(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-26
(45)【発行日】2025-03-06
(54)【発明の名称】固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質
(51)【国際特許分類】
H01M 10/0562 20100101AFI20250227BHJP
C01G 19/00 20060101ALI20250227BHJP
C04B 35/547 20060101ALI20250227BHJP
H01B 1/06 20060101ALI20250227BHJP
H01B 1/10 20060101ALI20250227BHJP
H01M 4/13 20100101ALI20250227BHJP
H01M 4/62 20060101ALI20250227BHJP
H01M 10/054 20100101ALI20250227BHJP
【FI】
H01M10/0562
C01G19/00 A
C04B35/547
H01B1/06 A
H01B1/10
H01M4/13
H01M4/62 Z
H01M10/054
(21)【出願番号】P 2023537386
(86)(22)【出願日】2021-12-16
(86)【国際出願番号】 EP2021086212
(87)【国際公開番号】W WO2022129339
(87)【国際公開日】2022-06-23
【審査請求日】2023-06-19
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】501094270
【氏名又は名称】ユミコア
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】スン-テ・ホン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイン・リュー
【審査官】高木 康晴
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108390094(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/0562
C01G 19/00
C04B 35/547
H01B 1/06
H01B 1/10
H01M 4/13
H01M 4/62
H01M 10/054
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
-モル含有量xが少なくとも3.50かつ多くとも4.00のNaと、
-モル含有量yが少なくとも0.50かつ多くとも1.00のSnと、
-モル含有量zが
0.22以上かつ0.30未満のAsと、
-モル含有量が4.00のSと、
を含む、固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質。
【請求項2】
一般式Na
xSn
yAs
zS
4[式中、3.55≦x≦3.95、
又は3.60≦x≦3.90、
又は3.65≦x≦3.85である]を有する、請求項1に記載の固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質。
【請求項3】
3.70≦x≦3.80である、請求項2に記載の固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質。
【請求項4】
0.55≦y≦0.95、
又は0.60≦y≦0.90、
又は0.65≦y≦0.85である、請求項1~3のいずれか一項に記載の固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質。
【請求項5】
0.70≦y≦0.80である、請求項4に記載の固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質。
【請求項6】
0.
22≦z≦0.29、
又は0.22≦z≦0.28、
又は0.23≦z≦0.27である、請求項1~5のいずれか一項に記載の固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質。
【請求項7】
0.24≦z≦0.26である、請求項6に記載の固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質。
【請求項8】
3.70≦x≦3.80、0.70≦y≦0.80及び0.
24≦z≦0.
26である、請求項1~7のいずれか一項に記載の固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質。
【請求項9】
30℃の温度で0.30mS/cmを超え、60℃の温度で少なくとも1.00mS/cmのナトリウムイオン伝導度を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質。
【請求項10】
XRDによって測定したときに、13.0Å≦格子定数a≦15.0Å、25.0Å≦格子定数c≦30.0Åを有するI41/acdの空間群を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質。
【請求項11】
Na
2Sと、SnS
2と、As
2S
3と、S粉末とを、不活性雰囲気中で混合して混合物を得る第1のステップと、
前記混合物を50~400MPaの圧力下でプレスしてペレットを得る第2のステップと、
前記ペレットを、300℃~700℃の温度で、1~20時間に含まれる時間にわたって焼成する第3のステップと、
を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の固体電解質を製造する方法。
【請求項12】
請求項1~10のいずれか一項に記載の固体電解質を含む、固体充電式ナトリウムイオン電池用正極。
【請求項13】
請求項1~10のいずれか一項に記載の固体電解質を含む、固体充電式ナトリウムイオン電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質に関する。より具体的には、本発明は、Naと、Snと、Sとを含む固体電解質に関する。
【背景技術】
【0002】
このような固体電解質としては、HeoらがAdv.Energy Mater.8,1702716(2018)に報告した、一般式Na4-xSn1-xSbxS4[式中、0.02≦x≦0.33である]を有し、30℃で最大0.30mS/cm及び60℃で最大0.90mS/cmのNaイオン伝導度を有するナトリウムイオン固体電解質が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、本発明の分析方法によって得られる少なくとも0.10mS/cmの改善されたイオン伝導度を提供する、固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質を提供することである。
【0004】
本発明の更なる目的は、上記固体電解質を製造する方法を提供することである。
【0005】
本発明の更なる目的は、上記固体電解質を含む固体充電式ナトリウムイオン電池を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的は、
-モル含有量xが少なくとも3.50かつ多くとも4.00のNaと、
-モル含有量yが少なくとも0.50かつ多くとも1.00のSnと、
-モル含有量zが0.20超かつ0.30未満のAsと、
-モル含有量が4.00のSと、
を含む、固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質を提供することによって達成される。
【0007】
表1及び表2に提供される結果によって支持される実施例1、2、3、及び4によって例示されるように、固体電解質の高いイオン伝導度(例えば、少なくとも0.10mS/cm)が本発明によって達成されることが実際に観察される。
【0008】
更に、本発明は、本発明による固体電解質を製造する方法を提供する。本発明によるこの方法は、実施例1において非限定的に説明される。本発明はまた、本発明による固体電解質を含む正極;及び本発明による固体電解質を含む固体充電式ナトリウムイオン電池を提供する。
【0009】
更なるガイダンスによって、本発明の教示をよりよく理解するために、図面が含まれる。当該図面は、本発明の記述を補助することを意図したものであり、本明細書にて開示された発明を限定することを意図するものではない。そこに含まれる図及び記号は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解される意味を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施例1~4及び比較例1のX線回折(XRD)パターンを示す。
【
図2】EX3及びHeoらによるNa
3.75Sn
0.75Sb
0.25S
4.00の伝導度のアレニウスプロットを示す。x軸は1000/T(K
-1)[ここでTは温度(K)である]を示し、y軸はイオン伝導度を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の態様では、本発明は、
-モル含有量xが少なくとも3.50かつ多くとも4.00のNaと、
-モル含有量yが少なくとも0.50かつ多くとも1.00のSnと、
-モル含有量zが0.00を超え、少なくとも0.10かつ多くとも0.50のAsと、
-モル含有量が4.00のSと、
を含む、固体充電式ナトリウムイオン電池用固体電解質を提供する。
【0012】
好ましい実施形態において、固体電解質は、
-モル含有量xが少なくとも3.50かつ多くとも4.00のNaと、
-モル含有量yが少なくとも0.50かつ多くとも1.00のSnと、
-モル含有量zが0.00を超え、少なくとも0.10かつ多くとも0.50のAsと、
-モル含有量が4.00のSと、
を含む化合物を含む。
【0013】
好ましい実施形態において、第1の態様による固体電解質は、一般式NaxSnyAszS4[式中、3.50≦x≦4.00、0.50≦y<1.00、及び0.00<z≦0.50、好ましくは0.10≦z≦0.50である]を有する。
【0014】
好ましくは、モル含有量xは3.90以下であり、好ましくはxは3.70以上である。
【0015】
非常に好ましい実施形態では、固体電解質は、第1の態様によるものであって、3.55≦x≦3.95、好ましくは3.60≦x≦3.90、より好ましくは3.65≦x≦3.85である。更に非常に好ましい実施形態において、固体電解質は、第1の態様によるものであって、3.70≦x≦3.80、好ましくは3.71≦x≦3.79、より好ましくは3.72≦x≦3.78、更により好ましくは3.73≦x≦3.77、最も好ましくは3.74≦x≦3.76である。より一層非常に好ましい実施形態では、固体電解質は、第1の態様によるものであって、3.70≦x≦3.80、より好ましくは3.72≦x≦3.78、最も好ましくは3.74≦x≦3.76である。最も好ましい実施形態では、固体電解質は第1の態様によるものであって、x=3.75である。
【0016】
好ましくは、モル含有量yは0.90以下であり、好ましくはyは0.70以上である。
【0017】
非常に好ましい実施形態では、固体電解質は、第1の態様によるものであって、0.55≦y≦0.95、好ましくは0.60≦y≦0.90、より好ましくは0.65≦y≦0.85である。更に非常に好ましい実施形態では、固体電解質は、第1の態様によるものであって、0.70≦y≦0.80、好ましくは0.71≦y≦0.79、より好ましくは0.72≦y≦0.78、更により好ましくは0.73≦y≦0.77、最も好ましくは0.74≦y≦0.76である。より一層非常に好ましい実施形態において、固体電解質は、第1の態様によるものであって、0.70≦y≦0.80、より好ましくは0.72≦y≦0.78、最も好ましくは0.74≦y≦0.76である。最も好ましい実施形態では、固体電解質は、第1の態様によるものであって、y=0.75である。
【0018】
好ましくは、モル含有量zは0.30以下である。
【0019】
非常に好ましい実施形態では、固体電解質は第1の態様によるものであって、Asは、0.20超かつ0.30未満のモル含有量zで存在する。
【0020】
更に非常に好ましい実施形態では、固体電解質は、第1の態様によるものであって、0.21≦z≦0.30、好ましくは0.21≦z≦0.29、より好ましくは0.22≦z≦0.29、更により好ましくは0.22≦z≦0.28、更により好ましくは0.23≦z≦0.28、更により好ましくは0.24≦z≦0.28、更により好ましくは0.24≦z≦0.27、最も好ましくは0.24≦z≦0.26である。より一層非常に好ましい実施形態において、固体電解質は、第1の態様によるものであって、0.21≦z≦0.29、好ましくは0.23≦z≦0.27、最も好ましくは0.24≦z≦0.26である。最も好ましい実施形態では、固体電解質は第1の態様によるものであって、z=0.25である。
【0021】
非常に好ましい実施形態において、固体電解質は、第1の態様によるものであって、
・3.70≦x≦3.80、好ましくは3.72≦x≦3.78、より好ましくは3.74≦x≦3.76であり;
・0.70≦y≦0.80、好ましくは0.72≦y≦0.78、より好ましくは0.74≦y≦0.76であり;
・0.21≦z≦0.29、好ましくは0.23≦z≦0.27、より好ましくは、0.24≦z≦0.26である。
【0022】
最も好ましい実施形態において、固体電解質は、第1の態様によるものであって、x=3.75、y=0.75、及びz=0.25である。
【0023】
好ましい実施形態では、第1の態様による固体電解質は、30℃の温度で0.30mS/cmを超え、60℃の温度で少なくとも1.00mS/cmのナトリウムイオン伝導度を有する。
【0024】
好ましい実施形態では、第1の態様による固体電解質は、XRDによって測定したときに、13.0Å≦格子定数a≦15.0Å、25.0Å≦格子定数c≦30.0Åを有するI41/acdの空間群を含む。
【0025】
第2の態様において、本発明は、第1の態様による固体電解質の製造方法を提供する。当該方法は、
Na2Sと、SnS2と、As2S3と、S粉末とを、不活性雰囲気中で混合して混合物を得る第1のステップと、上記混合物を50~400MPaの圧力下でプレスする第2のステップと、上記ペレットを、300℃~700℃の温度で、1~20時間に含まれる時間にわたって焼成する第3のステップとを含む。
【0026】
好ましい実施形態では、上記混合物のプレスは、70~300MPaの圧力下、好ましくは80~200MPaの圧力下、より好ましくは100~150MPaの圧力下で行われる。あるいは、同様に好ましい実施形態において、上記混合物のプレスは、0.5~2cm、好ましくは0.75~1.25cmの直径を有する金型内で、0.1~5トン、好ましくは0.5~1.5トンの荷重の下で行われる。
【0027】
第3の態様では、本発明は、先行する請求項のいずれかに記載の固体電解質を含む、固体充電式ナトリウムイオン電池用正極を提供する。
【0028】
第4の態様において、本発明は、本発明の第1の態様による固体電解質を含む固体充電式ナトリウムイオン電池を提供する。
【実施例】
【0029】
1.分析方法の記載
1.1.粉末X線回折
粉末X線回折(XRD)データは、Cu X線管(λ=1.5418Å)、二次グラファイト(002)モノクロメーター、及び10°≦2θ≦80°の角度範囲を使用して、X線回折計(Rigaku Miniflex 600)を用いて25℃で収集する。結晶構造は、粉末プロファイル精密化プログラムGeneralized Structure and Analysis Software(GSAS,B.G.Toby,J.Appl.Cryst.2001,34(2),210-213)を用いて精密化する。
【0030】
1.2.電気化学インピーダンス分光法(EIS)
ナトリウムイオン伝導度は、Ti/固体電解質/Tiのイオンブロッキング対称セルを使用して、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)金型(直径=10mm)内で、ACインピーダンス法によって測定し、その際、Tiロッドを集電体として使用する。冷間プレスされたペレットを3トンの圧力で調製した。周波数は、EC-LabソフトウェアをBiologic SP-200シングルチャネルポテンシオスタットに使用して、1MHz~100MHzで適用する。測定は、様々な温度(30、45、60、75、及び90℃)で実施する。ナトリウムイオン伝導度(σ)は、以下の式によって計算され、
【0031】
【0032】
式中、Lはペレットの厚さ(cm)であり、Aはペレットの面積(cm2)であり、Rは電気化学インピーダンス分光法によって得られる抵抗(S-1)である。
【0033】
2.実施例及び比較例
実施例1
Na3.90Sn0.90As0.10S4粉末を、以下の方法に従って、混合、ペレット化、及びその後の熱処理によって調製する。
ステップ1)混合:Na2Sと、SnS2と、As2S3と、S粉末とを、Na:Sn:As:S=3.90:0.90:0.10:4.00のモル比に従って、乳鉢と乳棒を用いて混合する。出発物質及び生成物質は吸湿性であり、空気の影響を受けやすいことから、全ての反応物及び生成物は乾燥アルゴン充填グローブボックス中で取り扱う。
ステップ2)ペレット化:上記混合粉末を直径1cmの金型内で1.0トンの荷重を加えることによってペレット化する。次に、ペレット化した試料を炭素被覆溶融シリカアンプルに入れ、真空密封する。
ステップ3)熱処理:反応物を箱形炉内で2℃/分の速度で400℃まで加熱し、この温度で12時間保持し、室温まで自然冷却した。反応が完了した後、アンプルをアルゴン充填グローブボックス内で開ける。調製された粉末にはEX1とラベル表記する。
【0034】
実施例2、実施例3及び実施例4
実施例2、3、及び4の試料は、表1に示されるモル比に従ってステップ1の間に使用されるNa2S、SnS2、As2S3、及びS粉末の量が異なることを除いて、EX1と同じ手順に従って調製する。調製された粉末は、それぞれEX2、EX3、及びEX4とラベル表記する。
【0035】
比較例1
Na4SnS4粉末を、ステップ1でAs2S3を使用しないことを除いて、EX1と同じ手順に従って調製する。調製された粉末にはCEX1とラベル表記する。
【0036】
【0037】
*Adv.Energy Mater.8,1702716(2018)
【0038】
【0039】
表1は、実施例1、2、3、4及び比較例1で製造された固体電解質のNa、Sn及びAs元素のモル比及び30℃におけるナトリウムイオン伝導度(σ、mS/cm)の概要である。表1によれば、一般式Na
xSn
yAs
zS
4[式中、3.50≦x≦4.00、0.50≦y<1.00、及び0.00<z≦0.50、好ましくは0.10≦z≦0.50である]を有する固体電解質は、式Na
4SnS
4を有する固体電解質よりも著しく高いイオン伝導度を有することが観察される。更に、表2及び
図2は、Na
3.75Sn
0.75As
0.25S
4及びHeoらによるNa
3.75Sn
0.75Sb
0.25S
4の、様々な温度における、前述のEIS法によるイオン伝導度の概要である。表2によれば、60℃を超える温度におけるイオン伝導度は1.00mS/cmを超え、これは、固体充電式ナトリウムイオン電池で伝導されるのに十分である。この観察結果は、本発明による固体電解質としてNa
3.75Sn
0.75As
0.25S
4を用いることにより、イオン伝導度が低いためにイオン絶縁体として用いられているNa
4SnS
4を用いるよりも高いイオン伝導度が得られることを示す。
図2に示すように、固体電解質のイオン伝導度は、動作温度が上昇するにつれて増加する。EX3は、概して、任意の温度において、Na
3.75Sn
0.75Sb
0.25S
4よりも高いイオン伝導度を有する。したがって、EX3を固体充電式ナトリウムイオン電池に使用した場合、必要とされるイオン伝導度が比較的低い動作温度で達成可能であり、これは、電池管理システムの設計にとって有益である。
【0040】
実施例1~4からの化合物の構造について、
図1は、一連のNa
xSn
yAs
zS
4が適切に製造されることを示す。
図1からのNa
3.70Sn
0.70As
0.30S
4のXRDデータが示唆するように、固体電解質Na
3.70Sn
0.70As
0.30S
4は、いくらかの不純物を有することから、0.30未満のzを有する固体電解質Na
xSn
yAs
zS
4がより好ましい。Na
3.75Sn
0.75As
0.25S
4は、格子定数aが13.7074Å、cが27.3628Å、α、β、及びγが90°であるI41/acdの空間群の構造を有する。