(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-25
(54)【発明の名称】モアレターゲット及びそれを用い半導体デバイスの位置ずれを計測する方法
(51)【国際特許分類】
G03F 9/00 20060101AFI20220418BHJP
G03F 7/20 20060101ALI20220418BHJP
G01B 11/00 20060101ALI20220418BHJP
【FI】
G03F9/00 H
G03F7/20 521
G01B11/00 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021543381
(86)(22)【出願日】2019-04-10
(85)【翻訳文提出日】2021-09-17
(86)【国際出願番号】 US2019026686
(87)【国際公開番号】W WO2020159560
(87)【国際公開日】2020-08-06
(32)【優先日】2019-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500049141
【氏名又は名称】ケーエルエー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ギノフカー マーク
【テーマコード(参考)】
2F065
2H197
【Fターム(参考)】
2F065AA03
2F065AA07
2F065BB02
2F065BB28
2F065CC17
2F065FF06
2F065HH06
2H197EA11
2H197EB05
2H197EB10
2H197EB23
2H197HA03
2H197JA23
(57)【要約】
半導体デバイス製造に際し位置ずれの光学計測に用いられるターゲットであって、半導体デバイスの第1層上に形成されておりある軸に沿い第1ピッチを呈する第1周期構造と、その半導体デバイスの第2層上に形成されておりその軸に沿い第1ピッチとは異なる第2ピッチを呈する第2周期構造とを有し、第2周期構造がその軸に沿い第1周期構造を越え張り出しているターゲットである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイス製造に際し位置ずれの光学計測に用いられるターゲットであって、
半導体デバイスの第1層上に形成されておりある軸に沿い第1ピッチを呈する第1周期構造と、
前記半導体デバイスの第2層上に形成されており前記軸に沿い第1ピッチとは異なる第2ピッチを呈する第2周期構造であり、その軸に沿い第1周期構造を越え張り出している第2周期構造と、
を備えるターゲット。
【請求項2】
請求項1に記載のターゲットであって、第1ピッチ及び第2ピッチがそれぞれ2000nm未満であるターゲット。
【請求項3】
請求項1に記載のターゲットであって、第1ピッチ及び第2ピッチがそれぞれ650nm未満であるターゲット。
【請求項4】
請求項1~3のうち何れかに記載のターゲットであって、第1ピッチ及び第2ピッチが、本ターゲットが少なくとも一通りの波長の光により照明されたときに、当該少なくとも一通りの波長より大きな第3ピッチを呈するモアレパターンをもたらすものであるターゲット。
【請求項5】
請求項1~4のうち何れかに記載のターゲットであって、50μm×50μmより小さいエリアを有するターゲット。
【請求項6】
請求項1~4のうち何れかに記載のターゲットであって、4μm×4μmより小さいエリアを有するターゲット。
【請求項7】
請求項1~4のうち何れかに記載のターゲットであって、2μm×2μmより小さいエリアを有するターゲット。
【請求項8】
請求項1~7のうち何れかに記載のターゲットであって、その形状が長方形であるターゲット。
【請求項9】
請求項1~8のうち何れかに記載のターゲットであって、第2周期構造が、前記軸に沿い正反対な二方向に、第1周期構造を越え張り出しているターゲット。
【請求項10】
請求項1~9のうち何れかに記載のターゲットであって、第1周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、それらライン及びライン間スペースそれぞれの幅が第1ピッチの50%に等しいターゲット。
【請求項11】
請求項1~9のうち何れかに記載のターゲットであって、第1周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、それらラインそれぞれの幅が第1ピッチの10%~90%であるターゲット。
【請求項12】
請求項10又は11に記載のターゲットであって、第1周期構造の各ラインが複数本のサブライン及びサブライン間サブスペースにより画定されているターゲット。
【請求項13】
請求項12に記載のターゲットであって、第1周期構造のサブライン及びサブライン間サブスペースのピッチが約12nm~50nmであるターゲット。
【請求項14】
請求項1~13のうち何れかに記載のターゲットであって、第2周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、それらライン及びライン間スペースそれぞれの幅が第2ピッチの50%に等しいターゲット。
【請求項15】
請求項1~13のうち何れかに記載のターゲットであって、第2周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、それらラインそれぞれの幅が第2ピッチの10%~90%であるターゲット。
【請求項16】
請求項14又は15に記載のターゲットであって、第2周期構造の各ラインが複数本のサブライン及びサブライン間サブスペースにより画定されているターゲット。
【請求項17】
請求項16に記載のターゲットであって、第2周期構造のサブライン及びサブライン間サブスペースのピッチが約12nm~50nmであるターゲット。
【請求項18】
半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、
少なくとも第1層及び第2層を備える多層半導体デバイスを準備し、但しそのデバイスを、
第1層上に形成されておりある軸に沿い第1ピッチを呈する第1周期構造、並びに
第2層上に形成されており前記軸に沿い第1ピッチとは異なる第2ピッチを呈する第2周期構造であり、その軸に沿い第1周期構造を越え張り出している第2周期構造、
が備わるターゲットを備えるものとし、
少なくとも一通りの波長の光で以て前記ターゲットを照明することで、第3ピッチにより特徴付けられるモアレパターンをもたらし、且つ
前記モアレパターンの分析を実行することで、前記軸沿いでの第1層及び第2層の位置ずれを確認する半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項19】
請求項18に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、前記ターゲットのエリアが50μm×50μmよりも小さい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項20】
請求項18に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、前記ターゲットのエリアが4μm×4μmよりも小さい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項21】
請求項18に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、前記ターゲットのエリアが2μm×2μmよりも小さい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項22】
請求項18~21のうち何れかに記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、前記ターゲットの形状が長方形である半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項23】
請求項18~22のうち何れかに記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第2周期構造が、前記軸に沿い正反対な二方向に、第1周期構造を越え張り出している半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項24】
請求項18~23のうち何れかに記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第1ピッチ及び第2ピッチそれぞれが前記少なくとも一通りの波長よりも小さい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項25】
請求項18~24のうち何れかに記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第3ピッチが前記少なくとも一通りの波長よりも大きい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項26】
請求項18~23のうち何れかに記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第1ピッチ及び第2ピッチそれぞれが前記少なくとも一通りの波長よりも大きい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項27】
請求項18~26のうち何れかに記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第1周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、第1周期構造のライン及びライン間スペースそれぞれの幅が第1ピッチの50%に等しい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項28】
請求項18~26のうち何れかに記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第1周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、第1周期構造のラインそれぞれの幅が第1ピッチの10%~90%である半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項29】
請求項27又は28に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第1周期構造の各ラインが複数本のサブライン及びサブライン間サブスペースにより画定されている半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項30】
請求項29に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第1周期構造のサブライン及びサブライン間サブスペースのピッチが約12nm~50nmである半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項31】
請求項18~30のうち何れかに記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第2周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、第2周期構造のライン及びライン間スペースそれぞれの幅が第2ピッチの50%に等しい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項32】
請求項18~30のうち何れかに記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第2周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、第2周期構造のラインそれぞれの幅が第2ピッチの10%~90%である半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項33】
請求項31又は32に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第2周期構造の各ラインが複数本のサブライン及びサブライン間サブスペースにより画定されている半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項34】
請求項33に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第2周期構造のサブライン及びサブライン間サブスペースのピッチが約12nm~50nmである半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項35】
請求項18~34のうち何れかに記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、
第2周期構造が第1対称中心により特徴付けられており、
前記ターゲットの前記照明によりそのターゲットから信号がもたらされ、その信号が前記モアレパターンに起因する正弦波的変化を呈しており、その正弦波的変化が第2対称中心により特徴付けられており、且つ
前記モアレパターンの前記分析による前記軸沿いでの第1層及び第2層の位置ずれの確認が、第1対称中心及び第2対称中心の所在個所の比較を含むものである半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体デバイス製造時の位置ずれ(ミスレジストレーション)計測に関し、より具体的には、そうした計測にて役立つターゲット、並びにそうしたターゲットを用いる半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願への参照)
本願では、「専有面積低減及びインダイ計測用モアレインボックスオーバレイマークデザイン」(MOIRE IN BOX OVERLAY MARK DESIGN FOR REAL ESTATE REDUCTION AND IN DIE MEASUREMENTS)と題する2019年1月28日付米国仮特許出願第62/797484号を参照し、その開示内容を参照により本願に繰り入れると共に、それに基づく優先権を本願にて主張することとする。
【0003】
本願の主題に関連する以下の特許及び特許出願をも参照し、その開示内容を参照により本願に繰り入れることとする:「デバイス様計量ターゲット」(DEVICE-LIKE METROLOGY TARGETS)と題し2018年7月5日付で発行された、本願出願人による米国特許出願公開第2018/0188663号、並びに「連続変動オフセットマーク及びオーバレイ判別方法」(CONTINUOUSLY VARYING OFFSET MARK AND METHODS OF DETERMINING OVERLAY)と題し2008年10月21日付で発行された、本願出願人による米国特許第7440105号。
【0004】
本件技術分野では、様々な種類のターゲットが半導体デバイス製造時位置ずれ計測向けに知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2018/0188663号
【特許文献2】米国特許第7440105号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明では、半導体デバイス時の位置ずれ計測向けに、改善されたターゲットを提供することを目論んでいる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち、本発明のある好適実施形態によれば、半導体デバイスの製造に際し位置ずれの光学計測に用いられるターゲットであって、半導体デバイスの第1層上に形成されておりある軸に沿い第1ピッチを呈する第1周期構造と、その半導体デバイスの第2層上に形成されておりその軸に沿い第1ピッチとは異なる第2ピッチを呈する第2周期構造とを有し、第2周期構造がその軸に沿い第1周期構造を越え張り出しているターゲットが提供される。
【0008】
好ましくは、第1ピッチ及び第2ピッチをそれぞれ2000nm未満とする。より好ましくは、第1ピッチ及び第2ピッチをそれぞれ650nm未満とする。
【0009】
本発明のある好適実施形態によれば、第1ピッチ及び第2ピッチが、本ターゲットが少なくとも一通りの波長の光により照明されたときに、当該少なくとも一通りの波長より大きな第3ピッチを呈するモアレパターンをもたらすものとされる。
【0010】
好ましくは、本ターゲットのエリアを50μm×50μmより小さくする。より好ましくは、本ターゲットのエリアを4μm×4μmより小さくする。より一層好ましくは、本ターゲットのエリアを2μm×2μmより小さくする。
【0011】
本発明のある好適実施形態によれば、本ターゲットの形状が長方形とされる。
【0012】
本発明のある好適実施形態によれば、第2周期構造が、前記軸に沿い正反対な二方向に、第1周期構造を越え張り出すものとされる。
【0013】
好ましくは、第1周期構造をライン及びライン間スペースにより画定し、それらライン及びライン間スペースそれぞれの幅を第1ピッチの50%に等しくする。或いは、第1周期構造をライン及びライン間スペースにより画定し、それらラインそれぞれの幅を第1ピッチの10%~90%とする。
【0014】
本発明のある好適実施形態によれば、各ラインが複数本のサブライン及びサブライン間サブスペースにより画定される。加えて、それらサブライン及びサブライン間サブスペースのピッチが約12nm~50nmとされる。
【0015】
本発明のある好適実施形態によれば、第2周期構造がライン及びライン間スペースにより画定され、それらライン及びライン間スペースそれぞれの幅が第2ピッチの50%に等しい幅とされる。或いは、第2周期構造がライン及びライン間スペースにより画定され、それらラインそれぞれの幅が第2ピッチの10%~90%とされる。
【0016】
好ましくは、第2周期構造の各ラインを複数本のサブライン及びサブライン間サブスペースにより画定する。加えて、第2周期構造のサブライン及びサブライン間サブスペースのピッチを約12nm~50nmとする。
【0017】
本発明の別の実施形態によれば、半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であり、少なくとも第1層及び第2層を備える多層半導体デバイスを準備し、但しそのデバイスを、第1層上に形成されておりある軸に沿い第1ピッチを呈する第1周期構造と、第2層上に形成されておりその軸に沿い第1ピッチとは異なる第2ピッチを呈する第2周期構造であり、その軸に沿い第1周期構造を越え張り出している第2周期構造と、を有するものとし、少なくとも一通りの波長の光で以てそのターゲットを照明することで、第3ピッチにより特徴付けられるモアレパターンをもたらし、そしてそのモアレパターンの分析を実行することでその軸沿いでの第1層及び第2層の位置ずれを確認する方法も提供される。
【0018】
好ましくは、前記ターゲットのエリアを50μm×50μmより小さくする。より好ましくは、そのターゲットのエリアを4μm×4μmより小さくする。より一層好ましくは、そのターゲットのエリアを2μm×2μmより小さくする。
【0019】
本発明のある好適実施形態によれば、前記ターゲットの形状が長方形とされる。
【0020】
本発明のある好適実施形態によれば、第2周期構造が、前記軸に沿い正反対な二方向に、第1周期構造を越え張り出すものとされる。
【0021】
好ましくは、第1ピッチ及び第2ピッチをそれぞれ前記少なくとも一通りの波長よりも小さくする。これに加え又は代え、第3ピッチが当該前記少なくとも一通りの波長よりも大きくなるようにする。或いは、第1ピッチ及び第2ピッチをそれぞれ当該少なくとも一通りの波長よりも大きくする。
【0022】
本発明のある好適実施形態によれば、第1周期構造がライン及びライン間スペースにより画定され、それらライン及びライン間スペースそれぞれの幅が第1ピッチの50%に等しい幅とされる。
【0023】
本発明のある好適実施形態によれば、第1周期構造がライン及びライン間スペースにより画定され、それらラインそれぞれの幅が第1ピッチの10%~90%とされる。
【0024】
好ましくは、各ラインを複数本のサブライン及びサブライン間サブスペースにより画定する。加えて、それらサブライン及びサブライン間サブスペースのピッチを約12nm~50nmとする。
【0025】
本発明のある好適実施形態によれば、第2周期構造がライン及びライン間スペースにより画定され、第2周期構造のライン及びライン間スペースそれぞれの幅が第2ピッチの50%に等しい幅とされる。
【0026】
本発明のある好適実施形態によれば、第2周期構造がライン及びライン間スペースにより画定され、それらラインそれぞれの幅が第2ピッチの10%~90%とされる。
【0027】
好ましくは、第2周期構造の各ラインを複数本のサブライン及びサブライン間サブスペースにより画定する。加えて、それらサブライン及びサブライン間サブスペースのピッチを約12nm~50nmとする。
【0028】
好ましくは、第2周期構造を、第1対称中心により特徴付けられたものとし、前記ターゲットの前記照明により、そのターゲットから、前記モアレパターンに起因し第2対称中心により特徴付けられている正弦波的変化を呈する信号をもたらし、そしてそのモアレパターンの前記分析による第1層及び第2層の前記軸沿いでの位置ずれの確認を、第1対称中心及び第2対称中心の所在個所の比較を含むものとする。
【0029】
以下の図面と併せ後掲の詳細記述を踏まえることで、本発明をより全面的に理解及び明察頂けよう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1A】本発明のある好適実施形態に従い構成され稼働している位置合わせ(レジストレーション)発効姿勢の半導体デバイス製造時位置ずれ計測用ターゲットの概略上面図である。
【
図1B】本発明のある好適実施形態に従い構成され稼働している位置合わせ発効姿勢の半導体デバイス製造時位置ずれ計測用ターゲットの概略断面図である。
【
図2A】
図1A及び
図1Bのターゲットであり位置合わせ未発効姿勢のものの概略上面図である。
【
図2B】
図1A及び
図1Bのターゲットであり位置合わせ未発効姿勢のものの概略断面図である。
【
図3】
図1A~
図2Bのターゲットの一部分を形成している第1ターゲット層の概略上面図である。
【
図4】
図1A~
図2Bのターゲットの一部分を形成している第2ターゲット層の概略上面図である。
【
図5】
図1A~
図4のターゲットを用いる半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法を描いた概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
まず、本発明のある好適実施形態に従い構成され稼働している半導体デバイス製造時位置ずれ計測用ターゲットを描いた
図1A~
図4を参照する。察せられる通り、本ターゲットは、半導体デバイスの2個のパターン化層上に形成された標識群で形成されている。それらの層が隣り合っていてよいがそうである必要はなく、100nmから10μm超に及ぶ高さにより分離されていてもよい。上側の層は、光子に対し少なくとも部分的に透明なものとする。
【0032】
複数個のパターン化導体層を有する大抵の半導体デバイスの製造に際する要請事項の一つに、様々な層を、好ましくは10nm未満の公差以内、より好ましくは3nm未満の公差以内で、厳密な空間位置合わせ状態に保て、というものがある。
【0033】
本発明では、半導体デバイスのパターン化層の位置ずれを極めて高い正確度で光学計測することを可能にするターゲット、好ましくは0~1000nmレンジ、より好ましくは0~50nmレンジでの位置ずれ計測が可能となるターゲットの提供を目論んでいる。
【0034】
大略、本ターゲットは、半導体デバイスの第1層上に形成されておりある軸に沿い第1ピッチを呈する第1周期構造と、その半導体デバイスの第2層上に形成されておりその軸に沿い第1ピッチとは異なる第2ピッチを呈する第2周期構造とを有し、その第2周期構造が、その軸に沿い正反対な複数方向に約500nmに亘り第1周期構造を越え張り出す張出部分を有するものである。加えて、本ターゲットは、好ましくは、第2層上にあり第2周期構造の端部を越えその軸に沿い正反対な複数方向に約500nmに亘る、一対の非パターン化ゾーンを有するものとする。第2周期構造の張出部分と併せそれら非パターン化ゾーンがあるため、その第2周期構造の端部、ひいてはその対称中心を、速やかに光学検出することができる。
【0035】
適切に照明されている際には、第1及び第2周期構造の協働でモアレパターンが形成され、前記軸沿いでのそれら第1及び第2周期構造の相対位置により、そのモアレパターンのその軸沿いでの位置が定まる。本件技術分野にて周知の通り、当該軸沿いでの第1・第2周期構造間小シフトによって、第2周期構造に対するモアレパターンの当該軸沿いの位置に、顕著に大きな対応するシフトが引き起こされる。より具体的には、第2周期構造に対するモアレパターンのシフトが、第1・第2周期構造間シフトに比べ、等式1
F=Q/|P-Q| (等式1)
にて定義される因数F倍に大きくなる。なお、Pは第1周期構造のピッチ、Qは第2周期構造のピッチである。
【0036】
図1A及び
図1Bはターゲット100を示す図であり、それに備わり重なり合う一対の第1周期構造102及び第2周期構造104が、ここでは、第1層110及び第2層120上にそれぞれ形成され軸150に沿い位置合わせ配列された相互平行ライン群からなる第1及び第2アレイとして示されている。第1及び第2周期構造102,104は各自の第1ピッチP及び第2ピッチQを有している。ターゲット100は、好ましくは50μm×50μm未満、より好ましくは4μm×4μm未満、更に好ましくは2μm×2μm未満のエリアを有するものとする。本発明のある好適実施形態ではターゲット100の形状が長方形とされる。本発明のまた別の実施形態ではターゲット100の形状が正方形とされる。
【0037】
第2周期構造104は第2層120上に張出部分160を有しており、それら張出部分が、第1層110上の第1周期構造102を越え、軸150に沿い正反対な複数方向に約500nmに亘り張り出している。加えて、本ターゲットは、好ましいことに一対の非パターン化ゾーン170を第2層120上に有しており、約500nmのそれらゾーンが、第2周期構造104の端部を越え軸150に沿い正反対な複数方向に亘っている。張出部分160と併せ非パターン化ゾーン170があることで、第2周期構造104の端部、ひいては第2周期構造104の対称中心180を、速やかに光学検出することが可能となっている。
【0038】
上述の通り、明らかに、第1層110と第2層120とが隣り合っていてもよいがそうである必要はなく、100nmから10μm超に及ぶ高さにより分離されていてもよい。上側の層、ここでは第1層110として示されているそれは、光子に対し少なくとも部分的に透明なものとする。更に明らかな通り、
図1A~
図4に示すところによれば第1周期構造102が第2周期構造104の上方に配列されているが、ターゲット100及び200を、第2周期構造104が第1周期構造102の上方に配列された態で以て形成してもよい。
【0039】
適切に照明されている際には、第1周期構造102及び第2周期構造104の協働で、ピッチMを呈するモアレパターン190が形成される。本件技術分野にて周知の通り、モアレパターン190のピッチMは、等式2
M=P×Q/|P-Q| (等式2)
にて定義されている通り、ピッチP及びQにより定まる。
【0040】
また、
図1Aには、ターゲット100及びその上に形成されるモアレパターン190を撮像するのに用いた光学システムにより作成された信号192の表示線も示されている。注記されることに、信号192中では、モアレパターン190が、対称中心196を有する正弦波的変化194として現れる。察せられる通り、信号192、正弦波的変化194及び対称中心196は定倍率で描かれていない。
【0041】
図2A及び
図2Bは、
図1A及び
図1Bに示したものと同じターゲットに参照符号200を付し示す図であり、それに備わり重なり合う第1及び第2周期構造102,104が、ここでは、第1層110及び第2層120上にそれぞれ形成された相互平行ライン群からなるアレイとして示されている。ここに、
図1A及び
図1Bに示したそれとは対照的に、第1及び第2周期構造102,104が、一見して、軸150沿い位置合わせ状態から、軸105に沿い何れかの方向に、最高で1000nmなる量Rだけ外れている。
【0042】
等式1を参照して上述した通り、軸150に沿い量Rに亘る第1周期構造102・第2周期構造104間位置ずれによって、第2周期構造104に対するモアレパターン190の軸150沿い位置に、より大きな対応するシフトSが引き起こされる。
【0043】
具体的には第2周期構造104に対するモアレパターン190の軸150沿いシフトS、より具体的には第2周期構造104の対称中心180に対しモアレパターン190を表す正弦波的変化194の対称中心196が呈する軸150沿い位置シフトであり、
図1A及び
図1Bに示した相互位置合わせ発効姿勢と
図2A及び
図2Bに示した相互位置合わせ未発効姿勢との間で生じるそれが、第1及び第2周期構造の相対シフトRに比べ、上述の等式1にて定義された因数F倍に大きくなる。即ち、モアレパターン190の相対位置Sを、相対シフトRよりもかなり容易に、光学位置ずれシステムにより検出することができる。察せられる通り、信号192、正弦波的変化194及び対称中心196は定倍率で描かれていない。
【0044】
察せられる通り、ターゲット100及び200で行える第1層110及び第2層120の位置ずれ計測は軸150沿いのもののみであるので、同一の半導体デバイス上にターゲット100及び200を複数個形成し、各ターゲットに係る軸150を有用な位置ずれ計測向けに形成し、またそれらの周期構造が別々の軸、好ましくは軸150に対し垂直なそれに沿うこととなるようそれらターゲットを配列するのが望ましい。
【0045】
加えて、
図3に見られる通り、第1周期構造102、例えば
図1A~
図2Bにて第1層110上に形成されているそれは、軸150に沿い配列された複数本の相互平行ライン210及び複数個の相互平行ライン210間相互平行スペース212により画定されている。好ましくは、ライン210のピッチPを250~2000nm、より好ましくは250~650nmとし、ライン幅をPの10%~90%、最も典型的には50%とする。
【0046】
察せられる通り、ライン210は、そうする必要はないものの、セグメント化した方がよい。ライン210がセグメント化されている実施形態では、
図3の拡大欄Aに見られる通り、各ライン210が複数本のサブライン214とサブライン214間サブスペース216とにより画定される。好ましくは、サブライン214及びサブスペース216のピッチを、その上にターゲット100及び200が印刷されている半導体デバイス上の機能フィーチャのピッチと同じか、それに近いものとする。例えば、420nmなる幅を有するライン210を、14nmなるピッチUを有する15本のサブライン214及び15個のサブスペース216で形成するとよい。
【0047】
加えて、
図4に見られる通り、第2周期構造104、例えば
図1A~
図2Bにて第2層120上に形成されているそれは、軸150に沿い配列された複数本の相互平行ライン220及び複数個の相互平行ライン220間相互平行スペース222により画定されている。好ましくは、ライン220のピッチQを250~2000nm、より好ましくは250~650nmとし、ライン幅をQの10%~90%、最も典型的には50%とする。
【0048】
察せられる通り、ライン220は、そうする必要はないものの、セグメント化した方がよい。ライン220がセグメント化されている実施形態では、
図4の拡大欄Aに見られる通り、各ライン220が複数本のサブライン224とサブライン224間サブスペース226とにより画定される。好ましくは、サブライン224及びサブスペース226のピッチを、その上にターゲット100及び200が印刷されている半導体デバイス上の機能フィーチャのピッチと同じか、それに近いものとする。例えば、420nmなる幅を有するライン220を、14nmなるピッチVを有する15本のサブライン224及び15個のサブスペース226で形成するとよい。
【0049】
本発明のある好適実施形態では、P及びQの双方が、位置ずれを光学計測するツール、例えば米国カリフォルニア州ミルピタス所在のKLA-Tencor Corporationから商業的に入手可能なArcher(商標)600では、光学分解され得ないものとされる。察せられる通り、P,Q相互を適宜関連付けることで、もたらされるモアレパターン190のピッチM、即ち等式2を参照して先に定義したそれを位置ずれ計測用ツールにより光学分解すること、好ましくは位置ずれ計測用の光の波長より大きなピッチMによりそうすることが可能となる。本発明の別の実施形態には、P及びQを位置ずれ計測用ツールにより光学分解可能なものがある。
【0050】
次に
図5、即ち
図1A~
図4を参照し上述されており位置合わせ発効姿勢のターゲット100又は位置合わせ未発効姿勢のターゲット200の態を採るターゲットを用い半導体デバイス製造時に位置ずれを計測する方法300を描いた概略フローチャートを参照する。第1ステップ302に見られる通り、多層半導体デバイスを準備する。ステップ302の多層半導体デバイスは、
図1~
図4を参照し上述した通り、少なくとも1個のターゲット100又はターゲット200を有するものとする。
【0051】
第2ステップ304に見られる通り、位置ずれを光学計測するツール、例えば米国カリフォルニア州ミルピタス所在のKLA-Tencor Corporationから商業的に入手可能なArcher(商標)600を用い、少なくとも一通りの波長を有する光で以てターゲット100又はターゲット200を照明することで、モアレパターン190を発生させる。ターゲット100又はターゲット200の計測に用いうる典型的な光の波長は400~850nmであるが、察せられる通り他の波長の光を用いてもよい。この段階で信号192を検出する。察せられる通り、モアレパターン190のその領域内で、信号192は、モアレパターン190のピッチMと同一な周期性を有する正弦波的変化194を呈する。
【0052】
本発明のある好適実施形態では、ステップ304にて位置ずれの計測に用いられる光が偏向光とされる。本発明のある種の実施形態では、第2周期構造104とモアレパターン190とが別々のツール設定、とりわけ別々の波長の光で以て計測される。本発明のある好適実施形態では、ステップ304にて位置ずれの計測に用いられる光が、その波長又は波長群がターゲット100又はターゲット200のピッチP及びQより長いことを特徴とする光とされる。それに代わる本発明の実施形態では、ステップ304にて位置ずれの計測に用いられる光が、その波長又は波長群がターゲット100又はターゲット200のピッチP及びQより短いことを特徴とする光とされる。
【0053】
次のステップ306に見られる通り、モアレパターン190に因る対称中心196を有する正弦波的変化194を含め、信号192を分析する。注記されることに、
図1A及び
図1Bを参照し上述した位置合わせ事例では、信号192の正弦波的変化194の対称中心196の所在個所が、第2周期構造104の対称中心180と同じ位置となる。更に注記されることに、
図2A及び
図2Bを参照し上述した位置ずれ事例では、モアレパターン190を表す正弦波的変化194の対称中心196の所在個所が、第2周期構造104の対称中心180から見てF×Rに等しい距離のところとなる;但しFは等式1にて上掲の如く定義した因子、Rは
図2A及び
図2Bを参照し上述した第1及び第2周期構造の相対シフトRである。
【0054】
即ち、ステップ306では、モアレパターン190の分析により第1層110及び第2層120の軸150沿い位置ずれを確認するに当たり、第2周期構造104の対称中心180の所在個所と信号192の正弦波的変化194の対称中心196の所在個所との間で比較を行い、ステップ302の半導体デバイスにおける第1層110・第2層120間位置ずれを、対称中心180・対称中心196間の所在個所差異をもとに確認する。
【0055】
例えば、第1周期構造のピッチPが350nm、第2周期構造のピッチQが400nm、位置ずれRが1nmである場合、信号192の正弦波的変化194における対称中心196の軸150沿い相対位置の変化は8nmとなる。
【0056】
また例えば、第1周期構造のピッチPが312nm、第2周期構造のピッチQが260nm、位置ずれRが4nmである場合、信号192の正弦波的変化194における対称中心196の軸150沿い相対位置の変化は20nmとなる。
【0057】
更に例えば、第1周期構造のピッチPが500nm、第2周期構造のピッチQが550nm、位置ずれRが2nmである場合、信号192の正弦波的変化194における対称中心196の軸150沿い相対位置の変化は22nmとなる。
【0058】
本件技術分野に習熟した者(いわゆる当業者)には察せられる通り、本発明は、具体的に図示及び上述されたものに限定されない。本発明の技術的範囲には、上述した様々な特徴のコンビネーション及びサブコンビネーションの双方、並びにそれらの修正物であり、従来技術に属していないもの全てが包含される。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイス製造に際し位置ずれの光学計測に用いられるターゲットであって、
半導体デバイスの第1層上に形成されておりある軸に沿い第1ピッチを呈する第1周期構造と、
前記半導体デバイスの第2層上に形成されており前記軸に沿い第1ピッチとは異なる第2ピッチを呈する第2周期構造であり、その軸に沿い
正反対な二方向に少なくとも前記第2ピッチの2倍の距離だけ第1周期構造を越え張り出している第2周期構造と、
を備えるターゲット。
【請求項2】
請求項1に記載のターゲットであって、第1ピッチ及び第2ピッチがそれぞれ2000nm未満であるターゲット。
【請求項3】
請求項1に記載のターゲットであって、第1ピッチ及び第2ピッチがそれぞれ650nm未満であるターゲット。
【請求項4】
請求項
1に記載のターゲットであって、第1ピッチ及び第2ピッチが、本ターゲットが少なくとも一通りの波長の光により照明されたときに、当該少なくとも一通りの波長より大きな第3ピッチを呈するモアレパターンをもたらすものであるターゲット。
【請求項5】
請求項
1に記載のターゲットであって、50μm×50μmより小さいエリアを有するターゲット。
【請求項6】
請求項
1に記載のターゲットであって、4μm×4μmより小さいエリアを有するターゲット。
【請求項7】
請求項
1に記載のターゲットであって、2μm×2μmより小さいエリアを有するターゲット。
【請求項8】
請求項
1に記載のターゲットであって、その形状が長方形であるターゲット。
【請求項9】
請求項
1に記載のターゲットであって、第1周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、それらライン及びライン間スペースそれぞれの幅が第1ピッチの50%に等しいターゲット。
【請求項10】
請求項
1に記載のターゲットであって、第1周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、それらラインそれぞれの幅が第1ピッチの10%~90%であるターゲット。
【請求項11】
請求項
9に記載のターゲットであって、第1周期構造の各ラインが複数本のサブライン及びサブライン間サブスペースにより画定され
、第1周期構造のサブライン及びサブライン間サブスペースのピッチが約12nm~50nmであるターゲット。
【請求項12】
請求項
1に記載のターゲットであって、第2周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、それらライン及びライン間スペースそれぞれの幅が第2ピッチの50%に等しいターゲット。
【請求項13】
請求項
1に記載のターゲットであって、第2周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、それらラインそれぞれの幅が第2ピッチの10%~90%であるターゲット。
【請求項14】
請求項
12に記載のターゲットであって、第2周期構造の各ラインが複数本のサブライン及びサブライン間サブスペースにより画定され
、第2周期構造のサブライン及びサブライン間サブスペースのピッチが約12nm~50nmであるターゲット。
【請求項15】
半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、
少なくとも第1層及び第2層を備える多層半導体デバイスを準備し、但しそのデバイスを、
第1層上に形成されておりある軸に沿い第1ピッチを呈する第1周期構造、並びに
第2層上に形成されており前記軸に沿い第1ピッチとは異なる第2ピッチを呈する第2周期構造であり、その軸に沿い
正反対な二方向に少なくとも前記第2ピッチの2倍の距離だけ第1周期構造を越え張り出している第2周期構造、
が備わるターゲットを備えるものとし、
少なくとも一通りの波長の光で以て前記ターゲットを照明することで、第3ピッチにより特徴付けられるモアレパターンをもたらし、且つ
前記モアレパターンの分析を実行することで、前記軸沿いでの第1層及び第2層の位置ずれを確認する半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項16】
請求項15に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、
第1ピッチ及び第2ピッチそれぞれが前記少なくとも一通りの波長よりも小さい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項17】
請求項
15に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第3ピッチが前記少なくとも一通りの波長よりも大きい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項18】
請求項15に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第1ピッチ及び第2ピッチそれぞれが前記少なくとも一通りの波長よりも大きい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項19】
請求項
15に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第1周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、第1周期構造のライン及びライン間スペースそれぞれの幅が第1ピッチの50%に等しい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項20】
請求項
15に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第1周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、第1周期構造のラインそれぞれの幅が第1ピッチの10%~90%である半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項21】
請求項
19に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第1周期構造の各ラインが複数本のサブライン及びサブライン間サブスペースにより画定され
、第1周期構造のサブライン及びサブライン間サブスペースのピッチが約12nm~50nmである半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項22】
請求項
15に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第2周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、第2周期構造のライン及びライン間スペースそれぞれの幅が第2ピッチの50%に等しい半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項23】
請求項
15に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第2周期構造がライン及びライン間スペースにより画定されており、第2周期構造のラインそれぞれの幅が第2ピッチの10%~90%である半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項24】
請求項
22に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、第2周期構造の各ラインが複数本のサブライン及びサブライン間サブスペースにより画定され
、第2周期構造のサブライン及びサブライン間サブスペースのピッチが約12nm~50nmである半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【請求項25】
請求項
15に記載の半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法であって、
第2周期構造が第1対称中心により特徴付けられており、
前記ターゲットの前記照明によりそのターゲットから信号がもたらされ、その信号が前記モアレパターンに起因する正弦波的変化を呈しており、その正弦波的変化が第2対称中心により特徴付けられており、且つ
前記モアレパターンの前記分析による前記軸沿いでの第1層及び第2層の位置ずれの確認が、第1対称中心及び第2対称中心の所在個所の比較を含むものである半導体デバイス製造時位置ずれ計測方法。
【国際調査報告】