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特表2022-534537ソース構造を伴う三次元メモリデバイス、およびその三次元メモリデバイスを形成するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-01
(54)【発明の名称】ソース構造を伴う三次元メモリデバイス、およびその三次元メモリデバイスを形成するための方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/11582 20170101AFI20220725BHJP
   H01L 27/11575 20170101ALI20220725BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20220725BHJP
   H01L 27/11556 20170101ALI20220725BHJP
   H01L 27/11548 20170101ALI20220725BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20220725BHJP
【FI】
H01L27/11582
H01L27/11575
H01L29/78 371
H01L27/11556
H01L27/11548
H01L21/88 N
H01L21/88 P
H01L21/88 M
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021571421
(86)(22)【出願日】2019-08-13
(85)【翻訳文提出日】2021-11-30
(86)【国際出願番号】 CN2019100350
(87)【国際公開番号】W WO2021026756
(87)【国際公開日】2021-02-18
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ウェンシアン・シュ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ・シュ
(72)【発明者】
【氏名】パン・フアン
(72)【発明者】
【氏名】ピン・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ゾンリャン・フオ
(72)【発明者】
【氏名】ウェンビン・ジョウ
(72)【発明者】
【氏名】ジ・シア
【テーマコード(参考)】
5F033
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F033GG00
5F033GG01
5F033GG02
5F033HH04
5F033HH08
5F033HH11
5F033HH15
5F033HH19
5F033PP06
5F033PP14
5F033PP15
5F033PP27
5F033QQ09
5F033QQ11
5F033RR04
5F033RR06
5F033RR08
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5F033XX03
5F033XX08
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5F083EP18
5F083EP22
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5F083EP34
5F083EP76
5F083GA02
5F083GA10
5F083GA27
5F083HA02
5F083HA06
5F083JA04
5F083JA05
5F083JA19
5F083JA35
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA39
5F083JA40
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5F083KA11
5F083KA13
5F083LA16
5F083LA21
5F083MA06
5F083MA16
5F083MA19
5F083MA20
5F083PR06
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5F101BA45
5F101BB02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
(57)【要約】
三次元(3D)メモリデバイスを形成するための構造および方法の実施形態が提供されている。例では、3Dメモリデバイスは、メモリスタックと、複数のチャネル構造と、ソース構造とを備える。メモリスタックは基板にわたり、交互の複数の導体層および複数の絶縁層を備える。ソース構造は複数のソースコンタクトを備え、複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものが連結層によって互いと導電的に連結される。連結層の第1の部分の対が、複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものにわたり、連結層の第2の部分が、複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものの間にある。連結層の第1の部分の対の上面が、第2の部分の上面と同一平面である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板にわたるメモリスタックであって、交互の複数の導体層および複数の絶縁層を備えるメモリスタックと、
前記メモリスタックにおいて鉛直に延びる複数のチャネル構造と、
前記メモリスタックにおいて延びるソース構造であって、
前記ソース構造は、それぞれの絶縁構造に各々がある複数のソースコンタクトを備え、
前記複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものが連結層によって互いと導電的に連結され、前記連結層の第1の部分の対が前記複数のソースコンタクトのうちの前記2つの隣接するものにわたり、前記連結層の第2の部分が前記複数のソースコンタクトのうちの前記2つの隣接するものの間にあり、前記連結層の第1の部分の前記対の上面が、前記連結層の前記第2の部分の上面と同一平面である、ソース構造と
を備える三次元(3D)メモリデバイス。
【請求項2】
前記連結層は、タングステン、コバルト、アルミニウム、銅、ケイ化物、またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項3】
前記連結層は、前記複数のソースコンタクトの各々にわたって接触する、請求項1または2に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項4】
前記連結層が沿って延びる横方向に沿って前記連結層を包囲するキャップ層をさらに備える、請求項3に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項5】
前記連結層が沿って延びる前記横方向に対して垂直な横方向に沿って、前記連結層の幅が前記ソース構造の幅以下である、請求項4に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項6】
前記ソース構造は、前記複数のソースコンタクトのうちの前記2つの隣接するものの間に、前記連結層の前記第2の部分によって覆われる支持構造をさらに備え、前記支持構造は、前記ソース構造に隣接するメモリブロックと接触する、請求項1から5のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項7】
前記連結層の第1の部分の前記対の前記上面と前記第2の部分の前記上面とが、鉛直方向に沿って、前記支持構造の上面より高い、請求項6に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項8】
前記支持構造は、交互の複数の導体部分および複数の絶縁部分にわたって切断構造を備え、前記複数の導体部分の各々は、前記ソース構造と隣接する前記メモリブロックにおける対応する導体層と接触し、前記複数の絶縁部分の各々は、前記ソース構造と隣接する前記メモリブロックにおける対応する絶縁層と接触する、請求項7に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項9】
前記支持構造は、前記交互の複数の導体部分および絶縁部分と接触して前記交互の複数の導体部分および絶縁部分を包囲するスペーサ層を備える、請求項8に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項10】
前記切断構造は酸化シリコンを含む、請求項8または9に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項11】
前記切断構造の厚さが、交互の2つの導体層および2つの絶縁層と、交互の4つの導体層および4つの絶縁層との間にあり、
前記連結層が沿って延びる前記横方向に対して垂直な横方向に沿って、前記切断構造の幅が前記ソース構造の幅以下である、請求項10に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項12】
前記複数のソースコンタクトは、コバルト、アルミニウム、銅、ケイ化物、またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項13】
前記複数のソースコンタクトのうちの前記2つの隣接するものの絶縁構造と前記支持構造との間に、および、前記複数のソースコンタクトのうちの前記2つの隣接するものと前記連結層との間に、接着層をさらに備える、請求項12に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項14】
前記接着層は窒化チタンを含む、請求項13に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項15】
前記複数のチャネル構造は、前記基板と接触して導電的に連結されるエピタキシャル部分と、前記エピタキシャル部分と接触して導電的に連結される半導体チャネルと、前記半導体チャネルと接触して導電的に連結されるドレイン構造とを各々が備える、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項16】
基板にわたるメモリスタックであって、交互の複数の導体層および複数の絶縁層を備えるメモリスタックと、
前記メモリスタックにおいて鉛直に延びる複数のチャネル構造と、
前記メモリスタックにおいて横方向に沿って平行に延びる複数のソース構造であって、
それぞれの絶縁構造に各々がある複数のソースコンタクト、
前記横方向に沿って、隣接する絶縁構造と各々が接触する複数の支持構造、および、
前記複数のソースコンタクトのうちの少なくとも2つの隣接するものに導電的に連結される連結層であって、前記連結層は、前記複数のソースコンタクトのうちの前記少なくとも2つの隣接するものにわたっての少なくとも2つの第1の部分と、前記複数のソースコンタクトのうちの前記少なくとも2つの隣接するものの間の少なくとも1つの第2の部分とを備え、前記連結層の前記少なくとも2つの第1の部分の上面と前記少なくとも1つの第2の部分の上面とは互いと同一平面である、連結層
を各々が備える複数のソース構造と
を備える三次元(3D)メモリデバイス。
【請求項17】
前記連結層は、タングステン、コバルト、アルミニウム、銅、ケイ化物、またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項18】
前記連結層は、それぞれの前記複数のソースコンタクトの各々にわたって接触する、請求項16または17に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項19】
前記連結層が沿って延びる横方向に沿って前記連結層を包囲するキャップ層をさらに備える、請求項18に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項20】
前記連結層が沿って延びる前記横方向に対して垂直な他の横方向に沿って、前記連結層の幅がそれぞれの前記ソース構造の幅以下である、請求項19に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項21】
前記複数の支持構造は、交互の複数の導体部分および複数の絶縁部分にわたって切断構造を各々が備え、前記複数の導体部分の各々は、それぞれの前記ソース構造と隣接する前記メモリブロックにおける対応する導体層と接触し、前記複数の絶縁部分の各々は、それぞれの前記ソース構造と隣接する前記メモリブロックにおける対応する絶縁層と接触する、請求項16から20のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項22】
前記連結層の前記少なくとも2つの第1の部分の前記上面と前記少なくとも1つの第2の部分の前記上面とが、鉛直方向に沿って、前記複数の支持構造の上面より高い、請求項21に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項23】
前記切断構造は酸化シリコンを含む、請求項21または22に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項24】
前記切断構造の厚さが、交互の2つの導体層および2つの絶縁層と、交互の4つの導体層および4つの絶縁層との間にあり、
それぞれの前記連結層が沿って延びる前記横方向に対して垂直な横方向に沿って、前記切断構造の幅がそれぞれの前記ソース構造の幅以下である、請求項23に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項25】
前記複数のソースコンタクトは、コバルト、アルミニウム、銅、ケイ化物、またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを含む、請求項16から24のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項26】
前記複数のソースコンタクトのうちの前記少なくとも2つの隣接するものと前記連結層との間に、および、前記複数のソースコンタクトのうちの前記少なくとも2つの隣接するものと前記支持構造との間に、接着層をさらに備える、請求項25に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項27】
前記接着層は窒化チタンを含む、請求項26に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項28】
前記複数のチャネル構造は、前記基板と接触して導電的に連結されるエピタキシャル部分と、前記エピタキシャル部分と接触して導電的に連結される半導体チャネルと、前記半導体チャネルと接触して導電的に連結されるドレイン構造とを各々が備える、請求項16から27のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項29】
三次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法であって、
スタック構造に切断構造を形成するステップであって、前記スタック構造は、交互の複数の初期犠牲層および複数の初期絶縁層を備える、ステップと、
前記切断構造にわたって開口を備えるパターン形成キャップ材料層を前記スタック構造にわたって形成するステップと、
スリット構造および初期支持構造を形成するために、前記開口に隣接する前記スタック構造の一部分および前記パターン形成キャップ材料層の一部分を除去するステップであって、前記初期支持構造は前記スリット構造を複数のスリット開口へと分割する、ステップと、
支持構造を形成するために、前記複数のスリット開口を通じて複数の導体部分を形成するステップと、
前記複数のスリット開口の各々においてソースコンタクトを形成するステップと、
前記複数のスリット開口の各々における前記ソース構造にわたって、および、前記支持構造にわたって、連結層を形成するステップと
を含む方法。
【請求項30】
前記切断構造を形成するステップは、
ソース領域に切断開口を形成するために前記スタック構造をパターン形成するステップと、
前記切断開口を満たすために誘電性材料を堆積させるステップと
を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記パターン形成キャップ材料層を形成するステップは、
前記ソース領域を覆うためにキャップ材料層を堆積させるステップと、
前記切断構造にわたって前記開口を形成するために前記キャップ材料層の一部分を除去するステップと
を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記開口に隣接する前記スタック構造の一部分および前記パターン形成キャップ材料層の一部分を除去するステップは、
前記開口が、隣接するスリット開口と接触するように、
前記複数のスリット開口の各々が前記基板を露出させるように、
前記切断構造と、交互の複数の犠牲部分および複数の絶縁部分とが、前記初期支持構造を形成するように、ならびに、
前記スリット構造が延びる横方向に沿って前記スリット構造を包囲するキャップ層が形成されるように、
前記ソース領域において前記切断構造および前記開口に隣接する前記スタック構造の一部分および前記パターン形成キャップ材料層の一部分を除去するステップを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記複数の導体部分を形成するステップは、
複数のリセス部分を形成するために、前記複数のスリット開口を通じて、前記初期支持構造における前記複数の犠牲部分を除去するステップと、
前記複数のリセス部分を満たして前記複数の導体部分を形成するために、導体材料を堆積させるステップであって、前記初期支持構造は支持構造を形成する、ステップと
を含む、請求項29から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記複数の導体部分を形成する同じ工程で前記スタック構造の複数のブロック部分に、複数のブロック部分が前記初期支持構造と接触するように複数の導体層を形成するステップであって、前記複数の導体層は、
複数の横リセスを形成するために、前記複数のスリット開口を通じて、前記複数のブロック部分において複数の犠牲層を除去することと、
前記複数の横リセスを満たして前記複数の導体層を形成するために、前記導体材料を堆積させることと
によって形成される、ステップをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記ソースコンタクトを形成するステップは、前記ソースコンタクトの上面が前記鉛直方向に沿って前記支持構造の上面より低くなるように、それぞれの前記スリット開口へコバルト、アルミニウム、銅、ケイ化物、またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを堆積させるステップを含む、請求項33または34に記載の方法。
【請求項36】
前記連結層を形成するステップは、前記ソース構造および前記キャップ層で満たされていない前記スリット構造の一部分によって形成された空間を満たすために、タングステン、コバルト、アルミニウム、銅、ケイ化物、またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを堆積させるステップを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記複数のスリット開口の各々において間に接着層を形成するステップと、
前記ソースコンタクトを形成するステップの前に、前記スリット開口に絶縁構造を形成するステップと
をさらに含む、請求項36に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、抵抗の低下したソース構造を有する三次元(3D)メモリデバイスと、3Dメモリデバイスを形成するための方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
平面状のメモリセルが、プロセス技術、回路設計、プログラミングアルゴリズム、および製作プロセスを改良することで、より小さい大きさへと縮小されている。しかしながら、メモリセルの形体寸法が下限に近付くにつれて、平面のプロセスおよび製作技術は困難になり、コストが掛かるようになる。結果として、平面状のメモリセルについての記憶密度が上限に近付いている。
【0003】
3Dメモリアーキテクチャは、平面状のメモリセルにおける密度の限度に対処することができる。3Dメモリアーキテクチャは、メモリアレイと、メモリアレイと行き来する信号を制御するための周辺デバイスとを含む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
3Dメモリデバイス、および3Dメモリデバイスを形成するための方法の実施形態が提供されている
【0005】
一例では、3Dメモリデバイスは、メモリスタックと、複数のチャネル構造と、ソース構造とを備える。メモリスタックは基板にわたり、交互の複数の導体層および複数の絶縁層を備える。複数のチャネル構造はメモリスタックにおいて鉛直に延びる。ソース構造はメモリスタックにおいて延びる。ソース構造は、それぞれの絶縁構造に各々がある複数のソースコンタクトを備え、複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものが連結層によって互いと導電的に連結される。連結層の第1の部分の対が、複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものにわたり、連結層の第2の部分が、複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものの間にある。連結層の第1の部分の対の上面が、連結層の第2の部分の上面と同一平面である。
【0006】
他の例では、3Dメモリデバイスは、メモリスタックと、複数のチャネル構造と、複数のソース構造とを備える。メモリスタックは基板にわたる。メモリスタックは、交互の複数の導体層および複数の絶縁層を備える。複数のチャネル構造はメモリスタックにおいて鉛直に延びる。複数のソース構造は、メモリスタックにおいて横方向に沿って平行に延びる。複数のソース構造は、それぞれの絶縁構造に各々がある複数のソースコンタクトと、横方向に沿って、隣接する絶縁構造と各々が接触する複数の支持構造と、複数のソースコンタクトのうちの少なくとも2つの隣接するものに導電的に連結される連結層とを各々が備える。連結層は、複数のソースコンタクトのうちの少なくとも2つの隣接するものにわたっての少なくとも2つの第1の部分と、複数のソースコンタクトのうちの少なくとも2つの隣接するものの間の少なくとも1つの第2の部分とを備える。連結層の少なくとも2つの第1の部分の上面と少なくとも1つの第2の部分の上面とは互いと同一平面である。
【0007】
さらなる例では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は以下の工程を含む。初めに、切断構造がスタック構造に形成される。スタック構造は、交互の複数の初期犠牲層および複数の初期絶縁層を備える。パターン形成キャップ材料層がスタック構造にわたって形成される。パターン形成キャップ材料層は切断構造にわたって開口を備える。開口に隣接するスタック構造の一部分およびパターン形成キャップ材料層の一部分が、スタック構造および初期支持構造を形成するために除去される。初期支持構造はスリット構造を複数のスリット開口へと分割する。複数の導体部分が、支持構造を形成するために、複数のスリット開口を通じて形成される。ソースコンタクトが、複数のスリット開口の各々において形成される。連結層が、複数のスリット開口の各々におけるソースコンタクトにわたって、および、支持構造にわたって形成される。
【0008】
本明細書において組み込まれており、本明細書の一部を形成する添付の図面は、本開示の実施形態を示しており、本記載と共に、本開示の原理を説明するように、および、当業者に本開示を作らせて使用させることができるように、さらに供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本開示の一部の実施形態による、抵抗の低下したソース構造を有する例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図1B】本開示の一部の実施形態による、図1AにおいてC-D方向に沿って示された3Dメモリデバイスの断面図である。
図1C】本開示の一部の実施形態による、図1AにおいてA-B方向に沿って示された3Dメモリデバイスの断面図である。
図2A】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスのある段階における例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図2B】本開示の一部の実施形態による、図2AにおいてC-D方向に沿って示された3Dメモリデバイスの断面図である。
図3A】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスの他の段階における例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図3B】本開示の一部の実施形態による、図3AにおいてC-D方向に沿って示された3Dメモリデバイスの断面図である。
図3C】本開示の一部の実施形態による、図3AにおいてA-B方向に沿って示された3Dメモリデバイスの断面図である。
図4A】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスの他の段階における例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図4B】本開示の一部の実施形態による、図4AにおいてC-D方向に沿って示された3Dメモリデバイスの断面図である。
図5A】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスの他の段階における例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図5B】本開示の一部の実施形態による、図5AにおいてC-D方向に沿って示された3Dメモリデバイスの断面図である。
図6A】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスの他の段階における例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図6B】本開示の一部の実施形態による、図6AにおいてC-D方向に沿って示された3Dメモリデバイスの断面図である。
図6C】本開示の一部の実施形態による、図6AにおいてA-B方向に沿って示された3Dメモリデバイスの断面図である。
図7A】本開示の一部の実施形態による、3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスにおける様々な構造を形成するために設定される例示のパターンの平面図である。
図7B】本開示の一部の実施形態による、図7Aに示されて設定されたパターンの一部分の拡大図である。
図8】変形ゲート線スリット(GLS)を伴う既存の3Dメモリデバイスの断面図である。
図9】本開示の一部の実施形態による、抵抗の低下したソース構造を有する3Dメモリデバイスを形成するための例示の製作プロセスの流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態が添付の図面を参照して説明される。
【0011】
特定の構成および配置が検討されているが、これは例示の目的だけのために行われていることは理解されるべきである。当業者は、他の構成および配置が、本開示の精神および範囲から逸脱することなく使用できることを認識するものである。本開示が様々な他の用途においても採用できることが、当業者には明らかとなる。
【0012】
本明細書において、「一実施形態」、「実施形態」、「例の実施形態」、「一部の実施形態」などへの言及は、開示されている実施形態が具体的な特徴、構造、または特性を含み得るが、必ずしもすべての実施形態が具体的な特徴、構造、または特性を含むとは限らない可能性があることを意味していることは、留意されるものである。さらに、このような文言は、必ずしも同じ実施形態に言及しているのではない。さらに、具体的な特徴、構造、または特性が実施形態との関連で記載されている場合、明示的に記載されていようがなかろうが、このような特徴、構造、または特性に他の実施形態との関連で作用することは、当業者の知識の範囲内である。
【0013】
概して、専門用語は、文脈における使用から少なくとも一部で理解され得る。例えば、本明細書で使用されているような「1つまたは複数」という用語は、少なくとも一部で文脈に依存して、単数の意味で任意の特徴、構造、もしくは特性を記載するために使用され得るか、または、複数の意味で特徴、構造、もしくは特性の組み合わせを記載するために使用され得る。同様に、「1つ」または「その」などは、少なくとも一部で文脈に依存して、単数での使用を伝えるため、または、複数での使用を伝えるためと理解できる。また、「~に基づいて」という用語は、因子の排他的な集まりを伝えるように必ずしも意図されていないとして理解でき、代わりに、ここでも少なくとも一部で文脈に依存して、必ずしも明示的に記載されていない追加の因子の存在を許容し得る。
【0014】
本明細書で使用されるとき、「名目上の/名目上は」は、製品の設計の局面の間またはプロセスの間に、所望の値より上の値および/または下の値の範囲と一緒に設定される、構成要素またはプロセス工程についての特性またはパラメータの所望の値または目標値を言っている。値の範囲は、製造プロセスにおける若干の変化または公差によるものであり得る。本明細書で使用されるとき、「約」という用語は、主題の半導体装置と関連する具体的な技術ノードに基づいて変化し得る所与の量の値を指示している。具体的な技術ノードに基づいて、「約」という用語は、例えば値の10~30%(例えば、値の±10%、±20%、または±30%)内で変化する所与の量の値を指示できる。
【0015】
本明細書で使用されるとき、階段構造は、各々の水平面が水平面の第1の縁から上向きに延びる第1の鉛直面に隣接され、水平面の第2の縁から下向きに延びる第2の鉛直面に隣接されるように、少なくとも2つの水平面(例えば、x-y平面に沿って)と、少なくとも2つの(例えば、第1および第2の)鉛直面(例えば、z軸に沿って)とを含む表面の集まりを言っている。「段差」または「階段」は、隣接する表面同士の集まりの高さにおける鉛直のずれを言っている。本開示では、「階段」という用語と、「段差」という用語とは、階段構造の1つの段を言っており、置き換え可能に使用されている。本開示では、水平方向は、基板(例えば、それ自体にわたる構造の形成のための製作プラットフォームを提供する基板)の上面と平行な方向(例えば、x軸またはy軸)と言うことができ、鉛直方向は、構造の上面に対して垂直な方向(例えば、z軸)と言うことができる。
【0016】
様々な電子製品で広く使用されているNANDフラッシュメモリは、不揮発性で軽量であり、低消費電力および良好な性能のものである。現在の平面型NANDフラッシュメモリデバイスはその記憶限界に到達している。記憶容量をさらに増加させ、1ビット当たりの記憶コストを低下させるために、3D型NANDメモリデバイスが提案されている。既存の3D型NANDメモリデバイスは複数のメモリブロックをしばしば備える。隣接するメモリブロックはGLSによってしばしば分離され、アレイ共通ソース(ACS: Array Common Source)が形成される。既存の3D型NANDメモリデバイスを形成するための製作方法では、段(または、導体/絶縁体の対)の数の増加のため、GLSを形成するためのエッチングプロセスが困難になっている。例えば、GLSは、例えば形体寸法の変動といった変形をより受けやすく、GLSに隣接するメモリブロックを変形またはさらには崩壊させる可能性がある。3D型NANDメモリデバイスの性能が影響され得る。
【0017】
図8は、変形したGLSおよび変形したメモリブロックを伴う既存の3Dメモリデバイス800を示している。図8に示されているように、メモリスタック811が基板802にわたって形成されている。例えば806-1および806-2といった複数のGLSが、基板802を露出させるためにメモリスタック811を通じて延びている。複数のチャネル構造804が、GLS806-1と806-2との間でメモリブロックに配置されている。変形のため、GLS(例えば、806-1または806-2)の例えば直径といった横寸法が鉛直方向(例えば、z方向)に沿って変化してしまい、メモリブロックおよびチャネル構造804をそれらの所望の位置/配向から動かしている。これらの変形は、GLSにおいてACSを形成する後の製作プロセスにおいて、フォトリソグラフィのずれおよび漏電を引き起こす可能性がある。
【0018】
本開示は、抵抗の低下したソース構造を伴う3Dメモリデバイス(例えば、3D型NANDメモリデバイス)と、3Dメモリデバイスを形成するための方法とを提供する。3Dメモリデバイスは、ソース接点が形成される複数のスリット開口へとスリット構造を分割する1つまたは複数の支持構造を用いる。支持構造は、隣接するメモリブロックと各々接触しており、導体層/導体部分およびソース接点の形成の間、3Dメモリデバイスの構造全体に支持を提供する。そのため、3Dメモリデバイスは、製作プロセスの間、変形または損傷をより受けにくくなる。
【0019】
3Dメモリデバイスでは、少なくとも2つの隣接するソースコンタクトが、タングステンなどの導電性材料を含む連結層を通じて互いと接触して導電的に連結される。ソース構造における隣接するソースコンタクトの1つまたは複数の対は、連結層と接触でき、連結層によって一体に導電的に連結できる。それぞれのコンタクトプラグを用いてソース電圧を複数のソースコンタクトの各々に加える代わりに、ソース電圧が連結層を通じてソースコンタクト(例えば、連結層と接触しているソースコンタクト)に印加され、コンタクトプラグの使用を低減または排除する。ソース構造の抵抗は低下させることができる。連結層とソースコンタクトとの間の接触は、ソース構造の抵抗をさらに低下させるように十分に大きくなることができる。一部の実施形態では、連結層は、ソース構造におけるすべてのソースコンタクトと接触して導電的に連結され、ソース構造の抵抗をさらに低下させる。連結層は一回の堆積プロセスで形成でき、製作プロセスを簡単にする。
【0020】
図1Aは、一部の実施形態による例示の3Dメモリデバイス100の平面図を示している。図1Bは、図1AにおいてC-D方向に沿って示された3Dメモリデバイス100の断面図を示している。図1Cは、図1AにおいてA-B方向に沿って示された3Dメモリデバイス100の断面図を示している。図1Aに示されているように、3Dメモリデバイス100は、例えばソース領域22の対といった1つまたは複数のソース領域22がx方向に沿って延びるコア領域を備え得る。ソース構造が各々のソース領域22に形成され得る。複数のメモリセルが形成される1つまたは複数のブロック領域21が、ソース領域22の対の間にあり得る。メモリブロックが各々のブロック領域21に形成され得る。
【0021】
図1A図1Cに示されているように、3Dメモリデバイス100は、基板102と、基板102にわたるスタック構造111とを備え得る。ブロック領域21では、スタック構造111は、基板102にわたって交互の複数の導体層123および複数の絶縁層124を備え得る。ブロック領域21では、スタック構造111は、スタック構造111から鉛直方向(例えば、z軸)に沿って基板102へと延びる複数のチャネル構造110も備え得る。各々のチャネル構造110は、最下位部分におけるエピタキシャル部分と、最上位部分におけるドレイン構造と、エピタキシャル部分とドレイン構造との間の半導体チャネルとを備え得る。半導体チャネルは、メモリ膜と、半導体層と、誘電コアとを備え得る。エピタキシャル部分は基板102と接触して導電的に連結され得る。半導体チャネルはドレイン構造およびエピタキシャル部分と接触して導電的に連結され得る。複数のメモリセルが半導体チャネルおよび制御導体層によって形成され得る。
【0022】
ソース構造が、x方向に延びるためにソース領域22に形成され得る。ソース構造は、それぞれの絶縁構造(図示されていない)に各々がある複数のソースコンタクト104を備え得る。(例えば、同じソース構造内の)1つのソース領域22に形成されるソースコンタクト104およびそれぞれの絶縁構造は、x方向に沿って並べられ得る。基板102に各々が接触し、基板102と導電的に連結されるソース構造は、スタック構造111を通じて鉛直に延び得る。ソース電圧がソース構造および基板102を通じてメモリセルに印加され得る。3Dメモリデバイス100は、x方向に沿って並べられ、ソース構造をそれぞれの絶縁構造に各々がある複数のソースコンタクト104へと分割する1つまたは複数の支持構造220を備え得る。一部の実施形態では、支持構造220は、切断構造114と、切断構造114と基板102との間の部分スタック221とを備える。部分スタック221は、基板102にわたって交互の複数の導体部分223および絶縁部分224を備え得る。各々の支持構造220は、隣接するメモリブロック(またはブロック領域21)とy方向に沿って接触でき、それぞれのソース構造の隣接する絶縁構造とx方向に沿って接触できる。支持構造220は、ソース構造および導体層123の形成の間、3Dメモリデバイス100に支持を提供することができる。3Dメモリデバイス100は、少なくとも2つの隣接するソースコンタクト104と接触して導電的に連結される連結層108と、x方向に沿って連結層108を包囲する誘電キャップ層115とをさらに備え得る。誘電キャップ層115は、連結層108を、x-y平面における他の構造または装置から絶縁することができる。ソース電圧を導電的に印加するためのコンタクトプラグ(図示されていない)が連結層108における所望の場所に形成され得る。一部の実施形態では、誘電キャップ層115はブロック領域21の少なくとも一部分も覆う。一部の実施形態では、誘電キャップ層115はブロック領域21におけるすべてのチャネル構造110を覆う。ドレイン電圧を導電的に印加するためのコンタクトプラグ(図示されていない)は、誘電キャップ層115を通じて延びるように形成でき、チャネル構造110との接触を形成することができる。図示の容易性のために、ブロック領域21における誘電キャップ層115の覆いは描写されていない。一部の実施形態では、連結層108は、ソース電圧が連結層108を通じてソース構造のすべてのソースコンタクト104に印加され得るように、ソース構造におけるすべてのソースコンタクト104にわたって接触する。ソース構造の抵抗は、それぞれのコンタクトプラグを用いてソース電圧を各々のソースコンタクト104へ印加することと比較して低下させられ得る。図1A図1Cに示された各々の構造の詳細が以下に記載されている。
【0023】
基板102は、シリコン(例:単結晶シリコン)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウムヒ素(GaAs)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンオンインシュレータ(SOI)、ゲルマニウムオンインシュレータ(GOI)、または任意の他の適切な材料を含み得る。一部の実施形態では、基板102は、研削、エッチング、化学機械研磨(CMP)、またはそれらの任意の組み合わせによって薄くされた薄型基板(例えば、半導体層)である。一部の実施形態では、基板102はシリコンを含む。
【0024】
チャネル構造110は、アレイを形成でき、基板102の上方で鉛直に各々延び得る。チャネル構造110は、導体層123と絶縁層124とを各々含む複数の対(本明細書では「導体/絶縁層の対」と称される)を通じて延びることができる。少なくとも水平方向(例えば、x方向および/またはy方向)に沿う一方の側において、スタック構造111は階段構造(図示されていない)を備え得る。スタック構造111における導体/絶縁層の対の数(例えば、32個、64個、96個、または128個)は3Dメモリデバイス100におけるメモリセルの数を決定する。一部の実施形態では、スタック構造111における導体層123および絶縁層124は、ブロック領域21において鉛直方向に沿って交互に配置される。導体層123は、限定されることはないが、タングステン(W)、コバルト(Co)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ポリシリコン、ドープシリコン、ケイ化物、またはそれらの任意の組み合わせを含む導電性材料を含み得る。絶縁層124は、限定されることはないが、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、またはそれらの任意の組み合わせを含む誘電性材料を含み得る。一部の実施形態では、導体層123は、複数の最上位選択導体層を有する最上位導体層と、複数の最下位選択導体層を有する最下位導体層とを備え得る。最上位選択導体層は最上位選択ゲート電極として機能でき、最下位選択導体層は最下位選択ゲート電極として機能できる。最上位導体層と最下位導体層との導体層123は選択ゲート電極として機能でき、交差するチャネル構造110とメモリセルを形成することができる。最上位選択ゲート電極および最下位選択ゲート電極は、所望のメモリブロック/フィンガー部/ページを選択するために所望の電圧がそれぞれ適用され得る。
【0025】
チャネル構造110は、スタック構造111を通じて鉛直に延びる半導体チャネルを備え得る。半導体チャネルは、例えば半導体材料(例えば、半導体層として)および誘電性材料(例えば、メモリ膜として)といった、チャネル形成構造で満たされるチャネルホールを備え得る。一部の実施形態では、半導体層は、アモルフォスシリコン、ポリシリコン、または単結晶シリコンなどのシリコンを含む。一部の実施形態では、メモリ膜は、トンネル層、メモリ層(「電荷捕獲層」としても知られている)、およびブロック層を含む複合層である。半導体チャネルのチャネルホールの残りの空間は、酸化シリコンなどの誘電性材料を含む誘電コアで一部または全部満たされ得る。半導体チャネルは円筒形(例えば、柱の形)を有し得る。誘電コア、半導体層、トンネル層、メモリ層、およびブロック層は、一部の実施形態によれば、柱の中心から外面に向けて径方向にこの順番で配置される。トンネル層は、酸化シリコン、酸窒化シリコン、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。メモリ層は、窒化シリコン、酸窒化シリコン、シリコン、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。ブロック層は、酸化シリコン、酸窒化シリコン、高誘電率(高k)誘電体、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。一例では、メモリ層は、酸化シリコン/酸窒化シリコン(または窒化シリコン)/酸化シリコン(ONO)の複合層を含み得る。
【0026】
一部の実施形態では、チャネル構造110は、チャネル構造110の下方部分(例えば、底の下端)にエピタキシャル部分(例えば、半導体プラグ)をさらに備える。本明細書で使用されるとき、構成要素(例えば、チャネル構造110)の「上端」は、鉛直方向において基板102からより遠くに離れた端であり、構成要素(例えば、チャネル構造110)の「下端」は、基板102が3Dメモリデバイス100の最も低い平面に位置付けられるとき、鉛直方向において基板102により近い端である。エピタキシャル部分は、任意の適切な方向において基板102からエピタキシャル成長させられるシリコンなどの半導体材料を含み得る。一部の実施形態では、エピタキシャル部分が基板102と同じ材料の単結晶シリコンを含むことは理解される。別の言い方をすれば、エピタキシャル部分は、基板102から成長させられるエピタキシャル成長半導体層を含み得る。エピタキシャル部分は基板102と異なる材料を含んでもよい。一部の実施形態では、エピタキシャル部分は、シリコン、ゲルマニウム、およびシリコンゲルマニウムのうちの少なくとも1つを含む。一部の実施形態では、エピタキシャル部分の一部は、基板102の上面の上方にあり、半導体チャネルと接触している。エピタキシャル部分は半導体チャネルに導電的に接続され得る。一部の実施形態では、エピタキシャル部分の上面が、最下位の絶縁層124(例えば、スタック構造111の底における絶縁層)の上面と底面との間に位置させられる。
【0027】
一部の実施形態では、チャネル構造110は、チャネル構造110の上方部分(例えば、上端)にドレイン構造(例えば、通路プラグ)をさらに備える。ドレイン構造は、半導体チャネルの上端と接触でき、半導体チャネルに導電的に接続され得る。ドレイン構造は、半導体材料(例えば、ポリシリコン)または導電性材料(例えば、金属)を含み得る。一部の実施形態では、ドレイン構造は、接着層としてのTi/TiNまたはTa/TaNと、導体材料としてのタングステンとで満たされる開口を備える。3Dメモリデバイス100の製作の間に半導体チャネルの上端を覆うことで、ドレイン構造は、酸化シリコンおよび窒化シリコンなど、半導体チャネルに満たされる誘電体のエッチングを防止するために、エッチング阻止層として機能することができる。
【0028】
図1A図1Cに示されているように、ソース構造が第2のソース領域22に形成され得る。x方向に沿って並べられたソース構造は、各々がそれぞれの絶縁構造(図示されていない)に複数のソースコンタクト104を備え得る。各々のソースコンタクト104は基板102と接触して導電的に連結され得る。絶縁構造は、隣接するブロック領域21における導体層123からそれぞれのソースコンタクト104を絶縁することができる。一部の実施形態では、ソースコンタクト104は、ポリシリコン、アルミニウム、コバルト、銅、またはケイ化物のうちの少なくとも1つを含む。絶縁構造は、酸化シリコン、窒化シリコン、および酸窒化シリコンのうちの1つまたは複数などの適切な誘電性材料を含み得る。
【0029】
1つまたは複数の支持構造220は、x方向に沿ってそれぞれのソース構造において分布され得る。一部の実施形態では、支持構造220は、それぞれのソース構造を、それぞれの絶縁構造(例えば、ソースコンタクト104を包囲する絶縁構造)に各々がある複数のソースコンタクト104へと分割する。一部の実施形態では、各々のソースコンタクト104およびそれぞれの絶縁構造は、支持構造220によって他のソースコンタクト104および他の絶縁構造から分離される。隣接するブロック領域21におけるスタック構造111の一部分と接触している支持構造220は、切断構造114と、切断構造114の下の部分スタック221とを備え得る。一部の実施形態では、部分スタック221は、交互の複数の導体部分223および複数の絶縁部分224を備える。一部の実施形態では、y方向に沿っての切断構造114の幅が、ソースコンタクト104および絶縁構造の全体の幅(例えば、ソース構造の幅)より大きくてもよいし、等しくてもよいし、小さくてもよい。一部の実施形態では、y方向に沿っての切断構造114の幅はソース構造の幅以下である。一部の実施形態では、z方向に沿っての切断構造114の厚さtが、2つの導体/絶縁の対(つまり、交互の2つの導体層123および2つの絶縁層124)と、4つの導体/絶縁の対(つまり、交互の4つの導体層123および4つの絶縁層124)との間であり得る。切断構造114は、隣接するブロック領域21において、複数の交互の導体層123および絶縁層124と接触できる。導体部分223および絶縁部分224は、隣接するブロック領域21における同じ段の対応する導体層123および絶縁層124とそれぞれ接触できる。一部の実施形態では、ソースコンタクト104の上面は、z方向に沿って、支持構造220の上面より低い。一部の実施形態では、同じソース構造のうち、すべてのソースコンタクト104の上面がすべての支持構造220の上面より低い。一部の実施形態では、支持構造220は、切断構造114の下に、部分スタック221を包囲するスペーサ層225を備える。スペーサ層225は、部分スタック221と、隣接するソースコンタクト104との間にさらなる絶縁を提供することができる。
【0030】
各々のソース構造が、少なくとも2つの隣接するソースコンタクト104にわたって接触する連結層108をさらに備え得る。例えば、連結層108は、隣接するソースコンタクト104の1つまたは複数の対と接触して導電的に連結され得る。連結層108は、それが接触するソースコンタクト104に導電的に連結され得る。一部の実施形態では、連結層108は、それが接触するソースコンタクト104を一部または全部で覆う。一部の実施形態では、連結層108は、それがy方向に沿って接触するソースコンタクト104を一部で覆う。図1A図1Cに示されているように、連結層108は、2つの隣接するソースコンタクト104と、2つの隣接するソースコンタクト104の間の支持構造220とにわたり得る。例えば、連結層108は、2つの隣接するソースコンタクト104と、2つの隣接するソースコンタクト104の間の支持構造220とを一部または全部で覆ってもよい。ソースコンタクト104と接触して導電的に連結される連結層108の一部分は、連結層108の第1の部分108-1と称され得る。支持構造220と接触する連結層108の一部分は、連結層108の第2の部分108-2と称され得る。一部の実施形態では、連結層108の第2の部分108-2は、x方向に沿って第2の部分108-2の両側における隣接する第1の部分108-1といった第1の部分108-1の対と接触して導電的に連結され得る。一部の実施形態では、連結層108は、x方向に沿って互いと接触して導電的に連結される複数の第1の部分108-1および複数の第2の部分108-2を備え得る。
【0031】
連結層108は、同じ高さにされた上面を有し得る。例えば、連結層108の第2の部分108-2の上面は、z方向に沿って、連結層108の第1の部分108-1と同一平面であり得る。一部の実施形態では、連結層108の上面(例えば、連結層108の第1の部分108-1および第2の部分108-2の上面)は、支持構造220の上面(または、切断構造114の上面)より高くてもよい。
【0032】
一部の実施形態では、連結層108は、互いと接触する少なくとも1つの第2の部分108-2および複数の第1の部分108-1を各々含む2つ以上の区分を含み得る。各々の区分は、ソース構造の隣接するソースコンタクト104の1つまたは複数の対にわたって接触し得る。例えば、連結層108の異なる区分に連結される隣接するソースコンタクト104の1つまたは複数の対は、連結層108と接触していない1つまたは複数のソースコンタクト104によって分離され得る。連結層108における区分の特定の数は、3Dメモリデバイス100の設計および/または製作に基づかれて決定されるべきであり、本開示の実施形態によって限定されるべきではない。一部の実施形態では、連結層108は、それぞれのソース構造におけるすべてのソースコンタクト104にわたって接触し得る。ソース電圧は、連結層108に連結されるすべてのソースコンタクト104にソース電圧が供給され得るように、ソース構造の第2の部分108-2に印加され得る。
【0033】
一部の実施形態では、y方向に沿っての連結層108(または、存在する場合にはその区分)の幅は、3Dメモリデバイス100の設計および/または製作プロセスに応じて変化し得る。一部の実施形態では、連結層108は、下のソースコンタクト104を部分的に覆ってもよい。つまり、y方向に沿っての連結層108の幅は、y方向に沿ってのソース構造の幅以下である。一部の実施形態では、y方向に沿って、連結層108の幅はソース構造の幅未満である。一部の実施形態では、連結層108が様々な横方向に沿って(例えば、x-y平面に沿って)他のデバイスまたは構造から絶縁されるように、誘電キャップ層115がx方向に沿って連結層108を包囲し得る。連結層108は、x方向に沿って、等しい幅または変化する幅を有し得る。例えば、設計および/または製作プロセスに依存して、連結層108は、y方向に沿って等しい幅を伴う「筋状」の形を有し得る。他の例では、連結層108の異なる区分および/または部分が、y方向に沿って異なる幅を有し得る。一部の実施形態では、導電性プラグ(図示されておらず、ソース電圧を連結層108に印加するためのもの)が連結層108に形成される。一部の実施形態では、誘電キャップ層115はブロック領域21に部分的に位置させられ得る。一部の実施形態では、誘電キャップ層115はブロック領域21におけるすべてのチャネル構造110を覆う。その後、ドレイン電圧を導電的に印加するためのコンタクトプラグ(図示されていない)は、誘電キャップ層115を通じて延びるように形成でき、チャネル構造110との接触を形成することができる。
【0034】
一部の実施形態では、切断構造114は、犠牲層と異なる適切な材料を含む。導体層123および導体部分223を形成するためのゲート置換プロセスの間、切断構造114は犠牲層のエッチングから守ることができる。一部の実施形態では、切断構造114は、酸化シリコン、窒化シリコン、および/または酸窒化シリコンのうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、導体部分223は、隣接するブロック領域21における導体層123と同じ材料を含むことができ、絶縁部分224は、隣接するブロック領域21において絶縁層124と同じ材料を含むことができる。例えば、導体部分223は、タングステン、アルミニウム、コバルト、銅、ポリシリコン、およびケイ化物のうちの1つまたは複数を含み、絶縁部分224は、酸化シリコン、窒化シリコン、および酸窒化シリコンのうちの1つまたは複数を含み得る。一部の実施形態では、連結層108は、タングステン、アルミニウム、コバルト、銅、ポリシリコン、およびケイ化物のうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、ソースコンタクト104はポリシリコンを含み、連結層108はタングステンを含む。一部の実施形態では、誘電キャップ層115は酸化シリコンを含む。一部の実施形態では、3Dメモリデバイス100は、ソースコンタクト104と連結層108との間の接着および/または導電性を向上させるために、例えばTiNといった接着層を連結層108との間に備える。一部の実施形態では、3Dメモリデバイス100は、絶縁構造と支持構造220との間の接着を向上させるために、例えばTiNといった他の接着層をソースコンタクト104のそれぞれの絶縁構造と支持構造220との間に備える。
【0035】
3Dメモリデバイス100は、モノリシックな3Dメモリデバイスの一部であり得る。「モノリシック」という用語は、3Dメモリデバイスの構成要素(例えば、周辺デバイスおよびメモリアレイデバイス)が単一の基板に形成されることを意味する。モノリシックな3Dメモリデバイスについて、製作は、周辺デバイスの加工およびメモリアレイデバイスの加工の重畳のため、追加的な制約に直面する。例えば、メモリアレイデバイス(例えば、NANDチャネル構造)の製作は、同じ基板に形成されたか形成される周辺デバイスに関連するサーマルバジェットによって制約される。
【0036】
代替で、3Dメモリデバイス100は、構成要素(例えば、周辺デバイスおよびメモリアレイデバイス)が異なる基板において別に形成されてから、例えば面同士の様態で接合され得る非モノリシックの3Dメモリデバイスの一部であり得る。一部の実施形態では、メモリアレイデバイス基板(例えば、基板102)は、接合された非モノリシックの3Dメモリデバイスの基板として残り、周辺デバイス(例えば、図示されていない、ページバッファ、デコーダ、およびラッチなど、3Dメモリデバイス100の工程を容易にするために使用される任意の適切なデジタル、アナログ、および/または混合信号の周辺回路)がひっくり返され、ハイブリッドボンディングのためにメモリアレイデバイス(例えば、NANDメモリストリング)に向けて下に向けられる。一部の実施形態では、メモリアレイデバイス基板(例えば、基板102)は、接合された非モノリシックの3Dメモリデバイスにおいてメモリアレイデバイスが周辺デバイスの上方になるように、ひっくり返され、ハイブリッドボンディングのために周辺デバイス(図示されていない)に向けて下に向けられる。メモリアレイデバイス基板(例えば、基板102)は、薄くされた基板(接合された非モノリシックの3Dメモリデバイスの基板ではない)とでき、非モノリシックの3Dメモリデバイスの配線工程またはバックエンド(BEOL)の相互接続は、薄くされたメモリアレイデバイス基板の後側に形成できる。
【0037】
図7Aは、製作プロセスにおいて使用されるエッチングマスクを形成するための例示のパターンセット700を示している。図7Bは、パターンセットの単位750の拡大図を示している。パターンセット700におけるパターンは、3Dメモリデバイス100を形成するために、製作プロセスの異なる段階において使用され得る。様々な実施形態において、パターン形成プロセスで使用されるフォトレジストの種類に応じて、パターンセット700におけるパターンは、エッチングマスクの一部、またはエッチングマスクを決定するためのパターンの一部であり得る。例えば、ネガ型フォトレジストがパターン形成のために使用される場合、パターンセット700におけるパターンはエッチングマスクの一部として使用でき、ポジ型フォトレジストがパターン形成のために使用される場合、パターンセット700におけるパターンは、エッチングマスクを決定するための補完のパターンであり得る。図7Aおよび図7Bに示された形、寸法、および比率は、図示の目的のためであり、一定の縮尺ではないことは留意されるべきである。
【0038】
図7Aに示されているように、パターンセット700はパターン702、704、706、および708を含む。明確には、パターン702はスリット構造のスリット開口をパターン形成するために使用でき、パターン704は連結層108をパターン形成するために使用でき、パターン706は切断構造114をパターン形成するために使用でき、パターン708は、連結層108および周辺回路に接触して導電的に連結されるコンタクトプラグを形成するために使用できる。パターンセット700は、切断構造114、スリット開口、および連結層108の形成のために、例えば符号750といった複数の繰り返し単位を含み得る。パターン702、704、および706の寸法は、製作プロセスに基づいて決定でき、本開示の実施形態によって限定されるべきではない。
【0039】
図7Bは、各々のパターンの例えば範囲といった詳細を示す繰り返し単位750を示している。製作プロセスに応じて、切断構造114がスリット開口を形成するためにエッチングマスクとして使用される場合、y方向に沿ってのパターン706の幅W1は、続いて形成される支持構造220がブロック領域21と接触するように、スリット開口の幅以上であり得る。例えばパターン702といった別のエッチングマスクがスリット開口を形成するためにエッチングマスクとして使用される場合、パターン706の幅W1は、パターン702の幅W2より小さくてもよいし、等しくてもよいし、大きくてもよく、パターン706の長さD1は、スリット開口および支持構造220がx-y平面において所望の寸法を有するのを確保するために、パターン702の2つの部分が両方ともパターン706と重なるように、パターン702の2つの部分の間の長さD2以上であり得る。パターン704の幅W3は、連結層108が続いて形成される誘電キャップ層115によって効果的に制限/絶縁されることを確保するために、パターン706の幅W1以下およびパターン702の幅W2以下であり得る。パターン704の長さD3が、誘電キャップ層115が切断構造114にわたって完全に除去されることを確保するために、長さD2以上および長さD1以上であり得る。一部の実施形態では、W3<W1<W2およびD2<D1<D3である。パターンを適用するための順序が、3Dメモリデバイス100を形成するための製作プロセスにおいて以下に説明され得る。
【0040】
図2図6は、3Dメモリデバイス100を形成するための製作プロセスを示しており、図9は、一部の実施形態による製作プロセスの流れ図900を示している。図示の容易性のために、図7Aおよび図7Bは、製作プロセスを説明するために図2図6と一緒に示されている。
【0041】
プロセスの開始において、少なくとも1つの切断構造がスタック構造に形成される(工程902)。図2Aおよび図2Bは、対応する構造200を示している。
【0042】
図2Aおよび図2Bに示されているように、切断構造114がスタック構造111に形成される。スタック構造111は、基板102にわたって形成された交互の初期犠牲層133iおよび初期絶縁層134iの誘電性スタックを有し得る。初期犠牲層133iは、導体層123の続いての形成のために使用され得る。初期絶縁層134iは、絶縁層124の続いての形成のために使用され得る。一部の実施形態では、スタック構造111は、スタック構造111の上面に第1の誘電キャップ層(図示されていない)を備える。3Dメモリデバイス100は、チャネル構造110を形成するためのチャネル領域を備え得る。チャネル領域は、複数のソース領域22と、隣接するソース領域22の間のブロック領域21とを備え得る。
【0043】
スタック構造111は階段構造を有し得る。階段構造は、例えば、材料スタックにわたるパターン形成されたPR層といったエッチングマスクを使用して、複数の交互の犠牲材料層および絶縁材料層を備える材料スタックを繰り返しエッチングすることで形成され得る。交互の犠牲材料層および絶縁材料層は、所望の数の層に到達されるまで、基板102にわたって犠牲材料の層と絶縁材料の層とを交互に堆積させることで形成できる。犠牲材料層および絶縁材料層は同じ厚さまたは異なる厚さを有し得る。一部の実施形態では、犠牲材料層と、下にある絶縁材料層とは、誘電体の対と称される。一部の実施形態では、1つまたは複数の誘電体の対が1つの段/階段を形成できる。階段構造の形成の間、PR層は切り取られ(例えば、しばしばすべての方向から、材料スタックの境界から段階的に内側へエッチングされる)、材料スタックの露出部分をエッチングするためのエッチングマスクとして使用される。切り取られたPRの量は、階段の寸法に直接的に関連され得る(例えば、決定要因であり得る)。PR層の切り取りは、例えばウェットエッチングなどの等方性ドライエッチングといった、適切なエッチングを用いて得られる。1つまたは複数のPR層が、階段構造の形成のために連続的に形成および切り取りされ得る。各々の誘電体の対が、犠牲材料層と、下にある絶縁材料層との両方の一部分を除去するために、適切なエッチング液を用いて、PR層の切り取りの後にエッチングされ得る。エッチングされた犠牲材料層および絶縁材料層は、初期犠牲層133iおよび初期絶縁層134iを形成し得る。次に、PR層は除去され得る。
【0044】
絶縁材料層および犠牲材料層は、続いてのゲート交換プロセスの間、異なるエッチング選択性を有し得る。一部の実施形態では、絶縁材料層および犠牲材料層は異なる材料を含む。一部の実施形態では、絶縁材料層は酸化シリコンを含み、絶縁材料層の堆積は、化学気相成長法(CVD)、原子層堆積法(ALD)、物理的気相成長法(PVD)、およびスパッタリングのうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、犠牲材料層は窒化シリコンを含み、絶縁材料層の堆積は、CVD、PVD、ALD、およびスパッタリングのうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、犠牲材料層および絶縁材料層のエッチングは、例えばドライエッチングといった、1つまたは複数の適切な異方性エッチングプロセスを含む。
【0045】
切断構造114の形成の前または後に、複数のチャネル構造110がブロック領域21に形成され得る。チャネル構造110は、導体層123の形成の前に形成され得る。例として、チャネル構造110は切断構造114の形成の前に形成される。チャネル構造110を形成するために、スタック構造111を通じて鉛直に延びる複数のチャネルホールが形成され得る。一部の実施形態では、複数のチャネルホールが、交互の初期犠牲層133iおよび初期絶縁層134iを通じて形成される。複数のチャネルホールは、スタック構造111の一部分を除去して基板102を露出させるために、パターン形成されたPR層などのエッチングマスクを使用して、異方性エッチングプロセスを実施することで形成され得る。一部の実施形態では、少なくとも1つのチャネルホールが、y方向に沿って切断構造114の各々の側方に形成される。一部の実施形態では、複数のチャネルホールが各々のブロック領域21に形成される。リセス領域が、基板102の上方にチャネルホールを形成する同じエッチングプロセスによって、および/または、別のリセスエッチングプロセスによって、基板102の最上位部分を露出させるために各々のチャネルホールの底に形成され得る。一部の実施形態では、半導体プラグが、例えばリセス領域にわたって、各々のチャネルホールの底に形成される。半導体プラグは、エピタキシャル成長プロセスおよび/または堆積プロセスによって形成され得る。一部の実施形態では、半導体プラグがエピタキシャル成長によって形成され、エピタキシャル部分と称される。任意選択で、リセスエッチング(例えば、ドライエッチングおよび/またはウェットエッチング)が、チャネルホールの側壁における過剰な半導体材料を除去するために、および/または、所望の位置におけるエピタキシャル部分の上面を制御するために、実施され得る。一部の実施形態では、エピタキシャル部分の上面は、最下位の初期絶縁層134iの上面と底面との間に位置させられる。
【0046】
一部の実施形態では、チャネルホールは、例えば異方性エッチングプロセス(ドライエッチング)および/または等方性エッチングプロセス(ウェットエッチング)といった、適切なエッチングプロセスを実施することで形成される。一部の実施形態では、エピタキシャル部分は、基板102からエピタキシャル成長させられることで形成される単結晶シリコンを含む。一部の実施形態では、エピタキシャル部分は、堆積プロセスによって形成されるポリシリコンを含む。エピタキシャル成長させられたエピタキシャル部分の形成は、限定されることはないが、気相エピタキシ(VPE)、液相エピタキシ(LPE)、分子ビームエピタキシ(MPE)、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。堆積させられたエピタキシャル部分の形成は、限定されることはないが、CVD、PVD、および/またはALDを含み得る。
【0047】
一部の実施形態では、半導体チャネルは、チャネルホールにおけるエピタキシャル部分115にわたって接触して形成される。半導体チャネルは、メモリ膜(例えば、ブロック層、メモリ層、およびトンネル層を含む)と、エピタキシャル部分の上方に形成されてエピタキシャル部分と連結する半導体層と、チャネルホールの残りを満たす誘電コアとを有するチャネル形成構造を備え得る。一部の実施形態では、メモリ膜は、最初に、チャネルホールの側壁およびエピタキシャル部分の上面を覆うように堆積させられ、次に、半導体層がメモリ膜にわたってエピタキシャル部分の上方で堆積させられる。ブロック層、メモリ層、およびトンネル層は、メモリ膜を形成するために、ALD、CVD、PVD、任意の他の適切なプロセス、またはそれらの組み合わせなど、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを用いてこの順番で連続的に堆積させられ得る。次に、半導体層が、ALD、CVD、PVD、任意の他の適切なプロセス、またはそれらの組み合わせなど、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを用いてトンネル層に堆積させられ得る。一部の実施形態では、誘電コアが、酸化シリコンなど、半導体層の堆積の後に誘電材料を堆積させることで、チャネルホールの残りの空間において満たされる。
【0048】
一部の実施形態では、ドレイン構造が各々のチャネルホールの上方部分に形成される。一部の実施形態では、スタック構造111の上面、および各々のチャネルホールの上方部分におけるメモリ膜、半導体層、および誘電コアの一部は、半導体チャネルの上面が第1の誘電キャップ層の上面と底面との間になり得るようにチャネルホールの上方部分にリセスを形成するために、CMP、研削、ウェットエッチング、および/またはドライエッチングによって除去され得る。次に、ドレイン構造が、CVD、PVD、ALD、電気メッキ、化学メッキ、またはそれらの任意の組み合わせなどの1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって、金属などの導電性材料をリセスへと堆積させることで形成され得る。それによってチャネル構造110が形成される。続いて、複数のメモリセルが、半導体チャネルおよび制御導体層の交差によって形成され得る。任意選択で、例えばドライ/ウェットエッチングおよび/またはCMPといった平坦化プロセスが、スタック構造111の上面における過剰な材料を除去するために実施される。
【0049】
1つまたは複数の切断開口が、ソース領域22において、互いから分離されて形成され得る。パターン706が切断開口をパターン形成するために使用され得る。切断開口の深さは切断構造114の厚さtと等しくてもよい。一部の実施形態では、tは2つの初期犠牲/絶縁層の対の厚さと4つの初期犠牲/絶縁層の対の厚さとの間である。tの値は、3Dメモリデバイス100の設計および/または製作に基づかれて決定され、本開示の実施形態によって限定されるべきではない。一部の実施形態では、ドライエッチングなどの異方性エッチングプロセスが、所望の厚さtに到達されるまで、スタック構造111の一部分を除去するために実施される。一部の実施形態では、1つまたは複数の選択的なエッチングプロセスがスタック構造111の一部分を除去するために使用され、そのため切断開口の底面は、z方向に沿って、所望の位置(例えば、初期絶縁層134iまたは初期犠牲層133iの上面における)で停止することができる。
【0050】
酸化シリコンなどの適切な誘電性材料が、切断開口を満たし、それぞれの切断構造114を形成するために、堆積させられる。CVD、ALD、PVD、スパッタリング、またはそれらの組み合わせなどの適切な堆積プロセスが、誘電性材料を堆積させるために実施され得る。一部の実施形態では、切断構造114はALDによって堆積させられる。任意選択で、例えばCMPおよび/またはリセスエッチングといった平坦化プロセスが、スタック構造111にわたって過剰な材料を除去するために実施される。
【0051】
図9に戻って参照すると、切断構造の形成の後、パターン形成キャップ材料層が1つまたは複数の切断構造にわたって形成され、開口が各々の切断構造にわたって形成される(工程904)。図3A図3Cは、対応する構造300を示している。
【0052】
図3Aおよび図3Bに示されているように、パターン形成キャップ材料層215が各々のソース領域22に形成され、それぞれのソース領域22における各々の切断構造114を覆う。開口214が、パターン形成キャップ材料層215における各々の切断構造114にわたって形成され得る。パターン704が、開口214の形成のために用いられ得る。y方向に沿って、パターン形成キャップ材料層215の幅d1は、後で形成される連結層108の所望の幅より大きくされ得る。一部の実施形態では、幅d1は、後で形成されるソース構造の幅以上とされ得る。開口214の深さt1が、z方向に沿って、パターン形成キャップ材料層215の厚さ以下であり得る。一部の実施形態では、深さt1がパターン形成キャップ材料層215の厚さ未満であり、パターン形成キャップ材料層215は切断構造114を露出させない。一部の実施形態では、x方向に沿って、開口214がx方向に沿って切断構造114を完全に覆うことができるように、開口214の長さl1が切断構造114の長さより大きい(図7B、およびパターン704および706の記載に戻って参照すると)。切断構造114および開口214の寸法は、パターン形成キャップ材料層215の一部分を、連結層108が形成される空間においてx方向に沿って完全に除去させることができる。一部の実施形態では、y方向に沿って、開口214の幅d2は、パターン形成キャップ材料層215の幅d1より小さくてもよい。
【0053】
パターン形成キャップ材料層215は、キャップ材料層の一部分を除去して開口214を形成するように、少なくともソース領域22を覆ってパターン形成プロセスを実施するために、キャップ材料層を堆積させることで形成され得る。ソース領域22の外側のキャップ材料層の一部分が、同じパターン形成プロセスまたは異なるパターン形成プロセスによって除去され得る。キャップ材料層は、CVD、ALD、PVD、スパッタリング、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数によって堆積させられ得る。一部の実施形態では、パターン形成プロセスには、フォトリソグラフィプロセス(例えば、パターン704を用いる)、ならびに、例えばドライエッチングおよび/ウェットエッチングといったエッチングプロセスがある。開口214をエッチングするための時間は制御でき、そのため深さt1は所望の値に達することができる。
【0054】
図9に戻って参照すると、パターン形成キャップ材料層の形成の後、スタック構造の一部分およびパターン形成キャップ材料層の一部分が、スリット構造と、少なくとも1つの初期支持構造と、キャップ層とを形成するために除去される(工程906)。スリット構造を複数のスリット開口へと分割する少なくとも1つの初期支持構造は、切断構造と、切断構造の下の交互の複数の犠牲部分および複数の絶縁部分とを各々が有する。図4Aおよび図4Bは、対応する構造400を示している。
【0055】
図4Aおよび図4Bに示されているように、ソース領域22において各々の開口214に隣接するスタック構造111の一部分およびパターン形成キャップ材料層215の一部分が、基板102を露出させるスリット構造106を形成するために除去される。x方向に沿って延びる誘電キャップ層115が、パターン形成キャップ材料層215のエッチングから形成され得る。誘電キャップ層115は、y方向に沿っての両側においてスリット構造106を包囲することができる。一部の実施形態では、誘電キャップ層115の上面は、z方向に沿って、支持構造220の上面より高くてもよい。一部の実施形態では、z-x平面に沿って、誘電キャップ層115の側壁がそれぞれのスリット開口の側壁と同一平面となり得る。パターン702がスリット構造106および誘電キャップ層115をパターン形成するために使用され得る。つまり、ソース領域22において切断構造114に隣接するスタック構造111の一部分およびパターン形成キャップ材料層215の一部分は、開口214がx方向に沿って隣接するスリット開口と接触するようにスリット構造106を形成するために除去される。切断構造114および下の交互の犠牲部分および絶縁部分224(例えば、スリット構造106のエッチングの後の初期犠牲層133iおよび初期絶縁層134iの残りの部分)は、初期支持構造を形成することができる。犠牲部分および絶縁部分224は、隣接するブロック領域21における同じ段の犠牲層および絶縁層124と各々接触できる。一部の実施形態では、切断構造114は、切断構造114にパターン形成キャップ材料層215の残りの部分も含み得る。1つまたは複数の初期支持構造がスリット構造106を複数のスリット開口へと分割でき、スリット開口の各々は、基板102と、隣接するブロック領域21の交互の犠牲層および絶縁層とを露出させる。製作プロセスに応じて、y方向に沿って、切断構造114の幅はスリット構造106の幅より小さくてもよいし、等しくてもよいし、大きくてもよい。例えばドライエッチングといった適切な異方性エッチングプロセスが、スリット構造106を形成するために実施され得る。
【0056】
図9に戻って参照すると、スリット構造および初期支持構造の形成の後、各々の初期支持構造における犠牲部分と、各々のブロック領域における犠牲層とは、導体部分と導体層とで置き換えられ、少なくとも1つの支持構造と複数のメモリブロックとを形成する(工程908)。図4Aおよび図4Bは、対応する構造400を示している。
【0057】
図4Aおよび図4Bに示されているように、各々の初期支持構造における犠牲部分は複数の導体部分223で置き換えられる。各々のブロック領域21における犠牲層は、複数の導体層123で置き換えられる(図1Cに戻って参照されたい)。例えばウェットエッチングといった等方性エッチングプロセスが、スリット構造106を通じて犠牲部分および犠牲層を除去するために実施できる。複数の横リセスが犠牲層の除去によって各々のブロック領域21に形成でき、複数のリセス部分が犠牲部分の除去によって各々の初期支持構造に形成され得る。次に、導体材料が横リセスおよびリセス部分を満たすために堆積させられ、各々のブロック領域に複数の導体層123を形成し、各々の初期支持構造に複数の導体部分223を形成することができる。したがって、複数の交互の導体部分223および絶縁部分224を有する部分スタック221が形成され得る。切断構造114と下の部分スタック221とを有する支持構造220が形成できる。任意選択で、スペーサ層225が交互の導体部分223および絶縁部分224を包囲するように形成され、さらに導体部分223を続いて形成されるソース構造から隔離する。一部の実施形態では、スペーサ層225が形成されない場合、ソースコンタクト104の絶縁構造がソースコンタクト104と導体部分223との間に電気的絶縁を提供する。一部の実施形態では、導体材料およびスペーサ層225は、CVD、PVD、ALD、およびスパッタリングのうちの少なくとも1つによって各々堆積させられる。
【0058】
図9に戻って参照すると、支持構造および導体層の形成の後、ソース構造がスリット構造に形成される(工程910)。図5Aおよび図5Bは、対応する構造500を示している。
【0059】
図5Aおよび図5Bに示されているように、ソース構造がスリット構造106に形成される。ソース構造は、スリット構造106の各々のスリット開口における絶縁構造と、各々の絶縁構造におけるソースコンタクト104とを備え得る。ソースコンタクト104の上面は支持構造220(または切断構造114)の上面より低くされ得る。一部の実施形態では、ソースコンタクト104の上面は、互いと同一平面とでき、切断構造114の上面と底面との間に位置させられ得る。任意選択で、ソース構造の形成の前に、接着層(図示されていない)が支持構造220の上面および/または側壁にわたって堆積させられる。一部の実施形態では、絶縁構造は酸化シリコンを含み、ソースコンタクト104はポリシリコンを含む。絶縁構造およびソースコンタクト104は、CVD、PVD、ALD、およびスパッタリングのうちの1つまたは複数によって各々堆積させられ得る。リセスエッチングプロセスが基板102を露出させるために絶縁構造において実施でき、そのため、それぞれのソースコンタクト104は基板102と接触することができる。任意選択で、リセスエッチングプロセス、ドライエッチング、および/またはウェットエッチングが、接着層の堆積の前に、例えばソースコンタクト104の上面の所望の鉛直部分を確保するために、ソースコンタクト104の過剰な材料を除去するために実施される。一部の実施形態では、接着層は、TiNを含み、CVD、PVD、ALD、電気メッキ、およびスパッタリングのうちの1つまたは複数によって堆積させられる。一部の実施形態では、ソースコンタクト104の上面は支持構造220(または、この工程における切断構造114)の上面より低くされ得る。任意選択で、リセスエッチングプロセスが、連結層108の形成のためにスリット構造106において十分な空間を形成するために、ソースコンタクト104をエッチバックするために実施され得る。
【0060】
図9に戻って参照すると、ソース構造の形成の後、スリット構造の残りおよび誘電キャップ層によって形成された空間が、連結層を形成するために導電性材料で満たされる(工程912)。図6Aおよび図6Bは、対応する構造600を示している。
【0061】
図6A図6Cに示されているように、ソース領域22において、スリット構造106の残り(例えば、ソースコンタクト104および絶縁構造で満たされないスリット構造の部分)と誘電キャップ層115とによって形成された空間は、適切な導電性材料で満たされ、連結層108を形成し得る。空間は、「トレンチ状」の形を有してもよく、ソース構造と、誘電キャップ層115の包囲によって形成された空間とにわたって、スリット構造106の一部分を含み得る。例えば、z-x平面に沿って、誘電キャップ層115の側壁と、それぞれのソース構造と接触していないスリット開口の側壁とが、z-x平面に沿って空間の側壁の対を形成し得る。一部の実施形態では、誘電キャップ層115はブロック領域21の少なくとも一部分も覆う。一部の実施形態では、誘電キャップ層115はブロック領域21におけるすべてのチャネル構造110を覆う。スリット構造106の残りの底面(例えば、ソース構造および切断構造114の上面)は空間の底面を形成し得る。導電性材料は、隣接するソースコンタクト104の対と、隣接するソースコンタクト104の任意の対の間の支持構造220とに堆積させられ得る。一部の実施形態では、導電性材料は、ソース領域22全体における空間を満たすために堆積させられ、そのため、連結層108はソース領域22におけるすべてのソースコンタクト104および支持構造220と接触する。ソースコンタクト104にわたる連結層108の一部分は連結層108の第1の部分108-1と称され、支持構造220にわたる連結層108の一部分は連結層108の第2の部分108-2と称され得る。連結層108の第2の部分108-2は、x方向に沿って、連結層108の隣接する第1の部分108-1と接触し得る。任意選択で、接着層(図示されていない)が、連結層108の形成の前に、ソースコンタクト104の上面にわたって堆積させられる。
【0062】
一部の実施形態では、導電性材料は、タングステン、アルミニウム、銅、コバルト、ポリシリコン、およびケイ化物のうちの1つまたは複数を含む。導電性材料および任意の接着層は、CVD、PVD、ALD、スパッタリング、および電気メッキのうちの1つまたは複数によって堆積させられ得る。一部の実施形態では、ソースコンタクト104はポリシリコンを含み、連結層108はタングステンを含む。任意選択で、例えばCMPおよび/またはリセスエッチングといった平坦化プロセスが、連結層108にわたって過剰な材料を除去するために実施される。一部の実施形態では、連結層108の第1の部分108-1の上面と第2の部分108-2の上面とはx-y平面において同一平面であり得る。一部の実施形態では、連結層108の上面(例えば、連結層108の第1の部分108-1および第2の部分108-2の上面を含む)は、それぞれの誘電キャップ層115の上面と同一平面であり得る。一部の実施形態では、連結層108の上面は、z方向に沿って、支持構造220の上面より高い。
【0063】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスは、メモリスタックと、複数のチャネル構造と、ソース構造とを備える。メモリスタックは基板にわたり、交互の複数の導体層および複数の絶縁層を備える。複数のチャネル構造はメモリスタックにおいて鉛直に延びる。ソース構造はメモリスタックにおいて延びる。ソース構造は、それぞれの絶縁構造に各々がある複数のソースコンタクトを備え、複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものが連結層によって互いと導電的に連結される。連結層の第1の部分の対が、複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものにわたり、連結層の第2の部分が、複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものの間にある。連結層の第1の部分の対の上面が、連結層の第2の部分の上面と同一平面である。
【0064】
一部の実施形態では、連結層は、タングステン、コバルト、アルミニウム、銅、ケイ化物、またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを含む。
【0065】
一部の実施形態では、連結層は、複数のソースコンタクトの各々にわたって接触する。
【0066】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスは、連結層が沿って延びる横方向に沿って連結層を包囲するキャップ層をさらに備える。
【0067】
一部の実施形態では、連結層が沿って延びる横方向に対して垂直な横方向に沿って、連結層の幅がソース構造の幅以下である。
【0068】
一部の実施形態では、ソース構造は、複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものの間に、連結層の第2の部分によって覆われる支持構造をさらに備え、支持構造は、ソース構造に隣接するメモリブロックと接触する。
【0069】
一部の実施形態では、連結層の第1の部分の対の上面と第2の部分の上面とが、鉛直方向に沿って、支持構造の上面より高い。
【0070】
一部の実施形態では、支持構造は、交互の複数の導体部分および複数の絶縁部分にわたって切断構造を備える。複数の導体部分の各々は、ソース構造と隣接するメモリブロックにおける対応する導体層と接触し得る。複数の絶縁部分の各々は、ソース構造と隣接するメモリブロックにおける対応する絶縁層と接触し得る。
【0071】
一部の実施形態では、支持構造は、交互の複数の導体部分および絶縁部分と接触してそれらを包囲するスペーサ層を備える。
【0072】
一部の実施形態では、切断構造は酸化シリコンを含む。
【0073】
一部の実施形態では、切断構造の厚さが、交互の2つの導体層および2つの絶縁層と、交互の4つの導体層および4つの絶縁層との間にある。一部の実施形態では、連結層が沿って延びる横方向に対して垂直な横方向に沿って、切断構造の幅がソース構造の幅以下である。
【0074】
一部の実施形態では、複数のソースコンタクトは、コバルト、アルミニウム、銅、ケイ化物、またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを含む。
【0075】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスは、複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものの絶縁構造と支持構造との間に、および、複数のソースコンタクトのうちの2つの隣接するものと連結層との間に、接着層をさらに備える。
【0076】
一部の実施形態では、接着層は窒化チタンを含む。
【0077】
一部の実施形態では、複数のチャネル構造は、基板と接触して導電的に連結されるエピタキシャル部分と、エピタキシャル部分と接触して導電的に連結される半導体チャネルと、半導体チャネルと接触して導電的に連結されるドレイン構造とを各々が備える。
【0078】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスは、メモリスタックと、複数のチャネル構造と、複数のソース構造とを備える。メモリスタックは基板にわたる。メモリスタックは交互の複数の導体層および複数の絶縁層を備える。複数のチャネル構造はメモリスタックにおいて鉛直に延びる。複数のソース構造は、メモリスタックにおいて横方向に沿って平行に延びる。複数のソース構造は、それぞれの絶縁構造に各々がある複数のソースコンタクトと、横方向に沿って、隣接する絶縁構造と各々が接触する複数の支持構造と、複数のソースコンタクトのうちの少なくとも2つの隣接するものに導電的に連結される連結層とを各々が備える。連結層は、複数のソースコンタクトのうちの少なくとも2つの隣接するものにわたっての少なくとも2つの第1の部分と、複数のソースコンタクトのうちの少なくとも2つの隣接するものの間の少なくとも1つの第2の部分とを備える。連結層の少なくとも2つの第1の部分の上面と少なくとも1つの第2の部分の上面とは互いと同一平面である。
【0079】
一部の実施形態では、連結層は、タングステン、コバルト、アルミニウム、銅、ケイ化物、またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを含む。
【0080】
一部の実施形態では、連結層は、それぞれの複数のソースコンタクトの各々にわたって接触する。
【0081】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスは、連結層が沿って延びる横方向に沿って連結層を包囲するキャップ層をさらに備える。
【0082】
一部の実施形態では、連結層が沿って延びる横方向に対して垂直な他の横方向に沿って、連結層の幅がそれぞれのソース構造の幅以下である。
【0083】
一部の実施形態では、複数の支持構造は、交互の複数の導体部分および複数の絶縁部分にわたって切断構造を各々備える。複数の導体部分の各々は、それぞれのソース構造と隣接するメモリブロックにおける対応する導体層と接触し得る。複数の絶縁部分の各々は、それぞれのソース構造と隣接するメモリブロックにおける対応する絶縁層と接触し得る。
【0084】
一部の実施形態では、連結層の少なくとも2つの第1の部分の上面と少なくとも1つの第2の部分の上面とが、鉛直方向に沿って、複数の支持構造の上面より高い。
【0085】
一部の実施形態では、切断構造は酸化シリコンを含む。
【0086】
一部の実施形態では、切断構造の厚さが、交互の2つの導体層および2つの絶縁層と、交互の4つの導体層および4つの絶縁層との間にある。一部の実施形態では、それぞれの連結層が沿って延びる横方向に対して垂直な横方向に沿って、切断構造の幅がそれぞれのソース構造の幅以下である。
【0087】
一部の実施形態では、複数のソースコンタクトは、コバルト、アルミニウム、銅、ケイ化物、またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを含む。
【0088】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスは、複数のソースコンタクトのうちの少なくとも2つの隣接するものと連結層との間に、および、複数のソースコンタクトのうちの少なくとも2つの隣接するものと支持構造との間に、接着層をさらに備える。
【0089】
一部の実施形態では、接着層は窒化チタンを含む。
【0090】
一部の実施形態では、複数のチャネル構造は、基板と接触して導電的に連結されるエピタキシャル部分と、エピタキシャル部分と接触して導電的に連結される半導体チャネルと、半導体チャネルと接触して導電的に連結されるドレイン構造とを各々が備える。
【0091】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法が以下の工程を含む。初めに、切断構造がスタック構造に形成される。スタック構造は、交互の複数の初期犠牲層および複数の初期絶縁層を備える。パターン形成キャップ材料層がスタック構造にわたって形成される。パターン形成キャップ材料層は切断構造にわたって開口を備える。開口に隣接するスタック構造の一部分およびパターン形成キャップ材料層の一部分が、スリット構造および初期支持構造を形成するために除去される。初期支持構造はスリット構造を複数のスリット開口へと分割する。複数の導体部分が、支持構造を形成するために、複数のスリット開口を通じて形成される。ソースコンタクトが、複数のスリット開口の各々において形成される。連結層が、複数のスリット開口の各々におけるソースコンタクトにわたって、および、支持構造にわたって形成される。
【0092】
一部の実施形態では、切断構造を形成するステップは、ソース領域に切断開口を形成するためにスタック構造をパターン形成するステップと、切断開口を満たすために誘電性材料を堆積させるステップとを含む。
【0093】
一部の実施形態では、パターン形成キャップ材料層を形成するステップは、ソース領域を覆うためにキャップ材料層を堆積させるステップと、切断構造にわたって開口を形成するためにキャップ材料層の一部分を除去するステップとを含む。
【0094】
一部の実施形態では、開口に隣接するスタック構造の一部分およびパターン形成キャップ材料層の一部分を除去するステップは、開口が、隣接するスリット開口と接触するように、複数のスリット開口の各々が基板を露出させるように、切断構造と、交互の複数の犠牲部分および複数の絶縁部分とが、初期支持構造を形成するように、ならびに、スリット構造が延びる横方向に沿ってスリット構造を包囲するキャップ層が形成されるように、ソース領域において切断構造および開口に隣接するスタック構造の一部分およびパターン形成キャップ材料層の一部分を除去するステップを含む。
【0095】
一部の実施形態では、複数の導体部分を形成するステップは、複数のリセス部分を形成するために、複数のスリット開口を通じて、初期支持構造における複数の犠牲部分を除去するステップを含む。一部の実施形態では、複数の導体部分を形成するステップは、複数のリセス部分を満たして複数の導体部分を形成するために、導体材料を堆積させるステップであって、初期支持構造は支持構造を形成する、ステップも含む。
【0096】
一部の実施形態では、方法は、複数の導体部分を形成する同じ工程でスタック構造の複数のブロック部分に、複数のブロック部分が初期支持構造と接触するように複数の導体層を形成するステップをさらに含む。複数の導体層は、複数の横リセスを形成するために、複数のスリット開口を通じて、複数のブロック部分において複数の犠牲層を除去することと、複数の横リセスを満たして複数の導体層を形成するために、導体材料を堆積させることとによって形成され得る。
【0097】
一部の実施形態では、ソースコンタクトを形成するステップは、ソースコンタクトの上面が鉛直方向に沿って支持構造の上面より低くなるように、それぞれのスリット開口へコバルト、アルミニウム、銅、ケイ化物、またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを堆積させるステップを含む。
【0098】
一部の実施形態では、連結層を形成するステップは、ソース構造およびキャップ層で満たされていないスリット構造の一部分によって形成された空間を満たすために、タングステン、コバルト、アルミニウム、銅、ケイ化物、またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを堆積させるステップを含む。
【0099】
一部の実施形態では、方法は、複数のスリット開口の各々において間に接着層を形成するステップと、ソースコンタクトを形成するステップの前に、スリット開口に絶縁構造を形成するステップとをさらに含む。
【0100】
特定の実施形態の先の記載は、他の者が、当業者の知識を適用することで、過度の実験なしで、本開示の大まかな概念から逸脱することなく、このような実施形態を様々な用途に向けて変更および/または適合することができるように本開示の概略的な性質を明らかにしている。そのため、このような適合および変更は、本明細書で提起されている教示および案内に基づいて、開示されている実施形態の均等の意味および範囲の中にあると意図されている。本明細書の用語および表現が教示および案内に鑑みて当業者によって解釈されるものであるように、本明細書における表現および用語が説明の目的のためであって、限定のものではないことは、理解されるものである。
【0101】
本開示の実施形態は、明示された機能の実施およびそれらの関係を示す機能的な構成要素の助けで先に記載されている。これらの機能的な構成要素の境界は、記載の利便性のために本明細書では任意に定められている。明示された機能およびそれらの関係が適切に実施される限り、代替の境界が定められてもよい。
【0102】
概要および要約は、本開示の1つまたは複数の例示の実施形態を述べることができるが、発明者によって考えられているような本開示のすべての例示の実施形態を述べていない可能性があり、したがって、本開示および添付の特許請求の範囲を何らかの形で限定するようには意図されていない。
【0103】
本開示の広がりおよび範囲は、前述の例示の実施形態のいずれによって限定されるべきでなく、以下の特許請求の範囲およびその均等に従ってのみ定められるべきである。
【符号の説明】
【0104】
21 ブロック領域
22 ソース領域
100 3Dメモリデバイス
102 基板
104 ソースコンタクト
106 スリット構造
108 連結層
108-1 連結層108の第1の部分
108-2 連結層108の第2の部分
110 チャネル構造
111 スタック構造
114 切断構造
115 誘電キャップ層
123 導体層
124 絶縁層
133i 初期犠牲層
134i 初期絶縁層
200、300、400、500、600 構造
214 開口
215 パターン形成キャップ材料層
220 支持構造
221 部分スタック
223 導体部分
224 絶縁部分
225 スペーサ層
700 パターンセット
702、704、706、708 パターン
750 繰り返し単位
D1 パターン706の長さ
D2 パターン702の2つの部分の間の長さ
D3 パターン704の長さ
l1 開口214の長さ
t 切断構造114の厚さ
t1 開口214の深さ
W1 パターン706の幅
W2 パターン702の幅
W3 パターン704の幅
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8
図9
【国際調査報告】