(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-20
(54)【発明の名称】光学プローブを含む電気化学的堆積システム
(51)【国際特許分類】
C25D 21/12 20060101AFI20220712BHJP
C25D 21/00 20060101ALI20220712BHJP
C25D 7/12 20060101ALI20220712BHJP
【FI】
C25D21/12 J
C25D21/12 F
C25D21/12 C
C25D21/00 K
C25D7/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569907
(86)(22)【出願日】2020-05-19
(85)【翻訳文提出日】2022-01-21
(86)【国際出願番号】 US2020033644
(87)【国際公開番号】W WO2020242838
(87)【国際公開日】2020-12-03
(32)【優先日】2019-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パウ・アンドリュー ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】ゴンガディ・シャンティナス ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】ヒー・チアン
(72)【発明者】
【氏名】ランジャン・マニシュ
【テーマコード(参考)】
4K024
【Fターム(参考)】
4K024AA09
4K024BA11
4K024BB12
4K024CA06
4K024CB05
4K024CB09
4K024CB21
4K024CB24
4K024GA02
(57)【要約】
電気化学的堆積システムが、電気化学的堆積のための電解液を含む電気化学的堆積チャンバと、基板を保持するように構成され、基板に電気的に接続された第1のカソードを含む、基板ホルダと、電気化学的堆積チャンバ内における基板ホルダの垂直位置を調整するように構成された第1のアクチュエータと、電解液中に浸漬されたアノードと、第1のカソードとアノードとの間に配された第2のカソードと、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板の中心から第1の距離において基板の第1の反射率を測定するように構成された第1の光学プローブと、第1の反射率に基づいて、第1のカソードに印加される電力、第2のカソードに印加される電力、アノードに印加される電力、及び基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されたコントローラと、を含む。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気化学的堆積システムであって、
電気化学的堆積のための電解液を含む電気化学的堆積チャンバと、
基板を保持するように構成され、前記基板に電気的に接続された第1のカソードを含む、基板ホルダと、
前記電気化学的堆積チャンバ内における前記基板ホルダの垂直位置を調整するように構成された第1のアクチュエータと、
前記電解液中に浸漬されたアノードと、
前記第1のカソードと前記アノードとの間に配された第2のカソードと、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の中心から第1の距離において前記基板の第1の反射率を測定するように構成された第1の光学プローブと、
前記電気化学的堆積中に、前記基板の前記第1の反射率に基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される電力、(ii)前記第2のカソードに印加される電力、(iii)前記アノードに印加される電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されたコントローラと、を備える、電気化学的堆積システム。
【請求項2】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の前記中心から第2の距離において前記基板の第2の反射率を測定するように構成された第2の光学プローブを更に備え、
前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、前記基板の前記第2の反射率に更に基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項3】
請求項2に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の距離は前記第2の距離とは異なる、電気化学的堆積システム。
【請求項4】
請求項2に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、前記第1の反射率と前記第2の反射率との差に基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項5】
請求項4に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記差に基づいて第1の調整を決定し、
前記第1の調整と第1のプロファイルから選択された値とに基づいて、前記第1のカソードに給電するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項6】
請求項4に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記差に基づいて第2の調整を決定し、
前記第2の調整と第2のプロファイルから選択された値とに基づいて、前記第2のカソードに給電するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項7】
請求項4に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記差に基づいて第3の調整を決定し、
前記第3の調整と第3のプロファイルから選択された値とに基づいて、前記基板ホルダの前記垂直位置を調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項8】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源と、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の前記表面に対して直角な光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
【請求項9】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の表面に対して90度以外の角度で光を伝送するように構成された第1の光源と、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記表面に対して90度以外の角度で光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
【請求項10】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブと前記基板との間に位置するウィンドウを更に備え、
前記第1の光学プローブは、前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記ウィンドウを通して光を伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項11】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源と、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板を通して光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
【請求項12】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、バーを更に備え、
前記第1の光学プローブは前記バー上に位置している、電気化学的堆積システム。
【請求項13】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは前記電気化学的堆積チャンバの壁に取り付けられている、電気化学的堆積システム。
【請求項14】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、光の単一波長のみを伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項15】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、ある波長範囲内の光を伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項16】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記電気化学的堆積中に前記基板ホルダを回転させるように構成された第2のアクチュエータを更に備える、電気化学的堆積システム。
【請求項17】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記基板の前記第1の反射率に基づいて、前記電気化学的堆積のエンドポイントを検出し、
前記エンドポイントの前記検出に応答して、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように更に構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項18】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記基板の前記第1の反射率に基づいて、前記基板内に形成されたフィーチャの深さを決定し、
前記基板内に形成された前記フィーチャの前記深さに基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように更に構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項19】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記基板の前記第1の反射率に基づいて、障害を検出し、
前記障害の前記検出に応答して、前記障害の指標をディスプレイに表示するように更に構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項20】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、
前記電気化学的堆積中に、前記基板の一定量の回転中に測定された前記基板の複数の第1の反射率の平均を決定し、
前記電気化学的堆積中に、前記平均に基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項21】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記第1の光学プローブを、前記基板の前記中心から前記第1の距離にある位置から、前記基板の前記中心から前記第1の距離とは異なる第2の距離にある位置に移動させるように構成されているアクチュエータを更に備え、
前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、前記第1の光学プローブが前記基板の前記中心から前記第1の距離にあるときに測定された前記第1の反射率の第1の値と、前記第1の光学プローブが前記基板の前記中心から前記第2の距離にあるときに測定された前記第1の反射率の第2の値と、に基づき、
(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項22】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、前記基板の前記第1の反射率に基づいて、
(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、(v)前記基板の角度、及び(vi)前記第1のカソードと前記第2のカソードとの間の距離、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項23】
電気化学的堆積システムであって、
電気化学的堆積のための電解液を含むように構成された電気化学的堆積チャンバと、
第1のカソードを含む基板ホルダと、
前記電気化学的堆積チャンバ内における前記基板ホルダの垂直位置を調整するように構成された第1のアクチュエータと、
アノードと、
前記第1のカソードと前記アノードとの間に配された第2のカソードと、
電気化学的堆積中の基板の反射率を測定するように構成された光学プローブと、を備える、電気化学的堆積システム。
【請求項24】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記電気化学的堆積中の前記基板の第2の反射率を測定するように構成された第2の光学プローブを更に備える、電気化学的堆積システム。
【請求項25】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、
前記基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された光源と、
前記基板の前記表面に対して直角をなす光を受光するように構成された光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
【請求項26】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、
前記基板の表面に対して90度以外の角度で光を伝送するように構成された光源と、
前記表面に対して90度以外の角度で光を受光するように構成された光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
【請求項27】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブと前記基板との間に位置するウィンドウを更に備え、
前記光学プローブは、前記ウィンドウを通して光を伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項28】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、
前記基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された光源と、
前記基板を通して光を受光するように構成された光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
【請求項29】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、バーを更に備え、
前記光学プローブは前記バー上に位置している、電気化学的堆積システム。
【請求項30】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは前記電気化学的堆積チャンバの壁に取り付けられている、電気化学的堆積システム。
【請求項31】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、光の単一波長のみを伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項32】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、ある波長範囲内の光を伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項33】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブを、前記基板の中心に向かう方向及び前記基板の中心から離れる方向のうちの一方に移動させるように構成された第2のアクチュエータを更に備える、電気化学的堆積システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年5月24日に出願された米国仮特許出願第62/852,497号の利益を主張する。上記で参照された出願の開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、電気化学的めっきシステムに関し、より具体的には、光学プローブを含む電気化学的めっきシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書で提供される背景技術の記載は、本開示の文脈を概略的に提示することを目的としている。本明細書の背景技術に記載されている範囲における、本明細書にて名前を挙げた発明者の業績、並びに、出願時点で先行技術と見なされないかも知れない本明細書の態様は、明示的にも暗黙的にも本開示に対する先行技術として認められていない。
【0004】
電気化学的堆積を使用して、基板内のフィーチャ(例えば、トレンチ及び/又はビア)を、フィーチャの底部からフィーチャの上部まで材料で充填することができる(すなわち、ボトムアップ)。フィーチャの上部の上方に堆積した余分な材料は、例えば、化学機械平坦化(CMP)プロセスにより除去され得る。いくつかの例では、材料は金属、例えば銅、コバルト、タングステン、スズ、銀、金、ルテニウム、チタン、タンタル、並びに上記の酸化物、窒化物、及び合金であってよい。
【0005】
堆積の均一性を制御することにより、CMPのために均一な膜を提供し、フィーチャにおけるボイドを最小限に抑えることに役立つ場合がある。材料の厚さが均一でないと、CMP中に研磨不足又は研磨過剰が生じる場合がある。例えば、薄い領域では研磨過剰が生じる場合があり、厚い領域では研磨不足が生じる場合がある。研磨過剰又は研磨不足が、ボイド及び/又は他の欠陥を増加させる場合がある。基板の縁部近くでの第1のフィーチャの充填速度と基板の中心近くでの第2のフィーチャの充填速度との間に差が存在する場合、ボイド及び/又は他の欠陥の増加が、加えて又は代わりに生じる場合がある。集積回路における欠陥は、集積回路の電気的故障につながり得る。
【発明の概要】
【0006】
特徴において、電気化学的堆積システムは、電気化学的堆積のための電解液を含む電気化学的堆積チャンバと、基板を保持するように構成され、基板に電気的に接続された第1のカソードを含む、基板ホルダと、電気化学的堆積チャンバ内における基板ホルダの垂直位置を調整するように構成された第1のアクチュエータと、前記電解液中に浸漬されたアノードと、第1のカソードとアノードとの間に配された第2のカソードと、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板の中心から第1の距離において基板の第1の反射率を測定するように構成された第1の光学プローブと、電気化学的堆積中に、基板の第1の反射率に基づいて、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、及び(vi)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されたコントローラと、を含む。
【0007】
特徴において、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、第2の光学プローブが、基板の中心から第2の距離において基板の第2の反射率を測定するように構成されている。コントローラは、電気化学的堆積中に、基板の第2の反射率に更に基づいて、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、及び(vi)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている。
【0008】
特徴において、第1の距離は第2の距離とは異なる。
【0009】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、第1の反射率と第2の反射率との差に基づいて、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される力、及び(vi)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている。
【0010】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、その差に基づいて第1の調整を決定し、第1の調整と第1のプロファイルから選択された値とに基づいて、第1のカソードに給電するように構成されている。
【0011】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、その差に基づいて第2の調整を決定し、第2の調整と第2のプロファイルから選択された値とに基づいて、第2のカソードに給電するように構成されている。
【0012】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、その差に基づいて第3の調整を決定し、第3の調整と第3のプロファイルから選択された値とに基づいて、基板ホルダの垂直位置を調整するように構成されている。
【0013】
特徴において、第1の光学プローブは、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源と、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板の表面に対して直角な光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む。
【0014】
特徴において、第1の光学プローブは、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板の表面に対して90度以外の角度で光を伝送するように構成された第1の光源と、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、表面に対して90度以外の角度で光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む。
【0015】
特徴において、第1の光学プローブと基板との間にウィンドウが位置している。第1の光学プローブは、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、ウィンドウを通して光を伝送及び受光するように構成されている。
【0016】
特徴において、第1の光学プローブは、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源と、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板を通して光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む。
【0017】
特徴において、第1の光学プローブは水平方向に延びるバー上に位置している。
【0018】
特徴において、第1の光学プローブは、電気化学的堆積チャンバの壁に取り付けられている。
【0019】
特徴において、第1の光学プローブは、光の単一波長のみを伝送及び受光するように構成されている。
【0020】
特徴において、第1の光学プローブは、ある波長範囲内の光を伝送及び受光するように構成されている。
【0021】
特徴において、第2のアクチュエータは、電気化学的堆積中に基板ホルダを回転させるように構成されている。
【0022】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、基板の第1の反射率に基づいて、電気化学的堆積のエンドポイントを検出し、エンドポイントの検出に応答して、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、及び(vi)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように更に構成されている。
【0023】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、基板の第1の反射率に基づいて、基板内に形成されたフィーチャの深さを決定し、基板内に形成されたフィーチャの深さに基づいて、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、及び(vi)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように更に構成されている。
【0024】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、基板の第1の反射率に基づいて、障害を検出し、障害の検出に応答して、障害の指標をディスプレイに表示するように更に構成されている。
【0025】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、基板の一定量の回転中に測定された基板の複数の第1の反射率の平均を決定し、電気化学的堆積中に、平均に基づいて、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、及び(vi)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている。
【0026】
特徴において、アクチュエータが、基板が電解液中に浸漬されている間に、第1の光学プローブを、基板の中心から第1の距離にある位置から、基板の中心から第1の距離とは異なる第2の距離にある位置に移動させるように構成されている。コントローラは、電気化学的堆積中に、第1の光学プローブが基板の中心から第1の距離にあるときに測定された第1の反射率の第1の値と、第1の光学プローブが基板の中心から第2の距離にあるときに測定された第1の反射率の第2の値と、に基づき、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、及び(vi)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている。
【0027】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、基板の第1の反射率に基づいて、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、(vi)基板ホルダの垂直位置、(v)基板の角度、及び(vi)第1のカソードと第2のカソードとの間の距離、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている。
【0028】
特徴において、電気化学的堆積システムは、電気化学的堆積のための電解液を含むように構成された電気化学的堆積チャンバと、第1のカソードを含む基板ホルダと、電気化学的堆積チャンバ内における基板ホルダの垂直位置を調整するように構成された第1のアクチュエータと、アノードと、第1のカソードとアノードとの間に配された第2のカソードと、電気化学的堆積中の基板の反射率を測定するように構成された光学プローブと、を含む。
【0029】
更なる特徴において、電気化学的堆積システムは、電気化学的堆積中の基板の第2の反射率を測定するように構成された第2の光学プローブを更に含む。
【0030】
更なる特徴において、光学プローブは、基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された光源と、基板の表面に対して直角をなす光を受光するように構成された光検出器と、を含む。
【0031】
更なる特徴において、光学プローブは、基板の表面に対して90度以外の角度で光を伝送するように構成された光源と、表面に対して90度以外の角度で光を受光するように構成された光検出器と、を含む。
【0032】
更なる特徴において、電気化学的堆積システムは、光学プローブと基板との間に位置するウィンドウを更に含み、光学プローブは、ウィンドウを通して光を伝送及び受光するように構成されている。
【0033】
更なる特徴において、光学プローブは、基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された光源と、基板を通して光を受光するように構成された光検出器と、を含む。
【0034】
更なる特徴において、電気化学的堆積システムはバーを更に含み、光学プローブはバー上に位置する。
【0035】
更なる特徴において、光学プローブは、電気化学的堆積チャンバの壁に取り付けられている。
【0036】
更なる特徴において、光学プローブは、光の単一波長のみを伝送及び受光するように構成されている。
【0037】
更なる特徴において、光学プローブは、ある波長範囲内の光を伝送及び受光するように構成されている。
【0038】
更なる特徴において、電気化学的堆積システムは、光学プローブを、基板の中心に向かう方向及び基板の中心から離れる方向のうちの一方に移動させるように構成された第2のアクチュエータを更に含む。
【0039】
本開示の適用可能な更なる領域が、発明を実施するための形態、特許請求の範囲、及び図面から明らかとなるであろう。発明を実施するための形態及び具体例は、例示のみを目的としており、開示の範囲を限定することを意図していない。
【0040】
本開示は、詳細な説明及び添付の図面からより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】
図1は、基板を処理して集積回路を製造する例示的な方法を示すフローチャートである。
【0042】
【
図2A】
図2Aは、電気化学的堆積システムの例示的な実現形態の機能ブロック図である。
【
図2B】
図2Bは、電気化学的堆積システムの例示的な実現形態の機能ブロック図である。
【0043】
【
図3A】
図3Aは、電気化学的堆積の開始時における、基板とアノードとの間の第1の例示的な距離と、例示的な電界とを示す。
【0044】
【
図3B】
図3Bは、基板とアノードとの間の第2の例示的な距離と、電気化学的堆積の終了時により近い例示的な電界を示す。
【0045】
【
図4】
図4は、基板の反射率と基板上に堆積された材料の厚さとの関係を示す例示的なグラフを含む。
【0046】
【
図5】
図5は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図6】
図6は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図7】
図7は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図8】
図8は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図9】
図9は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図10】
図10は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【0047】
【
図11】
図11は、めっき時間の関数としての基板上のある場所における正規化された反射率の例示的なグラフを含む。
【0048】
【
図12A】
図12Aは、めっき時間の関数としての基板上の3つの異なる場所における正規化された反射率の例示的なグラフを含む。
【0049】
【
図12B】
図12Bは、第2のカソードの電流のうちの少なくとも1つの電流でのめっき時間の関数として、及び電気化学的堆積中に調整された基板とアノードとの間の距離との関数として、基板上の3つの異なる場所における正規化された反射率の例示的なグラフを含む。
【0050】
【
図13】
図13は、システムコントローラの例示的な実現形態の機能ブロック図を含む。
【0051】
【
図14】
図14は、入射光及び反射光が基板に対して直角である例における干渉を示す例示的なグラフと、時間の関数としての波長平均化反射率の例示的なグラフを含む。
【0052】
【
図15】
図15は、電気化学的堆積中の経時的な第1の反射率の例示的なグラフを含む。
【0053】
【
図16】
図16は、電気化学的堆積中の経時的な第1の平均反射率のローリング標準偏差の例を含む。
【0054】
【
図17】
図17は、電気化学的堆積中に第1のカソード、第2のカソードに印加される電力、及び基板とアノードとの間の距離、を制御する例示的な方法を示すフローチャートを含む。
【0055】
【
図18】
図18は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図19】
図19は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図20】
図20は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図21】
図21は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図22】
図22は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図23】
図23は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図24】
図24は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【発明を実施するための形態】
【0056】
図面において、参照番号は、類似の及び/又は同一の要素を特定するために再利用される場合がある。
【0057】
基板の誘電体層内に形成されたフィーチャは、処理チャンバ内で電気化学的堆積を使用して、材料(例えば、金属)で充填され得る。基板は第1の電極に接触している。アノードは処理チャンバの底部に位置する。処理チャンバ内の電界は、(a)基板間の距離と、(b)第1の電極に印加される電力、第2の電極に印加される電力、及びアノードに印加される電力のうちの少なくとも1つ、のうちの少なくとも1つを変化させることにより変化させ得る。堆積前後の基板の特性に基づく試行錯誤により、電気化学的堆積中に従う、ターゲットとする第1のカソード電流プロファイル、ターゲットとする第2のカソード電流プロファイル、及びターゲットとする距離プロファイルを較正できる。
【0058】
本開示によれば、堆積中に測定されたインサイチュ特性を使用することにより、堆積される材料の厚さの均一性が向上し、充填速度の均一性が向上する。例えば、基板上への材料の堆積中に、1つ以上の光学プローブが、基板の1つ以上の反射率を測定する。材料(例えば、金属)が基板上に堆積されるにつれて、反射率は一般に増加する。コントローラは、1つ以上の反射率に基づいて基板間の距離を選択的に調整する。加えて又は代わりに、コントローラは、1つ以上の反射率に基づいて、第1の電極に印加される電力、第2の電極に印加される電力、及びアノードに印加される電力、のうちの少なくとも1つを選択的に調整してよい。堆積中の閉ループ調整により、堆積された材料の厚さの均一性が向上し、充填速度の均一性が向上する場合がある。厚さの均一性を向上させること及び/又は充填速度の均一性を向上させることにより、欠陥数が減少する場合がある。
【0059】
図1は、基板を処理して集積回路を製造する例示的な方法を示すフローチャートである。104において、基板上に誘電体層が堆積される。108において、パターニング及びエッチングなどにより、フィーチャ(例えば、トレンチ及び/又はビア)が誘電体層内に形成される。112において、拡散バリアが化学蒸着(CVD)又は物理蒸着(PVD)などにより基板に適用される。
【0060】
116において、材料(例えば、金属)用のシード層が基板に適用される。シード層は、例えば、CVD又はPVDにより適用されてよい。シード層は、例えば、窒化チタン又はその材料に好適な別のシード材料を含んでよい。金属の例には、銅、コバルト、タングステン、スズ、銀、金、ルテニウム、チタン、タンタル、及び上記の酸化物、窒化物、及び合金が含まれる。120において、フィーチャが材料で充填される。フィーチャは、例えば、電気化学的堆積を使用して、フィーチャの底部からフィーチャの上部まで充填されてよい。電気化学的堆積について、以下で更に説明する。124において、導電性材料の過剰部分が、化学機械平坦化(CMP)などにより除去される。次いで、制御は104に戻ってよい。
【0061】
図2Aは、電気化学的堆積チャンバ204を含む電気化学的堆積システム200の例示的な実現形態の機能ブロック図である。チャンバ204は、基板216の下面212に形成されたフィーチャ内に材料(例えば、金属)を堆積させるために使用される電解液208の浴を含む。電解液208は、基板216上に堆積される材料(例えば、金属)のイオンを含んでよい。
【0062】
基板216は、第1のカソード220を含む基板ホルダ218から吊り下げられている。第1のカソード220は、基板216の外縁部に電気的に接触している。例えば、第1のカソード220は、基板216を基板ホルダ218に保持する1つ以上のクランプ要素224、例えば複数の把持要素、を含んでよい。第1のカソード220は、導電性材料で作製されてよい。クランプ要素224もまた、導電性材料で作製されてよい。第1のカソード220は、クランプ要素224を介して基板216の外縁部に電気的に接触してよい。
【0063】
基板ホルダ218はまた、例えばアイソレータ230を介して第1のカソード220から電気的に絶縁された第2のカソード228を含んでよい。例えば、第2のカソード228は、環状リングであってよい。第2のカソード228は、白金コーティングされたチタンなどの導電性材料で作製されてよい。
【0064】
アノード232は、電解液208中に浸漬され、第1のカソード220から電気的に絶縁されている。アノード232は、チャンバ204の底面に固定されてよい。アノード232は、銅又はコバルトなどの導電性材料で作製されてよい。
【0065】
第1のアクチュエータ236は、基板ホルダ218を上昇及び下降させる。したがって、第1のアクチュエータ236は、基板216とアノード232との間の距離を制御する。例としてのみ、第1のアクチュエータ236は、リニアアクチュエータ又は別の好適なタイプのアクチュエータを含んでよい。
図2Aは、基板216の下面212に形成されたフィーチャ内に材料を堆積させるために、第1のアクチュエータ236が基板216を第1の位置に下降させて、基板216が電解液208中に浸漬されている例を示す。
図2Bは、第1のアクチュエータ236が基板216を第2の位置に上昇させて、基板216が電解液208中に浸漬されていない例を示す。
【0066】
第2のアクチュエータ240は、基板ホルダ218を回転させる。第2のアクチュエータ240は、例えば、ある回転速度にて基板ホルダ218の回転を駆動する電気モータを含んでよい。第2のカソード228は、基板ホルダ218が回転している間、基板ホルダ218と共に回転してよく、又は回転しなくてよい。
【0067】
電源250は、第1のカソード220、第2のカソード228、及びアノード232に電力を印加する。第1のカソード220、第2のカソード228、及びアノード232に印加される電力、並びにアノード232に対する第1及び第2のカソード220及び228の場所が、チャンバ204内の電界の形状を決定する。システムコントローラ260は、電源250によって第1のカソード220、第2のカソード228、及びアノード232に印加される電力を制御する。システムコントローラ260はまた、第1のアクチュエータ236を介して基板216とアノード232との間の距離を制御する。システムコントローラ260はまた、第2のアクチュエータ240を介して基板ホルダ218の回転を制御する。
【0068】
チャンバ204内の1つ以上の光学プローブ264からの測定に基づいて、システムコントローラ260は、基板216とアノード232との間の距離、並びに第1のカソード220、第2のカソード228、及びアノード232に印加される電力を制御する。1つ以上の光学プローブ264は、例えば、基板216が電解液208中にある間、基板216の下面212の反射率を測定する。第1のカソード220の位置及び印加される電力を制御することにより、基板216上に堆積される材料の厚さの均一性が向上し、基板216全体にわたる充填速度の均一性が向上する。
【0069】
1つ以上の光学プローブ264は、水平に延びるバー266又はタブ上に位置してよい。バー266は、基板ホルダ218から吊り下げられてよい。バー266は、基板ホルダ218と共に回転してよく、又は固定されて、基板ホルダ218が回転している間は回転しなくてよい。代わりに、バー266は、例えばチャンバ204の壁に固定されてよい。
【0070】
ロボット270は、基板ホルダ218に基板を送達してよく、及び基板ホルダ218から基板を除去してよい。例えば、ロボット270は、基板を基板ホルダ218に及び基板ホルダ218から移動させてよい。システムコントローラ260は、ロボット270の動作を制御してよい。
【0071】
図3A及び
図3Bは、基板216のフィーチャ内での材料の電気化学的堆積中の例示的な位置及び電界を示す断面図を含む。電気化学的堆積の開始時の基板216の第1の抵抗は、電気化学的堆積の終了時の基板216の第2の抵抗よりも高い。材料(例えば、金属)が基板216上に堆積されるにつれて、基板216の抵抗は一般に減少する。
【0072】
図3Aは、電気化学的堆積の開始時における、基板216とアノード232との間の第1の例示的な距離と、例示的な電界とを示す。電気化学的堆積の開始時では、電界及び電流密度は、基板216がその縁部において電気的に接触している場所の近くで当然ながら高くなるであろう。システムコントローラ260は、第2のカソード228に第1の電流を印加することによりこれを補償し、その結果、第1のカソード220により均一な電界及び電流密度がもたらされる。
【0073】
図3Bは、電気化学的堆積の終了時の近くにおける、基板216とアノード232との間の第2の例示的な距離と、例示的な電界とを示す。電気化学的堆積の終了時では、基板216の抵抗は無視してよい。システムコントローラ260は、電気化学的堆積の終了時に近づくにつれて、基板216とアノード232との間の距離を減少又は増加させてよく、第2のカソード228への電流を減少させる又は無効にしてよい。距離の調整及び第2のカソード228への電流の減少の結果、第1のカソード220により均一な電界及び電流密度がもたらされる。
【0074】
図4は、基板の反射率と基板上に堆積された材料の厚さとの関係を示す例示的なグラフを含む。図示するように、基板上の材料(例えば、金属)の厚さが増加するにつれて、反射率は増加する。材料の厚さが、1つ以上の光学プローブ264からの入射電磁放射を完全に反射するのに十分な厚さになると、反射率は頭打ちになる。
【0075】
図5は、チャンバ204の例示的な部分を含む断面図を含む。様々な実現形態では、1つ以上の光学プローブ264は、2つ以上の光学プローブを含んでよい。例えば、第1の光学プローブは、第1の光源504及び第1の光検出器508を含んでよい。第1の光源504及び第1の光検出器508は、基板216の外縁部の近くにある又は外縁部にある第1の場所に光を伝送し及びその場所から光を受光するように構成されている。第1の光源504は、基板216に向けて光を出力する。第1の光検出器508は、基板216によって反射される第1の光源504からの光を受光する。
【0076】
第2の光学プローブは、第2の光源512及び第2の光検出器516を含んでよい。第2の光源512及び第2の光検出器516は、第1の光源504及び第1の光検出器508から半径方向内側に構成されている。第2の光源512及び第2の光検出器516は、第1の場所の半径方向内側にある第2の場所に光を伝送し及びその場所から光を受光するように構成されている。第2の場所は、基板216の近く又は中心にあってよい。第2の光源512は、基板216に向けて光を出力する。第2の光検出器516は、基板216によって反射される第2の光源512からの光を受光する。
【0077】
様々な実現形態では、第1の光学プローブと第2の光学プローブとの間に1つ以上の他の光学プローブが放射状に構成されてよい。例えば、第3の光学プローブは、第3の光源520及び第3の光検出器524を含んでよい。第3の光源520及び第3の光検出器524は、第1の光源504及び第1の光検出器508から半径方向内側に構成され、第2の光源512及び第2の光検出器516から半径方向外側に構成されている。第3の光源520及び第3の光検出器524は、第2の場所の半径方向外側であり第1の場所の半径方向内側である第3の場所から光を伝送及び受光するように構成されている。第3の光源520は、基板216に向けて光を出力する。第3の光検出器524は、基板216によって反射される第3の光源520からの光を受光する。
【0078】
第4の光学プローブは、第4の光源528及び第4の光検出器532を含んでよい。第4の光源528及び第4の光検出器532は、第3の光源520及び第3の光検出器524から半径方向内側に構成され、第2の光源512及び第2の光検出器516から半径方向外側に構成されている。第4の光源528及び第4の光検出器532は、第2の場所の半径方向外側であり第3の場所の半径方向内側である第4の場所に光を伝送し及びその場所から光を受光するように構成されている。第4の光源528は、基板216に向けて光を出力する。第4の光検出器532は、基板216によって反射される第4の光源528からの光を受光する。
【0079】
第5の光学プローブは、第5の光源536及び第5の光検出器540を含んでよい。第5の光源536及び第5の光検出器540は、第4の光源528及び第4の光検出器532から半径方向内側に構成され、第2の光源512及び第2の光検出器516から半径方向外側に構成されている。第5の光源536及び第5の光検出器540は、第2の場所の半径方向外側であり第4の場所の半径方向内側である第5の場所に光を伝送し及びその場所から光を受光するように構成されている。第5の光源536は、基板216に向けて光を出力する。第5の光検出器540は、基板216によって反射される第5の光源536からの光を受光する。
【0080】
様々な実現形態では、第3、第4、及び第5の光学プローブのうちの1つ以上が省略されてよい。様々な実現形態では、5つを超える光学プローブが含まれてよい。
【0081】
第1、第2、第3、第4、及び第5の光検出器508、516、524、532、及び540は、基板216から第1、第2、第3、第4、及び第5の光検出器508、516、524、532、及び540に反射された光に基づき、信号を生成及び出力する。第1、第2、第3、第4、及び第5の光検出器508、516、524、532、及び540の出力はそれぞれ、第1、第2、第3、第4、及び第5の場所における基板216の反射率に対応する。したがって、第1、第2、第3、第4、及び第5の光検出器508、516、524、532、及び540の出力はそれぞれ、第1、第2、第3、第4、及び第5の場所に堆積された材料の厚さに対応する。
【0082】
第1、第2、第3、第4、及び第5の光源504、512、520、528、及び536は、基板216の下面212に対して直角をなす光を伝送してよい。第1、第2、第3、第4、及び第5の光検出器508、516、524、532、及び540は、基板216の下面212に対して直角をなす光を受光してよい。この例では、入射(伝送)光と反射光の両方が、基板216の下面212に対して直角である。
【0083】
図6は、チャンバ204の例示的な部分を含む断面図を含む。
図6の例では、第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528は、基板216の下面212に対して90度以外の角度で光を伝送する。第1、第2、第3、及び第4の光検出器508、516、524、及び532は、基板216の下面212に対して90度以外の角度で光を受光する。
【0084】
図示するように、第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528は、基板216上の異なる場所で光を伝送する。例えば、第1の光源504は、基板216の縁部の近くで光を伝送し、第2の光源512は、基板216の中心で又は中心の近くで光を伝送する。第3及び第4の光源520及び528は、基板216の縁部と中心との間の場所で光を伝送する。
【0085】
図7は、チャンバ204の例示的な部分を含む断面図を含む。様々な実現形態では、ウィンドウ704は、1つ以上の光学プローブと基板216との間に位置してよい。この例では、電解液208は、ウィンドウ704の上方及び下方に循環させてよい。ウィンドウ704は、チャンバ204の壁又は基板ホルダ218に固定されてよい。
【0086】
図8は、チャンバ204の例示的な部分を含む断面図を含む。様々な実現形態では、光学プローブは、チャンバ204の壁に固定されてよい。第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528は、基板216の下面212に対して90度以外の角度で光を伝送する。第1、第2、第3、及び第4の光検出器508、516、524、及び532は、基板216の下面212に対して90度以外の角度で光を受光する。
【0087】
図示するように、第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528は、基板216上の異なる場所で光を伝送する。例えば、第1の光源504は、基板216の縁部の近くの第1の場所に光を伝送し、第2の光源512は、基板216の中心の又はその近くの第2の場所に光を伝送する。第3及び第4の光源520及び528は、基板216の縁部と中心との間の第2及び第3の場所に光を伝送する。
【0088】
図9は、チャンバ204の例示的な部分を含む断面図を含む。様々な実現形態では、第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528は、基板216の下面212に対して直角に光を伝送する。第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528は、基板216及び第1のカソード220を通して光を伝送してよい。第1、第2、第3、及び第4の光検出器508、516、524、及び532は、第1のカソード220上に構成されてよく、基板216及び第1のカソード220を通して、第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528から光を受光してよい。基板216上のある場所に堆積された材料の厚さが増加するにつれて、(材料によって)より多くの光が反射されるので、その場所において基板216を通る光の伝送は減少する。第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528が光を出力する場所における材料の厚さが増加するにつれて、第1、第2、第3、及び第4の光検出器508、516、524、及び532によって受光される光の量は減少する場合がある。
【0089】
図10は、チャンバ204の例示的な部分を含む断面図を含む。
図10の例では、第1の光源504及び第1の光検出器508は、半径方向内向きに及び外向きに移動する。例えば、第1の光源504及び第1の光検出器508は、バー266内のトラックに沿ってスライドするトロリー1004上に載っていてもよい。アクチュエータ1008は、トロリー1004を押す及び引くことにより、第1の光源504及び第1の光検出器508を半径方向内向き及び外向きに移動させてよい。アクチュエータ1008は、ある周波数にて、第1の光源504及び第1の光検出器508を半径方向外側位置から半径方向内側位置に移動させ、再び半径方向外側位置に戻してよい。
【0090】
光学プローブは、単一波長の光のみ又はある波長範囲内の光のみを伝送及び受光するように構成されてよい。
【0091】
図11は、めっき時間の関数としての基板216上のある場所における正規化された反射率の例示的なグラフを含む。図示するように、正規化された反射率は、材料の堆積の開始時において0である。時間の経過に伴い、正規化された反射率は増加する。材料の堆積が完了すると、正規化された反射率は1に達する。
【0092】
図12Aは、めっき時間の関数としての基板216上の3つの異なる場所における正規化された反射率の例示的なグラフを含む。トレース1204は、基板216の縁部に近い第1の場所における正規化された反射率をたどる(例えば、中心から半径r=135mmにおいて第1の光検出器508によって測定される)。トレース1208は、基板216の中心に近い第2の場所における正規化された反射率をたどる(例えば、中心から半径r=15mmにおいて第2の光検出器516によって測定される)。トレース1212は、第1の場所と第2の場所との間の第3の場所における正規化された反射率をとる(例えば、中心から半径r=95mmにおいて第4の光検出器532によって測定される)。図示するように、正規化された反射率は、基板216の中心の近くよりも基板216の縁部の近くで、より速く増加し1に接近する。
【0093】
図12Bは、以下で更に説明するように、第2のカソード228の電流のうちの少なくとも1つの電流でのめっき時間の関数として、及び電気化学的堆積中に調整された基板216とアノード232との間の距離との関数として、基板216上の3つの異なる場所における正規化された反射率の例示的なグラフを含む。図示するように、堆積は、基板216の表面全体にわたってほぼ同じ速度で生じている。換言すれば、充填速度は、基板216全体にわたってほぼ均一である。したがって、基板216は、堆積される材料の厚さがより均一になる場合がある。
【0094】
図13は、システムコントローラ260の例示的な実現形態の機能ブロック図を含む。サンプリングモジュール1304は、光検出器のうちの第1の光検出器により測定された第1の反射率と、光検出器のうちの第2の光検出器により測定された第2の反射率とを、基板ホルダ218の1回転あたり、ある回数でサンプリングしてデジタル化する。例としてのみ、サンプリングモジュール1304は、第1の反射率及び第2の反射率40を、基板ホルダ218の1回転あたり、その回数で等間隔に又は別の好適なレートでサンプリングしてよい。光検出器のうちの第1の光検出器(例えば、第2の光検出器516)及び光検出器のうちの第2の光検出器(例えば、第1の光検出器508)は、基板216への材料の堆積中に、基板216上の異なる半径方向場所から光を受光する。
【0095】
平均化モジュール1308は、ある期間にわたって測定された第1の反射率を平均化して、第1の平均反射率を決定する。平均化モジュール1308はまた、その期間にわたって測定された第2の反射率を平均化して、第2の平均反射率を決定する。この期間は、例えば、基板ホルダ218の1回転又は別の好適な期間であってよい。この期間は移動する場合がある、又は移動しない場合がある。
【0096】
誤差モジュール1312は、第1の平均反射率と第2の平均反射率との間の誤差を決定する。例えば、誤差モジュール1312は、第1の平均反射率から第2の平均反射率を引いたものに基づいて又はそれに等しい値に誤差を設定してよい。
図10の例では、誤差モジュール1312は、第1の光検出器508が第1の半径方向位置にあるときに第1の時間にて第1の光検出器508により測定された第1の反射率と、第1の光検出器508が第1の半径方向位置とは異なる第2の半径方向位置にあるときに第2の時間にて第1の光検出器508により測定された第2の反射率との差に基づいて又はこの差に等しい値に誤差を設定してよい。
【0097】
フィルタリングモジュール1316は、この誤差に1つ以上のフィルタを適用して、フィルタ処理された誤差を生成する。例えば、フィルタリングモジュール1316は、第1及び第2の光検出器に関連付けられた基板216上の場所に基づいて、1つ以上の重み付け値を誤差に適用(例えば、乗算)してよい。フィルタリングモジュール1316は、加えて又は代わりに、誤差における変化にレート制限を適用して、フィルタ処理された誤差を平滑化してよい。
【0098】
調整モジュール1320は、フィルタ処理された誤差に基づいて1つ以上の調整を選択的に設定する。例えば、調整モジュール1320は、フィルタ処理された誤差に基づいて、第1のカソード調整、第2のカソード調整、又は距離調整、のうちの少なくとも1つを増加又は減少させてよい。調整モジュール1320は、第1のカソード調整、第2のカソード調整、又は距離調整のうちの少なくとも1つを調整して、フィルタ処理された誤差(及び誤差)をゼロに向けて調整する。第1のカソード調整を使用して、第1のカソードプロファイルに対して第1のカソード220の電流を変化させてよい。第1のカソードプロファイルは、基板216への材料の堆積中に、第1のカソード220に経時的に印加する電力の一連の値を含む。
【0099】
第1のカソード制御モジュール1324は、第1のカソードプロファイル及び第1のカソード調整に基づいて、電源によって第1のカソード220に印加される電力を制御する。例えば、第1のカソード制御モジュール1324は、第1のカソード調整を第1のカソードプロファイルの値に乗算又は加算し、乗算又は加算の結果に基づいて、経時的に第1のカソード220に印加される電力を制御してよい。
【0100】
第2のカソード調整を使用して、第2のカソードプロファイルに対して第2のカソード228の電流を変化させてよい。第2のカソードプロファイルは、基板216への材料の堆積中に、第2のカソード228に経時的に印加する電力の一連の値を含む。
【0101】
第2のカソード制御モジュール1328は、第2のカソードプロファイル及び第2のカソード調整に基づいて、電源によって第2のカソード228に印加される電力を制御する。例えば、第2のカソード制御モジュール1328は、第2のカソード調整を第2のカソードプロファイルの値に乗算又は加算し、乗算又は加算の結果に基づいて、経時的に第2のカソード228に印加される電力を制御してよい。
【0102】
距離プロファイルに対して相対的に、基板216とアノード232との間の距離を変化させるために、距離調整が使用されてよい。距離プロファイルは、基板216上への材料の堆積中における基板とアノード232との間の経時的な一連の距離を含む。
【0103】
距離制御モジュール1332は、距離プロファイル及び距離調整に基づいて、第1のアクチュエータ236を作動させる。例えば、距離制御モジュール1332は、距離調整を距離プロファイルの値に乗算又は加算し、乗算又は加算の結果に基づいて、第1のアクチュエータ236を経時的に作動させてよい。
【0104】
光学プローブのインサイチュ光学測定に基づいて、電気化学的堆積中に、第1のカソード220に印加される電力、第2のカソード228に印加される電力、及び/又は基板216とアノード232との間の距離を調整することにより、基板216の欠陥数を減少させてよい、及び/又は堆積される材料の均一性を増加させてよい。第1及び第2の反射率の例が提供されているが、加えて又は代わりに、第1のカソード調整、第2のカソード調整、及び距離調整、のうちの少なくとも1つが、光検出器の1つ以上の他の対によって測定された反射率の1つ以上の他の対に基づいて設定されてよい。更に、加えて又は代わりに、第1のカソード調整、第2のカソード調整、及び距離調整、のうちの少なくとも1つが、3つ以上の反射率信号に基づいて設定されてよい。3つ以上の反射率信号の例では、誤差モジュール1312は、反射率信号の各々に重み付けをして誤差を生成してよい。
【0105】
基板216とアノード232との間の距離の例は上で論じられているが、加えて又は代わりに、誤差に基づいて、形状が1つ以上の形で調整されてよい。例えば、システムコントローラ260は、第1のカソード220と第2のカソード228との間の距離を調整してよく、1つ以上の電界形成構成要素(例えば、第1のカソード220、第2のカソード228、及び/又はアノード232)の位置若しくは寸法、及び/又は電解液208中の基板216の角度が調整されてよい。
【0106】
エンドポイントモジュール1336は、第1の反射率などの反射率のうちの少なくとも1つに基づいて、電気化学的堆積中に電気化学的堆積のエンドポイントを検出する。エンドポイントモジュール1336は、例えば、反射率がエンドポイント反射率と交差したとき、反射率の変化率がエンドポイント変化率よりも小さくなったとき、又は反射率が別の好適な判定基準を達成したときに、エンドポイントを検出してよい。
【0107】
エンドポイントが検出されたとき、第1のカソード制御モジュール1324、第2のカソード制御モジュール1328、及び距離制御モジュール1332のうちの少なくとも1つがそれぞれ、第1のカソード220に印加される電力、第2のカソード228に印加される電力、及び距離を調整してよい。例えば、エンドポイントが検出されたとき、第1のカソード制御モジュール1324は、異なる第1のプロファイルを選択してよい。加えて又は代わりに、エンドポイントが検出されたとき、第2のカソード制御モジュール1328は、異なる第2のプロファイルを選択してよい。加えて又は代わりに、エンドポイントが検出されたとき、距離制御モジュール1332は、異なる距離プロファイルを選択してよい。
【0108】
平均化反射率の使用例が示されているが、平均化されていない反射率が使用されてよい。平均化されていない反射率(例えば、第1の反射率)を使用することにより、各回転に対して基板表面の反射率をマッピングすることが可能になる場合がある。これは、基板216上の反射率の局所的な差の(経時的な)斬新的進展を監視するために使用できる一連の詳細なスナップショットを提供するであろう。これは、基板が最初は抵抗が高く、したがって抵抗が低い経路において材料がより急速に堆積する傾向がある場合に役立ち得る。これらの抵抗の低い経路は、他の領域より先に核形成が開始する確率が高い領域、又は接触抵抗が最小化される領域のいずれかの、基板216の縁部上の方位角位置に形成され得る。これにより、光検出器からのインサイチュデータに基づいて、経路形成をリアルタイムで観察し、調整のうちの少なくとも1つをチューニングし、場合によっては欠陥の原因となる経路形成現象を回避することが可能になる。
【0109】
障害モジュール1340は、第1の反射率に基づいて、電気化学的堆積中の1つ以上の障害の存在を診断する。基準プロファイルには、障害が存在しない場合の電気化学的堆積中の経時的な一連の基準の第1の反射率が含まれる。所与の時点での第1の反射率の値が、その時点での基準の第1の反射率よりも少なくとも所定の量だけ大きいか又は小さい場合、障害モジュール1340は、障害の存在を診断してよい。第1の反射率の例が使用されているが、障害モジュール1340は、加えて又は代わりに、1つ以上の他の反射率に基づいて障害の存在を診断してよい。
【0110】
障害モジュール1340は、障害が診断された場合に、1つ以上のアクションをとってよい。例えば、障害モジュール1340は、所定の障害メッセージをディスプレイ1344上に表示してよい。
【0111】
単一波長の光のみを検出する光検出器の例では、フィーチャがボトムアップで充填されるにつれて、干渉縞の存在が観察される場合がある。例えば、上部反射面(例えば、エッチングされていない領域)と底部反射面(エッチングされた領域)との間の平均距離がnλ/4(nは整数、λは光の波長である)に等しいか又はほぼ等しい場合、弱め合い干渉が生じる場合がある。平均距離がnλ/2に等しいか又はほぼ等しい場合、強め合い干渉が生じる場合がある。
【0112】
図14は、入射光及び反射光が基板216に対して直角をなす例について、平均距離がnλ/4に等しい場合の弱め合い干渉を示す例示的なグラフを含む。
図14はまた、時間の関数としての波長平均化反射率の例示的なグラフを含む。
【0113】
図13に示すように、平均深さモジュール1350が、平均化反射率対時間プロファイルを基準平均反射率対時間プロファイルと比較して、強め合い干渉及び弱め合い干渉が生じた場所、したがってフィーチャの深度を決定し得る。これを、サンプリングされた波長ごとに実施できる。これが、サンプル区画のフィーチャ深さの平均と標準偏差の推定を改善し得る。
【0114】
調整モジュール1320は、加えて又は代わりに、平均深さに基づいて第1のカソード調整を決定してよい。例えば、調整モジュール1320は、平均深さを第1のカソード調整に関連付けるルックアップテーブル及び方程式のうちの1つを使用して、第1のカソード調整を決定してよい。調整モジュール1320は、加えて又は代わりに、平均深さに基づいて、第2のカソード調整及び/又は距離調整を決定してよい。平均深さに基づく調整は、方位角方向の不均一性に起因する変動を除去する場合があり、半径方向(例えば、中心から縁部)の不均一性の変化に対する信号対雑音比を増加させる場合がある。
【0115】
図15は、電気化学的堆積中の経時的な第1の(平均化されていない)反射率の例示的なグラフを含む。
図16は、電気化学的堆積中の経時的な第1の平均反射率のローリング標準偏差の例を含む。エンドポイントモジュール1336は、第1の平均反射率、第1の反射率、又は第1の平均反射率のローリング標準偏差が、対応する値より大きくなること又は小さくなることに基づいてエンドポイントを検出してよい。
【0116】
図17は、電気化学的堆積中に第1のカソード220、第2のカソード228に印加される電力、及び基板216とアノード232との間の距離、を制御する例示的な方法を示すフローチャートを含む。制御は1704で始まり、第1及び第2の光検出器508及び516はそれぞれ、第1及び第2の場所にて基板216の第1及び第2の反射率を測定する。第1及び第2の光検出器508及び516は、基板216が電解液208中で回転している間に第1及び第2の反射率を測定し、第1及び第2の光源504及び512は第1及び第2の場所に光を出力し、基板216は基板ホルダ218に保持されている。
【0117】
1708において、平均化モジュール1308が、第1及び第2の平均反射率を決定する。1712において、誤差モジュール1312が、第2の平均反射率と第1の平均反射率との間の差に基づいて誤差を決定する。1716において、フィルタリングモジュール1316が、誤差に基づいてフィルタ処理された誤差を生成する。1720において、調整モジュール1320が、フィルタ処理された誤差に基づいて、第1のカソード調整、第2のカソード調整、及び距離調整を決定する。
【0118】
1724において、第1のカソード制御モジュール1324は、堆積中の現在時間に対する(第1のカソード220に電力を印加するための)第1の値を第1のプロファイルから選択する。また、第2のカソード制御モジュール1328は、堆積中の現在時間に対する(第2のカソード228に電力を印加するための)第2の値を第2のプロファイルから選択する。また、距離制御モジュール1332は、堆積中の現在時間に対する(基板216とアノード232との間の距離に対する)第3の値を第3のプロファイルから選択する。
【0119】
1728において、第1のカソード制御モジュール1324は、第1の値及び第1のカソード調整に基づいて、第1のカソード220に印加される電力を制御する。例えば、第1のカソード制御モジュール1324は、(i)第1のカソード調整に第1の値を加算したもの又は(ii)第1のカソード調整に第1の値を乗算したもの、に基づく電力又はこれに等しい電力を、第1のカソード220に印加してよい。第2のカソード制御モジュール1328は、第2の値及び第2のカソード調整に基づいて、第2のカソード228に印加される電力を制御する。例えば、第2のカソード制御モジュール1328は、(i)第2のカソード調整に第2の値を加算したもの又は(ii)第2のカソード調整に第2の値を乗算したもの、に基づく電力又はこれに等しい電力を、第2のカソード228に印加してよい。距離制御モジュール1332は、第3の値及び距離調整に基づいて、基板216とアノード232との間の距離を制御する。例えば、距離制御モジュール1332は、第1のアクチュエータ236を作動させて、(i)距離調整に第3の値を加算したもの又は(ii)距離調整に第3の値を乗算したもの、に基づく距離又はこれに等しい距離を実現してよい。
【0120】
1732において、システムコントローラ260は、基板216への材料の堆積が完了したかどうかを判断してよい。1732が真ならば、システムコントローラ260は、第1のカソード220及び第2のカソード228を無効化してよい。システムコントローラ260はまた、電解液208から基板216を除去してよい。1732が偽ならば、制御は1704に戻ってよい。
【0121】
図18は、チャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図18の例では、チャンバ204は、電気化学的堆積チャンバであり、電気化学的堆積のための電解液208を含有するように構成されている。基板ホルダ218は、第1のカソード220を含む。第1のアクチュエータ236は、基板ホルダ218を上昇及び下降させ、それにより、チャンバ204内における基板ホルダ218の垂直位置を調整するように構成されている。チャンバ204はまた、アノード232及び第2のカソード228を含む。第2のカソード228は、第1のカソード220とアノード232との間に配されている。光学プローブ264は、電気化学的堆積中の基板216の反射率を測定するように構成されている。光学プローブ264の例示的な場所が提示されているが、光学プローブ264は、別の好適な場所に位置してよい。
【0122】
図19は、
図18のチャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図19に示すように、光学プローブ264のうちの第2の光学プローブが含まれている。光学プローブ264のうちの第2の光学プローブは、電気化学的堆積中の基板の第2の反射率を測定するように構成されている。
【0123】
図18では、光学プローブ264は、基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源504と、基板の表面に対して直角をなす光を受光するように構成された第1の光検出器508と、を含む。
【0124】
図20は、
図18のチャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図20では、光学プローブ264は、基板の表面に対して90度以外の角度で光を伝送するように構成された第1の光源504と、表面に対して90度以外の角度で光を受光するように構成された第1の光検出器508と、を含む。
【0125】
図21は、
図18のチャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図21の例では、ウィンドウ704は、光学プローブ264と基板216との間に位置する。光学プローブ264は、ウィンドウ704を通して光を伝送及び受光するように構成されている。
【0126】
図22は、
図18のチャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図22の例では、光学プローブ264は、基板216の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源504と、基板216を通して光を受光するように構成された第1の光検出器508と、を含む。
【0127】
図18の例では、光学プローブ264は、バー266上に位置している。
【0128】
図23は、
図18のチャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図23の例では、光学プローブ264は、第1の光源504及び第1の光検出器508を含み、電気化学的堆積チャンバ204の壁に取り付けられている。
【0129】
図18の例では、光学プローブ264は、単一波長の光又はある波長範囲内の光のみを伝送及び受光するように構成されている。
【0130】
図24は、
図18のチャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図24の例では、第2のアクチュエータ266は、光学プローブ264を基板216の中心に向かう方向及び基板の中心から離れる方向のうちの一方に移動させるように構成されている。
【0131】
前述の説明は本質的に単なる例示に過ぎず、本開示、その適用又は使用を限定することは決して意図されていない。本開示の広範な教示は、様々な形で実現され得る。したがって、本開示は特定の例を含むが、図面、明細書、及び以下の特許請求の範囲を検討すると、他の修正形態が明らかになるであろうから、本開示の真の範囲はそのように限定されるべきではない。方法における1つ以上のステップは、本開示の原理を変更することなく、異なる順序で(又は同時に)実行されてよいことを理解すべきである。更に、実施形態の各々は、特定の特徴を有するものとして上述されているが、本開示の任意の実施形態に関して記載されているこれらの特徴のうちのいずれか1つ以上を、他の実施形態のいずれかに実装することができ、及び/又は、他の実施形態のいずれかの特徴と組み合わせることができ、その組み合わせは、たとえ明示的に説明されていなくてよい。換言すれば、記載した実施形態は相互排他的ではなく、1つ以上の実施形態の順序を互いに並べ換えることは、本開示の範囲内にとどまる。
【0132】
要素間の空間的及び機能的関係(例えば、モジュール間、回路要素間、半導体層間など)は、「接続された」、「係合された」、「結合された」、「隣接する」、「隣の」、「上の」、「上方の」、「下方の」、「配置された」を含む様々な用語を使用して説明される。「直接」であると明示的に記載されていない限り、上述した開示に、第1の要素と第2の要素との間の関係が記載されている場合、その関係は、第1の要素と第2の要素との間に他の介在要素が存在しない直接的な関係であり得るが、1つ以上の介在要素が(空間的又は機能的のいずれかで)第1の要素と第2の要素との間に存在する間接的な関係でもあり得る。本明細書で使用する場合、A、B、及びCのうちの少なくとも1つ、という語句は、非排他的論理和ORを使用した論理(A OR B OR C)を意味すると解釈されるべきであり、「Aのうちの少なくとも1つ、Bのうちの少なくとも1つ、及びCのうちの少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきではない。
【0133】
いくつかの実現形態では、コントローラは、上述した実施例の一部であってよいシステムの一部である。このようなシステムは、処理ツール(単数又は複数)、チャンバ(単数又は複数)、処理用プラットフォーム(単数又は複数)、及び/又は特定の処理構成要素(ウェハーペデスタル、ガスフローシステムなど)を含む、半導体処理装置を備えることができる。これらシステムは、半導体ウェハー又は基板の処理前、処理中、及び処理後の作業を制御するための電子機器に組み込まれてよい。電子機器は、システム(単数又は複数)の様々な構成要素又は副部品を制御してよい「コントローラ」と呼ばれてよい。コントローラは、処理要件及び/又はシステムのタイプに応じて、処理ガス及び/又は液体の送達、温度設定(例えば、加熱及び/又は冷却)、圧力設定、真空設定、電力設定、無線周波数(RF)発生器設定、RF整合回路設定、周波数設定、流量設定、流体送達設定、位置及び作業設定、特定のシステムと接続しているか又はインターフェースしているツール及び他の搬送ツール並びに/又はロードロックに対するウェハーの搬出入、を含む、本明細書に開示されるプロセスのいずれをも制御するようにプログラムされてよい。
【0134】
大まかに言って、コントローラは、様々な集積回路、ロジック、メモリ、及び/又はソフトウェアを有し、命令を受信し、命令を発行し、作業を制御し、クリーニング作業を有効にし、エンドポイント測定を有効にするような電子機器として定義されてよい。集積回路は、プログラム命令を記憶するファームウェアの形態のチップ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)として定義されたチップ、及び/又は1つ以上のマイクロプロセッサ、又はプログラム命令(例えば、ソフトウェア)を実行するマイクロコントローラ、を含んでよい。プログラム命令は、様々な個別設定(又はプログラムファイル)の形態でコントローラに通信される命令であって、特定のプロセスを半導体ウェハー上で若しくは半導体ウェハー用に、又はシステムに対して実施するための作業パラメータを定義してよい。いくつかの実施形態では、作業パラメータは、1つ以上の層、材料、金属、酸化物、シリコン、二酸化シリコン、表面、回路、及び/又はウェハーダイの作製時に、1つ以上の処理ステップを実現するために、プロセスエンジニアによって定義されるレシピの一部であってよい。
【0135】
いくつかの実現形態では、コントローラは、システムに組み込まれた、システムに結合された、若しくはシステムにネットワーク接続された、又はこれらの組み合わせである、コンピュータの一部であるか、又はそのコンピュータに結合されていてよい。例えば、コントローラは「クラウド」内にあるか、又はファブホストコンピュータシステムの全て若しくは一部であってよく、それによりウェハー処理のリモートアクセスが可能になり得る。コンピュータは、システムへのリモートアクセスを可能にして、製造作業の現在の進行状況を監視し、過去の製造作業の履歴を調査し、複数の製造作業から傾向又は性能の指標を調査して、現在の処理のパラメータを変更し、現在の処理に続く処理ステップを設定するか、又は新しいプロセスを開始してよい。いくつかの例では、リモートコンピュータ(例えば、サーバ)は、ローカルネットワーク又はインターネットを含んでよいネットワークを経由して、プロセスレシピをシステムに提供することができる。リモートコンピュータは、パラメータ及び/又は設定の入力若しくはプログラミングを可能にするユーザインターフェースを含んでよく、パラメータ及び/又は設定は次いで、リモートコンピュータからシステムに通信される。いくつかの例では、コントローラは、1つ以上の作業中に実施される各処理ステップのためのパラメータを指定するデータ形式の命令を受信する。パラメータは、実施されるプロセスのタイプ、及びコントローラがインターフェースするか、又は制御するように構成されているツールのタイプに固有のものであってよいことを理解されたい。したがって、上述したように、コントローラは、1つ以上の個別のコントローラを備え、これらが一緒にネットワーク化され、本明細書に記載されるプロセス及び制御などの共通の目的に向けて動作することなどによって分散されてよい。そのような目的のための分散コントローラの例は、遠隔に置かれた(例えば、プラットフォームレベルで、又はリモートコンピュータの一部として)1つ以上の集積回路と通信状態にあるチャンバ上の1つ以上の集積回路であってよく、これらが組み合わされてチャンバでのプロセスを制御する。
【0136】
限定するわけではないが、例示的なシステムは、プラズマエッチングチャンバ又はモジュール、堆積チャンバ又はモジュール、スピンリンスチャンバ又はモジュール、金属めっきチャンバ又はモジュール、クリーニングチャンバ又はモジュール、ベベルエッジエッチングチャンバ又はモジュール、物理蒸着(PVD)チャンバ又はモジュール、化学蒸着(CVD)チャンバ又はモジュール、原子層堆積(ALD)チャンバ又はモジュール、原子層エッチング(ALE)チャンバ又はモジュール、イオン注入チャンバ又はモジュール、トラックチャンバ又はモジュール、及び半導体ウェハーの作製及び/又は製造に関連するか若しくは使用されてよい任意の他の半導体処理システム、を含んでよい。
【0137】
上述したように、ツールによって実施されるプロセスステップに応じて、コントローラは、他のツール回路又はモジュール、他のツール構成要素、クラスタツール、他のツールインターフェース、隣接ツール、隣り合うツール、工場全体に置かれたツール、メインコンピュータ、別のコントローラ、又は半導体製造工場内のツール場所及び/又はロードポートとの間でウェハー容器を搬出入する材料搬送に使用されるツール、のうちの1つ以上と通信し得る。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年5月24日に出願された米国仮特許出願第62/852,497号の利益を主張する。上記で参照された出願の開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、電気化学的めっきシステムに関し、より具体的には、光学プローブを含む電気化学的めっきシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書で提供される背景技術の記載は、本開示の文脈を概略的に提示することを目的としている。本明細書の背景技術に記載されている範囲における、本明細書にて名前を挙げた発明者の業績、並びに、出願時点で先行技術と見なされないかも知れない本明細書の態様は、明示的にも暗黙的にも本開示に対する先行技術として認められていない。
【0004】
電気化学的堆積を使用して、基板内のフィーチャ(例えば、トレンチ及び/又はビア)を、フィーチャの底部からフィーチャの上部まで材料で充填することができる(すなわち、ボトムアップ)。フィーチャの上部の上方に堆積した余分な材料は、例えば、化学機械平坦化(CMP)プロセスにより除去され得る。いくつかの例では、材料は金属、例えば銅、コバルト、タングステン、スズ、銀、金、ルテニウム、チタン、タンタル、並びに上記の酸化物、窒化物、及び合金であってよい。
【0005】
堆積の均一性を制御することにより、CMPのために均一な膜を提供し、フィーチャにおけるボイドを最小限に抑えることに役立つ場合がある。材料の厚さが均一でないと、CMP中に研磨不足又は研磨過剰が生じる場合がある。例えば、薄い領域では研磨過剰が生じる場合があり、厚い領域では研磨不足が生じる場合がある。研磨過剰又は研磨不足が、ボイド及び/又は他の欠陥を増加させる場合がある。基板の縁部近くでの第1のフィーチャの充填速度と基板の中心近くでの第2のフィーチャの充填速度との間に差が存在する場合、ボイド及び/又は他の欠陥の増加が、加えて又は代わりに生じる場合がある。集積回路における欠陥は、集積回路の電気的故障につながり得る。
【発明の概要】
【0006】
特徴において、電気化学的堆積システムは、電気化学的堆積のための電解液を含む電気化学的堆積チャンバと、基板を保持するように構成され、基板に電気的に接続された第1のカソードを含む、基板ホルダと、電気化学的堆積チャンバ内における基板ホルダの垂直位置を調整するように構成された第1のアクチュエータと、前記電解液中に浸漬されたアノードと、第1のカソードとアノードとの間に配された第2のカソードと、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板の中心から第1の距離において基板の第1の反射率を測定するように構成された第1の光学プローブと、電気化学的堆積中に、基板の第1の反射率に基づいて、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、及び(iv)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されたコントローラと、を含む。
【0007】
特徴において、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、第2の光学プローブが、基板の中心から第2の距離において基板の第2の反射率を測定するように構成されている。コントローラは、電気化学的堆積中に、基板の第2の反射率に更に基づいて、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、及び(iv)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている。
【0008】
特徴において、第1の距離は第2の距離とは異なる。
【0009】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、第1の反射率と第2の反射率との差に基づいて、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される力、及び(iv)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている。
【0010】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、その差に基づいて第1の調整を決定し、第1の調整と第1のプロファイルから選択された値とに基づいて、第1のカソードに給電するように構成されている。
【0011】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、その差に基づいて第2の調整を決定し、第2の調整と第2のプロファイルから選択された値とに基づいて、第2のカソードに給電するように構成されている。
【0012】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、その差に基づいて第3の調整を決定し、第3の調整と第3のプロファイルから選択された値とに基づいて、基板ホルダの垂直位置を調整するように構成されている。
【0013】
特徴において、第1の光学プローブは、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源と、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板の表面に対して直角な光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む。
【0014】
特徴において、第1の光学プローブは、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板の表面に対して90度以外の角度で光を伝送するように構成された第1の光源と、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、表面に対して90度以外の角度で光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む。
【0015】
特徴において、第1の光学プローブと基板との間にウィンドウが位置している。第1の光学プローブは、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、ウィンドウを通して光を伝送及び受光するように構成されている。
【0016】
特徴において、第1の光学プローブは、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源と、電気化学的堆積中に基板が電解液中に浸漬されている間に、基板を通して光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む。
【0017】
特徴において、第1の光学プローブは水平方向に延びるバー上に位置している。
【0018】
特徴において、第1の光学プローブは、電気化学的堆積チャンバの壁に取り付けられている。
【0019】
特徴において、第1の光学プローブは、光の単一波長のみを伝送及び受光するように構成されている。
【0020】
特徴において、第1の光学プローブは、ある波長範囲内の光を伝送及び受光するように構成されている。
【0021】
特徴において、第2のアクチュエータは、電気化学的堆積中に基板ホルダを回転させるように構成されている。
【0022】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、基板の第1の反射率に基づいて、電気化学的堆積のエンドポイントを検出し、エンドポイントの検出に応答して、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、及び(iv)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように更に構成されている。
【0023】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、基板の第1の反射率に基づいて、基板内に形成されたフィーチャの深さを決定し、基板内に形成されたフィーチャの深さに基づいて、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、及び(iv)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように更に構成されている。
【0024】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、基板の第1の反射率に基づいて、障害を検出し、障害の検出に応答して、障害の指標をディスプレイに表示するように更に構成されている。
【0025】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、基板の一定量の回転中に測定された基板の複数の第1の反射率の平均を決定し、電気化学的堆積中に、平均に基づいて、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、及び(iv)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている。
【0026】
特徴において、アクチュエータが、基板が電解液中に浸漬されている間に、第1の光学プローブを、基板の中心から第1の距離にある位置から、基板の中心から第1の距離とは異なる第2の距離にある位置に移動させるように構成されている。コントローラは、電気化学的堆積中に、第1の光学プローブが基板の中心から第1の距離にあるときに測定された第1の反射率の第1の値と、第1の光学プローブが基板の中心から第2の距離にあるときに測定された第1の反射率の第2の値と、に基づき、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、及び(iv)基板ホルダの垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている。
【0027】
特徴において、コントローラは、電気化学的堆積中に、基板の第1の反射率に基づいて、(i)第1のカソードに印加される電力、(ii)第2のカソードに印加される電力、(iii)アノードに印加される電力、(iv)基板ホルダの垂直位置、(v)基板の角度、及び(vi)第1のカソードと第2のカソードとの間の距離、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている。
【0028】
特徴において、電気化学的堆積システムは、電気化学的堆積のための電解液を含むように構成された電気化学的堆積チャンバと、第1のカソードを含む基板ホルダと、電気化学的堆積チャンバ内における基板ホルダの垂直位置を調整するように構成された第1のアクチュエータと、アノードと、第1のカソードとアノードとの間に配された第2のカソードと、電気化学的堆積中の基板の反射率を測定するように構成された光学プローブと、を含む。
【0029】
更なる特徴において、電気化学的堆積システムは、電気化学的堆積中の基板の第2の反射率を測定するように構成された第2の光学プローブを更に含む。
【0030】
更なる特徴において、光学プローブは、基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された光源と、基板の表面に対して直角をなす光を受光するように構成された光検出器と、を含む。
【0031】
更なる特徴において、光学プローブは、基板の表面に対して90度以外の角度で光を伝送するように構成された光源と、表面に対して90度以外の角度で光を受光するように構成された光検出器と、を含む。
【0032】
更なる特徴において、電気化学的堆積システムは、光学プローブと基板との間に位置するウィンドウを更に含み、光学プローブは、ウィンドウを通して光を伝送及び受光するように構成されている。
【0033】
更なる特徴において、光学プローブは、基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された光源と、基板を通して光を受光するように構成された光検出器と、を含む。
【0034】
更なる特徴において、電気化学的堆積システムはバーを更に含み、光学プローブはバー上に位置する。
【0035】
更なる特徴において、光学プローブは、電気化学的堆積チャンバの壁に取り付けられている。
【0036】
更なる特徴において、光学プローブは、光の単一波長のみを伝送及び受光するように構成されている。
【0037】
更なる特徴において、光学プローブは、ある波長範囲内の光を伝送及び受光するように構成されている。
【0038】
更なる特徴において、電気化学的堆積システムは、光学プローブを、基板の中心に向かう方向及び基板の中心から離れる方向のうちの一方に移動させるように構成された第2のアクチュエータを更に含む。
【0039】
本開示の適用可能な更なる領域が、発明を実施するための形態、特許請求の範囲、及び図面から明らかとなるであろう。発明を実施するための形態及び具体例は、例示のみを目的としており、開示の範囲を限定することを意図していない。
【0040】
本開示は、詳細な説明及び添付の図面からより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】
図1は、基板を処理して集積回路を製造する例示的な方法を示すフローチャートである。
【0042】
【
図2A】
図2Aは、電気化学的堆積システムの例示的な実現形態の機能ブロック図である。
【
図2B】
図2Bは、電気化学的堆積システムの例示的な実現形態の機能ブロック図である。
【0043】
【
図3A】
図3Aは、電気化学的堆積の開始時における、基板とアノードとの間の第1の例示的な距離と、例示的な電界とを示す。
【0044】
【
図3B】
図3Bは、基板とアノードとの間の第2の例示的な距離と、電気化学的堆積の終了時により近い例示的な電界を示す。
【0045】
【
図4】
図4は、基板の反射率と基板上に堆積された材料の厚さとの関係を示す例示的なグラフを含む。
【0046】
【
図5】
図5は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図6】
図6は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図7】
図7は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図8】
図8は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図9】
図9は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図10】
図10は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【0047】
【
図11】
図11は、めっき時間の関数としての基板上のある場所における正規化された反射率の例示的なグラフを含む。
【0048】
【
図12A】
図12Aは、めっき時間の関数としての基板上の3つの異なる場所における正規化された反射率の例示的なグラフを含む。
【0049】
【
図12B】
図12Bは、第2のカソードの電流のうちの少なくとも1つの電流でのめっき時間の関数として、及び電気化学的堆積中に調整された基板とアノードとの間の距離との関数として、基板上の3つの異なる場所における正規化された反射率の例示的なグラフを含む。
【0050】
【
図13】
図13は、システムコントローラの例示的な実現形態の機能ブロック図を含む。
【0051】
【
図14】
図14は、入射光及び反射光が基板に対して直角である例における干渉を示す例示的なグラフと、時間の関数としての波長平均化反射率の例示的なグラフを含む。
【0052】
【
図15】
図15は、電気化学的堆積中の経時的な第1の反射率の例示的なグラフを含む。
【0053】
【
図16】
図16は、電気化学的堆積中の経時的な第1の平均反射率のローリング標準偏差の例を含む。
【0054】
【
図17】
図17は、電気化学的堆積中に第1のカソード、第2のカソードに印加される電力、及び基板とアノードとの間の距離、を制御する例示的な方法を示すフローチャートを含む。
【0055】
【
図18】
図18は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図19】
図19は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図20】
図20は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図21】
図21は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図22】
図22は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図23】
図23は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【
図24】
図24は、1つ以上の光学プローブを含むチャンバの例示的な部分を含む断面図を含む。
【発明を実施するための形態】
【0056】
図面において、参照番号は、類似の及び/又は同一の要素を特定するために再利用される場合がある。
【0057】
基板の誘電体層内に形成されたフィーチャは、処理チャンバ内で電気化学的堆積を使用して、材料(例えば、金属)で充填され得る。基板は第1の電極に接触している。アノードは処理チャンバの底部に位置する。処理チャンバ内の電界は、(a)基板間の距離と、(b)第1の電極に印加される電力、第2の電極に印加される電力、及びアノードに印加される電力のうちの少なくとも1つ、のうちの少なくとも1つを変化させることにより変化させ得る。堆積前後の基板の特性に基づく試行錯誤により、電気化学的堆積中に従う、ターゲットとする第1のカソード電流プロファイル、ターゲットとする第2のカソード電流プロファイル、及びターゲットとする距離プロファイルを較正できる。
【0058】
本開示によれば、堆積中に測定されたインサイチュ特性を使用することにより、堆積される材料の厚さの均一性が向上し、充填速度の均一性が向上する。例えば、基板上への材料の堆積中に、1つ以上の光学プローブが、基板の1つ以上の反射率を測定する。材料(例えば、金属)が基板上に堆積されるにつれて、反射率は一般に増加する。コントローラは、1つ以上の反射率に基づいて基板間の距離を選択的に調整する。加えて又は代わりに、コントローラは、1つ以上の反射率に基づいて、第1の電極に印加される電力、第2の電極に印加される電力、及びアノードに印加される電力、のうちの少なくとも1つを選択的に調整してよい。堆積中の閉ループ調整により、堆積された材料の厚さの均一性が向上し、充填速度の均一性が向上する場合がある。厚さの均一性を向上させること及び/又は充填速度の均一性を向上させることにより、欠陥数が減少する場合がある。
【0059】
図1は、基板を処理して集積回路を製造する例示的な方法を示すフローチャートである。104において、基板上に誘電体層が堆積される。108において、パターニング及びエッチングなどにより、フィーチャ(例えば、トレンチ及び/又はビア)が誘電体層内に形成される。112において、拡散バリアが化学蒸着(CVD)又は物理蒸着(PVD)などにより基板に適用される。
【0060】
116において、材料(例えば、金属)用のシード層が基板に適用される。シード層は、例えば、CVD又はPVDにより適用されてよい。シード層は、例えば、窒化チタン又はその材料に好適な別のシード材料を含んでよい。金属の例には、銅、コバルト、タングステン、スズ、銀、金、ルテニウム、チタン、タンタル、及び上記の酸化物、窒化物、及び合金が含まれる。120において、フィーチャが材料で充填される。フィーチャは、例えば、電気化学的堆積を使用して、フィーチャの底部からフィーチャの上部まで充填されてよい。電気化学的堆積について、以下で更に説明する。124において、導電性材料の過剰部分が、化学機械平坦化(CMP)などにより除去される。次いで、制御は104に戻ってよい。
【0061】
図2Aは、電気化学的堆積チャンバ204を含む電気化学的堆積システム200の例示的な実現形態の機能ブロック図である。チャンバ204は、基板216の下面212に形成されたフィーチャ内に材料(例えば、金属)を堆積させるために使用される電解液208の浴を含む。電解液208は、基板216上に堆積される材料(例えば、金属)のイオンを含んでよい。
【0062】
基板216は、第1のカソード220を含む基板ホルダ218から吊り下げられている。第1のカソード220は、基板216の外縁部に電気的に接触している。例えば、第1のカソード220は、基板216を基板ホルダ218に保持する1つ以上のクランプ要素224、例えば複数の把持要素、を含んでよい。第1のカソード220は、導電性材料で作製されてよい。クランプ要素224もまた、導電性材料で作製されてよい。第1のカソード220は、クランプ要素224を介して基板216の外縁部に電気的に接触してよい。
【0063】
基板ホルダ218はまた、例えばアイソレータ230を介して第1のカソード220から電気的に絶縁された第2のカソード228を含んでよい。例えば、第2のカソード228は、環状リングであってよい。第2のカソード228は、白金コーティングされたチタンなどの導電性材料で作製されてよい。
【0064】
アノード232は、電解液208中に浸漬され、第1のカソード220から電気的に絶縁されている。アノード232は、チャンバ204の底面に固定されてよい。アノード232は、銅又はコバルトなどの導電性材料で作製されてよい。
【0065】
第1のアクチュエータ236は、基板ホルダ218を上昇及び下降させる。したがって、第1のアクチュエータ236は、基板216とアノード232との間の距離を制御する。例としてのみ、第1のアクチュエータ236は、リニアアクチュエータ又は別の好適なタイプのアクチュエータを含んでよい。
図2Aは、基板216の下面212に形成されたフィーチャ内に材料を堆積させるために、第1のアクチュエータ236が基板216を第1の位置に下降させて、基板216が電解液208中に浸漬されている例を示す。
図2Bは、第1のアクチュエータ236が基板216を第2の位置に上昇させて、基板216が電解液208中に浸漬されていない例を示す。
【0066】
第2のアクチュエータ240は、基板ホルダ218を回転させる。第2のアクチュエータ240は、例えば、ある回転速度にて基板ホルダ218の回転を駆動する電気モータを含んでよい。第2のカソード228は、基板ホルダ218が回転している間、基板ホルダ218と共に回転してよく、又は回転しなくてよい。
【0067】
電源250は、第1のカソード220、第2のカソード228、及びアノード232に電力を印加する。第1のカソード220、第2のカソード228、及びアノード232に印加される電力、並びにアノード232に対する第1及び第2のカソード220及び228の場所が、チャンバ204内の電界の形状を決定する。システムコントローラ260は、電源250によって第1のカソード220、第2のカソード228、及びアノード232に印加される電力を制御する。システムコントローラ260はまた、第1のアクチュエータ236を介して基板216とアノード232との間の距離を制御する。システムコントローラ260はまた、第2のアクチュエータ240を介して基板ホルダ218の回転を制御する。
【0068】
チャンバ204内の1つ以上の光学プローブ264からの測定に基づいて、システムコントローラ260は、基板216とアノード232との間の距離、並びに第1のカソード220、第2のカソード228、及びアノード232に印加される電力を制御する。1つ以上の光学プローブ264は、例えば、基板216が電解液208中にある間、基板216の下面212の反射率を測定する。第1のカソード220の位置及び印加される電力を制御することにより、基板216上に堆積される材料の厚さの均一性が向上し、基板216全体にわたる充填速度の均一性が向上する。
【0069】
1つ以上の光学プローブ264は、水平に延びるバー266又はタブ上に位置してよい。バー266は、基板ホルダ218から吊り下げられてよい。バー266は、基板ホルダ218と共に回転してよく、又は固定されて、基板ホルダ218が回転している間は回転しなくてよい。代わりに、バー266は、例えばチャンバ204の壁に固定されてよい。
【0070】
ロボット270は、基板ホルダ218に基板を送達してよく、及び基板ホルダ218から基板を除去してよい。例えば、ロボット270は、基板を基板ホルダ218に及び基板ホルダ218から移動させてよい。システムコントローラ260は、ロボット270の動作を制御してよい。
【0071】
図3A及び
図3Bは、基板216のフィーチャ内での材料の電気化学的堆積中の例示的な位置及び電界を示す断面図を含む。電気化学的堆積の開始時の基板216の第1の抵抗は、電気化学的堆積の終了時の基板216の第2の抵抗よりも高い。材料(例えば、金属)が基板216上に堆積されるにつれて、基板216の抵抗は一般に減少する。
【0072】
図3Aは、電気化学的堆積の開始時における、基板216とアノード232との間の第1の例示的な距離と、例示的な電界とを示す。電気化学的堆積の開始時では、電界及び電流密度は、基板216がその縁部において電気的に接触している場所の近くで当然ながら高くなるであろう。システムコントローラ260は、第2のカソード228に第1の電流を印加することによりこれを補償し、その結果、第1のカソード220により均一な電界及び電流密度がもたらされる。
【0073】
図3Bは、電気化学的堆積の終了時の近くにおける、基板216とアノード232との間の第2の例示的な距離と、例示的な電界とを示す。電気化学的堆積の終了時では、基板216の抵抗は無視してよい。システムコントローラ260は、電気化学的堆積の終了時に近づくにつれて、基板216とアノード232との間の距離を減少又は増加させてよく、第2のカソード228への電流を減少させる又は無効にしてよい。距離の調整及び第2のカソード228への電流の減少の結果、第1のカソード220により均一な電界及び電流密度がもたらされる。
【0074】
図4は、基板の反射率と基板上に堆積された材料の厚さとの関係を示す例示的なグラフを含む。図示するように、基板上の材料(例えば、金属)の厚さが増加するにつれて、反射率は増加する。材料の厚さが、1つ以上の光学プローブ264からの入射電磁放射を完全に反射するのに十分な厚さになると、反射率は頭打ちになる。
【0075】
図5は、チャンバ204の例示的な部分を含む断面図を含む。様々な実現形態では、1つ以上の光学プローブ264は、2つ以上の光学プローブを含んでよい。例えば、第1の光学プローブは、第1の光源504及び第1の光検出器508を含んでよい。第1の光源504及び第1の光検出器508は、基板216の外縁部の近くにある又は外縁部にある第1の場所に光を伝送し及びその場所から光を受光するように構成されている。第1の光源504は、基板216に向けて光を出力する。第1の光検出器508は、基板216によって反射される第1の光源504からの光を受光する。
【0076】
第2の光学プローブは、第2の光源512及び第2の光検出器516を含んでよい。第2の光源512及び第2の光検出器516は、第1の光源504及び第1の光検出器508から半径方向内側に構成されている。第2の光源512及び第2の光検出器516は、第1の場所の半径方向内側にある第2の場所に光を伝送し及びその場所から光を受光するように構成されている。第2の場所は、基板216の近く又は中心にあってよい。第2の光源512は、基板216に向けて光を出力する。第2の光検出器516は、基板216によって反射される第2の光源512からの光を受光する。
【0077】
様々な実現形態では、第1の光学プローブと第2の光学プローブとの間に1つ以上の他の光学プローブが放射状に構成されてよい。例えば、第3の光学プローブは、第3の光源520及び第3の光検出器524を含んでよい。第3の光源520及び第3の光検出器524は、第1の光源504及び第1の光検出器508から半径方向内側に構成され、第2の光源512及び第2の光検出器516から半径方向外側に構成されている。第3の光源520及び第3の光検出器524は、第2の場所の半径方向外側であり第1の場所の半径方向内側である第3の場所から光を伝送及び受光するように構成されている。第3の光源520は、基板216に向けて光を出力する。第3の光検出器524は、基板216によって反射される第3の光源520からの光を受光する。
【0078】
第4の光学プローブは、第4の光源528及び第4の光検出器532を含んでよい。第4の光源528及び第4の光検出器532は、第3の光源520及び第3の光検出器524から半径方向内側に構成され、第2の光源512及び第2の光検出器516から半径方向外側に構成されている。第4の光源528及び第4の光検出器532は、第2の場所の半径方向外側であり第3の場所の半径方向内側である第4の場所に光を伝送し及びその場所から光を受光するように構成されている。第4の光源528は、基板216に向けて光を出力する。第4の光検出器532は、基板216によって反射される第4の光源528からの光を受光する。
【0079】
第5の光学プローブは、第5の光源536及び第5の光検出器540を含んでよい。第5の光源536及び第5の光検出器540は、第4の光源528及び第4の光検出器532から半径方向内側に構成され、第2の光源512及び第2の光検出器516から半径方向外側に構成されている。第5の光源536及び第5の光検出器540は、第2の場所の半径方向外側であり第4の場所の半径方向内側である第5の場所に光を伝送し及びその場所から光を受光するように構成されている。第5の光源536は、基板216に向けて光を出力する。第5の光検出器540は、基板216によって反射される第5の光源536からの光を受光する。
【0080】
様々な実現形態では、第3、第4、及び第5の光学プローブのうちの1つ以上が省略されてよい。様々な実現形態では、5つを超える光学プローブが含まれてよい。
【0081】
第1、第2、第3、第4、及び第5の光検出器508、516、524、532、及び540は、基板216から第1、第2、第3、第4、及び第5の光検出器508、516、524、532、及び540に反射された光に基づき、信号を生成及び出力する。第1、第2、第3、第4、及び第5の光検出器508、516、524、532、及び540の出力はそれぞれ、第1、第2、第3、第4、及び第5の場所における基板216の反射率に対応する。したがって、第1、第2、第3、第4、及び第5の光検出器508、516、524、532、及び540の出力はそれぞれ、第1、第2、第3、第4、及び第5の場所に堆積された材料の厚さに対応する。
【0082】
第1、第2、第3、第4、及び第5の光源504、512、520、528、及び536は、基板216の下面212に対して直角をなす光を伝送してよい。第1、第2、第3、第4、及び第5の光検出器508、516、524、532、及び540は、基板216の下面212に対して直角をなす光を受光してよい。この例では、入射(伝送)光と反射光の両方が、基板216の下面212に対して直角である。
【0083】
図6は、チャンバ204の例示的な部分を含む断面図を含む。
図6の例では、第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528は、基板216の下面212に対して90度以外の角度で光を伝送する。第1、第2、第3、及び第4の光検出器508、516、524、及び532は、基板216の下面212に対して90度以外の角度で光を受光する。
【0084】
図示するように、第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528は、基板216上の異なる場所で光を伝送する。例えば、第1の光源504は、基板216の縁部の近くで光を伝送し、第2の光源512は、基板216の中心で又は中心の近くで光を伝送する。第3及び第4の光源520及び528は、基板216の縁部と中心との間の場所で光を伝送する。
【0085】
図7は、チャンバ204の例示的な部分を含む断面図を含む。様々な実現形態では、ウィンドウ704は、1つ以上の光学プローブと基板216との間に位置してよい。この例では、電解液208は、ウィンドウ704の上方及び下方に循環させてよい。ウィンドウ704は、チャンバ204の壁又は基板ホルダ218に固定されてよい。
【0086】
図8は、チャンバ204の例示的な部分を含む断面図を含む。様々な実現形態では、光学プローブは、チャンバ204の壁に固定されてよい。第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528は、基板216の下面212に対して90度以外の角度で光を伝送する。第1、第2、第3、及び第4の光検出器508、516、524、及び532は、基板216の下面212に対して90度以外の角度で光を受光する。
【0087】
図示するように、第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528は、基板216上の異なる場所で光を伝送する。例えば、第1の光源504は、基板216の縁部の近くの第1の場所に光を伝送し、第2の光源512は、基板216の中心の又はその近くの第2の場所に光を伝送する。第3及び第4の光源520及び528は、基板216の縁部と中心との間の第3及び第4の場所に光を伝送する。
【0088】
図9は、チャンバ204の例示的な部分を含む断面図を含む。様々な実現形態では、第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528は、基板216の下面212に対して直角に光を伝送する。第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528は、基板216及び第1のカソード220を通して光を伝送してよい。第1、第2、第3、及び第4の光検出器508、516、524、及び532は、第1のカソード220上に構成されてよく、基板216及び第1のカソード220を通して、第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528から光を受光してよい。基板216上のある場所に堆積された材料の厚さが増加するにつれて、(材料によって)より多くの光が反射されるので、その場所において基板216を通る光の伝送は減少する。第1、第2、第3、及び第4の光源504、512、520、及び528が光を出力する場所における材料の厚さが増加するにつれて、第1、第2、第3、及び第4の光検出器508、516、524、及び532によって受光される光の量は減少する場合がある。
【0089】
図10は、チャンバ204の例示的な部分を含む断面図を含む。
図10の例では、第1の光源504及び第1の光検出器508は、半径方向内向きに及び外向きに移動する。例えば、第1の光源504及び第1の光検出器508は、バー266内のトラックに沿ってスライドするトロリー1004上に載っていてもよい。アクチュエータ1008は、トロリー1004を押す及び引くことにより、第1の光源504及び第1の光検出器508を半径方向内向き及び外向きに移動させてよい。アクチュエータ1008は、ある周波数にて、第1の光源504及び第1の光検出器508を半径方向外側位置から半径方向内側位置に移動させ、再び半径方向外側位置に戻してよい。
【0090】
光学プローブは、単一波長の光のみ又はある波長範囲内の光のみを伝送及び受光するように構成されてよい。
【0091】
図11は、めっき時間の関数としての基板216上のある場所における正規化された反射率の例示的なグラフを含む。図示するように、正規化された反射率は、材料の堆積の開始時において0である。時間の経過に伴い、正規化された反射率は増加する。材料の堆積が完了すると、正規化された反射率は1に達する。
【0092】
図12Aは、めっき時間の関数としての基板216上の3つの異なる場所における正規化された反射率の例示的なグラフを含む。トレース1204は、基板216の縁部に近い第1の場所における正規化された反射率をたどる(例えば、中心から半径r=135mmにおいて第1の光検出器508によって測定される)。トレース1208は、基板216の中心に近い第2の場所における正規化された反射率をたどる(例えば、中心から半径r=15mmにおいて第2の光検出器516によって測定される)。トレース1212は、第1の場所と第2の場所との間の第3の場所における正規化された反射率をとる(例えば、中心から半径r=95mmにおいて第4の光検出器532によって測定される)。図示するように、正規化された反射率は、基板216の中心の近くよりも基板216の縁部の近くで、より速く増加し1に接近する。
【0093】
図12Bは、以下で更に説明するように、第2のカソード228の電流のうちの少なくとも1つの電流でのめっき時間の関数として、及び電気化学的堆積中に調整された基板216とアノード232との間の距離との関数として、基板216上の3つの異なる場所における正規化された反射率の例示的なグラフを含む。図示するように、堆積は、基板216の表面全体にわたってほぼ同じ速度で生じている。換言すれば、充填速度は、基板216全体にわたってほぼ均一である。したがって、基板216は、堆積される材料の厚さがより均一になる場合がある。
【0094】
図13は、システムコントローラ260の例示的な実現形態の機能ブロック図を含む。サンプリングモジュール1304は、光検出器のうちの第1の光検出器により測定された第1の反射率と、光検出器のうちの第2の光検出器により測定された第2の反射率とを、基板ホルダ218の1回転あたり、ある回数でサンプリングしてデジタル化する。例としてのみ、サンプリングモジュール1304は、第1の反射率及び第2の反射率40を、基板ホルダ218の1回転あたり、その回数で等間隔に又は別の好適なレートでサンプリングしてよい。光検出器のうちの第1の光検出器(例えば、第2の光検出器516)及び光検出器のうちの第2の光検出器(例えば、第1の光検出器508)は、基板216への材料の堆積中に、基板216上の異なる半径方向場所から光を受光する。
【0095】
平均化モジュール1308は、ある期間にわたって測定された第1の反射率を平均化して、第1の平均反射率を決定する。平均化モジュール1308はまた、その期間にわたって測定された第2の反射率を平均化して、第2の平均反射率を決定する。この期間は、例えば、基板ホルダ218の1回転又は別の好適な期間であってよい。この期間は移動する場合がある、又は移動しない場合がある。
【0096】
誤差モジュール1312は、第1の平均反射率と第2の平均反射率との間の誤差を決定する。例えば、誤差モジュール1312は、第1の平均反射率から第2の平均反射率を引いたものに基づいて又はそれに等しい値に誤差を設定してよい。
図10の例では、誤差モジュール1312は、第1の光検出器508が第1の半径方向位置にあるときに第1の時間にて第1の光検出器508により測定された第1の反射率と、第1の光検出器508が第1の半径方向位置とは異なる第2の半径方向位置にあるときに第2の時間にて第1の光検出器508により測定された第2の反射率との差に基づいて又はこの差に等しい値に誤差を設定してよい。
【0097】
フィルタリングモジュール1316は、この誤差に1つ以上のフィルタを適用して、フィルタ処理された誤差を生成する。例えば、フィルタリングモジュール1316は、第1及び第2の光検出器に関連付けられた基板216上の場所に基づいて、1つ以上の重み付け値を誤差に適用(例えば、乗算)してよい。フィルタリングモジュール1316は、加えて又は代わりに、誤差における変化にレート制限を適用して、フィルタ処理された誤差を平滑化してよい。
【0098】
調整モジュール1320は、フィルタ処理された誤差に基づいて1つ以上の調整を選択的に設定する。例えば、調整モジュール1320は、フィルタ処理された誤差に基づいて、第1のカソード調整、第2のカソード調整、又は距離調整、のうちの少なくとも1つを増加又は減少させてよい。調整モジュール1320は、第1のカソード調整、第2のカソード調整、又は距離調整のうちの少なくとも1つを調整して、フィルタ処理された誤差(及び誤差)をゼロに向けて調整する。第1のカソード調整を使用して、第1のカソードプロファイルに対して第1のカソード220の電流を変化させてよい。第1のカソードプロファイルは、基板216への材料の堆積中に、第1のカソード220に経時的に印加する電力の一連の値を含む。
【0099】
第1のカソード制御モジュール1324は、第1のカソードプロファイル及び第1のカソード調整に基づいて、電源によって第1のカソード220に印加される電力を制御する。例えば、第1のカソード制御モジュール1324は、第1のカソード調整を第1のカソードプロファイルの値に乗算又は加算し、乗算又は加算の結果に基づいて、経時的に第1のカソード220に印加される電力を制御してよい。
【0100】
第2のカソード調整を使用して、第2のカソードプロファイルに対して第2のカソード228の電流を変化させてよい。第2のカソードプロファイルは、基板216への材料の堆積中に、第2のカソード228に経時的に印加する電力の一連の値を含む。
【0101】
第2のカソード制御モジュール1328は、第2のカソードプロファイル及び第2のカソード調整に基づいて、電源によって第2のカソード228に印加される電力を制御する。例えば、第2のカソード制御モジュール1328は、第2のカソード調整を第2のカソードプロファイルの値に乗算又は加算し、乗算又は加算の結果に基づいて、経時的に第2のカソード228に印加される電力を制御してよい。
【0102】
距離プロファイルに対して相対的に、基板216とアノード232との間の距離を変化させるために、距離調整が使用されてよい。距離プロファイルは、基板216上への材料の堆積中における基板とアノード232との間の経時的な一連の距離を含む。
【0103】
距離制御モジュール1332は、距離プロファイル及び距離調整に基づいて、第1のアクチュエータ236を作動させる。例えば、距離制御モジュール1332は、距離調整を距離プロファイルの値に乗算又は加算し、乗算又は加算の結果に基づいて、第1のアクチュエータ236を経時的に作動させてよい。
【0104】
光学プローブのインサイチュ光学測定に基づいて、電気化学的堆積中に、第1のカソード220に印加される電力、第2のカソード228に印加される電力、及び/又は基板216とアノード232との間の距離を調整することにより、基板216の欠陥数を減少させてよい、及び/又は堆積される材料の均一性を増加させてよい。第1及び第2の反射率の例が提供されているが、加えて又は代わりに、第1のカソード調整、第2のカソード調整、及び距離調整、のうちの少なくとも1つが、光検出器の1つ以上の他の対によって測定された反射率の1つ以上の他の対に基づいて設定されてよい。更に、加えて又は代わりに、第1のカソード調整、第2のカソード調整、及び距離調整、のうちの少なくとも1つが、3つ以上の反射率信号に基づいて設定されてよい。3つ以上の反射率信号の例では、誤差モジュール1312は、反射率信号の各々に重み付けをして誤差を生成してよい。
【0105】
基板216とアノード232との間の距離の例は上で論じられているが、加えて又は代わりに、誤差に基づいて、形状が1つ以上の形で調整されてよい。例えば、システムコントローラ260は、第1のカソード220と第2のカソード228との間の距離を調整してよく、1つ以上の電界形成構成要素(例えば、第1のカソード220、第2のカソード228、及び/又はアノード232)の位置若しくは寸法、及び/又は電解液208中の基板216の角度が調整されてよい。
【0106】
エンドポイントモジュール1336は、第1の反射率などの反射率のうちの少なくとも1つに基づいて、電気化学的堆積中に電気化学的堆積のエンドポイントを検出する。エンドポイントモジュール1336は、例えば、反射率がエンドポイント反射率と交差したとき、反射率の変化率がエンドポイント変化率よりも小さくなったとき、又は反射率が別の好適な判定基準を達成したときに、エンドポイントを検出してよい。
【0107】
エンドポイントが検出されたとき、第1のカソード制御モジュール1324、第2のカソード制御モジュール1328、及び距離制御モジュール1332のうちの少なくとも1つがそれぞれ、第1のカソード220に印加される電力、第2のカソード228に印加される電力、及び距離を調整してよい。例えば、エンドポイントが検出されたとき、第1のカソード制御モジュール1324は、異なる第1のプロファイルを選択してよい。加えて又は代わりに、エンドポイントが検出されたとき、第2のカソード制御モジュール1328は、異なる第2のプロファイルを選択してよい。加えて又は代わりに、エンドポイントが検出されたとき、距離制御モジュール1332は、異なる距離プロファイルを選択してよい。
【0108】
平均化反射率の使用例が示されているが、平均化されていない反射率が使用されてよい。平均化されていない反射率(例えば、第1の反射率)を使用することにより、各回転に対して基板表面の反射率をマッピングすることが可能になる場合がある。これは、基板216上の反射率の局所的な差の(経時的な)斬新的進展を監視するために使用できる一連の詳細なスナップショットを提供するであろう。これは、基板が最初は抵抗が高く、したがって抵抗が低い経路において材料がより急速に堆積する傾向がある場合に役立ち得る。これらの抵抗の低い経路は、他の領域より先に核形成が開始する確率が高い領域、又は接触抵抗が最小化される領域のいずれかの、基板216の縁部上の方位角位置に形成され得る。これにより、光検出器からのインサイチュデータに基づいて、経路形成をリアルタイムで観察し、調整のうちの少なくとも1つをチューニングし、場合によっては欠陥の原因となる経路形成現象を回避することが可能になる。
【0109】
障害モジュール1340は、第1の反射率に基づいて、電気化学的堆積中の1つ以上の障害の存在を診断する。基準プロファイルには、障害が存在しない場合の電気化学的堆積中の経時的な一連の基準の第1の反射率が含まれる。所与の時点での第1の反射率の値が、その時点での基準の第1の反射率よりも少なくとも所定の量だけ大きいか又は小さい場合、障害モジュール1340は、障害の存在を診断してよい。第1の反射率の例が使用されているが、障害モジュール1340は、加えて又は代わりに、1つ以上の他の反射率に基づいて障害の存在を診断してよい。
【0110】
障害モジュール1340は、障害が診断された場合に、1つ以上のアクションをとってよい。例えば、障害モジュール1340は、所定の障害メッセージをディスプレイ1344上に表示してよい。
【0111】
単一波長の光のみを検出する光検出器の例では、フィーチャがボトムアップで充填されるにつれて、干渉縞の存在が観察される場合がある。例えば、上部反射面(例えば、エッチングされていない領域)と底部反射面(エッチングされた領域)との間の平均距離がnλ/4(nは整数、λは光の波長である)に等しいか又はほぼ等しい場合、弱め合い干渉が生じる場合がある。平均距離がnλ/2に等しいか又はほぼ等しい場合、強め合い干渉が生じる場合がある。
【0112】
図14は、入射光及び反射光が基板216に対して直角をなす例について、平均距離がnλ/4に等しい場合の弱め合い干渉を示す例示的なグラフを含む。
図14はまた、時間の関数としての波長平均化反射率の例示的なグラフを含む。
【0113】
図13に示すように、平均深さモジュール1350が、平均化反射率対時間プロファイルを基準平均反射率対時間プロファイルと比較して、強め合い干渉及び弱め合い干渉が生じた場所、したがってフィーチャの深度を決定し得る。これを、サンプリングされた波長ごとに実施できる。これが、サンプル区画のフィーチャ深さの平均と標準偏差の推定を改善し得る。
【0114】
調整モジュール1320は、加えて又は代わりに、平均深さに基づいて第1のカソード調整を決定してよい。例えば、調整モジュール1320は、平均深さを第1のカソード調整に関連付けるルックアップテーブル及び方程式のうちの1つを使用して、第1のカソード調整を決定してよい。調整モジュール1320は、加えて又は代わりに、平均深さに基づいて、第2のカソード調整及び/又は距離調整を決定してよい。平均深さに基づく調整は、方位角方向の不均一性に起因する変動を除去する場合があり、半径方向(例えば、中心から縁部)の不均一性の変化に対する信号対雑音比を増加させる場合がある。
【0115】
図15は、電気化学的堆積中の経時的な第1の(平均化されていない)反射率の例示的なグラフを含む。
図16は、電気化学的堆積中の経時的な第1の平均反射率のローリング標準偏差の例を含む。エンドポイントモジュール1336は、第1の平均反射率、第1の反射率、又は第1の平均反射率のローリング標準偏差が、対応する値より大きくなること又は小さくなることに基づいてエンドポイントを検出してよい。
【0116】
図17は、電気化学的堆積中に第1のカソード220、第2のカソード228に印加される電力、及び基板216とアノード232との間の距離、を制御する例示的な方法を示すフローチャートを含む。制御は1704で始まり、第1及び第2の光検出器508及び516はそれぞれ、第1及び第2の場所にて基板216の第1及び第2の反射率を測定する。第1及び第2の光検出器508及び516は、基板216が電解液208中で回転している間に第1及び第2の反射率を測定し、第1及び第2の光源504及び512は第1及び第2の場所に光を出力し、基板216は基板ホルダ218に保持されている。
【0117】
1708において、平均化モジュール1308が、第1及び第2の平均反射率を決定する。1712において、誤差モジュール1312が、第2の平均反射率と第1の平均反射率との間の差に基づいて誤差を決定する。1716において、フィルタリングモジュール1316が、誤差に基づいてフィルタ処理された誤差を生成する。1720において、調整モジュール1320が、フィルタ処理された誤差に基づいて、第1のカソード調整、第2のカソード調整、及び距離調整を決定する。
【0118】
1724において、第1のカソード制御モジュール1324は、堆積中の現在時間に対する(第1のカソード220に電力を印加するための)第1の値を第1のプロファイルから選択する。また、第2のカソード制御モジュール1328は、堆積中の現在時間に対する(第2のカソード228に電力を印加するための)第2の値を第2のプロファイルから選択する。また、距離制御モジュール1332は、堆積中の現在時間に対する(基板216とアノード232との間の距離に対する)第3の値を第3のプロファイルから選択する。
【0119】
1728において、第1のカソード制御モジュール1324は、第1の値及び第1のカソード調整に基づいて、第1のカソード220に印加される電力を制御する。例えば、第1のカソード制御モジュール1324は、(i)第1のカソード調整に第1の値を加算したもの又は(ii)第1のカソード調整に第1の値を乗算したもの、に基づく電力又はこれに等しい電力を、第1のカソード220に印加してよい。第2のカソード制御モジュール1328は、第2の値及び第2のカソード調整に基づいて、第2のカソード228に印加される電力を制御する。例えば、第2のカソード制御モジュール1328は、(i)第2のカソード調整に第2の値を加算したもの又は(ii)第2のカソード調整に第2の値を乗算したもの、に基づく電力又はこれに等しい電力を、第2のカソード228に印加してよい。距離制御モジュール1332は、第3の値及び距離調整に基づいて、基板216とアノード232との間の距離を制御する。例えば、距離制御モジュール1332は、第1のアクチュエータ236を作動させて、(i)距離調整に第3の値を加算したもの又は(ii)距離調整に第3の値を乗算したもの、に基づく距離又はこれに等しい距離を実現してよい。
【0120】
1732において、システムコントローラ260は、基板216への材料の堆積が完了したかどうかを判断してよい。1732が真ならば、システムコントローラ260は、第1のカソード220及び第2のカソード228を無効化してよい。システムコントローラ260はまた、電解液208から基板216を除去してよい。1732が偽ならば、制御は1704に戻ってよい。
【0121】
図18は、チャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図18の例では、チャンバ204は、電気化学的堆積チャンバであり、電気化学的堆積のための電解液208を含有するように構成されている。基板ホルダ218は、第1のカソード220を含む。第1のアクチュエータ236は、基板ホルダ218を上昇及び下降させ、それにより、チャンバ204内における基板ホルダ218の垂直位置を調整するように構成されている。チャンバ204はまた、アノード232及び第2のカソード228を含む。第2のカソード228は、第1のカソード220とアノード232との間に配されている。光学プローブ264は、電気化学的堆積中の基板216の反射率を測定するように構成されている。光学プローブ264の例示的な場所が提示されているが、光学プローブ264は、別の好適な場所に位置してよい。
【0122】
図19は、
図18のチャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図19に示すように、光学プローブ264のうちの第2の光学プローブが含まれている。光学プローブ264のうちの第2の光学プローブは、電気化学的堆積中の基板の第2の反射率を測定するように構成されている。
【0123】
図18では、光学プローブ264は、基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源504と、基板の表面に対して直角をなす光を受光するように構成された第1の光検出器508と、を含む。
【0124】
図20は、
図18のチャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図20では、光学プローブ264は、基板の表面に対して90度以外の角度で光を伝送するように構成された第1の光源504と、表面に対して90度以外の角度で光を受光するように構成された第1の光検出器508と、を含む。
【0125】
図21は、
図18のチャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図21の例では、ウィンドウ704は、光学プローブ264と基板216との間に位置する。光学プローブ264は、ウィンドウ704を通して光を伝送及び受光するように構成されている。
【0126】
図22は、
図18のチャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図22の例では、光学プローブ264は、基板216の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源504と、基板216を通して光を受光するように構成された第1の光検出器508と、を含む。
【0127】
図18の例では、光学プローブ264は、バー266上に位置している。
【0128】
図23は、
図18のチャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図23の例では、光学プローブ264は、第1の光源504及び第1の光検出器508を含み、電気化学的堆積チャンバ204の壁に取り付けられている。
【0129】
図18の例では、光学プローブ264は、単一波長の光又はある波長範囲内の光のみを伝送及び受光するように構成されている。
【0130】
図24は、
図18のチャンバ204の例示的な部分を含む電気化学的堆積システムの断面図を含む。
図24の例では、第2のアクチュエータ
240は、光学プローブ264を基板216の中心に向かう方向及び基板の中心から離れる方向のうちの一方に移動させるように構成されている。
【0131】
前述の説明は本質的に単なる例示に過ぎず、本開示、その適用又は使用を限定することは決して意図されていない。本開示の広範な教示は、様々な形で実現され得る。したがって、本開示は特定の例を含むが、図面、明細書、及び以下の特許請求の範囲を検討すると、他の修正形態が明らかになるであろうから、本開示の真の範囲はそのように限定されるべきではない。方法における1つ以上のステップは、本開示の原理を変更することなく、異なる順序で(又は同時に)実行されてよいことを理解すべきである。更に、実施形態の各々は、特定の特徴を有するものとして上述されているが、本開示の任意の実施形態に関して記載されているこれらの特徴のうちのいずれか1つ以上を、他の実施形態のいずれかに実装することができ、及び/又は、他の実施形態のいずれかの特徴と組み合わせることができ、その組み合わせは、たとえ明示的に説明されていなくてよい。換言すれば、記載した実施形態は相互排他的ではなく、1つ以上の実施形態の順序を互いに並べ換えることは、本開示の範囲内にとどまる。
【0132】
要素間の空間的及び機能的関係(例えば、モジュール間、回路要素間、半導体層間など)は、「接続された」、「係合された」、「結合された」、「隣接する」、「隣の」、「上の」、「上方の」、「下方の」、「配置された」を含む様々な用語を使用して説明される。「直接」であると明示的に記載されていない限り、上述した開示に、第1の要素と第2の要素との間の関係が記載されている場合、その関係は、第1の要素と第2の要素との間に他の介在要素が存在しない直接的な関係であり得るが、1つ以上の介在要素が(空間的又は機能的のいずれかで)第1の要素と第2の要素との間に存在する間接的な関係でもあり得る。本明細書で使用する場合、A、B、及びCのうちの少なくとも1つ、という語句は、非排他的論理和ORを使用した論理(A OR B OR C)を意味すると解釈されるべきであり、「Aのうちの少なくとも1つ、Bのうちの少なくとも1つ、及びCのうちの少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきではない。
【0133】
いくつかの実現形態では、コントローラは、上述した実施例の一部であってよいシステムの一部である。このようなシステムは、処理ツール(単数又は複数)、チャンバ(単数又は複数)、処理用プラットフォーム(単数又は複数)、及び/又は特定の処理構成要素(ウェハーペデスタル、ガスフローシステムなど)を含む、半導体処理装置を備えることができる。これらシステムは、半導体ウェハー又は基板の処理前、処理中、及び処理後の作業を制御するための電子機器に組み込まれてよい。電子機器は、システム(単数又は複数)の様々な構成要素又は副部品を制御してよい「コントローラ」と呼ばれてよい。コントローラは、処理要件及び/又はシステムのタイプに応じて、処理ガス及び/又は液体の送達、温度設定(例えば、加熱及び/又は冷却)、圧力設定、真空設定、電力設定、無線周波数(RF)発生器設定、RF整合回路設定、周波数設定、流量設定、流体送達設定、位置及び作業設定、特定のシステムと接続しているか又はインターフェースしているツール及び他の搬送ツール並びに/又はロードロックに対するウェハーの搬出入、を含む、本明細書に開示されるプロセスのいずれをも制御するようにプログラムされてよい。
【0134】
大まかに言って、コントローラは、様々な集積回路、ロジック、メモリ、及び/又はソフトウェアを有し、命令を受信し、命令を発行し、作業を制御し、クリーニング作業を有効にし、エンドポイント測定を有効にするような電子機器として定義されてよい。集積回路は、プログラム命令を記憶するファームウェアの形態のチップ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)として定義されたチップ、及び/又は1つ以上のマイクロプロセッサ、又はプログラム命令(例えば、ソフトウェア)を実行するマイクロコントローラ、を含んでよい。プログラム命令は、様々な個別設定(又はプログラムファイル)の形態でコントローラに通信される命令であって、特定のプロセスを半導体ウェハー上で若しくは半導体ウェハー用に、又はシステムに対して実施するための作業パラメータを定義してよい。いくつかの実施形態では、作業パラメータは、1つ以上の層、材料、金属、酸化物、シリコン、二酸化シリコン、表面、回路、及び/又はウェハーダイの作製時に、1つ以上の処理ステップを実現するために、プロセスエンジニアによって定義されるレシピの一部であってよい。
【0135】
いくつかの実現形態では、コントローラは、システムに組み込まれた、システムに結合された、若しくはシステムにネットワーク接続された、又はこれらの組み合わせである、コンピュータの一部であるか、又はそのコンピュータに結合されていてよい。例えば、コントローラは「クラウド」内にあるか、又はファブホストコンピュータシステムの全て若しくは一部であってよく、それによりウェハー処理のリモートアクセスが可能になり得る。コンピュータは、システムへのリモートアクセスを可能にして、製造作業の現在の進行状況を監視し、過去の製造作業の履歴を調査し、複数の製造作業から傾向又は性能の指標を調査して、現在の処理のパラメータを変更し、現在の処理に続く処理ステップを設定するか、又は新しいプロセスを開始してよい。いくつかの例では、リモートコンピュータ(例えば、サーバ)は、ローカルネットワーク又はインターネットを含んでよいネットワークを経由して、プロセスレシピをシステムに提供することができる。リモートコンピュータは、パラメータ及び/又は設定の入力若しくはプログラミングを可能にするユーザインターフェースを含んでよく、パラメータ及び/又は設定は次いで、リモートコンピュータからシステムに通信される。いくつかの例では、コントローラは、1つ以上の作業中に実施される各処理ステップのためのパラメータを指定するデータ形式の命令を受信する。パラメータは、実施されるプロセスのタイプ、及びコントローラがインターフェースするか、又は制御するように構成されているツールのタイプに固有のものであってよいことを理解されたい。したがって、上述したように、コントローラは、1つ以上の個別のコントローラを備え、これらが一緒にネットワーク化され、本明細書に記載されるプロセス及び制御などの共通の目的に向けて動作することなどによって分散されてよい。そのような目的のための分散コントローラの例は、遠隔に置かれた(例えば、プラットフォームレベルで、又はリモートコンピュータの一部として)1つ以上の集積回路と通信状態にあるチャンバ上の1つ以上の集積回路であってよく、これらが組み合わされてチャンバでのプロセスを制御する。
【0136】
限定するわけではないが、例示的なシステムは、プラズマエッチングチャンバ又はモジュール、堆積チャンバ又はモジュール、スピンリンスチャンバ又はモジュール、金属めっきチャンバ又はモジュール、クリーニングチャンバ又はモジュール、ベベルエッジエッチングチャンバ又はモジュール、物理蒸着(PVD)チャンバ又はモジュール、化学蒸着(CVD)チャンバ又はモジュール、原子層堆積(ALD)チャンバ又はモジュール、原子層エッチング(ALE)チャンバ又はモジュール、イオン注入チャンバ又はモジュール、トラックチャンバ又はモジュール、及び半導体ウェハーの作製及び/又は製造に関連するか若しくは使用されてよい任意の他の半導体処理システム、を含んでよい。
【0137】
上述したように、ツールによって実施されるプロセスステップに応じて、コントローラは、他のツール回路又はモジュール、他のツール構成要素、クラスタツール、他のツールインターフェース、隣接ツール、隣り合うツール、工場全体に置かれたツール、メインコンピュータ、別のコントローラ、又は半導体製造工場内のツール場所及び/又はロードポートとの間でウェハー容器を搬出入する材料搬送に使用されるツール、のうちの1つ以上と通信し得る。
適用例1:
電気化学的堆積システムであって、
電気化学的堆積のための電解液を含む電気化学的堆積チャンバと、
基板を保持するように構成され、前記基板に電気的に接続された第1のカソードを含む、基板ホルダと、
前記電気化学的堆積チャンバ内における前記基板ホルダの垂直位置を調整するように構成された第1のアクチュエータと、
前記電解液中に浸漬されたアノードと、
前記第1のカソードと前記アノードとの間に配された第2のカソードと、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の中心から第1の距離において前記基板の第1の反射率を測定するように構成された第1の光学プローブと、
前記電気化学的堆積中に、前記基板の前記第1の反射率に基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される電力、(ii)前記第2のカソードに印加される電力、(iii)前記アノードに印加される電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されたコントローラと、を備える、電気化学的堆積システム。
適用例2:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の前記中心から第2の距離において前記基板の第2の反射率を測定するように構成された第2の光学プローブを更に備え、
前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、前記基板の前記第2の反射率に更に基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例3:
適用例2の電気化学的堆積システムであって、前記第1の距離は前記第2の距離とは異なる、電気化学的堆積システム。
適用例4:
適用例2の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、前記第1の反射率と前記第2の反射率との差に基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例5:
適用例4の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記差に基づいて第1の調整を決定し、
前記第1の調整と第1のプロファイルから選択された値とに基づいて、前記第1のカソードに給電するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例6:
適用例4の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記差に基づいて第2の調整を決定し、
前記第2の調整と第2のプロファイルから選択された値とに基づいて、前記第2のカソードに給電するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例7:
適用例4の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記差に基づいて第3の調整を決定し、
前記第3の調整と第3のプロファイルから選択された値とに基づいて、前記基板ホルダの前記垂直位置を調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例8:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源と、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の前記表面に対して直角な光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
適用例9:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の表面に対して90度以外の角度で光を伝送するように構成された第1の光源と、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記表面に対して90度以外の角度で光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
適用例10:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブと前記基板との間に位置するウィンドウを更に備え、
前記第1の光学プローブは、前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記ウィンドウを通して光を伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例11:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源と、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板を通して光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
適用例12:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、バーを更に備え、
前記第1の光学プローブは前記バー上に位置している、電気化学的堆積システム。
適用例13:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは前記電気化学的堆積チャンバの壁に取り付けられている、電気化学的堆積システム。
適用例14:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、光の単一波長のみを伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例15:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、ある波長範囲内の光を伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例16:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記電気化学的堆積中に前記基板ホルダを回転させるように構成された第2のアクチュエータを更に備える、電気化学的堆積システム。
適用例17:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記基板の前記第1の反射率に基づいて、前記電気化学的堆積のエンドポイントを検出し、
前記エンドポイントの前記検出に応答して、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように更に構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例18:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記基板の前記第1の反射率に基づいて、前記基板内に形成されたフィーチャの深さを決定し、
前記基板内に形成された前記フィーチャの前記深さに基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように更に構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例19:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記基板の前記第1の反射率に基づいて、障害を検出し、
前記障害の前記検出に応答して、前記障害の指標をディスプレイに表示するように更に構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例20:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、
前記電気化学的堆積中に、前記基板の一定量の回転中に測定された前記基板の複数の第1の反射率の平均を決定し、
前記電気化学的堆積中に、前記平均に基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例21:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記第1の光学プローブを、前記基板の前記中心から前記第1の距離にある位置から、前記基板の前記中心から前記第1の距離とは異なる第2の距離にある位置に移動させるように構成されているアクチュエータを更に備え、
前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、前記第1の光学プローブが前記基板の前記中心から前記第1の距離にあるときに測定された前記第1の反射率の第1の値と、前記第1の光学プローブが前記基板の前記中心から前記第2の距離にあるときに測定された前記第1の反射率の第2の値と、に基づき、
(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例22:
適用例1の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、前記基板の前記第1の反射率に基づいて、
(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、(vi)前記基板ホルダの前記垂直位置、(v)前記基板の角度、及び(vi)前記第1のカソードと前記第2のカソードとの間の距離、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例23:
電気化学的堆積システムであって、
電気化学的堆積のための電解液を含むように構成された電気化学的堆積チャンバと、
第1のカソードを含む基板ホルダと、
前記電気化学的堆積チャンバ内における前記基板ホルダの垂直位置を調整するように構成された第1のアクチュエータと、
アノードと、
前記第1のカソードと前記アノードとの間に配された第2のカソードと、
電気化学的堆積中の基板の反射率を測定するように構成された光学プローブと、を備える、電気化学的堆積システム。
適用例24:
適用例23の電気化学的堆積システムであって、前記電気化学的堆積中の前記基板の第2の反射率を測定するように構成された第2の光学プローブを更に備える、電気化学的堆積システム。
適用例25:
適用例23の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、
前記基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された光源と、
前記基板の前記表面に対して直角をなす光を受光するように構成された光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
適用例26:
適用例23の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、
前記基板の表面に対して90度以外の角度で光を伝送するように構成された光源と、
前記表面に対して90度以外の角度で光を受光するように構成された光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
適用例27:
適用例23の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブと前記基板との間に位置するウィンドウを更に備え、
前記光学プローブは、前記ウィンドウを通して光を伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例28:
適用例23の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、
前記基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された光源と、
前記基板を通して光を受光するように構成された光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
適用例29:
適用例23の電気化学的堆積システムであって、バーを更に備え、
前記光学プローブは前記バー上に位置している、電気化学的堆積システム。
適用例30:
適用例23の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは前記電気化学的堆積チャンバの壁に取り付けられている、電気化学的堆積システム。
適用例31:
適用例23の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、光の単一波長のみを伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例32:
適用例23の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、ある波長範囲内の光を伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
適用例33:
適用例23の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブを、前記基板の中心に向かう方向及び前記基板の中心から離れる方向のうちの一方に移動させるように構成された第2のアクチュエータを更に備える、電気化学的堆積システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気化学的堆積システムであって、
電気化学的堆積のための電解液を含む電気化学的堆積チャンバと、
基板を保持するように構成され、前記基板に電気的に接続された第1のカソードを含む、基板ホルダと、
前記電気化学的堆積チャンバ内における前記基板ホルダの垂直位置を調整するように構成された第1のアクチュエータと、
前記電解液中に浸漬されたアノードと、
前記第1のカソードと前記アノードとの間に配された第2のカソードと、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の中心から第1の距離において前記基板の第1の反射率を測定するように構成された第1の光学プローブと、
前記電気化学的堆積中に、前記基板の前記第1の反射率に基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される電力、(ii)前記第2のカソードに印加される電力、(iii)前記アノードに印加される電力、及び(
iv)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されたコントローラと、を備える、電気化学的堆積システム。
【請求項2】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の前記中心から第2の距離において前記基板の第2の反射率を測定するように構成された第2の光学プローブを更に備え、
前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、前記基板の前記第2の反射率に更に基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(
iv)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項3】
請求項2に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の距離は前記第2の距離とは異なる、電気化学的堆積システム。
【請求項4】
請求項2に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、前記第1の反射率と前記第2の反射率との差に基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(
iv)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項5】
請求項4に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記差に基づいて第1の調整を決定し、
前記第1の調整と第1のプロファイルから選択された値とに基づいて、前記第1のカソードに給電するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項6】
請求項4に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記差に基づいて第2の調整を決定し、
前記第2の調整と第2のプロファイルから選択された値とに基づいて、前記第2のカソードに給電するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項7】
請求項4に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記差に基づいて第3の調整を決定し、
前記第3の調整と第3のプロファイルから選択された値とに基づいて、前記基板ホルダの前記垂直位置を調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項8】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源と、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の前記表面に対して直角な光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
【請求項9】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の表面に対して90度以外の角度で光を伝送するように構成された第1の光源と、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記表面に対して90度以外の角度で光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
【請求項10】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブと前記基板との間に位置するウィンドウを更に備え、
前記第1の光学プローブは、前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記ウィンドウを通して光を伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項11】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された第1の光源と、
前記電気化学的堆積中に前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記基板を通して光を受光するように構成された第1の光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
【請求項12】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、バーを更に備え、
前記第1の光学プローブは前記バー上に位置している、電気化学的堆積システム。
【請求項13】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは前記電気化学的堆積チャンバの壁に取り付けられている、電気化学的堆積システム。
【請求項14】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、光の単一波長のみを伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項15】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記第1の光学プローブは、ある波長範囲内の光を伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項16】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記電気化学的堆積中に前記基板ホルダを回転させるように構成された第2のアクチュエータを更に備える、電気化学的堆積システム。
【請求項17】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記基板の前記第1の反射率に基づいて、前記電気化学的堆積のエンドポイントを検出し、
前記エンドポイントの前記検出に応答して、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(
iv)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように更に構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項18】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記基板の前記第1の反射率に基づいて、前記基板内に形成されたフィーチャの深さを決定し、
前記基板内に形成された前記フィーチャの前記深さに基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(
iv)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように更に構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項19】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、
前記基板の前記第1の反射率に基づいて、障害を検出し、
前記障害の前記検出に応答して、前記障害の指標をディスプレイに表示するように更に構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項20】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、
前記電気化学的堆積中に、前記基板の一定量の回転中に測定された前記基板の複数の第1の反射率の平均を決定し、
前記電気化学的堆積中に、前記平均に基づいて、(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(
iv)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項21】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記基板が前記電解液中に浸漬されている間に、前記第1の光学プローブを、前記基板の前記中心から前記第1の距離にある位置から、前記基板の前記中心から前記第1の距離とは異なる第2の距離にある位置に移動させるように構成されているアクチュエータを更に備え、
前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、前記第1の光学プローブが前記基板の前記中心から前記第1の距離にあるときに測定された前記第1の反射率の第1の値と、前記第1の光学プローブが前記基板の前記中心から前記第2の距離にあるときに測定された前記第1の反射率の第2の値と、に基づき、
(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、及び(
iv)前記基板ホルダの前記垂直位置、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項22】
請求項1に記載の電気化学的堆積システムであって、前記コントローラは、前記電気化学的堆積中に、前記基板の前記第1の反射率に基づいて、
(i)前記第1のカソードに印加される前記電力、(ii)前記第2のカソードに印加される前記電力、(iii)前記アノードに印加される前記電力、(
iv)前記基板ホルダの前記垂直位置、(v)前記基板の角度、及び(vi)前記第1のカソードと前記第2のカソードとの間の距離、のうちの少なくとも1つを選択的に調整するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項23】
電気化学的堆積システムであって、
電気化学的堆積のための電解液を含むように構成された電気化学的堆積チャンバと、
第1のカソードを含む基板ホルダと、
前記電気化学的堆積チャンバ内における前記基板ホルダの垂直位置を調整するように構成された第1のアクチュエータと、
アノードと、
前記第1のカソードと前記アノードとの間に配された第2のカソードと、
電気化学的堆積中の基板の反射率を測定するように構成された光学プローブと、を備える、電気化学的堆積システム。
【請求項24】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記電気化学的堆積中の前記基板の第2の反射率を測定するように構成された第2の光学プローブを更に備える、電気化学的堆積システム。
【請求項25】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、
前記基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された光源と、
前記基板の前記表面に対して直角をなす光を受光するように構成された光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
【請求項26】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、
前記基板の表面に対して90度以外の角度で光を伝送するように構成された光源と、
前記表面に対して90度以外の角度で光を受光するように構成された光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
【請求項27】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブと前記基板との間に位置するウィンドウを更に備え、
前記光学プローブは、前記ウィンドウを通して光を伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項28】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、
前記基板の表面に対して直角に光を伝送するように構成された光源と、
前記基板を通して光を受光するように構成された光検出器と、を含む、電気化学的堆積システム。
【請求項29】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、バーを更に備え、
前記光学プローブは前記バー上に位置している、電気化学的堆積システム。
【請求項30】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは前記電気化学的堆積チャンバの壁に取り付けられている、電気化学的堆積システム。
【請求項31】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、光の単一波長のみを伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項32】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブは、ある波長範囲内の光を伝送及び受光するように構成されている、電気化学的堆積システム。
【請求項33】
請求項23に記載の電気化学的堆積システムであって、前記光学プローブを、前記基板の中心に向かう方向及び前記基板の中心から離れる方向のうちの一方に移動させるように構成された第2のアクチュエータを更に備える、電気化学的堆積システム。
【国際調査報告】