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特表2024-517165ボイドフリーおよびシームフリーのタングステン特徴部を形成するための処理システムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-19
(54)【発明の名称】ボイドフリーおよびシームフリーのタングステン特徴部を形成するための処理システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   C23C 16/455 20060101AFI20240412BHJP
   C23C 16/14 20060101ALI20240412BHJP
   C23C 16/44 20060101ALI20240412BHJP
   H01L 21/285 20060101ALI20240412BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20240412BHJP
【FI】
C23C16/455
C23C16/14
C23C16/44 J
H01L21/285 C
H01L21/88 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023566002
(86)(22)【出願日】2021-05-06
(85)【翻訳文提出日】2023-12-25
(86)【国際出願番号】 CN2021091919
(87)【国際公開番号】W WO2022232995
(87)【国際公開日】2022-11-10
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】ツェン シー
(72)【発明者】
【氏名】チャン ウェイ ミン
(72)【発明者】
【氏名】ウー カイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ペイチー
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ ミンルイ
(72)【発明者】
【氏名】カットニー マイケル シー
(72)【発明者】
【氏名】大東 和也
(72)【発明者】
【氏名】シン ハープリート
【テーマコード(参考)】
4K030
4M104
5F033
【Fターム(参考)】
4K030AA03
4K030AA04
4K030AA06
4K030AA07
4K030AA09
4K030AA11
4K030AA13
4K030AA14
4K030AA16
4K030AA17
4K030AA18
4K030BA20
4K030BA38
4K030CA04
4K030CA12
4K030DA06
4K030EA03
4K030FA01
4K030FA10
4K030GA02
4K030HA01
4K030JA01
4K030JA09
4K030JA10
4K030KA18
4K030KA41
4K030KA46
4K030LA15
4M104BB18
4M104DD43
4M104DD44
4M104DD45
4M104DD46
4M104GG16
4M104HH13
5F033HH19
5F033HH33
5F033MM12
5F033MM13
5F033PP04
5F033PP06
5F033PP08
5F033QQ48
5F033VV16
5F033WW03
5F033WW05
5F033XX02
5F033XX04
5F033XX19
(57)【要約】
本明細書の実施形態は、一般に、電子デバイス製造に関し、より詳細には、半導体デバイス製造方式において実質的にボイドフリーおよびシームフリーのタングステン特徴部を形成するためのシステムおよび方法に関する。1つの実施形態では、基板処理システムは、処理チャンバと、処理チャンバに流体的に結合されたガス供給システムとを特徴とする。ガス供給システムは、差異的抑制処理プロセスで使用するための第1のラジカル発生器と、チャンバ洗浄プロセスで使用するための第2のラジカル発生器とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理システムであって、
処理容積部を集合的に画定する、チャンバリッドアセンブリ、1つまたは複数のチャンバ側壁、およびチャンバベースを含む処理チャンバと、
前記処理チャンバに流体的に結合されたガス供給システムであり、第1のラジカル発生器および第2のラジカル発生器を含む、ガス供給システムと、
プロセッサによって実行されたときに複数の基板を処理する方法を実行するための命令が格納された非一時的コンピュータ可読媒体であり、前記方法が、
(a)基板を前記処理容積部に受け入れることと、
(b)前記基板を活性化処理ガスに曝露することであり、前記活性化処理ガスが、前記第1のラジカル発生器において形成された処理プラズマの放出物を含む、曝露することと、
(c)第1のタングステン含有前駆体および第1の還元剤に前記基板を曝露して、タングステン間隙充填材料を堆積させることと、
(d)前記基板を前記処理容積部から外に移送することと、
(e)連続して処理された基板の数が閾値以下である場合に(a)~(d)を繰り返すことと
を含む、非一時的コンピュータ可読媒体と
を含む、処理システム。
【請求項2】
前記方法が、
(f)前記連続して処理された基板の数が前記閾値以上である場合、前記処理容積部のチャンバ表面を活性化洗浄ガスに曝露することであり、前記活性化洗浄ガスが、前記第2のラジカル発生器において形成された洗浄プラズマの放出物を含む、曝露することと、
(g)(a)~(f)を繰り返すことと
をさらに含む、請求項1に記載の処理システム。
【請求項3】
前記方法が、
(a)の後に、および(b)の前に、前記第1のタングステン含有前駆体または第2のタングステン含有前駆体および前記第1の還元剤または第2の還元剤に前記基板を曝露してタングステン核形成層を堆積させることを含むタングステン核形成層を堆積させること
をさらに含む、請求項1に記載の処理システム。
【請求項4】
前記基板が、そこに複数の開口部が形成された材料層を含み、
前記基板を前記活性化処理ガスに曝露することが、前記複数の開口部内の表面と比較して、前記基板のフィールド表面へのタングステン堆積を差異的に抑制する、請求項3に記載の処理システム。
【請求項5】
前記タングステン核形成層を前記堆積させることが、前記第2のタングステン含有前駆体と前記第2の還元剤に前記基板を交互に曝露するサイクルを繰り返すことを含む、請求項3に記載の処理システム。
【請求項6】
前記タングステン間隙充填材料を堆積させることが、前記第1のタングステン含有前駆体と前記第1の還元剤に前記基板を交互に曝露するサイクルを繰り返すことを含む、請求項5に記載の処理システム。
【請求項7】
前記タングステン間隙充填材料を堆積させることが、前記基板を約250℃以上の温度に加熱することと、前記第1のタングステン含有前駆体および前記第1の還元剤を前記処理容積部に同時に流すこととを含む、請求項5に記載の処理システム。
【請求項8】
前記ガス供給システムが、
前記第1のラジカル発生器と前記処理チャンバとの間に流体的に結合された第1のバルブと、
前記第2のラジカル発生器と前記処理チャンバとの間に流体的に結合された第2のバルブと
をさらに含み、
前記チャンバ表面を前記活性化洗浄ガスに曝露することが、前記第1のバルブを使用することによって、前記第1のラジカル発生器を前記洗浄プラズマの前記放出物から流体的に分離することを含む、請求項2に記載の処理システム。
【請求項9】
前記基板を前記活性化処理ガスに曝露することが、前記第2のバルブを使用することによって、前記第2のラジカル発生器を前記処理プラズマの前記放出物から流体的に分離することを含む、請求項8に記載の処理システム。
【請求項10】
前記リッドアセンブリが、リッドプレートと、前記リッドプレートに結合されたシャワーヘッドとを含み、前記第1および第2のラジカル発生器が、前記リッドプレートを通して形成されたガス入口を通して前記処理容積部と流体連結して配置される、請求項8に記載の処理システム。
【請求項11】
前記処理プラズマの前記放出物が、前記第1のラジカル発生器から前記処理容積部までの第1の距離を移動し、前記洗浄プラズマの前記放出物が、前記第2のラジカル発生器から前記処理容積部までの第2の距離を移動し、前記第1の距離が前記第2の距離よりも小さい、請求項10に記載の処理システム。
【請求項12】
基板を処理する方法であって、
(a)基板を処理システムの処理容積部に受け入れることであり、前記処理システムが、
前記処理容積部を集合的に画定する、チャンバリッドアセンブリ、1つまたは複数のチャンバ側壁、およびチャンバベースを含む処理チャンバと、
前記処理チャンバに流体的に結合されたガス供給システムであり、第1のラジカル発生器および第2のラジカル発生器を含む、ガス供給システムと
を含む、受け入れることと、
(b)前記基板を活性化処理ガスに曝露することであり、前記活性化処理ガスが、前記第1のラジカル発生器において形成された処理プラズマの放出物を含む、曝露することと、
(c)第1のタングステン含有前駆体および第1の還元剤に前記基板を曝露することと、
(d)前記基板を前記処理容積部から外に移送することと、
(e)連続して処理された基板の数が閾値以下である場合に(a)~(d)を繰り返すことと
を含む、方法。
【請求項13】
(f)前記連続して処理された基板の数が前記閾値以上である場合、前記処理容積部のチャンバ表面を活性化洗浄ガスに曝露することであり、前記活性化洗浄ガスが、前記第2のラジカル発生器において形成された洗浄プラズマの放出物を含む、曝露することと、
(g)(a)~(f)を繰り返すことと
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記基板を前記処理プラズマの前記放出物に曝露することが、前記処理容積部を約50Torr以下の圧力に維持することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
(a)の後に、および(b)の前に、前記第1のタングステン含有前駆体または第2のタングステン含有前駆体および前記第1の還元剤または第2の還元剤に前記基板を曝露してタングステン核形成層を堆積させることを含むタングステン核形成層を堆積させること
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記基板が、そこに複数の開口部が形成された材料層を含み、
前記基板を前記活性化処理ガスに曝露することが、前記複数の開口部内の表面と比較して、前記基板のフィールド表面へのタングステン堆積を差異的に抑制する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ガス供給システムが、
前記第1のラジカル発生器と前記処理チャンバとの間に流体的に結合された第1のバルブと、
前記第2のラジカル発生器と前記処理チャンバとの間に流体的に結合された第2のバルブと
をさらに含み、
前記チャンバ表面を前記活性化洗浄ガスに曝露することが、前記第1のバルブを使用することによって、前記第1のラジカル発生器を前記洗浄プラズマ放出物から流体的に分離することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記基板を前記活性化処理ガスに曝露することが、前記第2のバルブを使用することによって、前記第2のラジカル発生器を前記処理プラズマ放出物から流体的に分離することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記リッドアセンブリが、リッドプレートと、前記リッドプレートに結合されたシャワーヘッドとを含み、前記第1および第2のラジカル発生器が、前記リッドプレートを通して形成されたガス入口を通して前記処理容積部と流体連結して配置される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記処理プラズマの前記放出物が、前記第1のラジカル発生器から前記処理容積部までの第1の距離を移動し、前記洗浄プラズマの前記放出物が、前記第2のラジカル発生器から前記処理容積部までの第2の距離を移動し、前記第1の距離が前記第2の距離よりも小さい、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の実施形態は、電子デバイス製造において使用されるシステムおよび方法に関し、より詳細には、半導体デバイスにおいてタングステン特徴部を形成するために使用されるシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タングステン(W)は、比較的低い電気抵抗およびエレクトロマイグレーションへの相対的に高い耐性が要求される導電性特徴部を形成するために集積回路(IC)デバイス製造において広く使用されている。例えば、タングステンは、ソースコンタクト、ドレインコンタクト、メタルゲート充填、ゲートコンタクト、相互接続部(例えば、誘電体材料層の表面に形成された水平特徴部)、およびビア(例えば、誘電体材料層の上および下に配置された他の相互接続特徴部を接続するために誘電体材料層を通して形成された垂直特徴部)を形成するための金属充填材料として使用することができる。相対的に低い抵抗率のために、タングステンはまた、一般に、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)デバイスのメモリセルアレイ内の個々のメモリセルをアドレス指定するために使用されるビットラインおよびワードラインを形成するのに使用される。
【0003】
回路密度が増加し、次世代の半導体デバイスの要求を満たすためにデバイス特徴部が縮小し続けるにつれて、タングステン特徴部を確実に作り出すことがますます困難になっている。従来のタングステン堆積プロセス中に形成されるボイドおよびシームなどの問題は、特徴部サイズの減少とともに拡大され、デバイスの性能および信頼性に悪影響を及ぼし、またはさらにデバイスを作動不能にすることがある。
【0004】
したがって、当技術分野において必要とされるものは、上述の問題を解決する処理システムおよび方法である。
【発明の概要】
【0005】
本明細書の実施形態は、一般に、電子デバイス製造に関し、より詳細には、半導体デバイス製造方式において実質的にボイドフリーおよびシームフリーのタングステン特徴部を形成するためのシステムおよび方法に関する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のシステムおよび方法は、基板処理変動を低減し、基板処理スループットを向上させた単一チャンバ処理解決策を提供して、シームフリーのタングステン間隙充填の大量製造ラインへの確実な統合を促進する。
【0006】
1つの実施形態では、基板処理システムは、処理容積部を集合的に画定する、チャンバリッドアセンブリ、1つまたは複数のチャンバ側壁、およびチャンバベースを含む処理チャンバを含む。処理システムは、処理チャンバに流体的に結合されたガス供給システムであり、第1のラジカル発生器および第2のラジカル発生器を含む、ガス供給システムと、プロセッサによって実行されたときに複数の基板を処理する方法を実行するための命令が格納された非一時的コンピュータ可読媒体とをさらに含む。この方法は、(a)基板を処理容積部に受け入れることと、(b)基板を活性化処理ガスに曝露することであり、活性化処理ガスが、第1のラジカル発生器において形成された処理プラズマの放出物を含む、曝露することと、(c)第1のタングステン含有前駆体および第1の還元剤に基板を曝露して、タングステン間隙充填材料を堆積させることと、(d)基板を処理容積部から外に移送することと、(e)連続して処理された基板の数が閾値以下である場合に(a)~(d)を繰り返すこととを含む。
【0007】
1つの実施形態では、基板を処理する方法は、(a)基板を処理システムの処理容積部に受け入れることであり、処理システムが、処理容積部を集合的に画定する、チャンバリッドアセンブリ、1つまたは複数のチャンバ側壁、およびチャンバベースを含む処理チャンバと、処理チャンバに流体的に結合されたガス供給システムであり、第1のラジカル発生器および第2のラジカル発生器を含む、ガス供給システムとを含む、受け入れることと、(b)基板を活性化処理ガスに曝露することであり、活性化処理ガスが、第1のラジカル発生器において形成された処理プラズマの放出物を含む、曝露することと、(c)第1のタングステン含有前駆体および第1の還元剤に基板を曝露することと、(d)基板を処理容積部から外に移送することと、(e)連続して処理された基板の数が閾値以下である場合に(a)~(d)を繰り返すこととを含む。
【0008】
本開示の上述で列挙した特徴を詳細に理解することができるように、上述で簡単に要約した開示のより詳細な説明を、実施形態を参照して行うことができ、その一部を添付の図面に示す。しかしながら、添付の図面は、例示的な実施形態のみを示し、それゆえに、その範囲を限定するものとみなされるべきではなく、他の等しく効果的な実施形態を認めることができることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A-1B】従来のように形成されたタングステン特徴部における望ましくないボイド形成またはシーム形成を示す基板の一部の概略断面図である。
図2A】1つの実施形態による、本明細書に記載の方法を実施するために使用することができる処理システムの概略側面図である。
図2B】1つの実施形態による、図2Aに示された処理システムの一部のクローズアップ断面図である。
図3図2A図2Bの処理システムを使用して実行することができる、1つの実施形態による、基板処理方法を示す図である。
図4A-4D】図3に記載の方法の様々な態様を示す基板の一部の概略断面図である。
図5図2A図2Bの処理システムを使用して実行することができる、別の実施形態による、基板処理方法を示す図である。
図6A-6D】図5に記載の方法の様々な態様を示す基板の一部の概略断面図である。
図7A-7B】本明細書に記載の方法を使用して形成された膜層の基板内および基板間処理結果を示すグラフである。
図8】1つの実施形態による、本明細書に記載の方法を実行するために使用することができる例示的なマルチチャンバ処理システムの概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
理解を容易にするために、図に共通する同一の要素を指定するのに、可能であれば、同一の参照番号が使用されている。ある実施形態の要素および特徴は、さらなる詳述なしに、他の実施形態に有益に組み込まれ得ることが意図されている。
【0011】
本明細書の実施形態は、一般に、電子デバイス製造に関し、より詳細には、半導体デバイス製造方式において実質的にボイドフリーおよびシームフリーのタングステン特徴部を形成するためのシステムおよび方法に関する。
【0012】
一般に、ICデバイスにおけるタングステン特徴部は、ダマシン(金属インレイ)製造プロセスフローを使用して形成される。ダマシンプロセスフローは、基板の表面に誘電材料の層を堆積させ、誘電体層をパターン化して複数の開口部を形成し、誘電体層の表面上にタングステン材料の層を堆積させて開口部を充填することから始まる。多くの場合、窒化チタン(TiN)などのバリアまたは接着材料の層が、タングステン層の堆積の前に開口部をライニングするために堆積される。バリア層およびタングステン層の堆積は、基板のフィールド上にバリアおよびタングステン材料のオーバーバーデンを創り出し、次いで、オーバーバーデンは、化学機械研磨(CMP)プロセスを使用して除去される。
【0013】
CMPプロセスは、フィールドからのタングステンオーバーバーデンを平坦化するために、研磨流体によって少なくとも部分的に提供される化学的活性と機械的活性の組合せを使用する。典型的なタングステンCMP研磨流体は、研磨スラリを形成するために、1つまたは複数の化学的活性成分と、懸濁研磨成分、例えばナノ粒子とを含む水溶液を含む。化学的活性成分は、例えば、表面を酸化させて酸化タングステンの薄い層を形成することによって、タングステン表面を軟化させ、研磨成分は、酸化タングステンを研磨(除去)して、その下のタングステンを露出させる。酸化と研摩のサイクルは、タングステンオーバーバーデンが、埋め込まれたタングステン特徴部を残して、誘電体層のフィールドから取り除かれるまで、CMPプロセスの全体を通して続く。
【0014】
一般に、従来の方法を使用して堆積されたタングステンは、下にあるパターン化表面に対して高度に共形である。残念なことに、デバイス特徴部が小さくなり、アスペクト比が大きくなるにつれて、共形タングステン堆積方法を使用して形成されたタングステン特徴部における望ましくないボイドおよびシームの形成がほとんど避けられない。結果として生じる望ましくないボイドおよびシーム、例えば、図1A図1Bに示されたものなどは、デバイス性能および信頼性の問題またはさらにデバイス故障を引き起こす可能性がある。
【0015】
図1Aは、従来のタングステン堆積プロセス中に形成された望ましくないボイド20を示す基板10Aの概略断面図である。ここで、基板10Aは、そこに形成された高アスペクト比開口部を有する誘電体層12(タングステン層15の一部で充填されて示されている)と、開口部をライニングするために誘電体層12上に堆積されたバリア材料層14と、バリア材料層14上に堆積されたタングステン層15とを含むパターン化表面11を含む。タングステン層15は、従来の堆積プロセス、例えば、化学気相堆積(CVD)プロセスまたは原子層堆積(ALD)プロセスを使用して形成され、タングステンは、開口部を充填するためにパターン化表面11に共形に堆積(成長)される。タングステン層15は、開口部内のタングステン特徴部15Aと、パターン化表面11のフィールド上の材料のオーバーバーデン(タングステンオーバーバーデン層15B)とを形成する。
【0016】
図1Aにおいて、開口部は、基板10Aの表面でより狭く、開口部が表面から誘電体層12内に内向きに延びるにつれて広くなる(外側に弓状に曲がる)不均一なプロファイルを有する。図示のように、共形タングステン層15のオーバーハング部分は、開口部が完全に充填される前に、一緒に、開口部への入口を遮るかまたは「ピンチオフする」ように成長し、それにより、タングステン特徴部15A内に望ましくないボイド20、すなわち、タングステン材料の欠如を引き起こす。ボイド20が後続のCMPプロセス中に開けられる(露出される)場合、研磨液がタングステン特徴部15Aに侵入することがあり、研磨液の化学的活性成分が、タングステン特徴部15A内のタングステン材料のさらなる損失、例えば、タングステン材料の腐食および/または静的エッチングによる望ましくない特徴部コアリング(coring)(キーホーリング(key-holing))を引き起こすことがある。この望ましくないタングステン損失は、デバイス性能および信頼性の問題、または最終的にデバイスの完全な故障をもたらすことがある。ボイド形成がなくても、図1Bに示されるものなどのタングステン特徴部の望ましくないシーム形成が、従来のタングステン堆積プロセスを使用しては、ほとんど避けられない。
【0017】
図1Bは、従来のタングステン堆積プロセス中に形成された望ましくないシーム24を示す基板10Bの概略断面図である。ここで、パターン化表面11は、開口部が基板10Bの表面から誘電体層12内に延びるときに実質的に均一のプロファイルを有する開口部(タングステン層15の一部で充填されている)を含む。開口部はタングステンで充填され、ボイドは形成されていない。それにもかかわらず、開口部の壁から外側へのタングステン層15の共形の成長は、開口部に形成されたタングステン特徴部15Aの中心を通って延びる望ましくないシーム24をもたらしている。図1Aに示されたボイド20のように、シーム24は、タングステン研磨液の化学的活性成分からの腐食を受けやすく、それにより、シーム24がCMPプロセス中に露出された場合、特徴部15Aからのタングステン材料の望ましくない損失が引き起こされることがある
【0018】
幸いにも、選択的タングステン堆積を可能にし、それにより、ボトムアップタングステン間隙充填を可能にする初期の技術が、次世代のデバイスにとって望ましい実質的にボイドフリーおよびシームフリーの特徴部の形成の見込みを示した。一般に、ボトムアップタングステン間隙充填プロセス方式は、基板処理条件のわずかな変化にさえ非常に敏感である基板処理およびタングステン堆積プロセスを使用する。このプロセス感受性は、基板の表面にわたるタングステン堆積の選択性に不均一に影響を与え、および/または同じシステム内で経時的に処理される多数の基板間、または異なるシステムで処理される基板間で望ましくない処理変動を引き起こす。さらに、プロセス条件の任意の変化に対する高いプロセス感受性に(少なくとも部分的に)起因して、選択的タングステン間隙充填プロセスの異なる部分は、多くの場合、異なる専門および専用処理チャンバで行われ、処理されるべき基板は、それらの間で1回または複数回移送される。
【0019】
残念なことに、選択的タングステン間隙充填のための専門処理システムおよび基板ハンドリング要件は、従来のタングステン堆積プロセスと比較して、タングステン特徴部を形成する時間およびコストを望ましくなく増加させる。したがって、本明細書の実施形態は、基板を処理チャンバ間で移送することなく、この方法の個々の態様の組合せを実行するように構成された処理システムを提供し、それにより、本明細書に記載のタングステン間隙充填処理方式の全体的な基板処理スループットおよび能力が改善される。
【0020】
一般に、間隙充填処理方式は、基板の表面に形成された特徴部の開口部に差異的タングステン堆積抑制プロファイルを形成することと、抑制プロファイルに従って開口部をタングステン材料で充填することと、基板のフィールド表面にタングステンのオーバーバーデンを堆積させることとを含む。タングステン堆積抑制プロファイルを形成することは、一般に、タングステン核形成層を形成することと、活性化窒素核種、例えば処理ラジカルを使用してタングステン核形成層を処理することとを含む。窒素処理ラジカルは、例えば、窒素核種の吸着によって、および/または核形成層の金属タングステンとの反応によって核形成層の一部に組み込まれて、窒化タングステン(WN)が形成される。タングステン核形成層の吸着窒素および/または窒化表面は、望ましくは、タングステン核形成を遅延させ(抑止し)、それにより、その上への後続のタングステン堆積を遅延させる(抑止する)。
【0021】
いくつかの実施形態では、処理ラジカルは、基板処理チャンバに流体的に結合された遠隔プラズマ源を使用することによって、基板処理チャンバから遠隔で形成される。パターン化表面のフィールド上の所望の抑制効果およびパターン化表面に形成された開口部の所望の抑制プロファイルは、処理チャンバ内の処理条件、例えば、温度および圧力などを制御すること、および基板表面における処理ラジカルの濃度、フラックス、およびエネルギーを制御することによって達成される。一般に、処理ラジカルは、N2、NH3、NH4、またはそれらの組合せなどの非ハロゲン窒素含有ガスから形成される。
【0022】
間隙充填処理方式のタングステン核形成および堆積プロセスは、一般に、タングステン含有前駆体および還元剤を処理チャンバに流すことと、それに基板表面を曝露することとを含む。タングステン含有前駆体および還元剤は、化学気相堆積(CVD)プロセス、パルスCVDプロセス、原子層堆積(ALD)プロセス、またはそれらの組合せのうちの1つにおいて、基板の表面で反応して、その上にタングステン材料を堆積させる。
【0023】
必然的に、タングステンおよびタングステン関連核種(望ましくないタングステン残留物)が、基板表面以外の処理チャンバの表面にも堆積する。除去されない場合、タングステン残留物は、基板表面に移送された場合デバイス故障を引き起こすことがある欠陥(粒子)の原因になる。したがって、本明細書に記載の処理システムは、洗浄化学を使用して望ましくないタングステン残留物が処理チャンバの内部表面から除去されるチャンバ洗浄工程を定期的に実行するように構成される。ここで、洗浄化学は、処理チャンバから遠隔で形成される活性化ハロゲン核種、例えば、フッ素または塩素(洗浄)ラジカルを含む。
【0024】
チャンバ洗浄工程は、一般に、ハロゲン洗浄ラジカルを処理チャンバに流すことと、洗浄ラジカルをタングステン残留物と反応させて、揮発性タングステン核種を形成することと、揮発性タングステン核種を処理チャンバから排気部を通して排気することとを含む。チャンバ洗浄工程は、一般に、基板処理間に、すなわち、処理済み基板が処理チャンバから取り出された後に、およびそれに続く処理されるべき処理済み基板が処理チャンバに受け入れられる前に実行される。
【0025】
いくつかの実施形態では、洗浄ラジカルは、処理チャンバに流体的に結合された遠隔プラズマ源を使用して、NF3などのハロゲン系洗浄ガスから形成される。洗浄ラジカルを処理チャンバから遠隔で形成することにより、望ましくは、チャンバ部品へのイオンベース損傷、例えば、洗浄ラジカルがインシトゥプラズマを使用することにより処理チャンバ内で形成される場合に普通なら発生することになる処理チャンバ内の表面の腐食などを回避する。したがって、イオンベース損傷を望ましくは遠隔プラズマ源内のプラズマ対向表面に封じ込め、それは、下にある材料をハロゲン系プラズマの腐食作用から保護するためのハロゲン系プラズマへの耐性のライナまたはコーティングを特徴とすることができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、抑制プロセスで使用される処理ラジカルを形成するために使用される遠隔プラズマ源は、チャンバ洗浄プロセスで使用される洗浄ラジカルを形成するためにも使用される。残念なことに、同じ遠隔プラズマ源が抑制処理プロセスとチャンバ洗浄プロセスの両方にラジカルを供給するために使用される場合、結果として生じる抑制プロファイルにおける望ましくないプロセス変動が観察されている。望ましくない処理変動は、基板間の抑制プロファイルの変動、および/または基板の表面にわたる不均一な処理結果を含む。
【0027】
理論に束縛されるものではないが、望ましくない処理変動の少なくとも一部は、ハロゲン系洗浄プラズマによって引き起こされる遠隔プラズマ源内の表面への損傷の結果であると考えられる。少なくとも一部の処理変動は、窒素系処理プラズマへの曝露によって引き起こされる遠隔プラズマ源内の表面の窒素吸着および/または窒化によって引き起こされることがさらに考えられる。例えば、遠隔プラズマ源のプラズマ対向表面におけるハロゲンイオンベース損傷および/またはハロゲンベース汚染物質の蓄積は、遠隔プラズマ源内でその後形成される窒素処理ラジカルの解離および再結合速度に悪く影響を及ぼすことが考えられる。遠隔洗浄プラズマ源を使用して形成される処理ラジカルの解離および再結合速度の変動は、基板表面における活性化窒素核種の濃度、フラックス、およびエネルギーの変動を引き起こし、不安定な処理結果をもたらすことがある。したがって、本明細書で提供される処理システムは、少なくとも2つの遠隔プラズマ源により構成され、第1の遠隔プラズマ源は、処理ラジカルの生成に割り当てられ、および/または専用であり、第2の遠隔プラズマ源は、チャンバ洗浄工程中の洗浄ラジカルの生成に割り当てられ、および/または専用である。
【0028】
以下で論じられるように、それぞれの抑制プロセスおよびチャンバ洗浄プロセスのために割り当てられたプラズマ源を使用することにより、両方に共通のプラズマ源を使用する処理システムと比較して、抑制処理の処理安定性が改善される。したがって、本明細書の実施形態は、図2A図2Bに示される処理システムなどの、シーム抑制タングステン間隙充填のための相対的に低コストおよび高スループットの単一チャンバ解決策を有益に提供する。
【0029】
図2A図2Bは、本明細書に記載のボトムアップタングステン間隙充填基板処理方法を実行するために使用することができる処理システム200を概略的に示す。ここで、処理システムは、単一処理チャンバ202内で、すなわち、複数の処理チャンバ間で基板を移送することなく、核生成プロセス、抑制処理プロセス、選択的間隙充填プロセス、およびオーバーバーデン堆積プロセスの各々にとって望ましい異なる処理条件を提供するように構成される。
【0030】
図2Aに示されるように、処理システム200は、処理チャンバ202と、処理チャンバ202に流体的に結合されたガス供給システム204と、システムコントローラ208とを含む。処理チャンバ202(図2Aには断面で示されている)は、チャンバリッドアセンブリ210と、1つまたは複数の側壁212と、チャンバベース214とを含み、それらは、集合的に処理容積部215を画定する。処理容積部215は、処理容積部215を準大気圧条件に維持し、そこから処理ガスおよび処理副産物を排出するために使用される1つまたは複数の真空ポンプなどの排気部217に流体的に結合される。
【0031】
チャンバリッドアセンブリ210は、リッドプレート216と、リッドプレート216に結合されたシャワーヘッド218とを含み、それらにより、ガス分配容積部219が画定される。ここで、リッドプレート216は、それに熱的に結合された1つまたは複数のヒータ229を使用して所望の温度に維持される。シャワーヘッド218は、処理容積部215に配置された基板支持アセンブリ220に面する。以下で論じるように、基板支持アセンブリ220は、基板支持体222、したがって基板支持体222に配置された基板230を、上昇した基板処理位置(図示のような)と下降した基板移送位置(図示せず)との間で、移動させるように構成される。基板支持アセンブリ220が上昇した基板処理位置にあるとき、シャワーヘッド218および基板支持体222は、処理領域221を画定する。
【0032】
ここで、ガス供給システム204は、リッドプレート216を通して配置されたガス入口223(図2B)を介して処理チャンバ202に流体的に結合される。ガス供給システム204を使用することによって供給される処理ガスまたは洗浄ガスは、ガス入口223を通ってガス分配容積部219内に流れ、シャワーヘッド218の複数の開口部232(図2B)を通して処理領域221に分配される。いくつかの実施形態では、チャンバリッドアセンブリ210は、ガス入口223とシャワーヘッド218との間に配置された有孔ブロッカプレート225をさらに含む。これらの実施形態では、ガス分配容積部219に流入するガスは、最初に、ブロッカプレート225によって拡散されて、シャワーヘッド218が加わって、より均一なまたは所望の分布のガス流が処理領域221内に供給される。
【0033】
ここで、処理ガスおよび処理副生成物は、処理領域221を取り巻く環状チャネル226を通して処理領域221から半径方向外側に排出される。環状チャネル226は、1つまたは複数の側壁212の半径方向内側に配置された第1の環状ライナ227に形成されてもよく(図示のように)、または1つまたは複数の側壁212に形成されてもよい。いくつかの実施形態では、処理チャンバ202は、1つまたは複数の第2のライナ228を含み、それは、1つまたは複数の側壁212またはチャンバベース214の内部表面を腐食性ガスおよび/または望ましくない材料堆積から保護するために使用される。
【0034】
いくつかの実施形態では、処理容積部215に流体連結するパージガス源237が、アルゴン(Ar)などの化学的に不活性なパージガスを、基板支持体222の真下に配置された領域に、例えば、支持シャフト262を取り囲むチャンバベース214の開口部を通して流すために使用される。パージガスは、基板処理中に基板支持体222の下に正圧(処理領域221の圧力と比較して)の領域を作り出すために使用することができる。一般に、パージガスは、チャンバベース214を通して、そこから上の方に、基板支持体222のエッジの周囲に流れ、環状チャネル226を通して処理容積部215から排出される。パージガスは、基板支持体222の真下の表面への望ましくない材料堆積を、そこへの材料前駆体ガスの流れを減少させ、および/または防止することによって低減する。
【0035】
ここで、基板支持アセンブリ220は、チャンバベース214の下の領域でベローズ265によって囲まれるものなどの、チャンバベース214を通って密閉して延びる可動支持シャフト262と、可動支持シャフト262上に配置された基板支持体222とを含む。基板支持体222へのおよびそこからの基板の移送を容易にするために、基板支持アセンブリ220は、リフトピンフープ268に結合された、または係合して配置された複数のリフトピン267を含むリフトピンアセンブリ266を含む。複数のリフトピン267が、基板支持体222を通して形成された開口部に移動可能に配置される。基板支持体222が、降下した基板移送位置(図示せず)に配置されると、複数のリフトピン267が、基板支持体222の基板受け面の上方に延びて、そこから基板230を持ち上げ、基板ハンドラ(図示せず)によって基板230の裏側の(非活性の)表面にアクセスできるようにする。基板支持体222が、上昇または処理位置(図示のように)にあるとき、複数のリフトピン267は、基板支持体222の基板受け面の真下に後退して、その上に基板230が載るのを可能にする。
【0036】
ここで、基板230は、1つまたは複数の側壁212のうちの1つに配置されたドア271、例えばスリットバルブを通して、基板支持体222におよびそこから移送される。ここで、ドア271を囲む領域内の1つまたは複数の開口部、例えば、ドアハウジングの開口部は、パージガス源237、例えばArガス源に流体的に結合される。パージガスは、処理ガスおよび洗浄ガスが、ドアを囲むシールに接触するのを、および/またはドアを囲むシールを劣化させるのを防止し、それにより、ドアの使用寿命を延ばすために使用される。
【0037】
ここで、基板支持体222は、基板230と基板受け面との間の界面に真空を適用することによって基板230が基板支持体222に固定される真空チャック用に構成される。真空は、基板支持体222の基板受け面に形成された1つまたは複数のチャネルまたはポートに流体的に結合された真空源272を使用して適用される。他の実施形態では、例えば、処理チャンバ202が直接プラズマ処理用に構成される場合、基板支持体222は、静電チャック用に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、基板支持体222は、それにバイアス電圧を供給する連続波(CW)RF電源またはパルスRF電源などのバイアス電圧電源(図示せず)に結合された1つまたは複数の電極(図示せず)を含む。
【0038】
図示のように、基板支持アセンブリ220は、基板支持体222の異なる領域内で独立した温度制御を行うためのデュアルゾーン温度制御システムを特徴とする。基板支持体222の異なる温度制御領域は、その上に配置された基板230の異なる領域に対応する。ここで、温度制御システムは、第1のヒータ263および第2のヒータ264を含む。第1のヒータ263は、基板支持体222の中央領域に配置され、第2のヒータ264は、第1のヒータ263を囲むように中央領域から半径方向外側に配置される。他の実施形態では、基板支持体222は、単一のヒータまたは3つ以上のヒータを有することがある。
【0039】
いくつかの実施形態では、基板支持アセンブリ220は、基板230の円周方向ベベルエッジ上への望ましくない材料堆積を防止するために使用される環状シャドウリング235をさらに含む。基板支持体222へのおよび基板支持体222からの基板移送の間、すなわち、基板支持アセンブリ220が下降位置に配置されている(図示せず)とき、シャドウリング235は、処理容積部215内の環状レッジ上に載る。基板支持アセンブリ220が上昇または処理位置に配置されるとき、基板支持体222の半径方向外側の表面は、シャドウリング235が基板支持体222上に配置された基板230を囲むように環状シャドウリング235に係合する。ここで、シャドウリング235は、基板支持アセンブリ220が上昇基板処理位置にあるときに、シャドウリング235の半径方向内側に面する部分が基板230のベベルエッジの上に配置されるように形作られる。
【0040】
いくつかの実施形態では、基板支持アセンブリ220は、基板230を囲むように基板支持体222に配置された環状パージリング236をさらに含む。それらの実施形態では、シャドウリング235は、基板支持アセンブリ220が上昇基板処理位置にあるとき、パージリング236上に配置され得る。一般に、パージリング236は、パージガス源237と流体連結した複数の半径方向内側に面する開口部を特徴とする。基板処理中に、パージガスは、シャドウリング235、パージリング236、基板支持体222、および基板230のベベルエッジによって画定される環状領域に流れ込み、処理ガスが環状領域に入り、基板230のベベルエッジへの望ましくない材料堆積を引き起こすのを防止する。
【0041】
いくつかの実施形態では、処理チャンバ202は直接プラズマ処理用に構成される。それらの実施形態では、シャワーヘッド218は、RF電源などの第1の電源231に電気的に結合され、第1の電源231は、処理領域221に流入する処理ガスのプラズマを点火および維持するための電力を、処理ガスとの容量結合を介して供給する。いくつかの実施形態では、処理チャンバ202は、誘導プラズマ発生器(図示せず)を含み、プラズマは、RF電力を処理ガスに誘導的に結合させることを介して形成される。
【0042】
ここで、処理システム200は、有利には、処理チャンバ202から基板230を取り出すことなく、ボイドフリーおよびシームフリータングステン間隙充填プロセス方式のタングステン核形成、抑制処理、およびバルクタングステン堆積プロセスの各々を実行するように構成される。間隙充填プロセス方式の個々のプロセスを実行するために、および処理チャンバの内部表面から残留物を洗浄するために使用されるガスは、処理チャンバ202に、それと流体的に結合されたガス供給システム204を使用して供給される。
【0043】
一般に、ガス供給システム204は、1つまたは複数の遠隔プラズマ源、ここでは、第1および第2のラジカル発生器206A~206Bと、堆積ガス源240と、ラジカル発生器206A~206Bおよび堆積ガス源240をリッドアセンブリ210に流体的に結合する導管システム294(例えば、複数の導管294A~294F)とを含む。ガス供給システム204は、ラジカル発生器206A~206Bとリッドプレート216との間にそれぞれ配置された複数の分離バルブ、ここでは、第1および第2のバルブ290A~290Bをさらに含み、これらは、ラジカル発生器206A~206Bの各々を処理チャンバ202からおよび互いに流体的に分離させるために使用することができる。
【0044】
ここで、ラジカル発生器206A~26Bの各々は、それぞれの第1および第2のプラズマチャンバ容積部281A~281B(図2B)を画定するチャンバ本体280を特徴とする。ラジカル発生器206A~206Bの各々は、それぞれの電源293A~293Bに結合される。電源293A~293Bは、プラズマチャンバ容積部281A~281Bに流体的に結合された対応する第1のガス源287Aまたは第2のガス源287Bからプラズマチャンバ容積部281A~281Bに供給されるガスのプラズマ282A~282Bを点火および維持するために使用される。いくつかの実施形態では、第1のラジカル発生器206Aは、アクティビティ303(図3)の差異的抑制プロセスで使用されるラジカルを生成する。例えば、第1のラジカル発生器206Aは、第1のガス源287Aから第1のプラズマチャンバ容積部281Aに供給される非ハロゲン含有混合ガスから処理プラズマ282Aを点火および維持するために使用することができる。第2のラジカル発生器206Bは、第2のガス源287Bから第2のプラズマチャンバ容積部281Bに供給されるハロゲン含有混合ガスから洗浄プラズマ282Bを点火および維持することによってチャンバ洗浄プロセス、例えばアクティビティ308(図3)で使用される洗浄ラジカルを生成するために使用することができる。
【0045】
一般に、窒素処理ラジカルは、相対的に短い寿命(ハロゲン洗浄ラジカルと比較して)を有し、ガス供給システム204内の表面および/または処理プラズマ放出物の他の核種との衝突からの再結合に比較的高い感度を示し得る。したがって、本明細書の実施形態では、第1のラジカル発生器206Aは、一般に、例えば、第1のプラズマチャンバ容積部281Aから処理領域221までの比較的短い移動距離を用意するために、第2のラジカル発生器206Bよりもガス入口223の近くに位置づけられる。
【0046】
いくつかの実施形態では、第1のラジカル発生器206Aはまた、第2のガス源287Bに流体的に結合され、第2のガス源287Bは、方法300のアクティビティ309に記載されるものなどのプラズマ源条件プロセスで使用されるように第1のプラズマチャンバ容積部281Aにハロゲン含有調整ガスを供給する。それらの実施形態では、ガス供給システム204は、ハロゲン含有混合ガスを第2のガス源287Bから第1のプラズマチャンバ容積部281Aに導くように動作可能な複数のディバータバルブ291をさらに含むことができる。
【0047】
ラジカル発生器206A~206Bの一方または両方で使用することができる適切な遠隔プラズマ源は、高周波(RF)もしくは超高周波(VHRF)容量結合プラズマ(CCP)源、誘導結合プラズマ(ICP)源、マイクロ波誘導(MW)プラズマ源、電子サイクロトロン共鳴(ECR)チャンバ、または高密度プラズマ(HDP)チャンバを含む。
【0048】
図示のように、第1のラジカル発生器206Aは、ガス入口223から上方に延びて第1のプラズマチャンバ容積部281Aの出口に接続する第1および第2の導管294A~294Bを使用することによって処理チャンバ202に流体的に結合される。第1の導管294Aと第2の導管294Bと間に配置された第1のバルブ290Aは、第1のラジカル発生器206Aを処理チャンバ202とガス供給システム204の他の部分とから選択的に流体的に分離するために使用される。一般に、第1のバルブ290Aはチャンバ洗浄プロセス(アクティビティ308)の間閉じられて、活性化洗浄ガス、例えば、ハロゲンラジカルが、第1のプラズマチャンバ容積部281Aに流れ込んでその表面を損傷することを防止する。
【0049】
ここで、第1のラジカル発生器206Aと、第1および第2の導管294A~294Bと、第1のバルブ290Aとは、例えば導管294A~294Bの一方または両方に屈曲部を有することによって、処理プラズマ282Aがガス入口223と直接の見通し線に配置されないように配列および/または構成される。他の実施形態では、第1のプラズマチャンバ容積部281Aは、処理プラズマ282Aからガス入口223を通って処理チャンバ202内への直接の見通し線を備えるように、ガス入口223と一直線に配置され得る。直接の見通し線は、処理ラジカルの望ましくない再結合を、処理ラジカル間の気相衝突を低減することによって有益に低減することができる。
【0050】
第2のラジカル発生器206Bは、第3および第4の導管294C~294Dを使用することによって、第2の導管294Bに、したがって、処理チャンバ202に流体的に結合される。ここで、第2のラジカル発生器206Bは、第3の導管294Cと第4の導管294Dとの間に配置された第2のバルブ290Bを使用することによって、処理チャンバ202と、ガス供給システム204の他の部分とから選択的に分離される。図示のように、第2のラジカル発生器206Bと、第3および第4の導管294C~294Dと、第2のバルブ290Bとは、洗浄プラズマ282Bが第2のバルブ290Bまたは処理チャンバ202と直接の見通し線に配置されないように配列される。洗浄プラズマ282Bと、第2のバルブ290Bと、洗浄プラズマ282Bと、処理チャンバ202との間の直接の見通し線を遮ることにより、第2のバルブ290Bおよび処理チャンバ202の構成要素へのハロゲンイオン誘起損傷が防止され、それにより、望ましくは、その使用寿命が延ばされる。
【0051】
いくつかの実施形態では、プラズマチャンバ容積部281A~281Bの一方または両方のプラズマ対向表面283は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ケイ素、溶融石英、石英、サファイア、またはそれらの組合せなどのハロゲン系プラズマ耐性材料で形成される。いくつかの実施形態では、プラズマチャンバ容積部281A~281Bのプラズマ対向表面283は、ハロゲンプラズマ耐性材料で形成されたチューブまたはライナを含む。他の実施形態では、プラズマ対向表面283は、チャンバ本体280の内部部分上に形成されたハロゲン系プラズマ耐性材料のコーティングまたは層、例えば、アルミニウムチャンバ本体の内部部分上に形成された陽極酸化アルミニウム層などを特徴とする。いくつかの実施形態では、導管294A~294Fのうちの1つまたは複数は、溶融石英、石英、またはサファイアなどの低い再結合誘電体材料292でライニングされ、それにより、望ましくは、遠隔プラズマ放出物内の活性化核種が処理チャンバ202に供給されるときに、その活性化核種の再結合が低減される。
【0052】
ここで、堆積ガス、例えばタングステン含有前駆体および還元剤は、第5の導管を294E使用して、堆積ガス源240から処理チャンバ202に供給される。図示のように、第5の導管294Eは、ガス入口223に隣接する場所で第2の導管294Bに結合され、その結果、第1および第2のバルブ290A~290Bは、それぞれ、処理チャンバ202に導入される堆積ガスから第1および第2ラジカル発生器206A~206Bを分離するために使用することができる。いくつかの実施形態では、ガス供給システム204は、第2のバルブ290Bに隣接する場所で第4の導管294Dに結合された第6の導管294Fをさらに含む。第6の導管294Fは、バイパスガス源238、例えば、アルゴン(Ar)ガス源に流体的に結合され、それは、望ましくない残留物洗浄、抑制、および/または堆積ガスに関するガス供給システム204の一部を定期的にパージするために使用することができる。
【0053】
処理システム200の動作は、システムコントローラ208によって促進される。システムコントローラ208は、メモリ296(例えば、不揮発性メモリ)およびサポート回路297により動作可能であるプログラマブル中央処理装置、ここではCPU295を含む。CPU295は、様々なチャンバ部品およびサブプロセッサを制御するためにプラグラム可能な論理制御装置(PLC)などの産業環境で使用される任意の形態の汎用コンピュータプロセッサのうちの1つである。CPU295に結合されたメモリ296は、処理チャンバの動作を促進する。サポート回路297は、従来、CPU295に結合され、基板処理動作の制御を容易にするために、処理システム200(または図8のマルチチャンバ処理システム800)の様々な構成要素に結合されたキャッシュ、クロック回路、入力/出力サブシステム、電源など、およびそれらの組合せを含む。
【0054】
ここで、メモリ296内の命令は、本開示の方法を実施するプログラムなどのプログラム製品の形態のものである。1つの例では、本開示は、コンピュータシステムで使用するためのコンピュータ可読ストレージ媒体に格納されたプログラム製品として実施され得る。プログラム製品のプログラムは、実施形態の機能(本明細書に記載の方法を含む)を定義する。したがって、コンピュータ可読ストレージ媒体は、本明細書に記載の方法の機能を指示するコンピュータ可読命令を保持する場合、本開示の実施形態である。
【0055】
有利には、上述の処理システム200は、図3に記載の方法300の核形成、抑制、間隙充填堆積、およびオーバーバーデン堆積プロセスの各々を実行するために使用し、それにより、単一チャンバシームフリーのタングステン間隙充填の解決策を提供することができる。
【0056】
図3は、処理システム200を使用して実行することができる、一実施形態による、基板を処理する方法300を示す図である。図4A図4Dは、ボイドフリーおよびシームフリータングステン間隙充填プロセス方式の異なる段階での方法300の態様を示す基板400の一部の概略断面図である。
【0057】
アクティビティ301において、方法300は、基板を処理チャンバ202の処理容積部215に受け入れることを含む。アクティビティ302において、方法300は、核生成プロセスを使用して、基板上に核形成層404を形成することを含む。核形成層404が上に形成された例示的な基板400の一部が、図4Aに概略的に示される。
【0058】
ここで、基板400は、そこに形成された複数の開口部405(1つが示されている)を有する誘電体材料層402を含むパターン化表面401を特徴とする。いくつかの実施形態では、複数の開口部405は、約1μm以下、例えば、約800nm以下または約500nm以下などの幅と、約2μm以上、例えば、約3μm以上または約4μm以上などの深さとを有する高アスペクト比のビアまたはトレンチ開口部のうちの1つまたは組合せを含む。いくつかの実施形態では、開口部405の個々のものは、約5:1以上、例えば、約10:1以上、約15:1以上など、または約10:1と約40:1との間、例えば、約15:1と約40:1との間などのアスペクト比(深さ対幅の比)を有することができる。図示のように、パターン化表面401は、開口部405を共形にライニングし、タングステン核形成層404の後続の堆積を容易にするために誘電体材料層402上に堆積されたバリアまたは接着層403(例えば、窒化チタン(TiN)層)を含む。いくつかの実施形態では、接着層403は、約2オングストローム(Å)と約100Åとの間の厚さに堆積される。
【0059】
いくつかの実施形態では、方法300は、基板を処理チャンバ202に受け入れる前に、図8に示されるものなどのマルチチャンバ処理システム800の第2の処理チャンバを使用して接着層403を堆積させることを含む。いくつかの実施形態では、方法300は、同じ処理チャンバ202内で接着層403および核形成層404を順次堆積させることを含む。いくつかの実施形態では、接着層403は、その上への後続のバルクタングステン堆積を可能にする核形成層として機能する。接着層403が核形成層として機能する実施形態では、方法300は、アクティビティ302を含まなくてもよい。
【0060】
いくつかの実施形態では、核形成層404は、原子層堆積(ALD)プロセスを使用して堆積される。一般に、ALDプロセスは、交互に、基板400をタングステン含有前駆体に曝露することおよび基板400を還元剤に曝露することと、交互の曝露間に処理領域221をパージすることとのサイクルを繰り返すことを含む。適切なタングステン含有前駆体の例は、タングステンヘキサフルオリド(WF6)、タングステンヘキサクロライド(WCl6)、またはそれらの組合せなどのタングステンハライドを含む。適切な還元剤の例は、水素ガス(H2)、ボラン、例えばB26、およびシラン、例えばSiH4、Si26、またはそれら組合せを含む。いくつかの実施形態では、タングステン含有前駆体はWF6を含み、還元剤は、B26、SiH4、またはそれらの組合せを含む。いくつかの実施形態では、タングステン含有前駆体は、有機金属前駆体、および/またはフッ素フリー前駆体、例えば、MDNOW(メチルシクロペンタジエニル-ジカルボニルニトロシル-タングステン)、EDNOW(エチルシクロペンタジエニル-ジカルボニルニトロシル-タングステン)、タングステンヘキサカルボニル(W(CO)6)、またはそれらの組合せを含む。
【0061】
核生成プロセスの間、処理容積部215は、一般に、約120Torr未満の圧力、例えば、約900mTorrと約120Torrとの間、約1Torrと約100Torrとの間、または例えば約1Torrと約50Torrとの間などの圧力に維持される。基板400をタングステン含有前駆体に曝露することは、堆積ガス源240から処理領域221にタングステン含有前駆体を、約10sccm超、例えば、約10sccmと約1000sccmとの間、例えば約10sccmと約750sccmとの間、または約10sccmと約500sccmとの間など、などの流量で流すことを含む。基板400を還元剤に曝露することは、堆積ガス源240から処理領域221に還元剤を、約10sccmと約1000sccmとの間、例えば約10sccmと約750sccmとの間などの流量で流すことを含む。本明細書に記載の様々な堆積および処理プロセスの流量は、300mm直径の基板を処理するように構成された処理システム200向けであることに留意されたい。適切なスケーリングが、異なるサイズの基板を処理するように構成された処理システムに使用されてもよい。
【0062】
ここで、タングステン含有前駆体および還元剤は、各々、処理領域221に、約0.1秒と約10秒との間、例えば、約0.5秒と約5秒との間などの期間流される。処理領域221は、処理領域221内にアルゴン(Ar)などの不活性パージガスを、約0.1秒と約10秒との間、例えば、約0.5秒と約5秒との間などの期間流すことによって、交互の曝露の間にパージすることができる。パージガスは、堆積ガス源240またはバイパスガス源238から供給することができる。一般に、核生成プロセスのサイクルの繰り返しは、核形成層404が、約10Åと約200Åとの間、例えば、約10Åと約150Åとの間、または約20Åと約150Åとの間などの厚さを有するまで続く。
【0063】
アクティビティ303において、方法300は、基板400のフィールド表面へのタングステン堆積を抑制するために、および差異的抑制プロセスを使用することによって複数の開口部405内に差異的抑制プロファイルを形成するために、核形成層404を処理することを含む。一般に、差異的抑制プロファイルを形成することは、処理ガスの活性化核種、例えば、図4Bに示される処理ラジカル406に核形成層404を曝露することを含む。抑制プロセスに使用することができる適切な処理ガスは、N2、H2、NH3、NH4、O2、CH4、またはそれらの組合せを含む。いくつかの実施形態では、処理ガスは、N2などの窒素、H2、NH3、NH4、またはそれらの組合せなどを含み、活性化核種は、窒素ラジカル、例えば、原子窒素を含む。いくつかの実施形態では、処理ガスは、処理混合ガスを形成するために、Ar、He、またはそれらの組合せなどの不活性キャリアガスと組み合わされる。
【0064】
理論に束縛されるものではないが、活性化窒素核種(処理ラジカル406)は、活性化窒素核種の吸着によって、および/または核形成層404の金属タングステンとの反応によって、核形成層404の一部に組み込まれて、窒化タングステン(WN)表面が形成されると考えられる。タングステン核形成層404の吸着窒素および/または窒化表面は、望ましくは、さらなるタングステン核形成、それゆえに、その上への後続のタングステン堆積を遅らせる(抑制する)。
【0065】
一般に、複数の開口部405への処理ラジカル406の拡散は、特徴部の開口部405内に所望の抑制勾配をもたらすように制御される。ここで、処理ラジカル406の拡散は、パターン化表面401のフィールドからの距離の増加とともに開口部405の壁におけるタングステン成長抑制効果が減少するように制御される(図4B図4C)。その結果として、タングステン核形成は、特徴部の底部またはその近くの場所でより容易に確立され、確立された後、開口部405内のタングステン成長(間隙充填材料408の堆積)が、核形成の点から(例えば、開口部405の底部の抑制のないまたは抑制の低い領域から)から加速して、ボトムアップシームレスタングステン間隙充填が可能になる。抑制の高い領域から抑制のないまたは抑制の低い領域への抑制勾配の方向が、矢印417によって示される(図4C)。開口部405への処理ラジカル406の拡散は、一般に、開口部405のサイズおよびアスペクト比に少なくとも部分的に依存し、とりわけ、パターン化表面401における処理ラジカル406のエネルギー、フラックス、および実施形態によっては方向性を制御することによって調節することができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、核形成層404を処理ラジカル406に曝露することは、第1のラジカル発生器206Aを使用して実質的にハロゲンフリー処理混合ガスの処理プラズマ282Aを形成することと、処理プラズマ282Aの放出物を処理領域221に流すこととを含む。いくつかの実施形態では、第1のラジカル発生器206Aへの処理混合ガスの流量、したがって、処理領域221への処理プラズマ放出物の流量は、約1sccmと約3000sccmとの間、例えば、約1sccmと約2500sccmとの間、約1sccmと約2000sccmとの間、約1sccmと約1000sccmとの間、約1sccmと約500sccmとの間、約1sccmと約250sccmとの間、約1sccmと約100sccmとの間、または約1sccmと約75sccmとの間など、例えば、約1sccmと約50sccmとの間である。
【0067】
いくつかの実施形態では、第1のラジカル発生器206Aへの処理混合ガスの流量は、約50sccmと約3000sccmとの間、例えば、約50sccmと約2500sccmとの間、約50sccmと約2000sccmとの間、約50sccmと約1000sccmとの間、約50sccmと約500sccmとの間、または約50sccmと約250sccmとの間などである。いくつかの実施形態では、実質的にハロゲンフリーの処理ガス、例えばN2の流量は、約1sccmと約200sccmとの間、例えば、約1sccmと約100sccmとの間などであり、不活性キャリアガスの流量は、約50sccmと約3000sccmとの間、例えば、約50sccmと約2000sccmとの間、または約100sccmと約2000sccmとの間などである。
【0068】
いくつかの実施形態では、抑制処理プロセスは、基板400を処理ラジカル406に約5秒以上、例えば、約6秒以上、約7秒以上、約8秒以上、約9秒以上、約10秒以上など、または約5秒と約120秒との間、例えば、または約5秒と約90秒との間、または約5秒と約60秒との間、または約5秒と約30秒との間など、例えば、約5秒と約20秒との間の期間曝露することを含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、処理混合ガス中の実質的にハロゲンフリーの処理ガスの濃度は、約0.5体積%と約50体積%との間、例えば、約0.5体積%と約40体積%との間、約0.5体積%と約30体積%との間、約0.5体積%と約20体積%との間など、または例えば約0.5体積%と約10体積%との間、例えば、約0.5体積%と約5体積%との間などである。
【0070】
いくつかの実施形態では、例えば、実質的にハロゲンフリー処理ガスがN2、NH3、および/またはNH4を含む場合、第1のラジカル発生器206Aは、300mm直径の基板の抑制処理プロセスの間、約0.02mgと約150mgとの間、例えば、約0.02mgと約150mgとの間、または約0.02mgと約100mgとの間、または約0.1mgと約100mgとの間、または約0.1mgと約100mgとの間、または約1mgと約100mgとの間などの原子窒素を活性化させるために使用することができる。いくつかの実施形態では、第1のラジカル発生器206Aは、300mm直径の基板の抑制処理プロセスの間、約0.02mg以上、例えば、約0.2mg以上、約0.4mg以上、約0.6mg以上、約0.8mg以上、約1mg以上、約1.2mg以上、約1.4mg以上、約1.6mg以上、約1.8mg以上、約2mg以上、約2.2mg以上、約2.4mg以上、約2.6mg以上、約2.8mg、または約3mg以上などの原子窒素を活性化させるために使用することができる。適切なスケーリングが、異なるサイズの基板を処理するように構成された処理システムに使用されてもよい。
【0071】
他の実施形態では、処理ラジカル406は、シャワーヘッド218によって処理領域221から分離された処理容積部215の一部、例えば、シャワーヘッド218とリッドプレート216の間などにおいて点火および維持される遠隔プラズマ(図示せず)を使用して形成することができる。それらの実施形態では、活性化処理ガスは、それから実質的にすべてのイオンを取り除くために、処理ラジカル406が処理領域221および基板400の表面に達する前にイオンフィルタを通して流すことができる。いくつかの実施形態では、シャワーヘッド218は、イオンフィルタとして使用されてもよい。他の実施形態では、処理ラジカルを形成するために使用されるプラズマは、シャワーヘッド218と基板400との間の処理領域221に形成されたインシトゥプラズマである。いくつかの実施形態では、例えば、インシトゥ処理プラズマを使用する場合、基板400にバイアスをかけて、処理ガスから形成されたイオン、例えば帯電した処理ラジカルを、基板表面に向けて、方向性を制御し、および/またはそれを加速することができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、抑制処理プロセスは、活性化処理ガスを処理容積部215に流す間、処理容積部215を約100Torr未満の圧力に維持することを含む。例えば、抑制処理プロセスの間、処理容積部215は、約75Torr未満、例えば、約50Torr未満、約25Torr未満、約15Torr未満など、または約0.5Torrと約120Torrとの間、例えば、または約0.5Torrと約100Torrとの間、または約0.5Torrと約50Torrとの間、または例えば、約1Torrと約10Torrとの間などの圧力に維持され得る。
【0073】
アクティビティ304において、方法300は、アクティビティ303における抑制処理によって設けられた差異的抑制プロファイルに従って複数の開口部405内にタングステン間隙充填材料408を選択的に堆積させる(図4C図4D)ことを含む。1つの実施形態では、タングステン間隙充填材料408は、タングステン含有前駆体ガスおよび還元剤を処理領域221に同時に流す(並行に流す)ことと、それに基板400を曝露することとを含む低応力化学気相堆積(CVD)プロセスを使用して形成される。タングステン間隙充填CVDプロセスで使用されるタングステン含有前駆体および還元剤は、アクティビティ301において記載されたタングステン含有前駆体と還元剤の任意の組合せを含むことができる。いくつかの実施形態では、タングステン含有前駆体はWF6を含み、還元剤はH2を含む。
【0074】
ここで、タングステン含有前駆体は、約50sccmと約1000sccmとの間、または約50sccm超、または約1000Torr未満、または約100sccmと約900sccmとの間のレートで処理領域221に流される。還元剤は、約500sccm超、例えば、約750sccm超、約1000sccm超など、または約500sccmと約10000sccmとの間、例えば、約1000sccmと約9000sccmとの間、または約1000sccmと約8000sccmとの間などのレートで処理領域221に流される。
【0075】
いくつかの実施形態では、タングステン間隙充填CVDプロセス条件は、従来のタングステンCVDプロセスと比較して、相対的に低い残留膜応力を有するタングステン特徴部を提供するように選択される。例えば、いくつかの実施形態では、タングステン間隙充填CVDプロセスは、基板を、約250℃以上、例えば、約300℃以上など、または約250℃と約600℃との間、または約300℃と約500℃との間の温度に加熱することを含む。CVDプロセスの間、処理容積部215は、一般に、約500Torr未満、約600Torr未満、約500Torr未満、約400Torr未満、または約1Torrと約500Torrとの間、例えば、約1Torrと約450Torrとの間、または約1Torrと約400Torrとの間など、または例えば、約1Torrと約300Torrとの間の圧力に維持される。
【0076】
別の実施形態では、タングステン間隙充填材料408は、アクティビティ304において、原子層堆積(ALD)プロセスを使用して堆積される。タングステン間隙充填ALDプロセスは、基板400をタングステン含有前駆体ガスと還元剤に交互に曝露することと、交互の曝露の間に処理領域221をパージすることとのサイクルを繰り返すことを含む。タングステン間隙充填ALDプロセスで使用されるタングステン含有前駆体および還元剤は、アクティビティ301において記載されたタングステン含有前駆体と還元剤の任意の組合せを含むことができる。いくつかの実施形態では、タングステン含有前駆体はWF6を含み、還元剤はH2を含む。
【0077】
ここで、タングステン含有前駆体および還元剤は、各々、約0.1秒と約10秒との間、例えば約0.5秒と約5秒との間などの期間処理領域221に流される。処理領域221は、一般に、交互の曝露の間に、約0.1秒と約10秒との間、例えば約0.5秒と約5秒との間などの期間、アルゴン(Ar)などの不活性パージガスを処理領域221に流すことによってパージされる。パージガスは、堆積ガス源240またはバイパスガス源238から供給することができる。
【0078】
基板400をタングステン含有前駆体に曝露することは、堆積ガス源240から処理領域221にタングステン含有前駆体を、約10sccmと約1000sccmとの間、例えば、約100sccmと約1000sccmとの間、約200sccmと約1000sccmとの間、約400sccmと約1000sccmとの間、または約500sccmと約900sccmとの間などの流量で流すことを含むことができる。基板400を還元剤に曝露することは、堆積ガス源240から処理領域221に還元剤を、約500sccmと約10000sccmの間、例えば、約500sccmと約8000sccmとの間、約500sccmと約5000sccmとの間、または約1000sccmと約4000sccmとの間などの流量で流すことを含むことができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、タングステン間隙充填ALDプロセスは、基板を、約250℃以上、例えば、約300℃以上など、または約250℃と約600℃との間、または約300℃と約500℃との間の温度に加熱することを含む。いくつかの実施形態では、ALDプロセスは、処理容積部215を、約150Torr未満、約100Torr未満、約50Torr未満、例えば約30Torr未満、または約0.5Torrと約50Torrとの間、例えば約1Torrと約20Torrとの間などの圧力に維持することを含む。
【0080】
他の実施形態では、タングステン間隙充填材料408は、処理領域221をパージすることなく、基板400をタングステン含有前駆体ガスと還元剤に交互に曝露するサイクルを繰り返すことを含むパルスCVD法を使用して堆積される。タングステン間隙充填パルスCVD法の処理条件は、タングステン間隙充填ALDプロセスについて上述したものと同じ、実質的に同じ、または同じ範囲内とすることができる。
【0081】
有益には、上述のタングステン間隙充填プロセスは、それから形成されるタングステン材料の相対的に低い残留応力を可能にする。理論に束縛されるものではないが、比較的高い基板温度、例えば250℃以上で供給されるエネルギーの増加は、開口部吸着部位への吸着原子拡散率を増加させ、一方、相対的に低い処理圧力は、同時に、タングステン間隙充填堆積プロセスを遅くすると考えられる。吸着原子拡散率の増加および堆積速度の低下は、従来の共形CVDプロセスと比較して、堆積されたタングステン材料の改善された(より規則的な)原子配列を促進し、それにより、タングステン間隙充填材料のより低い残留膜応力が有益にもたらされる。例えば、いくつかの実施形態では、上述の処理条件を使用して約1200のÅの厚さに堆積されたブランケットタングステン層は、約1600MPa未満、約1500MPa未満、約1400MPa未満、約1300MPa未満、約1200MPa未満、約1100MPa未満、約1000MPa未満、約900MPa未満、約800MPa未満、約700MPa未満、または、いくつかの実施形態では、約600MPa未満の残留膜応力を有する。
【0082】
典型的な半導体製造方式では、化学機械研磨(CMP)プロセスは、タングステン間隙充填材料408を開口部405内に堆積させた後、基板のフィールド表面からタングステン材料のオーバーバーデン(およびその下に配置されたバリア層)を除去するために使用することができる。CMPプロセスは、一般に、オーバーバーデン層410の均一な除去を容易にするための化学的および機械的活性と、タングステンオーバーバーデンがフィールド表面から除去されたときを決定するための終点検出方法との組合せに依拠する。フィールド表面からのタングステンの不均一な除去または研磨終点の検出の失敗は、基板表面の少なくとも一部の領域の望ましくない過剰研摩または過少研磨をもたらすことがある。CMPプロセスにおける研磨液はしばしば腐食性であり、過剰研摩中に特徴部に損傷を引き起こすことあるので、タングステン過剰研摩は、タングステン特徴部からのタングステンの望ましくない除去、例えば特徴部コアリングを引き起こすことがある。タングステン過少研磨は、CMP後にフィールド表面に残っている望ましくない残留タングステンをもたらすことがある。
【0083】
残念なことに、タングステンのボトムアップ成長を促進することによりシームフリーおよびボイドフリーのタングステン特徴部を提供するために使用される抑制処理は、フィールド表面上のタングステンの成長も抑制して、タングステンの均一なオーバーバーデンがバルクタングステンプロセス中に形成されるのを妨げる。したがって、本明細書の実施形態は、タングステン間隙充填材料408を堆積させるために使用されるプロセスとは異なるオーバーバーデン層を堆積させるためのプロセスを含み、後続のCMP処理で望まれる基板のフィールド表面上の均一な厚さのタングステンを提供することができる。
【0084】
アクティビティ305において、方法300は、オプションとして、第2の核生成プロセスを使用して第2の核形成層409を形成する(図4D)ことを含む。アクティビティ306において、方法300は、オーバーバーデンプロセスを使用してオーバーバーデン層410を形成することを含む。第2の核生成プロセスおよび/またはオーバーバーデンプロセスは、アクティビティ303における抑制処理プロセスによって与えられた基板のフィールド表面上のタングステン成長抑制を低減および/または排除するために使用される。抑制効果を低減および/または逆転することによって、フィールド表面は、タングステン材料のオーバーバーデンの成長および/または堆積を可能にするように準備される。オーバーバーデン層410は、後続の化学機械研磨(CMP)プロセスにおける均一な処理を容易にするために使用することができる。
【0085】
いくつかの実施形態では、第2の核形成層409は、アクティビティ302において(第1の)核形成層404を形成するために使用されたALDプロセスと同じであるかまたは実質的に同様であるALDプロセス、またはアクティビティ302におけるALDプロセスで詳述した範囲内の処理条件を有するALDプロセスを使用して堆積される。使用時に、第2の核形成層409は、約5Åと100Åの間、または約10Åと80Åとの間、または例えば約20Åと60Åとの間の厚さに堆積され得る。
【0086】
アクティビティ306においてオーバーバーデン層410を堆積させるために使用されるプロセスは、アクティビティ304において間隙充填タングステン材料を堆積させるために使用されたCVDまたはALDプロセスと同じであるかまたは実質的に同様であるCVDまたはALDプロセス、またはアクティビティ302におけるプロセスで詳述した範囲内の処理条件を有するALDプロセスとすることができる。他の実施形態では、オーバーバーデン層は、アクティビティ302におけるタングステン間隙充填プロセスで使用された処理圧力よりも大きい処理圧力を有するCVDプロセスを使用して堆積される。例えば、いくつかの実施形態では、タングステン間隙充填材料408を堆積させるために使用される処理圧力に対するオーバーバーデン層410を堆積させるために使用される処理圧力の比は、約1.25:1以上、例えば、約1.5:1以上、約1.75:1以上、約2:1以上、約2.25:1以上、約2.5:1以上、約2.75:1以上、約3:1以上、約3.25:1以上、または約3.5:1以上などである。オーバーバーデンプロセスの処理圧力の増加は、有利には、堆積速度の増加および基板処理時間の短縮をもたらす。ここで、オーバーバーデン層は、約500Åと約6000Åとの間、例えば、約1000Åと約5000Åとの間などの厚さに堆積される。
【0087】
アクティビティ307において、方法300は、処理済み基板400を処理チャンバ202から外に移送することを含み、アクティビティ301において、処理されるべき基板を処理チャンバ202内に受け入れることによって再開する。いくつかの実施形態では、方法300は、アクティビティ308においてチャンバ洗浄プロセスを使用することによって、基板の処理の間に処理チャンバ202を定期的に洗浄することをさらに含む。洗浄プロセスは、望ましくないプロセス残留物、例えば蓄積されたタングステン残留物を処理容積部215の内部表面から除去するために使用される。いくつかの実施形態では、チャンバ洗浄プロセスは、処理チャンバ202において順次処理された基板の数が、閾値以上、例えば、2つ以上の基板、3つ以上の基板、5つ以上の基板、7つ以上の基板、9つ以上の基板、または11個以上の基板になった後に実行される。
【0088】
方法300のアクティビティ308において、チャンバ洗浄プロセスは、一般に、遠隔プラズマ源において洗浄ガスを活性化させることと、活性化された洗浄ガスを処理チャンバ202に流すこととを含む。一般に、洗浄混合ガスは、ハロゲン含有ガスと、アルゴンまたはヘリウムなどのキャリアガスとを含む。洗浄混合ガスに使用することができる適切なハロゲン含有ガスの例は、NF3、F2、SF6、CL2、CF4、C26、C48、CHF3、CF6、CCl4、C2Cl6、およびそれらの組合せを含む。いくつかの実施形態では、洗浄ガスは、Ar、He、またはそれらの組合せなどの希釈ガスをさらに含む。例えば、1つの実施形態では、洗浄混合ガスは、NF3と、ArまたはHeとを含む。一般に、洗浄混合ガス、例えばハロゲンラジカルの活性核種は、処理チャンバ205の表面に蓄積されたタングステン残留物と反応して、揮発性タングステン核種を形成する。揮発性タングステン核種は、処理容積部215から排気部217を通して排出される。
【0089】
いくつかの実施形態では、遠隔プラズマ源への洗浄混合ガスの流量、したがって、処理容積部215への活性化洗浄混合ガスの流量は、約500sccm以上、例えば、約1000sccm以上、1500sccm以上、約2000sccm以上、または約2500sccm以上などである。洗浄混合ガス中のハロゲン含有ガスの濃度は、一般に、約5体積%と約95体積%との間、例えば、約5体積%と約70体積%との間、約10体積%と約95体積%との間、または約10体積%超などである。いくつかの実施形態では、活性化された洗浄混合ガスは、約5秒以上、約10秒以上、約15秒以上の期間処理容積部215に流される。チャンバ洗浄プロセスのいくつかの実施形態では、遠隔プラズマ源は、300mm直径の基板を処理するように大きさを合わされた処理チャンバでは、約5mg以上、例えば、約10mg以上、約15mg以上、約20mg以上、約25mg以上、約30mg以上、約35mg以上、約40mg以上、約45mg以上など、または、例えば、約50mg以上の原子ハロゲン、例えばフッ素または塩素を活性化させるために使用することができる。異なるサイズの基板を処理するように大きさを合わされた処理チャンバには、適切なスケーリングを使用することができる。
【0090】
ここで、チャンバ洗浄プロセスは、アクティビティ303において処理ラジカルを生成するために使用された遠隔プラズマ源(例えば、第1のラジカル発生器206A)とは異なる遠隔プラズマ源(例えば、第2のラジカル発生器206B)を使用して実行される。例えば、ここで、チャンバ洗浄プロセスは、洗浄混合ガスを第2のラジカル発生器206Bに流すことと、洗浄混合ガスの洗浄プラズマ282Bを点火および維持することと、洗浄プラズマ282Bの放出物を処理容積部215に流すこととを含む。一般に、各基板が処理チャンバ202内で処理された後その都度チャンバ洗浄工程を実行することは、それに関連して基板処理能力を損なうために望ましくない。したがって、チャンバ洗浄工程は、一般に、複数の基板がチャンバ内で処理された後に実行され、そのため、チャンバ洗浄工程の間に処理される基板の平均数は、約2つ以上の基板、例えば、約5つ以上の基板、約10個以上の基板、約15個以上の基板、または約20個以上の基板などである。
【0091】
アクティビティ303における抑制処理プロセスのために専用のプラズマ源(第1のラジカル発生器206A)を使用することは、望ましくは、抑制処理プロセスとチャンバ洗浄プロセスの両方のために共通のプラズマ源を使用することと比べて、抑制処理の処理安定性の改善を可能にする。これは、多分、処理ガスから形成されたプラズマが、ハロゲン系洗浄ガスから形成されたプラズマよりも実質的に腐食性が少なく、それにより、第1のラジカル発生器206A内の表面へのイオンベースの損傷が相対的に低いからである。それにもかかわらず、窒素処理ラジカルの形成に専用の処理プラズマ源を使用する場合、やがて、基板エッジにおける処理性能に少なくとも若干のドリフト、例えば、基板エッジにおける抑制性能の劣化が観察された。
【0092】
理論に束縛されるものではないが、活性化窒素核種は、遠隔プラズマ源のプラズマ対向表面、および遠隔プラズマ源と処理チャンバとの間の導管の表面に吸着され、および/またはそれの窒化を引き起こす可能性があると考えられる。吸着窒素および/または窒化表面407は、処理プラズマ効率を低下させ、例えば、処理ガスの解離速度を低下させ、および/またはそれに曝露された活性化窒素核種の再結合を促進し、それにより、基板表面におけるラジカル濃度およびフラックスの低下がもたらされる。したがって、いくつかの実施形態では、第1のラジカル発生器206Aは、アクティビティ309において説明されるように、それらの表面から吸着窒素および/または窒化を除去するために、ハロゲン含有ガスの比較的低い流量および/または濃度からプラズマを点火および維持することによって定期的に調整される。プラズマ源調整プロセスは、後にそこに形成される処理ラジカルの寿命を延ばすために、第1のラジカル発生器206Aの表面を活性化させるのに使用される。一般に、処理ラジカルの寿命を延ばすことにより、チャンバ洗浄プロセスの間に処理することができる基板の数を増加させることが可能になる。
【0093】
図3において、プラズマ源条件プロセスは、処理済み基板が処理チャンバ202から移送された後に、および次の処理されるべき基板が処理チャンバ202に受け入れられる前に実行されるように示されている。他の実施形態では、プラズマ源条件プロセスは、基板が基板支持体222に位置づけられている間に、例えば、アクティビティ303における差異的抑制プロセスの前に(破線によって示されるように)、アクティビティ303における差異的抑制プロセスの後に、またはアクティビティ302、304、305、および306におけるそれぞれの核生成、間隙充填、およびオーバーバーデンプロセスのうちのいずれかの前に、それの後に、それと同時に実行され得る
【0094】
アクティビティ309において、方法300は、調整混合ガスを第1のラジカル発生器206Aに流すことと、そのプラズマを点火および維持することによって調整混合ガスを活性化させることとを含む。ここで、調整混合ガスは、ハロゲン含有ガスと、Ar、He、またはそれらの組合せなどの不活性キャリアガスとを含む。調整混合ガスで使用することができる適切なハロゲン含有ガスは、アクティビティ308において説明されている。いくつかの実施形態では、ハロゲン含有ガスはNF3を含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、ハロゲン含有ガスは、調整混合ガスの約0.1体積%と約50体積%との間、例えば、約0.1体積%と約40体積%との間、約0.1体積%と約30体積%との間、約0.1体積%と約25体積%との間、または、例えば0.1体積%と約25体積%との間などを含む。調整混合ガスは、約100sccmと約2000sccmとの間の流量で第1のラジカル発生器206Aに流され、調整混合ガスのプラズマは、約1秒と約30秒との間、または約1秒以上、または約30秒以下の期間点火および維持される。いくつかの実施形態では、ハロゲン含有ガスは、約0.1sccmと約30sccmとの間、例えば、約0.1sccmと約20sccmとの間、約0.1sccmと約10sccmとの間、または約0.1sccmと約5sccmとの間などの有効流量で第1のラジカル発生器206Aに導入することができる。ここで、有効流量は、調整混合ガスの流量にハロゲン含有ガスの体積%を乗じたものに等しい。
【0096】
いくつかの実施形態では、第1のラジカル発生器206Aは、プラズマ源条件プロセスの間、約0.002mgと約40mgとの間、例えば、または約0.002mgと約35mgとの間、または約0.02mgと約30mgとの間、または約0.02mgと約25mgとの間、または約0.02mgと約20mgとの間、または約0.02mgと約15mgとの間などのフッ素または塩素などの原子ハロゲンを活性化させるために使用することができる。いくつかの実施形態では、第1のラジカル発生器206Aは、プラズマ源条件プロセスの間少なくとも約0.02mgおよびせいぜい約40mg、例えば、せいぜい約35mg、せいぜい約30mg、せいぜい約25mg、せいぜい約20mg、せいぜい約15mg、せいぜい約10mgなど、または少なくとも約0.02mgおよびせいぜい約8mgの原子ハロゲンを活性化させるために使用することができる。
【0097】
いくつかの実施形態では、第1のラジカル発生器206Aの内部表面がプラズマ抑制処理プロセスの間に曝露されるハロゲンラジカルの量を制限することが望ましいことがある。それらの実施形態では、例えば、プラズマ源条件プロセスの間に第1のラジカル発生器206Aで生成される活性化ハロゲン核種の、後続の抑制処理プロセスで生成される活性化窒素ラジカルに対する重量比(フッ素(mg)/窒素(mg)または塩素(mg)/窒素(mg))は、せいぜい5:1、例えば、せいぜい4:1、せいぜい3:1、またはせいぜい2:1、例えば、せいぜい1:1など、などであり得る。
【0098】
上述で論じたように、プラズマ源条件プロセスは、有益には、基板間の処理均一性および基板内の処理均一性を改善する。理論に束縛されるものではないが、抑制処理プロセスで使用される活性化窒素核種は、供給源とチャンバとの間の導管の表面に吸着し、窒化表面は、続いてそこを流される活性化窒素核種の再結合速度を促進すると考えられる。プラズマ源条件プロセスは、有益には、基板間の表面から窒素核種を除去し、その結果、再結合速度の低下ならびに処理ラジカルの寿命の延長に役立つ。
【0099】
図5は、図2A図2Bに記載された処理システム200を使用して実行することができる、別の実施形態による、基板を処理する方法500を示す図である。方法500に記載されるアクティビティおよび/または処理条件の任意のものは、方法300に記載されたアクティビティおよび/または処理条件と組み合わされてもよく、またはそれの代わりに使用されてもよいことが意図される。図6A図6Dは、ボイドフリーおよびシームフリータングステン間隙充填プロセス方式の異なる段階での方法500の様々な態様を示す基板400の一部の概略断面図である。図6Aは、方法500のアクティビティ501~503を実行した後の基板600を概略的に示す。
【0100】
アクティビティ501において、方法500は、処理チャンバ202の処理容積部215に基板600を受け入れることを含む。基板600は、そこに形成された複数の開口部405(1つが示されている)を有する誘電体材料層402を含むパターン化表面401を特徴とし、共形接着層403などの図4A図4Dに記載された基板400の特徴部および/または属性のうちの任意の1つを含むことができる。
【0101】
アクティビティ502において、方法500は、第1の核形成層404を堆積させることを含む。第1の核形成層404は、方法300のアクティビティ302において説明された核生成プロセスを使用して堆積させることができる。
【0102】
アクティビティ503において、方法500は、第1の核形成層404上に共形タングステン層605を堆積させることを含む。共形タングステン層605は、アクティビティ304の選択的間隙充填プロセスにおいて説明された低応力CVD、ALD、またはパルスCVDプロセスの任意の1つまたは組合せのプロセスおよび/または処理条件を使用して堆積され得る。ここで、タングステン層605は、抑制されていないタングステン核形成層404上に堆積され、それにより、基板600のパターン化表面401と共形であり、例えば、そこに形成された開口部405に共形にライニングすることができる。いくつかの実施形態では、共形タングステン層605は、約50オングストローム(Å)超、例えば、約50Åと約1000Åとの間、または約50Åと約500Åとの間などの厚さに堆積され得る。
【0103】
アクティビティ504において、方法500は、共形タングステン層605上に第2の核形成層607を堆積させる(図6B)ことを含む。いくつかの実施形態では、第2の核形成層607は、第1の核形成層404を形成するために使用されたものと同じプロセス、または処理条件の同じ範囲内の異なるプロセスを使用して形成される。
【0104】
アクティビティ505において、方法500は、第2の核形成層607を処理して、基板600のフィールド表面へのタングステン堆積を抑制すること、および差異的抑制プロセスを使用することによって複数の開口部405内に差異的抑制プロファイルを形成することを含む。アクティビティ505は、図6Bに示され、方法300のアクティビティ303において説明されたプロセスまたは処理条件のうちの任意の1つを使用して実行することができる。
【0105】
いくつかの実施形態では、方法500は、アクティビティ504において第2の核形成層607を形成した後に、およびアクティビティ505の抑制処理を実行する前に、プラズマ源調整プロセス(アクティビティ509)を実行することを含む。それらの実施形態では、第1の核形成層404、共形タングステン層605、および第2の核形成層607の積み重ねられた層は、プラズマ源調整プロセスの放出物(ハロゲンラジカル)への曝露によって引き起こされるエッチングおよび/または損傷から、下にある表面を保護することができる。
【0106】
アクティビティ506において、方法500は、アクティビティ505における抑制処理によって設けられた差異的抑制プロファイルに従って複数の開口部405内にバルク間隙充填材料408を選択的に堆積させる(図6C図6D)ことを含む。アクティビティ506は、方法300のアクティビティ304において説明された選択的間隙充填プロセスで使用されたプロセスまたは処理条件の任意の1つまたは組合せを使用して実行することができる。
【0107】
アクティビティ507において、方法500は、基板600を処理チャンバ202から外に移送することと、いくつかの実施形態では、処理されるべき基板を処理チャンバ202に移送することと、方法500を繰り返すこととを含む。
【0108】
いくつかの実施形態では、方法500は、アクティビティ508においてチャンバ洗浄プロセスを実行すること、および/またはアクティビティ509においてプラズマ源条件プロセスを実行することをさらに含む。アクティビティ508および509は、方法300のアクティビティ308および309においてそれぞれ説明された工程のプロセス、処理条件、および/または順序の任意の1つまたは組合せを使用して実行することができる。
【0109】
いくつかの実施形態では、方法500は、基板600のフィールド表面にタングステン材料のオーバーバーデン層609を形成させることをさらに含む。いくつかの実施形態では、オーバーバーデン層609を形成することは、フィールド表面の抑制効果が克服され、タングステン材料がその上に堆積され得るまで、アクティビティ506において間隙充填プロセスを継続することをさらに含む。他の実施形態では、オーバーバーデン層609は、方法300のアクティビティ305および306において説明されたプロセスの1つまたは組合せを使用して形成することができる。
【0110】
上述で提供された方法およびシステムは、望ましくは、基板間のプロセス変動を低減し、基板内処理均一性を改善するとともに、同時に、基板処理スループットの向上および基板処理コストの低減を可能にするために使用することができる。上述のシステムおよび方法によって提供される処理安定性の向上および基板内処理均一性の改善が、図7A図7Bに示される実験結果によって実証された。
【0111】
図7Aは、アクティビティ309および509において説明されたプラズマ源条件プロセスの使用なしに処理システムで処理された複数の基板の処理結果を示すグラフ700Aである。図7Bは、アクティビティ309および509において説明されたプラズマ源条件プロセスを使用して処理された複数の基板の処理結果を示すグラフ700Bである。図7A図7Bの各々において、各々が上に形成されたタングステン核形成層を有する複数の300mm直径の基板が、専用の遠隔プラズマ源、例えば第1のラジカルの発生器206Aを使用して形成された窒素処理ラジカルに曝露され、その後、その上に、タングステンの層が、アクティビティ304において説明されたものなどのタングステン間隙充填プロセスを使用して続いて堆積された。
【0112】
図7Aにおいて、第1のラジカルの発生器206Aが抑制処理プロセス間にハロゲン含有洗浄ガスに曝露されないように、プラズマ源条件プロセスの使用なしに、複数の基板(300個の基板)が順次処理された。図7Bにおいて、遠隔プラズマ源(第1のラジカルの発生器206A)が抑制処理の各々の間にアクティビティ309のプラズマ源条件プロセスを使用して調整されたことを除いて、図7Aの基板に使用されたものと同じ条件を使用して、複数の基板(600個の基板)が順次処理された。結果として得られるタングステンの厚さの測定は、各基板の中心と、50mm(ライン702A~702B)、100mm(ライン704A~704B)、および147mm(ライン706A~706B)の半径とで行われた。各基板の中心で得られたタングステン厚さの測定値は、視覚的な混乱を低減するために示されていないが、50mm(ライン702A~702B)および100mm(ライン704A~704B)の半径において厚さ測定値の約±2.5%以内であった。
【0113】
図7Aで分かるように、基板706Aのエッジにおける抑制効果(その上に堆積されたタングステン材料の厚さによって示されるような)は、最初の50個の連続して処理された基板の経過にわたって減少し、一方、エッジから半径方向内側の領域における抑制効果は、基板間で相対的に安定したままである。対照的に、図7Bでは、基板706Bのエッジにおける抑制効果は、そこから半径方向内側の領域702Bおよび704Bと比較して、600個を超える連続して処理された基板に対して、比較的安定なままである。
【0114】
ガス入口223がリッドプレート216を通して中心に配置される典型的な処理システム200では、基板エッジを処理するために使用される活性化窒素核種は、基板エッジから半径方向内側に配置された表面領域を処理するために使用される活性核種よりも大きい距離を移動して基板表面に達する。理論に束縛されるものではないが、移動距離が大きいと、活性核種の励起の低減または基板エッジにおける活性核種の再結合の増加がもたらされる可能性があると考えられる。基板エッジにおける処理ラジカルの濃度およびフラックスの望ましくない低減は、それから受ける抑制効果における対応する低減を引き起こすと考えられる。したがって、図7A図7Bにおいて実証された基板内均一性の改善および基板間処理変動の低減は、ラジカル寿命の増加、および/またはプラズマ源条件プロセスによって可能にされる少なくとも準安定ラジカル核種の生成の結果であると考えられる。本明細書の実施形態では、準安定ラジカル核種は、約3秒以上の寿命を有するラジカル、例えば窒素処理ラジカルである。
【0115】
いくつかの実施形態では、上述の方法は、図8に示されるものなどのマルチチャンバ処理システム800を使用して実行することができる。ここで、マルチチャンバ処理システム800は、基板を受け入れるための複数のシステムローディングステーション、ここではロードロックステーション802を含む。ロードロックステーション802は、密閉することができ、一般に、1つまたは複数の真空ポンプなどの真空機械に結合され、真空機械は、そこからガスを排出し、ロードロックステーション802を準大気圧状態に維持するために使用することができる。移送チャンバ811内に配置された基板ハンドラ830は、ロードロックステーション802と1つまたは複数の処理チャンバ812、814、202との間で基板230を移動させるために使用される。各処理チャンバ812および814は、基板堆積プロセス、例えば、周期的層堆積(CLD)、原子層堆積(ALD)、化学気相堆積(CVD)、物理的気相堆積(PVD)、エッチング、ガス抜き、前洗浄オリエンテーション、アニール、および他の基板プロセスなどのうちの少なくとも1つを実行するように構成することができる。処理システム200は、図2A図2Bに記載されており、本明細書に記載のタングステン間隙充填処理方式を実行するように構成される。
【0116】
いくつかの実施形態では、処理チャンバ812、814のうちの1つまたは複数は、基板230に堆積プロセスまたは熱アニーリングプロセスを実行する前に前洗浄プロセスを実行するように構成される。いくつかの実施形態では、上述の接着層403、例えばTiN層は、処理チャンバ812、814のうちの1つにおいて堆積され、その後、基板230は、それに流体的に結合された処理システム200に真空下で移送される(例えば、移送チャンバ811によって)。
【0117】
有利には、上述の処理システム200、800は、基板をそれから取り出すことなく、単一処理チャンバ202内での核形成、抑制、間隙充填堆積、およびオーバーバーデン堆積プロセスの各々にとって望ましい異なる処理条件に適合するように構成される。処理システム200は、処理変動、例えば、基板内処理不均一性および基板間処理変動を低減し、それにより、ボイドフリー、シームフリー、および/または低応力タングステン特徴部を達成するための望ましくはより広い処理ウインドウを可能するようにさらに構成される。
【0118】
前述は本開示の実施形態を対象とするが、本開示の他のおよびさらなる実施形態が、本開示の基本範囲から逸脱することなく考案され得、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
【符号の説明】
【0119】
11 パターン化表面
12 誘電体層
14 バリア材料層
15 タングステン層
20 ボイド
24 シーム
200 処理システム
202 処理チャンバ
204 ガス供給システム
208 システムコントローラ
210 リッドアセンブリ
212 側壁
214 チャンバベース
215 処理容積部
216 リッドプレート
217 排気部
218 シャワーヘッド
219 ガス分配容積部
220 基板支持アセンブリ
221 処理領域
222 基板支持体
223 ガス入口
225 ブロッカプレート
226 環状チャネル
227 第1の環状ライナ
228 第2のライナ
229 ヒータ
230 基板
231 第1の電源
232 開口部
235 シャドウリング
236 パージリング
237 パージガス源
238 ガス源
240 堆積ガス源
262 支持シャフト
263 第1のヒータ
264 第2のヒータ
265 ベローズ
266 ピンアセンブリ
267 ピン
268 ピンフープ
271 ドア
272 真空源
280 チャンバ本体
283 プラズマ対向表面
291 ディバータバルブ
292 誘電体材料
294 導管システム
294 CPU
296 メモリ
297 サポート回路
300 方法
301 アクティビティ
302 アクティビティ
303 アクティビティ
304 アクティビティ
305 アクティビティ
306 アクティビティ
307 アクティビティ
308 アクティビティ
309 アクティビティ
400 基板
401 パターン化表面
402 誘電体材料層
403 接着層
404 第1の核形成層
405 開口部
406 処理ラジカル
407 表面
408 間隙充填材料
409 第2の核形成層
410 層
417 矢印
500 方法
501 アクティビティ
502 アクティビティ
503 アクティビティ
504 アクティビティ
505 アクティビティ
506 アクティビティ
507 アクティビティ
508 アクティビティ
509 アクティビティ
605 タングステン層
607 第2の核形成層
609 層
800 マルチチャンバ処理システム
802 ロードロックステーション
811 移送チャンバ
812 処理チャンバ
814 処理チャンバ
830 基板ハンドラ
10A 基板
10B 基板
15A 特徴部
15B 層
206A 第1のラジカル発生器
206B 第2のラジカル発生器
281A 第1のプラズマチャンバ容積部
281B 第2のプラズマチャンバ容積部
282A 処理プラズマ
282B 洗浄プラズマ
287A 第1のガス源
287B 第2のガス源
290A 第1のバルブ
290B 第2のバルブ
293A~293B 電源
294A~294F 導管
700A グラフ
700B グラフ
702A ライン
702B ライン
704A~704B ライン
706A 基板
706B 基板
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図8
【国際調査報告】