IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 古河電気工業株式会社の特許一覧 ▶ 古河AS株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-管状体接続具 図1
  • 特許-管状体接続具 図2
  • 特許-管状体接続具 図3
  • 特許-管状体接続具 図4
  • 特許-管状体接続具 図5
  • 特許-管状体接続具 図6
  • 特許-管状体接続具 図7
  • 特許-管状体接続具 図8
  • 特許-管状体接続具 図9
  • 特許-管状体接続具 図10
  • 特許-管状体接続具 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-20
(45)【発行日】2025-01-06
(54)【発明の名称】管状体接続具
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/06 20060101AFI20241223BHJP
   F16L 57/00 20060101ALI20241223BHJP
   F16L 21/00 20060101ALI20241223BHJP
   F16L 21/03 20060101ALI20241223BHJP
   H02G 3/04 20060101ALI20241223BHJP
【FI】
H02G3/06
F16L57/00 A
F16L21/00 C
F16L21/03
H02G3/04 062
H02G3/04 068
H02G3/04 081
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021042052
(22)【出願日】2021-03-16
(65)【公開番号】P2022142067
(43)【公開日】2022-09-30
【審査請求日】2023-12-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】吉田 湧貴
【審査官】遠藤 尊志
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-062738(JP,A)
【文献】特開2020-114088(JP,A)
【文献】実開昭59-171286(JP,U)
【文献】実開平02-048691(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/06
F16L 57/00
F16L 21/00
F16L 21/03
H02G 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線が挿通される第1管状体と第2管状体とを接続する管状体接続具であって、
前記第1管状体の端部の内部に内挿して挿着する、あるいは前記第1管状体の端部の外側に外挿して挿着する第1挿着部と、
前記第2管状体の端部の内部に内挿して挿着する、あるいは前記第2管状体の端部の外側に外挿して挿着する第2挿着部とが備えられ、
前記第1管状体及び前記第2管状体のうち少なくとも一方は、凹凸が長手方向に交互に配置されたコルゲート管であり、
前記第1挿着部及び前記第2挿着部のうち前記コルゲート管で構成された管状体と挿着するコルゲート管挿着部は、
筒状の挿着部本体と、
該挿着部本体から径方向に突出し、前記コルゲート管の凹部に入り込む嵌入部とが設けられ、
前記嵌入部は、
前記挿着部本体において周方向に連続形成されるとともに、
挿着部本体側から突出方向の先端に向かって先細りとなる先細り断面形状で形成され、
先細り断面形状で形成された前記嵌入部は、
前記コルゲート管挿着部と前記管状体とを挿着する際の挿入方向後ろ側に傾倒可能に、挿入方向の傾斜角度が異なる先細り断面形状で形成された
管状体接続具。
【請求項2】
前記第1管状体は前記コルゲート管で構成されるとともに、
前記第2管状体は、内面及び外面のうち少なくとも一方が平滑面である平滑管で構成され、
前記コルゲート管で構成された前記第1管状体に挿着される前記第1挿着部が前記コルゲート管挿着部であり、
平滑管で構成された前記第2管状体に挿着される前記第2挿着部は、筒状の前記挿着部本体を有する平滑管挿着部である
請求項1に記載の管状体接続具。
【請求項3】
前記平滑管挿着部における前記挿着部本体と、前記第2管状体の平滑面との間に配置され、両方に密着して止水するリング状の止水リングが備えられた
請求項2に記載の管状体接続具。
【請求項4】
前記平滑管挿着部は、
前記挿着部本体から径方向に突出し、前記第2管状体の平滑面に密着する密着部が設けられた
請求項2又は請求項3に記載の管状体接続具。
【請求項5】
前記第1管状体及び前記第2管状体の両方が前記コルゲート管で構成されるとともに、
前記第1挿着部及び前記第2挿着部の両方が前記コルゲート管挿着部である
請求項1に記載の管状体接続具。
【請求項6】
前記コルゲート管挿着部は、前記管状体の端部の内部に挿入して挿着する構成であり、
前記嵌入部は、前記挿着部本体の外周面から径外側に突出し、前記コルゲート管の内周面の前記凹部に入り込む
請求項1乃至請求項5のうちいずれかに記載の管状体接続具。
【請求項7】
前記コルゲート管挿着部は、内部に前記管状体の端部を挿入して挿着する構成であり、
前記嵌入部は、前記挿着部本体の内周面から径内側に突出し、前記コルゲート管の外周面の前記凹部に入り込む
請求項1乃至請求項5のうちいずれかに記載の管状体接続具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ワイヤーハーネスなどの電線を挿通するコルゲート管と他の管状体とを接続する管状体接続具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ワイヤーハーネスなどの電線を保護する外装品として、内部に電線を挿通できるコルゲート管が多用されている。
そして、例えば、特許文献1に開示された接続構造などによって前記コルゲート管同士を接続することがあった。
【0003】
具体的には、特許文献1に開示の接続構造は、パッキングを装着した状態で二つのコルゲート管を突き合わせ、パッキングの外周面同士を接触させて相互に押し付け、接続部分の外側に固定部材を取り付け、締め付けることによって、パッキングの一部をコルゲート管の山部に圧接して接続するものである。
しかしながら、上述の接続構造では、構造が複雑であり、接続に手間がかかっていた。
【0004】
また、電線を保護する外装品として、前記コルゲート管とは種類の異なる管状体として硬質チューブと呼ばれる平滑管が用いられることもある。
例えば、略直線上に電線を配索する場合は曲がりにくい平滑管に電線を挿通させ、曲げて配索する場合は可撓性のあるコルゲート管に電線を挿通させて配索することがあり、これらの外装品同士を接続したいという要望はあるものの、上述の接続構造では種類の異なる外装体を接続することはできなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2005-351456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、コルゲート管と他の管状体とを簡易な構造で容易に接続できる管状体接続具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、電線が挿通される第1管状体と第2管状体とを接続する管状体接続具であって、前記第1管状体の端部の内部に内挿して挿着する、あるいは前記第1管状体の端部の外側に外挿して挿着する第1挿着部と、前記第2管状体の端部の内部に内挿して挿着する、あるいは前記第2管状体の端部の外側に外挿して挿着する第2挿着部とが備えられ、前記第1管状体及び前記第2管状体のうち少なくとも一方は、凹凸が長手方向に交互に配置されたコルゲート管であり、前記第1挿着部及び前記第2挿着部のうち前記コルゲート管で構成された管状体と挿着するコルゲート管挿着部は、筒状の挿着部本体と、該挿着部本体から径方向に突出し、前記コルゲート管の凹部に入り込む嵌入部とが設けられ、前記嵌入部は、前記挿着部本体において周方向に連続形成されるとともに、挿着部本体側から突出方向の先端に向かって先細りとなる先細り断面形状で形成され、先細り断面形状で形成された前記嵌入部は、前記コルゲート管挿着部と前記管状体とを挿着する際の挿入方向後ろ側に傾倒可能に、挿入方向の傾斜角度が異なる先細り断面形状で形成されたことを特徴とする。
【0008】
上記嵌入部は、挿着部本体から径方向の内側に突出してもよいし、径方向の外側に突出してもよい。なお、挿着部本体から径方向の内側に突出する嵌入部は前記コルゲート管の外面側の凹部に入り込み、挿着部本体から径方向の外側に突出する嵌入部は前記コルゲート管の内面側の凹部に入り込むこととなる。
【0009】
前記第1管状体及び前記第2管状体のうち少なくとも一方は、凹凸が長手方向に交互に配置されたコルゲート管であり、他方が、同種であるコルゲート管であってもよいし、平滑管などのコルゲート管と種類が異なる管状体であってもよい。
上記電線は、例えば被覆電線などの電線の単体や複数であってもよいし、ペア電線のように複数の電線が一体化されたものであってもよい。さらには、複数の電線が束ねられたワイヤーハーネスであってもよい。
【0010】
上述のコルゲート管挿着部を構成する挿着部本体と嵌入部とは一体であってもよいし、別体で構成された挿着部本体と嵌入部とを組み付けて構成してもよい。
なお、嵌入部は全周が連続していてもよいし、周方向において所定間隔を隔てて複数配置されていてもよい。
【0011】
この発明により、簡易な構造の管状体接続具でコルゲート管と他の管状体とを容易に接続することができる。
詳述すると、第1管状体と第2管状体とを接続する管状体接続具における第1挿着部及び第2挿着部のうち前記コルゲート管で構成された管状体に挿着するコルゲート管挿着部は、筒状の挿着部本体と、該挿着部本体から径方向に突出し、前記コルゲート管の凹部に入り込む嵌入部とが設けられているため、前記コルゲート管で構成された管状体の端部にコルゲート管挿着部を挿着すると、嵌入部が前記コルゲート管の凹部に入り込み、管状体接続具をしっかりと前記コルゲート管に接続することができる。そして、他方の挿着部を他方の管状体の端部に挿着することで、管状体接続具を介して前記コルゲート管と他方の管状体とを接続することができる。
【0012】
また、前記嵌入部は、前記挿着部本体において周方向に連続形成されるとともに、挿着部本体側から突出方向の先端に向かって先細りとなる先細り断面形状で形成されている
これにより、嵌入部を前記コルゲート管の凹部に嵌入させて、コルゲート管挿着部を前記コルゲート管の端部に容易に挿着することができる。
【0013】
詳述すると、嵌入部が前記挿着部本体において周方向に連続形成されているため、嵌入部を凹部に嵌入してコルゲート管挿着部を前記コルゲート管の端部に挿着する際の挿着抵抗となり、挿着しにくくなるおそれがある。
【0014】
しかしながら、嵌入部が先細り断面形状であるため、前記コルゲート管の端部への挿着時に嵌入部の先端側が変形するため、前記コルゲート管の端部に挿着する際の挿着抵抗を低下でき、コルゲート管挿着部を前記コルゲート管の端部に容易に挿着することができる。
【0015】
また、嵌入部が前記挿着部本体において周方向に連続形成されているため、前記コルゲート管の凹部に嵌入した挿着状態において、前記コルゲート管とコルゲート管挿着部との間を止水することができる。
【0016】
さらにまた、先細り断面形状で形成された前記嵌入部は、前記コルゲート管挿着部と前記管状体とを挿着する際の挿入方向後ろ側に傾倒可能に、挿入方向の傾斜角度が異なる先細り断面形状で形成されている。
これにより、より挿着しやすくなるとともに、抜けにくくなり、接続状態を安定して維持することができる。
【0017】
詳述すると、挿着する際に嵌入部が挿入方向後ろ側に傾倒するため、より装着しやすくなる。そして、嵌入部が前記コルゲート管の凹部に嵌入した状態では、先細り断面形状における挿入方向の傾斜角度が異なるため、嵌入部は抜出し方向に変形しがたく、挿着状態におけるコルゲート管挿着部が前記コルゲート管の端部から不用意に抜出すことを防止できる。したがって、接続状態を安定して維持することができる。
【0018】
またこの発明の態様として、前記第1管状体は前記コルゲート管で構成されるとともに、前記第2管状体は、内面及び外面のうち少なくとも一方が平滑面である平滑管で構成され、前記コルゲート管で構成された前記第1管状体に挿着される前記第1挿着部が前記コルゲート管挿着部であり、平滑管で構成された前記第2管状体に挿着される前記第2挿着部は、筒状の前記挿着部本体を有する平滑管挿着部であってもよい。
この発明により、前記コルゲート管と種類が異なる平滑管に平滑管挿着部を挿着して、管状体接続具を介して前記コルゲート管と平滑管とを接続することができる。
【0019】
またこの発明の態様として、前記平滑管挿着部における前記挿着部本体と、前記第2管状体の平滑面との間に配置され、両方に密着して止水するリング状の止水リングが備えられてもよい。
この発明により、前記平滑管挿着部における前記挿着部本体と、前記第2管状体の平滑面との間に、両方に密着して止水するリング状の止水リングが配置されているため、挿着状態において、前記平滑管と平滑管挿着部との間を止水することができる。
【0020】
また、前記挿着部本体と前記平滑面との間に配置された止水リングは、両方に密着するため、少なくとも前記平滑面と止水リングとの摩擦抵抗によって、前記平滑管挿着部と前記平滑管との挿着状態を安定して維持することができる。
【0021】
またこの発明の態様として、前記平滑管挿着部は、前記挿着部本体から径方向に突出し、前記第2管状体の平滑面に密着する密着部が設けられてもよい。
この発明により、前記平滑管挿着部における前記挿着部本体に設けられた密着部が前記第2管状体の平滑面に密着するため、挿着状態において、前記平滑管と平滑管挿着部との間を止水することができる。
【0022】
またこの発明の態様として、前記第1管状体及び前記第2管状体の両方が前記コルゲート管で構成されるとともに、前記第1挿着部及び前記第2挿着部の両方が前記コルゲート管挿着部であってもよい。
この発明により、前記コルゲート管同士を容易且つ確実に接続することができる。
【0023】
またこの発明の態様として、前記コルゲート管挿着部は、前記管状体の端部の内部に挿入して挿着する構成であり、前記嵌入部は、前記挿着部本体の外周面から径外側に突出し、前記コルゲート管の内周面の前記凹部に入り込んでもよい。
【0024】
この発明により、コルゲート管挿着部を前記コルゲート管の端部から内部に挿入することで、前記挿着部本体の外周面から径外側に突出する嵌入部を、前記コルゲート管の内周面の前記凹部に入り込んで、コルゲート管挿着部を前記コルゲート管の端部に挿着することができる。
【0025】
また、コルゲート管挿着部を前記コルゲート管の端部から内部に挿入するため、コルゲート管挿着部の太径化することなく、コルゲート管挿着部を前記コルゲート管の端部に挿着することができる。
【0026】
またこの発明の態様として、前記コルゲート管挿着部は、内部に前記管状体の端部を挿入して挿着する構成であり、前記嵌入部は、前記挿着部本体の内周面から径内側に突出し、前記コルゲート管の外周面の前記凹部に入り込んでもよい。
【0027】
この発明により、前記コルゲート管の端部をコルゲート管挿着部の内部に挿入することで、前記挿着部本体の内周面から径内側に突出する嵌入部が、前記コルゲート管の外周面の前記凹部に入り込んで、コルゲート管挿着部と前記コルゲート管の端部とを挿着することができる。
また、前記コルゲート管の端部をコルゲート管挿着部の内部に挿入するため、前記コルゲート管を太径化することなく、コルゲート管挿着部と前記コルゲート管の端部とを挿着することができる。
【発明の効果】
【0028】
この発明によれば、コルゲート管と他の管状体とを簡易な構造で容易に接続できる管状体接続具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】コルゲート管と硬質チューブとを管状体接続具で接続した接続構造体の説明図。
図2】コルゲート管と硬質チューブとを管状体接続具で接続した接続構造体の断面図。
図3】コルゲート管と硬質チューブとを管状体接続具で接続する接続構造体の分解斜視図。
図4】コルゲート管と硬質チューブとを別の管状体接続具で接続した接続構造体の説明図。
図5】コルゲート管と硬質チューブとを別の管状体接続具で接続した接続構造体の断面図。
図6】コルゲート管と硬質チューブとを別の管状体接続具で接続する接続構造体の分解斜視図。
図7】コルゲート管と硬質チューブとをさらに別の管状体接続具で接続した接続構造体の断面図による説明図。
図8】コルゲート管と硬質チューブとをまた別の管状体接続具で接続した接続構造体の断面図による説明図。
図9】コルゲート管同士を別の管状体接続具で接続した接続構造体の断面図による説明図。
図10】別体式管状体接続具の分解断面図による説明図。
図11】コルゲート管と硬質チューブとを別の態様の管状体接続具で接続した接続構造体の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0030】
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1はコルゲート管2と硬質チューブ3とを管状体接続具10aで接続した接続構造体1aの説明図を示し、図2は接続構造体1aの断面図を示し、図3は接続構造体1aの分解斜視図を示している。
【0031】
なお、図1(a)は接続構造体1aの斜視図であり、図1(b)は接続構造体1aの手前側の一部が切り欠かれた部分断面斜視図を示している。
また、図1において接続構造体1aの長手方向を長手方向Lとしている。
【0032】
接続構造体1は、図示省略する電線100が挿通されるコルゲート管2と硬質チューブ3とを管状体接続具10を介して接続し、全体を通して電線100を挿通することができる。
コルゲート管2と硬質チューブ3とのそれぞれに挿着して、コルゲート管2と硬質チューブ3とを接続する管状体接続具10は、コルゲート管2の端部に挿着するコルゲート挿着部20と、硬質チューブ3の端部に挿着するチューブ挿着部30とを有している。
【0033】
なお、接続構造体1に挿通する電線100は、例えば被覆電線などの電線の単体や複数であってもよいし、ペア電線のように複数の電線が一体化されたものであってもよい。さらには、複数の電線が束ねられたワイヤーハーネスであってもよい。
【0034】
コルゲート管2は、凸部2aと凹部2bとが長手方向Lに交互に配置され、可撓性を有する筒状体である。
硬質チューブ3は、内周面も外周面も平滑な平滑面で構成され、可撓性を有するコルゲート管2に比べて曲がりにくい円筒状体である。そのため、例えば、内部を挿通する電線100を略直線状に配策したい箇所に用いられる。
【0035】
なお、コルゲート管2と硬質チューブ3とは、内径も外径も略同径で形成している。詳しくは、凸部2aと凹部2bとが長手方向Lに交互に配置されたコルゲート管2における凸部2aの外周面と、硬質チューブ3の外周面とが同径で形成され、凹部2bの内周面と硬質チューブ3の内周面とが同径で形成されている。
【0036】
管状体接続具10a(10)は、図1乃至図3に示すように、長手方向Lに沿って配置されたコルゲート管2と硬質チューブ3との間に配置され、コルゲート管2と硬質チューブ3とのそれぞれに挿着して、コルゲート管2と硬質チューブ3とを接続するものである。
【0037】
コルゲート管2と硬質チューブ3とのそれぞれに挿着して、コルゲート管2と硬質チューブ3とを接続する管状体接続具10aは、コルゲート管2の端部に挿着するコルゲート内挿着部20a(20)と、硬質チューブ3の端部に挿着するチューブ外挿着部30a(30)と、コルゲート内挿着部20aとチューブ外挿着部30aとの間に配置され、コルゲート内挿着部20aとチューブ外挿着部30aとを連結する連結部40aとを有している。
【0038】
コルゲート内挿着部20aは、コルゲート管2の端部から内部に挿入し挿着する構造であり、筒状の挿着部本体21aと、挿着部本体21aから径外方向に突出し、コルゲート管2の凹部、つまり凸部2aの内面側に入り込む嵌入部22aとが設けられている。
嵌入部22aは、挿着部本体21aにおいて周方向に連続形成されるとともに、突出方向の先端に向かって先細りとなる先細り断面形状、つまり断面三角形状で形成されている。
【0039】
また、先細り断面形状で形成された嵌入部22aは、コルゲート内挿着部20aとコルゲート管2とを挿着する際の挿入方向後ろ側に傾倒可能に、挿入方向の傾斜角度が異なる先細り断面形状で形成されている。
具体的には、断面三角形状に形成された嵌入部22aは、挿着部本体21aの先端から連結部40aの側に傾斜する断面三角形状で形成している。
【0040】
硬質チューブ3の端部に挿着するチューブ外挿着部30aは、硬質チューブ3の端部に外嵌する筒状の挿着部本体31aを備え、挿着部本体31aの先端側の内面に、止水リング33を装着する装着溝32を形成している。
【0041】
コルゲート内挿着部20aとチューブ外挿着部30aとの間に配置され、コルゲート内挿着部20aとチューブ外挿着部30aとを連結する連結部40aは、コルゲート内挿着部20aより径大なチューブ外挿着部30aとコルゲート内挿着部20aとを連結するため、チューブ外挿着部30aからコルゲート内挿着部20aに向かって徐々に縮径するように形成されている。
【0042】
このように構成された管状体接続具10aを用いてコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続するには、装着溝32に止水リング33を装着したチューブ外挿着部30aを硬質チューブ3の端部に外嵌するように挿着する。
また、コルゲート管2の内面側において凹状となる凸部2aの内面側に嵌入部22aが嵌入されるようにコルゲート内挿着部20aをコルゲート管2の端部から内部に挿着する。
【0043】
上述のように、コルゲート内挿着部20aをコルゲート管2の端部から内部に挿着するとともに、チューブ外挿着部30aを硬質チューブ3の端部に外嵌するように挿着することで、管状体接続具10aを介してコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続して接続構造体1aを構成することができる。
【0044】
続いて、管状体接続具10bでコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続した接続構造体1bについて図4乃至図6とともに説明する。
図4はコルゲート管2と硬質チューブ3とを管状体接続具10bで接続した接続構造体1bの説明図を示し、図5は接続構造体1bの断面図を示し、図6は接続構造体1bの分解斜視図を示している。
【0045】
なお、図4(a)は接続構造体1bの斜視図であり、図4(b)は接続構造体1bの手前側の一部が切り欠かれた部分断面斜視図を示している。
【0046】
管状体接続具10b(10)は、コルゲート管2の内部にコルゲート内挿着部20aを挿着し、硬質チューブ3の端部に外嵌するようにチューブ外挿着部30aを挿着する管状体接続具10aと異なり、コルゲート管2の端部に外嵌するように挿着するコルゲート外挿着部20b(20)と、硬質チューブ3の端部に外嵌するチューブ外挿着部30a(30)とを備えている。
【0047】
具体的には、管状体接続具10bはコルゲート外挿着部20bと、チューブ外挿着部30aと、コルゲート外挿着部20bとチューブ外挿着部30aとの間に配置され、コルゲート外挿着部20bとチューブ外挿着部30aとを連結する連結部40bとを有している
【0048】
コルゲート外挿着部20bは、コルゲート管2の端部に外嵌するように挿着する筒状の挿着部本体21bと、挿着部本体21bから径内方向に突出し、コルゲート管2の凹部、つまりコルゲート管2の外面側における凹部2bに入り込む嵌入部22bとが設けられている。
嵌入部22bは、上述の管状体接続具10aのコルゲート内挿着部20aの嵌入部22aと径方向における突出方向が異なるものの、断面形状は同形状であるため、その説明を省略する。
【0049】
コルゲート外挿着部20bとチューブ外挿着部30aとの間に配置され、コルゲート外挿着部20bとチューブ外挿着部30aとを連結する連結部40bは、チューブ外挿着部30aよりわずかに径大なコルゲート外挿着部20bとチューブ外挿着部30aとを連結するため、コルゲート外挿着部20bからチューブ外挿着部30aに向かって徐々に縮径するように形成されている。
【0050】
このように構成された管状体接続具10bを用いてコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続するには、装着溝32に止水リング33を装着したチューブ外挿着部30aを硬質チューブ3の端部に外嵌するように挿着する。
また、コルゲート管2の外面側において凹状となる凹部2bに嵌入部22bが嵌入されるようにコルゲート外挿着部20bをコルゲート管2の端部に外嵌するように挿着する。
【0051】
上述のように、コルゲート外挿着部20bをコルゲート管2の端部に外嵌するように挿着するとともに、チューブ外挿着部30aを硬質チューブ3の端部に外嵌するように挿着することで、管状体接続具10bを介してコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続して接続構造体1b(1)を構成することができる。
【0052】
続いて、管状体接続具10c,10dでコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続した接続構造体1c,1dについて図7とともに説明する。
図7はコルゲート管2と硬質チューブ3とをさらに別の管状体接続具10c,10dで接続した接続構造体1c,1dの断面図による説明図を示している。詳しくは、図7(a)は管状体接続具10cで接続した接続構造体1cの断面図を示し、図7(b)は管状体接続具10dで接続した接続構造体1dの断面図を示している。
【0053】
図7(a)に示す接続構造体1c(1)を構成する管状体接続具10c(10)は、上述のコルゲート内挿着部20a(20)と、硬質チューブ3の端部に挿着するチューブ内挿着部30c(30)と、コルゲート内挿着部20aとチューブ内挿着部30cとを連結する連結部40cとで構成している。
【0054】
硬質チューブ3の端部に挿着するチューブ内挿着部30cは、筒状の挿着部本体31cを硬質チューブ3の端部から内部に挿入して挿着する構造であり、円筒状の挿着部本体31cの先端側の外面に、止水リング33を装着する装着溝32を形成している。
【0055】
このように構成したチューブ内挿着部30cの挿着部本体31cとコルゲート内挿着部20aの挿着部本体21aとはほぼ同径であるため、コルゲート内挿着部20aとチューブ内挿着部30cとを連結する連結部40cは略円筒状に形成されている。
【0056】
このように構成された管状体接続具10cを用いてコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続するには、装着溝32に止水リング33を装着したチューブ内挿着部30cを硬質チューブ3の端部から内部に挿入して挿着する。
また、コルゲート管2の内面側において凹状となる凸部2aの内面側に嵌入部22aが嵌入されるようにコルゲート内挿着部20aをコルゲート管2の端部から内部に挿着する。
【0057】
上述のように、コルゲート内挿着部20aをコルゲート管2の端部から内部に挿着するとともに、チューブ内挿着部30cを硬質チューブ3の端部から内部に挿着することで、管状体接続具10cを介してコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続して接続構造体1cを構成することができる。
【0058】
図7(b)に示す接続構造体1d(1)を構成する管状体接続具10d(10)は、上述のコルゲート外挿着部20b(20)と、上述のチューブ内挿着部30c(30)と、コルゲート外挿着部20bとチューブ内挿着部30cとを連結する連結部40dとで構成している。
【0059】
硬質チューブ3の端部から内部に挿入して挿着するチューブ内挿着部30cの挿着部本体31cより、コルゲート管2の端部に外嵌するように挿着するコルゲート外挿着部20bの挿着部本体21bは径大であり、管状体接続具10dにおいて、コルゲート外挿着部20bとチューブ内挿着部30cとを連結する連結部40dは、コルゲート外挿着部20bからチューブ内挿着部30cに向かって徐々に縮径するように形成されている。
【0060】
このように構成された管状体接続具10dを用いてコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続するには、装着溝32に止水リング33を装着したチューブ内挿着部30cを硬質チューブ3の端部から内部に挿入して挿着する。
また、コルゲート管2の外面側において凹状となる凹部2bに嵌入部22bが嵌入されるようにコルゲート外挿着部20bをコルゲート管2の端部に外嵌するように挿着する。
【0061】
上述のように、コルゲート外挿着部20bをコルゲート管2の端部に外嵌するように挿着するとともに、チューブ内挿着部30cを硬質チューブ3の端部から内部に挿入して挿着することで、管状体接続具10dを介してコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続して接続構造体1dを構成することができる。
【0062】
続いて、管状体接続具10e~10hでコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続した接続構造体1e~1hについて図8とともに説明する。
図8はコルゲート管2と硬質チューブ3とをまた別の管状体接続具10e~10hで接続した接続構造体1e~1hの断面図による説明図を示している。詳しくは、図8(a)は管状体接続具10eで接続した接続構造体1eの断面図を示し、図8(b)は管状体接続具10fで接続した接続構造体1fの断面図を示し、図8(c)は管状体接続具10gで接続した接続構造体1gの断面図を示し、図8(d)は管状体接続具10hで接続した接続構造体1hの断面図を示している。
【0063】
管状体接続具10e(10)は、図8(a)に示すように、上述のコルゲート内挿着部20a(20)と、硬質チューブ3の端部に挿着するチューブ外挿着部30e(30)と、コルゲート内挿着部20aとチューブ外挿着部30eとの間に配置され、コルゲート内挿着部20aとチューブ外挿着部30eとを連結する連結部40eとを有している。
【0064】
硬質チューブ3の端部に挿着するチューブ外挿着部30eは、先端側の内面に装着溝32を設け、止水リング33を装着するチューブ挿着部30a,30cと異なり、硬質チューブ3の端部に外嵌する筒状の挿着部本体31eと、挿着部本体31eの内面から径内側に突出する密着片34とを備えている。
【0065】
密着片34は、コルゲート内挿着部20aの嵌入部22aと同様に、挿着部本体31eにおいて周方向に連続形成されるとともに、突出方向の先端に向かって先細りとなる先細り断面形状、つまり断面三角形状で形成されている。
【0066】
また、先細り断面形状で形成された密着片34は、チューブ外挿着部30eと硬質チューブ3とを挿着する際の挿入方向後ろ側に傾倒可能に、挿入方向の傾斜角度が異なる先細り断面形状で形成されている。
具体的には、断面三角形状に形成された密着片34は、挿着部本体31eの先端から連結部40eの側に傾斜する断面三角形状で形成している。そのため、密着片34と嵌入部22aとは傾斜方向が長手方向Lにおいて逆向きとなる。
【0067】
コルゲート内挿着部20aとチューブ外挿着部30eとの間に配置され、コルゲート内挿着部20aとチューブ外挿着部30eとを連結する連結部40eは、コルゲート内挿着部20aより径大なチューブ外挿着部30eとコルゲート内挿着部20aとを連結するため、チューブ外挿着部30eからコルゲート内挿着部20aに向かって徐々に縮径するように形成されている。
【0068】
このように構成された管状体接続具10eを用いてコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続するには、挿着部本体31eの内面に形成した密着片34を硬質チューブ3の平滑な外周面に密着させながらチューブ外挿着部30eを硬質チューブ3の端部に外嵌するように挿着する。
また、コルゲート管2の内面側において凹状となる凸部2aの内面側に嵌入部22aが嵌入されるようにコルゲート内挿着部20aをコルゲート管2の端部から内部に挿着する。
【0069】
上述のように、コルゲート内挿着部20aをコルゲート管2の端部から内部に挿着するとともに、チューブ外挿着部30eを硬質チューブ3の端部に外嵌するように挿着することで、管状体接続具10eを介してコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続して接続構造体1e(1)を構成することができる。
【0070】
管状体接続具10f(10)は、図8(b)に示すように、上述のコルゲート外挿着部20b(20)と、上述のチューブ外挿着部30e(30)と、コルゲート外挿着部20bとチューブ外挿着部30eとの間に配置され、コルゲート外挿着部20bとチューブ外挿着部30eとを連結する連結部40fとを有している。
【0071】
コルゲート外挿着部20bとチューブ外挿着部30eとの間に配置され、コルゲート外挿着部20bとチューブ外挿着部30eとを連結する連結部40fは、コルゲート外挿着部20bよりわずかに径大なチューブ外挿着部30eとコルゲート外挿着部20bとを連結するため、チューブ外挿着部30eからコルゲート外挿着部20bに向かって徐々に縮径するように形成されている。
【0072】
このように構成された管状体接続具10fを用いてコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続するには、挿着部本体31eの内面に形成した密着片34を硬質チューブ3の平滑な外周面に密着させながらチューブ外挿着部30eを硬質チューブ3の端部に外嵌するように挿着する。
また、コルゲート管2の外面側において凹状となる凹部2bに嵌入部22bが嵌入されるようにコルゲート外挿着部20bをコルゲート管2の端部に外嵌するように挿着する。
【0073】
上述のように、コルゲート外挿着部20bをコルゲート管2の端部に外嵌するように挿着するとともに、チューブ外挿着部30eを硬質チューブ3の端部に外嵌するように挿着することで、管状体接続具10fを介してコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続して接続構造体1f(1)を構成することができる。
【0074】
管状体接続具10g(10)は、図8(c)に示すように、上述のコルゲート内挿着部20a(20)と、硬質チューブ3の端部から内部に挿入して挿着するチューブ内挿着部30g(30)と、コルゲート内挿着部20aとチューブ内挿着部30gとの間に配置され、コルゲート内挿着部20aとチューブ内挿着部30gとを連結する連結部40gとを有している。
【0075】
硬質チューブ3の端部から内部に挿入して挿着するチューブ内挿着部30gは、硬質チューブ3の端部から内部に挿入する筒状の挿着部本体31gと、挿着部本体31gの内面から径内側に突出する密着片34gとを備えている。
【0076】
密着片34gは、コルゲート内挿着部20aの嵌入部22aと同様に、挿着部本体31gにおいて周方向に連続形成されるとともに、突出方向の先端に向かって先細りとなる先細り断面形状、つまり断面三角形状で形成されている。
【0077】
また、先細り断面形状で形成された密着片34gは、チューブ内挿着部30gと硬質チューブ3とを挿着する際の挿入方向後ろ側に傾倒可能に、挿入方向の傾斜角度が異なる先細り断面形状で形成されている。
【0078】
具体的には、断面三角形状に形成された密着片34gは、挿着部本体31gの先端から連結部40の側に傾斜する断面三角形状で形成している。そのため、密着片34gと嵌入部22aとは傾斜方向が長手方向Lにおいて逆向きとなる。
【0079】
コルゲート内挿着部20aとチューブ内挿着部30gとの間に配置され、コルゲート内挿着部20aとチューブ内挿着部30gとを連結する連結部40gは、同径のコルゲート内挿着部20aとチューブ内挿着部30gとを連結するため、略円筒状に形成されている。
【0080】
このように構成された管状体接続具10gを用いてコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続するには、挿着部本体31gの外面に形成した密着片34gを硬質チューブ3の平滑な内周面に密着させながらチューブ内挿着部30gを硬質チューブ3の端部から内部に挿入するように挿着する。
また、コルゲート管2の内面側において凹状となる凸部2aの内面側に嵌入部22aが嵌入されるようにコルゲート内挿着部20aをコルゲート管2の端部から内部に挿着する。
【0081】
上述のように、コルゲート内挿着部20aをコルゲート管2の端部から内部に挿着するとともに、チューブ内挿着部30gを硬質チューブ3の端部から内部に挿着することで、管状体接続具10gを介してコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続して接続構造体1g(1)を構成することができる。
【0082】
管状体接続具10h(10)は、図8(d)に示すように、上述のコルゲート外挿着部20b(20)と、上述のチューブ内挿着部30g(30)と、コルゲート外挿着部20bとチューブ内挿着部30gとの間に配置され、コルゲート外挿着部20bとチューブ内挿着部30gとを連結する連結部40hとを有している。
【0083】
コルゲート外挿着部20bとチューブ内挿着部30gとの間に配置され、コルゲート外挿着部20bとチューブ内挿着部30gとを連結する連結部40hは、チューブ内挿着部30gより径大なコルゲート外挿着部20bとチューブ内挿着部30gとを連結するため、コルゲート外挿着部20bからチューブ内挿着部30gに向かって徐々に縮径するように形成されている。
【0084】
このように構成された管状体接続具10hを用いてコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続するには、挿着部本体31gの外面に形成した密着片34gを硬質チューブ3の平滑な内周面に密着させながらチューブ内挿着部30gを硬質チューブ3の端部から内部に挿入するように挿着する。
また、コルゲート管2の外面側において凹状となる凹部2bに嵌入部22bが嵌入されるようにコルゲート外挿着部20bをコルゲート管2の端部に外嵌するように挿着する。
【0085】
上述のように、コルゲート外挿着部20bをコルゲート管2の端部に外嵌するように挿着するとともに、チューブ内挿着部30gを硬質チューブ3の端部から内部に挿入するように挿着することで、管状体接続具10hを介してコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続して接続構造体1h(1)を構成することができる。
【0086】
続いて、管状体接続具10i~10kでコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続した接続構造体1i~1kについて図9とともに説明する。
図9はコルゲート管2同士を別の管状体接続具10i~10kで接続した接続構造体1i~1kの断面図による説明図を示している。詳しくは、図9(a)は管状体接続具10iで接続した接続構造体1iの断面図を示し、図9(b)は管状体接続具10jで接続した接続構造体1jの断面図を示し、図9(c)は管状体接続具10kで接続した接続構造体1kの断面図を示している。
【0087】
上述の接続構造体1a乃至1hでは管状体接続具10a乃至10hでコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続して構成したが、以下で説明する接続構造体1i~1kは、図9に示すように、コルゲート管2同士を別の管状体接続具10i~10kで接続して構成している。
【0088】
コルゲート管2同士を接続する管状体接続具10i(10)は、図9(a)に示すように、上述のコルゲート内挿着部20a(20)同士が長手方向Lに対称配置されるとともに、連結部40iで連結されている。
コルゲート内挿着部20a同士の間に配置され、コルゲート内挿着部20a同士を連結する連結部40iは、円筒状に形成されている。
【0089】
このように構成された管状体接続具10iを用いてコルゲート管2同士を接続するには、両方のコルゲート管2の内面側において凹状となる凸部2aの内面側に嵌入部22aが嵌入されるようにコルゲート内挿着部20aをコルゲート管2の端部から内部に挿入して挿着する。
上述のように、コルゲート内挿着部20aを両方のコルゲート管2の端部から内部に挿入して挿着することで、管状体接続具10iを介してコルゲート管2同士を接続して接続構造体1i(1)を構成することができる。
【0090】
コルゲート管2同士を接続する管状体接続具10j(10)は、図9(b)に示すように、上述のコルゲート外挿着部20b(20)同士が長手方向Lに対称配置されるとともに、連結部40jで連結されている。
コルゲート外挿着部20b同士の間に配置され、コルゲート外挿着部20b同士を連結する連結部40jは、円筒状に形成されている。
【0091】
このように構成された管状体接続具10jを用いてコルゲート管2同士を接続するには、両方のコルゲート管2の外面側において凹状となる凹部2bに嵌入部22bが嵌入されるようにコルゲート外挿着部20bをコルゲート管2の端部に外嵌するように挿着する。
【0092】
上述のように、コルゲート外挿着部20bを両方のコルゲート管2の端部に外嵌するように挿着することで、管状体接続具10jを介してコルゲート管2同士を接続して接続構造体1j(1)を構成することができる。
【0093】
コルゲート管2同士を接続する管状体接続具10k(10)は、図9(c)に示すように、上述のコルゲート内挿着部20a(20)とコルゲート外挿着部20b(20)とを長手方向Lに対称配置されるとともに、連結部40kで連結されている。
【0094】
コルゲート内挿着部20aとコルゲート外挿着部20bとの間に配置され、コルゲート内挿着部20aとコルゲート外挿着部20bとを連結する連結部40kは、コルゲート内挿着部20aより径大なコルゲート外挿着部20bとコルゲート内挿着部20aとを連結するため、コルゲート外挿着部20bからコルゲート内挿着部20aに向かって徐々に縮径するように形成されている。
【0095】
このように構成された管状体接続具10kを用いてコルゲート管2同士を接続するには、コルゲート管2の内面側において凹状となる凸部2aの内面側に嵌入部22aが嵌入されるようにコルゲート内挿着部20aを一方のコルゲート管2の端部から内部に挿入して挿着する。
【0096】
また、コルゲート管2の外面側において凹状となる凹部2bに嵌入部22bが嵌入されるようにコルゲート外挿着部20bを、他方のコルゲート管2の端部に外嵌するように挿着する。
上述のように、コルゲート内挿着部20aを一方のコルゲート管2の端部から内部に挿入して挿着するとともに、コルゲート外挿着部20bを他方のコルゲート管2の端部に外嵌するように挿着することで、管状体接続具10kを介してコルゲート管2同士を接続して接続構造体1k(1)を構成することができる。
【0097】
上述のように、電線100が挿通されるコルゲート管2と硬質チューブ3(コルゲート管2)とを接続して接続構造体1(1a~1k)を構成するする管状体接続具10(10a~10k)は、コルゲート管2の端部の内部に内挿して挿着する、あるいはコルゲート管2の端部の外側に外挿して挿着するコルゲート挿着部20と、硬質チューブ3(コルゲート管2)の端部の内部に内挿して挿着する、あるいは硬質チューブ3(コルゲート管2)の端部の外側に外挿して挿着するチューブ挿着部30(コルゲート挿着部20)とが備えられ、コルゲート管2は、凸部2aと凹部2bとが長手方向Lに交互に配置され、コルゲート挿着部20と挿着するコルゲート挿着部20は、筒状の挿着部本体21と、挿着部本体21から径方向に突出し、コルゲート管2の凸部2aの内面側又は凹部2bに入り込む嵌入部22とが設けられている。
【0098】
そのため、簡易な構造の管状体接続具10(10a~10k)でコルゲート管2と硬質チューブ3(コルゲート管2)とを容易に接続することができる。
詳述すると、コルゲート管2と硬質チューブ3(コルゲート管2)とを接続する管状体接続具10(10a~10k)におけるコルゲート管2に挿着するコルゲート挿着部20は、筒状の挿着部本体21と、挿着部本体21から径方向に突出し、コルゲート管2の凸部2aの内面側又は凹部2bに入り込む嵌入部22とが設けられている。そのため、コルゲート管2の端部にコルゲート挿着部20を挿着すると、嵌入部22がコルゲート管2の凸部2aの内面側又は凹部2bに入り込み、管状体接続具10(10a~10k)をしっかりとコルゲート管2に接続することができる。
【0099】
そして、チューブ挿着部30(コルゲート挿着部20)を硬質チューブ3(コルゲート管2)の端部に挿着することで、管状体接続具10(10a~10k)を介してコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続して接続構造体1(1a~1k)を構成することができる。
【0100】
また、嵌入部22(22a、22b)は、挿着部本体21(21a、21b)において周方向に連続形成されるとともに、挿着部本体21側から突出方向の先端に向かって先細りとなる先細り断面形状で形成されている。
そのため、嵌入部22をコルゲート管2の凸部2aの内面側又は凹部2bに嵌入させて、コルゲート挿着部20(20a,20b)をコルゲート管2の端部に容易に挿着することができる。
【0101】
詳述すると、嵌入部22が挿着部本体21において周方向に連続形成されているため、嵌入部22を凸部2aの内面側又は凹部2bに嵌入してコルゲート挿着部20をコルゲート管2の端部に挿着する際の挿着抵抗となり、挿着しにくくなるおそれがある。
【0102】
しかしながら、嵌入部22が先細り断面形状であるため、コルゲート管2の端部への挿着時に嵌入部22の先端側が変形するため、コルゲート管2の端部に挿着する際の挿着抵抗を低下でき、コルゲート挿着部20をコルゲート管2の端部に容易に挿着することができる。
【0103】
また、嵌入部22が挿着部本体21において周方向に連続形成されているため、コルゲート管2の凸部2aの内面側又は凹部2bに嵌入した接続構造体1(1a~1k)の挿着状態において、コルゲート管2とコルゲート挿着部20との間を止水することができる。
【0104】
また、先細り断面形状で形成された嵌入部22は、コルゲート挿着部20をコルゲート管2に挿着する際の挿入方向後ろ側に傾倒可能に、挿入方向の傾斜角度が異なる先細り断面形状で形成されている。
そのため、より挿着しやすくなるとともに、抜けにくくなり、接続状態を安定して維持することができる。
【0105】
詳述すると、挿着する際に嵌入部22が挿入方向後ろ側に傾倒するため、より装着しやすくなる。そして、嵌入部22がコルゲート管2の凸部2aの内面側又は凹部2bに嵌入した状態では、先細り断面形状における挿入方向の傾斜角度が異なる。そのため、嵌入部22は抜出し方向に変形しがたく、挿着状態におけるコルゲート挿着部20がコルゲート管2の端部から不用意に抜出すことを防止できる。したがって、接続構造体1(1a~1k)における接続状態を安定して維持することができる。
【0106】
また、硬質チューブ3は、内面及び外面が平滑面である平滑管で構成され、硬質チューブ3に挿着されるチューブ挿着部30は、筒状の挿着部本体31を有するため、コルゲート管2と種類が異なる硬質チューブ3にチューブ挿着部30を挿着して、管状体接続具10を介してコルゲート管2と硬質チューブ3とを接続して接続構造体1を構成することができる。
【0107】
また、上述の接続構造体1(1a,1b,1c,1d)において、チューブ挿着部30における挿着部本体31と、硬質チューブ3の平滑面との間に配置され、両方に密着して止水するリング状の止水リング33が備えられているため、チューブ挿着部30における挿着部本体31と、硬質チューブ3の平滑面との間に、両方に密着して止水するリング状の止水リング33が配置されているため、挿着状態における硬質チューブ3とチューブ挿着部30との間を止水することができる。
【0108】
また、接続構造体1(1a,1b,1c,1d)において、挿着部本体21(挿着部本体31)と平滑面との間に配置された止水リング33は、両方に密着するため、少なくとも平滑面と止水リング33との摩擦抵抗によって、チューブ挿着部30と硬質チューブ3との挿着状態を安定して維持することができる。
【0109】
また、上述の接続構造体1(1e,1f,1g,1h)において、チューブ挿着部30は、挿着部本体31から径方向に突出し、硬質チューブ3の平滑面に密着する密着片34が設けられ、チューブ挿着部30における挿着部本体31に設けられた密着片34が硬質チューブ3の平滑面に密着するため、挿着状態において、硬質チューブ3とチューブ挿着部30との間を止水することができる。
また、上述の接続構造体1(1i,1j,1k)では、管状体接続具10(10i,10j,10k)によって、コルゲート管2同士を容易且つ確実に接続することができる。
【0110】
また、上述の接続構造体1(1a,1c,1e,1g,1i,1j,1k)において、コルゲート挿着部20は、コルゲート管2の端部の内部に挿入して挿着する構成であり、嵌入部22は、挿着部本体21の外周面から径外側に突出し、コルゲート管2の凸部2aの内面側に入り込んでいる。
【0111】
そのため、コルゲート挿着部20をコルゲート管2の端部から内部に挿入することで、挿着部本体21の外周面から径外側に突出する嵌入部22が、コルゲート管2の凸部2aの内面側に入り込んで、コルゲート挿着部20をコルゲート管2の端部に挿着することができる。
【0112】
また、コルゲート挿着部20をコルゲート管2の端部から内部に挿入するため、コルゲート挿着部20が太径化することなく、コルゲート挿着部20をコルゲート管2の端部に挿着することができる。
【0113】
また、上述の接続構造体1(1b,1d,1f,1h,1k)において、コルゲート外挿着部20bは、内部にコルゲート管2の端部を挿入して挿着する構成であり、嵌入部22は、挿着部本体21の内周面から径内側に突出し、コルゲート管2の凹部2bに入り込んでいる。
【0114】
そのため、コルゲート管2の端部をコルゲート外挿着部20bの内部に挿入することで、挿着部本体21bの内周面から径内側に突出する嵌入部22bが、コルゲート管2の凹部2bに入り込んで、コルゲート外挿着部20bとコルゲート管2の端部とを挿着することができる。
また、コルゲート管2の端部をコルゲート外挿着部20bの内部に挿入するため、コルゲート管2を太径化することなく、コルゲート外挿着部20bとコルゲート管2の端部とを挿着することができる。
【0115】
この発明の構成と、前述の実施形態との対応において、
この発明の第1管状体はコルゲート管2に対応し、
以下同様に、
第2管状体はコルゲート管2又は硬質チューブ3に対応し、
管状体接続具は管状体接続具10に対応し、
第1挿着部はコルゲート挿着部20に対応し、
第2挿着部はチューブ挿着部30又はコルゲート挿着部20に対応し、
コルゲート管はコルゲート管2に対応し、
コルゲート管挿着部はコルゲート挿着部20に対応し、
挿着部本体は挿着部本体21又は挿着部本体31に対応し、
凹部は凸部2aの内面側又は凹部2bに対応し、
嵌入部は嵌入部22に対応し、
平滑管は硬質チューブ3に対応し、
平滑管挿着部はチューブ挿着部30に対応し、
止水リングは止水リング33に対応し、
密着部は密着片34に対応し、
内周面の凹部は凸部2aの内面側に対応し、
外周面の凹部は凹部2bに対応するが、
この発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【0116】
なお、上述の説明では、管状体接続具10~10jにおけるコルゲート内挿着部20aは、挿着部本体21と嵌入部22とが一体形成されていたが、図10に示すように、挿着部本体21に対して嵌入部22が脱着可能に構成してもよい。以下において、挿着部本体21に対して嵌入部22が脱着可能に構成された別体式管状体接続具10Xa~10Xdについて説明する。
【0117】
図10は別体式管状体接続具10Xa~10Xdの分解断面図による説明図を示している。詳しくは、図10(a)は別体式管状体接続具10Xaの断面図を示し、図10(b)は別体式管状体接続具10Xbの断面図を示し、図10(c)は別体式管状体接続具10Xcの断面図を示し、図10(d)は別体式管状体接続具10Xdの断面図を示している。
【0118】
別体式管状体接続具10Xaは、図10(a)に示すように、コルゲート内挿着部20aとチューブ外挿着部30aとで構成する管状体接続具10の別体式であり、コルゲート内挿着部20aの挿着部本体21aの外面に対して嵌入部22aを嵌着するように構成している。
具体的には、コルゲート内挿着部20aの挿着部本体21aの外面に嵌入部22aを嵌着する嵌着溝211aが設けられている。
【0119】
挿着部本体21に嵌着する嵌入部22aは、筒状の嵌着筒部221aを有し、嵌着筒部221aの外面に嵌入部22aを備えている。
このように構成した別体式管状体接続具10Xaは、挿着部本体21aの外面に設けた嵌着溝211aに嵌着筒部221aを嵌着して嵌入部22aを挿着部本体21aに組み付けて構成している。
【0120】
別体式管状体接続具10Xbは、図10(b)に示すように、コルゲート外挿着部20bとチューブ外挿着部30aとで構成する管状体接続具10bの別体式であり、コルゲート外挿着部20bの挿着部本体21bの内面に対して嵌入部22bを嵌着するように構成している。
具体的には、コルゲート外挿着部20bの挿着部本体21bの内面に嵌入部22bを嵌着する嵌着溝211bが設けられている。
【0121】
挿着部本体21bに嵌着する嵌入部22bは、筒状の嵌着筒部221bを有し、嵌着筒部221bの外面に嵌入部22bを備えている。
このように構成した別体式管状体接続具10Xbは、挿着部本体21bの内面に設けた嵌着溝211bに嵌着筒部221bを嵌着して嵌入部22bを挿着部本体21bに組み付けて構成している。
【0122】
別体式管状体接続具10Xcは、図10(c)に示すように、コルゲート内挿着部20aとチューブ外挿着部30aとで構成する管状体接続具10cの別体式であり、コルゲート内挿着部20aの挿着部本体21の外面に対して嵌入部22を嵌着するように構成している。
具体的には、コルゲート内挿着部20aの挿着部本体21aの外面に嵌入部22aを嵌着する嵌着溝211aが設けられている。
【0123】
挿着部本体21aに嵌着する嵌入部22aは、筒状の嵌着筒部221aを有し、嵌着筒部221aの外面に嵌入部22aを備えている。
このように構成した別体式管状体接続具10Xcは、挿着部本体21aの外面に設けた嵌着溝211aに嵌着筒部221aを嵌着して嵌入部22aを挿着部本体21に組み付けて構成している。
【0124】
別体式管状体接続具10Xdは、図10(d)に示すように、コルゲート外挿着部20bとチューブ内挿着部30cとで構成する管状体接続具10dの別体式であり、コルゲート外挿着部20bの挿着部本体21bの内面に対して嵌入部22bを嵌着するように構成している。
具体的には、コルゲート外挿着部20bの挿着部本体21bの内面に嵌入部22bを嵌着する嵌着溝211bが設けられている。
【0125】
挿着部本体21bに嵌着する嵌入部22bは、筒状の嵌着筒部221bを有し、嵌着筒部221bの外面に嵌入部22bを備えている。
このように構成した別体式管状体接続具10Xdは、挿着部本体21bの内面に設けた嵌着溝211bに嵌着筒部221bを嵌着して嵌入部22bを挿着部本体21bに組み付けて構成している。
【0126】
上述のように挿着部本体21と嵌入部22とを別体式で構成し、挿着部本体21と嵌入部22とを組み付けて構成する別体式管状体接続具10Xa~10Xdは、コルゲート管2の凹部に嵌入する嵌入部22を挿着部本体21とは異なり変形性が高い材質で構成するなど、挿着部本体21と嵌入部22とをそれぞれ適した性状の材料で構成するなど利用性や要求される性能を満足する管状体接続具10を構成することができる。
【0127】
なお、上述の説明では、管状体接続具10a~10dの別体式である別体式管状体接続具10Xa~10Xdについて説明したが、上述の管状体接続具10e~10jについても、上述の別体構造と同様に別体で構成してもよい
【0128】
また、上述の説明では、管状体接続具10でコルゲート管2と硬質チューブ3あるいはコルゲート管2同士を接続し、電線100を挿通できる接続構造体1を構成したが、図11に示すように、電線100における幹線から枝線が分岐する分岐部を挿通するように構成してもよい。
なお、図11はコルゲート管2と硬質チューブ3とを別の態様の管状体接続具10Yjで接続した接続構造体1Yjの断面図を示している。
【0129】
電線100の分岐部を挿通するためには、例えば、上述の管状体接続具10jにおける連結部40jに枝線を挿通する枝線挿通部41を設けた管状体接続具10Yjを構成することとなる。そして、管状体接続具10Yjのコルゲート内挿着部20aのそれぞれにコルゲート管2を挿着した接続構造体1Yjは、管状体接続具10Yjを跨いでコルゲート管2に幹線を挿通し、枝線挿通部41から枝線を引き出すことで構成することができる。
なお、枝線挿通部41から引き出された枝線をコルゲート管2や硬質チューブ3に挿通する場合は、枝線挿通部41を、コルゲート挿着部20あるいはチューブ挿着部30で構成すればよい。
【0130】
また、上述の説明では、管状体接続具10を介して接続するコルゲート管2と硬質チューブ3、或いはコルゲート管2同士は略同径あったが、異なる径であってもよく、この場合、コルゲート内挿着部20aとチューブ挿着部30とがそれぞれコルゲート管2と硬質チューブ3とに合う径で形成されるとともに、それぞれの径に応じて形成されたコルゲート内挿着部20aとチューブ挿着部30とを連結部40によって連結されればよい。
【0131】
さらにまた、嵌入部22は挿着部本体21の全周が連続しているが、周方向において所定間隔を隔てて分断されていてもよい。この場合、嵌入部22あるいは嵌入部22aによる止水性が低下するが、止水リング33と併用することで止水性を確保することができる。
【0132】
また、先細り断面形状で形成された嵌入部22は、コルゲート挿着部20とコルゲート管2とを挿着する際の挿入方向後ろ側に傾倒可能に、挿入方向の傾斜角度が異なる先細り断面形状で形成したが、断面二等辺三角形状であってもよい。
【符号の説明】
【0133】
2…コルゲート管
2a…凸部
2b…凹部
3…硬質チューブ
10…管状体接続具
20…コルゲート挿着部
21…挿着部本体
22…嵌入部
30…チューブ挿着部
31…挿着部本体
32…止水リング
34…密着片
100…電線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11