(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-17
(45)【発行日】2025-03-26
(54)【発明の名称】高電圧電源
(51)【国際特許分類】
H02M 7/06 20060101AFI20250318BHJP
H02M 7/10 20060101ALI20250318BHJP
H01J 37/248 20060101ALN20250318BHJP
【FI】
H02M7/06 Z
H02M7/10 Z
H01J37/248 B
(21)【出願番号】P 2023576599
(86)(22)【出願日】2022-01-31
(86)【国際出願番号】 JP2022003682
(87)【国際公開番号】W WO2023145092
(87)【国際公開日】2023-08-03
【審査請求日】2024-05-22
(73)【特許権者】
【識別番号】501387839
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテク
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】門井 涼
(72)【発明者】
【氏名】李 ウェン
(72)【発明者】
【氏名】石垣 直也
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】実開平04-064991(JP,U)
【文献】特開2001-016852(JP,A)
【文献】特開2008-269915(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 7/06
H02M 7/10
H01J 37/248
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高電圧生成回路と、
前記高電圧生成回路に接続されたフィルタ回路と、
第1接続導体を介して前記フィルタ回路に接続された、出力抵抗と、
第2接続導体を介して前記出力抵抗に接続された、出力端子と、
前記第1接続導体に接続され、かつ前記高電圧生成回路と前記第2接続導体との間に少なくとも一部が配置された、空間ノイズ遮蔽用導体と、
を有する高電圧電源。
【請求項2】
請求項1に記載の高電圧電源において、
前記高電圧生成回路は、前記高電圧生成回路の出力電圧を出力する第1素子と、前記出力電圧よりも低い電圧を出力する第2素子と、を含み、
前記出力端子、前記出力抵抗、前記空間ノイズ遮蔽用導体の配置位置は、前記第2素子より前記第1素子に近い、
高電圧電源。
【請求項3】
請求項1に記載の高電圧電源において、
前記空間ノイズ遮蔽用導体は、空間ノイズを遮蔽するための導体である、
高電圧電源。
【請求項4】
請求項1に記載の高電圧電源において、
前記フィルタ回路、前記出力抵抗、前記出力端子、及び、前記空間ノイズ遮蔽用導体は、1枚の基板に実装される、
高電圧電源。
【請求項5】
請求項1に記載の高電圧電源において、
前記第1接続導体は、前記フィルタ回路と前記出力抵抗とが実装された基板に形成され、前記出力抵抗と前記フィルタ回路とを接続する配線パターンであって、
前記空間ノイズ遮蔽用導体は、前記配線パターンに接続される、
高電圧電源。
【請求項6】
請求項1に記載の高電圧電源において、
前記空間ノイズ遮蔽用導体は、板状の導体である、
高電圧電源。
【請求項7】
請求項1に記載の高電圧電源において、
前記空間ノイズ遮蔽用導体は、前記フィルタ回路及び前記出力抵抗が実装される基板に形成される配線パターンである、
高電圧電源。
【請求項8】
請求項1に記載の高電圧電源において、
前記空間ノイズ遮蔽用導体の少なくとも一部は、前記出力抵抗、前記第2接続導体及び前記出力端子の何れかと、前記高電圧生成回路と、を通過する直線上に配置される、
高電圧電源。
【請求項9】
請求項1に記載の高電圧電源において、
前記高電圧生成回路は、複数のコンデンサと、複数のダイオードと、交流電源と、を含む、
高電圧電源。
【請求項10】
請求項1に記載の高電圧電源において、
前記第2接続導体は、前記出力抵抗の出力ピンに接続され、かつ前記出力端子の入力ピンに接続される、
高電圧電源。
【請求項11】
請求項1に記載の高電圧電源において、
前記空間ノイズ遮蔽用導体の少なくとも一部は、前記高電圧生成回路と前記出力端子との間に配置される、
高電圧電源。
【請求項12】
請求項1に記載の高電圧電源において、
前記空間ノイズ遮蔽用導体の少なくとも一部は、前記高電圧生成回路と前記出力抵抗との間に配置される、
高電圧電源。
【請求項13】
高電圧生成回路と、
前記高電圧生成回路に接続された複数直列のフィルタ回路と、
前記複数
直列のフィルタ回路間を接続する1又は複数の接続導体と、
第1接続導体を介して前記複数
直列のフィルタ回路の最後段のフィルタ回路に接続された、出力抵抗と、
第2接続導体を介して前記出力抵抗に接続された、出力端子と、
前記第1接続導体に接続され、かつ前記高電圧生成回路と前記第2接続導体との間に少なくとも一部が配置された、第1の空間ノイズ遮蔽用導体と、
前記1又は複数の接続導体の何れかに接続され、かつ前記高電圧生成回路と前記第2接続導体との間に少なくとも一部が配置された、第2の空間ノイズ遮蔽用導体と、
を有する高電圧電源。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高電圧電源に関し、特に空間ノイズを遮蔽する空間ノイズ遮蔽用導体を有する高電圧電源に関する。
【背景技術】
【0002】
高電圧電源で発生する空間ノイズを遮蔽する技術として、特許文献1(段落0004)には、「伝送される高電圧に対する伝送ノイズの影響を小さくするためのシールド板Sが加速電圧発生回路1と電力伝送回路7との間に配置されている。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、加速電圧発生回路で発生する空間ノイズが出力端子に伝搬するのを低減するために、空間ノイズを低減するシールド板6が配置されている。このシールド板6は、
図1及び
図2に示されるように、GNDに接続されている。高電圧発生装置内で、GNDに接続されたシールド板6を用いるためには、加速電圧発生回路などの高電圧となっている部分とシールド板6との間に絶縁距離を確保する必要があるため、高電圧発生装置が大型化してしまう。
【0005】
本発明は、高電圧生成回路で発生する空間ノイズが出力端子に伝搬するのを低減し、かつ高電圧電源の小型化を図ることが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の高電圧電源は、高電圧生成回路と、高電圧生成回路に接続されたフィルタ回路と、第1接続導体を介してフィルタ回路に接続された、出力抵抗と、第2接続導体を介して出力抵抗に接続された、出力端子と、第1接続導体に接続され、かつ高電圧生成回路と第2接続導体との間に少なくとも一部が配置された、空間ノイズ遮蔽用導体と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高電圧生成回路で発生する空間ノイズが出力端子に伝搬するのを低減し、かつ高電圧電源の小型化を図ることができる。
【0008】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施例1の高電圧電源の構成を示す図である。
【
図4】実施例3の高電圧電源の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施の形態において、その構成要素は、特に明示した場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。以下、本開示に好適な実施例について図面を用いて説明する。
【0011】
(実施例1)
図1は、実施例1の高電圧電源の構成を示す図である。
図2は、
図1に示した実施例1の高電圧電源の斜視図である。なお、
図2の(a)は、
図2の(b)から空間ノイズ遮蔽用導体105を省略した図である。実施例1の高電圧電源1は、電子顕微鏡で使用される電源であって、電子顕微鏡で使用される電子銃電源やステージ構造物への電圧印加電源として使用することが可能である。なお、実施例1の高電圧電源1は、電子顕微鏡以外の装置で使用しても良い。また、「高電圧」とは、例えば、100V以上の電圧を言う。
【0012】
図1に示すように、高電圧電源1は、高電圧生成回路101、フィルタ回路102、出力抵抗103、出力端子104、及び、空間ノイズ遮蔽用導体105を有する。この高電圧電源1は、1枚の基板上に、高電圧生成回路101、フィルタ回路102、出力抵抗103、出力端子104、及び、空間ノイズ遮蔽用導体105が実装されたアセンブリである。
【0013】
高電圧生成回路101は、例えば、コッククロフト・ウォルトン回路である。この高電圧生成回路101は、交流電源111と、複数のコンデンサ112a~112f(以下、複数のコンデンサ112a~112fをまとめて、適宜、コンデンサ112と呼ぶ)と、複数のダイオード113a~113f(以下、複数のダイオード113a~113fをまとめて、適宜、ダイオード113と呼ぶ)と、を有する。コンデンサ112は、高電圧生成回路101の出力電圧を出力する最終段のコンデンサ112fと、出力電圧より低い電圧を出力するコンデンサ112a~112eと、を含む。また、ダイオード113は、高電圧生成回路101の出力電圧を出力する最終段のダイオード113fと、出力電圧より低い電圧を出力するダイオード113a~113eと、を含む。そして、出力端子104、出力抵抗103及び空間ノイズ遮蔽用導体105の配置位置は、コンデンサ112a~112eより最終段のコンデンサ112fに近く、かつダイオード113a~113eより最終段のダイオード113fに近い。
【0014】
フィルタ回路102は、例えば、RCフィルタ回路である。フィルタ回路102は、抵抗121と、コンデンサ122と、を有する。フィルタ回路102は、高電圧生成回路101に電気的に接続される。高電圧生成回路101の出力は、フィルタ回路102を介して出力抵抗103に出力される。
【0015】
出力抵抗103は、フィルタ回路102や出力抵抗103が実装された基板上に形成された配線パターン(第1接続導体)106を介してフィルタ回路102に電気的に接続される。
図2に示すように、配線パターン106の一方端は、フィルタ回路102の抵抗121の出力ピン121bに接続され、かつ他方端は、出力抵抗103の入力ピン103aに接続される。
【0016】
出力端子104は、
図2の(a)に示すように、基板上に形成された配線パターン(第2接続導体)107を介して出力抵抗103に電気的に接続される。配線パターン107の一方端は、出力抵抗103の出力ピン103bに接続され、他方端は、出力端子104の入力ピン104aに接続される。
【0017】
空間ノイズ遮蔽用導体105は、空間ノイズを遮蔽するための導体であり、板状の金属である。空間ノイズ遮蔽用導体105は、配線パターン106に電気的に接続される。配線パターン106と高電圧生成回路101との間には、フィルタ回路102の抵抗121が接続されているが、この抵抗121での電圧降下は、高電圧生成回路101の出力電圧に比べて小さいので、配線パターン106の電圧は、高電圧生成回路101の出力電圧とほぼ等しい。また、
図1に示すように、空間ノイズ遮蔽用導体105は、高電圧生成回路101と配線パターン107との間に少なくとも一部が配置される。さらに、空間ノイズ遮蔽用導体105の少なくとも一部は、高電圧生成回路101と出力端子104との間に配置される。また、空間ノイズ遮蔽用導体105の少なくとも一部は、高電圧生成回路101と出力抵抗103との間に配置される。
【0018】
実施例1の空間ノイズ遮蔽用導体105の少なくとも一部は、出力抵抗103、配線パターン107及び出力端子104の何れかと、高電圧生成回路101と、を通過する直線L1及びL2上に配置される。例えば、
図1の例では、空間ノイズ遮蔽用導体105の少なくとも一部は、高電圧生成回路101(コンデンサ112eの左端)と、出力端子104(出力端子104の左端)とを通過する直線L1上に配置される。また、空間ノイズ遮蔽用導体105の少なくとも一部は、高電圧生成回路101(交流電源111の右端)と、出力抵抗103(出力抵抗103の右端)とを通過する直線L2上に配置される。
【0019】
<実施例1の効果>
高電圧生成回路101は、空間ノイズの主なノイズ源である。そして、出力抵抗103および出力端子104は、出力抵抗103の抵抗成分によりハイインピーダンスになるため、空間ノイズの影響を受け易い。そこで、実施例1の空間ノイズ遮蔽用導体105は、配線パターン106に電気的に接続され、かつ空間ノイズ遮蔽用導体105の少なくとも一部は、高電圧生成回路101と配線パターン107との間に配置される。空間ノイズ遮蔽用導体105をフィルタ回路102の直後に接続することによって、空間ノイズ遮蔽用導体105自体がノイズ源となるのを防止することができる。また、空間ノイズ遮蔽用導体105の少なくとも一部を、高電圧生成回路101と配線パターン107との間に配置することによって、空間ノイズが配線パターン107を介して出力端子104に伝搬するのを低減することができる。さらに、空間ノイズ遮蔽用導体105をGNDではない配線パターン106に電気的に接続することによって、絶縁距離を確保する必要がないので、高電圧電源1の小型化を図ることができる。
【0020】
出力端子104、出力抵抗103、空間ノイズ遮蔽用導体105の配置位置は、第2素子(コンデンサ112a~112e、ダイオード113a~113e)より第1素子(コンデンサ112f、ダイオード113f)に近い。この構成により、空間ノイズ遮蔽用導体105と高電圧生成回路101との絶縁距離がより短い状態となるので、さらなる高電圧電源1の小型化を図ることができる。
【0021】
空間ノイズ遮蔽用導体105が空間ノイズを遮蔽するための導体であるため、高電圧生成回路101で発生する空間ノイズを効果的に遮蔽することができる。
【0022】
フィルタ回路102、出力抵抗103、出力端子104、及び、空間ノイズ遮蔽用導体105を1枚の基板に実装することによって、空間ノイズの伝搬を低減し、かつ小型化された高電圧電源基板を得ることができる。
【0023】
空間ノイズ遮蔽用導体105を基板に形成された配線パターン106に電気的に接続することによって、製造コストや工程数が増加せず、高電圧生成回路101で発生する空間ノイズが出力端子104に伝搬するのを低減し、高電圧電源1の小型化を図ることができる。
【0024】
空間ノイズ遮蔽用導体105を板状の導体とすることによって、簡単な構成で空間ノイズを遮蔽することができる。
【0025】
空間ノイズ遮蔽用導体105の少なくとも一部を、直線L1及びL2上に配置することによって、高電圧生成回路101から出力端子104、出力抵抗103及び配線パターン107に向かう空間ノイズを効果的に低減することができる。
【0026】
複数のコンデンサ112a~112fと、複数のダイオード113a~113fと、交流電源111とを含む高電圧生成回路101を採用した高電圧電源1において、高電圧生成回路101で発生する空間ノイズが出力端子104に伝搬するのを低減し、かつ小型化を図ることができる。
【0027】
空間ノイズ遮蔽用導体105によって、出力抵抗103の出力ピン103bから出力端子104の入力ピン104aまでを、高電圧生成回路101から発生した空間ノイズから遮蔽することができる。
【0028】
また、空間ノイズ遮蔽用導体105の少なくとも一部を、高電圧生成回路101と出力端子104との間に配置することによって、出力端子104に空間ノイズが伝搬するのを低減することができる。
【0029】
また、空間ノイズ遮蔽用導体105の少なくとも一部を、高電圧生成回路101と出力抵抗103との間に配置することによって、出力抵抗103に空間ノイズが伝搬するのを低減することができる。
【0030】
(実施例2)
図3は、実施例2の高電圧電源の斜視図である。実施例2の高電圧電源2は、実施例1の空間ノイズ遮蔽用導体105の代わりに、基板上に形成された導体パターン205を有する。導体パターン205が基板上に形成された配線パターンであること以外は、実施例1の空間ノイズ遮蔽用導体105と同じであるので、重複する説明は省略する。
【0031】
<実施例2の効果>
実施例1の空間ノイズ遮蔽用導体105のような板状でなくても、空間ノイズを遮蔽することが可能である。実施例2では、基板に形成された導体パターン205が空間ノイズ遮蔽用導体となる。これにより、製造コストや工程数が増加せず、高電圧生成回路101で発生する空間ノイズが出力端子104に伝搬するのを低減し、高電圧電源2の小型化を図ることができる。その他の効果は、実施例1と同様である。
【0032】
(実施例3)
図4は、実施例3の高電圧電源の構成を示す図である。実施例3の高電圧電源3は、複数直列のフィルタ回路301、302、及び303と、フィルタ回路301、302、及び303の出力のそれぞれに電気的に接続した空間ノイズ遮蔽用導体304、305及び306と、を有する。
【0033】
図4に示すように、実施例3の高電圧電源3は、高電圧生成回路101と、高電圧生成回路101に接続された複数のフィルタ回路301~303と、複数のフィルタ回路301~303間を接続する複数の配線パターン(接続導体)307と、を有する。また、高電圧電源3は、配線パターン(第1接続導体)308を介して複数の最後段のフィルタ回路301に接続された、出力抵抗103と、配線パターン(第2接続導体)309を介して出力抵抗103に接続された、出力端子104と、を有する。そして、実施例3の高電圧電源3は、配線パターン308に接続され、かつ高電圧生成回路101と配線パターン309との間に少なくとも一部が配置された、空間ノイズ遮蔽用導体(第1の空間ノイズ遮蔽用導体)304を有する。また、実施例3の高電圧電源3は、複数の配線パターン307の何れかに接続され、かつ高電圧生成回路101と配線パターン309との間に少なくとも一部が配置された、空間ノイズ遮蔽用導体(第2の空間ノイズ遮蔽用導体)305及び306を有する。
【0034】
実施例3では、フィルタ回路301~303及び空間ノイズ遮蔽用導体304~306がそれぞれ3つの場合を例示したが、フィルタ回路及び空間ノイズ遮蔽用導体の数は、2つであっても良いし、4つ以上であっても良い。また、フィルタ回路及び空間ノイズ遮蔽用導体の数は同数でなくても良い。空間ノイズ遮蔽用導体304~306は、板状の導体であっても良いし、基板上に形成された配線パターンであっても良いし、板状の導体と配線パターンとを組み合わせても良い。空間ノイズ遮蔽用導体304~306が複数であること以外は、実施例1の空間ノイズ遮蔽用導体105と同じであるので、重複する説明は省略する。
【0035】
<実施例3の効果>
実施例3では、各フィルタ回路301~303の出力ごとに空間ノイズ遮蔽用導体304~306を有するので、高電圧生成回路101で発生する空間ノイズを段階的に低減することができる。その結果、フィルタ回路および空間ノイズ遮蔽用導体が1組の場合に比べて、高電圧生成回路101で発生する空間ノイズをより低減することができる。その他の効果は、実施例1と同様である。
【0036】
なお、本開示は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施例は本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を有するものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
【符号の説明】
【0037】
1…高電圧電源、2…高電圧電源、3…高電圧電源、101…高電圧生成回路、102…フィルタ回路、103…出力抵抗、104…出力端子、105…空間ノイズ遮蔽用導体、106…配線パターン(第1接続導体)、107…配線パターン(第2接続導体)、205…導体パターン(空間ノイズ遮蔽用導体)、301~303…フィルタ回路、304…空間ノイズ遮蔽用導体(第1の空間ノイズ遮蔽用導体)、305,306…空間ノイズ遮蔽用導体(第2の空間ノイズ遮蔽用導体)、307…配線パターン(接続導体)、308…配線パターン(第1接続導体)、309…配線パターン(第2接続導体)