(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-27
(45)【発行日】2025-06-04
(54)【発明の名称】質量分析データ処理方法、及び質量分析データ処理装置、質量分析データ処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G01N 27/62 20210101AFI20250528BHJP
【FI】
G01N27/62 B
(21)【出願番号】P 2023541147
(86)(22)【出願日】2021-08-10
(86)【国際出願番号】 JP2021029500
(87)【国際公開番号】W WO2023017559
(87)【国際公開日】2023-02-16
【審査請求日】2024-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】501387839
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテク
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】師子鹿 司
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 信二
(72)【発明者】
【氏名】吉江 正樹
【審査官】吉田 将志
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-209062(JP,A)
【文献】特開2001-249114(JP,A)
【文献】特開2017-227542(JP,A)
【文献】国際公開第2018/173223(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0062257(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 27/62
H01J 49/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料のマススペクトルである試料スペクトルを処理する質量分析データ処理方法であって、
前記試料スペクトルを取得する取得ステップと、
前記試料スペクトルの最大強度ピーク位置を抽出する抽出ステップと、
前記最大強度ピーク位置と同じピーク位置が最大強度であるマススペクトルを候補スペクトルとしてデータベースから検索する検索ステップと、
前記候補スペクトルの最大強度ピーク位置以外のピーク位置を解析対象ピーク位置として設定する設定ステップと、
前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度の総和、または前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度に重み係数が乗じられた値の総和に基づいて前記候補スペクトルに対する評価値を算出する算出ステップと、
前記評価値を用いて前記候補スペクトルに対応する物質を候補物質とするか否かを判定する判定ステップを含むことを特徴とする質量分析データ処理方法。
【請求項2】
請求項1に記載の質量分析データ処理方法であって、
前記算出ステップでは、前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度の総和が前記評価値として算出されることを特徴とする質量分析データ処理方法。
【請求項3】
請求項1に記載の質量分析データ処理方法であって、
前記算出ステップでは、前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度の総和から、前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置以外のピーク位置での強度の総和が減じられた値が前記評価値として算出されることを特徴とする質量分析データ処理方法。
【請求項4】
請求項1に記載の質量分析データ処理方法であって、
前記算出ステップでは、前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度に重み係数が乗じられた値の総和が前記評価値として算出されることを特徴とする質量分析データ処理方法。
【請求項5】
請求項4に記載の質量分析データ処理方法であって、
前記重み係数は、前記候補スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度に基づいて設定されることを特徴とする質量分析データ処理方法。
【請求項6】
試料のマススペクトルである試料スペクトルを処理する質量分析データ処理装置であって、
前記試料スペクトルを取得する取得部と、
前記試料スペクトルの最大強度ピーク位置を抽出する抽出部と、
前記最大強度ピーク位置と同じピーク位置が最大強度であるマススペクトルを候補スペクトルとしてデータベースから検索する検索部と、
前記候補スペクトルの最大強度ピーク位置以外のピーク位置を解析対象ピーク位置として設定する設定部と、
前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度の総和、または前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度に重み係数が乗じられた値の総和に基づいて前記候補スペクトルに対する評価値を算出する算出部と、
前記評価値を用いて前記候補スペクトルに対応する物質を候補物質とするか否かを判定する判定部を備えることを特徴とする質量分析データ処理装置。
【請求項7】
試料のマススペクトルである試料スペクトルを処理するコンピュータで実行される質量分析データ処理プログラムであって、
前記試料スペクトルを取得する取得ステップと、
前記試料スペクトルの最大強度ピーク位置を抽出する抽出ステップと、
前記最大強度ピーク位置と同じピーク位置が最大強度であるマススペクトルを候補スペクトルとしてデータベースから検索する検索ステップと、
前記候補スペクトルの最大強度ピーク位置以外のピーク位置を解析対象ピーク位置として設定する設定ステップと、
前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度の総和、または前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度に重み係数が乗じられた値の総和に基づいて前記候補スペクトルに対する評価値を算出する算出ステップと、
前記評価値を用いて前記候補スペクトルに対応する物質を候補物質とするか否かを判定する判定ステップを含むことを特徴とする質量分析データ処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、質量分析法によって得られるマススペクトルを処理する質量分析データ処理方法、及び質量分析データ処理装置、質量分析データ処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
質量分析法では、イオン化された試料成分を質量電荷比いわゆるm/z毎に分離して検出することで得られるマススペクトルを、データベースに蓄積された既知の物質のマススペクトルと比較することにより試料成分の物質同定が行われる。すなわち試料のマススペクトルの最大強度のピーク位置と同じピーク位置が最大強度であるマススペクトルがデータベースの中から検索され、検索されたマススペクトルに対応する物質が候補物質として抽出されて物質同定が行われる。
【0003】
特許文献1には、ピーク検出のためのノイズレベルの設定の影響を受けない正確な差異解析を行うことができる質量分析データ処理装置が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1では、偽陽性を低減することに対する配慮が不十分である。データベースの中から抽出される候補物質に偽陽性の物質が多数含まれる場合、物質同定に時間を要する。
【0006】
そこで本発明は、偽陽性を低減できる質量分析データ処理方法、及び質量分析データ処理装置、質量分析データ処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明は、試料のマススペクトルである試料スペクトルを処理する質量分析データ処理方法であって、前記試料スペクトルを取得する取得ステップと、前記試料スペクトルの最大強度ピーク位置を抽出する抽出ステップと、前記最大強度ピーク位置と同じピーク位置が最大強度であるマススペクトルを候補スペクトルとしてデータベースから検索する検索ステップと、前記候補スペクトルの最大強度ピーク位置以外のピーク位置を解析対象ピーク位置として設定する設定ステップと、前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度に基づいて前記候補スペクトルに対する評価値を算出する算出ステップと、前記評価値を用いて前記候補スペクトルに対応する物質を候補物質とするか否かを判定する判定ステップを含むことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、試料のマススペクトルである試料スペクトルを処理する質量分析データ処理装置であって、前記試料スペクトルを取得する取得部と、前記試料スペクトルの最大強度ピーク位置を抽出する抽出部と、前記最大強度ピーク位置と同じピーク位置が最大強度であるマススペクトルを候補スペクトルとしてデータベースから検索する検索部と、前記候補スペクトルの最大強度ピーク位置以外のピーク位置を解析対象ピーク位置として設定する設定部と、前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度に基づいて前記候補スペクトルに対する評価値を算出する算出部と、前記評価値を用いて前記候補スペクトルに対応する物質を候補物質とするか否かを判定する判定部を備えることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、試料のマススペクトルである試料スペクトルを処理するコンピュータで実行される質量分析データ処理プログラムであって、前記試料スペクトルを取得する取得ステップと、前記試料スペクトルの最大強度ピーク位置を抽出する抽出ステップと、前記最大強度ピーク位置と同じピーク位置が最大強度であるマススペクトルを候補スペクトルとしてデータベースから検索する検索ステップと、前記候補スペクトルの最大強度ピーク位置以外のピーク位置を解析対象ピーク位置として設定する設定ステップと、前記試料スペクトルの前記解析対象ピーク位置での強度に基づいて前記候補スペクトルに対する評価値を算出する算出ステップと、前記評価値を用いて前記候補スペクトルに対応する物質を候補物質とするか否かを判定する判定ステップを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、偽陽性を低減できる質量分析データ処理方法、及び質量分析データ処理装置、質量分析データ処理プログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】質量分析データ処理装置のハードウェア構成の一例を示す図。
【
図5A】データベースから検索された候補スペクトルの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面に従って本発明に係る質量分析データ処理方法、及び質量分析データ処理装置、質量分析データ処理プログラムの好ましい実施例について説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は質量分析データ処理装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。質量分析データ処理装置1は、プロセッサ2、メモリ3、記憶装置4、ネットワークアダプタ5がシステムバス6によって信号送受可能に接続されて構成される。また質量分析データ処理装置1は、ネットワーク9を介して質量分析装置10や質量分析データベース11と信号送受可能に接続されるとともに、表示装置7と入力装置8が接続される。ここで、「信号送受可能に」とは、電気的、光学的に有線、無線を問わずに、相互にあるいは一方から他方へ信号送受可能な状態を示す。
【0014】
プロセッサ2は、各構成要素の動作を制御したり、記憶装置4に格納されるプログラムを実行したりする装置である。メモリ3は、プロセッサ2が実行するプログラムや演算処理の途中経過を記憶するものである。記憶装置4は、プロセッサ2が実行するプログラムやプログラムの実行に必要なデータを格納する装置であり、具体的にはHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等である。ネットワークアダプタ5は、質量分析データ処理装置1をLAN、電話回線、インターネット等のネットワーク9に接続するためのものである。プロセッサ2が扱う各種データはLAN(Local Area Network)等のネットワーク9を介して質量分析データ処理装置1の外部と送受信されても良い。
【0015】
表示装置7は、質量分析データ処理装置1の処理結果等を表示する装置であり、具体的には液晶ディスプレイやタッチパネル等である。入力装置8は、操作者が質量分析データ処理装置1に対して操作指示を行う操作デバイスであり、具体的にはキーボードやマウス、タッチパネル等である。マウスの代わりにトラックパッドやトラックボール等のポインティングデバイスが用いられても良い。
【0016】
質量分析装置10は、イオン化された試料成分を質量電荷比いわゆるm/z毎に分離して検出することでマススペクトルを得る装置である。質量分析データベース11は、質量分析装置10によって得られるマススペクトル等を記憶するデータベースシステムである。
【0017】
図2を用いてマススペクトルについて説明する。マススペクトルは、横軸に質量電荷比いわゆるm/z、縦軸に検出された強度をとったスペクトルである。ここでmはイオンの質量、zはイオンの電荷である。マススペクトルには、試料成分の分子構造に応じて、特定の質量電荷比においてピークが形成される。
図2に例示されるマススペクトルでは、m/z=121が最大強度ピーク位置であり、最大強度ピーク位置以外にもm/z=188、132、214、117、144の位置にピークが形成される。
【0018】
試料の物質同定をする場合、最大強度ピーク位置が一致するマススペクトルに対応する物質が候補物質としてまず抽出される。しかし多数の候補物質が抽出されると、物質同定に多大な時間を要する。そこで実施例1では、最大強度ピーク位置以外のピーク位置での強度に基づいて算出される評価値を用いて、抽出された物質を候補物質とするか否かを判定する。
【0019】
図3を用いて実施例1の機能ブロック図について説明する。なお
図3に示される各機能は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等が用いられる専用のハードウェアで構成されても良いし、プロセッサ2上で動作するソフトウェアで構成されても良い。以降の説明では実施例1の各機能がソフトウェアで構成された場合について説明する。
【0020】
実施例1は、取得部301、抽出部302、検索部303、設定部304、算出部305、判定部306を備える。また記憶装置4には、質量分析装置10で得られたマススペクトル等が記憶される。以下、各構成部について説明する。
【0021】
取得部301は、試料のマススペクトルである試料スペクトルを取得する。試料スペクトルは、ネットワークアダプタ5を介して質量分析装置10や質量分析データベース11から送信されたり、記憶装置4から読み出されたりする。
【0022】
抽出部302は、試料スペクトルの中から最大強度を示すピーク位置である最大強度ピーク位置を抽出する。試料スペクトルが
図2に例示されるマススペクトルである場合、最大強度ピーク位置はm/z=121である。
【0023】
検索部303は、抽出部302によって抽出された最大強度ピーク位置と同じピーク位置が最大強度であるマススペクトルを候補スペクトルとしてデータベースから検索する。試料スペクトルが
図2に例示されるマススペクトルである場合、m/z=121が最大強度ピーク位置であるマススペクトルがデータベースから検索される。なおデータベースには、既知の物質のマススペクトルが物質の名称やIDと対応付けられて蓄積される。既知の物質のマススペクトルが蓄積されるデータベースは、記憶装置4や質量分析データベース11に予め格納される。
【0024】
設定部304は、検索部303によって検索された候補スペクトルの最大強度ピーク位置以外のピーク位置を解析対象ピーク位置として設定する。
図2に例示されるマススペクトルが候補スペクトルである場合、m/z=188、132、214、117、144が解析対象ピーク位置として設定される。
【0025】
算出部305は、試料スペクトルの解析対象ピーク位置での強度に基づいて候補スペクトルに対する評価値を算出する。評価値の算出は
図5A、
図5Bを用いて後述する。
【0026】
判定部306は、算出部305によって算出された評価値を用いて候補スペクトルに対応する物質を候補物質とするか否かを判定する。例えば評価値が予め設定された閾値以上であれば候補スペクトルに対応する物質が候補物質とされ、評価値が閾値未満であれば候補スペクトルに対応する物質が候補物質から除外される。
【0027】
図4を用いて、実施例1の処理の流れの一例についてステップ毎に説明する。
【0028】
(S401)
取得部301は、記憶装置4から読み出したり、ネットワークアダプタ5を介して、質量分析データ処理装置1の外部から受信したりすることによって、試料のマススペクトルである試料スペクトルを取得する。
【0029】
(S402)
抽出部302は、S401で取得された試料スペクトルの最大強度ピーク位置を抽出する。
【0030】
(S403)
検索部303は、S402で抽出された最大強度ピーク位置と同じピーク位置が最大強度であるマススペクトルを、既知の物質のマススペクトルが蓄積されるデータベースから検索する。検索されたマススペクトルは候補スペクトルとして扱われる。
【0031】
(S404)
設定部304は、S403で検索された候補スペクトルの最大強度ピーク位置以外のピーク位置を解析対象ピーク位置として設定する。
図5Aに例示される候補スペクトルでは、解析対象ピーク位置としてm/z=188、132、144が設定される。
【0032】
(S405)
算出部305は、S401で取得された試料スペクトルから、S404で設定された解析対象ピーク位置での強度を取得し、取得された強度に基づいて、候補スペクトルに対する評価値を算出する。評価値は、例えば取得された強度の総和として算出される。例えば
図5Aの候補スペクトルから解析対象ピーク位置としてm/z=188、132、144が設定された場合、
図5Bに例示される試料スペクトルからm/z=188、132、144での各強度が取得される。そして取得された強度の総和が、
図5Aの候補スペクトルに対する評価値として算出される。
【0033】
なお評価値は、取得された強度の総和に限定されない。解析対象ピーク位置でのピーク以外のピークが試料スペクトルに含まれる場合、候補スペクトルは試料スペクトルに対して偽陽性である可能性が高い。そこで、そのような場合は評価値が減点されるようにしても良い。具体的には、試料スペクトルの解析対象ピーク位置での強度の総和から、試料スペクトルの解析対象ピーク位置以外のピーク位置での強度の総和が減じられた値が評価値として算出される。
図5Bに例示される試料スペクトルでは、解析対象ピーク位置であるm/z=188、132、144での各強度の総和から、解析対象ピーク位置以外のピーク位置であるm/z=135、214での各強度の総和が減じられた値が評価値として算出される。
【0034】
また試料スペクトルの解析対象ピーク位置での強度に重み係数が乗じられた値の総和が評価値として算出されても良い。重み係数は、例えば候補スペクトルの解析対象ピーク位置での強度に応じて設定される。
図5Aに例示される候補スペクトルでは、m/z=188での重み係数が最も大きく、m/z=132、144での重み係数はm/z=188のものよりも小さい。すなわち候補スペクトルの解析対象ピーク位置での強度が大きいほど、大きい重み係数が設定される。このような重み係数を用いて試料スペクトルの解析対象ピーク位置での強度が加重加算されることにより、試料スペクトルと候補スペクトルが類似するほど評価値が大きくなる。
【0035】
(S406)
判定部306は、S405で算出された評価値を用いて、S403で検索された候補スペクトルに対応する物質を候補物質とするか否かを判定する。すなわち、予め設定される閾値と評価値との比較によって、候補スペクトルに対応する物質が候補物質とされるか候補物質から除外されるかが判定される。閾値は、例えば候補スペクトルの解析対象ピーク位置での強度の総和が全体の強度の総和で除算された値に基づいて設定される。
【0036】
以上説明した処理の流れにより、S403で検索された候補スペクトルの中から偽陽性である可能性が高いものが除外されるので、偽陽性を低減することができる。
【0037】
以上、本発明の実施例について説明した。本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形しても良い。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、上記実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。
【符号の説明】
【0038】
1:質量分析データ処理装置、2:プロセッサ、3:メモリ、4:記憶装置、5:ネットワークアダプタ、6:システムバス、7:表示装置、8:入力装置、9:ネットワーク、10:質量分析装置、11:質量分析データベース、301:取得部、302:抽出部、303:検索部、304:設定部、305:算出部、306:判定部