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特表2022-527694高アスペクト比の孔及び高い孔密度を有するガス分配プレート
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-03
(54)【発明の名称】高アスペクト比の孔及び高い孔密度を有するガス分配プレート
(51)【国際特許分類】
   C23C 16/455 20060101AFI20220527BHJP
   C23C 14/24 20060101ALI20220527BHJP
   C23C 14/34 20060101ALI20220527BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20220527BHJP
【FI】
C23C16/455
C23C14/24 M
C23C14/34 M
H01L21/302 101G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021556710
(86)(22)【出願日】2020-02-27
(85)【翻訳文提出日】2021-11-17
(86)【国際出願番号】 US2020020070
(87)【国際公開番号】W WO2020197684
(87)【国際公開日】2020-10-01
(31)【優先権主張番号】62/824,369
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】アガルワル, スミット
(72)【発明者】
【氏名】バルジャ, サンジーヴ
(72)【発明者】
【氏名】ピーターソン, チャド
(72)【発明者】
【氏名】ライス, マイケル アール.
【テーマコード(参考)】
4K029
4K030
5F004
【Fターム(参考)】
4K029DA05
4K029DA06
4K030EA04
4K030EA05
4K030EA06
4K030JA01
4K030KA47
5F004AA01
5F004BB28
5F004BD04
(57)【要約】
処理チャンバのシャワーヘッドアセンブリのためのガス分配プレートは、少なくとも第1プレート及び第2プレートを含み得る。第1のプレートは、各々が少なくとも約100μmの直径を有する第1の複数の孔を含み得る。第2のプレートは、各々が少なくとも約100μmの直径を有する第2の複数の孔を含み得る。さらに、第1の複数の孔の各々は、第2の複数の孔のうちの対応する孔と整列させられ、複数の相互接続された孔を形成する。相互接続された孔の各々は、他の相互接続された孔の各々から隔離されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャワーヘッドアセンブリのためのガス分配プレートであって、
第1の複数の孔を備えた第1のプレートであって、前記第1の複数の孔の各々が、少なくとも約100μmの直径を有する、第1のプレート、及び
前記第1のプレートに連結された第2のプレートであって、当該第2のプレートが、第2の複数の孔を備え、前記第2の複数の孔の各々が、少なくとも約100μmの直径を有し、前記第1の複数の孔の各々が、前記第2の複数の孔のうちの対応する孔と整列させられ、複数の相互接続された孔を形成し、前記複数の相互接続された孔の各々が、他の前記複数の相互接続された孔の各々から隔離されている、第2のプレート
を備えているガス分配プレート。
【請求項2】
前記複数の相互接続された孔の各々が、少なくとも約25対1のアスペクト比を有する、請求項1に記載のガス分配プレート。
【請求項3】
前記第1の複数の孔の各々及び前記第2の複数の孔の各々が、約100μmから約600μmの直径を有する、請求項1に記載のガス分配プレート。
【請求項4】
前記第1の複数の孔の各々及び前記第2の複数の孔の各々のうちの少なくとも1つが、均一な直径を有し、前記第1の複数の孔及び前記第2の複数の孔の少なくとも1つが、不均一な直径を有する、請求項1に記載のガス分配プレート。
【請求項5】
前記第1のプレート及び前記第2のプレートが、約100μmから約12.7mmの範囲内の厚さを有する、請求項1に記載のガス分配プレート。
【請求項6】
前記ガス分配プレートが、前記第2のプレートに連結された第3のプレートをさらに備え、前記第3のプレートが、第3の複数の孔を備え、前記第3の複数の孔の各々が、前記第1の複数の孔のうちの対応する孔及び前記第2の複数の孔のうちの対応する孔と整列させられる、請求項1に記載のガス分配プレート。
【請求項7】
シャワーヘッドを形成する方法であって、
第1のプレートにおいて第1の複数の孔を生成することであって、当該第1の複数の孔の各々が、少なくとも約100μmの直径を有する、第1の複数の孔を生成することと、
第2のプレートにおいて第2の複数の孔を生成することであって、当該第2の複数の孔の各々が、約100μmの直径を有する、第2の複数の孔を生成することと、
前記第1の複数の孔の各々を前記第2の複数の孔のうちの対応する孔と整列させて、複数の相互接続された孔を生成することであって、当該複数の相互接続された孔の各々が、他の当該複数の相互接続された孔の各々から隔離されている、複数の相互接続された孔を生成することと、
前記第1のプレートを前記第2のプレートに接合することと
を含む方法。
【請求項8】
前記第1のプレートを前記第2のプレートに接合することが、前記第1のプレートを前記第2のプレートに拡散接合することと、前記第1のプレートを前記第2のプレートにろう付けすることのうちの1つを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記複数の相互接続された孔の各々が、約25対1のアスペクト比を有し、前記第1の複数の孔の各々及び前記第2の複数の孔の各々が、約100μmから約600μmの範囲内の直径を有する、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のプレートの圧延方向を前記第2のプレートの圧延方向と整列させることと、
原子層堆積(ALD:atomic layer deposition)プロセスを用いて、接合された前記第1のプレート及び前記第2のプレートをコーティングすることと
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
処理チャンバであって、
シャワーヘッドであって、
ガス分配プレートであって、
第1の複数の孔を備えた第1のプレートであって、前記第1の複数の孔の各々が、少なくとも約100μmの直径を有する、第1のプレート、及び
前記第1のプレートに連結された第2のプレートであって、当該第2のプレートが、第2の複数の孔を備え、前記第2の複数の孔の各々が、少なくとも約100μmの直径を有し、前記第1の複数の孔の各々が、前記第2の複数の孔のうちの対応する孔と整列させられ、複数の相互接続された孔を形成し、前記複数の相互接続された孔の各々が、他の前記複数の相互接続された孔の各々から隔離されている、第2のプレート
を備えたガス分配プレート、
を備えたシャワーヘッドと、
基板を支持するように構成された基板支持体と、
シャワーヘッドアセンブリと流体的に連結され、処理ガスを前記シャワーヘッドアセンブリへ供給するように構成されたガス供給源と
を備えている処理チャンバ。
【請求項12】
前記複数の相互接続された孔の各々が、少なくとも約25対1のアスペクト比を有する、請求項11に記載の処理チャンバ。
【請求項13】
前記第1の複数の孔の各々及び前記第2の複数の孔の各々が、均一な直径を有する、請求項11に記載の処理チャンバ。
【請求項14】
前記第1の複数の孔の直径が、前記第2の複数の孔の直径と異なる、請求項11に記載の処理チャンバ。
【請求項15】
前記第1の複数の孔及び前記第2の複数の孔のうちの少なくとも1つが、不均一な直径を有する、請求項11に記載の処理チャンバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は、概して、処理チャンバのためのシャワーヘッドに関し、より具体的には、処理チャンバのための、高アスペクト比の孔及び高い孔密度を有するシャワーヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]多くの従来のシャワーヘッド設計では、シャワーヘッドは、処理ガスが流動し得る複数の孔を有するガス分配プレートを含む。しかしながら、これらの孔の数及びこれらの孔のアスペクト比は、限度を有する場合がある。したがって、シャワーヘッドを通る処理ガスの流れの均一性が制限される。ガス分配プレート内の孔の数を制限する主な要因は、孔が生成されるプロセスにある。例えば、機械的な穿孔により、ガス分配プレートに高レベルの応力が加わり、潜在的にガス分配プレートを損傷し、かつ/又はガス分配プレート内にバリが生じる場合がある。さらに、機械的な穿孔は法外に時間がかかり、処理が制限される場合がある。例えば、多くの場合、機械的な穿孔では、約500μmの最小直径サイズで入手可能なスピンドル冷却剤供給ドリルが利用され、穿孔可能な最小孔が制限される。他のサブトラクティブな穿孔方法には、超音波穿孔又は微小放電加工(EDM)が含まれ、これらはいずれも時間がかかる。サブトラクティブな穿孔の他の例には、典型的に約10:1のアスペクト比に制限され、法外に時間がかかるレーザ穿孔が含まれる。したがって、孔を生成する従来の方法は、孔のサイズ及び孔のアスペクト比を制限する一方で、ガス分配プレートの製造コストを増加させる。さらに、孔生成の従来の方法は、孔密度を制限し、これにより、ガス分配プレートを流動する処理ガスの均一性が制限される。
【0003】
[0003]したがって、ガス分配の均一性を改善するためには、費用対効果の良い方法でガス分配プレートに多数の小径孔を作るための、改善された製造方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
[0004]一実施形態では、シャワーヘッドアセンブリためのガス分配プレートは、第1プレート及び第2プレートを含む。第1のプレートは、各々が少なくとも約100μmの直径を有する第1の複数の孔を含み得る。第2のプレートは、各々が少なくとも約100μmの直径を有する第2の複数の孔を含み得る。さらに、第1の複数の孔の各々は、第2の複数の孔のうちの対応する孔と整列させられ、複数の相互接続された孔を形成する。複数の相互接続された孔の各々は、他の複数の相互接続された孔の各々から隔離されている。
【0005】
[0005]一実施形態では、シャワーヘッドを形成する方法は、第1のプレートにおいて第1の複数の孔を生成することと、第2のプレートにおいて第2の複数の孔を生成することを含む。第1の複数の孔の各々は、少なくとも約100μmの直径を有し、第2の複数の孔の各々は、約100μmの直径を有する。該方法は、第1の複数の孔の各々を第2の複数の孔のうちの対応する孔と整列させて、複数の相互接続された孔を生成することと、第1のプレートを第2のプレートに接合することをさらに含む。複数の相互接続された孔の各々は、他の複数の相互接続された孔の各々から隔離されている。
【0006】
[0006]一実施形態では、処理チャンバは、シャワーヘッドアセンブリ、基板を支持するように構成された基板支持体、及びシャワーヘッドアセンブリと流体的に連結され、処理ガスをシャワーヘッドアセンブリへと供給するように構成されたガス供給源を備えている。シャワーヘッドアセンブリは、第1プレート及び第2プレートを含むガス分配プレートを備えている。第1のプレートは、各々が少なくとも約100μmの直径を有する第1の複数の孔を含む。第2のプレートは、各々が少なくとも約100μmの直径を有する第2の複数の孔を含む。さらに、第1の複数の孔の各々は、第2の複数の孔のうちの対応する孔と整列させられ、複数の相互接続された孔を形成し、複数の相互接続された孔の各々は、他の複数の相互接続された孔の各々から隔離されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
[0007]本開示の上述の特徴を詳細に理解することができるように、上記で簡単に要約された本開示のより具体的な説明は、実施形態を参照することによって得ることができる。そのうちの幾つかの実施形態は添付の図面で例示されている。しかしながら、添付の図面は、例示的な実施形態のみを示しており、したがって、本開示がその他の等しく有効な実施形態も許容し得るので、範囲を限定すると見なすべきではないことに留意されたい。
【0008】
図1】1つ又は複数の実施形態に係る、ガス分配プレートの概略断面図である。
図2A】1つ又は複数の実施形態に係る、ガス分配プレートの概略断面図である。
図2B】1つ又は複数の実施形態に係る、ガス分配プレートの一部の概略側面図である。
図3】1つ又は複数の実施形態に係る、ガス分配プレートの概略断面図である。
図4A-4I】1つ又は複数の実施形態に係る、ガス分配プレートの概略断面図である。
図5】1つ又は複数の実施形態に係る、ガス分配プレートを形成するための方法のフロー図を示す。
図6】1つ又は複数の実施形態に係る、処理チャンバの概略側面図である。 [0014]理解を促進するために、可能な場合には、複数の図に共通する同一の要素を指し示すのに同一の参照番号を使用した。一実施形態の要素及び特徴は、さらなる記述がなくても、他の実施形態に有益に組み込まれ得ると考えられる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0015]本出願の実施形態は、シャワーヘッドアセンブリのための高アスペクト比の孔を有するガス分配プレートを含む。ガス分配プレートは、処理ガスが流動し得る複数の孔を含む。多くの場合、複数の孔の各々のサイズを小さくし、かつ複数の孔の数を多くすることによって、処理中に基板に与えられる処理ガスの均一性も改善することができる。したがって、以下の開示の実施形態は、十分な強度を確保するためにガス分配プレートの十分な厚さを維持しながらも、多数の小さい孔を有するガス分配プレート、及びこのようなガス分配プレートを製造するための方法を説明する。
【0010】
[0016]図1は、1つ又は複数の実施形態に係る、ガス分配プレート100を示す。ガス分配プレート100は、プレート110及びプレート110を含む。プレート110は、ガス分配プレート100を形成するプレート110に接続され得る。さらに、ガス分配プレート100は、シャワーヘッドアセンブリ、例えば、図6のシャワーヘッドアセンブリ616の一部であってもよい。
【0011】
[0017]プレート110は、孔112を含む。さらに、プレート110は、とりわけ、アルミニウム、アルミニウム合金、モリブデン、モリブデン合金、ニッケル、ニッケル合金、又はシリコンから形成され得る。孔112の数は、約50,000以上であってもよい。さらに、孔112の数は、約100,000以上であってもよい。各孔112の直径は、少なくとも約100μmであってもよい。さらに、各孔112の直径は、約100μmから約600μmであってもよい。代替的に、各孔112の直径は、約100μm未満又は約600μm超であってもよい。さらに、各孔112は、共通のサイズ(例えば、共通の直径)であってもよい。代替的に、1つ又は複数の孔112の直径は、孔112の別のうちの1つの直径とは異なる。
【0012】
[0018]孔112の各々は、均一な直径を有し得る。例えば、各孔112内の任意の点における直径が、各孔112内の任意の他の点における直径と同じであるか、又は製作公差内であるように、各孔112のアスペクト比は実質的に一定であり得る。さらに、プレート110の第1の側面における各孔112の大きさは、プレート110の第2の側面における各孔112の大きさと同じであるか、又は製作公差内である。代替的に、図4Cの実施形態に関してより詳細に説明されるように、プレート110の第1の側面上の孔の直径は、プレート110の第2の側面上の孔の直径と異なる場合がある。
【0013】
[0019]プレート110の厚さ116は、約200μmから約900μmの範囲内であってもよい。代替的に、プレート110の厚さ116は、約200μm未満又は約900μm超であってもよい。
【0014】
[0020]プレート110は、孔112を含む。プレート110は、とりわけ、アルミニウム、アルミニウム合金、モリブデン、モリブデン合金、ニッケル、ニッケル合金、又はシリコンから形成され得る。さらに、プレート110は、プレート110と同じ材料から形成されてもよく、プレート110と異なる材料から形成されてもよい。孔112の数は、約50,000以上であってもよい。さらに、孔112の数は、約100,000以上であってもよい。孔112の数は、孔112の数と同じであってもよい。各孔112の直径は、約100μmから約600μmであってもよい。代替的に、各孔112の直径は、約100μm未満又は約600μm超であってもよい。さらに、各孔112は、共通のサイズ(例えば、共通の直径)であってもよい。代替的に、1つ又は複数の孔112の直径は、孔112のうちの別の1つの直径とは異なる。さらに、孔112の各々の直径は、孔112の各々の直径と同じであってもよく、又は1つ若しくは複数の孔112は、孔112の1つ若しくは複数の直径とは異なっていてもよい。
【0015】
[0021]孔112の各々は、均一な直径を有し得る。例えば、各孔112内の任意の点における直径が、各孔112内の任意の他の点における直径と同じであるか、又は製作公差内であるように、各孔112のアスペクト比は実質的に一定であり得る。さらに、プレート110の第1の側面における各孔112の大きさは、プレート110の第2の側面における各孔112の大きさと同じであるか、又は製作公差内である。代替的に、少なくとも図4Cの実施形態に関してより詳細に記載されるように、プレート110の第1の側面上の孔の直径は、プレート110の第2の側面上の孔の直径と異なってもよい。
【0016】
[0022]プレート110の厚さ126は、約200μmから約900μmの範囲内であってもよい。代替的に、プレート110の厚さ126は、約200μm未満又は約900 μm超であってもよい。
【0017】
[0023]ガス分配プレート100及びプレート110、110は、円形の形状を有し得る。例えば、ガス分配プレート100は、約200mmから約350mmの範囲内の直径を有する円形形状を有し得る。代替的に、ガス分配プレート100は、約200mm未満又は約350mm超の直径を有し得る。さらに、ガス分配プレート100は、円形以外の形状を有していてもよい。例えば、ガス分配プレート100は、とりわけ楕円形状又は長方形形状を有していてもよい。さらに、ガス分配プレート100は、2つのプレート(例えば、プレート110及びプレート110)を含むように示されているが、ガス分配プレート100は、2つより多くのプレートを含んでもよい。例えば、図3に示されているように、ガス分配プレート100は、110プレートを含んでもよく、Nは2より大きい。さらに、ガス分配プレート100の総厚さは、約25.4mmであってもよい。代替的に、ガス分配プレート100の総厚さは、約25.4mm未満又は約25.4mm超であってもよい。
【0018】
[0024]プレート110、110は、互いに接合されて、ガス分配プレート100を形成し得る。例えば、図2Aに示されるように、プレート110、110は、互いに接合され、ガス分配プレート100及び複数の相互接続された孔212を形成し得る。
【0019】
[0025]図2Aは、一実施形態に係る、ガス分配プレート100を示す。図2Aのガス分配プレート100は、孔112の各々が、孔112のうちの対応する孔と整列するように、プレート110、110を接合又は連結することによって形成される、組み合わされたプレート210を含む。各々の孔112を孔112のうちの対応する孔と整列させることにより、複数の相互接続された孔212が形成される。相互接続された孔212の各々は、孔112のうちの1つと孔112のうちの1つから形成されている。さらに、相互接続された孔212の各々は、他の相互接続された孔の各々から隔離されていてもよい。例えば、処理ガスは、相互接続された孔212の各々を通って流動し得るが、相互接続された孔212間を流動しない。さらに、相互接続された孔212の各々は、同じ形状及び/又はサイズであってもよい。
【0020】
[0026]組み合わされたプレート210は、2より多くの数のプレートから形成されてもよい。例えば、組み合わされたプレート210は、少なくともN個のプレートから形成されてもよく、Nは、3以上である。組み合わされたプレート210は、少なくとも10個のプレートから形成されてもよい。さらに、組み合わされたプレート210は、少なくとも100個のプレートから形成されてもよい。
【0021】
[0027]図2Bは、1つ又は複数の実施形態に係る、組み合わされたプレート210の一部を示す。相互接続された孔212aは、直径214及び高さ216を有する。さらに、相互接続された孔212のアスペクト比は、直径214に対する高さ216の比に基づき得る。例えば、相互接続された孔212aは、少なくとも約50対1のアスペクト比を有し得る。代替的に、相互接続された孔212aは、約50対1未満又は約50対1超のアスペクト比を有してもよい。さらに、相互接続された孔212の各々は、ほぼ同じアスペクト比を有し得る。代替的に、相互接続された孔212aは、約25対1のアスペクト比を有してもよい。
【0022】
[0028]相互接続された孔212の各々の直径は、実質的に均一であってもよい。例えば、相互接続された孔の任意の点において、直径は、相互接続された孔の任意の他の点の直径と同じであるか、又は製作公差内である。別の言い方をすれば、各相互接続された孔のアスペクト比は、各相互接続された孔の全体にわたって均一であるか、又は実質的に類似している(例えば、製造公差内である)。さらに、組み合わされたプレート210の第1の側面(例えば、表面)における各相互接続された孔212の直径は、組み合わされたプレート210の第2の側面(例えば、表面)における各相互接続された孔212の直径と同じである。
【0023】
[0029]図3は、1つ又は複数の実施形態に係る、ガス分配プレート100を示す。図3のガス分配プレート100は、プレート110、プレート110、及びプレート110(Nは2より大きい)を接合することによって形成される、組み合わされたプレート300を含む。さらに、プレート110の孔112、プレート110の孔112、及びプレート110の孔112が整列させられ、複数の相互接続された孔を生成する。
【0024】
[0030]図4Aは、1つ又は複数の実施形態に係る、ガス分配プレート400aのプレート410及び410を示す。図4Aの実施形態では2つのプレートが示されているが、代替的に、ガス分配プレート400bは、3つ以上のプレートを含んでもよい。さらに、プレート410が、プレート410に接合され、ガス分配プレート400aを形成し得る。さらに、ガス分配プレート400aは、シャワーヘッドアセンブリ(例えば、図6のシャワーヘッドアセンブリ616)の一部であってもよい。
【0025】
[0031]プレート410は、孔412を含み、プレート110及び110と同様に形成されてもよい。さらに、プレート410は、孔412を含み、プレート110及び110と同様に形成されてもよい。
【0026】
[0032]孔412の各々の直径は、孔412の各々の直径とは異なる場合がある。例えば、プレート410の表面424に沿った孔412の直径は、プレート410の表面426に沿った孔412の直径よりも大きい。さらに、表面426に沿った孔412の直径は、表面428に沿った孔412の直径と同じであってもよく、又は異なってもよい。例えば、表面426に沿った孔412の直径は、表面428に沿った孔412の直径よりも大きくても又は小さくてもよい。
【0027】
[0033]種々の直径を有する孔を有するプレートを利用することは、プレートを共に接合する前に、プレートを整列させる助けとなり得る。例えば、互いに完全に整列した共通の直径の孔を利用する場合に比べて、種々の直径の孔を利用することにより、ガス流に対して同様の断面積を維持しながら、孔の整列において僅かなオフセットが許容される。
【0028】
[0034]図4Bは、1つ又は複数の実施形態による、ガス分配プレート400aの一部を示す。特に、図4Bは、プレート410をプレート410に接合した後に形成されるガス分配プレート400aの相互接続された孔440aを示す。例えば、相互接続された孔440aは、プレート410をプレート410に接合することによって形成され、孔412のうちの1つ及び孔412のうちの1つを含む。さらに、相互接続された孔440の直径は、不均一(すなわち、不均一直径)である。例えば、表面422に沿った相互接続された孔440aの直径は、側面428に沿った相互接続された孔440の直径とは異なる。図4Bに図示されるように、表面422に沿った相互接続された孔440aの直径は、表面428に沿った相互接続された孔440aの直径よりも大きい。代替的に、表面422に沿った相互接続された孔440aの直径は、表面428に沿った相互接続された孔440aの直径よりも小さいことがある。
【0029】
[0035]図4Cは、1つ又は複数の実施形態に係る、ガス分配プレート400bのプレート410及び410を示す。図4Cの実施形態では、2つのプレートが示されているが、代替的に、ガス分配プレート400bは、3つ以上のプレートを含んでもよい。さらに、プレート410は、プレート410に接合されて、ガス分配プレート400bを形成し得る。さらに、ガス分配プレート400bは、シャワーヘッドアセンブリ(例えば、図6のシャワーヘッドアセンブリ616)の一部であってもよい。
【0030】
[0036]プレート410は、孔412を含み、プレート110及び110と同様に形成されてもよい。プレート410は、孔412を含み、プレート110及び110と同様に形成されてもよい。
【0031】
[0037]プレート410及び410の直径と同様に、孔412の各々の直径は、孔412の各々の直径と異なる場合がある。しかしながら、孔412及び/又は孔412は、テーパー領域を含んでもよい。例えば、孔412は、テーパー領域434を含む。したがって、孔412の直径は、不均一である。例えば、表面426に沿った孔412の直径は、表面428に沿った孔412の直径よりも大きい。さらに、又は代替的に、孔412の直径は、不均一であり得る。例えば、表面422及び424のうちの一方に沿った孔412の直径は、表面422及び424のうちの他方に沿った孔412の直径とは異なることがある。さらに、孔412は、テーパー領域を含み得る。
【0032】
[0038]図4Dは、1つ又は複数の実施形態に係る、ガス分配プレート400bの一部を示す。特に、図4Dは、プレート410をプレート410に接合した後に形成されるガス分配プレート400bの相互接続された孔440bを示す。例えば、相互接続された孔440aは、プレート410をプレート410に接合することによって形成され、孔412のうちの1つ及び孔412のうちの1つを含む。したがって、相互接続された孔440bの直径は、不均一であり、表面422と表面428との間で異なり、相互接続された孔440bは、テーパー領域434を含む。表面422に沿った相互接続された孔440bの直径は、表面428に沿った相互接続された孔440bの直径よりも大きくてもよく、又は小さくてもよい。
【0033】
[0039]図4Eは、1つ又は複数の実施形態に係る、相互接続された孔440cを示す。図1図3図4A、及び/又は図4Cの実施形態に示され、対応する説明に記載されるように、相互接続された孔440cは、2つ以上のプレートの孔から形成され得る。図4Eに示されるように、相互接続された孔440cは、表面422に沿って配置されたテーパー領域444を含む。さらに、相互接続された孔440cの直径は不均一であり、表面422と表面428との間で変動する。
【0034】
[0040]図4Fは、1つ又は複数の実施形態に係る、相互接続された孔440dを示す。図1図3図4A、及び/又は図4Cの実施形態に示され、対応する説明に記載されるように、相互接続された孔440dは、2つ以上のプレートの孔から形成され得る。図4Fに図示されるように、相互接続された孔440dは、表面422に沿って配置されたテーパー領域454、及び表面422と表面428との間に配置されたテーパー領域456を含む。さらに、相互接続された孔440dの直径は不均一であり、表面422と表面428との間で変動する。
【0035】
[0041]図4Gは、1つ又は複数の実施形態に係る、相互接続された孔440eを示す。図1図3図4A、及び/又は図4Cの実施形態に示され、対応する説明に記載されるように、相互接続された孔440eは、2つ以上のプレートの孔から形成され得る。図4Gに図示されるように、相互接続された孔440eは、表面422に沿って配置されたテーパー領域464、及び表面428に沿って配置されたテーパー領域466を含む。さらに、相互接続された孔440eの直径は不均一であり、表面422と表面428との間で変動する。表面422に沿った相互接続された孔440eの直径は、表面428に沿った相互接続された孔440eの直径に類似し得る(例えば、製造公差内であり得る)。代替的に、表面422に沿った相互接続された孔440eの直径は、表面428に沿った相互接続された孔440eの直径とは異なる。例えば、表面422に沿った相互接続された孔440eの直径は、表面428に沿った相互接続された孔440eの直径よりも大きくてもよく、又は小さくてもよい。
【0036】
[0042]図4Hは、1つ又は複数の実施形態に係る、相互接続された孔440fを示す。図1図3図4A、及び/又は図4Cの実施形態に示され、対応する説明に記載されるように、相互接続された孔440fは、2つ以上のプレートの孔から形成され得る。図4Hに示されるように、相互接続された孔440fは、表面428に沿って配置されたテーパー領域474を含む。さらに、相互接続された孔440fの直径は不均一であり、表面422と表面428との間で変動する。
【0037】
[0043]図4Iは、1つ又は複数の実施形態に係る、相互接続された孔440eを示す。図1図3図4A、及び/又は図4Cの実施形態に示され、対応する説明に記載されるように、相互接続された孔440gは、2つ以上のプレートの孔から形成され得る。図4Iに図示されるように、相互接続された孔440gは、表面422に沿って配置されたテーパー領域484、及び表面428に沿って配置されたテーパー領域486を含む。さらに、相互接続された孔440gの直径は不均一であり、表面422と表面428との間で変動する。1つ又は複数の実施形態では、表面422に沿った相互接続された孔440gの直径は、表面428に沿った相互接続された孔440gの直径よりも大きい。代替的に、表面428に沿った相互接続された孔440gの直径は、表面422に沿った相互接続された孔440gの直径よりも大きいことがある。
【0038】
[0044]プレート110、110、110は、プレートを損傷せずに、相互接続された孔の間の独立性を維持しながら、プレートの接合に適した任意の方法を用いて接合することができる。例えば、図5は、1つ又は複数の実施形態に係る、プレートを接合して、ガス分配プレート100を生成する方法のフロー図を示す。動作510では、複数の孔が、第1のプレートにおいて生成される。例えば、図1に示すように、孔112は、プレート110において生成される。孔112は、機械的穿孔、超音波穿孔、レーザ穿孔、放電加工、又は任意の他のサブトラクティブな加工方法のプロセスによって生成されてもよい。
【0039】
[0045]動作520では、複数の孔が、第2のプレートにおいて生成される。例えば、図1に示すように、孔112は、プレート110において生成される。孔112は、機械的穿孔、超音波穿孔、レーザ穿孔、放電加工、又は任意の他のサブトラクティブな加工方法のプロセスによって生成されてもよい。さらに、同様の方法を用いて、任意の数のプレートに孔を生成することができる。
【0040】
[0046]動作530では、プレートは、接合のために準備される。例えば、プレートの適切な接合を容易にするために、表面が確実に平坦かつ清浄であるように、プレート110及び410の表面を接合のために準備することができる。接合のための表面の準備には、とりわけ、表面の研磨、表面のラッピング、表面の洗浄、及び表面のエッチングのうちの1つ又は複数が含まれてもよい。
【0041】
[0047]動作540では、第1のプレートの複数の孔の各々は、第2のプレートの複数の孔のうちの対応する孔と整列する。例えば、孔112の各々は、孔112のうちの対応する孔と整列させられ、複数の相互接続された孔212を形成する。さらに、組み合わされたプレートを形成するために2つより多くのプレートが利用される実施形態では、任意の2つのプレートからの孔が整列させられ、複数の相互接続された孔を形成し得る。相互接続される孔の各々は、ガス分配プレート100を形成するために利用される各々のプレートからの孔から形成され得る。
【0042】
[0048]動作550では、第1のプレートは、第2のプレートと接合される。例えば、プレートは、とりわけ、ろう付け法(すなわち、ろう付け技法)又は拡散接合法(すなわち、拡散接合技法)を使用して、共に合わせることができる。
【0043】
[0049]ろう付け法では、孔を整列させ、プレートを積み重ね、ろう付けシート(braze sheet)又は充填シートを配置して、プレート間に挟み得る。例えば、プレート110をプレート110と積み重ね、孔112の各々を、孔112のうちの対応する孔と整列させてもよい。加えて、ろう付けシートがプレート上に配置された後、そしてプレートが積み重ねられる前に、対応するプレートの孔に重なる得るろう付けシートの部分を除去することができる。プレート110及び110が整列した後、ろう付けプロセスを完了させてもよい。例えば、ろう付けシートの溶融温度以上の温度をガス分配プレート100に適用して、ろう付けシートを溶融させ、プレート110をプレート110と接合させることができる。
【0044】
[0050]拡散接合法では、ガス分配プレート100の各プレートを積み重ね、各プレートの孔を整列させ得る。例えば、プレート110をプレート110と積み重ね、孔112の各々を、孔112のうちの対応する孔と整列させてもよい。プレートを積み重ね、孔を整列させた後、拡散接合プロセスを完了させることができる。さらに、孔を整列させることは、各プレートの原材料の圧延方向が整列するようにプレートを方向付けることを含み得る。プレートの圧延方向を方向付けることにより、プレートの原材料の方向に基づく材料特性における任意の不適合が、確実にガス分配プレートの接合及び性能に影響を及ぼさないようにすることができる。圧延方向は、プレートを製造するために利用された製造プロセスの結果として生じたプレートの表面上の構造的な線に平行であり得る。
【0045】
[0051]動作560では、第1のプレート及び第2のプレートを接合することによって形成されたガス分配プレートが洗浄される。例えば、一実施形態では、接合プロセスの完了後、ガス分配プレートは、任意の適切な化学洗浄プロセスを使用して洗浄されてもよい。動作570では、ガス分配プレート100、400は、酸化物でコーティングされ、原子層堆積(ALD)法、又は処理ガスが依然として相互接続された孔を通過できるようにガス分配プレート100、400上に層を堆積することが可能な任意の他のプロセスを使用して、ガス分配プレート上にコーティングを形成し得る。例えば、ガス分配プレート100、400は、とりわけ、酸化アルミニウム又は酸化イットリウムなどの酸化物内でコーティングされてもよい。
【0046】
[0052]図6は、一実施形態に係る、処理チャンバ600の概略図を示す。処理チャンバ600を使用して、その中の1つ又は複数の基板640を処理することができ、これには、基板640上への材料の堆積、基板640の加熱、基板640のエッチング、又はこれらの組み合わせというプロセスが含まれる。処理チャンバ600は、原子層堆積(ALD)チャンバであってもよい。さらに、処理チャンバ600は、とりわけ、化学気相堆積(CVD)処理チャンバ、プラズマ化学気相堆積(PECVD)処理チャンバ、又は物理的気相堆積(PVD)処理チャンバであってもよい。
【0047】
[0053]1つ又は複数の実施形態では、処理チャンバ600は、内部領域611を有し、内部領域611内には、基板640を支持するために配置された基板支持体642が含まれる。基板支持体642は、加熱素子618、及び基板支持体642の上面544に基板640を保持する素子(例えば、静電チャック、真空チャック、基板保持クランプ等)を含む。基板支持体642は、リフトシステムに接続されたステム610に連結され、ステム610によって内部領域611内で移動可能に配置され得る。リフトシステムは、基板支持体642を上昇処理位置と下降位置との間で移動させ、これにより、基板640が、開口624を通して処理チャンバ600に出入りすることが容易になる。
【0048】
[0054]処理チャンバ600は、ガス供給源626を含み得る。1つ又は複数の実施形態では、ガス供給源626は、ガス供給源と内部領域611との間に配置された質量流量制御(MFC)装置を含み得る。質量流量制御(MFC)装置は、ガス供給源から、内部領域611にわたって処理ガスを分配するために使用されるシャワーヘッドアセンブリ616のガス分配プレート100への処理ガス又はガスの流量を制御する。例えば、処理ガスは、ガス入口614を通って、ガス分配プレート100の孔を通って流動し得る。シャワーヘッドアセンブリ616は、処理チャンバ600に連結されている。例えば、ガス分配プレート100を基板640の上方に位置決めするように、シャワーヘッドアセンブリ616を処理チャンバ600に連結してもよい。ガス分配プレート100は、基板640の上で中央に位置付けされ得る。さらに、ガス分配プレート100の端部が基板340の端部を越えて延在するように、ガス分配プレート100は基板640よりも大きくてもよい。シャワーヘッドアセンブリ616は、内部領域611内で処理ガスからプラズマを生成するRF電源に接続され得る。さらに、堆積プロセスを利用して、基板640を処理圧力で処理し、基板640上に膜を堆積又は成長させることができる。
【0049】
[0055]ステム610は、基板640を処理するために基板支持体642を上昇処理位置へ移動させるように構成されている。さらに、真空ポンプ657を内部領域611に連結させて、内部領域611内の圧力を制御することができる。
【0050】
[0056]堆積ガス又は洗浄化学物質のような処理ガスを、ガス供給源627から、処理チャンバ600のガス入口613を通して、内部領域611へ供給することができる。さらに、処理ガスは、ガス出口636を通して処理ガス領域から排出され得る。ガス出口636を経由する処理ガス(洗浄化学物質を含む)の除去は、ガス出口636に連結された真空ポンプ657によって促進され得る。
【0051】
[0057]上述の処理チャンバ600は、コントローラ630などのプロセッサベースのシステムコントローラによって制御可能である。例えば、基板処理シーケンスの種々の動作の間、コントローラ630は、様々な前駆体ガス、処理ガス、及びパージガスの流れを制御するように構成されている。さらなる実施例として、コントローラ630は、数々の制御動作の中でも、ガス供給、ランプ動作、又は他のプロセスパラメータを制御するように構成されている。
【0052】
[0058]コントローラ630は、概して、処理チャンバ600内の構成要素の制御及び自動化を促進するために使用される。コントローラ630は、例えば、コンピュータ、プログラマブルロジックコントローラ、又は組込型コントローラであってもよい。コントローラ630は、典型的には、中央処理装置(CPU)632、メモリ634、及び入出力(I/O)用の支持回路を含む。CPU632は、様々なシステム機能、基板の運動、チャンバ処理、及び制御支援ハードウエア(例えば、センサ、モータ、ヒータ等)を制御するために産業環境で使用される任意の形態のコンピュータプロセッサのうちの1つであってよく、処理チャンバ600内で実施される処理をモニタリングする。メモリ634は、CPU632に接続されており、容易に利用可能な非揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、フロッピーディスク、ハードディスク、又は任意の他の形態のローカル若しくは遠隔のデジタルストレージ)のうちの1つ又は複数であってよい。CPU632に命令を与えるために、ソフトウェア命令及びデータを符号化して、メモリ内に記憶することができる。従来の様態でプロセッサを支持するために、支持回路もCPU632に接続される。支持回路は、キャッシュ、電源、クロック回路、入出力回路、サブシステム等を含み得る。コントローラ630によって読み取り可能なプログラム(例えば、ソフトウェアルーチン又はコンピュータ命令)は、どのタスクが処理チャンバ600内の構成要素によって実行可能であるかを判断する。好ましくは、プログラムは、コードを含む、コントローラ630内のプロセッサによって読み取り可能なソフトウェアであり、このコードは、コントローラ630によって制御される様々な処理タスク及び様々なシーケンスと共に、処理チャンバ600内で実行されるプロセスの1つ又は複数で利用されるプロセス変数の供給及び制御の監視、実行、及び制御、並びに処理チャンバ600内の基板640及び他の構成要素の移動、支持、及び/又は位置決めに関連するタスクを実行するためのものである。
【0053】
[0059]基板の処理中に基板に供給される処理ガスの均一性を向上させるために、ガス分配プレートが形成され得る。ガス分配プレートは、2つ以上のプレートを接合することによって形成され得る。各々のプレートには、複数の孔が形成され得、プレートのうちの第1のプレートの孔の各々は、プレートのうちの第2のプレートの対応する孔と整列させられる。プレート同士が接合されると、整列した孔は、複数の相互接続された孔を形成する。さらに、ガス分配プレートを制作するために接合されたより薄い板に孔を形成することにより、単一のプレートから形成されたより厚いガス分配プレートに孔を形成する場合よりも、孔はより高いアスペクト比を有し得る。さらに、各プレートに形成され得る孔の数は、単一のプレートから形成されたガス分配プレートに形成され得る孔の総数よりも多い場合がある。
【0054】
[0060]上記は本発明の実施形態を対象としているが、本発明の基本的な範囲から逸脱せずに、本発明の他の実施形態及びさらなる実施形態を考案してもよい。本発明の範囲は、下記の特許請求の範囲によって決定される。
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図4I
図5
図6
【国際調査報告】