(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-15
(54)【発明の名称】測定改善のための半導体デバイス及び関係する方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/336 20060101AFI20231208BHJP
H01L 29/12 20060101ALI20231208BHJP
H01L 29/739 20060101ALI20231208BHJP
H01L 29/06 20060101ALI20231208BHJP
H01L 21/66 20060101ALI20231208BHJP
H01L 29/78 20060101ALI20231208BHJP
【FI】
H01L29/78 658L
H01L29/78 652T
H01L29/78 655A
H01L29/78 652P
H01L29/06 301G
H01L29/06 301V
H01L21/66 E
H01L29/78 652L
H01L29/78 652N
H01L29/06 301M
H01L29/78 652Q
H01L29/78 653A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533833
(86)(22)【出願日】2021-12-07
(85)【翻訳文提出日】2023-07-03
(86)【国際出願番号】 US2021062121
(87)【国際公開番号】W WO2022125495
(87)【国際公開日】2022-06-16
(32)【優先日】2020-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】592054856
【氏名又は名称】ウルフスピード インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】WOLFSPEED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リッチモンド、ジェイムズ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ブラント、エドワード、ロバート
【テーマコード(参考)】
4M106
【Fターム(参考)】
4M106AA02
4M106AB01
4M106AD22
4M106BA14
4M106CA02
4M106CA10
(57)【要約】
半導体デバイス、特に抵抗測定改善のための半導体デバイス及び関係する方法が開示される。試験に関係する抵抗の影響を減少させた状態で抵抗測定のアクセスを提供し、これにより特に低いオン抵抗定格を有する半導体デバイスに関する試験精度を向上させる、半導体デバイス用のコンタクト構造が開示される。半導体デバイスは、能動領域及び能動領域の外周部に沿って配置される非能動領域を含むことができる。半導体デバイスは、抵抗測定、例えばケルビン検知抵抗測定のためのアクセスを提供する上側コンタクトを配置されることがある。関係する方法は、半導体デバイスの能動領域が縦型コンタクト構造を形成するときでさえ、半導体デバイスの上側からの抵抗測定を実行することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
能動領域及び非能動領域を含むドリフト領域であって、前記非能動領域が、前記能動領域の外周部に沿って配置されている、ドリフト領域と、
前記ドリフト領域の第1の側の第1のコンタクトと、
前記ドリフト領域の前記第1の側とは反対である前記ドリフト領域の第2の側の第2のコンタクトであって、前記非能動領域に沿って配置されている第2のコンタクトと
を備える、半導体デバイス。
【請求項2】
前記第2のコンタクトが、前記ドリフト領域の前記第2の側にケルビン検知コンタクトを形成している、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項3】
前記ドリフト領域の前記第2の側にパッシベーション層をさらに備え、前記第2のコンタクトが、前記パッシベーション層に形成された開口部を通してアクセス可能である、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項4】
前記非能動領域が、前記能動領域と前記ドリフト領域の外周エッジとの間であるエッジ終端領域を含み、前記第2のコンタクトが、前記エッジ終端領域と前記ドリフト領域の前記外周エッジとの間である前記ドリフト領域の一部分上に配置されている、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項5】
前記ドリフト領域が、前記ドリフト領域のドーピング型と同じドーピング型及び前記ドリフト領域のドーピング濃度よりも高いドーピング濃度を有する表面空乏保護領域を含み、
前記エッジ終端領域が、前記能動領域と前記表面空乏保護領域との間に配置され、
前記第2のコンタクトが、前記表面空乏保護領域上にある、
請求項4に記載の半導体デバイス。
【請求項6】
前記ドリフト領域が、炭化ケイ素(SiC)を含む、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項7】
前記能動領域が、炭化ケイ素(SiC)金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を備える、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項8】
前記第1のコンタクトが、前記ドリフト領域の前記第1の側の第1のドレイン・コンタクトであり、前記第2のコンタクトが、前記ドリフト領域の前記第2の側の第2のドレイン・コンタクトである、請求項7に記載の半導体デバイス。
【請求項9】
前記第2のコンタクトが、前記ドリフト領域の第1の表面上及び前記ドリフト領域の側壁上に配置されている、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項10】
基板をさらに備え、前記第1のコンタクトが、前記基板の第1の側に配置され、前記第2のコンタクトが、前記ドリフト領域の外周エッジの外側である前記基板の一部分上にさらに配置されている、請求項9に記載の半導体デバイス。
【請求項11】
基板をさらに備え、前記第1のコンタクトが、前記基板の第1の側に配置され、前記第2のコンタクトが、前記基板の外周エッジの外側である前記第1のコンタクトの一部分上にさらに配置されている、請求項9に記載の半導体デバイス。
【請求項12】
前記エッジ終端領域が、前記能動領域の周りに複数の湾曲したコーナ部を有するリングを形成し、
前記第2のコンタクトが、前記エッジ終端領域の前記複数の湾曲したコーナ部のうちの1つと前記半導体デバイスの外周コーナ部との間に設けられている、
請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項13】
前記エッジ終端領域の他の湾曲したコーナ部と前記半導体デバイスの他の外周コーナ部との間に配置されている追加の第2のコンタクトをさらに備える、請求項12に記載の半導体デバイス。
【請求項14】
前記半導体デバイスの前記外周コーナ部が、前記半導体デバイスに関する長方形形状の一部を形成している、請求項12に記載の半導体デバイス。
【請求項15】
前記半導体デバイスの前記外周コーナ部が、前記半導体デバイスに関する六角形形状の一部を形成している、請求項12に記載の半導体デバイス。
【請求項16】
前記ドリフト領域と前記第1のコンタクトとの間に配置されている基板をさらに備える、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項17】
前記非能動領域に配置されている表面空乏領域をさらに備える、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項18】
ケルビン検知測定を行う方法であって、
伝導性サポート構造に半導体デバイスの第1の側をマウントし電気的に接続するステップと、
前記第1の側とは反対である前記半導体デバイスの第2の側からケルビン検知電圧を測定するステップと
を含む、方法。
【請求項19】
前記ケルビン検知電圧を測定するステップが、
前記半導体デバイスの前記第2の側に接続されている第1の端子、及び前記伝導性サポート構造に接続されている第2の端子から前記半導体デバイスへ電流を供給するステップと、
前記半導体デバイスの前記第2の側に両者とも接続されている第1の検知端子及び第2の検知端子で前記ケルビン検知電圧を測定するステップと
を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記半導体デバイスが、金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)であり、
前記第1の端子及び前記第1の検知端子が、前記MOSFETのソース・コンタクトに接続され、
前記第2の端子が、前記MOSFETの第1のドレイン・コンタクトに接続され、
前記第2の検知端子が、前記MOSFETの第2のドレイン・コンタクトに接続されている、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記MOSFETが、能動領域及び前記能動領域の外周部に沿って配置されている非能動領域を含み、前記第2のドレイン・コンタクトが、前記非能動領域上に設けられている、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記非能動領域が、エッジ終端領域を含み、前記第2のドレイン・コンタクトが、前記エッジ終端領域と前記半導体デバイスの外周エッジとの間である前記非能動領域の一部分上にある、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
能動領域及び非能動領域を有するドリフト領域を含む半導体デバイスを用意するステップと、
サポート構造に前記半導体デバイスの第1の側をマウントするステップと、
前記第1の側とは反対である前記半導体デバイスの第2の側に配置されているコンタクトであって、前記非能動領域に配置されているコンタクトを用いて前記半導体デバイスの特性を測定するステップと
を含む、方法。
【請求項24】
前記半導体デバイスの前記特性を測定するステップが、
前記半導体デバイスの前記第2の側から前記能動領域に接続されている第1の端子、及び前記半導体デバイスの前記第1の側から前記能動領域に接続されている第2の端子から前記半導体デバイスへ電流を供給するステップと、
前記能動領域に接続されている第1の検知端子、及び前記コンタクトに接続されている第2の検知端子で電圧を測定するステップと
を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記半導体デバイスが、金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)であり、
前記第1の端子及び前記第1の検知端子が、前記MOSFETのソース・コンタクトに接続され、
前記第2の端子が、前記MOSFETの第1のドレイン・コンタクトに接続され、
前記コンタクトが、前記MOSFETの第2のドレイン・コンタクトである、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記特性が、前記半導体デバイスの抵抗である、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記コンタクトが、ケルビン検知コンタクトである、請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体デバイスに関し、詳細には測定改善のための半導体デバイス及び関係する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
トランジスタ及びダイオードなどの半導体デバイスは、現代の電子デバイスでは至るところに存在する。窒化ガリウム(GaN)及び炭化ケイ素(SiC)などのワイド・バンドギャップ半導体材料システムが、スイッチング速度、パワー取り扱い能力、及び熱伝導度などの分野ではデバイス性能の境界を押し広げるために半導体デバイスにおいてますます利用されてきている。実例は、金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、金属-絶縁体-半導体電界効果トランジスタ(MISFET)、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ(IGBT)、ショットキー・バリア・ダイオード、PiNダイオード、高電子移動度トランジスタ(HEMT)などの個別デバイス、及び1つ又は複数の個別デバイスを含むモノリシック・マイクロ波集積回路(MMIC)などの集積回路を含む。
【0003】
パワー・スイッチング用途のための半導体デバイスは、典型的には、いくつかのケースではエッジ終端領域によって囲まれることがある半導体ダイのデバイス領域を含む。デバイス領域は、能動部分又は能動領域を形成し、一方でエッジ終端領域は、ブロッキング・モードでの破壊の防止のためデバイス・エッジに沿った電界の集中を減少させるように働くことができる、パワー半導体デバイスの非能動部分を形成する。いくつかの半導体デバイスの能動領域は、デバイスに関する選択的電流伝導能力及び電圧ブロッキング能力を提供するために1つ又は複数の電極間に相互に並列に電気的に結合される多数のユニット・セルを含むことができる。
【0004】
パワー・スイッチング用途のための半導体デバイスは、現代のエレクトロニクスの進化する要求を満足させ可能にするために、動作特性の改善をともなって継続的に開発されている。動作特性が継続的に改善されるにつれて、最新の半導体デバイスを正確に定量化するために、従来の評価技術を使用するときに、難題が存在することがある。
【0005】
技術は、従来の半導体デバイスに関係する難題を克服することができる改善された半導体デバイス及び特性評価技術を探し求め続けている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、半導体デバイスに関し、特に測定改善のための半導体デバイス及び関係する方法に関する。試験に関係する抵抗の影響を減少させた状態での抵抗測定のアクセスを提供し、これにより特に低いオン抵抗定格を有する半導体デバイスに関する試験精度を向上させる、半導体デバイス用のコンタクト構造が開示される。半導体デバイスは、能動領域及び能動領域の外周部に沿って配置される非能動領域を含むことができる。半導体デバイスは、抵抗測定、例えばケルビン検知抵抗測定のためのアクセスを提供する上側コンタクトを配置されることがある。半導体デバイスの能動領域が縦型コンタクト構造を形成するときでさえ、半導体デバイスの上側からの抵抗測定を実行することを含む、関係する方法が開示される。
【0007】
1つの態様では、半導体デバイスは:能動領域及び非能動領域を含むドリフト領域であって、非能動領域が能動領域の外周部に沿って配置される、ドリフト領域と、ドリフト領域の第1の側の第1のコンタクトと、ドリフト領域の第1の側とは反対であるドリフト領域の第2の側の第2のコンタクトであって、非能動領域に沿って配置される、第2のコンタクトとを備える。第2のコンタクトは、ドリフト領域の第2の側にケルビン検知コンタクトを形成できる。半導体デバイスは、ドリフト領域の第2の側にパッシベーション層をさらに備えることができ、第2のコンタクトがパッシベーション層に形成された開口部を通してアクセス可能である。ある実施例では、非能動領域が、能動領域とドリフト領域の外周エッジとの間であるエッジ終端領域を含み、第2のコンタクトが、エッジ終端領域とドリフト領域の外周エッジとの間にあるドリフト領域の一部分上に配置される。ある実施例では、ドリフト領域が、ドリフト領域のドーピング型と同じドーピング型及びドリフト領域のドーピング濃度よりも高いドーピング濃度を有する表面空乏保護領域を含み、エッジ終端領域が、能動領域と表面空乏保護領域との間に配置され、第2のコンタクトが、表面空乏保護領域上にある。ある実施例では、ドリフト領域が炭化ケイ素(SiC)を含む。ある実施例では、能動領域が、SiC金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を備える。ある実施例では、第1のコンタクトがドリフト領域の第1の側の第1のドレイン・コンタクトであり、第2のコンタクトがドリフト領域の第2の側の第2のドレイン・コンタクトである。第2のコンタクトが、ドリフト領域の第1の表面上及びドリフト領域の側壁上に配置されることがある。半導体デバイスは、基板をさらに備えることができ、第1のコンタクトが基板の第1の側に配置され、第2のコンタクトが、ドリフト領域の外周エッジの外側である基板の一部分上にさらに配置される、又は第2のコンタクトが、基板の外周エッジの外側である第1のコンタクトの一部分上にさらに配置される。ある実施例では、エッジ終端領域が、能動領域の周りに湾曲したコーナ部を有するリングを形成し、第2のコンタクトが、エッジ終端領域の複数の湾曲したコーナ部のうちの1つと半導体デバイスの外周コーナ部との間に設けられる。半導体デバイスは、エッジ終端領域の他の湾曲したコーナ部と半導体デバイスの他の外周コーナ部との間に配置される追加の第2のコンタクトをさらに備えることがある。ある実施例では、半導体デバイスの外周コーナ部が、半導体デバイスに関する長方形形状の一部を形成する。ある実施例では、半導体デバイスの外周コーナ部が、半導体デバイスに関する六角形形状の一部を形成する。ある実施例では、半導体デバイスは、ドリフト領域と第1のコンタクトとの間に配置される基板をさらに備える。ある実施例では、半導体デバイスは、非能動領域に配置される表面空乏領域を含む。
【0008】
別の態様では、ケルビン検知測定を行う方法は:伝導性サポート構造に半導体デバイスの第1の側をマウントし電気的に接続することと、第1の側とは反対である半導体デバイスの第2の側からケルビン検知電圧を測定することとを含む。ある実施例では、ケルビン検知電圧を測定することが:半導体デバイスの第2の側に接続される第1の端子、及び伝導性サポート構造に接続される第2の端子から、半導体デバイスへ電流を供給することと、半導体デバイスの第2の側に両者とも接続される第1の検知端子及び第2の検知端子でケルビン検知電圧を測定することとを含む。ある実施例では、半導体デバイスが、MOSFETであり、第1の端子及び第1の検知端子がMOSFETのソース・コンタクトに接続され、第2の端子がMOSFETの第1のドレイン・コンタクトに接続され、第2の検知端子がMOSFETの第2のドレイン・コンタクトに接続される。ある実施例では、MOSFETが、能動領域及び能動領域の外周部に沿って配置される非能動領域を含み、第2のドレイン・コンタクトが非能動領域上に設けられる。ある実施例では、非能動領域がエッジ終端領域を含み、第2のドレイン・コンタクトがエッジ終端領域と半導体デバイスの外周エッジとの間である非能動領域の一部分上にある。
【0009】
別の態様では、方法は:能動領域及び非能動領域を有するドリフト領域を含む半導体デバイスを用意することと、サポート構造に半導体デバイスの第1の側をマウントすることと、第1の側とは反対である半導体デバイスの第2の側に配置されるコンタクトを用いて半導体デバイスの特性を測定することであって、コンタクトが非能動領域上に配置される、測定することとを含む。ある実施例では、半導体デバイスの特性を測定することが:半導体デバイスの第2の側から能動領域に接続される第1の端子、及び半導体デバイスの第1の側から能動領域に接続される第2の端子から、半導体デバイスへ電流を供給することと、能動領域に接続される第1の検知端子、及びコンタクトに接続される第2の検知端子で電圧を測定することとを含む。ある実施例では、半導体デバイスが、金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)であり、第1の端子及び第1の検知端子がMOSFETのソース・コンタクトに接続され、第2の端子がMOSFETの第1のドレイン・コンタクトに接続され、コンタクトがMOSFETの第2のドレイン・コンタクトである。ある実施例では、特性が、半導体デバイスの抵抗である。ある実施例では、コンタクトが、ケルビン検知コンタクトである。
【0010】
別の態様では、個々に若しくは一緒に前述の態様のうちのいずれか並びに/又は本明細書において説明されるような様々な別々の態様及び特徴は、さらなる利点のために組み合わせられてもよい。本明細書において開示したような様々な特徴及び要素のいずれかは、本明細書において反対に指示されない限り1つ又は複数の他の開示した特徴及び要素と組み合わせられてもよい。
【0011】
当業者は、本開示の範囲を認識し、添付の描画図面に関連する好ましい実施例の下記の詳細な説明を読んだ後で本開示のさらなる態様を理解するであろう。
【0012】
この明細書に組み込まれ、一部を形成する添付の描画図面は、開示の原理を説明するように働く記載とともに開示のいくつかの態様を図示する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示による例示的な半導体デバイスの上面説明図である。
【
図2】ケルビン検知測定用に構成される例示的な半導体デバイスの断面図である。
【
図3】縦型コンタクト構造を有し、ケルビン検知測定の改善のためデバイスの上側に配置された第2のドレイン・コンタクトをさらに含む半導体デバイスの断面図である。
【
図4】
図3の半導体デバイスに類似する半導体デバイスの断面図であるが、第2のドレイン・コンタクトの少なくとも一部分が、半導体デバイスの基板との電気的接続部を形成するためにチャネル・ストップ領域の外側に配置される。
【
図5】
図4の半導体デバイスに類似する半導体デバイスの断面図であるが、第2のドレイン・コンタクトの少なくとも一部分が、基板を貫通する第1のドレイン・コンタクトの電気的接続部を形成するように配置される。
【
図6A】本開示の原理による、改善したケルビン検知構造を有する半導体デバイスに関する上面レイアウト図である。
【
図7】本開示の原理による、改善したケルビン検知構造を有する別の半導体デバイスに関する上面レイアウト図である。
【
図8】長方形でない形状を形成し、本開示の原理による、改善したケルビン検知構造をさらに含む半導体デバイスに関する上面レイアウト図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
下記に記述する実施例は、当業者が実施例を実行することを可能にするために必要な情報を表現し、実施例を実行する際の最良の形態を図解する。添付の描画図面を考慮して下記の説明を読むと、当業者は、開示の概念を理解し、本明細書では特に扱われていないこれらの概念の応用を認識するであろう。これらの概念及び応用が、本開示及び別記の特許請求の範囲の範囲内になることが理解されるはずである。
【0015】
第1の、第2の、等の用語が、様々な要素を説明するために本明細書では使用されることがあるとはいえ、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、1つの要素をもう1つとは区別するために使用されるに過ぎない。例えば、本開示の範囲から逸脱せずに、第1の要素は第2の要素と称されてもよく、同様に、第2の要素が第1の要素と称されてもよい。本明細書において使用するように、「及び/又は」という用語は、関連して列挙された項目のうちの1つ又は複数の任意の組み合わせ及びすべての組み合わせを含む。
【0016】
層、領域、又は基板などのある要素が別の要素の「上に(on)」ある又は「上へと(onto)」延びると称されるとき、他の要素の直接上にある若しくは直接上内に延びてもよいこと、又は介在する要素もまた存在してもよいことを理解されたい。対照的に、ある要素が別の要素の「直接上に」ある又は「直接上へと」延びると称されるとき、介在する要素が存在しない。同じように、層、領域、又は基板などのある要素が、別の要素の「上方に(over)」ある、又は「上方に」延びると称されるとき、他の要素の直接上方にある、若しくは直接上方に延びてもよいこと、又は介在する要素もまた存在してもよいことを理解されたい。対照的に、ある要素がもう1つの要素の「直接上方に」ある、又は「直接上方に」延びると称されるとき、介在する要素が存在しない。ある要素が別の要素に「接続される(connected)」又は「結合される(coupled)」と称されるとき、他の要素に直接接続される、若しくは結合されてもよいこと、又は介在する要素が存在してもよいこともまた理解されたい。対照的に、ある要素が別の要素に「直接接続される」又は「直接結合される」と称されるとき、介在する要素が存在しない。
【0017】
「より下に(below)」若しくは「より上に(above)」又は「上部に(upper)」若しくは「下部に(lower)」又は「水平に(horizontal)」若しくは「垂直に(vertical)」などの相対的な用語は、図に図示したように1つの要素、層、又は領域の別の要素、層、又は領域に対する関係を記述するために本明細書では使用されることがある。これらの用語及び上に論じたものは、図に描かれた向きに加えてデバイスの違った向きを包含することを意図するものであることを理解されたい。
【0018】
本明細書において使用される用語法は、単に特定の実施例を説明する目的のためであり、開示を限定することを意図するものではない。本明細書において使用されるように、「1つ(a)」、「1つ(an)」及び「その(the)」という単数形は、文脈が明らかに別様に指示しない限り、同様に複数形を含むものである。本明細書において使用されるときに「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「含む(includes)」、及び/又は「含んでいる(including)」という用語が、述べた特徴、整数、ステップ、操作、要素、及び/又は構成要素の存在を特定するが、1つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、及び/又はこれらのグループの存在若しくは追加を排除しないことをさらに理解されたい。
【0019】
別様に規定しない限り、本明細書において使用される(技術用語及び科学用語を含め)すべての用語は、この開示が属する技術分野において当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を持つ。本明細書において使用される用語が、この明細書の文脈及び関連する技術分野におけるそれらの意味と整合する意味を持つように解釈されるべきであることがさらに理解され、本明細書において明示的にそのように規定されない限り、理想化された概念で又は過度に形式的な概念では解釈され得ないであろう。
【0020】
実施例は、本明細書では開示の実施例の模式的説明図を参照して説明される。それはそうとして、層及び要素の実際の寸法が異なることがあり、例えば、製造技術及び/又は許容誤差の結果として説明図の形状からの変動が予想される。例えば、方形又は矩形として図示された又は説明された領域が、丸まった又は曲がった外形を持つことがあり、直線として示された領域が何らかの異形を有してもよい。このように、図に図示された領域は模式的であり、それらの形状は、デバイスの領域の正確な形状を図示することを意図するものではないし、開示の範囲を限定することを意図するものでもない。加えて、構造又は領域のサイズは、説明的な目的のために他の構造又は領域に比較して誇張されることがあり、したがって、本主題の一般的な構造を図解するために提供され、等尺で描かれることも描かれないこともある。複数の図間の共通の要素が、共通の要素番号を用いて本明細書において示されることがあり、その後には再び説明されないことがある。
【0021】
本開示は、半導体デバイスに関し、特に測定改善のための半導体デバイス及び関係する方法に関する。試験に関係する抵抗の影響を減少させた状態での抵抗測定のアクセスを提供し、これにより特に低いオン抵抗定格を有する半導体デバイスに関する試験精度を向上させる、半導体デバイス用のコンタクト構造が開示される。半導体デバイスは、能動領域及び能動領域の外周部に沿って配置される非能動領域を含むことができる。半導体デバイスは、抵抗測定、例えばケルビン検知抵抗測定のためのアクセスを提供する上側コンタクトを配置されることがある。半導体デバイスの能動領域が縦型コンタクト構造を形成するときでさえ、半導体デバイスの上側からの抵抗測定を実行することを含む、関係する方法が開示される。
【0022】
図1は、本開示による例示的な半導体デバイス10の上面説明図である。半導体デバイス10は、能動領域12及び半導体デバイス10の外周部の付近で能動領域12を囲むエッジ終端領域14を含む。特定の用途に応じて、能動領域12は、とりわけ、1つ又は複数の金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、金属-絶縁体-半導体電界効果トランジスタ(MISFET)、PiNダイオード、及び絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ(IGBT)などの、能動領域内に形成された1つ若しくは複数のパワー半導体スイッチング・デバイス又はセルを含むことができる。半導体デバイス10は、ワイド・バンドギャップ半導体デバイス、例えば、炭化ケイ素(SiC)系のデバイス、及びまたさらに4H-SiC系のデバイスを含むことができる。エッジ終端領域14は、半導体デバイスの性能を向上させるために半導体デバイス10のエッジの電界の集中を減少させる。例えば、エッジ終端領域14は、下記に詳細に論じるように、半導体デバイス10の降伏電圧を高め、経時的な半導体デバイス10などの漏れ電流を減少できる。実例として、エッジ終端領域14は、1つ又は複数のガード・リング、接合終端エクステンション(JTE)、及びこれらの組み合わせを含むことができる。ある態様では、エッジ終端領域14は、半導体デバイス14の非能動領域の少なくとも一部分を形成できる。
【0023】
パワー半導体スイッチング・デバイスの設計の進歩が、より低いオン抵抗定格を有するデバイスをもたらし、これによってさらに小型のデバイス・レイアウトでのパワー損失の削減及び熱生成の削減を提供する。実例として、低いオン抵抗定格を有するSiC MOSFET及びSiC MISFETは、とりわけ他の用途の中で、電池駆動型の電気車両技術の進歩を可能にするために継続して開発されている。SiC MOSFETの実例では、20ミリオーム(20mΩ)未満、若しくは15mΩ未満、若しくは10mΩ未満、又は25℃において1mΩから20mΩまでの範囲内の低いオン抵抗定格を有する、或いはさらに低いオン抵抗定格を有するデバイスが、開発されている。従来のデバイス特性評価技術は、このような低いオン抵抗定格を有するデバイスを正確に測定するためには適していないことがある。例えば、低いオン抵抗デバイスに関する特性評価中に、デバイス・ウェハは、典型的には試験用の伝導性チャックにマウントされ、デバイス及びチャックに結合されるケーブル及び/又はプローブによりもたらされる抵抗が、全体の測定される抵抗の不相応な大きさを与えることがある。この試験電圧低下に適応するために、及びより正確なオン抵抗測定を可能にするために、ケルビン検知技術が、典型的には使用される。ケルビン検知に関して、MOSFETのソース及びドレインに接続される複数の駆動端子のうちの第1のセットが、順方向電流を供給するために使用され、同様にソース及びドレインに接続される複数の検知端子のうちの第2のセットが、電圧測定値を集めるために設けられる。この配置では、複数の検知端子のうちの第2のセットは、典型的には試験用の電圧降下を最小にするためにほとんど又は全く電流の流れがない。従来のケルビン検知測定技術が採用されるときでさえ、すべての試験抵抗及び対応する電圧降下が完全に軽減されることがあるのではなく、これにより低いオン抵抗デバイスの正確な特性評価を厄介なものにする。
【0024】
図2は、ケルビン検知測定用に構成される例示的な半導体デバイス16の断面図である。実例として、
図2の半導体デバイス16は、縦型コンタクト構造を有するプレーナ型MOSFETである、しかしながら、本開示の原理は、とりわけトレンチ型MOSFET、MISFET、及びIGBTを含め、他の半導体スイッチング・デバイスに適用可能である。半導体デバイス16は、基板18及び基板18上のドリフト領域20を含む。ドリフト領域20は、ワイド・バンドギャップ半導体材料、例えば、SiCの1つ又は複数のドリフト層を含むことができる。縦の破線は、能動領域12からエッジ終端領域14を線引きするためにドリフト領域20に図示される。加えて、エッジ終端領域14を含む能動領域12の外側にある半導体デバイス16の部分は、非能動領域と称されることがある。エッジ終端領域14では、いくつかのガード・リング22がドリフト領域20に設けられる。具体的に、ガード・リング22は、基板18とは反対のドリフト領域20の上面20Aに隣接し、それどころか直接隣接して設けられる。ガード・リング22は、イオン注入によって形成されてもよく、使用される注入物は、ドリフト領域20がn型層として構成されるとき、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、又はいずれかの他の好適なp型ドーパントを含んでもよい。各々のガード・リング22は、ドリフト領域20のドーピング型とは反対であるドーピング型を有する小領域をエッジ終端領域14内に形成する。本実例では、ドリフト領域20はn型層であり、一方でガード・リング22はp型小領域である。しかしながら、本開示の原理は、
図2に図示したようなドーピング型が逆であり得る反対の極性構成を有するデバイスに同等に当てはまる。例示的な目的で、5つのガード・リング22が図示されるが、ガード・リング22の数は、用途に応じて、5以上、又は10以上、又は20以上、又は5から20までの範囲内、又は10から20までの範囲内であってもよい。
【0025】
電圧がドリフト領域18によりサポートされるとき、電界集中は、能動領域12に近い方のエッジ終端領域14の部分におけるよりも、エッジ終端領域14の外側エッジでより大きくなる傾向がある。ある実施例では、表面空乏保護領域24、又はチャネル・ストップがさらに、エッジ終端領域14の外側エッジのドリフト領域20に設けられることもある。表面空乏保護領域24は、ドリフト領域20と同じドーピング型であるが、ドリフト領域20のドーピング濃度よりも高いドーピング濃度を有してもよい。このようにして、表面空乏保護領域24は、半導体デバイス10の性能をさらに向上させるためにドリフト領域20の上面20Aの近く又は20Aでの領域での空乏化を防止できる。ある実施例では、表面空乏保護領域24が注入によって設けられる。パッシベーション層26が、ドリフト領域20の上面20Aを不動態化するために基板16とは反対のドリフト領域20の上面20Aに設けられてもよい。パッシベーション層26は、いずれかの好適な材料の絶縁性材料の1つ又は複数の層、例えば、酸化物及び/又は窒化物系の誘電体層の1つ又は複数の層で具現化できる。ある実施例では、パッシベーション層26は、フィールド酸化物層、1つ若しくは複数の金属間誘電体層、及び上部絶縁性層のうちの1つ又は複数を含む多層構造を具現化できる。ある実施例では、化学的安定性、機械的安定性、及び高温安定性を有する材料、例えば、耐スクラッチ・コーティングを形成できるポリイミドを含むことができる追加のパッシベーション層28が、パッシベーション層26の上に設けられることがある。
【0026】
基板18は、1×1017cm-3と1×1020cm-3との間のドーピング濃度を有することがある。様々な実施例では、基板18のドーピング濃度は、1×1017cm-3と1×1020cm-3との間の任意の小範囲で用意されてもよい。例えば、基板16のドーピング濃度は、1×1018cm-3と1×1020cm-3との間、1×1019cm-3と1×1020cm-3との間、1×1017cm-3と1×1019cm-3との間、1×1017cm-3と1×1018cm-3との間、及び1×1018cm-3と1×1019cm-3との間であってもよい。
【0027】
ドリフト領域20は、1×1014cm-3と1×1018cm-3との間のドーピング濃度を有することがある。様々な実施例では、ドリフト領域18のドーピング濃度は、1×1014cm-3と1×1018cm-3との間の任意の小範囲で用意されてもよい。例えば、ドリフト領域18のドーピング濃度は、1×1015cm-3と1×1018cm-3との間、1×1016cm-3と1×1018cm-3との間、1×1017cm-3と1×1018cm-3との間、1×1014cm-3と1×1017cm-3との間、1×1014cm-3と1×1016cm-3との間、1×1014cm-3と1×1015cm-3との間、1×1015cm-3と1×1017cm-3との間、1×1015cm-3と1×1016cm-3との間、及び1×1016cm-3と1×1017cm-3との間であってもよい。表面空乏保護領域24は、ドリフト領域20のドーピング濃度よりも高いドーピング濃度を有することがある。様々な実施例では、表面空乏保護領域24は、ドリフト領域20のドーピング濃度の2倍から105倍までの範囲内のドーピング濃度を有することがある。
【0028】
ガード・リング22は、5×1016cm-3と1×1021cm-3との間のドーピング濃度を有することがある。様々な実施例では、ガード・リング22のドーピング濃度は、5×1016cm-3と1×1021cm-3との間の任意の小範囲で用意されてもよい。例えば、ガード・リング20のドーピング濃度は、5×1018cm-3と1×1021cm-3との間、5×1019cm-3と1×1021cm-3との間、5×1020cm-3と1×1021cm-3との間、5×1016cm-3と1×1020cm-3との間、5×1016cm-3と1×1019cm-3との間、及び5×1016cm-3と1×1020cm-3との間であってもよい。
【0029】
上に論じたように、能動領域12は、1つ又は複数の半導体デバイスを含むことができる。
図2の実例では、能動領域12は、少なくとも1つのMOSFETセル30、例えば、ドリフト領域20がSiCの1つ又は複数の層を含むSiC系のMOSFETを含む。MOSFETセル30は、基板18及びドリフト領域20を含む。いくつかの接合注入部32が、ドリフト領域20に、具体的には基板18とは反対のドリフト領域20の上面20Aに設けられる。接合注入部32は、ドリフト領域20のドーピング型とは反対であるドーピング型を有する第1のウェル領域32A、及びドリフト領域20のドーピング型と同じであるドーピング型を有する第2のウェル領域32Bを含む。第1のウェル領域32Aの上部部分32Cは、第1のウェル領域32Aのドーピング濃度以上であるドーピング濃度で、第1のウェル領域32Aと同じドーピング型で設けられることがある。接合電界効果トランジスタ(JFET)領域が、接合注入部32間に画定されることがある。ある実施例では、JFET領域は、ドリフト領域20のドーピング濃度以上であるドーピング濃度で、ドリフト領域20のドーピング型と同じドーピング型を有することがある。ソース・コンタクト34が、基板18とは反対のドリフト領域20の上面20Aの複数の接合注入部32のうちの各々1つの上方に設けられ、その結果、ソース・コンタクト34が第1のウェル領域32Aの一部分及び第2のウェル領域32Bの一部分と接触する。ソース・コンタクト・コネクタ36が、各々のソース・コンタクト34と電気的に接続するように設けられることがある。他の半導体デバイスに関して他の絶縁性材料を含むことができるゲート酸化物層38が、基板18とは反対のドリフト領域20の上面20A、及び複数の接合注入部32のうちの各々1つの一部分上に設けられ、その結果、ゲート酸化物層38が複数の第2のウェル領域32Bのうちの各々1つと部分的に上に重なる。ゲート・コンタクト40が、ゲート酸化物層34上に設けられる。ドレイン・コンタクト42が、ドリフト領域20とは反対の基板18の表面に設けられる。ある実施例では、ドレイン・コンタクト42は、基板18とのオーミック・コンタクトの改善を提供する、ドレイン・コンタクト42の第1の層42’を有する多層コンタクト構造を含むことができる。MOSFETセル30は、能動領域12の全面にわたって並べられてもよい、又は望まれる機能を与えるために1つ又は複数の他の半導体デバイス(例えば、ダイオード)と望まれるパターンに並べられてもよい。
【0030】
図2では、半導体デバイス16は、抵抗測定、例えば、ケルビン検知測定用に配置される。この点に関して、半導体デバイス16は、チャックなどの伝導性サポート構造44に配置される。第1の端子46-1が、(
図2ではソース・コンタクト・コネクタ36を経由して)ソース・コンタクト34に電気的に接続され、第2の端子46-2が、伝導性サポート構造44を経由してドレイン・コンタクト42に電気的に接続される。第1の検知端子48-1もまた、(ソース・コンタクト・コネクタ36を経由して)ソース・コンタクト34に接続され、第2の検知端子48-2が、伝導性サポート構造44を経由してドレイン・コンタクト42に電気的に接続される。試験中に、信号が、MOSFETセル30をオンにするためにゲート・コンタクト40においてに供給され、電流I
Fが、第1及び第2の端子46-1、46-2を経由してドレイン・コンタクト42を通り供給される。ソース・コンタクト34におけるケルビン検知電圧(V
S,Kelvin)が、第1の検知端子48-1により与えられ、ドレイン・コンタクト42におけるケルビン検知電圧(V
D,Kelvin)が、第2の検知端子48-2により与えられる。このようにして、MOSFETセル30に関するドレイン-ソース間オン抵抗(R
DS(on))は、式R
DS(on)=(V
D,Kelvin-V
S,Kelvin)/I
Fにより計算されてもよい。いくつかの要因が、このようなR
DS(on)測定値の精度に影響を及ぼすことがある。ソース・コンタクト34において、ソース・メタライゼーションを横切るデバイアシングが、デバイス抵抗の正確な読み値を得るために、慎重なプローブ位置決めを必要とする。ドレイン・コンタクト42においては、ドレイン・コンタクト42が伝導性サポート構造44により接触されるので、慎重なプローブ位置決めを確実にすることが難しいことがある。加えて、ウェハ・レベルの試験に関して、第2の検知端子48-2は、伝導性サポート構造44の外周エッジの近くに接触できるだけであることがあり、これはMOSFETセル30の場所からはるかに遠い(例えば、いくつかの配置では>100ミリメートル(mm))であり得る。伝導性サポート構造44はまた、伝導性サポート構造44への接触の質によりひどくなることがある、デバイアシング効果を受けることもある。このような接触の質は、半導体デバイス16裏側の汚れ、又は所定の場所に半導体デバイス16を保持するために伝導性サポート構造44により供給される真空の質の変化に依存して変わることがある。この点に関して、第2の検知端子48-2により与えられるV
D,Kelvin測定値は、半導体デバイス16の構造には関係しない付加された測定抵抗が原因の、著しいオフセットを依然として有することがある。
【0031】
図3は、縦型コンタクト構造を有し、抵抗測定、例えば、ケルビン検知測定の改善のためデバイスの上側に配置された第2のドレイン・コンタクト42-2をさらに含む、半導体デバイス50の断面図である。半導体デバイス50は、
図2の半導体デバイス16に類似するが、主ドレイン・コンタクト(又は第1のドレイン・コンタクト42-1)が位置する、半導体デバイス50の底面側とは反対である、半導体デバイス50の上側に第2のドレイン・コンタクト42-2をさらに含む。底面側はまた、第1のドレイン・コンタクト42-1が存在するドリフト領域20の第1の側とも称されることがあり、上側はまた、第2のドレイン・コンタクト42-2が存在するドリフト領域20の第2の側とも称されることがある。この配置では、ドリフト領域20が第1のドレイン・コンタクト42-1と第2のドレイン・コンタクト42-2との間に配置され、第2のドレイン・コンタクト42-2がソース・コンタクト34及びゲート・コンタクト40と同じ半導体デバイス50の側に設けられる。半導体デバイス50の上側に第2のドレイン・コンタクト42-2を設けることによって、ケルビン検知測定は、検知したドレイン電圧V
D,Kelvinが伝導性サポート構造44により与えられる追加の測定抵抗なしに、第2のドレイン・コンタクト42-2で測定される場合に、実現されることがある。この点に関して、ケルビン検知測定のための接続は、縦型構造の半導体デバイス50の同じ側(例えば、上側)から行われることがあり、これにより、不必要な歩留り損失を減少させて精度の向上をもたらすことができる。
【0032】
第2のドレイン・コンタクト42-2は、したがって半導体デバイス50の上側からアクセス可能であるプローブ・パッドを形成できる。図示したように、第2のドレイン・コンタクト42-2が、エッジ終端領域14に設けられる、又は言い換えると、第2のドレイン・コンタクト42-2が、半導体デバイス50の非能動領域に設けられる。第2のドレイン・コンタクト42-2もまた、ケルビン検知コンタクトと称されることがある。図示したように、第2のドレイン・コンタクト42-2の部分は、第2の検知端子48-2のための上側アクセスを提供するためにパッシベーション層26及び追加のパッシベーション層28によっては覆われない。ある実施例では、第2のドレイン・コンタクト42-2は、パッシベーション層26及び追加のパッシベーション層28のうちの1つ又は複数により形成される開口部を通してアクセス可能である。第2のドレイン・コンタクト42-2は、第2のドレイン・コンタクト42-2の第1の層42-2’がドリフト領域20との、又はドリフト領域20の表面空乏保護領域24との、オーミック・コンタクトの改善を実現する多層コンタクト構造を含むことができる。ある実施例では、表面空乏保護領域24は、エッジ終端領域14の境界を画定でき、これにより、エッジ終端領域14と半導体デバイス50の外周エッジ50’及びドリフト領域20の側壁20’との間にチャネル・ストップ領域52を形成することができる。この点に関して、エッジ終端領域14及びチャネル・ストップ領域52は合わせて半導体デバイス50の非能動領域を形成できる。
【0033】
側壁20’はまた、ドリフト領域20の外周エッジとも称されることがある。この点に関して、第2のドレイン・コンタクト42-2は、チャネル・ストップ領域52を含みエッジ終端領域14及び能動領域12の外側である、ドリフト領域20の一部分と電気的な接続を行うように構成されることがある。例えば、第2のドレイン・コンタクト42-2が、エッジ終端領域14と半導体デバイス50の外周エッジとの間に設けられてもよい。そのような配置では、第2のドレイン・コンタクト42-2は、エッジ終端領域14又は能動領域12のいずれかの面積を縮小せずに設けられることがある。
【0034】
上に説明したように、
図3は、半導体デバイス50の1つ又は複数の特性、又は電気的な特性を測定するための方法の態様を図示する。ある実施例では、特性評価は、半導体デバイス50に関するケルビン検知測定を行うことができる抵抗測定又は電圧測定である。特に、方法は、伝導性サポート構造44へ半導体デバイス50の底部側をマウントすること、及び半導体デバイス50の上側からケルビン検知電圧を測定することを含むことができる。試験中に、信号がMOSFETセル30をオンにするためにゲート・コンタクト40においてに供給され、電流I
Fが第1のドレイン・コンタクト42-1に供給される。電流I
Fは、半導体デバイス50の上側に接続される第1の端子46-1、及び伝導性サポート構造44に接続される第2の端子46-2を経由して供給される。次いでソース・コンタクト34におけるケルビン検知電圧(V
S,Kelvin)が第1の検知端子48-1で測定され、ドレイン・コンタクト42におけるケルビン検知電圧(V
D,Kelvin)が第2の検知端子48-2で測定される。このようにして、MOSFETセル30に関するドレイン-ソース間オン抵抗(R
DS(on))が、式R
DS(on)=(V
D,Kelvin-V
S,Kelvin)/I
Fにより計算されてもよい。
【0035】
図4は、
図3の半導体デバイス50に類似する半導体デバイス54の断面図であるが、第2のドレイン・コンタクト42-2の少なくとも一部分が、基板18との電気的接続部を形成するためにチャネル・ストップ領域52の外側に配置される。ある実施例では、半導体デバイス54の外周エッジ54’近くのドリフト領域20の部分が、エッチング・プロセスによって除去されることがあり、第2のドレイン・コンタクト42-2の部分が、このエッチングされたエリアに設けられてもよい。次いで第2のドレイン・コンタクト42-2(及び存在するときには対応する第1の層42-2’)がコンフォーマルに形成されることがあり、その結果、第2のドレイン・コンタクト42-2の部分が、ドリフト領域20の側壁20’に沿ってドリフト領域の上面20Aに、及びドリフト領域20により覆われていない又はドリフト領域20の外周エッジの外側の基板18の上面に設けられる。このようにして、第2のドレイン・コンタクト42-2が、コンタクト面積を大きくして形成されることがある。加えて、第2のドレイン・コンタクト42-2は、ドリフト領域20への、及び第1のドレイン・コンタクト42-1により近い位置で基板18への電気的接続部を形成できる。
【0036】
図5は、
図4の半導体デバイス54に類似する半導体デバイス56の断面図であるが、第2のドレイン・コンタクト42-2の少なくとも一部分が基板18を貫通する第1のドレイン・コンタクト42-1への電気的接続部を形成するように配置される。ある実施例では、基板18の部分もまた、第1のドレイン・コンタクト42-1へのアクセスを行うためにエッチングされることがある。次いで第2のドレイン・コンタクト42-2(及び存在するときには対応する第1の層42-2’)がコンフォーマルに形成されることがあり、その結果、第2のドレイン・コンタクト42-2の部分が、ドリフト領域20の側壁20’に沿ってドリフト領域20の上面20Aに、及び基板18によって覆われていない又は基板18の外周エッジの外側の上面に設けられる。このようにして、基板18又はドリフト領域20を含まない、第1のドレイン・コンタクト42-1から半導体デバイス56の上側までの電気的な経路が形成される。
【0037】
図6Aは、本開示の原理による改善したケルビン検知構造を有する半導体デバイス58に関する上面レイアウト図である。半導体デバイス58は、それぞれ
図3、
図4及び
図5の半導体デバイス50、54、及び56のうちのいずれかに類似して構成されることがある。上面レイアウト図では、ゲート・コンタクト・パッド60及び多数のソース・コンタクト・パッド62が能動領域12に設けられる。ゲート・コンタクト・パッド60は、ゲート・コンタクト60から能動領域12の他の部分へゲート信号を供給するために配置される1つ又は複数のゲート・コンタクト・エクステンション60’、又はバスを含むことができる。ゲート・コンタクト・パッド60は、ゲート・コンタクト(例えば、
図3に図示したような40)に電気的に結合される。ソース・コンタクト・パッド62は、パッシベーションを含むことができるある部分の上方を含め、能動領域12の他の部分の上方に設けられることがある。ソース・コンタクト・パッド62は、ソース・コンタクト(例えば、
図3に図示したような34)及び/又はいずれかのソース・コンタクト・コネクタ(例えば、
図3に図示したような36)に電気的に結合される。ある配置では、ソース・コンタクト・パッド62は、
図3のソース・コンタクト・コネクタ36を含むことができる。
【0038】
図6Aに図示したように、1つ又は複数の第2のドレイン・コンタクト42-2が、エッジ終端領域14の外側である半導体デバイス58のコーナ部の近くに設けられることがある。能動領域12は、全デバイス面積の大部分を占有できる、一方でエッジ終端領域14は、エッジ終端領域14の周りに湾曲したコーナ部を有するリングを形成できる。エッジ終端領域14の外側に第2のドレイン・コンタクト42-2を配置することによって、第2のドレイン・コンタクト42-2の存在は、能動領域12又はエッジ終端領域14のいずれからも面積を取り上げないことがある。
図6Aでは、複数の第2のドレイン・コンタクト42-2のうちの4つが、エッジ終端領域14の湾曲したコーナ部と半導体デバイス58の外周コーナ部との間の領域に正方形形状又は長方形形状の半導体デバイス58の各々のコーナ部に設けられる。これは、1つ又は複数がケルビン検知試験中にプローブ尖端で損傷を受けるケースでは、第2のドレイン・コンタクト42-2に関する冗長性を有利なことに提供できる。加えて、様々な場所の第2のドレイン・コンタクト42-2のうちの複数のものが、プローブ尖端の向きに応じてケルビン検知試験中に、より容易なアクセスを提供できる。他の実施例では、すべてのデバイス・コーナ部よりも少ない、例えば、高々3つのコーナ部、又は高々2つのコーナ部が、第2のドレイン・コンタクト42-2を含むことができる。またさらなる実施例では、ケルビン検知試験の改善が、単一の第2のドレイン・コンタクト42-2によって与えられることがある。
図6Bは、
図6Aの半導体デバイス58のコーナ部の拡大図である。図示したように、第2のドレイン・コンタクト42-2が、半導体デバイス58のエッジ終端領域14と外周エッジ58’との間であるエリアに配置される。このようにして、第2のドレイン・コンタクト42-2が、小型のサイズで、半導体デバイス58の非能動部分に沿って設けられてもよい。デバイスのコーナ部に第2のドレイン・コンタクト42-2を設置することによって、余分な表面エリアが、エッジ終端領域14の湾曲した境界部と半導体デバイス58の正方形形状のコーナ部との間に形成されることがある。
【0039】
図7は、本開示の原理による改善したケルビン検知構造を有する別の半導体デバイス64に関する上面レイアウト図である。半導体デバイス64は、
図6Bの半導体デバイス58に類似するが、ゲート・コンタクト・パッド60及びソース・コンタクト・パッド62に関する異なるレイアウトを含む。図示したように、複数の第2のドレイン・コンタクト42-2のうちの4つが、半導体デバイス64の非能動コーナ部の各々に設けられることがある。先に説明したように、複数の第2のドレイン・コンタクト42-2のうちの1つ又は複数が、他の配置では単一のコーナ部、2つのコーナ部、又は3つのコーナ部に設けられることがある。さらなる実施例では、複数の第2のドレイン・コンタクト42-2のうちの1つ又は複数が、本開示の原理から逸脱せずに、コーナ部間である半導体デバイス64の複数の外周エッジのうちの1つ又は複数に沿って設けられることがある。
【0040】
図8は、長方形ではない形状を形成し、本開示の原理による改善したケルビン検知構造をさらに含む半導体デバイス66に関する上面レイアウト図である。実例として、
図8の半導体デバイス66は、六角形形状で形成される。この点に関して、複数の第2のドレイン・コンタクト42-2のうちの1つ又は複数が、半導体デバイス66の6個の頂点又はコーナ部のうちの1つ又は複数に沿って配置されることがある。他の実施例と同じように、すべてではない頂点は、改善したケルビン検知能力を有する半導体デバイス66を依然として実現しながら、第2のドレイン・コンタクト42-2を含むことができる。
【0041】
本開示の実施例が例示的なMOSFETデバイス構造の文脈で提供される一方で、本開示の原理は、他のデバイス構造、例えば、とりわけ、トレンチ型MOSFET、MISFET、及びIGBTに適用可能である。これらの他のデバイス構造は、ワイド・バンドギャップ半導体デバイス、例えばSiC系のデバイス、及びまださらに4H-SiC系のデバイスを含むことができる。IGBTのケースでは、上に説明したようなソース・コンタクトは、IGBTのエミッタ・コンタクトを含むことができ、上に説明した第1及び第2のドレイン・コンタクトは、IGBTの第1及び第2のコレクタ・コンタクトを含むことができる。加えて、本開示のある実施例がウェハ・レベル測定及び試験の文脈で提供される一方で、開示した原理はまた、デバイス・ウェハから個片化された後の個々のデバイスを含め、任意の形状因子のデバイスの測定及び試験にも適用可能である。例えば、本明細書において開示したような個々のデバイスは、知られている良品ダイ特性評価、検査ラインでの試験、及びいずれかの他の半導体ダイ・レベル特性評価のために、ケルビン検知測定を含め、抵抗測定の改善のために適したように構成されてもよい。
【0042】
前述の態様のうちのいずれか、並びに/又は本明細書において説明したような様々な別々の態様及び特徴が、追加の利点のために組み合わせられてもよいことが考えられる。本明細書において開示したような様々な実施例のうちのいずれかは、本明細書において逆に指示されない限り1つ又は複数の他の開示した実施例と組み合わせられてもよい。
【0043】
当業者は、本開示の好ましい実施例への改善及び修正を認識するであろう。すべてのそのような改善及び修正は、本明細書において開示した概念及び後記の特許請求の範囲の範囲内であると考えられる。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
能動領域及び非能動領域を含むドリフト領域であって、前記非能動領域が、前記能動領域の外周部に沿って配置されている、ドリフト領域と、
前記ドリフト領域の第1の側の第1のコンタクトと、
前記ドリフト領域の前記第1の側とは反対である前記ドリフト領域の第2の側の第2のコンタクトであって、前記非能動領域に沿って配置されている第2のコンタクトと
を備える、半導体デバイス。
【請求項2】
前記第2のコンタクトが、前記ドリフト領域の前記第2の側にケルビン検知コンタクトを形成している、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項3】
前記ドリフト領域の前記第2の側にパッシベーション層をさらに備え、前記第2のコンタクトが、前記パッシベーション層に形成された開口部を通してアクセス可能である、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項4】
前記非能動領域が、前記能動領域と前記ドリフト領域の外周エッジとの間であるエッジ終端領域を含み、前記第2のコンタクトが、前記エッジ終端領域と前記ドリフト領域の前記外周エッジとの間である前記ドリフト領域の一部分上に配置されている、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項5】
前記ドリフト領域が、前記ドリフト領域のドーピング型と同じドーピング型及び前記ドリフト領域のドーピング濃度よりも高いドーピング濃度を有する表面空乏保護領域を含み、
前記エッジ終端領域が、前記能動領域と前記表面空乏保護領域との間に配置され、
前記第2のコンタクトが、前記表面空乏保護領域上にある、
請求項4に記載の半導体デバイス。
【請求項6】
前記ドリフト領域が、炭化ケイ素(SiC)を含む、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項7】
前記能動領域が、炭化ケイ素(SiC)金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を備える、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項8】
前記第1のコンタクトが、前記ドリフト領域の前記第1の側の第1のドレイン・コンタクトであり、前記第2のコンタクトが、前記ドリフト領域の前記第2の側の第2のドレイン・コンタクトである、請求項7に記載の半導体デバイス。
【請求項9】
前記第2のコンタクトが、前記ドリフト領域の第1の表面上及び前記ドリフト領域の側壁上に配置されている、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項10】
基板をさらに備え、前記第1のコンタクトが、前記基板の第1の側に配置され、前記第2のコンタクトが、前記ドリフト領域の外周エッジの外側である前記基板の一部分上
、又は前記基板の外周エッジの外側である前記第1のコンタクトの一部分上にさらに配置されている、請求項9に記載の半導体デバイス。
【請求項11】
前記エッジ終端領域が、前記能動領域の周りに複数の湾曲したコーナ部を有するリングを形成し、
前記第2のコンタクトが、前記エッジ終端領域の前記複数の湾曲したコーナ部のうちの1つと前記半導体デバイスの外周コーナ部との間に設けられている、
請求項
4に記載の半導体デバイス。
【請求項12】
前記エッジ終端領域の他の湾曲したコーナ部と前記半導体デバイスの他の外周コーナ部との間に配置されている追加の第2のコンタクトをさらに備える、請求項1
1に記載の半導体デバイス。
【請求項13】
前記半導体デバイスの前記外周コーナ部が、前記半導体デバイスに関する長方形形状
又は六角形形状の一部を形成している、請求項1
1に記載の半導体デバイス。
【請求項14】
前記ドリフト領域と前記第1のコンタクトとの間に配置されている基板をさらに備える、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項15】
前記非能動領域に配置されている表面空乏領域をさらに備える、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項16】
能動領域及び非能動領域を有するドリフト領域を含む半導体デバイスを用意するステップと、
サポート構造に前記半導体デバイスの第1の側をマウントするステップと、
前記第1の側とは反対である前記半導体デバイスの第2の側に配置されているコンタクトであって、前記非能動領域に配置されているコンタクトを用いて前記半導体デバイスの特性を測定するステップと
を含む、方法。
【国際調査報告】