(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-24
(54)【発明の名称】植物衛生を改善するための材料及び方法
(51)【国際特許分類】
C12N 1/20 20060101AFI20230817BHJP
A01P 1/00 20060101ALI20230817BHJP
A01P 3/00 20060101ALI20230817BHJP
A01N 63/25 20200101ALI20230817BHJP
A01G 7/06 20060101ALI20230817BHJP
C12N 1/38 20060101ALI20230817BHJP
C12N 3/00 20060101ALI20230817BHJP
【FI】
C12N1/20 A
C12N1/20 E
A01P1/00
A01P3/00
A01N63/25
A01G7/06 A
C12N1/38
C12N3/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507249
(86)(22)【出願日】2021-07-30
(85)【翻訳文提出日】2023-03-29
(86)【国際出願番号】 EP2021071388
(87)【国際公開番号】W WO2022029027
(87)【国際公開日】2022-02-10
(32)【優先日】2020-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508020155
【氏名又は名称】ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】Carl-Bosch-Strasse 38, 67056 Ludwigshafen am Rhein, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】メイ,トビアス
(72)【発明者】
【氏名】ハース,エヴァンゲリン プリヤ
(72)【発明者】
【氏名】ハインリッヒ,ダニエル クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】ゴールドマンズ,ジェニファー
(72)【発明者】
【氏名】ブックス,ヨッヘン ヴォルフガング
【テーマコード(参考)】
2B022
4B065
4H011
【Fターム(参考)】
2B022EA10
4B065AA01X
4B065AC13
4B065AC14
4B065BB02
4B065BB03
4B065BB08
4B065BB12
4B065BB13
4B065BB14
4B065BB16
4B065BB19
4B065BB20
4B065BB27
4B065BB29
4B065BB31
4B065BB37
4B065BB39
4B065BC02
4B065BC03
4B065BC09
4B065BC11
4B065BC26
4B065BD13
4B065CA16
4B065CA47
4B065CA53
4H011AA01
4H011BB21
(57)【要約】
本発明は、植物の衛生を改善し且つ/又は植物の産生量を増加させる分野に関する。特に、本発明は、植物病原性真菌病を予防するか、制限するか又は低減することに関する。これらの目標を鑑みて、本発明は、前述の目標のいずれかを達成するか又は促進するための材料及びそのような材料を使用する方法を提供する。本発明はまた、そのような植物衛生組成物を生成するための材料及び方法を提供する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物衛生促進微生物、好ましくは、抗真菌微生物の生成のための発酵培地であって、
-ニコチン酸及びビオチンであって、
前記発酵培地中のニコチン酸の濃度は、少なくとも0.1mg/l、好ましくは少なくとも2mg/l、より好ましくは少なくとも5mg/l、より好ましくは5~100mg/lであり、且つ
前記発酵培地中のビオチンの濃度は、少なくとも0.01mg/l、好ましくは少なくとも0.05mg/l、より好ましくは0.05~1000mg/l、より好ましくは少なくとも0.12mg/l、より好ましくは0.12~1000mg/lである、ニコチン酸及びビオチン、
並びに
-メチオニンであって、
前記発酵培地中のメチオニンの濃度は、少なくとも0.01g/l、好ましくは少なくとも0.1g/l、より好ましくは少なくとも0.2g/l、より好ましくは0.2~3g/lである、メチオニン
を含む発酵培地。
【請求項2】
-コーンスティープリカー、乳タンパク質、脱脂乳タンパク質、乳清タンパク質、カゼイン、エンドウマメタンパク質、綿実タンパク質、コムギグルテンタンパク質、ブタタンパク質、ウシタンパク質、ゼラチン、卵タンパク質、魚タンパク質、微生物タンパク質、大豆タンパク質及び大豆ミールからなる群から選択される1種以上のタンパク質供給源、
-前述のタンパク質供給源、トリプトース(タンパク質混合物由来のペプトン、トリプシン消化物)、プロテオース-ペプトン、カゼイン由来のペプトン)、ゼラチン由来のペプトン、ラクトアルブミン加水分解物、肝臓加水分解物、肉由来のペプトン、ブタ心臓由来のペプトン、植物タンパク質由来のペプトン、ソラマメ由来のペプトン、トウモロコシ由来のグルテン加水分解物、エンドウマメ由来のペプトン、ジャガイモ由来のペプトン、大豆由来のペプトン、大豆ミール由来のペプトン、コムギ由来のペプトン、真菌タンパク質由来のペプトン及びポテトインフュージョン粉末の1種以上の加水分解物からなる群から選択される1種以上のタンパク質加水分解物供給源、並びに
-特に、ブタ脳由来の脳抽出物;脳心臓浸出液;特に、ウシ心臓由来の心臓抽出物;特に、ウシ心臓由来の心臓浸出液粉末;肉抽出物;酵母自己溶解物及び酵母抽出物からなる群から選択される1種以上の敬遠される供給源
の1種以上から選択される徐放性アミノ酸供給源をさらに含み、
前記発酵培地中の前述の徐放性アミノ酸供給源の総濃度が、0~100g/l、好ましくは、0.1~100g/lである、請求項1に記載の発酵培地。
【請求項3】
前記発酵培地中の酵母抽出物及び酵母自己溶解物の総濃度が、0~8g/l、好ましくは、0~3g/lであり、且つ
前記発酵培地中の敬遠される供給源の特に好ましい総濃度が、0~8g/l、好ましくは、0~3g/lである、請求項2に記載の発酵培地。
【請求項4】
グルコース、デキストロース、デンプン、フルクトース、ガラクトース、キシロース、キシリトール、イヌリン、ソルビトール、フコース、モラセス、スクロース、ラクトース、グリセロール、ペクチン、ガラクツロン酸、マルトース、マルトデキストリン、マルトトリオース及び高級マルトオリゴ糖若しくはマルトースシロップ又はその混合物からなる群から選択される糖供給源をさらに含み、
前述の糖供給源の総濃度が、少なくとも5g/l、好ましくは40g/l、より好ましくは50~400g/lである、請求項1~3のいずれか一項に記載の発酵培地。
【請求項5】
-MnSO
4*H
2O:1~1000mg/l、好ましくは、8~100mg/l
-SCuSO
4*5H
2O:0.1~100mg/l、好ましくは、2~8mg/l
-Na
2MoO
4*2H
2O:0.1~10mg/l、好ましくは、1~5mg/l
-Fe
2(SO
4)
3*H
2O:0.8~1000mg/l、好ましくは、5~50mg/l
-クエン酸:0.1~100g/l、好ましくは、0.5~20g/l
-Ca(NO
3)
2*4H
2O:0~3g/l、好ましくは、0~1g/l
をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の発酵培地。
【請求項6】
-以下のアミノ酸の1つ以上、又は好ましくは全て
ヒスチジン:少なくとも10mg/l、好ましくは、50~1000mg/l、
プロリン:少なくとも10mg/l、好ましくは、300~1000mg/l、
アルギニン:少なくとも10mg/l、好ましくは、50~1000mg/l、
グルタミン酸:少なくとも10mg/l、好ましくは、200~5000mg/l、
-及び任意選択により、以下のアミノ酸の1つ以上、又は好ましくは全て
システイン:少なくとも10mg/l、好ましくは、50~1000mg/l、最も好ましくは、300~600mg/l
トリプトファン:少なくとも10mg/l、好ましくは、50~1000mg/l、最も好ましくは、200~500mg/l
をさらに含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の発酵培地。
【請求項7】
-前記発酵培地中の敬遠される徐放性アミノ酸供給源の濃度が、0~3g/lであり、且つ前記発酵培地中の酵母抽出物及び酵母自己溶解物の濃度が、0~3g/lであり、
-前記発酵培地中の全体的な糖供給源の濃度が、10~100g/lであり、且つ前記糖供給源が、好ましくは、マルトース、マルトデキストリン、マルトトリオース及び高級マルトオリゴ糖又はマルトースシロップを含むか又はそれからなり、且つ
-全体的な徐放性アミノ酸タンパク質又はタンパク質加水分解物供給源の濃度が、5~100g/lであり、且つ前記徐放性アミノ酸供給源が、好ましくは、大豆ミール又はその加水分解物を含むか又はそれからなる、請求項1~6のいずれか一項に記載の発酵培地。
【請求項8】
1種以上の植物衛生促進微生物を含むか又はそれからなる微生物培養物を培養する工程を含み、
請求項1~7のいずれか一項に記載の発酵培地の内容物が、最大72時間の期間内で前記培養物に供給される、発酵方法。
【請求項9】
前記微生物培養物が、分類階級:
-ファーミキューテス門(Firmicutes)、より好ましくはバチルス綱(Bacilli)のもの、より好ましくはバチルス目(Bacillales)のもの、より好ましくは:
バチルス科(Bacillaceae)のいずれか、より好ましくはバチルス属(Bacillus)のもの;
パエニバシラス科(Paenibacillaceae)、より好ましくはパエニバチルス属(Paenibacillus);
-プロバクテリア門(Proteobacteria)、より好ましくはガンマプロテオバクテリア綱(Gammaproteobacteria)のもの、より好ましくはシュードモナス目(Pseudomonadales)のもの、より好ましくはシュードモナス科(Pseudomonadaceae)のもの、より好ましくはシュードモナス属(Pseudomonas)のもの;
-プロバクテリア門(Proteobacteria)、より好ましくはベータプロテオバクテリア綱(Betaproteobacteria)のもの、より好ましくはバークホルデリア目(Burkholderiales)のもの、より好ましくはバークホルデリア科(Burkholderiaceae)のもの、より好ましくは:
バークホルデリア属(Burkholderia);
パラバークホルデリア属(Paraburkholderia)のいずれか;
-プロバクテリア門(Proteobacteria)、より好ましくはアルファプロテオバクテリア綱(Alphaproteobacteria)のもの、より好ましくはリゾビウム目(Rhizobiales)のもの、より好ましくは:
リゾビウム科(Rhizobiaceae)のいずれか、より好ましくはリゾビウム属(Rhizobium)のもの;
ブラジリゾビウム科(Bradyrhizobiaceae)、より好ましくはブラジリゾビウム属(Bradyrhizobium)のもの;
リゾビウム科(Rhizobiaceae)、より好ましくはシノリゾビウム属(Sinorhizobium)のもの;
-プロバクテリア門(Proteobacteria)、より好ましくはアルファプロテオバクテリア綱(Alphaproteobacteria)のもの、より好ましくはスフィンゴモナス目(Sphingomonadales)のもの、より好ましくはスフィンゴモナス科(Sphingomonadaceae)のもの、より好ましくはスフィンゴモナス属(Sphingomonas)のもの;
-アクチノバクテリア門(Actinobacteria)、より好ましくはアクチノバクテリア綱(Actinobacteria)のもの、より好ましくはストレプトマイセス目(Streptomycetales)のもの、より好ましくはストレプトマイセス科(Streptomycetaceae)のもの、より好ましくはストレプトマイセス属(Streptomyces)のもの;
-バクテロイデス門(Bacteroidetes)、より好ましくはフラボバクテリウム綱(Flavobacteriia)のもの、より好ましくはフラボバクテリウム目(Flavobacteriales)のもの、より好ましくはフラボバクテリウム科(Flavobacteriaceae)のもの、より好ましくはクリセオバクテリウム属(Chryseobacterium)のもの;
-アクチノバクテリア門(Actinobacteria)、より好ましくはアクチノバクテリア綱(Actinobacteria)のもの、より好ましくはコリネバクテリウム目(Corynebacteriales)のもの、より好ましくはノカルジア科(Nocardiaceae)のもの、より好ましくはロドコッカス属(Rhodococcus)のものからなる群から選択される1種以上の生物的防除微生物を含むか又はそれらからなり;
且つ前記微生物培養物が、
-異なる種の微生物及び/又は異なる株のある種の微生物からなる混合された培養物、又は
-1つの種の微生物、好ましくはある種の微生物の1種の株からなる純粋な培養物であり、
且つ好ましい生物的防除微生物が、分類学的パエニバチルス属(Paenibacillus)の一部、より好ましくは、パエニバチルス・コレエンシス(Paenibacillus koreensis)、パエニバチルス・リゾスファエラエ(Paenibacillus rhizosphaerae)、パエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)、パエニバチルス・アミロリティカス(Paenibacillus amylolyticus)、パエニバチルス・テラエ(Paenibacillus terrae)、パエニバチルス・ポリミクサ・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa polymyxa)、パエニバチルス・ポリミクサ・プランタラム(Paenibacillus polymyxa plantarum)、パエニバチルス新種エピフィティカス(Paenibacillus nov.spec epiphyticus)、パエニバチルス・テラエ(Paenibacillus terrae)、パエニバチルス・マセランス(Paenibacillus macerans)、パエニバチルス・アルベイ(Paenibacillus alvei)、より好ましくはパエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)、パエニバチルス・ポリミクサ・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa polymyxa)、パエニバチルス・ポリミクサ・プランタラム(Paenibacillus polymyxa plantarum)、パエニバチルス新種エピフィティカス(Paenibacillus nov.spec epiphyticus)、パエニバチルス・テラエ(Paenibacillus terrae)、パエニバチルス・マセランス(Paenibacillus macerans)、パエニバチルス・アルベイ(Paenibacillus alvei)、さらにより好ましくは、パエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)、パエニバチルス・ポリミクサ・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa polymyxa)、パエニバチルス・ポリミクサ・プランタラム(Paenibacillus polymyxa plantarum)及びパエニバチルス・テラエ(Paenibacillus terrae)のいずれかである、請求項8に記載の発酵方法。
【請求項10】
a)培養の間、前記微生物培養物の少なくとも1種の微生物が胞子を生成し、前記胞子が収集され、且つ/又は
b)無細胞懸濁液が、収集される、請求項8又は9のいずれか一項に記載の発酵方法。
【請求項11】
安定剤、フサリシジン及び/又は
a)殺真菌性、殺菌性、殺ウイルス性及び/又は植物防御活性化剤活性を有する1種以上の微生物農薬、
b)殺真菌性、殺菌性、殺ウイルス性及び/又は植物防御活性化剤活性を有する1種以上の生化学農薬、
c)殺虫性、殺ダニ活性、殺軟体動物性及び/又は殺線虫活性を有する1種以上の微生物農薬、
d)殺虫性、殺ダニ活性、殺軟体動物性、フェロモン及び/又は殺線虫活性を有する1種以上の生化学農薬、
e)呼吸阻害剤、ステロール生合成阻害剤、核酸合成阻害剤、細胞分裂及び細胞骨格形成又は機能の阻害剤、アミノ酸及びタンパク質合成の阻害剤、シグナル伝達阻害剤、脂質及び膜合成阻害剤、多部位作用を有する阻害剤、細胞壁合成阻害剤、植物防御誘導剤並びに未知の作用機序を有する殺菌剤から選択される1種以上の殺菌剤を任意選択によりさらに含む、請求項10に記載の方法によって得ることができるか又は得られる植物衛生促進組成物。
【請求項12】
請求項11に記載の組成物を表面に含む植物材料、好ましくは、植物繁殖材料。
【請求項13】
植物病原性真菌病を予防するか、制限するか若しくは低減し且つ/又は植物の衛生を改善し且つ/又は植物の産生量を増加させるための、請求項11に記載の組成物の使用。
【請求項14】
i)前記真菌病が、白さび病、べと病、うどんこ病、根こぶ病、菌核病、フサリウム属凋枯症及び腐敗病、灰色かび病、炭疽病、葉腐病、立枯病、キャビティ・スポット、塊茎病、さび病、黒根病、輪紋病、アファノミセス(aphanomyces)根腐病、アスコキタ(ascochyta)頸領腐れ、つる枯病、黒斑病、黒脚病、輪状斑紋、斑点病、セルコスポラ属(cercospora)、葉枯病、セプトリア(septoria)斑点病、斑点病、若しくはその組み合わせから選択され、且つ/又は
ii)前記真菌病が、以下の分類階級から選択される微生物によって引き起こされるか又は悪化させられる:
-フンタマカビ綱(Sordariomycetes)、より好ましくはヒポクレア目(Hypocreales)のもの、より好ましくはネクトリア科(Nectriaceae)のもの、より好ましくはフサリウム属(Fusarium)のもの;
-フンタマカビ綱(Sordariomycetes)、より好ましくはグロメレラ目(Glomerellales)のもの、より好ましくはグロメレラ科(Glomerellaceae)のもの、より好ましくはコレトトリカム属(Colletotrichum)のもの;
-ズキンタケ綱(Leotinomycetes)、より好ましくはビョウタケ目(Helotiales)のもの、より好ましくはキンカクキン科(Sclerotiniaceae)のもの、より好ましくはボトリチス属(Botrytis)のもの;
-クロイボタケ綱(Dothideomycetes)、より好ましくはプレオスポラ目(Pleosporales)のもの、より好ましくはプレオスポラ科(Pleosporaceae)のもの、より好ましくはアルテルナリア属(Alternaria)のもの;
-クロイボタケ綱(Dothideomycetes)、より好ましくはプレオスポラ目(Pleosporales)のもの、より好ましくはファエオスファエリア科(Phaeosphaeriaceae)のもの、より好ましくはファエオスファエリア属(Phaeosphaeria)のもの;
-クロイボタケ綱(Dothideomycetes)、より好ましくはボトリオスフェリア目(Botryosphaeriales)のもの、より好ましくはボトリオスフェリア科(Botryosphaeriaceae)のもの、より好ましくはマクロフォミナ属(Macrophomina)のもの;
-クロイボタケ綱(Dothideomycetes)、より好ましくはカプノディウム目(Capnodiales)のもの、より好ましくはマイコスフェレラ科(Mycosphaerellaceae)のもの、より好ましくはジモセプトリア属(Zymoseptoria)のもの;
-ハラタケ綱(Agraricomycetes)、より好ましくはアンズタケ目(Cantharellales)のもの、より好ましくはツノタンシキン科(Ceratobasidiaceae)のもの、より好ましくはリゾクトニア属(Rhizoctonia)又はタナテフォーラス属(Thanatephorus)のもの;
-プクシニア菌綱(Pucciniomycetes)、より好ましくはプクシニア目(Pucciniales)のもの、より好ましくはプクシニア科(Pucciniaceae)のもの、より好ましくはウロミセス属(Uromyces)又はプクシニア属(Puccinia)のもの;
-クロボキン綱(Ustilaginomycetes)、より好ましくはクロボキン目(Ustilaginales)のもの、より好ましくはクロボキン科(Ustilaginaceae)のもの、より好ましくはウスチラゴ属(Ustilago)のもの;
-卵菌綱(Oomycota)、より好ましくはフハイカビ目(Pythiales)のもの、より好ましくはフハイカビ科(Pythiaceae)のもの、より好ましくはフィチウム属(Pythium)のもの;
-卵菌綱(Oomycota)、より好ましくはツユカビ目(Peronosporales)のもの、より好ましくはツユカビ科(Peronosporaceae)のもの、より好ましくはフィトフトラ属(Phytophthora)のもの、プラスモパラ属(Plasmopara)又はシュードペロノスポラ属(Pseudoperonospora)のもの、請求項13に記載の使用。
【請求項15】
植物病原性真菌病を予防するか、制限するか若しくは低減し且つ/又は植物の衛生を増大させるための方法であって、有効量の請求項11に記載の組成物を前記植物、その部分若しくは繁殖材料に又は前記植物が成長することになる土壌に散布することを含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の衛生を改善し且つ/又は植物の産生量を増加させる分野に関する。特に、本発明は、植物病原性真菌病を予防するか、制限するか又は低減することに関する。
【0002】
これらの目標を鑑みて、本発明は、前述の目標のいずれかを達成するか又は促進するための材料及びそのような材料を使用する方法を提供する。本発明はまた、そのような植物衛生組成物を生成するための材料及び方法を提供する。
【背景技術】
【0003】
植物病原性真菌を防除する分野において、バイオ農薬を使用することが知られる。バイオ農薬は、それらが通常、毒性が少なく、標的有害生物により特異的であり、天然環境においてより早く分解できると考えられ、従来の農薬の使用を、特に、組み込まれた有害生物管理プログラムにおいて減少させることができるため、伝統的な合成殺菌剤より好ましい場合が多い。本発明の文脈において、バイオ農薬のうちの2つのクラスが特に興味深い:天然に存在する物質である生化学農薬、及び微生物が活性成分である微生物農薬。本発明は特に、そのようなバイオ農薬の生成を容易にし、その有効性を改善することを意図する。
【0004】
従来の農薬と比較して、バイオ農薬は一般に、生成により費用がかかり、したがって、それらの生態学的利点にもかかわらず、経済的に不利である。植物病原性真菌の防除のために、典型的には、胞子形成細菌が培養されている。例えば、Ryu et al.(Applied Biochemistry and Biotechnology 2019)は、フサリシジンの産生のためのパエニバチルス属(Paenibacillus)株を培養するための培地及び方法を記載する。同様に、国際公開第2018183383号パンフレットは、フサリシジン産生のためのパエニバチルス属(Paenibacillus)株のための培地及び培養方法を記載する。両方の刊行物において、培養培地は、個々の細菌株に適応させられ、したがって他の桿菌に一般化できないか、又はそれらは、高価な培地構成成分、とりわけ、酵母抽出物に依拠しており、同様に生成される生物的防除剤の価格の上昇につながり、その結果、伝統的に合成された殺菌剤とほとんど競合することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、先行技術の前述の不利点を低減するか又は克服しながら、微生物に基づくか又は微生物に由来する植物衛生促進組成物を提供することを目指す。特に、本発明は、(1)様々な生物的防除微生物に有用であり且つ(2)例えば、酵母抽出物などの敬遠されるアミノ酸供給源の必要性を低下させ、且つ/又は(3)前記微生物による抗真菌剤の産生を著しく増加させる培養培地を提供することを目指す。これに関して、本発明はまた、本発明の発酵培地に基づく培養方法を提供することを目指す。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、それに対応して、植物衛生促進微生物、好ましくは、抗真菌微生物の生成のための発酵培地であって、
-ニコチン酸及びビオチン、
(発酵培地中のニコチン酸の濃度は、少なくとも0.1mg/l、好ましくは少なくとも2mg/l、より好ましくは少なくとも5mg/l、より好ましくは5~100mg/l及びより好ましくは、10~100mg/lであり、且つ
発酵培地中のビオチンの濃度は、少なくとも0.01mg/l、好ましくは少なくとも0.05mg/l、より好ましくは0.05~1000mg/l、より好ましくは少なくとも0.12mg/l、より好ましくは0.12~1000mg/lである)、
及び
-メチオニン
(発酵培地中のメチオニンの濃度は、少なくとも0.01g/l、好ましくは少なくとも0.1g/l、より好ましくは少なくとも0.2g/l、より好ましくは0.2g/l~3g/lである)を含む発酵培地を提供する。
【0007】
本発明はさらに、1種以上の植物衛生促進微生物を含むか又はそれからなる微生物培養物を培養する工程を含む発酵方法を提供し、本発明による発酵培地の内容物は、最大72時間の期間内で培養物に供給される。
【0008】
本発明はまた、本発明による発酵方法によって得ることができるか又は得られる植物衛生促進組成物を提供する。
【0009】
さらに、本発明は、本発明による組成物を表面上に含む植物材料、好ましくは、植物繁殖材料を提供する。
【0010】
本発明はまた、植物病原性真菌病を予防するか、制限するか若しくは低減し且つ/又は植物の衛生を改善し且つ/又は植物の産生量を増加させるための本発明の植物衛生促進組成物の使用を提供する。
【0011】
また、本発明は、植物病原性真菌病を予防するか、制限するか若しくは低減し且つ/又は植物の衛生を増大させるための方法であって、有効量の本発明による組成物を植物、その部分若しくは繁殖材料に又は植物が成長することになる土壌に散布することを含む方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】培地組成物上の光学密度(OD)の依存を示す。ODによって証明されるとおり、ニコチン酸の増加だけで、微生物生物体量における増加の大部分を占める。
【
図2】実施例2の培養におけるニコチン酸濃度に依存する最終ODの動向を示す。ニコチン酸濃度の増大により、最大の細菌増殖が達成される。
【
図3】実施例2において得られる発酵ブロス中の全体的なフサリシジンA、B及びDの濃度を示す。フサリシジン濃度は、ニコチン酸のより高い初期濃度で増大される。およそ10mg/lのニコチン酸で、フサリシジン濃度における増大が安定し始める。
【
図4】ビオチン濃度に依存する最終ODを示す。ビオチンの非存在下で、最大の細菌増殖速度に達するための時間は、著しく遅延され、最終の生物体量濃度は低減される。
【
図5】発酵の48時間後の発酵ブロス中のフサリシジンの濃度を示す。フサリシジン濃度は、最低の初期酵母抽出物含量及び高い初期濃度のDL-メチオニンを有する培地において最高であり、上昇した濃度の酵母でさらに増大しない。
【
図6】培地組成物に依存する光学密度の動向を示す。ODの増大によって示されるとおり、細菌増殖速度は、完全酵母抽出物培地と比較して低減した含量の酵母抽出物並びに増大した濃度のDL-メチオニン及びニコチン酸を含む培地中で維持される。
【
図7】培地組成に依存する酵母抽出物含有培地に関する最大フサリシジン濃度に対するフサリシジン濃度の動向を示す。フサリシジン濃度は、減少した含量の酵母抽出物並びに増大した濃度のDL-メチオニン及びニコチン酸を含むそれらの培地においてより高い。
【
図8】塩の存在に依存するODの動向を示す。光学密度によって示されるとおりの最大微生物増殖は、塩の存在下で延長される。
【
図9】塩の存在に依存するフサリシジン濃度の動向を示す。フサリシジン濃度は、塩の添加を伴わない対応する培地と比較して塩の存在下でより急速に増大し、より高い最大値に達する。
【
図10】培地組成に依存する酸素移動速度(OTR)の動向を示す。OTRによって示されるとおりの最大微生物代謝活性は、糖供給源濃度に関して標準化するときに先行技術の培地と比較して本発明の培地で最も高い。
【
図11】培地組成に依存するフサリシジン濃度(フサリシジンA、B及びDの合計)の動向を示す。フサリシジン濃度は、糖供給源濃度に関して標準化するときに先行技術の培地と比較して本発明の培地で最も高い。
【
図12】異なる培地における様々な植物衛生促進微生物の培養後のフサリウム・グラミネアラム(Fusarium graminearum)に対する無細胞培養濾液の有効性を示す。同じ濃度の炭素供給源がそれぞれのアプローチにおいて使用された。一般的に、有効性は、本発明による培地中のそれらの生物体の培養後に得られる濾液に関して改善される。
【
図13】パエニバチルス属(Paenibacilus)の培養後のボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に対する無細胞培養濾液の有効性を示す。一般的に、有効性は、本発明による培地中における培養後に得られる濾液に関して改善される。
【
図14】異なる培地における野生型祖先と比較した18種のパエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)の化学的NTG変異体に関して得られるフサリシジンA、B及びDの合計の標準化された濃度を示す。NTGによる化学的変異誘発の後、フサリシジン産生は、試験された18種のうちの15種において複合培地と比較して本発明による最小培地において著しく増大された。さらに、7種の変異体に関して、フサリシジン産生は、複合培地における野生型株のフサリシジン産生と比較して最小培地において明確に高かった。4種の変異体のみが、複合培地において明確に改善されたフサリシジン産生を示した。
【
図15】
図14において示されたものと同じ株及び培地に関するフサリシジンA、B及びDの合計産生量を示す。産生量は、フサリシジンA、B及びDの合計濃度をOD600で割ることによって近似される。全ての変異体に関して、フサリシジン産生量は、本発明による最小培地において、野生型と比較して増加される。1種の変異体のみが、複合培地において培養されるときに野生型と比較してフサリシジン産生量の改善を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、発酵培地を提供する。本発明によれば、発酵培地は、微生物を維持するか又は増殖させるための固体、半固体又は好ましくは液体である。本発明の発酵培地は、好ましくは、バイオリアクタータンクにおける微生物の培養に好適である。本発明によれば、微生物の用語「増殖」、「培養」及び「発酵」は互換的に使用され、1種以上の微生物が、発酵培地から得られる栄養が、微生物に増殖させ、また任意選択により胞子形成させるようにそれらの代謝を維持する発酵培地と接触され、好ましくはその中で浸漬されるプロセスを意味する。
【0014】
本発明の発酵培地は、植物衛生促進微生物の産生のために好適であり、そのために設計される。植物衛生促進微生物は、微生物バイオ農薬として作用することができる。本発明の発酵培地における培養のための微生物は、好ましくは、原核微生物である。好適であり且つ特に好ましい微生物は、下に記載される。微生物は、植物病原菌の増殖を阻害することによって、例えば、そのような病原菌を餌にするか又は子孫、特に、真菌胞子のそれらの成熟又は生成を妨げることによって植物衛生を促進する。加えて、又は代わりに、微生物はまた、1種以上の植物病原菌を阻害する代謝産物を産生し得る。例えば、いくつかのパエニバチルス属(Paenibacillus)微生物は、胞子中で濃縮されるか又は胞子に結合されるフサリシジンを産生する。胞子が植物組織に散布されるとき、生成物又は発酵ブロス中に存在するフサリシジンは、真菌植物病原菌を直接的に阻害するか又は死滅させ、出芽され、増殖した細菌細胞は、そのような抗真菌化合物のさらなる長期間の供給を確実にする。
【0015】
本発明の発酵培地は、好ましくは、本明細書に記載されるとおりの抗真菌微生物の培養に好適であるか又はそれに適応させられる。本発明による真菌という用語は、広く理解されることになり、ウドンコ病、腐敗病、立ち枯れ病、胴枯れ病又は植物上の斑点の発症に関与する任意の微生物を意味する。特に、本発明によれば、真菌という用語は、本明細書に記載される真菌病のいずれかに関与する微生物を意味する。本発明に特に関係する真菌もまた本明細書に記載される。同様に、抗真菌微生物又は抗真菌化合物という用語は、本明細書に記載されるとおりの1種以上の真菌誘導性植物病を予防するか、制限するか又は低減することができる微生物又は構成成分又は物質を意味する。
【0016】
本発明の発酵培地は、ニコチン酸、ビオチン及びメチオニンを含む。驚くべきことに、これらの構成成分は、植物衛生促進微生物、特に、パエニバチルス属(Paenibacillus)の増殖を促進するだけでなく、本発明の培地で発酵された微生物の抗真菌活性を標準的な微生物培地と比較して増大させもすることが見出された。さらに、本発明の発酵培地の構成成分は、驚くべきことに、本発明の発酵培地において増殖される微生物の抗真菌活性を低減することなく敬遠される培地構成成分、特に、酵母抽出物の含量を減少させることを可能にする。
【0017】
本明細書で別段の指定がない限り、本発明の発酵培地の構成成分の濃度は、それぞれの物質それ自体に基づいて計算される。例えば、本発明の発酵培地が、塩又はそのエステルの形態でメチオニンを含有するとき、濃度は、追加の塩又はエステル構成成分を補うために適宜に増大されなければならない。
【0018】
さらに、反対のことが明示的に宣言されない限り、発酵培地構成成分の濃度は、発酵培地の単位体積当たりの添加された構成成分の量を指し、したがって、必ずしも単位体積当たりの前記成分の総量とは限らない。本発明の発酵培地が、複合培地構成成分、特に、敬遠される構成成分、及び特に酵母抽出物又は酵母自己溶解物を含む場合、複合培地構成成分中のそのような物質の存在に起因する濃度は、無視される。例えば、本発明の発酵培地が10g/lの酵母抽出物を含むとき、それにもかかわらず、本発明の発酵培地の構成成分は、単位体積当たりのそれぞれの量で加えられ、例えば、5~100mg/lのニコチン酸、0.05~1000mg/lのビオチン及び0.2~3g/lのメチオニンが加えられることが好ましい。
【0019】
本明細書に記載されるとおり、ニコチン酸の添加は、例えば、パエニバチルス属(Paenibacillus)の植物衛生促進微生物の増殖を促進するだけでなく、フサリシジン産生量の増加も有利にもたらす。これは、フサリシジン産生について最適化されたと称される発酵培地を既に記載したRyu et al.2019による前述の刊行物に鑑みて非常に驚くべきことであった。
【0020】
さらに、驚くべきことに、ビオチンの添加は、例えば、パエニバチルス属(Paenibacillus)の植物衛生促進微生物の増殖に必須ではなく、有利にそのような微生物の増殖を促進することが見出された。組み合わせて、ニコチン酸及びビオチンの添加は、植物衛生促進微生物生物体量、及び該当する場合には、対応する胞子の迅速な生成を可能にする。したがって、本質的に、本発明の植物衛生促進組成物の生成に必要な期間は、有利に短縮される。次に、これは、本発明の植物衛生促進組成物の生成のための発酵植物の1年当たりの産出量を増加させ、それにより、本発明の植物衛生促進組成物の対費用効果を改善させる。
【0021】
驚くべきことに、メチオニンが、本発明の発酵培地において発酵される植物衛生促進微生物によって産生される抗真菌化合物の産生量を損なうことなく、敬遠される培地構成成分、特に、酵母抽出物又は酵母自己溶解物の含量を減少させるための必須の構成成分であることも見出された。酵母抽出物の含量を85%減少させた後でさえ、発酵を長引かせることなく発酵終了時のフサリシジン濃度がさらに増大されたことは特に驚くべきことであった。この点に関して、ニコチン酸及びビオチンの添加のようなメチオニンの添加は、抗真菌化合物、特に、フサリシジンの一定量の発酵に必要な時間を有利に減少させ、且つ/又は発酵時間が減少されないときにそのような構成成分の産出量を増加させる。
【0022】
本発明の発酵培地中のニコチン酸の濃度は、少なくとも0.1mg/l、好ましくは少なくとも2mg/l、より好ましくは少なくとも5mg/l、より好ましくは5~100mg/lである。上記のとおり、これはつまり、少なくとも0.1mg、好ましくは少なくとも2mg、より好ましくは少なくとも5mg、より好ましくは5~100mg、より好ましくは10~100mgが、1リットルの発酵培地に加えられることである。
【0023】
本発明の発酵培地中のビオチンの濃度は、少なくとも0.01mg/l、好ましくは少なくとも0.05mg/l、より好ましくは0.05~1000mg/l、より好ましくは少なくとも0.12mg/l、より好ましくは0.12~1000mg/lである。また、上記のとおり、これはつまり、少なくとも0.01mg、好ましくは少なくとも0.05mg、より好ましくは0.05~1000mg、より好ましくは少なくとも0.12mg、より好ましくは0.12~1000mgが、1リットルの発酵培地に加えられることである。
【0024】
本発明の発酵培地中のメチオニンの濃度は、少なくとも0.01g/l、好ましくは少なくとも0.1g/l、より好ましく0.2g/l、より好ましくは0.2~3g/lである。上記のとおり、これはつまり、少なくとも0.01g、好ましくは少なくとも0.1g、より好ましくは少なくとも0.2g、より好ましくは0.2~3gが、1リットルの発酵培地に加えられることである。
【0025】
本発明による発酵培地は、徐放性アミノ酸供給源をさらに含むことが好ましい。驚くべきことに、個々のアミノ酸を同等の濃度で供給する代わりに徐放性アミノ酸供給源を供給することによって、抗真菌物質の合成速度を高めることができることが見出された。特に、大豆ミールのような徐放性アミノ酸供給源を同等の量の遊離アミノ酸によって置き換えることによって、パエニバチルス属(Paenibacillus)によって産生されるフサリシジンの最終濃度への到達を2又は3倍遅延させることができる。
【0026】
徐放性アミノ酸供給源は、1つ以上のタンパク質供給源、1つ以上のタンパク質ハイブリッド供給源、及びより好ましくないが、1つ以上の敬遠される供給源から選択される。それらの徐放性アミノ酸供給源はまた、1つ以上のタンパク質供給源及び1つ以上のタンパク質の混合物、加水分解物供給源、1つ以上のタンパク質供給源及び1つ以上の敬遠される供給の混合物、1つ以上のタンパク質加水分解物供給源及び1つ以上の敬遠される供給源の混合物、並びに1つ以上のタンパク質供給源、1つ以上のタンパク質加水分解物供給源及び1つ以上の敬遠される供給源の組み合わせを含み得る。
【0027】
本発明による徐放性アミノ酸供給源のタンパク質供給源は、コーンスティープリカー、乳タンパク質、脱脂乳タンパク質、乳清タンパク質、カゼイン、エンドウマメタンパク質、綿実タンパク質、コムギグルテンタンパク質、ブタタンパク質、ウシタンパク質、ゼラチン、卵タンパク質、魚タンパク質、微生物タンパク質、大豆タンパク質及び大豆ミールからなる群から選択される。好ましいタンパク質供給源は、コーンスティープリカー、エンドウマメタンパク質、綿実タンパク質、微生物タンパク質及び大豆ミールであり、より好ましいタンパク質供給源は、コーンスティープリカー、大豆タンパク質及び大豆ミールであり、最も好ましくは、タンパク質供給源は、大豆ミールである。本発明のために、タンパク質供給源は、任意の形態、例えば、低脂肪若しくは脱脂大豆ミール又は低脂肪大豆粉及び火であぶられたか又はあぶられていない大豆ミールであり得る。
【0028】
本発明によるそれらの徐放性アミノ酸供給源のタンパク質加水分解物供給源は、前述のタンパク質供給源、トリプトース(タンパク質混合物由来のペプトン、トリプシン消化物)、プロテオース-ペプトン、動物タンパク質由来のペプトン、カゼイン加水分解物、カゼイン由来のペプトン、トリプトン(カゼイン由来のペプトン)、ゼラチン由来のペプトン、ラクトアルブミン加水分解物、肝臓加水分解物、肉由来のペプトン、ブタ心臓由来のペプトン、植物タンパク質由来のペプトン、ソラマメ由来のペプトン、トウモロコシ由来のグルテン加水分解物、エンドウマメ由来のペプトン、ジャガイモ由来のペプトン、大豆由来のペプトン、大豆ミール由来のペプトン、コムギ由来のペプトン、真菌タンパク質由来のペプトン及びポテトインフュージョン粉末の1種以上の加水分解物からなる群から選択される。好ましいタンパク質加水分解物供給源は、大豆由来のペプトン、大豆ミール由来のペプトン、コムギ由来のペプトン及びエンドウマメ由来のペプトンである。
【0029】
本発明の発酵培地のための徐放性アミノ酸供給源において、以下の供給源は敬遠される:特に、ブタ脳由来の脳抽出物;脳心臓浸出液;特に、ウシ心臓由来の心臓抽出物;特に、ウシ心臓由来の心臓浸出液粉末;肉抽出物;酵母自己溶解物及び酵母抽出物。これらの供給源は、それらが非常に複雑であり、したがって、異なる装入量の敬遠される供給源に関する組成において、特に、酵母自己溶解物及び酵母抽出物の場合において変動するため、敬遠される。これらの供給源は一般に、前述のタンパク質又はタンパク質加水分解物供給源より高価である。したがって、たとえ特定の発酵目的のための本発明による発酵培地が、敬遠される供給源の1つ以上を含むことが必要であり得るとしても、それにもかかわらず、本発明は、製品品質、例えば、植物衛生促進微生物又はフサリシジン産生の発酵速度を損なうことなくそのような敬遠される供給源の含量を減少させる方法を提供する。
【0030】
存在する場合、本発明による発酵培地中の前述の徐放性アミノ酸供給源の総濃度は、0~100g/l、好ましくは、0.1~100g/lである。本明細書で示される例に照らして、当業者は、自身の特定の発酵の必要性に好適な濃度を選択することができる。
【0031】
本発明は、特に、発酵培地を提供し、徐放性アミノ酸供給源を含む発酵培地中の酵母抽出物及び酵母自己溶解物の総濃度は、0~8g/l、好ましくは、0~3g/lであり、且つ特に好ましくは、発酵培地中の敬遠される供給源の総濃度は、0~8g/l、好ましくは、0~3g/lである。本明細書の実施例に示されるとおり、本発明による発酵培地は、植物衛生促進微生物、特に、パエニバチルス属(Paenibacillus)の増殖速度を損なうことなく、敬遠される徐放性アミノ酸供給源及び特に酵母抽出物の濃度を低減することができ、一方で同時に、また驚くべきことに、フサリシジン産生について最適化されたと称される培地とも比較して、2倍超のフサリシジンの産生を可能にする。
【0032】
本発明による発酵培地は、糖供給源をさらに含むことが好ましい。糖供給源は、植物衛生促進微生物の発酵における炭素源として、及びエネルギー源としても働く。発酵培地に従う糖供給源は、グルコース、デキストロース、デンプン、フルクトース、ガラクトース、キシロース、キシリトール、イヌリン、ソルビトール、フコース、モラセス、スクロース、ラクトース、グリセロール、ペクチン、ガラクツロン酸、マルトース、マルトデキストリン、マルトトリオース及び高級マルトオリゴ糖若しくはマルトースシロップ又はその混合物からなる群から選択される。本発明を説明するために、マルトースシロップの濃度は、50重量%の水性シロップに基づいて計算され;シロップ中のマルトース濃度は、50%未満であり、マルトースシロップの体積は、それに応じて調整される必要がある。存在する場合、培地中の前述の糖供給源の総濃度は、少なくとも5g/l、好ましくは40g/l、より好ましくは50~400g/lである。
【0033】
さらに好ましくは、本発明による発酵培地はさらに、
-MnSO4*H2O:1~1000mg/l、好ましくは、8~100mg/l
-CuSO4*5H2O:0.1~100mg/l、好ましくは、2~8mg/l
-Na2MoO4*2H2O:0.1~50mg/l、好ましくは、1~5mg/l
-Fe2(SO4)3*H2O:0.8~1000mg/l、好ましくは、5~50mg/l
-クエン酸:0.1~100g/l、好ましくは、0.5~20g/l
及び任意選択により
-Ca(NO3)2*4H2O:0~3g/l、好ましくは、0~1g/l
を含む。
【0034】
驚くべきことに、そのよう物質の添加は、植物衛生促進微生物による抗真菌物質の産生のさらなる増加をもたらすことが見出された。例えば、驚くべきことに、パエニバチルス属(Paenibacillus)の微生物を使用する発酵におけるフサリシジンの産生速度及び最終濃度が増大されることが見出された。さらに、驚くべきことに、様々な植物衛生促進微生物において、そのような発酵から収集される無細胞材料の抗真菌活性が増大されることが見出された。
【0035】
本発明に従ってさらに好ましくは、発酵培地はさらに、
-以下のアミノ酸の1つ以上、又は好ましくは全て
ヒスチジン:少なくとも10mg/l、好ましくは、50~1000mg/l、
プロリン:少なくとも10mg/l、好ましくは、300~1000mg/l、
アルギニン:少なくとも10mg/l、好ましくは、50~1000mg/l、
グルタミン酸:少なくとも10mg/l、好ましくは、200~5000mg/l、
-及び任意選択により、以下のアミノ酸の1つ以上、又は好ましくは全て
システイン:少なくとも10mg/l、好ましくは、50~1000mg/l、最も好ましくは、300~600mg/l
トリプトファン:少なくとも10mg/l、好ましくは、50~1000mg/l、最も好ましくは、200~500mg/l
を含む。
【0036】
前述のアミノ酸の添加により、達成可能な総フサリシジン濃度を低減することなく徐放性アミノ酸供給源、好ましくは、大豆粉の含量を減少させることができる。
【0037】
本発明は、特に、好ましい発酵培地を提供し、
-発酵培地中の敬遠される徐放性アミノ酸供給源の濃度は、0~3g/lであり、且つ発酵培地中の酵母抽出物及び酵母自己溶解物の濃度は、0~3g/lであり、
-発酵培地中の全体的な糖供給源の濃度は、10~100g/lであり、且つ糖供給源は、好ましくは、マルトース、マルトデキストリン、マルトトリオース及び高級マルトオリゴ糖又はマルトースシロップを含むか又はそれからなり、且つ
-全体的な徐放性アミノ酸タンパク質又はタンパク質加水分解物供給源の濃度は、5~100g/lであり、且つ徐放性アミノ酸供給源は、好ましくは、大豆ミール又はその加水分解物を含むか又はそれからなる。
【0038】
そのような発酵培地は、本発明によって伝えられる利点を達成することができる。そのような発酵培地はさらに、下の実施例において記載される。
【0039】
本発明はまた、発酵方法を提供する。本発明の発酵方法において、微生物培養物が培養される。用語「培養」は、所望の構成成分の量を、好適な環境においてそのような構成成分の産生のための1種以上の微生物に好適な栄養を供給することによって培養期間にわたって増加させる任意の微生物学的プロセスを意味する。本発明のために、好適な栄養は、本発明の培養培地によって提供されるか又は本明細書に記載されるとおりの培養培地に加えられる。本発明に従って産生されることになる所望の構成成分は、微生物自体、その胞子若しくはシスト又は発酵中に微生物によって産生される代謝産物、例えば、フサリシジンであり得る。本発明による微生物は、植物衛生促進微生物であり;好ましい微生物が本明細書に記載される。
【0040】
発酵方法は、バッチ法として実施されてもよく、微生物は、発酵培地を含む発酵槽において提供され、続いて、微生物は、発酵槽中で培養され、最終的に、発酵槽内容物が収集される。発酵はまた、フェドバッチ工程として実施されてもよいし、フェドバッチ工程を含んでもよく、発酵の間、追加の構成成分が発酵培地に加えられることによって、名目上の発酵槽体積に達するまで発酵槽内容物の体積を増加させる。これは、例えば、追加の構成成分を発酵培地に連続的に供給することによって又は断続的な大量供給によってなされ得る。バッチ又はフェドバッチ発酵に関して、収集中に発酵槽内容物は完全には除去されない可能性もあるが、一部は次の発酵バッチのために発酵槽中に接種材料として残される。両方のプロセスが組み合わされてもよい。本発明の発酵方法はまた、連続培養として、例えば、タービドスタット又はケモスタットとして実施され得る。
【0041】
本発明の発酵方法において、本発明の発酵培地の内容物が、微生物に供給される。これは、本発明の発酵培地を提供すること、1種以上の植物衛生促進微生物を含むスターター微生物培養物を培地に加えること及び培養物を培養することによって達成され得る。発酵を実行する別の方法は、培地を提供すること、1種以上の植物衛生促進微生物を含むスターター微生物培養物を培地に加えること、及び培養中に本発明の発酵培地の内容物を加えることである。発酵培地の内容物の添加は、培養中に連続的に又は繰り返して1つの工程で実施され得る。そのような発酵において使用される植物衛生促進微生物が胞子形成能を有するとき、胞子形成を遅延させるために十分な期間飢餓状態を妨げ且つ胞子形成に入るまで栄養細胞の数を増加させて、高い最終胞子濃度を達成することが望ましい。
【0042】
本発明の発酵培地の内容物が培養中に加えられるとき、発酵ブロス体積に対して以下の有効投与量が好ましい:
-ニコチン酸:少なくとも0.04mg/(l d)、好ましくは少なくとも0.86mg/(l d)、より好ましくは少なくとも2mg/(l d)、より好ましくは2~66mg/(l d)、
ビオチン:少なくとも0.004mg/(l d)、好ましくは少なくとも0.02mg/(l d)、より好ましくは0.02~660mg/(l d)、より好ましくは0.05mg/(l d)、より好ましくは0.05~660mg/(l d)、
-メチオニン:少なくとも4mg/(l d)、好ましくは少なくとも40mg/(l d)、より好ましくは少なくとも80mg/(l d)、より好ましくは0.08~2g/(l d)。
【0043】
発酵培地構成成分のための前述の有効投与量は、自由に選択される終点で終わる24時間の間に加えられた構成成分の質量を合計し、24時間の間の発酵ブロス体積で割ることによって計算される。例えば、発酵開始(t=0)の2時間後、4時間後、6時間後及び28時間後に構成成分が加えられる発酵を想定する。次に、本発明の発酵方法は、本発明の発酵培地のそれぞれの必須構成成分について、t=0で発酵培地中に存在し、2時間目、4時間目及び/又は6時間目の添加の後に、24時間目の発酵ブロス体積で割ったそれぞれの構成成分の総量が、本発明による発酵培地の濃度又は有効投与量の上記定義に該当する場合に実施され得る。しかしながら、本発明の発酵方法はまた、本発明の発酵培地のそれぞれの必須構成成分について、28時間目の発酵ブロス体積で割った4時間目、6時間目及び28時間目の発酵培地中に存在するそれぞれの構成成分の総量が、本発明による発酵培地の濃度又は有効投与量の上記定義に該当する場合に実施され得る。したがって、本発明の発酵方法は、柔軟な投与量管理体制を有利に可能にする。
【0044】
本発明の発酵培地の必須構成成分及び/又は通性の構成成分の全てが一定量で加えられることが好ましいが、必要ではない。代わりに、高い量で最初に糖供給源を加え、後の添加で加えられる量を減少させることによって、培養される1種以上の微生物の急速な増殖を最初に可能することも有利である。さらに、24時間後の添加における徐放性アミノ酸供給源の量を増加させ、胞子形成の発生時又は胞子形成の発生後の添加における徐放性アミノ酸供給源の量を減少させることが好ましい。
【0045】
本発明の発酵培地のさらなる独立した構成成分の好ましい有効投与量は、
-請求項2に定義されるとおりの徐放性アミノ酸供給源の合計:0~100g/(l d)、好ましくは0.04~100g/(l d)(好ましくは、培養の間の発酵培地中の酵母抽出物及び酵母自己溶解物の総濃度は、0~5g/(l d)、好ましくは0~1.3g/(l d)であり、且つ培養の間の発酵培地中の敬遠される供給源の特に好ましい総濃度は、0~5g/(l d)、好ましくは、0~1.3g/(l d)である)、
-請求項4に定義されるとおりの糖供給源の合計は、好ましくは少なくとも2g/(l d)、好ましくは少なくとも17g/(l d)、より好ましくは12~270g/(l d)である、
-MnSO4*H2O:好ましくは1~670mg/(l d)、より好ましくは3~67mg/(l d)
-SCuSO4*5H2O:好ましくは0.04~67mg/(l d)、より好ましくは0.86~5.5mg/(l d)
-Na2MoO4*2H2O:好ましくは0.1~10mg/(l d)、より好ましくは1~5mg/(l d)
-Fe2(SO4)3*H2O:好ましくは0.3~670mg/(l d)、より好ましくは2~35mg/(l d)
-クエン酸:好ましくは0.04~67g/(l d)、より好ましくは0.2~15g/(l d)
-Ca(NO3)2*4H2O:好ましくは0~2g/(l d)、より好ましくは0~0.5g/(l d)
-以下のアミノ酸の好ましくは1つ以上又はより好ましくは全て
ヒスチジン:少なくとも4mg/(l d)、好ましくは21~670mg/(l d)、
プロリン:少なくとも4mg/(l d)、好ましくは120~670mg/(l d)、
アルギニン:少なくとも4mg/(l d)、好ましくは21~670mg/(l d)、
グルタミン酸:少なくとも4mg/(l d)、好ましくは85~670mg/(l d)、
-以下のアミノ酸の好ましくは1つ以上又はより好ましくは全て:
システインシステイン:少なくとも4mg/(l d)、好ましくは21~670mg/(l d)、最も好ましくは120~400mg/(l d)
トリプトファン:少なくとも4mg/(l d)、好ましくは21~670mg/(l d)、最も好ましくは85~350mg/(l d)
である。
【0046】
これらの有効投与量により、個々の物質又は物質群に関して上で記載される利点が達成され得る。
【0047】
本発明の発酵方法は、好ましくは、発酵培地で実施され、その構成成分は、敬遠される徐放性アミノ酸供給源を除いてそれぞれの最小濃度より高い濃度において存在する。したがって、例えば、初期発酵培地は、少なくとも2mg/lのニコチン酸、少なくとも0.05mg/lのビオチン、少なくとも0.1g/lのメチオニンを含み、好ましくは、少なくとも20g/lのマルトースシロップ(50重量%)も含み、好ましくは、少なくとも3g/l、より好ましくは少なくとも6g/lの大豆ミールも含む。同様に、本発明の発酵培地の構成成分が、培養期間にわたって加えられる場合、加えられる量は、敬遠される徐放性アミノ酸供給源を除いて本発明の発酵培地に関する最小量より高いことが好ましい。
【0048】
本発明の発酵培地は、好ましくは、本発明の発酵方法において使用される微生物のためのものであり、その結果、微生物培養物は、好ましくは、分類階級:
-ファーミキューテス門(Firmicutes)、より好ましくはバチルス綱(Bacilli)のもの、より好ましくはバチルス目(Bacillales)のもの、より好ましくは:
バチルス科(Bacillaceae)のいずれか、より好ましくはバチルス属(Bacillus)のもの;
パエニバシラス科(Paenibacillaceae)、より好ましくはパエニバチルス属(Paenibacillus);
-プロバクテリア門(Proteobacteria)、より好ましくはガンマプロテオバクテリア綱(Gammaproteobacteria)のもの、より好ましくはシュードモナス目(Pseudomonadales)のもの、より好ましくはシュードモナス科(Pseudomonadaceae)のもの、より好ましくはシュードモナス属(Pseudomonas)のもの;
-プロバクテリア門(Proteobacteria)、より好ましくはベータプロテオバクテリア綱(Betaproteobacteria)のもの、より好ましくはバークホルデリア目(Burkholderiales)のもの、より好ましくはバークホルデリア科(Burkholderiaceae)のもの、より好ましくは:
バークホルデリア属(Burkholderia);
パラバークホルデリア属(Paraburkholderia)のいずれか;
-プロバクテリア門(Proteobacteria)、より好ましくはアルファプロテオバクテリア綱(Alphaproteobacteria)のもの、より好ましくはリゾビウム目(Rhizobiales)のもの、より好ましくは:
リゾビウム科(Rhizobiaceae)のいずれか、より好ましくはリゾビウム属(Rhizobium)のもの;
ブラジリゾビウム科(Bradyrhizobiaceae)、より好ましくはブラジリゾビウム属(Bradyrhizobium)のもの;
リゾビウム科(Rhizobiaceae)、より好ましくはシノリゾビウム属(Sinorhizobium)のもの;
-プロバクテリア門(Proteobacteria)、より好ましくはアルファプロテオバクテリア綱(Alphaproteobacteria)のもの、より好ましくはスフィンゴモナス目(Sphingomonadales)のもの、より好ましくはスフィンゴモナス科(Sphingomonadaceae)のもの、より好ましくはスフィンゴモナス属(Sphingomonas)のもの;
-アクチノバクテリア門(Actinobacteria)、より好ましくはアクチノバクテリア綱(Actinobacteria)のもの、より好ましくはストレプトマイセス目(Streptomycetales)のもの、より好ましくはストレプトマイセス科(Streptomycetaceae)のもの、より好ましくはストレプトマイセス属(Streptomyces)のもの;
-バクテロイデス門(Bacteroidetes)、より好ましくはフラボバクテリウム綱(Flavobacteria)のもの、より好ましくはフラボバクテリウム目(Flavobacteriales)のもの、より好ましくはフラボバクテリウム科(Flavobacteriaceae)のもの、より好ましくはクリセオバクテリウム属(Chryseobacterium)のもの;
-アクチノバクテリア門(Actinobacteria)、より好ましくはアクチノバクテリア綱(Actinobacteria)のもの、より好ましくはコリネバクテリウム目(Corynebacteriales)のもの、より好ましくはノカルジア科(Nocardiaceae)のもの、より好ましくはロドコッカス属(Rhodococcus)のものからなる群から選択される1種以上の生物的防除微生物を含むか又はそれらからなる。
【0049】
これらの分類階級のメンバーは、それらの植物衛生促進活性に関して及び好ましくはそれらの抗真菌活性のために知られている。実施例に示されるとおり、本発明の発酵方法において使用される本発明の発酵培地は、様々な真菌植物病に対して有効な本発明の生成物を作製するのに有用である。特に、以下の種のメンバーが、本発明の発酵方法における微生物培養物の包含又は形成に好ましい:
パエニバチルス属(Paenibacillus)種:P.アベカワエンシス(P.abekawaensis)、P.アビシ(P.abyssi)、P.アセリス(P.aceris)、P.アセチ(P.aceti)、P.アエスツアリイ(P.aestuarii)、P.アガレクセデンス(P.agarexedens)、P.アガリデボランス(P.agaridevorans)、P.アルバ(P.alba)、P.アルビダス(P.albidus)、P.アルブス(P.albus)、P.アルギノリティカス(P.alginolyticus)、P.アルゴリフォンティコーラ(P.algorifonticola)、P.アルカリテラエ(P.alkaliterrae)、P.アルベイ(P.alvei)、P.アミロリティカス(P.amylolyticus)、P.アナエリカヌス(P.anaericanus)、P.アンタルクティカス(P.antarcticus)、P.アンチビオチコフィラ(P.antibioticophila)、P.アントリ(P.antri)、P.アピアリエス(P.apiaries)、P.アピアリウス(P.apiarius)、P.アピス(P.apis)、P.アキスタグニ(P.aquistagni)、P.アラチディス(P.arachidis)、P.アルクティカス(P.arcticus)、P.アサメンシス(P.assamensis)、P.アウランティアクス(P.aurantiacus)、P.アゾレデュセンス(P.azoreducens)、P.アゾティフィゲンス(P.azotifigens)、P.バエクロクダミソリ(P.baekrokdamisoli)、P.バルキノネンシス(P.barcinonensis)、P.バレンゴルトジ(P.barengoltzii)、P.ベイジンゲンシス(P.beijingensis)、P.ボレアリス(P.borealis)、P.ボウチェスダーホネンシス(P.bouchesdurhonensis)、P.ボビス(P.bovis)、P.ブラジレンシス(P.brasilensis)、P.ブラシカエ(P.brassicae)、P.ブリオフィラム(P.bryophyllum)、P.カエスピティス(P.caespitis)、P.カメリアエ(P.camelliae)、P.カメロウネンシス(P.camerounensis)、P.カンピナセンシス(P.campinasensis)、P.カスタネアエ(P.castaneae)、P.カタルパエ(P.catalpae)、P.カトルミイ(P.cathormii)、P.カベルナエ(P.cavernae)、P.セルロシリティカス(P.cellulosilyticus)、P.セルロシトロフィカス(P.cellulositrophicus)、P.チャルタリウス(P.chartarius)、P.チベンシス(P.chibensis)、P.チネンシス(P.chinensis)、P.チンジュエンシス(P.chinjuensis)、P.キチノリティカス(P.chitinolyticus)、P.コンドロイティヌス(P.chondroitinus)、P.チュンガンゲンシス(P.chungangensis)、P.シネリス(P.cineris)、P.シソロケンシス(P.cisolokensis)、P.コンタミナンス(P.contaminans)、P.クッキイ(P.cookii)、P.クラッソストレアエ(P.crassostreae)、P.ククミス(P.cucumis)、
P.カードラノリティカス(P.curdlanolyticus)、P.テジョネンシス(P.daejeonensis)、P.ダカレンシス(P.dakarensis)、P.ダラングシエンシス(P.darangshiensis)、P.ダーウィニアヌス(P.darwinianus)、P.ダウシー(P.dauci)、P.デンドリティフォルミス(P.dendritiformis)、P.ドングドネンシス(P.dongdonensis)、P.ドンガエンシス(P.donghaensis)、P.ドオサネンシス(P.doosanensis)、P.ダラス(P.durus)、P.エダフィカス(P.edaphicus)、P.エヒメンシス(P.ehimensis)、P.エルギイ(P.elgii)、P.エリミ(P.elymi)、P.エンドフィティカス(P.endophyticus)、P.エンシディス(P.enshidis)、P.エステリソルベンス(P.esterisolvens)、P.エセリ(P.etheri)、P.ユーコミエ(P.eucommiae)、P.ファエシス(P.faecis)、P.ファビスポラス(P.favisporus)、P.フェラリウス(P.ferrarius)、P.フィリシス(P.filicis)、P.フラゲラータス(P.flagellatus)、P.フォンティコーラ(P.fonticola)、P.フォルシチアエ(P.forsythiae)、P.フリゴリレシステンス(P.frigoriresistens)、P.フジエンシス(P.fujiensis)、P.フクイネンシス(P.fukuinensis)、P.ガンスエンシス(P.gansuensis)、P.ゼラチニリティカス(P.gelatinilyticus)、P.ギンセンガグリ(P.ginsengagri)、P.ギンセンガルビ(P.ginsengarvi)、P.ギンセンギフミ(P.ginsengihumi)、P.ギンセンギテラエ(P.ginsengiterrae)、P.グラシアリス(P.glacialis)、P.グレバエ(P.glebae)、P.グルカノリティカス(P.glucanolyticus)、P.グリカニリティカス(P.glycanilyticus)、P.ゴリラエ(P.gorillae)、P.グラミニス(P.graminis)、P.グラニボランス(P.granivorans)、P.グアングゾウエンシス(P.guangzhouensis)、P.ハレナエ(P.harenae)、P.ヘリアンチ(P.helianthi)、P.ヘメロカリコラ(P.hemerocallicola)、P.ヘルベルチ(P.herberti)、P.ヒスパニカス(P.hispanicus)、P.ホドガイエンシス(P.hodogayensis)、P.ホルデイ(P.hordei)、P.ホルティ(P.horti)、P.フミカス(P.humicus)、P.フナネンシス(P.hunanensis)、P.イフベタエ(P.ihbetae)、P.イフアエ(P.ihuae)、P.イフミイ(P.ihumii)、P.イリノイセンシス(P.illinoisensis)、P.インスラエ(P.insulae)、P.インテスティニー(P.intestini)、P.ジャミラエ(P.jamilae)、P.ジルンリイ(P.jilunlii)、P.コーベンシス(P.kobensis)、P.コレオボランス(P.koleovorans)、P.コンクケンシス(P.konkukensis)、P.コンシデンシス(P.konsidensis)、P.コレエンシス(P.koreensis)、P.クリベンシス(P.kribbensis)、P.キュングヘエンシス(P.kyungheensis)、P.ラクティス(P.lactis)、P.ラクス(P.lacus)、P.ラルバエ(P.larvae)、P.ロータス(P.lautus)、P.レムナエ(P.lemnae)、P.レンチモルブス(P.lentimorbus)、P.レンタス(P.lentus)、P.リアオニンゲンシス(P.liaoningensis)、P.リミコーラ(P.limicola)、P.ルピニー(P.lupini)、P.ルテウス(luteus)、P.ルティミネラリス(P.lutimineralis)、P.マセランス(P.macerans)、
P.マッカリエンシス(P.macquariensis)、P.マーチャンチオフィトラム(P.marchantiophytorum)、P.マリニセディミニス(P.marinisediminis)、P.マリヌム(P.marinum)、P.マスシリエンシス(P.massiliensis)、P.マイシエンシス(P.maysiensis)、P.メディカギニス(P.medicaginis)、P.メンデリイ(P.mendelii)、P.メソフィルス(P.mesophilus)、P.メタノリカス(P.methanolicus)、P.モビリス(P.mobilis)、P.モンタニソリ(P.montanisoli)、P.モンタニテラエ(P.montaniterrae)、P.モトブエンシス(P.motobuensis)、P.ムシラギノサス(P.mucilaginosus)、P.ナネンシス(P.nanensis)、P.ナフタレノボランス(P.naphthalenovorans)、P.ナスチテルミティス(P.nasutitermitis)、P.ネブラスケンシス(P.nebraskensis)、P.ネマトフィルス(P.nematophilus)、P.ニコチアナエ(P.nicotianae)、P.ヌルキ(P.nuruki)、P.オーシャニセディミニス(P.oceanisediminis)、P.オドリファー(P.odorifer)、P.オエノセラエ(P.oenotherae)、P.オラリス(P.oralis)、P.オリゼ(P.oryzae)、P.オリジソリ(P.oryzisoli)、P.オットウィ(P.ottowii)、P.オウロフィネンシス(P.ourofinensis)、P.パブリ(P.pabuli)、P.パエオニエ(P.paeoniae)、P.パナチフミ(P.panacihumi)、P.パナシソリ(P.panacisoli)、P.パナシテラエ(P.panaciterrae)、P.パリディス(P.paridis)、P.パサデネンシス(P.pasadenensis)、P.ペクチニリティカス(P.pectinilyticus)、P.ペオリアエ(P.peoriae)、P.ペリアンドラエ(P.periandrae)、P.フォカエンシス(P.phocaensis)、P.フェニシス(P.phoenicis)、P.フィルロスファエラエ(P.phyllosphaerae)、P.フィスコミトレラエ(P.physcomitrellae)、P.ピニ(P.pini)、P.ピニフミ(P.pinihumi)、P.ピニソリ(P.pinisoli)、P.ピニストラミンティ(P.pinistramenti)、P.ポケオネンシス(P.pocheonensis)、P.ポリミクサ(P.polymyxa)、P.ポリサッカロリティカス(P.polysaccharolyticus)、P.ポピリアエ(P.popilliae)、P.ポプリ(P.populi)、P.プロフンダス(P.profundus)、P.プロソピディス(P.prosopidis)、P.プロタエチエ(P.protaetiae)、P.プロベンセンシス(P.provencensis)、P.サイクロレジステンス(P.psychroresistens)、P.プエリ(P.pueri)、P.プエルネス(P.puernese)、P.プルドゥンゲンシス(P.puldeungensis)、P.プリスパチイ(P.purispatii)、P.キンシェンギイ(P.qingshengii)、P.キンリンジェネシス(P.qinlingensis)、P.クエルクス(P.quercus)、P.ラディシス(P.radicis)、P.レリクチセサミ(P.relictisesami)、P.レシデュイ(P.residui)、P.リゾプラナエ(P.rhizoplanae)、P.リゾリザエ(P.rhizoryzae)、P.リゾスファエラエ(P.rhizosphaerae)、P.リグイ(P.rigui)、P.リパエ(P.ripae)、P.ルビンファンティス(P.rubinfantis)、P.ルミノコーラ(P.ruminocola)、P.サビナエ(P.sabinae)、P.サチョネンシス(P.sacheonensis)、P.サリニカエニ(P.salinicaeni)、P.サングイニス(P.sanguinis)、P.セディミニス(P.sediminis)、P.セゲティス(P.segetis)、P.セレニイ(P.selenii)、P.セレニチレデュセンス(P.selenitireducens)、P.セネガレンシス(P.senegalensis)、
P.セネガリマシリエンシス(P.senegalimassiliensis)、P.セオドネンシス(P.seodonensis)、P.セプテントリオナリス(P.septentrionalis)、P.セプルクリ(P.sepulcri)、P.シェンヤンゲンシス(P.shenyangensis)、P.シラカミエンシス(P.shirakamiensis)、P.シュンペンギイ(P.shunpengii)、P.シアメンシス(P.siamensis)、P.シラゲイ(P.silagei)、P.シルバエ(P.silvae)、P.シノポドフィリ(P.sinopodophylli)、P.ソラナセアラム(P.solanacearum)、P.ソラニ(P.solani)、P.ソリ(P.soli)、P.ソンチ(P.sonchi)群、P.ソフォラエ(P.sophorae)、P.スピリタス(P.spiritus)、P.スプチ(P.sputi)、P.ステリファー(P.stellifer)、P.スソンゲンシス(P.susongensis)、P.スウェンシス(P.swuensis)、P.タイチュンゲンシス(P.taichungensis)、P.タイヒュエンシス(P.taihuensis)、P.タイワネンシス(P.taiwanensis)、P.タオフアシャネンス(P.taohuashanense)、P.タリメンシス(P.tarimensis)、P.テルリス(P.telluris)、P.テピディフィラス(P.tepidiphilus)、P.テラエ(P.terrae)、P.テレウス(P.terreus)、P.テリゲナ(P.terrigena)、P.テズプレンシス(P.tezpurensis)、P.タイランデンシス(P.thailandensis)、P.サーモアエロフィルス(P.thermoaerophilus)、P.サーモフィルス(P.thermophilus)、P.チアミノリティカス(P.thiaminolyticus)、P.ティエンムエンシス(P.tianmuensis)、P.チベテンシス(P.tibetensis)、P.チモネンシス(P.timonensis)、P.トランスルーセンス(P.translucens)、P.トリティシ(P.tritici)、P.トリティシソリ(P.triticisoli)、P.ツアレギ(P.tuaregi)、P.ツムバエ(P.tumbae)、P.ツンドラエ(P.tundrae)、P.ツリセンシス(P.turicensis)、P.タイロピリ(P.tylopili)、P.タイファエ(P.typhae)、P.チルフィス(P.tyrfis)、P.ウリギニス(P.uliginis)、P.ウリナリス(P.urinalis)、P.バリダス(P.validus)、P.バラエイ(P.velaei)、P.ヴィニー(P.vini)、P.ヴォーテックス(P.vortex)、P.ヴォーティカリス(P.vorticalis)、P.ブルネリス(P.vulneris)、P.ウェンキシニアエ(P.wenxiniae)、P.ウィトソニアエ(P.whitsoniae)、P.ウーポネンシス(P.wooponensis)、P.ウソンゲンシス(P.woosongensis)、P.ウルムキエンシス(P.wulumuqiensis)、P.ウィニイ(P.wynnii)、P.キサンタニリティカス(P.xanthanilyticus)、P.キサンチニリティカス(P.xanthinilyticus)、P.ゼロサーモデュランス(P.xerothermodurans)、P.シンチャンゲンシス(P.xinjiangensis)、P.キシラネクセデンス(P.xylanexedens)、P.キシラニクラスチカス(P.xylaniclasticus)、P.キシラニリティカス(P.xylanilyticus)、P.キシラニソルベンス(P.xylanisolvens)、P.ヤンチェンジェネシス(P.yanchengensis)、P.ヨンギネンシス(P.yonginensis)、P.ユンナネンシス(P.yunnanensis)、P.ザントキシリ(P.zanthoxyli)、P.ゼアエ(P.zeae)、
好ましくは、P.アガレクセデンス(P.agarexedens)、P.アガリデボランス(P.agaridevorans)、P.アルギノリティカス(P.alginolyticus)、P.アルカリテラエ(P.alkaliterrae)、P.アルベイ(P.alvei)、P.アミロリティカス(P.amylolyticus)、P.アナエリカヌス(P.anaericanus)、P.アンタルクティカス(P.antarcticus)、P.アサメンシス(P.assamensis)、P.アゾレデュセンス(P.azoreducens)、P.バルキノネンシス(P.barcinonensis)、P.ボレアリス(P.borealis)、P.ブラシカエ(P.brassicae)、P.カンピナセンシス(P.campinasensis)、P.チンジュエンシス(P.chinjuensis)、P.キチノリティカス(P.chitinolyticus)、P.コンドロイティヌス(P.chondroitinus)、P.シネリス(P.cineris)、P.カードラノリティカス(P.curdlanolyticus)、P.テジョネンシス(P.daejeonensis)、P.デンドリティフォルミス(P.dendritiformis)、P.エヒメンシス(P.ehimensis)、P.エルギイ(P.elgii)、P.ファビスポラス(P.favisporus)、P.グルカノリティカス(P.glucanolyticus)、P.グリカニリティカス(P.glycanilyticus)、P.グラミニス(P.graminis)、P.グラニボランス(P.granivorans)、P.ホドガイエンシス(P.hodogayensis)、P.イリノイセンシス(P.illinoisensis)、P.ジャミラエ(P.jamilae)、P.コーベンシス(P.kobensis)、P.コレオボランス(P.koleovorans)、P.コレエンシス(P.koreensis)、P.クリベンシス(P.kribbensis)、P.ラクティス(P.lactis)、P.ラルバエ(P.larvae)、P.ロータス(P.lautus)、P.レンチモルブス(P.lentimorbus)、P.マセランス(P.macerans)、P.マッカリエンシス(P.macquariensis)、P.マスシリエンシス(P.massiliensis)、P.メンデリイ(P.mendelii)、P.モトブエンシス(P.motobuensis)、P.ナフタレノボランス(P.naphthalenovorans)、P.ネマトフィルス(P.nematophilus)、P.オドリファー(P.odorifer)、P.パブリ(P.pabuli)、P.ペオリアエ(P.peoriae)、P.フェニシス(P.phoenicis)、P.フィルロスファエラエ(P.phyllosphaerae)、P.ポリミクサ(P.polymyxa)、P.ポピリアエ(P.popilliae)、P.リゾスファエラエ(P.rhizosphaerae)、P.サングイニス(P.sanguinis)、P.ステリファー(P.stellifer)、P.タイチュンゲンシス(P.taichungensis)、P.テラエ(P.terrae)、P.チアミノリティカス(P.thiaminolyticus)、P.チモネンシス(P.timonensis)、P.タイロピリ(P.tylopili)、P.ツリセンシス(P.turicensis)、P.バリダス(P.validus)、P.ヴォーテックス(P.vortex)、P.ブルネリス(P.vulneris)、P.ウィニイ(P.wynnii)、P.キシラニリティカス(P.xylanilyticus)、
特に好ましくは、パエニバチルス・コレエンシス(Paenibacillus koreensis)、パエニバチルス・リゾスファエラエ(Paenibacillus rhizosphaerae)、パエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)、パエニバチルス・アミロリティカス(Paenibacillus amylolyticus)、パエニバチルス・テラエ(Paenibacillus terrae)、パエニバチルス・ポリミクサ・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa polymyxa)、パエニバチルス・ポリミクサ・プランタラム(Paenibacillus polymyxa plantarum)、パエニバチルス新種エピフィティカス(Paenibacillus nov.spec epiphyticus)、パエニバチルス・テラエ(Paenibacillus terrae)、パエニバチルス・マセランス(Paenibacillus macerans)、パエニバチルス・アルベイ(Paenibacillus alvei)、より好ましくはパエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)、パエニバチルス・ポリミクサ・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa polymyxa)、パエニバチルス・ポリミクサ・プランタラム(Paenibacillus polymyxa plantarum)、パエニバチルス新種エピフィティカス(Paenibacillus nov.spec epiphyticus)、パエニバチルス・テラエ(Paenibacillus terrae)、パエニバチルス・マセランス(Paenibacillus macerans)、パエニバチルス・アルベイ(Paenibacillus alvei)、さらにより好ましくは、パエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)、パエニバチルス・ポリミクサ・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa polymyxa)、パエニバチルス・ポリミクサ・プランタラム(Paenibacillus polymyxa plantarum)及びパエニバチルス・テラエ(Paenibacillus terrae)。
バチルス属(Bacillus)種:B.アビサアリス(B.abyssalis)、B.アカンシ(B.acanthi)、B.アシディセラー(B.acidiceler)、B.アシディコーラ(B.acidicola)、B.アシディプロデュセンス(B.acidiproducens)、B.アシジトレランス(B.aciditolerans)、B.アシドプルーライティカス(B.acidopullulyticus)、B.アシドボランス(B.acidovorans)、B.アエオリウス(B.aeolius)、B.アエクオロリス(B.aequororis)、B.アエリス(B.aeris)、B.アエリウス(B.aerius)、B.アエロラクティクス(B.aerolacticus)、B.アエスツアリイ(B.aestuarii)、B.アイディンゲンシス(B.aidingensis)、B.アキバイ(B.akibai)、B.アルカリイヌリナス(B.alcaliinulinus)、B.アルカロフィルス(B.alcalophilus)、B.アルギコーラ(B.algicola)、B.アルカリコーラ(B.alkalicola)、B.アルカリラクス(B.alkalilacus)、B.アルカリニトリリカス(B.alkalinitrilicus)、B.アルカリセディミニス(B.alkalisediminis)、B.アルカリテルリス(B.alkalitelluris)、B.アルカリトレランス(B.alkalitolerans)、B.アルカロガヤ(B.alkalogaya)、B.アルティチュジニス(B.altitudinis)、B.アルベアユエンシス(B.alveayuensis)、B.アミリエンシス(B.amiliensis)、B.アンドレエセニイ(B.andreesenii)、B.アンドレラオウルチイ(B.andreraoultii)、B.アポルホエウス(B.aporrhoeus)、B.アクイマリス(B.aquimaris)、B.アルブチニボランス(B.arbutinivorans)、B.アリヤブハッタイ(B.aryabhattai)、B.アサヒイ(B.asahii)、B.アウランティアカス(B.aurantiacus)、B.アウストラリマリス(B.australimaris)、B.アゾトフォルマンス(B.azotoformans)、B.バクテリウム(B.bacterium)、B.バディウス(B.badius)、B.バエクリュンエンシス(B.baekryungensis)、B.バタビエンシス(B.bataviensis)、B.ベンゾボランス(B.benzoevorans)、B.ベリンエンシス(B.beringensis)、B.バークレイ(B.berkeleyi)、B.ベバリジイ(B.beveridgei)、B.ビングマヨンゲンシス(B.bingmayongensis)、B.ボゴリエンシス(B.bogoriensis)、B.ボルボリ(B.borbori)、B.ボロニフィルス(B.boroniphilus)、B.ブタノリボランス(B.butanolivorans)、B.カブリアレシイ(B.cabrialesii)、B.カカエ(B.caccae)、B.カメリア(B.camelliae)、B.カンピサリス(B.campisalis)、B.カナベラリウス(B.canaveralius)、B.カッパリディス(B.capparidis)、B.カーボニフィルス(B.carboniphilus)、B.カザマンセンシス(B.casamancensis)、B.カゼイニリティカス(B.caseinilyticus)、B.カテヌラトゥス(B.catenulatus)、B.カベルナエ(B.cavernae)、B.セセンベンシス(B.cecembensis)、B.セルロシリティカス(B.cellulosilyticus)、
B.チャガノレンシス(B.chagannorensis)、B.チャンジガレンシス(B.chandigarhensis)、B.チェオナネンシス(B.cheonanensis)、B.チュンガンゲンシス(B.chungangensis)、B.シケンシス(B.ciccensis)、B.シフエンシス(B.cihuensis)、B.サーキュランス(B.circulans)、B.クラウシー(B.clausii)、B.コアギュランス(B.coagulans)、B.コアウイレンシス(B.coahuilensis)、B.コーニー(B.cohnii)、B.コンポスティ(B.composti)、B.コニフェラム(B.coniferum)、B.コレアエンシス(B.coreaensis)、B.クラッソストレア(B.crassostreae)、B.クレッセンス(B.crescens)、B.ククミス(B.cucumis)、B.ダカレンシス(B.dakarensis)、B.ダリエンシス(B.daliensis)、B.ダナンエンシス(B.danangensis)、B.ダキンゲンシス(B.daqingensis)、B.デシシフロンディス(B.decisifrondis)、B.デコロラチオニス(B.decolorationis)、B.デプレサス(B.depressus)、B.デラミフィカンス(B.deramificans)、B.デザーティ(B.deserti)、B.ディエルモネンシス(B.dielmoensis)、B.ジベロレンシス(B.djibelorensis)、B.ドレンテンシス(B.drentensis)、B.エクトインフォーマンス(B.ectoiniformans)、B.エイセニエ(B.eiseniae)、B.エンクレンシス(B.enclensis)、B.エンドリティカス(B.endolithicus)、B.エンドフィティカス(B.endophyticus)、B.エンドラディシス(B.endoradicis)、B.エンドザントキシリティカス(B.endozanthoxylicus)、B.ファラギニス(B.farraginis)、B.ファスティディオスス(B.fastidiosus)、B.フェングキウエンシス(B.fengqiuensis)、B.ファメンティ(B.fermenti)、B.フェラリアラム(B.ferrariarum)、B.フィラメントサス(B.filamentosus)、B.フィルミス(B.firmis)、B.ファルマス(B.firmus)、B.フラボカルダリウス(B.flavocaldarius)、B.フレクサス(B.flexus)、B.ホラミニス(B.foraminis)、B.フォルディ(B.fordii)、B.フォモセンシス(B.formosensis)、B.フォルティス(B.fortis)、B.フロイデンライヒ(B.freudenreichii)、B.フコシボランス(B.fucosivorans)、B.フマリオリィ(B.fumarioli)、B.フニクラス(B.funiculus)、B.ガラクトシディリティカス(B.galactosidilyticus)、B.ガリシエンシス(B.galliciensis)、B.ギブソニー(B.gibsonii)、B.ギンセンギソリ(B.ginsenggisoli)、B.ギンセンギフミ(B.ginsengihumi)、B.ギンセンギソリ(B.ginsengisoli)、B.グレンニイ(B.glennii)、B.グリシニフェルメンタンス(B.glycinifermentans)、B.ゴビエンシス(B.gobiensis)、B.ゴシッピイ(B.gossypii)、B.ゴットセイリイ(B.gottheilii)、B.グラミニス(B.graminis)、B.グラナデンシス(B.granadensis)、B.ハッケンサッキイ(B.hackensackii)、B.ハイコウエンシス(B.haikouensis)、B.ハルマパラス(B.halmapalus)、B.ハロデュランス(B.halodurans)、B.ハロサッカロボランス(B.halosaccharovorans)、B.ハイネシイ(B.haynesii)、B.ヘミセルロシライティカス(B.hemicellulosilyticus)、B.ヘミセントロティ(B.hemicentroti)、B.ハーバーステイネンシス(B.herbersteinensis)、B.ヒサシイ(B.hisashii)、B.ホリコシイ(B.horikoshii)、
B.ホルネキアエ(B.horneckiae)、B.ホルティ(B.horti)、B.ヒュイゾウエンシス(B.huizhouensis)、B.フミ(B.humi)、B.フナネンシス(B.hunanensis)、B.ファジンポエンシス(B.hwajinpoensis)、B.イドリエンシス(B.idriensis)、B.インディカス(B.indicus)、B.インファンティス(B.infantis)、B.インファーナス(B.infernus)、B.インターメジウス(B.intermedius)、B.インテスティナーリス(B.intestinalis)、B.イオカサエ(B.iocasae)、B.イサベリエ(B.isabeliae)、B.イスラエリ(B.israeli)、B.ジェダヘンシス(B.jeddahensis)、B.ジェオトガリ(B.jeotgali)、B.ケクスアエ(B.kexueae)、B.キスクンサゲンシス(B.kiskunsagensis)、B.コッチイ(B.kochii)、B.コケシイフォルミス(B.kokeshiiformis)、B.コリエンシス(B.koreensis)、B.コーレンシス(B.korlensis)、B.クリベンシス(B.kribbensis)、B.クルーウィッチアエ(B.krulwichiae)、B.クワシオーコリ(B.kwashiorkori)、B.キョンギエンシス(B.kyonggiensis)、B.ラシサルシー(B.lacisalsi)、B.ラクス(B.lacus)、B.レヘンシス(B.lehensis)、B.レンタス(B.lentus)、B.リグニニフィラス(B.ligniniphilus)、B.インディアネンシス(B.lindianensis)、B.リトラリス(B.litoralis)、B.ロイセレウリアエ(B.loiseleuriae)、B.ロナレンシス(B.lonarensis)、B.ロンギクアエシタム(B.longiquaesitum)、B.ロンギスポルス(B.longisporus)、B.ルシフェレンシス(B.luciferensis)、B.ルテオルス(B.luteolus)、B.ルテウス(B.luteus)、B.リコペルシシ(B.lycopersici)、B.メガテリウム(B.magaterium)、B.マリキイ(B.malikii)、B.マングロベンシス(B.mangrovensis)、B.マングロビ(B.mangrovi)、B.マンナニライティカス(B.mannanilyticus)、B.マヌセンシス(B.manusensis)、B.マラスミ(B.marasmi)、B.マルコレスチンクタム(B.marcorestinctum)、B.マリニセディメントーラム(B.marinisedimentorum)、B.マリスフラビ(B.marisflavi)、B.マリタイムス(B.maritimus)、B.マーマレンシス(B.marmarensis)、B.マシリグラシエイ(B.massiliglaciei)、B.マシリオアノレシウス(B.massilioanorexius)、B.マシリオガボネンシス(B.massiliogabonensis)、B.マシリオゴリラエ(B.massiliogorillae)、B.マシリオニゲリエンシス(B.massilionigeriensis)、B.マシリオセネガレンシス(B.massiliosenegalensis)、B.メディテラネエンシス(B.mediterraneensis)、B.メガテリウム(B.megaterium)、B.メソナエ(B.mesonae)、B.メソフィラム(B.mesophilum)、B.メソフィルス(B.mesophilus)、B.メタノリカス(B.methanolicus)、B.ミスカンティ(B.miscanthi)、B.ムラリス(B.muralis)、B.ムリマルティニ(B.murimartini)、B.ナカムライ(B.nakamurai)、B.ナンハイイセディミニス(B.nanhaiisediminis)、B.ナトロノフィルス(B.natronophilus)、B.ニディオピカス(B.ndiopicus)、B.ネアルソニイ(B.nealsonii)、B.ネマトキダ(B.nematocida)、B.ニアベンシス(B.niabensis)、B.ニアシニ(B.niacini)、B.ニアメイエンシス(B.niameyensis)、B.ニトリトフィラス(B.nitritophilus)、B.ノトギンセンギソリ(B.notoginsengisoli)、B.ノバリス(B.novalis)、B.オブトラクティバス(B.obstructivus)、B.オセアニ(B.oceani)、
B.オオセミニシミニス(B.oceanisediminis)、B.オーベンシス(B.ohbensis)、B.オクヘンシス(B.okhensis)、B.オクヒデンシス(B.okuhidensis)、B.オレビボランス(B.oleivorans)、B.オレロニウス(B.oleronius)、B.オリバエ(B.olivae)、B.オヌベンシス(B.onubensis)、B.オリゼ(B.oryzae)、B.オリゼコルティシス(B.oryzaecorticis)、B.オリジソリ(B.oryzisoli)、B.オリジテラエ(B.oryziterrae)、B.オシメンシス(B.oshimensis)、B.パキスタネンシス(B.pakistanensis)、B.パナシソリ(B.panacisoli)、B.パナシテラエ(B.panaciterrae)、B.パラフレクサス(B.paraflexus)、B.パタゴニエンシス(B.patagoniensis)、B.ペルシカス(B.persicus)、B.ペルバガス(B.pervagus)、B.フォカエエンシス(B.phocaeensis)、B.ピチノティ(B.pichinotyi)、B.ピスシコラ(B.piscicola)、B.ピシス(B.piscis)、B.プラコルチディス(B.plakortidis)、B.ポチェオネンシス(B.pocheonensis)、B.ポリゴニ(B.polygoni)、B.ポリマチュス(B.polymachus)、B.ポプリ(B.populi)、B.プラエジイ(B.praedii)、B.シュードアルカリフィルス(B.pseudalcaliphilus)、B.シュードファーマス(B.pseudofirmus)、B.シュードフレクサス(B.pseudoflexus)、B.シュードメガテリウム(B.pseudomegaterium)、B.フィクロサッカロリティカス(B.psychrosaccharolyticus)、B.プミラス(B.pumilus)、B.プルガチオニレシステンス(B.purgationiresistens)、B.キングシェンギ(B.qingshengii)、B.ラセミラクティカス(B.racemilacticus)、B.リゾスファエラエ(B.rhizosphaerae)、B.リギリプロフンディ(B.rigiliprofundi)、B.ルビインファンティス(B.rubiinfantis)、B.ルリス(B.ruris)、B.サフェンシス(B.safensis)、B.サガニイ(B.saganii)、B.サラセティス(B.salacetis)、B.サラリウス(B.salarius)、B.サリデュランス(B.salidurans)、B.サリス(B.salis)、B.サリトレランス(B.salitolerans)、B.サルマラヤ(B.salmalaya)、B.サルサス(B.salsus)、B.セディミニス(B.sediminis)、B.セレナターセナティス(B.selenatarsenatis)、B.セネガレンシス(B.senegalensis)、B.セオハエアネンシス(B.seohaeanensis)、B.シャケエンシス(B.shacheensis)、B.シャクレトニイ(B.shackletonii)、B.シャンドンゲンシス(B.shandongensis)、B.シバジイ(B.shivajii)、B.シミリス(B.similis)、B.シンプレックス(B.simplex)、B.シネサロウメンシス(B.sinesaloumensis)、B.シラリス(B.siralis)、B.スミシー(B.smithii)、B.ソラニ(B.solani)、B.ソリ(B.soli)、B.ソリマングロビ(B.solimangrovi)、B.ソリシバエ(B.solisilvae)、B.ソングクレンシス(B.songklensis)、B.スポンギアエ(B.spongiae)、B.スポロサーモデュランス(B.sporothermodurans)、B.スタムシイ(B.stamsii)、B.サブテラネウス(B.subterraneus)、B.スウェゼイイ(B.swezeyi)、B.タエアネンシス(B.taeanensis)、B.タイワンエンシス(B.taiwanensis)、B.タマリシス(B.tamaricis)、B.タクシー(B.taxi)、B.テラエ(B.terrae)、B.テスティス(B.testis)、B.タオンヒエンシス(B.thaonhiensis)、B.サーモアルカロフィルス(B.thermoalkalophilus)、B.サーモアミロリクエファシエンス(B.thermoamyloliquefaciens)、
B.サーモアミロボランス(B.thermoamylovorans)、B.サーモコプリエ(B.thermocopriae)、B.サーモラクティス(B.thermolactis)、B.サーモフィルス(B.thermophilus)、B.サーモプロテオリティカス(B.thermoproteolyticus)、B.サーモテレストリス(B.thermoterrestris)、B.サーモゼアメイズ(B.thermozeamaize)、B.チオパランス(B.thioparans)、B.チアンムエンシス(B.tianmuensis)、B.チアンシェニイ(B.tianshenii)、B.チモネンシス(B.timonensis)、B.チプキラリス(B.tipchiralis)、B.トリポシリコラ(B.trypoxylicola)、B.ツアレギ(B.tuaregi)、B.ウルムキエンシス(B.urumqiensis)、B.ベトナメンシス(B.vietnamensis)、B.ヴィニー(B.vini)、B.ビレティ(B.vireti)、B.ビスコサス(B.viscosus)、B.ビテリナス(B.vitellinus)、B.ワコエンシス(B.wakoensis)、B.ウェイハイエンシス(B.weihaiensis)、B.ウダリアンチエンシス(B.wudalianchiensis)、B.ウーイーシャネンシス(B.wuyishanensis)、B.キシアメネンシス(B.xiamenensis)、B.シャオシエンシス(B.xiaoxiensis)、B.ザンソクシリ(B.zanthoxyli)、B.ジアエ(B.zeae)、B.ジャングジョウエンシス(B.zhangzhouensis)、B.ジャンジアンゲンシス(B.zhanjiangensis)、
好ましくは、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、B.メガテリウム(B.megaterium)、B.サブチリス(B.subtilis)、B.プミラス(B.pumilus)、B.ファルマス(B.firmus)、B.チューリンギエンシス(B.thuringiensis)、B.ベレゼンシス(B.velezensis)、B.リネンス(B.linens)、B.アトロフェウス(B.atrophaeus)、B.アミロリクエファシエンス(B.amyloliquefaciens)、B.アリヤブハッタイ(B.aryabhattai)、B.セレウス(B.cereus)、B.アクアティリス(B.aquatilis)、B.サーキュランス(B.circulans)、B.クラウシー(B.clausii)、B.セファエリクス(B.sphaericus)、B.チアミノリティカス(B.thiaminolyticus)、B.モジャベンシス(B.mojavensis)、B.バリスモルティス(B.vallismortis)、B.コアギュランス(B.coagulans)、B.ソノレンシス(B.sonorensis)、B.ハロデュランス(B.halodurans)、B.ポチェオネンシス(B.pocheonensis)、B.ギブソニー(B.gibsonii)、B.アシディセラー(B.acidiceler)、B.フレクサス(B.flexus)、B.フナネンシス(B.hunanensis)、B.シュードマイコイデス(B.pseudomycoides)、B.シンプレックス(B.simplex)、B.サフェンシス(B.safensis)、B.マイコイデス(B.mycoides)、
特に好ましくは、B.アミロリクエファシエンス(B.amyloliquefaciens)、B.チューリンギエンシス(B.thuringiensis)、B.ベレゼンシス(B.velezensis)、B.サブチリス(B.subtilis)及びB.メガテリウム(B.megaterium)。
シュードモナス属(Pseudomonas)種:P.オーレオファシエンス(P.aureofaciens)、P.セパシア(P.cepacia)、P.コルゲータ(P.corrugata)、P.フルオレセンス(P.fluorescens)、P.プチダ(P.putida)、P.エルジノーサ(P.aeruginosa)、P.クロロラフィス(P.chlororaphis)、P.コリエンシス(P.koreensis(ルリダ(lurida))、P.ニトロレデュセンス(P.nitroreducens)、P.シリンガエ(P.syringae)、P.リニ(P.lini)、P.インディカ(P.indica)、P.マンデリイ(P.mandelii(亜群))、P.ローデシアエ(P.rhodesiae)、P.リゾスファエレ(P.rhizosphaere)、P.サイクロトレランス(P.psychrotolerans)、P.アビエタニフィラ(P.abietaniphila)、P.イクストレモリエンタリス(P.extremorientalis)、P.ルテア(P.lutea)、P.ピクトラム(P.pictorum)、P.デセプチオネンシス(P.deceptionensis)、P.シシコーラ(P.cissicola)、
好ましくは、P.フルオレセンス(P.fluorescens)、P.シリンガエ(P.syringae)及びP.プチダ(P.putida)、
バークホルデリア属(Burkholderia)種:B.フィトフィルマンス(B.phytofirmans)、B.グラディオリ(B.gladioli)、B.セパシア(B.cepacia)、B.アンシナ(B.anthina)、B.アルボリス(B.arboris)、B.セミナリス(B.seminalis)、B.アンビファリア(B.ambifaria)、B.カレドニカ(B.caledonica)、B.セノセパシア(B.cenocepacia)、B.コンタミナンス(B.contaminans)、B.ドロサ(B.dolosa)、B.グルマエ(B.glumae)、B.グラミニス(B.graminis)、B.クルリエンシス(B.kururiensis)、B.マルチボランス(B.multivorans)、B.ピロシニア(B.pyrrocinia)、B.サッカリ(B.sacchari)、B.シルヴァトランティカ(B.silvatlantica)、B.スタビリス(B.stabilis)、B.トロピカ(B.tropica)、B.ウナマエ(B.unamae)、B.ベトナミエンシス(B.vietnamiensis)、B.ゼノボランス(B.xenovorans)、B.カリベンシス(B.caribensis)、B.ミモサルム(B.mimosarum)、B.ノドサ(B.nodosa)、B.フィマツム(B.phymatum)、B.ツベルム(B.tuberum)、B.カルヴァ(B.calva)、B.キルキイ(B.kirkii)、B.ニグロプンクタタ(B.nigropunctata)、B.グルマエ(B.glumae)、B.カリオフィリイ(B.caryophylii)、B.フンゴルム(B.fungorum)、B.メガポリタナ(B.megapolitana)、B.ギンセンギソリ(B.ginsengisoli)、B.テリコーラ(B.terricola)、B.フェノーリルプトリックス(B.phenoliruptrix)、B.セディミノコーラ(B.sedimincola)、B.ブリオフィラ(B.bryophila)、B.フェナジニウム(B.phenazinium)、
好ましくは、B.セパシア(B.cepacia)及びB.コンタミナンス(B.contaminans)
パラバークホルデリア属(Paraburkholderia)種:P.カレドニカ(P.caledonica)、P.フィトフィルマンス(P.phytofirmans)、P.テリコーラ(P.terricola)、P.テラエ(P.terrae)、P.ホスピタル(P.hospital)、P.ジリサネンシス(P.jirisanensis)、P.カリベンシス(P.caribensis)、P.トロピカ(P.tropica)、P.メガポリタナ(P.megapolitana)、
好ましくは、P.フィトフィルマンス(P.phytofirmans)
リゾビウム目(Rhizobiales):リゾビウム・キリアンスハネンス(Rhizobium qilianshanense)、R.メイエンス(R.mayense)、R.ミルオネンス(R.miluonense)、R.トロピシ(R.tropici)、R.ルシタナム(R.lusitanum)、R.ビスコサム(R.viscosum)、R.ルシタナム(R.lusitanum)、R.メタリデュランス(R.metallidurans)、R.メイエンス(R.mayense)、R.ファセオリ(R.phaseoli)、R.トロピシ(R.tropici)、R.マルチホスピティウム(R.multihospitium)、R.ジャポニカム(R.japonicum)、R.レグミノサルム(R.leguminosarum)、R.レグミノサルム次亜種ファセオリ(R.leguminosarum bv.phaseoli)、R.レグミノサルム次亜種ビシエ(R.leguminosarum bv.viciae)、R.レグミノサルム次亜種トリフォリイ(R.leguminosarum bv.trifolii)、R.リホリイ(R.trifolii)、R.ルピネ(R.lupine)、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)、シノリゾビウム・メリロチ(Sinorhizobium meliloti)、メソリヒゾビウム・メリロッティ(Mesorihizobium meliloti)、エンシフェル・メリロティ(Ensifer meliloti)、
好ましくは、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)、リゾビウム・ジャポニカム(Rhizobium japonicum)、R.レグミノサルム(R.leguminosarum)及びR.レグミノサルム次亜種ファセオリ(R.leguminosarum bv.phaseoli)、
スフィンゴモナス属(Sphingomonas)種:S.ヤブーチャエ(S.yabuuchiae)、S.オリゴアロマティボランス(S.oligoaromativorans)、S.アゾティファイゲンス(S.azotifigens)、S.トゥルーペリ(S.trueperi)、S.アゾティファイゲンス(S.azotifigens)、S.ヤブーチャエ(S.yabuuchiae)、S.トゥルーペリ(S.trueperi)、S.キエオンギエンシス(S.kyeonggiensis)、S.トゥルーペリ(S.trueperi)、S.タクシー(S.taxi)、S.パンニ(S.panni)、S.エンドフィティカ(S.endophytica)、S.パンニ(S.panni)、S.パナシス(S.panacis)、S.ピテュイトサ(S.pituitosa)、S.アエロラータ(S.aerolata)、S.パラポウシモビリス(S.parapaucimobilis)、
好ましくは、S.パラポウシモビリス(S.parapaucimobilis)及びP.サングイニス(P.sanguinis)
ストレプトマイセス属(Streptomyces)種:S.アラウジョニアエ(S.araujoniae)、S.バラカテイ(S.barakatei)、S.ベータ-ブルガリス(S.beta-vulgaris)、S.ハイグロスコピカス(S.hygroscopicus)、S.リモサス(S.rimosus)、S.アヌラトス(S.anulatus)、S.ハルステディイ(S.halstedii)、S.ツシマエンシス(S.tsusimaensis)、S.セトニイ(S.setonii)、S.アルボピヌス(S.albospinus)、S.ライディカス(S.lydicus)、S.カーサンビイ(S.kurssanvii)、S.グリセオルーベンス(S.griseorubens)、S.ミハラエンシス(S.miharaensis)、S.コーコルシイ(S.corchorusii)、S.ムタビリス(S.mutabilis)、S.ロゼオディアスタティカス(S.roseodiastaticus)、S.エルムペンス(S.erumpens)、S.アウランティアクス(S.aurantiacus)、S.ラメウス(S.rameus)、S.プサモティカス(S.psammoticus)、S.サーモカルボキシダス(S.thermocarboxydus)、S.バイキニエンシス(S.bikiniensis)、S.ゴシキエンシス(S.goshikiensis)、S.スペクタビリス(S.spectabilis)、S.ロゼオクロモゲナス(S.roseochromogenus)、S.フルボビオラセウス(S.fulvoviolaceus)、S.ロシェイ(S.rochei)、S.グリセイビリディス(S.griseiviridis)、S.アステロスポルス(S.asterosporus)、S.チバエンシス(S.chibaensis)、S.アンチバイオティカス(S.antibioticus)、S.ペルビエンシス(S.peruviensis)、S.カスガエンシス(S.kasugaensis)、S.グリセウス変種.オートトロフィカス(S.griseus var.autotrophicus)、S.オリバセウス(S.olivaceus)、S.フラボフュスカス(S.flavofuscus)、S.ルテオグリセウス(S.luteogriseus)、S.スポロラベウス(S.spororaveus)、S.アルボフラブス(S.alboflavus)、S.テンダエ(S.tendae)、S.グリセオルギノサス(S.griseoruginosus)、S.バイオラセウスニガー(S.violaceusniger)、S.グリセウス(S.griseus)、S.プリカタス(S.plicatus)、S.チャタノオゲンシス(S.chattanoogensis)、S.ナタレンシス(S.natalensis)、S.ギルボスポレウス(S.gilvosporeus)、S.シュードベネズエラエ(S.pseudovenezuelae)、S.ワダヤメンシス(S.wadayamensis)、S.チオルテウス(S.thioluteus)、S.グリセオビリディス(S.griseoviridis)及びS.ユーロシディカス(S.eurocidicus)、
好ましくは、S.プラテンシス(S.platensis)、S.フラボグリセウス(S.flavogriseus)、S.ラベンデュラエ(S.lavendulae)、S.ハイグロスコピカス(S.hygroscopicus)及びS.ライディカス(S.lydicus)
クリセオバクテリウム属(Chryseobacterium)種:C.アクアティカム(C.aquaticum)、C.ハガメンス(C.hagamense)、C.インドロゲネス(C.indologenes)、C.タエアネンス(C.taeanense)、C.ネパレンス(C.nepalense)、C.ラシリ(C.lathyri)、C.ジアエ(C.zeae)、C.タイワネンス(C.taiwanense)、C.アクイフリジデンス(C.aquifrigidense)、C.ソルデニリコーラ(C.soldanellicola)、C.バルスティナム(C.balustinum)、
好ましくは、C.インドロゲネス(C.indologenes)及びC.ソルデニリコーラ(C.soldanellicola)
ロドコッカス属(Rhodococcus)種:R.エリスロポリス(R.erythropolis)、R.ロドクラウス(R.rhodochrous)、R.ファシアンス(R.fascians)及びR.エクイ(R.equi)
好ましくは、R.エリスロポリス(R.erythropolis)及びR.ファシアンス(R.fascians)
ビルジバチルス属(Virgibacillus)種:V.マリスモルトゥイ(V.marismortui)、テリバチルス・ハロフィルス(Terribacillus halophilus)、ハロモナス・エロンゲート(Halomonas elongate)、ラノコッカス・リフィエトエンシス(Lanococcus rifietoensis)、スタフィロコッカス・エクオルム(Staphylococcus equorum)、エルウィニア・ハービコラ(Erwinia herbicola)、パントエア・アグロメランス(Pantoe aagglomerans)、グルカノバクター・セリヌス(Glucanobacter cerinus)、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ペディオコッカス・アシディラクティシ(Pediococcus acidilactici)、ペディオコッカス・ペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)、セラチア・プリムシカ(Serratia plymuthica)、ブレビバチルス・ブレービス(Brevibacillus brevis)、
好ましくは、ブレビバチルス・ブレービス(Brevibacillus brevis)及びラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)。
【0050】
実施例に示されるとおり、特に良好な結果は、そのような微生物により得られている。
【0051】
好ましい植物衛生促進微生物は、上記のとおりのパエニバチルス属(Paenibacillus)又はバチルス属(Bacillus)に属し、パエニバチルス属(Paenibacillus)の微生物がさらにより好ましい。最も好ましい植物衛生促進微生物は、パエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)、パエニバチルス・ポリミクサ・プランタラム(Paenibacillus polymyxa plantarum)及びパエニバチルス・テラエ(Paenibacillus terrae)である。
【0052】
本発明の発酵方法における微生物培養物は、好ましくは、異なる種の微生物及び/又は異なる株のある種の微生物からなる混合された培養物である。したがって、本発明は、植物衛生生成微生物の培養共同体に有用な発酵方法を提供する。
【0053】
或いは、本発明の発酵方法における微生物培養物は、好ましくは、1つの種の1種の微生物からなる純粋な培養物であり、さらにより好ましくは、1つの種の微生物の1種の株からなる。この実施形態における本発明の発酵方法は、標準的な微生物学的及び生物工学的手法を使用して制御することが特に容易である。
【0054】
本発明の発酵方法における培養の間に微生物培養物の少なくとも1種の微生物が、胞子を生成するとき、そのような胞子が収集されることが好ましい。遠視分離、濾過及び装置による濾過のような収集手法は、当業者に知られている。高含量の抗真菌物質、特に、フサリシジンを有する高力価の胞子を、都合よく短時間に低労力で生成することができ、高い抗真菌活性を有することは、本発明の発酵方法の特別な利点である。
【0055】
本発明の発酵方法の最後に無細胞懸濁液を収集することも好ましい。また、当業者に知られない無細胞懸濁液を得るための手法は、胞子を収集するための方法により有利に組み合わせられ得る。
【0056】
本発明はまた、本発明による方法によって得ることができるか又は得られる植物衛生促進組成物を提供する。本明細書に記載されるとおり、そのような組成物は驚くほど効果的であり、且つそれらは、生成するのが容易であり、迅速に生成され、対費用効果の高いものである。
【0057】
植物衛生組成物は任意選択によりさらに、好ましくは国際公開第2019222253A号パンフレットに開示されるとおりの安定剤、及び好ましくは1種以上のフサリシジンも含む。フサリシジンは、以下の構造的特徴を共有する場合が多い環状リポデプシペプチドのクラスに由来するパエニバチルス属(Paenibacillus)亜種から単離される抗生物質の群である:6個のアミノ酸残基からなる大環状環(そのうちの3個は、L-Thr、D-アロ-Thr及びD-Alaである)、アミド結合によりN末端L-Thr残基に結合された15-グアニジノ-3-ヒドロキシペンタデカン酸テール(ChemMedChem 7,871-882,2012;J.Microbiol.Meth.85,175-182,2011)。これらの化合物は、N末端L-Thrヒドロキシル基とC末端D-Alaカルボニル基の間のラクトン架橋によって環化される。デプシペプチド環内のアミノ酸残基の位置は通常付番され、それ自体もまたGHPD鎖を保有する前述のL-Thrで始まり、C末端D-Alaで終わる。パエニバチルス属(Paenibacillus)から単離されるフサリシジンの非限定的な例は、LI-F03、LI-F04、LI-F05、LI-F07及びLI-F08(J.Antibiotics 40(11),1506-1514,1987;Heterocycles 53(7),1533-1549,2000;Peptides 32,1917-1923,2011)並びにフサリシジンA(Ll-F04aとも呼ばれる)、B(Ll-F04bとも呼ばれる)、C(Ll-F03aとも呼ばれる)及びD(Ll-F03bとも呼ばれる)(J.Antibiotics 49(2)、129-135、1996;J.Antibiotics 50(3)、220-228、1997)と命名される。フサリシジンのアミノ酸鎖は、リボソームにより生成されるのではなく、非リボソーム性ペプチド合成によって生成される。単離されたフサリシジン抗生物質のうち、フサリシジンAは、臨床的に意味のある様々な真菌及び、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)などのグラム陽性細菌に対して最も有望な抗菌活性を示した(MIC値範囲:0.78~3.12g/ml)(ChemMedChem 7,871-882,2012)。フサリシジンA、B、C及びDはまた、フサリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、アルペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アルペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)、及びペニシリウム・ソミイ(Penicillium thomii)などの植物病原性真菌を阻害することが報告される(J.Antibiotics 49(2),129-135,1996;J.Antibiotics 50(3),220-228,1997)。Li-F05、LI-F07及びLI-F08などのフサリシジンは、フサリウム・モニリフォルメ(Fusarium moniliforme)、F.オキシスポラム(F.oxysporum)、F.ロゼウム(F.roseum)、ジベレラ・フジクロイ(Giberella fujkuroi)、ヘルミントスポリウム・セサマム(Helminthosporium sesamum)及びペニシリウム・エクスパンサム(Penicillium expansum)などの様々な植物病原性真菌に対するある特定の抗真菌活性を有することが見出された(J.Antibiotics 40(11),1506-1514,1987)。フサリシジンはまた、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)を含むグラム陽性細菌に対する抗細菌活性を有する(J.Antibiotics 49,129-135,1996;J.Antibiotics 50,220-228,1997)。加えて、フサリシジンは、キャノーラの黒根病を引き起こすレプトスファエリア・マキュランス(Leptosphaeria maculans)に対する抗真菌活性を有する(Can.J.Microbiol.48,159-169,2002)。さらに、ある特定のパエニバチルス属(Paenibacillus)株によって産生されるフサリシジンA及びB並びにその2つの関連する化合物は、培養されたパセリ細胞中において耐性反応を誘導し、フサリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)の増殖を阻害することが見出された(国際公開第2006/016558号パンフレット;欧州特許第1788074A1号明細書)。国際公開第2016/020371号パンフレットにおいて、全培養ブロス、培養培地並びに細菌株Lu16774、Lu17007及びLu17015の無細胞抽出物は、とりわけアルテルナリア亜種(Alternaria spp.)、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)及びフィトフソラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対する阻害活性を示すことが見出された。
【0058】
さらに、本発明の植物衛生組成物は、好ましくはさらに、
a)殺真菌性、殺菌性、殺ウイルス性及び/又は植物防御活性化剤活性を有する1種以上の微生物農薬、
b)殺真菌性、殺菌性、殺ウイルス性及び/又は植物防御活性化剤活性を有する1種以上の生化学農薬、
c)殺虫性、殺ダニ活性、殺軟体動物性及び/又は殺線虫活性を有する1種以上の微生物農薬、
d)殺虫性、殺ダニ活性、殺軟体動物性、フェロモン及び/又は殺線虫活性を有する1種以上の生化学農薬、
e)呼吸阻害剤、ステロール生合成阻害剤、核酸合成阻害剤、細胞分裂及び細胞骨格形成又は機能の阻害剤、アミノ酸及びタンパク質合成の阻害剤、シグナル伝達阻害剤、脂質及び膜合成阻害剤、多部位作用を有する阻害剤、細胞壁合成阻害剤、植物防御誘導剤並びに未知の作用機序を有する殺菌剤から選択される1種以上の殺菌剤を含む。
【0059】
さらなる構成成分a)~d)は、それぞれの物質を列挙する目的のために本明細書に組み込まれる国際公開第2017137353号パンフレットに記載される。さらなる構成成分e)は、それぞれの殺菌剤を列挙する目的のために本明細書にも組み込まれる国際公開第2017137351号パンフレットに記載される。
【0060】
本発明はまた、本発明による植物衛生組成物を表面上に含む植物材料、好ましくは、植物繁殖材料を提供する。そのような適用は、本発明の組成物の有利な植物衛生促進特性を実現するように働く。用語「植物」は、成熟度又は発達の任意の段階の植物、及び文脈によって明確に示されない限り任意のそのような植物から採取されるか又は由来する任意の組織又は器官(植物部分)を包含することが意図される。用語「植物材料」は、植物細胞、茎、根、花、胚珠、雄しべ、種子、葉、胚、成長点領域、カルス組織、葯培養物、配偶体、胞子体、花粉、小胞子、プロトプラスト、毛状根培養物、麦わら、外皮、果実及び堅果の殻を含むがこれらに限定されない、植物によって生成される任意の組織、器官又は材料を意味する。本明細書で使用する場合、「植物細胞」は、プロトプラスト、配偶子産生細胞、及び植物全体に再生する細胞を含むが、これらに限定されない。用語「植物繁殖材料」は、種子並びに植物の増殖のために使用され得る切穂及び塊茎(例えば、ジャガイモ)などの栄養植物材料などの植物の全ての生殖部分を意味するように理解されることになる。これは、種子、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎、苗条、新芽並びに発芽後又は土壌からの出芽後に移植されることになる実生及び苗を含む植物の他の部分を含む。これらの苗はまた、本発明の植物衛生促進組成物中での浸漬又はその注入による全体的又は部分的治療によって、移植前に保護され得る。
【0061】
本発明の植物衛生促進組成物は、好ましくは、植物材料、好ましくは、植物繁殖材料に、ドレッシング、噴霧、コーティング、フィルムコーティング、ペレット化、散布又は浸漬のいずれかの工程によって塗布される。
【0062】
本発明によれば、本発明の植物衛生促進組成物は、植物病原性真菌病を予防するか、制限するか若しくは低減し且つ/又は植物の衛生を改善し且つ/又は植物の産生量を増加させるために使用される。本明細書に記載されるとおり、本発明の組成物は、好ましくは、植物材料、好ましくは植物の可視部分及び/又はその根に塗布されるときに植物衛生真菌病を予防するか、制限するか又は低減することによって、植物衛生を有利に改善する。組成物の塗布は、病気の強度を低減するか又はその伝播を制限するために真菌病の症状を示す植物又はその部分に対して実施され得る。組成物の塗布はまた、病気の発症又は伝播を予防するか又は遅延させるために真菌病の症状を示さない植物又はその部分に対して実施され得る。植物又はその十分な部分の治療は、植物衛生の改善及び好ましくは産生量の増加をもたらす。
【0063】
本発明が、植物病原性真菌病を予防するか、制限するか又は低減するのに有用であることは特別な利点であり、
i)真菌病は、白さび病、べと病、うどんこ病、根こぶ病、菌核病、フサリウム属凋枯症及び腐敗病、灰色かび病、炭疽病、葉腐病、立枯病、キャビティ・スポット、塊茎病、さび病、黒根病、輪紋病、アファノミセス(aphanomyces)根腐病、アスコキタ(ascochyta)頸領腐れ、つる枯病、黒斑病、黒脚病、輪状斑紋、斑点病、セルコスポラ属(cercospora)、葉枯病、セプトリア(septoria)斑点病、斑点病、若しくはその組み合わせから選択され、且つ/又は
ii)真菌病は、以下の分類階級から選択される微生物によって引き起こされるか又は悪化させられる:
-フンタマカビ綱(Sordariomycetes)、より好ましくはヒポクレア目(Hypocreales)のもの、より好ましくはネクトリア科(Nectriaceae)のもの、より好ましくはフサリウム属(Fusarium)のもの;
-フンタマカビ綱(Sordariomycetes)、より好ましくはグロメレラ目(Glomerellales)のもの、より好ましくはグロメレラ科(Glomerellaceae)のもの、より好ましくはコレトトリカム属(Colletotrichum)のもの;
-ズキンタケ綱(Leotinomycetes)、より好ましくはビョウタケ目(Helotiales)のもの、より好ましくはキンカクキン科(Sclerotiniaceae)のもの、より好ましくはボトリチス属(Botrytis)のもの;
-クロイボタケ綱(Dothideomycetes)、より好ましくはプレオスポラ目(Pleosporales)のもの、より好ましくはプレオスポラ科(Pleosporaceae)のもの、より好ましくはアルテルナリア属(Alternaria)のもの;
-クロイボタケ綱(Dothideomycetes)、より好ましくはプレオスポラ目(Pleosporales)のもの、より好ましくはファエオスファエリア科(Phaeosphaeriaceae)のもの、より好ましくはファエオスファエリア属(Phaeosphaeria)のもの;
-クロイボタケ綱(Dothideomycetes)、より好ましくはボトリオスフェリア目(Botryosphaeriales)のもの、より好ましくはボトリオスフェリア科(Botryosphaeriaceae)のもの、より好ましくはマクロフォミナ属(Macrophomina)のもの;
-クロイボタケ綱(Dothideomycetes)、より好ましくはカプノディウム目(Capnodiales)のもの、より好ましくはマイコスフェレラ科(Mycosphaerellaceae)のもの、より好ましくはジモセプトリア属(Zymoseptoria)のもの;
-ハラタケ綱(Agraricomycetes)、より好ましくはアンズタケ目(Cantharellales)のもの、より好ましくはツノタンシキン科(Ceratobasidiaceae)のもの、より好ましくはリゾクトニア属(Rhizoctonia)又はタナテフォーラス属(Thanatephorus)のもの;
-プクシニア菌綱(Pucciniomycetes)、より好ましくはプクシニア目(Pucciniales)のもの、より好ましくはプクシニア科(Pucciniaceae)のもの、より好ましくはウロミセス属(Uromyces)又はプクシニア属(Puccinia)のもの;
-クロボキン綱(Ustilaginomycetes)、より好ましくはクロボキン目(Ustilaginales)のもの、より好ましくはクロボキン科(Ustilaginaceae)のもの、より好ましくはウスチラゴ属(Ustilago)のもの;
-卵菌綱(Oomycota)、より好ましくはフハイカビ目(Pythiales)のもの、より好ましくはフハイカビ科(Pythiaceae)のもの、より好ましくはフィチウム属(Pythium)のもの;
-卵菌綱(Oomycota)、より好ましくはツユカビ目(Peronosporales)のもの、より好ましくはツユカビ科(Peronosporaceae)のもの、より好ましくはフィトフトラ属(Phytophthora)のもの、プラスモパラ属(Plasmopara)又はシュードペロノスポラ属(Pseudoperonospora)のもの。
【0064】
好ましくは、本発明の組成物は、以下の病原菌のいずれかを治療するために使用されるか又はそのいずれかに対して有用である:
-フサリウム属(Fusarium)種:F.アカシアエ-メランシー(F.acaciae-mearnsii)、F.アガパンチ(F.agapanthi)、F.アビダム(F.albidum)、F.ネマトフィラム(F.nematophilum)、F.アンディヤジ(F.andiyazi)、F.アルスロスポリオイデス(F.arthrosporioides)、F.オーストロアメリカナム(F.austroamericanum)、F.アズキコーラ(F.azukicola)、F.バビンダ(F.babinda)、F.バンブサエ(F.bambusae)、F.ブーシー(F.boothii)、F.ブラシリカム(F.brasilicum)、F.ブハリカム(F.buharicum)、F.サブルナタム(F.sublunatum)、F.アルゲリエンス(F.algeriense)、F.ベオミフォルメ(F.beomiforme)、F.バーゲシイ(F.burgessii)、F.ブキシコラ(F.buxicola)、F.シアノストマム(F.cyanostomum)、F.カエルレウム(F.caeruleum)、F.カンプトセラス(F.camptoceras)、F.カウカシカム(F.caucasicum)、F.カビスパーマム(F.cavispermum)、F.セレアリス(F.cerealis)、F.アトロビノサム(F.atrovinosum)、F.アイウェルテ(F.aywerte)、F.クラミドスポルム(F.chlamydosporum)、F.フミコーラ(F.humicola)、F.ミクロコニディウム(F.microconidium)、F.ネルソニイ(F.nelsonii)、F.ペルビアナム(F.peruvianum)、F.スピノーサム(F.spinosum)、F.スポロドチアレ(F.sporodochiale)、F.トジャイネラ(F.tjaynera)、F.シリアタム(F.ciliatum)、F.シトリコーラ(F.citricola)、F.サリネンス(F.salinense)、F.コエルレウム(F.coeruleum)、F.アングイオイデス(F.anguioides)、F.オーストロアフリカーナム(F.austroafricanum)、F.コンコロル(F.concolor)、F.コンヴォルタンス(F.convolutans)、F.コルタデリアエ(F.cortaderiae)、F.クラシスチピタウム(F.crassistipitatum)、F.ダクチリディス(F.dactylidis)、F.アルボスクシネウム(F.albosuccineum)、F.デセムセルラレ(F.decemcellulare)、F.デトニアナム(F.detonianum)、F.ビセプタツム(F.biseptatum)、F.デルフィノイデス(F.delphinoides)、F.ジメラム(F.dimerum)、F.ドメスティカム(F.domesticum)、F.ルナタム(F.lunatum)、F.ネクテリオデス(F.nectrioides)、F.ペンジギイ(F.penzigii)、F.ジベルシスポルム(F.diversisporum)、F.エンシフオルメ(F.ensiforme)、F.オイマルチイ(F.eumartii)、F.エクスパンスム(F.expansum)、F.アクタツム(F.acutatum)、F.アナナツム(F.ananatum)、F.アンヌラツム(F.annulatum)、F.アンソフィラム(F.anthophilum)、F.アワクシイ(F.awaxy)、F.バクトリジオイデス(F.bactridioides)、F.ベゴニア(F.begoniae)、F.ブレビカテヌラタム(F.brevicatenulatum)、F.ブルビコーラ(F.bulbicola)、F.シルシナタム(F.circinatum)、F.コイシス(F.coicis)、F.コンセントリクム(F.concentricum)、F.デンティクラタム(F.denticulatum)、F.ドラミニイ(F.dlaminii)、F.フィシクレッセンス(F.ficicrescens)、F.フラクチカウダム(F.fracticaudum)、F.フラクチフレクサム(F.fractiflexum)、F.フレッドクルゲリ(F.fredkrugeri)、F.フジクロイ(F.fujikuroi)、F.グロボスム(F.globosum)、F.グッティフォルメ(F.guttiforme)、F.コンザム(F.konzum)、F.ラクティス(F.lactis)、F.マンギフェラエ(F.mangiferae)、F.マラサシアナム(F.marasasianum)、F.メキシカナム(F.mexicanum)、F.ムンダグラ(F.mundagurra)、F.ナピフォルメ(F.napiforme)、
F.ニガマイ(F.nygamai)、F.パルビソラム(F.parvisorum)、F.フィロフィラム(F.phyllophilum)、F.ピネポラレ(F.pininemorale)、F.プロリフェラツム(F.proliferatum)、F.シュードアンソフィラム(F.pseudoanthophilum)、F.シュードサーシナツム(F.pseudocircinatum)、F.シュードニガマイ(F.pseudonygamai)、F.ラミジエヌム(F.ramigenum)、F.サッカリ(F.sacchari)、F.セコラム(F.secorum)、F.ソロルラ(F.sororula)、F.スブグルチナンス(F.subglutinans)、F.スシサエ(F.succisae)、F.テムペラタム(F.temperatum)、F.サプシナム(F.thapsinum)、F.チェタバ(F.tjaetaba)、F.ウダム(F.udum)、F.バーチシリオイデス(F.verticillioides)、F.キシラリウイデス(F.xylarioides)、F.キシロフィルム(F.xyrophilum)、F.フザリオイデス(F.fusarioides)、F.ギボサム(F.gibbosum)、F.ヘテロスポラム(F.heterosporum)、F.ホスタエ(F.hostae)、F.ヒアロアクロスポラム(F.hyaloacrosporum)、F.アベランス(F.aberrans)、F.アークアティスポラム(F.arcuatisporum)、F.ブレヴィカウダトゥム(F.brevicaudatum)、F.ブバリヌム(F.bubalinum)、F.カアティンガエンス(F.caatingaense)、F.カテニフォルメ(F.cateniforme)、F.シトリ(F.citri)、F.カラヴァム(F.clavum)、F.コフェアタム(F.coffeatum)、F.コンパクツム(F.compactum)、F.クロセウム(F.croceum)、F.ドゥオファルカティスポラム(F.duofalcatisporum)、F.エキセチ(F.equiseti)、F.ファスキクラータム(F.fasciculatum)、F.フラジリフォルメ(F.flagelliforme)、F.グラキリペス(F.gracilipes)、F.グイリネンス(F.guilinense)、F.ハイナネンス(F.hainanense)、F.フミリ(F.humuli)、F.インカルナツム(F.incarnatum)、F.イポモエアエ(F.ipomoeae)、F.イレギュラレ(F.irregulare)、F.ラセルタルム(F.lacertarum)、F.ロンギカウダトゥム(F.longicaudatum)、F.ロンギフンダム(F.longifundum)、F.ルファエ(F.luffae)、F.モノフィアリディカム(F.monophialidicum)、F.ムキダム(F.mucidum)、F.ムルチセプス(F.multiceps)、F.ナヌム(F.nanum)、F.ネオセミテクタム(F.neosemitectum)、F.ペルナムブカナム(F.pernambucanum)、F.ペルシシナム(F.persicinum)、F.シルピ(F.scirpi)、F.スラウェシエンセ(F.sulawesiense)、F.タンアハバムブエンス(F.tanahbumbuense)、F.キュウシュエンス(F.kyushuense)、F.ラルバルム(F.larvarum)、F.ラテリチウム(F.lateritium)、F.サルコキロウム(F.sarcochroum)、F.スティルボイデス(F.stilboides)、F.ルヌロスポラム(F.lunulosporum)、F.マクロセラス(F.macroceras)、F.メラノクロラム(F.melanochlorum)、F.メリジオナレ(F.meridionale)、F.メリスモイデス(F.merismoides)、F.メソアメリカナム(F.mesoamericanum)、F.ムサエ(F.musae)、F.ムサルム(F.musarum)、F.ネオコスモスポリエラム(F.neocosmosporiellum)、F.ニューネセンス(F.newnesense)、F.コミュン(F.commune)、F.ガディトジリ(F.gaditjirri)、F.リアルンテ(F.lyarnte)、F.ミスカンティ(F.miscanthi)、F.ニシカドイ(F.nisikadoi)、F.ヌラギ(F.nurragi)、F.オリゴセプタツム(F.oligoseptatum)、
F.オフィオデス(F.ophiodes)、F.カリステフィ(F.callistephi)、F.カルミナッセンス(F.carminascens)、F.コンタミナンタム(F.contaminatum)、F.クゲナンゲンス(F.cugenangense)、F.クルウァトゥム(F.curvatum)、F.デュオセプタツム(F.duoseptatum)、F.エラエイディス(F.elaeidis)、F.ファバセアラム(F.fabacearum)、F.フォエテンス(F.foetens)、F.グリシネス(F.glycines)、F.ゴシピナム(F.gossypinum)、F.フーディアエ(F.hoodiae)、F.インフレクサム(F.inflexum)、F.ラングエッセンス(F.languescens)、F.リベルタティス(F.libertatis)、F.ニーレンバーギアエ(F.nirenbergiae)、F.オドラティッシマム(F.odoratissimum)、F.オキシスポラム(F.oxysporum)、F.ファレトラム(F.pharetrum)、F.ターディクラミドスポラム(F.tardichlamydosporum)、F.トライセプタツム(F.triseptatum)、F.ヴェテリナリウム(F.veterinarium)、F.パルストレ(F.palustre)、F.ポリフィアリディカム(F.polyphialidicum)、F.プラエグラミネアラム(F.praegraminearum)、F.ピリフォルメ(F.pyriforme)、F.レドレンス(F.redolens)、F.レチクララム(F.reticulatum)、F.リオグランデンス(F.riograndense)、F.ロブスタム(F.robustum)、F.ラスシ(F.rusci)、F.アエチオピカム(F.aethiopicum)、F.アルメニアクム(F.armeniacum)、F.アジアティカム(F.asiaticum)、F.ブラキギボサム(F.brachygibbosum)、F.クルモラム(F.culmorum)、F.ゲルラチイ(F.gerlachii)、F.グールガルディ(F.goolgardi)、F.グラミネアラム(F.graminearum)、F.ラングセチアエ(F.langsethiae)、F.ロンギペス(F.longipes)、F.ルイジアネンス(F.louisianense)、F.ネパレンス(F.nepalense)、F.ノドサム(F.nodosum)、F.ポアエ(F.poae)、F.シュードグラミネアルム(F.pseudograminearum)、F.サンブキナム(F.sambucinum)、F.シビリカム(F.sibiricum)、F.スポロトリキオイデス(F.sporotrichioides)、F.トランスバーレンセ(F.transvaalense)、F.ベネナツム(F.venenatum)、F.ボロシ(F.vorosii)、F.セディメンティコーラ(F.sedimenticola)、F.セトサム(F.setosum)、F.サイクリ(F.siculi)、F.シネンシス(F.sinensis)、F.アンブロシウム(F.ambrosium)、F.ブラジリエンシス(F.brasiliense)、F.クネイロストラム(F.cuneirostrum)、F.ユーワラシエ(F.euwallaceae)、F.ファルシフォルメ(F.falciforme)、F.フロリダヌム(F.floridanum)、F.ヘマトコッカス(F.haematococcum)、F.イルデンス(F.illudens)、F.ケレラジャム(F.kelerajum)、F.ケラトプラスチクム(F.keratoplasticum)、F.クロシウム(F.kuroshium)、F.クルネガレンス(F.kurunegalense)、F.リケニコーラ(F.lichenicola)、F.マハセニイ(F.mahasenii)、F.オブリキセプタツム(F.obliquiseptatum)、F.パラナエンス(F.paranaense)、F.ペトロリフィラム(F.petroliphilum)、F.ファセオリナ(F.phaseoli)、F.プラギアンチ(F.plagianthi)、F.シューデンシフォルメ(F.pseudensiforme)、
F.レクチフォラム(F.rectiphorum)、F.レカナム(F.rekanum)、F.ソラニ(F.solani)、F.ストリアツム(F.striatum)、F.ツアラネンス(F.tuaranense)、F.ツクマニアエ(F.tucumaniae)、F.ビルグリフォルメ(F.virguliforme)、F.シカトリカム(F.cicatricum)、F.フッケリイ(F.fuckelii)、F.スタフィレアエ(F.staphyleae)、F.ジーランディカム(F.zealandicum)、F.ステリリハイフォサム(F.sterilihyphosum)、F.サブトロピカレ(F.subtropicale)、F.スダネンセ(F.sudanense)、F.スルフレウム(F.sulphureum)、F.テリコーラ(F.terricola)、F.コンティヌウム(F.continuum)、F.トレヤエ(F.torreyae)、F.ザンソクシリ(F.zanthoxyli)、F.トルロサム(F.torulosum)、F.アクミナタム(F.acuminatum)、F.アベナセウム(F.avenaceum)、F.フロッシフェラム(F.flocciferum)、F.ピータシアエ(F.petersiae)、F.トリシンクツム(F.tricinctum)、F.ツミダム(F.tumidum)、F.ツピエンス(F.tupiense)、F.ウッスリアナム(F.ussurianum)、F.ベントリコーサム(F.ventricosum)、F.ベルコーズム(F.verrucosum)、F.ジアエ(F.zeae)、最も好ましくは、フサリウム・グラミネアラム(Fusarium graminearum);
-コレトトリカム属(Colletotrichum)種:C.アセルバム(C.acerbum)、C.アシダエ(C.acidae)、C.アブシッサム(C.abscissum)、C.アキュテイタム(C.acutatum)、C.ブリスベネンス(C.brisbanense)、C.ケルンセンス(C.cairnsense)、C.カルサミ(C.carthami)、C.クリサンセミー(C.chrysanthemi)、C.シトリ(C.citri)、C.コスミ(C.cosmi)、C.コスタリセンス(C.costaricense)、C.クスクタエ(C.cuscutae)、C.フィオリニエ(C.fioriniae)、C.ゴデティアエ(C.godetiae)、C.ガジャバエ(C.guajavae)、C.インドネシエンス(C.indonesiense)、C.ジャバネンス(C.javanense)、C.ラティシフィラム(C.laticiphilum)、C.リメッティコーラ(C.limetticola)、C.ルピニー(C.lupini)、C.メロニス(C.melonis)、C.ニムファエアエ(C.nymphaeae)、C.パラナエンセ(C.paranaense)、C.パクストニイ(C.paxtonii)、C.サリシス(C.salicis)、C.スコビレイ(C.scovillei)、C.シモンジ(C.simmondsii)、C.スロアネイ(C.sloanei)、C.タマリロイ(C.tamarilloi)、C.ワレリ(C.walleri)、C.アガベス(C.agaves)、C.アルコルニイ(C.alcornii)、C.アンペリナム(C.ampelinum)、C.アルボリコーラ(C.arboricola)、C.アルコカルピコーラ(C.artocarpicola)、C.アルクシ(C.arxii)、C.アトラクティロディコーラ(C.atractylodicola)、C.アウストラーレ(C.australe)、C.アクソノポディ(C.axonopodi)、C.バルティモレンス(C.baltimorense)、C.アンネラタム(C.annellatum)、C.ビーヴェリ(C.beeveri)、C.ボニネンセ(C.boninense)、C.ブラジリエンス(C.brasiliense)、C.ブラシシコラ(C.brassicicola)、C.コンストリクツム(C.constrictum)、C.カースティ(C.karsti)、C.ペッチー(C.petchii)、C.フィランシ(C.phyllanthi)、C.ブラシカエ(C.brassicae)、C.カメリアエ-ヤポニカエ(C.camelliae-japonicae)、C.カプシキ(C.capsici)、C.カリカエ(C.caricae)、C.カリニフェリ(C.cariniferi)、C.カティナエンス(C.catinaense)、C.カウダスポラム(C.caudasporum)、C.カウダツム(C.caudatum)、C.オクラセア(C.ochraceae)、C.ソメルセテンス(C.somersetense)、C.ゾイシアエ(C.zoysiae)、C.チアングライエンス(C.chiangraiense)、C.クロロフィチ(C.chlorophyti)、C.シトリ-マキシマエ(C.citri-maximae)、C.シトリコーラ(C.citricola)、C.クラバタム(C.clavatum)、C.コビッティエンス(C.cobbittiense)、C.ココデス(C.coccodes)、C.コエロギネス(C.coelogynes)、C.コフェアヌム(C.coffeanum)、C.コロンビェンス(C.colombiense)、C.コンダオエンス(C.condaoense)、C.クラシペス(C.crassipes)、C.シンビディコーラ(C.cymbidiicola)、
C.ダクライカーピ(C.dacrycarpi)、C.アンスリスシ(C.anthrisci)、C.サーキナンス(C.circinans)、C.デマチウム(C.dematium)、C.フルクチ(C.fructi)、C.ヘメロカリディス(C.hemerocallidis)、C.インサータエ(C.insertae)、C.リネオラ(C.lineola)、C.メニスペルミ(C.menispermi)、C.キンケフォリアエ(C.quinquefoliae)、C.セディ(C.sedi)、C.スピナシアエ(C.spinaciae)、C.シオイ(C.shisoi)、C.アメリカエ-ボレアリス(C.americae-borealis)、C.アンチルヒニコーラ(C.antirrhinicola)、C.ブリオニイコーラ(C.bryoniicola)、C.デストラクティブム(C.destructivum)、C.フスカム(C.fuscum)、C.ヒギンシアナム(C.higginsianum)、C.レンチス(C.lentis)、C.オシミ(C.ocimi)、C.パナシコーラ(C.panacicola)、C.ピシコラ(C.pisicola)、C.タバシー(C.tabaci)、C.タナセティ(C.tanaceti)、C.ウトレクテンス(C.utrechtense)、C.ドイツンゲンス(C.doitungense)、C.デュニュネンス(C.duyunense)、C.エリンギイコーラ(C.eryngiicola)、C.オイホルビア(C.euphorbiae)、C.エクセルサム-アルティテュディナム(C.excelsum-altitudinum)、C.フェイジョイコーラ(C.feijoicola)、C.フラガリアエ(C.fragariae)、C.フルクティボラム(C.fructivorum)、C.フシフォルメ(C.fusiforme)、C.ギガスポラム(C.gigasporum)、C.エニグマ(C.aenigma)、C.エスチノメネス(C.aeschynomenes)、C.アラティ(C.alatae)、C.アリエナム(C.alienum)、C.アオテアロア(C.aotearoa)、C.アシアヌム(C.asianum)、C.カメリアエ(C.camelliae)、C.チャンピンゲンス(C.changpingense)、C.クリソフィラム(C.chrysophilum)、C.クリデミアエ(C.clidemiae)、C.コノイデス(C.conoides)、C.コルディニコーラ(C.cordylinicola)、C.エンドフィティカム(C.endophyticum)、C.フルクチコラ(C.fructicola)、C.グロエオスポリオイデス(C.gloeosporioides)、C.グレヴィレアエ(C.grevilleae)、C.グロッサム(C.grossum)、C.ヘベイエンセ(C.hebeiense)、C.ヘレイエンス(C.helleniense)、C.ヘナネンス(C.henanense)、C.ホリイ(C.horii)、C.ヒストリシス(C.hystricis)、C.ジアンキシエンス(C.jiangxiense)、C.カハワエ(C.kahawae)、C.マカッサレンス(C.makassarense)、C.ムサエ(C.musae)、C.ヌファリコーラ(C.nupharicola)、C.ペルセア(C.perseae)、C.プロテアエ(C.proteae)、C.プシディイ(C.psidii)、C.クィーンズランディカム(C.queenslandicum)、C.サルソラエ(C.salsolae)、C.シアメンセ(C.siamense)、C.シジギイコーラ(C.syzygiicola)、C.タイナネンス(C.tainanense)、C.セオブロミコラ(C.theobromicola)、C.チ(C.ti)、C.トロピカレ(C.tropicale)、C.ビニフェラム(C.viniferum)、C.ウキシエンス(C.wuxiense)、C.キサントロエアエ(C.xanthorrhoeae)、C.ゴシピイ(C.gossypii)、C.セレアレ(C.cereale)、C.エチノクロアエ(C.echinochloae)、C.エロイシネス(C.eleusines)、C.エンドフィタム(C.endophytum)、C.エレモクロアエ(C.eremochloae)、C.ファルカタム(C.falcatum)、C.グラミニコラ(C.graminicola)、C.ハナウイ(C.hanaui)、
C.ジャックソニイ(C.jacksonii)、C.ミスカンティ(C.miscanthi)、C.ナヴィタス(C.navitas)、C.ニコルソニイ(C.nicholsonii)、C.パスパリ(C.paspali)、C.グアラニコーラ(C.guaranicola)、C.ヘデリイコーラ(C.hederiicola)、C.ヒッペアストリ(C.hippeastri)、C.フシエンジェンチャング(C.hsienjenchang)、C.ヒメノカリディコーラ(C.hymenocallidicola)、C.インカルナツム(C.incarnatum)、C.ジャスミニゲナム(C.jasminigenum)、C.ジンシュイエンス(C.jinshuiense)、C.ジョーンストニイ(C.johnstonii)、C.カキボラム(C.kakivorum)、C.キンゴルニイ(C.kinghornii)、C.ニフォフィアエ(C.kniphofiae)、C.ラゲナリア(C.lagenaria)、C.ラウリ(C.lauri)、C.レデボウリアエ(C.ledebouriae)、C.リモニコーラ(C.limonicola)、C.リニ(C.lini)、C.ロバーツム(C.lobatum)、C.マグニスポラム(C.magnisporum)、C.ブラビオスポラム(C.brevisporum)、C.カカオ(C.cacao)、C.リアオニンゲンス(C.liaoningense)、C.マグナム(C.magnum)、C.メレミアエ(C.merremiae)、C.オキナワエンス(C.okinawense)、C.パナメンス(C.panamense)、C.メタケ(C.metake)、C.ネオサンセヴィエリアエ(C.neosansevieriae)、C.ニコチアナエ(C.nicotianae)、C.ニグラム(C.nigrum)、C.ノバエ-ゼランジアエ(C.novae-zelandiae)、C.オンシジイ(C.oncidii)、C.ビデンティス(C.bidentis)、C.リンデムシアヌム(C.lindemuthianum)、C.マルバルム(C.malvarum)、C.オービクラレ(C.orbiculare)、C.シダエ(C.sidae)、C.テベエスティイ(C.tebeestii)、C.トリフォリイ(C.trifolii)、C.キャトイイコーラ(C.cattleyicola)、C.クリビイコーラ(C.cliviicola)、C.トラカエノフィラム(C.dracaenophilum)、C.ムシコラ(C.musicola)、C.オルチデアルム(C.orchidearum)、C.ピペリス(C.piperis)、C.プルリヴォラム(C.plurivorum)、C.ソジャエ(C.sojae)、C.ビタレンス(C.vittalense)、C.オルチドフィラム(C.orchidophilum)、C.パンダニコーラ(C.pandanicola)、C.パラレロフォラム(C.parallelophorum)、C.パルソンシアエ(C.parsonsiae)、C.パセオロルム(C.phaseolorum)、C.フォルミイ(C.phormii)、C.フィラコロイデス(C.phyllachoroides)、C.ピシ(C.pisi)、C.シュードアクタツム(C.pseudoacutatum)、C.シュードマジュス(C.pseudomajus)、C.ピリコラ(C.pyricola)、C.ピリフォリアエ(C.pyrifoliae)、C.ラディシス(C.radicis)、C.レキシアエ(C.rhexiae)、C.ロンビフォルメ(C.rhombiforme)、C.リシニ(C.ricini)、C.ロゼウム(C.roseum)、C.ルスキ(C.rusci)、C.サンブシコーラ(C.sambucicola)、C.サンセヴィエリアエ(C.sansevieriae)、C.セラネグレンス(C.serranegrense)、C.シクアネンセ(C.sichuanense)、C.ソンチコーラ(C.sonchicola)、C.ブレチラム(C.bletillum)、C.ギズホウエンス(C.guizhouense)、C.インカナム(C.incanum)、C.リリイ(C.lilii)、C.リリオペス(C.liriopes)、C.リオグランデンス(C.riograndense)、C.スパエシアナム(C.spaethianum)、C.トフィエルジアエ(C.tofieldiae)、C.ベルクロサム(C.verruculosum)、C.スピノーサム(C.spinosum)、C.サブリネオラ(C.sublineola)、C.シドウィ(C.sydowii)、C.タイワネンス(C.taiwanense)、
C.テンパラータム(C.temperatum)、C.トルロサム(C.torulosum)、C.トリケラム(C.trichellum)、C.トロピシコーラ(C.tropicicola)、C.アキキュラーレ(C.aciculare)、C.クルクマエ(C.curcumae)、C.トルンカツム(C.truncatum)、C.ベトナメンセ(C.vietnamense)、C.ビグネ(C.vignae)、C.ワンニンゲンス(C.wanningense)、C.ワトファラエンス(C.watphraense)、C.ユロンゲンス(C.yulongense)、C.ユンナンエンス(C.yunnanense)、最も好ましくは、C.ラゼナリウム(C.lagenarium);
-ボトリチス属(Botrytis)種:B.アクラダ(B.aclada)、B.アリイ(B.allii)、B.アリサエマエ(B.arisaemae)、B.バイソイデア(B.byssoidea)、B.カリフォルニカ(B.californica)、B.カロリニアナ(B.caroliniana)、B.シネレラ(B.cinerea)、B.クロキ(B.croci)、B.クリプトメリエ(B.cryptomeriae)、B.エリプチカ(B.elliptica)、B.ユーカリプティ(B.eucalypti)、B.ユーロアメリカーナ(B.euroamericana)、B.ファバ(B.faba)、B.ファバエ(B.fabae)、B.ファビオプシス(B.fabiopsis)、B.フラガリアエ(B.fragariae)、B.フケリアナ(B.fuckeliana)、B.ガランシナ(B.galanthina)、B.ハイアシンティ(B.hyacinthi)、B.マリ(B.mali)、B.パエオニア(B.paeoniae)、B.ペラルゴニイ(B.pelargonii)、B.ポリ(B.porri)、B.プルノラム(B.prunorum)、B.シュードシネレア(B.pseudocinerea)、B.シノアリイ(B.sinoallii)、B.シノヴィチコーラ(B.sinoviticola)、B.ツリパエ(B.tulipae)、最も好ましくは、B.シネレア(B.cinerea);
-アルテルナリア属(Alternaria)種:A.アブチロニス(A.abutilonis)、A.アコニディオフォラ(A.aconidiophora)、A.アリイ(A.allii)、A.アルストロエメリアエ(A.alstroemeriae)、A.アルカンピナ(A.altcampina)、A.アルテルナリアシダ(A.alternariacida)、A.アノダエ(A.anodae)、A.アルギランセミ(A.argyranthemi)、A.アスカロニアエ(A.ascaloniae)、A.アトランス(A.atrans)、A.アザジラクタエ(A.azadirachtae)、A.アズキアエ(A.azukiae)、A.ベティコーラ(A.beticola)、A.ボクライ(A.bokurai)、A.ブラシカエ(A.brassicae)、A.ブラシシナエ(A.brassicinae)、A.ブロッコリー-イタリカエ(A.broccoli-italicae)、A.ブルソネティアエ(A.broussonetiae)、A.ブリオフィリ(A.bryophylli)、A.カスピシコーラ(A.capsicicola)、A.カリシコーラ(A.caricicola)、A.カルサミコーラ(A.carthamicola)、A.カタルパエ(A.catalpae)、A.カタナンチェス(A.catananches)、A.ケロシアエ(A.celosiae)、A.セタウレアエ(A.centaureae)、A.セラシ(A.cerasi)、A.セラシダニカ(A.cerasidanica)、A.セセニカ(A.cesenica)、A.チェノポディイコーラ(A.chenopodiicola)、A.クラミドスポリフェラ(A.chlamydosporifera)、A.クリサンセミー(A.chrysanthemi)、A.シトリカンクリ(A.citricancri)、A.シトルリコーラ(A.citrullicola)、A.コンパクタ(A.compacta)、A.コニジオフォラ(A.conidiophora)、A.クルバタ(A.curvata)、A.シアモプシディス(A.cyamopsidis)、A.ダクティリディコーダ(A.dactylidicola)、A.ダチュリコーラ(A.daturicola)、A.デンニシイ(A.dennisii)、A.デセルチコラ(A.deserticola)、A.ディアンシ(A.dianthi)、A.ドリコニディウム(A.doliconidium)、A.エキナセア(A.echinaceae)、A.エイクホルニア(A.eichhorniae)、A.エリシイ(A.ellisii)、A.エルシャディイ(A.ershadii)、A.ファシクラタ(A.fasciculata)、A.フィメチ(A.fimeti)、A.フォリセセネンシス(A.forlicesenensis)、A.フラガリア(A.fragaria)、A.フルバ(A.fulva)、A.ガンスエンシス(A.gansuensis)、A.ゲオフィラ(A.geophila)、A.ゴシピナ(A.gossypina)、A.グリセア(A.grisea)、A.グロッスラリア(A.grossulariae)、A.ハンプシレンシス(A.hampshirensis)、A.ヘリアンシインフィシエンス(A.helianthiinficiens)、A.ヘーベ(A.heveae)、
A.フミコーラ(A.humicola)、A.ハンガリカ(A.hungarica)、A.インフラタ(A.inflata)、A.インターラプタ(A.interrupta)、A.イポモエアエ(A.ipomoeae)、A.イラニカ(A.iranica)、A.イリディアウストラリス(A.iridiaustralis)、A.イリジコラ(A.iridicola)、A.イリディス(A.iridis)、A.イタリカ(A.italica)、A.ジャシンティコラ(A.jacinthicola)、A.ジェセンスカエ(A.jesenskae)、A.カレリニアエ(A.kareliniae)、A.コードクヤナ(A.kordkuyana)、A.ロウレンセイ(A.lawrencei)、A.リナリアエ(A.linariae)、A.ロンギシマ(A.longissima)、A.マリティマ(A.maritima)、A.モンタニカ(A.montanica)、A.モントサンティナ(A.montsantina)、A.ムリスポラ(A.murispora)、A.ナピフォルミス(A.napiformis)、A.ネルンビイ(A.nelumbii)、A.ネオイポモエアエ(A.neoipomoeae)、A.ノバエ-ギネエンシス(A.novae-guineensis)、A.オブテクタ(A.obtecta)、A.オクロレウカ(A.ochroleuca)、A.オキシトロピス(A.oxytropis)、A.パドウィッキイ(A.padwickii)、A.パラリニコーラ(A.paralinicola)、A.パルビカエスピトサ(A.parvicaespitosa)、A.ペグリオニイ(A.peglionii)、A.ペウケダニ(A.peucedani)、A.ファルビチジス(A.pharbitidis)、A.フィサリディス(A.physalidis)、A.ピピオニピシ(A.pipionipisi)、A.プルリセプタタ(A.pluriseptata)、A.ポアセイコーラ(A.poaceicola)、A.ポブレテンシス(A.pobletensis)、A.ポミコーラ(A.pomicola)、A.ポプリ(A.populi)、A.プラソニス(A.prasonis)、A.プルーニ(A.pruni)、A.シュードベントリコーサ(A.pseudoventricosa)、A.パルヴィニフンギコーラ(A.pulvinifungicola)、A.ケルキコラ(A.quercicola)、A.クエルクス(A.quercus)、A.ラヌンクリ(A.ranunculi)、A.レセダエ(A.resedae)、A.ロセオグリセア(A.roseogrisea)、A.ロシコーラ(A.rosicola)、A.サングイソルバエ(A.sanguisorbae)、A.センナエ(A.sennae)、A.セサミコラ(A.sesamicola)、A.シダエ(A.sidae)、A.シリビ(A.silybi)、A.ソリアリダエ(A.soliaridae)、A.ソルギコラ(A.sorghicola)、A.タマリシス(A.tamaricis)、A.タリクトリゲナ(A.thalictrigena)、A.スラスピス(A.thlaspis)、A.スンベルギアエ(A.thunbergiae)、A.ティランドシアエ(A.tillandsiae)、A.トマト(A.tomato)、A.トロペオリ(A.tropaeoli)、A.アンデュラータ(A.undulata)、A.ワクチニイ(A.vaccinii)、A.バヌアツエンシス(A.vanuatuensis)、A.ベネズエレンシス(A.venezuelensis)、A.ビニフェラエ(A.viniferae)、A.ビチコラ(A.viticola)、A.ビティス(A.vitis)、A.ヤリインフィシエンス(A.yaliinficiens)、最も好ましくは、A.アルテルナータ(A.alternata);
-ファエオスファエリア属(Phaeosphaeria)種:P.アカシアエ(P.acaciae)、P.アンモフィラエ(P.ammophilae)、P.アンペリ(P.ampeli)、P.アンキアラ(P.anchiala)、P.アレナリア(P.arenaria)、P.ベルレーゼイ(P.berlesei)、P.ブレオナディアエ(P.breonadiae)、P.カラミコーラ(P.calamicola)、P.カリシコーラ(P.caricicola)、P.カリシネラ(P.caricinella)、P.カリシス(P.caricis)、P.チアングライナ(P.chiangraina)、P.クルモルム(P.culmorum)、P.シカディス(P.cycadis)、P.デンニシアナ(P.dennisiana)、P.エロンガタ(P.elongata)、P.エピカラミア(P.epicalamia)、P.ユーストマ(P.eustoma)、P.フッケリイ(P.fuckelii)、P.フシスポラ(P.fusispora)、P.グリセリアエ-ピリカタエ(P.glyceriae-plicatae)、P.グラミニス(P.graminis)、P.ハリマ(P.halima)、P.ヘルポトリコイデス(P.herpotrichoides)、P.インシグニス(P.insignis)、P.ジュンシコーラ(P.juncicola)、P.ジュンシナ(P.juncina)、P.ジュンコフィラ(P.juncophila)、P.リンジイ(P.lindii)、P.ルクツオーサ(P.luctuosa)、P.ルナリアエ(P.lunariae)、P.ルテア(P.lutea)、P.リコポディナ(P.lycopodina)、P.マルシエンシス(P.marciensis)、P.ムサエ(P.musae)、P.ナルディ(P.nardi)、P.ニグランス(P.nigrans)、P.ノルフォルシア(P.norfolcia)、P.オックルタ(P.occulta)、P.オリバセア(P.olivacea)、P.オラエ-マリス(P.orae-maris)、P.オリゼ(P.oryzae)、P.パパイアエ(P.papayae)、P.パーブラ(P.parvula)、P.ペンニセチ(P.penniseti)、P.フォエニシコーラ(P.phoenicicola)、P.プルロスポラ(P.pleurospora)、P.ポアゲナ(P.poagena)、P.ポドカルピ(P.podocarpi)、P.ポンティフォルミス(P.pontiformis)、P.ルッセリアナ(P.rousseliana)、P.セトサ(P.setosa)、P.シレネス-アカウリス(P.silenes-acaulis)、P.シルバティカ(P.silvatica)、P.シネンシス(P.sinensis)、P.ソフェルビイ(P.sowerbyi)、P.スパルティナエ(P.spartinae)、P.スパルティニコーラ(P.spartinicola)、P.シサノラエニコーラ(P.thysanolaenicola)、P.トフィエルジアエ(P.tofieldiae)、P.トリグロチニコーラ(P.triglochinicola)、P.バガンス(P.vagans)、P.ボルカーティアナ(P.volkartiana)、最も好ましくは、P.ノドルム(P.nodorum);
-マクロフォミナ属(Macrophomina)種:M エウフォルビイコラ(M euphorbiicola)、M.シュードファセオリナ(M.pseudophaseolina)、M.ワクチニイ(M.vaccinii)、M.ファゼオリナ(M.Phaseolina)、最も好ましくは、M.ファゼオリナ(M.phaseolina);
-ジモセプトリア属(Zymoseptoria)種:Z.アルダビリアエ(Z.ardabiliae)、Z.ブレビス(Z.brevis)、Z.クレセンタ(Z.crescenta)、Z.ハロフィラ(Z.halophila)、Z.パセリニイ(Z.passerinii)、Z.シュードトリティシ(Z.pseudotritici)、Z.トリティシ(Z.tritici)、Z.バークレイ(Z.verkleyi)、最も好ましくは、Z.トリティシ(Z.tritici);
-リゾクトニア属(Rhizoctonia)種:R.アルピナ(R.alpina)、R.ビコルニス(R.bicornis)、R.ブチニイ(R.butinii)、R.カラ(R.callae)、R.カロタエ(R.carotae)、R.エンドフィティカ(R.endophytica)、R.フロッコサ(R.floccosa)、R.フラガリアエ(R.fragariae)、R.フラクシニ(R.fraxini)、R.フシスポラ(R.fusispora)、R.グロブラリス(R.globularis)、R.ゴシッピイ(R.gossypii)、R.ムネラチイ(R.muneratii)、R.パパイアエ(R.papayae)、R.クエルクス(R.quercus)、R.レペンス(R.repens)、R.ルビー(R.rubi)、R.シルベストリス(R.silvestris)、R.ソラニ(R.Solani)、最も好ましくは、R.ソラニ(R.solani);
-タナテフォーラス属(Thanatephorus)種:T.ククメリス(T.cucumeris)、T.オブスキュラス(T.obscurus)、T.オクラセウス(T.ochraceus)、T.ペンズルス(T.pendulus)、T.ササキイ(T.sasakii)、最も好ましくは、T.ククメリス(T.cucumeris);
-ウロミセス属(Uromyces)種:U.アセトサエ(U.acetosae)、U.アキュミナツス(U.acuminatus)、U.アエムラス(U.aemulus)、U.アロエス(U.aloes)、U.アロペクリ(U.alopecuri)、U.アリクシアエ(U.alyxiae)、U.アンシリディス(U.anthyllidis)、U.アペンディクラツス(U.appendiculatus)、U.アリ-トリフィリ(U.ari-triphylli)、U.ベタエ(U.betae)、U.ベティコーラ(U.beticola)、U.ビデンティコーラ(U.bidenticola)、U.バルビニコーラ(U.bulbinicola)、U.カリシス-センペルヴィレンティス(U.caricis-sempervirentis)、U.セストリ(U.cestri)、U.シセリス-アリエンティーニ(U.ciceris-arietini)、U.クリグニイ(U.clignyi)、U.コロラデンシス(U.coloradensis)、U.コメリナエ(U.commelinae)、U.コロネイタス(U.coronatus)、U.ダクチルイジス(U.dactylidis)、U.ディアンチ(U.dianthi)、U.ドリコーリ(U.dolicholi)、U.ダラス(U.durus)、U.エーラルタ(U.ehrhartae)、U.エラグロスチジス(U.eragrostidis)、U.エリスロニイ(U.erythronii)、U.オイホルビア(U.euphorbiae)、U.オイホルビア-クルニクラティ(U.euphorbiae-corniculati)、U.フィカリアエ(U.ficariae)、U.ガゲアエ(U.gageae)、U.ガレガーエ(U.galegae)、U.ガウバエ(U.gaubae)、U.ゲラニイ(U.geranii)、U.グラディオリ(U.gladioli)、U.ゴヤゼンシス(U.goyazensis)、U.ハルステディイ(U.halstedii)、U.ホークスワージイ(U.hawksworthii)、U.ヘディサリ-オブスクリ(U.hedysari-obscuri)、U.ホブソニイ(U.hobsonii)、U.ホルウェイイ(U.holwayi)、U.ホルデニウス(U.hordeinus)、U.イナエキアルタス(U.inaequialtus)、U.イントリカツス(U.intricatus)、U.イクシアエ(U.ixiae)、U.ジャポニカス(U.japonicus)、U.ジョネシイ(U.jonesii)、U.ユンキ(U.junci)、U.クロイツチアナス(U.klotzschianus)、U.ラバーニ(U.laburni)、U.レスペデザエ-プロカムベンティス(U.lespedezae-procumbentis)、U.リモニイ(U.limonii)、U.ロマンドラセラム(U.lomandracearum)、U.ルピニー(U.lupini)、U.リコクトニ(U.lycoctoni)、U.マグヌシ(U.magnusii)、U.ミノー(U.minor)、U.ムサエ(U.musae)、U.ムスカリ(U.muscari)、U.ネオトロピカリス(U.neotropicalis)、U.ノビシマス(U.novissimus)、
U.オークサカンナス(U.oaxacanus)、U.オリエンタリス(U.orientalis)、U.オタビエンシス(U.otaviensis)、U.ペディセラタ(U.pedicellata)、U.ペグレラエ(U.peglerae)、U.ファセオリ(U.phaseoli)、U.ピシ(U.pisi)、U.ピシ-サティビ(U.pisi-sativi)、U.プラムバリウス(U.plumbarius)、U.ポリゴニ-アビクラリス(U.polygoni-avicularis)、U.プロブス(U.probus)、U.プンクタタス(U.punctatus)、U.レイケルチイ(U.reichertii)、U.ルミシス(U.rumicis)、U.サルソラエ(U.salsolae)、U.スカエボラエ(U.scaevolae)、U.シララム(U.scillarum)、U.スクロフラリアエ(U.scrophulariae)、U.スクテラタス(U.scutellatus)、U.サテリアエ-イタリカエ(U.setariae-italicae)、U.ソシウス(U.socius)、U.ソメルフェルティイ(U.sommerfeltii)、U.スポロボリコーラ(U.sporobolicola)、U.スツリアツス(U.striatus)、U.ストリオラタス(U.striolatus)、U.ストロビランシス(U.strobilanthis)、U.テヌイカティス(U.tenuicutis)、U.トランスバーサリス(U.transversalis)、U.トリフォリイ(U.trifolii)、U.トリフォリイ-レペンティス(U.trifolii-repentis)、U.ビキアエ-ファバエ(U.viciae-fabae)、U.ビグネ(U.vignae)、U.ウェデリアエ(U.wedeliae)、U.ジガデニ(U.zygadeni)、最も好ましくはU.アペンディクラツス(U.appendiculatus);
-プクシニア属(Puccinia)種:P.アベランス(P.aberrans)、P.アブノルミス(P.abnormis)、P.アブルプタ(P.abrupta)、P.アセトサエ(P.acetosae)、P.アクナセリ-シビリシ(P.achnatheri-sibirici)、P.アクロプティリ(P.acroptili)、P.アクタエアエ-アグロピリ(P.actaeae-agropyri)、P.アクタエアエ-エリミ(P.actaeae-elymi)、P.アデノカウリ(P.adenocauli)、P.アエゴポディイ(P.aegopodii)、P.アフラ(P.afra)、P.アグロフィラ(P.agrophila)、P.アグロピリナ(P.agropyrina)、P.アイザジイ(P.aizazii)、P.アルベセンス(P.albescens)、P.アルブレンシス(P.albulensis)、P.アリイ(P.allii)、P.アルピナ(P.alpina)、P.アマリ(P.amari)、P.アンドロポゴニス(P.andropogonis)、P.アンヌラリス(P.annularis)、P.アンチルヒニ(P.antirrhini)、P.アラチディス(P.arachidis)、P.アレナリアエ(P.arenariae)、P.アルゲンタータ(P.argentata)、P.アリダリアエ(P.aridariae)、P.アレナテリ(P.arrhenatheri)、P.アレナセリコーラ(P.arrhenathericola)、P.アルテミシアエ-ケイスケアナエ(P.artemisiae-keiskeanae)、P.アンスロクネミ(P.arthrocnemi)、P.アルンディナリエ(P.arundinariae)、P.アサリナ(P.asarina)、P.アスパラギ(P.asparagi)、P.アステリス(P.asteris)、P.アトラ(P.atra)、P.アクタ(P.aucta)、P.バッカリディス(P.baccharidis)、P.バロティフローラ(P.ballotiflora)、P.バルサモリザエ(P.balsamorrhizae)、P.バルダナエ(P.bardanae)、P.バルソロマエイ(P.bartholomaei)、P.バッシアエ(P.bassiae)、P.バークヘイイコーラ(P.berkheyicola)、P.ビストルタエ(P.bistortae)、P.ボロニアエ(P.boroniae)、P.ブラキポジイ(P.brachypodii)、P.ブロミナ(P.bromina)、P.ブプレウリ(P.bupleuri)、P.ブキシ(P.buxi)、P.カカバタ(P.cacabata)、P.カルシトラパエ(P.calcitrapae)、P.カルサエ(P.calthae)、P.カルシコーラ(P.calthicola)、P.カリステギアエ-ソールダネラエ(P.calystegiae-soldanellae)、P.カナリクラタ(P.canaliculata)、P.カンナセラム(P.cannacearum)、P.カーデュイ-ピクノセファリ(P.cardui-pycnocephali)、P.カルデュオラム(P.carduorum)、P.カリシナ(P.caricina)、P.カリシス(P.caricis)、P.カリシス-モンタナエ(P.caricis-montanae)、P.カリシス-スティパタエ(P.caricis-stipatae)、P.カリッサエ(P.carissae)、P.カルサミ(P.carthami)、P.センクリ(P.cenchri)、
P.セリンセス-アグロピリナ(P.cerinthes-agropyrina)、P.セタチイ(P.cesatii)、P.カルドニエンシス(P.chardoniensis)、P.クロリディス(P.chloridis)、P.コンドリリナ(P.chondrillina)、P.クリサンセミー(P.chrysanthemi)、P.クリソスプレニー(P.chrysosplenii)、P.チュンジイ(P.chunjii)、P.サーカエアエ(P.circaeae)、P.サーカムダータ(P.circumdata)、P.クラバタ(P.clavata)、P.シニシ(P.cnici)、P.シニシ-オレラセイ(P.cnici-oleracei)、P.コディイ(P.codyi)、P.コレアタエニアエ(P.coleataeniae)、P.コロッセア(P.colossea)、P.コメリナエ(P.commelinae)、P.コノクリニイ(P.conoclinii)、P.コンシミリス(P.consimilis)、P.コンボルブリ(P.convolvuli)、P.コロナタ(P.coronata)、P.コロナタイ-アグロスティディス(P.coronati-agrostidis)、P.コロナタイ-ブレビスポラ(P.coronati-brevispora)、P.コロナタイ-カラマグロスチジス(P.coronati-calamagrostidis)、P.コロナタイ-ホルデイ(P.coronati-hordei)、P.コロナタイ-ジャポニカ(P.coronati-japonica)、P.コロナタイ-ロンギスポラ(P.coronati-longispora)、P.クランダリイ(P.crandallii)、P.クレピディス-ジャポニカエ(P.crepidis-japonicae)、P.クロトノプシディス(P.crotonopsidis)、P.クルピナエ(P.crupinae)、P.クムミンシイ(P.cumminsii)、P.シアニ(P.cyani)、P.シグノラム(P.cygnorum)、P.シンボポゴニス(P.cymbopogonis)、P.サイノドンティス(P.cynodontis)、P.シペリ(P.cyperi)、P.ダクティリディナ(P.dactylidina)、P.ダンピエラエ(P.dampierae)、P.ディアネラエ(P.dianellae)、P.ディコンドラエ(P.dichondrae)、P.ディエテリイ(P.dietelii)、P.ディギタータ(P.digitata)、P.ディグラフィディス(P.digraphidis)、P.ディミディペス(P.dimidipes)、P.ディオイカエ(P.dioicae)、P.ディスペルサ(P.dispersa)、P.ディスティンクタ(P.distincta)、P.ドロサ(P.dolosa)、P.ドラバエ(P.drabae)、P.ドラクンクリナ(P.dracunculina)、P.ドゥランゲンシス(P.durangensis)、P.デュシアエ(P.duthiae)、P.エリミ(P.elymi)、P.エマクラタ(P.emaculata)、P.エミリアエ(P.emiliae)、P.エスカラベンシス(P.esclavensis)、P.ユーカトリイ-コロンビアニ(P.eupatorii-columbiani)、P.フレグッソニイ(P.fergussonii)、P.フェルギノーサ(P.ferruginosa)、P.フィルマ(P.firma)、P.フラベンセンティス(P.flavenscentis)、P.フモサ(P.fumosa)、P.フンキアエ(P.funkiae)、P.ガレニアエ(P.galeniae)、P.ガリイユニバーサ(P.galiiuniversa)、P.ガンセンシス(P.gansensis)、P.ガストロロビイ(P.gastrolobii)、P.ゲイトノプレシイ(P.geitonoplesii)、P.ゲラニイ-ピロシ(P.geranii-pilosi)、P.ギガンテア(P.gigantea)、P.ギルギアナ(P.gilgiana)、P.グレコマティス(P.glechomatis)、
P.グロボシペス(P.globosipes)、P.グナファリイコーラ(P.gnaphaliicola)、P.グラミニコラ(P.graminicola)、P.グラミニス(P.graminis)、P.グレヴィレアエ(P.grevilleae)、P.ハエモドリ(P.haemodori)、P.ヘリアンチ(P.helianthi)、P.ヘメロカリディス(P.hemerocallidis)、P.ヘテロゲネア(P.heterogenea)、P.ヘテロスポラ(P.heterospora)、P.ヒューケラエ(P.heucherae)、P.ヒエラシイ(P.hieracii)、P.ホルシナ(P.holcina)、P.ホルデイ(P.hordei)、P.ホルデイ-セカリニ(P.hordei-secalini)、P.ホリアナ(P.horiana)、P.ヒドロコチレス(P.hydrocotyles)、P.ヒポコエリディス(P.hypochoeridis)、P.ヒステリウム(P.hysterium)、P.インパティエンティス(P.impatientis)、P.インペディータ(P.impedita)、P.インポジタ(P.imposita)、P.インソリタ(P.insolita)、P.イリディス(P.iridis)、P.イシアカエ(P.isiacae)、P.ジャセアエ(P.jaceae)、P.ジャスミニ(P.jasmini)、P.ジョガシメンシス(P.jogashimensis)、P.ユンキ(P.junci)、P.ジャスティシアエ(P.justiciae)、P.クラグキスティアナ(P.klugkistiana)、P.ノーザバラクテンシス(P.knersvlaktensis)、P.カマロヴィイ(P.komarovii)、P.クエニイ(P.kuehnii)、P.クサノイ(P.kusanoi)、P.ラゲノフォラエ(P.lagenophorae)、P.ランタナエ(P.lantanae)、P.ランサナエ(P.lapsanae)、P.ラシアシディス(P.lasiacidis)、P.ラテリチア(P.lateritia)、P.レヴィス(P.levis)、P.リベルタ(P.liberta)、P.リリアセアラム(P.liliacearum)、P.リンキ(P.linkii)、P.リノシリディス-カリシス(P.linosyridis-caricis)、P.リッピヴォラ(P.lippiivora)、P.リットラリス(P.littoralis)、P.ロバータ(P.lobata)、P.ロファセリ(P.lophatheri)、P.ロランシコーラ(P.loranthicola)、P.ルドウィギィ(P.ludwigii)、P.ルズレー(P.luzulae)、P.ルズレー-マキシマエ(P.luzulae-maximae)、P.リシイ(P.lycii)、P.リゴディイ(P.lygodii)、P.マクラ(P.macra)、P.マクローサ(P.maculosa)、P.マグヌシアナ(P.magnusiana)、P.マルバセアラム(P.malvacearum)、P.マリエ-ウィルソニエ(P.mariae-wilsoniae)、P.マルビイ(P.marrubii)、P.メランポディイ(P.melampodii)、P.メラノセファラ(P.melanocephala)、P.メリフェラ(P.mellifera)、P.メンサエ(P.menthae)、P.メリリアナ(P.merrilliana)、P.メセムブリアンテミ(P.mesembryanthemi)、P.メスニエリアナ(P.mesnieriana)、P.メイエリー-アルベルティイ(P.meyeri-albertii)、P.ミカニアエ(P.mikaniae)、P.ミルレフォリイ(P.millefolii)、P.ミレグラナエ(P.millegranae)、P.ミスカンティ(P.miscanthi)、P.ミスカンシディイ(P.miscanthidii)、P.ミクスタ(P.mixta)、P.モディオラエ(P.modiolae)、P.モノイカ(P.monoica)、P.モンタネンシス(P.montanensis)、P.モラタ(P.morata)、P.モリソニ(P.morrisoni)、P.モルシエリ(P.morthieri)、P.ミューレンベッキアエ(P.muehlenbeckiae)、P.ミルシフィリ(P.myrsiphylli)、P.ミスルエンシス(P.mysuruensis)、P.ナカニシキイ(P.nakanishikii)、P.ネパレンシス(P.nepalensis)、P.ニグレッセンス(P.nigrescens)、
P.ニシダナ(P.nishidana)、P.ニチダ(P.nitida)、P.ノボパニシ(P.novopanici)、P.オアフエンシス(P.oahuensis)、P.オブスクラ(P.obscura)、P.オシミ(P.ocimi)、P.オエナンセス-ストロニフェラエ(P.oenanthes-stoloniferae)、P.オペルタ(P.operta)、P.オトゼニアニ(P.otzeniani)、P.オキサリディス(P.oxalidis)、P.オキシリアエ(P.oxyriae)、P.パエダリアエ(P.paederiae)、P.パルドサ(P.paludosa)、P.パンメリイ(P.pammelii)、P.パンペナ(P.pampeana)、P.パッポホリ(P.pappophori)、P.パラドクサポダ(P.paradoxapoda)、P.パスクア(P.pascua)、P.パスパリ(P.paspali)、P.パスパリナ(P.paspalina)、P.パトリニアエ(P.patriniae)、P.ポウルラ(P.paullula)、P.パシケイ(P.pazschkei)、P.ペラルゴニイ-ゾナリス(P.pelargonii-zonalis)、P.ペニシラリアエ(P.penicillariae)、P.ペントステモニス(P.pentstemonis)、P.ペペロミアエ(P.peperomiae)、P.ペラデニヤエ(P.peradeniyae)、P.パープレクサンス(P.perplexans)、P.ペルシステンス(P.persistens)、P.ホロミディス(P.phlomidis)、P.フィサリディス(P.physalidis)、P.ピンピネラ(P.pimpinellae)、P.ピットチエリアナ(P.pittieriana)、P.プラティスポラ(P.platyspora)、P.ポアエ-ネモラリス(P.poae-nemoralis)、P.ポアルム(P.poarum)、P.ポリゴニ-アンフィビイ(P.polygoni-amphibii)、P.ポリソラ(P.polysora)、P.ポリ(P.porri)、P.プリトゼリアナ(P.pritzeliana)、P.プロスティイ(P.prostii)、P.シュードディギタタ(P.pseudodigitata)、P.シュードメスニエリアナ(P.pseudomesnieriana)、P.シュードストリイフォルミス(P.pseudostriiformis)、P.サイコトリアエ(P.psychotriae)、P.プンクタタ(P.punctata)、P.プンクチフォルミス(P.punctiformis)、P.プルプレア(P.purpurea)、P.ラピペス(P.rapipes)、P.レコンディタ(P.recondita)、P.ラゴディアエ(P.rhagodiae)、P.ラフィドホラエ(P.rhaphidophorae)、P.レイ-ウンデュラティ(P.rhei-undulati)、P.リベシイ-カリシス(P.ribesii-caricis)、P.リベシイ-ディヴァーシコロリス(P.ribesii-diversicoloris)、P.リベシイ-ペンデュラエ(P.ribesii-pendulae)、P.リビス(P.ribis)、P.ルフィペス(P.rufipes)、P.ルペストリス(P.rupestris)、P.サッカルドイ(P.saccardoi)、P.サリハエ(P.salihae)、P.サルビアエ(P.salviae)、P.サクシフラガエ(P.saxifragae)、P.シルピ(P.scirpi)、P.スクレリアエ(P.scleriae)、P.スコルツォネラ(P.scorzonerae)、P.セネキオニス(P.senecionis)、P.セネキオニス-アクティフォルミス(P.senecionis-acutiformis)、P.セプテントリオナリス(P.septentrionalis)、P.セルピル(P.serpylli)、P.セッシリス(P.sessilis)、P.サテリアエ(P.setariae)、P.シェラルディアナ(P.sherardiana)、P.シルフィイ(P.silphii)、P.シルバティカ(P.silvatica)、P.シミリス(P.similis)、P.スミラクティス(P.smilacis)、P.ソルギ(P.sorghi)、P.スパルガニオイディス(P.sparganioidis)、P.スペガッツィニイ(P.spegazzinii)、P.スポロボリ(P.sporoboli)、P.スティピナ(P.stipina)、P.ストバエアエ(P.stobaeae)、P.ストリイフォルミス(P.striiformis)、P.ストリイフォルモイデス(P.striiformoides)、P.スティリディイ(P.stylidii)、P.スバルピナ(P.subalpina)、P.サブストリアタ(P.substriata)、
P.スズタケ(P.suzutake)、P.シンフォリカルピ(P.symphoricarpi)、P.タエニアセリ(P.taeniatheri)、P.タゲティコーラ(P.tageticola)、P.タナセティ(P.tanaceti)、P.タタリノヴィイ(P.tatarinovii)、P.テトラゴニアエ(P.tetragoniae)、P.サリアエ(P.thaliae)、P.トラスペオス(P.thlaspeos)、P.ティランドシアエ(P.tillandsiae)、P.ティリテア(P.tiritea)、P.トレボキシ(P.trebouxi)、P.トリチシナ(P.triticina)、P.ツブロサ(P.tubulosa)、P.ツリパエ(P.tulipae)、P.ツミディペス(P.tumidipes)、P.ツルギナ(P.turgida)、P.ウリギノサ(P.uliginosa)、P.ウンシニアラム(P.unciniarum)、P.ウニカ(P.unica)、P.ウルバニアナ(P.urbaniana)、P.ウルシニアエ(P.ursiniae)、P.ウルチカエ-アクタエ(P.urticae-acutae)、P.ウルチカエ-アクティフォルミス(P.urticae-acutiformis)、P.ウルチカエ-カリシス(P.urticae-caricis)、P.ウルチカエ-ヒルタエ(P.urticae-hirtae)、P.ウルチカエ-インフラタエ(P.urticae-inflatae)、P.ウルティカタ(P.urticata)、P.バガ(P.vaga)、P.バギナタエ(P.vaginatae)、P.ヴェルノイアエ-モリス(P.vernoniae-mollis)、P.ベロニサエ-ロンギフォリアエ(P.veronicae-longifoliae)、P.ベルシカラー(P.versicolor)、P.ベクサンス(P.vexans)、P.ビンカエ(P.vincae)、P.ビオラエ(P.violae)、P.ヴィルガタ(P.virgata)、P.ヴィルガウレアエ(P.virgaureae)、P.ワーレンベルギアエ(P.wahlenbergiae)、P.ウィーヘイ(P.wiehei)、P.ウィンドホーケンシス(P.windhoekensis)、P.ウィンドソリアエ(P.windsoriae)、P.ウォルゲンシス(P.wolgensis)、P.ウィオメンシス(P.wyomensis)、P.キサンチイ(P.xanthii)、P.キサントシアエ(P.xanthosiae)、P.ゾイシアエ(P.zoysiae)、最も好ましくはP.トリチシナ(P.triticina);
-ウスチラゴ属(Ustilago)種:U.アバコネンシス(U.abaconensis)、U.アエルロポジス(U.aeluropodis)、U.アフィニス(U.affinis)、U.アグロスチジス-パルストリス(U.agrostidis-palustris)、U.アイラエ-カエスピトサ(U.airae-caespitosae)、U.アルコルニイ(U.alcornii)、U.アロペクリボラ(U.alopecurivora)、U.アルチリス(U.altilis)、U.オーストロ-アフリカナ(U.austro-africana)、U.アヴェナエ(U.avenae)、U.ボーリケチ(U.bouriqueti)、U.ブリザエ(U.brizae)、U.ブロミナ(U.bromina)、U.ブロミボラ(U.bromivora)、U.ブラタ(U.bullata)、U.カラマグロスチジス(U.calamagrostidis)、U.クロリディス(U.chloridis)、U.コイシス(U.coicis)、U.コンブレンス(U.comburens)、U.コルコニティカ(U.corcontica)、U.カラメリ(U.crameri)、U.クルエンタ(U.cruenta)、U.クルタ(U.curta)、U.サイノドンティス(U.cynodontis)、U.ダビシイ(U.davisii)、U.デノタリシイ(U.denotarisii)、U.ドラケンスベルギアナ(U.drakensbergiana)、U.エキナタ(U.echinata)、U.エスクレンタ(U.esculenta)、U.フィリフォルミス(U.filiformis)、U.グランディス(U.grandis)、U.ホルデイ(U.hordei)、U.イナルティリス(U.inaltilis)、U.イクソフォリs(U.ixophori)、U.ジャゲイ(U.jagei)、U.カメルネンシス(U.kamerunensis)、U.クンメリ(U.kummeri)、U.レヴィス(U.levis)、U.リツアナ(U.lituana)、U.ロリイコラ(U.loliicola)、U.ロンギシマ(U.longissima)、U.メイディス(U.maydis)、U.ミリイ(U.milii)、U.ネコピナタ(U.neocopinata)、U.ネイラウジアエ(U.neyraudiae)、U.ヌーダ(U.nuda)、U.ヌナブティカ(U.nunavutica)、U.パミリカ(U.pamirica)、U.パニシ-グラシリス(U.panici-gracilis)、U.ペレナンス(U.perennans)、U.フリジカ(U.phrygica)、U.ピンギクラエ(U.pinguiculae)、U.ポロサ(U.porosa)、U.クイテンシス(U.quitensis)、U.サルヴェイイ(U.salveii)、U.スカウラ(U.scaura)、U.スクミディティアエ(U.schmidtiae)、U.スクロエテリアナ(U.schroeteriana)、U.スクロビクラタ(U.scrobiculata)、U.セルペンス(U.serpens)、U.シャンキシエンシス(U.shanxiensis)、U.シライアナ(U.shiraiana)、U.シアメンシス(U.siamensis)、U.シエグリンギアエ(U.sieglingiae)、U.スパルサ(U.sparsa)、U.スパルティ(U.sparti)、U.スペルモフォラ(U.spermophora)、U.スファエロゲナ(U.sphaerogena)、U.スピニフィシス(U.spinificis)、U.スポロボリ-インジシ(U.sporoboli-indici)、U.ストリイフォルミス(U.striiformis)、U.シンセリスマエ(U.syntherismae)、U.トラガナ(U.tragana)、U.トラゴポゴニス-プラテンシス(U.tragopogonis-pratensis)、U.トリコフォラ(U.trichophora)、U.トリティシ(U.tritici)、U.ツルコマニカ(U.turcomanica)、U.ベチベリアエ(U.vetiveriae)、U.ビノサ(U.vinosa)、U.ウィリアムシイ(U.williamsii)、U.セロクロアエ(U.Xerochloae)、最も好ましくはU.セゲトゥム(U.segetum);
-フィチウム属(Pythium)種:P.アバプレッソリウム(P.abappressorium)、P.アカンシカム(P.acanthicum)、P.アクロギナム(P.acrogynum)、P.アダエレンス(P.adhaerens)、P.アフェルティレ(P.afertile)、P.アルタナツム(P.alternatum)、P.アマスクリナム(P.amasculinum)、P.アナンドラム(P.anandrum)、P.アンガスタツム(P.angustatum)、P.アファニデルマツム(P.aphanidermatum)、P.アピクラツム(P.apiculatum)、P.アプレロティカム(P.apleroticum)、P.アクアティレ(P.aquatile)、P.アリストスポルム(P.aristosporum)、P.アレノマネス(P.arrhenomanes)、P.アトランセリディウム(P.attrantheridium)、P.バイセンス(P.baisense)、P.バルブラエ(P.barbulae)、P.ビフォルメ(P.biforme)、P.ビフルカタム(P.bifurcatum)、P.ブラキアタム(P.brachiatum)、P.ブラシカム(P.brassicum)、P.ブレーベ(P.breve)、P.ビスマニアエ(P.buismaniae)、P.バーガンディカム(P.burgundicum)、P.ブトレリ(P.butleri)、P.カンパニュラツム(P.campanulatum)、P.カムランドラム(P.camurandrum)、P.カナリエンス(P.canariense)、P.カピロサム(P.capillosum)、P.カロリニアーヌム(P.carolinianum)、P.カテヌラタム(P.catenulatum)、P.セデルベルゲンス(P.cederbergense)、P.セドリ(P.cedri)、P.コンドリコーラ(P.chondricola)、P.コロラツム(P.coloratum)、P.コニディオフォルム(P.conidiophorum)、P.コンティグアナム(P.contiguanum)、P.クリプトイレギュラレ(P.cryptoirregulare)、P.ククルビタセアルム(P.cucurbitacearum)、P.シリンドロスポラム(P.cylindrosporum)、P.シトジェネス(P.cystogenes)、P.デバリアヌム(P.debaryanum)、P.デリエンセ(P.deliense)、P.デストルエンス(P.destruens)、P.ディクリナム(P.diclinum)、P.ジモルフム(P.dimorphum)、P.ディシミレ(P.dissimile)、P.ディソトクム(P.dissotocum)、P.エキノジナム(P.echinogynum)、P.エキヌラタム(P.echinulatum)、P.エミネオサム(P.emineosum)、P.エリナケウム(P.erinaceum)、P.エルシャディイ(P.ershadii)、P.フレボエンス(P.flevoense)、P.フォリキュロサム(P.folliculosum)、P.グロメラタム(P.glomeratum)、P.グラミニコラ(P.graminicola)、P.グランジスポランギウム(P.grandisporangium)、P.ギャングキシエンス(P.guangxiense)、P.ギヤゲンス(P.guiyangense)、P.ヘリカンドラム(P.helicandrum)、P.ヘテロオゴニウム(P.heteroogonium)、P.ヘテロサリカム(P.heterothallicum)、P.ハイドノスポラム(P.hydnosporum)、P.ハイポギナム(P.hypogynum)、P.インディゴフェラエ(P.indigoferae)、P.インフラチュム(P.inflatum)、P.インシジオスム(P.insidiosum)、P.イレギュラレ(P.irregulare)、P.イワヤマイ(P.iwayamai)、P.ジャスモニウム(P.jasmonium)、P.ジャンクタム(P.junctum)、P.カンドバネンス(P.kandovanense)、P.カシミレンス(P.kashmirense)、
P.クンミンゲンス(P.kunmingense)、P.ロンガンドラム(P.longandrum)、P.ロンギパピラム(P.longipapillum)、P.ロンギスポランギウム(P.longisporangium)、P.ルーセンス(P.lucens)、P.ルタリウム(P.lutarium)、P.リコペルシカム(P.lycopersicum)、P.マクロスポラム(P.macrosporum)、P.マミラタム(P.mamillatum)、P.マリヌム(P.marinum)、P.マストホルム(P.mastophorum)、P.メガラカンタム(P.megalacanthum)、P.ミドルトニイ(P.middletonii)、P.ミヌス(P.minus)、P.モノスパーマム(P.monospermum)、P.マルチスポラム(P.multisporum)、P.ミオフィラム(P.myophilum)、P.ミリオティラム(P.myriotylum)、P.ナガイイ(P.nagaii)、P.ノドスム(P.nodosum)、P.ヌン(P.nunn)、P.オカノガネンセ(P.okanoganense)、P.オリガンドルム(P.oligandrum)、P.オオパピラム(P.oopapillum)、P.オルナカルパム(P.ornacarpum)、P.オルナメンタタム(P.ornamentatum)、P.オリジコラム(P.oryzicollum)、P.パチカウレ(P.pachycaule)、P.パディカム(P.paddicum)、P.パルブム(P.parvum)、P.ペクチノリティカム(P.pectinolyticum)、P.ペリイラム(P.periilum)、P.ペリクロカム(P.periplocum)、P.パープレクサム(P.perplexum)、P.フラグミチコーラ(P.phragmiticola)、P.フラグミティス(P.phragmitis)、P.プレロティカム(P.pleroticum)、P.プルリスポリウム(P.plurisporium)、P.ポラレ(P.polare)、P.ポリマスタム(P.polymastum)、P.ポルフィラエ(P.porphyrae)、P.プロラツム(P.prolatum)、P.プロリフェラツム(P.proliferatum)、P.プルクラム(P.pulchrum)、P.ピリロバム(P.pyrilobum)、P.ピリオオスポラム(P.pyrioosporum)、P.ケルカム(P.quercum)、P.ランディオサム(P.radiosum)、P.レカルシトランス(P.recalcitrans)、P.レギュラレ(P.regulare)、P.リゾサッカラム(P.rhizosaccharum)、P.リシリエンス(P.rishiriense)、P.ロストラティフィンゲンス(P.rostratifingens)、P.ロストラツム(P.rostratum)、P.サリナム(P.salinum)、P.サルピンゴフォラム(P.salpingophorum)、P.スクミッテンネリ(P.schmitthenneri)、P.スクレロテイクム(P.scleroteichum)、P.セグニティウム(P.segnitium)、P.セルビイ(P.selbyi)、P.センティコサム(P.senticosum)、P.ソラーレ(P.solare)、P.スピクラム(P.spiculum)、P.ステリラム(P.sterilum)、P.スチピタウム(P.stipitatum)、P.スクイエンス(P.sukuiense)、P.スルカツム(P.sulcatum)、P.シルバティカム(P.sylvaticum)、P.タカヤマナム(P.takayamanum)、P.タルディクレセンス(P.tardicrescens)、P.テレストリス(P.terrestris)、P.トルロサム(P.torulosum)、P.トラケイフィラム(P.tracheiphilum)、P.アンシヌラツム(P.uncinulatum)、P.ウルミアナム(P.urmianum)、P.ウトナイエンス(P.utonaiense)、P.バンテプーリ(P.vanterpoolii)、P.ビニフェラム(P.viniferum)、P.ビオラエ(P.violae)、P.ボルツム(P.volutum)、P.ヨルケンシス(P.yorkensis)、P.ジンギベリス(P.zingiberis)、最も好ましくは、P.ウルチマム(P.ultimum)及びP.イレギュラレ(P.irregulare);
-フィトフトラ属(Phytophthora)種:P.アビエティボラ(P.abietivora)、P.アセリーナ(P.acerina)、P.アガチディシダ(P.agathidicida)、P.アレアトリア(P.aleatoria)、P.アルニ(P.alni)、P.アルティコラ(P.alticola)、P.アマランチ(P.amaranthi)、P.アムニコラ(P.amnicola)、P.アンジナ(P.andina)、P.アキモルビダ(P.aquimorbida)、P.アレカエ(P.arecae)、P.アレナリア(P.arenaria)、P.アジアティカ(P.asiatica)、P.アスパラギ(P.asparagi)、P.アテヌアタ(P.attenuata)、P.オーストロセドラエ(P.austrocedrae)、P.バリアンボオジャ(P.balyanboodja)、P.バテマネンシス(P.batemanensis)、P.バテセイ(P.betacei)、P.ビロルバング(P.bilorbang)、P.ビシェリア(P.bisheria)、P.ビシイ(P.bishii)、P.ベーメリエ(P.boehmeriae)、P.ボッドジェラ(P.boodjera)、P.ボレアリス(P.borealis)、P.ボトリオサ(P.botryosa)、P.ブラシカエ(P.brassicae)、P.カクトラム(P.cactorum)、P.カクミニス(P.cacuminis)、P.カジャニ(P.cajani)、P.カンビバラ(P.cambivora)、P.カペンシス(P.capensis)、P.カプシキ(P.capsici)、P.カプティオーサ(P.captiosa)、P.カリアエ(P.caryae)、P.カスタネアエ(P.castaneae)、P.カスタネトラム(P.castanetorum)、P.チェサピーケンシス(P.chesapeakensis)、P.クラミドスポラ(P.chlamydospora)、P.クリサンセミー(P.chrysanthemi)、P.シコリイ(P.cichorii)、P.シンナモミ(P.cinnamomi)、P.シトリコーラ(P.citricola)、P.シトロフトラ(P.citrophthora)、P.クランデスティナ(P.clandestina)、P.ココイス(P.cocois)、P.コロカシエ(P.colocasiae)、P.コンディリナ(P.condilina)、P.コンストリクタ(P.constricta)、P.クールジャルー(P.cooljarloo)、P.クラッサムラ(P.crassamura)、P.クリプトギア(P.cryptogea)、P.カイヤベンシス(P.cuyabensis)、P.シペリ(P.cyperi)、P.ダウシー(P.dauci)、P.ドレクスレリ(P.drechsleri)、P.エロンガタ(P.elongata)、P.エリトロセプチカ(P.erythroseptica)、P.エスツアリナ(P.estuarina)、P.ユーロパエア(P.europaea)、P.ファラックス(P.fallax)、P.フレクスオーサ(P.flexuosa)、P.フルビアリス(P.fluvialis)、P.フォリオルム(P.foliorum)、P.フォルモーサ(P.formosa)、P.フォホルモサナ(P.formosana)、P.フラガリアエ(P.fragariae)、P.フラガリアエフォリア(P.fragariaefolia)、
P.フリギダ(P.frigida)、P.ガリカ(P.gallica)、P.ジェミニ(P.gemini)、P.ギボッサ(P.gibbosa)、P.グロベラ(P.glovera)、P.ゴナポディイデス(P.gonapodyides)、P.ゴンドワネンシス(P.gondwanensis)、P.グレガタ(P.gregata)、P.ヘドライアンドラ(P.hedraiandra)、P.ヘーベ(P.heveae)、P.ヒベルナリス(P.hibernalis)、P.ヒマライエンシス(P.himalayensis)、P.ヒマルシルバ(P.himalsilva)、P.フミコーラ(P.humicola)、P.ハイドロゲナ(P.hydrogena)、P.ハイドロパシカ(P.hydropathica)、P.イダエイ(P.idaei)、P.イリシス(P.ilicis)、P.インフラタ(P.inflata)、P.インソリタ(P.insolita)、P.インターカラリス(P.intercalaris)、P.イントリカータ(P.intricata)、P.イヌンダタ(P.inundata)、P.イポモエアエ(P.ipomoeae)、P.イラニカ(P.iranica)、P.イリガタ(P.irrigata)、P.カツラエ(P.katsurae)、P.ケルノビアエ(P.kernoviae)、P.ノウンゴニーナ(P.kwongonina)、P.ラクツカエ(P.lactucae)、P.ラクストリス(P.lacustris)、P.ラテラリス(P.lateralis)、P.リリイ(P.lilii)、P.リチイ(P.litchii)、P.リトラリス(P.litoralis)、P.マシレントーサ(P.macilentosa)、P.マクロクラミドスポラ(P.macrochlamydospora)、P.ミーディー(P.meadii)、P.メディカギニス(P.medicaginis)、P.メガカリャ(P.megakarya)、P.メガスペルマ(P.megasperma)、P.メロニス(P.melonis)、P.メンゲイ(P.mengei)、P.メキシカーナ(P.mexicana)、P.ミラビリス(P.mirabilis)、P.ミシシッピアエ(P.mississippiae)、P.モリンダエ(P.morindae)、P.マルチベシクラタ(P.multivesiculata)、P.マルチボラ(P.multivora)、P.ナガイイ(P.nagaii)、P.ネモローサ(P.nemorosa)、P.ニコチアナエ(P.nicotianae)、P.ニエデラウセリ(P.niederhauseri)、P.ニエデラウセリイ(P.niederhauserii)、P.オブスクラ(P.obscura)、P.オクルタンス(P.occultans)、P.オレアエ(P.oleae)、P.オレオフィラ(P.oreophila)、P.オーナメンタタ(P.ornamentata)、P.パチプレウラ(P.pachypleura)、P.パルミボラ(P.palmivora)、P.パラシティカ(P.parasitica)、P.パルシアナ(P.parsiana)、P.パルビスポラ(P.parvispora)、P.ファセオリ(P.phaseoli)、P.ピニ(P.pini)、P.ピニフォリア(P.pinifolia)、P.ピシ(P.pisi)、P.ピスタキアエ(P.pistaciae)、P.プルリボラ(P.plurivora)、P.プルビアリス(P.pluvialis)、P.ポロニカ(P.polonica)、P.ポリ(P.porri)、P.プリムラエ(P.primulae)、P.シュードクリプトゲア(P.pseudocryptogea)、P.シュードラクツカエ(P.pseudolactucae)、P.シュードポロニカ(P.pseudopolonica)、P.シュードロサセアラム(P.pseudorosacearum)、P.シュードシリンガエ(P.pseudosyringae)、P.シュードツガエ(P.pseudotsugae)、
P.サイクロフィラ(P.psychrophila)、P.ケルセトルム(P.quercetorum)、P.クエルシナ(P.quercina)、P.キニネア(P.quininea)、P.リゾフォラ(P.rhizophorae)、P.リチャーディアエ(P.richardiae)、P.リパリア(P.riparia)、P.ロサセアラム(P.rosacearum)、P.ルビー(P.rubi)、P.サンソメアナ(P.sansomeana)、P.シネンシス(P.sinensis)、P.シスキヨウエンシス(P.siskiyouensis)、P.ソジャエ(P.sojae)、P.ストリクタ(P.stricta)、P.スラウエシエンシス(P.sulawesiensis)、P.シリンガエ(P.syringae)、P.タバシー(P.tabaci)、P.テンタキュラータ(P.tentaculata)、P.テルミナリス(P.terminalis)、P.サーモフィラ(P.thermophila)、P.トリフォリイ(P.trifolii)、P.トロピカリス(P.tropicalis)、P.チュブリナ(P.tubulina)、P.チルヘニカ(P.tyrrhenica)、P.ウリギノサ(P.uliginosa)、P.アンデュラータ(P.undulata)、P.ウニホルミス(P.uniformis)、P.ウレラエ(P.urerae)、P.ビグネ(P.vignae)、P.バージニアナ(P.virginiana)、P.ブルカニカ(P.vulcanica)、P.ヘテロヒブリダ(P.heterohybrida)、P.インクラッサタ(P.incrassata)、P.マルチフォルミス(P.multiformis)、P.ペルグランディス(P.pelgrandis)、P.セレンディピア(P.serendipita)、最も好ましくは、P.インフェスタンス(P.infestans);
-プラスモパラ属(Plasmopara)種:P.アンゲリカエ(P.angelicae)、P.アングスティテルミナリス(P.angustiterminalis)、P.アウストラリス(P.australis)、P.バウディシイ(P.baudysii)、P.カエロフィリイ(P.chaerophylli)、P.コンスタンティネスクイ(P.constantinescui)、P.デンサ(P.densa)、P.デストルクトル(P.destructor)、P.エピロビイ(P.epilobii)、P.ユーフラシアエ(P.euphrasiae)、P.ゲラニイ(P.geranii)、P.ゲラニイ-シルバチシ(P.geranii-sylvatici)、P.ハルステディイ(P.halstedii)、P.インバーティフォリア(P.invertifolia)、P.ラセルピティイ(P.laserpitii)、P.マジェウスキイ(P.majewskii)、P.メガスペルマ(P.megasperma)、P.メイ-フォエニクリ(P.mei-foeniculi)、P.ムラリス(P.muralis)、P.ニベア(P.nivea)、P.オブデュセンス(P.obducens)、P.パスティナカエ(P.pastinacae)、P.ペンニセチ(P.penniseti)、P.ペウケダニ(P.peucedani)、P.ピンピネラ(P.pimpinellae)、P.プレテルミサ(P.praetermissa)、P.プシラ(P.pusilla)、P.シエゲスベクキアエ(P.siegesbeckiae)、P.シイ(P.sii)、P.スクボルツゾビイ(P.skvortzovii)、P.ソリダギニス(P.solidaginis)、P.スファグネティコラエ(P.sphagneticolae)、P.ベルチナ(P.velutina)、P.ビチコラ(P.viticola)、P.ワイルデマニアナ(P.wildemaniana)、P.ウィルソニイ(P.wilsonii)、最も好ましくは、P.ビチコラ(P.viticola);
-シュードペロノスポラ属(Pseudoperonospora)種:P.カンナビナ(P.cannabina)、P.セルティディス(P.celtidis)、P.クベンシス(P.cubensis)、P.フミリ(P.humuli)、P.ウルチカエ(P.urticae)、最も好ましくは、P.クベンシス(P.cubensis)。
【0065】
本発明の植物衛生促進組成物が、実施例に示されるとおりのフサリウム属(Fusarium)の病原菌に対して有効であることは特別な利点である。
【0066】
同様に、本発明はまた、植物病原性真菌病を予防するか、制限するか若しくは低減し且つ/又は植物の衛生を増大させるための方法であって、有効量の本発明の植物衛生促進組成物を植物、その部分若しくは繁殖材料に又は植物が成長することになる土壌に散布することを含む方法を提供する。したがって、植物衛生促進組成物は、本明細書に記載されるとおりのその有利な効果を働かせることができる。
【0067】
本発明は、実施例及び図面に対する参照により以下で記載される。図面も実施例も本発明の範囲を限定するためのものではない。
【実施例】
【0068】
実施例1:ニコチン酸の添加は増殖を改善する
培地
予備培養培地:PX-125
PX-125の組成物は、下の表において列挙される。原液の構成成分を、蒸留水中で溶解させ、滅菌濾過したか又は121℃、1barの過圧力で60分間オートクレーブした。無菌溶液を室温又は4℃のいずれかで保管した。消泡剤を、オートクレーブプロセスを開始する直前に本溶液に加えた。原液を混合した後、培地のpHを、25%(w/w)のアンモニア溶液又は40%(w/w)リン酸のいずれかで6.5に設定した。
【0069】
【0070】
本培養培地:改変されたPoolman培地
【0071】
【0072】
【0073】
原液の構成成分を、蒸留水中で溶解させ、要求される場合、塩酸及び水酸化カリウムを、ビタミン、ヌクレオチド及びアミノ酸構成成分を溶解させるために加えた。
【0074】
MES緩衝液を伴う原液を、水酸化ナトリウムで6.5のpHに設定した。リン酸水素二カリウム溶液を、リン酸で6.5のpHに設定した。Poolman培地の溶液を、121℃及び1barの過圧力で60分間オートクレーブしたか又は滅菌濾過した。無菌溶液を、室温又は4℃のいずれかで保管した。全ての原液を合わせて分注し、pHを、25%(w/w)アンモニウム溶液及び40%(w/w)リン酸で6.5のpHに設定した。最後に、リン酸水素二カリウム溶液を加えた。
【0075】
培養条件
予備培養液として、30mlのPX-125培地を、180μlの低温培養バイアルで播種した。培養は、シリコン栓で閉じられた250mlの振盪フラスコ中において150rpmの振盪頻度及び25mmの振盪直径にて33℃で24時間行われた。
【0076】
次に、本培養液のために、改変されたPoolman培地を、2%(v/v)の予備培養液により播種した。改変されたPoolman培地の組成が試験された。基準として、標準的な濃度のビタミン溶液を伴う改変されたPoolman培地を使用した。次に、第2の培地として、閾値濃度のビタミン溶液を使用し、閾値濃度のニコチン酸を伴う第3の標準的なビタミン溶液を試験した。培養を、48丸型ウェルマイクロタイタープレート中において、800μlの充填体積、33℃、1000rpmの回転速度、3mmの振盪頻度で実行した。プレートを、気体移動を許容する無菌膜で密封した。
【0077】
オフラインの試料を、66時間の培養の開始と終了時に採取した。培養培地の光学密度を、600nmの波長で光度計において測定した。0.1と0.3の間の線形範囲の中で推移するために、試料を、ブランクとしても使用される0.9%(w/v)の塩化ナトリウム溶液で希釈した。OD値を、培養の前後にプレートを秤量することによって蒸発に関して補正した。
【0078】
図1は、培地組成物上の光学密度(OD)の依存を示す。ODによって証明されるとおり、ニコチン酸の増加だけで、微生物生物体量における増加の大部分を占める。
【0079】
実施例2:ニコチン酸の添加による増殖の改善は濃度依存的である
培養を、実施例1において言及される方法に従って実行した。ニコチン酸の濃度は、初期濃度の3倍、6倍及び12倍に増大した(実施例1の表を参照のこと)。
【0080】
図2は、ニコチン酸濃度に依存する最終ODの動向を示す。ニコチン酸濃度の増大により、最大の細菌増殖が達成される。
【0081】
実施例3:ニコチン酸の添加はフサリシジン産生を改善する
発酵のフサリシジン測定のために、50μlの培養ブロスの実施例2の試料を、抽出のために950μlのアセトニトリル-水(1:1)混合物と合わせて混合した。試料を、超音波浴において20℃で30分間処理した。次に、試料を、14000rpmで5分間遠心分離し、上清を測定のためにHPLCバイアル中に濾過した。フサリシジン濃度を、以下のとおりにHPLC-UV-VISによって決定した:
・カラム:Aqua C18、250*4.6mm(Phenomenex)
・プレカラム:C18 Aqua
・温度:40
・流速:1.00mL/分
・注入量:2.0μL
・検出:UV 200nm
・最大圧:400bar
・溶離液A:0.1% H3PO4を伴うH2O
・溶離液B:アセトニトリル
・勾配:
【0082】
【0083】
図3は、実施例2において得られる発酵ブロス中の全体的なフサリシジンA、B及びDの濃度を示す。フサリシジン濃度は、ニコチン酸のより高い初期濃度で増大される。およそ10mg/lのニコチン酸で、フサリシジン濃度における増大が安定し始める。
【0084】
実施例4:ビオチンの添加は増殖を改善する
培養を、実施例1において言及される方法に従って実行した。ニコチン酸の濃度を、初期濃度の3倍まで増大させ、実験を、ビオチンの有り無し両方の培地で実行した(実施例1の表を参照のこと)。
【0085】
図4は、ビオチン濃度に依存する最終ODを示す。ビオチンの非存在下で、最大の細菌増殖速度に達するための時間は、著しく遅延され、最終の生物体量濃度は低減される。
【0086】
実施例5:酵母抽出物はフサリシジン含量を損なうことなく減少され得る
培地
予備培養培地:PX-105
PX-105の組成は、表において列挙される。原液の構成成分を、蒸留水中で溶解させ、滅菌濾過したか又は121℃、1barの過圧力で60分間オートクレーブした。無菌溶液を室温又は4℃のいずれかで保管した。消泡剤を、オートクレーブプロセスを開始する直前に本溶液に加えた。原液を混合した後、培地のpHを、25%(w/w)のアンモニア溶液又は40%(w/w)リン酸のいずれかで6.5に設定した。
【0087】
【0088】
本培養培地:PX-135
【0089】
【0090】
培養条件
予備培養液として、30mlのPX-105培地を、180μlの低温培養バイアルで播種した。培養は、通気性のあるシリコン栓で閉じられた250mlの振盪フラスコ中において150rpmの振盪頻度及び25mmの振盪直径にて33℃で24時間行われた。
【0091】
次に、本培養培地、PX-135を、2%(v/v)の予備培養液で播種し、基準として使用した。比較上の培地において、50mg/l D/LL-メチオニンを、PX-135培地に加えた。さらに、基準培地は、1.5g/l、3g/l及び5g/lの酵母抽出物で補足された。フラスコの別のセットにおいて、前述の酵母濃度に加えて、200mg/lのDl-メチオニンを加えた。全てのこれらの培養を、250mlの振盪フラスコ実験において、30mlの充填体積及び通気性のあるシリコン栓により、150rpmの振盪頻度及び25mmの振盪直径にて33℃で48時間実行した。
【0092】
オフライン試料を、培養の開始及び終了時に採取した。培養培地の光学密度を、600nmの波長で光度計において測定した。0.1と0.3の間の線形範囲の中で推移するために、試料を、ブランクとしても使用される0.9%(w/v)の塩化ナトリウム溶液で希釈した。
【0093】
フサリシジン測定のために、50μlの培養ブロスを、抽出のために950μlのアセトニトリル-水(1:1)混合物と合わせて混合した。試料を、超音波浴において20℃で30分間処理した。次に、試料を、14000rpmで5分間遠心分離し、上清を測定のためにHPLCバイアル中に濾過した。フサリシジン濃度を、以下のとおりに決定した:
【0094】
フサリシジンの分析を、以下のとおりのHPLC-UV-VISによって実行した:
・カラム:Aqua C18、250*4.6mm(Phenomenex)
・プレカラム:C18 Aqua
・温度:40
・流速:1.00mL/分
・注入量:2.0μL
・検出:UV 200nm
・最大圧:400bar
・溶離液A:0.1% H3PO4を伴うH2O
・溶離液B:アセトニトリル
・勾配:
【0095】
【0096】
図5は、発酵の48時間後の発酵ブロス中のフサリシジン(フサリシジンA、B及びDの合計)の濃度を示す。フサリシジン濃度は、最低の初期酵母抽出物含量及び高い初期濃度のDL-メチオニンを有する培地において最高である。
【0097】
実施例6:酵母抽出物は細菌増殖を損なうことなく減少され得る
培地
予備培養培地:PX-125
PX-125の組成物は、下の表において列挙される。原液の構成成分を、蒸留水中で溶解させ、滅菌濾過したか又は121℃、1barの過圧力で60分間オートクレーブした。無菌溶液を室温又は4℃のいずれかで保管した。消泡剤を、オートクレーブプロセスを開始する直前に本溶液に加えた。原液を混合した後、培地のpHを、25%(w/w)のアンモニア溶液又は40%(w/w)リン酸のいずれかで6.5に設定した。
【0098】
【0099】
本培養培地:PX-130
【0100】
【0101】
本培養培地:PX-152
【0102】
【0103】
本培養培地:PX-162
【0104】
【0105】
培養条件
予備培養液として、110mlのPX-125培地を、低温培養バイアルから0.3%で播種した。低温ベールを、60℃で30分間加熱処理した。培養は、通気性のあるシリコン栓で閉じられた1lの振盪フラスコ中において150rpmの振盪頻度及び25mmの振盪直径にて33℃で24時間行われた。
【0106】
次に、本培養液を、総体積の2%(v/v)で播種した。基準として、10g/lの酵母を伴うPX-130を使用した。PX-152において、酵母濃度を、400mg/lのメチオニンの添加により1.5g/lまで低減した。酵母抽出物は、400mg/lのメチオニンの添加及びニコチン酸の0.015g/lへの増加により培地PX-162において完全に取り除くことができた。全てのこれらの培養を、12Lの培養培地を伴う反応器において33℃で60時間実行した。pHを6.5に設定し、水酸化アンモニウム又はリン酸により調整した。溶存酸素を、スターラー速度(500~1200rpm)及び通気(5~30L/分)を調節することによって>20%に設定した。
【0107】
オフライン試料を、培養の開始及び終了時に採取した。培養培地の光学密度を、600nmの波長で光度計において測定した。0.1と0.3の間の線形範囲の中で推移するために、試料を、ブランクとしても使用される0.9%(w/v)の塩化ナトリウム溶液で希釈した。
【0108】
図6は、培地組成物に依存する光学密度の動向を示す。ODの増大によって示されるとおり、細菌増殖速度は、完全酵母抽出物培地と比較して低減した含量の酵母抽出物並びに増大した濃度のDL-メチオニン及びニコチン酸を含む培地中で維持される。
【0109】
実施例7:酵母抽出物はフサリシジン含量を損なうことなく減少され得る
実施例6の発酵において、フサリシジン濃度は、実施例5に記載されるとおりに決定された。
【0110】
図7は、培地組成に依存する酵母抽出物含有培地に関する最大フサリシジン濃度に対するフサリシジン(フサリシジンA、B及びDの合計)濃度の動向を示す。フサリシジン濃度は、減少した含量の酵母抽出物並びに増大した濃度のDL-メチオニン及びニコチン酸を含むそれらの培地においてより高い。
【0111】
実施例8:塩は発酵中の細菌増殖速度を改善する
培地
予備培養培地:PX-176
PX-176の組成物は、下の表において列挙される。原液の構成成分を、蒸留水中で溶解させ、滅菌濾過したか又は121℃、1barの過圧力で60分間オートクレーブした。無菌溶液を室温又は4℃のいずれかで保管した。消泡剤を、オートクレーブプロセスを開始する直前に本溶液に加えた。原液を混合した後、培地のpHを、25%(w/w)のアンモニア溶液又は40%(w/w)リン酸のいずれかで6.5に設定した。
【0112】
【0113】
本培養培地:PX-172
【0114】
【0115】
培養条件
予備培養液として、80mlのPX-176培地を、低温培養バイアルから0.2%で播種した。低温バイアルを、80℃で20分間加熱処理した。培養は、通気性のあるシリコン栓で閉じられた1lの振盪フラスコ中において280rpmの振盪頻度及び25mmの振盪直径にて33℃で24時間行われた。
【0116】
次に、本培養液を、2%(v/v)の予備培養液で播種した。基準として、微量元素溶液を伴うPX-172を使用した。並行した反応器において、PX-172培地を、微量元素溶液の添加を伴わずに使用した。全てのこれらの培養を、1.1Lの培養培地を伴う反応器において33℃で72時間実行した。pHを6.5に設定し、水酸化アンモニウム又はリン酸により調整した。溶存酸素(pO2)を、スターラー速度(400~1400rpm)及び通気(18~180L/h)を調節することによって>30%に設定した。
【0117】
オフライン試料を、培養の開始及び終了時に採取した。培養培地の光学密度を、600nmの波長で光度計において測定した。0.1と0.3の間の線形範囲の中で推移するために、試料を、ブランクとしても使用される0.9%(w/v)の塩化ナトリウム溶液で希釈した。
【0118】
図8は、塩の存在に依存するODの動向を示す。光学密度によって示されるとおりの最大微生物増殖は、塩の存在下で延長される。
【0119】
実施例9:塩はフサリシジン産生を改善する
実施例8による発酵において、フサリシジン濃度は、実施例3に記載されるとおりに測定された。
【0120】
図9は、塩の存在のに依存するフサリシジン(フサリシジンA、B及びDの合計)濃度の動向を示す。フサリシジン濃度は、塩の添加を伴わない対応する培地と比較して塩の存在下でより急速に増大し、より高い最大値に達する。
【0121】
実施例10:先行技術の培地との比較-発酵中の酸素要求量
培地
予備培養培地:PX-48
PX-48の組成は、表において列挙される。原液の構成成分を、蒸留水中で溶解させ、滅菌濾過したか又は121℃、1barの過圧力で60分間オートクレーブした。無菌溶液を室温又は4℃のいずれかで保管した。消泡剤を、オートクレーブプロセスを開始する直前に本溶液に加えた。原液を混合した後、培地のpHを、25%(w/w)のアンモニア溶液又は40%(w/w)リン酸のいずれかで6.5に設定した。
【0122】
【0123】
本培養培地:PX-152
【0124】
【0125】
【0126】
【0127】
【0128】
培養条件
予備培養液として、85mlのPX-48培地を、ISP2培養プレートに由来する48時間増殖されたパエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)M1で播種した:
【0129】
【0130】
PX-48中での液体培養は、通気性のあるシリコン栓で閉じられた1lの振盪フラスコ中において280rpmの振盪頻度及び25mmの振盪直径にて33℃で24時間行われた。
【0131】
次に、本培養液を、2%(v/v)の予備培養液で播種した。PX-152培地の性能は、パエニバチルス属(Paenibacillus)培養のための文献において言及される他の一般的な培養培地で評価された(改変されたM9培地、Ryu et al.2019;トリプトン培地、Raza et al.2010;GSC培地、Nyu et al.2013)。全てのこれらの培養を、1Lの培養培地を伴う反応器において33℃で72時間実行した。pHを6.5に設定し、水酸化アンモニウム又はリン酸により調整した。溶存酸素を、スターラー速度(400~1400rpm)及び通気(18~180sl/h)を調節することによって>30%に設定した。
【0132】
オフライン試料を、培養の開始及び終了時に採取した。培養培地の光学密度を、600nmの波長で光度計において測定した。0.1と0.3の間の線形範囲の中で推移するために、試料を、ブランクとしても使用される0.9%(w/v)の塩化ナトリウム溶液で希釈した。
【0133】
フサリシジン測定のために、50μlの培養ブロスを、抽出のために950μlのアセトニトリル-水(1:1)混合物と合わせて混合した。試料を、超音波浴において20℃で30分間処理した。次に、試料を、14000rpmで5分間遠心分離し、上清を測定のためにHPLCバイアル中に濾過した。フサリシジン濃度を、実施例55に記載されるとおりに測定した。
【0134】
図10は、培地組成に依存する酸素移動速度(OTR)の動向を示す。OTRによって示されるとおりの最大微生物代謝活性は、糖供給源濃度に関して標準化するときに先行技術の培地と比較して本発明の培地で最も高い。
【0135】
実施例11:先行技術の培地との比較-フサリシジン産生量
実施例10による発酵において、フサリシジン濃度は、実施例5に記載されるとおりに測定された。
【0136】
図11は、培地組成に依存するフサリシジン濃度(フサリシジンA、B及びDの合計)の動向を示す。フサリシジン濃度は、糖供給源濃度に関して標準化するときに先行技術の培地と比較して本発明の培地で最も高い。
【0137】
実施例12:フサリウム属(Fusarium)に対する植物衛生促進組成物の有効性
【0138】
【0139】
【0140】
【0141】
【0142】
【0143】
【0144】
細菌の培養及び真菌アッセイのための試料調製
6mlの体積を有する48ディープウェルプレートを、細菌増殖培地(トリプシン消化大豆ブロス、PX、PX-143 mod、PX-162)を伴う0.5mlで充填した。様々な培地を、凍結保存された細菌を使用して播種した(0.6% v/v)。各条件を、4回複製した。600nmでの初期OD測定を、ブランクとして対応する播種されていない培地を使用して実行した。細菌を、190rpm及び80%湿度で振盪しながら28℃で3日間培養した。培養の最後に、細菌増殖を、OD600を測定することによって評価した。培養ブロスを、4500rpmで10分間遠心分離して、生物由来資源を除去した。さらなるブロス清澄化は、200μLの上清を96ウェルの0.2μmフィルター膜プレートに通して濾過することによって達成された。真菌アッセイのために使用される濾液を、4500rpmでの10分間のプレートの遠心分離によって得た。
【0145】
真菌胞子の調製
スクリーニングアッセイにおいて使用される真菌胞子は、フサリウム・グラミネアラム(Fusarium graminearum)及びボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)由来のものである。胞子収集のために、5mlのPBS緩衝液を、各真菌プレートに加え、生物由来資源を、滅菌されたスプレッダーロッドを使用して穏やかにかき集めた。菌糸体を除去するために、胞子懸濁液を、0.4μmのフィルター膜に通して濾過した。凍結保存のために、胞子を、10%グリセロール及び7% L-プロリンを伴うPBS緩衝液中で再懸濁した。胞子濃度を、5.3×106胞子/mlに調整した。低温バイアルを、-20℃で24時間、その後-80℃で保管した。
【0146】
真菌アッセイの設定
凍結保存された真菌接種菌液を、室温で30分間解凍し、140mlの真菌増殖培地(MPG)を含有する無菌フラスコに加えた。前に調製された細菌培養の上清を、15μlを含有する各ウェルで96ウェルマイクロタイタープレート中に充填した。対照として、15μlの各細菌培養培地を、プレート中に分注した。次に、135μlの真菌接種菌液を、各ウェルに加えた。プレートを、3日間(F.グラミネアラム(F.graminearum))又は7日間(B.シネレア(B.cinerea))暗所において室温でインキュベートした。真菌阻害を決定するために、OD
620をインキュベーション時に測定し、以下のとおりに計算した:
【数1】
【0147】
図12は、様々な植物衛生促進微生物の培養後のフサリウム・グラミネアラム(Fusarium graminearum)に対する無細胞培養濾液の有効性を示す。一般的に、有効性は、本発明による培地中のそれらの生物体の培養後に得られる濾液に関して改善される。
【0148】
図13は、パエニバチルス属(Paenibacilus)の培養後のボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に対する無細胞培養濾液の有効性を示す。一般的に、有効性は、本発明による培地中における培養後に得られる濾液に関して改善される。
【0149】
実施例13:本発明の最小培地の広範な適用性
培地
予備培養培地:PX-79
PX-79の組成は、表において列挙される。原液の構成成分を、蒸留水中で溶解させ、滅菌濾過したか又は121℃、1barの過圧力で60分間オートクレーブした。無菌溶液を室温又は4℃のいずれかで保管した。消泡剤を、オートクレーブプロセスを開始する直前に本溶液に加えた。原液を混合した後、培地のpHを、25%(w/w)のアンモニア溶液又は40%(w/w)リン酸のいずれかで6.5に設定した。
【0150】
【0151】
本培養培地:PX-143
【0152】
【0153】
本培養培地:最小培地
【0154】
【0155】
野生型株LU17007のフサリシジン改良型変異体の作製及び同定。
この実験において試験された株は、変異誘発剤NTG(N-メチル-N’-ニトロ-N-ニトロソグアニジン)を解凍された低温バイアルに添加して、パエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)野生型株LU17007のランダム変異誘発により得られた。変異誘発された培養液を、LBプレート上に蒔き、28℃で3日間インキュベートして、単一のコロニーを得た。改善されたフサリシジン産生量を有する変異体を同定するために、単一のコロニーを選択し、続いて予備培養培地PX-79を伴う48マイクロウェルプレート(0.8ml)に移し、33℃及び220rpmにて5cmの振盪直径で24時間インキュベートした。2%(v/v)の種培養液を使用して、0.6mlの本培養培地PX-143を伴う48マイクロウェルプレートに播種した。培養は、33℃及び220rpmにて50mmの振盪直径で32時間行われた。
【0156】
オフライン試料を、培養の最後に採取して、OD600及びフサリシジンを測定した。全ての培養ウェルのOD600を、マイクロプレートリーダーを使用して48ウェルマイクロタイターにおいて測定した。フサリシジン測定のために、抽出が、50μl ブロス+950μl アセトニトリルを混合することによってなされた。16200rpmでの10分間の遠心分離の後、上清を、HPLCバイアルに移し、ショートHPLC法により定量化した。
【0157】
ショートPLC法:
カラム:Thermo Hypersil GOLD C18、100x4,6mm;5μm
プレカラム:Thermo C18に対応するもの
温度:40℃
流速:2.00ml/分
注入量:1.0μl
洗浄/排水水中の20% MeOH(2500μl/5000μl)
注射器発射:2分後
検出:UV 200nm
分離:FusD(2.2分)及びFusB(3.4分)
線形性:1μlの注入時に1g/lの未希釈の分析物まで
実行時間:10分
溶離液A:0.1% H3PO4を伴うH2O
溶離液B:アセトニトリル
【0158】
【0159】
培地性能比較
培養条件
フサリシジン産生変異体の中で、18種の株が無作為に選択され、以下のとおりに発酵された:
予備培養液として、30mlのPX-79を、実施例10に記載されるとおりISP2培養プレート上に蒔かれたそれぞれのパエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)株で播種した。培養は、シリコン栓で閉じられた250mlのバッフル付き振盪フラスコ中において150rpmの振盪頻度及び25mmの振盪直径にて33℃で24時間行われた。
【0160】
次に、本培養液を、2%(v/v)の予備培養液で播種した。PX-143培地の性能は、上の最小培養培地と比較して評価された。本培養液での培養は、250rpm及び50mmの振盪直径にて33℃で48時間振盪された30mlの培養培地を伴う250mlの振盪フラスコ中で実行された。
【0161】
オフライン試料を、600nmでの光学密度及びフサリシジン濃度の決定のために培養の最後(48時間)に採取した。フサリシジン測定のために、50μlの培養ブロスを、抽出のために950μlのアセトニトリル-水(1:1)混合物と合わせて混合した。試料を、超音波浴において20℃で30分間処理した。次に、試料を、14000rpmで5分間遠心分離し、上清を測定のためにHPLCバイアル中に濾過した。フサリシジン濃度を、本実施例13において上に記載されるとおりに測定した。
【0162】
図14は、異なる培地における野生型祖先と比較した18種のパエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)の化学的NTG変異体に関して上の培養後に得られるフサリシジンA、B及びDの合計の標準化された濃度を示す。変異体によるフサリシジン産生は、試験された18種の変異体のうちの15種において、複合培地PX143と比較して本発明による上の最小培地(図面において「MM」と標識される)で著しく増加された。さらに、7種の変異体に関して、フサリシジン産生は、複合培地における野生型株のフサリシジン産生と比較して最小培地において明確に高かった。4種の変異体のみが、複合培地において明確に改善されたフサリシジン産生を示した。全体的に、図面は、本発明による最小培地の有利な効果(特に、フサリシジン産生の増加)が、特定の株に限定されるのではなく、広範に適用可能であることを示す。
【0163】
図15は、
図14において示されたものと同じ振盪フラスコ培養に関するフサリシジンA、B及びDの合計産生量を示す。フサリシジン産生量は、フサリシジンA、B及びD濃度の合計を、発酵の48時間後のそれぞれの培養液のOD600によって割ることによって近似される。全ての変異体に関して、フサリシジン産生量は、本発明による最小培地(図面において「MM」と標識される)において、野生型と比較して増加される。1種の変異体のみが、複合培地において培養されるときに野生型と比較してフサリシジン産生量の改善を示す。また、図面は、本発明の最小培地の利点(本明細書では産生量の改善)が、広く適用可能であり、特定のパエニバチルス属(Paenibacillus)株に限定されないことを示す。
【国際調査報告】