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特表2024-5129253次元メモリデバイスおよびそれを形成するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】3次元メモリデバイスおよびそれを形成するための方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/50 20230101AFI20240313BHJP
   H10B 43/27 20230101ALI20240313BHJP
   H10B 43/23 20230101ALI20240313BHJP
   H10B 41/50 20230101ALI20240313BHJP
   H01L 21/02 20060101ALI20240313BHJP
   H01L 27/00 20060101ALI20240313BHJP
   H10B 41/23 20230101ALI20240313BHJP
   H10B 41/27 20230101ALI20240313BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240313BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20240313BHJP
   H01L 21/768 20060101ALI20240313BHJP
   H01L 21/268 20060101ALI20240313BHJP
   H01L 21/306 20060101ALN20240313BHJP
【FI】
H10B43/50
H10B43/27
H10B43/23
H10B41/50
H01L27/12 B
H01L27/00 301C
H01L27/00 301B
H10B41/23
H10B41/27
H01L29/78 371
H01L21/88 T
H01L21/90 K
H01L21/268 F
H01L21/306 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555818
(86)(22)【出願日】2021-08-31
(85)【翻訳文提出日】2023-09-12
(86)【国際出願番号】 CN2021115738
(87)【国際公開番号】W WO2023028851
(87)【国際公開日】2023-03-09
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FIREWIRE
(71)【出願人】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ミンカン・ジャン
【テーマコード(参考)】
5F033
5F043
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F033HH04
5F033HH08
5F033HH11
5F033HH15
5F033HH19
5F033HH25
5F033JJ08
5F033JJ11
5F033JJ15
5F033JJ19
5F033JJ25
5F033KK19
5F033PP06
5F033PP14
5F033PP27
5F033PP28
5F033QQ11
5F033QQ19
5F033QQ48
5F033RR04
5F033RR06
5F033VV07
5F033VV16
5F033WW02
5F033WW03
5F043AA10
5F043BB03
5F043DD02
5F043GG10
5F083EP17
5F083EP18
5F083EP22
5F083EP32
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP42
5F083EP44
5F083EP76
5F083ER02
5F083ER03
5F083ER22
5F083GA10
5F083GA27
5F083JA02
5F083JA05
5F083JA19
5F083JA32
5F083JA33
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA38
5F083JA39
5F083KA01
5F083KA05
5F083KA06
5F083LA12
5F083LA16
5F083LA21
5F083MA15
5F083PR21
5F083PR22
5F083PR28
5F083PR33
5F101BA42
5F101BA44
5F101BA46
5F101BB02
5F101BB08
5F101BC01
5F101BC02
5F101BC11
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
(57)【要約】
特定の態様において、3次元(3D)メモリデバイスは、第1の半導体構造体と、第1の半導体構造体と結合された第2の半導体とを含む。第1の半導体構造体は、NANDメモリストリングのアレイと、NANDメモリストリングのアレイのソース端部と接触している半導体層と、半導体層と接触している絶縁層と、絶縁層の中の接触構造体とを含む。絶縁層は、接触構造体を半導体層から電気的に絶縁する。第2の半導体構造体は、トランジスタを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の半導体構造体であって、
NANDメモリストリングのアレイと、
前記NANDメモリストリングのアレイのソース端部と接触している半導体層と、
前記半導体層と接触している絶縁層と、
前記絶縁層の中の接触構造体であって、前記絶縁層は、前記接触構造体を前記半導体層から電気的に絶縁する、接触構造体と
を含む、第1の半導体構造と、
トランジスタを含む、前記第1の半導体構造体と結合された第2の半導体構造体と、
を含む、3次元(3D)メモリデバイス。
【請求項2】
前記第1の半導体構造体は、前記絶縁層を通る第2の接触構造体をさらに含み、
前記絶縁層は、横方向に前記半導体層と接触しており、前記接触構造体および前記第2の接触構造体を互いに絶縁しており、
前記絶縁層は、前記接触構造体および前記第2の接触構造体を前記半導体層から絶縁している、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項3】
前記半導体層は、前記第1の半導体構造体のコア領域にある第1の部分と、前記第1の半導体構造体の非アレイ領域にある第2の部分とを含み、
前記絶縁層は、前記第1の半導体構造体の前記非アレイ領域に位置付けされており、前記半導体層の前記第1の部分および前記第2の部分を互いに絶縁している、請求項1または2に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項4】
前記半導体層は、前記第1の半導体構造体のコア領域に位置付けされており、
前記絶縁層は、前記第1の半導体構造体の階段領域に位置付けされている、請求項3に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項5】
前記半導体層は、前記第1の半導体構造体のコア領域に位置付けされており、
前記絶縁層は、前記非アレイ領域において、前記第1の半導体構造体の階段領域の外側に位置付けされている、請求項3に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項6】
前記絶縁層は、誘電材料を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項7】
前記絶縁層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、または酸窒化ケイ素のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項8】
前記絶縁層の面積は、複数の接触構造体が形成されている面積よりも大きく、前記非アレイ領域よりも小さいかまたはそれに等しい、請求項1から6のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項9】
前記半導体層および前記絶縁層は、100nmから600nmの範囲にある同じ厚さを有している、請求項1から7のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項10】
前記半導体層は、ドープされたポリシリコンを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項11】
前記半導体層の面積は、すべての前記NANDメモリストリングが形成されている面積よりも大きいかまたはそれに等しい、請求項1から9のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項12】
前記第1の半導体構造体は、パッドアウト相互接続層をさらに含み、
前記第2の半導体構造体は、基板をさらに含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項13】
コア領域および非アレイ領域を有する第1の半導体構造体であって、
前記コア領域のサブ領域にあるNANDメモリストリングのアレイと、
前記NANDメモリストリングのアレイのソース端部と接触している半導体層と、
前記非アレイ領域にある絶縁層と、
前記絶縁層の中の、および、前記非アレイ領域の別のサブ領域の中の複数の接触構造体であって、前記絶縁層は、前記接触構造体を前記半導体層から電気的に絶縁する、複数の接触構造体と
を含む、第1の半導体構造体と、
トランジスタを含む、前記第1の半導体層と結合された第2の半導体構造体と、
を含む、三次元(3D)メモリデバイス。
【請求項14】
前記絶縁層の面積は、他のサブ領域の面積に等しいかまたはそれよりも大きく、前記非アレイ領域の面積よりも小さいかまたはそれに等しく、
前記絶縁層は、前記接触構造体を互いに絶縁する、請求項13に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項15】
前記半導体層の面積は、前記サブ領域の面積に等しいかまたはそれよりも大きい、請求項13または14に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項16】
前記絶縁層は、誘電材料を含む、請求項13から15のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項17】
前記絶縁層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、または酸窒化ケイ素のうちの少なくとも1つを含む、請求項13から16のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項18】
前記半導体層および前記絶縁層は、100nmから600nmの範囲にある同じ厚さを有している、請求項13から17のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項19】
前記半導体層は、ドープされたポリシリコンを含む、請求項13から18のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項20】
前記第1の半導体構造体は、パッドアウト相互接続層をさらに含み、
前記第2の半導体構造体は、基板をさらに含む、請求項13から19のいずれか一項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項21】
第1の半導体構造体および第2の半導体構造体を一緒に結合するステップであって、前記第1の半導体構造体は、コア領域および非アレイ領域を含む、ステップと、
前記第1の半導体構造体の前記コア領域および前記非アレイ領域の上に、ドープされたアモルファスシリコン層を堆積させるステップと、
前記非アレイ領域における前記ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分を除去し、第1の接触部分を露出させる開口部を形成するステップと、
前記コア領域における前記ドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分を、ドープされたポリシリコン層に変換するステップと、
前記開口部の中に絶縁層を形成するステップと、
前記絶縁層の中に第2の接触部分を形成するステップであって、前記第2の接触部分は、前記第1の接触部分と接触している、ステップと、
を含む、3次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法。
【請求項22】
前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第2の部分の変換の前に、前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第1の部分を、ドープされたポリシリコン部分に変換するステップをさらに含み、前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第1の部分を除去するステップは、
前記ドープされたポリシリコン部分を前記ドープされたアモルファスシリコン層から選択的に除去するステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第1の部分を変換するステップは、前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第1の部分に対して局所的な熱処理を実施するステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第2の部分を変換するステップは、前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第2の部分に対して別の局所的な処理を実施するステップを含む、請求項21から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記局所的な熱処理および他の局所的な熱処理は、それぞれのレーザーアニールプロセスをそれぞれ含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記それぞれのレーザーアニールプロセスは、摂氏1300度から摂氏1700度の範囲にあるアニール温度を有しており、100nsから300nsのパルス時間をそれぞれ有する複数のレーザーパルスを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ドープされたポリシリコン部分を選択的にエッチングするためのエッチング液は、アンモニアを含む、請求項22または23に記載の方法。
【請求項28】
前記ドープされたアモルファスシリコン層を堆積させるステップは、低温堆積プロセスおよびインサイチュドーピングプロセスを含む、請求項21から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記ドープされたアモルファスシリコン層は、リンまたはヒ素のうちの少なくとも1つを含むN型ドーパントでドープされている、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記絶縁層は、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、原子層堆積(ALD)、または、それらの組み合わせによって形成される、請求項21から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の半導体構造体を形成するステップは、
基板の上方にNANDストリングのアレイおよび前記第1の接触部分を形成するステップと、
前記NANDストリングのソース端部を露出させるために前記基板を薄くするステップと
を含む、請求項21から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記ドープされたアモルファスシリコン層は、前記NANDストリングの前記ソース端部と接触した状態になるように堆積される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記開口部を充填するように、および、前記ドープされたポリシリコン層の上に、絶縁材料を堆積させ、前記開口部の中に前記絶縁層を形成し、前記絶縁層の上に第2の絶縁層を形成するステップをさらに含み、前記第2の絶縁層は、前記コア領域および前記非アレイ領域にある、請求項21から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の接触部分を露出させるために、前記絶縁層および前記第2の絶縁層の中に第2の開口部を形成するステップと、
前記ドープされたポリシリコン層を露出させるために、前記第2の絶縁層の中に第3の開口部を形成するステップと、
前記第2の開口部の中に前記第2の接触部分、および、前記第3の開口部の中に第3の接触部分を形成するステップであって、前記第3の接触部分は、前記ドープされたポリシリコン層と接触している、ステップと、
をさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記第2の開口部および前記第3の開口部は、同じパターニングプロセスで形成される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第2の絶縁層の上に、前記第2の接触部分に導電的に接続されている第1の接触層、および、前記第3の接触部分に導電的に接続されている第2の接触層を形成するステップであって、前記第1の接触層および前記第2の接触層は、互いに絶縁されている、ステップと、
前記第1および第2の接触層の上にパッドアウト相互接続層を形成するステップであって、前記パッドアウト相互接続層は、前記第1および第2の接触層に導電的に接続されているそれぞれの接触構造体を含む、ステップと
をさらに含む、請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
前記第2の半導体構造体を形成するステップは、それぞれの基板の上に周辺回路を形成するステップを含み、前記周辺回路は、複数のトランジスタを含む、請求項21から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記開口部のアスペクト比は、1/3よりも小さいかまたはそれに等しい、請求項21から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
データを記憶するように構成されているメモリデバイスであって、
前記メモリデバイスは、
第1の半導体構造体であって、
NANDメモリストリングのアレイと、
前記NANDメモリストリングのアレイのソース端部と接触している半導体層と、
前記半導体層と接触している絶縁層と、
前記絶縁層の中の接触構造体であって、前記絶縁層は、前記接触構造体を前記半導体層から電気的に絶縁する、接触構造体と、を含む、第1の半導体構造体と、
周辺回路を含む、前記第1の半導体構造体と結合された第2の半導体構造体と、
メモリコントローラであって、前記メモリデバイスに連結されており、前記周辺回路を通して前記NANDメモリストリングのアレイを制御するように構成されている、メモリコントローラと、
を含むメモリデバイス、
を含む、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、メモリデバイスおよびその製作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
平面的なメモリセルは、プロセス技術、回路設計、プログラミングアルゴリズム、および製作プロセスを改善することによって、より小さなサイズにスケーリングされる。しかし、メモリセルのフィーチャサイズが下限に接近するとき、平面的なプロセスおよび製作技法は、困難になり、コストがかかるようになる。結果として、平面的なメモリセルのためのメモリ密度は、上限に接近する。
【0003】
3次元(3D)メモリアーキテクチャは、平面的なメモリセルにおける密度制限に対処することが可能である。3Dメモリアーキテクチャは、メモリアレイと、メモリアレイの動作を促進させるための周辺回路とを含む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の1つの態様では、3Dメモリデバイスは、第1の半導体構造体と、第1の半導体構造体と結合された第2の半導体とを含む。第1の半導体構造体は、NANDメモリストリングのアレイと、NANDメモリストリングのアレイのソース端部と接触している半導体層と、半導体層と接触している絶縁層と、絶縁層の中の接触構造体とを含む。絶縁層は、接触構造体を半導体層から電気的に絶縁する。第2の半導体構造体は、トランジスタを含む。
【0005】
本開示の別の態様では、コア領域および非アレイ領域を有する第1の半導体構造体を含む3Dメモリデバイスである。第1の半導体構造体は、コア領域のサブ領域にあるNANDメモリストリングのアレイと、NANDメモリストリングのアレイのソース端部と接触している半導体層と、非アレイ領域にある絶縁層と、絶縁層の中の、および、非アレイ領域の別のサブ領域の中の複数の接触構造体とを含む。絶縁層は、接触構造体を半導体層から電気的に絶縁する。また、3Dメモリデバイスは、第1の半導体層と結合された第2の半導体構造体を含む。第2の半導体構造体は、トランジスタを含む。
【0006】
本開示の別の態様では、3Dメモリデバイスを形成するための方法である。方法は、第1の半導体構造体および第2の半導体構造体を一緒に結合するステップを含み、第1の半導体構造体は、コア領域および非アレイ領域を有している。また、方法は、第1の半導体構造体のコア領域および非アレイ領域の上に、ドープされたアモルファスシリコン層を堆積させるステップと、非アレイ領域におけるドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分を除去し、第1の接触部分を露出させる開口部を形成するステップと、コア領域におけるドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分を、ドープされたポリシリコン層に変換するステップと、開口部の中に絶縁層を形成するステップと、絶縁層の中に第2の接触部分を形成するステップとを含む。第2の接触部分は、第1の接触部分と接触している。
【0007】
本開示の別の態様は、システムを提供する。システムは、データを記憶するように構成されているメモリデバイスを含む。メモリデバイスは、第1の半導体構造体を含み、第1の半導体構造体は、NANDメモリストリングのアレイと、NANDメモリストリングのアレイのソース端部と接触している半導体層と、半導体層と接触している絶縁層と、絶縁層の中の接触構造体であって、絶縁層は、接触構造体を半導体層から電気的に絶縁する、接触構造体とを有しており、また、メモリデバイスは、第1の半導体構造体と結合された第2の半導体構造体を含む。第2の半導体構造体は、周辺回路を含む。また、システムは、メモリコントローラを含み、メモリコントローラは、メモリデバイスに連結されており、周辺回路を通してNANDメモリストリングのアレイを制御するように構成されている。
【0008】
添付の図面は、本明細書に組み込まれており、明細書の一部を形成しており、添付の図面は、本開示の態様を図示しており、さらに、説明とともに本開示の原理を説明する役割を果たし、また、当業者が本開示を作製および使用することを可能にする役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本開示のいくつかの態様による、3Dメモリデバイスの断面の概略図である。
図1B】本開示のいくつかの態様による、3Dメモリデバイスの概観を図示する図である。
図1C図1Aおよび図1Bの3Dメモリデバイスの例の側面図である。
図2】本開示のいくつかの態様による、図1Aおよび図1Bの3Dメモリデバイスの例の側面図である。
図3A】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3B】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3C】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3D】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3E】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3F】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3G】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3H】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3I】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3J】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3K】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3L】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3M】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図3N】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスを図示する図である。
図4A】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスの一部の例を図示する図である。
図4B】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための製作プロセスの一部の例を図示する図である。
図5】本開示のいくつかの態様による、図2の3Dメモリデバイスを形成するための方法のフローチャートを図示する図である。
図6】本開示のいくつかの態様による、メモリデバイスを有する例示的なシステムのブロック図である。
図7A】本開示のいくつかの態様による、メモリデバイスを有する例示的なメモリカードのダイアグラムである。
図7B】本開示のいくつかの態様による、メモリデバイスを有する例示的なソリッドステートドライブ(SSD)のダイアグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示が、添付の図面を参照して説明されることとなる。
【0011】
特定の構成および配置が議論されているが、これは、単に例示目的のためだけに行われているということが理解されるべきである。そうであるので、本開示の範囲から逸脱することなく、他の構成および配置も使用されることが可能である。また、本開示は、さまざまな他の用途において用いられることも可能である。本開示に説明されているような機能的な特徴および構造的な特徴は、互いにおよび図面に具体的に示されていない方式で組み合わせられ、調節され、および修正されることが可能であり、これらの組み合わせ、調節、および修正が、本開示の範囲内にあるようになっている。
【0012】
一般的に、専門用語は、文脈における使用法から少なくとも部分的に理解されることが可能である。たとえば、本明細書で使用されているような「1つまたは複数の」という用語は、少なくとも部分的に文脈に応じて、単数形の意味で、任意の特徴、構造体、または特質を説明するために使用されことが可能であるか、または、複数形の意味で、特徴、構造体、または特質の組み合わせを説明するために使用されることが可能である。同様に、「a」、「an」、または「the」などのような用語は、繰り返しになるが、少なくとも部分的に文脈に応じて、単数形の使用法を伝えるということ、または、複数形の使用法を伝えるということを理解されることが可能である。加えて、「基づく」という用語は、必ずしも、排他的な要因のセットを伝えることを意図しているとは限らないということが理解されることが可能であり、その代わりに、繰り返しになるが、少なくとも部分的に文脈に応じて、必ずしも明示的に記載されていない追加的な要因の存在を可能にする可能性がある。
【0013】
本開示における「の上に」、「の上方に(above)」、および「の上方に(over)」の意味は、最も広い様式で解釈されるべきであり、「の上に」は、何か「の上に直接的に」を意味するだけではなく、中間特徴または層がそれらの間にある状態で、何か「の上に」を意味することも含むようになっており、「の上方に(above)」または「の上方に(over)」は、何か「の上方に(above)」または「の上方に(over)」を意味するだけでなく、中間特徴または層がそれらの間にない状態で、それが何か「の上方に(above)」または「の上方に(over)」(すなわち、何かの上に直接的に)あることを意味することも含むことが可能であるということが容易に理解されるべきである。
【0014】
さらに、「の下に」、「の下方に」、「下側」、「の上方に」、および「上側」などのような、空間的に相対的な用語は、説明を容易にするために、図に図示されているような別の要素または特徴に対する1つの要素または特徴の関係を説明するために本明細書で使用されることが可能である。空間的に相対的な用語は、図に示されている配向に加えて、使用中または動作中のデバイスの異なる配向を包含することを意図している。装置は、その他の方法で配向されることが可能であり(90度回転させられるか、または、他の配向で)、本明細書で使用されている空間的に相対的な記述子は、同様にそのように解釈されることが可能である。
【0015】
本明細書で使用されているように、「層」という用語は、所定の厚さを有する領域を含む材料部分を指す。層は、下にあるもしくは上にある構造体の全体にわたって延在することが可能であり、または、下にあるもしくは上にある構造体の延在よりも小さい延在を有することが可能である。さらに、層は、連続的な構造体の厚さよりも小さい厚さを有する均質なまたは不均質な連続的な構造体の領域であることが可能である。たとえば、層は、連続的な構造体の上部表面と底部表面との間において(または、上部表面および底部表面において)、水平方向の平面の任意の対の間に位置付けされ得る。層は、水平方向に、垂直方向に、および/または、テーパー付きの表面に沿って延在することが可能である。基板は、層であることが可能であり、その中に1つまたは複数の層を含むことが可能であり、ならびに/または、その上に、その上方に、および/もしくはその下方に、1つまたは複数の層を有することが可能である。層は、複数の層を含むことが可能である。たとえば、相互接続層は、1つまたは複数の導体および接触層(相互接続ラインおよび/または垂直方向の相互接続アクセス(ビア)接触部が、その中に形成されている)ならびに1つまたは複数の誘電体層を含むことが可能である。
【0016】
3Dメモリデバイスにおいて、メモリデバイスの周辺回路およびメモリセルアレイは、垂直方向において異なる平面(レベル、階層)内に配設されており、すなわち、互いに重ねてスタックされており、周辺回路の平面的なチップサイズ、および、メモリデバイスの合計チップサイズを低減させる。3Dメモリデバイスにおいて、メモリセルは、NANDメモリストリングおよびワードラインの交差によって形成されている。NANDメモリストリングは、メモリスタック(たとえば、導電性層/誘電体層の対)の中に垂直方向に延在して形成されており、NANDメモリストリングのソース端部は、NANDメモリストリングにソース電圧を印加するためのソース接触部の一部として機能する半導体層と接触している。メモリスタックおよび周辺回路は、多くの場合、3D NANDフラッシュメモリデバイスにおけるボンディングを通して一緒に一体化されている。
【0017】
3Dメモリデバイスの中に(たとえば、メモリセルアレイと周辺回路との間に)および/または3Dメモリデバイスを越えて(たとえば、3D NANDフラッシュメモリデバイスと外部回路との間に)電気的接続を形成するために、シリコン貫通接触部(TSC: through-silicon contact)が形成されることが多い。半導体層からTSCを絶縁するために、NANDメモリストリングと接触している半導体層の部分は、TSCがそれを通って延在している半導体層の部分から切り離されていることが多い。絶縁部分が、絶縁のために半導体層の2つの部分の間に形成されている。一方では、それぞれの絶縁スペーサが、半導体層の中に形成されており、TSCがそれぞれの絶縁スペーサによって半導体層からそれぞれ絶縁されるようになっている。絶縁スペーサおよび絶縁部分は、開口部を形成するために半導体層をパターニングすることによって、および、誘電材料によって開口部を充填することによって形成されることが多い。これらの開口部の小さな臨界寸法に起因して、誘電材料の堆積は、原子層堆積(ALD)を含むことが多い。この製作プロセスは、フォトリソグラフィ、エッチング、および堆積の多額の出費に起因してコストがかかる可能性がある。一方では、開口部の小さな臨界寸法は、開口部を形成するためのエッチングプロセスが望ましくないほど複雑になることを引き起こし、開口部とTSCとの間の正確な位置合わせが困難になることを引き起こす可能性がある。
【0018】
上述の問題のうちの1つまたは複数に対処するために、本開示は、3Dメモリデバイスの構造体および製作方法を提供し、そこでは、TSCおよび半導体層を絶縁する絶縁層を形成するための開口部の臨界寸法が増加され、開口部を形成するためのエッチングプロセスが困難にならない。半導体層の異なる部分を絶縁する際のコストおよび困難性が、低減される可能性がある。3Dメモリデバイス(コア領域および非アレイ領域を有する)は、コア領域において複数のNANDメモリストリングを含み、非アレイ領域において1つまたは複数のTSCを含む。半導体層は、コア領域におけるNANDストリングのソース端部と接触している。本開示によれば、それぞれのTSCを半導体層から絶縁するためにそれぞれの絶縁スペーサを形成する代わりに、単一の絶縁層が、複数のTSCを半導体層から絶縁するために形成されることが可能である。絶縁層の横方向の幅は、任意の(たとえば、すべての)TSCを半導体層から絶縁するのに十分に大きい。絶縁層は、絶縁が必要とされる、および、NANDメモリストリングのソース端部から離れている、任意の適切な場所に形成されることが可能である。たとえば、絶縁層は、非アレイ領域に形成されることが可能である。絶縁層は、横方向に半導体層と接触しており、半導体層と同じ厚さを有している。いくつかの実装形態において、絶縁層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、および酸窒化ケイ素のうちの1つまたは複数などのような、誘電材料を含む。
【0019】
フォトリソグラフィプロセスおよびエッチングプロセスを含む既存のパターニング技法とは異なり、本開示の開口部(その中に絶縁層が形成される)の形成は、局所的な熱処理(たとえば、レーザーアニールプロセス)および選択的エッチングプロセスを含む。ドープされたアモルファスシリコン層が、NANDメモリストリングのソース端部と接触した状態になるように最初に堆積され、ドープされたアモルファスシリコン層の一部分が、局所的な熱処理を受け、ドープされたポリシリコン部分に変換される。ドープされたアモルファスシリコン層の処理された部分の面積は、絶縁されることとなる任意のTSCをカバーすることが可能であり、NANDメモリストリングのソース端部との重なりを有さない。いくつかの実装形態において、レーザーアニールプロセスが、変換のために実施される。ドープされたポリシリコン部分は、選択的にエッチングされて除去され、未処理のドープされたアモルファスシリコン層の中に開口部を形成する。ドープされたアモルファスシリコン部分は、ドープされたポリシリコン層にさらに変換され、絶縁材料が、開口部の中へ堆積される。絶縁層は、TSCが絶縁層を通って延在することができるように、さらにパターニングされることが可能である。
【0020】
本開示の製作プロセスにおいて、絶縁層がその中に形成される開口部の形成のために、フォトリソグラフィは必要とされない。その代わりに、ドープされたアモルファスシリコン層のパターニングは、レーザーアニールプロセスおよび選択的エッチングプロセスを含む。ドープされたポリシリコン部分/絶縁層の臨界寸法は、望ましくは大きくなっており、ドープされたアモルファスシリコン層の所望の面積のアニーリングのために、レーザービームが正確に制御されることが可能であるようになっている。既存のパターニング技法と比較して、パターニングの困難性およびコストが低減されることが可能である。また、絶縁層のより大きな臨界寸法は、絶縁層を形成するために他の堆積方法(たとえば、化学蒸着(CVD)および/または物理蒸着(PVD)など)が使用されることを可能にし、製作コストをさらに低減させる。また、絶縁層の面積の増加は、3Dメモリデバイスの寄生容量を低減させることも可能である。
【0021】
図1Aは、本開示のいくつかの態様による、3Dメモリデバイス100の断面の概略図を図示している。図1Bは、本開示のいくつかの態様による、3Dメモリデバイス100の概観を図示する図である。3Dメモリデバイス100は、結合されたチップの例を表している。いくつかの実装形態において、3Dメモリデバイス100のコンポーネントのうちの少なくともいくつか(たとえば、メモリセルアレイおよび周辺回路)は、異なる基板の上に並列に別個に形成され、次いで、結合されたチップを形成するように接合される(本明細書で「並列プロセス」と称されるプロセス)。
【0022】
x軸、y軸、およびz軸は、半導体デバイスのコンポーネントの空間的関係をさらに図示するために、本開示の図に追加されているということが留意される。半導体デバイス(たとえば、3Dメモリデバイス100)の基板は、x方向およびy方向(横方向または幅方向)において横方向に延在する2つの横方向の表面(たとえば、上部表面および底部表面)を含む。x方向は、3Dメモリデバイス100のワードライン方向であり、y方向は、3Dメモリデバイス100のビットライン方向であり、z方向は、x-y平面に対して垂直である。いくつかの実装形態において、z方向は、NANDメモリストリングが垂直方向に延在するNAND方向である。本明細書で使用されているように、1つのコンポーネント(たとえば、層またはデバイス)が半導体デバイスの別のコンポーネント(たとえば、層またはデバイス)の「上に」、「上方に」、または「下方に」あるかどうかは、基板がz方向に半導体デバイスの最も低い平面の中に位置決めされているときには、半導体デバイスの基板に対してz方向(垂直方向または厚さ方向)に決定される。空間的関係を説明するための同じ概念が、本開示の全体を通して適用される。
【0023】
3Dメモリデバイス100は、メモリセルのアレイ(本明細書では「メモリセルアレイ」とも称される)を含む第1の半導体構造体102を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、メモリセルアレイは、NANDフラッシュメモリセルのアレイを含む。説明を容易にするために、NANDフラッシュメモリセルアレイは、本開示におけるメモリセルアレイを説明するための例として使用されることが可能である。しかし、メモリセルアレイは、NANDフラッシュメモリセルアレイに限定されず、任意の他の適切なタイプのメモリセルアレイ(たとえば、いくつか例を挙げると、NORフラッシュメモリセルアレイ、相変化メモリ(PCM)セルアレイ、抵抗メモリセルアレイ、磁気メモリセルアレイ、スピントランスファートルク(STT)メモリセルアレイなど)を含むことが可能であるということが理解される。
【0024】
第1の半導体構造体102は、メモリセルが3D NANDメモリストリングのアレイおよび/または2次元(2D)NANDメモリセルのアレイの形態で提供されるNANDフラッシュメモリデバイスであることが可能である。NANDメモリセルは、ページまたはフィンガーに編成されることが可能であり、次いで、それらは、ブロックに編成され、ブロックにおいて、それぞれのNANDメモリセルは、ビットライン(BL)と呼ばれる別個のラインに連結されている。NANDメモリセルの中の同じ垂直方向の位置を有するすべてのセルは、ワードライン(WL)によって制御ゲートを通して連結されることが可能である。いくつかの実装形態において、メモリ平面は、同じビットラインを通して連結されている特定の数のブロックを含有している。第1の半導体構造体102は、1つまたは複数のメモリ平面を含むことが可能であり、すべての読み出し/プログラム(書き込み)/消去動作を実施するために必要とされる周辺回路は、第2の半導体構造体104の中に含まれることが可能である。
【0025】
いくつかの実装形態において、NANDメモリセルのアレイは、2D NANDメモリセルのアレイであり、そのそれぞれは、フローティングゲートトランジスタを含む。いくつかの実装形態によれば、2D NANDメモリセルのアレイは、複数の2D NANDメモリストリングを含み、そのそれぞれは、直列に接続されている(NANDゲートに似ている)複数のメモリセルおよび2つの選択トランジスタを含む。いくつかの実装形態によれば、それぞれの2D NANDメモリストリングは、基板の上の同じ平面(すなわち、本明細書では、本開示における「メモリ平面」という用語とは異なる、平坦な2次元(2D)表面を指す)内に配置されている。いくつかの実装形態において、NANDメモリセルのアレイは、3D NANDメモリストリングのアレイであり、そのそれぞれは、スタック構造体(たとえば、メモリスタック)を通って半導体層の上方に(3Dで)垂直方向に延在している。3D NAND技術(たとえば、メモリスタックの中の層/階層の数)に応じて、3D NANDメモリストリングは、典型的に、特定の数のNANDメモリセルを含み、そのそれぞれは、フローティングゲートトランジスタまたはチャージトラップトランジスタを含む。
【0026】
図1Aに示されているように、3Dメモリデバイス100は、第1の半導体構造体102の中のメモリセルアレイの周辺回路を有する第2の半導体構造体104も含むことが可能である。周辺回路(制御回路およびセンシング回路としても知られる)は、メモリセルアレイの動作を促進させるために使用される任意の適切なデジタル、アナログ、および/または混合信号回路を含むことが可能である。たとえば、周辺回路は、ページバッファ、デコーダ(たとえば、行デコーダおよび列デコーダ)、センスアンプ、ドライバ(たとえば、ワードラインドライバ)、I/O回路、チャージポンプ、電圧供給源または発生器、電流または電圧リファレンス、上述の機能的な回路の任意の部分(たとえば、サブ回路)、または、回路の任意のアクティブまたはパッシブコンポーネント(たとえば、トランジスタ、ダイオード、抵抗器、またはキャパシター)のうちの1つまたは複数を含むことが可能である。第2の半導体構造体104における周辺回路は、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)技術を使用することが可能であり、たとえば、それは、任意の適切な技術ノードにおける論理プロセスによって実装されることが可能である。
【0027】
図1Aに示されているように、第1および第2の半導体構造体102および104は、いくつかの実装形態によれば、異なる平面において互いに重ねてスタックされている。結果として、第1の半導体構造体102の中のメモリセルアレイ、および、第2の半導体構造体104の中の周辺回路は、異なる平面において互いに重ねてスタックされ、すべての周辺回路が同じ平面内に配設されているメモリデバイスと比較して、3Dメモリデバイス100の平面的なサイズを低減させることが可能である。図1Aに示されているように、いくつかの実装形態において、第1の半導体構造体102は、第2の半導体構造体104の上方にあり、パッドアウト目的のためのパッドアウト相互接続層を含む。TSVは、第1の半導体構造体102の中に延在して形成されることが可能であり、メモリデバイス100の中のコンポーネント(たとえば、周辺回路および/またはメモリセルアレイ)と任意の外部回路との間の電気的接続を提供する。
【0028】
図1Aに示されているように、3Dメモリデバイス100は、垂直方向に第1の半導体構造体102と第2の半導体構造体104との間にボンディングインターフェース106をさらに含む。ボンディングインターフェース106は、下記に詳細に説明されているような任意の適切なボンディング技術(たとえば、いくつか例を挙げると、ハイブリッドボンディング、陽極ボンディング、融着ボンディング、トランスファーボンディング、接着剤ボンディング、共晶ボンディングなど)によって形成された2つの半導体構造体の間のインターフェースであることが可能である。第1の半導体構造体102の中のメモリセルアレイと第2の半導体構造体104の中の周辺回路との間のデータ転送は、ボンディングインターフェース106を横切る相互接続部(たとえば、ボンディング接触部)を通して実施されることが可能である。図1Aに示されているように、いくつかの実装形態において、z方向において、メモリセルアレイは、ボンディングインターフェース106の上方にあり、周辺回路は、ボンディングインターフェース106の下方にある。
【0029】
下記に詳細に説明されているように、第1および第2の半導体構造体102および104のうちのいくつかは、並列プロセスによって別個に(および、いくつかの実装形態では並列に)製作されることが可能であり、第1および第2の半導体構造体102および104のうちの1つを製作するサーマルバジェットが、第1および第2の半導体構造体102および104のうちの別の1つを製作するプロセスを制限しないようになっている。そのうえ、多数の相互接続部(たとえば、ボンディング接触部および/または層間ビア(ILV: inter-layer via)/基板貫通ビア(TSV: through substrate via))が、ボンディングインターフェース106を横切って形成され、隣接する半導体構造体102と半導体構造体104との間に直接的で短距離(たとえば、ミクロンレベルまたはサブミクロンレベル)の電気的接続を作製することが可能である。
【0030】
図1Bは、本開示のいくつかの態様による、メモリデバイス100の概観を図示している。具体的には、図1Bは、x-y平面において、第1の半導体構造体102の中のコア領域108および非アレイ領域110を示している。いくつかの実装形態において、メモリセルアレイは、コア領域108に形成されており、TSCは、非アレイ領域110に形成されている。いくつかの実装形態において、非アレイ領域110は、コア領域108の外周部に位置付けされているか、または、コア領域108を取り囲んでいる。たとえば、非アレイ領域110は、メモリセルアレイから離れた領域(たとえば、階段領域)であることが可能である。さまざまな実装形態において、他の領域は、非アレイ領域110に含まれてもよいが、階段領域の一部ではない。いくつかの実装形態において、x-y平面において、非アレイ領域110およびコア領域108は、互いに重なり合わない。
【0031】
図1Cは、3Dメモリデバイス103の一部の側面図を図示しており、それは、メモリデバイス100の例である。3Dメモリデバイスは、第1の半導体構造体105および第2の半導体構造体107を含み、それらは、ボンディングインターフェース109において互いに結合されている。第1の半導体構造体105は、第1の半導体構造体102の例であり、第2の半導体構造体107は、第2の半導体構造体104の例である。第1の半導体構造体105は、複数のNANDメモリストリング117、複数のTSC115、半導体層111、および複数のパッドアウト相互接続部119を含む。NANDメモリストリング117のソース端部(コア領域108に位置付けされている)は、半導体層の第1の部分111-1と接触している。半導体層の第2の部分111-2は、絶縁部分113(それは、酸化ケイ素などのような誘電材料を含む)によって半導体層の第1の部分111-1から絶縁されている/切り離されている。TSC115は、非アレイ領域110に位置付けされ、半導体層の第2の部分111-2を通って延在することが可能である。パッドアウト相互接続部119は、パッドアウト目的のために3Dメモリデバイス103の中のコンポーネントに導電的に接続されることが可能である。それぞれのTSC115は、半導体層の第2の部分111-2の中のそれぞれの絶縁スペーサ121の中にある(たとえば、それを通っている)。絶縁スペーサ121は、絶縁部分113と同じ材料(たとえば、酸化ケイ素)を含む。
【0032】
絶縁部分113および絶縁スペーサ121は、それぞれの開口部を形成するために半導体層111をパターニングすることによって、および、開口部を誘電材料によって充填することによって形成される。パターニングプロセスは、多くの場合、フォトリソグラフィプロセスを含み、エッチングプロセスがそれに続く。絶縁スペーサ121を形成するための開口部は、たとえば、TSC115と正確に位置合わせされている。絶縁部分113および絶縁スペーサ121の小さな臨界寸法に起因して、誘電材料は、多くの場合、ALDを使用して堆積される。したがって、3Dメモリデバイス103を形成するための製作プロセスは、困難でコストがかかる可能性がある。
【0033】
図2は、本開示のいくつかの態様による、x-z平面における例示的な3Dメモリデバイス200の一部の側面図を図示している。3Dメモリデバイス200は、メモリデバイス100の例であることが可能であり、いくつかの実装形態によれば、垂直方向(たとえば、z方向)において異なる平面内にスタックされた第1の半導体構造体203および第2の半導体構造体207を含む、結合されたチップである。第1および第2の半導体構造体203および207は、いくつかの実装形態によれば、それらの間のボンディングインターフェース209において結合されている。図2図3A図3N図4A、および図4Bに示されているコンポーネントは、相対的な位置を示すためのものであり、3Dメモリデバイス200の中の実際の電気的接続を示すものではないということが留意されるべきである。
【0034】
図2に示されているように、第1および第2の半導体構造体203および207は、ボンディングインターフェース209において向かい合った様式で互いに結合されることが可能である。第2の半導体構造体207は、基板202と、基板202の上方において基板202に接触しているデバイス層204とを含むことが可能である。基板202は、シリコン(たとえば、単結晶シリコン、c-シリコン)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウムヒ素(GaAs)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンオンインシュレーター(SOI)、ゲルマニウムオンインシュレーター(GOI)、または、任意の他の適切な半導体材料を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、要素202は、半導体層を表しており、それは、基板を薄くすることによって形成されることが可能である。いくつかの実装形態において、基板202は、単結晶シリコンを含む。いくつかの実装形態において、デバイス層204は、周辺回路(詳細は図に示されていない)を含む。周辺回路は、高電圧(HV)回路(たとえば、駆動回路など)、および、低電圧(LV)回路(たとえば、ページバッファ回路および論理回路など)を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、周辺回路は、基板202(または、適用可能な場合には、半導体層202)と接触している複数のトランジスタを含む。トランジスタは、本明細書で開示されている任意のトランジスタ(たとえば、平面的なトランジスタおよび3Dトランジスタなど)を含むことが可能である。
【0035】
いくつかの実装形態において、第2の半導体構造体207は、デバイス層204の中の周辺回路へおよび周辺回路から電気信号を転送するために、デバイス層204の上方に相互接続層205をさらに含む。図2に示されているように、相互接続層205は、垂直方向においてボンディングインターフェース209とデバイス層204(周辺回路のトランジスタを含む)との間にあることが可能である。相互接続層205は、複数の相互接続部(横方向のラインおよびビアを含む)を含むことが可能である。本明細書で使用されているように、「相互接続部」という用語は、ミドルエンドオブライン(MEOL: middle-end-of-line)相互接続部およびバックエンドオブライン(BEOL: back-end-of-line)相互接続部などのような、任意の適切なタイプの相互接続部を広く含むことが可能である。相互接続部は、デバイス層204の中の周辺回路のトランジスタに連結されることが可能である。相互接続層205は、1つまたは複数の層間誘電体(ILD)層(「金属間誘電体(IMD)層」としても知られる)をさらに含むことが可能であり、横方向のラインおよびビアが、1つまたは複数の層間誘電体(ILD)層の中に形成することが可能である。すなわち、相互接続層205は、複数のILD層の中に横方向のラインおよびビアを含むことが可能である。いくつかの実装形態において、デバイス層204の中のデバイスは、相互接続層205の中の相互接続部を通して互いに連結されている。相互接続層205の中の相互接続部は、それに限定されないが、W、Co、Cu、Al、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせを含む、導電性材料を含むことが可能である。相互接続層205の中のILD層は、それに限定されないが、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、低誘電率(低k)誘電体、または、それらの任意の組み合わせを含む、誘電材料を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、相互接続層205の中の相互接続部は、Wを含み、Wは、導電性金属材料のなかでも比較的高いサーマルバジェット(高温プロセスに適合する)および良好な品質(検出物(たとえば、ボイド)がより少ない)を有している。
【0036】
図2に示されているように、第2の半導体構造体207は、ボンディングインターフェース209において、および、相互接続層205の上方において相互接続層205と接触している、ボンディング層206をさらに含むことが可能である。ボンディング層206は、複数のボンディング接触部233と、ボンディング接触部233を電気的に隔離する誘電体とを含むことが可能である。ボンディング接触部233は、それに限定されないが、W、Co、Cu、Al、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせを含む、導電性材料を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、ボンディング層206のボンディング接触部233は、Cuを含む。ボンディング層206の残りの面積は、それに限定されないが、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、低k誘電体、または、それらの任意の組み合わせを含む、誘電体によって形成されることが可能である。ボンディング層206の中のボンディング接触部233および周囲の誘電体は、ハイブリッドボンディング(「金属/誘電体ハイブリッドボンディング」としても知られる)のために使用されることが可能であり、ハイブリッドボンディングは、直接的なボンディング技術(たとえば、中間層(たとえば、はんだまたは接着剤など)を使用することなく表面同士の間にボンディングを形成する)であり、金属-金属(たとえば、Cu-to-Cu)ボンディングおよび誘電体-誘電体(たとえば、SiO-to-SiO)ボンディングを同時に取得することが可能である。たとえば、ボンディングインターフェースは、結合された接触部231および233の相対的な位置(たとえば、シフト)に基づいて区別されることが可能である。
【0037】
図2に示されているように、第1の半導体構造体102は、ボンディングインターフェース209において(たとえば、第2の半導体構造体207の中のボンディング層206に関して、ボンディングインターフェース209の反対側に)、ボンディング層208をさらに含むことが可能である。ボンディング層208は、複数のボンディング接触部231と、ボンディング接触部231を電気的に隔離する誘電体とを含むことが可能である。ボンディング接触部231は、導電性材料(たとえば、Cuなど)を含むことが可能である。ボンディング層208の残りの面積は、誘電材料(たとえば、酸化ケイ素など)によって形成されることが可能である。ボンディング層208の中のボンディング接触部231および周囲の誘電体は、ハイブリッドボンディングのために使用されることが可能である。いくつかの実装形態において、ボンディングインターフェース209は、ボンディング層208および206が出会って結合される場所である。実際には、ボンディングインターフェース209は、ボンディング層206の上部表面およびボンディング層208の底部表面を含む特定の厚さを有する層であることが可能である。
【0038】
図2に示されているように、第1の半導体構造体203は、電気信号を転送するために、ボンディング層208の上方においてボンディング層208と接触している相互接続層210をさらに含むことが可能である。相互接続層210は、複数の相互接続部(たとえば、MEOL相互接続部およびBEOL相互接続部など)を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、相互接続層210の中の相互接続部は、局所的な相互接続部(たとえば、ビットライン接触部およびワードライン接触部など)も含む。相互接続層210は、1つまたは複数のILD層をさらに含むことが可能であり、横方向のラインおよびビアが、1つまたは複数のILD層の中に形成することが可能である。相互接続層210の中の相互接続部は、それに限定されないが、W、Co、Cu、Al、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせを含む、導電性材料を含むことが可能である。相互接続層210の中のILD層は、それに限定されないが、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、低k誘電体、または、それらの任意の組み合わせを含む、誘電材料を含むことが可能である。
【0039】
図2に示されているように、第1の半導体構造体203は、相互接続層210の上方において相互接続層210と接触しているNANDメモリストリング217のアレイなどのような、メモリセルアレイを含むことが可能である。いくつかの実装形態において、相互接続層210は、垂直方向においてNANDメモリストリング217とボンディングインターフェース209との間にある。それぞれのNANDメモリストリング217は、いくつかの実装形態によれば、複数の対のゲート導体239および誘電体層240を通って垂直方向に延在している。スタックされたおよびインターリーブされたゲート導体層239および誘電体層240は、本明細書ではスタック構造体(たとえば、メモリスタック212(導電性層/誘電体層の対))とも称される。いくつかの実装形態によれば、メモリスタック212の中のインターリーブされたゲート導体層239および誘電体層240は、垂直方向に交互になっている。それぞれのゲート導体層239は、接着剤層およびゲート誘電体層によって取り囲まれているゲート電極(ゲートライン)を含むことが可能である。接着剤層は、導電性材料(たとえば、窒化チタン(TiN)など)を含むことが可能であり、それは、ゲート電極とゲート誘電体層との間の接着性を改善することが可能である。ゲート導体層239のゲート電極は、ワードラインとして横方向に延在することが可能であり、メモリスタック212の1つまたは複数の階段構造体において終了している。階段構造体(非アレイ領域110の一部である階段領域に位置付けされている)は、ゲート導体層239に電圧を印加するために複数のワードライン接触部237と接触していることが可能である。
【0040】
メモリスタック212の中のゲート導体層239および誘電体層240の対の数は、メモリセルアレイの中のメモリセルの数を決定する要因のうちの1つであることが可能である。ゲート導体層239は、それに限定されないが、タングステン(W)、コバルト(Co)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ポリシリコン、ドープされたシリコン、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせを含む、導電性材料を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、それぞれのゲート導体層239は、金属層(たとえば、タングステン層など)を含む。いくつかの実装形態において、それぞれのゲート導体層239は、ドープされたポリシリコン層を含む。それぞれのゲート導体層239は、メモリセルを取り囲む制御ゲートを含むことが可能である。
【0041】
図2に示されているように、それぞれのNANDメモリストリング217は、メモリスタック212を通って垂直方向に延在するチャネル構造体を含む。いくつかの実装形態において、チャネル構造体は、チャネル孔部を含み、チャネル孔部は、(たとえば、半導体チャネルとして)半導体材料によって、および、(たとえば、メモリフィルムとして)誘電材料によって充填されている。いくつかの実装形態において、半導体チャネルは、シリコン(たとえば、ポリシリコンなど)を含む。いくつかの実装形態において、メモリフィルムは、トンネリング層、ストレージ層(「チャージトラップ/ストレージ層」としても知られる)、およびブロッキング層を含む、複合誘電体層である。チャネル構造体は、シリンダ形状(たとえば、ピラー形状)を有することが可能である。いくつかの実装形態によれば、半導体チャネル、トンネリング層、ストレージ層、ブロッキング層は、中心からピラーの外側表面に向けて半径方向にこの順序で配置されている。トンネリング層は、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。ストレージ層は、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、シリコン、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。ブロッキング層は、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、高誘電率(高k)誘電体、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。1つの例において、メモリフィルムは、酸化ケイ素/酸窒化ケイ素/酸化ケイ素(ONO)の複合層を含むことが可能である。チャネル構造体は、NANDメモリストリング217のドレイン端部にチャネルプラグをさらに含むことが可能である。チャネルプラグは、ポリシリコンを含むことが可能であり、半導体チャネルと接触していることが可能である。いくつかの実装形態において、それぞれのNANDメモリストリング217は、「チャージトラップ」タイプのNANDメモリである。NANDメモリストリング217は、「チャージトラップ」タイプのNANDメモリストリングに限定されず、他の例では、「フローティングゲート」タイプのNANDメモリストリングであることが可能であるということが理解される。
【0042】
NANDメモリストリング217は、いくつかの実装形態によれば、そのソース端部において任意の半導体プラグがない。その代わりに、3Dメモリデバイス200は、メモリスタック212の上方においてメモリスタック212と接触している半導体層211を含む。半導体層211は、それぞれのNANDメモリストリング217のソース端部において、チャネル構造体の半導体チャネルの側壁部と接触していることが可能である。半導体層211は、半導体材料(たとえば、ドープされたポリシリコンなど)を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、半導体層211は、リンおよび/またはヒ素などのようなN型ドーパントでドープされている。半導体層211の厚さは、100nmから600nmの範囲にあることが可能である。いくつかの実装形態において、半導体層211およびスリット構造体の中のソース接触部(たとえば、アレイ共通ソースまたはACS(図示せず))は、たとえば、消去動作の間にNANDメモリストリング217のソース端部に消去電圧を印加するために、NANDメモリストリング217のソース端部に連結されているソースライン(図示せず)の一部として集合的に機能することが可能である。
【0043】
半導体層211は、半導体層の第1の部分211-1および第2の半導体層211-2を含み、それらは、z方向において同じレベルにあり、絶縁層213によって分離されている。絶縁層213は、半導体層の第1および第2の部分211-1および211-2のそれぞれと横方向に接触していることが可能であり、半導体層211と同じ厚さを有することが可能である。半導体層の第1および第2の部分211-1および211-2は、絶縁層213によって互いに切り離される/絶縁されることが可能である。いくつかの実装形態において、絶縁層213は、x-y平面において一貫した媒体/材料を含む単一の絶縁層である。すなわち、絶縁層213は、任意の2つの接触構造体215の間で切り離されないことが可能である。半導体層の第1の部分211-1(コア領域108の中に部分的にまたは全体的に位置付けされている)は、NANDメモリストリング217のソース端部の上方においてそれと接触していることが可能である。半導体層の第1の部分211-1の面積は、すべてのNANDメモリストリング217のソース端部と接触した状態になるように、十分に大きくなっていることが可能である(たとえば、すべてのNANDメモリストリング217が形成されている合計面積(たとえば、コア領域108のサブ領域)よりも大きいかまたはそれに等しくなっていることが可能である)。x-y平面における絶縁層213の正射投影は、複数の(たとえば、すべての)接触構造体215をカバーすることが可能である。さまざまな実装形態において、絶縁層213の正射投影は、階段領域と少なくとも部分的に重ねられている。いくつかの実装形態において、絶縁層213の正射投影は、コア領域108との重なりを有していない。さまざまな実装形態において、半導体層の第2の部分211-2は、存在していてもよく、または、存在していなくてもよい。いくつかの実装形態において、絶縁層213の上部表面は、半導体層211の上部表面と同一平面上にあり、絶縁層213の底部表面は、半導体層211の底部表面と同一平面上にある。絶縁層213は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、および/または酸窒化ケイ素などのような、誘電材料を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、絶縁層213は、酸化ケイ素を含む。
【0044】
図2に示されているように、第1の半導体構造体203は、絶縁層213の中で(たとえば、絶縁層213を通って)垂直方向に延在する1つまたは複数の接触構造体215をさらに含むことが可能である。いくつかの実装形態において、接触構造体215は、相互接続層210の中の相互接続部をパッドアウト相互接続層216の中のパッドアウト相互接続部219に連結し、第1の半導体構造体203を通した電気的接続を促進させる。接触構造体215は、それに限定されないが、W、Co、Cu、Al、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせを含む、導電性材料を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、接触構造体215は、Wを含む。いくつかの実装形態において、接触構造体215は、それぞれ、ミクロンレベルまたは数十ミクロンレベルの(たとえば、1μmから100μmの間の)深さ(たとえば、z方向に沿った長さ)を有するTSVであることが可能である。
【0045】
図2に示されているように、接触構造体215は、第1の半導体構造体203の非アレイ領域110に位置付けされることが可能であり、または、たとえば、x-y平面において、NANDメモリストリング217から離れて位置付けされることが可能である。いくつかの実装形態において、絶縁層213は、非アレイ領域110に部分的にまたは完全に位置付けされ、半導体層211からの少なくとも1つの接触構造体215の絶縁を提供することが可能である。いくつかの実装形態において、絶縁層213は、3Dメモリデバイス200の階段領域に位置付けされている。いくつかの他の実装形態では、絶縁層213は、階段領域の外側に位置付けされているが、非アレイ領域110に位置付けされている。いくつかの実装形態において、x方向および/またはy方向への絶縁層213の幅は、非アレイ領域110の中の複数の(たとえば、すべての)接触構造体215を囲むように十分に大きく、絶縁層213の中に取り囲まれているすべての接触構造体215が、半導体層の第1の部分211-1から絶縁されるようになっている。また、絶縁層213は、半導体層の第2の部分211-2(もしある場合には)を半導体層の第1の部分211-1から絶縁することも可能である。さまざまな実装形態において、絶縁層213は、NANDメモリストリング217のソース端部から離れていることが可能であり、絶縁層213の幅および/または面積は、望ましくは、最大数の接触構造体215を絶縁するように大きくなっていることが可能である。たとえば、絶縁層213の面積(たとえば、非アレイ領域110のサブ領域)は、接触構造体215が位置付けされている合計面積よりも大きいかまたはそれに等しくなっていることが可能である。いくつかの実装形態において、絶縁層213は、非アレイ領域110に位置付けされている。
【0046】
図2に示されているように、第1の半導体構造体203は、半導体層211の上方において半導体層211と接触しているパッドアウト相互接続層216をさらに含むことが可能である。いくつかの実装形態において、半導体層211は、垂直方向において(z方向において)パッドアウト相互接続層216とNANDメモリストリング217との間に配設されている。パッドアウト相互接続層216は、半導体層211および絶縁層213の上方においてそれらと接触している第2の絶縁層214と、半導体層の第1の部分211-1の上方においてそれと接触している複数の接触部241と、接触構造体215の上方において接触構造体215と接触している第1の接触層221と、接触部241の上方において接触部241と接触している第2の接触層223と、第1および第2の接触層221および223の上方においてそれらと接触している第3の絶縁層227と、第3の絶縁層227の中の複数のパッドアウト相互接続部219(たとえば、接触パッド)とを含むことが可能である。いくつかの実装形態において、接触構造体215に導電的に接続されているパッドアウト相互接続部219は、デバイス層204の中の周辺回路の中のトランジスタを駆動するために用いられる。いくつかの実装形態において、NANDメモリストリング217に導電的に接続されているパッドアウト相互接続部219は、メモリセルの動作(たとえば、消去、書き込み、および読み出しなど)のための電圧を提供するために用いられる。
【0047】
第2の絶縁層214は、接触構造体215および接触部241の間に絶縁を提供することが可能である。第1の接触層221(接触構造体215およびそれぞれのパッドアウト相互接続部219と接触している)は、接触構造体215とそれぞれのパッドアウト相互接続部219との間に電気的接続を提供することが可能である。第2の接触層223(接触部241およびそれぞれのパッドアウト相互接続部219と接触している)は、NANDメモリストリング217のソース端部とそれぞれのパッドアウト相互接続部219との間に電気的接続を提供することが可能である。第1および第2の接触層221および223は、たとえば、1つまたは複数の絶縁部分225によって、互いに絶縁されることが可能である。いくつかの実装形態において、パッドアウト相互接続部219は、たとえば、パッドアウト目的のために、3Dメモリデバイス200と外部デバイスとの間で電気信号を転送することが可能である。いくつかの実装形態において、第2の絶縁層214、絶縁部分225、および第3の絶縁層227は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、低k誘電材料、または、それらの任意の組み合わせなどのような、誘電材料をそれぞれ含むことが可能である。第2の絶縁層214および第3の絶縁層227のそれぞれは、単一層の構造体または多層の構造体であることが可能である。たとえば、第3の絶縁層227は、酸化ケイ素層の上方に窒化ケイ素層を含むことが可能である。酸化ケイ素層は、第1および第2の接触層221および223と接触していることが可能であり、窒化ケイ素層は、酸化ケイ素層をカバーすることが可能である。酸化ケイ素層は、第1および第2の接触層ならびに窒化ケイ素層に、バランスのとれた応力を提供することが可能である。窒化ケイ素層は、汚染(たとえば、湿気、空気、および/または化学物質など)に対する所望の絶縁を提供することが可能である。接触構造体215、接触部241、第1および第2の接触層221および223、ならびにパッドアウト相互接続部219は、タングステン(W)、コバルト(Co)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ポリシリコン、ドープされたシリコン、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせをそれぞれ含むことが可能である。いくつかの実装形態において、接触構造体215、接触部241、およびパッドアウト相互接続部219は、タングステンをそれぞれ含むことが可能である。
【0048】
第2の絶縁層214および絶縁層213は同じ材料を含むことが可能であり、第2の絶縁層214と絶縁層213との間のインターフェースは見ることができない(たとえば、区別するのが困難である)が、第2の絶縁層214および絶縁層213は、本開示では2つの異なる層として定義されることも可能であるということが留意されるべきである。たとえば、絶縁層213および第2の絶縁層214が同じ材料を含む場合には、絶縁層213は、横方向に(たとえば、半導体層211の側部表面の上に)半導体層211と接触している材料の部分であることが可能であり、第2の絶縁層214は、垂直方向に(たとえば、半導体層211および絶縁層213の上部表面の上に)半導体層211および絶縁層213と接触している材料の部分であることが可能である。すなわち、半導体層211と絶縁層213との間のインターフェースは、z方向に延在することが可能であり、半導体層211/絶縁層213および第2の絶縁層214との間のインターフェースは、x-y平面内に延在することが可能である。
【0049】
図3A図3Nは、本開示のいくつかの態様による、3Dメモリデバイス200を形成するための製作プロセスを図示している。図4Aおよび図4Bは、本開示のいくつかの態様による、3Dメモリデバイス200を形成するための別の製作プロセスの一部を図示している。図5は、本開示のいくつかの態様による、3Dメモリデバイス200を形成するための方法500のフローチャートを図示している。方法500に示されている動作は、網羅的なものではないということ、および、図示されている動作のいずれかの前に、その後に、またはその間に、他の動作も同様に実施されることが可能であるということが理解される。さらに、動作のうちのいくつかは、同時に実施されることが可能であり、または、図5に示されているものとは異なる順序で実施されることが可能である。
【0050】
図5を参照すると、方法500は、動作502において開始し、動作502では、ドープされたアモルファスシリコン層が、コア領域および階段領域を有する半導体構造体の上に形成される。図3Aは、対応する構造体を図示している。
【0051】
図3Aに示されているように、ドープされたアモルファスシリコン層320が、半導体構造体350の上に形成され、半導体構造体350は、コア領域108および非アレイ領域110を有している。半導体構造体350は、3Dメモリデバイス200の例であることが可能である。図3Aに示されているように、半導体構造体350は、ボンディングインターフェース309において第2の半導体構造体と結合された第1の半導体構造体の一部を含むことが可能である。第2の半導体構造体は、基板302、デバイス層304、相互接続層305、およびボンディング層306を含むことが可能である。第1の半導体構造体の一部は、ボンディング層308、相互接続層310、およびアレイスタック312を含むことが可能である。アレイスタック312は、インターリーブされた複数のゲート導体層339および複数の誘電体層340を含むことが可能である。また、アレイスタック312は、インターリーブされたゲート導体層339および誘電体層340の中に延在するNANDメモリストリング317のアレイを含むことが可能である。また、第1の半導体構造体は、1つまたは複数の第1の接触部分315-1を含むことが可能であり、1つまたは複数の第1の接触部分315-1は、垂直方向に延在しており、相互接続層310に連結されている。第1の接触部分315-1は、その後に、TSV(たとえば、接触構造体215)の下側部分を形成することが可能である。NANDメモリストリング317は、コア領域108に位置付けされることが可能であり、第1の接触部分315-1は、非アレイ領域110に位置付けされることが可能である。それぞれのコンポーネントの詳細な説明は、図2における3Dメモリデバイス200の説明を参照されることが可能であり、本明細書では繰り返されない。
【0052】
第1の半導体構造体を形成するために、スタック構造体(たとえば、インターリーブされたゲート導体層および誘電体層を含むメモリスタックなど)が、アレイスタック312を形成するために、第1の基板の上に形成される。いくつかの実装形態において、第1の基板は、シリコンなどのような適切なベース材料を含む。メモリスタックを形成するために、いくつかの実装形態において、インターリーブされた犠牲層(図示せず)および誘電体層を含む誘電体スタック(図示せず)が、第1の基板の上に形成される。いくつかの実装形態において、それぞれの犠牲層は、窒化ケイ素の層を含み、それぞれの誘電体層は、酸化ケイ素の層を含む。インターリーブされた犠牲層および誘電体層は、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって形成されることが可能であり、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスは、それに限定されないが、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、原子層堆積(ALD)、または、それらの任意の組み合わせを含む。誘電体スタックは、非アレイ領域110の中に複数のステアを形成するために繰り返してパターニングされることが可能である。次いで、メモリスタックは、ゲート交換プロセスによって形成されることが可能であり、たとえば、誘電体層に対して選択的な犠牲層のウェット/ドライエッチングを使用して、犠牲層を導体層と交換し、結果として生じる凹部を導体層によって充填する。いくつかの実装形態において、それぞれの導体層は、金属層(たとえば、Wの層など)を含む。いくつかの例において、メモリスタックは、ゲート交換プロセスなしで、導体層(たとえば、ドープされたポリシリコン層)および誘電体層(たとえば、酸化ケイ素層)を交互に堆積させることによって形成されることも可能であるということが理解される。いくつかの実装形態において、酸化ケイ素を含むパッド酸化物層(たとえば、熱的に成長したシリコンの局所酸化(LOCOS: local oxidation of silicon))が、メモリスタックと第1の基板との間に形成される。複数の接触ビアが、垂直方向に延在し、ステアの上に着地するように形成され、ゲート導体層339と形成されることとなる相互接続層310との間の電気的接続を形成することが可能である。
【0053】
NANDメモリストリング317が、第1の基板の上方に形成されることが可能である。それぞれのNANDメモリストリング317は、誘電体スタック(または、製作プロセスに応じて、メモリスタック)を通って垂直方向に延在し、第1の基板と接触した状態になっている。いくつかの実装形態において、NANDメモリストリング317を形成するための製作プロセスは、ドライエッチングおよび/またはウェットエッチング(たとえば、ディープ反応性イオンエッチング(DRIE)など)を使用して、誘電体スタック(または、メモリスタック)を通して第1の基板の中へチャネル孔部を形成することを含み、その後に、薄膜堆積プロセス(たとえば、ALD、CVD、PVD、または、それらの任意の組み合わせなど)を使用して、メモリフィルム(たとえば、トンネリング層、ストレージ層、およびブロッキング層)および半導体層などのような、複数の層によってチャネル孔部を充填することがそれに続く。
【0054】
いくつかの実装形態において、相互接続層310が、第1の基板の上のNANDメモリストリング317のアレイの上方に形成される。相互接続層310は、1つまたは複数のILD層の中に第1の複数の相互接続部を含むことが可能である。相互接続層310は、複数のILD層の中にMEOLおよび/またはBEOLの相互接続部を含み、NANDメモリストリング317との電気的接続を行うことが可能である。いくつかの実装形態において、相互接続層310は、形成された複数のILD層と、複数のプロセスにおいてその中の相互接続部とを含む。たとえば、相互接続層310の中の相互接続部は、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された導電性材料を含むことが可能であり、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスは、それに限定されないが、CVD、PVD、ALD、電気めっき、無電解めっき、または、それらの任意の組み合わせを含む。また、相互接続部を形成するための製作プロセスは、フォトリソグラフィ、化学的機械研磨(CMP)、ウェット/ドライエッチング、または任意の他の適切なプロセスを含むことが可能である。ILD層は、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された誘電材料を含むことが可能であり、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスは、それに限定されないが、CVD、PVD、ALD、または、それらの任意の組み合わせを含む。図示されているILD層および相互接続部は、集合的に相互接続層310と称されることが可能である。いくつかの実装形態において、相互接続層310の中の相互接続部は、Wを含み、Wは、その後の高温プロセスを持続するために、導電性金属材料のなかでも比較的高いサーマルバジェットを有している。
【0055】
いくつかの実装形態において、ボンディング層308が、相互接続層310の上方に形成される。ボンディング層308は、誘電体によって取り囲まれている複数の第1のボンディング接触部331を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、誘電体層は、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって相互接続層310の上部表面の上に堆積され、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスは、それに限定されないが、CVD、PVD、ALD、または、それらの任意の組み合わせを含む。次いで、パターニングプロセス(たとえば、誘電体層の中の誘電材料のフォトリソグラフィおよびドライ/ウェットエッチング)を使用して、誘電体層を通る接触孔部を最初にパターニングすることによって、第1のボンディング接触部331が、誘電体層を通して、相互接続層310の中の相互接続部と接触して形成されることが可能である。接触孔部は、導体(たとえば、Cu)によって充填されることが可能である。いくつかの実装形態において、接触孔部を充填することは、導体を堆積させる前に、接着(グルー)層、バリア層、および/またはシード層を堆積させることを含む。
【0056】
第2の半導体構造体を形成するために、デバイス層304が、基板302(たとえば、第2の基板)の上に形成される。デバイス層304は、基板302の上に複数のトランジスタを含むことが可能である。基板302は、単結晶シリコンを有するシリコン基板であることが可能である。トランジスタは、それに限定されないが、フォトリソグラフィ、ドライ/ウェットエッチング、薄膜堆積、熱膨張、インプランテーション、CMP、および任意の他の適切なプロセスを含む、複数のプロセスによって形成されることが可能である。いくつかの実装形態において、ドープ領域は、イオンインプランテーションおよび/または熱拡散によって、基板302の中に形成され、それは、たとえば、トランジスタのウェルおよびソース/ドレイン領域として機能する。いくつかの実装形態において、アイソレーション領域(たとえば、シャロートレンチアイソレーション(STI: shallow trench isolation))が、また、ウェット/ドライエッチングおよび薄膜堆積によって基板302の中に形成される。トランジスタは、NANDメモリストリング317を制御するための周辺回路の一部またはすべてとして機能することが可能である。トランジスタを製作する詳細は、トランジスタのタイプに応じて変化する可能性があり、したがって、説明を容易にするために詳述されていないということが理解される。
【0057】
いくつかの実装形態において、相互接続層305が、基板302の上のトランジスタの上方に形成される。相互接続層305は、1つまたは複数のILD層の中に複数の相互接続部を含むことが可能である。図3に図示されているように、相互接続層305は、デバイス層304の中のトランジスタの上方に形成されることが可能である。相互接続層305は、複数のILD層の中にMEOLおよび/またはBEOLの相互接続部を含み、トランジスタとの電気的接続を行うことが可能である。いくつかの実装形態において、相互接続層305は、複数のILD層と、複数のプロセスにおいて形成されたその中の相互接続部とを含む。いくつかの実装形態において、第1の接触部分315-1が、非アレイ領域110において形成されることが可能であり、それは、アレイスタック312の中に延在しており、相互接続層305の中の相互接続部に連結されている。第1の接触部分315-1の形成は、フォトリソグラフィ、エッチング、および堆積を含むことが可能である。たとえば、第1の接触部分315-1および相互接続層305の中の相互接続部は、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された導電性材料を含むことが可能であり、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスは、それに限定されないが、CVD、PVD、ALD、電気めっき、無電解めっき、または、それらの任意の組み合わせを含む。また、相互接続部を形成するための製作プロセスは、フォトリソグラフィ、CMP、ウェット/ドライエッチング、または任意の他の適切なプロセスを含むことが可能である。ILD層は、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された誘電材料を含むことが可能であり、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスは、それに限定されないが、CVD、PVD、ALD、または、それらの任意の組み合わせを含む。ILD層および相互接続部は、集合的に相互接続層305と称されることが可能である。いくつかの実装形態において、相互接続層305の中の相互接続部は、Wを含み、Wは、その後の高温プロセスを持続するために、導電性金属材料のなかでも比較的高いサーマルバジェットを有している。
【0058】
いくつかの実装形態において、ボンディング層306が、相互接続層305の上方に形成される。ボンディング層306は、誘電体によって取り囲まれている複数の第2のボンディング接触部333を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、誘電体層は、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって相互接続層305の上部表面の上に堆積され、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスは、それに限定されないが、CVD、PVD、ALD、または、それらの任意の組み合わせを含む。次いで、パターニングプロセス(たとえば、誘電体層の中の誘電材料のフォトリソグラフィおよびドライ/ウェットエッチング)を使用して、誘電体層を通る接触孔部を最初にパターニングすることによって、第2のボンディング接触部333が、誘電体層を通して、相互接続層305の中の相互接続部と接触して形成されることが可能である。接触孔部は、導体(たとえば、Cu)によって充填されることが可能である。いくつかの実装形態において、接触孔部を充填することは、導体を堆積させる前に、接着(グルー)層、バリア層、および/またはシード層を堆積させることを含む。
【0059】
図3Aに図示されているように、第1の半導体構造体(たとえば、アレイスタック312およびそれを通して形成されたNANDメモリストリング317)が、逆さまにひっくり返される。下を向いたボンディング層308が、上を向いたボンディング層306と結合され、すなわち、向かい合った様式で結合され、それによって、ボンディングインターフェース309を形成する。すなわち、ボンディング層308および306の中の第1および第2のボンディング接触部は、ボンディングインターフェース309において結合される。いくつかの実装形態において、処理プロセス(たとえば、プラズマ処理、ウェット処理、および/または局所的な熱処理)が、ボンディングの前にボンディング表面に適用される。ボンディング(たとえば、ハイブリッドボンディング)の結果として、ボンディングインターフェース309の反対側にある第1および第2のボンディング接触部331および333が、混ぜ合わせられることが可能である。いくつかの実装形態によれば、ボンディングの後に、ボンディング層308の中の第1のボンディング接触部331およびボンディング層306の中の第2のボンディング接触部333が位置合わせされ、互いに接触しており、アレイスタック312およびそれを通して形成されたNANDメモリストリング317が、ボンディングインターフェース309を横切る結合されたボンディング接触部を通してトランジスタに連結されることが可能であるようになっている。次いで、第1の基板が、部分的にまたは完全に除去され、NANDメモリストリング317のソース端部を露出させることが可能である。いくつかの実装形態において、第1の基板の除去は、適切なエッチングプロセス(たとえば、ドライエッチングおよび/またはウェットエッチング)および/または平坦化プロセス(たとえば、化学的機械研磨またはCMP)を含む。第1の基板が部分的にまたは完全に除去された状態の結合されたチップは、半導体構造体350と称されることが可能である。
【0060】
ドープされたアモルファスシリコン層320が、NANDメモリストリング317のソース端部が露出されている側部/表面において半導体構造体350の上方に堆積されることが可能である。ドープされたアモルファスシリコン層320は、コア領域108における複数の(たとえば、すべての)NANDメモリストリング317の少なくともソース端部と接触していることが可能である。いくつかの実装形態において、ドープされたアモルファスシリコン層320は、非アレイ領域110における少なくとも1つの(たとえば、すべての)第1の接触部分315-1をカバーしており、それと接触していることが可能である。たとえば、ドープされたアモルファスシリコン層320は、コア領域108および非アレイ領域110の両方をカバーすることが可能である。いくつかの実装形態において、ドープされたアモルファスシリコン層320は、低温堆積プロセス(たとえば、低温化学蒸着(CVD)など)を使用して堆積される。たとえば、堆積温度は、摂氏400度から摂氏450度の範囲にあることが可能である。ドーパント(たとえば、リンおよび/またはヒ素)が、インサイチュドーピング(in-situ doping)プロセスを使用してドープされることが可能である。いくつかの実装形態において、ドープされたアモルファスシリコン層320の厚さは、100nmから600nmの範囲にある。さまざまな実装形態において、ドープされたアモルファスシリコン層320の厚さは、望ましい範囲にあるように制御され、後続の局所的な熱処理(たとえば、レーザーアニールプロセス)が、選択された面積を完全に変換することができるようになっている。
【0061】
方法500は、動作504に進行し、動作504では、階段領域におけるドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分が、局所的な熱処理を使用して、ドープされたポリシリコン部分へと変換され、ドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分をコア領域の上に保つ。図3Bは、対応する構造体を図示している。
【0062】
図3Bに示されているように、ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分320aは、ドープされたポリシリコン部分に変換されることが可能であり、ドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分320bは、残されることが可能である。いくつかの実装形態において、非アレイ領域110におけるドープされたアモルファスシリコン層の第3の部分320cも残されることが可能である。ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分320aは、NANDメモリストリング317から絶縁されることとなる任意の/すべての第1の接触部分315-1の上にある(たとえば、それをカバーする)ことが可能である。いくつかの実装形態において、ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分320aは、部分的にまたは完全に非アレイ領域110に位置付けされている。ドープされたポリシリコンへのドープされたアモルファスシリコンの変換は、局所的な熱処理(たとえば、レーザーアニールプロセスなど)を含むことが可能である。局所的な熱処理は、所望の制御された面積に限定されることが可能であり、他の熱に敏感な構造体(たとえば、ボンディングインターフェース209におけるボンディング接触部331および333、ならびに、他の銅構造体/相互接続部など)に影響を与えないこととなる。ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分320aは、局所的な熱処理の間に結晶化し、ドープされたポリシリコン部分を形成することが可能である。いくつかの実装形態において、レーザーアニールプロセスの温度は、摂氏1300度から摂氏1700度の範囲にあることが可能である。いくつかの実装形態において、レーザーアニールプロセスは、100ns(すなわち、ナノ秒)から300nsのパルス時間をそれぞれ有する複数のレーザーパルスを含む。
【0063】
局所的な熱処理(たとえば、レーザーアニールプロセス)は、ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分320aのみに実施するように制御されることが可能である。ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分320aの(たとえば、x方向および/またはy方向への)横方向寸法L1は、少なくとも複数の(たとえば、すべての)第1の接触部分315-1をカバーするのに十分に大きくなっていることが可能である。たとえば、横方向寸法L1は、x方向における非アレイ領域110の横方向寸法に等しいかまたはそれよりも小さくなっていることが可能である。いくつかの実装形態において、横方向寸法L1は、階段領域の横方向寸法に等しいかまたはそれよりも小さくなっていることが可能である。いくつかの実施形態において、(たとえば、x方向および/またはy方向に沿った)横方向寸法L1は、z方向におけるドープされたアモルファスシリコン層320aの厚さの3倍に等しいかまたはそれよりも大きくなっていることが可能である。いくつかの実装形態において、アモルファスシリコン層の第1の部分320aの面積は、すべての横方向におけるすべての第1の接触部分315-1の合計面積をカバーすることが可能である。一方では、ドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分320bの横方向寸法L2は、x方向におけるすべてのNANDメモリストリング317の合計横方向寸法よりも大きいかまたはそれに等しくなっていることが可能である。たとえば、ドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分320bの面積は、すべてのNANDメモリストリング317を完全にカバーすることが可能であり、したがって、すべてのNANDメモリストリング317の合計面積に等しいかまたはそれよりも大きくなっていることが可能である。いくつかの実装形態において、横方向寸法L2は、コア領域108の横方向寸法に等しいかまたはそれよりも大きい。
【0064】
図5に戻って参照すると、方法500は、動作506に進行し、動作506では、ドープされたポリシリコン部分が除去され、第1の開口部を形成する。図3Cは、対応する構造体を図示している。
【0065】
図3Cに示されているように、ドープされたポリシリコン層(ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分320aから変換された)が、選択的に除去され、ドープされたアモルファスシリコン層320の中に第1の開口部313aを形成することが可能である。第1の開口部313aは、第1の接触部分315-1(たとえば、ドープされたポリシリコン層によってカバーされている任意の第1の接触部分315-1)を露出させることが可能である。いくつかの実装形態において、第1の開口部313aのアスペクト比(たとえば、幅に対する深さの比)は、1/3よりも小さいかまたはそれに等しい。たとえば、アスペクト比は、1/5よりも小さいかまたはそれに等しい。小さなアスペクト比は、第1の開口部313aの中への絶縁材料の堆積プロセスがより安価で容易になることを可能にすることができる。いくつかの実装形態において、堆積のためにALDは必要とされない。いくつかの実装形態において、第1の開口部313aは、単一の開口部である。ドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分320bが残されることが可能である。いくつかの実装形態において、ドープされたアモルファスシリコン層の第3の部分320c(もしある場合には)が残されることが可能である。
【0066】
ドープされたポリシリコン層は、ドープされたアモルファスシリコンに対してよりもドープされたポリシリコンに対して高いエッチング速度を有するエッチング液を使用して除去されることが可能であり、ドープされたポリシリコン層が、ドープされたアモルファスシリコン層320から選択的にエッチングされて除去されることが可能であるようになっている。いくつかの実装形態において、エッチング液は、アンモニアを含む。
【0067】
図5に戻って参照すると、方法500は、動作508に進行し、動作508では、ドープされたアモルファスシリコン層の残された部分が、局所的な熱処理を使用して、ドープされたポリシリコン層に変換される。図3Dは、対応する構造体を図示している。
【0068】
図3Dに示されているように、ドープされたアモルファスシリコン層の残された第2の部分320bおよびドープされたアモルファスシリコン層の任意の残された第3の部分320cは、動作504におけるレーザーアニールプロセスと同様または同じ局所的な熱処理(たとえば、レーザーアニールプロセスなど)を使用して、ドープされたポリシリコン層311に変換されることが可能である。ドープされたポリシリコン層311は、半導体層と称されることが可能である。ドープされたアモルファスシリコン層320の残された部分は、局所的な熱処理の間に結晶化し、ドープされたポリシリコン層を形成することが可能である。ドープされたアモルファスシリコンの結晶化は、電気的接続が形成される必要がある、ドープされたアモルファスシリコン層320における任意の適切な面積にあるように制御されることが可能である。いくつかの実装形態において、ドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分320bは、ドープされたポリシリコン層の第1の部分311-1に変換されることが可能であり、ドープされたアモルファスシリコン層の任意の第3の部分320cは、ドープされたポリシリコン層の第2の部分311-2に変換されることが可能である。いくつかの実装形態において、レーザーアニールプロセスの温度は、摂氏1300度から摂氏1700度の範囲にあることが可能である。いくつかの実装形態において、レーザーアニールプロセスは、100ns(すなわち、ナノ秒)から300nsのパルス時間をそれぞれ有する複数のレーザーパルスを含む。局所的な熱処理(たとえば、レーザーアニールプロセス)は、ドープされたアモルファスシリコン層の少なくとも第2の部分320bに実施されるように制御されることが可能である。いくつかの実装形態において、局所的な熱処理は、アモルファスシリコン層の残された第2の部分320bのみに行われるが、アモルファスシリコン層の第3の部分320cには実施されない。いくつかの実装形態において、局所的な熱処理は、NANDメモリストリング317と接触しているアモルファスシリコン層の残された第2の部分320bのみに実施されるが、アモルファスシリコン層の第2の部分320bの残りの部分またはアモルファスシリコン層の第3の部分320cには実施されない。
【0069】
図5に戻って参照すると、方法500は、動作510に進行し、動作510では、絶縁材料が、ポリシリコン層の上におよび第1の開口部の中に堆積され、第1の開口部の中に第1の絶縁層を形成し、第1の絶縁層およびドープされたポリシリコン層の上に第2の絶縁層を形成する。図3Eは、対応する構造体を図示している。
【0070】
図3Eに示されているように、絶縁材料は、ドープされたポリシリコン層311の上におよび第1の開口部313aの中に堆積され、第1の開口部313aの中に第1の絶縁層313を形成し、第1の絶縁層313およびドープされたポリシリコン層311の上に第2の絶縁層314を形成することが可能である。第1の絶縁層313は、絶縁材料によって第1の開口部313aを充填することによって形成されることが可能であり、また、第1の開口部313aにおいて露出されている任意の第1の接触部分315-1をカバーすることが可能である。第1の絶縁層313は、ドープされたポリシリコン層の第1の部分311-1およびドープされたポリシリコン層の第2の部分311-2(もしある場合には)と接触していることが可能である。いくつかの実装形態において、ドープされたポリシリコン層311が、ドープされたポリシリコン層の第2の部分311-2を含まない場合には、第1の絶縁層313は、非アレイ領域110の外周部まで横方向に延在することが可能である。絶縁材料(たとえば、誘電材料など)は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、および/または他の低k誘電体を含むことが可能である。絶縁材料は、任意の適切な堆積方法(たとえば、CVD、PVD、および/またはALDなど)を使用して堆積されることが可能である。いくつかの実装形態において、絶縁材料の堆積は、ALDを含まない。
【0071】
図5に戻って参照すると、方法500は、動作512に進行し、動作512では、複数の第2の開口部が、階段領域における第1および第2の絶縁層を通して形成され、1つまたは複数の第3の開口部が、コア領域における第2の絶縁層の中に形成される。図3Fおよび図3Gは、対応する構造体を図示している。
【0072】
図3Fに示されているように、パターニングされたフォトレジスト層352が、コア領域108および非アレイ領域110において第2の絶縁層314の上に形成されることが可能である。パターニングされたフォトレジスト層352は、ドープされたポリシリコン層の第1の部分311-1およびパッドアウト相互接続部を接続する接触部分を形成するための(コア領域108における)1つまたは複数の開口部354と、第1の接触部分315-1を接続する接触部分を形成するための1つまたは複数の開口部356とを含むことが可能である。開口部354および356は、第2の絶縁層314とそれぞれ接触していることが可能である。いくつかの実装形態において、開口部356は、z方向においてそれぞれの第1の接触部分315-1とそれぞれ位置合わせされることが可能である。パターニングされたフォトレジスト層352は、第2の絶縁層314の上にフォトレジスト層をコーティングすることによって、ならびに、フォトリソグラフィプロセスを実施して開口部354および356を形成することによって、形成されることが可能である。
【0073】
図3Gに示されているように、適切なエッチングプロセス(たとえば、ドライエッチングおよび/またはウェットエッチング)は、エッチングマスクとしてパターニングされたフォトレジスト層352を使用して実施され、第1および第2の絶縁層313および314を通して、ならびに、それぞれの第1の接触部分315-1とそれぞれ接触して、複数の第2の開口部360を形成することが可能である。同じエッチングプロセスにおいて、1つまたは複数の第3の開口部358が、第2の絶縁層314の中に、ドープされたポリシリコン層の第1の部分311-1と接触して形成される。次いで、パターニングされたフォトレジスト層352は、たとえば、アッシングプロセスを使用して除去されることが可能である。
【0074】
いくつかの他の実装形態では、第2の開口部および第3の開口部は、たとえば、異なるエッチングプロセスを使用して、別個に形成されることが可能である。図4Aおよび図4Bは、別個のエッチングプロセスにおいて第2の開口部および第3の開口部を形成するための代替的な製作プロセスを図示している。図4Aに示されているように、第2の開口部360は、第2の開口部360を形成するための(しかし、任意の第3の開口部を形成するためではない)開口部を含む第1のパターニングされたフォトレジスト層(図示せず)を使用して、第1および第2の絶縁層313および314をパターニングすることによって最初に形成されることが可能である。次いで、第1および第2の絶縁層313および314は、非アレイ領域110において、第1のエッチングプロセスによってエッチングされ、それぞれの第1の接触部分315-1とそれぞれ位置合わせされた第2の開口部360を形成することが可能である。第1のパターニングされたフォトレジスト層は除去されることが可能である。次いで、フォトレジスト層の別の層が、第2の絶縁層314の上にスピンされ(spined)、および第2の開口部360を充填し、それぞれの第2の開口部360の中にフォトレジスト部分408を形成することが可能である。フォトレジスト層は、第2の絶縁層314の中に第3の開口部を形成するための開口部406を含む第2のパターニングされたフォトレジスト層404を形成するようにパターニングされることが可能である。第2のエッチングプロセスは、エッチングマスクとして第2のパターニングされたフォトレジスト層404を使用して実施され、第2の絶縁層314の中に第3の開口部358を形成することが可能である。次いで、第2のパターニングされたフォトレジスト層404およびフォトレジスト部分408が除去されることが可能である。いくつかの実装形態において、第1のエッチングプロセスおよび第2のエッチングプロセスは、適切なドライエッチングおよび/またはウェットエッチングをそれぞれ含むことが可能である。いくつかの実装形態において、フォトレジストの除去は、アッシングプロセスを含むことが可能である。
【0075】
図5に戻って参照すると、方法500は、動作514に進行し、動作514では、第2の接触部分が、それぞれの第2の開口部の中に形成され、第3の接触部分が、それぞれの第3の開口部の中に形成される。図3Hは、対応する構造体を図示している。
【0076】
図3Hに示されているように、第2の接触部分315-2が、それぞれの第2の開口部360の中に形成され、第3の接触部分341が、それぞれの第3の開口部358の中に形成される。第2の接触部分315-2は、それぞれの第1の接触部分315-1とそれぞれ接触していることが可能である。いくつかの実装形態において、それぞれの第1の接触部分315-1およびそれぞれの第2の接触部分315-2は、接触構造体315(たとえば、TSC)を形成することが可能である。第2および第3の接触部分315-2および341は、タングステン(W)、コバルト(Co)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ポリシリコン、ドープされたシリコン、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせをそれぞれ含むことが可能である。いくつかの実装形態において、第2および第3の接触部分315-2および341は、第2および第3の開口部360および358を充填するように導電性材料の層を堆積させて、第2の絶縁層314の上の任意の余剰の導電性材料を除去するためにリセスエッチング(たとえば、ブランクエッチング)を実施することによって形成されることが可能である。いくつかの実装形態において、導電性材料の堆積は、CVD、PVD、ALD、電気めっき、無電解めっき、または、それらの組み合わせを含む。リセスエッチングは、適切なドライエッチングおよび/またはウェットエッチングを含むことが可能である。
【0077】
図5に戻って参照すると、方法500は、動作516に進行し、動作516では、第1の接触層が、第2の接触部分に導電的に接続されて形成され、第2の接触層が、第3の接触部分に導電的に接続されるように形成される。図3I図3Kは、対応する構造体を図示している。
【0078】
図3Iに示されているように、接触材料層362は、第2の接触部分315-2および第3の接触部分341と接触して形成されることが可能である。接触材料層362は、タングステン(W)、コバルト(Co)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ポリシリコン、ドープされたシリコン、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。いくつかの実装形態において、接触材料層362は、CVD、PVD、ALD、電気めっき、無電解めっき、または、それらの組み合わせを使用して堆積されることが可能である。
【0079】
図3Jに示されているように、パターニングされたフォトレジスト層364が、接触材料層362の上に形成されることが可能である。パターニングされたフォトレジスト層364は、第3の接触部分341(たとえば、NANDメモリストリング317)に導電的に接続されている接触材料層362の一部分を、接触構造体315に導電的に接続されている接触材料層362の別の部分から切り離すために、接触材料層362をパターニングするための1つまたは複数の開口部366を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、x-y平面において、開口部366は、第3の接触部分341と接触構造体315との間に位置付けされることが可能であり、また、接触材料層362と接触していることが可能である。パターニングされたフォトレジスト層364は、接触材料層362の上にフォトレジスト層をスピンオンする(spin on)ことによって、および、フォトリソグラフィプロセスを使用してフォトレジスト層をパターニングすることによって、形成されることが可能である。
【0080】
図3Kに示されているように、第1の接触層321が、第2の接触部分315-2(または、接触構造体315)に導電的に接続されて形成され、第2の接触層323が、第3の接触部分341に導電的に接続されて形成される。第1の接触層321は、第1の接触層321と第2の接触層323との間の1つまたは複数の開口部325によって、第2の接触層323から切り離されることが可能である。開口部325は、パターニングされたフォトレジスト層364をエッチングマスクとして使用して、接触材料層362をエッチングすることによって形成されることが可能である。いくつかの実装形態において、接触材料層362のエッチングは、適切なドライエッチングおよび/またはウェットエッチングを含む。次いで、パターニングされたフォトレジスト層364は、アッシングプロセスを使用して除去されることが可能である。
【0081】
図5に戻って参照すると、方法500は、動作518に進行し、動作518では、第1のパッドアウト相互接続部が、第1の接触層に導電的に接続され、第2のパッドアウト相互接続部が、第2の接触層に導電的に接続される。図3L図3Nは、対応する構造体を図示している。
【0082】
図3Lに示されているように、誘電材料は、第1および第2の接触層321および323の上に堆積され、1つまたは複数の誘電体層を形成することが可能である。誘電材料は、開口部325を充填し、第1の接触層321と第2の接触層323との間に絶縁を提供することが可能である。いくつかの実装形態において、第1の誘電材料が、第1および第2の接触層321と接触して開口部325を充填して堆積された、第1の誘電体層327を形成する。第2の誘電材料が、第1の誘電体層327の上に堆積され、第2の誘電体層329を形成することが可能である。いくつかの実装形態において、第1の誘電体層327は、酸化ケイ素を含み、第2の誘電体層329は、窒化ケイ素を含む。第1および第2の誘電材料の堆積は、CVD、PVD、ALD、または、それらの組み合わせをそれぞれ含むことが可能である。
【0083】
図3Mに示されているように、パターニングされたフォトレジスト層368が、第2の誘電体層329の上に形成されることが可能である。パターニングされたフォトレジスト層368は、第1および第2の誘電体層327および329をパターニングするための、ならびに、パッドアウト相互接続部を形成するための、1つまたは複数の開口部370を含むことが可能である。いくつかの実装形態において、開口部370は、接触構造体315および第3の接触部分341の上にそれぞれ位置付けされることが可能である。パターニングされたフォトレジスト層368は、第2の誘電体層329の上にフォトレジスト層をスピンオンすることによって、および、フォトリソグラフィプロセスを使用してフォトレジスト層をパターニングすることによって、形成されることが可能である。第1および第2の誘電体層327および329は、パターニングされたフォトレジスト層368をエッチングマスクとして使用してエッチングされ、第1および第2の誘電体層327および329の中にそれぞれの開口部(図示せず)を形成することが可能である。少なくとも1つの開口部は、第1の接触層321と接触していることが可能であり、少なくとも1つの開口部は、第2の接触層323と接触していることが可能である。パターニングされたフォトレジスト層368は、アッシングプロセスを使用して除去されることが可能である。
【0084】
図3Nに示されているように、複数のパッドアウト相互接続部319が、開口部の中に形成される。少なくとも1つのパッドアウト相互接続部319は、第1の接触層321と接触していることが可能であり、少なくとも1つのパッドアウト相互接続部は、第2の接触層323と接触していることが可能である。パッドアウト相互接続部319は、タングステン(W)、コバルト(Co)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ポリシリコン、ドープされたシリコン、シリサイド、または、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。いくつかの実装形態において、パッドアウト相互接続部319は、CVD、PVD、ALD、電気めっき、無電解めっき、または、それらの組み合わせを使用して堆積されることが可能である。いくつかの実装形態において、堆積の後に、第2の誘電体層329の上の任意の余剰の導電性材料を除去するために、リセスエッチング(たとえば、ドライエッチングおよび/またはウェットエッチング)が実施される。
【0085】
図6は、本開示のいくつかの態様による、メモリデバイスを有するシステム600のブロック図を図示している。システム600は、携帯電話、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、車両コンピュータ、ゲーミングコンソール、プリンタ、位置決めデバイス、ウェアラブル電子デバイス、スマートセンサ、仮想現実(VR)デバイス、拡張現実(AR)デバイス、または、ストレージをその中に有する任意の他の適切な電子デバイスであることが可能である。図6に示されているように、システム600は、ホスト608およびメモリシステム602を含むことが可能であり、メモリシステム602は、1つまたは複数のメモリデバイス604およびメモリコントローラ606を有している。ホスト608は、電子デバイスのプロセッサ(たとえば、中央処理装置(CPU)など)、または、システム-オン-チップ(SoC)(たとえば、アプリケーションプロセッサ(AP)など)であることが可能である。ホスト608は、メモリデバイス604にデータを送信するように、または、メモリデバイス604からデータを受信するように構成されることが可能である。
【0086】
メモリデバイス604は、本明細書で開示されている任意のメモリデバイス(たとえば、3Dメモリデバイス200など)であることが可能である。いくつかの実装形態において、それぞれのメモリデバイス604は、メモリセルのアレイと、メモリセルのアレイの周辺回路とを含む。メモリセルのアレイおよび周辺回路は、詳細に上記に説明されているように、異なる平面において、互いに重ねてスタックされている。
【0087】
メモリコントローラ606は、メモリデバイス604およびホスト608に連結されており、いくつかの実装形態によれば、メモリデバイス604を制御するように構成されている。メモリコントローラ606は、メモリデバイス604の中に記憶されているデータを管理し、ホスト608と通信することが可能である。いくつかの実装形態において、メモリコントローラ606は、セキュアデジタル(SD)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CF)カード、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ、または、電子デバイス(たとえば、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、携帯電話など)の中で使用するための他の媒体などのように、低デューティーサイクル環境において動作するように設計されている。いくつかの実装形態において、メモリコントローラ606は、モバイルデバイス(たとえば、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータなど)のためのデータストレージおよびエンタープライズストレージアレイとして使用される高デューティーサイクル環境SSDまたは組み込み用マルチメディアカード(eMMC)において動作するように設計されている。メモリコントローラ606は、メモリデバイス604の動作(たとえば、読み出し動作、消去動作、およびプログラム動作など)を制御するように構成されることが可能である。いくつかの実装形態において、メモリコントローラ606は、第1の周辺回路および第2の周辺回路を通して、メモリセルのアレイを制御するように構成されている。また、メモリコントローラ606は、メモリデバイス604の中に記憶されているかまたは記憶されることとなるデータに関するさまざまな機能を管理するように構成されることが可能である(それに限定されないが、バッドブロック管理、ガベージコレクション、論理アドレス-ツー-物理アドレス変換、ウェアレベリングなどを含む)。いくつかの実装形態において、メモリコントローラ606は、メモリデバイス604から読み取られるかまたはメモリデバイス604に書き込まれるデータに関して誤り訂正符号(ECC)を処理するようにさらに構成されている。任意の他の適切な機能は、メモリコントローラ606によって同様に実施されることが可能であり、たとえば、メモリデバイス604を形成する。メモリコントローラ606は、特定の通信プロトコルにしたがって、外部デバイス(たとえば、ホスト608)と通信することが可能である。たとえば、メモリコントローラ606は、さまざまなインターフェースプロトコル(たとえば、USBプロトコル、MMCプロトコル、周辺コンポーネント相互接続(PCI)プロトコル、PCI-express(PCI-E)プロトコル、アドバンスドテクノロジーアタッチメント(ATA)プロトコル、シリアルATAプロトコル、パラレルATAプロトコル、スモールコンピュータシステムインターフェース(SCSI)プロトコル、エンハンストスモールディスクインターフェース(ESDI)プロトコル、インテグレーテッドドライブエレクトロニクス(IDE)プロトコル、Firewireプロトコルなど)のうちの少なくとも1つを通して、外部デバイスと通信することが可能である。
【0088】
メモリコントローラ606および1つまたは複数のメモリデバイス604は、さまざまなタイプのストレージデバイスの中へ一体化されることが可能であり、たとえば、同じパッケージ(たとえば、ユニバーサルフラッシュストレージ(UFS)パッケージまたはeMMCパッケージなど)の中に含まれることが可能である。すなわち、メモリシステム602は、異なるタイプの最終エレクトロニクス製品の中へ実装およびパッケージングされることが可能である。図7Aに示されているような1つの例において、メモリコントローラ606および単一のメモリデバイス604が、メモリカード702の中へ一体化されることが可能である。メモリカード702は、PCカード(PCMCIA、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会)、CFカード、スマートメディア(SM)カード、メモリスティック、マルチメディアカード(MMC、RS-MMC、MMCmicro)、SDカード(SD、miniSD、microSD、SDHC)、UFSなどを含むことが可能である。メモリカード702は、メモリカード702をホスト(たとえば、図6のホスト608)と連結するメモリカードコネクタ704をさらに含むことが可能である。図7Bに示されているような別の例では、メモリコントローラ606および複数のメモリデバイス604は、SSD706の中へ一体化されることが可能である。SSD706は、SSD706をホスト(たとえば、図6のホスト608)と連結するSSDコネクタ708をさらに含むことが可能である。いくつかの実装形態において、SSD706のストレージ容量および/または動作速度は、メモリカード702のものよりも大きい。
【0089】
本開示の1つの態様によれば、3Dメモリデバイスは、第1の半導体構造体と、第1の半導体構造体と結合された第2の半導体とを含む。第1の半導体構造体は、NANDメモリストリングのアレイと、NANDメモリストリングのアレイのソース端部と接触している半導体層と、半導体層と接触している絶縁層と、絶縁層の中の接触構造体とを含む。絶縁層は、接触構造体を半導体層から電気的に絶縁する。第2の半導体構造体は、トランジスタを含む。
【0090】
いくつかの実装形態において、第1の半導体構造体は、絶縁層を通る第2の接触構造体をさらに含む。絶縁層は、横方向に半導体層と接触しており、接触構造体および第2の接触構造体を互いに絶縁している。絶縁層は、接触構造体および第2の接触構造体を半導体層から絶縁している。
【0091】
いくつかの実装形態において、半導体層は、第1の半導体構造体のコア領域にある第1の部分と、第1の半導体構造体の非アレイ領域にある第2の部分とを含む。いくつかの実装形態において、絶縁層は、第1の半導体構造体の非アレイ領域に位置付けされており、半導体層の第1の部分および第2の部分を互いに絶縁している。
【0092】
いくつかの実装形態において、半導体層は、第1の半導体構造体のコア領域に位置付けされており、絶縁層は、第1の半導体構造体の階段領域に位置付けされている。
【0093】
いくつかの実装形態において、半導体層は、第1の半導体構造体のコア領域に位置付けされており、絶縁層は、非アレイ領域において、第1の半導体構造体の階段領域の外側に位置付けされている。
【0094】
いくつかの実装形態において、絶縁層は、誘電材料を含む。
【0095】
いくつかの実装形態において、絶縁層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、または酸窒化ケイ素のうちの少なくとも1つを含む。
【0096】
いくつかの実装形態において、絶縁層の面積は、複数の接触構造体が形成されている面積よりも大きく、非アレイ領域よりも小さいかまたはそれに等しい。
【0097】
いくつかの実装形態において、半導体層および絶縁層は、100nmから600nmの範囲にある同じ厚さを有している。
【0098】
いくつかの実装形態において、半導体層は、ドープされたポリシリコンを含む。
【0099】
いくつかの実装形態において、半導体層の面積は、すべてのNANDメモリストリングが形成されている面積よりも大きいかまたはそれに等しい。
【0100】
いくつかの実装形態において、第1の半導体構造体は、パッドアウト相互接続層をさらに含み、第2の半導体構造体は、基板をさらに含む。
【0101】
本開示の別の態様は、コア領域および非アレイ領域を有する第1の半導体構造体を含む3Dメモリデバイスを提供する。第1の半導体構造体は、コア領域のサブ領域にあるNANDメモリストリングのアレイと、NANDメモリストリングのアレイのソース端部と接触している半導体層と、非アレイ領域にある絶縁層と、絶縁層の中の、および、非アレイ領域の別のサブ領域の中の複数の接触構造体とを含む。絶縁層は、接触構造体を半導体層から電気的に絶縁する。また、3Dメモリデバイスは、第1の半導体層と結合された第2の半導体構造体を含む。第2の半導体構造体は、トランジスタを含む。
【0102】
いくつかの実装形態において、絶縁層の面積は、他のサブ領域の面積に等しいかまたはそれよりも大きく、非アレイ領域の面積よりも小さいかまたはそれに等しく、絶縁層は、接触構造体を互いに絶縁する。
【0103】
いくつかの実装形態において、半導体層の面積は、サブ領域の面積に等しいかまたはそれよりも大きい。
【0104】
いくつかの実装形態において、絶縁層は、誘電材料を含む。
【0105】
いくつかの実装形態において、絶縁層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、または酸窒化ケイ素のうちの少なくとも1つを含む。
【0106】
いくつかの実装形態において、半導体層および絶縁層は、100nmから600nmの範囲にある同じ厚さを有している。
【0107】
いくつかの実装形態において、半導体層は、ドープされたポリシリコンを含む。
【0108】
いくつかの実装形態において、第1の半導体構造体は、パッドアウト相互接続層をさらに含み、第2の半導体構造体は、基板をさらに含む。
【0109】
本開示の別の態様は、3Dメモリデバイスを形成するための方法を提供する。方法は、第1の半導体構造体および第2の半導体構造体を一緒に結合するステップを含み、第1の半導体構造体は、コア領域および非アレイ領域を有している。また、方法は、第1の半導体構造体のコア領域および非アレイ領域の上に、ドープされたアモルファスシリコン層を堆積させるステップと、非アレイ領域におけるドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分を除去し、第1の接触部分を露出させる開口部を形成するステップと、コア領域におけるドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分を、ドープされたポリシリコン層に変換するステップと、開口部の中に絶縁層を形成するステップと、絶縁層の中に第2の接触部分を形成するステップとを含む。第2の接触部分は、第1の接触部分と接触している。
【0110】
いくつかの実装形態において、方法は、ドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分の変換の前に、ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分を、ドープされたポリシリコン部分に変換するステップをさらに含む。ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分を除去するステップは、ドープされたポリシリコン部分をドープされたアモルファスシリコン層から選択的に除去するステップを含む。
【0111】
いくつかの実装形態において、ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分を変換するステップは、ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分に対して局所的な熱処理を実施するステップを含む。
【0112】
いくつかの実装形態において、ドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分を変換するステップは、ドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分に対して別の局所的な処理を実施するステップを含む。
【0113】
いくつかの実装形態において、局所的な熱処理および他の局所的な熱処理は、それぞれのレーザーアニールプロセスをそれぞれ含む。
【0114】
いくつかの実装形態において、それぞれのレーザーアニールプロセスは、摂氏1300度から摂氏1700度の範囲にあるアニール温度を有しており、100nsから300nsのパルス時間をそれぞれ有する複数のレーザーパルスを含む。
【0115】
いくつかの実装形態において、ドープされたポリシリコン部分を選択的にエッチングするためのエッチング液は、アンモニアを含む。
【0116】
いくつかの実装形態において、ドープされたアモルファスシリコン層を堆積させるステップは、低温堆積プロセスおよびインサイチュドーピングプロセスを含む。
【0117】
いくつかの実装形態において、ドープされたアモルファスシリコン層は、リンまたはヒ素のうちの少なくとも1つを含むN型ドーパントでドープされている。
【0118】
いくつかの実装形態において、絶縁層は、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、原子層堆積(ALD)、または、それらの組み合わせによって形成される。
【0119】
いくつかの実装形態において、第1の半導体構造体を形成するステップは、基板の上方にNANDストリングのアレイおよび第1の接触部分を形成するステップと、NANDストリングのソース端部を露出させるために基板を薄くするステップとを含む。
【0120】
いくつかの実装形態において、ドープされたアモルファスシリコン層は、NANDストリングのソース端部と接触した状態になるように堆積される。
【0121】
いくつかの実装形態において、方法は、開口部を充填するように、および、ドープされたポリシリコン層の上に、絶縁材料を堆積させ、開口部の中に絶縁層を形成し、絶縁層の上に第2の絶縁層を形成するステップをさらに含む。第2の絶縁層は、コア領域および非アレイ領域にある。
【0122】
いくつかの実装形態において、方法は、第1の接触部分を露出させるために、絶縁層および第2の絶縁層の中に第2の開口部を形成するステップと、ドープされたポリシリコン層を露出させるために、第2の絶縁層の中に第3の開口部を形成するステップと、第2の開口部の中に第2の接触部分、および、第3の開口部の中に第3の接触部分を形成するステップとをさらに含む。第3の接触部分は、ドープされたポリシリコン層と接触している。
【0123】
いくつかの実装形態において、第2の開口部および第3の開口部は、同じパターニングプロセスで形成される。
【0124】
いくつかの実装形態において、方法は、第2の絶縁層の上に、第2の接触部分に導電的に接続されている第1の接触層、および、第3の接触部分に導電的に接続されている第2の接触層を形成するステップをさらに含む。第1の接触層および第2の接触層は、互いに絶縁されている。方法は、第1および第2の接触層の上にパッドアウト相互接続層を形成するステップをさらに含むことが可能である。パッドアウト相互接続層は、第1および第2の接触層に導電的に接続されているそれぞれの接触構造体を含む。
【0125】
いくつかの実装形態において、第2の半導体構造体を形成するステップは、それぞれの基板の上に周辺回路を形成するステップを含む。周辺回路は、複数のトランジスタを含む。
【0126】
いくつかの実装形態において、開口部のアスペクト比は、1/3よりも小さいかまたはそれに等しい。
【0127】
本開示の別の態様は、システムを提供する。システムは、データを記憶するように構成されているメモリデバイスを含む。メモリデバイスは、第1の半導体構造体を含み、第1の半導体構造体は、NANDメモリストリングのアレイと、NANDメモリストリングのアレイのソース端部と接触している半導体層と、半導体層と接触している絶縁層と、絶縁層の中の接触構造体であって、絶縁層は、接触構造体を半導体層から電気的に絶縁する、接触構造体とを有しており、また、メモリデバイスは、第1の半導体構造体と結合された第2の半導体構造体を含む。第2の半導体構造体は、周辺回路を含む。また、システムは、メモリコントローラを含み、メモリコントローラは、メモリデバイスに連結されており、周辺回路を通してNANDメモリストリングのアレイを制御するように構成されている。
【0128】
特定の実装形態の先述の説明は、さまざまな用途に関して容易に修正および/または適合されることが可能である。したがって、そのような適合および修正は、本明細書に提示されている教示および指針に基づいて、開示されている実装形態の均等物の意味および範囲の中にあることが意図されている。
【0129】
本開示の幅および範囲は、上記に説明された例示的な実装形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲およびその均等物のみにしたがって定義されるべきである。
【符号の説明】
【0130】
100 3Dメモリデバイス
102 第1の半導体構造体
103 3Dメモリデバイス
104 第2の半導体構造体
105 第1の半導体構造体
106 ボンディングインターフェース
107 第2の半導体構造体
108 コア領域
109 ボンディングインターフェース
110 非アレイ領域
111 半導体層
111-1 半導体層の第1の部分
111-2 半導体層の第2の部分
113 絶縁部分
115 TSC
117 NANDメモリストリング
119 パッドアウト相互接続部
121 絶縁スペーサ
200 3Dメモリデバイス
202 基板
203 第1の半導体構造体
204 デバイス層
205 相互接続層
206 ボンディング層
207 第2の半導体構造体
208 ボンディング層
209 ボンディングインターフェース
210 相互接続層
211 半導体層
211-1 半導体層の第1の部分
211-2 半導体層の第2の部分
212 メモリスタック
213 絶縁層
214 第2の絶縁層
215 接触構造体
216 パッドアウト相互接続層
217 NANDメモリストリング
219 パッドアウト相互接続部
221 第1の接触層
223 第2の接触層
225 絶縁部分
227 第3の絶縁層
231 ボンディング接触部
233 ボンディング接触部
237 ワードライン接触部
239 ゲート導体層
240 誘電体層
241 接触部
302 基板
304 デバイス層
305 相互接続層
306 ボンディング層
308 ボンディング層
309 ボンディングインターフェース
310 相互接続層
311 ドープされたポリシリコン層
311-1 ドープされたポリシリコン層の第1の部分
311-2 ドープされたポリシリコン層の第2の部分
312 アレイスタック
313 第1の絶縁層
313a 第1の開口部
314 第2の絶縁層
315 接触構造体
315-1 第1の接触部分
315-2 第2の接触部分
317 NANDメモリストリング
320 ドープされたアモルファスシリコン層
320a ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分
320b ドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分
320c ドープされたアモルファスシリコン層の第3の部分
321 第1の接触層
323 第2の接触層
325 開口部
327 第1の誘電体層
329 第2の誘電体層
331 第1のボンディング接触部
333 第2のボンディング接触部
339 ゲート導体層
340 誘電体層
341 第3の接触部分
350 半導体構造体
352 パターニングされたフォトレジスト層
354 開口部
356 開口部
358 第3の開口部
360 第2の開口部
362 接触材料層
364 パターニングされたフォトレジスト層
366 開口部
368 パターニングされたフォトレジスト層
370 開口部
404 第2のパターニングされたフォトレジスト層
406 開口部
408 フォトレジスト部分
600 システム
602 メモリシステム
604 メモリデバイス
606 メモリコントローラ
608 ホスト
702 メモリカード
704 メモリカードコネクタ
706 SSD
708 SSDコネクタ
図1A
図1B
図1C
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図3J
図3K
図3L
図3M
図3N
図4A
図4B
図5
図6
図7A
図7B
【手続補正書】
【提出日】2023-09-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の半導体構造体であって、
NANDメモリストリングのアレイと、
前記NANDメモリストリングのアレイのソース端部と接触している半導体層と、
前記半導体層と接触している絶縁層と、
前記絶縁層の中の接触構造体であって、前記絶縁層は、前記接触構造体を前記半導体層から電気的に絶縁する、接触構造体と
を含む、第1の半導体構造と、
トランジスタを含む、前記第1の半導体構造体と結合された第2の半導体構造体と、
を含む、3次元(3D)メモリデバイス。
【請求項2】
前記第1の半導体構造体は、前記絶縁層を通る第2の接触構造体をさらに含み、
前記絶縁層は、横方向に前記半導体層と接触しており、前記接触構造体および前記第2の接触構造体を互いに絶縁しており、
前記絶縁層は、前記接触構造体および前記第2の接触構造体を前記半導体層から絶縁している、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項3】
前記半導体層は、前記第1の半導体構造体のコア領域にある第1の部分と、前記第1の半導体構造体の非アレイ領域にある第2の部分とを含み、
前記絶縁層は、前記第1の半導体構造体の前記非アレイ領域に位置付けされており、前記半導体層の前記第1の部分および前記第2の部分を互いに絶縁している、請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項4】
前記半導体層は、前記第1の半導体構造体のコア領域に位置付けされており、
前記絶縁層は、前記第1の半導体構造体の階段領域に位置付けされている、請求項3に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項5】
前記半導体層は、前記第1の半導体構造体のコア領域に位置付けされており、
前記絶縁層は、前記非アレイ領域において、前記第1の半導体構造体の階段領域の外側に位置付けされている、請求項3に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項6】
前記絶縁層は、誘電材料を含む、請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項7】
前記絶縁層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、または酸窒化ケイ素のうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項8】
前記絶縁層の面積は、複数の接触構造体が形成されている面積よりも大きく、前記非アレイ領域よりも小さいかまたはそれに等しい、請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項9】
前記半導体層および前記絶縁層は、100nmから600nmの範囲にある同じ厚さを有している、請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項10】
前記半導体層は、ドープされたポリシリコンを含む、請求項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項11】
第1の半導体構造体および第2の半導体構造体を一緒に結合するステップであって、前記第1の半導体構造体は、コア領域および非アレイ領域を含む、ステップと、
前記第1の半導体構造体の前記コア領域および前記非アレイ領域の上に、ドープされたアモルファスシリコン層を堆積させるステップと、
前記非アレイ領域における前記ドープされたアモルファスシリコン層の第1の部分を除去し、第1の接触部分を露出させる開口部を形成するステップと、
前記コア領域における前記ドープされたアモルファスシリコン層の第2の部分を、ドープされたポリシリコン層に変換するステップと、
前記開口部の中に絶縁層を形成するステップと、
前記絶縁層の中に第2の接触部分を形成するステップであって、前記第2の接触部分は、前記第1の接触部分と接触している、ステップと、
を含む、3次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法。
【請求項12】
前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第2の部分の変換の前に、前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第1の部分を、ドープされたポリシリコン部分に変換するステップをさらに含み、前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第1の部分を除去するステップは、
前記ドープされたポリシリコン部分を前記ドープされたアモルファスシリコン層から選択的に除去するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第1の部分を変換するステップは、前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第1の部分に対して局所的な熱処理を実施するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第2の部分を変換するステップは、前記ドープされたアモルファスシリコン層の前記第2の部分に対して別の局所的な処理を実施するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記局所的な熱処理および他の局所的な熱処理は、それぞれのレーザーアニールプロセスをそれぞれ含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記それぞれのレーザーアニールプロセスは、摂氏1300度から摂氏1700度の範囲にあるアニール温度を有しており、100nsから300nsのパルス時間をそれぞれ有する複数のレーザーパルスを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記絶縁層は、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、原子層堆積(ALD)、または、それらの組み合わせによって形成される、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記開口部を充填するように、および、前記ドープされたポリシリコン層の上に、絶縁材料を堆積させ、前記開口部の中に前記絶縁層を形成し、前記絶縁層の上に第2の絶縁層を形成するステップをさらに含み、前記第2の絶縁層は、前記コア領域および前記非アレイ領域にある、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の接触部分を露出させるために、前記絶縁層および前記第2の絶縁層の中に第2の開口部を形成するステップと、
前記ドープされたポリシリコン層を露出させるために、前記第2の絶縁層の中に第3の開口部を形成するステップと、
前記第2の開口部の中に前記第2の接触部分、および、前記第3の開口部の中に第3の接触部分を形成するステップであって、前記第3の接触部分は、前記ドープされたポリシリコン層と接触しており、前記第2の開口部および前記第3の開口部は、同じパターニングプロセスで形成される、ステップと、
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
データを記憶するように構成されているメモリデバイスであって、
前記メモリデバイスは、
第1の半導体構造体であって、
NANDメモリストリングのアレイと、
前記NANDメモリストリングのアレイのソース端部と接触している半導体層と、
前記半導体層と接触している絶縁層と、
前記絶縁層の中の接触構造体であって、前記絶縁層は、前記接触構造体を前記半導体層から電気的に絶縁する、接触構造体と、を含む、第1の半導体構造体と、
周辺回路を含む、前記第1の半導体構造体と結合された第2の半導体構造体と、
メモリコントローラであって、前記メモリデバイスに連結されており、前記周辺回路を通して前記NANDメモリストリングのアレイを制御するように構成されている、メモリコントローラと、
を含むメモリデバイス、
を含む、システム。
【国際調査報告】