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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-17
(45)【発行日】2024-12-25
(54)【発明の名称】成膜装置
(51)【国際特許分類】
   C23C 14/52 20060101AFI20241218BHJP
   C23C 14/34 20060101ALI20241218BHJP
   H10K 50/10 20230101ALI20241218BHJP
   H05B 33/10 20060101ALI20241218BHJP
【FI】
C23C14/52
C23C14/34 C
C23C14/34 Z
H05B33/14 A
H05B33/10
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021189983
(22)【出願日】2021-11-24
(65)【公開番号】P2023076939
(43)【公開日】2023-06-05
【審査請求日】2023-05-26
(73)【特許権者】
【識別番号】591065413
【氏名又は名称】キヤノントッキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内田 敏治
(72)【発明者】
【氏名】松本 行生
(72)【発明者】
【氏名】佐野 愛弓
【審査官】今井 淳一
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-098879(JP,A)
【文献】特開2009-231730(JP,A)
【文献】特開2008-235836(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C 14/52
C23C 14/34
H10K 50/10
H05B 33/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバ内に配される基板上に薄膜を形成するための成膜源と、
内部が大気環境に保たれ、かつ前記成膜源を支持して移動する支持台と、
前記チャンバと前記支持台とを連結するように設けられると共に、前記チャンバの外部と前記支持台の内部とを連通させ、かつ前記支持台の移動に伴って移動する連結機構と、
前記連結機構の内部に備えられ、前記成膜源に電気及び冷却液を供給する供給設備と、
前記連結機構の内部に備えられ前記連結機構の内部の電磁波を取得する取得手段を有し、前記取得手段によって取得された電磁波に基づく画像または画像データから前記供給設備の異常の発生の有無を確認するための確認手段と、を備える
ことを特徴とする成膜装置。
【請求項2】
チャンバ内に配される基板上に薄膜を形成するための成膜源と、
内部が大気環境に保たれ、かつ前記成膜源を支持して移動する支持台と、
前記チャンバと前記支持台とを連結するように設けられると共に、前記チャンバの外部と前記支持台の内部とを連通させ、かつ前記支持台の移動に伴って移動する連結機構と、
前記連結機構の内部に備えられ、前記成膜源に電気及び冷却液を供給する供給設備と、
前記連結機構の内部に備えられ、前記連結機構の内部の電磁波を取得する取得手段と、を備える
ことを特徴とする成膜装置。
【請求項3】
前記取得手段は、前記供給設備を撮影するために可視光線または赤外線を取得するカメラである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の成膜装置。
【請求項4】
前記連結機構は、互いに回動可能に連結される第1大気アーム及び第2大気アームを備えており、
前記カメラは、前記第1大気アーム内において前記第1大気アームの端部から前記第2大気アームとの連結部側に向かって撮影する第1のカメラと、前記第2大気アーム内において前記第2大気アームの端部から前記第1大気アームとの連結部側に向かって撮影する
第2のカメラとを有する
ことを特徴とする請求項に記載の成膜装置。
【請求項5】
前記連結機構は、互いに回動可能に連結される第1大気アーム及び第2大気アームを備えており、
前記カメラは、前記第2大気アームに固定されて、前記第2大気アームとの連結部側から前記第1大気アームにおける前記連結部側とは反対側の端部に向かって撮影する第1のカメラと、前記第1大気アームに固定されて、前記第1大気アームとの連結部側から前記第2大気アームにおける前記連結部側とは反対側の端部に向かって撮影する第2のカメラとを有する
ことを特徴とする請求項に記載の成膜装置。
【請求項6】
前記連結機構は、互いに回動可能に連結される第1大気アーム及び第2大気アームを備えており、
前記カメラは、前記第1大気アームと前記第2大気アームとの連結部に設けられ、前記第1大気アームにおける前記連結部側とは反対側の端部に向かって撮影し、かつ前記第2大気アームにおける前記連結部側とは反対側の端部に向かって撮影するように構成されている
ことを特徴とする請求項に記載の成膜装置。
【請求項7】
前記連結機構の内部に、前記供給設備を照射する光源が設けられる
ことを特徴とする請求項3~6のいずれか一つに記載の成膜装置。
【請求項8】
前記連結機構の内部に、前記カメラ自体の撮影範囲の死角となる領域を前記カメラにより撮影可能とする反射鏡が設けられる
ことを特徴とする請求項3~7のいずれか一つに記載の成膜装置。
【請求項9】
前記連結機構の内部において前記カメラによる撮影範囲内に振り子が設けられる
ことを特徴とする請求項3~8のいずれか一つに記載の成膜装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板上に薄膜を形成する成膜装置に関する。
【背景技術】
【0002】
成膜装置においては、基板に薄膜を形成するための成膜源に対して、内部が真空雰囲気となるチャンバの外部から電気や冷却液を供給するために、内部が大気状態に保たれる大気ボックス及び大気アームが設けられる技術が知られている(特許文献1参照)。このような技術においては、何らかの異常が発生した場合、チャンバの内部を大気圧に戻した後に、大気アームの内部を開けて、電気や冷却液を供給するための設備の異常の有無を調べる必要がある。そのため、異常の原因を調べる作業に長時間を要していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-95609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、電気や冷却液を供給する設備の異常の有無を容易に調べることのできる成膜装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
【0006】
すなわち、本発明の成膜装置は、
チャンバ内に配される基板上に薄膜を形成するための成膜源と、
内部が大気環境に保たれ、かつ前記成膜源を支持して移動する支持台と、
前記チャンバと前記支持台とを連結するように設けられると共に、前記チャンバの外部と前記支持台の内部とを連通させ、かつ前記支持台の移動に伴って移動する連結機構と、
前記連結機構の内部に備えられ、前記成膜源に電気及び冷却液を供給する供給設備と、
前記連結機構の内部に備えられ前記連結機構の内部の電磁波を取得する取得手段を有し、前記取得手段によって取得された電磁波に基づく画像または画像データから前記供給設備の異常の発生の有無を確認するための確認手段と、を備える
ことを特徴とする。
【0007】
また、他の発明の成膜装置は、
チャンバ内に配される基板上に薄膜を形成するための成膜源と、
内部が大気環境に保たれ、かつ前記成膜源を支持して移動する支持台と、
前記チャンバと前記支持台とを連結するように設けられると共に、前記チャンバの外部と前記支持台の内部とを連通させ、かつ前記支持台の移動に伴って移動する連結機構と、
前記連結機構の内部に備えられ、前記成膜源に電気及び冷却液を供給する供給設備と、
前記連結機構の内部に備えられ、前記連結機構内部の電磁波を取得する取得手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明によれば、電気や冷却液を供給する設備の異常の有無を容易に調べることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る成膜装置の内部構成を上方から見た概略構成図である。
図2】実施形態に係る成膜装置の内部構成を断面的に見た概略構成図である。
図3】実施形態に係る成膜装置の内部構成を断面的に見た概略構成図である。
図4】実施形態に係る連結機構の一部を示す模式的断面図である。
図5】実施例1に係る確認手段の配置構成図である。
図6】実施例2に係る確認手段の配置構成図である。
図7】実施例3に係る確認手段の配置構成図である。
図8】実施例4に係る確認手段の配置構成図である。
図9】電子デバイスの一例を示す模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0011】
(実施形態)
図1図4を参照して、本発明の実施形態に係る成膜装置について説明する。なお、本実施形態においては、成膜装置の一例として、スパッタ装置の場合を例にして説明する。図1は本発明の実施形態に係る成膜装置の内部構成を上方から見た概略構成図である。図2は、成膜装置の内部構成を図1中矢印V1方向に断面的に見た概略構成図である。図3は、成膜装置の内部構成を図1中矢印V2方向に断面的に見た概略構成図である。図4は本発明の実施形態に係る連結機構の一部を示す模式的断面図であり、大気アームの一部の付近を断面図にて示している。
【0012】
<成膜装置の全体構成>
図1図3を参照して、本実施例に係る成膜装置1の全体構成について説明する。成膜装置1は、内部が真空雰囲気となるチャンバ10と、チャンバ10内に備えられる成膜源100と、成膜源100を移動させるための駆動装置200とを備えている。
【0013】
チャンバ10内には、基板Sを保持する基板保持機構11と、マスクMを保持するマスク保持機構12が備えられている。これらの保持機構により、基板SとマスクMは、成膜動作中(スパッタリング動作中)は静止した状態が保たれる。チャンバ10は気密容器であり、排気ポンプ20によって、その内部は真空状態又は減圧状態に維持される。ガス供給弁30を開き、チャンバ10内にガスを供給することで、処理に対する適切なガス雰囲気(又は圧力帯)に適宜変更することができる。チャンバ10全体は接地回路40により電気的に接地されている。
【0014】
駆動装置200は、成膜源100を支持する支持台としての大気ボックス210と、大気ボックス210の移動を案内する一対のガイドレール221,222と、大気ボックス210を往復移動させる移動機構230とを備えている。また、駆動装置200には、チャンバ10と大気ボックス210とを連結するように設けられ、大気ボックス210の移動に伴って従動して移動する連結機構240も備えられている。大気ボックス210は、その内部が空洞となっており、連結機構240により、チャンバ10の外部と大気ボックス210の内部とを連通させることで、大気ボックス210の内部は大気環境に保たれるように構成されている。このような構成が採用されることで、チャンバ10の外部に設けられた電源50に接続される配線51と、同じくチャンバ10の外部に設けられた冷却液供給装置60に接続される冷却管61を成膜源100に接続することができる。
【0015】
大気ボックス210は、移動機構230によって、一対のガイドレール221,222に沿って、移動するように構成されている。移動機構230は、ボールねじ機構を採用し
ており、ボールねじ231と、ボールねじ231を回転させるモータなどの駆動源232とを備えている。ただし、大気ボックス210を往復移動させるための移動機構については、ボールねじ機構に限定されることはなく、ラックアンドピニオン機構など、各種公知技術を採用し得る。
【0016】
成膜源100は、ターゲット110と、ターゲット110の両端を支持するサポートブロック120及びエンドブロック130とを備えている。なお、本実施形態においては、ターゲット110は、2本設けられており、サポートブロック120及びエンドブロック130も、2本のターゲット110にそれぞれ一つずつ設けられている。ターゲット110は、スパッタリング時に回転する円筒状の部材であり、ロータリーカソードとも呼ばれる。サポートブロック120及びエンドブロック130は、大気ボックス210の上面に固定されている。ターゲット110は、円筒状のターゲット本体と、その内周に配される電極であるカソードとを備えている。また、ターゲット110は、サポートブロック120及びエンドブロック130により回転自在に支持されており、エンドブロック130内に備えられた不図示のモータなどの駆動源により、スパッタリング時に回転するように構成されている。なお、マグネトロンスパッタリング方式のスパッタ装置の場合には、ターゲット110と基板Sとの間に磁場(漏洩磁場)を発生させるために、カソードの内部に磁石が設けられる。
【0017】
以上のように構成される成膜源100においては、ターゲット110とアノードであるチャンバ10との間に一定以上の電圧を印加することにより、これらの間にプラズマが発生する。そして、プラズマ中の陽イオンがターゲット110に衝突することで、ターゲット110(ターゲット本体)からターゲット材料の粒子が放出される。ターゲット110から放出された粒子は、衝突を繰り返しながら、放出された粒子のうちターゲット物質の中性の原子が基板Sに堆積していく。これにより、基板Sには、ターゲット110の構成原子による薄膜が形成される。また、マグネトロンスパッタリング方式の場合には、上記の漏えい磁場によって、ターゲット110と基板Sとの間の所定領域にプラズマを集中させることができる。これにより、効率的にスパッタリングが行われるため、基板Sへのターゲット物質の堆積速度を向上させることができる。更に、本実施形態に係る成膜源100においては、スパッタリングの最中にターゲット110が回転するように構成されている。これにより、ターゲット110の消耗領域(エロ―ジョンによる浸食領域)が一部に集中することはなく、ターゲット110の利用効率を高めることができる。
【0018】
<連結機構>
連結機構240について、より詳細に説明する。連結機構240は、両端がいずれも回動自在に軸支され、かつ、内部が空洞である複数の大気アームにより構成される。より具体的には、連結機構240は、第1大気アーム241と第2大気アーム242とを備えている。第1大気アーム241は、一端部(実施例で示す第1の端部241P)がチャンバ10の底板に対して回動自在に構成されている。そして、第2大気アーム242は、一端部(実施例で示す第2の端部242Q)が第1大気アーム241の他端部(実施例で示す第2の端部241Q)に対して回動自在に軸支される。また、第2大気アーム242の他端部(実施例で示す第1の端部242P)が大気ボックス210に対して回動自在に軸支されている。
【0019】
図4には第1大気アーム241の一端部付近の構造を模式的断面図にて示している。図示のように、チャンバ10の底板には貫通孔10aが設けられ、第1大気アーム241には円筒状の突出部241aが設けられている。そして、チャンバ10の底板と第1大気アーム241との間には、これらを回動自在に接続するための段差付きの円筒状部材241bが設けられている。この円筒状部材241bの一端は、チャンバ10の底板に設けられた貫通孔10a内に挿入されている。また、第1大気アーム241に設けられた突出部2
41aが、円筒状部材241bの他端側から挿入されている。なお、貫通孔10aと円筒状部材241bとの間の環状隙間と、突出部241aと円筒状部材241bとの間の環状隙間は、それぞれシールリング241c,241dによって封止されている。
【0020】
以上のような構成により、第1大気アーム241はチャンバ10の底板に対して回動自在に支持されつつ、第1大気アーム241内の空洞部と、第1大気アーム241の外側の空間(チャンバ10の内部空間)とは隔てられる。つまり、チャンバ10の内部を真空状態(又は減圧状態)に維持することができる。なお、第1大気アーム241と第2大気アーム242とが回動自在に軸支されている機構と、第2大気アーム242と大気ボックス210とが回動自在に軸支されている機構についても、同様の機構であるので、その説明は省略する。また、本実施例においては、2つのアームにより構成される場合を示したが、大気ボックス210の移動距離を長くしたい場合には、3つ以上のアームを連結することもできる。
【0021】
以上のように構成される連結機構240を備える駆動装置200により、大気ボックス210に固定された成膜源100を、大気ボックス210と共に往復移動させることが可能となる。これにより、往路及び復路のうちの少なくともいずれか一方の移動中に、成膜源100を稼働させることによって、基板Sに対して、成膜動作(スパッタリング)を行うことができる。従って、面積の広い基板Sに成膜を形成する場合であっても、駆動装置200により、成膜源100を移動させながら成膜動作を行うことで、基板Sの一端側から他端側に向かって連続的に薄膜を形成することができる。
【0022】
そして、上記の通り、連結機構240(第1大気アーム241と第2大気アーム242)の内部には、成膜源100に電気及び冷却液を供給する供給設備(配線51及び冷却管61)が設けられている。なお、配線51及び冷却管61は単数設けられることもあるし、複数設けられることもある。そして、本実施形態に係る成膜装置1においては、連結機構240の内部に、供給設備の異常の発生の有無を確認するための確認手段300が設けられている。なお、供給設備の異常としては、配線51の断線、冷却管61からの冷却液の漏れなどを挙げることができる。
【0023】
また、本実施形態に係る成膜装置1においては、チャンバ10の外部に、確認手段300により得られたデータを処理する処理装置300Xが設けられている。確認手段300は以下の実施例に示すように各種の手段を採用することができ、処理装置300Xは確認手段300に応じた装置を採用することができる。例えば、確認手段300から撮影データが送られる場合には、処理装置300Xとしては、撮影画像を表示する表示装置(ディスプレイなど)を採用することができる。この場合、検査者が撮影画像から供給設備の異常の有無を確認することができる。また、処理装置300Xとしては、得られたデータから供給設備の異常の有無を判定することが可能な装置(コンピュータなど)を採用することもできる。すなわち、得られた撮影画像のデータを分析して供給設備の異常の有無を判定する装置を使用することができる。また、測定温度、測定湿度、及び漏水の検出などに基づいて、供給設備の異常の有無を判定する装置を適用することもできる。なお、確認手段300と処理装置300Xは、連結機構240の内部を通じて、配線によって電気的に接続することもできるし、配線を用いずに無線によってデータの送受信を行うこともできる。図2及び図3においては無線によってデータの送受信を行う場合を示している。
【0024】
<本実施形態に係る成膜装置の優れた点>
以上のように構成される成膜装置1によれば、確認手段300が設けられることによって、大気アームの内部を開けることなく、電気や冷却液を供給するための設備の異常の有無を容易に調べることができる。従って、異常の原因を調べる作業に要する時間を短くすることができる。なお、本実施形態では、成膜装置の一例として、スパッタ装置の場合を
示したが、本発明は成膜装置が真空蒸着装置(成膜源が蒸発源である)の場合にも適用可能である。
【0025】
以下、確認手段300の具体的な実施例をいくつか説明する。
【0026】
(実施例1)
図5には本発明の実施例1に係る確認手段の構成について示している。図5は本発明の実施例1に係る確認手段の配置構成図であり、連結機構の内部に備えられる確認手段について、連結機構との配置関係を簡略的に示している。図5(a)は連結機構を上方から見た図に相当し、同図(b)は連結機構を正面から見た図に相当する。また、図5においては、連結機構を構成する第1大気アーム241と第2大気アーム242については、その外形を点線にて示している。
【0027】
本実施例に係る確認手段として、連結機構を構成する第1大気アーム241及び第2大気アーム242の内部の電磁波を取得する取得手段としての第1のカメラ301及び第2のカメラ302が採用されている。これら第1のカメラ301及び第2のカメラ302は、供給設備を撮影するために、可視光線または赤外線を取得可能に構成されている。なお、第1のカメラ301及び第2のカメラ302のうち、一方について可視光線を取得可能なカメラを採用し、他方について赤外線を取得可能なカメラを採用してもよい。
【0028】
第1のカメラ301及び第2のカメラ302として、可視光線を取得可能なカメラを採用する場合には、第1大気アーム241と第2大気アーム242の内部にそれぞれ供給設備を照射する第1光源303と第2光源304とを設けるのが望ましい。可視光線を取得可能なカメラの場合には、処理装置300Xとして、ディスプレイなどの画像表示装置を採用することにより、処理装置300Xに撮影した画像を表示させることができる。これにより、検査者が撮影画像から供給設備の異常の有無を確認することができる。また、赤外線を取得可能なカメラ(いわゆる赤外線カメラ)を採用した場合にも、供給設備などの撮影対象から発せられる赤外線を可視化して、処理装置300Xとしてのディスプレイに撮影画像を表示させることができる。従って、同様に、検査者が撮影画像から供給設備の異常の有無を確認することができる。なお、処理装置300Xとしては、得られた画像データから供給設備の異常の有無を判定することが可能な装置(コンピュータなど)を採用してもよい。すなわち、処理装置300Xが、得られた撮影画像のデータを分析して供給設備の異常の有無を判定するようにしてもよい。
【0029】
第1のカメラ301は、第1大気アーム241内において第1アーム241の第1の端部241Pから第2大気アーム242との連結部243側の第2の端部241Qに向かって撮影するように配置されている。また、第2のカメラ302は、第2大気アーム242内において第2アーム242の第1の端部242Pから第1大気アーム241との連結部243側の第2の端部242Qに向かって撮影するように配置されている。以上の構成により、第1のカメラ301によって、第1大気アーム241内に配される供給設備全体を撮影することができ、第2のカメラ302によって、第2大気アーム242内に配される供給設備全体を撮影することができる。
【0030】
ここで、第1大気アーム241と第2大気アーム242との連結部243の内部付近においては、第1大気アーム241と第2大気アーム242が動作した際に、配線51及び冷却管61に摩擦が生じやすい。図5(b)には、連結部243の付近における配線51と冷却管61の様子を部分的に実線で示している。これら配線51や冷却管61は複数設けられることも多く、第1大気アーム241と第2大気アーム242が動作した際には、特に、連結部243の付近で配線51や冷却管61に捩じれるような負荷が作用し、配線51や冷却管61同士で摩擦が生じやすい。そのため、連結部243付近での断線や冷却
液漏れを確認できるようにするのが望ましい。
【0031】
上記の第1のカメラ301及び第2のカメラ302では、連結部243の内部は撮影範囲の死角になっている。そこで、図5(b)に示すように、反射鏡305を設置するのが望ましい。これにより、第2のカメラ302によって、死角となる領域である連結部243の内部を撮影可能に構成している。勿論、第1のカメラ301によって、連結部243の内部を撮影可能とする反射鏡を設けてもよい。また、連結部243の内部を撮影するカメラを別途設けることもできる。
【0032】
また、本実施例においては、第1のカメラ301による撮影範囲内に第1の振り子306が設けられ、第2のカメラ302による撮影範囲内に第2の振り子307が設けられている。これにより、振り子の揺れ方によって、第1大気アーム241と第2大気アーム242が異常な振動をしているか否かや、空気漏れも検査することができる。
【0033】
(実施例2)
図6には本発明の実施例2に係る確認手段の構成について示している。図6は本発明の実施例2に係る確認手段の配置構成図であり、連結機構の内部に備えられる確認手段について、連結機構との配置関係を簡略的に示している。図6(a)は連結機構を正面から見た図に相当し、同図(b)は第2アームを上方から見た図に相当する。また、図6においては、連結機構を構成する第1大気アーム241と第2大気アーム242については、その外形を点線にて示している。
【0034】
本実施例に係る確認手段として、実施例1と同様に、連結機構を構成する第1大気アーム241及び第2大気アーム242の内部の電磁波を取得する取得手段としての第1のカメラ301及び第2のカメラ302が採用されている。これら第1のカメラ301及び第2のカメラ302自体の構成については、実施例1で説明した通りである。
【0035】
また、第1のカメラ301及び第2のカメラ302として、可視光線を取得可能なカメラを採用する場合には、第1光源303と第2光源304とを設けるのが望ましい点についても実施例1で説明した通りである。なお、処理装置300Xについても、実施例1で説明した通りである。
【0036】
第1大気アーム241の内部に配される第1のカメラ301は、支柱301aによって第2大気アーム242に固定されている。これにより、第1のカメラ301は、第2大気アーム242との連結部側の第2の端部241Qから第1大気アーム241における連結部側とは反対側の第1の端部241Pに向かって撮影するように配置されている。第2大気アーム242の内部に配される第2のカメラ302は、支柱302aによって第1大気アーム241に固定されている。これにより、第2のカメラ302は、第1大気アーム241との連結部側の第2の端部242Qから第2大気アーム242における連結部側とは反対側の第1の端部242Pに向かって撮影するように配置されている。以上の構成により、第1のカメラ301によって、第1大気アーム241内に配される供給設備全体を撮影することができ、第2のカメラ302によって、第2大気アーム242内に配される供給設備全体を撮影することができる。
【0037】
そして、本実施例においては、第1大気アーム241の内部に配される第1のカメラ301は、支柱301aによって第2大気アーム242に固定されている。また、第2大気アーム242の内部に配される第2のカメラ302は、支柱302aによって第1大気アーム241に固定されている。これにより、第1大気アーム241と第2大気アーム242とが相対的に回動する際に、第1のカメラ301と第2のカメラ302の撮影範囲が変化するため、カメラの撮影範囲が狭い場合であっても、広範囲の撮影が可能となる。図6
(b)では、第2のカメラ302について示しており、第2のカメラ302が固定される第1大気アーム241に対して第2大気アーム242が回動することで、第2のカメラ302の撮影範囲が変化することが分かる。
【0038】
また、特に図示はしないが、本実施例においても、複数の反射鏡を設けたり、別途、カメラを設けることで、連結部243の内部を撮影可能に構成するのが望ましい。更に、本実施例においても、第1のカメラ301による撮影範囲内に第1の振り子を設け、第2のカメラ302による撮影範囲内に第2の振り子を設けてもよい。
【0039】
(実施例3)
図7には本発明の実施例3に係る確認手段の構成について示している。図7は本発明の実施例3に係る確認手段の配置構成図であり、連結機構の内部に備えられる確認手段について、連結機構との配置関係を簡略的に示している。図7(a)は連結機構を上方から見た図に相当し、同図(b)は連結機構を正面から見た図に相当する。また、図7においては、連結機構を構成する第1大気アーム241と第2大気アーム242については、その外形を点線にて示している。
【0040】
本実施例に係る確認手段として、実施例1と同様に、連結機構を構成する第1大気アーム241及び第2大気アーム242の内部の電磁波を取得する取得手段としてのカメラ310が採用されている。本実施例に係るカメラ310は、撮影範囲が全天球又は半天球の全体像を撮影可能な360°カメラを採用している。このカメラ310が、供給設備を撮影するために、可視光線または赤外線を取得可能に構成される点については、実施例1と同様である。
【0041】
また、カメラ310として、可視光線を取得可能なカメラを採用する場合には、第1光源303と第2光源304とを設けるのが望ましい点についても実施例1で説明した通りである。なお、処理装置300Xについても、実施例1で説明した通りである。
【0042】
カメラ310は、第1大気アーム241と第2大気アーム242との連結部243に設けられている。そして、このカメラ310は、第1大気アーム241における連結部243側とは反対側の第1の端部241Pに向かって撮影し、かつ第2大気アーム242における連結部243側とは反対側の第1の端部242Pに向かって撮影するように構成されている。なお、本実施例においては、第1大気アーム241の内部に第1の反射鏡311を設け、第2大気アーム242の内部に第2の反射鏡312を設けることで、カメラ310によって、各アームの内部全域を撮影可能としている。
【0043】
また、特に図示はしないが、本実施例においても、カメラ310による撮影範囲内において、第1大気アーム241内に設けられる第1の振り子と、第2大気アーム242内に設けられる第2の振り子とを設けてもよい。
【0044】
(実施例4)
図8には本発明の実施例4に係る確認手段の構成について示している。図8は本発明の実施例4に係る確認手段の配置構成図であり、連結機構の内部に備えられる確認手段について、連結機構との配置関係を簡略的に示している。図8(a)(b)は連結機構を正面から見た図に相当する。また、図8においては、連結機構を構成する第1大気アーム241と第2大気アーム242については、その外形を点線にて示している。
【0045】
実施例1~3においては、確認手段が電磁波を取得する取得手段として、可視光線または赤外線を取得可能なカメラの場合を示した。これに対して、本実施例においては、確認手段の他の例を示す。
【0046】
図8(a)に示す構成においては、第1大気アーム241の内部に、電波を発生するレーダーと取得手段としてのアンテナとを一体的に備えるレーダー装置320が設けられている。このレーダー装置320におけるアンテナは、レーダーの反射波を取得するように構成されている。レーダー装置320は、第1大気アーム241の第1の端部241Pから第2の端部241Qに向けて電波を発生するように構成されている。処理装置300Xはレーダー装置320から得られたデータ(電波の反射波に関する情報)により、断線の有無や冷却液の漏れを検出することができ、供給設備の異常の有無を判定することができる。
【0047】
また、図8(a)に示す構成においては、第2大気アーム242の内部に、超音波を発生する超音波源と取得手段としての受波器とを一体的に備える超音波装置330が設けられている。この超音波装置330における受波器は、超音波源からの超音波の反射波を取得するように構成されている。超音波装置330は、第2大気アーム242の第1の端部242Pから第2の端部242Qに向けて超音波を発生するように構成されている。処理装置300Xは超音波装置330から得られたデータ(超音波の反射波に関する情報)により、断線の有無や冷却液の漏れを検出することができ、供給設備の異常の有無を判定することができる。
【0048】
図8(a)では、第1大気アーム241の内部にレーダー装置320を設け、第2大気アーム242の内部に超音波装置330を設ける場合を示した。しかしながら、両アームの内部にレーダー装置320を設けたり、両アームの内部に超音波装置330を設けることもできる。勿論、第1大気アーム241の内部に超音波装置330を設け、第2大気アーム242の内部にレーダー装置320を設けることもできる。また、上記実施例1,2または3の構成に対して、本実施例で示したレーダー装置320や超音波装置330を組み合わせる構成を採用することもできる。
【0049】
図8(b)に示す構成においては、第1大気アーム241の内部に、確認手段としての温湿度計340が設けられている。処理装置300Xは温湿度計340から得られたデータ(温度と湿度)により、冷却液の漏れを検出することができ、供給設備の異常の有無を判定することができる。なお、温湿度計340ではなく、温度を測定する温度計のみ、又は、湿度を測定する湿度計のみを設けてもよい。また、温度を測定する手段としては、赤外線により温度を測定する取得手段としての赤外線温度計を採用することもできる。
【0050】
また、図8(b)に示す構成においては、第2大気アーム242の内部に、水漏れを検出する確認手段としての漏水センサー350が設けられている。処理装置300Xは漏水センサー350から得られたデータ(漏水を検出した情報)により、冷却液の漏れを検出することができ、供給設備の異常の有無を判定することができる。
【0051】
図8(b)では、第1大気アーム241の内部に温湿度計340を設け、第2大気アーム242の内部に漏水センサー350を設ける場合を示した。しかしながら、両アームの内部に温湿度計340を設けたり、両アームの内部に漏水センサー350を設けることもできる。勿論、第1大気アーム241の内部に漏水センサー350を設け、第2大気アーム242の内部に温湿度計340を設けることもできる。また、上記実施例1,2または3の構成に対して、本実施例で示した温湿度計340(温度計のみ、または湿度計のみも可)や漏水センサー350を組み合わせる構成を採用することもできる。
【0052】
<電子デバイスの製造方法>
上記実施形態で示した成膜装置を用いた電子デバイスの製造方法の一例を説明する。以下、電子デバイスの例として有機EL表示装置の構成を示し、有機EL表示装置の製造方
法を例示する。
【0053】
まず、製造する有機EL表示装置について説明する。図9(a)は有機EL表示装置500の全体図、図9(b)は1画素の断面構造を表している。
【0054】
図9(a)に示すように、有機EL表示装置500の表示領域501には、発光素子を複数備える画素502がマトリクス状に複数配置されている。詳細は後で説明するが、発光素子のそれぞれは、一対の電極に挟まれた有機層を備えた構造を有している。なお、ここでいう画素とは、表示領域501において所望の色の表示を可能とする最小単位を指している。本実施例に係る有機EL表示装置の場合、互いに異なる発光を示す第1発光素子502R、第2発光素子502G、第3発光素子502Bの組み合わせにより画素502が構成されている。画素502は、赤色発光素子と緑色発光素子と青色発光素子の組み合わせで構成されることが多いが、黄色発光素子とシアン発光素子と白色発光素子の組み合わせでもよく、少なくとも1色以上であれば特に制限されるものではない。
【0055】
図9(b)は、図9(a)のV-V線における部分断面模式図である。画素502は、複数の発光素子からなり、各発光素子は、基板503上に、第1電極(陽極)504と、正孔輸送層505と、発光層506R、506G、506Bのいずれかと、電子輸送層507と、第2電極(陰極)508と、を有している。これらのうち、正孔輸送層505、発光層506R、506G、506B、電子輸送層507が有機層に当たる。また、本実施例では、発光層506Rは赤色を発する有機EL層、発光層506Gは緑色を発する有機EL層、発光層506Bは青色を発する有機EL層である。発光層506R、506G、506Bは、それぞれ赤色、緑色、青色を発する発光素子(有機EL素子と記述する場合もある)に対応するパターンに形成されている。
【0056】
また、第1電極504は、発光素子毎に分離して形成されている。正孔輸送層505と電子輸送層507と第2電極508は、複数の発光素子502R、502G、502Bで共通に形成されていてもよいし、発光素子毎に形成されていてもよい。なお、第1電極504と第2電極508とが異物によってショートするのを防ぐために、第1電極504間に絶縁層509が設けられている。さらに、有機EL層は水分や酸素によって劣化するため、水分や酸素から有機EL素子を保護するための保護層510が設けられている。
【0057】
図9(b)では正孔輸送層505や電子輸送層507は一つの層で示されているが、有機EL表示素子の構造によっては、正孔ブロック層や電子ブロック層を備える複数の層で形成されてもよい。また、第1電極504と正孔輸送層505との間には第1電極504から正孔輸送層505への正孔の注入が円滑に行われるようにすることのできるエネルギーバンド構造を有する正孔注入層を形成することもできる。同様に、第2電極508と電子輸送層507の間にも電子注入層が形成することもできる。
【0058】
次に、有機EL表示装置の製造方法の例について具体的に説明する。
【0059】
まず、有機EL表示装置を駆動するための回路(不図示)及び第1電極504が形成された基板(マザーガラス)503を準備する。
【0060】
第1電極504が形成された基板503の上にアクリル樹脂をスピンコートで形成し、アクリル樹脂をリソグラフィ法により、第1電極504が形成された部分に開口が形成されるようにパターニングし絶縁層509を形成する。この開口部が、発光素子が実際に発光する発光領域に相当する。
【0061】
絶縁層509がパターニングされた基板503を粘着部材が配置された基板キャリアに
載置する。粘着部材によって、基板503は保持される。第1の有機材料成膜装置に搬入し、反転後、正孔輸送層505を、表示領域の第1電極504の上に共通する層として成膜する。正孔輸送層505は真空蒸着により成膜される。実際には正孔輸送層505は表示領域501よりも大きなサイズに形成されるため、高精細なマスクは不要である。
【0062】
次に、正孔輸送層505までが形成された基板503を第2の有機材料成膜装置に搬入する。基板とマスクとのアライメントを行い、基板をマスクの上に載置し、基板503の赤色を発する素子を配置する部分に、赤色を発する発光層506Rを成膜する。
【0063】
発光層506Rの成膜と同様に、第3の有機材料成膜装置により緑色を発する発光層506Gを成膜し、さらに第4の有機材料成膜装置により青色を発する発光層506Bを成膜する。発光層506R、506G、506Bの成膜が完了した後、第5の成膜装置により表示領域501の全体に電子輸送層507を成膜する。電子輸送層507は、3色の発光層506R、506G、506Bに共通の層として形成される。
【0064】
電子輸送層507まで形成された基板を金属性蒸着材料成膜装置で移動させて第2電極508を成膜する。
【0065】
その後プラズマCVD装置に移動して保護層510を成膜して、基板503への成膜工程を完了する。反転後、上述の実施例で説明したように粘着部材を基板503から剥離することで、基板キャリアから基板503を分離する。その後、裁断を経て有機EL表示装置500が完成する。
【0066】
絶縁層509がパターニングされた基板503を成膜装置に搬入してから保護層810の成膜が完了するまでは、水分や酸素を含む雰囲気にさらしてしまうと、有機EL材料からなる発光層が水分や酸素によって劣化してしまうおそれがある。従って、本実施例において、成膜装置間の基板の搬入搬出は、真空雰囲気又は不活性ガス雰囲気の下で行われる。
【0067】
上記各実施例においては、連結機構を構成する2つのアーム(第1大気アーム241及び第2大気アーム242)の内部に確認手段300を設ける場合を示した。しかしながら、連結機構を構成するアームを3つ以上備える場合においても、全てのアームの内部において、設備の異常の有無を確認できるように、確認手段を設けるのが望ましい。
【符号の説明】
【0068】
1…成膜装置 10…チャンバ 50…電源 51…配線 60…冷却液供給装置 61…冷却管 100…成膜源 210…大気ボックス 240…連結機構 300…確認手段 300X…処理装置 301,302,310…カメラ 305,311,312…反射鏡 306,307…振り子 320…レーダー装置 330…超音波装置 340…温湿度計 350…漏水センサー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9