(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-02
(54)【発明の名称】3D積層製品におけるダイの再利用を可能にするスキーム
(51)【国際特許分類】
H01L 25/065 20060101AFI20221125BHJP
G11C 5/04 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
H01L25/08 C
H01L25/08 Z
G11C5/04 200
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518899
(86)(22)【出願日】2020-09-25
(85)【翻訳文提出日】2022-05-12
(86)【国際出願番号】 US2020052898
(87)【国際公開番号】W WO2021062287
(87)【国際公開日】2021-04-01
(32)【優先日】2019-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】591016172
【氏名又は名称】アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ADVANCED MICRO DEVICES INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100111615
【氏名又は名称】佐野 良太
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ジェイ. ウー
(72)【発明者】
【氏名】ミリンド エス. バガヴァット
(72)【発明者】
【氏名】ブレット ピー. ウィルカーソン
(72)【発明者】
【氏名】ラフール アガルワル
(57)【要約】
垂直に積層された半導体ダイを通してトラフィックをルーティングするシステム、装置及び方法が開示される。第1の半導体ダイは、三次元集積回路の形で、第1の半導体ダイ上に垂直に積層された第2のダイを有する。第1のダイは、第1のダイを貫通しないスルーシリコンビア(TSV)相互接続部を含む。第1のダイは、TSV上に1つ以上の金属層を含み、金属層は、ボンディングパッドビアを介してボンディングパッドインタフェースに接続する。第1のダイのTSVを通して伝達された信号が第2のダイによって共有される場合に、第2のダイは、第1のダイのボンディングパッドインタフェースと整列したTSVを含む。これらの信号が第2のダイによって共有されない場合に、第2のダイは、ボンディングパッドインタフェースと整列したウエハの裏側の絶縁部分を含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の半導体ダイと、
前記第1の半導体ダイ上に垂直に積層された第2の半導体ダイと、
を備えるシステムインパッケージであって、
前記第1の半導体ダイは、
1つ以上の信号を受信するように構成された第1のインタフェースと、
前記第1のインタフェース上の1つ以上の金属層と、を含み、
電位が前記第1の半導体ダイの電力ノードに印加されたことに応じて、電流が、前記第1の半導体ダイ上の異なる、隣接しない位置にある第2のインタフェース及び第3のインタフェースの両方によって、前記第1のインタフェースから前記第2の半導体ダイに伝達される、
システムインパッケージ。
【請求項2】
前記第2のインタフェースは、前記第1のインタフェースと整列しており、前記第3のインタフェースは、前記第1のインタフェースと整列していない、
請求項1のシステムインパッケージ。
【請求項3】
前記第1の半導体ダイは、前記第3のインタフェースの下方に複数のトランジスタをさらに含む、
請求項1のシステムインパッケージ。
【請求項4】
前記第1の半導体ダイの前記第1のインタフェースは、前記第1の半導体ダイを完全に貫通しないスルーシリコンビア相互接続部を含む、
請求項1のシステムインパッケージ。
【請求項5】
前記第2のインタフェース及び前記第3のインタフェースのうち1つ以上は、
前記1つ以上の金属層に接続された1つ以上のボンディングパッドビアと、
1つ以上のバンプ相互接続部を含むボンディングパッドインタフェースと、を含む、
請求項1のシステムインパッケージ。
【請求項6】
前記第2の半導体ダイは、前記第2のインタフェース及び前記第3のインタフェースのうち一方と整列したウエハの裏側の絶縁部分を含む、
請求項5のシステムインパッケージ。
【請求項7】
前記第2の半導体ダイは、前記第2の半導体ダイと前記第1の半導体ダイとの間で信号を伝達するために、前記第2のインタフェース及び前記第3のインタフェースのうち一方と整列したスルーシリコンビア相互接続部を含む、
請求項5のシステムインパッケージ。
【請求項8】
前記第2の半導体ダイは、前記第1の半導体ダイとは異なる機能を提供する、
請求項1のシステムインパッケージ。
【請求項9】
第1の半導体ダイの第1のインタフェースによって1つ以上の信号を受信することと、
前記1つ以上の信号を、前記第1のインタフェース上の1つ以上の金属層を通してルーティングすることと、
電位が前記第1の半導体ダイの電力ノードに印加されたことに応じて、前記第1の半導体ダイ上の異なる、隣接しない位置にある第2のインタフェース及び第3のインタフェースの各々によって、前記1つ以上の金属層に沿って、前記第1のインタフェースから前記第1の半導体ダイ上に積層された外部の第2の半導体ダイに電流を伝達することと、を含む、
方法。
【請求項10】
前記第2のインタフェースは、前記第1のインタフェースと整列しており、前記第3のインタフェースは、前記第1のインタフェースと整列していない、
請求項9の方法。
【請求項11】
前記第1の半導体ダイは、前記第3のインタフェースの下方に複数のトランジスタをさらに含む、
請求項9の方法。
【請求項12】
前記第1の半導体ダイの前記第1のインタフェースは、前記第1の半導体ダイを貫通しないスルーシリコンビア(TSV)相互接続部を含む、
請求項9の方法。
【請求項13】
前記第2のインタフェース及び前記第3のインタフェースのうち1つ以上は、
前記1つ以上の金属層に接続された1つ以上のボンディングパッドビアと、
1つ以上のバンプ相互接続部を含むボンディングパッドインタフェースと、を含む、
請求項9の方法。
【請求項14】
前記第2の半導体ダイは、前記第2のインタフェース及び前記第3のインタフェースのうち一方と整列したウエハの裏側の絶縁部分を含む、
請求項13の方法。
【請求項15】
前記第2の半導体ダイは、前記第2の半導体ダイと前記第1の半導体ダイとの間で信号を伝達するために、前記第2のインタフェース及び前記第3のインタフェースのうち一方と整列したスルーシリコンビア(TSV)相互接続部を含む、
請求項13の方法。
【請求項16】
複数の命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記複数の命令は、実行されると、
第1の半導体ダイの集積回路レイアウトであって、
1つ以上の信号を受信するように構成された第1のインタフェースと、
前記第1のインタフェース上の1つ以上の金属層と、
を備える、第1の半導体ダイの集積回路レイアウトを生成させ、
電位が前記第1の半導体ダイの電力ノードに印加されたことに応じて、電流が、前記第1の半導体ダイ上の異なる、隣接しない位置にある第2のインタフェース及び第3のインタフェースの各々によって、前記1つ以上の金属層に沿って、前記第1のインタフェースから前記第1の半導体ダイ上に積層された外部の第2の半導体ダイに伝達される、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記第2のインタフェースは、前記第1のインタフェースと整列しており、前記第3のインタフェースは、前記第1のインタフェースと整列していない、
請求項16のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記第1の半導体ダイは、前記第3のインタフェースの下方に複数のトランジスタをさらに含む、
請求項16のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記第1の半導体ダイの前記第1のインタフェースは、前記第1の半導体ダイを貫通しないスルーシリコンビア(TSV)相互接続部を含む、
請求項16のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記第2のインタフェース及び前記第3のインタフェースのうち1つ以上は、
前記1つ以上の金属層に接続された1つ以上のボンディングパッドビアと、
1つ以上のバンプ相互接続部を含むボンディングパッドインタフェースと、を含む、
請求項16のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
垂直及び水平の両方向で単一の回路に集積された能動(active)電子部品の2つ以上の層を含む三次元集積回路(3D IC)が進歩している。これらの層内の部品は、垂直方向でも水平方向でも、オンチップ信号伝達を使用して通信する。様々な実施形態において、スルーシリコンビア(TSV)と、スルーシリコンバスを形成するTSVのグループとが、ダイの垂直スタックの底部にあるベースダイと、ベースダイ上に互いに積層された1つ以上の他のダイとの間の相互接続部として使用される。積層されたダイが同じタイプである場合、信号及び電力の接続のために相互接続部として使用されるスルーシリコンバスは、積層されたダイ間で整列(aligned)している。しかしながら、スタックの特定のダイが、その特定のダイの上又は下にあるダイと異なるタイプである場合、相互接続部が整列していない場合がある。さらに、特定のダイが、異なる用途のための異なるダイとインタフェースしている場合があり、これらの異なるダイは、異なる数のインタフェース信号を有し得る。
【0002】
一部の設計では、ダイは、製品で使用される特定のスタックに基づいて、他のダイに対する異なるインタフェースの製造を可能にするために、複数のマスクを有する場合がある。しかしながら、1つのダイのために複数のマスクを有することは高価である。さらに、一部の設計は、相互接続部のために位置的な制限を受ける。例えば、垂直スタックのメモリダイは、複数のメモリアレイバンクを含み、メモリアレイバンクは、複数のTSV(及び、バス)と、それらの対応するキープアウトゾーンのためのスペースを確保にするために移動したり穿孔することができない。
【0003】
上記を考慮して、垂直に積層された半導体ダイを通してトラフィックをルーティングするための効率的な方法が望まれる。
【0004】
添付の図面と併せて以下の説明を参照することによって、本明細書に記載される方法及びメカニズムの利点をより良く理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】積層ダイインタフェースの一実施形態のブロック図である。
【
図2】積層ダイインタフェースの一実施形態のブロック図である。
【
図3】システムインパッケージの実施形態のブロック図である。
【
図4】システムインパッケージの実施形態のブロック図である。
【
図5】コンピューティングシステムのオンダイ終端抵抗を較正する方法の一実施形態のフロー図である。
【
図6】コンピューティングシステムのオンダイ終端抵抗を較正する方法の一実施形態のフロー図である。
【
図7】システムインパッケージの実施形態のブロック図である。
【
図8】システムインパッケージの実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明は、様々な修正及び代替形態を受け入れるが、特定の実施形態を図面に例として示し、本明細書で詳細に説明する。しかし、当然のことだが、図面及びそれに対する詳細な説明は、本発明を、開示された特定の形態に限定することを意図するのではなく、反対に、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に収まる全ての修正物、均等物及び代替物を包含する。
【0007】
以下の説明では、本明細書で提示される方法及びメカニズムの十分な理解を提供するために、多数の特定の詳細が示される。しかしながら、当業者は、その特定の詳細を用いずに、様々な実施形態を実施し得ることを認識するはずである。いくつかの例では、本明細書で説明するアプローチを不明瞭にしないように、周知の構造、構成要素、信号、コンピュータプログラム命令及び技術が詳細に示されていない。当然ながら、説明を簡単及び明瞭にするために、図面に示す要素は必ずしも縮尺通りに描かれていない。例えば、ある要素の寸法は、他の要素に対して誇張されている場合がある。
【0008】
垂直に積層された半導体ダイを通してトラフィックをルーティングするための様々なシステム、装置、方法及びコンピュータ可読媒体が開示される。様々な実施形態において、コンピューティングシステムは、様々な三次元(3D)集積回路(IC)で使用される2つ以上の垂直に積層された半導体ダイを含む。第1の半導体ダイは、1つ以上の信号を受信するための第1のインタフェースを含む。ある実施形態では、第1のインタフェースは、第1の半導体ダイを貫通していない(すなわち、全体にわたっていない)スルーシリコンビア(TSV)相互接続部である。第1の半導体ダイ(又は、第1のダイ)は、TSVの上方に1つ以上の金属層を含む。
【0009】
さらに、第1のダイは、第1のダイの上部に第2のインタフェースを含む。ある実施形態では、第2のインタフェースは、1つ以上の金属層に接続された1つ以上のボンディングパッドビア(bonding pad vias)を含む。さらに、第1のダイは、ボンディングパッドビアの上方でボンディングインタフェースとして使用される1つ以上のボンディングパッド相互接続部を含む。様々な実施形態において、ボンディングパッドビア及びボンディングパッド相互接続部は、バンプ相互接続部、マイクロバンプ相互接続部又はその他を使用したビア及び相互接続部である。第1の半導体ダイの電力ノードに電位が印加されると、1つ以上の信号に沿って、第1のダイの底部のTSVから第1のダイの上部のボンディングパッドインタフェースに電流が伝えられる。
【0010】
様々な実施形態において、第1のダイ上に垂直に積層された第2の半導体ダイ(又は、第2のダイ)は、第1のダイのボンディングパッドインタフェースと整列したTSVを含む。いくつかの実施形態において、第2のダイは、第1のダイとは異なる機能を提供する。このような場合、第1のダイ及び第2のダイは、異なるマスクを使用し、第2のダイの1つ以上のTSVは、第1のダイのTSVと整列していない。ある実施形態では、第1のダイは、第1のダイの上部に第3のインタフェースを含む。第2のインタフェース及び第3のインタフェースは、第1のダイの上部の異なる、隣接しない位置に配置される。また、第3のインタフェースは、1つ以上の金属層に接続された1つ以上のボンディングパッドビアと、ボンディングインタフェースとして使用される1つ以上のボンディングパッド相互接続部と、を含む。
【0011】
第3のインタフェースは、第1のダイと第2のダイとの間で第2のインタフェースと同じ信号を伝達する。1つの金属層の延長部が、1つ以上の信号を第3のインタフェースにルーティングする。したがって、これらの1つ以上の信号は、第1のダイの上部の第2のインタフェースと第1のダイの底部の第1のインタフェース(TSV)との間で垂直にルーティングされる。これらの信号の1つ以上は、延長部を使用して第3のインタフェースに水平にルーティングされる。第3のインタフェースの下には、TSV及び対応するキープアウトゾーンのために取り除かれるエリアが無い。したがって、他の場合には無かったはずの能動素子(例えば、トランジスタ)を配置するためのスペースがある。
【0012】
一実施形態では、第1のダイと第2のダイとの間で伝達される信号は、電源信号又はグラウンド基準信号である。第1のダイの上部の第2のインタフェース及び第3のインタフェースは、第1のダイ及び第2のダイが電力接続部を共有するのを可能にする。他の実施形態では、TSV、金属層、能動素子及びボンディングパッドインタフェースを含む列(カラム)が、第1のダイ及び第2のダイによって共有される信号をルーティングするために、第1のダイで複製される。共有される信号の例は、アドレス、応答データ、書き込みデータ、制御信号等である。いくつかの実施形態において、第2のダイが、第1のダイの上部のボンディングパッドインタフェースにルーティングされる信号を使用しない場合に、第2のダイは、ボンディングパッドインタフェースと整列したウエハの裏側の絶縁部分を含む。
【0013】
図1を参照すると、積層されたダイインタフェース100を示す概略ブロック図が示されている。半導体ダイ(又は、ダイ)120A~120Dが互いに積層されている。ダイ130は、ダイ120A~120Dのスタック上にある。ダイ積層技術は、複数の別個のシリコン片(集積チップ)を高帯域及び低遅延の相互接続部を用いて同じパッケージに一緒に物理的に積層することを可能にする製造プロセスである。様々な実施形態において、ダイ120A~120D,130は、システムインパッケージ(SiP)に含まれており、SiPは、三次元(3D)集積回路(IC)を利用する。3D ICは、垂直及び/又は水平の両方向に単一の回路に集積された能動電子部品の2つ以上の層を含む。ここでは、垂直集積を示している。インターポーザ、パッケージ基板、はんだ相互接続部、プリント基板、及び、ダイ120A~120D,130内の拡散領域(diffusion regions)及び活性領域(active regions)等は、図示を容易にするために示されていない。
【0014】
ある実施形態では、ダイ120A~120Dの各々は、同じ機能を提供し、ダイ130は、異なる機能を提供する。ダイ120A~120D,130は、様々な処理ユニット、キャッシュメモリサブシステム、データストレージアレイ、通信相互接続部等のうち1つ以上を含むことが企図される。単一のダイ130が、4つのダイ120A~120Dのスタック上に積層されているのが示されているが、3D ICの垂直に積層されたダイの他の実施形態では、別の数のダイ及び別の数のタイプのダイが使用されることも可能であり、企図されている。ダイ120A~120D,130は、三次元(3D)集積回路(IC)として垂直に積層されているので、いくつかの実施形態においては、特定のルートが、垂直に積層されたダイ120A~120D,130間で垂直ホップ(vertical hops)を使用する。これらのルートは、コマンド及びパケット、アドレス情報、応答データ、書き込みデータ等の単一のルートを含む。また、ルートは、電源電圧レベル及びグラウンド基準電圧レベルを伝えるための1つ以上の電源ライン等の電力接続ルートを含む。
【0015】
様々な実施形態において、垂直に積層されたダイ120A~120D,130は、スルーシリコンビア相互接続部を使用する。互いに積層されたダイ120A~120D,130の各々の能動素子層は、それらをトンネリング又は他の方法で貫通する直接的な垂直の相互接続部を有する。垂直の相互接続部は、一緒にグループ化された複数のスルーシリコンビア110を使用して、スルーシリコンバス(TSB)を形成する。TSBは、シリコンウエハを貫通する垂直電気接続部として使用される。TSV110及びTSBは、ワイヤボンド及びフリップチップに代わる相互接続部である。
【0016】
個々のTSV110の対応するキープアウトゾーンは、TSV110の周囲に、閾値を超える予測応力(predicted stress)を能動素子に与えるエリアを画定する。応力は、TSV110を配置することによって引き起こされる。キープアウトゾーンの外側のエリアは、閾値未満の予測応力を能動素子に与える。異なる素子層の間をトンネリングできるTSV110のサイズ及び密度は、3D ICの製造に使用される基礎技術に応じて異なる。いくつかの実施形態において、垂直に積層されたダイ120A~120Dは、それらのダイと他のダイとの間で信号を輸送するために、それらの各々を完全にトンネリングするTSV110を含まない。むしろ、TSV110は、シリコン基板及び酸化物層をトンネリングし、金属層112で終了する。金属層112は、特定のダイによって使用される最下部の金属ゼロ(M0)層から最上部の金属層のうち任意の金属層であってよい。いくつかの実施形態において、TSV110は、最上部の金属層に到達し、それより上にはいかない。したがって、TSV110が形成された場所には能動素子(トランジスタ)が形成されない。
【0017】
1つ以上の金属層と対応するビアとは、金属層112によって表され、これらは、複数の金属層及び対応するビアも含まれるが、簡単にするために金属層112と呼ばれる。金属層112上に、金属層112をボンディングパッドインタフェース116に接続するために使用されるボンディングパッドビア114(又は、ビア114)がある。いくつかの実施形態において、ボンディングパッドインタフェース116は、ダイ全体を貫通するTSV110を使用しない様々なインタフェース技術のうち1つを含む。例えば、ある実施形態では、ボンディングパッドインタフェース116(又は、インタフェース116)は、様々なバンプインタフェース技術及びマイクロバンプインタフェース技術のうち1つを含む。しかしながら、フリップチップパッケージ等で行われるように、ダイをバンプ又はその下のはんだボールを介して外部のインターポーザ又はパッケージ基板に接続するのではなく、ここでは、インタフェース116が、ダイの回路を、その上に垂直に積層された別のダイのTSV110に接続する。例えば、ダイ120Aの右端では、インタフェース116は、ダイ120Aを、ダイ120A上に垂直に積層されたダイ120BのTSV100に接続する。ワイヤボンドが使用されず、ダイ120AをトンネリングするTSV110は、接続に使用されない。
【0018】
フリップチップパッケージと同様に、インタフェース116の位置は、所定の入力/出力(I/O)リングに配置されるのではなく、ダイ120Aの回路に必要な場所に配置され得る。ある実施形態では、ダイ120A~120Dのマスクは、1つ以上の信号を、ダイを通してルーティングするために、1つの位置ではなく2つの位置を提供する。図に示すように、金属層112は、1つ以上の信号を、別のビア114及び別のインタフェース116に左側にルーティングするための上位レベルの金属層を含む。したがって、1つ以上の信号をルーティングするための2つのオプションが存在する。他の実施形態では、同じ金属層及び他の金属層の他のルートが、1つ以上の信号を、ビア114及びインタフェース116の第3のペア、ビア114及びインタフェース116の第4のペア等にルーティングするのに使用される。ビア114及びインタフェース116の追加のペアによって、ダイ120Aを、異なる機能を有する異なるダイであり得る他のダイにインタフェースさせるために、単一マスクを用いて、より大きな柔軟性を提供する。さらに、ビア114及びインタフェース116の追加のペアは、能動素子(トランジスタ)を形成するためのスペースを提供する。2つのTSV110を使用して、ダイ120Aをトンネリングして信号をルーティングした場合、破線の楕円形140によって示されるエリアは、能動素子の生成に使用される活性領域を形成するために利用することができなくなる。
【0019】
ある実施形態では、ビア114及びインタフェース116のペアを使用して、電源電圧レベル又はグラウンド基準電圧レベル等の電力供給信号をルーティングする。ある場合には、ダイ120A上に垂直に積層されたダイは、利用可能な両方の接続部を使用する。他の場合には、2つの利用可能な接続部のうち1つの接続部のみが使用される。例えば、図示した実施形態では、利用可能な右側の接続部がダイ120A~120Dによって使用され、利用可能な左側の接続部が使用されない。しかしながら、ダイ130は、利用可能な左側の接続部を使用し、利用可能な右側の接続部を使用しない。別の3D ICでは、利用可能な左側の接続部が使用される場合があり、利用可能な右側の接続部が使用されない場合がある。単一のマスクを用いて、ダイ120Aは、複数の3D ICで使用される柔軟性を提供する。
【0020】
インタフェース116への利用可能な接続部が使用されない各エリアでは、インタフェース116上のダイのウエハの裏側は、絶縁部を含む。この絶縁部は、ボンディングパッドが整列していない、又は、インターポーザ又はパッケージ基板上に配置されているダイの回路によって単に使用されていないフリップチップパッケージで使用される絶縁部と同様である。破線の楕円形150,152,154,156は、この絶縁部が使用されているエリアを示す。これらのエリア150~156は、ダイ120B~120Dの左側とダイ130の右側との下のインタフェース116と整列するエリアである。
【0021】
図2を参照すると、積層されたダイインタフェース200を示す概略ブロック図が示されている。半導体ダイ(又は、ダイ)220A~220Bが、互いに垂直に積層されている。ダイ230は、ダイ220A~220Bのスタック上にある。上述した半導体製造材料、層及び部品には、同じ番号を付している。様々な実施形態において、ダイ220A~220B,230は、システムインパッケージ(SiP)に含まれており、SiPは、3D ICを利用する。インターポーザ、パッケージ基板、はんだ相互接続部、プリント基板、及び、ダイ120A~120D,130内の拡散領域及び活性領域等は、図示を容易にするために示されていない。ある実施形態では、ダイ220A~220Bの各々は、同じ機能を提供し、ダイ230は、異なる機能を提供する。
【0022】
様々な実施形態において、垂直に積層されたダイ220A~220Bは、それらのダイと他のダイとの間で信号を輸送するためにダイの各々を貫通するTSV110を含まない。むしろ、ダイ220A~220Bは、上述したTSV110、金属層112、ビア114及びインタフェース116の組み合わせを使用する。いくつかの実施形態において、金属層112は、上述したように第2のインタフェース116に信号をルーティングする。むしろ、TSV110からインタフェース116までの組み合わせが、異なる信号に対して複製される。したがって、ダイ220Bが、異なる帯域幅のインタフェースを使用するダイ230とインタフェースする場合、ダイ230は、2つの下のインタフェース116のうち1つのみと接続部を生成する。図示した設計において、ダイ230は、ダイ220Bの利用可能な左側のインタフェース116と接続部を生成するTSV110(又は、信号数に応じたTSB)を有する。
【0023】
いくつかの実施形態において、3D ICで使用されるダイは、電力接続部に対して、
図1で以前に示した構造トポロジを使用し、ダイは、信号バスをルーティングするために
図2に示す構造トポロジを使用する。ダイは、単一のマスクを使用するが、異なる製品で使用することができ、他の異なるダイとインタフェースすることができる。ダイ220A~220Bは、2つのインタフェース116を通してルーティングされた信号に対して同じバス帯域幅を使用する。しかしながら、ダイ230は、帯域幅の半分等のように、この帯域幅の一部をサポートしているインタフェースを有する。一例では、32ビットのバスは、ダイ220A~220Bとダイ230との間でルーティングされる。しかし、ダイ230のインタフェースは、同時に伝送されている16ビットをサポートする。一実施形態では、ダイ220A~220Bは、32ビット全て、すなわち、全帯域幅、32ビットの第1の半分、及び、32ビットの第2の半分を伝送することの中から選択を行うために、マルチプレクサ等の選択回路を含む。帯域幅の半分で伝送する場合、同じクロックレートを使用すると、データを転送する全時間量が2倍になる。
【0024】
ダイ220Aは、ダイ220Aの上部にある左側と右側のインタフェース116を使用して、全帯域幅でデータを転送する。ダイ220Bも、全帯域幅を使用してダイ220Bの底部でデータを転送する。しかしながら、ダイ220Bは、ダイ220Bの上部の全帯域幅の半分、又は、別の割り当てでデータを転送する。ダイ230は、ダイ220Bの上部の左のインタフェース116に対してのみインタフェースロジックを含む。ダイ220Bの上部の選択回路の制御ロジックは、ダイ220B,230によってサポートされる各クロックサイクルで、全帯域幅の一部でデータを送信する。
【0025】
図3を参照すると、システムインパッケージ(SiP)300の一実施形態の概略ブロック図が示されている。上述した半導体製造材料、層及び部品には同じ符号を付している。様々な実施形態において、三次元(3D)パッケージングが、SiP300を生成するために、コンピューティングシステム内で使用される。一実施形態では、インターポーザベースの集積が使用されることによって、3D ICは、ホストダイ310の隣に配置される。プリント基板(図示省略)は、インターポーザ340又はパッケージ基板の下に配置され、パッケージ外部接続部334を通してホストダイ310と通信する。図に示すように、一実施形態では、SiP300は、ホストダイ310と、複数の三次元(3D)ダイ320A~320C,322,330A~330C,332と、を含む。6つのダイを示しているが、他の実施形態では、任意の数のダイ、任意の数のダイのタイプ、及び、任意の順序の垂直積層が使用される。
【0026】
いくつかの実施形態では、ホストダイ310は、汎用中央処理ユニット、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、アクセラレーテッドプロセッシングユニット(APU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は、他のデータ処理デバイス等の処理ユニットである。ある実施形態では、SiP300は、ネットワークオンチップ(NoC)通信サブシステムを使用する。ホストダイ310によって生成されるメモリ要求等の要求と、ダイ320A~320C,322,330A~330C,332のうちの1つ以上によって提供される応答とは、パケットで転送される。各パケットは、ソース識別子、宛先識別子、1つ以上の制御信号、及び、データペイロードを使用する。NoC通信をサポートするために、ホストダイ310は、垂直に積層されたダイ320A~320C,322,330A~330C,332とのインタフェースと、同期及び非同期の両方のクロックドメインをサポートするオフチップ周辺デバイス及び機能ユニット(図示省略)と、を使用する。
【0027】
インパッケージの水平方向、低遅延の集積相互接続部330(又は、相互接続部330)は、SiPが使用されない場合の長いオフチップ相互接続部に対して、相互接続部信号の長さを低減する。相互接続部330は、ホストダイ310、ダイ320A~320C,322,330A~330C,332等のチップが、回路基板上に別個のパッケージとして搭載されているかのように、特定の信号及びプロトコルを使用する。いくつかの実施形態において、SiP300は、パッケージ外部接続部334に到達する裏側のビア又はスルーバルクシリコンビア110をさらに含む。パッケージ外部接続部334は、入力/出力(I/O)信号及び電力信号に使用される。
【0028】
ダイ330A~330Cは、
図1に示したTSV110からボンディングパッドインタフェース116までの以前の(earlier)構造構成を含む。同様に、ダイ320A~320Cは、
図2に示したTSV110からボンディングパッドインタフェース116までの以前の構造構成を含む。しかしながら、ダイ320A~320C,330A~330Cの各々は、両方の構造構成を使用することができる。これらの構成を使用することによって、ダイ320A~320C,330A~330Cは、活性領域及び対応する能動素子(トランジスタ)を形成するためにより多くのスペースを提供し、ダイが別のSiPにおいて別の構成で使用され得るが、複数のダイに対して1つのマスクのみをサポートすることを可能にする。
【0029】
図4を参照すると、システムインパッケージ(SiP)400の別の実施形態の概略ブロック図が示されている。上述した回路、ロジック、半導体製造材料、層及び部品には、同じ符号を付している。図示した実施形態において、SiP400は、ホストダイ410上に直接、垂直に積層されたダイ420,430を含む。3つのダイを示しているが、他の実施形態では、任意の数のダイ、任意の数のダイのタイプ、及び、任意の順序の垂直積層が使用される。ダイ410,420は、それらをトンネリングする、又は、他の方法でそれらを貫通するTSV110(又は、TSB)を使用することなく、ダイ間の通信をサポートする。ダイ410,420は、ダイ間で信号をルーティングするために、
図1及び
図2で上述した構造構成の一方又は両方を使用することができる。したがって、ダイ410,420は、活性領域及び対応する能動素子(トランジスタ)を形成するためにより多くのスペースを提供し、複数のダイに対して1つのマスクのみをサポートすることを可能にするが、ダイは、別のSiPにおいて別の構成で使用されてもよい。
【0030】
図5を参照すると、垂直に積層された半導体ダイを通してトラフィックをルーティングするための方法500の一実施形態が示されている。説明のために、本実施形態(及び、
図6)のステップが順番に示されている。しかし、当然ながら、記載された方法の様々な実施形態では、記載された要素のうち1つ以上が、同時に実行されてもよいし、図示した順序とは異なる順序で実行されてもよいし、全体的に省略されてもよい。他の追加の要素も必要に応じて実行される。本明細書に記載される様々なシステム又は装置の何れも、方法500を実施するように構成されている。
【0031】
半導体チップ設計者、自動合成ツール及び製造プロセスのうち1つ以上は、半導体ダイの底部に、半導体ダイを貫通しないスルーシリコンビア(TSV)を配置する(ブロック502)。1つ以上のトランジスタが、TSV及び対応するキープアウトゾーンの外側のエリアに配置される(ブロック504)。1つ以上のボンディングパッドインタフェースが、半導体ダイ(又は、ダイ)上に配置される(ブロック506)。
【0032】
1つ以上の金属層が、TSVとボンディングパッドインタフェースとの間に配置される(ブロック508)。したがって、ダイの底部にTSV、ダイの中央に金属層、ダイの上部にボンディングパッドインタフェースを含む垂直カラム(vertical column)がダイに形成される。TSV及びTSVに対応するキープアウトゾーンのエリアの外側に能動素子(トランジスタ)を製造するためのスペースを保持しながら、1つ以上の信号が、ダイを通って垂直にルーティングされる。ある実施形態では、ダイは、TSVと垂直方向に整列していないダイの上部に別のボンディングパッドインタフェースを含む。ある実施形態では、この追加のボンディングパッドインタフェースは、整列したボンディングパッドインタフェースと同じ信号を伝達する。1つの金属層の水平延長部は、1つ以上の垂直信号をTSVから追加のボンディングパッドインタフェースにルーティングする。
【0033】
電源電圧レベル等の電位が、ダイの電源ノードに印加されない場合(条件ブロック510:「いいえ」)、ダイは、電源投入を待ち(ブロック512)、方法500の制御フローは、条件ブロック510に戻る。電位がダイの電源ノードに印加される場合(条件ブロック510:「はい」)、ダイの底部のTSVから1つ以上の金属層を通ってダイの上部の1つ以上のボンディングパッドインタフェースに電流が伝えられる(ブロック514)。
【0034】
図6を参照すると、垂直に積層された半導体ダイを通してトラフィックをルーティングするための方法600の一実施形態が示されている。第1のダイが、第1のダイを貫通しない1つ以上のスルーシリコンビア(TSV)と共に、パッケージ基板上に配置される(ブロック602)。第2のダイが、第1のダイのボンディングパッドインタフェースと垂直に整列した第2のダイの1つ以上のTSVと共に、垂直スタックで第1のダイ上に配置される(ブロック604)。いくつかの実施形態において、第2のダイが、第1のダイの上部のボンディングパッドインタフェースにルーティングされる信号を使用しない場合、第2のダイは、ボンディングパッドインタフェースと整列したウエハの裏側の絶縁部分を含む。様々な実施形態において、第1のダイ及び第2のダイは、コンピューティングシステムの三次元(3D)パッケージングで使用される。このタイプのパッケージングは、システムインパッケージ(SiP)と呼ばれる。
【0035】
電源電圧レベル等の電位が、SiPの電源ノードに印加されない場合(条件ブロック606:「いいえ」)、SiPは、電源投入を待ち(ブロック608)、方法600の制御フローは、条件ブロック606に戻る。電位がSiPの電源ノードに印加される場合(条件ブロック606:「はい」)、第1のダイの底部の1つ以上のTSVから第1のダイの上部の1つ以上のボンディングパッドインタフェースを通って第2のダイの底部の1つ以上のTSVに電流が伝えられる(ブロック610)。
【0036】
図7を参照すると、システムインパッケージ(SiP)700の別の実施形態の概略ブロック図が示されている。上述した回路、ロジック、半導体製造材料、層及び部品には、同じ符号を付している。図示した実施形態において、SiP700は、ホストダイ710上に直接、垂直に積層されたダイ720,730を含む。3つのダイを示しているが、他の実施形態では、任意の数のダイ、任意の数のダイのタイプ、及び、任意の順序の垂直積層が使用される。ダイ710,720,730の各々に対して能動素子(トランジスタ)740の領域が示されている。ダイ710~730の正面は、ダイ710~730の底部に位置する。ダイ710~730の背面は、ダイ710~730の上部に位置する。したがって、能動素子740の領域は、金属層112上に位置するものとして示されている。
【0037】
ダイ710,720は、トンネリング、又は、他の方法でダイを貫通する整列したTSV110(又は、TSB)を使用することなく、ダイ間の通信をサポートする。ダイ710,720は、ダイ間で信号をルーティングするために、
図1及び
図2で上述した構造構成の一方又は両方を使用することができる。したがって、ダイ710,720は、能動素子(トランジスタ)740を形成するためにより多くのスペースを提供し、複数のダイに対して1つのマスクのみをサポートすることを可能にするが、ダイは、別のSiPにおいて別の構成で使用されてもよい。
【0038】
図8を参照すると、システムインパッケージ(SiP)800の別の実施形態の概略ブロック図が示されている。上述した回路、ロジック、半導体製造材料、層及び部品には、同じ符号を付している。図示した実施形態において、SiP800は、ダイ830上に垂直に積層されたダイ820と、ダイ820上に垂直に積層されたホストダイ810と、を含む。SiP300,400,700と同様に、SiP800は、3つのダイを含む。しかし、SiP800には3つのダイが示されているが、他の実施形態では、任意の数のダイ、任意の数のダイのタイプ、及び、任意の順序の垂直積層が使用される。ダイ810,820,830の各々に対して能動素子(トランジスタ)740の領域が示されている。ホストダイ810の正面は、ホストダイ810の底部に位置する。対照的に、ダイ820,830の正面は、ダイ820,830の上部に位置する。したがって、能動素子740の領域は、ホストダイ810の金属層112よりも上に位置するが、ダイ820,830の金属層112よりも下に位置するものとして示されている。
【0039】
ダイ810,820は、ダイをトンネリング、又は、他の方法で貫通する整列したTSV110(又は、TSB)を使用せずに、ダイ間の通信をサポートする。ダイ810,820は、ダイ間で信号をルーティングするために、
図1及び
図2で上述した構造構成の一方又は両方を使用することができる。したがって、ダイ810,820は、能動素子(トランジスタ)740を形成するためにより多くのスペースを提供し、複数のダイに対して1つのマスクのみをサポートすることを可能にするが、ダイは、別のSiPにおいて別の構成で使用されてもよい。
【0040】
様々な実施形態では、ソフトウェアアプリケーションのプログラム命令を使用して、上述した方法及び/又はメカニズムを実施する。プログラム命令は、C言語等の高水準プログラミング言語でハードウェアの動作を記述する。代替として、Verilog等のハードウェア設計言語(HDL)が使用される。プログラム命令は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶される。多くのタイプの記憶媒体が利用可能である。記憶媒体は、使用中にコンピューティングシステムによってアクセス可能であり、プログラム命令及び付随するデータをプログラム実行のためにコンピューティングシステムに提供する。コンピューティングシステムは、少なくとも1つ以上のメモリと、プログラム命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を含む。
【0041】
上記の実施形態が、実施態様の非限定的な例に過ぎないことを強調しておきたい。上記の開示が十分に理解されれば、当業者には、多くの変形及び修正が明らかになるであろう。以下の特許請求の範囲は、全てのそのような変形及び修正を包含すると解釈されることが意図される。
【国際調査報告】