(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-24
(54)【発明の名称】電子デバイス及びウェイクアップのトリガに応答する方法
(51)【国際特許分類】
G06F 1/3209 20190101AFI20230517BHJP
G06F 1/3234 20190101ALI20230517BHJP
G06F 1/24 20060101ALI20230517BHJP
【FI】
G06F1/3209
G06F1/3234
G06F1/24 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022562779
(86)(22)【出願日】2021-04-20
(85)【翻訳文提出日】2022-10-14
(86)【国際出願番号】 EP2021060152
(87)【国際公開番号】W WO2021214010
(87)【国際公開日】2021-10-28
(32)【優先日】2020-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522296653
【氏名又は名称】コンチネンタル・オートモーティヴ・テクノロジーズ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【氏名又は名称】石田 大成
(74)【代理人】
【識別番号】100208258
【氏名又は名称】鈴木 友子
(72)【発明者】
【氏名】コー・ジンハン
(72)【発明者】
【氏名】ゴー・ホウチュン
【テーマコード(参考)】
5B011
【Fターム(参考)】
5B011DA06
5B011DC06
5B011EA10
5B011GG06
5B011KK03
5B011MA01
(57)【要約】
電子デバイスであって、入出力接続部を管理するように構成された入出力管理デバイスと、入出力管理デバイスに通信接続されたマイクロコントローラとを含み、マイクロコントローラは、トリガが入出力接続部から受信された後に初期化フェーズを実行して、電子デバイスをパワーダウン状態から復帰させるように構成され、初期化フェーズは、入出力管理デバイスから、入出力管理デバイスによって管理される入出力接続部のウェイクアップステータスを取得することと、ステータスをマイクロコントローラのメモリに記憶することとを含み、マイクロコントローラは、初期化フェーズの後に動作フェーズを実行するように更に構成され、動作フェーズは、正のウェイクアップステータスでウェイクアップ確認メッセージを前記入出力接続部に送信することを含む、電子デバイスが提供される。トリガに応答して、電子デバイスをパワーダウン状態から復帰させる方法も提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスであって、
入出力接続部を管理するように構成された入出力管理デバイスと、
前記入出力管理デバイスに通信接続されたマイクロコントローラと、
を含み、
前記マイクロコントローラは、トリガが入出力接続部から受信された後に初期化フェーズを実行して、前記電子デバイスをパワーダウン状態から復帰させるように構成され、前記初期化フェーズは、
前記入出力管理デバイスから、前記入出力管理デバイスによって管理される前記入出力接続部のウェイクアップステータスを取得することと、
前記ステータスを前記マイクロコントローラのメモリに記憶することと、
を含み、
前記マイクロコントローラは、前記初期化フェーズの後に動作フェーズを実行するように更に構成され、前記動作フェーズは、
正のウェイクアップステータスでウェイクアップ確認メッセージを前記入出力接続部に送信すること
を含む、電子デバイス。
【請求項2】
前記初期化フェーズ及び前記動作フェーズが、前記マイクロコントローラのオペレーティングシステムの一部である、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記初期化フェーズが、前記ウェイクアップステータスを取得する前記ステップの前に、前記マイクロコントローラと前記入出力管理デバイスとの間の前記通信接続の初期化を完了することを更に含む、請求項1又は2に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記電子デバイスが車両電子制御ユニットである、請求項1~3のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記ウェイクアップステータスが、前記入出力接続部のウェイクアップピンから取得され、前記ウェイクアップピンは、前記入出力管理デバイスに接続される、請求項1~4のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記トリガが前記ウェイクアップピンによって受信される、請求項5に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記トリガがCANバスから受信される、請求項1~6のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記ウェイクアップ確認メッセージがCANウェイクアップフレームである、請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記通信接続がSPIバスである、請求項1~8のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記入出力管理デバイスが特定用途向け集積回路である、請求項1~9のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項11】
トリガに応答して電子デバイスをパワーダウン状態から復帰させる方法であって、
前記電子デバイスの入出力接続部からトリガを受信して、前記電子デバイスを前記パワーダウン状態から復帰させることと、
前記電子デバイスのマイクロコントローラによって、初期化フェーズを実行することであって、前記初期化フェーズは、
前記マイクロコントローラに通信接続された入出力管理デバイスから、前記入出力管理デバイスによって管理される入出力接続部のウェイクアップステータスを取得することと、
前記ステータスを前記マイクロコントローラのメモリに記憶することと、
を含む、実行することと、
前記マイクロコントローラによって、前記初期化フェーズの後に動作フェーズを実行することであって、前記動作フェーズは、
正のウェイクアップステータスでウェイクアップ確認メッセージを前記入出力接続部に送信すること
を含む、実行することと、
を含む、方法。
【請求項12】
前記初期化フェーズ及び前記動作フェーズが、前記マイクロコントローラのオペレーティングシステムの一部である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記初期化フェーズが、前記ウェイクアップステータスを取得する前記ステップの前に、前記マイクロコントローラと前記入出力管理デバイスとの間の前記通信接続の初期化を完了することを更に含む、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記通信接続がSPIバスである、請求項11~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記電子デバイスが車両電子制御ユニットである、請求項11~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記ウェイクアップステータスが、前記入出力接続部のウェイクアップピンから取得され、前記ウェイクアップピンは、前記入出力管理デバイスに接続される、請求項11~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記トリガが前記ウェイクアップピンによって受信される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記トリガがCANバスから受信される、請求項11~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記ウェイクアップ確認メッセージがCANウェイクアップフレームである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記入出力管理デバイスが特定用途向け集積回路である、請求項11~19のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して電子デバイスに関し、具体的には、電子デバイスがウェイクアップするのにかかる時間を最適化することに関する。
【背景技術】
【0002】
電子デバイスは、多くの場合、パワーダウン状態や通常の動作状態など、様々な動作状態で機能する。パワーダウン状態又はスリープモードは、デバイスが非アクティブなとき、例えばアクションが不要なときに、デバイスの電源を節約するために使用される。デバイスにアクションが必要なとき、例えば、メッセージがデバイスに送信されて動作するとき、デバイスは電源投入されるか又はウェイクアップされる。消費者向けデバイスの場合、電源を投入してからアクションを実行するまでの時間をできるだけ短くすることが不可欠である。
【0003】
電源投入にかかる時間を短縮することを目的とした既存のソリューションが多数ある。しかし、電子デバイスがより複雑になるにつれて、デバイス内のコンポーネント又はモジュールの数は増え続けている。その結果、デバイス内の様々なコンポーネントやモジュールの電源投入に必要な時間が長くなる。
【0004】
したがって、上で論じた欠点のうちの1つ又は複数を克服する、又は少なくとも改善する電子デバイス及び方法を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の問題の1つ又は複数に対処する電子デバイス及び方法を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的及び他の目的を達成するために、一態様において、電子デバイスが提供され、この電子デバイスは、入出力接続部を管理するように構成された入出力管理デバイスと、入出力管理デバイスに通信接続されたマイクロコントローラとを含み、マイクロコントローラは、トリガが入出力接続部から受信された後に初期化フェーズを実行して、電子デバイスをパワーダウン状態から復帰させるように構成され、初期化フェーズは、入出力管理デバイスから、入出力管理デバイスによって管理される入出力接続部のウェイクアップステータスを取得することと、ステータスをマイクロコントローラのメモリに記憶することとを含み、マイクロコントローラは、初期化フェーズの後に動作フェーズを実行するように更に構成され、動作フェーズは、正のウェイクアップステータスでウェイクアップ確認メッセージを入出力接続部に送信することを含む。
【0007】
別の態様では、トリガに応答して電子デバイスをパワーダウン状態から復帰させる方法が提供され、この方法は、電子デバイスの入出力接続部からトリガを受信して、電子デバイスをパワーダウン状態から復帰させることと、電子デバイスのマイクロコントローラによって、初期化フェーズを実行することとを含み、初期化フェーズは、マイクロコントローラに通信接続された入出力管理デバイスから、入出力管理デバイスによって管理される入出力接続部のウェイクアップステータスを取得することと、ステータスをマイクロコントローラのメモリに記憶することとを含む。この方法は、更に、マイクロコントローラによって、初期化フェーズの後に動作フェーズを実行することを含み、動作フェーズは、正のウェイクアップステータスでウェイクアップ確認メッセージを入出力接続部に送信することを含む。
【0008】
トリガが入出力接続部からスリープ中の電子デバイスによって受信されるとき、トリガへの応答には、電子デバイスの準備ができていること、例えば、通常の動作状態又は動作フェーズにあることを確認する、ウェイクアップ確認メッセージを入出力接続部に送信することが含まれ得る。トリガで動作するには、電子デバイスとそのコンポーネント及びモジュールをウェイクアップする必要がある。本開示は、電子デバイスがウェイクアップのトリガを受信してからトリガに応答するまでの遷移にかかる時間を最適化する解決策を有利に提供する。
【0009】
マイクロコントローラは、自動車システムの電子デバイス用のAUTOSAR又はOSEK規格など、電子デバイスに関連する業界標準に従ってオペレーティングシステムを実装するように構成され得る。オペレーティングシステムは、互いに独立したアプリケーションプログラム及び/又は他のソフトウェアモジュールの基盤として機能することができ、プロセッサ上にそれらの環境を提供する。マイクロコントローラによって実行される開示される初期化フェーズ及び動作フェーズは、そのような業界規格に従って実装され得る。開示される初期化フェーズ及び動作フェーズは、マイクロコントローラのオペレーティングシステムの一部であり得る。
【0010】
マイクロコントローラの機能の周辺にあるアプリケーションでマイクロコントローラが過負荷にならないようにするために、別個のコンポーネント又はデバイスを電子デバイスに導入して、そのような機能を実行することができる。このような機能の例は、電子デバイスの機能のためのアプリケーションプログラムの実装であり、そのために、別のコントローラ、集積回路、又はシステムオンチップなど、アプリケーション専用の別のコンポーネントを電子デバイスに導入することができる。このような機能の別の例は、電子デバイスに接続されている入出力デバイスの管理である。開示される電子デバイスにおいて、入出力管理デバイスは、入出力デバイスを管理するための専用のコンポーネントである。
【0011】
マイクロコントローラによって実行される初期化フェーズは、電子デバイスの複数のハードウェアコンポーネント及び/又はソフトウェアモジュールを初期化するための複数のタスクを含み得る。動作フェーズには、スケジュールされたタスク、定期タスク、及び/又はユーザタスクの実行が含まれ得る。本開示は、初期化を完了したコンポーネント及び/又はモジュールを有利に活用して、トリガに応答するために必要な情報を取得する。本開示は、初期化フェーズ又は初期化フェーズ中に利用可能なアクションを有利に利用して、トリガに応答するために必要な情報を取得する。本開示は、電子デバイスが動作フェーズに入ると、トリガへの応答が提供されることを有利に可能にする。
【0012】
スリープ中の電子デバイスがウェイクアップのトリガを受信したとき、電子デバイスは何がウェイクアップのトリガになったかをまだ認識していない可能性がある。ウェイクアップトリガに応答するために、電子デバイス又はマイクロコントローラは、トリガがどこから来たのか、又はどのデバイスが電源投入をトリガしたのかを判定することができる。初期化フェーズは、トリガがどこで発生したかを判定するための情報を取得することを含み得る。
【0013】
電子デバイスをパワーダウン状態からウェイクアップするトリガとして可能性のあるものは、電子デバイスの機能又は電子デバイス上のアプリケーションに依存し得る。
【0014】
開示される電子デバイスは、1つ、2つ、又は複数の入出力デバイスによってアクセスされ得る。入出力デバイスは、電子デバイスとの通信を可能にするデバイスである。入出力デバイスは、電子デバイスがネットワーク内の他のデバイス又はシステムと、又はユーザと通信又は接続できるようにすることができる。電子デバイスは、そのような周辺デバイスによってアクセスされ得る。入出力デバイスは、ユーザ入力の受信を有効にしたり、ユーザに情報を出力したりできる。入出力デバイスは、実行する命令又はアクションを電子デバイスに提供するか、又は電子デバイスに命令又はアクションを実行させることができる。したがって、入出力デバイスは、トリガを提供又は送信して、電子デバイスをそのパワーダウン状態からウェイクアップさせることができる。
【0015】
電子デバイスの入出力デバイスは、電子デバイスごとに異なる場合がある。例えば、車両の電子制御ユニットへの代表的な入出力デバイスは、CANバスなどのネットワーク通信デバイス、又はイーサネットバス又はワイヤレス通信モジュールなどの他のネットワークバスであり得る。他の入出力デバイスには、例えば、車両用テレマティクス制御ユニット、マイクロフォン、緊急通報ボタン、及びエアバッグ制御ユニットが含まれ得る。
【0016】
入出力デバイスは、入出力接続部によって電子デバイスに接続することができる。入出力デバイスは、複数の入出力接続部を含むことができる。入出力接続部は、電子デバイスのコンポーネント又はいくつかのコンポーネントに接続することができる。実施形態では、入出力デバイスの1つ又は複数の入出力接続部が、入出力管理デバイスに接続されてもよい。加えて、又は代わりに、入出力デバイスの1つ又は複数の入出力接続部をマイクロコントローラに接続することができる。
【0017】
電子デバイス又はマイクロコントローラは、トリガに応答するために、可能なトリガとなり得る電子デバイスのコンポーネント又はパーツのステータスを取得することができる。トリガとなる可能性のある電子デバイスのすべてのコンポーネント又はパーツのステータスを取得することができる。コンポーネント又はパーツが復帰しているかどうかを示すステータス、すなわちウェイクアップステータスを取得することができる。ウェイクアップステータスは、コンポーネント又はパーツがウェイクアップしたか(つまり、正のウェイクアップステータス)、又はしていないか(つまり、負のウェイクアップステータス)を示す表示の形式であってもよい。ウェイクアップステータスは、ウェイクアップ信号、又はコンポーネント又はパーツとの間の電気信号の形式であってもよい。電気信号は、電気ピンへの、又は電気ピンからのパルスであってもよい。電気信号は、特にウェイクアップ用の電気ピンへのパルスであってもよい。このようなピンは、電子デバイスの任意のコンポーネント、例えばマイクロコントローラ、入出力管理デバイス、又は他のプロセッサに接続することができる。電気信号は、インヒビットピン又はイネーブルピンなどの入出力デバイスの電気ピンからのパルスであってもよく、これは次にウェイクアップピンへのパルスをトリガすることができる。正のウェイクアップステータス又はアクティブ化されたウェイクアップ信号の識別は、ウェイクアップトリガのソースを示すことができる。ウェイクアップトリガは、ウェイクアップピンによって受信することができる。
【0018】
実施形態では、開示される電子デバイスの可能なウェイクアップトリガは、その入出力デバイスから生じ得る。入出力デバイスのウェイクアップステータスは、入出力管理デバイスによって管理されてもよく、又は入出力管理デバイスに記憶されてもよい。入出力管理デバイスは、電気ピンを介して、入出力デバイスの入出力接続部に接続することができる。電気ピンは、特にウェイクアップ用とすることができる。入出力管理デバイスは、電子デバイスのすべての入出力デバイスのウェイクアップピンに接続され得る。ウェイクアップステータスは、入出力接続部のウェイクアップピンから得ることができ、ウェイクアップピンは入出力管理デバイスに接続されている。電子デバイスのウェイクアップを担う入出力デバイスからウェイクアップピンへのパルスは、ウェイクアップトリガのソースを示すことができる。インヒビットピンやイネーブルピンなどの入出力デバイスの電気ピンからのパルスは、次に入出力管理デバイスに接続されたウェイクアップピンへのパルスをトリガし、ウェイクアップトリガのソースを示すことができる。パルスのあるウェイクアップピンは、正のウェイクアップステータスを示すことができる。パルスのあるウェイクアップピンを識別すると、ウェイクアップトリガのソースを示すことができる。したがって、入出力接続部のウェイクアップステータスを取得することができる。ウェイクアップステータス、例えばウェイクアップピンへのパルスの有無は、入出力管理デバイスのメモリ又はレジスタに記憶されてもよい。電子デバイスのウェイクアップのための入出力デバイスからウェイクアップピンへのパルスの有無は、入出力管理デバイスのメモリ又はレジスタに記録され得る。マイクロコントローラは、入出力管理デバイスのメモリ又はレジスタからそのようなウェイクアップステータスを取得することができる。
【0019】
ウェイクアップトリガを受信すると、入出力管理デバイスは、パワーダウン状態からウェイクアップすることができる。トリガを受信すると、入出力管理デバイスは自身を初期化することができる。そのような実施形態では、マイクロコントローラによって実行される初期化フェーズは、入出力管理デバイスの初期化を含まなくてもよい。入出力管理デバイスのウェイクアップにより、ウェイクアップ信号が入出力管理デバイスからマイクロコントローラに送信され得る。
【0020】
信号がウェイクアップソースから開示された入出力管理デバイスのような仲介手段を介して送信されるかどうかに関係なく、電子デバイスは通常、ウェイクアップされる割り込みピンに依存する。割り込みピンは、電子デバイスのすべて又は少なくとも大部分のコンポーネントを初期化するコンポーネントに接続することができる。実施形態では、電気信号又はウェイクアップ信号は、マイクロコントローラに接続された割り込みピンなどの電気ピンに送信され得る。したがって、ウェイクアップは、入出力デバイスなどのウェイクアップソースからの信号の変化によって検出することができ、最終的にマイクロコントローラの割り込みピンに供給される。ウェイクアップ信号は、入出力管理デバイスの初期化中にウェイクアップされた接続を介して、入出力管理デバイスからマイクロコントローラに送信され得る。この接続は、ウェイクアップステータスをマイクロコントローラに送信する通信接続とは別のものである。マイクロコントローラは、マイクロコントローラによって受信されたそのような信号に基づいて初期化フェーズを開始することができる。
【0021】
マイクロコントローラは、通信接続によって入出力管理デバイスに接続される。各入出力デバイス又は入出力接続部のウェイクアップステータスは、通信接続を介してマイクロコントローラに送信され得る。マイクロコントローラは、通信接続を介してウェイクアップステータスを取得することができる。マイクロコントローラは、通信接続を介してウェイクアップステータスを送信するように入出力管理デバイスに要求するように構成され得る。ウェイクアップステータス以外のトリガに応答するために必要な情報は、マイクロコントローラへの通信接続又は他の接続を介してマイクロコントローラに送信され得る。ウェイクアップステータスを取得するステップの前に、初期化フェーズは、マイクロコントローラと入出力管理デバイスとの間の通信接続の初期化を完了することを更に含むことができる。
【0022】
ウェイクアップステータスを入出力管理デバイスからマイクロコントローラに送信する通信接続は、マイクロコントローラによって実行される初期化フェーズ中に初期化することができる。通信接続の初期化は、マイクロコントローラの初期化フェーズ中に完了できる。
【0023】
通信接続を介して入出力管理デバイスからウェイクアップステータスを取得する様々な手段がある可能性がある。初期化が最も早く完了する手段を選択することで、トリガに対する応答時間を最適化することができる。一例では、マイクロコントローラは、入出力管理デバイスと通信するソフトウェアモジュールを含むことができ、したがって、入出力管理デバイスからウェイクアップステータスを取得するように構成することができる。しかしながら、このようなモジュールの初期化を完了するために必要なタスクは、マイクロコントローラの初期化フェーズ中は優先されない場合がある。したがって、ソフトウェアモジュールは、マイクロコントローラの動作フェーズ中にのみ初期化を完了するか、安定化するように構成することができる。別の例では、入出力管理デバイスは、ウェイクアップステータスをマイクロコントローラに送信するように構成され得る。しかしながら、初期化が完了するまでに時間がかかる場合がある。入出力管理デバイスは専用デバイスであるため、ウェイクアップステータスをマイクロコントローラにプッシュするように構成することさえできない場合がある。
【0024】
したがって、入出力管理デバイスとマイクロコントローラとの間の通信接続は、ウェイクアップトリガに応答するために必要な情報を取得するために利用可能な最初の手段であることが有利であり得る。有利なことに、通信接続を利用して、ウェイクアップトリガがどこで発生したかを判定することができる。更に、可能なウェイクアップソースが入出力ネットワーク通信デバイスである実施形態では、ネットワーク管理を担当するマイクロコントローラのモジュールは、正のウェイクアップステータスでネットワーク通信デバイスに応答を送信するために有利に利用され得る。マイクロコントローラのそのようなネットワーク管理モジュールは、マイクロコントローラによって実行される初期化フェーズ中に初期化することができる。初期化フェーズは、ネットワーク管理初期化タスクを含むことができる。ネットワーク管理初期化タスクは、ネットワーク管理モジュールを初期化するタスクを含むことができる。ネットワーク管理初期化タスクは、ウェイクアップステータスを入出力管理デバイスからマイクロコントローラに送信する通信接続など、電子デバイスのネットワークインタフェースを初期化することを含むことができる。ネットワークインタフェースの初期化の一部として、ネットワークインタフェースに入出力管理デバイスと通信するように命令するように初期化フェーズを構成することができる。初期化フェーズは、通信接続を介してウェイクアップステータスを送信するように入出力管理デバイスに要求することを含むように構成され得る。初期化フェーズは、入出力管理デバイスによって管理される入出力接続部のウェイクアップステータスを送信するように入出力管理デバイスに指示することを更に含んでもよい。ネットワーク管理モジュールがウェイクアップ確認メッセージの送信を担当する実施形態では、ネットワーク管理モジュールの初期化タスクを使用してウェイクアップステータスを取得することで、プロセスを最適化することができる。同時に、ネットワーク管理モジュールは、ウェイクアップ確認メッセージが送信される前に初期化されなければならないので、ネットワーク管理の初期化は、ウェイクアップステータスを取得するために有利に使用される。有利なことに、本開示はオペレーティングシステムの初期化フェーズのタスクを利用するため、トリガに応答するのにかかる時間が最適化される。トリガへの応答は、追加のモジュール又はコンポーネントが動作可能であることに依存しないようにできる。
【0025】
ウェイクアップステータスを入出力管理デバイスからマイクロコントローラに送信する通信接続は、SPIバスなどの任意の適切な接続とすることができる。
【0026】
ウェイクアップステータスを受信したとき、マイクロコントローラはまだ初期化フェーズにあってもよい。ウェイクアップステータスは、動作フェーズで使用するためにマイクロコントローラのメモリに保存できる。ネットワーク管理モジュールがウェイクアップ確認メッセージの送信を担当する実施形態では、ネットワーク管理モジュールがアクセス可能なマイクロコントローラのRAMにウェイクアップステータスを保存することができる。動作フェーズは、電子デバイスの操作を実施するための複数のタスクを含むことができる。動作フェーズは、入出力管理デバイスから取得されたウェイクアップステータスから正のウェイクアップステータスを識別又は判定することを含むように構成され得る。動作フェーズは、入出力管理デバイスから取得されたウェイクアップステータスから正のウェイクアップステータスを識別又は判定することを更に含んでもよい。次いで、正のウェイクアップステータスを有するウェイクアップをトリガしたコンポーネント又はデバイス、例えば、入出力接続部又は入出力管理デバイスに接続された入出力デバイスに、応答を適切に提供することができる。
【0027】
入出力管理デバイスは、別のコントローラ、集積回路、論理回路、専用コンピュータ、プロセッサ、及び/又は説明された機能を提供する1つ又は複数のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行する他のコンポーネントであってもよく、それらの一部であってもよく、又はそれらを含んでもよい。一実施形態では、入出力管理デバイスは、特定用途向け集積回路であってもよいし、それを含んでいてもよい。
【0028】
電子デバイスは、マイクロコントローラと、入出力接続部を管理する入出力管理デバイスとを有する任意の電子デバイスであり得る。電子デバイスは車両電子制御ユニットであってよい。電子制御ユニットの例には、テレマティクス制御ユニット、マルチメディアシステム、ナビゲーションシステム、インストルメントクラスタ、エンジン制御ユニット、車両のその他のECU、及びそれらの任意の組み合わせが含まれる。
【0029】
マイクロコントローラは、電子デバイスの機能を可能にするコンピューティングデバイスであり得る。マイクロコントローラは、中央処理装置及び他のプロセッサなどの1つ又は複数のプロセッサ、RAM、ROM、フラッシュメモリ及びキャッシュメモリなどの一時的及び非一時的なコンピュータ可読記憶媒体又はメモリ、他のデバイス及びコンポーネントから情報、命令又はあらゆるデータを受信するための適切なインタフェース、及び/又は、説明されている機能を提供する1つ又は複数のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行する他のコンポーネントを含むことができる。電子デバイスが車両電子制御ユニットである場合、マイクロコントローラは車両マイクロコントローラであってもよい。
【0030】
前述のように、車両の電子制御ユニット(ECU)に接続される代表的な入出力デバイスはCANバスである。実施形態では、車両ECUとの間でデータを送受信するCANバスの接続又はラインは、マイクロコントローラに接続される。ウェイクアップ信号を伝送するCANバスのラインは、入出力管理デバイスに接続されたウェイクアップピンに接続されてもよい。電子デバイスをウェイクアップするトリガは、CANバスからのものであり得る。車両ECUのウェイクアップをトリガするCANバスへの応答には、CANウェイクアップフレームが含まれる。マイクロコントローラによって実行される初期化フェーズ及び動作フェーズは、OSEK規格などの関連する自動車規格に準拠することができる。
【0031】
電子デバイスに接続される別の代表的な入出力デバイスは、ワイヤレス通信モジュールである。ワイヤレス通信モジュールは、SMSなどのワイヤレスメッセージを受信することができ、これを受信すると、電子デバイスがそのパワーダウン状態からウェイクアップするようにトリガすることができる。ワイヤレス通信モジュールは、マイクロコントローラに接続された割り込みピンなどの電気ピンにウェイクアップ信号を送信することができる。マイクロコントローラは、受信したそのような信号に基づいて初期化フェーズを開始することができる。ワイヤレスメッセージへの応答は、ワイヤレス通信モジュールによってワイヤレスで送信されるウェイクアップ確認メッセージを含むことができる。ワイヤレスメッセージへの応答は、ワイヤレス通信モジュールへのウェイクアップ確認メッセージを含むことができ、ワイヤレス通信モジュールは次に、ウェイクアップ確認メッセージをCANネットワークなどのローカルネットワークに送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の一実施形態による、電子デバイス100の図を示す。
【
図2】本発明の一実施形態による、方法200のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
同様の数字は同様のパーツを示す。
【0034】
以下、添付の図面を参照しながら本発明の複数の例示的な実施形態について詳述する。本発明の詳細な説明は、本発明及びその現実的な適用の原理を説明することにより、各種の例示的な実施形態及び企図される特定の用途に適した各種の変更を通じて当業者が本発明を理解できるようにする目的で提供するものである。詳細な説明は、網羅的であること、又は開示する実施形態そのものに本発明を限定することを意図していない。修正形態及び等価物は当業者には明らかであり、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲に含まれる。
【0035】
一実施形態において、電子デバイスを提供する。電子デバイスは、入出力接続部を管理するように構成された入出力管理デバイスを含む。電子デバイスは、入出力管理デバイスに通信接続されたマイクロコントローラを含む。マイクロコントローラは、トリガが入出力接続部から受信された後に初期化フェーズを実行して、電子デバイスをパワーダウン状態から復帰させるように構成されている。初期化フェーズは、入出力管理デバイスから、入出力管理デバイスによって管理される入出力接続部のウェイクアップステータスを取得することと、ステータスをマイクロコントローラのメモリに記憶することとを含む。マイクロコントローラは、初期化フェーズの後に動作フェーズを実行するように更に構成されている。動作フェーズは、正のウェイクアップステータスでウェイクアップ確認メッセージを入出力接続部に送信することを含む。
【0036】
別の実施形態では、トリガに応答して、電子デバイスをパワーダウン状態から復帰させる方法が提供される。この方法は、電子デバイスの入出力接続部からトリガを受信して、電子デバイスをパワーダウン状態から復帰させることを含む。この方法は、電子デバイスのマイクロコントローラによって、初期化フェーズを実行することを更に含む。初期化フェーズは、マイクロコントローラに通信接続された入出力管理デバイスから、入出力管理デバイスによって管理される入出力接続部のウェイクアップステータスを取得することと、ステータスをマイクロコントローラのメモリに記憶することとを含む。この方法は、更に、マイクロコントローラによって、初期化フェーズの後に動作フェーズを実行することを含む。動作フェーズは、正のウェイクアップステータスでウェイクアップ確認メッセージを入出力接続部に送信することを含む。
【0037】
図1は、本発明の一実施形態による、電子デバイス100の図を示す。電子デバイス100は、特定用途向け集積回路(ASIC)104を含むテレマティクス制御ユニットである。ASIC 104は、入出力接続部を管理するように構成された入出力管理デバイスである。ASIC 104に接続された入出力デバイスには、CANバス152及び他の入出力デバイス(全般に152’として示される)が含まれる。CANバス152は、テレマティクス制御ユニット(TCU)100のCANトランシーバ106に接続される。CANトランシーバ106からASIC 104へのライン154は、トランシーバ106のインヒビットピン108をASIC 104のウェイクアップピン110に接続する。ラインが接続されている他のピンは表示されていない。
【0038】
ASIC 104は、TCU 100に接続された入出力デバイス152、152’から受信した出力を駆動する。更に、ASIC 104は、いずれかの入出力デバイスがウェイクアップをアクティブ化するとき、ウェイクアッププロセスを管理する。一部のTCUには、マイクロコントローラに接続されたウェイクアップピンがある場合がある。しかしながら、TCU 100では、ASIC 104は、ライン154、152’にそれぞれ接続された入出力デバイス152、152’のウェイクアップピン110、110’に接続されている。ASIC 104の関与により、ウェイクアップ手順を最適化するために追加の考慮事項が生じる。
【0039】
TCU 100は、SPIバスである通信接続ライン156によってASIC 104に通信接続された車両マイクロコントローラ102を含む。更に、マイクロコントローラ102上の割り込みピン112は、ライン158によってASIC 104に接続される。マイクロコントローラ102は、OSEK規格に従ってファームウェアを実行するように構成される。ファームウェアには、アプリケーション及び/又はその他のソフトウェアを実行するためのオペレーティングシステムが含まれている。
【0040】
マイクロコントローラ102のファームウェアは、OSEK初期化及びネットワーク管理初期化などの初期化フェーズ又は初期化タスクを含む。ファームウェアには、OSEK定期タスク及びネットワーク管理定期タスクなどの動作フェーズ又は動作タスクが含まれる。初期化フェーズ及び動作フェーズは、マイクロコントローラ102のオペレーティングシステムの一部である。
【0041】
電源投入中、TCU 100をパワーダウン状態から復帰させるためのトリガが受信されると、マイクロコントローラ102は初期化フェーズを実行するように構成される。マイクロコントローラ102のファームウェアは、OSEKの初期化中に、SPIバス156などのハードウェアコンポーネントを初期化するロジックを提供する。初期化フェーズは、ウェイクアップステータスを取得するステップの前に、SPIバス156を含むハードウェアコンポーネントの初期化を完了することを含む。マイクロコントローラ102は、OSEK初期化タスクの一部として初期化することができるASIC 104と通信するように構成されたASICソフトウェアモジュール(図示せず)を含む。しかしながら、ASICソフトウェアモジュールを安定させるために更なるタスクが必要であり、そのようなタスクはマイクロコントローラ102の動作フェーズ中にのみ完了する。ASICソフトウェアモジュールは、SPIバス156を介してASIC 104からウェイクアップハードウェア入力ステータスを取得するように構成可能であり得るが、ステータスは、ASICソフトウェアモジュールがその初期化を完了した後にしか取得できず、これではウェイクアップトリガに応答するのにかかる時間の最適化ができない。
【0042】
代わりに、マイクロコントローラ102のネットワーク管理初期化タスクは、ASIC 104からウェイクアップハードウェア入力ステータスを取得するためのロジックを含むように構成される。SPIバス156の初期化が完了すると、ネットワーク管理初期化タスクは、SPIバス156を介してウェイクアップハードウェア入力ステータスを送信するようにASIC 104に命令する指示を含む。命令は、ASIC 104のレジスタからライン154、152’のウェイクアップピン110、110’のステータスを取得すること、及びSPIバス156を介してステータスを送信することを含む。命令は、マイクロコントローラ102が動作可能になったときに使用するために、マイクロコントローラ102のRAMメモリ122にステータスを記憶することも含む。
【0043】
オペレーティングシステムの初期化が完了すると、マイクロコントローラ102は動作フェーズに入る。ネットワーク管理定期タスクが呼び出されると、RAM 122に記憶されたウェイクアップピン110、110’のステータスが分析され、どのウェイクアップピンがパルスを登録したかが判定される。TCU 100をウェイクアップさせたピンを判定すると、ネットワーク管理の定期タスクは、担当ピンにウェイクアップ確認メッセージを送信することを含む。ウェイクアップハードウェア入力ステータスの取得は、ASICソフトウェアモジュールの安定化によって制約されないため、ウェイクアップ確認メッセージの送信にかかる時間が最適化される。
【0044】
図2は、本発明の一実施形態による、方法200のフロー図を示す。方法200は、
図1のTCU 100を参照して説明される。方法200は、CANバス152からのトリガに応答してTCU 100をパワーダウン状態から復帰させる方法を説明する。
【0045】
トリガによるCANバス152のウェイクアップは、次にTCU 100をトリガしてウェイクアップさせる。ステップ201において、ウェイクアップされたCANバス152は、CANトランシーバ106のインヒビットピン108へのパルスをトリガし、次に、ASIC 104に接続されたウェイクアップピン110へのパルスをトリガする。
【0046】
ステップ203において、ウェイクアップピン110のアクティブ化によりASIC 104を初期化する。ウェイクアップすると、ASIC 104は、ウェイクアップピン110、110’のステータスをレジスタに記録するように構成される。ASIC 104はまた、ライン158が電気信号をマイクロコントローラ102の割り込みピン112に送信するようにして、マイクロコントローラ102をウェイクアップするように構成される。
【0047】
ステップ205で、ウェイクアップすると、マイクロコントローラ102は、OSEK初期化タスクを実行するように構成される。OSEK初期化タスクでは、SPIバス156を含む、マイクロコントローラ102のハードウェアコンポーネントが初期化される。マイクロコントローラ102はウェイクアップピン110、110’のステータスをASICから取得する必要があるため、ステップ207で、ネットワーク管理初期化タスクを構成して、動作しているSPIバス156に、ASIC 104のレジスタ内のウェイクアップピン110、110’のステータスをマイクロコントローラ102に送信するように命令することができる。したがって、マイクロコントローラ102は、ステップ209で、ASIC 104からピン110、110’のウェイクアップステータスを取得し、それらをそのRAM 122に記憶することができる。
【0048】
オペレーティングシステムの初期化が完了すると、マイクロコントローラ102は動作フェーズに入る。動作フェーズには、ネットワーク管理の定期タスクが含まれる。ステップ211において、ネットワーク管理の定期タスクは、RAM 122に記憶されたウェイクアップピン110、110’のステータスを分析して、どのウェイクアップピンがパルスを登録したかを判定することを含む。ピン110がTCU 100をウェイクアップさせ、CANバス152がデバイスのウェイクアップをトリガしたことを示すと判定すると、ステップ213でCANウェイクアップフレームがCANバス152に送信される。
【国際調査報告】