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特表2023-531355強化されたアクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割のためのRAN認識トラフィック分配ルールおよびRAN測定
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-24
(54)【発明の名称】強化されたアクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割のためのRAN認識トラフィック分配ルールおよびRAN測定
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20230714BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20230714BHJP
   H04W 4/00 20180101ALI20230714BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20230714BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W84/12
H04W4/00 111
H04W88/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022564545
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(85)【翻訳文提出日】2022-12-20
(86)【国際出願番号】 US2021039253
(87)【国際公開番号】W WO2022005918
(87)【国際公開日】2022-01-06
(31)【優先権主張番号】63/047,838
(32)【優先日】2020-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イェ、シュ-ピン
(72)【発明者】
【氏名】バイ、ジンウェン
(72)【発明者】
【氏名】ジュ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】ケダラグッデ、メガシュリ ダッタトリ
(72)【発明者】
【氏名】グプタ、ビニタ
(72)【発明者】
【氏名】カンポラット、ネカチ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD44
5K067DD45
5K067LL11
(57)【要約】
本開示のいくつかの実施形態は、アクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割(ATSSS)のために第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)および非3GPPアクセスにわたるトラフィック分配を決定するときに無線アクセスネットワーク(RAN)測定を組み込むことに関し得る。他の実施形態は、開示および/または特許請求され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を格納するためのメモリと、
前記メモリに結合された処理回路であって、
前記RAN負荷インジケータ情報または前記UE固有RAN状態インジケータ情報を前記メモリから取得し、
前記RAN負荷インジケータ情報または前記UE固有RAN状態インジケータ情報を含む測定レポートメッセージを伝送のためのエンコードする、処理回路と
を備える、装置。
【請求項2】
前記測定レポートメッセージがアクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割(ATSSS)RAN測定レポートである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記RAN負荷インジケータ情報が無線リソース利用測定を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記無線リソース利用測定が、トラフィッククラスあたりの物理リソースブロック(PRB)使用を示す全PRB使用インジケータである、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記RAN負荷インジケータ情報が、アクセスポイント(AP)ビーコンメッセージのための基本サービスセット(BSS)負荷要素の指標を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記BSS負荷要素が、ステーション(STA)カウント値の指標またはチャネル利用の指標を含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記RAN負荷インジケータ情報が、推定サービスパラメータ(ESP)を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記RAN負荷インジケータ情報が、N2シグナリングを通じて無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を介して受信される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記UE固有RAN状態インジケータ情報が、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、平均または中央値のチャネル品質インジケータ(CQI)インデックス、または平均媒体アクセス制御(MAC)データレートの指標を含むUE無線信号品質の指標を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記UE無線信号品質の指標が、推定ダウンリンクMACデータレートの指標、推定アップリンクMACデータレートの指標、または測定されたアップリンク受信信号強度インジケータ(RSSI)を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記UE固有RAN状態インジケータ情報が、多重アクセスプロトコルデータユニット(MA-PDU)セッションでのUEの無線使用効率のレベルに基づく、UEの無線アクセス技術(RAT)あたりの利用の指標を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
1つまたは複数のプロセッサに、
無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を決定する手順と、
前記RAN負荷インジケータ情報またはUE固有RAN状態インジケータ情報を含む測定レポートメッセージを伝送のためにエンコードする手順と
を実行させるためのプログラム。
【請求項13】
前記測定レポートメッセージは、アクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割(ATSSS)RAN測定レポートである、請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記RAN負荷インジケータ情報が、トラフィッククラスあたりの物理リソースブロック(PRB)使用を示す全PRB使用インジケータを含む無線リソース利用測定を含む、請求項12に記載のプログラム。
【請求項15】
前記UE固有RAN状態インジケータ情報が、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、平均もしくは中央値のチャネル品質インジケータ(CQI)インデックス、または平均媒体アクセス制御(MAC)データレートの指標を含む、UE無線信号品質の指標を含む、請求項12から14のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項16】
前記UE無線信号品質の指標が、推定ダウンリンクMACデータレートの指標、推定アップリンクMACデータレートの指標、または測定されたアップリンク受信信号強度インジケータ(RSSI)を含む、請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
前記UE固有RAN状態インジケータ情報が、多重アクセスプロトコルデータユニット(MA-PDU)セッションでのUEの無線使用効率のレベルに基づく、UEの無線アクセス技術(RAT)あたりの利用の指標を含む、請求項12から16のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項18】
請求項12から17のいずれか一項に記載のプログラムを記憶する、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
1つまたは複数のプロセッサに、
無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を決定する手順と、
前記RAN負荷インジケータ情報またはUE固有RAN状態インジケータ情報を含むアクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割(ATSSS)RAN測定レポートメッセージを伝送のためにエンコードする手順と
を実行させるためのプログラム。
【請求項20】
前記RAN負荷インジケータ情報が、
トラフィッククラスあたりの物理リソースブロック(PRB)使用を示すための全PRB使用インジケータを含む無線リソース利用測定、または
推定サービスパラメータ(ESP)、または
アクセスポイント(AP)ビーコンメッセージのための基本サービスセット(BSS)負荷要素であって、前記BSS負荷要素は、ステーション(STA)カウント値の指標もしくはチャネル利用の指標を含む、基本サービスセット負荷要素を含む、
請求項19に記載のプログラム。
【請求項21】
前記RAN負荷インジケータ情報が、保護管理フレーム(PMF)帯域内シグナリングを介してSTAによって受信される、請求項19に記載のプログラム。
【請求項22】
前記UE固有RAN状態インジケータ情報が、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、平均もしくは中央値のチャネル品質インジケータ(CQI)インデックス、または平均媒体アクセス制御(MAC)データレートの指標を含む、UE無線信号品質の指標を含む、請求項19から21のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項23】
前記UE固有RAN状態インジケータ情報が、多重アクセスプロトコルデータユニット(MA-PDU)セッションでのUEの無線使用効率のレベルに基づく、UEの無線アクセス技術(RAT)あたりの利用の指標を含む、請求項19から22のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項24】
請求項19から23のいずれか一項に記載のプログラムを記憶する、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年7月2日に出願された米国仮特許出願第63/047,838号の優先権を主張する。
【0002】
様々な実施形態は、概して、無線通信の分野に関し得る。例えば、いくつかの実施形態は、ATSSSのために3GPP(登録商標)および非3GPPアクセスにわたるトラフィック分配を決定するときにRAN測定を組み込むことに関し得る。
【背景技術】
【0003】
ATSSS(アクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割)機能は、UE(ユーザ機器)が3GPPアクセスおよび非3GPPアクセスの両方に同時に接続することを可能にする。両方のアクセスの利点を十分に利用するために、5Gシステムは、効率的な無線リソース使用によってユーザ体感を改善させる様式で、2つのアクセスにわたってトラフィックを分配することが可能であるべきである。RAN(無線アクセスネットワーク)測定は、アクセスにわたってどのようにトラフィックを分配すべきかを決定するときに、5Gシステムのために異なる無線アクセス技術を比較するのに用いることができる情報、例えば無線リンク品質や遅延統計などを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】様々な実施形態による、異なるセルラおよびWi-Fi(登録商標)設定下でのRAN認識およびRAN非認識マルチアクセストラフィック分配スキームの末尾遅延(95%目の遅延)性能の一例を示す。
図2】様々な実施形態によるネットワークを示す。
図3】様々な実施形態による無線ネットワークを示す。
図4】機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み出し、本明細書で説明される方法論のうちのいずれか1つまたは複数を実行することが可能な、例示的な実施形態によるコンポーネントを示すブロック図である。
図5】本明細書で説明される様々な実施形態を実践するための例示的な手順を示す。
図6】様々な実施形態を実践するための別の例示的な手順を示す。
図7】様々な実施形態を実践するための別の例示的な手順を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の詳細な説明は、複数の添付図面を参照する。同じ参照番号は、異なる図面において同じまたは同様の要素を特定するために使用されてよい。以下の説明では、限定ではなく説明の目的で、具体的な詳細、例えば特定の構造、アーキテクチャ、インタフェース、技法などが様々な実施形態の様々な態様の深い理解を提供するために記載されている。しかしながら、これらの具体的な詳細から逸脱する他の例において様々な実施形態の様々な態様が実践され得ることが、本開示の利益を受ける当業者には明らかである。特定の例において、周知のデバイス、回路、および方法の説明は、不必要な詳細によって様々な実施形態の説明が不明瞭にならないように省略される。本書類の目的において、「AまたはB」および「A/B」という文言は、(A)、(B)、または(AおよびB)を意味する。
【0006】
本開示において、3GPPおよび非3GPPアクセスにわたるトラフィック分配を決定するときにRAN測定を組み込むようにATSSSルールを向上させることを提案する。収集すべきRAN測定を特定し、これらのRAN測定を、トラフィック分配ルールを調整するときのガイドラインとしてどのようにして用いるかを特定した。
【0007】
既存のATSSSルールは、3GPPおよび非3GPPアクセスネットワークにわたってトラフィックを分配しながら無線効率を改善するためにRAN測定を組み込むことを考慮していない。現在、ATSSSは、アクティブスタンバイ、最小遅延、負荷バランシング、および優先度ベースの4つのトラフィックステアモードのみをサポートしている。既存のトラフィックステアリングモードは、3GPPおよび非3GPPアクセスの同時使用、ならびにRAT(無線アクセス技術)利用可能性および遅延測定に従ったトラフィック分配の動的変更をサポートする。しかしながら、アクセスネットワーク無線状態または輻輳レベルに基づく、3GPPおよび非3GPPアクセスにわたるトラフィック分配の動的調整を可能にする既存のメカニズムは存在しない。
【0008】
過去の解決手段は、アクセスリンクが利用可能でなくなること、またはリンクにわたる遅延測定(通常、短期的な変動を均すために特定の時間ウィンドウにわたり平均される)における変化など、顕著なネットワーク性能の劣化を検出した後に3GPPおよび非3GPPアクセスにわたるトラフィック分配を調整することができるのみである。それらのメカニズムは、事後的な様式でアクセスネットワーク品質に適応することができるのみであり、通常、アクセスネットワーク性能の劣化を検出するのにより長い時間の尺度を要する。
【0009】
他のことの中でも、本開示の実施形態は、ATSSSのために3GPPおよび非3GPPアクセスにわたるトラフィック分配を決定するときにRAN測定を組み込み得る。具体的には、いくつかの実施形態は、RAN認識ATSSSルールに組み込まれるべき新たな候補RAN測定、およびRAN認識ATSSSルールにRAN測定を組み込むための複数の実装提案を含み得る。
【0010】
RAN測定を組み込むことにより、ネットワークは、より正確なアクセス性能(レート、レイテンシなど)の推定に従って3GPPおよび非3GPPアクセスにわたってトラフィック分配を事前に調整することができる。これにより、多重アクセス技術のより効率的な使用、および厳しい多重アクセストラフィック管理を通じた良いサービス品質(QoS)保証が可能になり、マルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)の向上の助けとなる。
【0011】
RAN認識マルチアクセストラフィック管理他のことの中でも、RAN測定は、コアまたはエッジにあるマルチアクセストラフィック管理インテリジェンスに無線状態のタイムリーな指標を提供することができる。例えば、無線リンク品質の劣化が生じたとき、遅延ベースの事後的なトラフィック管理スキームの場合、乏しい無線リンク品質によって引き起こされる遅延の増加を検出するのに多くのパケット伝送を要し得る。他方で、事前のRAN認識トラフィック管理スキームは、RANからの無線リンク測定を利用して、乏しい無線状態を経験しているアクセスがあるかどうかをタイムリーに特定することができる。
【0012】
いくつかの実施形態は、RAN情報を組み込んだエッジベースのアルゴリズムを利用して、多重アクセスリンクにわたる遅延最適化トラフィック分配を計算し得る。いくつかの実施形態では、パケット遅延統計は、RAN非認識の遅延ベースの事後的なトラフィック適合スキーム、例えばMP-TCP(マルチパストランスポート制御プロトコル)と比較した場合に、RAN測定情報によって大幅に改善され得る。図1に示されるように、RAN認識トラフィック管理アルゴリズムは、異なるLTEおよびWi-Fi展開設定について、特に、より重いトラフィック負荷状態下において、末尾(95%)の遅延を著しく低減できる。
【0013】
本開示の実施形態は、RAN認識マルチアクセストラフィック分配を可能にするための3GPP仕様に追加する新たなRAN測定、およびATSSSトラフィック分配を更新するためにどのように新たなRAN測定を組み込むかを含み得る。実施形態は、RAN認識ATSSSを可能にするために任意の好適なシグナリングを用いてよい。NG-RANおよびUEは、両方とも、UPF(ユーザプレーン機能)およびUEがMA-PDU(マルチアクセスプロトコルデータユニット)セッション内のフローのためのトラフィック分配を更新するのを助けるために、ATSSS RAN測定レポートを提供することができる。本開示は、まず、ATSSS RAN測定レポートに含まれ得るものを説明し、次に、MA-PDUセッションに属するフローについて、3GPPおよび非3GPPアクセスにわたってトラフィック分配を更新するためにRAN測定を組み込む候補の実装態様を提供する。
【0014】
RAN測定レポート情報要素いくつかの実施形態では、ATSSS RAN測定レポート(NG-RANから、またはUEから)は、以下の2つのタイプの情報要素のうちの一方または両方を含み得る。
1. 無線アクセスネットワーク負荷インジケータ
2.UE固有RAN状態インジケータ
無線アクセスネットワーク負荷インジケータ無線アクセスネットワークにおける輻輳は、レイテンシの増加などの性能劣化をもたらす。3GPPおよび非3GPPアクセスネットワークの無線アクセスネットワーク負荷状態を提供することにより、RAN測定による負荷バランシングおよびRAN測定による優先度ベースなどのATSSSルールは、3GPPおよび非3GPPアクセスの間のトラフィック分配比率をタイムリーに調整することができ、より良好な遅延性能を達成することができる。NGRANのPRB(物理リソースブロック)使用およびWi-Fiアクセスのチャネル利用レベルは、無線アクセスネットワークの輻輳レベルの良好なインジケータである。例えば、高いPRB使用レベルでセルを介して送信されたフローは、大きな遅延変動(ジッター)のリスクが高くなる。
【0015】
NG-RANの場合、無線アクセスネットワーク負荷インジケータは、DL/UL全PRB使用およびQoSクラスあたりのDL/UL PRB使用などの無線リソース利用測定であり得る。このタイプの測定は、NG-RAN(例えば、N2シグナリング)から報告される。
DL(またはUL)全PRB使用:
【数1】
式中、M(T)はDL(またはUL)の全PRB使用であり、これは期間Tの間で平均された、使用されたPRBの割合であり、値の範囲は0~100%である。M1(T)は、完全物理リソースブロックのカウント値であり、DL(またはUL)のトラフィック伝送に使用された全てのPRBが含まれるべきである。P(T)は、期間Tの間のDL(またはUL)トラフィック伝送に利用可能なPRBの総数である。Tは、測定が実行されている間の期間である。
トラフィッククラスあたりのPRB使用:
【数2】
式中、M(qci)はトラフィッククラスあたりのPRB使用であり、これは期間Tの間で平均された、特定のqciに使用されたPRBの割合であり、値の範囲は0~100%である。P(T)は、期間Tの間のDL(またはUL)トラフィック伝送に利用可能なPRBの総数である。Tは、測定が実行されている間の期間である。M1(qci,T)は、以下によって計算されるトラフィッククラスあたりの絶対PRB使用である。
【数3】
式中、W(p)は、現在PRB Pを共有しているトランスポートブロックの数である。S(t)は、トランスポートブロックtの伝送に使用された物理リソースブロックのセットである。B(t,qci)は、トランスポートブロックtにおいて保持される、QCI=qciであるDTCH(専用トラフィックチャネル)の場合のDTCHビットの総数である。B(t)は、トランスポートブロックtにおいて保持されるDTCHおよびDCCHビットの総数である。X(t)は多重化を考慮に入れており、これを含めるかどうかは実装形態による。
【0016】
WLANの場合、無線アクセスネットワーク負荷インジケータは以下であり得る。
Wi-FiのAP(アクセスポイント)ビーコンメッセージにおけるBSS(インフラストラクチャモード無線ネットワークの基本サービスセット)負荷要素:
STA(ステーション)カウント値:このBSSに現在関連付けられているSTAの総数。
チャネル利用率:媒体がビジー状態にあったことをAPが感知した時間の割合。この割合は以下の式を用いて計算される。
【数4】
WLANのためのRAN負荷インジケータは、利用可能なアクセスカテゴリのための推定スループット、送信時間フラクションの推定、ブロックAckウィンドウのサイズ、データPPDU期間の目標を含む推定サービスパラメータ(ESP)をさらに含み得る。
【0017】
WLAN無線アクセスネットワーク負荷インジケータは、N2シグナリングを通じてWLANによって、またはPMF帯域内シグナリングを介してSTAによってのいずれかで報告され得る。
UE固有RAN状態インジケータ
集約された無線アクセスネットワーク負荷状態指標に加えて、同じ3GPPおよび非3GPP無線アクセスノードを用いてMA-PDUセッションを同時に確立している複数のUEのトラフィック分割比を決定しながらUEをソートするのに、UEあたりのRAN状態メトリックが有用であり得る。UE固有RAN状態インジケータに含めるのに、以下の候補メトリックを提案する。
【0018】
UE無線信号品質
【0019】
NG-RANの場合、UEは、RSRP(参照信号受信電力)、RSRQ(参照信号受信品質)、平均/中央値CQI(チャネル品質インジケータ)インデックス、または平均MACデータレートをその無線信号品質指標として用いてよい。UE無線シグナリング品質は、PMF帯域内シグナリングを介してUEから直接的に報告され得るか、または、UE測定レポートおよび/またはCQIフィードバック統計に基づいてNG-RANによって報告され得る。
【0020】
WLANの場合、UEは、そのRSSI(受信信号強度インジケータ)または平均/中央値PHY(物理層)レート(MCS(変調およびコードスキーム)レベル)をその無線信号品質指標として用いいてよい。UEは、PMF帯域内シグナリングを介して無線シグナリング品質を報告し得る。
【0021】
代替的に、APはまた、以下のSTA固有メトリックを報告し得る:
STAのダウンリンクにおける推定MACデータレート(Mb/秒)
STAのアップリンクにおける推定MACデータレート(Mb/秒)
STAの測定されたアップリンクRSSI(dBm)
UEのRATあたりの無線リソース利用:(RAN影響を伴う新たなシグナリング)新たなRAN測定、すなわち、UEのRATあたりの無線リソース利用は、MA-PDUセッションを含むUEの無線使用効率を捉えるために定義され得る。NG-RANの場合、UEのRATあたりの無線リソース利用は、UEあたりのPRB使用によって捉えることができ、これは以下のように計算できる。
【数5】
式中、M(ue)はUEあたりのPRB使用であり、これはMA-PDUを含む特定のUEのために用いられるPRBの割合である。M1(ue,T)は、ATSSS UEのDL(またはUL)トラフィック伝送に用いられるすべての物理リソースブロックのカウント値である。P(T)は、期間Tの間のDL(またはUL)トラフィック伝送に利用可能なPRBの総数である。Tは、測定が実行されている間の期間である。
【0022】
WLANの場合、STAは、STAがいくつかのビーコン間隔にわたってAPからアクティブにデータを受信(またはULのためにAPにデータを伝送)している平均期間を計算することによって、無線リソース利用を推定し得る。
【数6】
RAN測定でおのATSSSルール
以下では、本開示は、トラフィック分配に適応してユーザ体感を向上させるようにATSSSルールがどのようにしてRAN測定を組み込むことができるかどうかの異なる実装形態を説明する。
【0023】
実装1:無線アクセスネットワーク負荷インジケータの使用
ATSSSのRANフィードバック測定が許可される場合、SMF(セッション管理機能)は、NG-RANから受信したRAN測定レポートにおける無線アクセスネットワーク負荷インジケータに基づいて、ATSSSルールおよび/またはN4ルールを更新することを決定し得る。例えば、SMFは、SDFのQoS要件に基づいて、3GPPおよび非3GPPアクセスネットワークのためのMA-PDU SDF(サービスデータフロー)のRAN負荷閾値を計算することができる。代替的に、RAN負荷閾値は、PCF(ポリシー制御機能)を介して提供され得る。SMFは、3GPPおよび非3GPPアクセスのための受信無線アクセスネットワーク負荷インジケータとRAN負荷閾値とを比較することによって、3GPPアクセスを介して、および非3GPPアクセスを介して送信されるべきSDFトラフィックの割合を決定する。3GPPおよび非3GPPアクセスのためのRAN負荷閾値をTHrl,3およびTHrl,n3と記す。3GPPおよび非3GPPアクセスのための受信無線アクセスネットワーク負荷インジケータをRLIおよびRLIn3と記す。例示的な実装は以下であり得る。
RLI<THrl,3かつRLIn3<THrl,n3である場合、トラフィックのx%が3GPPアクセスにルーティングされるべきであり、トラフィックの(100-x)%が非3GPPアクセスにルーティングされるべきであり、ここで、0≦x≦100である。
【0024】
RLI<THrl,3かつRLIn3>THrl,n3である場合、トラフィックの(x+Δ)%が3GPPアクセスにルーティングされるべきであり、トラフィックの(100-x-Δ)%が非3GPPアクセスにルーティングされるべきであり、ここで、0≦Δ≦100-xである。(注:非3GPPアクセスが輻輳していることをRAN負荷インジケータが示唆するのでより多くのトラフィックを3GPPアクセスに移動させる。)RLI>THrl,3かつRLIn3<THrl,n3である場合、トラフィックの(x-Δ)%が3GPPアクセスにルーティングされるべきであり、トラフィックの(100-x+Δ)%が非3GPPアクセスにルーティングされるべきであり、ここで、0≦Δ≦xである。(注:3GPPアクセスが輻輳していることをRAN負荷インジケータが示唆するのでより多くのトラフィックを非3GPPアクセスに移動させる。)RLI>THrl,3かつRLIn3>THrl,n3である場合、トラフィックのy%が3GPPアクセスにルーティングされるべきであり、トラフィックの(100-y)%が非3GPPアクセスにルーティングされるべきであり、ここで、x-Δ≦y≦x+Δである。
【0025】
実装2:輻輳検出+UE固有RAN状態インジケータの使用
輻輳検出に加えて、同じ3GPPおよび非3GPPアクセスを共有する複数のATSSS UEが存在するときにより効率的な無線使用を達成するために、UE固有RAN状態インジケータは、1つのアクセスの輻輳が生じたときにどのUEのMA-PDU SDFトラフィック分配をまず調整するべきかについてより良好なガイダンスを提供することができる。例えば、両方とも、同じgNBおよびWi-FiのAPに同時に接続している2つのATSSS対応UEが存在するシナリオを考慮する。UE1は、NR無線についてUE2よりも良好な無線品質を有するが、UE2のWi-Fi無線品質はUE1よりも良好である。Wi-Fi無線で輻輳が検出され、かつ両方のUEがWi-Fi上に進行中のトラフィックを有する場合、Wi-FiからNRへのUE1トラフィックのステアリング部分またはすべては、UE2のトラフィック分配を調整するよりも、NRスペクトルをより効率的に用いてWi-Fiの輻輳を緩和することができる。
【0026】
ATSSSのRANフィードバック測定が許可された場合、SMFは、NG-RANから受信したRAN測定レポートにおけるUE固有RAN状態インジケータに基づいて、ATSSSルールおよび/またはN4ルールを更新することを決定し得る。3つのタイプの新たなATSSSルール(以下で実装2.1、2.2、および2.3とラベル付けした)があってよい。
【0027】
実装2.1
(輻輳検出およびUE無線状態評価の両方がSMFによって行われる)SMFは、UE固有RAN状態インジケータのレポートおよび輻輳検出メカニズムに基づいて、例えば、実施例1で説明するようにRAN負荷インジケータを使用して、3GPPアクセスを介しておよび非3GPPアクセスを介して送信されるべきSDFトラフィックの割合を決定する。例えば、SMFは、SDFのQoS要件に基づいて、3GPPおよび非3GPPアクセスネットワークについてMA-PDU SDFのUE固有RAN状態の閾値を計算することができる。代替的に、UE固有RAN状態の閾値はPCFを介して提供され得る。1つのアクセスの輻輳が検出されると、SMFは、受信したUE固有RAN状態インジケータと、3GPPおよび非3GPPアクセスについてのUE固有RAN状態の閾値とを比較することによって、3GPPアクセスを介しておよび非3GPPアクセスを介して送信されるべきSDFトラフィックの割合を更新する。3GPPおよび非3GPPアクセスについてのUE固有RAN状態の閾値を、THurc,3およびTHurc,n3と記す。3GPPおよび非3GPPアクセスについての受信したUE固有RAN状態インジケータをURCI3およびURCIn3と記す。例示的な実装は以下の通りであり得る。
【0028】
非3GPPアクセスにおける輻輳が検出されると、3GPPアクセスにルーティングされるトラフィックの割合をx%から(x+Δ1)%に増加させ、非3GPPアクセスにルーティングされるトラフィックの割合を(100-x)%から(100-x-Δ1)%に減少させる(ここで、0≦x≦100および0≦Δ1≦100-xである)ことによって、URCI3>THurc,3かつURCIn3<THurc,n3(良好な3GPPリンクおよび不良な非3GPPリンク)であるUEに属するSDFのトラフィック分配を更新する。
【0029】
3GPPアクセスにおける輻輳が検出されると、3GPPアクセスにルーティングされるトラフィックの割合をx%から(x-Δ2)%に減少させ、非3GPPアクセスにルーティングされるトラフィックの割合を(100-x)%から(100-x+Δ2)%に増加させる(ここで、0≦x≦100および0≦Δ2≦xである)ことによって、URCI3<THurc,3かつURCIn3>THurc,n3(不良な3GPPリンクおよび良好な非3GPPリンク)であるUEに属するSDFのトラフィック分配を更新する。
【0030】
実装2.2
(UPFおよびUEが輻輳検出を実行し、SMFがUE無線状態にアクセスする)SMFは、UPFおよびUEユーザプレーンによって実装された輻輳検出メカニズムに基づいて、3GPPアクセスを介しておよび非3GPPアクセスを介して送信されるべきSDFトラフィックの割合をどのように更新するべきかを指定するRAN測定ATSSSルールでの優先度ベースを構成する。例えば、UPFおよびUEユーザプレーンの輻輳検出は、PMFからの遅延測定に基づき得る。SMFは、個々のMA-PDU SDFについて、UE RAN状態インジケータおよびSDF QoS要件に基づいて、優先度ベースのRAN測定ATSSSルールを決定する。例えば、SMFまたはPCFは、例2.1において前に説明したようにUE固有RAN状態の閾値を構成し得る。3GPPおよび非3GPPアクセスについて受信したUE固有RAN状態インジケータとUE固有RAN状態の閾値とを比較することによって、SMFは、UEのどのセットが3GPPアクセスを優先するべきか、UEのどのセットが非3GPPアクセスを優先するべきか、および、優先されたアクセスでの輻輳が検出された場合に、UEのどのセットがトラフィック分配を更新するべきかを特定する。例示的な実装は以下の通りであり得る。URCI3>THurc,3(良好な3GPPリンク)であるUEに属するSDFは、3GPPアクセスを優先するように構成されてよく、URCI3<THurc,3(不良な3GPPリンク)であるUEに属するSDFは、非3GPPアクセスを優先するように構成されてよい。
【0031】
さらに、UCRIn3>THurc,n3(良好な非3GPPリンク)である場合、SDFは、3GPPアクセスでの輻輳が検出されたときに非3GPPアクセスに3GPP負荷を移動させるように構成されてよい。
【0032】
さらに、URCIn3<THurc,n3(不良な非3GPPリンク)である場合、SDFは、非3GPPアクセスでの輻輳が検出されたときに3GPPアクセスに非3GPP負荷を移動させるように構成されてよい。
【0033】
代替的な実装は以下の通りであり得る。URCIn3>THurc,n3(良好な非3GPPリンク)であるUEに属するSDFは、非3GPPアクセスを優先するように構成されてよく、URCIn3<THurc,n3(不良な非3GPPリンク)であるUEに属するSDFは、3GPPアクセスを優先するように構成されてよい。
【0034】
さらに、URCI3>THurc,3(良好な3GPPリンク)の場合、SDFは、非3GPPアクセスでの輻輳が検出されたときに3GPPアクセスに非3GPP負荷を移動させるように構成されてよい。
【0035】
さらに、URCI3<THurc,3(不良な3GPPリンク)の場合、SDFは、3GPPアクセスでの輻輳が検出されたときに非3GPPアクセスに3GPP負荷を移動させるように構成されてよい。
【0036】
実装2.3
(UPFおよびUEが輻輳検出を実行し、UE無線状態を監視する)SMFは、UPFおよびUEユーザプレーンによって実装された輻輳検出メカニズム、ならびに3GPPおよび非3GPPアクセスについて測定されたUE無線状態に基づいて、3GPPアクセスを介しておよび非3GPPアクセスを介して送信されるべきSDFトラフィックの割合をどのように更新するべきかを指定するRAN測定ATSSSルールでの優先度ベースを構成する。例えば、SMFは、SDFのATSSSルールにおける、3GPPおよび非3GPPアクセスのためのUE固有RAN状態の閾値を構成する。3GPPおよび非3GPPアクセスを介して送信されるべきトラフィックの割合は、次に、SMFによって指定されたルールに従って調整される。例を以下に挙げる。
【0037】
非3GPPアクセスでの輻輳が検出され、かつ、受信したUE固有RAN状態インジケータがURCI3>THurc,3およびURCIn3<THurc,n3(良好な3GPPリンクおよび不良な非3GPPリンク)を満たす場合、3GPPアクセスにルーティングされるトラフィックの割合をx%から(x+Δ1)%に増加させ、非3GPPアクセスにルーティングされるトラフィックの割合を(100-x)%から(100-x-Δ1)%に減少させる(ここで、0≦x≦100および0≦Δ1≦100-xである)ことによって、SDFトラフィック分配を更新する。
【0038】
3GPPアクセスでの輻輳が検出され、かつ、受信したUE固有RAN状態インジケータがURCI3<THurc,3およびURCIn3>THurc,n3(不良な3GPPリンクおよび良好な非3GPPリンク)を満たす場合、3GPPアクセスにルーティングされるトラフィックの割合をx%から(x-Δ2)%に減少させ、非3GPPアクセスにルーティングされるトラフィックの割合を(100-x)%から(100-x+Δ2)%に増加させる(ここで、0≦x≦100および0≦Δ2≦xである)ことによって、SDFトラフィック分配を更新する。
【0039】
システムおよび実装
図2図3は、開示される実施形態の態様を実装し得る様々なシステム、デバイス、およびコンポーネントを示す。
【0040】
図2は、様々な実施形態によるネットワーク200を示す。ネットワーク200は、LTEまたは5G/NRシステムのための3GPP技術仕様と一貫性のある様式で動作し得る。しかしながら、例示的な実施形態は、この点で限定されるものではなく、説明される実施形態は、本明細書で説明される原理から利益を受ける他のネットワーク、例えば将来の3GPPシステムなどに適用され得る。
【0041】
ネットワーク200はUE202を含み得、これは、無線通信(over-the-air)接続を介してRAN204と通信するように設計された任意のモバイルまたは非モバイルコンピューティングデバイスを含み得る。UE202は、UuインタフェースによってRAN204と通信可能に結合され得る。UE202は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車載インフォテインメント、車内エンターテインメントデバイス、計器群、ヘッドアップディスプレイ装置、車載診断装置、ダッシュトップモバイル機器、モバイルデータ端末、電子エンジン管理システム、電子/エンジン制御ユニット、電子/エンジン制御モジュール、埋め込みシステム、センサ、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム、ネットワークアプライアンス、マシンタイプ通信デバイス、M2MまたはD2Dデバイス、IoTデバイスなどであり得るが、これらに限定されない。
【0042】
いくつかの実施形態では、ネットワーク200は、サイドリンクインタフェースを互いに直接的に結合された複数のUEを含み得る。UEは、物理サイドリンクチャネル、例えば、限定するものではないがPSBCH、PSDCH、PSSCH、PSCCH、PSFCHなどを用いて通信するM2M/D2Dデバイスであり得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、UE202はさらに、無線通信接続を介してAP206と通信し得る。AP206は、WLAN接続を管理し得、ネットワークトラフィックの一部/全部をRAN204からオフロードするように機能し得る。UE202とAP206との間の接続は、任意のIEEE 802.11プロトコルと一貫し得、ここで、AP206がワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi(登録商標))ルータであり得る。いくつかの実施形態では、UE202、RAN204、およびAP206は、セルラWLANアグリゲーション(例えば、LWA/LWIP)を利用してもよい。セルラWLANアグリゲーションは、セルラ無線リソースおよびWLANリソースの両方を利用するために、UE202がRAN204によって構成されることを伴い得る。
【0044】
RAN204は、1つまたは複数のアクセスノード、例えば、AN208を含み得る。AN208は、RRC、PDCP、RLC、MAC、およびL1プロトコルを含むアクセス層プロトコルを提供することによって、UE202の無線インタフェースプロトコルを終端させ得る。このように、AN208は、CN220とUE202との間のデータ/音声コネクティビティを可能にし得る。いくつかの実施形態では、AN208は、ディスクリートデバイスにおいて、または、例えば、CRANもしくは仮想ベースバンドユニットプールと称され得る仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行する1つまたは複数のソフトウェアエンティティとして実装され得る。AN208は、BS、gNB、RANノード、eNB、ng-eNB、NodeB、RSU、TRxP、TRPなどと称される。AN208は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、またはより高い帯域幅を有する、フェムトセル、ピコセル、または他の同様のセルを提供するためのマクロセル基地局または低電力基地局であり得る。
【0045】
RAN204が複数のANを含む実施形態では、複数のANは、X2インタフェース(RAN204がLTE RANである場合)またはXnインタフェース(RAN204が5G RANである場合)を介して互いに結合され得る。いくつかの実施形態では制御/ユーザプレーンインタフェースに分離され得るX2/Xnインタフェースは、ANがハンドオーバ、データ/コンテキスト転送、モビリティ、負荷管理、干渉制御などに関連する情報を通信することを可能にし得る。
【0046】
RAN204のANは各々、1つまたは複数のセル、セルグループ、コンポーネントキャリアなどを管理して、ネットワークアクセスのための無線インタフェースをUE202に提供し得る。UE202は、RAN204の同じまたは異なるANによって提供される複数のセルに同時に接続され得る。例えば、UE202およびRAN204はキャリアアグリゲーションを用いて、各々がPcellまたはScellに対応する複数のコンポーネントキャリアにUE202が接続することを可能にし得る。デュアルコネクティビティシナリオにおいて、第1のANは、MCGを提供するマスターノードであり得、第2のANは、SCGを提供するセカンダリノードであり得る。第1/第2のANは、eNB、gNB、ng-eNBなどの任意の組み合わせであり得る。
【0047】
RAN204は、ライセンススペクトルまたはアンライセンススペクトルを介した無線インタフェースを提供し得る。アンライセンススペクトルにおいて動作するために、ノードは、PCell/Scellを用いるCA技術に基づくLAA、eLAA、および/またはfeLAAメカニズムを用いてよい。アンライセンススペクトルにアクセスする前に、ノードは、例えばリッスンビフォアトーク(LBT)プロトコルに基づく媒体/キャリア感知動作を実行し得る。
【0048】
V2Xシナリオにおいて、UE202またはAN208は、RSUであり得るか、またはRSUとして機能し得、これは、V2X通信に用いられる任意の交通インフラストラクチャエンティティを指し得る。RSUは、好適なANまたは静的な(もしくは比較的静的な)UEにおいて、またはそれによって実装され得る。UEにおいてまたはUEによって実装されるRSUは「UE型RSU」と称され得、eNBは「eNB型RSU」と称され得、gNBは「gNB型RSU」などと称され得る。一例では、RSUは、通過する車両UEにコネクティビティサポートを提供する、路側に位置する無線周波数回路に結合されたコンピューティングデバイスである。RSUはまた、交差点マップジオメトリ、トラフィック統計、媒体を格納する内部データストレージ回路、ならびに車両および歩行者の進行中の交通を感知および制御するアプリケーション/ソフトウェアを含み得る。RSUは、高速の事象、例えば衝突回避、交通警告などに必要とされる非常に低レイテンシの通信を提供し得る。さらに、または代替的に、RSUは、他のセルラ/WLAN通信サービスを提供し得る。RSUのコンポーネントは、屋外設置に好適な耐候性の筐体の中にパッケージ化され得、トラフィック信号コントローラまたはバックホールネットワークに有線接続(例えば、Ethernet(登録商標))を提供するためのネットワークインタフェースコントローラを含み得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、RAN204は、eNB、例えばeNB212を含むLTE RAN210であり得る。LTE RAN210は、以下の特徴、すなわち、15kHzのSCS、DL用のCP-OFDM波形およびUL用のSC-FDMA波形、データ用のターボコードおよび制御用のTBCCなどをLTE無線インタフェースに提供し得る。LTE無線インタフェースは、CSI取得およびビーム管理のためにCSI-RSに依拠し、PDSCH/PDCCH復調のためにPDSCH/PDCCH DMRSに依拠し、セルサーチおよび初期取得、チャネル品質測定、ならびにUEにおけるコヒーレント復調/検出のためのチャネル推定のためにCRSに依拠得る。LTE無線インタフェースは、サブ6GHz帯域で動作し得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、RAN204は、gNB、例えばgNB216、またはng-eNB、例えばng-eNB218を含むNG-RAN214であり得る。gNB216は、5G NRインタフェースを用いて5G対応UEに接続し得る。gNB216は、N2インタフェースまたはN3インタフェースを含み得るNGインタフェースを通じて5Gコアに接続し得る。ng-eNB218はまた、NGインタフェースを通じて5Gコアに接続し得るが、LTE無線インタフェースを介してUEと接続し得る。gNB216およびng-eNB218は、Xnインタフェースを介して互いに接続し得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、NGインタフェースは2つの部分、すなわち、NG-RAN214のノードとUPF248との間でトラフィックデータを保持するNGユーザプレーン(NG-U)インタフェース(例えば、N3インタフェース)と、NG-RAN214のノードとAMF244との間のシグナリングインタフェースであるNG制御プレーン(NG-C)インタフェース(例えば、N2インタフェース)とに分割され得る。
【0052】
NG-RAN214は、以下の特徴、すなわち、可変SCS、DL用のCP-OFDMならびにUL用のCP-OFDMおよびDFT-S-OFDM、データの制御およびLDPCのためのポーラ(polar)符号、反復符号、シンプレックス(simplex)符号、およびReed-Muller符号を5G NRエアインタフェースに提供し得る。5G NRエアインタフェースは、LTE無線インタフェースと同様に、CSI-RS、PDSCH/PDCCH DMRSに依拠し得る。5G NRエアインタフェースは、CRSを用いなくてもよく、PBCH復調のためにPBCH DMRSを用いてよく、PDSCHの位相トラッキングのためのPTRSを用いてよく、時間追跡のために追跡参照信号を用いてよい。5G NRエアインタフェースは、24.25GHz~52.6GHzの帯域を含む、サブ6GHz帯域またはFR2帯域を含むFR1帯域で動作し得る。5G NRエアインタフェースは、PSS/SSS/PBCHを含むダウンリンクリソースグリッドのエリアであるSSBを含み得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、5G NRエアインタフェースは、様々な目的のためにBWPを利用し得る。例えば、BWPは、SCSの動的適合のために用いられ得る。例えば、UE202は、各BWP構成が異なるSCSを有する複数のBWPを含むように構成され得る。BWPの変更がUE202に対して示されると、伝送のSCSも同様に変更される。BWPの別の使用事例は省電力化に関する。特に、異なるトラフィック負荷シナリオ化でのデータ伝送をサポートするために異なる量の周波数リソース(例えば、PRB)を有する複数のBWPがUE202のために構成され得る。より少ない数のPRBを含むBWPは、トラフィック負荷が小さいデータ伝送のために用いられ得、UE202における、および場合によってはgNB216における省電力化を可能にする。より多い数のPRBを含むBWPは、トラフィック負荷がより高いシナリオに用いられ得る。RAN204は、顧客/加入者(例えば、UE202のユーザ)にデータおよびテレコミュニケーションサービスをサポートするための様々な機能を提供するネットワーク要素を含むCN220に通信可能に結合される。CN220のコンポーネントは、1つの物理ノードまたは別個の物理的ノードに実装され得る。いくつかの実施形態では、CN220のネットワーク要素によって提供される機能のいずれかまたは全てを、サーバ、スイッチなどにおける物理計算/ストレージリソース上に仮想化するためにNFVが利用され得る。CN220の論理的インスタンス化はネットワークスライスと称され得、CN220の一部の論理的インスタンス化はネットワークサブスライスと称され得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、CN220は、EPCとも称され得るLTE CN222であり得る。LTE CN222は、示されるように、インタフェース(または「参照ポイント」)を介して互いに結合されたMME224、SGW226、SGSN228、HSS230、PGW232、およびPCRF234を含み得る。LTE CN222の要素の機能は以下に簡潔に紹介され得る。
【0055】
MME224は、UE202の現在位置を追跡して、ページング、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、ハンドオーバ、ゲートウェイ選択、認証などを促す、モビリティ管理機能を実装し得る。
【0056】
SGW226は、RANに向けてS1インタフェースを終端させ、RANとLTE CN222との間でデータパケットをルーティングし得る。SGW226は、RANノード間ハンドオーバのローカルモビリティアンカーポイントであり得、また、3GPP間モビリティのアンカーを提供し得る。他の複数の役割は、合法的傍受、課金、および何らかのポリシー施行を含み得る。
【0057】
SGSN228は、UE202の位置を追跡し、セキュリティ機能およびアクセス制御を実行し得る。さらに、SGSN228は、異なるRATネットワーク間のモビリティのためのEPCノード間シグナリング、MME224によって指定されるようなPDNおよびS-GW選択、ハンドオーバのためのMME選択などを実行し得る。MME224とSGSN228との間のS3参照ポイントは、アイドル/アクティブ状態にある3GPPアクセスネットワーク間モビリティのユーザおよびベアラ情報の交換を可能にし得る。
【0058】
HSS230は、ネットワークエンティティによる通信セッションの処理をサポートするために、サブスクリプション関連情報を含む、ネットワークユーザのためのデータベースを含み得る。HSS230は、ルーティング/ローミング、認証、許可、名前/アドレス解決、位置依存などのサポートを提供し得る。HSS230とMME224との間のS6a参照ポイントは、LTE CN220へのユーザアクセスを認証/許可するためにサブスクリプションおよび認証データの転送を可能にし得る。
【0059】
PGW232は、アプリケーション/コンテンツサーバ238を含み得るデータネットワーク(DN)236に向けてSGiインタフェースを終端させ得る。PGW232は、LTE CN222とデータネットワーク236との間でデータパケットをルーティングし得る。PGW232は、ユーザプレーントンネリングおよびトンネル管理を促すために、S5参照ポイントによってSGW226と結合され得る。PGW232はさらに、ポリシー施行および課金データ収集(例えば、PCEF)のためのノードを含み得る。さらに、PGW232とデータネットワーク236との間のSGi参照ポイントは、オペレータ外部パブリック、プライベートPDN、またはイントラオペレータパケットデータネットワーク、例えば、IMSサービスの提供のためのものであり得る。PGW232は、Gx参照ポイントを介してPCRF234に結合され得る。PCRF234は、LTE CN222のポリシーおよび課金制御要素である。PCRF234は、サービスフローのための適切なQoSおよび課金パラメータを決定するためにアプリ/コンテンツサーバ238に通信可能に結合され得る。PCRF232は、関連付けられたルールを適切なTFTおよびQCIを有するPCEFにプロビジョニングし得る(Gx参照ポイントを介して)。
【0060】
いくつかの実施形態では、CN220は5GC 240であり得る。5GC 240は、示されるように、インタフェース(または「参照ポイント」)を介して互いに結合されたAUSF242、AMF244、SMF246、UPF248、NSSF250、NEF252、NRF254、PCF256、UDM258、および、AF260含み得る。5GC 240の要素の機能は以下に簡潔に紹介され得る。AUSF242は、UE202の認証のためのデータを格納し、関連する機能性の認証を処理し得る。AUSF242は、様々なアクセスタイプのための共通の認証フレームワークを促し得る。示されるように参照ポイントを介して5GC 240の他の要素と通信することに加えて、AUSF242は、Nausfサービスベースのインタフェースを呈し得る。
【0061】
AMF244は、UE202およびRAN204と通信するため、および、UE202に関するモビリティイベントについての通知にサブスクライブするために、5GC 240の他の機能を可能にし得る。AMF244は、登録管理(例えば、UE202の登録のため)、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、AMF関連事象の合法的傍受、ならびにアクセス認証および許可を担い得る。AMF244は、UE202とSMF246との間でSMメッセージのトランスポートを提供し、SMメッセージのルーティングのための透過プロキシとして機能し得る。AMF244はまた、UE202とSMSFとの間でSMSメッセージのトランスポートを提供し得る。AMF244は、様々なセキュリティアンカーおよびコンテキスト管理機能を実行するためにAUSF242およびUE202と相互作用し得る。さらに、AMF244は、RAN204とAMF244との間のN2参照ポイントを含み得る、またはそれであり得るRAN CPインタフェースの終端点であり得、AMF244は、NAS(N1)シグナリングの終端点であり得、NAS暗号化および完全性保護を実行し得る。AMF244はまた、N3 IWFインタフェースを介したUE202でのNASシグナリングをサポートし得る。
【0062】
SMF246は、SM(例えば、UPF248とAN208との間のセッション確立、トンネル管理)、UE IPアドレスの割り当ておよび管理(任意選択の許可を含む)、UP機能の選択および制御、適切なデスティネーションにトラフィックをルーティングするためのUPF248におけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー制御機能に向けたインタフェースの終端、ポリシー施行、課金およびQoSの一部の制御、合法的傍受(SM事象およびLIシステムへのインタフェースのため)、NASメッセージのSM部分の終端、ダウンリンクデータ通知、N2条でAMF244を介してAN208に送信されたAN固有SM情報の開始、ならびにセッションのSSCモードの決定を担い得る。SMは、PDUセッションの管理を指し得、PDUセッションまたは「セッション」は、UE202とデータネットワーク236との間のPDUの交換を提供または可能にするPDUコネクティビティサービスを指し得る。
【0063】
UPF248は、RAT内およびRAT間のモビリティのアンカーポイント、データネットワーク236への相互接続の外部PDUセッションポイント、ならびにマルチホームPDUセッションをサポートする分岐点として機能し得る。UPF248はまた、パケットルーティングおよび転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシールールのユーザプレーン部分を施行し、パケットを合法的に傍受し(UP収集)、トラフィック使用レポートを実行し、ユーザプレーンのQoS処理(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート施行)を実行し、アップリンクトラフィック検証(例えば、SDFからQoSへのフローのマッピング)を実行し、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットをマーキングし、ダウンリンクパケットのバッファリングおよびダウンリンクデータ通知のトリガを実行し得る。UPF248は、トラフィックフローをデータネットワークにルーティングするのをサポートするためのアップリンク分類子を含み得る。
【0064】
NSSF250は、UE202のために機能するネットワークスライスインスタンスのセットを選択し得る。NSSF250はまた、許可されたNSSAI、および、必要に応じて、サブスクライブしたS-NSSAIへのマッピングを決定し得る。NSSF 250はまた、好適な構成に基づいて、かつ場合によってはNRF254をクエリすることによって、UE202のために機能するように用いられるべきAMFのセット、または候補AMFのリストを決定する。UE202のためのネットワークスライスインスタンスのセットの選択は、NSSF250と相互作用することによって、UE202が登録されているAMF244によってトリガされ得、これは、AMFの変更をもたらし得る。NSSF250は、N22参照ポイントを介してAMF244と相互作用してよく、N31参照ポイント(図示せず)を介して訪問先ネットワークにおいて別のNSSFと通信してよい。さらに、NSSF250は、Nnssfサービスベースのインタフェースを呈し得る。
【0065】
NEF252は、サードパーティ、内部公開/再公開、AF(例えば、AF260)、エッジコンピューティングまたはフォグコンピューティングシステムなどのために、3GPPのネットワーク機能によって提供されるサービスおよび能力を確実に公開し得る。そのような実施形態では、NEF252は、AFを認証、許可、またはスロットルし得る。NEF252はまた、AF260と交換した情報、および内部ネットワーク機能と交換した情報を変換し得る。例えば、NEF252は、AFサービス識別子と内部5GC情報との間で変換し得る。NEF252はまた、他のNFの公開された能力に基づいて、他のNFから情報を受信し得る。この情報は、構造化データとしてNEF252に格納されてよく、または、標準インタフェースを用いてデータストレージNFに格納されてよい。格納された情報は、その後、NEF252によって他のNFおよびAFに再公開されてよく、または、分析などの他の目的のために用いられてよい。さらに、NEF252は、Nnefサービスベースのインタフェースを呈し得る。NRF254は、サービスディスカバリ機能をサポートし、NFディスカバリ要求をNFインスタンスから受信し、発見したNFインスタンスの情報をNFインスタンスに提供してよい。NRF254はまた、利用可能なNFインスタンスおよびそれらのサポートされるサービスの情報を維持し得る。本明細書で用いられる場合、「インスタンス化する」および「インスタンス化」などの用語はインスタンスの生成を指してよく、「インスタンス」は、例えばプログラムコードの実行中に生じ得るオブジェクトの具体的な発生を指してよい。さらに、NRF254は、Nnrfサービスベースのインタフェースを呈し得る。PCF256は、施行するために制御プレーン機能にポリシールールを提供し得る、また、ネットワーク行動を統制するために統合ポリシーフレームワークをサポートし得る。PCF256はまた、UDM258のUDRにおけるポリシー決定に関連するサブスクリプション情報にアクセスするためのフロントエンドを実装し得る。示されるように参照ポイントを介して機能と通信することに加えて、PCF256は、Npcfサービスベースのインタフェースを呈し得る。UDM258は、ネットワークエンティティによる通信セッションの処理をサポートするためにサブスクリプション関連情報を処理し得、UE202のサブスクリプションデータを格納し得る。例えば、サブスクリプションデータは、UDM258とAMF244との間のN8参照ポイントを介して通信され得る。UDM258は、2つの部分、すなわち、アプリケーションフロントエンドおよびUDRを含み得る。UDRは、UDM258およびPCF256のためのサブスクリプションデータおよびポリシーデータ、ならびに/または公開のための構造化データおよびNEF252のためのアプリケーションデータ(複数のUE 202のためのアプリケーション検出、アプリケーション要求情報のためのPFDを副含む)を格納し得る。Nudrサービスベースのインタフェースは、UDM258、PCF256、およびNEF252が格納されたデータの特定のセットにアクセスすること、ならびに、UDRにおける関連するデータ変更の通知を読み出し、更新し(例えば、追加する、修正する)、削除し、サブスクライブすることを可能にするために、UDR221によって呈され得る。UDMは、証明書の処理、位置管理、サブスクリプション管理などを担うUDM-FEを含み得る。いくつかの異なるフロントエンドが、異なるトランザクションにおいて同一ユーザのために機能し得る。UDM-FEは、UDRに格納されたサブスクリプション情報にアクセスし、認証証明書の処理、ユーザ識別情報の処理、アクセス許可、登録/モビリティ管理、およびサブスクリプション管理を実行する。示されるように参照ポイントを介して他のNFと通信することに加えて、UDM258は、Nudmサービスベースのインタフェースを呈し得る。AF260は、トラフィックルーティングに対してアプリケーションの影響を提供し、NEFへのアクセスを提供し、ポリシー制御のためのポリシーフレームワークと相互作用し得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、5GC 240は、UE202がネットワークに接続されている地点に地理的に近くするべきオペレータ/サードパーティサービスを選択することによってエッジコンピューティングを可能にし得る。これにより、レイテンシ、およびネットワークに対する負荷が低減され得る。エッジコンピューティングの実装を提供するために、5GC 240は、UE 202に近いUPF248を選択し、N6インタフェースを介したUPF248からデータネットワーク236へのトラフィックステアリングを実行し得る。これは、UEサブスクリプションデータ、UEの位置、およびAF260によって提供された情報に基づき得る。このように、AF260は、UPFの(再)選択およびトラフィックルーティングに影響を及ぼし得る。オペレータ展開に基づいて、AF260が信頼できるエンティティと見なされると、ネットワークオペレータは、AF260が関連するNFと直接的に相互作用することを許可し得る。さらに、AF260は、Nafサービスベースのインタフェースを呈し得る。データネットワーク236は、例えばアプリケーション/コンテンツサーバ238を含む1つまたは複数のサーバによって提供され得る、様々なネットワークオペレータサービス、インターネットアクセス、またはサードパーティサービスを表し得る。
【0067】
図3は、様々な実施形態による無線ネットワーク300を概略的に示す。無線ネットワーク300は、AN304と無線通信しているUE302を含み得る。UE302およびAN304は、本明細書の他の箇所で説明された同様の名称のコンポーネントと同様、かつ実質的に交換可能であり得る。UE302は、接続306を介してAN304と通信可能に結合され得る。接続306は、通信結合を可能にする無線インタフェースとして示されており、mmWaveまたはサブ6GHz周波数で動作するLTEプロトコルまたは5G NRプロトコルなどのセルラ通信プロトコルと一貫し得る。UE302は、モデムプラットフォーム310と結合されたホストプラットフォーム308を含み得る。ホストプラットフォーム308は、モデムプラットフォーム310のプロトコル処理回路314と結合され得るアプリケーション処理回路312を含み得る。アプリケーション処理回路312は、アプリケーションデータをソース(source)/シンク(sink)するUE302のための様々なアプリケーションを実行し得る。アプリケーション処理回路312はさらに、データネットワークとの間でアプリケーションデータを伝送/受信するための1つまたは複数のレイヤ動作を実装し得る。これらのレイヤ動作は、トランスポート(例えばUDP)およびインターネット(例えばIP)動作を含み得る。プロトコル処理回路314は、接続306を介したデータの伝送または受信を促すために、レイヤ動作のうちの1つまたは複数を実装し得る。プロトコル処理回路314によって実装されたレイヤ動作は、例えば、MAC、RLC、PDCP、RRC、およびNAS動作を含み得る。モデムプラットフォーム310はさらに、ネットワークプロトコルスタックにおいてプロトコル処理回路314によって実行されるレイヤ動作の「下」にある1つまたは複数のレイヤ動作を実装し得るデジタルベースバンド回路316を含み得る。これらの動作は、例えば、HARQ-ACK機能、スクランブリング/でスクランブリング、エンコード/デコード、層マッピング/デマッピング、変調シンボルマッピング、受信シンボル/ビットメトリック決定、空間-時間、空間-周波数、または空間コーディングのうちの1つまたは複数を含み得るマルチアンテナポートプリコード/デコード、参照信号生成/検出、プリアンブルシーケンス生成および/またはデコード、同期シーケンス生成/検出、制御チャネル信号ブラインドデコード、ならびに他の関連する機能のうちの1つまたは複数を含むPHY動作を含み得る。モデムプラットフォーム310はさらに、伝送回路318と、受信回路320と、RF回路322と、1つまたは複数のアンテナパネル326を含み得るまたは接続し得るRFフロントエンド(RFFE)324とを含み得る。簡潔に、伝送回路318は、デジタル-アナログコンバータ、ミキサ、中間周波数(IF)コンポーネントなどを含んでよく、受信回路320は、アナログ-デジタルコンバータ、ミキサ、IFコンポーネントなどを含んでよく、RF回路322は、低雑音増幅器、電力増幅器、電力追跡コンポーネントなどを含んでよく、RFFE324は、フィルタ(例えば、表面/バルク音響波フィルタ)、スイッチ、アンテナチューナ、ビーム形成コンポーネント(例えば、位相アレイアンテナコンポーネント)などを含んでよい。伝送回路318、受信回路320、RF回路322、RFFE324、およびアンテナパネル326のコンポーネント(一般的に「伝送/受信コンポーネント」と称される)の選択および構成は、例えば、通信がTDMであるかFDMであるか、mmWaveであるかサブ6gHz周波数であるかなどの特定の実装の詳細に固有であり得る。いくつかの実施形態では、伝送/受信コンポーネントは、複数の並列な伝送/受信チェーンで構成されてよく、同じまたは異なるチップ/モジュールなどに配置されてよい。いくつかの実施形態では、プロトコル処理回路314は、伝送/受信コンポーネントのための制御機能を提供するために制御回路(図示せず)の1つまたは複数のインスタンスを含み得る。UE受信は、アンテナパネル326、RFFE324、RF回路322、受信回路320、デジタルベースバンド回路316、およびプロトコル処理回路314によって、かつそれらを介して確立され得る。いくつかの実施形態では、アンテナパネル326は、1つまたは複数のアンテナパネル326の複数のアンテナ/アンテナ要素によって受信された受信ビーム形成信号によってAN304からの伝送を受信し得る。
【0068】
UE伝送は、プロトコル処理回路314、デジタルベースバンド回路316、伝送回路318、RF回路322、RFFE324、およびアンテナパネル326によって、かつそれらを介して確立され得る。いくつかの実施形態では、UE304の伝送コンポーネントは、アンテナパネル326のアンテナ要素によって放射された伝送ビームを形成するために、伝送されるべきデータに空間フィルタを適用し得る。UE302と同様に、AN304は、モデムプラットフォーム330に結合されたホストプラットフォーム328を含み得る。ホストプラットフォーム328は、モデムプラットフォーム330のプロトコル処理回路334に結合されたアプリケーション処理回路332を含み得る。モデムプラットフォームはさらに、デジタルベースバンド回路336、伝送回路338、受信回路340、RF回路342、RFFE回路344、およびアンテナパネル346を含み得る。AN304のコンポーネントは、UE302の同様の名称のコンポーネントと同様、かつ実質的に交換可能であり得る。上記のようにデータ伝送/受信を実行することに加えて、AN308のコンポーネントは、例えば、無線ベアラ管理、アップリンクおよびダウンリンク動的無線リソース管理、ならびにデータパケットスケジューリングなどのRNC機能を含む、様々な論理機能を実行し得る。図4は、機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み出し、本明細書で説明される方法論のうちのいずれか1つまたは複数を実行することが可能な、例示的な実施形態によるコンポーネントを示すブロック図である。具体的には、図4は、各々がバス440または他のインタフェース回路を介して通信可能に結合され得る、1つまたは複数のプロセッサ(またはプロセッサコア)410、1つまたは複数のメモリ/ストレージデバイス420、および1つまたは複数の通信リソース430を含むハードウェアリソース400の図示を示す。ノード仮想化(例えば、NFV)が利用される実施形態の場合、1つまたは複数のネットワークスライス/サブスライスがハードウェアリソース400を利用するための実行環境を提供するために、ハイパーバイザ402が実行され得る。
【0069】
プロセッサ410は、例えば、プロセッサ412およびプロセッサ414を含み得る。プロセッサ410は、例えば、中央処理ユニット(CPU)、縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサ、複合命令セット演算(CISC)プロセッサ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、ベースバンドプロセッサなどのDSP、ASIC、FPGA、無線周波数集積回路(RFIC)、別のプロセッサ(本明細書で説明したものを含む)、またはそれらの任意の好適な組み合わせであり得る。
【0070】
メモリ/ストレージデバイス420は、メインメモリ、ディスクストレージ、またはそれらの任意の好適な組み合わせを含み得る。メモリ/ストレージデバイス420は、揮発性、不揮発性、または半揮発性メモリのうちの任意のタイプ、例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージなどを含み得るが、これらに限定されない。
【0071】
通信リソース430は、ネットワーク408を介して1つもしくは複数の周辺デバイス404、または1つもしくは複数のデータベース406、または他のネットワーク要素と通信するために、相互接続もしくはネットワークインタフェースコントローラ、コンポーネント、または他の好適なデバイスを含み得る。例えば、通信リソース430は、有線通信コンポーネント(例えば、USB、Ethernetなどを介した結合のため)、セルラ通信コンポーネント、NFCコンポーネント、Bluetooth(登録商標)(またはBluetooth(登録商標)Low Energy)コンポーネント、Wi-Fi(登録商標)コンポーネント、および他の通信コンポーネントを含み得る。
【0072】
命令450は、プロセッサ410のうちの少なくともいずれかに、本明細書で説明された方法論のうちのいずれか1つまたは複数を実行させるための、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、または他の実行可能コードを含み得る。命令450は、プロセッサ410(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内)、メモリ/ストレージデバイス420、またはそれらの任意の好適な組み合わせのうちの少なくとも1つの中に完全にまたは部分的に存在し得る。さらに、命令450の任意の一部は、周辺デバイス404またはデータベース406の任意の組み合わせからハードウェアリソース400に転送され得る。したがって、プロセッサ410のメモリ、メモリ/ストレージデバイス420、周辺デバイス404、およびデータベース406は、コンピュータ可読および機械可読媒体の例である。
【0073】
例示的な手順
いくつかの実施形態では、図2~4または本明細書のいくつかの他の図の電子デバイス、ネットワーク、システム、チップ、もしくはコンポーネント、またはそれらの一部もしくは実装は、本明細書で説明されるような1つまたは複数のプロセス、技法、もしくは方法、またはそれらの一部を実行するように構成され得る。1つのそのようなプロセスが図5に示される。
【0074】
例えば、プロセス500は、505において、メモリから、無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を取得することを含み得る。プロセスはさらに、510において、RAN負荷インジケータ情報またはUE固有RAN状態インジケータ情報を含む測定レポートメッセージを伝送のためにエンコードすることを含む。
【0075】
図6は、様々な実施形態による別のプロセスを示す。この例では、プロセス600は、605において、無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を決定することを含む。プロセスはさらに、610において、RAN負荷インジケータ情報またはUE固有RAN状態インジケータ情報を含む測定レポートメッセージを伝送のためにエンコードすることを含む。
【0076】
図7は、様々な実施形態による別のプロセスを示す。この例では、プロセス700は、705において、無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を決定することを含む。プロセスはさらに、710において、RAN負荷インジケータ情報またはUE固有RAN状態インジケータ情報を含む、アクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割(ATSSS)RAN測定レポートメッセージを伝送のためにエンコードすることを含む。
【0077】
1つまたは複数の実施形態について、上述の図面のうちの1つまたは複数に記載されたコンポーネントのうちの少なくとも1つは、以下の例示的なセクションに記載されるような、1つまたは複数の動作、技法、プロセス、および/または方法を実行するように構成され得る。例えば、上述の図面のうちの1つまたは複数に関連して上で説明されたベースバンド回路は、以下に記載される例のうちの1つまたは複数に従って動作するように構成され得る。別の例について、上述の図面のうちの1つまたは複数に関連して上で説明されたUE、基地局、ネットワーク要素などに関連付けられる回路は、以下で例示的なセクションに記載される例のうちの1つまたは複数に従って動作するように構成され得る。
実施例
【0078】
実施例1は、UE、NG-RAN、AMF、SMF、UPF、TNGF、N3IWF、WLANアクセス、および、3GPP TS 23.501,v.16.4.0,2020-03-27およびTS 23.502,v.16.4.0,2020-03-27に記載される他の本質的な要素を含む5Gシステムを動作させる方法を含み得る。
【0079】
実施例2は、ATSSS RAN測定レポートがNG-RANによってAMFに送信され、ATSSS RAN測定レポートがTNGFによってAMFに送信され、追加の帯域内UE ATSSS RAN測定レポートがPMFメッセージを介してUEからUPFに送信され、RAN測定レポートが無線アクセスネットワーク負荷インジケータを含む、実施例1または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0080】
実施例3は、無線アクセスネットワーク負荷インジケータが、セルIDと、対応セルのDLおよび/またはULにおける全PRB使用を含む、実施例2または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0081】
実施例4は、無線アクセスネットワーク負荷インジケータが、セルIDと、サービス品質クラスインジケータと、示されたQoSクラスの対応セルのDLおよび/またはULにおける全PRB使用を含む、実施例2または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0082】
実施例5は、無線アクセスネットワーク負荷インジケータが、WLAN BSS IDと、STAカウント値およびチャネル利用を含むBSS負荷要素と、利用可能なアクセスカテゴリの推定スループット、送信時間フラクションの推定、ブロックAckウィンドウのサイズ、データPPDU期間の目標を含む推定サービスパラメータとを含む、実施例2または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0083】
実施例6は、ATSSS RAN測定レポートがNG-RANによってAMFに送信され、ATSSS RAN測定レポートがTNGFによってAMFに送信され、追加の帯域内UE ATSSS RAN測定レポートがPMFメッセージを介してUEからUPFに送信され、RAN測定レポートがUE固有RAN状態インジケータを含む、実施例1または本明細書のいくつかの他の実施例の5Gシステムを含み得る。
【0084】
実施例7は、UE固有RAN状態インジケータが、UE IDと、UEの無線品質インジケータとを含む、例6または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0085】
実施例8は、セルラ無線機の無線品質インジケータが、UE RSRP測定、UE RSRQ測定、UE平均CQIインデックス、UE中央値CQIインデックス、およびUE平均データレートであり得る、例7または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0086】
実施例9は、Wi-Fi無線の無線品質インジケータが、STA RSSI、平均/中央値PHYレート、DLにおける推定MACデータレート、ULにおける推定MACデータレート、STAアップリンクRSSIであり得る、実施例7または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0087】
実施例10は、UE固有RAN状態インジケータが、UE IDとUEのRAT無線リソースあたりの利用とを含み、UEのRAT無線リソースあたりの利用は、UEの平均PRB使用およびSTA利用レベルを含む、実施例6または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0088】
実施例11は、SMFが、無線アクセスネットワーク負荷インジケータからトラフィック分割割合へとマッピング関数を介してMA PDUセッション上で保持されるSDFのトラフィック分割割合を決定し、マッピングが、何らかのRAN負荷閾値に従って無線アクセスネットワーク負荷インジケータをカテゴリ化して各カテゴリにトラフィック分割割合設定を割り当てることによって行われ得、SMFが、トラフィック分割割合が変更されたときにN4およびATSSSルールを更新する、実施例2から5または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0089】
実施例12は、SMFが、アクセスの無線アクセスネットワーク負荷インジケータがRAN負荷閾値を上回っている場合に、1つのアクセスのためMA PDUセッション上で保持されるSDFのトラフィック分割割合をステップサイズだけ減少させ、アクセスの無線アクセスネットワーク負荷インジケータが別のRAN負荷閾値を下回る場合に、1つのアクセスのトラフィック分割割合を別のステップサイズだけ増加させ、トラフィック分割割合が変更されたときにN4およびATSSSルールを更新する、実施例2から5または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0090】
実施例13は、SMFが、MA PDUセッション上で保持されるSDFについてRAN測定ATSSSルールでの優先度ベースを構成し、優先アクセスは、MA-PDU UEのUE固有RAN状態インジケータを何らかのUE固有RAN状態の閾値と比較することによって決定される、実施例6から10または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0091】
実施例14は、1つのアクセスでの輻輳が検出されると、SMFが、MA-PDU SDFの修正されたトラフィック分割割合を用いてN4およびATSSSルールを更新し、輻輳したアクセスの分割割合は特定のステップサイズだけ減少され、輻輳していないアクセスの分割割合は特定のステップサイズだけ増加され、MA-PDU SDFが、輻輳していないアクセスのそのUE固有RAN状態インジケータがUE固有RAN状態の閾値を超えているおよび/または輻輳したアクセスのそのUE固有RAN状態インジケータが何らかのUE固有RAN状態の閾値を下回っているUEに属している、実施例13または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0092】
実施例15は、トラフィック分割割合更新のステップサイズが、PCFによって提供されるPCCルールの一部としての構成パラメータであり得る、実施例12および14または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0093】
実施例16は、SMFは、アクセスの無線アクセスネットワーク負荷インジケータがRAN負荷の閾値を超得た場合にアクセス上の輻輳を検出する、実施例2、3、4、5および14または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0094】
実施例17は、RAN負荷の閾値が、PCFによって提供されるPCCルールの一部としての構成パラメータであり得る、実施例11から13および17または本明細書のいくつかの他の実施例を含み得る。
【0095】
実施例18は、1つのアクセスでの輻輳が検出されると、UPFおよびUEが、輻輳したアクセスの分割割合を減少させ、輻輳していないアクセスの分割割合は特定のステップサイズだけ増加させることによって、MA-PDU SDFのトラフィック分割割合を更新し、MA-PDU SDFが、輻輳していないアクセスのそのUE固有RAN状態インジケータがUE固有RAN状態の閾値を超えているおよび/または輻輳したアクセスのそのUE固有RAN状態インジケータが何らかのUE固有RAN状態の閾値を下回っているUEに属している、実施例13または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0096】
実施例19は、トラフィック分割割合更新のステップサイズが、SMFによって提供されるATSSSおよびN4ルールの一部としての構成パラメータであり得る、実施例18または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0097】
実施例20は、UEおよびUPFが、アクセスの無線アクセスネットワーク負荷インジケータがRAN負荷の閾値を超えたときにアクセス上の輻輳を検出する、実施例2、3、4、5および18または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0098】
実施例21は、RAN負荷の閾値が、SMFによって提供されるATSSSおよびN4ルールの一部としての構成パラメータであり得る、実施例20または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0099】
実施例22は、UE固有RAN状態の閾値が、PCFによって提供されるPCCルールの一部としての構成パラメータであり得る、実施例14および18または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0100】
実施例23は、UE固有RAN状態の閾値が、SMFによって提供されるATSSSおよびN4ルールの一部としての構成パラメータであり得る、実施例18または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み得る。
【0101】
実施例24は、
無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を決定する段階と
RAN負荷インジケータ情報またはUE固有RAN状態インジケータ情報を含む測定レポートメッセージを伝送のためにエンコードする段階と
を備える方法を含む。
【0102】
実施例25は、測定レポートメッセージが、アクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割(ATSSS)RAN測定レポートである、実施例24または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0103】
実施例26は、RAN負荷インジケータ情報が無線リソース利用測定を含む、実施例24または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0104】
実施例27は、無線リソース利用測定が、全物理リソースブロック(PRB)使用インジケータである、実施例26または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0105】
実施例28は、全PRB使用インジケータが、トラフィッククラスあたりのPRB使用を示す、実施例27または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0106】
実施例29は、RAN負荷インジケータ情報が、アクセスポイント(AP)ビーコンメッセージの基本サービスセット(BSS)負荷要素の指標を含む、実施例24または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0107】
実施例30は、BSS負荷要素が、ステーション(STA)カウント値の指標またはチャネル利用の指標を含む、実施例29または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0108】
実施例31は、RAN負荷インジケータ情報が推定サービスパラメータ(ESP)を含む、実施例24または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0109】
実施例32は、RAN負荷インジケータ情報が、N2シグナリングを通じて無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を介して、またはSTAによって保護管理フレーム(PMF)帯域内シグナリングを介して受信される、実施例24または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0110】
実施例33は、UE固有RAN状態インジケータ情報がUE無線信号品質の指標を含む、実施例24または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0111】
実施例34は、UE無線信号品質の指標が、RSRP(参照信号受信電力)、RSRQ(参照信号受信品質)、平均/中央値CQI(チャネル品質インジケータ)インデックス、または平均媒体アクセス制御(MAC)データレートを含む、実施例33または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0112】
実施例35は、UE無線信号品質の指標が、推定ダウンリンクMACデータレートの指標、推定アップリンクMACデータレートの指標、または測定されたアップリンク受信信号強度インジケータ(RSSI)を含む、実施例24または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0113】
実施例36は、UE固有RAN状態インジケータが、UEの無線アクセス技術(RAT)あたりの利用の指標を含む、実施例24または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0114】
実施例37は、UEのRATあたりの利用が、多重アクセスプロトコルデータユニット(MA-PDU)セッションでのUEの無線使用効率のレベルに基づく、実施例36または本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0115】
実施例38は、方法が、ユーザ機器(UE)またはその一部によって実行される、実施例24~37のいずれかまたは本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0116】
実施例39は、方法が、次世代NodeB(gNB)またはその一部によって実行される、実施例24~37のいずれかまたは本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含む。
【0117】
実施例X1は、装置であって、
無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を格納するためのメモリと、
前記メモリに結合された処理回路であって、
前記RAN負荷インジケータ情報または前記UE固有RAN状態インジケータ情報を前記メモリから取得し、
前記RAN負荷インジケータ情報またはUE固有RAN状態インジケータ情報を含む測定レポートメッセージを伝送のためのエンコードする、処理回路と
を備える、装置を含む。
【0118】
実施例X2は、前記測定レポートメッセージが、アクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割(ATSSS)RAN測定レポートである、実施例X1または本明細書のいくつかの他の実施例の装置を含む。
【0119】
実施例X3は、前記RAN負荷インジケータ情報が無線リソース利用測定を含む、実施例X1または本明細書のいくつかの他の実施例の装置を含む。
【0120】
実施例X4は、前記無線リソース利用測定が、トラフィッククラスあたりの物理リソースブロック(PRB)使用を示す全PRB使用インジケータである、実施例X3または本明細書のいくつかの他の実施例の装置を含む。
【0121】
実施例X5は、前記RAN負荷インジケータ情報が、アクセスポイント(AP)ビーコンメッセージのための基本サービスセット(BSS)負荷要素の指標を含む、実施例X1または本明細書のいくつかの他の実施例の装置を含む。
【0122】
実施例X6は、前記BSS負荷要素が、ステーション(STA)カウント値の指標またはチャネル利用の指標を含む、実施例X5または本明細書のいくつかの他の実施例の装置を含む。
【0123】
実施例X7は、前記RAN負荷インジケータ情報が、推定サービスパラメータ(ESP)を含む、実施例X1または本明細書のいくつかの他の実施例の装置を含む。
【0124】
実施例X8は、前記RAN負荷インジケータ情報が、N2シグナリングを通じて無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を介して、または、STAによって保護管理フレーム(PMF)帯域内シグナリングを介して受信される、実施例X1または本明細書のいくつかの他の実施例の装置を含む。
【0125】
実施例X9は、前記UE固有RAN状態インジケータ情報が、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、平均または中央値のチャネル品質インジケータ(CQI)インデックス、または平均媒体アクセス制御(MAC)データレートの指標を含むUE無線信号品質の指標を含む、実施例X1からX8のいずれかの装置を含む。
【0126】
実施例X10は、前記UE無線信号品質の指標が、推定ダウンリンクMACデータレートの指標、推定アップリンクMACデータレートの指標、または測定されたアップリンク受信信号強度インジケータ(RSSI)を含む、実施例X9または本明細書のいくつかの他の実施例の装置を含む。
【0127】
実施例X11は、前記UE固有RAN状態インジケータが、多重アクセスプロトコルデータユニット(MA-PDU)セッションでのUEの無線使用効率のレベルに基づく、UEの無線アクセス技術(RAT)あたりの利用の指標を含む、実施例X1からX10のいずれかまたは本明細書のいくつかの他の実施例の装置を含む。
【0128】
実施例X12は、命令を格納する1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、次世代NodeB(gNB)に、
無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を決定することと、
前記RAN負荷インジケータ情報またはUE固有RAN状態インジケータ情報を含む測定レポートメッセージを伝送のためにエンコードすることと、を行わせる
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0129】
実施例X13は、前記測定レポートメッセージが、アクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割(ATSSS)RAN測定レポートである、実施例X12または本明細書のいくつかの他の実施例の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0130】
実施例X14は、前記RAN負荷インジケータ情報が、トラフィッククラスあたりの物理リソースブロック(PRB)使用を示す全PRB使用インジケータを含む無線リソース利用測定を含む、実施例X12または本明細書のいくつかの他の実施例の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0131】
実施例X15は、前記RAN負荷インジケータ情報が、推定サービスパラメータ(ESP)、またはアクセスポイント(AP)ビーコンメッセージのための基本サービスセット(BSS)負荷要素の指標であって、前記BSS負荷要素は、ステーション(STA)カウント値の指標もしくはチャネル利用の指標を含む、基本サービスセット負荷要素の指標を含む、実施例X12または本明細書のいくつかの他の実施例の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0132】
実施例X16は、前記RAN負荷インジケータ情報が、N2シグナリングを通じて無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を介して、または、保護管理フレーム(PMF)帯域内シグナリングを介してSTAによって受信される、実施例X12または本明細書のいくつかの他の実施例の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0133】
実施例X17は、前記UE固有RAN状態インジケータ情報が、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、平均もしくは中央値のチャネル品質インジケータ(CQI)インデックス、または平均媒体アクセス制御(MAC)データレートの指標を含む、UE無線信号品質の指標を含む、実施例X12から16のいずれかまたは本明細書のいくつかの他の実施例の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0134】
実施例X18は、UE無線信号品質の指標が、推定ダウンリンクMACデータレートの指標、推定アップリンクMACデータレートの指標、または測定されたアップリンク受信信号強度インジケータ(RSSI)を含む、実施例X17または本明細書のいくつかの他の実施例の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0135】
実施例19は、前記UE固有RAN状態インジケータが、多重アクセスプロトコルデータユニット(MA-PDU)セッションでのUEの無線使用効率のレベルに基づく、UEの無線アクセス技術(RAT)あたりの利用の指標を含む、実施例X12からX18のいずれかの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0136】
実施例X20は、命令を格納する1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、ユーザ機器(UE)に、
無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を決定することと、
前記RAN負荷インジケータ情報またはUE固有RAN状態インジケータ情報を含むアクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割(ATSSS)RAN測定レポートメッセージを伝送のためにエンコードすることと、を行わせる
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0137】
実施例X21は、前記RAN負荷インジケータ情報が、
トラフィッククラスあたりの物理リソースブロック(PRB)使用を示す全PRB使用インジケータを含む無線リソース利用測定、または、
推定サービスパラメータ(ESP)、または
アクセスポイント(AP)ビーコンメッセージのための基本サービスセット(BSS)負荷要素であって、前記BSS負荷要素は、ステーション(STA)カウント値の指標もしくはチャネル利用の指標を含む、基本サービスセット負荷要素を含む、実施例X20または本明細書のいくつかの他の実施例の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0138】
実施例X22は、前記RAN負荷インジケータ情報が、N2シグナリングを通じて無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を介して、または、保護管理フレーム(PMF)帯域内シグナリングを介してSTAによって受信される、実施例X20または本明細書のいくつかの他の実施例の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0139】
実施例X23は、前記UE固有RAN状態インジケータ情報が、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、平均もしくは中央値のチャネル品質インジケータ(CQI)インデックス、または平均媒体アクセス制御(MAC)データレートの指標を含む、UE無線信号品質の指標を含む、実施例X20から22のいずれかまたは本明細書のいくつかの他の実施例の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0140】
実施例24は、前記UE固有RAN状態インジケータが、多重アクセスプロトコルデータユニット(MA-PDU)セッションでのUEの無線使用効率のレベルに基づく、UEの無線アクセス技術(RAT)あたりの利用の指標を含む、実施例X20からX23のいずれかまたは本明細書のいくつかの他の実施例の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。
【0141】
実施例Z01は、実施例1からX24のいずれかに記載されるもしくはそれに関連する方法、または本明細書で説明される任意の他の方法もしくはプロセスの1つまたは複数の要素を実行するための手段を備える装置を含み得る。
【0142】
実施例Z02は、命令を含む1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、電子デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって前記命令が実行されると、前記電子デバイスに、実施例1からX24のいずれかに記載されるもしくはそれに関連する方法、または本明細書で説明される任意の他の方法もしくはプロセスの1つまたは複数の要素を実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0143】
実施例Z03は、実施例1からX24のいずれかに記載されるもしくはそれに関連する方法、または本明細書で説明される任意の他の方法もしくはプロセスの1つまたは複数の要素を実行するためのロジック、モジュールまたは回路を備える装置を含み得る。
【0144】
実施例Z04は、実施例1からX24のいずれか、またはその一部もしくは部分に記載されるまたはそれに関連する方法、技法、もしくはプロセスを含み得る。
【0145】
実施例Z05は、1つまたは複数のプロセッサと、命令を含む1つまたは複数のコンピュータ可読の媒体とを備える装置であって、前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、実施例1からX24のいずれか、またはその一部に記載されるもしくはそれに関連する方法、技法、もしくはプロセスを実行させる、装置を含み得る。
【0146】
実施例Z06は、実施例1からX24のいずれか、またはその一部もしくは部分に記載されるまたはそれに関連する信号を含み得る。
【0147】
実施例Z07は、実施例1からX24のいずれかまたはその一部もしくは部分に記載されるもしくはそれに関連する、または本開示で別様に説明される、データグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)、もしくはメッセージを含み得る。
【0148】
実施例Z08は、実施例1からX24のいずれか、またはその一部もしくは部分に記載されるもしくはそれに関連する、または本開示で別様に説明される、データでエンコードされた信号を含み得る。
【0149】
実施例Z09は、実施例1からX24のいずれかまたはその一部もしくは部分に記載されるもしくはそれに関連する、または本開示で別様に説明される、データグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)、またはメッセージでエンコードされた信号を含み得る。
【0150】
実施例Z10は、コンピュータ可読命令を保持する電磁信号であって、1つまたは複数のプロセッサによる前記コンピュータ可読命令の実行によって、前記1つまたは複数のプロセッサが、実施例1からX24のいずれかに記載されるもしくはそれに関連する方法、技法、もしくはプロセス、またはその一部を実行させられる、電磁信号を含み得る。
【0151】
実施例Z11は、命令を備えるコンピュータプログラムであって、処理要素による前記プログラムの実行により、前記処理要素が、実施例1からX24のいずれかに記載されるもしくはそれに関連する方法、技法、もしくはプロセス、またはその一部を実行させられる、コンピュータプログラムを含み得る。
【0152】
実施例Z12は、本明細書で示され説明されるような、無線ネットワークにおける信号を含み得る。
【0153】
実施例Z13は、本明細書で示され説明されるような、無線ネットワークにおける通信方法を含み得る。
【0154】
実施例Z14は、本明細書で示され説明されるような、無線通信を提供するためのシステムを含み得る。
【0155】
実施例Z15は、本明細書で示され説明されるような、無線通信を提供するためのデバイスを含み得る。
【0156】
上記の実施例のいずれも、別途明示的に記載されない限り、任意の他の実施例(または実施例の組み合わせ)と組み合わされ得る。1つまたは複数の実装の上記の説明は、例示および説明を提供するものであり、網羅的であることも、開示された正確な形態に実施形態の範囲を限定することも意図していない。修正および変形は、上記の教示を鑑みて可能であり、または、様々な実施形態の実践からそれを得ることができる。
【0157】
略称
本明細書で異なって用いない限り、用語、定義および略称は、3GPP TR21.905 v16.0.0(2019-06)において定義される用語、定義および略称と一貫し得る。本書類の目的では、以下の略称が本明細書で説明される例および実施形態に適用され得る。
3GPP:第3世代パートナーシッププロジェクト
4G:第4世代
5G:第5世代
5GC:5Gコアネットワーク
ACK:肯定応答
AF:アプリケーション機能
AM:承認モード
AMBR:集約最大ビットレート
AMF:アクセスおよびモビリティ管理機能
AN:アクセスネットワーク
ANR:自動近傍関係
AP:アプリケーションプロトコル、アンテナポート、アクセスポイント
API:アプリケーションプログラミングインタフェース
APN:アクセスポイント名
ARP:割り当ておよび保持の優先度
ARQ:自動再送要求
AS:アクセス層
ASN.1:抽象構文記法1
AUSF:認証サーバ機能
AWGN:付加白色ガウス雑音
BAP:バックホール適応プロトコル
BCH:ブロードキャストチャネル
BER:ビットエラー比
BFD:ビーム故障検出
BLER:ブロックエラーレート
BPSK:二相位相偏移キーイング
BRAS:ブロードバンドリモートアクセスサーバ
BSS:ビジネスサポートシステム
BS:基地局
BSR:バッファステータスレポート
BW:帯域幅
BWP:帯域幅部分
C-RNTI:セル無線ネットワーク一時アイデンティティ
CA:キャリアアグリゲーション、証明機関
CAPEX:資本支出
CBRA:競合ベースのランダムアクセス
CC:コンポーネントキャリア、国番号、暗号チェックサム
CCA:クリアチャネルアセスメント
CCE:制御チャネル要素
CCCH:共通制御チャネル
CE:カバレッジ強化
CDM:コンテンツ配信ネットワーク
CDMA:符号分割多重アクセス
CFRA:競合無しのランダムアクセス
CG:セルグループ
CI:セルアイデンティティ
CID:セルID(例えば、測位方法)
CIM:共通情報モデル
CIR:キャリア干渉比
CK:暗号キー
CM:接続管理、状態付きの義務
CMAS:商業用モバイル警報サービス
CMD:コマンド
CMS:クラウド管理システム
CO:状態付きの任意選択
CoMP:協調マルチポイント
CORESET:制御リソースセット
COTS:商用オフザシェルフ
CP:制御プレーン、サイクリックプレフィックス、接続ポイント
CPD:接続ポイント記述子
CPE:顧客構内機器
CPICH:共通パイロットチャネル
CQI:チャネル品質インジケータ
CPU:CSI処理ユニット、中央処理装置
C/R:コマンド/応答フィールドビット
CRAN:クラウド無線アクセスネットワーク、クラウドRAN
CRB:共通リソースブロック
CRC:巡回冗長検査
CRI:チャネル状態情報リソースインジケータ、CSI-RSリソースインジケータ
C-RNTI:セルRNTI
CS:回路スイッチ
CSAR:クラウドサービスアーカイブ
CSI:チャネル状態情報
CSI-IM:CSI干渉測定
CSI-RS:CSI参照信号
CSI-RSRP:CSI参照信号受信電力
CSI-RSRQ:CSI参照信号受信品質
CSI-SINR:CSI信号対雑音および干渉比
CSMA:キャリア感知多重アクセス
CSMA/CA:衝突回避を有するCSMA
CSS:共通探索空間、セル固有探索空間
CTS:送信許可
CW:符号語
CWS:競合ウィンドウサイズ
D2D:デバイス間
DC:デュアルコネクティビティ、直流
DCI:ダウンリンク制御情報
DF:展開フレーバ
DL:ダウンリンクDMTF:分散型管理タスクフォースDPDK:データプレーン開発キットDM-RS、DMRS:復号参照信号
DN:データネットワークDRB:データ無線ベアラDRS:発見参照信号
DRX:断続的な受信
DSL:ドメイン固有言語、デジタル加入者線
DSLAM:DSLアクセスマルチプレクサ
DwPTS:ダウンリンクパイロット時間スロット
E-LAN:Ethernetローカルエリアネットワーク
E2E:エンドトゥエンド
ECCA:拡張クリアチャネル評価、拡張CCA
ECCE:向上制御チャネル要素、向上CCE
ED:エネルギー検出
EDGE:GSM(登録商標)進化型(GSM Evolution)高速データレート
EGMF:危急ガバナンス管理機能
EGPRS:強化GPRS
EIR:機器アイデンティティレジスタ
eLAA:強化ライセンスアシストアクセス、強化LAA
EM:要素マネージャ
eMBB:強化モバイルブロードバンド
EMS:要素管理システム
eNB:発展NodeB、E-ULTRAN NodeB
EN-DC:E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ
EPC:発展パケットコア
EPDCCH:強化PDCCH、強化物理ダウンリンク制御チャネル
EPRE:リソース要素あたりのエネルギー
EPS:発展パケットシステム
EREG:強化REG、強化リソース要素グループ
ETSI:ヨーロッパ電気通信標準化協会
ETWS:地震および津波警報システム
eUICC:埋め込みUICC、埋め込み汎用集積回路カード
E-UTRA:発展UTRA
E-UTRAN:発展UTRAN
EV2X:強化V2X
F1AP:F1アプリケーションプロトコル
F1-C:F1制御プレーンインタフェース
F1-U:F1ユーザプレーンインタフェース
FACCH:高速付随制御チャネル
FACCH/F:高速付随制御チャネル/フルレート
FACCH:高速付随制御チャネル/半レート
FACH:フォワードアクセスチャネル
FAUSCH:高速アップリンクシグナリングチャネル
FB:機能ブロック
FBI:フィードバック情報
FCC:連邦通信委員会
FCCH:周波数補正チャネル
FDD:周波数分割デュプレックス
FDM:周波数分割マルチプレックス
FDMA:周波数分割多重アクセス
FE:フロントエンド
FEC:順方向誤り訂正
FFS:さらなる研究のため
FFT:高速フーリエ変換
feLAA:さらに強化されたライセンスアシストアクセス、さらに強化されたLAA
FN:フレーム数
FPGA:フィールドプログラマブルゲートアレイ
FR:周波数範囲
G-RNTI:GERAN無線ネットワーク一時アイデンティティ
GERAN:GSMエッジRAN、GSMエッジ無線アクセスネットワーク
GGSN:ゲートウェイGPRSサポートノード
GLONASS:GLObal'naya NAvigatsionnaya Sputnikovaya Sistema(英語:全地球測位システム)
gNB:次世代NodeB
gNB-CU:gNB集中ユニット、次世代NodeB集中ユニット
gNB-DU:gNB分散ユニット、次世代NodeB分散ユニット
GNSS:全地球測位システム
GPRS:汎用パケット無線サービス
GSM:グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ、Groupe Special Mobile
GTP:GPRSトンネリングプロトコル
GTP-U:ユーザプレーン用のGPRSトンネリングプロトコル
GTS:ゴートゥースリープ(Go ToSleep)信号(WUSに関連)
GUMMEI:グローバル一意MME識別子
GUTI:グローバル一意一時UEアイデンティティ
HARQ:ハイブリッドARQ、ハイブリッド自動再送要求
HANDO:ハンドオーバ
HFN:ハイパーフレーム番号
HHO:ハードハンドオーバ
HLR:ホーム位置レジスタ
HN:ホームネットワーク
HO:ハンドオーバ
HPLMN:ホーム公衆地上モバイルネットワーク
HSDPA:高速ダウンリンクパケットアクセス
HSN:ホッピングシーケンス数
HSPA:高速パケットアクセス
HSS:ホーム加入者サーバ
HSUPA:高速アップリンクパケットアクセス
HTTP:ハイパーテキストトランスファープロトコル
HTTPS:ハイパーテキストトランスファープロトコルセキュア(httpsは、SSL、すなわちポート443を介したhttp/1.1である)
I-Block:情報ブロック
ICCID:集積回路カード認証
IAB:統合アクセスおよびバックホール
ICIC:セル間干渉調整
ID:アイデンティティ、識別子
IDFT:離散逆フーリエ変換
IE:情報要素
IBE:帯域内放射
IEEE:電気電子技術協会
IEI:情報要素識別子
IEIDL:情報要素識別子データ長
IETF:インターネット技術標準化委員会
IF:インフラストラクチャ
IM:干渉測定、相互変調、IPマルチメディア
IMC:IMS証明書
IMEI:国際モバイル機器識別番号
IMGI:国際モバイルグループ識別番号
IMPI:IPマルチメディアプライベートアイデンティティ
IMPU:IPマルチメディアパブリックアイデンティティ
IMS:IPマルチメディアサブシステム
IMSI:国際モバイル加入者識別番号
IoT:モノのインターネット
IP:インターネットプロトコル
Ipsec:IPセキュリティ、インターネットプロトコルセキュリティ
IP-CAN:IPコネクティビティアクセスネットワーク
IP-M:IPマルチキャスト
IPv4:インターネットプロトコルバージョン4
IPv6:インターネットプロトコルバージョン6
IR:赤外線
IS:同期
IRP:統合参照ポイント
ISDN:統合サービスデジタルネットワーク
ISIM:IMサービス識別モジュール
ISO:国際標準化機構
ISP:インターネットサービスプロバイダ
IWF:インターワーキング機能
I-WLAN:インターワーキングWLAN
重畳コードの制約長、USIM:個々のキー
kB:キロバイト(1000バイト)
kbps:秒あたりのキロビットKc:暗号キー
Ki:個々の加入者認証キー
KPI:主要性能インジケータ
KQI:主要品質インジケータ
KSI:主要セット識別子
ksps:秒あたりのキロシンボル
KVM:カーネル仮想マシン
L1:層1(物理層)
L1-RSRP:層1参照信号受信電力
L2:層2(データリンク層)
L3:層3(ネットワーク層)
LAA:ライセンス補助アクセス
LAN:ローカルエリアネットワーク
LBT:リッスンビフォアトーク
LCM:ライフサイクル管理
LCR:低チップレート
LCS:位置サービス
LCID:論理チャネルID
LI:層インジケータ
LLC:論理リンク制御、低層互換性
LPLMN:ローカルPLMN
LPP:LTE測位プロトコル
LSB:最下位ビット
LTE:ロングタームエボリューション
LWA:LTE-WLANアグリゲーション
LWIP:IPsecトンネルとのLTE/WLAN無線レベル統合
LTE:ロングタームエボリューション
M2M:マシントゥマシン
MAC:媒体アクセス制御(プロトコルレイヤリングのコンテキスト)
MAC:メッセージ認証コード(セキュリティ/暗号化のコンテキスト)
MAC-A:認証およびキー共有に用いられるMAC(TSG T WG3のコンテキスト)
MAC-I:シグナリングメッセージのデータ整合性に用いられるMAC(TSG T WG3のコンテキスト)
MANO:管理およびオーケストレーション
MBMS:マルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス
MBSFN:マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク
MCC:モバイル国番号
MCG:マスターセルグループ
MCOT:最大チャネル占有時間
MCS:変調およびコーディングスキーム
MDAF:管理データ分析機能
MDAS:管理データ分析サービス
MDT:ドライブテストの最小化
ME:モバイル機器
MeNB:マスターeNB
MER:メッセージエラー比
MGL:測定ギャップ長
MGRP:測定ギャップ繰り返し周期
MIB:マスター情報ブロック、管理情報ベース
MIMO:多入力多出力
MLC:モバイル位置センタ
MM:モビリティ管理
MME:モビリティ管理エンティティ
MN:マスターノード
MnS:管理サービス
MO:測定オブジェクト、モバイル発信
MPBCH:MTC物理ブロードキャストチャネル
MPDCCH:MTC物理ダウンリンク制御チャネル
MPDSCH:MTC物理ダウンリンク共有チャネル
MPRACH:MTC物理ランダムアクセスチャネル
MPUSCH:MTC物理アップリンク共有チャネル
MPLS:マルチプロトコルラベルスイッチング
移動局
MSB:最上位ビット
MSC:モバイルスイッチングセンタ
MSI:最小システム情報、MCHスケジューリング情報
MSID:移動局識別子
MSIN:移動局識別番号
MSISDN:モバイル加入者ISDN番号
MT:モバイル終端(Mobile Terminated)、モバイル終端(Mobile Termination)
MTC:マシンタイプ通信
mMTC:大量MTC、大量マシンタイプ通信MU-MIMO:マルチユーザMIMO
MWUS:MTCウェイクアップ信号、MTC WUS
NACK:否定応答
NAI:ネットワークアクセス識別子
NAS:非アクセス層(Non-Access Stratum)、非アクセス層(Non-Access Stratum layer)
NCT:ネットワークコネクティビティトポロジー
NC-JT:非コヒーレント共同伝送
NCE:ネットワーク機能公開
NE-DC:NR-E-UTRAデュアルコネクティビティ
NEF:ネットワーク公開機能
NF:ネットワーク機能
NFP:ネットワーク転送パス
NFPD:ネットワーク転送パス記述子
NFV:ネットワーク機能仮想化
NFVI:NFVインフラストラクチャ
NFVO:NFVオーケストレータ
NG:次世代、Next Gen
NGEN-DC:NG-RAN E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ
NM:ネットワークマネージャ
NMS:ネットワーク管理システム
N-PoP:ネットワーク存在点
NMIB、N-MIB:狭帯域MIB
NPBCH:狭帯域物理ブロードキャストチャネル
NPDCCH:狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
NPDSCH:狭帯域物理ダウンリンク共有チャネル
NPRACH:狭帯域物理ランダムアクセスチャネル
NPUSCH:狭帯域物理アップリンク共有チャネル
NPSS:狭帯域プライマリ同期信号
NSSS:狭帯域セカンダリ同期信号
NR:新無線、近傍関係
NRF:NFレポジトリ機能
NRS:狭帯域参照信号
NS:ネットワークサービス
NSA:非スタンドアロン動作モード
NSD:ネットワークサービス記述子
NSR:ネットワークサービス記録
NSSAI:ネットワークスライス選択補助情報
S-NSSAI:シングルNSSAI
NSSF:ネットワークスライス選択機能
NW:ネットワーク
NWUS:狭帯域ウェイクアップ信号、狭帯域WUS
NZP:非ゼロ電力
O&M:動作およびメンテナンス
ODU2:光チャネルデータユニットタイプ2
OFDM:直交周波数分割多重化
OFDMA:直交周波数分割多重アクセス
OOB:帯域外
OOS:同期外
OPEX:動作費用
OSI:他のシステム情報
OSS:動作サポートシステム
OTA:無線通信
PAPR:ピーク対平均電力比
PAR:ピーク対平均比
PBCH:物理ブロードキャストチャネル
PC:電力制御、パーソナルコンピュータ
PCC:プライマリコンポーネントキャリア、プライマリCC
PCell:プライマリセル
PCI:物理セルID、物理セルアイデンティティ
PCEF:ポリシーおよび課金施行機能
PCF:ポリシー制御機能
PCRF:ポリシー制御および課金ルール機能
PDCP:パケットデータ収束プロトコル、パケットデータ収束プロトコル層
PDCCH:物理ダウンリンク制御チャネル
PDCP:パケットデータ収束プロトコル
PDN:パケットデータネットワーク、公衆データネットワーク
PDSCH:物理ダウンリンク共有チャネル
PDU:プロトコルデータユニット
PEI:永久機器識別子
PFD:パケットフロー記述
P-GW:PDNゲートウェイ
PHICH:物理ハイブリッドARQインジケータチャネル
PHY:物理層
PLMN:公衆地上モバイルネットワーク
PIN:個人識別番号
PM:性能測定
PMI:プリコード化マトリックスインジケータ
PNF:物理ネットワーク機能
PNFD:物理ネットワーク機能記述子
PNFR:物理ネットワーク機能記録
POC:セルラを介したPTT
PP、PTP:ポイントトゥポイント
PPP:ポイントトゥポイントプロトコル
PRACH:物理RACH
PRB:物理リソースブロック
PRG:物理リソースブロックグループ
ProSe:近接サービス、近接ベースのサービス
PRS:測位参照信号
PRR:パケット受信無線
PS:パケットサービス
PSBCH:物理サイドリンクブロードキャストチャネル
PSDCH:物理サイドリンクダウンリンクチャネル
PSCCH:物理サイドリンク制御チャネル
PSFCH:物理サイドリンクフィードバックチャネル
PSSCH:物理サイドリンク共有チャネル
PSCell:プライマリSCell
PSS:プライマリ同期信号
PSTN:公衆交換電話ネットワーク
PT-RS:位相追跡参照信号
PTT:プッシュトゥトーク
PUCCH:物理アップリンク制御チャネル
PUSCH:物理アップリンク共有チャネル
QAM:直交振幅変調
QCI:識別子のQoSクラス
QCL:擬似コロケーション
QFI:QoSフローID、QoSフロー識別子
QoS:サービス品質
QPSK:直交(4位相)位相偏移キーイング
QZSS:準天頂衛星システム
RA-RNTI:ランダムアクセスRNTI
RAB:無線アクセスベアラ、ランダムアクセスバースト
RACH:ランダムアクセスチャネル
RADIUS:リモート認証ダイアルインユーザサービス
RAN:無線アクセスネットワーク
RAND:ランダム番号(認証に用いられる)
RAR:ランダムアクセス応答
RAT:無線アクセス技術
RAU:ルーティングエリア更新
RB:リソースブロック、無線ベアラ
RBG:リソースブロックグループ
REG:リソース要素グループ
Rel:リリース
REQ:要求
RF:無線周波数
RI:ランクインジケータ
RIV:リソースインジケータ値
RL:無線リンク
RLC:無線リンク制御、無線リンク制御層
RLC AM:RLC承認モード
RLC UM:RLC非承認モード
RLF:無線リンク障害
RLM:無線リンクモニタリング
RLM-RS:RLM用の参照信号
RM:登録管理
RMC:参照測定チャネル
RMSI:残りのMSI、残りの最小システム情報
RN:中継ノード
RNC:無線ネットワークコントローラ
RNL:無線ネットワーク層
RNTI:無線ネットワーク一時識別子
ROHC:ロバストヘッダ圧縮
RRC:無線リソース制御、無線リソース制御層
RRM:無線リソース管理
RS:参照信号
RSRP:参照信号受信電力
RSRQ:参照信号受信品質
RSSI:受信信号強度インジケータ
RSU:路側ユニット
RSTD:参照信号時間差
RTP:リアルタイムプロトコル
RTS:送信要求
RTT:一往復時間
Rx:受信(Reception)、受信(Receiving)、受信機
S1AP:S1アプリケーションプロトコル
S1-MME:制御プレーン用のS1
S1-U:ユーザプレーン用のS1
S-GW:機能ゲートウェイ
S-RNTI:SRNC無線ネットワーク一時アイデンティティ
S-TMSI:SAE一時移動局識別子
SA:スタンドアロン動作モード
SAE:システムアーキテクチャ進化
SAP:サービスアクセスポイント
SAPD:サービスアクセスポイント記述子
SAPI:サービスアクセスポイント識別子
SCC:セカンダリコンポーネントキャリア、セカンダリCC
SCell:セカンダリセル
SC-FDMA:シングルキャリア周波数分割多重アクセス
SCG:セカンダリセルグループ
SCM:セキュリティコンテキスト管理
SCS:サブキャリア間隔
SCTP:ストリーム制御伝送プロトコル
SDAP:サービスデータ適応プロトコル、サービスデータ適応プロトコル層
SDL:補助ダウンリンク
SDNF:構造化データストレージネットワーク機能
SDP:セッション記述プロトコル
SDSF:構造化データストレージ機能
SDU:サービスデータユニット
SEAF:セキュリティアンカー機能
SeNB:セカンダリeNB
SEPP:セキュリティエッジ保護プロキシ
SFI:スロットフォーマット指標
SFTD:空間-周波数時間ダイバーシティ、SFNおよびフレームタイミング差
SFN:システムフレーム番号または単一周波数ネットワーク
SgNB:セカンダリgNB
SGSN:機能GPRSサポートノード
S-GW:機能ゲートウェイ
SI:システム情報
SI-RNTI:システム情報RNTI
SIB:システム情報ブロック
SIM:加入者アイデンティティモジュール
SIP:開始セッションプロトコル
SiP:システムインパッケージ
SL:サイドリンク
SLA:サービスレベル合意
SM:セッション管理
SMF:セッション管理機能
SMS:ショートメッセージサービス
SMSF:SMS機能
SMTC:SSBベースの測定タイミング構成
SN:セカンダリノード、シーケンス数
SoC:システムオンチップ
SON:自己組織化ネットワーク
SpCell:特別セル
SP-CSI-RNTI:セミパーシステント(Semi-Persistent)CSI RNTI
SPS:セミパーシステントスケジューリング
SQN:シーケンス数
SR:スケジューリング要求
SRB:シグナリング無線ベアラ
SRS:サウンディング参照信号
SS:同期信号
SSB:SSブロック
SSBRI:SSBリソースインジケータ
SSC:セッションおよびサービス継続性
SS-RSRP:同期信号ベースの参照信号受信電力
SS-RSRQ:同期信号ベースの参照信号受信品質
SS-SINR:同期信号ベースの信号対雑音および干渉比
SSS:セカンダリ同期信号
SSSG:探索空間セットグループ
SSSIF:探索空間セットインジケータ
SST:スライス/サービスタイプ
SU-MIMO:シングルユーザMIMO
SUL:補助アップリンク
TA:タイミング前進、追跡エリア
TAC:追跡エリアコード
TAG:タイミング前進グループ
TAU:追跡エリア更新
TB:トランスポートブロック
TBS:トランスポートブロックサイズ
TBD:未定義
TCI:伝送構成インジケータ
TCP:伝送通信プロトコル
TDD:時分割複信
TDM:時分割多重化
TDMA:時分割多重アクセス
TE:端末機器
TEID:トンネルエンドポイント識別子
TFT:トラフィックフローテンプレート
TMSI:一時モバイル加入者アイデンティティ
TNL:トランスポートネットワーク層
TPC:伝送電力制御
TPMI:伝送プリコードマトリックスインジケータ
TR:技術レポート
TRP、TRxP:伝送受信ポイント
TRS:追跡参照信号
TRx:送受信機
TS:技術的仕様、技術的規格
TTI:伝送時間間隔
Tx:伝送(Transmission)、伝送(Transmitting)、送信機
U-RNTI:UTRAN無線ネットワーク一時アイデンティティ
UART:汎用非同期受信機および送信機
UCI: アップリンク制御情報
UE:ユーザ機器
UDM:統合データ管理
UDP:ユーザデータグラムプロトコル
UDR:統合データレポジトリ
UDSF:非構造化データストレージネットワーク機能
UICC:汎用集積回路カード
UL:アップリンク
UM:非承認モード
UML:統合モデリング言語
UMTS:汎用モバイル電気通信システム
UP:ユーザプレーン
UPF:ユーザプレーン機能
URI:ユニフォームリソース識別子
URL:ユニフォームリソースロケータ
URLLC:超信頼性かつ低レイテンシ
USB:汎用シリアルバス
USIM:汎用加入者アイデンティティモジュール
USS:UE固有探索空間
UTRA:UMTS地上無線アクセス
UTRAN:汎用地上無線アクセスネットワーク
UwPTS:アップリンクパイロット時間スロット
V2I:車両対インフラストラクチャ
V2P:歩車間
V2V:車車間
V2X:車車間・路車間
VIM:仮想化インフラストラクチャマネージャ
VL:仮想リンク
VLAN:仮想LAN、仮想ローカルエリアネットワーク
VM:仮想マシン
VNF:仮想化ネットワーク機能
VNFFG:VNF転送グラフ
VNFFGD:VNF転送グラフ記述子
VNFM:VNFマネージャ
VoIP:ボイスオーバIP、ボイスオーバインターネットプロトコル
VPLMN:訪問先公衆陸上モバイルネットワーク
VPN:仮想プライベートネットワーク
VRB:仮想リソースブロック
WiMAX(登録商標):ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス
WLAN:無線ローカルエリアネットワーク
WMAN:無線メトロポリタンエリアネットワーク
WPAN:無線パーソナルエリアネットワーク
X2-C:X2-制御プレーン
X2-U:X2-ユーザプレーン
XML:拡張マークアップ言語
XRES:期待ユーザ応答
XOR:排他的論理和
ZC:Zadoff-Chu
ZP:ゼロ電力
[用語]
本書類の目的では、以下の用語および定義が本明細書で説明される例および実施形態に適用され得る。
【0158】
本明細書で用いられる場合、「回路」という用語は、説明される機能を提供するように構成されたハードウェアコンポーネント、例えば、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用、もしくはグループ)および/またはメモリ(共有、専用、もしくはグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、大容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC、もしくはプログラマブルSoC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)などを指すか、それらの一部であるか、またはそれらを含む。いくつかの実施形態では、回路は、説明される機能のうちの少なくとも一部を提供するために1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行し得る。「回路」という用語はまた、1つまたは複数のハードウェア要素(または電気もしくは電子システムに用いられる回路の組み合わせ)と、そのプログラムコードの機能を実行するのに用いられるプログラムコードとの組み合わせを指す。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードとの組み合わせは、特定のタイプの回路と称され得る。
【0159】
本明細書で用いられる場合、「プロセッサ回路」という用語は、一連の算術もしくは論理演算を連続的かつ自動的に実行する、またはデジタルデータを記録、格納、および/または転送することが可能な回路を指すか、その一部であるか、またはそれを含む。処理回路は、命令を実行するための1つまたは複数のプロセスコアと、プログラムおよびデータ情報を格納するための1つまたは複数のメモリ構造とを含み得る。「プロセッサ回路」という用語は、1つまたは複数のアプリケーションプロセッサ、1つまたは複数のベースバンドプロセッサ、物理的中央処理ユニット(CPU)、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クアッドコアプロセッサ、および/または、プログラムコード、ソフトウェアモジュール、および/または関数プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行する、または別様にそれを動作させることが可能な任意の他のデバイスを指し得る。処理回路は、マイクロプロセッサ、プログラマブル処理デバイスなどであり得る1つまたは複数のハードウェアアクセラレータ含み得る。1つまたは複数のハードウェアアクセラレータは、例えば、コンピュータビジョン(CV)および/または深層学習(DL)アクセラレータを含み得る。「アプリケーション回路」および/または「ベースバンド回路」という用語は、「プロセッサ回路」と同義と見なされてよく、「プロセッサ回路」と称されてよい。本明細書で用いられる場合、「インタフェース回路」という用語は、2つ以上のコンポーネントまたはデバイス間での情報の交換を可能にする回路を指すか、その一部であるか、またはそれを含む。「インタフェース回路」という用語は、1つまたは複数のハードウェアインタフェース、例えば、バス、I/Oインタフェース、周辺コンポーネントインタフェース、および/またはネットワークインタフェースカードなどを指し得る。
【0160】
本明細書で用いられる場合、「ユーザ機器」または「UE」という用語は、無線通信能力を有するデバイスを指し、通信ネットワークにおけるネットワークリソースのリモートユーザを説明し得る。「ユーザ機器」または「UE」という用語は、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、移動局、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、リモート局、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信機、無線機器、再構成可能な無線機器、再構成可能なモバイルデバイスなどと同義と見なされてよく、それらと称されてよい。さらに、「ユーザ機器」または「UE」という用語は、任意のタイプの無線/有線デバイス、または無線通信インタフェースを含む任意のコンピューティングデバイスを含み得る。
【0161】
本明細書で用いられる「ネットワーク要素」という用語は、有線または無線通信ネットワークサービスを提供するのに用いられる物理的なまたは仮想化された機器および/またはインフラストラクチャを指す。「ネットワーク要素」という用語は、ネットワーク化コンピュータ、ネットワーク化ハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード、ルータ、スイッチ、ハブ、ブリッジ、無線ネットワークコントローラ、RANデバイス、RANノード、ゲートウェイ、サーバ、仮想化VNF、および/またはNFVIと同義と見なされてよく、および/またはそれらと称されてよい。
【0162】
本明細書で用いられる場合、「コンピュータシステム」という用語は、任意のタイプの相互接続された電子デバイス、コンピュータデバイス、またはそのコンポーネントを指す。さらに、「コンピュータシステム」および/または「システム」という用語は、互いに通信可能に結合されたコンピュータの様々なコンポーネントを指し得る。さらに、「コンピュータシステム」および/または「システム」という用語は、互いに通信可能に結合され、計算リソースおよび/またはネットワークリソースを共有するように構成された、複数のコンピュータデバイスおよび/または複数のコンピューティングシステムを指し得る。
【0163】
本明細書で用いられる場合、「アプライアンス」、または「コンピュータ機器」などの用語は、特定の計算リソースを提供するように具体的に設計されたプログラムコード(例えば、ソフトウェアまたはファームウェア)を含むコンピュータデバイスまたはコンピュータシステムを指す。「仮想アプライアンス」は、コンピュータ機器を仮想化もしくはエミュレートする、またはそうでなければ特定の計算リソースを提供するための専用のものであるハイパーバイザ搭載デバイスによって実装される仮想マシンイメージである。
【0164】
本明細書で用いられる場合、「リソース」という用語は、物理もしくは仮想デバイス、コンピューティング環境内の物理もしくは仮想コンポーネント、および/または特定のデバイス内の物理もしくは仮想コンポーネント、例えば、コンピュータデバイス、メカニカルデバイス、メモリ空間、プロセッサ/CPU時間、プロセッサ/CPU使用、プロセッサおよびアクセラレータ負荷、ハードウェア時間もしくは使用、電力、入出力動作、ポートもしくはネットワークソケット、チャネル/リンク割り当て、スループット、メモリ使用、ストレージ、ネットワーク、データベースおよびアプリケーション、ならびに/またはワークロードユニットなどを指す。「ハードウェアリソース」は、物理ハードウェア要素によって提供される計算、ストレージ、および/またはネットワークリソースを指し得る。「仮想化リソース」は、仮想化インフラストラクチャによってアプリケーション、デバイス、システムなどに提供される計算、ストレージ、および/またはネットワークリソースを指し得る。「ネットワークリソース」または「通信リソース」という用語は、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによってアクセス可能であるリソースを指し得る。「システムリソース」という用語は、サービスを提供するための任意の種類の共有エンティティを指してよく、計算および/またはネットワークリソースを含み得る。システムリソースは、そのようなシステムリソースが単一のホストまたは複数のホストに存在し、明確に識別可能であるサーバを通じてアクセス可能な、コヒーレント関数、ネットワークデータオブジェクト、またはサービスのセットと見なされてよい。
【0165】
本明細書で用いられる場合、「チャネル」という用語は、データまたはデータストリームを通信するのに用いられる、有形または無形のいずれかの伝送媒体を指す。「チャネル」という用語は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「伝送チャネル」、「データ伝送チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「無線周波数キャリア」、および/または、データが通信される経路もしくは媒体を意味する任意の他の同様の用語と同義であり得、および/またはそれらと均等であり得る。さらに、本明細書で用いられる場合、「リンク」という用語は、情報を伝送および受信する目的のためのRATを通じた2つのデバイス間の接続を指す。
【0166】
本明細書で用いられる場合、「インスタンス化」および「インスタンス化」などの用語は、インスタンスの生成を指す。「インスタンス」はまた、例えば、プログラムコードの実行中に生じ得るオブジェクトの具体的な発生を指す。
【0167】
「結合」、「通信可能に結合」という用語、およびそれらの派生語が本明細書で用いられる。「結合」という用語は、2つ以上の要素が互いに直接に物理的にまたは電気的に接触していることを意味してよく、2つ以上の要素が互いに間接的に接触しているが依然として互いに協働もしくは相互作用していることを意味してよく、および/または、互いに結合されているとされている要素の間に1つまたは複数の他の要素が結合もしくは接続されていることを意味してよい。「直接的に結合」という用語は、2つ以上の要素が互いに直接接触していることを意味してよい。「通信可能に結合」という用語は、2つ以上の要素が、有線もしくは他のインターコネクト接続を通じた、および/または無線通信チャネルもしくはリンクを通じたものなどを含む通信によって互いに接触し得ることを意味してよい。
【0168】
「情報要素」という用語は、1つまたは複数のフィールドを含む構造要素を指す。「フィールド」という用語は、コンテンツを含む情報要素またはデータ要素の個々のコンテンツを指す。
【0169】
「SMTC」という用語は、SSB-Measurement Timing Configurationによって構成されたSSBベースの測定タイミング構成を指す。
【0170】
「SSB」という用語は、SS/PBCHブロックを指す。
【0171】
「プライマリセル」という用語は、UEが初期接続確立プロシージャを実行するか、または接続再確立プロシージャを開始するかのいずれかを行う、プライマリ周波数で動作するMCGセルを指す。
【0172】
「プライマリSCGセル」という用語は、UEが、DC動作のためのReconfiguration with Sync手順を実行するときにランダムアクセスを実行するSCGセルを指す。
【0173】
「セカンダリセル」という用語は、CAで構成されたUEのために特別セル上に追加の無線リソースを提供するセルを指す。
【0174】
「セカンダリセルグループ」という用語は、PSCellを含むサービングセルと、DCで構成されたUEのための0以上のセカンダリセルとのサブセットを指す。
【0175】
「サービングセル」という用語は、CA/DCで構成されていないRRC_CONNECTEDにおけるUEのためのプライマリセルを指し、プライマリセルを含むサービングセルは1つのみである。
【0176】
「サービングセル(serving cell)」または「サービングセル(serving cells)」という用語は、特別セルと、CAで構成されたRRC_CONNECTEDにおけるUEのための全てのセカンダリセルを含むセルのセットを指す。
【0177】
「特別セル」という用語は、DC動作の場合、MCGのPCellまたはSCGのPSCellを指し、そうでなければ、「特別セル」という用語はPcellを指す。
[他の可能な項目]
【0178】
[項目1]
装置であって、
無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を格納するためのメモリと、
前記メモリに結合された処理回路であって、
前記RAN負荷インジケータ情報または前記UE固有RAN状態インジケータ情報を前記メモリから取得し、
前記RAN負荷インジケータ情報またはUE固有RAN状態インジケータ情報を含む測定レポートメッセージを伝送のためのエンコードする、処理回路と
を備える、装置。
[項目2]
前記測定レポートメッセージがアクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割(ATSSS)RAN測定レポートである、項目1に記載の装置。
[項目3]
前記RAN負荷インジケータ情報が無線リソース利用測定を含む、項目1に記載の装置。
[項目4]
前記無線リソース利用測定が、トラフィッククラスあたりの物理リソースブロック(PRB)使用を示す全PRB使用インジケータである、項目3に記載の装置。
[項目5]
前記RAN負荷インジケータ情報が、アクセスポイント(AP)ビーコンメッセージのための基本サービスセット(BSS)負荷要素の指標を含む、項目1に記載の装置。
[項目6]
前記BSS負荷要素が、ステーション(STA)カウント値の指標またはチャネル利用の指標を含む、項目5に記載の装置。
[項目7]
前記RAN負荷インジケータ情報が、推定サービスパラメータ(ESP)を含む、項目1に記載の装置。
[項目8]
前記RAN負荷インジケータ情報が、N2シグナリングを通じて無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を介して受信される、項目1に記載の装置。
[項目9]
前記UE固有RAN状態インジケータ情報が、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、平均または中央値のチャネル品質インジケータ(CQI)インデックス、または平均媒体アクセス制御(MAC)データレートの指標を含むUE無線信号品質の指標を含む、項目1から8のいずれか一項に記載の装置。
[項目10]
前記UE無線信号品質の指標が、推定ダウンリンクMACデータレートの指標、推定アップリンクMACデータレートの指標、または測定されたアップリンク受信信号強度インジケータ(RSSI)を含む、項目9に記載の装置。
[項目11]
前記UE固有RAN状態インジケータが、多重アクセスプロトコルデータユニット(MA-PDU)セッションでのUEの無線使用効率のレベルに基づく、UEの無線アクセス技術(RAT)あたりの利用の指標を含む、項目1から10のいずれか一項に記載の装置。
[項目12]
命令を格納する1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、次世代NodeB(gNB)に、
無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を決定することと、
前記RAN負荷インジケータ情報またはUE固有RAN状態インジケータ情報を含む測定レポートメッセージを伝送のためにエンコードすることと、を行わせる
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
[項目13]
前記測定レポートメッセージは、アクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割(ATSSS)RAN測定レポートである、項目12に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
[項目14]
前記RAN負荷インジケータ情報が、トラフィッククラスあたりの物理リソースブロック(PRB)使用を示す全PRB使用インジケータを含む無線リソース利用測定を含む、項目12に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
[項目15]
前記UE固有RAN状態インジケータ情報が、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、平均もしくは中央値のチャネル品質インジケータ(CQI)インデックス、または平均媒体アクセス制御(MAC)データレートの指標を含む、UE無線信号品質の指標を含む、項目12から14のいずれか一項に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
[項目16]
前記UE無線信号品質の指標が、推定ダウンリンクMACデータレートの指標、推定アップリンクMACデータレートの指標、または測定されたアップリンク受信信号強度インジケータ(RSSI)を含む、項目15に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
[項目17]
前記UE固有RAN状態インジケータが、多重アクセスプロトコルデータユニット(MA-PDU)セッションでのUEの無線使用効率のレベルに基づく、UEの無線アクセス技術(RAT)あたりの利用の指標を含む、項目12から16のいずれか一項に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
[項目18]
命令を格納する1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、ユーザ機器(UE))に、
無線アクセスネットワーク(RAN)負荷インジケータ情報またはユーザ機器(UE)固有RAN状態インジケータ情報を決定することと、
前記RAN負荷インジケータ情報またはUE固有RAN状態インジケータ情報を含むアクセストラフィックステアリング、スイッチングおよび分割(ATSSS)RAN測定レポートメッセージを伝送のためにエンコードすることとを行わせる
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
[項目19]
前記RAN負荷インジケータ情報が、
トラフィッククラスあたりの物理リソースブロック(PRB)使用を示すための全PRB使用インジケータを含む無線リソース利用測定、または
推定サービスパラメータ(ESP)、または
アクセスポイント(AP)ビーコンメッセージのための基本サービスセット(BSS)負荷要素であって、前記BSS負荷要素は、ステーション(STA)カウント値の指標もしくはチャネル利用の指標を含む、基本サービスセット負荷要素を含む、
項目18に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
[項目20]
前記RAN負荷インジケータ情報が、保護管理フレーム(PMF)帯域内シグナリングを介してSTAによって受信される、項目18に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
[項目21]
前記UE固有RAN状態インジケータ情報が、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、平均もしくは中央値のチャネル品質インジケータ(CQI)インデックス、または平均媒体アクセス制御(MAC)データレートの指標を含む、UE無線信号品質の指標を含む、項目18から20のいずれか一項に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
[項目22]
前記UE固有RAN状態インジケータが、多重アクセスプロトコルデータユニット(MA-PDU)セッションでのUEの無線使用効率のレベルに基づく、UEの無線アクセス技術(RAT)あたりの利用の指標を含む、項目18から21のいずれか一項に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】