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特表2024-510077インシトゥ膜成長のセンサアセンブリ、装置及び方法
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  • 特表-インシトゥ膜成長のセンサアセンブリ、装置及び方法 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(54)【発明の名称】インシトゥ膜成長のセンサアセンブリ、装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/205 20060101AFI20240228BHJP
   C23C 16/44 20060101ALI20240228BHJP
【FI】
H01L21/205
C23C16/44 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544360
(86)(22)【出願日】2022-05-16
(85)【翻訳文提出日】2023-09-15
(86)【国際出願番号】 US2022029416
(87)【国際公開番号】W WO2022245716
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】63/190,898
(32)【優先日】2021-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ツォン, チョーポン
(72)【発明者】
【氏名】ション, タオ
(72)【発明者】
【氏名】ルアン, シンニン
(72)【発明者】
【氏名】シュー, エンレ
(72)【発明者】
【氏名】モラディアン, アラ
【テーマコード(参考)】
4K030
5F045
【Fターム(参考)】
4K030EA03
4K030GA02
4K030KA00
5F045AA06
5F045AB01
5F045AB02
5F045AB10
5F045AB14
5F045AB17
5F045AC15
5F045AC16
5F045AD06
5F045AD07
5F045AD08
5F045AD09
5F045AD10
5F045AD11
5F045AD12
5F045AD13
5F045AD14
5F045AD15
5F045BB08
5F045DP04
5F045DP28
5F045EB03
5F045EC01
5F045EC03
5F045EE14
5F045EE20
5F045EJ06
5F045EK12
5F045EK14
5F045EM09
5F045EN04
5F045GB04
5F045GB09
(57)【要約】
本明細書に開示される実施形態は、概して、処理チャンバにおける膜成長のインシトゥモニタリングに関する。幾つかの実施例では、処理チャンバ用センサアセンブリは、炭化ケイ素を含み、その中に光路を有するセンサ管と、結晶性炭化ケイ素を含み、センサ管の遠位端に結合された近位側を有するセンサ窓とを含む。センサ窓は光路を覆い、近位側の反対を向いたセンサ窓の遠位側は光路の中心軸に対して垂直である。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理チャンバ用センサアセンブリであって、
炭化ケイ素を含み、その中に光路を有するセンサ管と、
結晶性炭化ケイ素を含み、前記センサ管の遠位端に結合された近位側を有するセンサ窓であって、前記光路を覆い、前記近位側の反対を向いた前記センサ窓の遠位側は前記光路の中心軸に対して垂直である、センサ窓と
を備えるセンサアセンブリ。
【請求項2】
前記センサ管は、焼結炭化ケイ素を含む、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項3】
前記センサ窓の結晶性炭化ケイ素は、6H、4H、3C結晶構造のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項4】
前記センサ管の近位端の周囲に配置されたスリーブを更に備える、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項5】
前記スリーブは、炭化ケイ素、黒色石英、不透明石英のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載のセンサアセンブリ。
【請求項6】
前記スリーブは、前記スリーブの壁に形成された通風口を含む、請求項4に記載のセンサアセンブリ。
【請求項7】
前記センサ管と前記スリーブは、光路の中心軸に平行な方向に相対的に移動可能である、請求項4に記載のセンサアセンブリ。
【請求項8】
前記センサ管と前記スリーブの重なり合う部分の間に配置された半径方向の間隙を更に備える、請求項7に記載のセンサアセンブリ。
【請求項9】
前記センサ窓は継ぎ手により前記センサ管に結合され、前記継ぎ手は充填材を有する、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項10】
前記充填材は炭化ケイ素を含む、請求項9に記載のセンサアセンブリ。
【請求項11】
処理チャンバであって、
チャンバ本体であって、
処理領域を画定する上部窓、下部窓、及び側壁
を含む、チャンバ本体と、
前記側壁を貫通して形成されたプロセスガス入口と、
前記処理領域に配置され、基板受容上面を有するサセプタと、
前記サセプタを支持する回転可能なシャフトと、
センサアセンブリであって、
炭化ケイ素を含み、その中に光路を有するセンサ管と、
結晶性炭化ケイ素を含み、前記センサ管の遠位端に結合された近位側を有するセンサ窓であって、前記光路を覆い、前記センサ窓の遠位側は前記処理領域に露出している、センサ窓と
を含むセンサアセンブリと
を備える処理チャンバ。
【請求項12】
前記センサ管の近位端の周囲に配置されたスリーブを更に備え、前記スリーブの近位端は前記下部窓の内部に結合される、請求項11に記載の処理チャンバ。
【請求項13】
前記センサ管は、前記サセプタを取り囲む予熱リングの本体を貫通して配置され、前記センサ窓の遠位側は、前記予熱リングの平面に平行である、請求項11に記載の処理チャンバ。
【請求項14】
前記センサ管は、前記サセプタを取り囲む予熱リングの本体を貫通して配置され、前記センサ窓の遠位側は、前記予熱リングの平面に対して垂直である、請求項11に記載の処理チャンバ。
【請求項15】
前記下部窓の外部に配置され、前記センサ管の光路に光学的に結合された光ファイバケーブルを更に備える、請求項11に記載の処理チャンバ。
【請求項16】
前記側壁に結合され、プロセスガス源と前記プロセスガス入口との間に流体連結されたTコネクタと、
前記Tコネクタの直線経路を通して配置され、前記センサ管の光路に光学的に結合された光ファイバケーブルと
を更に備える、請求項11に記載の処理チャンバ。
【請求項17】
前記センサ管は、前記サセプタの本体を貫通して配置され、
前記センサ窓の遠位側は、前記サセプタの平面に平行であり、
前記光路は、前記回転可能なシャフトを少なくとも部分的に通って延在する
請求項11に記載の処理チャンバ。
【請求項18】
コンピュータ可読媒体であって、システムのプロセッサによって実行されると、前記システムに、
処理チャンバ内に配置された基板及び結晶センサ窓に同時に膜を堆積させることと、
センサ管を通して少なくとも部分的に前記結晶センサ窓を加熱するために、前記結晶センサ窓に結合された前記センサ管で赤外線を吸収することと、
光学分光計を使用して、前記センサ窓によって反射された光又は前記センサ窓を通して伝送された光の強度を測定することと、
測定された光強度に基づいて、前記結晶センサ窓に堆積された前記膜の厚さ及び成長速度のうちの少なくとも一方を決定することと
を実行させる命令を記憶したコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記センサ管を通して少なくとも部分的に前記結晶センサ窓を加熱することは、前記センサ管から前記結晶センサ窓へ熱を伝導することを含み、前記光の強度を測定することは、約500nmから約700nmの選択された波長範囲外の波長を有する光の一部をフィルタリング除去することを含む、請求項18に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記結晶センサ窓が、前記処理チャンバ内に配置され且つその上に基板を支持するように構成されたサセプタ上に位置決めされると、前記命令は更に、前記システムに、
前記膜の堆積中に前記サセプタを回転させることと、
前記結晶センサ窓に堆積された膜の厚さ又は成長速度の対応する決定に基づいて、前記基板に堆積された前記膜の厚さ及び成長速度のうちの少なくとも一方の360°マップを作成することと
を実行させ、前記決定は、前記サセプタの異なる回転度における光強度の測定に基づく、
請求項18に記載のコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は、概して、処理チャンバにおける膜成長のインシトゥモニタリングに関する。より詳細には、本明細書に開示される実施形態は、エピタキシャル膜厚成長をモニタリングするためのエピタキシャルチャンバ用センサアセンブリ及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]半導体基板は、集積デバイス及びマイクロデバイスの製造を含む幅広い種類の用途のために処理される。基板処理の1つの方法は、処理チャンバにおいて基板の上面に誘電体材料又は導電性金属等の材料を堆積させることを含む。例えば、エピタキシは、通常シリコン又はゲルマニウムの薄い超高純度層を基板表面に成長させる堆積プロセスである。横流型チャンバにおいて、支持体上に位置決めされた基板の表面に平行にプロセスガスを流し、プロセスガスを熱分解してプロセスガスから基板表面上に材料を堆積させることにより、材料を堆積させることができる。
【0003】
[0003]処理された基板の膜厚測定は、処理工程に関連して使用され得る。膜厚測定は、処理された基板が処理されるプロセスチャンバの外部で、処理工程が実施された後に(例えば、オフラインで)行われることがある。オフライン測定では、仕様を満たさない基板が使用されない可能性があり、仕様を満たす測定値を得るために数回の処理を繰り返す必要があり得るため、非効率でスループットが低下する可能性がある。
【0004】
[0004]更に、プロセスチャンバの処理機器が測定機器と干渉する可能性があり、それによって測定精度が妨げられるため、プロセスチャンバ内及び処理工程中に膜厚測定を実施することは困難である。例えば、赤外線ランプの放射及びランプから放出される熱が、測定機器に干渉する可能性がある。
【0005】
[0005]したがって、処理チャンバにおける膜厚のインシトゥ測定のための改良された装置及び方法が必要である。
【発明の概要】
【0006】
[0006]本開示の実装態様は、概して、処理チャンバにおける膜成長のインシトゥモニタリングに関する。より詳細には、本明細書で開示される実施形態は、エピタキシャルチャンバ用センサアセンブリ及びその使用方法、ならびに関連装置に関する。
【0007】
[0007]一実装態様では、処理チャンバ用センサアセンブリは、炭化ケイ素を含み、その中に光路を有するセンサ管と、結晶性炭化ケイ素を含み、センサ管の遠位端に結合された近位側を有するセンサ窓とを含む。センサ窓は光路を覆い、近位側の反対を向いたセンサ窓の遠位側は光路の中心軸に対して垂直である。
【0008】
[0008]一実装態様では、処理チャンバは、処理領域を画定する上部窓、下部窓、及び側壁を有するチャンバ本体を含む。処理チャンバは、側壁を貫通して形成されたプロセスガス入口と、処理領域に配置され、基板受容上面を有するサセプタと、サセプタを取り囲む予熱リングとを含む。処理チャンバは、サセプタを支持する回転可能なシャフトと、センサアセンブリとを含む。センサアセンブリは、炭化ケイ素を含み、その中に光路を有するセンサ管と、結晶性炭化ケイ素を含み、センサ管の遠位端に結合された近位側を有するセンサ窓とを含む。センサ窓は光路を覆い、センサ窓の遠位側は処理領域に露出している。
【0009】
[0009]一実装態様では、コンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータ可読媒体は、システムのプロセッサによって実行されると、システムに、処理チャンバ内に配置された基板及び結晶センサ窓に同時に膜を堆積させることと、センサ管を通して少なくとも部分的に結晶センサ窓を加熱するために、結晶センサ窓に結合されたセンサ管で赤外線を吸収することと、光学分光計を使用して、センサ窓によって反射された光又はセンサ窓を通して伝送された光の強度を測定することと、測定された光強度に基づいて、結晶センサ窓に堆積された膜の厚さ及び成長速度のうちの少なくとも一方を決定することとを実行させる命令を記憶している。
【図面の簡単な説明】
【0010】
[0010]上述した本開示の特徴を詳細に理解できるように、一部が添付の図面に例示されている実施形態を参照しながら、上記に要約した本開示をより具体的に説明する。しかし、添付の図面は典型的な実施形態を単に示すものであり、したがって、実施形態の範囲を限定するものと見なすべきではなく、他の等しく有効な実施形態も許容しうることに留意されたい。
【0011】
図1A】一実装態様に係る処理チャンバの概略断面側面図である。
図1B】一実装態様に係る例示的なセンサアセンブリを示す、図1Aの一部の拡大概略断面図である。
図1C】一実装態様に係るセンサアセンブリの配置を示す、図1Aの処理チャンバの概略断面側面図である。
図2A】一実装態様に係る例示的なセンサアセンブリを示す処理チャンバの概略断面側面図である。
図2B】一実装態様に係る例示的なセンサアセンブリを示す図2Aの一部の拡大概略断面図である。
図3】一実装態様に係る例示的なセンサアセンブリを示す処理チャンバの概略断面側面図である。
図4】一実装態様に係る基板の処理方法を示す概略図である。
【0012】
[0018]理解を容易にするために、可能な限り、図面に共通の同一要素を示すのに同一の参照番号を使用している。一実施形態の要素及び特徴は、さらなる詳述なしに他の実施形態に有益に組み込まれ得ると考えられる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0019]本開示の実施形態は、概して、処理チャンバにおける膜成長のインシトゥモニタリングに関する。一例として、本明細書に開示される実施形態は、処理チャンバ(例えば、エピタキシャルチャンバ)における膜成長のインシトゥモニタリング及び膜厚測定のための装置及び方法を提供する。
【0014】
[0020]本明細書に開示される実施形態は、処理チャンバに位置決めされた基板で同時に発生するエピタキシャル膜成長をシミュレートする、その上のエピタキシャル膜成長を受容するように処理チャンバに位置決めされたセンサ窓を提供する。
【0015】
[0021]本明細書で開示される実施形態は、基板の膜堆積特性をシミュレートするために、処理チャンバで処理されている基板と同様の温度を有するように構築及び配置されたセンサ窓を提供する。
【0016】
[0022]本明細書に開示される実施形態は、反射モード、伝送モードのいずれか、又は反射モードと伝送モードの両方において裏側スペクトル波長測定を可能にする組成を有するセンサ窓を提供する。
【0017】
[0023]本明細書で開示される実施形態は、エピタキシャルチャンバの強い光背景放射及び結果として生じる低い信号対雑音比特性に関係なく、スペクトル反射率測定を可能にするセンサアセンブリを提供する。ノイズは、例えば、エピタキシャルチャンバでの赤外線ランプ放射に起因するノイズを含み得る。本明細書に記載のセンサアセンブリの実施形態は、浮遊赤外線から密閉された反射率計光路をその中に有するセンサ管を提供する。本明細書に記載のセンサアセンブリの実施形態は、赤外線ランプ放射を吸収し、その後、センサ窓の温度を上昇させるために、センサ管からそれに結合されたセンサ窓に熱エネルギーを伝導し、それによって、センサ窓の温度を処理されている基板の温度に向けて有利に上昇させるセンサ管を提供する。本明細書に記載のセンサアセンブリの実施形態は、プロセスガス流から分離された光路を提供する。
【0018】
[0024]本明細書に開示される実施形態は、赤外線ランプ放射から生じる伝送モード波長測定値を区別することができる変調光源を提供する。本明細書に開示される実施形態は、センサ窓温度検出に使用可能な帯域端伝送特性を内蔵したセンサ窓を提供する。本明細書で開示される実施形態は、センサ窓の感度を改善するためにインシトゥコンディショニング(プレローディング)を可能にするセンサ窓を提供する。
【0019】
[0025]図1Aは、一実装態様に係る処理チャンバ100の概略断面側面図である。処理チャンバ100は、基板101の上面への材料の堆積を含む、1又は複数の基板101を処理するために使用され得る。例えば、処理チャンバ100は、基板101の上面に材料をエピタキシャル成長させるために、基板101上でエピタキシャル堆積プロセスを実行するために使用され得る。一実施例では、処理チャンバ100は、300mmの基板を処理するように構成され得る。
【0020】
[0026]処理チャンバ100は、概して、チャンバ本体102、支援システム104、及びコントローラ106を含む。支援システム104は、膜堆積等の処理チャンバ100を使用して実行される1又は複数のプロセスをモニタリング及び/又は実行するための構成要素を含み得る。プログラマブルコンピュータ等のコントローラ106は、支援システム104に結合され、処理チャンバ100及び支援システム104を制御するように適合される。コントローラ106は、メモリ111(例えば、不揮発性メモリ)及び支援回路113と共に動作可能なプログラマブル中央処理ユニット(CPU)107を含む。支援回路113は、CPU107に結合され、処理チャンバ100の様々な構成要素に結合されたキャッシュ、クロック回路、入出力回路及びサブシステム、電源等、及びそれらの組み合わせを含む。
【0021】
[0027]1又は複数の実施形態では、CPU107は、様々なモニタリングシステム構成要素及びサブプロセッサを制御するための、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)等の、産業環境で使用される汎用コンピュータプロセッサの任意の形態の1つである。CPU107に結合されたメモリ111は、非一過性であり、典型的には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックRAM(SRAM)、及び同期ダイナミックRAM(SDRAM(例えば、DDR1、DDR2、DDR3、DDR3L、LPDDR3、DDR4、LPDDR4等))、読出し専用メモリ(ROM)、フロッピーディスクドライブ、ハードディスク、フラッシュドライブ、又はローカルもしくはリモートの任意の他の形態のデジタルストレージ等の容易に入手可能なメモリのうちの1又は複数である。
【0022】
[0028]本書において、メモリ111は、命令(例えば、不揮発性メモリ)を含むコンピュータ可読記憶媒体の形態であり、CPU107によって実行されると、処理チャンバ100の動作を促進する。メモリ111内の命令は、本開示の方法を実施するプログラム(例えば、ミドルウェアアプリケーション、機器ソフトウェアアプリケーション等)等のプログラム製品の形態である。プログラムコードは、多数の異なるプログラミング言語のいずれか1つに準拠し得る。一実施例では、本開示は、コンピュータシステムで使用するためにコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたプログラム製品として実装され得る。プログラム製品のプログラム(複数可)は、実施形態(本明細書に記載の方法400等の方法を含む)の機能及び工程を定義する。
【0023】
[0029]例示的なコンピュータ可読記憶媒体には、(i)情報が恒久的に記憶される書込不能記憶媒体(例えば、CD-ROMドライブによって読み取り可能なCD-ROMディスク、フラッシュメモリ、ROMチップ、又は任意のタイプの固体不揮発性半導体メモリ等のコンピュータ内の読出し専用メモリデバイス)、及び(ii)変更可能な情報が記憶される書込可能記憶媒体(例えば、ディスケットドライブ又はハードディスクドライブ内のフロッピーディスク、又は任意のタイプの固体ランダムアクセス半導体メモリ)が含まれるが、これらに限定されない。このようなコンピュータ可読記憶媒体は、本明細書に記載の方法の機能及び工程を指示するコンピュータ可読命令を担持する場合、本開示の実施形態である。
【0024】
[0030]チャンバ本体102は、処理領域を画定する上部窓108、例えば上部ドーム、側壁109、及び下部窓110、例えば下部ドームを有する。基板101を支持するために使用されるサセプタ112が処理領域に配置される。サセプタ112は、炭化ケイ素又は炭化ケイ素でコーティングされたグラファイトから形成され得る。サセプタ112は基板受容上面114を有する。サセプタ112は、シャフト120から延在するそれぞれの支持アーム118に結合された支持ポスト116によって回転支持される。動作中、サセプタ112上に配置された基板101は、リフトピン124を介して基板リフトアーム122によってサセプタ112に対して持ち上げられ得る。
【0025】
[0031]処理チャンバ100の内部容積は、サセプタ112の平面の上方の上部チャンバ容積134(例えば、プロセスガス領域)と、サセプタ112の平面の下方の下部チャンバ容積136(例えば、パージガス領域)とに分割される。
【0026】
[0032]処理チャンバ100は、他の構成要素の中でも、サセプタ112(例えば、その裏側115)及び予熱リング132を加熱するための放射熱ランプ126のアレイを含む。サセプタ112と予熱リング132の加熱は、基板101上へのプロセスガスの熱分解に寄与し、基板101上に1又は複数の層を形成する。放射熱ランプ126は、図1Aに示すように、上部窓108の上方、下部窓110の下方、又はその両方に配置され得る。上部窓108及び下部窓110は、石英等の光学的に透明な材料で形成され、それを通る熱放射の透過を容易にし得る。
【0027】
[0033]放射熱ランプ126は、基板101の上面への材料の堆積を促進するために、基板101の様々な領域における温度を独立して制御するように、サセプタ112の周囲に任意の所望の方法で配置することができる。ここでは詳述しないが、基板101上に堆積される堆積材料は、他の材料の中でも、シリコン、シリコンゲルマニウム、ヒ化ガリウム、窒化ガリウム、及び/又は窒化アルミニウムガリウムのうちの1又は複数を含み得る。各放射熱ランプ126の熱エネルギー出力は、コントローラ106を用いて正確に制御することができる。放射熱ランプ126は、処理チャンバ100の内部を約200℃から約1200℃の範囲内の温度に加熱するように構成され得る。
【0028】
[0034]基板101から放射される赤外光を基板101上にまた反射させるために、上部窓108の上方にリフレクタをオプションで配置することができる。リフレクタは、アルミニウム又はステンレス鋼等の金属から作製されていてよい。反射の効率は、金等の高反射コーティングをリフレクタの範囲に施すことによって向上させることができる。リフレクタは、リフレクタを冷却するためにリフレクタに水等の冷却流体を供給するための冷却源に結合され得る。
【0029】
[0035]上部ライナ128は、上部窓108の下方に配置され、側壁109又は上部窓108の周辺部分等のチャンバ構成要素上への不要な堆積を低減させる又は防止するように構成される。上部ライナ128は下部ライナ130に隣接して位置決めされる。下部ライナ130は側壁109の内周に適合するように構成される。下部ライナ130は上部窓108と下部窓110との間に配置される。下部ライナ130は半径方向外向きに下部チャンバ容積136を取り囲む。上部ライナ128と下部ライナ130は石英で形成されていてよい。
【0030】
[0036]予熱リング132は、下部ライナ130に結合され、そこから半径方向内向きに延在する。予熱リング132は、下部ライナ130の半径方向内向きに延在する部分に支持される。予熱リング132は、サセプタ112が図1Aに示す処理位置にある時に、サセプタ112の周辺部の周囲に配置されるように構成される。1又は複数の実施例では、予熱リング132は炭化ケイ素、炭化ケイ素でコーティングされたグラファイト、及び/又は黒色石英から形成される。動作中の予熱リング132の温度は、約100℃から約1100℃の範囲内であってよい。加熱された予熱リング132は、上部チャンバ容積134を流れるプロセスガスの活性化に役立つ。予熱リング132は、プロセスガスが基板101の上面を流れる前にプロセスガスを活性化することができる。
【0031】
[0037]プロセスガス源138から供給されるプロセスガスは、側壁109を貫通して形成されたプロセスガス入口140を通って上部チャンバ容積134内に導入される。プロセスガス入口140は、上部ライナ128と下部ライナ130との間に少なくとも部分的に延在する。プロセスガス入口140は、プロセスガス流170で示すように、プロセスガスを概ね半径方向内向きに方向づけするように構成される。膜形成中、サセプタ112は、プロセスガス入口140の末端に隣接し、それとほぼ同じ高さ(例えば、同一平面上)にある処理位置(図1Aに示す)に位置していてよく、これにより、プロセスガスは、基板101の上面を少なくとも部分的に横切って画定されるチャネルに沿って、概ね平面的な層流状態で流れる。1つのプロセスガス入口140のみを示したが、プロセスガス入口140は、異なる組成、濃度、分圧、密度、及び/又は速度を有する2つ以上の個別のプロセスガス流を供給するための2つ以上の入口を含んでいてよい。
【0032】
[0038]プロセスガスは、プロセスガス入口140の反対側の処理チャンバ102の側壁109を貫通して形成されたプロセスガス出口142等の排気ポートを通って上部チャンバ容積134から出ていく。プロセスガス出口142を通るプロセスガスの排気は、プロセスガス出口142の下流側に流体的に結合された真空ポンプ144等の真空源によって促進される。
【0033】
[0039]パージガスは、1又は複数のパージガス源148a及び/又は148bから下部チャンバ容積136に供給される。パージガス源148a及び148bは、図示のように、同じ源であってよい、又は異なる源であってよい。パージガスは、アルゴン又は窒素等の不活性ガスであってよい。下部チャンバ容積136内のパージガスの流れは、上部チャンバ容積134から下部チャンバ容積136へのプロセスガスの流れ(例えば、対流及び拡散)を防止する又は低減させるのに役立つ。パージガスの流れは、側壁109又はその周囲に形成された側部入口150及び/又は下部窓110に形成された底部入口151の一方又は両方を通して下部チャンバ容積136に入る。側部入口150は、プロセスガス入口140より下の高さに配置される。分配チャネル152は、下部ライナ130と側壁109との間に半径方向に形成され、側壁109と下部窓110との間に垂直方向に形成される。分配チャネル152は、側部入口150からパージガスを受け入れるために、側部入口150に流体的に結合される。分配チャネル152は、下部ライナ130の周囲360°に延在して、下部チャンバ容積136の周囲にパージガスを均等に分配しやすくすることができる。分配チャネル152は、第2のチャネル154を介して下部チャンバ容積136に流体的に結合される。図示の第2のチャネル154は、下部ライナ130と下部窓110との間に形成されている。あるいは、第2のチャネル154は下部ライナ130の本体を貫通して形成され得る。第2のチャネル154は、単一の環状チャネルとして形成されていてよい、又は複数の円弧状セグメントを含んで形成されていてよい。第2のチャネル154は、プロセスガス入口140より下の高さに配置される。図示の第2のチャネル154は、分配チャネル152より下の高さにも配置されている。あるいは、第2のチャネル154は、分配チャネル152の高さ又はそれより上に配置され得る。第2のチャネル154は、パージガス流172によって示すように、パージガスを概ね半径方向内向きに下部チャンバ容積136内に方向づけするように構成される。
【0034】
[0040]上部チャンバ容積134は、サセプタ112の平面(例えば、その基板受容面114の上方又はその上に配置された基板101の上方)及び予熱リング132の上方に垂直方向に画定され、上部窓108の下方に垂直方向に画定され、側壁109の半径方向内向きに画定される。下部チャンバ容積136は、サセプタ112の平面の下方(例えば、その裏側115の下方)に垂直方向に画定され、下部窓110の上方に垂直方向に画定され、下部ライナ130の半径方向内向きに画定される。
【0035】
[0041]基板ローディング位置では、サセプタ112は予熱リング132に対して下降し、サセプタ112と予熱リング132とが半径方向に重なる部分の間に垂直な間隙を提供する。基板101は、チャンバ本体102内にロードされ、間隙を通って及び下部ライナ130の対応する開口部を通ってチャンバ本体102からアンロードされるように構成される。処理位置(図1Aに示す)では、サセプタ112は、サセプタ112と予熱リング132とがプロセスガス入口140の末端と第2のチャネル154の末端との間の高さに配置されるように上昇する。
【0036】
[0042]底部入口151は、シャフト120と下部窓110との間に配置される。底部入口151は、下部チャンバ容積136に直接流体的に結合される。底部入口151は、第2のチャネル154より下の高さに配置される。底部入口151は、パージガス流174で示すように、パージガスを概ね上向きにかつ半径方向外向きに下部チャンバ容積136内に方向づけするように構成される。底部入口151からのパージガス流174は、パージガス流172のみと比較して、下部チャンバ容積136の底部部分へのパージガスの流れを増加させるように構成され得る。
【0037】
[0043]下部チャンバ容積136内のパージガスは、サセプタ112と予熱リング132とが半径方向に重なる部分の間の上部チャンバ容積134に流れる。パージガスは、プロセスガスと同じ排気ポート(例えば、プロセスガス出口142)を通って上部チャンバ容積134から出ていく。1又は複数の実施例では、パージガス出口は側壁109を貫通して形成され得る。パージガス出口は、プロセスガス入口140の反対側、又はプロセスガス入口140に対して側壁109に沿った任意の半径方向位置に位置していてよい。このような実施例では、下部チャンバ容積136から直接パージガス出口にパージガスを排気するために、通風口が下部ライナ130を貫通して半径方向に形成されていてよい。このような実施例では、通風口とパージガス出口を通るパージガスの排気を促進するために、真空ポンプ144がパージガス出口の下流側に流体的に結合され得る。このような実施例では、上部チャンバ容積134でのパージガスとプロセスガスとの混合が低減する又は防止される。
【0038】
[0044]処理チャンバでの膜成長をインシトゥでモニタリングするための例示的なセンサアセンブリ160を図1Aに示す。図1Aにおいて、予熱リング132は、予熱リング132の本体を通って長手方向に、予熱リング132の平面に対して垂直に延在する取付け開孔133を含む。図1Aに示す実装態様では、取付け開孔133は、予熱リング132のガス入口側に位置し(例えば、プロセスガス入口140にアライメントされた周方向位置を有する)、これにより、プロセスガスは基板101上を流れる前にセンサアセンブリ160を流れる。取付け開孔133及びセンサアセンブリ160には、他の位置も考えられる。取付け開孔133は、それを貫通するセンサアセンブリ160の一部を受容する。1又は複数の実施例では、取付け開孔133は、アセンブリ160を予熱リング132に結合させるために使用される。取付け開孔133を1つだけ示したが、予熱リングは複数の取付け開孔(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ又はそれ以上の取付け開孔)を含み得る。1又は複数の取付け開孔が、予熱リング132の(例えば、プロセスガス出口142にアライメントされた)ガス出口側、又は予熱リング132の中間(例えば、プロセスガス入口140とプロセスガス出口142との中間)に向かって等、予熱リング132の任意の周方向位置に位置していてよい。
【0039】
[0045]センサアセンブリ160は、概して、センサ管161と、センサ管161に結合されたセンサ窓162と、センサ管161の一部の周囲に配置され、センサ管161に対して(例えば、長手方向に)移動可能なスリーブ163とを含む。センサ窓162はクーポンであってよい。センサ管161はその中に光路164を有し、センサ窓162は光路164を覆っている。センサ管161、センサ窓162、及びスリーブ163は、処理チャンバ100の内部容積内に配置され、したがって、本明細書では内部サブアセンブリと称され得る。センサ管161は、取付け開孔133を通して配置される。センサ管161、センサ窓162、及びスリーブ163を含む内部サブアセンブリを1つだけ示したが、センサアセンブリ160は更に、1又は複数の取付け開孔に対応する周方向位置に位置する、各々がセンサ管、センサ窓、及びスリーブを含む1又は複数の追加の内部サブアセンブリを含み得る。
【0040】
[0046]図1Aでは、センサ窓162は予熱リング132と直接接触している。予熱リング132の温度は、センサ窓162の温度よりも約25℃から約100℃低くてよい。したがって、予熱リング132とセンサ窓162との直接接触は、センサ窓162から予熱リング132への熱エネルギー損失に寄与する可能性があり、センサ窓162の温度を予熱リング132の温度に向かって望ましくないほど低下させる可能性がある。1又は複数の実施例では、センサ窓162から予熱リング132への(例えば伝導による)熱エネルギー損失を減らすために、センサ窓162と予熱リング132との間に断熱材を配置することができ、これによりセンサ窓162を予熱リング132よりも高い温度に有利に維持することができる。センサ窓162(例えば、上部窓108の方を向いたその遠位側)は、処理チャンバ100の処理ガス領域(例えば、上部チャンバ容積134)に露出している。図1Aにおいて、センサ窓162の遠位側は、予熱リング132の平面139に平行である。1又は複数の実施例では、センサ窓162の遠位側は、予熱リング132の平面139に対して鋭角又は鈍角に配置され得る。
【0041】
[0047]他の実施形態と組み合わせることができる一実施形態では、センサ管161は、炭化ケイ素(例えば、SiC)から形成され得る。他の実施例と組み合わせることができる一実施例では、センサ管161は、焼結炭化ケイ素から形成され得る。1又は複数の実施例では、センサ管161の炭化ケイ素は微細粒SiC結晶構造を有する。センサ管161は、処理チャンバ100の内部容積内からの光干渉から光路164を密封するために、センサ管161の壁を通過する光(例えば、赤外線ランプ放射)を遮断することができる任意の適切な材料から形成され得る。センサ管161は、放射熱ランプ126からの(例えば、下部窓110の下方からの)赤外線放射を吸収し、続いてセンサ管161からそれに結合されたセンサ窓162に熱エネルギーを伝導してセンサ窓162の温度を上昇させ、それによってセンサ窓162の温度をサセプタ112及び/又はその上に配置された基板101の温度に向かって有利に上昇させることができる任意の適切な熱伝導性材料から形成され得る。1又は複数の実施例では、センサ窓162とサセプタ112、及び/又はその上に配置された基板101は、約±50℃以内でほぼ同じ温度であってよい。他の実施例と組み合わせることができる一実施例では、基板101に材料をエピタキシャル成長させる処理工程の間、センサ窓162の温度は、サセプタ112、及び/又はその上に配置された基板101の温度とほぼ同じであってよい。
【0042】
[0048]1又は複数の実施例では、センサ窓162の厚さは、そこを通る光の減衰を有利に低減させるために約400μm以下であってよい。1又は複数の実施例では、センサ窓162は結晶構造を有していてよい。有利には、結晶構造のセンサ窓162は、対応するアモルファス材料と比較して、光の伝送及び熱伝導性を高める。他の実施形態と組み合わせることができる一実施形態では、センサ窓162は、炭化ケイ素(例えば、SiC)から形成される。センサ窓162には他の材料も考えられる。有利なことに、炭化ケイ素のセンサ窓162は、シリコンベースの膜に対してスペクトル送信信号を提供できないシリコンから形成されたセンサ窓とは対照的に、その上に堆積されたあらゆるシリコンベースのドープされた膜又はドープされていない膜に対してスペクトル送信信号を提供する。他の実施形態と組み合わせることができる一実施形態では、センサ窓162は結晶性炭化ケイ素である。センサ窓162の結晶構造は、6H、4H、3C、又はそれらの組み合わせである。他の実施形態と組み合わせることができる一実施形態では、スリーブ163は、炭化ケイ素(例えば、SiC)、石英(例えば、黒色石英又は不透明石英)、又はそれらの組み合わせから形成される。
【0043】
[0049]センサアセンブリ160は、配管166内に配置される複数の光ファイバケーブル165(165a~b)を含む、又はこれに結合される。配管166は、光ファイバケーブル165を高温から遮蔽するための材料から形成され得る、又は材料でコーティングされ得る。他の実施形態と組み合わせることができる一実施形態では、配管166は金メッキを含む。光ファイバケーブル165は、光路164と光モジュール167との間のいずれかの方向に光を伝送するように動作可能である。光ファイバケーブル165は、処理チャンバ100の内部容積(上部チャンバ容積134及び下部チャンバ容積136を含む)の外部に配置され、したがって、本明細書では外部サブアセンブリと称され得る。1又は複数の実施例では、光ファイバケーブル165は、下部窓110の外部に配置され、下部窓110を通してセンサ管161の光路164に光学的に結合される。
【0044】
[0050]1又は複数の実施例では、少なくとも光ファイバケーブル165を含む外部サブアセンブリは、サセプタ112の半径方向中心にアライメントされた軸の周りを回転可能であってよい。処理チャンバ100が異なる位置に複数の内部サブアセンブリを含む場合、外部サブアセンブリは、各異なる内部サブアセンブリにアライメントされるように選択的に回転され得る。例えば、外部サブアセンブリは、光ファイバケーブル165が各対応するセンサ管161の光路164にアライメントされるように回転させることができる。このような実施例では、外部サブアセンブリを回転させて異なる内部サブアセンブリの各々に回転アライメントさせることにより、各対応するセンサ窓上に堆積した膜の膜厚及び/又は成長速度をモニタリングすることができ、これは基板101上の異なる位置に堆積した膜の膜厚及び/又は成長速度を示す。
【0045】
[0051]センサアセンブリ160は更に、光モジュール167を含む、又は光モジュール167に結合される。図1Aでは、光モジュール167は、処理チャンバ100の外部に配置される(例えば、それに結合される)。1又は複数の実施例では、光モジュール167は、処理チャンバ100内に配置され、及び/又はその中に統合される。光モジュール167は、光源168及び光センサ169を含む。光モジュール167は、コントローラ106に結合される。1又は複数の実施例では、光モジュール167は、センサアセンブリ160を動作させるための入力命令をコントローラ106から受け取る。1又は複数の実施例では、光モジュール167は、下流の処理、分析、保存、フィードバック制御、及び/又はそれらの組み合わせのために、出力データをコントローラ106に伝達する。
【0046】
[0052]光源ケーブル165aは、光路164を通してセンサ窓162の方へ方向づけされる光を生成するために、光源168に光学的に結合される。戻りケーブル165bは、戻り光(例えば、センサ窓162から反射し又はセンサ窓162を通って伝送され、光路164を通ってセンサ窓162から遠ざかるように方向づけされる光)を感知するために、光センサ169に光学的に結合される。1又は複数の実施例では、光源ケーブル165a及び戻りケーブル165bは各々、1又は複数の光ファイバケーブルを含む。
【0047】
[0053]1又は複数の実施例では、光源168は、約300nmから約700nmの範囲内の波長の光を生成する。1又は複数の実施例では、光源168は、可視光、紫外光、赤外光、広帯域光、及び/又はそれらの組み合わせを生成するように構成される。他の実施例と組み合わせることができる一実施例では、光源168は、約500nmから約700nmの範囲内の波長で可視光を生成する。
【0048】
[0054]光センサ169は、光路164から受け入れた戻り光の光強度を測定するように構成される。1又は複数の実施例では、光センサ169は、波長分解強度を測定するように構成された光学分光計(分光器等)を含む。光センサ169は、回折格子、光学レンズ、リニアアレイフォトダイオード検出器、及び/又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0049】
[0055]図1Bは、一実装態様に係る、センサアセンブリ160を示す図1Aの一部の拡大概略断面図である。図1Bに示すように、充填材171が、センサ管161とセンサ窓162との間の継ぎ手に加えられる。1又は複数の実施例では、充填材171は、炭化ケイ素(例えば、SiC)、又はセンサ管161及びセンサ窓162の対向する面をフュージングさせるための任意の他の適切な材料を含む。充填材171は、センサ窓162をセンサ管161にフュージングさせるための形成工程(化学気相堆積(CVD)工程等)を用いて、取付け開孔133内のセンサ管161とセンサ窓162との間に形成される。1又は複数の実施形態では、充填材171は、プロセス温度でCVD工程を使用して形成され、プロセス温度は摂氏1000度を上回る。
【0050】
[0056]センサ管161は、近位端161aと遠位端161bとを有する。光路164の中心軸164cは、センサ管161の近位端161aと遠位端161bとの間に延在する。図示の実装態様では、センサ管161は直線状である。センサ管161は、角度がついていてよい、又は湾曲していてよい。センサ窓162の近位側162aは、センサ管161の遠位端161bに結合されている。センサ窓162は、光路164を完全に覆うことを含めてセンサ管161の遠位端161bを取り囲み、それによって光路164をプロセスガス流170から分離する。光路164を分離する1つの利点は、光路164でパージガスを使用しなくても、センサ窓162の近位側162aが清浄に保たれることである。
【0051】
[0057]センサ窓162の遠位側162bは、近位側162aの反対側に向いている。遠位側162bは、光路164の中心軸164cに対して垂直である。遠位側162bは、上述のように、サセプタ112及び予熱リング132の平面の垂直上方(例えば、その基板受入れ面114の上方又はその上に配置された基板101の上方)に画定されたプロセスガス領域(すなわち、上部チャンバ容積134)に露出する。1又は複数の実施例では、センサ窓162の遠位側162b上に堆積された膜176及び基板101上に堆積された膜は各々、シリコン(Si)、シリコン-ゲルマニウム(SiGe)、リン化ケイ素(SiP)、ヒ化ケイ素(SiAs)、ボロンがドープされたシリコン-ゲルマニウム(SiGeB)、1又は複数の他のIII族、IV族、又はV族元素、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0052】
[0058]センサ窓162上に堆積された膜176は、基板101上に堆積された膜をシミュレートする。
【0053】
[0059]図1Bに示すように、スリーブ163が、センサ管161の近位部分の周囲(例えば、その近位端161aの周囲)に配置される。センサ管161とスリーブ163は、光路164の中心軸164cに平行な方向に相対的に移動可能である。1又は複数の実施例では、センサ管161は、スリーブ163に対するセンサ管161のそれぞれの加熱中及び冷却中の熱膨張及び熱収縮に対応するために、スリーブ163に対して長手方向内向き及び外向き(例えば、上方及び下方)に移動可能である。スリーブ163の近位端163aは、スリーブ163を下部窓110と密封するために、下部窓110の方に向いている。1又は複数の実施例では、スリーブ163と下部窓110との間の密封は光の通過を実質的に防止する。1又は複数の実施例では、スリーブ163は近位端163aで下部窓110の内部に結合される。スリーブ163は、センサ管161の温度に対して下部窓110の温度を下げることを容易にする熱バリアとして働く。
【0054】
[0060]スリーブ163は、スリーブ163の内外の圧力を均等化するために、その壁を貫通して形成された通風口173を有する。図示した実装態様では、通風口173は、処理チャンバ100の半径方向に対してスリーブ163の外側部分に位置する(例えば、放射熱ランプ126の反対を向いている)。この位置は、通風口173を通過する赤外線放射を有利に低減させる及び/又は最小限に抑える。半径方向の間隙175は、スリーブ163とセンサ管161の重なり合う部分の間(すなわち、スリーブ163の内面163iとセンサ管161の外面161oの間)に形成される。1又は複数の実施例では、間隙175は光が通過するのを実質的に防止する大きさである。1又は複数の実施例では、半径方向で測定した間隙175は約0.005インチ以下であってよい。
【0055】
[0061]基板処理中、光源168からの光源光178が、光路164を通ってセンサ窓162の近位側162aの方へ方向づけされる。光源光178の少なくとも一部は、反射光としてセンサ窓162の遠位側162bに堆積された膜176に反射する。また、基板処理中、上部チャンバ容積134内の入射光177は、透過光として膜176を通り、センサ窓162を通って光路164内に順次伝送される。反射光と透過光は共に、戻り光179として、光路164を通って戻りケーブル165bの方へ方向づけされる。戻り光179は光センサ169によって測定される。
【0056】
[0062]測定された戻り光179の光強度は、センサ窓162上に堆積された膜176の膜厚及び/又は成長速度を決定するために使用される。例えば、光強度が低いほどセンサ窓162上の膜厚が大きいことを示していてよく、光強度が高いほどセンサ窓162上の膜厚が小さいことを示していてよい、又はその逆である。
【0057】
[0063]センサ窓162上に堆積された膜176の厚さは、戻り光179の光強度に影響を与え、光強度の変化はセンサ窓162上に堆積された膜176の厚さの変化を示し得る。1又は複数の実施例では、選択された波長範囲内でのみ測定された光強度を示す値を得るために、戻り光179の測定スペクトルがフィルタリングされ得る。1又は複数の実施例では、選択された波長範囲から外れる戻り光179の一部を遮断するために、光学フィルタを使用し得る。1又は複数の実施例では、選択された波長範囲は、背景の赤外線ランプ放射の影響を低減させるために赤外光を除外することができる。1又は複数の実施例では、選択された波長範囲は、光源168によって生成された波長範囲(例えば、約500nmから約700nmの範囲内の波長の可視光)と一致し得る。幾つかの実施例では、選択された波長範囲は、上部チャンバ容積134内の入射光177(例えば、その非赤外部分)に特徴的な波長範囲と一致し得る。
【0058】
[0064]処理チャンバ100においてインシトゥで、及び基板処理中にリアルタイムで膜成長速度をモニタリングするために、センサアセンブリ160が使用され得る。他の実施例と組み合わせることができる一実施例では、戻り光179の光強度は、基板処理中、連続的にモニタリングされる。本明細書に開示されるセンサアセンブリの実施形態は、赤外線ランプ放射による干渉を低減させ、光センサ169の信号対雑音比を高めて、より正確な膜成長測定を可能にする。
【0059】
[0065]図1Cは、一実装態様に係るセンサアセンブリ160の配置を示す図1Aの処理チャンバ100の概略断面側面図である。図1Cでは、センサ管161と同様のセンサ管180が、処理チャンバ100の上部チャンバ容積134内に配置されている。センサ管180は、処理チャンバ100の内部容積内からの光干渉からその中の光路を密封するために、センサ管180の壁を通過する光(例えば、赤外線ランプ放射)を遮断することができる材料から形成され得る。1又は複数の実施例では、センサ管180は、その外部に反射コーティングを有する。他の実施形態と組み合わせることができる一実施形態では、センサ管180は、炭化ケイ素(例えば、SiC)から形成される。他の実施例と組み合わせることができる一実施例では、センサ管180は焼結炭化ケイ素である。1又は複数の実施例では、センサ管180は、アモルファス又はポリシリコン構造を有していてよい。センサ管180は上部窓108に結合される。1又は複数の実施例では、センサ管180は上部窓108に直接フュージングされ得る。センサ管180は、センサ窓162の上方に位置し、光路164の中心軸164c上にアライメントされる(図1Bに示す)。
【0060】
[0066]図1Cでは、戻りケーブル165b及び光センサ169は、光源168及び光源ケーブル165aから離れて位置する。戻りケーブル165bは、上述した配管166と同様の配管181内に配置される。他の実施例と組み合わせることができる一実施例では、光センサ169は、伝送モードでのみ光強度測定を行うように配置される。戻りケーブル165bは、センサ管161を通り、センサ窓162を通り、センサ窓162上に配置された膜を通り、センサ管180を通って伝送された光を受け入れるために、光路164にアライメントされる。1又は複数の実施例では、光源168は、単一波長又は波長範囲を生成することができるレーザ又はランプ光源である。光センサ169で測定された光強度は、上述のように、センサ窓162上に堆積された膜の膜厚及び/又は成長速度を決定するために使用される。
【0061】
[0067]図2Aは、一実装態様に係る例示的なセンサアセンブリ260を示す処理チャンバ200の概略断面図である。図2Bは、一実装態様に係るセンサアセンブリ260を例示する図2Aの一部の拡大概略断面図である。図2A図2Bは、明瞭にするために本明細書において一緒に説明する。センサアセンブリ260の特徴は、特に断らない限り、図1A図1Bのセンサアセンブリ160の対応する特徴と同じであってよい。したがって、同一の特徴に対する構造及び対応するラベルは、図1A図1Bから保持される。
【0062】
[0068]図2A図2Bにおいて、予熱リング232は、予熱リング232の平面239に平行な長手方向に延在する取付け開孔233aを含む。センサアセンブリ260は、概して、センサ管261と、センサ管261に結合されたセンサ窓262とを含む。センサ管261は、その中に光路264を有し、センサ窓262は、光路264を覆う。センサ管261とセンサ窓262は、予熱リング232の本体を貫通して形成された取付け開孔233aと、ライナ230の本体を貫通して形成された対応する開孔233bを通して配置される。幾つかの実施例では、センサ管261が図2A図2Bに示す配向で予熱リング232の内部に収まるように、センサ管261は約4mm以下の外径を有していてよい。
【0063】
[0069]図2A図2Bでは、センサ窓262は、その内側半径方向エッジ232iに対して予熱リング232の内側に引っ込んでいる。1又は複数の実施例では、センサ窓262は、内側半径方向エッジ232iと同一平面上にある、又は内側半径方向エッジ232iの外部に配置される。1又は複数の実施例では、センサ窓262と予熱リング232との間に熱絶縁体が配置され得る。1又は複数の実施例では、センサ管261及びセンサ窓262は、予熱リング232及びライナ230から離れた処理チャンバ200の別の構成要素(例えば、側壁109、上部ライナ128、又は任意の他の適切な構成要素)に結合され得る。
【0064】
[0070]センサ窓262(例えば、処理チャンバ200の中心の方を向いたその遠位側262b)は、その上に基板101上への膜堆積をシミュレートする膜堆積を受けるように、処理チャンバ200のプロセスガス領域(例えば、上部チャンバ容積134)に露出している。処理中の1又は複数の実装態様(例えば、図1Aに示す)では、サセプタ及び予熱リングは、ほぼ同じ高さに配置され得る(例えば、同一平面上の最上面を有する)。しかし、図2A図2Bでは、センサ窓262と予熱リング232との半径方向の重なりによるセンサ窓262上への膜堆積の低減又は阻止を防止するために、サセプタ112は予熱リング232に対して高さが低くなっている。1又は複数の実施例では、サセプタ112の最上面は、予熱リング232の最上面に対して約1mm以上、例えば約1mmから約5mm、例えば約2mmの距離だけ低くてよい。図2A図2Bでは、センサ窓262の遠位側262bは、予熱リング232の平面239に対して垂直である。予熱リング232の平面に平行に方向づけられるのに比べて、はるかに多くの赤外線ランプ放射が垂直方向に方向づけされる。したがって、センサ窓262を予熱リング232の平面239に垂直に配向すると、処理チャンバ200の内部容積から光路264内に伝送される赤外線放射の量が減少する。したがって、センサ管261及びセンサ窓262の材料及びアーキテクチャに起因する赤外線ランプ放射の遮断は、図2A図2Bに示すセンサアセンブリ260の配向によって更に改善される。1又は複数の実施例では、センサ窓262の遠位側262bは、予熱リング232の平面239に対して垂直から鋭角又は鈍角に配置され得る。
【0065】
[0071]センサアセンブリ260は、配管266内部に配置された複数の光ファイバケーブル265(265a~b)を含む、又はこれに結合される。光ファイバケーブル265は、光路264と、光源268及び光センサ269を含む光モジュール267との間のいずれかの方向に光を伝送するように動作可能である。光ファイバケーブル265は、少なくとも部分的にプロセスガス入口140を通って配置され、プロセスガス入口140にアライメントされたセンサ管261の光路264に光学的に結合される。Tコネクタ280は、側壁109に結合され、プロセスガス源138とプロセスガス入口140との間に流体結合される。光ファイバケーブル265は、Tコネクタ280の直線経路を通して配置される。光ファイバケーブル265の周囲の配管266をTコネクタ280のプロセスガス流170に暴露することで、光ファイバケーブル265を有利に冷却することができる。
【0066】
[0072]光ファイバケーブル265を光モジュール267からTコネクタ280に通すために、光ファイバフィードスルー281がTコネクタ280に結合される。光ファイバフィードスルー281は、光ファイバケーブル265の周囲に真空シールを提供し、ガスが処理チャンバ内に漏れるのを防止する(例えば、減圧での基板処理中)。
【0067】
[0073]図3は、一実装態様に係る例示的なセンサアセンブリ360を示す処理チャンバ300の概略断面側面図である。センサアセンブリ360の特徴は、特に断らない限り、図1A図1Bのセンサアセンブリ160の対応する特徴と同じであり得る。したがって、同一の特徴の構造及び対応するラベルは、図1Aから保持される。図3では、センサアセンブリ360は、以下に説明するように、予熱リング132の代わりにサセプタ312に結合されている。
【0068】
[0074]図3では、サセプタ312は、サセプタ312の平面339に対して垂直な長手方向に延在する取付け開孔333を含む。センサアセンブリ360は、概して、センサ管361と、センサ管361に結合されたセンサ窓362と、センサ管361の一部の周囲に配置され、センサ管361に対して(例えば、長手方向に)移動可能なスリーブ363とを含む。センサ管361はその中に光路364を有し、センサ窓362は光路364を覆っている。センサ管361、センサ窓362、及びスリーブ363は、処理チャンバ300の内部容積内に配置される。センサ管361はサセプタ312の本体を貫通して配置される。センサ窓362はサセプタ312と直接接触している。センサ窓362とサセプタ312の直接接触は、その間の伝導性熱伝達を通してセンサ窓362の温度とサセプタ312の温度を等しくするのに有利である。センサアセンブリ360をサセプタに結合するもう一つの利点は、サセプタ312の低速回転により、基板101の周囲360°の全範囲にわたって膜堆積をマッピングできることである。
【0069】
[0075]センサ窓362(例えば、上部窓108の方を向いたその遠位側362b)は、その上に基板101上の膜堆積をシミュレートする膜堆積を受けるように、処理チャンバ300のプロセスガス領域(例えば、上部チャンバ容積134)に露出している。センサ窓362がサセプタ312(基板101により近い位置にあり、また基板101の温度により近い温度を有する)上に位置決めされることにより、センサ窓362上の膜堆積は、センサ窓が上述のように予熱リング上に配置されたセンサアセンブリの実施形態と比較して、基板101上の膜堆積をより正確にシミュレートする。図3において、センサ窓362の遠位側362bは、サセプタ312の平面339に平行である。1又は複数の実施例では、センサ窓362の遠位側362bは、サセプタ312の平面339に対して鋭角又は鈍角に配置される。
【0070】
[0076]センサアセンブリ360は、配管366内部に配置された複数の光ファイバケーブル365(365a~b)を含む、又はこれに結合される。光ファイバケーブル365は、光路364と、光源368及び光センサ369を含む光モジュール367との間のいずれかの方向に光を伝送するように動作可能である。図3では、中間光路382が支持アーム118の本体及びシャフト120の本体に形成されている。したがって、光ファイバケーブル365は、少なくとも部分的に中間光路382を通してセンサ管361の光路364に光学的に結合されている。シャフト120が光ファイバケーブル365に対して回転可能であるため、光ファイバケーブル365を中間光路382に結合するために、回転可能な結合部384がシャフト120の近位端に配置される。図3に示す実施例では、回転可能な結合部384は光結合部である。1又は複数の実施例では、中間光路382の代わりに、光ファイバケーブル365が支持アーム118及びシャフト120を通って延在し、センサ管361の光路364に直接光学的に結合する。1又は複数の実施例では、回転可能な結合部は、回転可能な光ファイバフィードスルーアセンブリであってよい。
【0071】
[0077]図4は、一実装態様に係る基板の処理方法400を示す概略図である。1又は複数の実施例では、方法400は、本明細書に開示される例示的な処理チャンバ及び/又はセンサアセンブリのうちの1つを使用して実施され得る。1又は複数の実施例では、方法400は、システムのプロセッサ(例えば、CPU107)によって実行されると、システムに方法400を実施させる、コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ111)上に記憶された命令の形態であってよい。
【0072】
[0078]工程402において、処理チャンバ内に配置された基板及び結晶センサ窓に同時に膜が堆積される。工程404において、センサ管を通して少なくとも部分的に結晶センサ窓を加熱するために、結晶センサ窓に結合されたセンサ管で赤外線放射が吸収される。他の実施形態と組み合わせることができる一実施形態では、センサ管を通して少なくとも部分的に結晶センサ窓を加熱することは、センサ管から結晶センサ窓に熱を伝導することを含む。
【0073】
[0079]工程406において、光学分光計を用いて、センサ窓によって反射された又はセンサ窓を通して伝送された光の強度が測定される。
【0074】
[0080]工程408において、測定された光強度に基づいて、結晶センサ窓に堆積された膜の厚さ及び成長速度の少なくとも一方が決定される。他の実施形態と組み合わせることができる一実施形態では、厚さ及び/又は成長速度の決定は、1又は複数の時間間隔にわたって光(伝送された光及び/又は反射された光を含み得る)の複数の光強度値を測定することを含む。複数の光強度値は、1又は複数の時間間隔にわたる成長速度を決定するために、電磁波反射のフレネルの方程式に基づく参照データ又は物理モデルと相関される。成長速度及び/又は厚さ(厚さの変化等)は、1又は複数の時間間隔にわたる光強度の変化に対応し得る。1又は複数の実施例では、膜厚は、特定の時間間隔における成長速度を用いて決定することができる。
【0075】
[0081]他の実施形態と組み合わせることができる一実施形態では、結晶センサ窓は、処理チャンバ内に配置され且つその上に基板を支持するように構成されたサセプタ上に位置決めされる(例えば、図3に示す処理チャンバ300)。そのような実施形態では、本方法は更に、膜堆積中にサセプタを回転させることと、結晶センサ窓に堆積された膜の厚さ及び/又は成長速度の対応する決定に基づいて、基板に堆積された膜の厚さ及び/又は成長速度の少なくとも一方の360°マップを作成することとを含み得る。このような実施形態では、決定は、サセプタの異なる回転度における光強度測定に基づいていてよい。
【0076】
[0082]他の実施形態と組み合わせることができる一実施形態では、基板に堆積された膜の厚さ及び/又は成長速度の少なくとも一方のマップが、複数の結晶センサ窓に堆積された膜の厚さ及び/又は成長速度の対応する決定に基づいて作成される。結晶センサ窓は、基板の周りで周方向に互いに間隔をあけて配置された複数のセンサアセンブリに支持される。センサアセンブリは、基板の周りで周方向に互いに間隔をあけて配置された複数の取付け開孔を使用して、予熱リングに取り付けることができる。
【0077】
[0083]本開示は、方法400の工程402~408を繰り返すことができることを企図する。他の実施形態と組み合わせることができる一実施形態では、工程402~408は、基板が処理チャンバの内部容積から取り出され、第2の基板が内部容積内に移送された後に、第2の基板に対して繰り返される。本開示は、同じセンサ窓を有する同じセンサアセンブリを第2の基板の処理に使用することができる、又はセンサ窓を第2の基板の処理のための第2のセンサ窓と交換することができることを企図する。
【0078】
[0084]本開示の利点には、インシトゥ及びリアルタイムの膜厚測定工程、正確な膜成長モニタリング、信号対比の増加、測定による光の干渉の低減、測定解像度の向上、効率及びスループットの向上、機械のダウンタイムの低減、及びコストの削減が含まれる。
【0079】
[0085]本明細書に開示される1又は複数の態様が組み合わされ得ることが企図される。一例として、処理チャンバ100、センサアセンブリ160、処理チャンバ200、センサアセンブリ260、処理チャンバ300、及び/又は方法400の1又は複数の態様、特徴、構成要素、及び/又は特性を組み合わせることができる。更に、本明細書に開示される1又は複数の態様は、前述の利点の一部又は全部を含み得ることが企図される。
【0080】
[0086]処理チャンバの内部容積における膜成長を測定することは、基板を加熱するための上部ドーム及び下部ドーム並びに/又はランプからの照射光の使用に起因する不正確さを伴うと考えられてきたため、本開示は予想外の結果を達成する。本開示は、基板が処理され、プロセスチャンバから取り出された後に基板上の膜測定を行う工程と比較して、前述の利点を達成する。
【0081】
[0087]上記は本開示の実施形態を対象としたものであるが、本開示の他の及び更なる実施形態を、その基本的範囲から逸脱することなく考案することが可能である。本開示はまた、本明細書に記載の実施形態の1又は複数の態様を、記載の他の態様の1又は複数の代わりとすることができることを企図する。本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3
図4
【国際調査報告】