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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-09
(45)【発行日】2025-01-20
(54)【発明の名称】光学装置および光学装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/46 20060101AFI20250110BHJP
   G02B 6/42 20060101ALI20250110BHJP
【FI】
G02B6/46 301
G02B6/42
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021567738
(86)(22)【出願日】2020-12-25
(86)【国際出願番号】 JP2020049017
(87)【国際公開番号】W WO2021132681
(87)【国際公開日】2021-07-01
【審査請求日】2023-09-21
(31)【優先権主張番号】P 2019235084
(32)【優先日】2019-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊澤 敦
(72)【発明者】
【氏名】三代川 純
(72)【発明者】
【氏名】有賀 麻衣子
(72)【発明者】
【氏名】長島 和哉
(72)【発明者】
【氏名】石川 陽三
(72)【発明者】
【氏名】澤村 壮嗣
【審査官】野口 晃一
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-093978(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0213475(US,A1)
【文献】特開2002-122751(JP,A)
【文献】特開2002-064212(JP,A)
【文献】特開2011-222880(JP,A)
【文献】特開平08-338930(JP,A)
【文献】特開2004-085834(JP,A)
【文献】特開2019-120881(JP,A)
【文献】特開昭61-029186(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/00
6/02
6/245-6/25
6/26 -6/27
6/30 -6/34
6/42 -6/43
6/46 -6/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースと、
前記ケースに取り付けられ、前記ケースの内側と外側との間で貫通する第一貫通穴が設けられた円筒部、および当該円筒部から突出した支持部である半円柱部を有した、スリーブと、
コアおよびクラッドを含む芯線と当該芯線を取り囲む被覆とを有し、当該被覆によって取り囲まれていない前記芯線の露出部位が前記第一貫通穴を通る、第一光ファイバと、
接合材と、
を備え、
前記円筒部は前記第一貫通穴の貫通方向に対して傾斜し前記第一貫通穴が開口した傾斜面を有し、
前記半円柱部は前記第一貫通穴の貫通方向に沿う平面状の頂面を有し、前記傾斜面と前記頂面とは段差が無く滑らかに連なっており、
前記接合材は、材質が同じでありかつ一体化された第一接合材と第二接合材とを有し、
前記第一接合材は、前記第一貫通穴内で前記露出部位の外周面を他の部材または当該露出部位のコーティングを介することなく直接取り囲むとともに当該外周面と前記第一貫通穴の内周面との間に介在してシールし、
前記第二接合材は、前記頂面上に設けられ、前記露出部位の外周面他の部材または当該露出部位のコーティングを介することなく直接取り囲んだ状態で当該外周面と前記頂面とを接合し、
前記接合材は、全体として前記スリーブと前記第一光ファイバとを接合し、
前記頂面上で、前記露出部位が前記第二接合材を介して前記半円柱部に支持されている、光学装置。
【請求項2】
前記支持部には、前記第一光ファイバを少なくとも部分的に収容する溝が設けられた、請求項1に記載の光学装置。
【請求項3】
前記溝は湾曲し、前記第一光ファイバは前記溝に沿って曲がっている、請求項2に記載の光学装置。
【請求項4】
前記支持部には、前記第一光ファイバが貫通する第二貫通穴が設けられた、請求項1~3のうちいずれか一つに記載の光学装置。
【請求項5】
前記傾斜面は、前記第一貫通穴の開口端に対して前記支持部とは反対側に延びた、請求項1~4のうちいずれか一つに記載の光学装置。
【請求項6】
前記支持部は、前記ケース内に設けられた、請求項1~5のうちいずれか一つに記載の光学装置。
【請求項7】
前記支持部は、前記ケース外に設けられた、請求項1~6のうちいずれか一つに記載の光学装置。
【請求項8】
前記スリーブは、前記第一光ファイバとは別の第二光ファイバと前記第一光ファイバとを接続するコネクタを構成するコネクタ部を有した、請求項1~7のうちいずれか一つに記載の光学装置。
【請求項9】
前記ケース内に収容され、前記スリーブから離間した位置で前記第一光ファイバを支持する支持部材を備えた、請求項1~8のうちいずれか一つに記載の光学装置。
【請求項10】
前記第一接合材および前記第二接合材は、はんだである、請求項1~9のうちいずれか一つに記載の光学装置。
【請求項11】
前記ケース内に収容され、前記第一光ファイバに入力される光を出力するかあるいは前記第一光ファイバから出力された光を受光する光学デバイスを備えた、請求項1~10のうちいずれか一つに記載の光学装置。
【請求項12】
ケースと、
前記ケースに取り付けられ、前記ケースの内側と外側との間で貫通する第一貫通穴が設けられた円筒部、および当該円筒部から突出した支持部である半円柱部を有した、スリーブと、
コアおよびクラッドを含む芯線と当該芯線を取り囲む被覆とを有し、当該被覆によって取り囲まれていない前記芯線の露出部位が前記第一貫通穴を通る、第一光ファイバと、
接合材と、
を備え、
前記円筒部は前記第一貫通穴の貫通方向に対して傾斜し前記第一貫通穴が開口した傾斜面を有し、
前記半円柱部は前記第一貫通穴の貫通方向に沿う平面状の頂面を有し、前記傾斜面と前記頂面とは段差が無く滑らかに連なっており、
前記接合材は、材質が同じでありかつ一体化された第一接合材と第二接合材とを有し、
前記第一接合材は、前記第一貫通穴内で前記露出部位の外周面を他の部材または当該露出部位のコーティングを介することなく直接取り囲むとともに当該外周面と前記第一貫通穴の内周面との間に介在してシールし、
前記第二接合材は、前記頂面上に設けられ、前記露出部位の外周面他の部材または当該露出部位のコーティングを介することなく直接取り囲んだ状態で当該外周面と前記頂面とを接合し、
前記接合材は、全体として前記スリーブと前記第一光ファイバとを接合し、
前記頂面上で、前記露出部位が前記第二接合材を介して前記半円柱部に支持されている、光学装置の製造方法であって、
前記露出部位の外周面と前記第一貫通穴の内周面との間に流動状態の前記第一接合材を前記第一貫通穴の前記頂面と段差が無く滑らかに連なっている開口の滑らかな部分から進入させ、かつ前記外周面と前記頂面との間に流動状態の第二接合材を進入させる第一工程と、
前記接合材を固化させる第二工程と、
を備えた、光学装置の製造方法。
【請求項13】
前記第一接合材は、はんだであり、
前記第一工程において、超音波はんだ付け装置を用いる、請求項12に記載の光学装置の製造方法。
【請求項14】
前記第一工程において、前記超音波はんだ付け装置から前記スリーブに超音波振動を伝達する、請求項13に記載の光学装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学装置および光学装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光ファイバがケースを貫通する部分において、光ファイバとケースとをはんだのような接合材によって接合する光学装置が、知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-255148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この種の光学装置において、貫通穴が光ファイバの延びる方向と直交する面に開口している構成にあっては、貫通穴や接合材のスペックによっては、流動性を有した状態の接合材が当該開口から貫通穴内に入り難くなる場合があった。
【0005】
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、流動性を有した状態の接合材が光ファイバの貫通する貫通穴内により入り易い光学装置および光学装置の製造方法を得ること、である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の光学装置は、例えば、ケースと、前記ケースに取り付けられ、前記ケースの内側と外側との間で貫通する第一貫通穴が設けられ、当該第一貫通穴の貫通方向に対して傾斜し前記第一貫通穴が開口した傾斜面を有した、スリーブと、コアおよびクラッドを含む芯線と当該芯線を取り囲む被覆とを有し、当該被覆によって取り囲まれていない前記芯線の露出部位が前記第一貫通穴を通る、第一光ファイバと、前記第一貫通穴内で前記露出部位の外周面と前記第一貫通穴の内周面との間に介在してシールする第一接合材と、を備える。
【0007】
また、前記光学装置では、例えば、前記スリーブは、前記第一光ファイバを支持する支持部を有する。
【0008】
また、前記光学装置は、例えば、前記支持部と、前記第一光ファイバのうち前記第一貫通穴の外側に位置した外側部位と、を接合する第二接合材を備える。
【0009】
また、前記光学装置では、例えば、前記第一接合材と前記第二接合材とが互い隣接するかあるいは一体化される。
【0010】
また、前記光学装置では、例えば、前記支持部には、前記第一光ファイバを少なくとも部分的に収容する溝が設けられる。
【0011】
また、前記光学装置では、例えば、前記溝は湾曲し、前記第一光ファイバは前記溝に沿って曲がっている。
【0012】
また、前記光学装置では、例えば、前記支持部には、前記第一光ファイバが貫通する第二貫通穴が設けられる。
【0013】
また、前記光学装置では、例えば、前記傾斜面は、前記第一貫通穴の開口端に対して前記支持部とは反対側に延びる。
【0014】
また、前記光学装置では、例えば、前記支持部は、前記ケース内に設けられる。
【0015】
また、前記光学装置では、例えば、前記支持部は、前記ケース外に設けられる。
【0016】
また、前記光学装置では、例えば、前記スリーブは、前記第一光ファイバとは別の第二光ファイバと前記第一光ファイバとを接続するコネクタを構成するコネクタ部を有する。
【0017】
また、前記光学装置は、例えば、前記ケース内に収容され、前記スリーブから離間した位置で前記第一光ファイバを支持する支持部材を備える。
【0018】
また、前記光学装置では、例えば、前記第一接合材は、はんだである。
【0019】
また、前記光学装置では、例えば、前記第一接合材は、はんだであり、前記第二接合材は、はんだとは異なる材質の接合材である。
【0020】
また、前記光学装置では、例えば、前記第一接合材および前記第二接合材は、はんだである。
【0021】
また、前記光学装置は、例えば、前記ケース内に収容され、前記第一光ファイバに入力される光を出力するかあるいは前記第一光ファイバから出力された光を受光する光学デバイスを備える。
【0022】
本発明の光学装置の製造方法は、例えば、ケースと、前記ケースに取り付けられ、前記ケースの内側と外側との間で貫通する第一貫通穴が設けられ、当該第一貫通穴の貫通方向に対して傾斜し前記第一貫通穴が開口した傾斜面を有した、スリーブと、コアおよびクラッドを含む芯線と当該芯線を取り囲む被覆とを有し、当該被覆によって取り囲まれていない前記芯線の露出部位が前記第一貫通穴を通る、第一光ファイバと、前記露出部位の外周面と前記第一貫通穴の内周面との間に介在してシールする第一接合材と、を備えた光学装置の製造方法であって、前記露出部位の外周面と前記第一貫通穴の内周面との間に流動状態の第一接合材を進入させる第一工程と、前記第一接合材を固化させる第二工程と、を備える。
【0023】
また、前記光学装置の製造方法では、例えば、前記第一接合材は、はんだであり、前記第一工程において、超音波はんだ付け装置を用いる。
【0024】
また、前記光学装置の製造方法では、例えば、前記第一工程において、前記超音波はんだ付け装置から前記スリーブに超音波振動を伝達する。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、スリーブにおいて、第一貫通穴が、当該第一貫通穴の貫通方向に対して傾斜した傾斜面に開口しているため、第一貫通穴の開口面積をより大きくすることができる。よって、流動性を有した状態の接合材は、傾斜面に設けられた開口から第一貫通穴内により入り易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、第1実施形態の光学装置の例示的かつ模式的な断面図(一部側面図)である。
図2図2は、第1実施形態のスリーブの例示的かつ模式的な斜視図である。
図3図3は、第1実施形態の光学装置の製造方法において、超音波はんだ付け装置によりスリーブ上に光ファイバをはんだ付けしている状態を示す例示的かつ模式的な断面図である。
図4図4は、第1変形例のスリーブおよび光ファイバの断面図(一部側面図)である。
図5図5は、第2実施形態のスリーブおよび光ファイバの断面図(一部側面図)である。
図6図6は、第2実施形態の光学装置の製造方法において、超音波はんだ付け装置によりスリーブ上に光ファイバをはんだ付けしている状態を示す例示的かつ模式的な断面図である。
図7図7は、第3実施形態のスリーブおよび光ファイバの断面図(一部側面図)である。
図8図8は、第3実施形態の光学装置の製造方法において、超音波はんだ付け装置によりスリーブ上に光ファイバをはんだ付けしている状態を示す例示的かつ模式的な断面図である。
図9図9は、第2変形例のスリーブおよび光ファイバの断面図(一部側面図)である。
図10図10は、第4実施形態の光学装置の例示的かつ模式的な断面図(一部側面図)である。
図11図11は、第3変形例の光学装置の例示的かつ模式的な断面図(一部平面図)である。
図12図12は、第4変形例の光学装置の例示的かつ模式的な断面図(一部側面図)である。
図13図13は、第5実施形態の光学装置の例示的かつ模式的な断面図(一部側面図)である。
図14図14は、第6実施形態の光学装置の内部の例示的かつ模式的な平面図である。
図15図15は、第6実施形態の光学装置の内部の例示的かつ模式的な側面図である。
図16図16は、第5変形例のスリーブの例示的かつ模式的な斜視図である。
図17図17は、第6変形例のスリーブの例示的かつ模式的な斜視図である。
図18図18は、第7変形例の光学装置の例示的かつ模式的な斜視図である。
図19図19は、第8変形例の光学装置の例示的かつ模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の例示的な実施形態および変形例が開示される。以下に示される実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態および変形例に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
【0028】
以下に示される実施形態および変形例は、同様の構成を備えている。よって、各実施形態および変形例の構成によれば、当該同様の構成に基づく同様の作用および効果が得られる。また、以下では、それら同様の構成には同様の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。
【0029】
本明細書において、序数は、部品や部位等を区別するために便宜上付与されており、優先順位や順番を示すものではない。
【0030】
また、各図において、X方向を矢印Xで表し、Y方向を矢印Yで表し、Z方向を矢印Zで表す。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに交差するとともに互いに直交している。
【0031】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の光学装置1AのY方向と直交する断面での断面図(一部側面図)である。光学装置1Aは、ケース10と、スリーブ20Aと、光ファイバ30と、光源ユニット41と、レンズ42と、を備えている。
【0032】
光ファイバ30は、スリーブ20Aを貫通した状態でケース10に取り付けられている。光ファイバ30の端部30aは、ケース10内に位置している。光源ユニット41およびレンズ42は、ケース10内に収容されている。光源ユニット41から出射された光は、レンズ42を経由して、光ファイバ30の端部30aに入力される。すなわち、光源ユニット41は、光ファイバ30に入力される光を出力する。光ファイバ30は、第一光ファイバの一例であり、光源ユニット41は、光学デバイスの一例である。また、端部30aは、入力部とも称されうる。
【0033】
ケース10は、壁として、底壁11と、側壁12と、頂壁(不図示)と、を有している。ケース10は、例えば、直方体状かつ箱状の形状を有している。
【0034】
底壁11は、例えば、銅タングステン(CuW)、銅モリブデン(CuMo)、酸化アルミニウム(Al)のような、熱伝導率の高い材料によって作られうる。また、側壁12および頂壁は、例えば、Fe-Ni-Co合金、酸化アルミニウム(Al)のような、熱膨張係数の低い材料によって作られうる。
【0035】
ケース10は、気密封止されており、これにより、ケース10内に収容された光源ユニット41や、レンズ42、光ファイバ30のような光学部品に、空気や水が作用するのが防止されている。光学装置1Aは、例えば、製造時にケース10内に充填された窒素ガスのような不活性ガスがケース10外に漏れないよう、構成されている。
【0036】
底壁11は、Z方向と交差して広がっている。本実施形態では、底壁11は、X方向およびY方向に延びるとともに、Z方向と直交している。ケース10の収容室R内において、底壁11上には、光源ユニット41やレンズ42が取り付けられている。底壁11は、支持部やベースとも称されうる。
【0037】
図1に示される側壁12は、X方向と交差して広がっている。本実施形態では、側壁12は、Y方向およびZ方向に延びるとともに、X方向と直交している。また、図1には示されないが、ケース10は、Y方向と交差して広がる側壁12も有している(図14,15参照)。本実施形態では、Y方向と交差して広がる側壁12は、X方向およびZ方向に延びるとともに、Y方向と直交している。
【0038】
側壁12には、開口12aが設けられている。開口12aは、例えば、貫通穴であるが、その開放端が例えば頂壁や、底壁11、別の部材(不図示)等によって覆われた切欠等であってもよい。
【0039】
スリーブ20Aは、開口12aを覆うかあるいは塞ぐ状態で、側壁12に取り付けられている。本実施形態では、一例として、スリーブ20Aは、開口12aをX方向に貫通し、当該開口12aを塞いでいる。また、開口12aは、円形孔であり、スリーブ20Aの開口12aを貫通する部位は、円筒面状の外周面を有している。
【0040】
スリーブ20Aの外周面と開口12aの周縁部との間の隙間は、シールされている。スリーブ20Aは、例えば、はんだ付け、ろう付け、あるいは溶接のような、隙間をシールできる態様で、側壁12と接合されている。
【0041】
また、スリーブ20Aは、例えば、Fe-Ni-Co合金や酸化アルミニウム(Al)のような、熱膨張係数の低い材料によって作られうる。
【0042】
図2は、スリーブ20Aの斜視図である。図1,2に示されるように、スリーブ20Aは、円筒部21と、半円柱部22と、を有している。円筒部21および半円柱部22の外周面は同心の円筒面であり、X方向に延びている。半円柱部22は、円筒部21に対してX方向の反対方向に隣接している。言い換えると、半円柱部22は、円筒部21のX方向の反対方向およびZ方向の反対方向の端部から、X方向の反対方向に突出している。円筒部21は、ボディやスリーブベースとも称され、半円柱部22は、突出部とも称されうる。
【0043】
半円柱部22は、Z方向と交差した頂面22aを有している。頂面22aは、例えば、Z方向を向いた平面であり、X方向およびY方向に延びるとともに、Z方向と直交している。
【0044】
円筒部21のX方向の反対方向の端面21cは、X方向およびZ方向に対して傾斜している。言い換えると、端面21cは、X方向およびZ方向と直交せず、かつ平行でない。また、本実施形態では、一例として、端面21cは、Y方向に沿う母線を有した円筒内面状の凹曲面であり、X方向とZ方向の反対方向との間のM1方向に向けて凹んでいる。また、頂面22aと端面21cとは、段差が無く滑らかに連なっている。端面21cは、傾斜面の一例である。
【0045】
円筒部21には、X方向に延びた貫通穴21aが設けられている。図1に示されるように、光ファイバ30は、貫通穴21aをX方向に貫通している。
【0046】
貫通穴21aのX方向の開口端21b2は、ケース10内に位置している。他方、貫通穴21aは、X方向の反対方向の開口端21b1において、端面21cに開口している。端面21cは、ケース10外に露出している。すなわち、開口端21b1は、ケース10外に位置している。すなわち、貫通穴21aは、ケース10の内側と外側との間で貫通している。貫通穴21aは、第一貫通穴の一例であり、X方向は、貫通方向の一例である。
【0047】
また、半円柱部22の頂面22aと、貫通穴21aのZ方向の反対方向の端部である底部21a2とは、X方向に沿って段差が無く滑らかに連なっている。
【0048】
光ファイバ30は、芯線31と、当該芯線31を取り囲む被覆32と、を有している。芯線31は、コア(不図示)と、当該コアを取り囲むクラッド(不図示)とを有している。光ファイバ30は、第一光ファイバの一例である。
【0049】
芯線31は、例えばガラスによって作られうる。また、被覆32は、例えば合成樹脂材料によって作られうる。なお、被覆32には、部分的に耐熱性の高いコーティングが施されてもよい。
【0050】
光ファイバ30のX方向の端部30aおよびその近傍では、被覆32が除去され、芯線31が露出している。光ファイバ30は、被覆32によって取り囲まれず芯線31が露出した露出部位30bと、被覆32によって芯線31が取り囲まれた被覆部位30cと、を有している。
【0051】
露出部位30bは、円筒部21の貫通穴21aを貫通している。貫通穴21a内で、芯線31(露出部位30b)の外周面31aと貫通穴21aの内周面21a1との間には、接合材50が介在している。接合材50は、外周面31aと内周面21a1とを接合し、ひいてはスリーブ20Aと光ファイバ30とを接合している。接合材50は、例えば、はんだであって、例えば、亜鉛を含むはんだである。接合材50のうち貫通穴21a内に位置する部位は、第一接合材51の一例である。なお、光ファイバ30において、露出部位30bは、少なくとも貫通穴21aを貫通する位置に設けられればよい。
【0052】
また、貫通穴21a内において、接合材50は、外周面31aと内周面21a1との間の隙間をシールし、当該隙間における気体および液体の通過を防止している。すなわち、接合材50は、ケース10内からの隙間を介したケース10外への充填ガスの漏れ、およびケース10外からの隙間を介したケース10内への空気や液体の進入を、防止している。
【0053】
また、接合材50は、開口端21b1からX方向の反対方向に延びて、頂面22a上にも位置している。頂面22a上で、接合材50は、芯線31(光ファイバ30)の周囲を取り囲んだ状態で、外周面31aと頂面22aとを接合し、ひいてはスリーブ20Aと光ファイバ30とを接合している。接合材50のうち頂面22a上に位置する部位は、第二接合材52の一例である。
【0054】
頂面22a上で、露出部位30bは、接合材50を介して半円柱部22に支持されている。また、本実施形態では、被覆部位30cも、半円柱部22に支持されている。半円柱部22は、支持部の一例である。また、光ファイバ30のうち貫通穴21a外に位置される部位は、外側部位30dの一例である。
【0055】
なお、本実施形態では、一例として、接合材50のうち貫通穴21a内に位置する部位(第一接合材51)と、頂面22a上に位置する部位(第二接合材52)とは、一体化されているが、これらは一体化されない状態で、互いに隣接していてもよいし、互いにX方向に離間していてもよい。
【0056】
図3は、超音波はんだ付け装置のはんだごて90Aにより、頂面22a上に露出部位30bをはんだ付けしている状態を示すX方向と直交する断面での断面図である。はんだごて90Aは、接触したはんだ(接合材50)を加熱することができる。はんだは、はんだごて90Aによって加熱され流動性を有した状態となる。また、はんだごて90Aは、接触したはんだあるいは接合対象物に、超音波振動を与えることができる。
【0057】
ロボットまたは作業者は、はんだ(接合材50)を、流動性を有した状態で頂面22a上に載置するとともに、外周面31aと内周面21a1との間の隙間内に進入させる(第一工程)。この第一工程において、ロボットまたは作業者は、はんだおよびはんだごて90Aを、図1,3中のM1方向またはZ方向の反対方向に動かして、スリーブ20Aに近付け、頂面22aと近接したあるいは接した状態でX方向に移動する。はんだは、はんだごて90Aによって加熱され、流動性を有した状態となる。流動性を有したはんだは、頂面22a上に載置される。また、流動性を有したはんだは、当該はんだの表面張力や、外周面31aと内周面21a1との間の付着力、重力、はんだごて90Aからの押圧力などにより、開口端21b1から貫通穴21a内に進入し、外周面31aと内周面21a1との間の隙間を埋める。
【0058】
ここで、図1に示されるように、貫通穴21aは、端面21cに開口している。上述したように、端面21cは、X方向に対して傾斜している。このため、本実施形態では、X方向に延びる貫通穴21aがX方向と直交した面に開口した構成に比べて、開口端21b1における貫通穴21aの開口面積が大きい。よって、流動性を有したはんだ(接合材50)は、開口端21b1から貫通穴21a内により進入しやすい。また、本実施形態では、端面21cのうち開口端21b1が設けられた部位は、X方向の反対方向とZ方向との間のM2方向を向いている。よって、はんだごて90Aによる押圧やはんだの自重によってM2方向の反対方向であるM1方向またはZ方向に向けて流動するはんだが、貫通穴21a内に進入しやすい。
【0059】
また、図3に示されるように、はんだごて90Aは、例えば平面状の端面90aを有し、当該はんだごて90Aには、端面90aにおいて開口した溝90bが設けられている。端面90aおよび溝90bは、端面90aが頂面22aと接した状態で、流動性を有したはんだ(第二接合材52,接合材50)が、頂面22aからZ方向に離間した露出部位30bの周りを取り囲むとともに頂面22aと溝90bの凹面との間に介在することができる形状に、作られている。このような構成により、第一工程において、はんだごて90Aを超音波振動させながら加熱することにより、熱および超音波振動(振動)が、端面90aから頂面22aすなわちスリーブ20Aに伝達される。このため、はんだには、はんだごて90Aから直接的に熱および超音波振動が伝達されるとともに、スリーブ20Aを介して間接的に熱および超音波振動が伝達される。
【0060】
第一工程の後、はんだ(接合材50)は、自然冷却あるいは強制冷却によって冷却されることにより、固化する(第二工程)。第二工程により、貫通穴21a内で外周面31aと内周面21a1との間の隙間が接合材50によって埋められてシールされるとともに、スリーブ20Aと光ファイバ30とが、接合材50を介して接合される。
【0061】
以上、説明したように、本実施形態の光学装置1Aでは、ケース10に取り付けられたスリーブ20Aに、ケース10の内側と外側との間で貫通する貫通穴21a(第一貫通穴)が設けられる。スリーブ20Aは、貫通穴21aの貫通方向(X方向)に対して傾斜し貫通穴21aが開口した端面21c(傾斜面)を有する。光ファイバ30(第一光ファイバ)は、コアおよびクラッドを含む芯線31と、当該芯線31を取り囲む被覆32と、を有する。被覆32によって取り囲まれていない芯線31の露出部位30bが、貫通穴21aを通る。接合材50(第一接合材51)は、貫通穴21a内で露出部位30bの外周面31aと貫通穴21aの内周面21a1との間に介在してシールする。
【0062】
このような構成によれば、X方向に延びる貫通穴21aが、X方向に対して傾斜した端面21cに開口している分、流動性を有した接合材50は、開口端21b1から貫通穴21a内に進入しやすくなる。したがって、このような構成によれば、流動性を有した接合材50は、例えば、貫通穴21a内により確実に進入し、外周面31aと内周面21a1とを、ひいてはスリーブ20Aと光ファイバ30とを、より確実に接合することができる。また、接合材50は、例えば、外周面31aと内周面21a1との間の隙間をより確実にシールすることができる。
【0063】
また、本実施形態では、スリーブ20Aは、光ファイバ30を支持する半円柱部22(支持部)を有している。
【0064】
このような構成によれば、例えば、半円柱部22によって光ファイバ30をより安定的に支持することができる。また、例えば、スリーブ20Aと光ファイバ30とが第二接合材52によって接合される構成にあっては、第一工程において、スリーブ20Aに対する光ファイバ30の姿勢をより安定化することができる。
【0065】
また、本実施形態では、接合材50(第二接合材52)は、半円柱部22と光ファイバ30のうち貫通穴21aの外側に位置した外側部位30dと、を接合する。
【0066】
このような構成によれば、例えば、スリーブ20Aと光ファイバ30とを、より強固に接合することができる。また、これにより、光ファイバ30の端部30aが振動し難くなり、光ファイバ30と光源ユニット41のような光学デバイスとの間の光結合がより安定化する、言い換えると当該光結合の耐振動特性が向上するという利点も、得られる。
【0067】
また、本実施形態では、貫通穴21a内の接合材50(第一接合材51)と、貫通穴21a外の接合材50(第二接合材52)とが互い隣接するかあるいは一体化されている。
【0068】
このような構成によれば、例えば、第一接合材51と第二接合材52とを連続的な作業工程によって形成することができるため、光学装置1Aの製造の手間やコストをより低減することができる。
【0069】
また、本実施形態では、第一接合材51は、例えば、はんだである。
【0070】
本実施形態の構成は、スリーブ20Aと光ファイバ30とが貫通穴21a内ではんだ接合された光学装置1Aに、適用することができる。
【0071】
また、本実施形態では、第一接合材51および第二接合材52は、例えば、はんだである。
【0072】
このような構成によれば、例えば、第一接合材51と第二接合材52とを連続的な作業工程によって形成することができるため、光学装置1Aの製造の手間やコストをより低減することができる。
【0073】
また、本実施形態では、半円柱部22は、ケース10外に設けられる。
【0074】
このような構成によれば、例えば、半円柱部22がケース10内に設けられた場合に比べて、ケース10内の部品のレイアウトの自由度が増大するという利点が得られる。
【0075】
また、本実施形態では、光学装置1Aは、ケース10内に収容された光源ユニット41(光学デバイス)を備えている。
【0076】
本実施形態の構成は、ケース10内に光源ユニット41が収容された光学装置1Aに、適用することができる。
【0077】
また、本実施形態の光学装置1Aの製造方法は、傾斜した端面21cに開口した貫通穴21aの、外周面31aと内周面21a1との間に、流動状態の接合材50を進入させる第一工程と、当該接合材50を固化させる第二工程と、を有している。
【0078】
このような方法によれば、例えば、第一工程において、流動性を有した接合材50が、X方向と傾斜した端面21cの開口端21b1から、外周面31aと内周面21a1との間の隙間に進入しやすくなるため、接合材50は、貫通穴21a内により確実に進入し、スリーブ20Aと光ファイバ30とを、より確実に接合することができる。また、接合材50は、外周面31aと内周面21a1との間の隙間をより確実にシールすることができる。また、光学装置1Aの製造の手間やコストをより低減することができるという利点も得られる。
【0079】
また、本実施形態では、第一工程において、はんだごて90A(超音波はんだ付け装置)が用いられる。
【0080】
このような方法によれば、例えば、超音波により材料表面の酸化膜が除去されるため、スリーブ20Aと光ファイバ30とのより強固な接合状態が得られる。また、超音波はんだ付け装置を用いることによってより良好なあるいはより強固な接合状態が得られやすくなるため、例えば、第一工程においてフラックスが不要となったり、接合対象としての露出部位30bに対して例えばメタルコーティングのような前処理が不要となったり、といった、利点も得られる。
【0081】
また、本実施形態では、第一工程において、はんだごて90Aからスリーブ20Aに振動が伝達される。
【0082】
このような方法によれば、例えば、はんだごて90Aからスリーブ20Aを経由してはんだ(流動性を有した接合材50)に超音波振動を伝達することができるので、超音波はんだ付けによる効果がより高まりやすい。
【0083】
[第1変形例]
図4は、第1実施形態の変形例としての第1変形例のスリーブ20Bおよび光ファイバ30のY方向と直交する断面での断面図(一部側面図)である。図4に示されるように、本変形例では、スリーブ20Bの端面21cは、X方向およびZ方向に対して傾斜した平面である。端面21cは、X方向の反対方向とZ方向との間のM2方向を向いている。本変形例のスリーブ20Bは、スリーブ20Aに替えて第1実施形態の光学装置1Aに組み込むことができる。
【0084】
このような構成によっても、貫通穴21aはX方向に対して傾斜した端面21cに開口しているため、流動性を有した接合材50(第一接合材51)が、X方向と傾斜した端面21cの開口端21b1から、外周面31aと内周面21a1との間の隙間に進入しやすくなる。よって、接合材50は、貫通穴21a内により確実に進入し、スリーブ20Bと光ファイバ30とを、より確実に接合することができるとともに、外周面31aと内周面21a1との間の隙間をより確実にシールすることができる。
【0085】
また、本変形例では、X方向と傾斜した端面21c(傾斜面)は、開口端21b1に対して外側部位30dとは反対側に延びている。
【0086】
このような構成によれば、例えば、第一工程において、開口端21b1に対して外側部位30dとは反対側で、はんだまたははんだごて90Aと端面21cとが干渉するのが抑制される。よって、このような構成によれば、第一工程をより円滑に実行することができ、ひいては、光学装置1Aの製造の手間やコストをより低減することができるという利点が得られる。
【0087】
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態のスリーブ20Cおよび光ファイバ30のY方向と直交する断面での断面図(一部側面図)である。また、図6は、超音波はんだ付け装置のはんだごて90Cにより、スリーブ20Cと光ファイバ30とをはんだ付けしている状態を示すX方向と直交する断面での断面図である。本実施形態のスリーブ20Cは、スリーブ20Aに替えて第1実施形態の光学装置1Aに組み込むことができる。
【0088】
図5に示されるように、本実施形態では、円筒部21に設けられた貫通穴21aとは別に、半円柱部22に、光ファイバ30が貫通する貫通穴22bが設けられている。貫通穴22bは、貫通穴21aとは離間している。貫通穴22bと貫通穴21aとの間には、頂面22aが位置されている。また、貫通穴22bは、貫通穴21aと同心で、X方向に延びている。なお、本実施形態では、一例として、貫通穴22b内には、露出部位30bと被覆部位30cとの境界部分が収容されている。言い換えると、貫通穴22b内には、露出部位30bの一部と、被覆部位30cの一部とが、収容されている。貫通穴22bは、第二貫通穴の一例である。
【0089】
また、接合材50(第二接合材52)は、貫通穴22b内に位置し、貫通穴22b内において、露出部位30b(芯線31)の外周面31aと貫通穴22bの内周面22b1とを接合している。
【0090】
また、半円柱部22のうち貫通穴22bが設けられた部位の、Z方向の端部には、頂面22cが設けられている。頂面22cは、Z方向を向いた平面状の形状を有している。また、図6に示されるように、超音波はんだづけ装置のはんだごて90Cは、例えば平面状の端面90aを有している。第一工程において、端面90aが頂面22cと接した状態で、はんだごて90Cを超音波振動させながら加熱することにより、貫通穴22b内の接合材50には、はんだごて90Cから半円柱部22を介して間接的に、熱および超音波振動が伝達される。
【0091】
以上、説明したように、本実施形態では、半円柱部22(支持部)には、光ファイバ30(第一光ファイバ)が貫通する貫通穴22b(第二貫通穴)が設けられている。
【0092】
このような構成によれば、例えば、スリーブ20Cは、光ファイバ30をより確実に支持することができる。また、貫通穴22bにより、光ファイバ30を位置決めすることができる。また、接合材50によって、外周面31aと内周面22b1とを接合することにより、例えば、スリーブ20Cと光ファイバ30とを、より強固に接合することができる。
【0093】
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態のスリーブ20Dおよび光ファイバ30のY方向と直交する断面での断面図(一部側面図)である。また、図8は、超音波はんだ付け装置のはんだごて90Dにより、スリーブ20Dと光ファイバ30とをはんだ付けしている状態を示すX方向と直交する断面での断面図である。本実施形態のスリーブ20Dは、スリーブ20Aに替えて第1実施形態の光学装置1Aに組み込むことができる。
【0094】
図7,8に示されるように、本実施形態では、半円柱部22に、光ファイバ30を収容する溝22dが設けられている。溝22dは、頂面22aに設けられ、Z方向の反対方向に凹み、X方向に延びている。溝22dは、円筒部21に設けられた貫通穴21aに対してX方向の反対方向に滑らかに連なっている。すなわち、溝22dの凹面22d1と、貫通穴21aの内周面21a1のうちZ方向の反対側の半円筒面とが、段差が無く滑らかに連なっている。なお、本実施形態では、光ファイバ30は、溝22d内に略半分程度収容されているが、これには限定されず、光ファイバ30の少なくとも一部が溝22d内に収容されていればよい。
【0095】
また、図8に示されるように、はんだごて90Dは、例えば平面状の端面90aを有し、当該はんだごて90Dには、端面90aにおいて開口した溝90bが設けられている。端面90aおよび溝90bは、端面90aが頂面22aと接した状態で、流動性を有した接合材50(第二接合材52)が、溝22dの凹面と溝90bの凹面との間に介在することができる形状に、作られている。このような構成により、第一工程において、はんだごて90Dを超音波振動させながら加熱することにより、熱および超音波振動が、端面90aから頂面22aすなわちスリーブ20Dに伝達される。これにより、接合材50には、はんだごて90Dから直接的に熱および超音波振動が伝達されるとともに、スリーブ20Dを介して間接的に熱および超音波振動が伝達される。
【0096】
以上、説明したように、本実施形態では、半円柱部22(支持部)には、光ファイバ30を少なくとも部分的に収容する溝22dが設けられている。
【0097】
このような構成によれば、例えば、溝22dにより光ファイバ30を所定の位置に位置決めしやすくなるという利点が得られる。また、例えば、溝22d内で接合材50によってスリーブ20Dと光ファイバ30とが接合される構成にあっては、接合材50を溝22d内に保持できる分、頂面22a上に広がる場合に比べて、光ファイバ30を取り囲む接合材50の体積をより小さくすることができる。
【0098】
[第2変形例]
図9は、第3実施形態の変形例としての第2変形例のスリーブ20Eおよび光ファイバ30のY方向と直交する断面での断面図(一部側面図)である。図9に示されるように、本変形例では、接合材50(第二接合材52)が複数箇所に分離されている。すなわち、接合材50は、貫通穴21a内の第一接合材51を含むとともに、頂面22a上でX方向に分離された二箇所の第二接合材52を含んでいる。本変形例でも第一接合材51および第二接合材52の材質は同じであり、例えばはんだである。このような構成によっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。また、接合材50が分離されていることにより、例えば温度変化等に基づいて接合材50から光ファイバ30に作用する力をより小さくすることができる。なお、分離された接合材50の部位の数は2には限定されず、3以上であってもよい。
【0099】
[第4実施形態]
図10は、第4実施形態の光学装置1FのY方向と直交する断面での断面図(一部側面図)である。図10に示されるように、本実施形態のスリーブ20Fでは、半円柱部22がケース10内に位置している。
【0100】
また、円筒部21には、貫通穴21aとは別の貫通穴21dが設けられており、当該貫通穴21dの内周面21d1と、光ファイバ30の被覆部位30cの外周面30c1との間の隙間には、接合材50とは別の接合材60が介在している。接合材60の材質は、接合材50とは異なり、例えば、接着剤等である。接合材60は、スリーブ20Fと光ファイバ30とを接合している。なお、本実施形態では、貫通穴21dを、光ファイバ30の被覆部位30cが貫通しているが、これには限定されず、貫通穴21dを露出部位30bが貫通してもよいし、貫通穴21d内に露出部位30bと被覆部位30cとの境界部分が収容されてもよい。
【0101】
以上、説明したように、本実施形態では、半円柱部22(支持部)は、ケース10内に設けられている。
【0102】
このような構成によれば、例えば、接合材50によるスリーブ20Fと光ファイバ30との接合部位を、ケース10内に収容し、当該ケース10によって保護することができる。
【0103】
また、本実施形態では、接合材60は、接合材50とは異なる材質の接合材である。
【0104】
このような構成によれば、例えば、より安価な接合材60を用いることにより、光学装置1Fをより安価な構成によって、シール性や接合強度を向上することができる。
【0105】
[第3変形例]
図11は、第4実施形態の変形例としての第3変形例の光学装置1GのZ方向と直交する断面での断面図(一部平面図)である。図11に示されるように、本変形例では、スリーブ20Gの半円柱部22の頂面22a上に、貫通穴21aと連なる溝22dが設けられている。溝22dは、露出部位30bのうち、貫通穴21aよりもケース10内側の部位を収容している。また、溝22dは、頂面22aに沿ってS字状に湾曲している。露出部位30bは、溝22dに沿って湾曲し、これにより、露出部位30bの貫通穴21a内の部位と、端部30aとが、Y方向にオフセットしている。このように、光ファイバ30は、湾曲した溝22dに沿って曲がっている。
【0106】
本変形例では、溝22dは湾曲し、光ファイバ30の露出部位30b(外側部位30d)は溝22dに沿って曲がっている。
【0107】
このような構成によれば、例えば、スリーブ20Gの溝22dの湾曲形状により、光ファイバ30の配経路を定めることができる。
【0108】
[第4変形例]
図12は、第4実施形態の別の変形例としての第4変形例の光学装置1HのY方向と直交する断面での断面図(一部側面図)である。図11に示されるように、本変形例では、光学装置1Hは、支持部材13を備えている。支持部材13は、底壁11上に突出した状態で当該底壁11に取り付けられている。支持部材13は、露出部位30bを、光ファイバ30のうち、スリーブ20Fによって支持される部位と端部30aとの間の部位を、支持している。すなわち、支持部材13は、露出部位30bのうち、スリーブ20Fから離間した位置を、支持している。本実施形態では、支持部材13は、露出部位30bのうち端部30aに近い部位を、支持している。なお、支持部材13は、端部30aを支持してもよい。
【0109】
また、支持部材13には、溝13aが設けられている。露出部位30bは、溝13a内に収容されている。溝13a内に収容された状態で、露出部位30bと支持部材13とは、接合材70によって接合されている。接合材70の材質は、接合材50と同じであってもよいし、接合材60と同じであってもよい。なお、本変形例では、支持部材13は、露出部位30bの端部30aから離れた位置を支持しているが、これには限定されず、支持部材13は、例えば、端部30aを支持してもよいし、被覆部位30cを支持してもよいし、露出部位30bと被覆部位30cとの境界部分を支持してもよい。
【0110】
以上、説明したように、本実施形態では、支持部材13は、ケース10内に収容され、スリーブ20Fから離間した位置で光ファイバ30を支持している。
【0111】
このような構成によれば、例えば、ケース10内で光ファイバ30をより安定的に支持することができる。また、これにより、光ファイバ30の端部30aが振動し難くなり、光ファイバ30と光源ユニット41のような光学デバイスとの間の光結合がより安定化する、言い換えると当該光結合の耐振動特性が向上するという利点も得られる。また、スリーブ20Fと支持部材13との相対的な配置により、スリーブ20Fと支持部材13との間で、光ファイバ30を曲がった状態で配することができるという利点も得られる。
【0112】
[第5実施形態]
図13は、第5実施形態の光学装置1IのY方向と直交する断面での断面図(一部側面図)である。図13に示されるように、本実施形態では、第4実施形態およびその変形例と同様に、半円柱部22は、ケース10内に位置されている。
【0113】
また、本変形例では、スリーブ20Iの円筒部21に設けられる貫通穴21aは、第一部位21a3と、第二部位21a4とを有している。第二部位21a4は、第一部位21a3に対して光ファイバ30の端部30aとは反対側に位置されている。
【0114】
第一部位21a3は、隙間をあけた状態で露出部位30bを収容している。接合材50(第一接合材51)は、第一部位21a3の内周面21a1と露出部位30bの外周面31aとの間に介在し、スリーブ20Iと光ファイバ30とを接合する。第一部位21a3は、X方向に対して傾斜した端面21cに開口している。なお、第一部位21a3の第二部位21a4との境界部分は、空気抜き孔21a5を介してスリーブ20I外(ケース10内)と接続されている。
【0115】
第二部位21a4の内径は、露出部位30bの外径と略一致している。すなわち、スリーブ20IのX方向の反対方向の端部20aは、光ファイバ30と光ファイバ30Aとを接続するコネクタ80の第一フェルール80aとして機能する。第一フェルール80aは、コネクタ部の一例である。
【0116】
コネクタ80は、第一フェルール80aの他、光ファイバ30Aの端部に設けられた第二フェルール80bと、コネクタスリーブ80cと、を有している。第一フェルール80aおよび第二フェルール80bは、例えば、同一の外径の円筒状の形状を有している。また、円筒状のコネクタスリーブ80cの内径は、第一フェルール80aおよび第二フェルール80bの外径よりも僅かに大きい。
【0117】
第一フェルール80aの端面20a1は、円形状かつX方向と直交した平面状の端面20a1を有している。端面20a1の中央には、光ファイバ30の端面30eが露出している。
【0118】
第二フェルール80bの端面80b1は、円形状かつX方向と直交した平面状の形状を有している。端面80b1の中央には、光ファイバ30Aの端面30eが露出している。
【0119】
コネクタ80は、コネクタスリーブ80c内で端面20a1と端面80b1とが突き合わされた状態で、第一フェルール80a、および第二フェルール80bが収容されるよう、構成される。端面20a1と端面80b1とが突き合わされた状態では、光ファイバ30の端面30eと光ファイバ30Aの端面30eとが互いに接した状態となり、これにより、光ファイバ30と光ファイバ30Aとが光学的に結合される。
【0120】
以上、説明したように、本実施形態では、スリーブ20Iは、第一フェルール80a(コネクタ部)を有している。第一フェルール80aは、光ファイバ30とは別の光ファイバ30A(第二光ファイバ)と当該光ファイバ30とを接続するコネクタ80を構成する。
【0121】
このような構成によれば、例えば、スリーブ20Iとコネクタ80の第一フェルール80aとを統合することにより、これらが別部品である構成に比べて、装置構成がより簡素化されたり、部品点数をより少なくできたり、といった利点が得られる。
【0122】
[第6実施形態]
図14は、第6実施形態の光学装置1Jの内部(ケース10内)をZ方向の反対方向に見た平面図であり、図15は、光学装置1Jの内部をY方向に見た側面図である。図14では、ケース10の頂壁14が取り除かれた状態が示され、図15では、ケース10の側壁12の一部が取り除かれた状態が示されている。
【0123】
光学装置1Jは、変調器100と、光ファイバ30Iと、光ファイバ30Oと、を備えている。変調器100は、光ファイバ30Iから出力された光を受光するとともに、光ファイバ30Oへ入力される光を出力する。変調器100は、光学デバイスの一例であり、光ファイバ30I,30Oは、第一光ファイバの一例である。
【0124】
図15に示されるように、ケース10内において、当該ケース10の底壁11上にはサーモモジュール101を介して基板102が取り付けられている。図14,15に示されるように、基板102上には、二つの支持部材13および変調器100の他、レンズ103、プリズム104、レンズ105、レンズ106、偏波合成部107、レンズ108、およびレンズ109が、取り付けられている。レンズ103、プリズム104、レンズ105、レンズ106、偏波合成部107、レンズ108、およびレンズ109は、光学部品とも称されうる。
【0125】
光ファイバ30I,30Oは、ケース10の側壁12に取り付けられたスリーブ20Jを貫通している。光ファイバ30I,30Oの端部30aは、ケース10内に位置されている。
【0126】
図14に示されるように、光ファイバ30Iを出た光(入力光Li)は、レンズ103、プリズム104、およびレンズ105を介して変調器100に入力される。
【0127】
変調器100は、例えば、InP(インジウムリン)を構成材料に用いたMZ(マッハツェンダ)型の位相変調器であり、変調器ドライバ110によって駆動され、IQ変調器として機能する公知の光学デバイスである。変調器100は、例えば、国際公開第2016/021163に開示される構成と同様の構成を有しうる。
【0128】
変調器100は、入力光Liを変調し、偏波面が互いに直交する変調光Lo1,Lo2を出力する。これら変調光Lo1,Lo2は、いずれも直線偏波光であり、IQ変調されている。変調器100を動作させる変調器ドライバ110は、たとえばICを含んで構成されている。変調器ドライバ110の作動は、制御器(不図示)によって制御される。
【0129】
レンズ106は、変調光Lo1をコリメートし、偏波合成部107に入力する。また、レンズ108は、変調光Lo2をコリメートし、偏波合成部107に入力する。偏波合成部107は、変調光Lo1,Lo2を偏波合成し、当該変調光Lo1,Lo2を含む出力信号光Loを出力する。偏波合成部107から出力された出力信号光Loは、レンズ109を経由して、光ファイバ30Oの端部30aに入力される。
【0130】
スリーブ20Jは、光ファイバ30Iが貫通する第一スリーブ部20J1と、光ファイバ30Oが貫通する第二スリーブ部20J2と、を有している。第一スリーブ部20J1および第二スリーブ部20J2は、それぞれ、第4実施形態のスリーブ20Fと同様の構成を有している。ただし、スリーブ20Fは、半円柱部22に替えて、頂面22aを有した直方体状の支持部22Jを備えている。
【0131】
なお、本実施形態では、光学装置1Jは、第一スリーブ部20J1と第二スリーブ部20J2とが統合されたスリーブ20Jを備えているが、これには限定されず、光学装置1Jは、光ファイバ30Iを支持するスリーブと、光ファイバ30Oを支持するスリーブとを別個に備えてもよい。また、第一スリーブ部20J1および第二スリーブ部20J2は、スリーブ20Fとは別の実施形態あるいは変形例のスリーブ20A~20E,20G~20Iと同様の構成を有してもよいし、それらと等価あるいは類似の他の構成を有してもよい。
【0132】
また、光ファイバ30I,30Oは、それぞれ、スリーブ20Jから離間した支持部材13によって支持されている。支持部材13は、サーモモジュール101および基板102を介してケース10の底壁11に取り付けられている。
【0133】
このような、変調器100を有した光学装置1Jにあっても、スリーブ20A~20Iを備えた光学装置1A,1F~1Iと同様の効果が得られる。
【0134】
[第5変形例]
図16は、第5変形例のスリーブ20Kの斜視図である。図16に示されるように、スリーブ20Kは、頂面22aのY方向の両側の端部に、壁部22eを有している。壁部22eは、頂面22aからZ方向に突出し、当該Z方向に略一定の高さでX方向に延びている。このような構成によれば、壁部22eにより、流動性を有した状態で頂面22a上に載置されたはんだ(接合材50)が、当該頂面22aの外に流出するのを抑制することができる。本変形例のスリーブ20Kは、他の実施形態や変形例の光学装置1A,1F~1Jに適用することができる。
【0135】
[第6変形例]
図17は、第6変形例のスリーブ20Lの斜視図である。図17に示されるように、スリーブ20Lは、貫通穴21aよりも幅が広くかつ深い溝22dを有している。溝22dの内周面は、円筒面状(円筒内面状)の形状を有しており、当該内周面の直径は、貫通穴21aの内周面21a1の直径以上である。このような構成によれば、例えば、溝22dの頂面22aにおける開口部から流入した流動状態のはんだ(接合材50)が、当該開口部に対して芯線31の反対側へ回り込み易くなり、スリーブ20Lと光ファイバ30とのより強固な接合状態が得られ易くなる。また、本変形例では、溝22dの内周面と貫通穴22bの内周面22b1とが、段差が無く滑らかに連なっている。よって、溝22dと貫通穴22bとを一工程で形成することができ、例えば、スリーブ20Lの製造の手間やコストをより低減することができるという利点が得られる。本変形例のスリーブ20は、他の実施形態や変形例の光学装置1A,1F~1Jに適用することができる。
【0136】
[第7変形例]
図18は、第7変形例の光学装置1Mの斜視図である。図18に示されるように、ケース10には、複数(二つ)のスリーブ20Bが設けられてもよい。なお、スリーブ20Bの数は、3以上であってもよい。また、スリーブ20Bに替えて、他の実施形態や変形例のスリーブ20A,20C~20Lが設けられてもよいし、互いに異なるスリーブ20A~20Lが設けられてもよい。
【0137】
[第8変形例]
図19は、第8変形例の光学装置1Nの斜視図である。複数の光ファイバ30(30I,30O)は、図19に示されるような形態で、一つのスリーブ20Nを貫通してもよい。本変形例の構成によれば、スリーブ20Nに流動性を有した状態のはんだ(接合材50)を載置する工程を、ケース10の外で実行することができる。また、一つのスリーブ20Nを複数の光ファイバ30が貫通しているため、光ファイバ30のそれぞれとスリーブ20Nとの接合工程を、比較的近い場所においてより迅速に実行することができるという利点が得られる。なお、図19では、光ファイバ30とスリーブ20Nとを接合する接合材50が互いに離間しているが、これには限定されず、例えば、流動性を有した状態のはんだ(接合材50)を二つの光ファイバ30の間に載置し、当該はんだが広がるのを利用することにより、複数の光ファイバ30とスリーブ20Nとを接合する接合材50が一体化されていてもよい。この場合、一つの接合材50によって複数の光ファイバ30と一つのスリーブ20Nとが接合された構成が得られる。本変形例のスリーブ20Nは、他の実施形態や変形例の光学装置1A,1F~1J,1Mに適用することができる。
【0138】
以上、本発明の実施形態および変形例が例示されたが、上記実施形態および変形例は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、型式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【0139】
例えば、接合材は、はんだには限定されない。
【0140】
また、本発明は、超音波はんだ付け装置を用いない場合にも適用可能である。
【0141】
また、スリーブは、ケースと別部材である必要はなく、ケースの一部が加工されることによって形成されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0142】
本発明は、光学装置および光学装置の製造方法に利用することができる。
【符号の説明】
【0143】
1A,1F~1J,1M,1N…光学装置
10…ケース
11…底壁
12…側壁
12a…開口
13…支持部材
13a…溝
14…頂壁
20A~20L,20N…スリーブ
20J1…第一スリーブ部
20J2…第二スリーブ部
20a…端部
20a1…端面
21…円筒部
21a…貫通穴(第一貫通穴)
21a1…内周面
21a2…底部
21a3…第一部位
21a4…第二部位
21a5…空気抜き孔
21b1…開口端
21b2…開口端
21c…端面(傾斜面)
21d…貫通穴
21d1…内周面
22…半円柱部(支持部)
22J…支持部
22a…頂面
22b…貫通穴(第二貫通穴)
22b1…内周面
22c…頂面
22d…溝
22d1…凹面
22e…壁部
30…光ファイバ(第一光ファイバ)
30A…光ファイバ(第二光ファイバ)
30I…光ファイバ(第一光ファイバ)
30O…光ファイバ(第一光ファイバ)
30a…端部
30b…露出部位
30c…被覆部位
30c1…外周面
30d…外側部位
30e…端面
31…芯線
31a…外周面
32…被覆
41…光源ユニット(光学デバイス)
42…レンズ
50…接合材
51…第一接合材
52…第二接合材
60…接合材
70…接合材
80…コネクタ
80a…第一フェルール(コネクタ部)
80b…第二フェルール
80b1…端面
80c…コネクタスリーブ
90A,90C,90D…はんだごて
90a…端面
90b…溝
100…変調器(光学デバイス)
101…サーモモジュール
102…基板
103…レンズ
104…プリズム
105…レンズ
106…レンズ
107…偏波合成部
108…レンズ
109…レンズ
110…変調器ドライバ
Li…入力光
Lo1,Lo2…変調光
Lo…出力信号光
M1…方向
M2…方向
R…収容室
X…方向
Y…方向
Z…方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19