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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-10
(54)【発明の名称】磁場が印加された化学機械研磨
(51)【国際特許分類】
   B24B 37/00 20120101AFI20231227BHJP
   B24B 37/12 20120101ALI20231227BHJP
   B24B 37/30 20120101ALI20231227BHJP
   B24B 37/005 20120101ALI20231227BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
B24B37/00 D
B24B37/12 D
B24B37/00 H
B24B37/30 Z
B24B37/005 Z
H01L21/304 621D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536993
(86)(22)【出願日】2021-11-17
(85)【翻訳文提出日】2023-08-15
(86)【国際出願番号】 US2021059751
(87)【国際公開番号】W WO2022132371
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】17/127,065
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ワン, シンフォン
(72)【発明者】
【氏名】タン, チエンショー
(72)【発明者】
【氏名】リウ, フェン キュー.
(72)【発明者】
【氏名】ゲージ, デーヴィッド エム.
(72)【発明者】
【氏名】ジュー, スティーヴン
【テーマコード(参考)】
3C158
5F057
【Fターム(参考)】
3C158AA07
3C158DA17
3C158EA12
3C158EB01
3C158EB29
3C158ED01
5F057AA03
5F057BA11
5F057CA11
5F057CA12
5F057DA03
5F057EA01
5F057EA09
5F057EA26
5F057EA31
5F057FA01
5F057GA12
5F057GA13
5F057GA30
5F057GB02
5F057GB03
(57)【要約】
研磨スラリを使用して基板を研磨するための研磨ステーションが開示される。研磨ステーションは、基板受容面を有する基板キャリア、及びプラテン表面上に配置された研磨パッドを有する回転可能なプラテンを含み、研磨パッドは、基板受容面と対向する研磨面を有する。研磨ステーションは、プラテン表面の上に配置された電磁アセンブリを含む。電磁アセンブリは、電磁デバイスのアレイを含む。各電磁デバイスは、研磨面を通過するように構成された磁場を生成するように動作可能である。電磁デバイスのアレイによって生成された磁場は、研磨面に配置された研磨スラリ内に配置された複数の荷電粒子に電磁力を誘導するように方向付けられて構成されている。印加された磁場は、研磨面と平行な又は直交する方向における、複数の荷電粒子の動きを誘導するように構成されている。
【選択図】図4C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
研磨スラリを使用して基板を研磨するための研磨ステーションであって、
基板受容面を有する基板キャリア、
プラテン表面上に配置された研磨パッドを有する回転可能なプラテンであって、前記研磨パッドは前記基板受容面と対向する研磨面を有する、回転可能なプラテン、及び
前記プラテン表面の上に配置された電磁アセンブリ
を備え、
前記電磁アセンブリは、電磁デバイスのアレイを含み、各電磁デバイスは、前記研磨面を通過するように構成された磁場を生成するために動作可能であり、
前記電磁デバイスのアレイによって生成された前記磁場は、前記研磨面上に配置された研磨スラリ内に配置された複数の荷電粒子に電磁力を誘導するように方向付けられて構成され、
印加された前記磁場は、前記研磨面と平行な方向における、前記複数の荷電粒子の動きを誘導するように構成されている、研磨ステーション。
【請求項2】
前記電磁アセンブリは、前記プラテン表面と前記研磨パッドとの間に配置されている、請求項1に記載の研磨ステーション。
【請求項3】
前記電磁アセンブリは、前記研磨パッド内に配置されている、請求項1に記載の研磨ステーション。
【請求項4】
前記電磁デバイスのアレイは、複数の電磁石、複数の永久磁石、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含み、各電磁コア又は各永久磁石の長手軸は、前記研磨面と実質的に直交するように方向付けられている、請求項1に記載の研磨ステーション。
【請求項5】
前記電磁アセンブリの前記電磁デバイスのアレイは、前記研磨面の中心を取り囲む複数の同心ゾーンを含み、各同心ゾーンは、複数の電磁デバイスを含む、請求項1に記載の研磨ステーション。
【請求項6】
前記複数の同心ゾーンの各々は、各隣接する同心ゾーンに対して反対の磁場方向を有する磁場を生成するように動作可能である、請求項5に記載の研磨ステーション。
【請求項7】
前記電磁アセンブリは、複数の電磁石を含み、前記研磨ステーションは更に、
前記複数の電磁石と電気的に結合された電圧源、及び
前記電圧源と通信可能に結合されたコントローラを備え、前記電圧源は、前記コントローラによって実行される指示命令に基づいて、前記複数の電磁石の方向及び磁場強度を制御するように動作可能である、請求項1に記載の研磨ステーション。
【請求項8】
前記コントローラは、方法のための指示命令が記憶されたコンピュータ可読媒体を含み、前記方法は、
粒子の電荷と粒子の線形速度に基づいて前記磁場を調整することによって、前記複数の荷電粒子の前記動きを変化させることを含む、請求項1に記載の研磨ステーション。
【請求項9】
前記研磨面上の前記複数の荷電粒子は、径方向において二峰性分布を採用する、請求項8に記載の研磨ステーション。
【請求項10】
基板を研磨する方法であって、
基板受容面に配置された基板を回転させること、
回転可能なプラテン上に配置された研磨パッドを回転させることであって、前記研磨パッドは研磨面を有する、研磨パッドを回転させること、
研磨スラリの存在下で、前記基板の表面を前記研磨面に対して押し付けること、及び
前記研磨面を貫通して延びる磁場を生成すること
を含み、
前記磁場は、前記回転可能なプラテンの表面の上に配置された電磁アセンブリによって生成され、
印加される前記磁場は、前記研磨スラリ内に配置された複数の荷電粒子に力を加えるように構成される、方法。
【請求項11】
前記電磁アセンブリは、電磁デバイスのアレイを含み、前記方法は、コントローラによって実行される指示命令に基づいて電圧源を動作させることによって、前記電磁デバイスのアレイの方向及び磁場強度を制御すること
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
研磨用に前記基板の実際の表面プロファイルを決定すること、
前記実際の表面プロファイルと目標表面プロファイルとの間の差を決定すること、及び
前記実際の表面プロファイルと前記目標表面プロファイルとの間の前記差を最小化するために、前記研磨面上の前記複数の荷電粒子の分布を変化させるよう、研磨中に前記電磁デバイスのアレイの前記方向及び前記磁場強度を調整することを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記実際の表面プロファイルが、研磨を開始する前に予め決定される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記実際の表面プロファイルと、前記実際の表面プロファイルと前記目標表面プロファイルとの間の前記差とは、研磨中に継続的に更新される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
印加される前記磁場は、前記研磨面と平行であるか又は直交するうちの少なくとも一方の方向における、前記複数の荷電粒子の動きを誘導するように構成される、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
基板受容面を有する基板キャリア、
プラテン表面上に配置された研磨パッドを有する回転可能なプラテンであって、前記研磨パッドは前記基板受容面と対向する研磨面を有する、回転可能なプラテン、及び
前記研磨パッドの縁部に近接して配置された電磁アセンブリであって、前記研磨面と実質的に平行に方向付けられた磁場を生成するように動作可能な電磁アセンブリ
を備え、
印加された前記磁場は、研磨スラリ内の複数の荷電粒子に力を加えるように構成されている、研磨ステーション。
【請求項17】
印加された前記磁場は、前記研磨面と実質的に直交する方向における、前記複数の荷電粒子の動きを誘導するように構成されている、請求項16に記載の研磨ステーション。
【請求項18】
前記電磁アセンブリは、前記研磨パッドの少なくとも一部分を囲むリングを形成する電磁デバイスのアレイを含む、請求項17に記載の研磨ステーション。
【請求項19】
前記基板キャリアは、
前記基板キャリア内に配置されたキャリア電極、及び
前記プラテン表面と前記研磨パッドとの間に配置されたプラテン電極を更に備え、前記キャリア電極及び前記プラテン電極は、前記研磨面を通過するように構成された電場を生成するように動作可能であり、印加された前記電場は、前記研磨スラリ内の前記複数の荷電粒子に静電力を誘導するように構成されている、請求項16に記載の研磨ステーション。
【請求項20】
印加された前記電場は、前記研磨面と実質的に直交する方向における、前記複数の荷電粒子の動きを誘導するように構成されている、請求項16に記載の研磨ステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本明細書で説明される実施形態は、広くは、電子デバイスの製造において使用される装備に関し、特に、磁場が印加された化学機械研磨(CMP)処理システムに関する。磁場は、磁場の中に配置された基板の表面のプロファイル調整及び基板の表面からの粒子除去のために使用されてよい。
【背景技術】
【0002】
[0002] 化学機械研磨(CMP)は、一般的に、高密度集積回路の製造で使用され、基板上に堆積した材料の層を平坦化又は研磨する。典型的なCMPプロセスでは、基板が基板キャリア内に保持される。基板キャリアは、研磨流体の存在下で、回転している研磨パッドに向けて基板の裏側を押圧する。材料は、化学的及び機械的な活動の組み合わせによって、研磨パッドと接触している基板の材料層の表面にわたり除去される。その組み合わせは、研磨流体、研磨粒子、及び基板と研磨パッドとの相対運動によって提供される。典型的には、研磨粒子が、スラリとして知られている研磨流体内に懸濁されるか、又は研磨粒子が固定された研磨パッドとして知られている研磨パッド内に埋め込まれるかのいずれかである。
【0003】
[0003] 研磨粒子が研磨流体(スラリ)内に懸濁されているときに、研磨粒子を基板の材料層まで搬送するために、典型的には、非研磨パッドが使用される。その場合、研磨粒子は、基板の表面との機械的作用、及び幾つかの実施形態では化学的反応を与える。研磨粒子の表面改質は、研磨プロセスを強化するために使用される。例えば、種々の化学組成を有する材料層で研磨粒子をコーティングすると、表面電荷、ゼータ電位、反応性、及び硬さを含む、表面特性が変化する。表面電荷は、表面の化学的性質に基づくだけではなく、スラリのpHに基づいても容易に制御され得る。例えば、誘電体CMPに使用されるセリア研磨粒子は、ペーハー8程度のセリアの等電点を基準として、酸性スラリでは正電荷を、アルカリ性スラリでは負電荷を示す。スラリ粒子の表面電荷を制御するための表面改質は、当技術分野でよく知られていることが理解されよう。
【0004】
[0004] 典型的な研磨プロセスは、しばしば、研磨面全体にわたる研磨粒子の半径方向分布の制御が不十分である。幾つかの態様では、不均一な分布が、異なる径方向ゾーンで研磨粒子の濃度が高いエリアと低いエリアをもたらし得る。残念ながら、不均一な研磨粒子の分布は、表面プロファイル制御を不十分なものにし、ウエハ内(WIW)の不均一性をもたらし得る。研磨粒子の分布を制御するための方法が必要とされている。
【0005】
[0005] 典型的には、1以上のCMPプロセスが完了した後で、研磨された基板が、1以上のCMP後基板処理動作で更に処理される。例えば、研磨された基板は、洗浄、検査、及び測定動作のうちの1つ又は組み合わせを使用して更に処理されてよい。典型的な研磨後及び洗浄後プロセスは、研磨粒子を完全に除去することができない。残念ながら、基板表面に研磨粒子が残留すると、その後のプロセスステップ中に欠陥形成が生じ得る。研磨粒子を除去するための改善された方法が必要とされている。
【0006】
[0006] CMP後の動作が完了すると、基板は、CMP処理エリアから、リソグラフィ、エッチング、又は堆積プロセスなどの、次のデバイス製造プロセスに送り出され得る。
【0007】
[0007] したがって、上述された課題を解決するための装置及び方法が、当該技術分野で必要とされている。
【発明の概要】
【0008】
[0008] 本明細書で説明される実施形態は、広くは、電子デバイスの製造において使用される装備に関し、特に、磁場が印加された化学機械研磨(CMP)処理システムに関する。磁場は、磁場の中に配置された基板の表面のプロファイル調整及び基板の表面からの粒子除去のために使用されてよい。
【0009】
[0009] 一実施形態では、研磨ステーションが、基板受容面を有する基板キャリアを含む。研磨ステーションは、プラテン表面上に配置された研磨パッドを有する回転可能なプラテンを含み、研磨パッドは、基板受容面に対向する研磨面を有する。研磨ステーションは、プラテン表面の上に配置された電磁アセンブリを含む。電磁アセンブリは、電磁デバイスのアレイを含む。各電磁デバイスは、研磨面を通過するように構成された磁場を生成するように動作可能である。電磁デバイスのアレイによって生成された磁場は、研磨面上に配置された研磨スラリ内に配置された複数の荷電粒子に電磁力を誘導するように方向付けられて構成されている。印加された磁場は、研磨面と平行な方向における、複数の荷電粒子の動きを誘導するように構成されている。
【0010】
[0010] 別の一実施形態では、基板を研磨する方法が、基板受容面に配置された基板を回転させることを含む。該方法は、回転可能なプラテン上に配置された研磨パッドを回転させることを含む。研磨パッドは研磨面を有する。該方法は、研磨スラリの存在下で、基板の表面を研磨面に対して押し付けることを含む。該方法は、研磨面を貫通して延びる磁場を生成することを含む。磁場は、回転可能なプラテンの表面の上に配置された電磁アセンブリによって生成される。印加される磁場は、研磨スラリ内に配置された複数の荷電粒子に力を加えるように構成される。
【0011】
[0011] 更に別の一実施形態では、研磨ステーションが、基板受容面を有する基板キャリアを含む。研磨ステーションは、プラテン表面上に配置された研磨パッドを有する回転可能なプラテンを含み、研磨パッドは、基板受容面に対向する研磨面を有する。研磨ステーションは、研磨パッドの縁部に近接して配置された電磁アセンブリを含む。電磁アセンブリは、研磨面と実質的に平行に方向付けられた磁場を生成するように動作可能である。印加された磁場は、研磨スラリ内の複数の荷電粒子に力を加えるように構成されている。
【0012】
[0012] 更に別の実施形態では、基板の表面から複数の荷電粒子を除去するためのブラシボックスクリーナーが、基板を回転可能に支持するように構成された複数のローラーを有するプラットフォームを含む。クリーナーは、基板の表面と接触するように構成された複数のブラシを有する回転可能なスクラバーを含む。クリーナーは、基板の表面に流体を付加するように構成されたスプレーノズルを含む。クリーナーは、基板の両側に配置された第1及び第2の電極を含む。それらの電極は、基板の表面と実質的に直交するように方向付けられた電場を生成するよう動作可能である。印加された電場は、基板の表面に流体が付加されたときに、基板の表面から荷電粒子を引き離すように構成されている。クリーナーは、基板の縁部に近接して配置された複数の電磁石を含む。複数の電磁石は、基板の中心から径方向外向きに方向付けられた磁場を生成するように構成されている。印加された磁場は、複数の荷電粒子に電磁力を誘導するように構成されている。印加された磁場と電場は、複数の荷電粒子に付加的な力を加えるように、同じ方向に働く。
【0013】
[0013] 上述の本開示の特徴を詳しく理解し得るように、上記で簡単に要約した本開示のより詳細な説明が、実施形態を参照することによって得られ、一部の実施形態は付随する図面に示されている。しかし、添付の図面は、本開示の典型的な実施形態のみを例示しており、本開示は他の等しく有効な実施形態も許容し得るので、添付の図面は、本開示の範囲を限定すると見なすべきではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1A】[0014] 1以上の実施形態による、例示的な研磨ステーションの概略側面図であり、本明細書で説明される研磨システムのうちの1以上のための研磨ステーションとして使用されてよい。
図1B】[0015] 1以上の実施形態による、別の例示的な研磨ステーションの概略側面図であり、本明細書で説明される研磨システムのうちの1以上のための研磨ステーションとして使用されてよい。
図1C】[0016] 1以上の実施形態による、別の例示的な研磨ステーションの概略側面図であり、本明細書で説明される研磨システムのうちの1以上のための研磨ステーションとして使用されてよい。
図1D】[0017] 1以上の実施形態による、別の例示的な研磨ステーションの概略側面図であり、本明細書で説明される研磨システムのうちの1以上のための研磨ステーションとして使用されてよい。
図1E】[0018] 図1E及び図1Fは、1以上の実施形態による、例示的なプラテンの概略上面図であり、本明細書で説明される研磨ステーションのうちの1以上において使用されてよい。
図1F図1E及び図1Fは、1以上の実施形態による、例示的なプラテンの概略上面図であり、本明細書で説明される研磨ステーションのうちの1以上において使用されてよい。
図1G】[0019] 1以上の実施形態による、複数の研磨ステーション及び基板キャリアの移動のためのクロスカルーセルを有するCMPシステムの上面図である。
図1H】[0020] 1以上の実施形態による、複数の研磨ステーション及び基板キャリアの移動のための湾曲したトラックを有するCMPシステムの上面図である。
図1I】[0021] 1以上の実施形態による、図1HのCMPシステムを使用する研磨サイクル中の基板の外形の経路の図である。
図2A】[0022] 1以上の実施形態による、例示的な電磁アセンブリの概略平面図であり、本明細書で説明される研磨ステーションのうちの1以上において使用されてよい。
図2B】[0023] 図2Aの一部分の拡大された概略平面図である。
図2C】[0024] 1以上の実施形態による、例示的な電磁制御回路を示し、本明細書で説明される電磁アセンブリのうちの1以上において使用されてよい。
図3A】[0025] 1以上の実施形態による、別の例示的な研磨ステーションの概略平面図であり、本明細書で説明される研磨システムのうちの1以上のための研磨ステーションとして使用されてよい。
図3B】[0026] 図3Aの線3B‐3Bに沿って切り取られた拡大された側面断面図である。
図4A】[0027] 1以上の実施形態による、ブラシボックスクリーナーの側面概略図であり、基板を洗浄するために使用されてよい。
図4B】[0028] 1以上の実施形態による、電磁石の側面概略図であり、図4Aのクリーナーと組み合わせて使用されてよい。
図4C】[0029] 図4Bの線4C‐4Cに沿って切り取られた拡大された側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[0030] 理解し易くするために、可能な場合には、図に共通する同一の要素を指し示すのに同一の参照番号を使用した。一実施形態の要素及び特徴は、追加の記述がなくても、他の複数の実施形態に有益に組み込むことができると考えられている。
【0016】
[0031] 本明細書で説明される実施形態は、広くは、電子デバイスの製造において使用される装備に関し、特に、磁場が印加された化学機械研磨(CMP)処理システムに関する。磁場は、磁場の中に配置された基板の表面のプロファイル調整及び基板の表面からの粒子除去のために使用されてよい。
【0017】
[0032] 図1Aは、例示的な研磨ステーション100の概略側面図であり、本明細書で説明される研磨システムのうちの1以上のための研磨ステーションとして使用されてよい。ここで、研磨ステーション100は、プラテン表面105を有するプラテン104、プラテン表面105に配置され固定された研磨パッド102、及び基板キャリア106を備えている。基板キャリア106は、プラテン104及びその上に取り付けられた研磨パッド102と対向する。基板キャリア106は、基板キャリア106内に配置された、例えば、基板キャリア106の基板受容面109に配置された基板10の材料面を、キャリア軸110の周りで同時に回転させながら、研磨パッド102の研磨面108に対して押し付けるために使用される。典型的には、部分的に、研磨パッド102の不均一な摩耗を低減させ、基板10の表面の平坦化を改善するために、回転している基板キャリア106がプラテン104の内径から外径まで前後にスイープしている間に、プラテン104がプラテン軸112の周りで回転する。
【0018】
[0033] 研磨ステーション100は、流体供給アーム114及びパッド調整器アセンブリ116を更に含む。流体供給アーム114は、研磨パッド102の上に配置され、研磨パッド102の表面108に対して、研磨粒子及び/又はイオンなどの荷電粒子が中に懸濁された研磨スラリなどの研磨流体を供給するために使用される。本明細書で開示される装置及び/又は方法を使用して、磁気力及び/又は静電力が、研磨プロファイルを調整し、洗浄を強化するために、荷電粒子の分布を制御するよう使用される。本明細書で使用されるときに、荷電粒子は、研磨粒子とイオンの両方を含む、電荷を持つ全ての核種を含む。幾つかの態様では、概して、研磨粒子の分布が研磨プロファイルに影響を与えることが理解されよう。しかし、イオン分布も研磨プロファイルに影響を与え得るので、イオン分布も同様に制御することが望ましい場合がある。例えば、本明細書で説明される複数の態様を使用して、高pH又は低pHのスラリを使用する研磨中に、イオン分布が、研磨速度に直接影響を与える局所的なpHを制御するために使用されてよい。更に、本明細書で説明される複数の態様を使用して、スラリ内の酸化剤の分布及び濃度が、それらのイオン化学に基づいて制御可能である。例示的な酸化剤は、硝酸第二鉄(例えば、Fe(NO33)、ヨウ素酸カリウム(例えば、KIO3)、及び過硫酸カリウム(例えば、K2S2O8)を含んでよい。特に、多価イオン(例えば、Fe3+やS2O8 2-)を含む酸化剤を使用する研磨中に、磁力が局所的な酸化剤濃度を制御することにおいて効果を高めた。
【0019】
[0034] 典型的には、研磨流体が、基板10の材料面の研磨を可能にするために、pH調整剤、及び酸化剤などの他の化学的に活性な成分を含有する。パッド調整器アセンブリ116は、基板10の研磨の前後又は最中に、研磨パッド102の表面108に対して、研磨粒子が固定された調整ディスク118を押し付けることによって、研磨パッド102を調整するために使用される。調整ディスク118を研磨パッド102に対して押し付けることは、調整ディスク118を軸120の周りで回転させること、及び、調整ディスク118をプラテン104の内径からプラテン104の外径までスイープさせることを含む。調整ディスク118を使用して、研磨パッド102の研磨面108を研磨し、回復させ、研磨パッド102の研磨面108から研磨副生成物又は他のデブリを除去する。
【0020】
[0035] 図1Aを参照すると、電磁アセンブリ201は、プラテン表面105の上に配置されている。つまり、電磁アセンブリ201は、プラテン表面105と研磨パッド102との間に配置されている。幾つかの他の実施形態では、電磁アセンブリ201が、プラテン104又は研磨パッド102(図1B)のうちの一方の範囲内に埋め込まれるか、又は基板キャリア106(図1C)の範囲内に埋め込まれる。幾つかの実施形態では、電磁アセンブリ201が、安定で制御可能な磁場を生成するように構成された1以上の電磁デバイス202(図2C)を含む。電磁アセンブリ201内の電磁デバイス202の各々は、1以上の電磁石210に電圧を供給するための電磁石(EM)電圧源150(例えば、バッテリ)と電気的に結合された電磁石210を含む。1以上の実施形態では、EM電圧源150がDC電圧源である。電磁デバイス202内のEM電圧源150の各々は、コントローラ190と通信可能に結合されている。電磁アセンブリ201によって生成される磁場の方向及び磁場強度は、コントローラ190によって実行される指示命令に従って、EM電圧源150によって制御され又は調整される。
【0021】
[0036] 幾つかの実施形態では、電磁アセンブリ201の電磁デバイス202が、プラテン表面105の1以上の領域内に固定された又は調整不可能な磁場を生成するように構成された1以上の永久磁石(図示せず)を含む。この場合、プラテン表面105の1以上の領域(例えば、個別の径方向領域又はセクター)内の磁場が、単位エリアごとの磁石の磁場強度及び/又は磁石の数の選択によって調整され得る。
【0022】
[0037] 図1Aで描かれている1以上の実施形態では、電磁デバイス202の部分を通る電流が、基板10及び/又は研磨パッド102の表面と少なくとも部分的に直交するように方向付けられた磁場を生成する。ここで、第1の方向に流れる供給された電流が、磁場B1を生成する。磁場B1は、プラテン104から基板キャリア106に向けてy軸に沿って実質的に上向きに方向付けられる。電流の流れの方向を逆にすると、磁場の方向が逆になり、例えば、逆の磁場B2(ファントムで示されている)を生成する。磁場B2は、基板キャリア106からプラテン104に向けてy軸に沿って実質的に下向きに方向付けられる。磁場B1、B2の各々は、研磨面108及び/若しくは基板10を通過するか、又はそれらを貫通して延びるように構成され、それによって、それらの間に配置された研磨粒子及び/又はイオンに磁場が生成した力を加える。1以上の実施形態では、印加された磁場が、研磨面108と平行な方向における、研磨面108上に配置された複数の荷電粒子の動きを誘導する。電流を増加又は減少させると、それぞれ、電磁アセンブリ201内の1以上の電磁デバイス202によって生成される磁場強度が、比例して増加又は減少する。特定の複数の実施形態では、オン/オフ又は正/負を切り替えることができるパルス状のDC電圧を使用することなどによって、磁場をオン/オフに変えることが望ましい場合がある。パルス時間は、約1秒から約120秒であってよく、停止時間は、約0.1秒から約10秒であってよい。1以上の実施形態では、時間の任意の瞬間における基板10の表面を横切る磁場B1、B2の磁束密度が、約0テスラから約3テスラの範囲内であってよい。
【0023】
[0038] 図1Bは、別の例示的な研磨ステーション100の概略側面図であり、本明細書で説明される研磨システムのうちの1以上のための研磨ステーションとして使用されてよい。図1Bを参照すると、電磁アセンブリ201内の各電磁デバイス202内の複数の電磁石210は、研磨パッド102内に直接埋め込まれている。有益なことに、プラテン104上又は内に配置される代わりに、研磨パッド102内に埋め込まれた電磁石210を有することによって、磁場源(例えば、複数の電磁石210)が研磨面108により近く位置付けられ、したがって、基板10と研磨面108との間の界面により近く位置付けられる。特定の実施形態では、磁場源がより近くなることによって、磁場の指向性が改善される。それによって、研磨面108を通過する磁場線は、互いと実質的に平行に方向付けられる。同様に、磁場源がより近くなることによって、研磨面108を横切る磁場の密度及び均一性が高められ得る。一方、プラテン104(図1A)内に埋め込まれた電磁アセンブリ201を有することは、特定の複数の実施形態によれば、研磨パッド102に対する設計変更を回避するために有利であり得、研磨パッドが電磁アセンブリ201の構成要素から別個に取り外されることを可能にする。
【0024】
[0039] 図1Cは、別の例示的な研磨ステーション100の概略側面図であり、本明細書で説明される研磨システムのうちの1以上のための研磨ステーションとして使用されてよい。図1Cを参照すると、電磁アセンブリ201内の各電磁デバイス202内の複数の電磁石210は、基板キャリア106内に埋め込まれている(例えば、その基板受容面109の後ろに位置付けられている)。複数の電磁石210は、基板10の裏側に近接していてよいと考えられる。
【0025】
[0040] 図1Dは、別の例示的な研磨ステーション100の概略側面図であり、本明細書で説明される研磨システムのうちの1以上のための研磨ステーションとして使用されてよい。図1Dを参照すると、研磨ステーション100は、プラテン104内に埋め込まれたプラテン電極170を含む(例えば、プラテン104とプラテン104上に取り付けられた研磨パッド102との間の界面に近接して)。幾つかの他の実施形態(図示せず)では、プラテン電極170が、研磨パッド102内に埋め込まれている。プラテン電極170は、電極電圧源155(例えば、バッテリ又は電源)と電気的に結合されている。例えば、電圧源155の正端子に接続された電気リードは、スリップリング(図示せず)によって回転可能なプラテン104に結合されている。研磨システム100は、基板キャリア106内に埋め込まれたキャリア電極180を含む(例えば、基板キャリア106の基板受容面109の後ろに位置付けられている)。プラテン電極170とキャリア電極180の対向面は、基板10の表面と少なくとも部分的に直交する方向に互いから間隔を空けられている。キャリア電極180は、電圧源155と電気的に結合されている(例えば、プラテン電極170に対して電圧源155の逆の端子に結合されている)。例えば、電圧源155の負端子に接続された電気リードは、スリップリング(図示せず)によって回転可能な基板キャリア106に結合されている。スリップリングは、キャリア回転アセンブリ(図示せず)に結合されている。EM電圧源150と同様に、電極電圧源155は、プラテン及びキャリ電極170、180に電圧を供給されるように構成されている。この実施例では、電圧源155の負端子に接続された電気リードが、キャリア回転アセンブリ(図示せず)に結合されたスリップリング(図示せず)によって回転可能な基板キャリア106に結合され、電圧源155の正端子に接続された逆の電気リードが、プラテン回転アセンブリ(図示せず)に結合されたスリップリング(図示せず)によって回転するプラテン104に結合されている。1以上の実施形態では、電極電圧源155がDC電圧源である。プラテン電極とキャリア電極170、180にわたる電圧の印加は、それらの間に電場を生成する。幾つかの他の実施形態(図示せず)では、単一の電極を使用して電場が生成される。例えば、幾つかの実施形態では、プラテン電極170が、電圧源(例えば、AC電圧源(図示せず))と電気的に結合され、キャリア電極180は接地される。或いは、その逆である。幾つかの実施形態では、プラテン電極170が、プラテン104の表面にわたり分散された複数のサブプラテン電極172を含み得、複数のサブプラテン電極172は、処理中に別個の電圧源155の使用によって異なる電圧にバイアスされるように構成される。幾つかの実施形態では、サブプラテン電極172が、径方向パターンに(例えば、2つ以上の同心リングとして)(図1E)分散されるか、又はプラテン表面にわたるセクター174(図1F)として分散される。
【0026】
[0041] 電極電圧源155は、コントローラ190と通信可能に結合される。対向するプラテン及びキャリア電極170、180によって生成される電場の方向及び電場強度は、コントローラ190によって実行される指示命令に従って、電極電圧源155によって、制御又は調整される。図1Dで描かれている1以上の実施形態では、プラテン及びキャリア電極170、180に電圧を供給することによって、基板10の表面と少なくとも部分的に直交するように方向付けられた電場が生成される。ここで、第1の極性を有する電圧を供給することによって、電場E1が生成される。電場E1は、プラテン104から基板キャリア106に向けてy軸に沿って実質的に上向きに方向付けられる。極性を逆にすると、電場の方向が逆になり、例えば、反対の電場E2(ファントムで図示されている)が生成される。電場E2は、基板キャリア106からプラテン104に向けてy軸に沿って実質的に下向きに方向付けられる。磁場E1、E2の各々は、基板10と研磨面108との間の界面を通過するように構成され、それによって、それらの間に配置された研磨粒子及び/又はイオンに静電力を加える。電圧を増加又は減少させると、それぞれ、対向するプラテン及びキャリア電極170、180によって生成される電場強度が、比例して増加又は減少する。1以上の実施形態では、電場E1、E2の電場強度が、約0MV/mから約8MV/mである。
【0027】
[0042] 1以上の実施形態では、電場が、研磨スラリ内の複数の荷電粒子に静電力(クーロン力として知られている)を加える。クーロン力とは、正反対の電荷の間の物理的引力である。例えば、電場E1が印加されると、負電荷を持つ粒子は正のプラテン電極170の方に引き寄せられ、正電荷を持つ粒子は負のキャリア電極180の方に引き寄せられることになる。電極170、180の極性を逆にすると(例えば、電界E2を印加することによって)、クーロン力の方向が逆になることが理解されよう。点電荷のクーロン力は電荷の積に比例するので、電極170、180間の電圧差を増加させると、概して、電極170、180から所与の距離にある粒子に対するクーロン力の大きさが比例して増加する。1以上の実施形態では、基板10の表面と研磨面108との間の界面に対する粒子分布及び局所的な濃度が、コントローラ190から受け取られた指示命令に従って、電極電圧源155を使用して、電極170、180の極性及び電圧差を調整することによって制御され得る。幾つかの実施形態では、研磨後のリンス又はデチャック(dechuck)中の電場E1、E2のうちの1以上の印加により、基板キャリア106から離れるように研磨パッド102の方向へ静電力を加えることによって、基板10から荷電粒子を除去してよい。1以上の実施形態では、研磨スラリがまた、荷電粒子に加えてイオン核種も含む。イオン核種は、本明細書で説明される印加された磁場及び電場によって同様に影響を受ける。
【0028】
[0043] 図1A図1Dで示されている複数の実施形態のうちの1以上は、非限定的に組み合わされてよいと考えれる。言い換えると、磁場力及び電場力は、個別に又は集合的にのいずれかで働いてよい。1以上の他の実施形態では、研磨ステーション100が、研磨パッド102の縁部に近接して配置された1以上の電磁石310を含んでよいと考えれる。1以上の電磁石310は、図3A図3Bに関してより詳細に説明されるように、研磨後のリンス又はデチャック中に使用されてよい。
【0029】
[0044] 図1Gは、一実施形態による、1以上の基板を処理するための研磨システム101の平面図を示している。研磨システム101は、複数の研磨ステーション100a~100c及びロードカップ123a~123bを少なくとも部分的に支持し収容する、研磨プラットフォーム107を含む。幾つかの実施形態では、研磨ステーションの数が、1以上であり得る。例えば、研磨装置は、4つの研磨ステーション100a、100b、100c、及び100d(図1H)を含み得る。
【0030】
[0045] 各研磨ステーション100は、円形経路に沿って移動するキャリアヘッドアセンブリ119内の基板キャリア106内に保持された基板10を研磨するように適合されている。図1Gで示されている1以上の実施形態では、各キャリアヘッドアセンブリ119が、複数のカルーセルアーム138を有するカルーセル135に支持されている。言い換えると、各キャリアヘッドアセンブリ119は、複数のカルーセルアーム138のうちの1つから、カルーセル135の下方に吊り下げられている。基板キャリア106は、支持構造(図示せず)を介してカルーセルアーム138に結合されている。支持構造は、ブラケット及び他の取り付け構成要素を含んでよい。中心軸140の周りのカルーセル135の回転は、基板キャリア106のうちの全てを、円形経路に沿って同時に移動させる。カルーセル135は、同時に、全ての基板キャリア106及び関連付けられた基板10の均一な搬送を可能にする。1以上の実施形態では、カルーセル135が、研磨中に回転しながら振動し得、それによって、基板キャリア106の各々を側方に(x-y平面)振動させる。基板キャリア106は、概して、研磨中に研磨パッド102の上面にわたり側方に移動される。側方のスイープは、研磨パッド102の研磨面108(図1A)と平行な方向である。側方のスイープは、直線的であるか又は弓状の動きであり得る。振動又は運動の更なるモードを可能にする上述の複数の実施形態の各々は、研磨面108と基板10との間のより一層の相対運動を可能にし、基板10に対する研磨速度を増加させる。
【0031】
[0046] 研磨システム101は、複数の基板キャリア106を含む。複数の基板キャリア106の各々は、基板10を支持するように構成されている。基板キャリアの数は、研磨ステーションの数以上の偶数であり得る(例えば、4つの基板キャリア又は6つの基板キャリア)。例えば、基板キャリアの数は、研磨ステーションの数よりも2つ多くすることができる。これにより、基板のローディングとアンローディングを2つの基板キャリアから行いながら、残りの研磨ステーションにおいて他の基板キャリアを用いて研磨を行うことができ、スループットが向上する。
【0032】
[0047] 研磨システム101はまた、基板キャリア106から基板をローディング及びアンローディングするためのローディングステーション122も含む。ローディングステーション122は、移送ロボット124による基板キャリア106とファクトリインターフェース(図示せず)又は他のデバイス(図示せず)との間の基板の移送を容易にするように適合された、複数のロードカップ123(例えば、2つのロードカップ123a、123b)を含み得る。ロードカップ123は、概して、ロボット124と基板キャリア106の各々との間の移送を容易にする。
【0033】
[0048] ローディングステーション122及び研磨ステーション100を含む研磨システム101のステーションは、研磨プラットフォーム107の中心の周りで実質的に等しい角度間隔で配置されてよい。これは必ずしも必要ではないが、研磨システム101に良好な設置面積を提供することができる。研磨システム101の各研磨ステーション100は、研磨面108の上に研磨液体(研磨スラリ及び/又はイオンスラリなど)を分配するために、例えばカルーセルアーム138の端部にポートを含み得る。研磨システム101の各研磨ステーション100はまた、研磨面108を一貫した研磨状態に維持するために、研磨面108を研磨するためのパッド調整器アセンブリ116も含み得る。各研磨ステーション100におけるプラテン104は、プラテン軸112の周りで回転するように動作可能である。例えば、モータ(図示せず)が、プラテン104を回転させるために、駆動シャフト(図示せず)を回転させることができる。各基板キャリア106は、研磨面108に対して基板10を保持するように動作可能である。動作では、プラテン104が、プラテン軸112の周りで回転される。これにより、基板10が研磨される。各基板キャリア106は、各それぞれの基板に関連付けられた研磨パラメータ(例えば、圧力)のうちの幾つかの独立した制御を有し得る。特に、各基板キャリア106は、可撓性膜(図示せず)の下方に基板10を保持するために、保持リング(図示せず)を含み得る。
【0034】
[0049] キャリアヘッドアセンブリ119は、キャリアヘッド回転モータ156を含む。幾つかの実施形態では、キャリアヘッド回転モータ156の駆動シャフト(図示せず)を貫通して延びる軸127が、オフセット距離(代替的にオフセットと呼ばれる)だけ、キャリアヘッド軸129から離隔される。
【0035】
[0050] 幾つかの他の実施態様では、各キャリアヘッドアセンブリ119が、オーバーヘッドトラック128(図1H)に沿って移動する。キャリアヘッドアセンブリ119は、キャリッジ130に取り付けられたキャリアモータ(図示せず)によって、トラック128に沿って移動される。キャリッジ130は、概して、オーバーヘッドトラック128に沿ったキャリアヘッドアセンブリ119の位置の制御を手引きし、容易にすることができる構造要素を含む。各キャリアヘッドアセンブリ119は、複数のキャリッジ130のうちの1つから、トラック128の下方に吊り下げられている。幾つかの実施形態では、キャリアモータ及びキャリッジ130が、リニアモータ及びリニアガイドアセンブリを含む。それらは、円形オーバーヘッドトラック128の全てのポイントに沿ってキャリアヘッドアセンブリ119を配置するように構成されている。
【0036】
[0051] 図1Hで描かれている1以上の実施形態では、各基板キャリア106が、例えばトラック128上でキャリッジ130を駆動することによって、研磨中に側方に(x-y平面)振動し得る。基板キャリア106は、概して、研磨中に研磨面108の上面にわたり側方に移動される。側方のスイープは、研磨面108(図1A)と平行な方向である。側方のスイープは、直線的であるか又は弓状の動きであり得る。振動又は運動の更なるモードを可能にする上述の複数の実施形態の各々は、研磨面108と基板10との間のより一層の相対運動を可能にし、基板に対する研磨速度を増加させる。
【0037】
[0052] 図1Hで描かれている1以上の実施形態では、オーバーヘッドトラック128が、円形構成を有する。それは、基板キャリア106を保持するキャリッジ130が、ローディングステーション122及び研磨ステーション100の上で選択的に周回すること、及び/又はローディングステーション122及び研磨ステーション100を選択的にクリアすることを可能にする。オーバーヘッドトラック128は、楕円形、卵型、直線、又は他の適切な配向を含む、他の構成を有してよい。
【0038】
[0053] プログラム可能なコンピュータなどのコントローラ190が、プラテン104と基板キャリア106との回転速度を独立して制御するために、各モータに接続されている。例えば、各モータは、関連付けられた駆動シャフトの角度位置又は回転速度を測定するエンコーダを含み得る。1以上の実施形態では、コントローラ190が、カルーセル135の回転を駆動するカルーセルモータに接続されている。幾つかの他の実施形態では、コントローラ190が、トラック128に沿って各基板キャリア106の側方運動及び位置を独立して制御するために、各キャリッジ130内のキャリアモータに接続されている。例えば、各キャリアモータは、トラック128に沿ってキャリッジ130の位置をモニタし制御する、リニアエンコーダを含み得る。
【0039】
[0054] コントローラ190は、中央処理装置(CPU)192、メモリ194、及びサポート回路196、例えば、入力/出力回路、電源、クロック回路、キャッシュなどを含むことができる。メモリ194は、CPU192に接続される。メモリは、非一時的な計算可能可読媒体であり、1以上の容易に利用可能なメモリ(ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、フロッピーディスク、ハードディスク、又は他の形状のデジタルストレージなど)であり得る。加えて、コントローラ190は、単一のコンピュータとして図示されているが、例えば、複数の独立して動作するプロセッサ及びメモリを含む分散システムであってもよい。このアーキテクチャは、基板キャリアが研磨ステーションに配置される順序及びタイミングを制御するために、コントローラ190のプログラミングに基づいて、様々な研磨状況に適応可能である。
【0040】
[0055] 例えば、幾つかの研磨レシピは、複雑であり、3つ又は4つの研磨ステップを必要とする。したがって、動作のモードは、コントローラ190が、ロードカップ123a、123bのうちの一方において、基板を基板キャリア106の中にローディングするためのものであり、今度は、基板キャリア106が、各研磨ステーション100a、100b、100c、100dで順に基板10を研磨するように、各研磨ステーションに配置されるためのものである。最後のステーションでの研磨後、基板キャリア106は、ロードカップ123a、123bのうちの一方に戻り、基板10は、基板キャリア106からアンローディングされる。
【0041】
[0056] 図1Iは、図1HのCMPシステムを使用する研磨サイクル中の基板10の外形の経路の図である。図1Iは、基板キャリア外形106oを含む、研磨面108の俯瞰図を示している。基板キャリアの外形106oは、基板キャリア106の空間的な範囲を示している。その間、基板キャリア106は、軸127の周りでキャリアヘッド回転モータ156によって回転されており、矢印は、基板キャリア106の反時計回りの回転を示している。研磨面の外形108oは、研磨面108全体の空間的な範囲を示しており、「x」は、研磨面の中心108xを示しており、それは、プラテン104(図1A)の回転軸112と整列している。電磁アセンブリ201は、研磨面の外形108o内で径方向に配置されており、矢印は、研磨面108及び電磁アセンブリ201のCCW回転を示している。オーバーヘッドトラック外形128oは、基板キャリア106が研磨面108を横切って移動する経路を示しており、矢印は、オーバーヘッドトラック128に沿った基板キャリア106の動きを示している。この実施形態では、オフセット距離がゼロであり、軸127とキャリアヘッド軸129は、互いに重なっており、したがって、オフセット距離がない従来の構成を示している。
【0042】
[0057] 1以上の実施形態では、図1A図1Cの研磨ステーション100内の電磁アセンブリ201の電磁デバイス202内の構成要素によって生成された磁場が、電磁デバイス202内の電磁石210に隣接して配置された研磨スラリ内の複数の荷電粒子に、電磁力(ローレンツ力として知られている)を誘導する。ローレンツ力F Lは、F L=qv×Bの式によって支配される。ここで、qは粒子の電荷、vは粒子の線形速度ベクトル、Bは磁場ベクトルである。スラリ粒子の速度ベクトルは、プラテン104の回転方向及び速度、並びにプラテン104の表面の上に分配されたスラリ溶液の方向及び流速によって生成される。正電荷を持つ粒子では、ローレンツ力の方向は速度と磁場のベクトル内積に従って右手の法則に従う。負荷電粒子に加えられるローレンツ力は、正荷電粒子の方向とは反対に向けられることが理解されよう。例えば、図1Iで示されている1以上の実施形態では、正電荷+pを有し、線形速度v1でページの平面内を右に移動する粒子p1に対して、磁場B1がページを出るように方向付けられ、例えば、プラテン104から基板キャリア106(図1A)に向けられ、その結果、ページの平面内で下向きに方向付けられた、すなわち、研磨面108の縁部108oに向けられたローレンツ力F L1がもたらされる。同じ粒子p1が等しく反対の負電荷-qを有する場合、ローレンツ力F L2は、同じ大きさと反対の方向を有し、代わりにページの平面内で上向き、すなわち、研磨面108の中心108xに向けられる。
【0043】
[0058] 1以上の他の実施形態では、図1Iで示されているように、正電荷+pを有し、線形速度v2でページの平面内を右に(例えば、パッド面と平行に)移動する粒子p2に対して、磁場B2がページに入るように方向付けられ、例えば、基板キャリア106からプラテン104(図1A)に向けられ、その結果、ページの平面内で上向きに方向付けられた、すなわち、研磨面108の中心108xに向けられたローレンツ力F L3がもたらされる。同じ粒子p2が等しく反対の負電荷-qを有する場合、ローレンツ力F L4は、同じ大きさと反対の方向を有し、代わりにページの平面内で下向き、すなわち、研磨面108の縁部108oに向けられる。粒子p2は粒子p1に対して径方向外側に位置しているため、線形速度v2は線形速度v1よりも大きい。したがって、粒子p1、p2の電荷の絶対値が同じで、磁場の強さB1、B2が等しい場合、粒子p2のローレンツ力F L4、F L3は、図1Iで示されている矢印の大きさの差で示されているように、粒子p1のそれぞれのローレンツ力F L1、F L2よりも大きくなる。
【0044】
[0059] 1以上の実施形態では、ローレンツ力F L1、F L2、F L3、F L4が、全ての静的な力、例えば表面張力に打ち勝つように構成される。表面張力は、粒子p1、p2を研磨面108に対して静止するように維持しようとする。しかし、結果として、粒子p1、p2の研磨面108の中心108x又は縁部108oに向けた径方向移動が誘導される。一定の磁場B1、B2を維持することにより、荷電粒子p1、p2が、電荷に基づいて研磨面108に沿って反対方向に移動することが理解されよう。一定の磁場が持続的な期間にわたって維持される1以上の実施形態では、研磨スラリ内の複数の荷電粒子は、表面電荷に基づいて、研磨面108上の径方向に二峰性分布(bimodal distribution)を採用してよい。言い換えると、幾つかの実施形態によれば、正荷電粒子は、中心108xに近接してより高い濃度を有してよく、縁部108oに近接してより低い濃度を有してよい。一方で、負荷電粒子は、中心108xに近接してより低い濃度を有し、縁部108oに近接してより高い濃度を有する。或いは、その逆である。1以上の実施形態では、粒子分布及び局所的な濃度が、本明細書で説明されるように、磁場B1、B2の方向及び磁場強度を調整することによって、径方向に制御され得る。1以上の実施形態では、コントローラ190が、粒子電荷及び粒子線形速度に基づいて磁場を調整することによって、複数の荷電粒子の動きを変化させるための、指示命令が記憶されたコンピュータ可読媒体を含む。
【0045】
[0060] 1以上の実施形態では、基板10の実際の表面プロファイルが、研磨プロセスを開始する前に、例えば、インシトゥ(in situ:その場)又はエクスシトゥ(ex situ:現場外)測定によって予め決定される。幾つかの実施形態では、所定の表面プロファイルと目標表面プロファイルとの間の差が決定される。このような実施形態では、磁場の方向及び磁場強度が、コントローラ190を使用して予め設定されて、所定の粒子分布及び局所的な濃度を実現することができる。それは、目標表面プロファイルを実現するように特に設計されている。1以上の実施形態では、表面プロファイルが、例えば、表面の不規則を除去し、表面プロファイルの均一性を高めることによって改善され得る。本明細書で説明される複数の実施形態と組み合わされ得る幾つかの他の実施形態では、実際の表面プロファイルが、1以上のインシトゥセンサ(図示せず)、例えば渦電流センサ及び終点検出センサからの、リアルタイムのフィードバックに基づいて、研磨プロセス中に決定され得る。幾つかの実施形態では、実際の表面プロファイルと目標表面プロファイルとの間の差が、研磨中に継続的に更新される。このような実施形態では、実際の表面プロファイルと目標表面プロファイルとの間の差を最小化するために、研磨面上の複数の荷電粒子の分布を変化させるよう、コントローラ190を使用して、磁場の方向及び磁場強度を研磨中に調整することができる。磁場の方向及び磁場強度を制御することによって、表面プロファイルが、研磨プロセス全体を通して精緻化される。磁場の方向及び磁場強度の制御は、時間によって(すなわち、研磨レシピに基づいて)、又は閉ループ制御システムを使用することによって調整され得る。これは、時間の1以上の瞬間において基板の表面の特性を検出することができる、1以上のセンサ(例えば、渦電流及び/または光学センサ)の使用を含む。
【0046】
[0061] 1以上の実施形態では、粒子分布及び局所的な濃度が、研磨面108上にスラリを保持するように特に設計されている。例えば、荷電粒子p1、p2を研磨面108の中心108xに向けて径方向に移動させることにより、縁部108o付近でスラリの量(volume)を低減させることがきる。このような実施形態では、研磨面108からのスラリの除去の速度が低減され、スラリの平均滞留時間が増加し、それによって、スラリの消費が低減される。
【0047】
[0062] 図2Aは、例示的な電磁アセンブリ201の概略平面図であり、本明細書で説明される研磨ステーション100のうちの1以上において使用されてよい。1以上の実施形態では、電磁アセンブリ201が、プラテン104内に埋め込まれる(図1A)。幾つかの他の実施形態では、電磁アセンブリ201が、研磨パッド102内に埋め込まれる(図1B)。幾つかの他の実施形態では、電磁アセンブリ201が、基板キャリア106内に埋め込まれる(図1C)。1以上の実施形態では、電磁アセンブリ201が、プラテン204及び研磨パッド102の設置面積と合致する。言い換えると、電磁アセンブリ201の中心201xは、プラテン104の回転軸112と実質的に整列し、電磁アセンブリ201の縁部は、プラテン104の縁部と実質的に整列する。
【0048】
[0063] 図2Aで示されている1以上の実施形態では、電磁アセンブリ201が、中心201xを取り囲んだ複数の異なる同心ゾーン又はリング205を有する。ここで、電磁アセンブリ201は、合計10個の同心ゾーンを有する。幾つかの他の実施形態(図示せず)では、電磁アセンブリ201が、2から20個の同心ゾーンなど、4から16個の同心ゾーンなど、8から12個の同心ゾーンなど、10個の同心ゾーンなどの、2つ以上の同心ゾーンを有する。ここで、各同心円ゾーン205の外形は、円形である。幾つかの他の実施形態(図示せず)では、外形が、多角形、例えば、正方形、ジグザグ、波状、又はそれらの組み合わせであってよい。ここで、各同心ゾーン205は、径方向で測定して等しい幅w1を有する。特定の複数の実施形態では、幅w1が、約5mm以上、約5mmから約50mmなど、約10mmから約25mmなど、約20mmなどである。幾つかの他の実施形態(図示せず)では、1以上の同心ゾーン205が、径方向に異なる幅を有する。ここで、電磁アセンブリ201は、回転軸112を取り囲むプラテン104の中心部分をカバーしない。回転軸112は、電磁アセンブリ201xの中心と整列している。幾つかの実施形態では、最も内側の同心ゾーン205iから中心201xまで径方向に測定した幅w2が、約50mm以下、約5mmから約50mmなど、約25mmなどである。幾つかの他の実施形態(図示せず)では、電磁アセンブリ201が、プラテン104の中心部分をカバーする。
【0049】
[0064] 幾つかの実施形態では、各同心ゾーン205が、複数の電磁デバイス202を含む。複数の電磁デバイス202は、各々、研磨面108と実質的に直交する方向に向けられた磁場を生成するように構成されている。1以上の実施形態では、同心ゾーン205内の複数の電磁デバイス202の各々が、隣接する同心ゾーン205内の複数の電磁デバイス202の各々の磁場方向と逆の方向に向けられた磁場を生成する。このような実施形態では、研磨スラリ内の複数の荷電粒子に加えられるローレンツ力の方向が、隣接する同心ゾーン205ごとに反転する。例えば、このような実施形態では、最も内側の同心ゾーン205i内の複数の電磁デバイス202の磁場方向がページから外に出るときに、次の同心ゾーン205内の複数の電磁デバイス202の磁場方向はページの中に入るなどである。そのような実施形態では、荷電粒子の多峰性分布(multimodal distribution)が生成され得、それによって、交互の同心ゾーン205が、正荷電粒子と負荷電粒子の交互の高い濃度と低い濃度を有する。幾つかの他の実施形態では、各同心ゾーンの磁場方向が個別に制御される。幾つかの実施形態では、複数の同心ゾーン205が、単一のゾーン(図1A及び図1I)を使用することと比較して、研磨面108上の粒子分布及び局所的な濃度の更なる制御を提供する。今度は、粒子分布及び局所的な濃度の制御を強化することにより、研磨中の基板10の表面プロファイル制御が強化され得る。
【0050】
[0065] 図2Bは、1以上の実施形態による、電磁アセンブリ201内の電磁デバイス202の複数の電磁石210を示す図2Aの一部分の拡大された概略平面図である。電磁石210は、複数のリング状に配置されている。複数のリングは、複数の同心ゾーン205の各々の範囲内に周方向に整列している。言い換えると、同じ同心ゾーン205内の電磁石210は、中心201xから等しく径方向に間隔を空けられている。幾つかの実施形態では、同心ゾーン205のうちの1以上内の電磁石210の密度は、1以上の他の同心ゾーン205内の密度とは異なる。図2Bで示されている1以上の実施形態では、各同心ゾーン205内の電磁石210の密度が、実質的に同じである。このような実施形態では、各同心ゾーン205内の電磁石210の数が、中心201xからの径方向距離Rが増加するにつれて増加する。幾つかの実施形態では、電磁石210の密度が、線形インチ当たり約0.1から線形インチ当たり約10個、線形インチ当たり約0.1から線形インチ当たり約1個など、代替的に、線形インチ当たり約1から線形インチ当たり約5個、代替的に、線形インチ当たり約5から線形インチ当たり約10個であってよい。幾つかの実施形態では、同じ同心ゾーン205内の電磁石210の間隔が、約0.1インチから約10インチ、約0.1インチから約1インチなど、代替的に、約1インチから約5インチ、代替的に、約5インチから約10インチであってよい。
【0051】
[0066] 電磁アセンブリ201の幾つかの実施形態では、電磁石210の不均一な径方向間隔を有する電磁アセンブリ201を形成することが望ましい場合がある。電磁石210が、同心リングとしてではなくセクターに配置又は群化されている場合などである。更に、電磁アセンブリ201の幾つかの実施形態では、電磁石210の不均等な同心間隔を有する電磁アセンブリ201を形成することが望ましい場合がある。したがって、同心リング(例えば、中間同心ゾーン205m)内の間隔が、周方向に均一でなくてよい。
【0052】
[0067] 幾つかの実施形態では、電力を使用することなしに磁場を生成することが望ましい場合がある。このような実施形態では、図2A図2Bで示されている複数の電磁石210が、複数の永久磁石(図示せず)で置き換えられてよい。有益なことに、永久磁石を使用することによって、複数の電磁石210に電力供給するための電気配線に関連付けられた全体的な複雑さが低減される。1以上の実施形態では、各永久磁石の長手軸が、研磨面108と実質的に直交するように方向付けられる。幾つかの実施形態では、複数の永久磁石が、1以上の同心リング内の固定された又は調整不可能な磁場を生成するように構成されている。幾つかの実施形態では、複数の永久磁石が、複数の永久磁石の各々の密度、分布プロファイル、方向、及び磁場強度に応じる、磁場を生成するように構成されている。例えば、複数の永久磁石の密度を変化させることが望ましい場合がある。したがって、磁石は、研磨面108にわたり変化する固定された磁場を生成するために、研磨パッド102又はプラテン104内に不均一に分散される。例えば、研磨面108の中心及び縁部付近でより高い荷電粒子の密度を取得するために、中間における領域と比較して、研磨面108の中心及び縁部付近でより強い磁場を生成するように、磁石を配置することが望ましい場合がある。このスキームに従って荷電粒子を分布させることは、基板の縁部に沿って荷電粒子の濃度を高めることによって、縁部が厚い基板の研磨均一性が改善されてよいことが理解されよう。特定の複数の実施例では、中心201x付近の最も内側の同心ゾーン205iから中間の同心ゾーン205mまで移動するにつれて密度が減少してよく、中間の同心ゾーン205mからプラテン104の縁部における最も外側の同心ゾーン205oまで移動するにつれて密度が増加してよい。
【0053】
[0068] 図2Cは、電磁デバイス202内の例示的な電磁制御回路を示し、本明細書で説明される電磁アセンブリ201のうちの1以上において使用されてよい。制御回路は、EM電圧源150、及びEM電圧源150と電気的に結合された1以上の電磁石210を含む。EM電圧源150は、電源209を含む。電源209は、コントローラ190から制御信号を受信する。電源209は、電磁石210内に配置された巻線に所望の極性及び大きさの電圧を供給する。1以上の実施形態では、電磁石210の1以上が、コア211、及びワイヤー213の長さを含む巻線を含む。ここで、ワイヤー213は、コア211の周りに巻かれている。それによって、ワイヤー213は、コイルを形成する。その場合、ワイヤー213の隣接するターンは、巻数をもたらす。巻数は、所与の電流における磁場強度に影響を与える(すなわち、磁束密度B=μoNI、ここで、μoは真空誘電率定数、Nは巻数、Iは電流である)。巻数は電磁石210の磁場強度に比例し、例えば、巻数が大きいほどコイル内の電流密度が大きくなり、より強い磁場が発生する。幾つかの実施形態では、コア211が、強磁性であり又は強磁性材料から形成される。このような複数の実施形態では、コイルの中心軸が、コイルを貫通する磁束密度を高めるために、コア211の長手軸と実質的に整列する。図2Cで描かれている1以上の実施形態では、ワイヤー213を通る電流が、磁場を生成する。磁場は、コア211の長手軸に少なくとも部分的に沿うように方向付けられる。1以上の実施形態では、コア211の長手軸が、研磨面108と実質的に直交するように方向付けられる。ここで、矢印によって示されている方向の電流は、磁場B1を生成する。磁場B1は、例えばプラテン104から基板キャリア106(図1A)に向けて、y軸に沿って実質的に上向きに方向付けられる。電流の方向を逆にすると、磁場の方向が逆になり、例えば、逆の磁場B2(ファントムで示されている)を生成する。磁場B2は、例えば基板キャリア106からプラテン104(図1A)に向けてy軸に沿って実質的に下向きに方向付けられる。電流を増減させると、それぞれ、電磁アセンブリ201によって生成される磁場強度が比例して増減する。
【0054】
[0069] 図3Aは、例示的な研磨ステーション300の概略平面図であり、本明細書で説明される研磨システムのうちの1以上のための研磨ステーションとして使用されてよい。図3Bは、図3Aの線3B‐3Bに沿って切り取られた拡大された側面断面図である。図1Aの一実施形態と同様に、電磁アセンブリ301は、プラテン表面105と研磨パッド102(図3B)との間に配置されている。しかし、電磁アセンブリ301は、代わりにプラテン104又は研磨パッド102のうちの一方の範囲内に埋め込まれてもよいと考えられる。図1Aの一実施形態と同様に、電磁アセンブリ301は、複数の電磁石310を含む。複数の電磁石310は、電磁石210を含む図2Cの電磁デバイス202と同様な1以上の電磁デバイスの中に組み込まれている。しかし、図1Aの一実施形態とは対照的に、複数の電磁石310は、プラテン表面105と平行に方向付けられている。それによって、結果として生じる磁場B3は、基板10が基板キャリア106内に配置されたときに、研磨面108及び/又は基板10の表面と実質的に平行に方向付けられる。複数の電磁石310の配置は、研磨面108及び/又は基板10の表面にわたって実質的に均一な磁場を生成するように選択されることが望ましい場合がある。図3Aの一実施形態では、複数の電磁石310が、複数の同心リング内に配置される。複数の電磁石310は、プラテン104に対して径方向に方向付けられる。それによって、結果として生じる磁場B3は、プラテン軸112を実質的に通るように方向付けられる。しかし、複数の電磁石310は、図3Aで示されている2つの同心リングとは異なり、単一のリング内又は3つ以上のリング内に配置されてもよいと考えられる。複数の電磁石310の数は、研磨面108及び/又は基板10の表面にわたり次のような磁場を生成するように選択されることも望ましい場合がある。すなわち、磁場は、実質的に均一であり、以下でより詳細に説明される研磨及び洗浄動作を実行するために十分な磁場強度を生成することもできる。例えば、各リング内の電磁石310の数は、約8から約24の範囲内、約16などであってよい。合計で、電磁石310の数は、約16から約48の範囲内、約24から約40など、約32などであってよい。電磁アセンブリ301は、複数の電磁石310に電圧を供給するための電圧源350(バッテリなど)と電気的に結合されている。電圧源350は、コントローラ190と通信可能に結合されている。コントローラ190は、図1Aの一実施形態に関してより詳細に説明されている。
【0055】
[0070] 幾つかの他の実施形態(図示せず)では、複数の電磁石310が、研磨パッド102の縁部に近接して配置され、研磨パッドを径方向に取り囲む。それによって、磁場B3は、研磨パッド102の外周の外側から方向付けられる。幾つかの実施形態では、複数の電磁石310が、研磨パッド102の少なくとも一部分を囲むリングを形成する。複数の電磁石310は、磁場B3が基板キャリア106のキャリア軸110を実質的に通るように方向付けられる。しかし、磁場B3は、キャリア軸110とプラテン軸112との間に方向付けられてもよく、又はプラテン軸112に対して別の角度で方向付けられてもよいと考えられる。このような実施形態では、複数の電磁石310が、2から12個の電磁石、2から6個の電磁石など、3個の電磁石などを含む。このような実施形態では、電磁石310が、約15度以上、約15度から約45度など、約15度から約30度など、約22.5度などだけ、間隔を空けられる。
しかし、複数の電磁石310の代わりに、1つの電磁石又は電磁リングのみが使用されることも考えられる。
【0056】
[0071] 磁場B3は、本明細書で説明される方法に従って、磁場B1、B2と同様に制御され得、磁場B3は、図1Iに関して概説された原理に従って、荷電粒子にローレンツ力を誘導するように動作可能であることが理解されよう。例えば、図3Bで示されている1以上の実施形態では、負電荷-pを有し、線形速度v3でページの平面内を右に移動する粒子p3に対して、磁場B3がページの中に入るように方向付けられ、例えば、キャリア軸110(図3A)に向けて径方向内向きに方向付けられ、その結果、ページの平面内で下向きに方向付けられた、すなわち、研磨面102に向けられたローレンツ力F L5がもたらされる。同じ粒子p3が等しく反対の正電荷+qを有する場合、ローレンツ力は、同じ大きさと反対の方向を有し、代わりにページの平面内で上向き、すなわち、基板キャリア106に向けられる。
【0057】
[0072] 図3A図3Bで示されている1以上の実施形態では、研磨粒子及び/又はイオンが、本明細書で説明される方法に従って、磁場の方向及び磁場強度を調整することによって制御され得る。図3A図3Bで示されている1以上の実施形態では、磁場が、研磨後のリンス又はデチャックのうちの少なくとも一方の最中に印加される。例えば、研磨後のリンス又はデチャック中に、磁場B3が、洗浄のために印加されてよい。これは、欠陥率を下げるためであり、すなわち、基板キャリア106内の基板10から離れるように、研磨パッド102に向けて研磨粒子及び/又はイオンを引き付けることによる。1以上の実施形態では、複数の電磁石310が、図1A図1Dの研磨ステーション100と組み合わされてよい。それによって、磁場及び電場が、研磨後のリンス及びデチャック中に荷電粒子を除去するために組み合わされた効果を及ぼすことができる。特に、研磨後のリンスやデチャック中に磁場の方向を変化させることによって、基板10の表面から荷電粒子を引き離す助けとなる。
【0058】
[0073] 幾つかの他の実施形態では、研磨中に磁場が印加される。例えば、研磨中、研磨速度を高めるために、磁場を使用して、研磨粒子及び/又はイオンを含むスラリを、基板10と研磨面108との間の界面まで上方に持ち上げることができる。また、研磨速度を低減させるために、磁場を反転させてスラリを界面から引き離すことができる。
【0059】
研磨プロセスクリーナーの実施例
[0074] 図4Aは、本明細書で提供される開示の1以上の実施形態による、基板10を洗浄するために使用されてよいブラシボックスクリーナー411の側面概略図である。クリーナー411は、基板10を垂直方向に支持するように構成され、基板10の表側と裏側の両方を洗浄するように構成されている。しかし、クリーナー411は、図示されている一実施形態に特に限定されない。例えば、クリーナー411は、基板10を他の配向に支持してよく、又は基板10の片側(表又は裏)のみを洗浄してよい。クリーナー411は、基板10の両側に配置された一対の回転可能なスクラバー410A、410Bを含む。各スクラバー410A、410Bは、複数のブラシ413a、413bを含む。クリーナー411は、基板10を支持するためのプラットフォーム415、及び一対のスクラバー410A、410Bを回転させるための機構を含む。プラットフォーム415は、複数のローラー415a(1つのみが図示されている)を含む。複数のローラー415aは、最小の接触で基板10を垂直に支持するように構成されてよく、基板10を回転させるように構成されてよい。モータ417が、一対のスクラバー410A、410Bに結合され、複数のローラー415aに結合され、各々を選択的に回転させる。
【0060】
[0075] クリーナー411は、複数の供給ライン419a、419b、419cを含む。それらは、クリーナー411に流体を搬送するための流体源423a、423bと流体結合されている。1以上の実施形態では、流体源423aが、非エッチング流体(例えば、脱イオン水又は洗浄流体)を含む。1以上の実施形態では、流体源423bが、エッチング流体(例えば、酸及び酸化剤)を含む。一対のスプレーノズル425a、425bが、一対のスクラバー410A、410Bの上方に配置される。スプレーノズル425aは、流体源423aから流体を受け取るための供給ライン419aを介して流体源423aと流体結合されている。同様に、スプレーノズル425bは、流体源423aから流体を受け取るための供給ライン419bを介して流体源423aと流体結合されている。スプレーノズル425bはまた、流体源423bから流体を受け取るための供給ライン419cを介して流体源423bとも流体結合されている。コントローラ427は、スプレーノズル425a、425bの各々と通信可能に結合されている。コントローラ427はまた、流体源423a、423bの各々とも通信可能に結合され、クリーナー411に供給されるはずの流体を移動させるための指示命令を含む。
【0061】
[0076] 動作では、スクラバー410A、410Bが、反対方向に回転し、第1の方向(例えば、下向き)へ基板10に力を加える一方で、基板10は、ローラー415aの回転によって時計回り又は反時計回りのいずれかで回転する。同時に、基板10に1以上の流体を付加するためのスプレーノズル425a、425bに1以上の流体が供給される。
【0062】
[0077] 図4Aで示されている1以上の実施形態では、電場が基板10に印加され得るように、クリーナー411が構築され配置される。1以上の実施形態では、流体源423a、423bのうちの一方からの流体が、表面に付加されたときに、印加された電場が、基板10の表面から荷電粒子を引き離すように構成されている。ここで、スクラバー410A、410Bは、それぞれの電極421、422を含む。1以上の実施形態では、電極421、422の各々が、電圧源410(例えば、バッテリ)のいずれか反対の端子と電気的に結合される。電極421、422は、基板10の表面と少なくとも部分的に直交するように互いから間隔を空けられる。電圧源150、155と同様に、電圧源410は、電極421、422に電圧を供給するように構成されている。ここで、第1の極性を有する電圧を供給することによって、電場E3が生成される。電場E3は、電極421から電極422に向けてx軸に沿って基板10を実質的に側方に貫通するように方向付けられる。1以上の実施形態では、電圧源410が、電場E3の方向及び電場強度を制御するためのコントローラ190と通信可能に結合される。特定の複数の実施形態では、電界E3が、インシトゥセンサからのリアルタイムフィードバックに基づいて制御される。
【0063】
[0078] 動作では、電場E3の印加が、図1Dに関して本明細書で説明された方法に従って、基板10の表面上の複数の荷電粒子にクーロン力を加える。クーロン力は、特定の粒子を基板10の表面から選択的に引き離すことができる。電荷に基づいて粒子を選択的に除去することは、洗浄速度及び洗浄効率を高め得る。電場E3は、負荷電粒子を正電極421に向けて引き付け、正荷電粒子を正電極421から引き離し、負電極422に向かわせる。したがって、電場E3は、負荷電粒子を、正電極421に対向する基板10の表面から選択的に除去することによって、洗浄を強化する。同様に、電界E3は、負電極422に対向する基板10の表面上の正荷電粒子を選択的に除去することによって、洗浄を強化する。電極421、422の極性を逆にすることによって、逆の洗浄作用効果を実現することができる。したがって、幾つかの実施形態では、洗浄プロセス中に電極の一方又は両方に印加される相対的なDC電圧極性を1以上の回数入れ替える(例えば、負/正から正/負へ)ことによって、生成される電場の極性を反転させることが望ましい場合がある。幾つかの実施形態では、パルス状のDC電圧を使用することが望ましい場合がある。パルス状のDC電圧は、オン/オフ又は正/負の間で切り替えられ得る。パルス時間は、約1秒から約120秒であってよく、停止時間は、約0.1秒から約10秒であってよい。例えば、パルス状のDC電圧は、2秒間のオンと2秒間のオフの間で切り替えられ得る。代替的に、パルス状のDC電圧は、2秒間の正と2秒間の負の間で切り替えられ得る。しかし、切り替えは、任意の適切な時間枠において生じ得ると考えられる。幾つかの実施形態では、電極の間で交互の電場方向を実現するために、電極の一方又は両方に印加されるAC電圧源を使用することが望ましい場合がある。
【0064】
[0079] 図4Aで示されている1以上の他の実施形態では、一対の外部電極431、432が、スクラバー410A、410B内に配置される基板10の表面に隣接して配置される。ここで、電極431は、AC電圧源434と電気的に結合され、電極432は接地される。ここで、第1の極性を有する電圧を供給することによって、電場E4が生成される。電場E4は、電極431から対向する電極432に向けてx軸に沿って基板10を実質的に側方に貫通するように方向付けられる。1以上の実施形態では、AC電圧源434が、電場E4の方向及び電場強度を制御するためのコントローラ190と通信可能に結合される。動作では、電極431、432が、電極421、422に関して本明細書で説明された方法に従って、基板10の洗浄を改善するように動作可能である。1以上の実施形態では、クリーナー411が、電場E3、電場E4、又はそれらの両方を印加するように構成される。
【0065】
[0080] 図4Bは、垂直に方向付けられた基板10の外側縁部の周りに配置された複数の電磁石410(例えば、電磁デバイス202)を含む、電磁アセンブリ401の概略図である。電磁アセンブリ401は、図4Aのクリーナー411と組み合わせて使用されてよい。複数の電磁石410は、環状リング440に結合されている。電磁アセンブリ401は、複数の電磁石410に電圧を供給するための電圧源450(例えば、バッテリ)と電気的に結合されている。電圧源450は、コントローラ190と通信可能に結合されている。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る1以上の実施形態では、クリーナー411が、磁場B4を誘導するための複数の電磁石410を含む。磁場B4は、図4Bで示されているように、基板10の中心から径方向外向きに向けられている。幾つかの実施形態では、複数の電磁石410が、磁場B4が基板10の外周の周りで実質的に均一になるように方向付けられる。特定の複数の実施形態では、磁束密度が、基板10の中心よりも縁部でより大きく、基板10の中心と比較して縁部において粒子除去のより高い速度がもたらされる。各個別の電磁石410の磁極は、基板10の表面と平行に整列し、同じ方向に向けられる(例えば、各N個の磁極は径方向外側を向いている)。磁場B4は、本明細書で説明される方法に従って、磁場B1、B2と同様に制御され得ることが理解されよう。荷電粒子にローレンツ力を誘導する磁場B4の動作性については、図4Cに関して以下でより詳細に説明される。
【0066】
[0081] 図4Cは、図4Bの線4C‐4Cに沿って切り取られた拡大された側面断面図である。図4Cで示されている1以上の実施形態では、負電荷-pを有し、線形速度v4でページの平面内を右に移動する粒子p4に対して、磁場B4がページから外に出るように方向付けられ、例えば、基板10(図4B)の中心から径方向外向きに方向付けられ、その結果、ページの平面内で上向きに方向付けられた、すなわち、基板10から離れるように方向付けられたローレンツ力F L6がもたらされる。
【0067】
[0082] 図4B図4Cで示されている1以上の実施形態では、本明細書で説明される方法に従って、磁場の方向及び磁場強度を調整することによって、ブラシボックス洗浄中に基板10からの粒子除去が制御され得る。例えば、洗浄中、磁場B4は、荷電粒子を基板10から離すように引っ張り、スクラバー410A、410Bに向かわせるために印加されてよい。1以上の実施形態では、電場E3、E4のうちの1以上が、磁場B4と組み合わされ得、基板10の表面から荷電粒子をより効果的に引き離すために、各個別の力よりも大きい付加力を生成するよう、同じ方向に働く。
【0068】
[0083] 1以上の実施形態では、本明細書で説明される装置及び方法が、既存のポリッシャー及びクリーナーと互換性がある。1以上の実施形態では、本明細書で説明される装置及び方法が、金属CMP、誘電体CMP、他の半導体材料CMP、及びそれらの組み合わせと互換性がある。
【0069】
[0084] 上記は、本開示の複数の実施形態を対象とするが、本開示の他の及び更なる実施形態が、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく考案されてよく、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって規定される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図1I
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
【国際調査報告】