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特表2023-553679三次元トランジスタを有するメモリ周辺回路及びその形成方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-25
(54)【発明の名称】三次元トランジスタを有するメモリ周辺回路及びその形成方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/40 20230101AFI20231218BHJP
   H10B 43/27 20230101ALI20231218BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20231218BHJP
   H01L 21/8234 20060101ALI20231218BHJP
   H10B 12/00 20230101ALI20231218BHJP
   H10B 41/27 20230101ALI20231218BHJP
   H10B 41/40 20230101ALI20231218BHJP
【FI】
H10B43/40
H10B43/27
H01L29/78 371
H01L27/06 102A
H01L27/088 E
H10B12/00 681F
H01L29/78 301X
H01L27/088 B
H01L27/088 C
H10B41/27
H10B41/40
H10B12/00 671A
H10B12/00 671Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536581
(86)(22)【出願日】2021-06-30
(85)【翻訳文提出日】2023-06-15
(86)【国際出願番号】 CN2021103677
(87)【国際公開番号】W WO2022236944
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/093323
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FIREWIRE
(71)【出願人】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】スン・チャオ
(72)【発明者】
【氏名】チェン・リアン
(72)【発明者】
【氏名】シュイ・ウェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】リウ・ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジァン・ニン
(72)【発明者】
【氏名】シュエ・レイ
(72)【発明者】
【氏名】ティエン・ウー
【テーマコード(参考)】
5F048
5F083
5F101
5F140
【Fターム(参考)】
5F048AA01
5F048AB01
5F048AC01
5F048AC03
5F048AC10
5F048BA01
5F048BA14
5F048BA15
5F048BA16
5F048BA19
5F048BA20
5F048BB01
5F048BB05
5F048BB09
5F048BB11
5F048BB16
5F048BC01
5F048BC03
5F048BC18
5F048BD02
5F048BD06
5F048BD07
5F048BE02
5F048BF02
5F048BF03
5F048BF07
5F048BF12
5F048BF15
5F048BF16
5F048BG13
5F048BG14
5F048CB01
5F048CB03
5F048CB04
5F083AD24
5F083EP22
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP76
5F083ER22
5F083ER23
5F083GA10
5F083HA02
5F083HA06
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA39
5F083JA40
5F083KA01
5F083KA05
5F083KA11
5F083LA05
5F083LA10
5F083MA06
5F083MA16
5F083MA19
5F083MA20
5F083NA01
5F083ZA21
5F101BA01
5F101BA41
5F101BB02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
5F101BF05
5F140AB01
5F140AC32
5F140AC36
5F140BA01
5F140BA03
5F140BA05
5F140BA07
5F140BB01
5F140BB05
5F140BD07
5F140BD09
5F140BD11
5F140BE10
5F140BF04
5F140BF05
5F140BF07
5F140BF10
5F140BG28
5F140CB04
(57)【要約】
特定の態様において、三次元(3D)メモリデバイスは、メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造と、周辺回路を含む第2の半導体構造と、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の接合界面とを含む。周辺回路は3Dトランジスタを含む。メモリセルのアレイは、接合界面を横切って周辺回路に結合される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造と、
周辺回路を含む第2の半導体構造であって、前記周辺回路が3Dトランジスタを含む、第2の半導体構造と、
前記第1の半導体構造と前記第2の半導体構造との間の接合界面であって、前記メモリセルのアレイが、前記接合界面を横切って前記周辺回路に結合される、接合界面と、を備える
三次元(3D)メモリデバイス。
【請求項2】
前記3Dトランジスタがマルチゲートトランジスタである
請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項3】
前記マルチゲートトランジスタがフィン電界効果トランジスタ(FinFET)を含む
請求項2に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項4】
前記マルチゲートトランジスタがゲートオールアラウンド(GAA)FETを含む
請求項2に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項5】
前記3Dトランジスタは、
3D半導体本体と、
前記3D半導体本体の複数の側面と接触するゲート構造であって、ゲート誘電体及びゲート電極を含む、ゲート構造と、を備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項6】
前記周辺回路は、第1の周辺回路及び第2の周辺回路を含み、
前記3Dトランジスタは、前記第1の周辺回路の第1の3Dトランジスタ及び前記第2の周辺回路の第2の3Dトランジスタを含み、
前記第1の周辺回路の前記第1の3Dトランジスタは、第1の電圧を受け、
前記第2の周辺回路の前記第2の3Dトランジスタは、前記第1の電圧よりも大きい第2の電圧を受ける
請求項5に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項7】
前記周辺回路は、第3の周辺回路を更に備え、
前記3Dトランジスタは、前記第3の周辺回路の第3の3Dトランジスタを更に含み、
前記第3の周辺回路の前記第3の3Dトランジスタは、前記第2の電圧よりも大きい第3の電圧を受ける
請求項6に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項8】
前記第1の周辺回路は、入力/出力(I/O)回路を含み、
前記第2の周辺回路は、ページバッファの少なくとも一部を含み、
前記第3の周辺回路は、ワード線ドライバを含む
請求項7に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項9】
前記第1の半導体構造は、前記メモリセルのアレイに結合された複数のビット線及び複数のワード線を更に含み、
第2の周辺回路の前記第2の3Dトランジスタは、前記ビット線のうちの少なくとも1つを介して前記メモリセルのアレイに結合され、
前記第3の周辺回路の前記第3の3Dトランジスタは、前記ワード線のうちの少なくとも1つを介して前記メモリセルのアレイに結合される
請求項7又は8に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項10】
前記第3の3Dトランジスタの前記ゲート誘電体の厚さは、前記第2の3Dトランジスタの前記ゲート誘電体の厚さよりも大きく、
前記第2の3Dトランジスタの前記ゲート誘電体の厚さは、前記第1の3Dトランジスタの前記ゲート誘電体の厚さよりも大きい
請求項7から9のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項11】
前記第3の3Dトランジスタは、ドリフト領域と、ソース及びドレインとを更に含み、
前記ドリフト領域のドーピング濃度は、前記ソース及びドレインのドーピング濃度よりも低い
請求項7から10のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項12】
前記第1の3Dトランジスタの前記ゲート電極は、金属を含み、
前記第1の3Dトランジスタの前記ゲート誘電体は、高誘電率(高-k)誘電体を含む
請求項6から11のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項13】
前記第1の3Dトランジスタ又は前記第2の3Dトランジスタの前記3D半導体本体は、平面視においてダンベル形状を有する
請求項6から12のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項14】
前記ゲート電極は、ポリシリコンを含む
請求項5から13のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項15】
前記ゲート誘電体は、酸化ケイ素を含む
請求項5から14のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項16】
前記3D半導体本体の幅は、10nmよりも大きい
請求項5から15のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項17】
前記3D半導体本体の前記幅は、30nm~1,000nmである
請求項16に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項18】
前記3D半導体本体の高さは、40nmよりも大きい
請求項5から17のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項19】
前記3D半導体本体の前記高さは、50nm~1,000nmである
請求項18に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項20】
前記3D半導体本体のチャネル長は、30nmよりも大きい
請求項5から19のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項21】
前記3D半導体本体の前記チャネル長は、50nm~1,500nmである
請求項20に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項22】
前記ゲート誘電体の厚さは、1.8nmよりも大きい
請求項5から21のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項23】
前記ゲート誘電体の前記厚さは、2nm~100nmである
請求項22に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項24】
前記3Dトランジスタは、ストレッサを含まない
請求項1から23のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項25】
前記周辺回路は、平面トランジスタを含まない
請求項1から24のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項26】
前記周辺回路は、平面トランジスタを更に含む
請求項1から24のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項27】
前記周辺回路は、
他の3Dトランジスタと、
他の平面トランジスタと、
前記3Dトランジスタと前記他の3Dトランジスタとの間の第1のトレンチアイソレーションと、
前記平面トランジスタと前記他の平面トランジスタとの間の第2のトレンチアイソレーションと、を更に含む
請求項26に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項28】
前記第1のトレンチアイソレーション及び前記第2のトレンチアイソレーションは、異なる深さを有する
請求項27に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項29】
前記第2のトレンチアイソレーションは、前記第1のトレンチアイソレーションよりも深い
請求項28に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項30】
前記第1の半導体構造は、複数の第1の接合接点を備える第1の接合層を更に含み、
前記第2の半導体構造は、複数の第2の接合接点を備える第2の接合層を更に含み、
前記第1の接合接点は、前記接合界面において前記第2の接合接点と接触する
請求項1から29のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項31】
前記メモリセルのアレイは、3DNANDメモリストリングのアレイを含む
請求項1から30のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項32】
データを記憶するように構成されるメモリデバイスであって、
メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造と、
周辺回路を含む第2の半導体構造であって、前記周辺回路が3Dトランジスタを含む、第2の半導体構造と、
前記第1の半導体構造と前記第2の半導体構造との間の接合界面であって、前記メモリセルのアレイが、前記接合界面を横切って前記周辺回路に結合される、接合界面と、を有するメモリデバイスと、
前記メモリデバイスに結合され、前記周辺回路を介して前記メモリセルのアレイを制御するように構成されるメモリコントローラと、を備える
システム。
【請求項33】
前記メモリコントローラに結合され、前記データを送信又は受信するように構成されるホストを更に備える
請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
三次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法であって、
第1の基板上に、メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造を形成するステップと、
第2の基板上に、周辺回路を含む第2の半導体構造を形成するステップであって、前記周辺回路が3Dトランジスタを含む、第2の半導体構造を形成するステップと、
前記メモリセルのアレイが接合界面を横切って前記周辺回路に結合されるように、前記第1の半導体構造と前記第2の半導体構造とを対面方式で接合するステップと、を含む
方法。
【請求項35】
前記第2の半導体構造を形成するステップは、
前記第2の基板から3D半導体本体を形成するステップと、
前記3D半導体本体の複数の側面と接触するゲート構造を形成するステップと、を含む
請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記3D半導体本体を形成するステップは、
前記第2の基板の一部分を取り囲むトレンチアイソレーションを前記第2の基板内に形成するステップと、
前記トレンチアイソレーションをエッチバックして、前記第2の基板の前記一部分の少なくとも一部を露出させるステップと、を含む
請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記3D半導体本体を形成するステップは、
前記第2の基板の一部分を取り囲むトレンチを前記第2の基板内に形成するステップと、
前記トレンチを部分的に充填して前記第2の基板の前記一部分の少なくとも一部を露出させるために分離材料を堆積させるステップと、を含む
請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記ゲート構造を形成するステップは、
後続して、前記3D半導体本体の前記複数の側面上にゲート誘電体層及びゲート電極層を形成するステップと、
前記ゲート電極層をパターニングしてゲート電極を形成するステップと、を含む
請求項35から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記ゲート誘電体層は、酸化ケイ素を含み、
前記ゲート電極層は、ポリシリコンを含む
請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記第2の半導体構造を形成するステップは、前記3D半導体本体内にソース及びドレインを形成するステップを更に含む
請求項38又は39に記載の方法。
【請求項41】
前記ソース及びドレインを形成するステップは、前記ゲート電極によって覆われていない前記3D半導体本体の部分をドープするステップを含む
請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記第1の半導体構造を形成するステップは、複数の3DNANDメモリストリングを形成するステップを含む
請求項34から41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記第1の半導体構造を形成するステップは、前記メモリセルのアレイの上方に複数の第1の接合接点を備える第1の接合層を形成するステップを含み、
前記第2の半導体構造を形成するステップは、前記周辺回路の上方に複数の第2の接合接点を備える第2の接合層を形成するステップを含み、
前記第1の接合接点は、前記接合後の前記接合界面において前記第2の接合接点と接触している
請求項34から42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記接合後に、前記第1及び第2の基板のうちの一方を薄くするステップであって、前記一方は、前記第1及び第2の基板のうちの他方の上方にある、薄くするステップと、
前記薄くされた第1又は第2の基板上に相互接続層を形成するステップと、を更に含む
請求項34から43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記接合は、ハイブリッド接合を含む
請求項34から44のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
この出願は、その全体が参照により本願に組み入れられる、2021年5月12日に出願された「三次元トランジスタを有するメモリ周辺回路及びその形成方法」と題される国際出願第PCT/CN2021/093323号に対する優先権の利益を主張する。
【0002】
本開示は、メモリデバイス及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
平面メモリセルは、プロセス技術、回路設計、プログラミングアルゴリズム、及び製造プロセスを改善することによって、より小さいサイズにスケーリングされる。しかしながら、メモリセルの特徴サイズが下限に近づくにつれて、平面プロセス及び製造技術は困難になり、費用がかかるようになる。その結果、平面メモリセルのメモリ密度が上限に近づく。
【0004】
3次元(3D)メモリアーキテクチャは、平面メモリセルにおける密度制限に対処することができる。3Dメモリアーキテクチャは、メモリアレイと、メモリアレイの動作を容易にするための周辺回路とを含む。
【発明の概要】
【0005】
一態様において、3Dメモリデバイスは、メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造と、周辺回路を含む第2の半導体構造と、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の接合界面とを含む。周辺回路は3Dトランジスタを含む。メモリセルのアレイは、接合界面を横切って周辺回路に結合される。
【0006】
他の態様において、システムは、データを記憶するように構成されるメモリデバイスを備える。メモリデバイスは、メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造と、周辺回路を含む第2の半導体構造と、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の接合界面とを含む。周辺回路は3Dトランジスタを含む。メモリセルのアレイは、接合界面を横切って周辺回路に結合される。また、システムは、メモリデバイスに結合されて周辺回路を介してメモリセルのアレイを制御するように構成されるメモリコントローラも含む。
【0007】
更に別の態様では、3Dメモリデバイスを形成するための方法が開示される。メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造が第1の基板上に形成される。第2の基板には、周辺回路を含む第2の半導体構造が形成される。周辺回路は3Dトランジスタを含む。第1の半導体構造及び第2の半導体構造は、メモリセルのアレイが接合界面を横切って周辺回路に結合されるように、対面方式で接合される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本明細書に組み込まれて本明細書の一部を形成する添付図面は、本開示の態様を示し、説明と共に、本開示の原理を説明して、当業者が本開示を作成及び使用できるようにするのに更に役立つ。
図1A】本開示の幾つかの態様に係る、3Dメモリデバイスの断面の概略図を示す。
図1B】本開示の幾つかの態様に係る、他の3Dメモリデバイスの断面の概略図を示す。
図2】本開示の幾つかの態様に係る、周辺回路を含むメモリデバイスの概略回路図を示す。
図3】本開示の幾つかの態様に係る、メモリセルアレイ及び周辺回路を含むメモリデバイスのブロック図を示す。
図4】本開示の幾つかの態様に係る平面トランジスタの斜視図を示す。
図5】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタの斜視図を示す。
図6A】本開示の幾つかの態様に係る、図5の3Dトランジスタの断面の側面図を示す。
図6B】本開示の幾つかの態様に係る、図5の3Dトランジスタの断面の側面図を示す。
図7A】本開示の様々な態様に係る、様々な3Dトランジスタの断面の側面図を示す。
図7B】本開示の様々な態様に係る、様々な3Dトランジスタの断面の側面図を示す。
図7C】本開示の様々な態様に係る、様々な3Dトランジスタの断面の側面図を示す。
図7D】本開示の様々な態様に係る、様々な3Dトランジスタの断面の側面図を示す。
図7E】本開示の様々な態様に係る、様々な3Dトランジスタの断面の側面図を示す。
図7F】本開示の様々な態様に係る、様々な3Dトランジスタの断面の側面図を示す。
図7G】本開示の様々な態様に係る、様々な3Dトランジスタの断面の側面図を示す。
図7H】本開示の様々な態様に係る、様々な3Dトランジスタの断面の側面図を示す。
図7I】本開示の様々な態様に係る、様々な3Dトランジスタの断面の側面図を示す。
図8A】本開示の幾つかの態様に係る、3Dメモリデバイスの断面の側面図を示す。
図8B】本開示の幾つかの態様に係る、他の3Dメモリデバイスの断面の側面図を示す。
図8C】本開示の幾つかの態様に係る、更に他の3Dメモリデバイスの断面の側面図を示す。
図9】本開示の幾つかの態様に係る、様々な電圧が与えられる周辺回路のブロック図を示す。
図10】本開示の幾つかの態様に係る、入力/出力(I/O)回路を含むメモリデバイスのブロック図を示す。
図11A】本開示の幾つかの態様に係る、図10のI/O回路における3Dトランジスタの斜視図を示す。
図11B】本開示の幾つかの態様に係る、図10のI/O回路における3Dトランジスタの側面図を示す。
図12A】平面トランジスタの斜視図を示す。
図12B】平面トランジスタの側面図を示す。
図13】本開示の幾つかの態様に係る、ワード線ドライバ及びページバッファを含むメモリデバイスのブロック図を示す。
図14】本開示の幾つかの態様に係る、図13のワード線ドライバ及びページバッファの概略回路図を示す。
図15】本開示の幾つかの態様に係る、複数の平面及びページバッファを有するメモリデバイスの概略平面図を示す。
図16】本開示の幾つかの態様に係る、メモリセルアレイと、ページバッファ及びワード線ドライバを含む周辺回路とを有するメモリデバイスの概略平面図を示す。
図17】ワード線ドライバ又はページバッファにおける平面トランジスタの設計レイアウトを示す。
図18】本開示の幾つかの態様に係る、図13のワード線ドライバ又はページバッファにおける3Dトランジスタの設計レイアウトを示す。
図19】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを有するストリングドライバを含む3Dメモリデバイスの断面の側面図である。
図20A】本開示の幾つかの態様に係る、図13のページバッファにおける3Dトランジスタの斜視図を示す。
図20B】本開示の幾つかの態様に係る、図13のページバッファにおける3Dトランジスタの側面図を示す。
図21A】本開示の幾つかの態様に係る、図13のワード線ドライバにおける3Dトランジスタの斜視図を示す。
図21B】本開示の幾つかの態様に係る、図13のワード線ドライバにおける3Dトランジスタの側面図を示す。
図22A】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための製造プロセスを示す。
図22B】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための製造プロセスを示す。
図22C】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための製造プロセスを示す。
図22D】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための製造プロセスを示す。
図22E】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための製造プロセスを示す。
図22F】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための製造プロセスを示す。
図22G】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための製造プロセスを示す。
図22H】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための製造プロセスを示す。
図22I】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための製造プロセスを示す。
図22J】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための製造プロセスを示す。
図23】本開示の幾つかの態様に係る、典型的な3Dメモリデバイスを形成するための方法のフローチャートを示す。
図24A】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための方法のフローチャートを示す。
図24B】本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための他の方法のフローチャートを示す。
図25】本開示の幾つかの態様に係る、メモリデバイスを有する典型的なシステムのブロック図を示す。
図26A】本開示の幾つかの態様に係る、メモリデバイスを有する例示的なメモリカードの図を示す。
図26B】本開示の幾つかの態様に係る、メモリデバイスを有する典型的なソリッドステートドライブ(SSD)を示す。
【0009】
添付図面を参照して本開示を説明する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
特定の構成及び配置について説明するが、これは例示のみを目的として行われることを理解すべきである。したがって、本開示の範囲から逸脱することなく、他の構成及び配置を使用することができる。また、本開示は、他の様々な用途にも適用することができる。本開示に記載された機能的及び構造的特徴は、これらの組み合わせ、調整、及び修正が本開示の範囲内にあるように、互いに、及び図面に具体的に示されていない方法で組み合わせること、調整すること、及び修正することができる。
【0011】
一般に、用語は、文脈における使用から少なくとも部分的に理解され得る。例えば、本明細書で使用される「1つ以上」という用語は、文脈に少なくとも部分的に依存して、任意の特徴、構造、又は特性を単数の意味で説明するために使用されてもよく、又は特徴、構造、又は特性の組み合わせを複数の意味で説明するために使用されてもよい。同様に、「1つの(a)」、「1つの(an)」、又は「その(the)」などの用語は、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数形の用法を伝えるか、又は複数形の用法を伝えると理解されてもよい。更に、「に基づく」という用語は、必ずしも排他的な要因のセットを伝達することを意図していないと理解されてもよく、代わりに、文脈に少なくとも部分的に依存して、必ずしも明示的に説明されていない追加の要因の存在を可能にしてもよい。
【0012】
本開示における「上に(on)」、「上方に(above)」、及び「上にわたって(over)」の意味は、「上に(on)」が何かの「直接上に(directly on)」を意味するだけでなく、間に中間特徴又は層を有する何かの「上に(on)」の意味も含み、「上方に(above)」又は「上にわたって(over)」は何かの「上方に(above)」又は「上にわたって(over)」の意味を意味するだけでなく、間に中間特徴又は層を有さない(すなわち、何かの上に直接)何かの「上方に(above)」又は「上にわたって(over)」であるという意味も含むことができるように、最も広く解釈されるべきであることは容易に理解されるべきである。
【0013】
更に、「真下(beneath)」、「下方(below)」、「下側(lower)」、「上方(above)」、「上側(upper)」などの空間的に相対的な用語は、本明細書では、図に示すように、1つの要素又は特徴と別の要素又は特徴との関係を説明するための説明を容易にするために使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に示す向きに加えて、使用中又は動作中の装置の異なる向きを包含することを意図している。装置は、他の方向に向けられてもよく(90度又は他の向きに回転されてもよく)、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子は、それに応じて同様に解釈されてもよい。
【0014】
本明細書で使用される場合、「基板」という用語は、後続の材料層がその上に追加される材料を指す。基板自体をパターニングすることができる。基板の上に加えられる材料は、パターニングされてもよく、又はパターニングされないままであってもよい。更に、基板は、シリコン、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウムなどの広範囲の半導体材料を含むことができる。或いは、基板は、ガラス、プラスチック、又はサファイアウェハなどの非導電性材料から作製することができる。
【0015】
本明細書で使用される場合、「層」という用語は、厚さを有する領域を含む材料部分を指す。層は、下にあるもしくは上にある構造の全体にわたって延在することができ、又は下にあるもしくは上にある構造の範囲よりも小さい範囲を有することができる。更に、層は、連続構造の厚さよりも小さい厚さを有する均一又は不均一な連続構造の領域であり得る。例えば、層は、連続構造の上面と底面との間、又は上面と底面との間の任意の対の水平面の間に位置することができる。層は、水平方向、垂直方向、及び/又はテーパ面に沿って延びることができる。基板は、層とすることができ、その中に1つ以上の層を含むことができ、及び/又はその上、その上方、及び/又はその下方に1つ以上の層を有することができる。層は複数の層を含むことができる。例えば、相互接続層は、1つ以上の導体及び接触層(相互接続線及び/又は垂直相互接続アクセス(ビア)接点が形成される)並びに1つ以上の誘電体層を含むことができる。
【0016】
マイクロプロセッサなどのロジックデバイスと比較して、NANDフラッシュメモリなどのメモリデバイスの周辺回路に使用される相補型金属酸化膜半導体(CMOS)技術ノードは、メモリ周辺回路が低コスト及び低リーク電流(別名オフ電流Ioff)を必要とするため、あまり進歩していない(例えば、60nm以上)。3DNANDフラッシュメモリデバイスなどの3Dメモリデバイスの開発により、より多くの積層(例えば、ワード線)が3Dメモリデバイスを動作させるためにより多くの周辺回路を必要とし、それによって周辺回路のより小さいユニットサイズが要求される。例えば、ページバッファの数及び/又はサイズは、増加したメモリセルの数に一致するように増加する必要がある。場合によっては、ページバッファによって占有されるチップ面積は、3DNANDフラッシュメモリにおいて、例えば、チップ総面積の50%を超えるなど、支配的になり得る。別の例では、ワード線ドライバ内のストリングドライバの数は、3DNANDフラッシュメモリ内のワード線の数に比例する。したがって、ワード線の連続的な増加はまた、ワード線ドライバによって占有される面積、並びに金属ルーティングの複雑さ、時には金属層の数さえも増加させる。更に、メモリセルアレイ及び周辺回路が異なる基板上に製造され、互いに接合される幾つかの3Dメモリデバイスでは、周辺回路領域、特にページバッファ領域の連続的な増加は、チップサイズ全体を縮小するためのボトルネックとなる。
【0017】
しかしながら、ロジックデバイスに使用される先進技術ノードの傾向に従って周辺回路サイズを縮小すると、大幅なコスト増加及びより高いリーク電流が発生し、メモリデバイスにとって望ましくない。更に、3DNANDフラッシュメモリデバイスは、CMOS技術ノードが進むにつれてその動作電圧を低減することができるロジックデバイスとは異なり、プログラム及び消去などの特定のメモリ動作において比較的高い電圧(例えば、5V超)を必要とするため、メモリ周辺回路に提供される電圧を低減することはできない。その結果、通常のロジックデバイスのように、CMOS技術ノードを進化させる傾向に追従してメモリ周辺回路のサイズを縮小することは実現不可能になる。
【0018】
一方、3DNAND型フラッシュメモリに対するI/O速度の高速化の要求が高まっており、メモリI/O回路に用いられるトランジスタの飽和ドレイン電流(Idsat、別名オン電流Ion)を大きくする必要がある。しかしながら、I/O回路などの既存のメモリ周辺回路で一般的に使用される平面トランジスタは、飽和ドレイン電流が増加し続けると高いリーク電流を被ることになり、これはメモリデバイスにとっても望ましくない。
【0019】
要約すると、3DNANDフラッシュメモリなどのメモリデバイスの連続的な進歩は、ますます困難になっているメモリ周辺回路に対して、コストを増加させることなく、高速、低リーク電流、高電圧、及び小型を同時に必要とする。既存のメモリ周辺回路で使用される全平面トランジスタ解決策も、ロジックデバイスで使用される高度なCMOS技術ノード解決策も、同時に上記の要件を満たすことはできない。
【0020】
前述の問題の1つ以上に対処するために、本開示は、I/O回路、ページバッファ、及びワード線ドライバなどのメモリ周辺回路の少なくとも幾つかにおいて、従来の平面トランジスタを3Dトランジスタ(別名非平面トランジスタ)に置き換える解決策を導入する。幾つかの実装形態では、本明細書に開示される3Dトランジスタの製造プロセスは平面トランジスタと互換性があるため、平面トランジスタ及び3Dトランジスタは同じプロセスフローで製造され、3Dトランジスタと平面トランジスタの両方を有するメモリ周辺回路のハイブリッド構成を達成する。
【0021】
平面トランジスタと比較して、3Dトランジスタは、より小さいサブスレッショルド振れを伴ってより良好なチャネル制御を達成するために、より大きいゲート制御領域を有することができる。オフ状態の間、チャネルは完全に空乏化されるので、3Dトランジスタのリーク電流を大幅に低減することができる。したがって、平面トランジスタの代わりに3Dトランジスタを使用するI/O回路などのメモリ周辺回路は、はるかに良好な速度(飽和ドレイン電流)/リーク電流性能を達成することができる。例えば、同じ寸法及び同じリーク電流を有する本発明者らによってなされた幾つかの研究によれば、3Dトランジスタの飽和ドレイン電流は、平面トランジスタの飽和ドレイン電流の2倍を超える(例えば、3倍)ことができる。
【0022】
飽和ドレイン電流が大きいことによるスイッチ速度の高速化に加えて、平面トランジスタを3Dトランジスタに置き換えることにより、メモリ周辺回路のサイズも小さくすることができる。例えば、本発明者らが行った幾つかの研究によれば、3Dトランジスタの飽和ドレイン電流は、同じ寸法の平面トランジスタの飽和ドレイン電流及びリーク電流の2倍を超える(例えば、3倍)ことができる。したがって、ページバッファ及びワード線ドライバなど、高速化よりもサイズ縮小が望ましい特定のメモリ周辺回路では、同じリーク電流及び固定ドレイン電流を維持しながら、周辺回路のサイズを縮小することができる。更に、本発明者らが行った幾つかの研究によれば、例えばゲート幅が180nm未満である場合、狭いチャネル効果のためにリーク電流を劇的に増加させることができるので、平面トランジスタのトランジスタ寸法を低減する単純な解決策は実現可能ではない。
【0023】
一方、本明細書で開示される3Dトランジスタは、メモリ周辺回路の低リーク電流、高電圧、及び低コストの要件を満たすために、ロジックデバイスと比較してより進歩していないCMOS技術ノード(例えば、14nm超)を使用して製造することができる。例えば、先進的なCMOS技術ノード(例えば、22nm未満)は、トランジスタ寸法を低減することができるが、リーク電流の増大を回避するために、電圧を低減(例えば、0.9Vまで)しなければならない。しかしながら、電圧低下は、メモリ動作中に特定の電圧レベルで動作する必要があるメモリ周辺回路には許容できない。また、高度なCMOS技術ノード、並びに歪み制御及び高誘電率(高-k)/メタルゲート(HKMG)のためのストレッサなどの関連するプロセス及び構造は、製造の複雑さを増加させ、製造歩留まりを低下させ、したがってコストを増加させる可能性があり、これはコストに敏感なメモリ周辺回路には適さない可能性がある。
【0024】
本開示の範囲と一致して、本開示の幾つかの態様によれば、3Dトランジスタ及びメモリセルアレイを有する周辺回路は、異なるウェハ上に形成され、対面方式で互いに接合することができる。したがって、メモリセルアレイを製造するサーマルバジェットは、周辺回路の製造に影響を与えない。周辺回路及びメモリセルアレイが同じウェハ上に製造される既存のメモリデバイスの場合、トランジスタ寸法の縮小は、メモリセルアレイを形成する熱収支によって制限される。これに対して、本開示では、メモリセルアレイのサーマルバジェットに制約されることなく、メモリ周辺回路を構成するトランジスタ(例えば、3Dトランジスタ)の寸法を小さくすることができる。更に、幾つかの実装形態では、接合後、3Dトランジスタの寸法(例えば、ワード線ドライバのストリングドライバ)が低減された特定の周辺回路を、他の基板上に形成されたメモリセルアレイの階段構造に面するように配置することができ、それによって金属ルーティングが簡素化される。
【0025】
図1Aは、本開示の幾つかの態様に係る、3Dメモリデバイス100の断面の概略図を示す。3Dメモリデバイス100は、接合チップの一例に相当する。3Dメモリデバイス100の構成要素(例えば、メモリセルアレイ及び周辺回路)は、異なる基板上に別々に形成され、次いで接合されて接合チップを形成することができる。3Dメモリデバイス100は、メモリセルのアレイ(メモリセルアレイ)を含む第1の半導体構造102を含むことができる。幾つかの実装形態では、メモリセルアレイがNANDフラッシュメモリセルのアレイを含む。説明を容易にするために、本開示におけるメモリセルアレイを説明するための例として、NANDフラッシュメモリセルアレイを使用することができる。しかし、メモリセルアレイは、NANDフラッシュメモリセルアレイに限定されず、幾つか例を挙げると、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)セルアレイ、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)セルアレイ、NORフラッシュメモリセルアレイ、相変化メモリ(PCM)セルアレイ、抵抗メモリセルアレイ、磁気メモリセルアレイ、スピン注入トルク(STT)メモリセルアレイ、又はそれらの任意の組み合わせなど、任意の他の適切なタイプのメモリセルアレイを含んでもよいことが理解される。
【0026】
第1の半導体構造102は、メモリセルが3DNANDメモリストリングのアレイ及び/又は二次元(2D)NANDメモリセルのアレイの形態で提供されるNANDフラッシュメモリデバイスとすることができる。NANDメモリセルは、ページ又はフィンガに編成することができ、次いでブロックに編成され、ブロックにおいて、各NANDメモリセルは、ビット線(BL)と呼ばれる別個の線に電気的に接続される。NANDメモリセル内の同じ垂直位置を有する全てのセルは、ワード線(WL)によって制御ゲートを介して電気的に接続することができる。幾つかの実装形態では、平面が、同じビット線を介して電気的に接続される特定の数のブロックを含む。第1の半導体構造102は1つ以上の平面を含むことができ、全ての読み出し/プログラム(書き込み)/消去動作を行うために必要な周辺回路は第2の半導体構造104に含まれ得る。
【0027】
幾つかの実装形態において、NANDメモリセルのアレイは、それぞれがフローティングゲートトランジスタを含む2DNANDメモリセルのアレイである。幾つかの実装形態によれば、2DNANDメモリセルのアレイは、複数の2DNANDメモリストリングを含み、そのそれぞれは、直列に接続された複数のメモリセル(例えば、32~128個のメモリセル)(NANDゲートに似ている)及び2つの選択トランジスタを含む。幾つかの実装形態によれば、各2DNANDメモリストリングは、基板上の同じ平面内(2D内)に配置される。幾つかの実装形態において、NANDメモリセルのアレイは、3DNANDメモリストリングのアレイであり、そのそれぞれは、スタック構造、例えばメモリスタックを通じて基板の上方に(3Dで)垂直に延在する。3DNAND技術(例えば、メモリスタック内の層/階層の数)に応じて、3DNANDメモリストリングは、一般に、それぞれがフローティングゲートトランジスタ又は電荷トラップトランジスタを含む32~256個のNANDメモリセルを含む。
【0028】
図1Aに示されるように、3Dメモリデバイス100は、第1の半導体構造102のメモリセルアレイの周辺回路を含む第2の半導体構造104も含むことができる。周辺回路(別名、制御・検出回路)は、メモリセルアレイの動作を容易にするために使用される任意の適切なデジタル、アナログ、及び/又は混合信号回路を含むことができる。例えば、周辺回路は、ページバッファ、デコーダ(例えば、行デコーダ及び列デコーダ)、センス増幅器、ドライバ(例えば、ワード線ドライバ)、I/O回路、チャージポンプ、電圧源もしくは電圧生成器、電流もしくは電圧基準、前述の機能回路の任意の部分(例えば、サブ回路)、又は回路の任意の能動もしくは受動構成要素(例えば、トランジスタ、ダイオード、レジスタ、又はコンデンサ)のうちの1つ以上を含むことができる。第2の半導体構造104内の周辺回路は、例えば、ロジックプロセス(例えば、90nm、65nm、60nm、45nm、32nm、28nmなどの技術ノード)を用いて実装され得るCMOS技術を使用する。上記及び以下で詳細に説明するように、本開示の範囲と一致して、第2の半導体構造104内の周辺回路を製造するために使用される技術ノードは、リーク電流を低減し、特定の電圧レベル(例えば1.2V以上)を維持し、コストを低減するために、22nmを超える。
【0029】
図1Aに示されるように、3Dメモリデバイス100は、第1の半導体構造102と第2の半導体構造104との間に垂直に接合界面106を更に含む。以下で詳細に説明するように、第1及び第2の半導体構造102及び104は、第1及び第2の半導体構造102及び104のうちの一方を製造するサーマルバジェットが第1及び第2の半導体構造102及び104のうちの他方を製造するプロセスを限定しないように、別々に(幾つかの実装形態では並列に)製造することができる。更に、接合界面106を介して多数の相互接続(例えば、接合接点)を形成して、プリント回路基板(PCB)などの回路基板上の長距離(例えば、ミリメートル又はセンチメートルレベル)チップ間データバスとは対照的に、第1の半導体構造102と第2の半導体構造104との間に直接短距離(例えば、ミクロンレベル)電気接続を行うことができ、それによってチップ界面遅延を排除し、消費電力を低減した高速I/Oスループットを達成することができる。第1の半導体構造102内のメモリセルアレイと第2の半導体構造104内の周辺回路との間のデータ転送は、接合界面106を横切る相互接続(例えば、接合接点)を介して行うことができる。第1の半導体構造102と第2の半導体構造104を垂直に組み込むことで、チップサイズを小さくし、メモリセル密度を高くすることができる。
【0030】
積層された第1の及び第2の半導体構造102、104の相対位置は限定されないことが理解される。図1Bは、幾つかの実装形態に係る、他の典型的な3Dメモリデバイス101の断面の概略図を示す。周辺回路を含む第2の半導体構造104がメモリセルアレイを含む第1の半導体構造102の上方にある図1Aの3Dメモリデバイス100と異なり、図1Bの3Dメモリデバイス101では、メモリセルアレイを含む第1の半導体構造102が周辺回路を含む第2の半導体構造104の上方にある。それにもかかわらず、幾つかの実装形態によれば、接合界面106は、3Dメモリデバイス101内の第1の半導体構造102と第2の半導体構造104との間に垂直に形成され、第1の半導体構造102及び第2の半導体構造104は、接合(例えば、ハイブリッド接合)を介して垂直に接合される。「金属/誘電体ハイブリッド接合」としても知られるハイブリッド接合は、直接接合技術(例えば、はんだ又は接着剤などの中間層を使用せずに表面間の接合を形成する)であり、金属-金属(例えば、Cu-Cu)接合及び誘電体-誘電体(例えば、SiO-SiO)接合を同時に得ることができる。第1の半導体構造102内のメモリセルアレイと第2の半導体構造104内の周辺回路との間のデータ転送は、接合界面106を横切る相互接続(例えば、接合接点)を介して行うことができる。
【0031】
図2は、本開示の幾つかの態様に係る、周辺回路を含むメモリデバイス200の概略回路図を示す。メモリデバイス200は、メモリセルアレイ201と、メモリセルアレイ201に結合された周辺回路202とを含むことができる。3Dメモリデバイス100及び101は、メモリセルアレイ201及び周辺回路202がそれぞれ第1及び第2の半導体構造102及び104に含まれ得るメモリデバイス200の例であり得る。メモリセルアレイ201は、それぞれが基板(図示せず)の上方に垂直に延在する3DNANDメモリストリング208のアレイの形態でメモリセル206が設けられるNANDフラッシュメモリセルアレイとすることができる。幾つかの実装形態において、各3DNANDメモリストリング208は、直列に結合されて垂直に積み重ねられる複数のメモリセル206を含む。各メモリセル206は、メモリセル206の領域内に捕捉された電子の数に依存する電圧又は電荷などの連続的なアナログ値を保持することができる。各メモリセル206は、フローティングゲートトランジスタを含むフローティングゲート型のメモリセル、又は電荷トラップトランジスタを含む電荷トラップ型のメモリセルのいずれかとすることができる。
【0032】
幾つかの実装形態において、各メモリセル206はシングルレベルセル(SLC)であり、このセルは、2つの可能なメモリ状態を有し、したがって、1ビットのデータを記憶することができ例えば、第1のメモリ状態「0」は第1の電圧範囲に対応することができ、第2のメモリ状態「1」は第2の電圧範囲に対応することができる。幾つかの実装形態において、各メモリセル206は、4つ以上のメモリ状態において単一ビットを超えるデータを記憶することができるマルチレベルセル(MLC)である。例えば、MLCは、セル当たり2ビット、セル当たり3ビット(トリプルレベルセル(TLC)としても知られる)、又はセル当たり4ビット(クァッドレベルセル(QLC)としても知られる)を記憶することができる。各MLCは、可能な公称記憶値の範囲を想定するようにプログラムすることができる。一例では、各MLCが2ビットのデータを記憶する場合、3つの可能な公称記憶値のうちの1つをセルに書き込むことによって、消去状態から3つの可能なプログラミングレベルのうちの1つをとるようにMLCをプログラムすることができる。第4の公称記憶値を消去状態のために使用することができる。
【0033】
図2に示されるように、各3DNANDメモリストリング208は、そのソース端にソース選択ゲート(SSG)トランジスタ210を含むことができ、そのドレイン端にドレイン選択ゲート(DSG)トランジスタ212を含むことができる。SSGトランジスタ210及びDSGトランジスタ212は、読み出し動作中及びプログラム動作中に選択された3DNANDメモリストリング208(アレイの列)をアクティブにするように構成することができる。幾つかの実装形態において、同じブロック204内の3DNANDメモリストリング208のSSGトランジスタ210のソースは、同じソース線(SL)214、例えば共通のSLを介して、例えばグランドに結合される。幾つかの実装形態によれば、各3DNANDメモリストリング208のDSGトランジスタ212は、それぞれのビット線216に結合され、該ビット線216から出力バス(図示せず)を介してデータを読み取る又はプログラムすることができる。幾つかの実装形態において、各3DNANDメモリストリング208は、1つ以上のDSG線213を介してそれぞれのDSGトランジスタ212に選択電圧(例えば、DSGトランジスタ212の閾値電圧を超える)又は選択解除電圧(例えば、0V)を印加することによって、及び/又は1つ以上のSSG線215を介してそれぞれのSSGトランジスタ210に選択電圧(例えば、SSGトランジスタ210の閾値電圧を超える)又は選択解除電圧(例えば、0V)を印加することによって、選択又は選択解除されるように構成される。
【0034】
図2に示すように、3DNANDメモリストリング208は、それぞれが共通のソース線214を有することができる複数のブロック204に編成することができる。幾つかの実装形態では、各ブロック204が消去動作のための基本データ単位であり、すなわち、同じブロック204上の全てのメモリセル206が同時に消去される。メモリセル206は、メモリセル206のどの行が読み出し動作及びプログラム動作の影響を受けるかを選択するワード線218を介して結合することができる。幾つかの実装形態において、各ワード線218は、プログラム動作及び読み出し動作のための基本データユニットであるメモリセル206の行220に結合される。各ワード線218は、それぞれの行220内の各メモリセル206における複数の制御ゲート(ゲート電極)と、制御ゲートを結合するゲート線とを含むことができる。
【0035】
周辺回路202は、ビット線216、ワード線218、ソース線214、SSG線215、及びDSG線213を介してメモリセルアレイ201に結合することができる。前述したように、周辺回路202は、ワード線218、ソース線214、SSG線215、及びDSG線213を介して各ターゲットメモリセル206にビット線216を介して電圧信号及び/又は電流信号を印加する及び各ターゲットメモリセル206からビット線216を介して電圧信号及び/又は電流信号を感知することによって、メモリセルアレイ201の動作を容易にするための任意の適切な回路を含むことができる。周辺回路202は、CMOS技術を使用して形成された様々なタイプの周辺回路を含むことができる。例えば、図3は、ページバッファ304、列デコーダ/ビット線ドライバ306、行デコーダ/ワード線ドライバ308、電圧生成器310、制御ロジック312、レジスタ314、インタフェース(I/F)316、及びデータバス318を含む幾つかの例示的な周辺回路202を示す。幾つかの例では、更なる周辺回路202も含まれ得ることが理解される。
【0036】
ページバッファ304は、制御ロジック312の制御信号に従って、メモリセルアレイ201から読み出された又はメモリセルアレイにプログラムされたデータをバッファリングするように構成することができる。一例では、ページバッファ304は、メモリセルアレイ201の1つの行220にプログラムされるべきプログラムデータ(書き込みデータ)の1つのページを記憶してもよい。他の例において、ページバッファ304は、データが選択されたワード線218に結合されたメモリセル206に適切にプログラムされているようにするためにプログラム検証動作も実行する。
【0037】
行デコーダ/ワード線ドライバ308は、制御ロジック312によって制御され、メモリセルアレイ201のブロック204を選択又は選択解除し、選択されたブロック204のワード線218を選択又は選択解除するように構成され得る。行デコーダ/ワード線ドライバ308は、メモリセルアレイ201を駆動するように更に構成することができる。例えば、行デコーダ/ワード線ドライバ308は、電圧生成器310から生成されたワード線電圧を使用して、選択されたワード線218に結合されたメモリセル206を駆動することができる。幾つかの実装形態において、行デコーダ/ワード線ドライバ308は、ローカルワード線及びワード線218に結合されたデコーダ及びストリングドライバ(駆動トランジスタ)を含むことができる。
【0038】
電圧生成器310は、制御ロジック312によって制御されてメモリセルアレイ201に供給されるべきワード線電圧(例えば、読み出し電圧、プログラム電圧、パス電圧、ローカル電圧、及び検証電圧)を生成するように構成され得る。幾つかの実装形態において、電圧生成器310は、以下で詳細に説明するように、異なる周辺回路202の様々なレベルで電圧を与える電圧源の一部である。本開示の範囲と一致して、幾つかの実装形態では、電圧生成器310によって、例えば行デコーダ/ワード線ドライバ308及びページバッファ304に供給される電圧は、メモリ動作を実行するのに十分な特定のレベルを上回る。例えば、ページバッファ304に供給される電圧は、3.3Vなど、2V~3.3Vであってもよく、行デコーダ/ワード線ドライバ308に供給される電圧は、3.3V~30Vなど、3.3Vより大きくてもよい。
【0039】
列デコーダ/ビット線ドライバ306は、制御ロジック312によって制御され、電圧生成器310から生成されたビット線電圧を印加することによって、1つ以上の3DNANDメモリストリング208を選択するように構成され得る。例えば、列デコーダ/ビット線ドライバ306は、読み出し動作において出力されるべきNビットのデータのセットをページバッファ304から選択するための列信号を印加することができる。
【0040】
制御ロジック312は、各周辺回路202に結合可能であり、周辺回路202の動作を制御するように構成され得る。レジスタ314は、制御ロジック312に結合可能であるとともに、状態情報、コマンド演算コード(OPコード)、及び各周辺回路202の動作を制御するためのコマンドアドレスを記憶するための状態レジスタ、コマンドレジスタ、及びアドレスレジスタを含むことができる。
【0041】
インタフェース316は、制御ロジック312に結合可能であるとともに、メモリセルアレイ201をメモリコントローラ(図示せず)とインタフェースするように構成され得る。幾つかの実装形態において、インタフェース316は、メモリコントローラ及び/又はホスト(図示せず)から受信した制御コマンドをバッファリングして制御ロジック312に中継し、制御ロジック312から受信した状態情報をメモリコントローラ及び/又はホストに中継するための制御バッファとして機能する。また、インタフェース316は、データバス318を介してページバッファ304及び列デコーダ/ビット線ドライバ306に結合可能であり、メモリコントローラ及び/又はホストから受信したプログラムデータをバッファリングしてページバッファ304に中継し、ページバッファ304から読み出したデータをメモリコントローラ及び/又はホストに中継するためのI/Oインタフェース及びデータバッファとしても機能する。幾つかの実装形態において、インタフェース316及びデータバス318は、周辺回路202のI/O回路の一部である。
【0042】
本開示の範囲と一致して、メモリデバイス200の少なくとも1つの周辺回路202は、コストを増加させることなく、高速、低リーク電流、高電圧、及び小型を同時に達成するために、平面トランジスタの代わりに3Dトランジスタを有することができる。幾つかの実装形態では、各周辺回路202内の全ての平面トランジスタが3Dトランジスタに置き換えられる。すなわち、周辺回路202は、平面トランジスタを全く有していなくてもよい。幾つかの実装形態では、本明細書に開示される3Dトランジスタの製造プロセスは平面トランジスタと互換性があるため、平面トランジスタ及び3Dトランジスタは同じプロセスフローで製造され、3Dトランジスタと平面トランジスタの両方を有するメモリ周辺回路のハイブリッド構成を達成する。すなわち、周辺回路202は、平面トランジスタを有していてもよい。例えば、1つ以上の周辺回路202は3Dトランジスタを有することができるが、他の周辺回路202は依然として平面トランジスタを有することができる。幾つかの例では、3Dトランジスタと平面トランジスタの両方が同じ周辺回路202で使用されてもよいことが理解される。例えば、図4は、本開示の幾つかの態様に係る平面トランジスタの斜視図を示し、図5は、本開示の幾つかの態様に係る3Dトランジスタの斜視図を示す。
【0043】
図4に示されるように、平面トランジスタ400は、シリコン(例えば、単結晶シリコン、c-Si)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ヒ化ガリウム(GaAs)、ゲルマニウム(Ge)、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)、又は任意の他の適切な材料を含むことができる基板402上のMOS電界効果トランジスタ(MOSFET)となり得る。半導体デバイス(例えば、平面トランジスタ400)の構成要素の空間的関係を更に示すために、図4ではx軸及びy軸が追加されることに留意されたい。基板402は、x方向(横方向又は幅方向)で横方向に延びる2つの側面(例えば、上面及び底面)を有する。本明細書で使用される場合、1つの構成要素(例えば、層又はデバイス)が半導体デバイス(例えば、平面トランジスタ400)の他の構成要素(例えば、層又はデバイス)の「上」、「上方」、又は「下方」であるかどうかは、基板がy方向において半導体デバイスの最も低い平面に位置するとき、y方向(垂直方向又は厚さ方向)において半導体デバイス(例えば、基板402)の基板に対して決定される。空間的関係を説明するための同じ概念が本開示全体にわたって適用される。
【0044】
電流漏れを低減するために、シャロートレンチアイソレーション(STI)のようなトレンチアイソレーション404が、基板402内に且つ隣接する平面トランジスタ400間に形成され得る。トレンチアイソレーション404は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又は高k誘電体(例えば、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウムなど)などの任意の適切な誘電体材料を含むことができる。幾つかの実装形態において、高k誘電体材料は、窒化ケイ素の誘電率よりも高い誘電率又はk値(k>7)を有する任意の誘電体を含む。幾つかの実装形態では、トレンチアイソレーション404が酸化ケイ素を含む。
【0045】
図4に示されるように、平面トランジスタ400は、基板402上にゲート構造408を含むこともできる。幾つかの実装形態では、ゲート構造408が基板402の上面にある。図示されていないが、ゲート構造408は、基板402上に、すなわち基板402の上面の上方で基板402の上面と接触しているゲート誘電体を含むことができる。ゲート構造408は、ゲート誘電体上に、すなわちゲート誘電体の上方でゲート誘電体と接触しているゲート電極を含むことができる。ゲート誘電体は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又は高k誘電体などの任意の適切な誘電体材料を含むことができる。幾つかの実装形態では、ゲート誘電体が酸化ケイ素、すなわちゲート酸化物を含む。ゲート電極は、ポリシリコン、金属(例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)など。)、金属化合物(例えば、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)など)、又はケイ化物などの任意の適切な導電性材料を含むことができる。幾つかの実装形態において、ゲート電極は、ドープされたポリシリコン、すなわちゲートポリを含む。
【0046】
図4に示されるように、平面トランジスタ400は、基板402内に一対のソース及びドレイン406を更に含むことができる。ソース及びドレイン406は、ホウ素(B)もしくはガリウム(Ga)などの任意の適切なP型ドーパント、又はリン(P)もしくはヒ素(As)などの任意の適切なN型ドーパントでドープされ得る。ソース及びドレイン406は、平面視においてゲート構造408によって分離され得る。言い換えれば、幾つかの実装形態によれば、ゲート構造408は、平面視においてソースとドレイン406との間に形成される。基板402内の平面トランジスタ400のチャネル410は、ゲート構造408のゲート電極に印加されるゲート電圧が平面トランジスタ400の閾値電圧を上回るとき、ゲート構造408の下方でソースとドレイン406との間に横方向で形成され得る。図4に示されるように、ゲート構造408は、チャネル410が形成され得る基板402の部分の上面(活性領域)の上方にあってこの上面と接触することができる。すなわち、幾つかの実装形態によれば、ゲート構造408は、活性領域の片側のみと接触している、すなわち基板402の上面の平面内にある。ゲート構造408は、ゲート電極とチャネル410との間にゲート誘電体(例えば、図4には示されていないゲート酸化物)を更に含む。図4には示されていないが、平面トランジスタ400は、ウェル及びスペーサなどの更なる構成要素を含んでもよいことが理解される。
【0047】
図5に示されるように、3Dトランジスタ500は、シリコン(例えば、単結晶シリコン、c-Si)、SiGe、GaAs、Ge、シリコン・オン・インシュレータSOI、又は任意の他の適切な材料を含むことができる基板502上のMOSFETとなり得る。幾つかの実装形態では、基板502が単結晶シリコンを含む。STIなどのトレンチアイソレーション504を基板502内及び隣接する3Dトランジスタ500間に形成して、電流漏れを低減することができる。トレンチアイソレーション504は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又は高k誘電体(例えば、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウムなど)などの任意の適切な誘電体材料を含むことができる。幾つかの実装形態において、高k誘電体材料は、窒化ケイ素の誘電率よりも高い誘電率又はk値(k>7)を有する任意の誘電体を含む。幾つかの実装形態では、トレンチアイソレーション404が酸化ケイ素を含む。
【0048】
図5に示されるように、平面トランジスタ400とは異なり、3Dトランジスタ500は、基板502の上方に3D半導体本体505を更に含むことができる。すなわち、幾つかの実装形態において、3D半導体本体505は、基板502の上面の上方に少なくとも部分的に延在して、3D半導体本体505の上面だけでなく、2つの側面も露出させる。図5に示されるように、例えば、3D半導体本体505は、その3つの側面を露出させるために「フィン」としても知られる3D構造であってもよい。3Dトランジスタ500の製造プロセスに関して以下に説明するように、3D半導体本体505は、基板502から形成され、したがって、幾つかの実装形態によれば、基板502と同じ半導体材料を有する。幾つかの実装形態では、3D半導体本体505が単結晶シリコンを含む。チャネルを3D半導体本体505内に形成することができるので、基板502とは対照的に、3D半導体本体505(例えば、フィン)は、3Dトランジスタ500の活性領域として見ることができる。
【0049】
図6Aは、本開示の幾つかの態様に係る、図5における3Dトランジスタ500のAA平面における断面の側面図を示す。図6Bは、本開示の幾つかの態様に係る、図5における3Dトランジスタ500のBB平面における断面の側面図を示す。図5及び図6Bに示されるように、3Dトランジスタ500は、基板502上にゲート構造508も含むことができる。ゲート構造408が活性領域の片側のみと接触している、すなわち基板402の上面の平面内にある平面トランジスタ400とは異なり、3Dトランジスタ500のゲート構造508は、活性領域の複数の側面と接触し得る、すなわち、3D半導体本体505の上面及び側面の複数の平面内にあり得る。言い換えれば、3Dトランジスタ500の活性領域、すなわち3D半導体本体505は、ゲート構造508によって少なくとも部分的に取り囲まれ得る。
【0050】
ゲート構造508は、例えば、3D半導体本体505の上面及び2つの側面に接触して、3D半導体本体505の上にわたってゲート誘電体602を含むことができる。ゲート構造508は、ゲート誘電体602の上にわたってゲート誘電体602と接触するゲート電極604を含むこともできる。ゲート誘電体602は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又は高k誘電体などの任意の適切な誘電体材料を含むことができる。幾つかの実装形態において、ゲート誘電体602は酸化ケイ素、すなわちゲート酸化物を含む。ゲート電極604は、ポリシリコン、金属(例えば、W、Cu、Alなど)、金属化合物(例えば、TiN、TaNなど)、又はケイ化物などの任意の適切な導電性材料を含むことができる。幾つかの実装形態において、ゲート電極604は、ドープされたポリシリコン、すなわちゲートポリを含む。
【0051】
図5及び図6Aに示されるように、3Dトランジスタ500は、基板502内に一対のソース及びドレイン506(ドープ領域、別名、ソース電極及びドレイン電極)を更に含むことができる。ソース及びドレイン506は、BもしくはGaなどの任意の適切なP型ドーパント、又はPもしくはArなどの任意の適切なN型ドーパントでドープすることができる。ソース及びドレイン506は、平面視においてゲート構造508によって分離され得る。言い換えれば、幾つかの実装形態によれば、ゲート構造508は、平面視においてソースとドレイン506との間に形成される。その結果、ゲート構造508のゲート電極604に印加されるゲート電圧が3Dトランジスタ500の閾値電圧を上回るとき、3D半導体本体505内の3Dトランジスタ500の複数のチャネルを、ゲート構造508によって取り囲まれたソースとドレイン506との間に横方向で形成することができる。基板402の上面に単一のチャネルのみを形成することができる平面トランジスタ400とは異なり、3Dトランジスタ500では、3D半導体本体505の上面及び側面に複数のチャネルを形成することができる。幾つかの実装形態では、3Dトランジスタ500がマルチゲートトランジスタを含む。すなわち、単一のゲートのみを含む平面トランジスタ400とは異なり、3D半導体本体505の3D構造と、3D半導体本体505の複数の側面を取り囲むゲート構造508とに起因して、3Dトランジスタ500は、3D半導体本体505の複数の側面に複数のゲートを有することができる。結果として、平面トランジスタ400と比較して、3Dトランジスタ500は、より小さいサブスレッショルド振れを伴ってより良好なチャネル制御を達成するために、より大きいゲート制御領域を有することができる。オフ状態の間、チャネルは完全に空乏化しているので、3Dトランジスタ500のリーク電流(Ioff)を大幅に低減することができる。一方、平面トランジスタ400と同じ電気的性能(例えば、チャネル制御、サブスレッショルド振れ、及び/又はリーク電流)を依然として維持しながら、3Dトランジスタ500の寸法を平面トランジスタ400から大幅に縮小することができる。
【0052】
前述したように、3Dトランジスタ(例えば、FinFET)は、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイス(例えば、マイクロプロセッサ)にも使用されるが、ロジックデバイスとメモリ周辺回路との間のトランジスタの要件が異なるため、3Dトランジスタ500の設計がロジックデバイスに使用される3Dトランジスタには見られない固有の特徴を呈し得ることが理解される。材料の観点から、幾つかの実装形態では、HKMG(すなわち、ゲート誘電体に関しては高k誘電体、ゲート電極に関しては金属)を使用する先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイス内の3Dトランジスタ(例えば、FinFET)とは異なり、メモリ周辺回路内の3Dトランジスタ500は、製造コスト及び複雑さを低減するためにHKMGの代わりにゲートポリ及びゲート酸化物を使用する。
【0053】
トランジスタ寸法の観点から、メモリ周辺回路内の3Dトランジスタ500は、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイス(例えば、マイクロプロセッサ)の同じ傾向に従って縮小することができない。寸法の違いにより、3Dトランジスタ500を、一般的には使用されず且つ先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイス内の3Dトランジスタ(例えば、FinFET)にとって望ましくないより高い電圧(例えば3.3V以上)で使用することが可能になる。寸法の差は、メモリ周辺回路内の3Dトランジスタ500の製造コスト及び複雑さを大幅に低減することもできる。
【0054】
例えば、幾つかの実装形態では、図6Bに示されるように、3D半導体本体505の幅(W)は10nmよりも大きい。例えば、3D半導体本体505の幅は、30nm~1,000nm(例えば、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、200nm、300nm、400nm、500nm、600nm、700nm、800nm、900nm、1,000nm、これらの値のいずれかによって下端により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3Dトランジスタ500の幅は、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の幅よりも大幅に大きくてもよい(例えば、1倍以上、又は1桁以上大きい大きさであってもよい)。
【0055】
幾つかの実装形態では、図6Bに示されるように、3D半導体本体505の高さ(H)は、40nmよりも大きい。例えば、3D半導体本体505の高さは、50nm~1,000nm(例えば、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、200nm、300nm、400nm、500nm、600nm、700nm、800nm、900nm、1,000nm、これらの値のいずれかによって下端により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3Dトランジスタ500の高さは、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の高さよりも大幅に大きくてもよい(例えば、1倍以上、又は1桁以上大きい大きさであってもよい)。
【0056】
幾つかの実装形態では、図6Bに示されるように、ゲート誘電体602の厚さ(T)は1.8nmより大きい。例えば、ゲート誘電体602の厚さは、2nm~100nm(例えば、2nm、3nm、4nm、5nm、6nm、7nm、8nm、9nm、10nm、20nm、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、これらの値のいずれかによって下端により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。ゲート誘電体602の厚さは、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の厚さよりも大幅に大きくてもよい(例えば、1倍以上、又は1桁以上大きい大きさであってもよい)。結果として、より厚いゲート誘電体602を用いて、3Dトランジスタ500は、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)よりも高い電圧(例えば3.3V以上)を維持することができる。
【0057】
幾つかの実装形態では、図6Aに示されるように、3Dトランジスタ500のチャネル長(L)は30nmより大きい。例えば、3Dトランジスタ500のチャネル長は、50nm~1,500nm(例えば、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、200nm、300nm、400nm、500nm、600nm、700nm、800nm、900nm、1,000nm、1,100nm、1,200nm、1,300nm、1,400nm、1,500nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3Dトランジスタ500のチャネル長は、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)のチャネル長よりも大幅に大きくてもよい(例えば、1倍以上、又は1桁以上大きい大きさであってもよい)。
【0058】
図5図6A、及び図6Bに示されないが、3Dトランジスタ500がウェル及びスペーサなどの更なる構成要素を含むことができることが理解される。キャリア移動度を高めるために、ソース及びドレインにGaAs又はSiGe(別名、歪み要素)を含むストレッサを含む又はチャネルに歪みを加えるために歪みシリコン技術を使用する先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)とは異なり、3Dトランジスタ500は、ソース及びドレイン506にストレッサを含まなくてもよく、及び/又はその比較的大きい寸法に起因して、並びに製造の複雑さ及びコストを低減するために、3D半導体本体505内に歪み半導体材料を使用しなくてもよいことも理解される。
【0059】
図5図6A、及び図6Bが、メモリ周辺回路で使用することができる3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の一例を示しており、ゲートオールアラウンド(GAA)FETなどの任意の他の適切な3Dトランジスタもメモリ周辺回路で使用できることも更に理解される。例えば、図7A図7Iは、本開示の様々な態様に係る、様々な3Dトランジスタの断面の側面図を示す。図5図6A、及び図6Bにおける3Dトランジスタ500と同様に、図7A図7Iにおける3Dトランジスタは、基板の上方の3D半導体本体と3D半導体本体の2つ以上の側面と接触するゲート構造とを有するマルチゲートトランジスタとなり得る。ゲート構造は、ゲート誘電体及びゲート電極を含むことができる。例えば、図7A図7B図7Cは、それぞれがダブルゲートトランジスタと見なされるゲートオールアラウンド(GAA)シリコン・オン・ナッシング(SON)トランジスタ、マルチプル・インディペンデント・ゲートFET(MIGET)、FinFETをそれぞれ示す。例えば、図7D図7E図7Fは、それぞれがトリプルゲートトランジスタと見なされる、トリゲートFET、フリーゲートFET、Ω-FETを示す。例えば、図7G図7H図7Iは、それぞれがサラウディングゲートトランジスタと見なされる、クワドループルゲートFET、円筒型FET、マルチブリッジ/積層ナノワイヤFETを示す。図7A図7Iから分かるように、側面図における3D半導体本体の断面は、正方形、長方形(又は台形)、円形(又は楕円形)、又は任意の他の適切な形状を有することができる。本開示の範囲と一致して、それらの断面の円形又は楕円形の形状を有する3D半導体本体に関して、3D半導体本体は、ゲート構造が3D半導体本体の2つ以上の側面と接触するように、依然として複数の側面を有すると考えることができることが理解される。幾つかの例では、複数の3Dトランジスタ(例えば、複数のFinFET)は、単一の3D半導体本体(例えば、フィン)を共有してもよく、すなわち、単一の3D半導体本体上に形成されてもよいことが理解される。例えば、複数のFinFETが同じフィン上に並列に配置されてもよく、FinFETを分散させるために同じフィンを共有する複数のFinFETの間に形成されるいかなるトレンチアイソレーション(例えば、STI)も存在しなくてもよい。
【0060】
図1A及び図1Bに関して前述したように、3Dトランジスタ500は、メモリセルアレイを有する第1の半導体構造102と接合された第2の半導体構造104の周辺回路におけるトランジスタの一例であってもよい。例えば、図8Aは、幾つかの実装形態に係る、典型的な3Dメモリデバイス800の断面の側面図を示す。図8Aは、例示のみを目的としており、実際には必ずしも実際のデバイス構造(例えば、相互接続)を反映していない場合があることが理解される。図1Aに関して前述した3Dメモリデバイス100の一例として、3Dメモリデバイス800は、第1の半導体構造802と、第1の半導体構造802上にわたって積層された第2の半導体構造804とを含む接合チップである。幾つかの実装形態によれば、第1及び第2の半導体構造802及び804は、それらの間の接合界面806で接合される。図8Aに示されるように、第1の半導体構造802は、シリコン(例えば、単結晶シリコン、c-Si)、SiGe、GaAs、Ge、SOI、又は任意の他の適切な材料を含むことができる基板808を含むことができる。
【0061】
第1の半導体構造802は、基板808の上方にデバイス層810を含むことができる。幾つかの実装形態において、デバイス層810は、第1の周辺回路812(例えば、ページバッファ304、ワード線ドライバ308、並びに/又はI/O回路316及び318)と、第2の周辺回路814(例えば、制御ロジック312、レジスタ314など)とを含む。幾つかの実装形態では、第1の周辺回路812が複数の3Dトランジスタ816(例えば、3Dトランジスタ500に対応する)を含み、第2の周辺回路814が複数の平面トランジスタ818(例えば、平面トランジスタ400に対応する)を含む。トレンチアイソレーション860及び862(例えば、STI)並びにドープ領域(例えば、トランジスタ816及び818のウェル、ソース、及びドレイン)を基板808上又は基板808中に形成することもできる。幾つかの実装形態では、トレンチアイソレーション860が、基板808上に、横方向で隣接する2つの3Dトランジスタ816間にあり、トレンチアイソレーション862が、基板808内へと、平面視において横方向に隣接する2つの平面トランジスタ818間で延在する。幾つかの実装形態において、トレンチアイソレーション862及びトレンチアイソレーション860は、それぞれ平面トランジスタ818及び3Dトランジスタ816という異なるタイプのトランジスタを分離するため、異なる深さ(例えば、その底面がy方向において異なる平面内にある)を有する。例えば、図8Aに示されるように、トレンチアイソレーション862は、トレンチアイソレーション860よりも深い深さを有してもよい。異なる製造プロセスに応じて、幾つかの例では、トレンチアイソレーション862及びトレンチアイソレーション860が同じ深さ(例えば、その底面がy方向において同じ平面内にある)を有することが理解される。
【0062】
幾つかの実装形態において、第1の半導体構造802は、周辺回路812及び814との間で電気信号を転送するためにデバイス層810の上方に相互接続層820を更に含む。相互接続層820は、横方向相互接続線及び垂直相互接続アクセス(VIA)接点を含む、複数の相互接続(本明細書では「接点」とも呼ばれる)を含むことができる。本明細書で使用される「相互接続」という用語は、ミドル-エンド-オブ線(MEOL)相互接続及びバック-エンド-オブ線(BEOL)相互接続などの任意の適切なタイプの相互接続を広く含むことができる。相互接続層820は、相互接続線及びビア接点が形成し得る1つ以上の層間誘電体(ILD)層(「金属間誘電体(IMD)層」としても知られる)を更に含むことができる。すなわち、相互接続層820は、複数のILD層内に相互接続線及びビア接点を含むことができる。幾つかの実装形態において、デバイス層810内のデバイスは、相互接続層820内の相互接続を介して互いに結合される。例えば、周辺回路812は、相互接続層820を介して周辺回路814に結合されてもよい。
【0063】
図8Aに示されるように、第1の半導体構造802は、接合界面806において且つ相互接続層820及びデバイス層810の上方に接合層822を更に含むことができる。接合層822は、複数の接合接点824と、接合接点824を電気的に絶縁する誘電体とを含むことができる。接合接点824は、導電性材料を含むことができる。接合層822の残りの領域は、誘電材料で形成することができる。接合接点824及び接合層822内の周囲の誘電体は、ハイブリッド接合のために使用することができる。同様に、図8Aに示されるように、第2の半導体構造804は、接合界面806に及び第1の半導体構造802の接合層822の上方に接合層826を含むこともできる。接合層826は、複数の接合接点828と、接合接点828を電気的に絶縁する誘電体とを含むことができる。接合接点828は、導電性材料を含むことができる。接合層826の残りの領域は、誘電材料で形成することができる。接合接点828及び接合層826内の周囲の誘電体は、ハイブリッド接合のために使用することができる。幾つかの実装形態によれば、接合接点828は接合界面806で接合接点824と接触している。
【0064】
第2の半導体構造804は、接合界面806において対面方式で第1の半導体構造802の上に接合され得る。幾つかの実装形態において、接合界面806は、直接接合技術(例えば、はんだ又は接着剤などの中間層を使用せずに表面間の接合を形成する)であって金属-金属接合及び誘電体-誘電体接合を同時に得ることができるハイブリッド接合(「金属/誘電体ハイブリッド接合」としても知られる)の結果として、接合層822及び826間に配置される。幾つかの実装形態において、接合界面806は、接合層822及び826が直面されて接合される場所である。実際には、接合界面806は、第1の半導体構造802の接合層822の上面及び第2の半導体構造804の接合層826の底面を含む特定の厚さを有する層となり得る。
【0065】
幾つかの実装形態において、第2の半導体構造804は、電気信号を転送するために接合層826の上方に相互接続層830を更に含む。相互接続層830は、MEOL相互接続及びBEOL相互接続などの複数の相互接続を含むことができる。幾つかの実装形態において、相互接続層830における相互接続は、ビット線、ビット線接点、及びワード線接点などのローカル相互接続も含む。相互接続層830は、相互接続線及びビア接点が形成し得る1つ以上のILD層を更に含むことができる。幾つかの実装形態では、第1の周辺回路812がページバッファ304であり、第1の周辺回路812の3Dトランジスタ816が第2の半導体構造804のビット線に結合される。幾つかの実装形態では、第1の周辺回路812がワード線ドライバ308であり、第1の周辺回路812の3Dトランジスタ816が第2の半導体構造804のワード線(例えば、導電層834)に結合される。
【0066】
幾つかの実装形態において、第2の半導体構造804は、メモリセルが相互接続層830及び接合層826の上方に3DNANDメモリストリング838のアレイの形態で設けられるNANDフラッシュメモリデバイスを含む。幾つかの実装形態によれば、各3DNANDメモリストリング838は、それぞれが導電層834及び誘電体層836を含む複数の対を通じて垂直に延在する。積層されて交互配置された導電層834及び誘電体層836は、本明細書ではスタック構造、例えばメモリスタック832とも呼ばれる。幾つかの実装形態によれば、メモリスタック832内の交互配置された導電層834及び誘電体層836は垂直方向で交互になる。各導電層834は、接着層及びゲート誘電体層によって取り囲まれたゲート電極(ゲート線)を含むことができる。スタック導電層834のゲート電極は、ワード線として横方向に延在し、メモリスタック832の1つ以上の階段構造で終端することができる。
【0067】
幾つかの実装形態において、各3DNANDメモリストリング838は、半導体チャネル及びメモリ膜を含む「電荷トラップ」タイプのNANDメモリストリングである。幾つかの実装形態において、半導体チャネルは、アモルファスシリコン、ポリシリコン、又は単結晶シリコンなどのシリコンを含む。幾つかの実装形態において、メモリ膜は、トンネル層、ストレージ層(「電荷トラップ/ストレージ層」としても知られる)、及びブロッキング層を含む複合誘電体層である。各3DNANDメモリストリング838は、円柱形状(例えば、ピラー形状)を有することができる。幾つかの実装形態によれば、メモリ膜の半導体チャネル、トンネル層、ストレージ層、及びブロッキング層は、この順序でピラーの中心から外面に向かう方向に沿って配置される。幾つかの実装形態において、3DNANDメモリストリング838は、複数の制御ゲート(それぞれがワード線の一部である)を更に含む。メモリスタック832内の各導電層834は、3DNANDメモリストリング838の各メモリセルの制御ゲートとして機能することができる。
【0068】
幾つかの実装形態において、第2の半導体構造804は、メモリスタック832及び3DNANDメモリストリング838の上方に配置された半導体層848を更に含む。半導体層848は、その上にメモリスタック832及び3DNANDメモリストリング838が形成される薄くされた基板となり得る。幾つかの実装形態では、半導体層848が単結晶シリコンを含む。半導体層848は、絶縁及びドープ領域(例えば、図示されていないが、3DNANDメモリストリング838のためのアレイ共通ソース(ACS)として機能する)を含むこともできる。3DNANDメモリストリング838は、「電荷トラップ」タイプの3DNANDメモリストリングに限定されず、他の例では「フローティングゲート」タイプの3DNANDメモリストリングであってもよいことが理解される。半導体層848は、「フローティングゲート」タイプの3DNANDメモリストリングのソースプレートとしてポリシリコンを含むことができる。
【0069】
図8Aに示されるように、第2の半導体構造804は、半導体層848の上方にパッドアウト相互接続層850を更に含むことができる。パッドアウト相互接続層850は、1つ以上のILD層に相互接続、例えば接触パッド852を含むことができる。パッドアウト相互接続層850及び相互接続層830は、半導体層848の両側に形成され得る。幾つかの実装形態において、パッドアウト相互接続層850内の相互接続は、例えばパッドアウト目的のために、3Dメモリデバイス800と外部回路との間で電気信号を転送することができる。幾つかの実装形態において、第2の半導体構造804は、パッドアウト相互接続層850と相互接続層830及び820とを電気的に接続するために半導体層848を通じて延在する1つ以上の接点854を更に含む。結果として、周辺回路812及び814は、相互接続層830及び820並びに接合接点828及び824を介して3DNANDメモリストリング838のアレイに結合され得る。すなわち、3DNANDメモリストリング838のアレイは、接合界面806を横切って3Dトランジスタ816及び平面トランジスタ818に結合され得る。更に、周辺回路812及び814並びに3DNANDメモリストリング838のアレイは、接点854及びパッドアウト相互接続層850を介して外部回路に結合され得る。
【0070】
図8Bは、本開示の幾つかの態様に係る、他の典型的な3Dメモリデバイス801の断面を示す。図8Bは、例示のみを目的としており、実際には必ずしも実際のデバイス構造(例えば、相互接続)を反映していない場合があることが理解される。図1Bに関連して前述した3Dメモリデバイス101の一例として、3Dメモリデバイス801は、第2の半導体構造803と、第2の半導体構造803上にわたって積層された第1の半導体構造805とを含む接合チップである。図8Aで前述した3Dメモリデバイス800と同様に、3Dメモリデバイス801は、第1の半導体構造805及び第2の半導体構造803が別々に形成されて接合界面807において対面方式で接合される接合チップの一例に相当する。3Dメモリデバイス800及び801の両方における同様の構造(例えば、材料、製造プロセス、機能など)の詳細は、以下では繰り返されないことが理解される。
【0071】
第2の半導体構造803は、基板809と、基板809の上方に交互配置された導電層813及び誘電体層815を含むメモリスタック811とを含むことができる。幾つかの実装形態において、3DNANDメモリストリング817のアレイはそれぞれ、基板809の上方のメモリスタック811内の交互配置された導電層813及び誘電体層815を通って垂直に延在する。各3DNANDメモリストリング817は、半導体チャネル及びメモリ膜を含むことができる。3DNANDメモリストリング817は、「電荷トラップ」タイプの3DNANDメモリストリング又は「フローティングゲート」タイプの3DNANDメモリストリングとなり得る。
【0072】
幾つかの実装形態において、第2の半導体構造803は、3DNANDメモリストリング817との間で電気信号を転送するために、メモリスタック811及び3DNANDメモリストリング817の上方に相互接続層827も含み、相互接続層827は、相互接続線及びビア接点を含む、複数の相互接続を含むことができる。幾つかの実装形態において、相互接続層827内の相互接続は、ビット線、ビット線接点及びワード線接点などのローカル相互接続も含む。幾つかの実装形態において、第2の半導体構造803は、接合界面807における相互接続層827及びメモリスタック811の上方の接合層829と、3DNANDメモリストリング817とを更に含む。接合層829は、複数の接合接点855と、接合接点855を取り囲んで電気的に絶縁する誘電体とを含むことができる。
【0073】
図8Bに示されるように、第1の半導体構造805は、接合界面807において接合層829の上方に他の接合層851を有する。接合層851は、複数の接合接点853と、接合接点853を取り囲んで電気的に絶縁する誘電体とを含むことができる。幾つかの実装形態によれば、接合接点853は、接合界面807で接合接点855と接触している。幾つかの実装形態において、第1の半導体構造805は、電気信号を転送するために接合層851の上方に相互接続層857も含む。相互接続層857は、相互接続線及びビア接点を含む、複数の相互接続を含むことができる。
【0074】
第1の半導体構造805は、相互接続層857及び接合層851の上方にデバイス層831を更に含むことができる。幾つかの実装形態において、デバイス層831は、第1の周辺回路835(例えば、ページバッファ304、ワード線ドライバ308、並びに/又はI/O回路316及び318)と、第2の周辺回路837(例えば、制御ロジック312、レジスタ314など)とを含む。幾つかの実装形態では、周辺回路835が複数の3Dトランジスタ839(例えば、3Dトランジスタ500に対応する)を含み、周辺回路837が複数の平面トランジスタ841(例えば、平面トランジスタ400に対応する)を含む。トレンチアイソレーション861及び863(例えば、STI)並びにドープ領域(例えば、トランジスタ839及び841のウェル、ソース、及びドレイン)は、半導体層833(例えば、薄くされた基板)上又は半導体層833中に形成され得る。幾つかの実装形態において、トレンチアイソレーション861は、半導体層833の下方に、横方向で隣接する2つの3Dトランジスタ839間にあり、トレンチアイソレーション863は、半導体層833内へと、平面視においてに横方向に隣接する2つの平面トランジスタ841間で延在する。幾つかの実装形態において、トレンチアイソレーション861及びトレンチアイソレーション863は、それぞれ平面トランジスタ841及び3Dトランジスタ839という異なるタイプのトランジスタを分離するため、異なる深さ(例えば、その上面がy方向において異なる平面内にある)を有する。例えば、図8Bに示されるように、トレンチアイソレーション863は、トレンチアイソレーション861よりも深い深さを有することができる。異なる製造プロセスに応じて、幾つかの例では、トレンチアイソレーション863及びトレンチアイソレーション861が同じ深さ(例えば、その上面がy方向において同じ平面内にある)を有することが理解される。
【0075】
幾つかの実装形態では、第1の周辺回路835がページバッファ304であり、第1の周辺回路835の3Dトランジスタ839が第2の半導体構造803のビット線に結合される。幾つかの実装形態では、第1の周辺回路835がワード線ドライバ308であり、第1の周辺回路835の3Dトランジスタ839が第2の半導体構造803のワード線(例えば、導電層834)に結合される。
【0076】
幾つかの実装形態において、第1の半導体構造805は、デバイス層831の上方に配置された半導体層833を更に含む。半導体層833は、周辺回路835及び837の上方で周辺回路835及び837と接触することができる。半導体層833は、トランジスタ839及び841がその上に形成される薄くされた基板となり得る。幾つかの実装形態では、半導体層833が単結晶シリコンを含む。半導体層833は、絶縁及びドープ領域を含むこともできる。
【0077】
図8Bに示されるように、第1の半導体構造805は、半導体層833の上方にパッドアウト相互接続層843を更に含むことができる。パッドアウト相互接続層843は、1つ以上のILD層に相互接続、例えば接触パッド845を含むことができる。幾つかの実装形態において、パッドアウト相互接続層843内の相互接続は、例えばパッドアウト目的のために、3Dメモリデバイス801と外部回路との間で電気信号を転送することができる。幾つかの実装形態において、第1の半導体構造805は、パッドアウト相互接続層843と相互接続層857及び827とを結合するために半導体層833を通じて延在する1つ以上の接点847を更に含む。結果として、周辺回路835及び837は、相互接続層857及び827並びに接合接点853及び855を介して3DNANDメモリストリング817のアレイに結合することもできる。すなわち、3DNANDメモリストリング817のアレイは、接合界面807を横切って3Dトランジスタ839及び平面トランジスタ841に結合され得る。更に、周辺回路835及び837並びに3DNANDメモリストリング817のアレイは、接点847及びパッドアウト相互接続層843を介して外部回路に電気的に接続され得る。
【0078】
前述したように、半導体構造102内のメモリセルアレイは、図8A及び図8Bに示されるようなNANDフラッシュメモリセルアレイに限定されず、DRAMセルアレイなどの任意の他の適切なメモリセルアレイを含むことができる。例えば、図8Cは、本開示の幾つかの態様に係る、他の典型的な3Dメモリデバイス899の断面を示す。図8Cは、例示のみを目的としており、実際には必ずしも実際のデバイス構造(例えば、相互接続)を反映していない場合があることが理解される。3Dメモリデバイス899は、NANDメモリストリング838のアレイとは対照的にメモリセルアレイがDRAMセル890のアレイを含むことを除き、図8Aの3Dメモリデバイス800と同様である。3Dメモリデバイス800及び899の両方における同様の構造(例えば、第1の半導体構造802の材料、製造プロセス、機能等)の詳細は、以下では繰り返されないことが理解される。
【0079】
図8Cに示されるように、第2の半導体構造804は、接合界面806において対面方式で3Dトランジスタ816を含む第1の半導体構造802の上に接合され得る。幾つかの実装形態において、接合界面806は、ハイブリッド接合の結果として接合層822,826間に配置される。
【0080】
幾つかの実装形態において、半導体デバイス899の第2の半導体構造804は、DRAMセル890との間で電気信号を転送するために、接合層826の上方に相互接続層830を更に含む。相互接続層830は、MEOL相互接続及びBEOL相互接続などの複数の相互接続を含むことができる。幾つかの実装形態において、相互接続層830内の相互接続は、ビット線接点及びワード線接点などのローカル相互接続も含む。相互接続層830は、相互接続線及びビア接点が形成し得る1つ以上のILD層を更に含むことができる。
【0081】
半導体デバイス899の第2の半導体構造804は、相互接続層830及び接合層826の上方にデバイス層881を更に含むことができる。幾つかの実施形態において、デバイス層881は、相互接続層830及び接合層826の上方にDRAMセル890のアレイを含む。幾つかの実施形態において、各DRAMセル890は、DRAM選択トランジスタ886及びコンデンサ888を含む。DRAMセル890は、1つのトランジスタ及び1つのコンデンサから成る1T1Cセルとなり得る。DRAMセル890は、2T1Cセル、3T1Cセルなどの任意の適切な構成であってもよいことが理解される。幾つかの実装形態では、DRAM選択トランジスタ886が半導体層848「上」に形成され、この場合、DRAM選択トランジスタ886の全体又は一部は半導体層848内に(例えば、半導体層848の上面の下方)及び/又は半導体層848上に直接に形成される。分離領域(例えば、STI)及びドープ領域(例えば、DRAM選択トランジスタ886のソース領域及びドレイン領域)も半導体層848内に形成され得る。幾つかの実装形態において、コンデンサ888は、DRAM選択トランジスタ886の下方に配置される。各コンデンサ888は、幾つかの実装形態によれば、その一方がそれぞれのDRAM選択トランジスタ886の一方のノードに電気的に接続される2つの電極を含む。幾つかの実装形態によれば、各DRAM選択トランジスタ886の他のノードは、DRAMのビット線880に結合される。各コンデンサ888の他の電極は、共通プレート882、例えば共通グランドに結合され得る。DRAMセル890の構造及び構成は、図8Cの例に限定されず、任意の適切な構造及び構成を含み得ることが理解される。例えば、コンデンサ888は、平面コンデンサ、スタックコンデンサ、マルチフィンコンデンサ、シリンダコンデンサ、トレンチコンデンサ、又は基板コンデンサであってもよい。
【0082】
幾つかの実装形態において、第2の半導体構造804は、デバイス層881の上方に配置された半導体層848を更に含む。半導体層848は、DRAMセル890のアレイの上方で該アレイと接触することができる。半導体層848は、DRAM選択トランジスタ886がその上に形成される薄くされた基板となり得る。幾つかの実装形態では、半導体層848が単結晶シリコンを含む。幾つかの実装形態において、半導体層848は、ポリシリコン、アモルファスシリコン、SiGe、GaAs、Ge、又は任意の他の適切な材料を含むことができる。半導体層848は、分離領域及びドープ領域(例えば、DRAM選択トランジスタ886のソース及びドレインとして)を含むこともできる。
【0083】
前述したように、ロジックデバイスとは異なり、3DNANDフラッシュメモリなどのメモリデバイスは、特に高度なCMOS技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイス(例えば、マイクロプロセッサ)には適していないが、メモリ動作に必要なより高い電圧(例えば、3.3V以上)を含む、異なるメモリ周辺回路に供給される広範囲の電圧を必要とする。例えば、図9は、本開示の幾つかの態様に係る、様々な電圧が供給される周辺回路のブロック図を示す。幾つかの実装形態において、メモリデバイス(例えば、メモリデバイス200)は、低い低電圧(LLV)源901、低電圧(LV)源903、及び高電圧(HV)源905を含み、これらのそれぞれは、それぞれのレベル(Vdd1、Vdd2、又はVdd3、この場合、Vdd1<Vdd2<Vdd3)の電圧を供給するように構成される。各電圧源901,903又は905は、外部電源(例えば、バッテリ)から適切なレベルの電圧入力を受けることができる。また、各電圧源901,903又は905は、外部電圧入力をそれぞれのレベル(Vdd1、Vdd2又はVdd3)に変換し、対応する電力レールを介してそれぞれのレベル(Vdd1、Vdd2又はVdd3)の電圧を維持及び出力するための電圧変換器及び/又は電圧レギュレータを含むこともできる。幾つかの実装形態において、メモリデバイス200の電圧生成器310は、電圧源901,903、及び905の一部である。
【0084】
幾つかの実装形態において、LLV源901は、0.9V~2.0V(例えば、0.9V、0.95V、1V、1.05V、1.1V、1.15V、1.2V、1.25V、1.3V、1.35V、1.4V、1.45V、1.5V、1.55V、1.6V、1.65V、1.7V、1.75V、1.8V、1.85V、1.9V、1.95V、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)の電圧を供給するように構成される。一例では、電圧が1.2Vである。幾つかの実装形態において、LV源903は、2V~3.3V(例えば、2V、2.1V、2.2V、2.3V、2.4V、2.5V、2.6V、2.7V、2.8V、2.9V、3V、3.1V、3.2V、3.3V、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)の電圧を供給するように構成される。一例では、電圧が3.3Vである。幾つかの実装形態において、HV源905は、3.3Vを超える電圧を供給するように構成される。一例において、電圧は、5V~30V(例えば、5V、6V、7V、8V、9V、10V、11V、12V、13V、14V、15V、16V、17V、18V、19V、20V、21V、22V、23V、24V、25V、26V、27V、28V、29V、30V、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)である。HV源905、LV源903、及びLLV源901に関して前述した電圧範囲は、例示目的のためのものであり、非限定的であり、任意の他の適切な電圧範囲がHV源905、LV源903、及びLLV源901によって供給され得ることが理解される。それにもかかわらず、少なくともLV源903及びHV源905(例えば、2V以上)によって供給される電圧レベルは、高度CMOS技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイス内の3Dトランジスタ(例えば、FinFET)には適していない可能性がある。
【0085】
それらの適切な電圧レベル(Vdd1、Vdd2、又はVdd3)に基づいて、メモリ周辺回路(例えば、周辺回路202)は、LLV源901、LV源903、及びHV源905にそれぞれ結合され得るLLV回路902、LV回路904、及びHV回路906に分類することができる。幾つかの実装形態では、HV回路906が1つ以上のドライバを含み、該ドライバは、ワード線、ビット線、SSG線、DSG線、ソース線などを介してメモリセルアレイ(例えば、メモリセルアレイ201)に結合されるとともに、メモリ動作(例えば、読み出し、プログラム、又は消去)を実行するときに、ワード線、ビット線、SSG線、DSG線、ソース線などに適切なレベルの電圧を印加することによってメモリセルアレイを駆動するように構成される。一例において、HV回路906は、プログラム動作中にワード線に例えば5V~30Vの範囲内のプログラム電圧(Vprog)又はパス電圧(Vpass)を印加するワード線ドライバ(例えば、行デコーダ/ワード線ドライバ308)を含むことができる。他の例において、HV回路906は、消去動作中にビット線に例えば5V~30Vの範囲の消去電圧(Veras)を印加するビット線ドライバ(例えば、列デコーダ/ビット線ドライバ306)を含んでもよい。幾つかの実装形態において、LV回路904は、メモリセルアレイから読み出された又はメモリセルアレイにプログラムされたデータをバッファリングするように構成されたページバッファ(例えば、ページバッファ304)を含む。例えば、ページバッファには、LV源903によって、例えば3.3Vの電圧が供給され得る。幾つかの実装形態において、LLV回路902は、メモリセルアレイをメモリコントローラとインタフェースするように構成されたI/O回路(例えば、インタフェース316及び/又はデータバス318)を含む。例えば、I/O回路には、LLV源901によって、例えば1.2Vの電圧が供給されてもよい。
【0086】
LLV回路902、LV回路904、又はHV回路906のうちの少なくとも1つは、本明細書に開示される3Dトランジスタ(例えば、3Dトランジスタ500)を含むことができる。幾つかの実装形態において、LLV回路902、LV回路904、及びHV回路906のそれぞれは、3Dトランジスタを含む。幾つかの実装形態では、LLV回路902及びLV回路904のそれぞれが3Dトランジスタを含み、一方、HV回路906は本明細書に開示される平面回路(例えば、平面トランジスタ400)を含む。更に、LLV回路902、LV回路904、又はHV回路906は、図8A図8Cにおいて周辺回路812,814,835及び837として本明細書に開示される任意の適切な組み合わせの3Dトランジスタ及び/又は平面トランジスタを伴って実装され得る。
【0087】
本開示の範囲と一致して、LLV回路902、LV回路904、及びHV回路906でそれぞれ使用されるのに適した3Dトランジスタの様々な形態を以下に詳細に説明する。本開示の幾つかの態様によれば、図10に示されるように、メモリデバイス200のLLV回路902は、例えば、インタフェース316及びデータバス318を含むI/O回路によって表され得る。I/O回路は、メモリセルアレイ201をメモリコントローラとインタフェースするように構成され得る。幾つかの実装形態では、I/O回路に、LLV源901によって0.9V~2.0V、例えば1.2Vの電圧が供給される。
【0088】
図11A及び図11Bは、本開示の幾つかの態様に係る、図10のI/O回路における3Dトランジスタ1100の斜視図及び側面図をそれぞれ示す。3Dトランジスタ1100は、図5図6A、及び図6Bにおける3Dトランジスタ500の一例であってもよく、詳細に後述するように、I/O回路又は任意の他の適切なLLV回路902の特定の要件を満たすように設計される。図11Bは、図11Aの3Dトランジスタ1100のBB面での断面の側面図を示す。図11A及び図11Bに示されるように、3Dトランジスタ1100は、基板1102の上方の3D半導体本体1104と、3D半導体本体1104の複数の側面(例えば、上面及び両側面)に接触するゲート構造1108とを含むことができる。3Dトランジスタ1100は、例えば、図7A図7Iに示されるように、任意の適切なマルチゲートトランジスタであってもよいことが理解される。幾つかの実装形態において、ゲート構造1108は、3D半導体本体1104の複数の側面と接触するゲート誘電体1107と、ゲート誘電体1107と接触するゲート電極1109とを含む。図11A及び図11Bに示されるように、ゲート構造1108(例えば、ゲート電極1109)の上面は湾曲している。
【0089】
図11A及び図11Bに示されるように、3Dトランジスタ1100は、平面視においてゲート構造1108によって分離された3D半導体本体1104内のソース及びドレイン1106の対を含むことができる。図11Bに示されるように、トレンチアイソレーション1103(例えば、STI)を基板1102内に形成することができ、それによって、ゲート構造1108をトレンチアイソレーション1103上に形成することができる。幾つかの実装形態において、トレンチアイソレーション1103は、リーク電流を低減するために、隣接する3Dトランジスタ1100間に横方向でも形成される。説明を容易にするために、トレンチアイソレーション1103は、図11Bには示されるが、図11Aには示されないことが理解される。また、3Dトランジスタ1100は、ウェル及びスペーサなどの図11A及び図11Bに示されない更なる構成要素を含んでもよいことも理解される。
【0090】
メモリデバイス200のI/O回路で用いられる3Dトランジスタ1100にとって、スイッチ速度は重要な特性である。特に、メモリデバイス200が、3Dメモリデバイス800及び801のように、2つの接合された半導体構造間の直接的な短距離(例えば、ミクロンレベル)電気接続を使用することによって消費電力を低減して高速I/Oスループットを達成することができる接合チップである場合、I/O回路を形成するトランジスタのスイッチング速度は、I/O回路の性能のボトルネックになる可能性がある。スイッチング速度を速くするためには、前述したように、トランジスタのオン電流(Ion又はIdsat)を大きくする必要がある。しかしながら、同時に、オフ状態のリーク電流(Ioff)も増加させることができず、これは平面トランジスタによって達成することが困難である。
【0091】
例えば、図12A及び図12Bは、平面トランジスタ1200の斜視図及び側面図をそれぞれ示す。平面トランジスタ1200は、図4の平面トランジスタ400の一例であってよい。平面トランジスタ1200は、基板2102上にゲート構造1208を含み、すなわち、ゲート構造1208は、基板1202の上面の上方にあって、基板の上面と接触している。ゲート構造1208は、基板1202の上面の上方にあって該上面と接触する平面ゲート誘電体1207と、平面ゲート誘電体1207上のゲート電極1209とを含む。平面トランジスタ1200は、基板1202内に一対のソース及びドレイン1206も含み、平面視においてゲート構造1208によって分離される。トレンチアイソレーション1203(例えば、STI)が、基板1202内に、隣接する平面トランジスタ1200間で横方向に形成される。説明を容易にするために、トレンチアイソレーション1203は、図12Bには示されるが、図12Aには示されていないことが理解される。3Dトランジスタ1100と比較してチャネル及びゲートの数が少ないため、平面トランジスタ1200のチャネル制御及びサブスレッショルド振れは劣る可能性がある。その結果、本発明者らによって行われた研究によれば、同一の寸法及びリーク電流(オフ電流)において、3Dトランジスタ1100の飽和ドレイン電流(オン電流)は、平面トランジスタ1200のそれよりも数倍高くなり得る(例えば、2倍を超える)。一方、平面トランジスタ1200と同じスイッチ速度及びリーク電流を維持するために、3Dトランジスタ1100の寸法を縮小することができる。更に、I/O回路の電気的性能を更に改善するために、HKMGを、より大きな寸法を有する平面トランジスタ1200によって使用されない3Dトランジスタ1100のゲート構造1108において使用することができる。
【0092】
図11A及び図11Bに戻って参照すると、幾つかの実装形態において、メモリデバイス200のI/O回路内の3Dトランジスタ1100のゲート電極1109は、Cuなどの金属を含む。幾つかの実装形態において、3Dトランジスタ1100のゲート誘電体1107は、二酸化ハフニウムジルコニウム、二酸化チタン、又は窒化シリコンよりも高い、例えば3.9を超える誘電率を有する任意の他の誘電体などの高k誘電体を含む。すなわち、HKMGは、メモリデバイス200のI/O回路内の3Dトランジスタ1100のゲート構造1108を形成するために使用することができる。幾つかの例では、ゲートポリ及びゲート酸化物もゲート構造1108として使用され得ることが理解される。
【0093】
幾つかの実装形態では、図11Bに示すように、ゲート誘電体1107の厚さ(T)が1.8nm~10nmである。例えば、ゲート誘電体1107の厚さは、2nm~4nm(例えば、2nm、2.1nm、2.2nm、2.3nm、2.4nm、2.5nm、2.6nm、2.7nm、2.8nm、2.9nm、3nm、3.1nm、3.2nm、3.3nm、3.4nm、3.5nm、3.6nm、3.7nm、3.8nm、3.9nm、4nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。ゲート誘電体1107の厚さは、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の厚さより大きくてもよく(例えば、1倍以上)、0.9V~2.0V(例えば、1.2V)など、詳細に前述したように、I/O回路に印加されるLLV電圧範囲に相応のものであってもよい。
【0094】
幾つかの実装形態では、図11Bに示すように、3D半導体本体1104の幅(W)が10nm~180nmである。3D半導体本体1104の幅は、図11Bに示すように、3D半導体本体1104の上部の幅(例えば、上部限界寸法(CD))を指すことができる。例えば、3D半導体本体1104の幅は、30nm~100nm(例えば、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3Dトランジスタ1100の幅は、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の幅より大きくてもよい(例えば、1倍以上)。一方、3Dトランジスタ1100の幅は、既存のメモリデバイスのI/O回路に用いられる平面トランジスタ1200の幅よりも小さくてもよい。幾つかの例において、3D半導体本体1104は、ソース及びドレイン1106を形成するのに十分ではない3D半導体本体1104の比較的小さい幅に起因してソース及びドレイン1106が形成される2つの側面における3D半導体本体1104の幅がソースとドレイン1106との間の半導体本体1104の幅よりも大きい「ダンベル」形状を有することができることが理解される。
【0095】
幾つかの実装形態では、ソースとドレイン1106との間の3Dトランジスタ1100のチャネル長が30nm~180nmである。3Dトランジスタ1100のチャネル長は、ソースとドレイン1106との間の距離、すなわち、チャネルの上面と接触するゲート構造1104の寸法を指すことができる。例えば、3Dトランジスタ1100のチャネル長は、50nm~120nm(例えば、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、110nm、120nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3Dトランジスタ1100のチャネル長は、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)のチャネル長よりも大きくてもよい(例えば、1倍以上)。一方、3Dトランジスタ1100のチャネル長は、既存のメモリデバイスのI/O回路に用いられる平面トランジスタ1200より短くてもよい。
【0096】
幾つかの実装形態では、図11Bに示すように、3D半導体本体1104の高さ(H)が40nm~300nmである。例えば、3D半導体本体1104の高さは、50nm~100nm(例えば、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3D半導体本体1104の高さは、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の高さよりも高くてもよい(例えば、1倍以上)。
【0097】
幾つかの実装形態では、図11Bに示すように、トレンチアイソレーション1103の厚さ(t)が3D半導体本体1104の高さと同じである。例えば、トレンチアイソレーション1103の厚さは、50nm~100nm(例えば、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。トレンチアイソレーション1103の厚さは、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の厚さより大きくてもよい(例えば、1倍以上)。
【0098】
本開示の幾つかの態様によれば、図13に示すように、メモリデバイス200のLV回路904が例えばページバッファ304によって表されてもよい。ページバッファ304は、メモリセルアレイ201から読み出された又はメモリセルアレイにプログラムされたデータをバッファリングするように構成され得る。幾つかの実装形態において、ページバッファ304には、LV源903によって2V~3.3Vの電圧、例えば3.3Vが供給される。本開示の幾つかの態様によれば、図13に示すように、メモリデバイス200のHV回路906は、例えば、ワード線ドライバ308によって表されてもよい。ワード線ドライバ308は、ワード線を介してメモリセルアレイ201を駆動するように構成され得る。幾つかの実装形態において、ワード線ドライバ308には、HV源905によって、3.3Vより大きい電圧、例えば5V~30Vの電圧が供給される。
【0099】
図14は、本開示の幾つかの態様に係る、図13のワード線ドライバ308及びページバッファ304の概略回路図を示す。幾つかの実装形態において、ページバッファ304は、それぞれのビット線216を介してそれぞれが1つの3DNANDメモリストリング208に結合された複数のサブページバッファ回路1402を含む。すなわち、メモリデバイス200は、それぞれ3DNANDメモリストリング208に結合されたビット線216を含むことができ、ページバッファ304は、それぞれビット線216及び3DNANDメモリストリング208に結合されたサブページバッファ回路1402を含むことができる。各サブページバッファ回路1402は、1つ以上のラッチ、スイッチ、電源、ノード(例えば、データノード及びI/Oノード)、電流ミラー、検証ロジック、センス回路などを含むことができる。幾つかの実装形態において、各サブページバッファ回路1402は、読み出しデータに対応するそれぞれのビット線216から受信した感知データ、例えば感知電流を記憶するように構成される。各サブページバッファ回路1402は、読み出し動作時に、記憶されたセンシングデータも出力するように構成され得る。各サブページバッファ回路1402は、プログラムデータを記憶し、プログラム動作時に記憶されたプログラムデータをそれぞれのビット線216に出力するように更に構成することができる。
【0100】
図14に示されるように、各サブページバッファ回路1402は、図20A及び図20Bに関して以下に詳細に開示される3Dトランジスタ2000などの複数のトランジスタを含むことができる。3Dトランジスタ2000は、ページバッファ304内にサブページバッファ回路1402の要素を形成するのに適した3Dトランジスタ500の一例であってもよい。幾つかの実装形態では、ページバッファ304内の3Dトランジスタ2000がビット線216に結合される。したがって、ページバッファ304内の3Dトランジスタ2000は、ビット線216を介してメモリセルアレイ201に結合され得る。
【0101】
幾つかの実装形態において、ワード線ドライバ308は、それぞれワード線218に結合された複数のストリングドライバ1404(別名、駆動要素)を含む。ワード線ドライバ308は、それぞれストリングドライバ1404に結合された複数のローカルワード線1406(LWL)を含むこともできる。各ストリングドライバ1404は、デコーダ(図示せず)に結合されるゲートと、それぞれのローカルワード線1406に結合されるソース/ドレインと、それぞれのワード線218に結合される他のソース/ドレインとを含むことができる。幾つかのメモリ動作において、デコーダは、例えば、各選択されたストリングドライバ1404によってそれぞれのローカルワード線1406に電圧が印加されるように、ストリングドライバ1404の閾値電圧よりも大きい電圧信号及び電圧(例えば、プログラム電圧、パス電圧、又は消去電圧)を各ローカルワード線218に印加することによって、特定のストリングドライバ1404を選択することができる。これに対し、デコーダは、例えば、それぞれの選択解除されたストリングドライバ1404がメモリ動作中にそれぞれのワード線218を浮動させるように、ストリングドライバ1404の閾値電圧よりも小さい電圧信号を印加することによって、特定のストリングドライバ1404を選択解除することもできる。
【0102】
図14に示されるように、各ストリングドライバ1404は、図21A及び図21Bに関して以下に詳細に開示される3Dトランジスタ2100などの1つ以上のトランジスタを含むことができる。3Dトランジスタ2100は、ワード線ドライバ308内のストリングドライバ1404の要素を形成するのに適した3Dトランジスタ500の一例であってもよい。幾つかの実装形態では、ワード線ドライバ308内の3Dトランジスタ2100がワード線218に結合される。したがって、ワード線ドライバ308内の3Dトランジスタ2100は、ワード線218を介してメモリセルアレイ201に結合され得る。
【0103】
図15に示されるように、幾つかの実装形態において、メモリセルアレイ201は、それぞれが複数のブロック204及びそれ自体のページバッファ304を有する複数の平面1502内に配置される。すなわち、メモリデバイス200は、メモリセル206の複数の平面1502と、複数の平面1502にそれぞれ結合された複数のページバッファ304とを含むことができる。図15には示されないが、幾つかの例では、各平面1502は、ページバッファ304、行デコーダ/ワード線ドライバ308、及び列デコーダ/ビット線ドライバ306のそれ自体のセットを有することができ、それにより、制御ロジック312は、メモリデバイス200の動作速度を増加させるために同期方式又は非同期方式で並列に複数の平面1502の動作を制御することができることが理解される。図2及び図14に関して前述したように、平面1502、ブロック204、及び/又は3DNANDメモリストリング208(ビット線216)の数の増加に起因してメモリセルの数が増加するにつれて、ページバッファ304の数、及び各ページバッファ304内のサブページバッファ回路1402の数が増加し得ることが理解される。したがって、サブページバッファ回路1402を形成する各トランジスタのデバイスサイズが縮小しなければ、ページバッファ304の総面積は増加し続ける。同様に、ストリングドライバ1404の数は、平面1502、ブロック204、及び/又は行220(ワード線218)の数の増加に起因してメモリセルの数が増加するにつれて増加し得る。従って、ストリングドライバ1404を形成する各トランジスタのデバイスサイズが縮小しなければ、ワード線ドライバ308の総面積は増加し続ける。
【0104】
また、周辺回路とメモリセルアレイとが接合チップにおいて互いの上にわたって積層される3Dメモリデバイス100又は101において、3Dメモリデバイス100又は101のサイズは、第1の又は第2の半導体構造102又は104の大きい方のサイズに依存する。図16に示されるように、ページバッファ304の面積が連続的に増加するにつれて、ページバッファ304、ワード線ドライバ308、及び他の周辺回路1600(例えば、I/O回路など)を有する第2の半導体構造104(例えば、図1A及び図1Bに示される)のサイズは、最終的に、メモリセルアレイを有する第1の半導体構造102のサイズよりも大きくなる可能性があり、したがって、3Dメモリデバイス100又は101のサイズを支配する。結果として、メモリデバイス200(特に、3Dメモリデバイス100又は101)のサイズ増加を補償するために、ページバッファ304及びワード線ドライバ308を形成する各トランジスタのデバイスサイズは、前述したように、トランジスタ電流リーク、並びに製造歩留まり及びコストなどの性能をあまり犠牲にすることなく減少する必要がある。
【0105】
前述したように、3Dトランジスタは、サブページバッファ回路やストリングドライバなどの既存のメモリ周辺回路を形成するために使用される平面トランジスタと比較して、ゲート制御面積が大きく、オン電流が高く、オフ電流が低いため、リーク電流や製造の複雑さやコストなどの性能の多くを犠牲にすることなく、デバイス寸法を縮小することができる。例えば、図17は、ワード線ドライバ又はページバッファにおける平面トランジスタの設計レイアウトを示し、比較として、図18は、本開示の幾つかの態様に係る、図13のワード線ドライバ308又はページバッファ304における3Dトランジスタの設計レイアウトを示す。
【0106】
図17及び図18に示されるように、アクティブ領域の幅(W)(すなわち、チャネル幅)及び/又はゲート構造の長さ(L)(すなわち、チャネル長)は、平面トランジスタから3Dトランジスタへのスイッチングによって影響を受ける可能性がある。結果として、ワード線ドライバ308又はページバッファ304における幅方向のピッチ(PW)及び/又は長さ方向のピッチ(PL)を小さくすることができる。幾つかの実装形態では、ページバッファ304に関し、平面トランジスタを使用してサブページバッファ回路1402を形成することは、著しいリーク電流の増加を導入することなく180nmの最小チャネル幅(W1)しか達成することができない。これに対して、発明者らの研究によれば、3Dトランジスタを用いてサブページバッファ回路1402を形成することにより、大きなリーク電流の増加を導入することなく、チャネル幅(W2)を180nm未満に抑えることができる。例えば、同じリーク電流であれば、サブページバッファ回路1402を形成する際に、平面トランジスタを3Dトランジスタに置き換えることで、幅方向のピッチを5%~50%(例えば、25%)小さくすることができ、それにより、ページバッファ304の総面積を小さくすることができる。更に、ビット線216を幅方向に沿って配置することができるので、サブページバッファ回路1402の幅方向に沿ったピッチを縮小することにより、より多くのビット線216及び3DNANDメモリストリング208を収容することもできる。
【0107】
幾つかの実装形態では、ページバッファ304と同様に、平面トランジスタの代わりに3Dトランジスタを使用してストリングドライバ1404を形成するワード線ドライバ308の場合、例えば1,900nmから500nmへと、大きなリーク電流増加を導入することなくチャネル幅を縮小することができ、それによってワード線ドライバ308の総面積を縮小する。また、ストリングドライバ1404において、平面トランジスタを3Dトランジスタに置き換えることにより、チャネル長を短くすることもできる。その結果、3Dトランジスタを使用することによってゲート構造とウェルの境界との間の距離を増加させることができ、それによってワード線ドライバ308などのHV回路906の重要な特性である耐圧(BV)に対するマージンを拡大する。更に、ワード線218を長さ方向に沿って配置することができるため、ストリングドライバ1404の長さ方向に沿ったピッチの縮小は、より多くのワード線218を収容することもできる。ストリングドライバ1404のサイズ削減は、より多くのストリングドライバ1404が、接合された3Dメモリデバイス(例えば、3Dメモリデバイス800及び801)の階段構造に面することができるようにし、したがって金属ルーティング及び金属層を削減することができる。幾つかの実装形態において、ワード線ドライバ308又は任意の他のHV回路906に関し、チャネル長(L2)は、ワード線ドライバ308(例えば、図17に示される)を形成する平面トランジスタとは異なる、図18に示される3Dトランジスタのチャネル幅(W2)よりも大きい。ワード線ドライバ308又は任意の他のHV回路906に関し、図18に示されているものとは異なり、3Dトランジスタのソース/ドレインの幅(W2’)は、3Dトランジスタのチャネル幅(W2、すなわち、ソースとドレインとの間の3D半導体本体/活性領域の幅)と同じであってもよく、それによって、3Dトランジスタの3D半導体本体は、平面視においてダンベル形状を有さず、むしろチャネル長方向に沿って均一な幅を有することができることが理解される。
【0108】
例えば、図19は、本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを有するストリングドライバを含む3Dメモリデバイス1900の断面の側面図を示す。3Dメモリデバイス1900は、3Dメモリデバイス800の一例であってよい。図19に示されるように、3Dメモリデバイス1900は、接合界面1915において対面方式で互いに接合された第1の半導体構造1902及び第2の半導体構造1904を含むことができる。他の例では、第1及び第2の半導体構造の相対位置を切り替えてもよいことが理解される。第1の半導体構造1902は、交互配置されたワード線1905及び誘電体層1907を含むスタック構造、例えばメモリスタック1906を含むことができる。幾つかの実装形態では、交互配置されたワード線1905及び誘電体層1907の縁部は、メモリスタック1906の1つ以上の側面上に1つ以上の階段構造1908を画定する。階段構造1908は、ワード線接点1912を介してワード線1905を相互接続するために使用することができる。第1の半導体構造1902は、それぞれがメモリスタック1906を通じて垂直に延びる3DNANDメモリストリング1910のアレイなどのメモリセルのアレイを含むこともできる。
【0109】
第2の半導体構造1904は、ワード線1905に対応する複数のストリングドライバ1914をそれぞれ含むことができる。各ストリングドライバ1914は、本明細書に開示されるHV回路906用の3Dトランジスタを含むことができる。図19に示すように、3Dトランジスタを使用して各トランジスタサイズを縮小することにより、ストリングドライバ1914は、各ワード線接点1912が平面視において階段領域の外側にルーティングすることなくワード線1905とストリングドライバ1914との対を電気的に接続できるようにするために、接合界面1915を横切って階段構造1908に面することができる。
【0110】
すなわち、全てのストリングドライバ1914を階段構造1908の真下又は真上に配置することができる。したがって、階段領域の外側の余分な金属ルーティング及び結果として生じる余分な金属層は、平面トランジスタをストリングドライバ1914内の3Dトランジスタで置き換えることによって回避することができる。図19のワード線接点1912は、例示のみを目的としており、3Dメモリデバイス1900の様々な相互接続層及び接合層(図示せず)内の相互接続を含むことができることが理解される。図8A及び図8Bに示されるように、第1及び第2の半導体構造1902及び1904は、ストリングドライバ1914の3Dトランジスタが第1の及び第2の相互接続層並びに第1の及び第2の接合層を介してワード線1905にそれぞれ結合され得るように、それら自体の相互接続層及び接合層を含んでもよい。
【0111】
図20A及び図20Bは、本開示の幾つかの態様に係る、図13のページバッファ304における3Dトランジスタ2000の斜視図及び側面図をそれぞれ示す。3Dトランジスタ2000は、図5図6A、及び図6Bにおける3Dトランジスタ500の一例であってもよく、詳細に後述するように、ページバッファ304又は任意の他の適切なLV回路904の特定の要件を満たすように設計される。図20Bは、図20Aの3Dトランジスタ2000のBB面での断面の側面図を示す。図20A及び図20Bに示されるように、3Dトランジスタ2000は、基板2002の上方の3D半導体本体2004と、3D半導体本体2004の複数の側面(例えば、上面及び両側面)と接触するゲート構造2008とを含むことができる。3Dトランジスタ2000は、例えば、図7A図7Iに示すように、任意の適切なマルチゲートトランジスタであってもよいことが理解される。幾つかの実装形態において、ゲート構造2008は、3D半導体本体2004の複数の側面と接触するゲート誘電体2007と、ゲート誘電体2007と接触するゲート電極2009とを含む。図20A及び図20Bに示されるように、ゲート構造2008(例えば、ゲート電極2009)の上面は湾曲している。
【0112】
図20A及び図20Bに示されるように、3Dトランジスタ1100は、平面視においてゲート構造2008によって分離された3D半導体本体2004におけるソース及びドレイン2006の対を含むことができる。図20Bに示されるように、トレンチアイソレーション2003(例えば、STI)を基板2002内に形成することができ、それによって、ゲート構造2008をトレンチアイソレーション2003上に形成することができる。幾つかの実装形態において、トレンチアイソレーション2003は、リーク電流を低減するために、隣接する3Dトランジスタ2000間に横方向でも形成される。説明を容易にするために、トレンチアイソレーション2003は、図20Bには示されるが、図20Aには示されていないことが理解される。また、3Dトランジスタ2000は、ウェル及びスペーサなどの図20A及び図20Bに示されない更なる構成要素を含んでもよいことも理解される。
【0113】
前述したように、メモリデバイス200のページバッファ304で用いられる3Dトランジスタ2000の場合、デバイス寸法が重要な特性である。一方、オフ状態のリーク電流(Ioff)を大きくして電流リークを低減することもできず、これは平面トランジスタでは実現が困難であった。更に、例えば2V~3.3V(例えば、3V)の電圧で動作するLV回路904として、3Dトランジスタ2000のサイズ削減は、高度なCMOS技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタによって達成することが困難な電圧削減に依存することができない。ページバッファ304は、HV回路906及びLV回路904の両方を含むことができることが理解される。一例では、ページバッファ304のLV回路904は3Dトランジスタ2000を含むことができ、一方、ページバッファ304のHV回路906は平面トランジスタ(例えば、平面トランジスタ400)を含むことができる。他の例において、ページバッファ304内のLV回路904のうちの1つは、図11A及び図11Bのような構造を有する3Dトランジスタを含むことができる。ページバッファ内のHV回路906のうちの1つは、図21A及び図21Bのような構造を有する3Dトランジスタを含む。ページバッファ内の2つの3Dトランジスタは、異なる構造及び異なるサイズを有する。HV回路906における3Dトランジスタのサイズは、LV回路904における3Dトランジスタのサイズよりも大きい。3Dトランジスタのサイズは、3Dトランジスタのチャネル長、3Dトランジスタの3D半導体本体の高さ、3Dトランジスタの3D半導体本体の幅、3Dトランジスタの面積の少なくとも1つを含む。幾つかの実装形態では、周辺回路において、ページバッファ及び他の回路は全て3Dトランジスタを含み、ページバッファ内の3Dトランジスタは単一のフィンを含み、他の周辺回路内の3Dトランジスタは2つ以上のフィンを含む。
【0114】
幾つかの実装形態では、図20Bに示されるように、ゲート誘電体2007の厚さ(T)が1.8nm~10nmである。例えば、ゲート誘電体2007の厚さは、2nm~8nm(例えば、2nm、2.1nm、2.2nm、2.3nm、2.4nm、2.5nm、2.6nm、2.7nm、2.8nm、2.9nm、3nm、3.1nm、3.2nm、3.3nm、3.4nm、3.5nm、3.6nm、3.7nm、3.8nm、3.9nm、4nm、4.5nm、5nm、5.5nm、6nm、6.5nm、7nm、7.5nm、8nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定された任意の範囲)であってもよい。ゲート誘電体2007の厚さは、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の厚さより大きくてもよく(例えば、1倍以上)、2V~3.3V(例えば、3.3V)など、詳細に前述したように、ページバッファ304に印加されるLV電圧範囲に相応のものであってもよい。また、I/O回路などのLLV回路902内の3Dトランジスタ1100と比較して、幾つかの実装形態では、3Dトランジスタ2000のゲート誘電体2007の厚さは、より高い動作電圧に起因して、例えば、4nm~8nm、5nm~8nmなど、厚くなっている。
【0115】
幾つかの実装形態では、図20Bに示されるように、3D半導体本体2004の幅(W)が10nm~180nmである。3D半導体本体2004の幅は、図20Bに示されるように、3D半導体本体2004の上端(例えば、上端CD)の幅を指すことができる。例えば、3D半導体本体1104の幅は、30nm~100nm(例えば、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3Dトランジスタ2000の幅は、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の幅より大きくてもよい(例えば、1倍以上)。一方、前述したように、3Dトランジスタ2000の幅は、既存のメモリデバイスのページバッファに用いられる平面トランジスタより小さくてもよく、例えば180nmより大きくてもよい。幾つかの例において、3D半導体本体2004は、ソース及びドレイン2006を形成するのに十分ではない3D半導体本体2004の比較的小さい幅に起因してソース及びドレイン2006が形成される2つの側面における3D半導体本体2004の幅がソースとドレイン2006との間の3D半導体本体2004の幅よりも大きい「ダンベル」形状を有することができることが理解される。例えば、図18に示されるように、3Dトランジスタのソース/ドレインの幅(W2’)は、3Dトランジスタのチャネル幅(W2、すなわち、ソースとドレインとの間の3D半導体本体/活性領域の幅)より大きくてもよい。
【0116】
幾つかの実装形態では、ソースとドレイン2006との間の3Dトランジスタ2000のチャネル長が30nm~180nmである。3Dトランジスタ2000のチャネル長は、ソースとドレイン2006との間の距離、すなわち、チャネルの上面と接触するゲート構造2008の寸法を指すことができる。例えば、3Dトランジスタ2000のチャネル長は、50nm~120nm(例えば、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、110nm、120nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3Dトランジスタ2000のチャネル長は、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)のチャネル長より大きくてもよい(例えば、1倍以上)。一方、3Dトランジスタ2000のチャネル長は、既存のメモリデバイスのページバッファに用いられる平面トランジスタよりも短くてもよく、例えば180nmより大きくてもよい。
【0117】
幾つかの実装形態では、図20Bに示されるように、3D半導体本体2004の高さ(H)が40nm~300nmである。例えば、3D半導体本体2004の高さは、50nm~100nm(例えば、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3D半導体本体2004の高さは、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の高さより高くてもよい(例えば、1倍以上)。
【0118】
幾つかの実装形態では、図20Bに示されるように、トレンチアイソレーション2003の厚さ(t)は、3D半導体本体2004の高さと同じである。例えば、トレンチアイソレーション2003の厚さは、50nm~100nm(例えば、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。トレンチアイソレーション2003の厚さは、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の厚さより大きくてもよい(例えば、1倍以上)。
【0119】
先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)と比較して、例えば、材料を変更し、及び/又は構造及びプロセスを単純化することによって、3Dトランジスタ2000の製造歩留まり及びコストも改善することができる。幾つかの実装形態では、HKMGを使用する代わりに、メモリデバイス200のページバッファ304内の3Dトランジスタ2000のゲート電極2009は、ポリシリコン、例えば、窒化物(N)でドープされたポリシリコンを含む。幾つかの実装形態では、3Dトランジスタ2000のゲート誘電体2007は酸化ケイ素を含む。すなわち、ゲート構造2008としてゲートポリ及びゲート酸化物を使用して、製造の複雑さ及びコストを低減することができる。幾つかの実装形態において、3Dトランジスタ2000は、ソース及びドレイン2006にストレッサを含まず、及び/又は製造の複雑さ及びコストを低減するために3D半導体本体2004内の歪み半導体材料を使用しない。
【0120】
図21A及び図21Bは、本開示の幾つかの態様に係る、図13のワード線ドライバ308内の3Dトランジスタ2100の斜視図及び側面図をそれぞれ示す。3Dトランジスタ2100は、図5図6A、及び図6Bにおける3Dトランジスタ500の一例であってもよく、ワード線ドライバ308又は任意の他の適切なHV回路906の特定の要件を満たすように設計される。図21Bは、図21Aの3Dトランジスタ2100のBB面での断面の側面図を示す。図21A及び図21Bに示されるように、3Dトランジスタ2100は、基板2102の上方の3D半導体本体2104と、3D半導体本体2104の複数の側面(例えば、上面及び両側面)に接触するゲート構造2108とを含むことができる。3Dトランジスタ2100は、例えば、図7A図7Iに示すように、任意の適切なマルチゲートトランジスタであってもよいことが理解される。幾つかの実装形態において、ゲート構造2108は、3D半導体本体2104の複数の側面と接触するゲート誘電体2107と、ゲート誘電体2107と接触するゲート電極2109とを含む。
【0121】
図21A及び図21Bに示されるように、3Dトランジスタ2100は、平面視においてゲート構造2108によって分離された3D半導体本体2104におけるソース及びドレイン2106の対を含むこともできる。HV回路906で使用される3Dトランジスタ2100に比較的高い電圧が印加されるため、3Dトランジスタ2100は、3D半導体本体2104内にドリフト領域2110を更に含むことができる。ソース及びドレイン2106は、ドリフト領域2110と接触することができる。幾つかの例において、LLV回路902及びLV回路904で使用される3Dトランジスタ1100及び2000は、3Dトランジスタ1100及び2000に印加される電圧がより低く、破壊の懸念がより少ないため、ドリフト領域2110を含まなくてもよいことが理解される。ドリフト領域2110は、ソース及びドレイン2106と同様であるが、ソース及びドレイン2106よりも低いドーピング濃度を有する、3D半導体本体2104内のドープ領域となり得る。すなわち、ソース及びドレイン2106は、3Dトランジスタ2100内の低濃度にドープされた領域(すなわち、ドリフト領域2110)に形成された高濃度にドープされた領域となり得る。幾つかの実装形態において、ドリフト領域2110並びにソース及びドレイン2106は、ソース及びドレイン2106が低濃度N型ドープ領域(N、すなわちドリフト領域2110)内の高濃度N型ドープ領域(N+)になるように、N型ドーパントでドープされる。HV回路906で使用される3Dトランジスタ2100に印加される比較的高い電圧を維持し、破壊を回避するために、幾つかの実装形態において、ソース/ドレイン2106とゲート構造2108との間の距離(d1)は、ソース/ドレイン2106と3D半導体構造2104の縁部との間の距離(d2)よりも大きい。例えば、d1は、d2の2倍以上であってもよい。図21Bに示されるように、トレンチアイソレーション2103(例えば、STI)を基板2102内に形成することができ、それによって、ゲート構造2108をトレンチアイソレーション2103上に形成することができる。幾つかの実装形態では、トレンチアイソレーション2103は、リーク電流を低減するために、隣接する3Dトランジスタ2100間に横方向でも形成される。説明を容易にするために、トレンチアイソレーション2103は、図21Bには示されるが、図21Aには示されないことが理解される。また、3Dトランジスタ2100は、ウェル及びスペーサなどの図21A及び図21Bに示されない更なる構成要素を含んでもよいことも理解される。
【0122】
前述したように、メモリデバイス200のワード線ドライバ308で用いられる3Dトランジスタ2100の場合、デバイス寸法が重要な特性である。一方、オフ状態のリーク電流(Ioff)を大きくして電流リークを低減することもできず、これは平面トランジスタでは実現が困難であった。更に、例えば3.3Vを超える電圧(例えば、5V~30V)で動作するHV回路906として、3Dトランジスタ2100のサイズ削減は、高度なCMOS技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタによって達成することが困難な電圧削減に依存することができない。
【0123】
幾つかの実装形態では、図21Bに示されるように、ゲート誘電体2107の厚さ(T)が10nmよりも大きい。例えば、ゲート誘電体2107の厚さは、20nm~80nm(例えば、20nm、21nm、22nm、23nm、24nm、25nm、26nm、27nm、28nm、29nm、30nm、31nm、32nm、33nm、34nm、35nm、36nm、37nm、38nm、39nm、40nm、45nm、50nm、55nm、60nm、65nm、70nm、75nm、80nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定された任意の範囲)であってもよい。ゲート誘電体2107の厚さは、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の厚さより大幅に大きくてもよく(例えば、1桁以上の大きさ)、3.3Vを超える(例えば、5V~30V)など、詳細に前述したように、ワード線ドライバ308に印加されるHV電圧範囲に相応のものであってもよい。また、I/O回路などのLLV回路902内の3Dトランジスタ1100、並びにページバッファ304などのLV回路904内の3Dトランジスタ2000と比較して、幾つかの実装形態では、3Dトランジスタ2100のゲート誘電体2107の厚さは、より高い動作電圧に起因してより厚い。
【0124】
幾つかの実装形態では、図21Bに示されるように、3D半導体本体2104の幅(W)が100nmよりも大きい。3D半導体本体2104の幅は、図21Bに示されるように、3D半導体本体2104の上端(例えば、上端CD)の幅を指すことができる。例えば、3D半導体本体1104の幅は、300nm~1,000nm(例えば、300nm、400nm、500nm、600nm、700nm、800nm、900nm、1,000nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3Dトランジスタ2100の幅は、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の幅より大幅に大きくてもよい(例えば、1桁以上の大きさ)。一方、前述したように、3Dトランジスタ2100の幅は、既存のメモリデバイスのワード線ドライバに用いられる平面トランジスタよりも小さくてもよく、例えば1,900nmであってもよい。また、I/O回路などのLLV回路902内の3Dトランジスタ1100、並びにページバッファ304などのLV回路904内の3Dトランジスタ2000と比較して、幾つかの実装形態では、3Dトランジスタ2100の3D半導体本体2104の幅は、より高い動作電圧に起因してより大きい。幾つかの例では、3D半導体本体1104及び2004が平面視においてダンベル形状を有する幾つかの例とは異なり、3D半導体本体1104はソース及びドレイン2106を形成するのに十分な比較的大きい幅を有することができるので、3D半導体本体2104は平面視においてダンベル形状を有さず、すなわち均一な幅を有することができることが理解される。
【0125】
幾つかの実装形態では、ソースとドレイン2106との間の3Dトランジスタ2100のチャネル長が120nmよりも大きい。3Dトランジスタ2100のチャネル長は、ソースとドレイン2106との間の距離、すなわち、チャネルの上面と接触するゲート構造2108の寸法を指すことができる。例えば、3Dトランジスタ2100のチャネル長は、500nm~1,200nm(例えば、500nm、600nm、700nm、800nm、900nm、1,000nm、1,100nm、1,200nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3Dトランジスタ2100のチャネル長は、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)のチャネル長より大幅に大きくてもよい(例えば、1桁以上の大きさ)。一方、3Dトランジスタ2100のチャネル長は、既存のメモリデバイスのワード線ドライバに用いられる平面トランジスタよりも短く、例えば900nmであってもよい。また、幾つかの実装形態では、I/O回路などのLLV回路902内の3Dトランジスタ1100、並びにページバッファ304などのLV回路904内の3Dトランジスタ2000と比較して、3Dトランジスタ2100のチャネル長は、より高い動作電圧に起因してより大きい。
【0126】
幾つかの実装形態では、図21Bに示されるように、3D半導体本体2104の高さ(H)が50nmよりも大きい。例えば、3D半導体本体2104の高さは、300nm~500nm(例えば、300nm、350nm、400nm、450nm、500nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3D半導体本体2104の高さは、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の高さより大幅に大きくてもよい(例えば、1桁以上の大きさ)。また、I/O回路などのLLV回路902内の3Dトランジスタ1100、並びにページバッファ304などのLV回路904内の3Dトランジスタ2000と比較して、幾つかの実装形態では、3Dトランジスタ2100の3D半導体本体2104の高さは、より高い動作電圧に起因してより大きい。
【0127】
幾つかの実装形態では、図21Bに示されるように、トレンチアイソレーション2103の厚さ(t)が3D半導体本体2104の高さの3分の1(1/3)以下など、より小さい。例えば、トレンチアイソレーション2103の厚さは、100nm~200nm(例えば、100nm、110nm、120nm、130nm、140nm、150nm、160nm、170nm、180nm、190nm、200nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。トレンチアイソレーション2103の厚さは、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)の厚さより大きくてもよい(例えば、1倍以上)。また、幾つかの実装形態では、I/O回路などのLLV回路902内の3Dトランジスタ1100、並びにページバッファ304などのLV回路904内の3Dトランジスタ2000と比較して、3Dトランジスタ2100のトレンチアイソレーション2103の厚さは、より高い動作電圧に起因してより小さい。
【0128】
先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)と比較して、例えば、材料を変更し、及び/又は構造及びプロセスを単純化することによって、3Dトランジスタ2100の製造歩留まり及びコストも改善することができる。幾つかの実装形態では、HKMGを使用する代わりに、メモリデバイス200のワード線ドライバ308内の3Dトランジスタ2100のゲート電極2109は、ポリシリコン、例えば、P型ドーパント又はN型ドーパントでドープされたポリシリコンを含み、3Dトランジスタ2100のゲート誘電体2107は、窒素(N2)でドープされた酸化ケイ素を含む。幾つかの実装形態では、3Dトランジスタ2100のゲート誘電体2107が酸化ケイ素を含む。すなわち、ゲート構造2108としてゲートポリ及びゲート酸化物を使用して、製造の複雑さ及びコストを低減することができる。幾つかの実装形態では、3Dトランジスタ2100は、ソース及びドレイン2106にストレッサを含まず、及び/又は製造の複雑さ及びコストを低減するために3D半導体本体2104内の歪み半導体材料を使用しない。
【0129】
本開示の範囲と一致して、周辺回路202は、3Dトランジスタ1100を有するLLV回路902(例えば、インタフェース316及びデータバス318のI/O回路)、3Dトランジスタ2000を有するLV回路904(例えば、ページバッファ304の一部)、及び3Dトランジスタ2100を有するHV回路906(例えば、ワード線ドライバ308)を含むことができる。LLV源901は、LLV回路902に結合されて、Vdd1を3Dトランジスタ1100に供給するように構成可能であり、LV源903は、LV回路904に結合されて、Vdd2を3Dトランジスタ2000に供給するように構成可能であり、HV源905は、HV回路906に結合されて、Vdd3を3Dトランジスタ2100に供給するように構成可能であり、Vdd3>Vdd2>Vdd1である。例えば、ワード線ドライバ308内の3Dトランジスタ2100は、ワード線218を介してメモリセルアレイ201に結合することができ、例えば、ページバッファ304内の3Dトランジスタ2000は、ビット線216を介してメモリセルアレイ201に結合することができる。異なる動作電圧に起因して、3Dトランジスタ2100のゲート誘電体厚さ(T)は、3Dトランジスタ2000のゲート誘電体厚さよりも大きくすることができ、3Dトランジスタ2000のゲート誘電体厚さは、3Dトランジスタ1100のゲート誘電体厚さよりも大きくすることができる。詳細に前述したように、3Dトランジスタ2100に印加されるより高い動作電圧に起因して、チャネル長(L)、3D半導体本体の高さ(H)、3D半導体本体の幅(W)など、3Dトランジスタ2000の他のサイズ/寸法は、3Dトランジスタ2100及び/又は3Dトランジスタ2100のサイズ/寸法よりも大きくてもよいことが理解される。幾つかの実装形態では、LLV回路902及びLV回路904の3Dトランジスタ1100及び2000とは異なり、HV回路906の3Dトランジスタ2100は、Vdd2及びVdd1よりも高いVdd3の電圧を維持するために、ソース/ドレイン2106のドーピング濃度よりも低いドーピング濃度を有するドリフト領域2110を更に含む。幾つかの実装形態では、ポリゲート及びゲート酸化物のゲート構造2008及び2108を有する3Dトランジスタ2000及び2100とは異なり、3Dトランジスタ1100は、3Dトランジスタ2000及び2100よりも速いスイッチ速度を達成するためにHKMGのゲート構造1108を有する。
【0130】
図25は、本開示の幾つかの態様に係る、メモリデバイスを有するシステム2500のブロック図を示す。システム2500は、携帯電話、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、車両コンピュータ、ゲームコンソール、プリンタ、測位デバイス、ウェアラブル電子デバイス、スマートセンサ、仮想現実(VR)デバイス、引数現実(AR)デバイス、又は内部にストレージを有する任意の他の適切な電子デバイスとなり得る。図25に示されるように、システム2500は、ホスト2508と、1つ以上のメモリデバイス2504及びメモリコントローラ2506を有するメモリシステム2502とを含むことができる。ホスト2508は、中央処理ユニット(CPU)などの電子デバイスのプロセッサ、又はアプリケーションプロセッサ(AP)などのシステムオンチップ(SoC)となり得る。ホスト2508は、メモリデバイス2504との間でデータを送受信するように構成され得る。
【0131】
メモリデバイス2504は、3Dメモリデバイス100及び101、メモリデバイス200、3Dメモリデバイス800,801、及び1900など、本明細書に開示されている任意のメモリデバイスとなり得る。幾つかの実装形態において、各メモリデバイス2504は、詳細に前述したように、3Dトランジスタを有する周辺回路を含む。
【0132】
メモリコントローラ2506は、幾つかの実装形態によれば、メモリデバイス2504及びホスト2508に結合され、メモリデバイス2504を制御するように構成される。メモリコントローラ2506は、メモリデバイス2504に記憶されたデータを管理し、ホスト2508と通信することができる。幾つかの実装形態において、メモリコントローラ2506は、セキュアデジタル(SD)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CF)カード、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ、又はパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、携帯電話などの電子デバイスで使用するための他の媒体のような低デューティサイクル環境で動作するように設計される。幾つかの実装形態において、メモリコントローラ2506は、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータなどのモバイルデバイス、及び企業ストレージアレイのデータストレージとして使用される高デューティサイクル環境SSD又は組み込みマルチメディアカード(eMMC)で動作するように設計される。メモリコントローラ2506は、読み出し、消去、及びプログラム動作などのメモリデバイス2504の動作を制御するように構成され得る。メモリコントローラ2506は、バッドブロック管理、ガベージコレクション、ロジック物理アドレス変換、ウェアレベリングなどを含むがこれらに限定されない、メモリデバイス2504に記憶された又は記憶されるべきデータに関する様々な機能を管理するように構成することもできる。幾つかの実装形態において、メモリコントローラ2506は、メモリデバイス2504から読み出された又はメモリデバイスに書き込まれたデータに関して誤り訂正符号(ECC)を処理するように更に構成される。任意の他の適切な機能、例えば、メモリデバイス2504をフォーマットすることも、メモリコントローラ2506によって実行することができる。メモリコントローラ2506は、特定の通信プロトコルに従って外部デバイス(例えば、ホスト2508)と通信することができる。例えば、メモリコントローラ2506は、USBプロトコル、MMCプロトコル、周辺機器相互接続(PCI)プロトコル、PCIエクスプレス(PCI-E)プロトコル、アドバンストテクノロジーアタッチメント(ATA)プロトコル、シリアルATAプロトコル、パラレルATAプロトコル、スモールコンピュータスモールインタフェース(SCSI)プロトコル、拡張スモールディスクインタフェース(ESDI)プロトコル、統合ドライブエレクトロニクス(IDE)プロトコル、Firewireプロトコルなどの様々なインタフェースプロトコルのうちの少なくとも1つを介して外部デバイスと通信することができる。
【0133】
メモリコントローラ2506及び1つ以上のメモリデバイス2504は、様々なタイプの記憶デバイスに組み込むことができ、例えば、ユニバーサル・フラッシュ・ストレージ(UFS)パッケージ又はeMMCパッケージなどの同じパッケージに含めることができる。すなわち、メモリシステム2502は、異なるタイプの最終電子製品に実装及びパッケージ化することができる。図26Aに示す一例では、メモリコントローラ2506及び単一のメモリデバイス2504は、メモリカード2602に組み込まれてもよい。メモリカード2602は、PCカード(PCMCIA,Personal Computer Memory Card International Association)、CFカード、スマートメディア(SM)カード、メモリスティック、マルチメディアカード(MMC、RS-MMC、MMCmicro)、SDカード(SD,miniSD,microSD,SDHC)、UFSなどを含むことができる。メモリカード2602は、メモリカード2602をホスト(例えば、図25のホスト2508)と結合するメモリカードコネクタ2604を更に含むことができる。図26Bに示す別の例では、メモリコントローラ2506及び複数のメモリデバイス2504は、SSD2606に組み込まれてもよい。SSD2606は、SSD2606をホスト(例えば、図25のホスト2508)と結合するSSDコネクタ2608を更に含むことができる。幾つかの実装形態では、SSD2606の記憶容量及び/又は動作速度は、メモリカード2602の記憶容量及び/又は動作速度よりも大きい。
【0134】
図22A図22Jは、本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための製造プロセスを示す。図23は、本開示の幾つかの態様に係る、典型的な3Dメモリデバイスを形成するための方法2300のフローチャートを示す。図24Aは、本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための方法2400のフローチャートを示す。図24Bは、本開示の幾つかの態様に係る、3Dトランジスタを形成するための他の方法2401のフローチャートを示す。図23に示される3Dメモリデバイスの例は、図8A図8Cに描かれる3Dメモリデバイス800,801及び899を含む。図22A図22J図24A、及び図24Bに描かれる3Dトランジスタの例としては、図5図11A図11A図20A、及び図21Aに描かれる3Dトランジスタ500、1100、2000、及び2100が挙げられる。図22A図22J図23図24A、及び図24Bについてまとめて説明する。方法2300、2400、及び2401に示される動作は網羅的ではなく、図示された動作のいずれかの前、後、又は間に他の動作も実行できることが理解される。更に、動作の幾つかは、同時に実行されてもよく、図23図24A、及び図24Bに示されている順序とは異なる順序で実行されてもよい。
【0135】
図23を参照すると、方法2300は工程2302で開始し、該工程2302では、メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造が第1の基板上に形成される。幾つかの実装形態では、メモリセルのアレイを形成するために、3DNANDメモリストリングのアレイが形成される。例えば、図8Bに示されるように、3DNANDメモリストリング817のアレイが基板809上に形成される。方法2300は、図23に示すように、工程2304に進み、この工程2304では、複数の第1の接合接点を含む第1の接合層が、NANDメモリストリングのアレイの上方に形成される。例えば、図8Bに示されるように、3DNANDメモリストリング817のアレイの上方に、接合接点855を含む接合層829が形成される。
【0136】
方法2300は、図23に示されるように、工程2306に進み、この工程2306では、3Dトランジスタを含む周辺回路を含む第2の半導体構造が、第2の基板上に形成される。凹部ゲートトランジスタは、第2の基板内に突出する凹部ゲート構造を含むことができる。第2の半導体構造を形成するために、第2の基板から3D半導体本体が形成され、3D半導体本体の複数の側面に接触してゲート構造が形成される。
【0137】
3D半導体本体は、様々な製造プロセスを使用して形成することができる。幾つかの実装形態では、図24Aに示すように、工程2402において、3D半導体本体を形成するために、第2の基板の一部を取り囲むトレンチアイソレーションが第2の基板内に形成される。基板はシリコン基板とすることができる。
【0138】
図22Aに示されるように、STIなどのトレンチアイソレーション2204が、例えば、酸化ケイ素の湿式/乾式エッチング及び薄膜堆積を使用してシリコン基板2202内に形成される。トレンチアイソレーション2204の上面は、例えば、化学機械研磨(CMP)を使用して平坦化することができる。トレンチアイソレーション2204は、シリコン基板2202を、複数の3Dトランジスタをそれぞれ形成することができる複数の領域に分割することができる。トレンチアイソレーション2204を形成する前に、3Dトランジスタの3D半導体本体が形成される領域を覆うように犠牲層2206を形成することができる。幾つかの実装形態では、シリコン基板2202及びトレンチアイソレーション2204とは異なる犠牲材料の層、例えば窒化シリコンが、化学気相成長(CVD)、物理気相成長(PVD)、原子層成長(ALD)、又はそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない1つ以上の薄膜堆積プロセスを使用して堆積される。次いで、堆積した犠牲材料層を、リソグラフィ及びウェット/ドライエッチングを使用してパターニングして、犠牲層2206を形成することができる。したがって、トレンチアイソレーション2204は、犠牲層2206によって覆われたシリコン基板2202の一部に形成することができない。その結果、図22Aに示すように、トレンチアイソレーション2204は、犠牲層2206によって覆われるシリコン基板2202の一部を取り囲む。図示されていないが、その後、シリコン基板2202にウェルが形成されてもよい。リソグラフィを使用してトレンチアイソレーション2204間にウェルをパターニング及び位置合わせし、続いてN型ドーパント及び/又はP型ドーパントをイオン注入することができる。
【0139】
図24Aに示すように、工程2404において、トレンチアイソレーションがエッチバックされて、第2の基板の部分の少なくとも一部が露出される。図22Bに示すように、幾つかの実装形態によれば、犠牲層2206によって覆われ、トレンチアイソレーション2204によって囲まれたシリコン基板2202の部分(例えば、図22A)の少なくとも一部を露出させるために、例えばウェット/ドライエッチングを使用してトレンチアイソレーション2204をエッチバックすることによってトレンチアイソレーション2204に凹部が形成される。結果として、幾つかの実装形態によれば、シリコン基板2202の露出部分は、ここで、凹部形成(エッチバック)後にシリコン基板2202及びトレンチアイソレーション2204の結果として得られる上面の上方にある3D半導体本体2208になる。
【0140】
図22A図22B、及び図24Aに示されるように、トレンチアイソレーションを形成した後に3D半導体本体を形成する代わりに、図22H図22I、及び図24Bに示されるように、トレンチアイソレーションを形成する前に3D半導体本体が形成されてもよい。幾つかの実装形態では、図24Bに示すように、工程2403において、3D半導体本体を形成するために、第2の基板の一部を取り囲むトレンチが第2の基板に形成される。図22Hに示されるように、例えば、ドライ/ウェットエッチングを用いてシリコン基板2202をエッチングすることにより、シリコン基板2202にトレンチ2209を形成する。幾つかの実装形態では、3D半導体本体2208が形成されることになるシリコン基板2202の一部を覆うために、エッチングの前に犠牲層2206が形成される。結果として、幾つかの実装形態によれば、シリコン基板2202の一部がトレンチ2209によって取り囲まれる。
【0141】
図24Bに示されるように、工程2405において、分離材料が堆積されてトレンチを部分的に充填し、第2の基板の部分の少なくとも一部を露出させる。図22Iに示されるように、CVD、PVD、ALD、又はそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない1つ以上の薄膜堆積プロセスを使用して、酸化ケイ素などの分離材料をトレンチ2209内に堆積させることによって、トレンチアイソレーション2204がトレンチ2209内に形成される(例えば、図22Hに示される)。3D半導体本体2208を形成するために、堆積速度及び/又は持続時間を制御してトレンチ2209を部分的に充填し、シリコン基板2202の部分の少なくとも一部を露出させることができる。結果として、幾つかの実装形態によれば、シリコン基板2202の露出部分は、トレンチアイソレーション2204の形成後にシリコン基板2202及びトレンチアイソレーション2204の結果として得られる上面の上方にある3D半導体本体2208になる。
【0142】
再び図22Cを参照すると、トレンチアイソレーション2204の形成の前又は後に形成されるかどうかにかかわらず、3D半導体本体2208の形成後、犠牲層2206(例えば、図22B及び図22Iに示される)が、例えば、ウェット/ドライエッチングによって除去される。
【0143】
幾つかの実装形態では、後続して、ゲート構造を形成するために、図24A及び図24Bに示されるように、工程2406において、ゲート誘電体層及びゲート電極層が、3D半導体本体の複数の側面上に形成される。図22Dに示されるように、3D半導体本体2208の複数の側面には、酸化ケイ素層や高k誘電体層などのゲート誘電体層2210が形成される。幾つかの実装形態では、CVD、PVD、ALD、又はそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない1つ以上の薄膜堆積プロセスを使用して、誘電体材料の層が3D半導体本体2208の全ての露出面上に堆積される。ゲート誘電体層2210が酸化ケイ素層である幾つかの実装形態では、乾式/湿式酸化を使用して、露出した表面で3D半導体本体2208内のシリコンの一部を酸化してゲート誘電体層2210を形成する。
【0144】
図22Eに示されるように、ドープポリシリコン層又は金属層などのゲート電極層2212が、ゲート誘電体層2210の上に形成される。幾つかの実装形態では、CVD、PVD、ALD、又はそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない1つ以上の薄膜堆積プロセスを使用して、ゲート誘電体層2210の上に半導体又は導電性材料の層が堆積される。ゲート電極層2212がポリシリコン層である幾つかの実装形態では、ポリシリコン層をドープするためにin-situドーピングが実行されるか、又はポリシリコン層をドープするために堆積後にイオン注入などのドーピングプロセスが実行される。
【0145】
幾つかの実装形態では、ゲート構造を形成するために、図24A及び図24Bに示されるように、工程2408において、ゲート電極層がパターニングされてゲート電極が形成される。図22Fに示されるように、例えばリソグラフィとウェット/ドライエッチングを用いて、ゲート電極層2212(例えば、図22Eに示される)をパターニングしてゲート電極2214を形成する。
【0146】
図24A及び図24Bに示されるように、工程2410において、ソース及びドレインが3D半導体本体内に形成される。幾つかの実装形態では、ソース及びドレインを形成するために、ゲート構造によって覆われていない3D半導体本体の部分がドープされる。図22Gに示されるように、例えばイオン注入法を用いて、ゲート電極2214に覆われていない3D半導体本体2208の部分にドープすることにより、3D半導体本体2208に一対のソース及びドレイン2216を形成する。結果として、幾つかの実装形態によれば、ソース及びドレイン2216は、ソースとドレイン2216との間にチャネルを形成することができるようにゲート電極2214の直下には形成されない。図示しないが、幾つかの実装形態では、ソース及びドレインコンタクト(図示せず)を形成することができるソース及びドレイン2216の一部を露出させるために、ソース及びドレイン2216を覆うゲート誘電体層2210の一部は、例えばドライエッチング/weエッチングによって除去される。
【0147】
幾つかの実装形態によれば、3D半導体本体2208、ゲート電極2214、ゲート誘電体層2210、並びにソース及びドレイン2216を有する3Dトランジスタがそれによって形成される。3Dトランジスタを形成するための前述の製造プロセスは平面トランジスタを形成するための製造プロセスと適合するため、幾つかの例では、3Dトランジスタと同じトレンチアイソレーション深さ又は異なるトレンチアイソレーション深さを有する平面トランジスタは、前述の同じ製造プロセスを使用して形成され得ることが理解される。一例では、図24Aに記載された製造プロセスを使用して、同じトレンチアイソレーション深さを有する3Dトランジスタ及び平面トランジスタを形成することができる。同じトレンチアイソレーション深さは、3D半導体本体2208の形成前のトレンチアイソレーション2204の形成によって決定されてもよい。別の例では、図24Bに記載の製造プロセスを使用して、異なるトレンチアイソレーション深さを有する3Dトランジスタ及び平面トランジスタを形成することができる。
【0148】
図22A図22Gに示されるように、同じトレンチアイソレーション深さを有する3Dトランジスタ及び平面トランジスタを形成するために、同じシリコン基板2202の第1の領域2201には3Dトランジスタが形成され、第2の領域2203には平面トランジスタが形成されてもよい。図22Aに示されるように、STIなどのトレンチアイソレーション2204は、図22Aに関して詳細に前述した同じ製造プロセスにおいて、3Dトランジスタ及び平面トランジスタをそれぞれ形成するために第1の領域2201及び第2の領域2203の両方に形成することができる。したがって、3Dトランジスタのためのトレンチアイソレーション2204及び平面トランジスタのためのトレンチアイソレーション2204は同じ深さを有することができる。図22Bに示されるように、トレンチアイソレーション2204のエッチバックは、第1の領域2201でのみ行うことができ、第2の領域2203では行うことができない。言い換えれば、幾つかの実装形態によれば、第2の領域2203内の平面トランジスタのためのトレンチアイソレーション2204は、第1の領域2201内の3Dトランジスタのためのトレンチアイソレーション2204の凹部を形成するときに凹部を伴うことなく不変のままである。幾つかの実装形態では、第2の領域2203内のトレンチアイソレーション2204を保護するために第1の領域2201内のトレンチアイソレーション2204をエッチバックする前に、第2の領域2203を覆い、第1の領域2201のみを露出するようにエッチングマスクがパターニングされる。図22Cに示すように、第1の及び第2の領域2201及び2203の両方の犠牲層2206は、図22Cに関して詳細に前述した同じ製造プロセスで除去することができる。図22Dに示すように、第2の領域2203内の平面トランジスタのゲート誘電体層2211は、図22Dに関して詳細に前述したように、第1の領域2201内の3Dトランジスタのゲート誘電体層2210を形成するのと同じ製造プロセスで形成することができる。図22Eに示すように、ゲート電極層2212は、図22Eに関して詳細に前述したのと同じ製造プロセスで、第1の領域2201及び第2の領域2203の両方のゲート誘電体層2210及び2211上にわたって形成することができる。図22Fに示すように、第2の領域2203内の平面トランジスタのゲート電極2215は、図22Fに関して詳細に前述したように、第1の領域2201内の3Dトランジスタのゲート電極2214をパターニングするための同じ製造プロセスにおいてゲート電極層2212からパターニングすることができる。図22Gに示すように、第2の領域2203における平面トランジスタの一対のソース及びドレイン2217は、図22Gに関して詳細に前述したように、第1の領域2201における3Dトランジスタの一対のソース及びドレイン2216を形成するための同じ製造プロセスにおいて形成することができる。それにより、幾つかの実装形態によれば、ゲート電極2215、ゲート誘電体層2211、並びにソース及びドレイン2217を有する平面トランジスタが、3D半導体本体2208、ゲート電極2214、ゲート誘電体層2210、並びにソース及びドレイン2216を有する3Dトランジスタを形成するための同じプロセスフロー(図22Bのエッチバックプロセスを除く)で形成される。
【0149】
例えば、異なる印加電圧を伴う周辺回路(例えば、LLV回路902、LV回路904、及びHV回路906)のための、異なる分離トレンチ深さを有する3Dトランジスタは、トレンチアイソレーション2204をエッチバックするときに凹部深さを変えることによって形成され得ることが更に理解される。図22Jに示すように、シリコン基板2202の第3の領域2205内の3D半導体本体2219は、第1の領域2201及び第3の領域2205内のトレンチアイソレーション2204の異なる凹部深さをエッチバックすることによって、図22Dの第1の領域2201内の3D半導体本体2208とは異なる凹部深さを有することができる。幾つかの実装形態では、3D半導体本体2219は、HV回路906内の3Dトランジスタの一部であり、3D半導体本体2208は、LLV回路902及び/又はLV回路904内の3Dトランジスタの一部であり、3D半導体本体2219を形成するための第1の凹部深さは、3D半導体本体2208を形成するための第2の凹部深さよりも大きい。一例では、第1の凹部深さが300nm~400nmであってもよく、第2の凹部深さが50nm~100nmであってもよい。
【0150】
図23を参照すると、方法2300は、複数の第2の接合接点を含む第2の接合層が周辺回路の上方に形成される工程2308に進む。例えば、図8Bに示されるように、周辺回路835の3Dトランジスタ839の上方に、接合接点853を含む接合層851を形成する。方法2300は、図23に示すように、工程2310に進み、この工程2310では、メモリセルのアレイが接合界面を横切って周辺回路に結合されるように、第1の半導体構造及び第2の半導体構造が対面方式で接合される。接合はハイブリッド接合とすることができる。幾つかの実装形態では、第2の半導体構造は、接合後に第1の半導体構造の上方にある。幾つかの実装形態では、第1の半導体構造は、接合後に第2の半導体構造の上方にある。
【0151】
図8Aに示されるように、3DNANDメモリストリング838を有する第2の半導体構造804を上下反転させる。下向きの接合層826は、上向きの接合層822と接合され、すなわち対面方式に接合され、それによって接合界面806を形成する。幾つかの実装形態では、処理プロセス、例えばプラズマ処理、湿式処理、及び/又は熱処理が、接合前に接合面に適用される。接合後、接合層826内の接合接点828及び接合層822内の接合接点824は、3DNANDメモリストリング838をデバイス層810(例えば、周辺回路812及び814)に結合することができるように、位置合わせされ、互いに接触する。同様に、図8Bに示すように、周辺回路835、837を有する第1の半導体構造805を上下反転させる。下向きの接合層851は、上向きの接合層829と接合され、すなわち対面方式に接合され、それによって接合界面807を形成する。接合後、接合層851内の接合接点853及び接合層829内の接合接点855は、3DNANDメモリストリング817をデバイス層831(例えば、周辺回路835及び837)に結合することができるように、位置合わせされ、互いに接触する。
【0152】
方法2300は、図23に示すように、工程2312に進み、この工程2312では、接合後に第1及び第2の基板のうちの他方の上方にある第1の及び第2の基板のうちの一方が薄くされる。図8Aに示されるように、3DNANDメモリストリング838を有する第2の半導体構造804の基板は、周辺回路812及び814を有する第1の半導体構造802の基板の上方にあるため、第2の半導体構造804の基板は、CMP及び/又はエッチングプロセスを使用して半導体層848を形成するために薄くされる。同様に、図8Bに示されるように、周辺回路835及び837を有する第1の半導体構造805の基板は、3DNANDメモリストリング817を有する第2の半導体構造803の基板の上方にあるため、第1の半導体構造805の基板は、CMP及び/又はエッチングプロセスを使用して半導体層833を形成するために薄くされる。
【0153】
方法2300は、図23に示されるように、工程2314に進み、この工程2314では、相互接続層が、薄くされた第1又は第2の基板上に形成される。図8Aに示されるように、半導体層848(薄化された上端基板)の上方には、パッドアウトされた相互接続層850が形成される。同様に、図8Bに示されるように、半導体層833(薄化された上端基板)の上方に、パッドアウトされた相互接続層843が形成される。
【0154】
本開示の一態様によれば、3Dメモリデバイスは、メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造と、周辺回路を含む第2の半導体構造と、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の接合界面とを備える。周辺回路は3Dトランジスタを含む。メモリセルのアレイは、接合界面を横切って周辺回路に結合される。
【0155】
幾つかの実装形態では、3Dトランジスタがマルチゲートトランジスタである。
【0156】
幾つかの実装形態では、マルチゲートトランジスタがFinFETを含む。
【0157】
幾つかの実装形態では、マルチゲートトランジスタがGAAFETを含む。
【0158】
幾つかの実装形態において、3Dトランジスタは、3D半導体本体と、3D半導体本体の複数の側面と接触するゲート構造とを備える。ゲート構造は、ゲート誘電体及びゲート電極を含むことができる。
【0159】
幾つかの実装形態において、周辺回路は第1の周辺回路及び第2の周辺回路を含み、3Dトランジスタは第1の周辺回路の第1の3Dトランジスタ及び第2の周辺回路の第2の3Dトランジスタを含み、第1の周辺回路の第1の3Dトランジスタは第1の電圧を受け、第2の周辺回路の第2の3Dトランジスタは第1の電圧よりも大きい第2の電圧を受ける。
【0160】
幾つかの実装形態では、周辺回路が第3の周辺回路を更に含み、3Dトランジスタは第3の周辺回路の第3の3Dトランジスタを更に含み、第3の周辺回路の第3の3Dトランジスタは第2の電圧よりも大きい第3の電圧を受ける。
【0161】
幾つかの実装形態では、第1の周辺回路がI/O回路を含み、第2の周辺回路がページバッファの少なくとも一部を含み、第3の周辺回路がワード線ドライバを含む。
【0162】
幾つかの実装形態において、第1の半導体構造は、メモリセルのアレイに結合された複数のビット線及び複数のワード線を更に含み、第2の周辺回路の第2の3Dトランジスタは、ビット線のうちの少なくとも1つを介してメモリセルのアレイに結合され、第3の周辺回路の第3の3Dトランジスタは、ワード線のうちの少なくとも1つを介してメモリセルのアレイに結合される。
【0163】
幾つかの実装形態において、第3の3Dトランジスタのゲート誘電体の厚さは、第2の3Dトランジスタのゲート誘電体の厚さよりも大きく、第2の3Dトランジスタのゲート誘電体の厚さは、第1の3Dトランジスタのゲート誘電体の厚さよりも大きい。
【0164】
幾つかの実装形態において、第3の3Dトランジスタは、ドリフト領域と、ソース及びドレインとを更に含み、ドリフト領域のドーピング濃度は、ソース及びドレインのドーピング濃度よりも低い。
【0165】
幾つかの実装形態では、第1の3Dトランジスタのゲート電極が金属を含み、第1の3Dトランジスタのゲート誘電体が高k誘電体を含む。
【0166】
幾つかの実装形態において、第1の3Dトランジスタ又は第2の3Dトランジスタの3D半導体本体は、平面視においてダンベル形状を有する。
【0167】
幾つかの実装形態では、ゲート電極がポリシリコンを含む。
【0168】
幾つかの実装形態では、ゲート誘電体が酸化ケイ素を含む。
【0169】
幾つかの実装形態では、3D半導体本体の幅が10nmよりも大きい。幾つかの実装形態では、3D半導体本体の幅が30nm~1,000nmである。
【0170】
幾つかの実装形態では、3D半導体本体の高さが40nmよりも大きい。幾つかの実装形態では、3D半導体本体の高さが50nm~1,000nmである。
【0171】
幾つかの実装形態では、3D半導体本体のチャネル長が30nmよりも大きい。幾つかの実装形態では、3D半導体本体のチャネル長が50nm~1,500nmである。
【0172】
幾つかの実装形態では、ゲート誘電体の厚さが1.8nmよりも大きい。幾つかの実装形態では、ゲート誘電体の厚さが2nm~100nmである。
【0173】
幾つかの実装形態では、3Dトランジスタがストレッサを含まない。
【0174】
幾つかの実装形態では、周辺回路が平面トランジスタを含まない。
【0175】
幾つかの実装形態では、周辺回路が平面トランジスタを更に含む。
【0176】
幾つかの実装形態において、周辺回路は、他の3Dトランジスタと、他の平面トランジスタと、3Dトランジスタと他の3Dトランジスタとの間の第1のトレンチアイソレーションと、平面トランジスタと他の平面トランジスタとの間の第2のトレンチアイソレーションとを更に含む。
【0177】
幾つかの実装形態では、第1のトレンチアイソレーション及び第2のトレンチアイソレーションが同じ深さを有する。
【0178】
幾つかの実装形態では、第1のトレンチアイソレーションと第2のトレンチアイソレーションとが異なる深さを有する。
【0179】
幾つかの実装形態では、第2のトレンチアイソレーションが第1のトレンチアイソレーションよりも深い。
【0180】
幾つかの実装形態において、第1の半導体構造は、複数の第1の接合接点を含む第1の接合層を更に含み、第2の半導体構造は、複数の第2の接合接点を含む第2の接合層を更に含み、第1の接合接点は、接合界面で第2の接合接点と接触している。
【0181】
幾つかの実装形態では、メモリセルのアレイが3DNANDメモリストリングのアレイを含む。
【0182】
本開示の他の態様によれば、システムは、データを記憶するように構成されるメモリデバイスを備える。メモリデバイスは、メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造と、周辺回路を含む第2の半導体構造と、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の接合界面とを含む。周辺回路は3Dトランジスタを含む。メモリセルのアレイは、接合界面を横切って周辺回路に結合される。また、システムは、メモリデバイスに結合されて周辺回路を介してメモリセルのアレイを制御するように構成されるメモリコントローラも含む。
【0183】
幾つかの実装形態において、システムは、メモリコントローラに結合されてデータを送信又は受信するように構成されるホストを更に含む。
【0184】
本開示の更に他の態様によれば、3Dメモリデバイスを形成するための方法が開示される。メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造が第1の基板上に形成される。第2の基板には、周辺回路を含む第2の半導体構造が形成される。周辺回路は3Dトランジスタを含む。第1の半導体構造及び第2の半導体構造は、メモリセルのアレイが接合界面を横切って周辺回路に結合されるように、対面方式で接合される。
【0185】
幾つかの実装形態では、第2の半導体を形成するために、3D半導体本体が第2の基板から形成され、3D半導体本体の複数の側面と接触するゲート構造が形成される。
【0186】
幾つかの実装形態では、3D半導体本体を形成するために、第2の基板の一部を取り囲むトレンチアイソレーションが第2の基板に形成され、トレンチアイソレーションをエッチバックして第2の基板の一部の少なくとも一部分を露出させる。
【0187】
幾つかの実装形態では、3D半導体本体を形成するために、第2の基板の一部を取り囲むトレンチが第2の基板に形成され、トレンチを部分的に充填して第2の基板の一部の少なくとも一部分を露出させるために分離材料が堆積される。
【0188】
幾つかの実装形態では、後続して、ゲート構造を形成するために、ゲート誘電体層及びゲート電極層が3D半導体本体の複数の側面上に形成され、ゲート電極層がパターニングされてゲート電極が形成される。
【0189】
幾つかの実装形態では、ゲート誘電体層が酸化ケイ素を含み、ゲート電極層がポリシリコンを含む。
【0190】
幾つかの実装形態では、第2の半導体構造を形成するために、ソース及びドレインが3D半導体本体内に形成される。
【0191】
幾つかの実装形態では、ソース及びドレインを形成するために、ゲート電極によって覆われていない3D半導体本体の部分がドープされる。
【0192】
幾つかの実装形態では、第1の半導体構造を形成するために、複数の3DNANDメモリストリングが形成される。
【0193】
幾つかの実装形態では、第1の半導体構造を形成するために、メモリセルのアレイの上方に複数の第1の接合接点を含む第1の接合層が形成される。幾つかの実装形態では、第2の半導体構造を形成するために、周辺回路の上方に複数の第2の接合接点を含む第2の接合層が形成される。幾つかの実装形態において、第1の接合接点は、接合後に接合界面で第2の接合接点と接触している。
【0194】
幾つかの実装形態において、第1及び第2の基板のうちの他方の基板の上方にある第1及び第2の基板のうちの一方は、接合後に薄くされ、薄くされた第1又は第2の基板上に相互接続層が形成される。
【0195】
幾つかの実装形態では、接合がハイブリッド接合を含む。
【0196】
特定の実装形態の前述の説明は、様々な用途のために容易に修正され及び/又は適合され得る。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書に提示された教示及びガイダンスに基づいて、開示された実装形態の均等物の意味及び範囲内にあることが意図される。
【0197】
本開示の幅及び範囲は、前述の例示的な実装形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物に従ってのみ定義されるべきである。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図7H
図7I
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20A
図20B
図21A
図21B
図22A
図22B
図22C
図22D
図22E
図22F
図22G
図22H
図22I
図22J
図23
図24A
図24B
図25
図26A
図26B
【手続補正書】
【提出日】2023-06-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造と、
周辺回路を含む第2の半導体構造であって、前記周辺回路が3Dトランジスタを含む、第2の半導体構造と、
前記第1の半導体構造と前記第2の半導体構造との間の接合界面であって、前記メモリセルのアレイが、前記接合界面を横切って前記周辺回路に結合される、接合界面と、を備える
三次元(3D)メモリデバイス。
【請求項2】
前記3Dトランジスタがマルチゲートトランジスタである
請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項3】
前記3Dトランジスタは、
3D半導体本体と、
前記3D半導体本体の複数の側面と接触するゲート構造であって、ゲート誘電体及びゲート電極を含む、ゲート構造と、を備える
請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項4】
前記周辺回路は、第1の周辺回路及び第2の周辺回路を含み、
前記3Dトランジスタは、前記第1の周辺回路の第1の3Dトランジスタ及び前記第2の周辺回路の第2の3Dトランジスタを含み、
前記第1の周辺回路の前記第1の3Dトランジスタは、第1の電圧を受け、
前記第2の周辺回路の前記第2の3Dトランジスタは、前記第1の電圧よりも大きい第2の電圧を受ける
請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項5】
前記周辺回路は、第3の周辺回路を更に備え、
前記3Dトランジスタは、前記第3の周辺回路の第3の3Dトランジスタを更に含み、
前記第3の周辺回路の前記第3の3Dトランジスタは、前記第2の電圧よりも大きい第3の電圧を受ける
請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項6】
前記第1の周辺回路は、入力/出力(I/O)回路を含み、
前記第2の周辺回路は、ページバッファの少なくとも一部を含み、
前記第3の周辺回路は、ワード線ドライバを含む
請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項7】
前記第1の半導体構造は、前記メモリセルのアレイに結合された複数のビット線及び複数のワード線を更に含み、
第2の周辺回路の前記第2の3Dトランジスタは、前記ビット線のうちの少なくとも1つを介して前記メモリセルのアレイに結合され、
前記第3の周辺回路の前記第3の3Dトランジスタは、前記ワード線のうちの少なくとも1つを介して前記メモリセルのアレイに結合される
請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項8】
前記第3の3Dトランジスタの前記ゲート誘電体の厚さは、前記第2の3Dトランジスタの前記ゲート誘電体の厚さよりも大きく、
前記第2の3Dトランジスタの前記ゲート誘電体の厚さは、前記第1の3Dトランジスタの前記ゲート誘電体の厚さよりも大きい
請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項9】
前記第3の3Dトランジスタは、ドリフト領域と、ソース及びドレインとを更に含み、
前記ドリフト領域のドーピング濃度は、前記ソース及びドレインのドーピング濃度よりも低い
請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項10】
前記第1の3Dトランジスタの前記ゲート電極は、金属を含み、
前記第1の3Dトランジスタの前記ゲート誘電体は、高誘電率(高-k)誘電体を含む
請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項11】
前記第1の3Dトランジスタ又は前記第2の3Dトランジスタの前記3D半導体本体は、平面視においてダンベル形状を有する
請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項12】
前記3D半導体本体の幅は、10nmよりも大きく、
前記3D半導体本体の高さは、40nmよりも大きく、
前記3D半導体本体のチャネル長は、30nmよりも大きい
請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項13】
前記ゲート誘電体の厚さは、1.8nmよりも大きい
請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項14】
前記周辺回路は、平面トランジスタを更に含む
請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項15】
前記周辺回路は、
他の3Dトランジスタと、
他の平面トランジスタと、
前記3Dトランジスタと前記他の3Dトランジスタとの間の第1のトレンチアイソレーションと、
前記平面トランジスタと前記他の平面トランジスタとの間の第2のトレンチアイソレーションと、を更に含む
請求項14に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項16】
前記第2のトレンチアイソレーションは、前記第1のトレンチアイソレーションよりも深い
請求項15に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項17】
データを記憶するように構成されるメモリデバイスであって、
メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造と、
周辺回路を含む第2の半導体構造であって、前記周辺回路が3Dトランジスタを含む、第2の半導体構造と、
前記第1の半導体構造と前記第2の半導体構造との間の接合界面であって、前記メモリセルのアレイが、前記接合界面を横切って前記周辺回路に結合される、接合界面と、を有するメモリデバイスと、
前記メモリデバイスに結合され、前記周辺回路を介して前記メモリセルのアレイを制御するように構成されるメモリコントローラと、を備える
システム。
【請求項18】
三次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法であって、
第1の基板上に、メモリセルのアレイを含む第1の半導体構造を形成するステップと、
第2の基板上に、周辺回路を含む第2の半導体構造を形成するステップであって、前記周辺回路が3Dトランジスタを含む、第2の半導体構造を形成するステップと、
前記メモリセルのアレイが接合界面を横切って前記周辺回路に結合されるように、前記第1の半導体構造と前記第2の半導体構造とを対面方式で接合するステップと、を含む
方法。
【請求項19】
前記第2の半導体構造を形成するステップは、
前記第2の基板から3D半導体本体を形成するステップと、
前記3D半導体本体の複数の側面と接触するゲート構造を形成するステップと、を含む
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記3D半導体本体を形成するステップは、
前記第2の基板の一部分を取り囲むトレンチアイソレーションを前記第2の基板内に形成するステップと、
前記トレンチアイソレーションをエッチバックして、前記第2の基板の前記一部分の少なくとも一部を露出させるステップと、を含む
請求項19に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0095】
幾つかの実装形態では、ソースとドレイン1106との間の3Dトランジスタ1100のチャネル長が30nm~180nmである。3Dトランジスタ1100のチャネル長は、ソースとドレイン1106との間の距離、すなわち、チャネルの上面と接触するゲート構造1108の寸法を指すことができる。例えば、3Dトランジスタ1100のチャネル長は、50nm~120nm(例えば、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、110nm、120nm、これらの値のいずれかによって下限により境界付けられる任意の範囲、又はこれらの値のいずれか2つによって規定される任意の範囲)であってもよい。3Dトランジスタ1100のチャネル長は、先進技術ノード(例えば、22nm未満)を使用するロジックデバイスで使用される3Dトランジスタ(例えば、FinFET)のチャネル長よりも大きくてもよい(例えば、1倍以上)。一方、3Dトランジスタ1100のチャネル長は、既存のメモリデバイスのI/O回路に用いられる平面トランジスタ1200より短くてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0121】
図21A及び図21Bに示されるように、3Dトランジスタ2100は、平面視においてゲート構造2108によって分離された3D半導体本体2104におけるソース及びドレイン2106の対を含むこともできる。HV回路906で使用される3Dトランジスタ2100に比較的高い電圧が印加されるため、3Dトランジスタ2100は、3D半導体本体2104内にドリフト領域2110を更に含むことができる。ソース及びドレイン2106は、ドリフト領域2110と接触することができる。幾つかの例において、LLV回路902及びLV回路904で使用される3Dトランジスタ1100及び2000は、3Dトランジスタ1100及び2000に印加される電圧がより低く、破壊の懸念がより少ないため、ドリフト領域2110を含まなくてもよいことが理解される。ドリフト領域2110は、ソース及びドレイン2106と同様であるが、ソース及びドレイン2106よりも低いドーピング濃度を有する、3D半導体本体2104内のドープ領域となり得る。すなわち、ソース及びドレイン2106は、3Dトランジスタ2100内の低濃度にドープされた領域(すなわち、ドリフト領域2110)に形成された高濃度にドープされた領域となり得る。幾つかの実装形態において、ドリフト領域2110並びにソース及びドレイン2106は、ソース及びドレイン2106が低濃度N型ドープ領域(N、すなわちドリフト領域2110)内の高濃度N型ドープ領域(N+)になるように、N型ドーパントでドープされる。HV回路906で使用される3Dトランジスタ2100に印加される比較的高い電圧を維持し、破壊を回避するために、幾つかの実装形態において、ソース/ドレイン2106とゲート構造2108との間の距離(d1)は、ソース/ドレイン2106と3D半導体本体2104の縁部との間の距離(d2)よりも大きい。例えば、d1は、d2の2倍以上であってもよい。図21Bに示されるように、トレンチアイソレーション2103(例えば、STI)を基板2102内に形成することができ、それによって、ゲート構造2108をトレンチアイソレーション2103上に形成することができる。幾つかの実装形態では、トレンチアイソレーション2103は、リーク電流を低減するために、隣接する3Dトランジスタ2100間に横方向でも形成される。説明を容易にするために、トレンチアイソレーション2103は、図21Bには示されるが、図21Aには示されないことが理解される。また、3Dトランジスタ2100は、ウェル及びスペーサなどの図21A及び図21Bに示されない更なる構成要素を含んでもよいことも理解される。
【国際調査報告】