(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-02
(54)【発明の名称】3次元NANDのためのビットラインドライバーのアイソレーションのための構造および方法
(51)【国際特許分類】
H01L 27/11582 20170101AFI20220726BHJP
H01L 27/11573 20170101ALI20220726BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20220726BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20220726BHJP
H01L 27/088 20060101ALI20220726BHJP
H01L 27/00 20060101ALI20220726BHJP
H01L 27/11575 20170101ALI20220726BHJP
H01L 27/11556 20170101ALI20220726BHJP
H01L 27/11548 20170101ALI20220726BHJP
H01L 27/11526 20170101ALI20220726BHJP
H01L 21/76 20060101ALI20220726BHJP
H01L 21/762 20060101ALI20220726BHJP
【FI】
H01L27/11582
H01L27/11573
H01L29/78 371
H01L27/088 E
H01L27/088 331A
H01L27/00 301B
H01L27/11575
H01L27/11556
H01L27/11548
H01L27/11526
H01L27/00 301C
H01L21/76 N
H01L21/76 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021570977
(86)(22)【出願日】2019-10-14
(85)【翻訳文提出日】2021-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2019110978
(87)【国際公開番号】W WO2021072588
(87)【国際公開日】2021-04-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】リアン・チェン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ・リウ
(72)【発明者】
【氏名】チェン・ガン
【テーマコード(参考)】
5F032
5F048
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F032AA16
5F032AA35
5F032AA44
5F032AA46
5F032AA49
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5F101BD34
5F101BD35
(57)【要約】
3次元(3D)メモリデバイスおよび製作方法の実施形態が開示されている。いくつかの実施形態において、3Dメモリデバイスは、第1の基板の上に形成された周辺回路を含む。周辺回路は、第1の基板の第1の側にある複数の周辺デバイスと、第1のインターコネクト層と、第1の基板の第2の側にあるディープトレンチアイソレーションであって、第1および第2の側は、第1の基板の反対の側であり、ディープトレンチアイソレーションは、少なくとも2つの近隣の周辺デバイスの間に電気的アイソレーションを提供するように構成されている、ディープトレンチアイソレーションとを含む。また、3Dメモリデバイスは、第2の基板の上に形成されたメモリアレイを含む。メモリアレイは、少なくとも1つのメモリセルと、第2のインターコネクト層であって、メモリアレイの第2のインターコネクト層は、周辺回路の第1のインターコネクト層と結合されており、周辺デバイスは、メモリセルと電気的に接続されている、第2のインターコネクト層とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元(3D)メモリデバイスであって、前記3次元(3D)メモリデバイスは、
第1の基板の上に形成された周辺回路と、
第2の基板の上に形成されたメモリアレイと
を含み、
前記周辺回路は、
前記第1の基板の第1の側にある複数の周辺デバイスと、
前記複数の周辺デバイスの上に配設されている第1のインターコネクト層と、
前記第1の基板の第2の側にあるディープトレンチアイソレーションであって、前記第1および第2の側は、前記第1の基板の反対の側であり、前記ディープトレンチアイソレーションは、少なくとも2つの近隣の周辺デバイスの間に電気的アイソレーションを提供するように構成されている、ディープトレンチアイソレーションと
を含み、
前記メモリアレイは、
少なくとも1つのメモリセルと、
前記少なくとも1つのメモリセルの上に配設されている第2のインターコネクト層であって、前記メモリアレイの前記第2のインターコネクト層は、前記周辺回路の前記第1のインターコネクト層と結合されており、前記複数の周辺デバイスのうちの少なくとも1つは、前記少なくとも1つのメモリセルと電気的に接続されている、第2のインターコネクト層と
を含む、3次元(3D)メモリデバイス。
【請求項2】
前記ディープトレンチアイソレーションは、前記第2の側から前記第1の基板を通って延在しており、前記第1の基板の前記第1の側においてシャロートレンチアイソレーションと接触している、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項3】
前記ディープトレンチアイソレーションは、前記第2の側から前記第1の基板を通って延在しており、前記第1の基板の前記第1の側において前記第1のインターコネクト層と接触している、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項4】
前記ディープトレンチアイソレーションは、トレンチ絶縁層を含み、前記トレンチ絶縁層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、または酸窒化ケイ素を含む、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項5】
前記第1の基板の前記第2の側にある誘電体キャッピング層であって、前記誘電体キャッピング層および前記ディープトレンチアイソレーションは、同一平面上にある、誘電体キャッピング層をさらに含む、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項6】
3次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法であって、
複数の周辺デバイスおよび第1のインターコネクト層を含む周辺回路を第1の基板の第1の側に形成するステップと、
複数のメモリセルおよび第2のインターコネクト層を含むメモリアレイを第2の基板の上に形成するステップと、
前記周辺回路の前記第1のインターコネクト層を前記メモリアレイの前記第2のインターコネクト層と結合するステップであって、前記周辺回路の前記周辺デバイスのうちの少なくとも1つが、前記メモリアレイの前記メモリセルのうちの少なくとも1つと電気的に接続されるようになっている、ステップと、
前記第1の基板の第2の側に1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションを形成するステップであって、前記第1および第2の側は、前記第1の基板の反対の側であり、前記1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションは、少なくとも2つの近隣の周辺デバイスの間に電気的アイソレーションを提供するように構成されている、ステップと
を含む、方法。
【請求項7】
1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションを形成するステップは、
前記第1の基板の前記第2の側に1つまたは複数のトレンチを形成するステップと、
前記1つまたは複数のトレンチの内側にトレンチ絶縁層を配設するステップと
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の基板の前記第2の側に1つまたは複数のトレンチを形成するステップは、前記第1の基板を通してエッチングするステップと、前記第1のインターコネクト層の一部分を露出させるステップとを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数のトレンチの外側に位置付けされている前記トレンチ絶縁層の一部分を除去するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記除去するプロセスは、化学機械研磨を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1および第2のインターコネクト層を結合した後に、前記第2の側から前記第1の基板を薄くするステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項12】
1つまたは複数のトレンチを形成するステップの前に、前記第1の基板の前記第2の側に誘電体キャッピング層を配設するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
前記周辺回路の前記第1のインターコネクト層を前記メモリアレイの前記第2のインターコネクト層と結合する前記ステップは、ボンディングインターフェースにおける誘電体-誘電体ボンディングおよび金属-金属ボンディングを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項14】
3次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法であって、
複数の周辺デバイス、第1のインターコネクト層、および1つまたは複数のシャロートレンチアイソレーションを含む周辺回路を第1の基板の第1の側に形成するステップと、
複数のメモリセルおよび第2のインターコネクト層を含むメモリアレイを第2の基板の上に形成するステップと、
前記周辺回路の前記第1のインターコネクト層を前記メモリアレイの前記第2のインターコネクト層と結合するステップであって、前記周辺回路の前記周辺デバイスのうちの少なくとも1つが、前記メモリアレイの前記メモリセルのうちの少なくとも1つと電気的に接続されるようになっている、ステップと、
前記第1の基板の第2の側に1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションを形成するステップであって、前記第1および第2の側は、前記第1の基板の反対の側であり、前記1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションは、前記周辺デバイスのうちの少なくとも1つのための電気的アイソレーションを提供するように構成されている、ステップと
を含む、方法。
【請求項15】
1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションを形成するステップは、
前記第1の基板の前記第2の側に1つまたは複数のトレンチを形成するステップと、
前記1つまたは複数のトレンチの内側にトレンチ絶縁層を配設するステップと
を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の基板の前記第2の側に1つまたは複数のトレンチを形成するステップは、前記第1の基板を通してエッチングするステップと、前記第1のインターコネクト層の一部分を露出させるステップとを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の基板の前記第2の側に1つまたは複数のトレンチを形成するステップは、前記第1の基板を通してエッチングするステップと、前記第1の基板の前記第1の側において、前記シャロートレンチアイソレーションのうちの少なくとも1つの一部分を露出させるステップとを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
平坦化プロセスによって、前記1つまたは複数のトレンチの外側に位置付けされている前記トレンチ絶縁層の一部分を除去するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記平坦化プロセスは、化学機械研磨を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記周辺回路の前記第1のインターコネクト層を前記メモリアレイの前記第2のインターコネクト層と結合する前記ステップは、ボンディングインターフェースにおける誘電体-誘電体ボンディングおよび金属-金属ボンディングを含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、半導体技術の分野に関し、より詳細には、3次元(3D)メモリを形成するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
製造コストを低減させるために、および、ストレージ密度を増加させるために、メモリデバイスがより小さいダイサイズに縮小するにつれて、平面的なメモリセルのスケーリングは、プロセス技術の制限および信頼性の問題に起因する課題に直面する。3次元(3D)メモリアーキテクチャーは、平面的なメモリセルにおける密度および性能の制限に対処することが可能である。
【0003】
3Dメモリにおいて、いくつかの周辺回路(たとえば、ページバッファーのビットラインドライバーなど)は、ストレージ機能(たとえば、メモリセルを消去およびプログラムする)をサポートするために高電圧を使用する。しかし、3Dメモリの寸法がますます小さくなるにつれて、周辺デバイス(たとえば、ビットラインドライバー)同士の間のアイソレーションが複雑になる。高密度および高性能を実現するために、3Dメモリに望まれる特性(たとえば、低い漏れ電流および高い降伏電圧)を提供することができるアイソレーションに対する必要性が存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
3次元(3D)メモリデバイスおよびそれを形成するための方法の実施形態が、本開示において説明されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの態様は、第1の基板の上に形成された周辺回路を含む3Dメモリデバイスを形成するための方法を提供する。周辺回路は、第1の基板の第1の側にある複数の周辺デバイスと、複数の周辺デバイスの上に配設されている第1のインターコネクト層と、第1の基板の第2の側にあるディープトレンチアイソレーションであって、第1および第2の側は、第1の基板の反対の側であり、ディープトレンチアイソレーションは、少なくとも2つの近隣の周辺デバイスの間に電気的アイソレーションを提供するように構成されている、ディープトレンチアイソレーションとを含む。また、3Dメモリデバイスは、第2の基板の上に形成されたメモリアレイを含む。メモリアレイは、少なくとも1つのメモリセルと、少なくとも1つのメモリセルの上に配設されている第2のインターコネクト層であって、メモリアレイの第2のインターコネクト層は、周辺回路の第1のインターコネクト層と結合されており、複数の周辺デバイスのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのメモリセルと電気的に接続されている、第2のインターコネクト層とを含む。
【0006】
いくつかの実施形態において、ディープトレンチアイソレーションは、第2の側から第1の基板を通って延在しており、第1の基板の第1の側においてシャロートレンチアイソレーションと接触している。
【0007】
いくつかの実施形態において、ディープトレンチアイソレーションは、第2の側から第1の基板を通って延在しており、第1の基板の第1の側において第1のインターコネクト層と接触している。
【0008】
いくつかの実施形態において、ディープトレンチアイソレーションは、トレンチ絶縁層を含み、トレンチ絶縁層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、または酸窒化ケイ素を含む。
【0009】
いくつかの実施形態において、3Dメモリデバイスは、また、第1の基板の第2の側にある誘電体キャッピング層であって、誘電体キャッピング層およびディープトレンチアイソレーションは、同一平面上にある、誘電体キャッピング層を含む。
【0010】
本開示の別の態様は、3Dメモリデバイスを形成するための方法を提供し、方法は、複数の周辺デバイスおよび第1のインターコネクト層を有する周辺回路を第1の基板の第1の側に形成するステップを含む。また、方法は、複数のメモリセルおよび第2のインターコネクト層を有するメモリアレイを第2の基板の上に形成するステップを含む。方法は、周辺回路の第1のインターコネクト層をメモリアレイの第2のインターコネクト層と結合するステップであって、周辺回路の周辺デバイスのうちの少なくとも1つが、メモリアレイのメモリセルのうちの少なくとも1つと電気的に接続されるようになっている、ステップをさらに含む。また、方法は、第1の基板の第2の側に1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションを形成するステップであって、第1および第2の側は、第1の基板の反対の側であり、1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションは、少なくとも2つの近隣の周辺デバイスの間に電気的アイソレーションを提供するように構成されている、ステップを含む。
【0011】
いくつかの実施形態において、1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションを形成するステップは、第1の基板の第2の側に1つまたは複数のトレンチを形成するステップと、1つまたは複数のトレンチの内側にトレンチ絶縁層を配設するステップとを含む。いくつかの実施形態において、第1の基板の第2の側に1つまたは複数のトレンチを形成するステップは、第1の基板を通してエッチングするステップと、第1のインターコネクト層の一部分を露出させるステップとを含む。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションを形成するステップは、また、1つまたは複数のトレンチの外側に位置付けされているトレンチ絶縁層の一部分を除去するステップを含む。いくつかの実施形態において、トレンチ絶縁層の一部分を除去するステップは、化学機械研磨を含む。
【0012】
いくつかの実施形態において、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、また、第1および第2のインターコネクト層を結合した後に、第2の側から第1の基板を薄くするステップを含む。
【0013】
いくつかの実施形態において、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、1つまたは複数のトレンチを形成するステップの前に、第1の基板の第2の側に誘電体キャッピング層を配設するステップをさらに含む。
【0014】
いくつかの実施形態において、周辺回路の第1のインターコネクト層をメモリアレイの第2のインターコネクト層と結合するステップは、ボンディングインターフェースにおける誘電体-誘電体ボンディングおよび金属-金属ボンディングを含む。
【0015】
いくつかの実施形態において、3次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法は、複数の周辺デバイス、第1のインターコネクト層、および1つまたは複数のシャロートレンチアイソレーションを有する周辺回路を第1の基板の第1の側に形成するステップを含む。また、方法は、複数のメモリセルおよび第2のインターコネクト層を有するメモリアレイを第2の基板の上に形成するステップを含む。方法は、周辺回路の第1のインターコネクト層をメモリアレイの第2のインターコネクト層と結合するステップであって、周辺回路の周辺デバイスのうちの少なくとも1つが、メモリアレイのメモリセルのうちの少なくとも1つと電気的に接続されるようになっている、ステップをさらに含む。また、方法は、第1の基板の第2の側に1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションを形成するステップであって、第1および第2の側は、第1の基板の反対の側であり、1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションは、周辺デバイスのうちの少なくとも1つのための電気的アイソレーションを提供するように構成されている、ステップを含む。
【0016】
いくつかの実施形態において、1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションを形成するステップは、第1の基板の第2の側に1つまたは複数のトレンチを形成するステップと、1つまたは複数のトレンチの内側にトレンチ絶縁層を配設するステップとを含む。いくつかの実施形態において、第1の基板の第2の側に1つまたは複数のトレンチを形成するステップは、第1の基板を通してエッチングするステップと、第1のインターコネクト層の一部分を露出させるステップとを含む。いくつかの実施形態において、第1の基板の第2の側に1つまたは複数のトレンチを形成するステップは、第1の基板を通してエッチングするステップと、第1の基板の第1の側において、シャロートレンチアイソレーションのうちの少なくとも1つの一部分を露出させるステップとを含む。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションを形成するステップは、また、平坦化プロセスによって、1つまたは複数のトレンチの外側に位置付けされているトレンチ絶縁層の一部分を除去するステップを含む。いくつかの実施形態において、平坦化プロセスは、化学機械研磨を含む。
【0017】
いくつかの実施形態において、周辺回路の第1のインターコネクト層をメモリアレイの第2のインターコネクト層と結合するステップは、ボンディングインターフェースにおける誘電体-誘電体ボンディングおよび金属-金属ボンディングを含む。
【0018】
本開示の他の態様は、本開示の説明、特許請求の範囲、および図面に照らして、当業者によって理解され得る。
【0019】
添付の図面は、本明細書に組み込まれており、明細書の一部を形成しており、添付の図面は、本開示の実施形態を図示しており、さらに、説明とともに本開示の原理を説明する役割を果たし、また、当業者が本開示を作製および使用することを可能にする役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態による、例示的な3次元(3D)メモリダイの概略上面図である。
【
図2】本開示のいくつかの実施形態による、3Dメモリダイの領域の概略上面図である。
【
図3】本開示のいくつかの実施形態による、例示的な3Dメモリアレイ構造体の一部分の斜視図である。
【
図4A】本開示のいくつかの実施形態による、周辺回路の断面図である。
【
図4B】本開示のいくつかの実施形態による、周辺回路の中の領域の上面図である。
【
図4C】本開示のいくつかの実施形態による、周辺回路の中の領域の断面図である。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態による、メモリアレイの断面図である。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態による、周辺回路およびメモリアレイを結合した後の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図7A】本開示のいくつかの実施形態による、特定のプロセス段階における3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図7B】本開示のいくつかの実施形態による、特定のプロセス段階における3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図8A】本開示のいくつかの実施形態による、トレンチを備えた3Dメモリデバイスの上面図である。
【
図8B】本開示のいくつかの実施形態による、トレンチを備えた3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図9A】本開示のいくつかの実施形態による、バックサイドディープトレンチアイソレーションを備えた3Dメモリデバイスの上面図である。
【
図9B】本開示のいくつかの実施形態による、バックサイドディープトレンチアイソレーションを備えた3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図10A】本開示のいくつかの実施形態による、周辺回路の中の領域の上面図である。
【
図10B】本開示のいくつかの実施形態による、周辺回路の中の領域の断面図である。
【
図10C】本開示のいくつかの実施形態による、周辺回路の領域の中の上面図である。
【
図10D】本開示のいくつかの実施形態による、周辺回路の領域の中の断面図である。
【
図11A】本開示のいくつかの実施形態による、トレンチを備えた3Dメモリデバイスの上面図である。
【
図11B】本開示のいくつかの実施形態による、トレンチを備えた3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図12A】本開示のいくつかの実施形態による、バックサイドディープトレンチアイソレーションを備えた3Dメモリデバイスの上面図である。
【
図12B】本開示のいくつかの実施形態による、バックサイドディープトレンチアイソレーションを備えた3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図13】本開示のいくつかの実施形態による、3Dキャパシターを備えたメモリデバイスを形成するための例示的な方法のフローダイアグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の特徴および利点は、図面と併せて解釈されるときに、下記に記載されている詳細な説明からより明らかになることとなり、図面において、同様の参照符号は、全体を通して対応する要素を識別している。図面において、同様の参照数字は、一般的に、同一の、機能的に同様の、および/または構造的に同様の要素を示している。要素が最初に出現する図面は、対応する参照数字の中の最も左の数字によって示されている。
【0022】
本開示の実施形態が、添付の図面を参照して説明されることとなる。
【0023】
特定の構成および配置が議論されているが、これは、単に例示目的のためだけに行われているということが理解されるべきである。本開示の要旨および範囲から逸脱することなく、他の構成および配置が使用され得るということを、当業者は認識することとなる。本開示は、さまざまな他の用途においても用いられ得るということが、当業者に明らかであることとなる。
【0024】
本明細書における「1つの実施形態」、「ある実施形態」、「ある例示的な実施形態」、「いくつかの実施形態」などに対する言及は、説明されている実施形態が、特定の特徴、構造体、または特質を含むことが可能であるが、すべての実施形態が、必ずしも、その特定の特徴、構造体、または特質を含むとは限らない可能性があるということを示しているということが留意される。そのうえ、そのような語句は、必ずしも、同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造体、または特質が、実施形態に関連して説明されているときには、明示的に説明されているかどうかにかかわらず、他の実施形態に関連して、そのような特徴、構造体、または特質を実現することは、当業者の知識の範囲内であることとなる。
【0025】
一般的に、専門用語は、文脈における使用法から少なくとも部分的に理解され得る。たとえば、本明細書で使用されているような「1つまたは複数の」という用語は、少なくとも部分的に文脈に応じて、単数形の意味で、任意の特徴、構造体、または特質を説明するために使用され得るか、または、複数形の意味で、特徴、構造体、または特質の組み合わせを説明するために使用され得る。同様に、「a」、「an」、または「the」などのような用語は、繰り返しになるが、少なくとも部分的に文脈に応じて、単数形の使用法を伝えるということ、または、複数形の使用法を伝えるということを理解され得る。加えて、「基づく」という用語は、必ずしも、排他的な要因のセットを伝えることを意図しているとは限らないということが理解され得、その代わりに、繰り返しになるが、少なくとも部分的に文脈に応じて、必ずしも明示的に記載されていない追加的な要因の存在を可能にする可能性がある。
【0026】
本開示における「の上に」、「の上方に(above)」、および「の上方に(over)」の意味は、最も広い様式で解釈されるべきであり、「の上に」は、何か「の上に直接的に」を意味するだけではなく、中間特徴または層がそれらの間にある状態で、何か「の上に」を意味することも含むようになっているということが容易に理解されるべきである。そのうえ、「の上方に(above)」または「の上方に(over)」は、何か「の上方に(above)」または「の上方に(over)」を意味するだけでなく、中間特徴または層がそれらの間にない状態で、それが何か「の上方に(above)」または「の上方に(over)」(すなわち、何かの上に直接的に)あることを意味することも含むことが可能であるということが容易に理解されるべきである。
【0027】
さらに、「の下に」、「の下方に」、「下側」、「の上方に」、および「上側」などのような、空間的に相対的な用語は、説明を容易にするために、図に図示されているような別の要素または特徴に対する1つの要素または特徴の関係を説明するために本明細書で使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に示されている配向に加えて、使用中またはプロセスステップ中のデバイスの異なる配向を包含することを意図している。装置は、その他の方法で配向され得(90度回転させられるか、または、他の配向で)、本明細書で使用されている空間的に相対的な記述子は、同様にそのように解釈され得る。
【0028】
本明細書で使用されているように、「基板」という用語は、後続の材料層がその上に追加される材料を指す。基板は、「上部」表面および「底部」表面を含む。基板の上部表面は、典型的に、半導体デバイスが形成されている場所であり、したがって、半導体デバイスは、そうでないと述べられていない限り、基板の上部側に形成されている。底部表面は、上部表面に対して反対側にあり、したがって、基板の底部側は、基板の上部側に対して反対側にある。基板自体が、パターニングされ得る。基板の上に追加された材料は、パターニングされ得、または、パターニングされないままであることが可能である。そのうえ、基板は、シリコン、ゲルマニウム、ガリウムヒ素、リン化インジウムなどのような、多様な半導体材料を含むことが可能である。代替的に、基板は、ガラス、プラスチック、またはサファイヤウェハなどのような、非導電性材料から作製され得る。
【0029】
本明細書で使用されているように、「層」という用語は、所定の厚さを有する領域を含む材料部分を指す。層は、上部側および底部側を有しており、ここで、層の底部側は、相対的に基板の近くにあり、上部側は、相対的に基板から離れている。層は、下にあるもしくは上にある構造体の全体にわたって延在することが可能であり、または、下にあるもしくは上にある構造体の範囲よりも小さい範囲を有することが可能である。さらに、層は、連続的な構造体の厚さよりも小さい厚さを有する均質なまたは不均質な連続的な構造体の領域であることが可能である。たとえば、層は、連続的な構造体の上部表面と底部表面との間において(または、上部表面および底部表面において)、水平方向の平面の任意のセットの間に位置付けされ得る。層は、水平方向に、垂直方向に、および/または、テーパー付きの表面に沿って延在することが可能である。基板は、層であることが可能であり、その中に1つまたは複数の層を含むことが可能であり、ならびに/または、その上に、その上方に、および/もしくはその下方に、1つまたは複数の層を有することが可能である。層は、複数の層を含むことが可能である。たとえば、インターコネクト層は、1つまたは複数の導電性層およびコンタクト層(コンタクト、インターコネクトライン、および/または垂直方向のインターコネクトアクセス(VIA: vertical interconnect access)が、その中に形成されている)ならびに1つまたは複数の誘電体層を含むことが可能である。
【0030】
本開示において、説明を容易にするために、「階層(tier)」が、垂直方向に沿って実質的に同じ高さの要素を指すために使用されている。たとえば、ワードラインおよび下にあるゲート誘電体層が、「階層」と称され得、ワードラインおよび下にある絶縁層が、一緒に「階層」と称され得、実質的に同じ高さのワードラインが、「ワードラインの階層」またはそれに類するものと称され得、以下同様である。
【0031】
本明細書で使用されているように、「公称の/公称的に」という用語は、所望の値の上方および/または下方の値の範囲とともに、製品またはプロセスの設計フェーズの間に設定される、コンポーネントまたはプロセスステップに関する特質またはパラメーターの所望の(または、ターゲット)値を指す。値の範囲は、製造プロセスまたは公差におけるわずかな変動に起因する可能性がある。本明細書で使用されているように、「約」という用語は、対象の半導体デバイスに関連付けられる特定のテクノロジーノードに基づいて変化し得る所与の量の値を示している。特定のテクノロジーノードに基づいて、「約」という用語は、たとえば、値の10~30%(たとえば、値の±10%、±20%、または±30%)以内で変化する所与の量の値を示すことが可能である。
【0032】
本開示において、「水平方向の/水平方向に/横方向の/横方向に」という用語は、基板の横方向の表面に対して公称的に平行であることを意味しており、「垂直方向の」または「垂直方向に」という用語は、基板の横方向の表面に対して公称的に垂直であることを意味している。
【0033】
本明細書で使用されているように、「3Dメモリ」という用語は、3次元(3D)半導体デバイスを指し、その3次元(3D)半導体デバイスは、横方向に配向された基板の上に、メモリセルトランジスターの垂直方向に配向されたストリング(本明細書で「メモリストリング」と称される(たとえば、NANDストリングなど))を備えており、メモリストリングが基板に対して垂直方向に延在するようになっている。
【0034】
本開示によるさまざまな実施形態は、3D NANDフラッシュメモリの中の高密度デバイス同士の間の電気的アイソレーションのための構造および製作方法を提供する。従来のシャロートレンチアイソレーションの代わりに、または、それに加えて、バックサイドディープトレンチアイソレーションを使用することによって、3Dメモリの周辺デバイス(たとえば、ビットラインドライバー)の性能および信頼性特性(たとえば、フィールドパンチスルーおよび降伏電圧)が改善され得る。
【0035】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による例示的な3次元(3D)メモリデバイス100の上面図を図示している。3Dメモリデバイス100は、メモリチップ(パッケージ)、メモリダイ、または、メモリダイの任意の部分であることが可能であり、1つまたは複数のメモリ平面101を含むことが可能であり、メモリ平面101のそれぞれは、複数のメモリブロック103を含むことが可能である。同一のおよび同時の動作が、それぞれのメモリ平面101において行われ得る。メモリブロック103は、サイズがメガバイト(MB)であることが可能であり、メモリブロック103は、消去動作を実施するための最小のサイズである。
図1に示されているように、例示的な3Dメモリデバイス100は、4つのメモリ平面101を含み、それぞれのメモリ平面101は、6つのメモリブロック103を含む。それぞれのメモリブロック103は、複数のメモリセルを含むことが可能であり、ここで、それぞれのメモリセルは、ビットラインおよびワードラインなどのようなインターコネクトを通してアドレス指定され得る。ビットラインおよびワードラインは、(たとえば、それぞれ、行および列で)垂直方向にレイアウトされ、金属ラインのアレイを形成することが可能である。ビットラインおよびワードラインの方向は、
図1の中で「BL」および「WL」としてラベル付けされている。本開示において、メモリブロック103は、「メモリアレイ」または「アレイ」とも称される。メモリアレイは、メモリデバイスの中のコアエリアであり、ストレージ機能を実施する。
【0036】
また、3Dメモリデバイス100は、周辺部領域105(メモリ平面101を取り囲むエリア)を含む。周辺部領域105は、多くのデジタル、アナログ、および/または混合信号回路を含有し、メモリアレイの機能(たとえば、ページバッファー、行デコーダーおよび列デコーダー、ならびにセンスアンプ)をサポートする。周辺回路は、当業者に明らかになることとなるように、アクティブおよび/またはパッシブ半導体デバイス(たとえば、トランジスター、ダイオード、キャパシター、抵抗器など)を使用する。
【0037】
3Dメモリデバイス100の中のメモリ平面101の配置、および、
図1に図示されているそれぞれのメモリ平面101の中のメモリブロック103の配置は、単に例として使用されているに過ぎず、それは、本開示の範囲を限定するものではないということが留意される。
【0038】
図2を参照すると、本開示のいくつかの実施形態による、
図1の中の領域108の拡大上面図が図示されている。3Dメモリデバイス100の領域108は、階段領域210およびチャネル構造体領域211を含むことが可能である。チャネル構造体領域211は、メモリストリング212のアレイを含むことが可能であり、メモリストリング212のそれぞれが、複数のスタックされたメモリセルを含む。階段領域210は、階段構造体と、階段構造体の上に形成されたコンタクト構造体214のアレイを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、複数のスリット構造体216が、チャネル構造体領域211および階段領域210を横切ってWL方向に延在しており、複数のスリット構造体216は、メモリブロックを複数のメモリフィンガー218へと分割することが可能である。少なくともいくつかのスリット構造体216は、チャネル構造体領域211の中のメモリストリング212のアレイのためのコモンソースコンタクトとして機能することが可能である。上部選択ゲートカット220が、それぞれのメモリフィンガー218の中央に配設され、メモリフィンガー218の上部選択ゲート(TSG: top select gate)を2つの部分へと分割することが可能であり、それによって、メモリフィンガーを2つのプログラマブル(読み取り/書き込み)ページへと分割することが可能である。3D NANDメモリの消去動作は、メモリブロックレベルにおいて実施され得るが、読み取り動作および書き込み動作は、メモリページレベルにおいて実施され得る。ページは、サイズがキロバイト(KB)であることが可能である。いくつかの実施形態において、領域108は、また、製作の間のプロセス変動制御のための、および/または、追加的な機械的なサポートのためのダミーメモリストリングを含む。
【0039】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による例示的な3次元(3D)メモリアレイ構造体300の一部分の斜視図を図示している。メモリアレイ構造体300は、基板330と、基板330の上方の絶縁フィルム331と、絶縁フィルム331の上方の下側選択ゲート(LSG)332の階層と、交互の導電性層および誘電体層のフィルムスタック335を形成するためにLSG332の上にスタックしている制御ゲート333の複数の階層(「ワードライン(WL)」とも称される)とを含む。制御ゲートの階層に隣接する誘電体層は、明確化のために
図3に示されていない。
【0040】
それぞれの階層の制御ゲートは、フィルムスタック335を通してスリット構造体216-1および216-2によって分離されている。また、メモリアレイ構造体300は、制御ゲート333のスタックの上方に上部選択ゲート(TSG)334の階層を含む。TSG334、制御ゲート333、およびLSG332のスタックは、「ゲート電極」とも称される。メモリアレイ構造体300は、メモリストリング212と、隣接するLSG332同士の間の基板330の部分の中にドープされたソースライン領域344とをさらに含む。それぞれのメモリストリング212は、絶縁フィルム331ならびに交互の導電性層および誘電体層のフィルムスタック335を通って延在するチャネルホール336を含む。また、メモリストリング212は、チャネルホール336の側壁部の上のメモリフィルム337と、メモリフィルム337の上方のチャネル層338と、チャネル層338によって取り囲まれているコア充填フィルム339とを含む。メモリセル340は、制御ゲート333およびメモリストリング212の交差部に形成され得る。メモリアレイ構造体300は、TSG334の上方において、メモリストリング212に接続されている複数のビットライン(BL)341をさらに含む。また、メモリアレイ構造体300は、複数のコンタクト構造体214を通してゲート電極と接続されている複数の金属インターコネクトライン343を含む。フィルムスタック335の縁部は、階段の形状で構成されており、ゲート電極のそれぞれの階層への電気的な接続を可能にする。
【0041】
図3において、例示目的のために、制御ゲート333-1、333-2、および333-3の3つの階層が、TSG334の1つの階層およびLSG332の1つの階層とともに示されている。この例では、それぞれのメモリストリング212は、3つのメモリセル340-1、340-2、および340-3を含むことが可能であり、それらは、制御ゲート333-1、333-2、および333-3にそれぞれ対応している。いくつかの実施形態において、制御ゲートの数およびメモリセルの数は、ストレージ容量を増加させるために3つよりも多くなっていることが可能である。また、メモリアレイ構造体300は、たとえば、TSGカット、コモンソースコンタクト、およびダミーチャネル構造体など、他の構造体を含むことが可能である。これらの構造体は、簡単にするために、
図3に示されていない。
【0042】
より高いストレージ密度を実現するために、3Dメモリの垂直方向のWLスタックの数、または、1つのメモリストリング当たりのメモリセルの数は、たとえば、24個のスタックされたWL層(すなわち、24L)から128層以上に大幅に増加されてきた。3Dメモリのサイズをさらに低減させるために、メモリアレイは、周辺回路の上にスタックされ得、または、その逆もまた同様に可能である。たとえば、周辺回路は、第1のウェハの上に製作され得、メモリアレイは、第2のウェハの上に製作され得る。次いで、メモリアレイおよび周辺回路は、第1および第2のウェハを一緒に結合することによって、さまざまなインターコネクトを通して接続され得る。そうであるので、3Dメモリ密度が増加され得るだけでなく、周辺回路とメモリアレイとの間の通信が、より高いバンド幅およびより低い電力消費を実現することが可能である。その理由は、インターコネクト長さが、基板(ウェハ)ボンディングを通してより短くなることができるからである。
図4A~
図4C、
図5~
図6、
図7A~
図7B、
図8A~
図8B、
図9A~
図9B、
図10A~
図10D、
図11A~
図11B、
図12A~
図12B、および
図13は、本開示のいくつかの実施形態による、周辺回路がウェハボンディングを通してメモリアレイに接続されている3Dメモリデバイスを形成するための構造および方法を図示している。
【0043】
3Dメモリデバイスの密度および性能の増加に伴い、メモリアレイのための機能的なサポート(たとえば、メモリセルのデータを読み取る、書き込む、および消去する)を提供するために、周辺回路の改善も必要とされる。周辺回路のいくつかのデバイスは、高い電圧の下で動作する(たとえば、ページバッファーのビットラインドライバー)。一方で、3Dメモリデバイスのスケーリングは、周辺デバイスのより小さい寸法、および、隣接するもの同士の間のより短い距離を結果として生じさせる。したがって、電気的アイソレーションの改善が、高い密度および/または高い電圧の周辺デバイスのために必要である。
図4A~
図4C、
図5~
図6、
図7A~
図7B、
図8A~
図8B、
図9A~
図9B、
図10A~
図10D、
図11A~
図11B、
図12A~
図12B、および
図13は、本開示のいくつかの実施形態による、さまざまなプロセス段階において3Dメモリデバイスのバックサイドディープトレンチアイソレーション(BDTI)を形成するための構造および方法を図示している。
【0044】
図4Aは、本開示のいくつかの実施形態による、3Dメモリデバイスの例示的な周辺回路400の断面を図示している。周辺回路400は、第1の基板430を含むことが可能であり、ここで、第1の基板430は、シリコン(たとえば、単結晶シリコン)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンオンインシュレーター(SOI)、ゲルマニウムオンインシュレーター(GOI)、ガリウムヒ素(GaAs)、窒化ガリウム、炭化ケイ素、ガラス、III-V化合物、任意の他の適切な材料、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1の基板430は、周辺デバイス製作の前に両面研磨され得る。この例では、第1の基板430は、上部側および底部側(それぞれ、第1の側430-1および第2の側430-2、または、フロントサイドおよびバックサイドとも称される)に表面を含み、それらは、高品質の半導体デバイスのための滑らかな表面を提供するために研磨および処理の両方が行われる。第1および第2の側430-1および430-2は、第1の基板430の反対の側である。
【0045】
周辺回路400は、第1の基板430の第1の側430-1の上に1つまたは複数の周辺デバイス450(たとえば、450-1、450-2、450-3など)を含むことが可能である。周辺デバイス450は、第1の基板430の「上」に形成され得、周辺デバイス450の全体または一部が、第1の基板430の中に(たとえば、第1の基板430の上部表面の下方に)および/または直接的に第1の基板430の上に形成されている。周辺デバイス450は、任意の適切な半導体デバイス、たとえば、金属酸化物半導体電界効果トランジスター(MOSFET)、バイポーラ接合トランジスター(BJT)、ダイオード、抵抗器、キャパシター、インダクターなどを含むことが可能である。半導体デバイスの中でも、p型および/またはn型MOSFET(すなわち、CMOS)が、論理回路設計において広く実装されており、本開示における周辺デバイス450に関する例として使用されている。この例では、周辺回路400は、CMOSウェハ400とも称される。
【0046】
周辺デバイス450は、pチャネルMOSFETまたはnチャネルMOSFETのいずれかであることが可能であり、それに限定されないが、シャロートレンチアイソレーション(STI)452によって取り囲まれているアクティブデバイス領域、n型またはp型ドーピングを伴うアクティブデバイス領域の中に形成されたウェル454(たとえば、454-1、454-2、454-3など)、ゲート誘電体、ゲートコンダクター、および/またはゲートハードマスクを含むゲートスタック456を含むことが可能である。また、周辺デバイス450は、ソース/ドレインエクステンションおよび/またはハロー領域(
図4Aには示されていない)、ゲートスタックのそれぞれの側に位置付けしているゲートスペーサー458およびソース/ドレイン460(たとえば、460-1、460-2など)を含むことが可能である。周辺デバイス450は、ソース/ドレインの上部部分にシリサイド接触エリア(図示せず)をさらに含むことが可能である。また、他の公知のデバイス(たとえば、ダイオード、キャパシター、抵抗器など)が、第1の基板430の上に形成され得る。周辺デバイス450の構造および製作方法は、当業者に知られており、全体に関して本明細書に組み込まれている。
【0047】
STI452は、リソグラフィーおよびエッチングを使用して基板をパターニングし、絶縁材料を充填し、絶縁材料を研磨し、第1の基板430の上に同一平面上の表面を形成することを通して形成され得る。STI452のための絶縁材料は、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、TEOS、低温酸化物(LTO)、高温酸化物(HTO)、窒化ケイ素などを含むことが可能である。STI452のための絶縁材料は、たとえば、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、プラズマ強化CVD(PECVD)、低圧化学蒸着(LPCVD)、高密度プラズマ(HDP)化学蒸着、急速熱化学蒸着(RTCVD)、金属有機化学蒸着(MOCVD)、原子層堆積(ALD)、スパッタリング、熱酸化もしくは熱窒化、または、それらの組み合わせなどのような技法を使用して配設され得る。また、STI452の形成は、高温アニーリングステップを含み、改善された電気的アイソレーションのために、配設された絶縁材料を高密度化することが可能である。当業者に明らかになることとなるように、他のSTI構造体も用いられ得る。
【0048】
周辺デバイス450のウェル454は、nチャネルMOSFETのためのp型ドープウェル454-2、および、pチャネルMOSFETのためのn型ドープウェル454-1を含むことが可能であり、それぞれ、pウェル454-2およびnウェル454-1と呼ばれる。ウェル454のドーパントプロファイルおよび濃度は、周辺デバイス450のデバイス特質に影響を与える。低い閾値電圧(Vt)を伴うMOSFETデバイスに関して、ウェル454は、より低い濃度でドープされ得、低電圧pウェルまたは低電圧nウェルを形成することが可能である。高いVtを伴うMOSFETに関して、ウェル454は、より高い濃度でドープされ得、高電圧pウェルまたは高電圧nウェルを形成することが可能である。いくつかの実施形態において、p型基板からの電気的アイソレーションを提供するために、ディープnウェル454-3が、高いVtを伴うnチャネルMOSFET450-3(高電圧nMOSFETまたはHV NMOS450-3とも称される)のための高電圧pウェル454-2の下に形成され得る。
【0049】
nウェルの形成は、任意の適切なn型ドーパント、たとえば、リン、ヒ素、アンチモンなど、および/または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。pウェルの形成は、任意の適切なp型ドーパント、たとえば、ホウ素を含むことが可能である。ドーパント組み込みは、イオンインプランテーション(活性化アニールがそれに続く)を通して実現され得、または、アクティブデバイス領域に関するエピタキシーの間のインサイチュドーピング(in-situ doping)を通して実現され得る。
【0050】
周辺デバイス450のゲートスタック456は、「ゲートファースト」スキームによって形成され得、そこでは、ゲートスタック456が、ソース/ドレインフォーメーションの前に配設およびパターニングされる。また、周辺デバイス450のゲートスタック456は、「交換」スキームによって形成され得、そこでは、犠牲ゲートスタックが、最初に形成され得、次いで、ソース/ドレインフォーメーションの後に高k誘電体層およびゲートコンダクターによって交換され得る。
【0051】
いくつかの実施形態において、ゲート誘電体は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、および/または高k誘電体フィルム、たとえば、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化マグネシウム、もしくは酸化ランタンフィルム、および/または、それらの組み合わせなどから作製され得る。ゲート誘電体は、CVD、PVD、PECVD、LPCVD、RTCVD、スパッタリング、MOCVD、ALD、熱酸化もしくは熱窒化、または、それらの組み合わせなどのような、任意の適切な方法によって配設され得る。
【0052】
いくつかの実施形態において、ゲートコンダクターは、金属または金属合金、たとえば、タングステン、コバルト、ニッケル、銅、もしくはアルミニウム、および/または、それらの組み合わせなどから形成され得る。いくつかの実施形態において、ゲートコンダクターは、導電性材料、たとえば、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)などを含むことが可能である。ゲートコンダクターは、任意の適切な堆積方法、たとえば、スパッタリング、熱蒸着、電子ビーム蒸着、ALD、PVD、および/または、それらの組み合わせによって形成され得る。
【0053】
いくつかの実施形態において、ゲートコンダクターは、多結晶半導体、たとえば、多結晶シリコン、多結晶ゲルマニウム、多結晶ゲルマニウム-シリコン、および任意の他の適切な材料、ならびに/または、それらの組み合わせなどを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、多結晶材料は、任意の適切なタイプのドーパント、たとえば、ホウ素、リン、またはヒ素などを組み込まれ得る。いくつかの実施形態において、ゲートコンダクターは、また、上述の材料を伴うアモルファス半導体であることが可能である。
【0054】
いくつかの実施形態において、ゲートコンダクターは、金属シリサイド(WSix、CoSix、NiSix、またはAlSixなどを含む)から形成され得る。金属シリサイド材料の形成は、上記に説明されている同様の技法を使用して金属層および多結晶半導体を形成することを含むことが可能である。金属シリサイドの形成は、堆積された金属層および多結晶半導体層の上にサーマルアニーリングプロセスを適用することをさらに含むことが可能であり、未反応の金属の除去がそれに続く。
【0055】
ゲートスペーサー458は、絶縁材料を配設すること、および、次いで、異方性エッチングを実施することを通して形成され得る。ゲートスペーサー458のための絶縁材料は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、TEOS、LTO、HTOなどを含む、任意のインシュレーターであることが可能である。ゲートスペーサー458は、CVD、PVD、PECVD、LPCVD、RTCVD、MOCVD、ALD、スパッタリング、またはそれらの組み合わせなどのような技法を使用して配設され得る。ゲートスペーサー458の異方性エッチングは、ドライエッチング、たとえば、反応性イオンエッチング(RIE)を含む。
【0056】
ソース/ドレイン460の間のゲートスタック456のゲート長さLは、MOSFETの重要な特徴である。MOSFETの動作の間に、ゲートスタック456の下のウェルの上部部分は、電荷キャリアをソースからドレインへ輸送することが可能であり、いわゆるMOSFETのチャネルである。ゲート長さL(チャネル長さとも称される)は、MOSFETの電流の大きさを決定し、論理回路のために積極的にスケールダウンされる。ゲート長さLは、約100nm未満であることが可能である。いくつかの実施形態において、ゲート長さは、約5nmから約30nmの間の範囲にあることが可能である。そのような小さい寸法を有するゲートスタックのパターニングは、非常に困難であり、光学的近接効果補正、二重露光および/またはダブルエッチング、自己整合型ダブルパターニングなどを含む技法を使用することが可能である。
【0057】
いくつかの実施形態において、周辺デバイス450のソース/ドレイン460は、高濃度ドーパントを組み込まれている。n型MOSFET450-2に関して、ソース/ドレイン460-2のためのドーパントは、任意の適切なn型ドーパント、たとえば、リン、ヒ素、アンチモンなど、および/または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。p型MOSFET450-1に関して、ソース/ドレイン460-1のためのドーパントは、任意の適切なp型ドーパント、たとえば、ホウ素を含むことが可能である。ドーパント組み込みは、ドーパント活性化アニールがその後に続くイオンインプランテーションを通して実現され得る。ソース/ドレイン460は、第1の基板430と同じ材料(たとえば、シリコン)から作製され得る。いくつかの実施形態において、周辺デバイス450のソース/ドレイン460は、第1の基板430とは異なる材料から作製され、高性能を実現することが可能である。たとえば、シリコン基板の上で、p型MOSFETのためのソース/ドレイン460-1は、SiGeを含むことが可能であり、n型MOSFETのためのソース/ドレイン460-2は、炭素を組み込まれ得る。異なる材料によるソース/ドレイン460の形成は、ソース/ドレインエリアの中の基板材料をエッチバックすること、および、エピタキシーなどのような技法を使用して新しいソース/ドレイン材料を配設することを含むことが可能である。また、ソース/ドレイン460のためのドーピングは、エピタキシーの間にインサイチュドーピングを通して実現され得る。いくつかの実施形態において、周辺デバイス450(たとえば、HV NMOS450-3)は、ドレイン460-2とゲートスタック456との間に、ライトリードープトドレイン(LDD: lightly-doped-drain)460-3を有することが可能である。LDD460-3は、ドレイン460-2が高電圧を印加されるときに電界を低減させることが可能である。
【0058】
また、周辺デバイス450は、ゲートスタック456のそれぞれの側に沿って、随意的なソース/ドレインエクステンションおよび/またはハロー領域(
図4Aには示されていない)を有することが可能である。ソース/ドレインエクステンションおよび/またはハロー領域は、ゲートスタックの下方のアクティブデバイス領域の内側に位置付けしており、約0.5μm未満のチャネル長さを有する周辺デバイス450のための改善されたショートチャネル制御のために主に実装されている。ソース/ドレインエクステンションおよび/またはハロー領域の形成は、ソース/ドレイン460の形成と同様であり得るが、異なるインプランテーション条件(たとえば、ドーズ、角度、エネルギー、種など)を使用し、最適化されたドーピングプロファイル、深さまたは濃度を取得することが可能である。
【0059】
周辺デバイス450は、(
図4Aに示されているように)平面的なアクティブデバイス領域を備えた第1の基板430の上に形成され得、ここで、MOSFETのチャネルおよび電流の方向は、第1の基板430の表面に対して平行になっている。いくつかの実施形態において、周辺デバイス450は、3Dアクティブデバイス領域(たとえば、「FIN」のような形状のいわゆる「FINFET」(図示せず))を備えた第1の基板430の上に形成され得、ここで、MOSFETのゲートスタックは、FINに包み込まれており、MOSFETのチャネルは、FINの3つの側(ゲートの下の上部および2つの側壁部)に沿って横たわっている。FINFETデバイスのための構造および方法は、当業者に知られており、本開示ではさらに議論されない。
【0060】
いくつかの実施形態において、周辺回路400は、周辺デバイス450の上方に、第1の側430-1の上に、周辺インターコネクト層462(または、第1のインターコネクト層)を含み、異なる周辺デバイス450と外部デバイス(たとえば、電力を供給する、別のチップ、I/Oデバイスなど)との間に電気的な接続を提供することが可能である。周辺インターコネクト層462は、1つまたは複数のインターコネクト構造体、たとえば、1つまたは複数の垂直方向のコンタクト構造体464および1つまたは複数の横方向の導電性ライン466(たとえば、466-1、466-2など)を含むことが可能である。コンタクト構造体464および導電性ライン466は、任意の適切なタイプのインターコネクト、たとえば、ミドルオブライン(MOL)インターコネクトおよびバックエンドオブライン(BEOL)インターコネクトなどを広く含むことが可能である。周辺回路400の中のコンタクト構造体464および導電性ライン466は、任意の適切な導電性材料、たとえば、タングステン(W)、コバルト(Co)、銅(Cu)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、ニッケル、シリサイド(WSix、CoSix、NiSix、AlSixなど)、金属合金、または、それらの任意の組み合わせなどを含むことが可能である。導電性材料は、化学蒸着(CVD)、プラズマ強化CVD(PECVD)、物理蒸着(PVD)、原子層堆積(ALD)、電気めっき、無電解めっき、スパッタリング、蒸着、または、それらの任意の組み合わせなどのような、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積され得る。
【0061】
周辺インターコネクト層462は、絶縁層468をさらに含むことが可能である。周辺インターコネクト層462の中の絶縁層468は、絶縁材料、たとえば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、ドープされた酸化ケイ素(たとえば、F、C、N、またはHがドープされた酸化物など)、テトラエトキシシラン(TEOS)、ポリイミド、スピンオンガラス(SOG)、多孔性のSiCOHなどのような低k誘電材料、シルセスキオサン(SSQ)、または、それらの任意の組み合わせなどを含むことが可能である。絶縁材料は、CVD、PVD、PECVD、ALD、高密度プラズマCVD(HDP-CVD)、スパッタリング、スピンコーティング、または、それらの任意の組み合わせなどのような、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積され得る。
【0062】
図4Aにおいて、2つの導電性レベル470-1および470-2(「金属レベル」とも称される)が、例として図示されており、ここで、それぞれの金属レベル470(たとえば、470-1または470-2)は、コンタクト構造体464および導電性ライン466を含む。同じ金属レベルの導電性ライン466は、第1の基板430から同じ距離に位置付けされている。周辺回路400のための金属レベル470の数は限定されず、3Dメモリの性能に関して最適化された任意の数であることが可能である。
【0063】
周辺インターコネクト層462は、周辺回路400の底部から上部へ金属レベル470をスタックさせることによって形成され得る。
図4Aの周辺回路400の例において、底部金属レベル470-1が、最初に形成され得、次いで、上側金属レベル470-2が、底部金属レベル470-1の上に形成され得る。それぞれの金属レベル470の製作プロセスは、それに限定されないが、金属レベルに要求される厚さを有する絶縁層468の一部分を配設することと、フォトリソグラフィーおよびドライ/ウェットエッチングを使用して絶縁層468の一部分をパターニングし、コンタクト構造体464および導電性ライン466のためのコンタクトホールを形成することと、コンタクト構造体464および導電性ライン466のためのコンタクトホールを充填するように導電性材料を配設することと、化学機械研磨(CMP)または反応性イオンエッチング(RIE)などのような平坦化プロセスを使用することによって、コンタクトホールの外側の過度の導電性材料を除去することとを含むことが可能である。
【0064】
また、いくつかの実施形態において、周辺回路400は、1つまたは複数の基板コンタクト472を含むことが可能であり、ここで、基板コンタクト472は、第1の基板430への電気的な接続を提供する。基板コンタクト472は、垂直方向のコンタクト構造体464および横方向の導電性ライン466の複数の階層を備えた1つまたは複数の導電性レベル470を含むことが可能である。
図4Aにおいて、コンタクト構造体および導電性ラインの1つの階層を備えた基板コンタクト472が、例として示されており、ここで、基板コンタクト472の垂直方向のコンタクト構造体は、絶縁層468を通って延在しており、第1の基板430に電気的に接触している。いくつかの実施形態において、第1の基板430は、p型になっており、基板コンタクト472は、pウェル454-2と接触することが可能である。
【0065】
いくつかの実施形態において、最上部の導電性ライン466(たとえば、
図4Aの中の466-2)は、周辺回路400の上部表面として露出され得、ここで、最上部の導電性ライン466-2は、別のチップまたは外部デバイスの上の導電性ラインと直接的に接続され得る。
【0066】
いくつかの実施形態において、最上部の導電性ライン466-2は、(
図4Aに示されているように)絶縁層468の内側に埋め込まれ得、ここで、導電性ライン466の上の絶縁材料は、出荷または取り扱いの間にスクラッチ保護を提供する。最上部の導電性ライン466への電気的な接続は、金属VIAを形成することによって、または、単にドライ/ウェットエッチングを使用して絶縁層468をエッチバックすることによって、その後に確立され得る。
【0067】
しかし、周辺デバイス450は、MOSFETに限定されない。他のデバイス(たとえば、ダイオード、抵抗器、キャパシター、インダクター、BJTなど)の構造体は、異なるマスク設計およびレイアウトを通してMOSFET製作の間に同時に形成され得る。MOSFET以外のデバイスを形成するために、プロセスステップが、MOSFETのプロセスフローの中に追加または修正され得、それは、たとえば、異なるドーパントプロファイル、フィルム厚さ、または材料スタックなどを取得するためのプロセスである。また、いくつかの実施形態において、MOSFET以外の周辺デバイス450は、特定の回路要件を実現するために、追加的な設計および/またはリソグラフィーマスクレベルによって製作され得る。
【0068】
いくつかの実施形態において、複数の周辺デバイス450は、周辺回路400の動作のための任意のデジタル、アナログ、および/または混合信号回路を形成するために使用され得る。周辺回路400は、たとえば、メモリアレイのデータを行/列デコーディングすること、タイミングおよび制御すること、読み取ること、書き込むこと、および消去することなどを実施することが可能である。
【0069】
図4Bは、本開示のいくつかの実施形態による、周辺領域401の上面図を図示している。周辺領域401は、
図4Aの周辺回路400の一部分(たとえば、ページバッファーの一部分)であることが可能である。周辺領域401の中の線AA’に沿った断面が、
図4Aに示されている。
図4Bにおいて、
図4Aの中の周辺インターコネクト層462は、下にある材料および構造を示すために省略されている。
【0070】
いくつかの実施形態において、周辺領域401の中の周辺デバイス450(たとえば、高電圧nMOSFET(HV NMOS)450-3)が密に分配されている。たとえば、ページバッファーにおいて、HV NMOS450-3は、メモリアレイの中のビットラインを駆動するために使用され、ストレージデータをプログラムおよび消去することが可能である。そうであるので、ページバッファーの中のHV NMOS450-3は、アレイと同様の構成の行および列でレイアウトされ得る。
【0071】
メモリアレイのワードラインおよびビットラインが3Dメモリの中で密になるにつれて、周辺デバイス450の寸法、および、隣接する周辺デバイス450同士の間の間隔は、ますます小さくなっている。たとえば、近隣のHV NMOS450-3同士の間の間隔「s」は、3Dメモリ技術が進歩するにつれて、より小さい寸法に追い込まれる。
【0072】
図4Bにおいて、HV NMOS450-3のアクティブデバイスエリアは、STI452によって取り囲まれている半導体エリアである。高電圧動作をサポートするために、HV NMOS450-3のソース/ドレイン460-2は、ゲートスタック456の反対側に非対称的に配設され得、ここで、ドレイン460-2Dは、ゲートスタック456からより遠くに離れていることが可能であり、ソース460-2Sは、ゲートスタック456のより近くにあることが可能である。LDD460-3は、ゲートスタック456とドレイン460-2Dとの間に配設され、ドレイン460-2Dが高電圧を印加されているときに電界を低減させることが可能である。
【0073】
図4Cは、本開示のいくつかの実施形態による、線BB’に沿って周辺領域401の断面図を図示している。
図4Cにおいて、周辺インターコネクト層462のコンタクト構造体464および導電性ライン466は、簡単にするために省略されている。
【0074】
いくつかの実施形態において、STI452は、間隔「s」と同等の幅を備えて、近隣のドレイン460-2D同士の間に配設され得る。LDD460-3が、それぞれのドレイン460-2Dの下に配設され、ドレイン460-2Dとウェル454-2との間の電界を低減させることが可能である。
【0075】
いくつかの実施形態において、周辺領域401の中の周辺デバイス450は、HV NMOS450-3を含むことが可能である。この例では、ドレイン460-2Dは、n型ドーパントを高度にドープされ得、LDD460-3は、n型ドーパントを比較的に軽度にドープされ得、ウェル454-2は、p型ドーパントをドープされ得る。ディープnウェル454-3は、p型基板430からpウェル454-2を隔離することが可能である。この構成では、ドレイン460-2DおよびLDD460-3は、LDD460-3とpウェル454-2との間のインターフェース、pウェル454-2とディープnウェル454-3との間のインターフェース、および、ディープnウェル454-3とp型基板430との間のインターフェースに形成されたPN接合によって、基板から隔離され得る。一方で、ドレイン460-2DおよびLDD460-3は、STI452およびpウェル454-2とLDD460-3との間のインターフェースにおいて形成されたPN接合によって、近隣のものから隔離され得る。
【0076】
いくつかの実施形態において、周辺デバイス450の漏れ電流および降伏電圧は、ドーパント濃度/プロファイル、印加電圧、ならびに、物理的な寸法、たとえば、ウェル454の深さ、STI452の間隔「s」および深さ「d」などに依存する。周辺デバイスの電気的アイソレーションは、たとえば、より高いインプランテーションエネルギーを使用するより深いウェル454によって改善され得る。また、より深いSTI452は、より高いアスペクト比のエッチングによって形成され得る。しかしこれらの調節は、デバイス性能および信頼性要件ならびにプロセスの複雑さに起因する制限を有する可能性がある。そうであるので、アイソレーション構造体における改善は、3Dメモリのための周辺回路400の動作をサポートすることを必要とされ、次に詳細に議論されることとなる。
【0077】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な3Dメモリアレイ500の断面を図示している。3Dメモリアレイ500は、3D NANDメモリアレイであることが可能であり、第2の基板530、メモリセル340、およびアレイインターコネクト層562(または、第2のインターコネクト層)を含むことが可能である。第2の基板530は、第1の基板430と同様であることが可能である。アレイインターコネクト層562は、周辺インターコネクト層462と同様であることが可能であり、同様の材料および同様のプロセスを使用して形成され得る。たとえば、アレイインターコネクト層562のインターコネクト構造体(たとえば、コンタクト構造体564および導電性ライン566)および絶縁層568は、それぞれ、周辺インターコネクト層462のインターコネクト構造体(たとえば、コンタクト構造体464、導電性ライン466)および絶縁層468と同様である。
【0078】
いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイ500は、3D NANDフラッシュメモリのためのメモリアレイであることが可能であり、メモリセル340は、その中にメモリストリング212として垂直方向にスタックされ得る。メモリストリング212は、複数の導体層574および誘電体層576ペアを通って延在している。複数の導体/誘電体層ペアは、本明細書で「交互の導体/誘電体スタック」578とも称される。交互の導体/誘電体スタック578の中の導体層574および誘電体層576は、垂直方向に交互になっている。換言すれば、交互の導体/誘電体スタック578の上部または底部におけるものを除いて、それぞれの導体層574は、その両側において2つの誘電体層576によって挟まれ得、それぞれの誘電体層576は、その両側において2つの導体層574によって挟まれ得る。導体層574は、同じ厚さをそれぞれ有することが可能であり、または、異なる厚さを有することが可能である。同様に、誘電体層576は、同じ厚さをそれぞれ有することが可能であり、または、異なる厚さを有することが可能である。いくつかの実施形態において、交互の導体/誘電体スタック578は、導体/誘電体層ペアよりも、異なる材料および/または厚さを有する多くの導体層または多くの誘電体層を含む。導体層574は、W、Co、Cu、Al、Ti、Ta、Tin、TaN、Ni、ドープトシリコン、シリサイド(たとえば、NiSix、WSix、CoSix、TiSix)または、それらの任意の組み合わせなどのような、導体材料であることが可能である。誘電体層576は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、または、それらの任意の組み合わせなどのような、誘電材料を含むことが可能である。
【0079】
図5に示されているように、それぞれのメモリストリング212は、チャネル層338およびメモリフィルム337を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、チャネル層338は、シリコン、たとえば、アモルファスシリコン、ポリシリコン、または単結晶シリコンなどを含む。いくつかの実施形態において、メモリフィルム337は、トンネリング層、ストレージ層(「チャージトラップ/ストレージ層」としても知られる)、およびブロッキング層を含む、複合層である。それぞれのメモリストリング212は、シリンダー形状(たとえば、ピラー形状)を有することが可能である。いくつかの実施形態によれば、チャネル層338、トンネリング層、ストレージ層、およびブロッキング層は、中心からピラーの外側表面に向かう方向に沿って、この順序で配置されている。トンネリング層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。ブロッキング層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、高誘電率(高k)誘電体、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。ストレージ層は、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、シリコン、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、メモリフィルム337は、ONO誘電体(たとえば、酸化ケイ素を含むトンネリング層、窒化ケイ素を含むストレージ層、および、酸化ケイ素を含むブロッキング層)を含む。
【0080】
いくつかの実施形態において、交互の導体/誘電体スタック578の中のそれぞれの導体層574は、メモリストリング212のそれぞれのメモリセルのための制御ゲート(たとえば、
図3の制御ゲート333)としての役割を果たすことが可能である。
図5に示されているように、メモリストリング212は、メモリストリング212の下側端部において下側選択ゲート332(たとえば、ソース選択ゲート)を含むことが可能である。また、メモリストリング212は、メモリストリング212の上側端部において上部選択ゲート334(たとえば、ドレイン選択ゲート)を含むことが可能である。本明細書で使用されているように、コンポーネント(たとえば、メモリストリング212)の「上側端部」は、垂直方向に第2の基板530からより遠くに離れている端部であり、コンポーネント(たとえば、メモリストリング212)の「下側端部」は、垂直方向に第2の基板530のより近くにある端部である。
図5に示されているように、それぞれのメモリストリング212に関して、ドレイン選択ゲート334は、ソース選択ゲート332の上方にあることが可能である。いくつかの実施形態において、選択ゲート332/334は、W、Co、Cu、Al、ドープトシリコン、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせなどのような、導体材料を含む。
【0081】
いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイ500は、メモリストリング212のチャネル層338の下側端部において、エピタキシャル層580を含むことが可能である。エピタキシャル層580は、半導体材料(たとえば、シリコンなど)を含むことが可能である。エピタキシャル層580は、第2の基板530の上の半導体層582からエピタキシャル成長され得る。半導体層582は、p型またはn型ドーパントによってドープされていないか、(厚さ方向および/または幅方向に)部分的にドープされているか、または完全にドープされていることが可能である。それぞれのメモリストリング212に関して、エピタキシャル層580は、本明細書で「エピタキシャルプラグ」と称される。それぞれのメモリストリング212の下側端部におけるエピタキシャルプラグ580は、チャネル層338および半導体層582のドープされた領域の両方に接触することが可能である。エピタキシャルプラグ580は、メモリストリング212の下側端部における下側選択ゲート332のチャネルとして機能することが可能である。
【0082】
いくつかの実施形態において、アレイデバイスは、階段領域210の中に、ワードラインの複数のコンタクト構造体214(ワードラインコンタクトとも称される)をさらに含む。それぞれのワードラインコンタクト構造体214は、交互の導体/誘電体スタック578の中の対応する導体層574と電気的接触を形成し、メモリセル340を個別に制御することが可能である。ワードラインコンタクト構造体214は、コンタクトホールのドライ/ウェットエッチング(導体、たとえば、W、Ti、Tin、Cu、TaN、Al、Co、Ni、または、それらの任意の組み合わせによって充填することがそれに続く)によって形成され得る。
【0083】
図5に示されているように、3Dメモリアレイ500は、また、ビットラインコンタクト584を含み、ビットラインコンタクト584は、メモリストリング212の上に形成され、メモリストリング212のチャネル層338への個々のアクセスを提供する。ワードラインコンタクト構造体214およびビットラインコンタクト584と接続されている導電性ラインは、それぞれ、3Dメモリアレイ500のワードラインおよびビットラインを形成している。典型的に、ワードラインおよびビットラインは、(たとえば、それぞれ、行および列で)互いに対して垂直に置かれており、メモリの「アレイ」を形成している。
【0084】
いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイ500は、また、第2の基板530の基板コンタクト572を含む。基板コンタクト572は、第1の基板430の基板コンタクト472と同様の材料およびプロセスを使用して形成され得る。基板コンタクト572は、3Dメモリアレイ500の第2の基板530への電気的な接続を提供することが可能である。
【0085】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による例示的な3Dメモリデバイス600の断面を図示している。3Dメモリデバイス600は、第1の基板430の上に製作されている周辺回路400と、第2の基板530の上に製作されている3Dメモリアレイ500とを含む。この例では、3Dメモリアレイ500は、逆さまにひっくり返されており、直接的なボンディングまたはハイブリッドボンディングによって周辺回路400と接合されている。ボンディングインターフェース688において、周辺回路400および3Dメモリアレイ500は、複数のインターコネクトVIA486/586を通して電気的に接続されている。
【0086】
いくつかの実施形態において、3Dメモリデバイス600のボンディングインターフェース688は、周辺インターコネクト層462の絶縁層468とアレイインターコネクト層562の絶縁層568との間に位置している。インターコネクトVIA486および586は、ボンディングインターフェース688において接合され、周辺インターコネクト層462の任意の導電性ライン466またはコンタクト構造体464およびアレイインターコネクト層562の任意の導電性ライン566またはコンタクト構造体564を電気的に接続することが可能である。そうであるので、周辺回路400および3Dメモリアレイ500は、電気的に接続され得る。
【0087】
いくつかの実施形態において、3Dメモリデバイス600のボンディングインターフェース688は、ボンディング層690の内側に位置している。この例では、インターコネクトVIA486および586は、ボンディング層690を通って延在しており、また、周辺インターコネクト層462の任意の導電性ライン466またはコンタクト構造体464とアレイインターコネクト層562の導電性ライン566またはコンタクト構造体564との間に電気的な接続を形成している。そうであるので、周辺回路400および3Dメモリアレイ500は、また、電気的に接続され得る。
【0088】
いくつかの実施形態において、ボンディング層690は、ボンディングプロセスの前に、周辺回路400(
図4A)および/または3Dメモリアレイ500(
図5)の上に配設され得る。ボンディング層690は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素または、それらの任意の組み合わせなどのような、誘電材料を含むことが可能である。また、ボンディング層690は、接着材料、たとえば、エポキシ樹脂、ポリイミド、ドライフィルム、感光性ポリマーなどを含むことが可能である。ボンディング層690は、CVD、PVD、PECVD、ALD、高密度プラズマCVD(HDP-CVD)、スパッタリング、スピンコーティング、または、それらの任意の組み合わせなどのような、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって形成され得る。
【0089】
いくつかの実施形態において、ボンディング層690を形成した後に、インターコネクトVIA486および586が、それぞれ、周辺回路400および3Dメモリアレイ500のために形成され得る。インターコネクトVIA486/586は、金属または金属合金、たとえば、銅(Cu)、スズ(Sn)、ニッケル(Ni)、金(Au)、銀(Ag)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)など、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。インターコネクトVIA486/586の金属または金属合金は、化学蒸着(CVD)、プラズマ強化CVD(PECVD)、物理蒸着(PVD)、原子層堆積(ALD)、電気めっき、無電解めっき、スパッタリング、蒸着、または、それらの任意の組み合わせなどのような、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって配設され得る。
【0090】
インターコネクトVIA486/586の製作プロセスは、それに限定されないが、フォトリソグラフィー、ウェット/ドライエッチング、平坦化(たとえば、CMP、またはRIEエッチバック)などをさらに含むことが可能である。
【0091】
いくつかの実施形態において、周辺回路400および3Dメモリアレイ500は、製品設計および製造戦略に応じて、ダイレベル(たとえば、ダイ-ツー-ダイまたはチップ-ツー-チップ)において、または、ウェハレベル(たとえば、ウェハ-ツー-ウェハまたはチップ-ツー-ウェハ)において、一緒に結合され得る。ウェハレベルにおけるボンディングは、高いスループットを提供することが可能であり、ここで、周辺回路400を備えた第1の基板430の上のすべてのダイ/チップは、3Dメモリアレイ500を備えた第2の基板530と同時に接合され得る。個々の3Dメモリデバイス600は、ウェハボンディングの後にダイシングされ得る。他方では、ダイレベルにおけるボンディングは、ダイシングおよびダイ試験の後に実施され得、ここで、周辺回路400および3Dメモリアレイ500の機能的なダイが、最初に選択され、次いで、3Dメモリデバイス600を形成するために結合され得、3Dメモリデバイス600のより高い生産量を可能にする。
【0092】
いくつかの実施形態において、ボンディングプロセスの間に、周辺インターコネクト層462は、周辺回路400のインターコネクトVIA486が3Dメモリアレイ500の対応するインターコネクトVIA586と整合させられているときに、アレイインターコネクト層562と整合させられ得る。結果として、対応するインターコネクトVIA486/586は、ボンディングインターフェース688において接続され得、3Dメモリアレイ500は、周辺回路400と電気的に接続され得る。
【0093】
いくつかの実施形態において、周辺回路400および3Dメモリアレイ500は、ハイブリッドボンディングによって接合され得る。ハイブリッドボンディング、特に、金属/誘電体ハイブリッドボンディングは、直接的なボンディング技術(たとえば、中間層(たとえば、はんだまたは接着剤など)を使用することなく表面同士の間にボンディングを形成する)であり、それは、金属-金属ボンディングおよび誘電体-誘電体ボンディングを同時に取得する。
【0094】
いくつかの実施形態において、周辺回路400および3Dメモリアレイ500は、ボンディング層690を使用することによって結合され得る。ボンディングインターフェース688において、ボンディングは、金属と金属とのボンディングに加えて、窒化ケイ素と窒化ケイ素との間、酸化ケイ素と酸化ケイ素との間、または、窒化ケイ素と酸化ケイ素との間で行われ得る。いくつかの実施形態において、ボンディング層は、また、ボンディング強度を強化するための接着剤材料(たとえば、エポキシ樹脂、ポリイミド、ドライフィルムなど)を含むことが可能である。
【0095】
いくつかの実施形態において、処理プロセスが、ボンディングインターフェース688におけるボンディング強度を強化するために使用され得る。処理プロセスは、絶縁層568/468の表面が化学結合を形成するように、アレイインターコネクト層562および周辺インターコネクト層462の表面を準備することが可能である。処理プロセスは、たとえば、プラズマ処理(たとえば、F、Cl、またはHを含有するプラズマによる)または化学的プロセス(たとえば、ギ酸)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、処理プロセスは、熱的プロセスを含むことが可能であり、熱的プロセスは、真空または不活性環境(たとえば、窒素またはアルゴンによる)において、約250℃から約600℃の温度で実施され得る。熱的プロセスは、インターコネクトVIA486とインターコネクトVIA586との間に金属相互拡散を引き起こすことが可能である。結果として、インターコネクトVIAの対応するペアの中の金属材料は、互いに混合され得、または、ボンディングプロセスの後に合金を形成することが可能である。
【0096】
周辺インターコネクト層およびアレイインターコネクト層を一緒に結合した後に、第1の基板430の上に製作される周辺回路400の少なくとも1つの周辺デバイスは、第2の基板530の上に製作される3Dメモリアレイ500の少なくとも1つのメモリセルと電気的に接続され得る。
【0097】
図6は、3Dメモリアレイ500が周辺回路400の上に結合され得る実施形態を図示している。いくつかの実施形態において、周辺回路400は、3Dメモリアレイ500の上に結合され得る。
【0098】
ボンディングを通して、3Dメモリデバイス600は、(
図1に示されているように)周辺回路およびメモリアレイが同じ基板の上に製作される3Dメモリと同様に機能することが可能である。3Dメモリアレイ500および周辺回路400を重ね合ってスタックすることによって、3Dメモリデバイス600の密度は増加され得る。一方で、スタックされた設計を使用することによって、周辺回路400と3Dメモリアレイ500との間のインターコネクト距離が低減され得ることに起因して、3Dメモリデバイス600のバンド幅が増加され得る。
【0099】
図7Aは、本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリデバイス700の断面図を図示している。3Dメモリデバイス700は、誘電体キャッピング層792を含み、誘電体キャッピング層792は、
図6の3Dメモリデバイス600を形成した後に、第1の基板430の第2の側430-2の上に配設される。
【0100】
いくつかの実施形態において、周辺回路400の第1の基板430は、3Dメモリアレイ500を周辺回路400と結合した後に、バックサイド430-2(または、第2の側)から薄くされ得る。いくつかの実施形態において、基板を薄くするプロセスは、研削、ドライエッチング、ウェットエッチング、および化学機械研磨(CMP)のうちの1つまたは複数を含むことが可能である。薄くした後の第1の基板430の厚さは、1μmから10μmの範囲にあることが可能である。
【0101】
誘電体キャッピング層792は、任意の適切な絶縁材料、たとえば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、ドープされた酸化ケイ素(たとえば、F、C、N、またはHがドープされた酸化物など)、テトラエトキシシラン(TEOS)、ポリイミド、スピンオンガラス(SOG)、多孔性のSiCOHなどのような低k誘電材料、シルセスキオサン(SSQ)、または、それらの任意の組み合わせであることが可能である。絶縁材料は、CVD、PVD、PECVD、ALD、高密度プラズマCVD(HDP-CVD)、スパッタリング、スピンコーティング、または、それらの任意の組み合わせなどのような、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積され得る。いくつかの実施形態において、誘電体キャッピング層792は、堆積の後に第1の基板430のバックサイド430-2全体をカバーする。
【0102】
図7Bは、本開示のいくつかの実施形態による、
図7Aの3Dメモリデバイス700の領域701の断面図を図示している。領域701は、
図4A~
図4Cの周辺領域401に対応しており、それは、高い密度を有する周辺デバイス450(たとえば、HV NMOS450-3)を有している。
図7Aの中の領域701の断面は、3Dメモリアレイ500と結合した後の線AA’に沿った周辺領域401の断面図に対応している。
図7Bの中の領域701の断面図は、3Dメモリアレイ500と結合した後の線BB’に沿った周辺領域401の断面図に対応している。
【0103】
図8Aおよび
図8Bは、本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリデバイス801の上面図および断面図を図示している。3Dメモリデバイス801は、(
図7Aおよび
図7Bの中の)3Dメモリデバイス700および領域701の中に形成されている複数のトレンチ894を含む。
図8Aの上面図において、メモリアレイ500、ボンディング層690、および周辺インターコネクト層462は、下にある材料を示すために省略されている。
図8Bの断面は、
図8Aの中の線BB’に沿っており、以前のプロセス段階における
図4Cおよび
図7Bの断面に対応している。
図8Aの上面図において、トレンチ894は、ゲートスタック456およびSTI452の下方にあることに留意されたい。
【0104】
いくつかの実施形態において、メモリデバイス801の複数のトレンチ894は、
図7A(
図7Bの中の領域701の拡大図を伴う)の3Dメモリデバイス700を形成した後に、第1の基板430のバックサイド430-2から形成され得る。この例では、トレンチ894は、誘電体キャッピング層792を貫通し、第1の基板430の中へ延在しており、トレンチの底部においてSTI452の一部分を露出させている。いくつかの実施形態において、トレンチ894は、また、ウェル454(たとえば、ディープnウェル454-3およびpウェル454-2)を貫通している。いくつかの実施形態において、トレンチ894の幅「w」は、2つの近隣のドレイン460-2Dの間の間隔「s」よりも狭くなっていることが可能である。
【0105】
トレンチ894は、フォトリソグラフィーおよびエッチングを使用することによって形成され得る。エッチングプロセスは、ウェット化学エッチング、反応性イオンエッチング(RIE)、高アスペクト比のプラズマエッチング、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1の基板430のシリコンは、SF6化学を使用するプラズマエッチング、および、C4F8化学を使用する保護フィルム堆積を交互に行うことによってエッチングされ得る。
【0106】
トレンチ894の例示的なレイアウトが、
図8Aに表されている。この例では、トレンチ894は、線AA’に対して平行に走っており、すなわち、ゲートスタック456または線BB’に対して垂直に走っている。換言すれば、トレンチ894は、第1の基板430のバックサイド430-2から、近隣のドレイン460-2の間に形成されている。
【0107】
図9Aおよび
図9Bは、本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリデバイス901の上面図および断面図を図示している。3Dメモリデバイス901は、
図8Aおよび
図8Bの3Dメモリデバイス801の中に形成された複数のバックサイドディープトレンチアイソレーション(BDTI)996(ディープトレンチアイソレーションとも称される)を含む。
図9Aの上面図において、メモリアレイ500、ボンディング層690、および周辺インターコネクト層462は、下にある材料を示すために省略されていることに留意されたい。
【0108】
いくつかの実施形態において、BDTI996は、(
図8Aおよび
図8Bの中の)トレンチ894の内側にトレンチ絶縁層995を配設すること(平坦化プロセスがそれに続く)によって形成され得る。トレンチ絶縁層995は、任意の適切なインシュレーター、たとえば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、ドープされた酸化ケイ素(たとえば、F、C、N、またはHがドープされた酸化物など)、テトラエトキシシラン(TEOS)、ポリイミド、スピンオンガラス(SOG)、多孔性のSiCOHなどのような低k誘電材料、シルセスキオサン(SSQ)、または、それらの任意の組み合わせであることが可能である。トレンチ絶縁層は、CVD、PVD、PECVD、ALD、高密度プラズマCVD(HDP-CVD)、スパッタリング、スピンコーティング、または、それらの任意の組み合わせなどのような、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積され得る。いくつかの実施形態において、熱処理は、堆積の後に実施され、トレンチ絶縁層995を高密度化することが可能である。
【0109】
いくつかの実施形態において、BDTI996は、平坦化プロセス(たとえば、CMP、RIEなど)を使用することによって、誘電体キャッピング層792と同一平面上になることが可能である。
【0110】
メモリアレイのワードラインおよびビットラインが3Dメモリの中で密になるにつれて、周辺デバイス450の寸法、および、隣接する周辺デバイス450同士の間の間隔は、ますます小さくなっている。一方で、より高い密度およびより大きいストレージ容量を有する3Dメモリを動作させるために、より高い電圧が印加される。したがって、3Dメモリの中の周辺デバイスに関して望ましい信頼性を維持することは困難である。たとえば、STI452を横切るパンチスルーを防止するために、良好な電気的アイソレーションが、HV NMOS450-3の近隣のドレイン460-2同士の間に必要とされる。BDTI996を使用することによって、追加的な電気的アイソレーションが、2つの近隣の周辺デバイスに対して提供され得る(たとえば、HV NMOS450-3)。いくつかの実施形態において、BDTI996は、(
図9Aおよび
図9Bに示されているように)第1の基板430のバックサイド430-2から、線AA’に対して平行の方向に形成され得る。この例では、線BB’に対して平行の方向への漏れ電流は、STI452およびBDTI996によって低減され得、一方では、線AA’に対して平行の方向への漏れ電流は、STI452によって低減され得る。いくつかの実施形態において、BDTI996は、また、第1の基板430のバックサイド430-2から、線BB’に対して平行の方向に、近隣の周辺デバイス同士の間に形成され得る。この例では、線AA’および線BB’に沿った方向への漏れ電流は、STI452およびBDTI996によって低減され得る。
【0111】
上記の説明において、シャロートレンチアイソレーション(STI)452は、周辺回路400と3Dメモリアレイ500との結合の前に、第1の基板430の上に形成され得る。この例では、BDTI996は、追加的な電気的アイソレーションを提供し、STI452の下からの近隣の周辺デバイス450(たとえば、HV NMOS450-3)同士の間の漏れ電流を低減させる。
【0112】
いくつかの実施形態において、近隣の周辺デバイス450(たとえば、HV NMOS450-3)同士の間の電気的アイソレーションは、STI452なしに、バックサイドディープトレンチアイソレーションによって提供され得る。これらの実施形態は、
図10A~
図10D、
図11A~
図11B、および
図12A~
図12Bに図示されている。
【0113】
図10Aおよび
図10Bは、本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリデバイス1001の上面図および断面図を図示している。
図10Bの3Dメモリデバイス1001の断面は、
図10Aの中の線BB’に沿っている。
【0114】
いくつかの実施形態において、3Dメモリデバイス1001は、
図4A~
図4Cに示されている周辺領域401と同様に、周辺回路400の一部分であることが可能である。また、3Dメモリデバイス1001は、第1の基板430、周辺デバイス(たとえば、HV NMOS450-3)、および周辺インターコネクト層462(
図10Aでは省略されている)を含む。この例では、STI452は、線BB’に対して平行の方向に、近隣の周辺デバイス450-3同士の間に形成され得る。線AA’に沿った3Dメモリデバイス1001の断面は、
図4Aの周辺領域401の断面と同様であり、ここでは繰り返されない。
【0115】
いくつかの実施形態において、周辺デバイス(たとえば、HV NMOS450-3)のウェル(たとえば、pウェル454-2、ディープnウェル454-3など)、ソースおよびドレイン(たとえば、ソース460-2Sおよびドレイン460-2D)、ならびにライトリードープトドレイン(LDD)460-3は、また、
図4A~
図4Cにおけるそれぞれのもののフォーメーションと同様に、インプランテーション(活性化アニールがそれに続く)によって形成され得る。
【0116】
いくつかの実施形態において、周辺デバイス(たとえば、HV NMOS450-3)のウェル(たとえば、pウェル454-2、ディープnウェル454-3など)、ソースおよびドレイン(たとえば、ソース460-2Sおよびドレイン460-2D)、ならびにライトリードープトドレイン(LDD)460-3は、
図10Aおよび
図10Bに示されているパターンを有する個々の周辺デバイス450-3のために設計され得る。
【0117】
いくつかの実施形態において、周辺デバイス450-3のウェル(たとえば、pウェル454-2、ディープnウェル454-3など)、ソースおよびドレイン(たとえば、ソース460-2Sおよびドレイン460-2D)、ならびにライトリードープトドレイン(LDD)460-3は、
図10Cおよび
図10Dに示されているパターンを有する複数の周辺デバイス(たとえば、HV NMOS450-3)のために設計されたパターンを有することが可能である。この例では、(隣接するSTI452同士の間の)同じアクティブデバイスエリアの中に位置している周辺デバイスは、同じウェル、ソース/ドレイン、およびLDDを共有することが可能である。この例では、周辺デバイスのためのアクティブデバイスエリアは、線AA’に対して平行の方向にSTI452によって画定されている。周辺デバイスのためのアクティブデバイスエリアは、プロセッシングのこの段階において、線BB’に対して平行の方向に画定されており、後続のプロセスにおいて、バックサイドディープトレンチアイソレーションによって画定され得る。
【0118】
図11Aおよび
図11Bは、本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリデバイス1101の上面図および断面図を図示している。
図11Bの3Dメモリデバイス1101の断面は、
図11Aの中の線BB’に沿っている。
【0119】
いくつかの実施形態において、3Dメモリデバイス1101は、以前に説明されている同様の方法を使用して3Dメモリデバイス1001(
図10)の上に結合された3Dメモリアレイ500(
図5)を含む。いくつかの実施形態において、3Dメモリデバイス1101は、また、ボンディング層690を含む。
図11Aの上面図において、メモリアレイ500、ボンディング層690、および周辺インターコネクト層462は、下にある材料を示すために省略されていることに留意されたい。
【0120】
いくつかの実施形態において、第1の基板430の第2の側またはバックサイド430-2は、3Dメモリアレイ500を3Dメモリデバイス1001と結合した後に薄くされ得る。いくつかの実施形態において、誘電体キャッピング層792は、第1の基板430のバックサイド430-2の上に配設され得る。基板を薄くすることおよび誘電体キャッピング層堆積のためのプロセスは、
図7Aおよび
図7Bに関して以前に説明されたものと同様である。
【0121】
いくつかの実施形態において、3Dメモリデバイス1101は、複数のトレンチ1194をさらに含む。トレンチ1194は、第1の基板430を貫通している。いくつかの実施形態において、トレンチ1194は、ウェル(たとえば、pウェル454-2、ディープnウェル454-3など)およびソース/ドレイン460-2S/460-2Dを通って延在している。いくつかの実施形態において、周辺インターコネクト層462の一部分は、トレンチ1194の底部において露出され得る。
【0122】
トレンチ1194は、トレンチ894と同様のプロセスを使用して形成され得、それは、第1の基板430のバックサイド430-2からのフォトリソグラフィーおよびエッチングを含む。エッチングプロセスは、ウェット化学エッチング、反応性イオンエッチング(RIE)、高アスペクト比のプラズマエッチング、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1の基板430のシリコンは、SF6化学を使用するプラズマエッチング、および、C4F8化学を使用する保護フィルム堆積を交互に行うことによってエッチングされ得る。
【0123】
トレンチ1194の例示的なレイアウトが、
図11Aに表されている。この上面図において、トレンチ1194は、ゲートスタック456およびSTI452の下方にあることに留意されたい。この例では、トレンチ1194は、線AA’に対して平行に走っており、すなわち、ゲートスタック456または線BB’に対して垂直に走っている。トレンチ1194は、第1の基板430のバックサイド430-2から、近隣のドレイン460-2同士の間に形成され得る。
【0124】
図12Aおよび
図12Bは、本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリデバイス1201の上面図および断面図を図示している。
図12Bの3Dメモリデバイス1201の断面は、
図12Aの中の線BB’に沿っている。
図12Aの上面図において、メモリアレイ500、ボンディング層690、および周辺インターコネクト層462は、下にある材料を示すために省略されていることに留意されたい。
【0125】
いくつかの実施形態において、3Dメモリデバイス1201は、複数のバックサイドディープトレンチアイソレーション(BDTI)1296を含む。BDTI1296は、
図11Aおよび
図11Bの3Dメモリデバイス1101のトレンチ1194の内側にトレンチ絶縁層1295を配設することによって形成され得る。トレンチ絶縁層1295は、任意の適切なインシュレーター、たとえば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、ドープされた酸化ケイ素(たとえば、F、C、N、またはHがドープされた酸化物など)、テトラエトキシシラン(TEOS)、ポリイミド、スピンオンガラス(SOG)、多孔性のSiCOHなどのような低k誘電材料、シルセスキオサン(SSQ)、または、それらの任意の組み合わせであることが可能である。トレンチ絶縁層1295は、CVD、PVD、PECVD、ALD、高密度プラズマCVD(HDP-CVD)、スパッタリング、スピンコーティング、または、それらの任意の組み合わせなどのような、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積され得る。いくつかの実施形態において、熱処理は、堆積の後に実施され、トレンチ絶縁層1295を高密度化することが可能である。
【0126】
いくつかの実施形態において、BDTI1296は、平坦化プロセス(たとえば、CMP、RIEなど)を使用することによって、誘電体キャッピング層792と同一平面上になることが可能である。
【0127】
BDTI1296を使用することによって、電気的アイソレーションが、近隣の周辺デバイス(たとえば、HV NMOS450-3)同士の間に形成され得る。いくつかの実施形態において、BDTI1296は、(
図12Aおよび
図12Bに示されているように)第1の基板430のバックサイド430-2から、線AA’に対して平行の方向に形成され得る。この例では、線BB’に対して平行の方向への漏れ電流が、シャロートレンチアイソレーションに依存することなく、BDTI1296によって低減され得、一方では、線AA’に対して平行の方向への漏れ電流は、STI452によって低減され得る。
【0128】
いくつかの実施形態において、BDTI1296は、第1の基板430のバックサイド430-2から、線BB’に対して平行の方向に、近隣の周辺デバイス同士の間に形成され得る。この例では、線AA’および線BB’に沿った方向への漏れ電流は、両方とも、STI452に依存することなくBDTI1296によって低減され得る。
【0129】
高い密度で小さい特徴をパターニングすることは、半導体製造において困難であった。複雑なシステムおよびプロセス(たとえば、極紫外線(EUV)リソグラフィーおよびダブルパターニング)が、シャロートレンチアイソレーションなどのような重要な構造体に対して実装され、アクティブデバイスエリアを形成する。したがって、いくつかのエリアにおける(たとえば、線AA’に対して平行の方向に、周辺デバイス同士の間の)STI452を除去することは、高い密度および小さいピッチでアクティブデバイスエリアをパターニングすることに関するプロセスの複雑さを低減させることが可能である。
【0130】
図13は、本開示のいくつかの実施形態による、
図4A~
図4C、
図5~
図6、
図7A~
図7B、
図8A~
図8B、および
図9A~
図9Bに示されている3Dメモリデバイス、ならびに、
図10A~
図10D、
図11A~
図11B、および
図12A~
図12Bに示されている別の3Dメモリデバイスのためのバックサイドディープトレンチアイソレーションを形成するための例示的な製作プロセス1300を図示している。製作プロセス1300に示されている動作は、網羅的でないということ、および、他の動作が、図示されている動作のいずれかの前に、後に、またはその間に、同様に実施され得るということが理解されるべきである。いくつかの実施形態において、例示的な製作プロセス1300のいくつかのプロセスステップは省略され得、または、簡単にするためにここでは説明されていない他のプロセスステップを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、製作プロセス1300のプロセスステップは、異なる順序で実施され得、および/または、変化することが可能である。
【0131】
図10に示されているように、製作プロセス1300は、プロセスステップS1310において開始し、プロセスステップS1310では、周辺回路が、第1の基板の第1の側(たとえば、フロントサイド)の上に形成される。いくつかの実施形態において、周辺回路を形成することは、1つまたは複数の周辺デバイスおよび周辺インターコネクト層を形成することを含む。例として、周辺回路は、周辺デバイス450および周辺インターコネクト層462を含む、
図4Aに示されている周辺回路400であることが可能である。周辺回路のための製作プロセスは、周辺回路400のための製作プロセスと同様であることが可能である。
【0132】
いくつかの実施形態において、STI(たとえば、
図4A~
図4C、
図10A、および
図10CのSTI452など)が、周辺デバイス450同士の間に形成され得る。STIを形成することは、それに限定されないが、リソグラフィーおよびエッチングを使用して第1の基板430の第1の側430-1をパターニングすること、絶縁材料を充填し、絶縁材料を研磨し、同一平面上の表面を形成することを含む。STI452のための絶縁材料は、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、TEOS、低温酸化物(LTO)、高温酸化物(HTO)、窒化ケイ素などを含むことが可能である。STI452のための絶縁材料は、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、プラズマ強化CVD(PECVD)、低圧化学蒸着(LPCVD)、高密度プラズマ(HDP)化学蒸着、急速熱化学蒸着(RTCVD)、金属有機化学蒸着(MOCVD)、原子層堆積(ALD)、スパッタリング、熱酸化もしくは熱窒化、または、それらの組み合わせなどのような技法を使用して配設され得る。また、STI452を形成することは、高温アニーリングステップを含み、改善された電気的アイソレーションのために、配設された絶縁材料を高密度化することが可能である。
【0133】
いくつかの実施形態において、複数の周辺インターコネクトVIAが、周辺回路400のために形成され得る。周辺インターコネクトVIAは、
図6のインターコネクトVIA486であることが可能であり、同様の材料から作製され得る。周辺インターコネクトVIAは、周辺回路のための電気的な接続部を作製するために形成されている。周辺インターコネクトVIAのための製作プロセスは、リソグラフィーと、ウェット/ドライエッチングを使用するトレンチフォーメーションと、トレンチの内側に導電性材料を配設および充填することと、平坦化プロセス(たとえば、CMPなど)を使用することによってトレンチの外側の余剰の材料を除去することとを含む。
【0134】
いくつかの実施形態において、ボンディング層が、周辺回路の上に配設され得る。ボンディング層は、
図6のボンディング層690であることが可能であり、同様の技法を使用して製作され得る。
【0135】
プロセスステップS1320において、3Dメモリアレイが、第2の基板の上に形成される。いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイは、
図5の3Dメモリアレイ500であることが可能である。3Dメモリアレイは、複数のメモリセルおよびアレイインターコネクト層、たとえば、メモリセル340およびアレイインターコネクト層562を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイは、3D NANDフラッシュメモリであり、少なくともメモリストリング(たとえば、メモリストリング212)および階段構造体を含むことが可能である。
【0136】
いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイ500の製作は、第1の誘電体層576および第1の誘電体層576とは異なる第2の誘電体層(図には示されていない)を備えた複数の誘電体層ペア(本明細書で「交互の誘電体スタック」とも称される)を形成することを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1の誘電体層は、酸化ケイ素であることが可能であり、第2の誘電体層は、窒化ケイ素であることが可能である。交互の誘電体スタックは、CVD、PVD、ALD、スパッタリング、または、それらの任意の組み合わせなどのような、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって形成され得る。
【0137】
いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイ500の製作は、また、複数のエッチトリムプロセスを使用することによって、交互の誘電体スタックの端部に階段構造体を形成することを含むことが可能である。
【0138】
いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイ500の製作は、また、第2の誘電体層を除去すること、および、導体層574と交換し、交互の導体/誘電体スタック578を形成することを含むことが可能である。第2の誘電体層と導体層574との交換は、第1の誘電体層576に対して選択的な第2の誘電体層をウェットエッチングすることによって、および、導体層574によって構造体を充填することによって実施され得る。導体層574は、ポリシリコン、W、Co、Ti、Tin、Ta、TaN、Al、Ni、シリサイドなどを含むことが可能であり、CVD、ALDなどによって充填され得る。
【0139】
いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイ500の製作は、交互の導体/誘電体スタック578を貫通する複数のメモリストリング212を形成することをさらに含むことが可能である。いくつかの実施形態において、メモリストリング212を形成するための製作プロセスは、交互の導体/誘電体スタック578を通って垂直方向に延在するチャネル層338を形成することを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、チャネル層338は、薄膜堆積プロセス(たとえば、CVD、ALDなど)を使用することによって、アモルファスシリコン層またはポリシリコン層であることが可能である。
【0140】
いくつかの実施形態において、メモリストリング212を形成するための製作プロセスは、チャネル層338と交互の導体/誘電体スタック578の中の複数の導体/誘電体層ペアとの間にメモリフィルム337を形成することをさらに含むことが可能である。メモリフィルム337は、複合誘電体層、たとえば、複数の誘電体層(たとえば、ブロッキング層、ストレージ層、およびトンネリング層など)の組み合わせなどであることが可能である。
【0141】
ブロッキング層は、電荷の流出を阻止するために使用され得る。いくつかの実施形態において、ブロッキング層は、酸化ケイ素層、または、酸化ケイ素/酸窒化ケイ素/酸化ケイ素(SiO2-SiON-SiO2)多層スタックの組み合わせであることが可能である。いくつかの実施形態において、ブロッキング層は、高誘電率(高k)誘電体(たとえば、酸化アルミニウム)を含む。1つの例において、ブロッキング層は、窒化ケイ素堆積プロセスの後にインサイチュ蒸気発生(ISSG: In-Situ Steam Generation)酸化によって形成された酸化ケイ素層を含む。
【0142】
ストレージ層は、電荷を貯蔵するために使用され得る。ストレージ層の中での電荷のストレージおよび/または除去は、半導体チャネルのオン/オフ状態および/またはコンダクタンスに影響を及ぼすことが可能である。ストレージ層は、多結晶シリコン(ポリシリコン)または窒化ケイ素を含むことが可能である。ストレージ層は、それに限定されないが、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸化ケイ素および窒化ケイ素の組み合わせ、または、それらの任意の組み合わせを含む、材料の1つまたは複数のフィルムを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、ストレージ層は、1つまたは複数の堆積プロセスを使用することによって形成された窒化物層を含むことが可能である。
【0143】
トンネリング層は、電荷(電子またはホール)をトンネルさせるために使用され得る。トンネリング層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、または、それらの任意の組み合わせなどのような、誘電材料であることが可能である。いくつかの実施形態において、トンネリング層は、堆積プロセスを使用することによって形成された酸化物層であることが可能である。
【0144】
いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイ500の製作は、メモリストリング212の端部にエピタキシャル層580を形成することをさらに含むことが可能である。いくつかの実施形態において、エピタキシャル層580は、第2の基板の中に形成され得、エピタキシャルプラグ580としてそれぞれのメモリストリング212に対応することが可能である。エピタキシャル層580は、所望のドーピングレベルまで注入され得る。
【0145】
いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイ500の製作は、複数のワードラインコンタクトを形成することをさらに含むことが可能である。
図5に図示されているように、それぞれのワードラインコンタクト構造体214は、垂直方向に延在し、階段構造体の対応する導体層574への電気的接触を形成することが可能であり、それぞれの導体層574は、メモリストリング212のメモリセルを個別に制御することが可能である。いくつかの実施形態において、ワードラインコンタクト構造体214を形成するための製作プロセスは、ドライ/ウェットエッチングプロセス(導電性材料(たとえば、W、Co、Cu、Al、ドープされたポリシリコン、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせなど)によって開口部を充填するがそれに続く)を使用して、絶縁層568を通して垂直方向の開口部を形成することを含む。導電性材料は、ALD、CVD、PVD、メッキ、スパッタリング、または、それらの任意の組み合わせによって配設され得る。
【0146】
いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイ500の製作はアレイインターコネクト層562を形成することをさらに含むことが可能であり、アレイインターコネクト層562は、メモリストリングをワードラインおよびビットラインと電気的に接続することが可能である。
図5に示されているように、いくつかの実施形態において、アレイインターコネクト層562は、絶縁層568の中に1つまたは複数のコンタクト構造体564および導電性ライン566を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、アレイインターコネクト層562を形成するための製作プロセスは、絶縁層568を形成することを含むことが可能であり、絶縁層568の中のメモリストリング212と接触して複数のビットラインコンタクト584を形成することがそれに続く。絶縁層568は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、または、それらの任意の組み合わせなどのような、誘電材料の1つまたは複数の層を含むことが可能である。絶縁層568は、CVD、PVD、PECVD、ALD、高密度プラズマCVD(HDP-CVD)、スパッタリング、スピンコーティング、または、それらの任意の組み合わせなどのような、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって形成され得る。ビットラインコンタクト584は、絶縁層568の中に開口部を形成すること(CVD、PVD、スパッタリング、蒸着、メッキ、または、それらの任意の組み合わせによって堆積された導電性材料(たとえば、W、Co、Cu、Al、Ti、Tin、Ta、TaN、ドープトシリコン、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせなど)によって開口部を充填することがそれに続く)によって形成され得る。
【0147】
いくつかの実施形態において、アレイインターコネクト層562を形成するための製作プロセスは、絶縁層568の中に1つまたは複数の導電性ライン566および1つまたは複数のコンタクト構造体564を形成することをさらに含む。導体層およびコンタクト層は、W、Co、Cu、Al、Ti、Ta、Tin、TaN、ドープトシリコン、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせなどのような、導体材料を含むことが可能である。導体層およびコンタクト層は、任意の適切な公知のBEOL方法によって形成され得る。
【0148】
いくつかの実施形態において、他の構造体が、また、3Dメモリアレイ(たとえば、ボンディング層、複数のインターコネクトVIA、および基板コンタクト)の上に形成され得、それらは、ボンディング層690、インターコネクトVIA586、および基板コンタクト572として、
図5および
図6に図示されている。
【0149】
いくつかの実施形態において、ボンディング層690は、アレイインターコネクト層562を完成させた後に、3Dメモリアレイ500の上に配設され得る。ボンディング層690は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素または、それらの任意の組み合わせなどのような、誘電材料を含むことが可能である。また、ボンディング層690は、たとえば、エポキシ樹脂、ポリイミド、ドライフィルム、感光性ポリマーなどの、接着材料を含むことが可能である。ボンディング層690は、CVD、PVD、PECVD、ALD、高密度プラズマCVD(HDP-CVD)、スパッタリング、スピンコーティング、または、それらの任意の組み合わせなどのような、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって形成され得る。
【0150】
いくつかの実施形態において、インターコネクトVIA586は、アレイインターコネクト層562の中に形成され得、それは、3Dメモリアレイ500の上の導電性ライン566および/またはコンタクト構造体564のうちの1つまたは複数と電気的に接続されている。インターコネクトVIA586の製作プロセスは、インターコネクトVIA486と同様であることが可能である。
【0151】
プロセスステップS1330において、周辺回路は、3Dメモリデバイスを形成するために、3Dメモリアレイと結合され得、3Dメモリデバイスは、
図6の3Dメモリデバイス600であることが可能である。
【0152】
いくつかの実施形態において、周辺回路400および3Dメモリアレイ500は、製品設計および製造戦略に応じて、ダイレベル(たとえば、ダイ-ツー-ダイまたはチップ-ツー-チップ)において、または、ウェハレベル(たとえば、ウェハ-ツー-ウェハまたはチップ-ツー-ウェハ)において、一緒に結合され得る。ウェハレベルにおけるボンディングは、高いスループットを提供することが可能であり、ここで、周辺回路400を備えた第1の基板の上のすべてのダイ/チップは、3Dメモリアレイ500を備えた第2の基板と同時に接合され得る。個々の3Dメモリデバイス600は、ウェハボンディングの後にダイシングされ得る。他方では、ダイレベルにおけるボンディングは、ダイシングおよびダイテストの後に実施され得、ここで、周辺回路400および3Dメモリアレイ500の機能的なダイが、最初に選択され、次いで、3Dメモリデバイス600を形成するために結合され得、3Dメモリデバイス600のより高い生産量を可能にする。
【0153】
いくつかの実施形態において、3Dメモリアレイ500は、逆さまにひっくり返されており、周辺回路の上方に位置決めされ得る(または、その逆もまた同様に可能である)。3Dメモリアレイ500のアレイインターコネクト層562は、周辺回路400の周辺インターコネクト層462と整合させられ得る。
【0154】
いくつかの実施形態において、アレイインターコネクト層562を周辺インターコネクト層462と整合させることは、3Dメモリアレイ500のインターコネクトVIA586を周辺回路400の対応するインターコネクトVIA486と整合させることによって実施される。結果として、対応するインターコネクトVIA同士は、ボンディングインターフェース688において接続され得、3Dメモリアレイ500は、周辺回路400と電気的に接続され得る。
【0155】
いくつかの実施形態において、周辺回路400および3Dメモリアレイ500は、ハイブリッドボンディングによって接合され得る。ハイブリッドボンディング(特に、金属/誘電体ハイブリッドボンディング)は、直接的なボンディング技術(たとえば、中間層(たとえば、はんだまたは接着剤など)を使用することなく表面同士の間にボンディングを形成する)であることが可能であり、それは、金属-金属ボンディングおよび誘電体-誘電体ボンディングを同時に取得する。
図6に図示されているように、3Dメモリアレイ500は、周辺回路400と接合され得、それによって、ボンディングインターフェース688を形成する。
【0156】
いくつかの実施形態において、ボンディング層は、ハイブリッドボンディングの前に、周辺回路400および/または3Dメモリアレイ500の上に形成され得る。ボンディングインターフェース688において、ボンディングは、金属と金属とのボンディングに加えて、窒化ケイ素と窒化ケイ素との間、酸化ケイ素と酸化ケイ素との間、または、窒化ケイ素と酸化ケイ素との間で行われ得る。いくつかの実施形態において、ボンディング層は、また、ボンディング強度を強化するための接着剤材料(たとえば、エポキシ樹脂、ポリイミド、ドライフィルムなど)を含むことが可能である。
【0157】
いくつかの実施形態において、処理プロセスが、ボンディングインターフェース688におけるボンディング強度を強化するために使用され得る。処理プロセスは、絶縁層568/468の表面が化学結合を形成するように、アレイインターコネクト層562および周辺インターコネクト層462の表面を準備することが可能である。処理プロセスは、たとえば、プラズマ処理(たとえば、F、Cl、またはHを含有するプラズマによる)または化学的プロセス(たとえば、ギ酸)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、処理プロセスは、熱的プロセスを含むことが可能であり、熱的プロセスは、真空または不活性環境(たとえば、窒素またはアルゴンによる)において、約250℃から約600℃の温度で実施され得る。熱的プロセスは、インターコネクトVIA586とインターコネクトVIA486との間に金属相互拡散を引き起こすことが可能である。結果として、インターコネクトVIAの対応するペアの中の金属材料は、互いに混合され得、または、ボンディングプロセスの後に合金を形成することが可能である。
【0158】
プロセスステップS1340において、第1の基板は、ボンディングの後に薄くされ得る。薄くするプロセスは、第1の基板の第2の側(または、バックサイド)から実施され得、第1の基板の第2の側は、第1の側の反対側にあり、周辺デバイスからより遠くに離れている。
【0159】
いくつかの実施形態において、ハンドルウェハ(たとえば、ガラス、プラスチック、またはシリコン)は、薄くするプロセスの前に、第2の基板に取り付けられ得る。いくつかの実施形態において、基板を薄くするプロセスは、研削、ドライエッチング、ウェットエッチング、および化学機械研磨(CMP)のうちの1つまたは複数を含むことが可能である。
【0160】
プロセスステップS1350において、誘電体キャッピング層が、第1の基板の第2の側の上に堆積され得る。誘電体キャッピング層は、
図7A~
図7Bおよび
図11A~
図11Bの誘電体キャッピング層792であることが可能であり、同様のプロセスを使用して同様の材料から作製され得る。
【0161】
プロセスステップS1360において、1つまたは複数のトレンチ(たとえば、
図8A~
図8Bのトレンチ894、および、
図11A~
図11Bのトレンチ1194)が、第1の基板の第2の側から形成される。トレンチは、誘電体キャッピング層を貫通し、第1の基板の中へ延在する。いくつかの実施形態において、トレンチ894は、(
図8A~
図8Bにあるように)周辺回路400のSTI452の一部分を露出させる。いくつかの実施形態において、トレンチ1194は、(
図11A~
図11Bにあるように)周辺回路400の周辺インターコネクト層462の一部分を露出させる。
【0162】
いくつかの実施形態において、トレンチ894/1194は、第1の基板430のバックサイド430-2からのフォトリソグラフィーおよびエッチングを使用して形成され得る。エッチングプロセスは、ウェット化学エッチング、反応性イオンエッチング(RIE)、高アスペクト比のプラズマエッチング、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1の基板430のシリコンは、SF6化学を使用するプラズマエッチング、および、C4F8化学を使用する保護フィルム堆積を交互に行うことによってエッチングされ得る。
【0163】
プロセスステップS1370において、1つまたは複数のバックサイドディープトレンチアイソレーション(BDTI)(たとえば、
図9A~
図9BのBDTI996、および、
図12A~
図12BのBDTI1296)が、トレンチ894/1294の内側にトレンチ絶縁層を堆積させた後に形成され得る。トレンチ絶縁層(たとえば、
図9A~
図9Bのトレンチ絶縁層995、および、
図12A~
図12Bのトレンチ絶縁層1295)は、任意の適切なインシュレーター、たとえば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、ドープされた酸化ケイ素(たとえば、F、C、N、またはHがドープされた酸化物など)、テトラエトキシシラン(TEOS)、ポリイミド、スピンオンガラス(SOG)、多孔性のSiCOHなどのような低k誘電材料、シルセスキオサン(SSQ)、または、それらの任意の組み合わせであることが可能である。トレンチ絶縁層995/1295は、CVD、PVD、PECVD、ALD、高密度プラズマCVD(HDP-CVD)、スパッタリング、スピンコーティング、または、それらの任意の組み合わせなどのような、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積され得る。いくつかの実施形態において、熱処理が、堆積の後に実施され、トレンチ絶縁層995/1295を高密度化することが可能である。
【0164】
いくつかの実施形態において、BDTIは、第1の基板の第2の側にある誘電体キャッピング層792と同一平面上になることが可能である。いくつかの実施形態において、トレンチ894/1194の外側の過度のトレンチ絶縁層995/1295が、平坦化プロセス(たとえば、化学機械研磨、反応性イオンエッチングなど)を使用することによって除去され得る。
【0165】
要約すると、本開示は、メモリデバイスのためのバックサイドディープトレンチアイソレーション、および、それを作製する方法のさまざまな実施形態を説明している。
【0166】
いくつかの実施形態において、3次元(3D)メモリデバイスは、第1の基板の上に形成された周辺回路を含む。周辺回路は、第1の基板の第1の側にある複数の周辺デバイスと、複数の周辺デバイスの上に配設されている第1のインターコネクト層と、第1の基板の第2の側にあるディープトレンチアイソレーションであって、第1および第2の側は、第1の基板の反対の側であり、ディープトレンチアイソレーションは、少なくとも2つの近隣の周辺デバイスの間に電気的アイソレーションを提供するように構成されている、ディープトレンチアイソレーションとを含む。また、3Dメモリデバイスは、第2の基板の上に形成されたメモリアレイを含む。メモリアレイは、少なくとも1つのメモリセルと、少なくとも1つのメモリセルの上に配設されている第2のインターコネクト層であって、メモリアレイの第2のインターコネクト層は、周辺回路の第1のインターコネクト層と結合されており、複数の周辺デバイスのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのメモリセルと電気的に接続されている、第2のインターコネクト層とを含む。
【0167】
いくつかの実施形態において、3次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法は、複数の周辺デバイスおよび第1のインターコネクト層を有する周辺回路を第1の基板の第1の側に形成するステップを含む。また、方法は、複数のメモリセルおよび第2のインターコネクト層を有するメモリアレイを第2の基板の上に形成するステップを含む。方法は、周辺回路の第1のインターコネクト層をメモリアレイの第2のインターコネクト層と結合するステップであって、周辺回路の周辺デバイスのうちの少なくとも1つが、メモリアレイのメモリセルのうちの少なくとも1つと電気的に接続されるようになっている、ステップをさらに含む。また、方法は、第1の基板の第2の側に1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションを形成するステップであって、第1および第2の側は、第1の基板の反対の側であり、1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションは、少なくとも2つの近隣の周辺デバイスの間に電気的アイソレーションを提供するように構成されている、ステップを含む。
【0168】
いくつかの実施形態において、3次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法は、複数の周辺デバイス、第1のインターコネクト層、および1つまたは複数のシャロートレンチアイソレーションを有する周辺回路を第1の基板の第1の側に形成するステップを含む。また、方法は、複数のメモリセルおよび第2のインターコネクト層を有するメモリアレイを第2の基板の上に形成するステップを含む。方法は、周辺回路の第1のインターコネクト層をメモリアレイの第2のインターコネクト層と結合するステップであって、周辺回路の周辺デバイスのうちの少なくとも1つが、メモリアレイのメモリセルのうちの少なくとも1つと電気的に接続されるようになっている、ステップをさらに含む。また、方法は、第1の基板の第2の側に1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションを形成するステップであって、第1および第2の側は、第1の基板の反対の側であり、1つまたは複数のディープトレンチアイソレーションは、周辺デバイスのうちの少なくとも1つのための電気的アイソレーションを提供するように構成されている、ステップを含む。
【0169】
したがって、特定の実施形態の先述の説明は、他の人が、当業者の範囲内の知識を適用することによって、本開示の一般的な概念から逸脱することなく、過度の実験なしに、さまざまな用途に関して、そのような特定の実施形態を容易に修正および/または適合させることができる本開示の一般的な性質を完全に明らかにすることとなる。したがって、そのような適合および修正は、本明細書に提示されている開示および指針に基づいて、開示されている実施形態の均等物の意味および範囲の中にあることを意図している。本明細書での言い回しまたは専門用語は、説明の目的のためのものであり、限定ではなく、本明細書の専門用語または言い回しは、開示および指針に照らして当業者によって解釈されることとなっているということが理解されるべきである。
【0170】
本開示の実施形態は、特定の機能およびその関係の実装を図示する機能的なビルディングブロックの助けを借りて上記に説明されてきた。これらの機能的なビルディングブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書では任意に定義されている。特定の機能およびその関係が適当に実施される限りにおいて、代替的な境界が定義され得る。
【0171】
概要および要約のセクションは、本発明者によって企図される本開示の1つまたは複数の(しかし、すべてではない)例示的な実施形態を記載している可能性があり、したがって、決して本開示および添付の特許請求の範囲を限定することを意図していない。
【0172】
本開示の幅および範囲は、上記に説明された例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲およびその均等物のみに従って定義されるべきである。
【符号の説明】
【0173】
100 3次元(3D)メモリデバイス
101 メモリ平面
103 メモリブロック
105 周辺部領域
108 領域
210 階段領域
211 チャネル構造体領域
212 メモリストリング
214 コンタクト構造体
216 スリット構造体
216-1 スリット構造体
216-2 スリット構造体
218 メモリフィンガー
220 上部選択ゲートカット
300 メモリアレイ構造体
330 基板
331 絶縁フィルム
332 下側選択ゲート(LSG)
333、333-1、333-2、333-3 制御ゲート
334 上部選択ゲート(TSG)
335 フィルムスタック
336 チャネルホール
337 メモリフィルム
338 チャネル層
339 コア充填フィルム
340、340-1、340-2、340-3 メモリセル
341 ビットライン(BL)
343 金属インターコネクトライン
344 ソースライン領域
400 周辺回路、CMOSウェハ
401 周辺領域
430 第1の基板
430-1 第1の側
430-2 第2の側
450、450-1、450-2、450-3 周辺デバイス
452 シャロートレンチアイソレーション(STI)
454 ウェル
454-1 nウェル
454-2 pウェル
454-3 ディープnウェル
456 ゲートスタック
458 ゲートスペーサー
460、460-1、460-2 ソース/ドレイン
460-2S ソース
460-2D ドレイン
460-3 ライトリードープトドレイン(LDD)
462 周辺インターコネクト層
464 コンタクト構造体
466、466-1、466-2 導電性ライン
468 絶縁層
470 金属レベル
470-2 上側金属レベル、導電性レベル
470-1 底部金属レベル、導電性レベル
472 基板コンタクト
500 メモリアレイ
530 第2の基板
562 アレイインターコネクト層
564 コンタクト構造体
566 導電性ライン
568 絶縁層
572 基板コンタクト
574 導体層
576 第1の誘電体層
578 交互の導体/誘電体スタック
580 エピタキシャル層、エピタキシャルプラグ
582 半導体層
584 ビットラインコンタクト
586 インターコネクトVIA
600 3Dメモリデバイス
688 ボンディングインターフェース
690 ボンディング層
700 3Dメモリデバイス
701 領域
792 誘電体キャッピング層
801 3Dメモリデバイス
894 トレンチ
901 3Dメモリデバイス
995 トレンチ絶縁層
996 バックサイドディープトレンチアイソレーション(BDTI)
1001 3Dメモリデバイス
1101 3Dメモリデバイス
1194 トレンチ
1201 3Dメモリデバイス
1295 トレンチ絶縁層
1296 バックサイドディープトレンチアイソレーション(BDTI)
1300 製作プロセス
d 深さ
s 間隔
w 幅
【国際調査報告】