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特表2022-548683高オイル含有量のゲル組成物、その調製方法及び使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-21
(54)【発明の名称】高オイル含有量のゲル組成物、その調製方法及び使用
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/34 20060101AFI20221114BHJP
   A61K 8/02 20060101ALI20221114BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20221114BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20221114BHJP
   A61Q 5/08 20060101ALI20221114BHJP
   A61Q 5/10 20060101ALI20221114BHJP
   A61Q 5/12 20060101ALI20221114BHJP
   A61Q 7/00 20060101ALI20221114BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20221114BHJP
   A61Q 11/00 20060101ALI20221114BHJP
   A61Q 15/00 20060101ALI20221114BHJP
   A61Q 17/04 20060101ALI20221114BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20221114BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20221114BHJP
【FI】
A61K8/34
A61K8/02
A61K8/60
A61Q5/00
A61Q5/08
A61Q5/10
A61Q5/12
A61Q7/00
A61Q5/02
A61Q11/00
A61Q15/00
A61Q17/04
A61Q19/00
A61Q19/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022517354
(86)(22)【出願日】2020-09-17
(85)【翻訳文提出日】2022-04-18
(86)【国際出願番号】 CN2020115784
(87)【国際公開番号】W WO2021052398
(87)【国際公開日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/106431
(32)【優先日】2019-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508020155
【氏名又は名称】ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】Carl-Bosch-Strasse 38, 67056 Ludwigshafen am Rhein, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジアン,ジー ティン
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,ロン
(72)【発明者】
【氏名】シュー,ユー ティン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,イー ヤオ
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA081
4C083AA121
4C083AA161
4C083AC011
4C083AC012
4C083AC071
4C083AC111
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC131
4C083AC181
4C083AC182
4C083AC351
4C083AC352
4C083AC372
4C083AC421
4C083AC422
4C083AD151
4C083AD201
4C083AD202
4C083AD211
4C083BB04
4C083BB05
4C083BB06
4C083BB07
4C083BB11
4C083BB41
4C083BB44
4C083BB46
4C083BB47
4C083BB51
4C083CC02
4C083CC17
4C083CC19
4C083CC20
4C083CC23
4C083CC25
4C083CC31
4C083CC33
4C083CC35
4C083CC36
4C083CC37
4C083CC38
4C083CC41
4C083DD01
4C083DD17
4C083DD41
4C083EE01
4C083EE06
4C083EE07
4C083FF05
(57)【要約】
本発明は、透明又は半透明のゲルの形態の化粧用組成物であって、(a) 油相;(b) 第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤とを含む界面活性剤部分;(c) 水相;及び(d) 少なくとも1種のC2-C6ポリオール;を含み、ここで第1の非イオン性界面活性剤は少なくとも1種のアルキルポリグルコシドを含み、第2の非イオン性界面活性剤は、以下の一般式(I)又は(II):R(X)nOR (I)(式中、Rは、直鎖又は分岐鎖のC8-C30アルキル基又はC8-C30アルケニル基を表し;Xは、-OCH2CH2-又は-OCH2-CHCH3-を表し;nは、2~100の整数を表し;R’は、H、あるいは直鎖又は分岐鎖のC8-C30アルキル基又はC8-C30アルケニル基を表す)、(II)(式中、x+y+zの合計は2~100の整数を表し;R1、R2、及びR3は同一であるか又は異なり、それぞれ独立して、OH、又は直鎖若しくは分岐鎖のC8-C30脂肪酸エステル基を表し、但しR1、R2及びR3の少なくとも1つはOHではない)を有する少なくとも1種の界面活性剤を含む、上記化粧用組成物に関する。本発明はまた、上記化粧用組成物を調製するための方法及びそれらの使用にも関する。本化粧用組成物は、高オイル含有量、優れた安定性及び望ましいクレンジング効果を有する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧用組成物であって
(a) 油相、
(b) 第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤とを含む界面活性剤部分であって、第1の非イオン性界面活性剤は少なくとも1種のアルキルポリグルコシドを含み、第2の非イオン性界面活性剤は、以下の一般式(I)又は(II):
R(X)nOR’ (I)
(式中、
Rは、直鎖又は分岐鎖のC8-C30アルキル基又はC8-C30アルケニル基を表し、
Xは、-OCH2CH2-又は-OCH2-CHCH3-を表し、
nは、2~100の整数を表し、
R’は、H、あるいは直鎖又は分岐鎖のC8-C30アルキル基又はC8-C30アルケニル基を表す)、
【化1】
(式中、
x+y+zの合計は2~100の整数を表し:
R1、R2、及びR3は、同一であるか又は異なり、それぞれ独立してOH及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC8-C30脂肪酸エステル基を表し、但しR1、R2及びR3の少なくとも1つはOHではない)
を有する界面活性剤から選択される少なくとも1種である、前記界面活性剤部分、
(c) 水相、及び
(d) 少なくとも1種のC2-C6ポリオール
を含み、
前記組成物が透明又は半透明のゲルの形態である、
前記化粧用組成物。
【請求項2】
組成物の総重量に対して、
(1) 油相が、50重量%~90重量%、例えば55重量%~89重量%、60重量%~88重量%、65重量%~87重量%、70重量%~86重量%、75重量%~85重量%の量で存在し、
(2) 第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤とを含む界面活性剤部分が、1重量%~20重量%、例えば1.5重量%~18重量%、2重量%~16重量%、2.5重量%~14重量%、3重量%~12重量%、3.5重量%~10重量%、4重量%~9重量%、4.5重量%~8.5重量%、5重量%~8重量%、5.5重量%~7.5重量%、6重量%~7重量%の量で存在し、
(3) 水相が、1重量%~15重量%、例えば2重量%~12重量%、3重量%~11重量%、4重量%~10重量%、5重量%~9重量%、6重量%~8重量%の量で存在し、
(4) C2-C6ポリオールが、1重量%~15重量%、例えば2重量%~12重量%、3重量%~10重量%、4重量%~8重量%、及び5重量%~7重量%の量で存在する、
請求項1に記載の化粧用組成物。
【請求項3】
組成物の総重量に対して、第1の非イオン性界面活性剤が、0.5重量%~19.5重量%、例えば0.6重量%~18重量%、0.7重量%~16重量%、0.8重量%~14重量%、0.9重量%~12重量%、1重量%~10重量%、1.1重量%~8重量%、1.2重量%~7重量%、1.3重量%~6重量%、1.4重量%~5重量%、1.5重量%~4.8重量%、1.6重量%~4.5重量%、1.8重量%~4.2重量%、2重量%~4重量%、2.4重量%~3.6重量%、2.5重量%~3重量%、2.5重量%、2.6重量%、2.7重量%、2.8重量%、2.9重量%、3.0重量%、3.1重量%、3.2重量%、3.3重量%、3.4重量%及び3.5重量%の量で存在し、第2の非イオン性界面活性剤が、0.5重量%~19.5重量%、0.6重量%~18重量%、0.7重量%~16重量%、0.8重量%~14重量%、0.9重量%~12重量%、1重量%~10重量%、1.1重量%~8重量%、1.2重量%~7重量%、1.3重量%~6重量%、1.4重量%~5重量%、1.5重量%~4.8重量%、例えば1.6重量%~4.5重量%、1.8重量%~4.2重量%、2重量%~4重量%、2.4重量%~3.6重量%、2.5重量%~3重量%、2.5重量%、2.6重量%、2.7重量%、2.8重量%、2.9重量%、3.0重量%、3.1重量%、3.2重量%、3.3重量%、3.4重量%及び3.5重量の量で存在する、請求項1又は2に記載の化粧用組成物。
【請求項4】
アルキルポリグルコシドが、C8-C10アルキルポリグルコシド、C8-C16アルキルポリグルコシド、C12-C16アルキルポリグルコシド、C9-C11アルキルポリグルコシド、C12-C20アルキルポリグルコシド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種以上であり、好ましくは、デシルグルコシド、アラキジルグルコシド、カプリリル/カプリルグルコシド、セテアリルグルコシド、ココグルコシド、ラウリルグルコシド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項5】
一般式(I)において、
Rが、直鎖又は分岐鎖のC10-C30アルキル基又はC10-C30アルケニル基、より好ましくは直鎖又は分岐鎖のC12-C24アルキル基又はC12-C24アルケニル基を表し、
Xが、-OCH2CH2-を表し、
nが、3~90の整数、例えば4~80の整数、5~70の整数、6~60の整数、7~50の整数、8~40の整数、9~30の整数を表し、
R’が、H、あるいは直鎖又は分岐鎖のC10-C30アルキル基又はC10-C30アルケニル基、より好ましくは、H、あるいは直鎖又は分岐鎖のC12-C24アルキル基又はC12-C24アルケニル基、最も好ましくはHを表す、
請求項1~4のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項6】
一般式(I)において、
Rが、直鎖又は分岐鎖のC12-C24アルキル基又はC12-C24アルケニル基を表し、
Xが、-OCH2CH2-を表し、
nが、2~30の整数、例えば3~30の整数、4~30の整数、5~30の整数、6~30の整数、7~30の整数及び8~30の整数を表し、
R’が、Hを表す、
請求項1~5のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項7】
一般式(II):
【化2】
において、
x+y+zの合計が、3~90の整数、例えば4~80の整数、5~70の整数、6~60の整数、7~50の整数、8~40の整数、9~30の整数を表し、
R1、R2、及びR3が、同一であるか又は異なり、それぞれ独立して、OH、及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC10-C30脂肪酸エステル基、より好ましくはOH、及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC12-C24脂肪酸エステル基を表し、但しR1、R2及びR3の少なくとも1つはOHではない、
請求項1~6のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項8】
一般式(II):
【化3】
において、
x+y+zの合計が、2~30の整数、例えば3~30の整数、4~30の整数、5~30の整数、6~30の整数、7~30の整数及び8~30の整数を表し、
R1、R2、及びR3が、それぞれ同一であるか又は異なり、それぞれ独立して、OH、及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC12-C24脂肪酸エステル基を表し、但しR1、R2及びR3の少なくとも1つはOHではない、
請求項1~7のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項9】
第2の非イオン性界面活性剤が、ラウリルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、マクロゴールラウリルエーテル、セチルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、セチルステアリルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、ステアリルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、オレイルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項10】
第2の非イオン性界面活性剤が、以下のうちの少なくとも1種:
ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル(ラウレス-4、INCI)、
ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル(ラウレス-9、INCI)、
ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル(ラウレス-23、INCI)、
ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル(セテス-2、INCI)、
ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル(セテス-10、INCI)、
ポリオキシエチレン(15)セチルエーテル(セテス-15、INCI)、
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル(セテス-20、INCI)、
ポリオキシエチレン(30)セチルエーテル(セテス-30、INCI)、
ポリオキシエチレン(6)セチルステアリルエーテル(セテアレス-6、INCI)、
ポリオキシエチレン(12)セチルステアリルエーテル(セテアレス-12、INCI)、
ポリオキシエチレン(20)セチルステアリルエーテル(セテアレス-20、INCI)、
ポリオキシエチレン(25)セチルステアリルエーテル(セテアレス-25、INCI)、
ポリオキシエチレン(30)セチルステアリルエーテル(セテアレス-30、INCI)、
ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル(ステアレス-2、INCI)、
ポリオキシエチレン(10)ステアリルエーテル(ステアレス-10、INCI)、
ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル(ステアレス-20、INCI)、
ポリオキシエチレン(21)ステアリルエーテル(ステアレス-21、INCI)、
ポリオキシエチレン(30)ステアリルエーテル(ステアレス-30、INCI)、
ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル(オレス-2、INCI)、
ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル(オレス-10、INCI)、
ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテル(オレス-15、INCI)、
ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル(オレス-20、INCI)、
ポリオキシエチレン(23)オレイルエーテル(オレス-23、INCI)、
ポリオキシエチレン(30)オレイルエーテル(オレス-30、INCI)、
ポリオキシエチレン(25)オクチルドデシルエーテル、
ポリオキシエチレン(25)デシルテトラデシルエーテル、
ポリオキシエチレン(9)C12-14第2級アルキルエーテル、
ポリオキシエチレン(12)C12-14第2級アルキルエーテル、
ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル(ベヘネス-20、INCI)、
ポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテル(ベヘネス-25、INCI)、
ポリオキシエチレン(30)ベヘニルエーテル(ベヘネス-30、INCI)、
ポリオキシエチレン(10)トリデシルエーテル(トリデセス-10、INCI)、
ラウリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(12)エーテル、
ラウリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル、
ラウリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル、
グリセリルココエートのポリオキシエチレン(20)エーテル、
グリセリルココエートのポリオキシエチレン(30)エーテル、
イソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル、
イソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル、
イソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル、
ジイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル、
ジイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル、
ジイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル、
オレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル、
オレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル、
オレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル、
リシノール酸グリセリルのポリオキシエチレン(15)エーテル、
リシノール酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル、
ステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル、
ステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル、
ステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル、
トリイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル、
トリイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル、
トリイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル、
トリオレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル、
トリオレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル、
トリオレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル、
トリステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル、及び
トリステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル、
を含み、
好ましくは、第2の非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル(ラウレス-23、INCI)、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル(セテス-20、INCI)、ポリオキシエチレン(30)セチルエーテル(セテス-30、INCI)、ポリオキシエチレン(12)セチルステアリルエーテル(セテアレス-12、INCI)、ポリオキシエチレン(20)セチルステアリルエーテル(セテアレス-20、INCI)、ポリオキシエチレン(25)セチルステアリルエーテル(セテアレス-25、INCI)、ポリオキシエチレン(30)セチルステアリルエーテル(セテアレス-30、INCI)、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル(ステアレス-20、INCI)、ポリオキシエチレン(21)ステアリルエーテル(ステアレス-21、INCI)、ポリオキシエチレン(30)ステアリルエーテル(ステアレス-30、INCI)、ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテル(オレス-15、INCI)、ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル(オレス-20、INCI)、ポリオキシエチレン(23)オレイルエーテル(オレス-23、INCI)、ポリオキシエチレン(30)オレイルエーテル(オレス-30、INCI)、ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル(ベヘネス-20、INCI)、ポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテル(ベヘネス-25、INCI)及びポリオキシエチレン(30)ベヘニルエーテル(ベヘネス-30、INCI)、ラウリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(ラウリン酸PEG-20グリセリル、INCI)、グリセリルココエートのポリオキシエチレン(20)エーテル(PEG-20グリセリルココエート、INCI)、イソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(イソステアリン酸PEG-20グリセリル、INCI)、ジイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(ジイソステアリン酸PEG-20グリセリル、INCI)、オレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(オレイン酸PEG-20グリセリル、INCI)、リシノール酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(リシノール酸PEG-20グリセリル、INCI)、ステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(ステアリン酸PEG-20グリセリル、INCI)、トリイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、INCI)、トリオレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(トリオレイン酸PEG-20グリセリル、INCI)、トリステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(トリステアリン酸PEG-20グリセリル、INCI)、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1~9のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項11】
水相が、水、例えば精製水、脱イオン水又はフローラルウォーター、及び場合により1種以上の水混和性溶媒を含む、請求項1~10のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項12】
C2-C6ポリオールが、グリセリン、プロパンジオール、ブタンジオール及びソルビトールからなる群から選択される1種以上であり、好ましくはC2-C6ポリオールがグリセリンである、請求項1~11のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項13】
油相が、1種以上の化粧品的に許容可能なオイル又はそれらの混合物、例えば動物又は植物由来のオイル、鉱物オイル、合成グリセリド、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、シリコーンオイル及び脂肪族炭化水素からなる群から選択されるオイルを含む、請求項1~12のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項14】
組成物が、ポリマー増粘剤又はゲル化剤又は増粘ポリマーを含まないか、又は実質的に含まない、請求項1~13のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項15】
ポリマー増粘剤又はゲル化剤又は増粘ポリマーの量が、存在する場合、化粧用組成物の5重量%未満の量で、例えば、化粧用組成物の、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.8重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、又は0.1重量%未満の量で存在する、請求項14に記載の化粧用組成物。
【請求項16】
組成物が、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤、並びにこれらの混合物からなる群から選択される1種以上の界面活性剤を、それらが前記の第1の非イオン性界面活性剤及び第2の非イオン性界面活性剤と相溶性である限りで、さらに含み得る、請求項1~15のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項17】
組成物が、化粧用組成物中に一般的にブレンドされる添加剤、例えば、保湿剤、抗しわ剤/アンチエイジング剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、抗酸化剤、UV吸収/散乱剤、防腐剤、pH調整剤、着色料、及び香料をさらに含み得る、請求項1~16のいずれか1項に記載の化粧用組成物。
【請求項18】
請求項1~17のいずれか1項に記載の化粧用組成物の調製方法であって、以下のステップ:
(a) 界面活性剤部分、C2-C6ポリオールを水相に添加し、それらを、場合により且つ好ましくは、加熱しながら、撹拌しながら、又は加熱及び撹拌を同時にしながら、均一に混合するステップ、
(b) 油相を加熱するステップ、
(c) ステップ(b)で得られた油相を、ステップ(a)で得られた水相中に撹拌下で添加するステップ、及び
(d) ステップ(c)で得られた混合物を撹拌下で冷却し、ゲルを得るステップ
を含む、前記方法。
【請求項19】
ステップ(a)における水性混合物が、50℃~80℃の範囲内、好ましくは55℃~75℃の範囲内、より好ましくは60℃~70℃の範囲内、最も好ましくは65℃~70℃の範囲内の温度に加熱され得、ステップ(b)における油相が、50℃~80℃の範囲内、好ましくは55℃~75℃の範囲内、より好ましくは60℃~70℃の範囲内、最も好ましくは65℃~70℃の範囲内の温度に加熱され得る、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
ステップ(c)において、油相の水相中への添加速度が、1分間当たり油相の1重量%~8重量%、例えば、1分間当たり油相の、2重量%~6重量%、2重量%~5重量%、及び3重量%~5重量%の範囲内であり得る、請求項18又は19に記載の方法。
【請求項21】
パーソナルケア製品の調製のための請求項1~17のいずれか1項に記載の化粧用組成物の使用であって、該パーソナルケア製品が、スキンケア製品、ベビーケア製品、ヘアケア製品、クレンジング製品、メイク落とし、マッサージ製品、バス製品、シェービング製品、化粧品、歯磨き粉、デオドラント、制汗剤、虫除け剤、シャンプー、ヘアコンディショナー、サンケア製品、シャワージェル、ヘアスタイリングジェル、ヘアフケ防止製品、ヘア成長促進剤製品、ヘア着色剤製品、ヘア脱色剤製品、ヘア縮毛防止剤製品、ヘア縮毛矯正剤製品、潤滑ゲル製品、及び殺精子ゲル製品を含む、前記使用。
【請求項22】
パーソナルケア又はクレンジングの方法であって、請求項1~15のいずれか1項に記載の化粧用組成物を、水の存在下で皮膚又は毛髪上の所望の位置に適用し、その後該組成物を皮膚又は毛髪から水で洗い流すステップを含む、前記方法。
【請求項23】
皮膚に適用された後、組成物がクレンジングフォームを生成する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
請求項22又は23に記載の方法であって、該方法が洗顔方法及び好ましくはメイク落とし方法であり、前記組成物が顔の少なくとも一部分に適用される、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、透明又は半透明のゲルの形態の化粧用組成物(化粧品組成物)、それらの調製方法及び使用に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧品及びパーソナルケア製品市場において、既存の製品、例えばメイク落としは、主に4タイプの形態:オイル(油)型、ウォーター(水)型、クリーム(エマルション)型、及びゲル型に分類される。メイク落としオイルは、典型的には大量のオイルを含み、皮膚上に存在するか、又は口紅、マスカラ及びファンデーションなどのメイク(make-up)に由来する様々な脂肪性物質を効率的に溶解し除去することができる。しかし、これらは、それらの高いオイルレベルを収容するようなパッケージを必要とし、通常、皮膚上の脂っぽい残留物を除去する他のクレンジング製品の前に使用される。ミセルウォーターのようなメイク落としクレンジングウォーターは、主成分としての水と共に、一定量の界面活性剤を含む。これらの種類のクレンジングウォーターは、オイルベース製剤の化粧品を効率的に除去することができないことが知られている。クレンジングウォーターと比較すると、メイク落としクリーム(エマルション)は少量のオイルを含み、このため化粧品をある程度は除去することができるが、依然として所望のメイク除去効果を達成することはできない。メイク落としゲルは、ウォーターゲル製剤及びオイルゲル製剤を包含し、ウォーターゲル製剤は、通常、ポリマー増粘剤で増粘されている。オイルゲルは、2つのサブタイプ:エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド、パルミチン酸デキストリン等のようなポリマー増粘剤によってオイル基剤用に増粘される一方のサブタイプと、それ自体の構造により増粘剤を伴わずに粘性を生じる他方のサブタイプにさらに分類することができる。
【0003】
高オイル含有量のゲル製品は、液体オイル製剤の幾つかの欠点又は制限、例えば、高い流動性による不便さ及びオイルの相溶性(compatibility)を原因とするパッケージングに対する高い要求を克服することができるため、パーソナルケア業界及び化粧品業界において広く使用されている。容易な使用及び望ましい安定性の目的のため、現在利用可能な高オイル含有量のゲル製品は、通常、油相増粘剤により、又はD相乳化法を通じて増粘される。それにも関わらず、油相増粘剤を用いることにより得られるゲル製品は、例えば皮膚上の油膜の重さ又は保持の油っぽく且つべとべとした感触などの不十分な展延性及び不快な感触のような問題も有し;D相乳化を用いることにより得られる別の種類のゲルクリーム製品は、多くの場合不安定性に悩まされ、通常は乳白色のクリームに見えるが、これは快いものではなく、消費者にとって商業的に魅力的ではない。
【0004】
従って、安定しており、透明又は半透明で且つ延ばすのが容易な、高オイル含有量のゲル製品を得るという課題が残されている。
【0005】
現在、ゲル製品は容易に調製することができるが、安定したゲル製品を調製し、保存中に安定性を維持することは困難である。ゲル製品を安定させるための既存の溶液は、ゲル化剤又は増粘ポリマー(ポリマー増粘剤としても公知)を加える。例えば、米国特許第6524594号 B1(Delores M. Santora et al.)は、乳化剤、ゲル化剤、オイル及び界面活性剤を含むゲル化オイル組成物を開示する。この文献は、ゲル化剤が、組成物の総重量に対して約3%~約10%、好ましくは約3.5%~約5.5%を占めることを開示する。米国特許第6524594号B1において開示されるゲル化剤は、ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ジブロックコポリマー、トリブロックコポリマー、ラジカルブロックコポリマー及びマルチブロックコポリマーからなる群から選択される少なくとも2種の異なるポリマーメンバーのブレンド、又はそれらの混合物から選択される。同様に、国際公開第2016/034521号A1(Calvert et al.)は、組成物のゲル化構造に関与するポリマー増粘剤を含む透明なゲル基剤も開示する。国際公開第2016/034521号A1において開示されるポリマー増粘剤としては、疎水的に修飾されたエトキシル化ウレタン(HEUR)、カルボマー、ポリビニルピロリドン(PVP)、架橋ビニルピロリドンコポリマー及びビニルメチルエーテルと無水マレイン酸とのコポリマーが挙げられる。上記に開示されるゲル製品中のゲル化剤又はポリマー増粘剤の存在は、皮膚に適用された後の、これらの製品の展延性を低下させ、不快なものとする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6524594号B1
【特許文献2】国際公開第2016/034521号A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
発明の要約
現在のパーソナルケア製品が有する上記の課題の少なくとも1つを克服する、安定した且つ魅力的なパーソナルケア製品の開発の過程において、本発明者らは、驚くべきことに、2種類の非イオン性界面活性剤の組み合わせ-アルキルポリグルコシド及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル又はポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルエステル-が、ゲル外観の水中油エマルションであって、透明又は半透明で、消費者に魅力的であり、パッケージング及び輸送が容易なエマルションを与え得ることを見出した。さらに、本発明のゲル組成物は、ポリマー増粘剤、ゲル化剤又は増粘ポリマーを含んでいなくてもよく、又は実質的に含んでいなくてもよい。ポリマー増粘剤、ゲル化剤又は増粘ポリマーが存在しないか又は実質的に存在しないにも関わらず、本発明の高オイル含有量のゲル製品は、依然として、優れた安定性、適用された場合の十分な展延性、及び望ましいクレンジング効果を有する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一態様において、本発明は、化粧用組成物であって
(a) 油相;
(b) 第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤とを含む界面活性剤部分であって、第1の非イオン性界面活性剤は少なくとも1種のアルキルポリグルコシドを含み、第2の非イオン性界面活性剤は、以下の一般式(I)又は(II):
R(X)nOR’ (I)
(式中、
Rは、直鎖又は分岐鎖のC8-C30アルキル基又はC8-C30アルケニル基を表し;
Xは、-OCH2CH2-又は-OCH2-CHCH3-を表し;
nは、2~100の整数を表し;
R’は、H、あるいは直鎖又は分岐鎖のC8-C30アルキル基又はC8-C30アルケニル基を表す)、
【化1】
(式中、
x+y+zの合計は2~100の整数を表し:
R1、R2、及びR3は、同一であるか又は異なり、それぞれ独立してOH及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC8-C30脂肪酸エステル基を表し、但しR1、R2及びR3の少なくとも1つはOHではない)
を有する界面活性剤から選択される少なくとも1種である、上記界面活性剤部分;
(c) 水相;及び
(d) 少なくとも1種のC2-C6ポリオール
を含み、
前記組成物が透明又は半透明のゲルの形態である、
上記化粧用組成物を提供する。
【0009】
別の態様において、本発明は、上記の化粧用組成物を調製するための方法であって、以下のステップ:
(a) 界面活性剤部分、C2-C6ポリオールを水相に添加し、それらを、場合により且つ好ましくは、加熱しながら、撹拌しながら、又は加熱及び撹拌を同時にしながら、均一に混合するステップ;
(b) 油相を加熱するステップ;
(c) ステップ(b)で得られた油相を、ステップ(a)で得られた水相中に撹拌下で添加するステップ;及び
(d) ステップ(c)で得られた混合物を撹拌下で冷却し、ゲルを得るステップ
を含む、上記方法を提供する。
【0010】
第3の態様において、本発明は、パーソナルケア製品の調製のための上記化粧用組成物の使用を提供する。
【0011】
第4の実施形態において、本発明は、本発明の化粧用組成物を、水の存在下で皮膚又は毛髪上の所望の位置に適用し、その後上記組成物を皮膚又は毛髪から水で洗い流すステップを含む、パーソナルケア又はクレンジングの方法を提供する。
【0012】
本発明の化粧用組成物は、消費者に魅力的な透明又は半透明のゲルの形態である。さらに、本発明のゲル形態の化粧用組成物は、高レベルのオイルを有するにも関わらず、優れた安定性及び展延性を有する。
【0013】
本発明の化粧用組成物は、透明又は半透明のゲルの形態であるため、「本発明のゲル組成物(1種又は複数種)」、「本発明のゲル製品(1種又は複数種)」又は「本発明のゲル(1種又は複数種)」と呼ぶこともできる。これらの用語は、本明細書及び付随する特許請求の範囲の全体を通して互換的に使用され得る。
【0014】
本発明の態様は、本明細書中以降に提供される詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明及び具体的な実施例は、本発明の好ましい実施形態を示すが、例示の目的のみが意図され、本発明の範囲を限定することを意図するものではないことが理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
発明の詳細な説明
以下の好ましい実施形態(1つ又は複数)の説明は、事実上単なる例示に過ぎず、決して本発明、その適用又は使用を限定することを意図するものではない。
【0016】
全体を通して使用されている範囲は、その範囲内のありとあらゆる値を記載することについての省略表現として使用される。範囲内の任意の値は、その範囲の境界として選択することができる。別段に特定されない限り、本明細書中のこの部分及び他の部分において表現される全てのパーセント及び量は、重量パーセントを指すと理解されるべきである。例えば、記号「重量%」は、重量パーセントを意味する。所与の量は、材料の活性重量に基づく。
【0017】
一態様において、本発明は、化粧用組成物であって
(a) 油相;
(b) 第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤とを含む界面活性剤部分であって、上記第1の非イオン性界面活性剤は少なくとも1種のアルキルポリグルコシドを含み、上記第2の非イオン性界面活性剤は、以下の一般式(I)又は(II):
R(X)nOR’ (I)
(式中、
Rは、直鎖又は分岐鎖のC8-C30アルキル基又はC8-C30アルケニル基を表し;
Xは、-OCH2CH2-又は-OCH2-CHCH3-を表し;
nは、2~100の整数を表し;
R’は、H、あるいは直鎖又は分岐鎖のC8-C30アルキル基又はC8-C30アルケニル基を表す)、
【化2】
(式中、
x+y+zの合計は2~100の整数を表し:
R1、R2、及びR3は、同一であるか又は異なり、それぞれ独立してOH及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC8-C30脂肪酸エステル基を表し、但しR1、R2及びR3の少なくとも1つはOHではない)
を有する界面活性剤から選択される少なくとも1種である、上記界面活性剤部分;
(c) 水相;及び
(d) 少なくとも1種のC2-C6ポリオール;
を含み、
前記組成物が透明又は半透明のゲルの形態である、
上記化粧用組成物を提供する。
【0018】
一実施形態において、化粧用組成物の総重量に対して、
(1) 油相は、50重量%~90重量%、例えば55重量%~89重量%、60重量%~88重量%、65重量%~87重量%、70重量%~86重量%、75重量%~85重量%の量で存在していてよく、
(2) 第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤とを含む界面活性剤部分は、1重量%~20重量%、例えば1.5重量%~18重量%、2重量%~16重量%、2.5重量%~14重量%、3重量%~12重量%、3.5重量%~10重量%、4重量%~9重量%、4.5重量%~8.5重量%、5重量%~8重量%、5.5重量%~7.5重量%、6重量%~7重量%の量で存在していてよく、
(3) 水相は、1重量%~15重量%、例えば2重量%~12重量%、3重量%~11重量%、4重量%~10重量%、5重量%~9重量%、6重量%~8重量%の量で存在していてよく、
(4) C2-C6ポリオールは、1重量%~15重量%、例えば2重量%~12重量%、3重量%~10重量%、4重量%~8重量%、及び5重量%~7重量%の量で存在し得る。
【0019】
一実施形態では、界面活性剤部分において、第1の非イオン性界面活性剤及び第2の非イオン性界面活性剤は、9:1~1:9の範囲内、例えば8:2~2:8の範囲内、7:3~3:7の範囲内、又は6:4~4:6の範囲内の重量比で、特に9:1、8:2、7:3、6:4、5:5、4:6、3:7、2:8又は1:9の重量比で存在し得る。さらに、第1の非イオン性界面活性剤及び第2の非イオン性界面活性剤は、上記範囲内の任意の副範囲内、又は上記の特定の比値を境界として有する任意の副範囲内、例えば9:1~2:8の範囲内、9:1~3:7の範囲内、9:1~4:6の範囲内、9:1~5:5の範囲内、9:1~6:4の範囲内、9:1~7:3の範囲内、8:2~1:9の範囲内、8:2~3:7の範囲内、8:2~4:6の範囲内、8:2~5:5の範囲内、8:2~6:4の範囲内、8:2~7:3の範囲内、7:3~1:9の範囲内、7:3~2:8の範囲内、7:3~4:6の範囲内、7:3~5:5の範囲内、7:3~6:4の範囲内、6:4~1:9の範囲内、6:4~2:8の範囲内、6:4~3:7の範囲内、6:4~5:5の範囲内、5:5~1:9の範囲内、5:5~2:8の範囲内、5:5~3:7の範囲内、5:5~4:6の範囲内、4:6~1:9の範囲内、4:6~2:8の範囲内、4:6~3:7の範囲内、3:7~1:9の範囲内、3:7~2:8の範囲内、又は2:8~1:9の範囲内の重量比で存在し得る。
【0020】
一実施形態において、化粧用組成物の総重量に対して、第1の非イオン性界面活性剤は、0.5重量%~19.5重量%、例えば0.6重量%~18重量%、0.7重量%~16重量%、0.8重量%~14重量%、0.9重量%~12重量%、1重量%~10重量%、1.1重量%~8重量%、1.2重量%~7重量%、1.3重量%~6重量%、1.4重量%~5重量%、1.5重量%~4.8重量%、1.6重量%~4.5重量%、1.8重量%~4.2重量%、2重量%~4重量%、2.4重量%~3.6重量%、2.5重量%~3重量%、2.5重量%、2.6重量%、2.7重量%、2.8重量%、2.9重量%、3.0重量%、3.1重量%、3.2重量%、3.3重量%、3.4重量%及び3.5重量%の量で存在していてよく、第2の非イオン性界面活性剤は、0.5重量%~19.5重量%、0.6重量%~18重量%、0.7重量%~16重量%、0.8重量%~14重量%、0.9重量%~12重量%、1重量%~10重量%、1.1重量%~8重量%、1.2重量%~7重量%、1.3重量%~6重量%、1.4重量%~5重量%、1.5重量%~4.8重量%、例えば1.6重量%~4.5重量%、1.8重量%~4.2重量%、2重量%~4重量%、2.4重量%~3重量%、2.5重量%、2.6重量%、2.7重量%、2.8重量%、2.9重量%、3.0重量%、3.1重量%、3.2重量%、3.3重量%、3.4重量%及び3.5重量%の量で存在する。
【0021】
一実施形態において、アルキルポリグルコシドは、C8-C10アルキルポリグルコシド、C8-C16アルキルポリグルコシド、C12-C16アルキルポリグルコシド、C9-C11アルキルポリグルコシド、C12-C20アルキルポリグルコシド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種以上であり得る。より具体的には、アルキルポリグルコシドは、デシルグルコシド、アラキジルグルコシド、カプリリル/カプリルグルコシド、セテアリルグルコシド、ココグルコシド、ラウリルグルコシド及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種以上であり得る。
【0022】
一実施形態において、アルキルポリグルコシドは、例えば、Cognis Corporation社(ペンシルベニア州アンブラ―、19002)製のAPG(登録商標)界面活性剤、GLUCOPON(登録商標)界面活性剤、又はPLANTAREN(登録商標)界面活性剤、又はBASF社製のPLANTACARE(登録商標)界面活性剤のように市販されていてもよい。このような界面活性剤の例としては、例えば、限定されるものではないが、以下のものが挙げられる:
1. GLUCOPON(登録商標)225DK界面活性剤 - アルキル基が8~10個の炭素原子を含み、且つ1.7の平均重合度を有するアルキルポリグルコシド;
2. GLUCOPON(登録商標)425N界面活性剤 - アルキル基が8~16個の炭素原子を含み、平均10.3個の炭素原子を有し、1.5の平均重合度を有するアルキルポリグルコシド;
3. GLUCOPON(登録商標)625UP界面活性剤 - アルキル基が12~16個の炭素原子を含み、且つ1.6の平均重合度を有するアルキルポリグルコシド;
4. APG(登録商標)325N界面活性剤 - アルキル基が9~11個の炭素原子を含み、且つ1.5の平均重合度を有するアルキルポリグルコシド;
5. GLUCOPON(登録商標)600UP界面活性剤 - アルキル基が12~16個の炭素原子を含み、且つ1.4の平均重合度を有するアルキルポリグルコシド;
6. PLANTAREN(登録商標)2000界面活性剤 - アルキル基が8~16個の炭素原子を含み、且つ1.5の平均重合度を有するC8-C16アルキルポリグルコシド;
7. PLANTAREN(登録商標)1300界面活性剤 - アルキル基が12~16個の炭素原子を含み、且つ1.6の平均重合度を有するC12-C16アルキルポリグルコシド;
8. GLUCOPON(登録商標)220N界面活性剤 - アルキル基が8~10個の炭素原子を含み、且つ1.5の平均重合度を有するアルキルポリグルコシド;
9. PLANTACARE(登録商標)818 UP界面活性剤 - C8-C16脂肪アルコールグルコシド、Coco-glucoside(ココグルコシド)(INCI);
10. PLANTACARE(登録商標)818 UP/MB*界面活性剤 - C8-C16脂肪アルコールグルコシド、マスバランス品(Mass Balance)、Coco-glucoside(ココグルコシド)(INCI);
11. PLANTACARE(登録商標)1200 UP界面活性剤 - C12-C16脂肪アルコールグルコシド、lauryl glucoside(ラウリルグルコシド)(INCI);
12. PLANTACARE(登録商標)1200 UP/MB*界面活性剤 - C12-C16脂肪アルコールグルコシド、lauryl glucoside(ラウリルグルコシド)(INCI);
13. PLANTACARE(登録商標)2000 UP界面活性剤 - C8-C16脂肪アルコールグルコシド、decyl glucoside(デシルグルコシド)(INCI);
14. PLANTACARE(登録商標)2000 UP/MB*界面活性剤 - C8-C16脂肪アルコールグルコシド、マスバランス品、decyl glucoside(デシルグルコシド)(INCI);及び
15. PLANTACARE(登録商標)810 UP界面活性剤 - C8-C10脂肪アルコールグルコシド、caprylyl/capryl glucoside(カプリリル/カプリルグルコシド)(INCI)。
【0023】
一実施形態において、第2の非イオン性界面活性剤は、以下の一般式(I)又は(II):
R(X)nOR’ (I)
(式中、
Rは、直鎖又は分岐鎖のC8-C30アルキル基又はC8-C30アルケニル基、好ましくは直鎖又は分岐鎖のC10-C30アルキル基又はC10-C30アルケニル基、より好ましくは直鎖又は分岐鎖のC12-C24アルキル基又はC12-C24アルケニル基を表し;
Xは、-OCH2CH2-又は-OCH2-CHCH3-、より具体的には-OCH2CH2-を表し;
nは、2~100の整数、好ましくは3~90の整数、例えば4~80の整数、5~70の整数、6~60の整数、7~50の整数、8~40の整数、9~30の整数を表し;
R’は、H、あるいは直鎖又は分岐鎖のC8-C30アルキル基又はC8-C30アルケニル基、好ましくはH、あるいは直鎖又は分岐鎖のC10-C30アルキル基又はC10-C30アルケニル基、より好ましくはH、あるいは直鎖又は分岐鎖のC12-C24アルキル基又はC12-C24アルケニル基、最も好ましくはHを表す)、
【0024】
【化3】
(式中、
x+y+zの合計は、2~100の整数、好ましくは3~90の整数、例えば4~80の整数、5~70の整数、6~60の整数、7~50の整数、8~40の整数、9~30の整数を表し;
R1、R2、及びR3は、同一であるか又は異なり、それぞれ独立して、OH、及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC8-C30脂肪酸エステル基、好ましくはOH、及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC10-C30脂肪酸エステル基、又は直鎖若しくは分岐鎖のC12-C24脂肪酸エステル基を表し、但しR1、R2及びR3の少なくとも1つはOHではない)
を有する界面活性剤から選択される少なくとも1種である。
【0025】
一実施形態において、第2の非イオン性界面活性剤は、以下の一般式(I)又は(II):
R(X)nOR’ (I)
(式中、
Rは、直鎖又は分岐鎖のC12-C24アルキル基又はC12-C24アルケニル基を表し;
Xは、-OCH2CH2-を表し;
nは、2~30の整数、例えば3~30の整数、4~30の整数、5~30の整数、6~30の整数、7~30の整数及び8~30の整数を表し;
R’は、Hを表す)、
【0026】
【化4】
(式中、
x+y+zの合計は、2~30の整数、例えば3~30の整数、4~30の整数、5~30の整数、6~30の整数、7~30の整数及び8~30の整数を表し;
R1、R2、及びR3は同一であるか又は異なり、それぞれ独立して、OH、及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC12-C24脂肪酸エステル基を表し、但しR1、R2及びR3の少なくとも1つはOHではない)
を有する界面活性剤から選択される少なくとも1種である。
【0027】
一実施形態において、第2の非イオン性界面活性剤は、以下の一般式(I):
R(X)nOR’ (I)
(式中、
Rは、直鎖又は分岐鎖のC8-C30アルキル基又はC8-C30アルケニル基、好ましくは直鎖又は分岐鎖のC10-C30アルキル基又はC10-C30アルケニル基、より好ましくは直鎖又は分岐鎖のC12-C24アルキル基又はC12-C24アルケニル基を表し;
Xは、-OCH2CH2-又は-OCH2-CHCH3-、より具体的には-OCH2CH2-を表し;
nは、2~100の整数、好ましくは3~90の整数、例えば4~80の整数、5~70の整数、6~60の整数、7~50の整数、8~40の整数、9~30の整数を表し;
R’は、H、あるいは直鎖又は分岐鎖のC8-C30アルキル基又はC8-C30アルケニル基、好ましくはH、あるいは直鎖又は分岐鎖のC10-C30アルキル基又はC10-C30アルケニル基、より好ましくはH、あるいは直鎖又は分岐鎖のC12-C24アルキル基又はC12-C24アルケニル基、最も好ましくはHを表す)
を有する少なくとも1種を含む。
【0028】
一実施形態において、第2の非イオン性界面活性剤は、以下の一般式(I):
R(X)nOR’ (I)
(式中、
Rは、直鎖又は分岐鎖のC12-C24アルキル基又はC12-C24アルケニル基を表し;
Xは、-OCH2CH2-を表し;
nは、2~30の整数、例えば3~30の整数、4~30の整数、5~30の整数、6~30の整数、7~30の整数及び8~30の整数を表し;
R’は、Hを表す)
を有する少なくとも1種を含む。
【0029】
一実施形態において、第2の非イオン性界面活性剤は、以下の一般式(II):
【0030】
【化5】
(式中、
x+y+zの合計は、2~100の整数、好ましくは3~90の整数、例えば4~80の整数、5~70の整数、6~60の整数、7~50の整数、8~40の整数、9~30の整数を表し;
R1、R2、及びR3は、同一であるか又は異なり、それぞれ独立して、OH、及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC8-C30脂肪酸エステル基、好ましくはOH、及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC10-C30脂肪酸エステル基、より好ましくはOH、及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC12-C24脂肪酸エステル基を表し、但しR1、R2及びR3の少なくとも1つはOHではない)
を有する少なくとも1種を含む。
【0031】
一実施形態において、第2の非イオン性界面活性剤は、以下の一般式(II):
【0032】
【化6】
(式中、
x+y+zの合計は、2~30の整数、例えば3~30の整数、4~30の整数、5~30の整数、6~30の整数、7~30の整数及び8~30の整数を表し;
R1、R2、及びR3は、同一であるか又は異なり、それぞれ独立して、OH、及び/又は直鎖若しくは分岐鎖のC12-C24脂肪酸エステル基を表し、但しR1、R2及びR3の少なくとも1つはOHではない)
を有する少なくとも1種を含む。
【0033】
一実施形態において、第2の非イオン性界面活性剤は、ラウリルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、マクロゴールラウリルエーテル、セチルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、セチルステアリルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、ステアリルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、オレイルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ラウリン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、グリセリルココエートのポリオキシエチレンエーテル、イソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、ジイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、オレイン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、リシノール酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、ステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、トリイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、トリオレイン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、トリステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種を含み得る。
【0034】
一実施形態において、第2の非イオン性界面活性剤は、ラウリルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、マクロゴールラウリルエーテル、セチルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、セチルステアリルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、ステアリルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、オレイルアルコールのポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種を含み得る。
【0035】
一実施形態において、第2の非イオン性界面活性剤は、ラウリン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、グリセリルココエートのポリオキシエチレンエーテル、イソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、ジイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、オレイン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、リシノール酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、ステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、トリイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、トリオレイン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル、トリステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレンエーテル及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種を含み得る。
【0036】
一実施形態において、第2の非イオン性界面活性剤は、以下のうちの少なくとも1種を含み得る:
ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル(Laureth-4(ラウレス-4)、INCI);
ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル(Laureth-9(ラウレス-9)、INCI);
ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル(Laureth-23(ラウレス-23)、INCI);
ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル(Ceteth-2(セテス-2)、INCI);
ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル(Ceteth-10(セテス-10)、INCI);
ポリオキシエチレン(15)セチルエーテル(Ceteth-15(セテス-15)、INCI);
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル(Ceteth-20(セテス-20)、INCI);
ポリオキシエチレン(30)セチルエーテル(Ceteth-30(セテス-30)、INCI);
ポリオキシエチレン(6)セチルステアリルエーテル(Ceteareth-6(セテアレス-6)、INCI);
ポリオキシエチレン(12)セチルステアリルエーテル(Ceteareth-12(セテアレス-12)、INCI);
ポリオキシエチレン(20)セチルステアリルエーテル(Ceteareth-20(セテアレス-20)、INCI);
ポリオキシエチレン(25)セチルステアリルエーテル(Ceteareth-25(セテアレス-25)、INCI);
ポリオキシエチレン(30)セチルステアリルエーテル(Ceteareth-30(セテアレス-30)、INCI);
ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル(Steareth-2(ステアレス-2)、INCI);
ポリオキシエチレン(10)ステアリルエーテル(Steareth-10(ステアレス-10)、INCI);
ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル(Steareth-20(ステアレス-20)、INCI);
ポリオキシエチレン(21)ステアリルエーテル(Steareth-21(ステアレス-21)、INCI);
ポリオキシエチレン(30)ステアリルエーテル(Steareth-30(ステアレス-30)、INCI);
ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル(Oleth-2(オレス-2)、INCI);
ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル(Oleth-10(オレス-10)、INCI);
ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテル(Oleth-15(オレス-15)、INCI);
ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル(Oleth-20(オレス-20)、INCI);
ポリオキシエチレン(23)オレイルエーテル(Oleth-23(オレス-23)、INCI);
ポリオキシエチレン(30)オレイルエーテル(Oleth-30(オレス-30)、INCI);
ポリオキシエチレン(25)オクチルドデシルエーテル;
ポリオキシエチレン(25)デシルテトラデシルエーテル;
ポリオキシエチレン(9)C12-14第2級アルキルエーテル;
ポリオキシエチレン(12)C12-14第2級アルキルエーテル;
ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル;
ポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテル(Beheneth-25(ベヘネス-25)、INCI);
ポリオキシエチレン(30)ベヘニルエーテル;及び
ポリオキシエチレン(10)トリデシルエーテル(Trideceth-10(トリデセス-10)、INCI);
ラウリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(12)エーテル;
ラウリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル;
ラウリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル;
グリセリルココエートのポリオキシエチレン(20)エーテル;
グリセリルココエートのポリオキシエチレン(30)エーテル;
イソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル;
イソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル;
イソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル;
ジイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル;
ジイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル;
ジイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル;
オレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル;
オレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル;
オレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル;
リシノール酸グリセリルのポリオキシエチレン(15)エーテル;
リシノール酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル;
ステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル;
ステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル;
ステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル;
トリイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル;
トリイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル;
トリイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル;
トリオレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル;
トリオレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル;
トリオレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(30)エーテル;
トリステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(10)エーテル;
トリステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル。
【0037】
好ましくは、第2の非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル(Laureth-23(ラウレス-23)、INCI)、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル(Ceteth-20(セテス-20、INCI)、ポリオキシエチレン(30)セチルエーテル(Ceteth-30(セテス-30)、INCI)、ポリオキシエチレン(12)セチルステアリルエーテル(Ceteareth-12(セテアレス-12)、INCI);ポリオキシエチレン(20)セチルステアリルエーテル(Ceteareth-20(セテアレス-20)、INCI)、ポリオキシエチレン(25)セチルステアリルエーテル(Ceteareth-25(セテアレス-25)、INCI);ポリオキシエチレン(30)セチルステアリルエーテル(Ceteareth-30(セテアレス-30)、INCI);ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル(Steareth-20(ステアレス-20)、INCI)、ポリオキシエチレン(21)ステアリルエーテル(Steareth-21(ステアレス-21)、INCI);ポリオキシエチレン(30)ステアリルエーテル(Steareth-30(ステアレス-30)、INCI)、ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテル(Oleth-15(オレス-15)、INCI);ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル(Oleth-20(オレス-20)、INCI)、ポリオキシエチレン(23)オレイルエーテル(Oleth-23(オレス-23)、INCI)、ポリオキシエチレン(30)オレイルエーテル(Oleth-30(オレス-30)、INCI)、ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル(Beheneth-20(ベヘネス-20)、INCI)、ポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテル(Beheneth-25(ベヘネス-25)、INCI)及びポリオキシエチレン(30)ベヘニルエーテル(Beheneth-30(ベヘネス-30)、INCI)、ラウリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(PEG-20 glyceryl laurate(ラウリン酸PEG-20グリセリル)、INCI)、グリセリルココエートのポリオキシエチレン(20)エーテル(PEG-20 glyceryl cocoate(PEG-20グリセリルココエート)、INCI)、イソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(PEG-20 glyceryl isostearate(イソステアリン酸PEG-20グリセリル)、INCI)、ジイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(PEG-20 glyceryl diisostearate(ジイソステアリン酸PEG-20グリセリル)、INCI)、オレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(PEG-20 glyceryl oleate(オレイン酸PEG-20グリセリル)、INCI)、リシノール酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(PEG-20 glyceryl ricinoleate(リシノール酸PEG-20グリセリル)、INCI)、ステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(PEG-20 glyceryl stearate(ステアリン酸PEG-20グリセリル)、INCI)、トリイソステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(PEG-20 glyceryl triisostearate(トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル)、INCI)、トリオレイン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(PEG-20 glyceryl trioleate(トリオレイン酸PEG-20グリセリル)、INCI)、トリステアリン酸グリセリルのポリオキシエチレン(20)エーテル(PEG-20 glyceryl tristearate(トリステアリン酸PEG-20グリセリル)、INCI)及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0038】
一実施形態において、一般式(I)の非イオン性界面活性剤は、例えば、BASF社製のEUMULGIN(登録商標)O20S、EUMULGIN(登録商標)BA-25、又はEUMULGIN(登録商標)B3、EUMULGIN(登録商標)B1、EUMULGIN(登録商標)B2、EUMULGIN(登録商標)B25、EUMULGIN(登録商標)O30、Brij(登録商標)35、Brij(登録商標)52、Brij(登録商標)56、Brij(登録商標)93、Brij(登録商標)97、Brij(登録商標)99、Ethylan(登録商標)256、Ethylan(登録商標)257、Ethylan(登録商標)2512、Renex(登録商標)30、Renex(登録商標)31、Texofor AP、Texofor A6、Texofor A10、Emalex GM-20、Emalex GWS-320、Emalex GWIS-120、Emalex GWIS-220EX、Emalex GWIS-320、Emalex GWO-320、Uniox GT-20ISのように市販されていてもよく、又はそれらの混合物であってもよい。
【0039】
一実施形態において、化粧用組成物の水相は、水、例えば精製水、脱イオン水又はフローラルウォーター、及び場合により1種以上の水混和性溶媒を含む。本発明の実施形態のいずれか1つによれば、水相は、任意の化粧品的に許容可能な水ベースの材料、例えば、脱イオン水、精製水又はフローラルウォーターなどであり得る。
【0040】
一実施形態において、C2-C6ポリオールは、グリセリン、プロパンジオール、ブタンジオール及びソルビトールからなる群から選択される1種以上である。ブタンジオールは、1,3-ブタンジオールであり得る。一実施形態において、C2-C6ポリオールはグリセリンである。
【0041】
本発明の実施形態のいずれか1つによれば、油相は、1種以上の化粧品的に許容可能なオイル又はそれらの混合物を含み得る。
【0042】
オイルは、動物又は植物由来のオイル、鉱物オイル(鉱物油)、合成グリセリド、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、シリコーンオイル及び脂肪族炭化水素からなる群から選択され得る。これらの材料は、揮発性であってもよく、又は不揮発性であってもよい。揮発性オイルは、不揮発性オイル及び/又は他のワックス(本明細書中で言及されるもの)と組み合わせて使用することができる。好適なオイルは、脂肪族炭化水素、植物オイル、脂肪アルコール、動物オイル又は植物オイル以外の脂肪酸及び/又は脂肪アルコールのエステル、並びに合成グリセリド、あるいはそれらの混合物から選択することができる。特に好適なオイルは、植物オイル、シリコーンオイル、脂肪アルコールのエステル及びそれらの混合物からなる群から選択され得る。
【0043】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適な植物オイルとしては、非排他的に、リンシードオイル、ツバキオイル、ヒマワリオイル、アプリコットオイル、ヘーゼルナッツオイル、植物性スクワランオイル、サザンカオイル、グレープシードオイル、ピーナッツオイル、ココナッツオイル、パームカーネルオイル、ダイズオイル、マカダミアナッツオイル、アボガドオイル、ベニバナオイル、スイートアーモンドオイル、アプリコットオイル、コーンオイル、ホホバオイル、オリーブオイル、ゴマオイル、パームオイル、ユーカリオイル、ローズマリーオイル、ラベンダーオイル、パインオイル、タイムオイル、ミントオイル、カルダモンオイル、オレンジブラッサムオイル、ぬかオイル、米オイル、菜種オイル、ヒマシオイル、及びそれらの混合物などを挙げることができる。
【0044】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適な動物オイルとしては、非排他的に、スクアレン、ペルヒドロスクアレン、スクアラン及びそれらの混合物などを挙げることができる。
【0045】
本発明の化粧用組成物において使用するためのシリコーンオイルは、揮発性シリコーンオイル及び/又は不揮発性シリコーンオイルのいずれであってもよい。好ましいシリコーンオイルは、それらのINCI名によりdimethicone(ジメチコン)及びdimethiconol(ジメチコノール)として知られている不揮発性シリコーンオイルである。シクロメチコンなどの揮発性シリコーンオイルは、不揮発性シリコーン並びに/又は他のワックス及び/若しくはオイル(本明細書中で言及されるもの)と組み合わせて使用することができる。シリコーンオイルの例として、例えば、直鎖オルガノポリシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンなど;環式オルガノポリシロキサン、例えばシクロペンタシロキサン、シクロヘキシルシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン及びそれらの混合物を挙げることができる。さらに、その分子中に少なくとも1種のアリール基を含むアリール化シリコーン、例えばフェニルメチコン(phenyl methiocone)、フェニルトリメチコン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、テトラメチルテトラフェニルトリシロキサン(tetramethyl tetraphenyl trisiloxiane)、トリフェニルトリメチコン、テトラメチルテトラフェニルトリシロキサン及びトリメチルペンタフェニルトリシロキサンが、本発明の組成物中に含まれ得る。
【0046】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適な脂肪酸エステル又は脂肪アルコールのエステルとしては、非排他的に、トリグリセリド、例えば、トリエチルヘキサノイン及びカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、炭酸ジオクチル、セバシン酸ジイソプロピル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸イソプロピル、ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソブチル、ミリスチン酸イソプロピル(isopropyl myritate)、ミリスチン酸2-オクチルドデシル、2-エチルヘキシルモノココエート(又はオクチルモノココエート)、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソブチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル(又はパルミチン酸オクチル)、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸イソブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル(isosteary isostearate)、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸2-エチルヘキシル(又はステアリン酸オクチル)、オレイン酸デシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸トリデシル、ネオペンタン酸イソセチル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル及びネオペンタン酸イソアラキジル、及びそれらの混合物などを挙げることができる。
【0047】
一実施形態において、好適なオイルは、例えば、MYRITOL(登録商標)GTEH-SD、MYRITOL(登録商標)318 RC、CETIOL(登録商標)CC、CEGESOFT(登録商標)PS6、及びCEGESOFT(登録商標)C24 RC、CETIOL(登録商標)ININ、CETIOL(登録商標)SN-1 SD、CETIOL(登録商標)ULTIMATEのように市販されていてもよい。市販の化粧品的に許容可能なオイル又はそれらの混合物は全て、本発明の組成物における使用に好適である。
【0048】
一実施形態において、本化粧用組成物は、ポリマー増粘剤、ゲル化剤又は増粘ポリマーを含まなくてもよく、又は実質的に含まなくてもよい。本発明の目的のため、「・・・を実質的に含まない」との表現は、ポリマー増粘剤が、観察又は測定することが可能な組成物に対する顕著な増粘効果を示さないように、組成物中のポリマー増粘剤の量が、増粘の目的のために当技術分野において従来使用されている量(従来は化粧用組成物の総重量に対して5重量%~20重量%の範囲内)より少ないことを意味する。より具体的には、ポリマー増粘剤又はゲル化剤又は増粘ポリマーの量は、存在する場合、化粧用組成物の5重量%未満の量で、例えば、化粧用組成物の4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.8重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満又は0.1重量%未満の量で存在し得る。
【0049】
一実施形態において、化粧用組成物は、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤、並びにこれらの混合物からなる群から選択される1種以上の界面活性剤を、それらが上記の第1の非イオン性界面活性剤及び第2の非イオン性界面活性剤と相溶性(compatible)である限りさらに含み得る。一実施形態において、化粧用組成物の総重量に対して、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤、並びにそれらの混合物からなる群から選択される1種以上の界面活性剤は、0.1重量%~15重量%、例えば、0.2重量%~14重量%、0.3重量%~13重量%、0.4重量%~12重量%、0.5重量%~11重量%、0.6重量%~10重量%、0.7重量%~9重量%、0.8重量%~8重量%、0.9重量%~9重量%、1重量%~8重量%、1.1重量%~7重量%、1.2重量%~6.5重量%、1.3重量%~6重量%、1.4重量%~5.5重量%、1.5重量%~5重量%、1.6重量%~4.5重量%、1.7重量%~4重量%、1.8重量%~3.5重量%、1.9重量%~3重量%の量で存在し得る。
【0050】
相溶性のアニオン性界面活性剤としては、非排他的に、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルカリルスルホン酸塩、アルカノイルイセチオン酸塩、アルキルコハク酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、N-アルコイルサルコシン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、及びアルファオレフィンスルホン酸塩、とりわけそれらのナトリウム、マグネシウム アンモニウム、及びモノ-、ジ-及びトリ-エタノールアミン(thanolamine)の塩などを挙げることができる。
【0051】
相溶性のアニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、モノラウリルリン酸トリエタノールアミン(triethanolamine monlauryl phosphate)、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム1EO、2EO及び3EO、ラウリル硫酸アンモニウム及びラウリルエーテル硫酸アンモニウム1EO、2EO及び3EOからなる群から選択することができる。
【0052】
相溶性の両性界面活性剤としては、非排他的に、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)、アルキルグリシネート、アルキルカルボキシグリシネート、アルキルアンホプロピオネート、アルキルアンホグリシネート、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、アシルタウレート及びアシルグルタメート(ここで、上記アルキル基及びアシル基は8~19個の炭素原子を有する)などを挙げることができる。例としては、ラウリルアミンオキシド、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルベタイン、コカミドプロピルベタイン及びココアンホプロピオン酸ナトリウム(sodium cocamphopropionate)などが挙げられる。
【0053】
相溶性のカチオン性界面活性剤としては、非排他的に、第4級水酸化アンモニウム、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化アルキルトリメチルアンモニウム(ここで、上記アルキル基は約8~22個の炭素原子を有する)、例えば、水酸化オクチルトリメチルアンモニウム、水酸化ドデシルトリメチルアンモニウム、水酸化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、水酸化セチルトリメチルアンモニウム、水酸化オクチルジメチルベンジルアンモニウム、水酸化デシルジメチルベンジルアンモニウム、水酸化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、水酸化獣脂トリメチルアンモニウム、水酸化ココトリメチルアンモニウム及び水酸化物以外のアニオンを含むそれらの対応する塩、例えば塩化物、水酸化セチルピリジニウム又はその塩(例えば塩化物)、クオタニウム-5、クオタニウム-31、クオタニウム-18及びそれらの混合物などを挙げることができる。
【0054】
本発明の化粧用組成物は、本発明の化粧用組成物の特性が損なわれない限り、上記の成分に加えて、化粧用組成物中に一般的にブレンドされる添加剤、例えば、保湿剤、抗しわ剤/アンチエイジング剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、抗酸化剤、UV吸収/散乱剤、防腐剤、pH調整剤、着色料、香料などを含み得る。
【0055】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適な保湿剤としては、非排他的に、多価アルコール、例えば、グリセロール、1,3-プロパンジオール、ソルビトールなど;ムコ多糖、例えばヒアルロン酸ナトリウム、硫酸コンドロイチンなど;アミノ酸、例えばアラニン、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなど又はそれらの塩を挙げることができる。
【0056】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適な抗しわ剤/アンチエイジング剤としては、非排他的に、加水分解卵殻膜、アテロコラーゲン、米糠抽出物、ルイボス抽出物などを挙げることができる。
【0057】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適な細胞賦活剤としては、非排他的に、デオキシリボ核酸のナトリウム塩、酵母抽出物、朝鮮人参(Asian ginseng)抽出物などを挙げることができる。
【0058】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適な抗炎症剤としては、非排他的に、アラントイン、アロエベラ抽出物、キダチアロエ抽出物、カモミール抽出物、甘草抽出物、グリチルリチン酸二カリウムなどを挙げることができる。
【0059】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適な抗酸化剤としては、非排他的に、ビタミンE、例えば、酢酸トコフェロール、d-δ-トコフェロール、dl-α-トコフェロール、天然ビタミンEなど;ポリフェノール、例えばグルコシルルチン、タンニン酸など;没食子酸類、例えば没食子酸、没食子酸プロピルなど及びそれらの誘導体;植物抽出物、例えばシソ(Japanese basil)葉抽出物、セージ葉抽出物などを挙げることができる。
【0060】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適なUV吸収/散乱剤としては、非排他的に、メチレンビス-ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、パラジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシル、オキシベンゾン-3-(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン)、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン、酸化チタンなどを挙げることができる。
【0061】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適な防腐剤としては、非排他的に、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、パラオキシベンゾエート、例えばp-ヒドロキシ安息香酸メチル、パラヒドロキシ安息香酸エチル、p-ヒドロキシ安息香酸プロピルなどを挙げることができる。
【0062】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適なpH調整剤としては、非排他的に、コハク酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酒石酸、酒石酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、グルコノラクトンなどを挙げることができる。
【0063】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適な着色料としては、非排他的に、無機顔料、例えば鉄青、ウルトラマリンブルー、赤色酸化鉄、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、タルク、カオリン、マンガニーズバイオレット、カーボンブラックなど;天然色素、例えば、β-カロテン、リコペン、シソニン、サフラーイエロー、シコニン、クロロフィルなど、タール顔料、例えば赤色102号、赤色201号、青色202号など、レーキ顔料、例えば赤色3号アルミニウムレーキ、黄色4号アルミニウムレーキ、青色1号バリウムレーキなどを挙げることができる。
【0064】
本発明の化粧用組成物において使用するための好適な香料としては、非排他的に、天然香料、例えばシナモンオイル、ラベンダーオイル、ジャスミンオイル、ペパーミントオイル、オレンジオイル、ローズオイルなど;合成香料、例えばシトロネロール、オイゲノール、ゲラニオール、メントールなどを挙げることができる。
【0065】
本発明の組成物は、他の添加剤、例えば、限定するものではないが、研磨剤、吸収剤、泡構築剤、消泡剤、抗微生物剤(例えば、ヨードプロピルブチルカルバメート)、生物学的添加剤、増量剤、キレート剤、フィルム形成剤又はフィルム材料、例えば、組成物のフィルム形成特性を補助するためのポリマー(例えば、エイコセンとビニルピロリドンとのコポリマー)、噴射剤、還元剤、皮膚脱色剤及び美白剤(例えば、ヒドロキノン、コウジ酸、アスコルビン酸、アスコルビルリン酸マグネシウム、アスコルビルグルコサミン)、皮膚鎮静剤及び/又は皮膚治癒剤(例えば、パンテノール及び誘導体(例えば、エチルパンテノール))、アロエベラ、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、ビサボロール、シリコーン、及び脂肪アルコールも含み得る。
【0066】
1種以上の上記の添加剤は、本発明の化粧用組成物の特性が損なわれない限り、本発明の化粧用組成物中に、化粧用組成物について一般的に使用される量で存在し得る。
【0067】
第2の態様において、本発明は、本発明の化粧用組成物の調製方法であって、以下のステップ:
(a) 界面活性剤部分、C2-C6ポリオールを水相に添加し、それらを、場合により且つ好ましくは、加熱しながら、撹拌しながら、又は加熱及び撹拌を同時にしながら、均一に混合するステップ;
(b) 油相を加熱するステップ;
(c) ステップ(b)で得られた油相を、ステップ(a)で得られた水相中に撹拌下で添加するステップ;及び
(d) ステップ(c)で得られた混合物を撹拌下で冷却し、ゲルを得るステップ
を含む、上記方法を提供する。
【0068】
一実施形態において、ステップ(a)における水性混合物は、50℃~80℃の範囲内、好ましくは55℃~75℃の範囲内、より好ましくは60℃~70℃の範囲内、最も好ましくは65℃~70℃の範囲内の温度に加熱され得る。
【0069】
一実施形態において、ステップ(b)における油相は、50℃~80℃の範囲内、好ましくは55℃~75℃の範囲内、より好ましくは60℃~70℃の範囲内、最も好ましくは65℃~70℃の範囲内の温度に加熱され得る。
【0070】
一実施形態では、ステップ(c)において、油相の水相中への添加速度は、1分間当たり油相の1重量%~8重量%、例えば、1分間当たり油相の2重量%~6重量%、2重量%~5重量%、及び3重量%~5重量%の範囲内であり得る。全添加工程を通した添加速度は実際の状況に応じて変動し得るが、均一な乳化を確実にする。例えば、初期段階中、添加速度は1分間当たり油相の2重量%であり得、中期及び後期の段階中は、添加速度は1分間当たり油相の3重量%~5重量%であり得る。
【0071】
一実施形態において、ステップ(c)の撹拌は、200~400rpmで実施され得る。
【0072】
一実施形態において、ステップ(c)で得られた混合物を周囲温度に冷却し、ゲルを得ることができる。
【0073】
第3の態様において、本発明は、パーソナルケア製品の調製のための化粧用組成物の使用を提供する。
【0074】
一実施形態において、パーソナルケア製品は、以下のうちの1つであり得る:スキンケア製品、ベビーケア製品、ヘアケア製品、クレンジング製品、メイク落とし、マッサージ製品、バス製品、シェービング製品、化粧品、歯磨き粉、デオドラント、制汗剤、虫よけ剤、シャンプー、ヘアコンディショナー、サンケア製品、シャワージェル、ヘアスタイリングジェル、ヘアフケ防止製品、ヘア成長促進剤製品、ヘア着色剤製品、ヘア脱色剤製品、ヘア縮毛防止剤製品、ヘア縮毛矯正剤製品、潤滑ゲル製品及び殺精子剤ゲル製品。
【0075】
第4の形態において、本発明は、本発明の化粧用組成物を、水の存在下で皮膚又は毛髪上の所望の位置に適用し、その後上記組成物を皮膚又は毛髪から水で洗い流すステップを含む、パーソナルケア又はクレンジングの方法を提供する。
【0076】
一実施形態において、皮膚又は毛髪に適用された後、本発明の化粧用組成物は、著しい量のクレンジングフォームを生成する。
【0077】
一実施形態において、上記方法は洗顔方法及び好ましくはメイク落とし方法であり、組成物は顔の少なくとも一部分に適用される。
【0078】
本発明の目的のため、用語「パーソナルケア」は、皮膚に適用するための化粧用組成物及びスキンケア組成物、例えばメイク落とし、ボディウォッシュ及びクレンザーなど、並びに皮膚に対するリーブオン(leave-on)適用を指すことが意図される。本発明において、用語「パーソナルケア」は、ヘアケア組成物、例えば、シャンプー、リーブオンコンディショナー、リンスオフコンディショナー、スタイリングジェル、ポマード、ヘアカラーリング製品(例えば、2部染毛剤)、ヘアスプレー、及びムースなどを指すことも意図される。好ましくは、パーソナルケア組成物は化粧品的に許容可能である。「化粧品的に許容可能」は、パーソナルケア組成物中に典型的に見られる量で存在する場合に毒性である材料は、本開示の一部として想定されないことを強調することを意図している。
【0079】
本発明の目的のため、用語「半透明」は、本発明の化粧用組成物が、光を部分的には通すが、反対側の物(object)を明確に識別することは可能としないことを意味する。
【0080】
本発明の態様は、以下の具体的な実施例から明らかになるであろう。具体的な実施例は、本発明の好ましい実施形態を示すが、例示の目的のみが意図され、本発明の範囲を限定することを意図するものではないことが理解されるべきである。
【実施例
【0081】
本発明の幾つかの実施形態は、以下の実施例において詳細に説明されるであろう。
実施例1:本発明のゲルの製剤
表1に示される以下の製剤1~3を調製した。
【0082】
【表1】
【0083】
製剤1を、以下の方法に従って調製した:
(a) 界面活性剤部分(オレス-20及びラウリルグルコシド)、グリセリンを精製水に添加し、65℃の温度まで加熱し、それらを均一に撹拌及び混合した;
(b) 油相を65℃の温度に加熱した;
(c) ステップ(b)で得られた油相を、ステップ(a)で得られた水相中に、油相の添加速度を1分間当たり油相の2重量%~5重量%の範囲内に制御しながら、撹拌下で300rpmにて30分間かけて添加した;
(d) ステップ(c)で得られた混合物を撹拌下で周囲温度に冷却し、このようにしてゲルを得た。
【0084】
製剤2及び3を、製剤1を調製するための上記方法に従って調製した。製剤2においては、PLANTACARE(登録商標) 1200 UPが既に50%の精製水を含み、これが水相を形成したため、さらなる精製水は添加しなかった。従って、製剤2は、製剤の総重量に対して6重量%の精製水を有していた。
【0085】
表2に示される以下の製剤4~6を、製剤1を調製するための上記方法に従って調製した。
【0086】
【表2】
【0087】
表3に示されるような、異なるオイルを有する以下の製剤7~10を、製剤1を調製するための上記方法に従って調製した。
【0088】
【表3】
【0089】
表4.1に示される以下の製剤11~15を、製剤1を調製するための上記方法に従って調製した。
【0090】
【表4-1】
【0091】
製剤中で使用されたPLANTACARE(登録商標)1200 UP及び818 UPは既に50%の精製水を含んでいたため、製剤の水相は、PLANTACARE(登録商標) 1200 UP及び818 UPに含まれていた精製水と、表中の「水相」の項目の下に示される量に従って添加された部分とを含んでいた。例えば、製剤2、4及び6は、実際には、製剤の総重量に対して6重量%の精製水を有していた。
【0092】
表4.2に示される以下の製剤16~20は、第2の非イオン性界面活性剤としてステアリン酸PEG-20グリセリルを使用したことを除いて、製剤1を調製するための上記方法に従って調製した。表4.2に示される製剤21は、界面活性剤部分がステアリン酸PEG-20グリセリルのみを含むことを除いて、製剤1を調製するための上記方法に従って調製した。
【0093】
【表4-2】
【0094】
表4.2は、アルキルポリグルコシドとポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルエステルとの組み合わせを用いる製剤を示す。ここでは、PLANTACARE 1200 UP及びCutina E 24を実施例製剤として使用した。製剤21は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルエステルのみを含有し、比較例として使用される。
【0095】
実施例2:実施例1の製剤安定性の評価
上記の実施例1の製剤を、調製の直後及び異なる保存条件下での保存後に、以下の態様について評価した。
【0096】
1. 外観評価
実施例1の製剤を、調製の直後、並びに以下の方法A及びBにおいてそれぞれに示されるような周囲温度(25℃)及び高温(50℃)での保存後に、外観について観察した:
方法A:周囲温度(25℃)下で3ヶ月間保存した;及び
方法B:高温(50℃)下で1カ月間保存した。
【0097】
1.1 透明度
製剤の透明度を以下の基準に従って評価した。
【0098】
1.2 色変化
色変化の存在又は不存在及びそのレベルを観察し、以下の基準に従って評価した。色変化は、最初のサンプルと比較した場合に、サンプルの透明度が低下したことを意味する。
【0099】
1.3 分離
油相と水相の分離の存在又は不存在及びそのレベルを観察し、以下の基準に従って評価した。
【0100】
2. 粘度測定
Brookfield粘度計RVDV-II+P(スピンドル#7、回転速度10rpm)を用いて、25℃で、粘度(mPas)を回転法により決定し、得た。
【0101】
3. 凍結融解試験
実施例1の製剤を、凍結融解サイクルにも供した。1つの凍結融解サイクルを、以下のとおりに処理した:最初に上記の製剤を25℃で24時間置き、第2に-18℃で48時間、その後25℃で24時間置き、最後に45℃で48時間置いた。各サイクル後、製剤を外観、とりわけ分離について観察した。
【0102】
4. メイククレンジング試験
メイク落としin-vitro試験を以下のとおりに行った:
粗表面を有するPMMA板を使用して、ヒトの皮膚表面を模倣した。板の両側をエタノールで洗浄して乾燥させた後(1)、100mgの各メイク製品(口紅:M.A.C社の口紅「Ruby Woo」;ファンデーション:L’oreal Paris社のファンデーション「Infallible stay fresh 24h」)を、7cmの直径を有する円としてPMMA板の粗表面上に塗布し、これらのメイク製品を、手袋をはめた指で均一に広げた。30分間待った後(2)、200mlのメイク落とし製品を、メイク製品を有する各円上に均一に塗布し、手袋をはめた指でこの製品を均一に広げ、各領域を65周回(circle)広げた。最後に、2.00gの脱イオン水をコットンパッド上に添加し、ドローダウンデバイスを使用して、湿ったコットンパッドを押して試験領域を2回通過させ、残留物を除去した(3)。標準化デモチャンバー中で、以下の3つの時点で写真を撮影した:(1) メイク製品を適用する前(T0);(2) メイク落とし製品を塗布する前(T1);(3) ドローダウンデバイスを使用して残留物を除去した後(T2)。ソフトウェアを使用して各時点のグレーレベルを評価し、以下の式:除去率(%) = (T2-T1)/(T0-T1) × 100%により結果としてのメイク除去率(%)を計算した。
【0103】
5. 使用中(In-use)官能試験
メイク落とし専門家パネル官能試験を、以下のとおりに行った:
各メイク落としプロトタイプを、12人の十分に訓練されたパネリストにより、0~15の評価スケールで評価した;この評価は、製品の官能態様に主に重点を置いていた。3つの試験工程:使用前、使用中、使用後を含む、合計で13個の官能パラメータが存在していた。最初に、製剤の外観及び質感(透明度及び手に取った感じ(pick up)を含む)を、視覚により使用前段階で評価した。次いで、使用中パラメータ(オイル除去速度(speed of oil out)、及び乳化の際の白色度等を含む)を、パネリストの両手掌及び顔半分の上で評価した。その後、湿潤皮膚パラメータ(滑りやすさ、べたつきを含む)を評価した。最後に、大部分のパラメータを使用後段階で評価した:ティッシュを使用して少しパッティングすることにより皮膚を乾かし、その後、乾燥の直後及び乾燥の2分後に、パラメータ(滑らかさ、つっぱり感及び乾燥度を含む)を規定の時点で評価した。
【0104】
パネリストは、これらの製剤についての、1~15の製品美観スコア(1が一番低く(low end)、15が一番高い(high end))を示すよう依頼された。
【0105】
より具体的には、オイル除去速度を以下のとおりに評価した:製剤を両手掌に15周回分配し、15周回以内にオイルが除去されなかった場合はスコア0が与えられ、1周回以内にオイルが除去された場合はスコア15を付けた。
【0106】
乳化の際の白色度を以下のとおりに評価した:0.5mlの水道水を片手掌上に添加し、水を、乳化される製剤と共に頬上に広げた。白色化現象(white phenomenon)が現れなかった場合はスコア0が与えられ;製品がオパール色に変化した場合、スコア15を付けた。
【0107】
実施例3:実施例2の評価の結果
3.1 製剤1~21を、調製の直後及び周囲温度及び高温での保存後に外観について観察した。結果は、以下の表5に示された。
【0108】
【表5】
【0109】
表5に示される上記の結果は、第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤との組み合わせを含む本発明の製剤1、4、及び7~20が、第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤のいずれかを含む比較製剤2、3、5、6、21と比較した場合に、優れた安定性を示したことを示した。より具体的には、本発明の製剤1は、25℃で3ヶ月間の保存後及び50℃で1カ月間の保存後の両方とも、透明度、色変化及び分離を含む外観のわずかな変化又は顕著な変化を示さなかった。対照的に、比較製剤2は、50℃で2週間の保存後に示した色変化はわずかであったが、顕著な粘度低下を示し、比較製剤3は、25℃で3ヶ月間の保存後に示した色変化はわずかであったが、50℃で1週間の保存後に顕著な分離を示した。本発明の製剤4は、25℃で3ヶ月間の保存後に、透明度、色変化及び分離を含む外観のわずかな変化又は顕著な変化を示さなかった。本発明の製剤4は、50℃で2週間の保存後にわずかな分離を示したという事実にも関わらず、この製剤は、比較製剤5及び6と比較して、依然としてより優れた安定性を有していた(製剤6は、25℃で3ヶ月間保存した場合に透明から白色に変化し、50℃で1日のみの保存後に顕著な分離を示した;製剤5は、25℃で3ヶ月間の保存後及び50℃で1日のみの保存後に顕著な分離を示した)。製剤21は、調製の直後に白く不透明な外観を示し、50℃で1週間後に顕著な分離が見られた。製剤16及び17は、50℃に1カ月間置いた後、少しかすんでいることが見出されたが、一方、製剤18~20は、25℃で3ヶ月間の保存後及び50℃で1カ月間の保存後の両方とも、透明度、色変化及び分離を含む外観のわずかな変化又は顕著な変化を示さなかった。
【0110】
3.2 製剤1~3は、50℃での保存後に、サンプルの粘度について25℃で測定した。結果は、以下の表6に示した。
【0111】
【表6】
【0112】
上記の結果からわかるように、本発明の製剤1(第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤との組み合わせを含む)の粘度は、50℃で4週間の保存後に69000 mPasから40000 mPasに低下し、これは依然として望ましい範囲内であった。50℃で4週間の保存後、本発明の製剤1は、透明度及び色の変化を示さず、とりわけ分離は観察されず、特定の粘度値の低下が許容可能であることを示していた。対照的に、比較製剤2(界面活性剤部分としてラウリルグルコシドのみを含む)は、63200 mPasから10000 mPasへの粘度の有意な低下を示し、比較製剤3(界面活性剤部分としてオレス-20のみを含む)は、初期は最大で304000の極めて高い粘度を有していたが、この粘度は1週間後に急激に低下し、粘度値が測定できないほどの顕著な分離を示した。
【0113】
3.3 製剤1~6を、凍結融解試験に供した。製剤がより多くのサイクルに耐えることができるほど、その製剤はより安定していた。結果は以下のとおりであった:製剤1~3は、分離することなく3回の凍結融解サイクルを通過した。製剤6(第2の非イオン性界面活性剤-オレス-20-のみを含む)は、たった1回の凍結融解サイクルの後に分離したが、他方、製剤5(第1の非イオン性界面活性剤-ココグルコシド-のみを含む)及び製剤4(第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤との組み合わせ-オレス-20及びココグルコシド-を含む)は、分離することなく3回の凍結融解サイクルを通過した。また製剤16~20も凍結融解試験に供し、これらは全て、分離することなく3回の凍結融解サイクルを通過した。ステアリン酸PEG-20グリセリルのみを使用する製剤21は、凍結融解試験に不合格であった。
【0114】
3.4 製剤1~3及び製剤12、15を、メイククレンジング試験に供した。各製剤でクレンジングする前のメイク除去率(%)を0%に設定し(ベンチマークとして)、各製剤によるクレンジング後の除去率(%)を、以下の表7において平均±SDとして示した。除去率が高いほど、その製剤が有する除去能力も高かった。サンプルは全て、分離していないそれらの定常状態で試験した。各試験を3回反復し、平均スコアを計算した。
【0115】
【表7】
【0116】
上記メイク除去率の結果から、第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤との組み合わせを含む本発明の製剤1、12及び15が、第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤のいずれかを含む比較製剤2及び3と比較した場合に、優れた除去能力を示したことがわかる。
【0117】
3.5 製剤1~3を使用中官能試験に供した。結果を以下の表8に示した。
【0118】
【表8】
【0119】
上記の採点結果からわかるように、本発明の製剤1は、比較製剤2及び3よりかなり高いスコアを有する最も優れた透明外観を示し、消費者にとってより魅力的であった。比較製剤2及び3と比較して、本発明の製剤1は、手に取りやすく、使用中は最も優れた乳化を示し、メイクの除去に役立つが、これは消費者にとってはかなり好都合で快いものであった。製剤2と比較した場合、製剤1は、より優れたオイル除去速度を示し、湿潤状態での滑りやすさ及び湿潤状態でのべたつきが少なかったが、これは、消費者の使用のためのより優れたクレンジング感に関係していた。さらに、比較製剤2及び3と比較して、製剤1は、使用後の皮膚のつっぱり感及び乾燥度が最も低く、最も優れた滑らかさを示し、これは皮膚に持続的な滑らかさ及び潤いを提供し得、従って消費者にとって快いものであった。第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤のいずれかを含む比較製剤2及び3と比較した場合、第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤との組み合わせを含む本発明の製剤1は、使用前は最も優れた透明な外観を有し、使用中及び使用後はより優れた快い皮膚感覚を提供した。全体として、本発明の製剤1については、使用前段階、使用中段階及び使用後段階を含む消費者の使用の全工程の全体を通して、全ての試験項目について優れた性能が観察された。第2の非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルエステルを含む製剤18は、製剤1と同様の感覚傾向を示した。製剤18は、優れた透明な外観を有し、使用中及び使用後は満足のいく感覚を送達した。
【0120】
まとめると、第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤との組み合わせを含む、本発明の化粧用組成物は、透明又は半透明のゲルの形態であり、高オイル含有量であり、周囲温度及び高温の両方において優れた安定性を示し、望ましいクレンジング効果を示し、皮膚に持続的な滑らかさ及び潤いを提供し、従って消費者にとって快く且つ魅力的であった。
【国際調査報告】