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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】半導体ツールの構成
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
H01L21/68 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557296
(86)(22)【出願日】2022-04-27
(85)【翻訳文提出日】2023-11-15
(86)【国際出願番号】 US2022026544
(87)【国際公開番号】W WO2022232279
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】63/181,036
(32)【優先日】2021-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リーサー・カール・フレデリック
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131AA03
5F131AA12
5F131AA32
5F131BA03
5F131BA04
5F131BA13
5F131BB04
5F131CA39
5F131DA32
5F131DA33
5F131DA36
5F131DA42
5F131DA43
5F131DB52
5F131DB62
5F131DB72
5F131DB76
5F131HA22
(57)【要約】
【解決手段】半導体処理ツールの構成が様々な例に挙げられている。一例では、半導体処理ツールは、複数の処理ステーションを各々有する複数のマルチステーションモジュールを含む。処理ステーションのうちの少なくともいくつかは、菱形形状の構成に編成されている。マルチステーションモジュールの各々に真空搬送モジュールが連結されている。真空搬送モジュールは、複数の処理ステーションのうちの少なくとも1つとの間で基板の搬出入を行うための、1つまたは複数の真空搬送ロボットを有する。真空搬送モジュール内には、少なくとも1つの追加の処理ステーションが配置されている。他のシステムおよび装置が開示されている。
【選択図】図3C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体処理ツールであって、
複数のマルチステーションモジュールと、
複数の処理ステーションであって、前記複数の処理ステーションのうちの少なくともいくつかは、前記複数のマルチステーションモジュールのうちの少なくともいくつかにおいて菱形形状の構成に編成されている、複数の処理ステーションと、
前記マルチステーションモジュールの各々に連結されている真空搬送モジュールであって、前記複数の処理ステーションのうちの少なくとも1つとの間で基板の搬出入を行うための1つまたは複数の真空搬送ロボットを有する、真空搬送モジュールと、
前記真空搬送モジュール内に配置されている少なくとも1つの追加の処理ステーションと、
を備える、半導体処理ツール。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体処理ツールであって、
前記複数の処理ステーションのうちの残りの部分は、前記菱形形状の構成に編成されている前記処理ステーションを含まない前記複数のマルチステーションモジュールのうちの残りの部分において、四角形形状の構成に編成されている、半導体処理ツール。
【請求項3】
請求項1に記載の半導体処理ツールであって、
前記複数のマルチステーションモジュールのうちの少なくともいくつかの隣り合うものの間に配置されている少なくとも1つの保守用開口特徴部を更に備える、半導体処理ツール。
【請求項4】
請求項1に記載の半導体処理ツールであって、
前記真空搬送モジュール内で前記少なくとも1つの追加の処理ステーションとは異なるレベルに配置されている少なくとも1つの追加の処理ステーションを更に備える、半導体処理ツール。
【請求項5】
請求項4に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは、前記真空搬送モジュール内の前記1つまたは複数の真空搬送ロボットのうちのいずれかによってアクセス可能である、半導体処理ツール。
【請求項6】
請求項4に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは前洗浄ステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項7】
請求項4に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは脱ガスステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項8】
請求項4に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは後処理ステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項9】
請求項4に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは、前洗浄ステーションと後処理ステーションとで入れ替わるように構成されているステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項10】
請求項4に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは3つのステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項11】
請求項10に記載の半導体処理ツールであって、
前記3つのステーションは、少なくとも1つの前洗浄ステーションと少なくとも1つの脱ガスステーションとを備える、半導体処理ツール。
【請求項12】
請求項1に記載の半導体処理ツールであって、
第1のx-y平面に配置されている第1のレベルのロードロックと、第2のx-y平面に配置されている第2の2レベルロードロックおよび搬送ステーションと、を有する2レベルロードロックおよび搬送ステーションを更に備え、前記第2のx-y平面は前記第1のx-y平面よりも高いかまたは低いかのいずれかである、半導体処理ツール。
【請求項13】
請求項1に記載の半導体処理ツールであって、
左側の1対の搬送ステーションと右側の1対の搬送ステーションとを含むタンデム型2レベルロードロックおよび搬送ステーションを更に備え、前記左側の1対の搬送ステーションおよび前記右側の1対の搬送ステーションは各々が、第1のx-y平面に配置されている第1のレベルのロードロックと、第2のx-y平面に配置されている第2の2レベルロードロックおよび搬送ステーションと、を有し、前記第2のx-y平面は、前記第1のx-y平面よりも高いかまたは低いかのいずれかである、半導体処理ツール。
【請求項14】
半導体処理ツールであって、
複数のマルチステーションモジュールと、
前記複数のマルチステーションモジュールの各々の中に配置されている複数の処理ステーションと、
前記マルチステーションモジュールの各々に連結されている真空搬送モジュールであって、前記複数の処理ステーションのうちの少なくとも1つとの間で基板の搬出入を行うための1つまたは複数の真空搬送ロボットを有する、真空搬送モジュールと、
前記真空搬送モジュール内に配置されている少なくとも1つの追加の処理ステーションと、
を備える、半導体処理ツール。
【請求項15】
請求項14に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは、前記真空搬送モジュール内の前記1つまたは複数の真空搬送ロボットのうちのいずれかによってアクセス可能である、半導体処理ツール。
【請求項16】
請求項14に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは前洗浄ステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項17】
請求項14に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは脱ガスステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項18】
請求項14に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは後処理ステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項19】
請求項14に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは、前洗浄ステーションと後処理ステーションとで入れ替わるように構成されているステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項20】
請求項14に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは3つのステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項21】
請求項20に記載の半導体処理ツールであって、
前記3つのステーションは、少なくとも1つの前洗浄ステーションと少なくとも1つの脱ガスステーションとを備える、半導体処理ツール。
【請求項22】
請求項20に記載の半導体処理ツールであって、
前記複数の処理ステーションのうちの少なくともいくつかは、前記複数のマルチステーションモジュールのうちの少なくともいくつかにおいて菱形形状の構成に編成されている、半導体処理ツール。
【請求項23】
半導体処理ツールであって、
複数のマルチステーションモジュールと、
複数の処理ステーションのハイブリッド構成であって、前記複数の処理ステーションの前記ハイブリッド構成のうちの少なくとも一部は、前記複数のマルチステーションモジュールのうちの少なくともいくつかにおいて菱形形状の構成に編成されており、前記複数の処理ステーションの前記ハイブリッド構成のうちの残りの部分は、前記菱形形状の構成に編成されている前記処理ステーションを収容していない前記複数のマルチステーションモジュールのうちの複数のものの残りの部分において、四角形形状の構成に編成されている、複数の処理ステーションのハイブリッド構成と、
前記マルチステーションモジュールの各々に連結されている真空搬送モジュールであって、前記複数の処理ステーションのうちの少なくとも1つとの間で基板の搬出入を行うための1つまたは複数の真空搬送ロボットを有する、真空搬送モジュールと、
前記真空搬送モジュール内に配置されている複数の追加の処理ステーションと、
を備える、半導体処理ツール。
【請求項24】
請求項23に記載の半導体処理ツールであって、
前記真空搬送モジュール内に配置されている少なくとも1つの追加の処理ステーションを更に備える、半導体処理ツール。
【請求項25】
請求項23に記載の半導体処理ツールであって、
前記半導体処理ツールの装置フロントエンドモジュール(EFEM)内に配置されているリニア大気圧搬送ロボットを更に備える、半導体処理ツール。
【請求項26】
請求項23に記載の半導体処理ツールであって、
前記複数のマルチステーションモジュールのうちの少なくともいくつかの隣り合うものの間に配置されている少なくとも1つの保守用開口特徴部を更に備える、半導体処理ツール。
【請求項27】
請求項23に記載の半導体処理ツールであって、
前記真空搬送モジュール内で前記少なくとも1つの追加の処理ステーションとは異なるレベルに配置されている少なくとも1つの追加の処理ステーションを更に備える、半導体処理ツール。
【請求項28】
請求項27に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは、前記真空搬送モジュール内の前記1つまたは複数の真空搬送ロボットのうちのいずれかによってアクセス可能である、半導体処理ツール。
【請求項29】
請求項27に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは前洗浄ステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項30】
請求項27に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは脱ガスステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項31】
請求項27に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは後処理ステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項32】
請求項27に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは、前洗浄ステーションと後処理ステーションとで入れ替わるように構成されているステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項33】
請求項27に記載の半導体処理ツールであって、
前記少なくとも1つの追加の処理ステーションは3つのステーションを備える、半導体処理ツール。
【請求項34】
請求項33に記載の半導体処理ツールであって、
前記3つのステーションは、少なくとも1つの前洗浄ステーションと少なくとも1つの脱ガスステーションとを備える、半導体処理ツール。
【請求項35】
請求項23に記載の半導体処理ツールであって、
第1のx-y平面に配置されている第1のレベルのロードロックと、第2のx-y平面に配置されている第2の2レベルロードロックおよび搬送ステーションと、を有する2レベルロードロックおよび搬送ステーションを更に備え、前記第2のx-y平面は前記第1のx-y平面よりも高いかまたは低いかのいずれかである、半導体処理ツール。
【請求項36】
請求項23に記載の半導体処理ツールであって、
左側の1対の搬送ステーションと右側の1対の搬送ステーションとを含むタンデム型2レベルロードロックおよび搬送ステーションを更に備え、前記左側の1対の搬送ステーションおよび前記右側の1対の搬送ステーションは各々が、第1のx-y平面に配置されている第1のレベルのロードロックと、第2のx-y平面に配置されている第2の2レベルロードロックおよび搬送ステーションと、を有し、前記第2のx-y平面は、前記第1のx-y平面よりも高いかまたは低いかのいずれかである、半導体処理ツール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本願は2021年4月28日に出願された米国仮特許出願第63/181,036号に対する優先権の利益を主張し、その全体を参照によって本願に組み込む。
【0002】
開示される主題は一般に、半導体および関連産業(例えば、フラットパネルディスプレイおよび太陽電池の生産設備)で使用される、基板処理ツールの分野に関する。より詳細には、様々な実施形態において、開示される主題は、ツール内に多数の処理ステーションを維持しながらもツールのフットプリントが低減されるように使用される、基板処理ツールの構成に関する。
【背景技術】
【0003】
資本としての半導体設備は多くの性能指標で評価される。2つの指標として生産性とフットプリントとが挙げられる。生産性は基板のスルーアウトと歩留まりとに関連し得る。フットプリントは製造環境(ファブ)内で製造ツールが占める面積に関連している。
【0004】
ここで提供する背景の説明は、開示される主題の置かれた状況を概説的に提示することを目的としている。この背景の項目に記載されている範囲において、本明細書に挙げられた発明者らの研究は、出願時に別の形で先行技術とは認められない可能性のある本説明の態様と同様に、明示的にも黙示的にも、本開示に対する先行技術とは認められない。したがって、本項目に記載されている情報は、以下に開示する主題の置かれた状況を当業者に提示するために提供されたものであり、先行技術として認められたものと見なすべきではない。したがって、本項目に記載されている情報は、以下に開示する主題の置かれた状況を当業者に提示するために提供されたものであり、先行技術として認められたものと見なすべきではない。
【発明の概要】
【0005】
様々な実施形態において、半導体処理ツールは、複数の処理ステーションを各々有する複数のマルチステーションモジュールを含む。処理ステーションのうちの少なくともいくつかは、菱形形状の構成に編成されている。マルチステーションモジュールの各々に真空搬送モジュールが連結されている。真空搬送モジュールは、複数の処理ステーションのうちの少なくとも1つとの間で基板の搬出入を行うための、1つまたは複数の真空搬送ロボットを有する。半導体処理ツールは、真空搬送モジュール内に配置されている少なくとも1つの追加の処理ステーションも含む。
【0006】
様々な実施形態において、半導体処理ツールは、複数の処理ステーションを各々有する、複数のマルチステーションモジュールを含む。処理ステーションのうちの少なくともいくつかは、菱形形状の構成に編成されている。マルチステーションモジュールの各々に真空搬送モジュールが連結されている。真空搬送モジュールは、複数の処理ステーションのうちの少なくとも1つとの間で基板の搬出入を行うための、1つまたは複数の真空搬送ロボットを有する。真空搬送モジュール内には、少なくとも1つの追加の処理ステーションが配置されている。
【0007】
様々な実施形態において、半導体処理ツールは、複数のマルチステーションモジュールを含む。菱形形状の構成に編成されている処理ステーションのうちの少なくともいくつかと、処理ステーションのうちの残りの部分と、を有する複数の処理ステーションのハイブリッド構成は、四角形形状の構成に編成される。マルチステーションモジュールの各々に真空搬送モジュールが連結されている。真空搬送モジュールは、複数の処理ステーションのうちの少なくとも1つとの間で基板の搬出入を行うための、1つまたは複数の真空搬送ロボットを有する。半導体処理ツールは、真空搬送モジュール内に配置されている少なくとも1つの追加の処理ステーションも含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】処理ステーションの四角形の構成を有する先行技術のマルチステーション半導体処理ツールの切断平面図である。
【0009】
図2A】開示される主題の実施形態に係る、5つのモジュールの各々内に処理ステーションの菱形形状の構成を有するマルチステーション半導体処理ツールの、例示的な実施形態の切断平面図である。
【0010】
図2B】開示される主題の実施形態に係る、4つのモジュールの各々内に処理ステーションの菱形形状の構成を有するマルチステーション半導体処理ツールの、例示的な実施形態の切断平面図である。
【0011】
図2C】開示される主題の様々な実施形態に係る、処理モジュール内の処理ステーション構成の様々な例を示す図である。
図2D】開示される主題の様々な実施形態に係る、処理モジュール内の処理ステーション構成の様々な例を示す図である。
図2E】開示される主題の様々な実施形態に係る、処理モジュール内の処理ステーション構成の様々な例を示す図である。
図2F】開示される主題の様々な実施形態に係る、処理モジュール内の処理ステーション構成の様々な例を示す図である。
図2G】開示される主題の様々な実施形態に係る、処理モジュール内の処理ステーション構成の様々な例を示す図である。
図2H】開示される主題の様々な実施形態に係る、処理モジュール内の処理ステーション構成の様々な例を示す図である。
【0012】
図3A】開示される主題の実施形態に係る、真空搬送モジュール内に配置されている追加の処理ステーションを含む、処理ステーションの四角形形状の構成を有するマルチステーション半導体処理ツールの、例示的な実施形態の切断平面図である。
【0013】
図3B】開示される主題の実施形態に係る、真空搬送モジュール内に配置されている追加の処理ステーションを含む、処理ステーションの菱形形状の構成を有するマルチステーション半導体処理ツールの、例示的な実施形態の切断平面図である。
【0014】
図3C】開示される主題の実施形態に係る、真空搬送モジュール内に配置されている追加の処理ステーションを含む、処理ステーションの四角形形状の構成および菱形形状の構成の両方を有するマルチステーション半導体処理ハイブリッドツールの、例示的な実施形態の切断平面図である。
【0015】
図4A】開示される主題の実施形態に係る、2レベルロードロックおよび搬送ステーションを含む半導体処理ツールの例示的な実施形態を示す図である。
【0016】
図4B】開示される主題の実施形態に係る、タンデム型2レベルロードロックおよび搬送ステーションを含む半導体処理ツールの例示的な実施形態を示す図である。
【0017】
図4C】開示される主題の様々な実施形態に係る、異なるレベルにある基板搬送経路を示す、半導体処理ツールの例示的な実施形態を示す図である。
【0018】
図5A図1の半導体処理ツールの典型的なフットプリントを構成する寸法の例を示す図である。
【0019】
図5B図2A図4Bの特定の例で提供される開示される主題の様々な実施形態に従って検討したツール構成のうちのいくつかの、フットプリントを構成する寸法の例を示す図である。
図5C図2A図4Bの特定の例で提供される開示される主題の様々な実施形態に従って検討したツール構成のうちのいくつかの、フットプリントを構成する寸法の例を示す図である。
【0020】
図6A】開示される主題の様々な実施形態とともに使用され得る、奥行きの浅い装置フロントエンドモジュール(EFEM)に適合する大気圧搬送ロボット(atmospheric transfer-robot)の例示的な平面図である。
図6B】開示される主題の様々な実施形態とともに使用され得る、奥行きの浅い装置フロントエンドモジュール(EFEM)に適合する大気圧搬送ロボットの例示的な立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の説明には、開示される主題の様々な態様を具現化する例示的な実施例、デバイス、および機器が含まれる。以下の説明には、本発明の主題の様々な実施形態の理解が得られるように、説明の目的で、多数の具体的な詳細が記載されている。ただし当業者には、これらの具体的な詳細がなくても開示される主題の様々な実施形態が実施され得ることが明らかであろう。更に、よく知られている構造、材料、および技術は、示されている様々な実施形態を不明瞭にしないように、詳細には示されていない。本明細書で使用する場合、「約(about)」または「約(approximately)」という用語は、例えば、所与の値または値の範囲の±10%以内の値を指す場合がある。
【0022】
先行技術のマルチステーション半導体処理ツールは常に、(ツールの上から平面視して検討した場合に)ツールの近位側壁を基準とした四角形x-y構成に構成されている処理ステーションを含むものであった。このx-y構成について以下で更に詳細に検討する。ただしこれらの構成は、実現可能な面積の縮小の量に限界がある。
【0023】
例えば、図1を参照すると、先行技術のマルチステーション半導体処理ツール100の切断平面図の高レベルの概観図が示されている。半導体処理ツール100は、以下に更に詳しく記載するような処理ステーション103の四角形形状の構成を有する。半導体処理ツール100は、処理部115および装置フロントエンドモジュール(EFEM)115も含む。半導体処理ツール100の動作中、処理部115は通常、大気圧未満(例えば、数Torr以下の低真空レベル)で動作する。
【0024】
処理部115内に、半導体処理ツール100は、4つの4ステーションモジュール101A、101B、101C、101Dを含む。4ステーションモジュール101A~101Dの各々は、処理ステーション103を4つ含む。他の数の処理ステーションが可能であるが、この例は、先行技術の半導体処理ツール100と本明細書に記載する開示される主題との間の重要な相違の説明に役立てるために含められている。処理ステーション103の各々は、処理工程(例えば、化学気相成長プロセスまたは原子層堆積プロセス)中、単一の基板(例えば、300mmの半導体ウエハ)を保持するように構成される。この特定の例では、4ステーションモジュール101A~101Dの各々の各辺に沿った寸法は、約1.1メートルである。半導体処理ツール全体の更なる寸法について、以下に更に詳細に記載する。
【0025】
処理ステーション103の各対は、半導体処理ツール100の側壁に対して平行または垂直のいずれかである。例えば、側壁は、真空搬送ロボット105A、105Bと、(処理ステーション103の対応する対が配置されている)4ステーションモジュール101A~101Dのそれぞれ1つとの間に配置されていると見なすことができる。したがって、処理ステーション103の構成は、四角形形状の構成であると見なされる。
【0026】
引き続き図1を参照すると、基板の各々は、EFEM117内に配置されている大気圧搬送ロボット(ATR)119によって、半導体処理ツール100内に装填される。ATR119は、複数の基板キャリア111のうちの1つから第1の搬送ステーション113上に、1回に少なくとも単一の基板を装填する。図1に示すように、ATR119は2つのアームを有し、第1の搬送ステーション113上に1回に最大2つの基板を装填することができる。基板キャリア111の各々は、例えば、当該技術分野で知られているフロントオープニングユニファイドポッド(FOUP)または他のタイプの標準メカニカルインターフェース(SMIF))基板容器を備え得る。ATR119が第1の搬送ステーション113上に基板を装填すると、EFEM117と第1の搬送ステーション113との間に配置されている大気ポート(明示的には示されていない)が閉じられる。第1の搬送ステーション113を取り囲むロードロックエリアは、処理部115においてまたはその近傍で、真空レベルまでポンプダウンされる。
【0027】
半導体処理ツール100は、第1の真空搬送ロボット(VTR)105Aおよび第2のVTR105Bも含む。真空搬送ロボット105A、105Bの各々は、処理部115内で基板を移動させるための基板ハンドリングロボットと見なすことができる。例えば、第1のVTR105Aは、第1の搬送ステーション113から、4ステーションモジュール101B、101C内の処理ステーション103のうちの、EFEM117(ツールの前面)にまたは第2の搬送ステーション107に最も近いいずれか1つへと、基板を移動させることができる。第2のVTR105Bは、第2の搬送ステーション107から、4ステーションモジュール101A、101D内の処理ステーション103のうちの、EFEM117から最も遠位にある(最も遠位とは、紙面の頂部付近すなわちツールの後側に配置されていることを意味する)いずれか1つへと、基板を移動させることができる。
【0028】
図1に示すように、EFEM117には、かなりの面積を占める張り出し領域(bump-out region)109も含まれる。張り出し領域109は、保守技術者が半導体処理ツール100の各部にアクセスできるように追加される。しかしながら、張り出し領域109自体によって、半導体処理ツール100にかなりの面積が追加される(この結果ツールの全体的なフットプリントが増大する)。
【0029】
ここで図2Aを参照すると、マルチステーション半導体処理ツール200の切断平面図の例示的な実施形態が示されている。半導体処理ツール200は、開示される主題の実施形態に係る、処理ステーション203の菱形形状の構成215を含むものとして示されている。半導体処理ツール200はまた、第1の搬送ステーション213に近い方にある前側真空搬送ロボット(VTR)205Aと、半導体処理ツール200の後側に配置されている後側VTR205Bと、を収容している、真空搬送モジュール221を含むようにも示されている。半導体処理ツール200はまた、第2の搬送ステーション207を含むようにも示されている。当業者は、開示される主題の他の構成要素を不明瞭にしないように、前側VTR205Aおよび後側VTR205Bが円として概略的に描かれていることを諒解するであろう。示されているように、チャンバ搬送ポート223A~223E(または真空ゲート)は、真空搬送モジュール221と各マルチステーションモジュール201A~201Eとの間に配置されている。
【0030】
図2Aには5つのマルチステーションモジュール201A~201Eが示されているが、5つのモジュールへの限定を示唆するものではない。実装されるマルチステーションモジュール201A~201Eは、5つより多くても少なくてもよい。例えば、2つ、3つ、4つ、6つ、7つ、またはそれ以上のモジュールを、半導体処理ツール200に含めることができる。更に、モジュールの各々内に、4つよりも多いまたは少ない処理ステーション203を含めることができる。例えば、特定の実施形態では、2つ、3つ、5つ、またはそれ以上の処理ステーションを含めてもよい。また更に、全てのモジュールが同じ数の処理ステーションを含む必要はない。あるモジュールが1つまたは2つの処理ステーションを含む場合もあれば、またあるモジュールが5つ以上の処理ステーションを含む場合もある。様々な処理ステーション構成については、図2C図2Hを参照して以下で検討する。したがって、4つの処理ステーション203を各々有する5つのマルチステーションモジュール201A~201Eは、単に開示される主題を説明するための補助として示されている。
【0031】
菱形形状の構成215は、処理ステーション203が、マルチステーションモジュール201A~201Eの各々に配置されているチャンバ搬送ポート223A~223Eの対応する1つに対して、角度を成して設置されていることを示している。それぞれのチャンバ搬送ポート223A~223Eにより、前側VTR205Aまたは後側VTR205Bによってマルチステーションモジュール201A~201E内の処理ステーション203のうちの様々なものに基板を載置することが可能になる。(例えば、第1の搬送ステーション213または第2の搬送ステーション207から)処理ステーション203のうちの様々なものに全ての基板が載置された後で、チャンバ搬送ポート223A~223Eのうちの適切な1つが閉じられて、何らかのガス、プラズマ、等が、あるマルチステーションモジュールから別のマルチステーションモジュールへと、またはあるマルチステーションモジュールから真空搬送モジュール221内へと移動するのが防止される。
【0032】
ある実施形態では、菱形形状の構成215の一辺の角度は例えば、対応するチャンバ搬送ポート223A~223Eを基準として約45°であり得る。他の実施形態では、菱形形状の構成215の一辺の角度は例えば、対応するチャンバ搬送ポート223A~223Eを基準として約30°~約60°であり得る。他の実施形態では、菱形形状の構成215の一辺の角度は例えば、対応するチャンバ搬送ポート223A~223Eを基準として約15°~約75°であり得る。他の実施形態では、菱形形状の構成215は例えば、隣接する辺の間の角度が90°よりも大きいおよび90°よりも小さい菱形から構成され得る。開示される主題を読んで理解すれば、当業者であれば、他の幾何形状(例えば偏菱形)も可能であることを認識するであろう。様々な角度および角度範囲の各々を、処理モジュール内の様々な処理ステーション構成に関して考慮することができる。様々な処理ステーション構成については図2C図2Hを参照して以下でも検討される。
【0033】
基板の各々は、奥行きの浅いEFEM209内に配置されているリニア大気圧搬送ロボット(ATR)617によって、半導体処理ツール200内に装填される。リニアATR617について、図6Aおよび図6Bを参照して以下に詳細に記載する。リニアATR617は、複数の基板キャリア211のうちの1つから第1の搬送ステーション213上に、1回に少なくとも1つの基板を装填する。図1の半導体処理ツール100の場合のように、基板キャリア111の各々は、例えば、当該技術分野で知られているフロントオープニングユニファイドポッド(FOUP)または他のタイプの標準メカニカルインターフェース(SMIF))基板容器を備え得る。
【0034】
奥行きの浅いEFEM209は、半導体処理ツール200の全体的なフットプリントを縮小するのに役立つ。図1と例えば図2Aとを比較すると、図1の張り出し領域109が除去されていることがわかる。代わりに、リニアATR617は、奥行きの浅いEFEM209内に設置されている。奥行きの浅いEFEM209であっても、保守技術者は依然として、修理または保守のために奥行きの浅いEFEM209に近接する全てのエリアにアクセスすることが可能である。奥行きの浅いEFEM209の(基板キャリア211とは反対側の)角度がより急であるため、前側VTR205Aからでさえも、基板キャリア211の各々へのアクセスが可能になる。
【0035】
特定の実施形態では、マルチステーションモジュール201A~201Eのうちの1つまたは複数の間に配置されている保守用開口特徴部(maintenance-aperture feature)225によって、モジュールのうちの隣り合うものの中および下の様々な場所へのアクセスが可能になる。保守用開口特徴部225は、図示のように開口していてもよく、またはカバープレートを含んでいてもよい。マルチステーションモジュール201A、201Bおよびマルチステーションモジュール201C、201Dの各々の間に、保守用開口特徴部225のうちの1つが単独で配置されて示されているが、所与の処理ツール内の異なる場所に、より多くのまたはより少ない保守用開口特徴部225が配置されてもよい。開示された主題を読んで理解すれば、当業者であれば、(例えば、図2B図4Bに示された他の実施形態において)そのような保守用開口特徴部225がどこに配置され得るかを認識するであろう。
【0036】
引き続き図2Aを参照すると、当業者であれば、処理ステーション203の菱形形状の構成215に基づいて、マルチステーションモジュール201A~201Eのうちの隣り合うものが、図1の4ステーションモジュール101A~101Dよりも互いに密に近接して設置され得ることを認識するであろう。つまり、菱形形状の構成215により、モジュールの一部が角度のついた外側表面227を有することが可能になる。角度のついた外側表面227によって、モジュールの充填密度を高めることが可能になる-マルチステーションモジュール201A~201Eは、各モジュール内に依然として同じ数の処理ステーション203を含みながら、より小さなフットプリントで一緒に設置され得る。
【0037】
ここで図2Bを参照すると、マルチステーション半導体処理ツール230の切断平面図の例示的な実施形態が示されている。半導体処理ツール200は、第1の搬送ステーション233に近い方の前側真空搬送ロボット(VTR)235Aと、半導体処理ツール230の後側に配置されている後側VTR235Bと、を含むものとして示されている。前側VTR235Aおよび後側VTR235Bは、図2Aの真空搬送ロボット205A、205Bと同じまたは同様であり得る。当業者は、開示される主題の他の構成要素を不明瞭にしないように、前側VTR235Aおよび後側VTR235Bが円として概略的に描かれていることを諒解するであろう。また、第2の搬送ステーション237も示されている。図2Aを参照する上記の記載と同様に、(例えば、第1の搬送ステーション233または第2の搬送ステーション237から)処理ステーション203のうちの様々なものに基板が載置された後で、チャンバ搬送ポート223A~223Dのうちの適切な1つが閉じられて、何らかのガス、プラズマ、等が、あるマルチステーションモジュールから別のマルチステーションモジュールへと移動するのが防止される。
【0038】
結果的に、半導体処理ツール230は、図2Aの半導体処理ツール200と同じまたは同様であり得る。ただし、図2Bの実施形態では4つのマルチステーションモジュール231A~231Dしか存在せず、図2Aに示されるような5つではない。結論として、任意の数のモジュールが含まれてもよく、それらは依然として開示される主題の範囲内に留まり得ることを、当業者は認識するであろう。
【0039】
図2C図2Hは、開示される主題の様々な実施形態に係る、処理モジュール内の処理ステーション構成の様々な例を示す図である。当業者には理解されるであろうが、特許図面は正確な縮尺では描かれていない。したがって、処理ステーション構成の各々の幅および/または長さは、特定の処理ツールに合わせて必要に応じて変更され得ることを、当業者は認識するであろう。当業者はまた、図2C図2Hの処理ステーション構成の様々な例の任意の組み合わせが、特定の処理ツールに対して必要に応じて使用され得ることを認識するであろう。この組み合わせは、全体的なフットプリントを最小にするために、様々なプロセスを1つのツールにおいて組み合わせるために、または当業者が理解するような他の様々な理由で、使用され得る。
【0040】
図2Cは、2つの処理ステーション203を有するマルチステーションモジュール241の2ステーション配置構成240を示す。図2Dは、3つの処理ステーション203を有するマルチステーションモジュール251の第1の3ステーション配置構成250を示す。図2Eは、3つの処理ステーション203を有するマルチステーションモジュール261の第2の3ステーション配置構成260を示す。開示される主題を読んで理解すれば、当業者であれば、例えば、第1の3ステーション配置構成250と第2の3ステーション配置構成260を互いに密に近接させて構成することができ、このことにより、この場合もそのような処理ステーション配置構成を使用するプロセスツールの全体的なフットプリントを小さくできることを認識するであろう。
【0041】
図2Fは、5つの処理ステーション203を有するマルチステーションモジュール271の5ステーション配置構成270を示す。図2Gは、6つの処理ステーション203を有するマルチステーションモジュール281の6ステーション配置構成280を示す。図2Hは、7つの処理ステーション203を有するマルチステーションモジュール291の7ステーション配置構成290を示す。
【0042】
図2C図2Hの処理モジュール内の処理ステーション構成の様々な例は、例としてのみ提供されている。当業者であれば、図示されたもの以外にも処理ステーションの様々な数および構成が考えられ、それらが依然として開示される主題の範囲内にあり得ることを認識するであろう。
【0043】
図3Aは、処理ステーション203の四角形形状の構成323を有するマルチステーション半導体処理ツール300の、例示的な実施形態の切断平面図を示す。半導体処理ツール300は、複数のマルチステーションモジュール301A~301Dを含むように示されている。複数のマルチステーションモジュール301A~301Dは、モジュールの個々のものが互いに対してある角度を成して広がった状態で示されているが、このように角度を限定することは意図していない。つまり、マルチステーションモジュール301A~301Dは、1つのモジュールの少なくとも1つの縁部が、これらのモジュールのうちの少なくとも1つの他のものと平行になるように配置されてもよい。示されているように、チャンバ搬送ポート325A~325Dは、真空搬送モジュール321と各マルチステーションモジュール301A~301Dとの間に配置されている。
【0044】
半導体処理ツール300はまた、第1の処理ステーション307、第2の処理ステーション309A、および第3の処理ステーション309Bを含む追加の処理ステーションを含むようにも示されている。処理ステーション307、309A、309Bのうちの追加のものは、各々が真空搬送モジュール321内に配置されているため、高真空環境(例えば、数Torr以下)に曝される可能性がある。3つの処理ステーションが示されているが、開示される主題を読んで理解すれば、当業者は、真空搬送モジュール321内により多くのまたはより少ない処理ステーションが収容され得ることを認識するであろう。例えば、例示的な実施形態では、真空搬送モジュール321内に、1つ、2つ、4つ、5つ、またはそれ以上の処理ステーションが収容され得る。3つの処理ステーションは、開示される主題の更なる態様を説明するための単なる例として示されている。
【0045】
図2Aの半導体処理ツール200と同様にまたは同一の様式で、基板の各々は、奥行きの浅いEFEM311内に配置されているリニアATR617によって、半導体処理ツール300内に装填される。リニアATR617は、複数の基板キャリア211のうちの1つから搬送ステーション313上に、1回に少なくとも単一の基板を装填する。搬送ステーション313は、図2Aおよび図2Bの搬送ステーション213、207、233、237と同じまたは同様であり得る。
【0046】
半導体処理ツール300はまた、搬送ステーション313に近い方の前側真空搬送ロボット(VTR)305Aと、半導体処理ツール300の後側に配置されている後側VTR305Bと、を含むようにも示されている。当業者は、開示される主題の他の構成要素を不明瞭にしないように、前側VTR305Aおよび後側VTR305Bが円として概略的に描かれていることを諒解するであろう。前側VTR305Aおよび後側VTR305Bは、図2Aおよび図2Bの真空搬送ロボット205A、205B、235A、235Bと同じまたは同様であり得る。前側VTR305Aは、搬送ステーション313から処理ステーション203のうちの1つへと基板を搬送し得るか、あるいは、前側VTR305Aは、処理ステーション307、309A、309Bのうちの1つへと基板を搬送し得るか、のいずれかである。同様に、後側VTR305Bは、例えば、処理ステーション307、309A、309Bのうちの1つから処理ステーション203のうちの1つへと基板を搬送し得るか、あるいは、後側VTR305Aは、処理ステーション203のうちの1つから処理ステーション307、309A、309Bのうちの1つへと基板を搬送し得るか、のいずれかである。別の可能な搬送の組み合わせでは、前側VTR305Aは、処理ステーション203のうちの1つから処理ステーション203のうちの別の1つへと、基板を搬送することができる。
【0047】
特定の例示的な実施形態では、第1の処理ステーション307は前洗浄ステーションを備える。半導体処理工程において、基板の一面(または両面)から、例えば(例えばシリコンウエハ上の)自然酸化物および他の不純物を除去するために、前洗浄工程が採用されることが多い。
【0048】
特定の例示的な実施形態では、第2の処理ステーション309Aおよび第3の処理ステーション309Bは、脱ガスステーションを各々備える。例示的な脱ガス工程では、真空搬送モジュール321の高真空環境に入った後で、基板は、第2の処理ステーション309Aまたは第3の処理ステーション309Bにおいて脱着ステップを受けることができる。脱ガス工程は、不活性ガス環境(例えばアルゴン(Ar))下で実行することができ、処理シーケンスにおけるその他の工程よりも、かなり(例えば、約50℃~約100℃)高い温度で実行することができる。一般に、脱ガス工程では、基板上の水分および膜などの気体状物質および/または液体物質を除去することができる。
【0049】
前洗浄工程および脱ガス工程などの工程では、真空搬送モジュール321をポンプダウンすることによって、ある程度の真空レベル(例えば、数Torr以下の圧力)が達成される。全体として、真空搬送モジュール321内に更に別の種類の処理ステーションを含めることで、基板の処理のための重要な処理能力が追加され、基板のスループットが大幅に改善される。
【0050】
様々な実施形態において、追加の処理ステーション(例えば、第1の処理ステーション307、第2の処理ステーション309A、および第3の処理ステーション309B)は、前洗浄工程または脱ガス工程以外の機能を実行するように構成され得る。様々な実施形態において、追加の処理ステーションのうちの1つまたは複数を、後処理工程も実行するように構成することができる。後処理工程としては例えば、急速熱アニーリングおよび当業者に知られている他のプロセスを挙げることができる。様々な実施形態において、追加の処理ステーションのうちの1つまたは複数を、前処理工程と後処理工程を交互に実行するように構成することができる。
【0051】
図3Bは、処理ステーションの菱形形状の構成を有するマルチステーション半導体処理ツール330の、例示的な実施形態の切断平面図を示す。半導体処理ツール300は、開示される主題の実施形態に係る、真空搬送モジュール321内に配置されている追加の処理ステーション337、339A、339Bを含む。処理ステーション337、339A、339Bは、図3Aを参照して上記したように、重要な追加の処理能力を提供する。同じく図3Aを参照して記載されているように、3つの追加の処理ステーションが示されているが、開示される主題を読んで理解すれば、当業者は、真空搬送モジュール321内により多くのまたはより少ない追加の処理ステーションが収容され得ることを認識するであろう。例えば、例示的な実施形態では、真空搬送モジュール321内に、1つ、2つ、4つ、5つ、またはそれ以上の処理ステーションが収容され得る。3つの処理ステーションは、開示される主題の更なる態様を説明するための単なる例として示されている。図3Aを参照して上記したように、特定の例示的な実施形態では、第1の処理ステーション337は前洗浄ステーションを備える。第2の処理ステーション309Aおよび第3の処理ステーション309Bは、脱ガスステーションを各々備え得る。他の実施形態では、処理ステーション307、309A、309Bのうちの少なくとも1つは、後処理ステーションを備え得る。他の実施形態では、処理ステーション307、309A、309Bは、前処理工程および後処理工程を交互に含み得る。
【0052】
更に、示されているように、チャンバ搬送ポート325A~325Eは、真空搬送モジュール321と各マルチステーションモジュール331A~331Eとの間に配置されている。図3Aの半導体処理ツール300と同様にまたは同一の様式で、基板の各々は、奥行きの浅いEFEM311内に配置されているリニアATR617によって、半導体処理ツール330内に装填される。リニアATR617は、複数の基板キャリア211のうちの1つから搬送ステーション333上に、1回に少なくとも単一の基板を装填する。前洗浄工程および脱ガス工程などの工程では、真空搬送モジュール321をポンプダウンすることによって、ある程度の真空レベル(例えば、数Torr以下の圧力)が達成される。
【0053】
半導体処理ツール330はまた、前側真空搬送ロボット(VTR)335Aおよび後側VTR335Bも含むように示されている。当業者は、開示される主題の他の構成要素を不明瞭にしないように、前側VTR335Aおよび後側VTR335Bが円として概略的に描かれていることを諒解するであろう。前側VTR335Aおよび後側VTR335Bは、図3Aの真空搬送ロボット305A、305Bと同じまたは同様であり得る。
【0054】
マルチステーションモジュール331A~331Eの各々内の処理ステーション203の菱形形状の構成215(図2Aを参照)により、モジュールのうちの隣り合うものを、図3Aの四角形形状の構成323で可能となる場合よりも、互いに密に近接して設置することが可能になる。引き続き図3Bを参照すると、当業者であれば、処理ステーション203の菱形形状の構成に基づいて、モジュールのうちの隣り合うもの、例えば、半導体処理ツール330のうちの、奥行きの浅いEFEM311から最も遠位にある部分(最も遠位とはツールの後側にあることを意味し、紙面の頂部付近に図示されている)に配置されているマルチステーションモジュール331A、331E、331Dが、図1の4ステーションモジュール101A~101Dよりも互いに密に近接して設置され得ることを認識するであろう。つまり、菱形形状の構成によって、モジュールの一部が角度のついた外側表面227(図2Aを参照)を有することが可能になる。角度のついた外側表面227によって、モジュールの充填密度を高めることが可能になる-マルチステーションモジュール331A~331Eは、各モジュール内に依然として同じ数の処理ステーション203を含みながら、より小さなフットプリントで一緒に設置され得る。
【0055】
図3Cは、処理ステーション203の四角形形状の構成323および菱形形状の構成215の両方を有するマルチステーション半導体処理ツール370の、例示的な実施形態の切断平面図を示す。処理ステーション203の四角形形状の構成323および菱形形状の構成215により、半導体処理ツール370は、処理ステーションのハイブリッド構成を有すると見なしてもよい。
【0056】
半導体処理ツール370は、開示される主題の実施形態に係る、真空搬送モジュール321内に配置されている追加の処理ステーション377、379A、379Bを含むものとして示されている。追加の処理ステーション377、379A、379Bは、図3Aを参照して上記したように、重要な追加の処理能力を提供する。同じく図3Aを参照して記載されているように、3つの追加の処理ステーションが示されているが、開示される主題を読んで理解すれば、当業者は、真空搬送モジュール321内により多くのまたはより少ない追加の処理ステーションが収容され得ることを認識するであろう。例えば、例示的な実施形態では、真空搬送モジュール321内に、1つ、2つ、4つ、5つ、またはそれ以上の処理ステーションが収容され得る。3つの処理ステーションは、開示される主題の更なる態様を説明するための単なる例として示されている。図3Aを参照して上記したように、特定の例示的な実施形態では、第1の処理ステーション377は前洗浄ステーションを備える。第2の処理ステーション379Aおよび第3の処理ステーション379Bは、脱ガスステーションを各々備え得る。追加の処理ステーション377、379A、379Bのうちの1つまたは複数は、後処理工程を実行するように、または前処理工程と後処理工程を交互に実行するように構成されてもよい。
【0057】
更に、示されているように、チャンバ搬送ポート325A~325Eは、真空搬送モジュール321と各マルチステーションモジュール371A~371Eとの間に配置されている。図3Aの半導体処理ツール300と同様にまたは同一の様式で、基板の各々は、奥行きの浅いEFEM311内に配置されているリニアATR617によって、半導体処理ツール370内に装填される。リニアATR617は、複数の基板キャリア211のうちの1つから搬送ステーション373上に、1回に少なくとも単一の基板を装填する。前洗浄工程および脱ガス工程などの工程では、真空搬送モジュール321をポンプダウンすることによって、ある程度の真空レベル(例えば、数Torr以下の圧力)が達成される。
【0058】
半導体処理ツール370はまた、前側真空搬送ロボット(VTR)375Aおよび後側VTR375Bを含むようにも示されている。当業者は、開示される主題の他の構成要素を不明瞭にしないように、前側VTR375Aおよび後側VTR375Bが円として概略的に描かれていることを諒解するであろう。前側VTR375Aおよび後側VTR375Bは、図3Aの真空搬送ロボット305A、305Bと同じまたは同様であり得る。
【0059】
マルチステーションモジュール371A、371B、371Cの各々内の処理ステーション203の菱形形状の構成215により、モジュールのうちの隣り合うものを、図3Aの四角形形状の構成323で可能となる場合よりも、互いに密に近接して設置することが可能になる。引き続き図3Cを参照すると、当業者であれば、処理ステーション203の菱形形状の構成215に基づいて、モジュールのうちの隣り合うもの、例えば、半導体処理ツール370のうちの、奥行きの浅いEFEM311から最も遠位にある部分(最も遠位とは、ツールの後側すなわち紙面の頂部付近にあることを意味する)に配置されているマルチステーションモジュール371A、371B、371Cが、マルチステーションモジュール381A、381Bよりも互いに密に近接して設置され得ることを認識するであろう。つまり、菱形形状の構成215によって、モジュールの一部が角度のついた外側表面227(図2Aを参照)を有することが可能になる。角度のついた外側表面227によって、モジュールの充填密度を高めることが可能になる-マルチステーションモジュール371A~371Cは、各モジュール内に依然として同じ数の処理ステーション203を含みながら、より小さなフットプリントで一緒に設置され得る。
【0060】
ここで図4Aを参照すると、2レベルロードロックおよび搬送ステーション401(または基板搬送ポート)を含む半導体処理ツール400が示されている。半導体処理ツール400は、図2A図3Cを参照して上述したような開示される主題の様々な実施形態に従う。当業者であれば、搬送ステーションの一方が他方の上方に配置されることを理解するであろう。その結果、2レベルロードロックおよび搬送ステーション401は、第1のx-y平面に配置されている第1のレベルのロードロックと、第1のx-y平面よりも高いかまたは低いかのいずれかである第2のx-y平面に配置されている第2の2レベルロードロックおよび搬送ステーションと、を有する。したがって、図4Aの平面図では、搬送ステーションの一方は明示的に示されていない。半導体処理ツール400は、それ以外の点では、例えば、図3Bの半導体処理ツール330と同じであり得る。ただし、2レベルロードロックおよび搬送ステーション401は、本明細書に示され記載される開示される主題の半導体処理ツールのうちの任意のものとともに使用され得る。全体として、当業者は、2レベルロードロックおよび搬送ステーション401が基板のスループットを大幅に向上させ得ることを認識するであろう。
【0061】
図4Bは、タンデム型2レベルロードロックおよび搬送ステーションを含む半導体処理ツール430の例示的な実施形態を示す。タンデム型2レベルロードロックおよび搬送ステーションは、左側の1対(一方が他方の上)の搬送ステーション431Lと、右側の1対(一方が他方の上)の搬送ステーション431R(または基板搬送ポート)と、を含む。半導体処理ツール430は、図2A図3Cを参照して上記したような開示される主題の実施形態に従う。当業者は、搬送ステーションの一方が他方の上に位置するため、搬送ステーションの対の各々がしたがって図4Bの平面図には明示的には示されていないことを理解するであろう。その結果、2レベルロードロックおよび搬送ステーション431Lおよび431Rは各々が、第1のx-y平面に配置されている第1のレベルのロードロックと、第1のx-y平面よりも高いかまたは低いかのいずれかである第2のx-y平面に配置されている第2の2レベルロードロックおよび搬送ステーションと、を有する。半導体処理ツール430は、それ以外の点では、例えば、図3Bの半導体処理ツール330と同じであり得る。ただし、タンデム型2レベルロードロックおよび搬送ステーション431L、431Rは、本明細書に示され記載される開示される主題の半導体処理ツールのうちの任意のものとともに使用され得る。全体として、当業者は、タンデム型2レベルロードロックおよび搬送ステーション431L、431Rが基板のスループットを大幅に向上させ得ることを認識するであろう。当業者は更に、3つ以上の2レベルロードロックおよび搬送ステーションを、隣り合わせて、または1つずつ重ねて使用できることを認識するであろう。
【0062】
図4Cは、開示される主題の実施形態に係る、異なるレベルにある基板搬送経路を示す、半導体処理ツール450の例示的な実施形態を示す。図4Cの半導体処理ツール450は、図4Bの半導体処理ツール430に照らして検討することができる。図4Bでは、2レベルロードロックおよび搬送ステーション431Lおよび431Rは各々が、第1のx-y平面に配置されている第1のレベルのロードロックと、第1のx-y平面よりも高いかまたは低いかのいずれかである第2のx-y平面に配置されている第2の2レベルロードロックおよび搬送ステーションと、を有する。図4Cでは、以下の記載を参照すると、様々な基板搬送経路は、第2のx-y平面よりも高いかまたは低い第1のx-y平面に位置していると見なすことができる。このため、関連する様々な真空搬送ロボット、および真空搬送モジュール内に配置されている処理ステーションも、第1のx-y平面または第2のx-y平面のいずれかにあると見なすことができる。したがって、様々な真空搬送ロボット、および真空搬送モジュール内に配置されている処理ステーションについては、実質的に基板搬送経路と同じx-y平面内のレベルにあるものとして、以下の図4Cの説明を参照することになる。
【0063】
例えば、特定の例示的な実施形態では、基板は、リニアATR617から、第1の輸送経路451を介して、下位レベル版の搬送ステーション313(明示的には図示せず)へと搬送され得る。基板は次いで、下位レベル版の搬送ステーション313から下位レベル版の前側VTR305Aによって、以下のいずれかへと搬送され得る:(1)第2の輸送経路453を介して、マルチステーションモジュール301Bの下位レベルの処理ステーションのうちの1つに、(2)第3の輸送経路455を介して、マルチステーションモジュール301Cの下位レベルの処理ステーションのうちの1つに、(3)第4の輸送経路461を介して、第1の処理ステーション307の下位レベルの実装に、(4)第5の輸送経路457を介して、第2の処理ステーション309Aの下位レベルの実装に、または(5)第6の輸送経路459を介して、第3の処理ステーション309Bの下位レベルの実装に。
【0064】
同様に、基板は次いで、下位レベル版の第1の処理ステーション307から、下位レベル版の後側VTR305Bによって、以下のいずれかへと搬送され得る:(1)第7の輸送経路467および第8の輸送経路469を介して、マルチステーションモジュール301Aの下位レベルの処理ステーションのうちの1つに、(2)第7の輸送経路467および第9の輸送経路471を介して、マルチステーションモジュール301Dの下位レベルの処理ステーションのうちの1つに、(3)第10の輸送経路463を介して、第2の処理ステーション309Aの下位レベルの実装に、または(4)第11の輸送経路465を介して、第3の処理ステーション309Bの下位レベルの実装に。
【0065】
開示される主題を読んで理解すれば、当業者であれば、輸送経路の各々が、本明細書に明示的には詳述されていない他の組み合わせでも使用され得ることを認識するであろう。当業者はまた、図4Cのマルチレベル配置構成が3レベル以上にも拡張されることも認識するであろう。例えば、マルチレベル配置構成は、3、4、またはそれ以上のレベルに拡張することができ、それらは、依然として開示される主題の範囲内にあると見なされ得る。
【0066】
様々な実施形態において、第1の処理ステーション390、第2の処理ステーション309A、および第3の処理ステーション309Bの下位レベルの実装の各々は、図3Aの第1の処理ステーション390、第2の処理ステーション309A、および第3の処理ステーション309Bと同じまたは同様であり得る。様々な実施形態において、第1の処理ステーション390、第2の処理ステーション309A、および第3の処理ステーション309Bの下位レベルの実装の各々は、図3Aの第1の処理ステーション390、第2の処理ステーション309A、および第3の処理ステーション309Bと異なり得るか、またはとりわけこれらに対する代替の配置構成で構成され得る。
【0067】
図5Aは、図1の半導体処理ツール100の典型的なフットプリントを構成する寸法500の例を示す。半導体処理ツールの大部分または全ては、装置チェイス(equipment chase)内に配置されている。主に基板キャリアのみが、製造環境501(例えば、プロセスエンジニアがツールとインターフェースするクリーンルーム)内に配置される。寸法比の例を以下の表1に示す。
【表1】
【0068】
図5Bおよび図5Cは、図2A図4Bの特定の例で提供される開示される主題の様々な実施形態に従って検討したツール構成のフットプリントを構成する、寸法比の例を示す。寸法比は、先行技術の表1に示されている寸法比を参照して提供されている。例えば、図5Bの寸法530を参照して、寸法比の例が以下の表2に示されている。しかしながら、当業者は、これらが例に過ぎないことを容易に理解するであろう。したがって、これらの比の例は単に、開示される主題の少なくともある特定の態様を組み込むことによって可能な処理ステーションの密度の増加を理解する際の、補助として提供されているに過ぎない。
【表2】
【0069】
例として図4Bの半導体処理ツール430を示す図5Cの寸法570を参照すると、寸法比が、先行技術の表1に示されている寸法比と比較して、以下の表3に示されている。ここでもやはり、当業者は、これらが例に過ぎないことを容易に理解するであろう。したがって、これらの比の例は単に、開示される主題の少なくともある特定の態様を組み込むことによって可能な処理ステーションの密度の増加を理解する際の、補助として提供されているに過ぎない。
【0070】
この例では、半導体処理ツール430は装置チェイス内に配置されている。製造環境501と一緒に配置できるモジュールの部分571を除き、主に基板キャリアのみが製造環境501内に配置される。
【表3】
【0071】
図5A図5Cを同時に参照すると、開示される主題を読んで理解すれば、当業者であれば、菱形形状の構成を用いた様々なツール配置構成によって、様々な実施形態において、処理ステーションの密度を高める得ることを認識するであろう。他の実施形態では、追加の処理ステーション(例えば、真空搬送モジュール内の前洗浄ステーションおよび脱ガスステーション)によって、基板の処理のための重要な処理能力が追加され、基板のスループットが大幅に改善される。他の実施形態では、菱形形状の構成と追加の処理ステーションとの組み合わせにより、処理ステーションの密度を高めること、および/または、追加の処理ステーションを組み込むことによって重要な処理能力を追加することができる。
【0072】
図6Aおよび図6Bはそれぞれ、開示される主題の様々な実施形態とともに使用され得る、奥行きの浅い装置フロントエンドモジュール(EFEM)600に適合する大気圧搬送ロボット(ATR)617の例示的な平面図および立面図である。
【0073】
図6Aの例示的な平面図601Aおよび図6Bの立面図601Bを参照すると、リニアATR617は、EFEM600内の1つまたは複数の垂直レール603に取り付けられ得る。そして1つまたは複数の垂直レール603は、水平レール601に取り付けられる。リニアATR617は、垂直レール603上で垂直Z方向に昇降するように構成されている。例えば、リニアATR617は、垂直レール603のスロット(明示していないが当業者には理解可能である)内に取り付けることができる。他方で、リニアATR617は、水平レール601に沿って垂直レール603上で水平X方向にスライドするように構成されている。その結果、リニアATR617の位置をZ方向およびX方向に調整して、複数のロードロック615への、および基板キャリア211を収容している装填ステーションへのアクセスを提供することができる(図2Aを参照、図6Aまたは図6Bの場合は明示的に示されていない)。装填ステーションおよび複数のロードロック615はいずれも、様々な高さに(Z方向において異なるレベルに)あり得る。
【0074】
一例では、リニアATR617は2つのアーム613を含む。図6Aでは、2つのアーム613の一方が他方に重なっている(折り畳まれた構成の2つのアーム613)。2つのアーム613の各々は、アームセグメント605とエンドエフェクタ607とを含む。様々な実施形態において、2つのアーム613の一方は他方より長くてもよい。また、2つのアームが示されているが、当業者であれば、開示される主題を読んで理解すれば、単一のアームまたは3つ以上のアームが様々な配置構成で使用され得ることを認識するであろう。様々な実施形態では、例えば、基板キャリア211(例えば図2Aを参照)および複数のロードロック615のうちの様々なものとの関係におけるEFEM600の全体的な構成に応じて、2つのアーム613のうちの一方が他方よりも長くてもよい。
【0075】
2つのアーム613が示されているような折り畳まれた配置構成となっている場合、リニアATR617は、EFEM600に対して(例えば、輸送中の基板の寸法と比較して)比較的狭いプロファイルを有する。これに応じて、EFEM600は、複数のロードロック615のうちの少なくとも一部と、真空ゲート(明示的には図示せず)のうちの対応するものと、を収容するように構成される。
【0076】
様々な実施形態において、EFEM600は、組み込まれた基板アライナ609を含み得る。この例では、2つのアーム613の一方に他方よりも大きな全長を持たせることにより、リニアATR617が図6Aに示す折り畳まれた配置構成にあるときに、エンドエフェクタ607の対応するものを組み込まれた基板アライナ609の上に位置付けることが可能になる。例えば、アームセグメント605およびエンドエフェクタ607の相対的な長さによって、アームセグメント605、エンドエフェクタ607、および組み込まれた基板アライナ609が線611上に(すなわち線611と同軸に)構成される、比較的直線的な折り畳み配置構成が可能になる。
【0077】
図6Aおよび図6Bを引き続き参照すると、2つのアーム613の各々は、垂直レール603のそれぞれの1つのスロット内に取り付けられてもよい。例えば、垂直レール603は互いに独立して移動することができる。言い換えれば、図6Aおよび図6Bではコンパクトな構成で示されているが(すなわち、垂直レール603は互いに比較的近い)、垂直レール603の一方は、EFEM600の垂直レール603の他方とは反対側の端部まで移動され得る。このようにして、2つのアーム613のそれぞれ1つは、装填ステーションおよび/または複数のロードロック615のうちの異なるものに実質的に同時にアクセスするように構成される。他の例では、EFEM600は、垂直レール603の一方のみと、2つのアーム613の対応する一方とを含んでもよい。
【0078】
いくつかの例では、明示的には示されていないが、リニアATR617の配置構成によって達成されるEFEM600内の追加のスペースによって、EFEM600内に追加の基板処理および搬送システムの構成要素を配置することが可能になり得る。例えば、計測ステーション、ストレージバッファ、ノッチアライメントステーション、エッジリングストレージ、等を含むがこれらに限定されない構成要素を、EFEM600内に配置してもよい。一例では、2つのアーム613が折り畳まれた配置構成にあるとき、リニアATR617は例えば、EFEM600の全体的な深さの50%未満を占める。
【0079】
本明細書で使用される場合、「または(or)」という用語は、包括的な意味または排他的な意味で解釈され得る。更に、当業者には、提供される本開示を読んで理解することに基づいて、他の実施形態が明らかになるであろう。また更に、当業者は、本明細書で提供される技術および例の様々な組み合わせが、全て様々な組み合わせで適用され得ることを容易に理解するであろう。
【0080】
本明細書の全体を通して、単一の例として記載された構成要素、動作、または構造が、複数の例によって実装される場合がある。個々の動作が別々の動作として説明および記載されているが、それら個々の動作のうちの1つまたは複数を同時に実行してもよく、特に断りがない限り、これらの動作を必ず説明された順序で実行するよう要求するものは何もない。例示の構成において複数の個別の構成要素として提示された構造および機能性が、1つの組み合わされた構造または構成要素として実装される場合がある。同様に、単一の構成要素として提示された構造および機能性が、複数の個別の構成要素として実装される場合がある。これらのおよび他の変更、修正、追加、および改善は、本明細書に記載する主題の範囲内にある。
【0081】
更に、明示的には示されていないが当業者には理解できることとして、図2A図4Bに記載されている真空搬送ロボットの各々は、マルチレベル搬送能力を有している。その結果、VTRは、Zレンジの動きの拡張を各々含み得る。したがって、搬送ステーション、ロードロックチャンバ、処理ステーション、および関連構成要素の各々も、マルチレベル設計のものとすることができる。更に、明示的には示されていないものの開示される主題を読んで理解することで当業者には認識できることとして、上記した真空搬送モジュールの各々は、単一のVTRのみを有してもよい。他の実施形態では、各真空搬送モジュール内で3つ以上のVTRが使用され得る。したがって、上記した例示的な実施形態の各々は、各真空搬送モジュール内に1つまたは複数のVTRを収容し得る。また更に、本明細書に示され記載される例示的な実施形態の各々は、単に1つの可能な構成を代表するものであり、本開示の範囲を限定するものとして理解するべきではない。
【0082】
開示される主題の真空搬送ロボットの各々は、処理中に基板を移動させることのできる任意の好適なロボットであり得る。いくつかの実施形態では、真空搬送ロボットは複数のアームを有し得る。複数のアームの各々は、アームのうちの他のものから独立して動かすことができる。複数のアームの各々は、x-y平面内でおよび/またはz軸に沿って、独立して動かすことができる(このことにより複数のx-y平面がカバーされる)。
【0083】
更に、真空搬送モジュールの4つの辺または6つの辺が示されているが、当業者であれば、例えば半導体処理ツールの全体的な配置構成に応じて、真空搬送モジュールに任意の好適な数の辺が存在し得ることを理解するであろう。
【0084】
また、基板キャリアの各々はいくつかの基板を保持することができ、それらは処理され基板キャリアに戻される。別法として、基板キャリアのうちの1つが未処理の基板を保持し、処理後にこれを基板キャリアのうちの別の1つまで移動させることができる。
【0085】
様々な実施形態において、追加の処理ステーション(例えば、第1の処理ステーション307、第2の処理ステーション309A、および第3の処理ステーション309B)は、前洗浄工程または脱ガス工程以外の機能を実行するように構成され得る。様々な実施形態において、追加の処理ステーションのうちの1つまたは複数を、後処理工程も実行するように構成することができる。様々な実施形態において、追加の処理ステーションのうちの1つまたは複数を、前処理工程と後処理工程を交互に実行するように構成することができる。
【0086】
様々な実施形態が個別に検討されているが、これらの個別の実施形態は、独立した技術または設計と見なされることは意図していない。上に示したように、様々な部分の各々は相互に関連していてもよく、各々を別々に、または本明細書で検討する開示される主題の他の実施形態と組み合わせて使用することができる。例えば、動作、システム、およびプロセスの様々な実施形態を説明してきたが、これらの方法、動作、システム、およびプロセスは、別々にまたは様々に組み合わせて使用され得る。
【0087】
結論として、当業者には本明細書で提供される本開示を読んで理解すれば明らかなように、多くの修正および変更が可能である。上記の説明から、本明細書で列挙したもの以外に、本開示の範囲内にある機能的に等価な方法およびデバイスが、当業者には明らかになろう。ある実施形態の部分および特徴が、他の実施形態の部分および特徴に含まれるか、またはそれらと置換される場合がある。そのような修正および変更は付属の特許請求の範囲内に収まることが意図されている。したがって、本開示は、付属の特許請求の範囲の用語、およびそのような特許請求の範囲によって権利が認められる等価物の全範囲によってのみ、限定されるものである。本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明する目的のものであるに過ぎず、限定となることは意図していないことも理解されるべきである。
【0088】
「要約書」は、読者が技術的開示の本質を素早く確認できるように提供されている。要約書は、それが特許請求の範囲を解釈または限定するために使用されることはないとの理解のもとで提示される。更に、上記の「発明を実施するための形態」において、本開示を合理化する目的で、単一の実施形態において様々な特徴が1つにまとめられている場合のあることが了解され得る。この開示の方法は、特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。この場合、以下の特許請求の範囲は本明細書において「発明を実施するための形態」に組み込まれており、各請求項は個別の実施形態としてそれ自体で成立している。
以下の番号付けされた実施例は、開示される主題の特定の例示的な実施形態である。
【0089】
実施例1。開示される主題のある実施形態では、複数のマルチステーションモジュールと複数の処理ステーションとを含む半導体処理ツールについて記載されている。複数の処理ステーションのうちの少なくともいくつかは、複数のマルチステーションモジュールのうちの少なくともいくつかにおいて菱形形状の構成に編成されている。マルチステーションモジュールの各々に真空搬送モジュールが連結されている。真空搬送モジュールは、複数の処理ステーションのうちの少なくとも1つとの間で基板の搬出入を行うための、1つまたは複数の真空搬送ロボットを有する。真空搬送モジュール内には、少なくとも1つの追加の処理ステーションが配置されている。
【0090】
実施例2。実施例1に記載の半導体処理ツールであって、複数の処理ステーションのうちの残りの部分は、菱形形状の構成に編成されている処理ステーションを収容していない複数のマルチステーションモジュールのうちの残りの部分において、四角形形状の構成に編成されている、半導体処理ツール。
【0091】
実施例3。実施例1または実施例2に記載の半導体処理ツールであって、複数のマルチステーションモジュールのうちの少なくともいくつかの隣り合うものの間に配置されている少なくとも1つの保守用開口特徴部を更に備える、半導体処理ツール。
【0092】
実施例4。実施例1から3のいずれか1つに記載の半導体処理ツールであって、真空搬送モジュール内で少なくとも1つの追加の処理ステーションとは異なるレベルに配置されている少なくとも1つの追加の処理ステーションを更に備える、半導体処理ツール。
【0093】
実施例5。実施例4に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは、真空搬送モジュール内の1つまたは複数の真空搬送ロボットのうちのいずれかによってアクセス可能である、半導体処理ツール。
【0094】
実施例6。実施例4に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは前洗浄ステーションを備える、半導体処理ツール。
【0095】
実施例7。実施例4に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは脱ガスステーションを備える、半導体処理ツール。
【0096】
実施例8。実施例4に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは後処理ステーションを備える、半導体処理ツール。
【0097】
実施例9。実施例4に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは、前洗浄ステーションと後処理ステーションとで入れ替わるように構成されているステーションを備える、半導体処理ツール。
【0098】
実施例9。実施例4に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは3つのステーションを備える、半導体処理ツール。
【0099】
実施例10。実施例9に記載の半導体処理ツールであって、3つのステーションは、少なくとも1つの前洗浄ステーションと少なくとも1つの脱ガスステーションとを備える、半導体処理ツール。
【0100】
実施例11。実施例1から10のいずれか1つに記載の半導体処理ツールであって、第1のx-y平面に配置されている第1のレベルのロードロックと、第2のx-y平面に配置されている第2の2レベルロードロックおよび搬送ステーションと、を有する2レベルロードロックおよび搬送ステーションを更に備え、第2のx-y平面は、第1のx-y平面よりも高いかまたは低いかのいずれかである、半導体処理ツール。
【0101】
実施例12。実施例1から11のいずれか1つに記載の半導体処理ツールであって、左側の1対の搬送ステーションと右側の1対の搬送ステーションとを含む、タンデム型2レベルロードロックおよび搬送ステーションを更に備える、半導体処理ツール。第1のx-y平面に配置されている第1のレベルのロードロックと、第2のx-y平面に配置されている第2の2レベルロードロックおよび搬送ステーションと、を各々有する、左側の1対の搬送ステーションおよび右側の1対の搬送ステーション。第2のx-y平面は、第1のx-y平面よりも高いかまたは低いかのいずれかである。
【0102】
実施例13。開示される主題のある実施形態では、複数のマルチステーションモジュールと、複数のマルチステーションモジュールの各々内に配置されている複数の処理ステーションと、を含む半導体処理ツールについて記載されている。マルチステーションモジュールの各々に真空搬送モジュールが連結されている。真空搬送モジュールは、複数の処理ステーションのうちの少なくとも1つとの間で基板の搬出入を行うための、1つまたは複数の真空搬送ロボットを有する。真空搬送モジュール内には、少なくとも1つの追加の処理ステーションが配置されている。
【0103】
実施例14。実施例13に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは、真空搬送モジュール内の1つまたは複数の真空搬送ロボットのうちのいずれかによってアクセス可能である、半導体処理ツール。
【0104】
実施例15。実施例13または実施例14のいずれか一方に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは前洗浄ステーションを備える、半導体処理ツール。
【0105】
実施例16。実施例13から15のいずれか1つに記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは脱ガスステーションを備える、半導体処理ツール。
【0106】
実施例17。実施例13から16のいずれか1つに記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは後処理ステーションを備える、半導体処理ツール。
【0107】
実施例18。実施例13から17のいずれか1つに記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは、前洗浄ステーションと後処理ステーションとで入れ替わるように構成されているステーションを備える、半導体処理ツール。
【0108】
実施例19。実施例13から18のいずれか1つに記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは3つのステーションを備える、半導体処理ツール。
【0109】
実施例20。実施例19に記載の半導体処理ツールであって、3つのステーションは、少なくとも1つの前洗浄ステーションと少なくとも1つの脱ガスステーションとを備える、半導体処理ツール。
【0110】
実施例21。実施例19に記載の半導体処理ツールであって、複数の処理ステーションのうちの少なくともいくつかは、複数のマルチステーションモジュールのうちの少なくともいくつかにおいて菱形形状の構成に編成されている、半導体処理ツール。
【0111】
実施例22。開示される主題のある実施形態では、複数のマルチステーションモジュールと、複数の処理ステーションのハイブリッド構成と、を含む、半導体処理ツールについて記載されている。複数の処理ステーションのハイブリッド構成のうちの少なくともいくつかは、複数のマルチステーションモジュールのうちの少なくともいくつかにおいて菱形形状の構成に編成されている。複数の処理ステーションのハイブリッド構成の残りの部分は、菱形形状の構成に編成された処理ステーションを含まない複数のマルチステーションモジュールのうちの複数のものの残りの部分において、四角形形状の構成に編成される。マルチステーションモジュールの各々に真空搬送モジュールが連結されている。真空搬送モジュールは、複数の処理ステーションのうちの少なくとも1つとの間で基板の搬出入を行うための、1つまたは複数の真空搬送ロボットを有する。真空搬送モジュール内には複数の追加の処理ステーションが配置されている。
【0112】
実施例23。実施例22に記載の半導体処理ツールであって、真空搬送モジュール内に配置されている少なくとも1つの追加の処理ステーションを更に備える、半導体処理ツール。
【0113】
実施例24。実施例22または実施例23のいずれか一方に記載の半導体処理ツールであって、半導体処理ツールの装置フロントエンドモジュール(EFEM)内に配置されているリニア大気圧搬送ロボットを更に備える、半導体処理ツール。
【0114】
実施例25。実施例22~24のいずれか1つに記載の半導体処理ツールであって、複数のマルチステーションモジュールのうちの少なくともいくつかの隣り合うものの間に配置されている少なくとも1つの保守用開口特徴部を更に備える、半導体処理ツール。
【0115】
実施例26。実施例22から25のいずれか1つに記載の半導体処理ツールであって、真空搬送モジュール内で少なくとも1つの追加の処理ステーションとは異なるレベルに配置されている少なくとも1つの追加の処理ステーションを更に備える、半導体処理ツール。
【0116】
実施例27。実施例26に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは、真空搬送モジュール内の1つまたは複数の真空搬送ロボットのうちのいずれかによってアクセス可能である、半導体処理ツール。
【0117】
実施例28。実施例26に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは前洗浄ステーションを備える、半導体処理ツール。
【0118】
実施例29。実施例26に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは脱ガスステーションを備える、半導体処理ツール。
【0119】
実施例30。実施例26に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは後処理ステーションを備える、半導体処理ツール。
【0120】
実施例31。実施例26に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは、前洗浄ステーションと後処理ステーションとで入れ替わるように構成されているステーションを備える、半導体処理ツール。
【0121】
実施例32。実施例26に記載の半導体処理ツールであって、少なくとも1つの追加の処理ステーションは3つのステーションを備える、半導体処理ツール。
【0122】
実施例33。実施例32に記載の半導体処理ツールであって、3つのステーションは、少なくとも1つの前洗浄ステーションと少なくとも1つの脱ガスステーションとを備える、半導体処理ツール。
【0123】
実施例34。実施例22から33のいずれか1つに記載の半導体処理ツールであって、第1のx-y平面に配置されている第1のレベルのロードロックと、第2のx-y平面に配置されている第2の2レベルロードロックおよび搬送ステーションと、を有する2レベルロードロックおよび搬送ステーションを更に備える、半導体処理ツール。第2のx-y平面は、第1のx-y平面よりも高いかまたは低いかのいずれかである。
【0124】
実施例35。実施例22から34のいずれか1つに記載の半導体処理ツールであって、左側の1対の搬送ステーションと右側の1対の搬送ステーションとを含む、タンデム型2レベルロードロックおよび搬送ステーションを更に備える、半導体処理ツール。左側の1対の搬送ステーションおよび右側の1対の搬送ステーションは各々が、第1のx-y平面に配置されている第1のレベルのロードロックと、第2のx-y平面に配置されている第2の2レベルロードロックおよび搬送ステーションと、を有する。第2のx-y平面は、第1のx-y平面よりも高いかまたは低いかのいずれかである。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
【国際調査報告】