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特表2022-536644洗浄基板によるインシトゥプロセスチャンバチャック洗浄
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-18
(54)【発明の名称】洗浄基板によるインシトゥプロセスチャンバチャック洗浄
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20220810BHJP
   H01L 21/683 20060101ALI20220810BHJP
   B08B 6/00 20060101ALI20220810BHJP
【FI】
H01L21/304 645Z
H01L21/304 648A
H01L21/304 646
H01L21/304 648G
H01L21/68 N
B08B6/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021573157
(86)(22)【出願日】2020-06-09
(85)【翻訳文提出日】2022-02-07
(86)【国際出願番号】 US2020036724
(87)【国際公開番号】W WO2020251908
(87)【国際公開日】2020-12-17
(31)【優先権主張番号】62/859,587
(32)【優先日】2019-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/910,139
(32)【優先日】2019-10-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/682,814
(32)【優先日】2019-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500049141
【氏名又は名称】ケーエルエー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アザリア モア
(72)【発明者】
【氏名】ビエリ ジャンピエトロ
(72)【発明者】
【氏名】マーク シャイ
(72)【発明者】
【氏名】ウヅィール ヨラム
(72)【発明者】
【氏名】パヒマ アディ
【テーマコード(参考)】
3B116
5F131
5F157
【Fターム(参考)】
3B116AA03
3B116AB02
3B116BC01
5F131AA02
5F131BA03
5F131BA04
5F131BA13
5F131BA19
5F131BA24
5F131BA33
5F131BA37
5F131BA53
5F131CA04
5F131CA12
5F131CA32
5F131CA33
5F131CA36
5F131CA42
5F131EA02
5F131EA03
5F131EA05
5F131EA06
5F131EA07
5F131EB78
5F131GA14
5F131JA16
5F131JA22
5F131JA23
5F131JA24
5F157AA09
5F157AB02
5F157AB33
5F157AB47
5F157BB73
5F157BG62
5F157BH14
5F157CB32
5F157CC11
5F157CE28
5F157CF14
5F157CF40
5F157CF42
5F157CF44
5F157CF46
5F157CF48
5F157CF52
5F157CF60
5F157CF99
5F157DC90
(57)【要約】
洗浄アセンブリが開示される。洗浄アセンブリは、基板を含む。1つ以上のパターンが基板の底面に形成される。1つ以上のパターン内の1つ以上の構造が、基板がチャック上に配置されたときに、静電引力または機械的トラッピングのうちの少なくとも1つを介してチャックから1つ以上の粒子を引き付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を備え、1つ以上のパターンが前記基板の底面に形成され、前記1つ以上のパターン内の1つ以上の構造が、前記基板がチャック上に配置されたときに、静電引力または機械的トラッピングのうちの少なくとも1つを介して前記チャックから1つ以上の粒子を引き付けることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載の洗浄アセンブリであって、前記基板がセラミックウエハを含むことを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載の洗浄アセンブリであって、前記基板が半導体ウエハとして成形されていることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項4】
請求項1に記載の洗浄アセンブリであって、前記1つ以上のパターン内の前記1つ以上の構造がカーボンナノチューブ(CNT)で形成されていることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載の洗浄アセンブリであって、前記基板がハンドリング装置を介して操作されるように構成されていることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項6】
請求項1に記載の洗浄アセンブリであって、前記基板が複数のパターンタイプを含み、各パターンタイプが異なるサイズの粒子を引き付けるように構成されていることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項7】
請求項1に記載の洗浄アセンブリであって、前記静電引力がファンデルワールス力によって引き起こされることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項8】
請求項1に記載の洗浄アセンブリであって、
1つ以上の電池と、
前記基板の上面に取り付けられた導体要素と
をさらに備え、前記1つ以上の電池が前記導体要素に電気的に結合されていることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項9】
請求項8に記載の洗浄アセンブリであって、前記チャックが導電性であり、接地に接続されていることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項10】
請求項9に記載の洗浄アセンブリであって、前記1つ以上の電池が、前記導体要素と前記チャックとの間に0.1~5kVの電界を確立して、前記チャックからの荷電粒子の静電ベースの取り込みを促進するように構成されていることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項11】
請求項1に記載の洗浄アセンブリであって、前記基板が1つ以上のリザーバを含むことを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項12】
請求項11に記載の洗浄アセンブリであって、前記1つ以上のリザーバが1つ以上の化学反応物を担持するように構成されていることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項13】
請求項12に記載の洗浄アセンブリであって、前記基板が、前記1つ以上のリザーバから前記チャック上に前記1つ以上の化学反応物を放出するための1つ以上のバルブを含むことを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項14】
請求項13に記載の洗浄アセンブリであって、前記1つ以上のバルブが、前記基板が前記チャック上に配置されたときに開くように構成された1つ以上の機械的バルブを含むことを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項15】
請求項12に記載の洗浄アセンブリであって、前記1つ以上のリザーバが、熱衝撃にさらされると1つ以上の化学反応物を放出するように構成されていることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項16】
請求項15に記載の洗浄アセンブリであって、前記1つ以上のリザーバが形状記憶合金アクチュエータによって作動可能な1つ以上のバルブを含み、前記形状記憶合金アクチュエータが、前記形状記憶合金アクチュエータの温度変化に基づいて前記1つ以上のバルブを開くように構成されていることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項17】
請求項1に記載の洗浄アセンブリであって、前記基板が洗浄基板キャビネットに搭載可能であり、前記基板が前記洗浄基板キャビネットからハンドリング装置を介してプロセスチャンバに送達可能であることを特徴とする洗浄アセンブリ。
【請求項18】
洗浄基板を格納するように構成され、前記洗浄基板の底面に1つ以上のパターンが形成されている洗浄基板キャビネットであって、前記1つ以上のパターン内の1つ以上の構造が、前記洗浄基板が前記チャック上に配置されたときに、静電引力または機械的トラッピングのうちの少なくとも1つを介して、前記チャックから1つ以上の粒子を引き付ける、洗浄基板キャビネット、
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項19】
1つ以上のウエハチャックを収容するプロセスチャンバと、
1つ以上の洗浄基板を収容する洗浄基板キャビネットを受け取るように構成され、前記1つ以上の洗浄基板を前記洗浄基板キャビネットから前記プロセスチャンバ内の前記1つ以上のウエハチャックに移すようにさらに構成された、ハンドリング装置であって、前記1つ以上の洗浄基板の底面に1つ以上のパターンが形成されており、前記1つ以上のパターン内の1つ以上の構造が、前記1つ以上の洗浄基板が前記1つ以上のウエハチャック上に配置されたときに、静電引力または機械的トラッピングのうちの少なくとも1つを介して前記1つ以上のウエハチャックから1つ以上の粒子を引き付ける、ハンドリング装置と
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項20】
洗浄基板キャビネット内に洗浄基板を提供するステップと、
前記洗浄基板を前記洗浄基板キャビネットからハンドリング装置を介してプロセスチャンバ内に収容されたウエハチャック上に移動させるステップと、
前記洗浄基板を用いて前記ウエハチャックの表面を洗浄するステップであって、1つ以上のパターンが前記洗浄基板の底面に形成され、前記1つ以上のパターン内の1つ以上の構造が、前記洗浄基板が前記チャック上に配置されたときに、静電引力または機械的トラッピングのうちの少なくとも1つを介して前記チャックから1つ以上の粒子を引き付ける、ステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項21】
プロセスツールのチャック上に配置されたウエハの一部分を検査するように構成され、前記プロセスツールの前記チャック上に配置された前記ウエハの前記一部分の前記検査に基づいて特性評価データを生成するようにさらに構成されている、1つ以上の特性評価サブシステムと、
1つ以上のプロセッサを含むコントローラとを備え、前記1つ以上のプロセッサが、
前記1つ以上の特性評価サブシステムから前記特性評価データを受信し、
前記特性評価データに基づいて、1つ以上の洗浄パラメータを決定し、
1つ以上のロボットアセンブリに指示して、洗浄基板を前記プロセスツールの前記チャックに位置決めさせる
ように構成されていることを特徴とする特性評価システム。
【請求項22】
請求項21に記載の特性評価システムであって、前記1つ以上の特性評価サブシステムが、
検査ツールまたは粒子レビューツールのうちの少なくとも1つ、
を備えることを特徴とする特性評価システム。
【請求項23】
請求項22に記載の特性評価システムであって、前記粒子レビューツールが電子ビームツールを含むことを特徴とする特性評価システム。
【請求項24】
請求項23に記載の特性評価システムであって、前記電子ビームツールが粒子レビューデータを生成するように構成されていることを特徴とする特性評価システム。
【請求項25】
請求項21に記載の特性評価システムであって、前記1つ以上の洗浄パラメータが、
前記洗浄基板の準備、洗浄サイクルの開始、または前記洗浄基板の向きのうちの少なくとも1つ、
を含むことを特徴とする特性評価システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、チャック洗浄に関し、より詳細には、インシトゥプロセスチャンバチャック洗浄に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本願は、2019年6月10日に出願された、モル アザリア(Mor Azaria)、ジャンピエトロ ビエリ(Giampietro Bieli)、シャイ マーク(Shai Mark)、アディ パヒマ(Adi Pahima)、およびヨラム ウジエル(Yoram Uziel)を発明者として指名する、IN SITU PROCESS CHAMBER CHUCK CLEANING BY DUMMY SUBSTRATEと題する米国仮特許出願第62/859,587号の35U.S.C.§119(e)の下での利益を主張するものであり、その全体を本願に引用して援用する。本願はまた、2019年10月3日に出願された、モル アザリア(Mor Azaria)、ジャンピエトロ ビエリ(Giampietro Bieli)、シャイ マーク(Shai Mark)、アディ パヒマ(Adi Pahima)、およびヨラム ウジエル(Yoram Uziel)を発明者として指名する、IN-SITU PROCESS CHAMBER CHUCK CLEANING BY CLEANING SUBSTRATEと題する米国仮特許出願第62/910,139号の35U.S.C.§119(e)の下での利益を主張し、その全体を本願に引用して援用する。
【0003】
プロセスチャンバ内の粒子の存在に起因して、チャックの洗浄が頻繁に必要となる。これらの粒子は、様々な仕方でプロセスチャンバに導入されることがある。汚染粒子は、プロセスツールによって使用された材料がプロセスチャンバの壁に蓄積することによって生成されることがある。次いで、この材料からの粒子状物質が、処理中にプロセスチャンバの壁から落下することがある。加えて、外部の粒子がウエハなどの外部の物体に乗ってプロセスチャンバ内に運ばれることがある。粒子により、ウエハは、所定のプロセスツールのプロセスチャックと不均一に接触し、これにより、処理中にウエハ全体にわたって温度レベルが不均一になる。現在、チャックの洗浄は、装置を開いて手動の洗浄プロセスを使用することによって行われている。多くの場合、チャックは、ティッシュまたはブラシを使用して手動で洗浄される。このような場合、洗浄プロセスは、機械の停止、真空のパージ、装置の冷却を必要とする。加えて、チャックへのアクセスは非常に制限され、所定のプロセスツールのウエハチャックに到達するためには、プロセスチャンバのカバーを開く必要がある可能性が高い。この手動洗浄プロセスおよび機械セットアッププロセスは、長いプロセスであり、しばしば複雑な校正プロセスを必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2015/0261104号
【特許文献2】米国特許第5622413号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのため、上記で特定された従来の手法の欠点を改善するシステムおよび方法を提供することが有利である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つ以上の実施形態による洗浄アセンブリが開示される。一実施形態では、洗浄アセンブリは、基板を含む。別の実施形態では、1つ以上のパターンが基板の底面に形成される。別の実施形態では、1つ以上のパターン内の1つ以上の構造が、基板がチャック上に配置されたときに、静電引力または機械的トラッピングのうちの少なくとも1つを介してチャックから1つ以上の粒子を引き付ける。
【0007】
本開示の1つ以上の実施形態によるシステムが開示される。一実施形態では、システムは、プロセスチャンバを含む。プロセスチャンバは、1つ以上のチャックを収容することができる。別の実施形態では、システムは、ハンドリング装置を含む。ハンドリング装置は、1つ以上の洗浄基板を収容する洗浄基板キャビネットを受け取るように構成されてもよい。ハンドリング装置は、1つ以上の洗浄基板を洗浄基板キャビネットからプロセスチャンバ内の1つ以上のウエハチャックに移すようにさらに構成されてもよい。別の実施形態では、1つ以上のパターンが1つ以上の洗浄基板の底面に形成されている。別の実施形態では、1つ以上のパターン内の1つ以上の構造が、1つ以上の洗浄基板が1つ以上のウエハチャック上に配置されたときに、静電引力または機械的トラッピングのうちの少なくとも1つを介して1つ以上のウエハチャックから1つ以上の粒子を引き付ける。
【0008】
本開示の1つ以上の実施形態による特性評価システムが開示される。一実施形態では、特性評価システムは、特性評価サブシステムを含む。特性評価サブシステムは、プロセスツールのチャック上に配置されたウエハの一部分を検査するように構成されてもよい。特性評価サブシステムは、プロセスツールのチャック上に配置されたウエハの一部分の検査に基づいて、特性評価データを生成するようにさらに構成されてもよい。別の実施形態において、特性評価システムは、特性評価サブシステムから検査データを受信するように構成された1つ以上のプロセッサを含むコントローラを含む。別の実施形態において、特性評価システムは、特性評価データに基づいて、1つ以上の洗浄パラメータを決定するように構成された1つ以上のプロセッサを含むコントローラを含む。別の実施形態では、特性評価システムは、1つ以上のロボットアセンブリに指示して、洗浄基板をプロセスツールのチャックに位置決めさせるように構成された1つ以上のプロセッサを含むコントローラを含む。
【0009】
本開示の1つ以上の実施形態による方法が開示される。一実施形態では、本方法は、洗浄基板キャビネット内に洗浄基板を提供するステップを含むことができる。別の実施形態では、本方法は、洗浄基板を、ハンドリング装置を介して洗浄基板キャビネットからプロセスチャンバ内に収容されたウエハチャック上に移動させるステップを含むことができる。別の実施形態では、本方法は、洗浄基板を用いてウエハチャックの表面を洗浄するステップを含むことができ、1つ以上のパターンが洗浄基板の底面に形成されている。別の実施形態では、1つ以上のパターン内の1つ以上の構造が、洗浄基板がチャック上に配置されたときに、静電引力または機械的トラッピングのうちの少なくとも1つを介してチャックから1つ以上の粒子を引き付ける。
【0010】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明はいずれも、例示的かつ説明的なものに過ぎず、特許請求される本発明を必ずしも限定するものではないことを理解されたい。本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を例示し、一般的な説明とともに本発明の原理を説明するのに役立つ。
【0011】
本開示の多数の利点は、添付の図面を参照することによって、当業者によってより良く理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の1つ以上の実施形態によるウエハ処理システムの簡略化された概略図である。
図2A】本開示の1つ以上の実施形態による、ウエハの処理を示すプロセスチャンバの簡略化された概略図である。
図2B】本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄アセンブリの組み込みを示すプロセスチャンバの簡略化された概略図である。
図3A】本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄基板を含む洗浄アセンブリの簡略化された概略図である。
図3B】本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄基板および電源を含む洗浄アセンブリの簡略化された概略図である。
図3C】本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄基板および電源を含む洗浄アセンブリの簡略化された概略図である。
図3D】本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄基板およびリザーバを含む洗浄アセンブリの簡略化された概略図である。
図3E】本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄基板およびリザーバを含む洗浄アセンブリの簡略化された概略図である。
図3F】本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄基板およびリザーバを含む洗浄アセンブリの簡略化された概略図である。
図3G】本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄基板およびガスリザーバを含む洗浄アセンブリの簡略化された概略図である。
図4】本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄基板の表面上に形成された1つ以上のパターンの簡略化された上面図である。
図5】本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄アセンブリを用いてプロセスツールのウエハチャックを洗浄するための方法を示す流れ図である。
図6】本開示の1つ以上の実施形態による、プロセスツールのウエハチャックの洗浄の実施を指示するように構成された特性評価システムの簡略化された概略図である。
図7】本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄基板の洗浄効率を決定する方法を示す流れ図である。
図8】本開示の1つ以上の実施形態による、検査およびレビュー主導の洗浄効率決定の例示的な実施態様を示す図である。
図9】本開示の1つ以上の実施形態による、プロセスツールのウエハチャックの特性評価によってトリガされる洗浄の方法を示す流れ図である。
図10】本開示の1つ以上の実施形態による、例示的なウエハ搬送装置の簡略化された概略図である。
図11】本開示の1つ以上の実施形態による、例示的なウエハ搬送装置の簡略化された上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、添付の図面に示されている、開示された主題を詳細に参照する。
【0014】
図1図11を全体的に参照して、本開示の1つ以上の実施形態による、インシトゥチャック洗浄システムおよび方法について説明する。
【0015】
本開示の実施形態は、プロセスツールチャックを洗浄するためのインシトゥチャック洗浄システムおよび方法を対象とする。より詳細には、本開示は、プロセスツールチャックを洗浄するのに適した洗浄基板を対象とする。洗浄基板は、静電引力、機械的トラッピングなどのうちの少なくとも1つを使用してプロセスツールチャックから粒子を引き付ける、洗浄基板の表面上に形成された1つ以上のパターンを含むことができる。本開示の実施形態はまた、プロセスツールチャックの特性評価によってトリガされる洗浄を対象とする。
【0016】
図1は、本開示の1つ以上の実施形態によるウエハ処理システム100を示す。一実施形態では、処理システム100は、1つ以上の半導体製造プロセスを実行するように構成された1つ以上のプロセスチャンバ102を含む。例えば、1つ以上の半導体製造プロセスは、基板準備、スピンコーティング、プリベークプロセス、露光プロセス、露光後ベークプロセス、現像プロセス、ポストベークプロセスなどの1つ以上のリソグラフィプロセスを含むことができるが、これらに限定されない。例えば、1つ以上のリソグラフィプロセスは、パターニングプロセス、エッチングプロセス、剥離プロセス、アニーリングプロセス、化学機械平坦化(CMP)プロセスなどを含むことができるが、これらに限定されない。別の例として、1つ以上の半導体製造プロセスは、1つ以上の膜堆積プロセスを含むことができるが、これに限定されない。例えば、1つ以上の膜堆積プロセスは、化学気相堆積(CVD)プロセス、物理的気相堆積(PVD)プロセスなどを含むことができるが、これらに限定されない。本明細書では、処理システム100は、スループットを向上させるために、同じ能力を有する(例えば、同じ製造プロセスを実行する)1つ以上のプロセスチャンバ102、または異なる能力を有する(例えば、異なる製造プロセスを実行する)1つ以上のプロセスチャンバ102を含むことができることに留意されたい。
【0017】
別の実施形態では、処理システム100は、ウエハロットを搬送するように構成された1つ以上のウエハ搬送装置104(例えば、前面開口型ユニバーサルポッド(FOUP))を含む。本明細書では、本開示の目的のために、「FOUP」および「ウエハ搬送装置」という用語は、本明細書で別段の記載がない限り、区別なく使用され得ることに留意されたい。ウエハ搬送装置の使用に関する説明は、2019年9月26日に公開された米国特許公開第2019/0295874号に記載されており、その全体を本願に引用して援用する。加えて、ウエハ搬送装置の使用に関する説明は、2019年1月8日に発行された米国特許第10177020号に記載されており、その全体を本願に引用して援用する。
【0018】
別の実施形態では、処理システム100は、ハンドリング装置106を含む。例えば、ハンドリング装置106は、1つ以上の洗浄基板216を収容する洗浄基板キャビネット120を受け取るように構成されてもよい。別の例として、ハンドリング装置106は、ウエハロット(例えば、ウエハ210)を収容する1つ以上のFOUP104を受け取るように構成されてもよい。別の実施形態では、ハンドリング装置106は、FOUP104のウエハロットからのウエハ210、または洗浄基板キャビネット120からの洗浄基板216のうちの少なくとも1つを抜き取るよう構成されたロボットアセンブリ110を含む。処理システム100は、当技術分野で知られている任意のハンドリング装置106を含むことができる。例えば、処理システム100は、大気ハンドリング装置を含むことができる。例えば、大気ハンドリング装置は、大気圧またはそれに近い圧力であってもよい。別の例として、処理システム100は、真空ハンドリング装置を含むことができる。例えば、真空ハンドリング装置は、真空圧またはそれに近い圧力であってもよい。本開示の目的のために、「真空圧」とは、大気圧よりも低い任意の圧力を意味すると解釈される。
【0019】
別の実施形態では、洗浄基板キャビネット120は、動作(例えば、プロセスチャック212の洗浄)のために1つ以上の洗浄基板216を準備するように構成されている。例えば、洗浄基板キャビネット120は、1つ以上のパラメータ(例えば、粒子サイズ、粒子材料など)に基づいて異なる洗浄基板を準備することができる。例えば、洗浄基板キャビネット120は、第1のウエハ210上の第1の粒子214を除去するために使用される第1の洗浄基板216を準備することができる。さらなる例では、洗浄基板キャビネット120は、第1のウエハ210および/または追加のウエハ210上の追加の粒子214を除去するために使用される追加の洗浄基板216を準備することができる。
【0020】
別の実施形態では、洗浄基板キャビネット120は、洗浄基板216を洗浄するように構成され、洗浄基板216を複数の洗浄サイクル用に構成することができるようになっている。例えば、洗浄基板キャビネット120は、湿式または乾式洗浄方法のいずれかを用いて洗浄基板216を洗浄することができる。例えば、洗浄基板キャビネット120は、二酸化炭素(CO)スノー洗浄などの乾式洗浄方法を利用することができる。さらなる例では、洗浄基板キャビネット120は、メガソニック洗浄などの湿式洗浄方法を利用することができる。
【0021】
本開示を通して使用されるとき、「ウエハ」という用語は、半導体および/または非半導体材料で形成された基板を指す。例えば、半導体または半導体材料は、単結晶シリコン、ガリウムヒ素、およびリン化インジウムを含むことができるが、これらに限定されない。したがって、上記の説明は、本開示の範囲を限定するものではなく、単なる例示に過ぎないと解釈されるべきである。
【0022】
別の実施形態では、処理システム100は、ウエハ210または洗浄基板216の向きを揃えるように構成されたプリアライメント(P/A)モジュール108を含む。例えば、P/Aモジュール108は、ウエハ210または洗浄基板216の表面(例えば、上面または下面)上のノッチを検出するように構成された1つ以上の光学センサを含むことができる。ノッチが検出された後、P/Aモジュール108は、当技術分野で知られている任意のアルゴリズムを用いて、ウエハ210の中心または洗浄基板216の中心を位置決めすることができる。
【0023】
別の実施形態では、処理システム100は、ウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つを受け取るように構成されたロードロック装置114を含む。ロードロック装置114は、真空ロードロック装置、大気ロードロック装置などを含むがこれらに限定されない、当技術分野で知られている任意のロードロック装置114を含むことができる。例えば、ロードロック装置114は、大気ロードロック装置114であってもよい。例えば、大気ロードロック装置114は、大気圧(14.696psi)またはその近傍にある間に、ウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つを受け取るように構成されてもよい。
【0024】
別の実施形態では、ウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つを収容するロードロック装置114は、十分な圧力レベルが達成されるまで空気を受け入れるように構成されている。例えば、ロードロック装置114は、ロードロック装置114が高真空圧(例えば、10-5~10-8)に達するまで空気を受け入れるように構成されていてもよい。
【0025】
図2Aは、本開示の1つ以上の実施形態による、ウエハ210の処理を示すプロセスチャンバ102の簡略化された概略図を示す。図2Bは、本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄アセンブリ300の組み込みを示すプロセスチャンバ102の簡略化された概略図を示す。
【0026】
別の実施形態では、処理システム100は、ロボットアセンブリ116を介して1つ以上のプロセスチャンバ102内のチャック212にウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つを搬送(例えば、送達)するように構成されたハンドリング装置112を含む。
【0027】
別の実施形態では、ロボットアセンブリ116は、ロボット200およびエンドエフェクタ202を含む。図示されていないが、ロボットアセンブリ110も、ロボットおよびエンドエフェクタを含むことができる。本明細書では、ロボットアセンブリ110、116は、当技術分野で知られている任意のタイプのロボットを含むことができることに留意されたい。例えば、ロボットアセンブリ110、116は、大気ロボットまたは真空ロボットのうちの少なくとも1つを含むことができる。例えば、ロボットアセンブリ110、116は、大気内部回転ロボットまたは真空内部回転ロボットのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0028】
本明細書では、処理システム100内の様々なシステムおよびサブシステムは、任意の数の構成要素を共有することができることに留意されたい。例えば、システム100は、1つ以上のロボットアセンブリ110、116の1つ以上の構成要素を共有することができる。別の例として、システム100は、ハンドリング装置106、112の1つ以上の構成要素を共有することができる。
【0029】
別の実施形態では、エンドエフェクタ202は、ウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つをハンドリング装置112から除去し、ウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つを1つ以上のプロセスチャンバ102に挿入するために、ウエハ210(図2A)または洗浄基板216(図2B)のうちの少なくとも1つと相互作用するように構成されたエッジグリッパ204を含む。例えば、エッジグリッパ204は、1つ以上のプロセスチャンバ102が1つ以上の半導体製造プロセスを開始することができるように、ウエハ210を1つ以上のプロセスチャンバ102に挿入するように構成されてもよい。別の例として、エッジグリッパ204は、チャック212が1つ以上の粒子214を収容した後に、洗浄基板216を1つ以上のプロセスチャンバ102に挿入して、本明細書に記載の洗浄プロセスを開始するように構成されてもよい。
【0030】
図2Aは、ウエハ210が1つ以上の粒子214をチャック212上に堆積させることを示しているが、このような描写は、単に説明のために提供されており、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。例えば、プロセスチャンバ102の1つ以上の壁が1つ以上の粒子214をチャック212上に堆積させることができる。
【0031】
別の実施形態では、ロボットアセンブリ116は、1つ以上のプロセスチャンバ102からウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つを除去するように構成されている。例えば、エンドエフェクタ202のエッジグリッパ204は、ウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つを除去するように構成されてもよい。例えば、エッジグリッパ204は、1つ以上の半導体製造プロセスが完了した後に、1つ以上のプロセスチャンバ102からウエハ210を除去するように構成されてもよい。さらなる例では、エッジグリッパ204は、チャック212が洗浄された後に、1つ以上のプロセスチャンバ102から洗浄基板216を除去するように構成されてもよい(図3A図3Eでさらに説明する)。
【0032】
別の実施形態では、ハンドリング装置112は、ゲート206を含む。別の実施形態では、ゲート206は、ゲート206を開閉するように構成されたアクチュエータ208を含む。例えば、アクチュエータ208は、ロボットアセンブリ116がウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つを除去および/または挿入する準備ができたときに、ゲート206を開くことができる。別の例として、アクチュエータ208は、ロボットアセンブリ116がウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つを除去および/または挿入し終わったときに、ゲート206を閉じることができる。本明細書では、ゲート206は、当技術分野で知られている任意のアクチュエータ208を含むことができることに留意されたい。例えば、ゲート206は、油圧アクチュエータ、電気アクチュエータ、機械アクチュエータなどを含むことができる。
【0033】
別の実施形態では、処理システム100は、ロボットアセンブリ116またはロボットアセンブリ110のうちの少なくとも1つを使用して、ウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つをFOUP104に戻す。例えば、処理システム100は、洗浄基板216が1つ以上のプロセスチャンバ102に搬送(例えば、送達)される前に、ウエハ210をロボットアセンブリ110、116を介してFOUP104に戻すことができる。例えば、洗浄基板216は、洗浄基板216が1つ以上のプロセスチャンバ102内のチャック212から1つ以上の粒子214を除去することができるように、ウエハ210が除去された後に、1つ以上のプロセスチャンバ102に搬送(例えば、送達)されてもよい。
【0034】
本明細書では、プロセスチャンバ102の条件は、変化することがあることに留意されたい。例えば、プロセスチャンバ102は、180℃~520℃の温度を有することがある。例えば、化学気相堆積(CVD)中、プロセスチャンバ102は、420℃~520℃の温度を有することがある。別の例では、エッチング中、プロセスチャンバ102は、少なくとも180℃の温度を有することがある。別の例として、プロセスチャンバ102は、ベース圧力で0~1.0mTorrの真空レベルを有することがある。別の例として、プロセスチャンバ102は、プロセス圧力で0.5mTorr~100Torrの真空レベルを有することがある。例えば、CVDの間、プロセス圧力は、95%の時間は2.0~10.0torrであってもよく、5%の時間は100torr以下であってもよい。別の例では、エッチング中、プロセス圧力は、95%の時間は0.5~400mTorrであってもよく、5%の時間は400mTorr以下であってもよい。
【0035】
さらに、プロセスチャンバ102は、任意の寸法のウエハおよび/または洗浄基板を保持するように構成されてもよいことに留意されたい。例えば、プロセスチャンバ102は、1.0~10mmの高さを有するウエハ210および/または洗浄基板216を保持するように構成されてもよい。例えば、ウエハ210および/または洗浄基板216は、3.0mmの高さを有することがある。
【0036】
一実施形態において、プロセスチャンバ102の条件は、洗浄基板216および/またはウエハ210をプロセスチャンバ102内に維持することができる時間量を制限する。例えば、プロセスチャンバ102の温度は、洗浄基板216および/またはウエハ210をプロセスチャンバ102内に維持することができる時間量を制限することがある。洗浄基板216の正味の放射電力(P)は、以下のように記述することができる。
【数1】
【0037】
式1において、∈は洗浄基板の放射率であり、σはボルツマン定数(5.67037×10-8ワット/m)であり、As,rは放出体(例えば洗浄基板216)の面積であり、Tは放射体(例えば洗浄基板216)の温度であり、Tは周囲(例えばプロセスチャンバ102)の温度である。粒子214が得るまたは失う熱エネルギーの量(Q)は、以下のように記述することができる。
【数2】
【0038】
式2において、mは粒子の質量であり、Cは粒子の熱容量であり、ΔTは粒子の温度変化である。放射による熱伝達(P)は、次式で示されるように、伝達される熱の量(Q)に等しい。
【数3】
【数4】
【0039】
tについて式3および式4を解くと、おおよその故障温度(例えば、130℃)に基づく故障までの時間(t)が得られる。
【0040】
図3A図3Eは、本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄基板216を含む洗浄アセンブリ300を示す。一実施形態では、洗浄アセンブリ300は、(図2Aおよび図2Bに示すような)洗浄基板216を含む。例えば、洗浄基板216は、セラミックウエハを含んでもよい。別の例として、洗浄基板216は、半導体ウエハとして成形された基板を含んでもよい。本明細書では、洗浄基板216の寸法は、チャック212の洗浄を最適化するために様々であってもよく、それにより、洗浄基板216を標準的なシリコンウエハ(例えば、ウエハ210)であるかのように取り扱うことができることに留意されたい。
【0041】
図4は、本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄基板216の表面(例えば、上面または底面)上に形成された1つ以上のパターン302の簡略化された上面図を示す。
【0042】
別の実施形態では、1つ以上のパターン302が洗浄基板216の表面(例えば、上面または底面)に形成される。例えば、1つ以上のパターン302は、洗浄基板216の底面に形成されてもよい。別の例として、1つ以上のパターン302は、洗浄基板216の上面に形成されてもよい。本明細書では、1つ以上のパターン302は、本明細書に記載の洗浄プロセス中にプロセスチャンバ102の条件(例えば、温度および他の環境条件)に耐えるのに適した当技術分野で知られている任意の材料を使用して形成することができることに留意されたい。例えば、カーボンナノチューブ(CNT)を洗浄基板216の表面(例えば、上面または底面)に堆積させて、以下に記載されるように、(例えば、チャック212の洗浄を最適化するために)ファンデルワールス(Van der Waals)力が増幅されるように、1つ以上のパターン302を形成することができる。
【数5】
【数6】
【0043】
式5~式6において、H12はハマーカー(Hamaker)の定数であり、Rは粒子214のサイズであり、dは粒子214と洗浄基板216の表面に堆積させたCNTとの間の距離である。式6によって示されるように、CNTを洗浄基板216の表面に堆積させた場合、ファンデルワールス力は、式5のR依存性と比較してR依存性のために増強される。
【0044】
本明細書では、洗浄基板216のCNTパターニング層(例えば、CNTで形成された1つ以上のパターン302)の剛性および熱安定性が、さらなる汚染(例えば、粒子の破壊)を引き起こすことなく粒子を把持するブラシ効果を生み出すことに留意されたい。さらに、CNTを使用することで、(図3Bに示すように)粒子を引き付けるのを助ける電気的特徴を追加することができる。
【0045】
別の実施形態では、洗浄基板216は、複数のパターンタイプ302を含む。例えば、複数のパターンタイプ302は、限定されることなく、1つ以上のピッチを含むことができ、それにより、各パターンタイプが異なる寸法の1つ以上の粒子214を引き付けるように構成される。例えば、単一の洗浄基板(例えば、洗浄基板216)は、第1のパターン302および第2のパターン302を有することができ、それにより、パターン302の形状がチャック212を最適に洗浄することができる。
【0046】
別の実施形態では、1つ以上のパターン302内の1つ以上の構造402は、洗浄基板216がチャック212上に配置されたときに、静電引力、機械的トラッピングなどのうちの少なくとも1つを介してチャック212から1つ以上の粒子214を引き付ける。
【0047】
図3Aを参照すると、別の実施形態では、1つ以上の粒子214は、静電引力を介してチャック212から除去される。これに関して、チャック212の表面303上の1つ以上の粒子214は、伝導によって帯電し、洗浄基板216の接近によって高電界が生成される。さらに、1つ以上の粒子214は、1つ以上の粒子214が洗浄基板216に移動する(例えば、洗浄基板216が1つ以上の粒子214を引き付ける)ように、接着力を超え得る力(後述する)を受ける。本明細書では、1つ以上の粒子214は、粒子がチャック212に戻らないように、洗浄基板216上でよりゆっくりと帯電することに留意されたい。
【0048】
例えば、粒子214の静電引力は、ファンデルワールス力によって引き起こされることがある。例えば、洗浄基板216がチャック212の表面(例えば、上面または底面)の近くに配置されると、ファンデルワールス(VDW)力により粒子214がチャック212の表面(例えば、上面または底面)から除去される(例えば、VDW力は、1つ以上の粒子214の接着力を超える)。洗浄基板216のファンデルワールス力(F(s))の総和は、以下のように記述することができる。
【数7】
【0049】
式7において、Aはハマーカー定数であり、Sは粒子と洗浄基板の表面との間の距離であり(双極子誘起効果は無視されている)、Rは粒子の半径であり、マイナス記号(-)は力が引力であることを示す。例えば、Aは1.40×10-19ジュール(J)であってもよく、Rは5.00×10-6mであってもよく、Sは4.00×10-10mであってもよく、それにより、ファンデルワールス力(F(s))は、約-7.29×10-7Nとなり得る。この点に関して、重力(例えば、約10-11N)は無視できる。1つ以上の粒子の表面粗さを説明するリフシッツ-ファンデルワールス(Lifshitz-Van der Waals)式(F(s))は、以下のように記述することができる。
【数8】
【0050】
式8において、rは表面曲率半径であり、hはリフシッツ-ファンデルワールス定数(エネルギー単位)であり、Sは粒子と洗浄基板の表面との間の距離である。
【0051】
別の実施形態では、1つ以上の粒子214は、磁力を介して洗浄基板216によって除去される。例えば、磁力は、1つ以上の粒子214の磁気双極子と洗浄基板216の磁気双極子との相互作用から生じる。磁力(F)の一般形は、以下のように記述することができる。
【数9】
【数10】
【数11】
【0052】
式9~式11において、mは磁気双極子であり、∇はグラジエントであり、Hは磁場である。式10~式11において、mおよびmは、それぞれ粒子および洗浄基板の磁気双極子である。さらに、式10において、
【数12】
はrの方向を指す単位ベクトルである。双極子mおよびmがZ軸に沿って配向されていると仮定すると、それらの相互作用の力(F)は、以下のように記述することができる。
【数13】
【0053】
式12において、飽和(m~10-15emu)まで磁化された1000Åの直径(Z)を有する鉄粒子が距離(Z)1000Åだけ離れている場合、合力(F)は、約5.00×10-11Nであってもよい。この点に関して、力の変化率(∂F/∂z)は、約2.00×10-2N/mであってもよい。
【0054】
図3Bおよび図3Cを参照すると、別の実施形態では、洗浄アセンブリ300は、電源306を含む。電源306は、当技術分野で知られている任意の電源を含むことができる。例えば、電源306は、直流(DC)電源を含むことができる。例えば、DC電源は、1つ以上の電池(例えば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、リチウムイオンポリマ電池、ナトリウムイオン電池など)を含むことができる。別の例として、電源306は、交流(AC)電源を含むことができる。
【0055】
図3Bを参照すると、別の実施形態では、洗浄アセンブリ300は、基板216の上面に取り付けられた導体要素304を含む。導体要素304は、当技術分野で知られている任意の導体要素を含むことができる。例えば、導体要素304は、電極を含むことができる。例えば、導体要素304は、アルミニウム(Al)、金(Au)、銅(Cu)などのうちの少なくとも1つを含有する金属層またはコーティングを含むことができる。別の実施形態では、電源306は、導体要素304に電気的に結合されている。別の実施形態では、チャック212は、導電性であり、接地308に接続されている。この点に関して、洗浄アセンブリ300は、導体要素304およびチャック212が電極として作用し、誘電体(例えば、洗浄基板216)によって分離されるようなコンデンサ構成になっている。電源306は、洗浄基板216に搭載されてもよい。例えば、1つ以上の電池が導体要素304の上面に配置され、導体要素304に電気的に結合されてもよい。
【0056】
本明細書では、洗浄アセンブリ300のチャック212は、導電性チャックに限定されないことに留意されたい。例えば、洗浄アセンブリ300は、非導電性チャックを含むことができる。したがって、上記の説明は、本開示の範囲を限定するものではなく、単なる例示に過ぎないと解釈されるべきである。
【0057】
図3Cを参照すると、別の実施形態では、洗浄アセンブリ300は、水平構成に配置された1つ以上のアノード/カソード対を含む。例えば、各対について、カソードとアノードとの間に電界を確立することができる。電界は、チャック212表面からの粒子の取り込みを支援する。
【0058】
別の実施形態では、電源306は、導体要素304とチャック212との間に電界を確立するように構成されている。別の実施形態では、電源306は、アノード/カソードとチャック212との間に電界を確立するように構成されている。例えば、電源306は、0.1kV~5kVの電界を確立するように構成されてもよい。例えば、電源306は、2.5kVの電界を確立するように構成されてもよい。本明細書では、電界が、チャック212からの荷電粒子(例えば、1つ以上の粒子214)の静電ベースの取り込みを強化することに留意されたい。洗浄基板の静電気力(F)は、以下のように記述することができる。
【数14】
【0059】
式13において、εは誘電率(例えば、真空の場合はε=1)であり、εは比誘電率(例えば、真空の場合はε=8.85×10-12F/m)であり、Aは粒子の有効面積(m)であり、Vは粒子と電極との間の電圧差(ボルト)であり、hは粒子と電極との間の間隙(メートル)である。例えば、Vは、静電気力(F)が3.48×10-6Nとなるように5.00×10ボルトであってもよい。この点に関して、重力(例えば、約10-11N)は、無視できるため、洗浄基板216は、1つ以上の粒子214をチャック212から除去することができる。
【0060】
図3E図3Fを参照すると、別の実施形態では、洗浄アセンブリ300は、洗浄基板216内に配置された1つ以上のリザーバ310を含む。本明細書では、図3C図3Eに示す1つ以上のリザーバ310のサイズ、位置、および形状は、単なる例示であり、本開示の範囲を限定するものではないことに留意されたい。
【0061】
別の実施形態では、洗浄アセンブリ300は、1つ以上の反応物を放出するように構成された1つ以上のバルブ312を含む。本明細書では、1つ以上の反応物は、チャックを洗浄するのに適した当技術分野で知られている任意の反応物を含むことができることに留意されたい。例えば、1つ以上の反応物は、1つ以上の反応物ラジカルを含むことができる。例えば、1つ以上の反応物ラジカルは、大気中の酸素、フッ素、窒素などのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0062】
図3Eを参照すると、別の実施形態では、1つ以上のバルブ312は、洗浄基板216がチャック212上に配置されたときに開くように構成された1つ以上の機械的バルブを含む。例えば、図示されていないが、洗浄アセンブリ300は、1つ以上のプロセッサに、1つ以上のバルブ312(例えば、1つ以上の機械的バルブ)から1つ以上の反応物を放出させるように構成されたコントローラを含むことができる。
【0063】
図3Eおよび図3Fを参照すると、別の実施形態において、1つ以上のリザーバ310は、熱衝撃にさらされると1つ以上の反応物を放出するように構成されている。
【0064】
別の実施形態では、1つ以上のリザーバ310は、熱衝撃にさらされると1つ以上のバルブ312を作動させるように構成された形状記憶合金アクチュエータ314を含む。例えば、形状記憶合金アクチュエータ314は、形状記憶合金アクチュエータ314の温度変化に基づいて1つ以上のバルブ312を開くように構成されてもよい。例えば、形状記憶合金アクチュエータ314は、閾値変態温度で形状変形を受け、閾値変態温度を超える温度に加熱されると元の形状に回復するように構成されている。本明細書では、閾値変態温度は、室温(例えば、23℃)~520℃であってもよいことに留意されたい。
【0065】
本明細書では、形状記憶合金アクチュエータ314は、ニッケル-チタン合金(ニチノール)、銅-鉄合金などを含むがこれらに限定されない、当技術分野で知られている任意の合金から形成されてもよいことに留意されたい。例えば、形状記憶合金アクチュエータ314には、ニチノールアクチュエータが含まれてもよく、ニチノールアクチュエータは、化学反応器のリークが望まれない場合に、そのリスクを減少させるようなものである。
【0066】
図3Gを参照すると、別の実施形態では、洗浄アセンブリ300は、1つ以上のガスを収容するように構成されたガスリザーバ316を含む。ガスリザーバ316は、アルゴンガスなどを含むがこれに限定されない、当技術分野で知られている任意のガスを含むことができる。
【0067】
別の実施形態では、洗浄アセンブリ300は、洗浄基板216内に配置された1つ以上のトンネル318を含む。本明細書では、図3Gに示す1つ以上のトンネル318のサイズ、位置、および形状は単に例示的なものであり、本開示の範囲を限定するものではないことに留意されたい。
【0068】
別の実施形態では、ガスリザーバは、1つ以上のガスを放出し、1つ以上のガスは、時間的な流れを介して1つ以上の粒子214を移動させる。例えば、粒子は、ガスを介してチャック212から排出され、プロセスチャンバ102内のポンプによって圧送されてもよい。
【0069】
レイノルズ数(R)(式14)は、1つ以上のガスのフローパターンを予測するために使用することができる。例えば、低い(例えば、10~10)レイノルズ数(R)は、トンネル内の層流を示す。別の例として、高い(例えば、10よりも大きい)レイノルズ数(R)は、トンネル内の乱流を示す。レイノルズ数(R)は、以下のように記述することができる。
【数15】
【数16】
【0070】
式14において、Lは直線寸法(m)であり、Uは粒子に対する流体の速度(m/秒)であり、ρは流体の密度(kg/m)であり、μは流体の動粘性係数(Pa秒)である。例えば、アルゴンガスを使用する場合、L=50m、μ=4.64×10-5Pa秒(500℃または773Kにおいて)、ρ=1.6172kg/m(2.6atmにおいて)、およびU(v)=570m/秒(式15を使用して解く)とすると、R=0.993×10となる。この点に関して、高いレイノルズ数は、トンネル内のガスの流れが乱流であることを示す。抗力(F)(例えば、流速の方向の力成分)は、以下のように記述することができる。
【数17】
【0071】
式16において、ρは流体の質量密度であり、uは物体に対する流速であり、Aは基準面積であり、Cは抗力係数である。本明細書では、抗力係数(C)は、(式14に示すような)レイノルズ数Rに依存することに留意されたい。例えば、ρ=1.6172kg/m(2.6atmにおいて)、u=570m/秒、C=0.1(R=10の場合の滑らかな球体)、A=7.853×10-11とすると、F=2.06×10-6Nとなる。抗力(F)と粒子除去(例えば、アキュムレータ圧力P)との間の関係は、以下のように記述することができる。
【数18】
【数19】
【数20】
【0072】
例えば、粒子除去は、アキュムレータ圧力(P)および粒子サイズ(A)に正比例する。例えば、粒子を正確に除去するために、初期圧力を増加させる必要がある場合がある。本明細書では、上記の計算(式14~式19)は、圧力が2.6atmであると仮定しているが、このような圧力は、単に例示の目的で提供されており、本開示の範囲を限定するものではないことに留意されたい。
【0073】
本明細書では、1つ以上の粒子214は、当技術分野で知られている任意のサイズであってよいことに留意されたい。例えば、1つ以上の粒子は、0~1.0μmであってもよい。例えば、1つ以上の粒子は、0.019μmであってもよい。さらに、本明細書では、1つ以上の粒子214は、浮遊分子状汚染(AMC)、金属などを含むがこれらに限定されない、当技術分野で知られている任意のタイプの粒子であってもよいことに留意されたい。例えば、1つ以上の粒子214は、金属(Al、Cuなど)、フッ素化ゴム(例えば、Oリング)、グリース、金属酸化物、酸化膜、ベアシリコン(Si)、熱酸化物、窒化膜、PR、Si、フッ素沈着、石英などであってもよい。
【0074】
さらに、本明細書では、プロセスチャンバ102は、プロセスチャンバ102の壁上に様々な化学的残留物を有する可能性があることに留意されたい。例えば、CVD中、チャンバ壁は、ハロゲン化物残留物(例えば、HCl、HI、Fなど)を有することがある。別の例として、エッチング中、チャンバ壁は、C、O、F、Al、Y、Fe、Na、Ti、Zrなどのうちの少なくとも1つを含有する残留物を有することがある。
【0075】
図5は、本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄アセンブリ300を用いてプロセスツール100のチャック212を洗浄するための方法500を示す流れ図を示す。本明細書では、方法500のステップは、システム100によってすべてまたは一部が実施されてもよいことに留意されたい。しかしながら、追加または代替のシステムレベルの実施形態が、方法500のステップのすべてまたは一部を実行することができるという点で、方法500は、システム100に限定されないことがさらに認識される。
【0076】
ステップ502において、洗浄基板キャビネット内に洗浄基板が提供される。別の実施形態では、洗浄基板キャビネット120は、1つ以上の洗浄基板216をキャビネット120内に格納し(例えば、取り付け)、最適な洗浄プロセスのために1つ以上の洗浄基板216を準備するように構成されている。
【0077】
ステップ504において、洗浄基板を、洗浄基板キャビネット120から、プロセスチャンバ102内に収容されたウエハチャック212上に移動させる。別の実施形態では、1つ以上のロボットアセンブリ110は、洗浄基板キャビネット120から洗浄基板216を除去して洗浄プロセスを開始するように構成されている。例えば、ロボットアセンブリ110のエッジグリッパ204は、洗浄基板216を洗浄基板キャビネット120から除去するために、洗浄基板216と相互作用することができる。
【0078】
別の実施形態では、1つ以上のロボットアセンブリは、洗浄基板216を1つ以上のプロセスツール100のチャック212の近くに配置するように構成されている。例えば、洗浄基板216がロボットアセンブリ110を介して洗浄基板キャビネット120から除去された後、ロボットアセンブリ110は、洗浄基板をハンドリング装置112のロボットアセンブリ116に搬送(例えば、送達)することができる。別の例として、ロボットアセンブリ116は、洗浄基板216をプロセスツール100のプロセスチャンバ102に挿入することができる。
【0079】
ステップ506において、洗浄基板を用いてウエハチャックの表面303が洗浄される。チャック212は、(図3A図3Eに示すように)静電引力、機械的トラッピングなどのうちの少なくとも1つを使用して洗浄することができる。
【0080】
図6は、本開示の1つ以上の実施形態による、プロセスツール100のウエハチャック212の洗浄の実施を指示するように構成された特性評価システム600の簡略化された概略図を示す。
【0081】
図6を全体的に参照すると、一実施形態において、システム600は、1つ以上のプロセスツール100(例えば、図1に示す処理システム100)、コントローラ602、および1つ以上の特性評価ツール604を含む。
【0082】
別の実施形態では、1つ以上の特性評価ツール604(例えば、特性評価サブシステム)は、1つ以上の検査ツールを含む。例えば、1つ以上の検査ツールは、光学特性評価ツールを含むことができるが、これに限定されない。例えば、光学特性評価ツールは、ウエハ210の電気的意図を表す1つ以上の高解像度画像を生成することができ、可視光、紫外線(UV)放射、深紫外線(DUV)放射、真空紫外線(VUV)放射、極端紫外線(EUV)放射、および/またはX線放射に対応するがこれらに限定されない波長で動作することができる光学特性評価ツールを含むことができる。加えて、光学特性評価ツールは、レーザ維持プラズマ(LSP)ベースの検査ツールを含むがこれに限定されない広帯域検査ツールを含むことができる。さらに、光学特性評価ツールは、レーザ走査検査ツールなどを含むがこれに限定されない狭帯域特性評価ツールを含むことができる。検査ツールの説明は、2013年10月15日に発行された米国特許第8559001号に記載されており、その全体を本願に引用して援用する。加えて、検査ツールの説明は、2015年10月27日に発行された米国特許第9170209号に記載されており、その全体を本願に引用して援用する。さらに、検査ツールの説明は、2014年6月10日に発行された米国特許第8749149号に記載されており、その全体を本願に引用して援用する。加えて、検査ツールの説明は、2015年1月27日に発行された米国特許第8941336号に記載されており、その全体を本願に引用して援用する。
【0083】
別の実施形態では、1つ以上の特性評価ツール604は、1つ以上のレビューツールを含む。例えば、1つ以上の特性評価ツール604は、1つ以上の粒子ビームレビューツールを含む。例えば、1つ以上の粒子ビームレビューツールは、電子ビーム(eビーム)ツールを含むことができるが、これに限定されない。粒子ビームレビューツールの説明は、2018年10月17日に出願された米国特許出願第16/163263号に記載されており、その全体を本願に引用して援用する。加えて、粒子ビームレビューツールの説明は、2019年9月9日に出願された米国特許出願第16/564981号に記載されており、その全体を本願に引用して援用する。
【0084】
別の実施形態では、システム600は、1つ以上のプロセッサを含むコントローラ602を含む。別の実施形態では、コントローラ602は、システム600の1つ以上の構成要素に動作可能に結合される。例えば、コントローラ602は、1つ以上のプロセスツール100、1つ以上の特性評価ツール604、および/または1つ以上の追加の構成要素に動作可能に結合することができる。この点に関して、コントローラ602は、システム600の構成要素のいずれかおよび/または1つ以上のプロセスツール100の任意の構成要素、1つ以上の特性評価ツール604、および/または1つ以上の追加の構成要素に、本開示全体にわたって説明される様々な機能のうちのいずれか1つ以上を実行するように指示することができる。
【0085】
別の実施形態では、システム600は、ネットワークを介してサーバに通信可能に結合されたコントローラ602を含むことができる。別の実施形態では、コントローラ602は、1つ以上のプロセッサおよびメモリを含む。別の実施形態では、1つ以上のプロセッサは、メモリに記憶されたプログラム命令のセットを実行するように構成されてもよく、プログラム命令のセットは、1つ以上のプロセッサに本開示のステップを実行させるように構成されている。本明細書では、サーバ、1つ以上のプロセッサ、およびメモリに関する本明細書の考察は、本明細書で別段の記載がない限り、コントローラ602、1つ以上のプロセッサ、およびメモリにも適用されるものと見なすことができることに留意されたい。
【0086】
本明細書では、システム600の1つ以上の構成要素は、当技術分野で知られている任意のやり方でシステム600の様々な他の構成要素に通信可能に結合されてもよいことに留意されたい。例えば、1つ以上のプロセッサは、有線(例えば、銅線、光ファイバケーブルなど)または無線接続(例えば、RF結合、IR結合、データネットワーク通信(例えば、WiFi、WiMAX、Bluetooth(登録商標)など))を介して互いにおよび他の構成要素に通信可能に結合されてもよい。
【0087】
一実施形態では、1つ以上のプロセッサは、当技術分野で知られている任意の1つ以上の処理要素を含むことができる。この意味で、1つ以上のプロセッサは、ソフトウェアアルゴリズムおよび/または命令を実行するように構成された任意のマイクロプロセッサタイプのデバイスを含むことができる。一実施形態では、1つ以上のプロセッサは、本開示全体にわたって説明されるように、システム600を動作させるように構成されたプログラムを実行するように構成された、デスクトップコンピュータ、メインフレームコンピュータシステム、ワークステーション、イメージコンピュータ、並列プロセッサ、または他のコンピュータシステム(例えば、ネットワークコンピュータ)で構成されてもよい。本開示全体にわたって説明されるステップは、単一のコンピュータシステム、または代替として複数のコンピュータシステムによって実行されてもよいことを認識されたい。さらに、本開示全体にわたって説明されるステップは、1つ以上のプロセッサのうちのいずれか1つ以上で実行されてもよいことを認識されたい。一般に、「プロセッサ」という用語は、メモリからのプログラム命令を実行する1つ以上の処理要素を有する任意のデバイスを包含するように広く定義することができる。さらに、システム600の異なるサブシステムは、本開示全体にわたって説明されるステップの少なくとも一部を実行するのに適したプロセッサまたは論理要素を含むことができる。したがって、上記の説明は、本開示に対する限定として解釈されるべきではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0088】
メモリは、関連付けられた1つ以上のプロセッサによって実行可能なプログラム命令と、送信デバイスから受信したデータとを記憶するのに適した、当技術分野で知られている任意の記憶媒体を含むことができる。例えば、メモリは、非一時的なメモリ媒体を含むことができる。例えば、メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気または光学メモリデバイス(例えば、ディスク)、磁気テープ、ソリッドステートドライブなどを含むことができるが、これらに限定されない。別の実施形態では、メモリは、送信デバイスから受信したエンティティデータ、アソシエーションデータ(例えば、空間的関係データ)、オペレーションデータ、GPSデータ、タイムスタンプ付きデータ、ジオフェンス付きデータなどを含むが、これらに限定されないデータを記憶するように構成されている。メモリは、1つ以上のプロセッサとともに共通のコントローラハウジング内に収容されてもよいことにさらに留意されたい。代替の実施形態では、メモリは、プロセッサ、サーバ、コントローラなどの物理的な位置に対して遠隔に配置されてもよい。別の実施形態では、メモリは、本開示全体にわたって説明される様々なステップを1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラム命令を維持する。
【0089】
図7は、本開示の1つ以上の実施形態による、洗浄基板216の洗浄効率を決定するために使用される特性評価データを収集するために特性評価システムを使用する方法700を示す流れ図を示す。図8は、本開示の1つ以上の実施形態による、図7に示す方法700の1つ以上のステップの例示的な図を示す。本明細書では、方法700のステップは、システム600によってすべてまたは一部が実施されてもよいことに留意されたい。しかしながら、追加または代替のシステムレベルの実施形態が、方法700のステップのすべてまたは一部を実行することができるという点で、方法700は、システム600に限定されないことがさらに認識される。
【0090】
ステップ702において、図8のビュー802に示すように、1つ以上の検査ツールを介して洗浄基板216の表面が検査され、洗浄前検査データが生成される。例えば、検査ツールは、洗浄基板216の表面を検査して、洗浄基板216の表面に関する洗浄前検査データを生成するように構成されてもよい。例えば、洗浄前検査データは、洗浄基板216の1つ以上のパターン302に関する情報を含むことができる。
【0091】
ステップ704において、ウエハチャック212の表面303上の1つ以上の粒子214は、図8のビュー804に示すように、洗浄基板216を介して除去される。例えば、洗浄基板216は、チャック212の表面303の近くに配置されると、チャック212の表面303から1つ以上の粒子214を除去することができる。
【0092】
ステップ706において、図8のビュー806に示すように、1つ以上の検査ツールを介して洗浄基板216の表面が検査され、洗浄後検査データが生成される。別の実施形態では、1つ以上の検査ツールは、洗浄基板216の表面の検査に基づいて洗浄後検査データを生成するように構成される。例えば、1つ以上の検査ツールは、プロセスチャンバ洗浄ステップ614中にチャック212から除去された洗浄基板上の1つ以上の粒子214を検出するように構成される。検査データは、洗浄基板216上の1つ以上の粒子214の位置、サイズ、および材料に関する情報を含むことができる。
【0093】
別の実施形態では、検査ツールは、ステップ702およびステップ706からの検査データをそれぞれ比較するように構成される。例えば、検査ツールは、洗浄基板216から反射された全信号の和を比較することができ、なんらかの差があれば洗浄動作を知らせるようにする。別の例として、洗浄基板216は、既知のパターン(例えば、特定のピッチの列または円)を有していてもよい。例えば、検査ツールは、洗浄基板216全体にわたって領域を比較し、ステップ702中に特定された既知のパターン(例えば、特定のピッチの行または円)からのいかなる逸脱も検出することができる。
【0094】
任意選択のステップ708において、図8のビュー808に示すように、洗浄基板216の表面上の1つ以上の粒子214が1つ以上の粒子レビューツールを介してレビューされ、粒子レビューデータが生成される。例えば、1つ以上の粒子レビューツールは、洗浄基板216の表面上の1つ以上の欠陥の画像を捕捉するために、洗浄基板216の表面を撮像することができる。例えば、1つ以上の粒子レビューツールは、洗浄基板216の表面上の1つ以上の粒子の画像を捕捉することができる。粒子レビューデータは、1つ以上の粒子214の位置、サイズ、および/または材料に関して、洗浄後検査データよりも詳細な情報を含むことができる。この点に関して、粒子レビューデータは、最適な洗浄のための洗浄基板216を準備するために使用されてもよい。例えば、粒子レビューデータは、チャック212の洗浄を最適化するために洗浄基板216の1つ以上のパターン302を決定するために使用されてもよい。
【0095】
図9は、本開示の1つ以上の実施形態による、プロセスツール100のウエハチャック212の特性評価によってトリガされる洗浄の方法900を示す流れ図である。本明細書では、方法900のステップは、システム600によってすべてまたは一部が実施されてもよいことに留意されたい。しかしながら、追加または代替のシステムレベルの実施形態が、方法900のステップのすべてまたは一部を実行することができるという点で、方法900はシステム600に限定されないことがさらに認識される。
【0096】
ステップ902において、システム600の1つ以上のプロセスツール100は、ウエハ210に対して1つ以上の半導体製造プロセスを実行する。ウエハ210は、1つ以上の半導体製造プロセス中にチャック212上に1つ以上の粒子214を堆積させることができる。さらに、プロセスツール100のプロセスチャンバ102の1つ以上の壁は、1つ以上の粒子214をチャック212上に堆積させることができる。
【0097】
ステップ904において、ウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つが、プロセスツール100の1つ以上のロボットアセンブリを介してシステム600の1つ以上の特性評価ツール604に搬送(例えば、送達)される。例えば、洗浄基板216は、1つ以上の検査ツールまたは1つ以上の粒子レビューツールのうちの少なくとも1つに搬送されてもよい。別の例として、ウエハ210は、1つ以上の検査ツールまたは1つ以上の粒子レビューツールのうちの少なくとも1つに搬送されてもよい。
【0098】
ステップ906において、ウエハ210または洗浄基板のうちの少なくとも1つの表面が、システム600の1つ以上の特性評価ツール604を使用して特性評価される。別の実施形態では、1つ以上の特性評価ツール604は、1つ以上の検査ツールを含む。例えば、1つ以上の検査ツールを使用して、ウエハ210または洗浄基板のうちの少なくとも1つの底面を検査することができる。別の例として、1つ以上の検査ツールを使用して、ウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つの上面を検査することができる。別の実施形態では、1つ以上の特性評価ツール605は、1つ以上の粒子ビューツールを含む。例えば、ウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つの底面は、1つ以上の粒子レビューツールを使用してレビューされてもよい。別の例として、ウエハ210または洗浄基板216のうちの少なくとも1つの上面は、1つ以上の粒子レビューツールを使用してレビューされてもよい。
【0099】
ステップ908において、1つ以上の特性評価ツール604は、ウエハ210または洗浄基板のうちの少なくとも1つの表面の検査またはレビューに基づいて、特性評価データ(例えば、検査データまたは粒子レビューデータ)を生成する。例えば、1つ以上の特性評価ツール604は、1つ以上の検査ツールを使用して、ウエハ210または洗浄基板のうちの少なくとも1つの表面の検査に基づいて検査データを生成することができる。別の例として、1つ以上の特性評価ツール604は、ウエハ210または洗浄基板のうちの少なくとも1つの表面のレビューに基づいて粒子レビューデータを生成することができる。別の実施形態では、1つ以上の特性評価ツール604は、コントローラ602の1つ以上のプロセッサが、1つ以上の特性評価ツール604から特性評価データ(例えば、検査データまたは粒子レビューデータ)を受信するように、コントローラ602と通信可能に結合されている。特性評価データ(例えば、検査データ)は、ウエハ210または洗浄基板216の表面303上の1つ以上の粒子214の位置、サイズ、および材料に関する情報を含むことができる。
【0100】
ステップ910において、コントローラ602は、1つ以上のプロセッサに、特性評価データ(例えば、検査データまたは粒子レビューデータ)に基づいて、1つ以上の洗浄パラメータを決定させる。別の実施形態では、コントローラ602は、1つ以上の特性評価ツール604から特性評価データ(例えば、検査データまたは粒子レビューデータ)を受信し、1つ以上のプロセッサに1つ以上の洗浄パラメータを開始させる。1つ以上の洗浄パラメータは、洗浄基板216の準備、洗浄サイクルの開始、洗浄基板216の向きなどのうちの少なくとも1つを含むことができる。例えば、コントローラ602の1つ以上のプロセッサは、1つ以上のプロセスツール100をトリガして、図1図5に記載の洗浄プロセスを開始させることができる。別の例として、検査データまたは粒子レビューデータのうちの少なくとも1つを使用して、最適な洗浄性能のために洗浄基板216の向きを決定する。例えば、コントローラ602の1つ以上のプロセッサは、検査データまたは粒子レビューデータのうちの少なくとも1つに基づいて、洗浄基板216を最適な向きに向けるようにハンドリング装置106のP/Aモジュール108をトリガすることができる。追加の例として、プロセスツール100がチャック212を最適に洗浄することを保証するために、検査データまたは粒子レビューデータのうちの少なくとも1つを使用して、1つ以上の追加の洗浄パラメータを制御することができる。
【0101】
ステップ912において、コントローラ602は、1つ以上のプロセッサが1つ以上のロボットアセンブリに指示して、洗浄基板216をプロセスツール100のチャック212に位置決めさせるようにする。例えば、ロボットアセンブリ110は、洗浄基板216をハンドリング装置112のロボットアセンブリ116に搬送(例えば、送達)することができる。例えば、ハンドリング装置112のロボットアセンブリ116は、ゲート206が開くと、洗浄基板216をプロセスツール100のプロセスチャンバ102に挿入することができる。
【0102】
ステップ914において、洗浄基板216は、静電引力、機械的トラッピングなどのうちの少なくとも1つを介して、チャック212から1つ以上の粒子214を除去する。
【0103】
ステップ916において、1つ以上のロボットアセンブリは、プロセスツール100から洗浄基板216を除去し、洗浄基板216を洗浄基板キャビネット120に戻す。例えば、ロボットアセンブリ116は、プロセスツール100のプロセスチャンバ102から洗浄基板216を除去し、洗浄基板216をハンドリング装置114に挿入することができる。別の例として、ロボットアセンブリ110は、ハンドリング装置114から洗浄基板216を除去し、洗浄基板を洗浄基板キャビネット120に戻すことができる。
【0104】
本明細書では、システム600の1つ以上の検査ツールおよび/または1つ以上の粒子レビューツールは、単一の機能または複数の機能を実行することができることに留意されたい。例えば、第1の検査ツールは、ウエハ210の表面を検査するように構成されてもよく、第2の検査ツールは、洗浄基板216の表面を検査するように構成されてもよい。別の例として、検査ツールは、ウエハ210の表面および洗浄基板216の表面を検査するように構成されてもよい。さらなる例として、第1のレビューツールは、ウエハ210の表面をレビューするように構成されてもよく、第2のレビューツールは、洗浄基板216の表面をレビューするように構成されてもよい。別の例として、粒子レビューツールは、ウエハ210の表面および洗浄基板216の表面をレビューするように構成されてもよい。
【0105】
図10は、本開示の1つ以上の実施形態によるウエハ搬送装置104の単純な概略図を示す。図11は、本開示の1つ以上の実施形態による、ウエハ搬送装置104の単純な上面図を示す。
【0106】
一実施形態では、ウエハ搬送装置104は、ウエハ210上の1つ以上の粒子214を検出するように配置された撮像システム1006を含む。別の実施形態では、撮像システム1006は、コリメートされた光ビームを生成するように構成された光源1008を含む。例えば、ウエハ搬送装置104は、コリメートされた光ビームを生成するように構成されたLEDプロジェクタ1008を含むことができる。別の実施形態では、撮像システム1006の光学系は、コリメートされた光ビーム1009をウエハ210の表面上に向けるように構成され、それによって、照明が1つ以上の粒子214またはウエハ210から反射、散乱、回折、または放射される。
【0107】
別の実施形態では、撮像システム1006は、粒子214から発する(例えば、反射、散乱、回折、または放射された)光1009を収集するように構成された対物レンズ1010を含む。別の実施形態では、撮像システム1006は、検出器1011(例えば、CCD検出器)を含む。例えば、撮像システム1006、および撮像システム1006の検出器1011は、暗視野構成で配置されてもよい。例えば、暗視野撮像は、レンズの軸方向または外側の1つ以上の粒子214を検出することができる。例えば、暗視野撮像は、0~1.0μmの寸法を有する1つ以上の粒子214を検出することができる。本明細書では、対物レンズ1010は、ウエハ210から任意の距離にあってもよいことに留意されたい。例えば、対物レンズ1010は、ウエハ210の表面から100mmであってもよい。
【0108】
一実施形態では、ウエハ搬送装置104は、ウエハ210を、z軸を中心に(例えば、上下に)回転させるように構成された回転ステージ1002を含む。例えば、回転ステージ1002は、1つ以上の粒子214をいつでも撮像することができるように、ウエハをz軸を中心に回転させるように構成された回転ステージを含むことができる。別の実施形態では、ウエハ搬送装置104は、ウエハ210の表面(例えば、上面または底面)を走査するように構成されたリニアステージ1004を含む。例えば、リニアステージ1004は、ウエハ210の底面を走査して1つ以上の粒子214を検出するために、ウエハ210の表面に沿って撮像システム1006を並進させるように構成することができる。回転ステージ1002およびリニアステージ1004を利用して、ウエハ210全体を走査することができる。例えば、図11に示すように、回転機構1002は、リニアステージ1004が走査線に沿って撮像システム1006を並進させることができるように選択距離だけウエハ210を回転させることができる。この点に関して、回転機構1002は、ウエハ210全体が撮像システム1006によって走査されるまでウエハ210を回転させることができる。
【0109】
別の実施形態では、ウエハ搬送装置104は、メインモジュール1012を含む。別の実施形態では、メインモジュールは、各起動の前に洗浄基板216を充電するように構成された電源1014を含む。本明細書では、電源306(図3Bで論じた)は、図10の電源1014と1つ以上の構成要素を共有することができることに留意されたい。別の実施形態では、メインモジュール1012は、ウエハ搬送装置104に電力を供給するように構成された充電機構1020を含む。充電機構1020は、電池を含むがこれに限定されない、当技術分野で知られている任意の充電機構を含むことができる。本明細書では、電源1014および充電機構1020は、1つ以上の構成要素を共有することができることに留意されたい。
【0110】
別の実施形態では、メインモジュール1012は、静電界を使用して1つ以上の粒子214を除去するように構成された洗浄機構1016(例えば、洗浄アセンブリ300)を含む。例えば、ウエハ搬送装置104は、洗浄基板216が静電界を使用して1つ以上の粒子214を除去することができるように、静電界発生器1022を含んでもよい。
【0111】
別の実施形態では、メインモジュール1012は、データの収集、処理、または送信のうちの少なくとも1つを行うように構成されたコンピューティングエンジン1018(例えば、1つ以上のプロセッサ)を含む。例えば、コンピューティングエンジン1018(例えば、1つ以上のプロセッサ)は、画像処理を実行するように構成されてもよい。別の例として、コンピューティングエンジン1018(例えば、1つ以上のプロセッサ)は、1つ以上のアルゴリズムを実行するように構成されてもよい。データは、粒子214および/またはウエハ210の表面の1つ以上の特性を含むことができる。例えば、データは、粒子214のサイズ、位置、材料などに関する情報を含むことができる。コンピューティングエンジン(例えば、1つ以上のプロセッサ)は、マイクロプロセッサを含むがこれに限定されない、当技術分野で知られている任意のコンピューティングエンジンを含むことができる。
【0112】
当業者は、本明細書に記載される構成要素、デバイス、オブジェクト、およびそれらに付随する考察が、概念的な明瞭さのために例として使用されており、様々な構成の変形が企図されることを認識するであろう。そのため、本明細書で使用される場合、記載される特定の例および付随する考察は、それらのより一般的なクラスを代表するものであることが意図されている。一般に、任意の特定の例の使用は、そのクラスを代表することが意図されており、特定の構成要素、デバイス、およびオブジェクトを含まないことが、限定していると解釈されるべきではない。
【0113】
本明細書における実質的に任意の複数形および/または単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈および/または用途に適切であるように、複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に変換することができる。様々な単数形/複数形の置換は、明確にするために本明細書では明示的に記載されていない。
【0114】
本明細書に記載される主題は、時として、他の構成要素内に含まれる、または他の構成要素と接続された異なる構成要素を示す。そのように示されるアーキテクチャは、単に例示であり、実際には、同じ機能を達成する多くの他のアーキテクチャを実装することができることを理解されたい。概念的な意味では、同じ機能を達成するための構成要素の任意の配置は、所望の機能が達成されるように効果的に「関連付けられる」。したがって、特定の機能を達成するために本明細書において組み合わされた任意の2つの構成要素は、アーキテクチャまたは中間の構成要素とは無関係に、所望の機能が達成されるように互いに「関連付けられている」と見なすことができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「接続」または「結合」されていると見なすこともでき、そのように関連付けることができる任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「結合可能である」と見なすこともできる。結合可能な特定の例としては、物理的に嵌合可能なおよび/または物理的に相互作用する構成要素、ならびに/あるいは、無線で相互作用可能なおよび/または無線で相互作用する構成要素、ならびに/あるいは、論理的に相互作用するおよび/または論理的に相互作用可能な構成要素が挙げられるが、これらに限定されない。
【0115】
前述の説明は、当業者が、特定の用途およびその要件の文脈において提供されるような本発明を作成および使用することができるように提示されている。本明細書で使用される場合、「頂部」、「底部」、「の上」、「の下」、「上部」、「上向き」、「下部」、「下に」、および「下向き」などの方向を示す用語は、説明のために相対的な位置を示すことが意図されており、絶対的な基準系を指定することは意図されていない。記載された実施形態に対する様々な変形は、当業者には明らかであり、本明細書で定義される一般的な原理は、他の実施形態に適用することができる。したがって、本発明は、図示および説明された特定の実施形態に限定されることは意図されておらず、本明細書で開示された原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【0116】
さらに、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義されることを理解されたい。一般に、本明細書、特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本体)で使用される用語は、一般に「オープン」な用語として意図されている(例えば、用語「含んでいる」は、「含んでいるがこれに限定されない」と解釈されるべきであり、用語「有する」は、「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、用語「含む」は、「含むがこれに限定されない」などと解釈されるべきである)ことが当業者によって理解されるであろう。導入された請求項の記載(introduced claim recitation)の特定の数が意図されている場合、そのような意図は請求項に明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが当業者によってさらに理解されるであろう。例えば、理解を助けるために、以下の添付の特許請求の範囲では、請求項の記載を導入するために、「少なくとも1つ」および「1つ以上」という導入句の使用が含まれていることがある。しかしながら、そのような句の使用は、たとえ同じ請求項が「1つ以上」または「少なくとも1つ」という導入句および「a」または「an」などの不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、そのような導入された請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、そのような記載を1つだけ含む発明に限定することを意味すると解釈されるべきではなく(例えば、「a」および/または「an」は、典型的には、「少なくとも1つ」または「1つ以上」を意味すると解釈されるべきである)、同じことが、請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用にも当てはまる。加えて、導入された請求項の記載の特定の数が明示的に記載されている場合であっても、当業者は、そのような記載が、典型的には、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることを認識するであろう(例えば、他の修飾語を伴わない「2つの記載」というただそれだけの記載は、典型的には、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する)。さらに、「A、B、およびCなどのうちの少なくとも1つ」に類似する慣用句が使用される場合、概して、そのような構成は、当業者が慣用句を理解するであろうという意味で意図されている(例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBをともに、AおよびCをともに、BおよびCをともに、ならびに/またはA、B、およびCをともになどを有するシステムを含むが、これらに限定されない)。「A、B、またはCなどのうちの少なくとも1つ」に類似する慣用句が使用される場合、概して、そのような構成は、当業者が慣用句を理解するであろうという意味で意図されている(例えば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBをともに、AおよびCをともに、BおよびCをともに、ならびに/またはA、B、およびCをともになどを有するシステムを含むが、これらに限定されない)。2つ以上の代替用語を提示する実質的に任意の離接語および/または句は、本明細書、特許請求の範囲、または図面のいずれにおいても、その用語のうちの1つ、用語のうちのいずれか、または両方の用語を含む可能性を企図すると理解されるべきであることが、当業者によってさらに理解されるであろう。例えば、句「AまたはB」は、「A」または「B」あるいは「AおよびB」の可能性を含むことが理解される。
【0117】
本開示およびその付随する利点の多くは、前述の説明によって理解されると考えられ、開示された主題から逸脱することなく、またはその重要な利点のすべてを犠牲にすることなく、構成要素の形態、構造、および配置において様々な変更を行うことができることが明白であろう。記載された形態は単に説明であり、そのような変更を包含し、含むことが以下の特許請求の範囲の意図である。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】