(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-10
(54)【発明の名称】IWR骨格構造型のアルミノシリケートゼオライト材料の直接合成及び触媒における該ゼオライト材料の使用法
(51)【国際特許分類】
C01B 39/48 20060101AFI20220803BHJP
B01J 29/70 20060101ALI20220803BHJP
C07C 1/20 20060101ALI20220803BHJP
C07C 11/06 20060101ALI20220803BHJP
C07B 61/00 20060101ALN20220803BHJP
【FI】
C01B39/48
B01J29/70 Z
C07C1/20
C07C11/06
C07B61/00 300
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021572377
(86)(22)【出願日】2020-06-05
(85)【翻訳文提出日】2022-02-03
(86)【国際出願番号】 CN2020094663
(87)【国際公開番号】W WO2020244630
(87)【国際公開日】2020-12-10
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/090361
(32)【優先日】2019-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により明細書の一部または全部を不掲載とする。
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】508020155
【氏名又は名称】ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】Carl-Bosch-Strasse 38, 67056 Ludwigshafen am Rhein, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100100354
【氏名又は名称】江藤 聡明
(74)【代理人】
【識別番号】100167106
【氏名又は名称】倉脇 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100194135
【氏名又は名称】山口 修
(74)【代理人】
【識別番号】100206069
【氏名又は名称】稲垣 謙司
(74)【代理人】
【識別番号】100185915
【氏名又は名称】長山 弘典
(72)【発明者】
【氏名】パルフレスク,アンドレイ-ニコラエ
(72)【発明者】
【氏名】シヤオ,フォン-ショウ
(72)【発明者】
【氏名】モン,シヤンチュー
(72)【発明者】
【氏名】ウー,チンミン
(72)【発明者】
【氏名】ミュラー,ウルリヒ
(72)【発明者】
【氏名】横井 俊之
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ウェイピン
(72)【発明者】
【氏名】コルプ,ウテ
(72)【発明者】
【氏名】マーラー,ベルント
(72)【発明者】
【氏名】デ ヴォス,ディルク
(72)【発明者】
【氏名】ホン,シン
【テーマコード(参考)】
4G073
4G169
4H006
4H039
【Fターム(参考)】
4G073BA02
4G073BA57
4G073BA63
4G073BA69
4G073BA75
4G073BA80
4G073BB03
4G073BB04
4G073BB05
4G073BB13
4G073BB44
4G073BB48
4G073BB58
4G073BB66
4G073BD21
4G073CZ50
4G073FA12
4G073FB42
4G073FC12
4G073FC19
4G073FC30
4G073GA01
4G073GA03
4G073GA12
4G073GA14
4G073GB02
4G073GB05
4G073UA03
4G169AA02
4G169AA08
4G169BA07A
4G169BA07B
4G169BC16B
4G169BD02B
4G169BD05B
4G169CB02
4G169ZA43A
4G169ZA43B
4H006AA02
4H006AC25
4H006BA71
4H039CA29
(57)【要約】
本発明は、IWR型骨格構造を有し、骨格構造中にYO2及びX2O3を含み、Yは四価元素であり且つXは三価元素であり、そしてこの骨格構造が、GeO2として計算し且つ骨格構造中に含有される100質量%のYO2に基づいて5質量%未満のGe、及びB2O3として計算し且つ骨格構造中に含有される100質量%のX2O3に基づいて5質量%未満のBを含む、ゼオライト材料に関するものである。さらに本発明は、IWR型骨格構造を有するゼオライト材料の製造方法に関するものであり、該ゼオライト材料は、骨格構造中にYO2及びX2O3を含み、Yは四価元素であり且つXは三価元素である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
IWR型骨格構造を有し、その骨格構造中にYO
2及びX
2O
3を含み、Yが四価元素であり且つXが三価元素であり、そして前記骨格構造が、GeO
2として計算し且つ前記骨格構造中に含有される100質量%のYO
2に基づいて5質量%未満のGe、及びB
2O
3として計算し且つ前記骨格構造中に含有される100質量%のX
2O
3に基づいて5質量%未満のBを含む、ゼオライト材料。
【請求項2】
GeO
2として計算し且つ前記骨格構造中に含有される100質量%のYO
2に基づいて、3質量%未満のGeを含む、請求項1に記載のゼオライト材料。
【請求項3】
B
2O
3として計算し且つ前記骨格構造中に含有される100質量%のX
2O
3に基づいて、3質量%未満のBを含む、請求項1又は2に記載のゼオライト材料。
【請求項4】
Yが、Si、Sn、Ti、Zr、及びそれらの2種以上の混合物からなる群から選択される、請求項1から3のいずれか1項に記載のゼオライト材料。
【請求項5】
Xが、Al、In、Ga、Fe、及びそれらの2種以上の混合物からなる群から選択される、請求項1から4のいずれか1項に記載のゼオライト材料。
【請求項6】
前記ゼオライト材料の前記骨格構造のYO
2:X
2O
3モル比が、5~1,000の範囲である、請求項1から5のいずれか1項に記載のゼオライト材料。
【請求項7】
IWR型骨格構造を有するゼオライト材料の製造方法であって、以下の工程、
(1) 構造指向剤としての1種以上の有機テンプレートと、1種以上のYO
2源と、1種以上のX
2O
3源と、溶媒系とを含む、混合物を調製する工程、
(2) 工程(1)で得られた混合物を加熱して、その骨格構造にYO
2及びX
2O
3を含むIWR型骨格構造を有するゼオライト材料を結晶化させる工程
を含み、
前記1種以上の有機テンプレートが、式(I):
R
3R
5R
6N
+-R
1-Q-R
2-N
+R
4R
7R
8 (I)
(式中、R
1及びR
2は、互いに独立して(C
1~C
3)アルキレンを表し、
Qは、C
6-アリーレンを表し、
R
3及びR
4は、互いに独立して、(C
1~C
4)アルキルを表し、
R
5、R
6、R
7、及びR
8は、互いに独立して、(C
1~C
6)アルキルを表す)
の有機ジカチオンを含む、方法。
【請求項8】
アルキル基R
5及びR
6が互いに結合して1つの共通のアルキレン鎖を形成している、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
アルキル基R
7及びR
8が互いに結合して1つの共通のアルキレン鎖を形成している、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
式(I)の有機ジカチオンが、式(II):
【化1】
を有する、請求項7から9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
Yが、Si、Sn、Ti、Zr、Ge、及びそれらの2種以上の混合物からなる群から選択される、請求項7から10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
Xが、Al、B、In、Ga、及びそれらの2種以上の混合物からなる群から選択される、請求項7から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
請求項7から12のいずれか1項に記載の方法から得ることができる及び/又は得られるゼオライト材料。
【請求項14】
(i) 請求項1から6及び13のいずれか1項に記載の触媒を提供し、
(ii) 1種以上の酸素化物、及び場合により1種以上のオレフィン及び/又は場合により1種以上の炭化水素を含むガス流を提供し、
(iii) (i)で提供された触媒を、(ii)で提供されたガス流と接触させて、1種以上の酸素化物を1種以上のオレフィン、及び場合により1種以上の炭化水素に転化し、
(iv) 場合により、(iii)で得られたガス流に含有される1種以上のオレフィン及び/又は1種以上の炭化水素のうちの1種以上を(ii)に再循環させる、
酸素化物をオレフィンに転化するための方法。
【請求項15】
請求項1から6及び13のいずれか1項に記載のゼオライト材料の、分子篩としての、吸着剤としての、イオン交換のための、又は触媒としての及び/又は触媒担体としての、使用法。
【発明の詳細な説明】
公序良俗違反のため、不掲載とする。
【国際調査報告】