(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-08
(45)【発行日】2025-01-17
(54)【発明の名称】レンズ鏡筒及び撮像装置
(51)【国際特許分類】
G02B 7/04 20210101AFI20250109BHJP
H04N 23/55 20230101ALI20250109BHJP
H04N 23/50 20230101ALI20250109BHJP
【FI】
G02B7/04 Z
H04N23/55
H04N23/50
(21)【出願番号】P 2022568326
(86)(22)【出願日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 JP2021045315
(87)【国際公開番号】W WO2022124364
(87)【国際公開日】2022-06-16
【審査請求日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】P 2020203965
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
(74)【代理人】
【識別番号】110004370
【氏名又は名称】弁理士法人片山特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長岡 弘仁
(72)【発明者】
【氏名】浜崎 拓司
【審査官】▲うし▼田 真悟
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0062133(US,A1)
【文献】特開2007-232889(JP,A)
【文献】特開2012-189711(JP,A)
【文献】特開2015-114441(JP,A)
【文献】特開2015-045793(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/02-7/16
H04N 23/50
H04N 23/55
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1レンズを保持する第1レンズ保持枠と、
前記第1レンズ保持枠を光軸方向に案内する第1案内軸と、
前記第1案内軸と接触する接触部材と、
前記接触部材を支持し、前記第1レンズ保持枠に対して移動可能な支持部材と、
前記第1レンズ保持枠と前記支持部材との間に設けられ、前記支持部材を前記第1案内軸に向けて付勢することにより、前記接触部材を前記第1案内軸に接触させる付勢部材と、
を備えるレンズ鏡筒。
【請求項2】
前記接触部材は、前記付勢部材によって、前記第1案内軸に押し付けられる、
請求項1
に記載のレンズ鏡筒。
【請求項3】
前記接触部材と前記付勢部材とは、光軸と略平行な直線上に配置される、
請求項1
または請求項2に記載のレンズ鏡筒。
【請求項4】
前記接触部材は、前記第1レンズ保持枠の移動に伴って回転する、
請求項1から
請求項3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
【請求項5】
光軸と直交する平面において、前記第1案内軸の中心軸と前記光軸とを結ぶ直線上に、前記接触部材が配置される、
請求項1から
請求項4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
【請求項6】
前記付勢部材による付勢力の方向は、前記直線と略平行である、
請求項
5に記載のレンズ鏡筒。
【請求項7】
前記接触部材は円柱状の外形を有し、
前記光軸と直交する平面において、前記接触部材の中心軸は、前記直線と略直交する、
請求項
5又は請求項
6に記載のレンズ鏡筒。
【請求項8】
前記第1レンズ保持枠は、前記光軸方向において離間し、前記第1案内軸が挿通される第1穴及び第2穴を有し、
前記光軸方向において、前記第1穴と前記第2穴との間に前記接触部材が配置される、
請求項1から請求項
7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
【請求項9】
前記第1レンズより像側に配置される第2レンズを備え、
前記第2レンズは、光軸と垂直な平面において、円の上下を切り欠いた形状を有する、
請求項1から請求項
8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
【請求項10】
前記第1レンズと前記第2レンズとが最も近づいた場合、前記光軸方向において、前記第1レンズ保持枠の一部は、前記第2レンズの最も被写体側の面よりも像側に位置する、
請求項
9に記載のレンズ鏡筒。
【請求項11】
前記第1レンズと前記第2レンズとが最も近づいた場合、前記第2レンズと前記第1レンズ保持枠の一部とは、前記光軸を中心とする円の径方向において重なる、
請求項
10に記載のレンズ鏡筒。
【請求項12】
第3レンズを保持する第3レンズ保持枠と、
前記第3レンズ保持枠を前記光軸方向に案内する第2案内軸と、を備え、
前記第3レンズと前記第2レンズとが最も近づいた場合、前記光軸方向において、前記第3レンズ保持枠の一部は、前記第2レンズの最も被写体側の面よりも像側に位置する、
請求項
9から請求項
11のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
【請求項13】
請求項1から請求項
12のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、
撮像素子と、
を備える撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レンズ鏡筒には、良好な光学性能が求められている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
第1の態様によれば、レンズ鏡筒は、第1レンズを保持する第1レンズ保持枠と、前記第1レンズ保持枠を光軸方向に案内する第1案内軸と、前記第1案内軸と接触する接触部材と、前記接触部材を支持し、前記第1レンズ保持枠に対して移動可能な支持部材と、前記第1レンズ保持枠と前記支持部材との間に設けられ、前記支持部材を前記第1案内軸に向けて付勢することにより、前記接触部材を前記第1案内軸に接触させる付勢部材と、を備える。
【0005】
第2の態様によれば、撮像装置は、上記レンズ鏡筒を備える。
【0006】
なお、後述の実施形態の構成を適宜改良しても良く、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させても良い。更に、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、一実施形態に係るレンズ鏡筒と、カメラボディと、を備えるカメラを示す図である。
【
図2】
図2は、移動筒をカメラボディ側から見た斜視図である。
【
図3】
図3(A)及び
図3(B)は、第7レンズ保持枠の概略斜視図であり、
図3(C)は、第7レンズ保持枠とガイドバーとの係合について説明するための断面図である。
【
図4】
図4(A)は、第8レンズ保持枠の概略斜視図であり、
図4(B)は、第8レンズ保持枠とガイドバーとの係合について説明するための断面図である。
【
図5】
図5(A)は、固定部を外した移動筒をカメラボディ側から見た図であり、
図5(B)は、
図5(A)において、第1係合部付近を拡大し、一部を断面で表した図である。
【
図6】
図6(A)及び
図6(B)は、第7レンズ保持枠、第8レンズ保持枠、第1駆動源ユニット、および第2駆動源ユニットを示す斜視図である。
【
図7】
図7(A)は、第9レンズ群および第9レンズ保持枠を被写体側から見た平面図、
図7(B)は、第9レンズ群および第9レンズ保持枠を被写体側から見た斜視図、
図7(C)は、第9レンズ群および第9レンズ保持枠をカメラボディ側から見た斜視図である。
【
図8】
図8(A)は、第7レンズ群が第9レンズ群に最も近づいたときにおける第7レンズ保持枠と第9レンズ群との関係について説明するための図であり、
図8(B)は、
図8(A)のB-B線断面図である。
【
図9】
図9は、一実施形態におけるガイドバーの長さおよびガイドバーと第1係合部との係合長について説明するための図である。
【
図10】
図10(A)及び
図10(B)は、第9レンズ群が円形の場合の移動筒の大きさ、ガイドバーの長さ、およびガイドバーと第1係合部との係合長について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、一実施形態に係るレンズ鏡筒100について、図面を参照し、詳細に説明する。なお、各図において、理解を容易にするため、一部の要素の図示を省略している場合がある。
【0009】
図1は、本実施形態に係るレンズ鏡筒100と、カメラボディ101と、を備えるカメラ1を示す図である。本実施形態において、レンズ鏡筒100は、レンズマウントLMによりカメラボディ101に対して着脱可能となっている。なお、着脱可能であるが、レンズ鏡筒100とカメラボディ101とは一体であってもよい。
【0010】
カメラボディ101は、レンズ鏡筒100内に配列されたレンズ群により形成された被写体像を撮像して電気信号に変換する撮像素子(不図示)を備える。
【0011】
図1に示すように、本実施形態に係るレンズ鏡筒100は、共通の光軸OAに沿って順次配列された第1レンズ群L1~第9レンズ群L9を備える。第1レンズ群L1~第9レンズ群L9は、それぞれ第1レンズ保持枠F1~第9レンズ保持枠F9に保持されている。本実施形態に係るレンズ鏡筒100において、第7レンズ群L7および第8レンズ群L8はそれぞれフォーカスレンズ群である。なお、各レンズ群は、1枚のレンズから構成されていてもよいし、複数枚のレンズから構成されていてもよい。
【0012】
また、レンズ鏡筒100は、第1ガイドバー27、第2ガイドバー28(
図1では不図示)、および回転規制バー29を有する。第1ガイドバー27は、第7レンズ保持枠F7を光軸OA方向に案内し、第2ガイドバー28は、第8レンズ保持枠F8を光軸OA方向に案内する。回転規制バー29は、第7レンズ保持枠F7の第1ガイドバー27を軸とする回転および第8レンズ保持枠F8の第2ガイドバー28を軸とする回転を規制する。第1ガイドバー27、第2ガイドバー28、および回転規制バー29は、ユーザのズーム操作環の操作によって光軸OA方向に移動する移動筒110に固定されている。
【0013】
図2は、移動筒110をカメラボディ101側から見た斜視図である。
図2に示すように、移動筒110は、筒部112と、固定部113とを備える。また、移動筒110は、筒部112の外周面に光軸OA方向と交差する方向に突出するカムピン111を有している。
【0014】
図1に示すように、レンズ鏡筒100は、移動筒110よりも外周側に配置された固定筒120と、固定筒120よりも外周側に配置され、光軸OAを中心に回転可能なカム筒130とを備える。カム筒130は、ズーム操作環の回転に連動して光軸OAを中心に回転する。
【0015】
固定筒120には、光軸OA方向に延びる直進溝(
図1では不図示)が形成されており、カム筒130にはカム溝131が形成されている。移動筒110のカムピン111は、固定筒120の直進溝を貫通し、カム筒130のカム溝131と摺動移動可能に嵌合している。これにより、ズーム操作環の回転に連動してカム筒130が光軸OAを中心に回転すると、移動筒110は、カム溝131および直進溝に沿って光軸OA方向に直進移動されるようになっている。なお、カムピン111は、例えば、カムフォロワ等であってもよい。
【0016】
このように、本実施形態に係るレンズ鏡筒100では、第9レンズ群L9に対する移動筒110の光軸OA方向の位置が変化する。移動筒110には、第1ガイドバー27、第2ガイドバー28、および回転規制バー29が固定されているため、移動筒110が光軸OA方向に移動すると、第9レンズ群L9に対する第1ガイドバー27、第2ガイドバー28、および回転規制バー29の位置も変化する。
【0017】
次に、第7レンズ保持枠F7および第8レンズ保持枠F8の構成について説明する。
図3(A)及び
図3(B)は、第7レンズ保持枠F7の概略斜視図であり、
図3(C)は、第7レンズ保持枠F7と第1ガイドバー27との係合について説明するための断面図である。
図4(A)は、第8レンズ保持枠F8の概略斜視図であり、
図4(B)は、第8レンズ保持枠F8と第2ガイドバー28との係合について説明するための断面図である。
【0018】
まず、第7レンズ保持枠F7について説明する。
図3(A)及び
図3(B)に示すように、第7レンズ保持枠F7は第7レンズ群L7を保持する筒部30を有し、筒部30の外周部には、第1ガイドバー27と係合する第1係合部31と、回転規制バー29と係合する第1突部32と、が設けられている。
【0019】
図3(B)及び
図3(C)に示すように、第1係合部31は、第1ガイドバー27の中心軸AX1と略直交し、光軸OA方向において離間して配置された2枚の第1板状部311a,311bを有する。第1板状部311a,311bには、それぞれ、第1ガイドバー27が挿通される穴315a及び穴315bが形成されている。
【0020】
図3(C)に示すように、第1係合部31の内部には、付勢機構50が設けられている。付勢機構50は、ベアリング51と、ベアリング支持部52と、圧縮ばね53と、を備える。
【0021】
ベアリング51は、例えば円柱状の外形を有するボールベアリングである。ベアリング51は、ベアリング支持部52に支持され、第1ガイドバー27と接触する。ベアリング支持部52は、第1ガイドバー27とは接触しない。すなわち、ベアリング51の一部は光軸OAを中心とする円の径方向において、ベアリング支持部52よりも外側に位置する。又は、ベアリング51の一部は、ベアリング支持部52よりも第1ガイドバー27の方へ突出している。なお、ベアリング51は、ボールベアリングに限られるものではなく、一般的なすべり軸受でもよい。ベアリング51は、例えばローラベアリングまたはフリーボールベアリングであってもよい。
【0022】
圧縮ばね53の一端は第1係合部31と接触し、他端はベアリング支持部52と接触する。すなわち、圧縮ばね53は、第1係合部31(第7レンズ保持枠F7)とベアリング支持部52との間に設けられている。圧縮ばね53は、ベアリング支持部52を介してベアリング51を第1ガイドバー27に向けて付勢する。より詳細には、圧縮ばね53は、ベアリング支持部52を第1ガイドバー27に向けて(
図3(C)において矢印A1で示す方向)付勢する。これにより、ベアリング51も、第1ガイドバー27に向けて付勢され(矢印A6参照)、第1ガイドバー27に押し付けられる。その結果、第1係合部31が、第1ガイドバー27に押し付けられる(矢印A7参照)。より詳細には、穴315a,315bの内周面が第1ガイドバー27に押し付けられる。これにより、第1ガイドバー27と第1係合部31の穴315a,315b(第7レンズ保持枠F7)との間のガタが抑制される。なお、圧縮ばね53に代えて、例えばねじりバネ、ゴムのような弾性体を用いてもよい。また、板バネを用いてもよい。また、ベアリング支持部52を介さずに、ベアリング51を第1ガイドバー27に向けて付勢してもよい。
【0023】
圧縮ばね53の付勢力の方向についてさらに詳細に説明する。
図5(A)は、固定部113を外した移動筒110をカメラボディ101側から見た図であり、
図5(B)は、
図5(A)において第1係合部31付近を拡大し、一部を断面で表した図である。
【0024】
図5(A)に示すように、第1ガイドバー27および第2ガイドバー28は、光軸OAに垂直な平面において、回転規制バー29の中心軸AX3と光軸OAとを結ぶ直線SL1に対して対称に配置されている。なお、
図1の断面図は、
図5(A)のA-A線断面図である。
【0025】
図5(B)に示すように、ベアリング51は、光軸OAに垂直な平面において、光軸OAと第1ガイドバー27の中心軸AX1とを結ぶ直線SL2上に配置されている。より詳細には、ベアリング51は、光軸OAに垂直な平面において、その中心軸AX4が直線SL2と略直交するように配置されている。言い換えると、ベアリング51は、光軸OAに垂直な平面において、ベアリング51と第1ガイドバー27との接点CP1を通りベアリング51の直径を表す直線が直線SL2と略平行となるように配置されている。
【0026】
図5(B)において矢印A2で示すように、ベアリング51は、圧縮ばね53により、直線SL2と略平行な方向において第1ガイドバー27(外側)に向かって付勢される。その結果、第1係合部31は、
図5(B)において矢印A3で示すように、直線SL2と略平行な方向において、第1ガイドバー27に押し付けられる。これにより、第1ガイドバー27と第1係合部31の穴315a,315bとの間のガタが抑制される。また、第1係合部31が第1ガイドバー27に押し付けられる方向が、直線SL2と略平行であるため、第7レンズ群L7の中心軸が、光軸OAからずれることを抑制することができる。
【0027】
次に、第8レンズ保持枠F8について説明する。
図4(A)に示すように、第8レンズ保持枠F8は第8レンズ群L8を保持する筒部40を有し、筒部40の外周部には、第2ガイドバー28と係合する第2係合部41と、回転規制バー29と係合する第2突部42と、が設けられている。
【0028】
光軸OA方向における第8レンズ群L8の後側(カメラボディ101側)には、シートS1が配置されている。シートS1は、光軸OAと垂直な平面において、円の上下を切り欠いた形状の開口を有し、被写体側からレンズ鏡筒100に入射した光のうち、第1ガイドバー27、第2ガイドバー28、および回転規制バー29に反射した光が撮像素子の撮像範囲に進入するのを防ぐ。
【0029】
図4(A)及び
図4(B)に示すように、第2係合部41は、第2ガイドバー28の中心軸AX2と略直交し、光軸OA方向において離間して配置された2枚の第2板状部411a,411bを有する。第2板状部411a,411bには、それぞれ、第2ガイドバー28が挿通される穴415a及び穴415bが形成されている。
【0030】
図4(B)に示すように、第2係合部41の内部には、付勢機構50が設けられている。付勢機構50の構成は、第1係合部31の内部に設けられた付勢機構50と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0031】
図4(B)に示すように、圧縮ばね53は、ベアリング支持部52を第2ガイドバー28に向けて(
図4(B)において矢印A1で示す方向)付勢する。これにより、ベアリング51も、第2ガイドバー28に向けて付勢され(矢印A6参照)、第2ガイドバー28に押し付けられる。その結果、第2係合部41が、第2ガイドバー28に押し付けられる(矢印A7参照)。より詳細には、穴415a,415bの内周面が第2ガイドバー28に押し付けられる。これにより、第2ガイドバー28と第2係合部41の穴415a,415b(第8レンズ保持枠F8)との間のガタが抑制される。
【0032】
図5(B)において、断面の図示は省略するが、第2係合部41内のベアリング51は、光軸OAに垂直な平面において、光軸OAと第2ガイドバー28の中心軸AX2とを結ぶ直線SL3上に配置されている。
図5(B)において矢印A4で示すように、第2係合部41内のベアリング51は、圧縮ばね53により、直線SL3と略平行な方向において第2ガイドバー28(外側)に向かって付勢される。その結果、第2係合部41は、
図5(B)において矢印A5で示すように、直線SL3と略平行な方向において第2ガイドバー28に押し付けられる。これにより、第2ガイドバー28と第2係合部41の穴415a,415bとの間のガタが抑制される。また、第2係合部41が第2ガイドバー28に押し付けられる方向が、直線SL3と略平行であるため、第8レンズ群L8の中心軸が、光軸OAからずれることを抑制することができる。
【0033】
次に、第7レンズ保持枠F7および第8レンズ保持枠F8の駆動について説明する。第7レンズ保持枠F7は、第1駆動源ユニット70によって駆動され、第8レンズ保持枠F8は、第2駆動源ユニット80によって駆動される。
図6(A)及び
図6(B)は、第7レンズ保持枠F7、第8レンズ保持枠F8、第1駆動源ユニット70、および第2駆動源ユニット80を示す斜視図である。
【0034】
ユーザが、フォーカス操作環を回転させると、不図示のエンコーダがフォーカス操作環の回転を検出し、フォーカス操作環の回転量に応じて不図示の制御部によって、後述する第1駆動源ユニット70が有するステッピングモータ701及び第2駆動源ユニット80が有するステッピングモータ801が駆動され、それぞれ第7レンズ保持枠F7及び第8レンズ保持枠F8を移動させる。また、オートフォーカス時にも、不図示の制御部によって、第1駆動源ユニット70のステッピングモータ701及び第2駆動源ユニット80のステッピングモータ801が駆動される。
【0035】
第1駆動源ユニット70は、ステッピングモータ701、リードスクリュー702、ラック703、及び取付部材704を有する。なお、第1駆動源ユニット70に代えて、ボイスコイルモータまたは超音波モータ等を用いてもよい。
【0036】
リードスクリュー702は、ステッピングモータ701の出力軸に直結され、ステッピングモータ701により回転駆動される。
【0037】
取付部材704には、ステッピングモータ701が固定される。また、取付部材704は、リードスクリュー702を回転可能に支持する。取付部材704には、複数の穴が形成されており、ビス705等によって、取付部材704を移動筒110に固定する(
図2参照)ことによって、第1駆動源ユニット70が移動筒110に固定される。
【0038】
ラック703は、第1係合部31と連結される連結部と、リードスクリュー702と接触する接触部と、を有する。接触部には、リードスクリュー702のねじ山と相補的な形状のねじ山が形成されている。これにより、ステッピングモータ701によってリードスクリュー702が回転されるとラック703は移動する。ラック703が移動することによって、ラック703の連結部と連結された第1係合部31は、第1ガイドバー27に案内されて、光軸OA方向に直進移動する。これにより、第7レンズ保持枠F7は、リードスクリュー702が回転駆動すると、光軸OA方向に直進移動することができる。
【0039】
第2駆動源ユニット80は、ステッピングモータ801、リードスクリュー802、ラック803、及び取付部材804を有する。なお、第2駆動源ユニット80に代えて、ボイスコイルモータまたは超音波モータ等を用いてもよい。
【0040】
リードスクリュー802は、ステッピングモータ801の出力軸に直結され、ステッピングモータ801により回転駆動される。
【0041】
取付部材804には、ステッピングモータ801が固定される。また、取付部材804は、リードスクリュー802を回転可能に支持する。取付部材804には、複数の穴が形成されており、ビス805等によって、取付部材804を移動筒110に固定する(
図2参照)ことによって、第2駆動源ユニット80が移動筒110に固定される。
【0042】
同様に、ラック803は、第2係合部41と連結される連結部と、リードスクリュー802と接触する接触部と、を有する。接触部には、リードスクリュー802のねじ山と相補的な形状のねじ山が形成されている。これにより、ステッピングモータ801によってリードスクリュー802が回転されるとラック803は移動する。ラック803が移動することによって、ラック803の連結部と連結された第2係合部41は、第2ガイドバー28に案内されて、光軸OA方向に直進移動する。これにより、第8レンズ保持枠F8は、リードスクリュー802が回転駆動すると、光軸OA方向に直進移動することができる。
【0043】
次に、第9レンズ群L9および第9レンズ保持枠F9の構成について説明する。
図7(A)は、第9レンズ群L9および第9レンズ保持枠F9を被写体側から見た平面図、
図7(B)は、第9レンズ群L9および第9レンズ保持枠F9を被写体側から見た斜視図、
図7(C)は、第9レンズ群L9および第9レンズ保持枠F9をカメラボディ101側から見た斜視図である。なお、
図7(A)では、第9レンズ群L9の外周を点線で示している。
【0044】
図7(A)に示すように、第9レンズ群L9は、光軸OAと垂直な平面における平面形状が、円の上下を切り欠いた形状(小判形状またはレーストラック形状)となっている。すなわち、第9レンズ群L9の外周は、対向する2つの円弧外周部61と、円弧外周部を接続する直線外周部62と、を有する。
【0045】
光軸OA方向における第9レンズ群L9の前後には、シートS2およびS3がそれぞれ配置されている。シートS2およびS3それぞれは、光軸OAと垂直な平面において、円の上下を切り欠いた形状の開口を有し、被写体側からレンズ鏡筒100に入射した光のうち、第1ガイドバー27、第2ガイドバー28、および回転規制バー29に反射した光が撮像素子の撮像範囲に進入するのを防ぐ。
【0046】
本実施形態では、第9レンズ群L9を円の上下を切り欠いた形状としたため、第9レンズ群L9の上下にスペースが生ずる。本実施形態では、当該スペースに、第7レンズ保持枠F7の一部および第8レンズ保持枠F8の一部が進入するようになっている。
【0047】
図8(A)は、第7レンズ群L7が第9レンズ群L9に最も近づいたときにおける第7レンズ保持枠F7と第9レンズ群L9との関係について説明するための図であり、
図8(B)は、
図8(A)のB-B線断面図である。なお、
図8(A)の状態は、ズーム位置がワイド端にあり、第7レンズ群L7および第8レンズ群L8が至近端にある状態である。
【0048】
図8(A)に示すように、本実施形態では、第7レンズ群L7と第9レンズ群L9とが最も近づいたとき、光軸OA方向において、第7レンズ保持枠F7の第1係合部31の一部が、第9レンズ群L9の最も被写体側の面(最前面)よりもカメラボディ101側(像側)に位置するようになっている。より詳細には、第7レンズ群L7と第9レンズ群L9とが最も近づいたとき、第9レンズ保持枠F9の外周と第9レンズ群L9の外周との間の領域R1において、第7レンズ保持枠F7の第1係合部31の一部が、光軸OA方向において、第9レンズ群L9の最も被写体側の面又は第9レンズ保持枠F9の最も被写体側の端部よりもカメラボディ101側に位置するようになっている。
【0049】
言い換えると、第7レンズ群L7と第9レンズ群L9とが最も近づいたとき、第1係合部31と第9レンズ群L9とは、
図8(B)に示すように、光軸OAを中心とする円の径方向において重なる。第8レンズ群L8および第8レンズ保持枠F8についても同様である。
【0050】
次に第9レンズ群L9の平面形状を円の上下を切り欠いた形状(小判形状またはレーストラック形状)とすることの利点について説明する。
図9は、本実施形態における第1ガイドバー27の長さおよび第1ガイドバー27と第1係合部31との係合長について説明するための図であり、
図10(A)及び
図10(B)は、第9レンズ群L9の平面形状が円形の場合の移動筒110の大きさ、第1ガイドバー27の長さおよび第1ガイドバー27と第1係合部31との係合長について説明するための図である。なお、
図9、
図10(A)及び
図10(B)は、第7レンズ群L7が第9レンズ群L9に最も近づいた状態を示している。なお、以後の説明では、第1ガイドバー27および第7レンズ群L7について説明するが、第2ガイドバー28および第8レンズ群L8についても同様である。
【0051】
第9レンズ群L9の平面形状が円形の場合、移動筒110の径を本実施形態と同じとすると、光軸OA方向において、移動筒110の後端が第9レンズ保持枠F9にぶつかってしまう。ここで、
図10(A)に示すように、固定部113の内径を第9レンズ群L9の外径よりも大きくし、さらに、筒部112の径を大きくすれば、移動筒110の後端を第9レンズ群L9の最も被写体側の面よりもカメラボディ101側に位置させることはできる。しかしながら、この場合、移動筒110の径が大きくなるため、レンズ鏡筒100が大型化してしまう。また、
図9の場合に比べて、第1ガイドバー27及び第2ガイドバー28が径方向外側に配置されることになり、第1ガイドバー27及び第2ガイドバー28が光軸OAから離れてしまうため、第7レンズ群L7及び第8レンズ群L8の案内が不安定になってしまう。また、移動筒110のサイズを変えずに移動筒110の後端が第9レンズ保持枠F9に衝突するのを避けるためには、例えば、
図10(B)に示すように、移動筒110の光軸OA方向の長さを短くすることになる。これにより、第1ガイドバー27の長さも短くなる。
【0052】
第1ガイドバー27の長さが短くなっても、無限端および至近端での第7レンズ群L7と第9レンズ群L9との位置関係は変わらないため、第1係合部31の光軸OA方向の長さも短くすることになる。すなわち、第1係合部31と第1ガイドバー27との係合長が短くなってしまい、第7レンズ群L7が光軸方向に対して傾いてしまうおそれがある。より詳細には、穴315aおよび穴315bの位置が光軸OAに垂直な面上において所定量ずれた場合に、第1係合部31と第1ガイドバー27との係合長が短い分、発生する傾きが大きくなってしまう。
【0053】
本実施形態では、
図9に示すように、第9レンズ群L9を円の上下を切り欠いた形状にしたことにより生ずるスペースに移動筒110を進入させ、移動筒110の後端(カメラボディ101側(像側)の端部)を、第9レンズ群L9の最も被写体側の面よりもカメラボディ101側に位置させることができる。これにより、
図9に示すように、移動筒110を大型化させることなく配置することができる。また、第1ガイドバー27の長さL12を、第9レンズ群L9が円形の場合(
図10(B)のL14)よりも長くできる。また、第1ガイドバー27が長くなるため、第1係合部31と第1ガイドバー27との係合長L11(第1係合部31の第1板状部311a,311bとの間の距離)を第9レンズ群L9が円形の場合(
図10(B)のL13)よりも長くできる。
【0054】
本実施形態では、穴315aと穴315bとの間の距離L11を長くすることができるため、穴315a,315bの位置が、光軸OAに垂直な面上において所定量ずれた場合でも、第7レンズ保持枠F7に発生する光軸OAに対する傾きを小さくすることができる。また、穴315aと穴315bとの間の距離L11が長いほど、穴315a,315bにかかる側圧が小さく済む場合がある。具体的には、カメラ1を上向きまたは下向きにした場合に、第7レンズ群L7および第7レンズ保持枠F7の自重によって、第7レンズ保持枠F7が穴315aまたは穴315bを支点に傾こうとして穴315a,315bに側圧が発生する。この場合において、距離L11が長いと、テコの原理により側圧が小さく済むため、穴315a,315bの内面と第1ガイドバー27との間の摩擦が少なくなる。これにより、ステッピングモータ701にかかる負荷を少なくすることができる。
【0055】
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るレンズ鏡筒100は、第7レンズ群L7を保持する第7レンズ保持枠F7と、第7レンズ保持枠F7を光軸OA方向に案内する第1ガイドバー27と、第1ガイドバー27と接触するベアリング51と、第7レンズ保持枠F7に接触し、ベアリング51を第1ガイドバー27に向けて付勢する圧縮ばね53と、を備える。一端が第7レンズ保持枠F7に接触する圧縮ばね53がベアリング51を第1ガイドバー27に向かって付勢することにより、第7レンズ保持枠F7は第1ガイドバー27に押し付けられる。より具体的には、第7レンズ保持枠F7の第1係合部31の穴315a,315bの内周面が第1ガイドバー27に押し付けられる。これにより、第1ガイドバー27と穴315a,315bとの間のガタ(第1ガイドバー27と第7レンズ保持枠F7との間のガタ)を抑制することができる。
【0056】
また、本実施形態においてベアリング51は、圧縮ばね53によって第1ガイドバー27に押し付けられる。これにより、ベアリング51を第1ガイドバー27に接触させ続けることができるため、第1ガイドバー27と穴315a,315bとの間のガタを抑制することができる。
【0057】
また、本実施形態において、レンズ鏡筒100は、ベアリング51を支持するベアリング支持部52を備え、圧縮ばね53は第7レンズ保持枠F7とベアリング支持部52との間に設けられ、ベアリング支持部52を第1ガイドバー27に向けて付勢し、ベアリング51の少なくとも一部は光軸OAを中心とする円の径方向においてベアリング支持部52よりも外側に位置する。ベアリング支持部52を用いることにより、ベアリング51を第1ガイドバー27に向けて容易に付勢することができる。また、ベアリング支持部52は、第1ガイドバー27に接触しないため、ベアリング支持部52が第1ガイドバー27と接触する場合と比較して、第7レンズ保持枠F7を光軸OA方向に移動させるのに必要なトルクを小さくできる。これにより、ステッピングモータ701の負荷を低減できる。
【0058】
また、本実施形態において、ベアリング51は、第7レンズ保持枠F7の移動に伴って回転する。これにより、第7レンズ保持枠F7をスムーズに光軸OA方向に移動させることができる。また、第7レンズ保持枠F7を光軸OA方向に移動させるのに必要なトルクを小さくでき、ステッピングモータ701の負荷を低減できる。
【0059】
また、本実施形態において、光軸OAと直交する平面において、第1ガイドバー27の中心軸AX1と光軸OAとを結ぶ直線SL2上に、ベアリング51が配置される。これにより、第7レンズ群L7の中心軸が、光軸OAからずれることを抑制することができる。
【0060】
また、本実施形態において、圧縮ばね53による付勢力の方向(
図5(B)の矢印A2参照)は、直線SL2と略平行である。これにより、第7レンズ群L7を保持する第7レンズ保持枠F7が直線SL2と略平行な方向において第1ガイドバー27に押し付けられるため、第7レンズ群L7の中心軸が、光軸OAからずれることを抑制することができる。
【0061】
また、本実施形態において、ベアリング51は円柱形の外形を有し、光軸OAと直交する平面において、ベアリング51の中心軸AX4は、直線SL2と略直交する。これにより、ベアリング51が第1ガイドバー27に押し付けられる方向を直線SL2と略平行にでき、第7レンズ保持枠F7が直線SL2と略平行な方向において第1ガイドバー27に押し付けられるため、第7レンズ群L7の中心軸が、光軸OAからずれることを抑制することができる。
【0062】
また、本実施形態において、第7レンズ保持枠F7は、光軸OA方向において離間し、第1ガイドバー27が挿通される穴315a及び穴315bを有し、光軸OA方向において、穴315aと穴315bとの間にベアリング51が配置されている。これにより、穴315aと穴315bとを、バランスよく第1ガイドバー27に押し付けることができる。また、第1係合部31内のスペースを有効に活用することができる。
【0063】
また、本実施形態において、レンズ鏡筒100は、第7レンズ群L7より像側に配置される第9レンズ群L9を備え、第9レンズ群L9は、光軸OAと垂直な平面において、円の上下を切り欠いた形状を有する。これにより、第9レンズ群L9を軽量化できるため、レンズ鏡筒100を軽量化できる。
【0064】
また、本実施形態において、第7レンズ群L7と第9レンズ群L9とが最も近づいた場合、光軸OA方向において、第7レンズ保持枠F7の一部(第1係合部31の一部)は、第9レンズ群L9の最も被写体側の面よりも像側に位置する。言い換えると、第7レンズ群L7と第9レンズ群L9とが最も近づいた場合、第9レンズ群L9と第7レンズ保持枠の一部とは、光軸OAを中心とする円の径方向において重なる。これにより、第9レンズ群L9の平面形状が円形である場合と比較して、第1ガイドバー27と光軸OAとの距離を近づけることができる。第1ガイドバー27が光軸OAと近づくため、第7レンズ保持枠F7の筒部30と第1係合部31とを接続する接続部分の光軸OAを中心とする径方向の距離を短くすることができる。これにより、第7レンズ保持枠F7を軽量化することができ、ひいては、レンズ鏡筒100を軽量化することができる。また、第1ガイドバー27の長さおよび穴315aと穴315bとの間の距離を長くすることができるため、第7レンズ群L7の中心軸の光軸OAに対する傾きを抑制することができる。
【0065】
また、本実施形態において、レンズ鏡筒100は、第8レンズ群L8を保持する第8レンズ保持枠F8と、第8レンズ保持枠F8を光軸OA方向に案内する第2ガイドバー28と、を備え、第8レンズ群L8と第9レンズ群L9とが最も近づいた場合、光軸OA方向において、第8レンズ保持枠F8の一部は、第9レンズ群L9の最も被写体側の面よりも像側に位置する。これにより、第9レンズ群L9の平面形状が円形である場合と比較して、第2ガイドバー28と光軸OAとの距離を近づけることができる。第2ガイドバー28が光軸OAと近づくため、第8レンズ保持枠F8の筒部40と第2係合部41とを接続する接続部分の光軸OAを中心とする径方向の距離を短くすることができる。これにより、第8レンズ保持枠F8を軽量化することができ、ひいては、レンズ鏡筒100を軽量化することができる。また、第2ガイドバー28の長さおよび穴415aと穴415bとの間の距離を長くすることができるため、第8レンズ群L8の中心軸の光軸OAに対する傾きを抑制することができる。
【0066】
なお、上記実施形態において、ベアリング51は樹脂製ベアリングでもよいし、外径にポリアセタール等の樹脂を圧入したものでもよい。また、ベアリング51の代わりに、例えば、金属製、プラスチック製、または樹脂製のベアリング51以外の部材を第1ガイドバー27および第2ガイドバー28に接触させてもよい。また、第1ガイドバー27および第2ガイドバー28に接触させる部材の外形は、円柱状に限られるものではなく、例えば直方体状であってもよい。
【0067】
なお、上記実施形態において、レンズ鏡筒100は複数のフォーカスレンズ群を備えていたが、フォーカスレンズ群が1つの場合にも、上記実施形態を適用できる。また、上記実施形態においてレンズ鏡筒100はズームレンズであったが、単焦点レンズであってもよい。
【0068】
また、レンズ鏡筒100が備えるレンズ群の数および配列は、上記実施形態に限られるものではない。また、移動筒110を光軸OA方向に移動させる構成は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、移動筒110を直進溝ではなくガイドバーによって光軸OA方向に案内してもよい。また、移動筒110は、光軸OA方向に移動しないような固定筒であってもよい。また、第1駆動源ユニット70及び第2駆動源ユニット80は、ラックを有する例で説明したが、ナットを有する構成でもよい。
【0069】
上述した実施形態は好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能であり、任意の構成要件を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0070】
1 カメラ
27 第1ガイドバー
28 第2ガイドバー
51 ベアリング
52 ベアリング支持部
53 圧縮ばね
100 レンズ鏡筒
101 カメラボディ
110 移動筒
315a,315b 穴
415a,415b 穴
F7 第7レンズ保持枠
F8 第8レンズ保持枠
F9 第9レンズ保持枠
L7 第7レンズ群
L8 第8レンズ群
L9 第9レンズ群