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特許7606834回転成膜装置および電子デバイスの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-18
(45)【発行日】2024-12-26
(54)【発明の名称】回転成膜装置および電子デバイスの製造方法
(51)【国際特許分類】
   C23C 14/24 20060101AFI20241219BHJP
   C23C 14/04 20060101ALI20241219BHJP
   H10K 50/10 20230101ALI20241219BHJP
   H05B 33/10 20060101ALI20241219BHJP
   H01L 21/203 20060101ALI20241219BHJP
   H01L 21/683 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
C23C14/24 J
C23C14/04 A
H05B33/14 A
H05B33/10
H01L21/203 Z
H01L21/68 N
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020135817
(22)【出願日】2020-08-11
(65)【公開番号】P2022032234
(43)【公開日】2022-02-25
【審査請求日】2023-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】591065413
【氏名又は名称】キヤノントッキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 栽賢
(72)【発明者】
【氏名】相澤 雄樹
【審査官】安齋 美佐子
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-273014(JP,A)
【文献】国際公開第2008/117654(WO,A1)
【文献】特開2019-104952(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C 14/00-14/58
H10K 50/10
H05B 33/10
H01L 21/203
H01L 21/683
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と前記基板の成膜面に重ねられたマスクとを一体的に回転させながら、前記マスクを介して前記基板に成膜材料を成膜する成膜装置において、
前記マスクを保持するマスク保持部と、
前記基板を保持する基板保持部と、
前記基板保持部に連結され、前記基板と前記マスクの回転中心線に沿って前記基板保持部を移動させるセンターシャフトと、
前記マスク保持部に連結され、前記マスク保持部と前記基板保持部との間で回転トルクを伝達する回転トルク伝達手段と、
前記回転中心線と平行な方向において前記マスク保持部と前記基板保持部との相対的な位置を変更する位置変更手段と、
回転方向における前記マスク保持部と前記基板保持部との相対的な位置の変更を規制するガイド手段であって、前記回転中心線と平行に配置されるガイドシャフトと、前記ガイドシャフトに対して相対移動可能に嵌合する嵌合部材と、を有するガイド手段と、を備え、
前記嵌合部材は、前記マスク保持部に装着され、前記嵌合部材に挿通される前記ガイドシャフトの一端が前記基板保持部に固定されており、
前記回転トルク伝達手段は、前記マスク保持部に連結される駆動軸を含み、
前記回転トルク伝達手段の前記駆動軸は中空であり、
前記駆動軸の中空部に前記センターシャフトが挿通されることを特徴とする成膜装置。
【請求項2】
前記マスク保持部から、前記ガイド手段を介して、前記基板保持部へ回転トルクを伝達する請求項1に記載の成膜装置。
【請求項3】
前記ガイドシャフトを複数備える請求項1に記載の成膜装置。
【請求項4】
前記複数のガイドシャフトは、前記回転中心線に対して対称位置に配置されている請求項に記載の成膜装置。
【請求項5】
前記ガイドシャフトと前記嵌合部材との少なくともいずれか一方と、前記マスク保持部と前記基板保持部との少なくともいずれか一方との接続箇所に、前記基板保持部の基板保持面と前記マスク保持部のマスク保持面との平行度の調節手段を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の成膜装置。
【請求項6】
前記調節手段はシムであることを特徴とする請求項に記載の成膜装置。
【請求項7】
前記マスク保持部は、
前記マスクが載置されるマスク台と、
前記マスク台の上方に所定間隔を隔てて平行に配置される支持プレートと、
前記マスク台と前記支持プレートとを連結する連結部材と、を有し、
前記マスク台と前記支持プレートの間に前記基板保持部が配置され、
前記嵌合部材は、前記マスク保持部の前記支持プレートに装着されている請求項1乃至のいずれか1項に記載の成膜装置。
【請求項8】
前記マスク保持部は、
前記マスクが載置されるマスク台と、
前記マスク台の上方に所定間隔を隔てて平行に配置される支持プレートと、
前記マスク台と前記支持プレートとを連結する連結部材と、を有し、
前記マスク台と前記支持プレートの間に前記基板保持部が配置され、
前記センターシャフトが、前記マスク保持部の前記支持プレートを貫通して、前記基板保持部に連結され、
前記センターシャフトが、前記位置変更手段として、前記基板保持部を軸方向に移動させる請求項1乃至のいずれか1項に記載の成膜装置。
【請求項9】
前記基板保持部と前記マスク保持部とを、それぞれ、前記回転中心線と直交し、かつ互いに直交する2つの方向に移動させるアライメント手段を備える請求項1乃至のいずれか1項に記載の成膜装置。
【請求項10】
前記位置変更手段が、前記マスクと前記基板とが離間するように前記マスク保持部と前記基板保持部との相対位置を変更した状態で、前記アライメント手段が前記基板と前記マスクとのアライメントを行う請求項に記載の成膜装置。
【請求項11】
基板と前記基板の成膜面に重ねられたマスクとを一体的に回転させながら、前記マスクを介して前記基板に成膜材料を成膜する成膜装置において、
前記マスクを保持するマスク保持部と、
前記基板を保持する基板保持部と、
前記基板保持部に連結され、前記基板と前記マスクの回転中心線に沿って前記基板保持部を移動させるセンターシャフトと、
前記マスク保持部に連結され、前記マスク保持部と前記基板保持部との間で回転トルクを伝達する回転トルク伝達手段と、
回転方向においては前記マスク保持部と前記基板保持部との相対的な位置の変化を規制し、前記回転中心線と平行な方向においては前記マスク保持部と前記基板保持部との相対的な位置の変化を許容するガイド手段と、を備え、
前記ガイド手段は、
前記回転中心線と平行に配置されるガイドシャフトと、
前記ガイドシャフトに対して相対移動可能に嵌合する嵌合部材と、を有し、
前記嵌合部材は、前記マスク保持部に装着され、前記嵌合部材に挿通される前記ガイドシャフトの一端が前記基板保持部に固定されており、
前記回転トルク伝達手段は、前記マスク保持部に連結される駆動軸を含み、
前記回転トルク伝達手段の前記駆動軸は中空であり、
前記駆動軸の中空部に前記センターシャフトが挿通される
ことを特徴とする成膜装置。
【請求項12】
前記マスク保持部から、前記ガイド手段を介して、前記基板保持部へ回転トルクを伝達する請求項11に記載の成膜装置。
【請求項13】
前記ガイドシャフトを複数備える請求項11に記載の成膜装置。
【請求項14】
前記ガイドシャフトと前記嵌合部材との少なくともいずれか一方と、前記マスク保持部と前記基板保持部との少なくともいずれか一方との接続箇所に、前記基板保持部の基板保持面と前記マスク保持部のマスク保持面との平行度の調節手段を備えることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の成膜装置。
【請求項15】
前記センターシャフトが、前記基板保持部の位置を変更することにより、前記マスク保持部と前記基板保持部との相対的な位置を変更する請求項11乃至14のいずれか1項に記載の成膜装置。
【請求項16】
前記マスク保持部は、
前記マスクが載置されるマスク台と、
前記マスク台の上方に所定間隔を隔てて平行に配置される支持プレートと、
前記マスク台と前記支持プレートとを連結する連結部材と、を有し、
前記マスク台と前記支持プレートの間に前記基板保持部が配置され、
前記センターシャフトが、前記マスク保持部の前記支持プレートを貫通して、前記基板保持部に連結される請求項11乃至15のいずれか1項に記載の成膜装置。
【請求項17】
前記基板保持部と前記マスク保持部とを、それぞれ、前記回転中心線と直交し、かつ互いに直交する2つの方向に移動させるアライメント手段を備える請求項11乃至15のいずれか1項に記載の成膜装置。
【請求項18】
前記回転中心線と平行な方向において前記マスク保持部と前記基板保持部との相対的な位置を変更する位置変更手段を備え、
前記位置変更手段が、前記マスクと前記基板とが離間するように前記マスク保持部と前記基板保持部との相対位置を変更した状態で、前記アライメント手段が前記基板と前記マスクとのアライメントを行う請求項17に記載の成膜装置。
【請求項19】
電子デバイスの製造方法であって、
請求項1乃至18のいずれか1項に記載の成膜装置を用いて電子デバイスを製造することを特徴とする電子デバイスの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成膜源に対して基板及びマスクが一体的に回転する回転成膜装置および電子デバイスの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、フラットパネルディスプレイとして有機電界発光ディスプレイ(OLED)が脚光を浴びている。有機電界発光ディスプレイは自発光ディスプレイで、応答速度、視野角、薄型化などの特性が液晶パネルディスプレイより優れており、モニタ、テレビ、スマートフォンに代表される各種の携帯端末などで、既存の液晶パネルディスプレイを急速に代替している。また、自動車用のディスプレイ等にも、その応用分野が広がっている。
【0003】
従来の回転成膜装置としては、たとえば、特許文献1に記載のようなマスク蒸着装置(成膜装置)が知られている。このマスク蒸着装置は、真空チャンバを有し、真空チャンバの内部に、成膜対象物(基板)と、蒸着マスク(マスク)と、成膜対象物に蒸着分子蒸発源子を供給する蒸発源とが配置されている。成膜対象物とマスクは、回転軸を備えた回転機構に支持された磁石ユニット(基板支持部材)に保持されており、蒸着時に、回転機構によって、磁石ユニット、成膜対象物およびマスクを、回転軸を中心に一体として回転させるように構成されている。
【0004】
しかし、近年の基板の大型化に伴い、回転をさらに安定化させる要請が高まっている。大型化すると、基板とマスクの水平度が低下して回転が不安定となる。マスクや基板の撓みを小さくするためには、各構造部分を高剛性にする必要があるが、剛性を高めると、大型化し、重量も増大してしまう。
【0005】
一方、特許文献2には、真空チャンバ内に、基板とマスクとを位置合わせするアライメントユニットと、アライメントユニットから基板とマスクとを受け取る搬送用トレイと、この搬送用トレイの搬送経路に沿って配置される蒸発源やスパッタターゲット等の成膜手段とを備えた成膜装置が記載されている。アライメントユニットは、基板を保持する基板保持ユニットと、マスクを支持するマスクホルダ(マスク保持部材)を有し、マスクホルダは、支軸(センターシャフトに相当)に、ガイドブッシュ付きガイドロッドを介して連結されている。支軸は、モータによって回転可能で、X-Y方向移動部によって、支軸と直交するX-Y方向に移動可能となっている。マスクホルダも、支軸と同期して回転し、また、X-Y方向へ移動することによって、静止した基板に対してアライメントを行うようになっている。アライメント後に、マスクと基板を下降させ、搬送トレイ上に載置されるが、マスクホルダは、ガイドロッドによるガイド作用を得て下降し、所定のアライメント精度を確保している。
【0006】
しかし、このマスクホルダは、アライメント用にマスクを回転させるもので、成膜時には、アライメントユニットから搬送トレイに移載されており、成膜工程で回転する構造とはなっておらず、回転成膜装置に適用することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2010-185107号公報
【文献】特開2005-248249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、基板とマスクの回転をより安定化させ、より高精細の成膜を可能とする回転成膜装置および電子デバイスの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の成膜装置は、
基板と前記基板の成膜面に重ねられたマスクとを一体的に回転させながら、前記マスクを介して前記基板に成膜材料を成膜する成膜装置において、
前記マスクを保持するマスク保持部と、
前記基板を保持する基板保持部と、
前記基板保持部に連結され、前記基板と前記マスクの回転中心線に沿って前記基板保持部を移動させるセンターシャフトと、
前記マスク保持部に連結され、前記マスク保持部と前記基板保持部との間で回転トルクを伝達する回転トルク伝達手段と
記回転中心線と平行な方向において前記マスク保持部と前記基板保持部との相対的な位置を変更する位置変更手段と、
回転方向における前記マスク保持部と前記基板保持部との相対的な位置の変更を規制するガイド手段であって、前記回転中心線と平行に配置されるガイドシャフトと、前記ガイドシャフトに対して相対移動可能に嵌合する嵌合部材と、を有するガイド手段と、を備え、
前記嵌合部材は、前記マスク保持部に装着され、前記嵌合部材に挿通される前記ガイドシャフトの一端が前記基板保持部に固定されており、
前記回転トルク伝達手段は、前記マスク保持部に連結される駆動軸を含み、
前記回転トルク伝達手段の前記駆動軸は中空であり、
前記駆動軸の中空部に前記センターシャフトが挿通されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の電子デバイスの製造方法は、
上記回転成膜装置を用いて電子デバイスを製造することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、基板とマスクの水平度が向上し、回転を安定させることができ、高精細の成膜が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】電子デバイス製造装置の一部の模式図である。
図2】実施形態に係る回転成膜装置の成膜時の模式的構成図である。
図3図2の成膜前の状態の模式的構成図である。
図4】(A)は、図2のセンターシャフトの取付部の部分拡大断面図、(B)は、図2のガイドシャフトの部分の部分拡大断面図である。
図5】(A)は、ガイドブッシュの接続部にシムを挿入した状態の部分断面図、(B)はシムの接触状態を模式的に示す平面図である。
図6図2のマスク保持ユニットと基板保持ユニットの構成を示す斜視図である。
図7図2の成膜装置のアライメント工程、成膜工程の説明図である。
図8】本発明の製造方法によって製造される有機EL表示装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態は、本発明の好ましい構成を例示的に示すものにすぎず、本発明の範囲は、これらの構成に限定されない。また、以下の説明において、装置のハードウェア構成及びソフトウェア構成、処理の流れ、製造条件、大きさ、材質、形状等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨ではない。
【0014】
<電子デバイスの製造装置>
図1は、電子デバイスの製造装置の構成の一部を模式的に示す上視図である。図1の製造装置は、例えば、スマートフォン用の有機EL表示装置の表示パネルの製造に用いられる。スマートフォン用の表示パネルの場合、例えば約1800mm×約1500mm、厚み約0.5mmのサイズの基板に有機ELの成膜を行った後、該基板をダイシングして複数の小サイズのパネルが作製される。
電子デバイスの製造装置は、一般に、図1に示すように、複数の成膜室111、112と、搬送室110と、を有する。搬送室110内には、基板3を保持し搬送する搬送ロボット119が設けられている。搬送ロボット119は、例えば、多関節アームに、基板を保持するロボットハンドが取り付けられた構造をもつロボットであり、各成膜室への基板3の搬入/搬出を行う。
各成膜室111、112にはそれぞれ成膜装置(蒸着装置ともよぶ)が設けられている。搬送ロボット119との基板3の受け渡し、基板3とマスクの相対位置の調整(アライメント)、マスク上への基板3の固定、成膜(蒸着)などの一連の成膜プロセスは、成膜装置によって自動で行われる。
【0015】
以下、成膜室に設けられる成膜装置の構成について説明する。
<成膜装置>
図2は、本発明の実施形態に係る回転成膜装置1の成膜時の構成を模式的に示す構成図、図3は、成膜前の状態を模式的に示す構成図である。
以下の説明においては、鉛直方向をZ方向とし、Z方向に直交し、かつ互いに直交する方向をXY方向とするXYZ直交座標系を用いる。成膜時に基板は水平面(XY平面)と平行となるよう固定されるものとし、このときの基板の短手方向(短辺に平行な方向)をX方向、長手方向(長辺に平行な方向)をY方向とする。またZ軸まわりの回転角をθで表す。
【0016】
成膜装置1は、真空チャンバ100を有している。真空チャンバ100の内部は真空などの減圧雰囲気、或いは窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気に維持される。真空チャンバ100の内部の上部空間には、マスク2を保持するマスク保持ユニット(マスク保持部)20と、マスク2に重ねられた成膜対象物である基板3を保持する基板保持ユニット(基板保
持部)30と、が配置されている。
基板保持ユニット30にはセンターシャフト32が連結され、マスク保持ユニット20には回転トルク伝達手段としての中空回転軸(駆動軸)15が連結されている。センターシャフト32は、中空回転軸15の内周に摺動自在に挿入されている。
また、マスク保持ユニット20と基板保持ユニット30とを、回転方向においては相対的な位置を変更することなく、回転中心線と平行な方向においては相対的に移動可能に支持するガイド機構10が設けられている。このガイド機構10を介して、中空回転軸15から伝達される回転トルクが、マスク保持ユニット20から基板保持ユニット30に伝達され、マスク保持ユニット20と基板保持ユニット30を一体的に回転させるようになっている。
一方、真空チャンバ100の内部の下部空間には蒸発源50が設置され、基板3に対してマスクを介して成膜材料を蒸着する。蒸発源50は、蒸着材料が収納される坩堝、ヒータ、シャッタ、蒸発源の駆動機構、蒸発レートモニタなどから構成される(いずれも不図示)。シャッタは、基板3に対する成膜時以外においては基板3を覆い、蒸発源50から蒸発された蒸着材料が基板3に堆積することを抑止する。
【0017】
また、マスク保持ユニット20、基板保持ユニット30とは別に、上記した搬送室110の搬送ロボット119から基板3を受け取る支持具41を備え、マスク保持ユニットに保持されたマスク2上に搬送して、マスク上に重ねて載置する基板昇降ユニット40が設けられている。
【0018】
以下、各部の構成について詳細に説明する。
マスク保持ユニット20の構成
マスク保持ユニット20は、マスク2が載置されるマスク台21と、マスク台21の上方に所定間隔を隔てて平行に配置される支持プレート22と、マスク台21と支持プレート22とを連結する連結部材23と、を有するフレーム構造の構造体である。マスク2は
、基板3上に形成する薄膜パターンに対応する開口パターンをもつメタルマスクである。マスク台21は、マスク2の周縁を保持する枠体構成であり、成膜時にはマスク2の上に基板3が載置される。したがってマスク2は基板3を載置する載置体としての役割も担う。
このマスク保持ユニット20に、中空回転軸15が連結されている。中空回転軸15は、真空チャンバ100の外部から挿入され、マスク保持ユニット20に回転トルクを伝達するもので、中空回転軸15の端部が支持プレート22の中央に連結固定されている。
【0019】
基板保持ユニット30の構成
基板保持ユニット30は、マスク保持ユニット20のマスク台21と支持プレート22の間に配置される。
図4(A)は、基板保持ユニット30の一例を示す部分構成図である。
すなわち、基板保持ユニット30は、冷却板31と、マグネット33aと、マグネット33aを支持するヨーク板33と、固定プレート34を有する積層ユニットで、冷却板ユニットとも呼ばれる。冷却板31は、マスク台21に対向して配置され、成膜時に基板3(マスク2とは反対側の面)に密着し、基板3の温度上昇を抑える部材である。また、ヨーク板33は、冷却板31に重ねてマグネット33aを支持するヨーク板33が積層され、磁力によってマスク2を磁気吸引することで、成膜時において基板3とマスク2の密着性を高めている。さらに、なお、冷却板31がマグネットあるいはヨーク板を兼ねていてもよい。固定プレート34は、基板保持ユニット30のベースプレートで、この固定プレート34に対して、ヨーク板33、マグネット33a、冷却板31が積層して固定される。
この固定プレート34の中央に、マスク保持ユニット20の支持プレート22を貫通し、中空回転軸15の内周に摺動自在に挿入されるセンターシャフト32の一端が連結されている。このセンターシャフト32は、基板保持ユニット30をZ軸方向に昇降させる。
【0020】
ガイド機構10の構成
ガイド機構10は、図2および図3に示すように、基板保持ユニット30とマスク保持ユニット20の回転中心線Nと平行に配置されるガイドシャフト11と、ガイドシャフト11に対して相対移動可能に嵌合する嵌合部材としてのガイドブッシュ12と、を備えている。ガイドブッシュ12は、マスク保持ユニット20の支持プレート22に装着され、ガイドブッシュ12に挿通されるガイドシャフト11の一端が基板保持ユニット30に固定されている。
図4(B)は、ガイドシャフト11と基板保持ユニット30の固定状態を示す図である。
ガイドシャフト11の端部は、基板保持ユニット30の固定プレート34に設けられた断面ハット形状の受具13に挿入され、その底面にボルトによって固定されている。受具13には、ガイドブッシュ12の先端も挿入可能で、ガイドブッシュの端部は底面に当接して基板保持ユニット30の上方の移動は規制される。
次に、このガイド機構10を図6を参照して説明する。
図6は、マスク保持ユニットと基板保持ユニットを示す斜視図である。
図6に示すように、ガイドシャフト11を複数備えており、ガイドシャフト11とガイドブッシュ12は、複数組、この例では4組設けられている。複数のガイドシャフト11
は、回転中心線Nに対して互いに対称位置に配置されている。この例では、マスク保持ユニット20の支持プレート22は、矩形状の板状部材で、4つの角部の位置に配置されている。ガイドシャフト11は、センターシャフト32と互いに平行に配置され、一方、ガイドブッシュ12の中心線も、回転中心線Nに対して平行となるように組付けられる。
【0021】
<シムによるガイドシャフトの傾き調整>
次に、図5を参照して、各ガイドシャフト11の傾き調整について説明する。
図5(A)は、ガイドブッシュの接続部にシムを挿入した状態の部分断面図、(B)はシムの接触状態を模式的に示す平面図である。
この実施形態では、ガイドブッシュ12とマスク保持ユニット20の支持プレート22との4箇所の接続箇所(A,B,C,D)に、ガイドシャフト11の傾きを調整する調節手段としてのシム18が介挿されている。すなわち、ガイドブッシュ12の固定フランジ12aが、周方向4箇所でボルト13によって固定されている。この4箇所の隙間をシム18で調節することで、ガイドブッシュ12の中心軸線を、Z軸方向に対して、XY軸方向のあらゆる方向へ傾けることができ、これに嵌合するガイドシャフト11の傾き調整が可能となる。シム18の挿入箇所としては、ガイドシャフト11と基板保持ユニット30との接続箇所に設けてもよいし、ガイドシャフト11とガイドブッシュ12の接続箇所の両方に設けてもよい。
ガイドシャフト11の傾き調整の方法としては、シム18の挿入による方法の他に、傾き調整ねじを設けて接続箇所の傾きを調整してもよく、シム18の挿入に限定されない。
【0022】
真空チャンバ100の上部(外側)構造について
次に、図2および図3に戻って、真空チャンバ100の上部(外側)構造について説明する。
真空チャンバ100の外側上部には、ロータリージョイント120、磁気シール125、中空回転軸15をXY方向に移動させるXアクチュエータ130XおよびYアクチュエータ130Yおよび回転させるθアクチュエータ130θ、さらに、センターシャフト32を介して基板保持ユニットをZ軸方向に移動させるZアクチュエータ130Zが設けられている。
【0023】
Xアクチュエータ130X及びYアクチュエータ130Yは、真空チャンバ100に対して第1ステージ141をXY方向に移動させるもので、この第1ステージ141に、磁気シール125を介して中空回転軸15が支持されている。さらに第1ステージ141上には、支柱142aを介して固定される第2ステージ142が設けられ、この第2ステージ142にロータリージョイント120が固定されている。また、この第2ステージ142にθアクチュエータ130θが装着され、ギア等の駆動伝達部材135を介して中空回転軸15を回転駆動するようになっている。
また、第2ステージ142の上方には、さらに支柱143aを介して第3ステージ143が設けられ、この第3ステージ143にZアクチュエータ130Zが設けられ、センターシャフト32をZ軸方向に移動させる。
【0024】
ロータリージョイント120は、基板保持ユニット30の冷却板31に冷却媒体を循環させるもので、中空回転軸15に、供給路及び排出路が設けられ、供給路及び排出路のポートに対して環状流路を介して、ロータリージョイントに設けた供給ポート、排出ポートに接続するように構成される。
【0025】
磁気シール125は、磁性流体シールであり、中空回転軸15と共に回転する回転リングと、第1ステージに固定される固定リングの間に設けられた隙間に、マグネットによって磁性流体を吸着して真空チャンバ100を封止する。
また、磁気シール125と、真空チャンバ100の上壁101に設けられた中空回転軸15の挿通孔102との間は、変形自在のベローズ150によってシールされる。
【0026】
また、基板昇降ユニット40を駆動するための、基板昇降アクチュエータ160は、真空チャンバ100の上壁101に別途設けられている。
Xアクチュエータ130X、Yアクチュエータ130Y、θアクチュエータ130θは、中空回転軸15を介して、マスク保持ユニット20を、X方向移動、Y方向移動、θ方向に回転させ、アライメント時には、静止した基板3に対してマスク2を移動させること
で、基板3とマスク2のアライメント調整を行う。成膜時においては、中空回転軸15を、θアクチュエータ130θで回転駆動することで、マスク保持ユニット20、ガイド機構10を介して、駆動トルクを基板保持ユニット30に伝達し、マスク保持ユニット20と基板保持ユニット30全体を、一体的に回転駆動するようになっている。
【0027】
真空チャンバ100の上(外側)には、基板3とマスク2のアライメント調整のために、基板3及びマスク2それぞれの位置を測定する不図示のカメラが設けられている。カメラは、真空チャンバ100に設けられた窓を通して、基板3とマスク2を撮影する。その画像から基板3上のアライメントマーク及びマスク2上のアライメントマークを認識することで、各々のXY位置やXY面内での相対ズレを計測することができる。
【0028】
成膜装置1は、制御部170を有する。制御部170は、Xアクチュエータ130X、Yアクチュエータ130Y、Zアクチュエータ130Z、θアクチュエータ130θ、基板昇降アクチュエータ160、及びカメラ(不図示)、蒸発源50等を制御し、基板3の搬送、アライメント工程、成膜工程の一連の工程を実行する。制御部170は、例えば、プロセッサ、メモリ、ストレージ、I/Oなどを有するコンピュータにより構成可能である。この場合、制御部170の機能は、メモリ又はストレージに記憶されたプログラムをプロセッサが実行することにより実現される。コンピュータとしては、汎用のパーソナルコンピュータを用いてもよいし、組込型のコンピュータ又はPLC(programmable logic controller)を用いてもよい。あるいは、制御部170の機能の一部又は全部をASICやFPGAのような回路で構成してもよい。なお、成膜装置ごとに制御部170が設けられていてもよいし、1つの制御部170が複数の成膜装置を制御してもよい。
【0029】
次に、成膜の基本的な手順について、図7を参照して説明する。
図7は、図2の成膜装置のアライメント工程、成膜工程の説明図である。
アライメント工程
成膜時前には、図7(A)に示すように、基板昇降ユニット40の支持具41によって基板3が所定位置に支持される。この基板3の位置は、マスク台21と基板保持ユニット30の間の位置にある。この位置で、Xアクチュエータ130X及びYアクチュエータ130Y及びθアクチュエータ130θによって、中空回転軸15をXY方向に移動させると共に、回転中心線Nに対してθ方向に回転させ、中空回転軸15に連結されているマスク保持ユニット20に保持されているマスク2を、基板3に対して相対移動させ、アライメント調整を行う。
この時、マスク保持ユニット20にガイド機構10を介して連結されている基板保持ユニット30も、マスク保持ユニット20と同期して移動する。
【0030】
アライメント調整後、図7(B)に示すように、基板昇降ユニット40によって、基板3を下降させ、マスク台21に支持されたマスク2上に載置し、支持具41は不図示のアクチュエータによって基板3から退避する。
次に、図7(C)に示すように、Zアクチュエータ130Z(図2図3参照)によって、センターシャフト32を介して、基板保持ユニット30を下降させ、冷却板31を、基板3の、マスク2とは反対側の面に当接させる。基板保持ユニット30に設けられたマグネット33aによってマスク2は、基板3に密着するように吸引される。
【0031】
成膜工程
成膜時には、アライメントで使用したθアクチュエータ130θによって、中空回転軸15を介して、マスク保持ユニット20を回転駆動する。このマスク保持ユニット20の回転トルクが、ガイド機構10の4本のガイドシャフト11及びガイドブッシュ12を介して基板保持ユニット30に伝達され、マスク保持ユニット20と基板保持ユニット30
が一体的に回転駆動される。
この際に、ガイドシャフト11およびガイドブッシュ12によってガイドされているので、安定した回転が維持される。回転は通常は50rpm程度の速度で回転されるが、回転速度は任意である。
これによって、基板3に、均等に成膜材料が蒸着され、均一な膜厚の被膜を生成することができる。
【0032】
なお、上記した実施形態では、中空回転軸15を回転トルク伝達手段とし、ガイド機構10を介して、マスク保持ユニット20から基板保持ユニット30にトルクを伝達するようになっているが、センターシャフト32を回転トルク伝達手段とし、ガイド機構10を介して、基板保持ユニット30からマスク保持ユニット20にトルクを伝達するように構成してもよい。たとえば、θアクチュエータ130θをセンターシャフト32側に設ける等、種々の構成を採用することができる。具体的には、アクチュエータ130θは、ボールスプライン機構を介してセンターシャフト32を回転駆動させる構成とし、Zアクチュエータ130Zは、ボールねじ機構を介して回転運動を直線運動に変換させる構成とすればよい。このようにすれば、θアクチュエータ130θによってボールスプライン機構を介してセンターシャフト32を回転させつつ、センターシャフト32が軸方向に移動しないように、Zアクチュエータ130Zによって、ボールねじ機構のナットも回転させることで、回転運動のみを実現できる。要するに、回転トルク伝達手段からの回転トルクを、ガイド機構を介して、マスク保持部と基板保持部の一方から他方に伝達し、マスク保持部と基板保持部を一体的に回転させる構成とすればよい。
また、ガイド機構10については、上記実施形態では、ガイドシャフトとガイドブッシュによって構成したが、相対回転不能で、かつ回転中心線と平行方向に直線的に相対移動可能な機構であればよく、たとえば、軌道レールと、軌道レールに沿って移動する摺動台から構成される直線ガイドを用いることもでき、ガイドシャフトとガイドブッシュに限定されない。
【0033】
<電子デバイスの製造方法の実施例>
次に、本実施形態の成膜装置を用いた電子デバイスの製造方法の一例を説明する。以下、電子デバイスの例として有機EL表示装置の構成及び製造方法を例示する。
【0034】
まず、製造する有機EL表示装置について説明する。図8(A)は有機EL表示装置60の全体図、図8(B)は1画素の断面構造を表している。
図8(A)に示すように、有機EL表示装置60の表示領域61には、発光素子を複数備える画素62がマトリクス状に複数配置されている。詳細は後で説明するが、発光素子のそれぞれは、一対の電極に挟まれた有機層を備えた構造を有している。なお、ここでいう画素とは、表示領域61において所望の色の表示を可能とする最小単位を指している。本実施例にかかる有機EL表示装置の場合、互いに異なる発光を示す第1発光素子62R、第2発光素子62G、第3発光素子62Bの組合せにより画素62が構成されている。画素62は、赤色発光素子と緑色発光素子と青色発光素子の組合せで構成されることが多いが、黄色発光素子とシアン発光素子と白色発光素子の組み合わせでもよく、少なくとも1色以上であれば特に制限されるものではない。
【0035】
図8(B)は、図8(A)のA-B線における部分断面模式図である。画素62は、基板63上に、第1電極(陽極)64と、正孔輸送層65と、発光層66R,66G,66Bのいずれかと、電子輸送層67と、第2電極(陰極)68と、を備える有機EL素子を有している。これらのうち、正孔輸送層65、発光層66R,66G,66B、電子輸送層67が有機層に当たる。また、本実施形態では、発光層66Rは赤色を発する有機EL層、発光層66Gは緑色を発する有機EL層、発光層66Bは青色を発する有機EL層である。発光層66R,66G,66Bは、それぞれ赤色、緑色、青色を発する発光素子(
有機EL素子と記述する場合もある)に対応するパターンに形成されている。また、第1電極64は、発光素子ごとに分離して形成されている。正孔輸送層65と電子輸送層67と第2電極68は、複数の発光素子と共通で形成されていてもよいし、発光素子毎に形成されていてもよい。なお、第1電極64と第2電極68とが異物によってショートするのを防ぐために、第1電極64間に絶縁層69が設けられている。さらに、有機EL層は水分や酸素によって劣化するため、水分や酸素から有機EL素子を保護するための保護層70が設けられている。
【0036】
有機EL層を発光素子単位に形成するためには、マスクを介して成膜する方法が用いられる。近年、表示装置の高精細化が進んでおり、有機EL層の形成には開口の幅が数十μmのマスクが用いられる。このようなマスクを用いた成膜の場合、マスクが成膜中に蒸発源から受熱して熱変形するとマスクと基板との位置がずれてしまい、基板上に形成される薄膜のパターンが所望の位置からずれて形成されてしまう。そこで、これら有機EL層の成膜には本発明にかかる成膜装置(真空蒸着装置)が好適に用いられる。
【0037】
次に、有機EL表示装置の製造方法の例について具体的に説明する。
まず、有機EL表示装置を駆動するための回路(不図示)および第1電極64が形成された基板63を準備する。
第1電極64が形成された基板63の上にアクリル樹脂をスピンコートで形成し、アクリル樹脂をリソグラフィ法により、第1電極64が形成された部分に開口が形成されるようにパターニングし絶縁層69を形成する。この開口部が、発光素子が実際に発光する発光領域に相当する。
【0038】
絶縁層69がパターニングされた基板63を第1の成膜装置に搬入し、基板保持ユニットにて基板を保持し、正孔輸送層65を、表示領域の第1電極64の上に共通する層として成膜する。正孔輸送層65は真空蒸着により成膜される。実際には正孔輸送層65は表示領域61よりも大きなサイズに形成されるため、高精細なマスクは不要である。
【0039】
次に、正孔輸送層65までが形成された基板63を第2の成膜装置に搬入し、基板保持ユニットにて保持する。基板とマスクとのアライメントを行い、基板をマスクの上に載置し、基板63の赤色を発する素子を配置する部分に、赤色を発する発光層66Rを成膜する。本例によれば、マスクと基板とを良好に重ね合わせることができ、高精度な成膜を行うことができる。
【0040】
発光層66Rの成膜と同様に、第3の成膜装置により緑色を発する発光層66Gを成膜し、さらに第4の成膜装置により青色を発する発光層66Bを成膜する。発光層66R、66G、66Bの成膜が完了した後、第5の成膜装置により表示領域61の全体に電子輸送層67を成膜する。電子輸送層67は、3色の発光層66R、66G、66Bに共通の層として形成される。
電子輸送層67までが形成された基板をスパッタリング装置に移動し、第2電極68を成膜し、その後プラズマCVD装置に移動して保護層70を成膜して、有機EL表示装置60が完成する。
【0041】
絶縁層69がパターニングされた基板63を成膜装置に搬入してから保護層70の成膜が完了するまでは、水分や酸素を含む雰囲気にさらしてしまうと、有機EL材料からなる発光層が水分や酸素によって劣化してしまうおそれがある。従って、本例において、成膜装置間の基板の搬入搬出は、真空雰囲気または不活性ガス雰囲気の下で行われる。
このようにして得られた有機EL表示装置は、発光素子ごとに発光層が精度よく形成される。従って、上記製造方法を用いれば、発光層の位置ずれに起因する有機EL表示装置の不良の発生を抑制することができる。
【符号の説明】
【0042】
1 回転成膜装置、2 マスク、3 基板、
10 ガイド機構、11 ガイドシャフト、12 ガイドブッシュ、
15 中空回転軸(トルク伝達手段)、
18 シム、
20 マスク保持ユニット、21 マスク台、22 支持プレート
23 連結部材
30 基板保持ユニット、31 冷却板、33 ヨーク板、
33a マグネット
32 センターシャフト
40 基板昇降ユニット、41 支持具
50 蒸発源
100 真空チャンバ
130θ θアクチュエータ
130Z Zアクチュエータ
N 回転中心線

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8