(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-18
(45)【発行日】2025-03-27
(54)【発明の名称】集積回路パッケージ支持体内の磁気構造
(51)【国際特許分類】
H01L 23/12 20060101AFI20250319BHJP
H10B 61/00 20230101ALI20250319BHJP
H10D 48/40 20250101ALI20250319BHJP
H10N 50/10 20230101ALI20250319BHJP
H01F 17/04 20060101ALI20250319BHJP
H01F 17/00 20060101ALI20250319BHJP
【FI】
H01L23/12 Z
H10B61/00
H10D48/40
H10N50/10
H01L23/12 N
H01F17/04 F
H01F17/00 A
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020183230
(22)【出願日】2020-10-30
【審査請求日】2023-08-25
(32)【優先日】2020-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イン ワン
(72)【発明者】
【氏名】イカン デン
(72)【発明者】
【氏名】ジュンナン チャオ
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー ジェームス ブラウン
(72)【発明者】
【氏名】チェン シュ
(72)【発明者】
【氏名】カラドハー ラダクリシュナン
【審査官】花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0006464(US,A1)
【文献】特開2016-100451(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0371744(US,A1)
【文献】特開2003-282785(JP,A)
【文献】特開2012-049408(JP,A)
【文献】特開平11-121923(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/12
H10B 61/00
H10D 48/40
H10N 50/10
H01F 17/04
H01F 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電線と、
前記導電線の周囲の磁気構造と、
前記磁気構造の側面における
材料スタブと
を備える集積回路(IC)パッケージ支持体。
【請求項2】
前記
材料スタブは、レーザストップ材料を有する、請求項1に記載のICパッケージ支持体。
【請求項3】
前記
材料スタブは、銅を有する、請求項1に記載のICパッケージ支持体。
【請求項4】
前記
材料スタブは、ニッケルを有する、請求項3に記載のICパッケージ支持体。
【請求項5】
前記導電線の表面は、前記
材料スタブの前記ニッケルの表面と同一平面上にある、請求項4に記載のICパッケージ支持体。
【請求項6】
前記
材料スタブの前記ニッケルの面は、前記
材料スタブの前記銅の面と前記導電線の面との間にある、請求項4に記載のICパッケージ支持体。
【請求項7】
前記
材料スタブは、ニッケルを有する、請求項1に記載のICパッケージ支持体。
【請求項8】
前記導電線の表面は、前記
材料スタブの前記ニッケルの表面と同一平面上にある、請求項7に記載のICパッケージ支持体。
【請求項9】
前記導電線の表面は、前記
材料スタブの表面と同一平面上にある、請求項1から8のいずれか一項に記載のICパッケージ支持体。
【請求項10】
前記磁気構造は、第1の部分および第2の部分を有し、前記磁気構造の前記第1の部分は、前記導電線の上面および側面にあり、前記磁気構造の前記第2の部分は、前記導電線の底面にあり、前記第1の部分は、前記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含む、請求項1から
9のいずれか一項に記載のICパッケージ支持体。
【請求項11】
前記材料スタブは、前記第2の部分の側面に設けられる、請求項10に記載のICパッケージ支持体。
【請求項12】
前記第2の部分は、前記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含む、
請求項10または11に記載のIC
パッケージ支持体。
【請求項13】
前記材料スタブは、前記第1の部分と前記第2の部分との間のインタフェースに近接している、請求項10から12のいずれか一項に記載のICパッケージ支持体。
【請求項14】
前記磁気構造の第1の表面における誘電体材料の第1の層と、
前記磁気構造の第2の表面における誘電体材料の第2の層であって、前記第2の表面は、前記第1の表面と対向する、第2の層と
をさらに備える、請求項
1から13のいずれか一項に記載のICパッケージ支持体。
【請求項15】
前記磁気構造は、ポリマーマトリックスに埋め込まれた磁性粒子を有する、請求項
1から14のいずれか一項に記載のICパッケージ支持体。
【請求項16】
少なくとも部分的に前記磁気構造と同一平面上にある導電性ビアであって、誘電体材料の層に埋め込まれており、前記誘電体材料の層の上部から前記誘電体材料の層の底部までの間に延在する、導電性ビア
をさらに備える、請求項
1から
15のいずれか一項に記載のICパッケージ支持体。
【請求項17】
少なくとも部分的に前記磁気構造と同一平面上にある導電性ビアであって、誘電体材料の層の上部から前記誘電体材料の層の底部を越えて延在し、前記誘電体材料の層は、前記磁気構造の表面にある、導電性ビア
をさらに備える、請求項
1から
16のいずれか一項に記載のICパッケージ支持体。
【請求項18】
前記
材料スタブは、前記磁気構造と、前記磁気構造に近接する誘電体材料とに接触している、請求項
1から17のいずれか一項に記載のICパッケージ支持体。
【請求項19】
前記材料スタブは、前記磁気構造の前記側面のうち第1の側面と、前記磁気構造の前記側面のうち前記第1の側面に対向する第2の側面と、に設けられる、請求項1から18のいずれか一項に記載のICパッケージ支持体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
インダクタなど、いくつかの集積回路(IC)要素の性能は、磁性材料を用いることにより強化され得る。
【図面の簡単な説明】
【0002】
添付図面と併せて以下の詳細な説明を読むことにより、実施形態が容易に理解されよう。この説明を容易にするために、同様の参照符号は、同様の構造要素を指す。添付図面の図において、実施形態は、限定としてではなく、例として示されている。
【0003】
【
図1】様々な実施形態による、磁気構造を含む例示的な集積回路(IC)パッケージ支持体の側面断面図である。
【0004】
【
図2A】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2B】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2C】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2D】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2E】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2F】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2G】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2H】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2I】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2J】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2K】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2L】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2M】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2N】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【
図2O】様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
【0005】
【
図3】本明細書において開示される実施形態のいずれかによるICパッケージ支持体を有するICパッケージに含まれ得るウェハおよびダイの上面図である。
【0006】
【
図4】本明細書において開示される実施形態のいずれかによるICパッケージ支持体を有するICパッケージに含まれ得るICデバイスの側面断面図である。
【0007】
【
図5】本明細書において開示されるICパッケージ支持体のいずれかを含み得るICパッケージの側面断面図である。
【0008】
【
図6】本明細書において開示される実施形態のいずれかによるICパッケージ支持体を含み得るICデバイスアセンブリの側面断面図である。
【0009】
【
図7】本明細書において開示される実施形態のいずれかによるICパッケージ支持体を含み得る例示的な電気デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
集積回路(IC)パッケージ支持体内の磁気構造ならびに関連する方法およびデバイスが、本明細書において開示される。例えば、いくつかの実施形態において、ICパッケージ支持体(例えば、パッケージ基板またはインターポーザ)は、導電線と、導電線の周囲の磁気構造と、磁気構造の側面における材料スタブとを含み得る。
【0011】
磁気構造は、いくつかのICアセンブリの電気的性能を向上させ得る。例えば、磁気構造(例えば、磁気材料強化インダクタ)で強化されたインダクタをパッケージ基板または他のICパッケージ支持体において用いることにより、電力供給性能を向上させ得る。しかしながら、そのような磁気構造を形成するための従来の技術(例えば、従来のペースト印刷)では、所望の用途での寸法制御が(例えば、横寸法および厚さの両方で)不適切になり得る。そのような技術に依存する設計者は、そのような構造の周囲に、x方向およびy方向とz方向との両方で当該構造のフットプリントをブリッジして増加させてしまうリスクを軽減すべく、大きいキープアウトゾーンを含めなければならない。磁気構造の厚さを制御するために平坦化が実行され得るが、そのようなプロセスは、高価であり、従来、大量生産(HVM)と適合していない。さらに、従来の磁気構造の実現可能な最小の厚さは、同じ層上に高アスペクト比のビアを用いることが必要になるほど高いことがある。そのようなビアは、(例えば、レーザドリル、ビアの洗浄および金属の充填という制限に起因して)製造が難しいことがあり、(例えば、ビアの底部の直径が小さいことから生じるクラックリスクの増加に起因して)信頼性の問題を生じさせ得る。
【0012】
本明細書において開示される実施形態のうちの様々なものが、上記で強調した問題のうちの1つまたは複数に対処し得るプロセスフローおよび構造を提供し得ると共に、HVMプロセスと適合し得る。本明細書において開示されるICパッケージ支持体は、非常に薄いフォームファクタを有するラップトップおよびタブレットなどのウルトラモバイルコンピューティングデバイス用として特に有益であり得る。本明細書において開示される製造技術により、磁性材料により強化されたインダクタを、いくつかの従前のアプローチにより必要とされるようにICパッケージ支持体の面に限定されるのではなく、ICパッケージ支持体のどこにでも用いることが可能になり得る。さらに、本明細書において開示される製造技術により、損傷を与えるデスミア、めっきおよび/またはエッチングの化学的性質に磁性材料をさらすことを回避し得るので、以前に実現可能であったよりも高い品質の磁気構造を実現し得る。本明細書において開示されるICパッケージ支持体100は、埋め込まれたインダクタトレースに対して任意の所望の厚さまたは厚さ非対称性を有する磁気構造を含み得る。これにより、性能の向上が可能になる。
【0013】
以下の詳細な説明において、本明細書の一部を形成する添付図面を参照する。添付図面では、全体を通じて同様の符号は同様の部分を指し、実施され得る実施形態が例示として示される。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてよく、かつ、構造的または論理的な変更がなされてよいことが理解されよう。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0014】
様々なオペレーションが、特許請求の範囲に記載される主題を理解する際に最も役立つ態様で、複数の別個の動作またはオペレーションとして順に説明され得る。しかしながら、説明の順序は、これらのオペレーションが必ず順序に依存することを示唆しているものと解釈されるべきではない。特に、これらのオペレーションは、提示の順序で実行されなくてもよい。説明されるオペレーションは、説明される実施形態とは異なる順序で実行され得る。様々な追加のオペレーションが実行されてよく、および/または、説明されるオペレーションは、追加の実施形態において省略されてよい。
【0015】
本開示の目的において、「Aおよび/またはB」という文言は、(A)、(B)または(AおよびB)を意味する。本開示の目的において、「A、Bおよび/またはC」という文言は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)または(A、BおよびC)を意味する。図面は、必ずしも縮尺どおりではない。図面の多くは平坦な壁および直角の隅を有する直線構造を示しているが、これは、図示の簡略化のために過ぎず、これらの技術を用いて作られる実際のデバイスは、丸みを帯びた隅、表面粗さおよび他のフィーチャを示すことになる。
【0016】
説明では、「一実施形態において」または「実施形態において」という文言を用いる。当該文言は各々、同じまたは異なる実施形態のうちの1つまたは複数を指し得る。さらに、本開示の実施形態に関して用いられる「備える(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」等の用語は、同義語である。本明細書において用いられる場合、「パッケージ」および「ICパッケージ」は、同義語である。寸法の範囲を説明するために用いられる場合、「XとYとの間」という文言は、XおよびYを含む範囲を表す。便宜上、「
図2」という文言は、
図2Aから
図2Oという図面の集合を指すために用いられ得る。
【0017】
図1は、磁気構造150を内部に有するICパッケージ支持体100(例えば、パッケージ基板またはインターポーザ)を示す。ICパッケージ支持体100は、導電性コンタクト142が開口138を通じてはんだレジスト134に露出する第1の面146と、導電性コンタクト140が開口136を通じてはんだレジスト132に露出する対向する第2の面144とを有し得る。いくつかの実施形態において、導電性コンタクト142は、はんだバンプなどの第1レベル相互接続(FLI)に適し得て、導電性コンタクト140は、はんだボールなどの第2レベル相互接続(SLI)に適し得る。またはその逆も同様である。例えば、FLI(不図示)は、1または複数のダイ、他のアクティブデバイスまたはパッシブデバイス、またはインターポーザへICパッケージ支持体100を電気的に結合させ得る。SLI(不図示)は、回路基板(例えば、マザーボード)、インターポーザまたはパッケージ基板へICパッケージ支持体100を結合させ得る。示されるように、ICパッケージ支持体100は、「コアレス」支持体であり得る。いくつかの実施形態において、導電性コンタクト142および/または導電性コンタクト140は、ニッケル-パラジウム-金表面仕上げであり得る。そのような実施形態は、導電性コンタクト142/140が有機はんだ付け保護(OSP)仕上げである実施形態に対して有利であり得る。なぜなら、コンタクトを酸化から依然として保護しながら(OSP仕上げコンタクトが試験の前にクリーンであることを必要としながら)、ニッケル-パラジウム-金表面仕上げのコンタクトが電気的に試験され得るからである。
【0018】
多数の誘電体層112が、第1の面146と第2の面144との間に配列され得る。誘電体層112は、任意の適切な誘電体材料を含み得る。例えば、誘電体層112は、ビルドアップ膜(例えば、有機ポリマー系誘電体膜)、または誘電体材料(「プリプレグ」材料)を含浸させたガラスクロスであり得る。示されるように、1または複数の相互接続構造108が、導電線とビアとを含む誘電体層112に埋め込まれ得る。相互接続構造108は、導電性コンタクト142間に、導電性コンタクト140間に、導電性コンタクト140および142間に、および/または導電性コンタクト140/142とICパッケージ支持体100内の要素との間に電気経路を提供し得る。
【0019】
相互接続構造108が結合され得る、ICパッケージ支持体100内の1つの特定の要素が、インダクタ162である。インダクタ162は、磁気構造150に囲まれた1または複数の導電線110を含み得る。導電線110は、インダクタトレースとして機能し得る。磁気構造150は、第1の部分118および第2の部分128を含み得る。第1の部分118は、示されるように、導電線110の底面および側面を囲み得る。一方、第2の部分128は、導電線110の上面にあり得る。磁気構造150の第1の部分118および第2の部分128は、磁性ペーストまたはインクなどの磁性材料(例えば、エポキシまたは他のポリマーマトリックスの鉄粒子など、ポリマーマトリックスの磁性粒子を有する樹脂材料)を含み得る。
【0020】
材料スタブ148は、磁気構造150の側面に配置され得る。材料スタブ148は、銅104およびニッケル106を含み得る。いくつかの実施形態において、ニッケル106の厚さ152は、3ミクロンと10ミクロンとの間(例えば、4ミクロンと6ミクロンとの間)であってよく、銅104の厚さ154は、3ミクロンと15ミクロンとの間(例えば、3ミクロンと12ミクロンとの間または5ミクロンと10ミクロンとの間)であってよい。材料スタブ148の幅158は、10ミクロンよりも長いかまたはそれに等しく(例えば、15ミクロンよりも長いかまたはそれに等しく)てよい。要素104が本明細書において「銅104」と称されるが、銅は、要素104として機能し得る材料の例に過ぎず、他の実施形態において、他の金属または金属酸化物材料などの非銅レーザストップ材料が用いられ得る。同様に、要素106が本明細書において「ニッケル106」と称されるが、ニッケルは、要素106として機能し得る材料の例に過ぎず、他の実施形態において、磁気構造150の材料に損傷を与えない関連するエッチング上の化学的性質を有する他の材料(例えば、第1の金属とは異なる化学的作用でエッチング除去され得る任意の金属または金属酸化物材料)が用いられ得る。
【0021】
示されるように、材料スタブ148は、1つの誘電体層112に含まれ得るが、導電線110は、隣接する誘電体層112に含まれ得る。いくつかの実施形態において、導電線110の表面は、材料スタブ148の表面と同一平面上にあり得る。例えば、材料スタブ148におけるニッケル106の底面は、導電線110の上面と同一平面上にあり得る(また、2つに関連する誘電体層112間のインタフェースと同一平面上にあり得る)。示されるように、磁気構造150の第1の部分118および第2の部分128は各々、導電線110に向かって狭くなるテーパー形状を有し得る。いくつかの実施形態において、第1の部分118および第2の部分128のテーパーの傾きは、10パーセントと30パーセントとの間(例えば、15パーセントと25パーセントとの間)であり得る。示されるように、材料スタブ148は、磁気構造150の第2の部分128と接触し得る。いくつかの実施形態において、導電線110の厚さ156は、5ミクロンと50ミクロンとの間(例えば、10ミクロンと40ミクロンとの間)であり得る。いくつかの実施形態において、磁気構造150の高さ166は、50ミクロンと250ミクロンとの間(例えば、100ミクロンと250ミクロンとの間)であってよく、第1の部分118および第2の部分128の高さは、同じであってもよく、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、相互接続構造108および導電線110は、銅などの金属を含み得る。
【0022】
いくつかの実施形態において、材料スタブ148は、
図2において説明する特定の製造プロセスのアーティファクトであり得る。
図2において説明する製造プロセスは、ICパッケージ支持体100に含まれる相互接続構造108の様々なフィーチャとも関連し得る。例えば、示されるように、相互接続構造108は、関連する誘電体層112の全体にわたって延在するビア122を含み得る。示されるように、そのようなビア122は、テーパー状であり得ると共に、小さい方の面が、材料スタブ148の底面および導電線110の上面と同一平面上にあり得る。別の例において、相互接続構造108は、ビア130の小さい方の面がビア130の大きい方の面とは異なる誘電体層112内にあるように、関連する誘電体層112の全体にわたって、かつ、隣接する誘電体層112へと延在するビア130を含み得る。さらに、そのようなビア130は、少なくとも部分的に磁気構造150の第2の部分128と同一平面上にあってよい。特に、磁気構造150の第2の部分128は、2つの隣接する誘電体層112間のインタフェースにおいて終端してよく、ビア130は、同じインタフェースを通って延在してよい。ビア120は、ビア120の小さい方の面がビア120の大きい方の面とは異なる誘電体層112内にあるように、関連する誘電体層112の全体にわたって、かつ、隣接する誘電体層112へと延在する相互接続構造108の別の例である。さらに、ビア120は、少なくとも部分的に磁気構造150の第1の部分118と同一平面上にあってよい。特に、磁気構造150の第1の部分118は、2つの隣接する誘電体層112間のインタフェースにおいて終端してよく、ビア120は、同じインタフェースを通って延在してよい。磁気構造150の第1の部分118および第2の部分128が互いに向かってテーパー状であってよいように、ビア120および130は、互いに向かってテーパー状であってよい。
【0023】
図2Aから
図2Oは、様々な実施形態による
図1のICパッケージ支持体100(例えば、パッケージ基板またはインターポーザ)を製造する例示的なプロセスにおける段階を示す。
図2のオペレーションが、本明細書において開示されるICパッケージ支持体100および磁気構造150の特定の実施形態を参照して示され得るが、当該方法は、任意の適切なICパッケージ支持体100および/または磁気構造150を形成するために用いられ得る。オペレーションは、各々一度、
図2における特定の順序で示されるが、必要に応じて、並べ替えられてよく、および/または繰り返されてよい(例えば、複数のICパッケージ支持体100および/または磁気構造150を同時に製造する場合、異なるオペレーションが並行して実行される)。
図2に示される製造プロセスにより、有利なことに、さらなるコンポーネント(例えば、ダイ)が結合され得る完成した磁気構造150を有するICパッケージ支持体100の製造が可能になり得る。いくつかの従前の製造プロセスでは、統合された磁気構造に対して当該磁気構造が完成される前に追加の処理(例えば、追加の磁性材料の堆積)を必要とするICパッケージ支持体にダイが取り付けられることが必要だった。そのようなプロセスでは、収量が低くなってしまい得る。なぜなら、ICパッケージ支持体の追加の処理におけるあらゆる誤差が(高価な)ダイの損失を意味し得るからである。
【0024】
図2Aは、銅104の層およびニッケル106の層が形成されているキャリア102を含むアセンブリを示す。ニッケル106上には導電性材料のパターニングされた層も形成されており、このパターニングされた導電性材料は、相互接続構造108(例えば、示されているパッドまたは線)および(さらに後述する磁気構造150に囲まれることになる)1または複数の導電線110を含む。キャリア102は、後続の製造オペレーションを実行するための、かつ、後続の製造オペレーション中の機械的な安定性を提供するための任意の適切な材料(例えば、シリコン、ガラス、セラミック等)を含み得る。銅104は、キャリア102上のホイル層であってよく、本明細書において開示される厚さ154のいずれかによる厚さを有してよい。ニッケル106は、銅104上にブランケットめっきされてよく、本明細書において開示される厚さ156のいずれかによる厚さを有してよい。
図2Aのアセンブリの相互接続構造108および導電線110は、任意の適切な技術(例えば、リソグラフィー技術)を用いて形成され得る。
【0025】
図2Bは、
図2Aのアセンブリ上に誘電体層112-1および112-2を設け、誘電体層112の内部および上部にさらなる相互接続構造108を形成した後のアセンブリを示す。誘電体層112は、任意の適切な態様で(例えば、誘電体膜の積層により)設けられてよく、
図2Bの相互接続構造108は、任意の適切な技術(例えば、シード層が形成され、シード層を露出させるためにフォトレジストが堆積およびパターニングされ、導電性材料がシード層上に電気めっきされ、フォトレジストが剥離され、簡単なシードエッチングが実行されるセミアディティブ法(SAP))を用いて形成されてよい。
図2Bにおける誘電体層112の異なるそれぞれ(および添付図面の他のそれぞれ)が同じ厚さを有するものとして示されているが、これは、図示の簡略化のために過ぎず、ICパッケージ支持体100内の誘電体層112の異なるそれぞれが異なる厚さを有し得る。
【0026】
図2Cは、
図2Bのアセンブリ上に別の誘電体層112-3を形成し、次に、誘電体層112を通るキャビティ114を形成した後のアセンブリを示す。示されるように、キャビティ114は、導電線110をニッケル106上に露出させ得る。キャビティ114は、レーザドリルなどの任意の適切な技術を用いて形成され得る。いくつかの実施形態において、キャビティ114の側壁116に角度を付けることで、導電線110に向かって狭くなるテーパーをキャビティ114に設け得る。いくつかの実施形態において、キャビティ114を形成した後に、デスミアオペレーションが実行され得る。誘電体層112-1、112-2および112-3がフォトイメージング可能誘電体であるいくつかの実施形態において、当技術分野において公知であるように、キャビティ114は、レーザドリルではなく、誘電体層112を選択的に露出および成長させることにより形成され得る。
【0027】
図2Dは、
図2Cのアセンブリのキャビティ114に磁性材料を充填して磁気構造150の第1の部分118を形成した後のアセンブリを示す。
図2Dは、第1の部分118が3つの誘電体層112を通って延在しているように示しているが、これは例示に過ぎず、他の実施形態において、第1の部分118は、任意の適切な数の誘電体層112(例えば、2つ、3つ、4つまたは5つの誘電体層112)を通って延在し得る。上記のように、磁性材料は、磁性ペーストまたはインクを含み得る。キャビティ114に磁性材料を充填することは、いくつかのはんだ塗布用途で用いられるものと同様の工具を用いてキャビティ114へ磁性材料を塗布することを含み得る。いくつかの実施形態において、キャビティ114に磁性材料を充填することは、磁性材料をキャビティ114へステンシル印刷することを含み得る。最初の堆積の後に、磁性材料は、硬化することが可能になり得る。次に、結果として得られたアセンブリが研磨され、上面が平坦化され得る。この研磨により、誘電体層112-3のうちのいくつかが除去され得るが、誘電体層112-3内の相互接続構造108には到達し得ない。第1の部分118は、誘電体層112-3の上面と実質的に同一平面上にある上面を有し得る。キャビティ114を用いて磁気構造150の第1の部分118の形状および寸法を制御することにより、磁性ペーストのブリーディングのリスクと、従来のペースト印刷技術に関連する、寸法が変化してしまうリスクとを軽減し得る。さらに、いくつかの実施形態において、キャビティ114を用いることによる第1の部分118の形成は、マスクの使用を必要としないことがある。磁性ペーストを印刷するために用いられる従来のマスクは典型的には、印刷の後にかなりのペースト残留物をマスク上に残してしまうので、そのようなマスクの使用を回避することにより、製造上の複雑さを低減し、信頼性を向上させ得る。
【0028】
図2Eは、
図2Dのアセンブリの上面上に誘電体層112-4を形成した後のアセンブリを示す。示されるように、誘電体層112-4は、誘電体層112-3および第1の部分118の上方に延在し得る。誘電体層112-4は、第1の部分118を「密閉」し、後続の湿式化学から保護し得る。
【0029】
図2Fは、
図2Eのアセンブリ内の追加の相互接続構造108を形成した後のアセンブリを示す。これらの追加の相互接続構造108は、上述のように、ビア120を含み得る。ビア120は、誘電体層112-4を通って誘電体層112-3へと延在し、誘電体層112-3内の導電性パッド/線と接触し得る。
【0030】
図2Gは、
図2Fのアセンブリからキャリア102を取り外した後のアセンブリを示す。いくつかの実施形態において、当技術分野において公知であるように、機械的および/または化学的技術が、キャリア102を取り外すために用いられ得る。いくつかの実施形態において、
図2Gのアセンブリが十分に硬い場合(例えば、キャビティ114が形成される誘電体層112がガラスクロス系である場合)、アセンブリを別のキャリアに取り付けて取り扱いまたは反りの問題を回避することなく、さらなる処理が続き得る。
図2Gのアセンブリが十分に硬くない他の実施形態において(例えば、キャビティ114が形成される誘電体層112の全部がビルドアップ膜を含む場合)、
図2Gのアセンブリは、さらなる処理のために、別のキャリアまたは別の半分仕上がったICパッケージ支持体100(不図示)に取り付けられ得る。
【0031】
図2Hは、
図2Gのアセンブリを反転させ、ニッケル106および銅104が、示されるように、導電線110のみに近接して存在し、第1の部分118の側方範囲を越えた距離にわたって延在するように、ニッケル106および銅104をパターニングした後のアセンブリを示す。いくつかの実施形態において、パターニングされた銅104/ニッケル106が第1の部分118の側方範囲を越えて延在する距離は、本明細書において開示される幅158のいずれかの実施形態の形態を取り得る。
【0032】
図2Iは、
図2Hのアセンブリ上に誘電体層112-5および112-6を設け、誘電体層112-5および112-6の内部および上部にさらなる相互接続構造108を形成した後のアセンブリを示す。誘電体層112は、任意の適切な態様で(例えば、誘電体膜の積層により)設けられてよく、
図2Iの相互接続構造108は、任意の適切な技術(例えば、SAP技術)を用いて形成され得る。いくつかの実施形態において、
図2Iのアセンブリの追加の相互接続構造108は、パターニングされた銅104/ニッケル106と同じ誘電体層112-5に含まれ得る(それ故に、さらに後述するように、ICパッケージ支持体100内の材料スタブ148と同じ誘電体層112内にある)ビア122を含み得る。
【0033】
図2Jは、
図2Iのアセンブリ上に別の誘電体層112-7を形成し、次に、誘電体層112-6および112-7を通って誘電体層112-5へ至るキャビティ124を形成した後のアセンブリを示す。示されるように、キャビティ124は、銅104を露出させ得る。キャビティ124は、(銅104がレーザストップとして機能し得る)レーザドリルなどの任意の適切な技術を用いて形成され得る。いくつかの実施形態において、キャビティ124の側壁126に角度を付けることで、導電線110に向かって狭くなるテーパーをキャビティ124に設け得る。いくつかの実施形態において、キャビティ124を形成した後に、デスミアオペレーションが実行され得る。誘電体層112-5、112-6および112-7がフォトイメージング可能誘電体であるいくつかの実施形態において、当技術分野において公知であるように、キャビティ124は、レーザドリルではなく、誘電体層112を選択的に露出および成長させることにより形成され得る。
【0034】
図2Kは、示されるように、
図2Jのアセンブリのキャビティ124内の露出した銅104を除去し、次に、露出したニッケル106を除去して材料スタブ148を残した後のアセンブリを示す。任意の適切なエッチング技術が、銅104/ニッケル106を除去するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、ニッケル106を除去するために用いられるエッチング化学は、下にある第1の部分118の磁性材料を損傷させ得ないが、銅104を除去するために用いられるエッチング化学は、磁性材料を損傷させてしまうであろう。故に、ニッケル106または他の材料は、これらオペレーション中に、下にある第1の部分118を保護するように機能し得る。
【0035】
図2Lは、
図2Kのアセンブリのキャビティ124に磁性材料を充填して磁気構造150の第2の部分128を形成した後のアセンブリを示す。
図2Lは、第2の部分128が3つの誘電体層112(誘電体層112-5、112-6および112-7)を通って延在しているように示しているが、これは例示に過ぎず、他の実施形態において、第2の部分128は、任意の適切な数の誘電体層112(例えば、2つ、3つ、4つまたは5つの誘電体層112)を通って延在し得る。磁性材料は、
図2Dを参照して上述した技術のいずれかなど、任意の適切な技術に従ってキャビティ124に設けられ得る。
【0036】
図2Mは、
図2Lのアセンブリの上面上に誘電体層112-8を形成した後のアセンブリを示す。示されるように、誘電体層112-8は、誘電体層112-7および第2の部分128の上方に延在し得る。誘電体層112-8は、第2の部分128を「密閉」し、後続の湿式化学から保護し得る。
【0037】
図2Nは、
図2Mのアセンブリ内の追加の誘電体層112(例えば、追加の誘電体層112-9)および追加の相互接続構造108を形成した後のアセンブリを示す。これらの追加の相互接続構造108は、上述のように、ビア130を含み得る。ビア130は、誘電体層112-8を通って誘電体層112-7へと延在し、誘電体層112-7内の導電性パッド/線と接触し得る。誘電体層112および相互接続構造108の特定の配置が
図2Nに示されているが、これは、例示に過ぎず、任意の所望の数および配置の誘電体層112および相互接続構造108が用いられ得る。
【0038】
図2Oは、はんだレジスト132とその内部の開口136とを設けて導電性コンタクトを
図2Nのアセンブリの第2の面144に露出させ、はんだレジスト134とその内部の開口138とを設けて導電性コンタクトを第1の面146に露出させた後のアセンブリを示す。結果として得られたアセンブリは、
図1のICパッケージ支持体100の形態を取り得る。
【0039】
本明細書において開示されるICパッケージ支持体100は、任意の適切な電子コンポーネントに含まれ得る。
図3から
図7は、本明細書において開示されるICパッケージ支持体100のいずれかを含み得るか、または本明細書において開示されるICパッケージ支持体100のいずれかをやはり含むICパッケージに含まれ得る装置の様々な例を示す。
【0040】
図3は、本明細書において開示される実施形態のいずれかによる(例えば、
図5を参照して後述する)1または複数のICパッケージ支持体100を含むICパッケージに含まれ得るウェハ1500およびダイ1502の上面図である。ウェハ1500は、半導体材料から構成されてよく、ウェハ1500の表面に形成されたIC構造を有する1または複数のダイ1502を含んでよい。ダイ1502の各々は、任意の適切なICを含む半導体製品の繰り返し単位であってよい。半導体製品の製造が完了した後に、ウェハ1500は、ダイ1502が互いに分離されて半導体製品の別個の「チップ」が設けられる単体化プロセスを経てよい。ダイ1502は、1または複数のトランジスタ(例えば、後述する
図4のトランジスタ1640のうちのいくつか)、および/または電気信号をトランジスタおよび任意の他のICコンポーネントへと転送するための支持回路を含み得る。いくつかの実施形態において、ウェハ1500またはダイ1502は、メモリデバイス(例えば、スタティックRAM(SRAM)デバイス、磁気RAM(MRAM)デバイス、抵抗RAM(RRAM(登録商標))デバイス、導電性ブリッジRAM(CBRAM)デバイスなどのランダムアクセスメモリ(RAM))デバイス等)、ロジックデバイス(例えば、ANDゲート、ORゲート、NANDゲートまたはNORゲート)または任意の他の適切な回路要素を含み得る。これらのデバイスのうちの複数が、単一のダイ1502上で組み合わされ得る。例えば、複数のメモリデバイスにより形成されるメモリアレイが、処理デバイス(例えば、
図7の処理デバイス1802)または情報をメモリデバイスに格納するように、またはメモリアレイに格納された命令を実行するように構成された他のロジックとして同じダイ1502上に形成され得る。
【0041】
図4は、本明細書において開示される実施形態のいずれかによる(例えば、
図5を参照して後述する)1または複数のICパッケージ支持体100を含むICパッケージに含まれ得るICデバイス1600の側面断面図である。ICデバイス1600のうちの1つまたは複数は、1または複数のダイ1502(
図3)に含まれ得る。ICデバイス1600は、基板1602(例えば。
図3のウェハ1500)上に形成されてよく、ダイ(例えば、
図3のダイ1502)に含まれてよい。基板1602は、例えばn型またはp型の材料系(または両方の組み合わせ)を含む半導体材料系から構成される半導体基板であってよい。基板1602は、例えば、バルクシリコンまたはシリコンオンインシュレータ(SOI)基礎構造を用いて形成された結晶性基板を含み得る。いくつかの実施形態において、基板1602は、代替的な材料を用いて形成され得る。当該材料は、限定されるものではないが、ゲルマニウム、アンチモン化インジウム、テルル化鉛、ヒ化インジウム、リン化インジウム、ヒ化ガリウムまたはアンチモン化ガリウムを含むシリコンと組み合わされてもよく、組み合わされなくてもよい。II-VI族、III-V族またはIV族として分類されるさらなる材料も、基板1602を形成するために用いられ得る。基板1602が形成され得る材料の少数の例をここで説明するが、ICデバイス1600の基礎として機能し得る任意の材料が用いられ得る。基板1602は、単体化されたダイ(例えば、
図3のダイ1502)、またはウェハ(例えば、
図3のウェハ1500)の一部であってよい。
【0042】
ICデバイス1600は、基板1602上に配置された1または複数のデバイス層1604を含み得る。デバイス層1604は、基板1602上に形成された1または複数のトランジスタ1640(例えば、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET))のフィーチャを含み得る。デバイス層1604は、例えば、1または複数のソースおよび/またはドレイン(S/D)領域1620と、S/D領域1620間のトランジスタ1640内の電流の流れを制御するためのゲート1622と、電気信号をS/D領域1620へ/から転送するための1または複数のS/Dコンタクト1624とを含み得る。トランジスタ1640は、例えばデバイス分離領域、ゲートコンタクト等、明確さのために示されていない追加のフィーチャを含み得る。トランジスタ1640は、
図4に示される種類および構成に限定されず、例えば、プレーナ型トランジスタ、非プレーナ型トランジスタまたは両方の組み合わせなどの多様な他の種類および構成を含み得る。プレーナ型トランジスタは、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)または高電子移動度トランジスタ(HEMT)を含み得る。非プレーナ型トランジスタは、ダブルゲートトランジスタまたはトライゲートトランジスタなどのFinFETトランジスタならびにナノリボントランジスタおよびナノワイヤトランジスタなどのラップアラウンドゲートトランジスタまたはオールアラウンドゲートトランジスタを含み得る。
【0043】
各トランジスタ1640は、少なくとも2つの層と、ゲート誘電体と、ゲート電極とで形成されたゲート1622を含み得る。ゲート誘電体は、1つの層または層のスタックを含み得る。1または複数の層は、酸化ケイ素、二酸化シリコン、炭化ケイ素および/または高k誘電体材料を含み得る。高k誘電体材料は、ハフニウム、シリコン、酸素、チタン、タンタル、ランタン、アルミニウム、ジルコニウム、バリウム、ストロンチウム、イットリウム、鉛、スカンジウム、ニオビウムおよび亜鉛などの元素を含み得る。ゲート誘電体において用いられ得る高誘電率材料の例は、限定されるものではないが、酸化ハフニウム、ハフニウムケイ素酸化物、酸化ランタン、ランタンアルミニウム酸化物、酸化ジルコニウム、ジルコニウムケイ素酸化物、酸化タンタル、酸化チタン、バリウムストロンチウムチタン酸化物、バリウムチタン酸化物、ストロンチウムチタン酸化物、酸化イットリウム、酸化アルミニウム、鉛スカンジウムタンタル酸化物およびニオブ酸鉛亜鉛を含む。いくつかの実施形態において、高誘電率材料が用いられる場合にゲート誘電体の品質を向上させるために、ゲート誘電体に対してアニール処理が実行され得る。
【0044】
ゲート電極は、ゲート誘電体上に形成されてよく、トランジスタ1640がp型金属酸化物半導体(PMOS)またはn型金属酸化物半導体(NMOS)トランジスタになるかに応じて少なくとも1つのp型仕事関数金属またはn型仕事関数金属を含んでよい。いくつかの実装において、ゲート電極は、1または複数の金属層が仕事関数金属層であり、少なくとも1つの金属層が充填金属層である2つまたはそれより多くの金属層のスタックから成り得る。バリア層などのさらなる金属層が、他の目的で含まれ得る。PMOSトランジスタの場合、ゲート電極に用いられ得る金属は、限定されるものではないが、ルテニウム、パラジウム、プラチナ、コバルト、ニッケル、導電性金属酸化物(例えば、酸化ルテニウム)、および(例えば、仕事関数調整のために)NMOSトランジスタを参照して後述する金属のいずれかを含む。NMOSトランジスタの場合、ゲート電極に用いられ得る金属は、限定されるものではないが、ハフニウム、ジルコニウム、チタン、タンタル、アルミニウム、これらの金属の合金、これらの金属の炭化物(例えば、炭化ハフニウム、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタルおよび炭化アルミニウム)、および(例えば、仕事関数調整のために)PMOSトランジスタを参照して上述した金属のいずれかを含む。
【0045】
いくつかの実施形態において、ソース-チャネル-ドレイン方向に沿って、トランジスタ1640の断面として見た場合、ゲート電極は、基板の表面と実質的に平行な底部分と、基板の上面と実質的に垂直な2つの側壁部分とを含むU字形構造から成り得る。他の実施形態において、ゲート電極を形成する金属層のうちの少なくとも1つは単に、基板の上面と実質的に平行であり、かつ、基板の上面と実質的に垂直な側壁部分を含まないプレーナ層であってよい。他の実施形態において、ゲート電極は、U字形構造とプレーナ型の非U字形構造との組み合わせから成り得る。例えば、ゲート電極は、1または複数のプレーナ型の非U字形層上に形成された1または複数のU字形金属層から成り得る。
【0046】
いくつかの実施形態において、側壁スペーサの対が、ゲートスタックを囲むよう、ゲートスタックの対向する側面上に形成され得る。側壁スペーサは、窒化ケイ素、酸化ケイ素、炭化ケイ素、炭素ドープされた窒化ケイ素、酸窒化シリコンなどの材料から形成され得る。側壁スペーサを形成するためのプロセスは、当技術分野において周知であり、一般的に、堆積およびエッチング処理の段階を含む。いくつかの実施形態において、複数のスペーサ対が用いられてよく、例えば、2対、3対または4対の側壁スペーサが、ゲートスタックの対向する側面上に形成されてよい。
【0047】
S/D領域1620は、各トランジスタ1640のゲート1622に隣接する基板1602内に形成され得る。S/D領域1620は、例えば、注入/拡散プロセスまたはエッチング/堆積プロセスを用いて形成され得る。前者のプロセスでは、ホウ素、アルミニウム、アンチモン、リンまたはヒ素などのドーパントが基板1602へイオン注入され、S/D領域1620が形成され得る。ドーパントを活性化させ、より遠く基板1602へと拡散させるアニール処理が、イオン注入プロセスの後に続き得る。後者のプロセスでは、基板1602がまずエッチングされ、S/D領域1620の位置にキャビティが形成され得る。次に、エピタキシャル堆積プロセスが実行され、S/D領域1620を製造するために用いられる材料でキャビティが充填され得る。いくつかの実装において、S/D領域1620は、シリコンゲルマニウムまたは炭化ケイ素などのシリコン合金を用いて製造され得る。いくつかの実施形態において、エピタキシャル堆積シリコン合金は、ホウ素、ヒ素またはリンなどのドーパントで、インサイチュでドープされ得る。いくつかの実施形態において、S/D領域1620は、ゲルマニウムまたはIII-V族材料もしくは合金などの1または複数の代替的な半導体材料を用いて形成され得る。さらなる実施形態において、金属および/または金属合金の1または複数の層が、S/D領域1620を形成するために用いられ得る。
【0048】
電力および/または入力/出力(I/O)信号などの電気信号が、デバイス層1604上に配置された1または複数の相互接続層(相互接続層1606-1610として
図4に示される)を通じて、デバイス層1604のデバイス(例えば、トランジスタ1640)へ、および/または当該デバイスから転送され得る。例えば、デバイス層1604の導電性フィーチャ(例えば、ゲート1622およびS/Dコンタクト1624)は、相互接続層1606-1610の相互接続構造1628と電気的に結合され得る。1または複数の相互接続層1606-1610は、ICデバイス1600のメタライゼーションスタック(「ILD」スタックとも称される)1619を形成し得る。
【0049】
相互接続構造1628は、多様な設計に従って電気信号を転送するよう相互接続層1606-1610内に配置され得る(特に、当該配置は、
図4に示される相互接続構造1628の特定の構成に限定されない)。特定の数の相互接続層1606-1610が
図4に示されているが、本開示の実施形態は、示されているものよりも多いかまたは少ない相互接続層を有するICデバイスを含む。
【0050】
いくつかの実施形態において、相互接続構造1628は、金属などの導電性材料で充填された線1628aおよび/またはビア1628bを含み得る。線1628aは、デバイス層1604が形成されている基板1602の表面と実質的に平行である面の方向に電気信号を転送するように配置され得る。例えば、線1628aは、
図4の視点から当該頁の内側および外側の方向に電気信号を転送し得る。ビア1628bは、デバイス層1604が形成されている基板1602の表面と実質的に垂直である面の方向に電気信号を転送するように配置され得る。いくつかの実施形態において、ビア1628bは、異なる相互接続層1606-1610の線1628aを共に電気的に結合させ得る。
【0051】
図4に示されるように、相互接続層1606-1610は、相互接続構造1628間に配置された誘電体材料1626を含み得る。いくつかの実施形態において、相互接続層1606-1610の異なるそれぞれにおける相互接続構造1628間に配置された誘電体材料1626は、異なる組成を有し得る。他の実施形態において、異なる相互接続層1606-1610間の誘電体材料1626の組成は、同じであり得る。
【0052】
第1の相互接続層1606は、デバイス層1604の上に形成され得る。示されるように、いくつかの実施形態において、第1の相互接続層1606は、線1628aおよび/またはビア1628bを含み得る。第1の相互接続層1606の線1628aは、デバイス層1604のコンタクト(例えば、S/Dコンタクト1624)と結合され得る。
【0053】
第2の相互接続層1608は、第1の相互接続層1606の上に形成され得る。いくつかの実施形態において、第2の相互接続層1608は、第2の相互接続層1608の線1628aを第1の相互接続層1606の線1628aと結合させるためのビア1628bを含み得る。線1628aおよびビア1628bは、明確さのために、各相互接続層内の(例えば、第2の相互接続層1608内の)線で構造的に描かれているが、いくつかの実施形態において、線1628aおよびビア1628bは、構造的におよび/または物質的に連続し(例えば、デュアルダマシンプロセス中に同時に充填され)得る。
【0054】
第3の相互接続層1610(および必要に応じて追加の相互接続層)は、第2の相互接続層1608または第1の相互接続層1606に関連して説明したものと同様の技術および構成に従って、第2の相互接続層1608上に連続的に形成され得る。いくつかの実施形態において、ICデバイス1600内のメタライゼーションスタック1619において「より高い」(すなわち、デバイス層1604からより遠く離れている)相互接続層は、より厚くてよい。
【0055】
ICデバイス1600は、相互接続層1606-1610上に形成されたはんだレジスト材料1634(例えば、ポリイミドまたは同様の材料)および1または複数の導電性コンタクト1636を含み得る。
図4において、導電性コンタクト1636は、接合パッドの形態を取るように示されている。導電性コンタクト1636は、相互接続構造1628と電気的に結合されてよく、トランジスタ1640の電気信号を他の外部デバイスへ転送するように構成されてよい。例えば、ICデバイス1600を含むチップを別のコンポーネント(例えば、回路基板)と機械的および/または電気的に結合させるために、はんだ接合が、1または複数の導電性コンタクト1636上に形成され得る。ICデバイス1600は、相互接続層1606-1610からの電気信号を転送するための追加のまたは代替的な構造を含み得る。例えば、導電性コンタクト1636は、電気信号を外部コンポーネントへ転送する他の類似のフィーチャ(例えば、ポスト)を含み得る。
【0056】
図5は、本明細書において開示される実施形態のいずれかによる1または複数のICパッケージ支持体100を含み得る例示的なICパッケージ1650の側面断面図である。例えば、パッケージ基板1652および/またはインターポーザ1657は、本明細書において開示される実施形態のいずれかによるICパッケージ支持体100であってよい。いくつかの実施形態において、ICパッケージ1650は、システムインパッケージ(SiP)であってよい。
【0057】
パッケージ基板1652は、誘電体材料(例えば、セラミック、ビルドアップ膜、内部に充填剤粒子を有するエポキシ膜等)で形成されてよく、誘電体材料を通って表面1672と表面1674との間に、または表面1672上の異なる位置間に、および/または表面1674上の異なる位置間に延在する導電性経路を有してよい。これらの導電性経路は、
図4を参照して上述した相互接続1628のいずれかの形態を取り得る。
【0058】
パッケージ基板1652は、パッケージ基板1652を通じて導電性経路1662に結合されることでダイ1656および/またはインターポーザ1657内の回路が導電性コンタクト1664の様々なものに(またはパッケージ基板1652に含まれる他のデバイス(不図示)に)電気的に結合することを可能にする導電性コンタクト1663を含み得る。
【0059】
ICパッケージ1650は、インターポーザ1657の導電性コンタクト1661と、FLI1665と、パッケージ基板1652の導電性コンタクト1663とを介してパッケージ基板1652に結合されたインターポーザ1657を含み得る。
図5に示されるFLI1665ははんだバンプであるが、任意の適切なFLI1665が用いられ得る。いくつかの実施形態において、インターポーザ1657がICパッケージ1650に含まれないことがあり、代わりに、ダイ1656が、FLI1665により、表面1672における導電性コンタクト1663に直接結合され得る。
【0060】
ICパッケージ1650は、ダイ1656の導電性コンタクト1654と、FLI1658と、インターポーザ1657の導電性コンタクト1660とを介してインターポーザ1657に結合された1または複数のダイ1656を含み得る。導電性コンタクト1660は、インターポーザ1657を通じて導電性経路(不図示)に結合されることでダイ1656内の回路が導電性コンタクト1661の様々なものに(またはインターポーザ1657に含まれる他のデバイス(不図示)に)電気的に結合することを可能にし得る。
図5に示されるFLI1658ははんだバンプであるが、任意の適切なFLI1658が用いられ得る。本明細書において用いられる場合、「導電性コンタクト」は、異なるコンポーネント間のインタフェースとして機能する導電性材料(例えば、金属)の一部分を指し得る。導電性コンタクトは、あるコンポーネントの表面内へ窪んでいてもよく、当該表面と同一平面上にあってもよく、当該表面から離れて延在してもよく、かつ、任意の適切な形態(例えば、導電性パッドまたはソケット)を取ってよい。
【0061】
いくつかの実施形態において、アンダーフィル材料1666が、FLI1665の周囲のパッケージ基板1652とインターポーザ1657との間に配置されてよく、モールド化合物1668が、ダイ1656およびインターポーザ1657の周囲に配置され、パッケージ基板1652と接触してよい。いくつかの実施形態において、アンダーフィル材料1666は、モールド化合物1668と同じであり得る。アンダーフィル材料1666およびモールド化合物1668に用いられ得る例示的な材料は適宜、エポキシモールド材料である。SLI1670は、導電性コンタクト1664に結合され得る。
図5に示されるSLI1670は、(例えば、ボールグリッドアレイ(BGA)構成用の)はんだボールであるが、任意の適切なSLI16770(例えば、ピングリッドアレイ構成におけるピンまたはランドグリッドアレイ構成におけるランド)が用いられ得る。SLI1670は、回路基板(例えば、マザーボード)、インターポーザ、または当技術分野において公知であり、かつ、
図6を参照して後述する別のICパッケージなどの別のコンポーネントにICパッケージ1650を結合させるために用いられ得る。
【0062】
ダイ1656は、本明細書において述べるダイ1502の実施形態のいずれかの形態を取り得る(例えば、ICデバイス1600の実施形態のいずれかを含み得る)。ICパッケージ1650が複数のダイ1656を含む実施形態において、ICパッケージ1650は、マルチチップパッケージ(MCP)と称され得る。ダイ1656は、任意の所望の機能を実行するための回路を含み得る。例えば、ダイ1656のうちの1つまたは複数は、ロジックダイ(例えば、シリコン系ダイ)であってよく、ダイ1656のうちの1つまたは複数は、メモリダイ(例えば、高帯域幅メモリ)であってよい。
【0063】
図5に示されているICパッケージ1650はフリップチップパッケージであるが、他のパッケージアーキテクチャが用いられ得る。例えば、ICパッケージ1650は、埋め込みウェハレベルボールグリッドアレイ(eWLB)パッケージなどのBGAパッケージであってよい。別の例において、ICパッケージ1650は、ウェハレベルチップスケールパッケージ(WLCSP)またはパネルファンアウト(FO)パッケージであってよい。2つのダイ1656が
図5のICパッケージ1650内に示されているが、ICパッケージ1650は、任意の所望の数のダイ1656を含み得る。ICパッケージ1650は、パッケージ基板1652の第1の表面1672もしくは第2の表面1674またはインターポーザ1657のいずれかの表面上に配置された表面実装型の抵抗器、コンデンサおよびインダクタなど、追加のパッシブコンポーネントを含み得る。より一般的には、ICパッケージ1650は、当技術分野において公知である任意の他のアクティブコンポーネントまたはパッシブコンポーネントを含み得る。
【0064】
図6は、本明細書において開示される実施形態のいずれかによる1または複数のICパッケージ支持体100を含み得るICデバイスアセンブリ1700の側面断面図である。ICデバイスアセンブリ1700は、(例えば、マザーボードであり得る)回路基板1702上に配置された多数のコンポーネントを含む。ICデバイスアセンブリ1700は、回路基板1702の第1の表面1740および回路基板1702の対向する第2の表面1742上に配置されたコンポーネントを含む。一般的に、コンポーネントは、表面1740および1742の一方または両方に配置され得る。ICデバイスアセンブリ1700を参照して後述するICパッケージのいずれも、
図5を参照して上述したICパッケージ1650の実施形態のいずれかの形態を取り得る(例えば、パッケージ基板1652またはインターポーザ1657としての1または複数のICパッケージ支持体100を含み得る)。
【0065】
いくつかの実施形態において、回路基板1702は、誘電体材料の層により互いに分離され、かつ、導電性ビアにより相互接続された複数の金属層を含むプリント回路基板(PCB)であってよい。当該金属層のうちのいずれか1つまたは複数が、回路基板1702に結合されたコンポーネント間で電気信号を(任意で、他の金属層と連携して)転送するために、所望の回路パターンで形成され得る。他の実施形態において、回路基板1702は、非PCB基板であってよい。
【0066】
図6に示されるICデバイスアセンブリ1700は、結合コンポーネント1716により回路基板1702の第1の表面1740に結合されたパッケージ-オン-インターポーザ構造1736を含む。結合コンポーネント1716は、パッケージ-オン-インターポーザ構造1736を回路基板1702へ電気的かつ機械的に結合させてよく、はんだボール(
図6に示される)、ソケットの雄部分および雌部分、接着剤、アンダーフィル材料、および/または任意の他の適切な電気的および/または機械的な結合構造を含んでよい。
【0067】
パッケージ-オン-インターポーザ構造1736は、結合コンポーネント1718によりパッケージインターポーザ1704に結合されたICパッケージ1720を含み得る。結合コンポーネント1718は、結合コンポーネント1716を参照して上述した形態など、当該用途での任意の適切な形態を取り得る。単一のICパッケージ1720が
図6に示されているが、複数のICパッケージがパッケージインターポーザ1704に結合されてよく、実際には、追加のインターポーザがパッケージインターポーザ1704に結合されてよい。パッケージインターポーザ1704は、回路基板1702およびICパッケージ1720をブリッジするために用いられる介在基板を提供し得る。ICパッケージ1720は、例えば、ダイ(
図3のダイ1502)、ICデバイス(例えば、
図4のICデバイス1600)または任意の他の適切なコンポーネントであってもよく、それらを含んでもよい。一般的に、パッケージインターポーザ1704は、接続をより広いピッチへ広げてもよく、ある接続を異なる接続へ再転送してもよい。例えば、パッケージインターポーザ1704は、回路基板1702に結合するために、ICパッケージ1720(例えば、ダイ)を結合コンポーネント1716のBGA導電性コンタクトのセットに結合させてよい。
図6に示される実施形態において、ICパッケージ1720および回路基板1702は、パッケージインターポーザ1704の対向する側面に取り付けられる。他の実施形態において、ICパッケージ1720および回路基板1702は、パッケージインターポーザ1704の同じ側面に取り付けられ得る。いくつかの実施形態において、3つまたはそれより多くのコンポーネントが、パッケージインターポーザ1704により相互接続され得る。
【0068】
いくつかの実施形態において、パッケージインターポーザ1704は、誘電体材料の層により互いに分離され、かつ、導電性ビアにより相互接続された複数の金属層を含むPCBとして形成され得る。いくつかの実施形態において、パッケージインターポーザ1704は、エポキシ樹脂、グラスファイバ強化エポキシ樹脂、無機充填剤を含むエポキシ樹脂、セラミック材料、またはポリイミドなどのポリマー材料で形成され得る。いくつかの実施形態において、パッケージインターポーザ1704は、代替的な強固または柔軟な材料で形成され得る。当該材料は、シリコン、ゲルマニウムならびに他のIII-V族材料およびIV族材料など、半導体基板に用いられる上述の同じ材料を含み得る。パッケージインターポーザ1704は、金属相互接続1708と、限定されるものではないがスルーシリコンビア(TSV)1706を含むビア1710とを含み得る。パッケージインターポーザ1704は、パッシブデバイスおよびアクティブデバイスの両方を含む埋め込みデバイス1714をさらに含み得る。そのようなデバイスは、限定されるものではないが、コンデンサ、デカップリングコンデンサ、抵抗器、インダクタ、ヒューズ、ダイオード、変圧器、センサ、静電気放電(ESD)デバイスおよびメモリデバイスを含み得る。無線周波数デバイス、電力増幅器、電力管理デバイス、アンテナ、アレイ、センサおよび微小電気機械システム(MEMS)デバイスなどのより複雑なデバイスもパッケージインターポーザ1704上に形成され得る。パッケージ-オン-インターポーザ構造1736は、当技術分野において公知のパッケージ-オン-インターポーザ構造のいずれかの形態を取り得る。
【0069】
ICデバイスアセンブリ1700は、結合コンポーネント1722により回路基板1702の第1の表面1740に結合されたICパッケージ1724を含み得る。結合コンポーネント1722は、結合コンポーネント1716を参照して上述した実施形態のいずれかの形態を取ってよく、ICパッケージ1724は、ICパッケージ1720を参照して上述した実施形態のいずれかの形態を取ってよい。
【0070】
図6に示されるICデバイスアセンブリ1700は、結合コンポーネント1728により回路基板1702の第2の表面1742に結合されたパッケージ-オン-パッケージ構造1734を含む。パッケージ-オン-パッケージ構造1734は、ICパッケージ1726が回路基板1702とICパッケージ1732との間に配置されるように結合コンポーネント1730により共に結合されたICパッケージ1726およびICパッケージ1732を含み得る。結合コンポーネント1728および1730は、上述の結合コンポーネント1716の実施形態のいずれかの形態を取ってよく、ICパッケージ1726および1732は、上述のICパッケージ1720の実施形態のいずれかの形態を取ってよい。パッケージ-オン-パッケージ構造1734は、当技術分野において公知のパッケージ-オン-パッケージ構造のいずれかに従って構成され得る。
【0071】
図7は、本明細書において開示される実施形態のいずれかによる1または複数のICパッケージ支持体100を含み得る例示的な電気デバイス1800のブロック図である。電気デバイス1800のコンポーネントのうちの任意の適切ないくつかは、本明細書において開示されるICデバイスアセンブリ1700、ICパッケージ1650、ICデバイス1600またはダイ1502のうちの1つまたは複数を含み得る。多数のコンポーネントが電気デバイス1800に含まれるものとして
図7に示されているが、これらのコンポーネントのうちのいずれか1つまたは複数は、当該用途に適している場合、省略または重複され得る。いくつかの実施形態において、電気デバイス1800に含まれるコンポーネントのいくつかまたは全ては、1または複数のマザーボードに取り付けられ得る。いくつかの実施形態において、これらのコンポーネントのいくつかまたは全ては、単一のシステムオンチップ(SoC)ダイ上に製造される。
【0072】
追加的に、様々な実施形態において、電気デバイス1800は、
図7に示されるコンポーネントのうちの1つまたは複数を含まなくてよいが、1または複数のコンポーネントを結合させるためのインタフェース回路を含んでよい。例えば、電気デバイス1800は、ディスプレイデバイス1806を含まなくてよいが、ディスプレイデバイス1806が結合され得るディスプレイデバイスインタフェース回路(例えば、コネクタおよびドライバ回路)を含んでよい。別の一連の例において、電気デバイス1800は、オーディオ入力デバイス1824またはオーディオ出力デバイス1808を含まなくてよいが、オーディオ入力デバイス1824またはオーディオ出力デバイス1808が結合され得るオーディオ入力または出力デバイスインタフェース回路(例えば、コネクタおよび支持回路)を含んでよい。
【0073】
電気デバイス1800は、処理デバイス1802(例えば、1または複数の処理デバイス)を含み得る。本明細書において用いられる場合、「処理デバイス」または「プロセッサ」という用語は、レジスタおよび/またはメモリからの電子データを処理して、当該電子データをレジスタおよび/またはメモリに格納され得る他の電子データへ変換する任意のデバイスまたはデバイスの部分を指し得る。処理デバイス1802は、1または複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、暗号プロセッサ(ハードウェア内で暗号アルゴリズムを実行する専用プロセッサ)、サーバプロセッサまたは任意の他の適切な処理デバイスを含み得る。電気デバイス1800は、メモリ1804を含み得る。メモリ1804は、それ自体が、揮発性メモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM))、不揮発性メモリ(例えば、リードオンリメモリ(ROM))、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリおよび/またはハードドライブなどの1または複数のメモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態において、メモリ1804は、処理デバイス1802とダイを共有するメモリを含み得る。このメモリは、キャッシュメモリとして用いられてよく、埋め込みダイナミックランダムアクセスメモリ(eDRAM)またはスピントランスファトルク磁気ランダムアクセスメモリ(STT-MRAM)を含んでよい。
【0074】
いくつかの実施形態において、電気デバイス1800は、通信チップ1812(例えば、1または複数の通信チップ)を含み得る。例えば、通信チップ1812は、電気デバイス1800との間でのデータの転送のための無線通信を管理するために構成され得る。「無線」という用語およびその派生語は、非固体媒体を通じた変調済み電磁放射の使用を通じてデータを通信し得る回路、デバイス、システム、方法、技術、通信チャネル等を説明するために用いられ得る。関連するデバイスがいくつかの実施形態において配線を含まないことがあるが、当該用語は、関連するデバイスが任意の配線を含まないことを示唆しているわけではない。
【0075】
通信チップ1812は、限定されるものではないが、Wi-Fi(登録商標)(IEEE802.11ファミリ)、IEEE802.16規格(例えば、IEEE802.16-2005修正)、あらゆる修正、更新および/または改訂(例えば、アドバンストLTEプロジェクト、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)プロジェクト(「3GPP2」とも称される)等)を伴うロングタームエボリューション(LTE)プロジェクトを含む米国電気電子技術者協会(IEEE)規格を含む、多数の無線規格またはプロトコルのいずれかを実装し得る。IEEE802.16と互換性があるブロードバンド無線アクセス(BWA)ネットワークは一般的に、WiMAX(登録商標)ネットワークと称される。この頭字語は、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセスを表し、IEEE802.16規格の準拠および相互運用性試験に合格した製品用の認証マークである。通信チップ1812は、移動通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(GPRS)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)、進化型HSPA(E-HSPAまたはLTEネットワーク)に従って動作し得る。通信チップ1812は、GSM(登録商標)エボリューション用エンハンストデータ(EDGE)、GSM(登録商標) EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)、ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)または進化型UTRAN(E-UTRAN)に従って動作し得る。通信チップ1812は、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、デジタルエンハンストコードレス電気通信(DECT)、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)およびそれらの派生物、ならびに3G、4G、5Gおよびそれ以降のものとして指定される任意の他の無線プロトコルに従って動作し得る。他の実施形態において、通信チップ1812は、他の無線プロトコルに従って動作し得る。電気デバイス1800は、無線通信を容易にするための、および/または他の無線通信(AMまたはFM無線伝送など)を受信するためのアンテナ1822を含み得る。
【0076】
いくつかの実施形態において、通信チップ1812は、電気、光または任意の他の適切な通信プロトコル(例えば、Ethernet(登録商標))などの有線通信を管理し得る。上記のように、通信チップ1812は、複数の通信チップを含み得る。例えば、第1の通信チップ1812は、Wi-Fi(登録商標)またはBluetooth(登録商標)などのより短距離の無線通信専用であってよく、第2の通信チップ1812は、全地球測位システム(GPS)、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX(登録商標)、LTE、EV-DOまたは他のものなどのより長距離の無線通信専用であってよい。いくつかの実施形態において、第1の通信チップ1812は、無線通信専用であってよく、第2の通信チップ1812は、有線通信専用であってよい。
【0077】
電気デバイス1800は、バッテリ/電源回路1814を含み得る。バッテリ/電源回路1814は、1または複数のエネルギー貯蔵デバイス(例えば、バッテリまたはコンデンサ)、および/または電気デバイス1800とは別個のエネルギー源(例えば、AC線電力)に電気デバイス1800のコンポーネントを結合させるための回路を含み得る。
【0078】
電気デバイス1800は、ディスプレイデバイス1806(または上述の対応するインタフェース回路)を含み得る。ディスプレイデバイス1806は、ヘッドアップディスプレイ、コンピュータモニタ、プロジェクタ、タッチスクリーンディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイまたはフラットパネルディスプレイなどの任意の視覚インジケータを含み得る。
【0079】
電気デバイス1800は、オーディオ出力デバイス1808(または上述の対応するインタフェース回路)を含み得る。オーディオ出力デバイス1808は、スピーカ、ヘッドセットまたはイヤバッドなど、可聴インジケータを生成する任意のデバイスを含み得る。
【0080】
電気デバイス1800は、オーディオ入力デバイス1824(または上述の対応するインタフェース回路)を含み得る。オーディオ入力デバイス1824は、マイク、マイクアレイ、またはデジタル機器(例えば、楽器デジタルインタフェース(MIDI)出力を有する機器)など、音を表す信号を生成する任意のデバイスを含み得る。
【0081】
電気デバイス1800は、GPSデバイス1818(または上述の対応するインタフェース回路)を含み得る。GPSデバイス1818は、衛星ベースシステムと通信してよく、当技術分野において公知の方法で電気デバイス1800の位置を受信し得る。
【0082】
電気デバイス1800は、他の出力デバイス1810(または上述の対応するインタフェース回路)を含み得る。他の出力デバイス1810の例は、オーディオコーデック、ビデオコーデック、プリンタ、情報を他のデバイスに提供するための有線式もしくは無線式のトランスミッタ、または追加のストレージデバイスを含み得る。
【0083】
電気デバイス1800は、他の入力デバイス1820(または上述の対応するインタフェース回路)を含み得る。他の入力デバイス1820の例は、加速度計、ジャイロスコープ、コンパス、撮像デバイス、キーボード、マウスなどのカーソル制御デバイス、スタイラス、タッチパッド、バーコードリーダ、クイックレスポンス(QR)コードリーダ、任意のセンサ、または無線周波数識別(RFID)リーダを含み得る。
【0084】
電気デバイス1800は、ハンドヘルド電気デバイスもしくはモバイル電気デバイス(例えば、携帯電話、スマートフォン、モバイルインターネットデバイス、音楽プレーヤ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、ウルトラブックコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ等)、デスクトップ電気デバイス、サーバデバイスもしくは他のネットワーク接続されたコンピューティングコンポーネント、プリンタ、スキャナ、モニタ、セットトップボックス、エンタテインメント制御ユニット、車両制御ユニット、デジタルカメラ、デジタルビデオレコーダまたはウェアラブル電気デバイスなど、任意の所望のフォームファクタを有し得る。いくつかの実施形態において、電気デバイス1800は、データを処理する任意の他の電子デバイスであってよい。
【0085】
以下の段落では、本明細書において開示される実施形態の様々な例を提供する。
【0086】
例1は、導電線と、上記導電線の周囲の磁気構造と、上記磁気構造の側面における複数の材料スタブとを備える集積回路(IC)パッケージ支持体である。
【0087】
例2は、例1に記載の主題を含み、さらに、上記複数の材料スタブがレーザストップ材料を有することを規定する。
【0088】
例3は、例1から2のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記複数の材料スタブが銅を有することを規定する。
【0089】
例4は、例3に記載の主題を含み、さらに、上記複数の材料スタブの上記銅が3ミクロンと12ミクロンとの間の厚さを有することを規定する。
【0090】
例5は、例3から4のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記複数の材料スタブがニッケルを有することを規定する。
【0091】
例6は、例5に記載の主題を含み、さらに、上記複数の材料スタブの上記ニッケルが3ミクロンと10ミクロンとの間の厚さを有することを規定する。
【0092】
例7は、例5から6のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記導電線の表面が上記複数の材料スタブの上記ニッケルの表面と同一平面上にあることを規定する。
【0093】
例8は、例5から7のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記複数の材料スタブの上記ニッケルの面は、上記複数の材料スタブの上記銅の面と上記導電線の面との間にあることを規定する。
【0094】
例9は、例1から2のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記複数の材料スタブがニッケルを有することを規定する。
【0095】
例10は、例9に記載の主題を含み、さらに、上記複数の材料スタブの上記ニッケルが3ミクロンと10ミクロンとの間の厚さを有することを規定する。
【0096】
例11は、例9から10のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記導電線の表面が上記複数の材料スタブの上記ニッケルの表面と同一平面上にあることを規定する。
【0097】
例12は、例1から11のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記導電線の表面が上記複数の材料スタブの表面と同一平面上にあることを規定する。
【0098】
例13は、例1から12のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記磁気構造が、第1の部分および第2の部分を有し、上記磁気構造の上記第1の部分が、上記導電線の上面および側面にあり、上記磁気構造の上記第2の部分が、上記導電線の底面にあり、上記第1の部分が、上記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含むことを規定する。
【0099】
例14は、例13に記載の主題を含み、さらに、上記第2の部分が、上記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含むことを規定する。
【0100】
例15は、例1から14のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記磁気構造が100ミクロンと200ミクロンとの間の高さを有することを規定する。
【0101】
例16は、例1から15のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記導電線が10ミクロンと40ミクロンとの間の厚さを有することを規定する。
【0102】
例17は、例1から16のいずれかに記載の主題を含み、上記磁気構造の第1の表面における誘電体材料の第1の層と、上記磁気構造の第2の表面における誘電体材料の第2の層であって、上記第2の表面は、上記第1の表面と対向する、第2の層とをさらに含む。
【0103】
例18は、例1から17のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記磁気構造が、ポリマーマトリックスに埋め込まれた磁性粒子を有することを規定する。
【0104】
例19は、例1から18のいずれかに記載の主題を含み、少なくとも部分的に上記複数の材料スタブと同一平面上にある導電性ビアであって、誘電体材料の層に埋め込まれており、上記誘電体材料の層の上部と上記誘電体材料の層の底部との間に延在する、導電性ビアをさらに含む。
【0105】
例20は、例1から19のいずれかに記載の主題を含み、少なくとも部分的に上記磁気構造と同一平面上にある導電性ビアであって、誘電体材料の層の上部から上記誘電体材料の層の底部を越えて延在し、上記誘電体材料の層は、上記磁気構造の表面にある、導電性ビアをさらに含む。
【0106】
例21は、例1から20のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記ICパッケージ支持体がパッケージ基板であることを規定する。
【0107】
例22は、例1から20のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記ICパッケージ支持体がインターポーザであることを規定する。
【0108】
例23は、例1から22のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記導電線および磁気構造がインダクタの一部であることを規定する。
【0109】
例24は、例23に記載の主題を含み、さらに、上記ICパッケージ支持体が複数のインダクタを含むことを規定する。
【0110】
例25は、導電線と、上記導電線の周囲の磁気構造とを備え、上記磁気構造は、第1の部分および第2の部分を有し、上記磁気構造の上記第1の部分は、上記導電線の上面および側面にあり、上記磁気構造の上記第2の部分は、上記導電線の底面にあり、上記第1の部分は、上記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含み、上記第2の部分は、上記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含む、集積回路(IC)パッケージ支持体である。
【0111】
例26は、例25に記載の主題を含み、さらに、上記磁気構造が100ミクロンと200ミクロンとの間の高さを有することを規定する。
【0112】
例27は、例25から26のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記導電線が10ミクロンと40ミクロンとの間の厚さを有することを規定する。
【0113】
例28は、例25から27のいずれかに記載の主題を含み、上記磁気構造の第1の表面における誘電体材料の第1の層と、上記磁気構造の第2の表面における誘電体材料の第2の層であって、上記第2の表面は、上記第1の表面と対向する、第2の層とをさらに含む。
【0114】
例29は、例25から28のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記磁気構造が、ポリマーマトリックスに埋め込まれた磁性粒子を有することを規定する。
【0115】
例30は、例25から29のいずれかに記載の主題を含み、少なくとも部分的に上記磁気構造と同一平面上にある導電性ビアであって、誘電体材料の層に埋め込まれており、上記誘電体材料の層の上部と上記誘電体材料の層の底部との間に延在する、導電性ビアをさらに含む。
【0116】
例31は、例25から30のいずれかに記載の主題を含み、少なくとも部分的に上記磁気構造と同一平面上にある導電性ビアであって、誘電体材料の層の上部から上記誘電体材料の層の底部を越えて延在し、上記誘電体材料の層は、上記磁気構造の表面にある、導電性ビアをさらに含む。
【0117】
例32は、例25から31のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記ICパッケージ支持体がパッケージ基板であることを規定する。
【0118】
例33は、例25から31のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記ICパッケージ支持体がインターポーザであることを規定する。
【0119】
例34は、例25から33のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記導電線および磁気構造がインダクタの一部であることを規定する。
【0120】
例35は、例34に記載の主題を含み、さらに、上記ICパッケージ支持体が複数のインダクタを含むことを規定する。
【0121】
例36は、導電線と、上記導電線の周囲の磁気構造と、上記磁気構造の側面における複数の銅部分とを備える集積回路(IC)パッケージ支持体である。
【0122】
例37は、例36に記載の主題を含み、さらに、上記銅部分が3ミクロンと12ミクロンとの間の厚さを有することを規定する。
【0123】
例38は、例36から37のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記銅部分が、上記磁気構造と、上記磁気構造に近接する誘電体材料とに接触していることを規定する。
【0124】
例39は、例36から38のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記磁気構造が、第1の部分および第2の部分を有し、上記磁気構造の上記第1の部分が、上記導電線の上面および側面にあり、上記磁気構造の上記第2の部分が、上記導電線の底面にあり、上記第1の部分が、上記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含むことを規定する。
【0125】
例40は、例39に記載の主題を含み、さらに、上記第2の部分が、上記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含むことを規定する。
【0126】
例41は、例39から40のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記銅部分が上記第1の部分と上記第2の部分との間のインタフェースに近接していることを規定する。
【0127】
例42は、例36から41のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記磁気構造が100ミクロンと200ミクロンとの間の高さを有することを規定する。
【0128】
例43は、例36から42のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記導電線が10ミクロンと40ミクロンとの間の厚さを有することを規定する。
【0129】
例44は、例36から43のいずれかに記載の主題を含み、上記磁気構造の第1の表面における誘電体材料の第1の層と、上記磁気構造の第2の表面における誘電体材料の第2の層であって、上記第2の表面は、上記第1の表面と対向する、第2の層とをさらに含む。
【0130】
例45は、例36から44のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記磁気構造が、ポリマーマトリックスに埋め込まれた磁性粒子を有することを規定する。
【0131】
例46は、例36から45のいずれかに記載の主題を含み、少なくとも部分的に上記銅部分と同一平面上にある導電性ビアであって、誘電体材料の層に埋め込まれており、上記誘電体材料の層の上部と上記誘電体材料の層の底部との間に延在する、導電性ビアをさらに含む。
【0132】
例47は、例36から46のいずれかに記載の主題を含み、少なくとも部分的に上記磁気構造と同一平面上にある導電性ビアであって、誘電体材料の層の上部から上記誘電体材料の層の底部を越えて延在し、上記誘電体材料の層は、磁気構造の表面にある、導電性ビアをさらに含む。
【0133】
例48は、例36から47のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記ICパッケージ支持体がパッケージ基板であることを規定する。
【0134】
例49は、例36から47のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記ICパッケージ支持体がインターポーザであることを規定する。
【0135】
例50は、例36から49のいずれかに記載の主題を含み、さらに、上記導電線および磁気構造がインダクタの一部であることを規定する。
【0136】
例51は、例50に記載の主題を含み、さらに、上記ICパッケージ支持体が複数のインダクタを含むことを規定する。
【0137】
例52は、例1から51のいずれかによるパッケージ支持体と、上記パッケージ支持体に結合された1または複数のダイとを備える集積回路(IC)パッケージである。
【0138】
例53は、例52に記載のICパッケージと、上記ICパッケージに結合された回路基板とを備えるコンピューティングデバイスである。
【0139】
例54は、例53に記載の主題を含み、上記回路基板に結合されたアンテナをさらに含む。
【0140】
例55は、例53から54のいずれかに記載の主題を含み、上記回路基板に結合されたタッチスクリーンディスプレイをさらに含む。
【0141】
例56は、本明細書において開示される製造方法のいずれかを含む方法である。
[他の可能な項目]
[項目1]
導電線と、
上記導電線の周囲の磁気構造と、
上記磁気構造の側面における複数の材料スタブと
を備える集積回路(IC)パッケージ支持体。
[項目2]
上記複数の材料スタブは、レーザストップ材料を有する、項目1に記載のICパッケージ支持体。
[項目3]
上記複数の材料スタブは、銅を有する、項目1に記載のICパッケージ支持体。
[項目4]
上記複数の材料スタブは、ニッケルを有する、項目3に記載のICパッケージ支持体。
[項目5]
上記導電線の表面は、上記複数の材料スタブの上記ニッケルの表面と同一平面上にある、項目4に記載のICパッケージ支持体。
[項目6]
上記複数の材料スタブの上記ニッケルの面は、上記複数の材料スタブの上記銅の面と上記導電線の面との間にある、項目4に記載のICパッケージ支持体。
[項目7]
上記複数の材料スタブは、ニッケルを有する、項目1に記載のICパッケージ支持体。
[項目8]
上記導電線の表面は、上記複数の材料スタブの上記ニッケルの表面と同一平面上にある、項目7に記載のICパッケージ支持体。
[項目9]
上記導電線の表面は、上記複数の材料スタブの表面と同一平面上にある、項目1に記載のICパッケージ支持体。
[項目10]
上記磁気構造は、第1の部分および第2の部分を有し、上記磁気構造の上記第1の部分は、上記導電線の上面および側面にあり、上記磁気構造の上記第2の部分は、上記導電線の底面にあり、上記第1の部分は、上記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含む、項目1に記載のICパッケージ支持体。
[項目11]
導電線と、
上記導電線の周囲の磁気構造と
を備え、
上記磁気構造は、第1の部分および第2の部分を有し、上記磁気構造の上記第1の部分は、上記導電線の上面および側面にあり、上記磁気構造の上記第2の部分は、上記導電線の底面にあり、上記第1の部分は、上記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含み、上記第2の部分は、上記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含む、
集積回路(IC)パッケージ支持体。
[項目12]
上記磁気構造の第1の表面における誘電体材料の第1の層と、
上記磁気構造の第2の表面における誘電体材料の第2の層であって、上記第2の表面は、上記第1の表面と対向する、第2の層と
をさらに備える、項目11に記載のICパッケージ支持体。
[項目13]
上記磁気構造は、ポリマーマトリックスに埋め込まれた磁性粒子を有する、項目11に記載のICパッケージ支持体。
[項目14]
少なくとも部分的に上記磁気構造と同一平面上にある導電性ビアであって、誘電体材料の層に埋め込まれており、上記誘電体材料の層の上部から上記誘電体材料の層の底部までの間に延在する、導電性ビア
をさらに備える、項目11に記載のICパッケージ支持体。
[項目15]
少なくとも部分的に上記磁気構造と同一平面上にある導電性ビアであって、誘電体材料の層の上部から上記誘電体材料の層の底部を越えて延在し、上記誘電体材料の層は、上記磁気構造の表面にある、導電性ビア
をさらに備える、項目11に記載のICパッケージ支持体。
[項目16]
導電線と、
上記導電線の周囲の磁気構造と、
上記磁気構造の側面における複数の銅部分と
を備える集積回路(IC)パッケージ支持体。
[項目17]
上記複数の銅部分は、上記磁気構造と、上記磁気構造に近接する誘電体材料とに接触している、項目16に記載のICパッケージ支持体。
[項目18]
上記磁気構造は、第1の部分および第2の部分を有し、上記磁気構造の上記第1の部分は、上記導電線の上面および側面にあり、上記磁気構造の上記第2の部分は、上記導電線の底面にあり、上記第1の部分は、上記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含む、項目16に記載のICパッケージ支持体。
[項目19]
上記第2の部分は、上記導電線に向かって狭くなるテーパー形状を含む、項目18に記載のICパッケージ支持体。
[項目20]
上記複数の銅部分は、上記第1の部分と上記第2の部分との間のインタフェースに近接している、項目18に記載のICパッケージ支持体。