(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-20
(45)【発行日】2025-01-28
(54)【発明の名称】次世代セルラーネットワークにおけるサービス機能チェイニングのための拡張サービス分類
(51)【国際特許分類】
H04L 45/0377 20220101AFI20250121BHJP
H04L 47/24 20220101ALI20250121BHJP
H04W 28/02 20090101ALI20250121BHJP
【FI】
H04L45/0377
H04L47/24
H04W28/02
(21)【出願番号】P 2023551971
(86)(22)【出願日】2022-05-26
(86)【国際出願番号】 US2022031161
(87)【国際公開番号】W WO2022251518
(87)【国際公開日】2022-12-01
【審査請求日】2023-10-20
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ディン、ゾンルイ
(72)【発明者】
【氏名】リ、チアン
(72)【発明者】
【氏名】ストジャノヴスキ、アレクサンドル サソ
(72)【発明者】
【氏名】パラト、スディープ
(72)【発明者】
【氏名】ルエツェンキルチェン、トーマス
(72)【発明者】
【氏名】コレカル、アブヒジート
(72)【発明者】
【氏名】リャオ、チン-ユ
(72)【発明者】
【氏名】バンゴラエ、サンゲーサ
(72)【発明者】
【氏名】ヘオ、ヨウン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】トン、シャオペン
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0404538(US,A1)
【文献】特開2019-121829(JP,A)
【文献】特表2017-536765(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-12/66
41/00-101/695
H04W 28/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークにおいてサービス機能チェイニング分類を実行するためのシステムであって、前記システムは、
第1セルラーネットワークデバイスであって
、前記第1セルラーネットワークデバイスは:
ユーザ機器(UE)デバイスか
らサービスデータアダプテーションプロトコル(SDAP
)ヘッダを備え
るSDAPデータを受信し;
前記SDAPヘッダのサービスチェイニング機能(SFC)サービス識別子を識別し;
前記SFCサービス識別子はSFCサービスプロファイルを示すもので
あることを決定し;
前記SFCサービス識別子と関連付けられたSFCトラフィックフローを識別し;及び
第2セルラーネットワークデバイスへと前記SDAPデータを送信する
ように構成されている
、前記第1セルラーネットワークデバイス;及び
前記第2セルラーネットワークデバイスであって、前記第2セルラーネットワークデバイスは:
前記第1セルラーネットワークデバイスから前記SDAPデータを受信し;及び
前記システムのサービス機能に前記SDAPデータを送信する
ように構成されている、前記第2セルラーネットワークデバイス
を備えるシステム。
【請求項2】
前記第1セルラーネットワークデバイスはノードBデバイスであり、前記第2セルラーネットワークデバイスは通信サービス機能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1セルラーネットワークデバイスはノードBデバイスであり、前記第2セルラーネットワークデバイスはユーザプレーン機能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記SDAPヘッダは更に、前記SFCサービス識別子が前記SDAPヘッダ内に含まれることを示すために、1へセットされたSFCインジケータフィールドを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記SDAPヘッダは更に、SFCメタデータが前記SDAPヘッダ内に含まれることを示すために、SFCメタデータインジケータフィールドを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記SFCメタデータは、
SFCサービス分類情報;
SFCトラフィックパスメタデータ;
SFCパラメータ及びポリシ更新;
アプリケーション関連情報;及び
UE関連情報
を有する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記SFCトラフィックフローは、非SFCトラフィックフローと同じプロトコルデータユニット(PDU)セッションを共有し、前記SFCサービス識別子は更に、SFCトラフィックフローを容易にするためのSDAP構成、及びネクストホップトランスポート識別子又はカプセル化のマッピングに関連付けられたSFCトラフィックマッピングルールの修正を示すものである、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記SFCトラフィックフローの第1PDUセッションは、非SFCトラフィックフローの第2PDUセッションとは別個である、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記SFCトラフィックフローは、どのPDUセッションとも関連付けられていない、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1セルラーネットワークデバイス又は前記第2セルラーネットワークデバイスは、パケットフィルタに基づいて前記SDAPデータをフィルタリングするように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
通信ネットワークシステムの処理回路に、前記処理回路による命令を実行した際に、
前記通信ネットワークシステムの第1デバイスにおいて、ユーザ機器(UE)デバイスからサービスデータアダプテーションプロトコル(SDAP
)ヘッダを有す
るSDAPデータを受信し;
前記第1デバイスにおいて、前記SDAPヘッダのサービスチェイニング機能(SFC)サービス識別子を識別し;
前記第1デバイスによって、前記SFCサービス識別子はSFCサービスプロファイルを示すもので
あることを決定し;
前記第1デバイスにおいて、前記SFCサービス識別子と関連付けられたSFCトラフィックフローを識別し
;
前記第1デバイスによって、前記通信ネットワークシステムの第2デバイスへ前記SDAPデータを送信し;
前記第2デバイスにおいて、前
記第1デバイスから前記SDAPデータを受信し;及び
前記第2デバイスによって、前記通信ネットワークシステムのサービス機能へと前記SDAPデータを送信する
ことを行わせる前記命令を備えるコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記第1デバイスはノードBデバイスであり、前記第2デバイスは通信サービス機能である、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
前記第1デバイスはノードBデバイスであり、前記第2デバイスはユーザプレーン機能である、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記SDAPヘッダは更に、前記SFCサービス識別子が前記SDAPヘッダ内に含まれることを示すために、1へセットされたSFCインジケータフィールドを含む、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
前記SDAPヘッダは更に、SFCメタデータが前記SDAPヘッダ内に含まれることを示すために、SFCメタデータインジケータフィールドを含む、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記SFCメタデータは、
SFCサービス分類情報;
SFCトラフィックパスメタデータ;
SFCパラメータ及びポリシ更新;
アプリケーション関連情報;及び
UE関連情報
を有する、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
前記SFCトラフィックフローは、非SFCトラフィックフローと同じプロトコルデータユニット(PDU)セッションを共有し、前記SFCサービス識別子は更に、SFCトラフィックフローを容易にするためのSDAP構成、及びネクストホップトランスポート識別子又はカプセル化のマッピングに関連付けられたSFCトラフィックマッピングルールの修正を示すものである、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記SFCトラフィックフローの第1PDUセッションは、非SFCトラフィックフローの第2PDUセッションとは別個である、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
前記SFCトラフィックフローは、どのPDUセッションとも関連付けられていない、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
【請求項20】
請求項11~19のいずれか1項に記載のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
無線ネットワークにおいてサービス機能チェイニング分類を実行するための方法であって、前記方法は、
通信ネットワークシステムの第1デバイスが、ユーザ機器(UE)デバイスからサービスデータアダプテーションプロトコル(SDAP)ヘッダを有するSDAPデータを受信する段階;
前記第1デバイスが、前記SDAPヘッダのサービスチェイニング機能(SFC)サービス識別子を識別する段階;
前記第1デバイスが、前記SFCサービス識別子はSFCサービスプロファイルを示すものであることを決定する段階;
前記第1デバイスが、前記SFCサービス識別子と関連付けられたSFCトラフィックフローを識別する段階;
前記第1デバイスが、前記通信ネットワークシステムの第2デバイスへ前記SDAPデータを送信する段階;
前記第2デバイスが、前記第1デバイスから前記SDAPデータを受信する段階;及び
前記第2デバイスが、前記通信ネットワークシステムのサービス機能へと前記SDAPデータを送信する段階
を備える方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本出願は、2021年5月28日に提出された、米国仮出願第63/194,698号の利益を主張し、その開示内容が全て記載されているものとして参照によって組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して無線通信のためのシステム及び方法に関し、より具体的には、第6世代(6G)通信におけるサービス機能チェイニング分類に関する。
【背景技術】
【0003】
無線デバイスは、広く普及しつつあり、ますます無線チャネルを使用している。第3世代パートナーシッププログラム(3GPP(登録商標))は、無線通信のための1つ又は複数の規格を開発している。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1A】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス分類のための例示的サービス機能チェイニング(SFC)トラフィックパスを示す図である。
【0005】
【
図1B】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス分類のための例示的SFCトラフィックパスを示す図である。
【0006】
【
図2】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス分類のための例示的第6世代(6G)システムアーキテクチャを示す図である。
【0007】
【
図3】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、例示的なSFCフレームワークを示す図である。
【0008】
【
図4】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス分類のための例示的サービスデータ適応プロトコル(SDAP)データユニットを示す図である。
【0009】
【
図5A】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス識別子がSFCトラフィックパスを識別する、例示的SFCサービス分類を示す図である。
【0010】
【
図5B】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス識別子がサービス品質を用いてSFCトラフィックパスを識別する、例示的SFCサービス分類を示す図である。
【0011】
【
図5C】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス識別子がSFCトラフィックパスを識別し、別の識別子がサービス品質を識別する、例示的SFCサービス分類を示す図である。
【0012】
【
図6】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス分類器を構成するためのプロセスを示す図である。
【0013】
【
図7】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス分類のための例示的なプロセスのフロー図である。
【0014】
【
図8】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、ネットワークを示す図である。
【0015】
【
図9】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、無線ネットワークの概略図である。
【0016】
【
図10】本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、コンポーネントを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
下記の説明及び図面は、当業者が具体的な実施形態を実施することが可能なように、それらを十分に示している。他の実施形態は、構造の、論理の、電気の、プロセスの、アルゴリズムの、及び他の変更を組み込んでもよい。いくつかの実施形態の部分及び特徴が、他の実施形態の部分及び特徴に含まれてもよいし、それらに置き換えられてもよい。特許請求の範囲に記載される実施形態は、これらの請求項の全ての利用可能な均等物を含む。
【0018】
無線デバイスは、工業規格によって定義されるとおりに通信し得る。セルラー電気通信用に、第3世代パートナーシッププログラム(3GPP(登録商標))及びオープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)アライアンス等の標準化団体は、第6世代(6G)セルラーデバイス及びセルラーネットワークにおけるサービス機能チェイニング用を含む、通信技法を定義している。
【0019】
1つの6Gの傾向は、情報技術(IT)及び通信技術(CT)を、例えば仮想化、プログラム可能性、自動化、マイクロサービス等のクラウドネイティブパラダイムを電気通信ネットワークにより深く浸透させて、統合することである。6Gネットワークは、ほとんどのアプリケーションを、コンピューティング、データ、及び通信プレーンについて拡張されたアーキテクチャを有するマイクロサービスベースのものに変換して、エンドツーエンドサービスを提供すると期待されている。これにより、アプリケーションインスタンス、コンピューティングタスク、データ前処理及びストレージ等の、柔軟にオンボード及びオフボードするサービス機能が可能となる。トラフィックパスに沿って異なるサービスロジックを実現するために、サービス機能チェイニング(SFC)の能力が要求される。SFCは、仮想化/コンテナ化ネットワーク機能(VNF/CNF―仮想化/コンテナ化ネットワークサービスをホストする仮想マシン又はコンテナ)のシーケンスを使用してトラフィックをステアリングすることを指す。
【0020】
SFCは、分類の結果選択された、パケット及び/又はフレーム及び/又はフローに適用されるサービス機能(SF)の順序付けされたセットからなる、複合(例えば、ネットワーク)サービスの生成を可能にする。分類の目的は、インターネットプロトコル(IP)5タプル、パケット/フロー識別子、アプリケーション、サービス品質(QoS)等の異なる層からのルールに基づいて、異なるパケット/フローを区別するため、又は負荷バランシング等の目的のためである。トラフィック分類の後に、カプセル化又はトランスポートマッピングルールは、例えば、トラフィックフォワーダ及び要求されるSFを有するSFCパスへSFCフローをステアリングするために、適用され得る。
【0021】
次世代セルラーネットワークにおいて、SFCサービスは、コンピューティング作業負荷としての、データラベリング及び前処理機能等のコンピューティング(Comp)/データサービス機能(SF)、又はアプリケーションインスタンスからなり得る。現在の5Gネットワークは、QoSフレームワークに基づいて、非SFCフローを、gNBにおけるDRBマッピングを用いてユーザ機器デバイス(UE)及びPDUセッションアンカーUPFの間のプロトコルデータユニット(PDU)セッション(すなわち、エンドツーエンドトンネル)内でセットアップするように処理する。gNBは、RRCReconfigurationメッセージ及びPDUセッション確立/修正手続きによってセットアップされたSDAPエンティティ構成及びPDUセッション情報に基づいて、DRB対TEIDマッピングを実行する。
【0022】
加えて、現在の5Gネットワークは、PDUセッションごとに複数のQoSフローを許可し、ヘッダ(例えば、サービスデータアダプテーションプロトコルデータユニットのサービスデータアダプテーションプロトコルヘッダ)は、パケットがどのフローに属するかを示す。SDAP及びPDUセッションの間に1:1マッピングが存在し、それは複数のQoSフローを含み得る。gNBは、SDAPエンティティ(例えば、SDAP PDU)を受信し得、エンティティがどのQoSフロー及びPDUセッションに属するか決定するために、SDAPエンティティヘッダ内の情報を使用し得る。しかしながら、5Gネットワークは現在、SFC及び非SFCフローの間で区別する方法でフローを分類していない。
【0023】
次世代セルラーネットワークにおいてSFCを可能にするために、トラフィック又はサービス分類は、SFCフロー及び非SFCフローを区別し、トランスポート及び/又はカプセル化のための対応するマッピングルールを適用することを要求され、それはGTPトンネリングに加えてセグメントルーティング(SR)等の様々なプロトコルに基づくことができる。
【0024】
1つ又は複数の実施形態において、トラフィック/サービス分類を可能にするために、下記の解決手段が本開示において提供される:(1)SFCトラフィックをモデリングする方法;(2)SFCトラフィックを記述するために識別される、不可欠な情報を定義すること;(3)SFCフローを非SFCフローから区別するために要求される情報及びメカニズムを定義すること;(4)SFCフローをトランスポート及び/又はカプセル化へマッピングするために要求される情報及びメカニズムを定義すること;及び(5)セルラーネットワーク内の制御及びユーザプレーンを通して上記で言及した情報を構成する方法を定義すること。対照的に、ある既存のSFCフレームワークは、トラフィック分類ではなく、サービス層カプセル化に焦点を当てている。セルラーネットワーク内のトラフィック分類に関して、例えば、SFCフローの記述、非SFCフローとのフロー区別、QoS、トランスポートマッピング等、検討すべきより多くのファクタが存在するが、既存の技法においては議論されていない。
【0025】
1つ又は複数の実施形態において、SFCサービス分類器は、下記のシナリオに基づくトラフィック分類の目的のために提案される:シナリオ1):xNBにおけるトラフィック分類器は、又はシナリオ2):通信(Comm)SF/eUPFおけるトラフィック分類器は、SFC及び非SFCフローを区別するために、フローを、SFCトラフィックパスに従った構成済みトランスポート/カプセル化を用いて、ネクストホップComm SF/eUPF(例えば、トラフィックフォワーダ)にマッピングする。SFCサービスID及び対応するSDAP拡張は、SFCサービスプロファイルを記述し、xNBが1つのシナリオにおいて様々な粒度に基づいてSFCフローをマッピングすることを容易にするために提案される。5G ULCLに対する修正としてトラフィック分類器をセットアップするためのeUPF拡張は、別のシナリオのために提案される。このようにして、6Gアーキテクチャは、コンピューティング/データサービス機能のためのSFCを可能にする。このシナリオは、セルラーネットワークのためのコンピューティング及びストレージインフラストラクチャを要求する。
【0026】
1つ又は複数の実施形態において、SFCを可能にする6Gアーキテクチャは、SFCパスをセットアップするための詳細な機能記述及び手続きを用いて定義される。サービス分類器は、RAN内にあってもよい。しかしながら、サービス分類器は、様々なメカニズムに基づくComm SF又はUPF内にある可能性もある。本開示において、SFは概して、ファイアウォール、NAT、DPI、LI機能等の、クラウド及びセルラー環境内で一般に使用されるものを含む、Comp/データ機能である。6Gアーキテクチャは、既存の5Gアーキテクチャに、AMF、SOEF、データプレーンCF及びSF、compプレーンCF及びSF、Comm CF及びSF、SOCF、拡張UPF、拡張SMF、及びトラフィック分類器を追加する。
【0027】
1つ又は複数の実施形態において、SFCトラフィックは、5G QoSフローと同様のQoS区別又はデフォルトQoSを用いたフローとしてモデリングされ得る。SFCサービスコンテキストの一部として、サービスIDは、SFCフロー又はSFCトラフィックパスを識別するために使用され得る。SFCトラフィックパスは、トランスポート及びパス内のSFの順序付けられたリストの組み合わせとして定義される。トランスポートレベル及びSFレベルにおいて区別されたQoSはトラフィックパス内に含まれておらず、これは、同じSFCトラフィックパスを使用するSFCフローは、トランスポートレベル及びSFレベルにおいて異なるQoSを有し得ることを意味する、ということに留意されたい。
【0028】
1つ又は複数の実施形態において、SFCパス内の不可欠な機能は、トラフィック分類器及びSFへ向かうトラフィックフォワーダを含む。SFCトラフィックパスは、xNBにおいての、及びComm SF/eUPFのうちの1つ又は複数においてのサービス分類器に基づいた2つのシナリオにカテゴリ化され得る。Comm SFがeUPFに接続する場合、相互連携するメカニズムが要求される。トラフィックパスは、DNに接続するためのComm SF又はアンカーUPFを含んでもよく、又はトラフィックパスはSFにおいて終端し得る。本開示において、1つの拡張は、サービス分類器である。トラフィックフォワーダは、Comm SF/eUPF機能の一部であってもよい。
【0029】
1つ又は複数の実施形態において、サービス分類器は、Comm SF又はeUPFをベースとするトランスポートの両方のために、xNBにあってもよい。SFCパスを形成するために、1つ又は複数のComm SF/eUPFが存在してもよい。Comm SF又はeUPFの各々に対して、SFCを可能にするメカニズムに応じて、又は実装方式に特有の、1つ又は複数のSFが存在してもよい。SFCパス上のComm SF/eUPFは、SFFのように機能してもよく、したがってパケットをローカルComp/データ機能へ配信してもよい。
【0030】
1つ又は複数の実施形態において、SFCサービスプロファイルは、現在の5GネットワークにおけるQoSプロファイルと同様に定義され、それはQFI/5QIと同様のSFCサービスIDによって識別される。具体的には、SFCサービスプロファイルは、SFCサービスコンテキストと同じ又はその一部であり得る。
【0031】
1つ又は複数の実施形態において、SDAP ULヘッダがSFCサービスIDを含むことを可能にするオプションが存在し、それは、xNBにおいて、サービス分類、トランスポートマッピング及びカプセル化のために使用され得る。
【0032】
1つ又は複数の実施形態において、UL SDAPヘッダの更新されたフィールドのためのオプション1は下記を含んでもよい:(1)SFCI:予約され常に0へセットされているRフィールドを置き換えるために1にセットされた、1ビットインジケータ。SFCIが1へセットされたとき、後続のフィールドはQFIではなくSFCサービスIDである。(2)SFCサービスID:SFCプロファイルのためのSFC識別子は、PDUセッションを用いて又はそれを用いずに使用され得る。SFCサービスIDの長さは、QFI/5QIとは異なってもよい。
【0033】
1つ又は複数の実施形態において、UL SDAPヘッダの更新されたフィールドのためのオプション2は、下記を含んでもよい:(1)SFCI:SDAPオプション1と同様の、予約され常に0へセットされているRフィールドを置き換えるために1にセットされた、1ビットインジケータ。(2)SFCサービスID:SDAPオプション1と同様の、SFCプロファイルのためのSFC識別子。(3)M/I:1ビットSFCメタデータインジケータ。M/Iが1へセットされた場合、SDAPヘッダ内に含まれるメタデータが存在する。(4)R:予約され概して0にセットされている1ビット。(5)FI/6G QoSインジケータ:現在のQFI/5QIと同様の、SFCトラフィック特性のためのQoS識別子。QFI/6G QoSインジケータは、SFCサービスプロファイルの一部であってもよい。(6)メタデータ長:SFCメタデータのビット又はバイト数。(7)メタデータ:メタデータは、限定されないが、xNBにおけるサービス分類のための情報、SFCトラフィックパスのためのSFへのメタデータ、SFCパラメータ/ポリシのための更新、アプリケーション関連情報、及び/又はUE関連情報を含むSFC情報である。このメタデータは、UE及び、xNBの間で定期的に送信される、又は、例えばアプリケーションからのイベントによってトリガされる、コンテナであり得る。
【0034】
1つ又は複数の実施形態において、DL SDAPヘッダ修正は、ULと同様であり、xNBからUEへ送信される。
【0035】
1つ又は複数の実施形態において、分類は、xNBにおけるSFCサービスIDベースのサービス分類であってもよい。この節はSFCフローのためのマッピングルールの解決手段をSFCトラフィックパスに提供する。解決手段1.1:SFCフローは、同じPDUセッションを非SFCフローと共有する。この解決手段において、SFCフローは、同じPDUセッションアンカー(PSA)及びセッションIDを、他の非SFCフローと共有する。SFCサービスID:QFI/5QIと同様に、様々なPDUセッションのために使用され得るSFCサービスプロファイルを指している。SFCサービスIDは、QFI/5QIの拡張としてみなされ得る。サービスID及び部分的/全SFCサービスコンテキストは、SFCフローをセットアップするための手続きを介してUEへ送信され得る。SDAP構成:SDAPエンティティは、SFCフロー及び非SFCフローの両方を含むPDUセッションごとに構成される。SDAPオプション1。1つのシナリオは、例えば、トラフィック特性、優先度、遅延バジェット、GBR/非GBR等のトランスポートQoS情報がSFCサービスプロファイル内に含まれ得る場合に当てはまる。SDAPエンティティは、下記に示されるように、SFCフローを追加するためのSDAP-Configの下記の修正されたASN.1記述を用いて、RRCReconfigurationメッセージに従って更に構成される。
【0036】
SDAP-Config : : Sequence {
pdu-Session PDU-SessionID
sdap-HeaderDL ENUMERATED {present, absent},
sdap-HeaderUL ENUMERATED {present, absent},
defaultDRB BOOLEAN,
mappedQoS-FlowsToAdd SEQUENCE (SIZE (1..MAXnROFQFIs)) OF QFI
mappedQoS-FlowsToRelease SEQUENCE (SIZE (1..MAXnROFQFIs)) OF QFI
mappedSFC-FlowsToAdd SEQUENCE (SIZE (1..MAXnROFServiceIDs)) OF Service ID
mappedSFC-FlowsToRelease SEQUENCE (SIZE (1..MAXnROFServiceIDs)) OF Service ID
mappedSFC-FlowsToAdd SEQUENCE(SIZE(1..MAXnROFServiceIDs))OF Service ID及びmappedSFC-FlowsToRelease SEQUENCE(SIZE(1..MAXnROFServiceIDs))OF Service IDは、既存の構成に追加されてもよい。
【0037】
1つ又は複数の実施形態において、サービス分類器マッピングルールは:UL SFCトラフィックのために、PDUセッションに関連するSDAPエンティティは、DRBへマッピングされ得、逆プロセスに従ってPDUセッションに戻るようにマッピングし、次にSFCフローは、例えばTEIDによって識別されたGTPトンネル、L3VPNトンネル、セグメントルーティング(SR)ラベル等の、様々なトラフィックフォワーダスキームに基づいたネクストホップeUPF/Comm SFへ向かうN3'トランスポートにマッピングされ得る、ということを定義してもよい。DLトラフィックに関して、PSAは、パケットフィルタを適用して、ネクストホップeUPF/Comm SFへ向かうパケットをN3'トランスポートとして分類することができる。xNBは、逆プロセスに従い、TEID、他のトンネルID、SRラベルを、PDUセッションID、したがってSDAPエンティティにマッピングする。eUPF/Comm SFにおいてのトランスポート情報は、SFCフローセットアップ手続き中に構成される。
【0038】
1つ又は複数の実施形態において、QoSのために:サービスIDは、トランスポートプロトコルを用いて又は、トラフィックQoS特性をSFCサービスプロファイルの一部として指す、新しいカプセル化/ラベルの一部として搬送され、ユーザプレーンを通して構成され得る。したがって、QoSは、現在の5G QoSフレームワークと同様に実現され得る。
【0039】
1つ又は複数の実施形態において、xNBにおいてSFC分類を有することに対する解決手段1.2は、(例えば、SFCフローが非SFCフローとPDUセッションを共有し得る解決手段1.1と対照的に)SFCフロー及び非SFCフローのために別個のPDUセッションを使用することであってもよい。解決手段1.2において、別個のPDUセッションは、SFCフローのためにセットアップされ得る。したがって、PDUセッションは、非SFCフロー又はSFCフローのためのPDUセッションのいずれかとしてカテゴリ化され得る。新しいSFCフローを追加することは、SFC PDUセッション確立/修正手続きに基づくことができる。xNBにおいてSFCサービスIDをマッピングする方法に基づいて、異なるSFCフロー粒度を実現する3つのオプションが存在する。
【0040】
1つ又は複数の実施形態において、解決手段1.2のためのオプション1は、下記のとおりであり得る。SFCサービスIDは、デフォルトトラフィックパスQoSを用いてSFCトラフィックパスを識別し得る。このオプションにおいて、SFCサービスIDはSFCのためのPDUセッションIDと同様であり、追加SFレベルQoSは、例えばメタデータ又はアプリケーションレベル情報を通して、アプリケーション層において処理され得る。SFCのためのPDUセッションIDは、SFCトラフィックパスが同じである限り、SFCサービスIDとして再使用されてもよい。このオプションに関して、SDAPヘッダは修正されないが、SDAPエンティティ構成は、下記に示されるように、PDU-sessionTypeをSFC又は非SFCとして含むように更新される。
【0041】
SDAP-Config : : Sequence {
pdu-Session PDU-SessionID
pdu-SessionType ENUMERATED {SFC, non-SFC}
sdap-HeaderDL ENUMERATED {present, absent},
sdap-HeaderUL ENUMERATED {present, absent},
defaultDRB BOOLEAN,
mappedQoS-FlowsToAdd SEQUENCE (SIZE (1..MAXnROFQFIs)) OF QFI
mappedQoS-FlowsToRelease SEQUENCE (SIZE (1..MAXnROFQFIs)) OF QFIpdu-Session PDU-SessionIDは、SDAPエンティティ構成に対する更新であってもよい。
【0042】
1つ又は複数の実施形態において、解決手段1.2のためのオプション2は、下記のとおりであってもよい。SFCサービスIDは、QoSプロファイルを用いてパスを識別することができ、マッピングルール及びSDAPヘッダへの拡張は解決手段1.1同様である。
【0043】
1つ又は複数の実施形態において、解決手段1.2のためのオプション3は下記のとおりであってもよい。SFCサービスIDは、SFCサービスIDを用いてパスを識別し、追加QFI又は6G QoS識別子が異なるQoSプロファイルのために使用されてもよい。SDAPヘッダ修正オプション2が当てはまり得る。このオプションに関して、異なるQFI/6G QoS IDを用いるSFCフローは、同じサービスID及びSDAPエンティティを共有し得る。マッピングルールは、解決手段1.1と同様である。
【0044】
1つ又は複数の実施形態において、解決手段2はSFCフローのためのPDUセッションを含まなくてもよい。解決手段1.2及び解決手段2の間の相違点は、PDUセッションを用いないSFCフローはPSAを必要としないことである。したがって、モビリティは、本開示の範囲外である異なる方法で処理され得る。解決手段1.2は依然として適用され、SFCサービスIDはSDAPエンティティを識別するために使用され得る。
【0045】
1つ又は複数の実施形態において、サービス分類は、xNBにおけるパケットフィルタベースのサービス分類であってもよい。また、xNBにおけるサービス分類は、ULCL又はUPFと同様にパケットフィルタに基づいてもよい。この場合において、パケットフィルタの追加の機能は、PDUをフィルタリングするためにxNBに追加される必要があり、UE及びxNB側のSDAP等の他の層への影響は存在しなくてもよい。
【0046】
1つ又は複数の実施形態において、シナリオ2はComm SF/eUPFにおけるサービス分類器を含んでもよい。サービス分類器は、1つ又は複数のComm SF/eUPFにあってもよい。具体的には、SFCパスは、SFCを可能にする5G evolutionのための解決手段を示すeUPFのみを含む。ユーザプレーンパスは、セットアップされ得る。概して、第1Comm SF/eUPFはサービス分類器として構成されることができる。
【0047】
1つ又は複数の実施形態において、本開示は、eUPFにおけるサービス分類器のためのULCL拡張を提供し得る。eUPFは、(PSAとしての)DLトラフィック分類又はULマルチホーミングの目的のために、パケットフィルタに基づいてSFCパケットをフィルタリングし得る。この場合において、要求されるパケットフィルタを適用した後に、eUPFは、SFCパスに基づいてSFCトラフィックをステアリングできるのみならず、パケットに対し、関連するカプセル化/修正を適用してもよい。SFCサービス分類器の構成は、既存のULCLセットアップ手続きの修正として示される。UEは、メッセージフローに従いSFCサービスをセットアップすることをリクエストする。UEの加入、ネットワークスライス、アプリケーションタイプ等を含むSFCサービスコンテキストに基づいて、SOCF/SMFは、eUPFにおけるSFCサービス分類器をセットアップすることを決定する。SMFは、SFCサービスの要件及びeUPFの能力に基づいたeUPF選択を実行してもよい。SMFは、サービス分類器のためのパケットフィルタ情報、サービス分類に基づいたマッピングされたトラフィック転送ルール、及び/又は、パケットヘッダへのカプセル化又は修正等のSFCパケットに対する修正を含む、選択されたeUPFにおけるSFCサービス分類器ルールを確立する。SMFは、xNB等のRANをeUPF(SFCサービス分類器)情報について更新する。そうして、xNBはDRB対TEIDマッピングと同様のトラフィック転送ルールを適用してもよい。
【0048】
上記の説明は、例示の目的のためのものであり、限定することを意図するものではない。多くの他の例、構成、プロセス、アルゴリズム等が存在してもよく、そのうちいくつかは下記でより詳細に説明される。例示的な実施形態がここで添付の図を参照して説明される。
【0049】
図1Aは、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス分類のための例示的サービス機能チェイニング(SFC)トラフィックパス100を示す。
【0050】
図1Aおよび
図1Bを参照すると、UEデバイス102は、(例えば、PDUがSFCであるのか又は非SFCであるのかを示す)サービス分類器106を有し得るxNB104に、Comm SF又はeUPFトランスポート(例えば、Comm SF1/eUPF1、Comm SF2/eUPF2、...、Comm SF N/eUPF N)の両方のために、通信(例えばPDUを送信)し得る。SFCトラフィックパスを形成するために、1つ又は複数のComm SF/eUPFが存在してもよい。Comm SF又はeUPFの各々のために、例えば、SFCを可能にするメカニズムに応じて、1つ又は複数のSF(例えば、Comm SF1/eUPF1のためのSF110、Comm SF2/eUPF2のためのSF114、Comm SF N/eUPF NのためのSF118)が存在してもよい。トラフィックパスは、DN122に接続するためのComm SF又はアンカーUPF(例えば、UPF/Comm SF120)を含んでもよく、又はトラフィックパスはSFにおいて終端し得る。
【0051】
1つ又は複数の実施形態において、SFCトラフィックパスは、トランスポート及びパス内のSFの順序付けられたリストの組み合わせとして定義される。トランスポートレベル及びSFレベルにおいて区別されたQoSは、トラフィックパス内に含まれておらず、これは、同じSFCトラフィックパスを使用するSFCフローは、トランスポートレベル及びSFレベルにおいて異なるQoSを有し得ることを意味する。SFCパス内の機能は、トラフィック分類器及びSFに対するトラフィックフォワーダを含む。SFCトラフィックパスは、xNB104においての、及びComm SF/eUPFのうちの1つ又は複数においてのサービス分類器に基づいた2つのシナリオにカテゴリ化され得る。
【0052】
図1Bは、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス分類のための例示的SFCトラフィックパス150を示す。
【0053】
図1Bを参照すると、Comm SF/eUPFは、サービス分類器を有し得る(例えばComm SF1/eUPF1はサービス分類器152を有し得、Comm SF2/eUPF2はサービス分類器154を有し得、Comm SF N/eUPF Nはサービス分類器156を有し得る)。具体的には、SFCパスは、SFCを可能にする5G evolutionのための解決手段を示すeUPFのみを含む。ユーザプレーンパスは手続きに従ってセットアップされ得る。概して、第1Comm SF/eUPFはサービス分類器として構成されることができる。
【0054】
図2は、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス分類のための例示的第6世代(6G)システムアーキテクチャ200を示す。
【0055】
図2を参照すると、6Gシステムアーキテクチャ200は、(例えば
図8内に示されるとおりの既存の5Gシステムアーキテクチャから)PCF202、AMF204を拡張し、(例えば
図8内に示されるとおりの既存の5Gシステムアーキテクチャに)SOEF206、データプレーンCF208、comp.プレーンCF210、comm. CF212、SOCF214を追加し、(例えば
図8内に示されるとおりの既存の5Gシステムアーキテクチャから)SMF216を拡張し、トラフィック分類器218をRAN219に追加し、DSF220を追加し、comp. SF222を追加し、comm. SF224を追加し、UPF226を追加し、UPF228を追加する。
【0056】
更に
図2を参照すると、6Gシステムアーキテクチャ200は、(例えば、
図8内に示されている)5Gアーキテクチャから、NSSF230、NEF232、NRF234、UDM236、AF238、AUSF240、UE242、DN244、及びDN246を含む。
【0057】
1つ又は複数の実施形態において、comm. CF212の機能は、限定されないが、Nccfを介する他のNFへのSFC又は非SFCサービスへの通信サービス管理、SFC又は非SFC通信サービスをセットアップするためのcomm. SFの選択及び制御(例えば、能力、モビリティのための位置に基づいてcomm. SF224を選択する)、下記のためにN4'を介しての1つ又は複数のcomm. SFの構成:(1)異なる層のサポートされたトランスポート/ネットワーキングプロトコル、(2)トラフィックフローのための、例えば、プロトコル、メタデータ、物理又は仮想ポートID、IP5タプルのようなパケットフィルタ、イーサネット(登録商標)アドレス、vLANタグ等の基準に基づいた、照合ルール、(3)トラフィックフローのための、トラフィック照合ルールに基づいたルーティング情報、及び(4)トラフィックフローのための、トラフィック照合ルールに基づいて実行されたアクション、を含む。comm. CF212の機能は、comm. SFのライフサイクル管理、すなわちオンボード、オフボード又は移行、及び通信サービスのための課金データ収集、も含んでもよい。
【0058】
1つ又は複数の実施形態において、comm. SF224の機能は、限定されないが、異なるプロトコル及びトラフィックルールに基づいた、ユーザプレーン上のパケットルーティング及び転送等の通信サービス、comm. CF212からの構成に基づいたパケットラベルの付与、修正、又は除去、トラフィック照合ルール等のトラフィックルールの適用及びcomm. CFからの構成に基づいて要求されるアクションを実行すること、UPF226を補うためにUE242のモビリティを処理するアンカーポイント、及びトラフィック監視及びcomm. CF212への報告、を含む。
【0059】
1つ又は複数の実施形態において、SOCF214の機能は、限定されないが、例えば、Nsocfを介したNFへの、又はUEへの、SFC確立、修正及びリリースといったサービス編成及びチェイニングサービスを提供すること、サービス編成要件に基づいて、comp./comm./データプレーン構成及びリクエストを生成すること、及びSFCについてのトランザクションに基づいて課金記録を生成することを含む。
【0060】
1つ又は複数の実施形態において、SOEF206の機能は、限定されないが、AF等のサードパーティにサービス編成及びチェイニング能力を公開すること、AFに対しサービス編成及びチェイニングのサービス発見をサポートすること、セルラーネットワークの構成されたポリシに基づいてサービス編成及びチェイニングリクエストを処理すること、編成及びチェイニングサービスをAFにリクエストするためにSOCF214へのサービス要件を生成すること、及びNF並びにNFソフトウェア/ハードウェアによって使用されているファームウェア及びプロファイルを管理するためのAFへのインターフェースの公開を含む。例えば、ベンダは、UPF226又は他のNFの、スループット及びレイテンシ等の性能を改善するためにハードウェアプラットフォーム/アクセラレータ技術を提供してもよく、またSFCサポートを直接アクセラレータ内に含んでもよい。SOEF206は、NEF232への拡張された機能又はスタンドアロン機能であってもよい。
【0061】
1つ又は複数の実施形態において、SFCサービスコンテキストは、SFCサービス及び関連する要件を定義するための情報を指してもよく、概して、SFC情報、及びトランスポート/ネットワーキング情報という2つの態様を含む。SFCコンテキスト情報は、SFC論理のセットアップ中に、SOCF214、SMF216、comp./データ/comm.CF208、210、212等の、関連する制御プレーン機能とやり取りされる。次に制御プレーン機能は更に、要求されるユーザプレーン機能をSFCパス上に構成してもよい。SFC情報は、限定されないが、サービスID:SFCサービスを識別する;APN/DNN等のアプリケーションID/タイプ;UE ID/UEグループID;ネットワークスライスID;アクセスタイプ;SFCサービスがPDUセッションに属する場合のPSA等の、PDUセッションID及び関連情報;トラフィックタイプ/分類ルール;セキュリティ関連情報:キー、証明書;サービス継続モード;SFC要件:comp./データサービス情報及びその順序等の、SFのための要求されるネットワークチェイン;コンピューティングマニフェスト内に記述されたとおりのコンピューティング能力及び作業負荷、及びデータ機能及びストレージを記述するための関連するメタデータ、及びGBR、非GBR、優先度、最大データレート、レイテンシ等のような、トラフィックフロー上のQoS特性等の要求されるQoS、及び、例えば要求されるコンピューティングリソース、処理優先度、遅延、等の、サービス機能処理に対する追加要件;データ記述プロトコルのためのプロトコル等の要求される能力;及びComp/データサービス機能の要求される位置を含む。トランスポート/ネットワーキング情報は、限定されないが、典型的なSFC動的構成情報:ethX等のネットワーク及びインターフェース情報、ネットワークCIDR、及びネットワークタイプ:VLAN等、トランスポート/ネットワーキングマッピング/ルーティングルール:GTPトンネリングをサポートするための拡張UPF226、トランスポート/ネットワーキングプロトコルとしてのセグメントルーティング(SR)等の要求されるオーバーレイ/アンダーレイ;例えば負荷バランシング、マルチパス等の要求される通信モデル;及び、要求されるプロトコル及び、サービス層カプセル化を用いない、サービス層カプセル化を用いる、又はサービス層及びSR組み合わせカプセル化を用いる、等のカプセル化オプション、を含む。
【0062】
1つ又は複数の実施形態において、Nsocf_SFC(例えば、生成、更新、リリース)は、節5.2.8.1 3GPP(登録商標) TS 23.502.において説明されるとおりに、Nsmf_PDUSession(例えば、生成、更新、リリース)と同様に、ローミングの目的でV/I-SOCFに提供されるサービスである。Nsocf_SFC(例えば、CreateSFCContext、UpdateSFCContext、ReleaseSFCContext)は、SFCコンテキスト情報を確立/更新/リリースしてSFCフローをセットアップ/修正/削除するために提供されるサービスである。他のサービスは、例えばSOEF206、AMF204、SMF216等のNFへ、SFC関連情報及びイベントを公開する、加入/通知である。SOCF214は、SMF216のような、5Gのための既存のNFへの拡張された機能、又はスタンドアロン機能であってもよい。
【0063】
図3は、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、例示的なSFCフレームワーク300を示す。
【0064】
トラフィック分類の後に、カプセル化又はトランスポートマッピングルールは、1つの例として
図3に示されるように、SFCフローを、トラフィックフォワーダ及び要求されるSFを有するSFCパスへステアリングするために適用され得る。SFC及び非SFC分類の目的は、IP5タプル、パケット/フロー識別子、アプリケーション、QoS等の異なる層からのルールに基づいて、異なるパケット/フローを区別するため、又は負荷バランシング等の目的のためである。
【0065】
次世代セルラーネットワークにおいて、SFCサービスは、コンピューティング作業負荷としての、データラベリング及び前処理機能等のComp/データサービス機能(SF)、又はアプリケーションインスタンスからなり得る。現在の5Gネットワークは、QoSフレームワークに基づいて、非SFCフローを、gNBにおけるDRBマッピングを用いてUE及びPDUセッションアンカーUPFの間のPDUセッション(すなわち、エンドツーエンドトンネル)内でセットアップするように処理する。
【0066】
gNBは、RRCReconfigurationメッセージ及びPDUセッション確立/修正手続きによってセットアップされたSDAPエンティティ構成及びPDUセッション情報に基づいて、DRB対TEIDマッピングを実行する。SDAPヘッダを有するUL SDAPデータPDUが、
図4に示される。
【0067】
図4は、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス分類のための例示的サービスデータ適応プロトコル(SDAP)データユニットを示す。
【0068】
図4を参照すると、SDAPヘッダを有するUL SDAPデータPDU400が示されており、SDAPがコントロールPDUであるか否かを示すための1ビットD/Cフィールド402、予約されたビットを有する1ビットRフィールド404、及びQFIを用いてQoSフローを示すためのマルチビットQFIフィールド406を含んでもよい。UL SDAPデータPDU400は、1つ又は複数のオクテット(例えば、オクテット1~N)上にデータ408を含んでもよい。
【0069】
更に
図4を参照すると、UL SDAPデータPDU420は、SFCインジケータ(SFCI)422及びSFCサービスID424を含むことによって、UL SDAPデータPDU400に対する修正を表してもよい。SFCI422は、予約され常に0へセットされているRフィールド404と置き換えるために1にセットされた1ビットインジケータであってもよい。SFCI422が1へセットされるとき、後続のフィールドはQFIフィールド406ではなくSFCサービスID424である。SFCサービスID424は、SFCプロファイルのためのSFC識別子であってもよく、PDUセッションを用いて又はそれを用いずに使用され得る。SFCサービスID424の長さは、QFI/5QIとは異なってもよい。
【0070】
更に
図4を参照すると、UL SDAPデータPDU430は、SFCI422、(例えば、SFCサービスID424と同様の)SFCサービスID431、(例えば1ビットSFCメタデータインジケータであり、M/Iフィールド432が1へセットされた場合、SDAPヘッダ内に含まれるメタデータが存在する)M/Iフィールド432、(例えば、予約され概して0にセットされている1ビットである)Rフィールド434、(例えば、現在のQFI/5QIと同様の、SFCトラフィック特性のためのQoS識別子。QFI/6G QoSインジケータ436がSFCサービスプロファイルの一部であり得る)QFI/6G QoSインジケータ436、(例えば、SFCメタデータのビット又はバイト数である)メタデータ長フィールド438、メタデータ440、及びデータ408を含むことによってUL SDAPデータPDU400に対する修正を表してもよい。
【0071】
1つ又は複数の実施形態において、メタデータ440は、限定されないが、xNBにおけるサービス分類のための情報、SFCトラフィックパスのためのSFへのメタデータ、SFCパラメータ/ポリシのための更新、アプリケーション関連情報、及びUE関連情報を含むSFC情報を表してもよい。メタデータ440は、UE及び、xNBの間で定期的に送信される、又は、例えばアプリケーションからのイベントによってトリガされる、コンテナであり得る。
【0072】
1つ又は複数の実施形態において、図示されていないが、DL SDAPヘッダ修正は、ULと同様であり、xNBからUEへ送信される。
【0073】
図5Aは、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス識別子がSFCトラフィックパスを識別する、例示的SFCサービス分類500を示す。
【0074】
図5Aにおいて、SFCサービス識別子は、デフォルトトラフィックパスQoSを用いてSFCトラフィックパスを識別する。UE502は、SFCトラフィックパス504を使用して、分類器を有するxNB506と通信してもよく、xNB506はSFCトラフィックパス508を使用して、comm SF/eUPF510(及び潜在的には
図1A及び1Bに示されるように他のcomm SF/eUPF)と通信してもよく、それらのcomm SF/eUPFは、それぞれのSF(例えば、SF512)と通信してもよい。
【0075】
このオプションにおいて、SFCサービスIDはSFCのためのPDUセッションIDと同様であり、追加SFレベルQoSは、例えばメタデータ又はアプリケーションレベル情報を通して、アプリケーション層において処理され得る。SFCのためのPDUセッションIDは、SFCトラフィックパスが同じである限り、SFCサービスIDとして再使用されてもよい。このオプションに関して、SDAPヘッダは修正されないが、SDAPエンティティ構成は、PDU-sessionTypeをSFC又は非SFCとして含むように更新される。
【0076】
図5Bは、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス識別子がサービス品質を用いてSFCトラフィックパスを識別する、例示的SFCサービス分類520を示す。
【0077】
図5Bにおいて、SFCサービスIDは、SFCトラフィックパスを識別してもよく、追加QFI又は6G QoS識別子が異なるQoSプロファイルのために使用されてもよい。UE502は、複数のSFCパス(例えば、SFCパス522、SFCパス524)を使用し、xNB506と通信してもよく、xNB506は複数のSFCパス(例えば、serviceID1を用いるSFCパス526、serviceID2を用いるSFCパス528)を使用し、comm SF/eUPF510及びSF512と通信してもよい。このオプションにおいて、
図4のUL SDAPデータPDU430が使用されてもよく、異なるQFI/6G QoS IDを有するSFCフローは、同じサービスID及びSDAPエンティティを共有することができる。
【0078】
図5Cは、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス識別子がSFCトラフィックパスを識別し、別の識別子がサービス品質を識別する、例示的SFCサービス分類540を示す。
【0079】
図5Cにおいて、SFCサービスIDは、SFCサービスIDを用いてパスを識別してもよく、追加QFI又は6G QoS識別子が異なるQoSプロファイルのために使用されてもよい。
図4のUL SDAPデータPDU430が使用されてもよい。このオプションに関して、異なるQFI/6G QoS IDを用いるSFCフローは、同じサービスID及びSDAPエンティティを共有し得る。UE502は、複数のQFIオプション(例えば、QFI1、QFI2)を用いるSFCパス542を使用し、xNB506と通信してもよく、xNB506はQFI1を用いるSFCパス及びQFI2を用いるSFCパスを有するSFCパス544を使用し、comm SF/eUPF510及びSF512と通信してもよい。
【0080】
1つ又は複数の実施形態において、
図5A~
図5Cのオプション及び、SFCフローのためにPDUセッションが使用されない代替的解決手段の間の相違点は、PDUセッションを用いないSFCフローは、PSAを必要としないことである。したがって、モビリティは異なるように処理されてもよい。
図5A~
図5Cのオプションは依然適用され得、SFCサービスIDは、SDAPエンティティを識別するために使用されてもよい。
【0081】
図6は、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス分類器を構成するためのプロセス600を示す。
【0082】
図6を参照すると、プロセス600はUE602、xNB/AMF604、SOCF606、SMF608、及びSFCサービス分類器を有するeUPF610を含んでもよい。
【0083】
段階612において、UE602はメッセージフローに従ってSFCサービスをセットアップするようにリクエストする。UEの加入、ネットワークスライス、アプリケーションタイプ等を含むSFCサービスコンテキストに基づいて、SOCF606及び/又はSMF608は、eUPF610におけるSFCサービス分類器をセットアップすることを決定する。SMF608は、SFCサービスの要件及びeUPF610の能力に基づいたeUPF選択を実行してもよい。
【0084】
段階614において、SMF608は、サービス分類器のためのパケットフィルタ情報、サービス分類に基づいたマッピングされたトラフィック転送ルール、及び/又は、パケットヘッダへのカプセル化又は修正等のSFCパケットに対する修正を含む、選択されたeUPFにおけるSFCサービス分類器ルールを確立する。
【0085】
段階616において、SMF608は、例えばxNB等のRANをeUPF610(SFCサービス分類器)情報について更新する。そうして、xNBは、DRB対TEIDマッピングと同様のトラフィック転送ルールを適用し、UL SFCトラフィック618を転送してもよく、eUPF610は、SFCサービス分類器を使用してSFCサービス分類620を実行してもよい。
【0086】
図7は、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、SFCサービス分類のための例示的なプロセス700のフロー図を示す。
【0087】
ブロック702において、デバイス(又はシステム、例えば、
図1A及び
図1BのxNB104等のノードBデバイス)は、UE(例えば、
図1A及び
図1BのUE102)からSDAPデータを(例えば、
図4に示されるフォーマットの1つを使用して)受信してもよい。
【0088】
ブロック704において、デバイスは、SFCデータ内のSFCサービス識別子(例えば、
図4のSFCサービスID424又はSFCサービスID431)を識別してもよい。SFCサービス識別子は、SFCデータを、非SFCデータから区別してもよい(例えばSFC分類)。
【0089】
ブロック706において、デバイスは、SDAPデータ内のSFCサービス識別子がSFCサービスプロファイルを示すものであることを決定してもよい。SFCサービスプロファイルは、SDAPデータの送信を制御するのに使用されるQoSトラフィック特性を示すものであってもよい。
【0090】
ブロック708において、デバイスは、SFCサービス識別子によって示されSDAPデータを転送するのに用いられるSFCトラフィックフローを識別してもよい。
【0091】
ブロック710において、デバイスは、SDAPデータをデバイス(例えば、
図1A及び
図1BのComm SF/UPF等の通信サービス機能、又は、
図1A及び
図1BのUPF120等のUPF)へと送信してもよい。デバイスは、SDAPデータを受信してもよく、SDAPデータをサービス機能(例えば、
図1A及び1BのSF114及びSF118)へと送信してもよい。
【0092】
上記の説明は、例示の目的のためのものであり、限定することを意図するものではないことを理解されたい。
【0093】
図8は、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、ネットワーク800を示す。
【0094】
図2の6Gシステムアーキテクチャ200は、ネットワーク800に加わりそれを拡張してもよい。このようにして、
図8にも示されている6Gシステムアーキテクチャ200のコンポーネントは、
図8に関して下記に説明される機能及び、
図2に関して上記で説明された追加の拡張機能に対応していてもよい。
【0095】
ネットワーク800は、LTE又は5G/NRシステムのための3GPP(登録商標)技術仕様と一貫した方法で動作してもよい。しかしながら、例示的実施形態は、この点に限定されず、説明された実施形態は、例えば未来の3GPP(登録商標)システム(例えば、5Gシステム)等のような、本明細書において説明されている原理から利益を得る他のネットワークに適用されてもよい。
【0096】
ネットワーク800はUE802を含み得、これは、無線経由(over-the-air)接続を介してRAN804と通信するように設計された任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含み得る。UE802は、UuインターフェースによってRAN804と通信可能に結合され得る。UE802は、限定されないが、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車載インフォテイメント、車内エンターテインメントデバイス、計器群、ヘッドアップディスプレイデバイス、オンボードダイアグノーシスデバイス、ダッシュトップモバイル機器、モバイルデータ端末、電子エンジン管理システム、電子/エンジンコントロールユニット、電子/エンジンコントロールモジュール、組み込みシステム、センサ、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム、ネットワークアプライアンス、マシンタイプコミュニケーションデバイス、M2M又はD2Dデバイス、IoTデバイス等であり得る。
【0097】
いくつかの実施形態において、ネットワーク800は、サイドリンクインターフェースを介して互いに直接的に結合された複数のUEを含み得る。UEは、例えば、限定されないが、PSBCH、PSDCH、PSSCH、PSCCH、PSFCH等の物理サイドリンクチャネルを使用して通信するM2M/D2Dデバイスであり得る。
【0098】
いくつかの実施形態において、UE802は更に、無線経由接続を介してAP806と通信し得る。AP806は、ネットワークトラフィックの一部/全部をRAN804からオフロードするように機能し得るWLAN接続を管理し得る。UE802及びAP806の間の接続は、任意のIEEE 802.11プロトコルと一貫してもよく、ここでAP806はwireless fidelity(Wi-Fi(登録商標))ルータであってもよい。いくつかの実施形態において、UE802、RAN804及びAP806は、セルラーWLANアグリゲーション(例えば、LWA/LWIP)を活用してもよい。セルラーWLANアグリゲーションは、セルラー無線リソース及びWLANリソースの両方を活用するために、UE802がRAN804によって構成されることを含み得る。
【0099】
RAN804は、1つ又は複数のアクセスノード、例えば、AN808を含み得る。AN808は、RRC、PDCP、RLC、MAC、及びL1プロトコルを含むアクセス層プロトコルを提供することによって、UE802のエアインターフェースプロトコルを終端し得る。このようにして、AN808は、CN820及びUE802の間のデータ/音声接続を可能にしてもよい。いくつかの実施形態において、AN808は、ディスクリートデバイスにおいて、又は、例えば、CRAN又は仮想ベースバンドユニットプールと称され得る仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で動作する1つ又は複数のソフトウェアエンティティとして実装され得る。AN808は、BS、gNB、RANノード、eNB、ng-eNB、NodeB、RSU、TRxP、TRP等と称され得る。AN808は、マクロセル基地局、又はマクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高い帯域幅を有する、フェムトセル、ピコセル、又は他の同様のセルを提供するための低電力基地局であり得る。
【0100】
RAN804が複数のANを含む実施形態では、それらは、X2インターフェース(RAN804がLTE RANである場合)又はXnインターフェース(RAN804が5G RANである場合)を介して互いに結合され得る。いくつかの実施形態において制御/ユーザプレーンインターフェースへと分離され得るX2/Xnインターフェースは、ANがハンドオーバ、データ/コンテキスト転送、モビリティ、負荷管理、干渉調整等に関連する情報を通信することを可能にし得る。
【0101】
RAN804のANは各々、1つ又は複数のセル、セルグループ、コンポーネントキャリア等を管理して、ネットワークアクセスのためのエアインターフェースをUE802に提供し得る。UE802は、RAN804の同じ又は異なるANによって提供される複数のセルに同時に接続され得る。例えば、UE802及びRAN804はキャリアアグリゲーションを使用して、各々がPcell又はScellに対応する複数のコンポーネントキャリアにUE802が接続することを可能にし得る。デュアルコネクティビティシナリオにおいて、第1のANは、MCGを提供するマスターノードであり得、第2のANは、SCGを提供する2次ノードであり得る。第1/第2のANは、eNB、gNB、ng-eNB等の任意の組み合わせであり得る。
【0102】
RAN804は、ライセンススペクトル又はアンライセンススペクトルを通じたエアインターフェースを提供し得る。アンライセンススペクトルにおいて動作するために、ノードは、PCell/Scellを用いるCA技術に基づくLAA、eLAA、及び/又はfeLAAメカニズムを使用してもよい。アンライセンススペクトルにアクセスする前に、ノードは、例えばリッスンビフォアトーク(LBT)プロトコルに基づく媒体/キャリア感知動作を実行し得る。
【0103】
V2Xシナリオにおいて、UE802又はAN808は、V2X通信に使用される任意の交通インフラストラクチャエンティティを指し得るRSUであり得るか、又はそれとして動作し得る。RSUは、好適なAN又は静的な(又は比較的静的な)UEにおいて、又はそれによって実装され得る。UEにおいて又はUEによって実装されるRSUは「UEタイプRSU」と称され得る;eNBにおいて又はeNBによって実装されるRSUは「eNBタイプRSU」と称され得る;gNBにおいて又はgNBによって実装されるRSUは「gNBタイプRSU」と称され得る;等となる。1つの例では、RSUは、通過する車両UEに接続サポートを提供する、路側に位置する無線周波数回路に結合されたコンピューティングデバイスである。RSUはまた、交差点マップジオメトリ、トラフィック統計、媒体、並びに進行中の車両及び歩行者のトラフィックを感知及び制御するアプリケーション/ソフトウェアを格納する内部データストレージ回路を含み得る。RSUは、例えば衝突回避、交通警告等の高速の出来事に要求される非常に低レイテンシの通信を提供し得る。更に又は代替的に、RSUは、他のセルラー/WLAN通信サービスを提供してもよい。RSUのコンポーネントは、屋外での設置に好適な対候性の筐体でパッケージ化され得、トラフィック信号コントローラ又はバックホールネットワークに有線接続(例えば、イーサネット(登録商標))を提供するためのネットワークインターフェースコントローラを含み得る。
【0104】
いくつかの実施形態において、RAN804は、eNB、例えばeNB812を含むLTE RAN810であり得る。LTE RAN810は、下記の特性:15kHzのSCS;DLのためのCP-OFDM波形及びULのためのSC-FDMA波形;データのためのターボコード及び制御のためのTBCC;等をLTEエアインターフェースに提供し得る。LTEエアインターフェースは、CSI取得及びビーム管理のためにCSI-RSに;PDSCH/PDCCH復調のためにPDSCH/PDCCH DMRSに;及びセルサーチ及び初期取得、チャネル品質測定、及びUEにおけるコヒーレント復調/検出のためのチャネル推定のためにCRSに、依存し得る。LTEエアインターフェースは、サブ6GHz帯域で動作し得る。
【0105】
いくつかの実施形態において、RAN804は、gNB、例えばgNB816、又はng-eNB、例えばng-eNB818を有する、NG-RAN814であり得る。gNB816は、5G NRインターフェースを使用して5G対応UEに接続し得る。gNB816は、N2インターフェース又はN3インターフェースを含み得るNGインターフェースを通じて5Gコアに接続し得る。ng-eNB818はまた、NGインターフェースを通じて5Gコアに接続し得るが、LTEエアインターフェースを介してUEと接続し得る。gNB816及びng-eNB818は、Xnインターフェースを通じて互いに接続し得る。
【0106】
いくつかの実施形態において、NGインターフェースは、NG-RAN814のノード及びUPF848の間のトラフィックデータを搬送するNGユーザプレーン(NG-U)インターフェース(例えば、N3インターフェース)、及び、NG-RAN814のノード及びAMF844の間のシグナリングインターフェースであるNG制御プレーン(NG-C)インターフェース(例えば、N2インターフェース)という、2つの部分に分けられ得る。
【0107】
NG-RAN814は、下記の特性:可変SCS;DLのためのCP-OFDM、ULのためのCP-OFDM及びDFT-s-OFDM;制御のためのポーラ(polar)符号、反復符号、シンプレックス(simplex)符号、及びReed-Muller符号、及びデータのためのLDPCを、5G-NRエアインターフェースに提供し得る。5G-NRエアインターフェースは、LTEエアインターフェースと同様に、CSI-RS、PDSCH/PDCCH DMRSに依存してもよい。5G-NRエアインターフェースは、CRSを使用しなくともよく、PBCH復調のためのPBCH DMRS;PDSCHのための位相追跡のためのPTRS;及び時間追跡のための追跡参照信号を使用してもよい。5G-NRエアインターフェースは、サブ6GHz帯域を含むFR1帯域上、又は24.25GHzから52.6GHzの帯域を含むFR2帯域上で動作してもよい。5G-NRエアインターフェースは、PSS/SSS/PBCHを含むダウンリンクリソースグリッドのエリアであるSSBを含み得る。
【0108】
いくつかの実施形態において、5G-NRエアインターフェースは、様々な目的のためにBWPを活用し得る。例えば、BWPはSCSの動的アダプテーションのために使用されてもよい。例えば、UE802は、各BWP構成が異なるSCSを有する複数のBWPを用いて構成されてもよい。BWP変更がUE802に示されたとき、送信のSCSもまた変更される。BWPの別のユースケース例は、省電力に関連する。特に、複数のBWPは、異なる量の周波数リソース(例えば、PRB)を用いて、UE802のために、様々なトラフィック負荷シナリオ下でデータ送信をサポートするように構成されてもよい。より少ない数のPRBを含むBWPは、小さいトラフィック負荷でのデータ送信のために使用され、同時にUE802で及びいくつかのケースにおいてgNB816で省電力を可能としてもよい。より大きい数のPRBを含むBWPは、より高いトラフィック負荷を有するシナリオのために使用されてもよい。RAN804は、顧客/加入者(例えば、UE802のユーザ)にデータ及び電気通信サービスをサポートするための様々な機能を提供するネットワーク要素を含むCN820に通信可能に結合される。CN820のコンポーネントは、1つの物理ノード又は別個の物理的ノード内に実装され得る。いくつかの実施形態において、CN820のネットワーク要素によって提供される機能のいずれか又は全てを、サーバ、スイッチ等における物理コンピュート/ストレージリソース上に仮想化するためにNFVが活用され得る。CN820の論理インスタンス化はネットワークスライスと称され得、CN820の一部の論理インスタンス化はネットワークサブスライスと称され得る。
【0109】
いくつかの実施形態において、CN820は、EPCとも称され得るLTE CN822であり得る。LTE CN822は、示されるように、インターフェース(又は「参照ポイント」)を通じて互いに結合されたMME824、SGW826、SGSN828、HSS830、PGW832、及びPCRF834を含み得る。LTE CN822の要素の機能は下記のように簡潔に紹介され得る。
【0110】
MME824は、UE802の現在の位置を追跡して、ページング、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、ハンドオーバ、ゲートウェイ選択、認証等を促す、モビリティ管理機能を実装し得る。
【0111】
SGW826は、RANに向けてS1インターフェースを終端し、RAN及びLTE CN822の間でデータパケットをルーティングし得る。SGW826は、RANノード間ハンドオーバのローカルモビリティアンカーポイントであり得、また、3GPP(登録商標)間モビリティのアンカーを提供し得る。他の役割は、合法的傍受、課金、及び何らかのポリシ実施を含み得る。
【0112】
SGSN828は、UE802の位置を追跡し、セキュリティ機能及びアクセス制御を実行し得る。加えて、SGSN828は、異なるRATネットワーク間のモビリティのためのEPCノード間シグナリング;MME824によって指定されたとおりのPDN及びS-GW選択;ハンドオーバのためのMME選択;等を実行し得る。MME824及びSGSN828の間のS3参照ポイントは、アイドル/アクティブ状態にある3GPP(登録商標)間アクセスネットワークモビリティのユーザ及びベアラ情報のやり取りを可能にし得る。
【0113】
HSS830は、ネットワークエンティティによる通信セッションの処理をサポートするために、加入関連情報を含む、ネットワークユーザのためのデータベースを含み得る。HSS830は、ルーティング/ローミング、認証、承認、名前/アドレス解決、位置依存等のサポートを提供し得る。HSS830及びMME824の間のS6a参照ポイントは、LTE CN820へのユーザアクセスを認証/承認するために加入及び認証データの転送を可能にし得る。
【0114】
PGW832は、アプリケーション/コンテンツサーバ838を含み得るデータネットワーク(DN)836に向けてSGiインターフェースを終端し得る。PGW832は、LTE CN822及びデータネットワーク836の間のデータパケットをルーティングしてもよい。PGW832は、ユーザプレーントンネリング及びトンネル管理を促すために、S5参照ポイントによってSGW826に結合され得る。PGW832は更に、ポリシ実施及び課金データ収集(例えば、PCEF)のためのノードを含み得る。更に、PGW832及びデータネットワーク836の間のSGi参照ポイントは、例えばIMSサービスのプロビジョニングのための、オペレータ外部公衆、プライベートPDN、又はオペレータ内パケットデータネットワークであり得る。PGW832は、Gx参照ポイントを介してPCRF834に結合され得る。PCRF834は、LTE CN822のポリシ及び課金制御要素である。PCRF834は、サービスフローのための適切なQoS及び課金パラメータを決定するためにアプリ/コンテンツサーバ838に通信可能に結合され得る。PCRF832は、適切なTFT及びQCIを用いてPCEFへ(Gx参照ポイントを介して)関連付けられたルールをプロビジョニングしてもよい。
【0115】
いくつかの実施形態において、CN820は5GC840であり得る。5GC840は、図示されるように、インターフェース(又は「参照ポイント」)を通じて互いに結合された、AUSF842、AMF844、SMF846、UPF848、NSSF850、NEF852、NRF854、PCF856、UDM858、AF860、及びLMF862を含み得る。5GC840の要素の機能は下記のように簡潔に紹介され得る。AUSF842は、UE802の認証のためのデータを格納し、認証関連機能を処理し得る。AUSF842は、様々なアクセスタイプのための共通の認証フレームワークを促してもよい。図示されるように参照ポイントを通じて5GC840の他の要素と通信することに加えて、AUSF842は、Nausfサービスベースのインターフェースを示し得る。
【0116】
AMF844は、UE802及びRAN804と通信するための、及び、UE802に関するモビリティイベントについての通知に加入するための、5GC840の他の機能を可能にし得る。AMF844は、(例えばUE802を登録するための)登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、AMF関連イベントの合法的傍受、アクセス認証及び承認を担ってもよい。AMF844は、UE802及びSMF846の間でSMメッセージのトランスポートを提供し、SMメッセージのルーティングのための透過プロキシとして動作し得る。また、AMF844は、UE802及びSMSFの間のSMSメッセージのためのトランスポートを提供してもよい。AMF844は、様々なセキュリティアンカー及びコンテキスト管理機能を実行するために、AUSF842及びUE802と対話してもよい。更に、AMF844は、RAN CPインターフェースの終端ポイントであってもよく、それは、RAN804及びAMF844の間のN2参照ポイントを含んでもよい又はそれであってもよい;AMF844は、NAS(N1)シグナリングの終端ポイントであり、NAS暗号化及び完全性保護を実行してもよい。また、AMF844はN3 IWFインターフェースを通じたUE802とのNASシグナリングをサポートしてもよい。
【0117】
SMF846は、SM(例えば、セッション確立、UPF848及びAN808の間のトンネル管理);UE IPアドレス割り当て及び管理(選択的承認を含む);UP機能の選択及び制御;トラフィックを適切な宛先へとルーティングするためにUPF848においてトラフィックステアリングを構成すること;ポリシ制御機能に向かうインターフェースの終端;ポリシ実施、課金、及びQoSの部分を制御すること;(SMイベント及びLIシステムに対するインターフェースのための)合法的傍受;NASメッセージのSM部分の終了;ダウンリンクデータ通知;N2を通じてAMF844を介してAN808へと送信された、AN固有のSM情報を開始すること;及びセッションのSSCモードを決定すること、を担ってもよい。SMは、PDUセッションの管理を指してもよく、PDUセッション又は「セッション」は、UE802及びデータネットワーク836の間のPDUのやり取りを提供する又はそれを可能にする、PDU接続サービスを指してもよい。
【0118】
UPF848は、RAT内及びRAT間モビリティのためのアンカーポイント、データネットワーク836への相互接続の外部PDUセッションポイント、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイント、として動作してもよい。また、UPF848は、パケットルーティング及び転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシルールのユーザプレーン部分を実施し、合法的にパケットを傍受(UP収集)し、トラフィック使用報告を実行し、ユーザプレーンのためのQoS処理(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート実施)を実行し、アップリンクトラフィック検証(例えば、SDFからQoSへのフローマッピング)を実行し、アップリンク及びダウンリンク内のトランスポートレベルパケットマーキングを実行し、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知のトリガを実行してもよい。UPF848は、データネットワークへのルーティングトラフィックフローをサポートするためにアップリンク分類器を含んでもよい。
【0119】
NSSF850は、UE802にサービスを提供するネットワークスライスインスタンスのセットを選択し得る。NSSF850はまた、許可されたNSSAI、及び、必要に応じて、加入したS-NSSAIへのマッピングを決定し得る。また、NSSF850は、UE802にサービスを提供するために使用されるAMFセットを、又は好適な構成に基づいて、及び場合によってはNRF854に問い合わせることによって、候補AMFのリストを決定してもよい。UE802のためのネットワークスライスインスタンスのセットの選択は、UE802がNSSF850と対話することによって登録される際に用いられるAMF844によってトリガされてもよく、それによりAMFの変更がもたらされてもよい。NSSF850は、N22参照ポイントを介してAMF844と対話してもよく;N31参照ポイント(図示せず)を介して訪問先ネットワーク内の別のNSSFと通信してもよい。更に、NSSF850は、Nnssfサービスベースのインターフェースを示し得る。
【0120】
NEF852は、サードパーティ、内部公開/再公開、AF(例えば、AF860)、エッジコンピューティング又はフォグコンピューティングシステム等のために、3GPP(登録商標)ネットワーク機能によって提供されるサービス及び能力をセキュアに公開してもよい。そのような実施形態において、NEF852は、AFを、認証、承認、又はスロットルしてもよい。また、NEF852は、AF860とやり取りされた情報及び内部ネットワーク機能とやり取りされた情報を変換してもよい。例えば、NEF852は、AFサービス識別子及び内部5GC情報の間で変換してもよい。NEF852はまた、他のNFの公開された能力に基づいて、他のNFから情報を受信し得る。この情報は、構造化データとしてNEF852に、又は規格化されたインターフェースを使用してデータストレージNFに、格納されてもよい。次に、格納された情報は、NEF852によって他のNF及びAFへ再公開される、又は分析等の他の目的のために使用されることができる。更に、NEF852は、Nnefサービスベースのインターフェースを示し得る。NRF854は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからのNF発見リクエストを受信し、NFインスタンスへ発見されたNFインスタンスの情報を提供してもよい。また、NRF854は、利用可能なNFインスタンス及びそれらのサポートされるサービスの情報を維持する。本明細書において使用される場合、「インスタンス化する(instantiate)」、「インスタンス化(instantiation)」、及び同様の用語は、インスタンスの生成を指してもよく、「インスタンス(instance)」は、例えばプログラムコードの実行中に生じ得る、オブジェクトの具体的な発生を指してもよい。更に、NRF854は、Nnrfサービスベースのインターフェースを示し得る。PCF856は、ポリシルールを、これらを実施するために制御プレーン機能へ提供してもよく、また、ネットワーク挙動を統制するための統合されたポリシフレームワークをサポートしてもよい。また、PCF856は、UDM858のUDR内のポリシ決定に関連する加入情報にアクセスするためにフロントエンドを実装してもよい。図示されるように参照ポイントを通じて機能と通信することに加えて、PCF856は、Npcfサービスベースのインターフェースを示す。UDM858は、ネットワークエンティティによる通信セッションの処理をサポートするために加入関連情報を処理してもよく、UE802の加入データを格納してもよい。例えば、加入データは、UDM858及びAMF844の間のN8参照ポイントを介して通信されてもよい。UDM858は、アプリケーションフロントエンド及びUDRという2つの部分を含んでもよい。UDRは、UDM858及びPCF856のための加入データ及びポリシデータ、及び/又は公開のための構造化データ及びNEF852のための(アプリケーション検出のためのPFD、複数のUE802のためのアプリケーションリクエスト情報を含む)アプリケーションデータを格納してもよい。Nudrサービスベースのインターフェースは、UDM858、PCF856及びNEF852が、格納されたデータの特定のセットにアクセスすること、並びにUDR内の関連するデータ変更の通知を読み取り、更新(例えば、追加、修正)し、削除し、それに加入することを可能にするために、UDR821によって示されてもよい。UDMは、証明書、位置管理、加入管理等を処理することの責任を負うUDM-FEを含んでもよい。複数の異なるフロントエンドは、異なるトランザクションにおいて同じユーザにサービスを提供してもよい。UDM-FEは、UDR内に格納された加入情報にアクセスし、認証証明書処理、ユーザ識別処理、アクセス承認、登録/モビリティ管理、及び加入管理を実行する。図示されるように参照ポイントを通じて他のNFと通信することに加えて、UDM858は、Nudmサービスベースのインターフェースを示し得る。AF860は、トラフィックルーティングに対してのアプリケーションの影響を提供し、NEFへのアクセスを提供し、ポリシ制御のためのポリシフレームワークと対話し得る。
【0121】
いくつかの実施形態において、5GC840は、UE802がネットワークに接続されている地点に地理的に近くなるようにオペレータ/サードパーティサービスを選択することによってエッジコンピューティングを可能にし得る。これは、ネットワーク上のレイテンシ及び負荷を低減し得る。エッジコンピューティング実装を提供するために、5GC840は、UE802に近いUPF848を選択し、N6インターフェースを介して、UPF848からデータネットワーク836へのトラフィックステアリングを実行してもよい。これは、UE加入データ、UE位置、及びAF860によって提供される情報に基づいてもよい。このようにして、AF860は、UPF(再)選択及びトラフィックルーティングに影響してもよい。オペレータ展開に基づいて、AF860が信頼できるエンティティであるとみなされるとき、ネットワークオペレータは、AF860が直接に関連NFと対話することを許可してもよい。更に、AF860は、Nafサービスベースのインターフェースを示し得る。データネットワーク836は、様々なネットワークオペレータサービス、インターネットアクセス、又は例えばアプリケーション/コンテンツサーバ838を含む1つ又は複数のサーバによって提供され得るサードパーティサービスを表してもよい。
【0122】
LMF862は、AMF844を介してNG-RAN814及び/又はUE802からの測定情報(例えば、測定報告)を受信してもよい。LMF862は、屋内及び/又は屋外測位のためのデバイス位置を決定するために、測定情報を使用してもよい。
【0123】
図9は、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、無線ネットワーク900を概略的に示す。
【0124】
無線ネットワーク900は、AN904との無線通信内にUE902を含んでもよい。UE902及びAN904は、本明細書の他の箇所で説明された同様に命名されたコンポーネントと同様であり、それと実質的に交換可能であり得る。UE902は、接続906を介してAN904に通信可能に結合されてもよい。接続906は、通信可能な結合を可能にするエアインターフェースとして示され、LTEプロトコル又はミリ波又はサブ6GHz周波数で動作する5G NRプロトコル等のセルラー通信プロトコルと一貫し得る。UE902は、モデムプラットフォーム910に結合されたホストプラットフォーム908を含んでもよい。ホストプラットフォーム908は、モデムプラットフォーム910のプロトコル処理回路914に結合されてもよいアプリケーション処理回路912を含んでもよい。アプリケーション処理回路912は、アプリケーションデータをソース/シンクするUE902のための様々なアプリケーションを実行してもよい。アプリケーション処理回路912は更に、データネットワークとの間でアプリケーションデータを送信/受信するための1つ又は複数の層動作を実装し得る。これらの層動作は、トランスポート(例えばUDP)及びインターネット(例えば、IP)動作を含み得る。プロトコル処理回路914は、接続906を通じたデータの送信又は受信を促すための層動作のうちの1つ又は複数を実装してもよい。プロトコル処理回路914によって実装される層動作は、例えば、MAC、RLC、PDCP、RRC、及びNAS動作を含んでもよい。更に、モデムプラットフォーム910は、ネットワークプロトコルスタック内のプロトコル処理回路914によって実行される層動作よりも「下」の1つ又は複数の層動作を実装し得るデジタルベースバンド回路916を含んでもよい。これらの動作は、例えば、HARQ-ACK機能、スクランブリング/デスクランブリング、エンコーディング/デコーディング、層マッピング/デマッピング、変調シンボルマッピング、受信したシンボル/ビットのメトリック判定、マルチアンテナポートプリコーディング/デコーディング(これは、空間―時間、空間―周波数、又は空間コーディングのうちの1つ又は複数を含み得る)、参照信号発生/検出、プリアンブルシーケンス発生及び/又はデコーディング、同期シーケンス発生/検出、制御チャネル信号ブラインドデコーディング、及び他の関連機能のうちの1つ又は複数を含むPHY動作を含んでもよい。更に、モデムプラットフォーム910は、送信回路918、受信回路920、RF回路922、及び1つ又は複数のアンテナパネル926を含み得る又はそれに接続され得る、RFフロントエンド(RFFE)924、を含んでもよい。手短に言えば、送信回路918は、デジタル―アナログ変換器、ミキサ、中間周波数(IF)コンポーネント等を含んでもよい;受信回路920は、アナログ―デジタル変換器、ミキサ、IFコンポーネント等を含んでもよい;RF回路922は、低ノイズ増幅器、電力増幅器、電力追跡コンポーネント等を含んでもよい;RFFE924は、フィルタ(例えば、表面/バルク弾性波フィルタ)、スイッチ、アンテナチューナ、ビームフォーミングコンポーネント(例えば、位相配列アンテナコンポーネント)等を含んでもよい。(「送信/受信コンポーネント」として総称される)送信回路918、受信回路920、RF回路922、RFFE924及びアンテナパネル926のコンポーネントの選択及び配置は、例えば、通信がTDM又はFDMのどちらか、ミリ波又はサブ6GHz周波数のどちらか、等のような具体的な実装の詳細に固有であってもよい。いくつかの実施形態において、送信/受信コンポーネントは、複数の並列送信/受信チェイン内に配置されていてもよく、同じ又は異なるチップ/モジュール等の中に配設されてもよい。いくつかの実施形態において、プロトコル処理回路914は、送信/受信コンポーネントのための制御機能を提供するために、制御回路の1つ又は複数のインスタンス(図示せず)を含んでもよい。UE受信は、アンテナパネル926、RFFE924、RF回路922、受信回路920、デジタルベースバンド回路916、及びプロトコル処理回路914によって及びそれを介して確立されてもよい。いくつかの実施形態において、アンテナパネル926は、1つ又は複数のアンテナパネル926の複数のアンテナ/アンテナ素子によって受信される受信ビームフォーミング信号によって、AN904からの送信を受信してもよい。
【0125】
UE送信は、プロトコル処理回路914、デジタルベースバンド回路916、送信回路918、RF回路922、RFFE924、及びアンテナパネル926によって、かつそれらを介して確立され得る。いくつかの実施形態において、UE904の送信コンポーネントは、アンテナパネル926のアンテナ素子によって放射される送信ビームを形成するために、空間フィルタリングを送信されるデータに適用してもよい。UE902と同様に、AN904は、モデムプラットフォーム930に結合されたホストプラットフォーム928を含んでもよい。ホストプラットフォーム928は、モデムプラットフォーム930のプロトコル処理回路934に結合されたアプリケーション処理回路932を含み得る。モデムプラットフォームは更に、デジタルベースバンド回路936、送信回路938、受信回路940、RF回路942、RFFE回路944、及びアンテナパネル946を含み得る。AN904のコンポーネントは、UE902の同様に命名されたコンポーネントと同様であり、実質的に交換可能であり得る。上記で説明されたようにデータ送信/受信を実行することに加えて、AN904のコンポーネントは、例えば、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理、及びデータパケットスケジューリング等のRNC機能を含む、様々な論理機能を実行してもよい。
図10は、本開示の1つ又は複数の例示的実施形態による、コンポーネントを示すブロック
図1000である。
【0126】
コンポーネントは、機械可読又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で議論される方法のうちのいずれか1つ又は複数を実行することが可能であってもよい。具体的には、
図10は、各々がバス1040又は他のインターフェース回路を介して通信可能に結合され得る、1つ又は複数のプロセッサ(又はプロセッサコア)1010、1つ又は複数のメモリ/ストレージデバイス1020、及び1つ又は複数の通信リソース1030を含むハードウェアリソースの図表示を示す。ノード仮想化(例えば、NFV)が活用される実施形態に関して、ハイパーバイザ1002は、1つ又は複数のネットワークスライス/サブスライスがハードウェアリソースを活用するための実行環境を提供するために、実行されてもよい。
【0127】
プロセッサ1010は、例えば、プロセッサ1012及びプロセッサ1014を含み得る。プロセッサ1010は、例えば、中央処理ユニット(CPU)、縮小命令セット演算(RISC)プロセッサ、複合命令セット演算(CISC)プロセッサ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、ベースバンドプロセッサ等のDSP、ASIC、FPGA、無線周波数集積回路(RFIC)、別のプロセッサ(本明細書で議論されたものを含む)、又はそれらの任意の好適な組み合わせであり得る。
【0128】
メモリ/ストレージデバイス1020は、メインメモリ、ディスクストレージ、又はそれらの任意の好適な組み合わせを含み得る。メモリ/ストレージデバイス1020は、限定されないが、例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラム可能リードオンリメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能リードオンリメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージ等の任意のタイプの揮発性、非揮発性、又は半揮発性メモリを含んでもよい。
【0129】
通信リソース1030は、ネットワーク1008を介して1つ又は複数の周辺デバイス1004、又は1つ又は複数のデータベース1006、又は他のネットワーク要素と通信するために、相互接続又はネットワークインターフェースコントローラ、コンポーネント、又は他の好適なデバイスを含み得る。例えば、通信リソース1030は、有線通信コンポーネント(例えば、USB、イーサネット(登録商標)等を介した結合のため)、セルラー通信コンポーネント、NFCコンポーネント、Bluetooth(登録商標)(又はBluetooth(登録商標)Low Energy)コンポーネント、Wi-Fi(登録商標)コンポーネント、及び他の通信コンポーネントを含み得る。
【0130】
命令1050は、プロセッサ1010のうちの少なくともいずれかに、本明細書で議論された方法論のうちのいずれか1つ又は複数を実行させるための、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又は他の実行可能コードを含み得る。命令1050は、プロセッサ1010(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内)、メモリ/ストレージデバイス1020、又はそれらの任意の好適な組み合わせのうちの少なくとも1つの中に完全に又は部分的に存在し得る。更に、命令1050の任意の部分は、周辺デバイス1004又はデータベース1006の任意の組み合わせからハードウェアリソースへ転送されてもよい。したがって、プロセッサ1010のメモリ、メモリ/ストレージデバイス1020、周辺デバイス1004、及びデータベース1006は、コンピュータ可読及び機械可読媒体の例である。
【0131】
1つ又は複数の実施形態について、上述の図面のうちの1つ又は複数に記載されたコンポーネントのうちの少なくとも1つは、下記の例のセクションに記載されるような、1つ又は複数の動作、技法、プロセス、及び/又は方法を実行するように構成され得る。例えば、上述の図面のうちの1つ又は複数に関連して上記で説明されたベースバンド回路は、下記に記載される例のうちの1つ又は複数に従って動作するように構成されてもよい。別の例について、上述の図面のうちの1つ又は複数に関連して上で説明されたUE、基地局、ネットワーク要素等に関連付けられる回路は、下記で例のセクションに記載される例のうちの1つ又は複数に従って動作するように構成され得る。
【0132】
「例示的(exemplary)」という語は、「例(example)、インスタンス(instance)、又は例示(illustration)として機能する」という意味で本明細書で使用されている。「例示的」として本明細書に説明されるどの実施形態も、他の実施形態よりも好適である又は有利であるとして必ずしも解釈されるものではない。本明細書において使用される場合、「コンピューティングデバイス」、「ユーザデバイス」、「通信局」、「局」、「ハンドヘルドデバイス」、「モバイルデバイス」、「無線デバイス」、及び「ユーザ機器」(UE)という用語は、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ネットブック、無線端末、ラップトップコンピュータ、フェムトセル、高データレート(HDR)加入者局、アクセスポイント、プリンタ、販売時点情報管理デバイス、アクセス端末、又は他のパーソナルコミュニケーションシステム(PCS)デバイス等の無線通信デバイスを指す。デバイスは、モバイル又は据え置き型のいずれかであってもよい。
【0133】
本書類内で使用される場合、「通信する(communicate)」という用語は、送信すること、又は受信すること、又は送信すること及び受信することの両方を含むことを意図されている。これは、あるデバイスによって送信され別のデバイスによって受信されているが、それらのデバイスのうち一方の機能のみが特許請求の範囲を侵害するのに要求されるデータの組織を説明する場合の請求項において特に有用であり得る。同様に、(やり取り中に両方のデバイスが送信及び受信する)2つのデバイスの間でのデータの双方向のやり取りは、それらのデバイスのうち一方の機能のみが特許請求されている場合に、「通信(communicating)」として説明され得る。無線通信信号に関して本明細書において使用される場合、「通信(communicating)」という用語は、無線通信信号を送信すること及び/又は無線通信信号を受信することを含む。例えば、無線通信信号を通信する能力のある無線通信ユニットは、少なくとも1つの他の無線通信ユニットへ無線通信信号を送信するための無線送信器及び/又は少なくとも1つの他の無線通信ユニットから無線通信信号を受信するための無線通信受信器を含み得る。
【0134】
本明細書において使用される場合、別段の指定がない限り、共通のオブジェクトを説明するための「第1」、「第2」、「第3」等の序数形容詞の使用は、単に同様のオブジェクトの異なるインスタンスが言及され、そのようにして説明されたオブジェクトが、時間的に、空間的に、順序的に、又は何らかの他の様式のいずれかにおいて、所与の順序でなければいけないと示唆することを意図するものではないことを示す。
【0135】
本明細書において使用される場合、「アクセスポイント」(AP)という用語は、固定局であってもよい。また、アクセスポイントは、アクセスノード、基地局、発展型ノードB(eNodeB)、又は当技術分野で公知の何らかの他の同様の用語で称され得る。また、アクセス端末は、移動局、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、又は当技術分野で公知の何らかの他の同様の用語で呼称され得る。本明細書で開示された実施形態は概して、無線ネットワークに関連する。いくつかの実施形態は、IEEE 802.11規格のうち1つに従って動作する無線ネットワークに関連し得る。
【0136】
いくつかの実施形態は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA(登録商標))デバイス、ハンドヘルドPDA(登録商標)デバイス、オンボードデバイス、オフボードデバイス、ハイブリッドデバイス、車載デバイス、非車載デバイス、モバイル又はポータブルデバイス、消費者デバイス、非モバイル又は非ポータブルデバイス、無線通信局、無線通信デバイス、無線アクセスポイント(AP)、有線又は無線ルータ、有線又は無線モデム、ビデオデバイス、オーディオデバイス、オーディオ-ビデオ(A/V)デバイス、有線又は無線ネットワーク、無線エリアネットワーク、無線ビデオエリアネットワーク(WVAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、無線PAN(WPAN)等、様々なデバイス及びシステムと併せて使用され得る。
【0137】
いくつかの実施形態は、一方向及び/又は双方向無線通信システム、セルラー無線電話通信システム、モバイル電話、携帯電話、無線電話、パーソナルコミュニケーションシステム(PCS)デバイス、無線通信デバイスを組み込んだPDA(登録商標)デバイス、モバイル又はポータブル全地球測位システム(GPS)デバイス、GPS受信器又は送受信器又はチップを組み込んだデバイス、RFID要素又はチップを組み込んだデバイス、多入力多出力(MIMO)送受信器又はデバイス、単入力多出力(SIMO)送受信器又はデバイス、多入力単出力(MISO)送受信器又はデバイス、1つ又は複数の内部アンテナ及び/又は外部アンテナを有するデバイス、デジタルビデオブロードキャスト(DVB)デバイス又はシステム、マルチスタンダード無線デバイス又はシステム、例えばスマートフォン、無線アプリケーションプロトコル(WAP)デバイス等の有線又は無線ハンドヘルドデバイス、と併せて使用され得る。
【0138】
いくつか実施形態は、例えば、無線周波数(RF)、赤外線(IR)、周波数分割多重化(FDM)、直交波FDM(OFDM)、時分割多重化(TDM)、時分割多重アクセス(TDMA)、拡張TDMA(E-TDMA)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張GPRS、符号分割多重アクセス(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、CDMA2000、シングルキャリアCDMA、マルチキャリアCDMA、マルチキャリア変調(MDM)、離散マルチトーン(DMT)、Bluetooth(登録商標)、全地球測位システム(GPS)、Wi-Fi、Wi-Max、ZigBee(登録商標)、超広帯域無線(UWB)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、2G、2.5G、3G、3.5G、4G、第5世代(5G)モバイルネットワーク、3GPP(登録商標)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト、GSM(登録商標)エボリューション用拡張データレート(EDGE)等の、1つ又は複数の無線通信プロトコルに従う、1つ又は複数のタイプの無線通信信号及び/又はシステムと併せて使用され得る。他の実施形態は、様々な他のデバイス、システム及び/又はネットワークにおいて使用されてもよい。
【0139】
様々な実施形態が、下記に説明される。
【0140】
例1は、無線ネットワークにおいてサービス機能チェイニング分類を実行するためのシステムであって、前記システムは、ユーザ機器(UE)デバイスからのサービスデータアダプテーションプロトコル(SDAP)データ、前記SDAPデータはSDAPヘッダを備える、を受信し;前記SDAPヘッダのサービスチェイニング機能(SFC)サービス識別子を識別し;前記SFCサービス識別子はSFCサービスプロファイルを示すものであり、前記SFCサービスプロファイルはサービス品質(QoS)トラフィック特性を示すものであることを決定し;前記SFCサービス識別子と関連付けられたSFCトラフィックフローを識別し;及び第2セルラーネットワークデバイスへと前記SDAPデータを送信するように構成された第1セルラーネットワークデバイス;及び前記第2セルラーネットワークデバイス、ここで前記第2セルラーネットワークデバイスは前記第1セルラーネットワークデバイスから前記SDAPデータを受信し;前記システムのサービス機能に前記SDAPデータを送信するように構成されている、を備えるシステムであり得る。
【0141】
例2は、前記第1セルラーネットワークデバイスはノードBデバイスであり、前記第2セルラーネットワークデバイスは通信サービス機能である、例1及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のシステムを含み得る。
【0142】
例3は、前記第1セルラーネットワークデバイスはノードBデバイスであり、前記第2セルラーネットワークデバイスはユーザプレーン機能である、例1及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のシステムを含み得る。
【0143】
例4は、前記SDAPヘッダは更に、前記SFCサービス識別子が前記SDAPヘッダ内に含まれることを示すために、1へセットされたSFCインジケータフィールドを含む、例1~3のいずれか1例及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のシステムを含み得る。
【0144】
例5は、前記SDAPヘッダは更に、SFCメタデータが前記SDAPヘッダ内に含まれることを示すために、SFCメタデータインジケータフィールドを含む、例1~3のいずれか1例及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のシステムを含み得る。
【0145】
例6は、前記SFCメタデータが、SFCサービス分類情報;SFCトラフィックパスメタデータ;SFCパラメータ及びポリシ更新;アプリケーション関連情報;及びUE関連情報を有する、例5及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のシステムを含み得る。
【0146】
例7は、前記SFCトラフィックフローは、非SFCトラフィックフローと同じプロトコルデータユニット(PDU)セッションを共有し、前記SFCサービス識別子は更に、SFCトラフィックフローを容易にするためのSDAP構成、及びネクストホップトランスポート識別子又はカプセル化のマッピングに関連付けられたSFCトラフィックマッピングルールの修正を示すものである、例1及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のシステムを含み得る。
【0147】
例8は、前記SFCトラフィックフローの第1PDUセッションは、非SFCトラフィックフローの第2PDUセッションとは別個である、例1及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のシステムを含み得る。
【0148】
例9は、前記SFCトラフィックフローは、どのPDUセッションとも関連付けられていない、例1及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のシステムを含み得る。
【0149】
例10は、前記第1セルラーネットワークデバイス又は前記第2セルラーネットワークデバイスは、パケットフィルタに基づいて前記SDAPデータをフィルタリングするように構成されている、例1及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のシステムを含み得る。
【0150】
例11は、通信ネットワークシステムの処理回路に、前記処理回路による命令を実行した際に、前記通信ネットワークシステムの第1デバイスにおいて、ユーザ機器(UE)デバイスからサービスデータアダプテーションプロトコル(SDAP)データを受信し、前記SDAPデータはSDAPヘッダを有する;前記第1デバイスにおいて、前記SDAPヘッダのサービスチェイニング機能(SFC)サービス識別子を識別し;前記第1デバイスによって、前記SFCサービス識別子はSFCサービスプロファイルを示すものであり、前記SFCサービスプロファイルはサービス品質(QoS)トラフィック特性を示すものであることを決定し;前記第1デバイスにおいて、前記SFCサービス識別子と関連付けられたSFCトラフィックフローを識別し;及び、前記第1デバイスによって、前記通信ネットワークシステムの第2デバイスへ前記SDAPデータを送信し;前記第2デバイスにおいて、前記デバイスから前記SDAPデータを受信し;及び、前記第2デバイスによって、前記通信ネットワークシステムのサービス機能へと前記SDAPデータを送信することを行わせる前記命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。
【0151】
例12は、前記第1デバイスはノードBデバイスであり、前記第2デバイスは通信サービス機能である、例11及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0152】
例13は、前記第1デバイスはノードBデバイスであり、前記第2デバイスはユーザプレーン機能である、例11及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0153】
例14は、前記SDAPヘッダは更に、前記SFCサービス識別子が前記SDAPヘッダ内に含まれることを示すために、1へセットされたSFCインジケータフィールドを含む、例11~13のいずれか1例及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0154】
例15は、前記SDAPヘッダは更に、SFCメタデータが前記SDAPヘッダ内に含まれることを示すために、SFCメタデータインジケータフィールドを含む、例11~13のいずれか1例及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0155】
例16は、前記SFCメタデータが、SFCサービス分類情報;SFCトラフィックパスメタデータ;SFCパラメータ及びポリシ更新;アプリケーション関連情報;及び、UE関連情報を有する、例15及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0156】
例17は、前記SFCトラフィックフローは、非SFCトラフィックフローと同じプロトコルデータユニット(PDU)セッションを共有し、前記SFCサービス識別子は更に、SFCトラフィックフローを容易にするためのSDAP構成、及びネクストホップトランスポート識別子又はカプセル化のマッピングに関連付けられたSFCトラフィックマッピングルールの修正を示すものである、例11及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0157】
例18は、前記SFCトラフィックフローの第1PDUセッションは、非SFCトラフィックフローの第2PDUセッションとは別個である、例11及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0158】
例19は、前記SFCトラフィックフローは、どのPDUセッションとも関連付けられていない、例11及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0159】
例20は、無線ネットワークにおいてサービス機能チェイニング分類を実行するための方法であって、前記方法は、サービスチェイニング機能(SFC)サービスを確立するために、通信ネットワークシステムのセッション管理機能(SMF)の処理回路によって、ユーザ機器(UE)デバイスから受信したリクエストを識別する段階;前記SMFの前記処理回路によって、前記リクエストに基づいて、前記SFCサービスのためのSFCサービス分類器を確立するために用いる前記通信ネットワークシステムのユーザプレーン機能(UPF)を選択する段階;前記SMFの前記処理回路によって、前記選択されたUPFのためのSFCサービス分類器ルールを生成する段階、前記SFC分類器ルールがトラフィックを転送することに関連付けられる;及び、前記SMFの前記処理回路による、前記通信ネットワークシステムの無線アクセスネットワーク(RAN)デバイスへの、前記SFCサービス分類器ルール及び前記UPFのインジケーションの送信を行わせる段階を備える方法を含み得る。
【0160】
例21は、前記SFC分類器ルールは、前記SFCサービス分類器に関連付けられたパケットのためのパケットフィルタ情報、前記SFCサービス分類器に基づいたトラフィック転送ルール、又は前記SFCサービス分類器に基づいたSFCパケットの修正、のうちの少なくとも1つを備える、例20及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0161】
例22は、前記修正は、パケットヘッダのカプセル化又は修正を有する、例21及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0162】
例23は、SFCサービスコンテキストを識別する段階を更に備え、前記UPFを選択する段階は、前記SFCサービスコンテキストに基づいている、例20及び/又は本明細書の何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0163】
例24は、サービスチェイニング機能(SFC)サービスを確立するために、通信ネットワークシステムのセッション管理機能(SMF)を用いて、ユーザ機器(UE)デバイスから受信したリクエストを識別する段階;前記SMFによって、前記リクエストに基づいて、前記SFCサービスのためのSFCサービス分類器を確立するために用いる前記通信ネットワークシステムのユーザプレーン機能(UPF)を選択する段階;前記SMFによって、前記選択されたUPFのためのSFCサービス分類器ルールを生成する段階、前記SFC分類器ルールがトラフィックを転送することに関連付けられる;及び、前記SMFによる、前記通信ネットワークシステムの無線アクセスネットワーク(RAN)デバイスへの、前記SFCサービス分類器ルール及び前記UPFのインジケーションの送信を行わせる段階:のための手段を備える装置を含み得る。
【0164】
例25は、電子デバイスの1つ又は複数のプロセッサによって命令が実行された際に、電子デバイスに例1~24のいずれか1例の中で説明された又はそれに関連している方法の、又は本明細書で説明されたいずれかの他の方法又はプロセスの、1つ又は複数の要素を実行させる命令を備える、1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0165】
例26は、例1~24のいずれか1例の中で説明された又はそれに関連している方法の、又は本明細書で説明されたいずれかの他の方法又はプロセスの、1つ又は複数の要素を実行するための論理、モジュール、及び/又は回路を備える装置を含み得る。
【0166】
例27は、例1~24のいずれか1例、又はその部分又は一部の中で説明されたとおりの又はそれに関連している方法、技法、又はプロセスを含み得る。
【0167】
例28は、1つ又は複数のプロセッサによって実行されたとき、1つ又は複数のプロセッサに例1~24のいずれか1例、又はその部分の中で説明されたとおりの又はそれに関連している方法、技法、又はプロセスを実行させる命令を有する1つ又は複数のプロセッサ及び1つ又は複数のコンピュータ可読媒体を備える装置を含み得る。
【0168】
例29は、本明細書で図示され説明される無線ネットワーク内の通信の方法を含み得る。
【0169】
例30は、本明細書で図示され説明される無線通信を提供するためのシステムを含み得る。
【0170】
例31は、本明細書で図示され説明される無線通信を提供するためのデバイスを含み得る。
【0171】
本開示による実施形態は、方法、記憶媒体、デバイス及びコンピュータプログラム製品に向けられた添付の特許請求の範囲において特に開示されており、1つのクレームカテゴリ、例えば方法、において言及された何らかの特徴は、別のクレームカテゴリ、例えばシステムにおいてもまた、特許請求され得る。添付の特許請求の範囲における前述の項目へ戻っての従属又は参照は、方式的な理由でのみ選択されている。しかしながら、任意の前の請求項へ戻っての故意の参照(特にマルチ従属)の結果であるどの主題もまた特許請求され得、その結果、請求項及びその特徴のどの組み合わせもが開示されており、添付の特許請求の範囲において選択された従属とは関係なく特許請求され得る。特許請求され得る主題は、添付の特許請求の範囲において示される特徴の組み合わせのみでなく、特許請求の範囲における特徴のどの他の組み合わせも備え、特許請求の範囲において言及された各特徴は、特許請求の範囲における任意の他の特徴又は他の特徴の組み合わせと組み合わされ得る。更に、本明細書において説明されている又は示されているどの実施形態及び特徴も、別個の請求項において、及び/又は本明細書において説明されている又は示されている任意の実施形態及び特徴、又は添付の特許請求の範囲の特徴のいずれかとの任意の組み合わせにおいて、特許請求され得る。1つ又は複数の実装の前述の説明は、例示及び説明を提供するものであり、網羅的であること又は実施形態の範囲を開示されたまさにその形態へと限定することを意図するものではない。修正及び変形が上記の教示に照らして可能であり、又は様々な実施形態の実施から得られ得る。
【0172】
本開示の特定の態様は、様々な実装に従って、システム、方法、装置、及び/又は、コンピュータプログラム製品のブロック及びフロー図を参照して上記で説明されている。ブロック図及びフロー図の1つ又は複数のブロック、及びブロック図及びフロー図のブロックの組み合わせは、それぞれ、コンピュータ実行可能プログラム命令によって実装されてもよいことが理解されるであろう。同様に、ブロック図及びフロー図のいくつかのブロックは、いくつかの実装に従って、必ずしも示された順序で実行される必要がなくてもよく、又は必ずしも実行される必要が全くなくてもよい。
【0173】
これらのコンピュータ実行可能プログラム命令は、コンピュータ、プロセッサ、又は他のプログラム可能データ処理装置上で実行する命令がフロー図の1つ又は複数のブロックにおいて指定される1つ又は複数の機能を実装するための手段を生成するように、専用コンピュータ又は他の特定の機械、プロセッサ、又は他のプログラム可能データ処理装置上にロードされ、特定の機械を生成してもよい。また、これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体内に格納された命令がフロー図の1つ又は複数のブロックにおいて指定される1つ又は複数の機能を実装する命令手段を含む製造品を生成するように、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置に特定の方法で機能するように指示できるコンピュータ可読記憶媒体又はメモリ内に格納されてもよい。1つの例として、特定の実装は、中にコンピュータ可読プログラムコード又はプログラム命令が実装されたコンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品を提供してもよく、当該コンピュータ可読プログラムコードはフロー図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された1つ又は複数の機能を実装するために実行されるよう適合されている。また、コンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能装置上で実行する命令が、フロー図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実装するための要素又は段階を提供するように、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置上にロードされ、一連の動作要素又は段階がコンピュータ又は他のプログラム可能装置上で実行され、コンピュータ実装されたプロセスを生成させてもよい。
【0174】
したがって、ブロック図及びフロー図のブロックは、指定された機能を実行するための手段の組み合わせ、指定された機能を実行するための要素又は段階の組み合わせ、及び指定された機能を実行するためのプログラム命令手段をサポートする。また、ブロック図及びフロー図の各ブロック、及びブロック図及びフロー図内のブロックの組み合わせは、指定された機能、要素又は段階を実行する専用ハードウェアベースコンピュータシステム、又は専用ハードウェア及びコンピュータ命令の組み合わせによって実装され得ることが理解されるであろう。
【0175】
とりわけ、「し得る(can)」、「し得る(could)」、「し得る(might)」、「し得る(may)」等の条件を表す語は、特に別段の記載が無い限り、又は使用されるコンテキスト内で別様に理解されない限り、概して、特定の特徴、要素、及び/又は動作を、他の実装はそれらを含まない一方で、特定の実装が含み得ることを伝えることを意図されたものである。そうして、そのような条件を表す語は、概して、特徴、要素、及び/又は動作が1つ又は複数の実装のためにどのような形であれ要求されることを、又は、1つ又は複数の実装が必ず、これらの特徴、要素、及び/又は動作が、ユーザ入力又はプロンプトを用いて又はそれを用いずに、いずれかの特定の実装において含まれる又は実行されるべきであるか否かを決定するための論理を含むことを、示唆することを意図するものではない。
【0176】
本明細書に記載された開示の多くの修正及び他の実装は、前述の説明及び関連する図面において示された教示の利益を有することは明白であろう。したがって、本開示は、開示された具体的な実装に限定されないこと、及び修正及び他の実装は、添付の請求項の範囲内に含まれることが意図されていることが理解されるであろう。本明細書で特定の用語が使用されるが、それらは一般的及び説明的な意味でのみ用いられ、限定の目的のために用いられていない。
【0177】
本書類の目的のために、下記の用語及び定義が本明細書で議論される例及び実施形態に適用可能である。
【0178】
本明細書において使用される場合、「回路」という用語は、例えば、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用、又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用、又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コンプレックスPLD(CPLD)、大容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC、又はプログラマブルSoC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)等の、説明された機能を提供するように構成されたハードウェアコンポーネントを指す、それらの一部である、又はそれらを含む。いくつかの実施形態において、回路は、1つ又は複数のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行して、説明された機能のうちの少なくともいくつかを提供し得る。「回路」という用語はまた、プログラムコードの機能を実行するべく使用されるそのプログラムコードを有する1つ又は複数のハードウェア要素の組み合わせ(又は電気又は電子システムにおいて使用される回路の組み合わせ)を指し得る。これらの実施形態では、ハードウェア要素及びプログラムコードの組み合わせは、特定のタイプの回路と称され得る。
【0179】
本明細書において使用される場合、「プロセッサ回路」という用語は、一連の算術又は論理演算を連続的かつ自動的に実行する、又はデジタルデータを記録、格納、及び/又は転送する能力のある回路を指すか、その一部であるか、又はそれを含む。処理回路は、命令を実行するための1つ又は複数の処理コア、及びプログラム及びデータ情報を格納するための1つ又は複数のメモリ構造を含み得る。「プロセッサ回路」という用語は、1つ又は複数のアプリケーションプロセッサ、1つ又は複数のベースバンドプロセッサ、物理的中央処理ユニット(CPU)、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クアッドコアプロセッサ、及び/又は、プログラムコード、ソフトウェアモジュール、及び/又は機能プロセス等のコンピュータ実行可能命令を実行する、又は別様にそれを動作させる能力のある任意の他のデバイスを指し得る。処理回路は、マイクロプロセッサ、プログラム可能処理デバイス等であり得る、より多くのハードウェアアクセラレータを含み得る。1つ又は複数のハードウェアアクセラレータは、例えば、コンピュータビジョン(CV)及び/又はディープラーニング(DL)アクセラレータを含み得る。「アプリケーション回路」及び/又は「ベースバンド回路」という用語は、「プロセッサ回路」と同義であるとみなされ得、そのように称され得る。本明細書において使用される場合、「インターフェース回路」という用語は、2つ又はそれより多くのコンポーネント又はデバイス間での情報のやり取りを可能にする回路を指すか、その一部であるか、又はそれを含む。「インターフェース回路」という用語は、1つ又は複数のハードウェアインターフェース、例えば、バス、I/Oインターフェース、周辺コンポーネントインターフェース、及び/又はネットワークインターフェースカード等を指し得る。
【0180】
本明細書において使用される場合、「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、無線通信能力を有するデバイスを指し、通信ネットワークにおけるネットワークリソースのリモートユーザを説明し得る。「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、移動局、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、リモート局、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信器、無線機器、再構成可能な無線機器、再構成可能なモバイルデバイス等と同義とみなされ得、それらとして称され得る。更に、「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、任意のタイプの無線/有線デバイス、又は無線通信インターフェースを含む任意のコンピューティングデバイスを含み得る。
【0181】
本明細書において使用される場合、「ネットワーク要素」という用語は、有線又は無線通信ネットワークサービスを提供するのに使用される物理的な又は仮想化された機器及び/又はインフラストラクチャを指す。「ネットワーク要素」という用語は、ネットワーク化コンピュータ、ネットワークキングハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード、ルータ、スイッチ、ハブ、ブリッジ、無線ネットワークコントローラ、RANデバイス、RANノード、ゲートウェイ、サーバ、仮想化VNF、NFVI及び/又はそれらに類するものと同義とみなされてよく、及び/又はそれらとして称されてもよい。
【0182】
本明細書において使用される場合、「コンピュータシステム」という用語は、任意のタイプの相互接続された電子デバイス、コンピュータデバイス、又はそのコンポーネントを指す。更に、「コンピュータシステム」及び/又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合された、コンピュータの様々なコンポーネントを指し得る。更に、「コンピュータシステム」及び/又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合され、コンピューティング及び/又はネットワーキングリソースを共有するように構成された複数のコンピュータデバイス及び/又は複数のコンピューティングシステムを指し得る。
【0183】
本明細書において使用される場合、「アプライアンス」、又は「コンピュータアプライアンス」等の用語は、特定のコンピューティングリソースを提供するように特別に設計されたプログラムコード(例えば、ソフトウェア又はファームウェア)を含むコンピュータデバイス又はコンピュータシステムを指す。「仮想アプライアンス」は、コンピュータアプライアンスを仮想化又はエミュレートする、又は特定のコンピューティングリソースを提供するために別様に専用であるハイパーバイザ搭載デバイスによって実装される仮想マシンイメージである。
【0184】
本明細書において使用される場合、「リソース」という用語は、例えば、コンピュータデバイス、メカニカルデバイス、メモリ空間、プロセッサ/CPU時間、プロセッサ/CPU使用、プロセッサ及びアクセラレータ負荷、ハードウェア時間又は使用、電力、入力/出力動作、ポート又はネットワークソケット、チャネル/リンク割り当て、スループット、メモリ使用、ストレージ、ネットワーク、データベース及びアプリケーション、及び/又は作業負荷ユニット等の、物理又は仮想デバイス、コンピューティング環境内の物理又は仮想コンポーネント、及び/又は特定のデバイス内の物理又は仮想コンポーネントを指す。「ハードウェアリソース」は、物理ハードウェア要素によって提供されるコンピュート、ストレージ、及び/又はネットワークリソースを指し得る。「仮想化リソース」は、仮想化インフラストラクチャによってアプリケーション、デバイス、システム等に提供されるコンピュート、ストレージ、及び/又はネットワークリソースを指し得る。「ネットワークリソース」又は「通信リソース」という用語は、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによってアクセス可能であるリソースを指し得る。「システムリソース」という用語は、サービスを提供するための任意の種類の共有されたエンティティを指し得、コンピューティング及び/又はネットワークリソースを含み得る。システムリソースは、そのようなシステムリソースが単一のホスト又は複数のホスト上に存在し、明確に識別可能であるサーバを通してアクセス可能な、コヒーレント関数、ネットワークデータオブジェクト、又はサービスのセットとしてみなされてもよい。
【0185】
本明細書において使用される場合、「チャネル」という用語は、データ又はデータストリームを通信するのに使用される、有形又は無形いずれかの、任意の送信媒体を指す。「チャネル」という用語は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「送信チャネル」、「データ送信チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「無線周波数キャリア」、及び/又は、データが通信される経路又は媒体を意味する任意の他の同様の用語と同義であり得、及び/又はそれらと均等であり得る。更に、本明細書において使用される場合、「リンク」という用語は、情報を送信及び受信する目的のためのRATを通した2つのデバイス間の接続を指す。
【0186】
本明細書において使用される場合、「インスタンス化する(instantiate)」及び「インスタンス化(instantiation)」等の用語は、インスタンスの生成を指す。「インスタンス(instance)」はまた、例えば、プログラムコードの実行中に生じ得るオブジェクトの具体的な発生を指す。
【0187】
「結合」、「通信可能に結合」という用語は、それらの派生語とともに、本明細書において使用される。「結合」という用語は、2つ又はそれより多くの要素が互いに直接に物理的に又は電気的に接触していることを意味してもよく、2つ又はそれより多くの要素が互いに間接的に接触しているが依然として互いに協働又は相互作用していることを意味してもよく、及び/又は、互いに結合されていると説明されている要素の間に1つ又は複数の他の要素が結合又は接続されていることを意味してもよい。「直接的に結合」という用語は、2つ又はそれより多くの要素が互いに直接接触していることを意味してもよい。「通信可能に結合」という用語は、2つ又はそれより多くの要素が、有線又は他の相互接続の接続方式を通じたもの、無線通信チャネル又はリンクを通じたもの、及び/又はそれらに類するものを含む通信の手段によって互いに接触し得ることを意味してもよい。
【0188】
「情報要素」という用語は、1つ又は複数のフィールドを含む構造の要素を指す。「フィールド」という用語は、情報要素の個々のコンテンツ、又はコンテンツを含むデータ要素を指す。
【0189】
本明細書で異なって使用されない限り、用語、定義、及び略称は、3GPP(登録商標) TR 21.905 v16.0.0(2019-06)及び/又はいずれかの他の3GPP(登録商標)規格において定義された用語、定義、及び略称と一貫してもよい。本書類の目的のために、下記の略称(表1内に示される)は、本明細書で議論される例及び実施形態に適用されてもよい。
[他の考えられる項目]
[項目1]
無線ネットワークにおいてサービス機能チェイニング分類を実行するためのシステムであって、前記システムは、
第1セルラーネットワークデバイスであって、第1セルラーネットワークデバイスは:
ユーザ機器(UE)デバイスからのサービスデータアダプテーションプロトコル(SDAP)データであって、SDAPヘッダを備える、前記SDAPデータを受信し;
前記SDAPヘッダのサービスチェイニング機能(SFC)サービス識別子を識別し;
前記SFCサービス識別子はSFCサービスプロファイルを示すものであり、前記SFCサービスプロファイルはサービス品質(QoS)トラフィック特性を示すものであることを決定し;
前記SFCサービス識別子と関連付けられたSFCトラフィックフローを識別し;及び
第2セルラーネットワークデバイスへと前記SDAPデータを送信する
ように構成されている第1セルラーネットワークデバイス;及び
前記第2セルラーネットワークデバイスであって、前記第2セルラーネットワークデバイスは
前記第1セルラーネットワークデバイスから前記SDAPデータを受信し;及び
前記システムのサービス機能に前記SDAPデータを送信する
ように構成されている、前記第2セルラーネットワークデバイス
を備えるシステム。
[項目2]
前記第1セルラーネットワークデバイスはノードBデバイスであり、前記第2セルラーネットワークデバイスは通信サービス機能である、項目1に記載のシステム。
[項目3]
前記第1セルラーネットワークデバイスはノードBデバイスであり、前記第2セルラーネットワークデバイスはユーザプレーン機能である、項目1に記載のシステム。
[項目4]
前記SDAPヘッダは更に、前記SFCサービス識別子が前記SDAPヘッダ内に含まれることを示すために、1へセットされたSFCインジケータフィールドを含む、項目1~3のいずれか1項に記載のシステム。
[項目5]
前記SDAPヘッダは更に、SFCメタデータが前記SDAPヘッダ内に含まれることを示すために、SFCメタデータインジケータフィールドを含む、項目1~3のいずれか1項に記載のシステム。
[項目6]前記SFCメタデータは、
SFCサービス分類情報;
SFCトラフィックパスメタデータ;
SFCパラメータ及びポリシ更新;
アプリケーション関連情報;及び
UE関連情報
を有する、項目5に記載のシステム。
[項目7]
前記SFCトラフィックフローは、非SFCトラフィックフローと同じプロトコルデータユニット(PDU)セッションを共有し、前記SFCサービス識別子は更に、SFCトラフィックフローを容易にするためのSDAP構成、及びネクストホップトランスポート識別子又はカプセル化のマッピングに関連付けられたSFCトラフィックマッピングルールの修正を示すものである、項目1に記載のシステム。
[項目8]
前記SFCトラフィックフローの第1PDUセッションは、非SFCトラフィックフローの第2PDUセッションとは別個である、項目1に記載のシステム。
[項目9]
前記SFCトラフィックフローは、どのPDUセッションとも関連付けられていない、項目1に記載のシステム。
[項目10]
前記第1セルラーネットワークデバイス又は前記第2セルラーネットワークデバイスは、パケットフィルタに基づいて前記SDAPデータをフィルタリングするように構成されている、項目1に記載のシステム。
[項目11]
通信ネットワークシステムの処理回路に、前記処理回路による命令を実行した際に、
前記通信ネットワークシステムの第1デバイスにおいて、ユーザ機器(UE)デバイスからサービスデータアダプテーションプロトコル(SDAP)データ、前記SDAPデータはSDAPヘッダを有する、を受信し;
前記第1デバイスにおいて、前記SDAPヘッダのサービスチェイニング機能(SFC)サービス識別子を識別し;
前記第1デバイスによって、前記SFCサービス識別子はSFCサービスプロファイルを示すものであり、前記SFCサービスプロファイルはサービス品質(QoS)トラフィック特性を示すものであることを決定し;
前記第1デバイスにおいて、前記SFCサービス識別子と関連付けられたSFCトラフィックフローを識別し;及び
前記第1デバイスによって、前記通信ネットワークシステムの第2デバイスへ前記SDAPデータを送信し;
前記第2デバイスにおいて、前記デバイスから前記SDAPデータを受信し;及び
前記第2デバイスによって、前記通信ネットワークシステムのサービス機能へと前記SDAPデータを送信する
ことを行わせる前記命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体。
[項目12]
前記第1デバイスはノードBデバイスであり、前記第2デバイスは通信サービス機能である、項目11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目13]
前記第1デバイスはノードBデバイスであり、前記第2デバイスはユーザプレーン機能である、項目11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目14]
前記SDAPヘッダは更に、前記SFCサービス識別子が前記SDAPヘッダ内に含まれることを示すために、1へセットされたSFCインジケータフィールドを含む、項目11~13のいずれか1項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目15]
前記SDAPヘッダは更に、SFCメタデータが前記SDAPヘッダ内に含まれることを示すために、SFCメタデータインジケータフィールドを含む、項目11~13のいずれか1項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目16]
前記SFCメタデータは、
SFCサービス分類情報;
SFCトラフィックパスメタデータ;
SFCパラメータ及びポリシ更新;
アプリケーション関連情報;及び
UE関連情報
を有する、項目15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目17]
前記SFCトラフィックフローは、非SFCトラフィックフローと同じプロトコルデータユニット(PDU)セッションを共有し、前記SFCサービス識別子は更に、SFCトラフィックフローを容易にするためのSDAP構成、及びネクストホップトランスポート識別子又はカプセル化のマッピングに関連付けられたSFCトラフィックマッピングルールの修正を示すものである、項目11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目18]
前記SFCトラフィックフローの第1PDUセッションは、非SFCトラフィックフローの第2PDUセッションとは別個である、項目11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目19]
前記SFCトラフィックフローは、どのPDUセッションとも関連付けられていない、項目11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目20]
無線ネットワークにおいてサービス機能チェイニング分類を実行するための方法であって、前記方法は:
サービスチェイニング機能(SFC)サービスを確立するために、通信ネットワークシステムのセッション管理機能(SMF)の処理回路によって、ユーザ機器(UE)デバイスから受信したリクエストを識別する段階;
前記SMFの前記処理回路によって、前記リクエストに基づいて、前記SFCサービスのためのSFCサービス分類器を確立するために用いる前記通信ネットワークシステムのユーザプレーン機能(UPF)を選択する段階;
前記SMFの前記処理回路によって、前記選択されたUPFのためのSFCサービス分類器ルールを生成する段階、前記SFC分類器ルールがトラフィックを転送することに関連付けられる;及び
前記SMFの前記処理回路による、前記通信ネットワークシステムの無線アクセスネットワーク(RAN)デバイスへの、前記SFCサービス分類器ルール及び前記UPFのインジケーションの送信を行わせる段階
を備える方法。
[項目21]
前記SFC分類器ルールは、前記SFCサービス分類器に関連付けられたパケットのためのパケットフィルタ情報、前記SFCサービス分類器に基づいたトラフィック転送ルール、又は前記SFCサービス分類器に基づいたSFCパケットの修正、のうちの少なくとも1つを備える、項目20に記載の方法。
[項目22]
前記修正は、パケットヘッダのカプセル化又は修正を有する、項目21に記載の方法。
[項目23]
SFCサービスコンテキストを識別する段階を更に備え、前記UPFを選択する段階は、前記SFCサービスコンテキストに基づいている、項目20に記載の方法。
[項目24]
項目20~23のいずれか1項に記載の方法を実行する命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体。
[項目25]
項目20~23のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段を備える装置。
【0190】
表1:略称:
【表1A】
【表1B】
【表1C】
【表1D】
【表1E】
【表1F】
【表1G】
【表1H】
【表1I】
【表1J】
【表1K】