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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-17
(45)【発行日】2025-02-26
(54)【発明の名称】レンズ鏡筒及び撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/02 20210101AFI20250218BHJP
   G02B 7/16 20210101ALI20250218BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20250218BHJP
   G03B 17/12 20210101ALI20250218BHJP
   G03B 17/14 20210101ALI20250218BHJP
【FI】
G02B7/02 E
G02B7/16
G03B17/02
G03B17/12 Z
G03B17/14
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021151696
(22)【出願日】2021-09-17
(65)【公開番号】P2023043940
(43)【公開日】2023-03-30
【審査請求日】2024-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
(74)【代理人】
【識別番号】110004370
【氏名又は名称】弁理士法人片山特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100136261
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 俊成
(72)【発明者】
【氏名】坂本 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】北野 賢一
(72)【発明者】
【氏名】清水 邦彦
【審査官】登丸 久寿
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-092030(JP,A)
【文献】特開2021-128203(JP,A)
【文献】特開昭59-165039(JP,A)
【文献】国際公開第2019/131187(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/051839(WO,A1)
【文献】特開2021-099389(JP,A)
【文献】特開2014-098812(JP,A)
【文献】特開昭63-019639(JP,A)
【文献】特開平06-053675(JP,A)
【文献】特開2001-318299(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/02
G02B 7/16
G03B 17/02
G03B 17/12
G03B 17/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1位置と第2位置との間で移動し焦点距離を変更可能なコンバータレンズを含む光学系と、
カメラボディと通信する通信部と、
前記通信部によって前記カメラボディから受信した情報に基づいて、前記光学系を制御する制御部と、
前記制御部を保持する基板と、
前記コンバータレンズを前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる移動機構と、
を備え、
前記基板は、前記コンバータレンズよりも像側に配置され
前記基板を含み、光軸と直交する平面は、前記移動機構と交差する、
レンズ鏡筒。
【請求項2】
前記基板は、前記光軸を中心とする円の周方向において互いに離間する第1端部と第2端部とを有し、
前記移動機構は、前記周方向において、前記第1端部と前記第2端部との間に配置される、
請求項に記載のレンズ鏡筒。
【請求項3】
前記基板は、C型形状を有する、
請求項またはに記載のレンズ鏡筒。
【請求項4】
前記基板と前記移動機構とは、同一の部品に取り付けられている、
請求項から請求項のいずれか1項記載のレンズ鏡筒。
【請求項5】
前記移動機構は、前記コンバータレンズよりも像側に配置される、
請求項から請求項のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
【請求項6】
前記通信部と前記基板とを接続するフレキシブルプリント基板を備える、
請求項1から請求項のいずれか1項記載のレンズ鏡筒。
【請求項7】
光軸方向における前記フレキシブルプリント基板をはい回す長さは、前記光軸方向における前記コンバータレンズの最も像側のレンズ面から前記通信部までの長さよりも短い、
請求項記載のレンズ鏡筒。
【請求項8】
請求項1から請求項のいずれか1項記載のレンズ鏡筒を備える撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
レンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のレンズ群のうち、一部のレンズ群が光軸に対して挿脱可能であるレンズ鏡筒が知られている(例えば特許文献1参照)。このようなレンズ鏡筒において、カメラボディとレンズ鏡筒のメイン基板との間の通信におけるノイズの抑制が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-238827号公報
【発明の概要】
【0004】
第1の態様によれば、レンズ鏡筒は、第1位置と第2位置との間で移動し焦点距離を変更可能なコンバータレンズを含む光学系と、カメラボディと通信する通信部と、前記通信部によって前記カメラボディから受信した情報に基づいて、前記光学系を制御する制御部と、前記制御部を保持する基板と、前記コンバータレンズを前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる移動機構と、を備え、前記基板は、前記コンバータレンズよりも像側に配置され、前記基板を含み、光軸と直交する平面は、前記移動機構と交差する
【0005】
第2の態様によれば、撮像装置は、上記レンズ鏡筒を備える。
【0006】
なお、後述の実施形態の構成を適宜改良しても良く、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させても良い。更に、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、一実施形態に係るレンズ鏡筒と、カメラボディと、を備えるカメラを示す図である。
図2図2は、レンズ鏡筒の内部構造を示す斜視図であり、テレコンバータレンズが装着位置にある状態を示している。
図3図3は、レンズ鏡筒の内部構造を示す斜視図であり、テレコンバータレンズが退避位置にある状態を示している。
図4図4(A)は、テレコンバータレンズが装着位置にある状態を示す平面図であり、図4(B)は、テレコンバータレンズが退避位置にある状態を示す平面図である。
図5図5は、ギア部を示す図である。
図6図6は、メイン基板について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、一実施形態に係るレンズ鏡筒100について、図面を参照し、詳細に説明する。なお、以下に示す図面には、説明と理解を容易にするために、適宜にXYZの直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラ位置(以下、正位置という)において被写体からカメラボディ101側に向かう方向を+Z方向とする。また、正位置においてカメラボディ101側から見て右側に向かう方向を+X方向とする。また、正位置において上側に向かう方向を+Y方向とする。なお、実施形態に示す各部の形状や、長さ、厚みなどの縮尺は必ずしも実物と一致するものではなく、また、各図において、理解を容易にするため、一部の要素の図示を省略している場合がある。また、断面図において、一部の要素のハッチングを省略している場合がある。
【0009】
図1は、本実施形態に係るレンズ鏡筒100と、カメラボディ101と、を備えるカメラ1を示す図である。なお、本実施形態において、レンズ鏡筒100は、カメラボディ101に対して着脱可能であるが、これに限定されず、レンズ鏡筒100とカメラボディ101とは一体であってもよい。
【0010】
カメラボディ101は、内部に撮像素子IS及び制御部(不図示)を備えている。撮像素子ISは、たとえばCCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子によって構成され、結像光学系(カメラボディ101に装着されたレンズ鏡筒100)によって結像された被写体像を電気信号に変換する。
【0011】
制御部は、CPU(Central Processing Unit)等を備え、カメラボディ101及び装着されたレンズ鏡筒100における合焦駆動、絞り調整及び手振れなどによる撮像画像のブレ補正を含む撮影に係る当該カメラ1全体の動作を統括制御する。
【0012】
図1に示すように、本実施形態に係るレンズ鏡筒100は、光軸OAに沿って配置された、フォーカスレンズ群FL、絞り装置10、ブレ補正装置20、可動部300(テレコンバータレンズ30)、及びその他レンズ群を含む撮影光学系を備える。
【0013】
また、本実施形態に係るレンズ鏡筒100の後端には、レンズ鏡筒100をカメラボディ101に着脱可能とするレンズマウントLMが設けられている。また、レンズ鏡筒100の後端には、カメラボディ101に設けられた電子接点を介してカメラボディ101内に配置された制御部(不図示)と通信するための電子接点CPが設けられている。
【0014】
電子接点CPは、フレキシブルプリント基板FPCによって、レンズ鏡筒100のメイン基板40と接続されている。メイン基板40には、制御部50が搭載されている。
【0015】
制御部50は、撮影光学系を制御する。より具体的には、制御部50は、電子接点CPとフレキシブルプリント基板FPCとを介して、カメラボディ101の制御部(不図示)から受信した情報に基づいて、フォーカスレンズ群FLと、絞り装置10と、ブレ補正装置20と、を制御する。
【0016】
また、レンズ鏡筒100は、外装筒201と、外装筒201の内周側に設けられた内筒202を備える。内筒202は、可動部300を移動可能に支持する。
【0017】
可動部300は、テレコンバータレンズ30と、レンズ保持枠31と、を備える。テレコンバータレンズ30は、装着位置と退避位置との間で移動し、焦点距離を変更するレンズ群である。装着位置は、テレコンバータレンズ30の中心(光軸)が、他のレンズ群の光軸OA上に配置されたときのテレコンバータレンズ30の位置である。テレコンバータレンズ30が装着位置にある場合、合成焦点距離が大きくなり、テレコンバータレンズ30が退避位置にあるときよりも被写体をさらに拡大した写真を撮影することができる。退避位置とは、他のレンズ群の光路を妨げないようにテレコンバータレンズ30が撮影光学系の光路から外れている位置である。
【0018】
図2及び図3は、レンズ鏡筒100の内部構造を示す斜視図であり、図2は、テレコンバータレンズ30が装着位置にある状態を示し、図3は、テレコンバータレンズ30が退避位置にある状態を示す。また、図4(A)は、テレコンバータレンズ30が装着位置にある状態を示す平面図であり、図4(B)は、テレコンバータレンズ30が退避位置にある状態を示す平面図である。
【0019】
レンズ保持枠31は、テレコンバータレンズ30の外周を囲む筒部31aと、筒部31aから外側に突出するアーム部31bと、筒部31aから外側に突出する規制部31cと、を備える(図4(A)及び図4(B)参照)。アーム部31bの一端は、筒部31aと連結され、アーム部31bの他端は、後述するギア部60が備える第4ギア64の回転軸A4と連結されている。
【0020】
可動部300(テレコンバータレンズ30)は、操作レバー66と、ギア部60と、を含む移動機構600によって装着位置と退避位置との間で駆動される。
【0021】
図5は、ギア部60を示す図である。図5に示すように、ギア部60は、第1ギア61、第2ギア62、第3ギア63、第4ギア64、及び第5ギア65を含む。上述したように、第4ギア64の回転軸A4は、レンズ保持枠31のアーム部31bに連結されている。ギア部60は、内筒202に取り付けられている。
【0022】
図2及び図3に示すように、操作レバー66は、テレコンバータレンズ30よりも像側に配置されている。操作レバー66は、例えば、L字型で、光軸OAに垂直な面内方向(第1ギア61の回転軸A1を中心とした半径方向)に延びる回転部66aと、回転部66aの一端から光軸OA方向に延びる延在部66bと、を備える。回転部66aの他端は、ギア部60が備える第1ギア61の回転軸A1に連結されている(図5参照)。これにより、操作レバー66は、回転軸A1を中心に回転可能となっている。
【0023】
撮影者が、図2に示す位置から、図3に示す位置に操作レバー66を動かす(操作レバー66を上げる)と、回転部66aの他端と連結された第1ギア61が回転し、第2ギア62及び第3ギア63を介して、第4ギア64が回転する。第4ギア64の回転により、レンズ保持枠31のアーム部31bが回転軸A4を中心に回転し、可動部300(テレコンバータレンズ30)は、装着位置から退避位置へと移動する。同様に、図3に示す位置から図2に示す位置に操作レバー66を動かす(操作レバー66を下げる)と、可動部300(テレコンバータレンズ30)は、退避位置から装着位置へと移動する。
【0024】
また、図4(A)及び図4(B)に示すように、レンズ鏡筒100は、付勢部材70を備える。付勢部材70の一端は、アーム部31bの一端付近に設けられた第1取付部31dに取り付けられ、他端は、内筒202に設けられた第2取付部203に取り付けられている。付勢部材70は、第1取付部31dと第2取付部203とを互いに引き合うように付勢する、例えば、引張バネである。なお、付勢部材70は、引張バネに限られるものではなく、第1取付部31dと第2取付部203とを互いに引き合うように付勢しかつ変形可能なものであれば、ゴム等の他の弾性部材であってもよい。
【0025】
付勢部材70は、アーム部31bが第4ギア64の回転軸A4を中心として回転すると、第2取付部203に取り付けられた一端を中心として、第1取付部31dに取り付けられた他端が回転する。
【0026】
図4(A)に示すように、可動部300(テレコンバータレンズ30)が装着位置にあるとき、第1取付部31dと第2取付部203とに取り付けられた付勢部材70は、回転軸A4に対して装着位置側に位置する。これにより、付勢部材70による付勢力によって、可動部300(テレコンバータレンズ30)には、回転軸A4を中心とする反時計回り(退避位置へ向かう方向と逆方向、装着位置へ向かう方向)の力が加わる。
【0027】
このため、可動部300(テレコンバータレンズ30)の装着位置を超えた、回転軸A4を中心とする反時計回りの移動を制限するために、内筒202には、第1制限部202aが設けられている。第1制限部202aは、可動部300(テレコンバータレンズ30)が装着位置に到達するとレンズ保持枠31の規制部31cと当接する。これにより、可動部300(テレコンバータレンズ30)が、装着位置を超えて反時計回りに回転することが防止される。
【0028】
また、図4(B)に示すように、可動部300(テレコンバータレンズ30)が退避位置にあるとき、第1取付部31dと第2取付部203とに取り付けられた付勢部材70は、回転軸A4に対して退避位置側に位置する。これにより、付勢部材70による付勢力によって、可動部300(テレコンバータレンズ30)には、回転軸A4を中心とする時計回り(装着位置へ向かう方向と逆方向、退避位置へ向かう方向)の力が加わる。
【0029】
このため、可動部300(テレコンバータレンズ30)の退避位置を超えた、時計回りの移動を制限するために、内筒202には、第2制限部202bが設けられている。第2制限部202bは、可動部300(テレコンバータレンズ30)が退避位置に到達すると、レンズ保持枠31の規制部31cと当接する。これにより、可動部300(テレコンバータレンズ30)が、退避位置を超えて時計回りに回転することが防止される。
【0030】
可動部300を移動可能に支持する内筒202の像側の端部には、制御部50を搭載したメイン基板40が固定されている(図1参照)。
【0031】
ここで、メイン基板からカメラボディまでの光軸OA方向における距離又はメイン基板から電子接点までの光軸OA方向における距離が長くなると、フレキシブルプリント基板FPCの光軸方向におけるはい回しの長さが長くなってしまい、メイン基板とカメラボディとの間の通信において例えば制御信号などにノイズが発生してしまう。そこで、本実施形態では、可動部300を備えるレンズ鏡筒100において、メイン基板40とカメラボディ101との間の通信においてノイズを抑制するために、メイン基板40の形状及び配置位置を工夫している。
【0032】
図6は、メイン基板40について説明するための平面図である。図6に示すように、メイン基板40は、光軸OAを中心とする円の周方向において互いに離間する第1端部41と第2端部42と、を有するC型形状を有する。操作レバー66と、ギア部60とを含む移動機構600は、光軸OAを中心とする円の周方向において第1端部41と第2端部42との間に配置されている。言い換えると、C型形状のメイン基板40の切欠き部(第1端部41と第2端部42との間)に移動機構600が配置されている。また、メイン基板40を含み、光軸OAと直交する平面は、移動機構600と交差する。言い換えると、メイン基板40と、移動機構600とは、径方向において重複する。すなわち、メイン基板40と、移動機構600とは、光軸OA方向において積層されていない。
【0033】
メイン基板40が第1端部41と第2端部42とを有さないO型形状であった場合、メイン基板40を移動機構600と交差する平面内に配置することができないため、メイン基板40は可動部300(テレコンバータレンズ30)よりも被写体側に配置しなければならない。その場合、メイン基板40からカメラボディ又は電子接点CPまでの光軸方向における距離が長くなり、フレキシブルプリント基板FPCの光軸方向におけるはい回しの長さが長くなり、メイン基板とカメラボディとの間の通信において例えば制御信号などにノイズが発生してしまう。一方、メイン基板40をC型形状にすることにより、メイン基板40を移動機構600と交差する平面内に配置することができるため、メイン基板40を可動部300(テレコンバータレンズ30)よりも像側に配置することができる。これにより、メイン基板40から電子接点CPまでの光軸OA方向の距離が短くなる。このため、メイン基板40と電子接点CPとを接続するフレキシブルプリント基板FPCや導線等の長さを短くすることが出来る。より具体的には、光軸OA方向におけるフレキシブルプリント基板FPCのはい回しの長さ(メイン基板40から電子接点CPまでの光軸OA方向における長さ)T1は、テレコンバータレンズ30の最も像側のレンズ面LSから電子接点CPまでの光軸OA方向における長さT2よりも短い(図1参照)。これにより、フレキシブルプリント基板FPCを通過する信号にノイズがのることを抑制することができる。
【0034】
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、レンズ鏡筒100は、装着位置と退避位置との間で移動し焦点距離を変更可能なテレコンバータレンズ30を含む撮影光学系と、カメラボディ101と通信する電子接点CPと、電子接点CPによってカメラボディ101から受信した情報に基づいて、撮影光学系を制御する制御部50と、制御部50を保持するメイン基板40と、を備え、メイン基板40は、テレコンバータレンズ30よりも像側に配置される。これにより、電子接点CPからメイン基板40までの距離を短くできるため、電子接点CPとメイン基板40とを接続するフレキシブルプリント基板FPCを短くでき、カメラボディ101とメイン基板40との間の通信におけるノイズを低減することができる。
【0035】
また、本実施形態において、レンズ鏡筒100は、テレコンバータレンズ30(可動部300)を、装着位置と退避位置との間で移動させる移動機構600を備え、メイン基板40を含み、光軸OAと直交する平面は、移動機構600と交差する。言い換えると、メイン基板40は、光軸OAを中心とする円の周方向において互いに離間する第1端部41と第2端部42とを有し、移動機構600は、第1端部41と第2端部42との間に配置されている。すなわち、メイン基板40は、C型形状を有している。例えば、メイン基板40がO型形状である場合、メイン基板40をテレコンバータレンズ30よりも像側に配置するためには、移動機構600とメイン基板40とを光軸OA方向に積層することになる。この場合、レンズ鏡筒100の全長が長くなってしまう。本実施形態では、メイン基板40はC型形状であるため、メイン基板40と移動機構600とを、同一平面内に配置することができ、電子接点CPからメイン基板40までの距離を短くするとともに、レンズ鏡筒100の全長が長くなることを抑制することができる。
【0036】
また、本実施形態において、移動機構600が備える操作レバー66は、テレコンバータレンズ30よりも像側に配置される。これにより、可動部300(テレコンバータレンズ30)の挿脱の操作性が向上する。
【0037】
なお、上記実施形態では、テレコンバータレンズ30について説明したが、コンバータレンズは、ワイドコンバータレンズであってもよい。
【0038】
上述した実施形態は好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能であり、任意の構成要件を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 カメラ
30 テレコンバータレンズ
40 メイン基板
41 第1端部
42 第2端部
50 制御部
60 ギア部
66 操作レバー
100 レンズ鏡筒
101 カメラボディ
600 移動機構
CP 電子接点
FPC フレキシブルプリント基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6