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特表2024-517259集積受動デバイス(IPD)構成要素およびパッケージならびにこれらを実施する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-19
(54)【発明の名称】集積受動デバイス(IPD)構成要素およびパッケージならびにこれらを実施する方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20240412BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20240412BHJP
   H01L 23/02 20060101ALI20240412BHJP
【FI】
H01L23/12 301J
H01L25/04 C
H01L23/02 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568252
(86)(22)【出願日】2022-05-06
(85)【翻訳文提出日】2023-11-06
(86)【国際出願番号】 US2022028037
(87)【国際公開番号】W WO2022236028
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】17/314,160
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】592054856
【氏名又は名称】ウルフスピード インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】WOLFSPEED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】マーベル マーヴィン
(72)【発明者】
【氏名】パン アーサー
(72)【発明者】
【氏名】フィッシャー ジェレミー
(72)【発明者】
【氏名】アンドレ ウルフ
(72)【発明者】
【氏名】コンポッシュ アレクサンダー
(57)【要約】
RFトランジスタパッケージは、金属サブマウントと、金属サブマウントに装着されたトランジスタダイと、金属サブマウントに装着された表面実装IPD構成要素とを含む。表面実装IPD構成要素は、上面および下面、ならびに表面実装IPD構成要素の上面に配置された少なくとも第1のパッドおよび第2のパッドを含む誘電体基板と、第1の端子および第2の端子を含む少なくとも1つの表面実装デバイスとを含み、表面実装デバイスの第1の端子が第1のパッドに装着され、第2の端子が第2のパッドに装着され、第1の端子および第2の端子のうちの少なくとも一方が、誘電体基板によって金属サブマウントから分離されるように構成されており、少なくとも1つのワイヤボンドが、第1のパッドおよび第2のパッドのうちの少なくとも一方に接合されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属サブマウントと、
前記金属サブマウントに装着されたトランジスタダイと、
前記金属サブマウントに装着された表面実装IPD構成要素であって、上面および下面、ならびに前記表面実装IPD構成要素の上面に配置された少なくとも第1のパッドおよび第2のパッドを含む誘電体基板を備える、表面実装IPD構成要素と、
第1の端子および第2の端子を含む少なくとも1つの表面実装デバイスであって、前記表面実装デバイスの前記第1の端子が前記第1のパッドに装着され、前記第2の端子が前記第2のパッドに装着されている、少なくとも1つの表面実装デバイスと
を備えるRFトランジスタパッケージであって、
前記第1の端子および前記第2の端子のうちの少なくとも一方が、前記誘電体基板によって前記金属サブマウントから分離されるように構成されており、
少なくとも1つのワイヤボンドが、前記第1のパッドおよび前記第2のパッドのうちの少なくとも一方に接合されている、RFトランジスタパッケージ。
【請求項2】
前記表面実装IPD構成要素が、以下のもの、すなわち、アルミナ、窒化アルミニウム(AlN)、および酸化ベリリウム(BeO)のうちの少なくとも1つを含む基板を備える、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項3】
前記表面実装IPD構成要素がアルミナ基板を含む、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項4】
前記表面実装IPD構成要素が誘電体基板を含む、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項5】
前記表面実装IPD構成要素が多層誘電体基板を含む、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項6】
前記表面実装IPD構成要素が、以下のもの、すなわち、コンデンサ、インダクタ、および抵抗器のうちの1つまたは複数を含む回路構造を実装するように構成された金属面を含む、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項7】
前記トランジスタダイが、1つまたは複数のLDMOSトランジスタダイを含む、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項8】
前記トランジスタダイが、1つまたは複数のGaNベースのHEMTを含む、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項9】
前記RFトランジスタパッケージが複数のトランジスタを含む、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項10】
前記複数のトランジスタがドハティ構成として構成されている、請求項9に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項11】
前記表面実装IPD構成要素が、前記表面実装IPD構成要素の前記上面に装着された複数の表面実装デバイスを含む、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項12】
前記誘電体基板が以下のもの、すなわち、前記表面実装デバイスと前記金属サブマウントの間の電気的接続を行うように構成されたビア、前記表面実装デバイスと前記金属サブマウントの間の電気的接続を行うように構成された縁部めっき、前記表面実装デバイスと前記金属サブマウントの間の電気的接続を行うように構成されたワイヤボンディング、前記表面実装デバイスと前記金属サブマウントの間の電気的接続を行うように構成されたクリップ、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項13】
前記誘電体基板が以下のもの、すなわち、前記表面実装デバイスと前記トランジスタダイのソースの間の電気的接続を行うように構成されたビア、前記表面実装デバイスと前記トランジスタダイのソースの間の電気的接続を行うように構成された縁部めっき、前記表面実装デバイスと前記トランジスタダイのソースの間の電気的接続を行うように構成されたワイヤボンディング、前記表面実装デバイスと前記トランジスタダイのソースの間の電気的接続を行うように構成されたクリップ、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項14】
前記少なくとも1つのワイヤボンドが、前記表面実装デバイスを前記トランジスタダイに電気的に結合するように構成されている、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項15】
前記表面実装デバイスがセラミックコンデンサを含む、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項16】
前記表面実装デバイスが抵抗器を含む、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項17】
前記少なくとも1つのワイヤボンドが、前記表面実装デバイスを1つまたは複数の金属接点に電気的に結合するように構成されている、請求項1に記載のRFトランジスタパッケージ。
【請求項18】
トランジスタパッケージの金属サブマウントに装着されるように構成された表面実装IPD構成要素であって、上面および下面、ならびに前記表面実装IPD構成要素の上面に配置された少なくとも第1のパッドおよび第2のパッドを含む誘電体基板を備える、表面実装IPD構成要素と、
第1の端子および第2の端子を含む少なくとも1つの表面実装デバイスであって、前記表面実装デバイスの前記第1の端子が前記第1のパッドに装着され、前記第2の端子が前記第2のパッドに装着されている、少なくとも1つの表面実装デバイスと
を備えるデバイスであって、
前記第1の端子および前記第2の端子のうちの少なくとも一方が、前記誘電体基板によって前記金属サブマウントから分離されるように構成されており、
前記第1のパッドおよび前記第2のパッドのうちの少なくとも一方がワイヤボンドパッドとして構成されている、デバイス。
【請求項19】
前記表面実装IPD構成要素が、以下のもの、すなわち、アルミナ、窒化アルミニウム(AlN)、および酸化ベリリウム(BeO)のうちの少なくとも1つを含む基板を備える、請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
前記表面実装IPD構成要素がアルミナ基板を含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項21】
前記表面実装IPD構成要素が基板を含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項22】
前記表面実装IPD構成要素が多層基板を含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項23】
前記表面実装IPD構成要素が、以下のもの、すなわち、コンデンサ、インダクタ、および抵抗器のうちの1つを含む回路構造を実装するように構成された金属面を含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項24】
前記表面実装IPD構成要素が、LDMOSトランジスタダイを含むRFトランジスタパッケージ内に実装されるように構成されている、請求項18に記載のデバイス。
【請求項25】
前記表面実装IPD構成要素が、GaNベースのHEMTを含むRFトランジスタパッケージ内に実装されるように構成されている、請求項18に記載のデバイス。
【請求項26】
前記表面実装IPD構成要素が、複数のトランジスタを含むRFトランジスタパッケージ内に実装されるように構成されている、請求項18に記載のデバイス。
【請求項27】
前記複数のトランジスタがドハティ構成として構成されている、請求項26に記載のデバイス。
【請求項28】
前記表面実装IPD構成要素が、前記表面実装IPD構成要素の前記上面に装着された複数の表面実装デバイスを含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項29】
前記誘電体基板が以下のもの、すなわち、前記表面実装デバイスと前記金属サブマウントの間の電気的接続を行うように構成されたビア、前記表面実装デバイスと前記金属サブマウントの間の電気的接続を行うように構成された縁部めっき、前記表面実装デバイスと前記金属サブマウントの間の電気的接続を行うように構成されたワイヤボンディング、前記表面実装デバイスと前記金属サブマウントの間の電気的接続を行うように構成されたクリップ、のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項30】
前記誘電体基板が以下のもの、すなわち、前記表面実装デバイスとトランジスタダイのソースの間の電気的接続を行うように構成されたビア、前記表面実装デバイスと前記トランジスタダイのソースの間の電気的接続を行うように構成された縁部めっき、前記表面実装デバイスと前記トランジスタダイのソースの間の電気的接続を行うように構成されたワイヤボンディング、前記表面実装デバイスと前記トランジスタダイのソースの間の電気的接続を行うように構成されたクリップ、のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項31】
前記表面実装デバイスがセラミックコンデンサを含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項32】
前記表面実装デバイスが抵抗器を含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項33】
前記少なくとも1つのワイヤボンドが前記表面実装デバイスを、RFトランジスタパッケージ内に実装されたダイに電気的に結合するように構成されている、請求項18に記載のデバイス。
【請求項34】
少なくとも1つのワイヤボンドが、前記表面実装デバイスを1つまたは複数の金属接点に電気的に結合するように構成されている、請求項18に記載のデバイス。
【請求項35】
RFトランジスタパッケージを実施する方法であって、
金属サブマウントを提供するステップと、
トランジスタダイを前記金属サブマウントに装着するステップと、
表面実装IPD構成要素を前記金属サブマウントに装着するステップであって、前記表面実装IPD構成要素が、上面および下面、ならびに前記表面実装IPD構成要素の上面に配置された第1のパッドおよび第2のパッドを含む誘電体基板を備える、ステップと、
第1の端子および第2の端子を表面実装デバイス上に設けるステップと、
前記表面実装デバイスの前記第1の端子を前記第1のパッドに装着し、前記表面実装デバイスの前記第2の端子を前記第2のパッドに装着するステップと、
前記第1の端子および前記第2の端子のうちの少なくとも一方を、前記誘電体基板によって前記金属サブマウントから分離されるように構成するステップと、
少なくとも1つのワイヤボンドを前記第1のパッドおよび前記第2のパッドのうちの少なくとも一方に接合するステップとを含む、方法。
【請求項36】
前記表面実装IPD構成要素が以下のもの、すなわち、アルミナ、窒化アルミニウム(AlN)、および酸化ベリリウム(BeO)のうちの少なくとも1つを含む基板を備える、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記表面実装IPD構成要素がアルミナ基板を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記表面実装IPD構成要素が基板を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記表面実装IPD構成要素が多層基板を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記表面実装IPD構成要素が、以下のもの、すなわち、コンデンサ、インダクタ、および抵抗器のうちの1つを含む回路構造を実装するように構成された金属面を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項41】
前記トランジスタダイが、1つまたは複数のLDMOSトランジスタダイを含む、請求項35に記載のRFトランジスタパッケージを実施する方法。
【請求項42】
前記トランジスタダイがGaNベースのHEMTを含む、請求項35に記載のRFトランジスタパッケージを実施する方法。
【請求項43】
複数のトランジスタを実装するステップをさらに含む、請求項35に記載のRFトランジスタパッケージを実施する方法。
【請求項44】
前記複数のトランジスタをドハティ構成として実装するステップをさらに含む、請求項43に記載のRFトランジスタパッケージを実施する方法。
【請求項45】
前記表面実装IPD構成要素を複数の表面実装デバイスと共に実装するステップと、
前記複数の表面実装デバイスを前記表面実装IPD構成要素の前記上面に装着するステップとをさらに含む、請求項35に記載のRFトランジスタパッケージを実施する方法。
【請求項46】
前記誘電体基板を以下のもの、すなわち、前記表面実装デバイスと前記金属サブマウントの間の電気的接続を行うように構成されたビア、前記表面実装デバイスと前記金属サブマウントの間の電気的接続を行うように構成された縁部めっき、前記表面実装デバイスと前記金属サブマウントの間の電気的接続を行うように構成されたワイヤボンディング、前記表面実装デバイスと前記金属サブマウントの間の電気的接続を行うように構成されたクリップ、のうちの少なくとも1つを含むように構成するステップをさらに含む、請求項35に記載のRFトランジスタパッケージを実施する方法。
【請求項47】
前記誘電体基板を以下のもの、すなわち、前記表面実装デバイスと前記トランジスタダイのソースの間の電気的接続を行うように構成されたビア、前記表面実装デバイスと前記トランジスタダイのソースの間の電気的接続を行うように構成された縁部めっき、前記表面実装デバイスと前記トランジスタダイのソースの間の電気的接続を行うように構成されたワイヤボンディング、前記表面実装デバイスと前記トランジスタダイのソースの間の電気的接続を行うように構成されたクリップ、のうちの少なくとも1つを含むように構成するステップをさらに含む、請求項35に記載のRFトランジスタパッケージを実施する方法。
【請求項48】
前記少なくとも1つのワイヤボンドを、前記トランジスタダイに前記表面実装デバイスを電気的に結合するように構成するステップをさらに含む、請求項35に記載のRFトランジスタパッケージを実施する方法。
【請求項49】
前記少なくとも1つのワイヤボンドを、1つまたは複数の金属接点に前記表面実装デバイスを電気的に結合するように構成するステップをさらに含む、請求項35に記載のRFトランジスタパッケージを実施する方法。
【請求項50】
前記表面実装デバイスがセラミックコンデンサを含む、請求項35に記載のRFトランジスタパッケージを実施する方法。
【請求項51】
前記表面実装デバイスが抵抗器を含む、請求項35に記載のRFトランジスタパッケージを実施する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
先行出願の相互参照
本出願は、2020年2月21日に出願された米国特許出願第16/797,290号の一部継続出願であり、同出願の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、集積受動デバイス(IPD)構成要素に関する。本開示はさらに、集積受動デバイス(IPD)構成要素を実装するパッケージに関する。本開示はさらに、集積受動デバイス(IPD)構成要素と共に高周波(RF)デバイスを実装する高周波(RF)パッケージに関する。本開示はさらに、集積受動デバイス(IPD)構成要素と共にRFデバイスを実装する高周波(RF)電力増幅器トランジスタパッケージに関する。本開示はさらに、集積受動デバイス(IPD)構成要素を製作するプロセスに関する。本開示はさらに、集積受動デバイス(IPD)構成要素を実装するパッケージを製作するプロセスに関する。本開示はさらに、集積受動デバイス(IPD)構成要素と共にRFデバイスを実装するRFパッケージを製作するプロセスに関する。本開示はさらに、集積受動デバイス(IPD)構成要素を実装する高周波(RF)電力増幅器トランジスタパッケージを製作するプロセスに関する。
【背景技術】
【0003】
高周波(RF)電力増幅器トランジスタ製品などのトランジスタパッケージは、集積受動デバイス(IPD)構成要素を実装する。通常、集積受動デバイス(IPD)構成要素は、プリント回路基板(PCB)ベースの基板、シリコン(Si)ベースの基板、および/または同類のものに装着される。加えて、トランジスタパッケージは相当の熱を発生させ、これは、構成要素を劣化させ、効率を低下させ、信頼性を低下させ、および/または同類のことをもたらす。さらに、トランジスタパッケージからの電力の要求量がより大きいことから、より多くの熱が発生することになる。
【0004】
しかし、典型的なプリント回路基板(PCB)ベースの基板、Siベースの基板、および/または同類のものは、熱伝導性が良くない。より具体的には、典型的なプリント回路基板(PCB)ベースの基板、Siベースの基板、および/または同類のものは、IPD構成要素などのトランジスタ構成要素を10~20年の耐用年数動作に必要な十分に低い温度に維持するには、熱伝導性が十分に高くない。したがって、トランジスタパッケージの温度の上昇が構成要素を劣化させ、効率を低下させ、信頼性を低下させ、および/または同類のことをもたらす。
【0005】
加えて、高周波(RF)電力増幅器トランジスタ製品は通常、パッケージ化製品内の構成要素の許容できない温度上昇を防止するために、ワイヤボンドインダクタンスを実装する。たとえば、高出力RFデバイスのプリマッチにワイヤボンドインダクタンスを使用する。しかし、この結果、ワイヤボンディングの数が増加することになり、それが製造コスト、製造の複雑さ、故障モード、および/または同類のものを増加させる。
【0006】
したがって、熱管理が改善され、動作温度の上昇を伴わずにより高い出力動作が得られるように構成された、ならびに、コスト、複雑さ、および故障モードが低減するように構成された集積受動デバイス(IPD)構成要素、集積受動デバイス(IPD)構成要素を実装するRF製品、および/または同類のものが必要とされている。
【発明の概要】
【0007】
1つの一般的な態様は、金属サブマウントと、前記金属サブマウントに装着されたトランジスタダイと、前記金属サブマウントに装着された表面実装IPD構成要素とを含むRFトランジスタパッケージを含み、前記表面実装IPD構成要素は、上面および下面、ならびに前記表面実装IPD構成要素の上面に配置された少なくとも第1のパッドおよび第2のパッドを含む誘電体基板と、第1の端子および第2の端子を含む少なくとも1つの表面実装デバイスとを含み、前記表面実装デバイスの前記第1の端子が前記第1のパッドに装着され、前記第2の端子が前記第2のパッドに装着され、第1の端子および第2の端子のうちの少なくとも一方が、前記誘電体基板によって金属サブマウントから分離されるように構成されており、少なくとも1つのワイヤボンドが、第1のパッドおよび第2のパッドのうちの少なくとも一方に接合されている。
【0008】
1つの一般的な態様は、トランジスタパッケージの金属サブマウントに装着されるように構成された表面実装IPD構成要素を有するデバイスを含み、前記表面実装IPD構成要素は、上面および下面、ならびに前記表面実装IPD構成要素の上面に配置された少なくとも第1のパッドおよび第2のパッドを含む誘電体基板と、第1の端子および第2の端子を含む少なくとも1つの表面実装デバイスとを含み、前記表面実装デバイスの前記第1の端子が前記第1のパッドに装着され、前記第2の端子が前記第2のパッドに装着され、第1の端子および第2の端子のうちの少なくとも一方が、前記誘電体基板によって金属サブマウントから分離されるように構成されており、第1のパッドおよび第2のパッドのうちの少なくとも一方がワイヤボンドパッドとして構成されている。
【0009】
1つの一般的な態様は、RFトランジスタパッケージを実施する方法を含み、この方法は、金属サブマウントを提供するステップと、トランジスタダイを前記金属サブマウントに装着するステップと、表面実装IPD構成要素を前記金属サブマウントに装着するステップであって、前記表面実装IPD構成要素が、上面および下面、ならびに前記表面実装IPD構成要素の上面に配置された少なくとも第1のパッドおよび第2のパッドを含む誘電体基板を含む、ステップと、第1の端子および第2の端子を表面実装デバイス上に設けるステップと、前記表面実装デバイスの前記第1の端子を前記第1のパッドに装着し、前記表面実装デバイスの前記第2の端子を前記第2のパッドに装着するステップと、第1の端子および第2の端子のうちの少なくとも一方を、前記誘電体基板によって金属サブマウントから分離されるように構成するステップと、少なくとも1つのワイヤボンドを第1のパッドおよび第2のパッドのうちの少なくとも一方に接合するステップとを含む。
【0010】
本開示の追加の特徴、利点、および態様は、以下の詳細な説明、図面、および特許請求の範囲を検討することにより、記述または明示することができる。さらに、上記の本開示の「概要」も以下の「発明を実施するための形態」も例示的なものであり、請求項に記載の本開示の範囲を限定することなく、さらなる説明を提示するものであることを理解されたい。
【0011】
本開示がさらに理解されるように含まれている添付の図面は、本明細書に組み込まれていてその一部を構成し、本開示の態様を図示し、また、「発明を実施するための形態」とともに本開示の原理を説明する役割を果たす。本開示、および本開示を実践できる様々な方法について基本的に理解するのに必要であり得るよりも詳細に、本開示の構造的細部を示そうとすることはない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示によるパッケージの斜視図である。
図2】本開示によるパッケージの断面図である。
図3】本開示の特定の態様によるパッケージの部分上面図である。
図4】本開示の別の特定の態様によるパッケージの部分上面図である。
図5】本開示によるパッケージの斜視図である。
図6図5によるパッケージの断面図である。
図7】本開示によるIPD構成要素の上面図である。
図8図7によるIPD構成要素の側面図である。
図9】本開示による別のIPD構成要素の上面図である。
図10】実施された本開示による別のIPD構成要素の上面図である。
図11】本開示によるパッケージの等価回路を示す図である。
図12】本開示による別のIPD構成要素の側面図である。
図13図13aは、実装された本開示による別のIPD構成要素の上面図であり、図13bは別のIPD構成要素の金属層図であり、図13cは下部金属層図であり、図13dは断面図である。
図14】本開示の別の特定の態様によるパッケージの部分上面図である。
図15】本開示によるIPD構成要素を製作する方法を示す図である。
図16】本開示によるパッケージを製作する方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の諸態様、およびその様々な特徴および有利な細部について、添付の図面に描写および/または図示され、以下の説明で詳述される非限定的な態様および例を参照して、より完全に説明する。図面に示された特徴は必ずしも原寸に比例して描かれていないこと、ならびに、本明細書にたとえ明示的に述べられていなくても当業者には理解されるように、1つの態様の特徴を別の態様でも使用できることに留意されたい。よく知られている構成要素および処理技法についての説明は、本開示の態様を不必要に不明瞭にしないようにするために省略されることがある。本明細書で用いられる諸例は単に、本開示を実践できる方法を理解しやすくし、さらには当業者が本開示の諸態様を実践できるようにするものにすぎない。したがって、本明細書の諸例および諸態様は、本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではなく、その範囲は、添付の請求項および適用法によってのみ定義される。さらに、図面のいくつかの図を通じて、また開示された異なる実施形態において、同じ参照数字が同じ部分を表すことに留意されたい。
【0014】
第1、第2などの用語が、様々な要素を説明するために本明細書で用いられることがあるが、こうした要素がこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は単に、1つの要素を別のものと区別するために用いられるにすぎない。たとえば、第1の要素が第2の要素と呼ばれることがあり、同様に、第2の要素が第1の要素と呼ばれることが、本開示の範囲から逸脱することなくあり得る。本明細書では「および/または」という用語は、関連する列挙品目のうちの1つ以上のありとあらゆる組み合わせを含む。
【0015】
層、領域、または基板などの要素が、別の要素の「上に」ある、または「上に」延びていると言われる場合、その要素は、別の要素の上に直にあることも直に延びていることもあり、あるいは介在する要素が存在することもあることを理解されたい。対照的に、ある要素が別の要素の「上に直に」ある、または「上に直に」延びていると言われる場合には、介在する要素が存在しない。同様に、層、領域、または基板などの要素が、別の要素を「覆って」いる、または「覆って」延びていると言われる場合、その要素は、別の要素を直に「覆って」いることも「覆って」延びていることもあり、あるいは介在する要素が存在することもあることを理解されたい。対照的に、ある要素が別の要素を「直に覆って」いる、または「直に覆って」延びていると言われる場合には、介在する要素が存在しない。ある要素が別の要素に「接続されている」または「結合されている」と言われる場合、その要素は別の要素に直に接続されていることも結合されていることもあり、あるいは介在する要素が存在することがあることもまた理解されたい。対照的に、ある要素が別の要素に「直に接続されている」または「直に結合されている」と言われる場合には、介在する要素が存在しない。
【0016】
本明細書では、「下の」もしくは「上の」、または「上方の」もしくは「下方の」、または「水平の」または「垂直の」などの相対的な用語が、図に示されている1つの要素、層、または領域と、別の要素、層、または領域との関係を説明するために使用されることがある。これらの用語および上で論じられたものは、図に表された向きに加えて、装置の様々な向きを包含するものであることを理解されたい。
【0017】
本明細書で用いられる術語は、特定の態様を説明することだけが目的であり、本開示を限定するものではない。本明細書では、単数形の「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」は、特に指示がない限り複数形もまた含むものである。用語の「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含んでいる(including)」は、本明細書で用いられる場合、提示された特徴、完全体、ステップ、操作、要素、および/または構成要素が存在することを明示するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、操作、要素、構成要素、および/またはこれらの群が存在すること、または追加されることを排除しないことをさらに理解されたい。
【0018】
特に定義されていない限り、本明細書で用いられるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用されている用語は、本明細書および関連技術の文脈におけるその意味と合致する意味を有すると理解されるべきであり、理想化された、または過度に正式の意味には、本明細書で明白にそのように定義されていない限り、解釈されないことをさらに理解されたい。
【0019】
本開示は、集積受動デバイス(IPD)構成要素を対象とする。特に、IPD構成要素は、アルミナ、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ベリリウム(BeO)、酸化チタン(TiO)、金属酸化物基板、高誘電率金属酸化物基板、高誘電率基板、熱伝導性高誘電率材料/基板、熱伝導性高誘電率材料/基板、および/または他の同様の熱伝導性、誘電体基板などの誘電体基板上に作製することができる。諸態様において、IPD構成要素は、RFパワー製品および/または同類のものにおけるマッチングネットワーク、プリマッチング、バイアスデカップリング、熱接地、および/または同類のものに使用することができる。IPD構成要素は、オープンキャビティパッケージやオーバーモールドパッケージなどのパッケージ内部に、窒化ガリウム(GaN)トランジスタダイなどのトランジスタダイ、および他のコンデンサ、IPD、および/または同類のものと一緒に配置し、ワイヤボンドで互いに、およびパッケージリードに接続することができる。基板の上部および下部へのメタライゼーションは、基板を貫通したビアと一緒に、ボンドパッド、誘導ストリップ、誘導コイル、容量性スタブ、および/または同類のものの生成を可能にし得る。加えて、コンデンサ、抵抗器、インダクタおよび/または同類のものなどの表面実装デバイス(SMD)構成要素は、IPD構成要素の上に取り付けること、たとえばはんだ付けすることができる。
【0020】
本開示によれば、IPD構成要素は、PCBベースまたはSiベースの基板の代わりに、アルミナ基板、窒化アルミニウム(AlN)基板、酸化ベリリウム(BeO)基板(230~330W/mK)、および/または他の同様の熱伝導動作誘電体基板上に作製することができる。たとえば、アルミナの高い熱伝導率(>25W/m℃)は、IPD構成要素が、より高いパワーレベル動作に対して使用されること、高いRF電流が通過して熱を発生するアクティブダイに近接して配置されること、および/または同類のことを可能にし得る。典型的なPCBベースの基板は、IPD構成要素を10~20年の耐用年数動作に必要な低い温度内に維持するには、熱伝導性が十分に高くない。加えて、ストリップ、コイル、および/または同類のものなどの、開示された基板上の誘導性トレースは、高電力RFデバイスのプリマッチにおける実装などの様々な実装に必要なワイヤボンドインダクタンスを置き換える(または低減させる)ために、パッケージ化製品内の構成要素の許容温度上昇を超えるリスクを冒すことなく使用することができ。
【0021】
開示されたIPD構成要素には、高いバルク抵抗率のアルミナ基板(1×1014μΩcm)などの基板を利用することができ、この基板は、高いQ、低い損失、および/または同類のものを有するIPD構成要素の構成を可能にし、それによって、これらの構成要素を使用するRF製品の効率、利得、および/または同類のものを向上させることができる。高周波において損失が急激に増加する、IPDを実装する低抵抗PCBベースの基板、およびIPDを実装するSiベースの基板と比較して、IPD構成要素を実装する高抵抗アルミナ基板などの、IPD構成要素を実装する高抵抗アルミナベースの基板は、高周波における性能、信頼性、および/または同類のものが改善されることが判明している。
【0022】
たとえば、アルミナは、SiおよびPCBと比較して高い誘電率(er=9.8)を有し、これは場合によって利点となり得る。たとえば、本開示の諸態様では、アルミナ誘電体基板と、IPD構成要素への上部および/または下部メタライゼーションとを使用および/または構成することによって、低い値の埋め込みおよび/または集積コンデンサを実装することができる。この構成は、たとえば、RFパワーデバイスにおける入力プリマッチング、出力プリマッチング、および/または同類のもののために第2高調波終端スタブ、第3高調波終端スタブ、および/または同類のものを生成するのに使用することができる。
【0023】
加えて、開示されたIPD構成要素の基板としての実装用に、アルミナの熱膨張係数は低い(7.0)。この関連で、開示されたIPD構成要素の基板としての実装用のアルミナは、いくつかのフランジ用途に良く適合して構成要素の剥離を低減および/または回避する。開示されたIPD構成要素は、不均等分布効果による電力損失を回避するために、アクティブダイの幅および/またはスパンにわたって均等に分布するインピーダンスを呈示するように構成される。
【0024】
図1は、本開示によるパッケージの斜視図を示す。
【0025】
図2は、本開示によるパッケージの断面図を示す。
【0026】
図3は、本開示の特定の態様によるパッケージの部分上面図を示す。
【0027】
図4は、本開示の別の特定の態様によるパッケージの部分上面図を示す。
【0028】
特に、図1図2図3、および図4は、本明細書に記載の任意の1つまたは複数の他の特徴、構成要素、配置、および同類のものを含み得るパッケージ100の例示的な実施態様を示す。特に、図1図2図3、および図4は、本明細書記載のRFパッケージ、RF増幅器パッケージ、RF電力増幅器パッケージ、RF電力トランジスタパッケージ、RF電力増幅器トランジスタパッケージ、および/または同類のものとして実施することができるパッケージ100を示す。パッケージ100は、1つまたは複数の半導体デバイス400、および少なくとも1つのIPD構成要素200を含むことができる。諸態様において、パッケージ100は、複数の少なくとも1つのIPD構成要素200を含むことができ、諸態様において、パッケージ100は、少なくとも1つのIPD構成要素200の単一の実装を含むことができ、諸態様において、パッケージ100は、少なくとも1つのIPD構成要素200の複数の並列実装を含むことができる。
【0029】
少なくとも1つのIPD構成要素200は、本明細書に記載のRFデバイスとして実実施することができる。少なくとも1つのIPD構成要素200は、マッチングネットワーク、高調波終端回路、集積受動デバイス(IPD)、コンデンサ、抵抗器、インダクタ、および/または同類のものを実装することができる。本明細書でさらに説明するように、少なくとも1つのIPD構成要素200は、効率、性能、および/または信頼性を高める熱伝導性、熱管理、および/または同類のものを用いて実装することができる。
【0030】
1つまたは複数の半導体デバイス400は、ワイドバンドギャップ半導体デバイス、超ワイドバンドデバイス、GaNベースデバイス、金属半導体電界効果トランジスタ(MESFET)、金属酸化物電界効果トランジスタ(MOSFET)、接合電界効果トランジスタ(JFET)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、高電子移動度トランジスタ(HEMT)、ワイドバンドギャップ(WBG)半導体、パワーモジュール、ゲートドライバ、構成要素の、汎用ブロードバンド構成要素、テレコム構成要素、Lバンド構成要素、Sバンド構成要素、Xバンド構成要素、Cバンド構成要素、Kuバンド構成要素、衛星通信構成要素、ドハティ構成、および/または同類のものでもよい。
【0031】
パッケージ100は、本開示の少なくとも1つのIPD構成要素200と共に使用するのに適している開放キャビティ構造を含むように実施することができる。特に、開放キャビティ構造では、開放キャビティパッケージ設計を利用することができる。いくつかの態様において、開放キャビティ構造は、配線、回路構成要素、少なくとも1つのIPD構成要素200、1つまたは複数の半導体デバイス400、および/または同類のもの、を保護するための蓋または他の筐体を含むことができる。パッケージ100は、セラミック本体402および1つまたは複数の金属コンタクト404を含むことができる。他の態様では、パッケージ100は、複数の1つまたは複数の金属コンタクト404を含むことができ、諸態様において、パッケージ100は、1つまたは複数の金属コンタクト404の複数の並列実装と、1つまたは複数の半導体デバイス400の並列実装とを含むことができる。
【0032】
パッケージ100の内部で、1つまたは複数の半導体デバイス400は、ダイアタッチ材料422を介して支持体102に取り付けることができる。1つまたは複数の配線104は、1つまたは複数の半導体デバイス400を、1つまたは複数の金属コンタクト404の第1のもの、1つまたは複数の金属コンタクト404の第2のもの、少なくとも1つのIPD構成要素200、および/または同類のものに結合することができる。加えて、パッケージ100の内部で、少なくとも1つのIPD構成要素200は、ダイアタッチ材料422を介して支持体102に、例示的な構成で示された1つまたは複数の配線104と共に配置され、この配線は、パッケージ100、少なくとも1つのIPD構成要素200および/または1つまたは複数の半導体デバイス400の間を接続することができる。支持体102は、1つまたは複数の半導体デバイス400、および少なくとも1つのIPD構成要素200で発生する熱を放散し、同時に、1つまたは複数の半導体デバイス400、および少なくとも1つのIPD構成要素200を外部環境から分離および保護することができる。
【0033】
支持体102は、金属サブマウントとして実施することができ、また、支持体、表面、パッケージ支持体、パッケージ面、パッケージ支持面、フランジ、金属フランジ、ヒートシンク、共通ソース支持体、共通ソース面、共通ソースパッケージ支持体、共通ソースパッケージ面、共通ソースパッケージ支持面、共通ソースフランジ、共通ソースヒートシンク、リードフレーム、金属リードフレーム、および/または同類のものとして実施することができる。支持体102は、絶縁材料、誘電体材料、および/または同類のものを含むことができる。
【0034】
加えて、1つまたは複数の半導体デバイス400は、1つまたは複数の、横方向拡散金属酸化物半導体(LDMOS)トランジスタ、GaNベーストランジスタ、金属半導体電界効果トランジスタ(MESFET)、金属酸化物電界効果トランジスタ(MOSFET)、接合電界効果トランジスタ(JFET)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、高電子移動度トランジスタ(HEMT)、ワイドバンドギャップ(WBG)半導体トランジスタ、および/または同類のものを含むことができる、1つまたは複数のトランジスタダイを含むことができる。
【0035】
図5は、本開示によるパッケージの斜視図を示す。
【0036】
図6は、図5によるパッケージの断面図を示す。
【0037】
特に、図5および図6は、本明細書に記載の、任意の1つまたは複数の他の特徴、構成要素、配置、および同類のものを含むことができるパッケージ100の別の例示的な実施態様を示す。特に、図5および図6は、本明細書に記載のRFパッケージ、RF増幅器パッケージ、RF電力増幅器パッケージ、RF電力トランジスタパッケージ、RF電力増幅器トランジスタパッケージ、および/または同類のものとして実施することができる、パッケージ100を示す。パッケージ100は、1つまたは複数の半導体デバイス400、少なくとも1つのIPD構成要素200、および/または同類のものを含むことができる。本明細書でさらに論じるように、少なくとも1つのIPD構成要素200は、効率、性能、および/または信頼性を高める熱伝導性、熱管理、および/または同類のものを用いて実装することができる。
【0038】
加えて、パッケージ100の内部で、少なくとも1つのIPD構成要素200は、例示的な構成で示されている1つまたは複数の配線104と共に、本明細書に記載の支持体102上に配置することができる。パッケージ100は、オーバーモールド530、1つまたは複数の入出力ピン532、および支持体102を含むことができる。オーバーモールド530は、ダイアタッチ材料538を使用して支持体102に装着されている、1つまたは複数の半導体デバイス400を実質的に取り囲むことができる。オーバーモールド530は、プラスチックまたはプラスチックポリマー化合物で形成することができ、これらは、支持体102、1つまたは複数の半導体デバイス400、少なくとも1つのIPD構成要素200、および/または同類のもののまわりに射出成形され、それによって外部環境から保護することができる。1つまたは複数の半導体デバイス400および/または少なくとも1つのIPD構成要素200は、1つまたは複数の配線104を介して1つまたは複数の入出力ピン532に結合することができる。
【0039】
1つの態様において、オーバーモールド構造は、1つまたは複数の半導体デバイス400、少なくとも1つのIPD構成要素200、および/または同類のものを実質的に取り囲むことができる。オーバーモールド構造は、プラスチック、モールド化合物、プラスチック化合物、ポリマー、ポリマー化合物、プラスチックポリマー化合物、および/または同類のもので形成することができる。オーバーモールド構造は、1つまたは複数の半導体デバイス400、少なくとも1つのIPD構成要素200、および/または同類のものを囲むように射出成形、トランスファ成形、および/または圧縮成形することができ、それによって、少なくとも1つのIPD構成要素200、1つまたは複数の半導体デバイス400、およびパッケージ100の他の構成要素を外部環境から保護することができる。
【0040】
図7は、本開示によるIPD構成要素の上面図を示す。
【0041】
図8は、図7によるIPD構成要素の側面図を示す。
【0042】
特に、図7は、効率、性能、および/または信頼性を高める熱伝導性、熱管理、および/または同類のものを用いて実施することができる少なくとも1つのIPD構成要素200を示す。パッケージ100の少なくとも1つのIPD構成要素200は、少なくとも1つのデバイス202を実装することができる。1つの態様では、パッケージ100の少なくとも1つのIPD構成要素200は、少なくとも1つのデバイス202の単一のものを実装することができる。1つの態様では、パッケージ100の少なくとも1つのIPD構成要素200は、複数の少なくとも1つのデバイス202を実装することができる。少なくとも1つのIPD構成要素200は、RFデバイスとして実装することができ、少なくとも1つのIPD構成要素200は、少なくとも1つのデバイス202をパッケージ100、1つまたは複数の半導体デバイス400、および/または同類のものに接続することができる。少なくとも1つのIPD構成要素200は、少なくとも1つのデバイス202用のサブマウントとして実装することができる。
【0043】
諸態様において、RFデバイスは、少なくとも1つのIPD構成要素200の形で構成し、実装することができる。特に、RFデバイスは、少なくとも1つのIPD構成要素200の形で構成し、実装することができ、本明細書に記載のGaNベースHEMTダイ、シリコンベースLDMOSトランジスタダイ、および/または同類のものを含むことができる。RFデバイスは、整合ネットワーク、高調波終端回路、集積受動デバイス(IPD)、および同類のものを含むことができる。
【0044】
特に、RFデバイスは、整合ネットワーク、高調波終端回路、集積受動デバイス(IPD)、および同類のもののような少なくとも1つのIPD構成要素200の形で構成し、実装することができ、また、通常では少なくとも1つのIPD構成要素200のトレースに直に実装される、あまり高価ではないセラミックベース表面実装デバイス(SMD)を利用して、より高価なシリコンベースコンデンサを置き換えることができる。様々な態様において、本開示は、表面実装ディスクリートデバイス(SMD)を、金属フランジ、金属リードフレーム、ベース、または同類のものなどの支持体102に装着することができるサブマウントとして実装された少なくとも1つのIPD構成要素200に装着することを対象とする。サブマウントは、金属ベースでもよいRFパッケージの入力リードおよび/または出力リードによって、ダイなどのRFデバイスにワイヤボンディング、または同類のことをすることができる。
【0045】
図7はさらに、少なくとも1つのIPD構成要素200が複数の配線パッド206を含むことができ、1つまたは複数が配線ボンドパッドとして構成され得ることを示す。1つまたは複数の配線104は、複数の配線パッド206に接続することができる。1つまたは複数の配線104は、1つまたは複数の電線、ワイヤボンド、リード、ビア、縁部めっき、回路トレース、トラック、クリップ、および/または同類のものとして実施することができる。1つの態様では、1つまたは複数の配線104は、同じタイプの接続部を利用することができる。1つの態様では、1つまたは複数の配線104は、別々のタイプの接続部を利用することができる。
【0046】
1つまたは複数の配線104は、ボールボンディング、ウェッジボンディング、コンプライアントボンディング、リボンボンディング、金属クリップ取り付け、および/または同類のものを利用することができる。1つの態様では、1つまたは複数の配線104は、同じタイプの接続部を利用することができる。1つの態様では、1つまたは複数の配線104は、別々のタイプの接続部を利用することができる。
【0047】
1つまたは複数の配線104は、アルミニウム、銅、銀、金、および/または同類のもののうちの1つ以上を含む、様々な金属材料を含むことができる。1つの態様では、1つまたは複数の配線104は、同じ種類の金属を利用することができる。1つの態様では、1つまたは複数の配線104は、別々の種類の金属を利用することができる。1つまたは複数の配線104は、本明細書に記載の接着剤、はんだ付け、焼結、共晶接合、熱圧縮接合、超音波接合/溶接、クリップ構成要素、および/または同類のものによって、複数の配線パッド206に接続することができる。
【0048】
図8を参照すると、少なくとも1つのIPD構成要素200は、基板204を含むことができる。基板204は、アルミナ、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ベリリウム(BeO)、酸化チタン(TiO)、金属酸化物基板、高誘電率金属酸化物基板、高誘電率基板、熱伝導性高誘電率材料/基板、および/または他の同様の熱伝導性能誘電体材料を含むことができ、基板204は、アルミナ基板、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ベリリウム(BeO)基板、および/または他の同様の熱伝導性能誘電体材料基板として作製することができ、基板204は、アルミナ、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ベリリウム(BeO)、酸化チタン(TiO)、金属酸化物基板、高誘電率金属酸化物基板、高誘電率基板、熱伝導性高誘電率材料/基板、および/または他の同様の熱伝導性能誘電体材料を含むことができる。アルミナを含む基板204の実装は、アルミナの高い熱伝導率特性(>25W/mC)から利益を得、これは、少なくとも1つのIPD構成要素200と、少なくとも1つのデバイス202などの関連IPD構成要素とが、より高いパワーレベルの動作に使用されること、高いRF電流が通過して熱を発生する1つまたは複数の半導体デバイス400などのアクティブダイに近接して配置されること、および/または同類のことを可能にする。アルミナ、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ベリリウム(BeO)、酸化チタン(TiO)、金属酸化物基板、高誘電率金属酸化物基板、高誘電率基板、熱伝導性高誘電率材料/基板、および/または他の同様の熱伝導性能誘電体材料を実装する基板204により、少なくとも1つのデバイス202などの少なくとも1つのIPD構成要素200のIPD構成要素がより低い温度で動作できるようになり、それによって、10~20年の耐用年数動作に必要な信頼性が向上する。
【0049】
本明細書に記載の、アルミナ基板(1×1014μΩcm)、窒化アルミニウム(AlN)、および/または他の同様の熱伝導性能誘電体材料を実装する基板204は、少なくとも1つのデバイス202などの、IPD構成要素の構成を実装する少なくとも1つのIPD構成要素200が高いQ、低い損失、および/または同類のものを有することを可能にし、したがって、これらの構成要素を使用するRF製品の効率、利得、および/または同類のものを増加させることができる。加えて、本明細書に記載の、アルミナ、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ベリリウム(BeO)、酸化チタン(TiO)、金属酸化物基板、高誘電率金属酸化物基板、高誘電率基板、熱伝導性高誘電率材料/基板、および/または他の同様の熱伝導性能誘電体材料を実装する基板204は、少なくとも1つのデバイス202などの、IPD構成要素の構成を実装する少なくとも1つのIPD構成要素200がより高い周波数においてより良い性能を有することを可能にし得る。加えて、本明細書に記載の、アルミナ基板、窒化アルミニウム(AlN)基板、酸化ベリリウム(BeO)基板、および/または他の同様の熱伝導性能誘電体材料基板を実装する基板204は、低熱膨張係数(アルミナでは低く、7.0)から利益を得る。この関連で、アルミナ基板、窒化アルミニウム(AlN)基板、酸化ベリリウム(BeO)基板、および/または他の同様の熱伝導性能誘電体材料基板を実装する基板204は、支持体102などの特定のフランジ用途に対して熱膨張係数が良く適合して、剥離を低減および/または回避する。
【0050】
少なくとも1つのデバイス202は、表面実装デバイス(SMD)構成要素、表面実装デバイス(SMD)コンデンサ、セラミックコンデンサ、表面実装デバイス(SMD)発振器、表面実装デバイス(SMD)セラミックコンデンサ、インダクタ、表面実装デバイス(SMD)インダクタ、抵抗器、表面実装デバイス(SMD)抵抗器、電力ディバイダ、表面実装デバイス(SMD)電力ディバイダ、電力スプリッタ、表面実装デバイス(SMD)電力スプリッタ、増幅器、平衡増幅器、表面実装デバイス(SMD)増幅器、表面実装デバイス(SMD)平衡増幅器、結合器、表面実装デバイス(SMD)結合器、および/または同類のもの、のうちの1つ以上とすることができる。少なくとも1つのデバイス202は、高周波デバイス、高周波回路デバイス、高周波構成要素デバイス、または同類のものとして実施することができる。少なくとも1つのデバイス202は、高周波デバイス、高周波回路デバイス、高周波構成要素デバイス、または同類のものとして実施することができ、表面実装デバイス(SMD)高周波構成要素、表面実装デバイス(SMD)高周波コンデンサ、高周波セラミックコンデンサ、表面実装デバイス(SMD)発振器、表面実装デバイス(SMD)高周波セラミックコンデンサ、高周波インダクタ、表面実装デバイス(SMD)高周波インダクタ、高周波抵抗器、表面実装デバイス(SMD)高周波抵抗器、高周波電力ディバイダ、表面実装デバイス(SMD)高周波電力ディバイダ、高周波電力ディバイダ、表面実装デバイス(SMD)高周波電力スプリッタ、高周波増幅器、平衡高周波増幅器、表面実装デバイス(SMD)高周波増幅器、表面実装デバイス(SMD)高周波平衡増幅器、高周波結合器、表面実装デバイス(SMD)高周波結合器、表面実装デバイス(SMD)抵抗器、同調、安定性、およびベースバンドインピーダンスを提供する表面実装デバイス(SMD)抵抗器、および/または同類のもの、のうちの1つ以上とすることができる。
【0051】
パッケージ100はRFパッケージとして実施することができ、少なくとも1つのデバイス202は高周波デバイスとして実施することができ、これは、送信機、送信機機能、受信機、受信機機能、トランシーバ、トランシーバ機能、整合ネットワーク機能、高調波終端回路、集積受動デバイス(IPD)、および同類のものを含むこと、接続すること、支持すること、または同様のことができる。高周波デバイスとして実施される少なくとも1つのデバイス202は、許容できる送信電力出力、高調波および/または帯域端要件で電波を送出、およびその電波を変調してデータを搬送するように構成すること、支援すること、または同様のことをすることができる。高周波デバイスとして実施される少なくとも1つのデバイス202は、電波を受信、およびその電波を復調するように構成すること、支援すること、または同様のことをすることができる。高周波デバイスとして実施される少なくとも1つのデバイス202は、許容できる送信電力出力、高調波および/または帯域端要件で電波を送出、およびその電波を変調してデータを搬送するように構成すること、支援すること、または同様のことをすることができ、また、電波を受信、およびその電波を復調するように構成すること、支援すること、または同様のことをすることができる。
【0052】
図8を参照すると、基板204は、上面222を含むことができる。上面222は、x軸に概ね平行な平面、または支持体102の上面に概ね平行な平面に位置することができる。この関連で、一般に、0°~15°、0°~2°、2°~4°、4°~6°、6°~8°、8°~10°、10°~12°、または12°~15°以内になるように画定することができる。上面222は、複数の配線パッド206を支持することができる。複数の配線パッド206は、複数のボンドパッド領域を含むことができる。複数の配線パッド206は、基板204の上面222の金属面によって形成することができ、銅、金、ニッケル、パラジウム、銀、および同類のものなどの金属材料、およびこれらの組み合わせを含むことができる。
【0053】
いくつかの態様において、少なくとも1つのデバイス202は、底面に配置された端子を含むことができる。したがって、少なくとも1つのデバイス202などのデバイスをパッケージ100の支持体102に直に装着すると、短絡することになる。たとえば、表面実装デバイス(SMD)セラミックコンデンサなどの表面実装デバイス(SMD)構成要素として実施された少なくとも1つのデバイス202は、表面実装デバイス(SMD)構成要素の下面に配置された1つまたは複数の端子を含むことができる。したがって、表面実装デバイス(SMD)構成要素として構成された少なくとも1つのデバイス202をパッケージ100の支持体102に装着すると、短絡することになる。
【0054】
したがって、本開示では、少なくとも1つのデバイス202を支持するために、少なくとも1つのIPD構成要素200の基板204を利用する。基板204は、支持体102の上面に装着することができる。基板204は、支持体102の上面に、本明細書に記載の接着剤、はんだ付け、焼結、共晶接合、超音波溶接、および/または同類のものによって装着することができる。1つの態様では、基板204は、支持体102の上面に直に装着することができる。1つの態様では、基板204は、介在する構造体、構成要素、および/または同類のものを用いて支持体102の上面に装着することができる。支持体102の上面は、x軸に平行とすることができ、基板204は、図2および図6に示されるようにy軸に沿って支持体102の上に垂直に配置することができる。1つの態様において、基板204は、少なくとも部分的に絶縁することができる。より具体的には、基板204は、少なくとも1つのデバイス202を支持体102から、少なくとも部分的に絶縁することができる。
【0055】
図7に戻ると、複数の配線パッド206のうちの1つ以上は、1つまたは複数の配線104と接合するための表面であり得る。したがって、複数の配線パッド206の表面が清浄なままであることを確実にすることが有益であり得る。特に、少なくとも1つのデバイス202を複数の配線パッド206に取り付けることにより、複数の配線パッド206の他の表面へのはんだ移動が生じ得る。したがって、図7に示すように、複数の配線パッド206は、複数の配線パッド206への1つまたは複数の配線104の様々な結合領域と、複数の配線パッド206への少なくとも1つのデバイス202の結合領域との間に配置されたはんだバリア216を含み得る。
【0056】
上面222にはさらに、複数の配線パッド206を第1の端子ボンドパッドとして実装することができる。第1の端子ボンドパッドは、x軸に概ね平行な平面、または上面222に概ね平行な平面に設置することができる。第1の端子ボンドパッドは、少なくとも1つのデバイス202の第1の端子に接続することができる。この関連で、第1の端子ボンドパッドと第1の端子の間に第1の接続部220を形成することができる。第1の接続部220は、本明細書に記載の接着剤、はんだ付け、焼結、共晶接合、超音波溶接、および/または同類のものを含むことができる。第1の端子ボンドパッドは、基板204の上面222の金属面によって形成することができ、銅、金、ニッケル、パラジウム、銀、および同類のものなどの金属材料、およびこれらの組み合わせを含むことができる。
【0057】
上面222はさらに、複数の配線パッド206の別の1つを第2の端子ボンドパッドとして実装することができる。第2の端子ボンドパッドは、x軸に概ね平行な平面、または上面222に概ね平行な平面に設置することができる。第2の端子ボンドパッドは、少なくとも1つのデバイス202の第2の端子に接続することができる。この関連で、第2の接続部218は、第2の端子ボンドパッドと第2の端子の間に形成することができる。第2の端子ボンドパッドは、一部を複数の配線パッド206に電気的に接続することができる。第2の接続部218は、本明細書に記載の接着剤、はんだ付け、焼結、共晶接合、超音波溶接、および/または同類のものを含むことができる。第2の端子ボンドパッドは、基板204の上面222の金属面によって形成することができ、銅、金、ニッケル、パラジウム、銀、および同類のものなどの金属材料、およびこれらの組み合わせを含むことができる。加えて、基板204の上面222は、少なくとも1つのデバイス202用に追加の端子を必要に応じて含むことができる。
【0058】
少なくとも1つのIPD構成要素200は、基板204の上面222とは反対側の下面に位置するメタライズ層240を含むことができる。メタライズ層240は、x軸に概ね平行な平面、または上面222に概ね平行な平面に設置することができる。1つの態様では、メタライズ層240は、基板204の上面222とは反対側の下面に、全面金属層として実施することができる。加えて、または別法として、少なくとも1つのIPD構成要素200は、1つの金属層を有する片面とすることができ、少なくとも1つのIPD構成要素200は、基板204の1つの基板層の両面に2つの金属層を有する両面とすることができ、および/または少なくとも1つのIPD構成要素200は、アルミニウム、銅、銀、金、および/または同類のものからなる外層および内層を有して基板の各層と交互になっている多層とすることができる。少なくとも1つのIPD構成要素200は、別々の導電ライン、トラック、回路トレース、接続用パッド、アルミニウム、銅、銀、金、および/または同類のものからなる層間に接続部を通すためのビア、ならびにEMシールドまたは他の目的のための固体導電領域などの機能を含むことができる。
【0059】
加えて、または別法として、少なくとも1つのIPD構成要素200は、ビアで接続できる導体を別々の層の上に含むことができ、ビアは、誘電体基板を貫通する電気的トンネルとして機能できる銅めっき孔、アルミニウムめっき孔、銀めっき孔、金めっき孔、および/または同類のものなどの、金属めっき孔とすることができる。少なくとも1つのIPD構成要素200は、基板204を貫通するそのワイヤリードによって装着し、反対側のトレースにはんだ付けすることができる、「スルーホール」構成要素を含むことができる。少なくとも1つのIPD構成要素200は、「表面実装」構成要素を含むことができ、この構成要素は、そのリードおよび/または端子によって取り付けることができる。
【0060】
少なくとも1つのIPD構成要素200および/またはメタライズ層240は、はんだペーストのプリントスクリーニングまたはディスペンス、エポキシのプリントスクリーニングまたはディスペンス、シルクスクリーン印刷プロセス、写真蝕刻プロセス、透明フィルムへの印刷プロセス、フォトマスクプロセス、光増感基板プロセス、レーザレジスト除去プロセス、ミリングプロセス、レーザエッチングプロセス、および/または同様のプロセスを含む、1つまたは複数の製造技法を利用して製造することができる。1つまたは複数の態様において、少なくとも1つのIPD構成要素200は、少なくとも1つのデバイス202を機械的に支持するように、かつ少なくとも1つのIPD構成要素200および他の電子構成要素に電気的に接続するように構成することができる。
【0061】
加えて、少なくとも1つのIPD構成要素200はビア228を含むことができる。ビア228は、複数の配線パッド206からメタライズ層240まで延びることができる。したがって、少なくとも1つのデバイス202の端子は、第1の接続部220を介して第1の端子ボンドパッドに接続し、ビア228を介して少なくともメタライズ層240に接続して、支持体102との電気的接続および/または電気的接触を行うことができる。ビア228はまた、メタライズ層240を貫通して支持体102まで延びて、支持体102との電気的接続および/または電気的接触を行うこともできる。他の態様では、ビア228は、部分的なビアとして実施されるだけのこともある。ビア228は、基板204を貫通する電気的トンネルとして機能できる金属めっき孔または金属充填孔とすることができる。ビア228は、銅、金、ニッケル、パラジウム、銀、および同類のものなどの金属材料、およびこれらの組み合わせを含むことができる。ビア228は、x軸に概ね垂直な平面、x軸に概ね平行な平面、および/または上面222に概ね垂直な平面に位置し得る軸を有することができる。
【0062】
特定の態様で、少なくとも1つのIPD構成要素200の第1の実施形態が図7に示されており、SMDコンデンサとして実装された複数の少なくとも1つのデバイス202が、基板204のアルミナ基板実施態様に配置される。SMDコンデンサの一端は、ボンドパッドに接続する複数の配線パッド206によって実装された導電性トレースに電気的に接続することができる。1つまたは複数の配線104などのボンドワイヤを、少なくとも1つのIPD構成要素200をパッケージ100内の他の構成要素に接続するために、複数の配線パッド206によって実装されたボンドパッドに取り付けることができる。はんだバリア216によって実装されたはんだマスクの細いストリップは、SMD構成要素のリフロー取り付けの間、ボンドパッドをはんだ汚染から保護することができる。SMDコンデンサの他端は、導電性トレースおよび/またはビア228、メタライズ層240、および/または同類のものを介して、グランド(少なくとも1つのIPD構成要素200の裏面)に電気的に接続することができる。
【0063】
図9は、本開示による別のIPD構成要素の上面図を示す。
【0064】
特に、図9は、本明細書に記載のありとあらゆる特徴、構成、配置、実施態様、態様および/または同類のものを含むことができる、少なくとも1つのIPD構成要素200を示す。加えて、図9は、少なくとも1つのIPD構成要素200が回路構造260を含むことができることを示す。特に、回路構造260は、少なくとも1つのデバイス202に隣接して配置することができ、インダクタンス、静電容量、抵抗、および/または同類のものを設けるように構成することができる。1つの態様では、回路構造260は、上面222上に配置された金属面とすることができ、メタライズ層240と一緒にコンデンサを生成することができる。加えて、回路構造260は、誘導ストリップ、誘導コイル、容量性スタブ、および/または同類のものとして構成することができる。1つの態様では、回路構造260は、少なくとも1つのIPD構成要素200上に配置すること、少なくとも1つのIPD構成要素200上に印刷すること、および/または同類のことができる、薄膜抵抗器、厚膜抵抗器、印刷された薄膜抵抗器、印刷された厚膜抵抗器、および/または同類のものなどの抵抗器を実装することができる。
【0065】
1つの態様では、回路構造260は、開放端シャントスタブとして実装することができる。この関連で、回路構造260は、基板204の上面222の上部メタライゼーションを使用して構成することができ、基板204の誘電体とメタライズ層240によって実装された下部メタライゼーションと共に静電容量を生成している。図9に示されるように、開放端シャントスタブを実装する複数の配線パッド206は、1つまたは複数の半導体デバイス400に対して第2高調波または第3高調波の最適化に適した低い値の静電容量を形成するように、少なくとも1つのデバイス202間に間隔を空けて配置することができる。高調波シャントスタブを実装する複数の配線パッド206は、1つまたは複数の半導体デバイス400のそれぞれに使用可能な1つのスタブがあるように、少なくとも1つのIPD構成要素200に配置することができる。追加の静電容量領域が、シャントスタブに接続されビア228の列の背後に設置された回路構造260の大きい連続矩形領域実施態様を使用して生成され得る。
【0066】
図4に戻ると、図4のパッケージ100は、図7に図示された少なくとも1つのIPD構成要素200の実施態様を、図9に示された少なくとも1つのIPD構成要素200の実施態様と一緒に示す。特に、図7は、パッケージ化されたRFパワー製品内で、たとえばGaNダイとすることができるアクティブダイなどの1つまたは複数の半導体デバイス400と一緒に使用される、少なくとも1つのIPD構成要素200の図4の実施形態と、少なくとも1つのIPD構成要素200の図7の実施形態とを実施するパッケージ100を示す。少なくとも1つのIPD構成要素200の図7の実施形態は、シャントL-Cネットワークの静電容量を形成するために出力プリマッチに使用することができ、少なくとも1つのIPD構成要素200の図4の実施形態は、入力のローパスL-Cネットワークのプリマッチを形成するために使用することができる。開放端スタブは、1つまたは複数の半導体デバイス400の各タブへのワイヤボンドなどの1つまたは複数の配線104と一緒に、より高い効率を可能にするために、1つまたは複数の半導体デバイス400への入力において最適な第2高調波インピーダンスを呈示するように構成することができる。
【0067】
図10は、実施された本開示による別のIPD構成要素の上面図を示す。
【0068】
特に、図10は、本明細書に記載のありとあらゆる特徴、構成、配置、実施態様、態様および/または同類のものを含むことができる、少なくとも1つのIPD構成要素200を示す。加えて、図10は、少なくとも1つのIPD構成要素200が複数の配線パッド206の構成を含むことができることを示し、この配線パッドは、少なくとも1つのIPD構成要素200の外縁に沿って配線することができ、また、少なくとも1つのデバイス202の背後に続くこともできる。この関連で、複数の配線パッド206は、細く蛇行するラインとして構成することができ、または複数の配線パッド206は、所望の回路が得られるように、より広く短いラインとして実装することができる。図10の複数の配線パッド206の様々な実施態様は、高調波周波数において呈示されるインピーダンスを操作するために、より柔軟性を与えることができる。加えて、図10の実施形態は、複数の配線パッド206によって実装されるボンドパッドがダイの幅にわたって連続することができるので、異なる数のタブを有する1つまたは複数の半導体デバイス400と共に機能することができる。図3に戻って参照すると、少なくとも1つのIPD構成要素200の図10の態様をパッケージ100の入力側または右側に実施しているパッケージ100が示されている。
【0069】
図11は、本開示によるパッケージの等価回路を示す。
【0070】
特に、図11は、図10および図11に示されるトポロジを表す等価回路設計を示す。出力側または左側では、ワイヤボンドなどの1つまたは複数の配線104と、SMDキャップなどの少なくとも1つのデバイス202を実装する少なくとも1つのIPD構成要素200とが、シャントL-Cネットワークを形成している。ワイヤボンドなどの1つまたは複数の配線104は、1つまたは複数の半導体デバイス400から、少なくとも1つのIPD構成要素200を越えて、直列インダクタ用の出力RFリードとして実装された1つまたは複数の金属接点404に直接接続する。入力側または右側では、少なくとも1つのIPD構成要素200は、開放端シャントスタブ、または基板の上下の金属によって形成された低静電容量を実装する回路構造260と共に構成することができる。加えて、ワイヤボンドとして実装される1つまたは複数の配線104は、1つまたは複数の半導体デバイス400に接続することができ、シャントLCまたはシャント開放スタブを形成することができる。この態様は、1つまたは複数の半導体デバイス400の入力に対して存在する高調波インピーダンスを最適化するために使用することができ、また、パッケージ100の効率および直線性を最適化するために使用することができる。低域通過L-C-Lネットワークは、ワイヤボンドなどの1つまたは複数の配線104と、SMDキャップなどの少なくとも1つのデバイス202とによって製作することができ、次いで、1つまたは複数の半導体デバイス400とRF入力リードの間に接続することができる。
【0071】
図12は、本開示による別のIPD構成要素の側面図を示す。
【0072】
特に、図12は、本明細書に記載のありとあらゆる特徴、構成、配置、実施態様、態様および/または同類のものを含むことができる、少なくとも1つのIPD構成要素200を示す。加えて、図12は、少なくとも1つのIPD構成要素200が縁部めっき230を含むことができることを示す。縁部めっき230は、上面222および/または複数の配線パッド206からメタライズ層240まで延びることができる。縁部めっき230は、x軸に概ね垂直な平面、または上面222に概ね垂直な平面に設置することができる。したがって、少なくとも1つのデバイス202の端子は、第1の接続部220によって縁部めっき230を介して少なくともメタライズ層240に接続して、支持体102との電気的接続および/または電気的接触を行うことができる。縁部めっき230はまた、メタライズ層240へ延びて支持体102に至り、支持体102との電気的接続および/または電気的接触を行うこともできる。縁部めっき230は、銅、金、ニッケル、パラジウム、銀、および同類のものなどの金属材料、ならびにこれらの組み合わせを含むことができる。1つまたは複数の態様において、縁部めっき230は、ルーティング構造およびめっきキャスタレーション構造、および/またはキャスタレーションもしくは縁部めっきとも呼ばれる長孔構造を含むことができる。1つまたは複数の態様において、縁部めっき230はさらに、ビアを利用することと比較してコストを低減することができる。というのは、ビアは時として詰まることがあるからである。
【0073】
図13は、実施された本開示による別のIPD構成要素の上面図を示す図13aを含み、図13bは別のIPD構成要素の金属層図を示し、図13cは下部金属層図を示し、図13dは断面図を示す。
【0074】
特に、図13は、本明細書に記載のありとあらゆる特徴、構成、配置、実装、態様および/または同類のものを含むことができる、少なくとも1つのIPD構成要素200を示している。加えて、図13は、少なくとも1つのIPD構成要素200を多層基板として実施できることを示す。特に、図13の少なくとも1つのIPD構成要素200は、3つの金属層および2つの誘電体層を含むことができる。しかし、同様の特徴は、任意のタイプの多層スタックアップに当てはまり得る。複数の配線パッド206は、図13aに示すように、上部金属層トレースと、SMDコンデンサとして実装された少なくとも1つのデバイス202とを用いて製作された出力シャントLCとして構成することができる。SMDコンデンサとして実装できる少なくとも1つのデバイス202の一端は、少なくとも1つのデバイス202の上部金属層をメタライズ層240または下部金属層まで接続するビア228によって、メタライズ層240または接地層まで配線することができる。
【0075】
図13の少なくとも1つのIPD構成要素200は、図13bに示されるように、第2の金属層を実装することによって出力直列インダクタンスを実施することができる。図13bに示される金属層290は、ボンドパッドおよびワイヤボンドとして実装された複数の配線パッド206との接続のために、少なくとも1つのIPD構成要素200の上部層までルートバックすることができ、1つの態様では、少なくとも1つのIPD構成要素200の上部2層だけを接続する部分/ブラインドビアによって実施されるビア228と共に実装することができる。少なくとも1つのIPD構成要素200の例示的な多層スタックアップの断面が図13dに示されている。
【0076】
図14は、本開示の別の特定の態様によるパッケージの部分上面図を示す。
【0077】
特に、図14は、本明細書に記載のありとあらゆる特徴、構成、配置、実装、態様および/または同類のものを含むことができるパッケージ100を示している。加えて、図14は、図13の少なくとも1つのIPD構成要素200を入出力用の多層セラミックIPDとして実施するパッケージ100を示す。この構成では、1つまたは複数の半導体デバイス400から少なくとも1つのIPD構成要素200まで、ならびに少なくとも1つのIPD構成要素200の端部からRF入力リードおよび/またはRF出力リードとして実装された1つまたは複数の金属接点404まで、わずかな短いワイヤボンドしか必要とされないことに留意されたい。加えて、SMDキャップなどの、少なくとも1つのデバイス202の上部にワイヤボンドループがないことは、パッケージ100内の入出力カップリングを低減する助けになり、安定性および利得の改善、ならびに金ワイヤボンドのコストの節減をもたらし得る。
【0078】
本開示の接着剤は、接続されるべき面同士を接続するために中間層を付加することを含むことができる、接着剤接合プロセスで利用することができる。接着剤は有機でも無機でもよく、また、接着剤は、接続されるべき面のうちの一方または両方の面に堆積させることができる。接着剤は、特定のツール圧力を加えることを含み得る環境において、特定のコーティング厚さ、特定の接合温度で、特定の処理時間の間、接着材料を付着させることを含み得る接着剤接合プロセスで利用することができる。1つの態様において、接着剤は、導電性接着剤、エポキシベース接着剤、導電性エポキシベース接着剤、および/または同類のものとすることができる。
【0079】
本開示のはんだは、はんだ界面を形成するために利用することができ、このはんだ界面は、はんだを含むことができ、および/またははんだから形成することができる。はんだは、接続される面間の結合を形成するために使用できる、任意の可溶性金属合金とすることができる。はんだは、鉛フリーはんだ、鉛はんだ、共晶はんだ、または同類のものとすることができる。鉛フリーはんだは、スズ、銅、銀、ビスマス、インジウム、亜鉛、アンチモン、他の微量の金属、および/または同類のものを含有することができる。鉛はんだは、鉛と、スズ、銀、および/または同類のものなどの他の金属とを含むことができる。はんだはさらに、必要に応じてフラックスを含むことができる。
【0080】
本開示の焼結は、熱および/または圧力によって材料の導電性塊を圧縮し形成するプロセスを利用することができる。焼結プロセスは、材料を融解点まで溶融させなくても動作することができる。焼結プロセスは、ペーストまたはエポキシ中の金属ナノ粉末または混成粉末を焼結することを含むことができる。焼結プロセスは、真空中で焼結することを含むことができる。焼結プロセスは、保護ガスを使用して焼結することを含むことができる。
【0081】
本開示の共晶接合は、共晶系を形成できる共晶はんだ付けプロセスを利用することができる。共晶系は、接続される面間で使用することができる。共晶接合では、特定の組成および温度で固体から液体状態へ、または液体から固体状態へと遷移する合金および/または金属間化合物でもよい金属を利用することができる。共晶合金は、スパッタリング、蒸発、電気めっき、および/または同類のものによって堆積させることができる。
【0082】
本開示の超音波溶接では、圧力がかけられた状態で一緒に保持されている複数の構成要素に高周波超音波音響振動が局所的に印加されるプロセスを利用することができる。超音波溶接では、接続される面間に固体溶接部を生成することができる。1つの態様では、超音波溶接は、超音波処理力を加えることを含むことができる。
【0083】
パッケージ100は、様々ないくつの用途でも実施することができる。この関連で、パッケージ100は、高ビデオ帯域幅電力増幅器トランジスタ、単一経路高周波電力トランジスタ、単段高周波電力トランジスタ、多経路高周波電力トランジスタ、ドハティ構成多段高周波電力トランジスタ、GaNベース高周波電力増幅器モジュール、横方向拡散金属酸化膜半導体(LDMOS)デバイス、LDMOS高周波電力増幅器モジュール、高周波電力デバイス、超広帯域デバイス、GaNベースデバイス、金属半導体電界効果トランジスタ(MESFET)、金属酸化膜電界効果トランジスタ(MOSFET)、接合電界効果トランジスタ(JFET)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、高電子移動度トランジスタ(HEMT)、ワイドバンドギャップ(WBG)半導体、パワーモジュール、ゲートドライバ、構成要素の、汎用ブロードバンド構成要素、テレコム構成要素、Lバンド構成要素、Sバンド構成要素、Xバンド構成要素、Cバンド構成要素、Kuバンド構成要素、衛星通信構成要素、および/または同類のもの、を実施する用途に実施することができる。パッケージ100は、パワーパッケージとして実施することができる。パッケージ100は、パワーパッケージとして実施することができ、また、本明細書に記載の適用例および構成要素を実現することができる。
【0084】
パッケージ100は、高周波パッケージとして実施することができる。パッケージ100は、高周波パッケージとして実施することができ、本明細書に記載の適用例および構成要素を実施することができる。高周波パッケージとして実施されるパッケージ100は、送信機、送信機機能、受信機、受信機機能、トランシーバ、トランシーバ機能、および同類のものを含むこと、接続すること、支持すること、または同様のことをすることができる。高周波パッケージとして実施されるパッケージ100は、許容できる送信電力出力、高調波および/または帯域端要件で電波を送出、およびその電波を変調してデータを搬送するように構成すること、支援すること、または同様のことをすることができる。高周波パッケージとして実施されるパッケージ100は、電波を受信、およびその電波を復調するように構成すること、支援すること、または同様のことをすることができる。高周波パッケージとして実施されるパッケージ100は、許容できる送信電力出力、高調波および/または帯域端要件で電波を送出、およびその電波を変調してデータを搬送するように構成すること、支援すること、または同様のことをすることができ、また、電波を受信、およびその電波を復調するように構成すること、受信および復調を支援すること、または同様のことをすることができる。
【0085】
少なくとも1つのIPD構成要素200は、能動デバイス、受動デバイス、集積受動デバイス(IPD)、トランジスタデバイス、または同類のものとすることができる。少なくとも1つのIPD構成要素200は、任意の用途のための任意の電気構成要素を含むことができる。この関連で、少なくとも1つのIPD構成要素200は、高ビデオ帯域幅電力増幅器トランジスタ、単一経路高周波電力トランジスタ、単段高周波電力トランジスタ、多経路高周波電力トランジスタ、多段高周波電力トランジスタ、GaNベース高周波電力増幅器モジュール、横方向拡散金属酸化膜半導体(LDMOS)デバイス、LDMOS高周波電力増幅器モジュール、高周波電力デバイス、超広帯域デバイス、GaNベースデバイス、金属半導体電界効果トランジスタ(MESFET)、金属酸化膜電界効果トランジスタ(MOSFET)、接合電界効果トランジスタ(JFET)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、高電子移動度トランジスタ(HEMT)、ワイドバンドギャップ(WBG)半導体、パワーモジュール、ゲートドライバ、構成要素の、汎用ブロードバンド構成要素、テレコム構成要素、Lバンド構成要素、Sバンド構成要素、Xバンド構成要素、Cバンド構成要素、Kuバンド構成要素、衛星通信構成要素、および/または同類のものとすることができる。高周波デバイスとして実施される少なくとも1つのIPD構成要素200は、許容できる送信電力出力、高調波および/または帯域端要件で電波を送出、およびその電波を変調してデータを搬送するように構成すること、支援すること、または同様のことをすることができる。高周波デバイスとして実施される少なくとも1つのIPD構成要素200は、電波を受信、およびその電波を復調するように構成すること、支援すること、または同様のことをすることができる。高周波デバイスとして実施される少なくとも1つのIPD構成要素200は、許容できる送信電力出力、高調波および/または帯域端要件で電波を送出、およびその電波を変調してデータを搬送するように構成すること、支援すること、または同様のことをすることができ、また、電波を受信、およびその電波を復調するように構成すること、支援すること、または同様のことをすることができる。
【0086】
1つの態様において、少なくとも1つのIPD構成要素200は、高電子移動度トランジスタ(HEMT)とすることができる。この関連で、HEMTはIII族窒化物ベースデバイスでもよく、このようなHEMTは、高出力無線周波(RF)用途、低周波高出力スイッチング用途、ならびに他の用途で実施することができる。たとえば、GaNおよびその合金などのIII族窒化物の材料特性により、RF用途のための高いRF利得および直線性と共に、高電圧および大電流を達成することが可能になる。典型的なIII族窒化物HEMTは、バンドギャップの大きいIII族窒化物(たとえばAlGaN)の障壁層と、バンドギャップの小さいIII族窒化物材料(たとえばGaN)のバッファ層との間の界面に二次元電子ガス(2DEG)を形成することに依拠しており、この場合、バンドギャップが小さい材料は電子親和力が高い。2DEGは、バンドギャップが小さい材料の蓄積層であり、高い電子濃度および高い電子移動度を含むことができる。
【0087】
図15は、本開示によるIPD構成要素を製作するプロセスを示す。
【0088】
特に、図15は、本明細書に記載のIPD構成要素200に関連するIPD構成要素を形成する方法600を示す。IPD構成要素を形成する方法600の諸態様は、本明細書に記載の態様と整合性のある別の順序で実行されてもよいことに留意されたい。加えて、IPD構成要素を形成する方法600の一部分は、本明細書に記載の態様と整合性のある別の順序で実行されてもよいことに留意されたい。さらに、IPD構成要素を形成する方法600は、本明細書に開示された様々な態様と整合性のあるプロセスが多くなるように、または少なくなるように修正することができる。
【0089】
最初に、IPD構成要素を形成する方法600は、基板を形成するプロセス602を含むことができる。より具体的には、基板204は、本明細書に記載のように構築、構成、および/または配置することができる。基板602を形成するプロセスは、アルミナ、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ベリリウム(BeO)、酸化チタン(TiO)、金属酸化物基板、高誘電率金属酸化物基板、高誘電率基板、熱伝導性高誘電率材料/基板、および/または他の同様の熱伝導性能誘電体材料を含むように基板204を形成することを含むことができ、基板204は、アルミナ基板、窒化アルミニウム(AlN)基板、酸化ベリリウム(BeO)基板、および/または他の同様の熱伝導性能誘電体材料基板として作製することができ、基板204は、アルミナ、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ベリリウム(BeO)、酸化チタン(TiO)、金属酸化物基板、高誘電率金属酸化物基板、高誘電率基板、熱伝導性高誘電率材料/基板、および/または他の同様の熱伝導性能誘電体材料を含むことができる。1つの態様では、基板204を製造することは、アルミナストリップから開始することができる。ストリップサイズは、SMT、ダイシング、ダイアタッチ装置のような後続の組立装置が対応できるものに最適化することができる。
【0090】
さらに、IPD構成要素を形成する方法600は、メタライズ層を形成すること604を含むことができる。より具体的には、メタライズ層240は、基板204の少なくとも一部分に、本明細書に記載のように構築、構成、および/または配置することができる。メタライズ層を形成するプロセス604は、はんだペーストのプリントスクリーニング、エポキシのプリントスクリーニング、シルクスクリーン印刷プロセス、写真蝕刻プロセス、透明フィルムへの印刷プロセス、エッチングプロセスと組み合わせたフォトマスクプロセス、光増感基板プロセス、レーザレジスト除去プロセス、ミリングプロセス、レーザエッチングプロセス、直接金属印刷プロセス、および/または同様のプロセスを含む、1つまたは複数の製造技法を利用することを含むことができる。
【0091】
加えて、メタライズ層604を形成することは、配線パッドを形成することを含み得る。より具体的には、複数の配線パッド206は、基板204上に、本明細書に記載のように構築、構成、および/または配置することができる。配線パッドを形成するプロセスは、はんだペーストのプリントスクリーニングを使用すること、エポキシのプリントスクリーニング、シルクスクリーン印刷プロセス、写真蝕刻プロセス、透明フィルムへの印刷プロセス、エッチングプロセスと組み合わせたフォトマスクプロセス、光増感基板プロセス、レーザレジスト除去プロセス、ミリングプロセス、レーザエッチングプロセス、直接金属印刷プロセス、および/または同様のプロセスを含む、1つまたは複数の製造技法を利用することを含むことができる。
【0092】
加えて、IPD構成要素を形成する方法600は、はんだバリアを形成すること606を含むことができる。1つまたは複数の態様において、はんだバリア216は、少なくとも1つのIPD構成要素200の上面の選択領域に形成することができる。さらなる態様では、はんだバリア216は、少なくとも1つのIPD構成要素200の表面全体にわたって配置し、少なくとも1つのIPD構成要素200の上面の選択場所から選択的にエッチングすること、および/または他の方法で除去することができる。
【0093】
加えて、IPD構成要素を形成する方法600は、少なくとも1つのデバイスを基板608上に配置することを含み得る。より具体的には、少なくとも1つのデバイス202は、基板204上に、本明細書に記載のように構築、構成、および/または配置することができる。1つの態様では、少なくとも1つのデバイス202は、基板204上に、本明細書に記載の接着剤、はんだ付け、焼結、共晶接合、超音波溶接、および/または同類のものによって配置することができる。
【0094】
より具体的には、IPD構成要素を形成する方法600は、少なくとも1つのIPD構成要素200をパネルに形成するために製造することを含むことができる。IPD構成要素を形成する方法600は、ピックアンドプレースアセンブリを実施して、少なくとも1つのデバイス202をパネルの少なくとも1つのIPD構成要素200に配置することを含むことができる。IPD構成要素を形成する方法600は、パネルに対してリフロープロセスを実施することを含むことができる。IPD構成要素を形成する方法600は、ウェハ、回路基板、またはパッケージソーイング装置などの切断装置を利用してパネルを切断して、パネルから少なくとも1つのIPD構成要素200を個片化することを含むことができ、こうすることには、パッケージ100への次の組み立て作業のためのダイアタッチ装置に直接ロードできる、リングフレーム上のダイシングテープに少なくとも1つのIPD構成要素200を配置できるという利点があり得る。
【0095】
1つの態様では、IPD構成要素を形成する方法600は、表面実装技術(SMT)ラインを利用する処理を含むことができる。表面実装技術(SMT)ラインは、はんだ印刷、構成要素配置、はんだリフロー、および/または同類のものを含む多数のプロセスを利用することができる。追加のプロセスは、すべてのフラックス残渣を除去するフラックス洗浄プロセス、ワイヤボンディング、ダイシング、ダイシングテープへの装着、ダイシング、機械的鋸引きまたはレーザ切断のいずれか、または両方の組み合わせ、および構成要素検査を含むことができる。加えて、少なくとも1つのIPD構成要素200をダイシングテープ上に配置することができ、この場合、ダイシングテープはダイアタッチ装置の入力としての役割を果たすことができる。
【0096】
図16は、本開示によるパッケージを製作するプロセスを示す。
【0097】
特に、図16は、本明細書に記載のパッケージ100に関連するパッケージを形成する方法700を示す。パッケージを形成する方法700の諸態様は、本明細書に記載の諸態様と整合性のある別の順序で実行されてもよいことに留意されたい。加えて、パッケージを形成する方法700の一部分は、本明細書に記載の態様と整合性のある別の順序で実行されてもよいことに留意されたい。さらに、パッケージを形成する方法700は、本明細書に開示された様々な態様と整合性のあるプロセスが多くなるように、または少なくなるように修正することができる。
【0098】
最初に、パッケージを形成する方法700は、支持体を形成するプロセス702を含むことができる。より具体的には、支持体102は、本明細書に記載のように構築、構成、および/または配置することができる。1つの態様では、支持体を形成するプロセス702は、支持体102を支持体、面、パッケージ支持体、パッケージ面、パッケージ支持体面、フランジ、ヒートシンク、共通ソースヒートシンク、および/または同類のものとして形成することを含むことができる。
【0099】
パッケージを形成する方法700は、IPD構成要素を形成するプロセス600を含むことができる。より具体的には、少なくとも1つのIPD構成要素200は、図15およびその関連する説明を参照して本明細書に記載のように構築、構成、および/または配置することができる。その後、IPD構成要素を形成する方法600はさらに、少なくとも1つのIPD構成要素200を支持体102に取り付けることを含むことができる。この関連で、少なくとも1つのIPD構成要素200および/または基板204は、本明細書に記載の接着剤、はんだ付け、焼結、共晶接合、超音波溶接、および/または同類のものによって、支持体102の上面に取り付けることができる。
【0100】
パッケージを形成する方法700は、1つまたは複数の配線を形成するプロセス706を含むことができる。より具体的には、1つまたは複数の配線104は、本明細書に記載のように構築、構成、および/または配置することができる。1つの態様では、1つまたは複数の配線を形成するプロセス706は、1つまたは複数のワイヤ、リード、ビア、縁部めっき、回路トレース、トラック、および/または同類のものを形成することによって1つまたは複数の配線104を形成することを含むことができる。1つの態様では、1つまたは複数の配線を形成するプロセス706は、本明細書に記載の接着剤、はんだ付け、焼結、共晶接合、超音波溶接、クリップ構成要素、および/または同類のものによって、1つまたは複数の配線706を接続することを含むことができる。
【0101】
パッケージを形成する方法700は、パッケージを密閉するプロセス708を含むことができる。より具体的には、パッケージ100は、本明細書に記載のように構築、構成、および/または配置することができる。1つの態様において、パッケージを封入する方法708は、開放キャビティ構造、オーバーモールド構造、または同類のものを形成することを含むことができる。
【0102】
本開示を例示的な態様に関して説明してきたが、本開示が添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内で修正と共に実施できることが当業者には理解されよう。上で示されたこれらの例は単に例示的なものであり、本開示のすべての実施可能な設計、態様、用途、または修正を網羅的に列挙したものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図12
図13a
図13b
図13c
図13d
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図15
図16
【国際調査報告】