(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-18
(54)【発明の名称】センサのためのパッケージング、およびセンサのための当該パッケージングの製造方法
(51)【国際特許分類】
C23C 16/44 20060101AFI20240411BHJP
【FI】
C23C16/44 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023566814
(86)(22)【出願日】2022-05-09
(85)【翻訳文提出日】2023-12-22
(86)【国際出願番号】 US2022028390
(87)【国際公開番号】W WO2022240775
(87)【国際公開日】2022-11-17
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】クリシュナムルティ, シュリカンス
(72)【発明者】
【氏名】シュイ, ミン
(72)【発明者】
【氏名】オカダ, アシュレー エム.
(72)【発明者】
【氏名】グントゥリ, ラーマチャンドラ ムルティー
(72)【発明者】
【氏名】パルケ, ヴィジェイ
【テーマコード(参考)】
4K030
【Fターム(参考)】
4K030EA01
4K030KA39
(57)【要約】
本明細書では、センサ組立体、当該センサ組立体を製造する方法、および当該センサ組立体を使用する方法の実施形態が開示される。一実施形態では、センサ組立体が、外側領域と、内側領域と、外側領域と内側領域との間に配置された中間領域と、を備える基板を備え、基板が、少なくとも内側領域の上にある電気接触パッドをさらに備える。センサ組立体が、密閉シールを形成するために外側領域または中間領域のところで基板に結合されたハウジングをさらに備える。センサ組立体が、内側領域のところで電気接触パッドを介して基板に結合されたセンサデバイスをさらに備える。特定の実施形態では、センサ組立体が、センサ組立体の少なくとも一部分の上に堆積した共形コーティングをさらに備える。
【選択図】
図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサ組立体であって、
外側領域、内側領域、および前記外側領域と前記内側領域との間に配置された中間領域、を備える基板であって、前記基板が少なくとも前記内側領域の上にある電気接触パッドをさらに備える、基板と、
密閉シールを提供するために前記外側領域のところで前記基板に結合されたハウジングと、
前記内側領域のところで前記電気接触パッドを介して前記基板に結合されたセンサデバイスと、
を備えるセンサ組立体。
【請求項2】
前記センサ組立体の少なくとも一部分に堆積した共形コーティングをさらに備える、請求項1に記載のセンサ組立体。
【請求項3】
前記センサデバイスが、支持体構造に結合された自立感知要素を備え、前記センサデバイスが、前記支持体構造をガス流方向に対して垂直な配向にするように前記基板に固定される、請求項1に記載のセンサ組立体。
【請求項4】
前記センサデバイスが、支持体構造に結合された自立感知要素を備え、前記センサデバイスが、前記支持体構造をガス流方向に対して平行な配向にするように前記基板に固定される、請求項1に記載のセンサ組立体。
【請求項5】
前記ハウジングが、ガス側表面と、前記ガス側表面の反対側にある反対側の表面と、を備え、前記ハウジングが前記ハウジングを通るように形成されたスロットを有し、前記基板は、前記基板の前記内側領域が前記ガス側表面から延在するように前記スロット内に配設される、請求項1に記載のセンサ組立体。
【請求項6】
前記センサデバイスが第1のシールを介して前記電気接触パッドに結合され、前記基板が第2のシールを介して前記外側領域において前記ハウジングに固定され、oリングが前記基板と前記ハウジングとの間に配設される、請求項1に記載のセンサ組立体。
【請求項7】
前記基板が機械加工されたサファイアであり、前記基板に丸みがつけられおり、前記電気接触パッドが前記内側領域において金属化される、請求項6に記載のセンサ組立体。
【請求項8】
前記基板の前記外側領域および前記中間領域を完全に通過して前記基板の前記内側領域の少なくとも一部分の中まで延在する導体ピンをさらに備え、前記導体ピンが、第3のシールを介して、前記内側領域に配設された前記電気接触パッドに固定される、請求項7に記載のセンサ組立体。
【請求項9】
前記第1のシール、前記第2のシール、および前記第3のシールが、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含み、
前記電気接触パッドおよび前記導体ピンが1つまたは複数の導電性金属を含み、
前記ハウジングが、ステンレス鋼、ニッケル合金、ニッケル-クロム-モリブデン合金、ニッケル-コバルト-鉄合金、またはこれらの組合せを含む、請求項8に記載のセンサ組立体。
【請求項10】
前記基板が多層セラミックであり、前記電気接触パッドが前記多層セラミック基板の層の間に形成され、前記電気接触パッドが前記外側領域から前記内側領域まで前記多層セラミック基板を完全に通過して延在する、請求項6に記載のセンサ組立体。
【請求項11】
前記第1のシールおよび前記第2のシールが、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含み、
前記電気接触パッドが1つまたは複数の導電性金属を含み、
前記ハウジングが、ステンレス鋼、ニッケル合金、ニッケル-クロム-モリブデン合金、ニッケル-コバルト-鉄合金、またはこれらの組合せを含む、請求項10に記載のセンサ組立体。
【請求項12】
センサ組立体であって、
外側領域、内側領域、および前記外側領域と前記内側領域との間に配置された中間領域を備える多層セラミック基板であって、前記多層セラミック基板が、前記多層セラミック基板の層の間に形成された電気接触パッドを備え、前記電気接触パッドが、前記外側領域から前記内側領域まで前記多層セラミック基板を完全に通過して延在する、多層セラミック基板と、
密閉シールを形成するために前記中間領域のところで前記基板に結合されたハウジングと、
前記内側領域のところで前記電気接触パッドを介して前記基板に結合されたセンサデバイスと、
を備えるセンサ組立体。
【請求項13】
前記センサ組立体の少なくとも一部分に堆積した共形コーティングをさらに備える、請求項12に記載のセンサ組立体。
【請求項14】
前記センサデバイスが、支持体構造に結合された自立感知要素を備え、前記センサデバイスが、前記支持体構造をガス流方向に対して平行な配向にするように前記基板に固定される、請求項12に記載のセンサ組立体。
【請求項15】
前記ハウジングが、ガス側表面と、前記ガス側表面の反対側にある反対側の表面と、を備え、前記ハウジングが前記ハウジングを通るように形成されたスロットを有し、前記基板は、前記基板の前記内側領域が前記ガス側表面から延在し、前記基板の前記外側領域が前記反対側の表面から外部領域まで延在するように片持ちの配向で前記スロット内に配設される、請求項12に記載のセンサ組立体。
【請求項16】
前記基板の前記中間領域が、第1の表面と、前記第1の表面の反対側にある第2の表面と、を備え、前記第1の表面が、平行な対面的構成で前記ハウジングの前記反対側の表面に固定され、oリングが前記基板と前記ハウジングとの間に配設される、請求項15に記載のセンサ組立体。
【請求項17】
前記センサデバイスが第1のシールを介して前記電気接触パッドに結合され、前記第1の表面が第2のシールを介して前記ハウジングの前記反対側の表面に固定される、請求項16に記載のセンサ組立体。
【請求項18】
前記第1のシールおよび前記第2のシールが、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含み、
前記電気接触パッドが1つまたは複数の導電性金属を含み、
前記ハウジングが、ステンレス鋼、ニッケル合金、ニッケル-クロム-モリブデン合金、ニッケル-コバルト-鉄合金、またはこれらの組合せを含む、請求項17に記載のセンサ組立体。
【請求項19】
前記ハウジングの前記反対側の表面に固定されたフランジをさらに備え、前記基板の前記中間領域の前記第1の表面が平行な対面的構成で前記フランジに固定される、請求項16に記載のセンサ組立体。
【請求項20】
前記センサデバイスが第1のシールを介して前記電気接触パッドに結合され、前記フランジが溶接を用いて前記ハウジングの前記反対側の表面に固定され、前記第1の表面が第2のシールを介して前記フランジに固定される、請求項19に記載のセンサ組立体。
【請求項21】
前記ハウジングが第1の熱膨張係数(CTE1)を有し、前記基板が第2の熱膨張係数(CTE2)を有し、前記フランジが第3の熱膨張係数(CTE3)を有し、CTE3がCTE1とCTE2との間である、請求項20に記載のセンサ組立体。
【請求項22】
前記フランジと前記ハウジングの前記反対側の表面との間に配置されたバックアップリングをさらに備え、前記バックアップリングが、ハウジングの方を向く表面と、前記ハウジングの方を向く表面の反対側にあるフランジの方を向く表面と、を備え、前記フランジが第3のシールを介して、前記バックアップリングの前記フランジの方を向く表面に固定される、請求項20に記載のセンサ組立体。
【請求項23】
前記第1のシール、前記第2のシール、および前記第3のシールが、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含み、
前記電気接触パッドが1つまたは複数の導電性金属を含み、
前記ハウジングおよび前記フランジが、独立して、ステンレス鋼、ニッケル合金、ニッケル-クロム-モリブデン合金、ニッケル-コバルト-鉄合金、またはこれらの組合せを含み、
前記バックアップリングがセラミックを含む、
請求項22に記載のセンサ組立体。
【請求項24】
センサ組立体であって、
第1の端部、および、前記第1の端部の反対側にある第2の端部、を備える多層セラミック基板であって、
前記第1の端部が、第1の外側領域、内側領域、および、前記第1の外側領域と前記内側領域との間に配置された第1の中間領域、を備え、
前記第2の端部が、第2の外側領域、および、前記第2の外側領域と前記内側領域との間に配置された第2の中間領域、を備え、
前記多層セラミック基板が前記複層セラミック基板の層の間に形成された電気接触パッドを備え、前記電気接触パッドが前記第1の端部から前記第2の端部まで前記多層セラミック基板を完全に通過して延在する、
多層セラミック基板と、
密閉シールを形成するために前記第1の中間領域および前記第2の中間領域のところで前記多層セラミック基板に結合されたハウジングと、
前記内側領域のところで前記電気接触パッドを介して前記基板に結合されたセンサデバイスと、
前記センサ組立体の少なくとも一部分に堆積した共形コーティングと、
を備える、センサ組立体。
【請求項25】
前記ハウジングが、ガス側表面と、前記ガス側表面の反対側にある反対側の表面と、を備え、前記ハウジングが、第1の端部で前記ハウジングを通るように形成された第1のスロットと、反対側の第2の端部で前記ハウジングを通るように形成された第2のスロットと、を有し、前記基板の前記第1の端部が前記第1のスロットを通るように配設され、前記基板の前記第2の端部が前記第2のスロットを通るように配設され、その結果、
前記基板の前記第1の外側領域が前記第1の端部における前記ハウジングの前記反対側の表面から前記第1の端部における外部領域まで延在し、
前記基板の前記第2の外側領域が前記第2の端部における前記ハウジングの前記反対側の表面から前記第2の端部における外部領域まで延在し、
前記基板の前記内側領域が前記第1の端部における前記ガス側表面から前記第2の端部における前記ガス側表面まで延在する、
請求項24に記載のセンサ組立体。
【請求項26】
センサ組立体を製造する方法であって、前記方法が、
外側領域、内側領域、および、前記外側領域と前記内側領域との間に配置された中間領域、を備える基板を提供することであって、前記基板が少なくとも前記内側領域の上にある電気接触パッドをさらに備える、基板を提供することと、
前記内側領域のところでセンサデバイスを前記基板に結合することと、
密閉シールを形成するために前記外側領域のところで前記基板を前記ハウジングに結合することと、
を含む、方法。
【請求項27】
前記センサ組立体の少なくとも一部分に共形コーティングを堆積させることをさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記共形コーティングが原子層堆積プロセスを使用して堆積され、前記共形コーティングがAl
2O
3を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記基板の上にある前記電気接触パッドと前記センサデバイスの上にある電気接点との間に第1のシールを形成することにより前記センサデバイスを前記基板に固定することであって、前記センサデバイスが、支持体構造に結合された自立感知要素を備え、前記センサデバイスが、前記支持体構造をガス流方向に対して垂直な配向にするように前記基板に固定される、前記センサデバイスを前記基板に固定することと、
前記基板と前記ハウジングとの間に第2のシールを形成することにより前記基板を前記ハウジングに固定することと、
をさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記基板が、前記基板の前記外側領域および前記中間領域を完全に通過して前記基板の前記内側領域の少なくとも一部分の中まで延在する導体ピンを備え、前記方法が、第3のシールを介して、前記導体ピンを底部領域に配設された前記電気接触パッドに固定することをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のシール、前記第2のシール、または前記第3のシールのうちの1つまたは複数を形成することが、それぞれ、前記センサデバイスを前記基板にろう付けすること、前記基板を前記ハウジングにろう付けすること、または導体ピンを前記電気接触パッドにろう付けすること、を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記第1のシール、前記第2のシール、および前記第3のシールが、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含み、
前記電気接触パッドおよび前記導体ピンが、独立して、1つまたは複数の導電性金属を含み、
前記ハウジングが、ステンレス鋼、ニッケル合金、ニッケル-クロム-モリブデン合金、ニッケル-コバルト-鉄合金、またはこれらの組合せを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記基板を提供することの前に、
前記基板を機械加工することであって、前記基板がサファイアであり、前記基板に丸みがつけられる、前記基板を機械加工することと、
前記基板の前記内側領域の上で電気接触パッドを金属化することと、
をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項34】
前記基板を提供することの前に、
多層セラミック基板の層の間に形成される電気接触パッドを備える多層セラミック基板を形成することであって、その結果、前記電気接触パッドが前記外側領域から前記内側領域まで前記多層セラミック基板を完全に通過して延在する、多層セラミック基板を形成すること
をさらに含む請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記第1のシールまたは前記第2のシールのうちの1つ以上を形成することが、それぞれ、前記センサデバイスを前記基板にろう付けすることまたは前記基板を前記ハウジングにろう付けすることを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第1のシールおよび前記第2のシールが、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含み、
前記電気接触パッドが1つまたは複数の導電性金属を含み、
前記ハウジングが、ステンレス鋼、ニッケル合金、ニッケル-クロム-モリブデン合金、ニッケル-コバルト-鉄合金、またはこれらの組合せを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記ハウジングが、ガス側表面と、前記ガス側表面の反対側にある反対側の表面と、を備え、前記ハウジングが前記ハウジングを通るように形成されたスロットを有し、前記方法が、前記外側領域のところで前記基板を前記ハウジングに結合することの前に、前記センサデバイスに結合された前記基板を、前記ハウジングを通るように形成された前記スロットの中に挿入することをさらに含み、その結果、前記基板の前記内側領域が前記ガス側表面から延在する、請求項26に記載の方法。
【請求項38】
センサ組立体を製造する方法であって、
外側領域、内側領域、および、前記外側領域と前記内側領域との間に配置された中間領域、を備える多層セラミック基板を提供することであって、前記多層セラミック基板が前記多層セラミック基板の層の間に形成された電気接触パッドを備え、前記電気接触パッドが前記外側領域から前記内側領域まで前記複層セラミック基板を完全に通過して延在する、多層セラミック基板を提供することと、
前記多層セラミック基板の前記内側領域のところでセンサデバイスを前記電気接触パッドに結合することと、
前記センサデバイスに結合された前記多層セラミック基板をハウジングの中に挿入することと、
片持ち位置で密閉シールを形成するように前記基板が構成されるように、前記中間領域のところで前記多層セラミック基板を前記ハウジングに結合することと、
を含む、方法。
【請求項39】
前記センサ組立体の少なくとも一部分に共形コーティングを堆積させることをさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記共形コーティングが原子層堆積プロセスを使用して堆積され、前記共形コーティングがAl
2O
3を含む、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記多層セラミック基板の前記内側領域のところでセンサデバイスを前記電気接触パッドに結合することの前に、
平行な対面的構成で第1のシールを介して、フランジの基板の方を向く側を前記基板の前記中間領域の第1の表面に固定することと、
第2のシールを介して、前記フランジのハウジングの方を向く側をバックアップリングの基板の方を向く側に固定することと、
をさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記複層セラミック基板の前記内側領域のところでセンサデバイスを前記電気接触パッドに結合することが、
前記基板の前記内側領域のところの前記電気接触パッドと前記センサデバイスの上にある電気接点との間に第3のシールを形成することにより前記センサデバイスを前記基板に固定することであって、前記センサデバイスが、支持体構造に結合された自立感知要素を備え、前記センサデバイスが、前記支持体構造をガス流方向に対して平行な配向にするように前記基板に固定される、前記センサデバイスを前記基板に固定すること
を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記センサデバイスに結合された前記多層セラミック基板をハウジングの中に挿入することが、
前記センサデバイス、前記バックアップリング、および前記フランジを用いて組み立てられた前記基板を前記ハウジングの中に挿入すること
を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記中間領域のところで前記複層セラミック基板を前記ハウジングに結合することが、
前記基板の前記中間領域のところで前記フランジと前記ハウジングとの間に第4のシールを形成することにより前記フランジを前記ハウジングに固定することであって、前記フランジを前記ハウジングに固定することが前記フランジを前記ハウジングに溶接することを含む、前記フランジを前記ハウジングに固定すること
を含み、
前記ハウジングが、ガス側表面と、前記ガス側表面の反対側にある反対側の表面と、を備え、前記フランジの前記ハウジングの方を向く側が、平行な対面的構成を介して前記ハウジングの前記反対側の表面に固定される、
請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記第1のシール、前記第2のシール、および前記第3のシールが、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含み、
前記電気接触パッドが1つまたは複数の導電性金属を含み、
前記ハウジングが、ステンレス鋼、ニッケル合金、ニッケル-クロム-モリブデン合金、ニッケル-コバルト-鉄合金、またはこれらの組合せを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
センサ組立体を製造するための方法であって、
第1の端部、前記第1の端部の反対側にある第2の端部、および、前記第1の端部と前記第2の端部との間にある内側領域、を備える多層セラミック基板を提供することであって、
前記第1の端部が、第1の外側領域、および、前記第1の外側領域と前記内側領域との間に配置された第1の中間領域、を備え、
前記第2の端部が、第2の外側領域、および、前記第2の外側領域と前記内側領域との間に配置された第2の中間領域、を備え、
前記多層セラミック基板が前記多層セラミック基板の層の間に形成された電気接触パッドを備え、前記電気接触パッドが前記第1の端部から前記第2の端部まで前記多層セラミック基板を完全に通過して延在する、
多層セラミック基板を提供することと、
前記多層セラミック基板の前記内側領域のところでセンサデバイスを前記電気接触パッドに結合することと、
前記センサデバイスに結合された前記多層セラミック基板をハウジングの中に挿入することと、
密閉シールを形成するように前記基板が前記ハウジングの一方の端部から前記ハウジングの第2の反対側の端部まで延在するように、前記第1の中間領域および前記第2の中間領域のところで前記多層セラミック基板を前記ハウジングに結合することと、
前記センサ組立体の少なくとも一部分の上に共形コーティングを堆積させることと、
を含む、方法。
【請求項47】
流量制御装置であって、
ガス流路を画定するガス流チャネルと、
前記ガス流チャネル内のガス流を調節するように構成された流量調節バルブと、
前記ガス流チャネルに結合されたセンサ組立体であって、前記センサ組立体が、
外側領域、内側領域、および、前記外側領域と前記内側領域との間に配置された中間領域、を備え、少なくとも前記内側領域の上にある電気接触パッドをさらに備える、基板、
密閉シールを形成するために前記中間領域または前記外側領域のところで前記基板に結合されたハウジング、
前記内側領域のところで前記電気接触パッドを介して前記基板に結合されたセンサデバイス、ならびに、
前記センサ組立体の少なくとも一部分の上に堆積した共形コーティング
を備える、センサ組立体と、
前記流量調節バルブおよび前記センサデバイスに動作可能に結合され、前記センサデバイスから受信される信号に基づいて前記流量制御バルブを調整するように構成された、処理デバイスと、
を備える、流量制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して、例えばガスの流量などを、モニタおよび制御するためのセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
種々の製造システム(例えば、半導体用途のための)が、ガス流の特性(例えば、流量、温度、および圧力など)の測定を含む可能性がある。このような測定を行うのに使用されるセンサは、特定の製造システムで使用され得る攻撃的環境(例えば、腐食環境、高エネルギープラズマを有する環境、真空を有する環境、ならびに、高い温度および/または高頻度温度サイクルを有する環境など)に適合しない可能性がある。特定の攻撃的環境に適合させながら、プロセスガスの特性に悪影響を及ぼさない特殊な幾何学形状を有するセンサおよび/またはセンサパッケージングを作ることが課題を提示する可能性がある。
【0003】
例えば、一部の製造システムでは、プロセスガス(例えば、半導体製造プロセス中に使用されるガス)ならびに/あるいは洗浄ガス(例えば、製造されたデバイスおよび/または電子デバイスの製造に使用されるチャンバを洗浄するのに使用されるガス)は、大きい質量流量を含む正確な送達目標を有する可能性があり、さらには小さい流量を正確に制御する能力を有する可能性がある。従来の製造システムは、しばしば、プロセスガスの質量流量を測定および制御するための1つまたは複数のマスフローコントローラ(MFC:mass flow controller)を使用する。
【0004】
厳しい製造環境に適合し(例えば、腐食および/材料汚染に対して耐性を有する)、真空シールを維持し、ロバスト性を有し、長い動作寿命を有し、高い信頼性を有し、ガス流特性に対する悪影響を最小にする幾何学形状を有する、MFCおよび/または他のセンサを開発することが有利となろう。
【発明の概要】
【0005】
本開示の特定の実施形態は、基板と、ハウジングと、センサデバイスと、を有するセンサ組立体に関する。特定の実施形態では、基板が、外側領域と、内側領域と、外側領域と内側領域との間に配置された中間領域と、を有する。特定の実施形態では、基板が、少なくとも内側領域の上にある電気接触パッドをさらに有する。特定の実施形態では、ハウジングが、密閉シールを提供するために外側領域のところで基板に結合される。特定の実施形態では、センサデバイスが、内側領域のところで電気接触パッドを介して基板に結合される。
【0006】
本開示の別の態様では、センサ組立体が、外側領域と、内側領域と、外側領域と内側領域との間に配置された中間領域と、を有する多層セラミック基板を有する。多層セラミック基板が、多層セラミック基板の層の間に形成された電気接触パッドをさらに有することができ、電気接触パッドが、外側領域から内側領域まで多層セラミック基板を完全に通過して延在する。特定の実施形態では、センサ組立体が、密閉シールを形成するために中間領域のところで基板に結合されたハウジングをさらに有する。特定の実施形態では、センサ組立体が、内側領域のところで電気接触パッドを介して基板に結合されたセンサデバイスをさらに有する。
【0007】
本開示の別の実施形態では、センサ組立体が、第1の端部および第1の端部の反対側にある第2の端部を備える多層セラミック基板を有する。特定の実施形態では、多層セラミック基板の第1の端部が、第1の外側領域と、内側領域と、第1の外側領域と内側領域との間に配置された第1の中間領域と、を有する。特定の実施形態では、多層セラミック基板の第2の端部が、第2の外側領域と、第2の外側領域と内側領域との間に配置された第2の中間領域と、を有する。特定の実施形態では、多層セラミック基板が、多層セラミック基板の層の間に形成された電気接触パッドを有し、電気接触パッドが、第1の端部から第2の端部まで多層セラミック基板を完全に通過して延在する。特定の実施形態では、センサ組立体が、密閉シールを形成するために第1の中間領域および第2の中間領域において複層セラミック基板に結合されたハウジングをさらに有する。特定の実施形態では、センサ組立体が、内側領域のところで電気接触パッドを介して基板に結合されたセンサデバイスをさらに有する。特定の実施形態では、センサ組立体が、センサ組立体の少なくとも一部分に配設された共形コーティングをさらに有する。
【0008】
本開示の特定の実施形態は、センサ組立体を製造する方法に関連する。特定の実施形態では、センサ組立体を製造する方法が、外側領域と、内側領域と、外側領域と内側領域との間に配置された中間領域と、を有する基板を提供することを含み、基板が少なくとも内側領域の上にある電気接触パッドをさらに有する。特定の実施形態では、センサ組立体を製造する方法が、内側領域のところでセンサデバイスを基板に結合することをさらに含む。特定の実施形態では、センサ組立体を製造する方法が、密閉シールを形成するために外側領域のところで基板をハウジングに結合することをさらに含む。
【0009】
本開示の別の態様では、センサ組立体を製造する方法が、外側領域と、内側領域と、外側領域と内側領域との間に配置された中間領域と、を有する多層セラミック基板を提供することを含み、多層セラミック基板が、多層セラミック基板の層の間に形成された電気接触パッドをさらに有し、電気接触パッドが、外側領域から内側領域まで複層セラミック基板を完全に通過して延在する。特定の実施形態では、センサ組立体を製造する方法が、多層セラミック基板の内側領域のところでセンサデバイスを電気接触パッドに結合することをさらに含む。特定の実施形態では、センサ組立体を製造する方法が、センサデバイスに結合された多層セラミック基板をハウジングの中に挿入することをさらに含む。特定の実施形態では、センサ組立体を製造する方法が、中間領域のところで複層セラミック基板をハウジングに結合することをさらに含み、その結果、基板が片持ち位置において密閉シールを形成するように構成される。
【0010】
本開示の別の態様では、センサ組立体を製造する方法が、第1の端部と、第1の端部の反対側にある第2の端部と、第1の端部と第2の端部との間にある内側領域と、有する多層セラミック基板を提供することを含み、第1の端部が、第1の外側領域と、第1の外側領域と内側領域との間に配置された第1の中間領域と、を有し、第2の端部が、第2の外側領域と、第2の外側領域と内側領域との間に配置された第2の中間領域と、を有し、多層セラミック基板が、複層セラミック基板の層の間に形成された電気接触パッドを有し、電気接触パッドが、第1の端部から第2の端部まで多層セラミック基板を完全に通過して延在する。特定の実施形態では、センサ組立体を製造する方法が、多層セラミック基板の内側領域のところでセンサデバイスを電気接触パッドに結合することをさらに含む。特定の実施形態では、センサ組立体を製造する方法が、センサデバイスに結合された多層セラミック基板をハウジングの中に挿入することをさらに含む。特定の実施形態では、センサ組立体を製造する方法が、第1の中間領域および第2の中間領域のところで複層セラミック基板をハウジングに結合することをさらに含み、その結果、基板が、密閉シールを形成するためにハウジングの一方の端部からハウジングの第2の反対側の端部まで延在させられる。特定の実施形態では、センサ組立体を製造する方法が、センサ組立体の少なくとも一部分に共形コーティングを配設することをさらに含む。
【0011】
本開示の特定の実施形態は、流量制御装置に関連する。特定の実施形態では、流量制御装置が、ガス流路を画定するガス流チャネルと、ガス流チャネル内のガス流を調節するように構成された流量調節バルブと、ガス流チャネルに結合されたセンサ組立体と、処理デバイスと、を有する。特定の実施形態では、センサ組立体が、基板と、ハウジングと、センサデバイスと、センサ組立体の少なくとも一部分に配設された共形コーティングと、を有する。特定の実施形態では、基板が、外側領域と、内側領域と、外側領域と内側領域との間に配置された中間領域と、を有し、基板が、少なくとも内側領域の上にある電気接触パッドをさらに有する。特定の実施形態では、ハウジングが、密閉シールを形成するために中間領域または外側領域のところで基板に結合される。特定の実施形態では、センサデバイスが、内側領域のところで電気接触パッドを介して基板に結合される。特定の実施形態では、処理デバイスが、流量調節バルブおよびセンサデバイスに動作可能に結合され、センサデバイスからの信号に基づいて流量制御バルブを調整するように構成される。
【0012】
本開示は、同様の参照符号により同様の要素を示している添付図面の図に限定的ではなく例として示される。本開示での「1つ」の実施形態に対する言及は必ずしも同じ実施形態に対してではなく、このような言及は少なくとも1つを意味する、ことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の実施形態による、処理チャンバと、ガス源と、流量制御装置と、を有する例示のシステムを示す図である。
図1はさらに、本開示の実施形態によるセンサ組立体が処理チャンバおよび/または製造システムの種々の場所に組み込まれ得ることの例示の説明図を提供する。
【
図2】本開示の実施形態による、例示の流量制御装置を示す図である。
【
図3】本開示の実施形態によるセンサ組立体で使用され得る例示のセンサデバイスを示す図である。
【
図4A】本開示の実施形態によるセンサ組立体を示す斜視図である。
【
図4C】本開示の実施形態による、上に
図4Aのセンサ組立体が設置された状態の例示の流路を示す側断面図である。
【
図4D】本開示の実施形態による、例示のセンサ組立体の表面の上に形成された共形コーティングを示す断面図である。
【
図5A】本開示の実施形態によるセンサ組立体を示す斜視図である。
【
図5C】本開示の実施形態による
図5Aのセンサ組立体に含まれる多層セラミック基板を示す斜視図である。
【
図5F】本開示の実施形態による、
図5Aのセンサ組立体が設置された状態の例示の流路を示す側断面図である。
【
図6A】本開示の実施形態によるセンサ組立体を示す斜視図である。
【
図6C】本開示の実施形態による、
図6Aのセンサ組立体に含まれる基板を示す斜視図である。
【
図6D】本開示の実施形態による、
図6Aのセンサ組立体を備える例示の流れチャネルを示す側断面図である。
【
図7A】本開示の実施形態によるセンサ組立体を示す斜視図である。
【
図7B】本開示の実施形態による、内側領域のところでセンサデバイスが結合された状態である、
図7Aのセンサ組立体に含まれる多層セラミック基板を示す斜視図である。
【
図8A】本開示の実施形態によるセンサ組立体を示す斜視図である。
【
図9A】本開示の実施形態によるセンサ組立体を示す斜視図である。
【
図9B】本開示の実施形態による、内側領域のところでセンサデバイスが結合された状態である、
図9Aのセンサ組立体に含まれる多層セラミック基板を示す斜視図である。
【
図10A】本開示の実施形態によるセンサ組立体を示す斜視図である。
【
図10B】本開示の実施形態による、
図10Aのセンサ組立体に含まれる多層セラミック基板を示す斜視図である。
【
図10D】本開示の実施形態によるセンサ組立体を示す側断面図である。
【
図11A】本開示の実施形態による流量制御装置で使用するためにセンサデバイスを適合させる方法を示すフローチャートである。
【
図11B】本開示の実施形態によるセンサ組立体を製造する方法を示すフローチャートである。
【
図12】本開示の実施形態に従って使用されるためのコンピュータシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書で説明される実施形態は、マスフロー制御装置で使用されるように適合されたセンサ組立体(センサパッケージングとも称され得る)と、当該センサ組立体を組み込むシステムと、このような使用に合うようにセンサ組立体を適合させる方法と、センサ組立体を使用する方法と、に関連する。特定の実施形態では、センサ組立体がさらに、マスフロー制御装置の一部として以外の使用のために適合され得る。例えば、センサ組立体が、温度制御および圧力制御などのために使用されるように適合され得る。センサ組立体が、いくつかの実施形態では、ガス流チャネルの流路内に直接配設されるための自立感知要素を有するセンサデバイス(MEMSデバイス、熱線風速計(HWA:Hot-Wire Anemometry)、または任意適切な他のセンサ)を有する。センサ組立体が、いくつかの実施形態では、基板をさらに有し、センサデバイスが基板に固定される(例えば、金属シールを介して)。センサ組立体が、いくつかの実施形態では、ハウジングをさらに有し、基板がハウジングに固定される(例えば、金属シールを介して)。特定の実施形態では、センサデバイスが金属シールを介して基板に固定され得(例えば、ろう付け合金を用いるはんだ付けまたはろう付けを介して)、基板が別の金属シールを介してハウジングに固定され得る(例えば、ろう付け合金を用いるはんだ付けまたはろう付けを通して)。特定の実施形態では、さらに、oリングが基板とハウジングとの間に配設され得る。特定の実施形態では、センサ組立体の種々の構成要素が、基板(センサデバイスが基板に固定される)と、ハウジング(基板が、基板の外側領域のところでまたは基板の中間領域のところでハウジングに固定される)と、の間に密閉シールを提供するような手法で一体に組み立てられる。特定の実施形態では、センサ組立体の種々の構成要素が、自立感知要素からセンサ組立体を通って1つまたは複数の外部デバイス(処理デバイスなど)までの連続する電気伝導性を確立するような手法で接続され得、その結果、感知要素によって測定される特性が処理デバイスに送信され得るようになる。さらに、センサ組立体の種々の構成要素が、センサの測定に対する流れの乱流効果を最小にするような、ならびに/あるいは高い真空を受け入れてガス放出または漏洩を最小にする気密的な密閉を実現するような手法で接続され得る。センサ組立体が、いくつかの実施形態では、センサ組立体の種々の部分を腐食性ガスから保護するための共形コーティングをさらに有する(組立体の一部においてまたは組立体の全体において)。
【0015】
プロセスをより良好に制御するためにおよび詳細な処理の制約に適合するのを可能にするために、製造プロセスで使用されるプロセスガスの温度および流量を正確に制御することが概して有利である。現在の流れセンサの低い過渡応答速度は、少量のガスの送達などのガス投与の正確な制御さらには連続する1つまたは複数のガスのパルスの正確な制御を必要とする用途に適さない。
【0016】
本開示の実施形態は有利には、迅速かつ正確な流量フィードバックを提供するための、直接ガスの流路内に存在するセンサデバイス(MEMSデバイス、熱線風速計(HWA)、または任意適切な他のセンサ)を利用することにより、現在のセンサの制約を克服する。流量フィードバックに加えて、センサデバイスが、有利には、供給源のところ、バルブの近く、プロセスチャンバへの入口の近く(例えば、供給のポイント)、プロセスチャンバの中、またはフォアラインの中、を含むガス供給ラインの任意の場所において迅速かつ正確な温度測定を実現するのに利用され得る。温度測定が処理デバイスにより実時間でモニタされ得、処理デバイスがさらに、ガス供給ラインの多様な場所のところにある加熱ユニットに出力コマンドを送信することができる。
【0017】
特定の実施形態は、有利には、腐食性化学物質からセンサデバイスを保護しながらガス流路の中に直接挿入するようにセンサデバイスを適合させる。例えば、本明細書で説明される実施形態は、センサ組立体と、半導体処理中に使用されるような腐食性化学物質に対して露出する可能性があるセンサ組立体のための材料と、に関連する。本明細書で説明されるセンサ組立体は、センサデバイスの電気特性(例えば、センサまでの電気伝導性を確立する)、相対形状、および幾何学的構成を維持しながら、腐食性化学物質からセンサデバイスを保護するように適合され得る。一実施形態では、感知要素が、流路に対して露出されるようにおよびガス流の正確な測定を実現するのを可能にするように、センサデバイス内に配置される(例えば、ナノワイヤ部分)。センサ組立体がさらに、センサデバイスの測定に対する流れの乱流効果を最小にするように、腐食を最小にするように、センサ性能を阻害し得るセンサダイへの堆積を最小にするように、外部環境へのガス放出または漏洩を最小にするように、真空を維持するように、熱的特性を維持するように、センサデバイスの感度および/または測定精度を維持するように、ならびに、センサデバイスの迅速な反応を維持するように、適合され得る。
【0018】
図1は、本開示の実施形態による、処理チャンバ101と、ガス源160と、流量制御装置200と、を有するシステム100を描いている。処理チャンバ101が、腐食性プラズマ環境が実現されるプロセスのために使用され得る。例えば、処理チャンバ101が、プラズマエッチャまたはプラズマエッチングリアクタ、および、プラズマ洗浄装置、などのためのチャンバであってよい。代替的実施形態では、腐食性プラズマ環境に露出する可能性があるかまたは露出する可能性がない他の処理チャンバが使用されてもよい。チャンバ部品のいくつかの例が、化学気相堆積(CVD:chemical vapor deposition)チャンバ、物理気相堆積(PVD:physical vapor deposition)チャンバ、ALDチャンバ、IADチャンバ、エッチングチャンバ、および他の種類の処理チャンバを含む。いくつかの実施形態では、処理チャンバ101が、電子デバイス製造システムで使用される任意のチャンバであってもよい。
【0019】
一実施形態では、処理チャンバ101が、チャンバ本体102と、内部空間106を囲むシャワーヘッド130と、を有する。シャワーヘッド130が、シャワーヘッド基部と、複数のガス送達孔132(本明細書ではチャネルとも称される)を有することができるシャワーヘッドガス分配プレート(GDP:gas distribution plate)と、を有することができ、複数のガス送達孔132がGDPを完全に通過する。別法として、シャワーヘッド130がいくつかの実施形態では蓋およびノズルに置き換えられてもよく、または、他の実施形態では複数のパイ形状のシャワーヘッド区画およびプラズマ生成ユニットに置き換えられてもよい。チャンバ本体102が、アルミニウム、ステンレス鋼、またはチタンなどの他の適切な材料から製造され得る。チャンバ本体102が、概して、側壁108および底部110を有する。
【0020】
外側ライナ116が、チャンバ本体102を保護するために側壁108に隣接して配設され得る。外側ライナ116が、1つまたは複数の開孔を有するように製造され得る。一実施形態では、外側ライナ116が酸化アルミニウムから製造される。
【0021】
排気口126がチャンバ本体102内に画定され得、内部空間106をポンプシステム128に結合することができる。ポンプシステム128が、処理チャンバ101の内部空間106で排気を行って処理チャンバ101の内部空間106の圧力を管理するのに利用される、1つまたは複数のポンプおよびスロットルバルブを有することができる。
【0022】
ガス源160が、供給ライン112を介して、シャワーヘッド130を通して内部空間106にプロセスガスおよび/または洗浄ガスを提供するために処理チャンバ101に結合され得る。流量制御装置200がガス源160および処理チャンバ101に結合され得る。流量制御装置200が、ガス源160から内部空間106までのガスの流れを測定および制御するのに使用され得る。例示の流量制御装置200が
図2に関連して後でより詳細に説明される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のガスパネル160が、内部空間106にガスを提供するために処理チャンバ101に結合され得る。このような実施形態では、1つまたは複数の流量制御システム200が各ガス源160および処理チャンバ101に結合され得る。他の実施形態では、単一の流量制御装置200が1つまたは複数のガスパネル160に結合され得る。いくつかの実施形態では、流量制御装置200が、処理チャンバ101(例えば、1つまたは複数の供給ライン112を通して)または他の処理チャンバまでのガスの流れを制御するための流量比制御装置を備えることができる。
【0023】
シャワーヘッド130がチャンバ本体10の側壁108の上で支持され得る。シャワーヘッド130(または、蓋)が処理チャンバ101の内部空間106へのアクセスを可能にするために開いていてよく、閉じている間に処理チャンバ101のためのシールを提供することができる。ガス源160が、シャワーヘッド130または蓋およびノズルを通して(例えば、シャワーヘッドまたは蓋およびノズルの開孔を通して)内部空間106にプロセスガスおよび/または洗浄ガスを提供するために処理チャンバ101に結合され得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセンサ組立体170が内部空間106内に配設され得る。例えば、1つまたは複数のセンサ組立体170がシャワーヘッド130の近くに(例えば、10センチメートルの範囲内に)位置することができる。別の実施例として、反応部位の近くの状態をモニタするのに使用され得る1つまたは複数のセンサデバイスが基板144の近くに(例えば、10センチメートルの範囲内に)位置することができる。
【0025】
一実施形態では、基板支持アセンブリ148が、静電チャック150を支持するペデスタル152を有する。静電チャック150が、熱伝導性基部と、一実施形態ではシリコーン接着剤であってよい接着剤により熱伝導性基部に接着された静電パックをさらに有する。静電チャック150の熱伝導性基部および/または静電パックが、基板支持アセンブリ148の横方向の温度プロファイルを制御するための、1つまたは複数の任意選択の、埋込加熱要素、埋込熱絶縁体、および/または導管を有することができる。静電パックが、静電パックの上側表面内に形成され得る、溝、メサ、および他の表面特徴などの、複数のガス通路をさらに有することができる。ガス通路が、静電パック内に穿孔された孔を介してヘリウムなどの熱伝達ガス(または、裏側ガス)の供給源に流体的に結合され得る。動作中、裏側ガスが、静電パックと支持された基板144との間での熱伝達を向上させるために、制御圧力下で、ガス通路の中へ提供され得る。静電チャック150が、チャック電源によって制御される1つまたは複数のクランプ電極を有することができる。
【0026】
図2は、本開示の実施形態による流量制御装置200を描いている。流量制御装置200が、測定システム内で使用されるプロセスガスおよび/または洗浄ガスの質量流量を測定および制御するように構成され得、したがってMFCのタイプとみなされ得る。流量制御装置200が、ガス流チャネル240を介してガス源160およびチャンバ101に結合され得る。ガス流チャネルが
図1の供給ライン112に相当することができる。いくつかの実施形態では、流量制御装置200が、流量比制御装置またはパルス化されたマスフローシステムに組み込まれ得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、流量制御装置200が、少なくとも、流量調節装置210と、センサ組立体220と、処理デバイス230と、を有することができる。ガス源160からのガスが、流量調節装置210を通るガス流チャネル240を通るように画定された流路242を通ってチャンバ101まで流れる。他の実施形態では、ガス流チャネル240が、チャンバ101以外の他の何らかの場所で終端してもよい。例えば、ガス流チャネル240が、開環境(例えば、排気システム)または閉環境(例えば、建物または車両換気システム)にガスを供給することができる。いくつかの実施形態では、ガス流チャネル240が、ガスライン、ガスラインの分岐チャネル、または、ガスラインに装着された入口および出口を備える別個の構成要素である。
【0028】
いくつかの実施形態では、流量調節装置210が、流路242を通るガス流を制限するように構成され、各々、例えばソレノイドバルブまたは圧電バルブなどの、作動可能バルブであってよい1つまたは複数の流量調節バルブを備えることができる。いくつかの実施形態では、流量調節装置が、バルブに加えて、流れ感知構成要素および温度感知構成要素などの、他の構成要素を有する。いくつかの実施形態では、流量調節装置210が、熱ベースのMFC、圧力ベースのMFC、または減衰率ベースのMFCなどの、MFCとして機能する。
【0029】
流量調節装置210が熱ベースのMFCとして機能するいくつかの実施形態では、流量調節装置210が、ガス流チャネル240から分岐する毛細管バイパスチャネルを有する。毛細管の開始位置および端部のところにある温度センサが、ガス流量に比例する温度差分を計算する(例えば、処理デバイス230または搭載処理デバイスにより)のに使用される。
【0030】
いくつかの実施形態では、センサ組立体220が流量調節装置210の下流に配設される。センサ組立体220が、流量調節装置210の一部であってよいか(例えば、流量調節装置210の流量調節バルブに隣接する)、流量調節装置210の近くに(例えば、10センチメートルの範囲内に)あってよいか、チャンバ101またはシャワーヘッド130の入口の近くに(例えば、10センチメートルの範囲内に)あってよいか、あるいは、チャンバ101内にあってよい(センサ組立体220と同じであってよいかまたは同様であってよいセンサ組立体170に関連して
図1に示されるように)。
【0031】
いくつかの実施形態では、センサ組立体220が、ガス流の状態に反応して1つまたは複数の信号を生成するように構成され得るセンサデバイス222を備える。例えば、センサデバイス222が、ガス温度またはガス流量を示す1つまたは複数の信号を生成するように構成され得る。例示のセンサ組立体が
図4Aから
図10Cに関連して後でより詳細に説明される。いくつかの実施形態では、センサ組立体220が、流路242の中にセンサデバイス222が直接挿入されるように、ガス流チャネル240に結合される。センサ組立体220が、ガス漏洩を防止するためにシールが形成されるように、ガス流チャネルに結合される。いくつかの実施形態では、センサ組立体220がハウジングをさらに有し、基板およびセンサデバイス222(例えば、MEMSデバイス、熱線風速計(HWA)、または任意適切な他のセンサ)がシール(例えば、金属シール)を介してハウジングに固定される。
【0032】
いくつかの実施形態では、処理デバイス230が、中央演算処理装置(CPU:central processing unit)、マイクロコントローラ、プラグラマブルロジックコントローラ(PLC:programmable logic controller)、システムオンチップ(SoC)、サーバーコンピュータ、または他の適切な種類の計算デバイスを含む。処理デバイス230が、流量調節装置210の動作に関連付けられたプログラミング命令を実行するように構成され得る。処理デバイス230が、センサデバイス222からおよび任意選択で流量調節装置210からフィードバック信号を受信し、ガス流の温度、流量、および/または他のパラメータを計算する。処理デバイス230が、受信したフィードバック信号に基づいてさらに制御信号を流量調節装置210に送信する。いくつかの実施形態では、処理デバイス230が高速フィードバック処理のために構成され、例えば、EPMを含むことができる。いくつかの実施形態では、処理デバイスが、チャンバ101を使用する製造プロセスのために、プロセスレシピ、あるいは、プロセスレシピの1つまたは複数のステップを実行するように構成される。例えば、レシピが、特定の時間に、特定の継続時間で、特定のガスのために発生する特定の流量のガス流を意味することができる。別の実施例として、レシピが、1つまたは複数のガスのパルスを意味することができる。
【0033】
図3は、当業者にはよく知られている製造技術を使用して製造され得る例示のセンサデバイス300の上面図を示している。センサデバイス300が、実質的な平面の形状を有する支持体構造302を有する。支持体構造302が、シリコン、その上に形成された1つまたは複数の酸化物層を有するシリコン、あるいは任意適切な他の材料などの、絶縁材料または半導体から形成され得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、センサデバイス300が、センサデバイスの一方の端部にあるインターフェース領域(インターフェース領域304)と、センサデバイスの反対側の端部にあるセンサ領域(例えば、センサ領域306)と、を有する。インターフェース領域304は、例えば基板の上にある電気接触パッドを介して、基板などの外部デバイスにセンサデバイス300を結合するのに適し得る(
図4Aから
図10Dに関連してさらに説明されるように)。センサ領域306がキャビティ312を画定することができ、キャビティ312に跨って自立感知要素308が懸架される。
【0035】
さらに、
図3には電極314が示され、電極314がセンサデバイス300の一方の端部(例えば、インターフェース領域304の一方の端部)からセンサデバイス300の反対側の端部(例えば、センサ領域306上にある反対側の端部)までおよび/または感知要素308まで延在する。感知要素308が2つの電極314の間に懸架され得る。一実施形態では、感知要素308がナノワイヤであってよい。電極314が、1つまたは複数の導電性金属から形成され得る。特定の実施形態では、感知要素308が、電極314と同じ導電性金属から作られ得る。一実施形態では、感知要素308および/または電極314が白金から作られ得る。電極が電気接点として機能することができ、1つまたは複数のデバイス(例えば、処理デバイス230)がこの電気接点に動作可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、電極314の一部分が、
図4Aから
図10Dに描かれる例示のセンサ組立体に関連してさらに詳細に説明されるように、基板に固定され得る。電極314が、このような外部デバイスとのインターフェース接続のための電気接点として機能することができ、動作中に閉回路を形成することができる。
【0036】
本明細書で説明される特定の実施形態は、有利には、処理チャンバ(例えば、処理チャンバ101)内で利用され得る攻撃的ガス(例えば、とりわけ、C
2F
6、SF
6、SiCl
4、HBr、NF
3、CF
4、CHF
3、CH
2F
3、F、NF
3、Cl
2、CCl
4、BCl
2、およびSiF
4などの、ハロゲン含有ガス、ならびに、O
2またはN
2Oなどの他のガス)の腐食作用からセンサデバイスを保護しながら、
図3に関連して説明されるセンサデバイス(または、任意適切な他のセンサデバイス)などのセンサデバイスをガス流チャネル(
図2のガス流チャネル240など)の中に直接挿入するように適合させる。
【0037】
例えば、本明細書で説明される実施形態は、センサ組立体と、半導体処理中に使用されるような腐食性化学物質に対して露出する可能性があるセンサ組立体のための材料と、に関連する。本明細書で説明されるセンサ組立体は、センサデバイスの電気特性、相対形状、および幾何学的構成を維持しながら、腐食性化学物質からセンサデバイスを保護するように適合され得る。センサ組立体がさらに、センサデバイスの測定に対する流れの乱流効果を最小にするように、外部環境へのガス放出または漏洩を最小にするように、真空を維持するように、熱的特性を維持するように、センサデバイスの感度および/または測定精度を維持するように、ならびに、センサデバイスの迅速な反応を維持するように、適合され得る。特定の実施形態では、本明細書で説明されるセンサ組立体/パッケージングが、腐食環境内で高速反応センサデバイス(高速反応MEMSベースの熱線シリコン流れセンサなど)を使用するのを可能にする。特定の実施形態では、本明細書で説明されるパッケージングが、(例えば、真空および/または腐食性ガスを)外部環境に一切漏洩させることなくセンサデバイス(高速反応MEMSベースの熱線シリコン流れセンサなど)および/またはセンサ組立体をパッケージングして気密的に密閉するのを可能にする。特定の実施形態では、本明細書で説明されるセンサ組立体および/またはパッケージングが、流れの乱流効果を回避するその性能を最大にするようにセンサデバイスを配置するのを可能にする。特定の実施形態では、本明細書で説明されるセンサ組立体/パッケージングが、流路の中心に対して対称的にセンサデバイスを配置するのを可能にする。特定の実施形態では、本明細書で説明されるセンサ組立体/パッケージングが、センサデバイスの感度に対する影響を低減するようにコーティング厚さを最適化するのを可能にする。このような組立体/パッケージングの便益は、コンパクトな手法(寸法観点)および高コスト効率な手法にしながら、腐食環境内で高速反応センサデバイス(高速反応MEMSベースの熱線シリコン流れセンサなど)を使用する能力を含む。これにより、有利には、ツール内の実質的に任意の場所の(処理チャンバ内の任意の場所などの)ガス流および温度を迅速かつ正確に測定することが実現され得る。
【0038】
図4Aは、本開示の実施形態によるセンサ組立体400の斜視図を示している。1つまたは複数の実施形態では、センサ組立体(例えば、センサ組立体400)が基板(例えば、基板402)を有する。特定の実施形態では、基板(例えば、基板402)が、基板をハウジング(例えば、ハウジング404)に結合するための外側領域(例えば、外側領域402O)と、センサデバイス(例えば、センサデバイス300)を基板に結合するための内側領域(例えば、内側領域402I)と、外側領域と内側領域との間に配置された中間領域(例えば、中間領域402M)と、を有する。基板402または他の図のうちの任意の図で説明される基板のうちの任意の基板に関連して本明細書で使用される場合の「外側領域」という用語は、ガス流体チャネル240の外部にある外部環境の近くにある基板の領域を意味する。基板402または他の図のうちの任意の図で説明される基板のうちの任意の基板に関連して本明細書で使用される場合の「内側領域」という用語は、ガス流体チャネル240の内部にある内側環境の近くにある基板の領域を意味する。基板402または他の図のうちの任意の図で説明される基板のうちの任意の基板に関連して本明細書で使用される場合の「中間領域」という用語は、外側領域と内側領域との間にある基板の領域を意味する。
【0039】
特定の実施形態では、基板が、サファイアなどの、誘電体材料で作られ得る。サファイアは、サファイアによってもたらされる良好な耐腐食性および適切な形状となるように機械加工され得る能力のために、適切な基板材料となり得る。特定の実施形態では、誘電体サファイア基板が、当業者に既知の方法に従って適切な形状となるように機械加工され得る。特定の実施形態では、基板402が、端が丸い細長い本体(例えば、円筒形形状)を有することができる。特定の実施形態では、基板402が、その外側領域402Oにおいておよびその中間領域402Mの少なくとも一部分において円筒形形状を有し、この円筒形形状がその内側領域402Iでは半円筒形形状へと移行する。
【0040】
特定の実施形態では、基板(例えば、基板402)が、基板の少なくとも内側領域の上にある電気接触パッド(例えば、電気接触パッド414)をさらに有することができる。一実施形態では、基板402が、内側領域402Iの半円筒形形状の平坦表面の上にある電気接触パッド414を有する。センサデバイス300のインターフェース領域の上にある電気接点314が、基板の内側領域の上にある電気接触パッド414に固定され得る(例えば、金属シールを介して)。センサデバイスの上にある電気接点314が、基板の上にある電気接触パッド414および1つまたは複数の外部デバイス(処理デバイス230など)と共に、動作中に閉回路を一体に形成する。基板の上にある電気接触パッド(例えば、414)が、センサデバイスの上にある電気接点314と同じ導電性材料であってよい。例えば、一実施形態では、電気接触パッド414が、当業者には既知の手順を介して基板402の内側領域402Iの平坦表面の上で金属化され得る白金で作られる。
【0041】
特定の実施形態では、基板(例えば、基板402)が、密閉シールを形成するためにその外側領域(例えば、402O)においてハウジング(例えば、ハウジング404)に結合され得る。特定の実施形態では、ハウジングが、ステンレス鋼、ニッケル合金(例えば、ニッケル、モリブデン、およびクロムの合金であるHastelloy(登録商標)C-276合金)、コバール(例えば、ニッケル-コバルト鉄合金)、または別の適切な材料で作られ得る。一実施形態では、ハウジングがステンレス鋼で作られ得る。特定の実施形態では、基板が、処理チャンバ環境から外部環境へのガス漏洩を最小にするために、例えばはんだ付けまたはろう付けを介して、金属シールを介してハウジングに固定され得る。特定の実施形態では、基板がさらに、カウンターボア(座ぐり)Cシールなどの少なくとも1つの追加の漏洩防止シールを介してハウジングに固定され得る。特定の実施形態では、基板とハウジングとの間の密閉シールをさらに支援するためにならびにセンサ組立体400を通るガスチャネル240からの真空漏洩および/または腐食性ガスの漏洩を最小にするおよび/または排除するために、さらに、oリングが基板とハウジングとの間に配設され得る。特定の実施形態では、キャップが、oリングと係合するように(例えば、圧縮するように)基板とハウジングとの間に配置され得る。
【0042】
図4Aに示される実施形態では、基板402が、外側領域402Oの頂部から中間領域402Mを通って内側領域402Iの少なくとも一部分まで、基板の長さを完全に通過して延在する導体ピン孔を画定するようにさらに機械加工され得る。特定の実施形態では、基板402が導体ピン孔の内部にある導体ピン416をさらに有し、導体ピン416が、基板402の外側領域402Oおよび中間領域402Mを完全に通過して延在して基板402の内側領域402Iの少なくとも一部分の中まで延在する。特定の実施形態では、導体ピン416が、例えば金属シールを介して、基板402の内側領域402Iに配設された電気接触パッド414に固定される。センサデバイスの上にある電気接点314、基板の上にある電気接触パッド414、および導体ピン416が、1つまたは複数の外部デバイス(処理デバイス230など)と共に、動作中に閉回路を一体に形成する。基板を完全に通過して延在する導体ピン(例えば、416)は、センサデバイスの上にある電気接点314と同じ導電性材料であってよい。例えば、一実施形態では、導体ピン416が白金で作られる。
【0043】
図4Bは、
図4Aの領域Aの拡大図を示しており、ここでは、センサデバイス300と、基板402と、電気接触パッド414と、導体ピン416との間の接続が拡大されている。
図4Bに示される実施形態では、センサデバイス300が、その電気接点314を介して、基板402の内側領域402Iの上にある電気接触パッド414に結合される。一実施形態では、センサデバイスが、例えば、第1のろう付け合金を用いるなどして、金属シールであってよい第1のシール420Aを介して電気接触パッド414に結合される。特定の実施形態では、センサデバイスが、
図4Cに関連してさらに示されるように、センサデバイス(例えば、300)の支持体構造(例えば、302)をガス流方向(例えば、242)に対して垂直の配向にするように、基板に固定される。特定の実施形態では、センサデバイスが、
図6Dに示される少なくともセンサ組立体に関連してさらに示されるように、センサデバイスの細長い支持体構造をガス流方向に対して平行な配向にするように、基板に固定される。
【0044】
一実施形態では、基板402の外側領域402Oが、例えば第2のろう付け合金を用いるなどして、金属シールであってよい第2のシール420Bを介してハウジング404に結合/固定される。特定の実施形態では、さらに、基板402の外側領域402Oが、カウンターボアCシールなどの少なくとも1つの追加の漏洩防止シールを介してハウジング404に固定され得る。
【0045】
図4Bに示される実施形態では、導体ピン416が、基板402の内側領域402Iの上にある電気接触パッド414に結合/固定される。一実施形態では、導体ピン416が、例えば第3のろう付け合金を用いるなどして、金属シールであってよい第3のシール420Cを介して電気接触パッド414に固定される。特定の実施形態では、さらに、導体ピン416が、例えば第4のろう付け合金を用いるなどして、金属シールであってよい第4のシール420Dを介して例えば中間領域402Mのところで基板402に固定され得、それにより、基板402内の導体ピン孔(導体ピン416が通過しているところ)を通るようなガスチャネル240からの真空漏洩および/またはガス(例えば、腐食性ガス)を最小にするかまたは排除するための密閉シールを形成する。
【0046】
第1のシール、第2のシール、第3のシール、および第4のシールの各々が、存在する場合、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含むことができる。特定の実施形態では、すべてのシールのために使用されるろう付け合金が同じである。他の実施形態では、2つ以上の異なるろう付け合金が異なるシールのために使用され得る。一実施形態では、シール420A、420B、420C、または420Dのうちの少なくとも1つのシールがろう付け合金としてSn-Ag-Tiを含む。「第1のシール」、「第2のシール」、「第3のシール」、「第4のシール」などの意味が、本明細書で説明されるセンサ組立体内の拘束的な(biding)種々の構成要素の順序に関して限定されるものと解釈されるべきではなく、センサ組立体内のシールの総数に関して限定されるものとして解釈されるべきではない、ことを認識されたい。むしろ、これらの意味は単に1つのシールを別のシールから区別するために便宜的に使用されるものである。本明細書で説明される種々のセンサ組立体を製造するための例示の方法を、
図11Aおよび
図11Bに関連して後でより詳細に説明する。
【0047】
いくつかの実施形態では、センサ組立体(例えば、センサ組立体400)が、1つまたは複数の表面の上にあるかあるいはセンサ組立体の少なくとも一部分の上にある非導電性共形コーティングをさらに有する。いくつかの実施形態では、コーティングがセンサデバイス(例えば、300)の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、センサデバイス300のセンサ領域306および/またはインターフェース領域304の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、感知要素308の一部またはすべてを含む、センサ領域306の一部またはすべてを覆う。他の実施形態では、共形コーティングが、感知要素308を覆うことなく、センサ領域306を覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、基板402の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、外側領域402O、中間領域402M、および/または内側領域402Iの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、電気接触パッド414の一部またはすべてを含む、内側領域402Iの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、導体ピン416の一部またはすべてを含む、中間領域402Mの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、種々のシールの一部またはすべてを覆う(例えば、第1のシール420A、第2のシール420B、第3のシール420C、および/または第4のシール420D)。特定の実施形態では、センサ組立体が完全に覆われない状態を維持する可能性がある。
【0048】
いくつかの実施形態では、センサ組立体が、最初に、センサ組立体のすべての構成要素の間に(例えば、センサデバイスと基板との間にさらには基板と導体ピンとの間に)電気接点を形成するように組み立てられ、次いで、組み立てられたセンサ組立体が、
図4Cに関連して後で考察されるようにセンサ組立体がガス流チャネルの中に結合されるときにガス流に対して露出することになるセンサ組立体の部分をコーティングにより覆うように被覆される。
【0049】
いくつかの実施形態では、コーティングが、例えば、ALD、IAD、低圧プラズマ溶射(LPPS:low pressure plasma spray)、化学気相堆積(CVD)、プラズマ溶射化学気相堆積(PS-CVD:plasma spray chemical vapor deposition)、スパッタリング、これらの組合せ、あるいは、他の技法、または共形コーティングを形成するのに適するこれらの他の技法の修正形態、を使用して堆積される。いくつかの実施形態では、コーティングが、プロセスガスまたは反応性種による腐食に対して耐性を有するセラミック材料を含む。例えば、いくつかの実施形態では、コーティングが、Y2O3、YZrO、YxZryOz、YZrOF、Y3Al5O12、Y4Al2O9、YF3、YxOyFz、YOF、Er2O3、Er3Al5O12、ErF3、ExOyFz、ErOF、La2O3、Lu2O3、Sc2O3、ScF3、ScOF、Gd2O3、Sm2O3、Dy2O3、Y2O3-ZrO2固溶体、から選定される希土類セラミック、Y2Al4O9およびY2O3-ZrO2固溶体を含むセラミック、あるいは、これらの組合せ、を含む耐プラズマ性セラミックコーティングを含むことができる。いくつかの実施形態では、コーティングがAl2O3を含む。一実施形態では、コーティングが、原子層堆積(ALD:atomic layer deposition)によって堆積されたAl2O3を含む。いくつかの実施形態では、コーティングが実質的に均一の厚さを有し、被覆される下にある表面に対して共形であり、無間隙であり、亀裂を有さず、金属汚染のための拡散バリアとして機能し、高い純度(例えば、約99%超の純度、または約99.95%超の純度)を有する。特定の実施形態では、センサ組立体のすべての寸法を覆うのに有利にはALDが利用され得る。いくつかの実施形態では、コーティングが、種々の温度(最大350℃など)で耐亀裂性および/または耐層間剥離性を有する。
【0050】
特定の実施形態では、コーティングが、1つの場所のコーティングの厚さと別の場所のコーティングの厚さとを比較する場合に(または、コーティングの平均厚さに対して1つの場所のコーティングの厚さを比較する場合に、または、複数の場所に跨ってコーティングの厚さの標準偏差を評価する場合に)約+/-20%未満の厚さのばらつき、約+/-10%未満の厚さのばらつき、約+/-5%未満の厚さのばらつき、またはより小さい厚さのばらつきを有する均一の厚さを有することができる。
【0051】
特定の実施形態では、コーティングが、下にある表面特徴および/または複雑な幾何学的形状ならびに/あるいは高いアスペクト比を有する被覆部分を含む、被覆された下にある表面に対して共形となり得る。例えば、コーティングが、約2:1から500:1、約5:1から約300:1、約10:1から約150:1、約15:1から約100:1、または約20:1から約50:1の範囲の例えば長さ:幅(L:W)または長さ:直径(L:D)である高いアスペクト比を有する部分を共形的におよび均一に被覆することができる。
【0052】
特定の実施形態では、コーティングが非常に高密度であってよく、約1%未満、約0.5%未満、約0.1%未満、または無間隙(0%の間隙率)の間隙率などの、非常に低い間隙率を有することができる。特定の実施形態では、コーティングが亀裂のない微細構造を有することができ、気密性を有することができ、高い絶縁破壊耐性を有することができる。
【0053】
特定の実施形態では、コーティングが、多種多様な材料とのその使用を可能にすることができる、例えば最大350℃の堆積温度などの、低い堆積温度で堆積され得る。
【0054】
図4Dは、本開示の実施形態による、例示のセンサ組立体の表面の上に形成された共形コーティングの断面図を示している。簡潔さのために、
図4Dは、本明細書で説明されるセンサ組立体400の任意の部分であってよいセンサ組立体400の一部分の上にあるコーティング420を示している。同様の手法で、コーティング420が、本明細書で説明される他のセンサ組立体のうちの任意のセンサ組立体の任意の部分に堆積され得る。いくつかの実施形態では、コーティングが、連続で堆積される複数の層422A~422Dを有する。いくつかの実施形態では、示されるよりも多くのまたは少ない層が存在してもよく、層の数は1層から100層の範囲であってよいか、最大500層の範囲であってよいか、またはそれ以上の範囲であってよい。例えば、複数の原子レベルの薄さのまたは原子レベルに近い薄さの層が、例えばALDを使用して堆積され得る。いくつかの実施形態では、層422A~422Dの各々の組成物が交互であってよい。いくつかの実施形態では、コーティングの全体の厚さが、10ナノメートルから500ナノメートルの範囲であってよいか、その中の任意の部分的な範囲であってよいか、またはその中の任意の単一の値であってよい。特定の実施形態では、コーティングの厚さが、処理中にそれに対してセンサ組立体が露出する可能性があるものである攻撃的化学物質からセンサ組立体(および、センサ組立体の種々の構成要素)を保護しながら、測定の感度に対するコーティングの影響を低減するように最適化される。
【0055】
図4Cは、本開示の実施形態による、結合された
図4Aのセンサ組立体400を有する例示の流れチャネル(流れチャネル240など)の側断面図を示している。この図に示されるように、センサ組立体400が、漏洩防止シール(例えば、Cシール)などの適切なシールを介してK1SのTマニホルド(T形継手492を備える)などのマニホルドに設置され得る。マニホルドが両端部においてガス流チャネル240(管類など)に結合され得る。
【0056】
特定の実施形態では、ハウジング(例えば、ハウジング404)が、ガス側表面460と、ガス側表面の反対側にある反対側の表面470と、を有することができる。ハウジング404が、基板(例えば、基板402)を受けるように成形された、ハウジング404を通るように形成された少なくとも1つのスロット(例えば、スロット480B)を有することができる。基板402がスロット(例えば、スロット480B)の中に挿入され得、その結果、基板402Iの内側領域がガス側表面460から例えばガス流チャネル(例えば、ガス流チャネル240)の内部環境の中まで延在することになる。特定の実施形態では、ハウジング404が、例えば適切なマニホルドおよび/または適切なシール(Cシール490など)を介して、ならびに/あるいは適切な取付具(T形継手492など)を介して、ハウジング404をガス流チャネル240に設置するように構成され得る少なくとも1つの追加のスロット(例えば、480Aおよび480C)を有することができる。シール490が、ガス流チャネル240から外部環境へのガス漏洩を防止するための気密シールであってよい。いくつかの実施形態では、シール490が、例えばろう付けまたははんだ付けにより形成された金属シールである。
【0057】
図5Aは、本開示の実施形態による、センサ組立体500の斜視図を示している。1つまたは複数の実施形態では、センサ組立体(例えば、センサ組立体500)が基板(例えば、基板502)を有する。特定の実施形態では、基板(例えば、基板502)が、基板をハウジング(例えば、ハウジング504)に結合するための外側領域(例えば、外側領域502O)と、センサデバイス(例えば、センサデバイス300)を基板に結合するための内側領域(例えば、内側領域502I)と、外側領域と内側領域との間に配置された中間領域(例えば、中間領域502M)と、を有する。特定の実施形態では、誘電体基板が、セラミックシートの複数の層で作られた多層セラミックであってよい。複層セラミック基板が、適切な形状となるように形成され得る任意の誘電体セラミック材料で作られ得る。特定の実施形態では、誘電体多層セラミック基板が、アルミナ(Al
2O
3)または窒化アルミニウム(AlN)で作られ得る。特定の実施形態では、基板が、AlN、Si、SiC、Al
2O
3、およびSiO
2などで作られ得る。多層セラミック基板は、その高い強度、良好な絶縁性、小さい熱膨張係数、および良好な化学安定性のために、有利に使用され得る。多層セラミックは、限定しないが、以下のオペレーション:テープキャスティング、テープカッティング、組み立て、ビア打ち抜き、ビア充填、スクリーン印刷、積層、切断、同時焼成、Niメッキ処理、Auめっき処理、またはこれらの組合せ、のうちの1つまたは複数のオペレーションを含むプロセスなどを通して、当業者に既知の方法によって作られ得る。
【0058】
図5Cは、本開示の実施形態による、
図5Aのセンサ組立体に含まれる多層セラミック基板の斜視図を示している。
図5Dは、
図5Cの多層セラミック基板の側面図を示している。
図5Eは、
図5Cの多層セラミック基板の上面図を示している。
図5C~5Eに示される実施形態では、セラミックシートの2つの層が示される(例えば、第1の層502A、および、第1の層502Aの一部分を覆う第2の層502B)。描かれる実施形態では、セラミック層502Aおよび502Bが、層の間で気密的な密閉を達成するように接触している。示される実施形態では、電気接触パッド514が、多層セラミック基板502の層の間に形成される/組み入れられる(例えば、電気接触パッド514が第1のセラミック層502Aと第2のセラミック層502Bとの間に形成される)。電気接触パッド514が、その外側領域502Oからその内側領域502Iまで多層セラミック基板を完全に通過して延在する。この基板の1つの利点は、層の間に形成された電気接触パッドと共に、多層セラミックのセラミック層の間で気密的な密閉が達成されることである。この気密的な密閉により、金属シールを介して(例えば、ろう付けを介して)センサ組立体の種々の構成要素を固定することになる場所の数が低減され、ガスチャネル240内の内側環境からの真空および/またはガスの漏洩の可能性のある場所が最小となる。
【0059】
基板502は
図5C~
図5Eでは鋭利な角部(例えば、層の各々において長方形)を有するものとして例示されるが、本開示は、センサ組立体400内の基板402のために示された形状と同様の、端が丸い丸みを帯びた形状の多層セラミック基板も企図する。特定の実施形態では、他の基板形状も使用され得、本開示は図に示される形状のみに限定されるものとしてみなされるべきではない。
【0060】
特定の実施形態では、センサデバイス300のインターフェース領域の上にある電気接点314が、基板502の内側領域502Iの上にある電気接触パッド514に固定され得る(例えば、金属シールを介して)。センサデバイスの上にある電気接点314が、基板の上にある電気接触パッド514および1つまたは複数の外部デバイス(処理デバイス230など)と共に、動作中に閉回路を一体に形成する。複層セラミック基板502の層の間に位置する電気接触パッド(例えば、514)が、センサデバイスの上にある電気接点314と同じ導電性材料であってよい。例えば、一実施形態では、電気接触パッド514が白金で作られる。
【0061】
特定の実施形態では、基板(例えば、基板502)が、その外側領域(例えば、502O)においてハウジング(例えば、ハウジング504)に結合され得る。特定の実施形態では、ハウジングが、ステンレス鋼、ニッケル合金(例えば、ニッケル、モリブデン、およびクロムの合金であるHastelloy(登録商標)C-276合金)、コバール(例えば、ニッケル-コバルト鉄合金)、または別の適切な材料で作られ得る。一実施形態では、ハウジングがステンレス鋼で作られ得る。特定の実施形態では、基板が、処理チャンバ環境から外部環境へのガス漏洩を最小にするために、例えばはんだ付けまたはろう付けを介して、金属シールを介してハウジングに固定され得る。特定の実施形態では、基板がさらに、カウンターボアCシールなどの少なくとも1つの追加の漏洩防止シールを介してハウジングに固定され得る。
【0062】
特定の実施形態では、基板とハウジングとの間の密閉シールをさらに支援するためにならびに/あるいはセンサ組立体500を通るガスチャネル240からの真空漏洩および/または腐食性ガスの漏洩を最小にするおよび/または排除するために、さらに、oリング580が基板502とハウジング504との間に配設され得る。特定の実施形態では、キャップが、oリングと係合するように(例えば、圧縮するように)基板とハウジングとの間に配置され得る。
【0063】
図5Bは、
図5Aの領域Bの拡大図を示しており、ここでは、センサデバイス300と、基板502と、電気接触パッド514との間の接続が拡大されている。
図5Bに示される実施形態では、センサデバイス300が、その電気接点314を介して、基板502の内側領域502Iの上にある電気接触パッド514に結合される。一実施形態では、センサデバイスが、例えば、第1のろう付け合金を用いるなどして、はんだ付けまたはろう付けを介して形成された金属シールであってよい第1のシール520Aを介して電気接触パッド514に結合される。特定の実施形態では、センサデバイスが、
図5Fに関連してさらに示されるように、センサデバイス(例えば、300)の支持体構造(例えば、302)をガス流方向(例えば、242)に対して垂直の配向にするように、基板に固定される。特定の実施形態では、センサデバイスが、
図6Dに示される少なくともセンサ組立体に関連してさらに示されるように、センサデバイスの支持体構造をガス流方向に対して平行な配向にするように、基板に固定される。
【0064】
一実施形態では、基板502の外側領域502Oが、例えば第2のろう付け合金を用いるなどして、金属シールであってよい第2のシール520Bを介してハウジング504に結合/固定される。特定の実施形態では、さらに、基板502の外側領域502Oが、カウンターボアCシールなどの少なくとも1つの追加の漏洩防止シールを介してハウジング504に固定され得る。特定の実施形態では、基板が、ガスチャネル240からの真空および/またはガスの漏洩を最小にするおよび/または排除するために密閉シールを介してハウジングに固定される。
【0065】
第1のシール(520A)および第2のシール(520B)の各々が、存在する場合、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含むことができる。特定の実施形態では、すべてのシールのために使用されるろう付け合金が同じである。他の実施形態では、2つ以上の異なるろう付け合金が異なるシールのために使用され得る。一実施形態では、シール520Aまたは520Bのうちの少なくとも1つのシールがろう付け合金としてAg-Cuを含む。「第1のシール」、「第2のシール」などの意味が、本明細書で説明されるセンサ組立体内の拘束的な種々の構成要素の順序に関して限定されるものとして解釈されるべきではなく、センサ組立体内のシールの総数に関して限定されるものとして解釈されるべきではない、ことを認識されたい。むしろ、これらの意味は単に1つのシールを別のシールから区別するために便宜的に使用されるものである。本明細書で説明される種々のセンサ組立体を製造するための例示の方法を、
図11Aおよび
図11Bに関連して後でより詳細に説明する。
【0066】
いくつかの実施形態では、センサ組立体(例えば、センサ組立体500)が、1つまたは複数の表面の上にあるかあるいはセンサ組立体の少なくとも一部分の上にある非導電性共形コーティングをさらに有する。いくつかの実施形態では、コーティングがセンサデバイス(例えば、300)の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、センサデバイス300のセンサ領域306および/またはインターフェース領域304の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、感知要素308の一部またはすべてを含む、センサ領域306の一部またはすべてを覆う。他の実施形態では、共形コーティングが、感知要素308を覆うことなく、センサ領域306を覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、基板502の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、外側領域502O、中間領域502M、および/または内側領域502Iの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、電気接触パッド514の一部またはすべてを含む、内側領域502Iの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、中間領域502Mの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、種々のシールの一部またはすべてを覆う(例えば、第1のシール520Aおよび/または第2のシール520B)。いくつかの実施形態では、センサ組立体500が、最初に、センサ組立体のすべての構成要素の間に(例えば、センサデバイスと基板との間に)電気接点を形成するように組み立てられ、次いで、組み立てられたセンサ組立体が、
図5Fに関連して後で考察されるようにセンサ組立体がガス流チャネルの中に結合されるときにガス流に対して露出することになるセンサ組立体の部分をコーティングにより覆うように被覆される。いくつかの実施形態では、センサ組立体500の少なくとも一部分の上に堆積されるコーティングが、センサ組立体400の少なくとも一部分を覆うのに適する本明細書において上で説明したコーディングと同様であってよい(例えば、堆積技法、コーティング組成物/材料、ならびに/あるいは、コーティングの均一性、共形性、間隙率、およびアーキテクチャなど、において同様である)。特定の実施形態では、センサ組立体500が完全に覆われない状態を維持する。
【0067】
図5Fは、本開示の実施形態による、結合された
図5Aのセンサ組立体500を有する例示の流れチャネル(流れチャネル240など)の側断面図を示している。この図に示されるように、センサ組立体500が、漏洩防止シール(例えば、Cシール)などの適切なシールを介してK1SのTマニホルド(T形継手592)などのマニホルドに設置され得る。マニホルドが両端部においてガス流チャネル240(管類など)に結合され得る。
【0068】
特定の実施形態では、ハウジング(例えば、ハウジング504)が、ガス側表面560と、ガス側表面の反対側にある反対側の表面570と、を有することができる。ハウジング504が、基板(例えば、基板502)を受けるように形成された、ハウジング504を通るように成形された少なくとも1つのスロット(例えば、スロット580B)を有することができる。基板502がスロット(例えば、スロット580B)の中に挿入され得、その結果、基板502Iの内側領域がガス側表面560から例えばガス流チャネル(例えば、ガス流チャネル240)の内部環境の中まで延在することになる。特定の実施形態では、ハウジング504が、例えば適切なマニホルドおよび/または適切なシール(Cシール590など)を介して、ならびに/あるいは適切な取付具(T形継手592など)を介して、ハウジング504をガス流チャネル240に設置するように構成され得る少なくとも1つの追加のスロット(例えば、580Aおよび580C)を有することができる。シール590が、ガス流チャネル240から外部環境へのガスの漏洩を防止するための気密シールであってよい。いくつかの実施形態では、シール590が、例えばろう付けまたははんだ付けにより形成された金属シールである。
【0069】
ガス流方向(例えば、242)に対してセンサデバイスの支持体構造を垂直の配向にするようにセンサデバイス300が対応する基板に固定される実施形態においてセンサ組立体400およびセンサ組立体500を示しているが、いくつかの実施形態では、センサデバイス300は、センサデバイスの支持体構造をガス流方向(例えば、242)に対して平行な配向にするように、基板に固定されてもよい。このような例示の実施形態は、
図6Dの少なくともセンサ組立体600に関連して説明される。
【0070】
図6Aは、本開示の実施形態による、センサ組立体600の斜視図を示している。1つまたは複数の実施形態では、センサ組立体(例えば、センサ組立体600)が基板(例えば、基板602)を有する。特定の実施形態では、基板(例えば、基板602)が、基板をハウジング(例えば、ハウジング604)に結合するための外側領域(例えば、外側領域602O)と、センサデバイス(例えば、センサデバイス300)を基板に結合するための内側領域(例えば、内側領域602I)と、外側領域と内側領域との間に配置された中間領域(例えば、中間領域602M)と、を有する。
【0071】
図6Cは、本開示の実施形態による、
図6Aのセンサ組立体600に含まれる基板などの基板の斜視図を示している。
図6Cに描かれる実施形態では、基板がサファイアなどの誘電体材料で作られる。
図6Cに描かれる実施形態では、基板が、端が丸い機械加工されたサファイアである。示される基板602は、その中間領域602Mにおいて円筒形形状を有する。示される実施形態では、領域602Mの円筒形形状が内側領域602Iでは半円筒形形状へと移行する。示される実施形態では、領域602Mの円筒形形状が外側領域602Oの一部分の中まで継続し、最終的に外側領域602Oの頂部に達する。示される実施形態では、外側領域602Oの頂部が、領域602Oおよび602Mにおける円筒形部分の直径より大きい直径を有する円板として成形される。示される基板は、後でさらに詳細に説明されるように、導体ピン616を受けるように成形された、基板602の外側領域602Oの頂部から基板602の内側領域602Iの底部まで延在する導体ピン孔616Hをさらに画定する。特定の実施形態では、端が丸い基板(サファイアまたは複層セラミックのいずれであっても)がストレス要因を緩和することができ、それによりセンサ組立体の動作寿命を延ばすことができる。基板602は、当業者には既知の手段により、示される形状または任意適切な他の形状となるように機械加工され得る。
【0072】
特定の実施形態では、基板(例えば、基板602)が、基板の少なくとも内側領域の上にある電気接触パッド(例えば、電気接触パッド614)をさらに有することができる。センサデバイス300のインターフェース領域の上にある電気接点314が、基板の内側領域の上にある電気接触パッド614に固定され得る(例えば、金属シールを介して)。センサデバイスの上にある電気接点314が、基板の上にある電気接触パッド614および1つまたは複数の外部デバイス(処理デバイス230など)と共に、動作中に閉回路を一体に形成する。基板の上にある電気接触パッド(例えば、614)が、センサデバイスの上にある電気接点314と同じ導電性材料であってよい。例えば、一実施形態では、電気接触パッド614が、当業者には既知の手順を介して基板(例えば、機械加工されたサファイア基板602)の上で金属化され得る白金である。
【0073】
特定の実施形態では、基板(例えば、基板602)が、その外側領域(例えば、602O)においてハウジング(例えば、ハウジング604)に結合され得る。特定の実施形態では、ハウジングが、ステンレス鋼、ニッケル合金(例えば、ニッケル、モリブデン、およびクロムの合金であるHastelloy(登録商標)C-276合金)、コバール(例えば、ニッケル-コバルト鉄合金)、または別の適切な材料で作られ得る。一実施形態では、ハウジングがステンレス鋼で作られ得る。特定の実施形態では、基板が、処理チャンバ環境から外部環境へのガス漏洩を最小にするために、例えばはんだ付けまたはろう付けを介して、金属シールを介してハウジングに固定され得る。
【0074】
特定の実施形態では、基板とハウジングとの間の密閉シールをさらに支援するためにならびにセンサ組立体600を通るガスチャネル240からの真空漏洩および/または腐食性ガスの漏洩を最小にするおよび/または排除するために、さらに、oリングが基板602とハウジング604との間に配設され得る。特定の実施形態では、キャップが、oリングと係合するように(例えば、圧縮するように)基板とハウジングとの間に配置され得る。
【0075】
図6Aに示される実施形態では、基板602が、基板602の外側領域602Oおよび中間領域602Mを完全に通過して延在して基板602の内側領域602の底部に達する導体ピン616をさらに有する。導体ピン616が、基板602の外側領域602Oの頂部から基板602の内側領域602Iの底部まで延在する導体ピン孔616Hを通して基板602内で受けられる。特定の実施形態では、導体ピン616が、基板602の内側領域602Iの底部に配設された電気接触パッド614に固定される。センサデバイスの上にある電気接点314、基板の上にある電気接触パッド614、および導体ピン616が、1つまたは複数の外部デバイス(処理デバイス230など)と共に、動作中に閉回路を一体に形成する。基板を完全に通過して延在する導体ピン(例えば、616)は、センサデバイスの上にある電気接点314と同じ導電性材料で作られ得る。例えば、一実施形態では、導体ピン616が白金で作られる。
【0076】
図6Bは、
図6Aの領域Cの拡大図を示しており、ここでは、センサデバイス300と基板602との間の接続が拡大されている。
図6Bに示される実施形態では、センサデバイス300が、その電気接点314を介して、基板602の内側領域602Iの上にある電気接触パッド614に結合される。一実施形態では、センサデバイスが、例えば、第1のろう付け合金を用いるなどして、金属シールであってよい第1のシール620Aを介して電気接触パッド614に結合される。特定の実施形態では、センサデバイスが、
図6Dに関連してさらに示されるように、センサデバイス(例えば、300)の支持体構造(例えば、302)をガス流方向(例えば、242)に対して平行な配向にするように、基板に固定される。センサ組立体600とセンサ組立体400との間の主要な違いのうちの1つは、センサデバイス300の配向である。特定の実施形態では、平行な配向で固定されたセンサデバイスを備えるセンサ組立体で達成される測定はガス流の再循環および/または乱流によって受ける影響を小さくすることができ、流路を通る導電性を向上させることができる。特定の実施形態では、(例えば242などのガス流方向に対して)平行な配向で基板に固定されたセンサデバイス(センサデバイス300など)はガスの再循環をセンサ先端部から離し、それによりセンサ測定の精度に対する影響を最小にする。
【0077】
一実施形態では、基板602の外側領域602Oが、例えば第2のろう付け合金を用いるなどして、金属シールであってよい第2のシール620Bを介して、および/または、例えば第3のろう付け合金を用いるなどして、同様に金属シールであってよい第3のシール620Cを介して、ハウジング604に結合/固定される。特定の実施形態では、さらに、基板602の外側領域602Oが、漏洩防止シール(例えば、カウンターボアCシール)などの少なくとも1つの追加のシールを介してハウジング604に固定され得る。
【0078】
図6Bに示される実施形態では、導体ピン616が、例えば第4のろう付け合金を用いるなどして、金属シールであってよい第4のシール620Dを介して、基板602の内側領域602Iの底部において電気接触パッド614および/またはセンサデバイス300に結合/固定され得る。特定の実施形態では、さらに、導体ピン616が、例えば第5のろう付け合金を用いるなどして、金属シールであってよい第5のシール620Eを介して、例えば内側領域602Iの底部において、基板602に固定され得る。特定の実施形態では、導体ピン616が、センサ組立体600を通るガスチャネル240からの真空漏洩および/または腐食性ガスの漏洩(例えば、導体ピン616が通過しているところである導体ピン孔616Hを通しての)を最小にするおよび/または排除するために、シールを介して基板602に固定され得る。
【0079】
第1のシール(620A)、第2のシール(620B)、第3のシール(620C)、第4のシール(620D)、および第5のシール(620E)の各々が、存在する場合、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含むことができる。特定の実施形態では、すべてのシールのために使用されるろう付け合金が同じである。他の実施形態では、2つ以上の異なるろう付け合金が異なるシールのために使用され得る。一実施形態では、シール620A、620B、620C、620D、または620Eのうちの少なくとも1つのシールがろう付け合金としてSn-Ag-Tiを含む。「第1のシール」、「第2のシール」、「第3のシール」、「第4のシール」、「第5のシール」などの意味が、本明細書で説明されるセンサ組立体内の拘束的な種々の構成要素の順序に関して限定されるものと解釈されるべきではなく、センサ組立体内のシールの総数に関して限定されるものとして解釈されるべきではない、ことを認識されたい。むしろ、これらの意味は単に1つのシールを別のシールから区別するために便宜的に使用されるものである。本明細書で説明される種々のセンサ組立体を製造するための例示の方法を、
図11Aおよび
図11Bに関連して後でより詳細に説明する。
【0080】
いくつかの実施形態では、センサ組立体(例えば、センサ組立体600)が、1つまたは複数の表面の上にあるかあるいはセンサ組立体の少なくとも一部分の上にある非導電性共形コーティングをさらに有する。いくつかの実施形態では、コーティングがセンサデバイス(例えば、300)の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、センサデバイス300のセンサ領域306および/またはインターフェース領域304の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、感知要素308の一部またはすべてを含む、センサ領域306の一部またはすべてを覆う。他の実施形態では、共形コーティングが、感知要素308を覆うことなく、センサ領域306を覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、基板602の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、外側領域602O、中間領域602M、および/または内側領域602Iの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、電気接触パッド614および/または導体ピン616の一部またはすべてを含む、内側領域602Iの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、中間領域602Mの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、種々のシールの一部またはすべてを覆う(例えば、第1のシール620A、第2のシール620B、第3のシール620C、第4のシール620D、および/または第5のシール620E)。いくつかの実施形態では、センサ組立体が、最初に、センサ組立体のすべての構成要素の間に(例えば、センサデバイスと、導体ピンと、基板との間に)電気接点を形成するように組み立てられ、次いで、組み立てられたセンサ組立体が、
図6Dに関連して後で考察されるようにセンサ組立体がガス流チャネルの中に結合されるときにガス流に対して露出することになる少なくともセンサ組立体の部分をコーティングにより覆うように被覆される。特定の実施形態では、コーティングが基板602の外側領域602Oの頂部分(例えば、ガス側表面660の反対側のハウジング670の反対側の表面から延在する、外部環境に対して露出する頂部分)のところで導体ピン616を覆う場合、コーティングの一部分が覆われない(例えば、エッチングされる)可能性があり、それにより導体ピン616の少なくとも一部を露出させる。次いで、導体ピン616の露出パート(外部環境において)が1つまたは複数の外部デバイス(処理デバイス230など)に結合され得、動作中に閉電気回路を形成する。特定の実施形態では、センサ組立体600が完全に覆われない状態を維持する。
【0081】
いくつかの実施形態では、センサ組立体600の少なくとも一部分の上に堆積されるコーティングが、センサ組立体400の少なくとも一部分を覆うのに適する本明細書において上で説明したコーディングと同様であってよい(例えば、堆積技法、コーティング組成物/材料、ならびに/あるいは、コーティングの均一性、共形性、間隙率、およびアーキテクチャなど、において同様である)。
【0082】
図6Dは、本開示の実施形態による、結合された
図6Aのセンサ組立体600を有する例示の流れチャネル(流れチャネル240など)の側断面図を示している。
【0083】
特定の実施形態では、ハウジング(例えば、ハウジング604)が、ガス側表面660と、ガス側表面の反対側にある反対側の表面670と、を有することができる。ハウジング604が、基板(例えば、基板602)を受けるように成形された、ハウジング504を通るように形成された少なくとも1つのスロット(例えば、スロット680B)を有することができる。基板602がスロット(例えば、スロット680B)の中に挿入され得、その結果、基板の内側領域602Iがガス側表面660から例えばガス流チャネル(例えば、ガス流チャネル240)の内部環境の中まで延在することになる。特定の実施形態では、ハウジング604が、例えば適切なマニホルド(K1Hのマニホルドなど)および/または適切なシール(Cシール590など)を介して、ならびに/あるいは適切な取付具を介して、ハウジング604をガス流チャネル240に設置するように構成され得る少なくとも1つの追加のスロット(例えば、680Aおよび680C)を有することができる。シール690が、ガス流チャネル240からのガスの漏洩を防止するための気密シールであってよい。いくつかの実施形態では、シール690が、例えばろう付けまたははんだ付けにより形成された金属シールである。
【0084】
特定の実施形態では、センサ組立体600の寸法がセンサ組立体400および500の寸法より大きい。その理由は、センサデバイス300がガス流242の方向に対して平行な配向で(センサ組立体400および500の場合に示されるような垂直の配向とは異なる)基板602に固定された状態で、基板602がスロット680Bの中に挿入されるからである。特定の実施形態では、スロット680Bが、感知要素308をスロット680Bの境界部に触れさせることなく平行な配向でセンサデバイス300を基板602に結合させるように、基板602を挿入するのを受け入れるように成形され得る。
【0085】
図7Aは、本開示の特定の他の実施形態によるセンサ組立体700の斜視図を示している。1つまたは複数の実施形態では、センサ組立体(例えば、センサ組立体700)が基板(例えば、基板702)を有する。特定の実施形態では、基板(例えば、基板702)が、外側領域(例えば、外側領域702O)と、センサデバイス(例えば、センサデバイス300)を基板に結合するための内側領域(例えば、内側領域702I)と、外側領域と内側領域との間に配置された中間領域(例えば、中間領域702M)と、を有する。特定の実施形態では、基板が、中間領域702Mにおいてハウジング(例えば、ハウジング704)に結合され得る。特定の実施形態では、基板702が、センサ組立体500に関連して説明される多層セラミック基板502と同様に、セラミックシートの複数の層で作られた多層セラミックであってよい。
【0086】
図7Bは、本開示の実施形態による、
図7Aのセンサ組立体に含まれる多層セラミック基板の斜視図を示しており、ここでは、センサデバイス300が内側領域702Iにおいて基板702に結合される。
図7Cは、
図7Bの多層セラミック基板の側面図を示している。
図7Dは、
図7Bの多層セラミック基板の上面図を示している。
図7B~
図7Dに示される実施形態では、セラミックシートの2つの層が示される(例えば、中間領域702Mにおいて第1の層702Aの一部分を覆う第1の層702Aおよび第2の層702B)。描かれる実施形態では、セラミック層702Aおよび702Bが、層の間で気密的な密閉を達成するように接触している(多層セラミック基板502と同様に)。示される実施形態では、電気接触パッド714が、多層セラミック基板702の層の間に形成される/組み入れられる(例えば、電気接触パッド714が第1のセラミック層702Aと第2のセラミック層702Bとの間に形成される)。電気接触パッド714が、その外側領域702Oからその内側領域702Iまで複層セラミック基板を完全に通過して延在する。この基板は、基板502と同様に、層の間に形成された電気接触パッドと共に、複層セラミック基板のセラミック層の間で気密的な密閉が達成される、という利点を有する。この気密的な密閉により、金属シールを介して(例えば、ろう付けを介して)センサ組立体の種々の構成要素を固定することになる場所の数が低減される。
【0087】
セラミック基板702は、基板502に関連して本明細書において上で説明したように、当業者には既知である方法に従って適切な複層セラミックとなるように成形され得る任意適切な耐プラズマ性セラミックで作られ得る。同様に、セラミック基板702は、基板502のために本明細書において上で説明した材料と同様の材料で作られ得る。
【0088】
特定の実施形態では、センサデバイス300のインターフェース領域の上にある電気接点314が、基板702の内側領域の上にある電気接触パッド714に固定され得る(例えば、金属シールを介して)。センサデバイスの上にある電気接点314が、基板の上にある電気接触パッド714および1つまたは複数の外部デバイス(処理デバイス230など)と共に、動作中に閉回路を一体に形成する。多層セラミック基板702の層の間に位置する電気接触パッド(例えば、714)が、センサデバイスの上にある電気接点314と同じ導電性材料であってよい。例えば、一実施形態では、電気接触パッド714が白金で作られる。
【0089】
特定の実施形態では、基板(例えば、基板702)が、その中間領域(例えば、702M)においてハウジング(例えば、ハウジング704)に結合され得る。特定の実施形態では、ハウジングが、ステンレス鋼、ニッケル合金(例えば、ニッケル、モリブデン、およびクロムの合金であるHastelloy(登録商標)C-276合金)、コバール(例えば、ニッケル-コバルト鉄合金)、または別の適切な材料で作られ得る。一実施形態では、ハウジングがステンレス鋼で作られ得る。特定の実施形態では、基板が、処理チャンバ環境から外部環境へのガス漏洩を最小にするために、例えばろう付けを介して、金属シールを介してハウジングに固定され得る。特定の実施形態では、oリングが基板702とハウジング704との間に配設され得る。特定の実施形態では、oリングと係合するように(例えば、圧縮するように)構成されたキャップが、基板702とハウジング704との間に配設され得る。
【0090】
実施形態では、センサデバイス300が、その電気接点314を介して、基板702の内側領域702Iの上にある電気接触パッド714に結合される。一実施形態では、センサデバイスが、例えば、第1のろう付け合金を用いるなどして、はんだ付けまたはろう付けを介して形成された金属シールであってよい第1のシール720Aを介して電気接触パッド714に結合される。特定の実施形態では、センサデバイスが、センサデバイス(例えば、300)の支持体構造(例えば、302)をガス流方向(例えば、242)に対して平行な配向にするように、基板に固定される。特定の実施形態では、センサデバイスが、センサデバイスの支持体構造をガス流方向に対して垂直の配向にするように、基板702に固定され得る(図示せず)。
【0091】
一実施形態では、基板702の中間領域702Mが、例えば第2のろう付け合金を用いるなどして、金属シールであってよい第2のシール720Bを介してハウジング704に結合/固定される。特定の実施形態では、基板702が、処理チャンバ環境および/またはガスチャネル240から外部環境への真空および/またはガスの漏洩を最小にするために密閉シールを介してハウジング704に固定され得る。
【0092】
第1のシール(720A)および第2のシール(720B)の各々が、存在する場合、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含むことができる。特定の実施形態では、すべてのシールのために使用されるろう付け合金が同じである。他の実施形態では、2つ以上の異なるろう付け合金が異なるシールのために使用され得る。一実施形態では、シール720Aまたは720Bのうちの少なくとも1つのシールがろう付け合金としてAg-Cuを含む。「第1のシール」、「第2のシール」などの意味が、本明細書で説明されるセンサ組立体内の拘束的な種々の構成要素の順序に関して限定されるものとして解釈されるべきではなく、センサ組立体内のシールの総数に関して限定されるものとして解釈されるべきではない、ことを認識されたい。むしろ、これらの意味は単に1つのシールを別のシールから区別するために便宜的に使用されるものである。本明細書で説明される種々のセンサ組立体を製造するための例示の方法を、
図11Aおよび
図11Bに関連して後でより詳細に説明する。
【0093】
いくつかの実施形態では、センサ組立体(例えば、センサ組立体700)が、1つまたは複数の表面の上にあるかあるいはセンサ組立体の少なくとも一部分の上にある非導電性共形コーティングをさらに有する。いくつかの実施形態では、コーティングがセンサデバイス(例えば、300)の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、センサデバイス300のセンサ領域306および/またはインターフェース領域304の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、感知要素308の一部またはすべてを含む、センサ領域306の一部またはすべてを覆う。他の実施形態では、共形コーティングが、感知要素308を覆うことなく、センサ領域306を覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、基板702の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、外側領域702O、中間領域702M、および/または内側領域702Iの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、電気接触パッド714の一部またはすべてを含む、内側領域702Iの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、中間領域702Mの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、種々のシールの一部またはすべてを覆う(例えば、第1のシール720Aおよび/または第2のシール720B)。いくつかの実施形態では、センサ組立体700が、最初に、センサ組立体のすべての構成要素の間に(例えば、センサデバイスと基板との間に)電気接点を形成するように組み立てられ、次いで、組み立てられたセンサ組立体が、センサ組立体がガス流チャネルの中に結合されるときにガス流に対して露出することになるセンサ組立体の部分をコーティングにより覆うように被覆される。いくつかの実施形態では、センサ組立体700の少なくとも一部分の上に堆積されるコーティングが、センサ組立体400の少なくとも一部分を覆うのに適する本明細書において上で説明したコーディングと同様であってよい(例えば、堆積技法、コーティング組成物/材料、ならびに/あるいは、コーティングの均一性、共形性、間隙率、およびアーキテクチャなど、において同様である)。特定の実施形態では、センサ組立体700が完全に覆われない状態を維持する。
【0094】
図7Eは、
図7AのセクションA-Aの正面図を示している。特定の実施形態では、ハウジング(例えば、ハウジング704)が、ガス側表面760と、ガス側表面の反対側にある反対側の表面770と、を有することができる。ハウジング704は、ガス流チャネル240と同様にガス流チャネルとして成形され得る。ハウジングが、ガス流チャネル(例えば、240)の直径より大きい直径あるいは幅および/または高さ(ハウジングが円筒/管とは異なる形状を有する場合)を有することができる。ハウジング704のより大きい直径あるいは幅および/または高さはガス流を制限することなくセンサ組立体のためのスペースを提供するように構成され得、その結果、センサデバイスによって測定されるガス流パラメータに対する影響が最小になる(または、実質的にゼロになる)。
【0095】
ハウジング704が、基板(例えば、基板702)を受けるように成形された、ハウジング704を通るように形成された少なくとも1つのスロット(例えば、スロット780B)を有することができる。基板702がスロット(例えば、スロット780B)の中に挿入され得、その結果、基板の内側領域702Iがガス側表面760から例えばガス流チャネル(例えば、ガス流チャネル240)の内部環境の中まで延在することになる。特定の実施形態では、基板702が、片持ちの配向で、スロット780Aの中に挿入され得、基板702の中間領域702Mのところでハウジング704に固定され得、その結果、基板の内側領域702Iがガス側表面760からガス流チャネルの内部環境の中まで延在するようになり、
図7EのセクションA-Aの正面図に示されるように、基板の外側領域702Oが反対側の表面770から外部領域まで延在するようになる。
【0096】
特定の実施形態では、
図8Aおよび
図8Bに例示されるように、ハウジング704が、第1の端部765A上に形成された第1のスロット780A(例えば、ガス側表面760から、ガス側表面の反対側の反対側の表面770まで)と、反対側の第2の端部765B上に形成された第2のスロット780B(例えば、ガス側表面760から、ガス側表面の反対側の反対側の表面770まで)と、を有する。このようなハウジングは、基板702と同様であってよい基板802を受け入れることができる。特定の実施形態では、基板802が複層セラミック基板である。基板802は、基板502および702と同様に、層の間に形成された電気接触パッドと共に、複層セラミック基板のセラミック層の間で気密的な密閉が達成される、という利点を有する。この気密的な密閉により、金属シールを介して(例えば、ろう付けを介して)センサ組立体の種々の構成要素を固定することになる場所の数が低減される。
【0097】
セラミック基板802は、基板502に関連して本明細書において上で説明したように、当業者には既知である方法に従って適切な多層セラミックとなるように成形され得る任意適切な耐プラズマ性セラミックで作られ得る。同様に、セラミック基板802は、基板502のために本明細書において上で説明した材料と同様の材料で作られ得る。
【0098】
多層セラミック基板802が、第1の端部802Aと、第1の端部の反対側にある第2の端部802Bと、を有することができる。基板802の第1の端部802Aが、第1の外側領域802O1と、内側領域802Iと、第1の外側領域802O1と内側領域802Iとの間に配置された第1の中間領域802M1と、を有することができる。基板802の第2の端部802Bが、第2の外側領域802O2と、同じ内側領域802Iと、第2の外側領域802O2と内側領域802Iとの間に配置された第2の中間領域802M2と、を有することができる。多層セラミック基板802が、多層セラミック基板802の層の間に形成された電気接触パッド814を有することができる。電気接触パッド814が、
図8Bの断面B-Bの正面図で示されるように、第1の端部802Aから第2の反対側の端部802Bまで複層セラミック基板802を完全に通過して延在することができる。
【0099】
多層セラミック基板802が、第1の中間領域802M1および第2の中間領域802M2のところでハウジング704に固定され得る。特定の実施形態では、多層セラミック基板が、ハウジング704の全直径(または、幅)を完全に通過して延在して第2のスロット708Bまで延在する第1のスロット780Aを介してハウジング704の中に挿入され得る。多層セラミック基板802の第1の端部802Aが第1のスロット780Aを通るように配設され得、多層セラミック基板802の第2の反対側の端部802Bが第2の反対側のスロット780Bを通るように配設され得る。この構成では、基板802の第1の外側領域802O1が、第1の端部765Aにあるハウジング704の反対側の表面770から第1の端部にある外部領域まで延在することができる。さらに、この構成では、基板802の第2の外側領域802O2が、第2の反対側の端部765Bにあるハウジング704の反対側の表面770から第2の反対側の端部にある外部領域まで延在することができる。さらに、この構成では、基板802の内側領域802Iが、第1の端部765Aにあるハウジング704のガス側表面760から第2の端部765Bにあるハウジング704のガス側表面760まで延在することができる。特定の実施形態では、基板802が、処理チャンバ環境から外部環境へのガス漏洩を最小にするように密閉シールを形成するために、例えばろう付けを介して、金属シールを介してハウジングに固定され得る(例えば、ハウジング704の第1の端部765Aが基板802の第1の中間領域802M1に固定され、ハウジング704の第2の端部765Bが基板802の第2の中間領域802M2に固定される)。ハウジング704と基板802との間の(または、ハウジング704と基板702との間の)シールが、ガス流チャネル240からのガスの漏洩および/または真空漏洩を防止するための気密シールであってよい。いくつかの実施形態では、シールが、本明細書において上で説明されるろう付け合金のうちの任意のろう付け合金を用いる例えばろう付けまたははんだ付けにより形成された金属シールである。
図9A~
図9Cおよび
図10A~
図10Dに関連してさらに詳細に説明されて示されるように、種々の密閉構成が適切に使用され得る。
【0100】
図8A~
図8Bに示される実施形態では、センサデバイス300が内側領域802Iにおいて基板802に結合/固定され得る。既に示されたセンサ組立体に関連して説明したように、センサデバイス300は、電気接点314(センサデバイス300の上にある)と基板802の上にある電気接触パッド814との間にある金属シールを介して基板に固定され得る。センサデバイスの上にある電気接点314が、基板の上にある電気接触パッド814および1つまたは複数の外部デバイス(処理デバイス230など)と共に、動作中に閉回路を一体に形成する。多層セラミック基板802の層の間に位置する電気接触パッド(例えば、714)が、センサデバイスの上にある電気接点314と同じ導電性材料であってよい。例えば、一実施形態では、電気接触パッド814が白金で作られる。
【0101】
センサデバイス300が、支持体構造(例えば、302)をガス流方向(例えば、242)に対して平行な配向にするように、基板802に固定され得る。特定の実施形態では、センサデバイスが、センサデバイスの支持体構造をガス流方向に対して垂直の配向にするように、基板802に固定される(図示せず)。
【0102】
いくつかの実施形態では、
図8A~
図8Bに示されるセンサ組立体が、1つまたは複数の表面の上にあるかあるいはセンサ組立体の少なくとも一部分の上にある非導電性共形コーティングをさらに有する。いくつかの実施形態では、コーティングがセンサデバイス(例えば、300)の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、センサデバイス300のセンサ領域306および/またはインターフェース領域304の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、感知要素308の一部またはすべてを含む、センサ領域306の一部またはすべてを覆う。他の実施形態では、共形コーティングが、感知要素308を覆うことなく、センサ領域306を覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、基板802の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、外側領域802O1および801O2、中間領域802M1および802M2、ならびに/あるいは内側領域802Iの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、電気接触パッド814の一部またはすべてを含む、内側領域802Iの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが種々のシールの一部またはすべてを覆う(例えば、センサデバイス300と基板802との間にある第1のシール820A、ならびに/あるいは、基板802の第1の中間領域802M2とハウジング704の第1の端部765Aとの間にある第2のシール820B、および/または、基板802の第2の中間領域802M2とハウジング704の第2の端部765Bとの間にある第3のシール820C)。いくつかの実施形態では、センサ組立体800が、最初に、センサ組立体のすべての構成要素の間に(例えば、センサデバイスと基板との間に)電気接点を形成するように組み立てられ、次いで、組み立てられたセンサ組立体が、センサ組立体がガス流チャネルの中に結合されるときにガス流に対して露出することになるセンサ組立体の部分をコーティングにより覆うように被覆される。いくつかの実施形態では、センサ組立体800の少なくとも一部分の上に堆積されるコーティングが、センサ組立体400の少なくとも一部分を覆うのに適する本明細書において上で説明したコーティングと同様であってよい(例えば、堆積技法、コーティング組成物/材料、ならびに/あるいは、コーティングの均一性、共形性、間隙率、およびアーキテクチャなど、において同様である)。特定の実施形態では、センサ組立体800が完全に覆われない状態を維持する。
【0103】
「第1のシール」、「第2のシール」、「第3のシール」などの意味が、本明細書で説明されるセンサ組立体内の拘束的な種々の構成要素の順序に関して限定されるものとして解釈されるべきではなく、センサ組立体内のシールの総数に関して限定されるものとして解釈されるべきではない、ことを認識されたい。むしろ、これらの意味は単に1つのシールを別のシールから区別するために便宜的に使用されるものである。本明細書で説明される種々のセンサ組立体を製造するための例示の方法を、
図11Aおよび
図11Bに関連して後でより詳細に説明する。
【0104】
既に示したように、基板(例えば、702または802)が、ハウジングを通るスロットの境界部(例えば、スロット780Aまたはスロット780Bの境界部)と基板の中間領域(例えば、702M、802M1、または802M2)の境界部との間の交差位置のところでハウジング(例えば、704)に固着され得る。しかし、特定の実施形態では、基板の中間領域およびハウジングを通るスロットが、これらの2つの間での対面的(face-to-face)ボンディングを可能にするように成形され得る。限定的であると解釈されない、基板(例えば、中間領域のところの)とハウジングとの間の対面的ボンディングがボンディング中に発生し得る応力を低減すると考えられる。このような例示の対面的ボンディングが
図9A~
図9Cおよび
図10A~
図10Dに示される。
【0105】
図9Aは、本開示の実施形態によるセンサ組立体900の斜視図を示している。
図9Aで見ることができるように、センサ組立体900が、ハウジング704と同様であってよいハウジング904を有することができる。ハウジング904が、ガス側表面960と、ガス側表面の反対側にある反対側の表面970と、をさらに有することができる。ハウジング904が、ハウジング904を通るスロット980Aをさらに有することができる。特定の実施形態では、ハウジング904が、スロット980Aの境界部のところで平坦表面を確立するように構成されたテーパ領域をスロット980Aの境界部のところに有することができ、基板902の中間領域902Mが平行な配向でスロット980Aの中に固着され得る。
【0106】
図9Bは、多層セラミック基板902の斜視図を示しており、ここでは、センサデバイス300が内側領域のところで多層セラミック基板902に結合される。本明細書において上で説明される他の多層セラミック基板と同様に、多層セラミック基板902は当業者には既知の方法によって調製され得る。複層セラミック902が、内側領域902I(センサデバイス300が内側領域902Iに固定され得る)と、外側領域902Oと、内側領域902Iと外側領域902Oとの間に配置された中間領域902Mと、を有することができる。特定の実施形態では、中間領域902Mが、内側領域902Iおよび/または外側領域902Oより大きい厚さおよび/または長さを有する。特定の実施形態では、中間領域902Mが、第1の表面902M1と、第1の表面の反対側にある第2の表面902M2と、を有する。基板902がハウジング904に固定される場合、第1の表面902M1がハウジング904の反対側の表面970の近くにあってよく、対面的構成でハウジング904の反対側の表面970に固着され得る。
【0107】
特定の実施形態では、基板902の形状が、当業者には既知の方法により多層セラミック層を用いて形成される。特定の実施形態では、多層セラミック基板の層の間で気密的な密閉が達成される。特定の実施形態では、電気接触パッド914が、多層セラミック基板902の層の間に形成され/組み入れられ(外側領域902Oから内側領域902Iまで、基板902の全体を完全に通過して延在する)、層の間に電気接触パッド914が存在しても気密的な密閉が維持される。
【0108】
セラミック基板902は、基板502に関連して本明細書において上で説明したように、当業者には既知である方法に従って適切な複層セラミックとなるように成形され得る任意適切な耐プラズマ性セラミックで作られ得る。同様に、セラミック基板902は、基板502のために本明細書において上で説明した材料と同様の材料で作られ得る。
【0109】
センサ組立体900の少なくとも一部または全体が、他のセンサ組立体のために既に説明した保護コーティングで覆われ得る。センサ組立体900の少なくとも一部分に堆積されるコーティングは、センサ組立体400の少なくとも一部分を覆うのに適する本明細書において上で説明されたコーティングと同様であってよい(例えば、堆積技法、コーティング組成物/材料、ならびに/あるいは、コーティングの均一性、共形性、間隙率、およびアーキテクチャなど、において同様である)。特定の実施形態では、センサ組立体900が完全に覆われない状態を維持する可能性がある。
【0110】
図9Cは、
図9Aの断面C-Cの正面図を示している。
図9Cに示されるように、センサ組立体900は、基板902とハウジング904との間のボンディングを除いて、センサ組立体700と同様である。センサ組立体900では、(内側領域902Iのところで)平行な配向(ガス流242に対して)でセンサデバイス300が固定されるところである多層セラミック基板902が、片持ち構成(
図9Cに示される)でスロット980Aの中に挿入され、最終的に、基板の中間領域902Mの第1の表面902M1がスロット980Aのテーパ境界部(ハウジング904の反対側の表面970に位置する)に接触する(対面的に)。次いで、基板組立体902が、ガスチャネル240から外部環境へのガスおよび/または真空の漏洩を最小にするように密閉シールを形成するために、例えば金属シールを介して(ろう付け合金を用いるなどして)ハウジング904に固定され得る。
【0111】
図には示されないが、センサ組立体900は、センサ組立体800と同様に基板をハウジングの一方の端部からハウジングの反対側の端部まで延在させるように、修正され得る。このような修正を用いることにより、修正された基板の各端部が、センサ組立体900に関連して説明したような同様の対面的ボンディングを介してハウジングの各々の対応する端部に固定され得る。
【0112】
図10Aは、本開示の実施形態によるセンサ組立体1000の斜視図を示している。
図10Aで見ることができるように、センサ組立体1000が、ハウジング704および904と同様であってよいハウジング1004を有することができる。ハウジング1004が、ガス側表面1060と、ガス側表面の反対側にある反対側の表面1070と、をさらに有することができる。ハウジング1004が、ハウジング1004を通るスロット1080Aをさらに有することができる。特定の実施形態では、ハウジング1004が、スロット1080Aの境界部のところで平坦表面を確立するように構成されたテーパ領域をスロット1080Aの境界部のところに有することができ、基板1002の中間領域1002Mが平行な配向でスロット1080Aの中に固着され得る。別法として、
図10Aに示されるように、ハウジング1004が、正方形または長方形の平坦側壁を備える領域1004Mを有することができ、基板1002の中間領域1002Mが平行な対面的な配向で領域1004Mに固着され得る。特定の実施形態では、ハウジング1004が、正方形または長方形の平坦側壁を備える領域1004Mの2つの反対の側面から延在する管状ガスチャネル1004Cを有することができる。
【0113】
図10Bは、多層セラミック基板1002の斜視図を示している。本明細書において上で説明される他の多層セラミック基板と同様に、多層セラミック基板1002は当業者には既知の方法によって調製され得る。多層セラミック1002が、内側領域1002I(センサデバイス300が内側領域1002Iに固定され得る)と、外側領域1002Oと、内側領域1002Iと外側領域1002Oとの間に配置された中間領域1002Mと、を有することができる。特定の実施形態では、中間領域1002Mが、内側領域1002Iおよび/または外側領域1002Oより大きい厚さおよび/または長さを有する。特定の実施形態では、中間領域1002Mが、端が丸い円板として成形され(例えば、楕円または円)、第1の表面1002M1と、第1の表面の反対側にある第2の表面1002M2と、を有する。基板1002がハウジング1004に固定される場合、第1の表面1002M1がハウジング1004の反対側の表面1070の近くにあってよく、対面的構成でハウジング1004に固着され得る。
【0114】
特定の実施形態では、基板1002の形状が、当業者には既知の方法により多層セラミック層を用いて形成される。特定の実施形態では、多層セラミック基板の層の間で気密的な密閉が達成される。特定の実施形態では、電気接触パッド1014が、複層セラミック基板1002の層の間に形成され/組み入れられ(外側領域1002Oから内側領域1002Iまで、基板1002の全体を完全に通過して延在する)、層の間に電気接触パッド1014が存在しても気密的な密閉が維持される。
【0115】
セラミック基板1002は、基板502に関連して本明細書において上で説明したように、当業者には既知である方法に従って適切な多層セラミックとなるように成形され得る任意適切な耐プラズマ性セラミックで作られ得る。同様に、セラミック基板1002は、基板502のために本明細書において上で説明した材料と同様の材料で作られ得る。
【0116】
特定の実施形態では、センサ組立体1000が、アダプタ/フランジ1300をさらに有する。アダプタ/フランジ1300が、平坦プレートの中心領域を通るように画定されたリングを有する平坦プレートとして成形され得、リングがセラミック基板1002の一部分を囲むように構成される。アダプタ/フランジ1300が、第1の側1300S1(例えば、ハウジングの方を向く側)と、第1の側の反対側にある第2の側1300S2(例えば、基板の方を向く側)と、を有することができる。アダプタ/フランジ1300が丸みを帯びた境界部(例えば、楕円または円形の境界部、あるいは、角が湾曲した長方形形状)を有することができる。アダプタ/フランジ1300が、例えばスロット1080Aの場所に近いところで(例えば、スロット1080Aの境界部の周り)、ハウジング1004に固着され得、例えばハウジング1004の反対側の表面1070に固着され得る。例えば、フランジ/アダプタ1300は、例えばeビーム溶接を介して、ハウジング1004に溶接され得、その結果、アダプタ/フランジ1300の第1の側1300S1が、例えば
図10Dの数字1300Dによって示されるように、ハウジング1004の近くにくる(例えば、ハウジング1004の反対側の表面1070の近く)。アダプタ/フランジ1300が、平行な対面的構成でハウジング1004に固定され得る。
【0117】
アダプタ/フランジ1300が、多層セラミック基板1002の熱膨張係数とハウジング1004の熱膨張係数との間の熱膨張係数を有する材料で作られ得る。特定の実施形態では、ハウジング1004が第1の熱膨張係数(CTE1)を有し、基板1002が第2の熱膨張係数(CTE2)を有し、アダプタ/フランジ1300が第3の熱膨張係数(CTE3)を有する。特定の実施形態では、CTE3が、CTE1とCTE2との間の値を有する。例えば、ハウジング1004がCTE1を有するステンレス鋼で作られ得、誘電体複層セラミック基板がCTE2を有するセラミックで作られ得、アダプタ/フランジ1300が、CTE1とCTE2との間のCTE3を有するコバール(ニッケル-コバルト鉄合金)で作られ得る。特定の実施形態では、アダプタ/フランジ1300が、ステンレス鋼、ニッケル合金、ニッケル-クロム-モリブデン合金、ニッケル-コバルト-鉄合金、またはこれらの組合せを含む。特定の実施形態では、基板1002がアダプタ/フランジ1300に固定され、その結果、第1のフランジ1200M1がアダプタ/フランジ1300の第2の側面1300S2の近くにくることができ、対面的構成でアダプタ1300の第2の側面1300S2に固着され得る。
【0118】
基板1002が、本明細書において上で説明される金属合金のうちに任意の金属合金または任意適切な他の金属合金を用いるろう付けなどを介して第1の金属シール1300Aを介して、アダプタ/フランジ1300(存在する場合)にまたはハウジング1004(アダプタ/フランジ1300が存在しない場合)に固定され得る。一実施形態では、基板1002が、Al合金を用いるろう付けを介してアダプタ/フランジ1300に固定され得る。
【0119】
特定の実施形態では、さらに、バックアップリング1500が、フランジ1300とハウジング1004との間の基板1002の一部分の周りに配設され得る。バックアップリングが平坦プレートの中心領域内に画定されたリングを備える平坦プレートとして成形され得、リングがセラミック基板1002の一部分を囲むように構成される。バックアップリングが、ハウジングの方を向く側と、ハウジングの方を向く側の反対側にある基板の方を向く側と、を有することができる。特定の実施形態では、バックアップリングの基板の方を向く側が、第2の金属シール1300Bを介してフランジ/アダプタ1300のハウジングの方を向く側に固定され得る。第2の金属シール1300Bが、本明細書において上で説明される金属合金のうちの任意の金属合金または任意適切な他の金属合金を用いて形成された金属ろう付けシールであってよい。特定の実施形態では、セラミックバックアップリング1500が、ジョイント(フランジ/アダプタ1300とハウジング1004との間のジョイントなど)内の応力を低減するように構成される。バックアップリング1500が、平行な対面的構成を介してフランジ/アダプタ1300および/またはハウジング1004に固定され得る。
【0120】
バックアップリング1500が、多層セラミック基板1002の熱膨張係数とハウジング1004の熱膨張係数との間の熱膨張係数を有する材料で作られ得る。特定の実施形態では、バックアップリング1500がセラミック材料で作られる。
【0121】
特定の実施形態では、バックアップリング1500およびアダプタ/フランジ1300を基板1200に固定するとき、センサデバイス(センサデバイス300など)が、第3のシール1300Cを介して基板1002の内側領域に固定され得る。その後、バックアップリング1500と、アダプタ/フランジ1300と、センサデバイス300と、を備える基板1002が、ハウジング1004の中に挿入され得、その後、アダプタ/フランジ1300がハウジング1004に固定され(例えば、eビーム溶接を介して)、それによりガスチャネル240から外部環境への真空および/またはガスの漏洩を最小にするための密閉シールを形成する。
【0122】
第1のシール1300A、第2のシール1300B、第3のシール1300C、および任意選択の第4のシール1300D(溶接されない場合)の各々が、存在する場合、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含むことができる。特定の実施形態では、すべてのシールのために使用されるろう付け合金が同じである。他の実施形態では、2つ以上の異なるろう付け合金が異なるシールのために使用され得る。「第1のシール」、「第2のシール」、「第3のシール」、「第4のシール」などの意味が、本明細書で説明されるセンサ組立体内の拘束的な種々の構成要素の順序に関して限定されるものと解釈されるべきではなく、センサ組立体内のシールの総数に関して限定されるものとして解釈されるべきではない、ことを認識されたい。むしろ、これらの意味は単に1つのシールを別のシールから区別するために便宜的に使用されるものである。本明細書で説明される種々のセンサ組立体を製造するための例示の方法を、
図11Aおよび
図11Bに関連して後でより詳細に説明する。
【0123】
センサ組立体1000の少なくとも一部または全体が、他のセンサ組立体のために既に説明した保護コーティングで覆われ得る。センサ組立体1000の少なくとも一部分に堆積されるコーティングは、センサ組立体400の少なくとも一部分を被覆するのに適する本明細書において上で説明されたコーティングと同様であってよい(例えば、堆積技法、コーティング組成物/材料、ならびに/あるいは、コーティングの均一性、共形性、間隙率、およびアーキテクチャなど、において同様である)。特定の実施形態では、センサ組立体1000が完全に覆われない可能性がある。
【0124】
図10Cは、
図10Aの断面C-Cの正面図を示している。
図10Cに示されるように、センサ組立体1000は、基板1002とハウジング1004との間のボンディングを除いて、センサ組立体700および900と同様である。センサ組立体1000では、(内側領域1002Iのところで)平行な配向(ガス流242に対して)でセンサデバイス300が固定されるところである多層セラミック基板1002が、片持ち構成(
図10Cに示される)でスロット1080Aの中に挿入され、最終的に、基板の中間領域1002Mの第1の表面902M1がスロット1080Aのテーパ境界部(図示せず)またはアダプタ/フランジ1300の第2の側1300S2(ハウジング1004の反対側の表面1070に位置することができる)のいずれかに接触する(対面的に)。次いで、基板組立体1002が、例えば金属シールを介して(ろう付け合金を用いるなどして)アダプタ/フランジ1300に固定され得る。
【0125】
図には示されないが、センサ組立体1000は、センサ組立体800と同様に基板をハウジングの一方の端部からハウジングの反対側の端部まで延在させるように、修正され得る。このような修正を用いることにより、修正された基板の各端部が、センサ組立体1000に関連して説明したように、中間アダプタ/フランジを介して、同様の対面的ボンディングを介してハウジングの各々の対応する端部に固定され得る。
【0126】
図11Aは、本開示の実施形態による流量制御装置で使用するためにセンサデバイスを適合させる方法1100を示している。ブロック1110で、基板が提供される。基板が、外側領域と、内側領域と、外側領域と内側領域との間に配置された中間領域と、を有することができ、基板の少なくとも内側領域の上にある電気接触パッドをさらに有することができる。このような例示の基板は、例えば、基板402、502、602、702、802、902、および1002などの、本明細書において上で説明されるセンサ組立体内に示される。特定の実施形態では、基板を提供する前に、基板が、本明細書において上で説明される形状または任意適切な他の形状となるように機械加工され得る。特定の実施形態では、電気接触パッドが基板の内側領域に入るように金属化され得る。特定の実施形態では、基板を提供する前に、基板が、多層セラミック基板の層の間に形成された電気接触パッドを備える、本明細書において上で説明される形状のうちの任意の形状(または、任意適切な他の形状)を有する複層セラミック基板として形成され得、その結果、電気接触パッドが外側領域から内側領域まで多層セラミック基板を完全に通過して延在する。
【0127】
ブロック1120で、
図3で説明されるセンサデバイス300または任意適切な他のデバイスなどのセンサデバイスが、基板の内側領域のところで基板に結合され得る。いくつかの実施形態では、センサデバイスが、センサデバイスの一方の端部にあるインターフェース領域(例えば、インターフェース領域304)と、センサデバイスの反対側の端部にあるセンサ領域(例えば、センサ領域306)と、を備える支持体構造を備える。センサ領域が、センサ領域のところに懸架された自立感知要素(例えば、感知要素308)を有することができる。センサデバイスが、感知要素からインターフェース領域の頂部まで細長い支持体構造の長さを完全に通過して延在する電気接点(例えば、電気接点314)をさらに有することができる。センサデバイスが、センサデバイスから処理デバイス(例えば、処理デバイス230)に信号を送るための連続的な閉電気回路を確立するためにセンサデバイスの上にある電気接点を基板の上にある電気接触パッドに接触させるように、基板に固定/結合され得る。
【0128】
特定の実施形態では、センサデバイスが、基板の上にある電気接触パッド(例えば、414、514、614、714、814、914、または1014)とセンサデバイスの上にある電気接点(例えば、314)との間に第1のシールを形成することにより基板に固定され得る。特定の実施形態では、本明細書で企図されるセンサ組立体のうちの任意のセンサ組立体内のセンサデバイスが、ろう付けにより(または、センサデバイスを基板に取り付ける任意の他の化学モード(chemical mode)により)基板に固定され得る。特定の実施形態では、本明細書で企図されるセンサ組立体のうちの任意の組立体内のセンサデバイスが熱源を介して(例えば、レーザ溶接を介して)基板に固定され得る。センサデバイスが、垂直な配向(例えば、センサ組立体400および500などにおける)または平行な配向(センサ組立体600、700、800、900、および1000などにおける)で基板に固定され得る。
【0129】
基板が基板の外側領域および中間領域を完全に通過して基板(例えば、基板402および602)の内側領域の少なくとも一部分の中まで延在する導体ピンを有する特定の実施形態では、本方法が、基板の内側領域のところで(例えば、センサ組立体400および600で説明したように)、例えば第3の金属シールを用いて(ろう付けなどを介して)導体ピンを電気接触パッドに固定することをさらに含むことができる。
【0130】
ブロック1130で、基板がハウジング(本明細書において上で説明されるハウジング404、504、604、704、904、または1004のうちの任意のハウジングなど)内のスロットの中に挿入され、その結果、基板の内側領域がハウジングのガス側表面から延在する。特定の実施形態では、次いで、基板が、センサ組立体を形成するために第2のシールを用いて(例えば、適切なろう付け合金を用いたはんだ付けおよび/またはろう付けを介して)ハウジングに結合/固定される。特定の実施形態では、基板が、センサ組立体400、500、および600で示されるように、基板の外側領域のところでハウジングに固定され得る。特定の実施形態では、センサ組立体700および900で示されるように、基板が基板の中間領域のところで片持ち構成でハウジングに固定され得る。特定の実施形態では、基板が伸長構成でハウジングの2つの反対の端部にある2つのスロットの中に挿入され得、センサ組立体800で示されるように、基板の2つの中間領域のところでハウジングに結合/固定され得る。特定の実施形態では、基板が、センサ組立体900で示されるように、基板の中間領域のところで対面的構成を介してハウジングに固定され得る。特定の実施形態では、基板が、基板の中間領域のところで対面的構成を介してアダプタ/フランジに固定され得、アダプタ/フランジが、センサ組立体100で示されるように、および、
図11Bに関連してより詳細に説明されるように、ハウジングに結合され得る(例えば、溶接され得る)。
【0131】
特定の実施形態では、本明細書で説明される金属シール(例えば、第1のシール、第2のシール、第3のシール、および任意の追加の金属シール)のうちの1つまたは複数の金属シールを形成することが、1つの構成要素を別の構成要素にろう付けすることを含むことができる(例えば、センサデバイスを基板にろう付けすること、基板をハウジングにろう付けすること、または導体ピンを電気接触パッドにろう付けすること)。シールのうちの任意のシールのためのろう付け合金は、独立して、Al合金、Ag合金、Au合金、Ni合金、Si合金、Au-Ni合金、Ni-Pd合金、Ni-Y合金、Ti合金、またはこれらの組合せを含むことができる。特定の実施形態では、別のoリングが基板とハウジングとの間に配置され得(任意選択で、oリングと係合するかまたは圧縮するように構成された別のキャップが基板とハウジングとの間に配置され得る)、それにより基板とハウジングとの間の密閉シールを補強する。特定の実施形態では、シールが、ガスチャネル240から外部環境への真空および/またはガスの漏洩を最小にするための(例えば、基板とハウジングとの間のインターフェース内での漏洩を最小にするための、および/または導体ピンを通過させることができるところであるピン孔を通る漏洩を最小にするための)気密的な密閉を実現する。
【0132】
ブロック1140で、共形コーティングが、センサ組立体の少なくとも一部分を被覆するためにセンサ組立体の上に堆積され得る。いくつかの実施形態では、共形コーティングが、非導電性セラミック材料などの非導電性材料である。いくつかの実施形態では、共形コーティングが、感知要素308の少なくとも一部分を覆う。他の実施形態では、共形コーティングがセンサ領域を覆い、感知要素を被覆しないかまたは最小に被覆する。いくつかの実施形態では、コーティングが、基板の一部またはすべて(基部の内側領域、1つまたは複数の中間領域、および1つまたは複数の外側領域を含む)を覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、基板の上にある電気接点の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが、基板から延在する導体ピンの一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、コーティングが種々のシール(例えば、基板とセンサデバイスとの間のシール、基板と導体ピンとの間のシール、導体ピンと基板の上にある電気接触パッドとの間のシール、基板とハウジングとの間のシール、基板とアダプタ/フランジとの間のシール、など)の一部またはすべてを覆う。いくつかの実施形態では、センサ組立体が、最初に、センサ組立体のすべての構成要素の間に(例えば、センサデバイスと基板との間に、および/または基板と存在する場合の導体ピンとの間に)電気接点を形成するように組み立てられ、次いで、組み立てられたセンサ組立体が、センサ組立体がガス流チャネルの中に結合されるときにガス流に対して露出することになるセンサ組立体の部分をコーティングにより覆うように被覆される。いくつかの実施形態では、センサ組立体の少なくとも一部分の上に堆積されるコーティングが、センサ組立体400の少なくとも一部分を覆うのに適する本明細書において上で説明したコーディングと同様であってよい(例えば、堆積技法、コーティング組成物/材料、ならびに/あるいは、コーティングの均一性、共形性、間隙率、およびアーキテクチャなど、において同様である)。特定の実施形態では、センサ組立体が完全に覆われない状態を維持する可能性がある。
【0133】
いくつかの実施形態では、共形コーティングが、ALD、IAD、LPPS、CVD、PS-CVD、またはスパッタリングのうちの1つまたは複数を利用して堆積される。いくつかの実施形態では、共形コーティングが、Y2O3、YZrO、YxZryOz、YZrOF、Y3Al5O12、Y4Al2O9、YF3、YxOyFz、YOF、Er2O3、Er3Al5O12、ErF3、ExOyFz、ErOF、La2O3、Lu2O3、Sc2O3、ScF3、ScOF、Gd2O3、Sm2O3、Dy2O3、Y2O3-ZrO2固溶体、から選定される希土類セラミック、Y2Al4O9およびY2O3-ZrO2固溶体を含むセラミック、あるいは、これらの組合せ、を含む。いくつかの実施形態では、共形コーティングがAl2O3を含む。いくつかの実施形態では、共形コーティングが、ALDによって堆積されたAl2O3を含む。いくつかの実施形態では、共形コーティングが複数の層を備える。いくつかの実施形態では、共形コーティングが、約10ナノメートルから約500ナノメートルの、あるいは、その中の任意の部分的な範囲または単一の値の、厚さを有する。
【0134】
いくつかの実施形態では、
図10Dに描かれるセンサ組立体などのセンサ組立体を製造する方法が、
図11Bでフローチャートとして示されるようなおよび
図11Cで説明されるような方法1200に従う。最初に、ブロック1210により、外側領域1002Oと、内側領域1002Iと、中間領域1002M(外側領域1002Oと内側領域1002Iとの間に配置される)とを備える基板1002などの基板が提供される。その後、ブロック1220により、金属フランジ/アダプタ1300が、フランジ/アダプタ1300の基板の方を向く側と基板1002M1の中間領域の第1の側との間で、平行な対面的構成で、第1のシール1300Aを介して、基板に固定され得る。その後、ブロック1230により、バックアップセラミックリング1500が、バックアップセラミックリングの基板の方を向く側とフランジ/アダプタ1300のハウジングの方を向く側との間で、平行な対面的構成で、第2のシール1300Bを介して固定され得る。
【0135】
その後、ブロック1240により、センサデバイス(例えば、センサデバイス300)が、センサデバイスから処理デバイス(例えば、処理デバイス230)に信号を送るための連続的な閉電気回路を確立するためにセンサデバイスの上にある電気接点を基板の上にある電気接触パッドに接触させるように、基板1002の内側領域1002Iに固定され得る。特定の実施形態では、基板の上にある電気接触パッドとセンサデバイスの上にある電気接点との間に第3のシール1300Cを形成することにより、センサデバイスが基板に固定され得る。センサデバイスが、垂直な配向または平行な配向で基板に固定され得る。
【0136】
その後、ブロック1250により、一方の側で基板におよび他方の側でセラミックバックアップリング1500に二重にろう付けされた金属フランジ1300を用いて組み立てられており、センサデバイスを備える)基板1002が、ハウジング(本明細書において上で説明される1004など)内のスロットの中に挿入され得、その結果、ブロック1250により、基板の内側領域がハウジングのガス側表面から延在するようになる。特定の実施形態では、ブロック1250により、次いで、金属フランジ1300が、溶接され得る(例えば、eビーム溶接され得る)、はんだ付けされ得る、および/または適切なろう付け合金を用いてろう付けされ得る第4のシール1300Dを用いてハウジングに結合/固定され、それによりセンサ組立体(センサ組立体1000など)を形成する。特定の実施形態では、基板が、基板の中間領域のところで片持ち構成でハウジングに固定され得る。特定の実施形態では、基板が、伸長構成で、ハウジングの2つの反対側の端部にある2つのスロットの中に挿入され得、基板の2つの中間領域のところでハウジングに結合/固定され得る。特定の実施形態では、方法1200に従って組み立てられた基板組立体の少なくとも一部分が、本明細書の上記において方法1100のブロック1140に関連して説明されるようにおよび種々のセンサ組立体に関連する本説明の全体を通して説明されるように被覆され得る。特定の実施形態では、方法1200に従って組み立てられた基板組立体が完全に覆われない状態を維持する可能性がある。
【0137】
その後、センサ組立体が
図11Aの方法1100に従って製造されるかまたは
図11Bの方法1200に従って製造されるかのいずれでも、センサ組立体が、例えば適切な取付具(例えば、1つまたは複数のVCR継手)を通して、ガス流チャネルに設置され得るかまたは管類に取り付けられ得る(例えば、溶接され得る)。センサ組立体が、閉じたガス流測定・制御回路を形成するために1つまたは複数の外部デバイス(処理デバイス230など)にさらに接続され得る。特定の実施形態では、センサ組立体を1つまたは複数の外部デバイスに接続する前、センサ組立体の特定の部分(センサ組立体600内の導体ピンの外部部分など)が少なくとも部分的に覆われない可能性があり(例えば、レーザエッチングされる)、それにより、動作中に閉電気回路を形成するために外部デバイスに接続され得る導電性部分を露出させる。
【0138】
説明の簡潔さのために、本開示の方法は一連の行為として描かれて説明される。しかし、特に明記しない限り、本開示による行為は多様な順序でおよび/または同時に行われ得、他の行為は本明細書では提示されたり説明されたりしない。さらに、開示される主題による方法を実施するのに示されるすべての行為が必要となる可能性があるわけではない。加えて、本方法が別法として状態図または事象を介して一連の相互に関連する状態として表され得ることを当業者であれば理解および認識するであろう。加えて、本明細書で開示される方法が、この方法を実施するための命令を計算デバイスに移送および伝送するのを支援するために製造品に保存され得ることを認識されたい。本明細書で使用される場合の「製造品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイスまたはストレージ媒体からアクセス可能であるコンピュータプログラムを包含することを意図される。
【0139】
図12は、コンピュータシステム1200の例示の形態である機械の図表示を示しており、コンピュータシステム1200内で1組の命令(例えば、機械に本明細書で考察される方法体系のうちの任意の1つまたは複数の方法体系を実施させることなど)が実行され得る。代替的実装形態では、機械が、LAN、WAN、イントラネット、エクストラネット、またはインターネットで他の機械に接続され得る(例えば、ネットワーク接続され得る)。機械が、クライアント-サーバネットワーク環境のサーバまたはクライアントマシンの処理能力内で動作することができるか、あるいはピアツーピア(または、分散型)ネットワーク環境内でピアマシンとして動作することができる。機械が、パーソナルコンピュータ(PC:personal computer)、タブレットPC、PDA、携帯電話、ウェブアプラインス、サーバ、ネットワークルータ、スイッチまたはブリッジ、あるいは、この機械によって行われることになるアクションを指定する1組の命令を実行する(連続してまたは他のかたちで)ことができる任意の機械であってよい。さらに、単一の機械のみが示されるが、「機械」という用語は、本明細書で考察される方法体系のうちの任意の1つまたは複数の方法体系を実施するために1組の(または、複数の組の)命令を個別にまたは一体に実行する機械の任意の集合体を含むともみなされるものとする。コンピュータシステム1200の構成要素の一部またはすべてが、本明細書で説明される電子構成要素(例えば、処理デバイス230、あるいは、チャンバ101または流量調節装置210の動作に関連して利用される任意の電子構成要素)のうちの任意の電子構成要素によって利用され得るかまたはこのような電子構成要素のうちの任意の電子構成要素の実例となり得る。
【0140】
例示のコンピュータシステム1200が、処理デバイス(プロセッサ)1202、メインメモリ1204(例えば、ROM、フラッシュメモリ、同期DRAM(SDRAM:synchronous DRAM)またはラムバスDRAM(RDRAM:Rambus DRAM)などのダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:dynamic random access memory)、など)、スタティックメモリ1206(例えば、フラッシュメモリ、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:static random access memory)、など)、および、バス1210を介して互いと通信するデータストレージデバイス1200を含む。
【0141】
プロセッサ1202が、マイクロプロセッサまたは中央演算処理装置などの1つまたは複数の汎用処理デバイスを表す。より具体的には、プロセッサ1202は、複合命令セット計算(CISC:complex instruction set computing)マイクロプロセッサ、縮小命令セット計算(RISC:reduced instruction set computing)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW:very long instruction word)マイクロプロセッサ、あるいは、他の命令セットを実装するプロセッサまたは命令セットの組合せを実装するプロセッサであってよい。プロセッサ1202はまた、特定用途向き集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、またはネットワークプロセッサなど、の1つまたは複数の特殊用途処理デバイスであってもよい。プロセッサ1202は、本明細書で考察される動作およびステップを実施するための命令1240を実行するように構成される。
【0142】
コンピュータシステム1200が、ネットワークインターフェースデバイス1208をさらに有することができる。コンピュータシステム1200は、ビデオディスプレイユニット1212(例えば、液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)、ブラウン管(CRT:cathode ray tube)、またはタッチスクリーン)、英数字入力デバイス1214(例えば、キーボード)、カーソル制御デバイス1216(例えば、マウス)、および信号生成デバイス1222(例えば、スピーカー)をさらに有することができる。
【0143】
電力デバイス1218が、コンピュータシステム1200あるいはコンピュータシステム1200の構成要素のうちの1つまたは複数の構成要素に電力供給するのに使用されるバッテリーの電力レベルをモニタすることができる。電力デバイス1218が、電力レベルの指標、コンピュータシステム1200またはコンピュータシステム1200の1つまたは複数の構成要素の停止前の残りの時間ウィンドウ、電力消費量、コンピュータシステムにより外部電源またはバッテリー電力を利用しているかどうかのインジケータ、あるいは他の電力関連の情報、を提供するための1つまたは複数のインターフェースを提供することができる。いくつかの実装形態では、電力デバイス1218に関連する指標が遠隔的にアクセス可能となり得る(例えば、ネットワーク接続を介して遠隔バックアップ管理モジュールからアクセス可能である)。いくつかの実装形態では、電力デバイス1218によって利用されるバッテリーがコンピュータシステム1200にローカル接続されているかまたはコンピュータシステム1200から遠隔である無停電電力供給装置(UPS:uninterruptable power supply)であってよい。このような実装形態では、電力デバイス1218が、UPSの電力レベルに関する情報を提供することができる。
【0144】
データストレージデバイス1220がコンピュータ可読ストレージ媒体1224(非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体)を有することができ、本明細書で説明される方法体系または機能のうちの任意の1つまたは複数の方法体系または機能を具現化する1組のまたは複数の組の命令1240(例えば、ソフトウェア)がコンピュータ可読ストレージ媒体1224に保存される。また、これらの命令1240は、完全にまたは少なくとも部分的に、コンピュータシステム1200による命令1240の実行中にメインメモリ1204および/またはプロセッサ1202内に常駐してもよく、メインメモリ1204およびプロセッサ1202もコンピュータ可読ストレージ媒体を構成する。命令1240がさらに、ネットワークインターフェースデバイス1208を介してネットワーク1230上で送信または受信され得る。コンピュータ可読ストレージ媒体1224は例示の実装形態では単一の媒体として示されるが、コンピュータ可読ストレージ媒体1224は、1組または複数の組の命令1240を保存する単一の媒体または複数の媒体(例えば、集中データベースまたは分散型データベース、ならびに/あるいは、付随のキャッシュおよびサーバ)を有することができることを理解されたい。
【0145】
上記の説明では多数の細部が記載される。しかし、本開示がこれらの具体的な細部なしでも実施され得ることが、本開示の恩恵を受ける当業者には明らかであろう。本明細書で特定の実施形態を説明してきたが、特定の実施形態が限定的なものではなく単に例として提示されていることを理解されたい。本出願の広がりおよび範囲は本明細書で説明されるいずれの実施形態によっても限定されず、以下の後日提出される特許請求の範囲およびその均等物のみに従って画定されるべきである。実際、本明細書で説明されるものに加えて、本開示の他の種々の実装形態および本開示に対する修正形態が、上記の説明および添付図面から当業者には明らかとなろう。したがって、このような他の実装形態および修正形態は本開示の範囲内にあることを意図される。
【0146】
例示として特定の実施形態を示している、本記述の一部を形成する添付図面を参照してきた。これらの開示される実施形態は当業者が実施形態を実施するのを可能にするために十分に詳細に説明されるが、これらの実施例が限定的なものではなく、したがって、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、他の実施形態も使用され得、開示される実施形態に対して変更形態も作られ得る、ことを理解されたい。例えば、本明細書で示されて説明される方法のブロックは、必ずしも、いくつかの他の実施形態で示される順序で実施されるわけではない。加えて、いくつかの他の実施形態では、開示される方法が、説明されるブロックよりも多くのまたは少ないブロックを含むこともできる。別の例として、別個のブロックとして本明細書で説明されるいくつかのブロックが他のいくつかの実施形態で組み合わされてもよい。逆に、単一のブロックとして本明細書で説明される可能性があるブロックがいくつかの他の実施形態では複数のブロックとして実装されてもよい。加えて、接続詞「または(or)」は、本明細書では、特に明記しない限り、適切である場合に包含的な意味であることを意図され、つまり、「A,B,or C」というフレーズは、「A」、「B」、「C」、「AおよびB」、「BおよびC」、「AおよびC」、ならびに、「A、B、およびC」の可能性を含むことを意図される。
【0147】
「実施例」または「例示」という単語は、本明細書では、実施例、例、または実例として機能することを意味するのに使用される。「実施例」または「例示」として本明細書で説明される任意の態様またはデザインは、必ずしも、他の態様またはデザインよりも好適または有利であると解釈されるわけではない。むしろ、「実施例」または「例示」という単語の使用は、概念を具体的に提示することを意図される。「約(about)」または「および(approximately)」という用語が本明細書で使用される場合、これは、提示される公称値が±10%の範囲内の精度であることを意味することを意図される。
【0148】
加えて、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合の冠詞「a」および「an」は、一般に、特に明記しない限り、または文脈から単数形を対象とすることが明らかではない限り、「1つまたは複数」を意味すると解釈されるべきである。本明細書を通して「(1つの)実施形態(an embodiment)」、「一実施形態(one embodiment)」、「いくつかの実施形態」、または「特定の実施形態」を参照することは、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または性質が少なくとも1つの実施形態に含まれることを示している。したがって、本明細書を通して種々の場所で「(1つの)実施形態(an embodiment)」、「一実施形態(one embodiment)」、「いくつかの実施形態」、または「特定の実施形態」というフレーズが現れることは、必ずしも、すべてが同じ実施形態を参照するわけではない。
【0149】
詳細な説明のいくつかの部分は、アルゴリズム、および、コンピュータメモリ内のデータビット上でのオペレーションの象徴的表象として提示され得る。これらのアルゴリズム的説明および表象は、それらの仕事の要旨を当業者に最も効果的に伝えるために、データ処理の技術分野の当業者によって使用される手法である。アルゴリズムは、本明細書では、また一般的には、所望の結果につながるステップの自己矛盾のない順序となるように考え出される。これらのステップは、物理量の物理的な操作を必要とするステップである。必須ではないが、通常、これらの量は、保存され得るか、伝送され得るか、組み合わされ得るか、比較され得るか、または他のかたちで操作され得る電気信号または磁気信号の形態をとる。主として共通使用のために、これらの信号を、ビット、値、要素、記号、文字、用語、または数など、として言及することが場合によっては好都合であることが分かっている。
【0150】
しかし、これらの用語または同様の用語のすべてが適切な物理量に関連付けられるものであり、これらの量に適用される単に便宜的な表記である、ことに留意されたい。以下の考察から明らかであるとして明記されない限り、「受信する」、「検索する」、「送信する」、「計算する」、「生成する」、「処理する」、「再処理する」、「加算する」、「減算する」、「乗算する」、「除算する」、「最適化する」、「較正する」、「検出する」、「実施する」、「分析する」、「決定する」、「可能にする」、「識別する」、「修正する」、「変換する」、「適用する」、「引き起こす」、「保存する」、または「比較する」などの用語を利用する考察は、コンピュータシステムのレジスタおよびメモリの中の物理量(例えば、電子物理量)として表されるデータを操作して、コンピュータシステムのメモリまたはレジスタの中でのあるいは他のこのような情報ストレージデバイス、伝送デバイス、またはディスプレイデバイスの中での同様に物理量として表される他のデータへと変換する、コンピュータシステムまたは同様の電子計算デバイスのアクションおよびプロセスに言及するものである。
【0151】
さらに、特定の目的のための特定の環境における特定の実装形態の文脈で本開示を説明してきたが、本開示の有用性がこれのみに限定されず、任意の数の目的のための任意の数の環境において本開示が有益に実装され得る、ことを当業者であれば認識するであろう。したがって、以下に記載される特許請求の範囲は、特許請求の範囲の権利を付与される均等物の全範囲に共に、本明細書で説明される本開示の全体の広がりおよび精神を考慮して解釈されるべきである。
【国際調査報告】