(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-07
(45)【発行日】2025-01-16
(54)【発明の名称】パルス幅制御装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H03K 7/08 20060101AFI20250108BHJP
【FI】
H03K7/08 Z
(21)【出願番号】P 2023057291
(22)【出願日】2023-03-31
【審査請求日】2023-03-31
(32)【優先日】2022-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500262038
【氏名又は名称】台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8, Li-Hsin Rd.6, Hsinchu Science Park, Hsinchu, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100182143
【氏名又は名称】赤川 誠一
(72)【発明者】
【氏名】ライ イー-アン
(72)【発明者】
【氏名】陳 建宏
(72)【発明者】
【氏名】謝 正祥
【審査官】及川 尚人
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-506937(JP,A)
【文献】米国特許第04533841(US,A)
【文献】米国特許第05027007(US,A)
【文献】特表2012-530442(JP,A)
【文献】特開平08-306796(JP,A)
【文献】特開平07-264049(JP,A)
【文献】特開平04-151968(JP,A)
【文献】特開2000-232346(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03K 7/00-11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力方形波信号を遅延させて複数の方形波信号を発生させるための方形波発生器と、
前記方形波信号における2つの方形波信号に対して、前記2つの方形波信号に対応する動作周期を有するパルス幅変調(PWM)信号を発生させる論理演算を実行するための論理装置であって、前記論理装置は、
第1の空乏モードの高電子移動度トランジスタ(D-HEMT)に直列結合された第1の強化モードの高電子移動度トランジスタ(E-HEMT)を含む第1の論理回路であって、前記第1のE-HEMTは、前記2つの方形波信号のうち、第1の範囲の動作周期を有する第1の方形波信号を受信する、第1の論理回路と、
第2のD-HEMTに直列結合された第2のE-HEMTを含む第2の論理回路であって、前記第2のE-HEMTは、前記2つの方形波信号のうち、第2の方形波信号を受信し、前記第2の方形波信号は、前記第1の範囲の動作周期を有し、前記第1及び前記第2の方形波は、異なる立ち上がりエッジを有する、第2の論理回路と、
第3のD-HEMTに直列結合された第3のE-HEMT及び第4のE-HEMTを含む第3の論理回路と、を含み、
前記第1の論理回路は、前記第1の方形波に対して
NOT論理演算を実行して、前記第3のE-HEMTに第1の出力信号を出力し、
前記第2の論理回路は、前記第2の方形波に対して前記
NOT論理演算を実行して、前記第4のE-HEMTに第2の出力信号を出力し、
第4の論理回路は、前記第3のE-HEMTと前記第3のD-HEMTとの間のノードに結合され、ゲート端子が前記ノードに結合された第4のD-HEMT及び第5のE-HEMTを含み、
前記第3の論理回路は、
NAND論理演算を実行し、前記ノードに第3の出力信号を生成し、
前記第4の論理回路は、前記第3の出力信号に対して前記
NOT論理演算を実行し、前記PWM信号を出力し、前記PWM信号の動作周期は、前記第1の範囲よりも小さい第2の範囲にある、論理装置と、
を含
み、
前記方形波発生器は、
第5のD-HEMT、第6のE-HEMT、及び、第7のE-HEMTを直列に接続して構成されるNANDゲートであって、前記第6のE-HEMTのゲート端子に入力された前記方形波信号に基づいて出力信号を生成する、NANDゲートと、
複数のインバータを互いに接続し、前記複数のインバータの最初のインバータが受信した前記出力信号に基づいて、前記複数のインバータ間の2つの異なるノードにおいて前記複数の方形波信号を生成する、複数のインバータであって、前記複数のインバータの各々は、直列に接続されたD-HEMTとE-HEMTとを含む、複数のインバータと、を含み、
前記複数のインバータの最後のインバータの出力端子は、前記第7のE-HEMTのゲート端子に接続されている、
論理回路システム。
【請求項2】
前記第1のD-HEMT
のソー
ス端子は、前記第3のE-HEMTのゲート端子に直接結合され、前記第1のD-HEMT
のドレイン端子及び前記第3のD-HEMT
のドレイン端子は、第1の供給電圧を受け取るように結合され、
前記第1のE-HEMTのソー
ス端子及び前記第4のE-HEMTのソー
ス端子は、前記第1の供給電圧よりも小さい第2の供給電圧を受け取るように結合さ
れ、
前記第1のE-HEMTのドレイン端子は、前記第1のD-HEMTの前記ソース端子に接続されている、請求項1に記載の論理回路システム。
【請求項3】
前記論理装置は、前記第3の論理回路と前記第4の論理回路との間に結合され、第
8の強化モードの高電子移動度トランジスタ及び第
6の空乏モードの高電子移動度トランジスタを含む第5の論理回路を更に含む請求項
2に記載の論理回路システム。
【請求項4】
前記論理装置は、窒化ガリウム部材を含む請求項1~
3の何れか一項に記載の論理回路システム。
【請求項5】
方形波発生器を使用して複数の方形波信号を発生して、入力方形波信号を遅延させる工程と、
論理装置によって、前記方形波信号における2つの方形波信号に対して論理演算を実行することで、可変動作周期変調を有するパルス幅変調信号を発生させる工程であって、
前記論理装置は、
第1の空乏モードの高電子移動度トランジスタ(D-HEMT)に直列結合された第1の強化モードの高電子移動度トランジスタ(E-HEMT)を含む第1の論理回路であって、前記第1のE-HEMTは、前記2つの方形波信号のうち、第1の範囲の動作周期を有する第1の方形波信号を受信する、第1の論理回路と、
第2のD-HEMTに直列結合された第2のE-HEMTを含む第2の論理回路であって、前記第2のE-HEMTは、前記2つの方形波信号のうちの第2の方形波信号を受信し、前記第2の方形波信号は、前記第1の範囲の動作周期を有し、前記第1及び前記第2の方形波は、異なる立ち上がりエッジを有する、第2の論理回路と、
第3のD-HEMTに直列結合された第3のE-HEMT及び第4のE-HEMTを含む第3の論理回路と、
前記第3のE-HEMTと前記第3のD-HEMTとの間のノードに結合された第4の論理回路であって、前記ノードに結合されたゲート端子を有する第4のD-HEMTと第5のE-HEMTを含む、第4の論理回路と、を含む工程と、
前記PWM信号を生成する工程であって、
前記第1の論理回路によって、前記論理演算の
NOT論理演算を前記第1の方形波に対して実行し、第1の出力信号を前記第3のE-HEMTに出力する工程と、
前記第2の論理回路によって、前記
NOT論理演算を前記第2の方形波に対して実行し、第2の出力信号を前記第4のE-HEMTに出力する工程と、
前記第3の論理回路によって、
NAND論理演算を実行し、前記ノードに第3の出力信号を生成する工程と、
前記第4の論理回路によって、前記第3の出力信号に対して前記
NOT論理演算を実行し、前記PWM信号を出力し、前記PWM信号の動作周期は、前記第1の範囲よりも小さい第2の範囲にある、前記PWM信号を生成する工程と、
を含
み、
前記方形波発生器は、
第5のD-HEMT、第6のE-HEMT、及び、第7のE-HEMTを直列に接続して構成されるNANDゲートであって、前記第6のE-HEMTのゲート端子に入力された前記方形波信号に基づいて出力信号を生成する、NANDゲートと、
複数のインバータを互いに接続し、前記複数のインバータの最初のインバータが受信した前記出力信号に基づいて、前記複数のインバータ間の2つの異なるノードにおいて前記複数の方形波信号を生成する、複数のインバータであって、前記複数のインバータの各々は、直列に接続されたD-HEMTとE-HEMTとを含む、複数のインバータと、を含み、
前記複数のインバータの最後のインバータの出力端子は、前記第7のE-HEMTのゲート端子に接続されている、
パルス幅変調信号の発生方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本開示の一実施例は、論理回路システム、論理回路装置及びパルス幅変調信号の発生方法に関し、特に、高電子移動度トランジスタを有する論理回路システム、論理回路装置及びパルス幅変調信号の発生方法である。
【0002】
窒化ガリウム(Gallium Nitride;GaN)高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor;HEMT)によるハイエンド整合ドライバ回路は、様々な回路システムの効率的な高出力を実現することができる。ここで、HEMTは、様々な応用を有しており、個別のパワートランジスタの駆動操作も含む。
【発明の概要】
【0003】
本開示の一実施例によると、入力方形波信号を遅延させて方形波信号を発生させるための方形波発生器と、方形波信号における2つの方形波信号に対して、前記2つの方形波信号に対応する動作周期を有するパルス幅変調信号を発生させる論理演算を実行する論理装置と、を含む論理回路システムを提供する。
【0004】
本開示の一実施例によると、複数の強化モードの高電子移動度トランジスタと、複数の空乏モードの高電子移動度トランジスタと、を含み、複数の電圧入力に基づいてパルス幅変調信号を発生させるための複数の論理回路を含む論理回路装置を提供する。
【0005】
本開示の一実施例によると、方形波発生器を使用して複数の方形波信号を発生して、入力方形波信号を遅延させる工程と、方形波信号における2つの方形波信号に対して論理演算を実行することで、可変動作周期変調を有するパルス幅変調信号を発生させる工程と、を含むパルス幅変調信号の発生方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図面を参照して読む場合、以下の詳細な説明から本開示の一実施例の各態様を最適に理解することができる。
【
図1】本開示の各実施例による例示的なパルス幅変調(pulse width modulation;PWM)制御回路を示すブロック図である。
【
図2A】本開示の各実施例による例示的な論理回路を示す電気的模式図である。
【
図2B】本開示の各実施例による他の例示的な論理回路を示す電気的模式図である。
【
図2C】本開示の各実施例による他の例示的な論理回路230を示す電気的模式図である。
【
図3A】本開示の各実施例による例示的なPWM制御回路である。
【
図3B】本開示の各実施例によるPWM制御回路の経時的な動作を示す一連の電圧図である。
【
図4】本開示の各実施例によるPWM制御回路へ入力電圧を供給する発振器を示す例示的な模式図である。
【
図5A】本開示の各実施例による他の例示的なPWM制御回路である。
【
図5B】本開示の各実施例によるPWM制御回路の経時的な動作を示す一連の電圧図である。
【
図6】本開示の各実施例によるPWM信号を発生させる方法を示すプロセスフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の開示内容は、提供された目標物の異なる特性を実施するための多くの異なる実施例又は例を提供する。以下、本開示の一実施例の内容を簡略化するために、部材及びレイアウトの特定の例について説明する。勿論、これらは例に過ぎず、制限的なものではない。例えば、以下の説明では、第1の特性は第2の特性の上方又は上に形成されることは、第1の特性が第2の特性と直接接触するように形成される実施例を含むことができ、また、第1の特性が第2の特性に直接接触しないように追加の特性が第1の特性と第2の特性との間に形成されてもよい実施例を含むこともできる。なお、本開示の一実施例は、様々な例では、符号及び/又は文字を繰り返して参照することができる。この重複は単純化及び明確化を目的とし、且つそれ自体では議論された様々な実施例及び/又は構成の間の関係を示すものではない。
【0008】
なお、説明の便宜上、本明細書では、「~の下方にある」、「~の下にある」、「下部」、「~の上方にある」、「上部」などの空間相対用語を使用して、図中に示す1つの部材又は特性と1つまたはより多くの他の部材又は特性との関係を説明することができる。空間相対用語は、図に示されている方向以外、装置が使用又は操作する際に異なる方向をカバーすることができる。装置は、別の方向(90度回転又は他の方向)を取ることができ、且つ本文に使用される空間相対記述子も同様にそれに応じて解釈されることができる。
【0009】
電界効果トランジスタ(field-effect transistor;FET)は、電界を用いて電気装置を操作するトランジスタである。例えば窒化ガリウム(GaN)HEMTなどのHEMTは、FETの1種である。その一部は、高電流密度、高降伏電圧及び低動作抵抗により、HEMTは高電力応用に適用される。例えばGaN HEMTなどのHEMTは、本明細書に記載のパルス幅変調(pulse width modulation;PWM)制御回路に使用されることを含む、様々な有用な応用を有する。一般的には、PWM回路は、集積回路(intrgrated circulit;IC)が消費する電力量を低減するために用いられる。
【0010】
GaN HEMTは、低抵抗と、高降伏電界と、ワイドバンドギャップ(例えば、室温でGaNに対しては3.36eVである)と、高電流密度及び高電子ドリフト速度を含むその独特な材料特性の組み合わせにより大量の電力を輸送することができる。一般的に、PWM回路は、p型HEMT及びn型HEMTの両方を有する一つ又は複数の論理回路を含む。しかしながら、これらのPWM回路は、依然として電力損失を受け、サイズが大きく、及び/又はそれにおける電気部材の数によりコストが高くなる懸念がある。
【0011】
本明細書に記載の回路及び方法は、n型HEMTのみを利用して論理回路システムを実施し、前記論理回路システムは更に最小から電力損失がないPWM信号を発生させることができる。例えば、
図1は、本開示の各実施例による例示的PWM制御回路100を示すブロック図である。幾つかの実施例において、PWM制御回路100は、GaN集積回路(例えばHEMT)で構成されるGaN PWM制御回路である。PWM制御回路100は、n型論理回路1 110及びn型論理回路X 120のような任意の数のn型論理回路を含むことができる。単一の電圧源(例えば、電圧源VDD)130は、PWM制御回路100に電力を供給する。入力信号140は、
図4に詳細に説明されたように、発振器回路からの電圧がPWM制御回路100に供給される。n型論理回路の組み合わせ(例えば、n型論理回路 1 110及びn型論理回路X 120)は、入力信号140を用いて変化動作周期を有する出力PWM信号150を発生させる。動作周期の幅は、入力信号140によって制御することができる。
【0012】
図2A~
図2Cは、入力信号140を示し、
図4に詳細に説明されたように、発振器回路からの電圧がPWM制御回路100に供給される。本開示の各実施例による
図1のPWM制御回路100に整合された例示的な論理回路210、220、230を示す電気的模式図である。幾つかの実施例において、論理回路210、220、230はGaN部材で構成される。例えば、
図2Aは、本開示の各実施例による例示的な論理回路210の電気的模式図である。論理回路210は、その入力値を取って前記入力値の反転値を出力するNOTゲートである。
【0013】
論理回路210は、直列結合された強化モードHEMT(enhancement mode HEMT;E-HEMT)212と、空乏モードHEMT(depletion mode HEMT;D-HEMT)214で構成される。E-HEMT及びD-HEMTは、例示的なn型HEMTである。E-HEMTは、電子をゲートに向けて吸引するために正のゲート電圧、又は電子をゲートに向けて吸引する隣接するバリア層における適切なドーピングレベルを必要とする。電子は、ゲートに向かって吸引されることにより、電流がE-HEMTを流すことができる。つまり、E-HEMTは、そのゲート端子を電圧レベルVthより高い電圧レベルにプルアップすることでオン又はイネーブルにされる。逆に、ゼロゲート-ソース電圧で、D-HEMTはオン状態にある。つまり、D-HEMTは、ゼロゲート-ソース電圧でオン状態にあり、且つ負のゲート電圧を印加する時にオフにされる。したがって、それは負の閾値電圧(例えば、-1.0V)を有する。
図2Aに戻り、D-HEMT214のソース/ドレイン端子は電圧源Vdd(例えば、電圧源130)に結合される。D-HEMT214の他のソース/ドレイン端子及びD-HEMT214のゲート端子は、E-HEMT212のソース/ドレイン端子に結合される。このノードにおいて、論理回路210は、出力電圧voutを供給する。E-HEMT212のゲート端子は、入力電圧vinに結合される。E-HEMT212の他のソース/ドレイン端子は、電圧グランドに結合される。
【0014】
操作において、入力電圧vinが正の電圧レベルである場合、E-HEMT212はオン又はイネーブルにされ、抵抗器として動作する。この場合、D-HEMT214はオフ又は無効にされる。後続の操作において、入力電圧vinがほぼゼロである場合、E-HEMT212はオフ又は無効にされる。この場合、D-HEMT214は、オン又はイネーブルにされ、抵抗器として動作する。
【0015】
図2Bは、本開示の各実施例による他の例示的な論理回路220を示す電気的模式図である。論理回路220は、その全ての入力が論理的に高い(例えば、「1」)場合にのみ、その入力値を取り、論理的に低い(例えば、「0」)を出力するNANDゲートである。そうでなければ、NANDゲートは論理的に高い(例えば、「1」)を出力する。論理回路220は、直列結合された2つのE-HEMT222、224とD-HEMT226で構成される。D-HEMT226のソース/ドレイン端子は電圧源Vdd(例えば、電圧源130)に結合される。D-HEMT226の他のソース/ドレイン端子及びD-HEMT226のゲート端子は、E-HEMT224のソース/ドレイン端子に結合される。このノードでこそ、論理回路220は、出力電圧voutを供給する。E-HEMT224のゲート端子は、第1の入力電圧vaに結合される。E-HEMT224の他のソース/ドレイン端子は、E-HEMT222のソース/ドレイン端子に結合される。E-HEMT222のゲート端子は、第2の入力電圧vbに結合される。E-HEMT222の他のソース/ドレイン端子は、グランドに結合される。
【0016】
動作中に、第1の入力電圧vaが正の電圧レベルである場合、E-HEMT224がオン/イネーブルにされ、抵抗器として動作する。同様に、第2の入力電圧vbが正の電圧レベルである場合、E-HEMT222がオン又はイネーブルにされ、抵抗器として機能する。E-HEMT222又はE-HEMT224がオン又はイネーブルにされる場合、D-HEMT226はオフ又は無効にされる。後続の動作において、第1の入力電圧vaがほぼゼロである場合、E-HEMT224はオフ又は無効にされる。同様に、第2の入力電圧vbがほぼゼロである場合、E-HEMT222がオフ又は無効にされる。E-HEMT222またはE-HEMT224の何れかがオフ又は無効にされる場合、D-HEMT226がオン/イネーブルにされて抵抗器として動作する。
【0017】
図2Cは、本開示の各実施例による他の例示的な論理回路230を示す電気的模式図である。論理回路230は、その全ての入力が論理的に低い(例えば、「0」)場合にのみ、その入力値を取り、論理が高い(例えば、「1」)を出力するNORゲートである。そうでなければ、NORゲートは論理的に低い(例えば、「0」)を出力する。論理回路230は、並列に結合される2つのE-HEMT232、234と、E-HEMT232と直列に結合されるD-HEMT236で構成される。D-HEMT236のソース/ドレイン端子は電圧源Vdd(例えば、電圧源130)に結合される。D-HEMT236の他のソース/ドレイン端子及びD-HEMT236のゲート端子は、E-HEMT232及びE-HEMT234のそれぞれのソース/ドレイン端子に結合される。このノードでこそ、論理回路230は、出力電圧voutを供給する。E-HEMT232のゲート端子は、第1の入力電圧vaに結合される。E-HEMT232の他のソース/ドレイン端子は、グランドに結合される。E-HEMT234のゲート端子は、第2の入力電圧vbに結合される。E-HEMT234の他のソース/ドレイン端子は、グランドに結合される。
【0018】
動作中に、第1の入力電圧vaが正の電圧レベルである場合、E-HEMT232がオン/イネーブルにされ、抵抗器として動作する。同様に、第2の入力電圧vbが正の電圧レベルである場合、E-HEMT234がオン又はイネーブルにされ、抵抗器として機能する。E-HEMT232又はE-HEMT234がオン又はイネーブルにされる場合、D-HEMT236はオフ又は無効にされる。後続の動作において、第1の入力電圧vaがほぼゼロである場合、E-HEMT232がオフ又は無効にされる。同様に、第2の入力電圧vbがほぼゼロであると、E-HEMT234がオフ又は無効にされる。E-HEMT232またはE-HEMT234の何れかがオフ又は無効にされる場合、D-HEMT236がオンまたはイネーブルにされて抵抗器として動作する。
【0019】
図3Aは、本開示の各実施例による例示的なPWM制御回路300である。幾つかの実施例において、PWM制御回路300は、GaN部材を有するGaN装置である。例えば、PWM制御回路300は、全てがGaNチップに整合された複数の論理回路310、320、330、340を含む。論理回路310、320及び340は、何れも先に
図2Aに示されるものと実質的に同等の部材、結合及び操作を有するNOTゲートである。つまり、論理回路310は、実質的にE-HEMT212に相当するE-HEMT312(Qclk1e)と、実質的にD-HEMT214に相当するD-HEMT314(Qclk1d)と、を含む。同様に、論理回路320は、実質的にE-HEMT212に相当するE-HEMT322(Qclkb1e)と、実質的にD-HEMT214に相当するD-HEMT324(Qclkb1d)と、を含む。同様に、論理回路340は、実質的にE-HEMT212に相当するE-HEMT342(Qnand3e)と、実質的にD-HEMT214に相当するD-HEMT344(Qnand3d)と、を含む。
【0020】
論理回路330は、前に
図2Bに示されるものと実質的に同等の部材、結合及び操作を有するNANDゲートである。つまり、論理回路330は、実質的にE-HEMT222に相当するE-HEMT332(Qnand2e)と、実質的にE-HEMT224に相当するE-HEMT334(Qnandle)と、実質的にD-HEMT226に相当するD-HEMT336(Qnand1d)と、を含む。
【0021】
論理回路310、320はそれぞれ、論理回路330に入力電圧vclk1とvclkb1を供給する。続いて、論理回路330は、論理回路340に出力電圧vnandを供給する。論理回路340は、動作周期が論理回路310、320に入力された電圧の動作周期に基づくPWM信号350を出力する。例えば、論理回路310は、論理回路330に結合され、且つE-HEMT312及びD-HEMT314を論理回路330のE-HEMT334のゲート端子に結合されたノードを介して出力電圧(例えば、vclk1)(例えば、論理回路220の第1の入力電圧va)を供給する。論理回路320も、論理回路330に結合され、且つE-HEMT322及びD-HEMT324を介して論理回路330のE-HEMT332のゲート端子に結合されたノードに出力電圧(例えば、vclk2)(例えば、論理回路220の第2の入力電圧vb)を供給する。論理回路310、320はそれぞれ、外部電圧源から入力電圧(例えば、論理回路210の入力電圧vin)vn18、vn25を受ける。論理回路330は、出力電圧(例えば、論理回路220の出力電圧vout)を論理回路340のE-HEMT342のゲート端子に出力する。論理回路340は、続いてそれぞれ論理回路310、320の入力電圧vn18、vn25の動作周期に基づくPWM信号150を出力する。
【0022】
図3Bは、本開示の各実施例によるPWM制御回路300の経時的な動作を示す一連の電圧
図360、370、380、390である。電圧
図360、370、380、390に図示された電圧は説明する目的であり、且つ経時的な論理的に高い(例えば、「1」)又は論理的に低い(例えば、「0」)の論理振幅値の電圧を示す。電圧
図360は、動作周期(例えば、パルス幅と時間帯の比)が約40%~50%である論理回路310の入力電圧vn18を示す。電圧
図370は、動作周期が約40%~50%である論理回路320の入力電圧vn25を示す。前に述べたように、入力電圧vn18及びvn25は一つ又は複数の外部電圧源によって供給される。2つの入力電圧v18とvn25は、論理回路330を介してNAND論理演算を用いて組み合わせられる。電圧
図380は、論理回路330の出力電圧vnandを図示する。前に述べたように、NANDゲートは、その全ての入力が論理的に高い(例えば、「1」)場合にのみ、その入力値を取り、論理的に低い(例えば、「0」)を出力する。そうでなければ、NANDゲートが論理的に高い(例えば、「1」)を出力する。前記操作は、電圧
図380に示される。電圧
図390は、論理回路330により出力されたPWM信号350を示す。電圧
図390は、論理回路330が入力電圧を反転する論理演算NOTを実行するため、電圧
図380の反転バージョンである。電圧
図390に関連する動作周期は、約10%~15%である。
【0023】
図4は、本開示の各実施例によるPWM制御回路300へ入力電圧vn18、v25を供給する発振器400を示す例示的な模式図である。入力電圧vn18、vn25は、発振器のような外部電源により供給することができる。発振器400は、複数の論理回路410、420、430、440、450、及び
図4に示されない入力電圧vn18、vn25を発生させるための追加の論理回路を含む。論理回路410は、前に
図2Bに示されるものと実質的に同等の部材、結合及び操作を有するNANDゲートである。つまり、論理回路410は、実質的にE-HEMT222に相当するE-HEMT412(Q1eb)と、実質的にE-HEMT224に相当する414(Q1eb)と、実質的にD-HEMT226に相当するD-HEMT416(Q1d)と、を含む。論理回路420、430、440、450は、何れも前に
図2Aに示されるものと実質的に同等の部材、結合及び操作を有するNOTゲートである。つまり、論理回路420は、実質的にE-HEMT212に相当するE-HEMT422(Q2d)と、実質的にD-HEMT214に相当するD-HEMT424(Q2e)を含む。同様に、論理回路430は、実質的にE-HEMT212に相当するE-HEMT432(Q3e)と、実質的にD-HEMT214に相当するD-HEMT434(Q3d)と、を含む。同様に、論理回路440は、実質的にE-HEMT212に相当するE-HEMT442(Q4e)と、実質的にD-HEMT214に相当するD-HEMT444(Q4e)と、を含む。それに対応して、論理回路450は、実質的にE-HEMT212に相当するE-HEMT452(Q31e)と、実質的にD-HEMT214に相当するD-HEMT454(Q31d)と、を含む。
【0024】
論理回路410は、E-HEMT414のゲート端子において、第1の入力電圧Ven(例えば、論理回路220の第1の入力電圧va)を受ける。論理回路420も、E-HEMT412のゲート端子において、論理回路450から出力された入力電圧vn31(例えば、論理回路220の第2の入力電圧vb)を受ける。論理回路410は、論理回路420に結合され、その出力電圧vn1(例えば、論理回路220の出力電圧vout)をE-HEMT422のゲート端子(例えば、論理回路210の入力電圧vin)に供給する。論理回路420は、論理回路430に結合され、その出力電圧vn2(例えば、論理回路210の出力電圧vout)をE-HEMT432のゲート端子(例えば、論理回路210の入力電圧vin)に供給する。論理回路430は、論理回路440に結合され、その出力電圧vn3(例えば、論理回路210の出力電圧vout)をE-HEMT440のゲート端子(例えば、論理回路210の入力電圧vin)に供給する。同様に、論理回路440は、
図4に示されない他の一連の論理回路に結合され、且つ一連の連続的な点で示され、且つその出力電圧vn4(例えば、論理回路210の出力電圧vout)を次の結合された論理回路に供給する。このような一連の論理回路は、論理回路450まで継続される。論理回路450は、
図4に図示されない論理回路に結合され、E-HEMT452のゲート端子において入力電圧vn30を受ける。論理回路450は、前述のように論理回路410に結合され、入力電圧vn30(例えば、論理回路210の出力電圧vout)を供給する。PWM制御回路300の所望入力波形特性に基づいて、発振器400からの電圧は発振器400内の一連の論理回路上の各連接点に供給することができる。例えば、入力電圧vn18及びvn25はそれぞれ、発振器400内の第18個及び第25個の論理回路から取られたものであってもよい。
図3A~
図3Bに詳細に説明するように、このような電圧は、PWM制御回路300に供給することができる。
【0025】
しかしながら、当業者が理解できるように、発振器400は、電圧を供給できる一例示的な回路に過ぎず、且つ任意の電圧源を利用して電圧を発生して前記電圧をPWM制御回路300に供給することができる。なお、発振器の部材構成は、
図4に示したものとは異なる可能性がある。
【0026】
図5Aは、本開示の各実施例による他の例示的なPWM制御回路500である。PWM制御回路500は、PWM制御回路300と類似する部材を有してもよく、且つ論理回路510は前記PWM制御回路に結合される。幾つかの実施例において、PWM制御回路500は、GaN部材を有するGaN装置である。論理回路510は、前に
図2Aに示されるものと実質的に同等の部材、結合及び操作を有するNOTゲートである。つまり、論理回路510は、実質的にE-HEMT212に相当するE-HEMT512と、D-HEMT214に相当するD-HEMT514と、を含む。論理回路510は、PWM制御回路300から電圧vnot(例えば、論理回路210の入力電圧vin)を受け、E-HEMT512及びD-HEMT514のソース/ドレイン端子の結合点にPWM信号520を出力する。
図5Aに示す実施例において、PWM制御回路500は、外部電圧源から異なる入力電圧vn14、vn29を受け、
図3Aに示すような入力電圧vn18、vn25ではない。幾つかの実施例において、これらの外部電圧は、
図4の発振器400のシリアル論理回路により供給することができる。
【0027】
図5Bは、本開示の各実施例によるPWM制御回路500の経時的な動作を示す一連の電圧
図530、540、550、560、570である。電圧
図530、540、550、560、570に示された電圧は、説明する目的であり、且つ経時的な論理的に高い(例えば、「1」)又は論理的に低い(例えば、「0」)論理振幅値の電圧を示す。電圧
図530は、動作周期(例えば、パルス幅と時間帯の比)が約40%~50%である論理回路310の入力電圧vn14を示す。電圧
図540は、動作周期が約40%~50%である論理回路320の入力電圧vn29を示す。前に述べたように、入力電圧vn14及びvn29は、一つ又は複数の外部電圧源によって供給される。2つの入力電圧vn14とvn29は、論理回路330を介してNAND論理演算を用いて組み合わせられる。電圧
図550は、論理回路330の出力電圧vnandを図示する。前に述べたように、NANDゲートは、その全ての入力が論理的に高い(例えば、「1」)場合にのみ、その入力値を取り、論理的に低い(例えば、「0」)を出力する。そうでなければ、NANDゲートが論理的に高い(例えば、「1」)を出力する。前記操作は、電圧
図550に示される。電圧
図560は、論理回路340の電圧vnotを示す。論理回路330が入力電圧を反転する論理演算NOTを実行するため、電圧
図560は、電圧
図550の反転バージョンである。電圧
図560に関連する動作周期は、約15%~20%である。電圧
図570は、論理回路510により出力されたPWM信号520を示す。論理回路510が入力電圧を反転する論理演算NOTを実行するため、電圧
図570は、電圧
図560の反転バージョンである。電圧
図560に関連する動作周期は、約70%~75%である。
【0028】
図6は、本開示の各実施例によるPWM信号を発生させる方法を示すプロセスフローチャート600である。理解を容易にするために、ここで前に説明した構造を参照して
図6を説明したが、理解すべきことは、前記方法が多くの他の構造にも適用されることである。工程610において、発振器400のような方形波発生器を使用して複数の方形波信号(例えば、発振器400の出力電圧vn1、vn2、vn3、vn4、~入力電圧vn14、~、vn18、~、vn25、~、vn29、vn30、vn31)を発生させて、入力方形波信号(例えば、第1の入力電圧Ven)を遅延させる。工程620において、これらの複数の方形波信号(例えば、発振器400の出力電圧vn1、vn2、vn3、vn4、~、入力電圧vn14、~、vn18、~、vn25、~、vn29、vn30、vn31)における2つの方形波信号(例えば、入力電圧vn14、vn18及び/又はvn25、vn29)に対して論理演算(例えば、ノット(NOT)、又は(NOR)又はナンド(NAND))を実行することで、可変動作周期変調を有するPWM信号350、520(例えば、電圧
図390が電圧
図570と比較する)のようなPWM信号を発生させる。
【0029】
本明細書に記載の様々な回路及び方法の使用は、数多くの利点を提供することができる。例えば、本明細書に記載の様々な回路及び方法は、PWM制御回路に入力電圧を供給するための鋸歯状波発生器、レベルシフタ又は比較器を必要としない。また、これらの回路及び方法は、組み立てられた相補型金酸素半導体(CMOS)制御集積回路(IC)とGaNパワーデバイスからのスイッチング損失を減少させる完全に整合する設計のために提供される。また、本明細書に記載の回路及び方法は、追加の受動部材を必要とせず、効率を向上させ、装置の大きさを最小化する。
【0030】
一実施例において、システムは、入力方形波信号を遅延させて複数の方形波信号を発生させるための方形波発生器と、これらの方形波信号における2つの方形波信号に対して、更にこれらの2つの方形波信号に対応する動作周期を有するPWM信号を発生させるための論理演算を実行する論理装置と、を含む。
【0031】
幾つかの実施例において、論理装置は、複数の強化モードの高電子移動度トランジスタと、複数の空乏モードの高電子移動度トランジスタと、を含む。
【0032】
幾つかの実施例において、論理装置は、第1の空乏モードの高電子移動度トランジスタに直列結合された第1の強化モードの高電子移動度トランジスタを含み、2つの方形波信号における第1の方形波信号を受信するための第1の論理回路と、第2の空乏モードの高電子移動度トランジスタに直列結合された第2の強化モードの高電子移動度トランジスタを含み、2つの方形波信号における第2の方形波信号を受信するための第2の論理回路と、第3の空乏モードの高電子移動度トランジスタに直列結合された第3の強化モードの高電子移動度トランジスタ及び第4の強化モードの高電子移動度トランジスタを含み、第1の論理回路と第2の論理回路に結合される第3の論理回路と、第5の強化モードの高電子移動度トランジスタ及び第4の空乏モードの高電子移動度トランジスタを含み、第3の論理回路に結合され、パルス幅変調信号を出力するための第4の論理回路と、を含む。
【0033】
幾つかの実施例において、論理装置は、第6の強化モードの高電子移動度トランジスタ及び第5の空乏モードの高電子移動度トランジスタを含み、第3の論理回路と第4の論理回路との間に結合される第5の論理回路を更に含む。
【0034】
幾つかの実施例において、強化モードの高電子移動度トランジスタ及び空乏モードの高電子移動度トランジスタは、n型トランジスタである。
【0035】
幾つかの実施例において、論理演算は、NOTゲート、NANDゲート又はNORゲートの少なくとも一方を含む。
【0036】
幾つかの実施例において、方形波発生器は、発振器回路を含む。
【0037】
幾つかの実施例において、論理装置は、窒化ガリウム部材を含む。
【0038】
他の実施例において、装置は、複数のE-HEMT及び複数のD-HEMTを含む複数の論理回路を含む。これらの論理回路は、これらの論理回路の電圧入力に基づいてPWM信号を発生させるために用いられる。
【0039】
幾つかの実施例において、論理回路の電圧入力は、一つの方形波発生器により発生された少なくとも2つの方形波を含み、且つパルス幅変調信号は少なくとも2つの方形波の動作周期に基づく動作周期信号を有する。
【0040】
幾つかの実施例において、論理回路は、空乏モードの高電子移動度トランジスタにおける第1の空乏モードの高電子移動度トランジスタに直列結合された強化モードの高電子移動度トランジスタにおける第1の強化モードの高電子移動度トランジスタを含み、電圧入力における第1の電圧入力を受信するための第1の論理回路と、空乏モードの高電子移動度トランジスタにおける第2の空乏モードの高電子移動度トランジスタに直列結合された強化モードの高電子移動度トランジスタにおける第2の強化モードの高電子移動度トランジスタを含み、電圧入力における第2の電圧入力を受信するための第2の論理回路と、空乏モードの高電子移動度トランジスタにおける第3の空乏モードの高電子移動度トランジスタに直列結合された強化モードの高電子移動度トランジスタにおける第3の強化モードの高電子移動度トランジスタ及び第4の強化モードの高電子移動度トランジスタを含み、第1の論理回路及び第2の論理回路に結合される第3の論理回路と、強化モードの高電子移動度トランジスタにおける第5の強化モードの高電子移動度トランジスタ及び空乏モードの高電子移動度トランジスタにおける第4の空乏モードの高電子移動度トランジスタを含み、第3の論理回路に結合され、パルス幅変調信号を出力するための第4の論理回路と、を含む。
【0041】
幾つかの実施例において、論理回路は、第3の論理回路と第4の論理回路との間に結合され、強化モードの高電子移動度トランジスタにおける第6の強化モードの高電子移動度トランジスタ及び空乏モードの高電子移動度トランジスタにおける第5の空乏モードの高電子移動度トランジスタを含む第5の論理回路を、更に含む。
【0042】
幾つかの実施例において、強化モードの高電子移動度トランジスタ及び空乏モードの高電子移動度トランジスタは、n型トランジスタである。
【0043】
幾つかの実施例において、論理回路は、NOTゲート、NANDゲート又はNORゲートの少なくとも一方を含む。
【0044】
幾つかの実施例において、方形波発生器は、発振器回路を含む。
【0045】
幾つかの実施例において、論理回路は、窒化ガリウム部材を含む。
【0046】
他の実施例において、方形波発生器を使用して複数の方形波信号を発生して、入力方形波信号を遅延させる。これらの方形波信号における2つの方形波信号に対して論理演算を実行することで、可変動作周期変調を有するPWM信号を発生させる。
【0047】
幾つかの実施例において、パルス幅変調信号は、第1の論理回路と第2の論理回路により方形波を受信することと、第1の論理回路と第2の論理回路により第3の論理回路を駆動するためのクロック電圧を発生させることと、第3の論理回路により第1の論理演算を実行して第1の電圧出力を発生させることと、第4の論理回路により第1の電圧出力に対して第2の論理演算を実行することでパルス幅変調信号を発生させることと、により発生される。
【0048】
幾つかの実施例において、第1の論理回路は、第1の空乏モードの高電子移動度トランジスタに直列結合された第1の強化モードの高電子移動度トランジスタを含み、第2の論理回路は、第2の空乏モードの高電子移動度トランジスタに直列結合された第2の強化モードの高電子移動度トランジスタを含み、第3の論理回路は、第1の論理回路と第2の論理回路に結合され、且つ第3の空乏モードの高電子移動度トランジスタと直列結合された第3の強化モードの高電子移動度トランジスタ及び第4の強化モードの高電子移動度トランジスタを含み、且つ第4の論理回路は、第3の論理回路に結合され、且つ第5の強化モードの高電子移動度トランジスタ及び第4の空乏モードの高電子移動度トランジスタを含む。
【0049】
幾つかの実施例において、パルス幅変調信号はさらに、第3の論理回路と第4の論理回路との間に結合された第5の論理回路が第3の論理演算を実行することで発生される。
【0050】
上記は、いくつかの実施例の特性を概説したので、当業者が本開示の内容及び各態様をより良く理解させることができる。当業者にとって、本明細書で開示した内容は、本明細書で紹介された実施例を実行するための同一の目的、及び/又は同一の利点を達成するための他のプロセス及び構造を設計又は修正するための基礎として容易に使用されるできることを理解すべきである。当業者は、このような等価構造は本開示の精神及び範囲から逸脱するものではなく、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書で様々な変化、置換、及び変更を行ってもよいことが了解される。
【符号の説明】
【0051】
100 PWM制御回路
110 n型論理回路1
120 n型論理回路X
130 電圧源
140 入力信号
150 PWM信号
210 論理回路
212 強化モードの高電子移動度トランジスタ(E-HEMT)
214 空乏モードの高電子移動度トランジスタ(D-HEMT)
220 論理回路
222 E-HEMT
224 E-HEMT
226 D-HEMT
230 論理回路
232 E-HEMT
234 E-HEMT
236 D-HEMT
300 パルス幅変調(PWM)制御回路
310 論理回路
312 E-HEMT
314 D-HEMT
320 論理回路
322、Qclkb1e E-HEMT
324、Qclkb1d D-HEMT
330 論理回路
332、Qnand2e E-HEMT
334、Qnand1e E-HEMT
336、Qnand2d D-HEMT
340 論理回路
342、Qnand3e E-HEMT
344、Qnand3d D-HEMT
350 PWM信号
360 電圧図
370 電圧図
380 電圧図
390 電圧図
400 発振器
410 論理回路
412、Q1eb E-HEMT
414、Q1eb E-HEMT
416、Q1d D-HEMT
420 論理回路
422、Q2e E-HEMT
424、Q2d D-HEMT
430 論理回路
432、Q2e E-HEMT
434、Q2d D-HEMT
440 論理回路
442、Q4e E-HEMT
444、Q4d D-HEMT。
450 論理回路
452、Q31e E-HEMT
454、Q31d D-HEMT
500 PWM制御回路
510 論理回路
512 E-HEMT
514 D-HEMT
520 PWM信号
530 電圧図
540 電圧図
550 電圧図
560 電圧図
570 電圧図
600 プロセスフローチャート
610 工程
620 工程
va 第1の入力電圧
vb 第2の入力電圧
Ven 第1の入力電圧
Vdd 電圧源
VSS 電圧
vin 入力電圧
vn1 出力電圧
vn2 出力電圧
vn3 出力電圧
vn4 出力電圧
vn14 入力電圧
vn18 入力電圧
vn25 入力電圧
vn29 入力電圧
vn30 入力電圧
vn31 入力電圧
vnot 電圧
vout 出力電圧
vand 電圧
vnand 出力電圧
vclk1 入力電圧
vclkb1 入力電圧