(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-27
(54)【発明の名称】ロボットシステム用自動教示装置およびそのための方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20230720BHJP
B25J 9/22 20060101ALI20230720BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B25J9/22 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022581523
(86)(22)【出願日】2021-06-30
(85)【翻訳文提出日】2023-02-27
(86)【国際出願番号】 US2021039958
(87)【国際公開番号】W WO2022006313
(87)【国際公開日】2022-01-06
(32)【優先日】2020-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522041444
【氏名又は名称】ブルックス オートメーション ユーエス、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グラシアーノ、フスト
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ヘレン
(72)【発明者】
【氏名】パストール、エリック
【テーマコード(参考)】
3C707
5F131
【Fターム(参考)】
3C707AS24
3C707BS15
3C707KS17
3C707KT02
3C707KT04
3C707LS05
3C707LS14
5F131AA02
5F131AA03
5F131AA32
5F131BA01
5F131BA03
5F131BA04
5F131BA13
5F131BA17
5F131BA19
5F131BA23
5F131BA24
5F131BB03
5F131BB04
5F131BB05
5F131CA12
5F131CA32
5F131CA69
5F131DA02
5F131DA32
5F131DA33
5F131DA36
5F131DB01
5F131DB02
5F131DB22
5F131DB42
5F131DB43
5F131DB51
5F131DB54
5F131DB57
5F131DB62
5F131DB72
5F131DB76
5F131DB82
5F131DB83
5F131DB86
5F131DC04
5F131DC06
5F131DD03
5F131DD25
5F131DD26
5F131DD28
5F131DD33
5F131DD35
5F131DD43
5F131DD57
5F131DD72
5F131DD73
5F131DD74
5F131DD75
5F131DD76
5F131EA24
5F131HA28
5F131HA29
5F131KA12
5F131KA14
5F131KA33
5F131KA40
5F131KA47
5F131KA65
5F131KA66
5F131KA67
5F131KA72
5F131KB05
5F131KB06
5F131KB09
5F131KB12
5F131KB32
5F131KB53
5F131KB54
5F131KB55
5F131KB56
5F131KB58
(57)【要約】
基板処理装置のための自動教示システムが提供され、自動教示システムは、所定のロードステーション基準位置でワークピースロードステーションを有するフレームと、フレームに取り付けられ、所定のエンドエフェクタ基準位置を有するエンドエフェクタを有する可動搬送アーム、およびフレームに対する少なくとも1の自由度の運動で可動搬送アームを駆動する駆動セクションを有するロボット搬送装置と、フレームに取り外し可能に接続され、マシンビジョンシステムの少なくとも1つのターゲットを撮像するように構成された少なくとも1つの固定撮像センサおよび少なくとも1つの可動撮像センサの両方を含むマシンビジョンシステムと、ワークピースロードステーションと取り外し可能に係合するように配置されたロードジグであって、少なくとも1つの固定撮像センサおよび少なくとも1つの可動撮像センサの両方がロードジグに取り付けられた、ロードジグと、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理装置のための自動教示システムであって、
所定のロードステーション基準位置を備えるワークピースロードステーションを有するフレームと、
前記フレームに取り付けられたロボット搬送装置であって、
所定のエンドエフェクタ基準位置を有するエンドエフェクタを備える可動搬送アーム、および
前記フレームに対して少なくとも1の自由度の運動で前記可動搬送アームを駆動する駆動セクション、を有するロボット搬送装置と、
マシンビジョンシステムであって、前記フレームに取り外し可能に接続され、前記マシンビジョンシステムの少なくとも1つのターゲットを撮像するように構成された少なくとも1つの固定撮像センサおよび少なくとも1つの可動撮像センサの両方を含む、マシンビジョンシステムと、
前記ワークピースロードステーションと取り外し可能に係合するように配置されたロードジグであって、前記少なくとも1つの固定撮像センサおよび前記少なくとも1つの可動撮像センサの両方が前記ロードジグに取り付けられ、前記固定撮像センサが前記所定のロードステーション基準位置に対して所定のポーズを有する、ロードジグと、を備え、
前記可動搬送アームが、前記所定のエンドエフェクタ基準位置に対して所定の位置で、前記ロードジグが前記ワークピースロードステーションに係合した状態で前記固定撮像センサの視野内に、前記少なくとも1つのターゲットの少なくとも1つのアームターゲットを有し、
前記可動撮像センサが、前記所定のエンドエフェクタ基準位置に対して所定の位置に前記可動撮像センサを位置調整する、前記可動撮像センサのベース上の位置調整特徴部を有する、自動教示システム。
【請求項2】
前記フレームが、ワークピースを上に保持するためのロードステーションとは別に、別のワークピース保持ステーションを有し、前記別のワークピース保持ステーションが所定の保持ステーション基準位置を有する、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項3】
前記可動搬送アームを移動させために前記駆動セクションに通信可能に接続された、および前記少なくとも1つの固定撮像センサに通信可能に接続されたコントローラをさらに備え、前記コントローラが、前記ロードジグに対する少なくとも1つの教示位置に前記可動搬送アームを移動させ、前記少なくとも1つのアームターゲットの画像に基づき、前記所定のエンドエフェクタ基準位置と前記所定のロードステーション基準位置との間および前記所定のエンドエフェクタ基準位置と前記可動撮像センサの前記ベースの前記位置調整特徴部との間のオフセットを解明するように、前記少なくとも1つの固定撮像センサを用いて、前記可動搬送アームが前記少なくとも1つの教示位置にある状態で前記少なくとも1つのアームターゲットを撮像するように構成されている、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項4】
前記ロードジグが模擬基板キャリアとして構成され、前記模擬基板キャリアの前壁に、エンドエフェクタが前記前壁を通って前記模擬基板キャリアに入るように開口部が配置され、前記少なくとも1つの固定撮像センサの視野が前記ロードジグの前記前壁における前記開口部に面している、請求項3記載の自動教示システム。
【請求項5】
前記少なくとも1つのアームターゲットが、前記ワークピースロードステーションへの、前記開口部を通って延びる運動経路に沿った、前記可動搬送アームの接近および前記模擬基板キャリアへの進入時に、前記前壁および前記開口部に面して配置される、請求項4記載の自動教示システム。
【請求項6】
前記ロードジグの前記開口部が垂直面に配向される、請求項4記載の自動教示システム。
【請求項7】
解明された前記オフセットが、前記ロードジグの内部への前記開口部を通るエンドエフェクタの伸長を自由にするように、前記少なくとも1つの固定撮像センサが、前記ロードジグの前記開口部を通って延びる方向に前記少なくとも1つのアームターゲットを撮像するように位置づけられる、請求項4記載の自動教示システム。
【請求項8】
前記コントローラが、解明された前記オフセットに基づいて、前記ロードジグの内部への前記エンドエフェクタの妨げられないアーム伸長を確認するように、前記少なくとも1つの固定撮像センサが、前記ロードジグの前記開口部を通って延びる方向に前記少なくとも1つのアームターゲットを撮像するように位置づけられる、請求項4記載の自動教示システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの固定撮像センサが、前記ロードジグの内部への前記開口部を通って延びる前記エンドエフェクタの伸長経路に対して交差角で延びる交差方向に前記少なくとも1つのアームターゲットを撮像するように位置づけられる、請求項4記載の自動教示システム。
【請求項10】
前記開口部を通って延びる方向での少なくとも1つのアームターゲット画像の画像に基づく、解明された前記オフセットは、交差方向での前記少なくとも1つのアームターゲットの画像に基づくオフセット解明が、前記解明されたオフセットを漸進的に解明するように、前記少なくとも1つのアームターゲットを別の漸進的な教示位置に整列させるように作用する、請求項4記載の自動教示システム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの固定撮像センサが、前記エンドエフェクタによって画定されたウェハ平面上に、および前記所定のエンドエフェクタ基準位置に対して所定の位置に、前記エンドエフェクタ上に配置された少なくとも1つのエンドエフェクタターゲットを撮像するように位置づけられる、請求項3記載の自動教示システム。
【請求項12】
前記コントローラは、前記エンドエフェクタが少なくとも1つの模擬ワークピース保持スロットの各々内に前記ウェハ平面を位置づけた状態でエンドエフェクタターゲット画像を撮像する前記少なくとも1つの固定撮像センサからの前記エンドエフェクタターゲット画像に基づいて、解明された前記オフセットを確証するか、または漸進的に解明する、請求項11記載の自動教示システム。
【請求項13】
前記コントローラは、前記可動搬送アームを移動させ、別のワークピース保持ステーションに対するステーション教示位置に前記ベースを前記少なくとも1つの可動撮像センサとともに搬送し、前記少なくとも1つの可動撮像センサで撮像された前記少なくとも1つのステーションターゲットに基づいて前記所定のエンドエフェクタ基準位置と前記所定の保持ステーション基準位置との間のステーションオフセットを解明するように、前記エンドエフェクタ上の前記少なくとも1つの可動撮像センサを用いて、前記所定の保持ステーション基準位置に対して所定のポーズを有する少なくとも1つのステーションターゲットを撮像するように構成されている、請求項3記載の自動教示システム。
【請求項14】
前記少なくとも1つの教示位置が一連の教示位置を含み、各教示位置が、前記少なくとも1の自由度での前記可動搬送アームの運動によって画定された前記少なくとも1つのステーションターゲットの運動経路に沿って所定の距離だけ互いに離間している、請求項13記載の自動教示システム。
【請求項15】
前記所定の距離が、前記所定のエンドエフェクタ基準位置と前記所定の保持ステーション基準位置との間の解明された前記オフセットに基づいて判定される、請求項14記載の自動教示システム。
【請求項16】
前記少なくとも1つのステーションターゲットが、前記一連の教示位置の各教示位置で撮像され、前記少なくとも1つのステーションターゲットの画像が、前記運動経路に沿った前記少なくとも1つのステーションターゲットの一連の画像を含み、オフセット解明が前記一連の画像に基づいている、請求項14記載の自動教示システム。
【請求項17】
前記少なくとも1つのステーションターゲットは、所定の特徴を具現化し、少なくともターゲット面を記述する所定の印を有し、前記所定の印は、前記オフセットが、前記少なくとも1つのステーションターゲットの画像に基づいて、部分的に前記別のワークピース保持ステーションの基準面で解明するように、前記少なくとも1つの可動撮像センサによって撮像される、請求項13記載の自動教示システム。
【請求項18】
前記別のワークピース保持ステーションは、前記ステーションターゲットの複数のステーションターゲットを有し、前記複数のステーションターゲットは、前記少なくとも1つの可動撮像センサによって撮像された各ステーションターゲットが異なるオフセット態様を特徴付けるように配置され、前記異なるオフセット態様の各々は、前記別のワークピース保持ステーションの異なるそれぞれの基準面に対応する、前記可動搬送アームの前記少なくとも1の自由度の運動をもたらす前記駆動セクションの異なるそれぞれの駆動軸のペアに対応し、各々の異なるオフセット態様が、それぞれのステーションターゲットの別個の画像によって解明され、オフセット解明は、全体的に、解明された異なるオフセット態様の組み合わせによってもたらされる、請求項13記載の自動教示システム。
【請求項19】
前記少なくとも1つのステーションターゲットの第1のステーションターゲットに対応する前記異なるそれぞれの駆動軸のペアの第1の駆動軸のペアが、前記少なくとも1つのステーションターゲットの第2のステーションターゲットに対応する前記異なるそれぞれの駆動軸のペアの第2の駆動軸のペアと駆動軸を共有し、前記異なるオフセット態様の第2のオフセット態様の解明が、共有された前記駆動軸に対応する保持ステーション基準軸に関する、および前記少なくとも1つのステーションターゲットの前記第1のステーションターゲットで解明された第1のオフセット態様の一部を確認するか、または再構成するように働く、請求項18記載の自動教示システム。
【請求項20】
前記別のワークピース保持ステーションは、前記少なくとも1つのステーションターゲットの複数のステーションターゲットを有し、前記複数のステーションターゲットは、前記少なくとも1つの可動撮像センサによって撮像された各ステーションターゲットが、異なるオフセット態様を別個に特徴付け、それにより、前記少なくとも1つのステーションターゲットの第1のステーションターゲットが、第1のオフセット態様を特徴付け、前記少なくとも1つのステーションターゲットの第2のステーションターゲットが、前記第1のオフセット態様とは異なる第2のオフセット態様を特徴付けるように配置され、前記少なくとも1つのステーションターゲットの前記第1のステーションターゲットおよび前記少なくとも1つのステーションターゲットの前記第2のステーションターゲットによってそれぞれ確定された異なる特徴付けは、保持ステーション基準軸に対して、前記第2のオフセット態様の解明が前記第1のオフセット態様の一部を確認する、または再構成するべく働くように調整され、前記第1のオフセット態様が、前記少なくとも1つのステーションターゲットの前記第1のステーションターゲットで別個に解明される、請求項13記載の自動教示システム。
【請求項21】
前記別のワークピース保持ステーションは、前記少なくとも1つのステーションターゲットの複数のステーションターゲットを有し、前記複数のステーションターゲットは、前記少なくとも1つの可動撮像センサによって撮像された各ステーションターゲットが異なるオフセット態様を特徴付けるように配置され、前記異なるオフセット態様の各々は、前記別のワークピース保持ステーションの異なるそれぞれの基準軸に対応する、前記可動搬送アームの前記少なくとも1の自由度の運動をもたらす異なるそれぞれの少なくとも1つの駆動軸に対応し、それにより、各々の異なるオフセット態様が、それぞれのステーションターゲットの別個の画像によって解明され、オフセット解明は、全体的に、別個に解明された異なるオフセット態様の組み合わせによってもたらされる、請求項13記載の自動教示システム。
【請求項22】
前記少なくとも1つの可動撮像センサは、複数の可動撮像センサを含み、複数の可動撮像センサの各々は、各々のそれぞれの可動撮像センサの撮像センサ面が、異なるそれぞれの保持ステーション基準面に対応するように、異なる所定のポーズを有し、前記少なくとも1つのステーションターゲットは、各可動撮像センサが、それぞれのステーションターゲットとともに、それぞれの固定撮像センサおよびそれぞれのステーションターゲットに対応する、およびそれらを含む、異なる対を形成するように、各々のそれぞれの可動撮像センサに対応する配向を有する、請求項13記載の自動教示システム。
【請求項23】
前記別のワークピース保持ステーションは、前記別のワークピース保持ステーションの前壁に開口部を有し、前記開口部は、エンドエフェクタが前記前壁を通って前記別のワークピース保持ステーションに入るように配置され、前記少なくとも1つの可動撮像センサの視野が、前記別のワークピース保持ステーションの前記前壁における前記開口部に面している、請求項13記載の自動教示システム。
【請求項24】
前記少なくとも1つのステーションターゲットが、前記別のワークピース保持ステーションへの、前記開口部を通って延びる運動経路に沿った、前記可動搬送アームの接近時に、前記前壁および前記開口部に面して配置される、請求項23記載の自動教示システム。
【請求項25】
解明された前記オフセットが、前記別のワークピース保持ステーションの内部への前記開口部を通るエンドエフェクタの伸長を自由にするように、前記少なくとも1つの可動撮像センサが、前記別のワークピース保持ステーションの前記開口部を通って延びる方向に前記少なくとも1つのステーションターゲットを撮像するように位置づけられる、請求項23記載の自動教示システム。
【請求項26】
前記コントローラが、解明された前記オフセットに基づいて、前記別のワークピース保持ステーションの内部への前記エンドエフェクタの妨げられないアーム伸長を確認するように、前記少なくとも1つの可動撮像センサが、前記別のワークピース保持ステーションの前記開口部を通って延びる方向に前記少なくとも1つのステーションターゲットを撮像するように位置づけられる、請求項23記載の自動教示システム。
【請求項27】
前記少なくとも1つの可動撮像センサが、前記別のワークピース保持ステーションの内部への前記開口部を通って延びる前記エンドエフェクタの伸長経路に対して交差角で延びる交差方向に前記少なくとも1つのステーションターゲットを撮像するように位置づけられる、請求項23記載の自動教示システム。
【請求項28】
前記開口部を通って延びる方向での少なくとも1つのステーションターゲット画像の画像に基づく、解明された前記オフセットは、交差方向での前記少なくとも1つのステーションターゲットの画像に基づくオフセット解明が、前記解明されたオフセットを漸進的に解明するように、前記少なくとも1つのステーションターゲットを別の漸進的な教示位置に整列させるように作用する、請求項23記載の自動教示システム。
【請求項29】
少なくとも1つの教示位置が一連の教示位置を含み、各教示位置が、前記少なくとも1の自由度での前記可動搬送アームの運動によって画定された前記少なくとも1つのアームターゲットの運動経路に沿って所定の距離だけ互いに離間している、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項30】
前記所定の距離が、前記所定のエンドエフェクタ基準位置と前記所定のロードステーション基準位置との間の解明されたオフセットに基づいて判定される、請求項29記載の自動教示システム。
【請求項31】
前記少なくとも1つのアームターゲットが、前記一連の教示位置の各教示位置で撮像され、前記少なくとも1つのアームターゲットの画像が、前記運動経路に沿った前記少なくとも1つのアームターゲットの一連の画像を含み、オフセット解明が前記一連の画像に基づいている、請求項29記載の自動教示システム。
【請求項32】
前記少なくとも1つのアームターゲットは、所定の特徴を具現化し、少なくともターゲット面を記述する所定の印を有し、前記所定の印は、オフセットが、前記少なくとも1つのアームターゲットの画像に基づいて、部分的に前記ワークピースロードステーションの基準面で解明するように、前記少なくとも1つの固定撮像センサによって撮像される、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項33】
前記可動搬送アームは、前記アームターゲットの複数のアームターゲットを有し、前記複数のアームターゲットは、前記少なくとも1つの固定撮像センサによって撮像された各アームターゲットが異なるオフセット態様を特徴付けるように配置され、異なるオフセット態様の各々は、前記ワークピースロードステーションの異なるそれぞれの基準面に対応する、前記可動搬送アームの前記少なくとも1の自由度の運動をもたらす前記駆動セクションの異なるそれぞれの駆動軸のペアに対応し、それにより、各々の異なるオフセット態様が、それぞれのアームターゲットの別個の画像によって解明され、オフセット解明は、全体的に、解明された異なるオフセット態様の組み合わせによってもたらされる、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項34】
前記少なくとも1つのアームターゲットの第1のアームターゲットに対応する異なるそれぞれの駆動軸のペアの第1の駆動軸のペアは、前記少なくとも1つのアームターゲットの第2のアームターゲットに対応する異なるそれぞれの駆動軸のペアの第2の駆動軸のペアと駆動軸を共有し、前記異なるオフセット態様の第2のオフセット態様の解明は、共有された前記駆動軸に対応するロードステーション基準軸に関する、および前記少なくとも1つのアームターゲットの前記第1のアームターゲットで解明された第1のオフセット態様の一部を確認するか、または再構成するように働く、請求項33記載の自動教示システム。
【請求項35】
前記可動搬送アームは、前記少なくとも1つのアームターゲットの複数のアームターゲットを有し、前記複数のアームターゲットは、前記少なくとも1つの固定撮像センサによって撮像された各アームターゲットが、異なるオフセット態様を別個に特徴付け、それにより、前記少なくとも1つのアームターゲットの第1のアームターゲットが、第1のオフセット態様を特徴付け、前記少なくとも1つのアームターゲットの第2のアームターゲットが、前記第1のオフセット態様とは異なる第2のオフセット態様を特徴付けるように配置され、前記少なくとも1つのアームターゲットの前記第1のアームターゲットおよび前記少なくとも1つのアームターゲットの前記第2のアームターゲットによってそれぞれ画定された異なる特徴付けは、ロードステーション基準軸に対して、前記第2のオフセット態様の解明が前記第1のオフセット態様の一部を確認する、または再構成すべく働くように調整され、前記第1のオフセット態様が、前記少なくとも1つのアームターゲットの前記第1のアームターゲットで別個に解明される、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項36】
前記可動搬送アームは、前記少なくとも1つのアームターゲットの複数のアームターゲットを有し、前記複数のアームターゲットは、前記少なくとも1つの固定撮像センサによって撮像された各アームターゲットが異なるオフセット態様を特徴付けるように配置され、異なるオフセット態様の各々は、前記ワークピースロードステーションの異なるそれぞれの基準軸に対応する、前記可動搬送アームの前記少なくとも1の自由度の運動をもたらす異なるそれぞれの少なくとも1つの駆動軸に対応し、それにより、各々の異なるオフセット態様が、それぞれのアームターゲットの別個の画像によって解明され、オフセット解明は、全体的に、別個に解明された異なるオフセット態様の組み合わせによってもたらされる、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項37】
前記少なくとも1つの固定撮像センサは、複数の固定撮像センサを含み、前記複数の固定撮像センサの各々は、各々のそれぞれの固定撮像センサの撮像センサ面が、異なるそれぞれのロードステーション基準面に対応するように、異なる所定のポーズをし、前記少なくとも1つのアームターゲットは、各固定撮像センサが、それぞれのアームターゲットとともに、それぞれの固定撮像センサおよびそれぞれのアームターゲットに対応する、およびそれらを含む、異なる対を形成するように、各々のそれぞれの固定撮像センサに対応する配向を有する、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項38】
前記少なくとも1つの固定撮像センサが、複数の交差方向で前記少なくとも1つのアームターゲットを撮像するように位置づけられ、前記複数の交差方向の各々が、前記エンドエフェクタの伸長経路に対して、および互いに対して交差角で延び、各々は、前記駆動セクションによってもたらされるアーム運動の前記少なくとも1の自由度の各自由度に対応するそれぞれの軸に沿って、解明されたオフセットを漸進的に解明するように働く、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項39】
前記ベースの前記位置調整特徴部が、前記エンドエフェクタを係合する、および前記所定のエンドエフェクタ基準位置に対する所定のポーズで前記少なくとも1つの可動撮像センサを位置調整する係合特徴部を有する、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項40】
前記ロードジグが、少なくとも1つの模擬ワークピース保持スロットを有し、前記模擬ワークピース保持スロットの各々は、前記ワークピースロードステーションでのワークピースキャリアの異なるワークピース保持スロットに対応し、前記ワークピースロードステーションでのワークピースキャリアの異なるワークピース保持スロットを表しており、前記所定のロードステーション基準位置の異なる1つを画定する、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項41】
前記少なくとも1つの可動撮像センサの前記ベースが、前記ロードジグにおいて保持され、前記エンドエフェクタを用いた前記ロードジグおよび前記フレームの各保持ステーションへの/からの運搬および搬送のために配置され、前記少なくとも1つの可動撮像センサは、前記所定のエンドエフェクタ基準位置に対する所定の位置に、前記エンドエフェクタによって運ばれる前記ベースを用いて前記エンドエフェクタ上に配置されるように前記ベースに取り付けられた少なくとも1つの可動撮像センサを有する、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項42】
前記ベースを保持する前記エンドエフェクタによって運ばれ、搬送されるように、前記ベースに取り付けられた少なくとも1つの距離測定センサをさらに備え、前記少なくとも1つの距離測定センサは、視野および距離感知方向が、互いに対して実質的にコリメートされるように、前記少なくとも1つの可動撮像センサの視野と実質的に整列された距離感知方向で距離を感知する、請求項1記載の自動教示システム。
【請求項43】
前記視野および前記距離感知方向が、互いに対して実質的にコリメートされて、前記エンドエフェクタの前方の垂直面内で見て感知する、請求項42記載の自動教示システム。
【請求項44】
前記視野および前記距離感知方向が、互いに対して実質的にコリメートされて、ロードステーションから別のワークピース保持ステーションに向かってワークピース搬送経路に沿って前記可動搬送アームを伸長するアーム運動経路に接する方向で見て感知する、請求項42記載の自動教示システム。
【請求項45】
コントローラをさらに備え、前記コントローラが、前記少なくとも1つの距離測定センサに通信可能に接続され、前記少なくとも1つの距離測定センサからの距離測定を介して、前記可動搬送アームの動作中に、ステーション教示位置への開口部に対する前記エンドエフェクタのコントローラ運動を可能にする別のワークピース保持ステーションの開口部を検出するか、または前記エンドエフェクタの運動経路における障害物を検出するように構成されている、請求項42記載の自動教示システム。
【請求項46】
前記距離測定センサが、超音波センサ、赤外線センサ、飛行時間型センサ、およびLIDARセンサの少なくとも1つである、請求項42記載の自動教示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本出願は、開示全体が引用により本明細書に組み込まれる、2020年6月30日に出願された米国仮特許出願第63/046,289号の非仮出願であり、その利益を主張する。
【0002】
[技術分野]
例示的な実施形態は、概して、半導体処理装置に関し、より具体的には、半導体処理装置の自動教示に関する。
【背景技術】
【0003】
基板処理装置は、典型的に、基板に対して複数の操作を実施することができる。基板処理装置は、概して、移送チャンバと、移送チャンバに連結された1つまたは複数のプロセスモジュールとを含む。移送チャンバ内の基板搬送ロボットは、スパッタリング、エッチング、コーティング、ソーキングなどのさまざまな操作が実施されるプロセスモジュール間で基板を移動させる。たとえば、半導体デバイス製造業者および材料製造業者によって使用される製造プロセスは、しばしば、基板処理装置における基板の正確な位置づけを必要とする。
【0004】
基板の正確な位置は、概して、基板搬送ロボットへの基板保持位置の教示位置を介して提供される。概して、基板処理装置内の搬送ロボット座標系における基板保持位置の教示は、手動または自動で実施される。従来、いくつかの態様では、基板保持位置の教示は、基板保持ステーションに対するエンドエフェクタの位置を直接または遠隔で(ライブカメラフィードなどを介して)観察しながら、ロボットエンドエフェクタの手動制御によって実施される。他の態様では、エンドエフェクタの移動は自動化され得る。基板保持位置を教示するための従来の方法は、エンドエフェクタを基板保持ステーション特徴部に物理的に接触させ、搬送ロボットモータのトルクを測定して、エンドエフェクタによって運ばれる透過ビームセンサで基板保持ステーション特徴部を検出することによって接触を検出する工程を含む。
【0005】
概して、基板搬送ロボットの教示は、基板搬送ロボットによって運ばれる装着された基板(たとえば、搭載されたセンサまたはカメラを含む)を利用して、プロセスモジュールまたは基板処理装置の他の基板保持ステーション内に配置されている取り外し可能な固定具を利用して、プロセスモジュール内に配置されているまたはプロセスモジュールで外部からアクセス可能であるウェハセンタリングセンサを利用して、プロセスモジュールの外部に配置されたセンサ(たとえばカメラ)を利用して、またはプロセスモジュール内のターゲットを基板搬送ロボットまたは基板搬送ロボットによって運ばれるオブジェクトと接触させることによって、基板処理装置に追加された専用の教示センサでロボットおよび/またはロボットによって運ばれる基板の位置を検出することを含む。基板処理装置内の位置を教示するこれらのアプローチは、センサが真空に配置される必要があり得、顧客用処理装置および/またはツーリングへの変更が必要とされ得、真空環境または高温での使用に適していない場合があり、ミラーまたは固定具が処理装置内に配置される必要があり得、および/または基板処理装置の真空環境を乱し得る。
【発明の概要】
【0006】
本開示の前述の態様および他の特徴は、添付の図面に関連して得られる以下の記載において説明される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】本開示の態様を組み込んだ基板処理装置の概略図である。
【
図1B】本開示の態様を組み込んだ基板処理装置の概略図である。
【
図1C】本開示の態様を組み込んだ基板処理装置の概略図である。
【
図1D】本開示の態様を組み込んだ基板処理装置の概略図である。
【
図2A】本開示の態様を組み込んだ基板処理装置の概略図である。
【
図2B】本開示の態様を組み込んだ基板処理装置の概略図である。
【
図2C】本開示の態様を組み込んだ基板処理装置の概略図である。
【
図2D】本開示の態様を組み込んだ基板処理装置の概略図である。
【
図2E】本開示の態様による
図1A~2Dの基板処理装置の基板搬送ロボットの例示的な搬送アームの概略図である。
【
図2F】本開示の態様による
図1A~2Dの基板処理装置の基板搬送ロボットの例示的な搬送アームの概略図である。
【
図2G】本開示の態様による
図1A~2Dの基板処理装置の基板搬送ロボットの例示的な搬送アームの概略図である。
【
図2H】本開示の態様による
図1A~2Dの基板処理装置の基板搬送ロボットの例示的な搬送アームの概略図である。
【
図3】本開示の態様を組み込んだ
図1A~2Dの基板処理装置の一部の概略図である。
【
図4A】本開示の態様を組み込んだ
図3に例示される基板処理装置の一部の概略図である。
【
図4B】本開示の態様を組み込んだ
図3に例示される基板処理装置の一部の概略図である。
【
図5A】本開示の態様による、および本明細書に記載される基板処理装置と共に利用される、自動教示装置の概略図である。
【
図5B】本開示の態様による、および本明細書に記載される基板処理装置と共に利用される、自動教示装置の概略図である。
【
図6A】本開示の態様による
図5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図6B】本開示の態様による
図5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図6C】本開示の態様による
図5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図6D】本開示の態様による
図5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図6E】本開示の態様による
図5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図6F】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図7】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の例示的なターゲットの概略図である。
【
図7A】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の例示的なターゲットの概略図である。
【
図7B】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の例示的なターゲットの概略図である。
【
図8A】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図8B】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図8C】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図8D】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図8E】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図8F】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図9A】本開示の態様による方法のフロー図である。
【
図9B】本開示の態様による方法のフロー図である。
【
図10】本開示の態様によるターゲットに対するセンサ視野の概略図である。
【
図11】本開示の態様を組み込んだ本明細書に記載される基板処理装置のステーション固定具の一部の概略図である。
【
図12A】本開示の態様を組み込んだ本明細書に記載される基板処理装置のステーション固定具の一部の概略図である。
【
図12B】本開示の態様を組み込んだ本明細書に記載される基板処理装置のステーション固定具の一部の概略図である。
【
図13】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図14】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図15】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図16】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図17A】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図17B】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図18A】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図18B】本開示の態様による
図5Aおよび5Bの自動教示装置の一部の概略図である。
【
図19A】本開示の態様を組み込んだ本明細書に記載される基板処理装置の一部の概略図である。
【
図19B】本開示の態様を組み込んだ本明細書に記載される基板処理装置の一部の概略図である。
【
図19C】本開示の態様を組み込んだ本明細書に記載される基板処理装置の一部の概略図である。
【
図19D】本開示の態様を組み込んだ本明細書に記載される基板処理装置の一部の概略図である。
【
図19E】本開示の態様を組み込んだ本明細書に記載される基板処理装置の一部の概略図である。
【
図20】本開示の態様による方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1A~2Dは、本開示の態様による例示的な基板処理装置を例示している。本開示の態様が、図面を参照して説明されるが、多くの形態で具体化され得ることを理解されるべきである。さらに、任意の適切なサイズ、形状、またはタイプの要素または材料が使用され得る。
【0009】
本開示の態様は、基板処理装置と共に利用される自動教示装置500(
図5Aおよび5Bを参照)を提供する。本開示の態様は、ソフトウェアおよびハードウェアを使用して基板処理装置に対するロボットの教示を自動化する。本開示の態様は、手動教示による人間/オペレータのエラーおよびばらつきを最小限に抑えながら、基板処理装置のセットアップ時間/ダウン時間を短縮する。本明細書に記載されるように、本開示の態様は、ビジョンシステムフィードバックを備えたソフトウェアを利用し、固定具/ジグを教示して、教示プロセスを自動化し、教示プロセスの結果を確証する。本開示の態様はまた、基板保持ステーション(本明細書ではステーション固定具とも呼ばれる)に対するロボットエンドエフェクタのレベリングを設定および確証するために利用される。本開示の態様は、半導体基板処理装置に関して本明細書で説明されているが、本開示の態様は、任意の適切なロボットシステムで利用され得る。
【0010】
基板処理装置は、基板をさまざまな基板保持ステーション(たとえば、基板カセット、アライナ、処理モジュールなど)へ/から搬送するためのロボットハンドリング機器を含む。本開示の自動教示装置500は、ロードポートモジュール(本明細書ではワークピースロードステーションとも呼ばれる)の位置および(ロードポートモジュールとは別個で離れて配置された)基板保持ステーションの1つまたは複数の位置をロボットハンドリング機器に自動的に教示するように構成された複合教示システムで利用される。本明細書でより詳細に説明されるように、
図5A、5B、および6Aを参照すると、自動教示装置500は、模擬(たとえば模造)キャリアジグ510A、510B(本明細書ではロードジグとも呼ばれる)および取り外し可能なモジュールジグ600を含み、それらは各々、マシンビジョンシステム530A、530Bを形成するそれぞれのセンサを有する。マシンビジョンシステム530A、530Bは、(本明細書に記載されるような)任意の適切なセンサを含み、ここで、各センサはそれぞれのターゲットとペアになっている。ターゲットは、マシンビジョン教示システムに連結されたコントローラが、たとえば6自由度で、基板保持ステーションまたはロードポートモジュールの位置(たとえば、教示場所/位置)を(本明細書に記載されるように)ヒューリスティックに/進歩的に(たとえば、自己教示)学習するように、それぞれのマシンビジョンシステム530A、530Bによって感知される。ここで、続く教示位置の判定は、以前に教示された教示位置の判定を介して得られた情報によって通知される。
【0011】
一態様では、模擬キャリアジグ510Aは、(例示目的で、搬送ロボットまたは本明細書に記載される他の基板搬送装置のいずれかに略類似している)基板搬送装置501に配置されたビジョンシステム530Aの一部によって検出される位置決め特徴部(またはターゲット520~523)を搬送するか、またはそうでなければ運び(たとえば、移し)、ここで、ターゲット520~523の各々は、(ロードポートモジュール11005などの)ロードステーション基準位置11005Lに対する所定の位置を有し、模擬キャリアジグ510Aに係合された取り外し可能なモジュールジグ600を備えるビジョンシステム530Aの(基板搬送装置501に取り付けられた)(1つまたは複数の)可動撮像センサ581~583の視野に入るように位置づけられる。位置決め特徴部またはターゲット520~523は、6自由度(X、Y、Z、θX、θY、θZ)で基板搬送装置501の基板保持エンドエフェクタ502の位置を(ビジョンシステム530Aを介して)特定するように、模擬キャリアジグ510A内で互いに対して位置づけられる。別の態様では、模擬キャリアジグ510Bは、基板搬送装置501上に配置された位置決め特徴部またはターゲット540~542(本明細書ではアームターゲットとも呼ばれる)を検出するビジョンシステム530Bの一部を搬送するか、またはそうでなければ運び(たとえば、移し)、ここで、ターゲット540~542の各々は、エンドエフェクタ基準位置479に対する所定の位置を有し、模擬キャリアジグ510Bに係合された取り外し可能なモジュールジグ600を備えた(1つまたは複数の)固定撮像センサ581~583の視野に入るように位置づけられる。位置決め特徴部またはターゲット540~542は、6自由度(X、Y、Z、θX、θY、θZ)でロードポートモジュール11005に対する基板搬送装置501の基板保持エンドエフェクタ502の位置を(ビジョンシステム530Bを介して)特定するように、基板搬送装置501上で互いに対して位置づけられる。ここで、自動教示装置500は、(ロードポートモジュールまたは基板処理装置の他の適切な位置などで)カセット保持位置の位置を教示するように構成されている。
【0012】
図6Aおよび8A~8Cも参照すると、本開示の態様によれば、取り外し可能なモジュールジグ600は、模擬キャリアジグ510A、510Bによって、およびそれらと共に搬送される(たとえば、移される)。取り外し可能なモジュールジグ600は、それぞれのマシンビジョンシステム530A、530Bの一部を形成する(1つまたは複数の)撮像センサ750~752を含む。本明細書に記載されるように、センサ750~752は、単一のユニットとして取り外し可能なモジュールジグ600によって運ばれ、それと共に移動する。取り外し可能なモジュールジグ600は、基板搬送装置の座標系において6自由度(X、Y、Z、θ
X、θ
Y、θ
Z)で基板搬送装置501に基板ステーション位置を自動的に教示するために、基板搬送装置501のエンドエフェクタ502によって、所望の1つまたは複数の基板保持ステーションに運ばれる。ここで、基板保持ステーションは、6自由度で基板保持ステーションの位置を(マシンビジョンシステム530A、530Bのセンサ750~752を介して)特定するように基板保持ステーション上で互いに対して位置づけられる(上記のものに類似した)位置決め特徴部を含む。
【0013】
本明細書に記載されるように、(1つまたは複数の)ビジョンシステム530A、530Bは、(デカルト座標系または極座標系のR、θ、Z方向で)X、Y、およびZ方向の少なくとも各々で面する、限定されないが、カメラ、透過ビームセンサ、またはそれらの組み合わせを含む、任意の適切な光学センサを含む。本明細書でより詳細に説明されるように、ビジョンシステム530A、530Bの各々は、1つの感知操作からのセンサデータが自動教示手順での続く感知操作の位置づけを通知する、(たとえば、1つの軸から別の軸へのセンサデータの集約および確証を介する)ロードポートモジュールおよび基板保持ステーションの位置の発見的学習をもたらすYまたはR軸センサ、Z軸センサ、および横方向のXまたはθ軸センサを含む。たとえば、前向きセンサは、それぞれのターゲットとペアになっており、ロードポートモジュール(たとえば、カセット保持位置)または基板保持ステーションに対するX(またはθ)およびZ軸に沿ったエンドエフェクタの初期の位置合わせを提供するように構成されている。X(またはθ)およびZ軸に沿った初期の位置合わせによって、Y(またはR)およびZ軸に沿った続く感知操作で位置精度が向上し得る。縦向きセンサは、それぞれのターゲットとペアになっており、ロードポートモジュールおよび/または基板保持位置の初期に教示されたX(またはθ)軸の位置を確証するだけでなく、ロードポートモジュールおよび/または基板保持位置に対するY(またはR)軸に沿ったエンドエフェクタの初期の位置合わせを提供するように構成されている。Y(またはR)軸に沿った初期の位置合わせによって、Z軸に沿った続く感知動作で位置精度がさらに向上し得る。横向きのセンサは、それぞれのターゲットとペアになっており、ロードポートモジュールおよび/または基板保持位置の初期に教示されたY(またはR)軸の位置を確証するだけでなく、Z軸に沿ったエンドエフェクタの初期に教示された位置の位置合わせを提供し、確証するように構成されている。
【0014】
再び
図1A~2Dを参照すると、本開示の態様が、半導体基板処理装置に関して本明細書で説明されているが、本開示の自動教示装置は、オブジェクトを所定の位置間でピッキングおよび配置するためにロボットマニピュレータが利用される任意の適切な環境に適用され得ることが留意される。本明細書に記載されるように、本開示の自動教示装置500(
図5Aおよび5Bを参照)は、一態様では、機器フロントエンドモジュール(EFEM)(たとえば、少なくとも1つのロードポートモジュールを基本構成として有する筐体)およびウェハ分類器内など、大気環境内で利用されるが、他の態様では、自動教示装置500は、クラスタツールの移送チャンバまたは線形ツールの線形移送チャンバ内、またはそれらの組み合わせにおけるなど、真空環境内で利用される。さらに他の態様では、自動教示装置500は、任意の適切な基板処理装置で利用され、(本明細書に記載されるものなどの)任意の適切な基板搬送装置の任意の適切なエンドエフェクタ(たとえば、アクティブエッジグリップ、真空グリップ、パッシブ/摩擦グリップ支持部など)と互換性がある。
【0015】
図1Aおよび1Bを参照すると、たとえば半導体ツールステーション11090などの処理装置が、本開示の態様に従って示されている。半導体ツールステーション11090が図面に示されているが、本明細書に記載される本開示の態様は、任意のツールステーションまたはロボットマニピュレータを利用するアプリケーションに適用することができる。本例では、半導体ツールステーション11090はクラスタツールとして示されているが、開示された実施形態の態様は、たとえば、
図1Cおよび
図1Dに示され、開示全体が引用により本明細書に組み込まれる、2013年3月19日に発行された「Linearly Distributed Semiconductor Workpiece Processing Tool」と題された米国特許第8,398,355号明細書に記載されるものなどの、線形ツールステーションなどの任意の適切なツールステーションに適用され得る。半導体ツールステーション11090は、概して、大気フロントエンド11000、真空ロードロック11010、および真空バックエンド11020を含む。他の態様では、ツールステーションは任意の適切な構成を有し得る。フロントエンド11000、真空ロードロック11010および真空バックエンド11020の各々のコンポーネントは、たとえば、クラスタ化アーキテクチャ制御などの任意の適切な制御アーキテクチャの一部であり得るコントローラ11091に接続され得る。
【0016】
コントローラ11091は、開示全体が引用により本明細書に組み込まれる、2011年3月8日に発行された「Scalable Motion Control System」と題される米国特許第7,904,182号明細書に開示されるものなどの、マスタコントローラ、クラスタコントローラ、および自律リモートコントローラを有する閉ループコントローラであり得る。他の態様では、任意の適切なコントローラおよび/または制御システムが利用されてもよい。本明細書に記載されるように、コントローラ11091は、搬送アーム(搬送アーム11013TA(
図3を参照)または本明細書に記載される他の搬送アームのいずれかなど)を移動させるために搬送ロボット(本明細書に記載されるものなど)の駆動セクション(たとえば、駆動セクション389など(
図3を参照))に通信可能に接続されている。コントローラ11091はまた、本明細書に記載されるマシンビジョンシステム530A、530Bの少なくとも1つの固定撮像センサ581~583(
図5Bを参照)または可動撮像センサ571~574(
図5Aを参照)に通信可能に接続されている。コントローラ11091は、搬送アーム11013TAを模擬キャリアジグ510A、510Bに対する教示位置に移動させ、少なくとも1つの固定撮像センサ581~583(
図5B)(または少なくとも1つの可動撮像センサ571~574(
図5A))を用いて、少なくとも1つのアームターゲットの少なくとも1つの画像(または少なくとも1つの固定ターゲット520~523の少なくとも1つの画像)に基づいて、(本明細書に記載されるような)エンドエフェクタ基準位置479とロードステーション基準位置11005Lとの間および(本明細書に記載されるような)エンドエフェクタ基準位置479とエンドエフェクタ基準位置479に対する所定の位置で少なくとも1つの可動撮像センサ750~752を位置調整する少なくとも1つの可動撮像センサ750~752のベースまたはフレーム710の位置調整特徴部710F(
図8Aおよび8Cを参照)との間のオフセットを解明するように、搬送アーム11013TAが(本明細書に記載されるような)教示位置にある状態で、本明細書に記載されるような少なくとも1つのアームターゲット540~542(
図5B)(または
図5Aに関して本明細書に記載されるような、少なくとも1つの固定ターゲット520~523)を撮像するように構成されている。
【0017】
一態様では、フロントエンド11000は、概して、ロードポートモジュール(本明細書ではワークピースロードステーションとも呼ばれる)11005、およびたとえば、(いくつかの態様ではウェハ分類機能を含む)機器フロントエンドモジュール(EFEM)などのミニエンバイロメント11060を含む。他の態様では、処理ステーションは、(真空バックエンド11020、フロントエンド11000に、および/または真空を有するフロントエンド11000を真空バックエンド11020に接続して(たとえば、ロードロックなどに)配置され得る)ウェハバッファ、ウェハインバータ、およびウェハシャッフルステーションを含む。フロントエンド11000および真空バックエンド11020は各々、互いに連結されたときに半導体ツールステーション11090のフレーム11090Fを形成するフレームを含む。ロードポートモジュール11005は、300mmのロードポート、前面開口部または底面開口のボックス/ポッドおよびカセットのためのSEMI規格E15.1、E47.1、E62、E19.5またはE1.9に準拠する開梱機/装荷機-ツール標準(BOLTS)インターフェースであり得る。他の態様では、ロードポートモジュールは、200mmのウェハまたは450mmのウェハのインターフェース、または、たとえば、より大きいもしくはより小さいウェハまたはフラットパネルディスプレイ用のフラットパネルなどの任意の他の適切なウェハインターフェースとして構成されてもよい。
図1Aには2つのロードポートモジュール11005が示されているが、他の態様では、任意の適切な数のロードポートモジュールが、フロントエンド11000に組み込まれてもよい。ロードポートモジュール11005は、オーバーヘッド搬送システム、無人搬送車、有人搬送車、有軌道式無人搬送車から、または任意の他の適切な搬送方法から、ウェハ/基板キャリアまたはカセット11050を受けるように構成され得る。ロードポートモジュール11005は、ロードポート11040を介してミニエンバイロメント11060とインターフェース接続し得る。基板カセット11050は、基板カセット11050をロードポートモジュール11005上で運動学的に配置する所定のロードステーション基準位置11005Lにおいてそれぞれのロードポートモジュール11005上で受け取られる。一態様では、ロードポート11040は、基板カセット11050とミニエンバイロメント11060との間のウェハの通過を可能にする。
【0018】
一態様では、ミニエンバイロメント11060は、概して、本明細書に記載される自動教示装置500の1つまたは複数の態様を組み込む任意の適切な搬送ロボット11013を含む。一態様では、搬送ロボット11013は、たとえば、開示全体が引用により本明細書に組み込まれる、米国特許第6,002,840号明細書および第7,066,707号明細書に記載されるものなどのトラック搭載型ロボットであり得るか、または他の態様では、任意の適切な構成を有する任意の他の適切な搬送ロボットであり得る。ミニエンバイロメント11060は、複数のロードポートモジュール間のウェハ移送のための制御された清浄な区域を提供し得る。
【0019】
真空ロードロック11010は、ミニエンバイロメント11060と真空バックエンド11020との間に配置され、それらに接続され得る。本明細書で使用されるような真空という用語が、ウェハが処理される10-5Torr以下などの高真空を意味することが留意される。真空ロードロック11010は、概して、大気圧および真空スロットバルブを含む。スロットバルブは、大気フロントエンドからウェハを積載した後にロードロックを排気するために、および窒素などの不活性ガスを用いてロードロックを通気するときに搬送チャンバ内を真空に維持するために利用される環境分離を提供し得る。一態様では、真空ロードロック11010は、基準のウェハを処理のために所望の位置に整列させるためのアライナ11011を含むが、他の態様では、ウェハの整列は本明細書に記載されるような搬送ロボットで有効にされる。他の態様では、真空ロードロックは、処理装置の任意の適切な位置に配置され、任意の適切な構成および/または計測機器を有してもよい。
【0020】
真空バックエンド11020は、概して、搬送チャンバ11025、1つまたは複数の処理ステーションまたは(1つまたは複数の)モジュール11030、および任意の適切な搬送ロボット11014を含む。搬送ロボット11014は、以下で説明され、真空ロードロック11010とさまざまな処理モジュール11030との間でウェハを搬送するために搬送チャンバ11025内に配置され得る。処理モジュール11030は、さまざまな沈着、エッチング、または他のタイプのプロセスを介してウェハ上で動作して、ウェハ上に電気回路または他の所望の構造を形成し得る。典型的なプロセスは、限定されないが、プラズマエッチングまたは他のエッチングプロセスなどの真空を使用する薄膜プロセス、化学蒸着(CVD)、プラズマ蒸着(PVD)、イオン注入などの注入、計測、ラピッドサーマルプロセス(RTP)、ドライストリップ原子層蒸着(ALD)、酸化/拡散、窒化物の形成、真空リソグラフィー、エピタキシー(EPI)、ワイヤボンダおよび蒸発、または真空圧を使用する他の薄膜プロセスを含む。処理モジュール11030は、ウェハを、搬送チャンバ11025から処理モジュール11030に、またはその逆に通過させることを可能にするために、搬送チャンバ11025に接続される。一態様では、ロードポートモジュール11005およびロードポート11040は、ロードポートに取り付けられた基板カセット11050が、搬送チャンバ11025の真空環境および/またはプロセスモジュール11030の処理真空(たとえば、処理真空および/または真空環境は、プロセスモジュール11030と基板カセット11050との間に広がり、それらの間で共通である)と実質的に直接インターフェース接続する(たとえば、一態様では、少なくともミニエンバイロメント11060は省略されるが、他の態様では、真空ロードロック11010も省略され、基板カセット11050が真空ロードロック11010に類似した方法で真空にポンプダウンされる)ように、真空バックエンド11020に実質的に直接連結される。
【0021】
ここで
図1Cを参照すると、線形処理システム2099の概略平面図が示され、ここでツールインターフェースセクション2012は、概して、移送チャンバモジュール3018の長手方向軸Xに向かって(たとえば、内側に)面しているが、そこからオフセットされるように、移送チャンバモジュール3018に取り付けられている。移送チャンバモジュール3018は、前に引用により本明細書に組み込まれた、米国特許第8,398,355号明細書に記載されるように、他の搬送チャンバモジュール3018A、3018I、3018Jをインターフェース2050、2060、2070に取り付けることによって、任意の適切な方向に伸長させられ得る。各移送チャンバモジュール3018、3018A、3018I、3018Jは、任意の適切な基板搬送装置2080を含み、これは、ウェハを線形処理システム2099全体にわたって、たとえば、処理モジュールPMへとおよびそこから搬送するための、本明細書に記載される本開示の1つまたは複数の態様を含み得る。理解され得るように、各チャンバモジュールは、隔離または制御された雰囲気(たとえば、N2、清浄な空気、真空)を保持することが可能であり得る。
【0022】
図1Dを参照すると、線形搬送チャンバ416の長手方向軸Xに沿って取られ得るものなどの典型的な処理ツール410の概略立面図が示されている。
図1Dに示される本開示の態様では、ツールインターフェースセクション12は、典型的に、搬送チャンバ416に接続され得る。本態様では、インターフェースセクション12は、ツール搬送チャンバ416の一端を画定し得る。
図1Dに見られるように、搬送チャンバ416は、たとえば、インターフェースステーション12と対向する端部に、別のワークピース入口/出口ステーション412を有し得る。他の態様では、搬送チャンバからワークピースを挿入する/取り外すための他の入口/出口ステーションが提供されてもよい。一態様では、インターフェースセクション12および入口/出口ステーション412は、ツールからのワークピースの積載および取り出しを可能にし得る。他の態様では、ワークピースは、一端からツールに積載され、他端から取り外され得る。一態様では、搬送チャンバ416は、1つまたは複数の移送チャンバモジュール18B、18iを有し得る。各チャンバモジュールは、隔離または制御された大気(たとえば、N2、清浄な空気、真空)を保持することが可能であり得る。前に述べたように、
図1Dに示される搬送チャンバモジュール18B、18i、ロードロックモジュール56A、56、および搬送チャンバ416を形成するワークピースステーションの構成/配置は、単なる例示であり、他の態様では、搬送チャンバは、任意の所望のモジュール配置で配置されたモジュールを多かれ少なかれ有し得る。示される態様では、ステーション412はロードロックであり得る。他の態様では、ロードロックモジュールが、エンド入口/出口ステーション(ステーション412と同様)間に配置され得るか、または隣接する搬送チャンバモジュール(モジュール18iと同様)が、ロードロックとして動作するように構成され得る。
【0023】
前にも述べたように、搬送チャンバモジュール18B、18iは、その中に、本明細書に記載される本開示の1つまたは複数の態様を含み得る、1つまたは複数の対応する搬送装置26B、26iが配置されている。それぞれの搬送チャンバモジュール18B、18iの搬送装置26B、26iは、協働して、搬送チャンバ内に線形に分配されたワークピース搬送システム400を提供し得る。本態様では、搬送装置26Bは、一般的なスカラアーム構成を有し得る(ただし、他の態様では、搬送アームは、たとえば、
図1Aおよび1Bに例示されるクラスタツールの搬送ロボット11013、11014に略類似した配置、
図2Fに示されるような線形にスライドするアーム214、または任意の適切なアームリンケージ機構を有する他の適切なアームなどの、任意の他の所望の配置を有し得る)。アームリンケージ機構の適切な例は、たとえば、2009年8月25日に発行された米国特許第7,578,649号明細書、1998年8月18日に発行された米国特許第5,794,487号明細書、2011年5月24日に発行された米国特許第7,946,800号明細書、2002年11月26日に発行された米国特許第6,485,250号明細書、2011年2月22日に発行された米国特許第7,891,935号明細書、2013年4月16日に発行された米国特許第8,419,341号明細書、2011年11月10日に出願された「Dual Arm Robot」と題された米国特許出願番号13/293,717および2013年9月5日に出願された「Linear Vacuum Robot with Z Motion and Articulated Arm」と題された米国特許出願番号13/861,693で見られ、これらの開示全体がすべて引用により本明細書に組み込まれる。本開示の態様では、少なくとも1つの移送アームは、アッパーアーム、バンド駆動フォアアーム、およびバンド拘束エンドエフェクタを含む、従来のスカラ(選択的コンプライアント多関節ロボットアーム)タイプの設計から、または伸縮アーム、もしくはデカルトの線形にスライドするアームなどの、任意の他の適切なアーム設計から導出され得、ここで、任意のこのような設計構成はまた、本明細書でさらに説明されるようなスライド本体420、位置合わせシステム499、および(1つまたは複数の)エンドエフェクタ420A、420B...420nを含む。たとえば、一態様では、スライド本体420は、任意の適切な多関節搬送アームのアームリンクに取り付けられる。搬送アームの適切な例は、たとえば、2008年5月8日に出願された「Substrate Transport Apparatus with Multiple Movable Arms Utilizing a Mechanical Switch Mechanism」と題された米国特許出願第12/117,415号および2010年1月19日に発行された米国特許第7,648,327号明細書に見られ、これらの開示全体が引用により本明細書に組み込まれる。移送アームの操作は、互いに独立し得る(たとえば、各アームの伸縮は他のアームから独立している)か、ロストモーションスイッチを介して行われ得るか、またはアームが少なくとも1つの共通の駆動軸を共有するように任意の適切な方法で動作可能にリンクされ得る。さらに他の態様では、搬送アームは、フロッグレッグアーム216(
図2E)構成、リープフロッグアーム217(
図2H)構成、双方向対称アーム218(
図2G)構成などの、任意の他の所望の配置を有し得る。搬送アームの適切な例は、2001年5月15日に発行された米国特許第6,231,297号明細書、1993年1月19日に発行された米国特許第5,180,276号明細書、2002年10月15日に発行された米国特許第6,464,448号明細書、2001年5月1日に発行された米国特許第6,224,319号明細書、1995年9月5日に発行された米国特許第5,447,409号明細書、2009年8月25日に発行された米国特許第7,578,649号明細書、1998年8月18日に発行された米国特許第5,794,487号明細書、2011年5月24日に発行された米国特許第7,946,800号明細書、2002年11月26日に発行された米国特許第6,485,250号明細書、2011年2月22日に発行された米国特許第7,891,935号明細書、2011年11月10日に出願された「Dual Arm Robot」と題された米国特許出願第13/293,717号および2011年10月11日に出願された米国特許出願第13/270,844号で見られ、これらの開示全体がすべて引用により本明細書に組み込まれる。
【0024】
図1Dに示される本開示の態様では、搬送装置26Bのアームおよび/またはエンドエフェクタは、搬送装置がピッキング/配置位置からウェハを迅速に交換することを可能にする高速交換配置と呼ばれるものを提供するように配置され得る。搬送アーム26Bは、各アームに任意の適切な数の自由度(たとえば、Z軸運動によるショルダおよびエルボ継ぎ手を中心とした独立した回転)を提供するための、任意の適切な駆動セクション(たとえば、同軸に配置された駆動シャフト、並んだ駆動シャフト、水平に隣接するモータ、垂直に積み重ねられたモータなど)を有し得る。
図1Dに見られるように、本態様では、モジュール56A、56、30iは、移送チャンバモジュール18B、18i間の隙間に配置され得、適切な処理モジュール、(1つまたは複数の)ロードロック、(1つまたは複数の)バッファステーション、(1つまたは複数の)計測ステーション、または(1つまたは複数の)任意の他の所望のステーションを画定し得る。たとえば、ロードロック56A、56およびワークピースステーション30iなどの介在モジュールは、各々、搬送アームと協働して、搬送チャンバの直線軸Xに沿った搬送チャンバの長さにわたる搬送またはワークピースを有効にする固定ワークピース支持部/棚56S、56S1、56S2、30S1、30S2を有する。例として、(1つまたは複数の)ワークピースは、インターフェースセクション12によって搬送チャンバ416に積載され得る。(1つまたは複数の)ワークピースは、インターフェースセクションの搬送アーム15でロードロックモジュール56Aの(1つまたは複数の)支持部上に位置づけられ得る。ロードロックモジュール56A内の(1つまたは複数の)ワークピースは、モジュール18B内の搬送アーム26Bによってロードロックモジュール56Aとロードロックモジュール56との間で移動させられ得、類似したおよび連続した方法で、(モジュール18i内の)アーム26iによりロードロック56とワークピースステーション30iとの間およびモジュール18i内のアーム26iによりステーション30iとステーション412との間で移動させられ得る。このプロセスは、全体的または部分的に逆にされて、(1つまたは複数の)ワークピースを反対方向に移動させ得る。したがって、一態様では、ワークピースは、軸Xに沿って任意の方向に、搬送チャンバに沿って任意の位置に移動させられ得、搬送チャンバと通信する任意の所望のモジュール(処理モジュールまたは他のモジュール)に積載され、そこから取り出され得る。他の態様では、静的なワークピース支持部または棚を備えた介在搬送チャンバモジュールは、搬送チャンバモジュール18B、18i間に設けられないかもしれない。そのような態様では、隣接する搬送チャンバモジュールの搬送アームは、ワークピースを、直接エンドエフェクタまたは1つの搬送アームから別の搬送アームのエンドエフェクタに通過させて、ワークピースを搬送チャンバに通して移動させ得る。処理ステーションモジュールは、さまざまな沈着、エッチング、または他のタイプのプロセスを介してウェハ上で動作して、ウェハ上に電気回路または他の所望の構造を形成し得る。処理ステーションモジュールは、ウェハを搬送チャンバから処理ステーションに、またはその逆に通過させることを可能にするために、搬送チャンバモジュールに接続される。
図1Dに示される処理装置に類似した一般的な特徴を有する処理ツールの適切な例は、前に全体が引用により組み込まれた、米国特許第8,398,355号明細書に記載されている。
【0025】
ここで
図2A~2Dを参照すると、処理ツールは、1つまたは複数の移送チャンバ3001~3003および複数の処理モジュール11030(たとえば組み合わせ線形クラスタツール)を各々が有する複数のクラスタワークピース3010~3013を有する線形処理ツール3000、3000A、3000B、3000Cとして例示されている。一態様では、線形処理ツール3000、3000A、3000B、3000Cは、開示全体が引用により本明細書に組み込まれる、2014年8月11日に出願された「Substrate Processing Apparatus」と題された米国特許出願第14/377,987号に記載されるものに略類似している。一態様では、クラスタワークステーション3010~3013は、上記の真空バックエンド11020に略類似している。クラスタワークステーション3010~3013は、1つまたは複数の移送チャンバ3020、3021および1つまたは複数の線形移送トンネル(本明細書では真空トンネルとも呼ばれる)3030によって互いに接続される。理解され得るように、搬送チャンバ3020、3021の各々は、搬送ロボット3023を含む。また理解され得るように、
図2E~2Gを参照すると、線形移送トンネル3030は、一態様では、互いに接続されているトンネルモジュールで形成されて、共通のトンネルを形成し、1つまたは複数の搬送ロボット3033が中に配置され、共通のトンネルの長さを通行するように構成されている。たとえば、線形移送トンネル3030は、一緒に密閉して連結されて、任意の適切な長さを有する真空トンネルを形成し得る、1つまたは複数の真空トンネルモジュール3030A~3030nを含む真空トンネルである。各真空トンネルモジュール3030A~3030nは、真空トンネルモジュールを互いにおよび/または本明細書に記載される処理ツールの任意の他の適切なモジュールに接続することを可能にするために、真空トンネルモジュール3030A~3030nの各端部に接続ポート3090を含む。本態様では、各真空トンネルモジュール3030A~3030nは、(本明細書に記載される本開示の態様を含む)少なくとも1つの搬送カート2530をそれぞれの真空トンネルモジュール3030A~3030nを介して駆動するための少なくとも1つの搬送カートガイド3080および少なくとも1つのモータコンポーネント3081を含む。接続ポート3090が、ポートを介する搬送カートの通過を可能にするようにサイズ合わせされることが留意される。理解され得るように、2つまたはそれ以上の真空トンネルモジュール3030A~3030nが互いに連結されると、各真空トンネルモジュール3030A~3030nの少なくとも1つの搬送カートガイド3080は、真空トンネル3030の縦方向端部3030E1、3030E2間の搬送カート2530の通過を可能にするために、真空トンネル3030を通って伸長する実質的に連続した搬送カートガイドを形成する。真空トンネルモジュール3030A~3030nの各々の少なくとも1つのモータコンポーネント3081はまた、真空トンネル3030の端部3030E1、3030E2間の搬送カートの実質的に連続した駆動運動を可能にする実質的に連続したモータコンポーネントを形成する。
【0026】
ここで
図3、4A、4B、5A、および5Bを参照すると、本開示の態様は、(上記の基板処理システムまたはツールステーションのいずれか1つまたは複数に見られるものなどの、および本明細書ではロボット搬送装置とも呼ばれる)大気搬送ロボット11013に関して説明されているが、本開示の態様が、
図1A~2Dに関して本明細書で説明されるものなどの真空搬送ロボット26B、11014、11014A、11014B、2080、3023、および2530に等しく適用可能であり、ここで、大気ロボットおよび/または真空ロボットが、限定されないが、スカラアーム、デカルトアーム、線形スライドアーム、フロッグレッグアーム、リープフロッグアーム、および左右対称アームを含む、任意の適切な移送アーム構成を有することが理解されるべきである。いくつかの態様では、搬送ロボット(本明細書に記載されるものなど)は、少なくともX方向および/またはY方向に移動可能であるように線形スライド(たとえば
図3、
図1Bの搬送ロボット11013、および
図2Cを参照)またはブームアームBA(たとえば、前に全体が引用により本明細書に組み込まれた、特許出願第14/377,987号に記載されるような
図2A~2Dを参照)に取り付けられるが、他の態様では、搬送ロボット(本明細書に記載されるものなど)は、搬送ロボットのベースが、Xおよび/またはY方向の移動から固定されるように取り付けられる(たとえば、
図1C、1D、および
図1Bの搬送ロボット11014を参照)。図面に示される搬送ロボットおよび自動教示装置500の構成が、説明目的のみで表されており、例示された構成要素の配列、形状、および配置が、本発明の範囲から逸脱することなく、望まれるように変更されてもよいことが理解されるべきである。
【0027】
図3に見られるように、一態様では、搬送ロボット11013は、ミニエンバイロメント11060のフレーム11060Fに、または他の態様では、真空トンネル3030および/または移送チャンバモジュール3018、3020、3021のフレームなどの、処理ツールの任意の適切なモジュールのフレームに移動可能に取り付けられる。本態様では、搬送ロボット11013は、ウェハまたは基板をX、Y、Z、θ、およびR(エンドエフェクタの伸長)軸の1つまたは複数に沿って移動させるために、任意の適切な数の駆動軸を有する駆動セクション389を含む。たとえば、搬送ロボット11013は、一態様では、搬送アーム11013TAがフレーム11060Fに移動可能に取り付けられるようにキャリッジ363に取り付けられる可動搬送アーム11013TAを含む。キャリッジ363は、一態様では、X方向に移動可能であるようにスライドまたはキャリッジ363Sに取り付けられるが、他の態様では、キャリッジ363Sは、X(および/またはY)方向に固定されるようにフレーム11060Fに取り付けられる。一態様では、任意の適切な駆動部367が、フレーム11060Fに取り付けられ、ベースをX方向に移動させるために任意の適切なトランスミッション367Tによってキャリッジ363に駆動可能に接続される。本態様では、トランスミッションはベルトおよびプーリのトランスミッションであり、駆動部は回転駆動部であるが、他の態様では、駆動部は、任意の適切なトランスミッションを用いて、またはトランスミッションなしで(たとえば、キャリッジが線形アクチュエータの駆動部分を含む場合など)、キャリッジ363に駆動可能に接続されている線形アクチュエータである。ここで、搬送アーム11013TAは、回転駆動部362、Z駆動部コラム380、スライド本体420、および1つまたは複数のエンドエフェクタを含む。回転駆動部362は、キャリッジ363に取り付けられた任意の適切な回転駆動部であり、Z駆動部コラム380は、θ軸を中心に矢印Tの方向(たとえば、θ方向)に回転するように回転駆動部362の出力部に取り付けられる。スライド本体420は、Z駆動部コラム380に移動可能に取り付けられ、ここで、Z駆動部コラム380は、スライド本体420をZ方向に移動させるための任意の適切な駆動モータ380Tおよび/またはトランスミッション380Tを含む。理解され得るように、スライド本体420に対するZ駆動部カラム380の相対位置は、以下でさらに説明されるように、1つまたは複数のセンサ450、451によるウェハ検出をもたらすためにエンドエフェクタ420A、420Bおよびウェハの適切な横断のための十分なクリアランスを提供する。
【0028】
図4Aおよび4Bも参照すると、1つまたは複数(たとえば少なくとも1つ)のウェハホルダまたはエンドエフェクタ420A、420Bが、R方向に伸縮するように任意の適切な方法でスライド本体420に移動可能に取り付けられる。2つのエンドエフェクタ420A、420Bが例示目的のみで例示されているが、任意の適切な数のエンドエフェクタがスライド本体420に取り付けられることが理解されるべきである。たとえば、一態様では、本明細書に記載される方法での(1つまたは複数の)ウェハの搬送および位置合わせをもたらすために、単一のエンドエフェクタがスライド420に取り付けられる。他の態様では、本明細書に記載される方法での(1つまたは複数の)ウェハの搬送および位置合わせをもたらすために、2つを超えるエンドエフェクタがスライド本体420に取り付けられる。各エンドエフェクタは、(エンドエフェクタ420Bに関して
図4Aに例示された)所定のエンドエフェクタ基準位置479を有する。基板Sは、基板Sの中心が所定のエンドエフェクタ基準位置479と一致した状態で、エンドエフェクタ420A、420Bによって運ばれる。
【0029】
理解され得るように、1つまたは複数のエンドエフェクタは、搬送アーム11013TAをユニットとして、フレームに対した第1の方向(たとえば、X、Y、およびZ方向の1つまたは複数)に横断し、第1の方向とは異なる第2の方向(たとえばR方向)に、搬送アーム11013TAに対して、直線的に横断する。スライド本体は、各エンドエフェクタ420A、420BをR方向に独立して移動させるように構成された1つまたは複数のリニア駆動部425を含む。1つまたは複数のリニア駆動部425は、一態様において、たとえば、開示全体が引用により本明細書に組み込まれる、2013年12月17日に出願された「Substrate Transport Apparatus」と題された米国仮特許出願第61/917,056号に記載されるものに略類似した任意の適切なトランスミッションを有する(1つまたは複数の)任意の適切な駆動部である。エンドエフェクタ420A、420Bは、伸縮の共通の軸Rを有するべく互いに積み重ねられるように、スライド本体420上に配置される。搬送ロボット11013は、スライド本体420に取り付けられ、ウェハ直径、ウェハの外周の振れ、位置合わせ基準FID(たとえば、ノッチ/フラット、マークまたは他の特徴)の位置、ウェハ中心線の位置、ウェハ中心の位置、またはウェハ識別などの、エンドエフェクタ420A、420Bによって運ばれる(1つまたは複数の)ウェハに関する任意の他の適切な情報などの、ウェハの1つまたは複数の所定の特性を判定するためにウェハの縁部を測定/検出するように配置された(開示全体が引用により本明細書に組み込まれる、2015年10月30日に出願された「Wafer Aligner」と題される米国特許出願第14/928,352号に記載されるような)1つまたは複数のセンサ450、451を含み得る。搬送ロボット11013はまた、2015年10月30日に出願された米国特許出願第14/928,352号に記載されるような、スライド本体420に接続された任意の適切な回転チャックまたはスピナ(たとえば、上述のアライナなど)460を含んでもよい。
【0030】
図5A、5B、6Aおよび6Bを参照すると、上記のように、自動教示装置500は、真空環境および/または大気環境の基板処理ツール内のロードポートモジュール11005(または任意の適切なワークピースロードステーション)の位置および(ワークロードステーションから分離し、そこから離れて配置されている)基板保持ステーションの位置を自動的に教示するように構成された組み合わされた教示システムである。上記のように、自動教示装置500は、模擬キャリアジグ510A、510Bおよび取り外し可能なモジュールジグ600を含む。模擬(すなわち模造)キャリアジグ510A、510Bは、任意の適切な基板キャリア保持ステーション(ロードポート11040など)で受け取られる任意の適切な基板キャリア(基板カセット11050など)を模倣する(すなわち、形状、サイズ、および構成で)。たとえば、模擬キャリアジグ510A、510Bは、前壁637において開口部636を有する内部チャンバ551を形成するフレーム550を有し(
図6Aを参照)、開口部636は、基板カセット11050の場合と略類似した方法で、前壁637を通してエンドエフェクタを模擬キャリアジグ510A、510Bの内部チャンバ551に入れるように配置されている。1つまたは複数の態様では、開口部636は、垂直面(たとえば、搬送ロボット11013のX(またはθ)-Z平面)に配向されるが、他の態様では、開口部636は、搬送ロボットによってアクセス可能な任意の適切な平面に配置され得る。模擬キャリアジグ510A、510Bをロードポートモジュール11005上の所定の位置でロードポートモジュール11005に連結するために、任意の適切な運動学的連結部627がフレーム550に連結される(またはそれと一体的に形成される)。運動学的連結部627は、基板カセット11050上に見られるものに略類似している。いくつかの態様では、フレーム550は密閉可能であり、模擬キャリアジグ510A、510Bは、フレーム550と連結し、内部チャンバ551を実質的に密閉するように構成された取り外し可能なドア552((
図6A)基板カセット11050のカセットドアに類似している)を含み、ここで、ドア552は、カセットドアがロードポートモジュールによって基板カセット11050から取り外される方法に略類似した方法で、ロードポートモジュール11005によってフレームから取り外されるように構成されている。フレーム550は、(ハンドル666などを用いて)人間のオペレータによる搬送のために構成され、および/または(基板カセット11050のものに略類似した自動インターフェースを用いるなど)、限定されないが、オーバーヘッドガントリー、移動式/車輪付き搬送装置などを含む、任意の適切な自動機器を用いる自動化されたハンドリングのために構成されている。
【0031】
図5Aを参照すると、いくつかの態様では、模擬キャリアジグ510Aは、(本明細書に記載される基板搬送装置に略類似した)基板搬送装置501によって運ばれるマシンビジョンシステム530Aの1つまたは複数の撮像センサ571~574によって感知される1つまたは複数の検出特徴部またはターゲット520~523を収容する。模擬キャリアジグ510Bに関して本明細書に記載される方法に類似した方法で、(1つまたは複数の)ターゲット520~523は、各々のそれぞれのターゲット520~523の平面が、異なるそれぞれのロードポートモジュール基準面(たとえば、Z-X(またはθ)平面、R(またはY)-X(またはθ)平面、およびZ-Y(またはR)平面)に対応するように、各々が異なる所定のポーズを有する複数の固定ターゲット520~523を含み(
図5A、5B、および10を参照)、1つまたは複数のセンサ571~574は、各固定ターゲット520~523が、それぞれの撮像センサ571~574とともに、それぞれの撮像センサ571~574およびアームターゲット520~523に対応する、およびそれらを含む、異なる対を形成するように、各々のそれぞれの固定ターゲット520~523に対応する配向を有する。
【0032】
本態様では、模擬キャリアジグ510Aは、ロードポートモジュール11005と取り外し可能に係合するように配置され、ターゲット520~523および(取り外し可能なモジュールジグ600の)少なくとも1つの可動撮像センサ750~752の両方は模擬キャリアジグ510Aに取り付けられている。ここで、ターゲット520~523の少なくとも1つは、模擬キャリアジグ510Aの開口部636に面している。本態様では、模擬キャリアジグ510Aは、少なくとも1つの後(たとえば、YまたはR方向)向きターゲット521、522、少なくとも1つの縦(たとえば、Z方向)向きターゲット523、および少なくとも1つの横(たとえば、Xまたはθ方向)向きターゲット520を収容する。同様に、マシンビジョンシステムは、搬送アーム11013TAに取り付けられて、((1つまたは複数の)後向きターゲットとペアになった)少なくとも1つの前(たとえば、YまたはR方向)向きセンサ571、572、((1つまたは複数の)縦向きターゲットとペアになった)少なくとも1つの縦(たとえば、Z方向)向きセンサ574、および((1つまたは複数の)横向きターゲットとペアになった)少なくとも1つの横(たとえば、YまたはR方向)向きセンサ573を含む。ここで、撮像センサ571~574の少なくとも1つは、ロードポートモジュール11005への、開口636を通って延びる動作経路に沿った、搬送アーム11013TAの接近および模擬キャリアジグ510Aへの進入時に、模擬キャリアジグ5110Aの前壁637に面する。
【0033】
理解され得るように、少なくとも1つの前向きセンサ571、572は、たとえばX-Z平面での基板搬送装置501に対する模擬キャリアジグ510Aの位置を確定するために後向きターゲット521、522を感知するような任意の適切な方法で、基板搬送装置501に取り付けられ、上記のような続く感知動作のためのエンドエフェクタ502の初期の位置合わせを提供する。本態様では、2つの後向きターゲット521、522が設けられ、これらは、所定の特別な関係性で互いに垂直方向に離間されている。1つまたは複数の態様では、後向きターゲット521、522は、前向きセンサ571、572のうちの1つまたは複数によって感知され、(たとえば、後向きターゲットの感知された位置と後向きターゲットの予想される所定の位置との比較を介して)ロードポートモジュールのカセット保持位置のX-Z平面および傾斜511(たとえば、X-Y平面)における初期の位置合わせおよび(たとえば、X-Z平面における)回転512の両方を提供する。少なくとも1つの縦向きセンサ574は、たとえばY方向またはR方向での基板搬送装置501に対する模擬キャリアジグ510Aの位置を確定するために縦向きターゲット523を感知するような(エンドエフェクタ502上などの)任意の適切な方法で基板搬送装置501に取り付けられる。
図5Aに例示される態様では、センサ574は下向きであり、ターゲット523は上向きであるが、他の態様では、センサ574は上向きであり、ターゲット523は下向きであり得る。少なくとも1つの横向きセンサ573は、たとえばZ方向でのそれぞれのエンドエフェクタ502に対する模擬キャリアジグ510Aの位置を確定するために横向きターゲット520を感知するような(それぞれのエンドエフェクタ502上などの)任意の適切な方法で基板搬送装置501に取り付けられる。基板搬送装置501が複数のエンドエフェクタを含む場合、各エンドエフェクタは、横向きターゲット520を感知するように構成されたそれぞれのセンサを含み得る。マシンビジョンシステム530Aのセンサ571~573は、模擬キャリアジグ510Aの位置(およびロードポートモジュール11005上に運動学的に配置された模擬キャリアジグ510Aを介したロードポートモジュール11005の位置)を基板搬送装置501に教示するために、センサ571~573がそれぞれのターゲット520~523を感知すると、基板搬送装置501のモータエンコーダの位置がコントローラ11091によって読み取られる/判定されるように、任意の適切なコントローラ(コントローラ11091など)に連結される。
【0034】
図5Bを参照すると、いくつかの態様では、マシンビジョンシステム530Bは、フレーム11090Fに取り外し可能に接続され、マシンビジョンシステム530Bの少なくとも1つのターゲットを撮像するように構成された、(フレーム550に固定された)少なくとも1つの固定撮像センサ581~583および少なくとも1つの可動撮像センサ750~752(
図8A~8Cを参照)を含む。1つまたは複数の態様では、少なくとも1つの固定撮像センサ581~583(固定撮像センサ581など)は、模擬キャリアジグ510Bの開口部636を通って延びる方向に少なくとも1つのアームターゲット540~542を撮像するように位置づけられ、それにより、解明されたオフセットは、模擬キャリアジグ510Bの内部チャンバ551への開口部636を通るエンドエフェクタの伸長を自由にする。1つまたは複数の態様では、少なくとも1つの固定撮像センサ581~583(固定撮像センサ581など)は、模擬キャリアジグ510Bの開口部636を通って延びる方向に少なくとも1つのアームターゲット540~542を撮像するように位置づけられ、それにより、コントローラ11091は、解明されたオフセットに基づいて、模擬キャリアジグ510Bの内部チャンバ551へのエンドエフェクタ502の妨害されないアーム伸長を確認する。
【0035】
1つまたは複数の態様では、少なくとも1つの固定撮像センサ581~583(固定撮像センサ582、583など)は、模擬キャリアジグ510Bの内部チャンバ551へと開口部636を通って延びるエンドエフェクタ502の伸長経路555に交差角で延びる交差方向(たとえば、X(またはθ)および/またはZ方向)に少なくとも1つのアームターゲット540~542を撮像するように位置づけられる。本明細書に記載されるように、開口部636を通って延びる方向での少なくとも1つのアームターゲット540~542の画像(
図10を参照)に基づく、解明されたオフセットは、交差方向での少なくとも1つのアームターゲット540~542の画像に基づくオフセット解明が、解明されたオフセットを漸進的に解明するように、少なくとも1つのアームターゲット540~542を(たとえば、前の教示位置から漸進的である)別の漸進的な教示位置に整列させるように作用する。1つまたは複数の態様では、少なくとも1つの固定撮像センサ581~583(固定撮像センサ582、583など)は、複数の交差方向で少なくとも1つのアームターゲット540~542を撮像するように位置づけられ、複数の交差方向の各々は、(たとえば、模擬キャリアジグ510Bへと開口部636を通って延びる)エンドエフェクタ502の伸長経路555に、および互いに対して交差角で延び、各々は、駆動セクション389によってもたらされるアーム運動の少なくとも1の自由度の各自由度に対応するそれぞれの軸に沿って、解明されたオフセットを漸進的に解明するように働く。
【0036】
本明細書に記載されるように、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの固定撮像センサ581~583は、各々のそれぞれの撮像センサ750~752の撮像センサ面が、異なるそれぞれのロードポートモジュール基準面(たとえば、Z-X(またはθ)平面、R(またはY)-X(またはθ)平面、およびZ-Y(またはR)平面)に対応するように、各々が異なる所定のポーズを有する複数の固定撮像センサ581~583を含み(
図5A、5B、および10を参照)、アームターゲット540~542は、各固定撮像センサ581~583が、(1つまたは複数の)それぞれのアームターゲット540~542とともに、それぞれの固定撮像センサ581~583および(1つまたは複数の)アームターゲット540~542に対応する、およびそれらを含む、異なる対を形成するように、各々のそれぞれの固定撮像センサ581~583に対応する配向を有する。また本明細書に記載されるように、少なくとも1つの固定撮像センサ581~583は、エンドエフェクタ420A、420B、502上に、エンドエフェクタ420A、420B、502によって画定された(および確証基板699の表面699Sによって形成された)ウェハ平面WP上に(
図5Bを参照)、およびエンドエフェクタ基準位置479に対する所定の位置に配置された少なくとも1つのエンドエフェクタターゲット540、541を撮像するように位置づけられる。ここで、コントローラ11091は、少なくとも1つの模擬ワークピース保持スロット610、611、612の各々(または少なくとも1つ)内にウェハ平面WPを位置づけるエンドエフェクタ420A、420B、502で、エフェクタターゲット画像を撮像する少なくとも1つの固定撮像センサからのエンドエフェクタターゲット画像(
図10を参照)に基づいて、(本明細書に記載されるような)解明されたオフセットΔX、Δθ、ΔY、ΔR、ΔZを確証するか、または漸進的に解明する。
【0037】
本態様では、模擬キャリアジグ510Bは、ロードポートモジュール11005と取り外し可能に係合するように配置され、少なくとも1つの固定撮像センサ581~583および少なくとも1つの可動撮像センサ750~752の両方は、本明細書に記載されるように模擬キャリアジグ510Bに取り付けられている。模擬キャリアジグ510Bは、本明細書に記載されるように、マシンビジョンシステム530Bの少なくとも1つの固定撮像センサ581~583を収容するが、マシンビジョンシステム530Bの1つまたは複数の検出特徴部またはターゲット540~542(
図6C~6Eも参照)は基板搬送装置501によって担持され、および/または1つまたは複数の検出特徴部またはターゲット871、1120、1201、1202(
図11~12Bも参照)は基板保持ステーションによって担持される。ここで、少なくとも1つの固定撮像センサの視野は、模擬キャリアジグ510Bの開口部636に向けられている。少なくとも1つの固定撮像センサは、所定のロードステーション基準位置11005Lに対して所定のポーズを有し、少なくとも1つの後(たとえば、Y方向またはR方向)向きセンサ581、少なくとも1つの縦(たとえば、Z方向)向きセンサ583、および少なくとも1つの横(たとえば、Xまたはθ方向)向きセンサ582を含む。少なくとも1つの横向きセンサ582は、1つまたは複数の態様では、
図1Aに例示されるものなどの従来の25基板キャリアのワークピース保持スロット番号13のZ高さ位置に対応するZ高さ位置(または任意の適切なワークピース保持スロット番号の任意の他の適切な所定のZ高さ)でフレーム550内に配置される。
【0038】
本態様では、アームターゲット540~542の少なくとも1つは、ロードポートモジュール11005への、開口部636を通って延びる動作経路に沿った、搬送アーム11013TAの接近および模擬キャリアジグ510Bへの進入時に、模擬キャリアジグ510Bの前壁636および開口部636に面して配置される。1つまたは複数のターゲットは、((1つまたは複数の)後向きセンサとペアになった/対を形成する)少なくとも1つの前(たとえば、YまたはR方向)向きターゲット542、((1つまたは複数の)縦向きセンサとペアになった/対を形成する)少なくとも1つの縦(たとえば、Z方向)向きターゲット540、および((1つまたは複数の)横向きのセンサとペアになった/対を形成する)少なくとも1つの横(たとえば、YまたはR方向)向きターゲット541を含む。
【0039】
依然として
図5Bを参照すると、1つまたは複数の態様では、少なくとも1つの後向きセンサ581は、たとえばX-Z平面での基板搬送装置501に対する模擬キャリアジグ510Bの位置を確定するために前向きターゲット542を感知するような任意の適切な方法で、フレーム550に取り付けられ、上記のような続く感知動作のためのエンドエフェクタ502の初期の位置合わせを提供する。少なくとも1つの縦向きセンサ574は、たとえばY方向またはR方向での基板搬送装置501に対する模擬キャリアジグ510Bの位置を確定するために縦向きターゲット540を感知するような任意の適切な方法でフレームに取り付けられる。少なくとも1つの縦向きターゲット540は、たとえばY方向またはR方向での基板搬送装置501に対する模擬キャリアジグ510Bの位置を確定するために縦向きセンサ583によって感知されるような任意の適切な方法で基板搬送装置501に取り付けられる。
図5Bに例示される態様では、センサ583は下向きであり、ターゲット540は上向きであるが、他の態様では、センサ583は上向きであり、ターゲット540は下向きであり得る。少なくとも1つの横向きセンサ582は、たとえばZ方向でのそれぞれのエンドエフェクタ502に対する模擬キャリアジグ510Bの位置を確定するために横向きターゲット520を感知するような(それぞれのエンドエフェクタ502上など)任意の適切な方法でフレームに取り付けられる。基板搬送装置501が複数のエンドエフェクタを含む場合、各エンドエフェクタは、横向きセンサ582によって感知されるように構成されたそれぞれのターゲットを含み得る。マシンビジョンシステム530Bのセンサ581~583は、模擬キャリアジグ510Bの位置(およびロードポートモジュール11005上に運動学的に配置された模擬キャリアジグ510Bを介したロードポートモジュール11005の位置)を基板搬送装置501に教示するために、センサ581~583がそれぞれのターゲット540~542感知すると、基板搬送装置501のモータエンコーダの位置がコントローラ11091によって読み取られる/判定されるように、任意の適切なコントローラ(コントローラ11091など)に連結される。
【0040】
図6A~6Dを参照すると、模擬キャリアジグは模擬キャリアジグ510Bに関して説明されるが、模擬キャリアジグ510Aが略類似しているが、センサよりもむしろターゲットが内部チャンバ551内に位置づけられるためのものであることが理解されるべきである。模擬キャリアジグ510Bは、一態様では、25基板ホルダキャリア(すなわち、上下に積み重ねられた25基板保持位置を有する基板カセット)の形状およびサイズを有する。模擬キャリアジグの内部チャンバ551は、少なくとも1つの模擬ワークピース保持スロット610、611、612を備えて構成され、その各々は、ロードポートモジュール11005でのワークピースキャリア(キャリア11050など)の異なるワークピース保持スロットに対応し、それを表しており、ロードステーション基準位置11005Lの異なる1つを画定する。たとえば、少なくとも1つの模擬ワークピース保持スロット610、611、612は、内部チャンバ551の上面615に隣接しておよび/または内部チャンバ551の下面616に隣接して位置づけられる。以下でより詳細に説明されるように、少なくとも1つの模擬ワークピース保持スロット610、611、612は、取り外し可能なモジュールジグ600および確証ウェハまたは基板699の1つまたは複数を保持するように構成されている。ここで、各模擬ワークピース保持スロット610、611、612は、取り外し可能なモジュールジグ600および確証基板699のそれぞれ1つを保持する。いくつかの態様では、模擬キャリアジグの内部チャンバ551は、1つの模擬ワークピース保持スロット610が取り外し可能なモジュールジグ600を保持するように構成され、少なくとも2つの模擬ワークピース保持スロット611、612が上面615および下面616の1つまたは両方に隣接して位置づけられた状態で構成されている。模擬ワークピース保持スロット611は、従来の25基板ホルダキャリアの1番スロット(基板保持位置)に対応し(たとえば、1番スロットと同じである、ロードポートモジュールの運動学的データムからのZ軸に沿った高さを有し)、模擬ワークピース保持スロット612は、従来の25基板ホルダキャリアの25番スロット(基板保持位置)に対応する(たとえば、25番スロットと同じである、ロードポートモジュールの運動学的データムからのZ軸に沿った高さを有する)。
【0041】
センサ581~583は、(1つまたは複数の)模擬ワークピース保持スロット610、611が、センサ581~583の上または下の1つまたは両方に配置されるように、内部チャンバ551の少なくとも中央部分(たとえば、上面615と下面616との間)に配置される。内部チャンバ551の中央部分にセンサ581~583を位置づけることによって、(1つまたは複数の)模擬ワークピース保持スロット610、611、612間(またはそれらの上または下)にエンドエフェクタ420A、420Bが挿入される。センサ581~583は、内部空洞551の壁から延びる片持ちマウントに連結されているように例示されているが、他の態様では、センサ581~583は、任意の適切な方法で内部空洞551内のフレームに取り付けられ、連結される。本態様では、模擬キャリアジグ510Bは、(1つまたは複数の)模擬ワークピース保持スロット610、611、612のそれぞれ1つに位置づけられた(エンドエフェクタ502上に保持されたか、またはフレーム550の基板支持部上に配置された)確証基板699の位置を感知/検出するために、内部チャンバ551内に位置づけられた少なくとも1つの基板配置確証センサ682、683を含む。(1つまたは複数の)基板配置確証センサ682、683の視野は、Z軸に沿って拡張する。
図6Fも参照すると、確証基板699は、他の方法で、従来の基板または教示基板と同じであり、確証基板699の主要な表面(たとえば、上面または底面)の少なくとも1つに配置された1つまたは複数のターゲット698を含み、ここで、(1つまたは複数の)ターゲット698は、確証基板699の中心(およびいくつかの態様では、確証基板699の位置合わせ基準697)と既知の所定の関係を有している。一態様では、ターゲット698は確証基板699の中心に配置される。
【0042】
いくつかの態様では、模擬キャリアジグ510Bは、X-Y(またはθ-R)平面およびX-Z(またはθ-Z)平面の1つまたは複数に対して、ロードポートモジュール11005上に運動学的に着座/配置された(たとえば、
図1を参照)模擬キャリアジグ510Bの傾斜を感知/判定するように構成された傾斜計(または傾斜センサ)センサ681を含む。
図6A~6Dに例示される態様では、センサ581~583、682、683は、(コントローラ11091などの適切なコントローラとの連結などを介する)ターゲット540~542、698の画像分析認識のために構成された任意の適切なカメラであるが、いくつかの態様では、横向きセンサ582は、エンドエフェクタ502の縁部を感知するように構成された透過ビームセンサであってもよい。カメラは、本明細書に記載されるようにターゲットの位置を感知/検出するように構成された、電荷連結素子(CCD)カメラ、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)カメラ、飛行時間型カメラ、ステレオ/双眼鏡カメラ、または他の適切なカメラであり得る。
【0043】
模擬キャリアジグ510Bは、模擬キャリアジグ510Bのオンボードセンサ(および他の適切な電子回路)を任意の適切な電源(基板処理ツールの電源または基板処理施設の主電源/ライン電源など)に接続するための任意の適切な電力接続部685を含むが、他の態様では、模擬キャリアジグ510Bのオンボードセンサ(および他の適切な電子回路)は、模擬キャリアジグ510Bに搭載され、フレーム550によって担持されるバッテリによって給電され得る。模擬キャリアジグ510Bは、感知されたターゲット/基板に対応するモータエンコーダ位置の読み取り/検出をもたらすために、模擬キャリアジグ510Bをコントローラ(コントローラ11091など)に連結するように構成された任意の適切な通信接続部686(たとえば、イーサネット接続、光ファイバ接続、同軸接続、または任意の他の適切な物理伝送媒体)を含むが、他の態様では、模擬キャリアジグ510Bとコントローラ11091との間の通信は、任意の適切な無線通信であってもよい。一態様では、たとえば電源およびコントローラ11091からのケーブルは、模擬キャリアジグ510Bを電源およびコントローラ11091に連結するために、通信接続部686および電力接続部685に手動で連結されるが、他の態様では、ロードポートモジュールは、ロードポートモジュール11005への模擬キャリアジグ510Bの配置で通信接続部686および電力接続部685に自動的に連結する電力および通信連結部を含む。
【0044】
いくつかの態様では、(センサが、基板搬送装置501上に配置され、それと共に移動するため(
図5A参照))模擬キャリアジグ510Aがオンボードセンサ/電子機器を含まないことが留意される。ここで、上記したように、模擬キャリアジグ510Aの傾斜を判定/感知するために、ターゲット521、522は、ロードポートモジュール11005上に運動学的に着座した模擬キャリアジグ510Aの傾斜/回転を判定するために、基板搬送装置501に搭載されたセンサ571、572によって感知されたときに、一方のターゲット521、522の他方のターゲット521、522に対するオフセット(たとえば回転)が、X-Y(またはθ-R)平面およびX-Z(またはθ-Z)平面の各々においてコントローラ11091によって判定されるように、既知の空間関係で共通の(すなわち、同じ)平面598に上下に配置される。他の態様では、模擬キャリアジグ510Aは、取り外し可能なモジュールジグ600との通信のための(コントローラ11091に連結され、模擬キャリアジグ510Bの方法と類似した方法で有線または無線接続で給電される)赤外線通信を含み、ここで、(傾斜センサを備えるものなどの)取り外し可能なモジュールジグ600は、少なくとも模擬キャリアジグ510Aの傾斜を判定するように利用される。
【0045】
例示目的のみで、
図7を参照すると、本明細書に記載されるターゲットは、ターゲット800に略類似しており、それに関して説明される。(教示特徴部と呼ばれ得る)ターゲット800は、ビジョンシステム530A、530Bによる撮像を介して特定することができる基板搬送装置ワークスペース内の任意の特徴部である。ターゲット800は、基板処理装置の構成要素、基板処理装置の物理的特徴部の画像、またはそれらの組み合わせへと操作された設計されたマークである。例示目的で、ターゲット800は、例示目的のみで実質的に正方形を有する設計されたマークであるが、他の態様では、ターゲット800は、任意の適切な幾何学的構成(たとえば、三角形、長方形、六角形、八角形など)を有し得る。一態様では、ターゲット800は、ターゲット800が配置される表面と同一平面にあるが、他の態様では、ターゲット800は、1つまたは複数の穴(限定されないが、丸形、円形、および角錐形を含む、任意の適切な形状を有する止まり穴または貫通穴であるか、または本明細書に記載される撮像センサでの適切な解像度にサイズ合わせされた一連のスロットまたは「ピン」穴)、(限定されないが六面体を含む任意の適切な形状を有する)スロット、およびターゲット画像および教示画像内のその位置を通知して解明するための所定の特徴を有する(表面から突出する)同様の構成の突出構造のうちの1つまたは複数であるか、またはそれらを含む。1つまたは複数の態様では、ターゲット800の特徴は、ボス加工されるか、またはアーム構造において較正された浮き彫り(in calibrated relief)で形成され、および/またはターゲット800(およびその特徴)は、(1つまたは複数の)ターゲットとしても機能するエンドエフェクタ構造の較正された特徴(たとえば、エンドエフェクタの隅、エンドエフェクタの深度特徴など)など、アーム構造の一体的な特徴である。本明細書に例示される例では、ターゲット800は、(1つまたは複数の)距離オフセットΔX、Δθ、ΔY、ΔR、ΔZ(
図10を参照)が、画像に基づいて、ロードポートモジュール11005またはステーション固定具870、11010、11030の(たとえば、ロードステーション基準位置11005Lまたはステーション固定具基準位置1199の)基準面を部分的に解明するように、固定撮像センサ581~583(
図5B)、移動撮像センサ571~574(
図5A)、または移動撮像センサ750~752(
図8A~8C)によって撮像される、少なくとも1つのターゲット平面(たとえば、Z-X(またはθ)平面、R(またはY)-X(またはθ)平面、およびZ-Y(またはR)平面)を記述する、所定の特徴を具現化する所定の印を有する。例示目的で、ターゲットは、中間領域803によって互いに光学的に分離された外側領域801および内側領域802を有する。たとえば、外側領域801および内側領域802は各々、内側領域802と外側領域801との間の所定の空間的関係に加えて、内側領域802および外側領域801自体の各々の空間特性が、自動教示装置500のセンサによって光学的に特定/感知されるように、中間領域803とは異なる色合い(すなわち、黒および白などの対比色)を有する。たとえば、ターゲットの外側領域801は、810の長さ、811の幅、および厚さ/距離820、822を有する(ここで、長さ、幅、および厚さは、インチまたはミリメートルなどの任意の適切な測定単位を有する)。内側領域802は、長さ812および幅/距離813を有し、中間領域803の厚さ/距離821、823によって外側領域801から分離される。ターゲット800は、バックグラウンドから光学的に分離される(すなわち対比される)ように任意の適切なバックグラウンド840上に配置される。たとえば、一態様では、中間領域803およびバックグラウンド840は白であり、内側領域802および外側領域801は黒であるが、他の態様では、中間領域803およびバックグラウンド840は黒であり、内側領域802および外側領域801は白である。
【0046】
本明細書に記載される例では、搬送アーム11013TAは、固定撮像センサ581~583によって撮像される複数のターゲット540~542(本明細書ではアームターゲットと呼ばれる)を有する。ターゲット540~542の各々は、異なるオフセット態様を特徴付ける。異なるオフセット態様(たとえば、それによって特徴付けられるターゲットおよびオフセットの態様)の各々は、互いに別個に、搬送アーム11013TAの少なくとも1の自由度の運動をもたらす異なるそれぞれの駆動軸のペア(たとえば、X(またはθ)-Y(またはR)駆動軸、Z-X(またはθ)駆動軸、Z-Y(またはR)駆動軸)に対応している。駆動軸のペアの各々は、異なる駆動軸のペアに対応する、各々の異なるオフセット態様が、それぞれのターゲットの別個の画像によって解明され、距離オフセットΔX、Δθ、ΔY、ΔR、ΔZが、全体的に、本明細書に記載されるように、解明された異なるオフセット態様の組み合わせ(または重ね合わせ、またはシーケンス)によってもたらされるように、ロードポートモジュール11005の異なるそれぞれの平面、Z-X(またはθ)平面、R(またはY)-X(またはθ)平面、およびZ-Y(またはR)平面に対応している。理解され得るように、アームターゲット540~542の第1のアームターゲットに対応する異なる駆動軸のペア(たとえば、X(またはθ)-Y(またはR)駆動軸、Z-X(またはθ)駆動軸、Z-Y(またはR)駆動軸)の第1の駆動軸のペアは、アームターゲット540~542の第2のアームターゲットに対応する異なる駆動軸のペア(たとえば、X(またはθ)-Y(またはR)駆動軸、Z-X(またはθ)駆動軸、Z-Y(またはR)駆動軸)の第2の駆動軸のペアと駆動軸(X、θ、R、Y、Z)を共有し、ここで、(第2のアームターゲットでの)異なるオフセット態様の第2のオフセット態様の解明は、本明細書に記載されるように、共有された駆動軸に対応する、および第1のアームターゲットで解明されたロードステーション基準軸(X、θ、Y、R、Z)に関する第1のオフセット態様の一部を確認するか、または再構成する(refine)ように働く。
【0047】
1つまたは複数の態様では、搬送アーム1103TAは、アームターゲット540~542のうちの複数のアームターゲットを有し、複数のアームターゲットは、固定撮像センサ581~583によって撮像された各アームターゲット540~542が、異なるオフセット態様を別個に特徴付け、それにより、アームターゲット540~542の第1のアームターゲットは、第1のオフセット態様を特徴付け、アームターゲット540~542の第2のアームターゲットは、第1のオフセット態様とは異なる第2のオフセット態様を特徴付けるように配置される。第1および第2のアームターゲット540~542によってそれぞれ確定された異なる特徴付けは、(第2のアームターゲット540~542で別個に解明された)異なるオフセット態様の第2のオフセット態様の解明が、第1のオフセット態様が第1のアームターゲット540~542で別個に解明されている、ロードステーション基準軸X、θ、Y、R、Zに対する、第1のオフセット態様の一部を確認する、または再構成するべく働くように調整される。1つまたは複数の態様では、搬送アーム11013TAは、アームターゲット540~542の複数のアームターゲットを有し、複数のアームターゲットは、固定撮像センサ581~583によって撮像された各アームターゲット540~542が、異なるオフセット態様を特徴付け、その各々(たとえば、ターゲット540~542およびそれによって特徴付けられたオフセット態様)が、搬送アーム11013TAの少なくとも1の自由度の運動をもたらす異なるそれぞれの少なくとも1つの駆動軸X、θ、Y、R、Zに対応する(互いに異なる)ように配置され、ここで、少なくとも1つの駆動軸X、θ、Y、R、Zは、ロードポートモジュール11005の異なるそれぞれの基準軸X、θ、Y、R、Zに対応し、それにより、(異なる少なくとも1つの駆動軸X、θ、Y、R、Zに対応する)各々の異なるオフセット態様は、それぞれのターゲット540~542の別個の画像によって解明され、オフセット解明は、全体的に、別個に解明された異なるオフセット態様の組み合わせ(またはシーケンス)によってもたらされる。
【0048】
同様に、ステーション固定具(ステーション固定具870、11010、11030など)は各々、取り外し可能なモジュールジグ600の可動撮像センサ750~752によって撮像される(本明細書ではステーションターゲットと呼ばれる)複数のターゲット871、1120、1201、1202(
図8Dおよび11~12Bを参照)を有する。ターゲット871、1120、1201、1202の各々は、異なるオフセット態様を特徴付ける。異なるオフセット態様(たとえば、それによって特徴付けられるターゲットおよびオフセットの態様)の各々は、互いに別個に、搬送アーム11013TAの少なくとも1の自由度の運動をもたらす異なるそれぞれの駆動軸のペア(たとえば、X(またはθ)-Y(またはR)駆動軸、Z-X(またはθ)駆動軸、Z-Y(またはR)駆動軸)に対応している。駆動軸のペアの各々は、異なる駆動軸のペアに対応する、各々の異なるオフセット態様が、それぞれのターゲットの別個の画像によって解明され、距離オフセットΔX、Δθ、ΔY、ΔR、ΔZが、全体的に、本明細書に記載されるように、解明された異なるオフセット態様の組み合わせ(または重ね合わせ、またはシーケンス)によってもたらされるように、それぞれのステーション固定具の異なるそれぞれの平面、Z-X(またはθ)平面、R(またはY)-X(またはθ)平面、およびZ-Y(またはR)平面に対応している。理解され得るように、ステーションターゲット871、1120、1201、1202の第1のステーションターゲットに対応する異なる駆動軸のペア(たとえば、X(またはθ)-Y(またはR)駆動軸、Z-X(またはθ)駆動軸、Z-Y(またはR)駆動軸)の第1の駆動軸のペアは、ステーションターゲット871、1120、1201、1202の第2のステーションターゲットに対応する異なる駆動軸のペア(たとえば、X(またはθ)-Y(またはR)駆動軸、Z-X(またはθ)駆動軸、Z-Y(またはR)駆動軸)の第2の駆動軸のペアと駆動軸(X、θ、R、Y、Z)を共有し、ここで、(第2のステーションターゲットでの)異なるオフセット態様の第2のオフセット態様の解明は、本明細書に記載されるように、共有された駆動軸に対応する、および第1のステーションターゲットで解明されたステーション固定具基準軸(X、θ、Y、R、Z)に関する第1のオフセット態様の一部を確認するか、また再構成するように働く。
【0049】
1つまたは複数の態様では、ステーション固定具870、11010、11030は、ステーションターゲット871、1120、1201、1202の複数のステーションターゲットを有し、複数のステーションターゲットは、(1つまたは複数の)可動撮像センサ750~752によって撮像された各ステーションターゲット871、1120、1201、1202が、異なるオフセット態様を別個に特徴付け、それにより、ステーションターゲット871、1120、1201、1202の第1のステーションターゲットが、第1のオフセット態様を特徴付け、ステーションターゲット871、1120、1201、1202の第2のステーションターゲットが、第1のオフセット態様とは異なる第2のオフセット態様を特徴付けるように配置される。第1および第2のステーションターゲット871、1120、1201、1202によってそれぞれ画定された異なる特徴付けは、(第2のアームターゲット540~542で別個に解明された)異なるオフセット態様の第2のオフセット態様の解明が、第1のオフセット態様が第1のステーションターゲット871、1120、1201、1202で別個に解明されている、ロードステーション基準軸X、θ、Y、R、Zに対する、第1のオフセット態様の一部を確認する、または再構成するべく働くように調整される。1つまたは複数の態様では、ステーション固定具870、11010、11030は、ステーションターゲット871、1120、1201、1202の複数のステーションターゲットを有し、複数のステーションターゲットは、固定撮像センサ750~752によって撮像された各ステーションターゲット871、1120、1201、1202が、異なるオフセット態様を特徴付け、その各々(たとえば、ターゲット871、1120、1201、1202およびそれによって特徴付けられたオフセット態様)が、搬送アーム11013TAの少なくとも1の自由度の運動をもたらす異なるそれぞれの少なくとも1つの駆動軸X、θ、Y、R、Zに対応する(互いに異なる)ように配置され、ここで、少なくとも1つの駆動軸X、θ、Y、R、Zは、ステーション固定具870、11010、11030の異なるそれぞれの基準軸X、θ、Y、R、Zに対応し、それにより、(異なる少なくとも1つの駆動軸X、θ、Y、R、Zに対応する)各々の異なるオフセット態様は、それぞれのステーションターゲット871、1120、1201、1202の別個の画像によって解明され、オフセット解明は、全体的に、別個に解明された異なるオフセット態様の組み合わせ(またはシーケンス)によってもたらされる。
【0050】
図6A、および8A~8Cを参照すると、模擬ワークピース保持スロット610、611、612の1つにおいて模擬キャリアジグ510A、510Bによって移される取り外し可能なモジュールジグ600は、基板処理装置/ツールステーションの(上記されるような)基板保持ステーションの位置合わせを容易にするように基板処理装置/ツールステーション内で利用される。取り外し可能なモジュールジグ600は、ベースまたはフレーム710およびセンサハウジング720を含む。取り外し可能なモジュールジグ600のフレーム710(したがって、少なくとも1つの可動(取り外し可能なモジュールジグ600によって運ばれることを介する)撮像センサ750~752)は、模擬キャリアジグ510A、510Bにおいて保持され、エンドエフェクタ420A、420B、502を用いた、基板処理装置の模擬キャリアジグ510A、510Bおよび各ステーション固定具870、11010、11030へ/からの運搬および搬送のために配置される。たとえば、フレーム710は、基板カセット11050に保持される、および基板処理装置/ツールステーションによって処理される(フレーム710とのサイズおよび形状の比較のために
図8Cに破線で例示された)基板Sの形状およびサイズに少なくとも部分的に対応する形状およびサイズを有する。
図8Aに示される例では、フレームは、円弧(radiused)部分710Rおよび切頭(truncated)部分710Tを有する。円弧部分710Rは、基板カセット11050において保持される、および基板処理装置/ツールステーションによって処理される基板に対応する半径を有する。切頭部分710Tは、取り外し可能なモジュールジグ600の1つまたは複数のセンサがフレーム710によって妨げられないように、他の方法で円弧部分によって形成される(基板Sのディスク形状に類似した)ディスク形状を切り取るが、他の態様では、フレーム710は、切り取られなくてもよく、(基板Sの形状に類似した/それと同じ)ディスク形状を有してもよく、1つまたは複数のセンサに対応する(以下に記載される開口736に類似した)適切な開口を含むため、1つまたは複数のセンサはフレーム710によって妨げられない。フレーム710は、限定されないが、炭素繊維、金属、セラミックなどを含む、任意の適切な材料で構築される。
【0051】
少なくとも1つの可動撮像センサ750~752は、所定のエンドエフェクタ基準位置479に対する所定の位置に、エンドエフェクタ420A、420B、502によって運ばれるフレーム710を用いてエンドエフェクタ420A、420B、502上に配置されるように、フレーム710に取り付けられた少なくとも1つの可動撮像センサ750~752を有する。少なくとも1つの可動撮像センサ750~752は、各々のそれぞれの可動撮像センサ750~752の撮像センサ面(
図8A~8Fを参照)が、異なるそれぞれの保持ステーション基準面(たとえば、X(またはθ)-Z平面、R(またはY)-X(またはθ)平面、およびZ-Y(またはR)平面)に対応するように、各々が異なる所定のポーズを有する、複数の可動撮像センサ750~752を含み、少なくとも1つのステーションターゲット871、1120、1201、1202は、各可動撮像センサが、それぞれのステーションターゲットとともに、それぞれの固定撮像センサ750~752およびそれぞれのステーションターゲット871、1120、1201、1202に対応し、それらを含む、異なる対を形成するように、各々のそれぞれの可動撮像センサ750~752に対応する配向を有する。たとえば、フレーム710は、取り外し可能なモジュールジグ600がエンドエフェクタ420A、420B上に着座した状態で、エンドエフェクタ基準位置479(
図4Aを参照)に対する所定の位置において、フレーム710(および少なくとも1つの可動撮像センサ750~752などの、フレームに取り付けられたコンポーネント)を位置調整する位置調整特徴部710Fを有する。フレーム710の位置調整特徴部710Fは、エンドエフェクタ502、420A、420を係合する、および所定のエンドエフェクタ基準位置479に対する所定のポーズで取り外し可能なモジュールジグ600の少なくとも1つの可動撮像センサ750~752を位置調整する係合特徴部(フレーム710の底部および/または周縁、位置合わせ基準、運動学的位置決め特徴部など、またはそれらの任意の組み合わせなど)を有する。位置調整特徴部710Fは、エンドエフェクタに着座したときに、少なくとも1つの可動撮像センサ750~752の配向が、6自由度でエンドエフェクタ基準位置479に対して既知であるように、(たとえば、位置調整特徴部710Fを撮像して、エンドエフェクタに対する取り外し可能なモジュールジグ600の配向を判定することによって、または機械的に運動学的位置決め特徴部を用いてなど、模擬キャリアジグ510A、510B内で)任意の適切な方法でエンドエフェクタ基準位置479に対して位置調整される。
【0052】
センサハウジング720は、センサハウジング720およびフレーム710が単一のユニットとして搬送されるように、任意の適切な方法でフレーム710に連結される(または任意の適切な方法でフレームと一体的に形成される)。センサハウジング720は、本明細書に記載されるように、基板保持ステーションの1つまたは複数のそれぞれのターゲットを検出するように構成された1つまたは複数の撮像センサ750~752を収容するための任意の適切な形状およびサイズを有し(すなわち、センサハウジング720は、フレーム710と同じ形状である必要はない)、ここで、センサ/ターゲットのペアのためのセンサ750~752およびそれぞれのターゲットは、模擬カセットジグ510A~510Bに関して上記した方法に類似した方法で配置される。例示目的で、センサハウジング720は、フレーム710の前部から突出するブーム、突起、またはプローブ部分720B(本明細書ではプローブ部分720Bと呼ばれる)を含む。プローブ部分は、本明細書に記載されるように1つまたは複数のセンサ750、751(および1つまたは複数の照明源750L、751L)を含み、本明細書に記載されるようにターゲットを検出/感知するために、特定の基板構成では許容できない可能性がある空間を含む、(本明細書に記載されるものなどの)半導体ツールステーションの空間へと(たとえば、伸長方向のエンドエフェクタの前進および/またはロボット(R、θ、X、Y、Z)運動によって)許容される/挿入されるように構成されている。1つまたは複数のセンサ750~752は、本明細書に記載されるように、ターゲットの(任意の適切な画像処理アルゴリズム/プロセスによる)画像認識のために構成された、限定されないがカメラ(本明細書に記載されるものなど)を含む、任意の適切な光学センサである。
図8A~8Cに例示される態様では、1つまたは複数のセンサ750~752は、前向きのセンサ751、および2つの下向きセンサ750、752を含む(しかし他の態様では、センサ750、752は、センサの下に位置づけられた下向きセンサが感知するターゲットに関して本明細書に記載される方法に略類似した方法で、センサの上のターゲットを感知するために上向きであってもよい)。下向きセンサの1つは、センサハウジング720の縁部に隣接して(プローブ部分720B上などに)配置され、エッジセンサ750と呼ばれ得るが、下向きセンサの別のものは、実質的にフレーム710の中心798に(たとえば、基板Sの中心に対応する位置における円弧部分710Rの中心に)配置され、中心センサ752と呼ばれ得る。フレーム710は、中心センサ752がフレーム710によって妨げられないように、中心センサ752の視野が通って拡張する開口736を含む。他の態様では、3つより多いまたは少ないセンサがあってもよい。1つまたは複数の態様では、取り外し可能なモジュールジグ600は、センサ750~752(または少なくとも1つのセンサ)ごとに照明源750L~752L(たとえば任意の適切な光)を含み、ここで、照明源750L~752Lは、それぞれのセンサ画像750~752によって感知/検出されているターゲットを照明するように構成されている。理解され得るように、センサハウジング720は、本明細書に記載されるように、センサ750~752に連結された、およびセンサ750~752の動作をもたらすように構成された、任意の適切なオンボードメモリ733およびプロセッサ734を含む。
【0053】
取り外し可能なモジュールジグ600は、本明細書に記載されるように、センサ750~752が基板処理装置/ツールステーションのそれぞれのターゲットを感知すると、基板搬送装置501のモータエンコーダ位置が、コントローラ11091によって読み取られる/判定されるように、任意の適切な方法でコントローラ11091と通信するように構成されている。1つまたは複数の態様では、取り外し可能なモジュールジグ600は赤外線送受信機777(たとえば、送信機/受信機)を含み、模擬キャリアジグ510A、510Bは、赤外線送受信機777を介して、取り外し可能なモジュールジグ600からの通信を受信し、取り外し可能なモジュールジグ600に通信を送信するように構成された対応する赤外線送受信機(たとえば、送信機/受信機)647を含む。ここで、センサデータは、取り外し可能なモジュールジグ600から模擬キャリアジグ510A、510Bを介してコントローラ11091に転送される。他の態様では、取り外し可能なモジュールジグ600は、模擬キャリアジグ510A、510Bと通信するため、またはコントローラ11091と実質的に直接通信するための、任意の適切な無線通信モジュール(たとえば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、または他の適切な無線周波数送信機/受信機/送受信機)を含む。
【0054】
取り外し可能なモジュールジグ600は、センサ750~752、メモリ733、プロセッサ734、および取り外し可能なモジュールジグの任意の他の搭載電子機器(任意の適切なディスプレイ778および/または傾斜センサ779など)に電力を提供するように構成された任意の適切な搭載バッテリ電源735を含む。一態様では、ディスプレイ778は、自動教示装置500のユーザに任意の適切な情報を提示するために設けられる。ディスプレイは、限定されないが、残りのバッテリ寿命および取り外し可能なモジュールジグ600の電源状態(たとえば、オン/オフ)の1つまたは複数を含む適切な情報を提供し得る。傾斜センサ779は、取り外し可能なモジュールジグ600が基板保持ステーションに配置されたときなどに、本明細書で説明されるように、基板保持ステーションの基板着座面の傾斜および/またはエンドエフェクタ502から基板着座面への取り外し可能なモジュールジグ600のハンドオフを感知/検出するために設けられる。
【0055】
ここで
図3、6A~6E、9A、および10を参照すると、自動教示装置500を利用する例示的な教示方法について説明され、ここで、コントローラ11091は、搬送アーム11013TAを移動させ、少なくとも1つの可動撮像センサ750~752とともに、ステーション固定具(たとえば、ステーション固定具870、11010、11030の1つまたは複数)に対するステーション教示位置にフレーム710を搬送し、エンドエフェクタ420A、420B、502上の少なくとも1つの可動撮像センサ750~752を用いて、少なくとも1つの可動撮像センサ750、752で撮像された少なくとも1つのステーションターゲット871、1120、1201、1202に基づいて所定のエンドエフェクタ基準位置479と所定の保持ステーション基準位置1199との間のステーションオフセットを解明するように、所定の保持ステーション基準位置1199に対して所定のポーズを有する少なくとも1つのステーションターゲット871、1120、1201、1202を撮像するように構成されている。当該方法は、模擬キャリアジグ510Bに関して説明されるが、模擬キャリアジグ510Bに関して本明細書に記載される方法に略類似した方法で模擬キャリアジグ510Aと共に利用されることが理解されるべきである。本開示の態様によれば、模擬キャリアジグ510Bはロードポートモジュール11005に連結される(
図9、ブロック901)。ロードポートモジュール11005への模擬キャリアジグ510Bの連結は、手動または本明細書に記載されるような適切な自動化などの任意の適切な方法で実施され得る。模擬キャリアジグ510Bは、基板カセット11050のロードポートモジュール11005への連結に類似した方法で、ロードポートモジュール11005に運動学的に配置されるようにロードポートモジュールに連結され、BOLTS(SEMI規格によって指定されるようなボックスオープナ/ローダ-ツールスタンダード)インターフェースに係合される。電力接続部685および通信接続部686は、模擬キャリアジグ510Bに手動で連結される(または本明細書で説明されるように自動化によって連結される)。
【0056】
理解され得るように、基板処理装置の構成要素は、たとえば基板処理装置のコンピュータ支援製図(CAD)モデルから判定されたベースライン空間関係を有する。コントローラ11091は、位置が搬送ロボット11013に教示されているロードポートモジュール11005のベースライン空間位置まで、X、Y、R、θ、およびZ方向の1つまたは複数に横断するように搬送ロボット11013に命令する。搬送ロボット11013は、ターゲット800をビジョンシステムの視野FOV、FOV1、またはFOV2内に位置づけるようにロードポートモジュール11005に対して移動するように命令される(
図10を参照)。図面に示される例では、搬送アーム11013TA上の前向きターゲット542は、後向きセンサ581の視野FOV内にもたらされる(
図6Cおよび10を参照し、ここで、
図10は、一般的に、本明細書に記載されるセンサのいずれか1つによって捕捉された画像フレームを表す)。後向きセンサ581は、X-Zまたはθ-Z平面のカメラ/センサと呼ばれ得る。前向きターゲット542は後向きセンサによって感知され(
図9A、ブロック905)、コントローラ11091は、搬送ロボット11013のモータ軸からのエンコーダデータに基づいて、感知された前向きターゲット542の位置を記録する。感知された前向きターゲット542の記録された位置は、任意の適切な所望のピッキングおよび配置の移送動作を実施するために搬送ロボット11013が横断する(または沿って移行/移動する)ロボット軌道または経路に沿った教示点であるか、またはそれを判定するために使用される。教示点は、たとえば、ピッキングおよび配置の搬送動作を実施するために搬送ロボット11013が所定の位置に戻ることを可能にする、搬送ロボット11013の基準フレーム(すなわち、モータ軸の座標系)において画定された位置である。搬送ロボット11013の複雑な軌道/経路を計算し、搬送ロボット11013を基板処理装置内のオブジェクトの周りでナビゲートするように、1つまたは複数の教示特徴部/ターゲットが利用/感知され得る。
【0057】
理解され得るように、後向きセンサ581によって取得された各画像フレーム(
図10を参照)は、検出されたターゲット542を使用してピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準係数を設定する。ここで、(一般的に、
図10ではターゲット800として表される)ターゲット542は、コントローラ11091に既知の寸法(たとえば、ミリメートルおよび/またはインチ)を有する。コントローラ11091が、本明細書に記載される教示動作をもたらすようにピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準係数を判定するためにピクセルサイズとターゲット800の既知の寸法との間の関係性を判定するように、後向きセンサ581のピクセルサイズもコントローラ11091に既知である。
【0058】
(
図10でターゲット800として一般的に例示されている)ターゲット542を感知することは、ロードポートモジュール11005に保持されたセンサ581のベースライン高さで搬送ロボット11013を用いてロードポートモジュール11005のベースライン位置に搬送ロボット11013を移動させることを含む(ここで、センサ581は、搬送ロボット11013に対するロードポートモジュール11005の位置を確実に特定するために模擬キャリアジグ510Bの運動学的位置決め特徴部に対する所定の空間関係を有する)。一態様では、ロードポートモジュールでのセンサ581のベースライン位置は、ロードポートモジュール11005でのセンサ581の実際の位置と同じではなく、ここで、(例示目的で
図10の一般的なターゲットをここで参照する)ターゲット800は、視野(視野FOV1、FOV2を参照)の中心からZおよびX方向の1つまたは複数にオフセットされている(
図10が、X-Z(θ-Z)平面、Z-Y(Z-R)平面、およびX-Y(θ-R)平面での視野FOV、FOV1、FOV2を表す一般的な図であることに留意)。ターゲット800の感知された画像に基づいて、コントローラ11091は、ピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準に基づくZおよびX(またはθ)方向の1つまたは複数での中心(FOV1およびFOV2の中心を参照)からのターゲット800の(1つまたは複数の)距離オフセットΔZおよび/またはΔX(Δθ)を判定する。コントローラ11091は、X(またはθ)および/またはZ方向の搬送ロボット11013に対するロードポートモジュール11005の初期教示位置を取得するために、ターゲット800が視野の中心(中心FOVを参照)に配置されるように、ターゲット800の位置を調整するべく移動するように搬送ロボット11013に命令する。搬送ロボット11013は、(1つまたは複数の)距離オフセットΔZおよび/またはΔX(Δθ)が所定の許容範囲内になるまで、任意の適切な回数、ターゲット800の位置を調整するように命令され得る。ここで、(ここではターゲット542の)少なくとも1つの教示位置は、一連の複数の位置を含み(たとえば、2つの位置が図面に例示され、上記されているが、また上述されたように、任意の適切な数の位置が存在し得る)、各位置は、搬送アーム11013TAが移動させられる少なくとも1の自由度での搬送アームの運動によって画定された(少なくとも1つの)ターゲット542の運動経路MP(
図10)に沿って所定の距離だけ互いに離間している。たとえば、1つまたは複数の態様では、所定の距離は、エンドエフェクタ基準位置479(
図4Aを参照)とロードステーション基準位置11005L(またはステーション固定具基準位置1199(
図11および12Bを参照))との間の解明されたオフセットに基づいて判定される。所定の距離は、一態様では、(1つまたは複数の)解明された距離オフセットΔZおよび/またはΔX(Δθ)であるが、他の態様では、所定の距離は、1または複数の自由度での予め設定された移動量である。(少なくとも1つの)ターゲット542は、一連の位置における各位置で撮像され、ここで、(少なくとも1つの)ターゲット542の画像は、運動経路MPに沿った(少なくとも1つの)ターゲット542の一連の画像を含み、オフセット(本例では(1つまたは複数の)距離オフセットΔZおよび/またはΔX(Δθ))の解明は、一連の画像に基づいている(たとえば、
図10のさまざまな視野を参照)。ここで、オフセットの判定は、ヒューリスティック/反復アプローチであり、後続の各移動量は、以前に解明された距離オフセットによって通知される。
【0059】
コントローラ11091は、エンドエフェクタ420A上に配置されたターゲット540が、(X-Yまたはθ-R平面のカメラ/センサと呼ばれ得る)縦向き(本例では下向き)センサ583によって感知される(
図9A、ブロック910)ように、エンドエフェクタ420Aが(たとえば)模擬キャリアジグ510Bに伸長するのに適した位置に少なくともZ方向にヒューリスティックに移動する(たとえば、自己教示した初期のX(またはθ)およびZ位置を使用して移動する)ように、初期のX(またはθ)およびZの教示位置を使用して、搬送ロボット11013に命令する。上記の方法に類似した方法で、下向きセンサ583によって取得された各画像フレーム(
図10を参照)は、検出されたターゲット540を使用して、ピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準係数を設定する。ここで、(一般的に、
図10ではターゲット800として表される)ターゲット540は、コントローラ11091に既知の寸法(たとえば、ミリメートルおよび/またはインチ)を有する。コントローラ11091が、本明細書に記載される教示動作をもたらすようにピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準係数を判定するためにピクセルサイズとターゲット800の既知の寸法との間の関係性を判定するように、下向きセンサ583のピクセルサイズもコントローラ11091に既知である。
【0060】
(
図10でターゲット800として一般的に例示されている)ターゲット540を感知することは、ロードポートモジュール11005で保持されたセンサ583のベースラインRまたはY位置へのエンドエフェクタの伸長を可能にする(初期のZ教示位置に基づく)Z高さで、搬送ロボット11013のエンドエフェクタ420Aを用いてロードポートモジュール11005の初期のX教示位置に搬送ロボット11013をヒューリスティックに移動させること(すなわち、(1つまたは複数の)自己教示した初期のX(および/またはZ)の教示位置の知識を使用して移動させること)を含む(ここで、センサ583は、搬送ロボット11013に対するロードポートモジュール11005の位置を確実に特定するために模擬キャリアジグ510Bの運動学的位置決め特徴部に対する所定の空間関係を有する)。一態様では、ロードポートモジュールでのセンサ583のベースライン位置は、ロードポートモジュール11005でのセンサ583の実際の位置と同じではなく、ここで、ターゲット800は、視野(視野FOV1、FOV2を参照)の中心からR(またはY)およびX(またはθ)方向の1つまたは複数にオフセットされている(
図10が、X-Z(θ-Z)平面、Z-Y(Z-R)平面、およびX-Y(θ-R)平面での視野FOV、FOV1、FOV2を表す一般的な図であることに再び留意)。ターゲット800の感知された画像に基づいて、コントローラ11091は、ピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準に基づくZおよびX(またはθ)方向の1つまたは複数での中心(FOV1およびFOV2の中心を参照)からのターゲット800の(1つまたは複数の)距離オフセットΔR(またはΔY)および/またはΔX(Δθ)を判定する。X(またはθ)方向の任意の距離オフセットが、初期のX教示位置を確証またはさらに再構成するために使用されることが理解されるべきである。
【0061】
コントローラ11091は、R(またはY)方向の搬送ロボット11013の初期の教示位置を取得するためにおよび/またはX教示位置を確証するために、ターゲット800が視野の中心(中心FOVを参照)に配置されるように、ターゲット800の位置を調整するべく移動するように搬送ロボット11013に命令する。搬送ロボット11013は、(1つまたは複数の)距離オフセットΔR(ΔY)および/またはΔX(Δθ)が所定の許容範囲内になるまで、任意の適切な回数、ターゲット800の位置を調整するように命令され得る。ここで、上記の方法に類似した方法で、(ここではターゲット540の)少なくとも1つの教示位置は、一連の複数の位置を含み(たとえば、2つの位置が図面に例示され、上記されているが、上述もされたように、任意の適切な数の位置が存在し得る)、各位置は、搬送アーム11013TAが移動させられる少なくとも1の自由度での搬送アームの運動によって画定された(少なくとも1つの)ターゲット540の運動経路MP(
図10)に沿って所定の距離だけ互いに離間している。たとえば、所定の距離は、一態様では、(1つまたは複数の)解明された距離オフセットΔR(ΔY)および/またはΔX(Δθ)であるが、他の態様では、所定の距離は、1または複数の自由度での現在の移動量である。(少なくとも1つの)ターゲット540は、一連の位置における各位置で撮像され、ここで、(少なくとも1つの)ターゲット540の画像は、運動経路MPに沿った(少なくとも1つの)ターゲット540の一連の画像を含み、オフセット(本例では(1つまたは複数の)距離オフセットΔR(ΔY)および/またはΔX(Δθ))の解明は、一連の画像に基づいている(たとえば、
図10のさまざまな視野を参照)。ここで、上記のように、オフセットの判定は、ヒューリスティック/反復アプローチであり、後続の各移動量は、以前に解明された距離オフセットによって通知される。
【0062】
教示プロセスのこの点で、ロードポートモジュール11005のX(θ)位置が確証され、ロードポートモジュール11005のR(Y)およびZ位置が最初に教示されるが、確証されない。コントローラ11091は、エンドエフェクタ420A上に配置されたターゲット541が、(X-YまたはR-Z平面のカメラ/センサと呼ばれ得る)縦向きセンサ582によって感知される(
図9A、ブロック915)ように、エンドエフェクタ420Aが(たとえば)模擬キャリアジグ510Bに伸長するのに適した位置にヒューリスティックに移動する(たとえば、自己教示した確証されたX(またはθ)位置、ならびに初期に教示されたR(またはY)およびZ位置を使用して移動する)ように、確証されたX(またはθ)位置、ならびに初期に教示されたR(y)およびZ教示位置を使用して、搬送ロボット11013に命令する。ここで、ターゲットは、ターゲット800に略類似し得るが、他の態様では、エンドエフェクタ420A自体の縁部内に形成された既知の寸法のスロットまたは凹部であってもよい。
【0063】
上記の方法に類似した方法で、縦向きセンサ582によって取得された各画像フレーム(
図10を参照)は、検出されたターゲット541を使用して、ピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準係数を設定する。ここで、(一般的に、
図10ではターゲット800として表される)ターゲット541は、コントローラ11091に既知の寸法(たとえば、ミリメートルおよび/またはインチ)を有する。コントローラ11091が、本明細書に記載される教示動作をもたらすようにピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準係数を判定するためにピクセルサイズとターゲット800の既知の寸法との間の関係性を判定するように、縦向きセンサ582のピクセルサイズもコントローラ11091に既知である。
【0064】
(
図10でターゲット800として一般的に例示されている)ターゲット541を感知することは、ロードポートモジュール11005で保持されたセンサ581の初期に教示されたZ位置で初期に教示されたR位置に伸長させられた搬送ロボット11013のエンドエフェクタ420Aを用いてロードポートモジュール11005の確証されたX教示位置に搬送ロボット11013をヒューリスティックに移動させること(すなわち、自己教示した確証されたX(またはθ)位置、初期に教示されたR(またはY)位置、および初期に教示されたZ位置の知識を使用して移動させること)を含む(ここで、センサ581は、搬送ロボット11013に対するロードポートモジュール11005の位置を確実に特定するために模擬キャリアジグ510Bの運動学的位置決め特徴部に対する所定の空間関係を有する)。一態様では、ロードポートモジュール11005での(1つまたは複数の態様では、本明細書で述べられるように、25基板カセットの模擬ワークピース保持スロット番号13と同じ高さに位置する)センサ582のベースライン位置は、ロードポートモジュール11005でのセンサ581の実際の位置と同じではなく、ここで、ターゲット800は、視野(視野FOV1、FOV2を参照)の中心からR(またはY)およびZ方向の1つまたは複数にオフセットされている(
図10が、X-Z(θ-Z)平面、Z-Y(Z-R)平面、およびX-Y(θ-R)平面での視野FOV、FOV1、FOV2を表す一般的な図であることに再び留意)。
【0065】
ターゲット800の感知された画像に基づいて、コントローラ11091は、ピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準に基づくZおよびR(またはY)方向の1つまたは複数での中心(FOV1およびFOV2の中心を参照)からのターゲット800の(1つまたは複数の)距離オフセットΔR(またはΔY)および/またはΔZを判定する。R(またはY)方向の任意の距離オフセットが、初期のY教示位置を確証またはさらに再構成するために使用されることが理解されるべきである。コントローラ11091は、1つまたは複数の態様では、上述の(1つまたは複数の)Z方向のオフセットに基づいて、エンドエフェクタ420Aの上部(すなわち、Z方向)から、投影されたスロット14の基板面678までの距離(スロット14の基板面は25基板保持カセットに対応している)、エンドエフェクタ420Aの中心(すなわち、Z方向)から、投影されたスロット13の中心線679までの距離、およびエンドエフェクタ420Aの底部(すなわち、Z方向に)と投影されたスロット13の基板面678との間の距離を計算する。コントローラ11091は、R(またはY)方向およびZ方向の搬送ロボット11013の初期の教示位置を確証するために、ターゲット800が視野の中心(中心FOVを参照)に配置されるように、ターゲット800の位置を調整するべく移動するように搬送ロボット11013に命令する。搬送ロボット11013は、(1つまたは複数の)距離オフセットΔR(ΔY)および/またはΔZが所定の許容範囲内になるまで、任意の適切な回数、ターゲット800の位置を調整するように命令され得る。他の態様では、ロードポートモジュールのZ高さは透過ビームセンサで判定される(しかし、RまたはYは透過ビームセンサで確証可能でなくてもよい)。1つまたは複数の態様では、Z方向でのエンドエフェクタ420Aの移動/ストロークは、エンドエフェクタ420AをマイナスZ方向(たとえば、下向き)に所定の距離だけ移動させて、横向きセンサ582を用いて、所定の距離が移動させられたことを確証し、エンドエフェクタ420AをプラスZ方向(たとえば上向き)に所定の距離だけ移動させて、横向きセンサ582を用いて、所定の距離が移動させられたことを確証することによって確証される。ここで、上記の方法に類似した方法で、(ここではターゲット541の)少なくとも1つの教示位置は、一連の複数の位置を含み(たとえば、2つの位置が図面に例示され、上記されているが、上述もされたように、任意の適切な数の位置が存在し得る)、各位置は、搬送アーム11013TAが移動させられる少なくとも1の自由度での搬送アームの運動によって画定された(少なくとも1つの)ターゲット541の運動経路MP(
図10)に沿って所定の距離だけ互いに離間している。たとえば、所定の距離は、一態様では、(1つまたは複数の)解明された距離オフセットΔR(ΔY)および/またはΔZであるが、他の態様では、所定の距離は、1または複数の自由度での現在の移動量である。(少なくとも1つの)ターゲット541は、一連の位置における各位置で撮像され、ここで、(少なくとも1つの)ターゲット541の画像は、運動経路MPに沿った(少なくとも1つの)ターゲット541の一連の画像を含み、オフセット(本例では(1つまたは複数の)距離オフセットΔR(ΔY)および/またはΔZ)の解明は、一連の画像に基づいている(たとえば、
図10のさまざまな視野を参照)。ここで、上記のように、オフセットの判定は、ヒューリスティック/反復アプローチであり、後続の各移動量は、以前に解明された距離オフセットによって通知される。
【0066】
1つまたは複数の態様では、ロードポートモジュール11005のR
X(またはθ)、R
y(またはR)、R
Zの1つまたは複数におけるピッチは、それぞれのセンサ581~583を用いてそれぞれのターゲット540~542を感知することによって判定および/または確証される。たとえば、横向きセンサ582は、エンドエフェクタ420Aの上部および/または底部を(たとえば側面から)撮像する。上述のように、横向きセンサ582は、模擬キャリアジグ510Bの運動学的連結特徴部との(したがって、模擬キャリアジグ510Bが着座するロードポートモジュール11005に対する)既知の空間関係を有する。ここで、視野FOV、FOV1、FOV2内のエンドエフェクタ540Aの任意の傾斜(
図6Eを参照)は、ロードポートモジュール11005のピッチR
X(またはθ)に対応し、それを決定するものである。同様に、ターゲット800は、既知の寸法および搬送ロボット11013との既知の空間関係を有するため、センサ581~583による任意の知覚されたターゲット800の歪みは、R
X(またはθ)、R
y(またはR)、R
Zのいずれか1つまたは複数を示唆し得る。たとえば、
図7Aおよび7Bを参照すると、
図7Aは、Z軸を中心に回転させられる(すなわち、R
Zでの回転)ターゲット800を例示しており、ここで、距離811’、822’、823’、813’、822”、823”は、コントローラ11091によって距離811、822、823、813と比較されて(
図7を参照)、搬送ロボット11013に対するR
Zにおけるロードポートモジュール11005の回転量を判定する。同様に、
図7Bは、X軸またはY軸を中心に回転させられる(すなわち、R
XまたはR
Yでの回転)ターゲット800を例示しており、ここで、距離810’、820’、821’、812’、820”、821”は、コントローラ11091によって距離810、820、821、812と比較されて(
図7参照)、搬送ロボット11013に対するR
XまたはR
Yにおけるロードポートモジュール11005の回転量を判定する。さらに他の態様では、模擬キャリアジグ510Bは、搬送ロボット11013に対する模擬キャリアジグ510B(およびしたがって、模擬キャリアジグ510Bが着座するロードポートモジュール11005)の傾斜を判定するための傾斜計(または傾斜センサ)681を含む。
【0067】
図6Fも参照すると、いくつかの態様では、当該方法は、任意の適切な確証基板699(
図6Fを参照)を使用して、ロードポートモジュール11005の確証されたX(またはθ)、R(またはY)、およびZの教示位置を確証することを含む(
図9A、ブロック920)。たとえば、確証基板699は、模擬ワークピース保持スロット611(すなわち、25基板保持カセットの模擬ワークピース保持スロット1に対応している)において保持される。確証基板699は、搬送ロボット11013のエンドエフェクタ420Aによって模擬ワークピース保持スロット611から取り外され、模擬ワークピース保持スロット612(すなわち、25基板保持カセットの模擬ワークピース保持スロット25に対応している)に配置される。確証基板699上のターゲット698は、基板配置確証センサ683(
図6B)によって感知され、上記の方法で模擬ワークピース保持スロット612における確証基板699の配置位置を確証する。確証基板699は、搬送ロボット11013のエンドエフェクタ420Aによって模擬ワークピース保持スロット612から取り外され、模擬ワークピース保持スロット611(すなわち、25基板保持カセットの模擬ワークピース保持スロット1に対応している)に戻される。確証基板699上のターゲット698は、基板配置確証センサ682(
図6B)によって感知され、上記の方法で模擬ワークピース保持スロット611における確証基板699の配置位置を確証する。理解され得るように、搬送ロボット11013に対するロードポートモジュール11005の教示位置は、保持スロット611、612に配置された確証基板のターゲット698の感知/検出された位置に基づいて、さらに再構成/調整され得る。
【0068】
上記のロードポートモジュール教示方法は、基板処理装置の他のロードポートモジュールのために必要に応じて繰り返される。上記のロードポートモジュール教示方法は、搬送ロボット11013の他のエンドエフェクタ(エンドエフェクタ420Bなど)のためにも必要に応じて繰り返される。
【0069】
ここで
図3、8A~8F、9B、10、11、12A、12Bを参照すると、搬送ロボット11013へのロードポートモジュール11005の教示に従って、または搬送ロボット11013へのロードポートモジュール11005の教示とは独立して、任意の適切な基板保持ステーション/ステーション固定具の位置は、取り外し可能なモジュールジグ600を用いて搬送ロボットに教示される。例示目的のみで、ステーション固定具870は基板アライナであるが、本開示の態様は任意の適切なステーション固定具に等しく適用され得る。取り外し可能なモジュールジグ600は、たとえば搬送ロボット11013のエンドエフェクタ420Aを用いて、模擬キャリアジグからピッキングされる(
図9B、ブロック930)。コントローラ11091は、X-Zまたはθ-Z平面のカメラ/センサと呼ばれ得る前向きセンサ751を用いてステーション固定具のターゲット871を感知するために、取り外し可能なモジュールジグをステーション固定具870に搬送するように搬送ロボット11013に命令する(
図9、ブロック935)。
【0070】
ステーション固定具870、11010、11030は、エンドエフェクタ420A、420B、502が前壁を通ってステーション固定具に入るために配置される、ステーション固定具870、11010、11030の前壁に開口部888を有しており、少なくとも1つの可動撮像センサ750~752の視野FOVが、ステーション固定具870、11010、11030の前壁の開口部888に面していることが留意される。1つまたは複数の態様では、少なくとも1つのステーションターゲット(ステーションターゲット871、1201など)は、ステーション固定具への、開口部888を通って延びる運動経路に沿った、可動搬送アーム11013TAの接近時に、前壁および開口部888に面して配置される。本明細書に記載されるように、少なくとも1つの可動撮像センサ750~752(センサ751など)は、解明されたオフセットが、ステーション固定具870、11010、11030の内部への開口部888を通るエンドエフェクタ420A、420B、502の伸長を自由にする(たとえば、開口部888を通過するようにエンドエフェクタを位置づける)ように、ステーション固定具870、11010、11030の開口部888を通って延びる方向に少なくとも1つのステーションターゲット(ステーションターゲット871、1201など)を撮像するように位置づけられる。少なくとも1つの可動撮像センサ750~752(センサ751など)は、コントローラ11091が、解明されたオフセットに基づいて、ステーション固定具の内部へのエンドエフェクタ420A、420B、502の妨害されていないアーム伸長を確認するように、ステーション固定具の開口部888を通って延びる方向に少なくとも1つのステーションターゲット(ステーションターゲット870、1201など)を撮像するように位置づけられる。理解され得るように、解明されたオフセットは、(ターゲット1120、1202に関して以下で説明されるように)開口部888を通って延びる方向での少なくとも1つのステーションターゲット画像の画像に基づいて、少なくとも1つのステーションターゲット(ターゲット871、1201など)を別の漸進的な教示する位置に整列させるように動作し、それにより、オフセット解明が、開口部888を通って延びる方向と交差する方向での少なくとも1つのステーションターゲット(ターゲット1120、1202など)の画像に基づいて、解明されたオフセットを漸進的に解明する。
【0071】
ここで、ターゲット871は、X-Zまたはθ-Z平面に配置され、ターゲット542および模擬カセットジグ510Bの後向きセンサ581に関して上記した方法に略類似した方法で、X(またはθ)およびZ方向のステーション固定具870の初期位置を取得するために利用される。たとえば、コントローラ11091は、取り外し可能なモジュールジグ600を、位置が搬送ロボット11013に教示されているステーション固定具870のベースライン空間位置に対して位置づけるために、X、Y、R、θ、およびZ方向の1つまたは複数に横断するように搬送ロボット11013に命令する。搬送ロボット11013は、ターゲット871をビジョンシステムの視野FOV、FOV1、またはFOV2内に位置づけるようにステーション固定具870に対して移動するように命令される(
図10を参照)。図面に示される例では、ステーション固定具570上の後向きターゲット871は、前向きセンサ751の視野FOV内にもたらされる(
図8A、8B、8D、および10を参照し、
図10が、一般的に、本明細書に記載されるセンサのいずれか1つによって捕捉された画像フレームを表すことを再び留意)。後向きターゲット871は前向きセンサ751によって感知され、コントローラ11091は、搬送ロボット11013のモータ軸からのエンコーダデータに基づいて、感知された後向きターゲット871の位置を記録する。感知された後向きターゲット871の記録された位置は、上述したように、任意の適切な所望のピッキングおよび配置の移送動作を実施するために搬送ロボット11013が横断する(または沿って移行/移動する)ロボット軌道または経路に沿った教示点であるか、またはそれを判定するために使用される。
【0072】
上記の方法に類似した方法で、前向きセンサ751によって取得された各画像フレーム(
図10を参照)は、上記の方法に略類似した方法で検出されたターゲット871を使用して、ピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準係数を設定する。(
図10でターゲット800として一般的に例示されている)ターゲット871を感知することは、ステーション固定具870に位置づけられたターゲット871のベースライン高さで搬送ロボット11013によって保持された前向きセンサ751を用いてステーション固定具870のベースライン位置に搬送ロボット11013を移動させることを含む(ここで、ターゲット871は、搬送ロボット11013に対するステーション固定具870の基板保持位置を確実に特定するためにステーション固定具870の基板保持特徴部(たとえば、回転可能なチャック1121のパッシブまたはアクティブグリップ)に対する所定の空間関係を有する)。一態様では、ロードポートモジュールでのターゲット871のベースライン位置は、ステーション固定具でのターゲット871の実際の位置と同じではなく、ここで、(例示目的で
図10の一般的なターゲットをここで参照する)ターゲット800は、視野(視野FOV1、FOV2を参照)の中心からZおよびX方向の1つまたは複数にオフセットされている。ターゲット800の感知された画像に基づいて、コントローラ11091は、ピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準に基づくZおよびX(またはθ)方向の1つまたは複数での中心(FOV1およびFOV2の中心を参照)からのターゲット800の(1つまたは複数の)距離オフセットΔZおよび/またはΔX(Δθ)を判定する。コントローラ11091は、X(またはθ)および/またはZ方向の搬送ロボット11013に対するステーション固定具870の初期教示位置を取得するために、ターゲット800が視野の中心(中心FOVを参照)に配置されるように、エンドエフェクタ420Aの位置を調整するべく移動するように搬送ロボット11013に命令する。搬送ロボット11013は、(1つまたは複数の)距離オフセットΔZおよび/またはΔX(Δθ)が所定の許容範囲内になるまで、任意の適切な回数、ターゲット800の位置を調整するように命令され得る。1つまたは複数の態様では、搬送ロボット11013のZ位置は、ロードポートモジュール11005の教示によって確証され、ここで、ステーション固定具870のZ位置および搬送ロボット11013の確証されたZ位置の両方の位置は、ステーション固定具870のZ位置のさらなる教示が所望され得ないように、基板搬送装置の基板搬送面に対して既知である。ここで、少なくとも1つの教示位置は一連の教示位置を含み、各教示位置は、少なくとも1の自由度での(たとえば、ステーション固定具870に対する)可動搬送アーム11013TAの運動によって画定された少なくとも1つのステーションターゲット871(視野FOVで見られるように、たとえば、少なくとも1つのステーションターゲットは、可動搬送アーム11013TAが運動経路MP1に沿って移動するにつれて、視野にわたって移動する)の運動経路MP1(
図8D)に沿って所定の距離だけ互いに離間している。所定の距離は、所定のエンドエフェクタ基準位置479と所定の保持ステーション基準位置1199との間の解明されたオフセットに基づいて判定される。少なくとも1つのステーションターゲット871は、一連の教示位置の各教示位置で撮像され、ここで、少なくとも1つのステーションターゲット871の画像は、運動経路MP1に沿った少なくとも1つのステーションターゲット871の一連の画像を含み(
図10を参照)、ここで、オフセット解明は一連の画像に基づいている。
【0073】
コントローラ11091は、回転可能なチャック1121上に配置されたターゲット1120が、(X-Yまたはθ-R平面のカメラ/センサと呼ばれ得る)エッジセンサ750によって感知される(
図9B、ブロック940)ように、エンドエフェクタ420Aが(たとえば)ステーション固定具870の基板保持位置(たとえば、回転可能なチャック1121)に伸長するのに適した位置に少なくともZ方向にヒューリスティックに移動する(たとえば、自己教示した初期のX(またはθ)およびZ位置を使用して移動する)ように、初期のX(またはθ)およびZの教示位置を使用して、搬送ロボット11013に命令する。ここで、少なくとも1つの可動撮像センサ750~752は、ステーション固定具870、11010、11030の内部へのステーション固定具870、11010、11030の開口部888を通って伸長するエンドエフェクタ420A、420B、502の伸長経路に交差角で延びる交差方向に少なくとも1つのステーションターゲット(ステーションターゲット1120、1202など)を撮像するように位置づけられる。たとえば、ターゲット1120は、ターゲット1120(およびステーション固定具基準位置1199)が、回転可能なチャック1121の基板保持特徴部(パッシブグリップまたはアクティブグリップ)1100~1102との所定の空間関係を有するように、所定の保持ステーション固定具基準位置1199で回転可能なチャック上に配置される。上記の方法に類似した方法で、エッジセンサ750によって取得された各画像フレーム(
図10を参照)は、検出されたターゲット1120を使用して、ピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準係数を設定する。ここで、(一般的に、
図10ではターゲット800として表される)ターゲット1120は、コントローラ11091に既知の寸法(たとえば、ミリメートルおよび/またはインチ)を有する。コントローラ11091が、本明細書に記載される教示動作をもたらすようにピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準係数を判定するためにピクセルサイズとターゲット800の既知の寸法との間の関係性を判定するように、下向きセンサ583のピクセルサイズもコントローラ11091に既知である。
【0074】
(
図10でターゲット800として一般的に例示されている)ターゲット1120を感知することは、回転可能なチャック1121上のターゲット1120のベースラインRまたはY位置へのエンドエフェクタの伸長を可能にする(初期のZ教示位置に基づく)Z高さで搬送ロボット11013のエンドエフェクタ420Aを用いてロードポートモジュール11005の初期のX教示位置に搬送ロボット11013をヒューリスティックに移動させること(すなわち、自己教示した初期のXおよびZの教示位置の知識を使用して移動させること)を含む(ここで、ターゲット1120は、搬送ロボット11013に対するステーション固定具870の位置を確実に特定するために回転可能なチャック1121の運動学的位置決め特徴部に対する所定の空間関係を有する)。一態様では、ステーション固定具870でのターゲット1120のベースライン位置は、ステーション固定具870でのターゲット1120の実際の位置と同じではなく、ここで、ターゲット1120は、視野(視野FOV1、FOV2を参照)の中心からR(またはY)およびX(またはθ)方向の1つまたは複数にオフセットされている。ターゲット1120の感知された画像に基づいて、コントローラ11091は、ピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準に基づくZおよびX(またはθ)方向の1つまたは複数での中心(FOV1およびFOV2の中心を参照)からのターゲット1120の(1つまたは複数の)距離オフセットΔR(またはΔY)および/またはΔX(Δθ)を判定する。X(またはθ)方向の任意の距離オフセットが、初期のX教示位置を確証またはさらに再構成するために使用されることが理解されるべきである。コントローラ11091は、R(またはY)方向の搬送ロボット11013に対するステーション固定具870の初期の教示位置を取得するためにおよび/またはX教示位置を確証するために、ターゲット1120が視野の中心(中心FOVを参照)に配置されるように、エンドエフェクタ420Aの位置を調整するべく移動するように搬送ロボット11013に命令する。搬送ロボット11013は、(1つまたは複数の)距離オフセットΔR(ΔY)および/またはΔX(Δθ)が所定の許容範囲内になるまで、任意の適切な回数、ターゲット800の位置を調整するように命令され得る。理解され得るように、ターゲット1120は、自動ステーション固定具位置教示手順を実施するために、回転チャック1121によって所定の回転配向に(回転チャック1121のホーム位置などに)位置づけられる。
【0075】
教示プロセスのこの点で、ステーション固定具870のX(θ)位置およびステーション固定具のZ位置が確証され、ステーション固定具870のR(Y)位置は初期に教示されるが、確証されない。コントローラ11091は、取り外し可能なモジュールジグ600の中央センサ752がターゲット1120を感知するべく位置づけられる(
図9A、ブロック945)ように、エンドエフェクタ420Aが(たとえば)ステーション固定具870に伸長するのに適した位置にヒューリスティックに移動する(たとえば、自己教示した確証されたX(またはθ)およびZ位置、ならびに初期に教示されたR(またはY)位置を使用して移動する)ように、確証されたX(またはθ)およびZ位置、ならびに初期に教示されたR(またはY)位置を使用して、搬送ロボット11013に命令する。コントローラ11091は、上記の方法に略類似した方法で、ピクセルからミリメートル(またはインチ)の基準に基づくR(またはY)およびX(またはθ)方向の1つまたは複数での中心(FOV1およびFOV2の中心を参照)からのターゲット1120の(1つまたは複数の)距離オフセットΔR(またはΔY)および/またはΔX(Δθ)を判定する。R(またはY)および/またはX(またはθ)方向の任意の距離オフセットが、初期のR(またはY)位置を確証するまたはさらに再構成する、および/または確証されたX(またはθ)教示位置をさらに再構成するために使用されることが理解されるべきである。
【0076】
コントローラ11091は、取り外し可能なモジュールジグ600が回転可能なチャック1121上に配置され得、ここで、取り外し可能なモジュールジグ600の傾斜センサ779が、エンドエフェクタ420Aから回転可能なチャック1121への取り外し可能なモジュールジグ600のハンドオフを感知する(
図9B、ブロック950)ように、エンドエフェクタ420Aが(たとえば)ステーション固定具870に伸長するのに適した位置にヒューリスティックに移動する(たとえば、自己教示した確証されたX(またはθ)、R(またはY)、およびZ位置を使用して移動する)ように、確証されたX(またはθ)およびZ位置、ならびに確証されたR(またはY)位置を使用して、搬送ロボット11013に命令する。ステーション固定具870の傾斜を教示するようにエンドエフェクタ420Aとステーション固定具870の基板保持ステーション(たとえば、回転可能なチャック1121)との間の相対傾斜(R
X(またはθ)、R
y(またはR))を示すデータが、傾斜センサ799からコントローラ11091に送信される。少なくともZ軸(すなわち、R
Z)を中心とするステーション固定具870の回転は、ターゲット1120の予想される回転配向から、または任意の他の適切な方法で、ターゲット871、1120の知覚された歪みおよび/またはターゲット1120の回転偏差を使用して上記のようにビジョンシステムから判定される。他の態様では、確証基板699は、搬送ロボット11013によって模擬キャリアジグ510A、510Bから移送され、ステーション固定具に配置され得る。その後、搬送ロボット11013は、ステーション固定具に着座した確証基板699を撮像して、ステーション固定具に着座した確証基板699の少なくとも1つの画像の画像分析を介してステーション固定具の傾斜を判定するために、模擬キャリアジグ510A、510Bから取り外し可能なモジュールジグ600をピッキングすることができる。
【0077】
図12Aおよび12Bは、(ターゲット871に類似した)ターゲット1201および(ターゲット1120に類似した)ターゲット1202を有する例示的な処理モジュール11030(または真空ロードロック11010)を例示しており、ここで、ターゲット1202(およびステーション基準位置1299)が、処理モジュール11030(または真空ロードロック11010)の基板保持特徴部(たとえば、ピン1260~1262であるが、他の態様では、スロットなどの任意の適切な保持特徴部が利用されてもよい)との所定の空間関係を有するように、ターゲット1202は所定の保持ステーション基準位置1299に配置される。処理モジュール11030(または真空ロードロック11010)の位置は、ステーション固定具870に関して上記した方法に略類似した方法で、取り外し可能なモジュールジグ600を用いて教示され、ターゲット1202が、処理モジュール11030(または真空ロードロック11010)の基板保持特徴部1260~1262との既知の空間関係を有することに留意される。
【0078】
本明細書に記載される態様では、コントローラ11091は、センサデータが、本明細書に記載される赤外線通信を介して取り外し可能なモジュールジグ600からコントローラ11091に送信されるように、各ターゲット871、1120を感知した後に、取り外し可能なモジュールジグ600を模擬キャリアジグ510A、510Bに戻すように搬送ロボット11013に命令する。他の態様では、取り外し可能なモジュールジグ600とコントローラ11091および/または模擬キャリアジグ510A、510Bとの間で無線周波数通信が使用される場合などに、取り外し可能なモジュールジグ600は、各ターゲット871、1120を感知した後に模擬キャリアジグ510A、510Bに戻される必要はない。
【0079】
本明細書に記載される自動教示装置500で取得された教示位置の精度は、ビジョンシステム530A、530Bの解明を増減することによって所望の精度にすることができる。ビジョンシステム530A、530Bの解明が増加され、画像処理アルゴリズムが調整されるほど、教示位置を判定する際の許容範囲がより小さくなる。教示位置は、コントローラ11091によってアクセス可能な(またはそこに含まれる)任意の適切なデータベースに保存され、搬送ロボットのピッキングおよび配置の操作を命令するためにコントローラ11091によってアクセスされる。理解され得るように、教示位置は、ロボット軌道の開始点もしくは終了点または軌道内のウェイポイントとすることができる(ここで、ウェイポイントは、エンドエフェクタを障害物の周りに、またはその他の適切な理由でルートを定めるために導入される)。上に見られるように、模擬キャリアジグ510A、510Bおよび取り外し可能なモジュールジグ600の傾斜計センサは、基板処理装置の構成要素間の平面性の自動確証をもたらす。
【0080】
図13~16を参照すると、別の例示的な取り外し可能なモジュールジグ1300が例示されている。取り外し可能なモジュールジグ1300は、上記の取り外し可能なモジュールジグ600に略類似し得るが、本態様では、取り外し可能なモジュールジグは、ビジョンシステム1301および任意の適切なモーションセンサシステム1310を含む。ここで、ビジョンシステム1301は、(上記のセンサ571~574および581~583に略類似した)前向きセンサ1302、1302および下向きセンサ1304を含む。下向きセンサ1304は、センサ752の位置に類似した位置でフレーム710上に配置され得る。センサ1302がフレーム710の前縁にまたは隣接して配置される一方で、センサ1303はフレーム710の後縁にまたは隣接して配置される。モーションセンサシステム1310は、取り外し可能なモジュールジグ1300(およびエンドエフェクタまたはステーション固定具などの、取り外し可能なモジュールジグ1300が着座するオブジェクト)の振動、加速度、および角運動量の1つまたは複数を判定するように構成された任意の適切なモーションセンサを含む。取り外し可能なモジュールジグ1300の動作は、上記の取り外し可能なモジュールジグ600に略類似しており、ここで、フレーム710の前縁におけるセンサ1302は、搬送ロボット11013を少なくともX-Z平面またはθ-Z平面内の教示位置に方向づけるように利用され(
図14を参照)、センサ1304は、搬送ロボット11013をX-Yまたはθ-R平面内の教示位置に方向づける(
図15を参照)が、本態様では、フレーム710の後縁におけるセンサ1303は、取り外し可能なモジュールジグ1300の構造とステーション固定具の構造との(たとえば、コントローラ11091による)比較を介して、(処理モジュール11030として例示された(
図16を参照))ステーション固定具上の取り外し可能なモジュールジグ1300の配置の確証をもたらす。取り外し可能なモジュールジグ1300が教示位置に搬送されて配置されると、モーションセンサシステム1310は、搬送ロボット11013の移動のためにコントローラ11091に運動データ(たとえば、振動、加速度、および角運動量)の確証フィードバックを提供する。
【0081】
本開示の1つまたは複数の態様では、模擬キャリアジグ510A、510Bは、基板処理装置のロードロックに挿入され、そこから取り外されるドロップインモジュールとして構成されている。ドロップインモジュールの適切な例は、2020年6月11日に出願された「Substrate Process Apparatus」と題する米国特許出願第16/899,151号に見られ、その開示全体が引用により本明細書に組み込まれる。ここで、模擬キャリアジグ510A、510Bがドロップインモジュールとして構成されることで、ロードロックの位置は、上記した方法に略類似した方法で(本明細書に記載されるように)基板処理装置の真空セクション内に配置された真空基板搬送装置に自動的に教示される。また、模擬キャリアジグ510A、510Bがドロップインモジュールとして構成されることで、真空セクションに連結されたプロセスモジュールの位置は、上記した方法に略類似した方法で真空基板搬送装置に自動的に教示される。
【0082】
本明細書に記載される本開示の態様では、各搬送アーム11013TAおよび各ステーション固定具のためのX-Y(またはθ-R)平面、X-Z(またはθ-Z)平面、およびY(またはR)-Z平面の各々に1つのターゲットが例示されているが、他の態様では、X-Y(またはθ-R)平面、X-Z(またはθ-Z)平面、およびY(またはR)-Z平面の1つまたは複数に任意の適切な数のターゲットが設けられ、ここで、各平面内の複数のターゲットは、以前に感知されたターゲットの位置を確証し、自動教示プロセスの精度を高めるために使用される。
【0083】
ここで
図17A~19Eを参照すると、本開示の1つまたは複数の態様によれば、ビジョンシステム530A(
図5Aを参照)、530B(
図5Bを参照)などのビジョンシステムは、少なくとも1つの距離測定センサ1700を含む。距離測定センサ1700はビジョンシステム530Aに関して説明されているが、少なくとも1つの距離測定センサ1700および(1つまたは複数の)追加の撮像センサは、追加の撮像センサおよび距離測定センサ1700がビジョンシステム530Bの一部を形成するように、ビジョンシステム530Bと共に利用するために搬送アーム11013TAに取り付けることができることが理解されるべきである。さらに他の態様では、少なくとも1つの距離測定センサは、フレーム710を保持するエンドエフェクタ420A、420B、502によって運ばれ、搬送されるように、取り外し可能なモジュールジグ600のフレーム710に取り付けられる。少なくとも1つの距離測定センサ1700は、視野FOVおよび距離感知方向が、互いに対して実質的にコリメートされるように、少なくとも1つの可動撮像センサ571~574、750~752の視野FOVと実質的に位置合わせされた距離感知方向1777で距離を感知する(
図17A~19Eを参照)。ここで、1つまたは複数の態様では、視野FOVおよび距離感知方向1777は、互いに対して実質的にコリメートされて、エンドエフェクタ420A、420B、502の前方の垂直面VP(
図18A、18B)内で見て感知する。1つまたは複数の態様では、視野FOV’および距離感知方向1777’(
図19Dを参照)は、互いに対して実質的にコリメートされて、ロードポートモジュール11005からステーション固定具870、11010、11030に向かってワークピース搬送経路に沿って可動搬送アームを伸長するアーム運動経路に接する方向(たとえば、接線方向がX方向である
図19Dを参照)で見て感知する。
【0084】
一態様では、センサ571、572、751の少なくとも1つが飛行時間カメラである場合などに、距離測定センサ1700は、センサ571、572、751の少なくとも1つと一体的であるが、他の態様では、距離測定センサ1700は、センサ571、572、751とは別個であり、任意の適切なレーザおよび/または超音波(音波)測距システム、または限定されないが、超音波センサ、赤外線センサ、飛行時間センサ、およびLIDARセンサを含む、任意の他の適切な測距システムを含む。距離測定センサ1700は、ステーション固定具870、11010、11030の位置を見つける時間に少なくともステーション固定具870、11010、11030の位置を確証するように利用される。距離測定センサ1700はまた、1つまたは複数の態様では、搬送アーム11013TAが搬送ロボットワークスペース内の任意の障害物の周りを移動することができるように、搬送アーム11013TAの軌道/経路計画において障害物を解明するように利用される。本開示の本態様は、コントローラ11091および/または基板処理装置のオペレータに、搬送ロボットワークスペースおよびその中の任意の搬送ロボット11013の移動および/または搬送ロボット11013のコマンドに関するフィードバックを提供する。
【0085】
本態様では、距離測定センサ1700を有するビジョンシステム530B(その一部のみが
図17A~19Eに例示される)は、上記したセンサ-ターゲットの対と組み合わせてまたはセンサ-ターゲットの対から独立して使用することができるウェイファインディングシステム1710を形成する。ウェイファインディングシステム1710は、コントローラ11091を用いて、搬送ロボット11013を搬送ロボットワークスペース内で1つの教示位置から別の教示位置まで誘導するように構成されている。
図17A~18Bに例示されるように、距離測定センサ1700は、前向きセンサ571、572の1つまたは複数とペアにされるが、他の態様では、距離測定センサ1700(複数存在し得る)は、Z-X(またはθ)平面、R(またはY)-X(またはθ)平面、およびZ-Y(またはR)平面のいずれか1つまたは複数でセンサフィードバックを提供するために、撮像センサ571~574、750~752のいずれか1つまたは複数とペアにされる。ウェイファインディングシステム1710は、搬送ロボット11013および/または取り外し可能なモジュールジグ600の任意の適切な位置に取り付けることができる。たとえば、
図18Aに例示されるように、ウェイファインディングシステム1710は、(たとえば、搬送アーム11013TAの伸長軸に沿って)前方向に面するように任意の適切な方法で搬送アーム11013TAに取り付けられるが、他の態様では、ウェイファインディングシステム1710は、(たとえば、搬送アーム11013TAの伸長軸YまたはRに沿って)前向に面するように任意の適切な方法でZ駆動部コラム380に取り付けられる。上述のように、他の態様では、追加の距離測定デバイスおよび撮像センサのペア/対を、搬送ロボット11013の他の運動軸に沿って設けることができる。
【0086】
一態様では、コントローラ11091は、ウェイファインディングシステム1710の(たとえば、視野FOV内)1つまたは複数の対象領域1800のオペレータ選択を提供する。対象領域1800は、たとえば、搬送アーム11013TAによって妨げられない視野FOVの領域、エンドエフェクタが伸長する処理ステーションのスロットバルブに対応するZ高さなどに対応するように、任意の適切な方法で選択され得る。対象領域の選択によって画像処理時間も短縮され得る。
【0087】
図20も参照すると、コントローラ11091は、少なくとも1つの距離測定センサ1700に通信可能に接続され、少なくとも1つの距離測定センサ1700からの距離測定を介して、動作中の可動搬送アーム11013TAを用いて、ステーション固定具870、11010、11030の開口部888を検出して、開口部888に対するエンドエフェクタ420A、420B、502のステーション教示位置へのコントローラ運動を可能にするか、またはエンドエフェクタ420A、420B、502の運動経路における障害物を検出するように構成されている。動作時に、搬送ロボット11013は、基板処理装置の特徴部/コンポーネント(コントローラ11091の、またはコントローラ11091によってアクセス可能であるメモリ1915に保存され、基板処理システムの(1つまたは複数の)CADモデルから取得されたものなど)のベースライン位置が通知される。コントローラ11091は、搬送ロボット11013が、ウェイファインディングシステム1710を用いて、搬送ロボットワークスペース1900をスキャンして、搬送ロボットワークスペース1900のマップ1910(
図19A)を作成するように、搬送ロボットワークスペース1900内での搬送ロボット11013の移動を命令する(
図20、ブロック2000)。ここで、搬送ロボット11013の駆動部367、362、380D、425のエンコーダ(たとえば、
図3を参照)位置に対する処理装置の特徴部/コンポーネント(ロードポートモジュール11005、真空ロードロック11010、およびプロセスモジュール11030など)の空間位置を判定するために、コントローラ11091によって(1つまたは複数の)任意の適切な画像認識アルゴリズムが利用される。一態様では、ステーション固定具870、11010、11030および/またはロードポートモジュール11005は、搬送ロボットワークスペース1900のスキャンによって確証される(
図20、ブロック2010)。各処理装置の特徴部/コンポーネントの空間位置のマップ1910は、コントローラ11091の、またはコントローラ11091にアクセス可能であるメモリ1915に保存され、ここで、マップ1910は、コントローラ11091が(たとえば、経路/軌道計画のために)搬送ロボット11013に移動コマンドを発行する場合などに、コントローラ11091によって検索することができる。マップ1910の精度は、距離測定センサ1700の解像度および調整を増加させることによって所望に応じて増大させることができ、ここで、ウェイファインディングシステム1710の解像度が増加されるほど、マップ1910を計算する際の許容誤差は小さくなる。
【0088】
1つまたは複数の態様では、マップ1910は、処理装置の特徴部/コンポーネントの位置を搬送ロボット11013に少なくとも部分的に教示するために使用される。たとえば、搬送ロボット11013は、コントローラ11091によって、
図19Aに例示されるステーション固定具(真空ロードロック)11010などの、所望の処理装置の特徴部/コンポーネントの(本明細書で記載されるような)ベースライン位置またはマップされた位置(マップ1910に含まれるような)に移動するように命令されて、ステーション固定具11010のベースライン位置に対するステーション固定具11010の位置および/またはマップ1910におけるステーション固定具11010の位置を確証する(
図20、ブロック2020)。搬送ロボット11013の命令された位置が、ウェイファインディングシステム1710からの情報によって判定されて、ステーション固定具11010の実際の位置に対応しない場合、コントローラは、ウェイファインディングシステム1710が命令された位置の近傍の移送ロボットワークスペース11010を走査するように、搬送ロボット11013の移動を命令して、ステーション固定具の実際の位置を検出する。ウェイファインディングシステム1710からの情報は、1つまたは複数の態様では、コントローラ11091によって実質的にリアルタイムで処理される(たとえば、30ミリ秒以下で処理される)。たとえば、
図19Aおよび19Bを参照すると、コントローラ11091は、命令された位置(
図19Aを参照)におけるウェイファインディングシステム1710の視野内で部分的に検出され得る(および
図19Aの「潜在的なステーション」として特定され得る)、ステーション固定具11010の開口部(またはドア/スリットバルブ)888をスキャンするために、搬送ロボット11013にX方向に移動するように命令する。搬送ロボット11013は、ステーション固定具11010の開口部888が、ステーション固定具11010の更新された(補正された)X位置情報を提供するためにX方向の
図19Bに示されるような視野FOV(または対象領域1800)内に実質的に入るまで、X方向に移動する。搬送ロボット11013はまた、Z方向のステーション固定具11010の開口部888が、ステーション固定具11010の更新された(補正された)Z位置情報を提供するために視野FOV(または対象領域1800)内にあるように、Z方向に命令される(
図19Cおよび19Dを参照)。補正されたXおよびZの位置は、コントローラ11091によってマップ1910を更新するために使用される。
【0089】
1つまたは複数の態様では、ステーション固定具11010のマッピングされた位置を利用して、ステーション固定具11010の位置を搬送ロボット11013にさらに教示する、およびマップ1910をさらに再構成するために、模擬キャリアジグ510A、510Bおよび取り外し可能なモジュールジグ600の1つまたは複数が利用される。本例では、模擬キャリアジグ510A、510Bは、本明細書に記載される方法に略類似した方法でそれぞれのロードポートのマッピングされた位置を再構成するために1つまたは複数のロードポートモジュール11005で利用される(少なくとも
図9Aを参照)(
図20、ブロック2030)。取り外し可能なモジュールジグ600は、模擬キャリアジグ510A、510Bから取り外され、本明細書に記載される方法に略類似した方法でステーション固定具11010(または基板処理ツールの任意の他のステーション固定具)のマッピングされた位置をさらに再構成するように利用される(少なくとも
図9Bを参照)(
図20、ブロック2030)。
【0090】
図19A~19Eに見られるように、ウェイファインディングシステム1710は、搬送ロボット11013が、処理装置の特徴部/コンポーネントへ/から基板をピッキングおよび配置する場合などに、搬送ロボット11013の移動のためのリアルタイムのセンサフィードバックを提供する(
図20、ブロック2040)。たとえば、ウェイファインディングシステム1710は、搬送ロボット11013が移動している間に動作して、計画された経路/軌道内に存在し得る障害物を検出する。障害物が検出されると、コントローラ11091は経路/軌道を修正して障害物を回避する。
図19A~19Eに示される例では、障害物はミニエンバイロメント11060の壁である。
図19Aから19Eまでのロボットの移動の進行からわかるように、搬送ロボット11013は、(少なくともY(またはR)方向の)ウェイファインディングシステムによって確証されるロボット経路/軌道に沿って、基板をピッキングまたは配置するためのステーション固定具11010の開口部888を通るエンドエフェクタ420A、420Bの伸長を提供する教示位置(
図19E)に移動する。教示位置へのロボット経路/軌跡の修正は、ウェイファインディングシステム1710によって検出されたオブジェクト/障害物に基づいて、オンザフライでコントローラ11091によって行うことができる。
【0091】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、基板処理装置のための自動教示システムが提供される。自動教示システムは、所定のロードステーション基準位置を備えるワークピースロードステーションを有するフレームと、フレームに取り付けられたロボット搬送装置であって、所定のエンドエフェクタ基準位置を有するエンドエフェクタ備える可動搬送アーム、およびフレームに対して少なくとも1の自由度の運動で可動搬送アームを駆動する駆動セクション、を有するロボット搬送装置と、マシンビジョンシステムであって、フレームに取り外し可能に接続され、マシンビジョンシステムの少なくとも1つのターゲットを撮像するように構成された少なくとも1つの固定撮像センサおよび少なくとも1つの可動撮像センサの両方を含む、マシンビジョンシステムと、ワークピースロードステーションと取り外し可能に係合するように配置されたロードジグであって、少なくとも1つの固定撮像センサおよび少なくとも1つの可動撮像センサの両方がロードジグに取り付けられ、固定撮像センサが所定のロードステーション基準位置に対して所定のポーズを有する、ロードジグと、を備え、可動搬送アームは、所定のエンドエフェクタ基準位置に対して所定の位置で、ロードジグがワークピースロードステーションに係合した状態で固定撮像センサの視野内に、少なくとも1つのターゲットの少なくとも1つのアームターゲットを有し、可動撮像センサは、所定のエンドエフェクタ基準位置に対して可動撮像センサを所定の位置に位置調整する、可動撮像センサのベース上の位置調整特徴部を有する。
【0092】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、フレームは、ワークピースを上に保持するためのロードステーションとは別に、別のワークピース保持ステーションを有し、別のワークピース保持ステーションは所定の保持ステーション基準位置を有する。
【0093】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、自動教示システムは、可動搬送アームを移動させために駆動セクションに通信可能に接続された、および少なくとも1つの固定撮像センサに通信可能に接続されたコントローラをさらに備え、コントローラは、ロードジグに対する少なくとも1つの教示位置に可動搬送アームを移動させ、少なくとも1つのアームターゲットの画像に基づき、所定のエンドエフェクタ基準位置と所定のロードステーション基準位置との間および所定のエンドエフェクタ基準位置間のオフセットを解明するように、少なくとも1つの固定撮像センサを用いて、可動搬送アームが少なくとも1つの教示位置にある状態で少なくとも1つのアームターゲットを撮像するように構成されている。
【0094】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの教示位置は一連の教示位置を含み、各教示位置は、少なくとも1の自由度で可動搬送アームの運動によって画定された少なくとも1つのアームターゲットの運動経路に沿って所定の距離だけ互いに離間している。
【0095】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、所定の距離は、所定のエンドエフェクタ基準位置と所定のロードステーション基準位置との間の解明されたオフセットに基づいて判定される。
【0096】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つのアームターゲットは、一連の教示位置の各教示位置で撮像され、少なくとも1つのアームターゲットの画像は、運動経路に沿った少なくとも1つのアームターゲットの一連の画像を含み、オフセット解明は一連の画像に基づいている。
【0097】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つのアームターゲットは、所定の特徴を具現化し、少なくともターゲット面を記述する所定の印を有し、所定の印は、オフセットが、少なくとも1つのアームターゲットの画像に基づいて、部分的にワークピースロードステーションの基準面で解明するように、少なくとも1つの固定撮像センサによって撮像される。
【0098】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、可動搬送アームは、複数のアームターゲットを有し、複数のアームターゲットは、少なくとも1つの固定撮像センサによって撮像された各アームターゲットが異なるオフセット態様を特徴付けるように配置され、異なるオフセット態様の各々は、ワークピースロードステーションの異なるそれぞれの基準面に対応する、可動搬送アームの少なくとも1の自由度の運動をもたらす駆動セクションの異なるそれぞれの駆動軸のペアに対応し、それにより、各々の異なるオフセット態様は、それぞれのアームターゲットの別個の画像によって解明され、オフセット解明は、全体的に、解明された異なるオフセット態様の組み合わせによってもたらされる。
【0099】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つのアームターゲットの第1のアームターゲットに対応する異なるそれぞれの駆動軸のペアの第1の駆動軸のペアは、少なくとも1つのアームターゲットの第2のアームターゲットに対応する異なるそれぞれの駆動軸のペアの第2の駆動軸のペアと駆動軸を共有し、異なるオフセット態様の第2のオフセット態様の解明は、共有された駆動軸に対応するロードステーション基準軸に関する、および少なくとも1つのアームターゲットの第1のアームターゲットで解明された第1のオフセット態様の一部を確認するか、または再構成するように働く。
【0100】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、可動搬送アームは、少なくとも1つのアームターゲットの複数のアームターゲットを有し、複数のアームターゲットは、少なくとも1つの固定撮像センサによって撮像された各アームターゲットが、異なるオフセット態様を別個に特徴付け、それにより、少なくとも1つのアームターゲットの第1のアームターゲットは、第1のオフセット態様を特徴付け、少なくとも1つのアームターゲットの第2のアームターゲットは、第1のオフセット態様とは異なる第2のオフセット態様を特徴付けるように配置され、少なくとも1つのアームターゲットの第1のアームターゲットおよび少なくとも1つのアームターゲットの第2のアームターゲットによってそれぞれ画定された異なる特徴付けは、ロードステーション基準軸に対して、第2のオフセット態様の解明が第1のオフセット態様の一部を確認する、または再構成すべく働くように調整され、第1のオフセット態様は、少なくとも1つのアームターゲットの第1のアームターゲットで別個に解明される。
【0101】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、可動搬送アームは、少なくとも1つのアームターゲットの複数のアームターゲットを有し、複数のアームターゲットは、少なくとも1つの固定撮像センサによって撮像された各アームターゲットが異なるオフセット態様を特徴付けるように配置され、異なるオフセット態様の各々は、ワークピースロードステーションの異なるそれぞれの基準軸に対応する、可動搬送アームの少なくとも1の自由度の運動をもたらす異なるそれぞれの少なくとも1つの駆動軸に対応し、それにより、各々の異なるオフセット態様は、それぞれのアームターゲットの別個の画像によって解明され、オフセット解明は、全体的に、別個に解明された異なるオフセット態様の組み合わせによってもたらされる。
【0102】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの固定撮像センサは、複数の固定撮像センサを含み、複数の固定撮像センサの各々は、各々のそれぞれの固定撮像センサの撮像センサ面が、異なるそれぞれのロードステーション基準面に対応するように、異なる所定のポーズを有し、少なくとも1つのアームターゲットは、各固定撮像センサが、それぞれのアームターゲットとともに、それぞれの固定撮像センサおよびそれぞれのアームターゲットに対応する、およびそれらを含む、異なる対を形成するように、各々のそれぞれの固定撮像センサに対応する配向を有する。
【0103】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、ロードジグは模擬基板キャリアとして構成され、模擬基板キャリアの前壁に、エンドエフェクタが前壁を通って模擬基板キャリアに入るように開口部が配置され、少なくとも1つの固定撮像センサの視野はロードジグの前壁における開口部に面している。
【0104】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つのアームターゲットは、ワークピースロードステーションへの、開口部を通って延びる運動経路に沿った、可動搬送アームの接近および模擬基板キャリアへの進入時に、前壁および開口部に面して配置される。
【0105】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、ロードジグの開口部は垂直面に配向される。
【0106】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、解明されたオフセットが、ロードジグの内部への開口部を通るエンドエフェクタの伸長を自由にするように、少なくとも1つの固定撮像センサは、ロードジグの開口部を通って延びる方向に少なくとも1つのアームターゲットを撮像するように位置づけられる。
【0107】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、コントローラが、解明されたオフセットに基づいて、ロードジグの内部へのエンドエフェクタの妨げられないアーム伸長を確認するように、少なくとも1つの固定撮像センサは、ロードジグの開口部を通って延びる方向に少なくとも1つのアームターゲットを撮像するように位置づけられる。
【0108】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの固定撮像センサは、ロードジグの内部への開口部を通って延びるエンドエフェクタの伸長経路に対して交差角で延びる交差方向に少なくとも1つのアームターゲットを撮像するように位置づけられる。
【0109】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、開口部を通って伸長する方向での少なくとも1つのアームターゲット画像の画像に基づく、解明されたオフセットは、交差方向での少なくとも1つのアームターゲットの画像に基づくオフセット解明が、解明されたオフセットを漸進的に解明するように、少なくとも1つのアームターゲットを別の漸進的な教示位置に整列させるように作用する。
【0110】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの固定撮像センサは、複数の交差方向で少なくとも1つのアームターゲットを撮像するように位置づけられ、複数の交差方向の各々は、エンドエフェクタの伸長経路に対して、および互いに対して交差角で延び、各々は、駆動セクションによってもたらされるアーム運動の少なくとも1の自由度の各自由度に対応するそれぞれの軸に沿って、解明されたオフセットを漸進的に解明するように働く。
【0111】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、ベースの位置調整特徴部は、エンドエフェクタを係合する、および所定のエンドエフェクタ基準位置に対する所定のポーズで少なくとも1つの可動撮像センサを位置調整する係合特徴部を有する。
【0112】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、ロードジグは、少なくとも1つの模擬ワークピース保持スロットを有し、模擬ワークピース保持スロットの各々は、ワークピースロードステーションでのワークピースキャリアの異なるワークピース保持スロットに対応し、ワークピースロードステーションでのワークピースキャリアの異なるワークピース保持スロットを表しており、所定のロードステーション基準位置の異なる1つを画定する。
【0113】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの固定撮像センサは、エンドエフェクタによって画定されたウェハ平面上に、および所定のエンドエフェクタ基準位置に対する所定の位置に、エンドエフェクタ上に配置された少なくとも1つのエンドエフェクタターゲットを撮像するように位置づけられる。
【0114】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、コントローラは、エンドエフェクタが少なくとも1つの模擬ワークピース保持スロットの各々内にウェハ平面を位置づけた状態でエフェクタターゲット画像を撮像する少なくとも1つの固定撮像センサからのエンドエフェクタターゲット画像に基づいて、解明されたオフセットを確証するか、または漸進的に解明する。
【0115】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの可動撮像センサのベースは、ロードジグにおいて保持され、エンドエフェクタを用いたロードジグおよびフレームの各保持ステーションへの/からの運搬および搬送のために配置され、少なくとも1つの可動撮像センサは、所定のエンドエフェクタ基準位置に対する所定の位置に、エンドエフェクタによって運ばれるベースを用いてエンドエフェクタ上に配置されるようにベースに取り付けられている少なくとも1つの可動撮像センサを有する。
【0116】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、コントローラは、可動搬送アームを移動させ、別のワークピース保持ステーションに対するステーション教示位置にベースを少なくとも1つの可動撮像センサとともに搬送し、少なくとも1つの可動撮像センサで撮像された少なくとも1つのステーションターゲットに基づいて所定のエンドエフェクタ基準位置と所定の保持ステーション基準位置との間のステーションオフセットを解明するように、エンドエフェクタ上の少なくとも1つの可動撮像センサを用いて、所定の保持ステーション基準位置に対して所定のポーズを有する少なくとも1つのステーションターゲットを撮像するように構成されている。
【0117】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの教示位置は一連の教示位置を含み、各教示位置は、少なくとも1の自由度での可動搬送アームの運動によって画定された少なくとも1つのステーションターゲットの運動経路に沿って所定の距離だけ互いに離間している。
【0118】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、所定の距離は、所定のエンドエフェクタ基準位置と所定の保持ステーション基準位置との間の解明されたオフセットに基づいて判定される。
【0119】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つのステーションターゲットは、一連の教示位置の各教示位置で撮像され、少なくとも1つのステーションターゲットの画像は、運動経路に沿った少なくとも1つのステーションターゲットの一連の画像を含み、オフセット解明は一連の画像に基づいている。
【0120】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つのステーションターゲットは、所定の特徴を具現化し、少なくともターゲット面を記述する所定の印を有し、所定の印は、オフセットが、少なくとも1つのステーションターゲットの画像に基づいて、部分的に別のワークピース保持ステーションの基準面で解明するように、少なくとも1つの可動撮像センサによって撮像される。
【0121】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、別のワークピース保持ステーションは、複数のステーションターゲットを有し、複数のステーションターゲットは、少なくとも1つの可動撮像センサによって撮像された各ステーションターゲットが異なるオフセット態様を特徴付けるように配置され、異なるオフセット態様の各々は、別のワークピース保持ステーションの異なるそれぞれの基準面に対応する、可動搬送アームの少なくとも1の自由度の運動をもたらす駆動セクションの異なるそれぞれの駆動軸のペアに対応した、各々の異なるオフセット態様は、それぞれのステーションターゲットの別個の画像によって解明され、オフセット解明は、全体的に、解明された異なるオフセット態様の組み合わせによってもたらされる。
【0122】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つのステーションターゲットの第1のステーションターゲットに対応する異なるそれぞれの駆動軸のペアの第1の駆動軸のペアは、少なくとも1つのステーションターゲットの第2のステーションターゲットに対応する異なるそれぞれの駆動軸のペアの第2の駆動軸のペアと駆動軸を共有し、異なるオフセット態様の第2のオフセット態様の解明は、共有された駆動軸に対応する保持ステーション基準軸に関する、および少なくとも1つのステーションターゲットの第1のステーションターゲットで解明された第1のオフセット態様の一部を確認するか、または再構成するように働く。
【0123】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、別のワークピース保持ステーションは、少なくとも1つの可動撮像センサによって撮像された各ステーションターゲットが、さまざまなオフセット態様を別々に特徴付けるように配置された少なくとも1つのステーションターゲットの複数のステーションターゲットを有し、それにより、少なくとも1つのステーションターゲットの第1のステーションターゲットは第1のオフセット態様を特徴付け、少なくとも1つのステーションターゲットの第2のステーションターゲットは第1のオフセット態様とは異なる第2のオフセット態様を特徴付け、ここで、それぞれ、少なくとも1つのステーションターゲットの第1のステーションターゲットおよび少なくとも1つのステーションターゲットの第2のステーションターゲットによって定義された異なる特徴付けは、保持ステーション基準軸に対して、第2のオフセット態様の解明が第1のオフセット態様の一部を確認する、または再構成すべく働くように配置され、第1のオフセット態様は、少なくとも1つのステーションターゲットの第1のステーションターゲットで別々に解明される。
【0124】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、別のワークピース保持ステーションは、少なくとも1つのステーションターゲットの複数のステーションターゲットを有し、複数のステーションターゲットは、少なくとも1つの可動撮像センサによって撮像された各ステーションターゲットが異なるオフセット態様を特徴付けるように配置され、異なるオフセット態様の各々は、別のワークピース保持ステーションの異なるそれぞれの基準軸に対応する、可動搬送アームの少なくとも1の自由度の運動をもたらす異なるそれぞれの少なくとも1つの駆動軸に対応し、それにより、各々の異なるオフセット態様は、それぞれのステーションターゲットの別個の画像によって解明され、オフセット解明は、全体的に、別個に解明された異なるオフセット態様の組み合わせによってもたらされる。
【0125】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの可動撮像センサは、複数の可動撮像センサを含み、複数の可動撮像センサの各々は、各々のそれぞれの可動撮像センサの撮像センサ面が、異なるそれぞれの保持ステーション基準面に対応するように、異なる所定のポーズを有し、少なくとも1つのステーションターゲットは、各可動撮像センサが、それぞれのステーションターゲットとともに、それぞれの固定撮像センサおよびそれぞれのステーションターゲットに対応する、およびそれらを含む、異なる対を形成するように、各々のそれぞれの可動撮像センサに対応する配向を有する。
【0126】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、別のワークピース保持ステーションは、別のワークピース保持ステーションの前壁に開口部を有し、開口部は、エンドエフェクタが前壁を通って別のワークピース保持ステーションに入るように配置され、少なくとも1つの可動撮像センサの視野は、別のワークピース保持ステーションの前壁における開口部に面している。
【0127】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つのステーションターゲットは、別のワークピース保持ステーションへの、開口部を通って延びる運動経路に沿った、可動搬送アームの接近時に、前壁および開口部に面して配置される。
【0128】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、解明されたオフセットが、別のワークピース保持ステーションの内部への開口部を通るエンドエフェクタの伸長を自由にするように、少なくとも1つの可動撮像センサは、別のワークピース保持ステーションの開口部を通って延びる方向に少なくとも1つのステーションターゲットを撮像するように位置づけられる。
【0129】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、コントローラが、解明されたオフセットに基づいて、別のワークピース保持ステーションの内部へのエンドエフェクタの妨げられないアーム伸長を確認するように、少なくとも1つの可動撮像センサは、別のワークピース保持ステーションの開口部を通って延びる方向に少なくとも1つのステーションターゲットを撮像するように位置づけられる。
【0130】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの可動撮像センサは、別のワークピース保持ステーションの内部への開口部を通って延びるエンドエフェクタの伸長経路に対して交差角で延びる交差方向に少なくとも1つのステーションターゲットを撮像するように位置づけられる。
【0131】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、開口部を通って伸長する方向での少なくとも1つのステーションターゲット画像の画像に基づく、解明されたオフセットは、交差方向での少なくとも1つのステーションターゲットの画像に基づくオフセット解明が、解明されたオフセットを漸進的に解明するように、少なくとも1つのステーションターゲットを別の漸進的な教示位置に整列させるように作用する。
【0132】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、自動教示システムは、ベースを保持するエンドエフェクタによって運ばれ、搬送されるように、ベースに取り付けられた少なくとも1つの距離測定センサをさらに備え、少なくとも1つの距離測定センサは、視野および距離感知方向が、互いに対して実質的にコリメートされるように、少なくとも1つの可動撮像センサの視野と実質的に位置合わせされた距離感知方向で距離を感知する。
【0133】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、視野および距離感知方向は、互いに対して実質的にコリメートされて、エンドエフェクタの前方の垂直面内で見て感知する。
【0134】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、視野および距離感知方向は、互いに対して実質的にコリメートされて、ロードステーションから別のワークピース保持ステーションに向かってワークピース搬送経路に沿って可動搬送アームを伸長するアーム運動経路に接する方向で見て感知する。
【0135】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、コントローラは、少なくとも1つの距離測定センサに通信可能に接続され、少なくとも1つの距離測定センサからの距離測定を介して、可動搬送アームの動作時に、ステーション教示位置への開口部に対するエンドエフェクタのコントローラ運動を可能にする別のワークピース保持ステーションの開口部を検出するか、またはエンドエフェクタの運動経路における障害物を検出するように構成されている。
【0136】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、距離測定センサは、超音波センサ、赤外線センサ、飛行時間型センサ、およびLIDARセンサの少なくとも1つである。
【0137】
前述の説明が、本開示の態様の例示にすぎないことが理解されるべきである。本開示の態様から逸脱することなく、当業者によってさまざまな代替および補正が企図され得る。したがって、本開示の態様は、本明細書に添付された任意の請求項の範囲内にあるすべてのそのような代替、補正、および変形を包含することを意図している。さらに、異なる特徴が相互に異なる従属請求項または独立請求項に記載されているという単なる事実は、これらの特徴の組み合わせが利点を有して使用することができず、そのような組み合わせが本開示の態様の範囲内にとどまることを示すものではない。
【国際調査報告】