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特表2022-542091エッチングチャンバのための低接触面積基板支持体
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  • 特表-エッチングチャンバのための低接触面積基板支持体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-29
(54)【発明の名称】エッチングチャンバのための低接触面積基板支持体
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20220921BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20220921BHJP
【FI】
H01L21/68 N
H01L21/302 101G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022504515
(86)(22)【出願日】2020-07-21
(85)【翻訳文提出日】2022-03-22
(86)【国際出願番号】 US2020042920
(87)【国際公開番号】W WO2021021496
(87)【国際公開日】2021-02-04
(31)【優先権主張番号】16/526,840
(32)【優先日】2019-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リー, チャンハン
(72)【発明者】
【氏名】ウィルワース, ミカエル ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ラドウィグ, ジェフリー
【テーマコード(参考)】
5F004
5F131
【Fターム(参考)】
5F004AA14
5F004BB13
5F004BB18
5F004BB20
5F004BB23
5F004BB26
5F004BB29
5F131AA02
5F131BA19
5F131CA09
5F131DA33
5F131DA42
5F131EA03
5F131EA23
5F131EB72
5F131EB78
5F131EB81
5F131JA33
(57)【要約】
本明細書では、処理チャンバ内で使用するための基板支持体の実施形態が提供される。いくつかの実施形態では、基板支持体は、リフトピンを収容するように構成された上面と、ペデスタルの端縁付近の第1の環状領域と、第1の環状領域とペデスタルの中心との間に配置された第2の環状領域とを有するペデスタルであって、第1の環状領域に沿って一定の間隔で上面から延在する第1の複数の孔と、第2の環状領域に沿って一定の間隔で上面から延在する第2の複数の孔とを含む、ペデスタルと、
第1の複数の孔及び第2の複数の孔の各孔に配置された酸化アルミニウムを含む非金属ボールであって、支持面を画定するため、非金属ボールの各々の上面が、ペデスタルの上面に対して隆起している、非金属ボールとを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペデスタル及び非金属ボールを含む基板支持体であって、
前記ペデスタルが、リフトピンを収容するように構成された上面と、前記ペデスタルの端縁付近の第1の環状領域と、並びに前記第1の環状領域と前記ペデスタルの中心との間に配置された第2の環状領域とを有し、前記第1の環状領域に沿って一定の間隔で前記上面から延在する第1の複数の孔と、前記第2の環状領域に沿って一定の間隔で前記上面から延在する第2の複数の孔とを含み、
前記非金属ボールが、前記第1の複数の孔及び前記第2の複数の孔の各孔に配置された酸化アルミニウムを含み、前記非金属ボールの各々の上面が、前記ペデスタルの前記上面に対して隆起して支持面を画定する、
基板支持体。
【請求項2】
前記ペデスタル内に配置された加熱素子を更に含む、請求項1に記載の基板支持体。
【請求項3】
前記第1の複数の孔は、6つの孔である、請求項1に記載の基板支持体。
【請求項4】
前記第1の複数の孔に配置された前記非金属ボールの各々は、前記ペデスタルの中心から約10.5インチ~約11.5インチ離れている、請求項3に記載の基板支持体。
【請求項5】
前記第2の複数の孔が、4つの孔である、請求項1に記載の基板支持体。
【請求項6】
前記第2の複数の孔に配置された前記非金属ボールの各々は、前記ペデスタルの中心から約4.0インチ~約5.0インチ離れている、請求項5に記載の基板支持体。
【請求項7】
第2のリフトピン及び第3のリフトピンをそれぞれ収容するために、前記ペデスタルの外側壁から半径方向内向きに延在する第2の凹部及び第3の凹部を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項8】
前記ペデスタルは、上部と、下部と、前記ペデスタルの前記下部から半径方向外向きに延在するリップとを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項9】
前記非金属ボールの前記上面は、前記ペデスタルの前記上面から約0.005インチ~約0.015インチ隆起している、請求項1から6のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項10】
前記上面は、前記リフトピンを収容するように構成された、外側壁から半径方向内向きに延在する凹部を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項11】
内部空間を有するチャンバ本体と、
前記内部空間内に配置された請求項1から6のいずれか一項に記載の基板支持体と、
前記支持面に対して基板を昇降させるように構成されたリフトピンを有するリフト機構であって、前記リフトピンは、前記ペデスタルの外側壁から前記ペデスタルの中心に向かって延在する前記ペデスタルの凹部を通過することができる、リフト機構と、
を備える、処理チャンバ。
【請求項12】
前記第1の環状領域は、前記第2の環状領域と同心である、請求項11に記載の処理チャンバ。
【請求項13】
複数の前記非金属ボールは、約0.10インチ~約0.20インチの直径を有する、請求項11に記載の処理チャンバ。
【請求項14】
前記非金属ボールの前記上面は、前記ペデスタルの前記上面から約0.005インチ~約0.015インチ隆起している、請求項11に記載の処理チャンバ。
【請求項15】
内部空間を有するチャンバ本体と、
前記内部空間内に配置される請求項1から6のいずれか一項に記載の基板支持体であって、前記基板支持体の前記ペデスタルは、前記ペデスタルの前記上面を画定する上面を有する第1のプレートと、前記第1のプレートの下面に連結される第2のプレートとを備え、前記第2のプレートは、前記第1のプレートの外径よりも大きい外径を有する、基板支持体と、
前記第2のプレートに連結されたシャフトと、
を備える、処理チャンバ。
【請求項16】
複数のピンが、前記第2のプレートの上部周縁面から上方に延在する、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第2のプレートの前記上部周縁面に配置され、前記複数のピンを介して所定の場所に保持されるフォーカスリングを更に備える、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記非金属ボールが、サファイアから作られている、請求項15から17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
複数の前記非金属ボールが、前記第1のプレートの前記上面から約0.005インチ~約0.015インチ離れた位置まで延在する、請求項15から17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
複数の前記非金属ボールは、約0.10インチ~約0.20インチの直径を有する、請求項15から17のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示の実施形態は概して、半導体処理機器に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 基板支持体は、通常、半導体処理チャンバ内で、処理される基板を支持するために使用される。あるタイプの基板支持体は、エッチング処理などの処理中に基板に熱的な結合を提供するための加熱されたペデスタルを含むことがありうる。しかしながら、ペデスタルとの基板接触面積が大きいと、基板の裏面の粒子汚染、基板の引っ掻き傷、又は基板支持体への基板の粘着による基板の破損につながる可能性がある。
【0003】
[0003] そのため、本発明者らは、改良された基板支持体の実施形態を提供した。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 本明細書では、処理チャンバ内で使用するための基板支持体の実施形態が提供される。いくつかの実施形態では、基板支持体は、リフトピンを収容するように構成された上面と、ペデスタルの端縁付近の第1の環状領域と、第1の環状領域とペデスタルの中心との間に配置された第2の環状領域とを有するペデスタルであって、第1の環状領域に沿って一定の間隔で上面から延在する第1の複数の孔と、第2の環状領域に沿って一定の間隔で上面から延在する第2の複数の孔とを含む、ペデスタルと、第1の複数の孔及び第2の複数の孔の各孔に配置された酸化アルミニウムを含む非金属ボールであって、支持面を画定するため、非金属ボールの各々の上面が、ペデスタルの上面に対して隆起している、非金属ボールと、を含む。
【0005】
[0005] いくつかの実施形態では、基板を処理するための装置は、処理チャンバと、処理チャンバ内に少なくとも部分的に配置された基板支持体アセンブリとを含み、基板支持体アセンブリは、基板を支持するように構成された支持面を画定するために、第1のプレートの上面から離れた位置まで延在する複数の非金属ボールを有する第1のプレートであって、複数の非金属ボールが、第1のプレートの中心の周りの第1のリングに沿って一定の間隔で、かつ第1のリングと同心の第2のリングに沿って一定の間隔で配置された第1のプレートと、第1のプレートに結合された第2のプレートであって、第1のプレートの外径よりも大きい外径と、第2のプレートの上周面から上方に延在する複数のピンを有し、上周面は、第1のプレートの外側側壁から半径方向外側に延在する第2のプレートの一部によって画定される、第2のプレートと、第2のプレートに結合されたシャフトと、を含む。
【0006】
[0006] いくつかの実施形態では、処理チャンバは、内部空間を有するチャンバ本体と、内部空間内に配置され、酸化アルミニウムを含み、かつ上面から上昇位置で基板を支持するように構成された支持面を画定するようにペデスタルの上面から離れた位置まで延在する複数の非金属ボールを有するペデスタルであって、複数の非金属ボールは、ペデスタルの中心の周りの第1のリングに沿って一定の間隔で、かつ第1のリングと同心の第2のリングに沿って一定の間隔で配置される、ペデスタルと、支持面に対して基板を上昇又は下降させるように構成されたリフトピンを有するリフト機構であって、リフトピンは、ペデスタルの外側壁からペデスタルの中心に向かって延在するペデスタルの凹部を通過することができる、リフト機構と、を含む。
【0007】
[0007] 本開示の他の実施形態及び更なる実施形態について、以下で説明する。
【0008】
[0008] 上記で簡潔に要約され、以下でより詳細に説明される本開示の実施形態は、添付の図面に示した本開示の例示的な実施形態を参照することにより、理解することができる。しかしながら、本開示は他の等しく有効な実施形態を許容しうることから、付随する図面は、本開示の典型的な実施形態のみを示しており、したがって、範囲を限定するものと見なすべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示のいくつかの実施形態による処理チャンバの概略図である。
図2】本開示のいくつかの実施形態によるペデスタル等角図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態による、ペデスタルの上面図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態によるペデスタルの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0013] 理解を容易にするために、図に共通する同一の要素を指し示すために、可能な場合には、同一の参照番号を使用した。図は縮尺どおりには描かれておらず、わかりやすくするために簡略化されていることがある。一実施形態の要素及び特徴は、更なる記述がなくても、他の実施形態に有益に組み込むことが可能である。
【0011】
[0014] 本明細書では、処理チャンバ内で使用するための基板支持体の実施形態が提供される。基板支持体は、基板を支持するための上面を有するペデスタルを含む。基板支持体は、有利には、基板が基板支持体上に配置されたときに基板との接触面積が小さい支持面を画定するように、ペデスタルの上面に対して隆起した非金属要素を含む。非金属要素は、有利には、基板への適切な熱結合を提供しつつ、基板に小さい接触面積を提供するように配置される。基板との接触面積が小さいと、基板の引っ掻き傷、汚染、又は粘着が低減又は防止されるので有利である。
【0012】
[0015] 図1は、本開示のいくつかの実施形態による処理チャンバ(例えば、プラズマ処理チャンバ)の概略側面図を示す。いくつかの実施形態では、プラズマ処理チャンバは、エッチング処理チャンバである。しかしながら、異なる処理のために構成された他のタイプの処理チャンバもまた、本明細書に記載の基板支持体の実施形態と共に使用するために使用、又は修正することができる。
【0013】
[0016] チャンバ100は、基板処理中にチャンバ内部空間120内に大気圧未満の圧力を維持するように適切に適合された真空チャンバである。チャンバ100は、チャンバ内部空間120の上半分に配置された処理空間122を囲むリッド104によって覆われたチャンバ本体106を含む。チャンバ100はまた、様々なチャンバ構成要素を取り囲む1つ又は複数のシールドを含み、そのような構成要素とイオン化された処理材料との間での望ましくない反応を防止することができる。チャンバ本体106及びリッド104は、アルミニウムなどの金属で作られてもよい。チャンバ本体106は、接地116への連結部を介して接地されてもよい。
【0014】
[0017] 基板支持体124は、チャンバ内部空間120内に配置されて、例えば、半導体ウェハなどの基板108、又は他のそのような基板を支持し、保持する。基板支持体124は一般的に、ペデスタル136と、ペデスタル136を支持するための中空の支持シャフト112とを備えることができる。いくつかの実施態様では、ペデスタル136は、アルミニウムの円形片である。中空支持シャフト112は、例えば、背面ガス、処理ガス、真空チャッキング、流体、冷却剤、動力等をペデスタル136に供給するための導管を提供する。いくつかの実施態様では、基板108のチャンバ100内外への移動を容易にするため、スリット弁132は、チャンバ本体106及びリッド104のうちの少なくとも1つに連結される。
【0015】
[0018] いくつかの実施形態では、中空支持シャフト112は、処理位置(図1に示すように)と移送位置(図示せず)との間でペデスタル136の垂直移動を提供するアクチュエータ又はモータのようなリフト機構113に連結される。ベローズアセンブリ110は、中空支持シャフト112の周りに配置され、チャンバ100のペデスタル136と底面126との間に連結されて、チャンバ100内からの真空の損失を防止しつつ、ペデスタル136の垂直運動を可能にする可撓性のある密封材を提供する。ベローズアセンブリ110は、チャンバ真空の損失を防止するのを支援するため、底面126に接触するOリング又は他の適切な密封要素と接触する下部ベローズフランジ128も含む。
【0016】
[0019] 基板リフト144は、基板108がペデスタル136上に配置される、或いは、ペデスタル136から取り外されるように、基板リフト144を昇降させるための第2リフト機構138に連結されたシャフト142に接続されたプラットフォーム140上に取り付けられたリフトピン109を含むことができる。いくつかの実施形態では、プラットフォーム140は、フープ形状を有する。いくつかの実施態様では、プラットフォーム140は、フープ形状を有し、リフトピン109は、プラットフォーム140から半径方向内向きに延在する。ペデスタル136は、リフトピン109を受け入れるための貫通孔又は凹部を含むことができる。
【0017】
[0020] チャンバ100は、チャンバ100を排気するために使用されるスロットルバルブ(図示せず)及び真空ポンプ(図示せず)を含む真空システム114に連結され、これと流体連通している。チャンバ100内の圧力は、スロットルバルブ及び/又は真空ポンプを調節することによって調整されてもよい。チャンバ100はまた、内部に配置された基板を処理するためにチャンバ100に1つ又は複数の処理ガスを供給しうる処理ガス供給源118に連結され、これと流体連通している。いくつかの実施形態では、基板支持体124は、ペデスタル136の上面115から真空システム141まで延在する導管150を含む。いくつかの実施形態では、真空システム141は、ペデスタル136の上面115で真空チャッキングを提供するように構成された真空ポンプを備える。
【0018】
[0021] ペデスタル136の温度は、基板の温度を制御するために調節されてもよい。例えば、ペデスタル136は、抵抗加熱器のような埋め込まれた1つ又は複数の加熱素子148を用いて加熱されてもよい。1つ又は複数の加熱素子148は、1つ又は複数の加熱素子148に電力を供給するためにヒータ電源146に連結される。
【0019】
[0022] 動作中、例えば、プラズマ102が、1つ又は複数の処理を実行するために、チャンバ内部空間120内に生成されてもよい。プラズマ102は、プラズマ電源(例えば、RFプラズマ電源装置130)からの電力を、チャンバ内部空間120の近く又は内部の1つ又は複数の電極を介して処理ガスに連結し、処理ガスを点火してプラズマ102を生成することによって、生成されてもよい。
【0020】
[0023] 図2は、本開示のいくつかの実施形態によるペデスタルの等角図を示す。ペデスタル200は、図1に関して説明したように、ペデスタル136であってもよい。いくつかの実施形態では、ペデスタル200は、第2のプレート228上に配置され、これに連結された第1のプレート226を含む。いくつかの実施形態では、第1のプレート226は、上部を画定し、第2のプレート228は、ペデスタル200の下部を画定する。いくつかの実施形態では、第1のプレート226は、第2のプレート228にろう付けされる。ペデスタル200の第1のプレート226は、基板を支持するように構成された上面216を含む。いくつかの実施形態では、第2のプレート228は、中空支持シャフト112に連結される。
【0021】
[0024] いくつかの実施態様では、第1のプレート226は、第2のプレート228の直径よりも小さい直径を有し、ペデスタル200の上部周縁端部にノッチ218を形成する。ノッチ218は、第2のプレート228の上部周縁面222と、第1のプレート226の外側壁220とによって画定される。いくつかの実施態様では、上部周縁面222は、第1のプレート226の外側壁220から半径方向外向きに延在する第2のプレート228の一部によって画定される。いくつかの実施形態では、リップは、第1のプレート226から半径方向外向きに延在する第2のプレート228の一部によって画定される。
【0022】
[0025] ペデスタル200は、ペデスタル200の端縁付近にある第1の環状領域232と、第1の環状領域232とペデスタル200の中心との間に配置される第2の環状領域230とを含む。いくつかの実施態様では、ペデスタル200は、ペデスタルの中心に中央開口部202を含む。中央開口部202は、導管150に流体連結されうる。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の開口部206が、中央開口部202に隣接して配置される。1つ又は複数の開口部206は、ペデスタル200を基板支持体124の他の構成要素に連結するためのファスナを受け入れるように構成される。いくつかの実施形態では、上面216は、真空チャッキングを提供するのに適したパターンを有する溝234を含む。いくつかの実施形態では、上面216は、溝234を含まない。
【0023】
[0026] いくつかの実施態様では、ペデスタル200は、ペデスタル200の外側壁212から半径方向内向きに延在する1つ又は複数の凹部214を含む。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の凹部214は、第1のプレート226及び第2のプレート228の両方の中に延在する。1つ又は複数の凹部214は、1つ又は複数のリフトピン109を収容するように構成される。いくつかの実施形態では、図2に示されるように、1つ又は複数の凹部214は、3つのリフトピン109を収容するための3つの凹部214を備える。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の凹部214の2つの凹部214は、第3の凹部214よりも互いに接近している。
【0024】
[0027] いくつかの実施形態では、ペデスタル200は、上面216から延在する第1の複数の孔205を含む。いくつかの実施形態では、第1の複数の孔205は、第1の環状領域232に沿って一定の間隔で配置される。いくつかの実施形態では、ペデスタル200は、第2の環状領域230に沿って一定の間隔で上面216から延在する第2の複数の孔210を含む。いくつかの実施形態では、第1の複数の孔205は、6つの孔である。いくつかの実施形態では、第2の複数の孔210は、4つの孔である。
【0025】
[0028] いくつかの実施形態では、複数のピン208は、第2のプレート228の上部周縁面222から上方に延在する。いくつかの実施形態では、複数のピン208のうちの少なくとも1つのピン208は、1つ又は複数の凹部214のうちの隣接する凹部214の間に配置される。いくつかの実施形態では、複数の第2の孔204が、上部周縁面222から第2のプレート228を少なくとも部分的に通って延在する。いくつかの実施形態では、複数の第2の孔204のうちの少なくとも1つの孔204は、複数のピン208のうちの隣接するピン208の間に配置される。いくつかの実施形態では、複数の第2の孔204の各孔204は、複数のピン208のうちの隣接するピン208の間に配置される。いくつかの実施形態では、フォーカスリングが、第2のプレート228の上部周縁面222に配置され、複数のピン208及び複数の孔204を介して所定の位置に保持される。
【0026】
[0029] 図3は、本開示のいくつかの実施形態によるペデスタルの上面図を示す。いくつかの実施形態では、ペデスタル200は、真空チャッキングのための溝(例えば、溝234)を含んでもよく、これらの溝は、わかりやすくするために図3では省略されている。ペデスタル200は、第1の複数の孔205及び第2の複数の孔210の各孔に配置された複数の非金属要素310を含む。複数の非金属要素310は、第1のプレート226の上面216から離れた位置まで延在し、基板を支持するように構成された支持面を画定する。いくつかの実施形態では、複数の非金属要素310は非金属ボールである。いくつかの実施形態では、複数の非金属ボール310は、酸化アルミニウム(Al)(例えば、サファイア)で作られる。
【0027】
[0030] いくつかの実施形態では、第1の複数の孔205における複数の非金属要素310は、ペデスタル200の中心の周りの第1のリング308に沿って一定の間隔で配置される。いくつかの実施形態では、第1のリング308は、ペデスタルの中心から約10.5インチ~約11.5インチ離れている。いくつかの実施形態では、複数の非金属要素310は、第1のリングと同心の第2のリング304に沿って一定の間隔で配置される。いくつかの実施形態では、第2のリング304は、ペデスタルの中心から約4.0インチ~約5.0インチ離れている。第1のリング308及び第2のリング304の各々に沿って一定の間隔で配置された複数の非金属要素310は、基板108の変形を低減又は防止するのに十分な支持を提供しつつ、基板108とペデスタル200との間に、小さな接触面積を有利に提供する。複数の非金属要素310は、基板108への適切な熱的結合を提供しつつ、基板108の変形を低減又は防止するのに十分な支持を提供するように有利に配置される。
【0028】
[0031] 図4は、本開示のいくつかの実施形態によるペデスタルの部分断面図を示す。第2のプレート228の下面412は、中空支持シャフト112に連結することができる。図4に示すように、第2の複数の孔210のうちの1つの孔210には、球形状を有する非金属要素310が配置されている。非金属要素310は、孔210の底面406上に載置され、孔210の側壁408の間に適合する。
【0029】
[0032] 非金属要素310は、ペデスタル200の上面216に対して距離410だけ隆起した上面404を有する。いくつかの実施形態では、非金属要素310の上面404は、ペデスタル200の上面216から約0.005インチ~約0.015インチの距離410だけ隆起している。いくつかの実施形態では、孔210は、非金属要素310の直径よりもわずかに小さい直径を有する。いくつかの実施形態では、非金属要素310は、約0.10インチ~約0.20インチの直径を有する。
【0030】
[0033] 上記は本開示の実施形態を対象とするが、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく、本開示の他の実施形態及び更なる実施形態が考案されうる。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】