(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-15
(54)【発明の名称】RFパワー増幅器パッケージングにおけるバイアス電圧接続
(51)【国際特許分類】
H03F 3/24 20060101AFI20220708BHJP
H03F 1/02 20060101ALI20220708BHJP
【FI】
H03F3/24
H03F1/02 188
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021568738
(86)(22)【出願日】2020-05-15
(85)【翻訳文提出日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 US2020033124
(87)【国際公開番号】W WO2020236585
(87)【国際公開日】2020-11-26
(32)【優先日】2019-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】592054856
【氏名又は名称】ウルフスピード インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】WOLFSPEED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】チドゥララ マドゥ
(72)【発明者】
【氏名】マーベル マーヴィン
(72)【発明者】
【氏名】ウォード サイモン
【テーマコード(参考)】
5J500
【Fターム(参考)】
5J500AA01
5J500AA21
5J500AA41
5J500AC54
5J500AC81
5J500AC92
5J500AF10
5J500AF16
5J500AH29
5J500AH33
5J500AK29
5J500AM08
5J500AQ04
5J500AS14
5J500AT01
5J500AT07
5J500LV08
5J500WU08
(57)【要約】
パッケージ上へのRFパワー増幅器回路の組み込みにおいて、少なくとも1つのバイアス電圧が、2又は3以上のピン/コネクタを介してパッケージ上の少なくとも1つの増幅器回路に結合される。詳細には、ゲート及びドレインバイアス電圧のうちの少なくとも1つが、少なくとも2つのピン/コネクタを介して1又は2以上の増幅器回路に結合される。一部の実施形態において、2又は3以上のバイアス電圧ピン/コネクタが、パッケージ上で共に接続されて、ピン/コネクタを並列に配置し、これによりピン/コネクタに関連するインダクタンスが低減される。一部の実施形態において、同じバイアス電圧に接続された2つのピン/コネクタの少なくとも1つが、RF信号ピン/コネクタの両側に配置されて、パッケージ上の信号のルーティングを簡素化して、パッケージ上の配置及びルーティングのより高い柔軟性を可能にする。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は2以上の増幅器回路(18a、18b)を収容する電子回路パッケージ(30、50)であって、
ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有し、前記ソース端子が無線周波数(RF)信号グランドに接続された第1増幅器回路(18a)と、
前記第1増幅器回路のゲート端子に接続された第1RF入力コネクタ(36a)と、
前記第1増幅器回路のドレイン端子に接続された第1RF出力コネクタ(42a)と、
前記第1増幅器回路(18a)のゲート端子に結合された第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)と、
前記第1増幅器回路(18a)のドレイン端子に結合された第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)と、
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)に接続された第2ゲートバイアス電圧コネクタ(34a)及び前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)に接続された第2ドレインバイアス電圧コネクタ(40a)のうちの少なくとも1つと、
を備える、ことを特徴とする電子回路パッケージ(30、50)。
【請求項2】
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)及び第2ゲートバイアス電圧コネクタ(34a)又は前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)及び第2ドレインバイアス電圧コネクタ(40a)の前記並列接続により、1つのそれぞれのゲート又はドレインバイアス電圧コネクタと比較して、前記それぞれの実効ゲート又はドレインバイアス給電インダクタンスが低減される、
請求項1に記載のパッケージ(30、50)。
【請求項3】
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)及び第2ゲートバイアス電圧コネクタ(34a)が、前記第1RF入力コネクタ(36a)の両側に配置される、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)及び第2ドレインバイアス電圧コネクタ(40a)が、前記第1RF出力コネクタ(42a)の両側に配置される、
ことのうちの何れか一方又は両方である、
請求項1~2の何れか1項に記載のパッケージ(30、50)。
【請求項4】
ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有し、前記ソース端子がRF信号グランドに接続された第2増幅器回路(18b)と、
前記第2増幅器回路のゲート端子に接続された第2RF入力コネクタ(36b)と、
前記第2増幅器回路のドレイン端子に接続された第2RF出力コネクタ(42b)と、
前記第2増幅器回路(18b)の前記ゲート端子に結合された第3ゲートバイアス電圧コネクタ(32b)と、
前記第2増幅器回路(18b)の前記ドレイン端子に結合された第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38b)と、
を更に備える、請求項1~3の何れか1項に記載のパッケージ(30、50)。
【請求項5】
前記第3ゲートバイアス電圧コネクタに接続された第4ゲートバイアス電圧コネクタ(34b)、及び
前記第3ドレインバイアス電圧コネクタに接続された第4ドレインバイアス電圧コネクタ(40b)、
のうちの少なくとも1つを更に備える、
請求項4に記載のパッケージ(30、50)。
【請求項6】
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタとRF信号グランドとの間に結合された第1デカップリングキャパシタ(C
DC)と、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタとRF信号グランドとの間に結合された第2デカップリングキャパシタ(C
DC)と、
を更に備える、請求項4~5の何れか1項に記載のパッケージ(30、50)。
【請求項7】
前記第3ゲートバイアス電圧コネクタ(32b)は、前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)に接続され、
前記第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38b)は、前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)に接続される、
請求項4~6の何れか1項に記載のパッケージ(30、50)。
【請求項8】
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)とRF信号グランドとの間に結合された第1デカップリングキャパシタ(C
DC)と、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)とRF信号グランドとの間に結合された第2デカップリングキャパシタ(C
DC)と、
を更に備える、請求項7に記載のパッケージ(30、50)。
【請求項9】
前記第1増幅器回路(18a)は、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第1増幅器段(18
a1)と、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第2増幅器段(18
a2)と、を含む第1二段増幅器を備え、
前記増幅器段(18
a1、18
a2)の両方の前記ソース端子は、RF信号グランドに接続され、
前記第1増幅器段(18
a1)の前記ゲート端子は、前記第1増幅器回路(18a)の前記ゲート端子であり、
前記第1増幅器段(18
a1)の前記ドレイン端子は、前記第2増幅器段(18
a2)の前記ゲート端子に接続され、
前記第2増幅器段(18
a2)の前記ドレイン端子は、前記第1増幅器回路(18a)の前記ドレイン端子であり、
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32
a1)は、前記第1増幅器回路(18a)の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの一方の増幅器段の前記ゲート端子に結合され、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38
a1)は、前記第1増幅器回路(18a)の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの一方の増幅器段の前記ドレイン端子に結合され、
前記第2ゲートバイアス電圧コネクタ(32
a2)は、前記第1増幅器回路(18a)の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの他方の増幅段の前記ゲート端子に結合され、
前記第2ドレインバイアス電圧コネクタ(38
a2)は、前記第1増幅器回路(18a)の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの他方の増幅段の前記ドレイン端子に結合される、
請求項1~8の何れか1項に記載のパッケージ(50)。
【請求項10】
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32
a1)及び第2ゲートバイアス電圧コネクタ(32
a2)は、前記第1RF入力コネクタ(36a)の両側に配置される、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38
a1)及び第2ドレインバイアス電圧コネクタ(38
a2)は、前記第1RF出力コネクタ(42a)の両側に配置される、
のうちの少なくとも1つである、請求項9に記載のパッケージ(50)。
【請求項11】
ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第2増幅器回路(18b)を更に備え、
前記ソース端子はRF信号グランドに接続され、
前記第2増幅器回路(18b)は、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第1増幅器段(18
b1)と、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第2増幅器段(18
b2)と、を含む第2二段増幅器(18b)を備え、
前記増幅器段(18
b1、18
b2)の両方の前記ソース端子は、RF信号グランドに接続され、
前記第1増幅器段(18
b1)の前記ゲート端子は、前記第2増幅器回路(18b)の前記ゲート端子であり、
前記第2増幅器段(18
b2)の前記ドレイン端子は、前記第2増幅器回路(18b)の前記ドレイン端子であり、
前記第1増幅器段(18
b1)の前記ドレイン端子は、前記第2増幅器段(18
b2)の前記ゲート端子に接続されており、
前記パッケージ(50)が更に、
前記第2増幅器回路のゲート端子に接続された第2RF入力コネクタ(36b)と、
前記第2増幅器回路のドレイン端子に接続された第2RF出力コネクタ(42b)と、
前記第2増幅器回路(18b)の前記第1増幅器段(18
b1)及び第2増幅器段(18
b2)のうちの一方の増幅器段の前記ゲート端子に結合された第3ゲートバイアス電圧コネクタ(32
b1)と、
前記第2増幅器回路(18b)の前記第1増幅器段(18
b1)及び第2増幅器段(18
b2)のうちの他方の増幅段の前記ゲート端子に結合された第4ゲートバイアス電圧コネクタ(32
b2)と、
前記第2増幅器回路(18b)の前記第1増幅器段(18
b1)及び第2増幅器段(18
b2)のうちの一方の増幅器段の前記ドレイン端子に結合された第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38
b1)と、
前記第2増幅器回路(18b)の前記第1増幅器段(18
b1)及び第2増幅器段(18
b2)のうちの他方の増幅段の前記ドレイン端子に結合された第4ドレインバイアス電圧コネクタ(38
b2)と、
を更に備える、請求項9~10の何れか1項に記載のパッケージ(50)。
【請求項12】
前記第3ゲートバイアス電圧コネクタ(32
b1)及び第4ゲートバイアス電圧コネクタ(32
b2)は、前記第2RF入力コネクタ(36b)の両側に配置される、
前記第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38
b1)及び第4ドレインバイアス電圧コネクタ(38
b2)は、前記第2RF出力コネクタ(42b)の両側に配置される、
のうちの少なくとも1つである、請求項11に記載のパッケージ(50)。
【請求項13】
1又は2以上の増幅器回路(18a、18b)を収容する電子回路パッケージ(30、50)を製作する方法(100)であって、
ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有し、前記ソース端子が無線周波数(RF)信号グランドに接続される第1増幅器回路(18a)を配置するステップ(102)と、
前記第1増幅器回路のゲート端子に第1RF入力コネクタ(36a)を接続するステップ(104)と、
前記第1増幅器回路のドレイン端子に第1RF出力コネクタ(42a)を接続するステップ(106)と、
前記第1増幅器回路(18a)の前記ゲート端子に第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)を結合するステップ(108)と、
前記第1増幅器回路(18a)の前記ドレイン端子に第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)を結合するステップ(110)と、
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)に第2ゲートバイアス電圧コネクタ(34a)を接続(112)するステップ(112)、及び前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38b)に第2ドレインバイアス電圧コネクタ(40b)を接続するステップ(114)、のうちの少なくとも1つと、
を含む、方法(100)。
【請求項14】
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)及び第2ゲートバイアス電圧コネクタ(34a)又は前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)及び第2ドレインバイアス電圧コネクタ(40a)の並列接続により、1つのそれぞれの前記ゲート又はドレインバイアス電圧コネクタと比較して、前記それぞれの実効ゲート又はドレインバイアス給電インダクタンスが低減される、
請求項13に記載の方法(100)。
【請求項15】
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)及び第2ゲートバイアス電圧コネクタ(34a)が、前記第1RF入力コネクタ(36a)の両側に配置される、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)及び第2ドレインバイアス電圧コネクタ(40a)が、前記第1RF出力コネクタ(42a)の両側に配置される、
のうちの何れか一方又は両方である、
請求項13~14の何れか1項に記載の方法(100)。
【請求項16】
ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有し、前記ソース端子がRF信号グランドに接続される第2増幅器回路(18b)を配置するステップと、
前記第2増幅器回路のゲート端子に第2RF入力コネクタ(36b)を接続するステップと、
前記第2増幅器回路のドレイン端子に第2RF出力コネクタ(42b)を接続するステップと、
前記第2増幅器回路(18b)の前記ゲート端子に第3ゲートバイアス電圧コネクタ(32b)を結合するステップと、
前記第2増幅器回路(18b)の前記ドレイン端子に第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38b)を結合するステップと、
を更に含む、請求項13~15の何れか1項に記載の方法(100)。
【請求項17】
前記第3ゲートバイアス電圧コネクタ(32b)に第4ゲートバイアス電圧コネクタ(34b)を接続するステップ、及び
前記第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38b)に第4ドレインバイアス電圧コネクタ(40b)を接続するステップ、
のうちの少なくとも1つを更に含む、請求項16に記載の方法(100)。
【請求項18】
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)とRF信号グランドとの間に第1デカップリングキャパシタ(C
DC)を結合するステップと、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)とRF信号グランドとの間に第2デカップリングキャパシタ(C
DC)を結合するステップと、
を更に含む、請求項16~17の何れか1項に記載の方法(100)。
【請求項19】
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)に前記第3ゲートバイアス電圧コネクタ(32b)を接続するステップと、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)に前記第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38b)を接続するステップと、
を更に含む、請求項16~18の何れか1項に記載の方法(100)。
【請求項20】
前記第1増幅器回路は、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第1増幅器段(18
a1)と、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第2増幅器段(18
a2)と、を含む第1二段増幅器を備え、
前記増幅器段(18
a1、18
a2)の両方の前記ソース端子は、RF信号グランドに接続され、
前記第1増幅器段(18
a1)の前記ゲート端子は、前記第1増幅器回路(18a)の前記ゲート端子であり、
前記第1増幅器段(18
a1)の前記ドレイン端子は、前記第2増幅器段(18
a2)の前記ゲート端子に接続され、
前記第2増幅器段(18
a2)の前記ドレイン端子は、前記第1増幅器回路(18a)の前記ドレイン端子であり、
前記方法が、
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32
a1)を前記第1増幅器回路の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの一方の増幅器段の前記ゲート端子に結合するステップと、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38
a1)を前記第1増幅器回路の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの一方の増幅器段の前記ドレイン端子に結合するステップと、
第2ゲートバイアス電圧コネクタ(32
a2)を前記第1増幅器回路の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの他方の増幅段の前記ゲート端子に結合するステップと、
第2ドレインバイアス電圧コネクタ(38
a2)を前記第1増幅器回路の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの他方の増幅段の前記ドレイン端子に結合するステップと、
を更に含む、請求項13~19の何れか1項に記載の方法(100)。
【請求項21】
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32
a1)及び第2ゲートバイアス電圧コネクタ(32
a2)は、前記第1RF入力コネクタ(36a)の両側に配置される、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38
a1)及び第2ドレインバイアス電圧コネクタ(38
a2)は、前記第1RF出力コネクタ(42a)の両側に配置される、
のうちの少なくとも1つである、請求項20に記載の方法(100)。
【請求項22】
ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有し、前記ソース端子がRF信号グランドに接続される第2増幅器回路を配置するステップを更に含み、
前記第2増幅器回路は、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第1増幅器段(18
b1)と、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第2増幅器段(18
b2)と、を含む第2二段増幅器を備え、
前記増幅器段(18
b1、18
b2)の両方の前記ソース端子は、RF信号グランドに接続され、
前記第1増幅器段(18
b1)の前記ゲート端子は、前記第2増幅器回路(18b)の前記ゲート端子であり、
前記第2増幅器段(18
b2)の前記ドレイン端子は、前記第2増幅器回路(18b)の前記ドレイン端子であり、
前記第1増幅器段(18
b1)の前記ドレイン端子は、前記第2増幅器段(18
b2)の前記ゲート端子に接続され、
前記方法が更に、
前記第2増幅器回路のゲート端子に第2RF入力コネクタ(36b)を接続するステップと、
前記第2増幅器回路のドレイン端子に第2RF出力コネクタ(42b)を接続するステップと、
第3ゲートバイアス電圧コネクタ(32
b1)を前記第2増幅器回路(18b)の前記第1増幅器段(18
b1)及び第2増幅器段(18
b2)のうちの一方の増幅器段の前記ゲート端子に結合するステップと、
第4ゲートバイアス電圧コネクタ(32
b2)を前記第2増幅器回路(18b)の前記第1増幅器段(18
b1)及び第2増幅器段(18
b2)のうちの他方の増幅段の前記ゲート端子に結合するステップと、
第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38
b1)を前記第2増幅器回路(18b)の前記第1増幅器段(18
b1)及び第2増幅器段(18
b2)のうちの一方の増幅器段の前記ドレイン端子に結合するステップと、
第4ドレインバイアス電圧コネクタ(38
b2)を前記第2増幅器回路(18b)の前記第1増幅器段(18
b1)及び第2増幅器段(18
b2)のうちの他方の増幅段の前記ドレイン端子に結合するステップと、
を更に含む、請求項20~21の何れか1項に記載の方法(100)。
【請求項23】
前記第3ゲートバイアス電圧コネクタ(32
b1)及び第4ゲートバイアス電圧コネクタ(32
b2)は、前記第2RF入力コネクタ(36b)の両側に配置される、
前記第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38
b1)及び第4ドレインバイアス電圧コネクタ(38
b2)は、前記第2RF出力コネクタ(42b)の両側に配置される、
のうちの少なくとも1つである、請求項22に記載の方法(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互参照)
本出願は、2019年5月17日に出願された米国特許出願第16/414,955号に対する優先権を主張するものであり、その内容全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本発明は、一般にRFパワー増幅器回路に関し、具体的には、同じバイアス電圧に2又は3以上のピン/コネクタを接続することによってパッケージ上の増幅器回路にバイアス電圧を供給するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
最新の無線通信ネットワークは、無線周波数(RF)信号上に変調された音声及びデータコンテンツを、一般に固定アクセスポイント(基地局、eNB、gNBなどとして知られる)と多数のモバイル端末(ユーザ装置又はUE、タブレット、ラップトップなど)との間で伝送することによって動作する。両方向の信号伝送に、RFパワー増幅器が必要である。どちらの場合も、効率性(出力電力を入力電力で除算)が重要な考慮事項である。非効率な増幅器は、消費される電力の多くを熱に変換するだけであり、動作コストが上がり、熱を排出するための物理設計が必要なので、アクセスポイントにおいては効率的なパワー増幅器が望ましい。モバイル端末内のパワー増幅器は、バッテリ電力の主要消費機器であり、充電あたりの有効な装置ライフタイムを伸ばすためには高効率が望ましい。
【0004】
増幅器は、増幅器が常にONであるか又は導電が強力なポイントである圧縮においてか又はその近くで最も効率的に動作する。圧縮点未満で動作する増幅器は、出力信号が入力信号の増幅版である線形領域内で動作する。圧縮において部分的に又は全体的に動作する増幅器は、周波数/位相変調信号又はオンオフキーイング変調信号(例えばモールス信号)を、高効率の高電力で送信することができる。これらの用途において、線形性は必要なく、すなわち、増幅器は、信号上に変調された情報に影響を及ぼすことなく、信号振幅を歪めることがある。しかしながら、部分的にでも搬送波信号の振幅を変調することによって情報を符号化する通信信号には、AM情報を保持するために、高線形性で動作するためのパワー増幅器が必要である。
【0005】
例えば、様々なレベルの直交振幅変調(16-QAM、64-QAM、256-QAM)など、最新の無線通信ネットワーク用に標準化された信号変調方式の多くには、増幅器が圧縮に突入する場合に発生することになる振幅変調情報の欠落を回避するために、線形増幅器が必要である。多くのそのような信号の特性は、平均信号電力は比較的低いが、信号の間欠ピークが平均と比較して高い電力を有することである。この特性は、ピーク対平均電力比(PAPR)として定量化される。高PAPR信号を伝送する単一のパワー増幅器は、稀に発生する信号ピークに合わせたサイズにする必要があるので、低効率を示すことになり、平均では非常に低い電力で作動する。すなわち、パワー増幅器は、平均的には使用されない大きい「ヘッドルーム」を含めて設計する必要がある。増幅器の動作点は圧縮点よりもかなり低いので、効率性に乏しい。これはつまり、増幅器が(モバイル端末の場合はバッテリから)消費する電力の多くが、熱として消耗されることを意味する。
【0006】
ウィリアム・ドハティ(William Doherty)が1936年に、高PAPRのAM無線信号を伝送する一方で、効率が改善されたパワー増幅器を設計して、この問題を解決した。
図1のブロック図に表したドハティ増幅器10は、ほとんどの信号増幅のために用いられて「主」又は「搬送波」増幅器と呼ばれることがある第1増幅器18a、及び信号ピークを増幅するために用いられて「補助」又は「ピーク」増幅器と呼ばれることがある第2増幅器18bを含む。本明細書では、より一般的な「第1」及び「第2」増幅器という用語を使用する。第1増幅器18aとしては、AB級増幅器が使用されることが多く、線形領域内であるが圧縮に近い場合(すなわち、低ヘッドルーム)は、平均信号を増幅するようにバイアスをかけることができる。信号ピークは、例えば第2増幅器18bであるC級増幅器によって増幅され、この増幅器は、ほとんどの時間、非活性で、入力信号導通角のほんの一部でだけ線形になる必要がある。AB級又はC級増幅器としてのトランジスタの動作は、ゲート及びドレイン端子に印加されるバイアス電圧によって形成される。
【0007】
ドハティ増幅器の特徴は、直交波長伝送路を用いてしばしば実装されて90度の移送シフトを有する、インピーダンスインバータ22を通じて形成された、第1増幅器18a及び第2増幅器18bの出力接続である。低い入力信号電力レベルでは、第2増幅器18bは非活性であり、インピーダンスインバータ22が、第1増幅器18aへの高出力インピーダンスを表し、その効率を改善する。第2増幅器18bが信号ピークの増幅を開始するのに伴って、出力電流が負荷インピーダンスにわたって電圧を上昇させて、インピーダンスインバータ22がこれを第1増幅器18aにインピーダンスの低下として表して、入力信号電力が増加するのに伴って出力電力を上昇させることができる。これは負荷変調として知られ、その結果として、ドハティ増幅器10が入力信号電力の範囲全体にわたって高効率を示すことになる。
【0008】
図1を参照すれば、電力分配器回路12が、瞬間電力レベルに応答して、RF入力信号を第1増幅器18aと第2増幅器18bとの間で分配する。移相器14は、出力インピーダンスインバータ22が第1増幅器18aの出力に印加する90度の遅延を整合するために、第2増幅器18b入力の移相を90度遅延させる。一部の実施形態において、電力分配器12及び移相器14を、直交電力分配器内で組み合わせることができ、その両方が入力信号を分割して、90度の位相シフトを第2増幅器18b入力に印加する。入力RFインピーダンス整合回路16a、16bが、インピーダンス整合を実行し、例えば、標準50Ωのシステムインピーダンスを、第1増幅器18a及び第2増幅器18bの低入力インピーダンスに整合する。同様に、出力RFインピーダンス整合回路20a、20bが、第1増幅器18a及び第2増幅器18bの出力インピーダンスを、増幅器18a、18bから見た負荷インピーダンスZ
loadに整合する。この出力インピーダンス整合は、ドハティ増幅器10の帯域幅を改善する1つの方法である。
【0009】
上述のように、ドハティ構成内の第1増幅器18a及び第2増幅器18bの出力は、90度の位相遅延を有するインピーダンスインバータ22によって接続される。インピーダンスインバータ22は、直交波長伝送路を用いて実装されることが多い。ドハティ増幅器10の出力は、通常はインピーダンスインバータ22の第2増幅器18b側で、いわゆるサミングノードにおいて引き出される。インピーダンス変換器などの出力インピーダンス整合回路(OMN)24が、負荷インピーダンスZloadを標準50Ωシステムインピーダンスに整合する。
【0010】
図2は、ドハティ増幅器10の簡易回路モデルであり、第1増幅器18a及び第2増幅器18bが、理想的な電流源としてモデル化されている。インピーダンスインバータ22は、90度の位相シフトを有する直交波長伝送路である。合成された出力電力がサミングノードから引き出され、負荷は、抵抗R
SUMによって表される。明確にするために、入力電力分配器12、移相器14、並びに入力インピーダンス整合回路16及び出力インピーダンス整合回路20は省いている。
【0011】
横方向拡散金属酸化膜半導体(LDMOS)又は窒化ガリウム(GaN)HEMTデバイスなどの実際のRFパワー増幅器18a、18bは、特に100MHz前後などのビデオ周波数においては、必要な帯域幅にわたって歪みを生じる。この歪みを緩和する1つの公知の手法が、デカップリングキャパシタの使用である。
図3Aに、増幅器18を入力インピーダンス整合ネットワーク16及び出力インピーダンス整合ネットワーク20と共に示す。
図3Aに示されているのはまた、所望の級の動作(例えば、第1増幅器18aに関してはAB級、第2増幅器18bに関してはC級)になるよう、トランジスタ18にバイアスをかけるために必要なゲート及びドレインバイアス給電回路である。これらのバイアス給電回路は、RFキャパシタンスC
RF、デカップリングキャパシタC
DC、及びλ/4伝送路を含む。RFキャパシタンスC
RFは、例えば、10~20pF範囲とすることができ、インピーダンス整合の直交波長のための短絡回路を提供する。すなわち、ゲートバイアス給電回路では、例えば、C
RFが事実上、RF周波数における短絡回路である。デカップリングキャパシタC
DCは、例えば、10μF範囲内とすることができ、例えば100MHz未満の低周波数における歪みを緩和する。
【0012】
図3Bに、回路パッケージ上の
図3Aの回路の実装を示す。当該技術で公知のように、回路パッケージは、1又は2以上のRF増幅器回路(例えば、トランジスタ増幅器)、並びにインピーダンス整合回路、電力分配器回路などの他の回路を含むことができる。回路パッケージは、物理的、機械的、及び電気的接続を、例えばプリント基板(PCB)に提供することによって、別の回路内に増幅器回路を組み込むことを容易にする。電子デバイスのサイズは縮小し続けているので、多くの場合、パッケージのサイズは、パッケージ上の回路をPCBと接続するピン、パッド、又は類似のインタフェース素子(本明細書ではピン/コネクタ)の数及び相対的なサイズによって制限される。増幅器18は、トランジスタ(例えば、LDMOS又はGaN HEMT)として実装される。入力RFインピーダンス整合回路16及び出力RFインピーダンス整合回路20は、パッケージ上に形成されたLCネットワークとして実装されるが、他の実施形態では、LC回路の一部又は全てをパッケージ外部とすることができる。キャパシタンスC
RF及びC
DCは、パッケージ外部である。λ/4伝送路は、ゲート又はドレインバイアス電圧をそれぞれのRFインピーダンス整合回路16、20に接続するボンドワイヤの給電インダクタンスL
Fとして表される。
【0013】
ゲート及びドレインバイアス電圧給電回路による公知の問題は、キャパシタ及びインダクタンスの組み合わせによって生じる共振が動作帯域に近いことで、線形性の改善を制限することである。従って、ドハティ増幅器の高い線形の広帯域動作に対する主な課題は、共振を動作帯域から離しておくために、バイアス電圧給電インダクタンスLFを最小限にすることである。
【0014】
別の課題は、特に通信システム内で使用される増幅器に関して、空間及び重量を最小限にすることである。空間ダイバーシティ及び空間多重化の両方が、品質を改善してデータレートを上げるために最新及び将来の無線通信ネットワークで採用される技術である。空間ダイバーシティは、異なる伝搬経路上(例えば、異なる送信/受信アンテナ)で同じ信号を送信して、フェーディング、同一チャネル干渉、及びRF信号伝送の他の悪影響に対する堅牢性を高める。空間多重化もまた、複数の送信及び受信アンテナを使用し、データレートを上げるために、空間時間符号化を用いて、異なる伝搬経路上でデータの異なる部分を伝送することを指す。これらの技術はまとめて、多入力多出力又は「MIMO」と呼ばれる。全てのMIMO技術の鍵は、エアインタフェースチャネルの少なくとも片側又は好ましくは両側での複数のアンテナの配備である。第4世代(4G)ネットワーク標準は、トランシーバあたり2、4、又は8本のアンテナを検討するが、しかしながら、現在定義中の第5世代(5G)ネットワークは、トランシーバあたり最高で128のアンテナを想定する。RF信号の伝送に用いられる各アンテナには、パワー増幅器が必要である。従って、コンパクト設計、及び同じパッケージ内へのできる限り多くの部品の組み込みが、RFパワー増幅器の重要な設計上の考慮事項となる。
【0015】
特に、ドハティ増幅器の第1(「主」)トランジスタ及び第2(「補助」)トランジスタの両方を同じパッケージ上に実装する必要が生じる。そのような組み込みの課題は、デバイス自体を回路基板上に取り付けること、並びに入力RFインピーダンス整合ネットワーク16及び出力RFインピーダンス整合ネットワーク20などの回路のサポートだけではなく、パッド/ピン/コネクタの間隔及び配置からもまた生じる。RF入力リード線及び出力リード線は、他の信号接続よりも通常は幅広く、これらのサイズを縮小することは、性能にマイナスの影響を与える。従って、同じパッケージ内に組み込まれた複数の増幅器のRF信号入力/出力接続は、通常はパッケージ側で隣接して配置され、他の接続(例えば、バイアス電圧)は、RF信号入力/出力接続の外側にある。
【0016】
本書の背景技術のセクションは、当業者が範囲及び有用性を理解するのを助けするために、本発明の実施形態を技術的及び運用上の関連において当てはめるために提供される。背景技術セクションにおいて記載される手法は実施することができるが、これらは必ずしも従来考案され実施された手法とは限らない。このようなものとして明示的に識別されない限り、本明細書における記載は、背景技術セクションに含まれるだけでは従来技術であるとは認められない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】米国特許出願第16/414,955号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
以下は、本発明の幾つかの例示的な態様の基本的理解を提供するために本発明の簡易的な要約を提示している。この要約は、本発明の重要な要素を特定すること、及び本発明の技術的範囲を正確に説明することを意図するものではない。本概要の唯一の目的は、以下に示すより詳細な説明への前置きとして、本明細書に開示する本発明の幾つかの概念を簡単な形式で提示することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本明細書で記載され特許請求される1又は2以上の実施形態によれば、RFパワー増幅器回路のパッケージ上への組み込みにおいて、少なくとも1つのバイアス電圧が、2又は3以上のピン/コネクタを介してパッケージ上の少なくとも1つの増幅器回路に結合される。詳細には、ゲート及びドレインバイアス電圧のうちの少なくとも1つが、少なくとも2つのピン/コネクタを介して1又は2以上の増幅器回路に結合される。一部の実施形態において、2又は3以上のバイアス電圧ピン/コネクタが、パッケージ上で共に接続されて、ピン/コネクタを並列に配置し、これによりピン/コネクタに関連するインダクタンスが低減される。一部の実施形態において、同じバイアス電圧に接続された2つのピン/コネクタの少なくとも1つが、RF信号ピン/コネクタの両側に配置されて、パッケージ上の信号のルーティングを簡素化して、パッケージ上の配置及びルーティングのより高い柔軟性を可能にする。
【0020】
1つの実施形態は、1又は2以上の増幅器回路を収容する電子回路パッケージに関する。パッケージは、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第1増幅器回路を含む。ソース端子は、RF信号グランドに接続される。第1RF入力コネクタは、第1増幅器回路のゲート端子に接続される。第1RF出力コネクタは、第1増幅器回路のドレイン端子に接続される。第1ゲートバイアス電圧コネクタは、第1増幅器回路のゲート端子に結合される。第1ドレインバイアス電圧コネクタは、第1増幅器回路のドレイン端子に結合される。第2ゲートバイアス電圧コネクタは、第1ゲートバイアス電圧コネクタに接続され、第2ドレインバイアス電圧コネクタは、第1ドレインバイアス電圧コネクタに接続される、のうちの少なくとも1つである。
【0021】
別の実施形態は、1又は2以上の増幅器回路を収容する電子回路パッケージを製作する方法に関する。パッケージ上に第1増幅器回路を配置する。第1増幅器回路は、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する。RF信号グランドにソース端子を接続する。第1増幅器回路のゲート端子に第1RF入力コネクタを接続する。第1増幅器回路のドレイン端子に第1RF出力コネクタを接続する。第1増幅器回路のゲート端子に第1ゲートバイアス電圧コネクタを結合する。第1増幅器回路のドレイン端子に第1ドレインバイアス電圧コネクタを結合する。第1ゲートバイアス電圧コネクタに第2ゲートバイアス電圧コネクタを接続し、第1ドレインバイアス電圧コネクタに第2ドレインバイアス電圧コネクタを接続する、のうちの少なくとも1つである。
【0022】
本発明について、本発明の実施形態が示された添付図面を参照しながら、以下でより完全に説明する。しかしながら、本発明は、本明細書に記載された実施形態に限定されるものととらえるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が網羅的で完全になるように、並びに本発明の範囲が当業者に十分に伝達されるように提供される。図面全体にわたって同様の数字は同様の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図3A】バイアス電圧給電回路を有する増幅器のブロック図である。
【
図4】1又は2以上の増幅器回路を収容するパッケージへのRF信号の接続及びバイアス電圧接続の一実施形態を示す配線図である。
【
図5】1又は2以上の増幅器回路を収容するパッケージへのRF信号の接続及びバイアス電圧接続の別の実施形態を示す配線図である。
【
図6】並列の2つのバイアス電圧ピン/コネクタのインダクタンスの減少を示す等価回路図である。
【
図7】パッケージ上の2つの増幅器回路及びインピーダンス整合回路を示す回路図であり、複数のピン/コネクタに接続された各々へのバイアス電圧を含む。
【
図8】パッケージ上の2つの増幅器回路及びインピーダンス整合回路を示す回路図であり、複数のピン/コネクタに接続された1つのみへのバイアス電圧を含む。
【
図9】パッケージ上の2つの増幅器回路及びインピーダンス整合回路を示す回路図であり、両方の増幅器によって共有されるバイアス電圧を含む。
【
図10】パッケージ上の2つの増幅器回路及びインピーダンス整合回路を示す回路図であり、複数のピン/コネクタに接続された1つの増幅器のみへのバイアス電圧、並びにパッケージ上に更なるデカップリングキャパシタを含む。
【
図11】パッケージ上の2つの増幅器回路及びインピーダンス整合回路を示す回路図であり、両方の増幅器によって共有されるバイアス電圧及び更なるデカップリングキャパシタを含む。
【
図12】パッケージ上の2つの多段増幅器及びインピーダンス整合回路の回路図であり、各増幅器段へのバイアス電圧分配を示す。
【
図13】電子回路パッケージを製作する方法100のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、当然ながら、発明の基本的特徴から逸脱することなく、本明細書に具体的に記載されたものとは異なる方法で実行することができる。本実施形態は、全ての点で限定ではなく例証とみなされるべきであり、添付の特許請求の範囲の意図及び均等の範囲内に含まれる全ての変更は、範囲内に含まれることが意図される。
【0025】
簡潔且つ例証目的ので、本発明について、主に例示的な実施形態を参照することにより説明される。以下の記載では、本発明の完全な理解をもたらすために、多くの具体的な詳細が示される。しかしながら、当業者であれば、本発明は、これらの具体的な詳細に限定されずに実施可能であることは理解されるであろう。本説明において、本発明を不必要に曖昧にしないために、よく知られた方法及び構造については詳細に説明していない。
【0026】
本発明の実施形態は、パッケージ上の増幅器回路へのバイアス電圧などの信号の接続に関する。上述のように、多くの用途におけるRFパワー増幅器の急増に起因して、2又は3以上の増幅器回路を単一のパッケージ内にパッケージ化することが有利である。このパッケージ化の1つの特定の用途が、ドハティ増幅器の2つの増幅器回路をパッケージ上に共に組み込むことであるが、当然ながら、多くの他の増幅器回路構成を、本発明の実施形態に従って有利にパッケージ化することができる。
【0027】
パッケージは、例えば、小型のプリント基板(PCB)、又はマルチチップモジュール(MCM)回路基板を含むことができ、2又は3以上の増幅器が含まれ、可能であれば更なるディスクリート部品が組み込まれる。パッケージ上の回路は、カプセル化することができ、ピンを介して電気接続が設けられ、この場合は、パッケージが、従来のパッケージ化集積回路を形成する。代替的に、パッケージは、増幅器回路(及び可能であれば他の部品)がその上に取り付けられたPCB又は回路基板を含むことができ、端部にはボンディングパッドを有し、別の回路への接続は、ボンディングワイヤ又は他の公知の回路相互接続技術を介して形成される。このような全ての電気的接続を、本明細書ではまとめて「ピン/コネクタ」又は単に「コネクタ」と呼ぶが、この語は、パッケージ外部の電気信号又は電圧レベルをパッケージ上の1又はそれ以上の回路又は部品に接続するあらゆる手段を包含するように広く解釈されるべきである。
【0028】
図4及び5に、本発明の2つの実施形態を示し、ゲート又はドレインバイアス電圧のうちの少なくとも1つが、2又は3以上のピン/接続を介してパッケージ上の少なくとも1つの増幅器回路に供給される。例えば、
図4には、少なくとも2つの(及び点線及び楕円で示すように任意でそれ以上の数の)ピン/コネクタを介して、第1ゲート電圧V
G1がパッケージに接続することを示す。この実施形態においては、V
G1ピン/接続のうちの少なくとも2つが、RF
1入力ピン/接続の両側に配置されている。当該技術で公知のように、RFピン/接続のボンディングパッドエリアは、他の信号のためのエリアよりもかなり大きくなる。パッドの幅は、トランジスタの電力及び出力インピーダンスに応じて変わる。特に、RF電力が増加するほど、インピーダンスは低下するので、より大きいRFパッド幅が必要になる。対照的に、バイアス給電ピン/コネクタのボンディングパッドは電流をサポートするのに十分な幅だけで済むので、より狭くなる。
【0029】
通常、2又は3以上の増幅器回路に関して、同じタイプ(例えば、入力又は出力)のRFピン/接続は、パッケージの片側に隣接して配置されて、これらの間には他の信号ピン/コネクタが存在しない。しかしながら、本発明の実施形態によれば、ゲート及び/又はドレインバイアス電圧給電回路は、RF信号ピン/コネクタの両側に配置されたピン/コネクタを介してパッケージ上の増幅器回路に接続する。結果的に、1又は2以上のゲート及び/又はドレインバイアス電圧給電回路のピン/コネクタは、
図4のゲートバイアス電圧のケースで図示したように、RF信号ピン/コネクタの間に配置される。この構成は、パッケージ上の1又は2以上の増幅器回路への複数のゲートバイアス電圧給電を分配する際に、パッケージ上の配線を簡素化するという利点を少なくとももたらす。
【0030】
パッケージ上の破線の回路線によって示すように、ゲートバイアス電圧V
G1を、1又は2以上の増幅器回路に、例えば、直列接続の増幅器段を含む多段増幅器回路内の複数の段に分配することができる。同様に、ドレインバイアス電圧V
D1は、少なくとも1つの、及び可能であればそれよりも多くの増幅器回路に分配される。ドレインバイアス電圧V
D1は、
図4では、ただ1つのピン/接続を介して増幅器回路に接続するように示しているが、ただし点線及び楕円で示すように、付加的にRF
1出力信号ピン/コネクタの両側に配置可能な複数のピン/コネクタを介して接続することができる。
【0031】
図4に、下方の増幅器回路及びその関連するピン/接続の点線の描写によって、2又は3以上の増幅器回路をパッケージ上に組み込むことができること、並びにゲート及び/又はバイアス電圧は、2又は3以上のそれぞれのピン/接続を介して更なる増幅器回路に各々接続可能であることを示す。ゲート及びドレインバイアス電圧は、それぞれV
G2及びV
D2と示され、第2増幅器回路のゲート及びドレインバイアス電圧が、第1増幅器回路に供給されるものとは異なり得ることを示す。これは、例えば、ドハティ増幅器の場合に当てはまり、主増幅器回路には、例えば、AB級動作になるようバイアスをかけ、補助又はピーク増幅器回路には、例えば、C級動作になるようバイアスをかけることができる。従って、V
G1≠V
G2又はV
D1≠V
D2の少なくとも1つが真である。代替的に、他の実施形態において、2又は3以上の増幅器回路に関して、両方のゲートバイアス電圧及び/又は両方のドレインバイアス電圧が、同じこともあり得る。すなわち、V
G1=V
G2又はV
D1=V
D2の少なくとも1つが真である。
【0032】
図5に、ゲート及びドレインバイアス電圧のうちの少なくとも1つが、この場合は、ドレインバイアス電圧V
D1が2又は3以上のピン/コネクタを介して1又は2以上の増幅器回路に接続されるパッケージの別の実施形態を示す。この実施形態において、ドレインバイアス電圧V
D1を1又は2以上の増幅器回路に接続する2つのピン/コネクタは、RF1出力ピン/コネクタの両側に配置される。従って、(
図5の下部の点線によって示すように)パッケージ上に2又は3以上の増幅器回路がある場合には、少なくとも1つのドレインバイアス電圧ピン/コネクタが、2つのRF信号出力ピン/コネクタの間に配置される。点線及び楕円によって示すように、3又はそれ以上のピン/コネクタが、同じドレインバイアス電圧V
D1に接続することができる。パッケージ上の破線の回路線によって示すように、ドレインバイアス電圧V
D1は、1又は2以上の増幅器回路に、例えば、直列接続の増幅器段を含む多段増幅器回路内の複数の段に分配することができる。
【0033】
図5に、ゲートバイアス電圧V
G1を1又は2以上の増幅器回路に接続する少なくとも1つのピン/コネクタを示す。しかしながら、点線及び楕円によって示すように、ゲートバイアス電圧V
G1は、2又は3以上のピン/コネクタを介して1又は2以上の増幅器回路に接続することができる。
図4に関して上述したように、2又は3以上の増幅器回路をパッケージ上に配置することができ、各々に同じか又は別々のゲート及び/又はドレインバイアス電圧が設けられる。すなわち、V
G2はV
G1と同じゲートバイアス電圧とすることも又は異なることもできる。同様に、V
D1=V
D2又はV
D1≠V
D2があり得る。
【0034】
図6に、2バイアス電圧ピン/コネクタの場合に、ゲート及びドレインの両方のバイアス給電インダクタンスL
F(
図3参照)の等価回路を示す。ゲートバイアスのケースを考慮すれば、RF信号入力ピン/コネクタの両側にある2つのゲートバイアス電圧ピン/コネクタの各々は、バウンディングワイヤのインダクタンスを主に含む、ゲートバイアス給電インダクタンスL
Fを個別に表す。しかしながら、2つのゲートバイアス電圧ピン/コネクタがパッケージ上の共通ノードに接続されるので、これらはトポロジー的には並列で構成される。従って、パッケージから見た等価インダクタンスは、右に示されたものであり、公称でL
F/2又は単一ゲートバイアス電圧ピン/コネクタの特性インダクタンスの半分である。
【0035】
同様に、RF出力信号コネクタの両側に配置されたドレインバイアス電圧ピン/コネクタの並列接続のインダクタンスも、L
F/2であり、L
Fは単一ドレインバイアス電圧ピン/コネクタの特性インダクタンスである。実質的にコネクタインダクタンスを半分にすることで、本開示の実施形態は、特に100MHz前後のビデオ周波数では、キャパシタンスC
DCによる共振を所望の動作帯域から離しておく。従って、追加されるゲート及びドレインバイアス電圧ピン/コネクタは、ドハティ増幅器構成10(
図1、2)のRF増幅器18a、18bなどのRF増幅器が共にパッケージ内に組み込まれる時に、これらの広帯域線形性に貢献する。
【0036】
図7に、2つの増幅器18a、18bを含む回路パッケージ30を示す。一実施形態において、増幅器は、
図1のブロック図形式で及び
図2の回路モデルとして示したような、ドハティ増幅器構成10の第1増幅器18a及び第2増幅器18bである。しかしながら、一般に、本開示の実施形態は、同じパッケージ30上に組み込まれた何れかの2又は3以上の増幅器18a、18bが、ドハティ増幅器10として構成され動作されるかどうかに関わらず、これらの増幅器に有利に適用することができる。増幅器18a、18bと共に組み込まれるのは、
図1、3A、及び3Bに示したような、入力RFインピーダンス整合回路16a、16b及び出力RFインピーダンス整合回路20a、20bである。
【0037】
第1ゲートバイアス電圧VG1は、RF1信号入力ピン/コネクタ36aの両側に配置された2つのピン/コネクタ32a、34aを介してパッケージ30に接続される。ゲートバイアス電圧ピン/コネクタ32a、32aがパッケージ上で接続されて、ピン/コネクタ32a、32aに関連するインダクタンスを並列に配置して、これが、実効インダクタンスを公称で半分にする。一部の実施形態において、この低減されたインダクタンスが、デカップリングキャパシタCDCによる共振を、関心ある周波数から離すために有効である。ゲートバイアス電圧VG1は、入力RFインピーダンス整合回路16aを介して第1増幅器18aのゲート端子に結合される。
【0038】
同様に、第2ゲートバイアス電圧VG2は、RF2信号入力ピン/コネクタ36bの両側に配置された2つのピン/コネクタ32b、34bを介してパッケージ30に接続される。ゲートバイアス電圧ピン/コネクタ32b、34bもまた、並列であり、実効ピン/コネクタインダクタンスを半分にする。ゲートバイアス電圧VG2は、入力RFインピーダンス整合回路16bを介して第2増幅器18bのゲート端子に結合される。ゲートバイアス電圧VG1、VG2は、同じ値であることも又は異なることもできる。
【0039】
出力側では、第1ドレインバイアス電圧VD1が、RF1信号出力ピン/コネクタ42aの両側に配置された2つのピン/コネクタ38a、40aを介してパッケージ30に接続される。同様に、第2ドレインバイアス電圧VD2が、RF2信号出力ピン/コネクタ42bの両側に配置された2つのピン/コネクタ38b、40bを介してパッケージ30に接続される。各ドレインバイアス電圧VD1、VD2は、それぞれの出力RFインピーダンス整合回路20a、20bを介して関連する増幅器回路18a、18bのドレイン端子に結合される。ドレインバイアス電圧ピン38a、40a及び38b、40bの対の各々は、パッケージ上で接続されるので、ピン/コネクタに関連するインダクタンスは並列であり、これらの値を低減する。
【0040】
同様に、第2ドレインバイアス電圧VD2が、RF2信号出力ピン/コネクタ42bの両側に配置された2つのピン/コネクタ38b、40bを介してパッケージ30に接続される。ドレインバイアス電圧ピン/コネクタ38b、40bも並列であり、実効ピン/コネクタインダクタンスを半分にする。ドレインバイアス電圧VD2は、出力RFインピーダンス整合回路20bを介して第2増幅器18bのドレイン端子に結合される。ドレインバイアス電圧VD1、VD2は、同じ値であることも又は異なることもできる。
【0041】
図7の構成は、ピン/コネクタの対32/34及び/又は38/40を並列に構成することによって、バイアス電圧ピン/コネクタのインダクタンスを低減する上で大幅な利点を与える。一部の実施形態において、特にRF入力信号ピン/コネクタ36とRF出力信号ピン/コネクタ42との間の空間が重要な場合は、第1(主)増幅器18aのみの共振周波数を形成することで、十分な利点を得ることができる。
【0042】
図8に、ゲート及びドレインバイアス電圧V
G1、V
D1が、複数の(この場合は2つの)ピン/コネクタ32a、34a、及び38a、40aをそれぞれ介して、第1増幅器回路18aのみに結合される実施形態を示す。これらのピン/コネクタの対の並列のトポロジーにより、実効ゲート/ドレインバイアス電圧ピン/コネクタインダクタンス(例えば、
図3Bでモデル化した)は、公称でL
F/2である。空間の制約、ドハティ増幅器10の動作特性、又は他の理由により、第2(補助)増幅器18bは、従来通りに単一のそれぞれのピン/コネクタ34b、40bを介して、対応するゲート及びドレインバイアス電圧V
G2、V
D2を受け取る。バイアス電圧は、入力RFインピーダンス整合回路16b及び出力RFインピーダンス整合回路20bを介して増幅器18bのそれぞれのゲート及びドレイン端子に結合される。
図3でモデル化したように、ゲート/ドレインバイアス電圧ピン/コネクタインダクタンスは、L
Fである。
【0043】
図9に、
図7の実施形態と
図8の実施形態との間の妥協案を示し、この場合、空間の制約は、RF信号ピン/コネクタの各対の間のただ1つのバイアス電圧ピン/コネクタにしか影響しないが、インピーダンスの減少、従って、共振形成の利点は、両方の増幅器にもたらされる。
【0044】
図9の実施形態において、ゲートバイアス電圧VG1は、3つのゲートバイアス電圧ピン/コネクタ32a、34a、34bを介して、第1増幅器回路18a及び第2増幅器回路18bの両方に結合される。3つ全てのピン/コネクタ32a、34a、34bがパッケージ上で接続されるので、3つ全てのピン/コネクタ32a、34a、34bは、並列に構成される。従って、両方の増幅器18a及び18bから見た実効ゲートバイアス電圧ピン/コネクタインダクタンスは、公称でL
F/3である。従って、この実施形態において、両方の増幅器18a、18bは、
図7のように2つのゲートバイアス電圧ピン/コネクタを各々が有した場合よりは少ないとしても、RF
1入力信号コネクタ36aとRF
2入力信号コネクタ36bとの間に配置されたただ1つのゲートバイアス電圧ピン/コネクタ34aのみの空間及びコストの制約で、より大きい帯域幅及び線形性を経験する。この構成の1つの制約は、第1増幅器18a及び第2増幅器18bに、同じゲートバイアス電圧値までバイアスをかける必要があることである。ドレインバイアス電圧VD1も同様に、3つのドレインバイアス電圧ピン/コネクタ38a、40a、40bを介して、第1増幅器18a及び第2増幅器18bの両方のドレイン端子に結合される。これら3つのピン/コネクタ38a、40a、40bは、パッケージ30上で共に接続されるので、実効ドレインバイアス電圧ピン/コネクタインダクタンスは、L
F/3である。
【0045】
図10に、
図8の実施形態に類似する実施形態を示し、第1増幅器18aのみにゲートバイアス電圧ピン/コネクタ32a、34a及びドレインバイアス電圧ピン/コネクタ38a、40aの各々2つが設けられて、第2増幅器18bは、ゲート及びドレインバイアス電圧を、単一のゲートバイアス電圧ピン/コネクタ34b及びドレインバイアス電圧ピン/コネクタ40bからのみ受け取る。しかしながら、
図10の実施形態では、ゲート及びドレインバイアス電圧ピン/コネクタが、パッケージ30上で更なるデカップリングキャパシタ44、46にそれぞれ接続される。これにより、設計者が外部デカップリングキャパシタC
DC及びRFキャパシタC
RF、並びにオンチップデカップリングキャパシタ44、46などのキャパシタンスでバイアス電圧ピン/コネクタインダクタンスL
F/2の共振を形成する上で、より多くの柔軟性が与えられる。この実施形態においては、共振周波数を形成するためのこの付加的ツールは、第1(主)増幅器18aのみに与えられる。他の実施形態では、第2増幅器18bのために、パッケージ30上に更なるデカップリングキャパシタを付加的に追加することができる。
【0046】
図11に、ゲートバイアス電圧V
G1が、第1増幅器18a及び第2増幅器18bの両方のゲート端子に、並びにパッケージ30上のデカップリングキャパシタ44に、3つのゲートバイアス電圧ピン/コネクタ32a、34a、34bを介して結合される実施形態を示す。同様に、ドレインバイアス電圧V
D1が、第1増幅器18a及び第2増幅器18bの両方のドレイン端子に、並びにパッケージ30上のデカップリングキャパシタ46に、3つのドレインバイアス電圧ピン/コネクタ38a、40a、40bを介して結合される。ここでも、3方向接続により、ゲートバイアス電圧ピン/コネクタ32a、34a、34b及びドレインバイアス電圧ピン/コネクタ38a、40a、40bが並列に構成されることになるので、ゲート及びドレインバイアス電圧ピン/コネクタインダクタンスは、公称でL
F/3である。この実施形態において、両方の増幅器18a、18bは、バイアス給電インダクタンスL
Fの減少及び共振周波数を形成するための更なるキャパシタンスの利点を享受するが、パッケージ30にはRF
1信号コネクタとRF
2信号コネクタとの間に2つのコネクタのみを追加する。
図9の実施形態のように、2つの増幅器18a、18bは、同じゲート及びドレインバイアス電圧値の使用に制限される。
【0047】
図12に、本発明の別の実施形態を示し、複数のバイアス電圧ピン/コネクタがバイアス電圧を増幅器回路に接続し、幾つかのバイアス電圧ピン/コネクタがRF信号ピン/コネクタの間に配置される。この実施形態において、同じパッケージ50上に2つの多段増幅器が形成される。第1多段増幅器は、第1増幅器段18
a1及び第2増幅器段18
a2を含む。各増幅器段18
a1、18
a2は、入力RFインピーダンス整合回路16
a1、16
a2及び出力RFインピーダンス整合回路20
a1、20
a2を含む。第1増幅器段18
a1のドレイン端子は、第2増幅器段18
a2のゲート端子に結合されるので、増幅器段の直列接続になる。
図12の実施形態によれば、RF
1入力信号ピン/コネクタ36aとRF
2入力信号ピン/コネクタ36bとの間に配置された第1ゲートバイアス電圧ピン/コネクタ32
a1が、第1入力RFインピーダンス整合回路16
a1を介して、第1ゲートバイアス電圧V
G1を第1多段増幅器の第1段18
a1のゲート端子に結合する。RF
1入力信号ピン/コネクタ36a及びRF
2入力信号ピン/コネクタ36bの外部に配置された第2ゲートバイアス給電回路コネクタ32
a2が、第2入力RFインピーダンス整合回路16
a2を介して、第1ゲートバイアス電圧V
G1を第1多段増幅器の第2段18
a2のゲート端子に結合する。当然ながら、別の実施形態では、これらの2つのコネクタ32
a1、32
a2は、第1多段増幅器の反対の段のゲート端子に結合することができる。
【0048】
同様に、RF1出力信号コネクタ42a及びRF2出力信号コネクタ42bの外部に配置された第1ドレインバイアス電圧ピン/コネクタ38a1が、第1出力RFインピーダンス整合回路20a1を介して、第1ドレインバイアス電圧VD1を第1多段増幅器の第1段18a1のドレイン端子に結合する。RF1出力信号コネクタ42aとRF2出力信号コネクタ42bとの間に配置された第2ドレインバイアス電圧ピン/コネクタ38a2が、第2出力RFインピーダンス整合回路20a2を介して、第1ドレインバイアス電圧VD1を第1多段増幅器の第2段18a2のドレイン端子に結合する。当然ながら、別の実施形態では、これらの2つのコネクタ38a1、38a2は、第1多段増幅器の反対の段のドレイン端子に結合することができる。
【0049】
同じパッケージ50上に組み込まれた第2多段増幅器は、第1増幅器段18
b1及び第2増幅器段18
b2を含む。各増幅器段18
b1、18
b2は、入力RFインピーダンス整合回路16
b1、16
b2及び出力RFインピーダンス整合回路20
b1、20
b2を含む。第1増幅器段18
b1のドレイン端子は、第2増幅器段18
b2のゲート端子に結合されるので、増幅器段の直列接続になる。
図12の実施形態によれば、RF
1入力信号ピン/コネクタ36a及びRF
2入力信号ピン/コネクタ36bの外部に配置された第3ゲートバイアス電圧ピン/コネクタ32
b1が、第1入力RFインピーダンス整合回路16
b1を介して、第2ゲートバイアス電圧V
G2を第2多段増幅器の第1段18
b1のゲート端子に結合する。RF
1入力信号ピン/コネクタ36aとRF
2入力信号ピン/コネクタ36bとの間に配置された第4ゲートバイアス給電回路コネクタ32
b2が、第2入力RFインピーダンス整合回路16
b2を介して、第2ゲートバイアス電圧V
G2を第2多段増幅器の第2段18
b2のゲート端子に結合する。当然ながら、別の実施形態では、これらの2つのコネクタ32
b1、32
b2は、第2多段増幅器の反対の段に結合することができる。
【0050】
同様に、RF1出力信号ピン/コネクタ42aとRF2出力信号ピン/コネクタ42bとの間に配置された第3ドレインバイアス電圧ピン/コネクタ38b1が、第1出力RFインピーダンス整合回路20b1を介して、第2ドレインバイアス電圧VD2を第2多段増幅器の第1段18b1のドレイン端子に結合する。RF1出力信号コネクタ42a及びRF2出力信号コネクタ42bの外部に配置された第4ドレインバイアス電圧ピン/コネクタ38b2が、第2出力RFインピーダンス整合回路20b2を介して、第2ドレインバイアス電圧VD2を第2多段増幅器の第2段18b2のドレイン端子に結合する。当然ながら、別の実施形態では、これらの2つのピン/コネクタ38b1、38b2は、第2多段増幅器の反対の段のドレイン端子に結合することができる。
【0051】
図12の実施形態において、ゲート及びドレインバイアス給電インダクタンスL
Fは、バイアス給電回路コネクタの関連する対をパッケージ50上の同じノードに接続して、コネクタ(及び従って、これらの関連するボンディングワイヤのインダクタンス)を並列に配置することによっては低減されない。むしろ、この実施形態では、2又は3以上のピン/コネクタへのゲート及びドレインバイアス電圧の接続が、バイアス電圧を2つの多段増幅器の異なる段に接続するために用いられる。異なる実施形態において、V
G1及びV
G2は同じ電圧とすることも又は異なるバイアス電圧とすることもできる。同様に、異なる実施形態においては、V
D1=V
D2又はV
D1≠V
D2である。
【0052】
図13に、1又は2以上の増幅器回路を収容する電子回路パッケージを製作する方法100のステップを示す。ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第1増幅器回路をパッケージ上に配置して、ソース端子をRF信号グランドに接続する(ブロック102)。第1RF入力コネクタを第1増幅器回路のゲート端子に接続する(ブロック104)。第1RF出力コネクタを第1増幅器回路のドレイン端子に接続する(ブロック106)。第1ゲートバイアス電圧コネクタを第1増幅器回路のゲート端子に結合する(ブロック108)。第1ドレインバイアス電圧コネクタを第1増幅器回路のドレイン端子に結合する(ブロック110)。以下の接続のうちの少なくとも1つを形成する:第2ゲートバイアス電圧コネクタを第1ゲートバイアス電圧コネクタに接続する(ブロック112)及び/又は第2ドレインバイアス電圧コネクタを第1ドレインバイアス電圧コネクタに接続する(ブロック114)。第1及び第2ゲートバイアス電圧コネクタ又はドレインバイアス電圧コネクタの並列接続により、1つのそれぞれのゲート又はドレインバイアス電圧コネクタと比較して、それぞれの実効ゲート又はドレインバイアス給電インダクタンスが低減される。
【0053】
本開示の実施形態は、従来技術を凌駕する多くの利点を表す。より小型の装置上に更に多くのアンテナという需要を満たすために、RFパワー増幅器の密な組み込みがますます必要なので、単一パッケージ上に2又は3以上のRFパワー増幅器回路を組み込む必要がある。並列に配線された2又は3以上のバイアス電圧ピン/コネクタを介して増幅器回路にバイアス電圧を供給することによって、特性バイアス電圧ピン/コネクタインダクタンスLFが低減されるので、LFと様々なRF及びデカップリングキャパシタとの間の共振を、動作周波数、特に100MHz前後のビデオ周波数から離すことになる。付加的に、RF入力/出力信号コネクタの両側に2又は3以上のバイアス電圧ピン/コネクタのうちの2つを配置することで、よりコンパクトなレイアウトを容易にして、パッケージ上の配線の過密が低減される。
【0054】
本明細書の「同じ(same)」「一致する(match)」及び「整合(matches)」という用語は、同一、ほぼ同一、又は近似を意味することを意図しているので、幾らかの適度な量の変化は、本発明の精神から逸脱することなく想定される。「一定の(constant)」という用語は、変更又は変化がない、或いは僅かな変更又は変化を意味するので、この場合も同様に、幾らかの適度な量の変化は、本発明の精神から逸脱することなく想定される。更に、「第1(first)」「第2(second)」などの用語は、様々な要素、範囲、区分を表すために用いられ、これも限定するものではない。本明細書全体にわたって同様の用語は同様の要素を指す。
【0055】
「電気的に直接接続された(directly electrically connected)」又は「電気的に接続された(electrically connected)」又は単に「接続された(connected)」という用語は、電気的に接続された要素間の永続的な低抵抗接続、例えば、関係要素間のワイヤ接続を示す。そのような接続は、ボンドワイヤの寄生インダクタンスなどの寄生効果を有することがあるが、接続された要素の間には、部品又は要素が配置されない。対照的に、「電気的に結合された(electrically coupled)」又は単に「結合された(coupled)」という用語は、電気的に結合された要素の間に、何らかの有形の方法で電気信号に影響を与えるように構成された1又は2以上の介在要素又は部品を設けることができる(必ずしもそうではないが)ことを意味する。これらの介在要素は、トランジスタ又はスイッチなどの能動素子、並びにインダクタ、キャパシタ、ダイオード、抵抗などの受動素子を含むことができる。
【0056】
「下に(under)」「下方に(below)」「下部の(lower)」「の上に(over)」「上部の(upper)」などの空間的に相対的な用語は、1つの要素の第2の要素に対する位置付けを説明するための記載を容易にするために使用される。これらの用語は、図示された配向とは異なる配向に加えて、装置の異なる配向も包含することが意図される。更に、「第1(first)」「第2(second)」などの用語はまた、様々な要素、範囲、区分などを表すために用いられ、これも限定するものではない。本明細書全体にわたって、同様の語は同様の要素を指す。
【0057】
本明細書で使用するように、「有する(having)」「含まれる(containing)」「含む(including)」「備える(comprising)」などの用語は、言及する要素又は特徴の存在を示すが、付加的な要素又は特徴を除外しない、制約のない語である。冠詞「a」「an」及び「the」は、文脈上他の意味に明確に示されていない限り、複数並びに単数を含むことが意図される。
【0058】
当然ながら、本発明は、本発明の基本的特性から逸脱することなく、本明細書に具体的に記載したもの以外の方法で実行することができる。本実施形態は、全ての面で例証であり限定ではないとみなされるべきであり、添付の特許請求の範囲の意味及び均等範囲内に含まれる全ての変更が、範囲内に含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0059】
16a 入力RFインピーダンス整合回路
16b 入力RFインピーダンス整合回路
18a 第1増幅器
18b 第2増幅器
20a 出力RFインピーダンス整合回路
20b 出力RFインピーダンス整合回路
30 パッケージ
32a 第1ゲートバイアス電圧ピン/コネクタ
32b 第3ゲートバイアス電圧ピン/コネクタ
34a 第2ゲートバイアス電圧ピン/コネクタ
34b 第4ゲートバイアス電圧ピン/コネクタ
36a RF1信号入力ピン/コネクタ
36b RF2信号入力ピン/コネクタ
38a 第1ドレインバイアス電圧ピン/コネクタ
38b 第3ドレインバイアス電圧ピン/コネクタ
40a 第2ドレインバイアス電圧ピン/コネクタ
40b 第4ドレインバイアス電圧ピン/コネクタ
42a RF1信号出力ピン/コネクタ
42b RF2信号出力ピン/コネクタ
【手続補正書】
【提出日】2022-01-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は2以上の増幅器回路(18a、18b)を収容する電子回路パッケージ(30、50)であって、
ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有し、前記ソース端子が無線周波数(RF)信号グランドに接続された第1増幅器回路(18a)と、
前記第1増幅器回路のゲート端子に接続された第1RF入力コネクタ(36a)と、
前記第1増幅器回路のドレイン端子に接続された第1RF出力コネクタ(42a)と、
前記第1増幅器回路(18a)のゲート端子に結合された第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)と、
前記第1増幅器回路(18a)のドレイン端子に結合された第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)と、
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)に接続された第2ゲートバイアス電圧コネクタ(34a)であって、前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)及び第2ゲートバイアス電圧コネクタ(34a)が、前記第1RF入力コネクタ(36a)の両側に配置され、1つのゲートバイアス電圧コネクタと比較して、前記実効ゲートバイアス給電インダクタンスを低減する第2ゲートバイアス電圧コネクタ(34a)、及び前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)に接続された第2ドレインバイアス電圧コネクタ(40a)であって、前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)及び第2ドレインバイアス電圧コネクタ(40a)が、前記第1RF出力コネクタ(42a)の両側に配置され、1つのドレインバイアス電圧コネクタと比較して、前記実効ドレインバイアス給電インダクタンスを低減する第2ドレインバイアス電圧コネクタ(40a)のうちの少なくとも1つと、
を備える、ことを特徴とする電子回路パッケージ(30、50)。
【請求項2】
ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有し、前記ソース端子がRF信号グランドに接続された第2増幅器回路(18b)と、
前記第2増幅器回路のゲート端子に接続された第2RF入力コネクタ(36b)と、
前記第2増幅器回路のドレイン端子に接続された第2RF出力コネクタ(42b)と、
前記第2増幅器回路(18b)の前記ゲート端子に結合された第3ゲートバイアス電圧コネクタ(32b)と、
前記第2増幅器回路(18b)の前記ドレイン端子に結合された第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38b)と、
を更に備える、請求項1に記載のパッケージ(30、50)。
【請求項3】
前記第3ゲートバイアス電圧コネクタに接続された第4ゲートバイアス電圧コネクタ(34b)、及び
前記第3ドレインバイアス電圧コネクタに接続された第4ドレインバイアス電圧コネクタ(40b)、
のうちの少なくとも1つを更に備える、
請求項2に記載のパッケージ(30、50)。
【請求項4】
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタとRF信号グランドとの間に結合された第1デカップリングキャパシタ(C
DC)と、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタとRF信号グランドとの間に結合された第2デカップリングキャパシタ(C
DC)と、
を更に備える、請求項2~3の何れか1項に記載のパッケージ(30、50)。
【請求項5】
前記第3ゲートバイアス電圧コネクタ(32b)は、前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)に接続され、
前記第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38b)は、前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)に接続される、
請求項2~4の何れか1項に記載のパッケージ(30、50)。
【請求項6】
前記第1増幅器回路(18a)は、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第1増幅器段(18
a1)と、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第2増幅器段(18
a2)と、を含む第1二段増幅器を備え、
前記増幅器段(18
a1、18
a2)の両方の前記ソース端子は、RF信号グランドに接続され、
前記第1増幅器段(18
a1)の前記ゲート端子は、前記第1増幅器回路(18a)の前記ゲート端子であり、
前記第1増幅器段(18
a1)の前記ドレイン端子は、前記第2増幅器段(18
a2)の前記ゲート端子に接続され、
前記第2増幅器段(18
a2)の前記ドレイン端子は、前記第1増幅器回路(18a)の前記ドレイン端子であり、
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32
a1)は、前記第1増幅器回路(18a)の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの一方の増幅器段の前記ゲート端子に結合され、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38
a1)は、前記第1増幅器回路(18a)の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの一方の増幅器段の前記ドレイン端子に結合され、
前記第2ゲートバイアス電圧コネクタ(32
a2)は、前記第1増幅器回路(18a)の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの他方の増幅段の前記ゲート端子に結合され、
前記第2ドレインバイアス電圧コネクタ(38
a2)は、前記第1増幅器回路(18a)の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの他方の増幅段の前記ドレイン端子に結合される、
請求項1~5の何れか1項に記載のパッケージ(50)。
【請求項7】
1又は2以上の増幅器回路(18a、18b)を収容する電子回路パッケージ(30、50)を製作する方法(100)であって、
ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有し、前記ソース端子が無線周波数(RF)信号グランドに接続される第1増幅器回路(18a)を配置するステップ(102)と、
前記第1増幅器回路のゲート端子に第1RF入力コネクタ(36a)を接続するステップ(104)と、
前記第1増幅器回路のドレイン端子に第1RF出力コネクタ(42a)を接続するステップ(106)と、
前記第1増幅器回路(18a)の前記ゲート端子に第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)を結合するステップ(108)と、
前記第1増幅器回路(18a)の前記ドレイン端子に第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)を結合するステップ(110)と、
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)に第2ゲートバイアス電圧コネクタ(34a)を接続するステップ(112)であって、前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32a)及び第2ゲートバイアス電圧コネクタ(34a)が、前記第1RF入力コネクタ(36a)の両側に配置され、1つのゲートバイアス電圧コネクタと比較して、前記実効ゲートバイアス給電インダクタンスを低減する、ステップ(112)、及び前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)に第2ドレインバイアス電圧コネクタ(40a)を接続するステップ(114)であって、前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38a)及び第2ドレインバイアス電圧コネクタ(40a)が、前記第1RF出力コネクタ(42a)の両側に配置され、1つのドレインバイアス電圧コネクタと比較して、前記実効ドレインバイアス給電インダクタンスを低減するステップ(114)、のうちの少なくとも1つと、
を含む、方法(100)。
【請求項8】
ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有し、前記ソース端子がRF信号グランドに接続される第2増幅器回路(18b)を配置するステップと、
前記第2増幅器回路のゲート端子に第2RF入力コネクタ(36b)を接続するステップと、
前記第2増幅器回路のドレイン端子に第2RF出力コネクタ(42b)を接続するステップと、
前記第2増幅器回路(18b)の前記ゲート端子に第3ゲートバイアス電圧コネクタ(34b)を結合するステップと、
前記第2増幅器回路(18b)の前記ドレイン端子に第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38b)を結合するステップと、
を更に含む、請求項7に記載の方法(100)。
【請求項9】
前記第3ゲートバイアス電圧コネクタ(32b)に第4ゲートバイアス電圧コネクタ(34b)を接続するステップ、及び
前記第3ドレインバイアス電圧コネクタ(38b)に第4ドレインバイアス電圧コネクタ(40b)を接続するステップ、
のうちの少なくとも1つを更に含む、請求項8に記載の方法(100)。
【請求項10】
前記第1増幅器回路は、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第1増幅器段(18
a1)と、ソース端子、ゲート端子、及びドレイン端子を有する第2増幅器段(18
a2)と、を含む第1二段増幅器を備え、
前記増幅器段(18
a1、18
a2)の両方の前記ソース端子は、RF信号グランドに接続され、
前記第1増幅器段(18
a1)の前記ゲート端子は、前記第1増幅器回路(18a)の前記ゲート端子であり、
前記第1増幅器段(18
a1)の前記ドレイン端子は、前記第2増幅器段(18
a2)の前記ゲート端子に接続され、
前記第2増幅器段(18
a2)の前記ドレイン端子は、前記第1増幅器回路(18a)の前記ドレイン端子であり、
前記方法が、
前記第1ゲートバイアス電圧コネクタ(32
a1)を前記第1増幅器回路の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの一方の増幅器段の前記ゲート端子に結合するステップと、
前記第1ドレインバイアス電圧コネクタ(38
a1)を前記第1増幅器回路の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの一方の増幅器段の前記ドレイン端子に結合するステップと、
第2ゲートバイアス電圧コネクタ(32
a2)を前記第1増幅器回路の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの他方の増幅段の前記ゲート端子に結合するステップと、
第2ドレインバイアス電圧コネクタ(38
a2)を前記第1増幅器回路の前記第1増幅器段(18
a1)及び第2増幅器段(18
a2)のうちの他方の増幅段の前記ドレイン端子に結合するステップと、
を更に含む、請求項7~9の何れか1項に記載の方法(100)。
【国際調査報告】