(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-15
(54)【発明の名称】RF増幅器デバイスおよび製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 25/07 20060101AFI20230508BHJP
H01L 21/338 20060101ALI20230508BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20230508BHJP
H01L 23/12 20060101ALI20230508BHJP
【FI】
H01L25/08 B
H01L29/80 H
H01L29/78 301D
H01L23/12 501P
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022559838
(86)(22)【出願日】2021-03-31
(85)【翻訳文提出日】2022-11-29
(86)【国際出願番号】 US2021025102
(87)【国際公開番号】W WO2021202674
(87)【国際公開日】2021-10-07
(32)【優先日】2020-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】592054856
【氏名又は名称】ウルフスピード インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】WOLFSPEED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ノーリ、バシム
(72)【発明者】
【氏名】マーベル、マーヴィン
(72)【発明者】
【氏名】シェパード、スコット
(72)【発明者】
【氏名】リム、クワンモ、クリス
(72)【発明者】
【氏名】コムポッシュ、アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ムー、チャンリー
【テーマコード(参考)】
5F102
5F140
【Fターム(参考)】
5F102GB01
5F102GC01
5F102GD01
5F102GJ02
5F102GJ03
5F102GJ04
5F102GJ05
5F102GJ06
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5F102GK04
5F102GK08
5F102GL04
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5F102HC01
5F140AA34
5F140AA36
5F140AC21
5F140BF47
5F140BF53
5F140BJ25
5F140CA06
5F140CA10
(57)【要約】
トランジスタ増幅器は、第1および第2の主面と、電気的に並列に接続された第1の主面上の複数の単位セルトランジスタとを含む半導体層構造を含み、各単位セルトランジスタは、ゲートマニホールドに結合されたゲートフィンガと、ドレインマニホールドに結合されたドレインフィンガと、ソースフィンガとを含む。半導体層構造は、第2の主面上のソースフィンガへのビアを含まない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランジスタ増幅器であって、
III族窒化物ベースの増幅器ダイであって、前記増幅器ダイの第1の表面上にゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子を含むIII族窒化物ベースの増幅器ダイと、
前記増幅器ダイの前記第1の表面上で前記増幅器ダイの前記ゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子に電気的に接合され、前記トランジスタ増幅器の入力経路および出力経路に電気的に接合された相互接続構造と
を備える、トランジスタ増幅器。
【請求項2】
前記相互接続構造が、前記増幅器ダイの前記第1の表面上の再配線層と、前記再配線層上のゲート、ドレイン、およびソース接続部に電気的に接合された回路モジュールとを備える、請求項1に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項3】
前記回路モジュールが、高調波終端回路、整合回路、分割回路、組合せ回路、および/またはバイアス回路の少なくとも一部を含む回路を備える、請求項2に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項4】
入力接続部と、
出力接続部と、
接地接続部と、
前記入力接続部に電気的に接合されたゲート接続部と、前記出力接続部に結合されたドレイン接続部と、前記接地接続部に結合されたソース接続部とを含む回路モジュールと
をさらに備える、請求項1に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項5】
前記増幅器ダイが、前記第1の表面とは反対側の第2の表面をさらに備え、
前記トランジスタ増幅器が、キャリア基板をさらに備え、
前記増幅器ダイが、前記増幅器ダイの前記第2の表面上で前記キャリア基板に熱的に結合される、
請求項1~4のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項6】
前記キャリア基板が金属を含む、請求項5に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項7】
前記相互接続構造が、前記増幅器ダイの前記第1の表面に隣接する第1の側面と、前記第1の側面の反対側の第2の側面とを含む回路モジュールを備え、
前記入力経路が入力金属リード線を含み、前記出力経路が出力金属リード線を含み、
前記入力金属リード線および前記出力金属リード線が、前記回路モジュールの前記第1の側面または前記第2の側面で電気的に接合される、
請求項1に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項8】
回路要素が前記回路モジュールの前記第2の側面および/または前記第1の側面にある、請求項7に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項9】
回路要素が前記回路モジュール内に形成される、請求項7または8に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項10】
前記トランジスタ増幅器が少なくとも部分的に封入されている、請求項1~9のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項11】
前記トランジスタ増幅器の動作周波数が、500MHz~75GHzである、請求項1~10のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項12】
第1の主面を含む半導体層構造と、
電気的に並列に接続された前記第1の主面上の複数の単位セルトランジスタであって、ゲートマニホールドに結合されたそれぞれのゲートフィンガと、ドレインマニホールドに結合されたそれぞれのドレインフィンガと、それぞれのソースフィンガとを含む単位セルトランジスタと、
前記第1の主面上の結合要素であって、前記ゲートマニホールドに接続されたゲート接続パッドと、前記ドレインマニホールドに接続されたドレイン接続パッドと、それぞれの前記ソースフィンガに接続されたソース接続パッドとを含む、結合要素と
を備える、無線周波数(「RF」)トランジスタ増幅器。
【請求項13】
前記単位セルトランジスタが、前記半導体層構造内で第1の方向に延在し、
前記結合要素の前記ゲート接続パッド、前記ドレイン接続パッド、および前記ソース接続パッドが、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する、
請求項12に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項14】
前記結合要素が、入力整合回路および/または出力整合回路に結合されるようにさらに構成される、請求項12または13に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項15】
前記結合要素がファンアウトビア構造を備える、請求項12~14のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項16】
前記半導体層構造が第2の主面をさらに備え、
前記RFトランジスタ増幅器が、前記半導体層構造の前記第2の主面上にキャリア基板をさらに備える、
請求項12~15のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項17】
前記半導体層構造と前記キャリア基板との間の前記半導体層構造の前記第2の主面上に熱伝導層をさらに備える、請求項16に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項18】
前記結合要素上に回路モジュールを、前記結合要素が前記回路モジュールと前記半導体層構造との間にあるように、さらに備える、請求項12に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項19】
前記回路モジュールが、入力整合回路および/または出力整合回路を備える、請求項18に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項20】
前記回路モジュールがグランドプレーンを備える、請求項18または請求項19に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項21】
前記回路モジュールが、前記増幅器ダイの前記第1の主面に隣接する第1の側面と、前記第1の側面の反対側の第2の側面とを備える、請求項18~20のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項22】
回路要素が前記回路モジュールの前記第2の側面および/または前記第1の側面にある、請求項21に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項23】
回路要素が前記回路モジュール内に形成される、請求項21または請求項22に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項24】
前記回路モジュールが、インピーダンス整合回路および/または高調波終端回路を備える、請求項21~23のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項25】
前記半導体層構造が第2の主面をさらに備え、
前記半導体層構造が前記第2の主面上にビアを有さない、
請求項12に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項26】
前記半導体層構造がIII族窒化物をさらに含む、請求項12~25のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項27】
前記半導体層構造が、シリコンおよび/または炭化ケイ素基板をさらに備える、請求項12~26のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項28】
前記半導体層構造が、高電子移動度トランジスタ(HEMT)または横方向拡散金属酸化膜半導体(LDMOS)トランジスタをさらに備える、請求項12~27のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項29】
無線周波数(「RF」)トランジスタ増幅器であって、
第1の主面を有するRFトランジスタ増幅器ダイであって、前記第1の主面上にゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子を含むRFトランジスタ増幅器ダイと、
前記RFトランジスタ増幅器ダイの前記第1の主面上の回路モジュールであって、前記ゲート端子に電気的に結合されたゲートリード線接続パッドと、前記ドレイン端子に電気的に結合されたドレインリード線接続パッドとを含む、回路モジュールと、
前記RFトランジスタ増幅器の外側から延在し、前記ゲートリード線接続パッドに電気的に結合された入力リード線と、
前記RFトランジスタ増幅器の外側から延在し、前記ドレインリード線接続パッドに電気的に結合された出力リード線と、
を備える、無線周波数(「RF」)トランジスタ増幅器。
【請求項30】
前記回路モジュールが、前記RFトランジスタ増幅器ダイの前記第1の主面に隣接する第1の側面と、前記第1の側面の反対側の第2の側面とを備え、
前記回路モジュールが、前記ゲート端子と前記入力リード線との間および/または前記ドレイン端子と前記出力リード線との間に結合される1つ以上の回路要素を備える、
請求項29に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項31】
前記1つ以上の回路要素が、前記回路モジュールの前記第1の側面および/または前記第2の側面に取り付けられる、請求項30に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項32】
前記1つ以上の回路要素が、前記回路モジュール内に形成される、請求項30または請求項31に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項33】
前記入力リード線および/または前記出力リード線が、前記回路モジュールの前記第2の側面に結合される、請求項30~32のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項34】
前記入力リード線および/または前記出力リード線が、前記回路モジュールの前記第1の側面に結合される、請求項30~32のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項35】
前記増幅器ダイと前記回路モジュールとの間に結合要素をさらに備える、請求項29~34のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項36】
前記RFトランジスタ増幅器ダイと前記回路モジュールとの間の結合要素であって、前記RFトランジスタ増幅器ダイの前記第1の主面に隣接する底面と、前記底面の反対側の上面とを有する、結合要素をさらに備え、
前記結合要素の前記上面が、前記回路モジュールの第1の相互接続パッドに接続されるように構成されたゲート接続パッドと、前記回路モジュールの第2の相互接続パッドに接続されるように構成されたドレイン接続パッドと、前記回路モジュールの第3の相互接続パッドに接続されるように構成されたソース接続パッドとを備える、請求項29に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項37】
前記RFトランジスタ増幅器ダイが、電気的に並列に接続された前記第1の主面上の複数の単位セルトランジスタを備え、各単位セルトランジスタが、第1の方向に延在し、ゲートマニホールドに結合されたゲートフィンガと、ドレインマニホールドに結合されたドレインフィンガと、前記ドレインフィンガから前記ゲートフィンガの反対側のソースフィンガとを備える、請求項29~36のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項38】
前記RFトランジスタ増幅器ダイが第2の主面をさらに備え、
前記RFトランジスタ増幅器が、前記RFトランジスタ増幅器ダイの前記第2の主面上にキャリア基板をさらに備える、
請求項29~37のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項39】
前記RFトランジスタ増幅器ダイと前記キャリア基板との間の前記RFトランジスタ増幅器ダイの前記第2の主面上に熱伝導層をさらに備える、請求項38に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項40】
側壁および蓋をさらに備え、
前記キャリア基板、前記側壁、および前記蓋が内部キャビティを画定し、
前記RFトランジスタ増幅器ダイが前記内部キャビティ内にある、
請求項29~39のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項41】
前記回路モジュールおよびRFトランジスタ増幅器ダイ上にオーバーモールド材料をさらに備える、請求項29~39のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項42】
前記回路モジュールが、入力整合回路および/または出力整合回路を備える、請求項29~41のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項43】
前記RFトランジスタ増幅器ダイが第1のRFトランジスタ増幅器ダイであり、前記ゲート端子が第1のゲート端子であり、前記ドレイン端子が第1のドレイン端子であり、前記ソース端子が第1のソース端子であり、
前記RFトランジスタ増幅器が、第2のゲート端子と、第2のドレイン端子と、第2のソース端子とを含む第2のRFトランジスタ増幅器ダイをさらに備え、
前記回路モジュールが、前記第2のゲート端子、前記第2のドレイン端子、および前記第2のソース端子に電気的に結合される、
請求項29~42のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項44】
前記RFトランジスタ増幅器ダイが、III族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器ダイである、請求項29~43のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項45】
前記RFトランジスタ増幅器ダイが、高電子移動度トランジスタ(HEMT)または横方向拡散金属酸化膜半導体(LDMOS)トランジスタを備える、請求項29~44のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項46】
前記RFトランジスタ増幅器の動作周波数が、R帯域、S帯域、X帯域、Ku帯域、K帯域、Ka帯域、および/またはV帯域にある、請求項29~45のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項47】
第1および第2の主面を含む半導体層構造と、
電気的に並列に接続された前記第1の主面上の複数の単位セルトランジスタであって、各単位セルトランジスタが、ゲートマニホールドに結合されたゲートフィンガと、ドレインマニホールドに結合されたドレインフィンガと、ソースフィンガとを含む、単位セルトランジスタと
を備え、前記半導体層構造が、前記第2の主面上の前記ソースフィンガへのビアを含まない、
無線周波数(「RF」)トランジスタ増幅器。
【請求項48】
前記第1の主面上に結合要素をさらに備え、前記結合要素が、前記ゲートマニホールドに接続されるように構成されたゲート接続パッドと、前記ドレインマニホールドに接続されるように構成されたドレイン接続パッドと、前記ソースフィンガの1つずつに接続されるように構成されたソース接続パッドとを備える、請求項47に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項49】
前記半導体層構造の前記第2の主面上にキャリア基板をさらに備える、請求項47または請求項48に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項50】
前記半導体層構造と前記キャリア基板との間の前記半導体層構造の前記第2の主面上に熱伝導層をさらに備える、請求項49に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項51】
前記半導体層構造上に回路モジュールをさらに備え、前記回路モジュールが、前記ゲートマニホールドに電気的に結合されたゲートリード線接続パッドと、前記ドレインマニホールドに電気的に結合されたドレインリード線接続パッドとを備える、請求項48に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項52】
前記ゲートリード線接続パッドに電気的に結合された入力リード線であって、前記RFトランジスタ増幅器を含むパッケージから外部に延在するように構成された入力リード線と、
前記ドレインリード線接続パッドに電気的に結合された出力リード線であって、前記RFトランジスタ増幅器を含む前記パッケージから外部に延在するように構成された、出力リード線と
をさらに備える、請求項51に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項53】
前記半導体層構造が、高電子移動度トランジスタ(HEMT)または横方向拡散金属酸化膜半導体(LDMOS)トランジスタをさらに備える、請求項47~52のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項54】
トランジスタ増幅器であって、
トランジスタ増幅器ダイであって、前記トランジスタ増幅器ダイの第1の表面上にゲート端子と、ドレイン端子と、ソース端子とを含むトランジスタ増幅器ダイと、
前記トランジスタ増幅器の外部から延在し、前記ゲート端子に電気的に結合された入力リード線と、
前記トランジスタ増幅器の外部から延在し、前記ドレイン端子に電気的に結合された出力リード線と
を備え、
前記入力リード線から前記ゲート端子までの第1の電気経路がボンドワイヤを含まず、
前記出力リード線から前記ドレイン端子までの第2の電気経路がボンドワイヤを含まない、
トランジスタ増幅器。
【請求項55】
前記入力リード線と前記ゲート端子との間に電気的に結合された回路モジュールをさらに備え、
前記回路モジュールが、前記トランジスタ増幅器ダイの前記第1の表面上にある、
請求項54に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項56】
前記回路モジュールと前記ゲート端子との間に電気的に結合された結合要素をさらに備える、請求項55に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項57】
前記結合要素と前記回路モジュールとの間に接合層をさらに備える、請求項56に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項58】
前記接合層がはんだを含む、請求項57に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項59】
前記入力リード線と前記回路モジュールとの間に接合層をさらに備える、請求項55または請求項56に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項60】
前記回路モジュールに電気的に結合された回路要素をさらに備える、請求項55~59のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項61】
前記回路要素が、前記トランジスタ増幅器ダイとは反対側の前記回路モジュールの側面にある、請求項60に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項62】
前記RFトランジスタ増幅器ダイが、電気的に並列に接続された複数の単位セルトランジスタを備え、前記単位セルトランジスタが、ゲートマニホールドに結合されたそれぞれのゲートフィンガと、ドレインマニホールドに結合されたそれぞれのドレインフィンガと、それぞれのソースフィンガとを備え、
前記ゲート端子が、前記ゲートマニホールドに電気的に結合され、
前記ドレイン端子が、前記ゲートマニホールドに電気的に結合される、
請求項54~61のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項63】
前記ゲートマニホールドと前記ゲート端子との間に複数の導電性パターンをさらに備える、請求項62に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項64】
キャリア基板をさらに備え、前記キャリア基板が前記トランジスタ増幅器ダイの第2の表面上にある、請求項54~63のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項65】
トランジスタ増幅器であって、
III族窒化物ベースの増幅器ダイであって、前記増幅器ダイの第1の表面上にゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子を含むIII族窒化物ベースの増幅器ダイと、
前記増幅器ダイの前記第1の表面上の前記増幅器ダイの前記ゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子上にあり、前記増幅器ダイの前記第1の表面上の前記増幅器ダイの前記ゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子に電気的に結合された回路モジュールであって、前記回路モジュールが、前記トランジスタ増幅器の前記ゲート端子と第1のリード線との間、および/または前記トランジスタ増幅器の前記ドレイン端子と第2のリード線との間に結合された1つ以上の回路要素を含む、回路モジュールと
を備え、
前記回路モジュールが、第1の表面と、前記回路モジュールの前記第1の表面とは反対側にある第2の表面とを有し、前記回路モジュールの前記第1の表面が、前記増幅器ダイの前記第1の表面に隣接している、
トランジスタ増幅器。
【請求項66】
前記1つ以上の回路要素が、前記回路モジュールの前記第1の表面および/または前記第2の表面に取り付けられる、請求項65に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項67】
前記1つ以上の回路要素が、前記回路モジュール内に形成される、請求項65または請求項66に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項68】
前記第1のリード線および/または前記第2のリード線が、前記回路モジュールの前記第2の表面に結合される、請求項65~67のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項69】
前記第1のリード線および/または前記第2のリード線が、前記回路モジュールの前記第1の表面に結合される、請求項65~67のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項70】
前記回路モジュールが、前記回路モジュールの前記第1の表面上に第1の相互接続パッドおよび第2の相互接続パッドを備え、
前記第1の相互接続パッドが、前記増幅器ダイの前記ゲート端子に結合されるように構成され、
前記第2の相互接続パッドが、前記増幅器ダイの前記ドレイン端子に結合されるように構成される、
請求項65~69のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項71】
前記回路モジュールが、前記回路モジュールの前記第1の表面上に、前記増幅器ダイの前記ソース端子に結合されるように構成された第3の相互接続パッドを備える、請求項70に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項72】
前記増幅器ダイと前記回路モジュールとの間に結合要素をさらに備える、請求項65~71のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項73】
第1および第2の主面を含む半導体層構造と、
電気的に並列に接続された前記第1の主面上の複数の単位セルトランジスタであって、各単位セルトランジスタが、ゲートマニホールドに結合されたゲートフィンガと、ドレインマニホールドに結合されたドレインフィンガと、ソースフィンガとを含む、単位セルトランジスタと
を備え、前記半導体層構造が、前記第2の主面上の前記ソースフィンガへのビアを含まない、
無線周波数(「RF」)トランジスタ増幅器。
【請求項74】
前記第1の主面上に結合要素をさらに備え、前記結合要素が、前記ゲートマニホールドに接続されるように構成されたゲート接続パッドと、前記ドレインマニホールドに接続されるように構成されたドレイン接続パッドと、前記ソースフィンガの1つずつに接続されるように構成されたソース接続パッドとを備える、請求項73に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項75】
前記半導体層構造の前記第2の主面上にキャリア基板をさらに備える、請求項73または請求項74に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項76】
前記半導体層構造と前記キャリア基板との間の前記半導体層構造の前記第2の主面上に熱伝導層および/または導電層をさらに備える、請求項75に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項77】
前記半導体層構造上に回路モジュールをさらに備え、前記回路モジュールが、前記ゲートマニホールドに電気的に結合されたゲートリード線接続パッドと、前記ドレインマニホールドに電気的に結合されたドレインリード線接続パッドとを備える、請求項73または請求項74に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項78】
前記ゲートリード線接続パッドに電気的に結合された入力リード線であって、前記RFトランジスタ増幅器を含むパッケージから外部に延在するように構成された入力リード線と、
前記ドレインリード線接続パッドに電気的に結合された出力リード線であって、前記RFトランジスタ増幅器を含む前記パッケージから外部に延在するように構成された、出力リード線と
をさらに備える、請求項77に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項79】
前記回路モジュールの前記第1の側面および/または前記第2の側面に取り付けられた1つ以上の回路要素をさらに備える、請求項77に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項80】
前記1つ以上の回路要素上に熱伝導性および/または導電性補助スペーサ層をさらに備える、請求項79に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項81】
前記半導体層構造が、高電子移動度トランジスタ(HEMT)または横方向拡散金属酸化膜半導体(LDMOS)トランジスタをさらに備える、請求項73~80のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項82】
トランジスタ増幅器であって、
III族窒化物ベースの増幅器ダイであって、前記増幅器ダイの第1の表面上にゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子を含むIII族窒化物ベースの増幅器ダイと、
前記増幅器ダイの前記第1の表面上の前記増幅器ダイの前記ゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子上にあり、前記増幅器ダイの前記第1の表面上の前記増幅器ダイの前記ゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子に電気的に結合された回路モジュールと
を備え、
前記回路モジュールが、前記トランジスタ増幅器の前記ゲート端子と第1のリード線との間、および/または前記トランジスタ増幅器の前記ドレイン端子と第2のリード線との間に結合された1つ以上の回路要素を含み、
前記回路モジュールが、第1の表面と、前記回路モジュールの前記第1の表面とは反対側にある第2の表面とを有し、
前記回路モジュールの前記第1の表面が、前記増幅器ダイの前記第1の表面に隣接している、
トランジスタ増幅器。
【請求項83】
前記1つ以上の回路要素が、前記回路モジュールの前記第1の表面および/または前記第2の表面に取り付けられる、請求項82に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項84】
前記1つ以上の回路要素上に熱伝導性および/または導電性補助スペーサ層をさらに備える、請求項82または請求項83に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項85】
前記1つ以上の回路要素が、前記回路モジュール内に形成される、請求項82~84のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項86】
前記第1のリード線および/または前記第2のリード線が、前記回路モジュールの前記第2の表面に結合される、請求項82~85のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項87】
前記第1のリード線および/または前記第2のリード線が、前記回路モジュールの前記第1の表面に結合される、請求項82~85のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項88】
前記回路モジュールが、前記回路モジュールの前記第1の表面上に第1の相互接続パッドおよび第2の相互接続パッドを備え、
前記第1の相互接続パッドが、前記増幅器ダイの前記ゲート端子に結合されるように構成され、
前記第2の相互接続パッドが、前記増幅器ダイの前記ドレイン端子に結合されるように構成される、
請求項82~87のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項89】
前記回路モジュールが、前記回路モジュールの前記第1の表面上に、前記増幅器ダイの前記ソース端子に結合されるように構成された第3の相互接続パッドを備える、請求項88に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項90】
前記増幅器ダイと前記回路モジュールとの間に結合要素をさらに備える、請求項82~89のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項91】
第1の主面および第2の主面を有するRFトランジスタ増幅器ダイであって、前記第1の主面上にゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子を含むRFトランジスタ増幅器ダイと、
前記RFトランジスタ増幅器ダイの前記第1の主面上の回路モジュールであって、前記ゲート端子に電気的に結合されたゲートリード線接続パッドと、前記ドレイン端子に電気的に結合されたドレインリード線接続パッドとを含む、回路モジュールと、
RFトランジスタ増幅器ダイの前記第2の主面上のキャリア基板と、
前記RFトランジスタ増幅器ダイと前記キャリア基板との間の熱伝導性および/または導電性スペーサ層と
を備える、無線周波数(「RF」)トランジスタ増幅器。
【請求項92】
前記回路モジュールが、前記RFトランジスタ増幅器ダイの前記第1の主面に隣接する第1の側面と、前記第1の側面の反対側の第2の側面とを備え、
前記回路モジュールが、前記ゲート端子および/または前記ドレイン端子に結合された1つ以上の回路要素を備える、
請求項91に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項93】
前記1つ以上の回路要素が、前記回路モジュールの前記第1の側面および/または前記第2の側面に取り付けられる、請求項92に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項94】
前記1つ以上の回路要素上に熱伝導性および/または導電性補助スペーサ層をさらに備える、請求項92または請求項93に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項95】
前記スペーサ層および前記補助スペーサ層が、一体型スペーサ層を形成する、請求項94に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項96】
前記回路モジュールの前記第2の側面に結合された入力リード線および/または出力リード線をさらに備える、請求項91~95のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項97】
前記RFトランジスタ増幅器ダイと前記回路モジュールとの間の結合要素であって、前記RFトランジスタ増幅器ダイの前記第1の主面に隣接する底面と、前記底面の反対側の上面とを有する、結合要素をさらに備え、
前記結合要素の前記上面が、前記回路モジュールの第1の相互接続パッドに接続されるように構成されたゲート接続パッドと、前記回路モジュールの第2の相互接続パッドに接続されるように構成されたドレイン接続パッドと、前記回路モジュールの第3の相互接続パッドに接続されるように構成されたソース接続パッドとを備える、請求項91~96のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項98】
側壁および蓋をさらに備え、
前記キャリア基板、前記側壁、および前記蓋が内部キャビティを画定し、
前記RFトランジスタ増幅器ダイが前記内部キャビティ内にある、
請求項91~97のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項99】
前記回路モジュールおよびRFトランジスタ増幅器ダイ上にオーバーモールド材料をさらに備える、請求項91~97のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項100】
前記RFトランジスタ増幅器ダイが、III族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器ダイである、請求項91~99のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項101】
前記RFトランジスタ増幅器の動作周波数が、R帯域、S帯域、X帯域、Ku帯域、K帯域、Ka帯域、および/またはV帯域にある、請求項91~100のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年9月11日に出願された米国特許出願第17/018,762号の優先権を主張し、同出願は、2020年6月19日に出願された米国特許出願第16/906,610号の一部継続出願としての優先権を主張し、同出願は、2020年4月3日に出願された米国仮特許出願第63/004,765号の35 U.S.C.§119に基づく優先権を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、集積回路デバイスに関し、より詳細には、集積回路デバイスパッケージングのための構造に関する。
【背景技術】
【0003】
RF電力増幅器は、無線通信システム用の基地局、多段および多重経路増幅器(例えば、ドハティ増幅器)などの様々な用途で使用される。RF電力増幅器によって増幅された信号は、多くの場合、メガヘルツ(MHz)からギガヘルツ(GHz)の範囲の周波数を有する被変調キャリアを有する信号を含む。例えば、R帯域(0.5~1GHz)、S帯域(3GHz)、X帯域(10GHz)、Ku帯域(12~18GHz)、K帯域(18~27GHz)、Ka帯域(27~40GHz)、およびV帯域(40~75GHz)などの高周波で動作しながら高い電力処理能力を必要とする電気回路がより普及している。特に、現在、例えば500MHz以上の周波数(マイクロ波周波数を含む)でRF信号を増幅するために使用される無線周波数(「RF」)トランジスタ増幅器に対する高い需要がある。これらのRFトランジスタ増幅器は、高い信頼性、良好な線形性を示し、高い出力電力レベルを処理する必要があり得る。
【0004】
多くのRF電力増幅器設計は、増幅デバイスとして半導体スイッチングデバイスを利用する。これらのスイッチングデバイスの例としては、MOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)、DMOS(二重拡散金属酸化膜半導体)トランジスタ、HEMT(高電子移動度トランジスタ)、MESFET(金属半導体電界効果トランジスタ)、LDMOS(横方向拡散金属酸化膜半導体)トランジスタなどのパワートランジスタデバイスが挙げられる。
【0005】
RF増幅器は、通常、半導体集積回路チップとして形成される。ほとんどのRF増幅器は、シリコン内に、または炭化ケイ素(「SiC」)およびIII族窒化物材料などのワイドバンドギャップ半導体材料(すなわち、1.40eVより大きいバンドギャップを有する)を使用して実装される。本明細書で使用される場合、「III族窒化物」という用語は、窒素と周期表のIII族元素、通常はアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、および/またはインジウム(In)との間に形成される半導体化合物を指す。この用語はまた、AlGaNおよびAlInGaNなどの三元および四元化合物を指す。これらの化合物は、1モルの窒素が合計1モルのIII族元素と組み合わされた実験式を有する。
【0006】
シリコンベースのRF増幅器は、通常、LDMOSトランジスタを使用して実装され、比較的安価な製造で高レベルの線形性を示すことができる。III族窒化物ベースのRF増幅器は、通常、主にLDMOSトランジスタ増幅器が固有の性能制限を有し得る高出力および/または高周波動作を必要とする用途において、HEMTを使用して実装される。
【0007】
RFトランジスタ増幅器は、1つ以上の増幅段を含むことができ、各段は、通常、トランジスタ増幅器として実装される。出力電力および電流処理能力を高めるために、RFトランジスタ増幅器は、通常、多数の個々の「単位セル」トランジスタが電気的に並列に配置される「単位セル」構成で実装される。RFトランジスタ増幅器は、単一の集積回路チップまたは「ダイ」として実装されてもよく、または複数のダイを含んでもよい。複数のRFトランジスタ増幅器ダイが使用される場合、それらは直列および/または並列に接続されてもよい。
【0008】
RFトランジスタ増幅器は、基本動作周波数におけるRF信号についてアクティブトランジスタダイ(例えば、MOSFET、HEMT、LDMOSなどを含む)とそれに接続された伝送線路との間のインピーダンス整合を改善するように設計されたインピーダンス整合回路などの整合回路と、二次および三次高調波生成物などのデバイス動作中に生成され得る高調波生成物を少なくとも部分的に終端させるように設計された高調波終端回路とを含むことが多い。高調波生成物の終端はまた、相互変調歪生成物の生成に影響を及ぼす。
【0009】
RF増幅器トランジスタダイならびにインピーダンス整合回路および高調波終端回路は、デバイスパッケージ内に封入されてもよい。ダイまたはチップとは、その上に電子回路要素が製造される半導体材料または他の基板の小さなブロックを指し得る。集積回路パッケージングとは、ダイを物理的損傷および/または腐食から保護し、外部回路への接続のために電気接点を支持する支持ケースまたはパッケージ内に1つ以上のダイを封入化することを指し得る。集積回路デバイスパッケージ内の入力および出力インピーダンス整合回路は、通常、アクティブトランジスタダイのインピーダンスを固定値に整合させるように構成されるインピーダンス整合回路の少なくとも一部を提供するLCネットワークを含む。電気リード線は、RF増幅器を入力および出力RF伝送線路ならびにバイアス電圧源などの外部回路要素に電気的に接続するためにパッケージから延在してもよい。
【0010】
RFパワーデバイスを組み立てるためのいくつかの従来の方法は、トランジスタダイおよび整合ネットワーク構成要素のいくつかをCPC(銅、銅-モリブデン、銅積層構造)または銅フランジ上のセラミックまたはオーバーモールドパッケージ内に組み立てることを含み得る。トランジスタダイ、コンデンサ、および入力/出力リード線は、金および/またはアルミニウムワイヤなどのワイヤと相互接続されてもよい。そのような組み立てプロセスは、遅く、連続的であり得(例えば、一度に1つのパッケージが接合される)、組み立てコストが高くなり得る(例えば、金ワイヤおよび高価なワイヤボンドマシンのコストに起因して)。
【発明の概要】
【0011】
いくつかの実施形態によれば、第1および第2の主面と、電気的に並列に接続された第1の主面上の複数の単位セルトランジスタとを含む半導体層構造を含み、各単位セルトランジスタが、ゲートマニホールドに結合されたゲートフィンガと、ドレインマニホールドに結合されたドレインフィンガと、ソースフィンガとを含む、無線周波数(「RF」)トランジスタ増幅器。半導体層構造は、第2の主面上のソースフィンガへのビアを含まない。
【0012】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、第1の主面上に結合要素をさらに含み、結合要素は、ゲートマニホールドに接続されるように構成されたゲート接続パッドと、ドレインマニホールドに接続されるように構成されたドレイン接続パッドと、ソースフィンガの1つずつに接続されるように構成されたソース接続パッドとを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、半導体層構造の第2の主面上にキャリア基板をさらに含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、半導体層構造とキャリア基板との間の半導体層構造の第2の主面上に熱伝導層および/または導電層をさらに含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、半導体層構造上に回路モジュールをさらに含み、回路モジュールは、ゲートマニホールドに電気的に結合されたゲートリード線接続パッドと、ドレインマニホールドに電気的に結合されたドレインリード線接続パッドとを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、ゲートリード線接続パッドに電気的に結合された入力リード線であって、RFトランジスタ増幅器を含むパッケージから外部に延在するように構成された入力リード線と、ドレインリード線接続パッドに電気的に結合された出力リード線であって、RFトランジスタ増幅器を含むパッケージから外部に延在するように構成された出力リード線とをさらに含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、回路モジュールの第1の側面および/または第2の側面に取り付けられた1つ以上の回路要素をさらに含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、1つ以上の回路要素上に熱伝導性および/または導電性補助スペーサ層をさらに含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、半導体層構造は、高電子移動度トランジスタ(HEMT)または横方向拡散金属酸化膜半導体(LDMOS)トランジスタをさらに備える。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、トランジスタ増幅器は、増幅器ダイの第1の表面上にゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子を含むIII族窒化物ベースの増幅器ダイと、増幅器ダイの第1の表面上で増幅器ダイのゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子上にあり、増幅器ダイのゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子に電気的に結合された回路モジュールとを含む。回路モジュールは、トランジスタ増幅器のゲート端子と第1のリード線との間、および/またはトランジスタ増幅器のドレイン端子と第2のリード線との間に結合された1つ以上の回路要素を含み、回路モジュールは、第1の表面と、回路モジュールの第1の表面とは反対側にある第2の表面とを有し、回路モジュールの第1の表面は、増幅器ダイの第1の表面に隣接している。
【0021】
いくつかの実施形態では、1つ以上の回路要素は、回路モジュールの第1の表面および/または第2の表面に取り付けられる。
【0022】
いくつかの実施形態では、トランジスタ増幅器は、1つ以上の回路要素上に熱伝導性および/または導電性補助スペーサ層をさらに含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、1つ以上の回路要素は、回路モジュール内に形成される。
【0024】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のリード線は、回路モジュールの第2の表面に結合される。
【0025】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のリード線は、回路モジュールの第1の表面に結合される。
【0026】
いくつかの実施形態では、回路モジュールは、回路モジュールの第1の表面上に第1の相互接続パッドおよび第2の相互接続パッドを備え、第1の相互接続パッドは、増幅器ダイのゲート端子に結合されるように構成され、第2の相互接続パッドは、増幅器ダイのドレイン端子に結合されるように構成される。
【0027】
いくつかの実施形態では、回路モジュールは、回路モジュールの第1の表面上に、増幅器ダイのソース端子に結合されるように構成された第3の相互接続パッドをさらに備える。
【0028】
いくつかの実施形態では、トランジスタ増幅器は、増幅器ダイと回路モジュールとの間に結合要素をさらに含む。
【0029】
いくつかの実施形態によれば、無線周波数(「RF」)トランジスタ増幅器は、第1の主面および第2の主面を有するRFトランジスタ増幅器ダイであって、第1の主面上にゲート端子、ドレイン端子およびソース端子を含むRFトランジスタ増幅器ダイと、RFトランジスタ増幅器ダイの第1の主面上の回路モジュールであって、ゲート端子に電気的に結合されたゲートリード線接続パッドとドレイン端子に電気的に結合されたドレインリード線接続パッドとを含む、回路モジュールと、RFトランジスタ増幅器ダイの第2の主面上のキャリア基板と、RFトランジスタ増幅器ダイとキャリア基板との間の熱伝導性および/または導電性スペーサ層とを含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、回路モジュールは、RFトランジスタ増幅器ダイの第1の主面に隣接する第1の側面と、第1の側面の反対側の第2の側面とを備え、回路モジュールは、ゲート端子および/またはドレイン端子に結合された1つ以上の回路要素を備える。
【0031】
いくつかの実施形態では、1つ以上の回路要素は、回路モジュールの第1の側面および/または第2の側面に取り付けられる。
【0032】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、1つ以上の回路要素上に熱伝導性および/または導電性補助スペーサ層をさらに含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、スペーサ層および補助スペーサ層は、一体型スペーサ層を形成する。
【0034】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、回路モジュールの第2の側面に結合された入力リード線および/または出力リード線をさらに含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、RFトランジスタ増幅器ダイと回路モジュールとの間に結合要素をさらに含み、結合要素は、RFトランジスタ増幅器ダイの第1の主面に隣接する底面と、底面の反対側の上面とを有する。結合要素の上面は、回路モジュールの第1の相互接続パッドに接続されるように構成されたゲート接続パッドと、回路モジュールの第2の相互接続パッドに接続されるように構成されたドレイン接続パッドと、回路モジュールの第3の相互接続パッドに接続されるように構成されたソース接続パッドとを備える。
【0036】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、側壁および蓋をさらに含む。キャリア基板、側壁、および蓋は内部キャビティを画定し、RFトランジスタ増幅器ダイは内部キャビティ内にある。
【0037】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、回路モジュールおよびRFトランジスタ増幅器ダイ上にオーバーモールド材料をさらに含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器ダイは、III族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器ダイである。
【0039】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器の動作周波数は、R帯域、S帯域、X帯域、Ku帯域、K帯域、Ka帯域、および/またはV帯域にある。
【0040】
いくつかの実施形態による他のデバイス、装置、および/または方法は、以下の図面および詳細な説明を検討することによって当業者には明らかになるであろう。上記の実施形態のありとあらゆる組み合わせに加えて、すべてのそのような追加の実施形態は、この説明内に含まれ、本発明の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲によって保護されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1A】従来の高電子移動度トランジスタの概略断面図である。
【
図1B】従来のパッケージされたIII族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器の概略側面図である。
【
図1C】
図1BのRFトランジスタ増幅器に含まれるRFトランジスタ増幅器ダイの上部メタライゼーションの構造を示す、
図1Bの線1C-1Cに沿った概略断面図である。
【
図1D】別の従来のIII族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器の概略側面図である。
【
図2A】本発明のいくつかの実施形態によるIII族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器の概略側面図である。
【
図2B】
図2Aの線2B-2Bに沿った、
図2AのIII族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器の一部であるRFトランジスタ増幅器ダイの概略平面図である。
【
図2H】本発明の追加の実施形態の別の断面図である。
【
図2I】本発明の追加の実施形態のさらに別の断面図である。
【
図2J】本発明の追加の実施形態のさらに別の断面図である。
【
図2K】本発明の追加の実施形態のさらに別の断面図である。
【
図2L】本発明の追加の実施形態のさらに別の断面図である。
【
図3A】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器の概略断面図である。
【
図3B】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器ダイの概略断面図である。
【
図3C】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合された再配線層を組み込んだRFトランジスタ増幅器ダイの概略断面図である。
【
図3D】本発明のいくつかの実施形態による、複数のRFトランジスタ増幅器に結合された回路モジュールの概略断面図である。
【
図3E】本発明のいくつかの実施形態による、複数のRFトランジスタ増幅器ダイに結合された回路モジュールの概略断面図である。
【
図4A】本発明のいくつかの実施形態による、キャリア基板に結合されたRFトランジスタ増幅器および回路モジュールの概略断面図である。
【
図4B】本発明のいくつかの実施形態による、結合要素なしでキャリア基板に結合されたRFトランジスタ増幅器および回路モジュールの概略断面図である。
【
図4C】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合され、キャリア基板上に配置された複数のRFトランジスタ増幅器ダイの概略断面図である。
【
図5A】本発明のいくつかの実施形態による、RFトランジスタ増幅器の様々なパッケージングオプションの概略図である。
【
図5B】本発明のいくつかの実施形態による、RFトランジスタ増幅器の様々なパッケージングオプションの別の概略図である。
【
図5C】本発明のいくつかの実施形態による、RFトランジスタ増幅器の様々なパッケージングオプションのさらに別の概略図である。
【
図6A】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器の追加の実施形態の概略断面図である。
【
図6B】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器の追加の実施形態の別の概略断面図である。
【
図6C】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器の追加の実施形態のさらに別の概略断面図である。
【
図7A】本発明の特定の実施形態による回路モジュールとRFトランジスタ増幅器ダイとを結合する方法を示す概略図である。
【
図7B】本発明の特定の実施形態による回路モジュールとRFトランジスタ増幅器ダイとを結合する方法を示す別の概略図である。
【
図7C】本発明の特定の実施形態による回路モジュールとRFトランジスタ増幅器ダイとを結合する方法を示すさらに別の概略図である。
【
図7D】本発明の特定の実施形態による回路モジュールとRFトランジスタ増幅器ダイとを結合する方法を示すさらに別の概略図である。
【
図7E】本発明の特定の実施形態による回路モジュールとRFトランジスタ増幅器ダイとを結合する方法を示すさらに別の概略図である。
【
図8A】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの様々なパッケージングオプションの概略断面図である。
【
図8B】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの様々なパッケージングオプションの別の概略断面図である。
【
図9A】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの一実施形態の平面図である。
【
図9D】本発明のいくつかの実施形態による、基板上に取り付けられた
図9Aの回路モジュールの断面図である。
【
図10A】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの様々なパッケージングオプションの概略断面図である。
【
図10B】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの様々なパッケージングオプションの別の概略断面図である。
【
図11A】ダイは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器の追加の実施形態の概略断面図である。
【
図11B】ダイは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器の追加の実施形態の別の概略断面図である。
【
図11C】ダイは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器の追加の実施形態のさらに別の概略断面図である。
【
図11D】ダイは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器の追加の実施形態のさらに別の概略断面図である。
【
図12A】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器ダイの追加の実施形態の概略断面図である。
【
図12B】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器ダイの追加の実施形態の別の概略断面図である。
【
図12C】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器ダイの追加の実施形態のさらに別の概略断面図である。
【
図12D】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合されたRFトランジスタ増幅器ダイの追加の実施形態のさらに別の概略断面図である。
【
図13A】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合され、スペーサを組み込んだRFトランジスタ増幅器ダイの追加の実施形態の概略断面図である。
【
図13B】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合され、スペーサを組み込んだRFトランジスタ増幅器ダイの追加の実施形態の別の概略断面図である。
【
図13C】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合され、スペーサを組み込んだRFトランジスタ増幅器ダイの追加の実施形態のさらに別の概略断面図である。
【
図13D】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールに結合され、スペーサを組み込んだRFトランジスタ増幅器ダイの追加の実施形態のさらに別の概略断面図である。
【
図14A】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの様々なパッケージングオプションの概略断面図である。
【
図14B】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの様々なパッケージングオプションの別の概略断面図である。
【
図14C】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの様々なパッケージングオプションのさらに別の概略断面図である。
【
図14D】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの様々なパッケージングオプションのさらに別の概略断面図である。
【
図15A】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールを含み、第1および第2の回路要素に結合する機構を組み込んだ追加のRFトランジスタ増幅器の実施形態の概略断面図である。
【
図15B】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールを含み、第1および第2の回路要素に結合する機構を組み込んだ追加のRFトランジスタ増幅器の実施形態の別の概略断面図である。
【
図15C】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールを含み、第1および第2の回路要素に結合する機構を組み込んだ追加のRFトランジスタ増幅器の実施形態のさらに別の概略断面図である。
【
図15D】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールを含み、第1および第2の回路要素に結合する機構を組み込んだ追加のRFトランジスタ増幅器の実施形態のさらに別の概略断面図である。
【
図16A】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの様々なパッケージングオプションの概略断面図である。
【
図16B】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの様々なパッケージングオプションの別の概略断面図である。
【
図16C】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの様々なパッケージングオプションのさらに別の概略断面図である。
【
図16D】本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュールの様々なパッケージングオプションのさらに別の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下の詳細な説明では、本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、本開示はこれらの具体的な詳細なしで実施され得ることが当業者には理解されよう。いくつかの例では、周知の方法、手順、構成要素、および回路は、本開示を不明瞭にしないように詳細には記載されていない。本明細書に開示されるすべての実施形態は、別々に実施するか、または任意の方法および/または組み合わせで組み合わせることができることが意図される。一実施形態に関して説明された態様は、それに関して具体的に説明されていなくとも、異なる実施形態に組み込まれ得る。すなわち、すべての実施形態および/または任意の実施形態の特徴は、任意の方法および/または組み合わせで組み合わせることができる。
【0043】
本発明の実施形態によれば、ゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子がすべてRFトランジスタ増幅器ダイの上側面に位置するRFトランジスタ増幅器ダイを含むIII族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器が提供される。いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器は、ゲートおよびドレイン接続用のボンドワイヤを含まなくてもよく、これにより、回路内に存在するインダクタンスの量を低減することができる。上側面接点は、結合要素がRFトランジスタ増幅器ダイのゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子に直接結合されることを可能にすることができる。結合要素は、好都合な様式で、高調波終端回路、入力インピーダンス整合回路、および/または出力インピーダンス整合回路などの追加の回路にさらに接続されてもよい。トランジスタダイの基板がIII族窒化物ベースのHEMTのためのSiC成長基板などの高い熱伝導率を有する特定の実施形態では、ダイは、増幅器パッケージからダイによって発生した熱の熱放散を改善するために、金属スラグ、リードフレーム、またはフランジなどの熱伝導性キャリア基板またはサブマウント上に基板と共に取り付けることができる。
【0044】
図1Aは、従来の高電子移動度トランジスタ10の概略断面図である。
図1Aに示すように、高電子移動度トランジスタ10は、例えば、炭化ケイ素、シリコン、サファイアなどの基板22上に形成されてもよい。基板22上には、チャネル層24が形成されている。バリア層26は、チャネル層24上に、基板22の反対側に形成される。チャネル層24は、例えば、窒化ガリウム(GaN)を含んでもよく、バリア層26は、例えば、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)を含んでもよい。
【0045】
チャネル層24およびバリア層26は、共に基板22上に半導体構造90を形成することができる。ソース接点56およびドレイン接点54は、バリア層26の上面に形成され、互いに横方向に離間している。ソース接点56およびドレイン接点54は、バリア層26に対するオーミック接点を形成してもよい。
【0046】
ソース接点56とドレイン接点54との間のバリア層26の上面には、ゲート接点52が形成されている。HEMTデバイス10がその導通状態または「オン」状態になるようにバイアスされたとき、チャネル層24とバリア層26との間の接合部に二次元電子ガス(2DEG)層が形成される。2DEG層は、それぞれソース接点56およびドレイン接点54の下にあるデバイスのソース領域とドレイン領域との間に電流が流れることを可能にする高導電性層として作用する。
【0047】
ソース接点56は、例えば接地電圧などの基準信号に結合することができる。基準信号への結合は、基板22の下面22Aから基板22を通ってバリア層の上面26Aまで延在するビア66によって提供されてもよい。ビア66は、ソース接点56の下面56Aを露出させることができる。バックメタル層35が、基板22の下面22A上およびビア66の側壁上に形成されてもよい。バックメタル層35は、ソース接点56に直接接触してもよい。したがって、バックメタル層35、およびそれに結合された信号は、ソース接点56に電気的に接続され得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、1つ以上の絶縁層50が、半導体構造90の上面に直接接触してもよい(例えば、バリア層26の上面26Aに接触する)。1つ以上の絶縁層50は、HEMTデバイス10のためのパッシベーション層として機能することができる。いくつかの実施形態では、ゲート接点52および/またはドレイン接点54に接触するために追加の金属接点(図示せず)が設けられてもよい。
【0049】
上述したように、
図1Aに示すHEMTデバイスを含むIII族窒化物ベースのRF増幅器は、高出力および/または高周波用途で使用されることが多い。通常、動作中にIII族窒化物ベースのRF増幅器ダイ内には高レベルの熱が発生する。RFダイが高温になりすぎると、RF増幅器の性能(例えば、出力電力、効率、線形性、利得など)が低下する可能性があり、および/またはRF増幅器ダイが損傷する可能性がある。したがって、III族窒化物ベースのRF増幅器は、通常、熱除去のために最適化され得るパッケージ内に取り付けられる。
図1Bおよび
図1Cは、従来のパッケージされたIII族窒化物ベースのRF増幅器を示す。特に、
図1Bは、従来のパッケージされたIII族窒化物ベースのRF増幅器100の概略側面図であり、
図1Cは、パッケージされたIII族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器100に含まれるRFトランジスタ増幅器ダイの概略断面図であり、断面は、
図1Bの線1C-1Cに沿ったものである。
図1B~
図1C(および他の様々な図)は非常に簡略化された図であり、実際のRF増幅器は、本明細書の簡略化された図には示されていない多くの単位セルならびに様々な回路および要素を含み得ることが理解されよう。
【0050】
図1Bに示すように、III族窒化物ベースのRF増幅器100は、パッケージ170内に取り付けられたRF増幅器ダイ110を含む。パッケージ170は、ゲートリード線172と、ドレインリード線174と、キャリア基板176と、ハウジング178とを含む。RFトランジスタ増幅器ダイ110は、例えば金属フランジを備えることができるキャリア基板176の上面に取り付けられる。RF増幅器ダイ110は、上側面112および底側面114を有する。RF増幅器ダイ110は、順次積層された底側面(「裏」側面とも呼ばれる)メタライゼーション構造120と、半導体層構造130と、上側面メタライゼーション構造140とを含む。裏側面メタライゼーション構造120は、ソース端子126を備える。RF増幅器100は、
図1Aに示すようなHEMTベースのRF増幅器であってもよく、その場合、半導体層構造130は、通常は半導体または絶縁成長基板(SiC、シリコン、またはサファイア基板など)上に形成される少なくともチャネル層およびバリア層を含んでもよい。成長基板は、非半導体材料で形成されていても、半導体層構造130の一部であると考えることができる。上側面メタライゼーション構造140は、とりわけ、ゲート端子142およびドレイン端子144を含む。
【0051】
入力整合回路190および/または出力整合回路192はまた、ハウジング178内に取り付けられてもよい。整合回路190、192は、RFトランジスタ増幅器100に入力または出力されるRF信号の基本波成分のインピーダンスを、それぞれRFトランジスタ増幅器ダイ110の入力または出力におけるインピーダンスに整合させるインピーダンス整合回路、および/または、二次または三次高調波などの、RFトランジスタ増幅器ダイ110の入力または出力に存在し得る基本RF信号の高調波を短絡するように構成された高調波終端回路であってもよい。
図1Bに概略的に示すように、入力および出力整合回路190、192は、金属フランジ176に取り付けられてもよい。ゲートリード線172は、1つ以上の第1のボンドワイヤ182によって入力整合回路190に接続されてもよく、入力整合回路190は、1つ以上の第2のボンドワイヤ183によってRF増幅器ダイ110のゲート端子142に接続されてもよい。同様に、ドレインリード線174は、1つ以上の第4のボンドワイヤ185によって出力整合回路192に接続されてもよく、出力整合回路192は、1つ以上の第3のボンドワイヤ184によってRF増幅器ダイ110のドレイン端子144に接続されてもよい。RFトランジスタ増幅器ダイ110のソース端子126は、金属フランジ176に直接取り付けられてもよい。金属フランジ176は、ソース端子126への電気接続を提供することができ、放熱構造としても機能することができる。第1~第4のボンドワイヤ182~185は、入力および/または出力整合回路の一部を形成することができる。ハウジング178は、セラミックハウジングを含むことができ、ゲートリード線172およびドレインリード線174は、ハウジング178を通って延在することができる。ハウジング178は、側壁の下部を形成し、ゲートおよびドレインリード線172、174を支持するフレーム、ならびにフレームの上部に配置された蓋などの複数の部品を備えることができる。デバイスの内部は、空気で満たされたキャビティを有することができる。
【0052】
図1Cは、上側面メタライゼーション構造140の一部を通るRF増幅器ダイ110の概略断面図である。上側面メタライゼーション構造140の様々な導電性要素を互いに絶縁する誘電体層は、図を簡略化するために
図1Cには示されていない。
【0053】
図1Cに示すように、RFトランジスタ増幅器ダイ110は、各々がゲートフィンガ152、ドレインフィンガ154およびソースフィンガ156を含む複数の単位セルトランジスタ116を有するIII族窒化物ベースのHEMT RFトランジスタ増幅器を含む。ゲートフィンガ152は共通のゲートマニホールド146に電気的に接続されており、ドレインフィンガ154は共通のドレインマニホールド148に電気的に接続されている。ゲートマニホールド146は、ゲートボンドパッドとして実装され得るゲート端子142(例えば、ゲートマニホールド146から上方に延在する導電性ビアを介して)に電気的に接続されており(
図1B参照)、ドレインマニホールド148は、ドレインボンドパッドとして実装され得るドレイン端子144(例えば、ドレインマニホールド148から上方に延在する導電性ビアを介して)に電気的に接続されている(
図1B参照)。ソースフィンガ156は、半導体層構造130を通って延在する複数の導電性ソースビア166を介してソース端子126に電気的に接続されている。導電性ソースビア166は、半導体層構造130を完全に貫通して延在する金属めっきビアを含み得る。
【0054】
再び
図1Bを参照すると、キャリア基板176(ここでは金属フランジである)は、RF増幅器ダイ110内で発生した熱を放散するヒートシンクとして作用することができる。熱は、例えば、単位セルトランジスタ116のチャネル領域内に比較的高い電流密度が生成されるRF増幅器ダイ110の上部で主に生成される。この熱は、ソースビア166および半導体層構造130の両方を介してキャリア基板176に伝達されてもよい。
【0055】
図1Dは、
図1Bを参照して上述したRFトランジスタ増幅器と同様の従来のパッケージされたIII族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器100’の概略側面図である。RFトランジスタ増幅器100’は、異なるパッケージ170’を含む点でRFトランジスタ増幅器100とは異なる。パッケージ170’は、金属サブマウント176(金属ヒートシンクとして作用し、金属スラグとして実装することができる)、ならびにゲートリード線およびドレインリード線172’、174’を含む。いくつかの実施形態では、金属リードフレームを形成することができ、金属リードフレームはその後、金属サブマウント176および/またはゲートリード線およびドレインリード線172’、174’を提供するように加工される。RFトランジスタ増幅器100’はまた、RFトランジスタ増幅器ダイ110、リード線172’、174’、および金属サブマウント176を少なくとも部分的に取り囲むプラスチックオーバーモールド178’を含む。プラスチックオーバーモールド178’は、RFトランジスタ増幅器100に含まれるセラミック側壁および蓋178に取って代わる。
【0056】
実施形態に応じて、パッケージされたトランジスタ増幅器100’は、例えば、RFトランジスタ増幅器ダイ110としてモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)を含むことができ、この場合、RFトランジスタ増幅器ダイ110は複数の個別のデバイスを組み込む。いくつかの実施形態では、パッケージされたRFトランジスタ増幅器100は、直列に接続されて多段RFトランジスタ増幅器を形成する複数のRFトランジスタ増幅器ダイを含むことができ、および/または複数の経路に(例えば、並列で)配置されて、例えばドハティ増幅器構成におけるように、複数のRFトランジスタ増幅器ダイおよび複数の経路を有するRFトランジスタ増幅器を形成する複数のトランジスタダイを含むことができる。
【0057】
他の場合では、III族窒化物ベースのRF増幅器は、1つ以上のRF増幅器ダイがそれらの関連するインピーダンス整合回路および高調波終端回路と共に単一の集積回路ダイに実装されるMMICデバイスとして実装されてもよい。そのようなIII族窒化物ベースのRF増幅器の例は、例えば、米国特許第9,947,616号に開示されており、その内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。RFトランジスタ増幅器ダイ110がMMIC実装である場合、入力整合回路190および/または出力整合回路192は省略されてもよく(代わりにRFトランジスタ増幅器ダイ110内に実装されてもよいため)、ボンドワイヤ182および/または185は、ゲートリード線およびドレインリード線172’、174’からゲート端子およびドレイン端子142、144まで直接延在してもよい。
【0058】
図1A~
図1DのRFトランジスタ増幅器100などの従来のIII族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器は、ボンドワイヤ182、184を使用してRFトランジスタ増幅器ダイ110をパッケージの他の部分に接続することができる。これらのボンドワイヤ182、184は、RFトランジスタ増幅器のインピーダンス整合回路および/または高調波終端回路内のインダクタのいくつかを実装するために使用され得る固有のインダクタンスを有する。提供されるインダクタンスの量は、ボンドワイヤ182、184が所望の量のインダクタンスを提供するように、ボンドワイヤ182、184の長さおよび/または断面積(例えば、直径)を変更することによって変動させることができる。残念なことに、用途がより高い周波数に移行するにつれて、ボンドワイヤ182、184のインダクタンスは、インピーダンス整合回路および/または高調波終端回路のための所望の量のインダクタンスを超える可能性がある。これが起こった場合、インダクタンスを適切なレベルに減少させる試みとして、非常に短いおよび/または大きな断面積を有するボンドワイヤ182、184を使用することができる。しかしながら、非常に短いボンドワイヤ182、184は、適所にはんだ付けすることが困難であり、製造コストを増加させる可能性があり、および/またはより高いデバイス故障率をもたらす可能性がある。大きな断面積を有するボンドワイヤ182、184は、RFトランジスタ増幅器ダイ上により大きなゲートボンドパッドおよびドレインボンドパッドを必要とする可能性があり、RFトランジスタ増幅器ダイの全体的なサイズが増大する可能性があり、これもまた望ましくない。さらに、いくつかの高周波用途では、大きな断面積を有する非常に短いボンドワイヤ182、184でさえ、過度のインダクタンスを有する可能性があり、それにより、整合ネットワークは、例えば、二次または三次高調波を適切に終端させることができない。ボンドワイヤ182、184内のインダクタンスが大きすぎるという問題を回避するために、RFトランジスタ増幅器をMMICデバイスとして実装することができるが、MMIC RF増幅器は製造コストがより高く、整合回路の周波数範囲でのみ使用することができ、柔軟性が低下する。
【0059】
さらに、大量製造に通常使用されるワイヤボンディング装置は、+/-1ミルの公差を有することができ、これは、任意の特定のワイヤボンドの長さが2ミル(すなわち、ボンドワイヤの各端部で+/-1ミル)だけ変動し得ることを意味する。高周波用途では、2ミルのワイヤボンドに関連するインダクタンスの変動が大きくなる可能性があり、したがって、ボンドワイヤが所望の公称長さから1~2ミル短すぎるかまたは長すぎる場合、整合回路の性能が低下する可能性がある。ゲート端子およびドレイン端子をデバイスの上側面に形成し、これらの端子を追加の回路に接続するために結合要素を使用することにより、このプロセスの変動を大幅に排除することができ、その結果、性能が向上する。
【0060】
本発明の実施形態を、添付の図面を参照してさらに詳細に説明する。
【0061】
図2A~
図2Gは、本発明の特定の実施形態によるIII族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器200を示す。特に、
図2Aは、III族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器200の概略側面図である。
図2Bは、
図2Aの線2B-2Bに沿った、
図2AのIII族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器200の一部であるRFトランジスタ増幅器ダイ210の概略平面図である。
図2C~
図2Fは、それぞれ
図2Bの線2C-2C~線2F-2Fに沿った、RFトランジスタ増幅器ダイ210の概略断面図である。
図2Gは、
図2Dに示すソース端子の代替実施形態である。
図2H~
図2Lは、本発明の特定の実施形態によるIII族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器200’、200’’の追加の実施形態の断面図である。
【0062】
図2Aに示すように、いくつかの実施形態では、III族窒化物ベースのRFトランジスタ増幅器200は、結合要素270の底面に取り付けられたRFトランジスタ増幅器ダイ210を含むことができる。RFトランジスタ増幅器ダイ210は、上側面212および裏側面214を有する。RFトランジスタ増幅器ダイ210は、順次積層された上側面メタライゼーション構造220と、半導体層構造230と、底側面熱層240とを含む。上側面メタライゼーション構造220は、ゲート端子222と、ドレイン端子224と、1つ以上のソース端子226とを備える。RFトランジスタ増幅器200は、HEMTベースのRFトランジスタ増幅器であってもよく、その場合、半導体層構造230は、
図2Cおよび
図2Dを参照してより詳細に説明するように、少なくともチャネル層およびバリア層を含んでもよい。いくつかの構成では、本明細書でさらに説明するように、結合要素270は、RFトランジスタ増幅器200から省略されてもよい。
【0063】
結合要素270は、ゲート端子222、ドレイン端子224、および1つ以上のソース端子226に結合するように構成されてもよい。場合によっては、結合要素270は、再配線層(RDL)積層構造および/またはインターポーザを含むことができる。RDL積層構造は、導電層パターンおよび/または導電性ビアを有する基板を指す。RDL積層構造は、基材上に導電および絶縁層および/またはパターンを堆積することによって、ならびにRDL積層構造を介して信号を伝送するための構造内にビアおよびルーティングパターン(例えば、銅から)を形成することによって、半導体加工技術を使用して製造することができる。例えば、
図2Aに示すように、結合要素270は、封入構造277内に形成された導電性パターン273を含むことができる。
【0064】
結合要素270の上面には、ゲート接続パッド272、ドレイン接続パッド274、およびソース接続パッド276が設けられている。これらの接続パッド272、274、276の各々は、例えば、露出した銅パッドを含むことができるが、本発明はこれに限定されない。ゲート接続パッド272は、結合要素270内の1つ以上の導電性パターン273によってゲート端子222に電気的に結合されてもよい。同様に、ドレイン接続パッド274は、結合要素270内の1つ以上の導電性パターン273によってドレイン端子224に電気的に結合されてもよく、ソース接続パッド276は、結合要素270内の1つ以上の導電性パターン273によってソース端子226に電気的に結合されてもよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、結合要素270の導電性パターン273は、ファンアウト(FO)構成で構成されてもよい。FO構成は、それぞれのソース端子、ゲート端子、およびドレイン端子への接続部の間隔を拡大することを可能にし、接続部の分離を増大させることを可能にすることができる。しかしながら、本発明は、FO接続に限定されない。いくつかの実施形態では、ファンイン接続、ファンインおよびファンアウト構成、または他の構成を使用することができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、結合要素270および/またはRDL積層構造は、ウェハレベル加工(WLP)動作の一部として形成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。例えば、結合要素270は、ゲート端子222、ドレイン端子224、および1つ以上のソース端子226上に導電性ピラーを配置することによって形成することができる。いくつかの実施形態では、導電性ピラーは銅を含んでもよい。例えば、導電性ピラーは、パターンを形成するために1つ以上のマスクを使用して銅シードを電気めっきすることによって形成されてもよい。導電性ピラーは、導電性パターン273を形成してもよい。また、ゲート接続パッド272、ドレイン接続パッド274およびソース接続パッド276は、導電性パターン273上に形成されてもよい。導電性パターン273、ゲート接続パッド272、ドレイン接続パッド274、およびソース接続パッド276は、オーバーモールド材料を含むことができる封入構造277内に少なくとも部分的に配置することができる。オーバーモールド材料としては、例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、導電性パターン273の酸化物、ポリマー、成形コンパウンド、および/またはそれらの組み合わせが挙げられる。オーバーモールド材料を(例えば、平坦化)加工して、ゲート接続パッド272、ドレイン接続パッド274、および/またはソース接続パッド276を露出させることができる。いくつかの実施形態では、結合要素270の形成は、ウェハレベルで実行されてもよく、RFトランジスタ増幅器ダイ210および/またはRFトランジスタ増幅器200の個々は、ウェハから単離されてもよい。
【0067】
いくつかの実施形態では、結合要素270は、チップファーストまたはチップラストプロセスで形成されてもよい。チップファーストプロセスにおいて、RDL構造は、ダイ210(または、ダイ210を含むウェハ)上に形成され得る。例えば、シード層を(例えば、ゲート端子222、ドレイン端子224、および1つ以上のソース端子226のうちの1つ以上の上に)堆積させることができる。次いで、シードをパターニングおよび電気めっきして、導電性材料の層を形成することができる。このプロセスは、結合要素270の導電性パターン273から複数回繰り返されてもよい。次いで、これらの導電性パターン273を封入構造277内に封入して、結合要素270を形成することができる。
【0068】
チップラストプロセスでは、結合要素270のRDL層を一時的なキャリア層上に形成することができる。導電性パターン273は、一時的なキャリア層上にチップファーストプロセスと同様に形成されてもよい。完了したとき、結合要素270は、一時的なキャリア層から分離され、次いでダイ210に再結合され得る。例えば、結合要素270は、ゲート端子222、ドレイン端子224、および1つ以上のソース端子226のうちの1つ以上に(例えば、はんだを介して)結合されてもよい。
【0069】
例えば、プリント回路基板(例えば、多層プリント回路基板)、導電性ビアおよび/またはパッドを含むセラミック基板、またはRFトランジスタ増幅器ダイ210の上側面212への電気接続を行うことができるRFトランジスタ増幅器ダイ210のための任意の結合構造などの他の結合要素270が代替的に使用されてもよい。
【0070】
図2Aに示す導電性パターン273の配置は単なる例であり、本発明から逸脱することなく他の配置が可能である。例えば、いくつかの実施形態では、結合要素270の導電性パターン273は、RFトランジスタ増幅器ダイ210の側面に隣接して延在してもよい。いくつかの実施形態では、結合要素270は、
図2Aに示す端子以外の端子を有してもよい。
【0071】
熱層240は、RFトランジスタ増幅器ダイ210の裏側面214上にあってもよい。熱層240は、RFトランジスタ増幅器ダイ210とRFトランジスタ増幅器ダイ210が取り付けられるキャリア基板との間の熱伝達を容易にするように構成された熱伝導層であってもよい。いくつかの実施形態では、熱層240は省略されてもよい。いくつかの実施形態では、熱層240は、共晶層などのダイアタッチ層であってもよい。熱層240は、トランジスタ増幅器ダイ210上にあってもよく、および/または封入構造277上に延在してもよい。熱層240は、共晶結合または他の金属結合を形成するための金属層とすることができる。いくつかの実施形態では、熱層240は熱接着剤であってもよい。
【0072】
RFトランジスタ増幅器ダイ210は、互いに並列に電気接続された複数の単位セルトランジスタ216を含むIII族窒化物ベースのHEMT RFトランジスタ増幅器を含むことができる。これは、上側面メタライゼーション構造220の下のRFトランジスタ増幅器ダイ210の平面図を概略的に示す
図2Bに最もよく見ることができる。ゲート端子222、ドレイン端子224、および1つ以上のソース端子226を含む上側面メタライゼーション構造220は、
図2Bに破線で示されている。
【0073】
図2Bに示すように、RFトランジスタ増幅器ダイ210は、ゲートマニホールド242およびドレインマニホールド244と、複数のゲートフィンガ252と、複数のドレインフィンガ254と、複数のソースフィンガ246とを含み、それらのすべてが半導体層構造230の上面に形成されてもよい。ゲートマニホールド242およびゲートフィンガ252は、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲート電極の一部である。ゲートマニホールド242およびゲートフィンガ252は、第1のモノリシック金属パターンとして実装されてもよいが、本発明はこれに限定されない。ドレインマニホールド244およびドレインフィンガ254は、RFトランジスタ増幅器ダイ210のドレイン電極の一部であり、第2のモノリシック金属パターンとして実装されてもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0074】
ゲートフィンガ252は、Ni、Pt、Cu、Pd、Cr、W、および/またはWSiNなどのIII族窒化物ベースの半導体材料とショットキー接点を形成することができる材料で形成することができる。ドレインフィンガ254およびソースフィンガ246は、III族窒化物ベースの材料とのオーミック接点を形成することができる金属(例えば、TiAlN、TiSiNiなど)を含むことができる。ゲートマニホールド/フィンガ242、252、ドレインマニホールド/フィンガ244、254、およびソースフィンガ246を互いに分離するのを助ける誘電体層(または一連の誘電体層)は、RFトランジスタ増幅器ダイ210の要素をよりよく示すために
図2Bには示されていない。
【0075】
ゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226は、RFトランジスタ増幅器ダイ210の上面に設けられてもよい。ゲート端子222は、ゲートマニホールド242に(例えば、導電性ビアによって)物理的かつ電気的に接続されてもよく、ソース端子226は、ソースフィンガ246に(例えば、導電性ビアによって)物理的かつ電気的に接続されてもよく、ドレイン端子224は、ドレインマニホールド244に(例えば、導電性ビアによって)物理的かつ電気的に接続されてもよい。様々な端子は、ゲート/ドレインマニホールドおよび/またはソースフィンガに直接接続されているものとして示されているが、いくつかの実施形態では、中間要素が存在してもよいことが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態では、コンデンサ、インダクタ、抵抗器などが、端子とそれぞれのマニホールドおよび/またはフィンガとの間に結合されてもよい。一例として、ドレインマニホールド244に結合されたRFトランジスタ増幅器ダイ210の表面にコンデンサが形成されてもよく、ドレイン端子224はコンデンサに結合されてもよい。
【0076】
図2Bには、単位セルトランジスタ216の1つも示されている。図示のように、単位セルトランジスタ216は、半導体層構造230の下にある部分と共に、ゲートフィンガ252、ドレインフィンガ254、およびソースフィンガ246を含む。すべてのゲートフィンガ252が共通のゲートマニホールド242に電気的に接続され、すべてのドレインフィンガ254が共通のドレインマニホールド244に電気的に接続され、すべてのソースフィンガ246がソース端子226(後述)を介して互いに電気的に接続されているので、単位セルトランジスタ216はすべて電気的に並列に接続されていることが分かる。
【0077】
単位セルトランジスタ216は、HEMTデバイスであってもよい。本発明の実施形態を利用することができるIII族窒化物ベースのHEMTデバイスに適した構造は、例えば、2002年6月6日に公開された同一出願人による米国特許出願公開第2002/0066908A1号、「Aluminum Gallium Nitride/Gallium Nitride High Electron Mobility Transistors Having A Gate Contact On A Gallium Nitride Based Cap Segment And Methods Of Fabricating Same」、2002年11月14日に公開された米国特許出願公開第2002/0167023A1号「Group-III Nitride Based High Electron Mobility Transistor(HEMT)With Barrier/Spacer Layer」、2004年4月1日に公開された米国特許出願公開第2004/0061129号「Nitride-Based Transistors And Methods Of Fabrication Thereof Using Non-Etched Contact Recesses」、2011年3月15日に発行された米国特許第7,906,799号「Nitride-Based Transistors With A Protective Layer And A Low-Damage Recess」、および2001年11月13日に発行された「Nitride Based Transistors On Semi-Insulating Silicon Carbide Substrates」と題する米国特許第6,316,793号に記載されており、これらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0078】
図2Cおよび
図2Dを参照すると、半導体層構造230は、複数の半導体層を含む。図示の実施形態では、合計2つの半導体層、すなわちチャネル層234と、チャネル層234の上側面にあるバリア層236とが示されている。半導体層構造230は、追加の半導体層および/または非半導体層を含むことができる。例えば、半導体層構造230は、その上に他の半導体層が成長される成長基板232を含むことができる。成長基板232は、例えば、4Hポリタイプの炭化ケイ素であってもよい半絶縁性炭化ケイ素(SiC)基板であってもよい。他の炭化ケイ素候補ポリタイプとしては、3C、6H、および15Rポリタイプが挙げられる。成長基板232は、Cree,Inc.から入手可能な高純度半絶縁性(HPSI)基板であってもよい。「半絶縁性」という用語は、本明細書では、絶対的な意味ではなく記述的に使用される。
【0079】
本発明のいくつかの実施形態では、成長基板232の炭化ケイ素バルク結晶は、室温で約1×105オーム-cm以上の抵抗率を有し得る。本発明のいくつかの実施形態で使用され得る例示的なSiC基板は、例えば、本発明の譲受人であるDurham,N.C.のCree,Inc.によって製造され、そのような基板を製造する方法は、例えば、米国再発行特許第34,861号、米国特許第4,946,547号、米国特許第5,200,022号、および米国特許第6,218,680号に記載されており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。炭化ケイ素を基板材料として使用することができるが、本出願の実施形態は、サファイア(Al2O3)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化ガリウム(GaN)、シリコン(Si)、GaAs、LGO、酸化亜鉛(ZnO)、LAO、リン化インジウム(InP)などの任意の適切な基板を利用することができる。成長基板232は炭化ケイ素ウェハであってもよく、RFトランジスタ増幅器200は、少なくとも部分的にウェハレベル加工によって形成されてもよく、その後、ウェハはダイシングされて複数の個々のRFトランジスタ増幅器200を提供してもよい。
【0080】
SiCは、III族窒化物デバイスの非常に一般的な基板材料であるサファイア(Al2O3)またはシリコンよりもIII族窒化物にはるかに近い結晶格子整合を有する。SiCのより近い格子整合は、サファイアまたはシリコン上で一般的に利用可能なものよりも高品質のIII族窒化物膜をもたらし得る。SiCはまた、非常に高い熱伝導率を有するので、炭化ケイ素上のIII族窒化物デバイスの総出力電力は、通常、サファイア上に形成された同じデバイスの場合のように基板の熱放散によって制限されない。また、半絶縁性SiC基板の利用可能性は、デバイスの分離および寄生容量の低減を提供することができる。
【0081】
チャネル層234の下の成長基板232上に、任意選択のバッファ層、核生成層、および/または転移層(図示せず)を設けることができる。例えば、SiC成長基板232と半導体層構造230の残りの部分との間に適切な結晶構造転移を提供するために、AlNバッファ層を含めることができる。さらに、例えば、その開示が本明細書に完全に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれる、2003年6月5日に公開され、「Strain Balanced Nitride Heterojunction Transistors And Methods Of Fabricating Strain Balanced Nitride Heterojunction Transistors」と題する、同一出願人による米国特許出願公開第2003/0102482A1号に記載されているように、歪み平衡(strain balancing)転移層を設けることもできる。
【0082】
いくつかの実施形態では、チャネル層234およびバリア層236はそれぞれエピタキシャル成長によって形成されてもよい。III族窒化物のエピタキシャル成長のための技術は、例えば、米国特許第5,210,051号、米国特許第5,393,993号、および米国特許第5,523,589号に記載されており、その開示はまた、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。チャネル層234は、バリア層236のバンドギャップよりも小さいバンドギャップを有してもよく、チャネル層234はまた、バリア層236よりも大きい電子親和力を有してもよい。チャネル層234およびバリア層236は、III族窒化物ベースの材料を含んでもよい。
【0083】
いくつかの実施形態では、チャネル層234は、チャネル層234の伝導帯端のエネルギーがチャネル層234とバリア層236との間の界面でのバリア層236の伝導帯端のエネルギーよりも小さいことを条件として、AlxGa1-xNなどのIII族窒化物材料であり、式中、0≦x<1である。本発明の特定の実施形態では、x=0であり、チャネル層234が窒化ガリウム(「GaN」)であることを示す。チャネル層234はまた、InGaN、AlInGaNなどの他のIII族窒化物であってもよい。チャネル層234は、ドープされていなくてもよく、または意図せずにドープされてもよく、例えば、約2nmを超える厚さまで成長させてもよい。チャネル層234はまた、超格子またはGaN、AlGaNなどの組み合わせなどの多層構造であってもよい。
【0084】
チャネル層234は、バリア層236の少なくとも一部のバンドギャップよりも小さいバンドギャップを有してもよく、チャネル層234はまた、バリア層236よりも大きい電子親和力を有してもよい。特定の実施形態では、バリア層236は、約0.1nm~約10nm以上の厚さを有するAlN、AlInN、AlGaNまたはAlInGaNである。特定の実施形態では、バリア層236は十分に厚く、チャネル層234とバリア層236との間の界面で著しいキャリア濃度を誘起するのに十分高いAl組成およびドーピングを有する。
【0085】
バリア層236は、III族窒化物であってもよく、チャネル層234よりも大きいバンドギャップおよびチャネル層234よりも小さい電子親和力を有してもよい。したがって、本発明の特定の実施形態では、バリア層236は、AlGaN、AlInGaNおよび/またはAlN、またはそれらの層の組み合わせを含むことができる。バリア層236は、例えば、約0.1nm~約30nmの厚さであってもよい。特定の実施形態では、バリア層236は、ドープされていないか、または約1019cm-3未満の濃度までn型ドーパントでドープされる。本発明のいくつかの実施形態では、バリア層236は、AlxGa1-xNであり、式中、0<x<1である。特定の実施形態では、アルミニウム濃度は約25%である。しかしながら、本発明の他の実施形態では、バリア層236は、約5%~約100%のアルミニウム濃度を有するAlGaNを含む。本発明の特定の実施形態では、アルミニウム濃度は約10%を超える。
【0086】
バリア層236とチャネル層234との間のバンドギャップの違い、およびバリア層236とチャネル層234との間の界面での圧電効果に起因して、チャネル層234とバリア層236との間の接合部で、二次元電子ガス(2DEG)がチャネル層234に誘起される。2DEGは、各単位セルトランジスタ216のソース領域とその関連するドレイン領域との間の伝導を可能にする高導電性層として作用し、ソース領域は、ソースフィンガ246の直下にある半導体層構造230の部分であり、ドレイン領域は、対応するドレインフィンガ254の直下にある半導体層構造230の部分である。
【0087】
半導体構造230は、例示の目的でチャネル層234およびバリア層236と共に示されているが、半導体構造230は、チャネル層234と基板232との間のバッファおよび/または核生成層、および/またはバリア層236上のキャップ層などの追加の層/構造/要素を含むことができる。基板、チャネル層、バリア層、および他の層を含むHEMT構造は、例として、米国特許第5,192,987号、米国特許第5,296,395号、米国特許第6,316,793号、米国特許第6,548,333号、米国特許第7,544,963号、米国特許第7,548,112号、米国特許第7,592,211号、米国特許第7,615,774号、米国特許第7,548,112号、および米国特許第7,709,269号に記載されており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。例えば、炭化ケイ素基板232とRFトランジスタ増幅器200の残りの部分との間に適切な結晶構造転移を提供するために、基板232の上面にAlNバッファ層を形成することができる。さらに、例えば、その開示が本明細書に完全に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれる、同一出願人による米国特許第7,030,428号に記載されているように、歪み平衡転移層を同様に、および/または代替的に設けることができる。任意選択のバッファ/核生成/転移層は、MOCVD、MBE、および/またはHVPEによって堆積されてもよい。
【0088】
ゲートフィンガ252、ドレインフィンガ254およびソースフィンガ246の上方には、層間絶縁層238が形成されている。層間絶縁層238は、SiN、SiO2などの誘電材料を含むことができる。
【0089】
結合要素270は、半導体層構造230上にあってもよく、および/または半導体層構造230に結合されてもよい。例えば、導電性パターン273は、ゲート接続パッド272とゲート端子222との間、ドレイン接続パッド274とドレイン端子224との間、およびソース接続パッド276とソース端子226との間にそれぞれ結合されてもよい。
図2Cでは、説明を容易にするために、結合要素270の封入構造277が省略されている。結合要素270のゲート接続パッド272、ドレイン接続パッド274、およびソース接続パッド276は、ゲートフィンガ252およびドレインフィンガ254に対して垂直に延在してもよい。
【0090】
すべての端子をRFトランジスタ増幅器ダイ210の上側面に配置することによって、本発明の特定の実施形態によるRFトランジスタ増幅器200は、RFトランジスタ増幅器ダイ210の裏側面へのビアを省略することができる。ソースを接地された導電性サブマウントに接続するRFトランジスタ増幅器ダイ210の裏側面にビアがない場合、導電性サブマウントは電気的に活性である必要はない。さらに、RFトランジスタ増幅器ダイ210の基板232の裏側面は、熱放散を改善するために、ヒートシンクまたはフランジ(図示せず)などの熱伝導性サブマウントに熱的に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、熱層240は、この熱結合を容易にすることができる。基板材料としてSiCが使用された場合、SiCの熱伝導率の向上に起因して、パッケージの熱特性をより向上させることができる。
【0091】
さらに、RFトランジスタ増幅器ダイ210の上側面にすべての端子を配置することにより、トランジスタ接続のすべてをそれぞれの接続パッドにもたらすことができる結合要素270の使用が可能になる。これにより、RFトランジスタ増幅器ダイ210を、はんだなどのボンディングワイヤを回避する接続方法を使用して回路の他の要素(例えば、他のルーティング要素、接地要素、高調波および/または入出力インピーダンス整合要素)にさらに結合することができる。
【0092】
図2Dは、様々なソースフィンガ246とソース端子226との間の接続の一例を示す。
図2Dに示すように、ソースフィンガ246の各々は、それぞれのソース端子226に結合されてもよいが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、1つ以上のソース端子226は、2つ以上のソースフィンガ246に結合されてもよい。例えば、
図2Gに示すように、いくつかの実施形態では、単一のソース端子226が設けられてもよく、ソース端子226は個々のソースフィンガ246の各々に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、複数のソース端子226が設けられてもよく、その各々は複数のソースフィンガ246に接続される。1つ以上のソース端子226は、結合要素270の導電性パターン273によってソース接続パッド276に結合されてもよい。
【0093】
図2Eは、ゲートマニホールド242とゲート端子222との接続の一例を示す。
図2Eに示すように、ゲートマニホールド242は、例えば複数のビアによってゲート端子222に結合されてもよい。
図2Fは、ドレインマニホールド244とドレイン端子224との接続の一例を示す。
図2Eに示すように、ドレインマニホールド244は、例えば複数のビアによってドレイン端子224に結合されてもよい。
図2Eおよび
図2Fの両方において、ゲート端子222および/またはドレイン端子224は、それぞれ、結合要素270のゲート接続パッド272および/またはドレイン接続パッド274に、1つ以上の導電性パターン273によって結合されてもよい。
【0094】
図2C、
図2E、および
図2Fは、ゲートマニホールド242とゲート端子222とが別個の要素であり、ドレインゲートマニホールド244とドレイン端子224とが別個の要素(例えば、ビアによって接続される)である実施形態を示すが、本発明はこれに限定されない。例えば、
図2H~
図2Jは、ゲート/ドレインマニホールドおよび端子が単一の要素である例を示す。例えば、
図2Hおよび
図2Iを参照すると、デバイス200’は、ゲートマニホールド242がRFトランジスタ増幅器ダイ210の表面まで延在してゲート端子222として機能するように構成されてもよい。同様に、
図2Hおよび
図2Jは、ドレインマニホールド244がRFトランジスタ増幅器ダイ210の表面まで延在してドレイン端子224として機能するようにデバイス200’を構成することができることを示す。
【0095】
いくつかの実施形態では、追加の導電性要素および/または個別の回路構成要素が、RFトランジスタ増幅器ダイの一部として形成されてもよい。
図2Kは、本発明のいくつかの実施形態による、RFトランジスタ増幅器ダイ210’の追加の実施形態を示す。
図2Kは、本明細書で説明されるように変更された、
図2Aの線2C-2Cの視点から示された実施形態である。例えば、
図2Kに示すように、RFトランジスタ増幅器ダイ210’は、ゲートマニホールド242とゲート端子222との間、ドレインゲートマニホールド244とドレイン端子222との間、および/またはソースフィンガ246のうちの1つ以上とソース端子246との間のいくつかの導電性パターン223を利用することができる。導電性パターン223は、RFトランジスタ増幅器ダイ210’の層間絶縁層238内に形成されてもよい。
【0096】
導電性パターン223は、RFトランジスタ増幅器ダイ210’に一体化された個別の回路要素を形成するために利用されてもよい。例えば、導電性パターン223は、RFトランジスタ増幅器ダイ210’内にRDLを形成することができる。
図2Kは、ゲート/ドレインマニホールド242、244およびソースフィンガ246をそれぞれゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子222、224、226に結合するファンイン構成を示す。しかしながら、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、導電性パターン223はまた、MMIC構成などで、層間絶縁層238内の個別の回路要素に結合されてもよい。オンダイRDLの使用により、より柔軟なパッケージングオプション、ならびにインピーダンス整合および/または高調波終端などの特定の回路機能の統合を可能にすることができる。
【0097】
図2Lは、RFトランジスタ増幅器ダイ210’がRFトランジスタ増幅器200’’内の結合要素270と共に使用されてもよいことを示す。
図2Lの実施形態は、RFトランジスタ増幅器ダイ210’の一部としての第1のRDLと、結合要素270の一部としての第2のRDLとを含むことができる。いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器ダイ210’の導電性パターン223は、インピーダンス整合または高調波終端などの1つ以上の追加の集積回路を提供することができ、結合要素270の導電性パターン273は、ファンイン、ファンアウト、または他の構成を提供することができる。いくつかの実施形態では、結合要素270とRFトランジスタ増幅器ダイ210’との組み合わせは、封入構造(図示せず)内に封入されてもよい。
【0098】
図2A~
図2Lは、HEMTを含む半導体層構造230を示すが、本発明から逸脱することなく、他のタイプの半導体デバイスを半導体層構造230内に形成することができることが理解されよう。例えば、半導体層構造230は、MOSFET、DMOSトランジスタ、MESFET、および/またはLDMOSトランジスタを含むことができる。当業者は、結合要素270の使用を含む、半導体層構造230の片側にすべてのソース/ドレイン/ゲート接点を配置することにより、接続の可能性を向上させ、熱性能を向上させることができることを認識するであろう。
【0099】
ゲート接点、ドレイン接点、およびソース接点をRFトランジスタ増幅器200の同じ側面に配置することによって、以前は不可能であった接続オプションを利用することができる。これらの接続オプションはまた、SiC材料の改善された熱伝導率をより強く活用することができる実施形態を可能にすることができる。
【0100】
図3Aは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュール310に結合されたRFトランジスタ増幅器200の概略断面図である。
図3Aは、前述のRFトランジスタ増幅器200の要素を含む。したがって、
図3Aの説明は、先の図に関して説明したものとは異なる実施形態の部分に焦点を当てる。
【0101】
図3Aを参照すると、回路モジュール310は、結合要素270のゲート接続パッド272、ドレイン接続パッド274、およびソース接続パッド276に結合するように構成されてもよい。例えば、回路モジュール310は、ゲート接続パッド272、ドレイン接続パッド274、およびソース接続パッド276に結合されるように構成され得る相互接続パッド322、324、326を露出させることができる。例えば、第1の相互接続パッド322はゲート接続パッド272に結合するように構成されてもよく、第2の相互接続パッド324はドレイン接続パッド274に結合するように構成されてもよく、第3の相互接続パッド326はソース接続パッド276に結合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、接合要素(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ320)を使用して、第1、第2、および第3の相互接続パッド322、324、326をそれぞれゲート接続パッド272、ドレイン接続パッド274、およびソース接続パッド276に結合してもよい。単一のパッドとして示されているが、いくつかの実施形態では、第1、第2、および/または第3の相互接続パッド322、324、326のうちの1つ以上は複数のパッドを含んでもよい。
【0102】
第1、第2、および第3の相互接続パッド322、324、326の各々は、回路モジュール310内の1つ以上の導電性パターン373に結合されてもよい。導電性パターン373は、回路モジュール310内に様々なルーティングおよび/または回路を提供することができる。例えば、導電性パターン373は、第1の相互接続パッド322を1つ以上の第1の表面接続パッド372および1つ以上のゲートリード線接続パッド382に接続してもよい。したがって、ゲート接続パッド272は、1つ以上の第1の表面接続パッド372および1つ以上のゲートリード線接続パッド382に電気的に結合されてもよい。導電性パターン373はまた、第2の相互接続パッド324を、1つ以上の第2の表面接続パッド374および1つ以上のドレインリード線接続パッド384に接続してもよい。したがって、ドレイン接続パッド274は、1つ以上の第2の表面接続パッド374および1つ以上のドレインリード線接続パッド384に電気的に結合されてもよい。導電性パターン373はまた、第3の相互接続パッド326を、1つ以上の第3の表面接続パッド376および1つ以上のソースリード線接続パッド386に接続してもよい。したがって、ソース接続パッド276は、1つ以上の第3の表面接続パッド376および1つ以上のソースリード線接続パッド386に電気的に結合されてもよい。したがって、回路モジュール310は、それぞれが結合要素270のゲート接続パッド272に結合されている複数の第1の表面接続パッド372と、それぞれが結合要素270のドレイン接続パッド274に結合されている複数の第2の表面接続パッド374と、それぞれが結合要素270のソース接続パッド276に結合されている複数の第3の表面接続パッド376とを有する表面(例えば、上面)を有してもよい。
【0103】
導電性パターン373は、分離材料315内に収容されてもよい。いくつかの実施形態では、分離材料315は、例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、導電性パターン273の酸化物、ポリマー、成形コンパウンド、またはそれらの組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、回路モジュール310は、プリント回路基板(PCB)として形成されてもよい。PCBの実施形態では、分離材料315はPCBの基板であってもよく、導電性パターン373は基板内に形成されたトレースであってもよい。
【0104】
導電性パターン373ならびに第1、第2、および第3の表面接続パッド372、374、376の存在は、いくつかの異なる回路がRFトランジスタ増幅器200に結合されることを可能にし得る。例えば、回路要素350は、第1、第2および第3の表面接続パッド372、374、376のうちの2つ以上の間に(例えば、はんだまたは他の接合を介して)結合されてもよい。回路要素350は、RFトランジスタ増幅器200に様々な電子機能を提供することができる。例えば、回路要素350は、インピーダンス整合および/または高調波終端に使用することができるインピーダンス(例えば、抵抗要素、誘導要素、および容量要素を含む)を備えることができる。いくつかの実施形態では、回路要素350は、ストリップライン構成要素および/またはベースバンド終端をRFトランジスタ増幅器200に提供することができる。
【0105】
回路モジュール310の表面上にあるものとして示されているが、追加の回路要素350が回路モジュール310内に内部に設けられてもよいことが理解されよう。例えば、回路モジュール310内の回路要素350として、1つ以上のグランドプレーンが形成されてもよい。同様に、回路モジュール310内にストリップラインが形成されてもよい(例えば、1つ以上のグランドプレーンと併せて)。
図3Aに示す導電性パターン373および回路要素350の構成は単なる例であり、本発明の実施形態を限定することを意図するものではない。いくつかの実施形態では、回路要素350および/または導電性パターン373は、高調波終端回路、整合回路、分割回路、組合せ回路、および/またはバイアス回路の少なくとも一部を提供するように構成されてもよい。導電性パターン373および/または他のタイプの回路要素350の他の構成は、本発明の範囲から逸脱することなく使用することができる。
【0106】
いくつかの実施形態では、回路モジュール310および回路要素350は、任意選択的に封入材料316内に収容されてもよい。いくつかの実施形態では、封入材料316は、例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、ポリマー、成形コンパウンド、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0107】
ゲートリード線接続パッド382、ドレインリード線接続パッド384、およびソースリード線接続パッド386は、RFトランジスタ増幅器200のそれぞれのゲート、ドレイン、およびソースに信号を接続するための端子を提供することができる。例えば、入力信号をRFトランジスタ増幅器200に提供するための接続が、ゲートリード線接続パッド382のうちの1つ以上に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器200から出力信号を受信するための接続が、ドレインリード線接続パッド384に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、接地信号がソースリード線接続パッド386に結合されてもよいが、本発明はこれに限定されない。ゲートリード線接続パッド382、ドレインリード線接続パッド384、およびソースリード線接続パッド386は、回路モジュール310の底面にあるものとして示されているが、これは単なる例であり、本発明を限定することを意図するものではない。いくつかの実施形態では、様々なリード線接続部が、回路モジュール310の上面または他の表面上にあってもよい。
【0108】
RFトランジスタ増幅器200の上側面接点と併せて回路モジュール310を使用することにより、インピーダンス整合および/または高調波終端などの追加の機能を、広範なワイヤボンディングを使用することなくRFトランジスタ増幅器200に都合よく追加することができる。したがって、異なる回路モジュール310を使用するだけで、異なる機能および/または能力をRFトランジスタ増幅器200に結合することができる。RFトランジスタ増幅器200の接続点(例えば、端子)は一貫しているため、RFトランジスタ増幅器200の構成の変形形態は、以前に利用可能であったよりも効率的に達成され得る。ワイヤボンドの必要性の低減または排除はまた、(ワイヤボンドパッドのサイズがダイサイズを決める)いくつかの用途においてダイサイズの縮小を可能にすることができ、したがって、本発明の実施形態によるRFトランジスタ増幅器ダイはまた、集積密度の増加を示すことができる。したがって、本発明の実施形態によるRF増幅器ダイは、特にミリ波周波数などの高周波数で動作する製品について、改善された製品組立て一貫性、より高い歩留まり、製品統合の増加、コストの削減、および改善されたRF性能を示すことができる。
【0109】
本明細書に開示された技術は、整合回路に必要なインダクタンスがそのような用途でははるかに低くなる可能性があり、したがって従来のボンドワイヤの使用が過度のインダクタンスを注入する可能性があるため、高周波用途において特に有益であり得る。さらに、ボンドワイヤ長さの公差は、より高い周波数ではより大きな影響を有する可能性があり、高周波用途(特に、より低い電力の場合)では、ボンドパッドのサイズがダイのサイズを決める可能性がある。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるRFトランジスタ増幅器ダイのいずれも、1GHzより大きい周波数で動作するように構成されてもよい。他の実施形態では、これらのRFトランジスタ増幅器ダイは、2.5GHzより大きい周波数で動作するように構成されてもよい。さらに他の実施形態では、これらのRFトランジスタ増幅器ダイは、3.1GHzより大きい周波数で動作するように構成されてもよい。さらに追加の実施形態では、これらのRFトランジスタ増幅器ダイは、5GHzより大きい周波数で動作するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、これらのRFトランジスタ増幅器ダイは、2.5~2.7GHz、3.4~4.2GHz、または5.1~5.8GHzの周波数帯域またはその下位部分のうちの少なくとも1つで動作するように構成されてもよい。
【0110】
図3Bは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュール310に結合されたRFトランジスタ増幅器ダイ210の概略断面図である。
図3Bは、前述の回路モジュール310、回路要素350、およびRFトランジスタ増幅器ダイ210の要素を含む。したがって、
図3Bの説明は、先の図に関して説明したものとは異なる実施形態の部分に焦点を当てる。
【0111】
図3Bは、回路モジュール310が、介在する結合要素270なしでRFトランジスタ増幅器ダイ210に直接接続される実施形態を示す。したがって、回路モジュール310は、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226の1つ以上に結合するように構成されてもよい。例えば、回路モジュール310の第1の相互接続パッド322はゲート端子222に結合するように構成されてもよく、回路モジュール310の第2の相互接続パッド324はドレイン端子224に結合するように構成されてもよく、回路モジュール310の第3の相互接続パッド326はソース端子226の1つ以上に結合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、接合要素(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ)320を使用して、第1、第2、および第3の相互接続パッド322、324、326をそれぞれゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226の1つ以上に結合してもよい。単一のパッドとして示されているが、いくつかの実施形態では、第1、第2、および/または第3の相互接続パッド322、324、326のうちの1つ以上は複数のパッドを含んでもよい。
図3Bに示す構成は、結合要素270のファンインまたはファンアウト構成がRFトランジスタ増幅器ダイ210と回路モジュール310との間の接続を提供する必要がない場合に有用であり得る。
【0112】
図3Cは、回路モジュール310が、介在する結合要素270なしで導電性パターン223を利用するオンダイRDLを組み込んだRFトランジスタ増幅器ダイ210’に直接接続される実施形態を示す。したがって、回路モジュール310は、RFトランジスタ増幅器ダイ210’のゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226の1つ以上に結合するように構成されてもよい。
図3CのRFトランジスタ増幅器ダイ210’は、ゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226の1つ以上に結合された内部導電性パターン(例えば、RDLの)の一例を示すために断面図で示されている。いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器ダイ210’はMMICであってもよい。結合要素270なしで示されているが、いくつかの実施形態では、結合要素270はまた、RFトランジスタ増幅器ダイ210’と回路モジュール310との間に存在してもよいことが理解されよう。
【0113】
導電性パターン273(存在する場合)を利用する結合要素270、導電性パターン223(存在する場合)を利用するオンダイRDL、および導電性パターン373を利用する回路モジュール310の使用は、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲート、ドレイン、およびソースと、ゲートリード線接続パッド382、ドレインリード線接続パッド384、およびソースリード線接続パッド386との間の相互接続構造を提供することができる。これらの要素および電気ボンディング技術の様々な組み合わせを利用することにより、ワイヤボンディングを排除および/または低減する半導体パッケージを提供することができる。
【0114】
図3Dは、本発明のいくつかの実施形態による、複数のRFトランジスタ増幅器200に結合された回路モジュール310’の概略断面図である。
図3Eは、本発明のいくつかの実施形態による、複数のRFトランジスタ増幅器ダイ210に結合された回路モジュール310’の概略断面図である。
図3Eおよび
図3Eは、前述の回路モジュール310’、回路要素350、RFトランジスタ増幅器ダイ210、およびRFトランジスタ増幅器200の要素を含む。したがって、
図3Dおよび
図3Eの説明は、先の図に関して説明したものとは異なる実施形態の部分に焦点を当てる。
【0115】
図3Dを参照すると、回路モジュール310’は、2つ以上のRFトランジスタ増幅器200に結合するように構成されてもよい。
図3Dはまた、導電性パターン373、相互接続パッド、および表面接続パッドが、本発明の範囲から逸脱することなく変更され得ることを示す。例えば、回路モジュール310’は、複数の相互接続パッド327を含むことができる。相互接続パッド327は、複数のRFトランジスタ増幅器200の端子に結合するように構成されてもよい。例えば、回路モジュール310’の相互接続パッド327は、複数のRFトランジスタ増幅器200のうちの1つ以上のゲート接続パッド272、ドレイン接続パッド274、および/またはソース接続パッド276に結合するように構成されてもよい。
【0116】
同様に、回路モジュール310’は、導電性パターン373を介して相互接続パッド327のうちの1つ以上に結合された表面接続パッド377を有することができる。回路要素350は、表面接続パッド377のうちの1つ以上に結合されてもよい。導電性パターン373、相互接続パッド327、表面接続パッド377、および/または回路要素350を使用することにより、複数のRFトランジスタ増幅器200間の様々な回路接続を実現することができる。
図3Dに示された構成は単に概略的な例であり、回路モジュール310’の様々な要素のルーティングおよび接続は、RFトランジスタ増幅器200を含む複雑な回路を生成するために様々に変更され得ることが理解されよう。
【0117】
いくつかの実施形態では、回路モジュール310’は、1つ以上のゲートリード線接続パッド382、1つ以上のドレインリード線接続パッド384、および1つ以上のソースリード線接続パッド386を含むことができる。1つ以上のゲートリード線接続パッド382、1つ以上のドレインリード線接続パッド384、および1つ以上のソースリード線接続パッド386に提供される信号は、回路モジュール310’を通って導電性パターン373を介してRFトランジスタ増幅器200の様々なものに分配されてもよい。
【0118】
図3Dは、複数のRFトランジスタ増幅器200の各々がそれ自体の結合要素270を有する実施形態を示しているが、他の構成も可能であることが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態では、単一の結合要素270が複数のRFトランジスタ増幅器ダイ210に結合されてもよい。単一の結合要素270の使用により、回路のトランジスタ要素への相互接続がより少ない回路モジュール310’の使用を可能にすることができる。
【0119】
図3Dは、回路モジュール310’が、結合要素270を含む複数のRFトランジスタ増幅器200に結合されている実施形態を示す。しかしながら、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、回路モジュール310’は、結合要素270を含まない複数のRFトランジスタ増幅器ダイ210、210’に直接結合されてもよい。
図3Eは、回路モジュール310’が複数のRFトランジスタ増幅器ダイ210に結合されている実施形態を示す。回路モジュール310’はまた、本発明から逸脱することなく、複数のRFトランジスタ増幅器ダイ210’(例えば、
図2Kに示すように)に結合されてもよいことが理解されよう。回路モジュール310’は、例えば接合要素(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ)320によってRFトランジスタ増幅器ダイ210、210’に結合されてもよい。回路モジュール310は、結合要素270およびRFトランジスタ増幅器ダイ210、210’を含むRFトランジスタ増幅器200の組み合わせに結合されてもよいことが理解されよう。
【0120】
回路モジュール310’は、例えば、ドハティ増幅器などの多段および/または多重経路増幅器回路を実装するために使用することができるRFトランジスタ増幅器200に相互接続を提供するために使用することができる。導電性パターン373は、多段および/または多重経路増幅器回路の電気接続を提供することができ、回路要素350のうちの1つに結合されて、コンデンサ、インダクタ、抵抗器、および/または、多段および/または多重経路増幅器回路で使用される他の回路要素を提供することができる。したがって、回路モジュール310’は、ボンドワイヤを使用せずに複数のRFトランジスタ増幅器に容易に結合することができるモジュール式相互接続を提供するように構成されてもよい。
【0121】
図3A~
図3Eは、回路モジュール310、310’、結合要素270、およびRFトランジスタ増幅器ダイ210、210’の様々な組み合わせを示しているが、本発明はそれらの図に示されている特定の組み合わせに限定されないことが理解されよう。当業者には理解されるように、回路モジュール310、310’、結合要素270、およびRFトランジスタ増幅器ダイ210、210’は、本発明から逸脱することなく、具体的に示されていないものを含む複数の変形形態で組み合わされてもよい。例えば、本発明の実施形態は、回路モジュール310、310’に直接結合されたトランジスタ増幅器ダイ210、210’を含む。本発明のいくつかの実施形態は、結合要素270を介して回路モジュール310、310’に結合されたトランジスタ増幅器ダイ210、210’を含む。結合要素270および/または回路モジュール310、310’は、PCBまたは金属コアPCBならびにパターニングされた誘電材料上のトレースを含むことができる。いくつかの実施形態では、トランジスタ増幅器ダイ210’は、ダイレベルでRDLなどの導電性パターンを有することができ、これは、結合要素270または回路モジュール310、310’などの他の構造に接続され得るファンインおよび/またはファンアウト構成を含むことができる。
【0122】
図4Aは、本発明のいくつかの実施形態による、キャリア基板410に結合されたRFトランジスタ増幅器200および回路モジュール310の概略断面図である。
図4Bは、本発明のいくつかの実施形態による、結合要素270なしでキャリア基板410に結合されたRFトランジスタ増幅器200の概略断面図である。
図4Aおよび
図4Bは、前述のRFトランジスタ増幅器200、結合要素270、および回路モジュール310の要素を含む。したがって、
図4Aおよび
図4Bの説明は、先の図に関して説明したものとは異なる実施形態の部分に焦点を当てる。
【0123】
図4Aを参照すると、RFトランジスタ増幅器200は、キャリア基板410上に配置されてもよい。キャリア基板410は、RFトランジスタ増幅器200に適した取付け面を提供する任意の構造を含むことができる。いくつかの実施形態では、キャリア基板410は、金属フランジなどの温度伝導性要素を含んでもよい。いくつかの実施形態では、キャリア基板410は、例えば、RDL積層構造またはPCBを含んでもよい。いくつかの実施形態では、キャリア基板410は、銅、モリブデン、および/またはそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、キャリア基板410は、複数の層から構成されてもよく、および/またはビア/相互接続を含んでもよい。キャリア基板410は、RFトランジスタ増幅器200を容易にパッケージすることができるように構成されてもよい。
図4Aに示すように、回路モジュール310は、本明細書で説明するようにRFトランジスタ増幅器200に結合されてもよい。
【0124】
いくつかの実施形態では、熱層240は、RFトランジスタ増幅器200の底面とキャリア基板410との間に配置されてもよい。熱層240は、RFトランジスタ増幅器200からキャリア基板410への熱エネルギーの伝達を支援することができる。SiCがRFトランジスタ増幅器200の一部として利用される実施形態では、SiCの優れた熱伝導率が、キャリア基板410がデバイスの熱をより効率的に放散することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、熱層240は、共晶層を含むか、または共晶層に置き換えられてもよい。
【0125】
1つ以上のリード線415が、回路モジュール310の1つ以上のゲートリード線接続パッド382、1つ以上のドレインリード線接続パッド384、および1つ以上のソースリード線接続パッド386に結合されてもよい。例えば、第1の入力リード線415Aは、RFトランジスタ増幅器200に入力信号を提供するために1つ以上のゲートリード線接続パッド382(例えば、はんだなどの接合層420Aを介して)に結合されてもよく、第2の出力リード線415Bは、RFトランジスタ増幅器200から出力信号を受信するために1つ以上のドレインリード線接続パッド384(例えば、はんだなどの接合層420Bを介して)に結合されてもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0126】
図4Aのリード線接続は単なる例であり、他の接続および/または接続パッドが可能である。例えば、
図4Aでは、1つ以上のソースリード線接続パッド386は、リード線415Aおよび415Bの両方に接続されているものとして示されている。しかしながら、いくつかの実施形態では、1つ以上のソースリード線接続パッド386は、RFトランジスタ増幅器200のソース(例えば、1つ以上のソース端子226を介して)に結合されなくてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、回路要素350および/または導電性パターン373のうちの1つ以上は、1つ以上のソースリード線接続パッド386が入力リード線415Aに結合されているか、出力リード線415Bに結合されているか、またはいずれにも結合されていないかを制御するように構成されてもよい。例えば、回路要素350を回路モジュール310上に設けて、RFトランジスタ増幅器200のソース端子226をリード線415に接続することができる。同様に、回路モジュール310は、回路要素350(例えば、抵抗器)を取り外して、リード線415Aまたは415BとRFトランジスタ増幅器200のソース端子226との間の結合を切断することを可能にするように構成されてもよい。
【0127】
さらに、
図4Aは、2つのリード線415Aおよび415Bがある実施形態を示しているが、これは単なる例であり、本発明を限定することを意図するものではない。いくつかの実施形態では、複数のリード線が設けられてもよく、そのそれぞれがゲートリード線接続パッド382、ドレインリード線接続パッド384、ソースリード線接続パッド386、および/またはそれらの組み合わせに結合される。例えば、いくつかの実施形態では、ソースリード線接続パッド386に接地接続を提供するように構成された追加のリード線を設けることができる。いくつかの実施形態では、ソースリード線接続パッド386は、例えば、接地に結合することができるRF半導体パッケージのリード線に結合するように構成することができる。本明細書で使用される場合、RFトランジスタ増幅器200、回路モジュール310、リード線415A、415B、およびキャリア基板410の組み合わせは、パッケージされたRFトランジスタ増幅器、RFトランジスタ増幅器パッケージ、または単にRFトランジスタ増幅器と呼ばれることがある。
【0128】
リード線415A、415Bは、回路モジュール310とキャリア基板410との間にあってもよいが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、キャリア基板410は、リード線415Aおよび415Bの下にあり、いくつかの実施形態では、リード線415Aおよび415Bを支持する台座410pを有することができるが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、台座410pは、絶縁材料を含んでもよく、および/または絶縁層460によってリード線415A、415Bから分離されてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書でさらに説明するように、リード線415A、415Bは、RFトランジスタ増幅器200のパッケージの一部によって支持されてもよい。
【0129】
図4Aは結合要素270の使用を示しているが、本発明はこれに限定されない。
図4Bは、結合要素が省略された実施形態を示す。
図4Bの実施形態では、回路モジュール310は、ゲート端子222、ドレイン端子224、および1つ以上のソース端子226と同様の距離で、互いに離間している第1、第2、および第3の相互接続パッド322、324、326を有することができる。例えば、第1の相互接続パッド322がゲート端子222に接続(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ320などの接合要素を介して)され、第2の相互接続パッド324がドレイン端子224に接続され、第3の相互接続パッド326がソース端子226に接続されてもよい。回路モジュール310への直接接続は、RFトランジスタ増幅器200の端子の間隔の調整(例えば、ファンインまたはファンアウト構造を介して)が必要でない場合に有用であり得る。したがって、いくつかの実施形態では、結合要素270は、RFトランジスタ増幅器200において任意選択である。
【0130】
図4Cは、複数のRFトランジスタ増幅器200が回路モジュール310’に結合され、キャリア基板410上に配置された実施形態を示す。例えば、
図3Dおよび
図3Eに関して本明細書で説明したように、複数のRFトランジスタ増幅器ダイ210、210’を回路モジュール310’に結合することができる。複数のRFトランジスタ増幅器ダイ210、210’は、結合要素270を介して回路モジュール310’に結合されてもよく、または(
図3Eに示すように)回路モジュール310’に直接結合されてもよい。RFトランジスタ増幅器ダイ210、210’および/または回路モジュール310’は、リード線415Aおよび415Bが結合されたキャリア基板410上にさらに配置されてもよい。いくつかの実施形態では、熱層240は、RFトランジスタ増幅器ダイ210、210’とキャリア基板410との間に配置されてもよい。
【0131】
図4A~
図4Cは、回路モジュール310、310’、結合要素270、およびRFトランジスタ増幅器ダイ210、210’の様々な組み合わせを示しているが、本発明はそれらの図に示されている特定の組み合わせに限定されないことが理解されよう。当業者には理解されるように、回路モジュール310、310’、結合要素270、およびRFトランジスタ増幅器ダイ210、210’は、本発明から逸脱することなく、具体的に示されていないものを含む複数の変形形態で組み合わされてもよい。これらの組み合わせの各々は、
図4A~
図4Cに一般的に示すように、適切なリード線(例えば、リード線415A、415B)が接続されたキャリア基板410上に配置されてもよい。
【0132】
図5A~
図5Cは、本発明のいくつかの実施形態による、RFトランジスタ増幅器200の様々なパッケージングオプション500a、500b、500cの概略断面図である。
図5A~
図5Cは、前述のRFトランジスタ増幅器200、結合要素270、および回路モジュール310の要素を含む。したがって、
図5A~
図5Cの説明は、先の図に関して説明したものとは異なる実施形態の部分に焦点を当てる。
【0133】
図5Aを参照すると、半導体パッケージ500aは、本発明のいくつかの実施形態によるRFトランジスタ増幅器200を組み込むことができる。半導体パッケージ500aは、例えば、オープンエアまたはオープンキャビティパッケージであってもよい。半導体パッケージ500aは、キャリア基板410、側壁520、および蓋525を含むことができる。キャリア基板410、側壁520、および蓋525は、内部キャビティ530を画定することができる。RFトランジスタ増幅器200および回路モジュール310は、内部キャビティ530の内部に配置されてもよい。「半導体パッケージ」という用語は限定することを意図しない。前述のように、RFトランジスタ増幅器200、回路モジュール310、リード線415A、415B、およびキャリア基板410の組み合わせは、パッケージされたRFトランジスタ増幅器、半導体パッケージ、または単にRFトランジスタ増幅器と呼ばれることがある。
【0134】
キャリア基板410は、半導体パッケージ500aの熱管理を支援するように構成された材料を含むことができる。例えば、キャリア基板410は、銅および/またはモリブデンを含むことができる。いくつかの実施形態では、キャリア基板410は、複数の層から構成されてもよく、および/またはビア/相互接続を含んでもよい。例示的な実施形態では、キャリア基板410は、いずれの主面上にも銅クラッド層を有するコアモリブデン層を含む多層銅/モリブデン/銅金属フランジであってもよい。キャリア基板410の材料の提供された例は、本発明を限定することを意図するものではない。いくつかの実施形態では、熱層240は、RFトランジスタ増幅器200とキャリア基板410との間にあってもよい。
【0135】
いくつかの実施形態では、側壁520および/または蓋525は、絶縁材料で形成されてもよく、または絶縁材料を含んでもよい。例えば、側壁520および/または蓋525は、セラミックおよび/またはPCBから形成されてもよく、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、側壁520および/または蓋525は、例えば、Al2O3で形成されてもよい。蓋525は、エポキシ接着剤を使用して側壁520に接着されてもよい。側壁520は、例えばろう付けによってキャリア基板410に取り付けられてもよい。リード線415A、415Bは、側壁520を貫通して延在するように構成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0136】
いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器200は、キャリア基板410およびリード線415A、415B上に配置されてもよく、回路モジュール310は、RFトランジスタ増幅器200上に配置されてもよい。リード線415A、415Bは、例えば、導電性ダイ取り付け材料を使用して回路モジュール310に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、リード線415A、415Bは、回路モジュール310に接触するように側壁520から延在してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器200をリード線415A、415Bに接続するためのワイヤボンドの使用を回避および/または低減することができる。
【0137】
追加の回路要素350が回路モジュール310に取り付けられる。これらの追加の構成要素は、例えば、基本周波数でインピーダンス整合するため、および/または相互変調積を接地に終端するために使用される入力整合構成要素および出力整合構成要素を含むことができる。これらの回路要素350は、例えば、集積受動デバイスまたはプリント回路基板に(少なくとも部分的に)実装される抵抗器、コンデンサおよび/またはインダクタを含む受動RF構成要素であってもよい。リード線415A、415Bは、RFトランジスタ増幅器200が外部デバイス/回路/電源に接続されることを可能にする。図示の実施形態では、回路モジュール310は、導電性リード線415A、415Bを回路モジュール310上の回路要素350に接続するために使用される。第1のリード線415A上のRFトランジスタ増幅器200に入力されたRF信号は、回路モジュール310を通って回路要素350に、そこからRFトランジスタ増幅器ダイ210のゲート端子222に渡されてもよく、増幅された出力RF信号は、RFトランジスタ増幅器ダイ210のドレイン端子224から回路要素350に、そこから回路モジュール310を通って渡されてもよく、RF信号はリード線415Bを通って出力される。
【0138】
図5Bを参照すると、半導体パッケージ500bは、本発明の実施形態によるRFトランジスタ増幅器200を組み込むことができる。半導体パッケージ500bは、例えば、オーバーモールドプラスチック(OMP)パッケージであってもよい。半導体パッケージ500bは、その上にRFトランジスタ増幅器200が配置されるキャリア基板410を含むことができる。回路モジュール310は、RFトランジスタ増幅器200上に配置されてもよい。
【0139】
RFトランジスタ増幅器200および回路モジュール310は、オーバーモールド材料540内に収容されてもよい。オーバーモールド材料540は、プラスチックまたはプラスチックポリマー化合物から形成されてもよく、RFトランジスタ増幅器200および/または回路モジュール310の周りに射出成形され、それによって外部環境からの保護を提供する。
【0140】
RFトランジスタ増幅器200および/または回路モジュール310を組み込むように変更することができるOMP半導体パッケージ500bを製造する方法は、2016年12月6日に発行されたWoodらによる「Over-mold plastic packaged wide band-gap power transistors and MMICS」と題された米国特許第9,515,011号に記載されており、その開示は、本明細書に完全に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれる。本発明による半導体パッケージ500bでは、リード線415A、415Bは、回路モジュール310に接続するように、半導体パッケージ500bの外側からオーバーモールド材料540内に延在してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器200をリード線415A、415Bに接続するためのワイヤボンドの使用を回避および/または低減することができる。
【0141】
半導体パッケージ500aと同様に、半導体パッケージ500bのキャリア基板410は、熱管理を支援するように構成された材料を含むことができる。例えば、キャリア基板410は、銅および/またはモリブデンを含むことができる。いくつかの実施形態では、キャリア基板410は、複数の層から構成されてもよく、および/またはビア/相互接続を含んでもよい。いくつかの実施形態では、キャリア基板410は、プラスチックオーバーモールド540によって少なくとも部分的に取り囲まれたリードフレームまたは金属スラグの一部である金属ヒートシンクを含むことができる。キャリア基板410の材料の提供された例は、本発明を限定することを意図するものではない。いくつかの実施形態では、熱層240は、RFトランジスタ増幅器200とキャリア基板410との間にあってもよい。
【0142】
図5Cは、プリント回路基板ベースのパッケージ内にRFトランジスタ増幅器ダイを含むパッケージされたRFトランジスタ増幅器500cの概略断面図である。パッケージされたRFトランジスタ増幅器500cは、パッケージされたRFトランジスタ増幅器500cのリード線415A、415Bが入力および出力リード線として作用するトレース415A、415Bを含むプリント回路基板522に置き換えられていることを除いて、
図5Aを参照して上述したパッケージされたRFトランジスタ増幅器500aと非常に類似している。プリント回路基板522は、例えば導電性接着剤を介してキャリア基板410に取り付けられてもよい。キャリア基板410は、例えば、台座410Pを含んでもよい。台座410Pは、絶縁材料および/または金属から構成されてもよい。プリント回路基板652は、中央開口部を含むことができ、回路モジュール310は、キャリア基板(例えば、金属フランジ)410上のこの開口部内に取り付けられる。回路モジュール310には、RFトランジスタ増幅器200および回路要素350が取り付けられている。
【0143】
図5A~
図5Cは、結合要素270を有するRFトランジスタ増幅器200の使用を示しているが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、半導体パッケージ500a、500b、500cは、
図3B、
図3C、および
図4Bに示すように、RFトランジスタ増幅器ダイ210に直接結合される回路モジュール310を含むように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、半導体パッケージ500a、550b、および500cは、
図3D、
図3E、および
図4Cに示すように、複数のRFトランジスタ増幅器200、200’および/または複数のRFトランジスタ増幅器ダイ210、210に結合される回路モジュール310を含むように構成されてもよい。
【0144】
本明細書で説明される本発明の実施形態によるRFトランジスタ増幅器のいずれも、
図5A~
図5Cに示されるパッケージなどのパッケージ内に取り付けられてもよいことが理解されよう。したがって、
図5A~
図5Cに示すRFトランジスタ増幅器ダイ210、結合要素270、および/または回路モジュール310は、パッケージされたRFトランジスタ増幅器の多くのさらなる実施形態を提供するために、本明細書で説明される本発明の実施形態のいずれかによるRFトランジスタ増幅器ダイ210、210’、結合要素270、および/または回路モジュール310、310’で置き換えることができる。実施形態に応じて、パッケージされたRFトランジスタ増幅器は、RFトランジスタ増幅器ダイとしてモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)を含むことができ、RFトランジスタ増幅器ダイは、単一の集積ダイ内に複数の個別回路を組み込む。追加的および/または代替的に、パッケージは、直列に接続されて多段RFトランジスタ増幅器を形成する経路内の複数のRFトランジスタ増幅器ダイ、および/または、複数の経路に(例えば、並列で)配置されて、例えばドハティ増幅器構成におけるように、複数のトランジスタ増幅器ダイおよび複数の経路を有するRFトランジスタ増幅器を形成する複数のRFトランジスタ増幅器ダイを含むことができる。いくつかの実施形態では、パッケージされたRFトランジスタ増幅器は、裏側面相互接続構造への電気接続を提供する導電性ゲートおよび/または導電性ドレインビアを有する本発明の実施形態によるRFトランジスタ増幅器ダイ、ならびにワイヤボンドを介して他の構造に接続されるゲート端子およびドレイン端子を有する従来のRFトランジスタ増幅器ダイを含むことができる。
【0145】
本明細書に記載のいくつかの実施形態では、回路要素350は回路モジュール310の上面に配置されてもよいが、本明細書に記載の実施形態はこれに限定されない。
図6A~
図6Cは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュール610に結合されたRFトランジスタ増幅器200の追加の実施形態の概略断面図である。
図6A~
図6Cは、
図3Aの断面に対応する。
図6A~
図6Cは、前述のRFトランジスタ増幅器200の要素を含む。したがって、
図6A~
図6Cの説明は、先の図に関して説明したものとは異なる実施形態の部分に焦点を当てる。
【0146】
図6Aを参照すると、回路モジュール610は、結合要素270のゲート接続パッド272、ドレイン接続パッド274、およびソース接続パッド276に結合するように構成されてもよい。結合要素270は、例えば
図2A~
図2Lに関して本明細書で説明したように、RFトランジスタ増幅器ダイ210に結合することができる。
【0147】
例えば、回路モジュール610は、それぞれゲート接続パッド272、ドレイン接続パッド274、およびソース接続パッド276に結合されるように構成され得る露出した相互接続パッド622、624、626を有することができる。いくつかの実施形態では、接合要素(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ320)を使用して、第1、第2、および第3の相互接続パッド622、624、626をそれぞれゲート接続パッド272、ドレイン接続パッド274、およびソース接続パッド276に結合してもよい。単一のパッドとして示されているが、いくつかの実施形態では、第1、第2、および/または第3の相互接続パッド622、624、626のうちの1つ以上は複数のパッドを含んでもよい。
【0148】
回路モジュール610は、回路モジュール610の第1の側面601で結合要素270に結合されてもよい。第1の側面601の反対側の回路モジュール610の第2の側面602では、複数のパッドが露出されてもよい。例えば、ゲートリード線682、ドレインリード線684、およびソースリード線686は、回路モジュール610の第2の側面602で露出されてもよい。
図6Aでは、単一のゲートリード線682、ドレインリード線684、およびソースリード線686のみが示されているが、複数の各タイプのリード線が設けられてもよいことが理解されよう。本明細書でさらに説明するように、ゲートリード線682、ドレインリード線684、およびソースリード線686は、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226にそれぞれ結合されるように構成されてもよい。封入材料625が、RFトランジスタ増幅器ダイ210、結合要素270、および/または回路モジュール610の表面上にあってもよい。封入材料625は、プラスチックまたはプラスチックポリマー化合物から形成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、封入材料625は、充填剤を有するポリマーであり得るか、またはそれを含み得る。
【0149】
第1、第2、および第3の相互接続パッド622、624、626の各々は、回路モジュール610内の1つ以上の導電性パターン673に結合されてもよい。導電性パターン673は、回路モジュール610内に様々なルーティングおよび/または回路を提供することができる。例えば、導電性パターン673は、第1の相互接続パッド622を1つ以上の第1の表面接続パッド672およびゲートリード線682に接続してもよい。いくつかの実施形態では、第1の表面接続パッド672は回路モジュール610の第1の側面601で露出されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の回路要素650aは、ゲートリード線682と第1の相互接続パッド622との間に電気的に結合されるように、第1の表面接続パッド672の1つ以上に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の回路要素650aは、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲートリード線682とゲート端子222との間に(例えば、結合要素270を介して)結合されてもよい。したがって、第1の回路要素650aは、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲートとゲートリード線682との間に電気的に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の回路要素650aは、回路モジュール610の第1の側面601に結合されてもよい。したがって、第1の回路要素650aは、回路モジュール610の、結合要素270と同じ側面(例えば、第1の側面601)に結合されてもよい。
【0150】
同様に、導電性パターン673は、第2の相互接続パッド624を1つ以上の第2の表面接続パッド674およびドレインリード線684に接続してもよい。いくつかの実施形態では、第2の回路要素650bは、ドレインリード線684と第2の相互接続パッド624との間に電気的に結合されるように、第2の表面接続パッド674の1つ以上に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の表面接続パッド674は、回路モジュール610の第1の側面601で露出されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の回路要素650bは、ドレインリード線684とRFトランジスタ増幅器ダイ210のドレイン端子224との間に(例えば、結合要素270を介して)結合されてもよい。したがって、第2の回路要素650bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210のドレインとドレインリード線684との間に電気的に結合されてもよい。
【0151】
第1の回路要素650aおよび/または第2の回路要素650bは、RFトランジスタ増幅器200に様々な電子機能を提供することができる。例えば、第1の回路要素650aおよび/または第2の回路要素650bは、インピーダンス整合および/または高調波終端に使用することができるインピーダンス(例えば、抵抗要素、誘導要素、および容量要素を含む)を備えることができる。いくつかの実施形態では、第1の回路要素650aおよび/または第2の回路要素650bは、表面取付けデバイスであってもよく、または表面取付けデバイスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の回路要素650aおよび/または第2の回路要素650bは、集積受動デバイス(IPD)であってもよく、または集積受動デバイスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の回路要素650aおよび/または第2の回路要素650bは、高調波および/または入力/出力インピーダンス整合要素であってもよく、またはそれらを含んでもよい。
【0152】
例えば、第1の回路要素650aは入力整合能力を提供するように構成されてもよい。ゲートリード線682とRFトランジスタ増幅器ダイ210との間のその位置に起因して、第1の回路要素650aは、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲートに提供される信号に影響を与えるおよび/または調整することができる。同様に、第2の回路要素650bは、出力整合能力を提供するように構成されてもよい。ドレインリード線684とRFトランジスタ増幅器ダイ210との間のその位置に起因して、第2の回路要素650bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210のドレインから提供される信号に影響を与えるおよび/または調整することができる。
【0153】
第1および第2の表面接続パッド672、674などの露出した接続パッドを有する回路モジュール610を使用することにより、表面取付けデバイスを使用して、RFトランジスタ増幅器ダイ210に結合され得る回路要素を提供することができる。表面取付けデバイスは、より柔軟な解決策を提供するために必要に応じて置換および/または構成することができる。例えば、異なるタイプの入力/出力整合および/または高調波終端が必要とされるとき、同じ回路モジュール610が使用されてもよいが、第1および/または第2の回路要素650a、650bは、異なる能力を提供するために交換されてもよい。
【0154】
第1の回路要素650aおよび第2の回路要素650bはそれぞれ単一の要素として示されているが、いくつかの実施形態では、第1の回路要素650aおよび/または第2の回路要素650bは複数の個別のデバイスを含んでもよいことが理解されよう。同様に、第1および第2の回路要素650a、650bとRFトランジスタ増幅器ダイ210との間の相互接続は単なる例であり、本発明から逸脱することなく導電性パターン673の異なる構成が提供されてもよい。
【0155】
導電性パターン673はまた、第3の相互接続パッド626を1つ以上のソースリード線686に接続してもよい。したがって、ソース接続パッド276は、1つ以上のソースリード線686に電気的に結合されてもよい。
【0156】
導電性パターン673は、分離材料615内に収容されてもよい。いくつかの実施形態では、分離材料615は、例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、導電性パターン673の酸化物、ポリマー、成形コンパウンド、またはそれらの組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、回路モジュール610は、プリント回路基板(PCB)として形成されてもよい。PCBの実施形態では、分離材料615はPCBの基板であってもよく、導電性パターン673は基板内に形成されたトレースであってもよい。
【0157】
図6Aは、結合要素270を使用してRFトランジスタ増幅器ダイ210に結合するための回路モジュール610の使用を示しているが、本発明はこれに限定されない。
図6Bに示すように、いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器ダイ210は、回路モジュール610に直接結合されてもよい。例えば、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226は、例えば接合要素320を使用して回路モジュール610の相互接続パッド622、624、626にそれぞれ結合されてもよい。
【0158】
同様に、回路モジュール610およびRFトランジスタ増幅器ダイ210の他の構成、例えば
図3C~
図3Eに示される構成も可能であることが理解されよう。いくつかの実施形態では、回路モジュール610は、
図3Cに示すような内部導電性パターンを組み込んだRFトランジスタ増幅器ダイ210’に結合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、回路モジュール610は、
図3Dおよび
図3Eに示すような複数のRFトランジスタ増幅器ダイ210に結合するように構成されてもよい。
【0159】
RFトランジスタ増幅器ダイ210は、様々な異なる構成を有することができることも理解されよう。例えば、RFトランジスタ増幅器ダイ210は、上側面ゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子222、224、226を有するが、いくつかの実施形態ではまた、裏側面ゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子222’、224’、226’のうちの1つ以上を有してもよい。そのような構成は、RFトランジスタ増幅器ダイ210’’の概略断面図である
図6Cに概略的に示されている。
図6Cに示すように、ゲートビア211、ドレインビア213および/またはソースビア215は、それぞれのゲート端子、ドレイン端子およびソース端子222’、224’、226’に接続する半導体層構造230を通って形成されてもよい。例えば、2020年4月3日に出願された米国仮特許出願第63/004,985号(「’985出願」)で説明されているように、RFトランジスタ増幅器ダイの裏側面上にゲートおよびドレイン端子を含むことは、より柔軟なインピーダンス整合回路の実装を可能にするなどの様々な利点を有することができる。’985出願の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。裏側面ゲート端子、ドレイン端子およびソース端子222’、224’、226’ならびに/または対応するゲートビア、ドレインビアおよびソースビア211、213、215は、本明細書に開示されるRFトランジスタ増幅器ダイのいずれにも含まれ得ることが理解されよう。
【0160】
図3A~
図3Eは、回路要素350が回路モジュール310の上面(例えば、RFトランジスタ増幅器ダイ210から回路モジュール310の反対側)にある実施形態を示し、
図6A~
図6Cは、回路要素650が回路モジュール610の底面(例えば、回路モジュール610とRFトランジスタ増幅器ダイ210との間)にある実施形態を示すが、他の組み合わせも利用可能であることが理解されよう。いくつかの実施形態では、回路要素350/650は、回路モジュール310/610の両側にあってもよい。いくつかの実施形態では、回路要素350/650は、回路モジュール310/610の側面上にあってもよい。
【0161】
図6A~
図6Cに示すように、RFトランジスタ増幅器ダイ210および/またはRFトランジスタ増幅器200の複数の構成が回路モジュール610に結合されてもよい。後続の図では、RFトランジスタ増幅器ダイ210が回路モジュール610に直接結合される実施形態に焦点を合わせて説明する。しかしながら、この慣例は単に説明を容易にするためのものであり、回路モジュール610に関連する後続の説明は、本発明から逸脱することなく、RFトランジスタ増幅器210間(例えば、結合要素270を使用して)および/またはRFトランジスタ増幅器200間の他のタイプの相互接続にも等しく適用され得ることが理解されよう。
【0162】
図7A~
図7Eは、本発明の特定の実施形態による回路モジュールとRFトランジスタ増幅器ダイとを結合する方法を示す概略図である。
図7Aに示すように、回路モジュール610を設けることができる。回路モジュール610は、第1の側面601および第2の側面602を有してもよい。いくつかの実施形態では、第1の側面601は、第1、第2、および第3の相互接続パッド622、624、626、ならびに第1および第2の表面接続パッド672、674を露出させてもよい。いくつかの実施形態では、第2の側面602は、露出したゲートリード線682、ドレインリード線684、およびソースリード線686を有してもよい。
【0163】
図7Bを参照すると、第1の回路要素650aおよび第2の回路要素650bが、回路モジュール610の第1の側面601に設けられてもよい。例えば、接合要素(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ320)を使用して、第1の回路要素650aを第1の表面接続パッド672に結合してもよい。同様に、接合要素(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ320)を使用して、第2の回路要素650bを第2の表面接続パッド674に結合してもよい。
【0164】
図7Cを参照すると、RFトランジスタ増幅器ダイ210が、回路モジュール610の第1の側面601に設けられてもよい。例えば、接合要素(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ320)を使用して、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226を、それぞれ第1、第2、および第3の相互接続パッド622、624、626に結合してもよい。
図7Bおよび
図7Cの順序は、RFトランジスタ増幅器ダイ210が第1および第2の回路要素650a、650bの前に回路モジュール610に結合されるように逆にすることができることが理解されよう。
【0165】
図7Dに示すように、キャピラリーアンダーフィルプロセスを使用して、RFトランジスタ増幅器ダイ210、第1および第2の回路要素650a、650b、および/または回路モジュール610の導電性構造の間に封入材料625を注入することができる。封入材料625は、短絡を防止し、結果として得られるデバイスの構造的完全性を高め、適切なインピーダンス整合を提供するのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、封入材料625はまた、RFトランジスタ増幅器ダイ210を保護材料内に封入してもよい。
【0166】
図7Eは、熱層240がRFトランジスタ増幅器ダイ210の裏側面に配置される追加の任意選択のステップを示す。いくつかの実施形態では、金属フランジ、金属フィン、ヒートシンク、または他の構造などの追加の熱管理構造642を熱層240上に設けることができる。いくつかの実施形態では、熱管理構造642は、本明細書でさらに説明するように、より大きな半導体パッケージ(例えば、キャリア基板)の一部であってもよい。熱層240は、RFトランジスタ増幅器ダイ210とRFトランジスタ増幅器ダイ210が取り付けられる熱管理構造642との間の熱伝達を容易にするように構成された熱伝導層であってもよい。いくつかの実施形態では、熱層240および/または熱管理構造642は省略されてもよい。いくつかの実施形態では、熱層240は、共晶層などのダイアタッチ層であってもよい。熱層240は、トランジスタ増幅器ダイ210上にあってもよく、および/または、封入材料625および/または第1および第2の回路要素650a、650b上に延在してもよい。熱層240は、共晶結合または他の金属結合を形成するための金属層とすることができる。いくつかの実施形態では、熱層240は熱接着剤であってもよい。
【0167】
図6A~
図6Cの実施形態は、回路モジュール610の共通の側(例えば、第2の側面602)に共通のゲートリード線682、ドレインリード線684、およびソースリード線686を提供する。これにより、回路モジュール610は、様々な異なる構成で第2の側面602を上にして取り付けることが可能になる。例えば、
図8Aおよび
図8Bは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュール610の様々なパッケージングオプション800a、800bの概略断面図である。
図8Aおよび
図8Bは、前述のRFトランジスタ増幅器ダイ210および回路モジュール610の要素を含む。したがって、
図8Aおよび
図8Bの説明は、先の図に関して説明したものとは異なる実施形態の部分に焦点を当てる。
【0168】
図8Aを参照すると、半導体パッケージ800aは、
図5Aに関して本明細書で説明した半導体パッケージ500aと同様であってもよく、その図に関して既に説明した重複する説明は省略する。半導体パッケージ800aは、例えば、オープンエアまたはオープンキャビティパッケージであってもよい。半導体パッケージ800aは、キャリア基板410、側壁520、および蓋525を含むことができる。キャリア基板410、側壁520、および蓋525は、内部キャビティ530を画定することができる。RFトランジスタ増幅器ダイ210および回路モジュール610は、内部キャビティ530の内部に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、熱層240が、RFトランジスタ増幅器ダイ210とキャリア基板410との間にあってもよい。
【0169】
リード線415A、415Bは、側壁520を貫通して延在するように構成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器210は、キャリア基板410およびリード線415A、415B上に配置されてもよく、回路モジュール610は、RFトランジスタ増幅器ダイ210上に配置されてもよい。リード線415A、415Bは、例えば、導電性ダイ取り付け材料を使用して回路モジュール610に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、リード線415A、415Bは、側壁520から延在して、回路モジュール610に接触および/または接続されてもよい。例えば、リード線415aはゲートリード線682に結合されてもよく、リード線415bはドレインリード線684に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、追加のリード線および/または接続部(図示せず)をソースリード線686に結合することができる。したがって、いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器ダイ210をリード線415A、415Bに接続するためのワイヤボンドの使用を回避および/または低減することができる。
【0170】
図8Bを参照すると、半導体パッケージ800bは、本発明の実施形態によるRFトランジスタ増幅器210および回路モジュール610を組み込むことができる。半導体パッケージ800bは、
図5Bに関して本明細書で説明した半導体パッケージ500bと同様であってもよく、その図に関して既に説明した重複する説明は省略する。半導体パッケージ800bは、例えば、オーバーモールドプラスチック(OMP)パッケージであってもよい。
【0171】
本発明による半導体パッケージ800bでは、リード線415A、415Bは、回路モジュール610に接続するように、半導体パッケージ800bの外側からオーバーモールド材料540内に延在してもよい。例えば、リード線415aはゲートリード線682に結合されてもよく、リード線415bはドレインリード線684に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、追加のリード線および/または接続部(図示せず)をソースリード線686に結合することができる。いくつかの実施形態では、熱層240は、半導体パッケージ800b内のRFトランジスタ増幅器ダイ210とキャリア基板410との間にあってもよい。
【0172】
図8Aおよび
図8Bに関して示された半導体パッケージ800a、800bに加えて、本発明から逸脱することなく他のパッケージング構成も可能であることが理解されよう。例えば、回路モジュール610は、
図5Cのものと同様の半導体パッケージ、ならびに他の構成で利用することができる。
【0173】
図6A~
図6Cでは、回路要素650a、650bおよびRFトランジスタ増幅器ダイ210は回路モジュール610の同じ側面にあり、ゲート、ドレイン、およびソースリード線682、684、686は反対側にあるが、本実施形態はこれに限定されない。
図9Aは、本発明のいくつかの実施形態による回路モジュール610Bの一実施形態の平面図であり、リード線682、684、686、回路要素650a、650b、およびRFトランジスタ増幅器ダイ210はすべて回路モジュール610Bの同じ側面にある。
図9Bは、
図9Aの線9B-9Bに沿った断面図である。
図9Cは、
図9Aの線9C-9Cに沿った断面図である。
図9A~
図9Cは、前述のRFトランジスタ増幅器ダイ210および回路モジュール610の要素を含む。したがって、
図9A~
図9Cの説明は、先の図に関して説明したものとは異なる実施形態の部分に焦点を当てる。
【0174】
図9A~
図9Cを参照すると、回路モジュール610Bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210に取り付けられてもよい。RFトランジスタ増幅器ダイ210は、
図9Aの概略平面図において回路モジュール610Bの下に取り付けられ、したがって破線を使用して示されている。回路モジュール610Bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲート端子222、ドレイン端子224、および/またはソース端子226に結合するように構成されてもよい。
図9A~
図9Cは、回路モジュール610BがRFトランジスタ増幅器ダイ210に直接結合されることを示しているが、
図2A~
図2Lに関して示されたものを含む、RFトランジスタ増幅器200の他の構成など、他の接続タイプも可能であることが理解されよう。例えば、結合要素270が、回路モジュール610BとRFトランジスタ増幅器ダイ210との間に結合されてもよい。
【0175】
例えば、回路モジュール610Bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226にそれぞれ結合されるように構成され得る露出した相互接続パッド622、624、626を有することができる。例えば、第1の相互接続パッド622はゲート端子222に結合するように構成されてもよく、第2の相互接続パッド624はドレイン端子224に結合するように構成されてもよく、第3の相互接続パッド626はソース端子226に結合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、接合要素(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ320)を使用して、第1、第2、および第3の相互接続パッド622、624、626をそれぞれゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226に結合してもよい。単一のパッドとして示されているが、いくつかの実施形態では、第1、第2、および/または第3の相互接続パッド622、624、626のうちの1つ以上は複数のパッドを含んでもよい。
【0176】
回路モジュール610Bは、回路モジュール610Bの第1の側面601でRFトランジスタ増幅器ダイ210に結合されてもよい。さらに、ゲートリード線682B、ドレインリード線684B、およびソースリード線686Bは、回路モジュール610Bの第1の側面601で露出されてもよい。本明細書でさらに説明するように、ゲートリード線682B、ドレインリード線684B、およびソースリード線686Bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226にそれぞれ結合されるように構成されてもよい。封入材料625が、RFトランジスタ増幅器ダイ201および/または回路モジュール610Bの表面上にあってもよい。
【0177】
第1、第2、および第3の相互接続パッド622、624、626の各々は、回路モジュール610B内の1つ以上の導電性パターン673Bに結合されてもよい。導電性パターン673Bは、回路モジュール610B内に様々なルーティングおよび/または回路を提供することができる。例えば、導電性パターン673Bは、第1の相互接続パッド622を1つ以上の第1の表面接続パッド672およびゲートリード線682Bに接続してもよい。いくつかの実施形態では、第1の表面接続パッド672は回路モジュール610Bの第1の側面601で露出されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の回路要素650aは、ゲートリード線682Bと第1の相互接続パッド622との間に電気的に結合されるように、第1の表面接続パッド672の1つ以上に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の回路要素650aは、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲートリード線682Bとゲート端子222との間に結合されてもよい。したがって、第1の回路要素650aは、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲートとゲートリード線682Bとの間に電気的に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の回路要素650aは、回路モジュール610Bの第1の側面601に結合されてもよい。したがって、第1の回路要素650aは、回路モジュール610Bの、RFトランジスタ増幅器ダイ210およびゲートリード線682Bと同じ側面(例えば、第1の側面601)に結合されてもよい。
【0178】
同様に、導電性パターン673Bは、第2の相互接続パッド624をドレイン端子224およびドレインリード線684Bに接続してもよい。いくつかの実施形態では、第2の回路要素650bは、ドレインリード線684Bと第2の相互接続パッド624との間に電気的に結合されるように、第2の表面接続パッド674の1つ以上に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の表面接続パッド674は、回路モジュール610Bの第1の側面601で露出されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の回路要素650bは、ドレインリード線684BとRFトランジスタ増幅器ダイ210のドレイン端子224との間に結合されてもよい。したがって、第2の回路要素650bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210のドレインとドレインリード線684Bとの間に電気的に結合されてもよい。
【0179】
導電性パターン673Bはまた、第3の相互接続パッド626を1つ以上のソースリード線686Bに接続してもよい。ソースリード線686Bは、第3の相互接続パッド626およびRFトランジスタ増幅器ダイ210と同じ第1の側面601にあってもよい。いくつかの実施形態では、
図9Aに示すように、ゲートリード線682Bおよびドレインリード線684Bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210の2つの対向する側面にあってもよく、ソースリード線686Bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210の上記の2つの対向する側面とは異なる側面にあってもよい。別の言い方をすれば、いくつかの実施形態では、ゲートリード線682Bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210の第1の側面に隣接してもよく、ドレインリード線684Bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210の第2の側面に隣接してもよく、ソースリード線686Bの1つ以上は、RFトランジスタ増幅器ダイ210の第1および第2の側面とは異なるRFトランジスタ増幅器ダイ210の第3の側面に隣接してもよい。
【0180】
図9A~
図9Cの回路モジュール610Bは、回路モジュール610Bが回路モジュール610BのRFトランジスタ増幅器ダイ210と同じ側面にゲート、ドレイン、およびソースリード線682B、684B、686Bを提供するという点で、
図6A~
図6Cの回路モジュール610とは異なり得る。すなわち、回路モジュール610Bの導電性パターン673は、ゲート、ドレイン、およびソースリード線682B、684B、686Bが回路モジュール610Bの異なる部分で露出することを可能にするように構成されてもよい。ゲート、ドレイン、およびソースリード線682B、684B、686Bが位置する側面をシフトさせることによって、追加のパッケージングオプションが可能である。
【0181】
図9Dは、本発明のいくつかの実施形態による、キャリア基板410上に取り付けられた
図9Aの回路モジュール610Bの断面図である。
図9Dに示すように、回路モジュール610Bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210上に結合されてもよく、RFトランジスタ増幅器ダイ210は次に、キャリア基板410上にあってもよい。
【0182】
いくつかの実施形態では、熱層240が、RFトランジスタ増幅器ダイ210とキャリア基板410との間にあってもよい。いくつかの実施形態では、金属フランジ、金属フィン、ヒートシンク、または他の構造などの追加の熱管理構造642が、熱層240上および/または熱層240とキャリア基板410との間に設けられてもよい。熱層240は、RFトランジスタ増幅器ダイ210とRFトランジスタ増幅器ダイ210が取り付けられるキャリア基板410との間の熱伝達を容易にするように構成された熱伝導層であってもよい。いくつかの実施形態では、熱層240および/または熱管理構造642は省略されてもよい。いくつかの実施形態では、熱層240は、共晶層などのダイアタッチ層であってもよい。熱層240は、RFトランジスタ増幅器ダイ210上にあってもよく、および/または、封入材料625および/または第1および第2の回路要素650a、650b上に延在してもよい。熱層240は、共晶結合または他の金属結合を形成するための金属層とすることができる。いくつかの実施形態では、熱層240は熱接着剤であってもよい。
【0183】
いくつかの実施形態では、追加の接点がキャリア基板410内に設けられてもよいが、本発明はこれに限定されない。例えば、ゲートコネクタ982、ドレインコネクタ984、および/またはソースコネクタ(図示せず)が、キャリア基板410上および/またはキャリア基板410内に設けられてもよい。例えば、回路モジュール610Bのゲートリード線682Bは、(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ320などの接合要素を介して)ゲートコネクタ982に結合されるように構成されてもよく、ドレインリード線684Bは、ドレインコネクタ984に結合されるように構成されてもよく、ソースリード線686Bは、ソースコネクタ(図示せず)に結合されるように構成されてもよい。
【0184】
図9Bのパッケージング例は単なる例であり、本発明はこれに限定されないことが理解されよう。いくつかの実施形態では、
図9A~
図9Cの回路モジュール610Bは、
図5A~
図5Cならびに
図8Aおよび
図8Bに関して説明したものなど、本明細書に記載の他の半導体パッケージ内に結合することができる。例えば、
図10Aおよび
図10Bは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュール610Bの様々なパッケージングオプション1000a、1000bの概略断面図である。
図10Aおよび
図10Bは、前述のRFトランジスタ増幅器ダイ210および回路モジュール610Bの要素を含む。したがって、
図10Aおよび
図10Bの説明は、先の図に関して説明したものとは異なる実施形態の部分に焦点を当てる。
【0185】
図10Aを参照すると、半導体パッケージ1000aは、それぞれ
図5Aおよび
図8Aに関して本明細書で説明した半導体パッケージ500aおよび800aと同様であってもよく、それらの図に関して既に説明した重複する説明は省略する。半導体パッケージ1000aは、例えば、オープンエアまたはオープンキャビティパッケージであってもよい。半導体パッケージ1000aは、キャリア基板410、側壁520、および蓋525を含むことができる。キャリア基板410、側壁520、および蓋525は、内部キャビティ530を画定することができる。RFトランジスタ増幅器ダイ210および回路モジュール610Bは、内部キャビティ530の内部に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、熱層240が、RFトランジスタ増幅器ダイ210とキャリア基板410との間にあってもよい。
【0186】
リード線415A、415Bは、側壁520を貫通して延在するように構成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器210は、キャリア基板410およびリード線415A、415B上に配置されてもよく、回路モジュール610Bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210上に配置されてもよい。リード線415A、415Bは、例えば、導電性ダイ取り付け材料を使用して回路モジュール610Bに結合されてもよい。例えば、リード線415aはゲートリード線682Bに結合されてもよく、リード線415bはドレインリード線684Bに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、追加のリード線および/または接続部(図示せず)をソースリード線686Bに結合することができる。したがって、いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器ダイ210をリード線415A、415Bに接続するためのワイヤボンドの使用を回避および/または低減することができる。
【0187】
図10Bを参照すると、半導体パッケージ1000bは、本発明の実施形態によるRFトランジスタ増幅器210および回路モジュール610Bを組み込むことができる。半導体パッケージ1000bは、
図5Bおよび
図8Bに関して本明細書で説明した半導体パッケージ500bおよび800bと同様であってもよく、その図に関して既に説明した重複する説明は省略する。半導体パッケージ1000bは、例えば、オーバーモールドプラスチック(OMP)パッケージであってもよい。
【0188】
本発明による半導体パッケージ1000bでは、リード線415A、415Bは、回路モジュール610Bに接続するように、半導体パッケージ800bの外側からオーバーモールド材料540内に延在してもよい。例えば、リード線415aはゲートリード線682Bに結合されてもよく、リード線415bはドレインリード線684Bに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、追加のリード線および/または接続部(図示せず)をソースリード線686Bに結合することができる。
【0189】
図10Aおよび
図10Bに関して示された半導体パッケージ1000a、1000bに加えて、本発明から逸脱することなく他のパッケージング構成も可能であることが理解されよう。例えば、回路モジュール610Bは、
図5Cのものと同様の半導体パッケージ、ならびに他の構成で利用することができる。
【0190】
本明細書で説明するように、回路モジュールは、回路モジュールの表面に回路要素を含むことができるが、回路モジュール自体の中に回路要素を含むこともできる。
図11A~
図11Dは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュール610Cに結合されたRFトランジスタ増幅器ダイ210の追加の実施形態の概略断面図である。
図11A~
図11Dは、前述のRFトランジスタ増幅器ダイ210および回路モジュール610Cの要素を含む。したがって、
図11A~
図11Dの説明は、先の図に関して説明したものとは異なる実施形態の部分に焦点を当てる。
【0191】
図11Aを参照すると、回路モジュール610Cは、RFトランジスタ増幅器ダイ210に取り付けられてもよい。回路モジュール610Cは、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226に結合するように構成されてもよい。
図11Aは、回路モジュール610CがRFトランジスタ増幅器ダイ210に直接結合されることを示しているが、
図2A~
図2Lに関して示されたものを含む、RFトランジスタ増幅器200の他の構成など、他の接続タイプも可能であることが理解されよう。例えば、結合要素270が、回路モジュール610CとRFトランジスタ増幅器ダイ210との間に結合されてもよい。
【0192】
回路モジュール610Cは、ゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226にそれぞれ結合されるように構成され得る露出した相互接続パッド622、624、626を有することができる。いくつかの実施形態では、接合要素(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ320)を使用して、第1、第2、および第3の相互接続パッド622、624、626をゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226にそれぞれ結合してもよい。単一のパッドとして示されているが、いくつかの実施形態では、第1、第2、および/または第3の相互接続パッド622、624、626のうちの1つ以上は複数のパッドを含んでもよい。
【0193】
回路モジュール610Cは、回路モジュール610Cの第1の側面601でRFトランジスタ増幅器ダイに結合されてもよい。さらに、ゲートリード線682C、ドレインリード線684C、およびソースリード線(図示せず)は、回路モジュール610Cの第1の側面601で露出されてもよい。ゲートリード線682C、ドレインリード線684C、およびソースリード線は、RFトランジスタ増幅器ダイ210のゲート端子222、ドレイン端子224、およびソース端子226にそれぞれ結合されるように構成されてもよい。
【0194】
回路モジュール610Cは、1つ以上の導電性パターン1173、第1の回路要素1150a、および第2の回路要素1150bを含むことができる。第1および第2の回路要素1150a、1150bは、
図11Aに概略的に示されている。回路モジュール610Cは、第1および第2の回路要素1150aおよび1150bが回路モジュール610Cの構造内に組み込まれ得るという点で、本明細書に記載の回路モジュール610、610Bのものとは異なり得る。例えば、回路モジュール610C内の導電性パターン1173を使用して、プレートコンデンサ、相互嵌合フィンガコンデンサおよび/またはコンデンサを実装することができる。同様に、スパイラルインダクタまたは他の誘導要素も回路モジュール610C内に実装されてもよい。抵抗要素は、例えば、より高抵抗の導電性材料を使用してトレースセグメントまたは導電性ビアを形成することによって、回路モジュール610C上または回路モジュール610C内に形成することができる。
【0195】
いくつかの実施形態では、第1および第2の回路要素1150a、1150bおよび/または導電性パターン1173は、高調波終端回路、整合回路、分割回路、組合せ回路、および/またはバイアス回路の少なくとも一部を提供するように構成されてもよい。導電性パターン1173および/または他のタイプの回路要素1150a、1150bの他の構成は、本発明の範囲から逸脱することなく使用することができる。
図11Aに示す導電性パターン1173および回路要素1150a、1150bの構成は単なる例であり、本発明の実施形態を限定することを意図しないことも理解されよう。
【0196】
いくつかの実施形態では、回路モジュール610CはPCBモジュールとして形成されてもよく、第1および第2の回路要素1150a、1150bはPCB内のトレースから形成されてもよい。いくつかの実施形態では、回路モジュール610Cは、絶縁材料615から形成されてもよく、導電性パターン1173は、導電性ピラーおよび/またはビア(例えば、銅ピラー)などの絶縁材料615内の導電性材料であってもよい。
【0197】
第1、第2、および第3の相互接続パッド622、624、626の各々は、回路モジュール610C内の導電性パターン1173の1つ以上に結合されてもよい。導電性パターン1173は、回路モジュール610C内に様々なルーティングおよび/または回路を提供することができる。例えば、導電性パターン1173は、第1の回路要素1150aを介して第1の相互接続パッド622をゲートリード線682Cに接続してもよい。第1の回路要素1150aは、ゲートリード線682Cと第1の相互接続パッド622との間に入力整合機能および/または高調波終端機能を提供することができる。
【0198】
同様に、導電性パターン1173は、第2の回路要素1150bを介して第2の相互接続パッド624をドレインリード線684Cに接続してもよい。第2の回路要素1150bは、ドレインリード線684Cと第2の相互接続パッド624との間に出力整合機能および/または高調波終端機能を提供することができる。
【0199】
図11Aに示すように、いくつかの実施形態では、封入材料1125が、RFトランジスタ増幅器ダイ210、回路モジュール610C、ゲートリード線682C、および/またはドレインリード線684C上に形成されてもよい。封入材料1125は、短絡を防止し、結果として得られるデバイスの構造的完全性を高め、適切なインピーダンス整合を提供するのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、封入材料1125はまた、RFトランジスタ増幅器ダイ210を保護材料内に封入してもよい。
【0200】
いくつかの実施形態では、貫通ビア1115が、封入材料1125内に形成されてもよい。貫通ビア1115は、導電性材料を含み、ゲートリード線682Cおよび/またはドレインリード線684Cへの導電経路を提供することができる。例えば、貫通ビア1115は、封入材料1125の底面上にゲート接続部1182および/またはドレイン接続部1184を露出させることができる。ゲート接続部1182および/またはドレイン接続部1184は、それぞれゲートリード線682Cおよびドレインリード線684Cのための接続点を提供することができる。
【0201】
いくつかの実施形態では、ゲート接続部1182およびドレイン接続部1184は、ほぼ同一平面上にあってもよい。いくつかの実施形態では、封入材料1125は、RFトランジスタ増幅器ダイ210の底面を露出させるように構成されてもよく、ゲート接続部1182およびドレイン接続部1184はまた、RFトランジスタ増幅器ダイ210の底面とほぼ同一平面上にあってもよいが、本発明はこれに限定されない。
図11Aにはゲート接続部1182およびドレイン接続部1184のみが示されているが、ソース接続部も同様に設けられてもよいことが理解されよう。
【0202】
ゲート接続部1182およびドレイン接続部1184の使用により、RFトランジスタ増幅器ダイ210と回路モジュール610Cとの組み合わせと他のパッドおよび/またはダイとの間の直接接合の使用を可能にすることができる。例えば、
図11Bに示すように、ゲート接続部1182は(例えば、はんだのような接合要素を介して)ゲートパッド1192に結合されてもよく、ドレイン接続部1184はゲートパッド1194に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、熱層240がRFトランジスタ増幅器ダイ210の下に設けられてもよいが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、熱層240は省略されてもよい。いくつかの実施形態では、第3の相互接続パッド626および/またはRFトランジスタ増幅器ダイ210のソース端子226に接続するために追加の接点が設けられてもよい。
【0203】
図11Bのパッケージング例は単なる例であり、本発明はこれに限定されないことが理解されよう。
図11Cおよび
図11Dは、
図5A~
図5C、
図8A、
図8B、
図10A、および
図10Bに関して本明細書で説明したものと同様のパッケージングの使用を示す。例えば、回路モジュール610C、RFトランジスタ増幅器ダイ210、ならびにゲートおよびドレイン接続部1182、1184を含む封入材料1125は、オープンキャビティ半導体パッケージ1100a(
図11C)またはOMPパッケージ1100b(
図11D)内に配置されてもよい。
図5A~
図5C、
図8A、
図8B、
図10A、および
図10Bに関して前述したものと同様の半導体パッケージ1100aおよび半導体パッケージ1100bの
図11Cおよび
図11Dの要素は、簡潔にするために省略する。
【0204】
いくつかの実施形態では、ゲート接続部1182は、接合要素(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ)によってゲートリード線415Aに結合されてもよく、ドレイン接続部1184はまた、ドレインリード線415Bに結合されてもよい。ゲートリード線415Aおよびドレインリード線415Bは、キャリア基板410から(例えば、絶縁層および/またはオーバーモールド材料540によって)電気的に絶縁されてもよい。いくつかの実施形態では、熱層240が、RFトランジスタ増幅器ダイ210とキャリア基板410との間にあってもよい。いくつかの実施形態では、熱層240は省略されてもよい。いくつかの実施形態では、熱層240は、共晶層などのダイアタッチ層であってもよい。熱層240は、トランジスタ増幅器ダイ210上にあってもよく、および/または封入材料1125上に延在してもよい。熱層240は、共晶結合または他の金属結合を形成するための金属層とすることができる。いくつかの実施形態では、熱層240は熱接着剤であってもよい。
図11Cおよび
図11Dには示されていないが、いくつかの実施形態では、
図7Eおよび
図9Dに示したものなど、追加の熱管理構造を使用することができる。
【0205】
図11Cおよび
図11Dに示すパッケージング実施形態は、回路モジュール610CおよびRFトランジスタ増幅器ダイ210が半導体パッケージ内でどのように結合され得るかを示すことを意図した単なる例である。本発明から逸脱することなく、半導体パッケージの複数の他の可能な構成および/または向きが可能であることが理解されよう。
【0206】
いくつかの実施形態では、貫通ビア1115および/または封入材料1125は省略されてもよい。例えば、
図12A~
図12Dは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュール610Cに結合されたRFトランジスタ増幅器ダイ210の追加の実施形態の概略断面図である。
図12Aに示すように、回路モジュール610Cは、
図11A~
図11Dと実質的に同様であり得るので、重複する説明は省略する。
図12Aの実施形態は、例えば、封入材料1125、貫通ビア1115、および/またはゲート/ドレイン接続部1182、1184を省略し、ゲートリード線682Cおよびドレインリード線684Cを直接露出させることができる。
図12Aは、封入材料1125のすべてが除去されることを示しているが、いくつかの実施形態では、いくつかの封入材料1125が存在し得ることが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態では、封入材料1125は、RFトランジスタ増幅器ダイ210および回路モジュール610Cの一部の上にあってもよいが、ゲートリード線682Cおよびドレインリード線684Cを露出させてもよい。
【0207】
図12Aに示す実施形態は、複数のパッケージング構成で利用することができる。
図12Bおよび
図12Cは、
図5A~
図5C、
図8A、
図8B、
図10A、および
図10Bに関して本明細書で説明したものと同様のパッケージングの使用を示す。例えば、回路モジュール610CおよびRFトランジスタ増幅器ダイ210は、オープンキャビティ半導体パッケージ1200a(
図12B)またはOMPパッケージ1200b(
図12C)内に配置されてもよい。
図5A~
図5C、
図8A、
図8B、
図10A、および
図10Bに関して前述したものと同様の半導体パッケージ1200aおよび半導体パッケージ1200bの
図12Bおよび
図12Cの要素は、簡潔にするために省略する。いくつかの実施形態では、ゲートリード線682Cは、接合要素(例えば、はんだボールおよび/またはバンプ320)によってゲートリード線415Aに結合されてもよく、ドレインリード線684Cはまた、ドレインリード線415Bに結合されてもよい。本発明から逸脱することなく、半導体パッケージの複数の他の可能な構成および/または向きが可能であることが理解されよう。
【0208】
本明細書に記載の実施形態の多くは、ワイヤボンドを低減および/または省略しているが、本発明は、ワイヤボンドを利用する構成をさらに改善することができることが理解されよう。例えば、
図12Dは、ワイヤボンドを利用する回路モジュール610Cを利用する半導体パッケージ1200cを示す。
図12Dを参照すると、半導体パッケージ1200cは、例えば、オープンエアまたはオープンキャビティパッケージであってもよい。半導体パッケージ1200cは、キャリア基板410、側壁520、および蓋525を含むことができる。キャリア基板410、側壁520、および蓋525は、内部キャビティ530を画定することができる。RFトランジスタ増幅器ダイ210および回路モジュール610Cは、内部キャビティ530の内部に配置されてもよい。
【0209】
リード線415A、415Bは、側壁520を貫通して延在するように構成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、回路モジュール610Cは、キャリア基板410およびリード線415A、415B上に配置されてもよく、RFトランジスタ増幅器ダイ210は、回路モジュール610C上に配置されてもよい。リード線415A、415Bは、例えばワイヤボンド1280を使用して回路モジュール610Cに結合されてもよい。例えば、リード線415aはゲートリード線682Cに結合されてもよく、リード線415bはドレインリード線684Cに結合されてもよい。半導体パッケージ1200cはワイヤボンド1280を利用するが、RFトランジスタ増幅器ダイ210と回路モジュール610Cとの間の直接接続には依然として利点がある。さらに、回路モジュール610Cは、高調波終端および/または入力/出力インピーダンス整合などの追加の内部化された機能を可能にすることができる第1および第2の回路要素1150a、1150bを組み込む。さらに、回路モジュール610Cの使用は、回路モジュール610Cを交換するだけで異なる性能特性(例えば、異なる周波数、異なるインピーダンスなどの高調波に対処するために)を達成できるという点で、より大きな柔軟性を可能にする。
【0210】
図12Dは回路モジュール610Cを利用するが、ワイヤボンド1280は、本明細書に記載の回路モジュールおよび/またはRFトランジスタ増幅器のいずれかを利用する他の半導体パッケージング構成に組み込まれてもよいことが理解されよう。
【0211】
再び
図6A~
図6Cを参照すると、回路モジュール610に結合されたRFトランジスタ増幅器ダイ210を提供する様々な実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器ダイ210は回路モジュール610に直接結合され(例えば、
図6B)、いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器ダイ210は結合要素270を介して回路モジュール610に結合される(例えば、
図6A)。
図6A~
図6Cなどの実施形態では、封入材料625は、RFトランジスタ増幅器ダイ210の1つ以上の側面にあってもよく、RFトランジスタ増幅器ダイ210を保護/封入することができる。いくつかの実施形態では、
図6A~
図6Cに示すように、RFトランジスタ増幅器ダイ210の底面は封入材料625によって露出されてもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0212】
図13A~
図13Dは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュール610に結合され、スペーサを組み込んだRFトランジスタ増幅器ダイ210の追加の実施形態の概略断面図である。
図13A~
図13Dの前述の部分は、簡潔にするためにここでは繰り返し説明しない。
図13Aを参照すると、いくつかの実施形態では、スペーサ245が、RFトランジスタ増幅器ダイ210の底面210a上に配置されてもよい。封入材料625は、スペーサ245の底面245aを露出させてもよい。
【0213】
いくつかの実施形態では、スペーサ245は、金属などの導電性材料および/または熱伝導性材料で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ245は、金(Au)銅(Cu)、Cu合金、金スズ(AuSn)、および/またはエポキシであってもよく、またはそれらを含んでもよいが、本発明はそれらに限定されない。いくつかの実施形態では、スペーサ245は、電気絶縁性であってもよく、および/または例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、ポリマー、成形コンパウンド、またはそれらの組み合わせなどの誘電材料であってもよく、またはそれらを含んでもよいが、本発明はそれらに限定されない。いくつかの実施形態では、スペーサ245は熱伝導性であってもよい。したがって、スペーサ245は、RFトランジスタ増幅器ダイ210から伝達される熱を放散するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ245は、複数の層から構成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、スペーサ245は、本明細書に記載の熱層240と同様の機能を実行し、および/または同様の材料から構成されてもよい。スペーサ245を封入材料625内のRFトランジスタ増幅器ダイ210上に組み込むことにより、分散および取り付けがより容易なパッケージングオプションを提供することができる。
図13Aは、RFトランジスタ増幅器ダイ210が回路モジュール610に直接結合される実施形態を示しているが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、トランジスタ増幅器ダイ210は、
図6Bに示すものと同様に結合要素270を介して回路モジュール610に結合されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器ダイ210は、
図3CのRFトランジスタ増幅器ダイ210’などのオンダイRDLを組み込むことができる。
【0214】
図13Aに示すように、封入材料625は、RFトランジスタ増幅器ダイ210上、ならびに第1および第2の回路要素650a、650b上にあってもよい。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。第1および第2の回路要素650a、650bの電気的および熱的要件に応じて、代替的および/または追加的な端子/接合/スペーサ構造を第1および第2の回路要素650a、650bの少なくとも一方と共に利用して、第1および第2の回路要素650a、650bの一方への導電性、熱伝導性および/または機械的インターフェースを提供することができる。
【0215】
いくつかの実施形態では、第1および第2の回路要素650a、650bの表面は、RFトランジスタ増幅器の一部として、露出されてもよく、および/または補助スペーサに結合されてもよい。例えば、
図13Bは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュール610に結合されたRFトランジスタ増幅器ダイ210の概略断面図である。
図13Bに示すように、回路モジュール610および/またはRFトランジスタ増幅器ダイ210は、前述の実施形態と実質的に同様であり得るので、重複する説明は省略する。
図13Bに示す実施形態は、例えば、第1の補助スペーサ246aおよび第2の補助スペーサ246bを含むことができる。
【0216】
いくつかの実施形態では、第1の補助スペーサ246aは、第1の回路要素650aに形成されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の補助スペーサ246bは、第2の回路要素650B上に形成されてもよい。例えば、第1の補助スペーサ246aは、第1の回路要素650a上にあるようにおよび/または接触するように形成されてもよく、第2の補助スペーサ246bは、第2の回路要素650b上にあるようにおよび/または接触するように形成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、金属などの導電性および/または熱伝導性材料で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bの表面は、封入材料625から露出されてもよい。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、金(Au)銅(Cu)、Cu合金、金スズ(AuSn)、および/またはエポキシであってもよく、またはそれらを含んでもよいが、本発明はそれらに限定されない。第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、第1および/または第2の回路要素650a、650bに電気的に結合されるように構成されてもよく、例えば、接地信号が第1および/または第2の回路要素650a、650bに提供される機構を提供してもよい。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは熱伝導性であってもよい。したがって、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、第1および/または第2の回路要素650a、650bから伝達された熱を放散するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、電気絶縁性であってもよく、および/または、例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、ポリマー、成形コンパウンド、またはこれらの組み合わせなどの誘電材料であってもよく、またはそれらを含んでもよいが、本発明はそれらに限定されない。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは複数の層から構成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0217】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、スペーサ245と同様の材料から構成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、スペーサ245とは異なる材料から構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、スペーサ245から電気的に切断されてもよい。第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bを、スペーサ245とは異なる材料から、および/またはスペーサ245から電気的に切断して形成することにより、RFトランジスタ増幅器ダイ210と第1および/または第2の回路要素650a、650bとの間の電流共有および/または電流渦の制限を支援することができる。第1の補助スペーサ246a、第2の補助スペーサ246b、およびスペーサ245は、別個の個別要素として示されているが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、第1の補助スペーサ246a、第2の補助スペーサ246b、およびスペーサ245は、一体の層(例えば、
図13Cを参照されたい)として互いに接続されてもよい。
【0218】
第1および第2の補助スペーサ246a、246bの材料/厚さは、スペーサ245と同じまたは異なる材料/厚さとすることができる。いくつかの実施形態では、スペーサ245ならびに第1および第2の補助スペーサ246a、246bは、RFトランジスタ増幅器ダイ210および回路モジュール610のパッケージ基板または回路基板へのパッケージング/製造/接合を容易にするために、第1および第2の補助スペーサ246a、246bの底部がスペーサ245の底部と平坦であるように、異なる厚さを有してもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ245ならびに第1および第2の補助スペーサ246a、246bは同じ厚さである。さらに他の実施形態では、スペーサ245は、例えば平坦なインターフェース面の利点を提供するために、RFトランジスタ増幅器ダイ210ならびに第1および第2の回路要素650、650bの少なくとも一方またはすべてにまたがる。
【0219】
所望の電気的、熱的、および機械的インターフェースを提供するために、追加のおよび/または介在するスペーサ、ボンドおよび他の層を設けることができる。所望の所望の電気的、熱的、および/または機械的特性に応じて、層は、導電性および/または熱伝導性および/または絶縁性材料で作製することができる。例えば、いくつかの実施形態では、スペーサ245は熱伝導性および電気絶縁性であってもよく、第1および第2の補助スペーサ246a、246bは両方とも導電性および熱伝導性であってもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ245のみがRFトランジスタ増幅器ダイ210上に存在してもよい。いくつかの実施形態では、第1の補助スペーサ246aのみが第1の回路要素650a上に存在してもよい。いくつかの実施形態では、第2の補助スペーサ246bのみが第2の回路要素650b上に存在してもよい。他の実施形態では、スペーサ245、第1の補助スペーサ246a、および第2の補助スペーサ246bの任意の組み合わせが存在してもよい。
【0220】
いくつかの実施形態では、第1の補助スペーサ246a、第2の補助スペーサ246b、およびスペーサ245の露出面は、実質的に同一平面上であってもよい。すなわち、第1の補助スペーサ246a、第2の補助スペーサ246bおよびスペーサ24の露出面は、(例えば、はんだなどの取付け方法を介して)別の基板に取り付けられるように構成されてもよい。
【0221】
図13A~
図13Cの実施形態の製造方法は、
図7A~
図7Dに関して示されたものと同様であり得ることが理解されよう。例えば、RFトランジスタ増幅器デバイスの製造は、RFトランジスタ増幅器ダイ210上へのスペーサ245の配置、第1の回路要素650a上への第1の補助スペーサ246aの配置、および第2の回路要素650b上への第2の補助スペーサ246bの配置を含むことができる。例えば、スペーサ245は、RFトランジスタ増幅器ダイ210(例えば、ダイ取付け材料を介して)に電気的および/または熱的に接続されてもよい。例えば、第1の補助スペーサ246aおよび第2の補助スペーサ246bは、それぞれ、(例えば、ダイ取付け材料を介して)第1および第2の回路要素650a、650bに電気的および/または熱的に接続されてもよい。このステップは、例えば、回路モジュール610上に第1および第2の回路要素650a、650bならびにRFトランジスタ増幅器ダイ210を配置(
図7Bおよび
図7Cに関連して示されている)した後に実行され得る。いくつかの実施形態では、スペーサ245、第1の補助スペーサ246a、および第2の補助スペーサ246bの配置は、RFトランジスタ増幅器ダイ210上への封入材料625の形成(
図7Dに関連して示されている)の前または後に実行されてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ245の堆積は、第1の補助スペーサ246aおよび/または第2の補助スペーサ2465bとは異なるプロセスによって実行されてもよい。
【0222】
上述のように、いくつかの実施形態では、第1の補助スペーサ246a、第2の補助スペーサ246b、およびスペーサ245は、相互接続されてもよく、および/または一体的に形成されてもよい。
図13Cは、一体型スペーサ層245’を有する実施形態を示す。一体型スペーサ層245’は、第1の回路要素350a、第2の回路要素350b、およびRFトランジスタ増幅器ダイ10(例えば、RFトランジスタ増幅器ダイ10のソース端子26)に接続および/または接触するように延在してもよい。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’の表面245a’は、封入材料325から露出されてもよい。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’は、前の実施形態に関して説明した第1の補助スペーサ246a、第2の補助スペーサ246b、および/またはスペーサ245と同じまたは同様の材料で形成されてもよい。例えば、一体型スペーサ層245’は、金属などの導電性材料および/または熱伝導性材料で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’は、金(Au)銅(Cu)、Cu合金、金スズ(AuSn)、および/またはエポキシであってもよく、またはそれらを含んでもよいが、本発明はそれらに限定されない。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’は、電気絶縁性であってもよく、および/または例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、ポリマー、成形コンパウンド、またはそれらの組み合わせなどの誘電材料であってもよく、またはそれらを含んでもよいが、本発明はそれらに限定されない。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’は、複数の層から構成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。本明細書で使用される場合、「一体型」スペーサ層245’とは、必ずしも均一な組成ではないが、実質的に連続的なスペーサ層245’を指す。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’の異なる部分は、異なる材料から構成されてもよい。一例として、第1の補助スペーサ246aおよび/または第2の補助スペーサ246b上の一体型スペーサ層245’の一部は、RFトランジスタ増幅器ダイ210上の一体型スペーサ層245’の一部とは異なっていてもよい。
【0223】
一体型スペーサ層245’は、比較的平坦な上面245b’を有する均一な層として示されているが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’の上面245b’は非平坦であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1の回路要素650a、第2の回路要素650b、およびRFトランジスタ増幅器ダイ210は、異なる高さを有してもよく、一体型スペーサ層245’は、第1の回路要素650a、第2の回路要素650b、およびRFトランジスタ増幅器ダイ210の各々の異なる高さに部分を有する上面245b’を有するように形成されてもよい。
【0224】
図13Dは、第1の補助スペーサ246aおよび第2の補助スペーサ246bが省略されたRFトランジスタ増幅器デバイスの一例の実施形態を示す。
図13Dを参照すると、第1の回路要素650aの表面650a_sおよび/または第2の回路要素650bの表面650b_sは、封入材料625によって露出されてもよい。第1および/または第2の回路要素650a、650bの表面650a_s、650b_sの露出は、第1および/または第2の回路要素650a、650bに追加の外部接続を適用することを可能にし得る。例えば、接地信号などの別個の電気接続は、第1および/または第2の回路要素650a、650bに、それぞれの露出面650a_s、650b_sを介して接続されてもよい。
【0225】
図13DのRFトランジスタ増幅器デバイスは、例えば、
図13Aの実施形態と同様の実施形態を構築し、次いで、第1および/または第2の回路要素650a、650bの表面650a_s、650b_sを露出させるために封入材料625の一部に対して平坦化動作を実行することによって形成されてもよい。
【0226】
図13A~
図13Dに示される回路モジュール610に結合されたRFトランジスタ増幅器ダイ210は、複数のパッケージング構成において利用されてもよい。
図14A~
図14Dは、
図8Aおよび
図8Bに関して本明細書で説明したものと同様のパッケージングの使用を示す。例えば、回路モジュール610およびRFトランジスタ増幅器ダイ210は、オープンキャビティ半導体パッケージ1400a_1、1400a_2(
図14Aおよび
図14B)またはOMPパッケージ1400b_1、1400b_2(
図14Cおよび
図14D)内に配置されてもよい。
図8Aなどに関して前述したものと同様の半導体パッケージ1400a_1および半導体パッケージ1400a_2の
図14Aおよび
図14Bの要素は、簡潔にするためにこれ以上説明しない。
図8B等に関して前述したものと同様の半導体パッケージ1400b_1および半導体パッケージ1400b_2の
図14Cおよび
図14Dの要素は、簡潔にするためにこれ以上説明しない。
【0227】
図14Aおよび
図14Cにおいて、半導体パッケージ1400a_1および1400b_1は、オープンキャビティパッケージおよびOMPパッケージ内のRFトランジスタ増幅器ダイ210に結合された回路モジュール610の使用を示す。
図14Aは、オープンキャビティ半導体パッケージ1400a_1を示し、
図14Cは、OMP半導体パッケージ1400b_1を示す。半導体パッケージ1400a_1および1400b_1は、
図13Bに関して図示および説明したようなスペーサ425、第1の補助スペーサ246aおよび第2の補助スペーサ246bをさらに含む。回路モジュール610は、それぞれリード線415A、415Bに接続され得るゲートリード線682およびドレインリード線684を露出させることができる。いくつかの実施形態では、半導体パッケージ1400a_1および1400b_1は、実質的に同一平面上にある第1の補助スペーサ246a、第2の補助スペーサ246b、およびスペーサ245を含むことができる。第1および第2の回路要素650a、650bの電気的および熱的要件に応じて、追加の端子/接合/スペーサ構造を第1および第2の回路要素650a、650bの少なくとも一方と共に利用して、第1および第2の回路要素650a、650bの少なくとも一方の1つ以上とキャリア基板410との間の電気的、熱的、および/または機械的インターフェースを提供することができる。
【0228】
いくつかの実施形態では、第1の補助スペーサ246aおよび第2の補助スペーサ246bは、スペーサ425とは異なる材料から構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1の補助スペーサ246aおよび第2の補助スペーサ246bは、キャリア基板410に電気的に結合されるように導電性であってもよい。例えば、第1の補助スペーサ246aおよび第2の補助スペーサ246bは、第1および第2の回路要素650a、650bへの電気的接続(例えば、接地信号)を提供してもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ245は、熱伝導性であるが電気絶縁体であってもよい。これにより、スペーサ245がRFトランジスタ増幅器ダイ210から熱を放散することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、第1および第2の補助スペーサ246a、246bは、電気絶縁性または導電性であってもよいが、第1および第2の回路要素650a、650bから熱エネルギー(例えば、熱)を放散させるために、第1および第2の回路要素650a、650bをキャリア基板410に熱的に接続してもよい。
【0229】
図14Bおよび
図14Dは、オープンキャビティパッケージおよびOMPパッケージ内に一体型スペーサ層245を組み込んだ例示的な半導体パッケージ1400a_2、1400b_2を示す。
図14Bは、オープンキャビティ半導体パッケージ1400a_2を示し、
図14Dは、OMP半導体パッケージ1400b_2を示す。半導体パッケージ1400a_2、1400b_2は、
図13Cに関して本明細書で説明したように、一体型スペーサ層245’を利用することができる。一体型スペーサ層245’は、キャリア基板410に接続および/または直接接触することができる。一体型スペーサ245’は、第1の回路要素650a、第2の回路要素650b、および/またはRFトランジスタ増幅器ダイ210に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’は、第1の回路要素650a、第2の回路要素650b、およびRFトランジスタ増幅器ダイ210に結合するために非平坦な表面(例えば、上面)を有するように構成されてもよい。本発明はこれに限定されず、いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’の上面は平坦であってもよい。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’の異なる部分は、異なる材料から構成されてもよい。いくつかの実施形態では、追加の層が、第1および第2の回路要素650a、650bと一体型スペーサ層245’との間、または一体型スペーサ層245’とキャリア基板410との間に、それぞれ配置されてもよい。(例えば、追加のスペーサ層)。
【0230】
図14A~
図14Dでは、RFトランジスタ増幅器ダイ210は、半導体パッケージ1400a_1、1400a_2、1400b_1、および1400b_2内の回路モジュール610に直接結合されるものとして示されているが、RFトランジスタ増幅器ダイ210は、必要な変更を加えて、結合要素270を介して、またはオンダイRDLを利用して回路モジュールに結合され得ることが理解されよう。
【0231】
図15A~
図15Dは、本発明のいくつかの実施形態による、回路モジュール610Bを含み、第1および第2の回路要素650a、650bに結合する機構を組み込んだ追加のRFトランジスタ増幅器の実施形態の概略断面図である。RFトランジスタ増幅器ダイ210および回路モジュール610Bの部分は、
図9A~
図9D、ならびに他の前述の図と実質的に同様であり得るので、重複する説明は省略する。
図15A~
図15Dの実施形態は、例えば、RFトランジスタ増幅器ダイ210が結合される回路モジュール610Bの同じ側面601(例えば、下面)にゲートリード線682Bおよび/またはドレインリード線パッド684Bを露出させる回路モジュール610Bを組み込むことができる。
図15A~
図15DのRFトランジスタ増幅器の実施形態は、例えば、スペーサ245、第1の補助スペーサ246a、および/または第2の補助スペーサ246bを追加した、
図9Bの実施形態と同様の実施形態を含むことができる。
【0232】
例えば、
図15Aは、回路モジュール610Bに結合されたRFトランジスタ増幅器ダイ210を示し、スペーサ245はRFトランジスタ増幅器ダイ210の底面210a上に配置されている。封入材料625は、スペーサ245の底面245aを露出させてもよい。
【0233】
いくつかの実施形態では、スペーサ245は、金属などの導電性材料および/または熱伝導性材料で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ245は、金(Au)銅(Cu)、Cu合金、金スズ(AuSn)、および/またはエポキシであってもよく、またはそれらを含んでもよいが、本発明はそれらに限定されない。いくつかの実施形態では、スペーサ245は、電気絶縁性であってもよく、および/または例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、ポリマー、成形コンパウンド、またはそれらの組み合わせなどの誘電材料であってもよく、またはそれらを含んでもよいが、本発明はそれらに限定されない。いくつかの実施形態では、スペーサ245は熱伝導性であってもよい。したがって、スペーサ245は、RFトランジスタ増幅器ダイ210から伝達される熱を放散するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ245は、本明細書に記載の熱層240と同様の機能を実行し、および/または同様の材料から構成されてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ245は、複数の層から構成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。
図15Aは、RFトランジスタ増幅器ダイ210が回路モジュール610に直接結合される実施形態を示しているが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、トランジスタ増幅器ダイ210は、
図6Bに示すものと同様に結合要素270を介して回路モジュール610に結合されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランジスタ増幅器ダイ210は、
図3CのRFトランジスタ増幅器ダイ210’などのオンダイRDLを組み込むことができる。
【0234】
図15Bは、第1の補助スペーサ246aおよび第2の補助スペーサ246bを追加した、
図15Aと同様の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、第1の補助スペーサ246aは、第1の回路要素650a上にあるようにおよび/または接触するように形成されてもよく、第2の補助スペーサ246bは、第2の回路要素650b上にあるようにおよび/または接触するように形成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、金属などの導電性および/または熱伝導性材料で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bの表面は、封入材料625から露出されてもよい。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、金(Au)銅(Cu)、Cu合金、金スズ(AuSn)、および/またはエポキシであってもよく、またはそれらを含んでもよいが、本発明はそれらに限定されない。他の実施形態に関して本明細書で説明したように、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、接地信号が第1および/または第2の回路要素650a、650bに提供される、または熱エネルギーが第1および/または第2の回路要素650a、650bから放散される機構を提供してもよい。
【0235】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、スペーサ245と同様の材料から構成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、スペーサ245とは異なる材料から構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは、スペーサ245から電気的に切断(例えば、分離)されてもよい。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の補助スペーサ246a、246bは複数の層から構成されてもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0236】
第1の補助スペーサ246a、第2の補助スペーサ246b、およびスペーサ245は、別個の個別要素として示されているが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、第1の補助スペーサ246a、第2の補助スペーサ246b、およびスペーサ245は、一体型(例えば、相互接続された)スペーサ層245’として形成されてもよい。そのような実施形態は
図15Cに示されており、
図15Cは、一体型スペーサ層245’を含む回路モジュール610Bに結合されたRFトランジスタ増幅器ダイ210を表す。一体型スペーサ層245’は、
図13Cに関して本明細書で説明したものと同様であってもよい。一体型スペーサ層245’は、第1の回路要素650a、第2の回路要素650b、および/またはRFトランジスタ増幅器ダイ210に接触するように延在してもよい。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’の表面245aは、封入材料625から露出されてもよい。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’は、第1の補助スペーサ246a、第2の補助スペーサ246b、および/またはスペーサ245と同じまたは同様の材料で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’の上面245b’は、非平坦または平坦であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1の回路要素650a、第2の回路要素650b、および/またはRFトランジスタ増幅器ダイ210は、異なる高さを有してもよく、一体型スペーサ層245’は、第1の回路要素650a、第2の回路要素650b、およびRFトランジスタ増幅器ダイ210の各々の異なる高さに部分を有する上面245b’を有するように形成されてもよい。
【0237】
図15Dは、第1の補助スペーサ246aおよび第2の補助スペーサ246bが省略されたRFトランジスタ増幅器デバイスの実施形態を示す。RFトランジスタ増幅器ダイ210は、
図15Aと同様に回路モジュール610Bに結合されてもよく、したがって、重複する説明は省略する。
図15Aおよび
図15Dを参照すると、第1の回路要素650aの上面650a_sおよび/または第2の回路要素650bの上面650b_sは、封入材料625から露出されてもよい。第1および/または第2の回路要素650a、650bの表面650a_s、650b_sの露出は、第1および/または第2の回路要素650a、650bに追加の外部接続を適用することを可能にし得る。例えば、接地信号などの別個の電気接続は、第1および/または第2の回路要素650a、650bに、それぞれの露出面650a_s、650b_sを介して接続されてもよい。
【0238】
図15DのRFトランジスタ増幅器デバイスは、例えば、
図15AのRFトランジスタ増幅器デバイスを構築し、次いで、第1および/または第2の回路要素650a、650bの表面650a_s、650b_sを露出させるために封入材料625の部分に対して平坦化動作を実行することによって形成されてもよい。
【0239】
図15A~
図15Dに示すRFトランジスタ増幅器デバイスは、複数のパッケージング構成で利用することができる。
図16A~
図16Dは、
図10A、
図10B、および
図14A~
図14Dに関して本明細書で説明したものと同様のパッケージングの使用を示す。例えば、回路モジュール610BおよびRFトランジスタ増幅器ダイ210は、オープンキャビティ半導体パッケージ1600a_1、1600a_2(
図16A、
図16B)またはOMPパッケージ1600b_1、1600b_2(
図16C、
図16D)内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ層245は、オープンキャビティ半導体パッケージ1600a_1(
図16A)またはOMPパッケージ1600b_1(
図16C)内の第1および第2の補助スペーサ246a、246bと共に利用することができる。いくつかの実施形態では、一体型スペーサ層245’は、オープンキャビティ半導体パッケージ1600a_2(
図16B)またはOMPパッケージ1600b_2(
図16D)と共に利用することができる。
図10Aおよび
図10Bなどの他の図に関して前述したものと同様の半導体パッケージ1600a_1、1600a_2、1600b_1、および1600b_2の
図16A~
図16Dの要素は、簡潔にするためにこれ以上説明しない。いくつかの実施形態では、半導体パッケージ1600a_1、1600a_2、1600b_1、および1600b_2は、ゲートリード線パッド682Bおよびドレインリード線パッド684Bが回路モジュール610Bの下面に露出されたRFトランジスタ増幅器デバイスを収容することができる。
図16A~
図16Dでは、RFトランジスタ増幅器ダイ210は、半導体パッケージ1600a_1、1600a_2、1600b_1、および1600b_2内の回路モジュール610Bに直接結合されるものとして示されているが、RFトランジスタ増幅器ダイ210は、必要な変更を加えて、結合要素270を介して、またはオンダイRDLを利用して回路モジュールに結合され得ることが理解されよう。
【0240】
図16Aおよび
図16Cを参照すると、第1および第2の補助スペーサ246a、246bは、キャリア基板410に接続および/または直接接触することができる。このようにして、第1および第2の補助スペーサ246a、246bは、第1および第2の回路要素650a、650bから熱を放散し、および/または電気信号(例えば、接地信号)を提供するように構成されてもよい。第1および第2の回路要素650a、650bの電気的および熱的要件に応じて、追加の端子/接合/スペーサ構造を第1および第2の回路要素650a、650bの少なくとも一方と共に利用して、第1および第2の回路要素650a、650bの少なくとも一方の1つ以上と基板410との間の電気的、熱的、および/または機械的インターフェースを提供することができる。
【0241】
図16Bおよび
図16Dを参照すると、第1および第2の補助スペーサ246a、246bは、第1の回路要素650a、第2の回路要素650bおよび/またはRFトランジスタ増幅器ダイ210に結合された一体型スペーサ層245’で置き換えることができる。一体型スペーサ層245’は、キャリア基板410に接続および/または直接接触することができる。一体型スペーサ層245’は、平坦または非平坦な上面を有することができる。いくつかの実施形態では、追加の層が、第1および第2の回路要素650a、650bと一体型スペーサ層245’との間、または一体型スペーサ層245’とキャリア基板410との間に、それぞれ配置されてもよい。(例えば、追加のスペーサ層)。
【0242】
本明細書に記載の実施形態は、改良されたRFトランジスタ増幅器およびそのようなRFトランジスタ増幅器を組み込んだ改良されたパッケージングを提供する。裏側面ビアの使用を回避および/または低減することによって、本発明のいくつかの実施形態は、電力増幅器の改善された熱管理を提供する。さらに、電力増幅器の接点をデバイスの同じ側面に配置することによって、相互接続および回路モジュールを利用することができ、ワイヤボンディングの必要性を低減することができる。結果として、RFトランジスタ増幅器および関連するパッケージは、従来のデバイスよりも改善された性能および熱特性を示すことができる。本発明の実施形態によって提供される直接接合の利点は、フォームファクタの低減、低い電気抵抗、ならびに通信速度の改善である。
【0243】
様々な実施形態が、例示的な実施形態が示された添付の図面を参照して本明細書で説明されている。しかしながら、これらの実施形態は、異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明の概念を当業者に完全に伝えるように提供される。本明細書に記載の例示的な実施形態ならびに一般的な原理および特徴に対する様々な変更が容易に明らかになるであろう。図面では、層および領域のサイズおよび相対サイズは縮尺通りに示されておらず、場合によっては、明確にするために誇張されていることがある。
【0244】
本明細書では、「第1」、「第2」などの用語を使用して様々な要素を説明する場合があるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことが理解されよう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、本発明の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のありとあらゆる組み合わせを含む。
【0245】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するだけのためのものであり、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。「含む(comprise)」、「含み(comprising)」、「含む(include)」、および/または「含み(including)」という用語は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではないことがさらに理解されよう。
【0246】
別段の定めがない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者に一般的に理解されているのと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書および関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的にそのように定義されない限り、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されないことがさらに理解されよう。
【0247】
層、領域、または基板などの要素が別の要素「上に」ある、「に取り付けられた」または「上に」延在すると言及される場合、その要素は他の要素の上に直接あることができるか、または介在要素が存在してもよいことが理解されよう。対照的に、ある要素が別の要素「上に直接」または「に直接取り付けられた」または「上に直接」延在すると言及される場合、介在要素は存在しない。ある要素が別の要素に「接続」または「結合」されていると言及される場合、その要素は他の要素に直接接続または結合することができるか、または介在要素が存在してもよいことも理解されよう。対照的に、ある要素が別の要素に「直接結合」または「直接接続」されていると言及される場合、介在要素は存在しない。
【0248】
「下に」または「上に」または「上部」または「下部」または「水平」または「側方」または「垂直」などの相対的な用語は、本明細書では、図に示すように、1つの要素、層または領域と別の要素、層または領域との関係を説明するために使用され得る。これらの用語は、図に示された向きに加えて、デバイスの異なる向きを包含することが意図されることが理解されよう。
【0249】
本発明の実施形態は、本発明の理想化された実施形態(および中間構造)の概略図である断面図を参照して本明細書で説明される。図面の層および領域の厚さは、明確にするために誇張されている場合がある。さらに、例えば製造技術および/または公差の結果としての図の形状からの変形形態が予想される。したがって、本発明の実施形態は、本明細書に示される領域の特定の形状に限定されると解釈されるべきではなく、例えば製造から生じる形状の偏差を含むべきである。点線で示されている要素は、示されている実施形態では任意選択であり得る。
【0250】
同じ番号は、全体を通して同じ要素を指す。したがって、対応する図面で言及も説明もされていない場合であっても、他の図面を参照して同じまたは類似の番号を説明することができる。また、符号が付されていない要素については、他の図面を参照して説明する場合がある。
【0251】
図面および明細書では、本発明の典型的な実施形態が開示されており、特定の用語が使用されているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定の目的では使用されず、本発明の範囲は以下の特許請求の範囲に記載される。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランジスタ増幅器であって、
III族窒化物ベースの増幅器ダイであって、前記増幅器ダイの第1の表面上にゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子を含むIII族窒化物ベースの増幅器ダイと、
前記増幅器ダイの前記第1の表面上で前記増幅器ダイの前記ゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子に電気的に接合され、前記トランジスタ増幅器の入力経路および出力経路に電気的に接合された相互接続構造と
を備える、トランジスタ増幅器。
【請求項2】
前記相互接続構造が、前記増幅器ダイの前記第1の表面上の再配線層と、前記再配線層上のゲート、ドレイン、およびソース接続部に電気的に接合された回路モジュールとを備え
、
随意的に、前記回路モジュールが、高調波終端回路、整合回路、分割回路、組合せ回路、および/またはバイアス回路の少なくとも一部を含む回路を備える、請求項
1に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項3】
入力接続部と、
出力接続部と、
接地接続部と、
前記入力接続部に電気的に接合されたゲート接続部と、前記出力接続部に結合されたドレイン接続部と、前記接地接続部に結合されたソース接続部とを含む回路モジュールと
をさらに備える、請求項1に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項4】
前記増幅器ダイが、前記第1の表面とは反対側の第2の表面をさらに備え、
前記トランジスタ増幅器が、キャリア基板をさらに備え、
前記増幅器ダイが、前記増幅器ダイの前記第2の表面上で前記キャリア基板に熱的に結合され
、
随意的に、前記キャリア基板が金属を含む、請求項1~
3のいずれか一項に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項5】
前記相互接続構造が、前記増幅器ダイの前記第1の表面に隣接する第1の側面と、前記第1の側面の反対側の第2の側面とを含む回路モジュールを備え、
前記入力経路が入力金属リード線を含み、前記出力経路が出力金属リード線を含み、
前記入力金属リード線および前記出力金属リード線が、前記回路モジュールの前記第1の側面または前記第2の側面で電気的に接合される、
請求項1に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項6】
回路要素が前記回路モジュールの前記第2の側面および/または前記第1の側面にある、
または、回路要素が前記回路モジュール内にある、請求項
5に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項7】
前記トランジスタ増幅器が、無線周波数(「RF」)トランジスタ増幅器であり、
前記増幅器ダイが、
第1の主面を含む半導体層構造と、
電気的に並列に接続された前記第1の主面上の複数の単位セルトランジスタであって、ゲートマニホールドに結合されたそれぞれのゲートフィンガと、ドレインマニホールドに結合されたそれぞれのドレインフィンガと、それぞれのソースフィンガとを含む単位セルトランジスタと
を備え、
前記相互接続構造が、前記第1の主面上の結合要素であって、前記ゲートマニホールドに接続されたゲート接続パッドと、前記ドレインマニホールドに接続されたドレイン接続パッドと、それぞれの前記ソースフィンガに接続されたソース接続パッドとを含む、結合要
素を備える、
請求項1に記載のトランジスタ増幅器。
【請求項8】
前記単位セルトランジスタが、前記半導体層構造内で第1の方向に延在し、
前記結合要素の前記ゲート接続パッド、前記ドレイン接続パッド、および前記ソース接続パッドが、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する、
請求項
7に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項9】
前記結合要素が、入力整合回路および/または出力整合回路に結合されるようにさらに構成され
、
随意的に、前記結合要素がファンアウトビア構造を備える、請求項
7または
8に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項10】
前記半導体層構造が第2の主面をさらに備え、
前記RFトランジスタ増幅器が、前記
増幅器ダイの第2の主面上にキャリア基板をさらに備え
、
随意的に、前記半導体層構造と前記キャリア基板との間の前記半導体層構造の前記第2の主面上に熱および/または電気伝導層をさらに備える、請求項
7~
9のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項11】
前記結合要素上に回路モジュールを、前記結合要素が前記回路モジュールと前記半導体層構造との間にあるように、さらに備え
、
随意的に、前記回路モジュールが、
入力整合回路および/または出力整合回路、
グランドプレーン、および/または、
前記増幅器ダイの前記第1の主面に隣接する第1の側面と、前記第1の側面の反対側の第2の側面とを備える、請求項
7に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項12】
前記半導体層構造が第2の主面をさらに備え、
前記半導体層構造が前記第2の主面上にビアを有さない、
請求項
7に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項13】
前記半導体層構造が、シリコンおよび/または炭化ケイ素基板をさらに備える、請求項
7~
12のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項14】
前記半導体層構造が、高電子移動度トランジスタ(HEMT)または横方向拡散金属酸化膜半導体(LDMOS)トランジスタをさらに備える、請求項
7~
13のいずれか一項に記載のRFトランジスタ増幅器。
【請求項15】
前記トランジスタ増幅器が、無線周波数(「RF」)トランジスタ増幅器であ
り、
前記相互接続構造が、
前記第1の
表面上の回路モジュールであって、前記ゲート端子に電気的に結合されたゲートリード線接続パッドと、前記ドレイン端子に電気的に結合されたドレインリード線接続パッドとを含む、回路モジュールと、
前記RFトランジスタ増幅器の外側から延在し、前記ゲートリード線接続パッドに電気的に結合された入力リード線と、
前記RFトランジスタ増幅器の外側から延在し、前記ドレインリード線接続パッドに電気的に結合された出力リード線と、
を備え、
随意的に、前記入力リード線から前記ゲート端子までの第1の電気経路がボンドワイヤを含まず、前記出力リード線から前記ドレイン端子までの第2の電気経路がボンドワイヤを含まない、請求項1に記載のトランジスタ増幅器。
【国際調査報告】