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特表2024-502549広帯域光の連続生成のためのレーザおよびドラム制御
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-22
(54)【発明の名称】広帯域光の連続生成のためのレーザおよびドラム制御
(51)【国際特許分類】
   G03F 7/20 20060101AFI20240115BHJP
   G03F 1/84 20120101ALI20240115BHJP
   H05G 2/00 20060101ALI20240115BHJP
【FI】
G03F7/20 503
G03F1/84
H05G2/00 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536090
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(85)【翻訳文提出日】2023-06-14
(86)【国際出願番号】 US2021062333
(87)【国際公開番号】W WO2022146633
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】17/138,764
(32)【優先日】2020-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500049141
【氏名又は名称】ケーエルエー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュウ ジアン
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン ローレン
【テーマコード(参考)】
2H195
2H197
4C092
【Fターム(参考)】
2H195BA10
2H195BD04
2H195BD05
2H195BD14
2H197CA10
2H197GA01
2H197GA05
2H197GA24
2H197JA17
4C092AA06
4C092AB12
4C092AC09
(57)【要約】
広帯域光源は、プラズマ形成ターゲット材料でコーティングされた回転ドラムと、回転ドラムを回転させるように構成された回転アクチュエータと、回転ドラムに接続されたロータリエンコーダとを含む。広帯域光源は、回転ドラムを軸方向に並進させるように構成されたリニアアクチュエータと、回転ドラムに接続されたリニアエンコーダとを含むことができる。広帯域光源は、プラズマ形成ターゲット材料を励起し、ドラムが作動するときに広帯域光を放出するために、回転ドラムの材料コーティング部分上のスポットの組にパルス照明を向けるように構成されたパルスレーザ源を含む。広帯域光源は制御システムを含む。制御システムは、ロータリエンコーダから1つ以上の回転位置インジケータを受け取り、ロータリエンコーダからの1つ以上の回転位置インジケータに基づいてレーザ源のトリガを制御するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広帯域光源であって、
プラズマ形成ターゲット材料で少なくとも部分的にコーティングされた回転ドラムと、
前記回転ドラムを回転させるように構成された回転アクチュエータと、
前記回転ドラムを軸方向に並進させるように構成されているリニアアクチュエータと、
前記回転ドラムに接続され、前記回転ドラムの回転位置を示すロータリエンコーダと、
前記回転ドラムに接続され、前記回転ドラムの横方向位置を示すリニアエンコーダと、
前記回転アクチュエータが前記回転ドラムを回転させ、前記リニアアクチュエータが前記回転ドラムを軸方向に並進させるとき、前記プラズマ形成ターゲット材料を励起し、広帯域光を放出するために、前記回転ドラムの材料コーティング部分上のスポットの組にパルス照明を向けるように構成されるレーザ源と、
前記ロータリエンコーダから1つ以上の回転位置インジケータを受け取り、前記ロータリエンコーダからの前記1つ以上の回転位置インジケータに基づいて前記レーザ源のトリガを制御するように構成される制御システムと、
を備える広帯域光源。
【請求項2】
前記スポットの組は、
スパイラルパターンに配置された第1の組のスポットと、
スパイラルパターンに配列された第2の組のスポットであり、前記第1の組のスポットおよび第2の組のスポットは、第2の組のスポットからのスポットが前記第1の組のスポットからのスポットと重複しないように交互配置される、第2の組のスポットと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の光源。
【請求項3】
前記ロータリエンコーダは、前記レーザ源のトリガ基準として機能することを特徴とする請求項1に記載の光源。
【請求項4】
前記ロータリエンコーダは、シングルシーケンスエンコーダ、ダブルシーケンスエンコーダ、トリプルシーケンスエンコーダの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の光源。
【請求項5】
前記制御システムは、前記ロータリエンコーダからの前記1つ以上の回転位置インジケータまたは前記リニアエンコーダからの1つ以上の軸方向位置インジケータの少なくとも1つに基づいて前記回転ドラムの回転および軸方向運動を制御するようにさらに構成されることを特徴とする請求項1に記載の光源。
【請求項6】
前記制御システムは、前記第2の組のスポットからのスポットが前記第1の組のスポットからのスポットと重ならないように前記第2の組のスポットをオフセットするために、前記回転ドラムの折り返し部分の開始時に前記回転ドラムを加速させ、前記回転ドラムの折り返し部分の終了時に前記回転ドラムを減速させるように前記回転アクチュエータに指示するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の光源。
【請求項7】
前記制御システムは、前記レーザ源のトリガを1つ以上のセンサのデータ取得サイクルと同期させるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の光源。
【請求項8】
前記制御システムは、
前記回転アクチュエータおよび前記リニアアクチュエータに通信可能に結合され、前記回転ドラムの回転運動を制御するために前記回転アクチュエータを制御し、前記回転ドラムの軸方向運動を制御するために前記リニアアクチュエータを制御するように構成された運動コントローラと、
レーザ源に通信可能に結合され、ロータリエンコーダからの位置情報に基づきレーザ源のトリガを制御するように構成されるレーザコントローラと、
前記ロータリエンコーダまたは前記リニアエンコーダの少なくとも1つからの位置情報に基づき、前記運動コントローラに位置フィードバック情報を提供するように構成されるプロセスコントローラと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の光源。
【請求項9】
前記レーザ源はパルスレーザ源を含むことを特徴とする請求項1に記載の光源。
【請求項10】
前記プラズマ形成ターゲット材料の励起に応答して生成されるプラズマから発せられる照明を受け取るように構成される1つ以上の集光光学素子をさらに含む請求項1に記載の光源。
【請求項11】
前記回転ドラムは、シリンダであることを特徴とする請求項1に記載の光源。
【請求項12】
前記回転ドラムの以前に照射された部分を前記プラズマ形成ターゲット材料で再コーティングするように構成された材料源をさらに含む請求項1に記載の光源。
【請求項13】
前記プラズマ形成ターゲット材料は、凍結キセノンまたは凍結二酸化炭素の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の光源。
【請求項14】
放出された広帯域光は、軟X線広帯域光またはEUV広帯域光のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の光源。
【請求項15】
検査システムであって、
照明サブシステムであって、
プラズマ形成ターゲット材料で少なくとも部分的にコーティングされた回転ドラムと、
前記回転ドラムを回転させるように構成された回転アクチュエータと、
前記回転ドラムを軸方向に並進させるように構成されるリニアアクチュエータと、
前記回転ドラムに接続され、前記回転ドラムの回転位置を示すロータリエンコーダと、
前記回転ドラムに接続され、前記回転ドラムの軸方向位置を示すリニアエンコーダと、
前記回転アクチュエータが前記回転ドラムを回転させ、前記リニアアクチュエータが前記回転ドラムを軸方向に並進させるとき、前記プラズマ形成ターゲット材料を励起し、広帯域光を放出するために、前記回転ドラムの材料コーティング部分上のスポットの組にパルス照明を向けるように構成されるレーザ源と、
前記ロータリエンコーダから1つ以上の回転位置インジケータを受け取り、前記ロータリエンコーダからの前記1つ以上の回転位置インジケータに基づいて前記レーザ源のトリガを制御するように構成される制御システム、
を備える照明サブシステムと、
前記プラズマ形成ターゲット材料の励起に応答して生成されるプラズマから発せられる照明を集光するように構成された1つ以上の集光光学系と、
前記1つ以上の集光光学系からの照明をステージ上に配置された1つ以上の試料に向けるように構成された照明光学系の組と、
検出器と、
前記1つ以上の試料の表面から照明を受け取り、前記1つ以上の試料からの照明を前記検出器に向けるように構成される投影光学系の組と、
を備える検査システム。
【請求項16】
前記検査システムは、ウェハ検査システムとして構成されることを特徴とする請求項15に記載の検査システム。
【請求項17】
前記検査システムは、レチクル又はフォトマスク検査システムとして構成されることを特徴とする請求項15に記載の検査システム。
【請求項18】
前記照明は極紫外線を含むことを特徴とする請求項15に記載の検査システム。
【請求項19】
前記スポットの組は、
スパイラルパターンに配置された第1の組のスポットと、
スパイラルパターンに配置された第2の組のスポットであり、前記第1の組のスポットおよび第2のセットのスポットは、第2の組のスポットからのスポットが前記第1の組のスポットからのスポットと重複しないように交互配置される、第2の組のスポットと、
を含むことを特徴とする請求項15に記載の検査システム。
【請求項20】
前記ロータリエンコーダは、前記レーザ源のトリガ基準として機能することを特徴とする請求項15に記載の検査システム。
【請求項21】
前記ロータリエンコーダは、シングルシーケンスエンコーダ、ダブルシーケンスエンコーダ、またはトリプルシーケンスエンコーダのうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項20に記載の検査システム。
【請求項22】
前記制御システムは、前記ロータリエンコーダからの前記1つ以上の回転位置インジケータまたは前記リニアエンコーダからの1つ以上の軸方向位置インジケータの少なくとも1つに基づいて前記回転ドラムの回転および軸方向運動を制御するようにさらに構成されることを特徴とする請求項15に記載の検査システム。
【請求項23】
前記制御システムは、前記第2の組のスポットからのスポットが前記第1の組のスポットからのスポットと重ならないように前記第2の組のスポットをオフセットするために、前記回転ドラムの折り返し部分の始まりで前記回転ドラムを加速させ、前記回転ドラムの折り返し部分の終わりで前記回転ドラムを減速させるように前記回転アクチュエータに指示するように構成されることを特徴とする請求項15に記載の検査システム。
【請求項24】
前記制御システムは、前記レーザ源のトリガを1つ以上のセンサのデータ取得サイクルと同期させるように構成されることを特徴とする請求項15に記載の検査システム。
【請求項25】
前記制御システムは、
前記回転アクチュエータおよび前記リニアアクチュエータに通信可能に結合され、前記回転ドラムの回転運動を制御するために回転アクチュエータを制御し、前記回転ドラムの軸方向運動を制御するために前記リニアアクチュエータを制御するように構成された運動コントローラと、
前記レーザ源に通信可能に結合され、前記ロータリエンコーダからの位置情報に基づき前記レーザ源のトリガを制御するように構成されるレーザコントローラと、
前記ロータリエンコーダまたは前記リニアエンコーダの少なくとも1つからの位置情報に基づき、前記運動コントローラに位置フィードバック情報を提供するように構成されるプロセスコントローラと、
を備える請求項15に記載の検査システム。
【請求項26】
前記レーザ源はパルスレーザ源を含むことを特徴とする請求項15に記載の検査システム。
【請求項27】
前記プラズマ形成ターゲット材料の励起に応答して生成されるプラズマから発せられる照明を受け取るように構成される1つ以上の集光光学素子をさらに含む請求項15に記載の検査システム。
【請求項28】
前記回転ドラムは、シリンダであることを特徴とする請求項15に記載の検査システム。
【請求項29】
前記回転ドラムの以前に照射された部分を前記プラズマ形成ターゲット材料で再コーティングするように構成された材料源をさらに含む請求項15に記載の検査システム。
【請求項30】
前記プラズマ形成ターゲット材料は、凍結キセノンまたは凍結二酸化炭素の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項15に記載の検査システム。
【請求項31】
放出された広帯域光は、軟X線広帯域光またはEUV広帯域光のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項15に記載の検査システム。
【請求項32】
方法であって、
プラズマ形成ターゲット材料でコーティングされた回転ドラムを回転させるステップと、
前記回転ドラムを軸方向に作動させるステップと、
前記回転ドラムに接続されたロータリエンコーダから回転位置情報を取得するステップと、
前記回転ドラムのダウンストロークのための第1の組の目標位置と、前記第1の組の目標位置からオフセットされた前記回転ドラムのアップストロークのための第2の組の目標位置とを形成するために、前記ロータリエンコーダから取得された回転位置情報に基づいてパルスレーザ源をトリガするステップと、
前記回転ドラムの以前にターゲットにされたスポットを前記プラズマ形成ターゲット材料で再コーティングするステップと、
を備える方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して広帯域照明の生成に関し、より詳細には、パルスレーザとターゲット材料で覆われた回転ドラムとを介した広帯域照明の生成に関する。
【背景技術】
【0002】
ますます小さいフィーチャを有するリソグラフィベースのデバイス構造に対する需要が増加し続けるにつれて、これらのますます縮小するデバイスをリソグラフィで印刷する関連するレチクルの検査に使用される改良された照明源の必要性が増大し続けている。そのような照明源の1つは、極端紫外(EUV)光源を含む。EUV光を生成する1つの方法は、キセノンなどの固体(凍結)プラズマ形成ターゲット材料の均一に厚い層でコーティングされたシリンダを回転させ、キセノンを励起してプラズマを生成するのに適したパルスレーザでシリンダのキセノンコーティング部分を露光することを含む。さらに、次の照射パルスの前に、円筒を回転および/または平行移動させて、固体キセノンの新鮮な領域を露出させなければならない。シリンダが回転すると、ガス状キセノンがシリンダの表面の冷たい非照明部分に噴霧され、レーザによって消費されるキセノン氷の部分を経時的に充填するために、以前に照明されたスポットにおいて凍結キセノン層を改質してもよい。特定のスポットまたはゾーンは、充分な時間が経過するまで再び露光されず、固体キセノン表面がその元の状態に戻ることを可能にする。隣接するスポットは、シリンダ表面への損傷を防止するために、ある最小距離だけ分離されなければならない。
【0003】
関連する集光光学系は既知の位置に位置合わせされなければならず、移動するプラズマ源に従うことができないので、プラズマ生成は固定位置で行われる。プラズマ位置を固定する必要性により、移動する照明器レーザスポットの使用が妨げられる。これは、EUV光源を含む用途において課題を生み出す。最大の動作時間及び検査の均一性を可能にするために、検査ツールは、中断されず、むしろ長期間(例えば、数ヶ月)にわたって選択されたパルス周波数で動作するパルスEUV光源を有するべきである。
【0004】
回転シリンダ上で固体キセノンを使用するEUV光の生成は、一般に2つの方法で達成されてきた。第1に、一定速度で回転するシリンダは、一端から他端まで軸方向にゆっくりと移動し、シリンダに沿ってスポットの螺旋を形成する。螺旋がキセノン氷の使用可能な長さの頂部と交差するとき、照射レーザは、シリンダの垂直移動が停止するまで遮断またはオフにされ、移動方向は逆転される。同じ場所の後続の照射レーザ曝露の間の総時間長は、キセノン氷が再形成されることを可能にするのに充分でなければならない。第1の方法は、非連続的な照明出力を提供するので望ましくない。第2の方法では、シリンダは、中断されないパターンでレーザ源によって露光され、シリンダ表面上の標的領域の再調整を可能にする。この方法では、プラズマターゲットは、第1の螺旋パターン(上方経路)および戻りの第2の螺旋パターン(下方経路)で形成され得る。第2の螺旋パターンは、第1の螺旋パターンと交互配置されてよく、これはEUV照明の連続的な生成を可能にする。そのようなアプローチは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,963,110号に記載されている。第2の方法は、上向き経路および下向き戻り経路の間のレーザクレータ重複の潜在性に悩まされる。加えて、ターンアラウンド領域(すなわち、アップパスからダウンパスへの遷移)の間、第2の方法は、最初にシリンダの加速を必要とし、次いで、レーザコラムをシフトするためにシリンダの減速を必要とし、これは、運動制御を比較的複雑にし、また、機械的および信頼性の課題をもたらす。第2の方法は、シリンダの回転および回転ドラムの垂直作動の能動的制御を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2017/0142817号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、上記で特定された以前の解決策の欠点を解決する方法およびシステムを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つ以上の実施形態による広帯域光源が開示される。実施形態では、広帯域光源は、プラズマ形成ターゲット材料で少なくとも部分的にコーティングされた回転ドラムを含む。実施形態では、広帯域光源は、回転ドラムを回転させるように構成された回転アクチュエータを含む。実施形態では、広帯域光源は、回転ドラムを軸方向に並進させるように構成されたリニアアクチュエータを含む。実施形態では、広帯域光源は、回転ドラムに接続されたロータリエンコーダを含み、ロータリエンコーダは、回転ドラムの回転位置を示す。実施形態では、広帯域光源は、回転ドラムに接続されたリニアエンコーダを含み、リニアエンコーダは、回転ドラムの軸方向位置を示す。実施形態では、広帯域光源は、回転アクチュエータが回転ドラムを回転させ、リニアアクチュエータが回転ドラムを軸方向に並進させるとき、プラズマ形成ターゲット材料を励起し、広帯域光を放出するために、回転ドラムの材料コーティング部分上のスポットの組(セット)にパルス照明を向けるように構成されたレーザ源を含む。実施形態では、広帯域光源は、制御システムを含み、制御システムは、ロータリエンコーダから1つ以上の回転位置インジケータを受け取り、ロータリエンコーダからの1つ以上の回転位置インジケータに基づいてレーザ源のトリガを制御するように構成される。実施形態では、広帯域光源は、ウェハまたはマスク/レチクル検査システム内に組み込まれる。
【0008】
本開示の1つ以上の実施形態による広帯域光を生成する方法が開示される。実施形態では、方法は、プラズマ形成ターゲット材料でコーティングされた回転ドラムを回転させることを含む。実施形態では、方法は、回転可能ドラムを軸方向に作動させることを含む。実施形態では、方法は、回転ドラムに接続されたロータリエンコーダから回転位置情報を取得することを含む。実施形態では、本方法は、回転ドラムのダウンストロークのための第1の組の目標位置と、第1の組の目標位置からオフセットされた回転ドラムのアップストロークのための第2の組の目標位置とを形成するために、ロータリエンコーダから取得された回転位置情報に基づいてパルスレーザ源をトリガするステップを含む。実施形態では、方法は、回転ドラムの以前に標的とされたスポットをプラズマ形成ターゲット材料で再コーティングすることを含む。
【0009】
前述の概要および以下の詳細な説明の両方は、例示的および説明的なものにすぎず、必ずしも本開示を限定するものではないことを理解されたい。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の主題を示す。説明及び図面は共に、本開示の原理を説明する役割を果たす。
【0010】
本開示の多数の利点は、添付の図面を参照することによって当業者によってよりよく理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A】本開示の1つ以上の実施形態による、連続的またはほぼ連続的なプラズマベースの照明出力を生成するための広帯域光源の簡略化された概念図を示す。
図1B】本開示の1つ以上の実施形態による、連続的またはほぼ連続的なプラズマベースの照明出力を生成するための広帯域光源の簡略化された概念図を示す。
図2】本開示の1つ以上の実施形態による、広帯域ソースの1つ以上の特性を制御するための制御システムのブロック図を示す。
図3】本開示の1つ以上の実施形態による、広帯域光源の回転ドラムの表面にわたって分散されたスポットの第1の組およびスポットの第2の組の概念図を示す。
図4】本開示の1つ以上の実施形態による、広帯域光源の回転ドラムの表面上にターゲットスポットのインターレースされたセットを生成することが可能な単一のトリガシーケンスを有するエンコーダを示す図である。
図5】本開示の1つ以上の追加および/または代替の実施形態による、広帯域光源の回転ドラムの表面にわたって分散されたスポットの第1の組およびスポットの第2の組の概念図を示す。
図6】本開示の1つ以上の実施形態による、広帯域光源の回転ドラムの表面上にターゲットスポットのインターレースされた組を生成することが可能な2つのトリガシーケンスを有するエンコーダを示す図である。
図7】本開示の1つ以上の追加および/または代替の実施形態による、広帯域光源の回転ドラムの表面にわたって分散されたスポットの第1の組およびスポットの第2の組の概念図を示す。
図8】本開示の1つ以上の実施形態による、広帯域光源の回転ドラムの表面上にターゲットスポットおよび遷移スポットのインターレースされた組を生成することができる3つのトリガシーケンスを有するエンコーダを示す図である。
図9】本開示の1つ以上の追加および/または代替の実施形態による、広帯域光源の回転ドラムの表面にわたって分散されたスポットの第1の組およびスポットの第2の組の概念図を示す。
図10】本開示の1つ以上の追加および/または代替の実施形態による、広帯域光源の回転ドラムの表面にわたって分散されたスポットの第1の組およびスポットの第2の組の概念図を示す。
図11】本開示の一実施形態による広帯域光源を組み込んだ検査システムのブロック図を示す。
図12】本開示の1つ以上の実施形態による、連続的またはほぼ連続的な広帯域光を生成するための方法を示す流れ図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、添付の図面に示される開示された主題を詳細に参照する。
【0013】
図1A図12は、概して、本開示の1つ以上の実施形態による、連続的またはほぼ連続的なプラズマベースの照明出力を生成するためのシステムおよび方法の実施形態を示す。
【0014】
本開示の実施形態は、プラズマ形成材料(例えば、凍結キセノンまたは二酸化炭素)で覆われた回転ドラム(例えば、シリンダ)の露光を対象とし、これは、照明源(例えば、パルスレーザ)を介して励起され、一組の中断されない標的場所から広帯域光(例えば、広帯域EUV光又は軟X線光)を放出し得る。本開示の実施形態は、レーザトリガ基準としての役割を果たすロータリエンコーダの実装を対象とする。レーザトリガ基準としてのロータリエンコーダの利用は、ドラムを横断するレーザの上向きおよび下向き経路中に引き起こされるレーザクレータの重複を排除するか、または少なくとも低減する。ターゲット材料は、ドラムが回転および平行移動して新しいターゲット表面を提供し、スパイラル(螺旋)パターンを作り出すときに、レーザで打たれた後に回復するのにある程度の時間を必要とする。最近影響を受けた場所(すなわち、クレータ)の1つにレーザが衝突することなくドラムが方向を逆転しなければならないので、移動経路の上部および底部は最大の課題を提示する。本開示の実施形態は、i)折り返し(ターンアラウンド)位置においてレーザ周波数をわずかに調整することによってこの問題を解決する;あるいは、ii)シリンダの回転速度を調整して同様の効果を達成する。本開示の実施形態は、折り返し(ターンアラウンド)領域中に1回転の時間に1列だけクレータ間隔をシフトすることを対象とする。i)レーザトリガ基準としてのロータリエンコーダの使用の組み合わせ;ii)クレータ間隔のシフトは、信頼性を改善しながら、一定の照射レーザパルス周波数、より容易なシリンダ制御、およびより少ない機械的設計課題を可能にする。いずれの実装においても、エンコーダは、同じ目標位置が短すぎる時間枠内で2回影響を受けないことを確実にするために利用される。追加の実施形態では、エンコーダ情報を使用して、レーザパルスを検査ツールのセンサ/カメラと同期させることもできる。
【0015】
本開示の追加の実施形態は、本明細書に記載のプラズマベースの回転ドラム源を組み込んだレチクル検査システム、ウェハ検査システム、またはリソグラフィシステム(または他の光学システム)を提供する。
【0016】
図1Aおよび図1Bは、本開示の1つ以上の実施形態による、連続的またはほぼ連続的なプラズマベースの照明出力を生成するための広帯域光源100の簡略化された概念図を示す。
【0017】
実施形態では、広帯域源100は、軸の周りの回転に適した回転ドラム102を含む。例えば、ドラム102は、図1Aに示すようにシリンダであってもよい。他の実施形態では、ドラム102は、当技術分野で知られている任意の円筒対称形状を含む。例えば、ドラム102は、円筒、円錐、球、楕円体などを含むことができるが、これらに限定されない。また、ドラム102は、2つ以上の形状からなる複合形状を有していてもよい。本明細書では、説明の便宜上、広帯域源100および関連する実施形態は、図1Aに示すように、回転可能または回転するドラム102の文脈で説明されるが、この実施形態は、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではないことに留意されたい。
【0018】
実施形態では、ドラム102は、プラズマ形成ターゲット材料103で少なくとも部分的にコーティングされる。ターゲット材料103は、ドラム102の表面に配置された固体材料を含むことができる。プラズマ形成ターゲット材料103は、照明源によって励起されるとプラズマを生成し、その後広帯域光を放出する、当技術分野で知られている任意の材料を含むことができる。プラズマによって放出される広帯域光は、広帯域軟X線光、広帯域EUV光、広帯域DUV光、広帯域VUV光、広帯域UV光、広帯域可視光、及び/又は広帯域IR光を含んでもよいが、これらに限定されない。例えば、ターゲット材料103は、ドラム102の表面上に凍結されたキセノンを含んでもよいが、これに限定されない。ターゲット材料103としての凍結キセノンの利用は、広帯域EUV光を生成する状況において特に有用であり得ることに留意されたい。別の例として、ターゲット材料103は、ドラム102の表面上に凍結された二酸化炭素を含んでもよいが、これに限定されない。ターゲット材料103としての凍結二酸化炭素の利用は、広帯域軟X線光を生成する状況において特に有用であり得ることに留意されたい。
【0019】
実施形態では、広帯域光源100は、パルス照明源104を含む。パルス照明源104は、当技術分野で知られている任意のパルス照明源または変調照明源を含むことができる。例えば、パルス源104は、パルスレーザを含んでもよいが、これに限定されない。さらに、パルス照明源は、材料103内でプラズマを開始および/または維持するのに適している。例えば、パルス照明源104は、限定はしないが、1つ以上の赤外線(IR)レーザを含むことができる。例えば、パルス照明源104は、1つ以上のCOレーザを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0020】
実施形態では、広帯域源100は、ドラム102を回転および軸方向に作動させるように構成された1つ以上のアクチュエータを含む。実施形態では、広帯域源100は、ドラム102を軸を中心に回転させるように構成された回転アクチュエータ107を含む。回転アクチュエータ107は、限定はしないが、1つ以上のサーボモータを含む、当技術分野で知られている任意の回転アクチュエータを含むことができる。さらに、広帯域源100は、軸方向111(例えば、図1Aに示される例における垂直方向である)に沿ってドラム102を平行移動させるように構成されたリニアアクチュエータを含むことができる。本明細書では、本開示は、図1Aの回転アクチュエータ107およびリニアアクチュエータ111に限定されないことが認識される。したがって、上記で提供された説明は、単に例示として解釈されるべきである。例えば、パルス源104は、ドラム102に対するビーム105の平行移動を提供する作動ステージ(図示せず)上に配置されてもよい。
【0021】
リニアアクチュエータ111によって与えられる軸方向運動および回転アクチュエータ107によって引き起こされるドラム102の回転運動は、ドラム102の表面を横切るスポットの組におけるパルス照明105の追跡を可能にする。スポットの組は、第1のスパイラルパターンで配列される第1のスポットの組と、第2のスパイラルパターンで配列される第2のスポットの組とを含んでもよい。第1の組のスポットおよび第2の組のスポットは、第2の組のスポットからのスポットが第1の組のスポットからのスポットと重ならないように交互配置される。これに関して、第1の組のスポットは、ドラム102の回転および軸方向加速中に第1のスパイラルパターンを形成し得るが、第2の組のスポットは、第1のパターンと重なり合うのを回避する戻りの第2のスパイラルパターンを形成する。そのようなパターンの例は、本明細書でさらに詳細に論じられる。
【0022】
実施形態では、広帯域源100は、1つ以上のエンコーダを含む。例えば、図1Bに示すように、システムはロータリエンコーダ116を含むことができる。ロータリエンコーダ116は、回転アクチュエータ107(例えば、サーボモータ)に機械的に取り付けられてもよい。この意味で、ロータリエンコーダ116は、回転アクチュエータ107と統合されてもよく、回転ドラム102の回転位置を示すように構成されてもよく、回転ドラムは、シャフトを介して回転アクチュエータ107に連結される。実施形態では、ロータリエンコーダ116からの位置インジケータ情報は、制御システム114を介してロータリエンコーダ116から電子的に読み出され得る(例えば、ロータリエンコーダ116からの電線を介して)。次いで、この位置インジケータ情報は、パルスレーザ源104および/または回転ドラム102の運動を制御または調整するために制御システム114によって利用され得る。例えば、ロータリエンコーダ116からの位置インジケータ情報は、パルスレーザ源104のトリガ基準として使用されてもよい。別の例として、ロータリエンコーダ114からの位置インジケータ情報は、ドラム102の回転/直線速度(例えば、回転作動107および/またはリニアアクチュエータ111を制御することによって、)を調整するために使用され得る。追加の実施形態では、位置インジケータ情報は、制御システム114によって利用されて、パルス照明源104と、検査試料からの照明を検出する検出器(例えば、カメラ又は1つ以上のセンサである)とを同期させることができる。実施形態では、広帯域源100は、ドラム102の特定の態様を制御するためにリニアエンコーダ118を利用することができる。リニアエンコーダ118は、リニアアクチュエータ107に機械的に取り付けられてもよい。この意味で、リニアエンコーダ118は、リニアアクチュエータ111と統合されてもよく、回転ドラム102の軸方向(例えば、垂直)位置を示すように構成されてもよい。実施形態では、リニアエンコーダ118からの位置インジケータ情報はまた、制御システム114を介してリニアエンコーダ118から電子的に読み出され得る(例えば、リニアエンコーダ118からの電線を介して)。次いで、リニアエンコーダ118からの位置インジケータ情報は、パルスレーザ源104および/または回転ドラム102の運動を制御または調整するために制御システム114によって利用され得る。例えば、リニアエンコーダ118からの位置インジケータ情報は、パルスレーザ源104のトリガ基準として使用され得る。別の例として、リニアエンコーダ118からの位置インジケータ情報は、ドラム102の回転/直線速度(例えば、回転作動107および/またはリニアアクチュエータ111を制御することによって、)を調整するために使用され得る。追加の実施形態では、リニアエンコーダ118からの位置インジケータ情報は、制御システム114によって利用されて、パルサレーザ源104と検査試料からの照明を検出する検出器とを同期させることができる。追加の実施形態では、広帯域光源100は、ロータリエンコーダ116及びリニアエンコーダ118を同時に実装して、パルスレーザ光源104のトリガ及び/又はドラム102の回転位置及び直線位置、並びに検出器/レーザ光源の同期を制御することができる。
【0023】
実施形態では、広帯域源100は、制御システム114を含む。制御システム114は、回転および/またはリニアアクチュエータ107、111および/またはパルスレーザ源104に通信可能に結合されてもよい。実施形態では、制御システム114は、パルスレーザ源104のトリガ及び/又はドラム102の回転方向及び/又は軸方向に沿った作動を制御する。この点に関して、制御システム114は、本開示に記載される任意の様式で、シリンダが回転し、軸方向に並進するにつれて、シリンダの表面を横断してパルス照明105をトレースするように、アクチュエータ107、111およびドラム102に指示してもよい。
【0024】
実施形態では、広帯域源100は、材料源112を含む。材料源112は、ドラム102をコーティングするために使用される材料を含むことができる。例えば、材料源112は、選択された材料をドラム102の表面に塗布するために使用され得る。実施形態では、材料源112は、ドラム102が回転し、選択された材料の凝固点未満の温度に維持されるときに、ドラム102の表面上にガス、液体流、または噴霧を向けることができる。例えば、選択された材料は、キセノン、二酸化炭素、および同様の材料を含んでもよいが、これらに限定されない。例えば、キセノンの場合、ドラム102は、キセノン凝固点(例えば、-11.8°Cである)未満に冷却され得る。その後、ドラム102の表面にキセノンが塗布され、回転しながらドラム102の表面にキセノンが凍結し、ドラム102の表面に固体のキセノン層が形成される。別の例では、炭素の場合、ドラム102は、二酸化炭素凍結点(例えば、-78°C)未満に冷却され得る。そして、ドラム102の表面に二酸化炭素が塗布され、回転しながらドラム102の表面に二酸化炭素が凍結し、ドラム102の表面に固体の二酸化炭素層が形成される。実施形態では、ドラム102は、冷却剤材料を収容するための内部リザーバを含むことができる。例えば、ドラム102は、適用されたキセノンまたは二酸化炭素をそれぞれの材料の凝固点未満に冷却するために使用される液体窒素の体積を保持する内部リザーバを含むことができる。実施形態では、材料源112は、回転ドラム102の部分をプラズマ形成材料103で再コーティングするように構成される。例えば、材料源112は、ドラム102の以前に照射された部分をプラズマ形成材料103で再コーティングするように構成される。例えば、材料源112は、限定はしないがキセノンまたは二酸化炭素などのプラズマ形成材料で照明105によって事前にクレーティングされたスポットを再コーティングすることができる。さらに、ドラム102の長さおよびドラム102の垂直速度は、プラズマ形成材料(例えば、キセノンまたは二酸化炭素)が次の照射露光の前にドラム102上で凝固するのに充分な時間を提供するように選択することができる。
【0025】
実施形態では、広帯域光源100は、ドラム102上のプラズマ形成領域から放射されるプラズマベースの照明を集光するように配置された1つ以上の集光光学素子106を含む。例えば、パルス源104によって励起されたプラズマによって光が生成された後、光は集光光学系106によって集光されてもよい。例えば、集光光学系106は、当技術分野で知られている任意の集光光学系または収集光学系を含むことができる。例えば、EUV光生成の場合、集光光学系106は、EUV光に適合する当技術分野で知られている任意の集光光学系又は収集光学系を含むことができる。別の例では、軟X線光生成の場合、集光光学系106は、軟X線光に適合する当技術分野で知られている任意の集光光学系または収集光学系を含むことができる。実施形態では、集光光学系106は、ドラム102から発する照明109を1つ以上の下流の光学素子に向けるおよび/または集束させることができる。実施形態では、集光光学系106は、図1Aに示すように、ドラム102から発する照明を中間焦点108に集束させるように構成することができる。
【0026】
図2は、本開示の1つ以上の実施形態による、制御システム114のブロック図200を示す。実施形態では、制御システム114は、運動コントローラ202と、プロセスコントローラ210と、レーザコントローラ212とを含む。加えて、制御システム114は、コンピュータ214(または任意の他のGUI対応デバイス)を含んでもよい。実施形態では、運動コントローラ202は、ドラム102の回転および/または直線運動(位置、速度、および加速度)を制御するために、回転アクチュエータ107および/またはリニアアクチュエータ111に指示する。実施形態では、運動コントローラ202からの信号は、回転増幅器204およびリニア増幅器206を介して増幅され、それぞれ、回転アクチュエータ107(例えば、サーボモータ)およびリニアアクチュエータ111に伝送されてもよい。次に、回転アクチュエータ107およびリニアアクチュエータ111は、運動コントローラ202によって指示されるようにドラム102を作動させることができる。1つ以上の論理要素208(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))は、回転アクチュエータ107と統合されたロータリエンコーダ116および/またはリニアアクチュエータ111と統合されたリニアエンコーダ118から位置情報を読み出すことができる。例えば、1つ以上の論理要素208は、ロータリエンコーダ116および/またはリニアエンコーダ118から出力されるケーブル/ワイヤから電気信号を読み出すことができる。次いで、この回転および直線位置情報は、プロセスコントローラ212および/またはレーザコントローラ212に送信されてもよい。レーザ制御の場合、1つ以上の論理要素からの位置情報は、パルスレーザ源104のトリガ基準として働くことができる。この点に関して、レーザコントローラ212は、1つ以上の論理要素から位置情報を受信し、次いで、位置情報に基づいてパルスレーザ源104を発射してもよい。例えば、回転ドラム102のダウンストロークの場合、レーザコントローラ212は、ロータリエンコーダ116のインデックスが1つ以上の論理要素208によって読み出されるときまで、瞬時に(またはほぼ瞬時に)パルスレーザ源104を発射してもよい。次いで、アップストロークターゲティングの場合、レーザコントローラ212は、インデックスの読み出しとパルスレーザ源104の発射との間に選択された時間遅延を与え得るか、または第2のインデックスセット(第1のインデックスセットに対するオフセット)を有するエンコーダを利用し得る。プロセス制御の場合、プロセスコントローラ210は、位置情報を分析し、その情報を運動コントローラ202にフィードバックすることができ、次いで運動コントローラは、ドラム102の回転および/もしくはリニア運動の調整ならびに/またはレーザコントローラ212を介したパルスレーザ源への調整を行うことができる。追加のレーザ制御および/またはドラム位置制御のシナリオは、本明細書でさらに説明される。
【0027】
図3は、本開示の1つ以上の実施形態による、ドラム102の表面にわたって分散されたスポットの第1の組およびスポットの第2の組の概念図300を示す。実施形態では、ドラム102が回転すると、パルス照明源104は、第1の方向303にドラム102の材料コーティングされた部分を横断する第1の組のスポット302にパルス照明105を向ける。さらに、ドラム102が回転し続けると、パルス照明源104は、パルス照明105を、ドラム102の材料コーティングされた部分を第2の方向305に横断する第2の組のスポット304に向ける。実施形態では、第1の組のスポット302および第2の組のスポット304はそれぞれ、回転ドラム102の表面の周囲にスパイラルパターンを形成し、図3に描写される表面は、回転方向307に沿って円筒の軸の周囲に-180°~+180°に及ぶ円筒表面を表すことに留意されたい。実施形態では、ドラム102は、回転方向に沿って重複領域306内で選択された一定の回転速度(例えば、一定のドラムRPM)で回転され得る。実施形態では、ドラム102は、折り返し領域309、311において回転減速/加速され得る。
【0028】
図4は、本開示の1つ以上の実施形態による、ドラム102の表面上にターゲットスポット302、304のインターレースされた組を生成することが可能な単一のトリガシーケンスを有するエンコーダ400を示す。エンコーダ400は、インデックス402の単一の組を含む。実施形態では、エンコーダ400は、図3に示されるように、第2の組204のスポットと重複しないように、スポットの第1の組302を形成するように、制御特徴を広帯域源100に提供する。前述のように、インデックス402は、i)パルスレーザ源104のためのトリガ基準としての機能を果たすように、制御システム114によって使用されてもよい;ii)ドラム102の回転速度および/または線速度を調整する;及び/又はiii)パルスレーザ源104と検出器とを同期させる。例えば、ロータリエンコーダ400からの読み出し信号(例えば、電線を介する)は、パルスレーザ源104への外部トリガとして働くことができる。折り返し領域309の間、制御システム114は、アップストローク305の第2の組のスポット304が第1の組のスポット(例えば、半サイクルだけシフトされる)に対してシフトされるようにシフトを引き起こすことができる。例えば、単一のエンコーダ400の場合、ダウンストローク303の間、パルスレーザ源104は、インデックス402のそれぞれで瞬時に(またはほぼ瞬時に)トリガされてもよく、アップストローク305の間、パルスレーザ源104のトリガは、ある固定遅延によって遅延されてもよい。この遅延は、スポットの第2の組304をスポットの第1の組302に対してシフトさせる。
【0029】
図5は、本開示の1つ以上の追加および/または代替の実施形態による、ドラム102の表面にわたって分散され、2シーケンスエンコーダによって生成されたスポットの第1の組およびスポットの第2の組の概念図500を示す。図3に描写されるスポットの配列の種々の特徴は、別様に指摘されない限り、図5の配列に及ぶように解釈されるべきであることに留意されたい。
【0030】
図6は、本開示の1つ以上の実施形態による、ドラム102の表面上にターゲットスポット502、504のインターレースされた組を生成することができる2つのトリガシーケンスを有するエンコーダ600を示す。本明細書では、エンコーダ400の様々な一般的な特徴は、エンコーダ600に拡張されると解釈されるべきであり、簡潔にするためにここでは繰り返さないことに留意されたい。エンコーダ600は、2組のインデックス602、604を含む。この実施形態では、第1の組のインデックス602は、ダウンストローク中のパルスレーザ源104のトリガ基準として使用されてもよく、第2の組のインデックス604は、アップストローク中のパルスレーザ源104のトリガ基準として使用されてもよい。例えば、ダウンストローク503中に、エンコーダベースのインデックス602は、パルスレーザ源104に選択された周波数でレーザパルスを生成させることができる。次いで、折り返し領域509(ダウンストロークからアップストロークに移動する)中に、制御システム114は、アップストローク505中に実装するためにトリガ基準をインデックスの第2の組604に切り替えることができる。同様に、折り返し領域511(アップストロークからダウンストロークへの移動)中に、制御システム114は、ダウンストローク503中に実装するためにトリガ基準をインデックスの第1の組602に切り替えて戻すことができる。エンコーダ600上のインデックスの切り替えは、ドラム102上の切り替えの発生513a、513bに対応する。ダウンストロークからアップストロークへの(およびその逆の)切り替えは、制御システム114の論理要素208を介して実行される選択された期間にわたって実行されてもよい。この実施形態では、シングルトリガシーケンスの場合とは異なり、広帯域源100は、アップストロークのパルスのためのトリガ遅延を必要としない。例えば、パルスレーザ源104は、ダウンストローク503のインデックス602及びアップストロークのインデックス604に対して瞬時に(又はほぼ瞬時に)トリガされてもよい。エンコーダ600上のインデックス602、604の個々のインデックスのインターリーブにより、アップストローク505のターゲット位置は、ダウンストローク503のターゲット位置に対してオフセットされる。
【0031】
図7は、本開示の1つ以上の追加および/または代替の実施形態による、ドラム102の表面にわたって分散され、3シーケンスエンコーダによって生成されたスポットの第1の組およびスポットの第2の組の概念図700を示す。図5に描写されるスポットの配列の種々の特徴は、別様に指摘されない限り、図7の配列に及ぶように解釈されるべきであることに留意されたい。
【0032】
図8は、本開示の1つ以上の実施形態による、ドラム102の表面上にターゲットスポット702、704および遷移スポット713および715のインターレースされた組を生成することができる3つのトリガシーケンスを有するエンコーダ800を示す。本明細書では、エンコーダ600の様々な一般的な特徴は、エンコーダ800に拡張されると解釈されるべきであり、簡潔にするためにここでは繰り返さないことに留意されたい。エンコーダ800は、3組のインデックス802、804、806を含む。この実施形態では、第1の組のインデックス802を、ダウンストローク中のパルスレーザ源104のトリガ基準として使用することができ、第2の組のインデックス804を、アップストローク中のパルスレーザ源104のトリガ基準として使用することができる。加えて、インデックスの第3の組806は、動的符号化システムと見なされ得、ダウンストロークスポット702とアップストロークスポット704との間の遷移領域を提供する。この意味で、第3の組の指標806は、第1の組の指標802によって引き起こされるトリガと、第2の組の指標804によって引き起こされるトリガとから、第1及び第2の指標802、804によって実施されるものからレーザ発射の周波数を変更することによって、領域713/715を切り替える間にレーザクレーティングプロセスを切り替えるために使用され得る。ダウンストロークスポット702とアップストロークスポット704との間の転送中の変更された周波数パーセンテージは、第3のインデックスセット806の数によって制御され得る。例えば、周波数の変化は、50個のスイッチングショット(すなわち、スイッチング領域713/715内のショットの数である)がある場合、約1%であり、100個のスイッチングショットがある場合、約0.5%である。
【0033】
図9は、本開示の1つ以上の追加および/または代替の実施形態による、ドラム102の表面にわたって分散され、3シーケンスエンコーダによって生成されたスポットの第1の組およびスポットの第2の組の概念図900を示す。図7に描写されるスポットの配列の種々の特徴は、別様に指摘されない限り、図9の配列に及ぶように解釈されるべきであることに留意されたい。実施形態では、折り返し領域909、911において、ドラム102は、ドラム102の回転速度の一時的な増加(または減少)を与えるために加速(または減速)されてもよい。例えば、折り返し領域909では、ダウンストローク903の終了時に、ドラム回転速度(RPM)は、一定速度領域906に対してある期間にわたって増加(または減少)され、次いで、アップストローク905の開始時に領域906の一定速度に戻るように減少(または増加)される。同様に、折り返し領域911では、アップストローク905の終了時に、ドラム回転速度(RPM)は、一定速度領域906に対してある期間にわたって増加(または減少)され、次いで、ダウンストローク903の開始時に、一定速度領域906に戻るように減少(または増加)される。実施形態では、遷移期間913(または915)の間、レーザパルス期間は、ドラムの回転速度が増加している間、同じままであり得る。実施形態では、動的符号化シーケンス806は、インデックス802およびインデックス804によって生成されるダウンストロークターゲットスポット902とアップストロークターゲットスポット904との間(およびその逆)をシフトするように、ドラムの加速/減速と組み合わせて実装されてもよい。
【0034】
本開示の多くは、パルスレーザ源のレーザ発射を制御するためのエンコーダインデックスの利用に焦点を当てているが、図9のドラム加速/減速スキームは、本開示の様々な符号化シーケンスの有無にかかわらず実装され得ることに留意されたい。代替実施形態では、制御システム114は、トリガ基準として、(ロータリエンコーダインデックスとは対照的に)レーザクロックを利用してもよい。この点に関して、レーザクロックは、パルスレーザ源104の主要なトリガ基準として作用することができ、ドラム102の回転及び/又は垂直運動を制御する際の基準として使用することができる。
【0035】
図10は、本開示の1つ以上の追加および/または代替の実施形態による、ドラム102の表面にわたって分散されたスポットの第1の組およびスポットの第2の組の概念図1000を示す。図9に描写されるスポットの配列の種々の特徴は、別様に指摘されない限り、図10の配列に及ぶように解釈されるべきであることに留意されたい。この実施形態では、スポットの第1の組1002およびスポットの第2の組1004は、インデックスの第1の組内のインデックスの数がインデックスの第2の組内のインデックスの数とは異なる2シーケンスエンコーダを介して生成され得る。たとえば、図10に示すように、インデックスの第1の組に関連する列の数は偶数であり、インデックスの第2の組に関連する列の数は奇数である。この例では、エンコーダ(図示せず)の第1および第2のインデックスによって制御されるパルスレーザ源104のレーザ発射周波数は、選択された周波数であってもよい。第1および第2のインデックスセット内で異なる数のインデックスを有するエンコーダを使用することは、アップストローク1005のスポット904がダウンストローク1003のスポット902と完全に一致しないことを保証するが、このアプローチは、領域1013に描写されるもの等のいくらかの重複がないことを保証することができないことに留意されたい。これは、インデックスの第1の組のインデックスのうちのいくつかとインデックスの第2の組のインデックスのうちのいくつかとの交差に対応する。
【0036】
図11は、本開示の1つ以上の実施形態による、プラズマベースの照明源100を組み込んだ検査システム1100のブロック図を示す。実施形態では、システム1100は、照明サブシステム1102を含む。照明サブシステム1102は、本開示全体にわたって説明される広帯域光源100を組み込むことができる。実施形態では、図11には示されていないが、システム1100は、照明光学系のセットを含む。実施形態では、イルミネータ光学系は、広帯域光源100から発せられる照明109を、試料ステージ1106上に配置された1つ以上の試料1104に向けることができる。例えば、1つ以上の試料1104は、ウエハ(例えば、半導体ウエハ)を含んでもよいが、これに限定されない。別の例として、1つ以上の試料1104は、レチクルまたはフォトマスクを含み得るが、これらに限定されない。実施形態では、システム1100は、1つ以上の検出器1110を含む。実施形態では、システム1100は、試料から散乱、反射、回折、または別様に発する光を集光し、光を1つ以上の検出器(例えば、CCD、TDI-CCD、PMTなどである)に指向するために好適な投影光学系のセット1109を含む。実施形態では、システム1100は、検出器1110から測定結果を受信および/または分析するためのコントローラ1112を含む。
【0037】
実施形態では、検査システム1100は、ウェハ検査システムまたはレチクル/フォトマスク検査システムとして構成される。例えば、検査システム1100は、EUVスペクトル範囲で動作するのに適した当技術分野で知られている任意のウェハ又はレチクル/フォトマスク検査光学アーキテクチャを含むことができる。別の例として、検査システム1100は、軟X線スペクトル範囲で動作するのに適した当技術分野で知られている任意のウェハまたはレチクル/フォトマスク検査光学アーキテクチャを含むことができる。検査システム1100は、EUVマスクまたはマスクブランク検査システムとして構成され得ることがさらに認識される。EUVベースのマスクブランク検査は、概して米国特許第8,711,346号(Stokowski、2014年4月29日)に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。EUVベースのマスクブランク検査は、概して米国特許出願第13/417,982号(Xiongら、2012年3月12日)に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。EUVベースのレチクル検査は、概して、2013年5月30日に出願された米国特許出願第13/905,448号(Nasser-Ghodsiら)に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0038】
実施形態では、図示されていないが、本開示全体にわたって説明される広帯域光源100は、光学リソグラフィシステム内に実装され得る。実施形態では、光学リソグラフィシステム(図示せず)は、広帯域光源100からの出力光をEUV適合リソグラフィマスク(例えば、EUV反射マスク)又は軟X線適合リソグラフィマスクに向けるように構成された照明光学系のセットを含むことができる。実施形態では、光学リソグラフィシステムは、マスクから反射された照明を受け取り、マスクからの反射された照明をウェハステージ上に配置された1つ以上のウェハに向けるように構成された投影光学系のセットを含む。光学リソグラフィシステムは、当技術分野で知られている任意の広帯域リソグラフィシステムを含むことができる。EUVベースのリソグラフィは、概して米国特許出願第13/419,042号(Wang、2012年3月13日)に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0039】
図12は、本開示の一実施形態による、連続的またはほぼ連続的なプラズマベースの照明を生成するための方法1200を示す流れ図を示す。
【0040】
ステップ1202において、プラズマ形成ターゲット材料で少なくとも部分的にコーティングされた回転ドラムを回転させる。例えば、図1Aに示すように、ドラム102を回転させることができる。例えば、回転ドラム102は、限定されないが、サーボモータなどの回転アクチュエータ107によって、選択された回転速度で回転され得る。
【0041】
ステップ1204において、回転ドラム102を軸方向に作動させる。例えば、図1Aに示すように、回転ドラム102は、リニアアクチュエータ111を介して軸方向(例えば、図1Aの垂直方向である)に沿って平行移動することができる。回転およびリニア作動の組み合わせは、パルスレーザ源104からドラム102の表面に、第1のスパイラルパターンでドラムの材料コーティング部分を第1の方向に横断する第1の組のスポットに、および第2のスパイラルパターンでドラムの材料コーティング部分を第2の第1の方向に横断する第2の組のスポットにパルスレーザを向けるために使用される。
【0042】
ステップ1206では、ドラム102の回転位置情報を取得する。例えば、図1A-10に示されるように、制御システム114は、回転アクチュエータ107(例えば、サーボモータ)と統合され、回転ドラム102に接続されるロータリエンコーダ116から1つ以上の電気信号を読み出してもよい。加えて、制御システム114は、リニアアクチュエータ111と統合され、回転ドラム102に接続されたリニアエンコーダ118から1つ以上の電気信号を読み出すことができる。
【0043】
ステップ1208において、ロータリエンコーダから取得された回転位置情報に基づいてパルスレーザ源がトリガされる。例えば、制御システム114は、ロータリエンコーダ116から取得された回転位置情報に基づいてパルスレーザ源104をトリガして、回転式ドラム102のダウンストロークのための第1の組の目標位置と、回転式ドラム102のアップストロークのための第2の組の目標位置とを形成してもよく、それにより、第2の組の目標位置は、第1の組の目標位置からオフセットされる。
【0044】
ステップ1210において、回転ドラム102の以前に照明されたスポットは、プラズマ形成材料で再コーティングされる。例えば、図1Aに示されるように、パルスレーザ源104からの照明105への露光後、材料源112は、選択されたプラズマ形成材料(例えば、キセノンまたは二酸化炭素)で回転ドラム102を再コーティングしてもよく、本明細書に前述される第1および第2のパターンのスポットが、1つ以上の後続パス上で照明105に再露光されることを可能にする。
【0045】
当業者であれば、本明細書で説明されるプロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術が具現化され得る、種々の車両が存在すること(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェア)、および好ましい媒体は、プロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術が展開される文脈とともに変動するであろうことを理解するであろう。いくつかの実施形態では、様々なステップ、機能、および/または動作は、以下のうちの1つ以上によって実行される:電子回路、論理ゲート、マルチプレクサ、プログラマブル論理デバイス、FPGA、ASIC、アナログもしくはデジタル制御/スイッチ、マイクロコントローラ、またはコンピューティングシステム。コンピューティングシステムは、パーソナルコンピューティングシステム、メインフレームコンピューティングシステム、ワークステーション、画像コンピュータ、並列プロセッサ、または当技術分野で知られている任意の他のデバイスを含み得るが、それらに限定されない。一般に、本開示の用語「制御システム」および「コントローラ」は、メモリ媒体からのプログラム命令を実行する1つ以上のプロセッサを有する任意のデバイスを包含するように広く定義される。メモリ媒体は、読取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、ソリッドステートメモリ、磁気もしくは光ディスク、または磁気テープを含み得るが、それらに限定されない。
【0046】
本明細書で説明される方法のすべては、方法の実施形態の1つ以上のステップの結果を記憶媒体に記憶することを含み得る。結果は、本明細書で説明される結果のいずれかを含んでもよく、当技術分野で公知の任意の様式で記憶されてもよい。記憶媒体は、本明細書で説明する任意の記憶媒体または当技術分野で知られている任意の他の好適な記憶媒体を含み得る。結果が記憶された後、結果は、記憶媒体内でアクセスされ、本明細書で説明される方法またはシステム実施形態のいずれかによって使用される、ユーザへの表示のためにフォーマットされる、別のソフトウェアモジュール、方法、またはシステムによって使用される等することができる。さらに、結果は、「永久的に」、「半永久的に」、一時的に、またはある期間にわたって記憶され得る。例えば、記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)であってもよく、結果は、必ずしも記憶媒体内に無期限に持続しなくてもよい。
【0047】
本発明の特定の実施形態を説明してきたが、当業者であれば、前述の開示の範囲および精神から逸脱することなく、本発明の様々な修正および実施形態をなし得ることは明らかである。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。
図1A
図1B
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【国際調査報告】