(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-01
(54)【発明の名称】消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20221124BHJP
【FI】
G06Q30/02
G06Q30/02 380
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518677
(86)(22)【出願日】2020-09-23
(85)【翻訳文提出日】2022-05-18
(86)【国際出願番号】 EP2020076482
(87)【国際公開番号】W WO2021058511
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/107802
(32)【優先日】2019-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508020155
【氏名又は名称】ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】Carl-Bosch-Strasse 38, 67056 Ludwigshafen am Rhein, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ジエン
(72)【発明者】
【氏名】バドゥヴー,スリカンス
(72)【発明者】
【氏名】フェッロ,フラヴィア
(72)【発明者】
【氏名】チェウン,キット,シャン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,リー,ジュン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB03
5L049BB08
(57)【要約】
本発明は、消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするための方法に関連し、この方法は、ナビゲーションアイテムの選択を受信すること、所望の消費者向け化学製品および/または対象となる消費者の関連する個人的特徴に関する特徴的な情報を指定する1つまたは複数の入力を受信すること、すべての入力が選択されたナビゲーションアイテムの下で準備されること、特徴的な情報に関する要件を満たす選択されたナビゲーションアイテムのサブアイテムを検索すること、選択されたナビゲーションアイテムの検索されたサブアイテムをランク付けし、選択されたナビゲーションアイテムのランク付けされたサブアイテムのリストを提供すること、及び選択されたナビゲーションアイテムのランク付けされたサブアイテムのリスト内のトップランキングのサブアイテムの1つに従って少なくとも1つの候補製剤を推奨すること、を備える。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズする方法であって、前記方法は、
ナビゲーションアイテムの選択を受信することであって、前記ナビゲーションアイテムの各々は前記消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするための戦略に向けられること、
所望の消費者向け化学製品および/または対象となる消費者の関連する個人的特徴に関する特徴的な情報を指定する1つまたは複数の入力を受信すること、及び、消費者または市場から既存の前記消費者向け化学製品に対するフィードバックを選択するための1つまたは複数の入力を受信することであって、すべての前記入力が前記選択されたナビゲーションアイテムの下で準備されること、
前記既存の消費者向け化学製品の製品情報及び前記既存の消費者向け化学製品の消費者及び市場の好みを含む第1の製品データベースから、前記特徴的な情報に関する要件を満たす選択された前記ナビゲーションアイテムのサブアイテムを検索すること、
前記消費者または前記市場からの前記既存の消費者向け化学製品に関する前記選択されたフィードバックに従って、前記選択されたナビゲーションアイテムの前記検索されたサブアイテムをランク付けし、前記選択されたナビゲーションアイテムのランク付けされたサブアイテムのリストを提供すること、及び
前記既存の消費者向け化学製品の製剤とは異なる複数の製剤を含む第2の製剤データベースから、前記選択されたナビゲーションアイテムのランク付けされたサブアイテムの前記リスト内のトップランキングのサブアイテムの1つに従って少なくとも1つの候補製剤を推奨すること、
を備える。
【請求項2】
前記選択されたナビゲーションアイテムが製品または製品に対する消費者の好みである場合、前記検索されたサブアイテムは、前記既存の消費者向け化学製品である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トップランキングのサブアイテムの1つに従って少なくとも1つの候補製剤を推奨することは、
前記第1の製品データベースから、前記特徴的な情報に関する要件を満たす前記既存の消費者向け化学製品のトップランキングの製品の1つを選択すること、
前記第1の製品データベースから、前記選択されたトップランキングの製品のキー製品情報を取得することであって、前記キー製品情報は少なくとも1つの主張された製品特性、製品形態、製品外観、原料、および適用箇所の1つまたは複数を含むこと、及び
前記第2の製剤データベースから、前記キー製品情報に関する前記要件を満たす少なくとも1つの候補製剤を推奨のために選択すること、
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記既存の消費者向け化学製品の前記トップランキングの製品の1つを選択することは、前記トップランキングの製品の第1位にランキングされた製品を選択することである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記トップランキングのサブアイテムの1つに従って少なくとも1つの候補製剤を推奨することは、さらに
前記トップランキングの製品の1つを選択した後に、前記選択されたトップランキングの製品についての以下の情報の少なくとも1つを提供すること、を含む、請求項3又は4に記載の方法。
原料、フィードバック分析、コメントする消費者の居住地、トップ10のコメント、コメントする消費者のスキンタイプ、コメントする消費者の年齢、並びに、好ましくはクリック数、位置、スキンタイプおよび年齢を含む消費者の好み
【請求項6】
前記選択されたナビゲーションアイテムが製品である場合、前記特徴的な情報は、ブランド、カテゴリ、製品形態、製品外観、日焼け止めレベル、価格、および主張された製品特徴の1つまたは複数を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記選択されたナビゲーションアイテムが製品に対する消費者の好みである場合、前記特徴的な情報は、主張された製品特徴、カテゴリ、スキンタイプ、性別、消費者エリア、年齢、および価格の1つまたは複数を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記選択されたナビゲーションアイテムが主張された製品特徴に対する消費者の好みである場合、前記検索されたサブアイテムは、前記既存の消費者向け化学製品の前記主張された製品特徴である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記トップランキングのサブアイテムの1つに従って少なくとも1つの候補製剤を推奨することは、
前記第1の製品データベースから、前記特徴的な情報に関する前記要件を満たす前記既存の消費者向け化学製品のトップランキングの主張された製品特徴の1つを選択すること、及び
前記第2の製剤データベースから、前記選択されたトップランキングの主張された製品特徴を有する少なくとも1つの候補製剤を推奨のために選択すること、
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記既存の消費者向け化学製品のトップランキングの主張された製品特徴の1つを選択することは、前記トップランキングの主張された製品特徴の第1位にランキングされた主張された製品特徴を選択することである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記特徴的な情報が、カテゴリ、スキンタイプ、性別、消費者エリア、年齢、および価格の1つ以上を含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの候補製剤が、カテゴリ、適用箇所、製品形態、主張された製品特徴、原料、仕様、および製造プロセスを含み、好ましくは、前記少なくとも1つの候補製剤がサブカテゴリ、サブ適用箇所、製品外観、および追加性能の少なくとも1つをさらに含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記消費者または前記市場から前記既存の消費者向け化学製品に対する前記フィードバックを選択するための前記1つまたは複数の入力が、前記フィードバックの前記タイプおよび任意選択で前記フィードバックの前記期間を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記フィードバックの前記タイプは、クリック数、お気に入り数、コメント数、および任意選択で製品更新時間から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
複数のデータベースから前記第1の製品データベースを選択すること、をさらに含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
いくつかのデータソースから第1の製品データベースを更新すること、をさらに含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記消費者向け化学製品が、ケア化学物質、好ましくはパーソナルケア化学物質および家庭用化学物質、より好ましくはパーソナルケア化学物質である、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
ネットワークを介して1つまたは複数のクライアントおよび1つまたは複数のデータベースと通信するサーバを備えるシステムであって、前記サーバは請求項1から17のいずれか一項に記載の前記方法を実行する前記1つまたは複数のクライアントから要求を受信し、実行する、システム。
【請求項19】
コンピュータ装置上で実行されるときに請求項1~17のいずれか一項に記載の前記方法を実行するように構成されたコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消費者向け化学製品、特にケア化学製品の製剤をカスタマイズするためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
産業界は常に、より大きな売上を確保するために、消費者の好みに応じることを含め、消費者のニーズに応えようと努めている。デジタル革命の時代には、消費者向け製品はデジタル経路によって取得され、したがって、消費者の選択をより多様にすることができる。その結果、消費者はより多くの費用を費やす一方で、自分たちのニーズを多様化し、性能および安全性の点で個人的な製品を要求することさえある。
【0003】
特に、消費者化学産業において、新製品の開発は一般に、消費者研究、データ分析、概念設計、製剤研究および設計、発売準備、および発売の6つの段階を含む。開発のすべての段階は、時間がかかり、人的資源集約的であり、特に、分析、製剤研究および設計段階は、高度に専門化された技能および知識を有する多数の人々を含むことが多い。例えば、通常、新規ケア化学製品は、一般に2年を超える24~36ヶ月の高価な開発サイクルを経て発売され、時には顧客の好みの変化に遅れをとる。
【0004】
消費者の選択および好みの急速な変化を考慮して、消費者向け化学製品が開発され、ますます短い開発サイクルで市販されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このため、消費者の人気需要に対応しつつ、化学製品の製品開発サイクルを短縮する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのコンピュータ可読媒体、システム、および方法を包含する。本発明の目的のために、消費者向け化学製品は、ケア化学物質、医薬品、コーティング剤、接着剤、シーラント、インク、ポリッシング剤、クリーナー、および洗剤のような製品を包含する。
【0007】
本発明の一態様によれば、以下のステップを有する、消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするための方法が提供される。
【0008】
ナビゲーションアイテムの選択を受信することであって、前記ナビゲーションアイテムの各々は前記消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするための戦略に向けられること;
所望の消費者向け化学製品および/または対象となる消費者の関連する個人的特徴に関する特徴的な情報を指定する1つまたは複数の入力を受信すること、及び、消費者または市場から既存の(すなわち、市場に存在する、以下に別段の指示がない限り同じ)前記消費者向け化学製品に対するフィードバックを選択するための1つまたは複数の入力を受信することであって、すべての前記入力が前記選択されたナビゲーションアイテムの下で準備されること;
前記既存の消費者向け化学製品の製品情報及び前記既存の消費者向け化学製品の消費者及び市場の好みを含む第1の製品データベースから、前記特徴的な情報に関する要件を満たす選択された前記ナビゲーションアイテムのサブアイテムを検索すること;
前記消費者または前記市場からの前記既存の消費者向け化学製品に対する前記選択されたフィードバックに従って、前記選択されたナビゲーションアイテムの前記検索されたサブアイテムをランク付けし、前記選択されたナビゲーションアイテムのランク付けされたサブアイテムのリストを提供すること;
前記既存の消費者向け化学製品の製剤とは異なる複数の製剤を含む第2の製剤データベースから、前記選択されたナビゲーションアイテムのランク付けされたサブアイテムの前記リスト内のトップランキングのサブアイテムの1つに対応する少なくとも1つの候補製剤を推奨すること。
【0009】
本発明の別の態様によれば、ネットワークを介して1つまたは複数のクライアントおよび1つまたは複数のデータベースと通信するサーバを備えるシステムが提供され、前記サーバは本発明の方法を実行する1つまたは複数のクライアントから要求を受信し、実行する。本発明の目的のために、用語「クライアント(clients)」はノートブック、ラップトップ、デスクトップまたはタブレットコンピュータデバイス、携帯電話、コンピューティングデバイス技術、特に当業者によって容易に理解される任意の他の構成を含むが、これらに限定されない。
【0010】
本発明のさらなる態様によれば、コンピュータデバイス上で実行されるときに本発明の方法を実行するように構成されたコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体が提供される。ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ホログラフィック媒体または他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、および他の磁気ストレージデバイスを含むが、これらに限定されない、任意の適切なコンピュータ可読媒体を利用することができる。
【0011】
本発明のこれらおよび他の特徴、態様および利点は当業者には容易に明らかになり、本開示を読むと、特に以下の説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面を参照して理解されるのであろうが、本発明はいかなる特定の開示された実施形態にも限定されない。
【0012】
本発明を詳細に理解できるようにするために、上記で簡単に要約した本発明のより具体的な説明を、いくつかを添付の図面に示す実施形態を参照して行うことができる。しかしながら、添付の図面は本発明の典型的な実施形態のみを示しており、本発明を限定するものではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1a】本発明の実施形態によるシステムを組み込むことができるネットワーク環境を示す。
【
図1b】本発明のさらなる実施形態によるシステムを組み込むことができるネットワーク環境を示す。
【
図2】本発明の実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするための方法の一般的なステップのフローチャートを示す。
【
図3】本発明のさらなる実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするための方法のフローチャートを示す。
【
図4】本発明の実施形態によるシステムによって実行される機能モジュールを選択するためのユーザインターフェースを示す。
【
図5】本発明の実施形態の一例による消費者洞察モジュール内のサブ機能モジュールを選択するためのユーザインターフェースを示す。
【
図6a】本発明の実施形態の一例による市場概要分析のためのユーザインターフェースを示す。
【
図6b】本発明の実施形態の一例による市場概要分析のためのユーザインターフェースを示す。
【
図6c】本発明の実施形態の一例による市場概要分析のためのユーザインターフェースを示す。
【
図7a】本発明の実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図7b】本発明の実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図7c】本発明の実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図7d】本発明の実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図7e】本発明の実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図7f】本発明の実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図7g】本発明の実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図7h】本発明の実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図7i】本発明の実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図7j】本発明の実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図8a】本発明のさらなる実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図8b】本発明のさらなる実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図9】本発明のさらに別の実施形態による消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするためのユーザインターフェースを示す。
【
図10a】本発明のさらに別の実施形態の一例による製剤設計のためのユーザインターフェースを示す。
【
図10b】本発明のさらに別の実施形態の一例による製剤設計のためのユーザインターフェースを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示は、消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするための方法およびシステムを記載する。本発明のいくつかの特定の詳細は、本発明の特定の実施形態の完全な理解を提供するため、以下の説明および
図1-10に記載される。しかしながら、当業者は、本発明が請求項に記載の発明の精神から逸脱することなく、請求項に記載の発明の範囲内に入る追加の実施形態を有することができることを理解するのであろう。
【0015】
本発明の第一の形態によれば、以下の工程を含む、消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするための方法が提供される。
ナビゲーションアイテムの選択を受信することであって、ナビゲーションアイテムの各々は消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするための戦略に向けられること;
所望の消費者向け化学製品および/または対象となる消費者の関連する個人的特徴に関する特徴的な情報を指定する1つまたは複数の入力を受信すること、及び、消費者または市場から既存の消費者向け化学製品に対するフィードバックを選択するための1つまたは複数の入力を受信することであって、すべての入力が選択されたナビゲーションアイテムの下で準備されること;
既存の消費者向け化学製品の製品情報及び既存の消費者向け化学製品の消費者及び市場の好みを含む第1の製品データベースから、特徴的な情報に関する要件を満たす選択されたナビゲーションアイテムのサブアイテムを検索すること;
消費者または市場からの既存の消費者向け化学製品に対する選択されたフィードバックに従って、選択されたナビゲーションアイテムの検索されたサブアイテムをランク付けし、選択されたナビゲーションアイテムのランク付けされたサブアイテムのリストを提供すること;及び
既存の消費者向け化学製品の製剤とは異なる複数の製剤を含む第2の製剤データベースから、選択されたナビゲーションアイテムのランク付けされたサブアイテムのリスト内のトップランキングのサブアイテムの1つに従って少なくとも1つの候補製剤を推奨すること。
【0016】
より具体的な実施形態では、選択されたナビゲーションアイテムが製品または製品に対する消費者の好みである場合、検索されたサブアイテムは、既存の消費者向け化学製品である。その場合、トップランキングのサブアイテムの1つに従って少なくとも1つの候補製剤を推奨することは、
第1の製品データベースから、特徴的な情報に関する要件を満たす既存の消費者向け化学製品のトップランキングの製品の1つを選択すること、
第1の製品データベースから、選択されたトップランキングの製品のキー製品情報を取得することであって、キー製品情報は少なくとも1つの主張された製品特性(claimed product property)、製品形態、製品外観、原料、および適用箇所の1つまたは複数を含むこと、及び
第2の製剤データベースから、キー製品情報に関する要件を満たす少なくとも1つの候補製剤を推奨のために選択すること、を含む。
【0017】
好ましい実施形態では、既存の消費者向け化学製品のトップランキングの製品の1つを選択することは、トップランキングの製品の第1位にランキングされた製品を、好ましくは自動的に選択することである。さらに、またはその代わりに、トップランキングの製品の1つは、製造業者によって、および/または他の関連する1つ又は複数の基準に従って選択されてもよい。
【0018】
より具体的な実施形態では、トップランキングのサブアイテムの1つに従って少なくとも1つの候補製剤を推奨することは、さらに、トップランキングの製品の1つを選択した後に、選択されたトップランキングの製品についての以下の情報の少なくとも1つを提供すること、を含む。原料、フィードバック分析、コメントする消費者の居住地、トップ10のコメント、コメントする消費者のスキンタイプ、コメントする消費者の年齢、並びに、消費者の好み。好ましい実施形態では、フィードバックが1つ星と5つ星との間の範囲の消費者満足度/好みスコアを反映する1~5つ星の評価システムとすることができ、より高いフィードバックスコアはより良好な消費者満足度を表す。さらに、コメントする消費者の居住地は、コメントを提供する消費者が居住する地域のような居住地を提供することができる。トップ10のコメントは、消費者のコメントにおける10の最も人気のあるキーワードである。コメントは、感触、穏やかさ、クレンジング力、感度、におい、および形を含み得るが、これらに限定されない。コメントする消費者のスキンタイプ/年齢は、コメントを提供する消費者のスキンタイプ/年齢の分布を提供することができる。消費者の洞察としても知られる消費者の好みは、異なる時間、例えば、異なる年又は異なる月におけるクリック数に関する情報を提供することができる。さらに、消費者の好みは、消費者のスキンタイプ/年齢の分布と同様に、異なる場所でのコメント数およびコメント率に関する情報を提供することもできる。
【0019】
より具体的な実施形態では、選択されたナビゲーションアイテムが製品である場合、特徴的な情報は、ブランド、カテゴリ、製品形態、製品外観、日焼け止めレベル、価格、および主張された製品特徴の1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実施形態では、製品形態がローション、オイル、液体、粉末、クリーム、ゲル、フォーム/ムース、エアロゾル、および固体を含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、製品外観がアンプル、カプセル、スプレー、スティック、シート、ワイプ、ロールオン、バー、ジャー/ポット、およびボトルを含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、日焼け止めレベルが日焼け止めレベルSPFおよび日焼け止めレベルPAを含むことができるが、これらに限定されない。例えば、日焼け止めレベルSPFは、低(SPF≦10)、中(10<SPF≦25)、高(25<SPF≦50)及び超高(SPF>50)を含むことができ、日焼け止めレベルPAは、PA+、PA++、PA+++及びPA++++を含むことができる。
【0020】
さらなるより具体的な実施形態では、選択されたナビゲーションアイテムが製品に対する消費者の好みである場合、特徴的な情報は、主張された製品特徴、カテゴリ、スキンタイプ、性別、消費者エリア、年齢、および価格の1つまたは複数を含むことができる。
【0021】
他の特定の実施形態では、選択されたナビゲーションアイテムが主張された製品特徴に対する消費者の好みである場合、検索されたサブアイテムは、既存の消費者向け化学製品の主張された製品特徴である。その場合、トップランキングのサブアイテムの1つに従って少なくとも1つの候補製剤を推奨するステップは、
第1の製品データベースから、特徴的な情報に関する要件を満たす既存の消費者向け化学製品のトップランキングの主張された製品特徴の1つを選択すること、及び、
第2の製剤データベースから、選択されたトップランキングの主張された製品特徴を有する少なくとも1つの候補製剤を推奨するために選択すること、を含む。
【0022】
好ましい実施形態では、既存の消費者向け化学製品のトップランキングの主張された製品特徴の1つを選択することは、トップランキングの主張された製品特徴の第1位にランキングされた主張された製品特徴を、好ましくは自動的に選択することである。追加的に又は代替的に、トップランキングの主張された製品特徴の1つは、製造業者によって、および/または任意の他の適切な1つ又は複数の基準に従って選択されてもよい。
【0023】
一実施形態では、特徴的な情報が、カテゴリ、スキンタイプ、性別、消費者エリア、年齢、および価格の1つまたは複数を含む。カテゴリは、Color Cosmetics, Skincare, Hair Products, Soap & Bath Products, Oral Hygieneを含み得るが、これらに限定されない。スキンタイプは、dry-rigid, dry-sensitive, oily-rigid, and oily-sensitiveを含み得るが、これらに限定されない。消費者エリアは、ターゲット消費者が位置する/居住する場所である。Skincareのカテゴリのサブカテゴリは、Antiperspirant/Deo, Body Care, Cleansers/Make up remover, Essential Oil, Exfoliator/Blackhead Removal/Scrub, Eye Care, Face/Neck Care, Hand/Foot Care, Lip Care, Mask, Massage, Perfume/Parfum, Sets, Sun-After Sun 及び Sun-Sunscreenを含み得るが、これらに限定されない。Hair Productsのカテゴリのサブカテゴリは、Hair Colorants, Hair Conditioner, Hair Styling/Relaxers, Hair treatment 及び Shampooを含み得るが、これらに限定されない。
【0024】
Color Cosmeticsのカテゴリのサブカテゴリは、Eye Brow, Eye Makeup, Face-Blush/Bronzer, Face-Foundations/Concealer, Face-Primer/illuminators, Lip Makeup 及び Nail color cosmeticsを含み得るが、これらに限定されない。Oral Hygieneのカテゴリのサブカテゴリは、Mouthwash 及び Toothpasteを含み得るが、これらに限定されない。Soap & Bath Productsのカテゴリのサブカテゴリは、シャワー製品/石鹸を含み得るが、これらに限定されない。
【0025】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの候補製剤が、カテゴリ、適用箇所、製品形態、主張された製品特徴、原料、仕様、および製造プロセスを含み、好ましくは、少なくとも1つの候補製剤がサブカテゴリ、サブ適用箇所、製品外観、および追加性能の少なくとも1つをさらに含む。
【0026】
一実施形態では、指定された供給者が例えば少なくとも1つの候補製剤中のブランドマークを有する原料を強調表示することをさらに含むことができる。
【0027】
いくつかの実施形態では、消費者または市場から既存の消費者向け化学製品に対するフィードバックを選択するための1つまたは複数の入力が、フィードバックのタイプおよび任意選択でフィードバックの期間を含む。より具体的な実施形態では、フィードバックのタイプは、クリック数、お気に入り数、およびコメント数から選択される。さらなる特定の実施形態では、フィードバックのタイプは、クリック数、お気に入り数、コメント数、および製品更新時間から選択される。
【0028】
いくつかの実施形態では主張された製品特徴は、Acne Scar Removal, After Sun Care, Alcohol Free, All-natural, Amino Acid-based, Anti Blue light, Anti Premature Aging, Youth preserve, Anti-Acne, Anti-aging, Anti-dandruff, Blackhead Removal, Body Shaping, Body Slimming, Boosting Elasticity, Botanical/Herbal, Breath Freshening, Brightening, Bust Beauty, Calming, Chinese Prescription, Color correcting, Concealer, Contouring and highlighting, Curl Enhancing, Dark Circle Removal, Dark Spot Removal, Deep Cleansing, Density Eyelash, Detoxify and purify, Even out skin tone, Exfoliating, Fast Absorbing, Firming, Fragrant, Gentle, Hair Brightening, Hair Care, Hair Color & Dye, Hair Discoloration Repair, Hair Loss Prevention, Hair Perm, Hair Putty, Hair Regrowth, Hair Removal, Hair Smooth, Hair Straightening, Hair Treatment, Hydrating, Irritation-free, Itching/Pruritus Treatment, Lightweight, Long-lasting, Meridian (Chinese medicine) Dredging, Moist, Moisturizing, Nourishing, Oil Control, Oil-Water Balance, Pain Relief, Preservative Free, Prickly Heat Treatment, Primer, Radiation Protection, Refreshing, Scar treatment, Silicone free, Skin Repair, Sleep Aids and Remedies, Smuggle-Proof, Soap Free, Soft texture, Sunscreen, Teeth Strengthening, Teeth Whitening, Tender, Ultraviolet-Proof, Under-eye bags Removal, Vitamin-based, Waterless, Waterproof, Weak Acids, Weak Alkaline, and Whiteningを含み得るが、これらに限定されない。全ての主張された製品特徴のリストは、アルファベット順に提供され、選択されることができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、方法が複数のデータベースから第1の製品データベースを選択することをさらに含む。さらに、この方法は、いくつかのデータソースから第1の製品データベースを更新することをさらに含む。
【0030】
好ましい実施形態では、消費者向け化学製品がケア化学物質、好ましくはパーソナルケア化学物質および家庭用化学物質、より好ましくはパーソナルケア化学物質であり得る。
【0031】
さらなる実施形態では、本方法は、
所望の消費者向け化学製品の概念の選択を含むトレンド検索要求を受信すること、
トレンド検索要求に応答して、選択された概念に関する最新の情報を提供すること、
をさらに含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、トレンド検索要求は、好ましくはソース、セグメント、ターゲット人口統計学的候補、製品フォーカス、および地理的領域の少なくとも1つを含む、選択された概念に関する情報を選択するための1つまたは複数の入力をさらに含み、最新の情報は選択された概念に関する情報を選択するための1つまたは複数の入力を満たす。
【0033】
さらなる実施形態では、本方法は、
市場概要を選択するための1つ以上の入力を含む、市場概要分析の要求を受信すること、
第1の製品データベースを調査することによって市場概要を選択するための1つ以上の入力を満たす市場概要コンテンツを提供すること、
をさらに含む。
【0034】
特定の実施形態では、市場概要を選択するための1つまたは複数の入力は、地理的領域、日付、セグメント、およびサブセグメントの少なくとも1つを含むことができ、
市場概要コンテンツは、小売市場概要、セグメント小売価格および成長率、サブセグメント小売価格および成長率、上位10社/ブランド小売価格および市場シェア、ならびに会社/ブランドパフォーマンスの少なくとも1つを含むことができる。
【0035】
さらなる実施形態では、本方法は、
製剤特徴を選択するための複数の入力を含む、製剤設計の要求を受信すること、及び、
第2の製剤データベースから、選択された製剤特徴に従って少なくとも1つの候補製剤を推奨すること、を含む。
【0036】
特定の実施形態では、製剤特徴がカテゴリ、サブカテゴリ、製品形態、製品外観、主張された製品特徴、原料制限、タグなどを含む。
【0037】
さらなる実施形態では、本方法は、
少なくとも1つの候補製剤中の原料の選択を受信すること、及び、
第1の製品データベースを調査することによって、選択された原料に関する特徴的な情報を提供すること、を含む。
【0038】
特定の実施形態では、選択された原料に関する特徴的な情報は、選択された原料を含有する製品のカテゴリ、選択された原料の機能、主張された原料の特性、CAS(Chemical Abstracts Service)番号、関連する商号、登録エリア、選択された原料を含有する製品に関する消費者の好み(クリック、お気に入り、コメントなど)、各年における選択された原料を含有する製品の数および比率、ならびに選択された年における各カテゴリにおける選択された原料を含有する製品の数および比率を含む。
【0039】
特定の実施形態では、本方法は、
選択された原料を含む製品のカテゴリを指定する1つの入力と、選択された原料を含む製品に対する消費者又は市場からのフィードバックの期間を指定する1つの入力とを受信すること、
選択された原料を含む製品に対する消費者または市場からのフィードバックのソートの選択を受信すること、
第1の製品データベースから、選択された原料を含み、指定されたカテゴリの下の製品を検索すること、及び
指定された期間中に選択された原料を含む製品に対する消費者または市場からのフィードバックの選択されたソートに従って検索された製品をランク付けして、ランク付けされた製品のリストを提供すること、を含む。
【0040】
本発明のさらなる態様では、ネットワークを介して1つまたは複数のクライアントおよび1つまたは複数のデータベースと通信するサーバを備えるシステムが提供され、サーバは、本発明の方法を実行する1つまたは複数のクライアントから要求を受信し、実行する。
【0041】
本明細書で開示される方法およびシステムは、様々な態様を達成するための任意の手段で実装されてもよく、コンピュータ上で実行されると、コンピュータ装置に本明細書で開示されるステップのいずれかを実行させるコンピュータ実行可能命令を具現化するコンピュータ可読媒体の形態で実行されてもよい。
【0042】
本発明は、製剤(すなわち、製品が1つまたは複数の構成要素から製剤されることを記述する製品仕様、および少なくとも製品を製剤するための作業手順)と、既存の消費者向け化学製品に対する消費者または市場からのフィードバック(例えば、小売価値および成長率、消費者の流通プロファイル、消費者の好み、行動、懸念などを含む)と、を蓄積するインターネットベースのプラットフォームを対象とする。インターネットベースのプラットフォームは、また、既存の消費者向け化学製品のものとは異なる多数の製剤を蓄積し、これらの製剤は、BASFなどの特殊化学供給業者によって開発される。したがって、それは製品ブランドオーナー/オリジナル機器メーカー(OEMs)/オリジナルデザインメーカー(ODMs)のようなメーカーのための製品、ブランド、原料、および製剤の貯蔵所として機能し、その結果、それらは市場要件を満たすために最も適切な製剤をカスタマイズすることができる。
【0043】
本発明のさらなる説明は、添付の図面を参照してなされ得る。
【0044】
図1a~
図1bは、本発明の実施形態によるシステムを使用することができるネットワーク環境を示す。もちろん、実際のネットワークおよびサーバ環境は、様々な構成で構成することができるが、本明細書に示す例示的な環境は、本発明が動作する環境のタイプを理解するためのフレームワークを提供する。
【0045】
図1aに示すように、ネットワーク環境100は、ネットワーク110と、システム120と、クライアント130と、既存の製品データベース140と、製剤データベース150とを含むことができる。システム120は、サーバ121を含む。他の実施形態では
図1bに示すように、システム120は、サーバ121、既存の製品データベース140、および製剤データベース150を含む。
【0046】
ネットワーク110は、クライアント130とシステム120、特にサーバ121との間の通信を容易にするように構成される。ネットワーク110はまた、サーバ121と既存の製品データベース140との間の通信、およびサーバ121と製剤データベース150との間の通信を容易にする。ネットワーク110は、無線ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、有線ネットワーク、イントラネット、またはインターネットのような通信ネットワークであってもよい。サーバ121は、データベース・サーバ・システム・ソフトウェアのようなサーバソフトウェアによってデータ処理を提供する。このデータ処理は、データフィードを使用可能で調和されたデータ形式に変換することから始まる。その後、データは結合され(異なるデータセットを接続し)、洗浄され(意図しない情報を抑制し)、最後に、追加のまたは欠落した情報で補充される。したがって、サーバ121は様々なデータソースからのデータのゲートキーパとして機能し、そのデータを様々なデータ消費者に提供する。好ましくは、サーバ121はクラウドサーバであり、すなわち、サーバソフトウェアは、クラウドプラットフォーム上のホストである。標準化されたInfrastructure as a Service(IaaS)かPlatform as a Service(PaaS)のどちらかを利用して、必要なアプリケーションとデータベースの機能を提供できる。
【0047】
既存の製品データベース140は、化学的命名法、公式、性能および感覚試験データ、概念情報、ならびにユーザの行動またはユーザのコメントなどのユーザ関連情報に関する情報を含むが、これらに限定されない、既存の製品のほとんどすべての詳細な情報を含むことができる。既存の製品データベース140は、ブランド小売情報、マーケットプレーヤによって主張される製品特徴、ブランド情報、およびサプライチェーン情報などのマーケット情報も含むことができる。いくつかの実施形態では、既存の製品データベース140が既存の製品に関する製品情報を含む製品データベースと、消費者および市場からの既存の製品に対するフィードバックを含むフィードバックデータベースとを含むことができる。
【0048】
任意選択的に又は代替的に、製品データベースおよびフィードバックデータベースは1つのデータベースとして結合させることができ、その中に格納されたデータは、製品情報および/または消費者の個人的特徴によってリンクすることができる。例えば、ケア化学製品については既存の製品データベース140のデータソースは、ケア化学会社からの製剤データベース、原材料供給者からの材料データベース、および消費者および市場からのフィードバックの商業データベースを含むことができ、さらに、既存の製品データベース140は、Chinese Food and Drug Administration(CFDA)、Environmental Working Group(EWG)、Eコマース会社、およびMintelまたはEURO Monitorなどの市場情報機関からデータソースを取得することもできる。
【0049】
製剤データベース150は既存の製品の製剤とは異なる多数の製剤の詳細な情報を含むことができ、これらの製剤は、特殊化学品供給業者によって開発される。いくつかの実施形態では、これらの製剤の詳細な情報がカテゴリ、適用箇所、製品形態、主張された製品特徴、原料、仕様、および製造プロセスを含むことができる。さらなる実施形態では、これらの配合物の詳細な情報がサブカテゴリ、サブ適用箇所、製品外観、および追加の性能の少なくとも1つをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、製剤データベース150が研究者および開発者によって設計された新しい製剤で強化されてもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では既存の製品データベース140および製剤データベース150がローカルデータベースであり、任意選択的に又は代替的に、既存の製品データベース140および製剤データベース150はクラウドデータベースであってもよく、すなわち、その中のデータはクラウド上に格納される。
【0051】
いくつかの実施形態では、クライアント130がサーバ121上で実行されているプラットフォームにアクセスするために、ウェブインターフェース(例えば、ブラウザ)またはモバイルアプリケーション(Android(登録商標), iOS(登録商標))を使用することができる。クライアント130は、データベース140、150に上記情報を提供することができる。
【0052】
図2は、本発明の実施形態による、消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするための方法の一般的なステップのフローチャートを示す。ナビゲーションアイテムの選択を受信した後(ステップ202)、対応するユーザインターフェースが提示される。選択されたナビゲーションアイテムは、消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするための戦略に向けられる。特定の実施形態では、3つのナビゲーションアイテム、すなわち、それぞれ、製品、製品に対する消費者の好み、および主張された製品特徴に対する消費者の好みがある。
【0053】
次いで、このユーザインターフェースにおいて、所望の消費者向け化学製品に関する特徴的な情報および/または対象となる消費者の関連する個人的特徴を指定することができ、クリック数、お気に入り数、またはコメント数などの消費者の好みとしても知られる、消費者または市場からの既存の消費者向け化学製品に対するフィードバックも選択することができる(ステップ204)。異なるカスタマイズ戦略のユーザインターフェースは、特徴的な情報およびフィードバックのための異なるオプションを含むことを理解されたい。特徴的な情報を使用して、既存の製品データベース140から、その要件を満たすサブアイテム(製品または主張された製品特徴など)を検索することができる(ステップ206)。検索されたサブアイテムは、消費者または市場からの選択されたフィードバックに従ってランク付けされ、選択されたナビゲーションアイテムのランク付けされたサブアイテムのリストが提供される(ステップ208)。次に、このユーザインターフェース上に、ランク付けされたサブアイテムのリストにおける最上位のランキングのサブ項目が提示される。
【0054】
トップランキングのサブアイテムの1つを選択することができる。好ましい実施形態では、第1位にランキングされたサブアイテムが自動的に選択される。追加的に又は代替的に、トップランキングのサブアイテムの1つは、製造業者によって、及び/又は任意の他の適切な1つ又は複数の基準に従って選択されてもよい。選択されたトップランキングのサブアイテムに関する情報は、製剤データベース150から、推奨のための少なくとも1つの製剤の候補を選択するために使用される(ステップ210)。いくつかの実施形態では、サーバ121は、選択されたトップランキングのサブアイテムについて、サーバ121内で予め決定された情報項目(複数可)に従って、それぞれの製剤の候補を自動的に選択することができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、推奨された製剤が得られた後、推奨された製剤の1つを選択して(ステップ212)、カテゴリ、適用箇所、製品形態、主張された製品特徴、原料、仕様、製造プロセス、サブカテゴリ、サブ適用箇所、製品外観、追加性能などを含むその記述情報を取得することができる(ステップ214)。好ましくは、指定された供給者が有する原料は、例えば供給者のブランドマークで強調表示されてもよい。
【0056】
さらなる実施形態では、選択された製剤に関する記述情報が取得された後、例えば、そのINCI(International Nomenclature Cosmetic Ingredient)名を選択することによって、原料の1つを選択することができ(ステップ216)、既存の製品データベース140を調査することによって、選択された原料に関する特徴的な情報が提供される(ステップ218)。選択された原料に関する特徴情報は、選択された原料を含有する製品のカテゴリ、選択された原料の機能、主張された原料特性、CAS番号、関連する商号、登録エリア、選択された原料を含有する製品に関する消費者の好み(例えば、クリック、お気に入り、コメント)、各年における選択された原料を含有する製品の数および比率、選択された年の間の各カテゴリにおける選択された原料を含有する製品の数および比率、および消費者の好みまたは市場の好みに従ってランク付けされる選択された原料を含有する上位10製品を含むことができるが、これらに限定されない。
【0057】
いくつかの実施形態では、ステップ204の前に、サブアイテムをより適切に取得するために、既存の製品データベース140としてのデータベースを選択することができる。
サブアイテムに関する最新情報を取得するために、既存の製品データベース140は、好ましくはリアルタイムで更新することができる。
【0058】
図3は、本明細書で「製剤設計(formulation design)」と呼ばれる、消費者向け化学製品の製剤をカスタマイズするための別の方法のフローチャートを示す。「製剤設計(formulation design)」のナビゲーションアイテムが選択された場合(ステップ300)、「製剤設計(formulation design)」ユーザインターフェースが提示される。このユーザインターフェースでは、カテゴリ、サブカテゴリ、製品形態、製品外観、主張された製品特徴、コンポーネント制限、タグなどの製剤特徴を指定することができる(ステップ302)。
【0059】
指定された特徴は、製剤データベース150から、推奨のための少なくとも1つの候補製剤を選択するために使用される(ステップ304)。全ての製剤特徴を特定する必要はなく、より多くの製剤特徴が指定されるほど、結果の製剤はより少なくなり、逆もまた同様であることを理解されたい。同様に、推奨製剤が得られた後、推奨製剤の1つを選択して(ステップ306)、選択された製剤に関する記述情報を取得することができる(ステップ308)。選択された製剤に関する記述情報は、カテゴリ、適用箇所、製品形態、主張された製品特徴、原料、仕様、製造プロセス、サブカテゴリ、サブ適用箇所、製品外観、および追加性能を含むことができるが、これらに限定されない。同様に、選択された製剤に関する記述情報が取得された後、例えば、そのINCI(International Nomenclature Cosmetic Ingredient)名を選択することによって、原料の1つが選択され(ステップ310)、既存の製品データベース140を調査することによって、選択された原料に関する特徴的な情報が提供される(ステップ312)。
【0060】
次に、
図4~
図10を参照して、本発明の実施形態のケア化学製品例のためのインターネットベースのプラットフォームについて説明する。
図4は、本発明の実施形態の一例による、システムによって実行される機能モジュールを選択するためのユーザインターフェースを示す。
図4に示すように、プラットフォームは6つのモジュール、すなわち、ブランド分析、消費者製品、概念収集、製剤設計、原料選択、および消費者洞察を含む。
【0061】
消費者洞察モジュール(consumer insights module)が選択された場合、消費者洞察モジュール内のサブ機能モジュールを選択するためのユーザインターフェースが提示される(例えば、
図5)。
図5のユーザインターフェースには、トレンド(trend)、市場概要(market overview)、およびトップランキング(top ranking)の3つのサブ機能モジュールがある。
【0062】
製造業者が新しい製品トレンドを学習したい場合、それらはトレンドモジュールに入ることができ、したがって、トレンドを調査するためのユーザインターフェースが提示される(図示せず)。まず、インターフェース上にリスト化されたケア化学製品の興味深い概念(例えば、保護、健康、自然、アジアの影響力、プロフェッショナルな美、美容イノベーション、およびパーソナライゼーション)が選択され得る。ソース、セグメント、ターゲット人口統計学的候補、製品フォーカス、および地理的領域を含む情報を選択するための複数のドロップダウンメニューがある。トレンド調査の要求に応じて、選択されたコンセプト及び複数のドロップダウンメニューの選択を満たす、プレス、プレゼンテーション、紙等の最新の情報を以下に提示する。
【0063】
製品開発の際には、市場概要を分析する必要もある。したがって、
図5のユーザインターフェース内の市場概要モジュールを選択することができ、したがって、市場概要分析のためのユーザインターフェースが提示される(たとえば、
図6a~6c)。市場概要の要件を指定した後、市場概要の要件に対応する市場概要の内容を、既存の製品データベース140から取得することができる。
【0064】
図6aは、販売地域によって分割された世界地図を示し、選択された年の間のセグメントドロップダウンメニューで選択されたケア化学製品の小売市場概要を示す。
図6bは、セグメント小売価値・成長率(segment retail values & growth rates)と、サブセグメント小売価値・成長率(sub-segment retail values & growth rates)の市場概要の内容を示している。
図6cは、上位10社/ブランド小売価値&市場シェア(top 10 companies/brand retail value & market share)、および会社/ブランドパフォーマンス(company/brand performance)の市場概要の内容を示す。
図6bの左側では、棒グラフは、ドロップダウンメニューで選択された地理的領域での、異なる年における異なるセグメント(スキンケアリーブオン(skin care leave-on)、ヘアケア( hair care)、スキンクレンジング(skin cleansing)、オーラルケア(oral care)、およびサンケア(sun care))の小売値および成長率を示す。
図6bの右側において、棒グラフは、選択された地理的領域での、異なる年における選択されたセグメント(スキンケアリーブオン)の下の異なるサブセグメント(フェイスケア(face care) 、カラー化粧品(colour cosmetics) 、ボディケア(body care) 、AP/Deo)の小売価値および成長率を示す。
図6cの左側では、円グラフは、選択された地理的領域での、選択された年における選択されたセグメントおよびサブセグメントにおける上位10社/ブランドの小売価値および市場シェア(retail value and market share of top 10 companies/brand)を示している。
図6cの右側の散布図は、選択された地理的地域での、選択された年における選択されたセグメントおよびサブセグメントに属する企業/ブランドの小売金額と年平均成長率(retail value and Compound Annual Growth Rate (CAGR) of companies/brands)を示している。
【0065】
図5に戻って参照すると、製造業者がトップランキングに従って製剤をカスタマイズすることを望む場合、製造業者はトップランキングモジュールに入ることができ、これにより、
図7aと8aに示すように、トップランキングを分析するためのユーザインターフェースが提示される。このユーザインターフェースの上部で、ソーシャルメディアおよび他のウェブサイトなどのいくつかのデータソースの1つを、「消費者洞察(consumer's insights)」とも呼ばれる消費者の好みを取得するためのソースとして選択することができる。次に、
図2のステップ202に対応して、消費者の好みの1つのタイプである「製品(for products)」または「主張(for claims)」をランキングオブジェクトとして選択することができる。
【0066】
消費者の好みのタイプを選択すると、それぞれの特徴的な情報のオプションを示すユーザインターフェースが提示される。例えば、
図7aでは、「製品(for products)」という消費者の好みの下で、
図2のステップ204に対応して、フィードバックの日付およびタイプの選択など、消費者または市場からの既存の消費者向け化学製品に対する適切なフィードバックを選択して、製造業者が必要とするフィードバックを定義し、主張および消費者情報を含む適切な特徴的な情報を選択することができる。フィードバックの日付およびタイプの各々は、選択の関連ドロップダウンメニューを有する。例えば、フィードバックのタイプのためのドロップダウンボックスを選択することは、例えば、「クリック(by clicks)」、「コメント(by comments)」または「お気に入り(by favorites)」などのランキング基準を定義するための選択を提示する。同様に、年と四半期のドロップダウンボックスには、フィードバックの年と四半期の選択肢が関連付けられている。一方、「主張(claims)」としても知られる主張された製品特徴は、アルファベットの文字によって分類される。文字を選択すると、この文字で始まるすべての主張が提示され、次に、選択された文字で始まる1つまたは複数の主張が提示され得る。例えば、
図7aでは、文字「A」が選択されると、文字「A」で始まる主張、例えば、「Acne Scar Removal」、「After Sun Care」、「Alcohol Free」、「Amino Acid-Based」、「Anti Blue light」、「Anti Premature aging」、「Anti-Acne」、「Anti-Aging」、「Anti-Allergy」、「Anti-Cavity」が提示される。選択された主張が提示され、クロスをクリックすることによって削除することができる。さらに、
図7aでは、消費者情報(Consumer Information)がカテゴリ(Category)、スキンタイプ(Skin Type)、性別(Gender)、消費者エリア(Consumer Area)、年齢(Age)、および価格(Price Range)を含む。カテゴリ、スキンタイプ、性別、消費者エリアのドロップダウンボックスも同様に、それぞれ関連する選択肢を有しており、その範囲を入力することにより、年齢および価格を設定することができる。
【0067】
フィードバックの日付およびタイプならびに特徴的な情報を指定した後、指定された特徴的な情報に関する要件を満たす製品が、既存の製品データベース140から検索され(ステップ206)、指定されたフィードバックに従ってランク付けされる(ステップ208)。トップランキングの製品(例えば、存在する場合にはトップ10の製品)が提示される。例えば、
図7(b)では、日付が2018年第3四半期に設定され、フィードバックの種類が「クリック」に設定され、主張された商品特性として「Amino Acid-Based」が選択され、カテゴリがスキンケア(Skin Care)に設定され、スキンタイプがドライセンシティブ(Dry-Sensitive)に設定され、性別が女性に設定され、消費者エリアが北京(Beijing)に設定され、年齢が20~40歳に設定され、価格が設定されていない。したがって、クリック数に基づくランキングに従って、8つの適切な製品が提示される。全ての特徴的な情報が設定されなければならないわけではないことを理解されたい。結果ランキングには、商品の名称(Product name)、ブランド(Brand)、前のランク(Previous Rank)、クリック率(Click Rate)が表示される。提示された製品の1つを選択することによって、追加の詳細なユーザインターフェースが提示される(例えば、
図7c~7eのユーザインターフェース)。詳細なユーザインターフェースでは、ブランド記述(Brand Description)(起源(Origin)、国(Country)など)、製品記述(Product Description)(ブランド(Brand)、ブランド起源(Brand Origin)、国(Country)、製品カテゴリ(Product category)、製品形態(Product form)、適用箇所(Application area)、価格(Price)、容量(Capacity)、CFDA登録年(CFDA Registration year)、CFDAからのデータ(Data from CFDA)、主張された製品特徴(Claim)など)、および原料(Ingredients)が提示される。
【0068】
最も重要なことは、
図2のステップ210に対応して、本明細書では類似の製剤と呼ばれる候補製剤が詳細なユーザインターフェースに提示されることである。これらの類似の製剤は、製剤データベース150内の製剤を、選択された製品の主要な製品情報と比較することによって選択される。好ましい実施形態では、主要な製品情報が少なくとも1つの主張された製品特徴、製品形態、製品外観、および適用箇所の1つまたは複数を含む。
図7(c)に示すように、BASF製品の販売を容易にするために、BASFが有する原料はBASFのブランドマークで強調されている。
【0069】
さらに、詳細なユーザインターフェースでは、フィードバック分析(Feedback analysis)、コメントする消費者の居住地(Consumer Comments Location)、トップ10のコメント(Top 10 comments)、コメントする消費者のスキンタイプ(Comment consumer skin type)、コメントする消費者の年齢(Comment consumer age)および消費者の好みが提示される(
図7d~7e)。
図7dにおいて、星に対するパーセンテージの棒グラフおよび重み付けスコアリングはフィードバック分析を示し、マップは各省におけるコメント数およびコメント率を示し、横軸にコメント及び縦軸に率または数をとったプロットは上位10のコメントを示し、円グラフはコメントを提供する消費者の各スキンタイプの率を示し、ドーナツチャートはコメントを提供する消費者の各年齢範囲の率を示す。消費者の好みは、
図7eに示されており、横軸に日付及び縦軸にクリック数をとったプロットは異なる期間における製品に対するクリックを示し、マップは各州における製品に対するコメント数およびコメント率を示し、円グラフは消費者の各スキンタイプの率を示し、ドーナツチャートは消費者の各年齢範囲の率を示す。
【0070】
ステップ212またはステップ306に対応して、詳細なユーザインターフェースにおける同様の製剤の1つをさらに選択することができる。
図7f-7hは、ステップ214またはステップ308に対応して、製剤の記述情報を示す例示的なユーザインターフェースを提示する。ここで、製剤の記述情報は、製品カテゴリ、サブカテゴリ、適用箇所、サブ適用箇所、製品形態、製品外観、主張、原料(商品名、エコステータス、INCI名、重量%、機能を含む)、仕様、追加性能、および製造プロセスを含む。
【0071】
図7gに示されるような原料の欄には、選択された類似の製剤に含まれる全ての原料が存在し、ステップ216またはステップ310に対応して、原料の1つはそのINCI名をクリックすることによって選択され得る。クリックに応答して、「原料選択(ingredient selection)」ユーザインターフェース(例えば、
図7i~7jのユーザインターフェース)が提示される(ステップ218またはステップ312)。「原料選択(ingredient selection)」ユーザインターフェースは、既存の製品データベース140を調査することによって得られ、選択された原料に関する特徴的な情報を含む。
図7iでは、選択された原料を含む製品のカテゴリ、選択された原料の機能、主張された原料特性、CAS番号、関連する商号、登録エリア、選択された原料を含む製品に対する消費者の好み(クリック、お気に入り、コメントなど)、および原料適用分析が存在する。原料適用分析は、各年における選択された原料を含有する製品の数および比率を示すグラフと、選択された年における各カテゴリにおける選択された原料を含有する製品の数および比率を示すグラフとを含む。
図7jでは、選択された原料を含む製品のカテゴリと、消費者または市場からの選択された原料を含む製品に対するフィードバックの期間とを選択するための2つのドロップダウンボックスが提示されている。さらに、消費者または市場からの選択された原料を含む製品に対するフィードバックの種類を表す3つのインデックス項目(クリック (clicks) 、お気に入り ( favorites) 、コメント (comments) )が提示される。カテゴリ、期間、およびフィードバックの種類が選択された後、選択された原料を含み、指定されたカテゴリの下にあるトップ10の製品のリストが、指定された期間中の消費者または市場からの選択された原料を含む製品に対するフィードバックの選択されたソートに従って提供される。
【0072】
図8aは、消費者の好みの「製品(for products)」のユーザインターフェースを示す。消費者または市場からの既存の消費者向け化学製品に対する適切なフィードバック、例えばフィードバックの日付およびタイプを指定するフィードバック、および消費者情報を含む適切な特徴的な情報は、
図2のステップ204に対応して、製造業者が要求するフィードバックの日付およびタイプを定義することができる。これらは、
図7aに示すものと同様である。フィードバック及び特徴的な情報の日付およびタイプを指定した後、指定された特徴的な情報に一致する主張が既存の製品データベース140から検索され(ステップ206)、指定されたフィードバックに従ってランク付けされる(ステップ208)。トップランキングの主張(例えば、存在する場合にはトップ10主張)が提示される。例えば、
図8aでは、日付が2018年第3四半期に設定され、フィードバックのタイプが「クリック(by clicks)」に設定され、カテゴリがスキンケアに設定され、スキンタイプがドライセンシティブに設定され、性別が女性に設定され、消費者エリアが北京に設定され、年齢制約および価格制約が設定されていない。したがって、クリック回数に基づくランキングに従って、10個の適切な主張が提示される。結果ランキングでは、選択された四半期及び前の四半期の主張名及びパーセンテージが提示される。例えば、
図8bにおいて、上位10の主張は、Moisturizing, Hydrating, Skin Repair, Brightening, Firming, Nourishing, Whitening, Calming, Boosting Elasticity, 及び Anti-Wrinkleである。右側の円グラフは、各主張のパーセンテージを示している。一方、
図2のステップ210に対応して、
図8bのユーザインターフェースには、候補製剤とも呼ばれる同様の製剤が提示されている。これらの類似の製剤は、製剤データベース150内の製剤をトップランキングの主張の1つ、好ましくは第1位にランキングされた主張と比較することによって選択される。同様の製剤の1つをさらに選択することができ、製剤の詳細は、
図7f-7hに示すものと同様に提示することができる。さらに、製剤の詳細に提示される原料の1つが選択され得、選択された原料に関する特徴的な情報が、
図7i-7jに示されるものと同様に提示され得る。
【0073】
本発明の一実施形態によれば、プラットフォーム内の消費者製品モジュール(consumer products module)を選択することができ(
図4のユーザインターフェース内)、既存の製品を選択するためのユーザインターフェースが提示される(例えば、
図9)。「消費者製品(consumer products)」ユーザインターフェースでは、
図2のステップ204に対応して、消費者または市場からの既存の消費者向け化学製品に関する適切なフィードバック(フィードバックのタイプの選択など)、並びにブランド、カテゴリ、製品形態、製品外観、日焼け止めレベル(日焼け止めレベル-SPF、日焼け止めレベル-PAなど)、小売価格、および主張を含む適切な製品特徴を選択して、製造業者のニーズを定義することができる。フィードバックのタイプは、選択肢を有する関連するドロップダウンメニューを有する。たとえば、「ソート順(sorted by)」のドロップダウンメニューを選択すると、「クリック(by clicks)」、「コメント(by comments)」、「お気に入り(by favorites)」、「更新時刻(by updated time)」などのランク付け基準が定義されている選択肢が表示される。さらに、製品形態、製品外観、日焼け止めレベルのドロップダウンボックスはそれぞれ関連する選択肢を有するが、価格はその範囲および通貨を入力することによって設定することができる。カテゴリ列の下にはいくつかのカテゴリ項目があり、顧客はカテゴリ項目の1つまたは複数を選択することができる。上述のように、主張はアルファベットの文字によってソートされ、1つ以上の主張が選択されてもよい。選択された主張および選択されたカテゴリ項目が提示され、そのクロスをクリックすることによって削除することができる。
【0074】
フィードバックおよび特徴的な情報を指定した後、指定された特徴的な情報に関する要件を満たす製品が、既存の製品データベース140から取り出され(ステップ206)、指定されたフィードバックに従ってランク付けされる(ステップ208)。トップランキングの製品(例えば、存在する場合にはトップ10の製品)が提示される。トップランキング製品を提示することに続く説明は、
図7c~7jを参照して上述したものと同様である。
【0075】
他の実施形態によれば、製造業者は製造業者が必要とする候補製剤を取得するために、製剤データベース150を直接検索することができる。この目的のために、プラットフォーム内の製剤設計モジュール( formulation design module)を選択することができ(
図4のユーザインターフェース内)、候補製剤を選択するためのユーザインターフェースが提示される(例えば、
図10a)。「製剤設計(formulation design)」ユーザインターフェースでは、カテゴリ、サブカテゴリ、製品形態、製品外観、日焼け止めレベル(日焼け止めレベル-SPF、日焼け止めレベル-PAなど)、主張、含まれる商品名、除外される商品名、含まれるINCI、除外されるINCI、およびタグを含む適切な製剤の特徴を指定して、製造業者のニーズを定義することができる。カテゴリ欄には、いくつかのカテゴリ項目がある。カテゴリ項目を選択すると、選択したカテゴリの下にあるいくつかのサブカテゴリ項目が表示され、自動的に選択される。選択したサブカテゴリは、下に表示されるサブカテゴリのクロスをクリックすると削除できる。上述のように、製品形態、製品外観、日焼け止めレベルのためのドロップダウンボックスはそれぞれ関連する選択肢を有し、一方、主張は、アルファベットの文字によってソートされる。さらに、含まれた商品名、除外された商品名、含まれたINCI、除外されたINCI、およびタグのためのドロップダウンボックスも、それぞれ関連する選択肢を有する。
【0076】
製剤の特徴を指定した後、指定された製剤の特性を満たす候補製剤は、製剤データベース150から検索され、以下に提示される。例えば、
図10bでは、スキンケアのカテゴリが選択され、スキンケアの下の全てのサブカテゴリ項目(例えば、Antiperspirant/Deo, Body Care, Cleansers/Make up remover, Essential Oil, Exfoliator/Blackhead Removal/Scrub, Eye Care, Face/Neck Care, Hand/Foot care, Lip Care, Mask, Massage, Perfume/Parfum, Sets, Sun-After Sun, および Sun-Sunscreen)が選択される。さらに、アンチエイジングの主張が選択され、製品形態がローションに設定される。従って、全部で41の候補製剤を以下に示される。候補製剤を提示することに続く説明は、
図7f~7jを参照して上述したものと同様である。
【0077】
本明細書の実施形態および特許請求の範囲を通して、単語「comprise」およびその単語の変形、例えば「comprising」や「comprises」は「including but not limited to」を意味し、例えば、他の付加、コンポーネント、整数またはステップを排除することを意図しない。「Exemplary」は、「an example of」を意味し、好ましいまたは理想的な実施形態の示唆を伝えることを意図するものではない。「Such as」は、限定的な意味で使用されるのではなく、説明の目的で使用される。
【0078】
上述の例は本発明を限定するものではなく、例示するものであり、当業者は、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、多くの他の実施形態を設計することができることに留意されたい。単語「有する」は請求項に列挙されたもの以外の要素又はステップの存在を除外せず、「a」又は「an」は複数を除外せず、単一の特徴又は他のユニットは請求項に列挙されたいくつかのユニットの機能を満たすことができる。特許請求の範囲の引用符号は、その範囲を限定するように解釈してはならない。
【国際調査報告】