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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】マスクCDの制御
(51)【国際特許分類】
   H05H 1/46 20060101AFI20240312BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
H05H1/46 R
H01L21/302 101B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553531
(86)(22)【出願日】2022-02-25
(85)【翻訳文提出日】2023-11-01
(86)【国際出願番号】 US2022018038
(87)【国際公開番号】W WO2022192016
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】63/159,391
(32)【優先日】2021-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・ベイベイ
(72)【発明者】
【氏名】オゼル・タナー
(72)【発明者】
【氏名】チェン・チェン
(72)【発明者】
【氏名】ピ・シュアン
(72)【発明者】
【氏名】アガーワル・ダクシュ
(72)【発明者】
【氏名】スー・チン
(72)【発明者】
【氏名】ウォン・マーレット
(72)【発明者】
【氏名】ムコッパッダーエ・アミット
【テーマコード(参考)】
2G084
5F004
【Fターム(参考)】
2G084AA02
2G084AA03
2G084AA05
2G084CC04
2G084CC08
2G084CC09
2G084CC13
2G084DD02
2G084DD15
2G084DD55
2G084HH05
2G084HH23
2G084HH25
2G084HH26
2G084HH28
5F004AA02
5F004BA09
5F004BB12
5F004BB13
5F004BB18
5F004BB22
5F004BB25
5F004BB26
5F004BB28
5F004BD04
5F004BD07
5F004CA03
5F004CA04
5F004CB20
5F004DA16
5F004DA17
5F004DB02
5F004DB03
5F004EA03
5F004EA13
(57)【要約】
【解決手段】マスク層の限界寸法を制御するための方法が説明される。方法は、第1の一次パラメータレベル、第2の一次パラメータレベル、第1の二次パラメータレベル、第2の二次パラメータレベル、および第3の二次パラメータレベルを受信することを含む。方法はまた、第1の一次パラメータレベルを有する一次信号を生成することと、一次信号を第1の一次パラメータレベルから第2の一次パラメータレベルに遷移させることとを含む。方法は、第1の二次パラメータレベルを有する二次無線周波数(RF)信号を生成することと、二次RF信号を第1の二次パラメータレベルから第2の二次パラメータレベルに遷移させることとをさらに含む。方法は、二次RF信号を第2の二次パラメータレベルから第3の二次パラメータレベルに遷移させることを含む。
【選択図】図2B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板のマスク層の限界寸法を制御するための方法であって、
一次発生器によって、第1の一次パラメータレベルおよび第2の一次パラメータレベルを受信することと、
二次無線周波数(RF)発生器によって、第1の二次パラメータレベル、第2の二次パラメータレベル、および第3の二次パラメータレベルを受信することと、
前記一次発生器によって、前記第1の一次パラメータレベルを有する一次信号を生成することと、
クロックサイクル中に前記一次発生器によって、前記一次信号を前記第1の一次パラメータレベルから前記第2の一次パラメータレベルに遷移させることと、
前記二次RF発生器によって、前記第1の二次パラメータレベルを有する二次RF信号を生成することと、
前記二次RF発生器によって、前記クロックサイクル中に前記二次RF信号を前記第1の二次パラメータレベルから前記第2の二次パラメータレベルに遷移させることと、
前記二次RF発生器によって、前記クロックサイクル中に前記二次RF信号を前記第2の二次パラメータレベルから前記第3の二次パラメータレベルに遷移させることと
を含み、
前記第1の一次パラメータレベルから前記第2の一次パラメータレベルへの前記一次信号の前記遷移は、前記第1の二次パラメータレベルから前記第2の二次パラメータレベルへの前記二次RF信号の前記遷移と同期して行われ、
前記第2の二次パラメータレベルは、前記マスク層の前記限界寸法を制御するために生成される、
方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記第2の二次パラメータレベルは、100ワット~1000ワットの範囲である、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記限界寸法の測定値を受信することをさらに含み、前記第2の二次パラメータレベルは、前記限界寸法の前記測定値に基づく、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記限界寸法の前記測定値は、所定の限界寸法未満であり、前記方法は、
前記限界寸法の前記測定値が前記所定の限界寸法未満であるという指示を受信した後、第4の二次パラメータレベルを前記第2の二次パラメータレベルに修正すること
を含む、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
前記限界寸法の前記測定値が前記所定の限界寸法未満であるという前記指示を受信した後、前記第4の二次パラメータレベルのデューティサイクルを変更することをさらに含む、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記第2の二次パラメータレベルは、前記第1の二次パラメータレベルのデューティサイクルの1~3倍のデューティサイクルを有する、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、
前記第2の二次パラメータレベルは、前記第1の二次パラメータレベルのデューティサイクルの4~5倍のデューティサイクルを有する、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、
前記限界寸法は、前記マスクに隣接する第1の不動態化層と前記マスクに隣接する第2の不動態化層との間の距離を含み、前記第1の不動態化層は、前記第2の不動態化層に対向する、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、
前記第1の一次パラメータレベルから前記第2の一次パラメータレベルへの前記一次信号の前記遷移は、前記第1の一次パラメータレベルから前記第2の一次パラメータレベルへの前記一次信号の前記遷移が、前記第1の二次パラメータレベルから前記第2の二次パラメータレベルへの前記二次RF信号の前記遷移と同時に開始されるように制御されるとき、前記第1の二次パラメータレベルから前記第2の二次パラメータレベルへの前記二次RF信号の前記遷移と同期して行われる、方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法であって、
前記第3の二次パラメータレベルおよび前記第2の一次パラメータレベルの第1の部分の間、堆積動作が前記マスク層上で行われ、前記第2の二次パラメータレベルおよび前記第2の一次パラメータレベルの第2の部分の間、前記限界寸法と前記マスク層の詰まりとの間のトレードオフが発生し、前記第1の一次パラメータレベルおよび前記第1の二次パラメータレベルの間、前記基板がエッチングされる、方法。
【請求項11】
マスク層の限界寸法を制御するためのコントローラであって、
第1の一次パラメータレベルおよび第2の一次パラメータレベルを受信し、
第1の二次パラメータレベル、第2の二次パラメータレベル、および第3の二次パラメータレベルを受信し、
前記第1の一次パラメータレベルを有する一次信号を生成するように一次発生器を制御し、
クロックサイクル中、前記一次信号を前記第1の一次パラメータレベルから前記第2の一次パラメータレベルに遷移させるように前記一次発生器を制御し、
前記第1の二次パラメータレベルを有する二次無線周波数(RF)信号を生成するように二次RF発生器を制御し、
前記クロックサイクル中に前記二次RF信号を前記第1の二次パラメータレベルから前記第2の二次パラメータレベルに遷移させるように前記二次RF発生器を制御し、
前記クロックサイクル中に前記二次RF信号を前記第2の二次パラメータレベルから前記第3の二次パラメータレベルに遷移させるように前記二次RF発生器を制御する
ように構成され、
前記一次信号は、前記第1の二次パラメータレベルから前記第2の二次パラメータレベルへの前記二次RF信号の前記遷移と同期して、前記第1の一次パラメータレベルから前記第2の一次パラメータレベルに遷移するように制御され、
前記第2の二次パラメータレベルは、前記マスク層の前記限界寸法を制御するために生成される
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリデバイスであって、前記メモリデバイスは、前記第1の一次パラメータレベル、前記第2の一次パラメータレベル、前記第1の二次パラメータレベル、前記第2の二次パラメータレベル、および前記第3の二次パラメータレベルを記憶するように構成されるメモリデバイスと
を備える、コントローラ。
【請求項12】
請求項11に記載のコントローラであって、
前記第2の二次パラメータレベルは、100ワット~1000ワットの範囲である、コントローラ。
【請求項13】
請求項11に記載のコントローラであって、
前記プロセッサは、前記限界寸法の測定値を受信するように構成され、前記第2の二次パラメータレベルは、前記限界寸法の前記測定値に基づく、コントローラ。
【請求項14】
請求項13に記載のコントローラであって、
前記限界寸法の前記測定値は、所定の限界寸法未満であり、前記プロセッサは、
前記限界寸法の前記測定値が前記所定の限界寸法未満であるという指示を受信した後、第4の二次パラメータレベルを前記第2の二次パラメータレベルに修正する
ように構成される、コントローラ。
【請求項15】
請求項14に記載のコントローラであって、
前記プロセッサは、前記限界寸法の前記測定値が前記所定の限界寸法未満であるという前記指示を受信した後、前記第4の二次パラメータレベルのデューティサイクルを変更するように構成される、コントローラ。
【請求項16】
請求項11に記載のコントローラであって、
前記第2の二次パラメータレベルは、前記第1の二次パラメータレベルのデューティサイクルの1~3倍のデューティサイクルを有する、コントローラ。
【請求項17】
マスクの限界寸法を制御するためのプラズマシステムであって、
第1の一次パラメータレベルおよび第2の一次パラメータレベルを受信するように構成された一次発生器と、
第1の二次パラメータレベル、第2の二次パラメータレベル、および第3の二次パラメータレベルを受信するように構成された二次無線周波数(RF)発生器であって、
前記一次発生器は、前記第1の一次パラメータレベルを有する一次信号を生成するように構成され、
前記一次発生器は、クロックサイクル中、前記一次信号を前記第1の一次パラメータレベルから前記第2の一次パラメータレベルに遷移させるように構成され、
前記二次RF発生器は、前記第1の二次パラメータレベルを有する二次RF信号を生成するように構成され、
前記二次RF発生器は、前記クロックサイクル中に前記二次RF信号を前記第1の二次パラメータレベルから前記第2の二次パラメータレベルに遷移させるように構成され、
前記二次RF発生器は、前記クロックサイクル中に前記二次RF信号を前記第2の二次パラメータレベルから前記第3の二次パラメータレベルに遷移させるように構成され、
前記第1の一次パラメータレベルから前記第2の一次パラメータレベルへの前記一次信号の前記遷移は、前記第1の二次パラメータレベルから前記第2の二次パラメータレベルへの前記二次RF信号の前記遷移と同期して行われ、
前記第2の二次パラメータレベルは、前記マスクの前記限界寸法を制御するために生成される
二次RF発生器と、
前記一次発生器および前記二次RF発生器に結合されたインピーダンス整合回路であって、前記インピーダンス整合回路は、前記一次信号および前記二次RF信号を受信し、修正されたRF信号を出力するように構成されるインピーダンス整合回路と、
前記インピーダンス整合回路に結合されたプラズマチャンバであって、前記プラズマチャンバは、前記修正されたRF信号を受信し、前記マスク層の前記限界寸法を制御するように構成されるプラズマチャンバと
を備える、プラズマシステム。
【請求項18】
請求項17に記載のプラズマシステムであって、
前記第2の二次パラメータレベルは、100ワット~1000ワットの範囲である、プラズマシステム。
【請求項19】
請求項17に記載のプラズマシステムであって、
前記一次発生器および前記二次RF発生器に結合されたホストコンピュータをさらに備え、前記ホストコンピュータは、前記限界寸法の測定値を受信するように構成され、前記第2の二次パラメータレベルは、前記限界寸法の前記測定値に基づく、プラズマシステム。
【請求項20】
請求項19に記載のプラズマシステムであって、
前記一次発生器および前記二次RF発生器に結合されたホストコンピュータをさらに備え、前記限界寸法の前記測定値は、所定の限界寸法未満であり、前記プロセッサは、
前記限界寸法の前記測定値が前記所定の限界寸法未満であるという指示を受信した後、第4の二次パラメータレベルを前記第2の二次パラメータレベルに修正する
ように構成され、
前記ホストコンピュータは、前記限界寸法の前記測定値が前記所定の限界寸法未満であるという前記指示を受信した後、前記第4の二次パラメータレベルのデューティサイクルを変更するように構成される、
プラズマシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、マスク層の限界寸法(CD)を制御するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プラズマツールは、無線周波数(RF)発生器と、マッチネットワークと、プラズマリアクタとを含む。RF発生器は、マッチネットワークを介してプラズマリアクタに結合される。ウエハがプラズマチャンバ内に載置され、エッチングされる。
【0003】
RF発生器は、マッチネットワークに供給されるRF信号を生成する。マッチネットワークは、RF発生器への反射電力を低減し、出力RF信号をプラズマリアクタに供給する。出力RF信号は、ウエハをエッチングするために使用される。しかし、場合によっては、所望のものとは異なるプロセス結果が出力RF信号で達成されることがある。
【0004】
ここで提供される背景の説明は、本開示の内容を概ね提示することを目的とする。この背景技術のセクションで説明されている範囲内における、現時点で名前を挙げられている発明者らによる研究、ならびに出願の時点で先行技術として別途みなされ得ない説明の態様は、明示または暗示を問わず、本開示に対抗する先行技術として認められない。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、基板のマスク層の限界寸法(CD)を制御するためのシステム、装置、方法、およびコンピュータプログラムを提供する。本実施形態は、様々な方法、例えば、プロセス、装置、システム、デバイス、またはコンピュータ可読媒体上の方法で実装することができることを理解されたい。いくつかの実施形態について、以下で説明する。
【0006】
一実施形態では、高アスペクト比(HAR)コンタクトエッチングにおいて、マスク層と比較してスタック層を選択的にエッチングしようとする間、適切なプロセスマージンが維持されるべきである。一例として、スタック層は、酸化物層とポリシリコン層の繰り返しを含み、マスク層は、炭素を有する。マスク選択性は、マスク層に近接する重合種に関連付けられる。重合種はマスク開口部のサイズを制限し、それによってプロセスマージンが制限される。本明細書に記載の方法は、選択性とプロセスマージンとの間のトレードオフを改善する一方、マスクのエッチング速度を制御する。
【0007】
2レベルの無線周波数(RF)パルス化の場合、バイアスとフラックスの両方の電力を第2のレベルで低レベルまたはオフにするためのプロセスは、低レベルまたはオフ状態が十分に長く設定される際、マスク選択性を高めることが可能である。しかし、このプロセスは、マスクの上部における不動態化が増加するため、マスク詰まりの危険性を増大させる場合がある。低レベルまたはオフ状態は、本明細書では低レベル/オフ状態と呼ばれることがある。
【0008】
プロセスキャッピングマージンを拡大しようとする化学的試みはマスク選択性を悪化させる可能性があり、最終的には2レベルのRFパルス化によるマスク選択性の利点が減少することになる。より少ないポリマーソースを用いるリーナ化学(leaner chemistry)は、プロセスマージンを拡大し、かつマスク詰まりを除去するための効果的なノブである。しかし、この化学アプローチには、より大きな最大限界寸法(CD)によるプロファイルの悪化、およびマスク選択性の悪化による残存マスクの減少など、他のパラメータとのトレードオフが存在する。
【0009】
本明細書に記載の方法は、マルチステートパルス化を含む。マルチステートパルス化では、無バイアスおよび低フラックスレジーム(no bias and low flux regime)を伴う第3のパルス化動作が低レベル/オフ状態に追加される。第3のパルス化動作を追加することによって、大幅にマスク選択性を改善しながらマスク詰まりとのトレードオフが対処される。
【0010】
無バイアスおよび低フラックスレジームは、マスクの上部に到達することができるプラズマを生成し、低レベル/オフ状態中に基板の上部およびネック領域に堆積したポリマーを除去する。マルチステートパルス化では、無バイアスおよび低フラックスレジームが第3の状態として実装され、これはネック形成状態である低レベル/オフ状態の前または後に挿入することが可能である。各サイクル中、無バイアスおよび低フラックスレジームは、ネックを調整して正し、マスク詰まりの蓄積効果を排除し、最終的にプロセスキャッピングマージンを拡大する。その結果、低レベル/オフ状態から得られるマスク選択性の利点と、プロセスマージンの拡大の利点の両方を維持することができる。無バイアスおよび低フラックスレジームは、マスク詰まりを除去する方法として提供され、これは化学反応の選択に対する大きな柔軟性を可能にする。
【0011】
一実施形態では、マスク層の限界寸法を制御するための方法が説明される。方法は、一次発生器によって、第1の一次パラメータレベルおよび第2の一次パラメータレベルを受信することを含む。方法は、メガヘルツRF発生器によって、第1の二次パラメータレベル、第2の二次パラメータレベル、および第3の二次パラメータレベルを受信することをさらに含む。方法はまた、一次発生器によって、第1の一次パラメータレベルを有する一次信号を生成することを含む。方法は、クロックサイクル中に一次発生器によって、一次信号を第1の一次パラメータレベルから第2の一次パラメータレベルに遷移させることを含む。方法は、二次RF発生器によって、第1の二次パラメータレベルを有する二次RF信号を生成することをさらに含む。方法はまた、二次RF発生器によって、クロックサイクル中に二次RF信号を第1の二次パラメータレベルから第2の二次パラメータレベルに遷移させることを含む。方法は、二次RF発生器によって、クロックサイクル中に二次RF信号を第2の二次パラメータレベルから第3の二次パラメータレベルに遷移させることを含む。第1の一次パラメータレベルから第2の一次パラメータレベルへの一次信号の遷移動作は、第1の二次パラメータレベルから第2の二次パラメータレベルへの二次RF信号の遷移動作と同期して行われる。第2の二次パラメータレベルは、マスク層の限界寸法を制御するために生成される。
【0012】
一実施形態では、マスク層の限界寸法を制御するためのコントローラが説明される。コントローラは、プロセッサと、メモリデバイスとを含む。プロセッサは、第1の一次パラメータレベル、第2の一次パラメータレベル、第1の二次パラメータレベル、第2の二次パラメータレベル、および第3の二次パラメータレベルを受信する。プロセッサは、第1の一次パラメータレベルを有する一次信号を生成するように一次発生器を制御する。プロセッサは、クロックサイクル中、一次信号を第1の一次パラメータレベルから第2の一次パラメータレベルに遷移させるように一次発生器を制御する。プロセッサは、第1の二次パラメータレベルを有する二次RF信号を生成するように二次RF発生器を制御する。プロセッサは、クロックサイクル中に二次RF信号を第1の二次パラメータレベルから第2の二次パラメータレベルに遷移させるように二次RF発生器を制御する。プロセッサは、クロックサイクル中に二次RF信号を第2の二次パラメータレベルから第3の二次パラメータレベルに遷移させるように二次RF発生器をさらに制御する。一次信号は、第1の二次パラメータレベルから第2の二次パラメータレベルへの二次RF信号の遷移と同期して、第1の一次パラメータレベルから第2の一次パラメータレベルに遷移するように制御される。また、第2の二次パラメータレベルは、マスク層の限界寸法を制御するために生成される。メモリデバイスは、第1の一次パラメータレベル、第2の一次パラメータレベル、第1の二次パラメータレベル、第2の二次パラメータレベル、および第3の二次パラメータレベルを記憶する。
【0013】
マスクの限界寸法を制御するためのプラズマシステムが説明される。プラズマシステムは、第1の一次パラメータレベルおよび第2の一次パラメータレベルを受信する一次発生器を含む。プラズマシステムは、第1の二次パラメータレベル、第2の二次パラメータレベル、および第3の二次パラメータレベルを受信する二次RF発生器をさらに含む。一次発生器は、第1の一次パラメータレベルを有する一次信号を生成する。また、一次発生器は、クロックサイクル中、一次信号を第1の一次パラメータレベルから第2の一次パラメータレベルに遷移させる。二次RF発生器は、第1の二次パラメータレベルを有する二次RF信号を生成する。さらに、二次RF発生器は、クロックサイクル中に二次RF信号を第1の二次パラメータレベルから第2の二次パラメータレベルに遷移させる。二次RF発生器は、クロックサイクル中に二次RF信号を第2の二次パラメータレベルから第3の二次パラメータレベルに遷移させる。第1の一次パラメータレベルから第2の一次パラメータレベルへの一次信号の遷移は、第1の二次パラメータレベルから第2の二次パラメータレベルへの二次RF信号の遷移と同期して行われる。第2の二次パラメータレベルは、マスクの限界寸法を制御するために生成される。プラズマシステムは、一次発生器および二次RF発生器に結合されたインピーダンス整合回路をさらに含む。インピーダンス整合回路は、一次信号および二次RF信号を受信し、修正されたRF信号を出力する。プラズマシステムは、インピーダンス整合回路に結合されたプラズマチャンバを含む。プラズマチャンバは、修正されたRF信号を受信し、マスク層の限界寸法を制御する。
【0014】
本明細書に記載のシステムおよび方法のいくつかの利点には、マスク層における詰まりを低減することが挙げられる。高周波(HF)RF発生器の2つの状態の間に中間状態を導入することによって、マスク層における詰まりが低減される。HF RF発生器によって生成されたHF RF信号は、第1の状態から中間状態などの第2の状態に遷移し、その後、中間状態から第3の状態に遷移する。第1の状態から第2の状態への遷移は、第1の状態から第2の状態への低周波(LF)RF信号の遷移と同期して行われる。このような方式でLF RF信号およびHF RF信号をパルス化することによって、マスク層における詰まりが低減される。
【0015】
他の態様は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
実施形態は、添付の図面と併せて以下の説明を参照することによって、最もよく理解することができる。
【0017】
図1図1は、高周波(HF)無線周波数(RF)発生器によって生成されるRF信号のパラメータ状態のパラメータレベルおよびデューティサイクルを決定するための実験ルーチンを例示するシステムの一実施形態の図である。
【0018】
図2A図2Aは、RF信号が同期されるクロック信号を例示するグラフの一実施形態の図である。
【0019】
図2B図2Bは、低周波(LF)RF発生器によって生成されるLF RF信号のパラメータおよびHF RF発生器によって生成されるHF RF信号のパラメータを例示するグラフの一実施形態を示す図である。
【0020】
図2C図2Cは、LF RF信号のパラメータおよびHF RF信号のパラメータを例示するグラフの一実施形態を示す図である。
【0021】
図3A図3Aは、追加のHFレシピが決定されると、追加のHFレシピが基板の処理中に1つまたは複数の基板に適用されることを例示するシステムの一実施形態の図である。
【0022】
図3B図3Bは、パラメータレベルおよびデューティサイクルを選択するためのデスクトップコンピュータの一実施形態の図である。
【0023】
図4図4は、RF発生器の詳細を例示するLF RF発生器およびHF RF発生器の一実施形態の図である。
【0024】
図5A図5Aは、基板上の状態S1yおよびS1x中に実施されるエッチング動作の影響を例示する基板の一実施形態の図である。
【0025】
図5B図5Bは、基板上の状態S2yおよびS0xの影響を例示する基板の一実施形態の図である。
【0026】
図5C図5Cは、基板上の状態S0yおよびS0xの影響を例示する基板の一実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下の実施形態は、基板のマスク層の限界寸法(CD)を制御するためのシステムおよび方法を説明する。本実施形態は、これらの具体的な詳細の一部または全部なしで実践することができることが明らかであろう。他の例では、本実施形態を不必要に曖昧にしないように、周知の動作は詳細に説明されていない。
【0028】
2状態パルス化であるレベルツーレベルRFパルス化において、s0状態でバイアスとフラックスの両方をオフにすることにより、ポリマーからのより多くの不動態化がもたらされる場合がある。s0状態は、本明細書ではゼロワット-s0レジーム(0W-s0)レジームと呼ばれることがある。不動態化は主にマスクの上部で発生し、マスクのエッチング速度を低下させ、マスク選択性を高めることが可能である。さらなる不動態化の結果として上部マスクのCDが減少し、これによりネッキングおよびマスク詰まりが引き起こされる可能性がある。
【0029】
化学的最適化または調整によって、マスク詰まりは減少するが、エッチング速度などの選択性の利点も同様に減少する場合がある。例えば、キャッピングが基板のネック領域におけるマスクのテラシングおよび堆積によって引き起こされる場合、化学的最適化または調整によりマスク詰まりのリスクを低減することができる。しかし、化学的調整により選択性の利点が減少する可能性がある。化学的最適化または調整は、本明細書では化学的アプローチと呼ばれることがある。
【0030】
CDを制御するための本明細書に記載の方法は、マスクの上部に到達し、上部およびネック領域に堆積したポリマーを除去することによってネック領域を調整して正すことができるプラズマを生成する、無バイアス/低フラックスレジームを含む。CDを制御するための方法は、マスク詰まりのリスクを低減し、プロセスマージンを拡大する。無バイアス/低フラックスレジームは、S0x状態とS2y状態の組み合わせとして実装され、これはマルチステートパルス化における第3の状態である。プロセスマージンの拡大により、より優れたマスク選択性またはより優れた最大CDという潜在的な利点が得られる。特に、プロセスマージンの拡大により、S0x状態として0ワットを実装するという大きな価値が得られ、健全なプロセスマージンを維持しながらマスク選択性が大幅に増加する。したがって、S0x状態における0ワットおよび第3の状態としての無バイアス/低フラックスレジームを伴うマルチステートパルス化により、マスク選択性対マスク詰まりのトレードオフが解消される。マルチステートパルス化は、プロセスマージンを拡大するプロセスを簡素化し、化学ガスの選択に対するさらなる柔軟性を追加する。
【0031】
S0x状態中のマスク詰まりのレベルに応じて、マルチステートパルス化における無バイアス/低フラックスレジームは、プロセスマージンとマスク選択性の両方における利点を維持しながらトレードオフを最小限に抑えるように制御することができる。無バイアス/低フラックスレジームにおけるフラックスの力を使用して、ネックにおけるCDおよびネックの形状を制御することができる。CDを制御することで、ネックの拡大によりエッチング速度が増加し、アスペクト比が改善される。フラックス拡張係数は、S2y状態のデューティサイクルおよびS0x状態のデューティサイクルなどの量を制御するための別のノブである。このような調節性により、エッチング速度とマスク選択性との間のバランスを容易に制御することができる。
【0032】
CDを制御するための本明細書に記載の方法は、マスク選択性対マスク詰まりのトレードオフを解消する方法を提供する。マスク詰まりに対処するための化学的アプローチでは、マスク選択性の悪化または低下などのトレードオフが生じる。CDを制御するための方法では、無バイアス/低フラックスレジームが状態S0xとしてのゼロワットと共に第3の状態として実装されるため、状態S0xから得られるマスク選択性の利点、および無バイアス/低フラックスレジームから得られる健全なマスクの利点は、同じクロックサイクル中に維持することが可能である。高いマスク選択性を維持しながらマスク詰まりを除去する際のこのような制御性により、マスクのタイプおよびマスク厚さの選択に対するさらなる柔軟性が得られ、基板の製作コストがさらに削減される。
【0033】
図1は、高周波(HF)無線周波数(RF)発生器によって生成されるRF信号104のパラメータの状態S1yのパラメータレベルおよびデューティサイクルを決定するための実験ルーチンを例示するシステム100の一実施形態の図である。パラメータの例には、電力および電圧が挙げられる。パラメータレベルのデューティサイクルの一例には、パラメータレベルが維持される期間が挙げられる。
【0034】
システム100は、低周波(LF)RF発生器、HF RF発生器、マッチ104、プラズマチャンバ106、ホストコンピュータ108、および電子顕微鏡110を含む。LF RF発生器の1つの例示は、100キロヘルツ(kHz)、または400kHz、または1メガヘルツ(MHz)、または2MHzの低動作周波数を有するRF発生器である。HF RF発生器の1つの例示は、2MHz、13.56MHz、27MHz、60MHz、または120MHzの高周波数動作を有するRF発生器である。さらに例示すると、HF RF発生器は、LF RF発生器の動作周波数よりも高い周波数を有する。LF RF発生器は、一次発生器の一例であり、HF RF発生器は、二次RF発生器の一例である。
【0035】
マッチ104は、本明細書ではインピーダンス整合回路またはインピーダンス整合ネットワークと呼ばれることがある。一例として、マッチ104は、互いに結合された回路構成要素のネットワークを含む。回路構成要素の一例は、抵抗器、インダクタ、またはコンデンサである。
【0036】
ホストコンピュータ108の例には、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、スマートフォン、およびコントローラが挙げられる。ホストコンピュータ108は、プロセッサ112と、メモリデバイス114とを含む。一例として、プロセッサ112は、中央処理装置(CPU)、CPUとグラフィック処理装置(GPU)の組み合わせ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、またはマイクロコントローラであり得る。メモリデバイス114の例には、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)が挙げられる。プロセッサ112は、メモリデバイス114に結合される。
【0037】
プラズマチャンバ106は、静電チャック(ESC)などの基板支持体116を含む。プラズマチャンバ106は、上部電極118をさらに含み、上部電極118は、基板支持体116の上に位置し、上部電極118と基板支持体116との間にギャップ120を形成する。基板支持体116内に埋め込まれた下部電極は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属から作製される。基板支持体116は、金属および酸化アルミニウム(Al23)などのセラミックから作製される。上部電極118は、金属から製作され、接地電位または負電位などの基準電位に結合される。プラズマチャンバ106の一例は、容量結合プラズマ(CCP)チャンバである。
【0038】
一例として、電子顕微鏡110は、電子ビームおよびそれらの波状特性を使用して、基板Sの画像を拡大する。例示すると、電子顕微鏡110は、100万分の1よりも小さい基板Sの特徴を分解することができる。電子顕微鏡110の例には、透過型電子顕微鏡(TEM)、走査型電子顕微鏡(SEM)、および走査透過型電子顕微鏡(STEM)が挙げられる。本明細書で使用される基板の一例には、複数の層を有する半導体ウエハが挙げられる。例示すると、基板は、ASICまたはPLDなどの集積回路を形成する複数の層を含む。プロセッサ112は、LF RF発生器、HF RF発生器、および電子顕微鏡110に結合される。
【0039】
LF RF発生器の出力O1は、RFケーブルRFC1を介してマッチ104の入力I1に結合される。また、マッチ104の出力OMは、RF伝送ラインRFTを介して基板支持体116の下部電極に結合される。RF伝送ラインRFTの一例には、RFシースによって囲まれたRFケーブルが挙げられ、絶縁体がRFケーブルとRFシースとの間に存在する。
【0040】
プラズマチャンバ106は、側壁122と、上壁124と、底壁126とを有する。側壁122は、上壁124と底壁126との間に位置する。側壁122には、上壁124および底壁126が取り付けられる。スロット129が、側壁122を通って延びる。
【0041】
プロセッサ114は、レシピ信号128を生成し、レシピ信号128をLF RF発生器に送信する。レシピ信号128は、LFレシピ情報、例えばLF RF発生器によって生成されるRF信号130のパラメータの状態の数、RF信号130の各状態についてのパラメータレベル、状態の各々のデューティサイクル、およびRF信号130の周波数を含む。同様に、プロセッサ114は、レシピ信号132を生成し、レシピ信号132をHF RF発生器に送信する。レシピ信号132は、HF RF発生器によって生成されるRF信号102のパラメータの状態の数、RF信号102の各状態についてのパラメータレベル、状態の各々のデューティサイクル、およびRF信号102の周波数を含む。
【0042】
レシピ信号128を受信した後、LF RF発生器は、レシピ信号128内で受信された状態の数についてのパラメータレベルに基づいてRF信号130を生成する。例えば、RF信号130は2つの状態を有し、2つの状態の各々は、レシピ信号128内で受信されたパラメータレベルのうちの対応する1つを有する。RF信号130はまた、レシピ信号128内で受信された周波数を有する。また、レシピ信号132を受信した後、HF RF発生器は、レシピ信号132内で受信された状態の数についてのパラメータレベルを有するRF信号102を生成する。例えば、RF信号102は2つの状態を有し、各状態は、レシピ信号132内で受信されたパラメータレベルのうちの対応する1つを有する。RF信号130はまた、レシピ信号128内で受信された周波数を有する。
【0043】
RF信号130は、出力O1からRFケーブルRFC1および入力I1を介してマッチ104に送信される。また、RF信号102は、出力O2からRFケーブルRFC2および入力I2を介してマッチ104に送信される。
【0044】
マッチ104は、RF信号130および102を受信し、出力OMに結合された負荷のインピーダンスを入力I1およびI2に結合されたソースのインピーダンスと整合させる。インピーダンス整合は、RF信号130および102のインピーダンスを修正し、出力OMにおいて修正されたRF信号134を出力する。負荷の一例には、RF伝送ラインRFTおよびプラズマチャンバ106が挙げられる。入力I1およびI2に結合されたソースの一例には、LF RF発生器、RFケーブルRFC1、HF RF発生器、およびRFケーブルRFC2が挙げられる。修正されたRF信号134は、出力OMからRF伝送ラインRFTを介して基板支持体116の下部電極に送信される。
【0045】
修正されたRF信号134に加えて、1つまたは複数のプロセスガスがプラズマチャンバ106内のギャップ120に供給されると、プラズマがギャップ134内に発生するか維持されて基板Sを処理する。基板Sの処理の例には、基板S上に材料を堆積すること、基板Sの層をエッチングすること、基板Sを洗浄すること、および基板Sをスパッタリングすることが挙げられる。1つまたは複数のプロセスガスの例には、酸素含有ガス、フッ素含有ガス、およびそれらの組み合わせが挙げられる。例示すると、1つまたは複数のプロセスガスは、炭素および水素、例えば、CHF3を含む。別の例示として、炭素および水素の量が減少する場合、水素ガスまたは三フッ化窒素(NF3)ガスを1つまたは複数のプロセスガスとして使用することが可能である。
【0046】
所定の時間量、例えば15分または20分にわたって基板Sを処理すると、基板Sは、スロット129を介してプラズマチャンバ106から取り出される。一例として、基板Sの処理が完了するまでには、1時間ほどかかる。その後、基板Sは電子顕微鏡110の下に載置され、ユーザによってex-situで検査される。例えば、基板Sが電子顕微鏡110の下に載置されると、電子顕微鏡110によって生成または捕捉された基板Sの特徴の画像が、プロセッサ112によってホストコンピュータ108のディスプレイデバイス上に表示される。ディスプレイデバイスの例には、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、およびプラズマディスプレイが挙げられる。ホストコンピュータ108のディスプレイデバイスは、ホストコンピュータ108のプロセッサ112に結合される。
【0047】
基板Sのマスク層の詰まり量が所定の詰まり量よりも大きいかどうか、またはマスク層のプロファイルの形状が所定の形状であるかどうか、またはそれらの組み合わせについては、ユーザによって、またはプロセッサ112によって決定される。例えば、ユーザは、表示された画像から、基板Sのネックにおける幅などの限界寸法(CD)を測定し、CDが所定のCD未満であるかどうかを決定する。この例では、ユーザは、ホストコンピュータ108の入力デバイスを介してCDをプロセッサ112に提供する。さらに、この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス114にCDを記憶する。また、この例では、CDが所定のCD未満である場合、マスク層の詰まり量は、所定の詰まり量よりも大きい。この例では、所定のCDは、メモリデバイス114に記憶されている。さらに、この例では、一方、CDが所定のCDよりも大きい場合、マスク層の詰まり量は、所定の詰まり量よりも少ない。この例では、CDが所定のCDよりも大きいかどうかの決定は、ユーザによって行われる。
【0048】
別の例として、プロセッサ112は、捕捉された画像から、基板SのネックにおけるCDを測定し、CDが所定のCD未満であるかどうかを決定する。さらに、この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス114にCDを記憶する。また、この例では、CDが所定のCD未満である場合、プロセッサ112は、マスク層の詰まり量が所定の詰まり量よりも大きいと決定する。さらに、この例では、一方、CDが所定のCDよりも大きい場合、プロセッサ112は、マスク層の詰まり量が所定の詰まり量よりも少ないと決定する。
【0049】
さらに別の例として、ユーザは、表示された画像から、基板のネックにおける複数の場所でCDを測定する。この例では、ユーザは、ネックにおける第1の水平レベルで第1のCDを測定し、ネックにおける第2の水平レベルで第2のCDを測定する。第2の水平レベルは、第1の水平レベルよりも低い。この例を続けると、ユーザは、入力デバイスを介して2つのCDをプロセッサ112に提供する。この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス114に2つのCDを記憶する。また、この例では、第1のCDが第1のプリセットCDからプリセット範囲外にあり、第2のCDが第2のプリセットCDからプリセット範囲外にある場合、マスク層のプロファイルの形状は、所定の形状ではない。この例では、一方、第1のCDが第1のプリセットCDからプリセット範囲内にあり、第2のCDが第2のプリセットCDからプリセット範囲内にある場合、マスク層のプロファイルの形状は、所定の形状である。この例では、第1のプリセットCD、プリセット範囲、および第2のプリセットCDは、メモリデバイス114に記憶されている。さらに、この例では、第1のプリセットCD、プリセット範囲、および第2のプリセットCDは、所定の形状を画定する。また、この例では、第1のCDが第1のプリセットCDからプリセット範囲内にあり、かつ第2のCDが第2のプリセットCDからプリセット範囲内にあるかどうかの決定は、ユーザによって、またはプロセッサ112によって行われる。別の例として、同じ数のプリセットCDと比較するために、CDはネックにおける3つ以上の水平レベルで測定することができることに留意されたい。
【0050】
さらに別の例として、プロセッサ112は、捕捉された画像から、基板のネックにおける複数の場所でCDを測定する。この例では、プロセッサ112は、ネックにおける第1の水平レベルで第1のCDを測定し、ネックにおける第2の水平レベルで第2のCDを測定する。この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス114に2つのCDを記憶する。また、この例では、第1のCDが第1のプリセットCDからプリセット範囲外にあり、第2のCDが第2のプリセットCDからプリセット範囲外にある場合、プロセッサ112は、マスク層のプロファイルの形状が所定の形状ではないと決定する。この例では、一方、第1のCDが第1のプリセットCDからプリセット範囲内にあり、第2のCDが第2のプリセットCDからプリセット範囲内にある場合、プロセッサ112は、マスク層のプロファイルの形状が所定の形状であると決定する。
【0051】
詰まり量が所定の詰まり量よりも大きいか、またはマスク層のプロファイルの形状が所定の形状ではないか、またはそれらの組み合わせであると決定すると、RF信号102のレシピは、入力デバイスを介してユーザによって、またはプロセッサ112によって修正され、HFレシピを提供する。例えば、ユーザまたはプロセッサ112は、RF信号102の2つの状態の間の中間状態を導入する。例示すると、RF信号102の2つの状態がS1yおよびS0yである場合、ユーザは、2つの状態S1yおよびS0yの間の中間状態S2yに関するHFレシピ情報を提供する。さらに例示すると、ユーザは、入力デバイスを介して中間状態S2yのパラメータレベルおよびデューティサイクルをプロセッサ112に提供する。さらなる例示では、残りのデータは、レシピ信号132内のデータと同じである。また、さらなる例示では、中間状態を導入することによって、状態S1yのデューティサイクルが減少する。さらなる例示では、ユーザは、入力デバイスを介して状態S1yのデューティサイクルおよび状態S1yについてのパラメータレベルをプロセッサ112に提供する。さらなる例示では、ユーザは、入力デバイスを介して状態S0yについてのパラメータレベルをプロセッサ112に提供する。この例では、ユーザは、入力デバイスを介してHFレシピをプロセッサ112に提供する。また、この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス114にHFレシピを記憶する。別の例として、プロセッサ112は、中間状態を導入し、ユーザの代わりに中間状態S2yのパラメータレベルおよびデューティサイクルを設定する。また、この例では、プロセッサ112は、ユーザの代わりに状態S0yについてのパラメータレベルを設定する。
【0052】
入力デバイスの例には、マウス、スタイラス、キーボード、およびキーパッドが挙げられる。入力デバイスは、ホストコンピュータ108のプロセッサ112に結合される。
【0053】
また、HFレシピを提供するためにRF信号102のレシピを変更すると、RF信号130を生成するために使用されるLFレシピ情報は、ユーザによって、またはプロセッサ112によって修正されてLFレシピを出力する。例えば、ユーザは、RF信号130の状態S1xのデューティサイクルをHFレシピ内の状態S1yのデューティサイクルと等しくなるように修正する。また、この例では、ユーザは、LFレシピ情報内のパラメータレベルなどの他のデータを修正しない。この例では、ユーザは、入力デバイスを介してLFレシピをプロセッサ112に提供する。さらに、この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス114にLFレシピを記憶する。別の例として、プロセッサ112は、ユーザの代わりに、RF信号130の状態S1xのデューティサイクルをHFレシピ内の状態S1yのデューティサイクルと等しくなるように修正する。また、この例では、プロセッサ112は、LFレシピ情報内のパラメータレベルなどの他のデータを修正しない。さらに、この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス114にLFレシピを記憶する。
【0054】
RF信号102のレシピを修正し、かつRF信号130のレシピを修正することに加えて、基板Sは、スロット129を介して基板支持体116の上部に戻される。HFレシピを受信または生成すると、プロセッサ112は、HFレシピに基づいてレシピ信号136Aを生成し、レシピ信号136AをHF RF発生器に送信する。また、LFレシピの受信または生成に応じて、プロセッサ112は、レシピ信号137Aを生成し、レシピ信号137AをLF RF発生器に送信する。
【0055】
レシピ信号136Aを受信すると、HF RF発生器は、HFレシピに基づいてRF信号138Aを生成する。例えば、RF信号138Aは、3つの状態S1y、S2y、およびS0yの各々に1つずつ、3つのパラメータレベルを有する。HF RF発生器は、出力O2およびRFケーブルRFC2および入力I2を介してRF信号138Aをマッチ104に供給する。
【0056】
また、レシピ信号137Aを受信すると、LF RF発生器は、LFレシピに基づいてRF信号139Aを生成する。例えば、RF信号139Aの状態S1xは、RF信号138Aのデューティサイクルに等しいデューティサイクルを有する。LF RF発生器は、出力O2およびRFケーブルRFC1および入力I1を介してRF信号139Aをマッチ104に供給する。
【0057】
マッチ104は、RF信号138Aおよび139Aを受信し、出力OMに結合された負荷のインピーダンスを入力I1およびI2に結合されたソースのインピーダンスと整合させる。インピーダンス整合は、RF信号138Aおよび139Bのインピーダンスを変化させ、出力OMにおいて修正されたRF信号140Aを出力する。修正されたRF信号140Aは、出力OMからRF伝送ラインRFTを介して基板支持体116の下部電極に送信される。
【0058】
修正されたRF信号140Aに加えて、1つまたは複数のプロセスガスがプラズマチャンバ106内のギャップ120に提供されると、基板Sは、プラズマチャンバ106内でさらに処理される。予め設定された時間量、例えば15分または20分にわたって基板Sを処理すると、基板Sは、スロット129を介してプラズマチャンバ106から取り出され、その後、電子顕微鏡110の下に載置され、ユーザによってex-situで検査される。基板Sが電子顕微鏡110の下に載置されると、画像が電子顕微鏡110によって捕捉または生成され、プロセッサ112によってホストコンピュータ108のディスプレイデバイス上に表示される。
【0059】
ユーザまたはプロセッサ112は、基板Sのマスク層の詰まり量が所定の詰まり量よりも大きいかどうか、またはマスク層の形状が所定の形状であるかどうか、またはそれらの組み合わせであるかを決定する。例えば、ユーザは、表示された画像から、基板SのネックにおけるCDを再度測定してCDが所定のCD未満であるかどうかを決定し、入力デバイスを介してCDをプロセッサ112に提供する。この例では、再度測定されたCDがユーザによって決定された所定のCD未満である場合、マスク層の詰まり量は、所定の詰まり量よりも大きい。さらに、この例では、一方、再度測定されたCDがユーザによって決定された所定のCDよりも大きい場合、マスク層の詰まり量は、所定の詰まり量よりも少ない。この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス114に再度測定されたCDを記憶する。別の例として、プロセッサ112は、捕捉された画像から、基板SのネックにおけるCDを再度測定し、CDが所定のCD未満であるかどうかを決定する。この例では、再度測定されたCDがプロセッサ112によって決定された所定のCD未満である場合、マスク層の詰まり量は、所定の詰まり量よりも大きい。さらに、この例では、一方、再度測定されたCDがプロセッサ112によって決定された所定のCDよりも大きい場合、マスク層の詰まり量は、所定の詰まり量よりも少ない。この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス114に再度測定されたCDを記憶する。
【0060】
さらに別の例として、ユーザは、表示された画像から、先ほどと同様に基板のネックにおける複数の場所でCDを測定し、マスク層の形状が所定の形状であるかどうかを判断する。さらに別の例として、プロセッサ112は、マスク層の形状が所定の形状であるかどうかを決定する前に、捕捉された画像から、基板のネックにおける複数の場所でCDを測定する。
【0061】
詰まり量が所定の詰まり量よりも大きいか、またはマスク層の形状が所定の形状ではないか、またはそれらの組み合わせであると決定すると、RF信号138AのHFレシピは、入力デバイスを介してユーザによって、またはプロセッサ112によって修正され、追加のHFレシピを提供する。例えば、ユーザは、RF信号138Aの2つの状態の間の中間状態S2yのパラメータレベルもしくはデューティサイクル、またはパラメータレベルとデューティサイクルの両方を修正する。例示すると、ユーザは、RF信号138Aの中間状態S2yのパラメータレベルを増加または減少させる。例示において、残りのデータは、レシピ信号136Aを生成するために使用されるHFレシピ内のデータと同じである。さらに例示すると、ユーザは、中間状態S2yのパラメータレベルを100~1000ワットとなるように選択する。別の例示として、ユーザは、RF信号138Aの中間状態S2yのデューティサイクルを増加または減少させる。例示において、残りのデータは、レシピ信号136Aを生成するために使用されるHFレシピ内のデータと同じである。さらに例示すると、ユーザは、中間状態S2yのデューティサイクルを状態S1yのデューティサイクルの1倍~3倍となるように増加させる。別のさらなる例示として、ユーザは、中間状態S2yのデューティサイクルを状態S1yのデューティサイクルと等しくなるか、または状態S1yのデューティサイクルの3倍となるように増加させる。さらに別のさらなる例示として、ユーザは、中間状態S2yのデューティサイクルを状態S1yのデューティサイクルの4倍~5倍となるように増加させる。また別のさらなる例示として、ユーザは、中間状態S2yのデューティサイクルを状態S1yのデューティサイクルの4倍と等しくなるか、または状態S1yのデューティサイクルの5倍と等しくなるように増加させる。ユーザは、入力デバイスを介して追加のHFレシピをプロセッサ112に提供する。プロセッサ112は、メモリデバイス114に追加のHFレシピを記憶する。
【0062】
別の例として、プロセッサ112は、RF信号138Aの2つの状態の間の中間状態S2yのパラメータレベルもしくはデューティサイクル、またはパラメータレベルとデューティサイクルの両方を修正する。例示すると、プロセッサ112は、RF信号138Aの中間状態S2yのパラメータレベルを増加または減少させる。例示において、残りのデータは、レシピ信号136Aを生成するために使用されるHFレシピ内のデータと同じである。さらに例示すると、プロセッサ112は、中間状態S2yのパラメータレベルを100~300ワットとなるように設定する。別の例示として、プロセッサ112は、RF信号138Aの中間状態S2yのデューティサイクルを増加または減少させる。例示において、残りのデータは、レシピ信号136Aを生成するために使用されるHFレシピ内のデータと同じである。さらに例示すると、プロセッサ112は、中間状態S2yのデューティサイクルを状態S1yのデューティサイクルの1倍~3倍となるように増加させる。別のさらなる例示として、プロセッサ112は、中間状態S2yのデューティサイクルを状態S1yのデューティサイクルと等しくなるか、または状態S1yのデューティサイクルの3倍となるように増加させる。さらに別のさらなる例示として、プロセッサ112は、中間状態S2yのデューティサイクルを状態S1yのデューティサイクルの4倍~5倍となるように増加させる。また別のさらなる例示として、プロセッサ112は、中間状態S2yのデューティサイクルを状態S1yのデューティサイクルの4倍と等しくなるか、または状態S1yのデューティサイクルの5倍と等しくなるように増加させる。プロセッサ112は、メモリデバイス114に追加のHFレシピを記憶する。
【0063】
また、追加のHFレシピを提供するためにRF信号138Aのレシピを変更すると、RF信号139AのLFレシピは、ユーザによって、またはプロセッサ112によって修正されて追加のLFレシピを出力する。例えば、ユーザは、RF信号139Aの状態S1xのデューティサイクルを追加のHFレシピ内の状態S1yのデューティサイクルと等しくなるように修正する。この例では、追加のLFレシピ内のパラメータレベルおよび周波数は、RF信号139Aを生成するために使用されるLFレシピ内のパラメータレベルおよび周波数と同じである。また、この例では、ユーザは、LFレシピ内のパラメータレベルなどの他のデータを修正しない。この例では、ユーザは、入力デバイスを介して追加のLFレシピをプロセッサ112に提供する。この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス114に追加のLFレシピを記憶する。別の例として、プロセッサ112は、RF信号139Aの状態S1xのデューティサイクルを追加のHFレシピ内の状態S1yのデューティサイクルと等しくなるように修正する。この例では、追加のLFレシピ内のパラメータレベルおよび周波数は、RF信号139Aを生成するために使用されるLFレシピ内のパラメータレベルおよび周波数と同じである。また、この例では、プロセッサ112は、LFレシピ内のパラメータレベルなどの他のデータを修正しない。この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス114に追加のLFレシピを記憶する。
【0064】
RF信号138AのHFレシピを修正し、かつRF信号139AのLFレシピを修正することに加えて、基板Sは、スロット129を介して基板支持体116の上部に戻される。追加のHFレシピを受信すると、プロセッサ112は、追加のHFレシピに基づいてレシピ信号136Bを生成し、レシピ信号136BをHF RF発生器に送信する。同様に、追加のLFレシピの受信に応じて、プロセッサ112は、追加のLFレシピに基づいてレシピ信号137Bを生成し、レシピ信号137BをLF RF発生器に送信する。
【0065】
レシピ信号136Bを受信すると、HF RF発生器は、追加のHFレシピに基づいてRF信号138Bを生成する。例えば、RF信号138Bは、状態S2yに対して、RF信号138Aの状態S2yについてのパラメータレベルよりも高いパラメータレベルまたは低いパラメータレベルなど、異なるパラメータレベルを有する。HF RF発生器は、出力O2およびRFケーブルRFC2および入力I2を介してRF信号138Bをマッチ104に供給する。
【0066】
同様に、レシピ信号137Bを受信すると、LF RF発生器は、追加のLFレシピに基づいてRF信号139Bを生成する。例えば、RF信号139Bは、状態S1xについてのデューティサイクルを有し、そのデューティサイクルは、RF信号138Bの状態S1yのデューティサイクルに等しい。LF RF発生器は、出力O1およびRFケーブルRFC1および入力I1を介してRF信号139Bをマッチ104に供給する。
【0067】
マッチ104は、RF信号138Bおよび139Bを受信し、出力OMに結合された負荷のインピーダンスを入力I2に結合されたソースのインピーダンスと整合させる。インピーダンス整合は、RF信号138Bおよび139Bのインピーダンスを修正し、出力OMにおいて修正されたRF信号140Bを出力する。修正されたRF信号140Bは、出力OMからRF伝送ラインRFTを介して基板支持体116の下部電極に送信される。
【0068】
修正されたRF信号140Bに加えて、1つまたは複数のプロセスガスがプラズマチャンバ106内のギャップ120に提供されると、基板Sは、プラズマチャンバ106内でさらに処理される。予め計算された時間量、例えば15分または20分にわたって基板Sを処理すると、基板Sは、スロット129を介してプラズマチャンバ106から取り出され、その後、電子顕微鏡110の下に載置され、ユーザによってex-situで検査される。基板Sが電子顕微鏡110の下に載置されると、画像が電子顕微鏡110によって生成または捕捉され、プロセッサ112によってホストコンピュータ108のディスプレイデバイス上に表示される。
【0069】
基板Sのマスク層の詰まり量が所定の詰まり量よりも大きいかどうか、またはマスク層のプロファイルの形状が所定の形状であるかどうか、またはそれらの組み合わせであるかが決定される。例えば、ユーザは、表示された画像から、基板Sのマスク層の詰まり量が所定の詰まり量よりも大きいかどうかを判断する。この例では、詰まり量が所定の詰まり量よりも少ないと決定すると、ユーザは、RF信号138Bの追加のHFレシピを修正しない。また、この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス118にRF信号138Bの追加のHFレシピを記憶する。一方、この例では、詰まり量が所定の詰まり量よりも少なくない、例えば所定の詰まり量以上であると決定すると、ユーザは、RF信号138Bの追加のHFレシピをさらに修正する。このようにして、この例では、ユーザは、詰まり量が所定の詰まり量よりも少なくなるまで、HF RF発生器によって生成されたRF信号の修正レシピを継続する。
【0070】
別の例として、ユーザは、表示された画像から、基板Sのマスク層のプロファイルの形状が所定の形状であるかどうかを判断する。この例では、プロファイルの形状が所定の形状であると判断すると、ユーザは、RF信号138Bの追加のHFレシピを修正しない。また、この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス118にRF信号138Bの追加のHFレシピを記憶する。一方、この例では、プロファイルの形状が所定の形状ではないと判断すると、ユーザは、RF信号138Bの追加のHFレシピをさらに修正する。このようにして、この例では、ユーザは、プロファイルの形状が所定の形状になるまで、HF RF発生器によって生成されたRF信号の修正レシピを継続する。
【0071】
さらに別の例として、プロセッサ112は、捕捉された画像から、基板Sのマスク層の詰まり量が所定の詰まり量よりも大きいかどうかを決定する。この例では、詰まり量が所定の詰まり量よりも少ないと決定すると、プロセッサ112は、RF信号138Bの追加のHFレシピを修正しない。また、この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス118にRF信号138Bの追加のHFレシピを記憶する。一方、この例では、詰まり量が所定の詰まり量よりも少なくない、例えば所定の詰まり量以上であると決定すると、プロセッサ112は、RF信号138Bの追加のHFレシピをさらに修正する。このようにして、この例では、プロセッサ112は、詰まり量が所定の詰まり量よりも少なくなるまで、HF RF発生器によって生成されたRF信号の修正レシピを継続する。
【0072】
別の例として、プロセッサ112は、捕捉された画像から、基板Sのマスク層のプロファイルの形状が所定の形状であるかどうかを決定する。この例では、プロファイルの形状が所定の形状であると決定すると、プロセッサ112は、RF信号138Bの追加のHFレシピを修正しない。また、この例では、プロセッサ112は、メモリデバイス118にRF信号138Bの追加のHFレシピを記憶する。一方、この例では、プロファイルの形状が所定の形状ではないと決定すると、プロセッサ112は、RF信号138Bの追加のHFレシピをさらに修正する。このようにして、この例では、プロセッサ112は、プロファイルの形状が所定の形状になるまで、HF RF発生器によって生成されたRF信号の修正レシピを継続する。
【0073】
図2Aは、RF信号102、138A、138B、130、139A、および139B(図1)などのRF信号が同期されるクロック信号202を例示するグラフ200の一実施形態の図である。一例として、クロック信号202は、プロセッサ112(図1)によって生成され、LF RF発生器およびHF RF発生器に送信される。別の例として、クロック信号202は、LF RF発生器のデジタル信号プロセッサ(DSP)によって生成され、LF RF発生器のDSPからHF RF発生器のDSPに送信される。LF RF発生器のDSPは、HF RF発生器のDSPに結合される。さらに別の例として、クロック信号202は、HF RF発生器のDSPによって生成され、HF RF発生器のDSPからLF RF発生器のDSPに送信される。
【0074】
グラフ200は、クロック信号202の論理レベル対時間tをプロットする。電圧レベルなどの論理レベルがy軸にプロットされ、時間tがx軸にプロットされる。x軸は、等しい時間間隔に分割される。例えば、x軸は、時間taおよびt(a+1)などの2つの連続する時間の間の等しい時間間隔に分割され、aは、0に等しい整数である。例示すると、x軸は、時間t0と時間t1との間の第1の時間間隔、および時間t1と時間t2との間の第2の時間間隔に分割される。第1の時間間隔は、第2の時間間隔に等しい。
【0075】
クロック信号202のサイクル1中、クロック信号202は、時間t0において、論理レベル0から論理レベル1に遷移し、時間t0から時間t6まで論理レベル1に留まる。また、クロック信号202のサイクル1中、クロック信号202は、時間t6において、論理レベル1から論理レベル0に遷移し、時間t6から時間t12まで論理レベル0に留まる。
【0076】
同様に、クロック信号202のサイクル2中、クロック信号202は、時間t12において、論理レベル0から論理レベル1に遷移し、時間t12から時間t18まで論理レベル1に留まる。また、クロック信号202のサイクル2中、クロック信号202は、時間t18において、論理レベル1から論理レベル0に遷移し、時間t18から時間t24まで論理レベル0に留まる。
【0077】
サイクル2は、サイクル1に連続している。例えば、サイクル1とサイクル2との間にクロック信号202の他のサイクルは存在しない。
【0078】
図2Bは、LF RF発生器(図1)によって生成される、RF信号139Aまたは139B(図1)などのLF RF信号のパラメータ212、およびHF RF発生器(図1)によって生成される、RF信号138Aまたは138B(図1)などのHF RF信号のパラメータ214を例示するグラフ210の一実施形態である。グラフ210は、パラメータ対時間tをプロットする。パラメータがy軸にプロットされ、時間tがx軸にプロットされる。パラメータ212は実線としてプロットされ、パラメータ214は破線としてプロットされる。
【0079】
サイクル1中、パラメータ212は、時間t0において、パラメータレベル0からパラメータレベルP1xに遷移し、時間t0から時間t4までパラメータレベルP1xに留まる。パラメータレベルP1xは、LF RF信号の状態S1xの一例である。また、サイクル1中、時間t4において、パラメータ212は、パラメータレベルP1xからパラメータレベル0に遷移し、時間t4から時間t12までパラメータレベル0に留まる。LF RF信号のパラメータレベル0は、LF RF信号の状態S0xの一例である。パラメータレベルP1xは、パラメータレベル0よりも大きい。
【0080】
さらに、サイクル1中、パラメータ214は、時間t0において、パラメータレベル0からパラメータレベルP2yに遷移し、時間t0から時間t4までパラメータレベルP2yに留まる。パラメータレベルP2yは、HF RF信号の状態S1yの一例である。また、サイクル1中、時間t4において、パラメータ214は、パラメータレベルP2yからパラメータレベルP1yに遷移し、時間t4から時間t8までパラメータレベルP1yに留まる。パラメータレベルP1yは、パラメータレベルP2y以下である。パラメータレベルP1yは、HF RF信号の状態S2yの一例である。
【0081】
パラメータ212は、パラメータレベルP2yからパラメータレベルP1yへのパラメータ214の遷移と同時に、または同期して、パラメータレベルP1xからパラメータレベル0に遷移する。例えば、パラメータ212は、パラメータ214がパラメータレベルP2yからパラメータレベルP1yへの遷移を開始する時間t4と同時に、パラメータレベルP1xからパラメータレベル0への遷移を開始する。別の例として、パラメータ212は、パラメータ214がパラメータレベルP2yからパラメータレベルP1yに遷移する時間t4と同時に、パラメータレベルP1xからパラメータレベル0に遷移する。さらに別の例として、パラメータ212は、パラメータ214がパラメータレベルP2yからパラメータレベルP1yに遷移するのと同じ期間中、パラメータレベルP1xからパラメータレベル0に遷移する。別の例として、パラメータ212は、パラメータ214がパラメータレベルP2yからパラメータレベルP1yに遷移するのと同時に、パラメータレベルP1xからパラメータレベル0に遷移する。
【0082】
さらに、サイクル1中、パラメータ214は、時間t8において、パラメータレベルP1yからパラメータレベル0に遷移し、時間t8から時間t12までパラメータレベル0に留まる。HF RF信号のパラメータレベル0は、HF RF信号の状態S0yの一例である。
【0083】
パラメータ212は、クロック信号202(図2A)の各サイクル中にパラメータレベルP1xと0との間の遷移を周期的に繰り返す。例えば、サイクル2中、時間t12において、パラメータ212は、パラメータレベル0からパラメータレベルP1xに遷移し、時間t12から時間t16までパラメータレベルP1xに留まり、時間t16において、パラメータレベルP1xからパラメータレベル0に遷移し、時間t16から時間t24までパラメータレベル0に留まる。
【0084】
パラメータ214は、クロック信号202(図2A)の各サイクル中にパラメータレベルP2y、P1y、および0の間の遷移を周期的に繰り返す。例えば、サイクル2中、時間t12において、パラメータ214は、パラメータレベル0からパラメータレベルP2yに遷移し、時間t12から時間t16までパラメータレベルP2yに留まり、時間t16において、パラメータレベルP2yからパラメータレベルP1yに遷移し、時間t16から時間t20までパラメータレベルP1yに留まり、時間t20において、パラメータレベルP1yからパラメータレベル0に遷移し、時間t20から時間t24までパラメータレベル0に留まる。
【0085】
一例として、RF信号のパラメータのパラメータレベルは、RF信号の0からピークまでの包絡線であり、RF信号の別のパラメータレベルとは区別される。例示すると、RF信号のパラメータの第1のパラメータレベルは、パラメータの振幅または大きさなどの1つまたは複数の値を含み、RF信号のパラメータの第2のパラメータレベルは、パラメータの振幅または大きさなどの1つまたは複数の値を含む。第1のパラメータレベルの1つまたは複数の値は、第2のパラメータレベルの1つまたは複数の値を含まない。さらに例示すると、第1のパラメータレベルが第2のパラメータレベルよりも大きい場合、第1のパラメータレベルの値の最小値は、第2のパラメータレベルの値の最大値よりも大きい。
【0086】
サイクル1中の時間t8~t12の期間中、堆積動作が基板Sのマスク層の側壁に対して行われることに留意されたい。さらに、サイクル1の時間t4~t8の期間中、マスク層のCDとマスク層の詰まりとの間でトレードオフが発生する。例えば、パラメータレベルP1yが適用されると、詰まりの量が減少し、マスク層のCDが増加する。また、時間t0~t4の期間中、基板S内のフィーチャをエッチングするためのエッチング動作が、時間t4~t8の間に発生するトレードオフによりスムーズに行われる。同様に、サイクル2中、エッチング動作、トレードオフ、および堆積動作がこの順序で繰り返される。
【0087】
一実施形態では、時間t8~t12の時間間隔中にパラメータレベル0に遷移する代わりに、パラメータ214は、0とは異なる低パラメータレベルに遷移する。例えば、パラメータ214の低パラメータレベルは、0パラメータレベルから5~10%以内である。パラメータ214の低パラメータレベルは、パラメータレベルP1yよりも低い。同様に、パラメータ214は、サイクル2以降において低パラメータレベルに遷移する。
【0088】
一実施形態では、時間t4~t12の時間間隔中にパラメータレベル0に遷移する代わりに、パラメータ212は、0とは異なる低パラメータレベルに遷移する。例えば、パラメータ212の低パラメータレベルは、0パラメータレベルから5~10%以内である。パラメータ212の低パラメータレベルは、パラメータレベルP1xよりも低い。同様に、パラメータ212は、サイクル2以降において低パラメータレベルに遷移する。
【0089】
図2Cは、HF RF発生器(図1)によって生成されるLF RF信号のパラメータ212およびHF RF信号のパラメータ218を例示するグラフ216の一実施形態である。グラフ216は、パラメータ対時間tをプロットする。グラフ216では、パラメータがy軸にプロットされ、時間tがx軸にプロットされる。パラメータ212は実線としてプロットされ、パラメータ218は破線としてプロットされる。
【0090】
サイクル1中、パラメータ218は、時間t0において、パラメータレベル0からパラメータレベルP2yに遷移し、時間t0から時間t4までパラメータレベルP2yに留まる。パラメータ218のパラメータレベルP2yは、HF RF信号の状態S1yの一例である。また、サイクル1中、時間t4において、パラメータ218は、パラメータレベルP2yからパラメータレベル0に遷移し、時間t4から時間t8までパラメータレベル0に留まる。パラメータレベル0は、状態S0yの一例である。状態S0yは、HF RF信号のパラメータ218のものである。
【0091】
パラメータ212は、パラメータレベルP2yからパラメータレベル0へのパラメータ218の遷移と同時に、または同期して、パラメータレベルP1xからパラメータレベル0に遷移する。例えば、パラメータ212は、パラメータ218がパラメータレベルP2yからパラメータレベル0への遷移を開始する時間t4と同時に、パラメータレベルP1xからパラメータレベル0への遷移を開始する。別の例として、パラメータ212は、パラメータ218がパラメータレベルP2yからパラメータレベル0に遷移する時間t4と同時に、パラメータレベルP1xからパラメータレベル0に遷移する。さらに別の例として、パラメータ212は、パラメータ218がパラメータレベルP2yからパラメータレベル0に遷移するのと同じ期間中、パラメータレベルP1xからパラメータレベル0に遷移する。別の例として、パラメータ212は、パラメータ218がパラメータレベルP2yからパラメータレベル0に遷移するのと同時に、パラメータレベルP1xからパラメータレベル0に遷移する。
【0092】
さらに、サイクル1中、パラメータ218は、時間t8において、パラメータレベル0からパラメータレベルP1yに遷移し、時間t8から時間t12までパラメータレベルP1yに留まる。HF RF信号のパラメータレベルP1yは、HF RF信号のパラメータ218の状態S2yの一例である。
【0093】
パラメータ218は、クロック信号202(図2A)の各サイクル中にパラメータレベルP2y、0、およびP1yの間の遷移を周期的に繰り返す。例えば、サイクル2中、時間t12において、パラメータ218は、パラメータレベル0からパラメータレベルP2yに遷移し、時間t12から時間t16までパラメータレベルP2yに留まり、時間t16において、パラメータレベルP2yからパラメータレベル0に遷移し、時間t16から時間t20までパラメータレベル0に留まり、時間t20において、パラメータレベル0からパラメータレベルP1yに遷移し、時間t20から時間t24までパラメータレベルP1yに留まる。
【0094】
サイクル1中の時間t4~t8の期間中、堆積動作が基板Sのマスク層の側壁に対して行われることに留意されたい。さらに、サイクル1の時間t8~t12の期間中、マスク層のCDとマスク層の詰まりとの間でトレードオフが発生する。また、時間t0~t4の期間中、エッチング動作が、時間t8~t12の間に発生するトレードオフによりスムーズに行われる。同様に、サイクル2中、エッチング動作、堆積動作、およびトレードオフがこの順序で繰り返される。
【0095】
一実施形態では、LF RF発生器の代わりに、直流(DC)発生器が使用される。DC発生器は、2つのパラメータレベル間でパルスするDC信号を生成する。例えば、DC信号は、LF RF発生器によって生成されるRF信号が2つの電力レベル間でパルスするのと同じ方式で、電力レベルP1xおよび0などの2つの電力レベル間でパルスする。DC発生器は、一次発生器の別の例である。
【0096】
一実施形態では、時間t4~t8の時間間隔中にパラメータレベル0に遷移する代わりに、パラメータ218は、0とは異なる低パラメータレベルに遷移する。例えば、パラメータ218の低パラメータレベルは、0パラメータレベルから5~10%以内である。パラメータ218の低パラメータレベルは、パラメータレベルP1yよりも低い。同様に、パラメータ218は、サイクル2以降において低パラメータレベルに遷移する。
【0097】
図3Aは、レシピ信号136Bの追加のHFレシピが決定されると、追加のHFレシピが基板の処理中に1つまたは複数の基板に適用されることを例示するシステム300の一実施形態の図である。システム300は、ホストコンピュータ108、LF RF発生器、HF RF発生器、マッチ104、およびプラズマチャンバ106を含む。基板S1は、基板支持体116上に載置され、上部電極118と基板支持体116との間に形成されたギャップ120内に位置する。
【0098】
プロセッサ112は、レシピ信号137BをLF RF発生器に送信し、レシピ信号136BをHF RF発生器に送信する。LF RF発生器は、レシピ信号137B内で受信された追加のLFレシピを記憶する。また、HF RF発生器は、レシピ信号136B内で受信された追加のHFレシピを記憶する。
【0099】
レシピ信号137Bおよび136Bを送信した後、プロセッサ112は、トリガ信号302を生成し、LF RF発生器およびHF RF発生器に送信する。トリガ信号302の一例は、デジタルパルスである。例示すると、トリガ信号302は、単一のパルスを有する。
【0100】
トリガ信号302を受信すると、LF RF発生器は、追加のLFレシピに基づいてRF信号137Bを生成する。また、トリガ信号302の受信に応じて、HF RF発生器は、追加のHFレシピに基づいてRF信号138Bを生成する。
【0101】
修正されたRF信号140Bは、図1を参照して上述したのと同じ方式で、RF信号138Aおよび139Bから生成される。修正されたRF信号140Bは、1つまたは複数のプロセスガスと共にプラズマチャンバ106に供給されると、プラズマチャンバ106内でプラズマを発生または維持する。プラズマは、基板S1を処理する。同様に、基板S1が別の基板と交換されると、修正されたRF信号140Bが再び出力OMにおいて供給され、他の基板を処理する。
【0102】
図3Bは、ホストコンピュータ108(図1)の一例であるデスクトップコンピュータ350の一実施形態の図である。デスクトップコンピュータ350は、状態S1yについての電力レベルP2y、状態S2yについての電力レベルP1y、および状態S0yについての電力レベル0を含む追加のHFレシピの選択またはエントリを示している。さらに、デスクトップコンピュータ350は、状態S1yについてのデューティサイクルおよび状態S2yについてのデューティサイクルの選択を示している。
【0103】
デスクトップコンピュータ350は、モニタ352と、キーボード354と、マウス356とを含む。キーボード354およびマウス356は、モニタ352に結合される。例えば、キーボード354およびマウス356は、無線接続を介してモニタ352のCPUに結合される。
【0104】
モニタ352のハウジング内には、CPU、グラフィック処理装置(GPU)、およびメモリデバイスが位置する。CPUの一例は、プロセッサ112(図1)であり、メモリデバイスの一例は、メモリデバイス114(図1)である。モニタ352は、上で参照したディスプレイデバイスの一部である表示画面を含む。
【0105】
GPUは、状態S1y、S2y、およびS0yについての複数の電力レベルを受信するためのフィールド362、364、および366を有する行358を表示する。さらに、GPUは、状態S1yおよびS2yについてのデューティサイクルを受信するためのフィールド368および370を有する別の行360を表示する。
【0106】
ユーザは、フィールド362の横に表示される上/下ボタンを選択し、RF信号138B(図3A)の状態S1yについての電力レベルP2yを選択する。例えば、ユーザは、入力デバイス上のボタンを選択し、フィールド362の横に表示される上/下ボタンを選択する。同様に、ユーザは、フィールド364の隣に表示される別の上/下ボタンを選択してRF信号138Bの状態S2yについての電力レベルP1yを選択し、フィールド366の隣に表れる上/下ボタンを選択してRF信号138Bの状態S0yについての電力レベル0を選択する。例示すると、ユーザは、電力レベルP1yを100~1000ワットとなるように選択する。さらに例示すると、ユーザは、電力レベルP1yを100ワット、または200ワット、または250ワット、または300ワットとなるように選択する。
【0107】
加えて、ユーザは、フィールド368の隣に表示される上/下ボタンを選択して状態S1yについてのデューティサイクルDC1yを選択し、フィールド370の横に表れる別の上/下ボタンを選択して状態S2yについてのデューティサイクルDC2yを選択する。一例として、ユーザは、デューティサイクルDC2yをデューティサイクルDC1yの1倍~3倍となるように選択する。別の例として、ユーザは、デューティサイクルDC2yをデューティサイクルDC1yと等しくなるか、またはデューティサイクルDC1yの2倍となるか、またはデューティサイクルDC1yの3倍となるように選択する。
【0108】
デューティサイクルDC1yおよびDC2yの選択を受信すると、デスクトップコンピュータ350のCPUは、RF信号138Bの状態S0yについてのデューティサイクルDC0yを計算する。例えば、CPUは、100パーセントとデューティサイクルDC1yとDC2yの合計との間の差としてデューティサイクルDC0yを決定する。デューティサイクルDC1yおよびDC2yの各々は、クロック信号202(図2A)のサイクルの合計期間の対応する割合である。例えば、デューティサイクルDC1yは、全期間の第1の割合であり、デューティサイクルDC2yは、全期間の第2の割合である。デューティサイクルDC1y、DC2y、およびD0yは、追加のHFレシピの一部である。また、デューティサイクルDC1yの選択を受信すると、デスクトップコンピュータ350のCPUは、RF信号139Bの状態S1xについてのデューティサイクルをRF信号138BのデューティサイクルDC1yと等しくなるように一致させる。
【0109】
一実施形態では、モニタ352は、プラズマチャンバ106(図3A)内で基板を処理するための様々なレシピを表示し、レシピの1つは、追加のHFレシピを含む。ユーザは、入力デバイスを介して、追加のHFレシピを選択する。追加のHFレシピの選択を受信すると、デスクトップコンピュータ350のCPUは、トリガ信号302(図3A)を生成し、追加のHFレシピを実行するためにトリガ信号302をHF RF発生器に送信する。
【0110】
図4は、RF発生器の詳細を例示するLF RF発生器およびHF RF発生器の一実施形態の図である。LF RF発生器は、デジタル信号プロセッサ(DSP)DSPx、パラメータコントローラPS1x、パラメータコントローラPS0x、デューティサイクルコントローラDCC1x、デューティサイクルコントローラDCC0x、周波数コントローラFx、ドライバDRVRx、および電源PSxを含む。HF RF発生器は、デジタル信号プロセッサDSPy、複数のパラメータコントローラPS1y、PS2y、およびPS0y、ならびに複数のデューティサイクルコントローラDCC1y、DCC2y、およびDCC0yを含む。HF RF発生器は、周波数コントローラFy、ドライバDRVRy、および電源PSyをさらに含む。周波数コントローラは、本明細書では自動周波数チューナ(AFT)と呼ばれることがある。
【0111】
本明細書で使用されるコントローラの例には、プロセッサおよびメモリデバイスが挙げられる。コントローラのプロセッサは、コントローラのメモリデバイスに結合される。例示すると、コントローラは、ASICまたはPLD内に統合されたマイクロコントローラまたは統合コントローラである。本明細書で使用される自動周波数チューナの例には、プロセッサおよびメモリデバイスが挙げられる。自動周波数チューナのプロセッサは、自動周波数チューナのメモリデバイスに結合される。本明細書で使用されるドライバの例には、1つまたは複数のトランジスタが挙げられる。1つまたは複数のトランジスタは、互いに結合される。RF電源の一例には、正弦波などの周期的な発振電子信号を発生させる電子回路である電子発振器が挙げられる。
【0112】
デジタル信号プロセッサDSPxは、プロセッサ112に結合される。デジタル信号プロセッサDSPxは、周波数コントローラFx、デューティサイクルコントローラDCC1xおよびDCC0x、ならびにパラメータコントローラPS1xおよびPS0xに結合される。LF RF発生器の各デューティサイクルコントローラは、LF RF発生器の対応するパラメータコントローラに結合される。例えば、デューティサイクルコントローラDCC1xは、パラメータコントローラPS1xに結合され、デューティサイクルコントローラDCC0xは、パラメータコントローラPS0xに結合される。コントローラPS1x、PS0x、およびFxは、ドライバDRVRxに結合され、ドライバDRVRxは、RF電源PSxに結合される。RF電源PSxは、出力O1においてRFケーブルRFC1に結合される。デューティサイクルコントローラDCC1xは、デューティサイクルコントローラDCC0xに結合される。
【0113】
同様に、デジタル信号プロセッサDSPyは、プロセッサ112に結合される。デジタル信号プロセッサDSPyは、パラメータコントローラPS1y、PS2y、およびPS0y、デューティサイクルコントローラDCC1y、DCC2y、およびDCC0y、ならびに周波数コントローラFyに結合される。
【0114】
各デューティサイクルコントローラDCC1y、DC2y、およびDC0yは、パラメータコントローラPS1y、PS2y、およびPS0yのうちの対応する1つに結合される。例えば、デューティサイクルコントローラDCC1yは、パラメータコントローラPS1yに結合され、デューティサイクルコントローラDCC2は、パラメータコントローラPS2yに結合され、デューティサイクルコントローラDCC0yは、パラメータコントローラPS0yに結合される。パラメータコントローラPS1y、PS2y、およびPS0y、ならびに周波数コントローラFyは、ドライバDRVRyに結合され、ドライバDRVRyは、RF電源PSyに結合される。RF電源PSyは、出力O2においてRFケーブルRFC2に結合される。デューティサイクルコントローラDCC1yは、デューティサイクルコントローラDCC2yに結合され、デューティサイクルコントローラDCC2yは、デューティサイクルコントローラDCC0yに結合される。
【0115】
プロセッサ112は、レシピ信号136Aまたは136B(図1)などのレシピ信号402内に3つの状態S1y、S2y、およびS0yについてのレシピ情報を埋め込む。例えば、プロセッサ112は、3つの状態S1y、S2y、およびS0yの各々に対して識別子を割り当てる。この例では、3つの状態の各々についての識別子は、本明細書ではHF状態識別子と呼ばれることがある。また、この例では、プロセッサ112は、3つの状態S1y、S2y、およびS0yについてのレシピ情報が状態についてのパラメータレベル、周波数、またはデューティサイクルであるかどうかを識別する。この例では、プロセッサ112は、レシピ信号402内に状態S1y、S2y、およびS0yについてのデューティサイクルの実行順序(シーケンスなど)をさらに含む。例示すると、プロセッサ112は、第1のHFパラメータ識別子を状態S1yについてのパラメータレベルに割り当て、第1のHFデューティサイクル識別子を状態S1yについてのデューティサイクルに割り当て、HF周波数識別子をHF RF発生器の周波数に割り当てる。また、例示において、プロセッサ112は、第2のHFパラメータ識別子を状態S2yについてのパラメータレベルに割り当て、第2のHFデューティサイクル識別子を状態S2yについてのデューティサイクルに割り当てる。例示において、プロセッサ112は、第3のHFパラメータ識別子を状態S0yについてのパラメータレベルに割り当て、第3のHFデューティサイクル識別子を状態S0yについてのデューティサイクルに割り当てる。さらに、例示において、この順序は、状態S1yが状態S0yの前に実行される状態S2yの前に実行されることを含む。
【0116】
デジタル信号プロセッサDSPyは、レシピ信号402を受信し、レシピ信号402からレシピ情報を抽出する。例えば、デジタル信号プロセッサDSPyは、3つのHF状態識別子から、レシピ信号402内のレシピ情報が3つの状態S1y、S2y、およびS0yに関する情報を含むと決定する。例示すると、デジタル信号プロセッサDSPyは、レシピ信号402が各状態S1y、S2y、およびS0yについてのパラメータレベル、または状態についてのデューティサイクル、または状態についての周波数に関する情報を含むかどうかを決定する。例示を続けると、デジタル信号プロセッサDSPyは、状態についてのHFパラメータ識別子に基づいて、レシピ信号402が状態についてのパラメータレベルを含むと決定する。同様に、例示において、デジタル信号プロセッサDSPyは、状態についてのHFデューティサイクル識別子に基づいて、レシピ信号402が状態についてのデューティサイクルを含むと決定する。また、例示において、デジタル信号プロセッサDSPyは、状態についてのHF周波数識別子に基づいて、レシピ信号402が状態についての周波数を含むと決定する。例示において、デジタル信号プロセッサDSPyは、レシピ信号402から状態S1y、S2y、およびS0yについてのデューティサイクルの実行順序を識別する。
【0117】
デジタル信号プロセッサDSPyは、各状態についてのレシピ情報をコントローラPS1y、PS2y、PS0y、DCC1y、DCC2y、DCC0y、およびFcyのうちの対応する1つに送信する。例えば、デジタル信号プロセッサDSPyは、状態S1yについてのパラメータレベルをパラメータコントローラPS1yに送信し、状態S2yについてのパラメータレベルをパラメータコントローラPS2yに送信し、状態S0yについてのパラメータレベルをパラメータコントローラPS0yに送信する。また、この例では、デジタル信号プロセッサDSPyは、状態S1yについてのデューティサイクルをデューティサイクルコントローラDCC1yに送信し、状態S2yについてのデューティサイクルをデューティサイクルコントローラDCC2yに送信し、状態S0yについてのデューティサイクルをデューティサイクルコントローラDCC0yに送信する。さらに、この例では、デジタル信号プロセッサDSPyは、3つの状態S1y、S2y、およびS0yについての周波数を周波数コントローラFyに送信する。この例では、デジタル信号プロセッサDSPyは、状態S1yについてのデューティサイクルの実行順序をデューティサイクルコントローラDCC1yに送信し、状態S2yについてのデューティサイクルの実行順序をデューティサイクルコントローラDCC2yに送信し、状態S0yについてのデューティサイクルの実行順序をデューティサイクルコントローラDCC0yに送信する。
【0118】
HF RF発生器内の各コントローラは、デジタル信号プロセッサDSPyから受信したレシピ情報の一部を記憶する。例えば、パラメータコントローラPS1yのプロセッサは、パラメータコントローラPS1yのメモリデバイス内に状態S1yについてのパラメータレベルを記憶する。この例を続けると、パラメータコントローラPS2yのプロセッサは、パラメータコントローラPS2yのメモリデバイス内に状態S2yについてのパラメータレベルを記憶する。また、この例では、パラメータコントローラPS0yのプロセッサは、パラメータコントローラPS0yのメモリデバイス内に状態S0yについてのパラメータレベルを記憶する。さらに、この例では、デューティサイクルコントローラDCC1yのプロセッサは、デューティサイクルコントローラDCC1yのメモリデバイス内に状態S1yについてのデューティサイクルおよび実行順序を記憶する。さらに、この例では、デューティサイクルコントローラDCC2yのプロセッサは、デューティサイクルコントローラDCC2yのメモリデバイス内に状態S2yについてのデューティサイクルおよび実行順序を記憶する。この例では、デューティサイクルコントローラDCC0yのプロセッサは、デューティサイクルコントローラDCC0yのメモリデバイス内に状態S0yについてのデューティサイクルおよび実行順序を記憶する。また、この例では、周波数コントローラFCyのプロセッサは、周波数コントローラFCyのメモリデバイス内に状態S1y、S2y、およびS0yについての周波数を記憶する。
【0119】
トリガ信号302の受信に応じて、デジタル信号プロセッサDSPyは、クロック信号202(図2)のサイクルの各パルスの開始時に、命令をコントローラDCC1y、DCC2y、DCC0y、およびFyの各々に送信する。命令を受信すると、各デューティサイクルコントローラDCC1y、DCC2y、およびDC0yは、実行順序に従ってコマンドを対応するパラメータコントローラPS1y、PS2y、およびPS0yに送信し、デューティサイクル内の期間にわたって命令信号を生成する。例えば、命令の受信に応じて、デューティサイクルコントローラDCC1yは、第1の時間T1において、状態S1yについてのパラメータレベルに基づいて命令信号を生成するコマンドをパラメータコントローラPS1yに送信し、命令信号は、状態S1yについてのデューティサイクル内の期間TP1yにわたって生成される。同様に、この例では、命令を受信すると、デューティサイクルコントローラDCC2yは、期間TP1yにわたって待機し、第2の時間T2において、状態S2yについてのパラメータレベルに基づいて命令信号を生成するコマンドをパラメータコントローラPS2yに送信し、命令信号は、状態S2yについてのデューティサイクル内の期間TP2yにわたって生成される。この例では、コマンドは、パラメータコントローラPS2yに送信され、HF RF信号を状態S1yについてのパラメータレベルから状態S2yについてのパラメータレベルに遷移させる。また、この例では、期間TP1yは、デューティサイクルコントローラDCC1yからデューティサイクルコントローラDCC2yに送信される。さらに、この例では、命令を受信すると、デューティサイクルコントローラDCC0yは、期間TP2yにわたって待機し、第3の時間T3において、状態S0yについてのパラメータレベルに基づいて命令信号を生成するコマンドをパラメータコントローラPS0yに送信し、命令信号は、状態S0yについてのデューティサイクル内の期間にわたって生成される。この例では、コマンドは、パラメータコントローラPS0yに送信され、HF RF信号を状態S2yについてのパラメータレベルから状態S0yについてのパラメータレベルに遷移させる。この例では、期間TP2yは、デューティサイクルコントローラDCC2yからデューティサイクルコントローラDCC0yに送信される。この例では、第3の時間は第2の時間に続き、第2の時間は第1の時間に続く。第2の時間は、第1の時間および期間TP1の直後に発生し、第3の時間は、第2の時間および期間TP2の直後に発生する。
【0120】
デジタル信号プロセッサDSPyからの命令の受信に応じて、周波数コントローラFCyは、状態S1y、S2y、およびS0yの周波数に基づいて命令信号を生成し、命令信号をドライバDRVRyに送信する。コントローラPS1y、PS2y、およびPS0y、ならびにFCyから状態S1y、S2y、およびS0yについての命令信号を受信すると、ドライバDRVRyは、命令信号に基づいて電流信号を生成し、電流信号を電源PSyに送信する。電流信号がドライバDRVRyから受信されると、電源PSyは、電流信号に基づいてRF信号404を生成する。RF信号404の一例は、RF信号138A(図1)である。RF信号404の別の例は、RF信号138B(図1)である。RF信号404は、RFケーブルRFC2を介して転送するために、出力O2において電源PSyによって供給される。
【0121】
3つではなく2つの状態を有するレシピ信号132がプロセッサ112からデジタル信号プロセッサDSPyに送信されるとき、デジタル信号プロセッサDSPyは、状態S2yに関するレシピ信号132内の情報をコントローラPS2yおよびDCC2yに送信しないことに留意されたい。パラメータコントローラPS2yに送信される状態S2yについてのパラメータレベルは存在せず、デューティサイクルコントローラDCC2yに送信される状態S2yについてのデューティサイクルも存在しない。
【0122】
プロセッサ112は、レシピ信号137Aまたは137b(図1)などのレシピ信号403内に2つの状態S1xおよびS0xについてのレシピ情報を埋め込む。例えば、プロセッサ112は、2つの状態S1xおよびS0xの各々に対して識別子を割り当てる。2つの状態S1xおよびS0xの各々についての識別子は、本明細書ではLF状態識別子と呼ばれることがある。また、この例では、プロセッサ112は、2つの状態S1xおよびS0xについてのレシピ情報が状態についてのパラメータレベル、周波数、またはデューティサイクルであるかどうかを識別する。この例では、プロセッサ112は、レシピ信号403内に状態S1xおよびS0xについてのデューティサイクルの実行順序(シーケンスなど)をさらに含む。例示すると、プロセッサ112は、第1のLFパラメータ識別子を状態S1xについてのパラメータレベルに割り当て、第1のLFデューティサイクル識別子を状態S1xについてのデューティサイクルに割り当て、LF周波数識別子をLF RF発生器の周波数に割り当てる。また、例示において、プロセッサ112は、第2のLFパラメータ識別子を状態S0xについてのパラメータレベルに割り当て、第2のLFデューティサイクル識別子を状態S0xについてのデューティサイクルに割り当てる。例示において、この順序は、状態S1xが状態S0xの前に実行されることを含む。
【0123】
デジタル信号プロセッサDSPxは、レシピ信号403を受信し、レシピ信号403からレシピ情報を抽出する。例えば、デジタル信号プロセッサDSPxは、2つのLF状態識別子から、レシピ信号403内のレシピ情報が2つの状態S1xおよびS0xに関する情報を含むと決定する。この例では、そのように決定すると、デジタル信号プロセッサDSPxは、レシピ信号403が各状態S1xおよびS0xについてのパラメータレベル、または状態についてのデューティサイクル、または状態についての周波数に関する情報を含むかどうかを決定する。この例を続けると、デジタル信号プロセッサDSPxは、状態についてのLFパラメータ識別子に基づいて、レシピ信号403が状態についてのパラメータレベルを含むと決定する。同様に、この例では、デジタル信号プロセッサDSPxは、状態についてのLFデューティサイクル識別子に基づいて、レシピ信号403が状態についてのデューティサイクルを含むと決定する。また、この例では、デジタル信号プロセッサDSPxは、状態についてのLF周波数識別子に基づいて、レシピ信号403が状態についての周波数を含むと決定する。この例では、デジタル信号プロセッサDSPxは、レシピ信号403から状態S1xおよびS0xについてのデューティサイクルの実行順序を識別する。
【0124】
デジタル信号プロセッサDSPxは、各状態についてのレシピ情報をコントローラPS1x、PS2x、およびFxのうちの対応する1つに送信する。例えば、デジタル信号プロセッサDSPxは、状態S1xについてのパラメータレベルをパラメータコントローラPS1xに送信し、状態S0xについてのパラメータレベルをパラメータコントローラPS0xに送信し、2つの状態S1xおよびS0xについての周波数を周波数コントローラFxに送信する。この例では、デジタル信号プロセッサDSPxは、状態S1xについてのデューティサイクルの実行順序をデューティサイクルコントローラDCC1xに送信し、状態S0xについてのデューティサイクルの実行順序をデューティサイクルコントローラDCC0xに送信する。
【0125】
LF RF発生器内の各コントローラは、デジタル信号プロセッサDSPxから受信したレシピ情報の一部を記憶する。例えば、パラメータコントローラPS1xのプロセッサは、パラメータコントローラPS1xのメモリデバイス内に状態S1xについてのパラメータレベルを記憶する。この例を続けると、パラメータコントローラPS0xのプロセッサは、パラメータコントローラPS0xのメモリデバイス内に状態S0xについてのパラメータレベルを記憶する。さらに、この例では、デューティサイクルコントローラDCC1xのプロセッサは、デューティサイクルコントローラDCC1xのメモリデバイス内に状態S1xについてのデューティサイクルおよび実行順序を記憶する。さらに、この例では、デューティサイクルコントローラDCC0xのプロセッサは、デューティサイクルコントローラDCC0xのメモリデバイス内に状態S0xについてのデューティサイクルおよび実行順序を記憶する。また、この例では、周波数コントローラFCxのプロセッサは、周波数コントローラFCxのメモリデバイス内に状態S1xおよびS0xについての周波数を記憶する。
【0126】
トリガ信号302の受信に応じて、デジタル信号プロセッサDSPxは、クロック信号202(図2)のサイクルの各パルスの開始時に、命令をコントローラPS1x、PS0x、DCC1x、DCC0x、およびFxの各々に送信する。命令を受信すると、各デューティサイクルコントローラDCC1xおよびDC0xは、実行順序に従ってコマンドを対応するパラメータコントローラPS1xおよびPS0xに送信し、デューティサイクル内の期間にわたって命令信号を生成する。例えば、命令の受信に応じて、デューティサイクルコントローラDCC1xは、第1の時間T1において、状態S1xについてのパラメータレベルに基づいて命令信号を生成するコマンドをパラメータコントローラPS1xに送信し、命令信号は、状態S1xについてのデューティサイクル内の期間TP1yにわたって生成される。同様に、この例では、命令を受信すると、デューティサイクルコントローラDCC0xは、期間TP1yにわたって待機し、第2の時間T2において、状態S0xについてのパラメータレベルに基づいて命令信号を生成するコマンドをパラメータコントローラPS0xに送信し、命令信号は、状態S0xについてのデューティサイクル内の期間にわたって生成される。この例では、期間TP1yは、デューティサイクルコントローラDCC1yからデューティサイクルコントローラDCC0xに送信される。また、この例では、コマンドは、パラメータコントローラPS0xに送信され、LF RF信号を状態S1xについてのパラメータレベルから状態S0xについてのパラメータレベルに遷移させる。この例では、コマンドが第2の時間T2においてパラメータコントローラPS0xに送信されると、LF RF発生器によって生成されたRF信号405は、状態S1yについてのパラメータレベルから状態S2yについてのパラメータレベルへのRF信号404の遷移と同期して、状態S1xについてのパラメータレベルから状態S0xについてのパラメータレベルに遷移する。
【0127】
デジタル信号プロセッサDSPxからの命令の受信に応じて、周波数コントローラFCxは、状態S1xおよびS0xの周波数に基づいて命令信号を生成し、命令信号をドライバDRVRxに送信する。コントローラPS1x、PS0x、およびFCyから状態S1xおよびS0xについての命令信号を受信すると、ドライバDRVRxは、命令信号に基づいて電流信号を生成し、電流信号を電源PSxに送信する。電流信号がドライバDRVRxから受信されると、電源PSxは、電流信号に基づいてRF信号139Aまたは139B(図1)などのRF信号405を生成する。RF信号405は、RFケーブルRFC1を介して転送するために、出力O1において電源PSxによって供給される。
【0128】
一実施形態では、パラメータ218(図2C)が生成される。この実施形態では、トリガ信号302の受信に応じて、デジタル信号プロセッサDSPyは、クロック信号202(図2)のサイクルの各パルスの開始時に、命令をコントローラDCC1y、DCC0y、DCC2y、およびFyの各々に送信する。命令を受信すると、各デューティサイクルコントローラDCC1y、DCC0y、DCC2yは、実行順序に従ってコマンドを対応するパラメータコントローラPS1y、PS0y、およびPS2yに送信し、デューティサイクル内の期間にわたって命令信号を生成する。例えば、命令の受信に応じて、デューティサイクルコントローラDCC1yは、第1の時間T1.1において、状態S1yについてのパラメータレベルに基づいて命令信号を生成するコマンドをパラメータコントローラPS1yに送信し、命令信号は、状態S1yについてのデューティサイクル内の期間TP1.1yにわたって生成される。同様に、この例では、命令を受信すると、デューティサイクルコントローラDCC0yは、期間TP1.1yにわたって待機し、第2の時間T2.1において、状態S0yについてのパラメータレベルに基づいて命令信号を生成するコマンドをパラメータコントローラPS0yに送信し、命令信号は、状態S0yについてのデューティサイクル内の期間TP2.1yにわたって生成される。この例では、コマンドは、パラメータコントローラPS0yに送信され、HF RF信号を状態S1yについてのパラメータレベルから状態S0yについてのパラメータレベルに遷移させる。また、この例では、期間TP1.1yは、デューティサイクルコントローラDCC1yからデューティサイクルコントローラDCC0yに送信される。さらに、この例では、命令を受信すると、デューティサイクルコントローラDCC2yは、期間TP2.1yにわたって待機し、第3の時間T3.1において、状態S2yについてのパラメータレベルに基づいて命令信号を生成するコマンドをパラメータコントローラPS2yに送信し、命令信号は、状態S2yについてのデューティサイクル内の期間TP3.1yにわたって生成される。この例では、コマンドは、パラメータコントローラPS2yに送信され、HF RF信号を状態S0yについてのパラメータレベルから状態S2yについてのパラメータレベルに遷移させる。この例では、期間TP2.1yは、デューティサイクルコントローラDCC0yからデューティサイクルコントローラDCC2yに送信される。この例では、第3の時間は第2の時間に続き、第2の時間は第1の時間に続く。また、この例では、第2の時間は、第1の時間および期間TP1.1の直後に発生し、第3の時間は、第2の時間および期間TP2.1の直後に発生する。
【0129】
一実施形態では、デューティサイクルコントローラDCC1xは、デューティサイクルコントローラDCC1yに結合される。デューティサイクルコントローラDCC1xのプロセッサは、デューティサイクルコントローラDCC1yのメモリデバイスから状態S1yについてのデューティサイクルにアクセスする。状態S1yについてのデューティサイクルにアクセスすると、デューティサイクルコントローラDCC1xのプロセッサは、状態S1xについてのデューティサイクルが状態DC1yについてのデューティサイクルと一致するかどうかを決定する。状態S1xおよびS1yについてのデューティサイクルが一致しないと決定すると、デューティサイクルコントローラDCC1xのプロセッサは、状態S1xについてのデューティサイクルが状態S1yについてのデューティサイクルと一致するように制御する。一方、状態S1xおよびS1yについてのデューティサイクルが一致すると決定すると、デューティサイクルコントローラDCC1xのプロセッサは、状態S1xについてのデューティサイクルが状態S1yについてのデューティサイクルと一致するように制御しない。
【0130】
図5Aは、基板500上の状態S1yおよびS1x中に実施されるエッチング動作の影響を例示する基板500の一実施形態の図である。基板500は、基板S(図1)または基板S1(図3A)の一例である。基板500は、NANDスタックなどのスタック層502と、マスク層504とを有する。
【0131】
マスク層504は、プロファイル503を有する。マスク層のプロファイルの一例は、マスク層の側面図である。側面図は、マスク層の形状を示す二次元図である。形状は、y軸に沿った高さ、およびx軸に沿った幅を含むことができる。高さは垂直方向であり、幅は水平方向である。
【0132】
マスク層504は、スタック層502の上部に形成される。一例として、スタック層502は、その底部に酸化物-ポリシリコン-酸化物-ポリシリコン(OPOP)層を含む。スタック層502は、OPOP層の上部に位置するドレイン側選択ゲート(SGD)と、SGD層の上部に位置する窒化物層とをさらに有する。マスク層504は、窒化物層の上部に形成される。
【0133】
不動態化層506Aおよび506Bが、マスク層504の側壁SW1およびSW2上に形成される。例えば、不動態化層506Aは、マスク層504の側壁SW1に隣接し、不動態化層506Bは、マスク層504の側壁SW2に隣接する。例示すると、不動態化層506Aと側壁SW1との間には層が存在せず、不動態化層506Bと側壁SW2との間にも層は存在しない。不動態化層506Aは、不動態化層506Aと506Bとの間のギャップを介して不動態化層506Bに対向する。マスク層504の側壁SW1およびSW2は、本明細書ではネック領域または基板500のネックと呼ばれることがある。不動態化層は、マスク層504の側壁上に堆積されたポリマー材料を含む。例えば、不動態化層506Aおよび506Bは、スタック層502のエッチングからスパッタリングされたスタック層502の材料、またはプロセスガスからの材料、またはそれらの組み合わせを含む。
【0134】
状態S1yおよびS1xは、スタック層502をエッチングし、不動態化層506Aおよび506Bの低減にはほとんど役割を果たさない。不動態化層506Aおよび506Bが低減されない場合、マスク詰まりが発生し、層506Aと506Bとの間の水平距離508が減少する。例えば、不動態化層506Aおよび506Bは、不動態化層506Aと506Bとの間にスペースがなくなるまで成長する。水平距離508は、マスク層504のCDの一例である。状態S1yおよびS1xの適用中、水平距離508は、不動態化層506Aと506Bとの間の最小距離である。
【0135】
図5Bは、基板500上の状態S2yおよびS0xの影響を例示する基板500の一実施形態の図である。状態S2yおよびS0xが同時にまたは並列に発生している間、不動態化層506Aと506Bとの間の水平距離510は、水平距離508(図5A)と比較して増加する。水平距離510は、マスク層504のCDの別の例である。状態S2yおよびS0xの適用中、水平距離510は、不動態化層506Aと506Bとの間の最小距離である。マスク層504は、プロファイル505を有する。
【0136】
図5Cは、基板500上の状態S0yおよびS0xの影響を例示する基板500の一実施形態の図である。状態S0yおよびS0xの間、堆積動作が基板500上で実施される。状態S0yおよびS0xが発生している間、不動態化層506Aと506Bとの間の水平距離512は、水平距離510(図5B)と比較して減少する。水平距離512は、プロファイル507を有するマスク層504のCDの別の例である。状態S0yおよびS0xの適用中、水平距離512は、不動態化層506Aと506Bとの間の最小距離である。状態S2yおよびS0xを導入することによって、水平距離510が達成され、したがってマスク層504のCDが増加する。状態S2yおよびS0xは、マスク層504が不動態化層506Aおよび506Bによって詰まる可能性を低減する。
【0137】
本明細書に記載の実施形態は、ハンドヘルドハードウェアユニット、マイクロプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースまたはプログラム可能な家庭用電化製品、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなどを含む様々なコンピュータシステム構成で実践することができる。実施形態は、ネットワークを介してリンクされたリモート処理ハードウェアユニットによってタスクが実施される分散コンピューティング環境でも実践することができる。
【0138】
いくつかの実施形態では、コントローラは、上述の例の一部であり得るシステムの一部である。そのようなシステムは、1つまたは複数の処理ツール、1つまたは複数のチャンバ、1つまたは複数の処理用プラットフォーム、および/または特定の処理構成要素(ウエハ台座、ガス流システムなど)を含む半導体処理機器を含む。これらのシステムは、半導体ウエハまたは基板の処理前、処理中、および処理後の動作を制御するための電子機器と一体化される。そのような電子機器は「コントローラ」と呼ばれることがあり、1つまたは複数のシステムの様々な構成要素または副部品を制御してもよい。コントローラは、処理要件および/またはシステムのタイプに応じて、本明細書に開示されるプロセスのいずれかを制御するようにプログラムされる。そのようなプロセスとしては、プロセスガスの送給、温度設定(例えば、加熱および/または冷却)、圧力設定、真空設定、電力設定、RF発生器設定、RF整合回路設定、周波数設定、流量設定、流体送給設定、位置および動作設定、システムに結合または連動するツールおよび他の移送ツールに対するウエハの搬入と搬出、および/またはロードロックに対するウエハの搬入と搬出が含まれる。
【0139】
広義には、様々な実施形態において、コントローラは、命令を受信し、命令を発行し、動作を制御し、洗浄動作を可能にし、エンドポイント測定を可能にするなどの様々な集積回路、論理、メモリ、および/またはソフトウェアを有する電子機器として定義される。集積回路は、プログラム命令を記憶するファームウェアの形式のチップ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASICとして定義されたチップ、PLD、および/または1つまたは複数のマイクロプロセッサ、すなわちプログラム命令(例えば、ソフトウェア)を実行するマイクロコントローラを含む。プログラム命令は、様々な個々の設定(またはプログラムファイル)の形式でコントローラに通信される命令であって、特定のプロセスを半導体ウエハ上で、または半導体ウエハ用に、またはシステムに実施するためのパラメータ、係数、変数などを定義する。プログラム命令は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の層、材料、金属、酸化物、ケイ素、二酸化ケイ素、表面、回路、および/またはウエハダイの製作における1つまたは複数の処理ステップを実現するためプロセスエンジニアによって定義されるレシピの一部である。
【0140】
コントローラは、いくつかの実施形態では、システムと統合または結合されるか、他の方法でシステムにネットワーク接続されるコンピュータの一部であり、またはそのようなコンピュータに結合され、またはそれらの組み合わせである。例えば、コントローラは、「クラウド」内にあり、ファブホストコンピュータシステムのすべてもしくは一部である。これにより、ウエハ処理のリモートアクセスが可能となる。コンピュータは、システムへのリモートアクセスを可能にして、製作動作の現在の進捗状況を監視し、過去の製作動作の履歴を検討し、複数の製作動作から傾向または性能基準を検討し、現在の処理のパラメータを変更し、現在の処理に続く処理ステップを設定するか、または新しいプロセスを開始する。
【0141】
いくつかの実施形態では、リモートコンピュータ(例えば、サーバ)は、ネットワークを通じてプロセスレシピをシステムに提供する。そのようなネットワークは、ローカルネットワークまたはインターネットを含む。リモートコンピュータは、パラメータおよび/または設定のエントリまたはプログラミングを可能にするユーザインターフェースを含み、そのようなパラメータおよび/または設定は、その後リモートコンピュータからシステムに通信される。いくつかの例では、コントローラは、データの形式で命令を受信し、データは、1つまたは複数の動作中に実施される処理ステップの各々のパラメータ、係数、および/または変数を指定する。パラメータ、係数、および/または変数は、実施されるプロセスのタイプ、およびコントローラがインターフェースまたは制御するように構成されるツールのタイプに固有であることを理解されたい。したがって、上述したように、コントローラは、例えば、互いにネットワーク接続され共通の目的(本明細書で説明されるプロセスおよび制御など)に向けて協働する1つまたは複数の個別のコントローラを含むことによって分散される。このような目的のための分散型コントローラの例として、チャンバ上の1つまたは複数の集積回路であって、(例えば、プラットフォームレベルで、またはリモートコンピュータの一部として)遠隔配置されておりチャンバにおけるプロセスを制御するよう組み合わせられる1つまたは複数の集積回路と通信するものが挙げられる。
【0142】
様々な実施形態において、方法が適用される例示的なシステムは、プラズマエッチングチャンバまたはモジュール、堆積チャンバまたはモジュール、スピンリンスチャンバまたはモジュール、金属めっきチャンバまたはモジュール、洗浄チャンバまたはモジュール、ベベルエッジエッチングチャンバまたはモジュール、物理気相堆積(PVD)チャンバまたはモジュール、化学気相堆積(CVD)チャンバまたはモジュール、原子層堆積(ALD)チャンバまたはモジュール、原子層エッチング(ALE)チャンバまたはモジュール、イオン注入チャンバまたはモジュール、追跡チャンバまたはモジュール、ならびに半導体ウエハの製作および/または製造に関連するか使用される任意の他の半導体処理システムを含むが、これらに限定されない。
【0143】
いくつかの実施形態では、上述の動作は、いくつかのタイプのプラズマチャンバ、例えば、誘導結合プラズマ(ICP)リアクタを含むプラズマチャンバ、トランス結合プラズマチャンバ、導体ツール、誘電体ツール、電子サイクロトロン共鳴(ECR)リアクタを含むプラズマチャンバなどに適用されることにさらに留意されたい。例えば、1つまたは複数のRF発生器が、ICPリアクタ内のインダクタに結合される。インダクタの形状の例には、ソレノイド、ドーム型コイル、フラット型コイルなどが挙げられる。
【0144】
上記のように、ツールによって実施される1つまたは複数のプロセスステップに応じて、ホストコンピュータは、1つまたは複数の他のツール回路もしくはモジュール、他のツール構成要素、クラスタツール、他のツールインターフェース、隣接するツール、近接するツール、工場全体に位置するツール、メインコンピュータ、別のコントローラ、または半導体製造工場内のツール場所および/もしくはロードポートに対してウエハの容器を搬入および搬出する材料搬送に使用されるツールと通信する。
【0145】
上記の実施形態を念頭に置いて、実施形態のいくつかは、コンピュータシステムに記憶されたデータを伴う様々なコンピュータ実装動作を用いることを理解されたい。これらの動作は、物理量を物理的に操作する動作である。実施形態の一部を形成する本明細書に記載の動作のいずれも、有用な機械動作である。
【0146】
実施形態のいくつかはまた、これらの動作を実施するためのハードウェアユニットまたは装置に関する。装置は、専用コンピュータ用に特別に構築されている。専用コンピュータとして定義されるとき、コンピュータは、その専用の目的のために動作可能でありつつ、専用の目的の一部ではない他の処理、プログラム実行、またはルーチンを実施する。
【0147】
いくつかの実施形態では、動作は、コンピュータメモリ、キャッシュに記憶されるかコンピュータネットワークを介して取得される1つまたは複数のコンピュータプログラムによって、選択的にアクティブ化または構成されるコンピュータによって処理され得る。コンピュータネットワークを介してデータが取得される場合、そのデータは、コンピュータネットワーク上の他のコンピュータ(例えば、計算資源のクラウド)によって処理されてもよい。
【0148】
1つまたは複数の実施形態は、非一時的コンピュータ可読媒体上のコンピュータ可読コードとして製作することもできる。非一時的コンピュータ可読媒体は、データを記憶する任意のデータストレージハードウェアユニット(例えば、メモリデバイスなど)であり、データはその後コンピュータシステムによって読み取られる。非一時的コンピュータ可読媒体の例は、ハードドライブ、ネットワーク接続ストレージ(NAS)、ROM、RAM、コンパクトディスクROM(CD-ROM)、CDレコーダブル(CD-R)、CDリライタブル(CD-RW)、磁気テープ、ならびに他の光学および非光学データストレージハードウェアユニットを含む。いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読コードが分散方式で記憶および実行されるように、ネットワーク結合コンピュータシステム上に分散されたコンピュータ可読有形媒体を含む。
【0149】
上記の方法動作は特定の順序で説明されたが、様々な実施形態において、各動作の間に他のハウスキーピング動作が実施されるか、または各方法動作がわずかに異なる時間に発生するように調整されるか、または各方法動作を様々な間隔で発生可能にするシステムに分散されるか、または上述の順序とは異なる順序で実施されることを理解されたい。
【0150】
一実施形態では、本開示で説明される様々な実施形態で説明される範囲から逸脱することなく、上述の任意の実施形態の1つまたは複数の特徴が同じく上述の任意の他の実施形態の1つまたは複数の特徴と組み合わされることにさらに留意されたい。
【0151】
前述の実施形態は、明確な理解のために多少詳しく説明されているが、一定の変更および修正を添付の特許請求の範囲の範囲内で実践できることは明らかであろう。したがって、本実施形態は、限定ではなく例示と見なされるべきであり、実施形態は本明細書に述べられる詳細に限定されるべきではない。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図5C
【国際調査報告】