(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-01
(54)【発明の名称】容器用の一体型シール
(51)【国際特許分類】
H01L 21/673 20060101AFI20231025BHJP
B65D 85/30 20060101ALI20231025BHJP
F16J 15/10 20060101ALI20231025BHJP
【FI】
H01L21/68 T
B65D85/30 500
F16J15/10 T
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023522428
(86)(22)【出願日】2021-10-13
(85)【翻訳文提出日】2023-06-08
(86)【国際出願番号】 US2021054667
(87)【国際公開番号】W WO2022081629
(87)【国際公開日】2022-04-21
(32)【優先日】2020-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505307471
【氏名又は名称】インテグリス・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】シェイナー, ウィリアム ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】フラー, マシュー エー.
(72)【発明者】
【氏名】ジャブカ, マイケル シー.
(72)【発明者】
【氏名】ワイルド, アリッサ
【テーマコード(参考)】
3E096
3J040
5F131
【Fターム(参考)】
3E096AA06
3E096BA16
3E096BA30
3E096BB04
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3J040AA17
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5F131AA02
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5F131GA33
5F131GA53
5F131GA84
(57)【要約】
物品は、1つ以上の基板又はレチクルを保持するための基板容器を含む。基板容器は、1つ以上の側壁と、閉鎖端と、開放端と、1つ以上の側壁及び閉鎖端によって画定された内部空間とを含むハウジングを有する。容器は、ハウジングの開放端を閉じるように構成されたドアをさらに有する。ドアは、シール結合部を有するドア本体を含む。ドア本体は、ドア本体ポリマーから形成される。ドアは、ドア本体のシール結合部と一体的に形成されたシール部材をさらに含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の基板又はレチクルを保持するための基板容器であって、
1つ以上の側壁、閉鎖端、開放端、前記1つ以上の側壁及び前記閉鎖端によって画定された内部空間を含むハウジングと、
ドアであって、
前記ハウジングの前記開放端を閉じるように構成され、
シール結合部を有し、ドア本体ポリマーから形成されるドア本体、及び
前記ドア本体の前記シール結合部と一体的に形成されたシール部材
を含む、ドアと
を有する、1つ以上の基板又はレチクルを保持するための基板容器
を備える物品。
【請求項2】
前記シール部材は、接続部及び接触部を含み、前記接続部は、前記接続部と前記ドア本体の前記シール結合部とが互いに接続されるように、前記ドア本体の前記シール結合部と共に形成され、前記接触部は、前記ドアが閉位置にあるときに前記開放端をシールするように構成される、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記ドア本体ポリマーは熱可塑性樹脂を含む、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記ドア本体ポリマーは、ポリカーボネート、環状オレフィン、液晶ポリマー、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフェニレンスルホン(PPSU)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリケトン、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリブチレンテレフタレート、ポリスルホン(PSU、PSF)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEKK)及びポリエーテルケトンエーテルケトンケトン(PEKEKK)からなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む、請求項1に記載の容器。
【請求項5】
前記シール部材は、射出成形によって前記ドア本体と一体的に形成される、請求項1に記載の容器。
【請求項6】
前記接続部は、前記ドア本体の前記シール結合部とインターロックする、請求項2に記載の容器。
【請求項7】
前記シール部材の前記接続部は、拡大エッジを有し、前記拡大エッジは、前記ドア本体の前記シール結合部によって保持されてインターロック接続を形成し、それによって前記ドア本体の前記シール結合部からの前記接続部の引き出しを防止するように構成される、請求項6に記載の容器。
【請求項8】
前記シール結合部は、間隙及びチャネルを含み、断面図で見ると、前記シール結合部の間隙の幅は、前記チャネルの幅よりも小さい、請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記接続部は、第1のポリマーを含み、前記第1のポリマーは、前記接続部の前記拡大エッジが、前記インターロック接続を形成するように前記ドア本体内に形成された前記シール結合部の前記間隙以下のサイズに圧縮されるのを防止するように構成された圧縮性を有する、請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前記シール部材の前記接続部の前記拡大エッジは、前記ドア本体の前記シール結合部に接合され、前記ドア本体の前記シール結合部によって周りに形成される、請求項7に記載の容器。
【請求項11】
前記接触部は、ワイパー型ガスケットを含む、請求項2に記載の容器。
【請求項12】
前記接続部は、前記ドア本体ポリマーとは異なる第1のポリマーから作製される、請求項2に記載の容器。
【請求項13】
前記第1のポリマーは、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー、又はそれらの組み合わせを含む、請求項12に記載の容器。
【請求項14】
前記接触部は、前記第1のポリマー及び前記ドア本体ポリマーとは異なる第2のポリマーから作製される、請求項12に記載の容器。
【請求項15】
前記第2のポリマーはエラストマーポリマーを含む、請求項14に記載の容器。
【請求項16】
前記第2のポリマーは熱硬化性又は熱可塑性エラストマーを含む、請求項14に記載の容器。
【請求項17】
前記第2のポリマーは、30ショア以上のショアデュロメータを有するポリマーを含む、請求項14に記載の容器。
【請求項18】
前記第2のポリマーは130℃の温度に耐えることができる、請求項14に記載の容器。
【請求項19】
前記第2のポリマーは、フルオロポリマー、フルオロエラストマー(FKM)、ペルフルオロエラストマー(FKKM)、スチレン系ブロック共重合体(SBC)、ポリエーテルエステルブロック共重合体(COPE)、熱可塑性オレフィン(TPO)、熱可塑性加硫物(TPV)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)及びコポリアミドエラストマー(COPA)からなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む、請求項14に記載の容器。
【請求項20】
前記第1のポリマーは、前記第2のポリマーの硬度及び剛性よりも大きい硬度及び剛性を有する、請求項14に記載の容器。
【請求項21】
前記第1のポリマーは、前記第2のポリマーに関する任意の温度に耐えることができる、請求項14に記載の容器。
【請求項22】
前記接続部及び前記接触部は、同じポリマーから作製される、請求項2に記載の容器。
【請求項23】
前面開閉式一体型ポッド、レチクルポッド、及び半導体基板出荷容器のうちの1つである、請求項1に記載の容器。
【請求項24】
前記シール結合部は、前記ドア本体の周縁部に位置する、請求項1に記載の容器。
【請求項25】
前記シール結合部は、前記ドア本体の前記周縁部の全周に沿って延在する、請求項1に記載の容器。
【請求項26】
ポリマーシール部材がドア本体と一体的に形成されるように、前記ポリマーシール部材を前記ドア本体のシール結合部にインサート成形すること
を含む、基板又はレチクル容器のハウジングの開放端を閉じるドアを作製する方法。
【請求項27】
前記ポリマーシール部材は、前記ポリマーシール部材と前記ドア本体の前記周縁部とが互いに接続されるように、前記ドアのドア本体のシール結合部に接合されて形成される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ドア本体ポリマーとは異なる第1のポリマーから前記ポリマーシール部材の接続部を形成することであって、前記接続部は、前記ドア本体の前記シール結合部に形成されるように寸法決めされた拡大エッジを含む、前記ポリマーシール部材の接続部を形成すること、並びに
前記ドア本体ポリマー及び前記第1のポリマーとは異なる第2のポリマーから前記ポリマーシール部材の接触部を形成することであって、前記接触部は、前記ドアが閉位置にあるときに前記容器の前記ハウジングの前記開放端をシールするように構成される、前記ポリマーシール部材の接触部を形成すること
を含む、前記シール部材を形成すること
をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、半導体基板用の容器に関する。より詳細には、本開示は、そのような容器のドア及びドアフレーム接触面に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体基板は、半導体製造中に一般的に使用される。半導体基板は、材料層の堆積、ドーピング、エッチングなどの一連の製造ステップを経る。1つ以上の半導体基板は、半導体製造前、半導体製造中、又は半導体製造後に容器内に保持、搬送、保管、又は輸送することができる。
【0003】
半導体基板の保持には、様々な容器が使用される。基板容器は、基板を清浄にし、汚染せず、損傷しないようにするために、容器が閉じられ、所定の位置に係止されるときにシールされることが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
物品のいくつかの実施形態は、1つ以上の基板又はレチクルを保持するための基板容器を含む。基板容器は、1つ以上の側壁と、閉鎖端と、開放端と、1つ以上の側壁及び閉鎖端によって画定された内部空間とを含むハウジングを有する。容器は、ハウジングの開放端を閉じるように構成されたドアをさらに有する。ドアは、シール結合部を有するドア本体を含む。ドア本体は、ドア本体ポリマーから形成される。ドアは、ドア本体のシール結合部と一体的に形成されたシール部材をさらに含む。
【0005】
他の実施形態は、基板又はレチクル容器のハウジングの開放端を閉じるドアを作製する方法を含むことができる。本方法は、ポリマーシール部材がドア本体と一体的に形成されるように、ポリマーシール部材をドア本体の周縁部にインサート成形することを含む。
【0006】
本開示の1つ以上の実施形態の詳細は、添付の図面及び説明、並びに特許請求の範囲に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】1つ以上の半導体基板を保持するための容器の正面斜視図である。
【
図2】容器が開位置にあるときの
図1の容器の正面図である。
【
図4】
図1の容器のIV-IVに沿った部分断面図である。
【
図5】1つ以上の半導体基板を保持するための容器のさらなる実施形態の部分断面図である。
【
図7】1つ以上の半導体基板を保持するための容器のまたさらなる実施形態の部分断面図である。
【
図8】1つ以上の半導体基板を保持するための容器のさらに別の実施形態の部分断面図である。
【
図9】一体的に形成されたシール部材を含む容器ドアの作製方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
同様の数字は同様の特徴を表す。
【0009】
本明細書で使用する場合、「一体」又は「一体的に」という用語は、シール部材若しくはドア本体がドアの構成要素として、対向する構成要素の中に、又はその周りに形成されるように、容器のドアが製造されることを意味する。「一体」又は「一体的に」という用語は、ドア本体及びシール部材の両方の材料が同じであることを必要としない。本明細書で使用される場合、「インターロックする」、「インターロックされた」又は「インターロックしている」という用語は、2つの構造部材のうちの少なくとも1つを変形させることなく2つの構造部材が分離されることを防止する、2つの構造部材の機械的結合を指す。本明細書で使用される場合、「接合する」、「接合された」又は「接合している」という用語は、2つの部材のうちの少なくとも1つが形成されているときにシール部材とドア本体とが互いに接触していることを意味する。本明細書で使用される場合、「拡大された」という用語は、エッジの厚さが、エッジの自由端から離れて位置する物体の部分の対応する寸法に対して、実質的に同じ倍率だけ大きいことを意味する。
【0010】
図1~
図3を参照すると、基板容器1は、半導体製造又は他のプロセス中に半導体基板を保持、搬送、保管、又は輸送するように構成することができる。容器1は、ハウジング10と、ハウジング10に固定することができるドア30とを含むことができる。ドア30は、シール部材40と共に形成されている。例えばスナップ嵌め又はプレス嵌めによって、粒子の発生源となり得るドアの溝に挿入されるか、そうでなければ組み立てられるシール部材と比較して、一体型シール部材と共に形成されたドアは、この組み立てプロセス中に発生する粒子によって引き起こされる汚染を防止するのに役立つことができる。いくつかの実施形態では、一体型シールの概念は、容器に汚染をもたらす可能性がある、シール部材の挿入中の摩擦を低減するために使用される潤滑流体などの望ましくない流体を回避することができる。さらに、本開示によるシールの形成は、シールをドアに物理的に挿入する間の粒子の発生を低減又は排除する。
【0011】
図1を参照すると、容器1は、1つ以上の半導体基板を保持するために使用することができる。
図1~
図3に示される容器1は、前面開閉式一体型ポッド(front opening unified pod)(FOUP)の一実施形態である。いくつかの実施形態では、容器は半導体基板出荷容器であってもよい。他の実施形態では、容器はレチクルポッドであってもよい。本開示の一体型シールの概念は、他のタイプの容器と共に使用され得ることを理解されたい。
【0012】
図1及び
図2を参照すると、ハウジング10は、1つ以上の側壁12と、閉鎖端14と、閉鎖端14の反対側の開放端16と、側壁12及び閉鎖端14によって画定される内部空間5とを有する。ドア30は、ハウジング10に結合し、開放端16を閉じるように構成される。
【0013】
図1~
図3に示される実施形態では、ドア30は、ハウジング10の開放端16と係合して内部空間5をシールすることができる。これにより、容器内に保持された半導体基板が外部環境からの水分や塵埃などによって汚染されることを防止することができる。ハウジング10の1つ以上の側壁12は任意の数であってもよく、側壁の配置は連続壁を形成する。内部空間5は、1つ以上の側壁12と閉鎖端14とによって画定される。ハウジング10は、半導体基板を保持するように構成された棚18をさらに備える。いくつかの実施形態では、容器1は、1つ以上の流体をハウジング10の内部空間5に選択的に供給するため、又は流体を排出するための1つ以上のポートを含むことができる。
【0014】
図1を参照すると、ドア30は閉位置に示されており、ハウジング10とドア30との間に、シールがシール部材40によって形成されている。
図2に示されるハウジング10の正面図において、ドア30は取り外され、容器1は、ハウジング10の内部空間5にアクセスすることができる開位置にある。
【0015】
図3は、ドア30の上面斜視図を示す。ドア30は、ドア本体32と、内面22と、ハウジング10の開放端16をシールするシール部材40と、ドア30をハウジング10に固定するラッチ機構31とを有する。ドア30が
図1に示される閉位置にあるとき、ドア30の内面22は、内部空間5に面するように位置決めされる。
【0016】
図3を参照すると、ドア本体32は、ドア本体32の周縁部21にシール結合部34を有する。シール結合部34は、シール部材40と一体的に形成され、それにより、シール部材40とドア本体32とを接続する。シール結合部34は、周縁部21の代わりに、ドア本体32上の他の位置に位置し得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、ドア本体32は、射出成形によって形成することができる。
【0017】
一実施形態では、ドア本体32は、ドア本体ポリマーから作製されている。一例では、ドア本体ポリマーは熱可塑性ポリマーを含む。さらなる実施形態では、ドア本体ポリマーは、ポリカーボネート、環状オレフィン、液晶ポリマー、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフェニレンスルホン(PPSU)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリケトン、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリブチレンテレフタレート、及びポリスルホン(PSU、PSF)のうちの1種以上を含む。代替的な実施形態では、ドア本体ポリマーは、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)及びポリエーテルケトンエーテルケトンケトン(PEKEKK)などのポリアリールエーテルケトンファミリーのポリマーのうちの1種以上を含むことができる。
【0018】
図3及び
図4に示される実施形態では、ドア本体32はまた、ドア本体32のシール結合部34を含む。いくつかの実施形態では、シール結合部34は、ドア本体32の全周に沿って延在する。
【0019】
図4を参照すると、
図1の線IV-IVに沿った容器1の部分断面図が示されている。この部分断面図にはまた、
図2のIV
A線に沿ったハウジング10の断面と、
図3のIV
B線に沿ったドア30の断面とが示されている。
図4を参照すると、この実施形態で示されるシール結合部34は、間隙36及びチャネル35を含む。本実施形態の断面図で見ると、シール結合部の間隙36の幅は、チャネル35の幅よりも小さい。
【0020】
図3及び
図4を参照すると、シール部材40は、ドア本体32のシール結合部34と一体的に形成されている。代替的な実施形態では、シール部材は、ドア本体と一体的に形成される代わりに、ハウジング10の開放端16の縁部に一体的に形成され得ることを理解されたい。この場合、ハウジング10に形成されたシール部材をドア30に係合させて内部空間5をシールすることができる。
【0021】
シール部材40は接続部54及び接触部56を含み、接続部54は、ドア本体32のシール結合部34と共に、これら2つが相互接続されてシール部材40をドア本体32に保持するように形成することができる。いくつかの実施形態では、シール部材40の接続部54は、ドア本体32のシール結合部34に一体的に形成される。
図4を参照すると、図示の実施形態では、シール部材40とドア本体32との間の接続は、シール部材40とドア本体32との間の一体的な接続を強化するインターロック接続である。この例では、接続部54は、インターロック接続を形成するようにシール結合部34のチャネル35に固定された拡大エッジ52を有し、それによってドア本体32のシール結合部34からの拡大エッジ52の引き出しを防止する。一実施形態では、拡大エッジ52は、
図4に示すように突出部の形態をとる。
【0022】
いくつかの実施形態では、接続部54は、第1のポリマーから作製される。第1のポリマーは、ドア本体ポリマーとは異なるポリマーであってもよい。一例では、第1のポリマーは、接触部56の材料、すなわち以下で詳細に説明するような第2のポリマーの硬度及び剛性よりも大きい硬度及び剛性を有する。別の例では、第1のポリマーは、第2のポリマーに適した任意の温度に耐えることができる。一実施形態では、第1のポリマーは、ドア本体ポリマー用のポリマーと比較して、より高い温度に耐えることができる。一例では、第1のポリマーは、ポリエーテルエーテルケトン及び液晶ポリマーの一方又は両方を含むことができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1のポリマーは、インターロック接続を形成するように、シール部材40の拡大エッジ52がドア本体32のシール結合部34の間隙36の幅以下のサイズに圧縮されるのを防止するように構成された圧縮性を有する。
【0024】
シール部材40とドア本体32とは、所望に応じて種々の方法で接続することができる。いくつかの実施形態では、シール部材40又はドア本体32は、様々な成形プロセスによって、対向する構成要素の中に、又はその周りに一体的に形成することができる。一実施形態では、シール部材40は、ドア本体32のシール結合部34などのドア本体32の一部に形成することができる。別の実施形態では、シール部材40は、ドア本体32の一部の周りに形成することができる。例えば、シール部材40は、ドア本体32のシール結合部34の周りに形成することができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、シール部材40は、射出成形によってドア本体32と一体的に形成される。一実施形態では、プロセスは、シール部材40をドア本体32とインサート成形すること含む。インサート成形は、シール部材40の接続部54の一部をモールドキャビティ内に配置することと、モールドキャビティをカバーで選択的に覆うことと、射出チャネルを介してモールドキャビティ内にポリマーを射出することとを含むことができ、それにより、ドア本体ポリマーが接続部54の一部の周りに形成されて一体接続を形成し、それにより、ドア本体32のシール結合部34からの接続部54の係合解除を防止する。
【0026】
図4を参照すると、インサート成形後、シール部材40の接続部54は、ドア本体32の一部に接合してその周りに形成され、そして、シール結合部34が形成され、シール部材40の接続部54に一体的に接続される。
図4に示される実施形態では、シール部材40の接続部54は、拡大エッジ52を有する。拡大エッジ52は、ドア本体32のシール結合部34に保持されてインターロック接続を形成し、それによってシール部材40とドア本体32との間の一体接続をさらに強化する。これにより、シール結合部34のチャネル35にシール部材を物理的に挿入することなく、シール部材40をドア本体32に形成することができる。結果として、これは、粒子発生、溶液汚染又は漏れ経路の可能性を最小限に抑えるのに役立つ。
【0027】
さらに
図4を参照すると、図示の実施形態では、断面図で見ると、拡大エッジ52は、少なくとも2つの側面58A、58B、及び遠位端58Cを含む。遠位端58Cは、接触部56から最も遠くに位置している。一例では、シール結合部34のチャネル35は、拡大エッジ52の両方の側面58A、58B及び端部58Cの周りに嵌合する。図示の実施形態では、拡大エッジ52は、遠位端58Cから接触部56に向かって延在する際にテーパ形状を有する。接続部54の拡大エッジ52の特定の形状は変化し得ることを理解されたい。実際、拡大エッジ52は、シール結合部34のチャネル35と協働してインターロック接続を形成し、シール部材40を所定の位置に保持することができる限り、任意の形態をとることができる。
【0028】
シール部材40とドア本体32との間に形成された接続は、シール結合部と拡大エッジとの協働以外の形態を取り得ることを理解されたい。
【0029】
ドア30が閉位置にあるとき、シール部材40は、ドア本体32とハウジング10との間にシールを形成して内部空間5をシールするように構成される。例えば、
図3~
図4に示される実施形態では、側壁12の各々とドア本体32との間にシールが形成されるように、シール部材40はハウジング10の側壁12の各々に接触する。図示の実施形態では、シール部材40は、ドア本体32の周縁部の周りに形成された連続的なシール部材である。シール部材は、所望に応じて複数の構造部材を含み得ることを理解されたい。
【0030】
図4を参照すると、シール部材40の接触部56は、ドア30が閉位置にあるときにハウジング10の開放端16をシールするように構成される。このような状況では、接触部56は、ハウジング10に直接接触するように構成された外面を有する。
【0031】
いくつかの実施形態では、シール部材40は、ドア本体32のシール結合部34の周りに一体的に形成され得ることを理解されたい。例えば、シール部材40の接続部54は、ドア本体32に形成される代わりに、ドア本体32のシール結合部34の外面の周りに、シール部材40とドア本体32とが一体的に接続されるように形成されていてもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、接触部56は、ドア本体ポリマーとは異なる第2ポリマーを含む。一実施形態では、第2のポリマーは、エラストマーポリマーを含む。別の実施形態では、第2のポリマーは熱可塑性エラストマーを含む。さらなる実施形態では、第2のポリマーは、フルオロポリマーなどの熱硬化性エラストマーを含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、第2のポリマーは、30ショア以上のショアデュロメータを有するポリマーを含む。他の実施形態では、第2のポリマーは130℃の温度に耐えることができる。一実施形態では、第2のポリマーはポリプロピレンを含む。いくつかの実施形態では、第2のポリマーは、フルオロポリマー、フルオロエラストマー(FKM)、ペルフルオロエラストマー(FFKM)、スチレン系ブロック共重合体(SBC)、ポリエーテルエステルブロック共重合体(COPE)、熱可塑性オレフィン(TPO)、熱可塑性加硫物(TPV)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)及びコポリアミドエラストマー(COPA)のうちの少なくとも1種を含む。
【0034】
いくつかの実施形態では、接触部56は、接続部54の材料とは異なる材料から作製される。一実施形態では、接続部54の第1のポリマーは、接触部56の第2のポリマーよりも高い剛性を有する。一実施形態では、第2のポリマーの少なくとも50重量%は、フルオロポリマー又はポリエーテルエーテルケトンなどのエラストマーポリマーである。
【0035】
図5を参照すると、さらなる実施形態の部分断面図において、
図1~
図4に関して上述した実施形態と同様の容器101が示されており、シール部材は異なる構成である。
図5の断面図は、
図4の断面図に関して説明したのと同様の容器101の平面に沿ったものである。容器101は、内部空間105を有するハウジング110と、一体型シール部材140を有するドア130とを有する。ドア130は、ドア本体132を有する。ドア本体132は、ドア本体132の周縁部121にシール結合部134を有する。シール部材140は、シール結合部134と一体的に形成されている。図示の実施形態では、シール部材140は、断面図において接続部154を通って延在する接触部156を有し、接続部154は、ドア本体132のシール結合部134に形成された拡大エッジ152を有する。
【0036】
図6は、
図5のシール部材140の分解図である。
図5及び
図6に示されるように、接続部154は、ドア本体132の周縁部121の形状に対応した矩形状の構造部材である。接続部154は、開口部160を有する。接触部156は、接続部154の形状に対応する形状を有し、接触部156はタブ158を含む。接続部154と接触部156とを互いに組み立てるために、接触部156のタブ158は、接続部154のそれぞれの開口部160を通って延在する。このような状況では、接続部154と接触部156とが互いに対して固定される。接続部及び接触部によって形成されたシール部材が基板容器をシールすることができる限り、接続部の特定の形状及び接触部の特定の形状は変化し得ることを理解されたい。
【0037】
図7を参照すると、またさらなる実施形態の部分断面図において、
図5~
図6に関して上述した実施形態と同様の容器201が示されており、シール部材は異なる構成である。
図7の断面図は、
図4の断面図に関して説明したのと同様の容器201の平面に沿ったものである。容器201は、内部空間205を有するハウジング210と、一体型シール部材240を有するドア230とを有する。ドア230は、ドア本体232を有する。ドア本体232は、ドア本体232の周縁部221にシール結合部234を有する。シール部材240は、シール結合部234と一体的に形成されている。図示の実施形態では、シール部材240は、断面図において接続部254を通って延在する接触部256を有し、接続部254は、ドア本体232のシール結合部234に形成された拡大エッジ252を有する。
図5及び
図6のシール部材140の構成と同様に、接続部254は開口部260を含み、接触部256は、接続部254のそれぞれの開口部260を通って延在するタブ258を含む。このような状況では、接続部254と接触部256とが互いに対して固定される。
【0038】
さらに
図7を参照すると、この実施形態では、シール部材240の接触部256は、ドア230とハウジング210との間の接触面をシールし、ハウジング210の内部空間をシールド保護するために、シール部材240の接触部256から外向きに突出し、ハウジング210の表面に沿って延在するワイパー型ガスケット262をさらに含む。
【0039】
図8を参照すると、さらに別の実施形態の部分断面図において、
図1~
図4に関して上述した実施形態と同様の容器301が示されており、シール部材は異なる構成である。
図8の断面図は、
図4の断面図に関して説明したのと同様の容器301の平面に沿ったものである。容器301は、内部空間305を有するハウジング310と、一体型シール部材340を有するドア330とを有する。ドア330は、ドア本体332を有する。ドア本体332は、ドア本体332の周縁部321にシール結合部334を有する。シール部材340は、シール結合部334と一体的に形成されている。図示の実施形態では、シール部材340は、ドア本体332のシール結合部334に形成された拡大エッジ352を有する。
【0040】
さらに
図8を参照すると、この実施形態では、シール部材340は、接続部354及び接触部356を含むが、これらの2つの部分354、356は、同じ材料から作製された1つの均一な本体の一部である。例えば、シール部材340は、1種以上のポリマー、添加剤などを含む同じ材料から作製することができる。いくつかの実施形態では、シール部材340は、フルオロエラストマー(FKM)などの1種以上のガスケット材料から作製される。
【0041】
ドア本体と一体型シール部材とを有する基板容器のドアを作製するために、様々な方法を使用することができる。いくつかの実施形態では、シール部材は、様々な成形プロセスによってドア本体の一部の中に、又はその周りに形成することができる。一実施形態では、シール部材は、ドア本体のシール結合部に形成することができる。別の実施形態では、シール部材は、ドア本体のシール結合部の外面の周りに形成することができる。
【0042】
図9を参照すると、ポリマーシール部材と一体的に容器ドアを形成する方法1000のフロー図が示されている。例えば、方法1000を使用して、
図1~
図4のドア30、
図5のドア130、
図7のドア230、又は
図8のドア330を形成することができる。S1100から開始して、容器ドアのポリマーシール部材を形成する。いくつかの実施形態では、ポリマーシール部材は、同じ均一な本体の一部として接続部及び接触部を含む1つの構造部材を有する。
【0043】
他の実施形態では、ポリマーシール部材は、互いに異なる接続部及び接触部を含む。このような状況では、ポリマーシール部材を形成することは、S1110で接続部を形成することと、S1120で接触部を形成することとを含む。一例では、接続部は第1のポリマーから作製され、接触部は第2のポリマーから作製される。S1130において、接続部と接触部とを互いに組み合わせる。
【0044】
S1200において、容器ドアと共にポリマーシール部材をインサート成形し、これは、シール部材の接続部をモールドキャビティ内に配置することと、モールドキャビティをカバーで選択的に覆うことと、ドア本体ポリマーがポリマーシール部材の接続部の周りに少なくとも部分的に形成されるように、射出チャネルを介してポリマーをモールドキャビティ内に射出することとを含む。このような状況では、ポリマーシール部材は、容器ドアと一体的に形成される。
【0045】
いくつかの実施形態では、ポリマーシール部材は、必要に応じて異なる表面特性を付与するために様々な表面処理によって処理することができる。例えば、ポリマーシール部材は、ポリマーシール部材を容器ドアとインサート成形する前に、プラズマ又はコロナ処理などの所望の表面処理によって調製することができる。他の実施形態では、ポリマーシール部材は、ポリマーシール部材とドア本体との間の結合強度を改善するために、結合剤を用いて前処理することができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、ドアは、ドア本体の周縁部に形成されたシール結合部のチャネルにシール部材を挿入することによって作製される。代替的な実施形態では、シール部材は、ドア本体のシール結合部のチャネルにシール部材を物理的に挿入することなくドア本体に形成される。その代わりに、シール部材は、例えば成形プロセスによって、ドア本体のシール結合部に、又はその周りに一体的に形成される。
【0047】
代替的な実施形態では、ドア本体の周縁部の周りにポリマーシール部材の接続部を形成することによって、ポリマーシール部材がドア本体に一体的に形成され得ることを理解されたい。
【0048】
態様:
態様1~25のいずれかは、態様26~29のいずれかと組み合わせることができる。
【0049】
態様1.1つ以上の基板又はレチクルを保持するための基板容器であって、
1つ以上の側壁、閉鎖端、開放端、1つ以上の側壁及び閉鎖端によって画定された内部空間を含むハウジングと、
ドアであって、
ハウジングの開放端を閉じるように構成され、
シール結合部を有し、ドア本体ポリマーから形成されるドア本体、及び
ドア本体のシール結合部と一体的に形成されたシール部材
を含む、ドアと
を有する、1つ以上の基板又はレチクルを保持するための基板容器
を備える物品。
【0050】
態様2.シール部材は、接続部及び接触部を含み、接続部は、接続部とドア本体のシール結合部とが互いに接続されるように、ドア本体のシール結合部と共に形成され、接触部は、ドアが閉位置にあるときに開放端をシールするように構成される、請求項1に記載の容器。
【0051】
態様3.ドア本体ポリマーは熱可塑性樹脂を含む、態様1~2のいずれかに記載の容器。
【0052】
態様4.ドア本体ポリマーは、ポリカーボネート、環状オレフィン、液晶ポリマー、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフェニレンスルホン(PPSU)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリケトン、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリブチレンテレフタレート、ポリスルホン(PSU、PSF)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEKK)及びポリエーテルケトンエーテルケトンケトン(PEKEKK)からなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む、態様1~3のいずれかに記載の容器。
【0053】
態様5.シール部材は、射出成形によってドア本体と一体的に形成される、態様1~4のいずれかに記載の容器。
【0054】
態様6.接続部は、ドア本体のシール結合部とインターロックする、態様2~4のいずれかに記載の容器。
【0055】
態様7.シール部材の接続部は、拡大エッジを有し、拡大エッジは、ドア本体のシール結合部によって保持されてインターロック接続を形成し、それによってドア本体のシール結合部からの接続部の引き出しを防止するように構成される、態様6に記載の容器。
【0056】
態様8.シール結合部は、間隙及びチャネルを含み、断面図で見ると、シール結合部の間隙の幅は、チャネルの幅よりも小さい、態様7に記載の容器。
【0057】
態様9.接続部は、第1のポリマーを含み、第1のポリマーは、接続部の拡大エッジが、インターロック接続を形成するようにドア本体内に形成されたシール結合部の間隙以下のサイズに圧縮されるのを防止するように構成された圧縮性を有する、態様8に記載の容器。
【0058】
態様10.シール部材の接続部の拡大エッジは、ドア本体のシール結合部に接合され、ドア本体のシール結合部によって周りに形成される、態様7~9のいずれかに記載の容器。
【0059】
態様11.接触部は、ワイパー型ガスケットを含む、態様2~11のいずれかに記載の容器。
【0060】
態様12.接続部は、ドア本体ポリマーとは異なる第1のポリマーから作製される、態様2~11のいずれかに記載の容器。
【0061】
態様13.第1のポリマーは、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー、又はそれらの組み合わせを含む、態様12に記載の容器。
【0062】
態様14.接触部は、第1のポリマー及びドア本体ポリマーとは異なる第2のポリマーから作製される、態様12~13のいずれかに記載の容器。
【0063】
態様15.第2のポリマーはエラストマーポリマーを含む、態様14に記載の容器。
【0064】
態様16.第2のポリマーは熱硬化性又は熱可塑性エラストマーを含む、態様14~15のいずれかに記載の容器。
【0065】
態様17.第2のポリマーは、30ショア以上のショアデュロメータを有するポリマーを含む、態様14~16のいずれかに記載の容器。
【0066】
態様18.第2のポリマーは130℃の温度に耐えることができる、態様14~17のいずれかに記載の容器。
【0067】
態様19.第2のポリマーは、フルオロポリマー、フルオロエラストマー(FKM)、ペルフルオロエラストマー(FKKM)、スチレン系ブロック共重合体(SBC)、ポリエーテルエステルブロック共重合体(COPE)、熱可塑性オレフィン(TPO)、熱可塑性加硫物(TPV)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)及びコポリアミドエラストマー(COPA)からなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む、態様14~18のいずれかに記載の容器。
【0068】
態様20.第1のポリマーは、第2のポリマーの硬度及び剛性よりも大きい硬度及び剛性を有する、態様14~19のいずれかに記載の容器。
【0069】
態様21.第1のポリマーは、第2のポリマーに関する任意の温度に耐えることができる、態様14~20のいずれかに記載の容器。
【0070】
態様22.接続部及び接触部は、同じポリマーから作製される、態様2~21のいずれかに記載の容器。
【0071】
態様23.前面開閉式一体型ポッド、レチクルポッド、及び半導体基板出荷容器のうちの1つである、態様1~22のいずれかに記載の容器。
【0072】
態様24.シール結合部は、ドア本体の周縁部に位置する、態様1~23のいずれかに記載の容器。
【0073】
態様25.シール結合部は、ドア本体の周縁部の全周に沿って延在する、態様1~24のいずれかに記載の容器。
【0074】
態様26.ポリマーシール部材がドア本体と一体的に形成されるように、ポリマーシール部材をドア本体のシール結合部にインサート成形すること
を含む、基板又はレチクル容器のハウジングの開放端を閉じるドアを作製する方法。
【0075】
態様27.ポリマーシール部材は、ポリマーシール部材とドア本体の周縁部とが互いに接続されるように、ドアのドア本体のシール結合部に接合されて形成される、態様26に記載の方法。
【0076】
態様28.ドア本体ポリマーとは異なる第1のポリマーからポリマーシール部材の接続部を形成することであって、接続部は、ドア本体のシール結合部に形成されるように寸法決めされた拡大エッジを含む、ポリマーシール部材の接続部を形成すること、並びに
ドア本体ポリマー及び第1のポリマーとは異なる第2のポリマーからポリマーシール部材の接触部を形成することであって、接触部は、ドアが閉位置にあるときに容器のハウジングの開放端をシールするように構成される、ポリマーシール部材の接触部を形成すること
を含む、シール部材を形成すること
をさらに含む、態様26~27のいずれかに記載の方法。
【0077】
態様29.ドア本体のシール結合部にポリマーシール部材をインサート成形することは、インサートモールド内のポリマーシール部材の接続部の周りにドア本体ポリマーを形成することを含む、態様26~28のいずれかに記載の方法。
【0078】
本出願で開示される例は、すべての点で例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。本発明の範囲は、前述の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって示され、また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内にあるすべての変更は、特許請求の範囲に包含されることが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の基板又はレチクルを保持するための基板容器
を備える物品
であって、
前記基板容器が、
1つ以上の側壁、閉鎖端、開放端、前記1つ以上の側壁及び前記閉鎖端によって画定された内部空間を含むハウジングと、
前記ハウジングの前記開放端を閉じるように構成され
たドアと
を有し、
前記ドアが、
シール結合部を有し、ドア本体ポリマーから形成されるドア本体、及び
前記ドア本体の前記シール結合部と一体的に形成されたシール部材
を含む
、物品。
【請求項2】
前記シール部材は、接続部及び接触部を含み、前記接続部は、前記接続部と前記ドア本体の前記シール結合部とが互いに接続されるように、前記ドア本体の前記シール結合部と共に形成され、前記接触部は、前記ドアが閉位置にあるときに前記開放端をシールするように構成される、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記シール結合部は、前記ドア本体の前記周縁部の全周に沿って延在する、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
ポリマーシール部材がドア本体と一体的に形成されるように、前記ポリマーシール部材を前記ドア本体のシール結合部にインサート成形すること
を含む、基板又はレチクル容器のハウジングの開放端を閉じるドアを作製する方法。
【請求項5】
前記ドア本体ポリマーとは異なる第1のポリマーから前記ポリマーシール部材の接続部を形成することであって、前記接続部は、前記ドア本体の前記シール結合部に形成されるように寸法決めされた拡大エッジを含む、前記ポリマーシール部材の接続部を形成すること、並びに
前記ドア本体ポリマー及び前記第1のポリマーとは異なる第2のポリマーから前記ポリマーシール部材の接触部を形成することであって、前記接触部は、前記ドアが閉位置にあるときに前記容器の前記ハウジングの前記開放端をシールするように構成される、前記ポリマーシール部材の接触部を形成すること
を含む、前記
ポリマーシール部材を形成すること
をさらに含む、請求項
4に記載の方法。
【国際調査報告】