(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-05
(54)【発明の名称】光学装置のためのインライン計測システム、装置、及び方法
(51)【国際特許分類】
G01M 11/02 20060101AFI20231128BHJP
G01M 11/00 20060101ALI20231128BHJP
G02B 27/02 20060101ALN20231128BHJP
【FI】
G01M11/02 A
G01M11/00 T
G02B27/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023522939
(86)(22)【出願日】2021-10-04
(85)【翻訳文提出日】2023-06-08
(86)【国際出願番号】 US2021053364
(87)【国際公開番号】W WO2022081369
(87)【国際公開日】2022-04-21
(32)【優先日】2020-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】スン, ヤンヤン
(72)【発明者】
【氏名】フー, ジンシン
(72)【発明者】
【氏名】大東 和也
(72)【発明者】
【氏名】ゴデット, ルドヴィーク
【テーマコード(参考)】
2G086
2H199
【Fターム(参考)】
2G086EE12
2H199CA50
2H199CA66
2H199CA67
2H199CA85
(57)【要約】
本開示の実施形態は、拡張現実アプリケーション、仮想現実アプリケーション、及び/又は複合現実アプリケーションのための光学装置に関する。1つ又は複数の実施形態では、光学装置計測システムは、光学装置の複数の第1の測定基準及び1つ又は複数の第2の測定基準を測定するように構成され、1つ又は複数の第2の測定基準は、表示漏れ測定基準を含む。
【選択図】
図3B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステージ経路に沿ってトレイを移動させるように構成されたステージと、
第1のサブシステムであって、
前記ステージが第1の開口部及び第2の開口部を通って移動できるようにするための該第1の開口部及び該第2の開口部を有する第1の本体と、
前記第1の本体内に位置決めされ、前記ステージ経路の上方に取り付けられた第1の光エンジンであって、前記ステージ経路に向かって第1の光線を方向付けるように構成された第1の光エンジンと、
前記第1の本体内に位置決めされ、前記ステージ経路から上に向かって投射された第1の投射光線を受け取るために、前記ステージ経路の上方に取り付けられた第1の検出器と、
前記第1の本体内に位置決めされ、前記ステージ経路から下に向かって投射された第2の投射光線を受け取るために、前記ステージ経路の下方に取り付けられた第2の検出器と
を備える、第1のサブシステムと、
第2のサブシステムであって、
前記ステージが第2の本体の第1の開口部及び第2の開口部を通って移動できるようにするための該第1の開口部及び該第2の開口部を有する第2の本体と、
前記第2の本体内に位置決めされ、前記ステージ経路の上方に取り付けられた第2の光エンジンであって、前記ステージ経路に向かって第2の光線を方向付けるように構成された第2の光エンジンと、
前記ステージ経路から上に向かって投射された第3の投射光線を受け取るように構成されたフェース照射検出器と
を備える、第2のサブシステムと、
前記ステージ、前記第1のサブシステム、及び前記第2のサブシステムと通信するコントローラであって、実行されると、
前記ステージに、光学装置を前記第1のサブシステムの前記第1の検出器及び前記第2の検出器と位置合わせするために、前記光学装置を前記第1のサブシステム内に位置決めさせることと、
前記第1の光エンジンに、前記光学装置に向かって前記第1の光線を方向付けさせることと、
前記第1の検出器に、前記光学装置から投射される第1の投射光線の複数の第1の画像を捕捉させることと、
前記第2の検出器に、前記光学装置から投射される第2の投射光線の複数の第2の画像を捕捉させることと、
前記光学装置の複数の第1の測定基準を決定するために、前記複数の第1の画像又は前記複数の第2の画像のうちの1つ以上を処理させることと、
前記ステージに、前記光学装置を前記第2のサブシステムの前記フェース照射検出器と位置合わせするために、前記光学装置を前記第2のサブシステム内に位置決めさせることと、
前記第2の光エンジンに、前記光学装置に向かって第2の光線を方向付けさせることと、
前記フェース照射検出器に、前記光学装置から投射される第3の投射光線の複数の第3の画像を捕捉させることと、
前記光学装置の、表示漏れ測定基準を含む1つ又は複数の第2の測定基準を決定するために、前記複数の第3の画像を処理させることと
を行う命令を含む、コントローラと
を備える、光学装置計測システム。
【請求項2】
ステージ経路に沿ってトレイを移動させるように構成されたステージと、
第1のサブシステムであって、
前記ステージが第1の開口部及び第2の開口部を通って移動できるようにするための該第1の開口部及び該第2の開口部を有する第1の本体と、
前記第1の本体内に位置決めされ、前記ステージ経路の上方に取り付けられた第1の光エンジンであって、前記ステージ経路に向かって第1の光線を方向付けるように構成された第1の光エンジンと、
前記第1の本体内に位置決めされ、前記ステージ経路から上に向かって投射された第1の投射光線を受け取るために、前記ステージ経路の上方に取り付けられた第1の検出器と、
前記第1の本体内に位置決めされ、前記ステージ経路から下に向かって投射された第2の投射光線を受け取るために、前記ステージ経路の下方に取り付けられた第2の検出器と
を備える、第1のサブシステムと、
第2のサブシステムであって、
前記ステージが第2の本体の第1の開口部及び第2の開口部を通って移動できるようにするための該第1の開口部及び該第2の開口部を有する第2の本体と、
前記第2の本体内に位置決めされ、前記ステージ経路の上方に取り付けられた第2の光エンジンであって、前記ステージ経路に向かって第2の光線を方向付けるように構成された第2の光エンジンと、
前記ステージ経路から上に向かって投射される第3の投射光線を受け取るように構成されたフェース照射検出器と
を備える、第2のサブシステムと
を備える、光学装置計測システム。
【請求項3】
前記第1の光エンジンは、
第1の光源及び第1の投射構造を備える第1の照射器と、
前記第1の照射器と前記ステージ経路との間に位置決めされた第1のレンズと、
レーザ源、ビームスプリッタ、ピンホール、及び位置合わせ検出器を備える位置合わせモジュールと
を備える、請求項2に記載の光学装置計測システム。
【請求項4】
前記第1の検出器は、第1のカメラ、及び前記第1のカメラと前記ステージ経路との間に位置決めされた第2のレンズを備え、前記第2の検出器は、第2のカメラ、及び前記第2のカメラと前記ステージ経路との間に位置決めされた第3のレンズを備える、請求項3に記載の光学装置計測システム。
【請求項5】
前記第1のサブシステムの前記第1の光エンジンは、前記第1のレンズと前記ステージ経路との間に位置決めされた1/4波長板又は直線偏光子のうちの1つ以上を更に備える、請求項4に記載の光学装置計測システム。
【請求項6】
前記第1のサブシステムの前記第1の光エンジンは、
前記第1のレンズと前記ステージ経路との間に位置決めされたレンズと、
前記レンズと前記第1のレンズとの間に位置決めされた調整可能な開孔と
を更に備える、請求項4に記載の光学装置計測システム。
【請求項7】
前記第2のサブシステムの前記第2の光エンジンは、第2の照射器、及び前記第2の照射器と前記ステージ経路との間に位置決めされた第4のレンズを備え、前記第2の照射器は、第2の光源及び第2の投射構造を備える、請求項4に記載の光学装置計測システム。
【請求項8】
前記第2のサブシステムの前記フェース照射検出器は、
第3のカメラと、
前記第3のカメラと前記ステージ経路との間に位置決めされた第5のレンズと、
前記第5のレンズと前記ステージ経路との間に位置決めされたアイボックスブロッカと
を備える、請求項7に記載の光学装置計測システム。
【請求項9】
前記第1のサブシステム及び前記第2のサブシステムと通信するコントローラを更に備え、前記第1の投射構造及び前記第1のレンズは、前記ステージ経路に平行に配向され、前記コントローラは、実行されると、
前記第1のサブシステムを用いた光学装置の1つ又は複数の第1の測定基準であって、角度均一性測定基準、コントラスト測定基準、効率測定基準、色均一性測定基準、変調伝達関数(MTF)測定基準、視野(FOV)測定基準、ゴースト像測定基準、又はアイボックス測定基準のうちの1つ以上を含む、1つ又は複数の第1の測定基準と、
前記第2のサブシステムを用いた前記光学装置の1つ又は複数の第2の測定基準であって、表示漏れ測定基準を含む、1つ又は複数の第2の測定基準と
を決定する命令を含む、請求項8に記載の光学装置計測システム。
【請求項10】
光学装置を第1のサブシステムの第1の検出器及び第2の検出器と位置合わせするために、前記光学装置を前記第1のサブシステム内に位置決めすることと、
前記第1のサブシステムの第1の光エンジンから前記光学装置に向かって、第1の光線を方向付けることと、
前記第1のサブシステムの前記第1の検出器を用いて、前記光学装置から投射される第1の投射光線の複数の第1の画像を捕捉することと、
前記第1のサブシステムの前記第2の検出器を用いて、前記光学装置から投射される第2の投射光線の複数の第2の画像を捕捉することと、
前記光学装置の複数の第1の測定基準を決定するために、前記複数の第1の画像又は前記複数の第2の画像のうちの1つ以上を処理することと、
前記光学装置を第2のサブシステムのフェース照射検出器と位置合わせするために、前記光学装置を前記第2のサブシステム内に位置決めすることと、
前記第2のサブシステムの第2の光エンジンから前記光学装置に向かって、第2の光線を方向付けることと、
前記第2のサブシステムの前記フェース照射検出器を用いて、前記光学装置から投射される第3の投射光線の複数の第3の画像を捕捉することと、
前記光学装置の、表示漏れ測定基準を含む1つ又は複数の第2の測定基準を決定するために、前記複数の第3の画像を処理することと
を含む、光学装置を分析する方法。
【請求項11】
前記第1の光エンジンのための位置合わせ工程を行うことを更に含み、前記位置合わせ工程は、
レーザ源を用いて、ピンホールを通って前記光学装置に向かって、第1のレーザ光を方向付けることと、
位置合わせ検出器を用いて、第1の反射レーザ光の光強度を決定することと、
増加した光強度まで前記光強度を増加させるために、前記レーザ源のチルト及びピッチを調整することと、
前記増加した光強度で前記位置合わせ検出器によって受け取られた前記第1の反射レーザ光の第1の位置を決定することと、
前記ピンホールを通って前記第1の光エンジンの第1のレンズに向かって、第2のレーザ光を方向付けることと、
前記位置合わせ検出器によって受け取られた第2の反射レーザ光の第2の位置が前記第1の位置と一致するまで、前記第1のレンズのチルト及びピッチを調整することと、
前記ピンホールを通って前記第1の光エンジンの第1の投射構造に向かって、第3のレーザ光を方向付けることと、
前記位置合わせ検出器によって受け取られた第3の反射レーザ光の第3の位置が前記第1の位置に一致するまで、前記第1の投射構造のチルト及びピッチを調整することと
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の第1の測定基準は、角度均一性測定基準を含み、前記複数の第1の画像又は前記複数の第2の画像のうちの1つ以上を処理することは、
単一の画像内で、光パターン設計の1つ又は複数の第1の部分を、前記光パターン設計の1つ又は複数の第2の部分と比較すること
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の第1の測定基準は、コントラスト測定基準を含み、前記複数の第1の画像又は前記複数の第2の画像のうちの1つ以上を処理することは、
単一の画像内で、光パターン設計の1つ又は複数の明部を、前記光パターン設計の1つ又は複数の暗部と比較すること
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の第1の測定基準は、色均一性測定基準を含み、
前記複数の第1の画像、前記複数の第2の画像、又は前記複数の第3の画像のうちの1つ以上は、赤色スペクトル、緑色スペクトル、及び青色スペクトルを捕捉し、
前記複数の第1の画像又は前記複数の第2の画像のうちの1つ以上を処理することは、
同じフィールドエリアを用いて、赤色スペクトル画像を緑色スペクトル画像及び青色スペクトル画像と比較すること
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の第1の測定基準は、効率測定基準を含み、前記方法は、前記複数の第1の画像を捕捉し、かつ前記複数の第2の画像を捕捉する前に、
前記光学装置の入力カプラと位置合わせするように、前記第2の検出器を位置決めすることと、
前記第1のサブシステムの前記第1の光エンジンから前記光学装置に向かって、較正光線を方向付けることと、
前記第2の検出器を用いて、前記光学装置の前記入力カプラから投射される較正投射光線の1つ又は複数の較正画像を捕捉することと、
前記光学装置の出力カプラと位置合わせするように、前記第2の検出器を位置決めすることと
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の第1の画像又は前記複数の第2の画像のうちの1つ以上を処理することは、前記1つ又は複数の較正画像を前記複数の第1の画像及び前記複数の第2の画像と比較することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の第1の測定基準は、変調伝達関数(MTF)測定基準を含み、前記方法は、前記複数の第1の画像を捕捉し、かつ前記複数の第2の画像を捕捉する前に、
前記第1のサブシステムの前記第1の光エンジンから前記第2の検出器に向かって、較正光線を方向付けることと、
前記光学装置から前記第2の検出器の位置がずれている間に、前記第2の検出器を用いて、前記較正光線の1つ又は複数の較正画像を捕捉することと
を更に含み、
前記複数の第1の画像又は前記複数の第2の画像のうちの1つ以上を処理することは、前記1つ又は複数の較正画像の1つ又は複数の部分の外側エッジを、前記複数の第1の画像又は前記複数の第2の画像のうちの1つ以上の同じ1つ又は複数の部分の同じ外側エッジと比較することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の第1の測定基準は、アイボックス測定基準を含み、
前記第1の検出器又は前記第2の検出器は、前記複数の第1の画像を捕捉する間に、又は前記複数の第2の画像を捕捉する間に、前記光学装置の出力カプラに沿って複数の場所全域にわたって走査するように移動され、
前記複数の第1の画像又は前記複数の第2の画像のうちの1つ以上を処理することは、前記出力カプラの異なるフィールドエリアに対応する異なる画像を比較することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
前記複数の第1の測定基準は、ゴースト像測定基準を含み、前記方法は、前記複数の第1の画像を捕捉し、かつ前記複数の第2の画像を捕捉する前に、
前記第1のサブシステムの前記第1の光エンジンから前記第2の検出器に向かって、較正光線を方向付けることと、
前記光学装置から前記第2の検出器の位置がずれている間に、前記第2の検出器を用いて、前記較正光線の1つ又は複数の較正画像を捕捉することと
を更に含み、
前記複数の第1の画像又は前記複数の第2の画像のうちの1つ以上を処理することは、前記1つ又は複数の較正画像と、前記複数の第1の画像又は前記複数の第2の画像のうちの1つ以上との間のオフセットを決定するために、前記1つ又は複数の較正画像を、前記複数の第1の画像又は前記複数の第2の画像のうちの1つ以上と比較することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
前記複数の第3の画像は、前記光学装置から投射され、前記フェース照射検出器のアイボックスブロッカを通過する前記第3の投射光線を含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、拡張現実アプリケーション、仮想現実アプリケーション、及び/又は複合現実アプリケーションのための光学装置に関する。1つ又は複数の実施形態では、光学装置計測システムは、光学装置の複数の第1の測定基準及び1つ又は複数の第2の測定基準を測定するように構成され、1つ又は複数の第2の測定基準は、表示漏れ測定基準を含む。
【背景技術】
【0002】
仮想現実は、一般に、ユーザが物理的存在をはっきりと認識するコンピュータで生成されシミュレートされた環境であると考えられる。仮想現実体験は、3Dで生成され、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display:HMD)(例えば、実際の環境に取って代わる仮想現実環境を表示するためのレンズとしてのニアアイディスプレイパネルを有する眼鏡又は他のウェアラブルディスプレイデバイス)で見ることができる。
【0003】
しかし拡張現実により、ユーザは、眼鏡又はその他のHMDデバイスのディスプレイレンズを通して見て周囲環境を視認できるまま、表示のために生成されてこの環境の一部として出現する仮想物体の画像も見ることができるという、体験が可能になる。拡張現実には、任意の種類の入力(例えば、音声入力及びハプティック入力)や、ユーザが体験する環境を強化又は拡張する仮想画像、グラフィックス、及びビデオが含まれる場合がある。新たな技術として、拡張現実には多くの課題と設計上の制約がある。
【0004】
そのような課題の1つは、周囲環境に重ね合わされた仮想画像を表示することである。拡張導波管結合器は、画像の重ね合わせを補助するために使用される。生成された光は、拡張導波管結合器にインカップリング(入射)され、拡張導波管結合器を通って伝播し、拡張導波管結合器からアウトカップリング(出射)され、周囲環境に重ね合わされる。光は、表面レリーフ格子を用いて、拡張導波管結合器との間でインカップリング及びアウトカップリングされる。アウトカップリングされた光の強度は、十分に制御できない場合がある。
【0005】
したがって、当技術分野では、光学装置計測システム及び方法に対するニーズが存在する。
【発明の概要】
【0006】
本開示の実施形態は、拡張現実アプリケーション、仮想現実アプリケーション、及び/又は複合現実アプリケーションのための光学装置に関する。1つ又は複数の実施形態では、光学装置計測システムは、光学装置の複数の第1の測定基準及び1つ又は複数の第2の測定基準を測定するように構成され、1つ又は複数の第2の測定基準は、表示漏れ測定基準を含む。
【0007】
1つの実施態様では、光学装置計測システムは、ステージ経路に沿ってトレイを移動させるように構成されたステージと、第1のサブシステムとを含む。第1のサブシステムは、ステージが第1の開口部及び第2の開口部を通って移動できるようにするための該第1の開口部及び該第2の開口部を有する第1の本体と、第1の本体内に位置決めされ、ステージ経路の上方に取り付けられた第1の光エンジンとを含む。第1の光エンジンは、ステージ経路に向かって第1の光線を方向付けるように構成される。第1のサブシステムは、第1の本体内に位置決めされ、ステージ経路から上に向かって投射された第1の投射光線を受け取るために、ステージ経路の上方に取り付けられた第1の検出器を含む。第1のサブシステムは、第1の本体内に位置決めされ、ステージ経路から下に向かって投射された第2の投射光線を受け取るために、ステージ経路の下方に取り付けられた第2の検出器を含む。光学装置計測システムは、第2のサブシステムを含む。第2のサブシステムは、ステージが第2の本体の第1の開口部及び第2の開口部を通って移動できるようにするための該第1の開口部及び該第2の開口部を有する第2の本体と、第2の本体内に位置決めされ、ステージ経路の上方に取り付けられた第2の光エンジンとを含む。第2の光エンジンは、ステージ経路に向かって第2の光線を方向付けるように構成される。第2のサブシステムは、ステージ経路から上に向かって投射される第3の投射光線を受け取るように構成されたフェース照射検出器を含む。光学装置計測システムは、ステージ、第1のサブシステム、及び第2のサブシステムと通信するコントローラを含む。コントローラは、実行されると、ステージに、光学装置を第1のサブシステムの第1の検出器及び第2の検出器と位置合わせするために、第1のサブシステム内に光学装置を位置決めさせることと、第1の光エンジンに、光学装置に向かって第1の光線を方向付けさせることとを行う命令を含む。命令は、第1の検出器に、光学装置から投射される第1の投射光線の複数の第1の画像を捕捉させることと、第2の検出器に、光学装置から投射される第2の投射光線の複数の第2の画像を捕捉させることとを行う。命令はまた、光学装置の複数の第1の測定基準を決定するために、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上を処理させる。命令はまた、ステージに、光学装置を第2のサブシステムのフェース照射検出器と位置合わせするために、光学装置を第2のサブシステム内に位置決めさせることと、第2の光エンジンに、光学装置に向かって第2の光線を方向付けさせることとを行う。命令はまた、フェース照射検出器に、光学装置から投射される第3の投射光線の複数の第3の画像を捕捉させることと、光学装置の1つ又は複数の第2の測定基準を決定するために、複数の第3の画像を処理させることとを行う。1つ又は複数の第2の測定基準は、表示漏れ測定基準を含む。
【0008】
1つの実施態様では、光学装置計測システムは、ステージ経路に沿ってトレイを移動させるように構成されたステージと、第1のサブシステムとを含む。第1のサブシステムは、ステージが第1の開口部及び第2の開口部を通って移動できるようにするための該第1の開口部及び該第2の開口部を有する第1の本体と、第1の本体内に位置決めされ、ステージ経路の上方に取り付けられた第1の光エンジンとを含む。第1の光エンジンは、ステージ経路に向かって第1の光線を方向付けるように構成される。第1のサブシステムは、第1の本体内に位置決めされ、ステージ経路から上に向かって投射された第1の投射光線を受け取るために、ステージ経路の上方に取り付けられた第1の検出器と、第1の本体内に位置決めされ、ステージ経路から下に向かって投射された第2の投射光線を受け取るために、ステージ経路の下方に取り付けられた第2の検出器とを含む。光学装置計測システムは、第2のサブシステムを含む。第2のサブシステムは、ステージが第2の本体の第1の開口部及び第2の開口部を通って移動できるようにするための該第1の開口部及び該第2の開口部を有する第2の本体を含む。第2のサブシステムは、第2の本体内に位置決めされ、ステージ経路の上方に取り付けられた第2の光エンジンを含み、第2の光エンジンは、ステージ経路に向かって第2の光線を方向付けるように構成される。第2のサブシステムは、ステージ経路から上に向かって投射される第3の投射光線を受け取るように構成されたフェース照射検出器を含む。
【0009】
1つの実施態様では、光学装置を分析する方法は、光学装置を第1のサブシステムの第1の検出器及び第2の検出器と位置合わせするために、光学装置を第1のサブシステム内に位置決めすることと、第1のサブシステムの第1の光エンジンから光学装置に向かって、第1の光線を方向付けることとを含む。この方法は、第1のサブシステムの第1の検出器を使用して、光学装置から投射される第1の投射光線の複数の第1の画像を捕捉することと、第1のサブシステムの第2の検出器を使用して、光学装置から投射される第2の投射光線の複数の第2の画像を捕捉することを含む。この方法は、光学装置の複数の第1の測定基準を決定するために、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上を処理することと、光学装置を第2のサブシステムのフェース照射検出器と位置合わせするために、光学装置を第2のサブシステム内に位置決めすることとを含む。この方法は、第2のサブシステムの第2の光エンジンから光学装置に向かって、第2の光線を方向付けることと、第2のサブシステムのフェース照射検出器を用いて、光学装置から投射される第3の投射光線の複数の第3の画像を捕捉することとを含む。この方法は、光学装置の1つ又は複数の第2の測定基準を決定するために、複数の第3の画像を処理することを含む。1つ又は複数の第2の測定基準は、表示漏れ測定基準を含む。
【0010】
本開示の上記の特徴を詳細に理解することができるように、上記で簡単に要約した本開示のより具体的な説明を、実施形態を参照することによって行うことができ、その実施形態のいくつかを添付の図面に示す。しかしながら、添付の図面は例示的な実施形態を示しているにすぎず、従って、その範囲を限定するものと見なすべきではなく、他の同等に有効な実施形態を許容しうることに注意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1A】1つの実施態様による、基板の透視正面図である。
【
図1B】1つの実施態様による、光学装置の透視正面図である。
【
図2】1つの実施態様による、光学装置計測システムの概略図である。
【
図3A】1つの実施態様による、
図2に示す第1のサブシステムの概略的な部分断面図である。
【
図3B】1つの実施態様による、
図2に示す第2のサブシステムの概略的な部分断面図である。
【
図3C】1つの実施態様による、
図2に示す第3のサブシステムの概略的な部分断面図である。
【
図4A】1つの実施態様による、
図2及び
図3Aに示した第1のサブシステムの構成の概略図である。
【
図4B】1つの実施態様による、
図2及び
図3Aに示した第1のサブシステムの構成の概略図である。
【
図4C】1つの実施態様による、
図2及び
図3Aに示した第1のサブシステムの構成の概略図である。
【
図4D】1つの実施態様による、
図2及び
図3Aに示した第1のサブシステムの構成の概略図である。
【
図4E】1つの実施態様による、
図2及び
図3Bに示した第2のサブシステムの構成の概略図である。
【
図4F】1つの実施態様による、
図2及び
図3Cに示した第3のサブシステムの構成の概略図である。
【
図4G】1つの実施態様による、
図2及び
図3Cに示した第3のサブシステムの構成の概略図である。
【
図5】1つの実施態様による、画像の概略図である。
【
図6】A~Cは、1つの実施態様による、画像の概略図である。
【
図7】A~Cは、1つの実施態様による、画像の概略図である。
【
図8】1つの実施態様による、画像の概略図である。
【
図9】A~Cは、1つの実施態様による、画像の概略図である。
【
図10】1つの実施態様による、光学装置を分析する方法の概略ブロック図である。
【
図11】1つの実施態様による、光学装置を分析する方法の概略ブロック図である。
【
図12】1つの実施態様による、光学装置を分析する方法の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
理解を容易にするために、可能な場合には、複数の図に共通する同一の要素を指し示すのに同一の参照番号を使用した。1つの実施形態の要素及び特徴は、更なる記述がなくとも、他の実施形態に有益に組み込まれ得ると想定されている。
【0013】
本開示の実施形態は、拡張現実アプリケーション、仮想現実アプリケーション、及び/又は複合現実アプリケーションのための光学装置に関する。1つ又は複数の実施形態では、光学装置計測システムは、光学装置の複数の第1の測定基準及び1つ又は複数の第2の測定基準を測定するように構成され、1つ又は複数の第2の測定基準は、表示漏れ測定基準を含む。
【0014】
図1Aは、1つの実施態様による、基板101の透視正面図である。基板は、基板101の表面103に配置された複数の光学装置100を含む。光学装置100は、仮想現実、拡張現実、及び/又は複合現実に利用される導波管結合器(waveguide combiner)である。光学装置100が基板101から分離されるために切断できるように、光学装置100は基板101の一部でありうる。
【0015】
図1Bは、1つの実施態様による、光学装置100の透視正面図である。本明細書に記載された光学装置100は例示的な光学装置であり、他の光学装置(導波管結合器以外の光学装置など)が本開示の態様を達成するために共に使用されても又は変更されてもよいことを理解されたい。
【0016】
光学装置100は、基板101の表面103に配置された複数の光学装置構造102を含む。光学装置構造102は、サブミクロン寸法(例えば、ナノサイズ寸法)を有するナノ構造でありうる。光学装置構造102の領域は、第1の格子104a、第2の格子104b、及び第3の格子104cなどの1つ又は複数の格子104に対応する。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、光学装置100は、少なくとも、入力カップリング格子に対応する第1の格子104aと、出力カップリング格子に対応する第3の格子104cとを含む。本明細書に記載の他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、光学装置100はまた、中間格子に対応する第2の格子104bを含む。光学装置構造102は、角度付されてもよく、バイナリ(binary)であってもよい。光学装置構造102は、長方形である。光学装置構造102は、円形、三角形、楕円形、正多角形、不規則な多角形、及び/又は不規則な形状の断面を含むがこれらに限定されない他の形状を有しうる。
【0017】
動作(拡張現実メガネの場合など)の際に、入力カップリング格子104aは、マイクロディスプレイから強度を有する光の入射ビーム(仮想画像)を受け取る。入射ビームは、仮想画像を中間格子104b(利用される場合)又は出力カップリング格子104cに方向付けるために、光学装置構造102によって、入射ビームの強度のすべてを有するT1ビームに分割される。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、T1ビームは、T1ビームが中間格子104bの光学装置構造102と接触するまで、光学装置100を通して全内部反射(TIR)を受ける。中間格子104bの光学装置構造102は、T1ビームをT-1ビームに回折し、T-1ビームは、光学装置100を通って出力カップリング格子104cの光学装置構造102まで、TIRを受ける。出力カップリング格子104cの光学装置構造102は、T-1ビームをユーザの眼にアウトカップリングして、マイクロディスプレイから生成される仮想画像の視野をユーザの視点から変調し、ユーザが仮想画像を見ることのできる視野角を更に増大させる。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、T1ビームは、T1ビームが出力カップリング格子の光学装置構造102と接触し、マイクロディスプレイから生成される仮想画像の視野を変調するためにアウトカップリングされるまで、光学装置100を通して全内部反射(TIR)を受ける。
【0018】
光学装置100が画質基準を確実に満たすことを容易にするために、製造された光学装置100の計測の測定基準は、光学装置100の使用前に取得される。
【0019】
図2は、1つの実施態様による光学装置計測システム200の概略図である。本明細書で説明する光学装置計測システム200の実施形態は、スループットを増加させて複数の計測の測定基準を取得する能力を提供する。計測の測定基準は、角度均一性測定基準、コントラスト測定基準、効率測定基準、色均一性測定基準、変調伝達関数(MTF)測定基準、視野(FOV)測定基準、ゴースト像(ghost image)測定基準、アイボックス測定基準、表示漏れ測定基準、シースルー歪み測定基準、シースルーフレア測定基準、シースルーゴースト像測定基準、及びシースルー透過率測定基準を含む。スループットは、光学装置計測システム200の1つ又は複数のサブシステムの各々に接続された供給システムの利用を介して増加する。
【0020】
光学装置計測システム200は、第1のサブシステム202と、第2のサブシステム204と、第3のサブシステム206とを含む。第1のサブシステム202、第2のサブシステム204、及び第3のサブシステム206の各々は、第1の開口部203及び第2の開口部205を有するそれぞれの本体201A~201Cを含み、ステージ207は、X-Y平面に平行な及び/又はX-Y平面内のステージ経路211に沿って、その第1の開口部203及び第2の開口部205を通って移動可能となる。ステージ207は、第1のサブシステム202、第2のサブシステム204、及び第3のサブシステム206の本体201A~201Cにおいて、X方向、Y方向、及びZ方向に移動するように動作可能である。ステージ207は、光学装置100(本明細書に示す)又は1つ又は複数の基板101を保持するように動作可能なトレイ209を含む。ステージ207及びトレイ209は、第1のサブシステム202、第2のサブシステム204、及び第3のサブシステム206によって得られる計測の測定基準が、トレイ209のステージ207の半透明によって影響されないように透明でありうる。第1のサブシステム202、第2のサブシステム204、及び第3のサブシステム206は、第1のサブシステム202、第2のサブシステム204、及び第3のサブシステム206の動作を制御するように動作可能なコントローラ208と通信している。コントローラ208は、非一時的なコンピュータ可読媒体(メモリなど)に格納された命令を含む。命令は、コントローラ208のプロセッサによって実行されると、本明細書で説明する動作を実施させる。命令は、コントローラ208のプロセッサによって実行されると、方法1000、1100、及び/又は1200のうちの1つ以上の方法の1つ又は複数の動作を実施させる。
【0021】
コントローラ208の命令は、動作を最適化するための機械学習アルゴリズム及び/又は人工知能アルゴリズムを含む。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、コントローラ208の命令は、回帰モデルであり、データ(本明細書で決定された測定基準及び/又は位置合わせモジュール494を使用して収集した画像データなど)を平均化する機械学習(ML)モデルを含む。他の例と組み合わせることができる1つの例では、MLモデルは、データを平均化及びマージして、投射構造、レンズ、及びカメラの最適化されたピッチ及びチルトを決定するために使用される。他の例と組み合わせることができる1つの例では、MLモデルは、データを平均化及びマージし、光源及びレーザ源に適用して光線とレーザビームを生成するための最適化された電力を決定するために使用される。
【0022】
第1のサブシステム202は、角度均一性測定基準、コントラスト測定基準、効率測定基準、色均一性測定基準、MTF測定基準、FOV測定基準、ゴースト像測定基準、又はアイボックス測定基準を含む1つ又は複数の計量測定基準を取得するように動作可能である。第2のサブシステム204は、表示漏れ測定基準を取得するように動作可能である。第3のサブシステム206は、シースルー歪み測定基準、シースルーフレア測定基準、シースルーゴースト像測定基準、又はシースルー透過率測定基準を含む1つ又は複数のシースルー計測の測定基準を取得するように動作可能である。
【0023】
光学装置計測システム200は、単一のステージ経路211を用いて、単一のシステム上の複数の光学装置(導波管結合器など)について、表示漏れ測定基準、1つ又は複数のシースルー測定基準、及び1つ又は複数の他の計測の測定基準を決定するように構成される。
【0024】
図3Aは、1つの実施態様による、
図2に示す第1のサブシステム202の概略的な部分断面図である。第1のサブシステム202は、
図4A~4Dに示す構成400A、400B、400C、400Dのうちの1つ以上を含みうる。
【0025】
図3Aに示すように、第1のサブシステム202は、光学装置100の上側に向かって配向された上部304と、光学装置100の底部側に向かって配向された下部306とを含む。
【0026】
第1のサブシステム202は、第1の開口部203及び第2の開口部205を有する第1の本体201Aを含み、ステージ207は、第1の開口部203及び第2の開口部205を通って移動可能となる。ステージ207は、トレイ209をステージ経路211に沿って移動させるように構成される。第1のサブシステム202は、第1の本体201A内に位置決めされ、かつステージ経路211の上方に取り付けられた第1の光エンジン310を含む。第1の光エンジン310は、上部光エンジンである。第1の光エンジン310は、ステージ経路211に向かって第1の光線を方向付けるように構成される。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、第1の光線は、ステージ経路211に向かって、かつ計測の測定基準(metrology metric)の決定のための光学装置100のうちの1つに向かって、光パターン設計で方向付けられる。第1のサブシステム202は、第1の本体201A内に位置決めされ、かつステージ経路211から上方に投射される第1の投射光線を受け取るために、ステージ経路211の上方に取り付けられた、第1の検出器312を含む。本開示は、投射光が、光学装置から反射される光又は光学装置を透過する光でありうることを企図する。第1の検出器312は、反射検出器である。第1のサブシステム202は、第1の本体201A内に位置決めされ、かつステージ経路211の下方に取り付けられて、ステージ経路211から下に向かって投射される第2の投射光線を受け取る第2の検出器316を含む。第2の検出器316は、透過検出器である。第1の投射光線及び第2の投射光線は、光学装置100から投射される。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、第1の光エンジン310は、光学装置100の入力カップリング格子に向かって第1の光線を方向付けるように構成され、第1及び第2の検出器312、316は、光学装置100の出力カップリング格子から投射される投射光線を受け取るように構成される。
【0027】
第1のサブシステム202の上部304は、位置合わせ検出器308を含む。位置合わせ検出器308は、カメラを含む。位置合わせ検出器308は、ステージ207と光学装置100の位置を決定するために動作可能である。第1のサブシステム202の下部306は、ステージ経路211の下方に取り付けられたコードリーダ314を含む。コードリーダ314は、光学装置100のクイックレスポンス(QR)コードやバーコードなどの光学装置100のコードを読み取るために動作可能である。コードリーダ314によって読み取られたコードは、様々な光学装置100の1つ又は複数の計測の測定基準を取得するための命令を含みうる。
【0028】
図3Bは、1つの実施態様による、
図2に示す第2のサブシステム204の概略的な部分断面図である。第2のサブシステム204は、
図4Eに示すように、少なくとも1つの構成400Eを含みうる。
【0029】
図3Bに示すように、第2のサブシステム204は、光学装置100の上側に向かって配向された上部304と、光学装置100の底部側に向かって配向された下部とを含む。
【0030】
第2のサブシステム204は、第2の本体201Bと、第2の本体201B内に位置決めされ、かつステージ経路211の上方に取り付けられた第2の光エンジン360とを含む。第2の光エンジン360は、ステージ経路211に向かって第2の光線を方向付けるように構成される。第1のサブシステム202の上部304は、位置合わせ検出器308を含む。
【0031】
第2のサブシステム204は、ステージ経路211から上に向かって投射された第3の投射光線を受け取るように構成されたフェース照射検出器318を含む。第3の投射光線は、光学装置100から投射される。第2のサブシステム204の下部306は、コードリーダ314を含む。
【0032】
フェース照射検出器318は、光学装置100の表示漏れ測定基準を取得するための画像を取り込むように動作可能である。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、光パターン設計は、第2の光エンジン360から光学装置100に向かって方向付けられ、ユーザの目の位置の外側の光の画像が得られ、処理されてアイボックス測定基準が得られる。
【0033】
図3Cは、1つの実施態様による、
図2に示す第3のサブシステム206の概略的な部分断面図である。第3のサブシステム206は、
図4F及び
図4Gに示すように、1つ又は複数の構成400F及び/又は400Gを含みうる。
【0034】
図3Cに示すように、第3のサブシステム206は、光学装置100の上側に向かって配向された上部304と、光学装置100の底部側に向かって配向された下部306とを含む。第3のサブシステム206は、ステージ経路211の上方に取り付けられ、かつステージ経路211に向かって上部光線を方向付けるように構成された第1の光エンジン370と、ステージ経路211の下方に取り付けられ、かつステージ経路211に向かって下部光線を方向付けるように構成された第2の光エンジン380と、ステージ経路の上方に取り付けられ、かつステージ経路211から投射された投射光線を受け取るように構成された検出器390とを含む。第3のサブシステム206の上部304は、位置合わせ検出器308を含む。検出器390は、反射検出器である。検出器390は、光学装置100の上側から出力カップリング格子から投射(例えば、反射)される光線を検出する。第3のサブシステム206の下部306は、コードリーダ314を含む。第1の光エンジン370、第2の光エンジン380、及び検出器390の各々は、第3のサブシステム206の第3の本体201C内に位置決めされる。
【0035】
図4Aは、1つの実施態様による、
図2及び
図3Aに示した第1のサブシステム202の構成400Aの概略図である。構成400Aは、第1の光エンジン310と、第1の検出器312と、第2の検出器316とを含む。
【0036】
第1の光エンジン310は、第1の照射器401を含み、第1の照射器401は、第1の光源402と第1の投射構造404とを含む。第1の光エンジン310は、第1の照射器401とステージ経路211との間に位置決めされた第1のレンズ406を含む。第1の光エンジン310は、第1のレンズ406とステージ経路211との間に位置決めされた1つ又は複数のデバイス413(
図4Aでは1つを示す)を含む。1つ又は複数のデバイス413は、1/4波長板又は直線偏光子のうちの1つ以上を含む。本明細書に記載の他の実施形態と組み合わせてもよい1つの実施形態では、第1の光エンジン310は、赤色スペクトル、緑色スペクトル、及び青色スペクトルの光線を放射する(例えば、投射する)ように構成される。他の例と組み合わせることができる1つの例では、第1の光エンジン310は、赤色スペクトルと、緑色スペクトルと、青色スペクトルとの間で光線を変調又はパルス化するように構成される。他の例と組み合わせることができる1つの例では、第1の光エンジン310は、赤色スペクトルの光、緑色スペクトルの光、及び青色スペクトルの光をそれぞれ放射するように各々が構成されている3つの光源を含む。
【0037】
第1の投射構造404は、ディスプレイ及び/又はレチクルのうちの1つ以上を含む。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、第1の投射構造404は、マイクロディスプレイ、空間光変調器(SLM)、及び/又はレチクルのうちの1つ以上を含む。他の例と組み合わせることができる1つの例では、SLMは、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)及び/又は液晶オンシリコン(LCOS)エミッタのうちの1つ以上を含む。
【0038】
第1の検出器312は、第1のカメラ412と、第1のカメラ412とステージ経路211との間に位置決めされた第2のレンズ410とを含む。第2の検出器316は、第2のカメラ416と、第2のカメラ416とステージ経路211との間に位置決めされた第3のレンズ414とを含む。
図4Aに示す実施態様では、第1の投射構造404及び第1のレンズ406は、ステージ経路211に対して平行に配向される。
【0039】
光学装置100は、光学装置100の入力カプラ121を第1の光エンジン310と位置合わせし、光学装置100の出力カプラ122を第1の検出器312及び第2の検出器316と位置合わせするように位置決めされる。第1の光線B1は、第1の光エンジン310から、光学装置100の入力カプラ121に向かって方向付けられる。第1の検出器312は、赤色スペクトル、緑色スペクトル、及び青色スペクトルで出力カプラ122から投射される第1の投射光線BP1の複数の第1の画像を捕捉する。第2の検出器316は、赤色スペクトル、緑色スペクトル、及び青色スペクトルで出力カプラ122から投射される第2の投射光線BP2の複数の第2の画像を捕捉する。
【0040】
第1の画像と第2の画像は、全視野画像(full-field image)である。第1の画像及び/又は第2の画像のうちの1つ以上は、光学装置100の複数の第1の測定基準を決定するために(コントローラ208を使用するなどして)処理される。
【0041】
複数の第1の測定基準は、角度均一性測定基準を含む。角度均一性測定基準は、光照射野の部分にわたる光強度の比率を表しうる。角度均一性について、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上の画像測定基準の処理は、単一の画像内で、光パターン設計の1つ又は複数の第1の部分を光パターン設計の1つ又は複数の第2の部分と比較することを含む。角度均一性測定基準について、入力カプラ121にインカップリングされた第1の光線B1は、第1の検出器312にアウトカップリングされる(例えば、投射される(反射されるなど))まで、TIRを受ける。
【0042】
複数の第1の測定基準は、コントラスト測定基準を含む。コントラスト測定基準は、画像内の最も明るい捕捉光と、画像内の最も暗い捕捉光との間のコントラストを表しうる。コントラスト測定基準について、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上の画像の処理は、単一の画像内で、光パターン設計の1つ又は複数の明部を光パターン設計の1つ又は複数の暗部と比較することを含む。コントラスト測定基準について、入力カプラ121にインカップリングされた第1の光線B1は、インカップリングされた第1の光線B1が第1の検出器312にアウトカップリングされる(例えば、投射される(反射されるなど))まで、TIRを受ける。
【0043】
複数の第1の測定基準は、色均一性測定基準を含む。色均一性測定基準は、フィールドにおける赤色光と、緑色光と、青色光との間の1つ又は複数の比率を表しうる。複数の第1の画像、複数の第2の画像、及び/又は複数の第3の画像(
図4Eに関連して後述される)のうちの1つ以上は、赤色スペクトル、緑色スペクトル、及び青色スペクトルを捕捉する。色均一性測定基準について、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上の画像の処理は、同じフィールドエリアを用いて、赤色スペクトル画像を緑色スペクトル画像及び青色スペクトル画像と比較することを含む。色均一性測定基準について、入力カプラ121にインカップリングされた第1の光線B1は、第1の検出器312にアウトカップリングされる(例えば、投射される(反射されるなど))まで、TIRを受ける。
【0044】
複数の第1の測定基準は、効率測定基準(efficiency metric)を含む。効率測定基準について、複数の第1の画像の捕捉及び複数の第2の画像の捕捉の前に、第2の検出器316は、較正位置(
図4Aの第2の検出器316について破線で示す)で光学装置100の入力カプラ121と位置合わせするように位置決めされる。第2の検出器316が較正位置にある間、第1の光エンジン310は、光学装置100の入力カプラ121に向かって較正光線を方向付け、第2の検出器316は、光学装置100の入力カプラ121から投射される較正投射光線CP1の1つ又は複数の較正画像を捕捉する。1つ又は複数の較正画像は、全視野画像である。次いで、第2の検出器316は、光学装置100の出力カプラ122と位置合わせするように位置決めされる。効率測定基準について、入力カプラ121にインカップリングされた第1の光線B1は、第1の検出器312にアウトカップリングされ(例えば、投射され(反射されるなど))、第2の検出器316にアウトカップリングされる(例えば、投射される(透過されるなど))まで、TIRを受ける。第1の画像は反射画像であり、第2の画像は透過画像である。
【0045】
効率測定基準について、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上の画像の処理は、1つ又は複数の較正画像を複数の第1の画像及び複数の第2の画像と比較することを含む。
【0046】
1つ又は複数の第1の測定基準は、変調伝達関数(modulation transfer function(MTF))測定基準を含む。MTF測定基準について、複数の第1の画像の捕捉及び複数の第2の画像の捕捉の前に、第1の光エンジン301から第2の検出器316に向かって較正光線を方向付ける。光学装置100から第2の検出器316の位置がずらされる間に、第2の検出器316は、較正光線の1つ又は複数の較正画像を捕捉する。第2の検出器316は、
図4Aの破線で示される較正位置にあり、第1の光エンジン310と位置合わせされうるが、その一方で、光学装置100は、第2の検出器316及び第1の光エンジン310の視野から外れるように、第2の検出器316から離れて位置決めされうる(
図4Aの光学装置100について破線で示すように)。次に、第2の検出器316は、第1の検出器312と位置合わせされるように位置決めされうる。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、第2の画像は、第1の画像を捕捉する前に捕捉される。MTF測定基準について、入力カプラ121にインカップリングされた第1の光線B1は、第1の検出器312又は第2の検出器316にアウトカップリングされる(例えば、投射される(反射又は透過されるなど))まで、TIRを受ける。
【0047】
MTF測定基準について、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上の画像の処理は、1つ又は複数の較正画像の1つ又は複数の部分の外側エッジを、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上の画像の同一の1つ又は複数の部分の同一の外側エッジと比較することを含む。
【0048】
複数の第1の測定基準は、アイボックス測定基準を含む。アイボックス測定基準について、複数の第1の画像の捕捉中又は複数の第2の画像の捕捉中に、第1の検出器312又は第2の検出器316は、光学装置100の出力カプラ122に沿った複数の場所にわたって走査するように移動される。複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上の画像の処理は、出力カプラ122の異なるフィールドエリアに対応する異なる画像を比較することを含む。アイボックス測定基準について、入力カプラ121にインカップリングされた第1の光線B1は、インカップリングされた第1の光線B1が第1の検出器312又は第2の検出器316にアウトカップリングされる(例えば、投射される(反射又は透過されるなど))まで、TIRを受ける。
【0049】
複数の第1の測定基準は、ゴースト像測定基準を含む。ゴースト像測定基準について、複数の第1の画像の捕捉及び複数の第2の画像の捕捉の前に、第1の光エンジン310から第2の検出器316に向かって、較正光線が方向付けられる。光学装置100から第2の検出器316の位置がずらされる間に、第2の検出器316は、較正光線の1つ又は複数の較正画像を捕捉する。第2の検出器316は、
図4Aの破線で示される較正位置にあり、第1の光エンジン310と位置合わせされうるが、その一方で、光学装置100は、第2の検出器316及び第1の光エンジン310の視野から外れるように、第2の検出器316から離れて位置決めされうる(
図4Aの光学装置100について破線で示すように)。次に、第2の検出器316は、第1の検出器312と位置合わせされるように位置決めされうる。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、第2の画像は、第1の画像を捕捉する前に捕捉される。
【0050】
ゴースト像測定基準について、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上の画像の処理は、1つ又は複数の較正画像と、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上との間のオフセットを決定するために、1つ又は複数の較正画像を、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上と比較することを含む。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、オフセットは、1つ又は複数の較正画像における光パターン設計(レチクルなど)と、第1の画像又は第2の画像における光パターン設計(レチクルなど)との間のオフセットである。
【0051】
図4Bは、1つの実施態様による、
図2及び
図3Aに示した第1のサブシステム202の構成400Bの概略図である。構成400Bは、第1の光エンジン310、第1の検出器312、及び第2の検出器316を含む。第1の光エンジン310は、第1の光源402、第1の投射構造404、及び第1のレンズ406を含む。構成400Bの第1の光エンジン310は、第1の投射構造404によって放射された第1の光線をステージ経路211に向かって90度回転させるするように構成された1つ又は複数の2次元ガルバノミラー408(2次元ガルバノミラーのアレイなど)を含む。
図4Bに示す実施態様では、第1の投射構造404及び第1のレンズ406は、ステージ経路211に対して直角に配向される。
【0052】
第1の検出器312は、第2のレンズ410及び第1のカメラ412を含む。第2の検出器316は、第3のレンズ414及び第2のカメラ416を含む。第1の光エンジン310は、1つ又は複数の2次元ガルバノミラー408を用いて、ステージ経路211に向かって、かつ光学装置100の入力カプラ121に向かって、第1の光線B1を90度回転させる。
【0053】
図4Bに示す実施態様では、第1のレンズ406は、第1の照射器からステージ経路211への光路に沿って、第1の照射器401とステージ経路211との間に位置決めされる。1つ又は複数の2次元ガルバノミラー408は、光路に沿って第1のレンズ406とステージ経路211との間に位置決めされる。光路は、90度の回転を含む。
【0054】
図4Cは、1つの実施態様による、
図2及び
図3Aに示した第1のサブシステム202の構成400Cの概略図である。構成400Cは、
図4Aに示す構成400Aに類似しており、その態様、特徴、構成要素、及び/又は特性のうちの1つ以上を含む。
【0055】
構成400Cは、位置合わせモジュール494を含む。位置合わせモジュール494は、第1の投射構造404と第1のレンズ406を位置合わせするために、第1の光エンジン310に関連して示されている。位置合わせモジュール494は、レーザ源495、ビームスプリッタ496、及び位置合わせ検出器497を含む。位置合わせモジュール494は、プレート499に形成されたピンホール498を含む。位置合わせ検出器497は、カメラを含みうる。位置合わせモジュール494は、位置合わせ検出器308に加えて使用することができる。
【0056】
位置合わせモジュール494は、位置合わせ工程を行うために使用される。位置合わせ工程では、第1の光源402、第1の投射構造404及び第1のレンズ406は、光学装置100の入力カプラ121から位置をずらして移動される。位置合わせモジュール494は、レーザ源495を用いて、ピンホール498を通り光学装置100に向かって第1のレーザ光L1を方向付ける。位置合わせ検出器497を用いて、第1の反射レーザ光RL1の光強度が決定される。第1の反射レーザ光RL1は、光学装置100から反射するその第1のレーザ光L1である。第1の反射レーザ光RL1は、ビームスプリッタ496を用いて、位置合わせ検出器497に方向付けられる。レーザ源495のチルト及びピッチは、光強度を増加した光強度まで増加するように調整される。位置合わせ検出器497によって受け取られた第1の反射レーザ光RL1の第1の位置は、増加した光強度で決定される。第1の位置は、位置合わせ検出器497が第1の反射レーザ光RL1を捕捉する画像内における第1の反射レーザ光RL1の位置である。
【0057】
位置合わせ工程では、第1のレンズ406は、光学装置100の入力カプラ121と位置合わせされるように移動され(
図4Cに破線で示すように)、第2のレーザ光は、ピンホール498を通って第1のレンズ406に向かって方向付けられる。位置合わせ検出器によって受け取られた第2の反射レーザ光の第2の位置が第1の反射レーザ光RL1の第1の位置に一致するまで、第1のレンズ406のチルト及びピッチが調整される。第2の反射レーザ光は、第1のレンズ406から反射してビームスプリッタ496に向かって戻る第2のレーザ光である。
【0058】
位置合わせ工程において、第1の投射構造404は、光学装置100の入力カプラ121と位置合わせされるように移動され(
図4Cに破線で示すように)、第3のレーザ光は、ピンホール498を通って第1の投射構造404に向かって方向付けられる。位置合わせ検出器によって受け取られた第3の反射レーザ光の第3の位置が、第1の反射レーザ光RL1の第1の位置に一致するまで、第1の投射構造404のチルト及びピッチが調整される。第3の反射レーザ光は、第1の投射構造404から反射してビームスプリッタ496に向かって戻る第3のレーザ光である。
【0059】
次いで、位置合わせモジュール494は、光学装置100の入力カプラ121から位置がずれて移動され、第1の光源402は、光学装置100の入力カプラ121と位置合わせして移動されうる。レンズ、投射構造、及びカメラは、光学装置100の測定基準の正確な決定などの正確な工程を容易にするために、位置合わせモジュール494及び位置合わせ工程を使用して、位置合わせされうる。位置合わせ工程について説明した工程は、以下に説明する方法1000、1100、1200と組み合わせることができる。
【0060】
図4Dは、1つの実施態様による、
図2及び
図3Aに示した第1のサブシステム202の構成400Dの概略図である。構成400Dは、第1の光エンジン310、第1の検出器312、及び第2の検出器316を含む。第1の光エンジン310は、第1の光源402、第1の投射構造404、第1の照射器401の間に位置決めされた第1のレンズ406a、及び第1のレンズ406aとステージ経路211との間に位置決めされたレンズ406bを含む。第1の光エンジン310は、レンズ406bと第1のレンズ406aとの間に位置決めされた調整可能な開孔407を含む。調整可能な開孔407は、プレート415に形成することができる。調整可能な開孔407は、調整可能な開孔407を上下に動かすこと(プレート415を動かすことなど)及び/又は調整可能な開孔407を開閉することによって、調整することができる。
【0061】
第1の光エンジン310は、レンズ406bとステージ経路211との間に位置決めされた、
図4Aに示す1つ又は複数のデバイス413を含みうる。第1の検出器312は、第2のレンズ410及び第1のカメラ412を含む。第2の検出器316は、第3のレンズ414及び第2のカメラ416を含む。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、第1のレンズ406、第1のレンズ406a、レンズ406b、第2のレンズ410及び/又は第3のレンズ414の各々が、同一の曲率半径を有する同一の凸レンズ構造で形成されている。第1のレンズ406、第1のレンズ406a、レンズ406b、第2のレンズ410及び/又は第3のレンズ414の各々が、同一のレンズ構造を有している。レンズについて同一のレンズ構造を使用することで、光の反射及び/又は透過の収差などの光学的な収差の補償が容易になる。
【0062】
図4Eは、1つの実施態様による、
図2及び
図3Bに示した第2のサブシステム204の構成400Eを示す概略図である。構成400Eは、第2の光エンジン360及びフェース照射検出器318を含む。第2の光エンジン360は、第2の照射器461、及び第2の照射器461とステージ経路211との間に位置決めされた第4のレンズ466を含む。第2の照射器461は、第2の光源462及び第2の投射構造464を含む。第2の投射構造464及び第4のレンズ466は、ステージ経路211と平行に配向される。
【0063】
第2の投射構造464は、ディスプレイ及び/又はレチクルのうちの1つ以上を含む。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、第2の投射構造464は、マイクロディスプレイ、空間光変調器(SLM)、及び/又はレチクルのうちの1つ以上を含む。他の例と組み合わせることができる1つの例では、SLMは、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)及び/又は液晶オンシリコン(LCOS)エミッタのうちの1つ以上を含む。
【0064】
フェース照射検出器(face illumination detector)318は、第3のカメラ426、第3のカメラ426とステージ経路211との間に位置決めされた第5のレンズ424、第5のレンズ424とステージ経路211との間に位置決めされたアイボックスブロッカ420を含む。アイボックスブロッカ420は、フェースレベル(face level)422に隣接している。
【0065】
光学装置100は、入力カプラ121を第2の光エンジン360に位置合わせし、出力カプラ122をフェース照射検出器318に位置合わせるように位置決めされる。第2の光線B2は、第2の光エンジン360から、光学装置100の入力カプラ121に向かって方向付けられる。フェース照射検出器318は、光学装置100の出力カプラ122から投射される第3の投射光線BP3の複数の第3の画像(
図4Aに関連して説明した第1の画像及び第2の画像に加えて)を捕捉する。
【0066】
複数の第3の画像は、光学装置100の出力カプラ122から投射され、フェース照射検出器318のアイボックスブロッカ420を通過する第3の投射光線BP3を含む。複数の第3の画像は、光学装置の1つ又は複数の第2の測定基準を決定するために(コントローラ208を使用することなどにより)処理される。1つ又は複数の第2の測定基準は、表示漏れ測定基準を含む。
【0067】
図4Fは、1つの実施態様による、
図2及び
図3Cに示した第3のサブシステム206の構成400Fの概略図である。第3のサブシステム206は、ステージ経路211の上方に取り付けられ、かつステージ経路211に向かって上部光線を方向付けるように構成された第1の光エンジン310と、ステージ経路211の下方に取り付けられ、かつステージ経路211に向かって下部光線を方向付けるように構成された第2の光エンジン322とを含む。
【0068】
構成400Fは、ステージ経路211の上方に取り付けられ、かつステージ経路211から投射される投射光線を受け取るように構成された検出器320を含む。投射された光線は、光学装置100から投射される。第1の光エンジン310は、第1の照射器401及び第1のレンズ406を含む。検出器320は、第2のレンズ410及び第1のカメラ412を含む。第2の光エンジン322は、デバイス及び第3のレンズを含む。
【0069】
第2の光エンジン322は、第2の照射器471、及び第2の照射器471とステージ経路211との間に位置決めされた第2のレンズ476を含む。第2の照射器471は、第2の光源472及び第2の投射構造474を含む。第2の投射構造474は、ディスプレイ又はレチクルである。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、構成400Fを用いて、光学装置100の出力カップリング格子を、第2の光エンジン322によって放射された下部光線で照射することにより、光学装置100のシースルー透過率測定基準が取得される。
【0070】
図4Fに示すように、光学装置100の入力カプラ121は、第1の光エンジン310と位置合わせされ、出力カプラ122は、第2の光エンジン322と位置合わせされる。検出器320は、第2の光エンジン322と(例えば、垂直方向に)位置合わせされ、第1の光エンジン310から位置がずれる。第2の光エンジン322は、第1の光線LB1を出力カプラ122に向かって方向付ける。上部光線LB2は、第1の光エンジン310から光学装置100の入力カプラ121に向かって方向付けられうる。検出器320を用いて、出力カプラ122を透過して第1の投射光線PB1として出力カプラ122から投射される第1の光線LB1の複数の第1の画像が、捕捉される。第2の光エンジン322から光学装置100の位置をずらし(光学装置100については
図4Fに破線で示す)、光学装置100を第2の光エンジン322及び検出器320の視野の外に位置決めするために、光学装置100は、第2の光エンジン322から離して位置決めされる。第2の光線は、第2の光エンジン322から、検出器320に向かって方向付けられる。検出器は、導波管結合器から投射される第2の光線の複数の第2の画像を第2の投射光線として捕捉する。第1の画像と第2の画像は、全視野画像(full-field image)である。第1の光線と第2の光線は、光エンジンから赤色スペクトル、緑色スペクトル、青色スペクトルで(例えば、順次)放射される。複数の第1の画像及び複数の第2の画像は、それぞれ、赤色スペクトル、緑色スペクトル、及び青色スペクトルの第1の光線及び第2の光線を捕捉する。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、第2の画像は第1の画像より前に捕捉される。
【0071】
第2の画像は、光学装置100のシースルー透過率測定基準を決定するために、第1の画像と比較される(例えば、コントローラ208を使用することによって)。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、比較することは、複数の第2の画像の第2の光強度を複数の第1の画像の第1の光強度と比較することを含む。
【0072】
図4Gは、1つの実施態様による、
図2及び
図3Cに示した第3のサブシステム206の構成400Gの概略図である。構成400Gは、検出器320及び第1の光エンジン310を含む。構成400Gは、ステージ経路211の下方に位置決めされたパターニングされた基板490を含む。パターニングされた基板490は、その上に形成されたパターン設計を含む。第1の光エンジン310、パターニングされた基板490、及び検出器320の各々が、第3のサブシステム206の第3の本体201C内に位置決めされる。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、パターニングされた基板490は、パターン設計を形成する複数の凸部493及び/又は複数の凹部489(
図4Gに破線で示す)のうちの1つ以上を含む。
【0073】
図4Gに示す位置合わせされた位置では、パターニングされた基板490は、少なくとも部分的に検出器320の下方に位置合わせされ、パターニングされた基板490は、第1の光エンジン310から少なくとも部分的に位置がずれている。検出器320の下方の光学装置100は、光学装置100を検出器320との位置合わせし、光学装置100は、パターニングされた基板490から距離D1を置いてパターニングされた基板490の上方に位置決めされる。
【0074】
パターニングされた基板490は、光学装置100に向かって下部光線491を方向付ける。下部光線491は、パターニングされた基板490の上面から光学装置100に向かって反射される。下部光線491は、光学装置100を透過し、検出器320を用いて捕捉される。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、パターニングされた基板490は、下部光線491として周囲光を反射する。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、パターニングされた基板490は、第2の光エンジン322のような光エンジンからの光を反射する。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、構成400Gは、パターニングされた基板490に向かって光線を方向付けるように構成された第2の光エンジン322を含み、パターニングされた基板490は、第2の光エンジン322からの光線を下部光線491として反射させる。第1の光エンジン310は、第1の光源402、第1の投射構造404、及び第1のレンズ406を含む。検出器320は、第2のレンズ410及び第1のカメラ412を含む。
【0075】
パターニングされた基板490が検出器320と部分的に位置合わせされ、検出器320から部分的に位置がずれている(
図4Gに示す)間に、検出器320は、光学装置100の出力カプラ122から投射される投射光線492の複数の第1の画像を捕捉する。複数の第1の画像は、投射光線492の赤色スペクトル、緑色スペクトル、及び青色スペクトルを捕捉する。複数の第1の画像は、光学装置100の1つ又は複数のシースルー測定基準を決定するために(例えば、コントローラ208によって)処理される。
【0076】
1つ又は複数のシースルー測定基準は、シースルーフレア測定基準を含む。シースルーフレア測定基準について、光学装置100の入力カプラ121を第1の光エンジン310と位置合わせするために、光学装置100は、第1の光エンジン310の下方に位置決めされる。第1の光線LB3は、第1の光エンジン310から、光学装置100の入力カプラ121に向かって方向付けられる。このような実施形態では、投射光線492は、第1の光エンジン310からの第1の光線LB3と、パターニングされた基板490から反射された下部光線491とを含む。第1の光線LB3は、パターニングされた基板490のパターン設計とは異なる光パターン設計で第1の光エンジン310から放射される。
【0077】
1つ又は複数のシースルー測定基準は、シースルー歪み測定基準及び/又はシースルー透過率測定基準のうちの1つ以上を含む。シースルー歪み測定基準及び/又はシースルー透過率測定基準について、投射光線492は、パターニングされた基板490から反射した光線491を含む。検出器320及びパターニングされた基板490から光学装置100の位置をずらし(
図4Gの光学装置100について破線で示す)、光学装置100をパターニングされた基板490及び検出器320の視野から外れるよう位置決めするために、光学装置100は、検出器320から離して位置決めされる。検出器320は、パターニングされた基板490から検出器320に向かって反射する反射光線の複数の第2の画像を捕捉する。複数の第2の画像は、赤色スペクトル、緑色スペクトル、及び青色スペクトルの反射光線を捕捉する。複数の第1の画像の処理は、シースルー歪み測定基準及び/又はシースルー透過率測定基準を決定するために、複数の第2の画像を複数の第1の画像と比較することを含む。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、第2の画像は、第1の画像を捕捉する前に捕捉される。
【0078】
1つ又は複数のシースルー測定基準は、シースルーゴースト像測定基準を含む。シースルーゴースト像測定基準について、検出器320及びパターニングされた基板490から光学装置100の位置をずらすために、光学装置100は、検出器320から離して位置決めされる。検出器320は、検出器320を用いてパターニングされた基板490から反射する反射光線の複数の第2の画像を捕捉する。複数の第2の画像は、赤色スペクトル、緑色スペクトル、及び青色スペクトルの反射光線を捕捉する。複数の第1の画像の処理は、複数の第2の画像と複数の第1の画像との間のオフセット(offset)を決定することを含む。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、オフセットは、第1の画像におけるパターン設計(レチクルなど)と、第2の画像におけるパターン設計(レチクルなど)との間のオフセットである。
【0079】
図5は、1つの実施態様による画像500の概略図である。画像500は、暗部501と明部502とを有する光パターン設計(レチクルなど)を含む。画像500は、コントラスト測定基準及び/又は角度均一性測定基準を決定するために使用することができる。
【0080】
角度均一性測定基準について、処理は、光パターン設計の1つ又は複数の第1の部分502aを、画像500内の光パターン設計の1つ又は複数の第2の部分502b、502cと比較することを含む。第1及び第2の部分502a、502b、502cは、明部502に対応する。処理は、1つ又は複数の第1部分502aの光強度を、1つ又は複数の第2部分502b、502cの光強度と比較することを含む。部分502a、502b、502cは、画像500の中心に対して異なる半径で配置される。
【0081】
コントラスト測定基準について、処理は、画像500内の光パターン設計の1つ又は複数の明部502aの光強度を、画像500内の光パターン設計の1つ又は複数の暗部501aの光強度と比較することを含む。明部502aは光強度I1を有し、暗部501aは光強度I2を有している。コントラスト測定基準は、以下の式1により「C」として決定され表されうる。
【0082】
図6A~
図6Cは、1つの実施形態による画像610、620、630の概略図である。
図6Aは赤色画像610を示し、
図6Bは緑色画像620を示し、
図6Cは青色画像630を示す。画像610、620、630は、色の均一性測定基準を決定するために使用される。処理は、各それぞれの画像610、620、630において同じフィールドエリアを用いて画像610、620、630を比較することを含む。同一フィールドエリアは、各画像610,620,630の同じ位置に1つ又は複数の明部602a~602c,603a~603cを含む。色均一性測定基準は、各画像610、620、630における1つ又は複数の明部602a~602c、603a~603cの光強度の比率を表すことができる。
【0083】
図7A~7Cは、1つの実施態様による画像710、720、730の概略図である。
図7Aは較正画像710を示し、
図7Bは第1の画像(例えば反射画像)を示し、
図7Cは第2の画像(例えば透過画像)を示す。画像710、720、730は、効率測定基準を決定するために使用されうる。
【0084】
処理は、各それぞれの画像710、720、730において同じフィールドエリアを用いて、較正画像710を、第1の画像720及び第2の画像730と比較することを含む。同じフィールドエリアは、各画像710、720、730の同じ位置に1つ又は複数の明部702a~702cを含む。処理は、画像710、720、730における1つ又は複数の明部702a~702cの光強度を比較することを含む。較正画像710は、明部702aの光強度IC1を含み、第1の画像720は、明部702bの光強度IR1を含み、第2の画像730は、明部702cの光強度IT1を含む。
【0085】
効率測定基準は、以下の式2で「E」として決定され表されうる。
【0086】
図8は、1つの実施態様による画像800の概略図である。画像800は、暗部と明部とを有する光パターン設計(レチクルなど)を含む。画像800は、MTF測定基準を決定するために使用されうる。処理は、1つ又は複数の較正画像のエッジエリア832を、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上の画像の同じ1つ又は複数の部分の同じエッジエリア(例えば、画像内の同じ位置)と比較することを含む。エッジ領域832は、1つ又は複数の部分(明部など)の外側エッジ831を少なくとも部分的に包含している。
【0087】
図9A~9Cは、1つの実施態様による画像910、920、930の概略図である。画像910、920、930の各々は、第1の光エンジン310、第1の光エンジン370、第2の光エンジン360、第1の光エンジン370、第2の光エンジン380、第2の光エンジン322、及び/又はパターニングされた基板490によって方向付けられる光に使用できる光パターン設計を示す。画像910、920、930の各々は、ゴースト像測定基準及び/又は他の測定基準(他の第1の測定基準など)を決定するために使用することができる。画像910、920、930の各々は、複数の暗部901a~901cと複数の明部902a~902cを含む。
【0088】
図10は、1つの実施態様による、光学装置を分析する方法1000の概略ブロック図である。
【0089】
方法1000の工程1002は、光学装置を第1のサブシステムの第1の検出器及び第2の検出器と位置合わせするために、光学装置を第1のサブシステム内に位置決めすることを含む。
【0090】
工程1004は、第1のサブシステムの第1の光エンジンから光学装置に向かって第1の光線を方向付けることを含む。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、方向付けることは、第1の光線を、ステージ経路に向かって90度回転させることを含む。
【0091】
工程1006は、第1のサブシステムの第1の検出器を使用して、光学装置から投射される第1の投射光線の複数の第1の画像を捕捉することを含む。
【0092】
工程1008は、第1のサブシステムの第2の検出器を使用して、光学装置から投射される第2の投射光線の複数の第2の画像を捕捉することを含む。
【0093】
工程1010は、光学装置の複数の第1の測定基準を決定するために、複数の第1の画像又は複数の第2の画像のうちの1つ以上を処理することを含む。第1の測定基準は、角度均一性測定基準、コントラスト測定基準、効率測定基準、色均一性測定基準、変調伝達関数(MTF)測定基準、視野(field of view(FOV))測定基準、ゴースト像測定基準、及び/又はアイボックス測定基準を含む。
【0094】
工程1012は、光学装置を第2のサブシステムのフェース照射検出器と位置合わせするために、第2のサブシステム内で光学装置を位置決めすることを含む。
【0095】
工程1014は、第2のサブシステムの第2の光エンジンから、光学装置に向かって第2の光線を方向付けることを含む。
【0096】
工程1016は、第2のサブシステムのフェース照射検出器を使用して、光学装置から投射される第3の投射光線の複数の第3の画像を捕捉することを含む。
【0097】
工程1018は、光学装置の1つ又は複数の第2の測定基準を決定するために、複数の第3の画像を処理することを含む。1つ又は複数の第2の測定基準は、表示漏れ測定基準を含む。
【0098】
図11は、1つの実施態様による、光学装置を分析する方法1100の概略ブロック図である。
【0099】
方法1100の工程1102は、光学装置を光エンジンと位置合わせするために、光学装置を光エンジンの上方に位置決めすることを含む。
【0100】
工程1104は、光エンジンから、光学装置に向かって第1の光線を方向付けることを含む。
【0101】
工程1106は、検出器を使用して、第1の投射光線として光学装置から投射される第1の光線の複数の第1の画像を捕捉することを含む。
【0102】
工程1108は、光エンジンから光学装置の位置をずらすために、光学装置を光エンジンから離して位置決めすることを含む。
【0103】
工程1110は、光エンジンから検出器に向かって第2の光線を方向付けることを含む。
【0104】
工程1112は、第2の光線の複数の第2の画像を捕捉することを含む。
【0105】
工程1114は、光学装置のシースルー透過率測定基準を決定するために、複数の第2の画像を複数の第1の画像と比較することを含む。
【0106】
図12は、1つの実施態様による、光学装置を分析する方法1200の概略ブロック図である。
【0107】
方法1200の工程1202は、光学装置を検出器と位置合わせするために、光学装置を検出器の下方に位置決めすることを含む。
【0108】
工程1204は、パターニングされた基板から距離を置いて、パターニングされた基板の上方に光学装置を位置付けることを含む。パターニングされた基板は、その上に形成されたパターン設計を含む。
【0109】
工程1206は、パターニングされた基板が検出器と少なくとも部分的に位置合わせされる間に、検出器を使用して、光学装置から投射される投射光線の複数の第1の画像を捕捉することを含む。
【0110】
工程1208は、光学装置の1つ又は複数のシースルー測定基準を決定するために、複数の第1の画像を処理することを含む。1つ又は複数のシースルー測定基準は、シースルー透過率測定基準、シースルー歪み測定基準、シースルーフレア(flare)測定基準、及び/又はシースルーゴースト像のうちの測定基準1つ以上を含む。
【0111】
本開示の利点は、単一のステージ経路211を使用して、単一のシステム上の複数の光学装置(導波管結合器など)のいくつかの計測の測定基準(表示漏れ測定基準、1つ又は複数のシースルー測定基準、及び1つ又は複数の他の計測の測定基準など)を決定するために、単一の光学装置計測システム200を使用することを含む。他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、単一のステージ経路211を使用する単一のシステムは、表示漏れ測定基準、角度均一性測定基準、コントラスト測定基準、効率測定基準、色均一性測定基準、変調伝達関数(MTF)測定基準、視野(FOV)測定基準、ゴースト像測定基準、アイボックス測定基準、シースルー歪み測定基準、シースルーフレア測定基準、シースルーゴースト像測定基準、及びシースルー透過率測定基準を決定するために、使用することができる。また、スループットの増加、遅延やコストの削減、効率性の向上などの利点も含まれる。スループットは、光学装置計測システムの各サブシステムに接続された供給システムの利用を介して増加する。
【0112】
本明細書に開示された1つ又は複数の態様を組み合わせてよいことが企図される。例として、光学装置計測システム200、第1のサブシステム202、第2のサブシステム204、第3のサブシステム206、構成400A、構成400B、構成400C、構成400D、構成400E、構成400F、構成400G、画像500、画像610~630、画像710~730、画像800、画像910~930、方法1000、方法1100、及び/又は方法1200の1つ又は複数の態様、特徴、構成要素、及び/又は特性を組み合わせてもよい。例として、光学装置計測システム200、サブシステム202、204、206、及び/又は構成400A~400Gに関連して説明した工程のうちの1つ以上を、方法1000、方法1100、及び/又は方法1200に関連して説明した工程のうちの1つ以上に結合することができる。更に、本明細書に開示された1つ又は複数の態様が前述の利点のいくつか又は全てを含みうることが企図される。
【0113】
上記の説明は本開示の実施形態を対象としているが、本開示の基本的な範囲から逸脱しなければ、本開示の他の実施形態及び更なる実施形態が考案されてよく、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
【国際調査報告】