ動画の投稿は受け付けるが視聴端末における閲覧を不可能としてもよい。所定の条件を満たすユーザとは、例えば、過去の所定期間における代行プレイを行った回数や頻度が所定値以上であるユーザ、過去の所定期間に代行プレイが行われたリプレイ動画を投稿した回数や頻度が所定値以上であるユーザ、等である。
【0126】
また、サーバシステム1000は、所定の条件を満たすリプレイ動画について、当該リプレイ動画の投稿を受け付けないようにしてもよいし、当該リプレイ動画の投稿は受け付けるが視聴端末における閲覧を不可能としてもよい。所定の条件を満たすリプレイ動画とは、例えば、再生時間に対する代行プレイ期間の時間割合が所定割合以上であるリプレイ動画、代行プレイが行われた回数が所定回数以上であるリプレイ動画、行われた代行プレイに失敗シーン等の特定シーンが含まれるリプレイ動画、等である。リプレイ動画における代行プレイに特定シーンが含まれるか否かは、例えば、投稿管理データ340の再現用データ347から判断することができる。また、第2ユーザが代行プレイを行う際に、当該代行プレイのシーンを含むリプレイ動画の投稿の可否(可能/不可能)を第2ユーザが設定できるようにし、第2ユーザにより投稿不可能と設定されたリプレイ動画を、所定条件を満たすリプレイ動画としてもよい。
【0127】
(G)対象のゲーム
上述の実施形態では、格闘対戦ゲームを例に挙げて説明したが、適用可能なゲームの種類にはこれに限られず、例えば、ロールプレイイングゲーム、アクションゲーム、リズムゲーム、シューティングゲーム等の何れの種類のゲームにも適用可能である。また、シングルプレイ型のオンラインゲームとしたが、マルチプレイ型としてもよい。
【0128】
(H)ゲームシステムの他の構成例
上述の実施形態では、ユーザ端末1500をスマートフォンとしたが、それ以外の電子装置(電子機器)としてもよい。例えば、
図22に一例を示すような、据置型の家庭用ゲーム装置をユーザ端末1500Aとしてもよい。この場合、第1端末である家庭用ゲーム装置が、サーバシステム1000のゲーム管理部204の機能をも有して代行プレイに係る制御を行うようにしてもよい。
【0129】
更には、
図23に一例を示すように、第1ユーザの第1端末及び第2ユーザの第2端末を、ゲーム本体装置と複数のゲームコントローラとが有線又は無線と通信接続されて構成される1台の据置型の家庭用ゲーム装置における当該ゲームコントローラとしてもよい。この場合、第1端末及び第2端末であるユーザ端末1500a,1500bは、それぞれが操作入力部502の機能部のみを独立して有し、それ以外の機能部である画像表示部504、音出力部506、通信部508、端末処理部600、端末記憶部700は、共通の機能部として有する構成となる。また、ゲーム装置本体は、サーバシステム1000のゲーム管理部204の機能を有して代行プレイに係る制御を行うようにしてもよい。
【0130】
(I)サーバシステム1000
なお、サーバシステム1000が有する主な2つの機能である、ユーザ端末1500でのゲームの実行制御を管理するゲーム管理機能と、ユーザ端末1500からゲームプレイのリプレイ動画のデータを取得してリプレイ動画をユーザ端末1500に閲覧可能に提供する投稿管理・動画提供機能とを、それぞれ別個のサーバシステムで実現するようにしてもよい。この場合、前者のサーバシステム(ゲームサーバに相当する)は、サーバシステム100のゲーム管理部204の機能部を有し、後者のサーバシステム(投稿サーバに相当する)は、投稿管理部210の機能部を有するように構成する。
【符号の説明】
【0131】
1…ゲームシステム
1000…サーバシステム
200…サーバ処理部
202…ユーザ管理部
204…ゲーム管理部
210…投稿管理部
212…リプレイ動画提供部
214…プレイ期間提示制御部
216…再生時間軸表示制御部
218…再生中報知制御部
220…特定シーン条件設定部
222…代行プレイ情報提示部
300…サーバ記憶部
302…サーバプログラム
304…ゲーム初期設定データ
310…特定シーン条件リスト
320…ユーザ管理データ
340…投稿管理データ
1500…ユーザ端末
1500a…第1端末、1500b…第2端末、1500c…視聴端末
600…端末処理部
602…ゲーム進行制御部
604…投稿制御部
606…閲覧制御部
700…端末記憶部
702…端末プログラム
720…プレイデータ
740…提供データ
3…ユーザ
3a…第1ユーザ、3b…第2ユーザ、3c…視聴ユーザ