(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】心血管疾患
(51)【国際特許分類】
C12Q 1/6869 20180101AFI20240220BHJP
C12Q 1/6837 20180101ALI20240220BHJP
C12Q 1/6851 20180101ALI20240220BHJP
C12Q 1/6883 20180101ALI20240220BHJP
G01N 33/68 20060101ALI20240220BHJP
G01N 33/50 20060101ALI20240220BHJP
C12N 15/12 20060101ALN20240220BHJP
【FI】
C12Q1/6869 Z ZNA
C12Q1/6837 Z
C12Q1/6851 Z
C12Q1/6883 Z
G01N33/68
G01N33/50 P
C12N15/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023554826
(86)(22)【出願日】2022-03-08
(85)【翻訳文提出日】2023-10-18
(86)【国際出願番号】 EP2022055925
(87)【国際公開番号】W WO2022189445
(87)【国際公開日】2022-09-15
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504456798
【氏名又は名称】サノフイ
【氏名又は名称原語表記】SANOFI
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100140132
【氏名又は名称】竹林 則幸
(74)【代理人】
【識別番号】100216105
【氏名又は名称】守安 智
(72)【発明者】
【氏名】カルラ・アレブラント
(72)【発明者】
【氏名】フランチェスカ・フラウ
【テーマコード(参考)】
2G045
4B063
【Fターム(参考)】
2G045AA25
2G045CA25
2G045CB01
2G045CB03
2G045DA13
2G045DA36
4B063QA01
4B063QA19
4B063QQ03
4B063QQ08
4B063QQ42
4B063QQ53
4B063QQ79
4B063QR08
4B063QR56
4B063QR62
4B063QS25
4B063QS33
4B063QS34
4B063QX02
(57)【要約】
本発明は心血管疾患に関し、そして詳細には、排他的ではないが、心血管疾患バイオマーカー並びに診断及び予測の方法におけるそれらの使用に関する。本発明はまた、心血管疾患を診断するか又は予測するための、本発明のバイオマーカーを利用する診断及び予測キットにも及ぶ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個体の心血管疾患に罹患する危険性を決定し、診断し、かつ/又は予測する方法であって、該方法は;
a. 個体から得られたサンプルにおいて:腫瘍壊死因子(TNF)-□□ グルタチオンS-トランスフェラーゼアルファ1(GSTA1);N末端-プロホルモンBNP(NT-proBNP);レチノイン酸受容体関連オーファン受容体アルファ(RORA);テネイシンC(TNC);成長ホルモン受容体(GHR);アルファ-2-マクログロブリン(A2M);インスリン様増殖因子結合タンパク質2(IGFBP2);アポリポタンパク質B(APOB);セレノプロテインP(SEPP1);トレフォイル因子(TFF3);インターロイキン6(IL6);キチナーゼ3様1(CHI3L1);肝細胞増殖因子受容体(MET);増殖分化因子15(GDF15);ケモカイン(C-Cモチーフ)リガンド22(CCL22);腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー、メンバー11(TNFRSF11);アンジオポエチン2(ANGPT2);及びv-Relトリ細網内皮症ウイルスがん遺伝子ホモログA核内因子-カッパB(ReLA NF-KB)からなる群から選択される2つ又はそれ以上のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出すること;
b. バイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を、健常対照集団からの参照と比較すること;並びに
c. バイオマーカーの発現レベル、量、及び/又は活性が健常対照集団からの参照から逸脱していた場合、個体の心血管疾患に罹患する危険性を決定し、診断し、かつ/又は予測すること
を含む、上記方法。
【請求項2】
参照と比較した場合の、TNF-□、GSTA1、NT-proBNP、RORA及び/又はTNCの発現、量及び/又は活性の減少は、個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有するか又は予後不良であることを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
参照と比較した場合の、GHR、A2M、IGFBP2、APOB、SEPP1、TFF3、IL6及び/又はCHI3L1の発現、量及び/又は活性の増加は、個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有するか又は予後不良であることを示す、請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
参照と比較した場合の、MET、GDF15、CCL22、TNFRSF11、ANGPT2及び/又はReIA NF-KBの発現、量及び/又は活性の減少は、個体が心血管疾患に罹患するより低い危険性を有するか又は予後良好であることを示す、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
工程a)は、個体から得られたサンプルにおいて、TNF-□;GSTA1;NT-proBNP;RORA;TNC;GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6;CHI3L1;MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2;及びReIA NF-KBからなる群から選択される少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17又は少なくとも18のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出することを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
心血管疾患は:心血管系死亡;心筋梗塞;発作;及び心不全からなる群から選択される、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
サンプルは、血液、尿又は組織を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
個体の心血管疾患に罹患する危険性を決定し、診断し、かつ/又は予測するためのキットであって、該キットは:
a. 試験対象から得られたサンプルにおいて、TNF-a;GSTA1;NT-proBNP;RORA;TNC;GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6;CHI3L1;MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及びReIA NF-KBからなる群から選択される2つ又はそれ以上のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出するための検出手段;並びに
b. TNF-a;GSTA1;NT-proBNP;RORA;TNC;GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6;CHI3L1;MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及びReIA NF-KBからなる群から選択される2つ又はそれ以上のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性についての健常対照集団からの参照値、
を含み、
ここで該キットは:
i) 個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有するということを決定し、診断し、かつ/もしくは予測するために、参照と比較した場合の、TNF-a;GSTA1;NT-proBNP;RORA及び/もしくはTNCの発現、量及び/もしくは活性の減少;及び/もしくは参照と比較した場合の、GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6及び/もしくはCHI3L1の発現、量及び/もしくは活性の増加;並びに/又は
ii) 個体が心血管疾患に罹患するより低い危険性を有するということを決定し、診断し、かつ/もしくは予測するために、参照と比較した場合の、MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及び/もしくはReIA NF-KBの発現、量、及び/もしくは活性の減少
を同定するために使用される、上記キット。
【請求項9】
個体の心血管疾患に罹患する危険性を決定し、診断し、かつ/又は予測する方法であって、該方法は、個体から得られたサンプルにおいてRORA遺伝子における一塩基多型(SNP)を検出することを含み、ここで該SNPの存在は、個体が心血管疾患に罹患する増加した危険性を有することを示す、上記方法。
【請求項10】
SNPはReference SNPクラスターID: rs73420079である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
個体の心血管疾患に罹患する危険性を決定し、診断し、かつ/又は予測する方法であって、該方法は、個体から得られたサンプルにおいて、GHR遺伝子における一塩基多型(SNP)を検出することを含み、ここで該SNPの存在は、個体が心血管疾患に罹患する増加した危険性を有することを示す、上記方法。
【請求項12】
SNPはReference SNPクラスターID:rs4314405である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
診断又は予測における使用のための、GHR及び/又はRORA。
【請求項14】
心血管疾患を診断するか又は予測する際の使用のための、GHR及び/又はRORA。
【請求項15】
RORAは請求項10において定義されるSNPを含み、かつ/又はGHRは請求項12において定義されるSNPを含む、請求項13又は請求項14に記載の使用のためのGHR及び/又はRORA。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、心血管疾患、及び、限定されないが特に、心血管疾患バイオマーカー並びに診断及び予測の方法におけるそれらの使用に関する。本発明はまた、心血管疾患を診断又は予測するための本発明のバイオマーカーを利用する診断及び予測キットにも及ぶ。
【背景技術】
【0002】
心血管疾患(CVD)の複雑性に起因して、心血管予後(CVO)危険性を予測する単一バイオマーカーの能力は限定されるが(De Lemosら 2017)、多くの遺伝子座及びタンパク質バイオマーカー(BMK)が発見されている。遺伝情報を他の種類のオミクスデータと組み合わせることは、集団のサブグループ及び臨床アウトカムに関連する対応する分子署名を検出するためのより高い予測能力を有するはずである(Vilneら、2018年)。これはCV危険性についての分子署名を指し示し、そして疾患進行に関して集団を層別化するそれらの可能性を示すはずである。T2D関連心血管疾患のドライバーのより良い理解は、疾患進行に関して異なり得る部分集団を定義することに役立つだろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明者らは、タンパク質及び遺伝子バイオマーカーの分子署名により試験集団の部分構造を同定するワークフローを開発し、そして試験した。CVDに対して異なって進行した部分集団を定義する署名を発見し、これらの署名が疾患進行の異なる段階を反映することを示唆した。CVD進行の差異を反映するバイオマーカーの組み合わせが同定され、臨床試験計画、薬物有効性を最適化し、そのようにして処置を最適化するための方策がもたらされるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、本発明の第1の態様において、個体の心血管疾患に罹患する危険性を決定し、診断し、かつ/又は予測する方法が提供され、該方法は;
a. 個体から得られたサンプルにおいて:腫瘍壊死因子(TNF)-α,β グルタチオンS-トランスフェラーゼアルファ1(GSTA1);N末端-プロホルモンBNP(NT-proBNP);レチノイン酸受容体関連オーファン受容体アルファ(RORA);テネイシンC(TNC);成長ホルモン受容体(GHR);アルファ-2-マクログロブリン(A2M);インスリン様増殖因子結合タンパク質2(IGFBP2);アポリポタンパク質B(APOB);セレノプロテインP(SEPP1);トレフォイル因子(TFF3);インターロイキン6(IL6);キチナーゼ3様1(CHI3L1);肝細胞増殖因子受容体(MET);増殖分化因子15(GDF15);ケモカイン(C-Cモチーフ)リガンド22(CCL22);腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー、メンバー11(TNFRSF11);アンジオポエチン2(ANGPT2);及びv-Relトリ細網内皮症ウイルスがん遺伝子ホモログA核内因子-カッパB(ReLA NF-KB)からなる群から選択される2つ又はそれ以上のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出すること;
b. バイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を、健常対照集団からの参照と比較すること;並びに
c.バイオマーカーの発現レベル、量、及び/又は活性が健常対照集団からの参照から逸脱していた場合、個体の心血管疾患に罹患する危険性を決定し、診断し、かつ/又は予測すること
を含む。
【0005】
有利には、本発明の方法は、CVD事象に罹患する危険性がある個体の同定を可能にし、したがって個体がCVD事象に罹患することを予防するか、又はその危険性を減少させるための早期の介入を可能にする。特に、各バイオマーカーの別個の検出は、CVD事象に罹患する危険性のある個体の同定を可能にし、そして複数のバイオマーカー、すなわちバイオマーカー署名の検出は、個体がCVD事象に罹患することを予防するか、又はその危険性を減少させるための早期の介入を可能にする特に有効な手段を提供する。
【0006】
当業者には当然のことながら、用語予測は、心血管疾患に罹患している個体で、心血管疾患の進行もしくは改善の速度並びに/又は期間を予測することに関連し得る。
【0007】
上記方法は、インビボ、インビトロ又はエクスビボで行われ得る。好ましくは上記方法は、インビトロ又はエクスビボで行われる。最も好ましくは、上記方法はインビトロで行われる。
【0008】
発現レベルは、バイオマーカーポリヌクレオチド配列のレベル又は濃度に関連し得る。ポリヌクレオチド配列はDNAでもRNAでもよい。DNAはゲノムDNAであってもよい。RNAはmRNAであってもよい。
【0009】
バイオマーカーの量は、バイオマーカーポリペプチド配列の濃度に関連し得る。
【0010】
バイオマーカー活性は、バイオマーカータンパク質の活性、好ましくはバイオマーカーとの相互作用に関連する活性に関連し得る。
【0011】
分類別バイオマーカー:
LLQQ=2 → 不活化(-1)
LLQQ=3~4 → 活性化無し(0)
LLQQ=5からより高いレベル →活性化(+1)
【0012】
数量的バイオマーカーについては、我々は分布の三分位を使用した。
したがって、バイオマーカーの発現レベル、量、及び/又は活性は:配列決定方法(例えば、Sanger、次世代シーケンシング、RNA-SEQ)、バイオチップアレイにおいて使用されるものを含むハイブリダイゼーションベースの方法、質量分析法(例えば、レーザー脱離/イオン化質量分析法)、蛍光(例えば、サンドイッチイムノアッセイ)、表面プラズモン共鳴、偏光解析及び原子間力顕微鏡により検出され得る。マーカー(例えば、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、又は他の分析物)の発現レベルは、RT-PCR、ノーザンブロット法、ウェスタンブロット法、フローサイトメトリー、免疫組織染色、磁気及び/もしくは抗体被覆ビーズ、インサイチュハイブリダイゼーション、蛍光インサイチュハイブリダイゼーション(FISH)、フローチャンバー接着アッセイ、ELISA、マイクロアレイ分析、又は比色分析アッセイのような、当該分野で周知の手順により比較され得る。方法は、エレクトロスプレーイオン化質量分析法(ESI-MS)、ESI-MS/MS、ESI-MS/(MS)n、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析法(MALDI-TOF-MS)、表面増強レーザー脱離/イオン化飛行時間型質量分析法(SELDI-TOF-MS)、シリコン上脱離/イオン化法(DIOS)、二次イオン質量分析法(SFMS)、四重極飛行時間型(Q-TOF)、大気圧化学イオン化質量分析法(APCI-MS)、APCI-MS/MS、APCI-(MS)n、大気圧光イオン化質量分析法(APPI-MS)、APPI-MS/MS、及びAPPI-(MS)n、四重極型質量分析法、フーリエ変換質量分析法(FTMS)、並びにイオントラップ型質量分析法の1つ又はそれ以上をさらに含み得、ここでnは0より大きい整数である。
【0013】
したがって、検出の方法は、バイオマーカーDNA又はRNA配列にハイブリダイズすることができるプローブに関連し得る。用語「プローブ」はオリゴヌクレオチドであると規定され得る。プローブは、標的へのハイブリダイゼーションの時点で一本鎖であり得る。プローブとしては、限定されないが、プライマー、すなわち、例えば少なくともPCR反応において反応を刺激するために使用され得るオリゴヌクレオチドが挙げられる。
【0014】
好ましくは、参照と比較した場合の、TNF-α、GSTA1、NT-proBNP、RORA及び/又はTNCの発現、量及び/又は活性の減少は、個体が心血管疾患に罹患するか又は予後不良であるより高い危険性を有することを示す。
【0015】
好ましくは、参照と比較した場合の、GHR、A2M、IGFBP2、APOB、SEPP1、TFF3、IL6及び/又はCHI3L1の発現、量及び/又は活性の増加は、個体が心血管疾患に罹患するか又は予後不良であるより高い危険性を有することを示す。
【0016】
好ましくは、参照と比較した場合の、MET、GDF15、CCL22、TNFRSF11、ANGPT2及び/又はReIA NF-KBの発現、量及び/又は活性の減少は、個体が心血管疾患に罹患するか又は予後良好であるより低い危険性を有することを示す。
【0017】
好ましくは、工程a)は、個体から得られたサンプルにおいて、TNF-□;GSTA1;NT-proBNP;RORA;TNC;GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6;CHI3L1;MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2;及びReIA NF-KBからなる群から選択される少なくとも3つのバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出することを含む。しかしながら、工程a)は、少なくとも4つ又は少なくとも5つのバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出することを含み得る。
【0018】
工程a)は、少なくとも6つのバイオマーカー又は少なくとも7つのバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出することを含み得る。あるいは、工程a)は、少なくとも8つのバイオマーカー又は少なくとも9つのバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出することを含み得る。別の実施形態において、工程a)は、少なくとも10のバイオマーカー、少なくとも11のバイオマーカー、少なくとも12のバイオマーカー、少なくとも13のバイオマーカー、少なくとも14のバイオマーカー又は少なくとも15のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出することを含み得る。別の実施形態において、工程a)は、少なくとも16のバイオマーカー、少なくとも17のバイオマーカー又は少なくとも18のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出することを含み得る。
【0019】
好ましくは、工程a)は、個体から得られたサンプルにおいて、バイオマーカー:TNF-□;GSTA1;NT-proBNP;RORA;TNC;GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6;CHI3L1;MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及びReIA NF-KBの発現レベル、量及び/又は活性を検出することを含む。
【0020】
心血管疾患は、心血管系死亡;心筋梗塞;発作;及び心不全からなる群から選択され得る。
【発明を実施するための形態】
【0021】
一実施形態において、RORAは、ジーンバンク(gene bank)locus ID:HGNC:10258;Entrez Gene:6095;及び/又はEnsembl:ENSG00000069667により提供される。タンパク質配列はGeneBank ID P35398-2により表され得、これは本明細書において配列番号1として提供され、以下のとおりである:
MESAPAAPDPAASEPGSSGADAAAGSRETPLNQESARKSEPPAPVRRQSYSSTSRGISVTKKTHTSQIEIIPCKICGDKSSGIHYGVITCEGCKGFFRRSQQSNATYSCPRQKNCLIDRTSRNRCQHCRLQKCLAVGMSRDAVKFGRMSKKQRDSLYAEVQKHRMQQQQRDHQQQPGEAEPLTPTYNISANGLTELHDDLSNYIDGHTPEGSKADSAVSSFYLDIQPSPDQSGLDINGIKPEPICDYTPASGFFPYCSFTNGETSPTVSMAELEHLAQNISKSHLETCQYLREELQQITWQTFLQEEIENYQNKQREVMWQLCAIKITEAIQYVVEFAKRIDGFMELCQNDQIVLLKAGSLEVVFIRMCRAFDSQNNTVYFDGKYASPDVFKSLGCEDFISFVFEFGKSLCSMHLTEDEIALFSAFVLMSADRSWLQEKVKIEKLQQKIQLALQHVLQKNHREDGILTKLICKVSTLRALCGRHTEKLMAFKAIYPDIVRLHFPPLYKELFTSEFEPAMQIDG
[配列番号1]
【0022】
したがって、好ましくはRORAは、実質的に配列番号1に示されるとおりのアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0023】
一実施形態において、RORAは、以下のとおりの配列番号2として本明細書において提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
GTACCATAGAGTTGCTCTGAAAACAGAAGATAGAGGGAGTCTCGGAGCTCGCCATCTCCAGCGATCTCTACATTGGGAAAAAACATGGAGTCAGCTCCGGCAGCCCCCGACCCCGCCGCCAGCGAGCCAGGCAGCAGCGGCGCGGACGCGGCCGCCGGCTCCAGGGAGACCCCGCTGAACCAGGAATCCGCCCGCAAGAGCGAGCCGCCTGCCCCGGTGCGCAGACAGAGCTATTCCAGCACCAGCAGAGGTATCTCAGTAACGAAGAAGACACATACATCTCAAATTGAAATTATTCCATGCAAGATCTGTGGAGACAAATCATCAGGAATCCATTATGGTGTCATTACATGTGAAGGCTGCAAGGGCTTTTTCAGGAGAAGTCAGCAAAGCAATGCCACCTACTCCTGTCCTCGTCAGAAGAACTGTTTGATTGATCGAACCAGTAGAAACCGCTGCCAACACTGTCGATTACAGAAATGCCTTGCCGTAGGGATGTCTCGAGATGCTGTAAAATTTGGCCGAATGTCAAAAAAGCAGAGAGACAGCTTGTATGCAGAAGTACAGAAACACCGGATGCAGCAGCAGCAGCGCGACCACCAGCAGCAGCCTGGAGAGGCTGAGCCGCTGACGCCCACCTACAACATCTCGGCCAACGGGCTGACGGAACTTCACGACGACCTCAGTAACTACATTGACGGGCACACCCCTGAGGGGAGTAAGGCAGACTCCGCCGTCAGCAGCTTCTACCTGGACATACAGCCTTCCCCAGACCAGTCAGGTCTTGATATCAATGGAATCAAACCAGAACCAATATGTGACTACACACCAGCATCAGGCTTCTTTCCCTACTGTTCGTTCACCAACGGCGAGACTTCCCCAACTGTGTCCATGGCAGAATTAGAACACCTTGCACAGAATATATCTAAATCGCATCTGGAAACCTGCCAATACTTGAGAGAAGAGCTCCAGCAGATAACGTGGCAGACCTTTTTACAGGAAGAAATTGAGAACTATCAAAACAAGCAGCGGGAGGTGATGTGGCAATTGTGTGCCATCAAAATTACAGAAGCTATACAGTATGTGGTGGAGTTTGCCAAACGCATTGATGGATTTATGGAACTGTGTCAAAATGATCAAATTGTGCTTCTAAAAGCAGGTTCTCTAGAGGTGGTGTTTATCAGAATGTGCCGTGCCTTTGACTCTCAGAACAACACCGTGTACTTTGATGGGAAGTATGCCAGCCCCGACGTCTTCAAATCCTTAGGTTGTGAAGACTTTATTAGCTTTGTGTTTGAATTTGGAAAGAGTTTATGTTCTATGCACCTGACTGAAGATGAAATTGCATTATTTTCTGCATTTGTACTGATGTCAGCAGATCGCTCATGGCTGCAAGAAAAGGTAAAAATTGAAAAACTGCAACAGAAAATTCAGCTAGCTCTTCAACACGTCCTACAGAAGAATCACCGAGAAGATGGAATACTAACAAAGTTAATATGCAAGGTGTCTACCTTAAGAGCCTTATGTGGACGACATACAGAAAAGCTAATGGCATTTAAAGCAATATACCCAGACATTGTGCGACTTCATTTTCCTCCATTATACAAGGAGTTGTTCACTTCAGAATTTGAGCCAGCAATGCAAATTGATGGGTAAATGTTATCACCTAAGCACTTCTAGAATGTCTGAAGTACAAACATGAAAAACAAACAAAAAAATTAACCGAGACACTTTATATGGCCCTGCACAGACCTGGAGCGCCACACACTGCACATCTTTTGGTGATCGGGGTCAGGCAAAGGAGGGGAAACAATGAAAACAAATAAAAGTTGAACTTGTTTTTCTCATGCATATGATTTCCATTATGCCTACAGATATGGACCCTTTTTCTGTCTTGACTTCTTGATCATTGACCTCTGTTTACAACAGGAGGAGGGTACTAAAGTCGGAGGATTTCCTTTTCTTGTAGCTCACTGCCCACAGACTTTCTACAGAGTCACCAATCTGTCAGTAACAACAGAGAGTCCAGCAATAATCGGTGACTGGTGTGCATAGCGGAGGTTGCGGCATTACTTTGCACAACTAGCTCTTTGTTTCATGAAGGAAGTTTTTATTTTTTCACCGATTATTGCCAGTCCGCAGGATGGCATGAAAAGGGTCCATAGCAGTAGCAACAATAGCATTATAATATATTACAGGGTAAATGGGCATGAAGACTATATATAGCTAAAAGAGATATTGTTTATATATTGTTTTAAGTAATATAAAATGTAGTTACTGGTGTAGCTTTTCCTGTTGAATTGATAAGGCACTTTCATTTTGCACCTTTTTCTTTAAATTAAATGCTAGCGTGTTCACTGTCGTGTCGCATGTGCACCAGAAACACAAGTTTAACTGAGAAGGCTTGGAAGGTACGTTGGGAGGTATTTATGCTGCTGTTTACAAAATTATTTTTAAGAGACTGGCTGGTCATATCTAGAAATCACCACGTTGGATTTTTTTTTTAACATGTGAATTTGGAATTAGAAACGGAACTCTCCCTAAATTATACTTTGCTTTTTGGTAAGTTTAATGATAGATGTGTTTATGCTTCATACAAAGTTGAATGATTGATTGGCGTGGTGGACATATACCATCATGCTCATTTTTTTTTTTTAAAGCTTTTTAAAATGCCACCTCATGGAGGCGAGGGGGAGGAGAAGCTCATTTTACACAATTCAGTAGTTAAATATGGACTCGGTCTCAACTTGGAATTCTTATGCTTTGAGAACAAATCAACAACCAGAATATTTATTGGAATCTAGCTTTTATTATAAGAAGGACCCAAAGATTATATCCTGAGCAAATGCACACTCCCCATGTGAGGACATGAAGTATTTACTTTGTGAATGTTTATGTTCTTGGTATAATCTAGGAACCCTATGAGTTTATCTCAGAGTGAACTAATTCTAGATTTGTTGTCAATAGATGCTATAATTCAAGAATGTTGCTCTCCATATTTGAAAAACGATGGATAGGAGGGTGAGGGAAGCATACAATGTTGAACCAGTTTCTCTTATTTAAATATTAAATACTTTAAGCCTTTAAAGTGAAGTTGATGCTAGCTGCAAACATTTACTCTTGTATTTATCTTCACTAGGAAACTGTGGACTGTAATTTATTTTATTAAATATTTAGAAGATTATTTGGCTTGTGTGTTCAGGTGAGAAATACTGAGTTGTTTTTGTTTAATTTCATGGTTTTTTTTTTTTTAATGATCCCTAGTGGGGGAAGGGGAAAGGAATAGTCTGATAAACAGATGTGCATATTTTAAAAACAAGTGACCTTTTGGGAATGTAGGCATTTAGACGATGATTTTAGTCGCACTAGGGGTGGGATTCAAACTACTGGTCAAAGACCATTTTGTACAGAAAAGGGAACATCTCCGATGGGTGTTAAGGTAGGAGTTTCCATGCAGCCCTTTATGTCTGAGAAATAGTCTCCTCTGCCATTGGGGTCCCTGCGGAATCTTCTACAGGAATTGCAGCTCTTCACGTCATGCTAGGTTACCAGCATGGGCTTCCCAGAGCACTTCACTCTGTTTCTAACTCCACTGACTTTTCTGACTTGTTTCTTGAGGGACTTGGAAAAGGGGAAGGTATTATTCACACAGATGTGTGTATGAAGCCTAAATAACATCCAACTTTTTTTCCAAAAACATAGTAAGAGTTTAACCATAAATAGAAGAGTAATATTCCTTTAAATTTCTTACAGGCATGTAAAATTTTATGTGTTTATAGAGAGATGCTAACTGTCAGCATATAGTATTTATATTGGGGCAAGAAGGGTTAAATCAAATCTTTAATTTAAGTAAGCATAGTTCCTTTAAAGATCAGTAGTATTTATACTCTGAAAAGAGTACCAAGCTTAGTTCAGTTATTTATTCATCCATTTTTTTTCTATTGTTTCTCCTCTGGGGGGAAATGGTGTTTTGTTTTTGTTTGAGTTTTGTGTTTTAGTTTTTTGGTTTTGGTTTTGTTTTGTTTTTTTGTCATTCAGATTCACTAAATTTGGGGATGGTTTTATTAAAGTATATTAACTTCTTTTTAACCAAAGCTTTCTGAATATGACCAGCCTCAGGTGCTAGCGCATTAAAGAGCAACTAAACCTAATTCCAGTGTCGATTTGTGAAATAATAAAAGCTAATTGAATTTCTCTAAGGGTGAGAGAGAACATAATGATGAACTTAAAAAGAAATTCCTTTTCCCAGAAGGGATTCTGCATGTACCTACAAACAATCATGCTCTAACCACAGTAATAGTCATGCCATGGTGACATTGCTTTTACGGTAAACCAAGATAGGTAATATGATGCTTCTTCCCAGGTGTTTCTGAAAGAAAAGCAGCGGTGGAGCTTAAGAGCCAAGTCCACTGATTGACATAATAGGATGGAATTGTAGACAGAGACATGCTCCATGAAACAAGGAAACAACTGACTACTATTTGGATCTAAGTTGGGATCTGATGTTAAACAATAAATTCAGTTTAAAAAAAATATGGAGCTCAGAAAAGGATGTGAAAAACTTTGCATTTTCCTTTCTTCATTATTACAAAAACACCTATGTGATGACATAAAATACTTGGGTGATATCAGAACAATTATCCTTAATAGTTTTTATAATTAAAGTTTCCTAAACTTCAGTCTCCAATAGTCTTTTAAGGATTGGAACCACATCACTGTCAGCCCCGCTGCTACAATGCCTTTGTACAATTTTTTTACATAAGGCAAATAAGGCTTTTGTACAAAGCCTGAATACCTTCTGTTCCAATGGTGTCCAAATGGTTATTATATTGTGAAAAACCTGGCCTTGGTCACAATGCAAACAAAAGTACAGATGAAAGTGCTTTTTGGACAGTTTGCAAATTGTGTTAAAGCTACGGATTTTTTTTAAAGTGTTCAGCATCTTAACGTGTATTAAAGCTATGGATTTTTTTTTAAAGTCTTCAGCATCCTAATTCACCCTTTCTAACTTAAGAAAAACATGACTTAAGACACTGCTTCTAAGTTTGGTTGTTCTTTATAGTGTGGATACCCAGTTATCTGTGAGCGTATGGGGGTGGGCTGAGGGTCAGGTGAGGAAGGAGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGATTTGCATGTGTATGATGTGTGTGCGTCGGACCGCTTCTAGGCTACTAAGTGTCAATGGAAAAGAAAATGTATTCAAAATACTTAAATCAAAACTAGAAGATGGGGAAAAAAAGATTTATTCTATACAAAGCCTTGTCTGGACCACTTTAGAGAGACTTCTATTTTTTTAACCCTTCTATAAATATTTGATGGCACTTGAAATATTCCTGCAATAAAATGTGATTTGTGTAAAGAAAAAAAGATTTTGTAATGTGAAACAAAGAAAGAAAGTAATGTAATTTTCTAAAAAAAAAAATACAAACAAACAAACTTTGTATTATTTTCTTGATGGAATTTGTCTATCTGTCTTTGGAAAACTTTTTATTTCATTGAATGTGCCATAGTAGAAATGTGTGTTTTTAGTTTTAGACTAAGGAATAGCTAGTTGTTGTGTTCCGACATTCCAAAATGCAAAACAACCTAGTAGTATCTTTCATGAAAAGGTTTAAGTAGTATGTAAGCTTCTCTCATTGTTGCTTTTTTGCACATGTTCTTCATTCCTCTCTAGTGCAATATGTACATAGAGCACTTGCGGGTGTACCTTGATCCCTCAGGGAAAAATACATATTTGTACAGTTTTTTGGGGTTTTTTTGTTTTTTGGTTTTTTTTGTTTTGCCTTTTGTTTTTGGCTAAGGAATGTCGATCGAATCACTTGTTATTGTTGAGGGGCAGCCAGATAATAATCCTAAAGCCACTGTTTCCAACATTGATTGTTTAAATCATATGTCCTTCCAATGCTATTATTTTAAGATAATAATAAAAAGTTATTTTCTGACAGTTCTTTGTGCTGACTGGTGAAAAACAAGGGTAAATAAGCACCTTATAATTGACTTACTGTGAATGACAATCCATCTTGGTATCAACGATAGAAGCCCTATCATTTTGGAGTTGGGGTTAAGAGTCAGAAACAATGTGCTCAGGGATCTCCTAAAACTCTTAAAACAGGGTGGCCAGTACTACTGGGACAAATTGTGTTTTTTATTATTAATAATAATGATAATAATACTATCCCTCCAAGGCACAAGTGAACTATATAGAACTGCGTGTGTGTAAACTCTTTACTCTCGTCTCATTTTGTTGAGTTTAGAACTTGATGTGCTCGTCAGTCTTGTGTTTCAAAACACTGAATAACTTCCAAAGCAAAGTTATGCCAGTGTGTTCAAAAGATAAATTAATAATGTACCAGCAAAGAGCATCATTCAAAGTATAGTCCTTGCATATTCCAGTTACCATTTCTCTAATAATTAAAATATTCATGATAAATATATATATAGCATCATATGTTAAAAACTATTTCAAATTCTACATATTAAGGATGAAAATTTTAAAATCCAGTAATAAGAGGAGAGACCTGCCTATCAGTACAGTGATATAGGTAAAAGATGAAATATGTTTTTAAAATACCAGCAATTAACTATTGTTTTCATGGGTTCTCCTCTAGAAGCAAACCAAAAATTCCTTCATGGAAAACAATTCTTACTTCTACATGTGTAGTTTATATCTGATGCATTACAAGAGCTAATGTTTAAAGACAAAACAAAACCTGCCTGTATGACAGCAGCAACTCGAGCCAACATTTAGTGTTACATGTTATATTTTTGAAATACCGTTTTGTTATCATATTCCACATATTACTTTCCATAAAGTCAGAGAAGTTCAATGTAATTGTTGGCTCTGATTCTTCCACCTTGGGATACACATTCACAAGAAGATTTATATATTTTCTTACTATGATAGAGGAACATAATCTGGGAAAACTTCCCATGTCTGTAAGATGAAAAGGATACCTTTACCATGTTGTTTTTGATAATAAAGAATATGGAAAATGGTAGAAATCTCTCCTCTCTATGTGTATTTGTATATGTGTGTATACACACACACGTTGACATTTTTACATAACATGTGATTGCCACTTCTTATAAAGTTATGATATAGAACCCCATGAAAACAACTTTATATTATAGATCAAATAATGTGCCCAGAAACGCAATTGCAACAGTAAATCTTGATCTATTGGTAAGAGTCTATGATACAGGTCTTCATTCTATCCCTAAACATAATGTTAGTAAAGAGGTTCCATCAGATTGTATTATAGAGACCTTCCTATTGCTATTTATTTTTAAGAGATGAGAAGACTGACTAGCAATGTCTCCACAGT
GCAATTGGTTTCACTTCTGGGTCTGTCTGTCTGTTTGTGTAGGTGAGATCAGTGTTGTCAGGCTCTCAGAATAATTTTTAAAAGAATCCAGAAGCCTGACTTCACACCAAGTAGCCATCCTAGATGGGCGGGGGGGATCTCCATGTTCAACCAAACCCTCAGAACTTAGAGCAATAAATACATTCAGTCATTTATTTATAAATGAATGACAGAATATTCAATCCAAATAGAAACAACCTTTTGTCAGTGATGCAACATAACATGGAGTCTTATATTGAGAAAGTGAATATGAATATTTTAAATAGATGCCTAGGAAATCTGTGTTTGCTGTTTACATTTAATGTACTTTGCCACATTAGCAGTACCACACTTCTTTTACTTTCATCCTTCTAAGAACTAATGAAAGATAGCTTGCTATTAGCTTTGACATGTTGCACATGCCATTATGTTGTTCTCTAAGAACAACTAAATTCTCTCCAGTGTTCATGTGTGATTCCTTTTTCATCATTATTACTTTAATGTGGATGAATACTATTTCTAGGAACTTGATTATCACTGAACAGATTGCATATGTAAATGCAGATAATTCTTGAGCAATATAGTGAAAATGATTTCACAAAAAAAATCCATATGTACTGTATACATCTTCCTGAATCCAAAATTCTCCTGTTATCCACACAGTTTGAAATCTCATATTAAACAGTGGTAAATTTTTAAACATTAGGACATTAGCTGGCTGCTTCTATAAATGTACCTGTATTGTCTGCCTGCTCCTTTTGTGGAGATGTGTTTTTGTATTGGATGTTTGGGCCAATGGGAGGCTTCAAGCTACAACATATTTTCCCACTTTAAATAATATTTAACATATGACAAACCCCAGACAAGGCTTTTAATATGTATAAAGAACTGCAGTGTTAGGTGGTTTATTTGCAAACTGTTTTCAGTGTTGTCCATTTTTATGGCACCTTTAACAATATTCTTGTTTCCAAAGTACAAAAAAAATAGGTTAAATAATCTAGCCATAACTGAATGTCAAGCAATAAAACAAATGACTTTTGTGCATAGACTTAAAAAATACAAATTTTAGACATCTGCATGTAAATGCAATCTCTTGTTTACTGCTTTCTTCAACTTGAGCAATCGATTCCTTATTTACTATTAACTTAAGAACTTGTAACGGCCTGTAAACATTTTCTCTCTTACTCTTCTTTCAAATTTACCTGTCCCTGCTTTTGAGTCATAATATTTAATGTTGTTCTGCACATCTCTATACAGTTAACTTTTTGGCTTTCATTCTGTATAGATAAGAAAATGTTATATTATAAACAGCCTACTCAGTGCAAATATTTATCTGTTTATCAAATCCACAATATGCTGTATAATACCGGTTTTACTATATAATCTATTTTAGACATAGCTGTTTAGAACTAGAGTGTGCTATTTTTGTGTTTTTCTGATGTGTGGTGCTAGACAAGTTACTTTTGTGAACAACAAAAATTATCCCTTTTATTCCTAGACAATACCACCTTTGGGTCTTGTTAATTTCACTGAGTATAACTATATATTTGTATATATATACATATATATATATATCTACCTATGCCCAACTGGCAGCTGTATCAGAGTGCTGGATTTGGGACATGCTTTTCTCTTTAAATACATAATATCATTATATAAATTATTCTAGAGTGTATTTAATTAGGATAAAATTACTTCCTTAGTATGGATATTTGACATCTATAGGGTGAATTTGTTTATAAATATGGCTATATGGAAACTTATTAGCATTTACTTTATGTTTGCTACTTGGCTTTACAGCATATCTCCTAAGCTGAAAAATAATTTGCCAGGCCTTCAAGATCCTAAAGAAACTTGTTTAATGGAGTAATATACTTTTTTTTCTTATTAAGGAATTGTATTACTGGCACCTAACACAGTTGTATTCTTAGCTCCTATTATAGATAATGGGCATTTACATAAAATATCCTAGATGGCTTGATGGCAGAATAAACCTTTCCCCTCCTACCTGAGTCATGAGAAGGATGGAGACGTCCTCTGCCATAACATGGGCCATAAAGCAAATTCGACATGGGATGTTCTGTTTCAGTATGACCTCAACCAGTTCCATGAACTGAGTGAAGGACCTTCATTTTCAAAGTTATTTAATAAGTAGCTTAATTAAGCCTTTCTACCCATTCTCCCAAGATCTACTGGCATTATTGAAAAGCAAAGTTTATCAAATATCTAACTAAGGATGTAGTTAACCTTATTAAATATTGATTAGAATTGTTCTGTAATATTACTGAATTTGTAAGATCTTTAGCAAAGATTTTTGAGCAATTTATAAATGTAGAGCAAATGTTTCTGTTTACTGCACTTTTTGTAACTGAAGGTGATAAATTCTCAAGCCATGATTATTGGCTTCCATGCACTGCAATATTTATCCACAATTCTAGACATTTTCCATTTTTGTGGAAGAGTTGCTGTTACCTTAATTATAAATGCAATTGTGTGGTTAATGAGAGCTAATGCTAGTAGTTAACCTTTTAAAGTGGATTGGCTACAGTTGAGGGAGAAATCTCTTTTAATATAAATCACATCATTCCTTAACTGCCTCTCTTGGAAAGAGATTGAAACCTTTTTTTTAAAGCACGATTTAGCATCCTAAGCTTCCTGAGGGTAGAGATTGTATCTTTTTGCGTCTGCACAATGGCTAGCACATGTCAGCATTTGACAATTGTTAAATGATAACAAGTGTGCCCCAATTAAAACGTTTTTCCTGGGTTGTTTTGTTAAATTTACAAAGTAAGCCAAGCCTTACGGTTAACATTCTCCTCTACAACCAAGTATTAAAGCCACATTTAAAAAGACCACATGAAATGCTGATTCTAATTGTGTGTAGGTCTTGAGGATTAAGCACACAAATTTCACAAACTTCTGTTTGAGTAAACAAACTCAGCCTTCTGTAAATATACATGCAAGTTTGGAAACAGTAATACTGTACCTATAAATATATGCTGTCTGTTTTGTGTACAGTATGTAAAAACTCCTTTTCTGCCACACTAAAAATGCAAGCCATTTATGGGAATCCTAAAACTAGTATTGAACTAAAACTTTGCTAATGATCTTTATTAGAGGATCGTCCAACTTTTCACTTACCTTGGGTTTTCTTTTCAATTCACTCTTACACTAGTCTGCTTATTTCCAGCTGTTTATTTTATTGAGTCCTGAATTTAAAAAAAAAATATTTTGATTCATTTTGTAAATACAAGCTGTACAAAAAAGAGAGATTTAATGTTGTCTTTTAAATACTCCAATTTTCATTCTAATATGAATGTTGTTATATTGTACTTAGAAACTGTACCTTTAATATTACATTACCTTTATTAAAAGTGCATTGAACACATCAATTTTAGATGTGCTTTATGTACTGTTATCCTATAATAAAACTTCAGCTTCTAATGGAA
[配列番号2]
【0024】
したがって、好ましくはRORAは、実質的に配列番号2に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
→一実施形態において、GHRは、ジーンバンクlocus ID:HGNC:4263;Entrez Gene:2690;及び/又はEnsembl:ENSG00000112964により提供される。タンパク質配列は、GeneBank ID P10912により表され、これは本明細書では以下のとおり配列番号4として提供される:
MDLWQLLLTLALAGSSDAFSGSEATAAILSRAPWSLQSVNPGLKTNSSKEPKFTKCRSPERETFSCHWTDEVHHGTKNLGPIQLFYTRRNTQEWTQEWKECPDYVSAGENSCYFNSSFTSIWIPYCIKLTSNGGTVDEKCFSVDEIVQPDPPIALNWTLLNVSLTGIHADIQVRWEAPRNADIQKGWMVLEYELQYKEVNETKWKMMDPILTTSVPVYSLKVDKEYEVRVRSKQRNSGNYGEFSEVLYVTLPQMSQFTCEEDFYFPWLLIIIFGIFGLTVMLFVFLFSKQQRIKMLILPPVPVPKIKGIDPDLLKEGKLEEVNTILAIHDSYKPEFHSDDSWVEFIELDIDEPDEKTEESDTDRLLSSDHEKSHSNLGVKDGDSGRTSCCEPDILETDFNANDIHEGTSEVAQPQRLKGEADLLCLDQKNQNNSPYHDACPATQQPSVIQAEKNKPQPLPTEGAESTHQAAHIQLSNPSSLSNIDFYAQVSDITPAGSVVLSPGQKNKAGMSQCDMHPEMVSLCQENFLMDNAYFCEADAKKCIPVAPHIKVESHIQPSLNQEDIYITTESLTTAAGRPGTGEHVPGSEMPVPDYTSIHIVQSPQGLILNATALPLPDKEFLSSCGYVSTDQLNKIMP
[配列番号4]。
【0025】
したがって、好ましくはGHRは、実質的に配列番号4に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0026】
一実施形態において、GHRは、以下のとおり、配列番号5として本明細書において提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
AACTAGCAATGGTGGTACAGTGGATGAAAAGTGTTTCTCTGTTGATGAAATAGGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCAGCAGCAGCTGCTACAGTGGCGGTGGCGGCGGCGGCTGCTGCTGAGCCCGGGCGGCGGCGGGGACCCCGGGCTGGGGCCACGCGGGCCGGAGGCCCCGGCACCATTGGCCCCAGCGCAGACGCGAACCCGCGCTCTCTGATCAGAGGCGAAGCTCGGAGGTCCTACAGGTATGGATCTCTGGCAGCTGCTGTTGACCTTGGCACTGGCAGGATCAAGTGATGCTTTTTCTGGAAGTGAGGCCACAGCAGCTATCCTTAGCAGAGCACCCTGGAGTCTGCAAAGTGTTAATCCAGGCCTAAAGACAAATTCTTCTAAGGAGCCTAAATTCACCAAGTGCCGTTCACCTGAGCGAGAGACTTTTTCATGCCACTGGACAGATGAGGTTCATCATGGTACAAAGAACCTAGGACCCATACAGCTGTTCTATACCAGAAGGAACACTCAAGAATGGACTCAAGAATGGAAAGAATGCCCTGATTATGTTTCTGCTGGGGAAAACAGCTGTTACTTTAATTCATCGTTTACCTCCATCTGGATACCTTATTGTATCAAGCTTGCAACCAGATCCACCCATTGCCCTCAACTGGACTTTACTGAACGTCAGTTTAACTGGGATTCATGCAGATATCCAAGTGAGATGGGAAGCACCACGCAATGCAGATATTCAGAAAGGATGGATGGTTCTGGAGTATGAACTTCAATACAAAGAAGTAAATGAAACTAAATGGAAAATGATGGACCCTATATTGACAACATCAGTTCCAGTGTACTCATTGAAAGTGGATAAGGAATATGAAGTGCGTGTGAGATCCAAACAACGAAACTCTGGAAATTATGGCGAGTTCAGTGAGGTGCTCTATGTAACACTTCCTCAGATGAGCCAATTTACATGTGAAGAAGATTTCTACTTTCCATGGCTCTTAATTATTATCTTTGGAATATTTGGGCTAACAGTGATGCTATTTGTATTCTTATTTTCTAAACAGCAAAGGATTAAAATGCTGATTCTGCCCCCAGTTCCAGTTCCAAAGATTAAAGGAATCGATCCAGATCTCCTCAAGGAAGGAAAATTAGAGGAGGTGAACACAATCTTAGCCATTCATGATAGCTATAAACCCGAATTCCACAGTGATGACTCTTGGGTTGAATTTATTGAGCTAGATATTGATGAGCCAGATGAAAAGACTGAGGAATCAGACACAGACAGACTTCTAAGCAGTGACCATGAGAAATCACATAGTAACCTAGGGGTGAAGGATGGCGACTCTGGACGTACCAGCTGTTGTGAACCTGACATTCTGGAGACTGATTTCAATGCCAATGACATACATGAGGGTACCTCAGAGGTTGCTCAGCCACAGAGGTTAAAAGGGGAAGCAGATCTCTTATGCCTTGACCAGAAGAATCAAAATAACTCACCTTATCATGATGCTTGCCCTGCTACTCAGCAGCCCAGTGTTATCCAAGCAGAGAAAAACAAACCACAACCACTTCCTACTGAAGGAGCTGAGTCAACTCACCAAGCTGCCCATATTCAGCTAAGCAATCCAAGTTCACTGTCAAACATCGACTTTTATGCCCAGGTGAGCGACATTACACCAGCAGGTAGTGTGGTCCTTTCCCCGGGCCAAAAGAATAAGGCAGGGATGTCCCAATGTGACATGCACCCGGAAATGGTCTCACTCTGCCAAGAAAACTTCCTTATGGACAATGCCTACTTCTGTGAGGCAGATGCCAAAAAGTGCATCCCTGTGGCTCCTCACATCAAGGTTGAATCACACATACAGCCAAGCTTAAACCAAGAGGACATTTACATCACCACAGAAAGCCTTACCACTGCTGCTGGGAGGCCTGGGACAGGAGAACATGTTCCAGGTTCTGAGATGCCTGTCCCAGACTATACCTCCATTCATATAGTACAGTCCCCACAGGGCCTCATACTCAATGCGACTGCCTTGCCCTTGCCTGACAAAGAGTTTCTCTCATCATGTGGCTATGTGAGCACAGACCAACTGAACAAAATCATGCCTTAGCCTTTCTTTGGTTTCCCAAGAGCTACGTATTTAATAGCAAAGAATTGACTGGGGCAATAACGTTTAAGCCAAAACAATGTTTAAACCTTTTTTGGGGGAGTGACAGGATGGGGTATGGATTCTAAAATGCCTTTTCCCAAAATGTTGAAATATGATGTTAAAAAAATAAGAAGAATGCTTAATCAGATAGATATTCCTATTGTGCAATGTAAATATTTTAAAGAATTGTGTCAGACTGTTTAGTAGCAGTGATTGTCTTAATATTGTGGGTGTTAATTTTTGATACTAAGCATTGAATGGCTATGTTTTTAATGTATAGTAAATCACGCTTTTTGAAAAAGCGAAAAAATCAGGTGGCTTTTGCGGTTCAGGAAAATTGAATGCAAACCATAGCACAGGCTAATTTTTTGTTGTTTCTTAAATAAGAAACTTTTTTATTTAAAAAACTAAAAACTAGAGGTGAGAAATTTAAACTATAAGCAAGAAGGCAAAAATAGTTTGGATATGTAAAACATTTATTTTGACATAAAGTTGATAAAGATTTTTTAATAATTTAGACTTCAAGCATGGCTATTTTATATTACACTACACACTGTGTACTGCAGTTGGTATGACCCCTCTAAGGAGTGTAGCAACTACAGTCTAAAGCTGGTTTAATGTTTTGGCCAATGCACCTAAAGAAAAACAAACTCGTTTTTTACAAAGCCCTTTTATACCTCCCCAGACTCCTTCAACAATTCTAAAATGATTGTAGTAATCTGCATTATTGGAATATAATTGTTTTATCTGAATTTTTAAACAAGTATTTGTTAATTTAGAAAACTTTAAAGCGTTTGCACAGATCAACTTACCAGGCACCAAAAGAAGTAAAAGCAAAAAAGAAAACCTTTCTTCACCAAATCTTGGTTGATGCCAAAAAAAAATACATGCTAAGAGAAGTAGAAATCATAGCTGGTTCACACTGACCAAGATACTTAAGTGCTGCAATTGCACGCGGAGTGAGTTTTTTAGTGCGTGCAGATGGTGAGAGATAAGATCTATAGCCTCTGCAGCGGAATCTGTTCACACCCAACTTGGTTTTGCTACATAATTATCCAGGAAGGGAATAAGGTACAAGAAGCATTTTGTAAGTTGAAGCAAATCGAATGAAATTAACTGGGTAATGAAACAAAGAGTTCAAGAAATAAGTTTTTGTTTCACAGCCTATAACCAGACACATACTCATTTTTCATGATAATGAACAGAACATAGACAGAAGAAACAAGGTTTTCAGTCCCCACAGATAACTGAAAATTATTTAAACCGCTAAAAGAAACTTTCTTTCTCACTAAATCTTTTATAGGATTTATTTAAAATAGCAAAAGAAGAAGTTTCATCATTTTTTACTTCCTCTCTGAGTGGACTGGCCTCAAAGCAAGCATTCAGAAGAAAAAGAAGCAACCTCAGTAATTTAGAAATCATTTTGCAATCCCTTAATATCCTAAACATCATTCATTTTTGTTGTTGTTGTTGTTGTTGAGACAGAGTCTCGCTCTGTCGCCAGGCTAGAGTGCGGTGGCGCGATCTTGACTCACTGCAATCTCCACCTCCCACAGGTTCAGGCGATTCCCGTGCCTCAGCCTCCTGAGTAGCTGGGACTACAGGCACGCACCACCATGCCAGGCTAATTTTTTTGTATTTTAGCAGAGACGGGGTTTCACCATGTTGGCCAGGATGGTCTCGATCTCCTGACCTCGTGATCCACCCGACTCGGCCTCCCAAAGTGCTGGGATTACAGGTGTAAGCCACCGTGCCCAGCCCTAAACATCATTCTTGAGAGCATTGGGATATCTCCTGAAAAGGTTTATGAAAAAGAAGAATCTCATCTCAGTGAAGAATACTTCTCATTTTTTAAAAAAGCTTAAAACTTTGAAGTTAGCTTTAACTTAAATAGTATTTCCCATTTATCGCAGACCTTTTTTAGGAAGCAAGCTTAATGGCTGATAATTTTAAATTCTCTCTCTTGCAGGAAGGACTATGAAAAGCTAGAATTGAGTGTTTAAAGTTCAACATGTTATTTGTAATAGATGTTTGATAGATTTTCTGCTACTTTGCTGCTATGGTTTTCTCCAAGAGCTACATAATTTAGTTTCATATAAAGTATCATCAGTGTAGAACCTAATTCAATTCAAAGCTGTGTGTTTGGAAGACTATCTTACTATTTCACAACAGCCTGACAACATTTCTATAGCCAAAAATAGCTAAATACCTCAATCAGTCTCAGAATGTCATTTTGGTACTTTGGTGGCCACATAAGCCATTATTCACTAGTATGACTAGTTGTGTCTGGCAGTTTATATTTAACTCTCTTTATGTCTGTGGATTTTTTCCTTCAAAGTTTAATAAATTTATTTTCTTGGATTCCTGATAGTGTGCTTCTGTTATCAAACACCAACATAAAAATGATCTAAACC
[配列番号5]
【0027】
したがって、好ましくはGHRは、実質的に配列番号5に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0028】
一実施形態において、TNF-□は、ジーンバンクlocus ID:HGNC:11892;Entrez Gene:7124;及び/又はEnsembl:ENSG00000232810により提供される。タンパク質配列は、GeneBank ID P01375により表され得、これは以下のとおり、配列番号6として本明細書において提供される:
MSTESMIRDVELAEEALPKKTGGPQGSRRCLFLSLFSFLIVAGATTLFCLLHFGVIGPQREEFPRDLSLISPLAQAVRSSSRTPSDKPVAHVVANPQAEGQLQWLNRRANALLANGVELRDNQLVVPSEGLYLIYSQVLFKGQGCPSTHVLLTHTISRIAVSYQTKVNLLSAIKSPCQRETPEGAEAKPWYEPIYLGGVFQLEKGDRLSAEINRPDYLDFAESGQVYFGIIAL
[配列番号6]
【0029】
したがって、好ましくはTNF-□は、実質的に配列番号6に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0030】
一実施形態において、TNF-□は、以下のとおり、配列番号7として本明細書において提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
AGCAGACGCTCCCTCAGCAAGGACAGCAGAGGACCAGCTAAGAGGGAGAGAAGCAACTACAGACCCCCCCTGAAAACAACCCTCAGACGCCACATCCCCTGACAAGCTGCCAGGCAGGTTCTCTTCCTCTCACATACTGACCCACGGCTCCACCCTCTCTCCCCTGGAAAGGACACCATGAGCACTGAAAGCATGATCCGGGACGTGGAGCTGGCCGAGGAGGCGCTCCCCAAGAAGACAGGGGGGCCCCAGGGCTCCAGGCGGTGCTTGTTCCTCAGCCTCTTCTCCTTCCTGATCGTGGCAGGCGCCACCACGCTCTTCTGCCTGCTGCACTTTGGAGTGATCGGCCCCCAGAGGGAAGAGTTCCCCAGGGACCTCTCTCTAATCAGCCCTCTGGCCCAGGCAGTCAGATCATCTTCTCGAACCCCGAGTGACAAGCCTGTAGCCCATGTTGTAGCAAACCCTCAAGCTGAGGGGCAGCTCCAGTGGCTGAACCGCCGGGCCAATGCCCTCCTGGCCAATGGCGTGGAGCTGAGAGATAACCAGCTGGTGGTGCCATCAGAGGGCCTGTACCTCATCTACTCCCAGGTCCTCTTCAAGGGCCAAGGCTGCCCCTCCACCCATGTGCTCCTCACCCACACCATCAGCCGCATCGCCGTCTCCTACCAGACCAAGGTCAACCTCCTCTCTGCCATCAAGAGCCCCTGCCAGAGGGAGACCCCAGAGGGGGCTGAGGCCAAGCCCTGGTATGAGCCCATCTATCTGGGAGGGGTCTTCCAGCTGGAGAAGGGTGACCGACTCAGCGCTGAGATCAATCGGCCCGACTATCTCGACTTTGCCGAGTCTGGGCAGGTCTACTTTGGGATCATTGCCCTGTGAGGAGGACGAACATCCAACCTTCCCAAACGCCTCCCCTGCCCCAATCCCTTTATTACCCCCTCCTTCAGACACCCTCAACCTCTTCTGGCTCAAAAAGAGAATTGGGGGCTTAGGGTCGGAACCCAAGCTTAGAACTTTAAGCAACAAGACCACCACTTCGAAACCTGGGATTCAGGAATGTGTGGCCTGCACAGTGAAGTGCTGGCAACCACTAAGAATTCAAACTGGGGCCTCCAGAACTCACTGGGGCCTACAGCTTTGATCCCTGACATCTGGAATCTGGAGACCAGGGAGCCTTTGGTTCTGGCCAGAATGCTGCAGGACTTGAGAAGACCTCACCTAGAAATTGACACAAGTGGACCTTAGGCCTTCCTCTCTCCAGATGTTTCCAGACTTCCTTGAGACACGGAGCCCAGCCCTCCCCATGGAGCCAGCTCCCTCTATTTATGTTTGCACTTGTGATTATTTATTATTTATTTATTATTTATTTATTTACAGATGAATGTATTTATTTGGGAGACCGGGGTATCCTGGGGGACCCAATGTAGGAGCTGCCTTGGCTCAGACATGTTTTCCGTGAAAACGGAGCTGAACAATAGGCTGTTCCCATGTAGCCCCCTGGCCTCTGTGCCTTCTTTTGATTATGTTTTTTAAAATATTTATCTGATTAAGTTGTCTAAACAATGCTGATTTGGTGACCAACTGTCACTCATTGCTGAGCCTCTGCTCCCCAGGGGAGTTGTGTCTGTAATCGCCCTACTATTCAGTGGCGAGAAATAAAGTTTGCTTAGAAAAGAAA
[配列番号7]
【0031】
したがって、好ましくはTNF-□は、実質的に配列番号7に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0032】
一実施形態において、GSTA1は、ジーンバンクlocus ID:HGNC:4626;Entrez Gene:2938;Ensembl:ENSG00000243955;OMIM:138359;及び/又はUniProtKB:P08263により提供される。タンパク質配列は、GeneBank ID:ENST00000334575.6により表され得、これは以下の通り、配列番号8として本明細書において提供される:
MAEKPKLHYFNARGRMESTRWLLAAAGVEFEEKFIKSAEDLDKLRNDGYLMFQQVPMVEIDGMKLVQTRAILNYIASKYNLYGKDIKERALIDMYIEGIADLGEMILLLPVCPPEEKDAKLALIKEKIKNRYFPAFEKVLKSHGQDYLVGNKLSRADIHLVELLYYVEELDSSLISSFPLLKALKTRISNLPTVKKFLQPGSPRKPPMDEKSLEEARKIFRF
[配列番号8]
【0033】
したがって、好ましくはGSTA1は、実質的に配列番号8に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0034】
一実施形態において、GSTA1は、以下のとおり、配列番号9として本明細書において提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
GTCGAGCCAGGACGGTGACAGCGTTTAACAAAGCTTAGAGAAACCTCCAGGAGACTGCTATCATGGCAGAGAAGCCCAAGCTCCACTACTTCAATGCACGGGGCAGAATGGAGTCCACCCGGTGGCTCCTGGCTGCAGCTGGAGTAGAGTTTGAAGAGAAATTTATAAAATCTGCAGAAGATTTGGACAAGTTAAGAAATGATGGATATTTGATGTTCCAGCAAGTGCCAATGGTTGAGATTGATGGGATGAAGCTGGTGCAGACCAGAGCCATTCTCAACTACATTGCCAGCAAATACAACCTCTATGGGAAAGACATAAAGGAGAGAGCCCTGATTGATATGTATATAGAAGGTATAGCAGATTTGGGTGAAATGATCCTCCTTCTGCCCGTATGTCCACCTGAGGAAAAAGATGCCAAGCTTGCCTTGATCAAAGAGAAAATAAAAAATCGCTACTTCCCTGCCTTTGAAAAAGTCTTAAAGAGCCATGGACAAGACTACCTTGTTGGCAACAAGCTGAGCCGGGCTGACATTCATCTGGTGGAACTTCTCTACTACGTCGAGGAGCTTGACTCCAGTCTTATCTCCAGCTTCCCTCTGCTGAAGGCCCTGAAAACCAGAATCAGCAACCTGCCCACAGTGAAGAAGTTTCTACAGCCTGGCAGCCCAAGGAAGCCTCCCATGGATGAGAAATCTTTAGAAGAAGCAAGGAAGATTTTCAGGTTTTAATAACGCAGTCATGGAGGCCAAGAACTTGCAATACCAATGTTCTAAAGTTTTGCAACAATAAAGTACTTTACCTAAGTGTTGATTGTGCCTGTTGTGAAGCTAATGAACTCTTTCAAATTATATGCTAATTAAATAATACAACTCCTATTCGCTGACTTAGTTAAAATTGATTTGTTTTCATTAGGATCTGATGTGAATTCAGATTTCCAATCTTCTCCTAGCCAACCATTTTCCTGGAATTAAAAATTCAGTAAAAAAGGAAACTATAGATTATGTGGTTTGTTTGACTTTTCCAAGAATTGTCCCGTAACATACAATTTGTCATACAATCTATTAAAATGTCAATGTAGAAATGCACTTCTGACATTTTCAGGTATGCACAGGAGAAGAGTTACCATCCTGGATAATGGCATAAAGACATTTTCTTCTTTTCCTGGACAGTCATTTTATTTCTGATAAAAGCGTTCTTTCTTATGCATTTGCAAAA
[配列番号9]
【0035】
したがって、好ましくはGSTA1は、実質的に配列番号9に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0036】
一実施形態において、NT-proBNPは、ジーンバンクlocus ID:HGNC:7940;Entrez Gene:4879;Ensembl:ENSG00000120937;OMIM:600295;及び/又はUniProtKB:P16860により提供される。タンパク質配列はGeneBank ID P16860により表され得、これは以下のとおり、本明細書において配列番号10として提供される:
MDPQTAPSRALLLLLFLHLAFLGGRSHPLGSPGSASDLETSGLQEQRNHLQGKLSELQVEQTSLEPLQESPRPTGVWKSREVATEGIRGHRKMVLYTLRAPRSPKMVQGSGCFGRKMDRISSSSGLGCKVLRRH
[配列番号10]
【0037】
したがって、好ましくはNT-proBNPは、実質的に配列番号10に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0038】
一実施形態において、NT-proBNPは、以下の通り、本明細書において配列番号11として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
AGGAGGAGCACCCCGCAGGCTGAGGGCAGGTGGGAAGCAAACCCGGACGCATCGCAGCAGCAGCAGCAGCAGCAGAAGCAGCAGCAGCAGCCTCCGCAGTCCCTCCAGAGACATGGATCCCCAGACAGCACCTTCCCGGGCGCTCCTGCTCCTGCTCTTCTTGCATCTGGCTTTCCTGGGAGGTCGTTCCCACCCGCTGGGCAGCCCCGGTTCAGCCTCGGACTTGGAAACGTCCGGGTTACAGGAGCAGCGCAACCATTTGCAGGGCAAACTGTCGGAGCTGCAGGTGGAGCAGACATCCCTGGAGCCCCTCCAGGAGAGCCCCCGTCCCACAGGTGTCTGGAAGTCCCGGGAGGTAGCCACCGAGGGCATCCGTGGGCACCGCAAAATGGTCCTCTACACCCTGCGGGCACCACGAAGCCCCAAGATGGTGCAAGGGTCTGGCTGCTTTGGGAGGAAGATGGACCGGATCAGCTCCTCCAGTGGCCTGGGCTGCAAAGTGCTGAGGCGGCATTAAGAGGAAGTCCTGGCTGCAGACACCTGCTTCTGATTCCACAAGGGGCTTTTTCCTCAACCCTGTGGCCGCCTTTGAAGTGACTCATTTTTTTAATGTATTTATGTATTTATTTGATTGTTTTATATAAGATGGTTTCTTACCTTTGAGCACAAAATTTCCACGGTGAAATAAAGTCAACATTATAAGCTTTA
[配列番号11]
【0039】
したがって、好ましくはNT-proBNPは、実質的に配列番号11に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0040】
一実施形態において、TNCは、ジーンバンクlocus ID:HGNC:5318;Entrez Gene:3371;Ensembl:ENSG00000041982;OMIM:187380;及び/又はUniProtKB:P24821により提供される。タンパク質配列はGeneBank ID P24821により表され得、これは以下の通り、本明細書において配列番号12として提供される:
MGAMTQLLAGVFLAFLALATEGGVLKKVIRHKRQSGVNATLPEENQPVVFNHVYNIKLPVGSQCSVDLESASGEKDLAPPSEPSESFQEHTVDGENQIVFTHRINIPRRACGCAAAPDVKELLSRLEELENLVSSLREQCTAGAGCCLQPATGRLDTRPFCSGRGNFSTEGCGCVCEPGWKGPNCSEPECPGNCHLRGRCIDGQCICDDGFTGEDCSQLACPSDCNDQGKCVNGVCICFEGYAGADCSREICPVPCSEEHGTCVDGLCVCHDGFAGDDCNKPLCLNNCYNRGRCVENECVCDEGFTGEDCSELICPNDCFDRGRCINGTCYCEEGFTGEDCGKPTCPHACHTQGRCEEGQCVCDEGFAGVDCSEKRCPADCHNRGRCVDGRCECDDGFTGADCGELKCPNGCSGHGRCVNGQCVCDEGYTGEDCSQLRCPNDCHSRGRCVEGKCVCEQGFKGYDCSDMSCPNDCHQHGRCVNGMCVCDDGYTGEDCRDRQCPRDCSNRGLCVDGQCVCEDGFTGPDCAELSCPNDCHGQGRCVNGQCVCHEGFMGKDCKEQRCPSDCHGQGRCVDGQCICHEGFTGLDCGQHSCPSDCNNLGQCVSGRCICNEGYSGEDCSEVSPPKDLVVTEVTEETVNLAWDNEMRVTEYLVVYTPTHEGGLEMQFRVPGDQTSTIIQELEPGVEYFIRVFAILENKKSIPVSARVATYLPAPEGLKFKSIKETSVEVEWDPLDIAFETWEIIFRNMNKEDEGEITKSLRRPETSYRQTGLAPGQEYEISLHIVKNNTRGPGLKRVTTTRLDAPSQIEVKDVTDTTALITWFKPLAEIDGIELTYGIKDVPGDRTTIDLTEDENQYSIGNLKPDTEYEVSLISRRGDMSSNPAKETFTTGLDAPRNLRRVSQTDNSITLEWRNGKAAIDSYRIKYAPISGGDHAEVDVPKSQQATTKTTLTGLRPGTEYGIGVSAVKEDKESNPATINAATELDTPKDLQVSETAETSLTLLWKTPLAKFDRYRLNYSLPTGQWVGVQLPRNTTSYVLRGLEPGQEYNVLLTAEKGRHKSKPARVKASTEQAPELENLTVTEVGWDGLRLNWTAADQAYEHFIIQVQEANKVEAARNLTVPGSLRAVDIPGLKAATPYTVSIYGVIQGYRTPVLSAEASTGETPNLGEVVVAEVGWDALKLNWTAPEGAYEYFFIQVQEADTVEAAQNLTVPGGLRSTDLPGLKAATHYTITIRGVTQDFSTTPLSVEVLTEEVPDMGNLTVTEVSWDALRLNWTTPDGTYDQFTIQVQEADQVEEAHNLTVPGSLRSMEIPGLRAGTPYTVTLHGEVRGHSTRPLAVEVVTEDLPQLGDLAVSEVGWDGLRLNWTAADNAYEHFVIQVQEVNKVEAAQNLTLPGSLRAVDIPGLEAATPYRVSIYGVIRGYRTPVLSAEASTAKEPEIGNLNVSDITPESFNLSWMATDGIFETFTIEIIDSNRLLETVEYNISGAERTAHISGLPPSTDFIVYLSGLAPSIRTKTISATATTEALPLLENLTISDINPYGFTVSWMASENAFDSFLVTVVDSGKLLDPQEFTLSGTQRKLELRGLITGIGYEVMVSGFTQGHQTKPLRAEIVTEAEPEVDNLLVSDATPDGFRLSWTADEGVFDNFVLKIRDTKKQSEPLEITLLAPERTRDITGLREATEYEIELYGISKGRRSQTVSAIATTAMGSPKEVIFSDITENSATVSWRAPTAQVESFRITYVPITGGTPSMVTVDGTKTQTRLVKLIPGVEYLVSIIAMKGFEESEPVSGSFTTALDGPSGLVTANITDSEALARWQPAIATVDSYVISYTGEKVPEITRTVSGNTVEYALTDLEPATEYTLRIFAEKGPQKSSTITAKFTTDLDSPRDLTATEVQSETALLTWRPPRASVTGYLLVYESVDGTVKEVIVGPDTTSYSLADLSPSTHYTAKIQALNGPLRSNMIQTIFTTIGLLYPFPKDCSQAMLNGDTTSGLYTIYLNGDKAEALEVFCDMTSDGGGWIVFLRRKNGRENFYQNWKAYAAGFGDRREEFWLGLDNLNKITAQGQYELRVDLRDHGETAFAVYDKFSVGDAKTRYKLKVEGYSGTAGDSMAYHNGRSFSTFDKDTDSAITNCALSYKGAFWYRNCHRVNLMGRYGDNNHSQGVNWFHWKGHEHSIQFAEMKLRPSNFRNLEGRRKRA
[配列番号12]
【0041】
したがって、好ましくはTNCは、実質的に配列番号12に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0042】
一実施形態において、TNCは、以下の通り、本明細書において配列番号13として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
GGCCACAGCCTGCCTACTGTCACCCGCCTCTCCCGCGCGCAGATACACGCCCCCGCCTCCGTGGGCACAAAGGCAGCGCTGCTGGGGAACTCGGGGGAACGCGCACGTGGGAACCGCCGCAGCTCCACACTCCAGGTACTTCTTCCAAGGACCTAGGTCTCTCGCCCATCGGAAAGAAAATAATTCTTTCAAGAAGATCAGGGACAACTGATTTGAAGTCTACTCTGTGCTTCTAAATCCCCAATTCTGCTGAAAGTGAGATACCCTAGAGCCCTAGAGCCCCAGCAGCACCCAGCCAAACCCACCTCCACCATGGGGGCCATGACTCAGCTGTTGGCAGGTGTCTTTCTTGCTTTCCTTGCCCTCGCTACCGAAGGTGGGGTCCTCAAGAAAGTCATCCGGCACAAGCGACAGAGTGGGGTGAACGCCACCCTGCCAGAAGAGAACCAGCCAGTGGTGTTTAACCACGTTTACAACATCAAGCTGCCAGTGGGATCCCAGTGTTCGGTGGATCTGGAGTCAGCCAGTGGGGAGAAAGACCTGGCACCGCCTTCAGAGCCCAGCGAAAGCTTTCAGGAGCACACAGTGGATGGGGAAAACCAGATTGTCTTCACACATCGCATCAACATCCCCCGCCGGGCCTGTGGCTGTGCCGCAGCCCCTGATGTTAAGGAGCTGCTGAGCAGACTGGAGGAGCTGGAGAACCTGGTGTCTTCCCTGAGGGAGCAATGTACTGCAGGAGCAGGCTGCTGTCTCCAGCCTGCCACAGGCCGCTTGGACACCAGGCCCTTCTGTAGCGGTCGGGGCAACTTCAGCACTGAAGGATGTGGCTGTGTCTGCGAACCTGGCTGGAAAGGCCCCAACTGCTCTGAGCCCGAATGTCCAGGCAACTGTCACCTTCGAGGCCGGTGCATTGATGGGCAGTGCATCTGTGACGACGGCTTCACGGGCGAGGACTGCAGCCAGCTGGCTTGCCCCAGCGACTGCAATGACCAGGGCAAGTGCGTAAATGGAGTCTGCATCTGTTTCGAAGGCTACGCCGGGGCTGACTGCAGCCGTGAAATCTGCCCAGTGCCCTGCAGTGAGGAGCACGGCACATGTGTAGATGGCTTGTGTGTGTGCCACGATGGCTTTGCAGGCGATGACTGCAACAAGCCTCTGTGTCTCAACAATTGCTACAACCGTGGACGATGCGTGGAGAATGAGTGCGTGTGTGATGAGGGTTTCACGGGCGAAGACTGCAGTGAGCTCATCTGCCCCAATGACTGCTTCGACCGGGGCCGCTGCATCAATGGCACCTGCTACTGCGAAGAAGGCTTCACAGGTGAAGACTGCGGGAAACCCACCTGCCCACATGCCTGCCACACCCAGGGCCGGTGTGAGGAGGGGCAGTGTGTATGTGATGAGGGCTTTGCCGGTGTGGACTGCAGCGAGAAGAGGTGTCCTGCTGACTGTCACAATCGTGGCCGCTGTGTAGACGGGCGGTGTGAGTGTGATGATGGTTTCACTGGAGCTGACTGTGGGGAGCTCAAGTGTCCCAATGGCTGCAGTGGCCATGGCCGCTGTGTCAATGGGCAGTGTGTGTGTGATGAGGGCTATACTGGGGAGGACTGCAGCCAGCTACGGTGCCCCAATGACTGTCACAGTCGGGGCCGCTGTGTCGAGGGCAAATGTGTATGTGAGCAAGGCTTCAAGGGCTATGACTGCAGTGACATGAGCTGCCCTAATGACTGTCACCAGCACGGCCGCTGTGTGAATGGCATGTGTGTTTGTGATGACGGCTACACAGGGGAAGACTGCCGGGATCGCCAATGCCCCAGGGACTGCAGCAACAGGGGCCTCTGTGTGGACGGACAGTGCGTCTGTGAGGACGGCTTCACCGGCCCTGACTGTGCAGAACTCTCCTGTCCAAATGACTGCCATGGCCAGGGTCGCTGTGTGAATGGGCAGTGCGTGTGCCATGAAGGATTTATGGGCAAAGACTGCAAGGAGCAAAGATGTCCCAGTGACTGTCATGGCCAGGGCCGCTGCGTGGACGGCCAGTGCATCTGCCACGAGGGCTTCACAGGCCTGGACTGTGGCCAGCACTCCTGCCCCAGTGACTGCAACAACTTAGGACAATGCGTCTCGGGCCGCTGCATCTGCAACGAGGGCTACAGCGGAGAAGACTGCTCAGAGGTGTCTCCTCCCAAAGACCTCGTTGTGACAGAAGTGACGGAAGAGACGGTCAACCTGGCCTGGGACAATGAGATGCGGGTCACAGAGTACCTTGTCGTGTACACGCCCACCCACGAGGGTGGTCTGGAAATGCAGTTCCGTGTGCCTGGGGACCAGACGTCCACCATCATCCAGGAGCTGGAGCCTGGTGTGGAGTACTTTATCCGTGTATTTGCCATCCTGGAGAACAAGAAGAGCATTCCTGTCAGCGCCAGGGTGGCCACGTACTTACCTGCACCTGAAGGCCTGAAATTCAAGTCCATCAAGGAGACATCTGTGGAAGTGGAGTGGGATCCTCTAGACATTGCTTTTGAAACCTGGGAGATCATCTTCCGGAATATGAATAAAGAAGATGAGGGAGAGATCACCAAAAGCCTGAGGAGGCCAGAGACCTCTTACCGGCAAACTGGTCTAGCTCCTGGGCAAGAGTATGAGATATCTCTGCACATAGTGAAAAACAATACCCGGGGCCCTGGCCTGAAGAGGGTGACCACCACACGCTTGGATGCCCCCAGCCAGATCGAGGTGAAAGATGTCACAGACACCACTGCCTTGATCACCTGGTTCAAGCCCCTGGCTGAGATCGATGGCATTGAGCTGACCTACGGCATCAAAGACGTGCCAGGAGACCGTACCACCATCGATCTCACAGAGGACGAGAACCAGTACTCCATCGGGAACCTGAAGCCTGACACTGAGTACGAGGTGTCCCTCATCTCCCGCAGAGGTGACATGTCAAGCAACCCAGCCAAAGAGACCTTCACAACAGGCCTCGATGCTCCCAGGAATCTTCGACGTGTTTCCCAGACAGATAACAGCATCACCCTGGAATGGAGGAATGGCAAGGCAGCTATTGACAGTTACAGAATTAAGTATGCCCCCATCTCTGGAGGGGACCACGCTGAGGTTGATGTTCCAAAGAGCCAACAAGCCACAACCAAAACCACACTCACAGGTCTGAGGCCGGGAACTGAATATGGGATTGGAGTTTCTGCTGTGAAGGAAGACAAGGAGAGCAATCCAGCGACCATCAACGCAGCCACAGAGTTGGACACGCCCAAGGACCTTCAGGTTTCTGAAACTGCAGAGACCAGCCTGACCCTGCTCTGGAAGACACCGTTGGCCAAATTTGACCGCTACCGCCTCAATTACAGTCTCCCCACAGGCCAGTGGGTGGGAGTGCAGCTTCCAAGAAACACCACTTCCTATGTCCTGAGAGGCCTGGAACCAGGACAGGAGTACAATGTCCTCCTGACAGCCGAGAAAGGCAGACACAAGAGCAAGCCCGCACGTGTGAAGGCATCCACTGAACAAGCCCCTGAGCTGGAAAACCTCACCGTGACTGAGGTTGGCTGGGATGGCCTCAGACTCAACTGGACCGCAGCTGACCAGGCCTATGAGCACTTTATCATTCAGGTGCAGGAGGCCAACAAGGTGGAGGCAGCTCGGAACCTCACCGTGCCTGGCAGCCTTCGGGCTGTGGACATACCGGGCCTCAAGGCTGCTACGCCTTATACAGTCTCCATCTATGGGGTGATCCAGGGCTATAGAACACCAGTGCTCTCTGCTGAGGCCTCCACAGGGGAAACTCCCAATTTGGGAGAGGTCGTGGTGGCCGAGGTGGGCTGGGATGCCCTCAAACTCAACTGGACTGCTCCAGAAGGGGCCTATGAGTACTTTTTCATTCAGGTGCAGGAGGCTGACACAGTAGAGGCAGCCCAGAACCTCACCGTCCCAGGAGGACTGAGGTCCACAGACCTGCCTGGGCTCAAAGCAGCCACTCATTATACCATCACCATCCGCGGGGTCACTCAGGACTTCAGCACAACCCCTCTCTCTGTTGAAGTCTTGACAGAGGAGGTTCCAGATATGGGAAACCTCACAGTGACCGAGGTTAGCTGGGATGCTCTCAGACTGAACTGGACCACGCCAGATGGAACCTATGACCAGTTTACTATTCAGGTCCAGGAGGCTGACCAGGTGGAAGAGGCTCACAATCTCACGGTTCCTGGCAGCCTGCGTTCCATGGAAATCCCAGGCCTCAGGGCTGGCACTCCTTACACAGTCACCCTGCACGGCGAGGTCAGGGGCCACAGCACTCGACCCCTTGCTGTAGAGGTCGTCACAGAGGATCTCCCACAGCTGGGAGATTTAGCCGTGTCTGAGGTTGGCTGGGATGGCCTCAGACTCAACTGGACCGCAGCTGACAATGCCTATGAGCACTTTGTCATTCAGGTGCAGGAGGTCAACAAAGTGGAGGCAGCCCAGAACCTCACGTTGCCTGGCAGCCTCAGGGCTGTGGACATCCCGGGCCTCGAGGCTGCCACGCCTTATAGAGTCTCCATCTATGGGGTGATCCGGGGCTATAGAACACCAGTACTCTCTGCTGAGGCCTCCACAGCCAAAGAACCTGAAATTGGAAACTTAAATGTTTCTGACATAACTCCCGAGAGCTTCAATCTCTCCTGGATGGCTACCGATGGGATCTTCGAGACCTTTACCATTGAAATTATTGATTCCAATAGGTTGCTGGAGACTGTGGAATATAATATCTCTGGTGCTGAACGAACTGCCCATATCTCAGGGCTACCCCCTAGTACTGATTTTATTGTCTACCTCTCTGGACTTGCTCCCAGCATCCGGACCAAAACCATCAGTGCCACAGCCACGACAGAGGCCCTGCCCCTTCTGGAAAACCTAACCATTTCCGACATTAATCCCTACGGGTTCACAGTTTCCTGGATGGCATCGGAGAATGCCTTTGACAGCTTTCTAGTAACGGTGGTGGATTCTGGGAAGCTGCTGGACCCCCAGGAATTCACACTTTCAGGAACCCAGAGGAAGCTGGAGCTTAGAGGCCTCATAACTGGCATTGGCTATGAGGTTATGGTCTCTGGCTTCACCCAAGGGCATCAAACCAAGCCCTTGAGGGCTGAGATTGTTACAGAAGCCGAACCGGAAGTTGACAACCTTCTGGTTTCAGATGCCACCCCAGACGGTTTCCGTCTGTCCTGGACAGCTGATGAAGGGGTCTTCGACAATTTTGTTCTCAAAATCAGAGATACCAAAAAGCAGTCTGAGCCACTGGAAATAACCCTACTTGCCCCCGAACGTACCAGGGACATAACAGGTCTCAGAGAGGCTACTGAATACGAAATTGAACTCTATGGAATAAGCAAAGGAAGGCGATCCCAGACAGTCAGTGCTATAGCAACAACAGCCATGGGCTCCCCAAAGGAAGTCATTTTCTCAGACATCACTGAAAATTCGGCTACTGTCAGCTGGAGGGCACCCACAGCCCAAGTGGAGAGCTTCCGGATTACCTATGTGCCCATTACAGGAGGTACACCCTCCATGGTAACTGTGGACGGAACCAAGACTCAGACCAGGCTGGTGAAACTCATACCTGGCGTGGAGTACCTTGTCAGCATCATCGCCATGAAGGGCTTTGAGGAAAGTGAACCTGTCTCAGGGTCATTCACCACAGCTCTGGATGGCCCATCTGGCCTGGTGACAGCCAACATCACTGACTCAGAAGCCTTGGCCAGGTGGCAGCCAGCCATTGCCACTGTGGACAGTTATGTCATCTCCTACACAGGCGAGAAAGTGCCAGAAATTACACGCACGGTGTCCGGGAACACAGTGGAGTATGCTCTGACCGACCTCGAGCCTGCCACGGAATACACACTGAGAATCTTTGCAGAGAAAGGGCCCCAGAAGAGCTCAACCATCACTGCCAAGTTCACAACAGACCTCGATTCTCCAAGAGACTTGACTGCTACTGAGGTTCAGTCGGAAACTGCCCTCCTTACCTGGCGACCCCCCCGGGCATCAGTCACCGGTTACCTGCTGGTCTATGAATCAGTGGATGGCACAGTCAAGGAAGTCATTGTGGGTCCAGATACCACCTCCTACAGCCTGGCAGACCTGAGCCCATCCACCCACTACACAGCCAAGATCCAGGCACTCAATGGGCCCCTGAGGAGCAATATGATCCAGACCATCTTCACCACAATTGGACTCCTGTACCCCTTCCCCAAGGACTGCTCCCAAGCAATGCTGAATGGAGACACGACCTCTGGCCTCTACACCATTTATCTGAATGGTGATAAGGCTGAGGCGCTGGAAGTCTTCTGTGACATGACCTCTGATGGGGGTGGATGGATTGTGTTCCTGAGACGCAAAAACGGACGCGAGAACTTCTACCAAAACTGGAAGGCATATGCTGCTGGATTTGGGGACCGCAGAGAAGAATTCTGGCTTGGGCTGGACAACCTGAACAAAATCACAGCCCAGGGGCAGTACGAGCTCCGGGTGGACCTGCGGGACCATGGGGAGACAGCCTTTGCTGTCTATGACAAGTTCAGCGTGGGAGATGCCAAGACTCGCTACAAGCTGAAGGTGGAGGGGTACAGTGGGACAGCAGGTGACTCCATGGCCTACCACAATGGCAGATCCTTCTCCACCTTTGACAAGGACACAGATTCAGCCATCACCAACTGTGCTCTGTCCTACAAAGGGGCTTTCTGGTACAGGAACTGTCACCGTGTCAACCTGATGGGGAGATATGGGGACAATAACCACAGTCAGGGCGTTAACTGGTTCCACTGGAAGGGCCACGAACACTCAATCCAGTTTGCTGAGATGAAGCTGAGACCAAGCAACTTCAGAAATCTTGAAGGCAGGCGCAAACGGGCATAAATTCCAGGGACCACTGGGTGAGAGAGGAATAAGGCCCAGAGCGAGGAAAGGATTTTACCAAAGCATCAATACAACCAGCCCAACCATCGGTCCACACCTGGGCATTTGGTGAGAGTCAAAGCTGACCATGGATCCCTGGGGCCAACGGCAACAGCATGGGCCTCACCTCCTCTGTGATTTCTTTCTTTGCACCAAAGACATCAGTCTCCAACATGTTTCTGTTTTGTTGTTTGATTCAGCAAAAATCTCCCAGTGACAACATCGCAATAGTTTTTTACTTCTCTTAGGTGGCTCTGGGAATGGGAGAGGGGTAGGATGTACAGGGGTAGTTTGTTTTAGAACCAGCCGTATTTTACATGAAGCTGTATAATTAATTGTCATTATTTTTGTTAGCAAAGATTAAATGTGTCATTGGAAGCCATCCCTTTTTTTACATTTCATACAACAGAAACCAGAAAAGCAATACTGTTTCCATTTTAAGGATATGATTAATATTATTAATATAATAATGATGATGATGATGATGAAAACTAAGGATTTTTCAAGAGATCTTTCTTTCCAAAACATTTCTGGACAGTACCTGATTGTATTTTTTTTTTAAATAAAAGCACAAGTACTTTTGAGTTTGTTATTTTGCTTTGAATTGTTGAGTCTGAATTTCACCAAAGCCAATCATTTGAACAAAGCGGGGAATGTTGGGATAGGAAAGGTAAGTAGGGATAGTGGTCAAGTGGGAGGGGTGGAAAGGAGACTAAAGACTGGGAGAGAGGGAAGCACTTTTTTTAAATAAAGTTGAACACACTTGGGAAAAGCTTACAGGCCAGGCCTGTAATCCCAACACTTTGGGAGGCCAAGGTGGGAGGATAGCTTAACCCCAGGAGTTTGAGACCAGCCTGAGCAACATAGTGAGAACTTGTCTCTACAGAAAAAAAAAAAAAAAAAAATTTAATTAGGCAAGCGTGGTAGTGCGCACCTGTCGTCCCAGCTACTCAGGAGGCTGAGGTAGGAAAATCACTGGAGCCCAGGAGTTAGAGGTTACAGTGAGCTATGATCACACTACTGCACTCCAGCCTGGGCAACAGAGGGAGACCCTGTCTCTAAATAAAAAAAGAAAAGAAAAAAAAAGCTTACAACTTGAGATTCAGCATCTTGCTCAGTATTTCCAAGACTAATAGATTATGGTTTAAAAGATGCTTTTATACTCATTTTCTAATGCAACTCCTAGAAACTCTATGATATAGTTGAGGTAAGTATTGTTACCACACATGGGCTAAGATCCCCAGAGGCAGACTGCCTGAGTTCAATTCTTGGCTCCACCATTCCCAAGTTCCCTAACCTCTCTATGCCTCAGTTTCCTCTTCTGTAAAGTAGGGACACTCATACTTCTCATTTCAGAACATTTTTGTGAAGAATAAATTATGTTATCCATTTGAGGCCCTTAGAATGGTACCCGGTGTATATTAAGTGCTAGTACATGTTAGCTATCATCATTATCACTTTATATGAGATGGACTGGGGTTCATAGAAACCCAATGACTTGATTGTGGCTACTACTCAATAAATAATAGAATTTGGATTTAAA
[配列番号13]
【0043】
したがって、好ましくはTNCは、実質的に配列番号13に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0044】
一実施形態において、A2Mは、ジーンバンクlocus ID:HGNC:7;Entrez Gene:2;Ensembl:ENSG00000175899;OMIM:103950;及び/又はUniProtKB:P01023により提供される。タンパク質配列は、GeneBank ID P01023により表され得、これは以下の通り、本明細書において配列番号14として提供される:
MGKNKLLHPSLVLLLLVLLPTDASVSGKPQYMVLVPSLLHTETTEKGCVLLSYLNETVTVSASLESVRGNRSLFTDLEAENDVLHCVAFAVPKSSSNEEVMFLTVQVKGPTQEFKKRTTVMVKNEDSLVFVQTDKSIYKPGQTVKFRVVSMDENFHPLNELIPLVYIQDPKGNRIAQWQSFQLEGGLKQFSFPLSSEPFQGSYKVVVQKKSGGRTEHPFTVEEFVLPKFEVQVTVPKIITILEEEMNVSVCGLYTYGKPVPGHVTVSICRKYSDASDCHGEDSQAFCEKFSGQLNSHGCFYQQVKTKVFQLKRKEYEMKLHTEAQIQEEGTVVELTGRQSSEITRTITKLSFVKVDSHFRQGIPFFGQVRLVDGKGVPIPNKVIFIRGNEANYYSNATTDEHGLVQFSINTTNVMGTSLTVRVNYKDRSPCYGYQWVSEEHEEAHHTAYLVFSPSKSFVHLEPMSHELPCGHTQTVQAHYILNGGTLLGLKKLSFYYLIMAKGGIVRTGTHGLLVKQEDMKGHFSISIPVKSDIAPVARLLIYAVLPTGDVIGDSAKYDVENCLANKVDLSFSPSQSLPASHAHLRVTAAPQSVCALRAVDQSVLLMKPDAELSASSVYNLLPEKDLTGFPGPLNDQDNEDCINRHNVYINGITYTPVSSTNEKDMYSFLEDMGLKAFTNSKIRKPKMCPQLQQYEMHGPEGLRVGFYESDVMGRGHARLVHVEEPHTETVRKYFPETWIWDLVVVNSAGVAEVGVTVPDTITEWKAGAFCLSEDAGLGISSTASLRAFQPFFVELTMPYSVIRGEAFTLKATVLNYLPKCIRVSVQLEASPAFLAVPVEKEQAPHCICANGRQTVSWAVTPKSLGNVNFTVSAEALESQELCGTEVPSVPEHGRKDTVIKPLLVEPEGLEKETTFNSLLCPSGGEVSEELSLKLPPNVVEESARASVSVLGDILGSAMQNTQNLLQMPYGCGEQNMVLFAPNIYVLDYLNETQQLTPEIKSKAIGYLNTGYQRQLNYKHYDGSYSTFGERYGRNQGNTWLTAFVLKTFAQARAYIFIDEAHITQALIWLSQRQKDNGCFRSSGSLLNNAIKGGVEDEVTLSAYITIALLEIPLTVTHPVVRNALFCLESAWKTAQEGDHGSHVYTKALLAYAFALAGNQDKRKEVLKSLNEEAVKKDNSVHWERPQKPKAPVGHFYEPQAPSAEVEMTSYVLLAYLTAQPAPTSEDLTSATNIVKWITKQQNAQGGFSSTQDTVVALHALSKYGAATFTRTGKAAQVTIQSSGTFSSKFQVDNNNRLLLQQVSLPELPGEYSMKVTGEGCVYLQTSLKYNILPEKEEFPFALGVQTLPQTCDEPKAHTSFQISLSVSYTGSRSASNMAIVDVKMVSGFIPLKPTVKMLERSNHVSRTEVSSNHVLIYLDKVSNQTLSLFFTVLQDVPVRDLKPAIVKVYDYYETDEFAIAEYNAPCSKDLGNA
[配列番号14]
【0045】
したがって、好ましくはA2Mは、実質的に配列番号14で示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0046】
一実施形態において、A2Mは、以下の通り、本明細書において配列番号15として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
GAAAAGCTTATTAGCTGCTGTACGGTAAAAGTGAGCTCTTACGGGAATGGGAATGTAGTTTTAGCCCTCCAGGGATTCTATTTAGCCCGCCAGGAATTAACCTTGACTATAAATAGGCCATCAATGACCTTTCCAGAGAATGTTCAGAGACCTCAACTTTGTTTAGAGATCTTGTGTGGGTGGAACTTCCTGTTTGCACACAGAGCAGCATAAAGCCCAGTTGCTTTGGGAAGTGTTTGGGACCAGATGGATTGTAGGGAGTAGGGTACAATACAGTCTGTTCTCCTCCAGCTCCTTCTTTCTGCAACATGGGGAAGAACAAACTCCTTCATCCAAGTCTGGTTCTTCTCCTCTTGGTCCTCCTGCCCACAGACGCCTCAGTCTCTGGAAAACCGCAGTATATGGTTCTGGTCCCCTCCCTGCTCCACACTGAGACCACTGAGAAGGGCTGTGTCCTTCTGAGCTACCTGAATGAGACAGTGACTGTAAGTGCTTCCTTGGAGTCTGTCAGGGGAAACAGGAGCCTCTTCACTGACCTGGAGGCGGAGAATGACGTACTCCACTGTGTCGCCTTCGCTGTCCCAAAGTCTTCATCCAATGAGGAGGTAATGTTCCTCACTGTCCAAGTGAAAGGACCAACCCAAGAATTTAAGAAGCGGACCACAGTGATGGTTAAGAACGAGGACAGTCTGGTCTTTGTCCAGACAGACAAATCAATCTACAAACCAGGGCAGACAGTGAAATTTCGTGTTGTCTCCATGGATGAAAACTTTCACCCCCTGAATGAGTTGATTCCACTAGTATACATTCAGGATCCCAAAGGAAATCGCATCGCACAATGGCAGAGTTTCCAGTTAGAGGGTGGCCTCAAGCAATTTTCTTTTCCCCTCTCATCAGAGCCCTTCCAGGGCTCCTACAAGGTGGTGGTACAGAAGAAATCAGGTGGAAGGACAGAGCACCCTTTCACCGTGGAGGAATTTGTTCTTCCCAAGTTTGAAGTACAAGTAACAGTGCCAAAGATAATCACCATCTTGGAAGAAGAGATGAATGTATCAGTGTGTGGCCTATACACATATGGGAAGCCTGTCCCTGGACATGTGACTGTGAGCATTTGCAGAAAGTATAGTGACGCTTCCGACTGCCACGGTGAAGATTCACAGGCTTTCTGTGAGAAATTCAGTGGACAGCTAAACAGCCATGGCTGCTTCTATCAGCAAGTAAAAACCAAGGTCTTCCAGCTGAAGAGGAAGGAGTATGAAATGAAACTTCACACTGAGGCCCAGATCCAAGAAGAAGGAACAGTGGTGGAATTGACTGGAAGGCAGTCCAGTGAAATCACAAGAACCATAACCAAACTCTCATTTGTGAAAGTGGACTCACACTTTCGACAGGGAATTCCCTTCTTTGGGCAGGTGCGCCTAGTAGATGGGAAAGGCGTCCCTATACCAAATAAAGTCATATTCATCAGAGGAAATGAAGCAAACTATTACTCCAATGCTACCACGGATGAGCATGGCCTTGTACAGTTCTCTATCAACACCACCAATGTTATGGGTACCTCTCTTACTGTTAGGGTCAATTACAAGGATCGTAGTCCCTGTTACGGCTACCAGTGGGTGTCAGAAGAACACGAAGAGGCACATCACACTGCTTATCTTGTGTTCTCCCCAAGCAAGAGCTTTGTCCACCTTGAGCCCATGTCTCATGAACTACCCTGTGGCCATACTCAGACAGTCCAGGCACATTATATTCTGAATGGAGGCACCCTGCTGGGGCTGAAGAAGCTCTCCTTCTATTATCTGATAATGGCAAAGGGAGGCATTGTCCGAACTGGGACTCATGGACTGCTTGTGAAGCAGGAAGACATGAAGGGCCATTTTTCCATCTCAATCCCTGTGAAGTCAGACATTGCTCCTGTCGCTCGGTTGCTCATCTATGCTGTTTTACCTACCGGGGACGTGATTGGGGATTCTGCAAAATATGATGTTGAAAATTGTCTGGCCAACAAGGTGGATTTGAGCTTCAGCCCATCACAAAGTCTCCCAGCCTCACACGCCCACCTGCGAGTCACAGCGGCTCCTCAGTCCGTCTGCGCCCTCCGTGCTGTGGACCAAAGCGTGCTGCTCATGAAGCCTGATGCTGAGCTCTCGGCGTCCTCGGTTTACAACCTGCTACCAGAAAAGGACCTCACTGGCTTCCCTGGGCCTTTGAATGACCAGGACAATGAAGACTGCATCAATCGTCATAATGTCTATATTAATGGAATCACATATACTCCAGTATCAAGTACAAATGAAAAGGATATGTACAGCTTCCTAGAGGACATGGGCTTAAAGGCATTCACCAACTCAAAGATTCGTAAACCCAAAATGTGTCCACAGCTTCAACAGTATGAAATGCATGGACCTGAAGGTCTACGTGTAGGTTTTTATGAGTCAGATGTAATGGGAAGAGGCCATGCACGCCTGGTGCATGTTGAAGAGCCTCACACGGAGACCGTACGAAAGTACTTCCCTGAGACATGGATCTGGGATTTGGTGGTGGTAAACTCAGCAGGTGTGGCTGAGGTAGGAGTAACAGTCCCTGACACCATCACCGAGTGGAAGGCAGGGGCCTTCTGCCTGTCTGAAGATGCTGGACTTGGTATCTCTTCCACTGCCTCTCTCCGAGCCTTCCAGCCCTTCTTTGTGGAGCTCACAATGCCTTACTCTGTGATTCGTGGAGAGGCCTTCACACTCAAGGCCACGGTCCTAAACTACCTTCCCAAATGCATCCGGGTCAGTGTGCAGCTGGAAGCCTCTCCCGCCTTCCTAGCTGTCCCAGTGGAGAAGGAACAAGCGCCTCACTGCATCTGTGCAAACGGGCGGCAAACTGTGTCCTGGGCAGTAACCCCAAAGTCATTAGGAAATGTGAATTTCACTGTGAGCGCAGAGGCACTAGAGTCTCAAGAGCTGTGTGGGACTGAGGTGCCTTCAGTTCCTGAACACGGAAGGAAAGACACAGTCATCAAGCCTCTGTTGGTTGAACCTGAAGGACTAGAGAAGGAAACAACATTCAACTCCCTACTTTGTCCATCAGGTGGTGAGGTTTCTGAAGAATTATCCCTGAAACTGCCACCAAATGTGGTAGAAGAATCTGCCCGAGCTTCTGTCTCAGTTTTGGGAGACATATTAGGCTCTGCCATGCAAAACACACAAAATCTTCTCCAGATGCCCTATGGCTGTGGAGAGCAGAATATGGTCCTCTTTGCTCCTAACATCTATGTACTGGATTATCTAAATGAAACACAGCAGCTTACTCCAGAGATCAAGTCCAAGGCCATTGGCTATCTCAACACTGGTTACCAGAGACAGTTGAACTACAAACACTATGATGGCTCCTACAGCACCTTTGGGGAGCGATATGGCAGGAACCAGGGCAACACCTGGCTCACAGCCTTTGTTCTGAAGACTTTTGCCCAAGCTCGAGCCTACATCTTCATCGATGAAGCACACATTACCCAAGCCCTCATATGGCTCTCCCAGAGGCAGAAGGACAATGGCTGTTTCAGGAGCTCTGGGTCACTGCTCAACAATGCCATAAAGGGAGGAGTAGAAGATGAAGTGACCCTCTCCGCCTATATCACCATCGCCCTTCTGGAGATTCCTCTCACAGTCACTCACCCTGTTGTCCGCAATGCCCTGTTTTGCCTGGAGTCAGCCTGGAAGACAGCACAAGAAGGGGACCATGGCAGCCATGTATATACCAAAGCACTGCTGGCCTATGCTTTTGCCCTGGCAGGTAACCAGGACAAGAGGAAGGAAGTACTCAAGTCACTTAATGAGGAAGCTGTGAAGAAAGACAACTCTGTCCATTGGGAGCGCCCTCAGAAACCCAAGGCACCAGTGGGGCATTTTTACGAACCCCAGGCTCCCTCTGCTGAGGTGGAGATGACATCCTATGTGCTCCTCGCTTATCTCACGGCCCAGCCAGCCCCAACCTCGGAGGACCTGACCTCTGCAACCAACATCGTGAAGTGGATCACGAAGCAGCAGAATGCCCAGGGCGGTTTCTCCTCCACCCAGGACACAGTGGTGGCTCTCCATGCTCTGTCCAAATATGGAGCAGCCACATTTACCAGGACTGGGAAGGCTGCACAGGTGACTATCCAGTCTTCAGGGACATTTTCCAGCAAATTCCAAGTGGACAACAACAACCGCCTGTTACTGCAGCAGGTCTCATTGCCAGAGCTGCCTGGGGAATACAGCATGAAAGTGACAGGAGAAGGATGTGTCTACCTCCAGACATCCTTGAAATACAATATTCTCCCAGAAAAGGAAGAGTTCCCCTTTGCTTTAGGAGTGCAGACTCTGCCTCAAACTTGTGATGAACCCAAAGCCCACACCAGCTTCCAAATCTCCCTAAGTGTCAGTTACACAGGGAGCCGCTCTGCCTCCAACATGGCGATCGTTGATGTGAAGATGGTCTCTGGCTTCATTCCCCTGAAGCCAACAGTGAAAATGCTTGAAAGATCTAACCATGTGAGCCGGACAGAAGTCAGCAGCAACCATGTCTTGATTTACCTTGATAAGGTGTCAAATCAGACACTGAGCTTGTTCTTCACGGTTCTGCAAGATGTCCCAGTAAGAGATCTGAAACCAGCCATAGTGAAAGTCTATGATTACTACGAGACGGATGAGTTTGCAATTGCTGAGTACAATGCTCCTTGCAGCAAAGATCTTGGAAATGCTTGAAGACCACAAGGCTGAAAAGTGCTTTGCTGGAGTCCTGTTCTCAGAGCTCCACAGAAGACACGTGTTTTTGTATCTTTAAAGACTTGATGAATAAACACTTTTTCTGGTCAAAGACCACAAGGCTGAAAAGTGCTTTGCTGGAGTCCTGTTCTCAGAGCTCCACAGAAGACACGTGTTTTTGTATCTTTAAAGACTTGATGAATAAACACTTTTTCTGGTCAA
[配列番号15]
【0047】
したがって、好ましくはA2Mは、実質的に配列番号15に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0048】
一実施形態において、IGFBP2は、ジーンバンクlocus ID HGNC:5471;Entrez Gene:3485;Ensembl:ENSG00000115457;OMIM:146731及び/又はUniProtKB:P18065により提供される。
【0049】
タンパク質配列は、GeneBank ID P18065により表され得、これは以下のとおり、本明細書において配列番号16として提供される:
MLPRVGCPALPLPPPPLLPLLLLLLGASGGGGGARAEVLFRCPPCTPERLAACGPPPVAPPAAVAAVAGGARMPCAELVREPGCGCCSVCARLEGEACGVYTPRCGQGLRCYPHPGSELPLQALVMGEGTCEKRRDAEYGASPEQVADNGDDHSEGGLVENHVDSTMNMLGGGGSAGRKPLKSGMKELAVFREKVTEQHRQMGKGGKHHLGLEEPKKLRPPPARTPCQQELDQVLERISTMRLPDERGPLEHLYSLHIPNCDKHGLYNLKQCKMSLNGQRGECWCVNPNTGKLIQGAPTIRGDPECHLFYNEQQEARGVHTQRMQ
[配列番号16]
【0050】
したがって、好ましくはIGFBP2は、実質的に配列番号16に示されるアミノ酸配列又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0051】
一実施形態において、IGFBP2は、以下の通り、本明細書において配列番号17として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
GAGGAAGAAGCGGAGGAGGCGGCTCCCGCGCTCGCAGGGCCGTGCCACCTGCCCGCCCGCCCGCTCGCTCGCTCGCCCGCCGCGCCGCGCTGCCGACCGCCAGCATGCTGCCGAGAGTGGGCTGCCCCGCGCTGCCGCTGCCGCCGCCGCCGCTGCTGCCGCTGCTGCTGCTGCTACTGGGCGCGAGTGGCGGCGGCGGCGGGGCGCGCGCGGAGGTGCTGTTCCGCTGCCCGCCCTGCACACCCGAGCGCCTGGCCGCCTGCGGGCCCCCGCCGGTTGCGCCGCCCGCCGCGGTGGCCGCAGTGGCCGGAGGCGCCCGCATGCCATGCGCGGAGCTCGTCCGGGAGCCGGGCTGCGGCTGCTGCTCGGTGTGCGCCCGGCTGGAGGGCGAGGCGTGCGGCGTCTACACCCCGCGCTGCGGCCAGGGGCTGCGCTGCTATCCCCACCCGGGCTCCGAGCTGCCCCTGCAGGCGCTGGTCATGGGCGAGGGCACTTGTGAGAAGCGCCGGGACGCCGAGTATGGCGCCAGCCCGGAGCAGGTTGCAGACAATGGCGATGACCACTCAGAAGGAGGCCTGGTGGAGAACCACGTGGACAGCACCATGAACATGTTGGGCGGGGGAGGCAGTGCTGGCCGGAAGCCCCTCAAGTCGGGTATGAAGGAGCTGGCCGTGTTCCGGGAGAAGGTCACTGAGCAGCACCGGCAGATGGGCAAGGGTGGCAAGCATCACCTTGGCCTGGAGGAGCCCAAGAAGCTGCGACCACCCCCTGCCAGGACTCCCTGCCAACAGGAACTGGACCAGGTCCTGGAGCGGATCTCCACCATGCGCCTTCCGGATGAGCGGGGCCCTCTGGAGCACCTCTACTCCCTGCACATCCCCAACTGTGACAAGCATGGCCTGTACAACCTCAAACAGTGCAAGATGTCTCTGAACGGGCAGCGTGGGGAGTGCTGGTGTGTGAACCCCAACACCGGGAAGCTGATCCAGGGAGCCCCCACCATCCGGGGGGACCCCGAGTGTCATCTCTTCTACAATGAGCAGCAGGAGGCTCGCGGGGTGCACACCCAGCGGATGCAGTAGACCGCAGCCAGCCGGTGCCTGGCGCCCCTGCCCCCCGCCCCTCTCCAAACACCGGCAGAAAACGGAGAGTGCTTGGGTGGTGGGTGCTGGAGGATTTTCCAGTTCTGACACACGTATTTATATTTGGAAAGAGACCAGCACCGAGCTCGGCACCTCCCCGGCCTCTCTCTTCCCAGCTGCAGATGCCACACCTGCTCCTTCTTGCTTTCCCCGGGGGAGGAAGGGGGTTGTGGTCGGGGAGCTGGGGTACAGGTTTGGGGAGGGGGAAGAGAAATTTTTATTTTTGAACCCCTGTGTCCCTTTTGCATAAGATTAAAGGAAGGAAAAGTAAA
[配列番号17]
【0052】
したがって、好ましくは、IGFBP2は、実質的に配列番号17に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0053】
一実施形態において、APOBは、ジーンバンクlocus ID:HGNC:603;Entrez Gene:338;Ensembl:ENSG00000084674;OMIM:107730;及び/又はUniProtKB:P04114により提供される。タンパク質配列は、GeneBank ID P04114により表され得、これは以下の通り、本明細書において配列番号18として提供される:
MDPPRPALLALLALPALLLLLLAGARAEEEMLENVSLVCPKDATRFKHLRKYTYNYEAESSSGVPGTADSRSATRINCKVELEVPQLCSFILKTSQCTLKEVYGFNPEGKALLKKTKNSEEFAAAMSRYELKLAIPEGKQVFLYPEKDEPTYILNIKRGIISALLVPPETEEAKQVLFLDTVYGNCSTHFTVKTRKGNVATEISTERDLGQCDRFKPIRTGISPLALIKGMTRPLSTLISSSQSCQYTLDAKRKHVAEAICKEQHLFLPFSYKNKYGMVAQVTQTLKLEDTPKINSRFFGEGTKKMGLAFESTKSTSPPKQAEAVLKTLQELKKLTISEQNIQRANLFNKLVTELRGLSDEAVTSLLPQLIEVSSPITLQALVQCGQPQCSTHILQWLKRVHANPLLIDVVTYLVALIPEPSAQQLREIFNMARDQRSRATLYALSHAVNNYHKTNPTGTQELLDIANYLMEQIQDDCTGDEDYTYLILRVIGNMGQTMEQLTPELKSSILKCVQSTKPSLMIQKAAIQALRKMEPKDKDQEVLLQTFLDDASPGDKRLAAYLMLMRSPSQADINKIVQILPWEQNEQVKNFVASHIANILNSEELDIQDLKKLVKEALKESQLPTVMDFRKFSRNYQLYKSVSLPSLDPASAKIEGNLIFDPNNYLPKESMLKTTLTAFGFASADLIEIGLEGKGFEPTLEALFGKQGFFPDSVNKALYWVNGQVPDGVSKVLVDHFGYTKDDKHEQDMVNGIMLSVEKLIKDLKSKEVPEARAYLRILGEELGFASLHDLQLLGKLLLMGARTLQGIPQMIGEVIRKGSKNDFFLHYIFMENAFELPTGAGLQLQISSSGVIAPGAKAGVKLEVANMQAELVAKPSVSVEFVTNMGIIIPDFARSGVQMNTNFFHESGLEAHVALKAGKLKFIIPSPKRPVKLLSGGNTLHLVSTTKTEVIPPLIENRQSWSVCKQVFPGLNYCTSGAYSNASSTDSASYYPLTGDTRLELELRPTGEIEQYSVSATYELQREDRALVDTLKFVTQAEGAKQTEATMTFKYNRQSMTLSSEVQIPDFDVDLGTILRVNDESTEGKTSYRLTLDIQNKKITEVALMGHLSCDTKEERKIKGVISIPRLQAEARSEILAHWSPAKLLLQMDSSATAYGSTVSKRVAWHYDEEKIEFEWNTGTNVDTKKMTSNFPVDLSDYPKSLHMYANRLLDHRVPQTDMTFRHVGSKLIVAMSSWLQKASGSLPYTQTLQDHLNSLKEFNLQNMGLPDFHIPENLFLKSDGRVKYTLNKNSLKIEIPLPFGGKSSRDLKMLETVRTPALHFKSVGFHLPSREFQVPTFTIPKLYQLQVPLLGVLDLSTNVYSNLYNWSASYSGGNTSTDHFSLRARYHMKADSVVDLLSYNVQGSGETTYDHKNTFTLSCDGSLRHKFLDSNIKFSHVEKLGNNPVSKGLLIFDASSSWGPQMSASVHLDSKKKQHLFVKEVKIDGQFRVSSFYAKGTYGLSCQRDPNTGRLNGESNLRFNSSYLQGTNQITGRYEDGTLSLTSTSDLQSGIIKNTASLKYENYELTLKSDTNGKYKNFATSNKMDMTFSKQNALLRSEYQADYESLRFFSLLSGSLNSHGLELNADILGTDKINSGAHKATLRIGQDGISTSATTNLKCSLLVLENELNAELGLSGASMKLTTNGRFREHNAKFSLDGKAALTELSLGSAYQAMILGVDSKNIFNFKVSQEGLKLSNDMMGSYAEMKFDHTNSLNIAGLSLDFSSKLDNIYSSDKFYKQTVNLQLQPYSLVTTLNSDLKYNALDLTNNGKLRLEPLKLHVAGNLKGAYQNNEIKHIYAISSAALSASYKADTVAKVQGVEFSHRLNTDIAGLASAIDMSTNYNSDSLHFSNVFRSVMAPFTMTIDAHTNGNGKLALWGEHTGQLYSKFLLKAEPLAFTFSHDYKGSTSHHLVSRKSISAALEHKVSALLTPAEQTGTWKLKTQFNNNEYSQDLDAYNTKDKIGVELTGRTLADLTLLDSPIKVPLLLSEPINIIDALEMRDAVEKPQEFTIVAFVKYDKNQDVHSINLPFFETLQEYFERNRQTIIVVLENVQRNLKHINIDQFVRKYRAALGKLPQQANDYLNSFNWERQVSHAKEKLTALTKKYRITENDIQIALDDAKINFNEKLSQLQTYMIQFDQYIKDSYDLHDLKIAIANIIDEIIEKLKSLDEHYHIRVNLVKTIHDLHLFIENIDFNKSGSSTASWIQNVDTKYQIRIQIQEKLQQLKRHIQNIDIQHLAGKLKQHIEAIDVRVLLDQLGTTISFERINDILEHVKHFVINLIGDFEVAEKINAFRAKVHELIERYEVDQQIQVLMDKLVELAHQYKLKETIQKLSNVLQQVKIKDYFEKLVGFIDDAVKKLNELSFKTFIEDVNKFLDMLIKKLKSFDYHQFVDETNDKIREVTQRLNGEIQALELPQKAEALKLFLEETKATVAVYLESLQDTKITLIINWLQEALSSASLAHMKAKFRETLEDTRDRMYQMDIQQELQRYLSLVGQVYSTLVTYISDWWTLAAKNLTDFAEQYSIQDWAKRMKALVEQGFTVPEIKTILGTMPAFEVSLQALQKATFQTPDFIVPLTDLRIPSVQINFKDLKNIKIPSRFSTPEFTILNTFHIPSFTIDFVEMKVKIIRTIDQMLNSELQWPVPDIYLRDLKVEDIPLARITLPDFRLPEIAIPEFIIPTLNLNDFQVPDLHIPEFQLPHISHTIEVPTFGKLYSILKIQSPLFTLDANADIGNGTTSANEAGIAASITAKGESKLEVLNFDFQANAQLSNPKINPLALKESVKFSSKYLRTEHGSEMLFFGNAIEGKSNTVASLHTEKNTLELSNGVIVKINNQLTLDSNTKYFHKLNIPKLDFSSQADLRNEIKTLLKAGHIAWTSSGKGSWKWACPRFSDEGTHESQISFTIEGPLTSFGLSNKINSKHLRVNQNLVYESGSLNFSKLEIQSQVDSQHVGHSVLTAKGMALFGEGKAEFTGRHDAHLNGKVIGTLKNSLFFSAQPFEITASTNNEGNLKVRFPLRLTGKIDFLNNYALFLSPSAQQASWQVSARFNQYKYNQNFSAGNNENIMEAHVGINGEANLDFLNIPLTIPEMRLPYTIITTPPLKDFSLWEKTGLKEFLKTTKQSFDLSVKAQYKKNKHRHSITNPLAVLCEFISQSIKSFDRHFEKNRNNALDFVTKSYNETKIKFDKYKAEKSHDELPRTFQIPGYTVPVVNVEVSPFTIEMSAFGYVFPKAVSMPSFSILGSDVRVPSYTLILPSLELPVLHVPRNLKLSLPDFKELCTISHIFIPAMGNITYDFSFKSSVITLNTNAELFNQSDIVAHLLSSSSSVIDALQYKLEGTTRLTRKRGLKLATALSLSNKFVEGSHNSTVSLTTKNMEVSVATTTKAQIPILRMNFKQELNGNTKSKPTVSSSMEFKYDFNSSMLYSTAKGAVDHKLSLESLTSYFSIESSTKGDVKGSVLSREYSGTIASEANTYLNSKSTRSSVKLQGTSKIDDIWNLEVKENFAGEATLQRIYSLWEHSTKNHLQLEGLFFTNGEHTSKATLELSPWQMSALVQVHASQPSSFHDFPDLGQEVALNANTKNQKIRWKNEVRIHSGSFQSQVELSNDQEKAHLDIAGSLEGHLRFLKNIILPVYDKSLWDFLKLDVTTSIGRRQHLRVSTAFVYTKNPNGYSFSIPVKVLADKFIIPGLKLNDLNSVLVMPTFHVPFTDLQVPSCKLDFREIQIYKKLRTSSFALNLPTLPEVKFPEVDVLTKYSQPEDSLIPFFEITVPESQLTVSQFTLPKSVSDGIAALDLNAVANKIADFELPTIIVPEQTIEIPSIKFSVPAGIVIPSFQALTARFEVDSPVYNATWSASLKNKADYVETVLDSTCSSTVQFLEYELNVLGTHKIEDGTLASKTKGTFAHRDFSAEYEEDGKYEGLQEWEGKAHLNIKSPAFTDLHLRYQKDKKGISTSAASPAVGTVGMDMDEDDDFSKWNFYYSPQSSPDKKLTIFKTELRVRESDEETQIKVNWEEEAASGLLTSLKDNVPKATGVLYDYVNKYHWEHTGLTLREVSSKLRRNLQNNAEWVYQGAIRQIDDIDVRFQKAASGTTGTYQEWKDKAQNLYQELLTQEGQASFQGLKDNVFDGLVRVTQEFHMKVKHLIDSLIDFLNFPRFQFPGKPGIYTREELCTMFIREVGTVLSQVYSKVHNGSEILFSYFQDLVITLPFELRKHKLIDVISMYRELLKDLSKEAQEVFKAIQSLKTTEVLRNLQDLLQFIFQLIEDNIKQLKEMKFTYLINYIQDEINTIFSDYIPYVFKLLKENLCLNLHKFNEFIQNELQEASQELQQIHQYIMALREEYFDPSIVGWTVKYYELEEKIVSLIKNLLVALKDFHSEYIVSASNFTSQLSSQVEQFLHRNIQEYLSILTDPDGKGKEKIAELSATAQEIIKSQAIATKKIISDYHQQFRYKLQDFSDQLSDYYEKFIAESKRLIDLSIQNYHTFLIYITELLKKLQSTTVMNPYMKLAPGELTIIL
[配列番号18]
【0054】
したがって、好ましくはAPOBは、実質的に配列番号18に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0055】
一実施形態において、APOBは、以下のとおり、本明細書において配列番号19として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
ATTCCCACCGGGACCTGCGGGGCTGAGTGCCCTTCTCGGTTGCTGCCGCTGAGGAGCCCGCCCAGCCAGCCAGGGCCGCGAGGCCGAGGCCAGGCCGCAGCCCAGGAGCCGCCCCACCGCAGCTGGCGATGGACCCGCCGAGGCCCGCGCTGCTGGCGCTGCTGGCGCTGCCTGCGCTGCTGCTGCTGCTGCTGGCGGGCGCCAGGGCCGAAGAGGAAATGCTGGAAAATGTCAGCCTGGTCTGTCCAAAAGATGCGACCCGATTCAAGCACCTCCGGAAGTACACATACAACTATGAGGCTGAGAGTTCCAGTGGAGTCCCTGGGACTGCTGATTCAAGAAGTGCCACCAGGATCAACTGCAAGGTTGAGCTGGAGGTTCCCCAGCTCTGCAGCTTCATCCTGAAGACCAGCCAGTGCACCCTGAAAGAGGTGTATGGCTTCAACCCTGAGGGCAAAGCCTTGCTGAAGAAAACCAAGAACTCTGAGGAGTTTGCTGCAGCCATGTCCAGGTATGAGCTCAAGCTGGCCATTCCAGAAGGGAAGCAGGTTTTCCTTTACCCGGAGAAAGATGAACCTACTTACATCCTGAACATCAAGAGGGGCATCATTTCTGCCCTCCTGGTTCCCCCAGAGACAGAAGAAGCCAAGCAAGTGTTGTTTCTGGATACCGTGTATGGAAACTGCTCCACTCACTTTACCGTCAAGACGAGGAAGGGCAATGTGGCAACAGAAATATCCACTGAAAGAGACCTGGGGCAGTGTGATCGCTTCAAGCCCATCCGCACAGGCATCAGCCCACTTGCTCTCATCAAAGGCATGACCCGCCCCTTGTCAACTCTGATCAGCAGCAGCCAGTCCTGTCAGTACACACTGGACGCTAAGAGGAAGCATGTGGCAGAAGCCATCTGCAAGGAGCAACACCTCTTCCTGCCTTTCTCCTACAAGAATAAGTATGGGATGGTAGCACAAGTGACACAGACTTTGAAACTTGAAGACACACCAAAGATCAACAGCCGCTTCTTTGGTGAAGGTACTAAGAAGATGGGCCTCGCATTTGAGAGCACCAAATCCACATCACCTCCAAAGCAGGCCGAAGCTGTTTTGAAGACTCTCCAGGAACTGAAAAAACTAACCATCTCTGAGCAAAATATCCAGAGAGCTAATCTCTTCAATAAGCTGGTTACTGAGCTGAGAGGCCTCAGTGATGAAGCAGTCACATCTCTCTTGCCACAGCTGATTGAGGTGTCCAGCCCCATCACTTTACAAGCCTTGGTTCAGTGTGGACAGCCTCAGTGCTCCACTCACATCCTCCAGTGGCTGAAACGTGTGCATGCCAACCCCCTTCTGATAGATGTGGTCACCTACCTGGTGGCCCTGATCCCCGAGCCCTCAGCACAGCAGCTGCGAGAGATCTTCAACATGGCGAGGGATCAGCGCAGCCGAGCCACCTTGTATGCGCTGAGCCACGCGGTCAACAACTATCATAAGACAAACCCTACAGGGACCCAGGAGCTGCTGGACATTGCTAATTACCTGATGGAACAGATTCAAGATGACTGCACTGGGGATGAAGATTACACCTATTTGATTCTGCGGGTCATTGGAAATATGGGCCAAACCATGGAGCAGTTAACTCCAGAACTCAAGTCTTCAATCCTGAAATGTGTCCAAAGTACAAAGCCATCACTGATGATCCAGAAAGCTGCCATCCAGGCTCTGCGGAAAATGGAGCCTAAAGACAAGGACCAGGAGGTTCTTCTTCAGACTTTCCTTGATGATGCTTCTCCGGGAGATAAGCGACTGGCTGCCTATCTTATGTTGATGAGGAGTCCTTCACAGGCAGATATTAACAAAATTGTCCAAATTCTACCATGGGAACAGAATGAGCAAGTGAAGAACTTTGTGGCTTCCCATATTGCCAATATCTTGAACTCAGAAGAATTGGATATCCAAGA
[配列番号19]
【0056】
したがって、好ましくはAPOBは、実質的に配列番号19に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0057】
一実施形態において、SEPP1は、ジーンバンクlocus ID:HGNC:10751;Entrez Gene:6414;Ensembl:ENSG00000250722;OMIM:601484;及び/又はUniProtKB:P49908により提供される。タンパク質配列は、GeneBank ID P49908により表され得、これは以下のとおり、本明細書において配列番号20として提供される:
MWRSLGLALALCLLPSGGTESQDQSSLCKQPPAWSIRDQDPMLNSNGSVTVVALLQASUY
LCILQASKLEDLRVKLKKEGYSNISYIVVNHQGISSRLKYTHLKNKVSEHIPVYQQEENQ
TDVWTLLNGSKDDFLIYDRCGRLVYHLGLPFSFLTFPYVEEAIKIAYCEKKCGNCSLTTL
KDEDFCKRVSLATVDKTVETPSPHYHHEHHHNHGHQHLGSSELSENQQPGAPNAPTHPAP
PGLHHHHKHKGQHRQGHPENRDMPASEDLQDLQKKLCRKRCINQLLCKLPTDSELAPRSU
CCHCRHLIFEKTGSAITUQCKENLPSLCSUQGLRAEENITESCQURLPPAAUQISQQLIP
TEASASURUKNQAKKUEUPSN
[配列番号20]
【0058】
したがって、好ましくはSEPP1は、実質的に配列番号20に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0059】
一実施形態において、SEPP1は、以下のとおり、本明細書において配列番号21として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
ACAGACAGGCAGGTGCAGGAGACGGGGTGAGCGCTTTTGGGCTCTAGCCCCATGGCAGCATCTAGGGGTGTGTTACAATTAATGCTCTTTTAGCAGTTGCTGTTCGCGGATGGCTAAGTGTTAAACCAGCTCAGTGGAGAGTCAGGGTGGCAGCCTTTTACGCCCTGTCCTCTTGGTACCCGGGTCTTTGTCTAGCATCCAGGAAGAATCAGGTCCTACAGACTTGAAGGATGGTGAATACAGAGATTTTATTGAATGATGGAGGAGGCTTTCAGCAGGATGGATGGGGAGCTGGAAAGCGGATGGAGTGAGAAGATAATCTTCCCCTGGGGTTTGGCCATCCCATGGCTGATCTCTCTGACAGTCCCCAGCCGAACTCCTCTCGATGTTCAGACACTCTTTCTCCTCTCTCCTCTGCCACACTGCTCTGCTGCTCTTCTGCTCATGGAGCCTGAGGACAACCCCAGCAATGTGGAGAAGCCTGGGGCTTGCCCTGGCTCTCTGTCTCCTCCCATCGGGAGGAACAGAGAGCCAGGACCAAAGCTCCTTATGTAAGCAACCCCCAGCCTGGAGCATAAGAGATCAAGATCCAATGCTAAACTCCAATGGTTCAGTGACTGTGGTTGCTCTTCTTCAAGCCAGCTGATACCTGTGCATACTGCAGGCATCTAAATTAGAAGACCTGCGAGTAAAACTGAAGAAAGAAGGATATTCTAATATTTCTTATATTGTTGTTAATCATCAAGGAATCTCTTCTCGATTAAAATACACACATCTTAAGAATAAGGTTTCAGAGCATATTCCTGTTTATCAACAAGAAGAAAACCAAACAGATGTCTGGACTCTTTTAAATGGAAGCAAAGATGACTTCCTCATATATGATAGATGTGGCCGTCTTGTATATCATCTTGGTTTGCCTTTTTCCTTCCTAACTTTCCCATATGTAGAAGAAGCCATTAAGATTGCTTACTGTGAAAAGAAATGTGGAAACTGCTCTCTCACGACTCTCAAAGATGAAGACTTTTGTAAACGTGTATCTTTGGCTACTGTGGATAAAACAGTTGAAACTCCATCGCCTCATTACCATCATGAGCATCATCACAATCATGGACATCAGCACCTTGGCAGCAGTGAGCTTTCAGAGAATCAGCAACCAGGAGCACCAAATGCTCCTACTCATCCTGCTCCTCCAGGCCTTCATCACCACCATAAGCACAAGGGTCAGCATAGGCAGGGTCACCCAGAGAACCGAGATATGCCAGCAAGTGAAGATTTACAAGATTTACAAAAGAAGCTCTGTCGAAAGAGATGTATAAATCAATTACTCTGTAAATTGCCCACAGATTCAGAGTTGGCTCCTAGGAGCTGATGCTGCCATTGTCGACATCTGATATTTGAAAAAACAGGGTCTGCAATCACCTGACAGTGTAAAGAAAACCTCCCATCTTTATGTAGCTGACAGGGACTTCGGGCAGAGGAGAACATAACTGAATCTTGTCAGTGACGTTTGCCTCCAGCTGCCTGACAAATAAGTCAGCAGCTTATACCCACAGAAGCCAGTGCCAGTTGACGCTGAAAGAATCAGGCAAAAAAGTGAGAATGACCTTCAAACTAAATATTTAAAATAGGACATACTCCCCAATTTAGTCTAGACACAATTTCATTTCCAGCATTTTTATAAACTACCAAATTAGTGAACCAAAAATAGAAATTAGATTTGTGCAAACATGGAGAAATCTACTGAATTGGCTTCCAGATTTTAAATTTTATGTCATAGAAATATTGACTCAAACCATATTTTTTATGATGGAGCAACTGAAAGGTGATTGCAGCTTTTGGTTAATATGTCTTTTTTTTTCTTTTTCCAGTGTTCTATTTGCTTTAATGAGAATAGAAACGTAAACTATGACCTAGGGGTTTCTGTTGGATAATTAGCAGTTTAGAATGGAGGAAGAACAACAAAGACATGCTTTCCATTTTTTTCTTTACTTATCTCTCAAAACAATATTACTTTGTCTTTTCAATCTTCTACTTTTAACTAATAAAATAAGTGGATTTTGTATTTTAAGATCCAGAAATACTTAACACGTGAATATTTTGCTAAAAAAGCATATATAACTATTTTAAATATCCATTTATCTTTTGTATATCTAAGACTCATCCTGATTTTTACTATCACACATGAATAAAGCCTTTGTATCTT
T
[配列番号21]
【0060】
したがって、好ましくはSEPP1は、実質的に配列番号21に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0061】
一実施形態において、TFF3は、ジーンバンクlocus ID:HGNC:11757;Entrez Gene:7033;Ensembl:ENSG00000160180;OMIM:600633;及び/又はUniProtKB:Q07654により提供される。タンパク質配列は、GeneBank ID Q07654により表され得、これは以下の通り、本明細書において配列番号22として提供される:
MKRVLSCVPEPTVVMAARALCMLGLVLALLSSSSAEEYVGLSANQCAVPAKDRVDCGYPH
VTPKECNNRGCCFDSRIPGVPWCFKPLQEAECTF
[配列番号22]
【0062】
したがって、好ましくはTFF3は、実質的に配列番号22に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0063】
一実施形態において、TFF3は、以下のとおり、本明細書において配列番号23として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
CGCTCCCCAGTAGAGGACCCGGAACCAGAACTGGAATCCGCCCTTACCGCTTGCTGCCAAAACAGTGGGGGCTGAACTGACCTCTCCCCTTTGGGAGAGAAAAACTGTCTGGGAGCTTGACAAAGGCATGCAGGAGAGAACAGGAGCAGCCACAGCCAGGAGGGAGAGCCTTCCCCAAGCAAACAATCCAGAGCAGCTGTGCAAACAACGGTGCATAAATGAGGCCTCCTGGACCATGAAGCGAGTCCTGAGCTGCGTCCCGGAGCCCACGGTGGTCATGGCTGCCAGAGCGCTCTGCATGCTGGGGCTGGTCCTGGCCTTGCTGTCCTCCAGCTCTGCTGAGGAGTACGTGGGCCTGTCTGCAAACCAGTGTGCCGTGCCAGCCAAGGACAGGGTGGACTGCGGCTACCCCCATGTCACCCCCAAGGAGTGCAACAACCGGGGCTGCTGCTTTGACTCCAGGATCCCTGGAGTGCCTTGGTGTTTCAAGCCCCTGCAGGAAGCAGAATGCACCTTCTGAGGCACCTCCAGCTGCCCCCGGCCGGGGGATGCGAGGCTCGGAGCACCCTTGCCCGGCTGTGATTGCTGCCAGGCACTGTTCATCTCAGCTTTTCTGTCCCTTTGCTCCCGGCAAGCGCTTCTGCTGAAAGTTCATATCTGGAGCCTGATGTCTTAACGAATAAAGGTCCCATGCTCCACCCGAGGACAGTTCTTCGTGCCTGAGACTTTCTGAGGTTGTGCTTTATTTCTGCTGCGTCGTGGGAGAGGGCGGGAGGGTGTCAGGGGAGAGTCTGCCCAGGCCTCAAGGGCAGGAAAAGACTCCCTAAGGAGCTGCAGTGCATGCAAGGATATTTTGAATCCAGACTGGCACCCACGTCACAGGAAAGCCTAGGAACACTGTAAGTGCCGCTTCCTCGGGAAAGCAGAAAAAATACATTTCAGGTAGAAGTTTTCAAAAATCACAAGTCTTTCTTGGTGAAGACAGCAAGCCAATAAAACTGTCTTCCAAAGTGGTCCTTTATTTCACAACCACTCTCGCTACTGTTCAATACTTGTACTATTCCTGGGTTTTGTTTCTTTGTACAGTAAACATTATGAACAAACAGGCA
[配列番号23]
【0064】
したがって、好ましくはTFF3は、実質的に配列番号23に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0065】
一実施形態において、IL6は、ジーンバンクlocus ID;HGNC:6018;Entrez Gene:3569;Ensembl:ENSG00000136244;OMIM:147620;及び/又はUniProtKB:P05231により提供される。タンパク質配列はGeneBank ID P05231により表され得、これは以下のとおり、本明細書において配列番号24として提供される:
MNSFSTSAFGPVAFSLGLLLVLPAAFPAPVPPGEDSKDVAAPHRQPLTSSERIDKQIRYILDGISALRKETCNKSNMCESSKEALAENNLNLPKMAEKDGCFQSGFNEETCLVKIITGLLEFEVYLEYLQNRFESSEEQARAVQMSTKVLIQFLQKKAKNLDAITTPDPTTNASLLTKLQAQNQWLQDMTTHLILRSFKEFLQSSLRALRQM
[配列番号24]
【0066】
したがって、好ましくはIL6は、実質的に配列番号24に示されるアミノ酸配列又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0067】
一実施形態において、IL6は、以下のとおり、本明細書において配列番号25として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
AGGTAACACCATGTTTGGTAAATAAGTGTTTTGGTGTTGTGCAAGGGTCTGGTTTCAGCCTGAAGCCATCTCAGAGCTGTCTGGGTCTCTGGAGACTGGAGGGACAACCTAGTCTAGAGCCCATTTGCATGAGACCAAGGATCCTCCTGCAAGAGACACCATCCTGAGGGAAGAGGGCTTCTGAACCAGCTTGACCCAATAAGAAATTCTTGGGTGCCGACGCGGAAGCAGATTCAGAGCCTAGAGCCGTGCCTGCGTCCGTAGTTTCCTTCTAGCTTCTTTTGATTTCAAATCAAGACTTACAGGGAGAGGGAGCGATAAACACAAACTCTGCAAGATGCCACAAGGTCCTCCTTTGACATCCCCAACAAAGAGGACTGGAGATGTCTGAGGCTCATTCTGCCCTCGAGCCCACCGGGAACGAAAGAGAAGCTCTATCTCCCCTCCAGGAGCCCAGCTATGAACTCCTTCTCCACAAGCGCCTTCGGTCCAGTTGCCTTCTCCCTGGGGCTGCTCCTGGTGTTGCCTGCTGCCTTCCCTGCCCCAGTACCCCCAGGAGAAGATTCCAAAGATGTAGCCGCCCCACACAGACAGCCACTCACCTCTTCAGAACGAATTGACAAACAAATTCGGTACATCCTCGACGGCATCTCAGCCCTGAGAAAGGAGACATGTAACAAGAGTAACATGTGTGAAAGCAGCAAAGAGGCACTGGCAGAAAACAACCTGAACCTTCCAAAGATGGCTGAAAAAGATGGATGCTTCCAATCTGGATTCAATGAGGAGACTTGCCTGGTGAAAATCATCACTGGTCTTTTGGAGTTTGAGGTATACCTAGAGTACCTCCAGAACAGATTTGAGAGTAGTGAGGAACAAGCCAGAGCTGTGCAGATGAGTACAAAAGTCCTGATCCAGTTCCTGCAGAAAAAGGCAAAGAATCTAGATGCAATAACCACCCCTGACCCAACCACAAATGCCAGCCTGCTGACGAAGCTGCAGGCACAGAACCAGTGGCTGCAGGACATGACAACTCATCTCATTCTGCGCAGCTTTAAGGAGTTCCTGCAGTCCAGCCTGAGGGCTCTTCGGCAAATGTAGCATGGGCACCTCAGATTGTTGTTGTTAATGGGCATTCCTTCTTCTGGTCAGAAACCTGTCCACTGGGCACAGAACTTATGTTGTTCTCTATGGAGAACTAAAAGTATGAGCGTTAGGACACTATTTTAATTATTTTTAATTTATTAATATTTAAATATGTGAAGCTGAGTTAATTTATGTAAGTCATATTTATATTTTTAAGAAGTACCACTTGAAACATTTTATGTATTAGTTTTGAAATAATAATGGAAAGTGGCTATGCAGTTTGAATATCCTTTGTTTCAGAGCCAGATCATTTCTTGGAAAGTGTAGGCTTACCTCAAATAAATGGCTAACTTATACATATTTTTAAAGAAATATTTATATTGTATTTATATAATGTATAAATGGTTTTTATACCAATAAATGGCATTTTAAAAAATTCAGCA
[配列番号25]
【0068】
したがって、好ましくはIL6は、実質的に配列番号25に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0069】
一実施形態において、CHI3L1は、ジーンバンクlocus ID;HGNC:1932;Entrez Gene:1116;Ensembl:ENSG00000133048;OMIM:601525;及び/又はUniProtKB:P36222により提供される。タンパク質配列はGeneBank ID P36222により表され得、これは以下のとおり、本明細書において配列番号26として提供される:
MGVKASQTGFVVLVLLQCCSAYKLVCYYTSWSQYREGDGSCFPDALDRFLCTHIIYSFANISNDHIDTWEWNDVTLYGMLNTLKNRNPNLKTLLSVGGWNFGSQRFSKIASNTQSRRTFIKSVPPFLRTHGFDGLDLAWLYPGRRDKQHFTTLIKEMKAEFIKEAQPGKKQLLLSAALSAGKVTIDSSYDIAKISQHLDFISIMTYDFHGAWRGTTGHHSPLFRGQEDASPDRFSNTDYAVGYMLRLGAPASKLVMGIPTFGRSFTLASSETGVGAPISGPGIPGRFTKEAGTLAYYEICDFLRGATVHRILGQQVPYATKGNQWVGYDDQESVKSKVQYLKDRQLAGAMVWALDLDDFQGSFCGQDLRFPLTNAIKDALAAT
[配列番号26]
【0070】
したがって、好ましくはCHI3L1は、実質的に配列番号26に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0071】
一実施形態において、CHI3L1は、以下の通り、本明細書において配列番号27として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
GAGGCCCTGTCTAGGTAGCTGGCACCAGGAGCCGTGGGCAAGGGAAGAGGCCACACCCTGCCCTGCTCTGCTGCAGCCAGAATGGGTGTGAAGGCGTCTCAAACAGGCTTTGTGGTCCTGGTGCTGCTCCAGTGCTGCTCTGCATACAAACTGGTCTGCTACTACACCAGCTGGTCCCAGTACCGGGAAGGCGATGGGAGCTGCTTCCCAGATGCCCTTGACCGCTTCCTCTGTACCCACATCATCTACAGCTTTGCCAATATAAGCAACGATCACATCGACACCTGGGAGTGGAATGATGTGACGCTCTACGGCATGCTCAACACACTCAAGAACAGGAACCCCAACCTGAAGACTCTCTTGTCTGTCGGAGGATGGAACTTTGGGTCTCAAAGATTTTCCAAGATAGCCTCCAACACCCAGAGTCGCCGGACTTTCATCAAGTCAGTACCGCCATTTCTGCGCACCCATGGCTTTGATGGGCTGGACCTTGCCTGGCTCTACCCTGGACGGAGAGACAAACAGCATTTTACCACCCTAATCAAGGAAATGAAGGCCGAATTTATAAAGGAAGCCCAGCCAGGGAAAAAGCAGCTCCTGCTCAGCGCAGCACTGTCTGCGGGGAAGGTCACCATTGACAGCAGCTATGACATTGCCAAGATATCCCAACACCTGGATTTCATTAGCATCATGACCTACGATTTTCATGGAGCCTGGCGTGGGACCACAGGCCATCACAGTCCCCTGTTCCGAGGTCAGGAGGATGCAAGTCCTGACAGATTCAGCAACACTGACTATGCTGTGGGGTACATGTTGAGGCTGGGGGCTCCTGCCAGTAAGCTGGTGATGGGCATCCCCACCTTCGGGAGGAGCTTCACTCTGGCTTCTTCTGAGACTGGTGTTGGAGCCCCAATCTCAGGACCGGGAATTCCAGGCCGGTTCACCAAGGAGGCAGGGACCCTTGCCTACTATGAGATCTGTGACTTCCTCCGCGGAGCCACAGTCCATAGAATCCTCGGCCAGCAGGTCCCCTATGCCACCAAGGGCAACCAGTGGGTAGGATACGACGACCAGGAAAGCGTCAAAAGCAAGGTGCAGTACCTGAAGGACAGGCAGCTGGCGGGCGCCATGGTATGGGCCCTGGACCTGGATGACTTCCAGGGCTCCTTCTGTGGCCAGGATCTGCGCTTCCCTCTCACCAATGCCATCAAGGATGCACTCGCTGCAACGTAGCCCTCTGTTCTGCACACAGCACGGGGGCCAAGGATGCCCCGTCCCCCTCTGGCTCCAGCTGGCCGGGAGCCTGATCACCTGCCCTGCTGAGTCCCAGGCTGAGCCTCAGTCTCCCTCCCTTGGGGCCTATGCAGAGGTCCACAACACACAGATTTGAGCTCAGCCCTGGTGGGCAGAGAGGTAGGGATGGGGCTGTGGGGATAGTGAGGCATCGCAATGTAAGACTCGGGATTAGTACACACTTGTTGATTAATGGAAATGTTTACAGATCCCCAAGCCTGGCAAGGGAATTTCTTCAACTCCCTGCCCCCCAGCCCTCCTTATCAAAGGACACCATTTTGGCAAGCTCTATCACCAAGGAGCCAAACATCCTACAAGACACAGTGACCATACTAATTATACCCCCTGCAAAGCCCAGCTTGAAACCTTCACTTAGGAACGTAATCGTGTCCCCTATCCTACTTCCCCTTCCTAATTCCACAGCTGCTCAATAAAGTACAAGAGCTTAACAGTGGTATCTGGGCTAGCCAAGGTTAATCCATCAGAGTTGTGGGTTTTCAGGCCCAGACAGCCCGCAGAGCCATCTGCCTGCTGGGTGAGGGACTAAGGGAGTGGGCAGAGGGGGAGGAGAAGCAGAGCCAGGGGAGGGACTGAGGCTGCAACCAGGAGGTGGGGGTGGGGGAGGTGGGTCTCAGTTGCTTGGGGGAGGGAGCAGGGCGGAAGGGCAGGATGCACTTGCAGGGGTCTCATCCTGGATTTCTCTTCAGGTGAGTAATCCCTCCACCTCCACTTTTAAGTCCAGAGGCGTGGCGAGGGCACAGGGCAGGTGTGGAGGAGGTCTTAGCTCCAAGGGAACACTTTGCCAGGTTCTTCTGTGCTTCCAATGACTTCGAAATAGTCACGTTTGCTAAACTGGAGTGAGGAGTATATGGATGTTTATTTTGCTATACTCTTTGGTATATGTGAAAATTCTCAAAATAAGAAACTTTAAAAGGTCCTGGTTCAGTGAAGGCTTTGACTAACAGCCCCTGGGAGCCGCTAGTACAGTTGCCCAGTAGCTGCTTGGATGAGTGATGCCCACATTGTTTGCAGCAGGAGAAACAGAATTAGAGGCGAGGAAGGATTTCCTGGTCCATTGTGATATTGTGCCCCAGCCTGGGGGACATGCCGAGGGAGCACAGGACTGCCATTCCGGGTGGGTTACAAGTTAGAGGCACTCTCACCAGGAGGCAGAGAAAGGTGGGCCAGAGTCCCTCATGGATGAAGGACCTCACTGCAGGTCACTAAAGGTGCCAGCCTGAAAGCCAGGGCCATCTGTGACACAGGCTATCTTGGGCCTTCCCCTCCCACAAAGCCACTGCTTCCAGGAAGCCTGCTGTGCTGGCACCAAGTCCCATTTCATCCTTATTCCCCAGCTCCTACCCTTCCCCCACACAGTGCCTGTAGCGTATTCATCCCCTGCATTGGATCTTTTCTAAGCATTTTCAGAATAGGCCTTATTTTCACCAGTCAGGGAACTCCCCAGAGGCAGGGGGACCTGAACCAGCTCCTTTCATTTAAGAATTCTGACTTTGCTCACAATCTGCACCCCACTCCTCCCTACCCAACCCCACACCCCATTGGTGCTCAGCTCTGGGCTCAGCCTGAGGTCTCTTGCCGAATCCTGGCCCGGGCCCCATCCCAGACTTCTCCTTCAGGTTGGGCCAGGGCTGGCCAGGAGAGGAGGGACCAGCTGGGCTGGTCCCAGGGCAGGGCAACCCCACCCAGGAGGAAGGGCGAGGCCCCACCCTGCTCACCTATGTTTGGAGAGTTAGAGGGGCTTGGCTTAAATGGGTGGAGGGGATGACTGTAGGTGCTGGGCAATATTTGGGGTGATGAGAGACTGTAGACGGAAGCGCAGCTGAGCCCCTCTGGGAGAGGGGAACCCTCTCCTGCCCCTAACGTGCTCTCCAGGGAGCATGGAAAATGAGCAAGACTCTACTTTGCCATACTCTGTCTTCTCCACTGGGGAAAACAAAAATGGGCAGCAGACCTCAGAGTAACTCCCATGAAGCCTGTGACCCCTCAGAGATCCACCACTATGAATCTCTATGGGATTCCCATGATGTCCTATGGGAGGACATCAGCGGCCTAACCCAGCCTCTCACCCAAAGCAGGAAACCTTCTATGGCCTCTCAGACATGGGGCCACCCAGTGTCATGACAATGTCATTCCACTCCTGCCCTCCCCACCTCCCTGTGCTCCACAGGTAGGAGCCTCTCCCCAGGGGCAGGACGGCAGAGGATGATGGCATAGGAGTGAGGAGCTTGGGTCTCCCGCATCCACTGTATGGATGTTCCAGGGGCTCCAGACTAGATAGGTACAAGGCCTACCTGTTTGTCAAGGGCCTGCCTGATGTGTAGCAAAGAAAGCAGAGCCCAGAGAGAGAGCAGGACTTGCCAAGAGTCACACAGCAAGTTAACAGTGGATCTCCCAATTCCCTGCCAATGCTCTATTTACTACCTCACAGGCCCGAAAATATGGGACTTCTGGGGCTACCACCATTAGGGCTGGAAAGAGAGAGATGGAAACCAATGGGGACATTGAGAAGTGGGGAGACCCTGGGAGGAGTCTTTGGATTAGGTGGGGTTGGAGCAGGGCTTGAAATGGGGGTGGTTATGGCCATCGTTGGCACCCATGTGCTGGGTACTCTTTCTGTGTCCAGCACCCTGTCTCCCCATGATCCCATGTTGTCCTCACAACAGCAAGGTGAGCTGTTATATTTGTCCCCATTTTACAGATGATGAAACTGAGACTCAGGTTATAACCTTTCACAGTGGCTGGCTAGTAAGTGATAGAGCCAGACTTGGAAACCTGGAATGCCTGGCTCTAAGGCACATGCATGCCTGGAGGCGACCCCTGTCCCAATCATGCCCTCCCAGAGCTGTGTGGCCTCAGGATCCCAGCTCTGCAGGTCCTGGAAACCCCACCAGAGGCCCAAGGCACCTAGCATATCAGTGCTGAGCATGCTACAGGGCTGATTTTGGTCCTAGGTGCTGGTCAGGTCAGGGACAGGGAGGGAGGTGGGCAGGCATGAGGGAATGGGGTGGGCTAGAAGCCGGCGTCAGCTGCTGTCCTCCTGAGGACAGGTAAAGAGGGACTTCAGCCTCAGGGCAGTGTCCTGGGACCCTGTGCCCTGAAGATCTCACATAGCAAGGAAGGCTTCTTGTGACCATGGTGGGAGGTGGGAATGGGGTTCTAAGAGGTGGAAGGTTGTGACTGAGCAGAGCACCCACTTATAACTACCCACTTAGTGCATTGCCCATTGCCCACCCTTCAATCCCATACTGATGCCACCCATACCCAGCATGCACTGTGTCCAGCAGCTCTCAGCTCTGCCTGGGGGCAGCCTAAGTATCTCCAGTTACCAGGGGCAGAAGGAGAGTCTAAACAAATTGTTCACAATACCAGCAGCAATCACTTTAACTTTGGGATTTCATGCACCAGCTAGAACAAAGCACAGACCGAAAGGCAAATGTCTCCCAAAGTCATCTGTGGGCCAATAGGGGTCACCCACTGTCCGATGCTCCCTCCAGGACAGGGAGTAATTGAGTGCTGATGGGTGTGCATGGGTTTGGGGAGAAGATTAGTCAGTTTTTTAGGAAAAGGATGGGTGACTTGAGGATGGGACCACTGATGAGCCACTTTATCACTTCCACTAGGCCCCAGGCAGGTTGGGGAGTACAGCAAATGGGTTGCGCAGAGACCTAGTCCGCCCTCGATGAGTCTACCTCTCATGCCACTTGGGACCCTTTCTCTCACCTGCCTGTCTCCCATCTAGGTGAGTCTCCTGCCCCAGGCAGCCTCCCCAGAACCTCTGCCAACACTCCTGTTTCCCCGCCACCCCCAGCCCTAGCACTCCATGTAGACTGAGGACACTGGGCTTCCAGTCCCAGTTCTTCCAAAGCCTTGATGTGTGACCTTGAGCAAGTCACTTCCCTGCCCTGTGCCTCAGTTTCCCCATCTGTCAAATGAGGCATAACAATCCTTGCCTTTCCTTTTTCACCTGGGCTGTTGGCTGAGCAGTTGAGAGAGCTGCTATGAAAGTATTTTGGAAAGGGAAGTGGAAAAAGCTATTCAAACCCTCCAGCTATTGCAGAGTATTTTCTCCACACCAGGCAGAGCAGAGTGCTGGGCCCTGGAGAGGCCACACAGCAGCCTCTTTCTAGAGTGCTGGGGAGTCCTCAAGGCTCTCTCATACACACAGGCCTCCCCCTTTCCTGTTGGCCCCACGCCTCATCCTCACCCCACCCCTCATGCCTGTGAGGAACAAGGAACAGCCAAGCAGCCTCATCTCTCCTGAGAGCAGAGCCATGGGTCTCGGGAAACCCAGGAGTAAGGAACAAAGACTCTTCAAAATGACTTCAGAGCTTTCTTTAGGATCCCAGGGAGGTGTAAACTCAGTGCTTAATTAAATGGATTCTTTAGAGGGTGGGAAACAGGTGGATGTCAACCATTTGCCCCACATACCCGTATTCATGCAATCCACCCCCAGTGGGCTCACCGGTGCGGGTGTGCAAAACCTCCTCCCACCCCAGTCATCTTAGGTTCAGGTCATCCTTTGGTCCTGCTCTTTCCCCGCCAGGCTGTCTGTTGATGCTACTTTTAATCTGCTTTCACTAAGATAAGCCTGGCAGAAGTGGTGGGGGTAAGGTGGGCTGTAGGCCAGCTCCCAAATGTGTGCTGGGCATAACAGAAGACCCATTCTTGACTGAAGTGCCCTTGTGGGACCCTGAGCCCGTGCCCTGGAGTGGCACAGGGAGGTGTGCCAGCAATGGGGACCGAGGTCACTGGGGACTGCTGGGGTTCGGGCTAGTGGCCTGTCTGGCTGCTGTCTGCTTCCCTCGTTCACATCCTGCTGGAGCCTTAAATAGGAGCCCAAAAGCTTTTCTTTCTTACTTTTTTTTGAGACAAAATCTCACTCTGTTGCCCAGGCCGGAGTGCAGTGGCACAACCTCTGCCGCCTGGGTTCAAGCGATTCTCCTGCCTCAGCCTCCCGAGTAGCTGGGATTACAGGTGCCTGCCACCATGCCTGGCTAATTTTCGTAGTTAGAGTAGAGACGGGGTTTCACCATCTTGGCCAGGCTGGTCTTGAACTCCTCACCTCATGATCCACCTGCCTCGGCCTCCCAAAGTGCTGGGATTCCAGGTATGAGCCACCACGCCCGGCCTAAAGCTTTTCTATTAATAATTTCCTGCCTCACCCTCCATCCCCTTCCTCCTCAGGTGAGTTCCCAGAAGGAGGGAGGGCCAGGAGGGGGCCGCAAGACCTGCCATCTGCCAGTGCTCACACACCAATCTCTCTAGCCCTCAGTACAGTCCTGCAAGAGGGGGGTCATGAGGCCCATTCCACAGATAAGGAAACTGAGGCCCAAAGTCTGGGCATGCTGCGTTGCTCTGGGAAGGTGATCTGCAGGGTAAATGGAGTGAGGGCAGGGGGCCGAATGGGGAGAGGCTGGGAGCCGAGGAGGTAGGAGTCATTGTGCCCTCAGAGCCAACCACCTGATTTCTGCATCTGTCAAATAGTAATAGCCCCTTCCTATGCCTCAAAGGATTTTTTTCAAGAATGAAACTGTAAAATTCACTTTAAAGTGACATGATCCGTTCCCGGAGGGACAGGGGAATCCCCAGTGCACCATACACCAATAACCCCTGCTAAGGCAGCAGTATTAATTGCTCAACCTTCCGCACCTGTGCACTAACTGCTCACGTTGTTCCCACCCTACCCCACCCAGGTAATGGAGTTGGGGAGAAGGTAGGATTCCCCCACACCACCAGCAGCCCTGGGGAAGGTGATTCCCCACCACGTTCTTGCTTTTTCTCCTTTGGGAATAAAGAAAATGTCCGGTTGCCCCAGCATGCCTGAGGAAGTGGAAGGGAGAGGTTAGGACATTTGTTGCTGAAAATCTCCAGCAGGTACAGGCACATGGGCCTGCACCACTAGGCACCTGGGATAGCCCTCTGGCTATGGGGCTGAGGTCTTCCTTCCAGCCCAGGAAAGAGCAGAGGTCAAGAGGCAGATTTTTTGTTTCACTCTAGCCTCTGCTACTCTGTGTGGCCTTGGGCCTGTCCTCAGTGTCAACCAGCAGGCCTCACATCTCTGTTTAAATGGAAGAAGCTAAGCAGGGCCAAGGCAGCCACCATCTCTGGGTCATTTGCCTCTGGTTTGTATAAACTTGTGTGATGCATGCAGCCTGCAGACCCTGCAGAGAGTGAGGCTGCAGGATGGAGCAGGAGCTAAAAGAGATTTGGAGAGTGGCGTCTCCTGGTGACCTGCAAGGTCTCGGCACGACTCCCCACACTGCCTTTTCCCTGTTATCTGCTCAGGTAGGTTTCCCCAAGGCCACACCTCAGGACAAAGAGAAAGAAGGAGGCCCCGCTCCCAGCAGCCAGATTCCTGTCCCTTGCACTGAGGTCTGGGCTGGGCTCACAGAGCACATGTGCCCTGTACACACTCTGGGTCAGGGAACCCAGCCCTGCTCCTCTGGGCCTCCCCTGCCAGCCCTCTGTTCTGCACACAGCACGGGGGCCAAGGATGCCCCGTCCCCCTCTGGCTCCAGCTGGCCGGGAGCCTGATCACCTGCCCTGCTGAGTCCCAGGCTGAGCCTCAGTCTCCCTCCCTTGGGGCCTATGCAGAGGTCCACAACA
CACAGATTTGAGCTCAGCCCTGGTGGGCAGAGAGGTAGGGATGGGGCTGTGGGGATAGTGAGGCATCGCAATGTAAGACTCGGGATTAGTACACACTTGTTGATTAATGGAAATGTTTACAGATCCCCAAGCCTGGCAAGGGAATTTCTTCAACTCCCTGCCCCCCAGCCCTCCTTATCAAAGGACACCATTTTGGCAAGCTCTATCACCAAGGAGCCAAACATCCTACAAGACACAGTGACCATACTAATTATACCCCCTGCAAAGCCCAGCTTGAAACCTTCACTTAGGAACGTAATCGTGTCCCCTATCCTACTTCCCCTTCCTAATTCCACAGCTGCTCAATAAAGTACAAGAGCTTAACAGTGGAGGCCCTGTCTAGGTAGCTGGCACCAGGAGCCGTGGGCAAGGGAAGAGGCCACACCCTGCCCTGCTCTGCTGCAGCCAGAGAGGCCCTGTCTAGGTAGCTGGCACCAGGAGCCGTGGGCAAGGGAAGAGGCCACACCCTGCCCTGCTCTGCTGCAGCCAGAATGGGTGTGAAGGCGTCTCAAACAGGTATCTGGGCTAGCCAAGGTTAATCCATCAGAGTTGTGGGTTTTCAGGCCCAGACAGCCCGCAGAGCCATCTGCCTGCTGGGTGAGGGACTAAGGGAGTGGGCAGAGGGGGAGGAGAAGCAGAGCCAGGGGAGGGACTGAGGCTGCAACCAGGAGGTGGGGGTGGGGGAGGTGGGTCTCAGTTGCTTGGGGGAGGGAGCAGGGCGGAAGGGCAGGATGCACTTGCAGGGGTCTCATCCTGGATTTCTCTTCAGGCTTTGTGGTCCTGGTGCTGCTCCAGTGCTGTGAGTAATCCCTCCACCTCCACTTTTAAGTCCAGAGGCGTGGCGAGGGCACAGGGCAGGTGTGGAGGAGGTCTTAGCTCCAAGGGAACACTTTGCCAGGTTCTTCTGTGCTTCCAATGACTTCGAAATAGTCACGTTTGCTAAACTGGAGTGAGGAGTATATGGATGTTTATTTTGCTATACTCTTTGGTATATGTGAAAATTCTCAAAATAAGAAACTTTAAAAGGTCCTGGTTCAGTGAAGGCTTTGACTAACAGCCCCTGGGAGCCGCTAGTACAGTTGCCCAGTAGCTGCTTGGATGAGTGATGCCCACATTGTTTGCAGCAGGAGAAACAGAATTAGAGGCGAGGAAGGATTTCCTGGTCCATTGTGATATTGTGCCCCAGCCTGGGGGACATGCCGAGGGAGCACAGGACTGCCATTCCGGGTGGGTTACAAGTTAGAGGCACTCTCACCAGGAGGCAGAGAAAGGTGGGCCAGAGTCCCTCATGGATGAAGGACCTCACTGCAGGTCACTAAAGGTGCCAGCCTGAAAGCCAGGGCCATCTGTGACACAGGCTATCTTGGGCCTTCCCCTCCCACAAAGCCACTGCTTCCAGGAAGCCTGCTGTGCTGGCACCAAGTCCCATTTCATCCTTATTCCCCAGCTCCTACCCTTCCCCCACACAGTGCCTGTAGCGTATTCATCCCCTGCATTGGATCTTTTCTAAGCATTTTCAGAATAGGCCTTATTTTCACCAGTCAGGGAACTCCCCAGAGGCAGGGGGACCTGAACCAGCTCCTTTCATTTAAGAATTCTGACTTTGCTCACAATCTGCACCCCACTCCTCCCTACCCAACCCCACACCCCATTGGTGCTCAGCTCTGGGCTCAGCCTGAGGTCTCTTGCCGAATCCTGGCCCGGGCCCCATCCCAGACTTCTCCTTCAGGCTCTGCATACAAACTGGTCTGCTACTACACCAGCTGGTCCCAGTACCGGGAAGGCGATGGGAGCTGCTTCCCAGATGCCCTTGACCGCTTCCTCTGTACCCACATCATCTACAGCTTTGCCAATATAAGCAACGATCACATCGACACCTGGGAGTGGAATGATGTGACGCTCTACGGCATGCTCAACACACTCAAGAACAGGTTGGGCCAGGGCTGGCCAGGAGAGGAGGGACCAGCTGGGCTGGTCCCAGGGCAGGGCAACCCCACCCAGGAGGAAGGGCGAGGCCCCACCCTGCTCACCTATGTTTGGAGAGTTAGAGGGGCTTGGCTTAAATGGGTGGAGGGGATGACTGTAGGTGCTGGGCAATATTTGGGGTGATGAGAGACTGTAGACGGAAGCGCAGCTGAGCCCCTCTGGGAGAGGGGAACCCTCTCCTGCCCCTAACGTGCTCTCCAGGGAGCATGGAAAATGAGCAAGACTCTACTTTGCCATACTCTGTCTTCTCCACTGGGGAAAACAAAAATGGGCAGCAGACCTCAGAGTAACTCCCATGAAGCCTGTGACCCCTCAGAGATCCACCACTATGAATCTCTATGGGATTCCCATGATGTCCTATGGGAGGACATCAGCGGCCTAACCCAGCCTCTCACCCAAAGCAGGAAACCTTCTATGGCCTCTCAGACATGGGGCCACCCAGTGTCATGACAATGTCATTCCACTCCTGCCCTCCCCACCTCCCTGTGCTCCACAGGAACCCCAACCTGAAGACTCTCTTGTCTGTCGGAGGATGGAACTTTGGGTCTCAAAGGTAGGAGCCTCTCCCCAGGGGCAGGACGGCAGAGGATGATGGCATAGGAGTGAGGAGCTTGGGTCTCCCGCATCCACTGTATGGATGTTCCAGGGGCTCCAGACTAGATAGGTACAAGGCCTACCTGTTTGTCAAGGGCCTGCCTGATGTGTAGCAAAGAAAGCAGAGCCCAGAGAGAGAGCAGGACTTGCCAAGAGTCACACAGCAAGTTAACAGTGGATCTCCCAATTCCCTGCCAATGCTCTATTTACTACCTCACAGGCCCGAAAATATGGGACTTCTGGGGCTACCACCATTAGGGCTGGAAAGAGAGAGATGGAAACCAATGGGGACATTGAGAAGTGGGGAGACCCTGGGAGGAGTCTTTGGATTAGGTGGGGTTGGAGCAGGGCTTGAAATGGGGGTGGTTATGGCCATCGTTGGCACCCATGTGCTGGGTACTCTTTCTGTGTCCAGCACCCTGTCTCCCCATGATCCCATGTTGTCCTCACAACAGCAAGGTGAGCTGTTATATTTGTCCCCATTTTACAGATGATGAAACTGAGACTCAGGTTATAACCTTTCACAGTGGCTGGCTAGTAAGTGATAGAGCCAGACTTGGAAACCTGGAATGCCTGGCTCTAAGGCACATGCATGCCTGGAGGCGACCCCTGTCCCAATCATGCCCTCCCAGAGCTGTGTGGCCTCAGGATCCCAGCTCTGCAGGTCCTGGAAACCCCACCAGAGGCCCAAGGCACCTAGCATATCAGTGCTGAGCATGCTACAGGGCTGATTTTGGTCCTAGATTTTCCAAGATAGCCTCCAACACCCAGAGTCGCCGGACTTTCATCAAGTCAGTACCGCCATTTCTGCGCACCCATGGCTTTGATGGGCTGGACCTTGCCTGGCTCTACCCTGGACGGAGAGACAAACAGCATTTTACCACCCTAATCAAGGTGCTGGTCAGGTCAGGGACAGGGAGGGAGGTGGGCAGGCATGAGGGAATGGGGTGGGCTAGAAGCCGGCGTCAGCTGCTGTCCTCCTGAGGACAGGTAAAGAGGGACTTCAGCCTCAGGGCAGTGTCCTGGGACCCTGTGCCCTGAAGATCTCACATAGCAAGGAAGGCTTCTTGTGACCATGGTGGGAGGTGGGAATGGGGTTCTAAGAGGTGGAAGGTTGTGACTGAGCAGAGCACCCACTTATAACTACCCACTTAGTGCATTGCCCATTGCCCACCCTTCAATCCCATACTGATGCCACCCATACCCAGCATGCACTGTGTCCAGCAGCTCTCAGCTCTGCCTGGGGGCAGCCTAAGTATCTCCAGTTACCAGGGGCAGAAGGAGAGTCTAAACAAATTGTTCACAATACCAGCAGCAATCACTTTAACTTTGGGATTTCATGCACCAGCTAGAACAAAGCACAGACCGAAAGGCAAATGTCTCCCAAAGTCATCTGTGGGCCAATAGGGGTCACCCACTGTCCGATGCTCCCTCCAGGACAGGGAGTAATTGAGTGCTGATGGGTGTGCATGGGTTTGGGGAGAAGATTAGTCAGTTTTTTAGGAAAAGGATGGGTGACTTGAGGATGGGACCACTGATGAGCCACTTTATCACTTCCACTAGGCCCCAGGCAGGTTGGGGAGTACAGCAAATGGGTTGCGCAGAGACCTAGTCCGCCCTCGATGAGTCTACCTCTCATGCCACTTGGGACCCTTTCTCTCACCTGCCTGTCTCCCATCTAGGAAATGAAGGCCGAATTTATAAAGGAAGCCCAGCCAGGGAAAAAGCAGCTCCTGCTCAGCGCAGCACTGTCTGCGGGGAAGGTCACCATTGACAGCAGCTATGACATTGCCAAGATATCCCAGTGAGTCTCCTGCCCCAGGCAGCCTCCCCAGAACCTCTGCCAACACTCCTGTTTCCCCGCCACCCCCAGCCCTAGCACTCCATGTAGACTGAGGACACTGGGCTTCCAGTCCCAGTTCTTCCAAAGCCTTGATGTGTGACCTTGAGCAAGTCACTTCCCTGCCCTGTGCCTCAGTTTCCCCATCTGTCAAATGAGGCATAACAATCCTTGCCTTTCCTTTTTCACCTGGGCTGTTGGCTGAGCAGTTGAGAGAGCTGCTATGAAAGTATTTTGGAAAGGGAAGTGGAAAAAGCTATTCAAACCCTCCAGCTATTGCAGAGTATTTTCTCCACACCAGGCAGAGCAGAGTGCTGGGCCCTGGAGAGGCCACACAGCAGCCTCTTTCTAGAGTGCTGGGGAGTCCTCAAGGCTCTCTCATACACACAGGCCTCCCCCTTTCCTGTTGGCCCCACGCCTCATCCTCACCCCACCCCTCATGCCTGTGAGGAACAAGGAACAGCCAAGCAGCCTCATCTCTCCTGAGAGCAGAGCCATGGGTCTCGGGAAACCCAGGAGTAAGGAACAAAGACTCTTCAAA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[配列番号27]
【0072】
したがって、好ましくはCHI3L1は、実質的に配列番号27に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0073】
一実施形態において、METは、ジーンバンクlocus ID:HGNC:7029;Entrez Gene:4233;Ensembl:ENSG00000105976;OMIM:164860;及び/又はUniProtKB:P08581により提供される。タンパク質配列はGeneBank ID P08581により表され得、これは以下のとおり、本明細書において配列番号28として提供される:
MKAPAVLAPGILVLLFTLVQRSNGECKEALAKSEMNVNMKYQLPNFTAETPIQNVILHEHHIFLGATNYIYVLNEEDLQKVAEYKTGPVLEHPDCFPCQDCSSKANLSGGVWKDNINMALVVDTYYDDQLISCGSVNRGTCQRHVFPHNHTADIQSEVHCIFSPQIEEPSQCPDCVVSALGAKVLSSVKDRFINFFVGNTINSSYFPDHPLHSISVRRLKETKDGFMFLTDQSYIDVLPEFRDSYPIKYVHAFESNNFIYFLTVQRETLDAQTFHTRIIRFCSINSGLHSYMEMPLECILTEKRKKRSTKKEVFNILQAAYVSKPGAQLARQIGASLNDDILFGVFAQSKPDSAEPMDRSAMCAFPIKYVNDFFNKIVNKNNVRCLQHFYGPNHEHCFNRTLLRNSSGCEARRDEYRTEFTTALQRVDLFMGQFSEVLLTSISTFIKGDLTIANLGTSEGRFMQVVVSRSGPSTPHVNFLLDSHPVSPEVIVEHTLNQNGYTLVITGKKITKIPLNGLGCRHFQSCSQCLSAPPFVQCGWCHDKCVRSEECLSGTWTQQICLPAIYKVFPNSAPLEGGTRLTICGWDFGFRRNNKFDLKKTRVLLGNESCTLTLSESTMNTLKCTVGPAMNKHFNMSIIISNGHGTTQYSTFSYVDPVITSISPKYGPMAGGTLLTLTGNYLNSGNSRHISIGGKTCTLKSVSNSILECYTPAQTISTEFAVKLKIDLANRETSIFSYREDPIVYEIHPTKSFISTWWKEPLNIVSFLFCFASGGSTITGVGKNLNSVSVPRMVINVHEAGRNFTVACQHRSNSEIICCTTPSLQQLNLQLPLKTKAFFMLDGILSKYFDLIYVHNPVFKPFEKPVMISMGNENVLEIKGNDIDPEAVKGEVLKVGNKSCENIHLHSEAVLCTVPNDLLKLNSELNIEWKQAISSTVLGKVIVQPDQNFTGLIAGVVSISTALLLLLGFFLWLKKRKQIKDLGSELVRYDARVHTPHLDRLVSARSVSPTTEMVSNESVDYRATFPEDQFPNSSQNGSCRQVQYPLTDMSPILTSGDSDISSPLLQNTVHIDLSALNPELVQAVQHVVIGPSSLIVHFNEVIGRGHFGCVYHGTLLDNDGKKIHCAVKSLNRITDIGEVSQFLTEGIIMKDFSHPNVLSLLGICLRSEGSPLVVLPYMKHGDLRNFIRNETHNPTVKDLIGFGLQVAKGMKYLASKKFVHRDLAARNCMLDEKFTVKVADFGLARDMYDKEYYSVHNKTGAKLPVKWMALESLQTQKFTTKSDVWSFGVLLWELMTRGAPPYPDVNTFDITVYLLQGRRLLQPEYCPDPLYEVMLKCWHPKAEMRPSFSELVSRISAIFSTFIGEHYVHVNATYVNVKCVAPYPSLLSSEDNADDEVDTRPASFWETS
[配列番号28]
【0074】
したがって、好ましくはMETは、実質的に配列番号28に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0075】
一実施形態において、METは、以下のとおり、本明細書において配列番号29として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
AGACACGTGCTGGGGCGGGCAGGCGAGCGCCTCAGTCTGGTCGCCTGGCGGTGCCTCCGGCCCCAACGCGCCCGGGCCGCCGCGGGCCGCGCGCGCCGATGCCCGGCTGAGTCACTGGCAGGGCAGCGCGCGTGTGGGAAGGGGCGGAGGGAGTGCGGCCGGCGGGCGGGCGGGGCGCTGGGCTCAGCCCGGCCGCAGGTGACCCGGAGGCCCTCGCCGCCCGCGGCGCCCCGAGCGCTTTGTGAGCAGATGCGGAGCCGAGTGGAGGGCGCGAGCCAGATGCGGGGCGACAGCTGACTTGCTGAGAGGAGGCGGGGAGGCGCGGAGCGCGCGTGTGGTCCTTGCGCCGCTGACTTCTCCACTGGTTCCTGGGCACCGAAAGATAAACCTCTCATAATGAAGGCCCCCGCTGTGCTTGCACCTGGCATCCTCGTGCTCCTGTTTACCTTGGTGCAGAGGAGCAATGGGGAGTGTAAAGAGGCACTAGCAAAGTCCGAGATGAATGTGAATATGAAGTATCAGCTTCCCAACTTCACCGCGGAAACACCCATCCAGAATGTCATTCTACATGAGCATCACATTTTCCTTGGTGCCACTAACTACATTTATGTTTTAAATGAGGAAGACCTTCAGAAGGTTGCTGAGTACAAGACTGGGCCTGTGCTGGAACACCCAGATTGTTTCCCATGTCAGGACTGCAGCAGCAAAGCCAATTTATCAGGAGGTGTTTGGAAAGATAACATCAACATGGCTCTAGTTGTCGACACCTACTATGATGATCAACTCATTAGCTGTGGCAGCGTCAACAGAGGGACCTGCCAGCGACATGTCTTTCCCCACAATCATACTGCTGACATACAGTCGGAGGTTCACTGCATATTCTCCCCACAGATAGAAGAGCCCAGCCAGTGTCCTGACTGTGTGGTGAGCGCCCTGGGAGCCAAAGTCCTTTCATCTGTAAAGGACCGGTTCATCAACTTCTTTGTAGGCAATACCATAAATTCTTCTTATTTCCCAGATCATCCATTGCATTCGATATCAGTGAGAAGGCTAAAGGAAACGAAAGATGGTTTTATGTTTTTGACGGACCAGTCCTACATTGATGTTTTACCTGAGTTCAGAGATTCTTACCCCATTAAGTATGTCCATGCCTTTGAAAGCAACAATTTTATTTACTTCTTGACGGTCCAAAGGGAAACTCTAGATGCTCAGACTTTTCACACAAGAATAATCAGGTTCTGTTCCATAAACTCTGGATTGCATTCCTACATGGAAATGCCTCTGGAGTGTATTCTCACAGAAAAGAGAAAAAAGAGATCCACAAAGAAGGAAGTGTTTAATATACTTCAGGCTGCGTATGTCAGCAAGCCTGGGGCCCAGCTTGCTAGACAAATAGGAGCCAGCCTGAATGATGACATTCTTTTCGGGGTGTTCGCACAAAGCAAGCCAGATTCTGCCGAACCAATGGATCGATCTGCCATGTGTGCATTCCCTATCAAATATGTCAACGACTTCTTCAACAAGATCGTCAACAAAAACAATGTGAGATGTCTCCAGCATTTTTACGGACCCAATCATGAGCACTGCTTTAATAGGACACTTCTGAGAAATTCATCAGGCTGTGAAGCGCGCCGTGATGAATATCGAACAGAGTTTACCACAGCTTTGCAGCGCGTTGACTTATTCATGGGTCAATTCAGCGAAGTCCTCTTAACATCTATATCCACCTTCATTAAAGGAGACCTCACCATAGCTAATCTTGGGACATCAGAGGGTCGCTTCATGCAGGTTGTGGTTTCTCGATCAGGACCATCAACCCCTCATGTGAATTTTCTCCTGGACTCCCATCCAGTGTCTCCAGAAGTGATTGTGGAGCATACATTAAACCAAAATGGCTACACACTGGTTATCACTGGGAAGAAGATCACGAAGATCCCATTGAATGGCTTGGGCTGCAGACATTTCCAGTCCTGCAGTCAATGCCTCTCTGCCCCACCCTTTGTTCAGTGTGGCTGGTGCCACGACAAATGTGTGCGATCGGAGGAATGCCTGAGCGGGACATGGACTCAACAGATCTGTCTGCCTGCAATCTACAAGGTTTTCCCAAATAGTGCACCCCTTGAAGGAGGGACAAGGCTGACCATATGTGGCTGGGACTTTGGATTTCGGAGGAATAATAAATTTGATTTAAAGAAAACTAGAGTTCTCCTTGGAAATGAGAGCTGCACCTTGACTTTAAGTGAGAGCACGATGAATACATTGAAATGCACAGTTGGTCCTGCCATGAATAAGCATTTCAATATGTCCATAATTATTTCAAATGGCCACGGGACAACACAATACAGTACATTCTCCTATGTGGATCCTGTAATAACAAGTATTTCGCCGAAATACGGTCCTATGGCTGGTGGCACTTTACTTACTTTAACTGGAAATTACCTAAACAGTGGGAATTCTAGACACATTTCAATTGGTGGAAAAACATGTACTTTAAAAAGTGTGTCAAACAGTATTCTTGAATGTTATACCCCAGCCCAAACCATTTCAACTGAGTTTGCTGTTAAATTGAAAATTGACTTAGCCAACCGAGAGACAAGCATCTTCAGTTACCGTGAAGATCCCATTGTCTATGAAATTCATCCAACCAAATCTTTTATTAGTACTTGGTGGAAAGAACCTCTCAACATTGTCAGTTTTCTATTTTGCTTTGCCAGTGGTGGGAGCACAATAACAGGTGTTGGGAAAAACCTGAATTCAGTTAGTGTCCCGAGAATGGTCATAAATGTGCATGAAGCAGGAAGGAACTTTACAGTGGCATGTCAACATCGCTCTAATTCAGAGATAATCTGTTGTACCACTCCTTCCCTGCAACAGCTGAATCTGCAACTCCCCCTGAAAACCAAAGCCTTTTTCATGTTAGATGGGATCCTTTCCAAATACTTTGATCTCATTTATGTACATAATCCTGTGTTTAAGCCTTTTGAAAAGCCAGTGATGATCTCAATGGGCAATGAAAATGTACTGGAAATTAAGGGAAATGATATTGACCCTGAAGCAGTTAAAGGTGAAGTGTTAAAAGTTGGAAATAAGAGCTGTGAGAATATACACTTACATTCTGAAGCCGTTTTATGCACGGTCCCCAATGACCTGCTGAAATTGAACAGCGAGCTAAATATAGAGTGGAAGCAAGCAATTTCTTCAACCGTCCTTGGAAAAGTAATAGTTCAACCAGATCAGAATTTCACAGGATTGATTGCTGGTGTTGTCTCAATATCAACAGCACTGTTATTACTACTTGGGTTTTTCCTGTGGCTGAAAAAGAGAAAGCAAATTAAAGATCTGGGCAGTGAATTAGTTCGCTACGATGCAAGAGTACACACTCCTCATTTGGATAGGCTTGTAAGTGCCCGAAGTGTAAGCCCAACTACAGAAATGGTTTCAAATGAATCTGTAGACTACCGAGCTACTTTTCCAGAAGATCAGTTTCCTAATTCATCTCAGAACGGTTCATGCCGACAAGTGCAGTATCCTCTGACAGACATGTCCCCCATCCTAACTAGTGGGGACTCTGATATATCCAGTCCATTACTGCAAAATACTGTCCACATTGACCTCAGTGCTCTAAATCCAGAGCTGGTCCAGGCAGTGCAGCATGTAGTGATTGGGCCCAGTAGCCTGATTGTGCATTTCAATGAAGTCATAGGAAGAGGGCATTTTGGTTGTGTATATCATGGGACTTTGTTGGACAATGATGGCAAGAAAATTCACTGTGCTGTGAAATCCTTGAACAGAATCACTGACATAGGAGAAGTTTCCCAATTTCTGACCGAGGGAATCATCATGAAAGATTTTAGTCATCCCAATGTCCTCTCGCTCCTGGGAATCTGCCTGCGAAGTGAAGGGTCTCCGCTGGTGGTCCTACCATACATGAAACATGGAGATCTTCGAAATTTCATTCGAAATGAGACTCATAATCCAACTGTAAAAGATCTTATTGGCTTTGGTCTTCAAGTAGCCAAAGGCATGAAATATCTTGCAAGCAAAAAGTTTGTCCACAGAGACTTGGCTGCAAGAAACTGTATGCTGGATGAAAAATTCACAGTCAAGGTTGCTGATTTTGGTCTTGCCAGAGACATGTATGATAAAGAATACTATAGTGTACACAACAAAACAGGTGCAAAGCTGCCAGTGAAGTGGATGGCTTTGGAAAGTCTGCAAACTCAAAAGTTTACCACCAAGTCAGATGTGTGGTCCTTTGGCGTGCTCCTCTGGGAGCTGATGACAAGAGGAGCCCCACCTTATCCTGACGTAAACACCTTTGATATAACTGTTTACTTGTTGCAAGGGAGAAGACTCCTACAACCCGAATACTGCCCAGACCCCTTATATGAAGTAATGCTAAAATGCTGGCACCCTAAAGCCGAAATGCGCCCATCCTTTTCTGAACTGGTGTCCCGGATATCAGCGATCTTCTCTACTTTCATTGGGGAGCACTATGTCCATGTGAACGCTACTTATGTGAACGTAAAATGTGTCGCTCCGTATCCTTCTCTGTTGTCATCAGAAGATAACGCTGATGATGAGGTGGACACACGACCAGCCTCCTTCTGGGAGACATCATAGTGCTAGTACTATGTCAAAGCAACAGTCCACACTTTGTCCAATGGTTTTTTCACTGCCTGACCTTTAAAAGGCCATCGATATTCTTTGCTCTTGCCAAAATTGCACTATTATAGGACTTGTATTGTTATTTAAATTACTGGATTCTAAGGAATTTCTTATCTGACAGAGCATCAGAACCAGAGGCTTGGTCCCACAGGCCACGGACCAATGGCCTGCAGCCGTGACAACACTCCTGTCATATTGGAGTCCAAAACTTGAATTCTGGGTTGAATTTTTTAAAAATCAGGTACCACTTGATTTCATATGGGAAATTGAAGCAGGAAATATTGAGGGCTTCTTGATCACAGAAAACTCAGAAGAGATAGTAATGCTCAGGACAGGAGCGGCAGCCCCAGAACAGGCCACTCATTTAGAATTCTAGTGTTTCAAAACACTTTTGTGTGTTGTATGGTCAATAACATTTTTCATTACTGATGGTGTCATTCACCCATTAGGTAAACATTCCCTTTTAAATGTTTGTTTGTTTTTTGAGACAGGATCTCACTCTGTTGCCAGGGCTGTAGTGCAGTGGTGTGATCATAGCTCACTGCAACCTCCACCTCCCAGGCTCAAGCCTCCCGAATAGCTGGGACTACAGGCGCACACCACCATCCCCGGCTAATTTTTGTATTTTTTGTAGAGACGGGGTTTTGCCATGTTGCCAAGGCTGGTTTCAAACTCCTGGACTCAAGAAATCCACCCACCTCAGCCTCCCAAAGTGCTAGGATTACAGGCATGAGCCACTGCGCCCAGCCCTTATAAATTTTTGTATAGACATTCCTTTGGTTGGAAGAATATTTATAGGCAATACAGTCAAAGTTTCAAAATAGCATCACACAAAACATGTTTATAAATGAACAGGATGTAATGTACATAGATGACATTAAGAAAATTTGTATGAAATAATTTAGTCATCATGAAATATTTAGTTGTCATATAAAAACCCACTGTTTGAGAATGATGCTACTCTGATCTAATGAATGTGAACATGTAGATGTTTTGTGTGTATTTTTTTAAATGAAAACTCAAAATAAGACAAGTAATTTGTTGATAAATATTTTTAAAGATAACTCAGCATGTTTGTAAAGCAGGATACATTTTACTAAAAGGTTCATTGGTTCCAATCACAGCTCATAGGTAGAGCAAAGAAAGGGTGGATGGATTGAAAAGATTAGCCTCTGTCTCGGTGGCAGGTTCCCACCTCGCAAGCAATTGGAAACAAAACTTTTGGGGAGTTTTATTTTGCATTAGGGTGTGTTTTATGTTAAGCAAAACATACTTTAGAAACAAATGAAAAAGGCAATTGAAAATCCCAGCTATTTCACCTAGATGGAATAGCCACCCTGAGCAGAACTTTGTGATGCTTCATTCTGTGGAATTTTGTGCTTGCTACTGTATAGTGCATGTGGTGTAGGTTACTCTAACTGGTTTTGTCGACGTAAACATTTAAAGTGTTATATTTTTTATAAAAATGTTTATTTTTAATGATATGAGAAAAATTTTGTTAGGCCACAAAAACACTGCACTGTGAACATTTTAGAAAAGGTATGTCAGACTGGGATTAATGACAGCATGATTTTCAATGACTGTAAATTGCGATAAGGAAATGTACTGATTGCCAATACACCCCACCCTCATTACATCATCAGGACTTGAAGCCAAGGGTTAACCCAGCAAGCTACAAAGAGGGTGTGTCACACTGAAACTCAATAGTTGAGTTTGGCTGTTGTTGCAGGAAAATGATTATAACTAAAAGCTCTCTGATAGTGCAGAGACTTACCAGAAGACACAAGGAATTGTACTGAAGAGCTATTACAATCCAAATATTGCCGTTTCATAAATGTAATAAGTAATACTAATTCACAGAGTATTGTAAATGGTGGATGACAAAAGAAAATCTGCTCTGTGGAAAGAAAGAACTGTCTCTACCAGGGTCAAGAGCATGAACGCATCAATAGAAAGAACTCGGGGAAACATCCCATCAACAGGACTACACACTTGTATATACATTCTTGAGAACACTGCAATGTGAAAATCACGTTTGCTATTTATAAACTTGTCCTTAGATTAATGTGTCTGGACAGATTGTGGGAGTAAGTGATTCTTCTAAGAATTAGATACTTGTCACTGCCTATACCTGCAGCTGAACTGAATGGTACTTCGTATGTTAATAGTTGTTCTGATAAATCATGCAATTAAAGTAAAGTGATGCAA
[配列番号29]
【0076】
したがって、好ましくはMETは、実質的に配列番号29に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0077】
一実施形態において、GDF15は、ジーンバンクlocus ID:HGNC:30142;Entrez Gene:9518;Ensembl:ENSG00000130513;OMIM:605312;及び/又はUniProtKB:Q99988により提供される。タンパク質配列は、GeneBank ID Q99988により表され得、これは以下のとおり、本明細書において配列番号30として提供される:
MPGQELRTVNGSQMLLVLLVLSWLPHGGALSLAEASRASFPGPSELHSEDSRFRELRKRYEDLLTRLRANQSWEDSNTDLVPAPAVRILTPEVRLGSGGHLHLRISRAALPEGLPEASRLHRALFRLSPTASRSWDVTRPLRRQLSLARPQAPALHLRLSPPPSQSDQLLAESSSARPQLELHLRPQAARGRRRARARNGDHCPLGPGRCCRLHTVRASLEDLGWADWVLSPREVQVTMCIGACPSQFRAANMHAQIKTSLHRLKPDTVPAPCCVPASYNPMVLIQKTDTGVSLQTYDDLLAKDCHCI
[配列番号30]
【0078】
したがって、好ましくはGDF15は、実質的に配列番号30に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0079】
一実施形態において、GDF15は、以下のとおり、本明細書において配列番号31として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
AGTCCCAGCTCAGAGCCGCAACCTGCACAGCCATGCCCGGGCAAGAACTCAGGACGGTGAATGGCTCTCAGATGCTCCTGGTGTTGCTGGTGCTCTCGTGGCTGCCGCATGGGGGCGCCCTGTCTCTGGCCGAGGCGAGCCGCGCAAGTTTCCCGGGACCCTCAGAGTTGCACTCCGAAGACTCCAGATTCCGAGAGTTGCGGAAACGCTACGAGGACCTGCTAACCAGGCTGCGGGCCAACCAGAGCTGGGAAGATTCGAACACCGACCTCGTCCCGGCCCCTGCAGTCCGGATACTCACGCCAGAAGTGCGGCTGGGATCCGGCGGCCACCTGCACCTGCGTATCTCTCGGGCCGCCCTTCCCGAGGGGCTCCCCGAGGCCTCCCGCCTTCACCGGGCTCTGTTCCGGCTGTCCCCGACGGCGTCAAGGTCGTGGGACGTGACACGACCGCTGCGGCGTCAGCTCAGCCTTGCAAGACCCCAGGCGCCCGCGCTGCACCTGCGACTGTCGCCGCCGCCGTCGCAGTCGGACCAACTGCTGGCAGAATCTTCGTCCGCACGGCCCCAGCTGGAGTTGCACTTGCGGCCGCAAGCCGCCAGGGGGCGCCGCAGAGCGCGTGCGCGCAACGGGGACCACTGTCCGCTCGGGCCCGGGCGTTGCTGCCGTCTGCACACGGTCCGCGCGTCGCTGGAAGACCTGGGCTGGGCCGATTGGGTGCTGTCGCCACGGGAGGTGCAAGTGACCATGTGCATCGGCGCGTGCCCGAGCCAGTTCCGGGCGGCAAACATGCACGCGCAGATCAAGACGAGCCTGCACCGCCTGAAGCCCGACACGGTGCCAGCGCCCTGCTGCGTGCCCGCCAGCTACAATCCCATGGTGCTCATTCAAAAGACCGACACCGGGGTGTCGCTCCAGACCTATGATGACTTGTTAGCCAAAGACTGCCACTGCATATGAGCAGTCCTGGTCCTTCCACTGTGCACCTGCGCGGAGGACGCGACCTCAGTTGTCCTGCCCTGTGGAATGGGCTCAAGGTTCCTGAGACACCCGATTCCTGCCCAAACAGCTGTATTTATATAAGTCTGTTATTTATTATTAATTTATTGGGGTGACCTTCTTGGGGACTCGGGGGCTGGTCTGATGGAACTGTGTATTTATTTAAAACTCTGGTGATAAAAATAAAGCTGTCTGAACTGTT
[配列番号31]
【0080】
したがって、好ましくはGDF15は、実質的に配列番号31に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0081】
一実施形態において、CCL22は、ジーンバンクlocus ID:HGNC:10621;Entrez Gene:6367;Ensembl:ENSG00000102962;OMIM:602957;及び/又はUniProtKB:O00626により提供される。タンパク質配列はGeneBank ID O00626により表され得、これは以下のとおり、本明細書において配列番号32として提供される:
MDRLQTALLVVLVLLAVALQATEAGPYGANMEDSVCCRDYVRYRLPLRVVKHFYWTSDSC
PRPGVVLLTFRDKEICADPRVPWVKMILNKLSQ
[配列番号32]
【0082】
したがって、好ましくはCCL22は、実質的に配列番号32に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0083】
一実施形態において、CCL22は、以下のとおり、本明細書において配列番号33として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
GCAGACACCTGGGCTGAGACATACAGGACAGAGCATGGATCGCCTACAGACTGCACTCCTGGTTGTCCTCGTCCTCCTTGCTGTGGCGCTTCAAGCAACTGAGGCAGGCCCCTACGGCGCCAACATGGAAGACAGCGTCTGCTGCCGTGATTACGTCCGTTACCGTCTGCCCCTGCGCGTGGTGAAACACTTCTACTGGACCTCAGACTCCTGCCCGAGGCCTGGCGTGGTGTTGCTAACCTTCAGGGATAAGGAGATCTGTGCCGATCCCAGAGTGCCCTGGGTGAAGATGATTCTCAATAAGCTGAGCCAATGAAGAGCCTACTCTGATGACCGTGGCCTTGGCTCCTCCAGGAAGGCTCAGGAGCCCTACCTCCCTGCCATTATAGCTGCTCCCCGCCAGAAGCCTGTGCCAACTCTCTGCATTCCCTGATCTCCATCCCTGTGGCTGTCACCCTTGGTCACCTCCGTGCTGTCACTGCCATCTCCCCCCTGACCCCTCTAACCCATCCTCTGCCTCCCTCCCTGCAGTCAGAGGGTCCTGTTCCCATCAGCGATTCCCCTGCTTAAACCCTTCCATGACTCCCCACTGCCCTAAGCTGAGGTCAGTCTCCCAAGCCTGGCATGTGGCCCTCTGGATCTGGGTTCCATCTCTGTCTCCAGCCTGCCCACTTCCCTTCATGAATGTTGGGTTCTAGCTCCCTGTTCTCCAAACCCATACTACACATCCCACTTCTGGGTCTTTGCCTGGGATGTTGCTGACACCCAGAAAGTCCCACCACCTGCACATGTGTAGCCCCACCAGCCCTCCAAGGCATTGCTCGCCCAAGCAGCTGGTAATTCCATTTCATGTATTAGATGTCCCCTGGCCCTCTGTCCCCTCTTAATAACCCTAGTCACAGTCTCCGCAGATTCTTGGGATTTGGGGGTTTTCTCCCCCACCTCTCCACTAGTTGGACCAAGGTTTCTAGCTAAGTTACTCTAGTCTCCAAGCCTCTAGCATAGAGCACTGCAGACAGGCCCTGGCTCAGAATCAGAGCCCAGAAAGTGGCTGCAGACAAAATCAATAAAACTAATGTCCCTCCCCTCTCCCTGCCAAAAGGCAGTTACATATCAATACAGAGACTCAAGGTCACTAGAAATGGGCCAGCTGGGTCAATGTGAAGCCCCAAATTTGCCCAGATTCACCTTTCTTCCCCCACTCCCTTTTTTTTTTTTTTTTTGAGATGGAGTTTCGCTCTTGTCACCCACGCTGGAGTGCAATGGTGTGGTCTTGGCTTATTGAAGCCTCTGCCTCCTGGGTTCAAGTGATTCTCTTGCCTCAGCCTCCTGAGTAGCTGGGATTACAGGTTCCTGCTACCACGCCCAGCTAATTTTTGTATTTTTAGTAGAGACGAGGCTTCACCATGTTGGCCAGGCTGGTCTCGAACTCCTGTCCTCAGGTAATCCGCCCACCTCAGCCTCCCAAAGTGCTGGGATTACAGGCGTGAGCCACAGTGCCTGGCCTCTTCCCTCTCCCCACCCCCCCCCCAACTTTTTTTTTTTTTTATGGCAGGGTCTCACTCTGTCGCCCAGGCTGGAGTGCAGTGGCGTGATCTCGGCTCACTACAACCTCGACCTCCTGGGTTCAAGCGATTCTCCCACCCCAGCCTCCCAAGTAGCTGGGATTACAGGTGTGTGCCACTACGGCTGGCTAATTTTTGTATTTTTAGTAGAGACAGGTTTCACCATATTGGCCAGGCTGGTCTTGAACTCCTGACCTCAAGTGATCCACCTTCCTTGTGCTCCCAAAGTGCTGAGATTACAGGCGTGAGCTATCACACCCAGCCTCCCCCTTTTTTTCCTAATAGGAGACTCCTGTACCTTTCTTCGTTTTACCTATGTGTCGTGTCTGCTTACATTTCCTTCTCCCCTCAGGCTTTTTTTGGGTGGTCCTCCAACCTCCAATACCCAGGCCTGGCCTCTTCAGAGTACCCCCCATTCCACTTTCCCTGCCTCCTTCCTTAAATAGCTGACAATCAAATTCATGCTATGGTGTGAAAGACTACCTTTGACTTGGTATTATAAGCTGGAGTTATATATGTATTTGAAAACAGAGTAAATACTTAAGAGGCCAAATAGATGAATGGAAGAATTTTAGGAACTGTGAGAGGGGGACAAGGTGGAGCTTTCCTGGCCCTGGGAGGAAGCTGGCTGTGGTAGCGTAGCGCTCTCTCTCTCTGTCTGTGGCAGGAGGCAAAGAGTAGGGTGTAATTGAGTGAAGGAATCCTGGGTAGAGACCATTCTCAGGTGGTTGGGCCAGGCTAAAGACTGGGATTTGGGTCTATCTATGCCTTTCTGGCTGATTTTTGTAGAGACGGGGTTTTGCCATGTTACCCAGGCTGGTCTCAAACTCCTGGGCTCAAGCGATCCTCCTGGCTCAGCCTCCCAAAGTGCTGGGATTACAGGCGTGAGTCACTGCGCCTGGCTTCCTCTTCCTCTTGAGAAATATTCTTTTCATACAGCAAGTATGGGACAGCAGTGTCCCAGGTAAAGGACATAAATGTTACAAGTGTCTGGTCCTTTCTGAGGGAGGCTGGTGCCGCTCTGCAGGGTATTTGAACCTGTGGAATTGGAGGAGGCCATTTCACTCCCTGAACCCAGCCTGACAAATCACAGTGAGAATGTTCACCTTATAGGCTTGCTGTGGGGCTCAGGTTGAAAGTGTGGGGAGTGACACTGCCTAGGCATCCAGCTCAGTGTCATCCAGGGCCTGTGTCCCTCCCGAACCCAGGGTCAACCTGCCTACCACAGGCACTAGAAGGACGAATCTGCCTACTGCCCATGAACGGGGCCCTCAAGCGTCCTGGGATCTCCTTCTCCCTCCTGTCCTGTCCTTGCCCCTCAGGACTGCTGGAAAATAAATCCTTTAAAATAG
[配列番号33]
【0084】
したがって、好ましくはCCL22は、実質的に配列番号33に示されるヌクレオチド配列又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0085】
一実施形態において、TNFRSF11は、ジーンバンクlocus ID:HGNC:11909;Entrez Gene:4982;Ensembl:ENSG00000164761;OMIM:602643;及び/又はUniProtKB:O00300により提供される。タンパク質配列は、GeneBank ID O00300により表され得、これは以下のとおり、本明細書において配列番号34として提供される:
MNNLLCCALVFLDISIKWTTQETFPPKYLHYDEETSHQLLCDKCPPGTYLKQHCTAKWKTVCAPCPDHYYTDSWHTSDECLYCSPVCKELQYVKQECNRTHNRVCECKEGRYLEIEFCLKHRSCPPGFGVVQAGTPERNTVCKRCPDGFFSNETSSKAPCRKHTNCSVFGLLLTQKGNATHDNICSGNSESTQKCGIDVTLCEEAFFRFAVPTKFTPNWLSVLVDNLPGTKVNAESVERIKRQHSSQEQTFQLLKLWKHQNKDQDIVKKIIQDIDLCENSVQRHIGHANLTFEQLRSLMESLPGKKVGAEDIEKTIKACKPSDQILKLLSLWRIKNGDQDTLKGLMHALKHSKTYHFPKTVTQSLKKTIRFLHSFTMYKLYQKLFLEMIGNQVQSVKISCL
[配列番号34]
【0086】
したがって、好ましくはTNFRSF11は、実質的に配列番号34に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0087】
一実施形態において、TNFRSF11は、以下のとおり、本明細書において配列番号35として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
GGAGACGCACCGGAGCGCTCGCCCAGCCGCCGCCTCCAAGCCCCTGAGGTTTCCGGGGACCACAATGAACAACTTGCTGTGCTGCGCGCTCGTGTTTCTGGACATCTCCATTAAGTGGACCACCCAGGAAACGTTTCCTCCAAAGTACCTTCATTATGACGAAGAAACCTCTCATCAGCTGTTGTGTGACAAATGTCCTCCTGGTACCTACCTAAAACAACACTGTACAGCAAAGTGGAAGACCGTGTGCGCCCCTTGCCCTGACCACTACTACACAGACAGCTGGCACACCAGTGACGAGTGTCTATACTGCAGCCCCGTGTGCAAGGAGCTGCAGTACGTCAAGCAGGAGTGCAATCGCACCCACAACCGCGTGTGCGAATGCAAGGAAGGGCGCTACCTTGAGATAGAGTTCTGCTTGAAACATAGGAGCTGCCCTCCTGGATTTGGAGTGGTGCAAGCTGGAACCCCAGAGCGAAATACAGTTTGCAAAAGATGTCCAGATGGGTTCTTCTCAAATGAGACGTCATCTAAAGCACCCTGTAGAAAACACACAAATTGCAGTGTCTTTGGTCTCCTGCTAACTCAGAAAGGAAATGCAACACACGACAACATATGTTCCGGAAACAGTGAATCAACTCAAAAATGTGGAATAGATGTTACCCTGTGTGAGGAGGCATTCTTCAGGTTTGCTGTTCCTACAAAGTTTACGCCTAACTGGCTTAGTGTCTTGGTAGACAATTTGCCTGGCACCAAAGTAAACGCAGAGAGTGTAGAGAGGATAAAACGGCAACACAGCTCACAAGAACAGACTTTCCAGCTGCTGAAGTTATGGAAACATCAAAACAAAGACCAAGATATAGTCAAGAAGATCATCCAAGATATTGACCTCTGTGAAAACAGCGTGCAGCGGCACATTGGACATGCTAACCTCACCTTCGAGCAGCTTCGTAGCTTGATGGAAAGCTTACCGGGAAAGAAAGTGGGAGCAGAAGACATTGAAAAAACAATAAAGGCATGCAAACCCAGTGACCAGATCCTGAAGCTGCTCAGTTTGTGGCGAATAAAAAATGGCGACCAAGACACCTTGAAGGGCCTAATGCACGCACTAAAGCACTCAAAGACGTACCACTTTCCCAAAACTGTCACTCAGAGTCTAAAGAAGACCATCAGGTTCCTTCACAGCTTCACAATGTACAAATTGTATCAGAAGTTATTTTTAGAAATGATAGGTAACCAGGTCCAATCAGTAAAAATAAGCTGCTTATAACTGGAAATGGCCATTGAGCTGTTTCCTCACAATTGGCGAGATCCCATGGATGAGTAAACTGTTTCTCAGGCACTTGAGGCTTTCAGTGATATCTTTCTCATTACCAGTGACTAATTTTGCCACAGGGTACTAAAAGAAACTATGATGTGGAGAAAGGACTAACATCTCCTCCAATAAACCCCAAATGGTTAATCCAACTGTCAGATCTGGATCGTTATCTACTGACTATATTTTCCCTTATTACTGCTTGCAGTAATTCAACTGGAAATTAAAAAAAAAAAACTAGACTCCATTGTGCCTTACTAAATATGGGAATGTCTAACTTAAATAGCTTTGAGATTTCAGCTATGCTAGAGGCTTTTATTAGAAAGCCATATTTTTTTCTGTAAAAGTTACTAATATATCTGTAACACTATTACAGTATTGCTATTTATATTCATTCAGATATAAGATTTGTACATATTATCATCCTATAAAGAAACGGTATGACTTAATTTTAGAAAGAAAATTATATTCTGTTTATTATGACAAATGAAAGAGAAAATATATATTTTTAATGGAAAGTTTGTAGCATTTTTCTAATAGGTACTGCCATATTTTTCTGTGTGGAGTATTTTTATAATTTTATCTGTATAAGCTGTAATATCATTTTATAGAAAATGCATTATTTAGTCAATTGTTTAATGTTGGAAAACATATGAAATATAAATTATCTGAATATTAGATGCTCTGAGAAATTGAATGTACCTTATTTAAAAGATTTTATGGTTTTATAACTATATAAATGACATTATTAAAGTTTTCAAATTATTTTTTA
[配列番号35]
【0088】
したがって、好ましくはTNFRSF11は、実質的に配列番号35に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる
一実施形態において、ANGPT2は、ジーンバンクlocus IDがHGNC:485であり;Entrez Gene:285;Ensembl:ENSG00000091879;OMIM:601922;及び/又はUniProtKB:O15123により提供される。タンパク質配列は、GeneBank ID O15123により表され得、これは以下のとおり、本明細書において配列番号36として提供される:
MWQIVFFTLSCDLVLAAAYNNFRKSMDSIGKKQYQVQHGSCSYTFLLPEMDNCRSSSSPYVSNAVQRDAPLEYDDSVQRLQVLENIMENNTQWLMKLENYIQDNMKKEMVEIQQNAVQNQTAVMIEIGTNLLNQTAEQTRKLTDVEAQVLNQTTRLELQLLEHSLSTNKLEKQILDQTSEINKLQDKNSFLEKKVLAMEDKHIIQLQSIKEEKDQLQVLVSKQNSIIEELEKKIVTATVNNSVLQKQQHDLMETVNNLLTMMSTSNSAKDPTVAKEEQISFRDCAEVFKSGHTTNGIYTLTFPNSTEEIKAYCDMEAGGGGWTIIQRREDGSVDFQRTWKEYKVGFGNPSGEYWLGNEFVSQLTNQQRYVLKIHLKDWEGNEAYSLYEHFYLSSEELNYRIHLKGLTGTAGKISSISQPGNDFSTKDGDNDKCICKCSQMLTGGWWFDACGPSNLNGMYYPQRQNTNKFNGIKWYYWKGSGYSLKATTMMIRPADF
[配列番号36]
【0089】
したがって、好ましくはANGPT2は、実質的に配列番号36に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0090】
一実施形態において、ANGPT2は、以下のとおり、本明細書において配列番号37として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
CTGGTTGGAGGGCAGGCATTCTGCTCTGATTTTTCCTGTTGCCTGGCTAGTGACCCCCTACAGGAAGATAACGGCTAAGCCAGGAGGGCGGAGCAGCCCACTACACATGTCTGGCTGCTCTTATCAACTTATCATATAAGGAAAGGAAAGTGATTGATTCGGATACTGACACTGTAGGATCTGGGGAGAGAGGAACAAAGGACCGTGAAAGCTGCTCTGTAAAAGCTGACACAGCCCTCCCAAGTGAGCAGGACTGTTCTTCCCACTGCAATCTGACAGTTTACTGCATGCCTGGAGAGAACACAGCAGTAAAAACCAGGTTTGCTACTGGAAAAAGAGGAAAGAGAAGACTTTCATTGACGGACCCAGCCATGGCAGCGTAGCAGCCCTGCGTTTTAGACGGCAGCAGCTCGGGACTCTGGACGTGTGTTTGCCCTCAAGTTTGCTAAGCTGCTGGTTTATTACTGAAGAAAGAATGTGGCAGATTGTTTTCTTTACTCTGAGCTGTGATCTTGTCTTGGCCGCAGCCTATAACAACTTTCGGAAGAGCATGGACAGCATAGGAAAGAAGCAATATCAGGTCCAGCATGGGTCCTGCAGCTACACTTTCCTCCTGCCAGAGATGGACAACTGCCGCTCTTCCTCCAGCCCCTACGTGTCCAATGCTGTGCAGAGGGACGCGCCGCTCGAATACGATGACTCGGTGCAGAGGCTGCAAGTGCTGGAGAACATCATGGAAAACAACACTCAGTGGCTAATGAAGCTTGAGAATTATATCCAGGACAACATGAAGAAAGAAATGGTAGAGATACAGCAGAATGCAGTACAGAACCAGACGGCTGTGATGATAGAAATAGGGACAAACCTGTTGAACCAAACAGCGGAGCAAACGCGGAAGTTAACTGATGTGGAAGCCCAAGTATTAAATCAGACCACGAGACTTGAACTTCAGCTCTTGGAACACTCCCTCTCGACAAACAAATTGGAAAAACAGATTTTGGACCAGACCAGTGAAATAAACAAATTGCAAGATAAGAACAGTTTCCTAGAAAAGAAGGTGCTAGCTATGGAAGACAAGCACATCATCCAACTACAGTCAATAAAAGAAGAGAAAGATCAGCTACAGGTGTTAGTATCCAAGCAAAATTCCATCATTGAAGAACTAGAAAAAAAAATAGTGACTGCCACGGTGAATAATTCAGTTCTTCAGAAGCAGCAACATGATCTCATGGAGACAGTTAATAACTTACTGACTATGATGTCCACATCAAACTCAGCTAAGGACCCCACTGTTGCTAAAGAAGAACAAATCAGCTTCAGAGACTGTGCTGAAGTATTCAAATCAGGACACACCACGAATGGCATCTACACGTTAACATTCCCTAATTCTACAGAAGAGATCAAGGCCTACTGTGACATGGAAGCTGGAGGAGGCGGGTGGACAATTATTCAGCGACGTGAGGATGGCAGCGTTGATTTTCAGAGGACTTGGAAAGAATATAAAGTGGGATTTGGTAACCCTTCAGGAGAATATTGGCTGGGAAATGAGTTTGTTTCGCAACTGACTAATCAGCAACGCTATGTGCTTAAAATACACCTTAAAGACTGGGAAGGGAATGAGGCTTACTCATTGTATGAACATTTCTATCTCTCAAGTGAAGAACTCAATTATAGGATTCACCTTAAAGGACTTACAGGGACAGCCGGCAAAATAAGCAGCATCAGCCAACCAGGAAATGATTTTAGCACAAAGGATGGAGACAACGACAAATGTATTTGCAAATGTTCACAAATGCTAACAGGAGGCTGGTGGTTTGATGCATGTGGTCCTTCCAACTTGAACGGAATGTACTATCCACAGAGGCAGAACACAAATAAGTTCAACGGCATTAAATGGTACTACTGGAAAGGCTCAGGCTATTCGCTCAAGGCCACAACCATGATGATCCGACCAGCAGATTTCTAAACATCCCAGTCCACCTGAGGAACTGTCTCGAACTATTTTCAAAGACTTAAGCCCAGTGCACTGAAAGTCACGGCTGCGCACTGTGTCCTCTTCCACCACAGAGGGCGTGTGCTCGGTGCTGACGGGACCCACATGCTCCAGATTAGAGCCTGTAAACTTTATCACTTAAACTTGCATCACTTAACGGACCAAAGCAAGACCCTAAACATCCATAATTGTGATTAGACAGAACACCTATGCAAAGATGAACCCGAGGCTGAGAATCAGACTGACAGTTTACAGACGCTGCTGTCACAACCAAGAATGTTATGTGCAAGTTTATCAGTAAATAACTGGAAAACAGAACACTTATGTTATACAATACAGATCATCTTGGAACTGCATTCTTCTGAGCACTGTTTATACACTGTGTAAATACCCATATGTCCTGAATTCACCATCACTATCACAATTAAAAGGAAGAAAAAAACTCTCTAAGCCATAAAAAGACATATTCAGGGATATTCTGAGAAGGGGTTACTAGAAGTTTAATATTTGGAAAAACAGTTAGTGCATTTTTACTCCATCTCTTAGGTGCTTTAAATTTTTATTTCAAAAACAGCGTATTTACATTTATGTTGACAGCTTAGTTATAAGTTAATGCTCAAATACGTATTTCAAATTTATATGGTAGAAACTTCCAGAATCTCTGAAATTATCAACAGAAACGTGCCATTTTAGTTTATATGCAGACCGTACTATTTTTTTCTGCCTGATTGTTAAATATGAAGGTATTTTTAGTAATTAAATATAACTTATTAGGGGATATGCCTATGTTTAACTTTTATGATAATATTTACAATTTTATAATTTGTTTCCAAAAGACCTAATTGTGCCTTGTGATAAGGAAACTTCTTACTTTTAATGATGAGGAAAATTATACATTTCATTCTATGACAAAGAAACTTTACTATCTTCTCACTATTCTAAAACAGAGGTCTGTTTTCTTTCCTAGTAAGATATATTTTTATAGAACTAGACTACAATTTAATTTCTGGTTGAGAAAAGCCTTCTATTTAAGAAATTTACAAAGCTATATGTCTCAAGATTCACCCTTAAATTTACTTAAGGAAAAAAATAATTGACACTAGTAAGTTTTTTTATGTCAATCAGCAAACTGAAAAAAAAAAAAGGGTTTCAAAGTGCAAAAACAAAATCTGATGTTCATAATATATTTAAATATTTACCAAAAATTTGAGAACACAGGGCTGGGCGCAGTGGCTCACACCTATAATCCCAGTACATTGGTAGGCAAGGTGGGCAGATCACCTGAGGTCAGGAGTTCAAGACCAGCCTGGACAACATGGTGAAACCCTGTCTCTACTAAATAATACAAAAATTAGCCAGGCGTGCTGGCGGGCACCTGTAATCCCAGCTACTCGGGAGGCTGAGGCAGGGAGAATTGCTTGCACCAGGGAGGTAGAGGTTGCAGTGAGCCAAGATCGCACCACTGCACTCCAGCCGGGGCAACAGAGCAAGACTCCATCTCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAGAAAGAAAAGAAAATTTGAGAACACAGCTTTATACTCGGGACTACAAAACCATAAACTCCTGGAGTTTTAACTCCTTTTGAAATTTTCATAGTACAATTAATACTAATGAACATTTGTGTAAAGCTTTATAATTTAAAGGCAATTTCTCATATATTCTTTTCTGAATCATTTGCAAGGAAGTTCAGAGTCCAGTCTGTAACTAGCATCTACTATATGTCTGTCTTCACCTTACAGTGTTCTACCATTATTTTTTCTTTATTCCATTTCAAAATCTAATTTATTTTACCCCAACTTCTCCCCACCACTTGACGTAGTTTTAGAACACACAGGTGTTGCTACATATTTGGAGTCAATGATGGACTCTGGCAAAGTCAAGGCTCTGTTTTATTTCCACCAAGGTGCACTTTTCCAACAACTATTTAACTAGTTAAGAACCTCCCTATCTTAGAACTGTATCTACTTTATATTTAAGAAGGTTTTATGAATTCAACAACGGTATCATGGCCTTGTATCAAGTTGAAAAACAACTGAAAATAAGAAAATTTCACAGCCTCGAAAGACAACAACAAGTTTCTAGGATATCTCAATGACAAGAGTGATGGATACTTAGGTAGGGAAACGCTAATGCAGGAAAAACTGGCAACAACACAATTTATATCAATTCTCTTTGTAGGCAGGTGATAAAAAATTCAAGGACAAATCTCATTATGTCATTGTGCATCATATATAATCTCTTATGAGCGAGAATGGGGGGAATTTGTGTTTTTACTTTACACTTCAATTCCTTACACGGTATTTCAAACAAACAGTTTTGCTGAGAGGAGCTTTTGTCTCTCCTTAAGAAAATGTTTATAAAGCTGAAAGGAAATCAAACAGTAATCTTAAAAATGAAAACAAAACAACCCAACAACCTAGATAACTACAGTGATCAGGGAGCACAGTTCAACTCCTTGTTATGTTTTAGTCATATGGCCTACTCAAACAGCTAAATAACAACACCAGTGGCAGATAAAAATCACCATTTATCTTTCAGCTATTAATCTTTTGAATGAATAAACTGTGACAAACAAATTAACATTTTTGAACATGAAAGGCAACTTCTGCACAATCCTGTATCCAAGCAAACTTTAAATTATCCACTTAATTATTACTTAATCTTAAAAAAAATTAGAACCCAGAACTTTTCAATGAAGCATTTGAAAGTTGAAGTGGAATTTAGGAAAGCCATAAAAATATAAATACTGTTATCACAGCACCAGCAAGCCATAATCTTTATACCTATCAGTTCTATTTCTATTAACAGTAAAAACATTAAGCAAGATATAAGACTACCTGCCCAAGAATTCAGTCTTTTTTCATTTTTGTTTTTCTCAGTTCTGAGGATGTTAATCGTCAAATTTTCTTTGGACTGCATTCCTCACTACTTTTTGCACAATGGTCTCACGTTCTCACATTTGTTCTCGCGAATAAATTGATAAAAGGTGTTAAGTTCTGTGAATGTCTTTTTAATTATGGGCATAATTGTGCTTGACTGGATAAAAACTTAAGTCCACCCTTATGTTTATAATAATTTCTTGAGAACAGCAAACTGCATTTACCATCGTAAAACAACATCTGACTTACGGGAGCTGCAGGGAAGTGGTGAGACAGTTCGAACGGCTCCTCAGAAATCCAGTGACCCAATTCTAAAGACCATAGCACCTGCAAGTGACACAACAAGCAGATTTATTATACATTTATTAGCCTTAGCAGGCAATAAACCAAGAATCACTTTGAAGACACAGCAAAAAGTGATACACTCCGCAGATCTGAAATAGATGTGTTCTCAGACAACAAAGTCCCTTCAGAATCTTCATGTTGCATAAATGTTATGAATATTAATAAAAAGTTGATTGAGAAAAA
[配列番号37]
【0091】
したがって、好ましくはANGPT2は、実質的に配列番号37に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0092】
一実施形態において、ReIA NF-KBは、ジーンバンクlocus ID:HGNC:9955;Entrez Gene:5970;Ensembl:ENSG00000173039;OMIM:164014;及び/又はUniProtKB:Q04206により提供される。タンパク質配列は、GeneBank ID Q04206により表され得、これは以下のとおり、本明細書において配列番号38として提供される:
MDELFPLIFPAEPAQASGPYVEIIEQPKQRGMRFRYKCEGRSAGSIPGERSTDTTKTHPTIKINGYTGPGTVRISLVTKDPPHRPHPHELVGKDCRDGFYEAELCPDRCIHSFQNLGIQCVKKRDLEQAISQRIQTNNNPFQEEQRGDYDLNAVRLCFQVTVRDPSGRPLRLPPVLSHPIFDNRAPNTAELKICRVNRNSGSCLGGDEIFLLCDKVQKEDIEVYFTGPGWEARGSFSQADVHRQVAIVFRTPPYADPSLQAPVRVSMQLRRPSDRELSEPMEFQYLPDTDDRHRIEEKRKRTYETFKSIMKKSPFSGPTDPRPPPRRIAVPSRSSASVPKPAPQPYPFTSSLSTINYDEFPTMVFPSGQISQASALAPAPPQVLPQAPAPAPAPAMVSALAQAPAPVPVLAPGPPQAVAPPAPKPTQAGEGTLSEALLQLQFDDEDLGALLGNSTDPAVFTDLASVDNSEFQQLLNQGIPVAPHTTEPMLMEYPEAITRLVTGAQRPPDPAPAPLGAPGLPNGLLSGDEDFSSIADMDFSALLSQISS
[配列番号38]
【0093】
したがって、好ましくはReIA NF-KBは、実質的に配列番号38に示されるアミノ酸配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0094】
一実施形態において、ReIA NF-KBは、以下のとおり、本明細書において配列番号39として提供されるヌクレオチド配列によりコードされる:
CGTCCTCGGCGAGGCGCGCACTTGGCCCCGACCCCCGGCAGCGGCTGTGCGTGCAGCCTCTTCGTCCTCCGCGCGGCGTGCACTTGCTCCCGGCCCCTGCGCCGGGCGGCGGCGGGGCAGCGCGCAGGCGCGGCCGGATTCCGGGCAGTGACGCGACGGCGGGCCGCGCGGCGCATTTCCGCCTCTGGCGAATGGCTCGTCTGTAGTGCACGCCGCGGGCCCAGCTGCGACCCCGGCCCCGCCCCCGGGACCCCGGCCATGGACGAACTGTTCCCCCTCATCTTCCCGGCAGAGCCAGCCCAGGCCTCTGGCCCCTATGTGGAGATCATTGAGCAGCCCAAGCAGCGGGGCATGCGCTTCCGCTACAAGTGCGAGGGGCGCTCCGCGGGCAGCATCCCAGGCGAGAGGAGCACAGATACCACCAAGACCCACCCCACCATCAAGATCAATGGCTACACAGGACCAGGGACAGTGCGCATCTCCCTGGTCACCAAGGACCCTCCTCACCGGCCTCACCCCCACGAGCTTGTAGGAAAGGACTGCCGGGATGGCTTCTATGAGGCTGAGCTCTGCCCGGACCGCTGCATCCACAGTTTCCAGAACCTGGGAATCCAGTGTGTGAAGAAGCGGGACCTGGAGCAGGCTATCAGTCAGCGCATCCAGACCAACAACAACCCCTTCCAAGAAGAGCAGCGTGGGGACTACGACCTGAATGCTGTGCGGCTCTGCTTCCAGGTGACAGTGCGGGACCCATCAGGCAGGCCCCTCCGCCTGCCGCCTGTCCTTTCTCATCCCATCTTTGACAATCGTGCCCCCAACACTGCCGAGCTCAAGATCTGCCGAGTGAACCGAAACTCTGGCAGCTGCCTCGGTGGGGATGAGATCTTCCTACTGTGTGACAAGGTGCAGAAAGAGGACATTGAGGTGTATTTCACGGGACCAGGCTGGGAGGCCCGAGGCTCCTTTTCGCAAGCTGATGTGCACCGACAAGTGGCCATTGTGTTCCGGACCCCTCCCTACGCAGACCCCAGCCTGCAGGCTCCTGTGCGTGTCTCCATGCAGCTGCGGCGGCCTTCCGACCGGGAGCTCAGTGAGCCCATGGAATTCCAGTACCTGCCAGATACAGACGATCGTCACCGGATTGAGGAGAAACGTAAAAGGACATATGAGACCTTCAAGAGCATCATGAAGAAGAGTCCTTTCAGCGGACCCACCGACCCCCGGCCTCCACCTCGACGCATTGCTGTGCCTTCCCGCAGCTCAGCTTCTGTCCCCAAGCCAGCACCCCAGCCCTATCCCTTTACGTCATCCCTGAGCACCATCAACTATGATGAGTTTCCCACCATGGTGTTTCCTTCTGGGCAGATCAGCCAGGCCTCGGCCTTGGCCCCGGCCCCTCCCCAAGTCCTGCCCCAGGCTCCAGCCCCTGCCCCTGCTCCAGCCATGGTATCAGCTCTGGCCCAGGCCCCAGCCCCTGTCCCAGTCCTAGCCCCAGGCCCTCCTCAGGCTGTGGCCCCACCTGCCCCCAAGCCCACCCAGGCTGGGGAAGGAACGCTGTCAGAGGCCCTGCTGCAGCTGCAGTTTGATGATGAAGACCTGGGGGCCTTGCTTGGCAACAGCACAGACCCAGCTGTGTTCACAGACCTGGCATCCGTCGACAACTCCGAGTTTCAGCAGCTGCTGAACCAGGGCATACCTGTGGCCCCCCACACAACTGAGCCCATGCTGATGGAGTACCCTGAGGCTATAACTCGCCTAGTGACAGGGGCCCAGAGGCCCCCCGACCCAGCTCCTGCTCCACTGGGGGCCCCGGGGCTCCCCAATGGCCTCCTTTCAGGAGATGAAGACTTCTCCTCCATTGCGGACATGGACTTCTCAGCCCTGCTGAGTCAGATCAGCTCCTAAGGGGGTGACGCCTGCCCTCCCCAGAGCACTGGGTTGCAGGGGATTGAAGCCCTCCAAAAGCACTTACGGATTCTGGTGGGGTGTGTTCCAACTGCCCCCAACTTTGTGGATGTCTTCCTTGGAGGGGGGAGCCATATTTTATTCTTTTATTGTCAGTATCTGTATCTCTCTCTCTTTTTGGAGGTGCTTAAGCAGAAGCATTAACTTCTCTGGAAAGGGGGGAGCTGGGGAAACTCAAACTTTTCCCCTGTCCTGATGGTCAGCTCCCTTCTCTGTAGGGAACTCTGGGGTCCCCCATCCCCATCCTCCAGCTTCTGGTACTCTCCTAGAGACAGAAGCAGGCTGGAGGTAAGGCCTTTGAGCCCACAAAGCCTTATCAAGTGTCTTCCATCATGGATTCATTACAGCTTAATCAAAATAACGCCCCAGATACCAGCCCCTGTATGGCACTGGCATTGTCCCTGTGCCTAACACCAGCGTTTGAGGGGCTGGCCTTCCTGCCCTACAGAGGTCTCTGCCGGCTCTTTCCTTGCTCAACCATGGCTGAAGGAAACCAGTGCAACAGCACTGGCTCTCTCCAGGATCCAGAAGGGGTTTGGTCTGGGACTTCCTTGCTCTCCCTCTTCTCAAGTGCCTTAATAGTAGGGTAAGTTGTTAAGAGTGGGGGAGAGCAGGCTGGCAGCTCTCCAGTCAGGAGGCATAGTTTTTACTGAACAATCAAAGCACTTGGACTCTTGCTCTTTCTACTCTGAACTAATAAATCTGTTGCCAAGCTG
[配列番号39]
【0095】
したがって、好ましくはReIA NF-KBは、実質的に配列番号39に示されるヌクレオチド配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなる。
【0096】
一実施形態において、バイオマーカーはRORAであり、そして参照と比較した場合のRORAの発現、量及び/又は活性の減少は、個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有することを示す。
【0097】
一実施形態において、バイオマーカーはGHRであり、そして参照と比較した場合のGHRの発現、量及び/又は活性の増加は、個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有することを示す。
【0098】
好ましくは、サンプルは生物学的サンプルを含む。サンプルは、タンパク質、RNA及び/又はDNAが入手可能な対象から得ることができる任意の材料であり得る。さらにサンプルは、血液、血漿、血清、脊髄液、尿、汗、唾液、涙、乳房吸引液、前立腺液、精液、膣液、便、子宮頸部擦過物、細胞(cytes)、羊水、眼内液、粘膜、呼気中の水分、動物組織、細胞溶解物、腫瘍組織、毛髪、皮膚、頬側擦過物、リンパ液、間質液、爪、骨髄、軟骨、プリオン、骨粉、耳垢、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0099】
しかし、好ましくは、サンプルは血液、尿又は組織を含む。
【0100】
一実施形態において、サンプルは血液サンプルを含む。血液は静脈血でも動脈血でもよい。血液サンプルはすぐにアッセイされ得る。あるいは、血液サンプルは、低温で、例えば冷蔵庫で貯蔵されてもよく、又は方法が実行されるまで凍結されてもよい。検出は全血で行われてもよい。しかし好ましくは、血液サンプルは血清を含む。好ましくは、血液サンプルは血漿を含む。
【0101】
血液は、方法が行われる前にさらに処理され得る。例えば、クエン酸塩(例えば、クエン酸ナトリウム)、ヒルジン、ヘパリン、PPACK、又はフッ化ナトリウムのような抗凝固剤を加えてもよい。したがって、サンプル収集容器は、血液サンプルが凝固することを防止するために抗凝固剤を含有していてもよい。あるいは、血液サンプルは、分析に使用され得る血漿又は血清画分を製造するために、遠心分離又はろ過されてもよい。それ故、方法は血漿又は血清サンプルにおいて行われることが好ましい。バイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性は、個体から採取された血清サンプル又は血漿サンプルからインビトロで測定されることが好ましい。
【0102】
本発明はまた、CVD危険性を決定し、診断し、かつ/又は予測するためのキットを提供する。
【0103】
したがって、第2の態様において、個体が心血管疾患に罹患する危険性を決定し、診断し、かつ/又は予測するためのキットが提供され、該キットは:
a. 試験対象から得られたサンプルにおいて、TNF-a;GSTA1;NT-proBNP;RORA;TNC;GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6;CHI3L1;MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及びReIA NF-KBからなる群から選択される2つ又はそれ以上のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出するための検出手段;並びに
b. TNF-a;GSTA1;NT-proBNP;RORA;TNC;GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6;CHI3L1;MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及びReIA NF-KBからなる群から選択される2つ又はそれ以上のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性についての健常対照集団からの参照値、
を含み、
ここで該キットは:
i) 個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有するということを決定し、診断し、かつ/もしくは予測するために、参照と比較した場合の、TNF-a;GSTA1;NT-proBNP;RORA及び/もしくはTNCの発現、量及び/もしくは活性の減少;及び/もしくは参照と比較した場合の、GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6及び/もしくはCHI3L1の発現、量及び/もしくは活性の増加;並びに/又は
ii) 個体が心血管疾患に罹患するより低い危険性を有するということを決定し、診断し、かつ/もしくは予測するために、参照と比較した場合の、MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及び/もしくはReIA NF-KBの発現、量、及び/もしくは活性の減少
を同定するために使用される。
【0104】
心血管疾患、バイオマーカー、検出及びサンプルは、第1の態様において定義されるとおりであり得る。
【0105】
好ましくは、参照と比較した場合の、TNF-□、GSTA1、NT-proBNP、RORA及び/又はTNCの発現、量及び/又は活性の減少は、個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有するか又は予後不良であることを示す。
【0106】
好ましくは、参照と比較した場合の、GHR、A2M、IGFBP2、APOB、SEPP1、TFF3、IL6及び/又はCHI3L1の発現、量及び/又は活性の増加は、個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有するか又は予後不良であることを有することを示す。
【0107】
好ましくは、参照と比較した場合の、MET、GDF15、CCL22、TNFRSF11、ANGPT2及び/又はReIA NF-KBの発現、量及び/又は活性の減少は、個体が心血管疾患に罹患するより低い危険性を有するか又は予後良好であることを示す。
【0108】
バイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性は、第1の態様において定義されるとおりであり得る。
【0109】
キットは、少なくとも3つのバイオマーカー又は少なくとも4つのバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出するための検出手段を含み得る。キットは、少なくとも5つのバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出するための検出手段を含み得る。キットは、少なくとも6つのバイオマーカー又は少なくとも7つのバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出するための検出手段を含み得る。あるいは、キットは、少なくとも8つのバイオマーカー又は少なくとも9つのバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出するための検出手段を含み得る。別の実施形態において、キットは、少なくとも10のバイオマーカー、少なくとも11のバイオマーカー、少なくとも12のバイオマーカー、少なくとも13のバイオマーカー、少なくとも14のバイオマーカー又は少なくとも15のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出するための検出手段を含み得る。別の実施形態において、キットは、少なくとも16のバイオマーカー、少なくとも17のバイオマーカー又は少なくとも18のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を検出するための検出手段を含み得る。
【0110】
好ましくは、第2の態様のキットは、個体の心血管疾患に罹患する危険性を決定し、診断し、かつ予測するためのキットであり得、該キットは:
a. 試験対象から得られたサンプルにおいて、TNF-a;GSTA1;NT-proBNP;RORA;TNC;GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6;CHI3L1;MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及びReIA NF-KBの発現レベル、量及び/又は活性を検出するための検出手段;並びに
b. TNF-a;GSTA1;NT-proBNP;RORA;TNC;GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6;CHI3L1;MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及びReIA NF-KBの発現レベル、量及び/又は活性についての健常対照集団からの参照値
を含み、ここで該キットは:
i) 個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有するということを決定し、診断し、かつ/又は予測するために、参照と比較した場合の、TNF-a;GSTA1;NT-proBNP;RORA及びTNCの発現、量及び/もしくは活性の減少;及び/又は参照と比較した場合の、GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6及びCHI3L1の発現、量及び/もしくは活性の増加;並びに
ii) 個体が心血管疾患に罹患するより低い危険性を有するということを決定し、診断し、かつ/又は予測するために、参照と比較した場合の、MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及びReIA NF-KBの発現、量、及び/もしくは活性の減少
を同定するために使用される。
【0111】
検出手段は、バイオマーカーポリヌクレオチド配列、例えばDNA又はRNAの発現レベル、例えばレベル又は濃度を検出し得る。DNAはゲノムDNAであってもよい。RNAはmRNAであってもよい。あるいは、検出手段は、ポリペプチド濃度及び/又はバイオマーカーの活性を検出し得る。
【0112】
したがって、検出手段としては:配列決定方法(例えば、Sanger、次世代シーケンシング、RNA-SEQ)、バイオチップアレイにおいて使用されるものを含むハイブリダイゼーションベースの方法、質量分析法(例えば、レーザー脱離/イオン化質量分析)、蛍光(例えば、サンドイッチイムノアッセイ)、表面プラズモン共鳴、偏光解析及び原子間力顕微鏡が挙げられ得る。マーカー(例えば、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、又は他の分析物)の発現レベルは、RT-PCR、ノーザンブロット法、ウェスタンブロット法、フローサイトメトリー、免疫細胞化学、磁気及び/もしくは抗体被覆ビーズ、インサイチュハイブリダイゼーション、蛍光インサイチュハイブリダイゼーション(FISH)、フローチャンバー接着アッセイ、ELISA、マイクロアレイ分析、又は比色分析アッセイのような、当該分野で周知の手順により比較され得る。方法は、エレクトロスプレーイオン化質量分析法(ESI-MS)、ESI-MS/MS、ESI-MS/(MS)n、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析法(MALDI-TOF-MS)、表面増強レーザー脱離/イオン化飛行時間型質量分析法(SELDI-TOF-MS)、シリコン上脱離/イオン化法(DIOS)、二次イオン質量分析法(SFMS)、四重極飛行時間型(Q-TOF)、大気圧化学イオン化質量分析法(APCI-MS)、APCI-MS/MS、APCI-(MS)n、大気圧光イオン化質量分析法(APPI-MS)、APPI-MS/MS、及びAPPI-(MS)n、四重極型質量分析法、フーリエ変換質量分析法(FTMS)、並びにイオントラップ型質量分析法の1つ又はそれ以上をさらに含み得、ここでnは0より大きい整数である。
【0113】
好ましくは、キットは、試験対象からのサンプル中に存在するRORAを検出するための検出手段を含み、ここでRORAの発現、量及び/又は活性の減少は、個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有することを示す。
【0114】
好ましくは、キットは、試験対象からのサンプル中に存在するGHRを検出するための検出手段を含み、ここでGHRの発現、量及び/又は活性の増加は、個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有することを示す。
【0115】
本明細書において記載される方法を使用して、本発明者らは、診断及び予測において使用され得るRORA及びGHR内のSNP、そして特にCVD危険性に関連する遺伝子バリアントを同定することができた。
【0116】
したがって、本発明の第3の態様において、個体の心血管疾患に罹患する危険性を決定、診断及び/又は予測する方法が提供され、該方法は、個体から得られたサンプルにおいてRORA遺伝子における一塩基多型(SNP)を検出することを含み、ここで該SNPの存在は、個体が心血管疾患に罹患する増加した危険性を有することを示す。
【0117】
好ましくは、RORA、サンプル、検出及び心血管疾患は、第1の態様において定義されたとおりである。
【0118】
上記方法は、インビボ、インビトロ又はエクスビボで行われ得る。好ましくは、上記方法はインビトロ又はエクスビボで行われる。最も好ましくは、上記方法はインビトロで行われる。
【0119】
好ましくは、SNPは、15番染色体の領域、好ましくは参照配列NC_000015.10の核酸位置60542728に存在する。
【0120】
好ましくは、SNPは、アデニン(A)のグアニン(G)への置換、又はアデニン(A)のシトシン(C)への置換を含む。
【0121】
好ましくは、SNPはアデニン(A)のグアニン(G)への置換を含む。
【0122】
したがって、好ましくはSNPは、配列バリアントGRCh38.p12 chr 15;NC 000015.10:g.60542728A>Gにより参照され得る。
【0123】
好ましくは、SNPはアデニン(A)のシトシン(C)への置換を含む。
【0124】
したがって、好ましくはSNPは、配列バリアントGRCh38.p12 chr 15;NC 000015.10:g.60542728A>Cにより参照され得る。
【0125】
好ましくは、SNPはリファレンスSNPクラスタID:rs73420079であり得る。
【0126】
したがって、一実施形態において、SNPは、本明細書において以下のとおり配列番号3として参照される、リファレンスSNPクラスタID rs73420079により表される配列中に存在する:
AGGCGCACCT CACACGGCAC ACAGGCACAT CTCACACATG GCACACATGC ACACCTCACA CAGATGGCAC ACATGCACAC CTCACACACA CGGCACGCAT GCACACCTCA CACACACGGC ACGCATGCAC ACCTCACACA CGGCACACAT GCACACCTCA CACACGACAC ACGGGCACAC CTCACACACA TGGCACACGG GCACACCTCC CACACACGGC ACACGGGCAC ACCTCCCACA CACGGCACAC
V GGCACACCTC AAACGACACA CGGCACACC TCACACACAA GTCTATTCAG CTGCAAGTCC TGCCTCCACT TGCTGAGAAC CTGCATGACT GGGCACCAAG GATACGGCAC ACACACGCAC CCACCCCACA TACATACAGT CCACACACAC ACAACACATA TACACCACAC GCACCACAGA TGCACACCAC ACATGCCACA CACACATACA CTGCACACGC ACCCTACACA CACCCCCCAC ATGCTTACAC
[配列番号3]
ここで「V」はSNP位置を表す。したがって、一実施形態において、SNPは、実質的に配列番号3に示される配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなるものであり得る。
【0127】
好ましくは、SNPは、配列番号3における核酸位置Xの置換を含む。
【0128】
したがって、好ましくはRORAは、その存在が、CVDに罹患する増加したリスクを有する個体と関連する一塩基多型(SNP)を含む。
【0129】
好ましくは、SNPの存在を検出する方法は、バイオマーカー配列にハイブリダイズすることができるプローブを含む。好ましくは、プローブは、SNPが検出されるように配列番号3にハイブリダイズすることができる。
【0130】
本発明の第4の態様において、個体の心血管疾患に罹患する危険性を決定し、診断し、かつ/又は予測する方法が提供され、該方法は、個体から得られたサンプルにおいてGHR遺伝子における一塩基多型(SNP)を検出することを含み、ここでSNPの存在は、個体が心血管疾患に罹患する増加した危険性を有することを示す。
【0131】
好ましくは、GHR、サンプル、検出及び心血管疾患は、第1の態様において定義されるとおりである。
【0132】
好ましくは、対象においてSNPを検出することは、心血管疾患に罹患する増加した危険性を示す。
【0133】
上記方法は、インビボ、インビトロ又はエクスビボで行われ得る。好ましくは、上記方法はインビトロ又はエクスビボで行われる。最も好ましくは、上記方法はインビトロで行われる。
【0134】
好ましくは、SNPは、5番染色体の領域中に、好ましくは参照配列NC_000005.10の核酸位置42546623に存在する。
【0135】
好ましくは、SNPは、グアニン(G)のアデニン(A)への置換を含む。
【0136】
好ましくは、SNPは、リファレンスSNPクラスタID rs4314405であり得る。
【0137】
したがって、一実施形態において、SNPは、以下のとおり本明細書において配列番号40として参照される、リファレンスSNPクラスタID:rs73420079により表される配列中に存在する:
AGGCGCACCT CACACGGCAC ACAGGCACAT CTCACACATG GCACACATGC ACACCTCACA CAGATGGCAC ACATGCACAC CTCACACACA CGGCACGCAT GCACACCTCA CACACACGGC ACGCATGCAC ACCTCACACA CGGCACACAT GCACACCTCA CACACGACAC ACGGGCACAC CTCACACACA TGGCACACGG GCACACCTCC CACACACGGC ACACGGGCAC ACCTCCCACA CACGGCACAC
V GGCACACCTC AAACGACACA CGGCACACC TCACACACAA GTCTATTCAG CTGCAAGTCC TGCCTCCACT TGCTGAGAAC CTGCATGACT GGGCACCAAG GATACGGCAC ACACACGCAC CCACCCCACA TACATACAGT CCACACACAC ACAACACATA TACACCACAC GCACCACAGA TGCACACCAC ACATGCCACA CACACATACA CTGCACACGC ACCCTACACA CACCCCCCAC ATGCTTACAC
[配列番号40]
ここで「V」はSNP位置を表す。したがって、一実施形態において、SNPは、実質的に配列番号40に示される配列、又はそのフラグメントもしくは変異体を含むか又はそれからなるものであり得る。
【0138】
好ましくは、SNPは、配列番号3における核酸位置Xの置換を含む。
【0139】
したがって、好ましくはGHRは、その存在が、CVDに罹患する増加した危険性を有する個体と関連している一塩基多型を含む。→
第5の態様において、診断又は予測における使用のための、GHR及び/又はRORAが提供される。
【0140】
好ましくは、RORA及びGHRは、第3及び第4の態様において定義されるSNPを含み得る。心血管疾患は第1の態様において定義されたとおりであり得る。
【0141】
第6の態様において、個体の心血管疾患に罹患する危険性の診断又は予測における使用のための、GHR及び/又はRORAが提供される。
【0142】
好ましくは、RORA及びGHRは、第3及び第4の態様において定義されるとおりのSNPを含み得る。心血管疾患は第1の態様において定義されるとおりであり得る。
【0143】
好ましくは、SNPの存在を検出する方法は、バイオマーカー配列にハイブリダイズすることができるプローブを含む。好ましくは、プローブは、SNPが検出されるように配列番号40にハイブリダイズすることができる。
【0144】
第7の態様において、個体の心血管疾患に罹患する危険性を決定し、診断し、かつ/又は予測するためのキットが提供され、該キットは、試験対象から得られたサンプルにおいて、RORA遺伝子及び/又はGHR遺伝子における一塩基多型(SNP)を検出するための検出手段を含み、ここでSNPの存在は、個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有するということを決定し、診断し、かつ/又は予測するために使用される。
【0145】
RORA遺伝子、GHR遺伝子、サンプル、検出及び心血管疾患は、第1の態様において定義されたとおりであり得る。
【0146】
検出手段は、第2の態様において定義されたとおりであり得る。RORA遺伝子及び/又はGHR遺伝子における一塩基多型(SNP)は、第3及び第4の態様において定義されたとおりあり得る。
【0147】
第8の態様において、心血管疾患に罹患するより高い危険性を有する個体を処置する方法が提供され、該方法は:-
(a) 対象から得られたサンプルにおいて:TNF-□;GSTA1;NT-proBNP;RORA;TNC;GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6;CHI3L1;MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及びReIA NF-KBからなる群から選択される2つ又はそれ以上のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を分析すること;
(b) バイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を、健常対照集団からの参照と比較すること、[ここで、参照と比較した場合の、TNF-□、GSTA1、NT-proBNP、RORA及び/又はTNCの発現、量及び/又は活性の減少、並びに参照と比較した場合の、GHR、A2M、IGFBP2、APOB、SEPP1、TFF3、IL6及び/又はCHI3L1の発現、量及び/又は活性の増加は、個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有することを示唆する];並びに
(c) 個体が心血管疾患に罹患することを予防するか又はその可能性を減少させる治療剤を、個体に投与するか又は投与したこと
を含む。
【0148】
好ましくは、バイオマーカー、バイオマーカーの検出、心血管疾患、バイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性並びにサンプルは、第1の態様において定義されたとおりである。
【0149】
好ましくは、処置方法は、バイオマーカー:TNF-□;GSTA1;NT-proBNP;RORA;TNC;GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6;CHI3L1;MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及びReIA NF-KBの3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18又はそれ以上の発現レベル、量及び/又は活性を分析し、そして比較することを含む。
【0150】
処置方法は、少なくとも6つのバイオマーカー又は少なくとも7つのバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を分析し、そして比較することを含み得る。あるいは、処置方法は、少なくとも8つのバイオマーカー又は少なくとも9つのバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を分析し、そして比較することを含み得る。別の実施形態において、処置方法は、少なくとも10のバイオマーカー、少なくとも11のバイオマーカー、少なくとも12のバイオマーカー、少なくとも13のバイオマーカー、少なくとも14のバイオマーカー又は少なくとも15のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を分析し、そして比較することを含み得る。別の実施形態において、処置方法は、少なくとも16のバイオマーカー、少なくとも17のバイオマーカー又は少なくとも18のバイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性を分析し、そして比較することを含み得る。
【0151】
好ましくは、処置方法は、バイオマーカー:TNF-□;GSTA1;NT-proBNP;RORA;TNC;GHR;A2M;IGFBP2;APOB;SEPP1;TFF3;IL6;CHI3L1;MET;GDF15;CCL22;TNFRSF11;ANGPT2及びReIA NF-KBの発現レベル、量及び/又は活性を分析し、そして比較することを含む。
【0152】
臨床医は、必要とされる処置の好ましい経過、例えば、投与しようとする第8及び第9の態様に従う治療剤の種類及び投与量に関して決定することができるだろう。
【0153】
適切な治療剤としては:アトルバスタチン;シンバスタチン;ロスバスタチン;及びプラバスタチンからなる群から選択されるスタチン類を含むスタチン類、ベータ遮断薬、低用量アスピリン;クロピドグレル;リバーロキサバン;チカグレロル及びプラスグレルからなる群から選択される抗血栓剤を含む抗血栓剤、硝酸薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、アムロジピン;ベラパミル及びジルチアゼムからなる群から選択されるカルシウムチャネル遮断薬を含むカルシウムチャネル遮断薬、並びに/又は利尿薬が挙げられ得る。
【0154】
処置は、生活様式の変化を規定することを含み得る。
【0155】
第9の態様において、心血管疾患に罹患するより高い危険性を有する個体を処置する方法もまた提供され、該方法は:-
(a) 対象から得られたサンプルにおいて、RORA遺伝子及び/又はGHR遺伝子における一塩基多型(SNP)を検出すること、[ここで、SNPの存在は、該個体が心血管疾患に罹患するより高い危険性を有すること示唆する];並びに
(b) 個体が心血管疾患に罹患することを予防するか、又はその可能性を減少させる治療剤を、個体に投与するか又は投与したこと
を含む。
【0156】
好ましくは、バイオマーカー、バイオマーカーの検出、心血管疾患、バイオマーカーの発現レベル、量及び/又は活性並びにサンプルは、第1の態様において定義されるとおりである。
【0157】
好ましくは、一塩基多型(SNP) RORA及び/又はGHRは、第3及び/又は第4の態様において定義されるとおりである。
【0158】
臨床医は、必要とされる処置の好ましい経過、例えば、投与しようとする第8及び第9の態様に従う治療剤の種類及び投薬量に関して決定することができるだろう。
【0159】
適切な治療剤としては:アトルバスタチン;シンバスタチン;ロスバスタチン;及びプラバスタチンからなる群から選択されるスタチン類を含むスタチン類、ベータ遮断薬、低用量アスピリン;クロピドグレル;リバーロキサバン;チカグレロル及びプラスグレルからなる群から選択される抗血栓剤を含む抗血栓剤、硝酸薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、アムロジピン;ベラパミル及びジルチアゼムからなる群から選択されるカルシウムチャネル遮断薬を含むカルシウムチャネル遮断薬、並びに/又は利尿薬が挙げられ得る。
【0160】
処置は、生活様式の変化を規定することを含み得る。
【0161】
当然のことながら、本発明は、その変異体又はフラグメントを含む本明細書において言及される配列のいずれかのアミノ酸配列又は核酸配列を実質的に含む、任意の核酸もしくはペプチド又はそれらの変異体、誘導体もしくはアナログにまで及ぶ。用語「実質的にアミノ酸/ヌクレオチド/ペプチド配列」、「変異体」及び「フラグメント」は、本明細書において参照される配列のいずれか1つのアミノ酸/ヌクレオチド/ペプチド配列と、少なくとも40%配列同一性を有する配列、例えば配列番号1~40として同定される配列との40%同一性を有する配列などであり得る。
【0162】
参照される配列のいずれかに対して、65%より高い配列同一性、より好ましくは70%より高い、なおより好ましくは75%より高い、そしてさらにより好ましくは80%より高い配列同一性を有するアミノ酸/ポリヌクレオチド/ポリペプチド配列もまた想定される。好ましくは、アミノ酸/ポリヌクレオチド/ポリペプチド配列は、本明細書において参照される配列のいずれかと少なくとも85%同一性、より好ましくは少なくとも90%同一性、なおより好ましくは少なくとも92%同一性、なおより好ましくは少なくとも95%同一性、なおより好ましくは少なくとも97%同一性、なおより好ましくは少なくとも98%同一性、そして最も好ましくは本明細書において参照される配列のいずれかと少なくとも99%同一性を有する。
【0163】
当業者は、2つのアミノ酸/ポリヌクレオチド/ポリペプチド配列の間の同一性パーセンテージを計算する方法を理解する。2つのアミノ酸/ポリヌクレオチド/ポリペプチド配列の間の同一性パーセンテージを計算するために、最初に2つの配列のアライメントを準備し、続いて配列同一性値を計算しなければならない。2つの配列についての同一性パーセンテージは:- (i)配列を整列するために使用される方法、例えば、ClustalW、BLAST 、FASTA 、Smith-Waterman (異なるプログラムにおいて実行される)、又は3D比較からの構造的アライメント;並びに(ii)アライメント方法により使用されるパラメーター、例えば、ローカル対グローバルアライメント、使用されるペア‐スコアマトリックス(例えば、BLOSUM62、PAM250、Gonnetなど)、及びギャップ-ペナルティ、例えば、関数形式及び定数に依存して異なる値をとり得る。
【0164】
アライメントを作成したら、2つの配列間の同一性パーセンテージを計算する多くの様々な方法がある。例えば、ある方法は:(i)最も短い配列の長さ;(ii)アライメントの長さ;(iii)配列の平均長;(iv)非ギャップ位置の数;又は(v)オーバーハングを除いた等価(equivalenced)位置の数で、同一性の数を割り得る。さらに、当然のことながら、同一性パーセンテージはまた長さにも強く依存する。したがって、配列対が短いほど、偶然に起こると期待され得る配列同一性はより高くなる。
【0165】
それ故、当然のことながら、タンパク質又はDNA配列の正確なアライメントは複雑なプロセスである。よく知られたマルチプルアライメントプログラムClustalW(Thompsonら、1994、Nucleic Acids Research、22、4673-4680;Thompsonら、1997、Nucleic Acids Research、24、4876-4882)は、本発明に従うタンパク質又はDNAのマルチプルアライメントを生成するために好ましい方法である。ClustalWに適したパラメーターは以下のとおりであり得る:DNAアライメントについて:Gap Open Penalty=15.0、Gap Extension Penalty=6.66、及びMatrix=Identity。タンパク質アライメントについて:Gap Open Penalty=10.0、Gap Extension Penalty=0.2、及びMatrix=Gonnet。DNA及びタンパク質アライメントについて:ENDGAP=-1、及びGAPDIST=4。当業者には当然のことながら、最適な配列アライメントのためにこれらのパラメーター及びその他のパラメーターを変更することが必要かもしれない。
【0166】
好ましくは、次いで、2つのアミノ酸/ポリヌクレオチド/ポリペプチド配列の間の同一性パーセンテージの計算を、上記のアライメントから(N/T)*100[ここで、Nは配列が同一残基を共有している位置の数であり、そしてTは、ギャップを含めて、そしてオーバーハングを含めるか又は除外して、比較した位置の総数である]として計算され得る。好ましくは、オーバーハングは計算に含められる。それ故、2つの配列間の同一性パーセンテージを計算するための最も好ましい方法は、(i)ClustalWプログラムを使用して、例えば上記のようなパラメーターの適切なセットを使用して配列アライメントを準備すること;及び(ii)N及びTの値を以下の式:- 配列同一性=(N/T)*100に挿入することを含む。
【0167】
類似した配列を同定するための代替の方法は、当業者に分かるだろう。例えば、実質的に類似したヌクレオチド配列は、ストリンジェントな条件下でDNA配列又はその補体にハイブリダイズする配列によりコードされる。ストリンジェントな条件により、本発明者らは、ヌクレオチドを、3x塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム(SSC)中約45℃でフィルター結合DNA又はRNAにハイブリダイズさせて、続いて少なくとも1回0.2xSSC/0.1%SDSで約20~65℃で洗浄することを意味する。あるいは、実質的に類似したポリペプチドは、例えば配列番号1~40などで示される配列と、少なくとも1個のアミノ酸が異なり得るが、5、10、20、50又は100個未満のアミノ酸だけ異なり得る。
【0168】
遺伝コードの縮重に起因して、本明細書において記載されるいずれかの核酸配列が、それによりコードされるタンパク質の配列に実質的に影響を及ぼすことなく、異なるか又は変更されて、その機能的変異体を生じる得るということは明らかである。適切なヌクレオチド変異体は、配列内の同じアミノ酸をコードする異なるコドンの置換により変更され、それ故、サイレントな(同義)変化を生じる配列を有するものである。他の適切な変異体は、相同なヌクレオチド配列を有するが、それが置換するアミノ酸に類似した生物物理的特性の側鎖を有するアミノ酸をコードする異なるコドンの置換により変更されて保存的変化を生じる配列の全て又は一部を含むものである。例えば、小さい非極性疎水性アミノ酸としては、グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、プロリン、及びメチオニンが挙げられる。大きな非極性疎水性アミノ酸としては、フェニルアラニン、トリプトファン及びチロシンが挙げられる。極性中性アミノ酸としては、セリン、スレオニン、システイン、アスパラギン及びグルタミンが挙げられる。正に荷電する(塩基性)アミノ酸としては、リジン、アルギニン、及びヒスチジンが挙げられる。負に荷電する(酸性)アミノ酸としては、アスパラギン酸及びグルタミン酸が挙げられる。したがって、どのアミノ酸が類似した生物物理学的特性を有するアミノ酸で置き換えられ得るかは理解されるだろう。そして当業者は、これらのアミノ酸をコードするヌクレオチド配列を知っている。
【0169】
本明細書において記載される特徴の全て(添付の特許請求の範囲、要約及び図面のいずれも含む)、及び/又はいずれかの方法又はそのように開示されるプロセスの工程の全ては、このような特徴及び/又は工程の少なくとも一部が相互排他的である組み合わせを除いて、上記の態様のいずれとも任意の組み合わせで組み合わせられ得る。
【0170】
本発明のより良好な理解のために、そして本発明の実施形態がどのように実施され得るかを示すために、例として、ここで添付の図面が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0171】
【
図1】
図1は、疾患ネットワーク同定(左上のパネル)後に、単一レベルの患者データが、このモデルに登録されたBMKの各々について推測された患者固有のパスウェイ活性に、ベイジアン確率的グラフィカルモデルに基づいて統合されることを示す。患者及び分子あたりの計算された活性は、階層クラスタリングによりクラスタ化されたものである。生存分析を独立した工程において行い、疾患進行について同定されたクラスタの関連性を規定した(患者層別化)。BMK=バイオマーカー;TF=転写因子。
【
図2A】
図2a~cは、過剰接続性(overconnectivity)分析において優先された分子エンティティのネットワークを示す。患者固有の活性を推測するために(ワークフロー
図1)、本発明者らは:i) 13のタンパク質(青で強調されたノード)、及びii)2つの遺伝子の遺伝子型(星印の付いたノード)からの患者データを使用した。4つのノード(赤い円)の活性は、文献(補足表S5)から公知の分子相互作用に基づいてベイジアン統計により推測された(接続接線、赤=阻害、又は緑=活性化、二方向性の場合、右の接線=中央ノードから隣接分子へ、及び左の接線=隣接分子から中央ノードへ)。
【
図2B】
図2a~cは、過剰接続性(overconnectivity)分析において優先された分子エンティティのネットワークを示す。患者固有の活性を推測するために(ワークフロー
図1)、本発明者らは:i) 13のタンパク質(青で強調されたノード)、及びii)2つの遺伝子の遺伝子型(星印の付いたノード)からの患者データを使用した。4つのノード(赤い円)の活性は、文献(補足表S5)から公知の分子相互作用に基づいてベイジアン統計により推測された(接続接線、赤=阻害、又は緑=活性化、二方向性の場合、右の接線=中央ノードから隣接分子へ、及び左の接線=隣接分子から中央ノードへ)。
【
図2C】
図2a~cは、過剰接続性(overconnectivity)分析において優先された分子エンティティのネットワークを示す。患者固有の活性を推測するために(ワークフロー
図1)、本発明者らは:i) 13のタンパク質(青で強調されたノード)、及びii)2つの遺伝子の遺伝子型(星印の付いたノード)からの患者データを使用した。4つのノード(赤い円)の活性は、文献(補足表S5)から公知の分子相互作用に基づいてベイジアン統計により推測された(接続接線、赤=阻害、又は緑=活性化、二方向性の場合、右の接線=中央ノードから隣接分子へ、及び左の接線=隣接分子から中央ノードへ)。
【
図3A】
図3は、集団サブタイプの分子署名がCVD進行に関連していることを示す。a、2つの主要な患者クラスタ(赤及び青の枠で強調される)が、コーカサス人種(左)及びラテンアメリカ系(右)において分子署名に基づいて同定された。b-c, コーカサス人種(b)及びラテンアメリカ系(c)における第1及び第2の複数の主要拡張CV複合に関連する同定されたクラスタ(a、赤及び青)についての生存確率を比較するカプラン‐マイヤー分析。d、e、赤で強調されたクラスタ(a)に対する青で強調されたクラスタの患者についての事象のそれぞれ計算された相対的危険性を用いた、クラスタあたりのCVO事象又は全ての死亡の割合(青=より高い、及び青=より低いCVO危険性クラスタ)。CVO危険因子について調整されたアウトカム(b-cにおいてCox回帰モデル P i 0.0000)の各々についてクラスタ間で生存の有意な差があった(b-cにおいてログ・ランク P i 0.0000)。A、C、Bは、パスウェイエンティティの主要クラスタを表す(表1)。PA=パスウェイ活性;MI=心筋梗塞;Hospit. HF=心不全による入院。
【
図3B】
図3は、集団サブタイプの分子署名がCVD進行に関連していることを示す。a、2つの主要な患者クラスタ(赤及び青の枠で強調される)が、コーカサス人種(左)及びラテンアメリカ系(右)において分子署名に基づいて同定された。b-c, コーカサス人種(b)及びラテンアメリカ系(c)における第1及び第2の複数の主要拡張CV複合に関連する同定されたクラスタ(a、赤及び青)についての生存確率を比較するカプラン‐マイヤー分析。d、e、赤で強調されたクラスタ(a)に対する青で強調されたクラスタの患者についての事象のそれぞれ計算された相対的危険性を用いた、クラスタあたりのCVO事象又は全ての死亡の割合(青=より高い、及び青=より低いCVO危険性クラスタ)。CVO危険因子について調整されたアウトカム(b-cにおいてCox回帰モデル P i 0.0000)の各々についてクラスタ間で生存の有意な差があった(b-cにおいてログ・ランク P i 0.0000)。A、C、Bは、パスウェイエンティティの主要クラスタを表す(表1)。PA=パスウェイ活性;MI=心筋梗塞;Hospit. HF=心不全による入院。
【
図3C】
図3は、集団サブタイプの分子署名がCVD進行に関連していることを示す。a、2つの主要な患者クラスタ(赤及び青の枠で強調される)が、コーカサス人種(左)及びラテンアメリカ系(右)において分子署名に基づいて同定された。b-c, コーカサス人種(b)及びラテンアメリカ系(c)における第1及び第2の複数の主要拡張CV複合に関連する同定されたクラスタ(a、赤及び青)についての生存確率を比較するカプラン‐マイヤー分析。d、e、赤で強調されたクラスタ(a)に対する青で強調されたクラスタの患者についての事象のそれぞれ計算された相対的危険性を用いた、クラスタあたりのCVO事象又は全ての死亡の割合(青=より高い、及び青=より低いCVO危険性クラスタ)。CVO危険因子について調整されたアウトカム(b-cにおいてCox回帰モデル P i 0.0000)の各々についてクラスタ間で生存の有意な差があった(b-cにおいてログ・ランク P i 0.0000)。A、C、Bは、パスウェイエンティティの主要クラスタを表す(表1)。PA=パスウェイ活性;MI=心筋梗塞;Hospit. HF=心不全による入院。
【
図3D】
図3は、集団サブタイプの分子署名がCVD進行に関連していることを示す。a、2つの主要な患者クラスタ(赤及び青の枠で強調される)が、コーカサス人種(左)及びラテンアメリカ系(右)において分子署名に基づいて同定された。b-c, コーカサス人種(b)及びラテンアメリカ系(c)における第1及び第2の複数の主要拡張CV複合に関連する同定されたクラスタ(a、赤及び青)についての生存確率を比較するカプラン‐マイヤー分析。d、e、赤で強調されたクラスタ(a)に対する青で強調されたクラスタの患者についての事象のそれぞれ計算された相対的危険性を用いた、クラスタあたりのCVO事象又は全ての死亡の割合(青=より高い、及び青=より低いCVO危険性クラスタ)。CVO危険因子について調整されたアウトカム(b-cにおいてCox回帰モデル P i 0.0000)の各々についてクラスタ間で生存の有意な差があった(b-cにおいてログ・ランク P i 0.0000)。A、C、Bは、パスウェイエンティティの主要クラスタを表す(表1)。PA=パスウェイ活性;MI=心筋梗塞;Hospit. HF=心不全による入院。
【
図3E】
図3は、集団サブタイプの分子署名がCVD進行に関連していることを示す。a、2つの主要な患者クラスタ(赤及び青の枠で強調される)が、コーカサス人種(左)及びラテンアメリカ系(右)において分子署名に基づいて同定された。b-c, コーカサス人種(b)及びラテンアメリカ系(c)における第1及び第2の複数の主要拡張CV複合に関連する同定されたクラスタ(a、赤及び青)についての生存確率を比較するカプラン‐マイヤー分析。d、e、赤で強調されたクラスタ(a)に対する青で強調されたクラスタの患者についての事象のそれぞれ計算された相対的危険性を用いた、クラスタあたりのCVO事象又は全ての死亡の割合(青=より高い、及び青=より低いCVO危険性クラスタ)。CVO危険因子について調整されたアウトカム(b-cにおいてCox回帰モデル P i 0.0000)の各々についてクラスタ間で生存の有意な差があった(b-cにおいてログ・ランク P i 0.0000)。A、C、Bは、パスウェイエンティティの主要クラスタを表す(表1)。PA=パスウェイ活性;MI=心筋梗塞;Hospit. HF=心不全による入院。
【
図4A】
図4は、ハザード比(HR)として表されるcox回帰結果を信頼区間とともに示す。a-b、既知のCVO危険因子及びクラスタアイデンティティ(
図3、パネルa-bにおいて規定される)についてのコーカサス人種(a)及びラテンアメリカ系(b)におけるCVOの第2の複数主要複合についてのHR。c、集団全体(コーカサス人種及びラテンアメリカ系)を考慮した、上と同じ因子についてのCVOの第1の複数主要複合についてのHR。Cox回帰モデルは有意なP 0.0000未満であった)。
【
図4B】
図4は、ハザード比(HR)として表されるcox回帰結果を信頼区間とともに示す。a-b、既知のCVO危険因子及びクラスタアイデンティティ(
図3、パネルa-bにおいて規定される)についてのコーカサス人種(a)及びラテンアメリカ系(b)におけるCVOの第2の複数主要複合についてのHR。c、集団全体(コーカサス人種及びラテンアメリカ系)を考慮した、上と同じ因子についてのCVOの第1の複数主要複合についてのHR。Cox回帰モデルは有意なP 0.0000未満であった)。
【
図4C】
図4は、ハザード比(HR)として表されるcox回帰結果を信頼区間とともに示す。a-b、既知のCVO危険因子及びクラスタアイデンティティ(
図3、パネルa-bにおいて規定される)についてのコーカサス人種(a)及びラテンアメリカ系(b)におけるCVOの第2の複数主要複合についてのHR。c、集団全体(コーカサス人種及びラテンアメリカ系)を考慮した、上と同じ因子についてのCVOの第1の複数主要複合についてのHR。Cox回帰モデルは有意なP 0.0000未満であった)。
【
図5】
図5は、同定された疾患ネットワークからの遺伝子名のリストを示す。遺伝子の3つの主要クラスタ(
図3におけるA、B、C)を同定した(CVO事象に対してより低い危険性の患者に対して、より高い危険性の患者における分子の、赤で強調=より低い活性、及び青の網掛け=より高い活性)。これらの遺伝子についての個々の患者データ(G=遺伝子型及びP=タンパク質レベル)を、患者層別化ワークフローのために使用した(
図1)。AI=分子活性をベイジアン統計により推測した。RORA及びGHRバリアントは、CVDと関連していると以前に報告されておらず、効果対立遺伝子はヨーロッパの人々において稀であったが、アフリカの人々についてよく見られ(MAF=0.41)、そしてアジアの人々においてGHRバリアントが見られた(MAF=0.13)。ORIGINコホートにおけるCVOについての標準BMK分析からの結果を、以前に公開されたように(刊行物を引用)、(a)第1及び(b)第2の複数主要心血管複合について報告する。第1の複数主要評価項目=CV死、又は非致死性MI又は非致死性発作の複合、及び第2の複数主要評価項目=第1の複数主要又は血行再建手順又は心不全のための入院の複合)。n.s.=CVOと有意に関連していなかったが、ORIGIN CVO試験における死亡と関連していたバイオマーカー。
【
図6A】
図6a及び6b(s2)は、ORIGIN研究からのGWAs結果のlocus zoomプロットを示す。SNPを、y軸上のCADとの関連に対して、各染色体上のそれらの位置に従ってx軸上にプロットした(-log10 Pとして示される)。患者層別化に使用された遺伝子座(rs73420079、rs4314405;P<5 x 10-8)は、それぞれlocus zoomプロットb及びcに示される。MAF=18%を有していたMIR3169を除いて、これらの遺伝子座についてのMAFは、欧州人において約1%であった。
【
図6B】
図6a及び6b(s2)は、ORIGIN研究からのGWAs結果のlocus zoomプロットを示す。SNPを、y軸上のCADとの関連に対して、各染色体上のそれらの位置に従ってx軸上にプロットした(-log10 Pとして示される)。患者層別化に使用された遺伝子座(rs73420079、rs4314405;P<5 x 10-8)は、それぞれlocus zoomプロットb及びcに示される。MAF=18%を有していたMIR3169を除いて、これらの遺伝子座についてのMAFは、欧州人において約1%であった。
【
図7】
図7は、ネットワーク分析設計を示す。ORIGIN CAD GWAsからの統計サマリーを使用して、このコホートにおけるCVOとの最も関連性のある遺伝子関係を同定した。事後分析において、これらの遺伝子及びバイオマーカー(BMK)コード遺伝子のリストを使用して、過剰接続した遺伝子のネットワークを作成した。この手順を、CARDIOGRAMコンソーシアム(CARDIoGRAMplusC4D、Nikpeyら 2015年)からのCADアウトカム及びCADアウトカムに関連するBMKの同一のリストについてのGWAs統計サマリーを使用して繰り返した。
【
図8A】
図8は、過剰接続性分析において優先された分子エンティティのネットワークを示す。a、b、c、ORIGINデータセットからのGWAs及びBMK分析からの候補を使用した発見ネットワーク分析における最初の3つの上位ネットワーク。c、d、e ORIGINからのCARDIOGRAM GWAs結果及びBMK分析結果を使用した場合に同定された上位サブネットワーク(ランキング1位、4位及び8位)を示す反復ネットワーク分析。これらは、a-cにおいて同定されたネットワークと最も似ていた(青の反復BMK)。星印=ORIGIN GWAsにおいてCVOに関連する遺伝子。
【
図8B】
図8は、過剰接続性分析において優先された分子エンティティのネットワークを示す。a、b、c、ORIGINデータセットからのGWAs及びBMK分析からの候補を使用した発見ネットワーク分析における最初の3つの上位ネットワーク。c、d、e ORIGINからのCARDIOGRAM GWAs結果及びBMK分析結果を使用した場合に同定された上位サブネットワーク(ランキング1位、4位及び8位)を示す反復ネットワーク分析。これらは、a-cにおいて同定されたネットワークと最も似ていた(青の反復BMK)。星印=ORIGIN GWAsにおいてCVOに関連する遺伝子。
【
図8C】
図8は、過剰接続性分析において優先された分子エンティティのネットワークを示す。a、b、c、ORIGINデータセットからのGWAs及びBMK分析からの候補を使用した発見ネットワーク分析における最初の3つの上位ネットワーク。c、d、e ORIGINからのCARDIOGRAM GWAs結果及びBMK分析結果を使用した場合に同定された上位サブネットワーク(ランキング1位、4位及び8位)を示す反復ネットワーク分析。これらは、a-cにおいて同定されたネットワークと最も似ていた(青の反復BMK)。星印=ORIGIN GWAsにおいてCVOに関連する遺伝子。
【
図8D】
図8は、過剰接続性分析において優先された分子エンティティのネットワークを示す。a、b、c、ORIGINデータセットからのGWAs及びBMK分析からの候補を使用した発見ネットワーク分析における最初の3つの上位ネットワーク。c、d、e ORIGINからのCARDIOGRAM GWAs結果及びBMK分析結果を使用した場合に同定された上位サブネットワーク(ランキング1位、4位及び8位)を示す反復ネットワーク分析。これらは、a-cにおいて同定されたネットワークと最も似ていた(青の反復BMK)。星印=ORIGIN GWAsにおいてCVOに関連する遺伝子。
【
図8E】
図8は、過剰接続性分析において優先された分子エンティティのネットワークを示す。a、b、c、ORIGINデータセットからのGWAs及びBMK分析からの候補を使用した発見ネットワーク分析における最初の3つの上位ネットワーク。c、d、e ORIGINからのCARDIOGRAM GWAs結果及びBMK分析結果を使用した場合に同定された上位サブネットワーク(ランキング1位、4位及び8位)を示す反復ネットワーク分析。これらは、a-cにおいて同定されたネットワークと最も似ていた(青の反復BMK)。星印=ORIGIN GWAsにおいてCVOに関連する遺伝子。
【
図8F】
図8は、過剰接続性分析において優先された分子エンティティのネットワークを示す。a、b、c、ORIGINデータセットからのGWAs及びBMK分析からの候補を使用した発見ネットワーク分析における最初の3つの上位ネットワーク。c、d、e ORIGINからのCARDIOGRAM GWAs結果及びBMK分析結果を使用した場合に同定された上位サブネットワーク(ランキング1位、4位及び8位)を示す反復ネットワーク分析。これらは、a-cにおいて同定されたネットワークと最も似ていた(青の反復BMK)。星印=ORIGIN GWAsにおいてCVOに関連する遺伝子。
【
図9A】
図9は、コーカサス人及びラテンアメリカ系において測定されたCVアウトカムについての患者クラスタごとのカプラン-マイヤー生存推定を示す。(a)同定されたクラスタ、及びb-c、生存曲線(上のパネルにおいて、赤=赤で強調されたクラスタ、青=青で強調されたクラスタ)。(b)コーカサス人及びラテンアメリカ系(c)。全ての場合においてクラスタ間で生存に有意な差があった(ログランク P<0.000はより低い有意差であった。
【
図9B】
図9は、コーカサス人及びラテンアメリカ系において測定されたCVアウトカムについての患者クラスタごとのカプラン-マイヤー生存推定を示す。(a)同定されたクラスタ、及びb-c、生存曲線(上のパネルにおいて、赤=赤で強調されたクラスタ、青=青で強調されたクラスタ)。(b)コーカサス人及びラテンアメリカ系(c)。全ての場合においてクラスタ間で生存に有意な差があった(ログランク P<0.000はより低い有意差であった。
【
図9C】
図9は、コーカサス人及びラテンアメリカ系において測定されたCVアウトカムについての患者クラスタごとのカプラン-マイヤー生存推定を示す。(a)同定されたクラスタ、及びb-c、生存曲線(上のパネルにおいて、赤=赤で強調されたクラスタ、青=青で強調されたクラスタ)。(b)コーカサス人及びラテンアメリカ系(c)。全ての場合においてクラスタ間で生存に有意な差があった(ログランク P<0.000はより低い有意差であった。
【
図10】
図10は、患者固有のBMK活性をクラスタ化した場合(
図2)に同定された遺伝子のクラスタ(A、B、C)を含むバイオマーカーのレベルについての箱ひげ図。より高い危険性の群においてより低かったGSTalphaを除いて、CVOについてより高い危険性を有するクラスタの患者(各図において左の箱ひげ図)は、より高いBMKレベルを有していた。
【
図11】
図11は、低い(2)CVO危険性のクラスタ(コーカサス人及びラテンアメリカ系の部分集団)に対して高い(1)CVO危険性のクラスタにおける心血管危険因子の視覚的検査を示す。上のパネル、年齢、診療所において定期的に測定されたBMI及びBMKレベルについての箱ひげ図。CVOについてより高い危険性を有するクラスタの患者(各図における左の箱ひげ図)は、平均して、より低いCVO危険性を有するクラスタの患者と類似していた。下のパネル、性別(左下パネル)、喫煙(中央下パネル)、及びアルブミン尿(右下パネル)又は報告されたアルブミン尿のような分類別CVO危険性変数は、クラスタ間でわずかに異なっていた。これら及び他の危険因子についてのさらなる詳細を表1に示す。CVO危険性(ロジスティック回帰)及び生存(cox回帰)の統計分析は、MS体で示されるようにクラスタごとのリスク比及びハザード比を計算するための共変量としてこれらを含んでいた。NormalTC=正規化された総コレステロール;normalSBP/DBP=正規化された収縮期血圧/拡張期血圧。
【
図12A】
図12はサブクラスタ分析を示す。(a)コーカサス人及びラテンアメリカ系の両方におけるクラスタ内のサブクラスタ(クラスタ2はここで2及び3に分割される)。(b)クラスタ1~3ごとのCVO事象の比率及び対応する個体数N。
【
図12B】
図12はサブクラスタ分析を示す。(a)コーカサス人及びラテンアメリカ系の両方におけるクラスタ内のサブクラスタ(クラスタ2はここで2及び3に分割される)。(b)クラスタ1~3ごとのCVO事象の比率及び対応する個体数N。
【
図13】
図13は、3つの同定されたサブクラスタ(
図13において示されるとおり)についてのコーカサス人(左パネル)及びラテンアメリカ系(右パネル)において測定されたアウトカムについてのカプラン-マイヤー生存推定を示す。全ての場合においてクラスタ間の生存に有意な差があった(ログランク P<0.0000)。
【
図14】
図14(S10)は、ラテンアメリカ系においてこれらのクラスタを生成したネットワーク計算のための入力として、NT-proBNTレベルを使用して(左パネル)、又はそれを使用せずに(右パネル)得られた患者の3つのクラスタにおけるNTproBNPバイオマーカーレベルを示す。患者の分類子として最初の又はその後の分析結果を使用した場合、NT-proBNTレベルの有意な差はなかった(クラスタ1~3)。
【実施例】
【0172】
本発明者らは、CVD事象に罹患する危険性を有する個体の同定を可能にし、それ故、早期の介入が、個体がCVD事象に罹患することを予防するか、又はその危険性を減少させることを可能にするストラテジーを開発する目的で、CVD進行に関連するバイオマーカー及びバイオマーカーの組み合わせを同定しようと試みた。適切なバイオマーカー及びバイオマーカーネットワークの同定はまた、臨床試験計画、薬物有効性も最適化し、そして処置を最適化するだろう。
【0173】
実施例1 - バイオマーカー及びバイオマーカーネットワークの同定
材料及び方法
ORIGINコホート
ORIGINバイオマーカー下位試験(sub-study)の参加者(N=8,401、補足表S1)は、ランタス又はプラセボにより処置された患者の中から無作為に選ばれた。このサンプルのより小さな部分集団の遺伝子型を同定した(5,078サンプル)。品質管理(以下を参照のこと)の後に、サンプルサイズは4,390個体であった。これらの遺伝子型を同定した対象のみが、患者層別化のためにこの試験実施計画書に記載された分析に参加した(補足表S1における人口動態特徴)。
【0174】
バイオマーカー品質管理及び正規化
ORIGINコホートにおいて測定されたタンパク質バイオマーカーのための品質管理は以前に記載されている(Gersteinら、2015年)。正規化=正規分布していないバイオマーカーを対数変換した。このコホートにおけるCVO予測のための標準バイオマーカー分析は別所に記載されている(Gersteinら、2015年)。
【0175】
定量的BMK測定もまた、コーカサス人、ラテンアメリカ系及びアフリカ系起源の対象について別々に、各BMKについて分布のパーセンテージに基づいてカテゴリー変数(-1、0、+1)に変換した。アルゴリズムPARADIGMはクラスタ化のための連続形質を扱うことができない。
【0176】
遺伝子型決定品質管理及び集団層別化分析
ORIGINコホート、N=5,078サンプルの遺伝子型決定を、Illumina HumanCore Exome DNA分析ビーズチップ(Illumina Omni2.5)を使用して行った。一般及び希少の両方の幅広いコーディングバリアントを含む540,000を超える遺伝子バリアントをコールした。一塩基多型(SNP)を、コール率<0.99、マイナー対立遺伝子頻度<0.01、又はハーディー・ワインベルグ平衡からの逸脱(P<1x10-6)で除外した。個体の自己報告した性別、民族性及び関連性が彼らの遺伝情報と一致していなかった場合、それらの個体を除外した。品質管理の後、サンプルサイズは4,390個体及び284,024 SNPであった(注:低い対立遺伝子頻度のために除外されたSNPは、大部分について正確に遺伝子型同定され、そして将来の分析には含まれる)。ゲノム全体での遺伝子型補完を、Impute v2.3.0を使用して行った。本発明者らは、フェーズI統合バリアント1000ゲノムハプロタイプ(SHAPEIT2)のNCBI build 37を参照パネルとして使用した。補完されたSNPを補完確実性スコア<0.3で除外した。補完されたSNPの最終数は10,501,330であった。
【0177】
主成分を、コーカサス人及びラテンアメリカ系について別々に全ゲノム遺伝子型同定に基づいて生成した。これらを、ORIGIN研究からのゲノムワイド関連解析(GWAs)のための遺伝子分析における共変量として使用した。
【0178】
集団民族性部分構造に起因して、部分集団を民族(コーカサス人及びラテンアメリカ系)群により規定し、そして別々に分析した。分析に参加するSNPについてのHWE(P>0.001)を品質管理の一部として試験して、集団の部分群が期待される遺伝子座分布を満たすかどうかを規定した。部分集団をメタ解析し、そして関連性結果をマンハッタン及びQQプロットで可視化した(
図6)。
【0179】
ゲノムワイド関連解析
GWA解析を、コーカサス人(N=1,931)及びラテンアメリカ系(N=2,216)について別々に行った。直接遺伝子型同定されたSNP及び補完されたSNP(N=4.9-9
Mio)の両方からなる遺伝子型をGWA解析に入れた。集団構造又は関連性に起因する試験統計の過膨張を避けるために、本発明者らは、GWA解析についてgenomic control法を適用した。主成分を、コーカサス人及びラテンアメリカ系について別々に、全ゲノム遺伝子型同定に基づいて生成した。これらをORIGIN研究からのゲノムワイド関連解析において共変量として使用した。正規化を用いた関連性についての線形回帰(PLINK)を、予測因子としてSNP対立遺伝子量及び年齢、性別を用いて、加法モデル下で行った。
【0180】
メタ解析を行った。100万の独立した試験についてのボンフェローニ調整に対応して、本発明者らは、ゲノムワイド有意性についてPの閾値を特定した。使用したCARDIOGRAMコンソーシアムデータセットは、CARDIoGRAMplusC4D 1000ゲノムベースGWASメタ解析統計サマリーであった。これは主に欧州、南アジア、及び東アジアのGWAS研究を含んでおり、系統は3800万バリアントを含む1000 Genomes phase 1 v3トレーニングセットを使用して補完された。この研究は、940万バリアントを調べ、そして60,801 CVD症例及び123,504の対照を含んでいた(Nikpeyら、2015年)。CVDに関連する独立した遺伝子座の数を評価するため、相関するSNPを、LDベースの結果クランピング手順(PLINK、Purcellら、2007年)を使用して分類した。この手順を、過剰接続性ネットワーク分析に含める遺伝子座の遺伝子マッピング(補足表S2)のために使用した。ORIGINコホートにおける10-5に等しいか又はそれ以下のp値で代用した10-6未満のp値、及びCARDIOGRAMコホートにおける10-6に等しいか又はそれ以下のp値で代用した10-7未満のp値でCVDに関連するバリアントを、ネットワーク分析において考慮され得るように遺伝子にマッピングした。本発明者らは、1パーセント未満及び不良な補完品質(Info 0.4未満)を有する対立遺伝子をクランピング手順から除外した。
【0181】
ワークフロー
ワークフローの全ての工程(
図1)は以下のとおりである:
(1)候補分子選択
発見及び複製研究に含まれるエンティティのリストは、表S3に示される。
(2)遺伝子マッピング
ORIGIN及びCARDIOGRAMにおけるCADに関連するSNPを、PLINKにおいて利用可能なクラスタリング手順(Purcellら、2007年)を使用して、一塩基多型(SNP)間の連鎖不平衡(LD)の経験的評価に基づいて遺伝子にマッピングした。本発明者らは、1000 Genomes(phase 1リリースv3)を参照データセットとして使用して、バリアント間のLDを見積もった;クランピング分析を、LD r2>0.8(--clump-r2 0.8)を使用して行い、バリアントを250kbの範囲内で指標SNPにクランピングした (--clump-kb 250)。遺伝子に対応するクランピングされたゲノム領域を同定するために。本発明者らは、遺伝子リスト(hg19)とともに--clump-範囲関数を使用した(補足表S2);
(3)疾患ネットワーク同定のためのネットワーク分析
本発明者らは、以下により詳細に記載されるように、心血管疾患を代表するネットワークを構築するために過剰接続性分析を使用した。
(4)単一レベル患者データキュレーション
患者層別化ワークフロー(
図1)を開始するために、本発明者らは、最初に疾患ネットワークを生成し、そして患者固有のデータを優先分子に使用した(表1)。患者固有のデータ品質管理は上に記載される。
(5)患者固有のパスウェイ活性の同定のための確率的グラフィカルモデル分析
方法は原稿においてそして以下でより詳細に説明される。
(6)クラスタ化
本発明者らは、以下に記載されるようにRパッケージを使用した。
(7)同定された患者クラスタのCVOへの関連付け
分析、アウトカム及び共変量についてのさらなる詳細は以下に記載される。
(8)単一バイオマーカー比較
これらは箱ひげ図及び中央値比較の視覚的検査により行われた。
(9)クラスタ化された集団の特徴づけ。
【0182】
疾患ネットワーク同定
Clarivate Analyticsにより開発されたRベースの創薬のための計算生物学(Computational Biology for Drug discovery)(CDDD)パッケージにおいて実装されるように、疾患ネットワークを過剰接続性アルゴリズムを使用して同定した。疾患に対するネットワークの特異性は、ネットワークを生成するために選択された疾患に関連付けられた分子(
図7)及びヒトにおけるタンパク質-タンパク質相互作用の下にあるライブラリに依存する。この目的のために、本発明者らは、高信頼相互作用の手動でキュレートされたシステム生物学知識ベースをIngenuity (QIAGEN Inc.からのIPA)及びMetabase(Clarivate AnalyticsからのMetacore)から抽出して。CBDDパッケージのためのライブラリーとして使用した。CVD疾患ネットワークを作成するために、本発明者らは:i)ヒトタンパク質相互作用ネットワークの形態上の特徴を利用して、データセットからのオブジェクトと統計的に過剰接続されたデータセットのすぐ近くにある(one-step away)直接制御因子を同定し(超幾何分布)、ii)入力データセットとして、CVDへの関連の証拠を有する遺伝子の名称を使用した(以下及び
図7のベイジアンネットワーク分析を参照のこと)。過剰接続性分析のための入力データとして、本発明者らは、発見分析において、16のタンパク質BMKに対応する遺伝子の名称、及びOriginコホートGWAsにおけるCVOと関連する8つの遺伝子座からの遺伝子の名称(表S3)を使用した。初めに同定されたネットワークを確認するために、本発明者らは、ORIGIN研究からの遺伝的に関連する遺伝子座を、CARDIOGRAMコンソーシアムからの独立した大規模GWAsメタ解析(CARDIoGRAMplusC4D、引用Nikpeyら 20115)からの他の90の遺伝子で置き換えることによりこれらの分析を再実行した(
図7、表S3)。
【0183】
データ統合のためのベイジアンネットワーク分析
PARADIGMは、確率的グラフィカルモデルに基づくデータ統合アプローチである。これは確率的グラフィカルモデル(PGM)としてパスウェイ又はネットワークを描画し、供給されたオミクスデータセットからそのパラメーターを学習する。このモデルは、ノードについて異なるオミクス測定を考慮して、パスウェイにおける各ノードについての真の活性スコアの推定を可能する。PARADIGMは、個々の患者のレベルでの予測を可能にし、そして遺伝子/タンパク質発現、コピー数変化、メタボロミクス、キナーゼ活性測定のような直接タンパク質活性アッセイのようなデータ型に適応することができる。PARADIGMは、多数のゲノムスケールの測定をサンプルレベルで組み合わせて、パスウェイ又はサブネットワーク内の遺伝子の活性、生成物及び抽象プロセスを推測する。元のネットワークのエッジは、異なるノードの隠れた変数を接続する(例えば、ノードAの活性の隠れた変数は、A-Bリンクの機構に依存して、ノードBのタンパク質又はDNAの隠れた変数に影響を及ぼす)。
【0184】
各ノードは、モデルが作成されたときに条件付き確率分布に割り当てられる。分布は、モデルにおけるその親の状態を考慮して特定の状態のノードを観察する可能性がどれくらいかを示す。3つの状態が各ノードに許容される(活性化、抑制、未変化)。隠れた変数についての分布は、最初の段階で定義される。各分子レベルの観察された変数の分布は、入力データを使用してEMアルゴリズムにより学習される。モデルが完成した後、観察されたデータを用いずに(事前確率)又はデータを考慮に入れて(事後確率)、特定の状態の隠れたノードを観察する確率について推論することが可能である。
【0185】
主要な出力は、統合されたパスウェイ活性(IPA)のマトリックスAであり、ここでA_ijは、患者サンプルjにおけるエンティティiの推測された活性を表す。患者データが隠れたノードの活性化又は阻害の可能性を事前と比較してより高くする場合、Aの値は符号付きであり、ゼロ以外である。Aは、患者層別化又は関連分析のような目的のための元のデータセットの代わりに使用されて、臨床特質に関連する活性を有する生物学的エンティティを明らかにすると予想される。
【0186】
出力は、ネットワーク及び各サンプルにおける各ノードについての活性スコアのマトリックスである。活性スコアは、符号付きの対数尤度比(ノードが活性と推測される場合は正、ノードが抑制と推測される場合は負)を表す。パスウェイは、各ノードについての隠れた状態及び入力データセットに対応し得るノードについての観察された状態の両方を含む確率的グラフィカルモデルに変換される。IPA有意性を評価するための2つの可能なモードがある。両方とも多くの無作為化されたサンプルに対するIPAスコアの並べ替え(permutation)-計算を含む。
【0187】
並べ替え「内」について、並べ替えられたデータサンプルを、パスウェイ/サブネットワークにおける無作為ノード及び無作為サンプルの値を観察された各ノードに割り当てることにより、証拠(すなわち、遺伝子発現及び遺伝子コピー数での観察された変数についての状態)の新しいセットを作成することにより作成する。
【0188】
「任意の」並べ替えについて、手順は同じであるが、無作為ノード選択段階は、入力データ中のどこからでもノードを選択することができた(特定のパスウェイ/サブネットワークがこのようなノードを含有するか否かに関わらず)。
【0189】
両方の並べ替え型について、反復並び替えされたサンプルを生成し、そして並び替えされたサンプルの各々についてのIPAスコアを計算した。並び替えされたデータからのスコアの分布を帰無分布として使用して、実データセットにおけるIPAスコアの有意性を見積もった。CLARIVATESにより開発されたCBDDパッケージを用いてRにおけるSCRIPT:Paradigm(Vaskeら、2010年)。
【0190】
発見(コーカサス人;N=1908)及び反復(ラテンアメリカ系;N=2146部分集団)についてクラスタを生成した。
【0191】
1. ネットワーク:Interactome (IPA及びMetabaseからのSanofiネットワーク)ヒト 高品質。
【0192】
2. マトリックス:13のタンパク質バイオマーカーからの患者固有の情報及び2つのGWAs遺伝子からの遺伝子型を使用してparadigmを実行した。これらの分子エンティティは、過剰接続性アルゴリズムを用いたネットワーク分析から得られた最初の3つのサブネットワークに現れた。タンパク質を、(分布に従って)患者ごとに-1、0、1としてコード化した。OVERCONNECTIVITYアルゴリズムを用いて得られた3つのサブネットワークを含有するマトリックスもまた、(これは発明者らがBMK測定値を入力として与えなかった分子エンティティを含んでいたが)paradigmのために入力として使用した。
【0193】
3. レベル:DNA及びタンパク質
分析に含まれるタンパク質/遺伝子のリスト:
表現型マトリックス(タンパク質)
1) アルファ2マクログロブリン(第1の複数の主要及び死亡)
2) アンジオポエチン2(第1、第2のCVO及び死亡)
3) アポリポタンパク質B(第1、第2のCVO及び死亡)
4) YLK-40(CHI3L1)(死亡)
5) グルタチオンSトランスフェラーゼアルファ(第1、第2のCVO及び死亡)
6) テネイシンc(死亡)
7) IGF結合タンパク質2(死亡)
8) 肝細胞増殖因子受容体(MET)(第1、第2のCVO及び死亡)
9) オステオプロテジェリン(TNFRSF11)(第1、第2のCVO及び死亡)
10) マクロファージ由来ケモカイン(CCL22)(死亡)
11) セレノプロテインP(死亡)
12) トレフォイル因子3(第1のCVO及び死亡)
13) GDF15(第1、第2のCVO及び死亡)
遺伝子からの遺伝子型:
1) RORA (rs73420079 CAD 影響因子G -AA=-1、AG=0、GG=1)、
2) GHR (rs4314405 CAD 影響因子A - GG=-1、AG=0、AA=1)。
【0194】
入力ネットワークの鍵となるメンバーと予測されるバイオマーカー:
TNF-アルファ、IL6、RelA NF-KBサブユニット、NT-proBNP (NPPB)。
【0195】
患者層別化
本発明者らは、ORIGINコホートにおいて同定された疾患サブネットワーク(
図2)に基づいて、そしてそれぞれの患者に固有のタンパク質又は遺伝子型データを使用して、患者層別化分析を開始した(ワークフロー
図1;
図2及び表1)。集団民族性バックグラウンドに起因して。類似したサンプルサイズ(それぞれ;N=1,908及びN=2,146)及びCVO危険因子についてのサンプル特徴(補足表S1)を有する、タンパク質バイオマーカー及び遺伝子型が利用可能な2つの主要な部分集団を考慮した(コーカサス人及びラテンアメリカ系)。それによりこれらは、i)ベイジアンネットワーク分析、ii)階層クラスタリング、並びにiii)CVO危険性及び生存分析のための発見及び検証サンプルとみなされる。ベイジアンネットワーク分析を、Clarivate Analyticsにより開発されたCDDDパッケージの一部としてRにおいて実行されるPARADIGMアルゴリズム(Vaskeら)を使用して行った。データ統合アプローチは、確率的グラフィカルモデルに基づく。これは、パスウェイ又はネットワークを確率的グラフィカルモデル(PGM)として描画し、供給されたオミクスデータセットからそのパラメーターを学習する(
図2)。このモデルは、ノードについての異なるオミクス測定値(患者ごと)を考慮して、パスウェイにおける各ノード(分子)についての真の活性スコアの推定を可能にする(
図2;表1)。各ノードは、モデルが作成されたときに条件付き確率分布に割り当てられる。分布は、モデルにおけるその親の状態を考慮して特定の状態のノードを観察する可能性がどれくらいかを示す。3つの状態が各ノードに許容される(活性化、抑制、未変化)。隠れた変数についての分布は、最初の段階で定義される(例えば、遺伝子のネットワークを調節する転写因子、
図1を参照のこと)。各分子レベルの観察された変数の分布は、入力データを使用してEMアルゴリズムにより学習される。モデルが完成した後、観察されたデータを用いずに(事前確率)又はデータを考慮に入れて(事後確率)、特定の状態の隠れたノードを観察する確率について推論することが可能である。出力は、ネットワーク及び各サンプルにおける各ノードについての活性スコアのマトリックスである。活性スコアは、符号付きの対数尤度比(ノードが活性と推測される場合は正、ノードが抑制と推測される場合は負)を表す。パスウェイは、各ノードについての隠れた状態及び入力データセットに対応し得るノードについての観察された状態の両方を含む確率的グラフィカルモデルに変換される。この関数は活性スコアのマトリックスを受け取り、そして並び替えアプローチを使用して各値についてp値を計算する。患者及び分子ごとの計算されたパスウェイ活性の階層クラスタリングを、R hclust関数を使用して行った。クラスタ間の相違を、平方ユークリッド距離を使用して計算した。
【0196】
同定された患者クラスタのCVOへの関連付け
コーカサス人集団及びラテンアメリカ系集団の両方における同定された患者クラスタ(
図3)の、ORIGINコホートにおいて測定されたCVアウトカムとの関連を検証するために、本発明者らは、ロジスティック回帰、Cox比例ハザードモデル、及び生存分析を使用した。結果の一貫性を確認するために、これらの分析を、最初に同定されたクラスタ内のサブクラスタについて繰り返した(
図12及び13)。ロジスティック回帰を使用して、既知のCVO危険因子が単独で分子署名により同定されたより低いCVO危険性のクラスタに対してより高いCVO危険性のクラスタから患者を区別することができたかどうかを見積もった。累積疾患発生率の変動は前向き研究において評価され得るので、Cox比例ハザードモデルを使用して、クラスタと生存時間(time-to-event)との間の関係を推定した。カプラン-マイヤー生存推定を使用して、同定されたクラスタの疾患進行との関連を可視化し、そしてログランク検定を使用して生存者関数の等しさを試験した。分析に使用されたCVアウトカムは:あらゆる原因の死亡以外に、心筋梗塞(MI)、発作、心血管系死亡及び入院を伴う心不全(HF)(
図9及び12)であった。2つの追加のMACEを使用した、(i)第1の複数主要評価項目(=CV複合):CV死、又は非致死性MI又は非致死性発作の複合、及び(ii)第2の複数主要評価項目(=拡張CV複合):第1の複数主要又は血行再建術又は心不全での入院の複合(
図3)。モデルにおいて使用された共変量は:年齢、性別、BMI(kg/m2)、HbA1c(%)、cペプチド、HDL-C mmol/L)、LDL-C(mmol/L)、TG(mmol/L)、TC(mmol/L)、SBP(mmHg)、DBP(mmHg)、喫煙状態、アルブミン尿又は報告されたアルブミン尿であった。全ての連続したバリアントを、逆正常変換により正規化した。コーカサス人及びラテンアメリカ系におけるより低いCVO危険性に対してより高いCVO危険性が同定されたクラスタについてのサンプル特徴については、補足表S1及び
図10を参照のこと。元のバイオマーカーレベルの箱ひげ図を、クラスタ間のBMKレベルの差の視覚的検査のために作成した(
図9)。STATAバージョン15を使用して分析を行った。
【0197】
結果
ORIGIN GWAs結果
GWAsにおいて、本発明者らはORIGINコホートで実行し、本発明者らは、CVDと関連しているか又はほぼ関連している少数のバリアントを同定した(
図11)。これらは大部分が稀なバリアント(EURにおいてMAF=0.01)であったか、又は遺伝子領域に位置していなかった(補足表S2)。これらのバリアントはCARDIOGRAMデータセットに存在しておらず、そして本発明者らは、Cardiovascular Disease Knowledge Portal (http://broadcvdi.org/home/portalHome)を使用してこれらの発見を確認することができなかった。本発明者らは、GWAs結果を近くの遺伝子座にマッピングして(補足表S2)、ネットワーク分析に情報を与え、これらの遺伝子座の他のCVDバイオマーカーに対する生物学的相互作用を同定した(補足表S3)。GWA分析からの結果を、ネットワーク分析において優先された遺伝子座について表1に示し、他の全ての発見を
図6及び補足表S2に報告する。
【0198】
CVD疾患ネットワーク優先順位付け
本発明者らは、統計的に過剰接続された疾患の直接的調節因子を同定する目的で、CVO又は死亡と関連していると報告されたタンパク質及びORIGIN CVO試験においてCVDと関連している遺伝子座(補足表S3)に基づいて、CVDネットワーク(
図7)を構築した。ORIGINコホートにおけるCVD GWAs(補足表S2)からの上位8つの遺伝子座(GHR、RORA、CLINT1、GRM8、LOC101928784、MYH16、SPOCK1、及びTMTC2)から、2つのみ(RORA及びGHR;
図6)が過剰接続性分析において優先順位を付けられた(
図2)。同定された主要ネットワーク(
図2)を検証するために、本発明者らは、CARDIOGRAMコンソーシアムからの独立したGWAsデータセット(補足表S2及び試験設計については
図7)を用いてこれらの分析を再実行した。過剰接続性分析は、ORIGINコホートにおいてCVOと関連していると以前に同定された(表1)16のタンパク質BMK(補足表S3)のうち14(再現試験における12;(
図8)を示した。これらは発見及び反復分析(
図7及び8)における上位の有意なネットワーク(補足表S4)の一部であった。90の他の候補遺伝子が反復研究(補足表S3)においてネットワーク計算に入力として供給されたが、2つのタンパク質BMK(NPPB及びTFF3)及び2つの遺伝的に関連する遺伝子(RORA及びGHR)のみが、発見分析において同定されたサブネットワークに対して特異的であった(
図8)ということに留意すべきである。
【0199】
CVO進行に関連付けられた患者層別化
優先順位を付けられたサブネットワーク及びそれらの分子方向性相互作用(
図2;それぞれの支持する参照との相互作用については補足表S5)を使用して、ワークフロー(
図1;方法を参照のこと)において述べられるように、その後の患者層別化分析に情報を与えた。計算された分子活性のクラスタ化は、CVOに対してアグノスティックであり:3つの主要な遺伝子クラスタ(
図3におけるA、B、C、及びパネルa)及び2つの主要な患者クラスタがコーカサス人において(1,059人及び849人の患者)同定され(
図3、パネルa)そして、ラテンアメリカ系(1,078人及び1,068人の患者)において再現された。より高いCVO危険性の患者についてのパスウェイ活性は、遺伝子クラスタAにおいて明らかに抑制され、そして遺伝子クラスタBMKにおいて活性化され、クラスタCにおける患者の大部分についても同様であった(
図3及び表1)。タンパク質BMKは、ORIGINコホートにおいて全ての原因についてCVO又は死亡と関連していると以前に報告された(Gersteinら、2015年)。
【0200】
CVOの第1及び第2の複数の主要複合とのクラスタの関係が、生存分析の間の第二の段階(カプラン-マイヤー生存推定及び生存関数の品質について試験するためのログランク分析)及びCVO危険因子について調整されたCox回帰モデル(
図3、パネルb-c;及び
図4、パネルa-c)で見出された。同様に、患者クラスタは、あらゆる原因の死亡以外に、心筋梗塞、発作、心血管系死亡、入院を伴う心不全とも関連しており(カプラン‐マイヤー生存推定については
図9)、より高い危険性のクラスタは、より低い危険性のクラスタよりも事象発生の平均で約2倍高い可能性を有していた(
図3、パネルd-e)。
【0201】
CVO危険因子の分布(補足表1及び
図11)は、コーカサス人及びラテンアメリカ系の両方におけるより高いCVO危険性の患者クラスタとより低いCVO危険性の患者クラスタとの間で大部分類似していた(補足表1)。年齢、性別、BMI、HbA1c、cペプチド、HDL-C、LDL-C、TG、TC、SBP、DBP、喫煙状態、アルブミン尿又は報告されたアルブミン尿を含むロジスティック回帰モデルにおいて;アルブミン尿、総コレステロール及び年齢のみが、コーカサス人及びラテンアメリカ系の両方における別々のより高いCVO危険性のクラスタに対してより低いCVO危険性のクラスタに関連していた(補足表6)。喫煙習慣はコーカサス人において同定されたクラスタについて全く異なっていたが、ジェンダー及びBMIのみがラテンアメリカ系における別々のクラスタに寄与していた(補足表6)。クラスタがどれほど関連しているかを試験して、これらの既知のCVO危険因子について調整した後にCVOを予想するために、本発明者らはCox回帰モデルを使用した(
図3及びより詳細には
図4)。CVOの第2の複数主要複合に対するハザード比(HR)は、コーカサス人及びラテンアメリカ系の両方のにおいて、ジェンダー(女性は男性と比較して減少したHRを有していた)及びクラスタ(より低いCVO危険性のクラスタは保護的であった)について最も大きかった(
図4、a-b)。喫煙はコーカサス人において大きな影響を有していたが、ラテンアメリカ系では中程度の影響であった。集団にわたって一貫して、HDL、TC、SBP及びアルブミン尿もまた関連していたが、寄与はジェンダー及びクラスタよりも低い程度であった。集団の80パーセントより多くが糖尿病であり(補足表1);HbA1Cはラテンアメリカ系においてHRとより関連していたが、コーカサス人ではCペプチドであった(
図4、a-b)。CVOの第1の複数主要複合について、
図4(パネルC)に示されるように、 ‐ この結果は、CVOの第2の複数主要複合を用いた分析と類似していた。本発明者らは、コーカサス人とラテンアメリカ系との組み合わせた集団についての全てのアウトカム(
図3、d-e)についてこの分析を繰り返した。クラスタ化がCVO生存と無作為に関係していないかどうかを試験するために、本発明者らは、最初に同定されたクラスタのサブクラスタについて
図3に示される分析を繰り返し、一致した結果であった(補足
図12及び13)。より低いCVO危険性のクラスタに対してより高いCVO危険性のクラスタにおけるタンパク質BMKの平均レベル(
図10)は、期待されたとおりであり、これらのタンパク質のORIGINコホート(表1)におけるCVOとの関連の傾向に対応していた。また、より低いCVO危険性クラスタに対するより高いCVO危険性のクラスタにおけるタンパク質BMKの測定されたレベルは、NT-proBNPを除いて、それぞれの分子についてのより低い計算された活性に対してより高い計算された活性に大部分対応していた(
図3、パネルa;表1)。それにより、分子相互作用に基づいて活性は推測されるので(例えば、タンパク質xの活性が不活化される可能性はどれくらいか?)、計算された活性は、BMKのレベルを反映する必要はない。NT-proBNPレベルは、より低いCVO危険性の患者と比較してより高いCVO危険性の患者クラスタにおいてより高かったが(
図10)、ネットワークにおいてこの遺伝子について推測された活性は、より低い危険性の患者群におけるよりもより高いCVO危険性の患者群においてより低かった(表1)。そのレベルを測定された患者のサブセットについて入力としてNT-proBNPレベルを使用してネットワーク活性を再計算する場合、クラスタごとのタンパク質のレベルは、NTproBNPレベルを使用せずにネットワーク活性を計算した場合の類似したクラスタにおけるそのレベルと等価である(
図14)。同様に、ORIGIN試験についてTNFアルファ測定値が無い場合、ネットワーク活性は、隣接する分子のみを考慮に入れて計算され、これはTNFアルファがより高いCVO危険性の患者においてより低い活性であることを示していたが、実際のタンパク質のレベルは高かったかもしれない。IL6及びRelA NF-KB、そしてネットワークの上流調節因子の分子活性も、より高いCVO危険性群においてより高いと見積もられた(
図3、表1)。これらのネットワークはTNFアルファより情報が少なく、これは全ての相互作用する分子を既に含有していたが(
図2)、IL6及びRelA NF-KBはそれらの活性に対して中央にあったので計算することができた。
【0202】
考察
ここで本発明者らは、CVDネットワークの同定から、同定された分子相互作用を使用して、疾患進行に関して患者を層別化することができる概念の証拠に至るワークフローを開発した。本発明者らの計算生物学アプローチは、CVDアウトカムに関連するバイオマーカーの群を同定し、そしてCVD危険性に関連するSNPを初めて関連付けた。本発明者の研究は、分子相互作用を同定し、そしてCVD進行の様々な段階に関連する分子活性の相互依存性を示す。
【0203】
これらの結果は、CVD事象に罹患する危険性を有する個体の同定を可能にし得、したがって、個体がCVD事象に罹患することを予防するか又はその危険性を減少させるための早期の介入を可能にする。特に、各バイオマーカー単独での検出は、CVD事象に罹患する危険性を有する個体の同定を可能にし、そして複数のバイオマーカー、すなわちバイオマーカー署名の検出は、個体がCVD事象に罹患することを予防するか、又はその危険性を減少させるための早期の介入を可能にする特に有効な手段を提供する。
【0204】
これは、報告されたGHR及びRORAバリアントをCVDと関連付けるための最初の証拠であり、そして実施例2は、GHR及びRORA遺伝子におけるSNPの検出に基づいて心血管疾患の対象の危険性を決定する方法を示す。CVDとの関連の遺伝的証拠は強くはないが、RORAは、おそらくコレステロール又はその誘導体の1つについての受容体として作用して、アポリポタンパク質AI、APOA5、CIII、CYP71及びPPARガンマのような脂質代謝に関与する多数の遺伝子を調節することが知られている(引用Uniprot)。さらに、RORAアイソフォームの過剰発現は、ヒト臍静脈内皮細胞における接着分子のTNFアルファ誘導発現を抑制し、炎症応答を調節する(Migitaら、2004年)。本発明者らのネットワーク分析は、RORA及びGHRがBMKの同定されたCVDネットワークの主要調節性ハブと相互作用することを示す。それと一致して、それらの遺伝子型は、ネットワーク活性の計算に、そして患者のクラスタ化に寄与し、これらが今度はCVD進行に関連付けられた。
【0205】
RORA及びGHRは、優先順位を付けられた分子に共通する上流調節因子(TNFアルファ及びIL6)を介して主要ネットワークに接続した。TNFアルファ及びIL6はネットワークを作成するための入力情報の一部ではなかったが、本発明者らは、これらを入力分子の隠れた主要調節因子として明らかにすることができた。TNFアルファ及びIL6のCVDへのリンクは公知である(Lopez-Candalesら、2017年)が、ネットワークは分子相互作用の方向の可視化を可能にする(
図2)。これらを使用して、患者固有パスウェイ活性を計算するためのベイジアン統計法に情報を与え、それにより、意味のある患者サブグループを解明し、そして機構相互作用を理解するためのより堅固な署名として、異なるオミクス層の要約を提供した。
【0206】
単一BMK分析に優るベイジアンネットワーク分析の利点の1つは、患者のサンプルにおいて測定されなかったか十分な品質で測定されなかったBMKの活性(例えば、ORIGIN試験におけるTNFアルファ、及びIL6)を、特にこれらが疾患ネットワークの中央である場合に、見積もることができるということである。これにより、疾患進行の新しいBMKの発見をもたらすことができる。TNFアルファ及びIL6は、CVDモデルにおける集約的な研究であったが、ヒトにおいて、それらのタンパク質検出はいくらか煩雑であり、それらのレベルは身体活動にも影響を受ける(Vijayaraghavaら、2017年)。
【0207】
ここで、本発明者らは、下流の相互作用するタンパク質に基づいてそれらの活性を推測することができ、それらから測定されたレベルがベイジアンモデルに供給された(
図2)。計算された活性は、タンパク質レベルの実際の測定よりもむしろ分子の活性化として解釈され得、すなわち、転写因子は、有効な測定されたタンパク質レベルだけでなく、下流標的に基づいて活性又は不活性であると計算される。例えば、TNFアルファパスウェイは、CV事象に対するより高い危険性を有する患者において活性がより低かった。機能性研究において、TNFアルファの阻害は心機能及びアウトカムに対する有益な効果を有していたので、これは最初は矛盾しているように見えるかもしれない。それにもかかわらず、TNFアルファに直接結合するTNFアルファアルファ阻害剤結合を用いた大部分の予測研究は、CVO危険性について期待外れで矛盾した結果を報告した。例えば、関節リウマチ(RA)患者において、それはCVOの予防のために必要なTNFアルファレベル減少自体よりもむしろ、疾患自体の制御(例えば、炎症性パスウェイ)である(Coblynら、2016年)。それにより、特定のタンパク質相互作用は、炎症プロセスに関連するはずであり、そしてTNFアルファは単なるパズルの1ピースである。これに関連して、炎症マーカーでもあるIL6は、本発明者らの研究においてより高いCVO危険性クラスタにおいてより活性であると予想された。本発明者らの研究においてより高いCVO危険性クラスタにおいてより活性であると予想された転写因子核内因子カッパ-Bは、多くの炎症促進性サイトカインの発現を調節し、そして急性低酸素及び再灌流傷害の間に心保護的である。TNFアルファに関しては、心臓におけるパラクリン抗線維化因子として機能し得る心臓ホルモンであるNTproBNTの活性は、よりCVO危険性の高い患者においてより低いと予想された。ここで、本発明者らは、これらの患者の大部分が、CVOの傾向がより低い患者よりも、実際にはより高いレベルのタンパク質を有していたことを確認することができた。BNP及びNTproBNPペプチドは、心室の圧力及び体積の過負荷に応じて血液循環中に放出される。心筋細胞内のプレ-proBNP前駆体の切断は、proBNPの形成をもたらし、これがその後切断されてN末端(NTproBNP)及びC末端(BNP)フラグメントとなる。BNPの大部分の生物学的効果は、ナトリウム利尿ペプチド受容体へのその結合の結果である(Dhingra 2002年)。それにより、NTproBNPの計算された活性は、むしろそれが実際のタンパク質レベルよりも活性であることを示す分子相互作用を反映する。本発明者らは、いずれの特定の理論にも拘束されることを望まないが、NTproBNPレベルはより高いCVO危険性の患者において高いが、あるべき程度の有効性がないと仮定する。
【0208】
NPPB及びTFF3は、ORIGINコホートにおける従来の統計による上位の関連するBMKであったが、CARDIOGRAM遺伝子セットを用いて構築されたネットワークでは見られなかった。過剰接続性アルゴリズムは遺伝子を接続する最も短いパスを識別するので、本発明者らは、いずれの特定の理論にも拘束されることを望まないが:i)GWAs関連遺伝子を、CVDに関連していたタンパク質バイオマーカーに接続する活性生物学的ネットワークがあり、これに対してTNFアルファが中心的役割を果たす;ii)NPPB及びTFF3は、明らかにCVDの関連するバイオマーカーであるが、これらは、CARDIOGRAM研究において同定された遺伝子セットよりも、TNFアルファに関連する事象のカスケードに対してより下流にあるようである、と結論づけることができる。それにもかかわらず、BMK発見のための疾患関連ネットワークを同定する目的のために、GWA結果は循環タンパク質をコードしない遺伝子にしばしばマッピングされるので、タンパク質BMKはCVDに関連する遺伝子座よりも関連しているべきである。患者層別化分析において、組織特異的サンプルは標準的な臨床診療で得ることがしばしば困難であるか又は適していないので、本発明者らは、主に循環タンパク質(N=13プラス2の遺伝子マーカー)を使用して、翻訳適用に適するようにした。この計算アプローチの複雑さにより、診療所において簡単に使用されるプロセスにはならないが、得られた患者層は、理想的なBMK(公知の臨床パラメーターを含む)組み合わせ及び疾患進行の様々な段階を表す比を同定するためにさらに調べられ得る。
【0209】
CVOへと異なって進行する部分集団のクラスタを同定することは:各クラスタの分子署名が、予後的価値を有するバイオマーカーの組み合わせへとどのように翻訳できるかを規定するため、及びiii)これらのマーカーがさらなるコホートにおける処置にどのように応答するかを規定するための情報を与えるだろう。それにより、疾患進行の分子署名は、臨床試験計画、及び薬物有効性を最適化するため、そうして処置を最適化するための方策をもたらすはずである。
【0210】
補足表S1. 全サンプルについての試験サンプル特徴、並びにコーカサス人及びラテンアメリカ系部分集団についての低CVO危険性クラスタに対する高CVO危険性クラスタ。
【0211】
補足表S2. 過剰接続性分析において使用された分子エンティティのリスト。ORIGIN及びCARDIOGRAMコンソーシアムにおいて実行されたGWA分析からの結果は、遺伝子座(方法を参照のこと)に割り当てられ、そしてタンパク質バイオマーカーはそれらの各遺伝子に割り当てられた。
【0212】
補足表S3. 過剰接続性ネットワーク分析に含まれる関連する遺伝子座のリスト。ORIGINコホートにおいてP<10-6で同定された遺伝子座、及びCARDIOGRAMコンソーシアムにおいてP<10-8で同定された遺伝子座を分析に登録した。添付のexcelファイル。
【0213】
補足表S4. 過剰接続性分析において同定されたサブネットワークの、それらのそれぞれのp値と併せたリスト。
【0214】
補足表S5. か接続性ネットワーク結果表。ベイジアン統計ベースのネットワーク分析に使用されたネットワークを含むエンティティのノード及び関係。
【0215】
補足表S6. コーカサス人及びラテンアメリカ系においてクラスタ分離に寄与する標準CVO危険因子(年齢、性別、BMI、HbA1c、cペプチド、HDL-C、LDL-C、TG、TC、SBP、DBP、喫煙状態、アルブミン尿又は報告されたアルブミン尿)を同定するためのロジスティック回帰モデル。
【0216】
実施例2 - CVD危険性に関連するSNPの検出
心血管疾患(CVD)における増加した危険性を有する個体に関連する2つのSNP、すなわちリファレンスSNPクラスタID:rs73420079(配列番号3)及びリファレンスSNPクラスタID:rs4314405 (配列番号40)を同定して、本発明者らの研究は、SNPを検出するように設計されたオリゴヌクレオチドプローブを使用して、CVDの増加した危険性を有する個体の同定を可能にする。
【0217】
SNPの存在を検出するためのオリゴヌクレオチドプローブは、SNP rs番号に基づいて、任意の利用可能なオリゴヌクレオチドプローブ設計ツールにより製造され、そして合成することができる。例えば、SNPのプローブを、rs番号形式に基づいて、スコア付のためにlllumina(R)のIlluminaアッセイデザインツールに送り、アッセイ用の準備ができたプローブを製造することができる。
【0218】
サンプルは患者から単離され得、そのサンプルは血液サンプルであってもよい。個体の核酸はサンプルから単離される。単離は、実施者に都合の良い任意の手段により起こり得る。例えば、単離は、最初に界面活性剤、酵素消化又は物理的破壊を使用して細胞を溶解することにより起こり得る。次いで混入物質を、例えば酵素消化、有機溶媒抽出、又はクロマトグラフィー法を使用して核酸から除去する。
【0219】
個体の核酸は、アルコールを用いた沈降、遠心分離及び/又は透析を含む任意の手段により精製及び/又は濃縮され得る。次いで、SNPの1つ又はそれ以上を含む核酸配列にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチドプローブを使用して、SNPの1つ又はそれ以上の存在又は不在について、個体の核酸をアッセイする。
【0220】
サンプルにおけるリファレンスSNPクラスタID:rs73420079 (配列番号3)及び/又はリファレンスSNPクラスタID:rs4314405(配列番号40)の検出は、個体がCVDの増加した危険性を有するということを示す。
【配列表】
【国際調査報告】