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特表2024-518268複合現実環境における半導体製造機器の制御
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】複合現実環境における半導体製造機器の制御
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20240423BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240423BHJP
   G06F 3/0346 20130101ALI20240423BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20240423BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20240423BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/0481
G06F3/0346
G06F21/62 309
G06T19/00 600
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562178
(86)(22)【出願日】2022-04-11
(85)【翻訳文提出日】2023-12-08
(86)【国際出願番号】 US2022024232
(87)【国際公開番号】W WO2022221178
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】63/201,134
(32)【優先日】2021-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウンターグッゲンベルガー・レイナー
(72)【発明者】
【氏名】ソルグリムソン・クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】チャン・ヘンリー・ティー.
(72)【発明者】
【氏名】ファン・チュン-ホ
(72)【発明者】
【氏名】ベルニエ・テレンス・ジョージ
【テーマコード(参考)】
5B050
5B087
5E555
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA09
5B050BA11
5B050CA07
5B050CA08
5B050EA09
5B050EA19
5B050EA27
5B087AA07
5B087BC05
5E555AA25
5E555AA26
5E555AA46
5E555AA64
5E555BA38
5E555BB38
5E555BC04
5E555BC16
5E555BC17
5E555BE16
5E555BE17
5E555CA10
5E555CA17
5E555CA41
5E555CA42
5E555CA44
5E555CA45
5E555CB14
5E555CB19
5E555CB21
5E555CB48
5E555CB64
5E555DA08
5E555DA09
5E555DA22
5E555DB11
5E555DB25
5E555DB53
5E555DC09
5E555DC10
5E555DC14
5E555DC19
5E555DC26
5E555DC37
5E555DC43
5E555DC85
5E555DD06
5E555DD08
5E555EA09
5E555EA16
5E555EA23
5E555FA00
(57)【要約】
【解決手段】本明細書の様々な実施形態は、MR環境において半導体製造ツールを動作させ、半導体製造ツールに関連付けられたデータを表示する複合現実(MR)制御プラットフォームに関する。いくつかの実施形態では、MR制御プラットフォームは、MR制御システムと、MRヘッドセットとを備える。MR制御システムは、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得することができる。MR制御システムは、半導体製造ツールに関連付けられ、センサデータに基づく動作情報を決定することが可能である。MR制御システムは、動作情報をMRヘッドセットに送信させることができる。MRヘッドセットは、MR制御システムから半導体製造ツールに関連付けられた動作情報を受信することが可能である。MRヘッドセットは、MR環境に動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングさせることができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合現実(MR)環境において半導体製造ツールを動作させ、前記半導体製造ツールに関連付けられたデータを表示するMR制御プラットフォームであって、
MR制御システムであって、1つまたは複数のプロセッサ、および前記MR制御システムの1つまたは複数のメモリに記憶され、実行されると、前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、
半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得させ、
前記半導体製造ツールに関連付けられ、少なくとも部分的に、前記センサデータに基づく動作情報を決定させ、
無線通信チャネルがMRヘッドセットで確立されることに応答して、前記無線通信チャネルを介して前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を前記MRヘッドセットに送信させる
命令を含むMR制御システムと、
前記MRヘッドセットであって、1つまたは複数のプロセッサ、および前記MRヘッドセットの1つまたは複数のメモリに記憶され、実行されると、前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MR制御システムとの前記無線通信チャネルを確立させ、
前記MR制御システムから前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を受信させ、
MR環境に前記動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングさせる
命令を含むMRヘッドセットと
を備える、MR制御プラットフォーム。
【請求項2】
請求項1に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび前記無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別し、
前記パスワードを使用して前記無線アクセスポイントに接続すること
によって前記無線通信チャネルを確立させる、MR制御プラットフォーム。
【請求項3】
請求項2に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MRヘッドセットに関連付けられたカメラを介して画像データを取得し、
前記画像データにおける機械可読コードを識別し、
前記機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索し、
前記MRヘッドセットの前記メモリに記憶されたキー情報を使用して前記暗号化された情報を復号化し、前記復号化された情報は、前記無線アクセスポイントの識別子および前記パスワードを含むこと
によって前記無線アクセスポイントを識別させる、MR制御プラットフォーム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記レンダリングされたコンテンツは、前記MR制御システムによって取得された前記センサデータに含まれるセンサ値を示すユーザインターフェース要素を含む、MR制御プラットフォーム。
【請求項5】
請求項4に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記ユーザインターフェース要素が前記半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示すユーザ入力を受信させ、
前記半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別させ、前記空間座標のグループは、固定空間座標に関する前記ユーザインターフェース要素の境界を示し、
前記座標系に対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、
前記固定空間座標に対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいて、前記ユーザインターフェース要素の提示を修正させる、
MR制御プラットフォーム。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか一項に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、前記コンテンツは、前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいてレンダリングされる、MR制御プラットフォーム。
【請求項7】
請求項6に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向は、前記半導体製造ツールに関して識別される、MR制御プラットフォーム。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか一項に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記動作情報は、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、前記レンダリングされたコンテンツは、経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の三次元表現を含み、前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる、MR制御プラットフォーム。
【請求項9】
請求項8に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MR制御システムの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を前記MRヘッドセットに送信させ、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記三次元モデル情報を受信させてレンダリングさせ、前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記三次元モデル情報に基づいてレンダリングされる、
MR制御プラットフォーム。
【請求項10】
請求項8に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記1つまたは複数の内部要素は、ウエハ支持体、シャワーヘッド、1つまたは複数のリフトピン、1つまたは複数のウエハ、1つまたは複数のスリット弁、ロボットアーム、インデクサ、カルーセル、またはそれらの2つ以上の任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、MR制御プラットフォーム。
【請求項11】
請求項1~3のいずれか一項に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記半導体製造ツールに対する動作命令に関連付けられた1つまたは複数の入力信号を受信させ、
前記1つまたは複数の入力信号の受信に応答して、前記動作命令を前記MR制御システムに送信させ、
前記MR制御システムの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MRヘッドセットから前記動作命令を受信させ、
前記半導体製造ツールと通信可能に接続されるように構成された通信インターフェースを介して、前記半導体製造ツールまたは前記半導体製造ツールを表すデジタルツインの状態を変更するコマンドを送信させる、
MR制御プラットフォーム。
【請求項12】
請求項1~3のいずれか一項に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記センサデータは、前記デジタルツインによって生成された仮想センサデータを含み、前記MR制御システムの前記メモリに記憶された前記命令は、前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記デジタルツインから前記仮想センサデータを受信させる、MR制御プラットフォーム。
【請求項13】
請求項12に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MR制御システムの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を前記MRヘッドセットに送信させ、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記MRヘッドセットの配向および前記三次元モデル情報に基づいて前記コンテンツをレンダリングさせ、前記レンダリングされたコンテンツは、前記デジタルツインの状態を示すコンテンツを含む、
MR制御プラットフォーム。
【請求項14】
請求項13に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MRヘッドセットの更新された配向を識別させ、
前記MRヘッドセットの前記更新された配向に基づいて前記レンダリングされたコンテンツを更新させる、
MR制御プラットフォーム。
【請求項15】
請求項1に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信させ、前記第2の動作情報は、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なり、
前記第2の動作情報に対する要求を前記MR制御システムに送信させ、
前記MR制御システムからの前記第2の動作情報の受信に応答して、前記第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングさせ、
前記MR制御システムの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、さらに前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記第2の動作情報に対する前記要求を受信させ、
前記要求の受信に応答して、前記第2の動作情報を前記MRヘッドセットに送信させる、
MR制御プラットフォーム。
【請求項16】
複合現実(MR)環境において半導体製造ツールを制御するように構成されたMRヘッドセットであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサに結合されたディスプレイと、
1つまたは複数のカメラと、
実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、
半導体製造ツールのMR制御システムとの無線通信チャネルを確立させ、
前記MR制御システムから前記半導体製造ツールに関連付けられた動作情報を受信させ、
MR環境に前記動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングさせる
コンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のメモリと
を備える、MRヘッドセット。
【請求項17】
請求項16に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび前記無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別し、
前記パスワードを使用して前記無線アクセスポイントに接続すること
によって前記無線通信チャネルの前記確立を開始させる、MRヘッドセット。
【請求項18】
請求項17に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記1つまたは複数のカメラのうちの1つのカメラを介して画像データを取得し、
前記画像データにおける機械可読コードを識別し、
前記機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索し、
前記メモリに記憶されたキー情報を使用して前記暗号化された情報を復号化し、前記復号化された情報は、前記無線アクセスポイントの識別子および前記パスワードを含むこと
によって前記無線アクセスポイントを識別させる、MRヘッドセット。
【請求項19】
請求項15~17のいずれか一項に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、前記MRヘッドセットの1つまたは複数のセンサからのデータに基づいて前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、前記コンテンツは、前記MRヘッドセットの前記識別された物理的位置および配向に基づく視点からレンダリングされる、MRヘッドセット。
【請求項20】
請求項15~17のいずれかに記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信させ、前記第2の動作情報は、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なり、
前記第2の動作情報に対する要求を前記MR制御システムに送信させ、
前記MR制御システムから前記第2の動作情報を受信させ、
前記第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングさせる、
MRヘッドセット。
【請求項21】
請求項20に記載のMRヘッドセットであって、
前記第2の動作情報を示す前記入力は、前記MRヘッドセットによってレンダリングされるメニューに含まれる選択可能な入力の選択を示す、MRヘッドセット。
【請求項22】
請求項20に記載のMRヘッドセットであって、
前記第2の動作情報を示す前記入力は、前記第2の動作情報を識別する機械可読コードの画像キャプチャに基づいて生成される、MRヘッドセット。
【請求項23】
請求項20に記載のMRヘッドセットであって、
前記レンダリングされたコンテンツは、前記半導体製造ツールの1つまたは複数のセンサから取得されたセンサデータを提示するユーザインターフェース要素を含み、前記センサデータは、前記要求された第2の動作情報に対応する、MRヘッドセット。
【請求項24】
請求項23に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記ユーザインターフェース要素が前記半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示す第2の入力を受信させ、
前記半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別させ、前記空間座標のグループは、固定空間座標に関する前記ユーザインターフェース要素の境界を示し、
前記座標系に対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、
前記固定空間座標に対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいて、前記ユーザインターフェース要素の提示を修正させる、
MRヘッドセット。
【請求項25】
請求項16~18のいずれかに記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記動作情報の一部として前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を受信させ、
前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、
1)前記三次元モデル情報、ならびに2)前記MR環境における前記動作情報に関連付けられた前記レンダリングされたコンテンツの一部としての前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および配向に基づいて、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の要素の三次元表現をレンダリングさせる、
MRヘッドセット。
【請求項26】
請求項25に記載のMRヘッドセットであって、
前記動作情報は、経時的な前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、前記レンダリングされたコンテンツは、前記半導体製造ツールに対する経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の表現を含む、MRヘッドセット。
【請求項27】
請求項26に記載のMRヘッドセットであって、
前記1つまたは複数の内部要素は、ウエハ支持体、シャワーヘッド、1つまたは複数のリフトピン、1つまたは複数のウエハ、1つまたは複数のスリット弁、ロボットアーム、インデクサ、またはカルーセルのうちの少なくとも1つを含む、MRヘッドセット。
【請求項28】
請求項26に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記三次元モデル情報を使用して前記1つまたは複数の内部要素を表す1つまたは複数の三次元画像を生成し、
前記半導体製造ツールに対する前記1つまたは複数の内部要素の前記位置に基づいて、前記1つまたは複数の三次元画像を前記MRヘッドセットによってレンダリングさせること
によって前記コンテンツをレンダリングさせる、MRヘッドセット。
【請求項29】
請求項16~18のいずれかに記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記動作情報の一部として前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を受信させ、
前記三次元モデル情報に基づいて前記コンテンツをレンダリングさせ、前記レンダリングされたコンテンツは、前記三次元モデル情報によって表される構成要素デジタルツインの状態を示すコンテンツを含み、前記デジタルツインは、前記半導体製造ツールを表す、
MRヘッドセット。
【請求項30】
複合現実(MR)制御システムであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、
MRヘッドセットとの無線通信チャネルを確立させ、
半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得させ、
前記センサデータに基づいて前記半導体製造ツールの動作情報を決定させ、
前記通信チャネルを介して前記動作情報を前記MRヘッドセットに送信させる
コンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のメモリデバイスと
を備える、MR制御システム。
【請求項31】
請求項30に記載のMR制御システムであって、
前記MR制御システムは、デジタルツインと通信しており、前記センサデータは、前記デジタルツインから取得された仮想センサデータを含む、MR制御システム。
【請求項32】
請求項30または31のいずれかに記載のMR制御システムであって、
前記動作情報は、前記デジタルツインの状態の指示を含む、MR制御システム。
【請求項33】
請求項31に記載のMR制御システムであって、
前記命令は、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、前記半導体製造ツールの少なくとも一部に関連付けられた三次元モデル情報を前記MRヘッドセットに送信させ、前記MRヘッドセットは、前記三次元モデル情報に基づいて前記デジタルツインの前記状態を示すコンテンツをレンダリングする、MR制御システム。
【請求項34】
請求項30に記載のMR制御システムであって、
前記MR制御システムは、前記半導体製造ツールと通信しており、前記センサデータは、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の物理センサから取得されたセンサデータを含む、MR制御システム。
【請求項35】
請求項30または34のいずれかに記載のMR制御システムであって、
前記動作情報は、前記半導体製造ツールの状態を含む、MR制御システム。
【請求項36】
請求項30または34のいずれかに記載のMR制御システムであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、経時的に前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を決定させ、前記動作情報は、前記半導体製造ツールに対する経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置を示す情報を含む、MR制御システム。
【請求項37】
請求項36に記載のMR制御システムであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、前記1つまたは複数の内部要素のうちの少なくとも1つを含む前記半導体製造ツールの少なくとも一部に関連付けられた三次元モデル情報を送信させ、前記三次元モデル情報は、前記MRヘッドセットによって使用され、前記三次元モデル情報に基づいて前記1つまたは複数の内部要素の表現をレンダリングする、MR制御システム。
【請求項38】
請求項30~34または37のいずれかに記載のMR制御システムであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MRヘッドセットから、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なる第2の動作情報に対する要求を受信させ、
前記要求された第2の動作情報を前記MRヘッドセットに送信させる、
MR制御システム。
【請求項39】
MRセッションを介して半導体製造ツールを制御するための方法であって、
MRヘッドセットによって、MR制御システムとの無線通信チャネルを確立することと、
前記MR制御システムによって、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得することと、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールに関連付けられ、少なくとも部分的に、前記センサデータに基づく動作情報を決定することと、
前記MR制御システムによって、かつMRヘッドセットで確立されている無線通信チャネルに応答して、前記通信チャネルを介して前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムから前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を受信することと、
前記MRヘッドセットによって、MR環境に前記動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングすることと
を含む、方法。
【請求項40】
請求項39に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび前記無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別することと、
前記パスワードを使用して前記無線アクセスポイントに接続することと
をさらに含む、方法。
【請求項41】
請求項40に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットに関連付けられたカメラを介して画像データを取得することと、
前記画像データにおける機械可読コードを識別することと、
前記機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索することと、
前記MRヘッドセットのメモリに記憶されたキー情報を使用して前記暗号化された情報を復号化することであって、前記復号化された情報は、前記無線アクセスポイントの識別子および前記パスワードを含むことと
をさらに含む、方法。
【請求項42】
請求項39~41のいずれか一項に記載の方法であって、
前記レンダリングされたコンテンツは、前記MR制御システムによって取得された前記センサデータに含まれるセンサ値を示すユーザインターフェース要素を含む、方法。
【請求項43】
請求項42に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットによって、前記ユーザインターフェース要素が前記半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示すユーザ入力を受信することと、
前記半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別することであって、前記空間座標のグループは、固定空間座標に関する前記ユーザインターフェース要素の境界を示すことと、
前記座標系に対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することと、
前記固定空間座標に対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいて、前記ユーザインターフェース要素の提示を修正することと
をさらに含む、方法。
【請求項44】
請求項39~41のいずれか一項に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することをさらに含み、前記コンテンツは、前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいてレンダリングされる、方法。
【請求項45】
請求項44に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向は、前記半導体製造ツールに関して識別される、方法。
【請求項46】
請求項39~41のいずれか一項に記載の方法であって、
前記動作情報は、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、前記レンダリングされたコンテンツは、経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の三次元表現を含み、前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる、方法。
【請求項47】
請求項46に記載の方法であって、
前記MR制御システムによって、前記動作情報の一部として前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記三次元モデル情報を受信することであって、前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記三次元モデル情報に基づいてレンダリングされることと
をさらに含む、方法。
【請求項48】
請求項46に記載の方法であって、
前記1つまたは複数の内部要素は、ウエハ支持体、シャワーヘッド、1つまたは複数のリフトピン、1つまたは複数のウエハ、1つまたは複数のスリット弁、ロボットアーム、インデクサ、またはカルーセルのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項49】
請求項39~41のいずれか一項に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットによって、半前記導体製造ツールに対する動作命令に関連付けられた1つまたは複数の入力信号を受信することと、
前記1つまたは複数の入力信号の受信に応答して、前記動作命令を前記MR制御システムに送信することと、
前記MR制御システムによって、前記MRヘッドセットから前記動作命令を受信することと、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールと通信可能に接続されるように構成された通信インターフェースを介して、前記半導体製造ツールまたは前記半導体製造ツールを表すデジタルツインの状態を変更するコマンドを送信することと
をさらに含む、方法。
【請求項50】
請求項39~41のいずれか一項に記載の方法であって、
前記センサデータは、前記デジタルツインによって生成された仮想センサデータを含み、前記MR制御システムの前記メモリに記憶された前記命令は、前記MR制御システムの1つまたは複数のプロセッサに、前記デジタルツインから前記仮想センサデータを受信させる、方法。
【請求項51】
請求項50に記載の方法であって、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MRヘッドセットの配向および前記三次元モデル情報に基づいて前記コンテンツをレンダリングさせることであって、前記レンダリングされたコンテンツは、前記デジタルツインの状態を示すコンテンツを含むことと
をさらに含む、方法。
【請求項52】
請求項51に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットの更新された配向を識別することと、
前記MRヘッドセットの前記更新された配向に基づいて前記レンダリングされたコンテンツを更新することと
をさらに含む、方法。
【請求項53】
請求項39に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットによって、前記半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信することであって、前記第2の動作情報は、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なることと、
前記MRヘッドセットによって、前記第2の動作情報に対する要求を前記MR制御システムに送信することと、
前記MR制御システムによって、前記第2の動作情報に対する前記要求を受信することと、
前記MR制御システムによって、前記要求の受信に応答して、前記第2の動作情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムからの前記第2の動作情報の受信に応答して、前記第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングすることと
をさらに含む、方法。
【請求項54】
1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、MRセッションを介して半導体製造ツールを制御するための方法を実施させる命令を含む1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
MRヘッドセットによって、MR制御システムとの無線通信チャネルを確立することと、
前記MR制御システムによって、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得することと、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールに関連付けられ、少なくとも部分的に、前記センサデータに基づく動作情報を決定することと、
前記MR制御システムによって、かつMRヘッドセットで確立されている無線通信チャネルに応答して、前記通信チャネルを介して前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムから前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を受信することと、
前記MRヘッドセットによって、MR環境において前記動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングすることと
を含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項55】
請求項54に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび前記無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別することと、
前記パスワードを使用して前記無線アクセスポイントに接続することと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項56】
請求項55に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MRヘッドセットに関連付けられたカメラを介して画像データを取得することと、
前記画像データにおける機械可読コードを識別することと、
前記機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索することと、
前記MRヘッドセットのメモリに記憶されたキー情報を使用して前記暗号化された情報を復号化することであって、前記復号化された情報は、前記無線アクセスポイントの識別子および前記パスワードを含むことと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項57】
請求項54~56のいずれか一項に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記レンダリングされたコンテンツは、前記MR制御システムによって取得された前記センサデータに含まれるセンサ値を示すユーザインターフェース要素を含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項58】
請求項57に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MRヘッドセットによって、前記ユーザインターフェース要素が前記半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示すユーザ入力を受信することと、
前記半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別することであって、前記空間座標のグループは、固定空間座標に関する前記ユーザインターフェース要素の境界を示すことと、
前記座標系に対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することと、
前記固定空間座標に対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいて、前記ユーザインターフェース要素の提示を修正することと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項59】
請求項54~56のいずれか一項に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することをさらに含み、前記コンテンツは、前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいてレンダリングされる、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項60】
請求項59に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向は、前記半導体製造ツールに関して識別される、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項61】
請求項54~56のいずれか一項に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記動作情報は、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、前記レンダリングされたコンテンツは、経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の三次元表現を含み、前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項62】
請求項61に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MR制御システムによって、前記動作情報の一部として前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記三次元モデル情報を受信することであって、前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記三次元モデル情報に基づいてレンダリングされることと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項63】
請求項61に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記1つまたは複数の内部要素は、ウエハ支持体、シャワーヘッド、1つまたは複数のリフトピン、1つまたは複数のウエハ、1つまたは複数のスリット弁、ロボットアーム、インデクサ、またはカルーセルのうちの少なくとも1つを含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項64】
請求項54~56のいずれか一項に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MRヘッドセットによって、半前記導体製造ツールに対する動作命令に関連付けられた1つまたは複数の入力信号を受信することと、
前記1つまたは複数の入力信号の受信に応答して、前記動作命令を前記MR制御システムに送信することと、
前記MR制御システムによって、前記MRヘッドセットから前記動作命令を受信することと、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールと通信可能に接続されるように構成された通信インターフェースを介して、前記半導体製造ツールまたは前記半導体製造ツールを表すデジタルツインの状態を変更するコマンドを送信することと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項65】
請求項54~56のいずれか一項に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記センサデータは、前記デジタルツインによって生成された仮想センサデータを含み、前記MR制御システムの前記メモリに記憶された前記命令は、前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記デジタルツインから前記仮想センサデータを受信させる、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項66】
請求項65に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MRヘッドセットの配向および前記三次元モデル情報に基づいて前記コンテンツをレンダリングさせることであって、前記レンダリングされたコンテンツは、前記デジタルツインの状態を示すコンテンツを含むことと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項67】
請求項66に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MRヘッドセットの更新された配向を識別することと、
前記MRヘッドセットの前記更新された配向に基づいて前記レンダリングされたコンテンツを更新することと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項68】
請求項54に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MRヘッドセットによって、前記半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信することであって、前記第2の動作情報は、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なることと、
前記MRヘッドセットによって、前記第2の動作情報に対する要求を前記MR制御システムに送信することと、
前記MR制御システムによって、前記第2の動作情報に対する前記要求を受信することと、
前記MR制御システムによって、前記要求の受信に応答して、前記第2の動作情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムからの前記第2の動作情報の受信に応答して、前記第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングすることと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
参照による援用
本出願の一部として、本明細書と同時にPCT出願願書が提出される。この同時出願されたPCT出願願書に明記され、本出願が利益または優先権を主張する各出願は、参照によりその全体があらゆる目的で本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
半導体製造機器は非常に複雑であり、また物理的に大きく、かつ/または不透明な壁を含むことがあり、これにより目視検査から機器の状態を決定することが困難になる場合がある。半導体製造機器の動作に関連付けられたステータス情報(例えば、現在の動作ステータス、現在のセンサ値など)は、一般に、表示画面、例えば半導体製造機器に取り付けられた表示画面上に提示され得る。
【0003】
ここで提供される背景の説明は、本開示の内容を概ね提示することを目的とする。この背景技術のセクションで説明されている範囲内における、現時点で名前を挙げられている発明者らによる研究、ならびに出願の時点で先行技術として別途みなされ得ない説明の態様は、明示または暗示を問わず、本開示に対抗する先行技術として認められない。
【発明の概要】
【0004】
複合現実(MR)環境において半導体製造ツールを動作させ、MR環境において半導体製造ツールに関連付けられたデータを表示するためのシステム、方法、および媒体が本明細書において開示される。
【0005】
いくつかの実施形態によれば、MR環境において半導体製造ツールを動作させ、半導体製造ツールに関連付けられたデータを表示するMR制御プラットフォームが提供される。いくつかの実施形態では、MR制御プラットフォームは、MR制御システムであって、1つまたは複数のプロセッサ、およびMR制御システムの1つまたは複数のメモリに記憶され、実行されると、MR制御システムの1つまたは複数のプロセッサに、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得させ、半導体製造ツールに関連付けられ、少なくとも部分的に、センサデータに基づく動作情報を決定させ、無線通信チャネルがMRヘッドセットで確立されることに応答して、無線通信チャネルを介して半導体製造ツールに関連付けられた動作情報をMRヘッドセットに送信させる命令を含むMR制御システムと、MRヘッドセットであって、1つまたは複数のプロセッサ、およびMRヘッドセットの1つまたは複数のメモリに記憶され、実行されると、MRヘッドセットの1つまたは複数のプロセッサに、MR制御システムとの無線通信チャネルを確立させ、MR制御システムから半導体製造ツールに関連付けられた動作情報を受信させ、MR環境に動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングさせる命令を含むMRヘッドセットとを備える。
【0006】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、実行されると、さらにMRヘッドセットの1つまたは複数のプロセッサに、MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別し、パスワードを使用して無線アクセスポイントに接続することによって無線通信チャネルを確立させる。
【0007】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、実行されると、さらにMRヘッドセットの1つまたは複数のプロセッサに、MRヘッドセットに関連付けられたカメラを介して画像データを取得し、画像データにおける機械可読コードを識別し、機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索し、MRヘッドセットのメモリに記憶されたキー情報を使用して暗号化された情報を復号化し、復号化された情報は、無線アクセスポイントの識別子およびパスワードを含むことによって無線アクセスポイントを識別させる。
【0008】
いくつかの実施形態では、レンダリングされたコンテンツは、MR制御システムによって取得されたセンサデータに含まれるセンサ値を示すユーザインターフェース要素を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、実行されると、さらにMRヘッドセットの1つまたは複数のプロセッサに、ユーザインターフェース要素が半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示すユーザ入力を受信させ、半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別させ、空間座標のグループは、固定空間座標に関するユーザインターフェース要素の境界を示し、座標系に対するMRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、固定空間座標に対するMRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいて、ユーザインターフェース要素の提示を修正させる。
【0010】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、実行されると、さらにMRヘッドセットの1つまたは複数のプロセッサに、MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、コンテンツは、MRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットの物理的位置および配向は、半導体製造ツールに関して識別される。
【0011】
いくつかの実施形態では、動作情報は、半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、レンダリングされたコンテンツは、経時的な半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置の三次元表現を含み、半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置の三次元表現は、半導体製造ツールに対するMRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる。
【0012】
いくつかの実施形態では、MR制御システムの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、実行されると、さらにMR制御システムの1つまたは複数のプロセッサに、半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報をMRヘッドセットに送信させ、MRヘッドセットの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、実行されると、さらにMRヘッドセットの1つまたは複数のプロセッサに、三次元モデル情報を受信させてレンダリングさせ、1つまたは複数の内部要素の位置の三次元表現は、半導体製造ツールに対する三次元モデル情報に基づいてレンダリングされる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の内部要素は、ウエハ支持体、シャワーヘッド、1つまたは複数のリフトピン、1つまたは複数のウエハ、1つまたは複数のスリット弁、ロボットアーム、インデクサ、カルーセル、またはそれらの2つ以上の任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、実行されると、さらにMRヘッドセットの1つまたは複数のプロセッサに、半導体製造ツールに対する動作命令に関連付けられた1つまたは複数の入力信号を受信させ、1つまたは複数の入力信号の受信に応答して、動作命令をMR制御システムに送信させ、MR制御システムの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、実行されると、さらにMR制御システムの1つまたは複数のプロセッサに、MRヘッドセットから動作命令を受信させ、半導体製造ツールと通信可能に接続されるように構成された通信インターフェースを介して、半導体製造ツールまたは半導体製造ツールを表すデジタルツインの状態を変更するコマンドを送信させる。
【0014】
いくつかの実施形態では、センサデータは、デジタルツインによって生成された仮想センサデータを含み、MR制御システムのメモリに記憶された命令は、MR制御システムの1つまたは複数のプロセッサに、デジタルツインから仮想センサデータを受信させる。いくつかの実施形態では、MR制御システムの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、実行されると、さらにMR制御システムの1つまたは複数のプロセッサに、半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報をMRヘッドセットに送信させ、MRヘッドセットの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、実行されると、さらにMRヘッドセットの1つまたは複数のプロセッサに、MRヘッドセットの配向および三次元モデル情報に基づいてコンテンツをレンダリングさせ、レンダリングされたコンテンツは、デジタルツインの状態を示すコンテンツを含む。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、実行されると、さらにMRヘッドセットの1つまたは複数のプロセッサに、MRヘッドセットの更新された配向を識別させ、MRヘッドセットの更新された配向に基づいてレンダリングされたコンテンツを更新させる。
【0015】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、さらにMRヘッドセットの1つまたは複数のプロセッサに、半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信させ、第2の動作情報は、動作情報とは少なくとも部分的に異なり、第2の動作情報に対する要求をMR制御システムに送信させ、MR制御システムからの第2の動作情報の受信に応答して、第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングさせ、MR制御システムの1つまたは複数のメモリに記憶された命令は、さらにMR制御システムの1つまたは複数のプロセッサに、第2の動作情報に対する要求を受信させ、要求の受信に応答して、第2の動作情報をMRヘッドセットに送信させる。
【0016】
いくつかの実施形態によれば、MR環境において半導体製造ツールを制御するように構成されたMRヘッドセットが提供される。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサに結合されたディスプレイと、1つまたは複数のカメラと、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、半導体製造ツールのMR制御システムとの無線通信チャネルを確立させ、MR制御システムから半導体製造ツールに関連付けられた動作情報を受信させ、MR環境に動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングさせるコンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のメモリとを備える。
【0017】
いくつかの実施形態では、命令は、実行されると、さらに1つまたは複数のプロセッサに、MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別し、パスワードを使用して無線アクセスポイントに接続することによって無線通信チャネルの確立を開始させる。いくつかの実施形態では、命令は、実行されると、さらに1つまたは複数のプロセッサに、1つまたは複数のカメラのうちの1つのカメラを介して画像データを取得し、画像データにおける機械可読コードを識別し、機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索し、メモリに記憶されたキー情報を使用して暗号化された情報を復号化し、復号化された情報は、無線アクセスポイントの識別子およびパスワードを含むことによって無線アクセスポイントを識別させる。
【0018】
いくつかの実施形態では、命令は、実行されると、さらに1つまたは複数のプロセッサに、MRヘッドセットの1つまたは複数のセンサからのデータに基づいてMRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、コンテンツは、MRヘッドセットの識別された物理的位置および配向に基づく視点からレンダリングされる。
【0019】
いくつかの実施形態では、命令は、実行されると、さらに1つまたは複数のプロセッサに、半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信させ、第2の動作情報は、動作情報とは少なくとも部分的に異なり、第2の動作情報に対する要求をMR制御システムに送信させ、MR制御システムから第2の動作情報を受信させ、第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングさせる。いくつかの実施形態では、第2の動作情報を示す入力は、MRヘッドセットによってレンダリングされるメニューに含まれる選択可能な入力の選択を示す。いくつかの実施形態では、第2の動作情報を示す入力は、第2の動作情報を識別する機械可読コードの画像キャプチャに基づいて生成される。いくつかの実施形態では、レンダリングされたコンテンツは、半導体製造ツールの1つまたは複数のセンサから取得されたセンサデータを提示するユーザインターフェース要素を含み、センサデータは、要求された第2の動作情報に対応する。いくつかの実施形態では、命令は、実行されると、さらに1つまたは複数のプロセッサに、ユーザインターフェース要素が半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示す第2の入力を受信させ、半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別させ、空間座標のグループは、固定空間座標に関するユーザインターフェース要素の境界を示し、座標系に対するMRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、固定空間座標に対するMRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいて、ユーザインターフェース要素の提示を修正させる。
【0020】
いくつかの実施形態では、命令は、実行されると、さらに1つまたは複数のプロセッサに、動作情報の一部として半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を受信させ、半導体製造ツールに対するMRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、1)三次元モデル情報、ならびに2)MR環境における動作情報に関連付けられたレンダリングされたコンテンツの一部としての半導体製造ツールに対するMRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいて、半導体製造ツールの1つまたは複数の要素の三次元表現をレンダリングさせる。いくつかの実施形態では、動作情報は、経時的な半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、レンダリングされたコンテンツは、半導体製造ツールに対する経時的な半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置の表現を含む。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の内部要素は、ウエハ支持体、シャワーヘッド、1つまたは複数のリフトピン、1つまたは複数のウエハ、1つまたは複数のスリット弁、ロボットアーム、インデクサ、またはカルーセルのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、命令は、実行されると、さらに1つまたは複数のプロセッサに、三次元モデル情報を使用して1つまたは複数の内部要素を表す1つまたは複数の三次元画像を生成し、半導体製造ツールに対する1つまたは複数の内部要素の位置に基づいて、1つまたは複数の三次元画像をMRヘッドセットによってレンダリングさせることによってコンテンツをレンダリングさせる。
【0021】
いくつかの実施形態では、命令は、実行されると、さらに1つまたは複数のプロセッサに、動作情報の一部として半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を受信させ、三次元モデル情報に基づいてコンテンツをレンダリングさせ、レンダリングされたコンテンツは、三次元モデル情報によって表される構成要素デジタルツインの状態を示すコンテンツを含み、デジタルツインは、半導体製造ツールを表す。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、MR制御システムが提供される。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、1つまたは複数のプロセッサと、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、MRヘッドセットとの無線通信チャネルを確立させ、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得させ、センサデータに基づいて半導体製造ツールの動作情報を決定させ、通信チャネルを介して動作情報をMRヘッドセットに送信させるコンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のメモリデバイスとを備える。
【0023】
いくつかの実施形態では、MR制御システムは、デジタルツインと通信しており、センサデータは、デジタルツインから取得された仮想センサデータを含む。いくつかの実施形態では、動作情報は、デジタルツインの状態の指示を含む。いくつかの実施形態では、命令は、さらに1つまたは複数のプロセッサに、半導体製造ツールの少なくとも一部に関連付けられた三次元モデル情報をMRヘッドセットに送信させ、MRヘッドセットは、三次元モデル情報に基づいてデジタルツインの状態を示すコンテンツをレンダリングする。
【0024】
いくつかの実施形態では、MR制御システムは、半導体製造ツールと通信しており、センサデータは、半導体製造ツールの1つまたは複数の物理センサから取得されたセンサデータを含む。いくつかの実施形態では、動作情報は、半導体製造ツールの状態を含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、命令は、実行されると、さらに1つまたは複数のプロセッサに、経時的に半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を決定させ、動作情報は、半導体製造ツールに対する経時的な半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を示す情報を含む。いくつかの実施形態では、命令は、実行されると、さらに1つまたは複数のプロセッサに、1つまたは複数の内部要素のうちの少なくとも1つを含む半導体製造ツールの少なくとも一部に関連付けられた三次元モデル情報を送信させ、三次元モデル情報は、MRヘッドセットによって使用され、三次元モデル情報に基づいて1つまたは複数の内部要素の表現をレンダリングする。
【0026】
いくつかの実施形態では、命令は、実行されると、さらに1つまたは複数のプロセッサに、MRヘッドセットから、動作情報とは少なくとも部分的に異なる第2の動作情報に対する要求を受信させ、要求された第2の動作情報をMRヘッドセットに送信させる。
【0027】
いくつかの実施形態によれば、MRセッションを介して半導体製造ツールを制御するための方法が提供され、方法は、MRヘッドセットによって、MR制御システムとの無線通信チャネルを確立することと、MR制御システムによって、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得することと、MR制御システムによって、半導体製造ツールに関連付けられ、少なくとも部分的に、センサデータに基づく動作情報を決定することと、MR制御システムによって、かつMRヘッドセットで確立されている無線通信チャネルに応答して、通信チャネルを介して半導体製造ツールに関連付けられた動作情報をMRヘッドセットに送信することと、MRヘッドセットによって、MR制御システムから半導体製造ツールに関連付けられた動作情報を受信することと、MRヘッドセットによって、MR環境に動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングすることとを含む。
【0028】
いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットによって、MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別することと、パスワードを使用して無線アクセスポイントに接続することとをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットに関連付けられたカメラを介して画像データを取得することと、画像データにおける機械可読コードを識別することと、機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索することと、MRヘッドセットのメモリに記憶されたキー情報を使用して暗号化された情報を復号化することであって、復号化された情報は、無線アクセスポイントの識別子およびパスワードを含むこととをさらに含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、レンダリングされたコンテンツは、MR制御システムによって取得されたセンサデータに含まれるセンサ値を示すユーザインターフェース要素を含む。いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットによって、ユーザインターフェース要素が半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示すユーザ入力を受信することと、半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別することであって、空間座標のグループは、固定空間座標に関するユーザインターフェース要素の境界を示すことと、座標系に対するMRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することと、固定空間座標に対するMRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいて、ユーザインターフェース要素の提示を修正することとをさらに含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することをさらに含み、コンテンツは、MRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットの物理的位置および配向は、半導体製造ツールに関して識別される。
【0031】
いくつかの実施形態では、動作情報は、半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、レンダリングされたコンテンツは、経時的な半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置の三次元表現を含み、半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置の三次元表現は、半導体製造ツールに対するMRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる。いくつかの実施形態では、方法は、MR制御システムによって、動作情報の一部として半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を送信することと、MRヘッドセットによって、三次元モデル情報を受信することであって、1つまたは複数の内部要素の位置の三次元表現は、半導体製造ツールに対する三次元モデル情報に基づいてレンダリングされることとをさらに含む。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の内部要素は、ウエハ支持体、シャワーヘッド、1つまたは複数のリフトピン、1つまたは複数のウエハ、1つまたは複数のスリット弁、ロボットアーム、インデクサ、またはカルーセルのうちの少なくとも1つを含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットによって、半導体製造ツールに対する動作命令に関連付けられた1つまたは複数の入力信号を受信することと、1つまたは複数の入力信号の受信に応答して、動作命令をMR制御システムに送信することと、MR制御システムによって、MRヘッドセットから動作命令を受信することと、MR制御システムによって、半導体製造ツールと通信可能に接続されるように構成された通信インターフェースを介して、半導体製造ツールまたは半導体製造ツールを表すデジタルツインの状態を変更するコマンドを送信することとをさらに含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、センサデータは、デジタルツインによって生成された仮想センサデータを含み、MR制御システムのメモリに記憶された命令は、MR制御システムの1つまたは複数のプロセッサに、デジタルツインから仮想センサデータを受信させる。いくつかの実施形態では、方法は、MR制御システムによって、半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報をMRヘッドセットに送信することと、MRヘッドセットによって、MRヘッドセットの配向および三次元モデル情報に基づいてコンテンツをレンダリングさせることであって、レンダリングされたコンテンツは、デジタルツインの状態を示すコンテンツを含むこととをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットの更新された配向を識別することと、MRヘッドセットの更新された配向に基づいてレンダリングされたコンテンツを更新することとをさらに含む。
【0034】
いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットによって、半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信することであって、第2の動作情報は、動作情報とは少なくとも部分的に異なることと、MRヘッドセットによって、第2の動作情報に対する要求をMR制御システムに送信することと、MR制御システムによって、第2の動作情報に対する要求を受信することと、MR制御システムによって、要求の受信に応答して、第2の動作情報をMRヘッドセットに送信することと、MRヘッドセットによって、MR制御システムからの第2の動作情報の受信に応答して、第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングすることとをさらに含む。
【0035】
いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、MRセッションを介して半導体製造ツールを制御するための方法を実施させる命令を含む1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットによって、MR制御システムとの無線通信チャネルを確立することと、MR制御システムによって、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得することと、MR制御システムによって、半導体製造ツールに関連付けられ、少なくとも部分的に、センサデータに基づく動作情報を決定することと、MR制御システムによって、かつMRヘッドセットで確立されている無線通信チャネルに応答して、通信チャネルを介して半導体製造ツールに関連付けられた動作情報をMRヘッドセットに送信することと、MRヘッドセットによって、MR制御システムから半導体製造ツールに関連付けられた動作情報を受信することと、MRヘッドセットによって、MR環境に動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングすることとを含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットによって、MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別することと、パスワードを使用して無線アクセスポイントに接続することとをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットに関連付けられたカメラを介して画像データを取得することと、画像データにおける機械可読コードを識別することと、機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索することと、MRヘッドセットのメモリに記憶されたキー情報を使用して暗号化された情報を復号化することであって、復号化された情報は、無線アクセスポイントの識別子およびパスワードを含むこととをさらに含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、レンダリングされたコンテンツは、MR制御システムによって取得されたセンサデータに含まれるセンサ値を示すユーザインターフェース要素を含む。いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットによって、ユーザインターフェース要素が半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示すユーザ入力を受信することと、半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別することであって、空間座標のグループは、固定空間座標に関するユーザインターフェース要素の境界を示すことと、座標系に対するMRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することと、固定空間座標に対するMRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいて、ユーザインターフェース要素の提示を修正することとをさらに含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することをさらに含み、コンテンツは、MRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットの物理的位置および配向は、半導体製造ツールに関して識別される。
【0039】
いくつかの実施形態では、動作情報は、半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、レンダリングされたコンテンツは、経時的な半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置の三次元表現を含み、半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置の三次元表現は、半導体製造ツールに対するMRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる。いくつかの実施形態では、方法は、MR制御システムによって、動作情報の一部として半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を送信することと、MRヘッドセットによって、三次元モデル情報を受信することであって、1つまたは複数の内部要素の位置の三次元表現は、半導体製造ツールに対する三次元モデル情報に基づいてレンダリングされることとをさらに含む。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の内部要素は、ウエハ支持体、シャワーヘッド、1つまたは複数のリフトピン、1つまたは複数のウエハ、1つまたは複数のスリット弁、ロボットアーム、インデクサ、またはカルーセルのうちの少なくとも1つを含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットによって、半導体製造ツールに対する動作命令に関連付けられた1つまたは複数の入力信号を受信することと、1つまたは複数の入力信号の受信に応答して、動作命令をMR制御システムに送信することと、MR制御システムによって、MRヘッドセットから動作命令を受信することと、MR制御システムによって、半導体製造ツールと通信可能に接続されるように構成された通信インターフェースを介して、半導体製造ツールまたは半導体製造ツールを表すデジタルツインの状態を変更するコマンドを送信することとをさらに含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、センサデータは、デジタルツインによって生成された仮想センサデータを含み、MR制御システムのメモリに記憶された命令は、MR制御システムの1つまたは複数のプロセッサに、デジタルツインから仮想センサデータを受信させる。いくつかの実施形態では、方法は、MR制御システムによって、半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報をMRヘッドセットに送信することと、MRヘッドセットによって、MRヘッドセットの配向および三次元モデル情報に基づいてコンテンツをレンダリングさせることであって、レンダリングされたコンテンツは、デジタルツインの状態を示すコンテンツを含むこととをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットの更新された配向を識別することと、MRヘッドセットの更新された配向に基づいてレンダリングされたコンテンツを更新することとをさらに含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、方法は、MRヘッドセットによって、半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信することであって、第2の動作情報は、動作情報とは少なくとも部分的に異なることと、MRヘッドセットによって、第2の動作情報に対する要求をMR制御システムに送信することと、MR制御システムによって、第2の動作情報に対する要求を受信することと、MR制御システムによって、要求の受信に応答して、第2の動作情報をMRヘッドセットに送信することと、MRヘッドセットによって、MR制御システムからの第2の動作情報の受信に応答して、第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングすることとをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1A図1Aは、いくつかの実施形態による、半導体製造ツールの構成要素の概略上面図である。
図1B図1Bは、いくつかの実施形態による、半導体製造ツールの構成要素の概略斜視図である。
【0044】
図2図2は、いくつかの実施形態による、MRヘッドセットなどのMRレンダリングデバイスを使用して半導体製造ツールを制御するためのMR制御プラットフォームの例示的な概略図である。
【0045】
図3A図3Aは、MRヘッドセットとMR制御システムとの間に通信チャネルを確立するための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
図3B図3Bは、MRヘッドセットとMR制御システムとの間に通信チャネルを確立するための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【0046】
図4図4は、いくつかの実施形態による、半導体製造ツールを制御するための情報フロー図である。
【0047】
図5A図5Aは、いくつかの実施形態による、MRヘッドセットを介して半導体製造ツールの動作情報を示すユーザインターフェース要素をレンダリングするための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
図5B図5Bは、いくつかの実施形態による、MRヘッドセットを介して半導体製造ツールの動作情報を示すユーザインターフェース要素をレンダリングするための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【0048】
図6A図6Aは、いくつかの実施形態による、図5Aおよび図5Bに示すプロセスの1つまたは複数のステップに関連付けられたMRヘッドセットの視点からの例示的なビューである。
図6B図6Bは、いくつかの実施形態による、図5Aおよび図5Bに示すプロセスの1つまたは複数のステップに関連付けられたMRヘッドセットの視点からの例示的なビューである。
図6C図6Cは、いくつかの実施形態による、図5Aおよび図5Bに示すプロセスの1つまたは複数のステップに関連付けられたMRヘッドセットの視点からの例示的なビューである。
図6D図6Dは、いくつかの実施形態による、図5Aおよび図5Bに示すプロセスの1つまたは複数のステップに関連付けられたMRヘッドセットの視点からの例示的なビューである。
図6E図6Eは、いくつかの実施形態による、図5Aおよび図5Bに示すプロセスの1つまたは複数のステップに関連付けられたMRヘッドセットの視点からの例示的なビューである。
【0049】
図7図7は、いくつかの実施形態による、MRヘッドセットによってレンダリングされる情報を構成するための構成インターフェースの一例を示す図である。
【0050】
図8A図8Aは、いくつかの実施形態による、MRヘッドセットを介して半導体製造ツールの内部要素/構成要素の表現をレンダリングするための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
図8B図8Bは、いくつかの実施形態による、MRヘッドセットを介して半導体製造ツールの内部要素/構成要素の表現をレンダリングするための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【0051】
図9A図9Aは、いくつかの実施形態による、例示的なビューにおいてプロセスチャンバを示す図である。
【0052】
図9B図9Bは、いくつかの実施形態による、AR、VR、またはMR環境でレンダリングされた内部要素/構成要素の3D画像の例示的なビューである。
【0053】
図10図10は、いくつかの実施形態による、半導体製造ツールのデジタルツインから半導体製造ツール動作情報をレンダリングするための例示的なシステムの概略図である。
【0054】
図11A図11Aは、いくつかの実施形態による、半導体製造ツールのデジタルツインに関連付けられたコンテンツをレンダリングするための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
図11B図11Bは、いくつかの実施形態による、半導体製造ツールのデジタルツインに関連付けられたコンテンツをレンダリングするための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【0055】
図12図12は、本明細書に記載の特定の実施形態を実装するために用いられ得る例示的なコンピュータシステムを提示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
概要
MR環境において半導体製造ツールを制御するためのシステム、方法、および非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0057】
半導体製造機器は非常に複雑であり、また物理的に大きく、かつ/または不透明な壁を含むことがあり、これにより目視検査から機器の状態を決定することが困難になる場合がある。半導体製造機器の動作に関連付けられたステータス情報(例えば、現在の動作ステータス、現在のセンサ値など)は、一般に、表示画面、例えば半導体製造機器に取り付けられた表示画面上に提示され得る。しかし、半導体製造機器のサイズにより、オペレータ(例えば、プロセスエンジニア、機器メンテナンスの担当者など)は、表示画面に近接していない半導体製造機器の様々な部分を見たりそれらと相互作用しながら、そのような表示画面を閲覧/アクセスすることは困難な場合がある。例えば、表示画面が半導体製造機器の前面に取り付けられている場合、オペレータがメンテナンスを実施するためにツールの後方に移動すると、オペレータには表示画面が見えなくなる。
【0058】
本開示のいくつかの実施形態によれば、MRヘッドセットなどの複合現実(MR)レンダリングデバイスを使用して、半導体製造ツールに関連付けられた情報をレンダリングし、オペレータがそのようなツールを制御することを可能にすることができる。半導体製造ツールは、サイズまたは寸法が大きく、複数の構成要素を含む場合がある。半導体製造ツールの一部は、不透明な壁を有することがある。例えば、半導体製造ツールは、ウエハが処理を受ける1つまたは複数のプロセスチャンバを含む場合がある。したがって、半導体製造ツールの様々な内部要素の位置、半導体製造ツールのセンサ出力に関連付けられた現在のセンサデータなど、半導体製造ツールに関連付けられた動作情報を決定することが困難な可能性がある。MR環境にそのような動作情報およびデバイス制御ユーザインターフェースをレンダリングすることによって、MRヘッドセットは、オペレータ(例えば、プロセスエンジニア、技術者、または他のユーザ)が動作情報を便利に閲覧し、半導体製造ツールを制御することを可能にする。
【0059】
例えば、いくつかの実施形態では、現在のセンサ値の指示などの動作情報をMR環境に表示することで、MRヘッドセットを装着したオペレータは、異なる側から半導体製造ツールを検査しながら、現在のセンサ値を閲覧したり、半導体製造ツールに対する制御システムと相互作用したりすることなどが可能になる。別の例として、いくつかの実施形態では、半導体製造ツールの内部要素の三次元表現は、半導体製造ツールに対するMRヘッドセットの位置または配向に基づいてMRヘッドセットによってレンダリングされ得、それによってオペレータが半導体製造ツールの内部を見ることを可能にする。MR環境に動作情報をレンダリングすることによって、本明細書に記載のシステム、方法、およびコンピュータ製品は、修復時間の短縮、ツールのダウンタイムの短縮、センサデータへのアクセスの改善などによって半導体製造ツールの動作を改善することができる。
【0060】
モバイルMR環境において機器情報を表示し、かつシステム制御を可能にすることにより、従来の半導体制御プラットフォームでは達成することができない技術的利点および解決策が提供される。従来の半導体製造ツールの制御プラットフォームは、多くの場合、ただ1つのツールにリンクされており、制御プラットフォームは、ツールに取り付けられた単一のモニタに表示されるか、または場合によっては、サービスタブレットなどのリモートディスプレイに送信される。任意の所与の時間で表示することができる情報および制御の量は、多くの場合、画面サイズおよび解像度に制限される。これは、オペレータが従来の制御プラットフォームを介してツールにアクセスしている場合、オペレータは画面ごとに情報のサブセットおよび制御機能しか評価することができないことを意味する。この制限により、総合的なツールの診断が非常に困難かつ非効率なものになる。ツール内の複数の構成要素を検査するオペレータは、複数の機能タブに出入りし続けながら各タブにおけるデータを記憶する必要がある。さらに、情報がリモートディスプレイに送信される場合であっても、情報は場所固有のものではない。例えば、ツールの裏側に立っているオペレータは、目の前の構成要素に関連する制御パネルではなく、システム全体に対する制御パネルを閲覧していることになる。さらに、従来の制御プラットフォームのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)は、状況ベースのユーザのカスタマイズを可能にするようにプログラムされていない。すなわち、オペレータは、多くの場合、関連するとみなしたサブ構成要素のセットに関連する情報および制御のみを表示するように画面上の表示をカスタマイズすることができない。さらに、何らかのカスタマイズが許可される場合であっても、そのような特徴はディスプレイインターフェースによって制限されてしまう。すなわち、指定された画面場所では、GUI要素のセットのみを変更することができる。さらに、従来の制御プラットフォームは、三次元(3D)グラフィックスで内部構成要素をレンダリングおよびアニメーション化する能力を欠いており、この能力は、オペレータが、対象の構成要素に関連付けられた情報と共に隣接する構成要素のアクティビティを考慮することによって、総合的にシステムの問題を視覚化するのに役立つであろう。
【0061】
本開示の実施形態は、無制限の表示および制御環境を提供し、オペレータが状況ベースの制御GUIを生成することを可能にするように完全にカスタマイズ可能な制御機構を導入することによって、半導体製造ツールの制御プラットフォームを改善する。さらに、本開示の実施形態は、1つのデバイス(例えば、MRヘッドセット)が同時に複数のツールのサブ構成要素を閲覧および制御することを可能にする。本開示の実施形態はまた、ツールの異なる側から構成要素固有の情報および制御にアクセスすることを可能にする。例えば、ユーザがプロセスチャンバを見ているとき、本開示の実施形態は、そのプロセスチャンバに関連付けられたすべての関連するツール情報および制御を表示する。これらは、ほんの数例である。他の利点および技術的改善については、本開示の様々な実施形態でさらに説明する。
【0062】
図1Aは、いくつかの実施形態による、例示的な半導体製造ツール100の構成要素の上面図である概略図を示す。
【0063】
半導体製造ツール100は、ロードポート104を含む。ロードポート104は、フロントオープニングユニファイドポッド(FOUP)、例えばFOUP102を受け入れるプラットフォームまたは受容部である。FOUPは、ウエハ(例えば、20個のウエハ、25個のウエハ、30個のウエハなど)を収容することができる。ウエハは、FOUP内に積み重ねて配置され得る。いくつかの実施形態では、FOUP内の各ウエハは、FOUPの壁から内側に延びる別々の棚の上に置かれてもよい。FOUPは、プラスチック容器(例えば、射出成形プラスチック容器など)であってもよい。
【0064】
各FOUPは、機器フロントエンドモジュール(EFEM)106に対して載置されるドアまたは他の開口部を有してもよい。EFEM106は、ウエハをFOUPからEFEM106に渡すことを可能にする対応するドアを有することができる。FOUPは、ロードポート104を介してEFEM106にドッキングすることが可能である。EFEM106は、1つまたは複数のウエハハンドリングロボットを含むことができる。いくつかの実施形態では、EFEM106は、EFEM106の内部要素(例えば、1つまたは複数のウエハハンドリングロボット)がEFEM106の外側から見えないように密閉された容積であってもよい。
【0065】
半導体製造ツール100は、真空移送モジュール(VTM)110の外にウエハを移送するためのロードロック108(例えば、エアロック)を含む。真空移送モジュール110は、1つまたは複数のプロセスチャンバ(例えば、プロセスチャンバ112)に接続された大型のチャンバであってもよい。真空移送モジュール110はまた、ロードロック108およびバッファステーション114に接続され得る。真空移送モジュール110は、大気圧未満の圧力、すなわち、真空に保持することができ、それによりプロセスチャンバ112も大気圧未満の圧力に保持することができ、プロセスチャンバ112の圧力を増減させる必要なく、真空移送モジュールを通してウエハをそれらの間で通過させることが可能である。
【0066】
図1に示されるように、半導体製造ツール100は、長方形に配置されたプロセスチャンバ112内に10個のプロセスチャンバを含む。しかし、図1のプロセスチャンバの数およびプロセスチャンバの配置は単に例示として示されており、半導体製造ツール100は、様々な構成(例えば、正方形、六角形など)で配置され得る、より多くのまたはより少ない数のプロセスチャンバを含んでもよいことに留意されたい。いくつかの実施形態では、処理チャンバ112は、誘導結合プラズマ(ICP)チャンバまたは導電結合プラズマ(CCP)チャンバを含み得る。処理チャンバ112は、例えば、導電性エッチングプロセスまたは誘電体エッチングプロセスを実施することができる。
【0067】
図1には示されていないが、ポンプ、真空ライン、排気ライン、上下にプロセスチャンバ内の台座を移動させるための垂直リフトアクチュエータなどの様々な構成要素または要素が、各プロセスチャンバの下方あるいはその近傍に位置してもよい。
【0068】
バッファステーション114は、真空移送モジュール110内のウエハのための一時保管空間である。例えば、ウエハは、プロセスチャンバ112の異なるプロセスチャンバへの移送の間にバッファステーション114に保管され得る。いくつかの実施形態では、バッファステーション114は、加熱および/または冷却能力を有することができる。
【0069】
いくつかの実施形態では、半導体製造ツール100は、半導体製造ツール100の状態を制御し、半導体製造ツール100によって実施されるプロセスを開始または変更するためなどの制御ステーション116を含む。制御ステーション116は、コントローラ130、ハードウェアインターフェース132、ユーザインターフェース134、および/またはメモリ136を含み得る。いくつかの実施形態では、コントローラ130は、ハードウェアインターフェース132を介してコマンドを半導体製造ツール100に送信することができる。いくつかの実施形態では、コマンドは、ユーザインターフェース134を介してコントローラ130によって受信され得る。いくつかの実施形態では、コントローラ130は、汎用コンピュータ/プロセッサである。いくつかの実施形態では、コントローラ130は、半導体製造ツール100内の特定のセンサおよびプログラムのセットと相互作用するか、またはそれらに指令するように構成された専用コンピュータ/プロセッサである。いくつかの実施形態では、制御ステーション116は、本明細書で説明されるように、MR制御システムとインターフェースすることが可能である。
【0070】
図1Bは、いくつかの実施形態による、半導体製造ツール100の構成要素の斜視図である概略図を示す。
【0071】
示されるように、半導体製造ツール100は、ガスボックス152を含む。ガスボックス152は、プロセスガスをプロセスチャンバ112に送給するための弁、配管、マスフローコントローラなどの様々な構成要素を含み得る。ガスボックス152は、高周波発生器および/またはリモートプラズマ発生器をさらに含んでもよい。
【0072】
半導体製造ツール100は、リフトボックス154を含む。リフトボックス154は、ガスボックス152を上昇および/または下降させるために、例えば、ガスボックス152をプロセスチャンバ112に近づけるおよび/またはプロセスチャンバ112から遠ざけるために使用することが可能である。
【0073】
半導体製造ツールに関連付けられた様々なセンサ(例えば、温度センサ、圧力センサ、位置センサ、モーションセンサなど)を使用して、半導体製造ツールに関連付けられたセンサデータ156を収集することができる。センサデータ156は、任意の適切な頻度で収集された時系列データを含むことが可能である。センサデータ156は、複数のタイプのセンサ、および半導体製造ツール100の複数の場所または位置に載置されたセンサからのデータの集合を含んでもよい。
【0074】
図2は、いくつかの実施形態による、MRヘッドセットなどのMRレンダリングデバイスを使用して半導体製造ツールを制御するためのMR制御プラットフォームの例示的な概略図を示している。
【0075】
示されるように、MR制御システム202は、半導体製造ツール204と通信している。MR制御システム202と半導体製造ツール204との間の通信は、伝送制御プロトコル(TCP)ベースのプロトコル、インターネットプロトコル(IP)ベースのプロトコルなどを使用することができる。通信は、有線であっても無線であってもよい。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、図1Aに示すコントローラ130などの半導体製造ツールの制御システムと直接通信する。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、図1Aに示すハードウェアインターフェース132などのハードウェアインターフェースを介して、半導体製造ツール内の様々な構成要素と直接通信する。
【0076】
MR制御システム202は、半導体製造ツール204に様々な動作を実施させる命令を半導体製造ツール204に提供する半導体ツール制御ソフトウェアを実行するように構成することができる。例えば、図1Aを参照すると、MR制御システム202は、命令を半導体製造ツール100のコントローラ130に送信することが可能である。これらの動作は、特定の製作プロセスまたは動作の開始、様々な設定値の設定または修正、特定の可動構成要素(例えば、ロボットアーム、シャワーヘッド、インデクサ、カルーセル、台座など)の移動、ウエハの移動などを含み得る。いくつかの実施形態では、MR制御システム202は、半導体製造ツール204から動作情報を受信することができる。例えば、MR制御システム202は、半導体製造ツール204に関連付けられた1つまたは複数のセンサのセンサ値、半導体製造ツール204の様々な構成要素に関連付けられた状態情報または位置情報などを示す情報を受信することが可能である。
【0077】
MR制御システム202は、MRヘッドセット206と通信する。いくつかの実施形態では、MR制御システム202は、確立された無線通信チャネルを介して動作情報をMRヘッドセット206に送信するように構成される。
【0078】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセット206は、メッセージ/コマンドをMR制御システム202に送信することができる。例えば、いくつかの実施形態では、MRヘッドセット206は、MR制御システム202を介して半導体製造ツール204に送信される動作命令を含むメッセージを送信することが可能である。MRヘッドセット206の構造は、ヘッドマウントギアに限定されない。MRヘッドセット206は、画像をオペレータから特定の距離にある表示面にキャスト/投影することができるMR投影メガネまたはウェアラブルMR投影デバイスであってもよい。
【0079】
いくつかの実施形態では、半導体製造ツール204の1つまたは複数の三次元(3D)モデル208を使用してコンテンツをレンダリングし、その後、MRヘッドセット206を使用してコンテンツを表示される。いくつかの実施形態では、三次元モデル208は、半導体製造ツール204の様々な構成要素または内部要素の三次元モデリング情報を含むことができる。3Dモデリング情報には、限定はしないが、空間座標、空間関係、オブジェクトモデリングジオメトリ(すなわち、ポリゴンおよびその頂点)、シェーダ、オブジェクト固有のレンダリングアルゴリズム、クリッピング、およびテクスチャフィルタなどが挙げられ得る。例示的な構成要素または内部要素には、ロボットアーム(そのサブアセンブリを含む)、リフトピン、スリット弁、シャワーヘッド、ウエハ支持体(例えば、台座、チャックなど)、インデクサ、カルーセル、プロセスチャンバの外壁などが挙げられ得る。加えて、三次元モデル208は、処理中のウエハに関連付けられた三次元モデリング情報、例えば、ウエハのモデルを含むことができる。いくつかの実施形態では、三次元モデル208は、コンピュータ支援設計(CAD)情報に基づいて(例えば、OBJフォーマットファイルとして、FBXフォーマットファイルとしてなど)、および/または他の同様のフォーマットでフォーマットすることができる。
【0080】
いくつかの実施形態では、三次元モデル208は、MRヘッドセット206のメモリおよび/またはMR制御システム202のメモリに記憶され得る。追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、三次元モデル208は、サーバ210に記憶されてもよく、サーバ210は、要求に応答して三次元モデル208の1つまたは複数をMRヘッドセット206および/またはMR制御システム202に提供するように構成される。場合によっては、特定のツールについての3Dモデル情報をMR制御システム202に記憶し、それにより任意のMRヘッドセットがMR制御システム202と接続する際に3Dモデリング情報を直接取得することができるようになることが望ましい。いくつかの実施形態では、3Dモデル208は、オブジェクトのタイプに応じて、二次元(2D)または3Dのいずれかでオブジェクトをレンダリングすることが可能である。例えば、3Dモデル208は、2Dでグラフィカルユーザインターフェース(GUI)要素および数値データをレンダリングしながら、3Dで内部構成要素の物理的特徴をレンダリングすることができる。2Dレンダリングと3Dレンダリングの両方を、単一の画面上に表示することができる。
【0081】
MR環境でレンダリングされた半導体製造ツール動作情報は、様々な用途に使用することが可能である。
【0082】
例えば、図5A図5B、および図6A図6Eに関連して示され以下に説明するように、物理的半導体製造ツールのセンサデータ、動作状態などを示すユーザインターフェース要素は、MR環境でレンダリングされてもよく、それにより物理的環境(物理的半導体製造ツールの少なくとも一部を含み得る)は、ユーザインターフェース要素の提示中であっても見ることができる。そのようなレンダリングは、拡張現実レンダリング、またはARと呼ばれることもあり、仮想的にレンダリングされたオブジェクトは、物理的環境の投影をグラフィカルにオーバーレイするかまたは注釈付けすることができる。いくつかの実施形態では、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)要素の可視性は、構成または修正することが可能である。例えば、ユーザインターフェース要素は、ユーザインターフェース要素がMRヘッドセットの視野内の位置に固定されるように構成することによって、MRヘッドセットの装着者が物理的環境の周りを移動してもユーザインターフェース要素がMR環境において見ることができるままであるように構成され得る。別の例として、ユーザインターフェース要素は、視野(FOV)が変化するとユーザインターフェース要素またはユーザインターフェース要素の一部が見えなくなるように、ユーザインターフェース要素の位置が物理的環境に関して所定の位置に固定されるように構成され得る。例えば、オペレータは、MR環境内のGUI要素をツールの後ろの構成要素に「固定」することが可能である。そのようなGUI要素は、オペレータがツールの裏側から離れると(例えば、ツールの前面に移動すると)、オペレータのFOVから消える。しかし、オペレータが再び裏側に移動すると、オペレータは再び固定されたGUI要素を見ることができるようになる。
【0083】
別の例として、図8A図8B図9A、および図9Bに関連して示され以下に説明するように、半導体製造ツールの内部要素を表す3D画像は、MR環境でレンダリングすることができる。したがって、MRヘッドセットは、それらの構成要素の3D表現の場所が、物理的対応物が見えない場合(例えば、密封されたチャンバ内にあるために)であっても、対応する物理的対応物が位置しているのと同じ現実世界の場所に位置しているように見えるように、それらの構成要素の3D画像をオーバーレイするビューをレンダリングしてもよい。そのような提示により、MRヘッドセットの装着者は、事実上、半導体製造ツールを物理的に開くことなく半導体製造ツールの内部を見ることが可能になる。半導体製造ツール内のロボットアームの位置、半導体製造ツール内で製作中のウエハの位置、およびプロセスチャンバ内のシャワーヘッドの位置など、半導体製作プロセスにおけるオブジェクトをレンダリングする能力は、データがもはや分離されないため、エンジニアがより総合的な診断を実施するのに役立つであろう。むしろ、それらは、隣接する構成要素との相互作用を含むように全体として表示される。
【0084】
MR環境
複合現実(MR)環境は、一般に、デジタルオブジェクトおよび/またはデジタル視覚化が提示またはレンダリングされる視覚化空間を指し得る。MR環境は、本明細書で使用される場合、一般に、拡張現実(AR)環境と仮想現実(VR)環境の両方を包含することを理解されたい。AR環境では、デジタルオブジェクトおよび/またはデジタル視覚化は、実際の物理的環境の投影またはビューの上に重ねて表れるように提示され得る。対照的に、VR環境では、デジタルオブジェクトおよび/またはデジタル視覚化は、完全な仮想環境内で提示され得る。
【0085】
いくつかの実施形態では、MR環境は、MRヘッドセットの使用を介して実現される。市販のMRヘッドセットの例には、限定はしないが、MICROSOFT HOLOLENS、SAMSUNG HMD ODYSSEY、MAGIC LEAP ONE、OCULUS RIFT、HTC VIVE、およびVALVE INDEXが挙げられる。しかし、本開示の実施形態は、半導体製造ツールと相互作用および/または通信することができる任意の適切なMRレンダリングデバイス上で実装することが可能であることを理解されたい。
【0086】
MRヘッドセットは、MR環境をレンダリングするために有用な情報を提供するように構成された様々なカメラおよび/またはセンサを有することができる。例えば、様々なカメラを使用して、物理的空間内の他のオブジェクトに対するヘッドセットの装着者の配向を決定するために使用することができる、異なる角度または視野(FOV)の画像を取得することが可能である。別の例として、様々なセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、近接センサなど)を使用して、ヘッドセットの装着者の頭の位置、別のオブジェクトまたは固定基準フレームに対する装着者の場所、ヘッドセットの装着者の現在の動きなどを決定することができる。位置および/または配向情報を識別するための任意の適切な従来の技法が、本明細書に記載の技法と関連して使用され得ることを理解されたい。さらに、MRヘッドセットの位置および/または配向に基づいてMRヘッドセットによってレンダリングされるデジタルオブジェクトの位置を変更するための適切なアプリケーションプログラミングインターフェース(API)が、本明細書に記載の技法と関連して使用され得る。例えば、ヘッドセットの場所を解決するための特定のヘッドセット固有のAPI(例えば、Location Solver API)、ヘッドセットの移動方向を決定するための特定のヘッドセット固有のAPI(例えば、Directional Solver API)、およびヘッドセットの周囲のオブジェクトを捕捉するための特定のヘッドセット固有のAPI(例えば、Spatial Awareness Mesh API)を統合することができる。
【0087】
MRヘッドセットは、本明細書では「選択可能」として説明されるユーザインターフェース要素または他のコンテンツを提示することができる。MR環境でレンダリングされる場合、そのようなグラフィカルユーザインターフェース(GUI)要素または他のコンテンツは、選択可能な要素またはコンテンツが提示されたMR環境内の仮想オブジェクトをユーザがポイント、タップ、移動などをすることによって選択することが可能である。いくつかの実施形態では、ユーザは、MRヘッドセットに関連付けられたハンドヘルドコントローラ、視線追跡機能(例えば、ユーザの視線は1つまたは複数のカメラによって追跡され得、ユーザの注目が所定の期間にわたってユーザインターフェース要素の場所に向けられている場合、MRヘッドセットは、ユーザがそのユーザインターフェース要素を選択したと決定することができる)、または音声コマンドを介してGUI要素と相互作用することができる。
【0088】
図2に戻って参照すると、高レベルでは、MRヘッドセット206がMR制御システム202を介して半導体製造ツール204との接続を確立した後、MRヘッドセット206は、半導体ツール204に関連付けられた情報を制御および表示するためのGUIをレンダリングする。動作中、オペレータは、MRヘッドセット206を介して半導体製造ツールに関連付けられた様々な情報を閲覧し、ロボットアームまたはガスボックスなどの様々な内部構成要素を制御するコマンドを発行することができる。いくつかの実施形態では、場所固有の情報を自動的に表示することができ、オペレータは、単一の画面に制限されずにGUIを修正および構成することが可能である。いくつかの実施形態では、MR制御システム202は、半導体製造ツール204内に統合され、ツールコントローラの機能の1つとして機能する。いくつかの実施形態では、MR制御システム202は、ツールのコントローラの外部にあり、有線接続を介してまたは無線でツールのコントローラと通信する。MRヘッドセット206は、有線接続を介してまたは無線でMR制御システム202に(またはツールのコントローラに直接)接続することができる。
【0089】
MRヘッドセットとMR制御システムとの間の通信チャネルの確立
MRヘッドセットを使用して半導体製造ツールから動作情報を受信したり、または動作命令を半導体製造ツールに提供したりする前に、MRヘッドセットは、まず半導体製造ツールとの通信チャネルを確立しなければならない。このような通信チャネルを確立することが可能な多くの方法が存在し得るが、本開示は、いかなる特定のそのような技法にも限定されない。
【0090】
いくつかの実施形態によれば、通信チャネルが確立されると、通信チャネルを介してメッセージ/コマンドをMRヘッドセットとMR制御システムとの間で送信することができる。例えば、そのようなメッセージは、MR制御システムからMRヘッドセットに送信される動作情報を含むことができる。別の例として、そのようなメッセージは、MR制御システムから物理的半導体製造ツールまたはデジタルツインに送信される動作命令に対応する、MRヘッドセットからMR制御システムに送信されるメッセージを含むことができる。一般に、本明細書に記載のデジタルツインは、同様の制御およびプログラムを有する物理的半導体製造ツールの仮想レプリカである。
【0091】
いくつかの実施形態では、MR制御システムは、無線通信インターフェース(例えば、WiFi、BLUETOOTH(登録商標)など)を有し得る。いくつかの実施形態では、MR制御システムと連携して動作するために、MRヘッドセットは、MR制御システムによって提供される無線ネットワークを提供するために、MR制御システムによって使用される無線アクセスポイントへの接続を必要とする場合がある。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、例えば、ブロードキャストアクセスポイント情報を受信するデバイスがアクセスポイントに接続しようとするのを防止するために、アクセスポイント情報をブロードキャストしない。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、アクセスポイント情報を暗号化し、暗号化された情報は、MRヘッドセットによって検索され、復号化され、そしてアクセスポイントに接続するために使用され得る。
【0092】
例えば、いくつかの実施形態では、暗号化されたアクセスポイント情報は、機械可読コード内でエンコードされ得る。MRヘッドセットは、機械可読コードをデコードし、暗号化された情報を復号化することでアクセスポイント情報を取得することができる。言い換えれば、いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、機械可読コードに埋め込まれた暗号化された情報を復号化するために使用される復号化キーを記憶することが可能である。機械可読コード内のアクセスポイント情報を暗号化し、MRヘッドセットに復号化キーを記憶することによって、機械可読コードをスキャンするMRヘッドセット以外のデバイスのアクセスポイントに対する認証の試みを防止することができる。
【0093】
機械可読コードの提示は、静的または動的のいずれかであり得る。機械可読コードの例には、限定はしないが、Quick Response(QR)コード(登録商標)、MAXICODEコード、DATA MATRIXコード、Code 128コードなどが挙げられる。
【0094】
図3Aは、MRヘッドセットとMR制御システムとの間に通信チャネルを確立するためのプロセス300の一例を示す。いくつかの実施形態では、プロセス300のブロックは、MRヘッドセットによって実行され得る。いくつかの実施形態では、図3Aに示すプロセス300のブロックは、様々な順序で実施することができ、2つ以上のブロックの場合には、同時に実施されることに留意されたい。加えて、いくつかの実施形態では、プロセス300の1つまたは複数のブロックは、省略されてもよい。
【0095】
302において、MRヘッドセットは、MR制御システムとの通信を開始するコマンドを受信する。コマンドは、任意の適切な方式で受信することができる。例えば、コマンドは、ユーザインターフェース要素、例えば、MRヘッドセットによってレンダリングされる「接続」ボタン制御またはメニュー項目の選択または相互作用、MRヘッドセットのマイクを介した特定の話し言葉コメント(例えば、「接続」など)の検出、MRヘッドセットの装着者による特定のジェスチャの検出、MRヘッドセットのカメラを介した画像スキャンなどに対応し得る。別の例として、いくつかの実施形態では、コマンドは、特定の機械可読コードのキャプチャに対応することができる。いくつかの実施形態では、特定の機械可読コードは、半導体製造ツール、またはMR制御システムと通信するデバイスに添付されるか、またはそれらによって表示され得る。さらに別の例では、コマンドは、MRヘッドセットまたはその一部と通信可能に接続されたボタン、スイッチ、トグル、または他の物理的入力デバイスによる物理的入力の受信に対応し得る。
【0096】
304において、MRヘッドセットは、MRヘッドセットのカメラを使用して画像データを取得する。例えば、MRヘッドセットのカメラは、画像データが捕捉されるという命令の受信に応答して画像データを捕捉するように構成され得る。そのような命令は、明示的なユーザ入力の受信に応答して、および/または機械可読コードがカメラの視野内にあるというMRヘッドセットの決定に応答して送信され得る。
【0097】
306において、MRヘッドセットは、304で取得した画像データにおける機械可読コードを識別する。例えば、MRヘッドセットは、画像データを処理し、機械可読コードを含む画像の1つまたは複数の領域を識別することができる。別の例として、MRヘッドセットは、MRヘッドセットのカメラに対する機械可読コードの配向、位置、および/もしくは距離の決定、ならびに機械可読コードのデコードを容易にするための基準または基準マークとして機能する画像データの一部(例えば、画像データ内のファインダパターン、画像データ内の位置合わせパターンなど)を識別することができる。いくつかの実施形態では、特定の機械可読タグ(QRコードなどの印刷またはレンダリングされた機械可読コード)の場所情報が機械可読コード内に埋め込まれる。すなわち、機械可読コードをスキャンすると、スキャンデバイス(例えば、MRヘッドセット)は、半導体製造ツールに関するその場所および配向を決定することができる。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、タグの場所情報を使用して半導体製造ツールの周囲のそのおおよその場所を決定し、そのカメラを使用して視野の配向を調整する。
【0098】
308において、MRヘッドセットは、機械可読コードをデコードし、暗号化された通信情報を検索する。例えば、MRヘッドセットは、例えば、エンコードフォーマットを示す画像データの一部を識別することによって(例えば、機械可読コードにおけるデータのデータタイプを示すモードインジケータを識別することによって)、機械可読コードに関連付けられたエンコードフォーマットを決定することができる。この例を続けると、次にMRヘッドセットは、エンコードフォーマットに基づいて機械可読コードをデコードすることが可能である。エンコードフォーマットは、機械可読コードにエンコードされた情報が英数字、数字、漢字などを含むかどうかを示し得る。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、エンコードフォーマットに基づいて暗号化された通信情報に対応する一連の文字を生成することによって、暗号化された通信情報を検索することができる。例えば、データタイプが英数字を含むことをエンコードフォーマットが示す場合、一連の文字は、一連の英数字であってもよい。
【0099】
310において、MRヘッドセットは、暗号化された通信情報を復号化し、復号化された通信情報を取得する。復号化された通信情報は、アクセスポイント情報を含むことができる。例えば、アクセスポイント情報は、サービスセット識別子(SSID)、無線ネットワークパスワードなどの無線(例えば、WiFi、BLUETOOHなど)ネットワーク情報を含むことが可能である。
【0100】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、MRヘッドセットのメモリに記憶された復号化キーを使用して、暗号化された通信情報を復号化することができる。いくつかの実施形態では、そのような復号化キーは、MRヘッドセットの構成中にMRヘッドセットのメモリに記憶することが可能である。例えば、オペレータがMRヘッドセットを介して照合されたアカウントにログインする際、復号化キーのセットをダウンロードまたはアクティブ化することができる。
【0101】
いくつかの実施形態では、通信情報を暗号化および復号化するために使用されるアルゴリズムは、データ暗号化標準(DES)アルゴリズム、トリプルデータ暗号化標準(3DES)、または高度暗号化標準(AES)などの対称アルゴリズムであってもよい。いくつかの実施形態では、通信情報の暗号化および復号化に使用されるアルゴリズムは、公開鍵暗号、リベストシャミルエイドルマン(RSA)暗号などの非対称アルゴリズムであってもよい。いくつかの実施形態では、異なる通信またはメッセージは、異なる暗号化/復号化アルゴリズムの1つまたは複数を使用することができる。
【0102】
312において、MRヘッドセットは、復号化された通信情報を使用してアクセスポイントに接続する。例えば、MRヘッドセットは、認証されるネットワーク識別子に関連してパスワードをアクセスポイントに送信することができる。アクセスポイントに接続した後、MRヘッドセットは、MR制御システムと通信することができるようになる。
【0103】
いくつかの実施形態では、314において、MRヘッドセットは、ユーザ名、パスワード情報など、ユーザアカウントに対応するユーザ認証情報を受信する。いくつかの実施形態では、314は、プロセス300の他のステップの前に行われる。いくつかの実施形態では、ユーザアカウントは、MR制御システムと相互作用するためにMRヘッドセットの装着者に関連付けられたユーザアカウントであってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザアカウントは、1つまたは複数のアクセス許可レベルに関連付けられてもよく、許可レベルは、ユーザがMR制御システムまたは半導体製造ツールと相互作用するための様々なアクションを実施することを許可されるかどうかを管理し得る。いくつかの実施形態では、そのようなアクションは、様々な動作命令を物理的半導体製造ツールに送信することを含み得る。いくつかの実施形態では、そのような動作命令は、物理的半導体製造ツールの構成要素の位置を変更させること、動作を開始させること、設定値または他のパラメータの値を変更させることなどを含み得る。いくつかの実施形態では、ユーザアカウントに関連付けられた許可レベルは、ユーザアカウントの許可レベルに基づいて許可されていない動作命令の実行をブロックするためにMR制御システムによって使用されてもよい。
【0104】
いくつかの実施形態では、許可は、組織内のユーザアカウントに関連付けられたユーザの役割に基づいて記憶され得る。そのような役割の例には、「プロセスエンジニア」、「技術者」などが挙げられる。例えば、ユーザアカウントに指定された「プロセスエンジニア」の役割を有するすべてのユーザには、特定の半導体製造プロセスがどのように実施されるかの側面に関する様々なパラメータを調整することを可能にするようにMR制御システムと相互作用する許可が提供されてもよいが、そのようなユーザには、例えば、MR制御システムにメンテナンスアクセスドアを開けさせる、校正ルーチンを開始させるなどのメンテナンス手順を開始させることを可能にするようにMR制御システムと相互作用する許可が提供されていない場合がある。逆に、「メンテナンス技術者」の役割を有するユーザには、半導体製造ツールに関係するメンテナンス関連のタスクを実施することを可能にするが、ツールを使用して特定の半導体プロセスがどのように実施されるかに関するパラメータを修正することを可能にしない許可が提供される場合がある。
【0105】
いくつかの実施形態では、ユーザ認証情報は、ユーザアカウントに関連付けられたユーザの身元を識別または検証するユーザ名および/またはユーザ識別情報(例えば、パスワード、PIN、生体認証情報など)を含むことができる。
【0106】
いくつかの実施形態では、ユーザ名の指示は、MRヘッドセットを介して受信されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、記憶されたユーザ名のリストを(例えば、ドロップダウンメニューとして)レンダリングするように構成され得る。MRヘッドセットを装着したオペレータは、記憶されたユーザ名のリストからユーザ名を選択することが可能である。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、特定の半導体製造ツールに関連付けられた記憶されたユーザ名のリストをMRヘッドセットに送ることができる。
【0107】
いくつかの実施形態では、ユーザ識別情報は、MRヘッドセットを介した明示的なユーザ入力を介して受信され得る。例えば、パスワードまたはPINは、MRヘッドセットによってレンダリングされるユーザインターフェースを介して受信され得る。あるいは、いくつかの実施形態では、ユーザ識別情報は、MRヘッドセットによって自動的に捕捉されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、網膜画像データなどの生体認証データは、MRヘッドセットのカメラによって自動的に捕捉され得る。
【0108】
いくつかの実施形態では、ユーザ名とユーザ識別情報の両方が、ユーザをユーザアカウントに対して認証するために使用され得ることに留意されたい。あるいは、いくつかの実施形態では、生体認証データがユーザ識別情報として使用される場合など、ユーザ識別情報は、ユーザ名の識別とユーザの認証の両方に使用され得る。例えば、網膜画像は、指紋と同様に作用し、ユーザを一意に識別することが可能であり、それにより網膜画像は、ユーザ名と、当該個人を認証するために使用され得るユーザ識別情報の両方の指示として機能することができる。
【0109】
いくつかの実施形態では、316において、MRヘッドセットは、ユーザ認証情報を使用してユーザアカウントに対してユーザを認証する。いくつかの実施形態では、316は、314の後であるが、プロセス300の1つまたは複数のステップの前に実施される。例えば、MRヘッドセットは、ユーザ認証情報および/またはユーザ識別情報を使用して、MRヘッドセットに対してユーザを認証することができる。その後、ユーザ資格情報がMR制御システムに送信され得る。別の例として、いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、ユーザ認証情報をMR制御システムに送信することができ、その後MR制御システムは、受信したユーザ認証情報をMR制御システムによって記憶されたユーザ認証情報と照合することによりユーザを認証することが可能である。
【0110】
ユーザアカウントに対してユーザが認証されると、ユーザは、ユーザアカウントに関連付けられた許可で示されるMRヘッドセットを介してアクションを実施すること、および/またはコンテンツを閲覧することを許可され得る。いくつかの実施形態では、ユーザは、自分のユーザアカウントを介して、複数の異なる半導体製造ツールのステータスを制御および閲覧することができる。いくつかの実施形態では、複数の異なる半導体製造ツールは、異なるエッチングツールおよび堆積ツールなど、異なるタイプのものである。
【0111】
いくつかの実施形態では、ブロック314および316は、省略されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、MRヘッドセットとMR制御システムとの間の通信チャネルは、特定のユーザアカウントに対してMRヘッドセットのユーザを認証することなく確立され得る。
【0112】
図3Bは、MRヘッドセットとMR制御システムとの間に通信チャネルを確立するためのプロセス350の一例を示す。プロセス350のブロックは、MR制御システムによって実行され得る。いくつかの実施形態では、図3Bに示すプロセス350のブロックは、様々な順序で実施することができ、一部のブロックの場合には、同時に実施することができることに留意されたい。加えて、いくつかの実施形態では、プロセス350の1つまたは複数のブロックは、省略されてもよい。
【0113】
352において、MR制御システムは、機械可読コードを提供する要求を受信する。要求は、MRヘッドセットから受信することが可能である。例えば、いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、図3Aのブロック302に関連して上述したように、MRヘッドセット上で選択されている選択可能なボタンまたは入力に応答して、機械可読コードに対する要求を送信することができる。
【0114】
354において、MR制御システムは、例えば、MR制御システムに関連付けられた表示画面上に機械可読コードを提示させる。図3Aに関連して上述したように、機械可読コードは、MR制御システムによって提供される無線ネットワークへのアクセスを提供するためにMR制御システムによって使用されるアクセスポイントに関連付けられた情報を含むことができる。例えば、情報は、アクセスポイントの識別子、アクセスポイントに関連付けられたパスワードなどの暗号化された通信情報を含み得る。
【0115】
いくつかの実施形態では、356において、MR制御システムは、MRヘッドセットがアクセスポイントに接続されたと決定する。例えば、いくつかの実施形態では、MR制御システムは、機械可読コードにエンコードされた情報に含まれるパスワードを使用して、MRヘッドセットがアクセスポイントに対して認証されたことを決定することができる。いくつかの実施形態では、ブロック356は、省略されてもよい。
【0116】
いくつかの実施形態では、358において、MR制御システムは、MRヘッドセットから、MRヘッドセットのユーザがユーザアカウントに対して認証されたという指示を受信する。いくつかの実施形態では、ユーザアカウントは、図3Aのブロック314および316に関連して上述したように、様々な許可またはアクセス制限に関連付けることができる。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、特定のユーザアカウントの指示を受信することが可能である。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、ユーザアカウントに関連付けられた許可またはアクセス制限を決定することができる。
【0117】
MR制御システムを有する複合現実(MR)ヘッドセットの使用
MRヘッドセットと特定の半導体製造ツール用のMR制御システムとの間の通信チャネルが確立された後、MRヘッドセットは、半導体処理ツールのMR制御システムと相互作用するために、例えば、半導体処理ツール用のユーザインターフェースおよび/または動作データをレンダリングまたは表示するために使用され得る。
【0118】
図4は、いくつかの実施形態による、MR環境において半導体ツールを制御するための情報フロー図400の一例を示す。示されるように、情報フロー図400のブロックは、MRヘッドセットおよびMR制御システムによって実施される。いくつかの実施形態では、図4に示す情報フロー図400のブロックは、様々な順序で実施することができ、一部のブロックの場合には、同時に実施することができることに留意されたい。加えて、いくつかの実施形態では、情報フロー図400の1つまたは複数のブロックは、省略されてもよい。
【0119】
402において、MRヘッドセットは、半導体製造ツールを動作させるように構成されたMR制御システムとの通信チャネルを確立する。図2に関連して上述したように、MR制御システムは、物理的半導体製造ツールと通信することができる。追加的または代替的に、MR制御システムは、図10に関連して以下に説明するように、物理的半導体製造ツールのデジタルツインと通信することができる。
【0120】
通信チャネルは、MRヘッドセットがMR制御システム間でメッセージを送受信することを可能にすることができる。通信チャネルに関連して使用され得る例示的なプロトコルには、MQテレメトリトランスポート(MQTT)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)などが挙げられる。そのような通信チャネルを確立するためのより詳細な技法が、図3Aおよび図3Bに関連して示され上述されていることに留意されたい。
【0121】
いくつかの実施形態では、404において、MRヘッドセットは、MRヘッドセットの物理的位置および/または配向を決定する。いくつかの実施形態では、ブロック404は、省略されてもよいことに留意されたい。
【0122】
MRヘッドセットの物理的位置および/または配向は、MRヘッドセットの1つまたは複数のカメラおよび/またはMRヘッドセットの1つまたは複数のセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、近接センサなど)からヘッドセットによって取得された情報に基づくことができる。
【0123】
いくつかの実施形態では、物理的位置および/または配向は、物理的環境に関して固定された基準フレームに対する位置および/または配向を含むことができる。いくつかの実施形態では、基準フレームは、物理的環境において、例えば、MRヘッドセットの1つまたは複数のカメラまたはセンサによって検出され得る様々な基準または基準マークに基づいて決定され得る。そのような基準または基準マークは、物理的環境における様々な物理的ランドマークに対応し得る。物理的ランドマークの例には、物理的半導体製造ツールの一部または特徴、物理的半導体製造ツールの一部に取り付けられた機械可読コードなどが挙げられる。いくつかのそのような実施形態では、物理的ランドマークに対する位置および/または配向は、物理的ランドマークの少なくとも一部を含むMRヘッドセットのカメラを使用して捕捉された画像データに基づいて決定され得る。
【0124】
いくつかの実施形態では、406において、MRヘッドセットは、MR制御システムから半導体製造ツールに関する動作情報を要求する。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、MRヘッドセットを介して受信されたユーザ入力に基づいて動作情報を要求することができる。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、404で決定されたその物理的/配向位置をMR制御システムと共有することが可能である。例えば、図5Aおよび図6A図6Eに関連して示され以下に説明するように、ユーザ入力は、MRヘッドセットによってレンダリングされた1つまたは複数のユーザインターフェース要素の選択に対応し得る。別の例として、図5Aおよび図7に関連して示され以下に説明するように、ユーザ入力は、特定の動作情報のセットに事前に関連付けられた機械可読コードに関連付けられた画像データを(例えば、MRヘッドセットのカメラを介して)捕捉することに対応し得る。
【0125】
いくつかの実施形態では、ブロック406は、省略されてもよいことに留意されたい。例えば、MR制御システムが自動的に特定の動作情報を送信する(例えば、MRヘッドセットからの要求に応答しない)場合、ブロック406は、省略されてもよい。
【0126】
408において、MR制御システムは、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得する。センサデータは、温度センサ、圧力センサ、位置センサ(例えば、エンコーダなど)、モーションセンサ(例えば、加速度計など)、または半導体製造ツールに関連付けられた任意の他のタイプのセンサからのセンサデータを含み得る。センサデータは、一連の時点にわたって取得された複数のセンサ値を含むことができる。センサデータは、異なるタイプの、および/または半導体製造ツールの異なる構成要素もしくは要素に関連付けられ得る、複数のセンサからのセンサ出力を含み得る。
【0127】
410において、MR制御システムは、408で取得された動作情報をMRヘッドセットに送信する。
【0128】
いくつかの実施形態では、動作情報は、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータに少なくとも部分的に基づくことができる。例えば、いくつかの実施形態では、動作情報は、ブロック408で取得されたセンサデータ、またはブロック408で取得されたセンサデータの一部であってもよい。別の例として、いくつかの実施形態では、動作情報は、センサデータに基づいて決定される半導体製造ツールの1つまたは複数の構成要素の状態を含むことができる。例えば、動作情報は、特定の構成要素の状態の指示(例えば、弁が開いているか閉じているか、ロボットアームの現在の位置、ロボットアームが移動する現在の速度、現在のガス流量、モジュール内の現在の圧力、温度情報など)などを含み得る。さらに別の例として、いくつかの実施形態では、動作情報は、ウエハが特定のプロセスチャンバ内にあるか、ウエハが静電チャックにクランプされているか、または静電チャックからクランプ解除されているかなど、製作中の1つまたは複数のウエハの状態を含んでもよい。
【0129】
いくつかの実施形態では、動作情報は、半導体製造ツールまたは半導体製造ツールの1つまたは複数の構成要素の現在のステータスの指示を含むことができる。例えば、動作情報は、実施されている現在のプロセスまたはレシピステップを示し得る。別の例として、動作情報は、特定の構成要素のエラーステータスを示し得る。いくつかの実施形態では、エラーステータスは、ブロック408で取得されたセンサデータに基づいて決定され得る。例えば、エラーステータスは、特定のセンサによって受信された値が通常の動作範囲外であるという決定に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、エラーステータスは、センサの動作ステータスに基づいて決定され得る。例えば、1つまたは複数のセンサが不規則な頻度で情報を送ったり、ツールの矛盾したまたは非常に可能性の低い動作状態を示す情報(例えば、圧力が非常に高いことを示すが、エアロックが開いていることも示す)を送ったりする場合、警報が生成され得る。
【0130】
412において、MRヘッドセットは、MR制御システムから半導体製造ツールに関する動作情報を受信する。動作情報は、ブロック402で説明したように、MRヘッドセットとMR制御システムとの間に確立された通信チャネルを介して受信され得る。
【0131】
414において、MRヘッドセットは、半導体製造ツールおよび/または1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングさせる。コンテンツは、ブロック412で受信された動作情報に基づいていてもよい。例えば、図5Aおよび図6C図6Eに関連して示され以下に説明するように、コンテンツは、物理的半導体製造ツール内の構成要素に固有の特定の制御タブを有する表示ウィンドウなど、1つまたは複数のユーザインターフェース要素を含むことができる。コンテンツは、物理的半導体製造ツール内の1つまたは複数の構成要素に関連付けられた動作情報(例えば、センサ値、現在の動作状態など)をさらに含むことができる。別の例として、図8A図9A、および図9Bに関連して示され以下に説明するように、コンテンツは、物理的半導体製造ツールの可視部分の上のオーバーレイとして提示される、物理的半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素のレンダリングを含むことができる。さらに別の例として、図11Aに関連して示され以下に説明するように、コンテンツは、MR環境においてMRヘッドセットによってレンダリングされるデジタルツインの構成要素または要素の三次元レンダリングを含むことができる。
【0132】
いくつかの実施形態では、コンテンツは、1つまたは複数の制御特徴を含むことができる。制御特徴は、選択されると、動作命令がMRヘッドセットからMR制御システムに送信されるようにする、選択可能なユーザインターフェース要素とすることができる。次に、MR制御システムは、動作命令に基づいて半導体製造ツールに状態を変更させるコマンドを半導体製造ツールに送信させることができる。動作命令の例には、特定のプロセスまたは特定のプロセスのシミュレーションの開始、特定のパラメータまたは設定値の設定または修正などが挙げられ得る。
【0133】
動作命令の送信は、MRヘッドセットおよびツール制御製品に関連付けられたユーザアカウントに関連付けられた許可に依存し得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、そのような許可は、ユーザアカウントに関連付けて記憶することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザアカウントに関連付けられたユーザが対応する動作を実施することを許可されていないとの決定に応答して、動作命令(例えば、MR制御システムによって動作される半導体製造ツールに動作を実施させる命令)が抑制またはブロックされてもよい。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、ユーザアカウントに関連付けられた許可に基づいて、許可されていない動作命令の実行を禁止することができる。追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、許可に基づいて許可されていない動作命令のMR制御システムへの送信を禁止することが可能である。
【0134】
MR環境における半導体製造ツール動作情報を示すユーザインターフェース要素のレンダリング
MRヘッドセットとMR制御システムとの間の通信チャネルの確立後、MRヘッドセットおよびMR制御システムは、MR環境における半導体製造ツール動作情報を示す、かつ/または半導体製造ツールに関連付けられた制御特徴に対応するユーザインターフェース要素の表現をレンダリングするために使用され得る。ユーザインターフェース要素は、物理的半導体製造ツールが仮想ユーザインターフェース要素の背後/または周囲に見えることができるように、MR環境でレンダリングされてもよく、場合によってはAR環境でレンダリングされてもよい。そのようなインターフェース提示により、MRヘッドセットの装着者は、例えば半導体製造ツールの様々な構成要素を見つつツールが位置する物理的環境の周囲を移動しながら、半導体製造ツールに関連付けられた現在の動作情報および/または制御特徴にアクセスすることが可能になる。
【0135】
MRヘッドセットは、例えば、センサ値、様々な構成要素の状態情報などを示す動作情報をMR制御システムから受信することができる。センサ値、状態情報などは、半導体製造ツールからMR制御システムによって受信され得る。次に、MRヘッドセットは、受信した動作情報を示すユーザインターフェース要素をMR環境内でレンダリングさせることができる。例えば、ユーザインターフェース要素は、物理的環境がユーザインターフェース要素の背後および周囲に見えるようにレンダリングされてもよい。加えて、MRヘッドセットは、ユーザインターフェース要素がMRヘッドセットの装着者によってサイズ変更および/または再位置決めすることができるように、ユーザインターフェース要素をレンダリングすることが可能である。例えば、ユーザインターフェース要素は、それらを再位置決めおよびサイズ変更するために、ユーザによって「仮想的に」掴まれたり、つままれたりなどすることができる。
【0136】
さらに、表示パネルなどのユーザインターフェース要素は、特定の基準フレームに関して所定の位置に固定されるように構成され得る。例えば、ユーザインターフェース要素は、MRヘッドセットの装着者によって、別のユーザインターフェースに関して特定の位置に位置決めされるように構成され得る。すなわち、第1のインターフェース要素が移動する場合、第2のインターフェース要素も同様に移動し、第1のインターフェース要素に関するその位置を維持する。別の例として、特定のユーザインターフェース要素は、特定のユーザインターフェース要素が固定される基準フレームを示す、MRヘッドセットの装着者によって選択することができる1つまたは複数の位置決め要素を含み得る。
【0137】
別の例として、ユーザインターフェース要素は、物理的/実際の環境の投影に関して特定の固定位置に位置決めされるように構成され得る。一例として、ユーザインターフェース要素(例えば、情報表示パネル)が物理的環境に関して特定の固定位置に位置決めされる場合、MRヘッドセットは、ユーザインターフェース要素の境界を定義する空間座標のグループがMRヘッドセットの視野(FOV)内にあるかどうかを決定することができる。この例を続けると、ユーザインターフェース要素の境界を定義する空間座標のグループがMRヘッドセットの現在のFOV内にないという決定に応答して、ユーザインターフェース要素は、現在のFOVからは見えなくなる。特定の例として、ユーザインターフェース(UI)要素が物理的環境(例えば、物理的製造ツールの端または角、物理的製造ツールの外側部分に添付された特定の機械可読コードの端または角など)における基準マークの左30度の位置に固定される場合、MRヘッドセットは、物理的環境に関するユーザインターフェース要素の境界を定義する空間座標を識別することができる。この特定の例を続けると、MRヘッドセットが180度回転し、物理的環境において基準マークの左30度を見なくなった(したがって、ユーザインターフェース要素が固定されるように構成された位置に面しなくなった)場合、MRヘッドセットは、ユーザインターフェース要素の境界を定義する空間座標がMRヘッドセットの現在の視野内に(180度回転した後)もはや存在しないと決定することができ、したがって現在の視野内にユーザインターフェース要素を表示しない。この特定の例では、MRヘッドセットが基準マークから離れるように部分的にのみ回転された場合(例えば、左に90度)、UI要素は依然として新しい視野内に存在するが、新しい視野に対するその位置は変化している(例えば、画面の左側から画面の右側に移動する)。
【0138】
さらに別の例として、ユーザインターフェース(UI)要素は、MRヘッドセットの視野に関して特定の固定位置に位置決めされるように構成され得る。一例として、そのようなUI要素は、MRヘッドセットの装着者が物理的環境の周囲を移動したり、MR環境内で配向を変更するとき、MRヘッドセットの装着者を「追従」することができる。特定の例として、UI要素が視野の中心の左30度に位置決めされるように構成される場合、UI要素は、物理的環境に関するMRヘッドセットの位置および/または配向に関係なく、その位置に留まり得る。
【0139】
図5A図5B図6A図6E、および図7は、MR環境における動作情報および/または制御特徴を示すUI要素のレンダリングに関する。図5Aは、MRヘッドセットによって実装され得るプロセス500の一例を示す。図5Bは、MR制御システムによって実装され得るプロセス550の一例を示す。図6A図6Eは、図5Aおよび図5Bに示す1つまたは複数のステップに関連付けられたMRヘッドセットの装着者の視点からの例示的なビューを示す。図7は、MRヘッドセットによってレンダリングされる情報を構成するための例示的な構成インターフェースを示す。
【0140】
図5Aを参照すると、いくつかの実施形態による、半導体製造ツールの動作情報を示すユーザインターフェース要素をレンダリングし、半導体製造ツールによって実施される動作命令を受信するための例示的なプロセス500が示されている。プロセス500のブロックは、MRヘッドセットによって実施され得る。以下では、プロセス500の1つまたは複数のステップが、図6A図6Eに示す例示的な視野を用いて説明される。プロセス500のブロックは、図5Aに示されていない順序で実施されてもよいことに留意されたい。追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、プロセス500の1つまたは複数のブロックは、省略されてもよい。
【0141】
502において、MRヘッドセットは、半導体製造ツールを動作させるように構成されたMR制御システムとの通信チャネルを確立する。いくつかの実施形態では、502は、図3Aに関連する説明を使用して実施される。
【0142】
MRヘッドセットがMR制御システムとの通信チャネルを確立した後、本開示のいくつかの実施形態に従って、ユーザインターフェースがAR環境においてレンダリングされる。図6Aは、通信チャネルの確立後のMRヘッドセットを装着したオペレータの視点からの例示的なビュー600を示す。
【0143】
示されるように、ビュー600は、本開示の特定の実施形態による、メニューパネル602および動作情報選択入力604など、AR環境でレンダリングされる1つまたは複数のUI要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、メニューパネル602内の要素の選択により、ユーザは、MRヘッドセットによって提示されるUI要素の外観、MRヘッドセットを使用して提示される音の音量レベルなどの1つまたは複数の設定を調整することが可能になる。いくつかの実施形態では、動作情報選択入力504の選択により、様々な動作情報のセットを反映するコンテンツがMRヘッドセットを介して提示されるようにすることができる。仮想UI要素は、物理的環境がビュー600で見えるように、物理的環境の投影の上にオーバーレイされて提示されることに留意されたい。ビュー600は、UI要素が物理的環境の背景投影の上にオーバーレイされていることを示しているが、いくつかの実施形態では、UI要素は、1つまたは複数の背景投影と同じ平面内に提示され得る。すなわち、UI要素は、1つまたは複数の投影された背景構成要素の隣にあるように表れる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のUI要素が存在し、視野内に投影される異なる構成要素に関連付けられてもよい。例えば、ビュー600の背景にある1つまたは複数のサブ構成要素は、構成要素固有のビューおよび/または制御を可能にするために、マスタートグルを介してまたは自動的に、それらの隣に提示されるメニューパネルを有し得る。いくつかの実施形態では、UI要素は、それらがオーバーレイする背景構成要素の詳細を完全にブロックするように不透明である。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のUI要素は、曇ったものからほぼ完全に透明なものまで、異なる程度の透明度の範囲を有し得る。様々な程度の透明度を有するUI要素を用いることにより、ユーザインターフェースをより没入型にすることが可能になり、したがって半導体ツールの動作効率が向上する。そのような情報およびコントロールパネルが単一のビューでグラフィカルに提示されるため、オペレータは、内部構成要素内のサブ構成要素がどこにあるか(または、対象の構成要素の周囲にどの構成要素があるか)を調べる必要がなくなる。
【0144】
いくつかの実施形態では、UI要素605の選択により、物理的環境における半導体製造ツールの位置に関してコントロールパネル601(例えば、UI要素602および604を含む)が固定され得る。
【0145】
図5のプロセス500に戻って参照すると、いくつかの実施形態では、504において、MRヘッドセットは、MRヘッドセットの物理的位置および/または配向を識別する。いくつかの実施形態では、物理的位置および/または配向は、物理的半導体製造ツールまたは物理的半導体製造ツールの一部に関するものであり得る。例えば、MRヘッドセットの物理的位置および/または配向は、物理的ランドマーク、または物理的半導体製造ツールの基準マーカ(例えば、特定のねじ、壁の特定の端など)などに関して、物理的半導体製造ツールの一部に添付された機械可読コードに関して決定することができる。
【0146】
MRヘッドセットの物理的位置および/または配向は、MRヘッドセットの1つまたは複数のカメラおよび/または1つまたは複数のセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープなど)を使用して決定され得る。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットの物理的位置および/または配向は、1つまたは複数のカメラおよび/または1つまたは複数のセンサによって示される移動方向および速度に基づいて、以前に決定された物理的位置および/または配向を更新することによって決定され得る。
【0147】
いくつかの実施形態では、ブロック504は、省略されてもよいことに留意されたい。例えば、ユーザインターフェース要素がMRヘッドセットの視野に関係なく提示される場合、MRヘッドセットは、物理的位置および/または配向情報を使用しなくてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、ブロック504は、省略されてもよい。
【0148】
いくつかの実施形態では、506において、MRヘッドセットは、表示される半導体製造ツールに関連付けられた特定の動作情報を要求する第1の入力を受信する。いくつかの実施形態では、動作情報は、様々な/複数の動作情報のセットにグループ化され得ることに留意されたい。動作情報のセットは、同様の構成要素または要素に関連付けられたデータ(例えば、センサデータ)を含むことができる。例えば、動作情報のセットは、半導体製造ツールの様々なエアロックに関連付けられた圧力センサからのセンサ出力を含み得る。別の例では、動作情報のセットは、半導体製造ツールの単一の処理チャンバからの複数のセンサ出力を含むことができる。別の例では、動作情報のセットは、半導体製造ツールの複数の処理チャンバ用の同様の1つまたは複数のセンサ、例えば、半導体製造ツールの各処理チャンバに存在する同一の台座温度センサからの複数のセンサ出力を含み得る。
【0149】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の入力は、プロセスチャンバに添付された、または半導体製造ツールの表示画面に表示されたQRコードなどの動作パラメータのセットに関連付けられた機械可読コードを含む画像データのキャプチャ(MRヘッドセットのカメラを介した)を含むことができる。いくつかのそのような実施形態では、機械可読コードは、半導体製造ツールの外部部分に添付されてもよく、かつ/またはMR制御システムを実行するデバイスのディスプレイを介して提示されてもよい。入力が機械可読コードを含む画像データのキャプチャを含む場合、MRヘッドセットは、機械可読コードをデコードし、機械可読コード内に埋め込まれた識別子を取得することができる。いくつかの実施形態では、識別子は、MR制御システムが通信している半導体製造ツールの少なくとも1つまたは複数の構成要素に関する特定の動作パラメータのセットに一意に関連付けられる。
【0150】
追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、入力は、MRヘッドセットによってレンダリングされるユーザインターフェース要素の1つまたは複数の選択可能な入力(例えば、仮想コントロールパネルに表示されるコマンドタブ)の選択を含むことができる。
【0151】
例えば、図6Aに戻って参照すると、動作情報選択入力604の選択に応答して、利用可能な動作情報のセットを示す仮想パネルがMRヘッドセットを介してレンダリングされ得る。
【0152】
図6Bは、利用可能な動作情報のセットのI/Oカードリスト606(メニュー606と呼ぶことができる)を含む例示的なビュー620を示す。図6Bに示す「I/Oカード」(I/Oカードリスト606の下にリストされる長方形のパネル)は各々、動作情報のセットに対応することに留意されたい。これらのI/Oカードは一例として提示されており、半導体製造ツール内の異なる機能または特徴を関連付けるために異なる名前を使用して参照される場合があることを理解されたい。示されるように、I/Oカードリスト606は、「エアロックアナログ入力」、「プラットフォーム状態」、「安全に閉まるドア」、および「プラットフォーム圧力」に対応する利用可能な制御のセットを示す。I/Oカードリスト606に示す利用可能な動作情報のセットは、単に例として示されており、図6Bに示すものに加えて、またはその代わりに、他の動作情報のセットがメニューに提示され得ることに留意されたい。加えて、I/Oカードリスト606は、1つまたは複数のユーザ選択に基づいて更新され得る。例えば、I/Oカードリスト606は、I/Oカードリスト606に関連して提示される制御がマルチレベルメニュー構造を横断するにつれて変化するようにマルチレベルメニュー構造に対応することができる。より詳細な例として、I/Oカードリスト606は、「親レベル」オプションに対応する様々な制御を最初に提示することができる。このより詳細な例を続けると、オプションの親レベルからの特定の制御の選択に応答して、I/Oカードリスト606は、選択された親レベルオプションの下にネストされた「子レベル」オプションに対応するサブレベル制御または情報を示すように展開することが可能である。
【0153】
I/Oカードリスト606は、「フォローミー」入力607をさらに含む。いくつかの実施形態では、「フォローミー」入力607を選択すると、I/Oカードリスト606は、MRヘッドセットの位置および配向の変化に関係なく、オペレータの視野内の特定の表示位置に固定されたままとなる。例えば、I/Oカードリスト606がMRヘッドセットの視野の中心位置から左に30度の位置に最初に提示され、「フォローミー」入力607が選択される場合、I/Oカードリスト606は、MRヘッドセットの位置/配向が変化しても、視野中心の左30度で提示され続けることができる。いくつかの実施形態では、UI要素(例えば、I/Oカードリスト606)の表示サイズおよび解像度は、オペレータが背景におけるターゲットオブジェクトに近づいても遠ざかっても同じままである。いくつかの実施形態では、UI要素が従わないように命令されるか、投影された背景に対して相対的な空間内に固定されるように命令されるとき、UIの表示サイズおよび解像度は、背景におけるターゲットオブジェクトまでのオペレータの距離に応じて変化し得る。例えば、オペレータがターゲットオブジェクトから後退すると、UI要素(例えば、I/Oカードリスト606)の表示サイズが縮小し得る。逆に、オペレータがターゲットオブジェクトに近づくと、UI要素の表示サイズが所定のサイズ制限まで増加し得る。MRヘッドセットによってレンダリングされる任意のユーザインターフェース要素(例えば、表示パネル)が、そのような「フォローミー」機能を含み得ることに留意されたい。
【0154】
示されるように、例示的なビュー620は、接続パネル622を含む。いくつかの実施形態では、MR制御システムへの接続は、例えば、特定の制御システムのインターネットプロトコル(IP)アドレスまたはコンピュータ名を入力することによって容易にすることができる。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、接続パネル622を介してオンセッション中の複数のMR制御システムに接続することができる。図2に関連して上述したように、接続は、MQTT、HTTP、拡張メッセージングおよびプレゼンスプロトコル(XMPP)、制約付きアプリケーションプロトコル(CoAP)、または他のプロトコルであってもよい。
【0155】
図5Aのプロセス500に戻って参照すると、いくつかの実施形態では、508において、MRヘッドセットは、MR制御システムから半導体製造ツールからの動作情報のセットを要求することができる。ブロック506で受信された入力が1つまたは複数の選択可能なユーザインターフェース要素の選択である場合、MRヘッドセットは、選択されたユーザインターフェース要素の識別子をMR制御システムに送信することによって、示された動作情報のセットを要求することができる。例えば、選択されたユーザインターフェース要素が図6Bに示す利用可能な動作情報のセットのメニューからの「プラットフォーム圧力」に対応する場合、MRヘッドセットは、「プラットフォーム圧力」要素がメニューから選択されたというコマンドをMR制御システムに送信することができる。
【0156】
ブロック506で受信された入力がQRコードスキャンなどの機械可読コードを含む画像データである場合、MRヘッドセットは、機械可読コードから検索されたデコードされた識別子をMR制御システムに送信することができる。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットからコマンドを受信すると、MR制御システムは、識別子に関連付けられた動作情報のセットを識別することができる。
【0157】
510において、MRヘッドセットは、MR制御システムから動作情報を受信する。
【0158】
いくつかの実施形態では、ブロック506および508は、省略することができることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、ブロック510において、MRヘッドセットによる要求なしにMR制御システムによってMRヘッドセットに送信される動作情報のストリームを受信することが可能である。そのようなストリーミングされた動作情報は、コンテンツがMRヘッドセットの装着者によって明示的に要求されたかどうかに関係なく、動作ステータスに関連付けられたコンテンツがMRヘッドセットによって提示可能であることが重要であるとみなされる半導体製造ツールの動作ステータスに関する情報を含み得る。そのような動作ステータス情報は、1つまたは複数の構成要素のエラー状態、危険条件、接続性または信号強度/エラー、ユーザ許可に関する情報、場所固有の動作命令(例えば、特定のプラントに関連する規則)などを示す情報を含み得る。
【0159】
510で動作情報を受信した後、512において、MRヘッドセットは、受信した動作情報を表示してユーザに提示する。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、1つまたは複数のテキストボックス、仮想ゲージ、仮想メータ、仮想インジケータ(仮想インジケータライト、チェックボックス、ラジオボタンなど)、または510で受信されたデータもしくは情報を反映する他の要素を含むことができるUI要素を提示することが可能である。ユーザインターフェース要素内に提示されるデータまたは情報は、実質的にリアルタイムのデータまたは情報であり得ることに留意されたい。例えば、データまたは情報は、半導体製造ツールに関連付けられたセンサの現在または最近のセンサ値、例えば、MRヘッドセットに利用可能になるとすぐにユーザに提示されるデータに対応し得る(1つまたは複数の値が取得されたときと、その値が最終的にMRヘッドセットによって受信されるときとの間には、送信遅延による多少の遅延が存在する場合がある)。
【0160】
いくつかの実施形態では、受信された動作情報のセットは、MRヘッドセットによって任意の適切な方式でフォーマットされてもよい。例えば、センサ値または構成要素の状態がエラー状態または異常状態であることを示すUI通知は、そのようなステータスを示す視覚的な方式で提示され得る(例えば、エラー状態に注意を引くために赤色で提示される、点滅または点灯して提示されるなど)。別の例として、センサ値もしくは構成要素の状態が現在電源オンであるか、または使用可能な状態にあることを示すUI通知は、そのようなステータスを示す視覚的な方式で提示されてもよい(例えば、緑色で提示される、チェックマークに関連して提示されるなど)。
【0161】
動作情報がMRヘッドセットを介してどのように表示されるかの例示的なビューが、図6Cに示される。図6Cでは、ビュー630は、半導体製造ツールの様々な構成要素に関連付けられた圧力(例えば、1つまたは複数のプロセスチャンバの圧力、1つまたは複数のエアロックの圧力など)に関する受信した動作情報を表示するI/Oカード608を示す。I/Oカード608は、親I/Oカードリスト606に示す「プラットフォーム圧力」制御にリンクされたポップアップパネルである。いくつかの実施形態では、I/Oカード608は、親I/Oカードリスト606上の1つまたは複数の制御(例えば、「プラットフォーム圧力」制御におけるチェックボックス)の選択に応答して表示される。示すように、I/Oカード608は、半導体製造ツールにおける様々な構成要素およびそれらに関連付けられた圧力値メータ610についての説明を含み、様々な構成要素に対して検出された圧力を示す。いくつかの実施形態では、測定単位を変更することができ、これにより圧力値メータ610に表示される値が変更される。いくつかの実施形態では、UIパネル(例えば、I/Oカード608)は、1つまたは複数のネストされたサブ構成要素を有することができ、それにより1つの表示された構成要素をクリックするとリストが展開され、サブ構成要素についての説明および関連付けられたセンサ値が開くことになる。いくつかの実施形態では、UIウィンドウに表示される構成要素(例えば、I/Oカード608またはI/Oカードリスト606)は、事前に構成されて固定される。いくつかの実施形態では、UIウィンドウに表示される構成要素は、動的である。すなわち、いくつかの実施形態では、MRヘッドセットまたはMR制御システムは、特定の条件または規則を使用して、リストが非常に長い場合、どの構成要素をリストの先頭近くに表示するか(すなわち、表示順序を動的にランク付けする)、非表示にするか、またはディスプレイの最初もしくは2ページ目に表示すべきかを決定することができる。そのような条件または規則は、限定はしないが、MRヘッドセットの場所、ツールの1つまたは複数の領域へのMRヘッドセットの物理的近接性、1つまたは複数の構成要素またはサブ構成要素の使用率、故障確率、または特定のプロセスに対する重要性に関する考慮事項を含み得る。例えば、オペレータがプロセスチャンバを直接覗いているとき、UIウィンドウは、オペレータから物理的に遠い構成要素の前に、オペレータに物理的に近い構成要素についての圧力情報をリストすることができる。
【0162】
図6D は、それぞれのステータスボックス614内に複数の構成要素の現在のステータスを表示するI/Oカード612を含む例示的なビュー640を示す。例えば、図6Dは、エアロック1が「ポンプ給送」であり、AtmArm(大気アーム)が「スタンバイ」であることを示す。図6Cに関して説明した機能と同様に、構成要素のリスト順序は、事前に構成されるかまたは動的にすることができる。さらに、ステータスボックス614は、頻繁に更新されてもよいし(例えば、設定された間隔でのリアルタイムのステータス確認更新)、またはイベントの発生に基づいて更新されてもよい。
【0163】
図5Aのプロセス500に戻って参照すると、514において、MRヘッドセットは、MRヘッドセットの位置もしくは配向に基づいて、または特定のUI要素提示設定に基づいてUI要素を任意選択で更新することができる。
【0164】
いくつかの実施形態では、UI要素の提示は、MRヘッドセットを介して受信されたユーザ入力に基づいて更新され得る。いくつかの実施形態では、UI要素をサイズ変更するユーザ入力に基づいて、UI要素のサイズを修正することができる。例えば、UI要素は、特定のユーザ入力(例えば、UI要素をつまむか引っ張る)の受信に応答してサイズが拡大され得る。別のより詳細な例として、UI要素の一部の位置または配向は、受信したユーザ入力に基づいて修正されてもよい。特定の例として、いくつかの実施形態では、ユーザがUI要素を掴み、MR環境内の異なる場所にUI要素を位置決めすることによって、UI要素を移動させることができる。いくつかの実施形態では、ユーザはまた、ユーザの視野に関してMR環境内の1つまたは複数のUI要素の配向を変更することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザは、ユーザの視野角からUIウィンドウの片側を遠ざけるように押すことによってUIウィンドウを傾けることができ、それにより片側がヒンジで留められたドアのように、UIウィンドウがユーザの視野角からスイングして開く(または遠ざかる)ようにする。特定のオブジェクトは、図6Cに示すUIウィンドウなどの二次元(2D)でレンダリングされるが、本発明の実施形態は、上記の例に示すように、これらのオブジェクトが三次元(3D)空間で移動することを可能にする。このような能力により、半導体製造/製作ツールのGUIに対するカスタマイズオプションが増加し、それによりオペレータが短時間でシナリオベースのUIを構築することができる。いくつかの実施形態では、UIウィンドウおよびパネルは、3Dでレンダリングされてもよい。
【0165】
別の例として、UI要素の位置または配向は、MRヘッドセットの位置または配向の変化に基づいて更新され得る。例えば、UI要素が物理的環境に関してある位置に固定されるように設定されている場合、ユーザインターフェース要素は、MRヘッドセットの位置または配向に基づいて、ユーザの視野角に関して異なる位置または角度でレンダリングされ得る。
【0166】
いくつかの実施形態では、動作情報の提示は、MR制御システムから受信された更新に基づいて更新することができる。例えば、図6Cに示すセンサ値メータは、より最近受信したセンサデータを示すように更新することができる。
【0167】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース要素の提示は、ユーザ入力、MRヘッドセットの位置もしくは配向の変化、および/または更新された動作情報の組み合わせに基づいて更新され得る。
【0168】
図6Eを参照すると、例示的なビュー650は、図6Dに先に示されたI/Oカード612のステータスボックス614が、半導体ツールに発行されたコマンドに応答して更新されることを示す。示されるように、エアロック1の状態がボックス615で変更され、エアロック1の状態が「ポンプ給送」(図6Dのような)から「通気」(図6Eのような)に変化したことを示す。いくつかの実施形態では、コマンドは、MRヘッドセットから発行される。いくつかの実施形態では、コマンドは、MRヘッドセットおよびMR制御から独立したシステムから(例えば、半導体製造ツールのオンボード制御から)発行される。
【0169】
図5Aのプロセス500に戻って参照すると、いくつかの実施形態では、ブロック514は、省略することができる。例えば、ユーザインターフェース要素の位置決め、サイズ、または配向を変更するためのユーザ入力が受信されず、更新された動作情報も受信されず、MRヘッドセットの位置または配向が変化していない場合、ユーザインターフェース要素の提示は、変更されないままであってもよい。したがって、そのような例では、ブロック514は、省略されてもよい。
【0170】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットはブロック504にループバックし、MRヘッドセットの更新された物理的位置および/または配向を識別する。次いでMRヘッドセットは、動作情報を受信し、動作情報を示すユーザインターフェース要素を提示し続けることができる。
【0171】
ステップ512または514に続いて、プロセス500は任意選択でブロック516に移動し、そこでMRヘッドセットは、半導体製造ツールへの動作命令またはコマンドに対応する第2の入力を受信することができる。動作命令/コマンドの例には、限定はしないが、特定のプロセスまたはプロセスのステップの起動または停止、特定の構成要素の状態の変更(例えば、特定のエアロックの通気の開始、特定のドアの閉鎖など)などが挙げられる。
【0172】
いくつかの実施形態では、第2の入力は、MRヘッドセットによってレンダリングされる制御特徴の選択としてMRヘッドセットによって受信され得る。例えば、制御特徴は、動作命令の実行を開始するための押しボタン(例えば、「通気開始」を示す押しボタンなど)に対応し得る。いくつかの実施形態では、第2の入力は、音声コマンドを介して与えられる動作命令であってもよい。いくつかの実施形態では、制御特徴は、アクセスされているプロセス/構成要素に基づいてレンダリングされ得る。例えば、ユーザが特定のプロセスチャンバを見ながらプラットフォーム圧力をクリックすると、MRヘッドセットは、特定のプロセスチャンバに関連付けられたステータスおよび/または圧力値と共に「ポンプ」および「通気」制御を生成することができる。
【0173】
518において、MRヘッドセットは、受信したコマンドまたは動作命令をMR制御システムに送信する。その後、MR制御システムは、半導体製造ツールに動作命令から受信されたアクティビティを実施させることができる。
【0174】
図5Bは、いくつかの実施形態による、MR環境において半導体製造/製作ツールを制御するために本開示のMR制御システムによって実行可能な例示的なプロセス550を示している。プロセス550のステップは、MR制御システムによって実施され得る。プロセス550のステップは、図5Bに示されていない順序で実施されてもよいことに留意されたい。追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、プロセス550の1つまたは複数のステップは、省略されてもよい。
【0175】
552において、MR制御システムは、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得する。センサデータは、温度センサ、圧力センサ、光センサ、位置センサ、モーションセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープなど)、またはそれらの組み合わせなど、半導体製造ツール内の任意のセンサからのセンサ出力であってもよい。センサデータは複数のセンサから取得することができ、複数のセンサは、異なるタイプのセンサであり、かつ/または半導体製造ツールの異なる構成要素に関連付けられる。
【0176】
554において、MR制御システムは、MRヘッドセットまたは他の制御プラットフォーム(例えば、半導体製造ツールのオンボード制御システム)から動作情報に対する要求を受信することができる。図5Aのブロック506および508に関連して上述したように、要求は、例えば、MRヘッドセット上にレンダリングされるユーザインターフェース要素の選択を介して、MRヘッドセットによる機械可読コードのキャプチャを介して、MRヘッドセットに対するオペレータの音声コマンドを介して受信され得る。いくつかの実施形態では、ブロック554は、省略されてもよい。例えば、動作情報がMRヘッドセットによって明示的に要求されたかどうかにかかわらず、MR制御システムが動作情報のストリームを連続的または周期的に送信する場合、ブロック554は、省略されてもよい。
【0177】
556において、MR制御システムは、ステップ552で取得されたセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、動作情報をMRヘッドセットに送信する。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、ステップ554で受信された要求に基づいて動作情報を識別することができる。例えば、MR制御システムは、MRヘッドセットによって捕捉された機械可読コードに関連付けられた動作情報のセットを識別することが可能である。
【0178】
558において、MR制御システムは、MRヘッドセットまたは他の制御プラットフォームから、半導体製造ツールによって実施されるコマンドまたは動作命令を受信することができる。図5Aのブロック516に関連して上述したように、動作命令は、特定のプロセスまたはプロセスのステップの起動または停止、特定の構成要素の状態の変更などに対応し得る。
【0179】
560において、いくつかの実施形態では、MR制御システムは、半導体製造ツールの状態を変更するツールコマンドを半導体製造ツールに送信させ、コマンドは、ステップ558で受信されたコマンドまたは動作命令に基づく。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、有線接続を介してツールコマンドを送信する。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、無線でツールコマンドを送信する。
【0180】
いくつかの実施形態では、動作情報のセットは、ユーザインターフェースを介して構成され得る。そのようなユーザインターフェースは、MR制御システムと通信するMRヘッドセットによって提示される動作情報のセットを構成するために、MR制御システムによって提示され得る。いくつかの実施形態では、動作情報のセットは、動作情報のセットに含めるための1つまたは複数の変数を選択することによって構成され得る。各変数は、物理的半導体製造ツールの動作状態またはセンサ出力を表すことができ、変数の値は、MR制御システムと通信するMRヘッドセットに送信することができる。
【0181】
図7は、いくつかの実施形態による、MRヘッドセット内でレンダリングされる情報およびUI要素を構成するために使用することができる例示的な構成インターフェース700を示す。図2に戻って参照すると、いくつかの実施形態では、構成インターフェース700は、MR制御システム202、MRヘッドセット206、サーバ210、または半導体ツールのオンボード制御システムを通じてアクセスされ得る。
【0182】
示されるように、構成インターフェース700は、特定のツール機能または特徴のセットを示すグループ識別子702を含むことができる。図示の例では、グループ識別子702は「プラットフォーム圧力」を示し、これは図6BのI/Oカードリスト606に示す「プラットフォーム圧力」に対応する。
【0183】
構成インターフェース700は、ツール機能または特徴のセットに含めるために利用可能な変数を示すパネル704をさらに含む。例えば、パネル704は、「airlock1/airlock1-slot1out/disableevents」という名前の変数706を含む。加えて、パネル704は、変数ごとに、変数の別名を含むことができる。例えば、変数706の別名708は、「AirLock1-slot1outDisableEvents」である。
【0184】
いくつかの実施形態では、パネル704に含まれる各変数は、変数更新パラメータ710に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、変数更新パラメータは、「ステータス変数」または「制御可能な変数」のいずれかに設定することができる。「ステータス変数」は、一般に、ユーザによって修正することができない測定値または測定状態である変数または値を指す。対照的に、「制御可能な変数」は、一般に、ユーザによって設定することができる変数または値を指す。
【0185】
構成インターフェース700は、追加ボタン712を含む。追加ボタン712の選択に応答して、パネル704で選択された変数は、選択された変数パネル714に含めることができる。選択された変数パネル714は、グループ識別子702に関連付けられるように選択された変数を示す。
【0186】
いくつかの実施形態では、変数パネル714内の選択された変数のセットは、図7に示すQRコードなどの機械可読コードに関連付けられ得る。いくつかの実施形態では、機械可読コードは、構成インターフェース700内で選択または生成され得る。QRコード716は、変数パネル714内の変数のセットに関連付けられるようにプログラムされた機械可読コードの一例である。例えば、構成インターフェース700を使用して選択された変数の各セットには、一意のグループ識別子(例えば、702)を割り当てることができ、その後、これは機械可読コードにエンコードすることができる。動作中、MRヘッドセットは、構成インターフェース700によって生成された機械可読コードをスキャンし、基礎となる変数にリンクされ、かつMR制御システムによって認識される機能または特徴のリストを開くことができる。このようにして、MRヘッドセットは、MR制御システムからその識別子に関連付けられた機能または特徴のセットに関連付けられたデータを要求することができる。
【0187】
いくつかの実施形態では、機械可読コードは、図6A図6Eに示すI/OカードまたはI/Oカードリストを表示し、対象の機能に関連付けられた関連情報(例えば、手順マニュアル、メンテナンス情報のログなど)を開くなど、複数の異なるタイプの表示機能および能力に関連付けることができる。いくつかの実施形態では、機械可読コードは、選択されると関連付けられたハイパーリンクを開く各メニューオプションに関連付けられたハイパーリンクを記憶することができる。いくつかの実施形態では、機械可読コードは、MR制御システム内の命令の異なる記録を指す複数のメニューオプションにリンクされ得る。例えば、機械可読コードが「プラットフォーム圧力」に関連付けられている場合、機械可読コードをスキャンすると、MRヘッドセットは、識別子「プラットフォーム圧力」(例えば、図6CのI/Oカード608などのエアロック1およびエアロック2を有するI/Oカード)に関連付けられた変数を表示するためのオプションを提示するGUIを開いてもよく、または1つまたは複数のエアロックに関連付けられた手順マニュアル、1つまたは複数のエアロックに関連付けられたメンテナンス情報などの他の関連文書を開いてもよい。文書は、マークアップ言語(例えば、HTML、XMLなど)、ポータブルドキュメントフォーマット(PDF)文書など、任意の適切なフォーマットであってもよい。
【0188】
MRヘッドセットを使用した内部構成要素の状態のレンダリング
いくつかの実施形態では、半導体製造ツールの内部構成要素(例えば、ロボットアーム、リフトピン、スリット弁、ウエハ支持体、インデクサ、カルーセル、シャワーヘッド、製作中のウエハなど)の状態、または経時的な状態の表現は、MR環境においてMRヘッドセットを使用してレンダリングされ得る。実際、そのような表現は、MRヘッドセットの装着者が閉じた半導体製造ツールの「内部を見て」、ツールを分解することなく半導体製造ツールの外壁からは見えない場合がある対象の内部構成要素を見ることを可能にするように表れてもよい。
【0189】
例えば、内部構成要素の表現は、内部構成要素の位置および/または内部構成要素の移動に対応し得る。表現には、3D画像、3D画像のシーケンス、または1つまたは複数の内部構成要素を描写するアニメーションが挙げられ得る。3D画像、または3D画像のシーケンスは、対象の内部構成要素または半導体製造ツール上の特定の基準マークまでのMRヘッドセットの位置、配向、および距離のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づくサイズおよび/または配向でレンダリングされ得る。対象の構成要素または基準マークまでのMRヘッドセットの位置、配向、および/または距離は、MRヘッドセット内の1つまたは複数の場所センサによって部分的に決定され得る。いくつかの実施形態では、対象の構成要素(例えば、ウエハを移動させるためのロボットアーム)の推定された、またはほぼリアルタイムの実際の位置は、半導体製造/製作ツール内の1つまたは複数のセンサから受信された位置データに従ってレンダリングされる。
【0190】
図8Aは、いくつかの実施形態による、MRヘッドセットによって、半導体製造ツールの内部要素/構成要素の表現をレンダリングするための例示的なプロセス800を示す。図8Bは、特定の実施形態による、MR制御システムによって、半導体の内部要素/構成要素の表現をレンダリングするための情報を提供および取得するための例示的なプロセス850を示す。図9Aおよび図9Bは、いくつかの実施形態による、プロセスチャンバの3D提示の例示的なビューを示す。
【0191】
図8Aを参照すると、いくつかの実施形態では、プロセス800のブロックは、MRヘッドセットによって実行され得る。いくつかの実施形態では、図8Aに示すプロセス800のブロックは、様々な順序で実施することができ、これらのブロックのうちの1つまたは複数を同時に実施することができることに留意されたい。加えて、いくつかの実施形態では、プロセス800の1つまたは複数のブロックは、省略されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセス800は、MRヘッドセットとMR制御システムとの間の通信チャネルが確立された後に実行され得る。
【0192】
802において、MRヘッドセットは、半導体製造ツールの少なくとも一部に関連付けられた3Dモデル情報を取得する。図2に関連して上述したように、3Dモデル情報は、MRヘッドセット、MR制御システム、または外部サーバなどのMRヘッドセットもしくはMR制御システムと通信するシステムに記憶することができる。3Dモデル情報には、限定はしないが、複数の構成要素の3D画像、関連付けられた幾何学的形状(例えば、多角形およびその頂点)、関連付けられた色またはテクスチャ情報、関連する座標情報、照明情報(例えば、影の場所および/または位置を示す)などが挙げられ得る。
【0193】
いくつかの実施形態では、3Dモデル情報は、MRヘッドセットの1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリ)に記憶され得る。そのような実施形態では、3Dモデル情報は、これらのコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つまたは複数からMRヘッドセットによって検索され得る。いくつかの実施形態では、3Dモデル情報は、MR制御システムの1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリ)に記憶され得る。そのような実施形態では、3Dコンテンツをレンダリングするために必要に応じて、関連する3Dモデル情報がMR制御システムによってMRヘッドセットに提供され得る。いくつかの実施形態では、3Dモデリング情報が、複数のデバイスに記憶され得る。例えば、座標情報はMR制御システムに記憶され得るが、幾何学的形状情報はMRヘッドセットに記憶される。
【0194】
804において、MRヘッドセットは、いくつかの実施形態に従って半導体製造ツールの1つまたは複数の基準マークに対する自身の位置および配向を識別する。半導体製造/製作ツールの1つまたは複数の物理的特徴は、基準マークとして機能することができる。MRヘッドセットは、1つまたは複数のオンボードカメラまたは1つまたは複数のオンボードセンサを使用して、半導体製造/製作ツールに対するその相対位置を決定することができる。例えば、1つまたは複数のカメラによって取得された画像データを使用して、半導体製造ツールの基準マーク(例えば、物理的ランドマーク)の位置を識別することが可能である。いくつかの実施形態では、半導体製造ツールの外部部分に添付された機械可読コードの位置は、MRヘッドセットによってその相対位置および配向を決定するために使用することができる。いくつかの実施形態では、相対位置は、物理的環境に存在する基準または基準マークに対して識別され得、基準または基準マークは、半導体製造ツールの外部の物理的ランドマーク(例えば、特定のねじ、特定の壁など)であるか、または半導体製造ツールの外部部分に添付された機械可読コードである。
【0195】
MRヘッドセットに関する半導体製造ツールの相対位置を取得するために使用される1つまたは複数の基準マークは、三次元モデル情報内の既知の位置または場所に対応し得る。したがって、基準マークを使用して、構成要素の三次元(3D)表現をMRヘッドセットの視野(FOV)内で位置決め、配向、および/またはスケーリングすることを可能にすることができ、それにより3D表現は、物理的構成要素がFOV内にある場所にオーバーレイされ、現実世界の対応物がMRヘッドセットの視点から見える場合に有する縮尺と一致する縮尺でMRヘッドセットのFOV内に示される。
【0196】
806において、MRヘッドセットは、MR制御システムから、半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素/構成要素の位置、または経時的な位置を示す動作情報を受信する。例えば、動作情報は、物理的半導体製造ツールと相関する、または関連付けられる基準フレームに対する要素/構成要素の位置情報(例えば、ロボットアームの位置、インデクサまたはカルーセルの位置、リフトピンの位置、シャワーヘッドの位置など)を示し得る。別の例として、動作情報は、物理的半導体製造ツールと相関する、または関連付けられる基準フレームに対する要素の移動情報(例えば、速度および方向)を示し得る。
【0197】
いくつかの実施形態では、動作情報は、圧力データ、温度データなどの要素についてのセンサデータを含むことができる。いくつかのそのような実施形態では、動作情報は、センサデータに基づいて識別される異常状態またはエラー状態をさらに示すことができる。例えば、動作情報は、特定のセンサデータが正常範囲外であるため異常であるとMR制御システムが決定したこと、または特定の要素がエラー状態にあることを示すことができる。いくつかの実施形態では、位置または回転エンコーダ情報を使用して、1つまたは複数の内部要素/構成要素に関する位置情報および/または移動情報を決定することができる。例えば、ロボットアームの位置は、ロボットアームの各関節の回転量を示す1つまたは複数の回転エンコーダに基づいて、および各アームリンクの既知の長さに基づいて決定され得る。
【0198】
いくつかの実施形態では、動作情報は、製作中の1つまたは複数のウエハに関する情報を示すことができる。例えば、動作情報は、特定のプロセスチャンバ内のウエハの位置、特定のウエハが現在チャックにクランプされているか、またはクランプ解除されているかなどを示すことができる。
【0199】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、MR制御システムによって送信されたセンサデータに基づいて、内部要素/構成要素の位置、または経時的な位置を決定してもよい。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、MR制御システムから位置または経時的な位置を受信してもよい。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、MR制御システムから初期位置情報を受信し、スクリプトを使用して初期位置情報に基づいて経時的な後続の位置を決定してもよい。
【0200】
808において、MRヘッドセットは、MR、AR、またはVR環境に1つまたは複数の内部要素/構成要素をレンダリングする。1つまたは複数の内部要素/構成要素の位置、または経時的な位置は、3Dモデル情報に基づいて、および半導体製造ツールに関するMRヘッドセットの相対位置に基づいてレンダリングされ得る。1つまたは複数の内部要素の表現を含む、MRヘッドセットを介してレンダリングされるビューの一例が、図9Bに関連して示され以下に説明される。
【0201】
いくつかの実施形態では、3Dモデル情報を使用して、1つまたは複数の3D画像を生成することができる。いくつかの実施形態では、各画像は、レンダリングされる内部要素または内部要素の一部に対応する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の3D画像の各々は、画像内の3Dモデルの配向、位置決め、および/またはサイズ設定が半導体製造ツールに関するMRヘッドセットのビューポイントに対応するように生成されてもよく、ビューポイントは、半導体製造ツールに対するMRヘッドセットの相対位置に基づいて決定される。
【0202】
いくつかの実施形態では、2つ以上の3D画像が生成される場合、2つ以上の3D画像は、順番にレンダリングされてもよい。したがって、シーケンスされた2つ以上の3D画像がアニメーションとして表れ得る。
【0203】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の3D画像は、1つまたは複数の3D画像によって表される様々な要素の位置を生成するスクリプトに基づいて生成およびレンダリングされ得る。例えば、1つまたは複数の3D画像がロボットアームを表す場合、スクリプトは、ロボットアームの1つまたは複数の位置を識別するために使用され得る。別の例では、ロボットアームが動いている場合、スクリプトを使用して、一連の時点におけるロボットアームの一連の位置を識別することができる。様々な要素の位置は、要素が移動する既知の方式に基づいてスクリプトによって生成されてもよい。例えば、ロボットアームの位置は、ロボットアームの様々なリンクが1つまたは複数の関節の周囲を回転する既知の方式に基づいて生成され得る。
【0204】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の内部要素/構成要素の位置、または経時的な位置の表現は、対応する内部構成要素のステータスを示す方式で提示され得る。例えば、異常なセンサ読み取り値に関連付けられると決定された構成要素、またはエラー状態にある構成要素は、そのようなステータスを示す視覚的な方式(例えば、赤色、点滅など)でレンダリングされ得る。
【0205】
加えて、いくつかの実施形態では、ステータス情報は、MRヘッドセットを介して非視覚的な方式で伝達され得る。例えば、いくつかの実施形態では、可聴警報(例えば、ビープ音、トーンなど)または可聴メッセージが、MRヘッドセットのスピーカを介して提示され得る。そのような警報またはメッセージは、要素がエラー状態または異常状態にあること、特定の要素が動いているまたは間もなく動くことなどの決定に応答して提示され得る。
【0206】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットが半導体製造ツールの内部要素の位置または経時的な位置に関する情報を提示する方式は、ユーザが構成することができる。例えば、そのようなユーザ構成は、MRヘッドセットに関連付けられた設定を設定および修正するために使用される1つまたは複数のユーザインターフェースを介して受信され得る。いくつかの実施形態では、構成要素/要素の3D画像をレンダリングする機能は、本開示によって開示される様々なコマンド/入力機構を使用して、MRヘッドセットを介してユーザによってアクティブ化または非アクティブ化することができる。
【0207】
図8Bは、いくつかの実施形態による、MR制御システムによって、半導体製造ツールの内部要素/構成要素の表現をレンダリングするために情報を提供および取得するための例示的なプロセス850を示す。いくつかの実施形態では、図8Bに示すプロセス850のブロックは、様々な順序で実施することができ、一部のブロックは、同時に実施することができる。いくつかの実施形態では、プロセス850の1つまたは複数のブロックは、省略されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセス850は、MRヘッドセットとMR制御システムとの間の通信チャネルの確立に続いて実施される。
【0208】
852において、MR制御システムは、半導体製造ツールに関連付けられた3Dモデル情報を取得する。いくつかの実施形態では、3Dモデル情報は、MR制御システムに関連付けられたメモリに記憶され得る。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、サーバから3Dモデル情報を検索することができる。
【0209】
854において、MR制御システムは、半導体製造ツールの一部を表す3Dモデル情報の少なくとも一部をMRヘッドセットに送信する。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、MRヘッドセットの視野内にある半導体製造ツールの部分の指示に基づいて、送信される3Dモデル情報の部分を識別することができる。
【0210】
856において、MR制御システムは、半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置または経時的な位置を決定する。位置または経時的な位置は、半導体製造ツールから受信されたセンサデータに基づくことができる。例えば、ロボットアームの位置は、エンコーダの値に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、位置または経時的な位置は、ロボットアームのリンクがどのように移動するかの既知のモデルに基づくことが可能である。
【0211】
いくつかの実施形態では、MR制御システムは、位置情報を決定することなく、センサデータをMRヘッドセットに送信することができる(例えば、ブロック858において)。いくつかのそのような実施形態では、ブロック856は、省略されてもよい。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、半導体製造ツールから受信されたセンサデータに基づいて、1つまたは複数の要素/構成要素の初期位置を決定することができる。いくつかのそのような実施形態では、MRヘッドセットは、初期位置に基づいて、1つまたは複数の要素の経時的な位置を決定することが可能である。
【0212】
858において、MR制御システムは、半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素/構成要素の位置を示す位置/場所情報をMRヘッドセットに送信する。いくつかの実施形態では、位置/場所情報は、ブロック856で決定された1つまたは複数の内部要素/構成要素の位置または経時的な位置を含み得る。いくつかの実施形態では、位置/場所情報は、MRヘッドセットが位置情報を決定することができるセンサデータ(例えば、エンコーダなどからの)を含むことができる。
【0213】
図9Aは、例示的なビュー900における処理チャンバ901を示す。示されるように、ビュー900は、不透明な側壁902および上壁904を有する処理チャンバ901を含む。処理チャンバ901はまた、処理チャンバ901の上部部分にあり得るセンサ906などのセンサを含む。処理チャンバ901はまた、正面を向いたウエハローディングスロット908を含む。加えて、ビュー900は、処理チャンバ901が位置する物理的環境(例えば、部屋)のビューを含む。ビュー900は、仮想コンテンツがユーザの視野にオーバーレイされていない場合、MRヘッドセットの視野内に見えることができる。
【0214】
図9Bは、内部要素/構成要素の3D画像がAR、VR、またはMR環境においてどのようにレンダリングされ得るかを示す例示的なビュー950を示す。示されるように、ビュー950では、仮想処理チャンバ951の壁は、透明な壁952および954としてレンダリングされる。仮想処理チャンバ951は、図9Aに示す処理チャンバ901の仮想表現である。加えて、内部機器構成要素または要素の表現が、透明な壁952および954内にレンダリングされる。例えば、ビュー950は、半導体ツール内の実際の物理的構成要素を表す仮想台座956、仮想ウエハローディングスロット958、および仮想ウエハハンドリングロボットエンドエフェクタ960を示す。加えて、ビュー950は、仮想ウエハハンドリングロボットエンドエフェクタ960の上に位置決めされた仮想ウエハ962を示す。仮想ウエハ962および仮想ウエハハンドリングロボットエンドエフェクタ960の位置および配向は、ほぼリアルタイムで半導体製造ツール内のそれぞれの構成要素の実際の位置および配向を反映する。示されるように、仮想処理チャンバ951がレンダリングされる物理的環境(例えば、部屋)の部分は、レンダリング環境(例えば、ARレンダリング環境)内で見ることができるままである。いくつかの実施形態では、様々な内部要素/構成要素の仮想3Dレンダリングが、実際の物理的オブジェクトの現実的な投影上にオーバーレイされる。いくつかの実施形態では、レンダリングされたオブジェクトは、レンダリング環境において投影された実際の対応するオブジェクトを視覚的に置き換えるようにプログラムされる。例えば、図9Bでは、仮想処理チャンバ951が、図9Aの投影された実際の処理チャンバ901を視覚的に置き換えた。いくつかの実施形態では、実際のオブジェクトの特徴が選択的にレンダリングされ、対象外の構成要素/要素はレンダリングされない。例えば、図9Bの仮想処理チャンバ951は、図9Aに示す実際の処理チャンバ901の上壁上のセンサ906および正面を向いたウエハローディングスロット908を示していない。
【0215】
MRヘッドセットを使用したデジタルツインとの相互作用
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットを使用して、物理的半導体製造ツールのデジタルツインに関連付けられた仮想現実(VR)コンテンツをレンダリングすることができる。いくつかの実施形態によれば、デジタルツインは、物理的半導体製造ツールの仮想表現またはシミュレーションである。いくつかの実施形態では、物理的半導体製造ツールを表すデジタルツインに関連付けられた仮想現実コンテンツをレンダリングすることによって、MRヘッドセットは、MRヘッドセットの装着者が物理的半導体製造ツールの仮想表現と相互作用することを可能にするようにすることができる。例えば、装着者は、デジタルツイン上で様々なプロセスを起動または開始したり、様々な入力およびシステム変更の結果としてのセンサ出力を観察および分析したり、特定のエラー条件につながる命令またはパラメータ値を観察したりすることなどが可能である。いくつかの実施形態では、新しいユーザは、物理的半導体製造ツール上で動作を実施する前に、MRヘッドセットを介してデジタルツインと相互作用し、デジタルツインを訓練することから利益を得ることができる。
【0216】
いくつかの実施形態では、デジタルツインは、特定の半導体製造ツール動作をシミュレートする命令をデジタルツインに発行し、デジタルツインによって提供される半導体製造ツールのシミュレートされた値および状態を反映するデジタルツインからの出力を受信するMR制御システムと通信する。上述したように、デジタルツインと通信するMR制御システムは、物理的半導体製造ツールと通信するようにインストール可能および/または動作可能であり得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、デジタルツインは、MR制御システムなしでMRヘッドセットと直接通信する。
【0217】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、例えば、デジタルツインの様々な構成要素の状態情報、デジタルツインのシミュレートされたセンサに関連付けられたシミュレートされたセンサ値などを示す動作情報をMR制御システムから受信することができる。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、デジタルツインから直接同じまたは同様の動作情報を受信することができる。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、受信した動作情報を表すコンテンツをMR環境にレンダリングするように構成される。
【0218】
図10は、いくつかの実施形態による、MRヘッドセットを使用して半導体製造ツールのデジタルツインから半導体製造ツール動作情報をレンダリングするためのシステムの例示的な概略図を示している。
【0219】
示されるように、MR制御システム202は、デジタルツイン1002を実行するデバイスと通信する。いくつかの実施形態では、MR制御システム202は、デジタルツイン1002内に統合される。いくつかの実施形態では、MR制御システム202とデジタルツイン1002との間の通信は、TCPベースのプロトコル、IPベースのプロトコルなどを使用することができる。通信は、有線であっても無線であってもよい。いくつかの実施形態では、MR制御システム202上で実行されるツール制御製品ソフトウェアが、デジタルツイン1002に様々な半導体製造ツール動作をシミュレートさせる命令をデジタルツイン1002に提供する。いくつかの実施形態では、MR制御システム202は、デジタルツイン1002を実行するデバイスから情報を受信することができる。例えば、MR制御システム202は、シミュレートされたセンサ値、シミュレートされた状態情報などを示す情報を受信することができる。
【0220】
デジタルツイン1002は、半導体製造ツールの様々な構成要素または側面をシミュレートする様々なアルゴリズムを含むことが可能である。例えば、デジタルツイン1002は、限定はしないが、静電チャックの台座、プロセスチャンバのシャワーヘッド、ウエハを第1のプロセスチャンバから第2のプロセスチャンバに移動させるロボットアームなどを含む、半導体製造/製作ツール内の複数の構成要素をシミュレートするために使用される要素のデジタルモデルまたは計算モデルを含み得る。いくつかの実施形態では、デジタルツイン1002の構成要素は、構成要素が互いに相互作用することができるように、デジタルツイン内で結合またはリンクされ得る。例えば、シャワーヘッドをシミュレートするデジタル構成要素は、ウエハをシミュレートするデジタル構成要素と相互作用することができ、それによりウエハのシミュレーションによって制御されるウエハ性質またはパラメータは、シャワーヘッドのシミュレーションに基づいて変化し得る。
【0221】
いくつかの実施形態では、MR制御システム202は、デジタルツイン1002と相互作用し、1つまたは複数の製作動作のシミュレーションを開始および/または制御することができる。例えば、MR制御システム202を使用して、デジタルツイン1002の設定値を設定または調整し、特定のシミュレートされたアクションを開始し(例えば、シミュレートされた真空動作の開始、シミュレートされた温度変更動作の開始、シミュレートされたガス流動作の開始など)、デジタルツイン1002のパラメータ値(例えば、現在のシミュレートされた温度、現在のシミュレートされた圧力レベル、現在のシミュレートされたガス流量など)を取得または検索することなどができる。
【0222】
図2に関連して示され上述したものと同様に、デジタルツイン1002によって表される物理的半導体製造ツールの1つまたは複数の三次元モデル208は、MRヘッドセット206のメモリおよび/またはMR制御システム202のメモリに記憶され得る。追加的または代替的に、三次元モデル208は、要求に応答して三次元モデル208のうちの1つまたは複数をMRヘッドセット206および/またはMR制御システム202に提供するように構成され得るサーバ210上に記憶され得る。
【0223】
図11Aは、いくつかの実施形態による、半導体製造ツールのデジタルツインに関連付けられたコンテンツをレンダリングするための例示的なプロセス1100を示す。いくつかの実施形態では、プロセス1100のブロックは、デジタルツインと通信するMR制御システムと通信するMRヘッドセットによって実施され得、かつデジタルツインと直接通信するMRヘッドセットによって実施され得る。いくつかの実施形態では、図11Aに示すプロセス1100のブロックは、様々な順序で実施することができ、一部のブロックの場合には、同時に実施することができることに留意されたい。加えて、いくつかの実施形態では、プロセス1100の1つまたは複数のブロックは、省略されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセス1100は、MRヘッドセットとMR制御システムとの間、またはMRヘッドセットとデジタルツインとの間の通信チャネルの確立に続いて実施され得る。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、完全なVR環境においてデジタルツインに関連付けられたすべてのコンテンツ(例えば、動作情報、プロセスシミュレーション、およびコントロールパネルなど)をレンダリングする。
【0224】
いくつかの実施形態では、1102において、MRヘッドセットは、デジタルツインによって表される半導体製造ツールの少なくとも一部に関連付けられた3Dモデル情報を取得する。3Dモデル情報は、半導体製造ツールの任意の適切な構成要素または部品についての3Dモデル情報を含むことができる。いくつかの実施形態では、検索される3Dモデル情報は、半導体製造ツールの特定の構成要素または要素に関係する3Dモデル情報の一部であってもよい。例えば、特定のロボットアーム、特定の台座、特定のシャワーヘッドなどについての3Dモデル情報が取得され得る。
【0225】
いくつかの実施形態では、1102は、省略されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコントロールパネル(例えば、仮想センサ値または他のデータを提示するためのUI要素を含む)は、デジタルツインによって表される半導体製造ツールの構成要素の3D表現をレンダリングすることなく、2Dでレンダリングされてもよい。
【0226】
3Dモデル情報は、MRヘッドセットのメモリから検索され得る。追加的または代替的に、3Dモデル情報は、MR制御システムに関連付けられたメモリ、またはそれぞれの通信チャネルを介してデジタルツインからMRヘッドセットで受信され得る。
【0227】
いくつかの実施形態では、1104において、MRヘッドセットは、MRヘッドセットの物理的位置および/または配向を識別する。MRヘッドセットの物理的位置および/または配向は、MRヘッドセットの1つまたは複数のカメラに基づいて、および/またはMRヘッドセットの1つまたは複数のセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープなど)に基づいて識別され得る。MRヘッドセットの物理的位置および/または配向は、MRヘッドセットが物理的に位置する物理的環境に関して識別され得る。例えば、物理的位置および/または配向は、物理的環境内の物理的ランドマークに関して決定されてもよい。
【0228】
いくつかの実施形態では、1104は、省略することができる。例えば、いくつかの実施形態では、MRヘッドセットによってレンダリングされるターゲットオブジェクトは、仮想空間内のユーザ相互作用および/またはナビゲーションに基づいてレンダリングおよび/または更新され得る。例えば、明示的なユーザ入力(例えば、レンダリングされたユーザインターフェース要素をつまむか引っ張る)に基づいて、表現をズームインまたはズームアウトすることができる。いくつかの実施形態では、方向コマンドを使用して仮想的にFOVを移動させることによって、オペレータの視野角を変更することができる。仮想空間ではFOVの制限が少ないため、いくつかの実施形態では、より多くの視野角を実現することができる。例えば、オペレータは下からツールを見ることができる場合があるが、これは上述したARおよびMR環境の一部では非常に困難である。いくつかの実施形態では、特定の動作/ステータスデータが、1つの画面に示される一部またはすべての構成要素の隣に示され得る。これらの実施形態では、オペレータは、一度に複数の構成要素にわたる入力コマンドからの影響を観察することが可能であり得る。
【0229】
1106において、MRヘッドセットは、デジタルツインの状態を示す動作情報をMR制御システムまたはデジタルツインから受信する。例えば、動作情報は、デジタルツインのシミュレートされたセンサに関連付けられた1つまたは複数のシミュレートされたセンサ値を含むことができる。別の例として、動作情報は、デジタルツインによって表される半導体製造ツールの様々なシミュレートされた構成要素または内部要素の1つまたは複数のシミュレートされた位置を含み得る。
【0230】
1108において、MRヘッドセットは、動作情報に基づいてデジタルツインの現在の状態を決定する。例えば、いくつかの実施形態では、現在の状態は、正常範囲外にあるシミュレートされたセンサ値に基づいて識別されるエラー状態または異常状態であり得る。いくつかの実施形態では、状態決定はMR制御システムまたはデジタルツインで行われるため、MRヘッドセットは、単に受信した状態情報をレンダリング/提示するだけである。いくつかの実施形態では、シミュレートされたセンサ値は、シミュレートされた温度値、シミュレートされたガス流量値、シミュレートされた圧力値などに対応することができる。
【0231】
いくつかの実施形態では、現在の状態は、デジタルツインによって表される半導体製造ツールの1つまたは複数のシミュレートされた構成要素についての位置または動き情報を示すことができる。例えば、位置情報は、半導体製造ツールと相関する、または関連付けられる基準フレームに関するシミュレートされた構成要素の位置を示すことができる。別の例では、動き情報は、半導体製造ツールの1つまたは複数の他のシミュレートされた構成要素に関する、またはシミュレートされた半導体製造ツールに関して固定された基準フレームに関するシミュレートされた構成要素の移動の方向および/または移動もしくは回転の速度を直接的または間接的に示すことができる。
【0232】
いくつかの実施形態では、現在の状態は、デジタルツインによって表される半導体製造ツールの1つまたは複数のシミュレートされた構成要素の動作ステータスを示すことができる。例えば、エアロックの動作ステータスは、エアロックがポンプ給送されているかどうかを示すことが可能である。別の例として、ドアの動作ステータスは、ドアが安全に閉まるかどうか、ドアが現在閉まっているかどうかなどを示すことができる。別の例では、ガスラインの動作ステータスは、ガスが現在ガスラインを通って流れているかどうかを示すことが可能である。
【0233】
いくつかの実施形態では、デジタルツインの現在の状態を示す情報は、MR制御システムからMRヘッドセットによって受信され得る。すなわち、いくつかの実施形態では、MR制御システムは、現在の状態がエラー状態または異常状態であると決定することができ、その後、MR制御システムは、エラー状態または異常状態を示す情報をMRヘッドセットに送信することができる。その後、MRヘッドセットは、例えば、プロセス1100のブロック1110において、エラー状態または異常状態を示すコンテンツをレンダリングしてもよい。
【0234】
1110において、MRヘッドセットは、デジタルツインの現在の状態を示すコンテンツをレンダリングさせる。いくつかの実施形態では、コンテンツは、3Dモデル情報に基づいてレンダリングされてもよい。例えば、デジタルツインによって表される半導体製造ツールの1つまたは複数の構成要素または要素の3D画像がレンダリングされてもよい。
【0235】
いくつかの実施形態では、特定の構成要素を表す1つまたは複数の3D画像は、1つまたは複数の3D画像がデジタルツインによって表される半導体製造ツールの他の構成要素または要素の3D画像と一致する方式でサイズ設定、位置決め、および/または配向されるように生成および/またはレンダリングされてもよい。例えば、1つまたは複数の3D画像が、例えば、ロボットアームを移動させるために開始されたアクションにより動いているロボットアームに対応する場合、スクリプトを使用して、一連の時点にわたるロボットアームの位置を識別することが可能である。より詳細な例として、ロボットアームの位置は、ロボットアームの様々なリンクが関節などの周囲を回転する既知の方式に基づいて決定され得る。この例を続けると、1つまたは複数の3D画像は、一連の時点における各時点でのロボットアームの表現に対応し得る。この例をさらに続けると、1つまたは複数の3D画像がシミュレートされたロボットアームのアニメーション表現を示すように表れるように、1つまたは複数の3D画像が順番にレンダリングされ得る。
【0236】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、経時的に連続的に3D画像のレンダリングを更新するように構成され得る。
【0237】
いくつかの実施形態では、レンダリングされたコンテンツは、2Dで提示され得る。例えば、いくつかの実施形態では、仮想センサ情報、デジタルツインに関連付けられたステータス情報などを表示する1つまたは複数のパネルが2Dで提示されてもよい。
【0238】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、デジタルツインによって表される半導体製造ツールの1つまたは複数のシミュレートされた構成要素のエラー状態(動作情報に基づいて検出された場合)または動作ステータスを表すコンテンツを提示するように構成され得る。例えば、MRヘッドセットは、その動作ステータスに基づいて、または検出されたエラー状態に基づいて、構成要素を表す3D画像をレンダリングすることができる。検出されたエラー状態または動作ステータスを示すために使用することができる視覚的特性は、色、点滅などを含み得る。
【0239】
いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、可聴警報またはメッセージを提供するように構成され得る。例えば、検出されたエラー状態または特定の動作ステータスを示すために、可聴警報(例えば、トーン、ビープ音など)またはメッセージを提供することができる。より詳細な例として、特定のエアロックがポンプ給送されている、特定のドアが閉まっているなど、動作ステータスの変化を示すために可聴メッセージを提供することが可能である。
【0240】
いくつかの実施形態では、ブロック1112に続いて、MRヘッドセットはブロック1104にループバックし、MRヘッドセットの更新された位置および/または配向を識別することができる。レンダリングされたコンテンツは、MRヘッドセットの更新された位置および/または配向に基づいて更新され得る。いくつかの実施形態では、レンダリングされたコンテンツは、MRヘッドセットの位置および/または配向情報を識別することなく更新され得る。例えば、いくつかの実施形態では、レンダリングされたコンテンツは、レンダリングされたコンテンツをつまむか引っ張ることによってレンダリングされたコンテンツをズームインまたはズームアウトするなど、レンダリングされたコンテンツと相互作用するユーザに基づいて更新されてもよい。
【0241】
いくつかの実施形態では、ブロック1112において、MRヘッドセットは、デジタルツインによって実施される動作命令に対応する入力を受信する。動作命令の例には、限定はしないが、プロセスまたはプロセスのステップの起動または開始、デジタルツインの構成要素または要素の状態の変更(例えば、特定のエアロックを変更して通気状態に切り替えること、特定のドアを閉じることなど)などが挙げられ得る。
【0242】
入力は、MRヘッドセットを介したユーザインターフェース要素の選択を介して受信され得る。例えば、ユーザインターフェース要素は、実施され得る利用可能な動作命令のメニュー内に提示され得る。
【0243】
ブロック1114において、MRヘッドセットは、ブロック1112で受信された入力から生成された動作命令を示すメッセージをMR制御システムに送信する。次いで、MR制御は、図11Bのブロック1160に関連して以下に説明するように、デジタルツインに動作命令を実施させることができる。いくつかの実施形態では、MRヘッドセットは、メッセージをデジタルツインに直接送信する。
【0244】
図11Bは、MR制御システムによって、半導体製造ツールのデジタルツインに関連付けられた動作情報を提供し、デジタルツインによって動作命令を実施させるための例示的なプロセス1150を示す。いくつかの実施形態では、図11Bに示すプロセス1150のブロックは、様々な順序で実施することができ、一部のブロックの場合には、同時に実施することができることに留意されたい。加えて、いくつかの実施形態では、プロセス1150の1つまたは複数のブロックは、省略されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセス1150は、MRヘッドセットとMR制御システムとの間の通信チャネルの確立に続いて実施され得る。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、デジタルツイン内に統合される。
【0245】
いくつかの実施形態では、1152において、MR制御システムは、デジタルツインによって表される半導体製造ツールに関連付けられた3Dモデル情報を取得する。いくつかの実施形態では、3Dモデル情報は、MR制御システムに関連付けられたメモリに記憶され得る。追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、MR制御システムは、サーバから3Dモデル情報を検索することができる。
【0246】
いくつかの実施形態では、1152は、省略されてもよい。例えば、MRヘッドセットが、デジタルツインによって表される半導体製造ツールの構成要素の3D表現をレンダリングすることなく2Dで1つまたは複数のコントロールパネルをレンダリングする場合、MR制御システムは、3Dモデル情報を取得しなくてもよい。
【0247】
いくつかの実施形態では、1154において、MR制御システムは、半導体製造ツールの一部を表す3Dモデル情報の少なくとも一部をMRヘッドセットに送信する。いくつかの実施形態では、MR制御システムは、MRヘッドセットの視野内にある半導体製造ツールの仮想表現の一部の指示に基づいて、送信される3Dモデル情報の部分を識別することができる。
【0248】
いくつかの実施形態では、1154は、省略されてもよい。例えば、MRヘッドセットが2Dでコンテンツをレンダリングする場合、MR制御システムは、3Dモデル情報をMRヘッドセットに送信しなくてもよい。
【0249】
1156において、MR制御システムは、デジタルツインの状態を示す動作情報を送信する。例えば、動作情報は、デジタルツインのシミュレートされたセンサに関連付けられた1つまたは複数のシミュレートされたセンサ値を含み得る。別の例として、動作情報は、デジタルツインによって表される半導体製造ツールの様々なシミュレートされた構成要素または内部要素の1つまたは複数のシミュレートされた位置を含み得る。
【0250】
1158において、MR制御システムは、MRヘッドセットから、デジタルツインによって実施される動作命令を示すメッセージを受信する。動作命令の例には、プロセスまたはプロセスのステップの起動または開始、デジタルツインの構成要素または要素の状態の変更(例えば、特定のエアロックを変更して通気状態に切り替えること、特定のドアを閉じることなど)などが挙げられる。
【0251】
1160において、MR制御システムは、コマンドをデジタルツインに送信させ、コマンドは、デジタルツインの状態を変更し、コマンドは、動作命令に基づく。例えば、いくつかの実施形態では、コマンドは、TCPメッセージを使用して介して送信されてもよい。
【0252】
開示された計算の実施形態についてのコンテキスト
本明細書に開示される特定の実施形態は、MR環境、VR環境、AR環境、またはそれらの組み合わせにおける半導体製造/製作ツールに関連付けられた制御およびステータス情報をレンダリングするために協働する計算システムに関する。そのようなシステムはまた、半導体デバイス製作動作中に発生する物理的プロセスを表すプログラムコード、センサデータなどのデータおよび命令を受信するように構成することができる。
【0253】
様々なコンピュータアーキテクチャのいずれかを有する多くのタイプのコンピューティングシステムが、機械学習モデルならびにそのようなモデルを生成および/または最適化するためのアルゴリズムを実装するための開示されたシステムとして用いられ得る。例えば、システムは、1つまたは複数の汎用プロセッサ、または特定用途向け集積回路(ASIC)もしくはプログラマブル論理デバイス(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))などの特別に設計されたプロセッサ上で実行されるソフトウェア構成要素を含むことができる。さらに、システムは、単一のデバイスに対して実装されてもよいし、複数のデバイスにわたって分散されてもよい。計算要素の機能は、互いに統合されてもよいし、複数のサブモジュールにさらに分割されてもよい。
【0254】
いくつかの実施形態では、様々なデバイスとの通信中、および/または適切にプログラムされたシステム上での様々なコンテンツのレンダリング中に実行されるコードは、コンピュータデバイス(例えばパーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク機器など)を作製するための多数の命令を含む、不揮発性記憶媒体(例えば光ディスク、フラッシュ記憶デバイス、モバイルハードディスクなど)に記憶することができるソフトウェア要素の形態で具現化することが可能である。
【0255】
あるレベルでは、ソフトウェア要素は、プログラマ/開発者によって準備されたコマンドのセットとして実装される。しかし、コンピュータハードウェアによって実行することができるモジュールソフトウェアは、ハードウェアプロセッサに設計された特定の機械語命令セット、または「ネイティブ命令」から選択された「機械コード」を使用してメモリにコミットされた実行可能コードである。機械語命令セット、またはネイティブ命令セットは、ハードウェアプロセッサに知られており、本質的にハードウェアプロセッサに構築されている。これは、システムおよびアプリケーションソフトウェアがハードウェアプロセッサと通信するための「言語」である。各ネイティブ命令は、処理アーキテクチャによって認識され、算術、アドレッシング、または制御機能のための特定のレジスタ、特定のメモリの場所またはオフセット、およびオペランドを解釈するために使用される特定のアドレッシングモードを指定することができる個別のコードである。より複雑な動作は、これらの単純なネイティブ命令を組み合わせることによって構築され、これらの命令は順次実行されるか、あるいは制御フロー命令によって指示されるように実行される。
【0256】
実行可能なソフトウェア命令とハードウェアプロセッサとの間の相互関係は、構造的である。言い換えれば、命令自体は、一連の記号または数値である。一連の記号または数値は、本質的にいかなる情報も伝達しない。命令に意味を与えるのは、記号/数値を解釈するように設計によって事前に構成されたプロセッサである。
【0257】
本明細書に記載のプロセスおよび方法は、単一の場所における単一のマシン上で、単一の場所における複数のマシン上で、または複数の場所における複数のマシン上で実行されるように構成され得る。複数のマシンが用いられる場合、個々のマシンは、それらの特定のタスクに合わせて調整することが可能である。例えば、大きなコードブロックおよび/またはかなりの処理能力を必要とする動作は、大型マシンおよび/または静止マシン上で実施されてもよい。
【0258】
加えて、特定の実施形態は、様々なコンピュータ実装動作を実施するためのプログラム命令および/またはデータ(データ構造を含む)を含む有形および/または非一時的コンピュータ可読媒体またはコンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ可読媒体の例には、限定はしないが、半導体メモリデバイス、相変化デバイス、ディスクドライブなどの磁気媒体、磁気テープ、CDなどの光学媒体、光磁気媒体、ならびに読み取り専用メモリデバイス(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)など、プログラム命令を記憶および実施するように特別に構成されたハードウェアデバイスが挙げられる。コンピュータ可読媒体は、エンドユーザによって直接制御されてもよく、または媒体は、エンドユーザによって間接的に制御されてもよい。直接制御される媒体の例には、ユーザ施設に位置する媒体および/または他のエンティティと共有されない媒体が挙げられる。間接的に制御される媒体の例には、外部ネットワークを介して、および/または「クラウド」などの共有リソースを提供するサービスを介してユーザが間接的にアクセス可能である媒体が挙げられる。プログラム命令の例には、コンパイラによって生成されるようなマシンコードと、インタプリタを使用してコンピュータによって実行され得る高レベルコードを含むファイルの両方が挙げられる。
【0259】
様々な実施形態において、開示された方法および装置で用いられるデータまたは情報は、電子形式で提供される。そのようなデータまたは情報は、センサデータ、パラメータ値などを含み得る。本明細書で使用される場合、電子形式で提供されるデータまたは他の情報は、マシン上での記憶およびマシン間の伝送に利用可能である。従来、電子形式にあるデータはデジタル的に提供され、様々なデータ構造、リスト、データベースなどにビットおよび/またはバイトとして記憶され得る。データは、電子的、光学的などで具現化することが可能である。
【0260】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の様々な態様は、システムソフトウェアとして実装することができる。システムソフトウェアは、典型的には、コンピュータハードウェアおよび関連するメモリとインターフェースする。いくつかの実施形態では、システムソフトウェアは、オペレーティングシステムソフトウェアおよび/またはファームウェア、ならびにシステムにインストールされた任意のミドルウェアおよびドライバを含む。システムソフトウェアは、コンピュータのタスク固有ではない基本的な機能を提供する。対照的に、モジュールおよび他のアプリケーションソフトウェアは、特定のタスクを達成するために使用される。モジュールに対する各ネイティブ命令は、メモリデバイスに記憶され、数値によって表される。
【0261】
例示的なコンピュータシステム1200が、図12に図示されている。示すように、コンピュータシステム1100は、アプリケーションに応じて人間のユーザおよび/または他のコンピュータシステムと相互作用するためのインターフェースを実装することができる入出力サブシステム1202を含む。本開示の実施形態は、人間のユーザから(例えば、GUIまたはキーボードを介して)入力プログラムステートメントおよび/またはデータを受信し、それらをユーザに表示するために使用されるI/Oサブシステム1202を有するシステム1200上のプログラムコードで実装され得る。I/Oサブシステム1202は、例えば、キーボード、マウス、グラフィカルユーザインターフェース、タッチスクリーン、仮想コマンドパネル、または他の入力用インターフェース、および例えば、LEDもしくは他のフラットスクリーンディスプレイ、または他の出力用インターフェースを含み得る。
【0262】
通信インターフェース1207は、任意の適切な通信ネットワーク(例えば、インターネット、イントラネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ネットワーク、仮想プライベートネットワーク(VPN)、および/または任意の他の適切なタイプの通信ネットワーク)を使用した通信に使用される任意の適切な構成要素または回路を含むことができる。例えば、通信インターフェース1207は、ネットワークインターフェースカード回路、無線通信回路などを含むことが可能である。
【0263】
プログラムコードは、二次メモリ1210もしくはメモリ1208、またはその両方などの非一時的媒体に記憶され得る。いくつかの実施形態では、二次メモリ1210は、永続的記憶装置とすることができる。1つまたは複数のプロセッサ1204は、1つまたは複数の非一時的媒体からプログラムコードを読み取ってそのコードを実行し、コンピュータシステムが、本明細書の実施形態によって実施される方法を達成することを可能にする。当業者は、プロセッサが訓練および/またはモデリング動作を実行するためのステートメントなどのソースコードを受け入れ、そのソースコードを解釈またはコンパイルし、プロセッサのハードウェアゲートレベルで理解可能であるマシンコードにすることができることを理解するであろう。バス1205は、I/Oサブシステム1202、プロセッサ1204、周辺デバイス1206、通信インターフェース1207、メモリ1208、および二次メモリ1210を結合する。本明細書に記載のデバイス、システム、プラットフォーム(例えば、MRレンダリングデバイス(MRヘッドセット)およびMR制御システム)は、上述の1つまたは複数の要素を具現化することができる。
【0264】
プロセッサ、メモリ、命令、ルーチン、モデル、または他の構成要素を含む様々な計算要素が、1つまたは複数のタスクを実施「するように構成された」ものとして説明または主張される場合がある。そのような文脈において、「~するように構成された」という語句は、構成要素が動作中に1つまたは複数のタスクを実施する構造(例えば、記憶された命令、回路など)を含むことを示すことによって、構造を暗示するために使用される。したがって、ユニット/回路/構成要素は、指定された構成要素が必ずしも現在動作しているわけではない(例えば、オンになっていない)場合であっても、タスクを実施するように構成されていると言うことができる。
【0265】
「~するように構成された」という言語を用いて使用される構成要素は、ハードウェア、例えば、回路、動作を実施するために実行可能なプログラム命令を記憶するメモリなどを指すことができる。加えて、「~するように構成された」は、記載されたタスクを実施することが可能な方式で動作するようにソフトウェアおよび/またはファームウェア(例えば、FPGA、またはソフトウェアを実行する汎用プロセッサ)によって操作される一般的な構造(例えば、一般的な回路)を指すことができる。加えて、「~するように構成された」は、記載されたタスクを実施するためのコンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のメモリまたはメモリ要素を指すことができる。そのようなメモリ要素は、処理論理を有するコンピュータチップ上のメモリを含むことが可能である。一部の文脈において、「~するように構成された」はまた、1つまたは複数のタスクを実装または実施するように適合されたデバイス(例えば、集積回路)を製作するように製造プロセス(例えば、半導体製作施設)を適合させることを含む場合もある。
【0266】
説明では、提示された実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されてきた。開示された実施形態は、これらの具体的な詳細の一部または全部なしで実践することができる。他の例では、開示された実施形態を不必要に曖昧にしないように、周知のプロセス動作は詳細に説明されていない。開示された実施形態は、特定の実施形態と併せて説明されたが、特定の実施形態は、開示された実施形態を限定することを意図するものではないことが理解されるであろう。
【0267】
別段の指示がない限り、本明細書に開示される方法動作およびデバイスフィーチャは、当技術分野の範囲内である、計測学、半導体デバイス製作技術、ソフトウェア設計およびプログラミング、ならびに統計において一般的に使用される技法および装置を伴う。
【0268】
本明細書で別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に含まれる用語を含む様々な科学辞書は、当業者に周知であり、かつ利用可能である。本明細書に記載されるものと同様または同等の任意の方法および材料は、本明細書に開示される実施形態の実践または試験における用途を見出すが、いくつかの方法および材料が記載されている。
【0269】
数値範囲は、範囲を定義する数を含む。本明細書全体を通して与えられるあらゆる最大数値限定は、あらゆるより低い数値限定を、あたかもそのようなより低い数値限定が本明細書に明示的に記載されているかのように含むことを意図している。本明細書全体を通して与えられるあらゆる最小数値限定は、あらゆるより高い数値限定を、あたかもそのようなより高い数値限定が本明細書に明示的に記載されているかのように含む。本明細書全体を通して与えられるあらゆる数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るあらゆるより狭い数値範囲を、あたかもそのようなより狭い数値範囲がすべて本明細書に明示的に記載されているかのように含む。
【0270】
「1つまたは複数の<項目>の各<項目>のための」、「1つまたは複数の<項目>の各<項目>」などの語句は、本明細書で使用される場合、単一項目群と複数項目群の両方を含むと理解されるべきであり、すなわち、「各…のための」という語句は、プログラミング言語で、参照される項目の母集団の各項目を参照するために使用されるという意味で使用されることを理解されたい。例えば、参照される項目の母集団が単一項目である場合、「各」はその単一項目のみを参照し(「each」の辞書定義はしばしば「2つ以上のもののうちの1つ1つ」を指す用語を定義するという事実にもかかわらず)、それらの項目の少なくとも2つがなければならないことを意味するものではない。同様に、「セット」または「サブセット」という用語は、それ自体、複数の項目を必然的に包含するものと見なされるべきではなく、セットまたはサブセットは、(文脈が別段のことを指示しない限り)1つの部材のみまたは複数の部材を包含することができることが理解されるであろう。
【0271】
本明細書に提供される見出しは、本開示を限定することを意図するものではない。
【0272】
本明細書で使用される場合、「a」、「an」、および「the」という単数形の用語は、文脈上明らかに別段の指示がない限り、複数形の参照を含む。本明細書で使用される「または」という用語は、別段の指示がない限り、非排他的な「または」を指す。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10
図11A
図11B
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-12-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合現実(MR)環境において半導体製造ツールを制御するように構成されたMRヘッドセットであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサに結合されたディスプレイと、
1つまたは複数のカメラと、
実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、
半導体製造ツールのMR制御システムとの無線通信チャネルを確立させ、
前記MR制御システムから前記半導体製造ツールに関連付けられた動作情報を受信させ、
MR環境に前記動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングさせる
コンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のメモリと
を備える、MRヘッドセット。
【請求項2】
請求項に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび前記無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別し、
前記パスワードを使用して前記無線アクセスポイントに接続すること
によって前記無線通信チャネルの前記確立を開始させる、MRヘッドセット。
【請求項3】
請求項に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記1つまたは複数のカメラのうちの1つのカメラを介して画像データを取得し、
前記画像データにおける機械可読コードを識別し、
前記機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索し、
前記メモリに記憶されたキー情報を使用して前記暗号化された情報を復号化し、前記復号化された情報は、前記無線アクセスポイントの識別子および前記パスワードを含むこと
によって前記無線アクセスポイントを識別させる、MRヘッドセット。
【請求項4】
請求項のいずれか一項に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、前記MRヘッドセットの1つまたは複数のセンサからのデータに基づいて前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、前記コンテンツは、前記MRヘッドセットの前記識別された物理的位置および配向に基づく視点からレンダリングされる、MRヘッドセット。
【請求項5】
請求項のいずれかに記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信させ、前記第2の動作情報は、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なり、
前記第2の動作情報に対する要求を前記MR制御システムに送信させ、
前記MR制御システムから前記第2の動作情報を受信させ、
前記第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングさせる、
MRヘッドセット。
【請求項6】
請求項に記載のMRヘッドセットであって、
前記第2の動作情報を示す前記入力は、前記MRヘッドセットによってレンダリングされるメニューに含まれる選択可能な入力の選択を示す、MRヘッドセット。
【請求項7】
請求項に記載のMRヘッドセットであって、
前記レンダリングされたコンテンツは、前記半導体製造ツールの1つまたは複数のセンサから取得されたセンサデータを提示するユーザインターフェース要素を含み、前記センサデータは、前記要求された第2の動作情報に対応する、MRヘッドセット。
【請求項8】
請求項に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記ユーザインターフェース要素が前記半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示す第2の入力を受信させ、
前記半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別させ、前記空間座標のグループは、固定空間座標に関する前記ユーザインターフェース要素の境界を示し、
前記座標系に対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、
前記固定空間座標に対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいて、前記ユーザインターフェース要素の提示を修正させる、
MRヘッドセット。
【請求項9】
請求項のいずれかに記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記動作情報の一部として前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を受信させ、
前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、
1)前記三次元モデル情報、ならびに2)前記MR環境における前記動作情報に関連付けられた前記レンダリングされたコンテンツの一部としての前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および配向に基づいて、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の要素の三次元表現をレンダリングさせる、
MRヘッドセット。
【請求項10】
請求項に記載のMRヘッドセットであって、
前記動作情報は、経時的な前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、前記レンダリングされたコンテンツは、前記半導体製造ツールに対する経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の表現を含む、MRヘッドセット。
【請求項11】
請求項10に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記三次元モデル情報を使用して前記1つまたは複数の内部要素を表す1つまたは複数の三次元画像を生成し、
前記半導体製造ツールに対する前記1つまたは複数の内部要素の前記位置に基づいて、前記1つまたは複数の三次元画像を前記MRヘッドセットによってレンダリングさせること
によって前記コンテンツをレンダリングさせる、MRヘッドセット。
【請求項12】
請求項のいずれかに記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記動作情報の一部として前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を受信させ、
前記三次元モデル情報に基づいて前記コンテンツをレンダリングさせ、前記レンダリングされたコンテンツは、前記三次元モデル情報によって表される構成要素デジタルツインの状態を示すコンテンツを含み、前記デジタルツインは、前記半導体製造ツールを表す、
MRヘッドセット。
【請求項13】
複合現実(MR)制御システムであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、
MRヘッドセットとの無線通信チャネルを確立させ、
半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得させ、
前記センサデータに基づいて前記半導体製造ツールの動作情報を決定させ、
前記通信チャネルを介して前記動作情報を前記MRヘッドセットに送信させる
コンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のメモリデバイスと
を備える、MR制御システム。
【請求項14】
請求項13に記載のMR制御システムであって、
前記MR制御システムは、デジタルツインと通信しており、前記センサデータは、前記デジタルツインから取得された仮想センサデータを含む、MR制御システム。
【請求項15】
請求項13または14のいずれかに記載のMR制御システムであって、
前記動作情報は、前記デジタルツインの状態の指示を含む、MR制御システム。
【請求項16】
請求項14に記載のMR制御システムであって、
前記命令は、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、前記半導体製造ツールの少なくとも一部に関連付けられた三次元モデル情報を前記MRヘッドセットに送信させ、前記MRヘッドセットは、前記三次元モデル情報に基づいて前記デジタルツインの前記状態を示すコンテンツをレンダリングする、MR制御システム。
【請求項17】
請求項13に記載のMR制御システムであって、
前記MR制御システムは、前記半導体製造ツールと通信しており、前記センサデータは、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の物理センサから取得されたセンサデータを含む、MR制御システム。
【請求項18】
請求項13または17のいずれかに記載のMR制御システムであって、
前記動作情報は、前記半導体製造ツールの状態を含む、MR制御システム。
【請求項19】
請求項13または17のいずれかに記載のMR制御システムであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、経時的に前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を決定させ、前記動作情報は、前記半導体製造ツールに対する経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置を示す情報を含む、MR制御システム。
【請求項20】
請求項19に記載のMR制御システムであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、前記1つまたは複数の内部要素のうちの少なくとも1つを含む前記半導体製造ツールの少なくとも一部に関連付けられた三次元モデル情報を送信させ、前記三次元モデル情報は、前記MRヘッドセットによって使用され、前記三次元モデル情報に基づいて前記1つまたは複数の内部要素の表現をレンダリングする、MR制御システム。
【請求項21】
請求項1317または20のいずれかに記載のMR制御システムであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MRヘッドセットから、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なる第2の動作情報に対する要求を受信させ、
前記要求された第2の動作情報を前記MRヘッドセットに送信させる、
MR制御システム。
【請求項22】
MRセッションを介して半導体製造ツールを制御するための方法であって、
MRヘッドセットによって、MR制御システムとの無線通信チャネルを確立することと、
前記MR制御システムによって、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得することと、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールに関連付けられ、少なくとも部分的に、前記センサデータに基づく動作情報を決定することと、
前記MR制御システムによって、かつMRヘッドセットで確立されている無線通信チャネルに応答して、前記通信チャネルを介して前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムから前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を受信することと、
前記MRヘッドセットによって、MR環境に前記動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングすることと
を含む、方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび前記無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別することと、
前記パスワードを使用して前記無線アクセスポイントに接続することと
をさらに含む、方法。
【請求項24】
請求項2223のいずれか一項に記載の方法であって、
前記レンダリングされたコンテンツは、前記MR制御システムによって取得された前記センサデータに含まれるセンサ値を示すユーザインターフェース要素を含む、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットによって、前記ユーザインターフェース要素が前記半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示すユーザ入力を受信することと、
前記半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別することであって、前記空間座標のグループは、固定空間座標に関する前記ユーザインターフェース要素の境界を示すことと、
前記座標系に対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することと、
前記固定空間座標に対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいて、前記ユーザインターフェース要素の提示を修正することと
をさらに含む、方法。
【請求項26】
請求項2223のいずれか一項に記載の方法であって、
前記動作情報は、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、前記レンダリングされたコンテンツは、経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の三次元表現を含み、前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる、方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法であって、
前記MR制御システムによって、前記動作情報の一部として前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記三次元モデル情報を受信することであって、前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記三次元モデル情報に基づいてレンダリングされることと
をさらに含む、方法。
【請求項28】
請求項2223のいずれか一項に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットによって、半前記導体製造ツールに対する動作命令に関連付けられた1つまたは複数の入力信号を受信することと、
前記1つまたは複数の入力信号の受信に応答して、前記動作命令を前記MR制御システムに送信することと、
前記MR制御システムによって、前記MRヘッドセットから前記動作命令を受信することと、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールと通信可能に接続されるように構成された通信インターフェースを介して、前記半導体製造ツールまたは前記半導体製造ツールを表すデジタルツインの状態を変更するコマンドを送信することと
をさらに含む、方法。
【請求項29】
請求項2223のいずれか一項に記載の方法であって、
前記センサデータは、前記デジタルツインによって生成された仮想センサデータを含み、前記MR制御システムの前記メモリに記憶された前記命令は、前記MR制御システムの1つまたは複数のプロセッサに、前記デジタルツインから前記仮想センサデータを受信させる、方法。
【請求項30】
請求項22に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットによって、前記半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信することであって、前記第2の動作情報は、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なることと、
前記MRヘッドセットによって、前記第2の動作情報に対する要求を前記MR制御システムに送信することと、
前記MR制御システムによって、前記第2の動作情報に対する前記要求を受信することと、
前記MR制御システムによって、前記要求の受信に応答して、前記第2の動作情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムからの前記第2の動作情報の受信に応答して、前記第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングすることと
をさらに含む、方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0272
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0272】
本明細書で使用される場合、「a」、「an」、および「the」という単数形の用語は、文脈上明らかに別段の指示がない限り、複数形の参照を含む。本明細書で使用される「または」という用語は、別段の指示がない限り、非排他的な「または」を指す。本開示は、以下の形態により実現されてもよい。
[形態1]
複合現実(MR)環境において半導体製造ツールを動作させ、前記半導体製造ツールに関連付けられたデータを表示するMR制御プラットフォームであって、
MR制御システムであって、1つまたは複数のプロセッサ、および前記MR制御システムの1つまたは複数のメモリに記憶され、実行されると、前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、
半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得させ、
前記半導体製造ツールに関連付けられ、少なくとも部分的に、前記センサデータに基づく動作情報を決定させ、
無線通信チャネルがMRヘッドセットで確立されることに応答して、前記無線通信チャネルを介して前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を前記MRヘッドセットに送信させる
命令を含むMR制御システムと、
前記MRヘッドセットであって、1つまたは複数のプロセッサ、および前記MRヘッドセットの1つまたは複数のメモリに記憶され、実行されると、前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MR制御システムとの前記無線通信チャネルを確立させ、
前記MR制御システムから前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を受信させ、
MR環境に前記動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングさせる
命令を含むMRヘッドセットと
を備える、MR制御プラットフォーム。
[形態2]
形態1に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび前記無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別し、
前記パスワードを使用して前記無線アクセスポイントに接続すること
によって前記無線通信チャネルを確立させる、MR制御プラットフォーム。
[形態3]
形態2に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MRヘッドセットに関連付けられたカメラを介して画像データを取得し、
前記画像データにおける機械可読コードを識別し、
前記機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索し、
前記MRヘッドセットの前記メモリに記憶されたキー情報を使用して前記暗号化された情報を復号化し、前記復号化された情報は、前記無線アクセスポイントの識別子および前記パスワードを含むこと
によって前記無線アクセスポイントを識別させる、MR制御プラットフォーム。
[形態4]
形態1~3のいずれか一項に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記レンダリングされたコンテンツは、前記MR制御システムによって取得された前記センサデータに含まれるセンサ値を示すユーザインターフェース要素を含む、MR制御プラットフォーム。
[形態5]
形態4に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記ユーザインターフェース要素が前記半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示すユーザ入力を受信させ、
前記半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別させ、前記空間座標のグループは、固定空間座標に関する前記ユーザインターフェース要素の境界を示し、
前記座標系に対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、
前記固定空間座標に対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいて、前記ユーザインターフェース要素の提示を修正させる、
MR制御プラットフォーム。
[形態6]
形態1~3のいずれか一項に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、前記コンテンツは、前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいてレンダリングされる、MR制御プラットフォーム。
[形態7]
形態6に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向は、前記半導体製造ツールに関して識別される、MR制御プラットフォーム。
[形態8]
形態1~3のいずれか一項に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記動作情報は、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、前記レンダリングされたコンテンツは、経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の三次元表現を含み、前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる、MR制御プラットフォーム。
[形態9]
形態8に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MR制御システムの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を前記MRヘッドセットに送信させ、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記三次元モデル情報を受信させてレンダリングさせ、前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記三次元モデル情報に基づいてレンダリングされる、
MR制御プラットフォーム。
[形態10]
形態8に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記1つまたは複数の内部要素は、ウエハ支持体、シャワーヘッド、1つまたは複数のリフトピン、1つまたは複数のウエハ、1つまたは複数のスリット弁、ロボットアーム、インデクサ、カルーセル、またはそれらの2つ以上の任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、MR制御プラットフォーム。
[形態11]
形態1~3のいずれか一項に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記半導体製造ツールに対する動作命令に関連付けられた1つまたは複数の入力信号を受信させ、
前記1つまたは複数の入力信号の受信に応答して、前記動作命令を前記MR制御システムに送信させ、
前記MR制御システムの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MRヘッドセットから前記動作命令を受信させ、
前記半導体製造ツールと通信可能に接続されるように構成された通信インターフェースを介して、前記半導体製造ツールまたは前記半導体製造ツールを表すデジタルツインの状態を変更するコマンドを送信させる、
MR制御プラットフォーム。
[形態12]
形態1~3のいずれか一項に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記センサデータは、前記デジタルツインによって生成された仮想センサデータを含み、前記MR制御システムの前記メモリに記憶された前記命令は、前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記デジタルツインから前記仮想センサデータを受信させる、MR制御プラットフォーム。
[形態13]
形態12に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MR制御システムの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を前記MRヘッドセットに送信させ、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記MRヘッドセットの配向および前記三次元モデル情報に基づいて前記コンテンツをレンダリングさせ、前記レンダリングされたコンテンツは、前記デジタルツインの状態を示すコンテンツを含む、
MR制御プラットフォーム。
[形態14]
形態13に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、実行されると、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MRヘッドセットの更新された配向を識別させ、
前記MRヘッドセットの前記更新された配向に基づいて前記レンダリングされたコンテンツを更新させる、
MR制御プラットフォーム。
[形態15]
形態1に記載のMR制御プラットフォームであって、
前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、さらに前記MRヘッドセットの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信させ、前記第2の動作情報は、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なり、
前記第2の動作情報に対する要求を前記MR制御システムに送信させ、
前記MR制御システムからの前記第2の動作情報の受信に応答して、前記第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングさせ、
前記MR制御システムの前記1つまたは複数のメモリに記憶された前記命令は、さらに前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記第2の動作情報に対する前記要求を受信させ、
前記要求の受信に応答して、前記第2の動作情報を前記MRヘッドセットに送信させる、
MR制御プラットフォーム。
[形態16]
複合現実(MR)環境において半導体製造ツールを制御するように構成されたMRヘッドセットであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサに結合されたディスプレイと、
1つまたは複数のカメラと、
実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、
半導体製造ツールのMR制御システムとの無線通信チャネルを確立させ、
前記MR制御システムから前記半導体製造ツールに関連付けられた動作情報を受信させ、
MR環境に前記動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングさせる
コンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のメモリと
を備える、MRヘッドセット。
[形態17]
形態16に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび前記無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別し、
前記パスワードを使用して前記無線アクセスポイントに接続すること
によって前記無線通信チャネルの前記確立を開始させる、MRヘッドセット。
[形態18]
形態17に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記1つまたは複数のカメラのうちの1つのカメラを介して画像データを取得し、
前記画像データにおける機械可読コードを識別し、
前記機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索し、
前記メモリに記憶されたキー情報を使用して前記暗号化された情報を復号化し、前記復号化された情報は、前記無線アクセスポイントの識別子および前記パスワードを含むこと
によって前記無線アクセスポイントを識別させる、MRヘッドセット。
[形態19]
形態15~17のいずれか一項に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、前記MRヘッドセットの1つまたは複数のセンサからのデータに基づいて前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、前記コンテンツは、前記MRヘッドセットの前記識別された物理的位置および配向に基づく視点からレンダリングされる、MRヘッドセット。
[形態20]
形態15~17のいずれかに記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信させ、前記第2の動作情報は、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なり、
前記第2の動作情報に対する要求を前記MR制御システムに送信させ、
前記MR制御システムから前記第2の動作情報を受信させ、
前記第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングさせる、
MRヘッドセット。
[形態21]
形態20に記載のMRヘッドセットであって、
前記第2の動作情報を示す前記入力は、前記MRヘッドセットによってレンダリングされるメニューに含まれる選択可能な入力の選択を示す、MRヘッドセット。
[形態22]
形態20に記載のMRヘッドセットであって、
前記第2の動作情報を示す前記入力は、前記第2の動作情報を識別する機械可読コードの画像キャプチャに基づいて生成される、MRヘッドセット。
[形態23]
形態20に記載のMRヘッドセットであって、
前記レンダリングされたコンテンツは、前記半導体製造ツールの1つまたは複数のセンサから取得されたセンサデータを提示するユーザインターフェース要素を含み、前記センサデータは、前記要求された第2の動作情報に対応する、MRヘッドセット。
[形態24]
形態23に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記ユーザインターフェース要素が前記半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示す第2の入力を受信させ、
前記半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別させ、前記空間座標のグループは、固定空間座標に関する前記ユーザインターフェース要素の境界を示し、
前記座標系に対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、
前記固定空間座標に対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいて、前記ユーザインターフェース要素の提示を修正させる、
MRヘッドセット。
[形態25]
形態16~18のいずれかに記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記動作情報の一部として前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を受信させ、
前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別させ、
1)前記三次元モデル情報、ならびに2)前記MR環境における前記動作情報に関連付けられた前記レンダリングされたコンテンツの一部としての前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および配向に基づいて、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の要素の三次元表現をレンダリングさせる、
MRヘッドセット。
[形態26]
形態25に記載のMRヘッドセットであって、
前記動作情報は、経時的な前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、前記レンダリングされたコンテンツは、前記半導体製造ツールに対する経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の表現を含む、MRヘッドセット。
[形態27]
形態26に記載のMRヘッドセットであって、
前記1つまたは複数の内部要素は、ウエハ支持体、シャワーヘッド、1つまたは複数のリフトピン、1つまたは複数のウエハ、1つまたは複数のスリット弁、ロボットアーム、インデクサ、またはカルーセルのうちの少なくとも1つを含む、MRヘッドセット。
[形態28]
形態26に記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記三次元モデル情報を使用して前記1つまたは複数の内部要素を表す1つまたは複数の三次元画像を生成し、
前記半導体製造ツールに対する前記1つまたは複数の内部要素の前記位置に基づいて、前記1つまたは複数の三次元画像を前記MRヘッドセットによってレンダリングさせること
によって前記コンテンツをレンダリングさせる、MRヘッドセット。
[形態29]
形態16~18のいずれかに記載のMRヘッドセットであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記動作情報の一部として前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を受信させ、
前記三次元モデル情報に基づいて前記コンテンツをレンダリングさせ、前記レンダリングされたコンテンツは、前記三次元モデル情報によって表される構成要素デジタルツインの状態を示すコンテンツを含み、前記デジタルツインは、前記半導体製造ツールを表す、
MRヘッドセット。
[形態30]
複合現実(MR)制御システムであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、
MRヘッドセットとの無線通信チャネルを確立させ、
半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得させ、
前記センサデータに基づいて前記半導体製造ツールの動作情報を決定させ、
前記通信チャネルを介して前記動作情報を前記MRヘッドセットに送信させる
コンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のメモリデバイスと
を備える、MR制御システム。
[形態31]
形態30に記載のMR制御システムであって、
前記MR制御システムは、デジタルツインと通信しており、前記センサデータは、前記デジタルツインから取得された仮想センサデータを含む、MR制御システム。
[形態32]
形態30または31のいずれかに記載のMR制御システムであって、
前記動作情報は、前記デジタルツインの状態の指示を含む、MR制御システム。
[形態33]
形態31に記載のMR制御システムであって、
前記命令は、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、前記半導体製造ツールの少なくとも一部に関連付けられた三次元モデル情報を前記MRヘッドセットに送信させ、前記MRヘッドセットは、前記三次元モデル情報に基づいて前記デジタルツインの前記状態を示すコンテンツをレンダリングする、MR制御システム。
[形態34]
形態30に記載のMR制御システムであって、
前記MR制御システムは、前記半導体製造ツールと通信しており、前記センサデータは、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の物理センサから取得されたセンサデータを含む、MR制御システム。
[形態35]
形態30または34のいずれかに記載のMR制御システムであって、
前記動作情報は、前記半導体製造ツールの状態を含む、MR制御システム。
[形態36]
形態30または34のいずれかに記載のMR制御システムであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、経時的に前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を決定させ、前記動作情報は、前記半導体製造ツールに対する経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置を示す情報を含む、MR制御システム。
[形態37]
形態36に記載のMR制御システムであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、前記1つまたは複数の内部要素のうちの少なくとも1つを含む前記半導体製造ツールの少なくとも一部に関連付けられた三次元モデル情報を送信させ、前記三次元モデル情報は、前記MRヘッドセットによって使用され、前記三次元モデル情報に基づいて前記1つまたは複数の内部要素の表現をレンダリングする、MR制御システム。
[形態38]
形態30~34または37のいずれかに記載のMR制御システムであって、
前記命令は、実行されると、さらに前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記MRヘッドセットから、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なる第2の動作情報に対する要求を受信させ、
前記要求された第2の動作情報を前記MRヘッドセットに送信させる、
MR制御システム。
[形態39]
MRセッションを介して半導体製造ツールを制御するための方法であって、
MRヘッドセットによって、MR制御システムとの無線通信チャネルを確立することと、
前記MR制御システムによって、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得することと、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールに関連付けられ、少なくとも部分的に、前記センサデータに基づく動作情報を決定することと、
前記MR制御システムによって、かつMRヘッドセットで確立されている無線通信チャネルに応答して、前記通信チャネルを介して前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムから前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を受信することと、
前記MRヘッドセットによって、MR環境に前記動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングすることと
を含む、方法。
[形態40]
形態39に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび前記無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別することと、
前記パスワードを使用して前記無線アクセスポイントに接続することと
をさらに含む、方法。
[形態41]
形態40に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットに関連付けられたカメラを介して画像データを取得することと、
前記画像データにおける機械可読コードを識別することと、
前記機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索することと、
前記MRヘッドセットのメモリに記憶されたキー情報を使用して前記暗号化された情報を復号化することであって、前記復号化された情報は、前記無線アクセスポイントの識別子および前記パスワードを含むことと
をさらに含む、方法。
[形態42]
形態39~41のいずれか一項に記載の方法であって、
前記レンダリングされたコンテンツは、前記MR制御システムによって取得された前記センサデータに含まれるセンサ値を示すユーザインターフェース要素を含む、方法。
[形態43]
形態42に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットによって、前記ユーザインターフェース要素が前記半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示すユーザ入力を受信することと、
前記半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別することであって、前記空間座標のグループは、固定空間座標に関する前記ユーザインターフェース要素の境界を示すことと、
前記座標系に対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することと、
前記固定空間座標に対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいて、前記ユーザインターフェース要素の提示を修正することと
をさらに含む、方法。
[形態44]
形態39~41のいずれか一項に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することをさらに含み、前記コンテンツは、前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいてレンダリングされる、方法。
[形態45]
形態44に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向は、前記半導体製造ツールに関して識別される、方法。
[形態46]
形態39~41のいずれか一項に記載の方法であって、
前記動作情報は、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、前記レンダリングされたコンテンツは、経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の三次元表現を含み、前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる、方法。
[形態47]
形態46に記載の方法であって、
前記MR制御システムによって、前記動作情報の一部として前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記三次元モデル情報を受信することであって、前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記三次元モデル情報に基づいてレンダリングされることと
をさらに含む、方法。
[形態48]
形態46に記載の方法であって、
前記1つまたは複数の内部要素は、ウエハ支持体、シャワーヘッド、1つまたは複数のリフトピン、1つまたは複数のウエハ、1つまたは複数のスリット弁、ロボットアーム、インデクサ、またはカルーセルのうちの少なくとも1つを含む、方法。
[形態49]
形態39~41のいずれか一項に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットによって、半前記導体製造ツールに対する動作命令に関連付けられた1つまたは複数の入力信号を受信することと、
前記1つまたは複数の入力信号の受信に応答して、前記動作命令を前記MR制御システムに送信することと、
前記MR制御システムによって、前記MRヘッドセットから前記動作命令を受信することと、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールと通信可能に接続されるように構成された通信インターフェースを介して、前記半導体製造ツールまたは前記半導体製造ツールを表すデジタルツインの状態を変更するコマンドを送信することと
をさらに含む、方法。
[形態50]
形態39~41のいずれか一項に記載の方法であって、
前記センサデータは、前記デジタルツインによって生成された仮想センサデータを含み、前記MR制御システムの前記メモリに記憶された前記命令は、前記MR制御システムの1つまたは複数のプロセッサに、前記デジタルツインから前記仮想センサデータを受信させる、方法。
[形態51]
形態50に記載の方法であって、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MRヘッドセットの配向および前記三次元モデル情報に基づいて前記コンテンツをレンダリングさせることであって、前記レンダリングされたコンテンツは、前記デジタルツインの状態を示すコンテンツを含むことと
をさらに含む、方法。
[形態52]
形態51に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットの更新された配向を識別することと、
前記MRヘッドセットの前記更新された配向に基づいて前記レンダリングされたコンテンツを更新することと
をさらに含む、方法。
[形態53]
形態39に記載の方法であって、
前記MRヘッドセットによって、前記半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信することであって、前記第2の動作情報は、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なることと、
前記MRヘッドセットによって、前記第2の動作情報に対する要求を前記MR制御システムに送信することと、
前記MR制御システムによって、前記第2の動作情報に対する前記要求を受信することと、
前記MR制御システムによって、前記要求の受信に応答して、前記第2の動作情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムからの前記第2の動作情報の受信に応答して、前記第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングすることと
をさらに含む、方法。
[形態54]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、MRセッションを介して半導体製造ツールを制御するための方法を実施させる命令を含む1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
MRヘッドセットによって、MR制御システムとの無線通信チャネルを確立することと、
前記MR制御システムによって、半導体製造ツールからのセンサ出力を表すセンサデータを取得することと、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールに関連付けられ、少なくとも部分的に、前記センサデータに基づく動作情報を決定することと、
前記MR制御システムによって、かつMRヘッドセットで確立されている無線通信チャネルに応答して、前記通信チャネルを介して前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムから前記半導体製造ツールに関連付けられた前記動作情報を受信することと、
前記MRヘッドセットによって、MR環境において前記動作情報および1つまたは複数の制御特徴に関連付けられたコンテンツをレンダリングすることと
を含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態55]
形態54に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムに関連付けられた無線アクセスポイントおよび前記無線アクセスポイントに関連付けられたパスワードを識別することと、
前記パスワードを使用して前記無線アクセスポイントに接続することと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態56]
形態55に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MRヘッドセットに関連付けられたカメラを介して画像データを取得することと、
前記画像データにおける機械可読コードを識別することと、
前記機械可読コードをデコードして暗号化された情報を検索することと、
前記MRヘッドセットのメモリに記憶されたキー情報を使用して前記暗号化された情報を復号化することであって、前記復号化された情報は、前記無線アクセスポイントの識別子および前記パスワードを含むことと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態57]
形態54~56のいずれか一項に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記レンダリングされたコンテンツは、前記MR制御システムによって取得された前記センサデータに含まれるセンサ値を示すユーザインターフェース要素を含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態58]
形態57に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MRヘッドセットによって、前記ユーザインターフェース要素が前記半導体製造ツールに関して空間座標に固定されることを示すユーザ入力を受信することと、
前記半導体製造ツールに関して固定された座標系内の空間座標のグループを識別することであって、前記空間座標のグループは、固定空間座標に関する前記ユーザインターフェース要素の境界を示すことと、
前記座標系に対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することと、
前記固定空間座標に対する前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいて、前記ユーザインターフェース要素の提示を修正することと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態59]
形態54~56のいずれか一項に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、前記MRヘッドセットの物理的位置および配向を識別することをさらに含み、前記コンテンツは、前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向に基づいてレンダリングされる、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態60]
形態59に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記MRヘッドセットの前記物理的位置および前記配向は、前記半導体製造ツールに関して識別される、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態61]
形態54~56のいずれか一項に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記動作情報は、前記半導体製造ツールの1つまたは複数の内部要素の位置を含み、前記レンダリングされたコンテンツは、経時的な前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の三次元表現を含み、前記半導体製造ツールの前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記MRヘッドセットの物理的位置および配向に基づいてレンダリングされる、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態62]
形態61に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MR制御システムによって、前記動作情報の一部として前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記三次元モデル情報を受信することであって、前記1つまたは複数の内部要素の前記位置の前記三次元表現は、前記半導体製造ツールに対する前記三次元モデル情報に基づいてレンダリングされることと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態63]
形態61に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記1つまたは複数の内部要素は、ウエハ支持体、シャワーヘッド、1つまたは複数のリフトピン、1つまたは複数のウエハ、1つまたは複数のスリット弁、ロボットアーム、インデクサ、またはカルーセルのうちの少なくとも1つを含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態64]
形態54~56のいずれか一項に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MRヘッドセットによって、半前記導体製造ツールに対する動作命令に関連付けられた1つまたは複数の入力信号を受信することと、
前記1つまたは複数の入力信号の受信に応答して、前記動作命令を前記MR制御システムに送信することと、
前記MR制御システムによって、前記MRヘッドセットから前記動作命令を受信することと、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールと通信可能に接続されるように構成された通信インターフェースを介して、前記半導体製造ツールまたは前記半導体製造ツールを表すデジタルツインの状態を変更するコマンドを送信することと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態65]
形態54~56のいずれか一項に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記センサデータは、前記デジタルツインによって生成された仮想センサデータを含み、前記MR制御システムの前記メモリに記憶された前記命令は、前記MR制御システムの前記1つまたは複数のプロセッサに、前記デジタルツインから前記仮想センサデータを受信させる、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態66]
形態65に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MR制御システムによって、前記半導体製造ツールに関連付けられた三次元モデル情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MRヘッドセットの配向および前記三次元モデル情報に基づいて前記コンテンツをレンダリングさせることであって、前記レンダリングされたコンテンツは、前記デジタルツインの状態を示すコンテンツを含むことと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態67]
形態66に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MRヘッドセットの更新された配向を識別することと、
前記MRヘッドセットの前記更新された配向に基づいて前記レンダリングされたコンテンツを更新することと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
[形態68]
形態54に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記MRヘッドセットによって、前記半導体製造ツールに関連付けられた第2の動作情報を示す入力を受信することであって、前記第2の動作情報は、前記動作情報とは少なくとも部分的に異なることと、
前記MRヘッドセットによって、前記第2の動作情報に対する要求を前記MR制御システムに送信することと、
前記MR制御システムによって、前記第2の動作情報に対する前記要求を受信することと、
前記MR制御システムによって、前記要求の受信に応答して、前記第2の動作情報を前記MRヘッドセットに送信することと、
前記MRヘッドセットによって、前記MR制御システムからの前記第2の動作情報の受信に応答して、前記第2の動作情報に関連付けられた第2のコンテンツをレンダリングすることと
をさらに含む、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】