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特許7635265完全自己整合サブトラクティブエッチング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-14
(45)【発行日】2025-02-25
(54)【発明の名称】完全自己整合サブトラクティブエッチング
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/768 20060101AFI20250217BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20250217BHJP
   H01L 23/532 20060101ALI20250217BHJP
   G03F 7/20 20060101ALI20250217BHJP
【FI】
H01L21/90 A
H01L21/88 N
H01L21/88 M
H01L21/88 B
G03F7/20 521
G03F7/20 503
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022575367
(86)(22)【出願日】2021-06-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-11
(86)【国際出願番号】 US2021035336
(87)【国際公開番号】W WO2021252229
(87)【国際公開日】2021-12-16
【審査請求日】2023-02-01
(31)【優先権主張番号】63/037,210
(32)【優先日】2020-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/335,399
(32)【優先日】2021-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】フォン, リーリー
(72)【発明者】
【氏名】タイ, ユイチオン
(72)【発明者】
【氏名】サチャン, マドゥール
(72)【発明者】
【氏名】フリード, レジーナ
(72)【発明者】
【氏名】ウォン, ホー-ヤン デーヴィッド
【審査官】宇多川 勉
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-263550(JP,A)
【文献】特開平07-221180(JP,A)
【文献】特開昭64-045141(JP,A)
【文献】特開2016-018051(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/768
H01L 21/3205
H01L 23/532
G03F 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスを形成する方法であって、
第1の幅を有する第1のメタライゼーションラインを形成することと、
前記第1のメタライゼーションライン上に間隙充填層を堆積させることと、
前記第1のメタライゼーションライン上のビアメタライゼーション層上に、マスク幅とマスク長とを有するオーバーサイズのビアマスクを形成することであって、前記マスク幅が前記第1のメタライゼーションラインの前記第1の幅よりも大き前記オーバーサイズのビアマスクは、前記ビアメタライゼーション層の上面上及び前記間隙充填層の上面上に形成される、オーバーサイズのビアマスクを形成することと、
前記マスク幅に等しいビア金属長を有し、前記第1の幅に等しいビア金属幅を有するビアを形成することと、
第2のメタライゼーションラインを形成することと
を含む方法。
【請求項2】
前記オーバーサイズのビアマスクは、ハードマスク層上に極紫外線(EUV)三層を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のメタライゼーションラインを形成することは、基板上の絶縁層上の第1のメタライゼーション層上の、前記上面にハードマスクを有する前記ビアメタライゼーション層をパターニングすることを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ビアメタライゼーション層及び前記第1のメタライゼーション層はエッチング停止層によって分離されており、前記ビアメタライゼーション層及び前記第1のメタライゼーション層は独立して、銅(Cu)、ルテニウム(Ru)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、パラジウム(Pd)、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、インジウム(In)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、亜鉛(Zn)又はカドミウム(Cd)のうちの1又は複数を含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記ビアを形成することは、
前記ハードマスク層の上面を露出させるために、EUV三層をエッチングすることと、
前記ビアメタライゼーション層を露出させるために、前記ハードマスク層をエッチングすることと、
前記エッチング停止層を露出させるために、前記ビアメタライゼーション層をエッチングすることと、
前記第1のメタライゼーション層の上面を露出させるために、前記エッチング停止層を除去することと
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記エッチング停止層及び前記ハードマスク層は独立して、窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、又は窒化タンタル(TaN)、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(TiO)、窒化ケイ素(SiN)、炭窒化ケイ素(SiCN)、炭化タングステン(WC)、炭化タングステンホウ素(WBC)、ホウ化ケイ素(SiBx)、炭化ホウ素(BC)、アモルファスカーボン、窒化ホウ素(BN)、及び窒化ホウ素炭素(BCN)のうちの1又は複数を含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記絶縁層は、酸化物、炭素ドープ酸化物、多孔質二酸化ケイ素、炭化物、酸炭化物、窒化物、酸窒化物、酸炭窒化物、ポリマー、リンケイ酸塩ガラス、フッ化ケイ酸塩(SiOF)ガラス、有機ケイ酸塩ガラス(SiOCH)又はそれらの任意の組み合わせのうちの1又は複数を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
完全に自己整合したビアを形成するための、プロセッサによって実行される方法であって、
第1の幅を有する第1のメタライゼーションラインの形成を制御する第1の構成のためのデータを受信することと、
前記第1のメタライゼーションライン上への間隙充填層の堆積を制御する第5の構成のためのデータを受信することと、
前記第1のメタライゼーションライン上のビアメタライゼーション層上への、マスク幅とマスク長とを有するオーバーサイズのビアマスクの形成を制御する第2の構成のためのデータを受信することであって、前記マスク幅が、前記第1のメタライゼーションラインの前記第1の幅よりも大き前記オーバーサイズのビアマスクは、前記第1のメタライゼーションライン上及び前記間隙充填層上に形成される、第2の構成のためのデータを受信することと、
前記マスク幅に等しいビア金属長を有し、前記第1の幅に等しいビア金属幅を有するビアの形成を制御する第3の構成のためのデータを受信することと、
第2のメタライゼーションラインの形成を制御する第4の構成のためのデータを受信することと
を含む方法。
【請求項9】
前記オーバーサイズのビアマスクは、ハードマスク層上に極紫外線(EUV)三層を含む、請求項に記載のプロセッサによって実行される方法。
【請求項10】
前記第1のメタライゼーションラインの形成は、基板上の絶縁層上の第1のメタライゼーション層上の、上面にハードマスクを有するビアメタライゼーション層をパターニングすることを含み、前記絶縁層は、酸化物、炭素ドープ酸化物、多孔質二酸化ケイ素、炭化物、酸炭化物、窒化物、酸窒化物、酸炭窒化物、ポリマー、リンケイ酸塩ガラス、フッ化ケイ酸塩(SiOF)ガラス、有機ケイ酸塩ガラス(SiOCH)、又はそれらの任意の組み合わせのうちの1又は複数を含む、請求項に記載のプロセッサによって実行される方法。
【請求項11】
前記ビアメタライゼーション層及び前記第1のメタライゼーション層は、エッチング停止層によって分離されており、前記エッチング停止層及び前記ハードマスク層は独立して、窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、又は窒化タンタル(TaN)、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(TiO)、窒化ケイ素(SiN)又は炭窒化ケイ素(SiCN)のうちの1又は複数を含み、前記ビアメタライゼーション層及び前記第1のメタライゼーション層は独立して、銅(Cu)、ルテニウム(Ru)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、パラジウム(Pd)、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、インジウム(In)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、亜鉛(Zn)又はカドミウム(Cd)のうちの1又は複数を含む、請求項10に記載のプロセッサによって実行される方法。
【請求項12】
前記ビアを形成することは、
前記ハードマスク層の上面を露出させるために、EUV三層をエッチングすることと、
前記ビアメタライゼーション層を露出させるために、前記ハードマスク層をエッチングすることと、
前記エッチング停止層を露出させるために、前記ビアメタライゼーション層をエッチングすることと、
前記第1のメタライゼーション層の上面を露出させるために、前記エッチング停止層を除去することと
を含む、請求項11に記載のプロセッサによって実行される方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は、電子デバイスの製造、具体的には集積回路(IC)の製造分野に関する。より具体的には、本開示の実施形態は、自己整合メタライゼーション層及びビアを製造する方法を対象とする。
【背景技術】
【0002】
[0002]一般に、集積回路(IC)は、一組の電子デバイス、例えば半導体材料、通常シリコンの小さいチップ上に形成されたトランジスタを指す。典型的には、ICは、ICの電子デバイスを互いに接続し、外部接続に接続するための金属ラインを有する1又は複数のメタライゼーション層を含む。通常、絶縁のために、層間絶縁材料の層がICのメタライゼーション層の間に配置される。
【0003】
[0003]サブ5nmテクノロジーノードのバックエンドオブライン(BEOL)インタコネクト材料として、ルテニウムが銅に代わって使用されている。現在のノードサイズが縮小するにつれて、インタコネクト抵抗/容量(RC)遅延がトランジスタ遅延の千倍以上となり、インタコネクト遅延が総遅延時間を主に占めるようになっている。RC遅延の短縮がスケーリング上の最大の課題の1つとなっている。そのため、インタコネクト遅延を低減する方法及びデバイスが必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
[0004]電子デバイスを形成する装置及び方法を説明する。1又は複数の実施形態では、電子デバイスを形成する方法は、第1の幅を有する第1のメタライゼーションラインを形成することと、第1のメタライゼーションライン上のビアメタライゼーション層に、マスク幅とマスク長とを有するビアマスクを形成することと、マスク幅に等しいビア金属長を有し、第1の幅に等しいビア金属幅を有するビアを形成することと、第2のメタライゼーションラインを形成することとを含む。
【0005】
[0005]1又は複数の実施形態は、電子デバイスを対象としたものである。1又は複数の実施形態では、電子デバイスは、基板上の第1の絶縁層上を第1の方向に沿って延在する一組の第1の導電ラインを含む第1のメタライゼーションラインと、第1のメタライゼーションラインの上方のエッチング停止層上に一組の第2の導電ラインを含む第2のメタライゼーションラインであって、一組の第2の導電ラインは、第1の方向とある角度で交差する第2の方向に沿って延在する、第2のメタライゼーションラインと、第1のメタライゼーションラインと第2のメタライゼーションラインとの間の少なくとも1つのビアであって、少なくとも1つのビアはビアメタライゼーション層を含み、少なくとも1つのビアは第2の方向に沿って第1のメタライゼーションラインの1つに自己整合し、少なくとも1つのビアは第1の方向に沿って第2のメタライゼーションラインの1つに自己整合し、第2の方向は第1の方向とある角度で交差する、少なくとも1つのビアとを備える。
【0006】
[0006]1又は複数の実施形態では、完全に自己整合したビアを形成するためのプロセッサによって実行される方法を説明する。1又は複数の実施形態では、プロセッサによって実行される方法は、第1の幅を有する第1のメタライゼーションラインの形成を制御する第1の構成のためのデータを受信することと、第1のメタライゼーションライン上への、マスク幅とマスク長とを有するビアマスクの形成を制御する第2の構成のためのデータを受信することと、マスク幅に等しいビア金属長を有し、第1の幅に等しいビア金属幅を有するビアの形成を制御する第3の構成のためのデータを受信することと、第2のメタライゼーションラインの形成を制御する第4の構成のためのデータを受信することとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
[0007]上述した本開示の特徴を詳細に理解できるように、一部が添付の図面に例示されている実施形態を参照することによって、上記に要約した本開示をより具体的に説明する。しかし、添付の図面は本開示の典型的な実施形態を示すに過ぎず、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なすべきではなく、本開示は他の等しく有効な実施形態も許容しうることに留意されたい。本明細書に記載の実施形態は、例として示すものであり、同様の参照が類似の要素を示す添付の図面の図に限定されるものではない。
【0008】
図1】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図2】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図3】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図4】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図5】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図6】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図7】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図8】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図9】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図9A】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図10】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図10A】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図11】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図11A】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図11B】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
図12】1又は複数の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0024]本開示の幾つかの例示的な実施形態を説明する前に、本開示は、以下の説明に記載される構築又はプロセスステップの詳細に限定されないことを理解されたい。本開示は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実行又は実施することができる。
【0010】
[0025]本明細書で使用する「基板」とは、製造プロセスで膜処理が実行される任意の基板又は基板に形成された材料表面を指す。例えば、処理が実行され得る基板表面には、用途に応じて、シリコン、酸化ケイ素、ストレインドシリコン、シリコンオンインシュレータ(SOI)、炭素ドープ酸化ケイ素、アモルファスシリコン、ドープシリコン、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、ガラス、サファイア等の材料、並びに金属、金属窒化物、金属合金、及び他の導電性材料等のその他任意の材料が含まれる。基板には、半導体ウエハが含まれるが、これに限定されない。基板は、基板表面を研磨、エッチング、還元、酸化、ヒドロキシル化、アニール及び/又は焼成する前処理プロセスに暴露され得る。本開示では、基板自体の表面への直接の膜処理に加えて、開示される膜処理ステップのいずれかが、以下により詳細に開示するように、基板に形成された下層にも実行され得、用語「基板表面」は、文脈が示すように、そのような下層を含むものである。したがって、例えば、膜/層又は部分的な膜/層が基板表面上に堆積された場合、新たに堆積された膜/層の露出面が基板表面となる。
【0011】
[0026]本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する用語「前駆体」、「反応物」、「反応性ガス」等は、基板表面と反応し得る任意の気体種を指すために交換可能に使用される。
【0012】
[0027]自己整合メタライゼーション層(すなわち、M1及びM2)及び自己整合ビアを提供する装置及び方法を説明する。1又は複数の実施形態では、より大きいオーバーレイマージンのためにオーバーサイズのマスクが使用される一方で、追加のエッチング停止により、その上の金属ラインの臨界寸法に一致するようにビアの臨界寸法(CD)を調節することが可能になり、完全に自己整合したメタライゼーション層M1、ビア、及びメタライゼーション層M2が作成される。更に、1又は複数の実施形態では、ビア抵抗が低下するように、最終的なビア金属面積が最大化される。
【0013】
[0028]以下の説明では、本開示の1又は複数の実施形態の完全な理解を提供するために、特定の材料、化学物質、要素の寸法等の多数の特定の詳細を示している。しかしながら、当業者には、本開示の1又は複数の実施形態がこれらの特定の詳細なしで実施され得ることが明らかであろう。他の例では、半導体製造プロセス、技法、材料、機器等は、この説明が不必要に不明瞭にならないようにするために、あまり詳細には説明していない。当業者は、含まれる説明により、過度の実験なしに適切な機能を実施することができるであろう。
【0014】
[0029]本開示の特定の例示的な実施形態を添付の図面に記載及び図示したが、上記実施形態は単なる例示であり、現在の開示を限定するものではなく、本開示は、当業者による変更が可能であるため、記載及び図示した特定の構造及び配置に限定されないことを理解されたい。
【0015】
[0030]本明細書全体における「一実施形態」、「特定の実施形態」、又は「実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明した特定の特徴、構造、又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の様々な場所での「1又は複数の実施形態では」、又は「実施形態では」等の句の出現は、必ずしも全て本開示の同じ実施形態を指すとは限らない。更に、1又は複数の実施形態において特定の特徴、構造、又は特性を任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0016】
[0031]図1は、1又は複数の実施形態に係る電子デバイス100の構造を示す斜視図である。基板102の上面に絶縁層104が設けられる。1又は複数の実施形態では、絶縁層は、当業者に周知の任意の適切な材料を含み得る。特定の実施形態では、絶縁層104は、酸化ケイ素(SiO)を含む。
【0017】
[0032]1又は複数の実施形態では、基板102は、少なくとも1つの半導体材料、例えば、シリコン(Si)、炭素(C)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウム(GaAs)、リン化インジウム(InP)、ヒ化インジウムガリウム(InGaAs)、ヒ化アルミニウムインジウム(InAlAs)、他の半導体材料又はそれらの任意の組み合わせを含む。実施形態では、基板102は、バルク下部基板、中間絶縁層、及び上部単結晶層を含むセミコンダクタオンアイソレータ(SOI)基板である。上部単結晶層は、上記に挙げた任意の材料、例えば、シリコンを含み得る。様々な実施形態では、基板102は、例えば、有機基板、セラミック基板、ガラス基板、又は半導体基板であり得る。本書では、基板102が形成され得る材料の幾つかの例を説明したが、受動及び能動電子デバイス(例えば、トランジスタ、メモリ、キャパシタ、インダクタ、抵抗器、スイッチ、集積回路、増幅器、光電子デバイス、又は任意の他の電子デバイス)を構築し得る基礎として機能し得る任意の材料は、本開示の主旨及び範囲内に含まれる。
【0018】
[0033]1又は複数の実施形態では、基板102は、集積回路用の1又は複数のメタライゼーションインタコネクト層を含む。少なくとも幾つかの実施形態では、基板102は、メタライゼーション層を接続するように構成されたインタコネクト、例えば、ビアを含む。少なくとも幾つかの実施形態では、基板102は、電気絶縁層、例えば層間誘電体、トレンチ絶縁層、又は電子デバイス製造の当業者に周知の他の任意の絶縁層によって分離される電子デバイス、例えばトランジスタ、メモリ、キャパシタ、抵抗器、光電子デバイス、スイッチ、及び他の任意の能動及び受動電子デバイスを含む。1又は複数の実施形態では、基板102は、格子転位及び欠陥を閉じ込めるために、基板102の上に1又は複数の層を含む。
【0019】
[0034]1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、隣接するデバイスを絶縁し、漏れを防止するのに適した任意の材料であり得る。1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、流動性の誘電体材料である。1又は複数の実施形態では、電気絶縁層104は、酸化物層、例えば、二酸化ケイ素、又は電子デバイス設計によって決定される他の任意の電気絶縁層である。1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、層間誘電体(ILD)を含む。1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、例えば、二酸化ケイ素、酸化ケイ素、酸炭化ケイ素、炭素ドープ酸化物(「CDO」)、例えば、炭素ドープ二酸化ケイ素、多孔質二酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)、又はそれらの任意の組み合わせ等の材料を含むが、これらに限定されない低誘電率誘電体である。
【0020】
[0035]1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、5未満の誘電率値を有する誘電体材料を含む。1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、2未満の誘電率値を有する誘電体材料を含む。少なくとも幾つかの実施形態では、絶縁層104は、酸化物、炭素ドープ酸化物、多孔質二酸化ケイ素、炭化物、酸炭化物、窒化物、酸窒化物、酸炭窒化物、ポリマー、リンケイ酸塩ガラス、フッ素ドープ二酸化ケイ素、有機ケイ酸塩ガラス(OSG)、フッ化ケイ酸塩(SiOF)ガラス、有機ケイ酸塩ガラス(SiOCH)、スピンオン有機ポリマー誘電体、スピンオンシリコン系高分子誘電体材料、空隙、又はそれらの任意の組み合わせ、電子デバイス設計によって決定される他の電気絶縁層、又はそれらの任意の組み合わせを含む。少なくとも幾つかの実施形態では、絶縁層104は、ポリイミド、エポキシ、ベンゾシクロブテン(BCB)等の感光性材料、及びWPRシリーズ材料、又はスピンオンガラスを含み得る。
【0021】
[0036]1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、基板102上の他の金属ラインから1つの金属ラインを分離するための低誘電率層間誘電体である。1又は複数の実施形態では、絶縁層104の厚さは、約1ナノメートル(nm)から約2ミクロン(μm)のおおよその範囲である。
【0022】
[0037]実施形態では、絶縁層104は、非限定的に、化学気相堆積(「CVD」)、物理的気相堆積(「PVD」)、分子線エピタキシ(「MBE」)、有機金属化学気相堆積(「MOCVD」)、原子層堆積(「ALD」)、スピンオン、又はマイクロ電子デバイス製造の当業者に周知の他の絶縁堆積技法等の堆積技法の1つを利用して堆積される。
【0023】
[0038]1又は複数の実施形態では、絶縁層104の上面に第1のメタライゼーション層106が形成される。1又は複数の実施形態では、第1のメタライゼーション層106は、銅(Cu)、ルテニウム(Ru)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、パラジウム(Pd)、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、インジウム(In)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、亜鉛(Zn)又はカドミウム(Cd)を含むがこれらに限定されない、当業者に周知の任意の適切な金属を含む。1又は複数の特定の実施形態では、第1のメタライゼーション層106は、ルテニウム(Ru)を含む。
【0024】
[0039]1又は複数の実施形態では、エッチング停止層108の上面にビアメタライゼーション層107が形成される。1又は複数の実施形態では、ビアメタライゼーション層は、銅(Cu)、ルテニウム(Ru)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、パラジウム(Pd)、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、インジウム(In)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、亜鉛(Zn)又はカドミウム(Cd)を含むがこれらに限定されない、当業者に周知の任意の適切な金属を含む。1又は複数の特定の実施形態では、ビアメタライゼーション層107は、ルテニウム(Ru)を含む。
【0025】
[0040]1又は複数の実施形態では、第1のメタライゼーション層106及びビアメタライゼーション層107は、エッチング停止層108によって分離され得る。エッチング停止層108は、当業者に周知の任意の適切な材料を含み得る。1又は複数の実施形態では、エッチング停止層108は、窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、又は窒化タンタル(TaN)、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(TiO)、窒化ケイ素(SiN)、炭窒化ケイ素(SiCN)、炭化タングステン(WC)、炭化タングステンホウ素(WBC)、ホウ化ケイ素(SiBx)、炭化ホウ素(BC)、アモルファスカーボン、窒化ホウ素(BN)、窒化ホウ素炭素(BCN)等のうちの1又は複数を含む。1又は複数の特定の実施形態では、エッチング停止層108は、窒化チタン(TiN)を含む。
【0026】
[0041]1又は複数の実施形態では、ビアメタライゼーション層107にハードマスク110が形成される。ハードマスク110は、極紫外線(EUV)三層114とハードマスク層112とを含み得る。EUV三層114は、フォトレジスト、スピンオンカーボン、及びスピンオンガラスのうちの1又は複数を含み得る。ハードマスク層112は、当業者に周知の任意の適切な材料を含み得る。1又は複数の実施形態では、ハードマスク層112は、窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、又は窒化タンタル(TaN)、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(TiO)、窒化ケイ素(SiN)、炭窒化ケイ素(SiCN)、炭化タングステン(WC)、炭化タングステンホウ素(WBC)、ホウ化ケイ素(SiBx)、炭化ホウ素(BC)、アモルファスカーボン、窒化ホウ素(BN)、窒化ホウ素炭素(BCN)等のうちの1又は複数を含む。1又は複数の特定の実施形態では、ハードマスク層112は、窒化チタン(TiN)を含む。
【0027】
[0042]図2は、1又は複数の実施形態に係る電子デバイス100の構造を示す斜視図である。1又は複数の実施形態では、少なくとも1つのメタライゼーションライン115(M1)がパターニングされ、電子デバイス100のバックエンドメタライゼーションの一部である。第1のメタライゼーションライン115は、第1の方向xに沿って延在する。導電性金属ライン115a/115bは、トレンチ116によって分離され得る。1又は複数の実施形態では、第1のメタライゼーション層106及びビアメタライゼーション層107は、マイクロ電子デバイス製造における当業者に周知の1又は複数のパターニング及びエッチング技法を利用し、ハードマスク110を使用してパターニング及びエッチングされ、少なくとも1つのトレンチ116及び第1のメタライゼーションライン115が形成される。
【0028】
[0043]1又は複数の実施形態では、トレンチ116の深さは、約1nmから約500nmの範囲にある。1又は複数の実施形態では、トレンチ116の深さは、導電性金属ライン115a/115bの厚さの約10%から約100%の範囲にある。
【0029】
[0044]図3は、1又は複数の実施形態に係る電子デバイス100の構造を示す斜視図である。1又は複数の実施形態では、金属ライン115a/115b上及びトレンチ116内に間隙充填層118が形成される。
【0030】
[0045]1又は複数の実施形態では、間隙充填層118は、ALD、CVD、PVD、MBE、MOCVD、スピンオン又はマイクロ電子デバイスの製造における当業者に周知の他のライナ堆積技法等の堆積技法の1つを利用して堆積されるが、これらに限定されない。1又は複数の実施形態では、間隙充填層118は、流動性の低誘電率材料を含む。流動性の低誘電率材料は、当業者に周知の任意の適切な材料を含み得る。
【0031】
[0046]1又は複数の実施形態では、間隙充填層118は、流動性の酸化ケイ素(FSiOx)層である。少なくとも幾つかの実施形態では、間隙充填層118は、酸化物層、例えば、二酸化ケイ素(SiO)、又は電子デバイスの設計によって決定される任意の他の電気絶縁層である。1又は複数の実施形態では、間隙充填層118は、層間絶縁体(ILD)である。1又は複数の実施形態では、間隙充填層118は、例えば、二酸化ケイ素、酸化ケイ素、炭素系材料、例えば、多孔質炭素膜、炭素ドープ酸化物(「CDO」)、例えば、炭素ドープ二酸化ケイ素、多孔質二酸化ケイ素、多孔質酸化ケイ素、多孔質酸化炭化水素化物(SiOCH)、窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせ等の材料を含む低誘電率誘電体であるが、これらに限定されない。1又は複数の実施形態では、間隙充填層118は、3未満の誘電率値を有する誘電体材料である。より特定の実施形態では、間隙充填層118は、約2.2から約2.7のおおよその範囲にある誘電率値を有する誘電体材料である。1又は複数の実施形態では、間隙充填層118は、2未満の誘電率値を有する誘電体材料を含む。1又は複数の実施形態では、間隙充填層118は、絶縁層104に関して上述した絶縁層のうちの1つを表す。
【0032】
[0047]1又は複数の実施形態では、間隙充填層118は、1つの金属ラインを他の金属ラインから分離するための低誘電率層間誘電体である。1又は複数の実施形態では、間隙充填層118は、堆積技法、例えばCVD、スピンオン、ALD、PVD、MBE、MOCVD、又はマイクロ電子デバイスの製造における当業者に周知のその他の低誘電率絶縁層堆積技法の1つを利用して堆積されるが、これらに限定されない。
【0033】
[0048]幾つかの実施形態では、間隙充填層118の形成は、間隙充填材料のバルク堆積を利用して、基板の上部にオーバーバーデン(overburden)を形成し、続いて平坦化してオーバーバーデンを除去するものとして説明する。幾つかの実施形態では、間隙充填層118は、導電性金属ライン115a/115bに実質的にオーバーバーデンを形成しない(例えば、<5%の面積)選択的堆積プロセスによって形成される。
【0034】
[0049]図4は、1又は複数の実施形態に係る電子デバイス100の構造を示す斜視図である。1又は複数の実施形態では、間隙充填層118の上面、及び金属ライン115bの上にビアハードマスク124が形成される。幾つかの実施形態では、ビアハードマスク124は、ハードマスク層120上に極紫外線(EUV)三層122を含む。1又は複数の実施形態では、EUV三層122は、フォトレジスト、スピンオンカーボン層、及びスピンオンガラス層のうちの1又は複数を含む。1又は複数の実施形態では、ハードマスク層120は、当業者に周知の任意の適切な材料を含み得る。1又は複数の実施形態では、ハードマスク層120は、窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、又は窒化タンタル(TaN)、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(TiO)、窒化ケイ素(SiN)、炭窒化ケイ素(SiCN)、炭化タングステン(WC)、炭化タングステンホウ素(WBC)、ホウ化ケイ素(SiBx)、炭化ホウ素(BC)、アモルファスカーボン、窒化ホウ素(BN)、窒化ホウ素炭素(BCN)等のうちの1又は複数を含む。1又は複数の特定の実施形態では、ハードマスク層120は、窒化チタン(TiN)を含む。
【0035】
[0050]理論に束縛されることなく、オーバーサイズのビアハードマスク124を使用することで、オーバーレイマージンがより大きくなり得ると考えられる。1又は複数の実施形態では、ビアハードマスク124は、金属ライン115bの臨界寸法(CD)とピッチサイズとの間にあるサイズを有する。1又は複数の実施形態では、ビアハードマスク124は、第2の方向yに沿って延在する幅Wと、第1の方向xに沿って延在する長さLとを有する。1又は複数の実施形態では、幅Wと長さLとは同一である。他の実施形態では、幅Wと長さLとは異なる。1又は複数の実施形態では、ビアハードマスク124は、約5nmから約75nmの範囲、約5nmから約50nmの範囲、約5nmから約25nmの範囲、及び約10nmから約25nmの範囲を含む、約1nmから約100nmの範囲の幅Wを有する。1又は複数の実施形態では、ビアハードマスク124は、約5nmから約75nmの範囲、約5nmから約50nmの範囲、約5nmから約25nmの範囲、及び約10nmから約25nmの範囲を含む、約1nmから約100nmの範囲の長さを有する。ビアハードマスク124の幅W及び長さLが同じである実施形態では、ビアハードマスク124は正方形の形状を有する。
【0036】
[0051]1又は複数の実施形態では、金属ピッチサイズは約22nmであり、金属ラインCDは約11nmであり、オーバーサイズのビアハードマスクは約11nmから約22nmの範囲である。1又は複数の実施形態では、ビアハードマスク124は、約19nmの幅Wと約19nmの長さLを有し、これにより、位置ずれマージン及びラインショートのリスクが最小限に抑えられる。
【0037】
[0052]1又は複数の実施形態では、ビアハードマスク124はオーバーサイズである。本明細書で使用する用語「オーバーサイズ」は、下層の金属ライン115bに対するビアハードマスク124の幅W、及び長さLを指す。1又は複数の実施形態では、ビアハードマスク124の幅Wは、金属ライン115bの幅より大きい。
【0038】
[0053]図5は、1又は複数の実施形態に係る電子デバイス100の構造を示す斜視図である。1又は複数の実施形態では、ビアメタライゼーション層107は、エッチング停止層108及びハードマスク層120の上面を露出させるようにエッチングされる。
【0039】
[0054]図6は、1又は複数の実施形態に係る電子デバイス100の構造を示す斜視図である。1又は複数の実施形態では、開口部126を形成するために、エッチング停止層108及びハードマスク層120が除去される。1又は複数の実施形態では、ハードマスク層120は、選択的ドライエッチングを含むがこれに限定されない、当業者に周知の任意の技法によって除去され得る。
【0040】
[0055]図7は、1又は複数の実施形態に係る電子デバイス100の構造を示す斜視図である。1又は複数の実施形態では、開口部126を充填するために、間隙充填層118が堆積される。
【0041】
[0056]幾つかの実施形態では、間隙充填層118の形成は、間隙充填材料のバルク堆積を利用して、基板の上部にオーバーバーデンを形成し、続いて平坦化してオーバーバーデンを除去するものとして説明する。幾つかの実施形態では、間隙充填層118は、導電性金属ライン115a/115bにオーバーバーデンを実質的に形成しない(例えば、<5%の面積)選択的堆積プロセスによって形成される。
【0042】
[0057]1又は複数の実施形態では、間隙充填層118が堆積され、オプションで平坦化された後、間隙充填層118のビア119が露出する。ビア119は、ビアメタライゼーション層107を含む。
【0043】
[0058]1又は複数の実施形態では、ビア119は、オーバーサイズのマスク124の長さと同じである第1の方向に沿って延在する金属長を有する。1又は複数の実施形態では、ビア金属長は、約5nmから約75nmの範囲、約5nmから約50nmの範囲、約5nmから約25nmの範囲、及び約10nmから約25nmの範囲を含む、約1nmから約100nmの範囲である。特定の実施形態では、ビア金属長は約19nmである。1又は複数の実施形態では、ビア金属幅は、同時にダブル金属エッチングを行うため、金属ライン115a(M1)幅と同じである。1又は複数の実施形態では、ビア金属の形状、例えば矩形は、M2マスクの位置ずれ/変位誤差に対してある程度のマージンを許容し得る。
【0044】
[0059]1又は複数の実施形態では、第2のリソグラフィの後、サブトラクティブエッチングによって、長方形のビア金属が作成される。1又は複数の実施形態では、正方形のビアではなく長方形のビアは、第3のリソグラフィ、M2アライメントに対してより大きいエッジ配置誤差(EPE)の誤差マージンを提供する。第2のメタライゼーションラインが形成された後、第2のメタライゼーションラインのすぐ下にある長方形のビア金属の一部は、正方形のビア金属を形成するよりもエッチングから保護される。長方形の金属の体積から正方形の金属を差引いた余分なビア金属がエッチングされて2つのトレンチが形成され、後に低誘電率間隙充填材料で充填される。
【0045】
[0060]図8は、1又は複数の実施形態に係る電子デバイス100の構造を示す斜視図である。1又は複数の実施形態では、間隙充填層118の上面に第2のメタライゼーション層128が形成される。1又は複数の実施形態では、第2のメタライゼーション層128は、CVD、スピンオン、ALD、PVD、MBE、MOCVD、又はマイクロ電子デバイスの製造における当業者に周知の他の堆積技法等の堆積技法のうちの1つを利用して堆積されるが、これらに限定されない。
【0046】
[0061]1又は複数の実施形態では、第2のメタライゼーション層128は、当業者に周知の任意の適切な金属を含み得る。1又は複数の実施形態では、第2のメタライゼーション層128は、銅(Cu)、ルテニウム(Ru)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf),タンタル(Ta)、タングステン(W)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、パラジウム(Pd)、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、インジウム(In)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、亜鉛(Zn)又はカドミウム(Cd)を含む。特定の実施形態では、第2のメタライゼーション層128は、ルテニウム(Ru)を含む。
【0047】
[0062]1又は複数の実施形態では、ハードマスク130は、第2のメタライゼーション層128に形成される。1又は複数の実施形態では、ハードマスク130は、ハードマスク層134上に極紫外線(EUV)三層132を含む。ハードマスク層134は、当業者に周知の任意の適切な材料を含み得る。1又は複数の実施形態では、ハードマスク層134は、窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、又は窒化タンタル(TaN)、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(TiO)、窒化ケイ素(SiN)、炭窒化ケイ素(SiCN)、炭化タングステン(WC)、炭化タングステンホウ素(WBC)、ホウ化ケイ素(SiBx)、炭化ホウ素(BC)、アモルファスカーボン、窒化ホウ素(BN)、窒化ホウ素炭素(BCN)等のうちの1又は複数を含む。1又は複数の特定の実施形態では、ハードマスク層134は、窒化チタン(TiN)を含む。
【0048】
[0063]図9は、1又は複数の実施形態に係る電子デバイス100の構造を示す斜視図である。図9Aは、1又は複数の実施形態に係る図9の軸Aに沿って切り取った電子デバイス100を示す断面図である。1又は複数の実施形態では、少なくとも1つの第2のメタライゼーションライン136(M2)がパターニングされ、電子デバイス100のバックエンドメタライゼーションの一部であり、第2のメタライゼーションライン136は第2の方向yに沿って延在する。導電性金属ライン136a/136bは、トレンチ138によって分離され得る。1又は複数の実施形態では、第2のメタライゼーション層128は、マイクロ電子デバイスの製造における当業者に周知の1又は複数のパターニング及びエッチング技法を利用し、ハードマスク130を使用してパターニング及びエッチングされ、トレンチ138及び第2のメタライゼーションライン136が形成される。1又は複数の実施形態では、デバイスは、間隙充填層118の上面、エッチング停止層134の上面が露出するようにエッチングされて、トレンチ138が形成される。言い換えれば、1又は複数の実施形態では、第2のメタライゼーション層128及びハードマスク層143がエッチングされて、間隙充填層118の上面及び長方形のビア119が露出する。
【0049】
[0064]図10は、1又は複数の実施形態に係る電子デバイス100の構造を示す斜視図である。図10Aは、1又は複数の実施形態に係る図10の軸Bに沿って切り取った電子デバイス100を示す断面図である。1又は複数の実施形態では、トレンチ138の過剰な第2のメタライゼーション層128がエッチングされ、ハードマスク層134が除去される。1又は複数の実施形態では、このプロセスは、ビアトリミングと称され得る。
【0050】
[0065]1又は複数の実施形態では、ビアトリミングは、トレンチの過剰なビア金属をドライエッチングすることによって行われる。
【0051】
[0066]図11は、1又は複数の実施形態に係る電子デバイス100の構造を示す斜視図である。図11Aは、1又は複数の実施形態に係る図11の軸Cに沿って切り取った電子デバイス100を示す断面図である。図11Bは、1又は複数の実施形態に係る図11の軸Dに沿って切り取った電子デバイス100を示す断面図である。1又は複数の実施形態では、第2のメタライゼーション層128の上面に間隙充填層118が形成される。
【0052】
[0067]幾つかの実施形態では、間隙充填層118の形成は、間隙充填材料のバルク堆積を利用して、基板の上部にオーバーバーデンを形成し、続いて平坦化してオーバーバーデンを除去するものとして説明する。幾つかの実施形態では、間隙充填層118は、導電性金属ライン136a/136bに実質的にオーバーバーデンを形成しない(例えば、<5%の面積)選択的堆積プロセスによって形成される。
【0053】
[0068]図12は、1又は複数の実施形態に係る電子デバイス100の構造を示す斜視図である。図12を参照すると、デバイスの構造をより容易に視認できるようにする目的で、間隙充填層118が除去されている。デバイスは、基板102上の絶縁層104と、第2のメタライゼーションライン136a/136bと完全に自己整合した第1のメタライゼーションライン115a/115bとを含む。第1のメタライゼーションライン115a/115bは第1の方向xに沿って延在し、第2のメタライゼーションライン136a/136bは第2の方向yに沿って延在する。幾つかの実施形態では、エッチング停止層108が、第1のメタライゼーションライン115a/115b及び第2のメタライゼーションライン136a/136bを分離している。
【0054】
[0069]1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、隣接するデバイスを絶縁し、漏れを防止するのに適した任意の材料であり得る。1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、流動性の誘電体材料である。1又は複数の実施形態では、電気絶縁層104は、酸化物層、例えば、二酸化ケイ素、又は電子デバイス設計によって決定される他の任意の電気絶縁層である。1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、層間誘電体(ILD)を含む。1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、例えば、二酸化ケイ素、酸化ケイ素、酸炭化ケイ素、炭素ドープ酸化物(「CDO」)、例えば、炭素ドープ二酸化ケイ素、多孔質二酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)、又はそれらの任意の組み合わせ等の材料を含むが、これらに限定されない低誘電率誘電体である。
【0055】
[0070]1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、5未満の誘電率値を有する誘電体材料を含む。1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、2未満の誘電率値を有する誘電体材料を含む。少なくとも幾つかの実施形態では、絶縁層104は、酸化物、炭素ドープ酸化物、多孔質二酸化ケイ素、炭化物、酸炭化物、窒化物、酸窒化物、酸炭窒化物、ポリマー、リンケイ酸塩ガラス、フッ素ドープ二酸化ケイ素、有機ケイ酸塩ガラス(OSG)、フッ化ケイ酸塩(SiOF)ガラス、有機ケイ酸塩ガラス(SiOCH)、スピンオン有機ポリマー誘電体、スピンオンシリコン系高分子誘電体材料、空隙、又はそれらの任意の組み合わせ、電子デバイス設計によって決定される他の電気絶縁層、又はそれらの任意の組み合わせを含む。少なくとも幾つかの実施形態では、絶縁層104は、ポリイミド、エポキシ、ベンゾシクロブテン(BCB)等の感光性材料、及びWPRシリーズ材料、又はスピンオンガラスを含み得る。
【0056】
[0071]1又は複数の実施形態では、絶縁層104は、基板102上の他の金属ラインから1つの金属ラインを分離するための低誘電率層間誘電体である。1又は複数の実施形態では、絶縁層104の厚さは、約1ナノメートル(nm)から約2ミクロン(μm)のおおよその範囲である。
【0057】
[0072]実施形態では、絶縁層104は、化学気相堆積(「CVD」)、物理的気相堆積(「PVD」)、分子線エピタキシ(「MBE」)、有機金属化学気相堆積(「MOCVD」)、原子層堆積(「ALD」)、スピンオン、又はマイクロ電子デバイス製造の当業者に周知の他の絶縁堆積技法等の堆積技法の1つを利用して堆積されるが、これらに限定されない。
【0058】
[0073]1又は複数の実施形態では、第1のメタライゼーションライン115a及び115bは、第1のメタライゼーション層106を含む。1又は複数の実施形態では、第1の金属層106aは、銅(Cu)、ルテニウム(Ru)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf),タンタル(Ta)、タングステン(W)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、パラジウム(Pd)、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、インジウム(In)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、亜鉛(Zn)又はカドミウム(Cd)を含むがこれらに限定されない、当業者に周知の任意の適切な金属を含む。1又は複数の特定の実施形態では、第1のメタライゼーション層106は、ルテニウム(Ru)を含む。
【0059】
[0074]1又は複数の実施形態では、第1のメタライゼーションライン115a/115bは、銅(Cu)、ルテニウム(Ru)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf),タンタル(Ta)、タングステン(W)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、パラジウム(Pd)、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、インジウム(In)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、亜鉛(Zn)又はカドミウム(Cd)のうちの1又は複数から選択される金属を含む。特定の実施形態では、第1のメタライゼーションライン115a/115bは、ルテニウム(Ru)を含む。
【0060】
[0075]1又は複数の実施形態では、第2のメタライゼーションライン136a/136bは、銅(Cu)、ルテニウム(Ru)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf),タンタル(Ta)、タングステン(W)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、パラジウム(Pd)、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、インジウム(In)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、亜鉛(Zn)又はカドミウム(Cd)のうちの1又は複数から選択される金属を含む。特定の実施形態では、第1のメタライゼーションライン136a/136bは、ルテニウム(Ru)を含む。
【0061】
[0076]図12を参照すると、1又は複数の実施形態は、基板102上の第1の絶縁層104上を第1の方向xに沿って延在する一組の第1の導電ラインを含む第1のメタライゼーションライン115と、第1のメタライゼーションライン115の上方のエッチング停止層108上に一組の第2の導電ラインを含む第2のメタライゼーション層136であって、一組の第2の導電ラインは第1の方向とある角度で交差する第2の方向yに沿って延在する、第2のメタライゼーション層136と、第1のメタライゼーションライン115と第2のメタライゼーションライン136との間の少なくとも1つのビア119であって、少なくとも1つのビアはビアメタライゼーション層107を含み、少なくとも1つのビア119は第2の方向に沿って第1のメタライゼーションライン115の1つに自己整合し、少なくとも1つのビアは第1の方向に沿って第2のメタライゼーションライン136の1つに自己整合し、第2の方向は第1の方向とある角度で交差する、少なくとも1つのビアとを備える、電子デバイス100を提供する。
【0062】
[0077]「下方(beneath)、(below)」、「下部(lower)」、「上方(above)」、「上部(upper)」等のような空間的な相対用語は、図に示すある要素又は特徴の別の要素(複数可)又は特徴(複数可)との関係を示す説明を容易にするために本明細書で使用され得る。空間的な相対用語は、図に示す配向に加えて、使用中又は動作中のデバイスの異なる配向を包含するものであることが理解されよう。例えば、図のデバイスがひっくり返った場合、他の要素又は特徴の「下方(below又はbeneath)」として記載される要素は、他の要素又は特徴の「上方」に配向されることになる。したがって、「下方(below)」という例示的な用語は、上方及び下方の両方の配向を包含し得る。デバイスは、他の方法で配向され(90度回転され又は他の配向にあり)得、本明細書で使用する空間的な相対記述子はそれに応じて解釈され得る。
【0063】
[0078]本明細書に記載の材料及び方法を説明する文脈(特に以下の特許請求の範囲の文脈)での「a」及び「an」及び「the」という用語及び同様の指示対象の使用は、本書に別段の記載がない限り、又は文脈によって明確に矛盾しない限り、単数形及び複数形の両方を網羅すると解釈されるべきである。本明細書の値の範囲の列挙は、本明細書に別段の記載がない限り、範囲内にある各個別の値を個別に参照する簡略化された方法として役立つことを単に意図し、各個別の値は、本明細書に値が個別に列挙されているかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載の全ての方法は、本明細書に別段の記載がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実行され得る。本明細書で提供する任意の及び全ての例、又は例示的な文言(例えば、「等」)の使用は、単に材料及び方法をよりよく明らかにすることを意図しており、別段の請求がない限り、範囲に制限を課すものではない。本明細書のいかなる文言も、開示された材料及び方法の実施に不可欠であるとして、特許請求の範囲にないいかなる要素も示すと解釈されるべきではない。
【0064】
[0079]本明細書全体における「一実施形態」、「特定の実施形態」、「1又は複数の実施形態」又は「実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明した特定の特徴、構造、材料、又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の様々な場所での「1又は複数の実施形態では」、「特定の実施形態では」、「一実施形態では」又は「実施形態では」等の句の出現は、必ずしも本開示の同じ実施形態を指すとは限らない。1又は複数の実施形態においては、特定の特徴、構造、材料、又は特性が任意の適切な方法で組み合わされる。
【0065】
[0080]本明細書の開示を、特定の実施形態を参照しながら説明してきたが、これらの実施形態は、本開示の原理及び適用の単なる例示であることを理解されたい。本開示の主旨及び範囲から逸脱することなく、本開示の方法及び装置に様々な修正及び変更を加えることができることが、当業者には明らかであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲及びその等価物の範囲内にある修正及び変更を含むことが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図9A
図10
図10A
図11
図11A
図11B
図12