IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士フイルム株式会社の特許一覧

特許7617207情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-08
(45)【発行日】2025-01-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/92 20060101AFI20250109BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
H04N5/92
G06T1/00 200E
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023144604
(22)【出願日】2023-09-06
(62)【分割の表示】P 2022511505の分割
【原出願日】2020-10-26
(65)【公開番号】P2023169229
(43)【公開日】2023-11-29
【審査請求日】2023-09-06
(31)【優先権主張番号】P 2020064619
(32)【優先日】2020-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】塚越 一真
【審査官】川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-215963(JP,A)
【文献】特開2007-267356(JP,A)
【文献】特開2006-166208(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0064048(US,A1)
【文献】特開2008-228135(JP,A)
【文献】特開2016-184414(JP,A)
【文献】特開2012-079174(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/91 - 5/956
G06T 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
前記プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
動画像データを取得し、
複数フレームの第1表示用画像データを取得し、
前記第1表示用画像データのフレーム数及び前記第1表示用画像データのフレーム間の時間間隔のうちの少なくとも1つに応じて、複数フレームの動画像用第2表示用画像データを前記動画像データから生成する
情報処理装置。
【請求項2】
前記第1表示用画像データのフレーム数は、前記動画像用第2表示用画像データのフレーム数以上である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1表示用画像データには、フレーム毎に、前記第1表示用画像データ用の撮像が行われた撮像時刻が付与されており、
前記プロセッサは、隣接するフレーム間の前記撮像時刻の間隔が既定間隔以下で前記第1表示用画像データが連続している第1表示用画像データブロック内の前記撮像時刻の間隔に従って前記動画像用第2表示用画像データのフレーム数を導出する
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記動画像データを得るための撮像に要した時間に応じて定められたフレーム数で前記動画像用第2表示用画像データを生成する
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記動画像用第2表示用画像データの最大フレーム数を、前記動画像データを得るための撮像に要した時間に応じて制限する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
動画像データを取得すること、
複数フレームの第1表示用画像データを取得すること、並びに、
前記第1表示用画像データのフレーム数及び前記第1表示用画像データのフレーム間の時間間隔のうちの少なくとも1つに応じて、複数フレームの動画像用第2表示用画像データを前記動画像データから生成することを含む
情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに処理を実行させるためのプログラムであって、
前記処理は、
動画像データを取得すること、
複数フレームの第1表示用画像データを取得すること、並びに、
前記第1表示用画像データのフレーム数及び前記第1表示用画像データのフレーム間の時間間隔のうちの少なくとも1つに応じて、複数フレームの動画像用第2表示用画像データを前記動画像データから生成することを含む
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2014-146939号公報には、動画像データから画像データを抽出して、フォトブックにページをレイアウトするフォトブック作成端末が開示されている。特開2014-146939号公報に記載のフォトブック作成端末は、入力手段、ページ割り当て手段、画像数算出手段、画像抽出手段、及びレイアウト手段を備えている。入力手段は、動画像データを入力する。ページ割り当て手段は、動画像データに含まれるシーンを、フォトブックの1または複数のページに割り当てる。画像数算出手段は、ページ割り当て手段により割り当てられたページ毎に、シーンの必要フレーム枚数を算出する。画像抽出手段は、動画像データのシーン毎に、画像数算出手段により算出された必要フレーム枚数の画像データを抽出する。レイアウト手段は、画像抽出手段により抽出された画像データを、ページ割り当て手段により割り当てられたページにレイアウトする。
【発明の概要】
【0003】
しかしながら、特開2014-146939号公報に記載の技術では、画像データ間で類似しているイベント等の属性が考慮されずに画像データの必要フレーム枚数が算出されている。そのため、画像データがイベント等の属性毎に分類された場合に属性間で画像データのフレーム枚数が大きくばらついてしまうことが考えらえる。
【0004】
本開示の技術に係る一つの実施形態は、表示用画像の属性毎に、表示フレーム数に統一性を持たせて表示用画像を表示させることができる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の技術に係る第1の態様は、プロセッサと、プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、プロセッサが、動画像データを含む編集対象画像データを取得し、複数フレームの第1表示用画像データを取得し、第1表示用画像データのフレーム数及び第1表示用画像データのフレーム間の時間間隔のうちの少なくとも1つに応じて定められた複数フレームの第2表示用画像データを編集対象画像データから生成し、複数フレームの第2表示用画像データにより示される複数フレームの表示用画像をディスプレイに表示させ、編集対象画像データ及び複数フレームの第1表示用画像データは、共通の属性を有する画像データであり、複数フレームの第2表示用画像データは、動画像データの少なくとも一部を構成する複数フレームの静止画像データに対応する複数フレームの動画像用第2表示用画像データを含む情報処理装置である。
【0006】
本開示の技術に係る第2の態様は、第1表示用画像データのフレーム数が、第2表示用画像データのフレーム数以上である第1の態様に係る情報処理装置である。
【0007】
本開示の技術に係る第3の態様は、編集対象画像データ及び第1表示用画像データが、属性毎に分類されており、プロセッサが、属性に基づいて、共通の属性を有する画像データとして、編集対象画像データ及び複数フレームの第1表示用画像データを取得する第1の態様又は第2の態様に係る情報処理装置である。
【0008】
本開示の技術に係る第4の態様は、属性が、日付、イベント、被写体、撮像位置、撮像者、及び撮像装置機種のうちの少なくとも1つを含む第1の態様から第3の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置である。
【0009】
本開示の技術に係る第5の態様は、編集対象画像データの属性が、編集対象画像データに対して画像解析が行われることによって特定される第1の態様から第3の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置である。
【0010】
本開示の技術に係る第6の態様は、第1表示用画像データには、フレーム毎に、第1表示用画像データ用の撮像が行われた撮像時刻が付与されており、プロセッサが、隣接するフレーム間の撮像時刻の間隔が既定間隔以下で第1表示用画像データが連続している第1表示用画像データブロック内の撮像時刻の間隔に従って動画像用第2表示用画像データのフレーム数を導出する第1の態様から第5の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置である。
【0011】
本開示の技術に係る第7の態様は、動画像データが、属性として第1属性を有する第1動画像データと、属性として第1属性とは異なる第2属性を有する第2動画像データとを含み、プロセッサが、第1動画像データに対応する動画像用第2表示用画像データの第1フレーム数と第2動画像データに対応する動画像用第2表示用画像データの第2フレーム数とが相違する場合、第1フレーム数及び第2フレーム数のうちの少ない方のフレーム数に応じて定められたフレーム数で動画像用第2表示用画像データを動画像データから生成するフレーム数抑制生成処理を実行する第1の態様から第6の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置である。
【0012】
本開示の技術に係る第8の態様は、プロセッサが、編集対象画像データのデータ量に対する動画像データのデータ量の割合の経時変化の度合いが既定度合いを超えた場合に、フレーム数抑制生成処理を実行する第7の態様に係る情報処理装置である。
【0013】
本開示の技術に係る第9の態様は、フレーム数抑制生成処理が、第1フレーム数及び第2フレーム数のうちの少ない方のフレーム数と、度合いが既定度合いを超える前の割合とに応じて定められたフレーム数で動画像用第2表示用画像データを動画像データから生成する処理である第8の態様に係る情報処理装置である。
【0014】
本開示の技術に係る第10の態様は、プロセッサが、動画像データを得るための撮像に要した時間に応じて定められたフレーム数で動画像用第2表示用画像データを生成する第1の態様から第9の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置である。
【0015】
本開示の技術に係る第11の態様は、プロセッサが、動画像用第2表示用画像データの最大フレーム数を、動画像データを得るための撮像に要した時間に応じて制限する第1の態様から第10の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置である。
【0016】
本開示の技術に係る第12の態様は、複数フレームの静止画像データが、動画像データに対して画像認識処理が行われることで得られた結果、及び、動画像データ内のフレーム間の時間間隔のうちの少なくとも1つに従って導出された類似度が既定範囲内の静止画像データ群である第1の態様から第11の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置である。
【0017】
本開示の技術に係る第13の態様は、複数フレームの静止画像データが、動画像データに対して画像認識処理が行われることで得られた結果、及び、動画像データ内のフレーム間の時間間隔のうちの少なくとも1つに従って導出された類似度が既定範囲外の静止画像データ群である第1の態様から第12の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置である。
【0018】
本開示の技術に係る第14の態様は、ディスプレイが、複数フレームの表示用画像について、動画像用第2表示用画像データに基づく表示用画像と、動画像用第2表示用画像データ以外の第2表示用画像データに基づく表示用画像とを区別可能な態様で表示する第1の態様から第13の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置である。
【0019】
本開示の技術に係る第15の態様は、ディスプレイが、同一の動画像データから生成された動画像用第2表示用画像データに基づく複数フレームの表示用画像を、時間軸に沿って伸長する帯状の背景上に、動画像用第2表示用画像データ以外の第2表示用画像データに基づく表示用画像と区別可能な態様で表示する第1の態様から第14の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置である。
【0020】
本開示の技術に係る第16の態様は、複数フレームの第2表示用画像データが、互いに重複する時間帯に撮像されることで得られた編集対象画像データから生成された複数フレームの時間帯重複表示用画像データを含み、ディスプレイが、複数フレームの第2表示用画像を時系列で表示し、かつ、複数フレームの時間帯重複表示用画像データにより示される複数フレームの時間帯重複表示用画像を、時間軸上の時間帯を示す位置に対応させて並べた態様で表示する第1の態様から第15の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置である。
【0021】
本開示の技術に係る第17の態様は、ディスプレイが、複数フレームの時間帯重複表示用画像が動画像に対応する動画像用時間帯重複表示用画像と、静止画像に対応する静止画像用時間帯重複表示用画像とを、時間軸上の時間帯を示す位置に対応させて別段で並べた態様で表示する第16の態様に係る情報処理装置である。
【0022】
本開示の技術に係る第18の態様は、複数フレームの動画像用第2表示用画像データのうちの少なくとも1つのフレームの動画像用第2表示用画像データは、動画像データの少なくとも一部を構成する複数フレームの静止画像データに対応する第1の態様から第17の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置である。
【0023】
本開示の技術に係る第19の態様は、動画像データを含む編集対象画像データを取得すること、複数フレームの第1表示用画像データを取得すること、第1表示用画像データのフレーム数及び第1表示用画像データのフレーム間の時間間隔のうちの少なくとも1つに応じて定められた複数フレームの第2表示用画像データを編集対象画像データから生成すること、並びに、複数フレームの第2表示用画像データにより示される複数フレームの表示用画像をディスプレイに表示させること、を含み、編集対象画像データ及び複数フレームの第1表示用画像データが、共通の属性を有する画像データであり、複数フレームの第2表示用画像データが、動画像データの少なくとも一部を構成する複数フレームの静止画像データに対応する複数フレームの動画像用第2表示用画像データを含む情報処理方法である。
【0024】
本開示の技術に係る第20の態様は、コンピュータに処理を実行させるためのプログラムであって、処理は、動画像データを含む編集対象画像データを取得すること、複数フレームの第1表示用画像データを取得すること、第1表示用画像データのフレーム数及び第1表示用画像データのフレーム間の時間間隔のうちの少なくとも1つに応じて定められた複数フレームの第2表示用画像データを編集対象画像データから生成すること、並びに、複数フレームの第2表示用画像データにより示される複数フレームの表示用画像をディスプレイに表示させること、を含み、編集対象画像データ及び複数フレームの第1表示用画像データが、共通の属性を有する画像データであり、複数フレームの第2表示用画像データは、動画像データの少なくとも一部を構成する複数フレームの静止画像データに対応する複数フレームの動画像用第2表示用画像データを含むプログラムである。
【発明の効果】
【0025】
本開示の技術に係る一つの実施形態によれば、表示用画像の属性毎に、表示フレーム数に統一性を持たせて表示用画像を表示させることができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す概念図である。
図2】実施形態に係る情報処理システムに含まれるユーザデバイスの電気系のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバの電気系のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4】実施形態に係る情報処理システムの用途の説明に供する概念図である。
図5】実施形態に係る情報処理システムに含まれるユーザデバイスのストレージの記憶内容の一例を示すブロック図である。
図6】実施形態に係る撮像画像データの構成の一例を示す概念図である。
図7】従来の一覧画像データの生成方法の説明に供する概念図である。
図8】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUによって一覧画像データ生成処理が実行される場合のCPUの要部機能の一例を示すブロック図である。
図9】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUがDB構築部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図10】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUがDB構築部及び画像解析部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図11】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUがDB構築部及び画像解析部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図12】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUがDB構築部及び画像解析部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図13】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUによって構築される年イベント画像ファイルDBの構成の一例を示す概念図である。
図14】2018年第1イベント画像ファイルDBの構成の一例を示す概念図である。
図15】2019年第1イベント画像ファイルDBの構成の一例を示す概念図である。
図16】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUが取得部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図17】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUが画像データ選択部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図18】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUが画像データ選択部、判定部、及び取得部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図19】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUが取得部、録画時間特定部、及びフレーム数導出部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図20】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUが取得部、縮小表示用画像データ生成部、判定部、及びフレーム数導出部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図21】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUが画像データ選択部、取得部、及び判定部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図22】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUが判定部、ファイル数カウント部、及びフレーム数カウント部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図23】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUがファイル数カウント部、判定部、フレーム数カウント部、不足フレーム数算出部、取得部、及び縮小表示用画像データ生成部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図24】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUが取得部、不足フレーム数算出部、及び縮小表示用画像データ生成部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図25】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUが判定部、一覧画像データ生成部、及び送信部として動作する場合の処理内容の一例を示すブロック図である。
図26】実施形態に係る一覧画像データ生成処理が実行されることによって得られる一覧画像データの一例である。
図27】実施形態に係る一覧画像データ生成処理が実行されることによって得られる一覧画像データにより示される一覧画像がユーザデバイスのディスプレイに表示されている態様の一例を示す画面図である。
図28A】実施形態に係る一覧画像データ生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図28B図28Aに示すフローチャートの続きである。
図28C図28Bに示すフローチャートの続きである。
図28D図28Cに示すフローチャートの続きである。
図29】実施形態に係る情報処理システムに含まれるユーザデバイスのディスプレイに表示される一覧画像の表示態様の第1変形例を示す画面図である。
図30】実施形態に係る情報処理システムに含まれるユーザデバイスのディスプレイに表示される一覧画像の表示態様の第2変形例を示す画面図である。
図31】実施形態に係る一覧画像データ生成処理が実行されることによって得られる一覧画像データの変形例である。
図32図31に示す一覧画像データにより示される一覧画像データがユーザデバイスのディスプレイに表示されている態様の一例を示す画面図である。
図33】隣接するフレーム間の撮像時刻の間隔が既定間隔以下のブロックの態様の一例を示す概念図である。
図34】実施形態に係る一覧画像データ生成処理の流れの変形例を示すフローチャートである。
図35】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUによってフレーム数抑制生成処理が実行される場合の構成の一例を示すブロック図である。
図36A】実施形態に係るフレーム数抑制生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図36B図36Aに示すフローチャートの続きである。
図37】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUによって用いられるフレーム数導出テーブルの第1変形例を示す概念図である。
図38】実施形態に係る情報処理システムに含まれるサーバのCPUによって用いられるフレーム数導出テーブルの第2変形例を示す概念図である。
図39】サーバ側プログラムが記憶されている記憶媒体から、サーバ側プログラムがサーバ内のコンピュータにインストールされる態様の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
添付図面に従って本開示の技術に係る情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムの実施形態の一例について説明する。
【0028】
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
【0029】
CPUとは、“Central Processing Unit”の略称を指す。RAMとは、“Random Access Memory”の略称を指す。SSDとは、“Solid State Drive”の略称を指す。HDDとは、“Hard Disk Drive”の略称を指す。EEPROMとは、“Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory”の略称を指す。ASICとは、“Application Specific Integrated Circuit”の略称を指す。PLDとは、“Programmable Logic Device”の略称を指す。FPGAとは、“Field-Programmable Gate Array”の略称を指す。SoCとは、“System-on-a-chip”の略称を指す。CMOSとは、“Complementary Metal Oxide Semiconductor”の略称を指す。CCDとは、“Charge Coupled Device”の略称を指す。ELとは、“Electro-Luminescence”の略称を指す。UIとは、“User Interface”の略称を指す。USBとは、“Universal Serial Bus”の略称を指す。GPUとは、“Graphics Processing Unit”の略称を指す。GPSとは、“Global Positioning System”の略称を指す。RTCとは、“Real Time Clock”の略称を指す。IDとは、“Identification”の略称を指す。Exifとは、“exchangeable image file format”の略称を指す。WANとは、“Wide Area Network”の略称を指す。LANとは、“Local Area Network”の略称を指す。DBとは、“Database”の略称を指す。JPEGとは、“Joint Photographic Experts Group”の略称を指す。MPEGとは、“Moving Picture Experts Group”の略称を指す。
【0030】
一例として図1に示すように、情報処理システム10は、ユーザデバイス12及びサーバ14を備えている。ユーザデバイス12は、サーバ14との間でユーザ16による入力情報及び/又は画像情報を送受信する端末装置であって、例えば、スマートフォンである。但し、これはあくまでも一例に過ぎず、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブル端末、及び/又はデジタルカメラ等の端末装置等であってもよい。
【0031】
情報処理システム10は、複数のユーザ16によって使用される。ユーザ16には、ユーザデバイス12が割り当てられている。例えば、ユーザ16は、ユーザデバイス12の所有者である。
【0032】
ユーザデバイス12は、ネットワーク19を介してサーバ14と通信可能に接続されている。ネットワーク19の一例としては、インターネット等のWANが挙げられる。また、WANに限らず、LANであってもよいし、LANとWANとが繋がれたネットワークであってもよい。なお、ユーザデバイス12とネットワーク19は、無線通信方式で接続されていてもよいし、有線通信方式で接続されていてもよい。また、サーバ14とネットワーク19は、無線通信方式で接続されていてもよいし、有線通信方式で接続されていてもよい。また、図1に示す例では、図示が省略されているが、ネットワーク19は、例えば、基地局を含む。ネットワーク19は、ユーザデバイス12とサーバ14との間で通信を確立し、ユーザデバイス12とサーバ14との間で各種の情報の送受信を行う。
【0033】
サーバ14は、ネットワーク19を介してユーザデバイス12からの要求を受け、要求に応じたサービスを、ネットワーク19を介して、要求元のユーザデバイス12に提供する。
【0034】
例えば、ユーザデバイス12は、サーバ14に対して画像データ(例えば、図4に示す「画像ファイル群」)の処理を要求する。サーバ14は、ユーザデバイス12から提供された画像データに対して処理を施し、処理済み画像データ(例えば、図4に示す「一覧画像データ」)をユーザデバイス12に提供する。なお、サーバ14は、本開示の技術に係る「情報処理装置」の一例である。
【0035】
一例として図2に示すように、ユーザデバイス12は、コンピュータ22、撮像装置24、クロック26、通信I/F28、GPS受信機30、受付デバイス32、ディスプレイ34、マイクロフォン36、スピーカ38、及び外部I/F40を備えている。コンピュータ22は、CPU42、ストレージ44、及びメモリ46を備えている。CPU42、ストレージ44、及びメモリ46は、バス48に接続されている。また、バス48には、撮像装置24、クロック26、通信I/F28、GPS受信機30、受付デバイス32、ディスプレイ34、マイクロフォン36、スピーカ38、及び外部I/F40も接続されている。なお、図2に示す例では、図示の都合上、バス48として1本のバスが図示されているが、バス48には、データバス、アドレスバス、及びコントロールバス等が含まれている。
【0036】
CPU42は、ユーザデバイス12の全体を制御する。ストレージ44は、各種パラメータ及び各種プログラムを記憶している。ストレージ44は、不揮発性の記憶装置である。ここでは、ストレージ44の一例として、EEPROMが採用されているが、これに限らず、SSD及び/又はHDD等であってもよい。メモリ46は、揮発性の記憶装置である。メモリ46は、CPU42によってワークメモリとして用いられ、各種情報を一時的に記憶する。ここでは、メモリ46の一例として、DRAMが採用されているが、これに限らず、SRAM等の他の種類の揮発性の記憶装置であってもよい。
【0037】
撮像装置24は、画像データを生成するデバイスである。撮像装置24は、例えば、CMOSイメージセンサを有し、ズーム機構及びピント調節機構等を備えている。なお、ここでは、撮像装置24が有するイメージセンサとして、CMOSイメージセンサを例示しているが、これに限らず、CCDイメージセンサ等の他種類のイメージセンサとしてもよい。撮像装置24は、CPU42からの指示に従って、被写体を撮像する。そして、撮像装置24は、被写体を撮像することで、被写体を示す画像データを生成する。CPU42は、撮像装置24によって生成された画像データを取得し、取得した画像データをストレージ44に記憶する。
【0038】
クロック26は、現在時刻を取得する。クロック26は、例えば、RTCであり、コンピュータ22用の電源系から切り離された電源系から駆動用電力の供給を受け、コンピュータ22がシャットダウンした状態であっても、現在時刻(年月日時分秒)を刻み続ける。クロック26は、現在時刻が更新される毎に、CPU42に現在時刻を出力する。
【0039】
通信I/F28は、ネットワーク19に対して無線通信方式で接続されており、ネットワーク19を介してCPU42とサーバ14との間での各種情報の授受を司る。なお、ここでは、無線通信方式を例示しているが、本開示の技術はこれに限定されず、有線通信方式であってもよい。
【0040】
GPS受信機30は、CPU42からの指示に応じて、複数のGPS衛星(図示省略)からの電波を受信し、受信結果を示す受信結果情報をCPU42に出力する。CPU42は、GPS受信機30から入力された受信結果情報に基づいて、ユーザデバイス12の現在位置を特定可能な位置特定情報として、GPS情報を算出する。GPS情報は、例えば、ユーザデバイス12の現在位置を特定可能な緯度、経度、及び高度である。
【0041】
受付デバイス32は、ユーザ16等からの指示を受け付ける。受付デバイス32の一例としては、タッチパネル32A及びハードキー等が挙げられる。受付デバイス32によって受け付けられた指示は、CPU42によって取得される。受付デバイス32は、マイクロフォン36を介して音声入力によりユーザ16等からの指示を受け付けてもよい。
【0042】
ディスプレイ34は、CPU42の制御下で、各種情報を表示する。ディスプレイ34の一例としては、液晶ディスプレイが挙げられる。なお、液晶ディスプレイに限らず、ELディスプレイ等の他の種類のディスプレイをディスプレイ34としてもよい。
【0043】
なお、本実施形態では、タッチパネル32Aがディスプレイ34の表示領域の表面に重ねられているアウトセル型のタッチパネル・ディスプレイが採用されている。但し、アウトセル型のタッチパネル・ディスプレイは、あくまでも一例に過ぎず、例えば、オンセル型又はインセル型のタッチパネル・ディスプレイを適用することも可能である。
【0044】
マイクロフォン36は、収集した音を電気信号に変換し、音を変換して得た電気信号をCPU42に出力する。スピーカ38は、特定の装置(例えば、CPU42)から入力された電気信号を音に変換し、電気信号を変換して得た音をユーザデバイス12の外部に出力する。
【0045】
外部I/F40は、ユーザデバイス12の外部に存在する装置との間の各種情報の授受を司る。外部I/F40の一例としては、USBインタフェースが挙げられる。USBインタフェースには、ユーザデバイス、パーソナルコンピュータ、サーバ、USBメモリ、メモリカード、及び/又はプリンタ等が接続される。
【0046】
一例として図3に示すように、サーバ14は、コンピュータ50、通信I/F52、受付デバイス54、ディスプレイ56、及び外部I/F58を備えている。コンピュータ50は、CPU60、ストレージ62、及びメモリ64を備えている。CPU60、ストレージ62、及びメモリ64は、バス66に接続されている。また、バス66には、通信I/F52、受付デバイス54、ディスプレイ56、及び外部I/F58も接続されている。なお、図3に示す例では、図示の都合上、バス66として1本のバスが図示されているが、バス66には、データバス、アドレスバス、及びコントロールバス等が含まれている。
【0047】
CPU60は、サーバ14の全体を制御する。ストレージ62は、各種パラメータ及び各種プログラムを記憶している。ストレージ62は、不揮発性の記憶装置である。ここでは、ストレージ62の一例として、SSDが採用されているが、これに限らず、EEPROM及び/又はHDD等であってもよい。メモリ64は、揮発性の記憶装置である。メモリ64は、CPU60によってワークメモリとして用いられ、各種情報を一時的に記憶する。ここでは、メモリ64の一例として、DRAMが採用されているが、これに限らず、SRAM等の他の種類の揮発性の記憶装置であってもよい。なお、CPU60は、本開示の技術に係る「プロセッサ」の一例であり、ストレージ62及びメモリ64は、本開示の技術に係る「メモリ」の一例である。
【0048】
通信I/F52は、ネットワーク19に対して通信可能に接続されており、ネットワーク19を介してCPU60とユーザデバイス12との間での各種情報の授受を司る。
【0049】
受付デバイス54は、サーバ14の管理者等からの指示を受け付ける。受付デバイス54の一例としては、リモートコントローラ、タッチパネル、及び/又はハードキー等が挙げられる。また、受付デバイス54によって受け付けられる指示には、マイクロフォン等を介した音声入力による指示が含まれていてもよい。受付デバイス54によって受け付けられた指示は、CPU60によって取得される。
【0050】
ディスプレイ56は、CPU60の制御下で、各種情報を表示する。ディスプレイ56の一例としては、液晶ディスプレイが挙げられる。なお、液晶ディスプレイに限らず、ELディスプレイ等の他の種類のディスプレイをディスプレイ56としてもよい。
【0051】
外部I/F58は、サーバ14の外部に存在する装置との間の各種情報の授受を司る。外部I/F58の一例としては、USBインタフェースが挙げられる。USBインタフェースには、ユーザデバイス、パーソナルコンピュータ、サーバ、USBメモリ、メモリカード、及び/又はプリンタ等が接続される。
【0052】
一例として図4に示すように、情報処理システム10では、ユーザデバイス12が、サーバ14に対して画像ファイル群をアップロードし、サーバ14が、アップロードされた画像ファイル群を管理する。画像ファイル群には、複数の画像ファイルが含まれている。画像ファイルは、例えば、ユーザデバイス12によって被写体が撮像されることによって得られた撮像画像データを含むファイルである。画像ファイルは、静止画像ファイルと動画像ファイルとに大別される。静止画像ファイルには、1フレーム分の撮像画像データが含まれている。動画像ファイルには、既定のフレームレート(例えば、30フレーム/秒)で被写体が撮像されることで得られた複数フレーム分の撮像画像データが含まれている。
【0053】
サーバ14は、画像ファイル群に対して画像処理を施すことで一覧画像データを生成してユーザデバイス12に提供する。一覧画像データとは、例えば、複数の縮小表示用画像データが一覧形式でまとめられた画像データを指す。縮小表示用画像データは、撮像画像データが縮小された画像データである。すなわち、縮小表示用画像データは、撮像画像データよりもサイズ及び画質が低減された画像データである。縮小表示用画像データの具体例としては、サムネイル画像を示すサムネイル画像データが挙げられる。
【0054】
ユーザ16は、ユーザデバイス12のディスプレイ34を介して、一覧画像データにより示される一覧画像を閲覧することができる。一覧画像には、複数の縮小表示用画像データにより示される複数の縮小表示用画像が含まれている。図4に示す例では、複数の静止画像ファイルに対応する複数の縮小表示用画像(以下、「静止画像ファイル縮小表示用画像」とも称する)、及び複数の動画像ファイルに対応する複数の縮小表示用画像(以下、「動画像ファイル縮小表示用画像」とも称する)が示されている。動画像ファイル縮小表示用画像の中央部には、動画像ファイル縮小表示用画像を特定可能なマークとして、動画像識別マークが表示される。
【0055】
ユーザ16は、タッチパネル32Aを介して一覧画像内の縮小表示用画像を選択する。ユーザ16によって縮小表示用画像が選択されると、選択された縮小表示用画像に対応する画像ファイルがサーバ14からユーザデバイス12にダウンロードされる。図4に示す例では、動画像ファイル縮小表示用画像がユーザ16によって選択されているので、ユーザ16によって選択された動画像ファイル縮小表示用画像に対応する動画像ファイルがサーバ14からユーザデバイス12にダウンロードされる。
【0056】
一例として図5に示すように、画像ファイル群は、ユーザデバイス12のストレージ44に記憶されている。ストレージ44内の画像ファイル群は、受付デバイス32によって受け付けられた指示に応じて、ユーザデバイス12からサーバ14にアップロードされる。図5に示す例において、ストレージ44には、第1画像ファイル群及び第2画像ファイル群を含む複数の画像ファイル群が記憶されている。画像ファイル群の各々は、例えば、年別フォルダに格納されている。例えば、第1画像ファイル群が格納されている年別フォルダは、2018年を示すフォルダである。2018年を示すフォルダには、2018年に撮像装置24によって撮像されることで得られた画像ファイル群が格納される。また、例えば、第2画像ファイル群が格納されている年別フォルダは、2019年を示すフォルダである。2019年を示すフォルダには、2019年に撮像装置24によって撮像されることで得られた画像ファイル群が格納される。
【0057】
一例として図6に示すように、静止画像ファイル及び動画像ファイルに含まれる撮像画像データは、原画像データ及び関連情報を有する。原画像データ及び関連情報は、撮像画像データ毎に、1対1で対応付けられている。原画像データは、静止画像データである。よって、静止画像ファイルには、1フレーム分の原画像データが含まれ、動画像ファイルには、複数フレーム分の原画像データが含まれる。
【0058】
関連情報は、対応する画像ファイルのファイル名と、対応する原画像データを得るために行われた撮像の条件(以下、「撮像条件」とも称する)を示す撮像条件情報とが含まれている。撮像条件情報の一例としては、Exif情報が挙げられる。図6に示す例において、撮像条件情報には、日付情報、撮像位置情報、撮像者情報、機種情報、及び撮像画像データ識別子等が含まれている。日付情報は、1フレーム分の撮像が行われた日付を示す情報である。日付情報の一例としては、1フレーム分の撮像が行われたタイミングでクロック26から取得された年月日時分秒が挙げられる。撮像位置情報は、撮像装置24によって撮像が行われた位置を示す情報である。撮像位置情報の一例としては、1フレーム分の撮像が行われたタイミングで算出されたGPS情報が挙げられる。撮像者情報は、撮像者を示す情報であり、機種情報は、撮像装置24の機種を示す情報である。撮像者情報及び機種情報は、例えば、ユーザデバイス12に予め登録されている。撮像画像データ識別子は、対応する撮像画像データを特定可能な識別子である。従って、静止画像ファイルに対しては、1つの撮像画像データ識別子が付与され、動画像ファイルに対しては、複数の撮像画像データ識別子が付与される。
【0059】
ところで、一般的に、1つの画像ファイルに対しては、1フレームの縮小表示用画像データが生成される。よって、ユーザデバイス12からサーバ14にアップロードされる画像ファイル群間で、画像ファイルのファイル数が異なる場合、画像ファイルに対応する一覧画像データに含まれる縮小表示用画像データのフレーム数も異なる。
【0060】
例えば、図7に示すように、2018年の運動会で撮像されることで得られた画像ファイル群(以下、「2018年運動会画像ファイル群」とも称する)に関する一覧画像データには、9フレーム分の縮小表示用画像データが含まれている。これに対し、2019年の運動会で撮像されることで得られた画像ファイル群(以下、「2019年運動会画像ファイル群」とも称する)は、静止画像ファイルが2つ、及び動画像ファイルが2つである。そのため、1つの画像ファイルに対して1フレームの縮小表示用画像データが生成される場合、2019年運動会画像ファイル群に関する一覧画像データには、4つの縮小表示用画像データが含まれることになる。4つの縮小表示用画像データとは、2つの静止画像ファイルに対応する2つの静止画像ファイル縮小表示用画像データ、及び2つの動画像ファイルに対応する2つの動画像ファイル縮小表示用画像データを指す。
【0061】
このように、2019年運動会画像ファイル群に対応する縮小表示用画像データのフレーム数は、2018年運動会画像ファイル群に対応する縮小表示用画像データのフレーム数よりも少ない。つまり、2018年及び2019年で同じ「運動会」というイベントで撮像されて得られた画像ファイル群であるにも関わらず、縮小表示用画像データのフレーム数が2018年と2019年とで統一されていない。
【0062】
このような事情に鑑み、一例として図8に示すように、サーバ14では、CPU60によって一覧画像データ生成処理が実行される。サーバ14のストレージ62には、一覧画像データ生成プログラム72が記憶されている。CPU60は、ストレージ62から一覧画像データ生成プログラム72を読み出す。そして、CPU60は、ストレージ62から読み出した一覧画像データ生成プログラム72をメモリ64上で実行することで、DB構築部60A、画像解析部60B、取得部60C、判定部60D、縮小表示用画像データ生成部60E、画像データ選択部60F、録画時間特定部60G、フレーム数導出部60H、フレーム数カウント部60I、ファイル数カウント部60J、不足フレーム数算出部60K、一覧画像データ生成部60L、及び送信部60Mとして動作する。すなわち、一覧画像データ生成処理は、CPU60が、DB構築部60A、画像解析部60B、取得部60C、判定部60D、縮小表示用画像データ生成部60E、画像データ選択部60F、録画時間特定部60G、フレーム数導出部60H、フレーム数カウント部60I、ファイル数カウント部60J、不足フレーム数算出部60K、一覧画像データ生成部60L、及び送信部60Mとして動作することによって実現される。
【0063】
CPU60は、一覧画像データ生成処理を実行することで、動画像ファイルを含む編集対象画像データを取得し、複数フレームの第1表示用画像データを取得する。また、CPU60は、一覧画像データ生成処理を実行することで、第1表示用画像データのフレーム数に応じて定められた複数フレームの第2表示用画像データを編集対象画像データから生成する。また、CPU60は、一覧画像データ生成処理を実行することで、複数フレームの第2表示用画像データにより示される複数フレームの表示用画像をディスプレイ34に表示させる。ここで、編集対象画像データ及び複数フレームの第1表示用画像データは、共通の属性を有する画像データである。また、複数フレームの第2表示用画像データは、動画像データの少なくとも一部を構成する複数フレームの静止画像データに対応する複数フレームの動画像用第2表示用画像データを含む。以下、一覧画像データ生成処理の形態例について、より詳しく説明する。
【0064】
一例として図9に示すように、ユーザデバイス12から送信された画像データ群が通信I/F52によって受信されると、DB構築部60Aは、通信I/F52によって受信された画像データ群を取得する。DB構築部60Aは、取得した画像データ群を用いて、ストレージ62内に画像ファイルDB74を構築する。画像ファイルDB74では、画像ファイルを示すファイル名毎に、ファイル構成画像データが対応付けられている。ファイル構成画像データとは、画像ファイルを構成する撮像画像データ、すなわち、画像ファイルに含まれる撮像画像データを指す。図9に示す例において、JPEGのファイル形式を示す“jpg”の拡張子が付されているファイル名は、静止画像ファイルである。また、図9に示す例において、MPEGのファイル形式を示す“mpg”の拡張子が付されているファイル名は、動画像ファイルである。なお、静止画像ファイルのファイル形式は、JPEGに限らず、他のファイル形式であってもよい。また、動画像ファイルのファイル形式は、MPEGに限らず、他のファイル形式であってもよい。
【0065】
一例として図10に示すように、画像解析部60Bは、画像ファイルDB74から画像ファイルを取得し、取得した画像ファイルから撮像画像データを抽出する。そして、画像解析部60Bは、画像ファイルから抽出した撮像画像データに対して画像解析を行うことで、撮像画像データに写り込んでいる被写体を特定する。ここでは、撮像画像データに対して、カスケード分類器を用いた画像解析が行われる。但し、これはあくまでも一例に過ぎず、パターンマッチング等の他方式の画像解析であってもよく、撮像画像データに写り込んでいる被写体を特定可能な画像解析であれば、如何なる方式の画像解析であってもよい。
【0066】
例えば、運動会で撮像されることで得られる撮像画像データに写り込んでいる被写体として、画像解析部60Bによる画像解析によって特定される被写体は、例えば、紅白帽、ロープ、手袋、及び体操着等である。
【0067】
画像解析部60Bは、撮像画像データに対して画像解析を行うことで特定した被写体を特定可能な被写体特定情報をDB構築部60Aに出力する。
【0068】
一例として図11に示すように、ストレージ62には、小イベント特定テーブル76が記憶されている。小イベント特定テーブル76は、小イベントを特定するために用いられるテーブルである。ここで、小イベントとは、大イベントよりも規模の大きなイベント等を指す。例えば、運動会を大イベントとした場合、運動会内で生じる出来事、及び運動会を成立させるための要素等が小イベントである。運動会に関する小イベントとしては、例えば、短距離走、玉入れ、及び綱引き等である。また、例えば、スキーを大イベントとした場合、スキーに関する小イベントは、雪山、ゲレンデ、スキーヤー、及びスノーボーダー等である。また、例えば、演奏会を大イベントとした場合、演奏会に関する小イベントは、ステージ、客席、及び指揮者等である。また、例えば、海水浴を大イベントとした場合、海水浴に関する小イベントは、海、砂浜、及びパラソル等である。
【0069】
DB構築部60Aは、小イベントを特定し、特定した小イベントに基づいて大イベントを導出する。DB構築部60Aは、小イベントを特定するために、小イベント特定テーブル76を参照する。小イベント特定テーブル76では、小イベントと参照被写体とが対応付けられている。参照被写体は、小イベントを構成する必要な要素として予め定められた要素である。
【0070】
図11に示す例では、運動会に関する小イベントの例として、短距離走、玉入れ、及び綱引きが示されている。図11に示す例では、短距離走という小イベントを構成する要素、すなわち、参照被写体の一例として、ゴールテープ及びトラック等が示されている。また、玉入れという小イベントを構成する要素、すなわち、参照被写体の一例として、赤玉、白玉、及び籠等が示されている。更に、綱引きという小イベントを構成する要素、すなわち、参照被写体の一例として、ロープ及び手袋が示されている。
【0071】
DB構築部60Aは、小イベント特定テーブル76を参照して、画像解析部60Bから入力された被写体特定情報により特定される被写体に対応する小イベントを特定する。すなわち、画像解析部60Bから入力された被写体特定情報により特定される被写体と同一又は類似の参照被写体に対応付けられている小イベントが、小イベント特定テーブル76から導出される。図10及び図11に示す処理は、画像ファイルDB74の全ての画像ファイルに含まれる撮像画像データに対して行われる。
【0072】
一例として図12に示すように、DB構築部60Aは、小イベント特定テーブル76(図11参照)を参照することで特定した小イベントに基づいて大イベントを特定する。ストレージ62には、大イベント特定テーブル78が記憶されている。大イベント特定テーブル78では、大イベントと、大イベントに関連する小イベント(以下、「関連小イベント」とも称する)とが対応付けられている。
【0073】
図12に示す例では、大イベントの具体例として、運動会、スキー、演奏会、及び海水浴等が示されている。図12示す例では、運動会という大イベントに対応付けられている関連小イベントの一例として、短距離走、綱引き、及び玉入れ等が示されている。また、図12に示す例では、スキーという大イベントに対応付けられている関連小イベントの一例として、雪山及びリフト等が示されている。また、図12に示す例では、演奏会という大イベントに対応付けられている関連小イベントの一例として、ステージ及び客席等が示されている。また、図12に示す例では、海水浴という大イベントに対応付けられている関連小イベントの一例として、海、砂浜、及びパラソル等が示されている。
【0074】
DB構築部60Aは、画像解析部60Bによって画像ファイルに対して画像解析が行われることで特定された小イベントに対応する大イベントを、大イベント特定テーブル78を参照することで特定する。すなわち、小イベント特定テーブル76から導出された小イベントと同一又は類似の関連小イベントに対応付けられている大イベントが、大イベント特定テーブル78から導出される。
【0075】
また、DB構築部60Aは、大イベントの特定対象とされた撮像画像データを画像解析部60Bから取得し、取得した撮像画像データから日付情報を抽出する。日付情報は、撮像画像データに含まれる関連情報の撮像条件情報(図6参照)から抽出される。
【0076】
DB構築部60Aによる大イベントの特定及び日付情報の抽出は、画像ファイルDB74に含まれる全ての画像ファイルの各々について、撮像画像データ毎に行われる。そして、DB構築部60Aは、年単位かつ大イベント毎に画像ファイルを分類することで、年イベント画像ファイルDB80を構築する。
【0077】
一例として図13に示すように、年イベント画像ファイルDB80は、年単位に画像ファイルが分類されており、かつ、大イベント毎に画像ファイルが分類されている。図13に示す年イベント画像ファイルDB80は、画像ファイル毎に、ファイル名、原画像データ、大イベント、小イベント、日付情報、撮像位置情報、撮像者情報、機種情報、及び撮像時間情報が対応付けられている。
【0078】
ファイル名、原画像データ、日付情報、撮像位置情報、撮像者情報、及び機種情報は、撮像画像データに関連付けられている撮像条件情報(図6参照)から得られる。図示は省略するが、原画像データには、撮像画像データ識別子(図6参照)が示されている。撮像画像データ識別子も、撮像画像データに関連付けられている撮像条件情報から得られる。撮像時間情報は、動画像ファイルを得るための撮像に要した時間(以下、「撮像時間」とも称する)を示す情報である。撮像時間情報は、例えば、動画像ファイルに含まれる撮像画像データのフレーム数と、動画像ファイルを得るための撮像で用いられた既定のフレームレートとから算出される。なお、これはあくまでも一例に過ぎず、動画像ファイルに撮像時間情報が付与されているのであれば、動画像ファイルから撮像時間情報を取得するようにしてもよい。動画像ファイルに対する撮像時間情報の付与は、例えば、動画像用の撮像が開始されてから終了するまでの時間がCPU42によって測定され、測定された時間が動画像ファイルに付与されることによって実現される。
【0079】
図14及び図15には、年イベント画像ファイルDB80の具体例が示されている。図14には、2018年に撮像されて得られた画像ファイルが年単位かつイベント毎に分類されたDB(以下、「2018年イベント画像ファイルDB」とも称する)が年イベント画像ファイルDB80の一例として示されている。
【0080】
図14に示す例では、2018年イベント画像ファイルDBが、第1~第Nイベントという大イベント毎に、2018年第1~第Nイベント画像ファイルDBに分けられている。図14に示す例では、第1イベントの一例として、運動会が示されている。つまり、2018年第1イベント画像ファイルDBには、2018年の運動会という大イベントで撮像されて得られた画像ファイルが含まれている。
【0081】
図15に示す例では、2019年イベント画像ファイルDBが、第1~第Nイベントという大イベント毎に、2019年第1~第Nイベント画像ファイルDBに分けられている。図15に示す例でも、第1イベントの一例として、運動会が示されている。つまり、2019年第1イベント画像ファイルDBには、2019年の運動会という大イベントで撮像されて得られた画像ファイルが含まれている。
【0082】
一例として図16に示すように、取得部60Cは、年イベント画像ファイルDB80から静止画像ファイルを取得する。縮小表示用画像データ生成部60Eは、取得部60Cによって取得された静止画像ファイルから原画像データを抽出し、抽出した原画像データを縮小することで縮小表示用画像データを生成する。縮小表示用画像データ生成部60Eは、縮小表示用画像データに対して、対応する静止画像ファイルを特定可能な静止画像ファイル識別子を付与する。また、縮小表示用画像データ生成部60Eは、生成した縮小表示用画像データを、対応する静止画像ファイルに関連付け、年イベント画像ファイルDB80に記憶する。これにより、縮小表示用画像データは、画像ファイルと同様に、年単位で且つ大イベント毎に分類される。
【0083】
取得部60Cによる静止画像ファイルの取得、縮小表示用画像データ生成部60Eによる縮小表示用画像データの生成、縮小表示用画像データ生成部60Eによる静止画像ファイル識別子の付与、縮小表示用画像データ生成部60Eによる縮小表示用画像データの静止画像ファイルへの関連付け、縮小表示用画像データ生成部60Eによる縮小表示用画像データの年イベント画像ファイルDB80への記憶は、年イベント画像ファイルDB80に含まれる全ての静止画像ファイルに対して行われる。
【0084】
なお、静止画像ファイル識別子は、縮小表示用画像データに対応する静止画像ファイルを呼び出すためのキーとして用いられる。例えば、サーバ14からユーザデバイス12に縮小表示用画像データが提供されてからユーザ16によって縮小表示用画像データが選択された場合に、サーバ14は、静止画像ファイル識別子から特定される静止画像ファイルを年イベント画像ファイルDB80から取得し、ユーザデバイス12に提供する。
【0085】
一例として図17に示すように、画像データ選択部60Fは、年イベント画像ファイルDB80から、最も過去の年の日付を示す日付情報が付与された画像ファイル群を処理対象画像ファイル群として選択する。図17に示す例では、2018年の画像ファイル群が処理対象画像ファイル群として選択されている。
【0086】
一例として図18に示すように、メモリ64には、年記憶領域が設定されている。年記憶領域は、日付情報に含まれる年が記憶される記憶領域である。画像データ選択部60Fは、年イベント画像ファイルDB80から処理対象画像ファイル群を選択すると、処理対象画像ファイル群から日付情報を取得し、取得した日付情報により示される日付に含まれる年を年記憶領域に記憶する。図18に示す例では、年記憶領域に「2018年」が記憶されている。
【0087】
判定部60Dは、画像データ選択部60Fによって選択された処理対象画像ファイル群に動画像ファイルが含まれているか否かを判定する。判定部60Dは、画像データ選択部60Fによって選択された処理対象画像ファイル群に動画像ファイルが含まれていないと判定した場合、年記憶領域に記憶されている年に対して1年を加算する。判定部60Dは、画像データ選択部60Fによって選択された処理対象画像ファイル群に動画像ファイルが含まれていると判定した場合、取得部60Cに対して、動画像ファイルの取得を指示する。
【0088】
一例として図19に示すように、取得部60Cは、判定部60Dによって動画像ファイルの取得が指示されると、画像データ選択部60Fによって選択された処理対象画像ファイル群から全ての動画像ファイルを取得する。取得部60Cは、処理対象画像ファイル群から取得した全ての動画像ファイルを縮小表示用画像データ生成部60E、録画時間特定部60G、及びフレーム数導出部60Hに出力する。
【0089】
録画時間特定部60Gは、取得部60Cから入力された動画像ファイルの録画時間を特定する。録画時間としては、例えば、撮像時間情報により示される撮像時間が適用される。
【0090】
フレーム数導出部60Hは、録画時間特定部60Gによって特定された録画時間に基づいて動画縮小表示用フレーム数を導出する。動画縮小表示用フレーム数とは、上述した動画像ファイル縮小表示用画像を示す動画像ファイル縮小表示用画像データのフレーム数を指す。ストレージ62には、フレーム数導出テーブル82が記憶されている。フレーム数導出テーブル82では、録画時間と動画縮小表示用フレーム数とが対応付けられている。
【0091】
図19に示す例では、録画時間が長くなるほど、動画縮小表示用フレーム数が増えている。具体的には、録画時間が1秒未満の場合には、動画縮小表示用フレーム数が“1”であり、録画時間が1秒以上5秒未満の場合には、動画縮小表示用フレーム数が“2”であり、録画時間が5秒以上10秒未満の場合には、動画縮小表示用フレーム数が“3”である。なお、これはあくまでも一例に過ぎず、フレーム数導出テーブル82の内容は、受付デバイス32又は54によって受け付けられた指示に従って変更される可変値であってもよい。また、フレーム数導出テーブル82の内容は、処理対象画像ファイル群に含まれる画像ファイル(例えば、動画像ファイル)の個数、及び/又は、動画像ファイルに含まれる撮像画像データのフレーム数等の各種条件に応じて変更される可変値であってもよい。
【0092】
一例として図20に示す例では、縮小表示用画像データ生成部60Eは、取得部60Cから入力された動画像ファイルに含まれる複数の撮像画像データの各々から原画像データを抽出する。そして、縮小表示用画像データ生成部60Eは、抽出した原画像データを縮小することで縮小表示用画像データを生成する。
【0093】
縮小表示用画像データ生成部60Eは、縮小表示用画像データに対して、対応する撮像画像データを特定可能な撮像画像データ識別子を付与する。また、縮小表示用画像データ生成部60Eは、生成した縮小表示用画像データを、対応する撮像画像データに関連付け、年イベント画像ファイルDB80に記憶する。
【0094】
なお、撮像画像データ識別子は、縮小表示用画像データに対応する動画像ファイルを呼び出すためのキーとして用いられる。例えば、サーバ14からユーザデバイス12に縮小表示用画像データが提供されてからユーザ16によって縮小表示用画像データが選択された場合に、サーバ14は、撮像画像ファイル識別子から特定される動画像ファイルを年イベント画像ファイルDB80から取得し、ユーザデバイス12に提供する。
【0095】
判定部60Dは、処理対象画像ファイル群に含まれる全ての動画像ファイルについて縮小表示用画像データ生成部60Eによる処理(以下、「動画像ファイル縮小処理」とも称する)が終了したか否かを判定する。ここで、動画像ファイル縮小処理とは、縮小表示用画像データの生成、動画像ファイル識別子の付与、縮小表示用画像データの動画像ファイルへの関連付け、及び縮小表示用画像データの年イベント画像ファイルDB80への記憶を指す。
【0096】
判定部60Dは、処理対象画像ファイル群に含まれる全ての動画像ファイルについて動画像ファイル縮小処理が終了していると判定した場合、年記憶領域の年に対して1年を加算する。判定部60Dは、処理対象画像ファイル群に含まれる全ての動画像ファイルについて縮小表示用画像データ生成部60Eによる処理が終了していないと判定した場合、縮小表示用画像データ生成部60Eに対して動画像ファイル縮小処理の続行を指示する。縮小表示用画像データ生成部60Eは、判定部60Dから動画像ファイル縮小処理の続行が指示されると、動画像ファイル縮小処理を続行する。
【0097】
判定部60Dによって、処理対象画像ファイル群に含まれる全ての動画像ファイルについて動画像ファイル縮小処理が終了していると判定された場合、一例として図21に示すように、画像データ選択部60Fは、年記憶領域から年を取得する。そして、画像データ選択部60Fは、年記憶領域から取得した年の画像ファイル群を処理対象画像ファイル群として選択し直す。
【0098】
取得部60Cは、画像データ選択部60Fによって選択された処理対象画像ファイル群から、1つのイベント情報を取得する。イベント情報は、大イベントを示す情報である。判定部60Dは、取得部60Cによって取得されたイベント情報により示される大イベント(以下、「注目イベント」とも称する)に関する画像ファイル群に動画像ファイルが含まれているか否かを判定する。
【0099】
判定部60Dは、注目イベントに関する画像ファイル群に動画像ファイルが含まれていないと判定した場合、続いて、処理対象画像ファイル群から取得部60Cによって全てのイベント情報が取得されたか否かを判定する。判定部60Dは、処理対象画像ファイル群から取得部60Cによって全てのイベント情報が取得されていないと判定した場合、取得部60Cに対してイベント情報の取得の続行を指示する。これに応じて、取得部60Cは、処理対象画像ファイル群からのイベント情報の取得を続行する。判定部60Dは、処理対象画像ファイル群から取得部60Cによって全てのイベント情報が取得されたと判定した場合、年記憶領域の年に対して1年を加算する。
【0100】
一方、判定部60Dは、注目イベントに関する画像ファイル群に動画像ファイルが含まれていると判定した場合、続いて、前年分の縮小表示用画像データに共通イベント情報が含まれているか否かを判定する。ここで、前年分の縮小表示用画像データとは、現時点で画像データ選択部60Fによって選択されている処理対象画像データ群よりも1年前の日付が付与されている画像データ群に関連付けられている縮小表示用画像データを指す。また、共通イベント情報とは、注目イベントと同一又は類似の大イベントを示す情報を指す。前年分の縮小表示用画像データに共通イベント情報が含まれているか否かの判定は、前年分の画像データ群に、注目イベントと同一又は類似の大イベントが含まれているか否かが判定されることに行われる。
【0101】
一例として図22に示すように、判定部60Dは、前年分の縮小表示用画像データに共通イベント情報が含まれていないと判定した場合、続いて、処理対象画像ファイル群から取得部60Cによって全てのイベント情報が取得されたか否かを判定する。判定部60Dは、処理対象画像ファイル群から取得部60Cによって全てのイベント情報が取得されていないと判定した場合、取得部60Cに対してイベント情報の取得の続行を指示する。これに応じて、取得部60Cは、処理対象画像ファイル群からのイベント情報の取得を続行する。判定部60Dは、処理対象画像ファイル群から取得部60Cによって全てのイベント情報が取得されたと判定した場合、一覧画像データ生成処理は図25に示す(A)へ移行する。
【0102】
一方、判定部60Dは、前年分の縮小表示用画像データに共通イベント情報が含まれていると判定した場合、フレーム数カウント部60Iに対してフレーム数のカウントの開始を指示し、ファイル数カウント部60Jに対してファイル数のカウントの開始を指示する。
【0103】
フレーム数カウント部60Iは、判定部60Dからカウントの開始が指示されると、共通イベント情報により示される大イベント(以下、「共通イベント」とも称する)について、年イベント画像ファイルDB80内の前年分の画像ファイル群から縮小表示用画像データのフレーム数をカウントする。ファイル数カウント部60Jは、判定部60Dからカウントの開始が指示されると、共通イベントについて、処理対象画像ファイル群内の画像ファイル数をカウントする。
【0104】
一例として図23に示すように、判定部60Dは、フレーム数カウント部60Iによってカウントされたフレーム数が、ファイル数カウント部60Jによってカウントされた画像ファイル数よりも多いか否かを判定する。判定部60Dは、フレーム数カウント部60Iによってカウントされたフレーム数が、ファイル数カウント部60Jによってカウントされた画像ファイル数以下であると判定した場合、縮小表示用画像データ生成部60Eに対して、縮小表示用画像データの生成を指示する。判定部60Dは、フレーム数カウント部60Iによってカウントされたフレーム数が、ファイル数カウント部60Jによってカウントされた画像ファイル数よりも多いと判定した場合、不足フレーム数算出部60Kに対して、不足フレーム数の算出を指示する。
【0105】
縮小表示用画像データ生成部60Eは、判定部60Dから縮小表示用画像データの生成が指示されると、取得部60Cによって取得された動画像ファイル、すなわち、現時点で処理対象とされている動画像ファイルから、1フレーム分の撮像画像データを取得する。なお、取得部60Cによって取得された動画像ファイルが含まれている処理対象画像ファイル群は、本開示の技術に係る「編集対象画像データ」の一例である。
【0106】
縮小表示用画像データ生成部60Eは、取得した撮像画像データから原画像データを抽出し、抽出した原画像データを縮小することで、1フレーム分の縮小表示用画像データを生成する。また、縮小表示用画像データ生成部60Eは、縮小表示用画像データに対して、対応する撮像画像データを特定可能な撮像画像データ識別子を付与する。そして、縮小表示用画像データ生成部60Eは、生成した縮小表示用画像データを、対応する撮像画像データに関連付け、年イベント画像ファイルDB80に記憶する。その後、一覧画像データ生成処理は図25に示す(A)へ移行する。
【0107】
不足フレーム数算出部60Kは、不足フレーム数を算出する。不足フレーム数は、フレーム数カウント部60Iによってカウントされたフレーム数からファイル数カウント部60Jによってカウントされた画像ファイル数を減じて得た値である。
【0108】
一例として図24に示すように、縮小表示用画像データ生成部60Eは、取得部60Cによって取得された動画像ファイル、すなわち、現時点で処理対象とされている動画像ファイルから、不足フレーム数算出部60Kによって算出された不足フレーム数に1を加えたフレーム数(以下、「調整フレーム数」とも称する)分の撮像画像データを取得する。ここで、調整フレーム数が複数の場合、縮小表示用画像データ生成部60Eは、調整フレーム数分の撮像画像データ、すなわち、複数フレームの撮像画像データ間の類似度を導出する。類似度は、例えば、複数フレームの撮像画像データに含まれる複数の原画像データに対して画像認識処理(例えば、カスケード分類器による画像認識処理及び/又はパターンマッチング等)が行われることによって得られた結果に従って導出される。縮小表示用画像データ生成部60Eは、導出した類似度が既定範囲内の撮像画像データを不足フレーム数に1を加算したフレーム数分だけ動画像ファイルから取得する。
【0109】
縮小表示用画像データ生成部60Eは、調整フレーム数分の撮像画像データの各々から原画像データを抽出し、抽出した原画像データを縮小することで、調整フレーム数分の縮小表示用画像データを生成する。ここで、調整フレーム数分の縮小表示用画像データは、本開示の技術に係る「動画像データの少なくとも一部を構成する複数フレームの静止画像データに対応する複数フレームの動画像用第2表示用画像データ」の一例である。
【0110】
また、縮小表示用画像データ生成部60Eは、縮小表示用画像データに対して、対応する撮像画像データを特定可能な撮像画像データ識別子を付与する。そして、縮小表示用画像データ生成部60Eは、生成した縮小表示用画像データを、対応する撮像画像データに関連付け、年イベント画像ファイルDB80に記憶する。その後、一覧画像データ生成処理は図25に示す(A)へ移行する。
【0111】
調整フレーム数分の縮小表示用画像データが生成されて年イベント画像ファイルDB80に記憶された後、一例として図25に示すように、判定部60Dは、処理対象画像ファイル群から全てのイベント情報が取得部60Cによって取得されたか否かを判定する。判定部60Dは、処理対象画像ファイル群から全てのイベント情報が取得部60Cによって取得されていないと判定した場合、一覧画像データ生成処理は、図21に示す(B)へ移行し、判定部60Dは、取得部60Cに対して、イベント情報の取得の続行を指示する。一方、判定部60Dは、処理対象画像ファイル群から全てのイベント情報が取得部60Cによって取得されたと判定した場合、年記憶領域の年に対して1年を加算する。そして、判定部60Dは、年イベント画像ファイルDB80内の画像ファイル群に対して、図21図24に示す処理を実行したか否かを判定する。
【0112】
判定部60Dは、年イベント画像ファイルDB80内の全ての画像ファイル群に対して、図9図24に示す処理を実行していないと判定した場合、一覧画像データ生成処理は、図21に示す(C)へ移行し、判定部60Dは、画像データ選択部60Fに対して処理対象画像ファイル群の選択の再開を指示する。ここで、処理対象画像ファイル群の選択の再開とは、年イベント画像ファイルDB80から、年記憶領域内の年に対応する画像ファイル群を処理対象画像ファイル群として選択し直す処理を指す。
【0113】
一方、判定部60Dは、年イベント画像ファイルDB80内の全ての画像ファイル群に対して、図9図24に示す処理を実行したと判定した場合、一覧画像データ生成部60Lに対して、一覧画像データの生成を指示する。
【0114】
一覧画像データ生成部60Lは、判定部60Dから一覧画像データの生成が指示されると、年イベント画像ファイルDB80から、全ての縮小表示用画像データを、年単位で且つイベント毎に分類して取得する。そして、一覧画像データ生成部60Lは、取得した全ての縮小表示用画像データを年単位且つ大イベント毎に一覧画像データ(図26参照)を生成する。ここで、一覧画像データ生成部60Lによって生成される一覧画像データは、本開示の技術に係る「複数フレームの第1表示用画像データ」及び「複数フレームの第2表示用画像データ」の一例である。また、本実施形態では、一覧画像データ生成部60Lによって一覧画像データが生成されることによって本開示の技術に係る「第1表示用画像データ」が取得される。
【0115】
本実施形態において、年単位とは、1年単位を意味する。但し、これはあくまでも一例に過ぎず、M(M:2以上の自然数)年単位であってもよい。1年単位及び大イベントは、本開示の技術に係る「共通の属性」の一例である。また、大イベントは、本開示の技術に係る「イベント」の一例である。なお、同じ大イベントに関する複数フレームの縮小表示用画像データのうち、N年の縮小表示用画像データは、本開示の技術に係る「第1表示用画像データ」の一例であり、N+1年の縮小表示用画像データは、本開示の技術に係る「第2表示用画像データ」の一例である。
【0116】
送信部60Mは、一覧画像データ生成部60Lによって生成された一覧画像データを、通信I/F52を介して、画像データ群の提供元のユーザデバイス12に送信する。画像データ群の提供元のユーザデバイス12とは、サーバ14に対して画像データ群を提供したユーザデバイス(例えば、図9に示すユーザデバイス12)を指す。
【0117】
一例として図26に示すように、CPU60によって一覧画像データ生成処理が実行されることにより、2019年運動会画像ファイル群が取得され、取得された2019年運動会画像ファイル群に含まれる1つの動画像ファイルから、上述した調整フレーム数の縮小表示用画像データ(以下、「調整フレーム表示用画像データ群」とも称する)が生成される。また、CPU60によって一覧画像データ生成処理が実行されることにより、2018年運動会画像ファイル群に対応する一覧画像データに含まれる縮小表示用画像データが取得される。
【0118】
従って、2018年運動会画像ファイル群に対応する一覧画像データに含まれる縮小表示用画像データのフレーム数と2019年運動会画像ファイル群に対応する一覧画像データに含まれる縮小表示用画像データのフレーム数とが統一される。なお、これはあくまでも一例に過ぎず、本開示の技術はこれに限定されない。調整フレーム表示用画像データ群が生成されるのであれば、2018年運動会画像ファイル群に対応する一覧画像データに含まれる縮小表示用画像データのフレーム数は、2019年運動会画像ファイル群に対応する一覧画像データに含まれる縮小表示用画像データのフレーム数よりも多くてもよい。
【0119】
また、ここでは、1つの動画像ファイルから調整フレーム表示用画像データ群が生成されるが、本開示の技術はこれに限定されず、複数の動画像ファイルから調整フレーム表示用画像データ群が生成されるようにしてもよい。この場合、調整フレーム数を複数の動画像ファイルに対して分散させて割り当て、各画像ファイルから、割り当てられたフレーム数分の縮小表示用画像データが生成されるようにすればよい。
【0120】
また、ここでは、大イベントとして運動会を例示しているが、本開示の技術はこれに限定されず、1年単位の画像ファイル群に対応する縮小表示用画像データのフレーム数は、1年単位で行われる共通の大イベント間で統一される。また、1年単位は、あくまでも一例に過ぎず、複数年単位で行われる共通の大イベント(例えば、オリンピックの開会式、オリンピックの閉会式、及び/又はオリンピックの特定競技)間であっても、縮小表示用画像データのフレーム数は統一される。
【0121】
なお、図26に示す例において、2018年運動会画像ファイル群に関する一覧画像データは、本開示の技術に係る「複数フレームの第1表示用画像データ」の一例である。また、図26に示す例において、2019年運動会画像ファイル群は、本開示の技術に係る「編集対象画像データ」の一例である。また、図26に示す例において、調整フレーム表示用画像データ群の基になっている動画像ファイルは、本開示の技術に係る「動画像データ」の一例である。また、図26に示す例において、調整フレーム表示用画像データ群の基になっている動画像ファイルに含まれる複数フレーム分の撮像画像データは、本開示の技術に係る「複数フレームの静止画像データ」の一例である。
【0122】
ユーザデバイス12によって一覧画像データが受信されると、一例として図27に示すように、ディスプレイ34には、一覧画像データにより示される一覧画像が表示される。ディスプレイ34には、複数フレームの縮小表示用画像について、調整フレーム表示用画像データ群により示される画像群(以下、「調整フレーム表示用画像群」とも称する)と、調整フレーム表示用画像群以外の縮小表示用画像とが区別可能な態様で表示されている。
【0123】
具体的に説明すると、一覧画像に含まれる複数フレームの縮小表示用画像は、時間軸に沿って伸長する帯状の背景上に、同一の動画像ファイルから生成された調整フレーム表示用画像群と、調整フレーム表示用画像群以外の複数フレーム分の縮小表示用画像とが区別可能な態様で表示されている。図27に示す例では、調整フレーム表示用画像群の背景(ハッチング領域)に、調整フレーム表示用画像群以外の縮小表示用画像の背景と異なる色が付されることによって、調整フレーム表示用画像群と、調整フレーム表示用画像群以外の縮小表示用画像とが視覚的に区別可能とされている。
【0124】
なお、以下では、説明の便宜上、調整フレーム表示用画像群に含まれる1フレーム分の画像を「調整フレーム表示用画像」と称し、調整フレーム表示用画像を示すデータを「調整フレーム表示用画像データ」と称する。
【0125】
ここで、調整フレーム表示用画像データは、本開示の技術に係る「動画像用第2表示用画像データ」の一例である。また、調整フレーム表示用画像は、本開示の技術に係る「動画像用第2表示用画像データに基づく表示用画像」の一例である。また、調整フレーム表示用画像群は、本開示の技術に係る「動画像用第2表示用画像データに基づく複数フレームの表示用画像」の一例である。また、2019年運動会画像ファイル群に関する一覧画像に含まれる複数の縮小表示用画像のうちの調整フレーム表示用画像群以外の縮小表示用画像は、本開示の技術に係る「動画像用第2表示用画像データ以外の前記第2表示用画像データに基づく表示用画像」の一例である。
【0126】
なお、ここでは、調整フレーム表示用画像データは、2019年運動会画像ファイル群内の1つの動画像ファイルに含まれる全ての原画像データではなく、一部の原画像データから生成されているが、本開示の技術はこれに限定されず、動画像ファイルに含まれる全ての原画像データの各々から調整フレーム表示用画像データが生成されるようにしてもよい。例えば、動画ファイルの録画時間が1秒にも満たない場合に、動画像ファイルに含まれる全ての原画像データの各々から調整フレーム表示用画像データが生成されるようにしてもよい。
【0127】
次に、情報処理システム10の作用について説明する。
【0128】
図28A図28Dには、一覧画像データ生成処理の流れの一例が示されている。なお、図28A図28Dに示す一覧画像データ生成処理の流れは、本開示の技術に係る「情報処理方法」の一例である。
【0129】
図28Aに示す一覧画像データ生成処理では、先ず、ステップST10で、判定部60Dは、ユーザデバイス12から送信された画像ファイル群が通信I/F52によって受信されたか否かを判定する。ステップST10において、ユーザデバイス12から送信された画像ファイル群が通信I/F52によって受信されていない場合は、判定が否定されて、一覧画像データ生成処理は、図28Dに示すステップST80へ移行する。ステップST10において、ユーザデバイス12から送信された画像ファイル群が通信I/F52によって受信された場合は、判定が肯定されて、一覧画像データ生成処理はステップST12へ移行する。
【0130】
ステップST12で、DB構築部60Aは、通信I/F52によって受信された画像ファイル群を用いて、ストレージ62内に画像ファイルDB74を構築し(図9参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST14へ移行する。
【0131】
ステップST14で、画像解析部60Bは、ステップST12で構築された画像ファイルDB74に含まれる画像ファイルに対して画像解析を行い(図10及び図11参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST16へ移行する。
【0132】
ステップST16で、DB構築部60Aは、ステップST14で行われた画像解析の結果に基づいて、画像ファイルDB74に含まれる画像ファイルを、年単位かつ大イベント毎に分類することで、年イベント画像ファイルDB80を構築し(図12図15参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST18へ移行する。
【0133】
ステップST18で、取得部60Cは、ステップST16で構築された年イベント画像ファイルDB80から未処理の静止画像ファイルを取得し(図16参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST20へ移行する。本ステップST18において、未処理の静止画像ファイルとは、ステップST20及びステップST21の処理が未だに行われていない静止画像ファイルを指す。
【0134】
ステップST20で、縮小表示用画像データ生成部60Eは、ステップST18で取得された静止画像ファイルから縮小表示用画像データを生成し(図16参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST21へ移行する。
【0135】
ステップST21で、縮小表示用画像データ生成部60Eは、ステップST20で生成した縮小表示用画像データを、対応する静止画像ファイルに関連付けて、年イベント画像ファイルDB80に記憶し(図16参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST22へ移行する。
【0136】
ステップST22で、判定部60Dは、全ての静止画像ファイルについてステップST20及びステップST21の処理を行ったか否かを判定する。ステップST22において、全ての静止画像ファイルについてステップST20及びステップST21の処理を行っていない場合は、判定が否定されて、一覧画像データ生成処理はステップST18へ移行する。ステップST22において、全ての静止画像ファイルについてステップST20及びステップST21の処理を行った場合は、判定が肯定されて、一覧画像データ生成処理は、図28Bに示すステップST24へ移行する。
【0137】
図28Bに示すステップST24で、画像データ選択部60Fは、年イベント画像ファイルDB80から、最も過去の年の日付が付与された画像ファイル群を処理対象画像ファイル群として選択し(図17参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST26へ移行する。
【0138】
ステップST26で、画像データ選択部60Fは、ステップST24で選択された処理対象画像ファイル群に付与されている日付の年を年記憶領域に記憶し(図18参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST28へ移行する。
【0139】
ステップST28で、判定部60Dは、ステップST24で選択された処理対象画像ファイル群に動画像ファイルが含まれているか否かを判定する(図18参照)。ステップST28において、ステップST24で選択された処理対象画像ファイル群に動画像ファイルが含まれていない場合は、判定が否定されて、一覧画像データ生成処理はステップST42へ移行する。ステップST28において、ステップST24で選択された処理対象画像ファイル群に動画像ファイルが含まれている場合は、判定が肯定されて、一覧画像データ生成処理はステップST30へ移行する。
【0140】
ステップST30で、取得部60Cは、ステップST24で選択された処理対象画像ファイル群から、未処理の動画像ファイルを取得し(図19参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST32へ移行する。本ステップST30において、未処理の動画像ファイルとは、ステップST32~ステップST38の処理が未だに行われていない動画像ファイルを指す。
【0141】
ステップST32で、録画時間特定部60Gは、ステップST30で取得された動画像ファイルの録画時間を特定し(図19参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST34へ移行する。
【0142】
ステップST34で、フレーム数導出部60Hは、フレーム数導出テーブル82を用いて、ステップST32で特定された録画時間に応じた動画縮小表示用フレーム数を導出し(図19参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST36へ移行する。
【0143】
ステップST36で、縮小表示用画像データ生成部60Eは、ステップST34で導出された動画縮小表示用フレーム数分の縮小表示用画像データを生成し(図20参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST38へ移行する。
【0144】
ステップST38で、縮小表示用画像データ生成部60Eは、ステップST36で生成した縮小表示用画像データを、対応する撮像画像データに関連付けて、年イベント画像ファイルDB80に記憶し(図20参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST40へ移行する。
【0145】
ステップST40で、判定部60Dは、ステップST24で選択された処理対象画像ファイル群に含まれる全ての動画像ファイルについて、ステップST32~ステップST38の処理を行ったか否かを判定する(図20参照)。ステップST40において、ステップST24で選択された処理対象画像ファイル群に含まれる全ての動画像ファイルについて、ステップST32~ステップST38の処理を行っていない場合は、判定が否定されて、一覧画像データ生成処理はステップST30へ移行する。ステップST40において、ステップST24で選択された処理対象画像ファイル群に含まれる全ての動画像ファイルについて、ステップST32~ステップST38の処理を行った場合は、判定が肯定されて、一覧画像データ生成処理はステップST42へ移行する。
【0146】
ステップST42で、画像データ選択部60Fは、年記憶領域内の年に1年を加算し(図20参照)、その後、一覧画像データ生成処理は、図28Cに示すステップST44へ移行する。
【0147】
図28Cに示すステップST44で、画像データ選択部60Fは、年イベント画像ファイルDB80から、年記憶領域内の年の日付が付与された画像データ群を処理対象画像ファイル群として選択し(図21参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST46へ移行する。
【0148】
ステップST46で、取得部60Cは、ステップST44で選択された処理対象画像ファイル群から、未処理のイベント情報を取得し(図21参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST48へ移行する。ステップST46において、未処理のイベント情報とは、ステップST48以降の処理で未だに用いられていないイベント情報を指す。
【0149】
ステップST48で、判定部60Dは、ステップST44で選択された処理対象画像ファイル群のうち、ステップST46で取得されたイベント情報により示される注目イベントの画像ファイル群に、動画像ファイルが含まれているか否かを判定する(図21参照)。ステップST48において、ステップST44で選択された処理対象画像ファイル群のうち、ステップST46で取得されたイベント情報により示される注目イベントの画像ファイル群に、動画像ファイルが含まれていない場合は、判定が否定されて、一覧画像データ生成処理は、図28Dに示すステップST68へ移行する。ステップST48において、ステップST44で選択された処理対象画像ファイル群のうち、ステップST46で取得されたイベント情報により示される注目イベントの画像ファイル群に、動画像ファイルが含まれている場合は、判定が肯定されて、一覧画像データ生成処理はステップST50へ移行する。
【0150】
ステップST50で、判定部60Dは、年イベント画像ファイルDB80内の前年分の画像データ群に対応する縮小表示用画像データに共通イベント情報が含まれているか否かを判定する(図21参照)。ステップST50において、年イベント画像ファイルDB80内の前年分の画像データ群に対応する縮小表示用画像データに共通イベント情報が含まれていない場合は、判定が否定されて、一覧画像データ生成処理は、図28Dに示すステップST68へ移行する。ステップST50において、年イベント画像ファイルDB80内の前年分の画像データ群に対応する縮小表示用画像データに共通イベント情報が含まれている場合は、判定が肯定されて、一覧画像データ生成処理はステップST52へ移行する。
【0151】
ステップST52で、取得部60Cは、ステップST44で選択された処理対象画像データ群から、未処理の共通イベント動画像ファイルを取得し(図23及び図24の取得部60C参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST54へ移行する。本ステップST52において、未処理の共通イベント画像ファイルとは、ステップST44で選択された処理対象画像データ群のうち、前年分の縮小表示用画像データに含まれている共通イベント情報に関連する動画像ファイルであって、ステップST62又はステップST64の処理で未だに用いられていない動画像ファイルを指す。
【0152】
ステップST54で、フレーム数カウント部60Iは、共通イベント(共通イベント情報により示される大イベント)について、前年分の縮小表示用画像データのフレーム数をカウントし(図22参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST56へ移行する。本ステップST54において、前年とは、年記憶領域内の年の前年を指す。
【0153】
ステップST56で、ファイル数カウント部60Jは、共通イベント(共通イベント情報により示される大イベント)について、ステップST44で選択された処理対象画像データ群内の画像ファイル数をカウントし(図22参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST58へ移行する。
【0154】
ステップST58で、ステップST54でカウントされたフレーム数が、ステップST56でカウントされた画像ファイル数よりも多いか否かを判定する(図23参照)。ステップST58において、ステップST54でカウントされたフレーム数が、ステップST56でカウントされた画像ファイル数以下の場合は、判定が否定されて、一覧画像データ生成処理は、図28Dに示すステップST64へ移行する。ステップST58において、ステップST54でカウントされたフレーム数が、ステップST56でカウントされた画像ファイル数よりも多い場合は、判定が肯定されて、一覧画像データ生成処理はステップST60へ移行する。
【0155】
ステップST60で、不足フレーム数算出部60Kは、ステップST54でカウントされたフレーム数、及びステップST56でカウントされた画像ファイル数を用いて、不足フレーム数を算出し(図23参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST62へ移行する。
【0156】
ステップST62で、縮小表示用画像データ生成部60Eは、ステップST52で取得された共通イベント動画像ファイルから、ステップST60で算出された不足フレーム数に1を加算して得た調整フレーム数分の縮小表示用画像データを生成し(図24参照)、その後、一覧画像データ生成処理は、図28Dに示すステップST68へ移行する。
【0157】
図28Dに示すステップST64で、縮小表示用画像データ生成部60Eは、ステップST52で取得された共通イベント動画像ファイルから、1フレーム分の縮小表示用画像データを生成し(図23参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST66へ移行する。
【0158】
ステップST66で、縮小表示用画像データ生成部60Eは、ステップST64で生成した縮小表示用画像データを、対応する撮像画像データに関連付けて、年イベント画像ファイルDB80に記憶し(図23参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST68へ移行する。
【0159】
ステップST68で、判定部60Dは、ステップST44で選択された処理対象画像データ群に含まれる全てのイベント情報について、ステップST46の処理を行ったか否かを判定する(図25参照)。ステップST68において、ステップST44で選択された処理対象画像データ群に含まれる全てのイベント情報について、ステップST46の処理を行っていない場合は、判定が否定されて、一覧画像データ生成処理は、図28Cに示すステップST46へ移行する。ステップST68において、ステップST44で選択された処理対象画像データ群に含まれる全てのイベント情報について、ステップST46の処理を行った場合は、判定が肯定されて、一覧画像データ生成処理はステップST70へ移行する。
【0160】
ステップST70で、判定部60Dは、年記憶領域内の年に1年を加算し(図25参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST72へ移行する。
【0161】
ステップST72で、判定部60Dは、年イベント画像ファイルDB80内の全ての画像ファイル群について、ステップST44の処理を行ったか否かを判定する(図25参照)。ステップST72において、年イベント画像ファイルDB80内の全ての画像ファイル群について、ステップST44の処理を行っていない場合は、判定が否定されて、一覧画像データ生成処理は、図28Cに示すステップST44へ移行する。ステップST72において、年イベント画像ファイルDB80内の全ての画像ファイル群について、ステップST44の処理を行った場合は、判定が肯定されて、一覧画像データ生成処理はステップST74へ移行する。
【0162】
ステップST74で、一覧画像データ生成部60Lは、年イベント画像ファイルDB80内の全ての縮小表示用画像データを、年単位で且つ大イベント毎に分類することで一覧画像データを生成し(図25及び図26参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST76へ移行する。
【0163】
ステップST76で、判定部60Dは、一覧画像データを送信するタイミング(以下、「送信タイミング」とも称する)が到来したか否かを判定する。送信タイミングの一例としては、一覧画像データの送信を開始する指示が受付デバイス32又は54によって受け付けられたタイミング、又は、ステップST74の処理が終了してから既定時間(例えば、10秒)が経過したタイミング等が挙げられる。
【0164】
ステップST76において、送信タイミングが到来していない場合は、判定が否定されて、ステップST76の判定が再び行われる。ステップST76において、送信タイミングが到来した場合は、判定が肯定されて、一覧画像データ生成処理はステップST78へ移行する。
【0165】
ステップST78で、送信部60Mは、ステップST74で生成された一覧画像データを、通信I/F52を介して、ユーザデバイス12に送信し(図25参照)、その後、一覧画像データ生成処理はステップST80へ移行する。
【0166】
ステップST80で、判定部60Dは、一覧画像データ生成処理を終了する条件(以下、「一覧画像データ生成処理終了条件」とも称する)を満足したか否かを判定する。一覧画像データ生成処理終了条件の一例としては、一覧画像データ生成処理を終了させる指示が受付デバイス32又は54によって受け付けられた、との条件が挙げられる。ステップST80において、一覧画像データ生成処理終了条件を満足していない場合は、判定が否定されて、一覧画像データ生成処理は、図28Aに示すステップST10へ移行する。ステップST80において、一覧画像データ生成処理終了条件を満足した場合は、判定が肯定されて、一覧画像データ生成処理が終了する。
【0167】
以上説明したように、本実施形態において、サーバ14では、2018年運動会画像ファイル群に対応する一覧画像データに含まれる縮小表示用画像データのフレーム数に応じて定められた調整フレーム数分の調整フレーム表示用画像データが2019年運動会画像ファイル群から生成される(図26参照)。2018年運動会画像ファイル群に対応する一覧画像データに含まれる縮小表示用画像データ、及び2019年運動会画像ファイル群は、1年単位という属性、及び運動会という属性が共通している。そして、ディスプレイ34には、調整フレーム数分の調整フレーム表示用画像が表示される(図27参照)。従って、本構成によれば、縮小表示用画像データの属性毎に、表示フレーム数に統一性を持たせて一覧画像をディスプレイ34に対して表示させることができる。
【0168】
また、本実施形態において、調整フレーム表示用画像のフレーム数は、2018年運動会画像ファイル群に対応する一覧画像データに含まれる縮小表示用画像データのフレーム数以下に制限されている(図26参照)。従って、本構成によれば、調整フレーム表示用画像のフレーム数が何ら制限されていない場合に比べ、縮小表示用画像データのフレーム数が、2018年運動会画像ファイル群に対応する一覧画像データに含まれる縮小表示用画像データのフレーム数を超えることを抑制することができる。
【0169】
また、本実施形態において、サーバ14では、CPU60によって、共通の属性を有する画像データとして、2019年運動会画像ファイル群と、2018年運動会画像ファイル群に対応する複数フレームの縮小表示用画像データとが取得される(図26参照)。そして、2019年運動会画像ファイル群から、2019年運動会画像ファイル群に対応する一覧画像データが生成される。2019年運動会画像ファイル群に対応する一覧画像データのフレーム数は、2018年運動会画像ファイル群に対応する一覧画像データに含まれる縮小表示用画像データのフレーム数と同じである。従って、本構成によれば、共通の属性を有する縮小表示用画像データのフレーム数を統一させることができる。
【0170】
また、本実施形態において、2019年運動会画像ファイル群と2018年運動会画像ファイル群に対応する複数フレームの縮小表示用画像データとの共通の属性は、運動会という大イベントである。従って、本構成によれば、運動会という共通の属性を有する縮小表示用画像データのフレーム数を統一させることができる。
【0171】
なお、共通の属性は、大イベントに限定されるものではなく、大イベントに代えて、又は大イベントと共に、日付、被写体、撮像位置、撮像者、及び/又は撮像装置機種等を採用してもよい。また、共通の属性として、大イベントではなく、小イベントを採用してもよい。また、上記では、共通の属性として、年単位を例示したが、季節単位(例えば、春夏秋冬)、月単位、週単位、又は日単位であってもよい。
【0172】
また、本実施形態において、画像ファイル群の属性(例えば、大イベント)は、画像ファイル群に対して画像解析が行われることによって特定される。従って、本構成によれば、画像ファイル群の内容を目視で確認しながら画像ファイル群の属性を特定する場合に比べ、画像ファイル群の属性を特定する手間を軽減することができる。
【0173】
また、本実施形態において、縮小表示用画像データ生成部60Eによって動画像ファイルから取得される調整フレーム数分の撮像画像データは、類似度が既定範囲内の撮像画像データである。縮小表示用画像データ生成部60Eは、調整フレーム数分の撮像画像データから、調整フレーム数分の縮小表示用画像データを生成する。従って、本構成によれば、縮小表示用画像データ間の微妙な違いを確認したいユーザの要求に応えることができる。
【0174】
なお、本実施形態では、類似度が画像解析の結果に基づいて導出されているが、本開示の技術はこれに限定されず、画像解析の結果に代えて、又は、画像解析の結果と共に、動画像ファイルから取得される撮像画像データのフレーム間の時間間隔を考慮して導出されるようにしてもよい。
【0175】
また、縮小表示用画像データ生成部60Eによって動画像ファイルから取得される調整フレーム数分の撮像画像データは、上記の類似度が既定範囲外の撮像画像データであってもよい。この場合、類似する縮小表示用画像データを不要と考えるユーザの要求に応えることができる。
【0176】
また、本実施形態において、ディスプレイ34は、複数フレームの縮小表示用画像について、調整フレーム表示用画像群と、調整フレーム表示用画像群以外の縮小表示用画像とが区別可能な態様で表示する。また、ディスプレイ34は、一覧画像に含まれる複数フレームの縮小表示用画像について、時間軸に沿って伸長する帯状の背景上に、同一の動画像ファイルから生成された調整フレーム表示用画像群と、調整フレーム表示用画像群以外の複数フレーム分の縮小表示用画像とを区別可能な態様で表示する。従って、本構成によれば、ユーザに対して、調整フレーム表示用画像群と、調整フレーム表示用画像群以外の縮小表示用画像とを視覚的に識別させることができる。
【0177】
なお、上記実施形態では、一覧画像に含まれる複数フレームの縮小表示用画像を時間軸に沿って一列に並べて表示させる形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、ディスプレイ34は、2019年運動会画像ファイル群に関する一覧画像に含まれる複数フレームの縮小表示用画像を別段で分けて表示するようにしてもよい。この場合、複数フレームの縮小表示用画像の各々を得るために行われた撮像の時間帯が重複している場合に、複数フレームの縮小表示用画像を、段を分けて表示するとよい。
【0178】
ここでは、具体例として、2019年運動会画像ファイル群に関する一覧画像データに、互いに重複する時間帯に撮像されることで得られた複数フレームの縮小表示用画像データ(以下、「複数フレームの時間帯重複表示用画像データ」とも称する)が含まれる場合について説明する。この場合、一例として図29に示すように、ディスプレイ34は、複数フレームの時間帯重複表示用画像データにより示される複数フレームの時間帯重複表示用画像を、時系列で表示する。また、ディスプレイ34は、時間軸上で複数フレームの時間帯重複表示用画像が互いに重複する時間帯を示す位置に、複数フレームの時間帯重複表示用画像を対応させて並べた態様で表示する。図29に示す例では、時間軸上に上段と下段とが設けられており、時間帯重複表示用画像が、互いに重複する時間帯を示す位置で、上段と下段とで対応させて並べた状態で表示されている。従って、本構成によれば、互いに重複する時間帯に撮像されることで得られた複数フレームの縮小表示用画像データにより示される複数フレームの時間帯重複表示用画像間の時間的な関係を視覚的に把握することができる。
【0179】
図29に示す例では、時間帯重複表示用画像を二段に分けて表示させる形態例を挙げているが、これはあくまでも一例に過ぎず、三段以上に分けて表示させるようにしてもよい。このように複数段に分けて表示させる表示方式は、複数の撮像者の各々によって撮像されることで得られた複数の縮小表示用画像間で撮像が行われた時間帯が重複する場合に有効である。
【0180】
また、図30に示すように、時間軸上に沿って並べられた複数フレームの縮小表示用画像間から、他の縮小表示用画像が、ポップアップ方式で表示されるようにしてもよい。この場合、他の縮小表示用画像は、時間軸上の撮像された時刻を示す位置に対応させて表示される。
【0181】
また、上記実施形態では、1フレーム分の調整フレーム表示用画像の表示領域に対しては、1フレーム分の原画像データから生成された1フレーム分の調整フレーム表示用画像データに基づく調整フレーム表示用画像のみが表示されているが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、1フレーム分の調整フレーム表示用画像の表示領域に対して、複数フレーム分の原画像データから生成された複数フレーム分の調整フレーム表示用画像データ(例えば、図31に示す「ダイジェスト版縮小表示用画像データ」)により示される複数フレーム分の調整フレーム表示用画像が順繰りに表示されるようにしてもよい。図31に示すダイジェスト版縮小表示用画像データは、ダイジェスト版縮小表示用画像データが生成される基になっている動画像ファイルの少なくとも一部を構成する複数の原画像データに対応している。図32に示す例では、1フレーム分の調整フレーム表示用画像の表示領域に対して、ダイジェスト版縮小表示用画像データを構成する3フレーム分の調整フレーム表示用画像データにより示される3フレーム分の調整フレーム表示用画像が、順繰りに表示されている。本構成によれば、複数フレーム分の調整フレーム表示用画像を並べて表示させる必要がないので、表示スペースが制限されていたとしても、動画ファイルの概要を把握することが可能となる。
【0182】
また、上記実施形態では、フレーム数カウント部60Iによってカウントされたフレーム数に応じて調整フレーム表示用画像データのフレーム数が導出されるが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、共通イベントについての前年分の縮小表示用画像データ群(図26に示す例では、2018年運動会画像ファイル群に関する一覧画像データに含まれる全ての縮小表示用画像データ)のうちの1つのブロック(以下、「表示用画像データブロック」とも称する)内の撮像時刻の間隔に従って、調整フレーム表示用画像データのフレーム数が導出されるようにしてもよい。例えば、図33に示すように、共通イベントについての前年分の縮小表示用画像データ群のうち、隣接するフレーム間の撮像時刻の間隔(以下、「撮像時間間隔」とも称する)が既定間隔(例えば、1秒)以下のブロック内の撮像時間間隔の平均値に従って調整フレーム表示用画像データのフレーム数が導出されるようにしてもよい。なお、平均値に代えて、中央値又は最頻値を採用してもよい。なお、表示用画像データブロックが複数存在する場合には、全ての表示用画像データブロックに含まれる縮小表示用画像データ間の撮像時間間隔の平均値、中央値、又は最頻値が算出されて使用されるようにすればよい。
【0183】
このように、表示用画像データブロック内の撮像時刻の間隔に従って調整フレーム表示用画像データのフレーム数が導出されるようにするために、一例として図34に示すように、CPU60は、一覧画像データ生成処理を実行する。図34に示すフローチャートは、図28Cにフローチャートに比べ、ステップST58とステップST60との間にステップST59A~ステップST59Cを有する点が異なる。
【0184】
図34に示す一覧画像データ生成処理では、ステップST59Aで、CPU60は、共通イベントについて前年分の縮小表示用画像データの撮像時間間隔を算出し、その後、一覧画像データ生成処理は、ステップST59Bへ移行する。
【0185】
ステップST59Bで、CPU60は、共通イベントについての前年分の縮小表示用画像データ群のうち、ステップST59Aで算出された撮像時間間隔が既定間隔以下のブロックがあるか否かを判定する。なお、既定間隔は、固定値であってもよいし、与えられた条件に応じて変更される可変値であってもよい。
【0186】
ステップST59Bにおいて、共通イベントについての前年分の縮小表示用画像データ群のうち、ステップST59Aで算出された撮像時間間隔が既定間隔以下のブロックがない場合は、判定が否定されて、一覧画像データ生成処理は、ステップST60へ移行する。ステップST59Bにおいて、共通イベントについての前年分の縮小表示用画像データ群のうち、ステップST59Aで算出された撮像時間間隔が既定間隔以下のブロックがある場合は、判定が肯定されて、一覧画像データ生成処理は、ステップST59Cへ移行する。
【0187】
ステップST59Cで、CPU60は、ステップST52で取得された共通イベント動画像ファイルから、ブロック内の撮像時間間隔に応じて撮像画像データを選択し、その後、一覧画像データ生成処理はステップST59Dへ移行する。本ステップST59Cでは、ブロック内の撮像時間間隔の平均値に相当する時間間隔で、共通イベント動画像ファイルから撮像画像データが選択される。
【0188】
ステップST59Dで、CPU60は、ステップST59Cで選択された撮像画像データから原画像データを抽出し、抽出した原画像データを縮小することで縮小表示用画像データを生成し、その後、一覧画像データ生成処理は、図28Dに示すステップST68へ移行する。
【0189】
図33及び図34に示す構成によれば、フレーム数カウント部60Iによってフレーム数に基づいて調整フレーム数が算出されなくても、前年分の縮小表示用画像データのフレーム数に、調整フレーム表示用画像データのフレーム数を近付けることができる。
【0190】
上記実施形態では、2019年運動会画像ファイル群を例示したが、2019年に関する画像データ群としては、運動会以外の大イベントに関する画像データ群もあり得る。ここでは、一例として、2019年に関する画像データ群に、第1属性を有する第1動画像ファイルと、第2属性を有する第2動画像ファイルとが含まれている場合について考える。なお、ここで、第1動画像ファイルは、本開示の技術に係る「第1動画像データ」の一例であり、第2動画像ファイルは、本開示の技術に係る「第2動画像データ」の一例である。また、第1属性は、例えば、運動会という大イベントであり、第2属性は、例えば、演奏会という大イベントである。
【0191】
この場合、一例として図35に示すように、CPU60は、フレーム数抑制生成処理を実行する。ストレージ62には、フレーム数抑制生成処理プログラム84が記憶されている。フレーム数抑制生成処理は、CPU60によってストレージ62からフレーム数抑制生成処理プログラム84が読み出され、メモリ64上でフレーム数抑制生成処理プログラム84が実行されることによって実現される。
【0192】
CPU60は、フレーム数抑制生成処理を実行することで、第1動画像ファイルに対応する調整フレーム表示用画像データの第1フレーム数と、第2動画像ファイルに対応する調整フレーム表示用画像データの第2フレーム数とが相違する場合に、第1及び第2フレーム数のうちの少ない方のフレーム数に応じて定められたフレーム数で調整フレーム表示用画像データを動画像ファイルから生成する。
【0193】
図36A及び図36Bには、フレーム数抑制生成処理の流れの一例が示されている。図36A及び図36Bに示すフレーム数抑制生成処理は、例えば、図28Dに示すステップST74の処理が終了したことを条件に、CPU60によって実行される。なお、以下では、説明の便宜上、2018年の画像ファイル群及び2019年の画像ファイル群が処理対象とされていることを前提として説明する。
【0194】
図36Aに示すフレーム数抑制生成処理では、先ず、ステップST100で、CPU60は、2018年の画像ファイル群のデータ量を算出し、その後、フレーム数抑制生成処理はステップST102へ移行する。
【0195】
ステップST102で、CPU60は、2018年の画像ファイル群内の動画像ファイルのデータ量を算出し、その後、フレーム数抑制生成処理はステップST104へ移行する。
【0196】
ステップST104で、CPU60は、2018年動画データ割合を算出し、その後、フレーム数抑制生成処理はステップST106へ移行する。2018年動画データ割合は、ステップST100で算出されたデータ量に対するステップST102で算出されたデータ量の割合である。
【0197】
ステップST106で、CPU60は、2019年の画像ファイル群のデータ量を算出し、その後、フレーム数抑制生成処理はステップST108へ移行する。
【0198】
ステップST108で、CPU60は、2019年の画像ファイル群内の動画像ファイルのデータ量を算出し、その後、フレーム数抑制生成処理はステップST110へ移行する。
【0199】
ステップST110で、CPU60は、2019年動画データ割合を算出し、その後、フレーム数抑制生成処理はステップST112へ移行する。2019年動画データ割合は、ステップST106で算出されたデータ量に対するステップST108で算出されたデータ量の割合である。
【0200】
ステップST112で、CPU60は、動画データ割合の増大率を算出し、その後、フレーム数抑制生成処理はステップST114へ移行する。なお、増大率は、本開示の技術に係る「割合の経時変化の度合い」の一例である。
【0201】
ステップST114で、ステップST112で算出した増大率が既定増大率(例えば、30%)よりも大きいか否かを判定する。既定増大率は、本開示の技術に係る「既定度合い」の一例である。既定増大率は、固定値であってもよいし、与えられた条件に応じて変更される可変値であってもよい。ステップST114において、ステップST112で算出した増大率が既定増大率以下の場合は、判定が否定されて、フレーム数抑制生成処理はステップST100へ移行する。ステップST114において、ステップST112で算出した増大率が既定増大率よりも大きい場合は、判定が肯定されて、フレーム数抑制生成処理は、図36Bに示すステップST116へ移行する。
【0202】
図36Bに示すステップST116で、CPU60は、属性毎に動画像ファイルに対応する縮小表示用画像データのフレーム数を算出する。具体的には、第1動画像ファイルに対応する縮小表示用画像データのフレーム数と、第2動画像ファイルに対応する縮小表示用画像データのフレーム数とが算出される。なお、本ステップST116では、1フレームの撮像画像データに対して1フレームの縮小表示用画像データが生成されることを前提として、縮小表示用画像データのフレーム数が算出される。
【0203】
次のステップST118で、CPU60は、属性間でフレーム数が異なっているか否かを判定する。つまり、CPU60は、第1動画像ファイルに対応する縮小表示用画像データのフレーム数と、第2動画像ファイルに対応する縮小表示用画像データのフレーム数とが異なっているか否かを判定する。ステップST118において、属性間でフレーム数が同じ場合は、判定が否定されて、フレーム数抑制生成処理が終了する。ステップST118において、属性間でフレーム数が異なっている場合は、判定が肯定されて、フレーム数抑制生成処理はステップST120へ移行する。
【0204】
ステップST120で、CPU60は、動画像ファイルに対応する縮小表示用画像データのフレーム数、すなわち、図28Dに示すステップST74で生成された一覧画像データに含まれる調整フレーム表示用画像データのフレーム数を最低フレーム数にする。ここで、最低フレーム数とは、第1動画像ファイルに対応する縮小表示用画像データのフレーム数と、第2動画像ファイルに対応する縮小表示用画像データのフレーム数とのうちの少ない方のフレーム数を指す。本ステップST120の処理が実行された後、フレーム数抑制生成処理が終了する。
【0205】
このようにフレーム数抑制生成処理が実行されると、第1フレーム数及び前記第2フレーム数のうちの少ない方のフレーム数に応じて定められたフレーム数で動画像ファイルから調整フレーム表示用画像データが生成される。従って、調整フレーム表示用画像データのフレーム数を過度に増大させないようにすることができる。
【0206】
また、フレーム数抑制生成処理が実行されると、増大率が既定増大率を上回ったことを条件に、調整フレーム表示用画像データのフレーム数が最低フレーム数にされる。従って、増大率とは無関係に調整フレーム表示用画像データのフレーム数が最低フレーム数にされる場合に比べ、調整フレーム表示用画像データのフレーム数が過度に制限されることを抑制することができる。なお、ここでは、2018年から2019年にかけた年跨ぎの増大率を例示したが、本開示の技術はこれに限定されず、季節跨ぎ(例えば、春夏秋冬)、月跨ぎ、週跨ぎ、又は日跨ぎでの増大率が算出されるようにしてもよい。
【0207】
また、調整フレーム表示用画像データのフレーム数は、第1フレーム数及び前記第2フレーム数のうちの少ない方のフレーム数(例えば、上記の最低フレーム数)と、増大率が既定増大率を超える前の割合(例えば、上記の2018年動画データ割合)とに応じて定められたフレーム数であってもよい。この場合、例えば、CPU60は、図37に示すフレーム数導出テーブル86を用いて、調整フレーム表示用画像データのフレーム数を導出する。図37に示すフレーム数導出テーブル86では、最低フレーム数及び2018年動画データ割合に対して調整フレーム表示用画像データのフレーム数が対応付けられている。このように、調整フレーム表示用画像データのフレーム数として、最低フレーム数及び2018年動画データ割合に応じて定められたフレーム数が採用されることで、調整フレーム表示用画像データのフレーム数が最低フレーム数又は2018年動画データ割合のみに依拠して定められる場合に比べ、調整フレーム表示用画像データのフレーム数が過不足することを抑制することができる。
【0208】
なお、CPU60は、フレーム数導出テーブル86に代えて、最低フレーム数及び2018年動画データ割合を独立変数とし、調整フレーム表示用画像データのフレーム数を従属変数とした演算式を用いて、調整フレーム表示用画像データのフレーム数を算出するようにしてもよい。
【0209】
また、上記実施形態では、不足フレーム数に対して1を加算して得た調整フレーム数を算出する形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、図38に示すフレーム数導出テーブル88を用いて調整フレーム表示用画像データのフレーム数が導出されるようにしてもよい。図38に示すフレーム数導出テーブル88では、不足フレーム数及び撮像時間間隔に対して調整フレーム表示用画像データのフレーム数が対応付けられている。従って、CPU60は、不足フレーム数及び撮像時間間隔を算出し、算出した不足フレーム数及び撮像時間間隔に応じて、フレーム数導出テーブル88から調整フレーム表示用画像データのフレーム数を導出するようにすればよい。また、CPU60は、不足フレーム数及び撮像時間間隔を独立変数とし、調整フレーム表示用画像データのフレーム数を従属変数とした演算式を用いて、調整フレーム表示用画像データのフレーム数を算出するようにしてもよい。
【0210】
また、動画像ファイルの録画時間に応じて定められたフレーム数を調整フレーム表示用画像データのフレーム数として採用してもよい。この場合、例えば、CPU60は、図19に示すフレーム数導出テーブル82を応用したテーブルを用いて、調整フレーム表示用画像データのフレーム数を導出すればよい。フレーム数導出テーブル82を応用したテーブルとは、例えば、フレーム数導出テーブル82の動画縮小表示用フレーム数に代えて、調整フレーム表示用画像データのフレーム数を適用したテーブルを指す。このように、動画像ファイルの録画時間に応じて定められたフレーム数を調整フレーム表示用画像データのフレーム数として採用することで、動画像ファイルの録画時間を何ら考慮せずに調整フレーム表示用画像データのフレーム数が決定される場合に比べ、調整フレーム表示用画像データのフレーム数が過不足することを抑制することができる。
【0211】
また、調整フレーム表示用画像データの最大フレーム数が、動画ファイルの録画時間に応じて制限されるようにしてもよい。これにより、動画像ファイルの録画時間を何ら考慮せずに調整フレーム表示用画像データのフレーム数が決定される場合に比べ、調整フレーム表示用画像データのフレーム数が過度に増えることを抑制することができる。
【0212】
また、上記実施形態では、一覧画像データ生成処理がサーバ14によって実行される形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、一覧画像データ生成処理が複数台の装置で分散して実行されるようにしてもよい。例えば、図9に示す画像ファイルDB74及び図17に示す年イベント画像ファイルDB80のうちの少なくとも一方を保存する保存サーバと、画像ファイルDB74及び年イベント画像ファイルDB80に対して画像解析を実行する画像解析用サーバと、画像解析以外の処理を実行する処理実行サーバと、を設けるようにしてもよい。また、サーバ14に代えて、パーソナルコンピュータ及び/又はユーザデバイス等によって一覧画像データ生成処理が行われるようにしてもよい。
【0213】
また、上記実施形態では、ストレージ62に一覧画像データ生成プログラム72及びフレーム数抑制生成処理プログラム84(以下、これらのプログラムを区別して説明する必要がない場合、符号を付さずに「サーバ側プログラム」と称する)が記憶されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、図39に示すように、サーバ側プログラムが記憶媒体100に記憶されていてもよい。記憶媒体100は、非一時的記憶媒体である。記憶媒体100の一例としては、SSD又はUSBメモリなどの任意の可搬型の記憶媒体が挙げられる。なお、サーバ側プログラムは、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。
【0214】
記憶媒体100に記憶されているサーバ側プログラムは、コンピュータ50にインストールされる。CPU60は、一覧画像データ生成プログラム72に従って一覧画像データ生成処理を実行し、フレーム数抑制生成処理プログラム84に従ってフレーム数抑制生成処理を実行する。なお、以下では、説明の便宜上、一覧画像データ生成処理及びフレーム数抑制生成処理を区別して説明する必要がない場合、「サーバ側処理」と称する。
【0215】
また、通信網(図示省略)を介してコンピュータ50に接続される他のコンピュータ又はサーバ装置等の記憶部にサーバ側プログラムを記憶させておき、サーバ14の要求に応じてサーバ側プログラムがダウンロードされ、コンピュータ50にインストールされるようにしてもよい。
【0216】
なお、コンピュータ50に接続される他のコンピュータ又はサーバ等の記憶部、又はストレージ62にサーバ側プログラムの全てを記憶させておく必要はなく、サーバ側プログラムの一部を記憶させておいてもよい。
【0217】
図39に示す例では、CPU60は、単数のCPUであるが、複数のCPUであってもよい。また、CPU60に代えて、又は、CPU60と共に、GPUを適用してもよい。
【0218】
図39に示す例では、コンピュータ50が例示されているが、本開示の技術はこれに限定されず、コンピュータ50に代えて、ASIC、FPGA、及び/又はPLDを含むデバイスを適用してもよい。また、コンピュータ50に代えて、ハードウェア構成及びソフトウェア構成の組み合わせを用いてもよい。
【0219】
上記実施形態で説明したサーバ側処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、サーバ側処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA、PLD、又はASICなどの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することでサーバ側処理を実行する。
【0220】
サーバ側処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、サーバ側処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0221】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、サーバ側処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoCなどに代表されるように、サーバ側処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、サーバ側処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0222】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記のサーバ側処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0223】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0224】
本明細書において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0225】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28A
図28B
図28C
図28D
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36A
図36B
図37
図38
図39