(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-10
(54)【発明の名称】可動コネクトロジーを有するマニホールド
(51)【国際特許分類】
B01D 27/08 20060101AFI20220803BHJP
【FI】
B01D27/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021570144
(86)(22)【出願日】2020-05-28
(85)【翻訳文提出日】2022-01-21
(86)【国際出願番号】 US2020034924
(87)【国際公開番号】W WO2020243303
(87)【国際公開日】2020-12-03
(32)【優先日】2019-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505307471
【氏名又は名称】インテグリス・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】神本 哲史
【テーマコード(参考)】
4D116
【Fターム(参考)】
4D116AA07
4D116BB01
4D116QB03
4D116QB18
4D116QB25
4D116QB32
4D116QB36
4D116UU20
4D116VV11
(57)【要約】
フィルタマニホールドシステム用のフィルタカートリッジおよびマニホールドブロックが記載される。フィルタカートリッジは、フィルタカートリッジの第1および第2の端部の開口部を囲むフランジを含み、フランジ内に面シールを有する。マニホールドブロックは、端部ブロックを含み、そのうちの少なくとも1つは、端部ブロック間の距離を変化させることができるように可動である。フランジとマニホールド端部ブロックのスロットとの係合によってフィルタカートリッジがマニホールドに設置されると、第1のマニホールド端部ブロックを通ってフィルタカートリッジに入り、フィルタカートリッジを通ってフィルタカートリッジから出て第2のマニホールド端部ブロックに入るような流路が形成される。流路は、流れがマニホールド端部ブロックからフィルタカートリッジに出入りする箇所で、面シールによって封止される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタ本体と;
第1の開口部を有するフィルタ本体の第1の端部と;
第1の端部に位置する第1のフランジと;
第1の端部の反対側にあり、第2の開口部を有するフィルタ本体の第2の端部と;
第2の端部に位置する第2のフランジと;
を備え、
マニホールドに挿入され、かつ、フィルタユニットが加圧されていない時に、フィルタ本体の第1の端部から第2の端部までの第1の長さを有し、フィルタユニットがマニホールドに挿入されてフィルタユニットが加圧されている場合に、第1の長さよりも大きい、フィルタ本体の第1の端部から第2の端部までの第2の長さを有する、フィルタユニット。
【請求項2】
第1の端部に第1のシールを、かつ、第2の端部に第2のシールをさらに備える、請求項1に記載のフィルタユニット。
【請求項3】
第1のシールおよび第2のシールがそれぞれ面シールである、請求項2に記載のフィルタユニット。
【請求項4】
第1のシールが、第1のフランジに形成されている第1の溝に位置し、第2のシールが、第2のフランジに形成されている第2の溝に位置している、請求項2に記載のフィルタユニット。
【請求項5】
第1の溝は、第1のフランジの、フィルタ本体とは反対側の面に形成され、第2の溝は、第2のフランジの、フィルタ本体とは反対側の面に形成されている、請求項4に記載のフィルタユニット。
【請求項6】
フィルタ本体がスラリーフィルタを含む、請求項1に記載のフィルタユニット。
【請求項7】
フィルタ本体、
第1のフィルタ開口部を有する第1の端部;
第1の端部に位置する第1のフランジ;
第1の端部の反対側にあり、第2のフィルタ開口部を有する第2の端部;および
第2の端部に位置する第2のフランジ;
を含むフィルタユニットと;
第1のブロック開口部、およびフィルタユニットの第1のフランジを受けるように構成されている第1のスロットを含む第1の端部ブロック;および
第2のブロック開口部、およびフィルタユニットの第2のフランジを受けるように構成されている第2のスロットを有する第2の端部ブロック;
を含むマニホールドブロックと;
マニホールドブロック本体と
を備え、
第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、第1の端部ブロックから第2の端部ブロックまでの距離が変化可能であるように、マニホールドブロック本体に沿って可動であるように構成されている、フィルタマニホールドシステム。
【請求項8】
フィルタユニットは、第1の端部に第1のシールを、かつ、第2の端部に第2のシールをさらに備え、第1のシールおよび第2のシールはそれぞれ面シールである、請求項7に記載のフィルタマニホールドシステム。
【請求項9】
第1のシールは、第1のフランジに形成されている第1の溝に位置し、第2のシールは、第2のフランジに形成されえいる第2の溝に位置している、請求項8に記載のフィルタマニホールドシステム。
【請求項10】
フィルタユニットは、フィルタユニットが加圧されると、第1の端部から第2の端部までの距離が変化するように構成される、請求項7に記載のフィルタマニホールドシステム。
【請求項11】
フィルタユニットがマニホールドブロック内に設置されて加圧されると、第1の端部ブロックから第2の端部ブロックまでの距離が変化する、請求項10に記載のフィルタマニホールドシステム。
【請求項12】
第1のフランジが第1のスロットによって受けられ、第2のフランジが第2のスロットによって受けられると、第1のブロック開口部、第1のフィルタ開口部、フィルタ本体、第2のフィルタ開口部、および第2のブロック開口によって、流路が形成されるように構成されている、請求項7に記載のフィルタマニホールドシステム。
【請求項13】
第1の端部ブロックは、第1のブロック開口部と連通する第1の流体ライン用のコネクタを含み、第2の端部ブロックは、第2のブロック開口部と連通する第2の流体ライン用のコネクタを含む、請求項7に記載のフィルタマニホールドシステム。
【請求項14】
マニホールドブロック本体はマニホールドブロック本体スロットを含み、可動であるように構成されている第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方が、マニホールドブロック本体スロット内に嵌合するように構成されている端部ブロックフランジを含む、請求項7に記載のフィルタマニホールドシステム。
【請求項15】
第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方が、マニホールドブロック本体に固定される、請求項7に記載のフィルタマニホールドシステム。
【請求項16】
第1のブロック開口部、および第1のフランジを受けるように構成されている第1のスロットを含む第1の端部ブロックと;
第2のブロック開口部、および第2のフランジを受けるように構成されている第2のスロットを有する第2の端部ブロックと;
マニホールドブロック本体と
を備え、
第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、第1の端部ブロックから第2の端部ブロックまでの距離が変化可能であるように、マニホールドブロック本体に沿って可動であるように構成されている、マニホールドブロック。
【請求項17】
第1の端部ブロックは、第1のブロック開口部と連通する第1の流体ライン用のコネクタを含み、第2の端部ブロックは、第2のブロック開口部と連通する第2の流体ライン用のコネクタを含む、請求項16に記載のマニホールドブロック。
【請求項18】
マニホールドブロック本体は少なくとも1つのマニホールドブロック本体スロットを含み、可動であるように構成されている第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、少なくとも1つのマニホールドブロック本体スロットのうちの1つに嵌合するように構成されている端部ブロックフランジを含む、請求項16に記載のマニホールドブロック。
【請求項19】
第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、マニホールドブロック本体に固定される、請求項16に記載のマニホールドブロック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年5月28日に出願された米国仮特許出願第62/853,469号の米国特許法第119条に基づく利益を主張し、その開示は、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、マニホールドおよびマニホールドと共に使用するためのフィルタカートリッジ、特に、各端部でフランジを使用してマニホールドに接続するフィルタカートリッジ、および少なくとも1つのコネクタが可動なマニホールドに関する。
【背景技術】
【0003】
マニホールドは、例えば半導体製造などの製造プロセス中に、流体を濾過するために使用される交換可能なフィルタカートリッジを保持するために使用することができる。マニホールドは、流体をマニホールド内に導き、濾過された流体がマニホールドから流出する際に流体を受け取ることができる。
【0004】
フィルタカートリッジは、圧力下で膨張する場合がある。この膨張に対応するために、マニホールドは、フィルタカートリッジコネクタの移動を可能にする1つのコネクタを含むことができる。コネクタはまた、マニホールドの本体に応力をかけ、加圧されたカートリッジはマニホールドを押圧する。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、マニホールドおよびマニホールドと共に使用するためのフィルタカートリッジ、特に、各端部でフランジを使用してマニホールドに接続するフィルタカートリッジ、および少なくとも1つのコネクタが可動なマニホールドに関する。
【0006】
フランジおよび面シールを使用する接続は、ボールジョイントまたは直線部分よりも安全な接続およびより効果的な封止を提供するが、フィルタカートリッジの両端に使用すると、固着されたマニホールドブロックが過度の応力および膨張による反りにさらされるか、または異なるカートリッジが使用される場合に嵌合不良の危険性がある。フィルタブロックの少なくとも一端をフィルタカートリッジの長さ方向に摺動可能にすることにより、マニホールドブロックがフィルタカートリッジの膨張またはフィルタカートリッジの長さの変動を受け入れることが可能になる。次に、このマニホールドと共に使用するためのフィルタカートリッジは、両端にフランジおよび面シールを使用することができ、接続の安全性および封止の品質を向上させる。
【0007】
さらに、突出部の周囲に沿ったシールと対向する面シールを使用することにより、フィルタカートリッジが膨張および収縮する際にシールが摩擦によってそれらの溝から変位することが防止され、フィルタおよびマニホールドの起こり得る故障位置が除去される。
【0008】
一実施形態では、フィルタユニットは、フィルタ本体と、第1の開口部を有するフィルタ本体の第1の端部と、第1の端部に位置する第1のフランジとを含む。フィルタユニットはまた、第1の端部とは反対側の、フィルタ本体の第2の端部であって、第2の端部に位置する第2の開口部および第2のフランジを有する、第2の端部を有する。フィルタユニットは、マニホールドに挿入されてフィルタユニットが加圧されていない場合に、フィルタ本体の第1の端部からフィルタ本体の第2の端部までの第1の長さを有し、フィルタユニットがマニホールドに挿入されてフィルタユニットが加圧されている場合に、第1の長さよりも大きい、フィルタ本体の第1の端部からフィルタ本体の第2の端部までの第2の長さを有する。
【0009】
一実施形態では、フィルタユニットは、第1の端部に第1のシールおよび第2の端部に第2のシールをさらに含む。一実施形態では、第1のシールおよび第2のシールはそれぞれ面シールである。一実施形態では、第1のシールは、第1のフランジに形成されている第1の溝に位置し、第2のシールは、第2のフランジに形成されている第2の溝に位置する。一実施形態では、第1の溝は、第1のフランジのフィルタ本体とは反対側の面に形成され、第2の溝は、第2のフランジのフィルタ本体とは反対側の面に形成される。
【0010】
一実施形態では、フィルタ本体はスラリーフィルタを含む。
【0011】
一実施形態では、フィルタマニホールドシステムは、フィルタユニットと、マニホールドブロックとを含む。フィルタユニットは、フィルタ本体と、第1の開口部を有するフィルタ本体の第1の端部と、第1の端部に位置する第1のフランジとを含む。フィルタユニットはまた、第1とは反対側の、フィルタ本体の第2の端部であって、第2の端部に位置する第2の開口部および第2のフランジを有する、第2の端部を有する。マニホールドブロックは、第1のブロック開口部、およびフィルタユニットの第1のフランジを受けるように構成されている第1のスロットを含む第1の端部ブロックと、第2のブロック開口部、およびフィルタユニットの第2のフランジを受けるように構成されている第2のスロットを有する第2の端部ブロックと、マニホールドブロック本体とを含む。第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、第1の端部ブロックから第2の端部ブロックまでの距離が変化可能であるように、マニホールドブロック本体に沿って可動であるように構成される。
【0012】
一実施形態では、フィルタユニットは、第1の端部に第1のシールおよび第2の端部に第2のシールをさらに含み、第1のシールおよび第2のシールはそれぞれ面シールである。一実施形態では、第1のシールは、第1のフランジに形成されている第1の溝に位置し、第2のシールは、第2のフランジに形成されている第2の溝に位置する。
【0013】
一実施形態では、フィルタユニットは、フィルタユニットが加圧されると、第1の端部から第2の端部までの距離が変化するように構成される。
【0014】
一実施形態では、フィルタユニットがマニホールドブロック内に設置されて加圧されると、第1の端部ブロックから第2の端部ブロックまでの距離が変化する。
【0015】
一実施形態では、フィルタマニホールドシステムは、第1のフランジが第1のスロットによって受けられ、第2のフランジが第2のスロットによって受けられる場合に、第1のブロック開口部、第1のフィルタ開口部、フィルタ本体、第2のフィルタ開口部、および第2のブロック開口部によって流路が形成されるように構成される。
【0016】
一実施形態では、第1の端部ブロックは第1のブロック開口部と連通する第1の流体ライン用のコネクタを含み、第2の端部ブロックは第2のブロック開口部と連通する第2の流体ライン用のコネクタを含む。
【0017】
一実施形態では、マニホールドブロック本体はマニホールドブロック本体スロットを含み、可動であるように構成されている第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、マニホールドブロック本体スロット内に嵌合するように構成されている端部ブロックフランジを含む。
【0018】
一実施形態では、第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、マニホールドブロック本体に固定される。
【0019】
一実施形態では、マニホールドブロックは、第1のブロック開口部、および第1のフランジを受けるように構成されている第1のスロットを含む第1の端部ブロックと、第2のブロック開口部、および第2のフランジを受けるように構成されている第2のスロットを有する第2の端部ブロックと、マニホールドブロック本体とを含む。第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、第1の端部ブロックから第2の端部ブロックまでの距離が変化可能であるように、マニホールドブロック本体に沿って可動であるように構成される。
【0020】
一実施形態では、第1の端部ブロックは第1のブロック開口部と連通する第1の流体ライン用のコネクタを含み、第2の端部ブロックは第2のブロック開口部と連通する第2の流体ライン用のコネクタを含む。
【0021】
一実施形態では、マニホールドブロック本体は少なくとも1つのマニホールドブロック本体スロットを含み、可動であるように構成されている第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、少なくとも1つのマニホールドブロック本体スロットのうちの1つに嵌合するように構成されている端部ブロックフランジを含む。
【0022】
一実施形態では、第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、マニホールドブロック本体に固定される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】一実施形態によるマニホールドおよびフィルタカートリッジの斜視図である。
【
図2】
図1に示す実施形態によるマニホールドおよびフィルタカートリッジの断面図である。
【
図3】一実施形態によるフィルタカートリッジの断面図である。
【
図4】一実施形態によるマニホールドブロックの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示は、マニホールドおよびマニホールドと共に使用するためのフィルタカートリッジ、特に、各端部でフランジを使用してマニホールドに接続するフィルタカートリッジ、および少なくとも1つのコネクタが可動なマニホールドに関する。
【0025】
図1は、一実施形態によるマニホールドおよびフィルタカートリッジシステム100の斜視図を示す。マニホールドおよびフィルタカートリッジシステム100は、マニホールドブロック102およびフィルタカートリッジ104を含む。
【0026】
マニホールドブロック102は、マニホールドブロック本体106と、マニホールドブロック本体106に取り付けられた第1の端部ブロック108および第2の端部ブロック114とを含む。第1の端部ブロック108は、第1の流体流コネクタ110および第1のスロット112を含む。一実施形態では、第1の端部ブロック108は、マニホールドブロック本体106に固定されてもよい。第2の端部ブロック114は、第2の流体流コネクタ116および第2のスロット118を含む。マニホールドブロック本体106は、例えば、コネクタがマニホールドブロック本体106を表面に接合することを可能にするために、開口部126をさらに含むことができる。
【0027】
第1の流体流コネクタ110は、流体ラインのための接続点を提供する。流体ラインは、例えば、マニホールドおよびフィルタカートリッジシステム100との間で流体を搬送するチューブであってもよい。第1の流体流コネクタ110は、流体が第1の流体流コネクタ110の一方の端部から反対側の端部まで流れることを可能にする開口部を含む。第1の流体流コネクタ110は、流体ラインの機械的接続を可能にする係合機構など、流体ラインの接続を可能にする機構を含んでもよい。
【0028】
第1のスロット112は、第1の端部ブロック108に形成されているスロットである。第1のスロット112は、フィルタカートリッジ104上の第1のフランジ128を受けるように構成される。第1のスロット112は、例えば、フィルタカートリッジ104の第1のフランジ128の挿入を容易にするために、第1の端部ブロック108の表面および/またはその近くで傾斜してもよい。第1のスロット112は、第1のフランジ128が第1のスロット112に完全に挿入された場合に、フィルタカートリッジ104の流体入口または出口開口部(図示せず)が第1の流体流コネクタ110と位置合わせされるような深さを有することができる。
【0029】
第2の流体流コネクタ116は、流体ライン、例えば、マニホールドおよびフィルタカートリッジシステム100との間で流体を搬送するホースのための第2の接続点を提供する。第2の流体流コネクタ116は、流体が第2の流体流コネクタ116の一方の端部から反対側の端部まで流れることを可能にする開口部を含む。第2の流体流コネクタ116は、流体ラインの機械的接続を可能にする係合機構など、流体ラインの接続を可能にする機構を含んでもよい。
【0030】
第2のスロット118は、第2の端部ブロック114に形成されているスロットである。第2のスロット118は、フィルタカートリッジ104上の第2のフランジ130を受けるように構成される。第2のスロット118は、例えば、フィルタカートリッジ104の第2のフランジ130の挿入を容易にするために、第2の端部ブロック114の表面および/またはその近くで傾斜してもよい。第2のスロット118は、第2のフランジ130が第2のスロット118に完全に挿入された場合に、フィルタカートリッジ104の流体入口または出口開口部(図示せず)が第2の流体流コネクタ116と位置合わせされるような深さを有することができる。
【0031】
第2の端部ブロック114は、タブ(図示せず)を含む。タブは、マニホールドブロック本体106の端部に形成されているマニホールドブロック本体スロット120に挿入することができる。タブおよびマニホールドブロック本体スロット120は、タブがマニホールドブロック本体スロット120内で摺動可能であるように、タブがマニホールドブロック本体スロット120内に嵌合するようなサイズである。したがって、第2の端部ブロック114は、マニホールドブロック本体106に沿って摺動可能であってもよく、それにより、第1の端部ブロック108から第2の端部ブロック114までの距離を変動させることができる。マニホールドブロック本体106は、マニホールドブロック本体106の外側の第2のブロック端部ユニット114の一部がタブと接合されることを可能にするスリット122および124をさらに含むことができる。一実施形態では、第1の端部ブロック108はまた、タブを含んでもよく、マニホールドブロック本体106は、第1の端部ブロック108のタブを収容するように構成されている第2のスロットを含んでもよい。一実施形態では、端部ブロック108、114はいずれも、それらの間の距離を変化させることができるように摺動可能であってもよい。
【0032】
フィルタカートリッジ104は、第1のフランジ128と、第2のフランジ130と、フィルタカートリッジ本体132と、第1の端部134と、第2の端部136とを含む。
【0033】
フィルタカートリッジ本体132は、フィルタカートリッジ104の本体であり、フィルタカートリッジ104の外面を提供する。フィルタカートリッジ104は、流体を濾過するためのフィルタ媒体を含有することができる。一実施形態では、フィルタ媒体はメルトブロー式ポリプロピレン材料である。一実施形態では、流体はスラリーである。一実施形態では、流体は、半導体製造に使用される流体である。一実施形態では、流体はスラリーである。
【0034】
フィルタカートリッジ本体132は、第1の端部134を有する。第1の端部は、マニホールドブロック102の第1の端部ブロック108の第1のスロット112とインターフェースで接続するように構成されている第1のフランジ128を含むことができる。
【0035】
フィルタカートリッジ本体132はまた、第1の端部134の反対側にある第2の端部136を含む。第2の端部136は、マニホールドブロック102の第2の端部ブロック114の第2のスロット118とインターフェースで接続するように構成されている第2のフランジ130を含むことができる。第1の端部134および第2の端部136はいずれも、マニホールドブロック102内にフィルタカートリッジ104を固着するためのフランジ128、130を含むことができる。
【0036】
例えば、フィルタカートリッジを通して濾過される流体の流れによってフィルタカートリッジが加圧されると、第1の端部134および第2の端部136は、フィルタカートリッジ本体132内の圧力によって互いに押し退けられ、フィルタカートリッジ104の長さを第1の端部134から第2の端部136への方向に延ばすことができる。この膨張は、スロット120内のタブの移動を介した第2の端部ブロック114の移動によって可能になってもよい。
【0037】
図2は、
図1に示す実施形態によるマニホールドおよびフィルタカートリッジシステム100の断面図である。
【0038】
図2の断面図に見られるように、フィルタカートリッジ104はフィルタ媒体202を含有する。一実施形態では、フィルタ媒体はメルトブロー式ポリプロピレン材料である。フィルタ媒体は、流体を濾過するために使用することができる。流体の非限定的な例には、半導体製造に使用されるスラリーなどのスラリーが含まれる。
【0039】
フィルタカートリッジ104の第1の端部134は、第1のフランジ128を含む。
図2の断面図に見られるように、第1のフランジ128は第1の開口部204を含む。第1の開口部204は、流体がフィルタカートリッジ104に出入りして流れること、例えばフィルタ媒体202へと、およびフィルタ媒体202を通過して流れることを可能にするように構成される。第1のフランジ128が第1のスロット112に完全に挿入されると、第1の開口部204は第1の流体流コネクタ110の流路と位置合わせされて、フィルタカートリッジ104に出入りする流路を形成することができる。第1のシール206は、第1のフランジ128の面上に位置している。第1のシール206は、第1の開口部204を囲む。第1のシール206は、第1の流体流コネクタ110から第1の開口部204を介してフィルタカートリッジ104へ入る流路からの漏れ、または流路への汚染物の流入を防止するシールを形成する。一実施形態では、第1のシール206は、第1のフランジ128が第1のスロット112に完全に挿入された場合に、第1のスロット112の表面上で第1の端部ブロック108と面シールを形成してもよい。第1のシール206は、第1のフランジ128の第1の開口部204を有する面に形成されている第1の溝216内に配置されてもよい。
【0040】
フィルタカートリッジ104の第2の端部136は、第2のフランジ130を含む。
図2の断面図に見られるように、第2のフランジ130は第2の開口部208を含む。第2の開口部208は、流体がフィルタカートリッジ104に出入りして流れること、例えばフィルタ媒体202へと、およびフィルタ媒体202を通過して流れることを可能にするように構成される。第2のフランジ130が第2のスロット118に完全に挿入されると、第2の開口部208は第2の流体流コネクタ116の流路と位置合わせされて、フィルタカートリッジ104に出入りする流路を形成することができる。第2のシール210は、第2のフランジ130の面上に位置している。第2のシール210は、第2の開口部208を囲む。第2のシール210は、第2の流体流コネクタ116から第2の開口部208を介してフィルタカートリッジ104へ入る流路からの漏れ、または流路への汚染物の流入を防止する封止を形成する。一実施形態では、第2のシール210は、第2のフランジ130が第2のスロット118に完全に挿入された場合に、第2のスロット118の表面上で第2の端部ブロック114と面シールを形成してもよい。第2のシール210は、第2のフランジ130の第2の開口部208を有する面に形成されている第2の溝218内に配置されてもよい。
【0041】
第1および第2のシール206、210の各々は、非限定的な例として、Oリング、フラットガスケット、または他のそのようなシールであってもよい。第1および第2のシール206、210は、ポリマーシールであってもよい。一実施形態では、第1および第2のシール206、210は、フルオロポリマーシールであってもよい。一実施形態では、第1および第2のシール206、210は、エラストマーシールであってもよい。第1および第2のシール206、210の材料は、用途ならびにマニホールドおよびフィルタカートリッジシステム100を通過する流体に基づいて、ガス放出、粒子生成、揮発性などを含む設計態様に基づいて選択することができる。
【0042】
マニホールドブロック102の断面図に見られるように、例えばマニホールドブロック102の取り付けを可能にするために、開口部126がマニホールドブロック本体106を貫通して延びているのが確認できる。
【0043】
図2の断面図に見られるように、スロット120は、マニホールドブロック本体106内に延びる。第2の端部ブロック114は、スロット120内に配置されたタブ212を含む。第2の端部ブロック114は、1つまたは複数の梁214によってタブ212に接合されてもよい。
図1を参照すると、1つまたは複数の梁は、スリット122、124を通って延びて第2の端部ブロックをタブ212に接合し、第2の端部ブロック114をスロット120内のタブ212の位置によって保持しながら、第2の端部ブロックを第1の端部ブロック108に対して移動させることを可能にしてもよい。
【0044】
図3は、一実施形態によるフィルタカートリッジ300の断面図である。フィルタカートリッジ300は、第1の端部片310の一部として第1のフランジ302を含む。第1のフランジは、第1の開口部304を含む。第1のシール306は、第1の開口部を囲む。一実施形態では、第1のシールは、第1のフランジ302において第1の開口部304と同じ面に形成されている第1のシール溝308内に配置される。第1のシール306は、非限定的な例として、Oリング、平坦なガスケット、または別のそのようなシールであってもよい。第1のシールは、ポリマーシール、例えばフルオロポリマーおよび/またはエラストマーシールであってもよい。第1のシール306の材料は、用途およびフィルタカートリッジ300を通過する流体に基づいて、ガス放出、粒子生成、揮発性などを含む設計態様に基づいて選択することができる。
【0045】
第1の開口部304は、第1の開口部304に導入された流体がフィルタ媒体328まで、またはフィルタ媒体から第1の開口部まで通過することを可能にする流路を提供してもよい。フィルタ媒体328は、フィルタカートリッジ本体314によって画定された本体内に含有されてもよい。一実施形態では、フィルタカートリッジ本体314は、ほぼ円筒形の形状であってもよい。
【0046】
第1の端部片310は、フィルタカートリッジ本体314の一端に位置してもよい。一実施形態では、第1の端部片310は、フィルタカートリッジ本体314の一部を収容するように構成されている第1の凹部312を含んでもよい。フィルタカートリッジ本体314は、フィルタカートリッジ300が長手方向(
図3に示す長さLによって画定される)に膨張することができるように、第1の端部片310に対して可動であってもよい。
【0047】
フィルタカートリッジ300は、第2の端部片318の一部として第2のフランジ320を含む。第2のフランジは、第2の開口部322を含む。第2のシール324は、第2の開口部を囲む。一実施形態では、第2のシールは、第2のフランジ320において第2の開口部322と同じ面に形成されている第2のシール溝326内に配置される。第2のシール324は、非限定的な例として、Oリング、平坦なガスケット、または別のそのようなシールであってもよい。第2のシールは、ポリマーシール、例えばフルオロポリマーおよび/またはエラストマーシールであってもよい。第2のシール324の材料は、用途およびフィルタカートリッジ300を通過する流体に基づいて、ガス放出、粒子生成、揮発性などを含む設計態様に基づいて選択することができる。第2のシール324は、第1のシール306と同じ形状を有してもよく、および/または同じ材料を使用してもよい。一実施形態では、第2のシール324は、第1のシール306とは異なる形状を有してもよく、および/または異なる材料を使用してもよい。
【0048】
第2の開口部322は、第2の開口部322に導入された流体がフィルタ媒体328まで、またはフィルタ媒体から第2の開口部まで通過することを可能にする流路を提供してもよい。
【0049】
第2の端部片318は、フィルタカートリッジ本体314の、第1の端部片310が位置する端部とは反対側の端部に位置してもよい。一実施形態では、第2の端部片318は、フィルタカートリッジ本体314の一部を収容するように構成されている第2の凹部316を含んでもよい。フィルタカートリッジ本体314は、フィルタカートリッジが長手方向(
図3に示す長さLによって画定される)に膨張することができるように、第2の端部片318に対して可動であってもよい。
【0050】
フィルタカートリッジ300は、第1のフランジ302から第2のフランジ320までの長さLを有する。長さLは、フィルタカートリッジが使用されていない場合には第1の値であってもよく、フィルタカートリッジがフィルタマニホールドに挿入され、第1または第2の開口部304、322の一方によってフィルタカートリッジに入る流体がフィルタカートリッジを加圧する場合には第2の長さL’(図示せず)であってもよい。フィルタカートリッジ300が加圧された場合の第2の長さL’は、第1の長さLよりも大きい。
【0051】
図4は、一実施形態によるマニホールドブロック400の断面図である。マニホールドブロック400は、第1の端部ブロック402と、第2の端部ブロック414と、マニホールドブロック本体428とを有する。
【0052】
第1の端部ブロック402は、第1の流体接続点404を有する。第1の流路406は、第1の流体接続点から第1の流体フィルタカートリッジインターフェース408まで延びる。第1の流体フィルタカートリッジインターフェース408は、フィルタカートリッジが第1の端部ブロック402の第1のスロット410に完全に挿入された場合に、フィルタカートリッジの開口部に対応するように位置決めされた開口部であってもよい。流体は、フィルタカートリッジがマニホールドブロック400に設置されると、第1の流体フィルタカートリッジインターフェース408の開口部を通過して第1の流路406へと、または第1の流路406からフィルタカートリッジへと流れることができる。
【0053】
第1の端部ブロック402はまた、第1のスロット410を含む。第1のスロット410は、
図3に示し、上で詳述したフィルタカートリッジ300の第1のフランジ302などのフランジを受けるように構成される。第1のスロット410は、第1の端部ブロック402の端部にある第1のスロットの開口部において、第1の傾斜面412を含むことができる。第1の傾斜面412は、例えば、第1のスロット410へのフランジの挿入を容易にすることができる。第1の傾斜面は、第1のスロットの最終高さに収束してもよい。第1のスロットの最終高さは、
図3に示し、上で詳述したフィルタカートリッジ300の第1のフランジ302などの、第1のスロットに挿入されるフランジの厚さに対応することができる。
【0054】
第2の端部ブロック414は、第2の流体接続点418を有する。第2の流路420は、第2の流体接続点418から第2の流体フィルタカートリッジインターフェース422まで延びる。第2の流体フィルタカートリッジインターフェース422は、フィルタカートリッジが第2の端部ブロック414の第2のスロット424に完全に挿入されると、フィルタカートリッジの開口部に対応するように位置決めされた開口部であってもよい。流体は、フィルタカートリッジがマニホールドブロック400に設置されると、第2の流体フィルタカートリッジインターフェース422の開口部を通過して第2の流路420へと、または第2の流路420からフィルタカートリッジへと流れることができる。
【0055】
第2の端部ブロック414はまた、第2のスロット424を含む。第2のスロット424は、
図3に示し、上で詳述したフィルタカートリッジ300の第2のフランジ320などのフランジを受けるように構成される。第2のスロット424は、第2の端部ブロック414の端部にある第2のスロットの開口部において、第2の傾斜面426を含むことができる。第2の傾斜面は、例えば、第2のスロットへのフランジの挿入を容易にすることができる。第2の傾斜面426は、第2のスロット424の最終高さに収束してもよい。第2のスロットの最終高さは、
図3に示し、上で詳述したフィルタカートリッジ300の第2のフランジ320などの、第2のスロット424に挿入されるフランジの厚さに対応することができる。一実施形態では、第1のスロット410の最終高さと第2のスロット424の最終高さとは同じである。一実施形態では、第1のスロットの最終高さと第2のスロットの最終高さとは互いに異なる。
【0056】
図4に示すような実施形態では、第1の端部ブロック402はマニホールドブロック本体428に固定されてもよく、その一方で、第2の端部ブロック414はマニホールドブロック本体428に沿って可動である。この実施形態では、第2の端部ブロック414は、マニホールドブロック本体に形成されているマニホールドブロックスロット430内にあるタブ416を介して接続される。タブは、マニホールドブロックスロット430内で摺動可能であってもよい。一実施形態では、第1および第2の端部ブロック402、414はいずれも、例えば、第1および第2の端部ブロック402、414の各々がマニホールドブロックスロット430などのスロットに配置されたタブ416などのタブを介して接続されることによって、マニホールドブロック本体428に沿って互いに対して可動であってもよい。
【0057】
第1の端部ブロック402と第2の端部ブロック414との間の距離Dは、フィルタカートリッジがマニホールドブロック400に挿入されていない場合に静止値を有してもよい。例えば、フィルタカートリッジがマニホールドブロック400に挿入されていない場合、タブ416は、重力または非限定的な例として、弾性リテーナ、ばねなどの他の保持力源に起因して、スロット430の底部などの固定位置に静止することができる。一実施形態では、フィルタカートリッジがマニホールドブロック400に挿入されると、距離Dは、フィルタカートリッジの第1のフランジから第2のフランジまでのフィルタカートリッジの最小長さに基づいて変化することができる。一実施形態では、距離Dは、フィルタカートリッジが使用される際に、例えば、フィルタカートリッジへの流体の導入、および第1または第2の流体接続点404、418の一方を介してその結果生じる加圧によってさらに変化することができる。距離Dは、例えば、マニホールドブロック400およびフィルタカートリッジが使用される用途の過程における流体流量の変化に起因して、フィルタカートリッジ内の圧力変化として、マニホールドブロック400および設置されたフィルタカートリッジの動作に対して連続的にさらに変動することができる。
【0058】
態様:
【0059】
態様1から6のいずれかは、態様7から15のいずれかおよび/または態様16から19のいずれかと組み合わせ得ることが理解される。態様7から15のいずれかは、態様16から19のいずれかと組み合わせ得ることが理解される。
【0060】
態様1.フィルタ本体と、
第1の開口部を有するフィルタ本体の第1の端部と;
第1の端部に位置する第1のフランジと、;
第1の端部の反対側にあり、第2の開口部を有するフィルタ本体の第2の端部と;
第2の端部に位置する第2のフランジと;
を備え、
マニホールドに挿入されてフィルタユニットが加圧されていない時に、フィルタ本体の第1の端部から第2の端部までの第1の長さを有し、フィルタユニットがマニホールドに挿入されてフィルタユニットが加圧されている時に、第1の長さよりも大きい、フィルタ本体の第1の端部から第2の端部までの第2の長さを有する、フィルタユニット。
【0061】
態様2.第1の端部に第1のシールをさらに備え、第2の端部に第2のシールをさらに備える、態様1に記載のフィルタユニット。
【0062】
態様3.第1のシールおよび第2のシールがそれぞれ面シールである、態様2に記載のフィルタユニット。
【0063】
態様4.第1のシールが、第1のフランジに形成されている第1の溝に位置し、第2のシールが、第2のフランジに形成されている第2の溝に位置する、態様2から3のいずれか一項に記載のフィルタユニット。
【0064】
態様5.第1の溝は、第1のフランジの、フィルタ本体とは反対側の面に形成され、第2の溝は、第2のフランジの、フィルタ本体とは反対側の面に形成される、態様4に記載のフィルタユニット。
【0065】
態様6.フィルタ本体がスラリーフィルタを含む、態様1から5のいずれか一項に記載のフィルタユニット。
【0066】
態様7.フィルタ本体、
第1のフィルタ開口部を有する第1の端部;
第1の端部に位置する第1のフランジ;
第1の端部の反対側にあり、第2のフィルタ開口部を有する第2の端部;および
第2の端部に位置する第2のフランジ;
を含むフィルタユニットと、
第1のブロック開口部、およびフィルタユニットの第1のフランジを受けるように構成されている第1のスロットを含む第1の端部ブロック;および
第2のブロック開口部、およびフィルタユニットの第2のフランジを受けるように構成されている第2のスロットを有する第2の端部ブロック;
を含むマニホールドブロックと;
マニホールドブロック本体と
を備え、
第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、第1の端部ブロックから第2の端部ブロックまでの距離が変化可能であるように、マニホールドブロック本体に沿って可動であるように構成される、フィルタマニホールドシステム。
【0067】
態様8.フィルタユニットが、第1の端部に第1のシールをさらに備え、第2の端部に第2のシールをさらに備え、第1のシールおよび第2のシールはそれぞれ面シールである、態様7に記載のフィルタマニホールドシステム。
【0068】
態様9.第1のシールが、第1のフランジに形成されている第1の溝に位置し、第2のシールが、第2のフランジに形成されている第2の溝に位置している、態様8に記載のフィルタマニホールドシステム。
【0069】
態様10.フィルタユニットは、フィルタユニットが加圧されると、第1の端部から第2の端部までの距離が変化するように構成されている、態様7から9のいずれか一項に記載のフィルタマニホールドシステム。
【0070】
態様11.フィルタユニットがマニホールドブロック内に設置されて加圧されると、第1の端部ブロックから第2の端部ブロックまでの距離が変化する、態様10に記載のフィルタマニホールドシステム。
【0071】
態様12.第1のフランジが第1のスロットによって受けられ、第2のフランジが第2のスロットによって受けられると、第1のブロック開口部、第1のフィルタ開口部、フィルタ本体、第2のフィルタ開口部、および第2のブロック開口によって、流路が形成されるように構成される、態様7から11のいずれか一項に記載のフィルタマニホールドシステム。
【0072】
態様13.第1の端部ブロックは、第1のブロック開口部と連通する第1の流体ライン用のコネクタを含み、第2の端部ブロックは、第2のブロック開口部と連通する第2の流体ライン用のコネクタを含む、態様7から12のいずれか一項に記載のフィルタマニホールドシステム。
【0073】
態様14.マニホールドブロック本体はマニホールドブロック本体スロットを含み、可動であるように構成されている第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方が、マニホールドブロック本体スロット内に嵌合するように構成されている端部ブロックフランジを含む、態様7から13のいずれか一項に記載のフィルタマニホールドシステム。
【0074】
態様15.第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方が、マニホールドブロック本体に固定される、態様7から14のいずれか一項に記載のフィルタマニホールドシステム。
【0075】
態様16.第1のブロック開口部、および第1のフランジを受けるように構成されている第1のスロットを含む第1の端部ブロックと、
第2のブロック開口部、および第2のフランジを受けるように構成されている第2のスロットを有する第2の端部ブロックと、
マニホールドブロック本体と
を備え、
第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、第1の端部ブロックから第2の端部ブロックまでの距離が変化可能であるように、マニホールドブロック本体に沿って可動であるように構成される、マニホールドブロック。
【0076】
態様17.第1の端部ブロックは、第1のブロック開口部と連通する第1の流体ライン用のコネクタを含み、第2の端部ブロックは、第2のブロック開口部と連通する第2の流体ライン用のコネクタを含む、態様16に記載のマニホールドブロック。
【0077】
態様18.マニホールドブロック本体は少なくとも1つのマニホールドブロック本体スロットを含み、可動であるように構成されている第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方が、少なくとも1つのマニホールドブロック本体スロットのうちの1つに嵌合するように構成されている端部ブロックフランジを含む、態様16から17のいずれか一項に記載のマニホールドブロック。
【0078】
態様19.第1の端部ブロックおよび第2の端部ブロックの少なくとも一方は、マニホールドブロック本体に固定される、態様16から18のいずれか一項に記載のマニホールドブロック。
【0079】
本出願で開示される例は、すべての点で例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。本発明の範囲は、前述の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって示され、また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内にあるすべての変更は、特許請求の範囲に包含されることが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタ本体と;
第1の開口部を有するフィルタ本体の第1の端部と;
第1の端部に位置する第1のフランジと;
第1の端部の反対側にあり、第2の開口部を有するフィルタ本体の第2の端部と;
第2の端部に位置する第2のフランジと;
を備え、
マニホールドに挿入され、かつ、フィルタユニットが加圧されていない時に、フィルタ本体の第1の端部から第2の端部までの第1の長さを有し、フィルタユニットがマニホールドに挿入されてフィルタユニットが加圧されている場合に、第1の長さよりも大きい、フィルタ本体の第1の端部から第2の端部までの第2の長さを有する、フィルタユニット。
【請求項2】
第1の端部に第1のシールを、かつ、第2の端部に第2のシールを更に備える、請求項1に記載のフィルタユニット。
【請求項3】
第1のシール及び第2のシールがそれぞれ面シールである、請求項2に記載のフィルタユニット。
【請求項4】
第1のシールが、第1のフランジに形成されている第1の溝に位置し、第2のシールが、第2のフランジに形成されている第2の溝に位置している、請求項2に記載のフィルタユニット。
【請求項5】
第1の溝は、第1のフランジの、フィルタ本体とは反対側の面に形成され、第2の溝は、第2のフランジの、フィルタ本体とは反対側の面に形成されている、請求項4に記載のフィルタユニット。
【請求項6】
フィルタ本体がスラリーフィルタを含む、請求項1に記載のフィルタユニット。
【請求項7】
フィルタ本体、
第1のフィルタ開口部を有する第1の端部;
第1の端部に位置する第1のフランジ;
第1の端部の反対側にあり、第2のフィルタ開口部を有する第2の端部;及び
第2の端部に位置する第2のフランジ;
を含むフィルタユニットと;
第1のブロック開口部、及びフィルタユニットの第1のフランジを受けるように構成されている第1のスロットを含む第1の端部ブロック;及び
第2のブロック開口部、及びフィルタユニットの第2のフランジを受けるように構成されている第2のスロットを有する第2の端部ブロック;
を含むマニホールドブロックと;
マニホールドブロック本体と
を備え、
第1の端部ブロック及び第2の端部ブロックの少なくとも一方は、第1の端部ブロックから第2の端部ブロックまでの距離が変化可能であるように、マニホールドブロック本体に沿って可動であるように構成されている、フィルタマニホールドシステム。
【請求項8】
第1のフランジが第1のスロットによって受けられ、第2のフランジが第2のスロットによって受けられると、第1のブロック開口部、第1のフィルタ開口部、フィルタ本体、第2のフィルタ開口部、及び第2のブロック開口によって、流路が形成されるように構成されている、請求項7に記載のフィルタマニホールドシステム。
【請求項9】
第1の端部ブロック及び第2の端部ブロックの少なくとも一方が、マニホールドブロック本体に固定される、請求項7に記載のフィルタマニホールドシステム。
【請求項10】
第1のブロック開口部、及び第1のフランジを受けるように構成されている第1のスロットを含む第1の端部ブロックと;
第2のブロック開口部、及び第2のフランジを受けるように構成されている第2のスロットを有する第2の端部ブロックと;
マニホールドブロック本体と
を備え、
第1の端部ブロック及び第2の端部ブロックの少なくとも一方は、第1の端部ブロックから第2の端部ブロックまでの距離が変化可能であるように、マニホールドブロック本体に沿って可動であるように構成されている、マニホールドブロック。
【国際調査報告】