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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-08
(54)【発明の名称】メモリデバイス及び方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/11582 20170101AFI20220901BHJP
   H01L 27/11556 20170101ALI20220901BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20220901BHJP
【FI】
H01L27/11582
H01L27/11556
H01L29/78 371
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021578037
(86)(22)【出願日】2020-04-30
(85)【翻訳文提出日】2021-12-28
(86)【国際出願番号】 CN2020088401
(87)【国際公開番号】W WO2021142980
(87)【国際公開日】2021-07-22
(31)【優先権主張番号】202010054215.7
(32)【優先日】2020-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】ウ・リンチュン
【テーマコード(参考)】
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F083EP02
5F083EP18
5F083EP22
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP42
5F083EP47
5F083EP48
5F083EP76
5F083ER03
5F083ER09
5F083ER14
5F083ER19
5F083ER22
5F083GA10
5F083MA06
5F083MA16
5F083PR03
5F083PR05
5F083PR21
5F083PR22
5F083PR25
5F083PR40
5F083ZA28
5F101BA01
5F101BA45
5F101BB04
5F101BC02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
5F101BH02
5F101BH11
5F101BH14
5F101BH15
(57)【要約】
三次元(3D)NANDメモリデバイス及び方法が提供される。一態様では、3D NANDメモリデバイスは、基板と、基板上の層スタックと、第1のエピタキシャル層と、第2のエピタキシャル層と、第1のアレイ共通ソース(ACS’)と、第2のACS’とを含む。層スタックは、交互に積層された第1のスタック層及び第2のスタック層を含む。第1のエピタキシャル層は、層スタックを通って延びるチャネル層の側部に堆積される。第2のエピタキシャル層は、基板上に堆積される。第1のACS’と層スタックの一部とは、第2のACS’の間にある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三次元(3D)メモリデバイスであって、
基板と、
前記基板の上の層スタックであって、交互に積層された複数の第1のスタック層及び複数の第2のスタック層と、複数のメモリブロックとを含む層スタックと、
前記層スタックを通って延びるチャネル層の側部の第1のエピタキシャル層と、
前記基板上の第2のエピタキシャル層と、
各メモリブロックに対して構成され、前記層スタックを通って延びる、複数の第1のアレイ共通ソース(ACS’)及び複数の第2のACS’と、を含み、
前記第1のエピタキシャル層は前記第2のエピタキシャル層に近隣し、前記複数の第1のACS’及び前記複数の第2のACS’は前記第2のエピタキシャル層と電気的に接続され、前記複数の第1のACS’及び前記層スタックの一部は前記複数の第2のACS’の間にある、メモリデバイス。
【請求項2】
前記複数の第1のACS’が、前記複数の第2のACS’の間で互いに離間している、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記複数の第1のACS’が、前記複数の第2のACS’と平行な方向に沿って離間している、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記複数の第1のACS’が、上部選択ゲート(TSG)カットの領域に部分的に重なる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記層スタックを通って延びるチャネルホールの側壁及び底面に堆積された機能層と、
前記チャネルホールに充填された誘電材料と、をさらに含み
前記チャネル層は、前記機能層と近隣に堆積され、前記機能層は、ブロッキング層、電荷トラップ層、及び/又はトンネル絶縁層を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記複数の第1のACS’及び前記複数の第2のACS’がそれぞれ、
ゲート線スリット(GLS)の側壁上に堆積された電気絶縁層と、
前記GLS内の前記電気絶縁層上に堆積された導電性材料とを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記複数の第1のスタック層は、導電性材料を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記複数の第1のACS’は各々、円柱の形状又はピラーの形状を形成する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記複数の第1のACS’が異なる形状を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記複数の第1のACS’が、所定の距離で離間している、請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
前記複数の第1のACS’が、異なる値の距離で離間している、請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
前記複数の第1のACS’が二次元のパターンを形成する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項13】
前記複数の第1のACS’は、前記複数の第2のACS’と平行な方向に沿ってそれぞれ延在する複数の列を形成する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項14】
三次元(3D)メモリデバイスを製造するための方法であって、
基板の上に層スタックを形成することであって、前記層スタックは、交互に積層された複数の第1のスタック層と複数の第2のスタック層とを含む、形成することと、
前記層スタックを通って延びるチャネル層の側部に第1のエピタキシャル層を堆積させ、前記基板上に第2のエピタキシャル層を堆積させるようにエピタキシャルな成長を実行することと、
複数のメモリブロック毎に、前記層スタックを通って延びる複数の第1のゲート線スリット(GLS’)及び複数の第2のGLS’を形成することと、を含み、
前記第1のエピタキシャル層は、前記第2のエピタキシャル層及び前記複数の第1のGLS’に近隣し、前記層スタックの一部は、前記複数の第2のGLS’の間にある、方法。
【請求項15】
前記複数の第1のGLS’が、前記複数の第2のGLS’の間で互いに離間している、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の第1のGLS’は、前記複数の第2のGLS’と平行な方向に沿って離間している、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記層スタックを通って延びるチャネルホールを形成することと、
前記チャネルホールの側壁及び底面に機能層を形成することであって、前記機能層が、ブロッキング層、電荷トラップ層及び/又はトンネル絶縁層を含む、形成することと、
前記チャネルホールに誘電材料を充填することと、をさらに含み、
前記チャネル層は、前記機能層と近隣に堆積される、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記側部の前記第1のエピタキシャル層及び前記基板上の前記第2のエピタキシャル層を成長させる前記エピタキシャルな成長を実行する前に、前記機能層の一部を除去して前記チャネル層の前記側部を露出させること、をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記基板の上に犠牲層を堆積させることと、
前記複数の第1のGLS’のうちの1つの側壁及び底面にスペーサ層を堆積させることと、
前記犠牲層の一部を露出させるためにエッチングによって前記底面上の前記スペーサ層の一部を除去することと、
前記エピタキシャルな成長を実行する前に、前記犠牲層を除去してエッチングによりキャビティを形成することと、をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記エピタキシャルな成長を実行する前に、前記基板上のカバー層を除去して前記基板の表面をエッチングにより露出させること、をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記複数の第1のGLS’を少なくとも1つの導電性材料で充填して、複数の第1のアレイ共通ソース(ACS’)を形成することと、
前記複数の第2のGLS’を少なくとも1つの導電性材料で充填して、複数の第2のACS’を形成することと、をさらに含み、
前記複数の第1のACS’及び前記複数の第2のACS’が前記第2のエピタキシャル層と電気的に接続する、請求項14に記載の方法。
【請求項22】
前記複数の第1のスタック層の一部をエッチングプロセスによって除去することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項23】
複数の導体層を形成することであって、前記複数の導体層と前記複数の第2のスタック層とが交互に積層された、形成すること、をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
三次元(3D)メモリデバイスを製作するための方法であって、
基板の上に層スタックを形成することであって、前記層スタックは、交互に積層された複数の第1のスタック層と複数の第2のスタック層とを含む、形成することと、
前記層スタックを通って延びるチャネル層の側部に第1のエピタキシャル層を堆積させ、前記基板上に第2のエピタキシャル層を堆積させるようにエピタキシャルな成長を実行することと、
複数のメモリブロック毎に、前記層スタックを通って延びる、複数の第1のアレイ共通ソース(ACS’)及び複数の第2のACS’を形成することと、を含み、
前記第1のエピタキシャル層は前記第2のエピタキシャル層に近隣し、前記複数の第1のACS’及び前記複数の第2のACS’は前記第2のエピタキシャル層と電気的に接続され、前記複数の第1のACS’及び前記層スタックの一部は前記複数の第2のACS’の間にある、方法。
【請求項25】
前記複数の第1のACS’が、前記複数の第2のACS’の間で互いに離間している、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記複数の第1のACS’が、前記複数の第2のACS’と平行な方向に沿って離間している、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記層スタックを通って延びる複数の第1のゲート線スリット(GLS’)及び複数の第2のGLS’を形成することと、
前記複数の第1のGLS’を少なくとも1つの導電性材料で充填して、前記複数の第1のACS’を形成することと、
前記複数の第2のGLS’を少なくとも1つの導電性材料で充填して、前記複数の第2のACS’を形成することと、をさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記層スタックを通って延びるチャネルホールを形成することと、
前記チャネルホールの側壁に機能層を形成することであって、前記機能層が、ブロッキング層、電荷トラップ層、及び/又はトンネル絶縁層を含む、形成することと、をさらに含み、
前記チャネル層は、前記機能層と近隣に堆積される、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記側部の前記第1のエピタキシャル層及び前記基板上の前記第2のエピタキシャル層を成長させる前記エピタキシャルな成長を実行する前に、前記機能層の一部を除去して前記チャネル層の前記側部を露出させること、をさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記基板の上に犠牲層を堆積させることと、
前記エピタキシャルな成長を実行する前に、エッチングにより、前記犠牲層を除去して前記キャビティを形成することと、をさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項31】
前記エピタキシャルな成長を実行する前に、前記基板上のカバー層を除去して前記基板の表面をエッチングにより露出させること、をさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項32】
前記複数の第1のスタック層の一部をエッチングプロセスによって除去することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項33】
複数の導体層を形成することであって、前記複数の導体層と前記複数の第2のスタック層とが交互に積層された、形成すること、をさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記複数の第1のACS’が、上部選択ゲート(TSG)カットの領域に部分的に重なる、請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年1月17日に出願された中国出願第202010054215.7号の優先権を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、半導体技術の分野に関し、具体的には、三次元(3D)半導体メモリデバイス及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
非AND(NAND)メモリは、記憶されたデータを保持するために電力を必要としない不揮発性タイプのメモリである。家電、クラウドコンピューティング、及びビッグデータの需要の高まりから、より大きな容量でより優れた性能のNANDメモリが絶えず必要とされるようになっている。従来式の二次元(2D)NANDメモリがその物理的限界に近づいているので、三次元(3D)NANDメモリが現在重要な役割を果たしている。3D NANDメモリは、単一チップ内の複数のスタック層を使用して、高密度、大容量、高速性能、低消費電力、及び良好なコスト効率を達成する。
【0004】
3D NANDメモリデバイスの製造中に、ゲート線スリット(GLS’)が形成されて基板の上方に犠牲層が露出する。その後、キャビティをエッチングし、キャビティ内で単結晶シリコンとポリシリコンの選択的なエピタキシャルな成長を実行する。キャビティの開口部付近のエピタキシャルな成長が速いと、開口部が充填されたときにキャビティの中央に空隙が残る。空隙は、電流の漏れ及び信頼性の問題を引き起こす可能性がある。
【0005】
GLS’はまた、層スタック内にゲート電極を形成するために使用される。ゲート電極を作製する前に、層スタックの犠牲スタック層をエッチング除去する。しかし、GLS’からより遠くにある犠牲層のいくつかの部分は、エッチングが不完全にされることが多い。したがって、ゲート電極の特定の部分を部分的にしか作ることができず、NANDメモリセルの故障につながる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
開示された方法及びシステムは、上述の1つ又は複数の問題及び他の問題を解決することを対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様では、3D NANDメモリデバイスは、基板と、基板上の層スタックと、第1のエピタキシャル層と、第2のエピタキシャル層と、第1のアレイ共通ソース(ACS’)と、第2のACS’とを含む。層スタックは、メモリブロックと、交互に積層された第1のスタック層及び第2のスタック層とを含む。第1のエピタキシャル層は、層スタックを通って延びるチャネル層の側部に堆積される。第2のエピタキシャル層は、基板上に堆積される。第1のACS’及び第2のACS’は、各メモリブロックに対して構成され、層スタックを通って延びる。第1のエピタキシャル層は、第2のエピタキシャル層の近隣にある。第1のACS’及び第2のACS’は、第2のエピタキシャル層と電気的に接続されている。第1のACS’と層スタックの一部とは、第2のACS’の間にある。
【0008】
本開示の別の態様において、3D NANDメモリデバイスの製造方法は、基板の上に層スタックを形成することと、層スタックを通って延びるチャネル層の側部に第1のエピタキシャル層を堆積させるようにエピタキシャルな成長を実行することと、基板上に第2のエピタキシャル層を堆積させるステップと、メモリブロックごとに、層スタックを通って延びる第1のゲート線スリット(GLS’)及び第2のGLS’を形成することとを含む。層スタックは、交互に積層された第1のスタック層及び第2のスタック層を含む。第1のエピタキシャル層は、第2のエピタキシャル層の近隣にある。第1のGLS’と層スタックの一部とは、第2のGLS’の間にある。
【0009】
本開示の別の態様において、3D NANDメモリデバイスの別の製造方法は、基板の上に層スタックを形成することと、層スタックを通って延びるチャネル層の側部に第1のエピタキシャル層を堆積させるようにエピタキシャルな成長を実行することと、基板上に第2のエピタキシャル層を堆積させるステップと、メモリブロックごとに、層スタックを通って延びる第1のアレイ共通ソース(ACS’)及び第2のACS’を形成することとを含む。層スタックは、交互に積層された第1のスタック層及び第2のスタック層を含む。第1のエピタキシャル層は、第2のエピタキシャル層の近隣にある。第1のACS’及び第2のACS’は、第2のエピタキシャル層と電気的に接続されている。第1のACS’と層スタックの一部とは、第2のACS’の間にある。
【0010】
本開示の他の態様は、本開示の説明、特許請求の範囲、及び図面に照らして当業者によって理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施形態による典型的な製造プロセスにおける三次元(3D)メモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図2】本開示の実施形態による、チャネルホールが形成された後の図1に示す3Dメモリデバイスの上面図を概略的に示す。
図3】本開示の実施形態による、チャネルホールが形成された後の図1に示す3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図4】本開示の実施形態による、ゲート線スリット(GLS’)が形成された後の図2に示す3Dメモリデバイスの上面図を概略的に示す。
図5】本開示の実施形態による、ゲート線スリット(GLS’)が形成された後の図3に示す3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図6】本開示の実施形態による、GLSスペーサが堆積され、次いで選択的にエッチングされた後の、図4に示す3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図7】本開示の実施形態による、GLSスペーサが堆積され、次いで選択的にエッチングされた後の、図5に示す3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図8】本開示の実施形態による、特定のエッチングステップが実行された後の図7に示す3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図9】本開示の実施形態による、特定のエッチングステップが実行された後の図7に示す3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図10】本開示の実施形態による、選択的なエピタキシャルな成長後の図9に示す3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図11】本開示の実施形態による、導体層が形成された後の図10に示す3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図12】本開示の実施形態による、アレイ共通ソース(ACS’)が形成された後の図11に示す3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図13】本開示の実施形態による、3Dメモリデバイスの製造の概略的なフローチャートを示す。
図14】本開示の実施形態による、GLS’が形成された後の別の3Dメモリデバイスの上面図を概略的に示す。
図15】本開示の実施形態による、GLS’が形成された後の別の3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図16】本開示の実施形態による、別の3Dメモリデバイスの上面図を概略的に示す。
図17】本開示の実施形態による、GLS’が形成された後の別の3Dメモリデバイスの上面図を概略的に示す。
図18】本開示の実施形態による、GLS’が形成された後の別の3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図19】本開示の実施形態による、いくつかの製造ステップ後の図17に示す3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
図20】本開示の実施形態による、いくつかの製造ステップ後の図18に示す3Dメモリデバイスの上面図を概略的に示す。
図21】本開示の実施形態による、追加の特徴を伴う、図17に示す3Dメモリデバイスの上面図を概略的に示す。
図22】本開示の実施形態による、追加の特徴を伴う、図18に示す3Dメモリデバイスの断面図を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付の図面を参照して、本開示の実施形態における技術的解決策を説明する。可能な限り、同じ又は同様の部分を指すために図面全体を通して同じ参照符号を使用している。明らかに、説明される実施形態は、本開示の実施形態の一部にすぎず、すべてではない。様々な実施形態における特徴は、交換及び/又は組み合わせることができる。創造的な努力を伴わずに本開示の実施形態に基づいて当業者によって得られる他の実施形態は、本開示の範囲内に入るものとする。
【0013】
図1図12は、本開示の実施形態による典型的な3Dメモリデバイス100の製造プロセスを概略的に示す。図1図12のうち、断面図はY-Z平面にあり、上面図はX-Y平面にある。図1に示すように、3Dメモリデバイス100は基板110を含む。いくつかの実施形態では、基板110は、単結晶シリコン層を含むことができる。いくつかの他の実施形態では、基板110は、別の半導体材料、例えばゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、炭化ケイ素(SiC)、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)、ゲルマニウム・オン・インシュレータ(GOI)、多結晶シリコン(ポリシリコン)、ヒ化ガリウム(GaAs)又はリン化インジウム(InP)などのIII-V族化合物を含み得る。いくつかの他の実施形態では、基板110は、ガラス、プラスチック材料、又はセラミック材料などの非導電性材料を含むことができる。以下の説明では、例として、基板110は、アンドープ又は光ドープされた単結晶シリコン層を含む。いくつかの他の実施形態では、基板110は、p型又はn型ドーパントで異なるようにドープされてもよい。基板110がガラス、プラスチック、又はセラミック材料を含む場合、基板110は、基板110がポリシリコン基板のように処理され得るよう、ガラス、プラスチック、又はセラミック材料上に堆積されたポリシリコンの薄層を、さらに含み得る。
【0014】
図1に示すように、カバー層120を基板110の上に堆積させることができる。カバー層120は、犠牲層であり、単層又は複数の層を含む複合層を含むことができる。例えば、層120は、酸化シリコン層及び窒化シリコン層のうちの1つ又は複数を含むことができる。層120は、化学気相成長(CVD)、物理気相成長(PVD)、原子層成長(ALD)、又はこれらの方法のうちの複数の組み合わせによって堆積されてもよい。いくつかの他の実施形態では、層120は、酸化アルミニウムなどの別の材料を含み得る。
【0015】
カバー層120の上に、犠牲層130を堆積させることができる。犠牲層130は、誘電材料、半導体材料、又は導電性材料を含むことができる。例えば、層130は、CVD及び/又はPVDのプロセスによって堆積され得る単結晶シリコン又はポリシリコンであってもよい。以下の説明では、層130の典型的な材料はポリシリコンである。ポリシリコン層130が形成された後、層スタック140が堆積され得る。層スタック140は、スタック層141及び142の複数の対を含み、すなわち、層141及び142は交互に積み上げられる。例えば、層スタックは、64対、128対、又は128対を超える層141及び142の対を含むことができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、層141及び142は、第1誘電材料、及び第1誘電材料とは異なる第2誘電材料を、それぞれ含み得る。交互の層141及び142は、CVD、PVD、ALD、又はこれらのプロセスのうちの2つ以上の組み合わせを介して堆積されてもよい。ベロウの説明では、層141及び142の典型的な材料は、それぞれ酸化シリコン及び窒化シリコンである。酸化シリコン層141は分離層として構成されてもよく、窒化シリコン層142は犠牲層として構成されてもよい。犠牲スタック層142はエッチングされ、製造プロセスの間に、導体層に置き換えられる。いくつかの他の実施形態では、異なる材料を使用して交互のスタック層141及び142を形成することができる。例えば、層141及び142は、酸化シリコン及び/又は窒化シリコン以外の誘電材料を含むことができる。さらに、いくつかの他の実施形態では、層141及び142は、誘電層及び導電層を含むことができる。導電層は、例えば、タングステン(W)、コバルト(Co)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ドープシリコン、又はシリサイドを含むことができる。以下の説明では、上述したように、層141及び142は、それぞれ酸化シリコン及び窒化シリコンを含む。さらに、窒化シリコン層142は、製造プロセスにおいてエッチング除去される犠牲層として構成される。
【0017】
図2及び図3は、本開示の実施形態による、チャネルホール150が形成され、次いで充填された後の3Dメモリデバイス100の上面図及び断面図を概略的に示す。図に示すチャネルホール150の量、寸法、及び配置は、単なる例示であり、デバイス100の構造及び製造方法を説明するためのものである。チャネルホール150は、Z方向に延び、X-Y平面に所定のパターンの配列を形成するように構成されている。図3に示す断面図は、図2の線AA’に沿って得られたものである。したがって、図3は、Y-Z平面の断面にある図2のチャネルホール150の一部を示しているのみである。
【0018】
チャネルホール150は、例えば、ドライエッチングのプロセス、又はドライエッチングとウェットエッチングとのプロセスの組み合わせによって、形成することができる。他の製造プロセス、例えばリソグラフィ、洗浄、及び/又は化学機械研磨(CMP)を含むパターニングのプロセスも実行することができるが、これらのプロセスの詳細な説明は、簡略化するために省略する。チャネルホール150は、層スタック140ならびに層130及び120を通って延び、基板110を部分的に貫通する円柱の形状又はピラーの形状を有することができる。チャネルホール150が形成された後、機能層151がチャネルホールの側壁及び底部に堆積され得る。機能層151は、電荷の流出をブロックするためのチャネルホールの側壁及び底部の上のブロッキング層152と、3Dメモリデバイス100の動作中に電荷を貯蔵するためのブロッキング層152の表面上の電荷トラップ層153と、電荷トラップ層153の表面の上のトンネル絶縁層154とを含むことができる。ブロッキング層152は、1つ又は複数の材料を含むことができる1つ又は複数の層を含むことができる。ブロッキング層152の材料としては、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、酸化アルミニウムや酸化ハフニウムなどのhigh-k誘電材料、その他のワイドバンドギャップ材料などを含み得る。電荷トラップ層153は、1つ又は複数の材料を含むことができる1つ又は複数の層を含むことができる。電荷トラップ層153の材料は、ポリシリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、ナノ結晶シリコン、別のワイドバンドギャップ材料などを含むことができる。トンネル絶縁層154は、1つ又は複数の材料を含み得る1つ又は複数の層を含み得る。トンネル絶縁層154の材料としては、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、酸化アルミニウムや酸化ハフニウムなどのhigh-k誘電材料、その他のワイドバンドギャップ材料などを含み得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、機能層151は、酸化物-窒化物-酸化物(ONO)構造を含み得る。しかし、いくつかの他の実施形態では、機能層151は、ONO構成とは異なる構造を有し得る。以下の説明では、ONO構造を用いている。例えば、機能層151は、酸化シリコン層、窒化シリコン層、及び別の酸化シリコン層を含むことができる。
【0020】
図3に示すように、酸化シリコン層を、ブロッキング層152としてチャネルホール150の側壁に堆積させることができる。窒化シリコン層は、電荷トラップ層153としてブロッキング層152の上に堆積され得る。電荷トラップ層153の上には、トンネル絶縁層154として他の酸化シリコン層が堆積され得る。トンネル絶縁層154の上に、「半導体チャネル」とも呼ばれるチャネル層155として、ポリシリコン層を堆積することができる。いくつかの他の実施形態では、チャネル層155(半導体チャネル)はアモルファスシリコンを含むことができる。チャネルホールと同様に、チャネル層155(半導体チャネル)もまた、層スタック140を通って基板110の中に延びる。図3に示すように、各機能層151の一部は、スタック層141及び142の1つの一部と、チャネル層155の1つの一部との間に構成される。ブロッキング層152、電荷トラップ層153、トンネル絶縁層154、及びチャネル層155は、例えば、CVD、PVD、ALD、又はこれらのプロセスのうちの複数の組み合わせによって堆積され得る。チャネル層155が形成された後、チャネルホール150は、酸化物材料156によって充填されてもよい。
【0021】
図4及び図5は、本開示の実施形態による、ゲート線スリット(GLS’)が形成された後の3Dメモリデバイス100の上面図及び断面図を概略的に示す。図5に示す断面図は、図4の線BB’に沿って得られたものである。3Dメモリデバイス100は、層スタック140において構成された多数のNANDメモリセルを有することができる。層スタック140は、複数のメモリブロックに分割され得る。いくつかの実施形態では、メモリブロックに属するNANDメモリセルは、ブロック消去動作において一緒にリセットされ得る。図4に示すように、メモリブロックに対応するメモリブロック領域101は、第1のゲート線スリット(GLS)領域160を含むことができるチャネルホール領域102を含むことができる。メモリブロック領域101は、第2のGLS領域を表す一対のGLS’170によって、他のメモリブロック領域(図示せず)と分離されている。図4に示すように、メモリブロック領域101は、Y方向において一対のGLS’170の間に構成される。
【0022】
第1のGLS領域160は、GLS’170間にあるチャネルホール領域102の中間部に、複数のGLS’161を含み得る。いくつかの実施形態では、GLS’161は、チャネルホール150と同じ形状、及び類似の寸法を有することができる。いくつかの実施形態では、GLS’161は、チャネルホール150とは異なる形状及び/又は異なる寸法を有することができる。GLS’161は、例えば、円形、正方形、菱形、楕円形などを有することができる。第1のGLS領域160は、特定の数のGLS’161を含み得、いくつかの実施形態では、X方向に沿って延びてもよい。いくつかの他の実施形態では、第1のGLS領域160は、X方向及びY方向の両方に沿って延びてもよい。第1のGLS領域160のGLS’161は、非連続的に構成され、X方向に沿って互いに離間している。すなわち、近隣のGLS’161は互いに分離されており、2つの近隣のGLS’161間の間隔は、少なくとも所定の値より大きくてもよい。GLS170がX方向に沿って連続的に延在するので、GLS’161の配置は、GLS’170に平行な方向に沿って延在し、離間しているのを見ることができる。いくつかの実施形態では、2つの近隣のGLS’161間の間隔が固定の値であり得る。いくつかの他の実施形態では、2つの近隣のGLS’161間の間隔が異なる値を有し得る。近隣のGLS’161の間隔は、メモリブロック領域101内の各NANDメモリセルのゲート電極が電気的に接続されるように構成されている。したがって、第1のGLS領域160又はGLS’161はチャネルホール領域102を電気的に接続された2つの部分に分割し、メモリブロック領域101の機能はGLS’161の影響を受けない。
【0023】
GLS170は、不連続なGLS161と比較して、X方向に連続している。図4に示すように、対のGLS’170は、互いに平行であり、それぞれがチャネルホール領域102の左側から右側に向かってX方向に連続的に延びている。第2のGLS領域を表す対のGLS’170は、メモリブロック領域101の2つの境界領域として見ることができる。したがって、複数の対のGLS’170は、デバイス100のNANDメモリセルを複数のメモリブロック領域(図示せず)に分割することができる。
【0024】
GLS’161及び170は、例えば、ドライエッチングのプロセス、又はドライエッチングとウェットエッチングとのプロセスの組み合わせによって、形成することができる。図5に示すように、GLS’161及び170はそれぞれ、層スタック140を通って延び、ポリシリコン層130に到達するか、又はZ方向に部分的に貫通する。したがって、GLS’161及び170の底部では、ポリシリコン層130の諸部分が露出している。GLS’161により、GLS’161が存在しないシナリオと比較して、層130のより多くの部分又はより大きな総合領域が露出される。したがって、層130をエッチングしてキャビティを形成するのがより速くて容易になり、キャビティ内でエピタキシャル層を成長させるのもより速くて容易になる。さらに、GLS’161により、スタック層142のより多くの部分又はより大きな総合領域が露出される。同様に、層142をエッチングしてキャビティを形成するのがより速くて容易になり、キャビティを導電性材料で充填するのがより速くて容易になる。
【0025】
図6及び図7は、本開示の実施形態による、GLSスペーサが堆積され、次いで選択的にエッチングされた後の3Dメモリデバイス100の断面図を概略的に示す。図6及び図7に示すように、GLSスペーサは、CVD、PVD、ALD、又はこれらのプロセスのうちの2つ以上の組み合わせによって順次堆積され得る層171、172、173及び174を含む。層171及び173は、例えば、窒化シリコンを含むことができ、層172及び174は、例えば、酸化シリコンを含むことができる。GLSスペーサが堆積された後、GLS’161及び170の底部のスペーサの一部が、ドライエッチング、又はドライエッチングとウェットエッチングとの組み合わせによって除去されるように、選択的なエッチングが実行される。したがって、ポリシリコン層130は、図7に示すように、GLS’161及び170の底部で部分的に露出している。
【0026】
図8図12はそれぞれ、本開示の実施形態による、1つ又は複数のエッチングステップが実行された後の3Dメモリデバイス100の断面図を概略的に示す。ポリシリコン層130のポリシリコン材料を除去するために、第1の選択的エッチングプロセス、例えば選択的ウェットエッチングプロセスが実行される。図8に示すように、ポリシリコン材料の除去はキャビティ180を生成し、チャネルホール150に形成された上述の機能層151のカバー層120及び酸化シリコン層(すなわち、ブロッキング層152)の底部を露出させる。
【0027】
ポリシリコン層130がエッチングされた後、第2の選択的エッチングプロセス、例えば選択的ウェットエッチングプロセスが実行されて、キャビティ180内に露出している機能層151の酸化シリコン層の諸部分が除去される。これにより、機能層151の窒化シリコン層(すなわち、電荷トラップ層153)の一部が露出する。GLSスペーサの層174は酸化シリコンであるため、層174も第2の選択的エッチングプロセスで除去される。次いで、窒化シリコン層173が露出する。
【0028】
窒化シリコン層153及び層173の一部が露出された後、窒化シリコン電荷トラップ層153及び層173の露出部分を含む露出した窒化シリコン材料を除去するために、第3の選択的エッチングプロセス、例えば選択的ウェットエッチングプロセスが実行される。窒化シリコン材料を除去すると、キャビティ180内の機能層151の酸化シリコン層(すなわち、トンネル絶縁層154)の一部、及びGLSスペーサの酸化シリコン層172が露出する。
【0029】
次に、酸化シリコントンネル絶縁層154の露出した部分を除去するために、第4の選択的エッチングプロセス、例えば選択的ウェットエッチングプロセスが実行される。いくつかの実施形態では、酸化シリコン層172は、層154よりも十分に厚く構成されてもよい。したがって、層154が第4の選択エッチングでエッチング除去された後に、層172の一部のみが除去され得る。層172の残りの部分は、層1721を形成することができる。トンネル絶縁層154を除去すると、キャビティ180内のポリシリコン層の諸部分(すなわち、チャネル層155)が露出する。
【0030】
いくつかの実施形態では、カバー層120は酸化シリコンであり得る。その後、機能層151の底部をエッチング除去する際に、層120を除去してもよい。いくつかの他の実施形態では、カバー層120は、酸化シリコン以外の材料を含んでもよく、又は複合層であってもよい。次に、層120は、第5の選択的エッチングプロセスによって除去され得る。
【0031】
カバー層120を除去すると、図9に示すように、キャビティ181が形成され、キャビティ181の底部で基板110の上面が露出する。キャビティ181は、キャビティ180よりも大きく、開口部182、183を有する。開口部182及び183は、それぞれGLS’161及び170に対応する。開口部182が存在しない場合、キャビティ181は、左側と右側の2つの開口部、すなわち開口部183のみを有する。次いで、基板のいくらかの部分及び中央にあるチャネル層155のいくつかの露出した部分(すなわち、キャビティ181の側壁)は、開口部183間の距離の半分程度の距離、開口部183から離れていてもよい。開口部183から離れるほど、シリコンの選択的なエピタキシャルな成長が遅くなる。次いで、シリコン層は、開口部183に対向する基板110のいくつかの部分の上で、基板のいくつかの他の部分及び開口部183からいっそう遠く離れたいくつかの側壁上よりも速く、成長することができる。次いで、基板110上に堆積されたシリコンは、開口部183の間の中央領域の周囲に空隙が充填される前に、開口部183に接近してシールすることができる。すなわち、チャネルホール150の一部の周囲、特に開口部183間の中央に、空隙が形成され得る。GLS161に起因して、開口部182が、開口部183間の中央領域の周囲に形成される。このように、シリコン層は中間領域の周りでより速く成長することができ、次いでシリコン層はキャビティ181内でより均一に成長することができ、空隙を防止することができる。
【0032】
図9に示すように、上述のエッチングのプロセスの後、基板110及びポリシリコンチャネル層155のチャネルホール150の底部に近い部分が露出する。層1721も露出した状態にある。層1721及び171は、スタック層142がエッチングされて置換される前に、層スタック140を保護するために使用され得る。
【0033】
図10は、本開示の実施形態による、選択的なエピタキシャルな成長後の3Dメモリデバイス100の断面図を概略的に示す。選択的なエピタキシャルな成長は、キャビティ181内にシリコン層184を堆積するように実行される。基板110は単結晶シリコンであり、チャネル層155の露出した部分(側壁)はポリシリコンであるため、基板の上に単結晶シリコン層を成長させ、キャビティ181の側壁にポリシリコン層を成長させる。単結晶シリコン層及びポリシリコン層は、同時に成長し、互いに近隣にある又は融合して、図10に示すように層184を形成する。いくつかの実施形態では、層184はp型ドーパントでドープされ得る。
【0034】
GLS161はGLS’170間の中央に開口部182を備えているので、基板110の上面、及びキャビティ181の側壁は、中央にあるものを含めて、開口部182又は183の少なくとも一方から一定の距離以内にある。したがって、キャビティ181は、空隙のない層184で充填され得る。上述したように、GLS161が存在しない場合、開口部183の間にある中央のシリコン層は、成長がより遅くなる可能性があり、その後、基板110のいくつかの部分の上方に空隙が形成される可能性がある。空隙は、電流の漏れや、機能及び信頼性の問題を引き起こす可能性がある。
【0035】
図11は、本開示の実施形態による、追加の製造ステップが実行された後の3Dメモリデバイス100の断面図を概略的に示す。選択的なエピタキシャルな成長に続いて、選択的ウェットエッチングプロセスなどのエッチングプロセスを実行して、酸化シリコン層1721及び窒化シリコン層171を除去することができる。層スタック140の層142も窒化シリコン層であるため、窒化シリコン層142は、エッチングのプロセスの間に除去され、酸化シリコン層141の間にキャビティが残る。次に、Wなどの導電性材料を成長させて、層142の除去により残ったキャビティを充填し、酸化シリコン層141の間に導体層143を形成する。すなわち、図11に示すように、導体層143は誘電層142に置き換わり、層スタック140は、今や交互の誘電層141及び導体層143を含んでいる。導体層143は基板110に平行であり得、チャネルホール150内の各機能層151の一部が、導体層143の1つの一部と、チャネルホール150内のチャネル層155の一部との間にある。導電性材料は、CVD、PVD、ALD、又はこれらのプロセスの2つ以上の組み合わせによって堆積され得る。いくつかの実施形態では、導体層143を形成するための導電性材料として、Co、Cu、又はAlなどの別の金属を使用することができる。
【0036】
各導体層143は、Y方向に沿って又はX-Y平面で、NANDメモリセルの1つ又は複数の列を、電気的に接続するように構成され、3Dメモリデバイス100のワード線として構成される。チャネルホール150内に形成されたチャネル層155は、Z方向に沿って、NANDメモリセルの縦列又はストリングを、電気的に接続するように構成され、3Dメモリデバイス100用のビット線として構成される。したがって、NANDメモリセルの一部としての、X-Y平面のチャネルホール150内の機能層151の一部は、導体層143とチャネル層155との間、すなわちワード線とビット線との間に配置される。チャネルホール150の周囲にある導体層143の一部は、NANDメモリセルのコントロールゲート又はゲート電極として機能する。図11に示すような3Dメモリデバイス100は、NANDセルのストリング(このようなストリングは、「NANDストリング」とも呼ばれる)の2Dの配列を含むと考えることができる。各NANDストリングは、複数のNANDセルを含み、基板110に向かって垂直に延びる。NANDストリングは、NANDメモリセルの3D配置を形成する。
【0037】
犠牲層142をエッチングして導体層143を堆積する際に、GLS161が重要な役割を果たす。近隣の層141間の間隔は相対的に狭く、GLS’170間の距離は相対的に長い。GLS161が存在しない場合、層142をエッチングすることは、層141間の狭い間隔及び長い間隔を経なければならない。そのとき、水平方向にある中間領域の層142のいくつかの部分が、完全にはエッチングされていない場合がある。層142のいくつかの部分がエッチングされない場合、導体層143のいくつかの部分が堆積されない、又は適切に堆積可能性がある。導体層143がNANDメモリセルのゲート電極として機能すると、不完全なゲート電極は、NANDメモリセルの故障につながる可能性がある。GLS161が、GLS’170間の中央領域の周りに構成されているため、層141間の狭い及び長い間隔の長さが、半分に削減される。したがって、層142を完全にエッチング除去することができ、導体層143又はゲート電極を適切に堆積することができる。
【0038】
導体層143が形成された後、第1のアレイ共通ソース(ACS’)190及び第2のACS’191を製造することができる。まず、CVD、PVD、ALD、又はこれらのプロセスのうちの複数の組み合わせによって、GLS’161及び170の側壁及び底面に、電気絶縁層として、酸化シリコン層192を、堆積させることができる。次に、ドライエッチングのプロセス、又はドライエッチングとウェットエッチングのプロセスとの組み合わせを実行することができ、そのプロセスは、GLS’161及び170の底部で層192の諸部分を除去して、層184の諸部分を露出させる。
【0039】
次いで、その他の処理を行い、GLS’161及び170に、第1のACS’190及び第2のACS’191を形成する。例えば、窒化チタン、W、Co、Cu、Al、ドープシリコン、又はシリサイドなどの導電性材料を含む導電層193を、酸化シリコン層192上に堆積させ、GLS’161及び170の底部で、層184と電気的に接触させることができる。次いで、GLS’161及び170は、ドープされたポリシリコンなどの導電性材料194で充填され得る。すなわち、いくつかの実施形態では、第1のACS’190及び第2のACS’191はそれぞれ、GLSの側壁に堆積された分離層と、分離層上に堆積された導電性材料と、GLSを充填する導電性材料とを含むことができる。分離層は、第1のACS’190及び第2のACS’191を、導体層143から絶縁する。いくつかの実施形態では、第1のACS’190及び第2のACS’191はそれぞれ、GLSの側壁に堆積された分離層と、分離層上に堆積され、GLSを充填する1つ又は複数の導電性材料とを含むことができる。図12に示すように、第1のACS’190及び第2のACS’191が形成された後、それらは導電性チャネルになり、層スタック140を通って延び、層184に電気的に接触する。
【0040】
第1のACS’190は、第1のGLS領域160にGLS’161を充填することによって形成され、第1のACS’190は、円柱又はピラーの形状を有してもよい。同様に、第2のACS’191は、GLS170と同一の形状又は同様の形状を有してもよい。したがって、第1のACS190の配置は、GLS161の配置と同じであり、第2のACS191の配置は、GLS170の配置と同じである。すなわち、第1のACS’190は、X方向に沿って間隔を空けて非連続的に延びており、第2のACS’191は、X方向に沿ってメモリブロック領域101の左側から右側に連続的に延びている。第1のACS’190は、第2のACS’191の間の領域101の中央部にあり、第2のACS’191に平行な方向に沿って離間している。さらに、第2のACS’191は、NANDメモリセルを複数のメモリブロック領域(図示せず)に分割する。各メモリブロック領域は、Y方向で対の第2のACS’191の間に配置され、不連続な第1のACS’190を含むチャネルホール領域を含むことができる。いくつかの他の実施形態では、第1のACS’190は、X方向及びY方向に沿って、不連続に延在してもよい。第1のACS’がX方向とY方向の両方に沿って延在する場合、対応する製造プロセスは、第1のACS’がX方向に沿ってのみ延在する場合と同じままであり得る。
【0041】
第1及び第2のACS’が形成された後、デバイス100の製造を完了するために、他の製造ステップ又はプロセスが実行される。他の製造ステップ又はプロセスの詳細は、簡略化のために省略されている。
【0042】
図13は、本開示の実施形態による、3Dメモリデバイスを製造するための概略的なフローチャート200を示す。211において、基板の上面にわたり犠牲層を堆積させることができる。基板は、単結晶シリコン基板などの半導体基板を含むことができる。いくつかの実施形態では、犠牲層を堆積する前に、ベース層又はカバー層を基板上に堆積することができる。ベース層又はカバー層は、基板上に順次堆積された複数の層を含む単一の層又は複合的な層を含むことができる。いくつかの実施形態では、ベース層又はカバー層は、酸化シリコン、窒化シリコン、及び/又は酸化アルミニウムを含むことができる。いくつかの他の実施形態では、犠牲層は、最初に基板にわたってベース層又はカバー層を堆積することなく、堆積され得る。犠牲層は、単結晶シリコン、ポリシリコン、酸化シリコン、又は窒化シリコンを含むことができる。
【0043】
212において、層スタックを犠牲層の上方に堆積させることができる。層スタックは、交互に積層された第1のスタック層と第2のスタック層とを含む。いくつかの実施形態では、第1のスタック層は第1の誘電層を含むことができ、第2のスタック層は、第1の誘電層とは異なる第2の誘電層を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1及び第2の誘電層の一方は犠牲スタック層として構成される。いくつかの他の実施形態では、第1及び第2のスタック層は、それぞれ誘電層及び導電層を含むことができる。
【0044】
213において、基板の諸部分を露出させるために、層スタック及び犠牲層を貫通してチャネルホールを形成することができる。機能層及びチャネル層は、各チャネルホールの側壁に堆積され得る。機能層を形成することは、チャネルホールの側壁上にブロッキング層を堆積することと、ブロッキング層上に電荷トラップ層を堆積することと、電荷トラップ層上にトンネル絶縁層を堆積することとを含むことができる。トンネル絶縁層上に堆積されたチャネル層は、半導体チャネルとして機能し、ポリシリコン層を含むことができる。
【0045】
214において、層スタックを通って犠牲層の中に垂直に延在し、犠牲層の部分を露出させる第1のGLS’及び第2のGLS’を形成することができる。第2のGLS’はまた、水平方向に沿って連続的に延在し、NANDメモリセルを複数のメモリブロック領域に分割する。メモリブロック領域は、第1のGLS’を含むチャネルホール領域を含む。第1のGLS’は、水平方向に沿って不連続であり、1つ又は複数の所定の距離の値で離間し得る。第1のGLS’は不連続であるため、第1のGLS’はメモリブロック領域の機能に影響を及ぼさない。
【0046】
215において、犠牲層をエッチング除去することができ、基板の上方にキャビティを形成することができる。キャビティは、キャビティ内の機能層のブロッキング層の一部を露出させる。ベース層又はカバー層はまた、基板上に堆積される場合、キャビティ内に露出される。次いで、ブロッキング層、電荷トラップ層、及びトンネル絶縁層を含む、キャビティ内に順次露出される機能層の層は、例えば、1つ又は複数の選択的エッチングプロセスによって、それぞれエッチング除去される。その結果、基板に近い機能層の部分がキャビティにおいて除去され得る。ベース層又はカバー層は、堆積される場合、機能層の一部をエッチングするプロセスの間、又は別の選択的エッチングプロセスの間に、エッチング除去されてもよい。これにより、基板の一部及びチャネル層の側部がキャビティ内に露出する。
【0047】
216において、選択的なエピタキシャルな成長を実行して、基板上の単結晶シリコン層、及びキャビティ内のチャネル層(すなわち、側壁)の露出部分上のポリシリコンエピタキシャル層を、成長させることができる。単結晶シリコン層及びポリシリコン層は、エピタキシャルな成長の間にキャビティを充填するように、互いに近隣にある又は融合する。第1のGLS’がチャネルホール領域に配置されているため、単結晶シリコン及びポリシリコンのエピタキシャルな成長の速度は、第1のGLS’が存在しない場合と比較して、キャビティ内でより均一である。したがって、キャビティが充填されるときに空隙の形成が防止される。
【0048】
いくつかの実施形態では、層スタックは2つの誘電スタック層を含み、スタック層のうちの1つは犠牲層である。犠牲スタック層は、217においてエッチング除去されてキャビティを残すことができ、その後、218において導電性材料で充填させて導体層を形成することができる。導電性材料は、W、Co、Cu、Alなどの金属を含んでいてもよい。第1のGLS’はチャネルホール領域の中央に配置されるため、犠牲スタック層を完全にエッチングすることができる。したがって、不完全なゲート電極の形成を回避することができる。
【0049】
219において、キャビティを充填したエピタキシャル層を露出させるために、酸化物層を第1及び第2のGLS’において選択的に堆積及びエッチングすることができる。エピタキシャル層にそれぞれ電気的に接触する第1及び第2のACS’を形成するために、窒化チタン、W、Cu、Al、及び/又はドープポリシリコンなどの導電性材料をGLS’に堆積させることができる。
【0050】
図14及び図15は、本開示の実施形態による別の3Dメモリデバイス300の上面図及び断面図を概略的に示す。図15に示す断面図は、図14の線CC’に沿って得られたものである。3Dメモリデバイス300の構造は、デバイス100の構造と同様とすることができるが、デバイス300の第1のGLS領域162は、デバイス100の第1のGLS領域160とは異なる。
【0051】
図14及び図15に示すように、デバイス300のチャネルホール150は、Z方向に延び、X-Y平面に特定のパターンの配列を形成するように構成されている。3Dメモリデバイス300のNANDメモリセルは、GLS’171によって複数のメモリブロック領域(図示せず)に分割することができる。GLS’171は、デバイス100のGLS170と同一の構造又は同様の構造を有し得る。他のメモリブロック領域(図示せず)から分離されたメモリブロック領域103は、チャネルホール領域104を含むことができる。メモリブロック領域103は、対のGLS’171の間に構成されてもよい。チャネルホール領域104は、複数のGLS’163を含む第1のGLS領域162を含み得る。GLS’163は、非連続的に延在し、X方向に沿って互いに離間しているが、GLS’171は、X方向に連続的に延在している。X-Y平面に円形の断面を有するデバイス100のGSL161とは対照的に、GLS163は、X-Y平面に菱形の断面を有する。いくつかの実施形態では、図14におけるように、GLS’163は、チャネルホール領域104と同じ形状及び寸法を有することができる。いくつかの他の実施形態では、GLS’163は、チャネルホール領域104とは異なる形状及び/又は異なる寸法を有することができる。
【0052】
3D NANDメモリデバイス300の製造方法は、デバイス100に使用されるプロセスと同じ又は類似の1つ又は複数のプロセスを使用することができる。例えば、デバイス300の製造には、デバイス100に使用される1つ又は複数の堆積プロセス、1つ又は複数のエッチングのプロセス、及び/又は1つ又は複数の充填プロセスを使用することができる。
【0053】
例えば、図14及び図15に示すように、3Dメモリデバイス300が製造されるとき、層120は、CVD、PVD、ALD、又はこれらのプロセスのうちの2つ以上の組み合わせによって、基板110の上面の上に堆積され得る。次に、デバイス100と同様に、ポリシリコン層130などの犠牲層、及び交互のスタック層141及び142を含む層スタック140を、層120の上に順次堆積させることができる。デバイス100と同様に、デバイス300のスタック層141及び142もまた、典型的には、それぞれ酸化シリコン及び窒化シリコンを含むことができる。図15に示すように、デバイス100と同様に、デバイス300はまた、チャネルホール150、機能層151、及びポリシリコンチャネル層155(半導体チャネル)を含むことができる。機能層151は、デバイス100と同一の方法で、チャネルホール150の側壁及び底面に形成される。機能層151は、典型的に、チャネルホール150の側壁及び底部に堆積されたブロッキング層152としての酸化シリコン層と、ブロッキング層152の表面に堆積された電荷トラップ層153としての窒化シリコン層と、電荷トラップ層153の表面に堆積されたトンネル絶縁層154としての酸化シリコン層とを含むことができる。ポリシリコンチャネル層155は、トンネル絶縁層154の表面上に堆積され得る。チャネルホール150は、誘電材料156で充填されてもよい。
【0054】
次に、GLS’163及び171を形成することができる。図14に示すように、GLS163の断面は、X-Y平面において菱形の形状を有する。デバイス100と同様に、GLSスペーサを堆積し、選択的にエッチングして犠牲層130を露出させることができる。次に、犠牲層130、層120、及び基板に近い機能レイター151の一部をエッチングでき、これによりキャビティ内で基板及びチャネル層155の側部を露出させる。基板及びチャネル層155の側部が露出した後、選択的なエピタキシャルな成長を実行してエピタキシャル層を成長させ、キャビティを充填することができる。エピタキシャル層は、チャネル層155の露出した側部と電気的に接触する。GLS’163がGLS’171の間の中央に構成されるため、エピタキシャル層を成長させてキャビティを充填するときに空隙の形成を防止することができる。
【0055】
その後、デバイス100と同様に、スタック層142をエッチング除去し、W層などの導体層で置き換えることができる。導体層は、3Dメモリデバイス300のワード線として構成され、チャネル層155は、ビット線として構成される。次に、酸化物層の堆積及びエッチングのプロセスを使用して、GLS’163及び171の底部にエピタキシャル層を露出させることができる。導電性材料をGLS’163及び171に堆積させて、第1のACS’及び第2のACS’を形成することができる。第1及び第2のACS’は各々、層スタック140を通って延び、エピタキシャル層に電気的に接触する。その後、他の製造ステップ又はプロセスが実行されて、デバイス300の製造が完了する。
【0056】
GLS’163は、X-Y平面において菱形の断面を有するため、GLS’163に形成される第1のACS’も、X-Y平面において菱形の断面を有する。さらに、デバイス100と同様に、第1のACS’は、X方向に沿って互いから間隔を空けて非連続的に延びており、第2のACS’は、X方向に沿って連続的に延びている。さらに、第2のACS’は、NANDメモリセルを複数のメモリブロック領域に分割する。各メモリブロック領域は、Y方向において対の第2のACS’の間に配置されてもよい。メモリブロックは、不連続な第1のACS’を含むチャネルホール領域を含むことができる。いくつかの他の実施形態では、GLS’163、したがって第1のACS’は、それぞれX方向及びY方向に沿って、不連続に延在してもよい。
【0057】
図16は、本開示の実施形態による別の3Dメモリデバイス400の上面図を概略的に示す。デバイス400の断面図は、簡略化のために省略されている。3Dメモリデバイス400の構造は、デバイス100及び300の構造と同様とすることができるが、デバイス400の第1のGLS領域164は、デバイス100の第1のGLS領域160、及びデバイス300の第1のGLS領域162とは異なる。
【0058】
デバイス100及び300と類似して、デバイス400のチャネルホール150は、Z方向に延び、X-Y平面にパターンを形成するように構成されている。図16に示すように、3Dメモリデバイス400のNANDメモリセルは、GLS’172によって複数のメモリブロック領域(図示せず)に分割することができる。GLS’172は、デバイス100のGLS170、又はデバイス300GLS171と同一の構造又は同様の構造を有し得る。他のメモリブロック領域(図示せず)から分離されたメモリブロック領域105は、GLS’172の対の間に構成でき、チャネルホール領域106を含むことができる。チャネルホール領域106は、GLS’172の間にある中央領域の周囲に複数のGLS’165を含み得る第1のGLS領域164を含み得る。いくつかの実施形態では、GLS165は、デバイス100のGLS161と同じ形状及び寸法を有することができる。いくつかの他の実施形態では、GLS165は、正方形、楕円形、又は別の形状など、GLS161の形状とは異なる形状、又は異なる寸法を有することができる。
【0059】
さらに、GLS’161又は163がX方向に沿って延びる単一の列を形成するデバイス100及び300とは対照的に、GLS’165は、それぞれX方向に沿って延びる2つの列を形成することができる。一列になって、GLS’165は非連続的に延在し、互いに離間している。いくつかの実施形態では、近隣のGLS’165は、一定の距離で離間していてもよい。いくつかの他の実施形態では、近隣のGLS’165は、異なる値の距離で離間していてもよい。いくつかの実施形態では、GLS’165の2つの列は、GLS172間の中央領域の周りに配置され、所定の距離で離間されてもよい。
【0060】
いくつかの他の実施形態では、GLS’172の間にある中央領域の周りに3つ以上の列のGLS’165を配置することができる。したがって、GLS’165は、X方向及びY方向の両方に沿って延びるように構成され得る。すなわち、GLS’165は、メモリブロック領域105内又はGLS’172間で、X-Y平面に、適切なパターンを形成するように構成され得る。いくつかの実施形態では、図16のように、GLS’165は、Y方向に沿うよりもX方向に沿って、より長い範囲にわたって延在し得る。
【0061】
近隣のGLS’165は、少なくとも一定の距離で離れているため、メモリブロック領域105内の各NANDメモリセルのゲート電極が電気的に接続されている。このように、第1のGLS領域164又はGLS’165は、チャネルホール領域106を3つの電気的に接続された部分に分割するものとして見ることができる。したがって、メモリブロック領域105の機能は影響を受けない。
【0062】
対のGLS’172の間に複数の列のGLS’165が形成される場合、犠牲層、例えばデバイス100の層130及び142をエッチングするプロセスは、より速くてより完全に近いものにすることができる。同様に、キャビティ内のエピタキシャル層の成長速度、例えば、デバイス100のキャビティ181内の層184の成長速度は、空隙の形成を防止するために、より均一にすることができる。加えて、いくつかの他の実施形態では、より多くのチャネルホールがメモリブロック領域に配置されると、GLS’172間の距離はY方向に沿って増加し得る。GLS’172間の距離は、非常に大きくなり得、GLS’165の1つの列がキャビティ内の選択的なエピタキシャルな成長(例えば、デバイス100のキャビティ181内の層184の成長)における空隙の形成、又は犠牲スタック層(例えば、デバイス100の層142)の不完全なエッチングを防止するのに十分ではなくなり得る。したがって、いくつかの実施形態では、空隙及び不完全なエッチングを防止するために、GLS’165の複数の列が望ましい場合がある。
【0063】
デバイス400は、デバイス100及び300と同様で、ただし図には示されていないが、基板110と、基板の上方に堆積される層スタック140とを含むことができる。デバイス400はまた、機能層151、チャネル層155、第1のACS’、及び第2のACS’を含むことができ、これらは層スタック140を通ってZ方向に沿って垂直に延びる。このような構造の説明は省略する、つまり詳細に繰り返すことはしない。
【0064】
3D NANDメモリデバイス400の製造方法は、デバイス100及び300に使用されるプロセスと同じ又は類似の1つ又は複数のプロセスを使用することができる。例えば、デバイス400の製造には、デバイス100及び300に使用される1つ又は複数の堆積プロセス、1つ又は複数のエッチングのプロセス、及び/又は1つ又は複数の充填プロセスを使用することができる。このような製造プロセスの説明は省略する、つまり詳細に繰り返すことはしない。
【0065】
図17図18図19、及び図20は、本開示の実施形態による別の3Dメモリデバイス500の上面図及び断面図を概略的に示す。図18に示す断面図は、図17の線DD’に沿って得られたものである。図19に示す断面図は、図20の線EE’に沿って得られたものである。3Dメモリデバイス500の構造は、デバイス100、300、及び/又は400の構造と同様とすることができるが、デバイス500の第1のGLS領域166は、デバイス100の第1のGLS領域160、デバイス300の第1のGLS領域162、及びデバイス400の第1のGLS領域164とは異なる。
【0066】
デバイス100、300、及び400と類似して、デバイス500のチャネルホール150は、Z方向に延び、X-Y平面にパターンを形成するように構成されている。図17に示すように、3Dメモリデバイス500のNANDメモリセルは、GLS’173によって複数のメモリブロック領域(図示せず)に分割することができる。GLS’173は、デバイス100のGLS170、又はデバイス300のGLS171と同一の構造又は同様の構造を有し得る。メモリブロック領域107はチャネルホール領域108を含み得る。メモリブロック領域107は、GLS’173の対の間に構成することができ、GLS’173によって、他のメモリブロック領域(図示せず)と分離され得る。チャネルホール領域108は、GLS’173の間にある中央領域の周囲に複数のGLS’167を含み得る第1のGLS領域166を含み得る。GLS167は、デバイス100、300、400と同様に、Z方向に連続して延び、X方向に不連続に延びている。GLS167の断面は、図17に示す長方形など、X-Y平面において様々な形状を有することができる。
【0067】
デバイス400と同様であるが、デバイス100及び300とは異なり、GLS’167は、GLS173と平行であり、X方向に沿って延びる2つの列を形成することができる。いくつかの実施形態では、GLS’167の2つの列は、GLS173間の中央領域の周りに配置され、所定の距離で離間されてもよい。各列に、GLS’167は非連続的に延在し、互いに離間している。いくつかの実施形態では、近隣のGLS’167は、X方向に一定の距離で離間していてもよい。いくつかの実施形態では、近隣のGLS’167は、X方向に異なる値の距離で離間していてもよい。いくつかの他の実施形態では、GLS’173の間にある中央領域の周りに3つ以上の列のGLS’167を配置することができる。したがって、GLS’167は、X方向及びY方向双方に沿って延在し、メモリブロック領域107内又はGLS’173間で、X-Y平面に2Dのパターンを形成するように構成され得る。いくつかの実施形態では、GLS’167は、Y方向に沿うよりもX方向に沿って、より長い範囲にわたって延在し得る。
【0068】
近隣のGLS’165は、X方向、Y方向、又はX方向とY方向との間の別の方向に沿って少なくとも一定の距離で離間しているが、メモリブロック領域107内の各NANDメモリセルのゲート電極が電気的に接続されている。このように、第1のGLS領域166又はGLS’167は、チャネルホール領域108を3つの電気的に接続された部分に分割するものとして見ることができる。したがって、メモリブロック領域107の機能は、GLS’167による影響を受けない。
【0069】
デバイス400と同様に、GLS’173の対の間にGLS’167の複数の列が配置される場合、犠牲層、例えばデバイス100の層130又は142をエッチングするプロセスは、GLS’167が出ないシナリオと比較してより速く、より完全に近いものになり得る。さらに、キャビティ内のエピタキシャル層の成長速度、例えば、デバイス100のキャビティ181内の層184の成長速度は、空隙の形成を防止するために、より均一にすることができる。加えて、いくつかの他の実施形態では、より多くのチャネルホールが、GLS’173間に配置されているとき、GLS’173間の距離はそれに応じて増加し得る。GLS’173間の距離は、非常に大きくなり得、GLS’167の1つの列がキャビティ内の選択的なエピタキシャルな成長(例えば、デバイス100のキャビティ181内の層184)における空隙の形成、又は犠牲スタック層(例えば、デバイス100の層142)の不完全なエッチングを防止するのに十分ではなくなり得る。したがって、いくつかの実施形態では、空隙の形成及び不完全なエッチングを防止するために、GLS’167の複数の列があることが必要とされ得る。
【0070】
デバイス100、300、及び400と同様、図19に示すように、デバイス500は、基板110、エピタキシャル層185、層スタック140、第1のACS’195、及び第2のACS’196を含むことができる。
【0071】
3D NANDメモリデバイス500の製造方法は、デバイス100、300、及び400に使用されるプロセスと同じ又は類似の1つ又は複数のプロセスを使用することができる。例えば、デバイス500の製造には、デバイス100、300、及び400に使用される1つ又は複数の堆積プロセス、1つ又は複数のエッチングのプロセス、及び/又は1つ又は複数の充填プロセスを使用することができる。
【0072】
図18及び図19に示すように、3Dメモリデバイス500が製造されるとき、カバー層120は、CVD、PVD、ALD、又はこれらのプロセスのうちの2つ以上の組み合わせによって基板110の上面の上に堆積されてもよい。次に、デバイス100、300、400と同様に、ポリシリコン層130などの犠牲層、及び交互のスタック層141及び142を含む層スタック140を、カバー層120の上に順次堆積させることができる。デバイス100、300、及び400と同様に、デバイス500のスタック層141及び142もまた、典型的には、それぞれ酸化シリコン及び窒化シリコンを含むことができる。図17及び図18に示すように、デバイス100、300、及び400と同様、デバイス500はまた、チャネルホール150、機能層151、及びポリシリコンチャネル層155(半導体チャネル)を含むことができる。機能層151は、デバイス100と同一の方法で、チャネルホール150の側壁及び底面に形成される。機能層151は、典型的に、チャネルホール150の側壁及び底部に堆積されたブロッキング層152としての酸化シリコン層と、ブロッキング層152の表面に堆積された電荷トラップ層153としての窒化シリコン層と、電荷トラップ層153の表面に堆積されたトンネル絶縁層154としての酸化シリコン層とを含むことができる。ポリシリコンチャネル層155は、トンネル絶縁層154の表面上に堆積され得る。チャネルホール150は、誘電材料156で充填されてもよい。
【0073】
次に、GLS’167及び173を形成することができる。図17に示すように、GLS167の断面は、X-Y平面において長方形を有する。そのとき、図18に示すように、デバイス100と同様に、GLSスペーサ168を堆積し、選択的にエッチングして犠牲層130を露出させることができる。次に、犠牲層130、カバー層120、GLSスペーサ168の一部、及び基板に近い機能レイター151の一部をエッチングでき、このことがキャビティ内で基板及びチャネル層155の側部を露出させる。基板及びチャネル層155の側部が露出した後、選択的なエピタキシャルな成長を実行して、基板及びチャネル層155の側部で、エピタキシャルな単結晶シリコン層とポリシリコン層を成長させることができる。エピタキシャルな成長がキャビティを充填し、エピタキシャル層185が形成される。エピタキシャル層185は、チャネル層155の側部と電気的に接触する。GLS’167の2つの列はGLS’173の間の中央に構成されるため、エピタキシャル層185を成長させてキャビティを充填するときに空隙の形成を防止することができる。
【0074】
その後、デバイス100、300、及び400と同様に、GLSスペーサ168及び犠牲スタック層142の残りの部分をエッチング除去でき、層142をW層などの導体層143で置き換えることができる。GLS’173の間の中央にGLS’167の2列が構成されているため、犠牲スタック層142を完全にエッチングすることができる。したがって、導体層143は、層142の不完全なエッチングに起因する問題を伴わずに、適切に堆積され得る。導体層143は、3Dメモリデバイス500のワード線として構成され、チャネル層155は、ビット線として構成される。次に、第1のACS’195及び第2のACS’196が作製される。堆積プロセスを実行して、酸化シリコン層197などの電気絶縁層をGLS’167及び173の側壁及び底面に形成することができる。層197を選択的にエッチングして、GLS’167及び173の底部にエピタキシャル層185を露出させることができる。
【0075】
次に、他のプロセスを実行して、GLS’167及び173に第1のACS’195及び第2のACS’196を形成することができる。図19に示すように、窒化チタン、W、Co、Cu、Al、ドープシリコン、又はシリサイドなどの導電性材料を含む導電層198を堆積させて、酸化シリコン層197を覆い、GLS’167及び173の底部で層185と電気的に接触させることができる。次いで、GLS’は、ドープされたポリシリコンなどの導電性材料199で充填され得る。図20は、第1のACS’195及び第2のACS’196を形成するためにGLS’が充填された後の上面図を概略的に示す。図19に示すように、第1のACS’195及び第2のACS’196が形成された後、それらは導電性チャネルになり、層スタック140を通って延び、エピタキシャル層185に電気的に接触する。その後、他の製造ステップ又はプロセスが実行されて、デバイス500の製造が完了する。
【0076】
GLS167は、X-Y平面において長方形の断面を有するため、GLS’167に形成される第1のACS’195も、X-Y平面において長方形の断面を有する。また、デバイス100、300、400と同様に、第1のACS’195は、X方向に沿って間隔を空けて非連続的に延びており、第2のACS’196は、X方向に沿ってメモリホール領域107の左側から右側に連続的に延びている。さらに、第2のACS’196は、デバイス500のNANDメモリセルを複数のメモリブロック領域(図示せず)に分割する。各メモリブロック領域、例えばメモリブロック領域107は、Y方向において対の第2のACS’196の間に配置されてもよい。さらに、各メモリブロック領域は、不連続な第1のACS’195を含むチャネルホール領域を含むことができる。図17及び図19に示すように、第1のACS’196は、それぞれ、X方向及びY方向に沿って不連続に延在してもよい。すなわち、メモリブロック領域107内又は第2のACS’196の対の間で、第1のACS’195は、X-Y平面に2Dのパターンなどのパターンを形成するように構成されてもよい。第2のACS’196がX方向の左側から右側に連続的に延在しているとき、第1のACS’195は、Y方向に沿うよりもX方向に沿って、より長い範囲にわたって延在することができる。
【0077】
いくつかの実施形態では、近隣の第1のACS’195間の間隔は、X方向において固定した値であってもよい。いくつかの他の実施形態では、近隣の第1のACS’195間の間隔は、X方向に異なる値を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、GLS’167は、チャネルホール領域108と同じ形状又は寸法を有することができる。いくつかの他の実施形態では、GLS’167は、チャネルホール領域108内で異なる形状又は寸法を有してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、第1のACS’195は、チャネルホール領域108と同じ形状又は寸法を有することができる。いくつかの他の実施形態では、第1のACS’195は、チャネルホール領域108内で異なる形状又は寸法を有してもよい。
【0078】
第1のACS’195は、非連続的に配置され、互いに接触せず、少なくとも所定の距離で離間している。したがって、近隣の第1のACS’195間の空間は、NANDメモリセル間の電気的接続を備える。第1のACS’195は、チャネルホール領域108を3つの電気的に接続された部分に分割するものとして見ることができる。したがって、領域107などのメモリブロック領域内のメモリブロックの機能は、第1のACS’195の配置の影響を受けない。
【0079】
図21及び図22は、本開示の実施形態による追加の特徴を有する3Dメモリデバイス500の上面図及び断面図を概略的に示す。図22に示す断面図は、図21の線FF’に沿って得られたものである。追加の特徴は、上部選択ゲート(TSG)カットである。領域1951はTSGカットを表し、図21及び図22に点線で示されている。図21及び図22に示すように、TSGカットは、第1のACS195よりもY方向の幅が狭く、チャネルホール領域108の左側から右側に向かってX方向に連続して延びている。垂直方向(すなわち、Z方向)において、TSGカットは、限られた範囲内で、部分的にのみ層スタック140を通って延びる。したがって、領域1951及び第1のACS’195は、チャネルホール領域108又はメモリブロック領域107において部分的に重なる。
【0080】
いくつかの実施形態では、不連続な第1のACS’195の1つの列は、第2のACS’196の間のTSGカットと共に構成され得る。例えば、Y方向に沿って第2のACS’196の間にチャネルホール150が13列ある場合、いくつかの実施形態では、第2のACS196からのチャネルホール150の第7列目を使用して、第1のACS’195の列を形成することができる。そのとき、第1のACS’195の列の両側には、チャネルホール150の6列が配置されている。さらに、第1のACS’195の複数の列は、Y方向に沿って第2のACS’196間の複数のTSGカットと共に構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、チャネルホール150が7N-1列あり、Nは2より大きい整数である場合、ACS196からのn第7列目を使用して第1のACS’195の第1の列を形成し、第14のトウを使用して第1のACS’195の第2の列を形成することができ、以下同様である。そのようなシナリオでは、第1のACS’195の近隣の2つの列の間、又はACS196とACS195の近隣の列との間に、チャネルホール150の6つの列がある。
【0081】
図21及び図22に示すように、X方向に沿って近隣にあるACS’195間の間隔が小さいことは、X-Z平面のACS’195の面積が大きく、したがって上述のエッチング及び充填プロセスにとって望ましいことを意味する。しかし、近隣のACS’195間の間隔が小さくなりすぎると、近隣のACS’195が互いに接触する可能性があるため、信頼性の問題が発生する可能性がある。したがって、X方向に沿ったACS195の長さは最適化すべきである。
【0082】
開示されたメモリ構造及び方法を使用することにより、メモリブロックの機能に影響を与えることなく、メモリブロック領域内の連続したGLS’の間に不連続なGLS’が形成される。不連続なGLS’は、キャビティ内の選択的なエピタキシャルな成長を改善する。したがって、空隙の形成を防止することができ、電流の漏れの問題を回避することができる。不連続なGLS’はまた、犠牲スタック層のエッチングを促進し、不完全なゲート電極の発生を防止することができる。したがって、3Dメモリデバイスの品質及び信頼性を向上させることができる。
【0083】
本開示の原理及び実装形態は、本明細書の特定の実施形態を使用して説明されているが、実施形態の前述の説明は、本開示の理解を促すことのみを意図している。さらに、前述の異なる実施形態の特徴を組み合わせて、追加の実施形態を形成することができる。当業者は、本開示の着想に従って、特定の実装形態及び適用の範囲に、修正を加えることができる。したがって、本明細書の内容は、本開示に対し限定するものとして解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2021-12-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三次元(3D)メモリデバイスであって、
基板と、
前記基板の上の層スタックであって、交互に積層された複数の第1のスタック層及び複数の第2のスタック層と、複数のメモリブロックとを含む層スタックと、
前記層スタックを通って延びるチャネル層の側部の第1のエピタキシャル層と、
前記基板上で前記層スタック下方の第2のエピタキシャル層と、
前記層スタックを通って延び、前記第2のエピタキシャル層に電気的に接続するように構成される、複数の第1のアレイ共通ソース(ACS’)及び複数の第2のACS’であって、複数の第2のACS’は、第1の方向に沿って連続的に延在して、前記層スタックを前記複数のメモリブロックに分割し、前記複数の第1のACS’は、1つのメモリブロック内にあり、前記第1の方向に沿って非連続的に延在する、複数の第1のアレイ共通ソース(ACS’)及び複数の第2のACS’と、を含む、メモリデバイス。
【請求項2】
前記第1のエピタキシャル層は前記第2のエピタキシャル層の近隣にあり、前記複数の第1のACS’及び前記層スタックの一部は前記複数の第2のACS’の間にある、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項3】
前記複数の第1のACS’が、上部選択ゲート(TSG)カットの領域に部分的に重なる、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項4】
前記層スタックを通って延びるチャネルホールの側壁及び底面に堆積された機能層と、
前記チャネルホールに充填された誘電材料と、をさらに含み
前記チャネル層は、前記機能層と近隣に堆積され、前記機能層は、ブロッキング層、電荷トラップ層、及び/又はトンネル絶縁層を含む、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項5】
前記複数の第1のACS’及び前記複数の第2のACS’がそれぞれ、
ゲート線スリット(GLS)の側壁上に堆積された電気絶縁層と、
前記GLS内の前記電気絶縁層上に堆積された導電性材料とを含む、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項6】
前記複数の第1のスタック層は、導電性材料を含む、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項7】
前記複数の第1のACS’は各々、円柱の形状又はピラーの形状を形成する、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項8】
前記複数の第1のACS’が異なる形状を含む、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項9】
前記複数の第1のACS’が、所定の距離で離間している、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項10】
前記複数の第1のACS’が、異なる値の距離で離間している、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項11】
前記複数の第1のACS’が二次元のパターンを形成する、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項12】
前記複数の第1のACS’は、前記複数の第2のACS’と平行な方向に沿ってそれぞれ延在する複数の列を形成する、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項13】
三次元(3D)メモリデバイスを製造するための方法であって、
基板の上に層スタックを形成することであって、前記層スタックは、交互に積層された複数の第1のスタック層と複数の第2のスタック層とを含む、形成することと、
前記層スタックを通って延びる複数の第1のゲート線スリット(GLS’)及び複数の第2のGLS’を形成することであって、前記複数の第2のGLS’は、第1の方向に沿って連続的に延在して、前記層スタックを複数のメモリブロックに分割し、前記複数の第1のGLS’は、1つのメモリブロック内にあり、前記第1の方向に沿って非連続的に延在する、形成することと、
前記第1のGLS’及び前記第2のGLS’を介してエピタキシャルな成長を実行して、前記層スタックを通って延びるチャネル層の側部に第1のエピタキシャル層を堆積し、前記基板上及び前記層スタックの下方に第2のエピタキシャル層を堆積することと、を含む、方法。
【請求項14】
前記第1のエピタキシャル層は前記第2のエピタキシャル層の近隣にあり、前記複数の第1のGLS’及び前記層スタックの一部は前記複数の第2のGLS’の間にある、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記層スタックを通って延びるチャネルホールを形成することと、
前記チャネルホールの側壁及び底面に機能層を形成することであって、前記機能層が、ブロッキング層、電荷トラップ層及び/又はトンネル絶縁層を含む、形成することと、
前記チャネルホールに誘電材料を充填することと、をさらに含み、
前記チャネル層は、前記機能層と近隣に堆積される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記側部の前記第1のエピタキシャル層及び前記基板上の前記第2のエピタキシャル層を成長させる前記エピタキシャルな成長を実行する前に、前記機能層の一部を除去して前記チャネル層の前記側部を露出させること、をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記基板の上に犠牲層を堆積させることと、
前記複数の第1のGLS’のうちの1つの側壁及び底面にスペーサ層を堆積させることと、
前記犠牲層の一部を露出させるためにエッチングによって前記底面上の前記スペーサ層の一部を除去することと、
前記エピタキシャルな成長を実行する前に、前記犠牲層を除去してエッチングによりキャビティを形成することと、をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記エピタキシャルな成長を実行する前に、前記基板上のカバー層を除去して前記基板の表面をエッチングにより露出させること、をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記複数の第1のGLS’を少なくとも1つの導電性材料で充填して、複数の第1のアレイ共通ソース(ACS’)を形成することと、
前記複数の第2のGLS’を少なくとも1つの導電性材料で充填して、複数の第2のACS’を形成することと、をさらに含み、
前記複数の第1のACS’及び前記複数の第2のACS’が前記第2のエピタキシャル層と電気的に接続する、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記複数の第1のスタック層の一部をエッチングプロセスによって除去することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
複数の導体層を形成することであって、前記複数の導体層と前記複数の第2のスタック層とが交互に積層された、形成すること、をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
三次元(3D)メモリデバイスを製造するための方法であって、
基板の上に層スタックを形成することであって、前記層スタックは、交互に積層された複数の第1のスタック層と複数の第2のスタック層とを含む、形成することと、
前記層スタックを通って延びる複数の第1のゲート線スリット(GLS’)及び複数の第2のGLS’を形成することと、
前記第1のGLS’及び前記第2のGLS’を介してエピタキシャルな成長を実行して、前記層スタックを通って延びるチャネル層の側部に第1のエピタキシャル層を堆積し、前記基板上及び前記層スタックの下方に第2のエピタキシャル層を堆積することと、
前記複数の第1のGLS’及び前記複数の第2のGLS’をそれぞれ導電性材料で満たすことにより、前記層スタックを通って延び、前記複数の第1のACS’及び前記複数の第2のACS’が前記第2のエピタキシャル層と電気的に接続されるようにする、複数の第1のアレイ共通ソース(ACS’)及び複数の第2のACS’を形成することであって、前記複数の第2のACS’は、第1の方向に沿って連続的に延在して、前記層スタックを複数のメモリブロックに分割し、前記複数の第1のACS’は、1つのメモリブロック内にあり、前記第1の方向に沿って非連続的に延在する、形成すること、を含む、方法。
【請求項23】
前記第1のエピタキシャル層は前記第2のエピタキシャル層の近隣にあり、前記複数の第1のACS’及び前記層スタックの一部は前記複数の第2のACS’の間にある、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記層スタックを通って延びるチャネルホールを形成することと、
前記チャネルホールの側壁に機能層を形成することであって、前記機能層が、ブロッキング層、電荷トラップ層、及び/又はトンネル絶縁層を含む、形成することと、をさらに含み、
前記チャネル層は、前記機能層と近隣に堆積される、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記側部の前記第1のエピタキシャル層及び前記基板上の前記第2のエピタキシャル層を成長させる前記エピタキシャルな成長を実行する前に、前記機能層の一部を除去して前記チャネル層の前記側部を露出させること、をさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記基板の上に犠牲層を堆積させることと、
前記エピタキシャルな成長を実行する前に、エッチングにより、前記犠牲層を除去してキャビティを形成することと、をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記エピタキシャルな成長を実行する前に、前記基板上のカバー層を除去して前記基板の表面をエッチングにより露出させること、をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
前記複数の第1のスタック層の一部をエッチングプロセスによって除去することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項29】
複数の導体層を形成することであって、前記複数の導体層と前記複数の第2のスタック層とが交互に積層された、形成すること、をさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記複数の第1のACS’が、上部選択ゲート(TSG)カットの領域に部分的に重なる、請求項24に記載の方法。
【国際調査報告】